憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」唯「二度と来ないで」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「えっ?」

憂「えへへ。今日もね、どーしてもお姉ちゃんに会いたくなっちゃったの。突然来ちゃってごめんね?」

唯「わわっ! ダメだよういー!」

憂「へ? 何でダメなの? せっかく会いに来たのに」

唯「明日も学校あるんじゃないの!? 早く帰ってちゃんと朝に起きなきゃダメなのにー!」アワワッ!

憂「わ……分かったよ、お姉ちゃん」

唯「ばいばい、憂」

憂「うん。お姉ちゃん、またね」
2 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2011/02/21(月) 15:38:17.46 ID:xBhwrsHf0
    // ̄ ̄ ̄ ̄\ .
   彳丿; /,,,,,,,,\ u lヽ
   入丿 -◎─◎- ;ヽミ.             
    | u:.:: (●:.:.●) u:.::|   フ〜! フ〜!!   
    |  :∴) 3 (∴.:: |   
  ノ ヽ、   ,___,. u . ノ、   ハァハァ!
 /   ヽ:.___;;;;;;;;;;___.ノ  ヽ
/   ,ィ -っ、.        .ヽ
|  / 、__ う 人  ・ ,.y  i
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ヽ、__ノ          ノ  ノ
  |      x    9  /
   |   ヽ、_  _,ノ 彡イ シャシャシャシャシャ
   |     (U)    | 
   ヽ、__ノ__ノヽ_
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:38:26.59 ID:v4Qm/Nu60
続けん露
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:47:59.50 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん、会いに来たよ!」

唯「えー……また……?」

憂「ご、ごめんね。でも会いたかったから……」

唯「ねぇ、憂は三年生になってから軽音部に入ったんだよね?」

憂「うん」

唯「そろそろ、文化祭の時期じゃなかったっけ?」

憂「……」

憂「さぁ?」

唯「……むむむ。てごわい」
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:49:01.70 ID:Q5/9Hqhe0
ふむ、何か深い理由がありそうだ
支援
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:51:13.89 ID:RgZPZ31MO
彼氏だろ
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:52:06.54 ID:/zRyAdkJ0
唯「こんな事してる場合じゃないよ、絶対にさ」

憂「『こんな事』って?」

唯「毎日毎日、用事もないのに私に会いに来ることっ」

憂「用事はあるよ?」

唯「へ? そなの? なにかあった?」

憂「お姉ちゃんとこうしてお話するのがね、私にとって何よりも大事な用事なの」

唯「何よりも?」

憂「うん」

唯「ほんとーに……?」ジトー…

憂「うんっ!」ニッコリ

唯「……うぅ、なんて明るい笑顔」クラリ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:54:45.53 ID:AKaMsstvO
原作憂はインスタントコーヒーを「憂特製コーヒー」と呼ぶ女。

そこが可愛い!
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:56:29.52 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃんに褒められると、やっぱりうれしいなっ」

唯「私も憂とお話出来るのはうれしーけど……でもね、やっぱりダメっ!

 こんな風に毎日毎日会うのなんておかしいよ。だって、私はもう……」

憂「……ダメ?」

唯「ダメだよっ」

憂「どうして?」

唯「ダメだから、ダメなのっ」

憂「……お姉ちゃん、怒ってる?」

唯「怒ってないよ。怒ってないけど、帰ってよー……ねっ?」

憂「うーん……。良く分からないけど、今日は帰るね」

唯「明日も来ちゃダメだよっ。ダメだからねっ!」

唯「だから、ばいばい、憂」

憂「……またね、お姉ちゃん」…ボソリ
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:57:18.07 ID:1LuNjFXl0
うむ
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:59:34.68 ID:hTEPH7lWO
いますぐザオリクを使え
いますぐにだ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:00:04.35 ID:8Bj5E/Hj0
めんかい!!
13固定ハンドルネーム ◆OAlbYGERv2 :2011/02/21(月) 16:00:46.86 ID:dzVCEn/u0
しっしっしえん
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:02:03.34 ID:/zRyAdkJ0
憂「だーれだ」めかくし!

唯「……うーいー?」

憂「正解だよ、お姉ちゃん!」

唯「来ちゃダメって言ったのにー。憂は私よりお利口さんだったはずでしょ?」

憂「『明日も来ちゃダメ』って言われたから1日置いたよ?」キョトン

唯「うひゃー……そう来ちゃったのかぁー……憂は頭が良いね!」

憂「そうかなー?」エヘヘ///

唯「とんちが利いてて、いっきゅーさんみたい。今の憂は憂っきゅーさんだよ!」

憂「うふふ。ありがとー、お姉ちゃん!」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:02:23.54 ID:7A1s+GZB0
なにこれ
死んでんの?
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:02:41.56 ID:hScnV2qb0
ういきゅんきゅん
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:03:56.67 ID:/TNMpoFS0
支援してみる
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:06:42.75 ID:/zRyAdkJ0
唯「でも、ちゃんと帰らなきゃダメだかねっ! あと、絶対また来たら『めっ!』だからねっ!」

憂「明日は?」

唯「明日もっ」

憂「明後日は?」

唯「ずーっとダメっ!」

憂「……うぅ」

唯「じゃあね。ばいばい、憂」

憂「分かったよぉ……」

憂(……またね、お姉ちゃん)
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:08:42.28 ID:1LuNjFXl0
憂ちゃん可愛い
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:11:35.64 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……」

憂「あれ? お姉ちゃん?」

唯「……今日はどんなとんち?」

憂「えーと……」

唯「……」

憂「うーんと……」

唯「……」

憂「……ごめんね。一旦帰って考えて来る」

唯「思い付くまで来ちゃダメだよ」

憂「うーん……」

唯「出来れば思い付かないでね?」

憂「ひどいよ、お姉ちゃん……」

唯「ひどくないよ。ばいばい、憂」

憂「うん。またね、お姉ちゃん」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:17:53.82 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「えーー……何か思い付いちゃったの?」

憂「ううん」

唯「え?」

憂「ん?」

唯「……うん?」

憂「うん」

唯「……」

憂「……?」ニコニコ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:17:59.38 ID:3+5J4sVd0
>>8
あれは珈琲豆を栽培せずに市販の生豆を買ってきてしまったって意味だぞ。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:22:04.83 ID:wz7U4gZyO
憂ちゃんちゅっちゅっ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:23:47.48 ID:/zRyAdkJ0
唯「ね、ねぇ……どーいうこと?」

憂「何にも思い付けなかったけど来ちゃった」

唯「憂のウソつき。約束を破るのは、すっごくすっごく悪いことなんだからねっ!」めっ!

憂「……お姉ちゃん、成長したね」

唯「へ? せーちょう? してないし、そんなの出来ないよぉ」

憂「出来てるよー。だって、まさかお姉ちゃんに注意される日が来るなんて思ってなかったもん!」ニコニコ

唯「むぅ。失礼な」

唯「とにかく帰ってよ、憂」

憂「はぁい……」

唯「ばいばい、憂」

憂「うん! またね、お姉ちゃん!」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:27:32.55 ID:RfzORU8W0
早々に答え出されちゃった気がして怖い
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:29:06.95 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「もうっ、憂! いい加減にしてよっ!」プンプン-3

憂「お、お姉ちゃん……?」

唯「さすがに私も怒るよ!?」プンスカ!-3

憂「おねーちゃん……」…ウルッ

唯「うぅ……な、泣いてもだめーっ!」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:30:36.92 ID:1NxMNrrsO
調子に乗っちゃダメーwww
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:31:13.05 ID:IKgw/alv0
>>15
これだな
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:33:59.50 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん、私のこと嫌いになっちゃったの……?」グスグス

唯「嫌いじゃないもんっ。……大好きだもん」ムゥ…

憂「じゃあ、どうして私が会いに来たら怒るの?」

唯「だって、憂には憂の生活があるでしょ?」

唯「毎日学校だってあるし、あずにゃんや純ちゃんと部活だって始めるんじゃないの?」

唯「だからさ、こっちに何度も何度も来ちゃダメなんだよ。分かってよ、うい……」

憂「……」

唯「……うい?」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:39:45.83 ID:/zRyAdkJ0
憂「………ない……もん」

唯「うい……?」

憂「お姉ちゃんの居ない生活なんて、いらないもん」

憂「お姉ちゃんの為にお掃除してお洗濯して、美味しいご飯作りたいんだもん……」ポロポロ

唯「……私だって、憂のご飯食べたいよ」

憂「おねーちゃん……!」

唯「でも、無理。無理なんだよ? 分かるでしょ。こんなの、すっごく無駄だって」

憂「……お姉ちゃんのいじわる」

唯「……。……帰ってよ、憂」

憂「……」…コクリ

唯「ばいばい、憂」




憂「またね、お姉ちゃん」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:40:34.07 ID:/TNMpoFS0
なんとか幸せになってほしい
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:44:49.61 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……」ジトー…

憂「へへへ……来ちゃった///」

唯「照れても許さないよっ」

憂「……うぅ」…ウルッ

唯「泣いても無駄だからねっ」

憂「むすー……っ」

唯「拗ねても効かないもんっ」

憂「お姉ちゃん、だいすきー」ニコニコ

唯「むむっ。良い笑顔」たじろぎ!

憂「……!」パァァッ!

唯「でもダメ」

憂「……」…ションボリ

唯「しょ、しょげたって、ダメだもん」
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:48:21.37 ID:hScnV2qb0
死者蘇生を発動
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:48:55.24 ID:E0jGvMzp0
ういうい
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:49:06.30 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん、どうしちゃったの? 最近のお姉ちゃん……おかしいよ……」

唯「……」

唯「……憂も知ってるくせに」

憂「知らない。私、なんにも分かんないもん」

唯「憂、子供みたいなこと言わないでよー……」

憂「子供だもん。私、お姉ちゃんと一緒に居られるならずっとずっと子供で良い」

唯「そーゆーわけには行かないんだよ、憂」

憂「知らない、知らないっ! 知りたくないっ!」

唯「憂はもう知ってるよ。自分が本当はどうするべきかも」

憂「……わかんないよ、おねぇちゃん」

唯「そんなはずないよ。憂は賢い子だから。憂はね……憂は、私の自慢の妹だから」

憂「……」

唯「……憂、ばいばい」

憂「またね、おねぇちゃん」

唯「…………うい」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:51:23.38 ID:AKaMsstvO
実は最先端科学のシミュレーションシステムで自分に姉がいる世界を体験している廃人の憂
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:54:11.21 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「〜♪ 〜♪」ジャカジャカジャッジャッ

憂(……あ)

憂(おねぇちゃん、ギー太弾いてる)

憂(あんなに夢中になって……ふふっ)

憂(ゴロゴロしてるお姉ちゃんは可愛いけど、ギー太弾いてるお姉ちゃんはね、すっごく格好良いよ)

唯「〜♪ 〜……むむっ。やっぱりここは難しいなぁ」ポリポリ

憂「おねーちゃんっ」

唯「わわわっ。……憂? いつから居たの?」

憂「さっきから、ずーっと居たよ」

憂(弾くのに一生懸命すぎて私の事も気づいてなかったんだ)

