ノパ听)ブーン系小説・イラスト練習&総合案内所のようです

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734オラオラお前らもっと投下しろや、歩くようです様のお通りだ
ブーンが語らなかった、あれからの話をしましょう。

アシールを越え、ヒジャースを越え、砂漠を抜け、適当な町でラクダを売ってお金を作り、
防寒具や食料を買い込み、身支度を整えてカフカス山脈を登り切り、
未開の地とされていた北の大地へと足を踏みいれたあたしとブーン。

その道のりは、あたしにとってはもちろん初めてのもの。
しかしブーンにとっては、これまでの旅路を逆行するだけのものでした。

ξ゚听)ξ「ねぇ、他の道を通ってもいいんじゃないの?」

赤土が目立ち始めた大地の上で、あたしはそう尋ねました。
かつて辿った同じ道を進むことは、彼にとってつまらないものではないかと思ったからです。

でも、ブーンは言いました。

( ^ω^)「僕たちには目的地があるお。それなら、確実にそこへ辿りつけるよう、
      見知った道を歩く方がいいお。それに……」

それからブーンは目を細め、あたりの風景を愛おしそうに眺めて、言いました。

( ^ω^)「僕はこんな道を歩いてきたんだなって、そう振り返るのもいいもんだお」