ノパ听)ブーン系小説・イラスト練習&総合案内所のようです

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774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
( ^ω^)「みんな……僕より先に逝ってしまうお」

声には力はなかったけれど、そう呟くブーンの顔は、いつものにやけ顔でした。
そうであるのが悔しいと言わんばかりに、ブーンは強く、拳を雪の上へと打ち付けました。

( ^ω^)「僕と関わった人は皆、僕と別れるか、僕より先に逝ってしまうんだお。
      それなのに、僕は一度しか泣けやしなかったんだお。今も泣けやしないんだお。
      僕はきっと悲しいのに、それなのに目からは涙がこぼれないんだお。
      ちんぽっぽが死んだっていうのに、どうしても僕は泣けないんだお。彼女に申し訳ないんだお」

ξ゚听)ξ「……」

( ^ω^)「そうやって、泣けないまま誰かを看取って、それを繰り返して、
      いつか誰もいなくなって孤独に死ぬのかと考えると……ちょっと寂しいんだお」