憂(そんなお姉ちゃんも……かわいいなぁ)
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:54:15.09 ID:ZkuUsyYlO
SS書いてるやつってすげーよ
よくこんな気持ち悪いこと出来るよな
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:58:24.50 ID:/zRyAdkJ0
唯「ねぇ、憂。もうそろそろ……」

憂「弾いて」

唯「へっ?」

憂「お姉ちゃんの演奏してる姿。もっともっと見たいよ」

唯「で、でもね、憂……」

憂「…………見たかったのに、なぁ」

唯「んー……分かったよ。弾くよ。私も、弾きたかったから」

憂「ほんと!? やったぁ!」

唯「……」
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:00:36.79 ID:8Bj5E/Hj0
SSスレにわざわざ来て批判すんのすげーよ、どうしたらそんな気持ち悪くなれんの?
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:03:13.65 ID:/zRyAdkJ0
唯「……」ジャン ジャン ジャンジャジャンッ 

唯「……」…。…。

唯「……あぁ。ちょっと、つかれちゃった」

憂「すごいっ! お姉ちゃん、前よりもずっとずっと上手くなってる気がするよっ!」

唯「そ、そうかなぁ?」

憂「うんっ。私、びっくりしちゃったよ!」

唯「……そう、だと良いなぁ」

憂「……? ……変なお姉ちゃん」
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:04:43.93 ID:leDF9CT40
はんのうすんなよ、ほっとけよ
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:05:51.32 ID:WCvg518u0
しえ
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:07:55.35 ID:/zRyAdkJ0
憂「それにしても、大学生はいいなぁ。毎日楽しそうだもん」

唯「私、楽しそう……かな?」

憂「うんっ」ニコッ

唯「……あはは。そっか……うん……」

憂「そういえば、お姉ちゃん。他の皆さんは?」

唯「……」

憂「あれ? お姉ちゃん?」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:08:37.93 ID:yHvs7PLa0
自分が煽られてるわけでもないのに噛みつくのすげーよ、どうしたらそんな気持ち悪くなれんの?
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:08:47.76 ID:xho8yO1r0
>>1
>>2
きめぇwwwwwwwwww
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:09:24.16 ID:hScnV2qb0
あぁ・・・・・・
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:12:28.86 ID:/zRyAdkJ0
憂「ほら、軽音部の皆。一緒の大学でまだバンドしてるんでしょ?」

唯「うーん……活動休止、してるみたい」

憂「みたいって……」

唯「色々あったからね。……でも、一旦休止してるだけだよ」

唯「またいつか、一緒に演奏できるよ。絶対に」

憂「いつか? いつかって?」

唯「明日かも知れないし、何年も何十年も……もしかしたら、百年も後かもね」

唯「私、神様じゃないから分かんないや」

憂「百年後って、さすがに皆死んでるよー」クスクス

唯「分かんないよ? ほらさ、最近は医学の進歩が凄いとか、なんとか」

憂「私も詳しく知らないけど、そうらしいね」

唯「……みんな、長生きできれば良いなぁ」ポツリ

憂「お姉ちゃんもねっ」

唯「……憂も、ね」
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:19:56.30 ID:/zRyAdkJ0
憂「だけど、こんな場所で一人でギター弾くの、さみしくないの?」

唯「……さみしい、よ」

憂「あはは。やっぱり」

憂「それならお姉ちゃん。無理矢理でも良いから、皆誘ってまた演奏すれば良いのに。……私、また聴きたいよ。放課後ティータイムの演奏」

唯「うーん……でもね、私は気長に待ちたいなぁ」

唯「みんなに会うまでに沢山練習して、すごく上手くなって、みんなをびっくりさせたいや」フンス!

憂「お姉ちゃんらしいね」

唯「そっかなぁ?」

憂「うん。そうだよ」

唯「……えへへ。良かった」…ヘラッ
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:21:47.31 ID:guLDwYe30
」  ,..、_      _  __  ..,,__         _,, ,,_  _           __
  l ./====/ \| .l ,、| ./ , 、    \''゙ <.| i=' `l ヽ\     _  7 フ,、
  / /.l`‐- ゙、| |=| .i- l ./= ,>   /,_、.ノ| |.| !∧.| l'    !、`'゙ _,,,..ゝ_,、
. /  |.| || | | |.|`' __'`ノi、l / /    二| /'゙∠,,> = '゙l .|     ゙7 .l ∠~_,,,,.)
 ~| |.| !! |.| .|.| | | .|ヽ. ./     .フ  <'ヾフ / .| .|    /!./ /_  ゙
  | .|.!-'`二l  .|| |._| .|/  `‐-   /,、 |゙、ノ.>  '-┐、 `.-‐'' .// ./ ヾ‐---‐、
  |_,,,|   \_丿!-‐'>,.-'゙~`、/   ` |_,,l/-‐'゙‐、_| `‐- -‐' ヽ_/  `‐- - ‐'
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:26:34.84 ID:/zRyAdkJ0

……
………

憂「……でね、梓ちゃんったらおかしいの。『憂ったら、どうしたのー』って」

憂「そんなの、こっちのセリフだよね。ねぇ、お姉ちゃん」

唯「……そーだね」

憂「……? お姉ちゃん、元気ないよ?」

唯「……私、元気だよ。大丈夫、大丈夫」

52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:31:33.04 ID:/zRyAdkJ0
唯「憂こそ、元気出してよ。……お願いだから」

憂「え?」

憂「私は元気だよ?」キョトン

憂「お姉ちゃんと一緒に居られたらね、私は、何があったって元気でいられるの」

唯「……憂。今日こそちゃんと帰ってね。必ずだからね」

唯「ばいばい、憂」

憂「……」

憂「……またね」エヘヘ
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:33:26.35 ID:hScnV2qb0
木村拓哉のCMみたいだな
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:35:01.26 ID:qaGfHU3TO
沢山練習が沢庵練習にみえた
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:36:51.76 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「……どうして、そうやって普通に来れるの?」

憂「えへへ。分かんない」

憂「いつの間にかね、お姉ちゃんのところに来ちゃうの。変かな?」

唯「……変だよ」

憂「変じゃないよ?」…キョトン

唯「なんで……」

憂「なにが?」

唯「憂が訊いたんだよ? 変だよねって。気づいてるんでしょ、自分でもおかしいって。なのに……どーして、そんな顔できるの?」

憂「……」

憂「ごめん、おねえちゃん。なんのこと?」
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:43:13.00 ID:/zRyAdkJ0
唯「憂……私、もう眠いや」

憂「へ? もうそんな時間?」

唯「うん。寝る時間はもうとっくに過ぎちゃったよ」

憂「そうだ、お姉ちゃん。前みたいに一緒に寝ようよ!」

唯「やだよ」

憂「ど、どうして?」

唯「……こっちのベッドは凄く小さいからね。二人も入っちゃいけないの」

憂「私は狭くても良いよ。気にしないよ。なんにも、気にしない」

唯「私は、やだ。そんなのやだよ……」
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:45:01.39 ID:4co8oMrC0
こ、これはもしかして…
俺の唯ちゃんが死…

いや、なんでもない…忘れてくれ…
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:49:19.05 ID:/zRyAdkJ0
憂「どうして? 前はいっつもお姉ちゃんの方から一緒に寝ようって誘ってくれたのに……」

唯「……」

唯「……ごめんね。今日は、もう帰って」

憂「そっか……お姉ちゃんがそう言うなら仕方ないよね……」

唯「……もう、こないで」

憂「……うん」

唯「じゃあね、憂。ばいばい」

憂「ばいばい、お姉ちゃん」


憂(ごめんね。……また、来るよ)
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:54:33.39 ID:/zRyAdkJ0
どうしてだろ。
私ね、何か忘れてる気がするの。でも思い出せないや。
お姉ちゃん。私、本当に分からないんだよ? 信じてよ、お姉ちゃん。


ねぇ、梓ちゃん。
どうしてあの時泣きじゃくってたの?
どうしてそれを笑顔で宥める私を――恐ろしいモノでも見るように凝視したの?


お姉ちゃん――どうして、そんな恐い顔で私を見るの?

そんなのいつものお姉ちゃんじゃないよ。

お姉ちゃん、少し怖いよ。


 おねえちゃん。ごめんね。


 なにも、思い出したくないんだ。

60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:54:35.54 ID:JiyLvzhPO
なんで死んでることにされてんの
ただ単に姉離れできない憂って話しだろ?
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:59:29.61 ID:lIFhAQBJ0
どちらかが死んでるのか?
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:00:50.06 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん、また来たよ。……ごめん。来ちゃった」

唯「……言わなくても分かると思うけどね、」

憂「……」

唯「私、凄く怒ってる」

憂「分かるよ。お姉ちゃんがそんな恐い顔してるの……見るの初めてかも」

唯「だって、そのくらい怒ってるんだもん」



唯「憂、もうこんな時間だよ。そろそろ、寝かせて
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:05:53.39 ID:/TNMpoFS0
支援
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:06:21.46 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「……」

憂「お姉ちゃん。私ね、帰って色々考えたんだ」

憂「ねぇ、私もここに住んで良いかな?」

唯「……え?」

憂「私もここに居れば、一々会いに来なくっても毎日お姉ちゃんに会えるんだもん」

憂「いつまでも、いつまでも、お姉ちゃんと一緒になれるんだもん!」

唯「う……い……?」

憂「良いでしょ?」

唯「良くないよ!! 絶対、絶対だめーっ!!」

憂「わがまま言わないでよ、お姉ちゃん」

唯「わがままなのは憂の方だよっ!」
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:10:46.49 ID:7ZS33cijO
憂が死んでる
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:10:48.51 ID:/zRyAdkJ0
唯「憂にはやらなくっちゃいけない事がたくさんあるでしょ?」

憂「ないよ」サラリ

唯「やりたい事だって、たくさんあるでしょ?」

憂「そんなの、ないよ」

唯「うい……嘘つかないで。そんな嘘、私、いらないよ」

憂「嘘じゃないよ? 本当だよ?」

憂「だから、お姉ちゃん。そんな事言わないで?」

唯「……」
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:11:02.79 ID:IrPyeB8m0
支援
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:13:22.88 ID:lIFhAQBJ0
死んでるの唯っぽくない?
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:13:56.16 ID:4co8oMrC0
>>65
こら!憂ちゃんを殺すな!

誰も死んどらん!誰も死んどらんぞ!
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:14:12.18 ID:v4Qm/Nu60
私は死んだウイーツ(笑)
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:15:06.59 ID:/zRyAdkJ0
憂「私、気づいたよ。気づいちゃったんだ」

憂「今のお姉ちゃんなら、私をここに連れて来られる」

憂「だから私は毎日ここに来るんだよ。ねぇ、そうでしょう。そうなんでしょう」

唯「ち……違うよっ!」

唯「憂が勝手に来ちゃうだけなんだもん」

憂「くすくす」

唯「……うい?」

憂「お姉ちゃんだって、嘘つきじゃない」

憂「私に会いたかったんでしょ」

唯「……」
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:15:55.29 ID:woGUyKLa0
お前らネタ潰してやんなよ
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:18:47.33 ID:IrPyeB8m0
心中だけはやめてくれ
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:19:05.06 ID:/zRyAdkJ0
憂「恥ずかしがらなくても良いよ、お姉ちゃん」

唯「……ちがうよ」

憂「私もね、毎晩こうしてお姉ちゃんに会うの、楽しみにしてるんだ」

唯「……ちがう、のに」

憂「ねぇ、お姉ちゃん」

唯「うぃ……」グスッ

憂「だいすきだよ」

唯「私も、憂のこと、だいすき……なのに……」ポロポロ
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:24:21.12 ID:BBxZijfhO
どちらかが死ぬ事でしか話が作れないのなら作るなよもう…
そういうのはお腹いっぱいです
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:24:23.20 ID:/zRyAdkJ0
憂「それなら、お姉ちゃん」

憂「今のお姉ちゃんがやらなきゃいけない事……分かるよね?」

唯「……」

憂「私の事は気にしないで」

憂「お姉ちゃんがしたい事はね、私のやって欲しい事なんだから」

唯「……」

憂「ねっ。お姉ちゃん」ニコッ

唯「……」
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:26:29.01 ID:FJQQ7d6aO
ど、どっちが死んでるの?
死んでないよね?死んでないよね!?
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:28:20.52 ID:4co8oMrC0
>>77
死んでないよ!死んでないよ!

唯ちゃんと憂ちゃんが死ぬわけないだろ!!
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:29:15.01 ID:/zRyAdkJ0
唯「……憂は」

唯「私の事、なんにも分かってないんだね……憂のこと、信じてたのに……」

憂「どういうこと? お姉ちゃん……何言ってるの?」

唯「そのままの意味だよ。憂は、なんにも分かってないんだっ」

憂「わかるよぉ。だって、お姉ちゃんの事だもん」

憂「お姉ちゃんの好きな事嫌いな事、好きなものも嫌いなものも、やって欲しいことも嫌なことも」

憂「私には全部分かるんだよ」

憂「だって、生まれた時からずーっと一緒なんだもんっ」

唯「……」

憂「これからも、ずーっと一緒」ニコニコ

唯「……う、い」

憂「だから、私のことを離さないで。ねぇ、お姉ちゃん?」
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:29:17.48 ID:Q5/9Hqhe0
殺さないと感動させることが出来ない奴は甘え
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:32:06.78 ID:MBObx8bhO
>>80
よかったね
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:33:48.69 ID:JiyLvzhPO
死んでると思ってる奴はなんなのか
理解に苦しむ
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:34:01.44 ID:/zRyAdkJ0
唯「……帰って」

憂「お姉ちゃん……っ」

唯「帰ってよ!!」

憂「……」

唯「帰ってよ。お願い。こんなのやだ。憂、こんなの、いらないのに……っ」

憂「お姉ちゃん……」

唯「うぃ……やだよぉ……」…グスッ

憂「……わかったよ」

唯「ばいば……ぅうっ、ぐすっ、えぐ、ぇう……ううっ……」ポロポロ ポロポロ

憂「泣かないで、お姉ちゃん」





憂「また、来るから」ニィー…
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:38:28.35 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……うぁ、ぐすっ……ういぃ……」

憂「あれ? お姉ちゃん、今日も泣いてるの?」

唯「うぃ……ごめんね、ごめんね……」ボロボロ…

憂「よしよし。もう大丈夫だよ」ナデナデ

唯「……やだ、よ」

憂「だいじょうぶ、だいじょうぶ」ナデナデ ナデナデ

唯「憂……やめて……」

憂「よしよし よしよし」ナデナデナデナデ

唯「……ゃ、めて」ガクガク
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:38:46.95 ID:F7XbPJztO
よんたま
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:43:17.43 ID:4co8oMrC0
ヽCノ
 /   
ノ)   
87 冒険の書【Lv=2,xxxP】 :2011/02/21(月) 18:44:40.97 ID:6HFPMduk0
4
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:44:43.47 ID:8qd0D0980
えっ・・・えっ
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:45:51.05 ID:/zRyAdkJ0
憂「おねえちゃん? 震えてるの?」

唯「ぁ、ぁぁ……ぅ、ぁ……」ガタガタ ブルブル

憂「よしよし。ひとりぼっちは怖いもんね」

憂「とっても……怖いもんね」

唯「い、ゃ……やだ……」ガクガクガクガク

憂「遠慮しないで? 私、お姉ちゃんのためならなんだって出来るんだから」

唯「やだよ……うい、こんなのやだ……憂と離れ離れなんてやだー……っ!」ギュー

憂「……」

憂「えへへ。お姉ちゃんったら、すっごく可愛いよ」

唯「うい、うい、うい……やだやだ、離れちゃやだぁ……っ!」

憂「……えへ、へ」


憂「何があっても、ずーっと一緒だよ。お姉ちゃん」…ギュ
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:50:30.98 ID:/zRyAdkJ0
―びょうしつ!―

律「……」

律「……唯」

 …がちゃっ

澪「律、いたのか」

律「あぁ……」

澪「唯は?」

律「……相変わらずだよ」

澪「……。……そっか」

律「……」

澪「……」
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:52:45.73 ID:4co8oMrC0
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:52:57.51 ID:WCgpADj3O
夢枕で憂が昏睡してる唯に会いに来てるのか?
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:53:17.07 ID:lIFhAQBJ0
やっと話が進んだな
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:54:42.91 ID:/zRyAdkJ0

 がちゃり

紬「りっちゃん、澪ちゃん……唯ちゃん。こんにちは」

律「ムギ、授業は?」

紬「良いの。大丈夫」

紬「見て、唯ちゃん。綺麗なお花、持って来たわよ」

澪「……ムギ」

紬「前のお花も元気がなくなっちゃったし、代えてあげるね」

律「……いつもありがとな、ムギ」

紬「いいの。唯ちゃんが喜んでくれるなら、なんでもするわ」

澪「……」
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:55:45.28 ID:FJQQ7d6aO
良かった…
死んだ唯ちゃんはいなかったんだ!!
96 冒険の書【Lv=2,xxxP】 :2011/02/21(月) 18:56:07.05 ID:6HFPMduk0
なにが一体どうなってんだ
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:59:57.21 ID:/zRyAdkJ0
律「だってさ、唯。お前ってさ、愛され上手だよなー」ニシシッ

唯「……」

律「………だから、早く目を覚ましてくれよ」

律「お前がいなくっちゃ、演奏だってできないんだ」

律「私たちは……なにも、できないんだよ……」

唯「……」

律「だから……はやく……戻って来いよぉ……」グス…ッ

澪「……」

紬「……」

律「唯……」グスグス
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:01:17.46 ID:guLDwYe30
まーたトラックか
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:04:39.57 ID:/zRyAdkJ0
澪「律、泣くなよ」

律「……ないてない」プイッ

紬「きっと唯ちゃんは大丈夫よ。だから……ね?」

律「……ごめん。カッコ悪いとこ見せて」…グシグシ

紬「お医者さんも言ってたじゃない。あとは目を覚ますのを待つだけって」

澪「そうだぞ。手術は成功したんだから」

律「だけど……だけどさ……」

律「それなら、なんで唯は目を覚ましてくれないんだ?
 あの事故からもう何ヶ月経ってると思うんだよ。もう目を覚ましても良い頃だろ!?」

澪「……」

紬「……」
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:04:52.18 ID:RN6SZ0q2O
じれったいのよ
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:05:07.38 ID:5e+y9sNbO
トラック野郎の仕事は搬送であってひき殺すことではないんだぞ
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:06:58.83 ID:v4Qm/Nu60
ドラックに見えた
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:06:59.72 ID:+EeeCaMKO
泣きそうになったところで追い付いた!
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:07:14.03 ID:4co8oMrC0
俺は静かに見守るよ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:08:08.02 ID:It0XnT76O
展開が楽しみだ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:09:14.25 ID:/zRyAdkJ0
澪「……なぁ、あとで憂ちゃんの様子も見に行かないか?」

紬「そう、ね。
 梓ちゃんが今日もお見舞いに来るって言ってたから、会えるかも知れないわ」

澪「二人とも、無事に目が覚めるといいな……」

律「……そう、だな」

澪「……」

澪「……」
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:10:05.83 ID:4co8oMrC0
え…ふ、二人って…
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:10:23.52 ID:s39QauVy0
!?
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:11:40.00 ID:hq6MOjFb0
SSスレかよwww
ISの方が面白いな
演奏しないけいおんとか価値ねぇよwww
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:13:03.04 ID:lIFhAQBJ0
仕事終わったのに帰宅中に落ちちゃいそうで帰れないよ
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:14:17.29 ID:/TNMpoFS0
とりあえず一命は取り留めた!
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:15:51.02 ID:/zRyAdkJ0
―放課後の或るびょうしつ!―

梓「……ねぇ、憂」

憂「……」

梓「私、あの時の憂になんて言えば良かったのかな?」

憂「……」

梓「何を言っていれば、こんな風にならなかったのかな」

憂「……」

梓「……どうして、憂まで死のうとしたの?」

憂「……」

梓「そんなことしなくても……唯先輩は、目を覚ましてくれる筈だよ」

憂「……」

梓「どうして唯先輩を信じてあげようとしなかったの?」

憂「……」

梓「……憂、答えてよ。憂」

憂「……」
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:16:27.23 ID:4co8oMrC0
>>110
任せろ俺が絶対に落とさせん
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:18:35.11 ID:SbxBm6O8O
やっと追いついた
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:18:58.25 ID:qpjceFlw0
>>113
!suiton !suiton !suiton
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:19:41.47 ID:/zRyAdkJ0


 ――私は、何かを忘れかけてる気がする。
 こうやって憂と毎日会う前に何をしていたのか、それすら分からなくなっていく。

 だけど、それが怖いと思う瞬間も段々少なくなって来た。

 どうして私は憂が来るのをあんなに拒んでたんだろう?
 ここに居さえすれば、憂とずっと一緒でいられるのに。

 おかしいな。
 だけど、本当におかしいかな?

 分かんないよ。
 どうして今、私がギターを持っているのかも。
 どうして自分が泣きそうになっているのかすら。


 あっ、今日も憂が来てくれる時間だ。

 まだかな。まだかな。待ち遠しいな。

 ……だって、ひとりぼっちは淋しいんだもん。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:20:42.77 ID:lIFhAQBJ0
>>113
マジで任せた非常にいい展開のところで気になるけど帰宅しよっと
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:21:37.76 ID:eCvaNMC4O
>>109
原作でも全然演奏してないだろ
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:22:33.50 ID:It0XnT76O
>>113
俺も協力する
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:25:31.96 ID:/zRyAdkJ0
憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「ういー」ギュー!

憂「えへへー、おねーちゃんっ」ギュギュッ!

唯「なんだかね、憂が居てくればどうでも良いような気がしてきたよ」

憂「もう、お姉ちゃんったら///」

唯「だけどね、憂」

憂「なぁに、お姉ちゃん?」

唯「私ね、なんだか大切な事を忘れちゃった気がするんだ」

憂「そっか。私もね、おんなじだよ。何か、忘れてる気がするの」

唯「なんだろうね?」ニコニコ

憂「ねぇ」ニコニコ
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:25:53.65 ID:4co8oMrC0
>>117
はよ帰宅なされ

>>119
同志よ・・・
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:26:44.48 ID:8qd0D0980
おい
これじゃ幸せじゃねえぞ
いいから目を覚ますんだ
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:29:44.99 ID:4co8oMrC0
●C●
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:29:54.34 ID:/zRyAdkJ0
書き溜めも切れたしお腹もすいたので休憩です。
一時間以内に帰ってくるはずです。多分。

唯憂に見せかけたトラック×唯は如何でしょうか。うふふ。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:33:13.58 ID:4co8oMrC0
>>124
乙〜待ってるよ
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:33:35.07 ID:J/3aE3ud0
つC
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:35:50.40 ID:8qd0D0980
その幻想を(ry
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:39:19.58 ID:4co8oMrC0
サスマタ
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:45:17.63 ID:4co8oMrC0
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:51:29.59 ID:4co8oMrC0
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:56:00.51 ID:FJQQ7d6aO
後追い憂ちゃんか
このSSのどの時点で自殺しようとしたんだろうか
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:56:41.89 ID:It0XnT76O
>>1ごゆっくり
再開待ってるぞ
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:01:59.32 ID:/h3Dlntn0
スレタイがイオンブロックで再生された
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:02:12.15 ID:4co8oMrC0
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:03:38.37 ID:hScnV2qb0
切ねぇ・・・
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:10:39.56 ID:PYdnwD3DO
>>133くそwwwお前wwww
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:14:17.89 ID:OgXBQHsf0
憂「ここがお姉ちゃんの病室かぁ」



憂「えへへー、おねーちゃんっ会いに来たよぉ!」ガラガラッ!



憂「えっ、きゃぁっ」ドン、バタ


イ「二度と来ないで!」
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:16:21.21 ID:RfzORU8W0
イオンブロックやめろwww
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:18:00.40 ID:O/TCTW49O
あと川島にキャッチされまくる憂ちゃん
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:18:52.17 ID:6mvmiyrwO
>>137
吹いたwww
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:20:05.36 ID:4co8oMrC0
>>133
>>137
隠れた逸材www
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:20:41.05 ID:rhsHAUjA0
ハシャグナ!
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:29:22.33 ID:4co8oMrC0
絶対に落とさせない
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:36:55.05 ID:thU4A3HU0
今年も今年も鼻についたぞ‼
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:42:25.89 ID:8qd0D0980
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:42:37.90 ID:4co8oMrC0
C
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:51:01.76 ID:4co8oMrC0
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:52:00.75 ID:/zRyAdkJ0
お待たせしました。すんません。
もっと早くに再開したかったけど、晩御飯用のポップコーンをバーンって開けたらビックバンが起こりました。
ようやく片付け終了です。ポップコーンとビールでティータイムしながらぼちぼち書いてきます。
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:54:22.17 ID:4co8oMrC0
>>148
おかえり〜
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:54:38.18 ID:v4Qm/Nu60
期待
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:55:34.10 ID:It0XnT76O
ビッグバンwwww
再開キタ━━(゚∀゚)━━!!
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:57:07.13 ID:/zRyAdkJ0
―或る病室―

梓(唯先輩が危篤になったと連絡があったあの日)

梓(気が動転して泣きじゃくる私を、憂は笑顔で撫でていた)

 憂『どうしたの、梓ちゃん?』

梓(そう言って、にこにこと)

 憂『何かかなしいことでもあったのかな?』

梓(憂の笑顔からは確実に何かが欠損してた)

 憂『お姉ちゃん? あぁ、そうだ。
   早くお買いものにいかなくっちゃ。今日はハンバーグなんだ。お姉ちゃん、喜んでくれるかな?』

梓(壊れてしまった憂が、ただただおそろしかった)

 憂『ごめんね、梓ちゃん。私、もう行かなくっちゃ。ばいばい!』

梓(だから、あの時私は――……)
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:03:11.86 ID:/zRyAdkJ0



梓『どうしちゃったの……憂……』

憂『……なに? 梓ちゃんこそどうしたの?』

梓『どうして笑ってられるの……っ』

憂『へ?』

梓『どうして、どうして……!』

憂『梓ちゃん、落ち着いてよぉ。何が何だか分かんないよ』

梓『だって、だって……このままじゃ、唯先輩は……―――


154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:04:45.07 ID:/TNMpoFS0
再開ktkr
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:07:04.86 ID:/zRyAdkJ0
梓「……っ」

梓「憂っ、ごめんね……お願いだから、目を覚まして……憂……」

憂「……」

梓「憂が居なくなっちゃったらやだよ……だって、私は憂が……憂が居ないと……っ!」ポロポロ

 がちゃっ!

梓「……っ!?」

紬「梓ちゃん、泣いてたの?」

梓「ムギ、せんぱ……うぅ……」

紬「他のみんなもすぐに来るわ。……憂ちゃんは?」

梓「……」…フルフル

紬「……。……そう」




憂「……」

憂(えへへ……おねーちゃん……)…ニコッ
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:09:50.07 ID:1LuNjFXl0
うむ
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:13:58.40 ID:/zRyAdkJ0
梓「……あっ」

紬「どうしたの?」

梓「見て下さい! 憂が、今憂が笑ってくれましたよ!」

紬「……。……きっと、梓ちゃんが来てくれて嬉しいのよ」

梓「憂、憂っ。聞こえる?」

憂「……」

梓「みんな来てくれるって」

憂「……」

梓「だから、憂。早く治ってね」

憂「……」

梓「絶対、唯先輩もそう思ってるから」

憂「……」
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:23:34.36 ID:/zRyAdkJ0


憂「……うるさいなぁ」

唯「憂? どーしたの?」

憂「あのね、さっきから知らない人の声がするの」

唯「へ? そんなの、しないよ?」

憂「空耳にしては、変な気がする。……なんだか、怖いよ」

唯「うーん……気のせいじゃないかなー?」

憂「気のせいかなぁ……」

唯「そーだよ」

憂「……。……そっか」


159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:31:48.36 ID:+EeeCaMKO
保守
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:32:03.50 ID:/zRyAdkJ0
唯「そんな事より、憂! あいすっ!」

憂「はい、どうぞ」

唯「んー! おいしーい!」

憂「うふふ。お姉ちゃん、ほっぺたにアイスついてるよー」

唯「うーいー。とってとってー」

憂「はいはい」フキフキ

唯「えへー」ニコニコ

憂「やっぱり、お姉ちゃんは私が居なくっちゃだめだねー」

唯「てへへ。面目ない」ニコニコ

161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:34:58.80 ID:ncG6UPxvO
唯ちゃんと憂ちゃんが幸せそうで何よりです^^
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:36:11.90 ID:/zRyAdkJ0
唯「お礼に憂にも半分あげるね」

憂「ほんと?」

唯「うん。はい、あーん」

憂「あーん」

唯「どう? おいしい?」

憂「美味しいよー。お姉ちゃんが『あーん』ってしてくれたから、百倍美味しいっ」

唯「へへへ。憂も私が居なくっちゃダメみたいだねー」

憂「えへへ」
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:36:27.43 ID:f/u2hqWk0
いいところで帰ってこれたのか?
しえん
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:49:53.20 ID:/zRyAdkJ0
憂「ここは平和だねぇ」

唯「そーだね。静かで、あったかで、落ち着くなぁ」

『       』

唯「ずーっと、憂と一緒にここに居られたらなぁ」

憂「何言ってるの、お姉ちゃん。私たちは今までもこれからもずっと一緒だよ?」

『       』

唯「えへへー。憂、だいすきっ」

憂「私もお姉ちゃんのこと、だーいすき!」

『        』

憂(あぁ、まだ変な声が聞こえる)

憂(うるさいよ。止めてよ。私とお姉ちゃんの邪魔をしないでよ……)
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:52:29.74 ID:4co8oMrC0
唯ちゃん…憂ちゃん…
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:53:10.66 ID:LH1zUyZS0
二人が永遠に一緒にいられますように
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:54:32.17 ID:qa1WuSy9i
これが憂の本性・・・!
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:00:07.66 ID:sefqHF0P0
いや、これおもろいわ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:02:09.54 ID:/zRyAdkJ0
梓「憂……答えてよぉ……」グスグス…

紬「……梓ちゃん、これで涙拭いて?」…スッ

紬「梓ちゃんが泣いていたら、憂ちゃんも心配しちゃうわ」

梓「ムギ先輩……」

紬「大丈夫よ。唯ちゃんも憂ちゃんも、絶対帰って来てくれるから」

紬「だから……二人を信じましょ? ね?」

梓「うぅ……うわぁぁぁん!」ダキッ

紬「……梓ちゃんも、つらかったわよね」ナデナデ
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:05:57.92 ID:E0jGvMzp0
ういうい
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:07:54.37 ID:1LuNjFXl0
あずにゃんあずにゃん
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:08:53.03 ID:ryFXiegd0
憂きめーんだよ池沼さっさと死ね
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:09:17.31 ID:/zRyAdkJ0
澪「律、そろそろ憂ちゃんのところに行くぞ」

律「……先、行ってていーよ。私はここに居るからさ」

澪「律……」

律「あはは。だって、唯を独りきりにしたらかわいそーだろー?」

律「人の気も知らないで、だらけた顔しやがってさぁ。全く。
 アイス食べてる夢でも見てるのかぁ。このこのー」ツンツン

唯「……」

澪「……りつ」
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:12:32.14 ID:RfzORU8W0
やっぱり憂は気づいてなかったんだね
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:16:51.33 ID:8qd0D0980
憂がいないと、私…
っておい
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:17:40.58 ID:/zRyAdkJ0

……

律「たはー。私としたことが、皆の前で泣いちゃうとはなぁ」

唯「……」

律「泣き顔なんて、澪にすらほとんど見せた事なかったのに……うひゃー、はずかしー」

唯「……」

律「おーい、お前のせいだぞ。唯」

唯「……」

律「ちくしょう。幸せそうな顔しやがってさ。自分がどうなってるのかも分かってなさそうだな……」

唯「……」

律「おーい、いい加減おきろー」

唯「……」

律「……起きろよぉ」
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:21:13.32 ID:nGwimeBoO
唯と会うたびにリスカして昏睡してたのか
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:25:24.69 ID:/zRyAdkJ0
唯(……あれ?)

憂「どうしたの、お姉ちゃん?」

唯「ううん。なんでもないよー」

憂「……? 変なお姉ちゃん」クスクス

唯「うい! ほらほら、あーん」

憂「あーん」

唯(なんだか声がした気がする)

唯(知らない人の声)

唯(どうしちゃったんだろ、私。ちょっと怖いなぁ……)

唯(だけど)

唯(なんだか、なつかしいきがするや)
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:32:05.47 ID:/zRyAdkJ0
唯(でもね、)

『    』

唯(この声が誰のものだったか、思い出せないんだ)

『      』

唯(ごめんね)

『         』

唯(ごめん……ごめんね……)

『           』

唯(……ごめん)

『            』

唯「う……ぐす……ごべんっ、ごべんね……」ボロボロ…
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:33:42.25 ID:4co8oMrC0
泣かんでおくれ…
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:36:12.60 ID:/zRyAdkJ0


唯「……」ツー…

律「!?」

律「唯……泣いて、る?」

唯「……」

律「唯……ごめんな。責めてたわけじゃないんだよ」…ソッ

唯「……」

律「ゆっくり治せばいいから。……必ず戻ってきてくれたら、それで良いんだ」

唯「……」

律「だから泣くなよ……唯」
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:40:09.66 ID:F7XbPJztO
紫煙
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:40:38.53 ID:/zRyAdkJ0
憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「うぃー……」ポロポロ ポロポロ

憂「どうしたの、急に泣いちゃったりして。何が、何があったの!?」

唯「わかんない……思い出せないよぉ……」

憂「……安心して、お姉ちゃん」ギューッ

憂「私も良く分からないけど、ここに居さえすればずっと一緒に居られるから」

唯「うぃ……」ポロポロ…

憂「ここには怖いのも痛いのも、つらいのも淋しいのも、なんにもないんだから」

唯「……うぅ」…ギュッ

憂「よしよし」ナデナデ
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:44:05.47 ID:/zRyAdkJ0
唯(憂とぎゅっとしてたら、安心するや)

唯(かぎなれた憂の匂い。馴染んだ憂の感触)

唯(憂と抱っこしてるとね、ほこほこのあったかあったかになれるんだよ?)

唯(……なのに、さみしいだなんてお姉ちゃん失格だよね)

唯「ごめんね、憂。心配させちゃって」

憂「ううん。前も言ったでしょ」

憂「私、お姉ちゃんと一緒に居られるならなんでも出来るって」

唯「私も……」

唯「……」

唯「私も、憂と居られるなら……――」
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:48:20.90 ID:It0XnT76O
支援
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:52:35.91 ID:/zRyAdkJ0

……

紬「ちょっとは落ち着いたかしら?」

梓「はい。……ごめんなさい。お見苦しいところを見せちゃって」

紬「良いのよ。私だって、たくさん泣いちゃったもの」

梓「……唯先輩も、憂も早く良くなるといいですね」

紬「良くなるわよ。二人とも」

紬「二人を信じてあげましょう。それしか、できないけれど……それでも……」

梓「……。……はい」
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:53:31.25 ID:8qd0D0980
唯さんや
それだけじゃないだろう
温もりは
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:56:43.93 ID:/zRyAdkJ0
『       』

憂「ぁ……」

『       』

憂「ぅ、ぁ……ぁ……」

『       』

憂「あぁあぁぁぁああぁあぁぁっ!」

『       』

唯「ひゃっ!?」

『       』

憂「う……うぅぅ……うぅ……やめて、うるさいっ、やだ……っ」

唯「う、憂!? 憂っ! どーしたの!?」

憂「おねぇ、ちゃん……たすけて……」

唯「うい! しっかりしてよぉ……っ!」
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:05:23.94 ID:qvael6Og0
話似すぎだしこっちのほうがおもろい↓
ttp://sshozonbasho.blog90.fc2.com/blog-entry-1502.html

190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:05:34.90 ID:4co8oMrC0
四円
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:07:47.12 ID:/zRyAdkJ0

 がちゃっ

澪「梓、憂の様子は?」

梓「お医者さんは目を覚ますまでまだまだかかるって……あれ?」

純「……あはは。私も憂が心配で来ちゃったよ」

梓「純、今日は来れないって言ってたのに……」

純「気にしない気にしない。憂のためならどんな用事でもすっぽかせるよ」

澪「さっき唯の病室からこっち来る時に会ったんだよ。
  廊下でうろうろしてたから、どうせ憂のお見舞いに来たのなら一緒に行こうって」

梓「もぅ。病院に来たんならすぐにここまで来れば良いのに」

澪「迷ってたんだって。……なぁ、鈴木さん?」

純「純、で良いですよ。澪先輩」
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:08:51.47 ID:ncG6UPxvO
うむ、よきかな
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:13:16.65 ID:+EeeCaMKO
寝る前に↑
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:20:10.89 ID:/zRyAdkJ0
梓「迷うって……純だって、もう何度もここに来てるじゃん」

純「うーん。でも、この病院むだに広いからさ」

純「澪先輩が通りかかってくれなかったら、一生ここにたどり着けなかったよ。
  ありがとうございます、澪先輩っ」

澪「あ……いや、良いよ。どうせ私もここに来るつもりだったし」

澪(鈴木さんが病室のすぐ傍で泣きじゃくってた事は、梓に教えないでおこう)

梓(純。……目元が赤くなってるや)

純「ま、そんなことどうでもいいじゃん。憂、来てやったよー」

憂「……」
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:21:02.25 ID:It0XnT76O
今更だが、唯と憂って入院してる病院違うのか?
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:26:25.27 ID:FJQQ7d6aO
>>195
病室が離れてるだけじゃね?
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:27:25.32 ID:It0XnT76O
>>196
なるほどサンクス
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:27:37.38 ID:4co8oMrC0
>>195
たぶん、病院は同じで病室が別になってるんだと思う
二人とも集中治療室だから別々の部屋とか
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:31:06.49 ID:/zRyAdkJ0


唯「うい! ういっ!?」

憂「声が、声が増えてく……うぅ……っ」

唯「憂、しっかりしてよ!?」

憂(遠くの声が、耳の奥から響いてくる……きもちわるい……変な浮遊感までしてきた……)

唯「ういっ」

憂「おねぇちゃん……」

唯「私、どうすればいいの? ねぇ、憂っ」

憂(お姉ちゃんの声を聴かせて。もっと、もっと、聴かせて)

憂(お姉ちゃんの声で、響いてくるおかしな声から私をたすけて……)

憂「おねぇ……ちゃん……声を……」
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:38:30.27 ID:Ffa/AJ/N0
sien
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:42:18.88 ID:JlGeLON40
支援
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:43:30.98 ID:/TNMpoFS0
思いは届くのか
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:44:00.34 ID:/zRyAdkJ0

『       』

唯「……っ」…キーン

唯(ひどい耳鳴り……うぅ……)

憂「おね、ちゃ……声を……せて……」

唯「な、なに? 聞こえないよっ!」

『       』

憂「声を……せて……」

『       』

唯「憂! 憂ぃ!」

『       』

憂「……ね………ぁ……」
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:47:52.03 ID:/zRyAdkJ0

『    』

『    』

『    』

唯「……うるさい」

『    』

唯「うるさいよっ! お願いだから黙ってっ!!」

『    』

唯「あなたは誰なの!? ねぇ、憂と私をどこに連れて行こうとしてるの!?」

『    』

唯「憂を苦しめる人なんて、誰もいらないっ」

『    』

唯「だから……だから、あっちいっちゃえっ!!」
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:53:18.11 ID:OgXBQHsf0
二度と来ないで!

支援
206 冒険の書【Lv=1,xxxP】 :2011/02/21(月) 23:54:26.31 ID:8wurdP6T0
全力で支援
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:56:14.80 ID:/zRyAdkJ0
―びょうしつ!―

唯「ぅぅ…………」

律「ゆ、唯!?」

唯「ぅ、ぁ……」ゼーゼー…

律「おい、どうしたんだよ! 唯、唯!?」

唯「ぅ、ぃ……」ヒュー…ヒュー…

律「くそ……っ!」

律(ナースコールは……あった!!)バッ

律「大変なんですっ! 唯が、唯が……っ!」
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:58:58.58 ID:/zRyAdkJ0


唯(うぅ……『誰か』が叫んでる……)

唯(なんでだろう。頭が、くらくらするや)…フラッ

唯「お願い……私たちのことなんて、放っておいてよ……」

『           』

唯「……っ」

『      !』

唯「あなたが誰か思い出せないけど……お願い、もう、やめてよ……」

『    !      !』

唯「もう、私たちの世界に二度と来ないでっ!!」
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:03:49.33 ID:2psNYH9x0
『』

唯「はぁ……はぁ……」

唯(どうして? 憂がすぐ傍にいてくれるのに、どうして……こんなに苦しいんだろう……?)

憂「おねぇちゃん……だいじょうぶ……?」

唯「う……うん。憂は?」

憂「さっきよりは……へーきだよ……」

憂「だってね、おねえちゃんが、近くにいてくれるんだもん」

憂「おねえちゃんと一緒に居る為なら、どんなに苦しくても我慢できるから……」

唯「憂。わたしもね……」

『        』ポロポロ

唯「…………あれ?」
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:07:51.45 ID:2psNYH9x0
SSを中断してでも言いたい。



憂ちゃん!お誕生日おめでとう!!
SSでは殺し掛けちゃってごめんねっ!!
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:16:08.32 ID:BB0bUcdK0
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:19:39.56 ID:1byzAV1S0
憂ちゃん誕生日おめでとう!!
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:20:59.20 ID:q3bMH1Uk0
憂ちゃん誕生日おめでと保守!!
214 冒険の書【Lv=1,xxxP】 :2011/02/22(火) 00:21:45.15 ID:lw97XenP0
憂ちゃぁぁぁあああん♪
お誕生日おめでとーー♪
アップルパイ買ってきたから一緒に食べようね♪
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:22:05.19 ID:oGFWebHa0
いつおわんのこれ
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:24:03.90 ID:p4/jSX3MO
ういちゃんかわうい
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:28:25.94 ID:izeNVP97O
憂ちゃんかわうい
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:28:56.22 ID:WgvuxnR/O
これ、海だー!!の人?
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:38:29.05 ID:2psNYH9x0
唯「泣いてるの……?」

『         』ポロポロ

唯「どうして、泣いてるの?」

『         』グス…グス…

唯「私がひどいこと言っちゃったから? ねぇ、どうしてなの?」

『         』

唯「ねぇ、答えて。答えてよ」

憂「お、お姉ちゃん? 誰と話してるの?」

唯「わかんない。わかんない、けど……」

『唯! お願いだっ!』

『戻ってきてくれよ……唯……っ』

唯「え……」



唯「りっちゃ……ん?」
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:47:46.65 ID:8xjQ/UNFO
憂ちゃん誕生日おめでとう!
221>>218 ちがうよー:2011/02/22(火) 00:47:51.35 ID:2psNYH9x0
―或る病室―

 ばたんっ!!


律「はぁ……はぁ……!」

澪「ど、どうしたんだよ律」

律「大変なんだよっ! 唯が、唯が……っ!」

紬「まさか……」

梓「ゆ、唯先輩になにかあったんですか……?」

憂「う……ぁ……」ハァ…ハァ…

純「!」

純「梓っ! 憂が……憂がすっごく苦しそうにしてる……!」

梓「う……憂っ!」
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:51:42.77 ID:WMHhezFYO
てす
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:56:45.75 ID:2psNYH9x0

『  』タタ…ッ

唯「あぁ! 待って、待ってよりっちゃん!!」

憂「りっちゃん? ……お姉ちゃん、それ、誰のこと?」

唯「友達だよっ。大事な大事な、けいおん部の……っ」

憂「けーおんぶ?」キョトン…

唯「うい……?」

憂「お姉ちゃん……さっきから何を言ってるの……?」

唯「……え?」

憂「お姉ちゃんも、変な声のせいでおかしくなっちゃったんだね」

憂「つらかったよね。こわかったよね」

憂「私も、こわいよ……お姉ちゃん」

唯「……っ」
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:05:19.31 ID:2psNYH9x0
唯「憂は覚えてないの!? 忘れちゃったの!?」

憂「な、なに? なんのこと?」

唯「私もね、さっきまで忘れちゃってた」

唯「だけど、憂にだって思い出さなきゃいけない大切なことがあるでしょ?」

憂「わ……わかんないよ……」

唯「憂……っ!」

憂「どうして? どうして、そんな変なことを言い出すの?」

唯「変じゃないよ。今の憂の方が、絶対変だよっ!!」

憂「!」
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:06:01.58 ID:Pw9cW8ZDO
C
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:09:18.06 ID:2psNYH9x0
憂「どうして……? どうして、そんなこと言うの……?」

唯「憂。私、思い出せた。みんなが呼んでくれたから」

憂「みんな? ねぇ、みんなって誰?」

唯「憂にだっていたでしょ? 憂を呼んでくれる、大切な人が。人達が」

憂「……それって」ポツリ

唯「……! 憂、思い出せたの!?」パアァ…!





憂「それって、あのうるさい耳鳴りのこと?」
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:16:56.08 ID:GSyb9A31O
憂ちゃんおめでとう
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:17:25.88 ID:2psNYH9x0
唯「おねがいっ。思い出さなきゃダメだよっ!」

憂「どうして?」

唯「ちゃんと思い出して、一緒に行こう? ねっ?」

憂「どこに?」

唯「……うい」

憂「わかんないや」

唯「分かんなくても良いっ! 行こう、みんなのところへ!」グイッ

憂「い、痛いよお姉ちゃん! やめてっ!」
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:21:00.07 ID:eh+JctVwO
あずペロ
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:23:52.25 ID:2psNYH9x0
憂「みんなのところってどこ?」

憂「みんなって、だれ?」

憂「あったかくて、気持ち良いここよりも良い場所なの?」

憂「私より大切なひとなの?」

憂「お姉ちゃん。答えて。ねぇ」

唯「……」

憂「こたえて」
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:27:18.60 ID:2psNYH9x0
唯「向こうはね、ちょっと大変なこともあるけど」

唯「それでもとっても楽しい場所だったよ」

唯「みんな優しくて、一緒にいると楽しくてね……」

憂「……だけど」

憂「それって、これからもそうなのかな?」

唯「へ……?」

憂「これからも、絶対に変わらないのかな」
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:28:32.97 ID:9LWQCLN40
ブラックジャック思い出した
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:31:12.92 ID:2psNYH9x0
憂「ここに居れば、なんにも変らない」

憂(実はね、お姉ちゃんが腕を引いてくれた時)

憂「ずっとこのままでいられるよ。私も、お姉ちゃんも」

憂(少し……ほんの少しだけ、思い出せたんだよ。向こうの事)

憂「ここには大変なことなんて一つもないよ」

憂(記憶の奥底で黒いツインテールの女の子がないてた)

憂「お姉ちゃんは優しいし、一緒にいると私は楽しくて仕方ないんだ」

憂(その女の子が泣いていた理由も……思い出した)

憂(そう……思い出しちゃったよ)
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:31:46.76 ID:oKmyQT6F0
今日なのか
憂ちゃん誕生日おめでとう
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:36:33.94 ID:uZevgTtMP
二人とも戻ってこい
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:38:00.86 ID:2psNYH9x0
唯「憂っ」

憂(目の前にいるのは、本当のお姉ちゃんじゃない)

憂「ねぇ、お姉ちゃん。私の話を聞いて」

憂(本当のお姉ちゃんは、白くて殺風景なシーツに埋もれてぐったりしているんだ)

憂「どんなに平和な世界でも、どんなに楽しい日常でも」

憂(だけど……向こうにはギー太を抱えてはしゃぐお姉ちゃんはもう、いない)

憂「あっさり崩れちゃうんだよ?」

憂(お医者さんは、最善を尽くすと言ってくれた)

憂「簡単に、あっけないくらいに。……それは、とても残酷な事。
  だけどね……あってはならない事は、毎日毎日地球のどこかで必ず起こってるんだよ」

憂(それでもお姉ちゃんは帰ってこようとしなかった)

憂「どんなに大切なものがあってもね、あっさり壊されちゃうの」

憂(何カ月も、ずっとずっと待ってたのに)

憂「お姉ちゃん。……向こうは、そういう世界なんだよ?」

憂(だから――私は会いに来たんだよ。お姉ちゃん)
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:40:16.90 ID:LLnRpL2TO
憂にゃん誕生日おめでとおおぅ!!!!
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:45:43.27 ID:t/BgUWbl0
こいつは支援だ
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:45:43.77 ID:2psNYH9x0
唯「ういー……言ってることが難しすぎてちんぷんかんぷんだよ……」

憂「難しくないよ。
  私もお姉ちゃんも、それを体感したでしょ? すごく痛くて苦しくて、かなしいことを」

唯「……うい」

憂「ねぇ、向こうに帰ってどうするの?」

憂「帰って、みんなに会って……それからは?」

憂「また酷い目に遭うかも知れない。
 今度はお姉ちゃんの言ってた『大切な人』がそうなるかも知れない。
 その時、お姉ちゃんは堪えられる……?」

唯「……」

憂「私は堪えられないよ。そんなの、絶対に」

憂(……たえられなかったよ、おねえちゃん)
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:50:06.18 ID:JKAfQsHgO
しえん
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:50:31.12 ID:2psNYH9x0
憂「それにね」

憂「向こうでは『時間』ってのがあるんだよ? 分かる?」

唯「うん……それも、思い出したよ……」

憂「そっか。なら、話は早いや」

憂「時間は少しも留まってくれないよ。
 楽しいことも、嬉しいことも、すぐに過ぎてく」

憂「今は一緒にいてくれる人が居たとしても、それは永遠じゃないんだよ。

 いつ、何が起こって離れ離れになるか分かんない。

 もしかしたら大好きな人達を嫌いになっちゃうような事だって起こるかも知れない。

 全部、全部、色あせちゃうの。それはかなしいことだけど、仕方のないことだから」

唯「……」
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:58:25.27 ID:2psNYH9x0
憂「それは、世界で一番こわいこと」

憂(なかなか目を覚ましてくれないお姉ちゃん)

憂「ここに居れば何も色あせない。何も、進まない」

憂(どうして目を開けてくれないの。どうしてまた私を抱きしめてくれないの)

憂「全てが新しいまま」

憂(どうして)

憂(どうしてどうしてどうしてどうして)

憂(きらいになっちゃうよ)

憂(あんなに好きだったお姉ちゃんのこと、きらいになっちゃうよ……)

憂(そんなの、やだよ……お姉ちゃん……こわいよ……)

憂「向こうに戻れたとしても、全てが元通りになる保証はないんだよ?」

憂(戻ったとしてもお姉ちゃんがまた目を覚ましてくれる保証は、ない)

憂「だから。だからね……」

憂(ずっと目を閉ざしたまま生き続けるかも知れないのに)

憂「……だから」…フラッ
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:58:49.23 ID:LWrPiqFY0
けいおんはあまり見ないけど

すごくおもしろい!
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:00:11.65 ID:BHWI/JHrO
全力で支援
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:04:10.60 ID:IdvAsyj7O
ついに佳境か…支援!
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:04:58.64 ID:2psNYH9x0
憂(あれ……?)パタリ…

唯「……っ!」

唯「憂っ! 憂っ!?」

憂「えへ……へ……おねーちゃん」

唯「どうしたの? 具合わるいの?」

憂「やだなぁ、お姉ちゃん……逆だよー……」

唯「逆?」

憂「うん。あのね、なんだかとっても気持ちが良いの……心がぽかぽかしてるや……」ボンヤリ…

唯「しっかりしてよ、憂っ!」ギュウッ!

憂「なんでだろう……? おねーちゃんが抱きしめてくれてるから、かなぁ……」
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:05:54.88 ID:Uv1qNAEZO
うちなら毎日でも来なよ憂
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:14:42.68 ID:2psNYH9x0
―或る病室―

純「憂っ! 憂っ!」

紬「今、お医者さんを呼んだわっ。すぐ来てくれるって!」

律「ちくしょうっ。唯も憂ちゃんもどーしちゃったんだよぉ……」

梓「……憂」

梓「憂っ!」ギュー…ッ!

澪「あ、梓……っ!」

梓「やだやだっ! 純と私と、一緒に演奏するって言ってたじゃん!
  ずっと一緒だって約束したよね!? 忘れちゃったの、ねえ!!」ギュウー!

梓「忘れたんなら、もっかい言うよ! 何度でも言ってあげる!
 一緒だよ。何があったって、私達は一緒だよっ! だから、だから……っ!」

紬「梓ちゃん! 落ち着いてっ!」

梓「ううう……憂、憂、憂……っ。戻ってきてよぉ……」ボロボロ…
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:14:48.39 ID:lv+qvoZG0
朝まで残っててくれ…バタッ
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:23:25.53 ID:2psNYH9x0



憂「――――っ」…ドクン

唯「ういー……?」ウル…ッ

憂(ちがう)

憂(これはお姉ちゃんの温度じゃない)

憂(私は、お姉ちゃんに抱きしめられてるのに……これは、だれ……?)

憂(だけど……妙に懐かしい感触が、する)

憂(この温度はもこもこ頭の子なのかな? それとも、あのツインテールの女の子かな?)

憂「えへへ……やっぱり、わかんないや……」ヘラ…
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:34:02.26 ID:2psNYH9x0
憂(わかんないけど……だけど、ほんわかした気分……)

憂(きっと、私にとって『大切な子』の温度)

憂(お姉ちゃんとおんなじくらい、大切なおともだち……だったのかなぁ?)

『        !』

憂(また、声がする)

『            』ボロボロ…

憂(だれかが、ないてる)

憂(私とは無縁になった世界で、大声を上げて泣いてる)
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:36:16.80 ID:lhrcaDtKO
追いついたC
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:41:26.60 ID:2psNYH9x0
憂(あはは……まるで、少し前の私みたいだよ)

憂(眠るお姉ちゃんの隣で、声が枯れても泣き続けた私)

憂(そこには……あぁ、軽音部の皆がいたっけ)

唯「……――ぃ―――ぅぃ――」

憂(お姉ちゃんにしがみついて、

 自分でもびっくりするくらいの大声を上げて、

 お姉ちゃんをこんな風にした神様を恨んで、憎んで)

憂(皆を悲しませてるのに、私を苦しめてるのに

 静かに眠ったままのお姉ちゃんに腹を立てて……訳も分からないことをわめいて……――)



憂(あぁ、その時から私は忘れ始めてたんだ)

憂(あれが、涙と一緒に大切なものがこぼれてしまった瞬間だったんだ)
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:52:17.95 ID:2psNYH9x0
唯「――ういっ!」

憂「……おねーちゃん?」

唯「憂、本当にどうしちゃったの……?」

憂「うん……私、どうしちゃったんだろう……」

憂(あぁ……ぬくもりが消えていく……)

憂(どうして? どうして、私を離したの……?)

憂(お願い。もっと、もっと……)

唯「憂……どうして、ないてるの?」

憂「…………え?」…ポロッ

255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:04:32.60 ID:2psNYH9x0
憂「私、泣いてる……」ポロポロ

唯「うん。泣いてるよ」ポロポロ

憂「あはは……どうして、お姉ちゃんまで泣いちゃうの……?」グスグス

唯「わかんない。だけど、とまんないや」ポロポロ ポロポロ

憂「……ふふっ。へんなの」…ポロッ

唯「変、かなぁ?」

唯「なんだかね、とっても暖かくって……。

 ………うん。やっぱり私、帰りたいや。憂と一緒に、帰りたい」
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:21:46.68 ID:2psNYH9x0
唯「聞いて、憂」

唯「さっき憂は言ってたよね。向こう側にはつらいのも悲しいのもいっぱいあるって」

唯「しかも、それがいつ起こるかも分からない。
 永遠の幸せなんて向こう側にはないんだって」

憂「……うん」

唯「そうだと思うよ。むずかしくって、ちょっぴりしか分かんないけど……なんとなくなら、分かる」

憂「……」

唯「だけどね、憂。……ここには、永遠しかないんだよ?」

唯「ここに来て、ここでしばらく過ごして……ようやく気づけたの」

唯「なんにも色あせないけど、ただそれだけだったんだ」

唯「それに気づいちゃったからかな。それとも、もともと私はこんなにワガママな子だったのかな、」

唯「どうせ過ぎ去るとしても。それが、あっさり消えるかも知れないとしても」



唯「私は、憂とあの世界で生きていたいんだ」
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:31:09.08 ID:EcTQs2qT0
俺の胸に帰っておいで
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:36:36.68 ID:2psNYH9x0
憂「おねえちゃ……」

唯「だからね……帰ろっ」…グイッ!

憂「わわっ!?」

唯「何言ってもだめだよ。憂がどんなに怒ったって離さないもんっ」フンスッ!

憂「だ、だけどお姉ちゃん……どうやったら帰れるのか分かるの?」

唯「あ……」

唯「……わ、わかんない。どーしよー、ういぃー!」メソメソ

憂「お姉ちゃんったら……」…クスッ
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:41:18.23 ID:M2bpLbsO0
C
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:42:06.42 ID:eh+JctVwO
あずにゃんの涙ペロペロ
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:45:11.18 ID:2psNYH9x0

……
………

唯「うぅ〜ん……とりあえず、歩いてればどうにかなると思ったけど……」

憂(ものの見事に迷っちゃった……)

唯「うぅー……なんだか修学旅行の時に迷ったのを思い出すや……」

唯(あの時は、みんながいたから何とかなったけど……)

唯「……」…チラッ

憂「お姉ちゃん……?」

唯(よし……っ。憂の為にも、私が頑張らなくっちゃっ!)フンスフンス!

憂「お、お姉ちゃん、あんまり引っ張らないでよー……」
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:46:05.29 ID:1byzAV1S0
ハッピーエンドは明日に取って起きますね
おやすみんな
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:58:34.65 ID:2psNYH9x0

憂(さっきまで、あったかくて優しい場所に居たのに)

憂(進めば進むほど世界が暗がりになっていく)

憂(冷たくて、粘っこい風)

憂(本当に帰れるの? ……私は、本当に帰りたいの?)

憂(ここを闇雲に進んで、その先には何が待ってるの……?)

唯「……憂」

憂「へ? なに、お姉ちゃん」

唯「憂、また悲しそうな顔してたよ? 大丈夫?」

憂(……。……自分の気持ちもまだ分からないけれど)

憂(お姉ちゃんが帰りたいなら、私もそうしよう)

憂(だって私は……お姉ちゃんに会いに来たんだもんっ)


憂「うんっ。大丈夫だよ。……だから、行こ?」
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:13:08.41 ID:2psNYH9x0

 黒い地面はやわらかくって、マシュマロでも踏んでるみたいに不安定だった。

 道の端でぐちゅぐちゅと何かが蠢く。
 きっと、この人達も消え損ねてしまったんだろう。

 ――私もお姉ちゃんも、おんなじ。
 そう思った時にようやく恐怖心がわきはじめた。

 つないだ手を強く握ると、お姉ちゃんは苦笑いしながら一旦立ち止まってくれた。

唯「……私、憂が来てくれるまで自分はもう死んじゃったと思ってたんだ」

憂「眠ってるよ。お姉ちゃんは、ただ、眠ってるだけ」

憂(そう、ただ眠るだけの存在になってしまったの)

唯「私ね、人は死んだらお星さまになると思ってた」

唯「だけどなかなか星になれなかったし、変だなぁって思ってた」

唯「そう思ってたのに、私はあそこから動けなかったの」

唯「――憂が来なかったら、こうして帰ろうとも思わなかったのかなぁ?
 うーん……わかんない。わかんないや。わかんないけど、進もう……ねっ」

憂「………うん」
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:15:01.36 ID:8xjQ/UNFO
永遠はあるんだよもん
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:22:34.23 ID:2psNYH9x0

 私達は、進む。
 この道が本当に向こう側に続くかも分からないままに。
 向こう側に行くのすら躊躇していたはずなのに。

 確信もないのに、ぐんぐん進むお姉ちゃんにひかれるまま。

憂「……ねぇ、お姉ちゃん」

唯「なぁに?」

憂「本当に死んじゃったら、どうなるんだろうね」

憂(もしここで、お姉ちゃんが『戻ろう』と言ったら私たちは死ぬ)

憂(それは……ちょっぴり嫌、かなぁ)

憂(おかしいなぁ……私は、お姉ちゃんの為に死ぬ筈だったのに)

 難しい顔で「むむー」と唸った後、お姉ちゃんは言った。

唯「…………憂が、死んじゃわなくって良かった」

 ……全く答えにはなってないけど、なんだか嬉しかった。
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:30:17.44 ID:2psNYH9x0
唯「あ……っ」

 あーあ、よそ見して歩くからだよ。

 躓いたお姉ちゃんにつられ、私も転げる。転げ落ちる。

唯「わっ、わぁ!? うい、ういー!」

 深い闇をひゅるひゅると落ち、ざぶざぶと冷たい水に浸されていく。
 体の中を水のあぶくが通ってはじける。ぱちぱちと、暴力的に。

 苦しいのは一瞬だけ。
 その後は水の流れに押し込められて……――何だか、前にもこんなことがあったような気がする。



 あぁ、これは思い出せたよ。
 これは、たくさんのお薬を飲んだあの時に感じた感覚。


 ねぇ、お姉ちゃん。
 今の私たちはどうなってるんだろう。

 お姉ちゃんとともに沈みながら――急に、とても帰りたくて仕方くなくなってきたの。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:33:50.40 ID:gJ6YCebHO
見てるぞ
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:38:23.92 ID:2psNYH9x0

「ふしぎだね。こうしてると、そらをとんでるみたいだよ」

「ちがうよ、とべてないよ。おねえちゃん」

「あれ? ほんとーだ。わたしたち、しずんでる?」

「うん」

「どうしよう、うい」

「どうしようね」

「みなもが、あんなにとおくなっちゃったよ」

「そうだね」

「どんどん、くらくなってく。くろくなってく」

「さみしいね、おねえちゃん」

「へんなの。ういがいるのに、さみしいや」

「もどろうよ、おねえちゃん」

「……うん。はやくしないと、ておくれになっちゃうからね」

270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:48:20.73 ID:2psNYH9x0

 水の抵抗が酷い。
 上へ進んでいるはずなのに更に沈み込んでいるような気すらする。

 それでもお姉ちゃんに触れれば、冷たい水の中でも身体の芯まで温まるような心地がした。

「うい。うい、いってたよね」

「むこうには、えいえんなんてないって」

 そうだよ、お姉ちゃん。
 向こうでは信じられないくらい残酷なことが起こるんだよ。
 昨日まで元気だったお姉ちゃんが、突然動かなくなるくらい残酷なことが。

「だけどね、」
「えいえんはなくっても、たいせつなものならたくさんあるんだよ」

 大切なものって、あの時お姉ちゃんを呼んでた人たち?

「うん」

「ほかにもいろいろあるよっ。
 ほんもののあいすたべたり、ごろごろしたり、ぎーたとうたったり、」

「ういと、いっしょに、わらったり」

「えへへ。こうしておもいかえすとさ、わたし、たくさんの『たいせつ』があったんだなぁって、あらためておもうよ」
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:49:54.04 ID:vFXw9JpaO
しえん
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:53:14.49 ID:AhY9gnAyi
今更だけど憂誕生日おめでとう!!
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:55:00.55 ID:2psNYH9x0
―手術室の目の前―

梓「唯先輩……うい」

純「どうしよう、どうしよう……憂、憂……」

紬「唯ちゃん……憂ちゃん……お願い、無事に戻ってきて……っ」

澪「うぅ、どうして……どうしてこんな……」…グス

律「泣くなよ、澪。きっと唯も憂ちゃんもだいじょーぶだって」

澪「律……お前、どうしてそう平和でいられるんだよ……!」

澪「唯が、唯が……死にそうなんだぞ……っ!?」

律「澪っ」

澪「ぁ…………ごめん」

律「私だって……平気じゃ、ないっての」…グスッ
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:06:14.65 ID:AhY9gnAyi
憂かわいいよ憂
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:06:32.22 ID:2psNYH9x0

 あれから、どれだけ水面を目指したんだろう。
 数分? 数時間? 数日? 数か月? 分からない。
 水の冷たさにしびれて、それすら分からなくなっていく。

 どれだけ水を掻いても、ほとんど進めなかった。
 全身がひどく疲れる。身体のすべてが軋みをあげる。

 ――このまま水に任せて沈みこんでしまえれば、どんなに楽なんだろう。

 そう思ったのに、私がそうしなかったのは水の中にいるのにお姉ちゃんが手を離さないでいてくれたから。
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:09:24.29 ID:2psNYH9x0

「うい」

「ういは『むこうにかえってどうするの?』って、いってたね」

「わたし、きめてるんだ。むこうにかえったらしたいこと」

 なぁに、お姉ちゃん。

「あのね、かえったらみんなにあやまりたいなぁ。
 しんぱいかけてごめんねって。みんなには、ほんとうにわるいことしちゃったね」

「そしてね、

 ギー太を弾くよ。

 みんなと一緒に歌い続けるよ。

 なにがあっても、絶対に。

 そして。そしてね――今度は、本物の憂とぎゅーってするんだ」



 透明な水面が、優しく揺れた。
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:19:03.37 ID:AhY9gnAyi
続きが気になる
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:19:14.52 ID:Xf+DldYyO
頭の中でまどかマギカのEDがリピートしてる
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:19:53.22 ID:0spv9MPw0
四円
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:26:25.71 ID:2psNYH9x0

梓「唯先輩。憂、憂……っ」

純「梓っ。大丈夫だから。きっと、二人とも大丈夫だからっ」

梓「……純」

純「信じよう。また、憂と会えるって」

 水の抵抗が身を切るように痛んできた。

梓「……」

 それでも、諦めたくなかった。

梓「……うん」

 なんでかな?
 私は自分からこれを望んでいたはずなのに。

梓「憂……待ってるから……」

 なのに、帰りたい。
 お姉ちゃんと一緒に、帰りたい。

梓「……戻って来なかったら、ゆるさないから」…ポロッ
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:29:22.55 ID:ot0WfOiS0
追いついた支援
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:30:55.70 ID:2psNYH9x0


 神様。
 もしもいるのなら、ごめんなさい。
 ワガママな子でごめんなさい。何度だって謝るから。

 だから……――

梓「ゆるさ、なぃ……からぁ……ぅぐ、ぐすっ……うぁぁん……!」ポロポロ

「……あずさ、ちゃん」

 無意識につぶやいた名前。
 その瞬間、今まで頭の中から抜け出していたモノがざわりざわりと集まり始めた。

 水の中は相変わらず暗かったけれど、心の中で何かが色づいた気がした。

 私はお姉ちゃんの手をもう一度握り直し、暗い水の中で笑った。
 お姉ちゃんも、それに応えて力強く笑ってくれた。


 水面から顔を出した私とお姉ちゃんは、そのまま意識を失った。
 遠くなっていく意識の中見えたのは――疲れた顔ではにかむお姉ちゃんの姿。

283 冒険の書【Lv=1,xxxP】 :2011/02/22(火) 05:42:52.05 ID:ot0WfOiS0
支援
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:43:43.24 ID:2psNYH9x0

 あのまま沈んでいたら何処に行きつけたんだろう。

 大好きなお姉ちゃんと一緒に星になれたかも知れない。

 大好きなお姉ちゃんと一緒に涼やかに通る風になれたのかも知れない。

 大好きなお姉ちゃんと……ただ、溶け消えるだけだったかも知れないし、

 水の底の世界の方が、安らかで幸せな世界だったのかも知れない。



憂(それでも、私は戻ってきた。お姉ちゃんと一緒に戻ってきた)

憂(……戻ってきて、しまったの)
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:51:57.71 ID:2psNYH9x0
―或る病室―

憂「……」

 …がちゃり

憂「……あずさちゃん?」

梓「憂。体調はどう?」

憂「えへへ。体は、だいじょうぶだよ」

梓「……」

梓「……そっか」
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:55:18.04 ID:OzZ/3YvS0
泣いた
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:57:26.61 ID:2psNYH9x0
憂「お姉ちゃんはまだ起きないの?」

梓「……うん」

憂「そっか……」

梓「だ、だけど、きっといつか目を覚ますよ!
 お医者さんだってそう言ってたじゃん!」

憂「『いつか』って、いつ?」

梓「……」

憂「前もお医者さんは言ってたよね。あとは目が覚めるのを待つだけって」

梓「……」
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:59:05.45 ID:Xf+DldYyO
なに
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:00:08.63 ID:2psNYH9x0

 あの時、私はお姉ちゃんの手を握りしめたままだった。

 これで向こうでもお姉ちゃんと一緒でいられる。

 そう思って、意識を手放したのに。


 ねぇ、お姉ちゃん。
 どうして? どうしてなの?

 言ってたでしょ。
 帰ってきたらギー太を弾くって。
 みんなと一緒に歌い続けるって。
 本物の私と、抱きしめあってくれるって。

 絶対に、そうするって言ってたのに……。
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:00:17.02 ID:KrjgBns9O
なんか面白そうだから昼まで残しておいてくれ
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:05:08.71 ID:2psNYH9x0
憂「……」…ウルッ

梓「……憂」

憂「梓ちゃん、今日も学校でしょ?
  学校に行った方が良いよ。……私は、平気だから」

梓「憂」

憂「……お願い。行って。ひとりにして」

梓「……」

梓「……憂っ!」…ギュッ!

 あの時、感じた温度が伝わる。
 私にとって『大切な子』の温度が。

憂「……どうしたの、梓ちゃん」


梓「……憂。唯先輩に会いに行こう?」
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:10:04.47 ID:2psNYH9x0
 ほんの少し、どきりとした。

憂「会いにって、どういう意味?」

梓「え? 唯先輩の病室にだよ。今から」

 ……えへへ。そうだよね。
 なんだか、変な想像しちゃったよ。

憂「だけど、私まだ安静にしてなきゃって……お医者さんが……」

梓「会いたいんでしょ? 唯先輩に」

憂「……。……会いたい、よ」

梓「それなら行こうよ。少し歩けば、会えるから」
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:14:09.81 ID:2psNYH9x0

 廊下を歩いて、右に曲がって左に曲がって……本当に少し先の距離にお姉ちゃんはいた。
 その短い距離すら、目覚めたばかりの私にとってはつらい道のりだったけれど。

 それでもたどり着けたのは、梓ちゃんが隣で支えてくれたから。

 清潔感を通り越し、無機質にさえ見えるドアを梓ちゃんが開けてくれた。
 そこには、すやすやと眠り続けるお姉ちゃんが居た。

憂「……お姉ちゃん」

憂「お姉ちゃん……っ!!」タタタッ

梓「う、憂! 走ったらダメだよ! 本当は歩くのもダメなのにっ」

憂「お姉ちゃん、お姉ちゃん! 私だよ、憂だよ!?」

唯「……」

憂「お姉ちゃん……私、帰ってきたんだよ……?」

 それなのに、どうしてお姉ちゃんは帰って来てくれないの?

憂「お姉ちゃんのうそつき……っ」

憂「今度の今度は、本当に嫌いになっちゃうんだからぁ……!」

唯「……」…ピクリッ
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:19:45.96 ID:2psNYH9x0
憂「お姉ちゃんのばかっ」

憂「目を覚ましてっ! ギー太も待ってるよ!? みんな待ってるんだよ!?」

憂「……私も、待ってるのに。ずーっとずーっと、待ってるのに……」

梓「憂、落ち着いてっ」

 私は、梓ちゃんの言葉も無視してお姉ちゃんの身体にすがりつく。

憂「帰って来なかったら、もうお姉ちゃんの為にご飯作ってあげないもんっ」

憂「ゴロゴロするのも禁止にするもんっ」

憂「アイスだって、一生抜きにしちゃうからね!」

憂「お姉ちゃんはそれで良いの!? ねぇ、このままで良いの!?」

 良いはずないでしょ。
 ねぇ、お姉ちゃん……お姉ちゃん……!

唯「……ん、ぅ」
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:24:12.35 ID:2psNYH9x0
憂「……!」

梓「ゆ、唯先輩……!?」

唯「うい、あいす、たべたいよ……」…パチリ

憂「お……」

憂「……お姉ちゃんっ!」ガバッ!!

唯「ふぇ? あ、あれ? ……ここ、どこ?」

憂「うあああああんっ。おねえちゃん、おねえちゃん、おねえちゃんっ!!」

唯「うい? あぁ、あずにゃんもいるや……」キョトン

梓「あ……あはは……アイスの為に起きるなんて、唯先輩はやっぱり変な人ですね……」グスグス…

唯「あれれ……私、なにしてたんだろ……あれ……?」
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:30:42.57 ID:2psNYH9x0
唯「うい、あずにゃん……どうして泣いてるの?」

梓「ど、どうしてって……どれだけ皆が心配したと思ってんですかっ!」

唯「へ……?」…キョト

憂「えぐっ、ぇう……ふぇぇぇぇん……!」ボロボロ

唯「憂? ねぇ、泣き止んでよ」

唯「何があったの? 憂は……どうして、こんなところにいるの?」





憂「お姉ちゃんに、会いに来たんだよ!!」ニコッ

【おしまい!】
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:34:14.68 ID:WMHhezFYO

面白かった!
欲を言えば後日談的な物が欲しかった

298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:34:21.86 ID:SfpWhe8k0
唯「帰って!!」
299 冒険の書【Lv=1,xxxP】 :2011/02/22(火) 06:37:00.15 ID:f7z5P/Ce0
面白かったよ
お疲れ様でした
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:37:39.02 ID:BLAVFamPO
二度と会いたくねっす。けぇってけろ
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:40:23.79 ID:92nwimcfO
和ちゃんが出てこない納得のいく理由が聞きたいんだが
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:41:02.38 ID:/UzqLH/cO
面白かった、乙
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:41:18.08 ID:OzZ/3YvS0
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:41:35.10 ID:QGNBEQOx0
       ∩
      _( ⌒)   ∩__ 
    / /,. ノ ̄\/ .)E)
   /i" |/ /|_|i_トi_|  /  
   |ii.l / /┃ ┃{ /   
   |i|iレ__/ ''' ヮ ''ノ_/   <good job!
   i|/ ,ク ム" /    
   |(  ヽ -===-\   
   ゞヽ     三  )   
     \ヽ      ノ   
      )     ̄|      
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:48:12.36 ID:2psNYH9x0
あとがき的な蛇足でも書きます。

途中で和ちゃん出すのすっぽり忘れてたことを思い出しました……うわああっああっああああっ!
最近酷い切れ痔になったり、その他諸々あってナーバスになっていたせいか、
妄想の全てがバッドエンドになり始めてきたのでそれを払拭するためにハッピーエンドにしました。
こんな駄文に付き合ってくれてありがとねっ///

次は何書くかなぁ。またハッピーエンドか、ギャグものでも書きたい気分。
ムギがティータイムのたびに自分の体の一部を切り分ける話とか、りっちゃんのカチューシャを澪ちゃんが飛び膝蹴りでぶっ壊す話とか。
まぁ、いいや。気づいたら外が明るいことに絶望してます。  それじゃおやすみ。
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:53:10.42 ID:SfpWhe8k0
とりあえずあずにゃんが平沢姉妹のパンツを爽やかな笑みで盗む話にしてください。
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:07:16.11 ID:u8phIHtc0
とてもいい話だったよ

おつ!!
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:09:34.67 ID:MUzvADyqO
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:20:04.78 ID:XZEYUdZdO
>>301
和ちゃんはすでに暗い底に落ちていってしまっていた…
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:29:24.00 ID:YU4PY5ihO
乙、がんばってね
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:46:59.00 ID:lv+qvoZG0
残ってて読めた!乙です
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:47:57.90 ID:2RPtJT+8O
バッドエンド期待してたが、楽しかった乙!
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 08:22:18.44 ID:II7hZpVUO
>>1
久々に良いもの読ませてもらった
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 08:53:46.19 ID:M2bpLbsO0
帰ったら読む乙

315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 08:56:56.98 ID:IdvAsyj7O
乙ー
バッドエンドver.も見てみたい
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 09:17:06.26 ID:vvsPnmE1O
5レス読んだくらいでオチがわかるSSでした
少しは話を捻りましょう
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 09:36:02.91 ID:sMWgoYaYO
擬音が気持ち悪くて漏らした
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 09:37:01.03 ID:fFstC2jsO
乙!!
水面の回想シーンがとてもよかった
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 10:11:38.54 ID:UnHPcJzUO
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 10:54:06.30 ID:WgvuxnR/O
読み終わった乙!
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 11:28:19.38 ID:LkxIZru10
乙うい
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 12:20:32.06 ID:ydSTYMxL0
ホラーかと思って見てたらいいホラーだった
乙!
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 13:23:28.48 ID:SS017KfF0
おつ
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 14:52:35.72 ID:hw+P7VstO
乙かれ
いつバッドになるか冷や冷やしてたけどハッピーエンドで良かった
325!ninja:2011/02/22(火) 15:22:55.76 ID:lw97XenP0
乙だYO!

ポニーテールのようなこの字♪

俺は生まれたときから愛してたYO!

今年で 22年… これからもポニーテールをー!

愛し続けるYO!

作曲:俺
作詞:俺
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 15:25:45.83 ID:vqtgIZxTO
ガチャ
和「唯、まだ目を覚ましてないの?」

和「じゃあ私、生徒会行くね」
バタン
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします