文才ないなら僕と契約して小説書いてよ!

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。


◆お題を貰い、作品を完成させてから「投下します」と宣言した後、投下する。

◆投下の際、名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』を記入。
 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』) ※タイトルは無くても構いません。
◆お題とタイトルを間違えないために、タイトルの有無に関わらず「お題:〜〜」という形式でお題を表記して下さい。


※※※注意事項※※※
 容量は1レスは30行、1行は全角128文字まで
 お題を貰っていない作品は、まとめサイトに掲載されない上に、基本スルーされます。

まとめサイト:各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwiki:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/
wiki内Q&A:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?Q%A1%F5A
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 12:30:15.95 ID:2iJq3QON0
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません

▽規制されている方へ
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
 そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。

▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を

▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
 wiki内週末品評会:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 12:30:31.93 ID:2iJq3QON0


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/16(水) 01:04:10.97 ID:i8A0mV4x0 [8/9]
あっ、取っちまった(棒)

らく‐てん【楽天】

自分の境遇を天の与えたものとして受け入れ、くよくよしないで人生を楽観すること。


第255回週末品評会  『楽天』


規則事項:7レス以内
投稿期間:2011/02/19(土) 00:00〜2011/02/20(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2011/02/21(月) 00:00〜2011/02/22(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 12:32:32.53 ID:EiMi+8vs0
>>1乙!
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 13:16:47.72 ID:BTLzn47LO
>>1
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 13:55:27.44 ID:2iJq3QON0
>>1
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 14:02:45.21 ID:BTLzn47LO
>>6
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 14:47:30.22 ID:2iJq3QON0
ここまで過疎ってるのは久々だな
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 14:49:22.78 ID:Df3RhI6fO
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 15:21:42.07 ID:2kzbniSe0
まあ自画自賛もすんなり受け入れられるほど待ちわびてたよ
嗚呼、あの規制中の中落ちていくスレを見ることの虚しさは……
>>1乙!
11 冒険の書【Lv=32,xxxPT】 :2011/02/20(日) 15:49:18.33 ID:2iJq3QON0
なるほど。規制されている人達が多いのか。

キャサリンプレイ中で遅くなるかもしれんが今日は転載するからどんどん書いてくれ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 16:38:27.86 ID:as+8nBlP0
キャサリン
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 17:08:15.22 ID:2kzbniSe0
保守「決めたんだ。もう、君を死なせはしないって」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 17:09:09.52 ID:9NXQyez80
宿屋の店員「いらっしゃい。一泊12ゴールドだよ」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 17:39:07.92 ID:2iJq3QON0
プレッツェルが食いたい
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 17:50:54.55 ID:DkxDTiUV0
ラプンツェルで我慢なさい
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:18:30.83 ID:2iJq3QON0
めしいってくる
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:40:43.32 ID:qnN8CcIx0
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:47:29.74 ID:XQ7j2JhL0
てs
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:52:11.92 ID:XQ7j2JhL0
おお、書き込めた
お題↓
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:56:30.61 ID:EiMi+8vs0
疑心暗鬼
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 18:57:53.39 ID:XQ7j2JhL0
把握
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:14:36.76 ID:Pt4PyCSQ0
お題ください。↓
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:20:10.83 ID:as+8nBlP0
変なスカート
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:32:12.78 ID:c5v/JHJjO
お題ちょうだい!
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:33:47.79 ID:DkxDTiUV0
>>25
パンケーキの作り方
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:34:15.55 ID:c5v/JHJjO
ありがとん!
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 19:53:27.27 ID:DkxDTiUV0
こないだひさびさに小説を書いたらやたら面白く感じた
で、今週はひさびさにプログラム書いてたらやたら面白く感じる
ひさびさってすてきー
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 20:25:27.22 ID:DkxDTiUV0
ななちゃん んんん〜♪
あしたのばんごはん これでいいかしら〜
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 20:57:40.07 ID:vrI39qZJ0
madazero?
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 21:03:34.81 ID:2iJq3QON0
まどか☆マダゼロ
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 21:05:08.29 ID:vrI39qZJ0
どうもです
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 21:51:40.03 ID:2iJq3QON0
このまま一人もいなかったらどうなるだらうか
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 21:57:43.81 ID:pCx0qOIGP
週末品評会投下作品ゼロなのかよwwww
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:02:41.81 ID:2kzbniSe0
何やかんやで毎回集まるし、俺も書いてるから大丈夫だ
まだ時間内に書き終わるメドは立ってないがな!
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:05:45.21 ID:xQjwWXYu0
楽天とかムリだよ!
次のお方は優しいの出せよ
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:06:36.06 ID:1axs21lx0
俺も書いてるぜ!
でも結局結構な頻度で時間外になっちゃうけどな!
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:08:23.80 ID:pCx0qOIGP
書き終わってるけど、野球ネタだから投下するの恥ずかしい
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:28:40.01 ID:2iJq3QON0
まにあうかなあ。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:40:35.74 ID:BTLzn47LO
今回は5作品ぐらいと予想
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 22:44:00.31 ID:2kzbniSe0
やべぇ、このペースだと七レスに収まるかもわからんね
42僕と皐月とバス停0/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:48:27.10 ID:1axs21lx0
投下します
品評会作品
43僕と皐月とバス停0/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:49:25.86 ID:1axs21lx0
僕の住む町は、毎年この季節になると、雨が降り始める。
だから、雨の日に自転車に乗って通学する事が嫌いな僕は、いつもバスで通学する事にしていた。
しかし、最近バスでの通学を止めようかと思っている。
なぜなら。
「あっ‼ 先輩っ‼ こんにちはっ‼」
よく分からない後輩が、凄い絡んでくるからだ。

思えば、最初からあの子は何かよく分からなかった。
ある日、学校から帰ろうとバス停にあるベンチで待っていると、突然、隣の女の子が。
「あの、 私、九重皐月って言うんですけど、一目惚れしました! 付き合ってください!」
と、本当に前触れもなく、僕に言い放ったのだ。
まあ、もっともらしく理由をつけて断ったけど。
それ以来、ずっとあの子、もとい皐月ちゃんは色々な方法で僕にアタックし続けて来るのだった。

「こんにちは、皐月ちゃん。僕を見つけてくれたのは嬉しいけど、僕、これから古本屋に寄る用事が出来たんだ。じゃあね」
「ちょっと待って下さい、何処の古本屋に寄るつもりですか?」
「何処って、そこの古本屋だよ」
「そこの古本屋は、今日、定休日ですけど?」
しまった、忘れてた。
しょうがない、諦めるか。
「そうなんだ、で? 皐月ちゃんは僕に何の用かな?」
「すごい良い振り、ありがとうございます、先輩」
と言いながら、皐月ちゃんは、鞄から一冊の本を取り出した。
「なにそれ、買ってきたの?」
「違いますよ、今日図書室で借りてきたんです。面白いですよ、この本、読みます?」
本の題名は『楽天家の思考』だった。
44僕と皐月とバス停2/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:50:46.43 ID:1axs21lx0
「読まないよ、どう面白いの?」
「楽天家がとんな考え方をしているか書いてある本なんですが、楽天家についての作者の考えが面白くって、だって『楽天家は自分の陥った状況に対して、神などと言う不適当な物に自分の全責任を押し付ける、とんだ碌で無しである』ですよ? 楽天家の先輩はどう思います?」
「酷い言いようだね、それ。まるで楽天家が適当な奴みたいじゃないか、楽天家には、前向きな人って意味もあるのに」
「でも、私も楽天家は頭がおかしいくらい前向きで、大半は自分が置かれた状況を人のせいにする。最低の人間だと思いますよ?」
今回はやけに辛辣だな、何をする気だろう。
考えながら黙っていると、皐月ちゃんは嬉しそうな顔をして、言った。
「あれ? 先輩、私の事、嫌いになりました? よし、じゃあ指切りしましょう、ゆぅびきぃりげぇんまぁんう〜そつ〜いた〜らコロッケ十個奢ってあ〜げる、指切った」
なるほど、コロッケ十個で僕を釣るつもりだな?
皐月ちゃんの顔を見ると、期待で目が爛々と輝いている。
僕がコロッケ十個で釣られると思ってるな?
僕、そんなに馬鹿に見えるかなあ。
僕はきっと皐月ちゃんとは付き合う事は無いだろう。
何故なら、皐月ちゃんは、軽佻浮薄で適当な人間にしか見えないからだ。
僕に対する告白も、きっと軽いノリで、言わばゲーム感覚で言ったに違いない。
けど、僕は、皐月ちゃんの事が好きだ。
だからこそ、適当に付き合って、適当に別れてしまう事が目に見えて分かってしまうと、相手を傷つけたくない一心で、付き合わない様にしているのだ。
しかし、付き合いたくない、と言う訳でもない。
だから、僕は、今日、試して見る事にした。
一世一代の大勝負だ。
45僕と皐月とバス停3/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:51:46.09 ID:1axs21lx0
「コロッケには釣られないけどさ、今日って何日だっけ?」
「やっぱり釣られないかあ……あ、日にちでしたね。二十一日ですけど、どうしたんですか?」
「いやさ、もう雨の止む頃でしょ? もうすぐ僕、自転車通学に戻ろうと思うんだ。だからさ、同じ部活に所属している訳でもなく、同じ委員会に所属している訳でもない皐月ちゃんとは、合う機会が無くなるんだよね、とりあえず、言っとこうと思って」
長い沈黙の後、皐月ちゃんは口を開いた。
「そんなの……嫌です、何でですか? バス通学じゃ駄目なんですか?」
「まあバス通学だと結構お金かかるしね、まあ大丈夫だよ、学校でも会えるさ、同じ学校に通ってるし、前向きに考えようよ、僕は楽天家だから、会えると信じているよ」
「しょうがないかあ……分かりました、私も覚悟を決めましょう」
そう言う皐月ちゃんの目は、何処までも真っ直ぐな目だった。
「今まで、ずっと恥ずかしくって、真面目には言えなかったんですけど、私は、先輩の事が、大好きです、先輩の為なら、何をしたって構わない位です。だから、『会えなくなる』なんて、悲しい言葉、言わないで下さい。」
皐月ちゃんは目に涙を溜めて、そこまで言ってから、泣き出した。
皐月ちゃんは、適当な恋愛なんか、しようとしてないな、この子は、本気だ。
だったら、本気で応えてあげないと。
そう思った時、バス停にバスがやって来た。
僕が乗るバスで、皐月ちゃんとは行き先が違うバスだ。
「じゃあ、僕はもう行くね」
「行っちゃうんですか……また、学校で、会えますよね?」
46僕と皐月とバス停4/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:53:24.50 ID:1axs21lx0
バスに乗る間際、僕はこう答えた。
「きっと会えるよ、と言うより、会いに行くよ、コロッケを奢ってもらわないといけないしさ、ああでも、僕、
君の事大好きだから、十個じゃなくて二十個は奢ってもらわなきゃ。じゃ、期待してるよ」
途端に皐月ちゃんは元気になって
「はいっ! 任せて下さいっ! 先輩っ!」
と言った。
その数秒後、バスのドアは閉まり、発進した。
ギリギリセーフだ。
バスは、どんどん進んで行く。
このバスは、皐月ちゃんと同じ処には、着かない。
だけど、僕は皐月ちゃんと同じ道を進んで行く様に見えた。


47僕と皐月とバス停5/4 ◆XdfFerW0PE :2011/02/20(日) 22:54:43.54 ID:1axs21lx0
以上です
ナンバーの所は心の目で修正して頂けると幸いです
48傘と風船0/2 ◆D3eT0HoDzA :2011/02/20(日) 23:08:41.05 ID:pCx0qOIGP
投下します。品評会作品です。
49傘と風船1/2 ◆D3eT0HoDzA :2011/02/20(日) 23:09:52.58 ID:pCx0qOIGP
 私は一昨年まで楽天イーグルスのファンだった。しかし今となっては、贔屓のチームは
ない。なぜ楽天ファンをやめてしまったかというと、監督が変わってしまったからだ。 
つまり、以前は阪神ファンだった。
 父は私が今でもヤクルトファンだと思っている。なぜだか野村監督のファンだと告げる
のが気恥ずかしくて、ずっと言い出せないままだった。
 今でも父はヤクルト情報を教えてくれる。青木が調子いいね、とか、巨人相手に三連
勝じゃないか、とか。

 街中で風船を配っている人がいた。なんとなく手を伸ばしたら、私にも渡してくれた。
製薬会社の広告が入った風船。捨てるのもなんだから、路上販売のお弁当を買って、公園
へ向かった。
 ベンチに座り、小指に風船のヒモを括りつけて弁当をかき込んでいると、小さな男の子
が傍に寄ってきた。彼はじっと風船を眺めていた。風で揺れる風船に合わせて顔全体を左
右させた。
 私は風船を少年に差し出した。彼はヒモを奪いとり、風船は彼のものになった。
 少年は手を上下左右に動かし、風船の動きを楽しんだ。

50傘と風船2/2 ◆D3eT0HoDzA :2011/02/20(日) 23:11:49.32 ID:pCx0qOIGP
 しばらくすると、壮年の男性がこちらに向かってきた。彼は少年の前に立つと、風船に
ついて訊ねた。少年が私からもらった、と言うと、知らない人に物を貰ってはいけない。
返しなさい、と叱った。どうやら少年の父親らしい。
 少年が嫌だ、とゴネると、父親は無理やり風船を奪おうと手を伸ばした。ちょっとした
争いが続き、最後に風船は飛び立った。
 父親は私に向かって、すいません、と頭を下げると、少年の手を引いて足早に立ち去
った。私は風船を見ていた。それは自由に見えた。

 その晩、父と私は野球を見ていた。奇しくも巨人-ヤクルト戦だった。父にヤクルトフ
ァンではないことを告げようかと、少し迷ったがやはり恥ずかしかったので、誕生日おめ
でとうと言った。
 父は何を言われたのか理解できなかったらしく、妙な顔をした。当然だ。父の誕生日
は一ヶ月前に終わったのだから。
 
 7回、傘ではなく、風船だったら、私は本当のことを言ってしまったのかもしれない。


51傘と風船3/2 ◆D3eT0HoDzA :2011/02/20(日) 23:13:03.31 ID:pCx0qOIGP
以上です。野球ネタで本当にすいません。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:21:46.27 ID:2iJq3QON0
くそまにあわねえ。投稿少ない(優勝のチャンス)のに時間外なのかよ。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:22:41.13 ID:zquV6Kqe0
延長しようぜ
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:24:41.54 ID:2iJq3QON0
斬新な提案だな
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:26:15.43 ID:W//oj7gE0
きちんと間に合わせた人に失礼だよ
56 ◆afmE4bWECQ :2011/02/20(日) 23:27:17.30 ID:as+8nBlP0
よやく
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:27:44.66 ID:1axs21lx0
出題者の許可を得れば延長って可能なのかな?
58楽観と敬語1/4 ◆afmE4bWECQ :2011/02/20(日) 23:30:22.34 ID:as+8nBlP0
「新入りさんよ。お前さんは誰かの代わりに補われた。そう言いたいんだろう?」と彼が言う。
「そうですよね……?」と新入りは言う。「一世紀を跨げば地上の人は入れ替わっていますが、相変
わらずわたしらみたいに足を踏み外した――無頼漢が居続けるわけで。闇の中でおいしい思いをして
いると誤解されています」一同に薄笑いが拡がる。「現実にはおいしい話なぞないことは……そもそも
それはこちらが仕掛ける罠なんですから」と新入りは口を閉じる。
「まったく、うまい肴はないのかね!」と誰かが言う。
「ううむ」と彼は唸る。
 追い剥ぎの計画を練っている以前から、発案の粒を吐き出す以前から、過去に聳える山に潜む敬いの心が
彼に不吉な気配を漂わせていた。これからもしばらく後悔は付き纏うことになるだろう。以来寄り道もせず、
彼は布団に籠もってはあの発言の撤回を求め過去の場に還り、自らの口を押さえつけようと試みるが無駄と
いうもの。あれよあれよと責任が蓄積されていく視覚化された恐怖の影と、会話の行方に怯え、言おうか
言うまいかする自身の震える手を見つけ――やめておけと叫ぶ。家具廃材を繋いだ円卓に乗り上げる亡霊の
如き透明な姿で彼の手を握り、勇気が必要ならばと微笑みかけ、また僅かでも口が開こうものなら慌てて
押さえにかかる。
「きみはまっとうな教育の場に居たってことかい?」と彼自身が陽気に言う。
「ええ」と虚ろな新入りは遠慮がちに応える。「詩人ってやつに憧れていまして。それにしても、敬語は
どうもぎこちなくさせられますね。よそ行きの衣装と言いますか? 媚びと見栄の道具と言いましょうか。
その煩わしさがこちらの世界への足がかりとなったとも言えますよね?」円卓を囲む皆がお互いの顔を
見合わせながら片方の口角を吊り上げる。青白い新入りの淀んだ虹彩の先は旋回する虫のように当てもなく
彷徨っている。「敬語というのは第三者に場の上下関係を示すために用いられたんです。多少口が悪くとも、
命を捧げて付いてくる者の方が役立ちますから、これは実に功利的な考えです。上っ面の信義など意味を
なしません……。こちとら命をかけているんですから?」円卓を囲む皆は再び唇を震わせるがそれの意味
するところはそれぞれに違う。新入りは続ける。「とくに古来の詩人は豊かな言葉飾りより清貧な言葉選びを
好んだと聞きます。褒めることでの皮肉りあいの渦中にあっては、静かにたぎる憎悪をより静かに押し込めて
59楽観と敬語2/4 ◆afmE4bWECQ :2011/02/20(日) 23:32:31.97 ID:as+8nBlP0
――まるで自分が憎悪などこれほどにも抱いていないと装いたいわけです。先ほどからの議論、そろそろこの場
の飾り付けは止しませんか? 潮時ですよね? 無論、案があってのことです。何より敬語は上下関係を読み手
に示すことが重要なんですから」と新入りは肩を震わせて笑いを堪える。
 それが彼自身、決意を固めた瞬間。力一杯に押さえた手から彼の口はするするとはみ出し、ねじ曲がり、虚構
とともに舞い降りた未来の光(まさしく目の前にいる透明な自身の光!)による好調からかうわずった、彼の影
さえも震え上がる声をあげたのだ――あ、あの、
「あの、いいですか」と。先ほどまでの彼の砕けた口調はどこへやら? 垢まみれの媚びた動きに転じた彼の口は、
まるで他人事のように喋り出す。「桂木町の林に散策する老人が多いということなんですけどね。どうでしょう。
彼らを狙ってみるというのは……?」
 それが最案だというのか、何の計画もない思いつきに決まっている。汚した名誉を取り繕うとする愚者よりもひどく、
宿痾に冒される盗賊が消えゆく命の灯火の最期に見た理想よりも甘く、ありもしない輝きに、内面から沸き立たされた
不吉の支える未来に、何となく、まさしく何となく、手を伸ばすという彼の行為。黙っていればよかったのだ。ただ沈黙
していれば、新入りがその案とやらを出してくれた。なぜそれができなかった? どんな責任が彼の下に溜まっていたと
いうのか? 彼には如何なる特別なものが見えていたと?――少年の懐で落ち着くナイフ、賭博者が繰り出す原理、
彼は外に出してはいけない思い込みを出してしまったのだ。
 暗がりに漏れる息を一時止め、思考が裏で回転する静謐に包まれたのち、目の前で巨魁はどこで奪いとったのやら軍用
帽子をずらして被り直し、充血した片眼を鋭く彼に寄せ、幾人を罪に縛り付けた嗄れた声で言う――ならば、やってみろ。
 思いつきは常に不吉を基盤にして生まれる彼の場合、いや、どうにかなるだろうとの論法さえ、望みうる最良且つ唯一の
解決はもたらさず慰めには遠い。あの場の張り詰めた空気が、山を敬う故郷の記憶を呼び起こし、破り得ぬ不吉に触れるという
魅了によって彼を導いた。導師の力とは何時も、不吉と緊張を漂わせ、哀れな思いつきを吐露させる働きがあるとでも……? 
便利な駒、嘔吐する若者、彼は小部屋で寝転ぶか工船の新人のような足取りでトイレにしがみつくかの繰り返し。
60楽観と敬語3/4 ◆afmE4bWECQ :2011/02/20(日) 23:34:42.30 ID:as+8nBlP0
 作業着を着た彼は間伐担当の木こりのなりをして夕暮れの檜林にいた。桟道の陰に身を隠し、つなぎ合わせた橋の隅々に気を配り、
次の組にしよう、次の組にしようと唱え続けていた。そんな彼を面白がるように老若男女大勢の人々が過ぎ、糊を張ったように
動かぬ池からは湿った風が吹きつけた。主のいない蜘蛛の巣には細かい虫が沢山引っかかり、しかしふと周りに虫が見えないことに
気がつきと寒気が走る。桟道の縁から足音のない餓鬼が顔を覗かせやしないかと右や左を点検するのにも疲れて、土の窪みで眠って
いた蛙もいなくなった頃には人の気配も消えてしまった。
――そろそろ帰ろうかと呟いたとき、巡る記憶の層で順番待ちしていた祖母の記憶が表層に出た。山の茂みの手前で祖母は老いぼれた
手を合わし静止している。名士の娘であった祖母の若かりし頃は男を誑かしたのか、それとももてあました肉欲のはけ口に実らぬ恋を
選んだのか。いずれにせよ記憶する祖母の姿は伝統的で神聖な不変性を保っていた。昔から祖母は祖母であったような……? 彼は
リュックサックから鉈を取り出すと覚悟を決めた――なぁに、殺しはしないさ。
「なぁに」と突然声がした。彼はぎょっとして振り返ると、桟道の縁から一人の老人の顔がこちらを覗いていた。皺だらけの禿頭、
しかし暗すぎて見えない。彼は見開いた眼のまま体勢を立て直し、反対側の隙間から素早く桟道に出た。
「落っこちたかい? なぁにをしているんだい?」
 提灯をぶら下げた老人は面を斜めに上げ細目で彼の鉈を見やった。鉈を掴んでいることが彼にとって、本当の自分の姿を晒している
ことを意味しているとの幻想は、老人にはまったく伝わっていない。彼の肉体は肉体にあらず、それでいて見事に表出した本当の自分
とは恐ろしい! そもそもあの後悔はどこに行った? もはや変装は変装の延長線上で煙の如く現実に溶け込んだ――しかし今彼に渦巻く
不吉な羞恥と、名士の娘が灯りに橙色に染まる腹をさらけ出す羞恥との違いとは一体……? 
「陽が消えましたね」
「わしゃ、何も持っておらんよ」
 小さな沈黙。そして再び逃避の名に近い偽装。彼は自ら飛び込んだ支配の瓶底で、栓抜きを握る巨体の男がみせた黒い沈黙を真似る。
どうして彼が敬語で話しかけたのか? 相手を油断させるために一枚の層を出したのだ。浅ましくも油断の効果を狙った。しかし、老人の
一手は敬語ですらなく、若者に対する語りかけ。真っ当な事実の報告。私は何も持っていない。
61楽観と敬語4/4 ◆afmE4bWECQ :2011/02/20(日) 23:36:51.88 ID:as+8nBlP0
 残される彼の悪意のやり場、冷静な分析があるのなら、彼は鉈を持っているとは言うもののまだ引き返せる状態。半身半疑。しかし彼は
沈黙を守れない。こうなっては事態に何かしらの解決を、問いに対する正式な回答を示さなくては、と。そのとき、獣が腹を出し放棄を示し
身を窄めたように、辺りが一段と暗くなった。いたわりのある微笑みを浮かべ(勇気が必要ならば)、リュックサックの中に鉈をしまいこんだ。
「では、お気をつけて!」
 帰りの道はどこにも辿り着かないと思えるほど暗く見える。後頭部、突然与えられた衝撃は、老人の手にした杖によるものだった。彼は倒れ込んだ。
老人は既に彼の世界から切り離されていたので(彼が悪の道に踏み込んだときと同じように)、一体誰に自分が襲われたのか理解できず、二発目を
肩にもらった。急いで立ち上がると両足が何に命じられたわけでもなく揺らいだが、目の前の老人の形相に自分の罪の重さを疑った――やめてください。
どこから湧き出た発言か? 彼は許しを乞うた。まるでわざとか、自分の足に足をひっかけ後ろに転んだとき、彼の背後から男が、まさしくあの新入りの
男が飛び出して老人に殴りにかかった。唖然とする彼の目の前で、老人は一方通行の全ての暴行を受けた。油断してはいけませんよ?との表情で振り返る
新入りの瞳には、それは疑い深く濁り輝くものが光った。
 老人はぴくりとも動かず、おそらく死んでいた。どうして、いつから、誰の意思でここ来たのか、積み上げられた質問は一つとして彼の口からは出な
かった。彼は初めて沈黙を知ったかのように押し黙った。
 再び背後から遠い灯りが、がやがやと男どもの集団がやって来る気配があった。転んだままの彼を残し新入りは慌てて走り去った。事件は、見せかけの
顛末しか知らない、のちに第一発見者を名乗る男たちによって、方々へ語られることになる。いずれ彼のアジトにも届くことになるだろう。彼は老人を囲む
男どもの輪の外れで、解決したはず事件が再び自らの事件となる一部始終を眺めていた。
「この男を取り押さえろ!」と背の低い男が声をあげた。
 どうにかなるだろう。その論に押し込められた支配される人生からの離脱の切望が変わらない支配の延長で起こることを受け入れる覚悟は既に諦めだったのか
――私がやりましたよね? 彼は彷徨う言葉を投げかけた。そんな言葉などもう誰も覚えていない。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:39:52.67 ID:as+8nBlP0
<了>付け忘れた
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:48:26.32 ID:2iJq3QON0
現在、週末品評会255thの投票受付中です。今回の品評会お題は 『楽天』 でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1298213262/ にてご覧頂けます。
投票期間は2011/02/08(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
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携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:51:28.43 ID:2iJq3QON0
とりあえず。

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―週末品評会255th 『楽天』 作品一覧―

NO.1 僕と皐月とバス停 ◆XdfFerW0PE氏
NO.2 傘と風船 ◆D3eT0HoDzA氏
NO.3 楽観と敬語 ◆afmE4bWECQ氏


時間外が来たら適宜追加してください。
また、番号はまとめスレに準拠させ、本スレの順番と食い違っておりますのでご注意下さい。
転載等で誤りがあった場合は申告してください。

以上。
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65 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:00:03.27 ID:zQEnOaVN0
よやく
66 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:01:04.75 ID:zQEnOaVN0
っと、ちょっと待ってくれていいぞ
トラブルが
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:01:44.06 ID:tXlAdwDM0
まとめ転載おわり。http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1298213262/

時間外◆KC1zyS0wec氏好きなタイミングでどうぞ。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:07:20.25 ID:cTjR3f030
大惨事ですなあ
69終わりの色に意味を添えて 0/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:15:47.41 ID:zQEnOaVN0
なんかデータが消滅の危機にあったが何とかなったぜ!
しかし時間ギリギリで書いたからアラがいっぱいだぁ!

と言うわけで投下しますー
70終わりの色に意味を添えて 1/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:17:12.65 ID:zQEnOaVN0
 二月十六日の空は雲っていた。教室の中はエアコンによって暖かな気だるい空気に包まれている。
一時限目から付けっぱなしのエアコンによって、教室の空気はわずかに濁っていた。
その空気がまた意識を朦朧とさせ、数学教師の吐き出す呪詛のような公式も相まって、ついまどろみの中に引きずり込まれてしまう。
辺りはシンと静まり返っていて、陽気な数学教師は寝ている生徒に目もくれず、ニコニコしながら黒板の図形を叩いていた。
「この図形の面積を求めるにはですねぇ、Aのコサインθを求めればいいんですねぇ。どうやるかと言うと、辺BCを……」
「わかるようで、わからないわ……」
一人呟いたのは窓際四列目に座る、沙世と言う名の女生徒である。
彼女は頬杖をつき、足をぶらぶらさせながら、窓に体をもたせかけていた。
服の着こなしはゆるく、今はぼんやりと焦点の定まらない目をこすり、じっとりと黒板に視線を注いでいる。
前の席の男子生徒がしきりにシャーペンを走らすのに対して、沙世はシャーペンをウジウジ弄るだけであった。
もちろん目の前のノートは白紙に近い。
先程、教室の緩みきった空気によって引き起こされた睡眠からは逃れたものの、既に授業が何をしてるかもわからなかったのである。
校則違反ギリギリの、茶色に近いショートの髪を撫でて、彼女はまた一つ溜息をついた。
「まあ、新垣だからいいか……何も言われないし」
新垣とは、目の前で指示棒を振り、気だるいリズムで黒板を叩く数学教師のことである。
沙世は新垣のことを、比較的好いていた。
もちろん、生え際が見え始めた彼に色恋をしている訳でなく、あくまで学校中で屈指の穏やかな教師として、である。
あまり数学に積極的でない沙世にとって、その存在はさながら神に使わされた天使のようであった。
そう思えるのは、沙世が実際に新垣の背に後光を見たことも拍車をかけていた。
「ほんっとうに、見事な後光よね。廻ってるし。……何したらああなるのかしら」
沙世の視線がじっとりしたものから、多少羨みの篭ったものへと変わる。
その目には、教室を見回す新垣の後ろで音も無くカラカラと廻る光のすじが、ありありと映っていた。
後光に照らされ、その姿は淡い光に包まれている。
清らかな光に霞む輪郭は、やはり喜々として指示棒を振るっていた。
71終わりの色に意味を添えて 2/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:20:11.82 ID:zQEnOaVN0
 そもそも、沙世が人の姿に妙な物を見るのは、何も新垣に限ったことではない。
教室に目を向ければ、生徒の一人一人に妙な色が付き、何かヘンテコな物がくっつき、そして数字が電子のようにその周りを付き纏っているのだ。
ヘンテコな物は動いたりするし、数字は一秒たびに減っていった。
沙世の目は見る生き物全てと共に、そういった妙な物を見せたのである。
しかし、それらは見ることはできても、触ることはできない。そのためさしたる実害も無く、沙世は初めのうち、具体的には幼稚園の時までは、それらが他人には見えないものだとすら知らなかった。
幼少の頃、それらは奇妙な色と形で、沙世を楽しませた。だが、それが変わったのは小学四年になった時のことである。
彼女の伯父さんは縄跳びが大の得意であった。昔は良く沙世と一緒に公園で縄跳びをしたものであり、彼女は伯父になついていた。
その伯父さんは沙世からすると、常に炎に包まれていた。それは彼の熱血な気質とマッチし、大層沙世を喜ばせた。
だが、彼の数字がゼロに近づいていた時、沙世一家は訃報を耳にする。
伯父一家の全滅。伯父さんの家はガス爆発による火災で全焼。一家全員が焼け死んだのだと言う。
そうして、悲しみにくれる沙世は、ようやく悟った。「己の見るものは『人の死に方と残り時間を表す』のであったのだ」と。
以来、沙世は視界に映るそれらを酷く嫌った。憎みさえした。
それらは自らの肉親の寿命すらも教えたし、何より自分の寿命さえ知らせてきたのだ。
友人にも、すぐに死ぬであろう者がいたし、酷い死に方をするだろう色をした者もいた。
ペットとして買おうとする動物にすら、命の終わりが、最初からありありと浮かんでいたのである。
だから、小学校を卒業する頃には、沙世は人付き合いを避けるようになっていた。
他人の終わりを知りながら平静を装うのは重荷であったし、何より、すぐに死んでしまわない人とのみ友人になろうと、選り好みをしてしまう自分に嫌気が差したのだ。
それから彼女は、中学でも友達を作ろうとしなかった。死の様子と忌日が見えて、死は人の身近に溢れていることを知ったのだ。
生涯がこんなにも儚いものだと知れば、人の生涯の意味を見失うのもまた道理。
沙世は人の死に触れて、まだ中学生にして、結局は死ぬ人の運命の虚しさに、行き着いてしまったのだ。
彼女は、自らが知った運命を明るく受け入れることが、できなくなっていたのである。
72終わりの色に意味を添えて 3/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:23:02.74 ID:zQEnOaVN0
 「遅れてっ、すいませn、ふにゃぁ!」
なにやらバタバタ廊下が騒がしいと思ったら、扉が突然開き、同時にビタンと間抜けな音が響き渡った。
沙世はハッとして顔を上げる。唐突な公式以外のセリフに、教室は沸き立った。ここでようやく目を覚ました生徒もいる。
何事かと目を見張った新垣は、扉の方に向くと、一人納得したように目を細めた。
沙世は慌てて、机から身を乗り出す。今しがたの声には聴き覚えがあったのだ。
見ると、窓際四列目から遥か先、教室の反対側の扉の前で、どす黒い何かが蠢いていた。
黒い煙のようにも見える何かは、しきりにもぞもぞと動くと、やがてゆらりと立ち上がる。
常人なら戦慄するところを、沙世は逆に安心しきったようすでうなずき、席に座リ直した。
未だにニコニコしながら新垣が言う。
「なんだ、末川。珍しく遅刻か。大丈夫かい? いいよいいよ、疲れたろう。早く席に座りなさいな」
動じないのか興味が無いのか、そういうと新垣は前を向き、気だるいリズムで黒板に図を描き始めた。
どす黒い何かは、ゆらゆら、ふらふらと、沙世の傍へとやってくる。
「さよちゃん、おはよう。今日は寝坊しちゃったんだ。……イタタ、まだヒリヒリするぅ……」
黒々とした煙から、綺麗な声が聞こえてくる。わずかに黒いのがこちらに向き、それは隣の席に腰をおろした。
この光景を沙世は怯えるでもなく、やはりのんびりと眺めている。そして、ゆっくりと沙世は、いつも通りの言葉を口にした。
「おはよう。京子ちゃん」

 京子は沙世の数少ない、いや、唯一の友人と言える存在であった。
京子は世話女房的な面があり、クラスで孤立しかけていた沙世を気にかけ、一緒に行動をするようになったのである。
だが正直、沙世は京子を、初めのうちは恐れていた。なにせこのおぞましい姿。最初は人であるかも疑ったものだ。
クラスメイトは京子を、清楚で綺麗な長い黒髪を持つ、と評している。
だが、沙世はそれが本当かわからない。今では親友であるのに、可笑しなことに彼女の顔すらも見た事が無いのである。
それでも、一時はおぞましい姿を忘れ、二人は友情を育んだ。
しかしここでもやはり、死の影は二人を阻んだ。黒々とした煙の中から、時たまちらり、ちらりと顔を覗かせていた数字は、ある日突然、二人の向き合う前に姿を現した。
「0004180837」と並んでいたその数字。沙世は、その数字の意味するところを知っていた。
すなわち、親友となっていた京子の残りの生涯は、四ヶ月十八日八時間三十七分しか無かったのだ。
しかも、このどす黒い色。どんなに悲惨な死を遂げる事か、…………。
沙世は悲しんだ。後悔した。泣いた。拒んだ。憎んだ――
そして今も、ずるずると答えを見つけられないまま、二人は親友を続けている。
二人が親友である限り、沙世は、親友のおぞましい死を目の当たりにしなければならない。……
73終わりの色に意味を添えて 4/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:24:45.18 ID:zQEnOaVN0
 毎週水曜日、沙世たちのクラスは六時限目に道徳の授業を行う。
もう帰りの時間も近いこの時間帯。殆どのものは死んだ目で前を見るか、空想に耽るか、窓の外の夕日を眺めていた。
壇上では担任の体育教師が、「あきらめないことの大切さ」とやらに熱弁を振るっている。
クラスの皆の手元にはプリントが配られ、何か演説の感想を書かねばならないようになっていた。
これをクラスの大半は呪った。それは、沙世も例外ではない。
演説を聞く前に、沙世は既にシャーペンを走らせていた。が、大きめの字で三行目に取り掛かったとき、はたと手が止まった。
ふと、感想を書いていて、疑問に思ったことがあったのだ。
すぐに隣を向いた沙世は、腕だと思わしき部分をしきりに動かす真っ黒な京子に向かって、ひそひそ声を掛けた。
「……ねぇ、今朝、よく走る気になったね。起きた時は、もう遅刻してたんでしょ? 私ならのんびり歩くかな」
京子が首を捻る気配がする。
「う〜ん……。遅刻に関しては諦めてたよ。走っても結果は変わらないしねー」
沙世は呆れたかように、机に突っ伏す。
「ぇー……じゃあなんで、そんな律儀に頑張るの? 奇跡が起こる訳じゃなし」
黒い煙が、わずかに傾いだ。
「えっとね、なんていうのかなー。……気持ちの問題? かな。ほら、結局結果は同じでも、何か頑張っておけば、無駄にならないし、気持ちいいでしょ? そうすれば、走ってる時間も、歩いてる時間より充実してるように感じるのよ。うん」
「ふ〜ん。……あっ……」
ふいと顔を背け、沙世は何か考え事をしているように、天井を見上げ始める。
京子の手が、そっと、見えないまま、沙世の手に触れた。
真っ黒な壁を隔てて、京子が言う。
「おぉ、もうプリント書けるじゃない。ほら、『諦めないためには』。この欄」
「……うん」 
顔を下げると、ほうっと、沙世は大きく息を吐いた。わかった、とでも言いたげに。
窓の外を見ると、空は晴れていた。夕日が赤く、赤く、街を照らしている。
遠くを見ると豆粒のような人々が、せわしなくビルの間を行き来している。何人も、何度も。
もちろん、沙世には世界は違って見えた。
沙世の見る街は今、空の赤と、人々の様々な色が混じり、車や電車と共に、たくさんのヘンテコな物が、街のあちらこちらで飽きもせず動き回っている――
74終わりの色に意味を添えて 5/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:26:58.89 ID:zQEnOaVN0
 「ねえ、京子」
「うん?」
窓に目を向けたまま、沙世は口を開く。
京子はきょとんとしているようだ。身じろぎ一つの気配もしない。
しばらくして、ようやく沙世は、先を話し始める。
「私、今ちょっと感動してるわ。……ありがとう」
「えっ。…………え? あぁ、どうもこちらこそ?」
京子の方に向き直ると、やはり黒々とした煙の中、京子のしどろもどろな声が聞こえてきた。
もはや動きがそのままわかる状態に、沙世は「ふふっ」と笑いを漏らした。
満足げに、再び窓を見る。ガラスの窓には、街と、人と、夕日、そして自分が映っている。
自分の姿を見、色を見、数字を読んで、沙世は苦笑しながらも、満足げな顔をした。
しばらく笑っていた沙世は、やがてまた振り向く。その表情は満面の笑みに変わっていた。
「京子」
「ふぇ?」
沙世が、手を、黒いものの中へと伸ばす。付き纏っていた数字をつき抜け、しっとりとした、髪を撫でる感触が伝わってきた。
もう片方の手をも入れ、柔らかな肌に触れる。
「あなたは、ずっと私の親友よ。唐突だけどね」
そういって沙世は笑った。
きょとんとしていたのか、何を思ったかわからないが、京子はしばらく黙っていたが、やがて明るく「うんっ」と返事が返ってきた。
笑い声は小さく、されど二人に聞こえるには十分に、教室の片隅に響き渡る。
――京子の笑顔が、ほんの一瞬、見えた気がした。
75終わりの色に意味を添えて 6/5 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:28:58.94 ID:zQEnOaVN0
うおお。推敲皆無に近いのでは。
今回あまり自信ないな。大丈夫だろうか
あ、転載はどうしましょう? もうやってたりします?
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:33:15.21 ID:tXlAdwDM0
>>75
まだしてない。してくれるとありがたい。

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―週末品評会255th 『楽天』 作品一覧―

NO.1 僕と皐月とバス停 ◆XdfFerW0PE氏
NO.2 傘と風船 ◆D3eT0HoDzA氏
NO.3 楽観と敬語 ◆afmE4bWECQ氏
時間外 終わりの色に意味を添えて ◆KC1zyS0wec氏

時間外が来たら適宜追加してください。
また、番号はまとめスレに準拠させ、本スレの順番と食い違っておりますのでご注意下さい。
転載等で誤りがあった場合は申告してください。
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77 ◆KC1zyS0wec :2011/02/21(月) 00:36:56.15 ID:zQEnOaVN0
>>76
把握。転載してくるよ

むう、ギリギリ時間外になってしまったか。
ちょっと作品の少なさに漬け込もうと欲を出したのと言うのに
78時間外No1 終わりの色に意味を添えて 2/5 ◆X9K7zfSFBZtL :2011/02/21(月) 00:45:33.63 ID:zQEnOaVN0
彼女は、自らが知った運命を明るく受け入れることが、できなくなっていたのである。



『しまった! ミスで↑が抜けた。2レス目最後に入ります。すいません』


79時間外No1 終わりの色に意味を添えて 2/5 ◆X9K7zfSFBZtL :2011/02/21(月) 00:46:01.82 ID:zQEnOaVN0
彼女は、自らが知った運命を明るく受け入れることが、できなくなっていたのである。



『しまった! ミスで↑が抜けた。2レス目最後に入ります。すいません』

80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:46:47.32 ID:zQEnOaVN0
おおお落ち着け自分
何かミス連発スマ祖orz
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:48:19.55 ID:fF3TcDEtO
落ちつけ、そして投下おつ
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:51:20.87 ID:zQEnOaVN0
うん(´・ω・`)落ち着いたさ。今までの私は何だったんだろうね
十五レス以上俺のためにスレを消費してるジャマイカ
やだ、おじさん恥ずかしい
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:53:24.04 ID:sipXu07hO
寝なきゃいけないのに寝れないから久々にVIP開いたら面白そうなスレ発見。VIPにこんなスレあったんだ
ボーっと読んでたら>>70-74これ面白かったわ
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:54:43.30 ID:tXlAdwDM0
楽天書いてたけど何故か長編具合になってしまったので温存することにした。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:55:37.02 ID:lbZgq03MO
ここで品評会と関係無い作品を投下!


しても良い?
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:56:31.84 ID:tXlAdwDM0
>>83
今週は過疎っているが是非参加してみてくれ。
過去のまとめは→ http://yy46.60.kg/bnsk/
専ブラで読める。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:56:43.88 ID:fF3TcDEtO
どうぞー
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 00:58:25.84 ID:lbZgq03MO
投下しても良いのかな?

じゃあ3レスほど貰うぜ!
89お題:パンケーキの作り方:2011/02/21(月) 01:00:21.81 ID:lbZgq03MO
不器用な女だった。綾取りは何度教えてもすぐに絡まるし、着せ替え人形の服はいくら修復してもボロボロになった。バレンタインには必ず手作りのチョコをくれたが、嫌がらせかと思うほどトゲトゲしい物ばかりだった。
今年のチョコも、相変わらずだった。
「だからな、固まる前に触るなって言ってるだろ?」
学校からの帰り道、俺は受け取ったばかりのチョコに文句を言う。チョコが入っていた、リボン付きの赤い包装の方が甘そうだ。
「気になるんだってば」
隣りで口を尖らせ、晴菜が言う。制服のスカートを揺らし、一つに束ねた長い髪を弾ませている。幼馴染みで毎年の事とは言え、チョコを渡すのは緊張するらしい。
「だから、チョコ作る時は呼べって。これじゃ告白にも使えないぞ」
まぁ良いや、と口に放り込む。尖った部位が口内をつつくが、広がる甘い味は確かにチョコだった。
「チョコっと形が悪いくらい良いじゃん。美味しいでしょ?」
ダジャレを無視して、美味い美味い、と適当に答える。
「今ダジャレ言ったんだけど」
うわあ面倒臭い。自分で言ってきやがった。
「はいはいチョコっと面白かったよ。それで、ホワイトデーは何が良い?」
90お題:パンケーキの作り方:2011/02/21(月) 01:02:22.26 ID:lbZgq03MO
聞くと、例年通りの答えが返ってくる。
「あー、今年ね、アレ作る。パンケーキ。派手なヤツ」
毎年ホワイトデーは、俺が教えながら晴菜自身に作らせている。最初のホワイトデーで、俺が晴菜よりも上手く菓子を作って泣かせたのが始まりだ。拗ねた晴菜に作り方を手取り足取り教えて、上手く出来たところでようやく機嫌が直ったのだった。
今年はパンケーキを作りたいらしい。
「パンケーキって、前に教えたろ? 小学生か中学の時か忘れたけど」
すると、晴菜はふふんと鼻を鳴らして、俺の前に回り込んだ。成長してるのかしてないのかよく分からない胸を張って、自身あり気な笑みを浮かべる。
「今年は私が一人で作る。アンタはただ食べるだけ。超凄いヤツ作ってやるからね」
俺は吹き出した。
「いやいや、それじゃホワイトデーにならないだろ。一応バレンタインのお返しなんだから」
晴菜は目を丸くして、ああそっか、と言った。間抜けか。
「じゃあアンタ私の分作ってよ。私は私でアンタの分作るから。良い? 絶対私の手伝わないでよ」
何だそりゃ。
「はいはい、手伝わなかったら良いんだな? 焦げても知らないぞ」
91お題:パンケーキの作り方:2011/02/21(月) 01:12:43.32 ID:lbZgq03MO
最初教えた時は、ものの見事に焦がした。焼く時にひっくり返すのは1回だと言っても、「まだ焼けてない気がする」と言って何回もひっくり返し、挙げ句に蓋をして蒸し始めた。
放っておいたら炭になっていただろうソレを、俺は持ち前の優しさで美味いと言った。パンケーキには有り得ぬ歯ごたえを今でも覚えている。
「大丈夫大丈夫。私今メチャクチャ練習してるんだから」
自信たっぷりに晴菜が言う。
晴菜は不器用だった。綾取りは未だに出来ないし、着せ替え人形は裸のまま放置されている。チョコはいつまで経っても上手に作れない。
「上手くいってるのか?」
俺の質問を、晴菜は笑ってごまかした。夕焼けの下で、クルリと回る。スカートが花弁のように広がり、束ねた髪が風に踊る。晴菜の照れたような顔が夕日に赤く染まる。
可愛いから許す、とか思ったりはしない。
パンケーキの作り方は何ページだったかな。
自室に隠してある、使い古した菓子作りの本。晴菜はその本を知らない。綾取りの本も、裁縫の本の存在も。
「ねぇ、覚えてる?」
晴菜の言葉に、俺は苦笑する。頭の中で菓子作りの本を開いていた。
「ああ、覚えてる」
パンケーキの作り方は1ページ目。俺が初めて晴菜に教えた物だった。
俺は懐かしさに笑みを浮かべた。晴菜も同じように笑う。
「初めて作った時さ、アンタ美味しいって言ってくれたじゃん。だから、あの時と同じパンケーキ、作ってあげるよ」
俺は笑うのを止めた。
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:13:49.99 ID:lbZgq03MO
ちょいと手間取って時間掛かった。
終わりですん
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:16:11.30 ID:43X9012s0
いいね
理想の人間関係
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:29:58.39 ID:tXlAdwDM0
>>89
雰囲気はいいな。構成もすっきりしてるし。
でも文章自体はまだまだ改良の余地がある感じ。
もっと状況の描写があったほうがいい。
主人公視点なら実際にパンケーキを焼いている晴菜の描写とかがもっと欲しい気がする。
あとオチは微妙。このオチなら過去の「持ち前の優しさで美味いと言った」の伏線をもっと印象づけるように書いたほうが良いと思う。
そのとき彼女が凄く嬉しそうにしていた(でも主人公は気づいていない)描写を挟むとか。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:37:48.03 ID:lbZgq03MO
>>94
おお詳しい批評ありがたい。
描写が少ないってのはよく言われる。正直面倒臭いww
オチは決めずに書いてたから微妙なんだよな。先に書いてた文を急遽伏線にしたから弱い。

以上を踏まえて次書くぜ
お題プリーズ↓
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:39:37.72 ID:lK1Ea5Er0
古本屋
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:40:54.53 ID:lbZgq03MO
>>96
OKありがとう頑張るん
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:51:07.69 ID:43X9012s0
私にもお題お願いします。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 01:53:36.57 ID:zQEnOaVN0
>>98
モンブラン
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:05:37.55 ID:43X9012s0
>>99
ありがとう。頑張る。
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:07:16.28 ID:lK1Ea5Er0
品評会終わったので
お題下さい
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:07:56.12 ID:VbGpAyOB0
今回は3作品なのか。書いた人は優勝できるチャンスだな。
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:08:41.88 ID:VbGpAyOB0
>>101
懐かしい
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:09:25.43 ID:lK1Ea5Er0
>>103
ありがとう
書いてみるよ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:17:38.86 ID:fF3TcDEtO
品評会後なのに活気があるな、珍しい
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:20:07.43 ID:zQEnOaVN0
常に過疎り気味な面あるし、がんがん上げて新規参入願いたいよ
やっぱ小説って言われると、敷居高く感じるんかね
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:26:27.59 ID:fF3TcDEtO
さあ?そもそもVIP自体が過疎だしな
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:31:15.50 ID:SizjBPoe0
ビスケット
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:32:01.24 ID:lK1Ea5Er0
>>106
ケータイ小説とかライトノベルとかがあるし、敷居自体は低くなってるんじゃないかな。
問題は、書く気がない事だと思う
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:43:59.25 ID:tXlAdwDM0
皆が沢山感想付けるようになるとスレは活気づくぜ
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 02:57:02.68 ID:tXlAdwDM0
オレの立てたスレは長生きするジンクス(自画自賛)

おやすみ
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 03:11:28.30 ID:fF3TcDEtO
そんなジンクス打ち消してやる、このまま落ちてしまえ
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 03:30:40.72 ID:lK1Ea5Er0
保守
しかし、書いてるうちに書いている事が本筋から離れてしまうあの不思議な現象は何なんだろう
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 03:56:24.00 ID:FFHWzTMS0
そろそろねるお(゚∀゚)
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 04:14:48.69 ID:zQEnOaVN0
ねむい
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 04:22:38.11 ID:lkKO7krR0
品評会時間外投下します
117もうすぐ夏休み 1/5 ◆DTSW0kKnis :2011/02/21(月) 04:24:58.03 ID:lkKO7krR0
 夕焼け空は赤くてまぶしい。カラスが一羽飛んでいました。
 となりのきみは「あれはどこからきたのかな」って。
 きっとあそこにある居酒屋のゴミ箱を夜があけたらあさるようなカラスだと思うけど一
瞬でもきみの関心を惹きつけていたことにぼくは嫉妬を覚えてしまったのです。
 だから何も言えませんでした。
 夏の日差しはあっという間に沈みます。ぼくが黙ってるうちにどんどん暗くなっていき
ました。
「もう帰らなきゃ」
 ランドセルががちゃりとなりました。きみが立ったから。
「また明日ね」
 きみはたったったっと走って帰って行きました。真っ暗になるまえに帰ろうと思ったの
だと思います。
 ぼくもベンチから立ちました。公園から自宅へ。恐らくまだお母さんが怒るような時間
帯ではないと思います。歩いて帰りました。
 ぼくのお母さんは少しやさしいので帰りが遅くなったぐらいでは怒りません。
 夜更かしをすると怒ります。食べ物を粗末にしても怒ります。お父さんの真似をしてお
母さんのことを名前で呼ぶと「おかあさんでしょ」とやはり怒ります。
 お姉ちゃんを名前で呼ぶと殴られるのでやはり比較してお母さんは少しやさしいです。
118もうすぐ夏休み 2/5 ◆DTSW0kKnis :2011/02/21(月) 04:27:11.63 ID:lkKO7krR0
 ぼくは自分の声にコンプレックスがあります。
「市川から丸読みしてくれ」
 先生がぼくの名前を呼びました。
 教科書に書いてあるのは猟師のお話です。
 二回読まされるのはいやなので声を大きくして読み上げました。
 かすれたような、とても耳障りな声が先生の耳までとどいたと思います。
 すこしだけいじわるな気持ちにもなりました。いつものことです。
 ぼくが座ると後ろの人が立って続きを読みはじめました。
 ぼくはとなりの席のきみを見ました。右隣なので今日の授業中にはきみのところまで丸
読みが回ってくることはないでしょう。残念な気持ちになりました。
 ぼくは彼女の声が好きです。歌ってるときの声はとても綺麗だけど、話してると
きの声はとても可愛いです。彼女の声を聞くたびに目を閉じてずっと聞いていたいなと思
ってしまいます。

 もともとからだの弱い人が集まるクラスでした。
 病院の先生が教室に入ってきました。
 保健室の先生でもあります。こういう事態には慣れています。
 鼻血を出した彼女は担架に乗せられ運ばれていきました。授業をつづけるぞという先生
 の声はぼくの耳までとどきませんでした。
119もうすぐ夏休み 3/5 ◆DTSW0kKnis :2011/02/21(月) 04:29:28.01 ID:lkKO7krR0
 神社はエロ本スポットです。近所に住む人の目さえかいくぐってしまえばいつも大量の
エロ本が隠してあります。普段は興奮して鳥居をくぐるのですが今日は違います。
 きみの無事を祈ります。手を合わせて頭を下げてから鈴を鳴らしてないことに気がつき
ました。あわてて紐をゆらします。
 がらんがらんという音にひかれてかどうかは分かりませんが神様が姿を見せました。
 真っ黒な羽根を生やしています。神様というよりは天狗のようだなと思いなおしました。
「よう」
 ぼくと同じようにかすれた声をしていました。
 それだけで多少なり抱いていた警戒心は限りなく薄くなってしまいました。
「何してんだ」
 お参りです。と答えました。
「ようし口に出してみろ。俺が叶えてやる」
「彼女が健康になりますように」
 ぱんぱんと手を合わせてから言いました。
 鈴がなりました。天狗が首に巻いていた鈴だと思います。
 顔を上げると天狗の姿はありませんでした。
 上を見てもなにもいませんでした。
 空が紫色になっています。夕焼けはたまに紫色になることをぼくは知っていました。
120もうすぐ夏休み 4/5 ◆DTSW0kKnis :2011/02/21(月) 04:31:45.84 ID:lkKO7krR0
 天狗に会ってからしばらく日が経ちました。
 彼女はまだ学校に来ていません。明日は終業式です。
 明後日から夏休みになります。ベッドの上で寝ていたら夏休みになるなんてうらやまし
いかもしれません。
 健康になるのは時間がかかります。天狗の力をもってしても病状の進んだ彼女をすぐに
治すことはできなかったのでしょう。神様だったらあるいは可能だったのかもしれません。
「よう」
 教室に天狗があられました。小さい天狗でした。
 ノートの上に立っています。人差し指と親指でちょうどぴったり計れるぐらいの大きさ
しかありません。
「お前だよな。神社に来てた奴」
 そうだよとノートに書きます。授業中なので私語はできません。
 天狗の声はみんなに聞こえてるのか聞こえていないのかわかりません。
「あの娘もうダメだぞ」
 ダメなの? と書きました。
「ああ。あ、今死んだ。千里眼だ。ここからでも見えるんだ」
121もうすぐ夏休み 5/5 ◆DTSW0kKnis :2011/02/21(月) 04:34:02.61 ID:lkKO7krR0
 終業式が終わりました。
 彼女の死は先生の口から改めて告げられました。
 珍しいことではありませんでした。終業式の日と重なったのはすこし珍しいかもしれません。
 家に帰って紅白のまんじゅうのうち白いほうを食べながらぼくはぼんやりしていました。
 終業式が終わると紅白のまんじゅうをもらえるこの伝統も珍しいかもしれません。
 目を閉じてセミの鳴き声をずっと聞いていました。
 鼻から何かがまんじゅうにたれました。驚いて目を開けます。ぼくが鼻血を出すのは初めてでした。
 おそらくこのあとぼくは倒れて、運ばれて、しばらくしたら死ぬのでしょう。
 彼女に再会できるかもしれません。そう思うと不思議とわくわくしてきました。
 夏休みの間に死ねたらずっと夏休みのままでいられるかもしれません。
 二人でずっと遊んでいられたらいいなと、そう思いました。

終わり
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 04:43:41.04 ID:mowzgdUjO
>>117
テーマが分からない
惹かれるモノがない
全てが無駄な描写で埋め尽くされた印象


例えば市川くんの悲壮感を押し出すとか色々やりようがあったと思うの
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 04:44:57.71 ID:hhiTOC7m0
おだい
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 04:50:23.73 ID:zQEnOaVN0
双眼鏡
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 05:04:52.12 ID:zQEnOaVN0
おれは ちから つ きて ねる。 あと はま かせた 。。。
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 05:54:19.52 ID:43X9012s0
投下します。
お題「モンブラン」
初めてか書いたものなのでお目汚し失礼します。
127白い山1/4:2011/02/21(月) 05:59:16.44 ID:43X9012s0
 待つ事は好き。 
電車を待つのも、レストランの順番を待つのも。
彼を待つこの時間が大好きだ。校門で待ち合わせているこの時間が大好きだ。
 雲の下にある山を見つめふと思い出す。 小さい頃、母さんに雲は神様の吐息だと教えられた事を。
「ほうっ。」と白い息を吐く。白い息の向こうに早歩きの彼が見えた。この瞬間、この瞬間が堪らなく好きなのだ。
「ごめんごめん、帰ろうか。」何時もの事だが、笑みがこぼれてしまう。余裕ぶっている彼が可愛くて。急いで来てくれた癖に。
 帰り道はいつも決まって遠回りだ。二人で決めた訳ではないのだが、初めて帰った時からのお決まりのコースだ。1年半もの間、遠回りだと指摘しない所も彼の優しさ。
一度だけ、彼に意地悪をしたことがある。いつもの帰り道は商店街を通るのだが、その日はいつもより早く帰れる住宅街で帰ろうと提案した。
今思えば些細なケンカだったと思う。だけれどその時は本当に気に入らなかった。だから私は彼に意地悪をした。 
「いつもの道で帰ろう。」彼のその言葉で全てを許してしまった。彼は続けてこう言う。「待っててくれてありがとう。」蝉が鳴く夏の日の帰り道だった。
 「顔、赤いけど大丈夫?」何時もの商店街で彼が私にそう聞いてはっとする。 寒くて顔が赤いんじゃない事は言わないでおこう。
128白い山2/4:2011/02/21(月) 06:03:19.16 ID:43X9012s0
 商店街からでも雲は見える、山も見える。 
雲は不思議だ。追いかけても追いかけても、追いつけない。山もそうだ。遠くから見える山も近付くと違う山に見えてくる。
そんな話をしていると彼は「いつかエベレストに登ってみたい。」と言うのだ。何故と聞くと「男のロマン。」と返ってくる。ふむ、解り兼ねる。
私はモンブランが良いと言うと彼は何故と聞いてくる。私は黙って商店街にあるお店を指さす。「あぁ。」呆れた声だ。失礼な。これは「女のロマン」です。
「はいはい、男にはわからないロマンね。」気だるそうに言う彼を尻目にマロンとロマンを掛けた駄洒落を思い付いたのだが、これも言わないでおこう。
 雪の積もらない街というのは少し寂しい。灰色の空を眺めつくづくそう思う。 しかし、冬は好きだ。
冬は私に色々な物を与えてくれる。
例えば、この白い息。 昔、母さんが教えてくれた神様の息とはこれの事だろう。
例えば、少しだけこの街に降る雪。 地面に着くとしゅんと消えてしまうのだが、空を見上げた時に見る雪は永遠を風景にしたように美しい。
例えば、悴む右手。 例えば、私の誕生日。 例えば、私の温かい左手。
例えば、貴方の温かい右手。
129白い山3/4:2011/02/21(月) 06:06:36.33 ID:43X9012s0
 「じゃあね、また明日。」彼がそう言ったのは私の家の前。何時もの事だ。
今日は金曜日、明日は彼の家で勉強会。これも何時もの事だ。
勉強会の日は、彼は何時もバス停まで迎えに来てくれる。私は彼の家まで歩いて行くのだが、その間に一つバス停がある。そのバス停まで迎えに来てくれるのだ。
迎えに来てくれるとは云え、私の方が何時もバス停で待っている。私に気づいて駆けてくる彼の姿が愛しいので私はわざと早く行くのだ。
 女たるもの、お菓子は欠かせまい。明日は早く起きてケーキを作ろう。
調理の専門学校を目指す私にとって難しい話ではない。何時もはクッキー等で済ますのだが、女のマロン…ではなくロマン、ケーキを作って持って行こう。
部屋に行きレシピを確認する。足りないのは栗だけ…おっと、生クリームが切れていたのだった。これだけなら、メモの必要もない。制服のまま近くのスーパーへ行こう。 
 買い物へ行く途中、制服で来た事を後悔した。いや、わかっていたのだ。寒い事など。
ただ、彼がいる事の暖かさ、それを感じたかったんだと思う。 やはり私一人は、寒い。
買い物からの帰り道、クラスメートに会った。母さんから頼まれた買い物、と言ったが栗と生クリームだけを急ぎで頼む母親…。自分でも苦しい嘘だったと思う。
130白い山4/4:2011/02/21(月) 06:09:19.38 ID:43X9012s0
 あさ、お気に入りの携帯の着信音で起床する。目覚まし時計では起きられないのに携帯のアラームでは起きられる事に疑問を抱きつつキッチンへ立ち、平日より早い朝食を済ませる。
 ケーキの調理に取り掛かってからしばらくたつが、このケーキは難しい。
私は元々要領が良い方ではないので、初めての事には時間がかかる。
それを見越して早起きしたつもりだったのだが待ち合わせ時間ギリギリになりそうだ。
 試行錯誤の末、ようやく出来たケーキを一つ母さんに味見させて、昼飯も取らず家を出る。
「初めてにしては上出来ね。」と言ってくれた母さんの表情を私は忘れない。
 二つのケーキを入れた箱を揺らさないようにバス停へ向かう。
待ち合わせ2分前、バス停が見えた。彼の姿も。
バス停で私を待つ彼の姿を見て、他の人にはどう見えるだろう?
誰もバス意外のものを待っているようには見えない。 私だけにしか彼が待っているものが解らない。
 私は、彼に二度目の意地悪をしてやります。
初めて作ったモンブランを抱えながら、初めて私を待つ彼を遠くで見つめてやります。

私の白い息の下にはモンブラン。
きっとエベレストよりも、ロマンだと思います。
131白い山:2011/02/21(月) 06:12:37.22 ID:43X9012s0
終わりです。
このスレに比べて明らかにレベル低いのは自分でもわかっていますが、頑張って書きました。
お目汚し失礼しました。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 08:21:20.72 ID:nNdV2dSa0
むくり
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 10:03:58.35 ID:YUtXzPWw0
ほしゅ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 11:10:26.64 ID:YUtXzPWw0
ほっちゃん
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 12:02:19.54 ID:YUtXzPWw0
おひるたよ
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 12:50:41.13 ID:YUtXzPWw0
>>127
読んだ。
文章の御作法についてはまとめサイトを参照してもらうとして、
心情表現がちゃんとしてるのはいいと思う。
ただ、展開が予定調和というかご都合主義で小説としての魅力を削いでいる。
プロットの為にキャラクターを型に嵌めてしまっては本末転倒。
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 13:39:09.64 ID:YUtXzPWw0
色は匂へど
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 14:10:41.17 ID:R0juShlzO
散りぬるを
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:38:58.45 ID:R0juShlzO
ほす
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:48:28.04 ID:fJaA8xH60
お題横取りしてもかまいませんってwikiにあったけど、ちょっと上で投下されてたお題の「パンケーキの作り方」で書けそうだから勝手に貰って書いて投下、って大丈夫かな
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:50:58.59 ID:YUtXzPWw0
>>140
おk
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:53:28.15 ID:fJaA8xH60
>141
やってみる
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:33:38.35 ID:YUtXzPWw0
干し
144おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方:2011/02/21(月) 17:52:31.47 ID:fJaA8xH60
>140です。
長くなってしまったので長編スレにいったん投下したんですが、アドレスここに張るって形でいいですかね。

http://bnskvip.jp.land.to/test/read.php/1298278157/

一気に書いたので誤字とか破綻とかあるかも。
見つけたら指摘しもらえると嬉しいです。
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:01:23.71 ID:IojjNeK2O
長編か?
ごめん落ち着いて計算したら別に数レスですむようなんで改めて投下します。
ライターズハイだったもんでおかしな計算ミスして10レスくらいかかると思ってしまった。
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:24:02.41 ID:rbuWLj5N0
ヨロシクネ
148おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方 [1/4]:2011/02/21(月) 18:24:52.66 ID:fJaA8xH60
おいしいパンケーキの食べ方


 辛いとき、わたしはよく雨宮零下を思い出す。艶やかな黒髪を肩まで伸ばした、わたしにはもったいなほどの美少女だった。
「私ね、パティシエになりたいの」彼女はよく、そんなことを言っていた。「おいしいお菓子を食べられるって、すごく幸せでしょ?」
 そうわたしに言いながら、小首を傾げてみせる。
「そうかな」
 わたしは答える。読みかけの文庫に目を落としながら、とても面倒くさそうに。本当はわたしもお菓子が大好きだったし、
行きつけの喫茶店でパンケーキを食べるときなどは身の毛が逆立つほどの幸福を感じるクチなのだが、
その頃わたしは彼女の自己主張の強さに閉口していて、素直に同意して笑顔をみせるのは癪だった。
「ぼくもお菓子は嫌いじゃないが、そこまで感じたことはないね」
「それはね、たぶんあなたが本当においしいお菓子を食べたことがないからよ」
「価値観の違いだね」
 そう言うとわたしは文庫を閉じた。やれやれ、という顔をしてみせる。
「違うわよ、そんな話じゃない」
 零下は哀れむように言う。「食べれば判る、本当においしいお菓子を、本当においしい食べ方でクチにすればね。こんな幸せなこと、他にないわ」
「そこまで言うなら」わたしは微笑んだ。「ぼくに食べさせてよ、本当においしいお菓子ってやつをさ」
 何が好きかと聞かれたので、わたしはパンケーキだと即答した。

149おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方 [2/4]:2011/02/21(月) 18:27:30.02 ID:fJaA8xH60
 ハローワークの職員というのはどうしてああも傲慢なのだろう。本当に、不愉快だ。
 平日の真っ昼間から、わたしは公園で缶ビールを呷る。持ち金はとうに底をついている。
その日の飯にも困っていたので酒など買う余裕はないのだが、これくらいの楽しみがないとやっていられない。
財布の中にはもう紙幣は入っていなかった。ビールが飲めるのも、今日で最後かもしれない。涙が出た。保証人なし、住所なしの高卒など、どこも雇ってはくれなかった。
 明日は見つかるだろうか、ぼんやり考えながら缶ををゴミ箱に投げ捨てる。遠くで子供の声がする。楽しそうだな、人の気も知らないで。
そう心の中でつぶやきながらわたしはベンチから立ち上がった。帰る家はない。安アパートからはとうに追い出されていたし、両親からは縁を切られた。
一度実家に押しかけてみたが、親父に殴られ母からは包丁を投げつけられた。
 どうしてこうなってしまったのか。実のところ、自分でもよく判らない。センター試験の当日、わたしは試験会場で体調を崩した。そうならないよう、ちゃんと体調管理はしていたつもりだった。
試験中にわたしは胃液を吐き出してしまい、気がついたときには救急車に乗せられていた。
 急性食中毒、ということらしい。特におかしなものを食べた記憶はなかった。行きすがら買ったコンビニ弁当が悪かったのだろうか。
両親は泣いていた。だからあれほど体調に気をつけろといったのに、頬を叩かれ罵られた。
 雨宮は、見舞いにきてくれなかった。一緒にがんばろうね、そう言ってくれたのに。見捨てられた、それともただ時間が取れないのだろうか。
考えてみれば二次試験も近いのだ。これなくても無理はないか。
「私、絶対合格する」試験の合間の休憩時間、彼女はおいそうに菓子パンを食べながら、いつものように小首を傾げて言っていた。
「がんばれよ」
 静かな夜の病室で、わたしの独り言が響く。数日後、わたしは退院した。
150おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方 [3/4]:2011/02/21(月) 18:29:32.13 ID:fJaA8xH60
「勘当だ」
 親父が言った。
 ただいまと言いながら、靴を脱いでいると親父にいきなり殴られ、そのまま居間まで引きずられてそう宣言されたのだ。
「なんだよ、いきなり」わたしは抗議する。「そりゃあ受験は失敗したけど、あんまりにも酷すぎる」
 腹を蹴られる。
「お前、雨宮さんを孕ませたらしいな」寝耳に水だ。
「何の話だよ」
「雨宮さん、泣いてたぞ」胸ぐらを捕まれる。横目で母親を見ると、顔を強ばらせて涙を流していた。母のあんな顔は初めて見た。
「昨日うちにきてな、泣きながら話していったよ。堕ろしたそうだ」
 たしかにわたしは彼女と寝たことはあったのだけれど、無責任に防具なしで彼女を貪った覚えはない。
「言い訳か」親父は吐き捨てる。「卒業式が済んだら出て行け。お前みたいな屑、殺してやりたいくらいだ」

 雨宮に連絡を取ろうとしたが、携帯電話がつながらない。自由登校にになってから学校にもこなくなっていたようだった。
うちに押しかけようかとも思ったが、流石に憚られて、結局卒業式の日にようやく話すことができた。
「どういうことだよ」わたしは詰め寄る。「妊娠した? 堕ろした? 初めて聞いたぞ」
「本当よ」
 彼女は言う。わたしに汚物を見るような視線をくれる。
「なんで教えてくれないんだ。その癖突然うちに押しかけて悪者扱いか、何だよそれ」
「近寄らないで、息が臭い」彼女は大げさに後ずさる。「もうあなたとは話したくない」
「そんな、勝手な」
「勝手? 孕ませておいてよく言うわ」彼女は鼻で笑った。「さよなら。屑みたいな人生、せいぜい味わいなさい」
 雨宮はそう吐き捨てて、帰ってしまった。わたしは自責と自己弁護が心中で交互に渦巻き、胃液を吐くことしかできなかった。吐きながら、
結局彼女にパンケーキを食べさせて貰っていなかったな、そうぼんやり考えていた。
その日以来彼女を見ていない。わたしはその日家を叩きだされ、手切れ金の封筒を握りしめながら見つけておいた安アパートで泥のように眠った。
151おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方 [4/4]:2011/02/21(月) 18:31:34.38 ID:fJaA8xH60
 当てもなく散歩をして、結局また先ほどのベンチに戻ってきた。近頃はここで夜を明かしている。インターネットカフェに泊まるほどの金もない。
ベンチに腰掛けてぼうっと空を眺めた。もう夕暮れ時で、山吹色の太陽がわたしを嘲笑っていた。
「こんにちは、それとももう、こんばんは、かな」
 声のした方を向くと、きれいな女性が立っていた。
「きみは、雨宮か?」わたしはゆっくりと立ち上がる。「雨宮零下さん」
「そういうきみは──君」雨宮は、小首を傾げた。「酷い格好」
「誰のせいだと・・・・・・」
「仕事してるの?」
「探してるよ」
 彼女との再会は、内心泣き出したいほど嬉しかったのだが、わたしはわざとそっけなく答える。
「いまさら何だ? 嗤いにきたのか」
「うん。どんな屑みたいな人生なのかなって」
「ご期待には添えたかな」
「軽口を言うだけの余裕はあるのね」彼女はまた、小首を傾げる。「早く死ねばいいのに」
 何だよ、それ。
「言葉通りよ。死んでくれればいいなあって思っただけ」
 彼女は微笑んだ。
「死ねばいいのはお前だ!」
 わたしは頭が真っ白になった。何なんだこの女は。死ねばいい? どの口がほざく。一方的に被害者面しやがって。殺してやろうか!
 そんな怒りは、すぐに萎んでしまった。頭の中では怒っていい、怒るべきだと判っているのだけど、圧倒的な惨めさがわたしの心を押しつぶした。
「あなたみたいなさ、生ゴミは早く消えるべきだよ」
 とても楽しそうに彼女はわたしを罵倒する。
 わたしは、子供のように泣いた。涙が溢れて前が見えなくなったとき、彼女が私の顎をつかみ、わたしにの口に無理矢理何かをねじ込んだ。
 甘い。
「おいしい?」
 彼女は聞く。いつものように小首を傾げて。わたしは泣き止んでいた。
「・・・・・・おいしい。とっても」
 歯にこびり付いたパンケーキを舐めとる。おいしい、本当に。気がつくと、わたしは射精していた。
 幸せだ、そう思った。
152おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方 :2011/02/21(月) 18:34:57.48 ID:fJaA8xH60
おしまいです。改行後に字下げがないところは、本当は改行しないんだけど書き込む都合上改行したところです。
書き込んでしまってから直したいところが出てきてへこむ。
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:44:14.37 ID:a9bRR2qV0
平沢唯ちゃんみたいな女の子が書きたい……
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:01:48.03 ID:a9bRR2qV0
>>151
感想。
展開に置いてけぼりにされました。
何でそういうほうに話が向かっていったのかわかんなかったです
小首を傾げるは疑問に思ったり思案したりなニュアンスが強いので
そういう意図で無いなら他の言葉を探したほうがいいと思います
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:12:03.78 ID:BSCJ4XDk0
>>153
ふつうにかけそうな
156:おいしいパンケーキの食べ方 お題:パンケーキの作り方:2011/02/21(月) 19:14:20.97 ID:fJaA8xH60
>154
展開もうちょっと練って判りやすく書くべきでしたね・・・思いついたままいってしまったので。
一応 http://goo.gl/yGZ6J という話でした。ネタバレなので一応短縮アドレスで伏せ字。
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:15:53.29 ID:h9MsrdQ+0
暇だし書いてみたい
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:17:34.63 ID:a9bRR2qV0
>>155
男と絡ませようとすると難しいんだ。どうしてもあのキャラクター性を維持できず自分の動かしやすい方に傾いてしまう
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:17:38.31 ID:fJaA8xH60
>157
「屁理屈」で
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:19:25.19 ID:h9MsrdQ+0
>>159
こういうスレ初めてだけど書いてみるねwww
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:29:33.18 ID:a9bRR2qV0
>>156
なるほど! 面白いけど正直わかりにくかった。唐突感の連続でオチも唐突な何かかと思ってしまった
ちゃんと一レス目に伏線あったのにね
162 冒険の書【Lv=1,xxxP】 :2011/02/21(月) 19:33:01.26 ID:cymQyqlY0
ierifskifskoh
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:58:39.04 ID:DJ6ZjNfTO
お題ちょーだい
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:05:53.72 ID:cTjR3f030
!ninja
165タイトル特になし お題:屁理屈 (0/2):2011/02/21(月) 20:26:27.41 ID:h9MsrdQ+0
書いてみたよwwwwwwwwwwwwwww
期待しないでwwwwwwwwww
166タイトル特になし お題:屁理屈 (1/2):2011/02/21(月) 20:29:30.47 ID:h9MsrdQ+0
「部屋掃除ぐらいしなよ」真美は隆一に言う。男の部屋に呼ばれるのは生まれて初めてだった。
「この散らかり具合が綺麗だろ?」裸体の女が表紙の本が何冊か床に散らばっている。
「いいから。屁理屈ばっかり言ってないで掃除しなよ」女の子が部屋に来る時は掃除してるもんじゃないの?と言いかけてやめた。
この男に何を言っても無駄だ。呆れながらも真美は男の部屋にいるということに少し胸を躍らせていた。
「母ちゃんみたいなこと言うんだな」
「誰だって言うわよ」そう言いながら自分より胸の大きい女の写った本をこれまた散らかった机の上に置く。いろいろな物が散らばって汚い机だった。
「なぁ」
「なに?」
「俺達ってどんな関係なんだろうな」
「え」期待しているその展開の始まりのような言葉を隆一が突然言うので真美は何を言っていいのか分からなくなった。

隆一と出会ったのはアルバイト先の居酒屋だった。同じ大学で同じ出身地ということですぐに打ち解けた。
良くも悪くも無欲な男で真美は隆一といるのが楽だった。度々デートもしたが告白はしていない。
女子高出身の真美には何もかもが初めてでなかなか前に踏み出せなかった。
友人は車でヤったとか、ダブル不倫をしているとか自分とは別次元の場所にいて、だからこそ今日は何度も読んできた少女漫画のような展開を経験して
自分もそれに近づこうと思っていた。
「だってさ、デートはしただろ。でもエロい事はしてないよな」
なぜデートの次がエロい事なのか真美には理解できなかったが、隆一が言いたいことは分かった。
「うん」
「俺たちは恋人なの?」真美はその質問に対して動揺を見せたくなかった。態度を変えずに床に散らばった、もしかしたら何分か後の自分の姿を写した本を机の上に置く。
「どうだろうね」
隆一が立ち上がる。真美は思わず身構えたが素通りして冷蔵庫を開ける。
167タイトル特になし お題:屁理屈 (2/2):2011/02/21(月) 20:31:36.60 ID:h9MsrdQ+0
「気の抜けたコーラならあるけど」
「うん」気まずい空気が流れる。隆一が何を考えているのか分からない。
隆一は台所からコップを二つ持ってきてコーラを注ぐ。
「はい」渡されたコップの飲み口に汚れが付いている。
「ねぇ、コップも洗ってないわけ?」
「いや、洗ってるけど」
「見てよこれ」白いコップについたピンクの汚れを指さす。小さなことにいちいち突っ込む自分が恥ずかしかった。
「それぐらいで死ぬわけでもないし、いいじゃん」拗ねた子どものように唇をわざとらしく突き立てる。
「そういうことを言ってるんじゃないの」語調が強まる。怒っている自分がさらに恥ずかしくなった。
「なに怒ってるんだよ」
「隆一はいつも屁理屈ばっかりで」そこから顔が小刻みに震えて、声が弱くなって涙が流れた。
この汚れが口紅だということに気付いた。本を机に置いたとき、コンドームが置いてあったことも知った。隆一が自分だけとデートしているわけじゃないことは知っている。
真美は自分がこの男に抱かれるだけで終わる女ということを知った。
「ちょっとまって、なんで泣いてるんだよ」
「馬鹿」真美は隆一の胸に顔を埋めた。女として経験を積むためよ、と心の中で呟く。
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:01:23.34 ID:18OpB2fPO
お題下さいな
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:02:14.64 ID:zhqTUYCpO
お題ください
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:02:58.83 ID:lkKO7krR0
>>163
友情
>>168
努力
>>169
勝利
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:06:23.56 ID:OZJSV3Ff0
お題頼む
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:11:59.09 ID:UJJ9uKsj0
>>171
確率状態
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:23:43.74 ID:lkKO7krR0
>>166
ストーリーがない。大事なとこぜんぶ主人公の回想で済ませてるから
これを小説にしたいなら居酒屋で出会うところからちゃんと物語を始めて、
隆一といるのが楽だっていう描写だとか隆一が他の女とデートしてるのを見て悩むとか主人公の心境の変化を書いていかないと
一番マズいのはコンドームと口紅みつけて、でも「隆一が自分だけとデートしているわけじゃないことは知っている」っていうの
ストーリーの進行で主人公の心境に何か変化がおきるのが小説って言うか物語の基本原則
冒頭から実は全部知ってて「女として経験を積むためよ」って結論に既に達してるならこのお話の意味がなくなる

何も知らないうぶな主人公→「女として経験を積むためよ」って達観した主人公
この変化は最低限書いてほしかった。
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:26:02.85 ID:lkKO7krR0
******************【投票用紙】******************
【投票】:NO.01 僕と皐月とバス停 ◆XdfFerW0PE

気になった作品:時間外No1 終わりの色に意味を添えて ◆KC1zyS0wec
**********************************************
―感想―
NO.01:
女の子はべつに可愛くない。ストーリーなんてものも無い。文体も未熟中の未熟
でも一応だけど"女の子をちゃんとしゃべらせる"(←最重要)ことができてる
これは恐らくラノベ作家になれる器
そこに投票しました
女の子のキャラをしっかり作りこむことを意識して書いたらすごく化ける予感

時間外No1:
bnsk平均値な感じでした。可もなく不可もなく。これより面白い作品の方が多い品評会は良い品評会。今回は残念
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:52:51.51 ID:zQEnOaVN0
品評会直後だってのに、珍しく通常作で盛り上がってるな
新規参入さんが増えてるのかね? このまま過疎を何とかしてくれるとありがたいのだが
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:59:57.84 ID:mTOj12O+O
お題下さい
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:04:56.25 ID:lTRRJggJ0
>>176
契約
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:05:02.14 ID:zQEnOaVN0
>>176
ヤシの木
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:06:05.23 ID:mTOj12O+O
把握
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:21:59.49 ID:jG/sWSa30
卒論も終ったしお題ください
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:27:20.17 ID:fJaA8xH60
>180
氷河期
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:28:45.16 ID:jG/sWSa30
氷河期把握
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:34:53.71 ID:NXkHJMfJO
携帯でもいいんですか?携帯からでも良ければお題をお願いします
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:39:56.51 ID:zQEnOaVN0
>>183
俳句

端末は何でも構わんよ。強いて言うなら、打ちづらいってところが問題かな
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:41:27.52 ID:NXkHJMfJO
俳句把握
PC今規制中で…
書いて来ます
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:51:19.82 ID:aV3dVo+R0
お題くださいな
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:55:48.24 ID:zQEnOaVN0
>>186
エジプト

急に賑やかになったな。喜ばしいことだ
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:56:20.72 ID:aV3dVo+R0
>>186
サンクス!
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:00:30.49 ID:aV3dVo+R0
ま、まちがえた・・・
自分にお礼言ってどうすんだ俺
>>187サンクス!
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:04:38.60 ID:Slz15tqp0
俺にもお題をくださいませ
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:06:42.24 ID:fJaA8xH60
>190
ハサミ
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:11:47.81 ID:43X9012s0
>>136
批評ありがとうございます。
キャラクターが定まらないご都合主義なのは読み返してそう思いましたww
御作法に関してはWIKI見て覚えてみます。

私にもお題お願いします。
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:13:04.22 ID:y+SdoPQL0
>>192
思い出す
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:13:43.97 ID:Slz15tqp0
>>191
ありがとう

>>166
いま読んだけど、ロクでもない男だ
裸の女の子が載ってる雑誌が散らばってたらそら綺麗かもと思ってしまいましたが
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:14:22.91 ID:VxNeHcEc0
やべえ、何年ぶりかにここ来るわ
つーわけでお題頂戴
まずは頭を慣らしたい
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:19:02.24 ID:43X9012s0
>>193
ありがとう。
書いてみます。
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:19:31.46 ID:UWtZs58v0
>>195
液状ハミガキ
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:19:32.58 ID:UJJ9uKsj0
>>195
カーテン
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:19:58.34 ID:zQEnOaVN0
>>195
授業風景
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:21:34.18 ID:VxNeHcEc0
>>197-199
ありがとう
全部何らかの形で使わせてもらう
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:53:44.12 ID:tXlAdwDM0
ほむほむ
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:55:37.26 ID:b0+lvtRP0
む?
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 23:58:17.48 ID:RAT16f/CO
俺にもお題下さい
書いてみたい
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:00:14.15 ID:7xkd1CFz0
>>203
新月
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:01:19.74 ID:oX4DGVC9O
>>204
ありがとう
お題から何か書く事あんまないけど、頑張ってみる
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:15:30.13 ID:4eGBwCgC0
>>185
寄生虫ならここに書けば誰か転載してくれる。→http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1294147597/
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:37:52.54 ID:ZRiMRF/1O
>>206
御心配には及びません、完成したので次レスより投下します
208「終わりに」(お題:俳句)1/2:2011/02/22(火) 00:42:01.66 ID:ZRiMRF/1O
今日も、静かな夜が来る。
何となく立ち上がって、ひとつ、息をつく。
狭い部屋だ。立場上、贅沢は言えないのだが。
窓はない。疲れ切ったように壁にぶら下がる時計が、夜が近い事を私に教える。
こんなにも狭い部屋だと言うのに、ご丁寧にも壁は防音仕様で、聞こえるのは自分の溜め息と、時計のかすれた声だけだ。

外に出てみようかと思ったが、やめた。
いつものように寝転んで、もう百回は読んだだろう小説を読む。これは、私が一番最後に買ったものだったと思う。
二年。
これほど変化のない生活を続けているのに、私はここで過ぎた時をはっきりと、覚えていた。
私は、いつまでここにいるのだろう。誰かに決められているわけでもないのに。
誰にも、私は縛れないのだから。

209「終わりに」(お題:俳句)2/2:2011/02/22(火) 00:43:25.26 ID:ZRiMRF/1O
細かい部分まで暗記してしまった小説を、三分の一ほど読んだところで棚に戻す。しおりは挟まない。
けだるい動きでベッドに戻り、目を閉じる。私は、すぐに意識を手放した。

光。
音は、一拍後に来た。
そのあと、地面が強く揺れる。
白い光が一瞬にして収まった後、真っ赤な色が、国を呑んだ。
遅れて、遠くの空が白く、赤く、星のすべてで瞬く。
何度目かの夜が来て、ようやく星は静かになった。

目を開ける。ぼやけた視界が、人工の光を拾う。
私はすぐに立ち上がって、階段へ向かった。
重い蓋を開け、地下から這い出る。
二年前と変わらない夜空が、震えるこころを撫でる。
夜が、私を諭す。もう、いいのだと。もう、終わったのだと。
私は、土に倒れこんだ。空を仰いで、呟く。
かつて私が好きだったとある俳句を、すべての終わりの挨拶にかえて。

「……遠き世の、如く遠くに、蓮の花……」

210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:44:50.81 ID:ZRiMRF/1O
以上です
普段から短編ばかりなので少し短いかもしれませんね
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 00:58:14.86 ID:oX4DGVC9O
お題を頂いた>>203です
投下させて頂きます
212喰われた1/2(お題:新月):2011/02/22(火) 01:00:13.19 ID:oX4DGVC9O
彼女は太陽だ。
彼女は完璧で、僕にとって愛すべき太陽のような人。
そばに居たい、ずっと彼女のそばに居たい。
でも彼女はみんなの太陽。愛してるのは僕だけじゃない。
それを考えるといてもたっても居られなくなる。我慢出来ない。
彼女が本当に太陽なら、僕は月になって君を数多の人間達、地球から隠してしまうのに。

「だから、監禁しようと思う」
目の前の友人の言葉がよく分からなかった。
私は男友達の家に遊びに来ていた。部屋に通され、出されたジュースを飲んでいると急に友人が語り出したのだ。
しかも、言ってる事は意味不明。
「えっと、もしかして小説家目指してるの?」
「いや、違うよ」
友人はニコニコしている。益々訳が分からない。
いぶかしんでいると友人は急に真剣な顔になった。
「本当に監禁したいんだ」
「……本当に?」
大きく頷く友人。
まさか、友人が犯罪を犯そうとしてるなんて想像してなかった!
「は?ちょ、ちょっとマズいって!」
慌てる私に友人はニコニコしているだけ。背筋に冷たい物が走る。
友人は思っていたより男は危ない奴だったようだ。適当に話を合わせてお暇してしまおう。
そして、他の友人と帰って来て目の前の友人を止めなければ。
いくら危ない奴でも、犯罪に走る友人を見過ごせない。
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:01:11.87 ID:oX4DGVC9O

「そ、そうなんだ!彼女愛しちゃってるんだね」
友人はやはりニコニコ笑ってて反応がない。
「でも、それって所謂独占欲だよね。指輪とかプレゼントしたらどうかな?自分の物って印。そしたら少しは気持ちが収まるかもよ」
「指輪なら用意するよ」
待ってよ!私の「いいお店知ってるんだ、カタログ家にあるから取って来る」作戦が……
「金環日食時って知ってる?簡単に言うと太陽が新月により隠された時まれに起きる現象なんだけど」
また語りだした。早く一旦外に出て援軍を呼びたいのに。
「ちょっと、重なり具合によっては指輪みたいに見えるんだって」
そうだ、メール。メールで他の友人を呼ぼう。あれ?
「僕はそれを贈るよ。それが指輪なんだ」
何か、変。体が動かない。
「太陽と月だ、僕は君の新月になる」
何を言ってるの?
「薬が効いて来たんだね。おやすみ僕の太陽」
最後に「指輪はどうやってつくろうかな」と聞こえた気がした。反論も出来ずに私の意識は途切れそうになる。
どうやら月に喰われたらしい。

214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 01:03:56.55 ID:4eGBwCgC0
おつおつ。寝て起きたら感想書くかも
215喰われた(お題:新月):2011/02/22(火) 01:04:09.18 ID:oX4DGVC9O
未熟者なので、表現の甘い所がありますが楽しく書かせて頂きました
ありがとうございました
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:08:36.69 ID:4eGBwCgC0
ねるまえほ
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 02:28:28.85 ID:4eGBwCgC0
もっかい
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:29:26.77 ID:zlqZTplM0
ううほ
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 04:43:31.78 ID:l6lBJ2My0
4時44分縁起悪い保守
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:04:44.87 ID:l6lBJ2My0
朝だから寝ても仕方ない補
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:16:08.36 ID:oX4DGVC9O
新月のお題を頂いた>>203です
目が覚めたので保守がてら「新月」から別のお話を失礼します
連続となりますので、失礼に感じた方はスルーして下さい
短め1レス投下します
222I love you(お題:新月):2011/02/22(火) 07:17:15.47 ID:oX4DGVC9O
I love you を月が綺麗ですねと訳した夏目漱石は新月の夜はどうやって愛を囁いたんだろう。
少しづつ欠ける月を見て、愛を囁かれた相手は愛情が目に見えて減る思いはしなかったのだろうか。
まどろみから目を覚ました僕は暗闇に目を凝らした。都会は明かりが途絶えないので窓から微かに光が入り、部屋の様子が何となく確認出来る。
しかし、隣に寝ていた筈の君が居ない。
パタパタと布団を探っても、温もりすら見当たらず不信な思いから起き上がる。
部屋には僕1人。
変だな。僕は眠りが浅い方だし、人の気配に敏感だと思ってたんだが知らないうちに彼女は起きていたんだろうか。
姿を求めてリビングに移動する。しかしそこにも彼女の姿は無く、時計の針の音が静粛に響いていた。
彼女が居ない事に悩む前に、部屋の暗さに心が捕らわれた。嗚呼、暗闇の静謐な事。
ぼんやりとI love youと愛を囁かれた相手は新月の夜は、闇に身を委ね静謐を感じたのだろうと夢想する。
ふと、思い出した。そうだ、昨夜は喧嘩をしてしまい激昂に駆られた彼女は帰ってしまったんだ。
寝ぼけているな。さて、喧嘩の理由は何だったか。
考えながら寝室に戻り携帯に手を伸ばす。
彼女に謝る言葉を探そう。月が見えなくても、愛情を示す手段はたくさんあるのだ。

223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:19:07.18 ID:oX4DGVC9O
起きた瞬間、思い付いてしまい書いてしまいました
お目汚し失礼しました
寝直します、ありがとうございました、おやすみなさい
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 08:20:10.25 ID:2Fn8mh3Y0
むくり
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 10:22:04.93 ID:R3V0j/cG0
保守
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 11:15:26.55 ID:c99YtObY0
でかけるほ
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 12:07:33.36 ID:0bJTjyxu0
わけがわからないよ
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 12:51:46.95 ID:l70+wHIj0
ゲロ
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 14:51:41.28 ID:7/8Ir1Xy0
ショートショートコンテストに応募してたんだけど、だめだったみたいだ
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 15:14:33.61 ID:/DxGXSfdO
次があるさ
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 15:59:20.52 ID:7VOeBLJm0
あるさー
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 16:02:58.20 ID:HF7K5pxQ0
来月分も送ってるんすけどね。
締め切りが来月の短編新人賞も書かなきゃな。
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 16:37:49.48 ID:l70+wHIj0
うおおおおおおおおおおお
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 16:39:31.76 ID:7VOeBLJm0
>>233
おちつけ
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 16:48:58.42 ID:l70+wHIj0
息抜きになんかお題ください
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 16:59:27.50 ID:HF7K5pxQ0
群衆
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 17:03:10.87 ID:l70+wHIj0
>>236
どうも
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 17:50:42.79 ID:/DxGXSfdO
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 18:24:01.17 ID:zlqZTplM0
昨日とうってかわって静かな印象
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 18:43:27.02 ID:ZRiMRF/1O
>>208-209です
今手が空いていて、読んでやってもいい、という方は批評して頂けると幸いです。
厚かましい限りですが、お願い出来ますでしょうか。
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:05:21.36 ID:7VOeBLJm0
>>240
帰宅までまって
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:08:48.63 ID:H4Wofo5X0
お題ください
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:12:30.11 ID:Zh4svziK0
>>240
あー君引きこもりの経験ないでしょ
窓のない部屋で4日も過ごしたら12時間時計見ても昼夜の区別
つかなくなるんだよね。24時間時計だったら判るだろうけどさ

そんな所が気になるくらい何事も無く、楽しくも無く退屈でも無く
平坦に終わってしまったなぁてな印象
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:13:52.50 ID:Zh4svziK0
>>242
ゆりかご
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:14:16.38 ID:cZb2J5T20
罵倒でもいいなら
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:15:03.96 ID:H4Wofo5X0
>>244
把握
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:16:29.08 ID:3cb4U0mJ0
>>240
何でもいいから見せ場を作る努力をしようぜ。
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:26:29.04 ID:ZRiMRF/1O
なるほど、わかりました
皆さんありがとうございました、更に精進出来るよう努力します
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:28:23.32 ID:HF7K5pxQ0
書けるか判らんけどお題ください
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:30:09.31 ID:zsqxwxxV0
>>249
銀色
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:45:12.85 ID:zsqxwxxV0
なんか書きたくなってきた
頼む俺にもお題くれ
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 19:46:07.24 ID:HF7K5pxQ0
253(こどもごころ お題:鍵):2011/02/22(火) 20:24:39.17 ID:zsqxwxxV0
2レス分投下します。
254(こどもごころ お題:鍵 1/2):2011/02/22(火) 20:25:57.94 ID:zsqxwxxV0
 小銭を落としたような、小気味よい金属音が響き渡った。大理石の廊下を穿ち、静寂な
廊下に高周波が一瞬だけ満ちる。周囲の人々は皆足を止め、音源に振り返る。ただ一人の
少年を除いて。音の正体を認識すると人々は興味を失い、そしてまた日常に戻る。
落ちていたのは、硬貨ではなく、小さな鍵。古ぼけた銀色の、小さな鍵。

「僕の鍵は何処行っちゃったんだろう?」
 家に帰った少年は己の身に起きた小さな異常に気づく。それは彼にとってはとても大き
な異常。目の前の引き出しの錠はしかめっ面で少年を睨む。お前は誰だと言わんばかりに。
「僕は僕で、この机の持ち主さ。鍵はないけど開けてくれよう」
 問うても錠は答えない。無言でノーと押し付ける。頑なに首を縦に振らない彼を見て、
少年はちいさなハンマー取り出した。木製の、小さなハンマー。
「お前がそういう態度を取るんなら、こっちだって手があるんだ」
 えいやと叩けどびくともしない。手が痛くなるばかりだった。
 目が涙に潤む。ハンマーはその小さなてのひらから、するりと抜け落ち、そして足の親
指を直撃した。
「バカ! もう知らないからな! 今更謝ったって許してやらないんだからな!」
255(こどもごころ お題:鍵 2/2):2011/02/22(火) 20:27:12.34 ID:zsqxwxxV0
 交番には毎日十、二十、それ以上の落とし物が届く。綺麗な音を鳴らすあの小さな鍵も、
他の色々なものと一緒にここに集められていた。多くは人の親切心によって。
 一人の巡査が整理をするために、落し物箱の中身を机の上に並べる。財布、ライター、
千円札、イヤリング、そして、鍵、鍵、鍵。
「今日はやけに鍵の落とし物が多いな……幸い家の鍵は無いみたいだが、果たしてどうし
たものか」
 考え込んでいると、親子連れが交番に訪れた。子供は半べそをかきながら母親の裾をシ
ワができんばかりに握り締めている。
「子どもが落し物をしちゃったみたいなんです。小さな鍵なんですけど――届いていませ
んか?」
 巡査が落とし物の中からいくつかの鍵を取り出そうとした瞬間。あの銀色の鍵は巡査の
指の間をすりぬけ、きらりと鳴った。それを見た子供はぱぁっと笑顔になり
「おじさん、それ! それ僕の!」
 言うなり駆け寄り床から拾い上げ、大事そうにポケットにしまう。母親は満足そうな顔
をし、深いお辞儀をしたあと子供を引き連れ帰っていった。
 今日はいい日だ。巡査は思った。落とし物が見つかるケースは少なくない、だがそれが
こんなにも気持ちいい気分になったのは久しぶりだ。人助けをする職について良かったと。

 日が暮れた頃、小さな少年が一人で交番を訪れた。顔は涙で腫れていて、手はぼろぼろ。
親とはぐれたようだった。
「ねえ、君。迷子?」
 尋ねると、首を小さく横に振った。
「じゃあ、何かな」
 涙まみれのその少年は、嗚咽を堪えながら小さな声で言った。
「おとしもの、しちゃったの。なかなおりのために必要な、大切なおとしものなの」
「落とし物ね。んと、何かな?」
「ぼくとひきだしくんとの、ゆうじょうの印なの。黒っぽいぎんいろで、このくらいの――」


256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 20:28:30.74 ID:zsqxwxxV0
以上です。
bnsk初投稿で拙作ですが、目を通していただければ幸いです。
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 20:49:59.35 ID:l70+wHIj0
一滴のカルピスを水でコップ二杯分まで増したような感じがしました
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 21:34:29.45 ID:zlqZTplM0
>>254-255
読んだ。
一レス目はなかなか良いと思う。何か童謡のようだ
しかしオチの辺りの描写が少なすぎて、何が起きたか判りづらい
もっと伏線はって、丁寧に状況を説明すると良いかな
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 21:54:57.40 ID:/smtK319O
くるしくたってー
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 21:57:48.04 ID:/smtK319O
大学までプロを目指して部活ばかりの生活を続けてて
教科書以外は漫画しか読んだことない僕にお題ください
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 22:00:29.25 ID:R3V0j/cG0
>>260
サクセス
262投票 ◆Tf1WgBAu9U :2011/02/22(火) 22:11:22.50 ID:4eGBwCgC0
全感はあとでゆっくり。

******************【投票用紙】******************
【投票】:なし

【関心】:
NO.02 傘と風船 ◇D3eT0HoDzA氏
 →本当になんとなく、内容に好感がもてた
NO.03 楽観と敬語 ◇afmE4bWECQ氏
 →本当なら投票してもいいかと思ったけど。関心にした理由は全感にて
**********************************************

以上。
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 22:18:17.02 ID:zsqxwxxV0
感想thx。
ある人は薄いというしまたある人は説明が足りないというかー
子供の笑顔をもうちょっと分かりやすくするべきだったかなぁとおもいつつ、精進します。
264お題:サクセス:2011/02/22(火) 22:30:25.96 ID:/smtK319O
>>261できたよー

それは彼にとっても一つのボーダーラインだった。
それがいつになるかは誰も予想がつかないが、
ある者は青春の続きを見るために、
ある者は新たなる世界に踏み出すために
そのボーダーラインを越えなければならなかった。

人の人生を変えるかもしれない瞬間、しかもそれが自分の人生だった場合、
どれほどの剛胆ならば一人でいられるのだろうか。
運命の日、彼が昔から付き合いのある友と一緒にいることは
何も不思議なことではなかった。
緊張している彼を見かねた友人は「選ぶとすれば?」と、彼をちゃらかすが、
固い表情の彼は「何でもいい」と一言返すだけ。
元より言葉数の多い人間ではないが、明らかに口数が少ない。
最初は明るく振る舞っていた友人も、その内真剣な眼差しとなり、
じっと彼を見るだけとなった。

そして、その時は来た。
ただ俯いているだけだった彼は、意を決して歩みを進めた。
友人も安堵の表情で彼を見守った。
もう彼に迷いは無かった。ボーダーラインは遥か彼方。目の前に広がるのは新しい世界。
彼は少し緊張しながらも元気よく言葉を発した。

「すいません!薬用サクセス下さい!」

今日もどこかで、青年と中年のボーダーラインに立つ若者の戦いが始まる。

fin
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:17:23.72 ID:/smtK319O
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:26:58.36 ID:/DxGXSfdO
今週は誰が勝ったんだろう
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:29:15.88 ID:l70+wHIj0
>>264
もっと語彙選択が甚だしかったり、思わせぶりなだけじゃなくミスリードを誘ってたりすると
楽しめたと思う。結局中年の入り口に立った男が育毛剤買うだけだから
それだけを膨らませて且つ楽しませるにはよほどの芸を仕込まないと難しいと思う
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:36:15.54 ID:EmEi6KN80
久しぶりに囲うかな小台
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:37:14.14 ID:zlqZTplM0
>>268
現金
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:38:16.16 ID:EmEi6KN80
>>269
はあく
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:48:14.66 ID:zlqZTplM0
あれ、投票少なくね? あと十五分しかない
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:48:46.69 ID:/DxGXSfdO
来週どんなお題だろう
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:50:00.68 ID:/DxGXSfdO
参加者も少ないし仕方ないと思う
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:58:36.76 ID:tZ8WzB6CO
お題をくれ
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 23:59:40.34 ID:zlqZTplM0
>>274
暗い
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:01:00.07 ID:E5dt5UfQO
>>275
把握
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:21:02.42 ID:BwrN+i9m0
今週のお題はなんだろな
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:23:46.48 ID:sU8GiLC5O
 投 関
  1 − NO.01 僕と皐月とバス停 ◆XdfFerW0PE氏
 −  1 NO.02 傘と風船 ◆D3eT0HoDzA氏
 −  1 NO.03 楽観と敬語 ◆afmE4bWECQ氏
 −  1 時間外No1 終わりの色に意味を添えて ◆KC1zyS0wec氏
 − − 時間外No2 もうすぐ夏休み ◆DTSW0kKnis氏

 今回の優勝はNO.01の『僕と皐月とバス停』を書いた◆XdfFerW0PE氏です おめでとうございます
 それでは◆XdfFerW0PE氏には優勝した感想と、次週のお題発表の予定などをお願い致します
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:26:28.43 ID:8POb95Db0
◆XdfFerW0PE氏おめでとう

投票:なし
関心:なし
でもいいから投票用紙が参加人数分ぐらいは出揃わないと寂しい
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:29:19.79 ID:XREFFvuS0
ひどいはなしだ。◆XdfFerW0PE氏おめ
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:44:19.99 ID:BwrN+i9m0
◆XdfFerW0PE氏おめ!
また一票優勝か。過疎はやっぱ何とかしないとなぁ
しかし今は今週のお題が気になるところ。wkwk
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 00:47:14.28 ID:opoconhU0
◆XdfFerW0PE氏おめでとう!
お題発表マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
283 ◆XdfFerW0PE :2011/02/23(水) 00:55:42.58 ID:rFLIL7fr0
感想
優勝できて嬉しいです、一票ですが。
モニターの前で「やったああああっ!!」ってなりました。
次回はもっと良い話が書ければ良いと思います。
あ、お題でしたね、それなら………

第256回週末品評会  『ノート』

規則事項:7レス以内

投稿期間:2011/02/26(土) 00:00〜2011/02/27(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2011/02/28(月) 00:00〜2011/03/01(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:06:15.66 ID:sU8GiLC5O
ずいぶん学生向けのお題だな、何書こうかな
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:16:26.55 ID:XJTP0tYm0
お題くれ
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:19:04.94 ID:XREFFvuS0
>>285
回転
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:20:59.33 ID:XJTP0tYm0
>>286
把握ダヨー
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:24:19.23 ID:mBC131Q80
お題ください
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:30:30.39 ID:7+HNIn980
>>288
インタビュー
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:31:10.10 ID:DqTN9go90
私にもお題くーださい。
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:32:09.97 ID:mBC131Q80
>>289
把握しました
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:37:45.77 ID:7+HNIn980
>>290
解散
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:41:00.68 ID:DiTqCtC10
お題ください
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:41:15.34 ID:sU8GiLC5O
じゃあ俺も久しぶりにもらってみるか
↓お題ください
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:41:43.61 ID:DqTN9go90
>>292
ありがとう。
頑張ります。
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:44:51.75 ID:XREFFvuS0
>>294
パンク
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:45:02.55 ID:7+HNIn980
>>293
メッセージ

>>294
予想
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:45:07.50 ID:XREFFvuS0
>>293
市民
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:49:31.29 ID:DiTqCtC10
>>297
>>298
ありがとうございます
300 ◆Tf1WgBAu9U :2011/02/23(水) 01:50:51.69 ID:XREFFvuS0
全感投下しま
301全感 ◆/JAR2mZQo.er :2011/02/23(水) 01:51:21.20 ID:XREFFvuS0
棚上げ&辛めで全感。評価基準は下記。しかし最終的には主観と気分。

文章:文体、文法、語彙などで評価
構成:導入、展開、読みやすさなどで評価
内容:俺の好み

NO.01 僕と皐月とバス停 ◆XdfFerW0PE氏
(文章:3.0 普通)
 まあ普通。一人称でこの性格の主人公だったら、もっと文体に勢いがあってもいい気がする。
 折角、主人公の一人称視点で書いているのだから地の文でキャラクターを立たせるのは常套手段。
(構成:3.0 普通)
 普通、というか凡庸。まあ内容的にはこれでいいような気はするけど。
 伏線らしい伏線が無いんだよなあ、と。コロッケのくだりはとってつけたような感じだし。
(内容:3.5 悪くない)
 先週だか先々週だかのジャンプに載っていたサムライうさぎ書いてた人の読み切りっぽい雰囲気。
 プロットも構成も微妙なんだけど、読後感が何故かそこはかとなく爽やかで好感が持てる。

NO.02 傘と風船 ◆D3eT0HoDzA氏
(文章:4.0 良い)
 普通。別に特筆するところもないけれど、簡潔ですっきりした文章で好感が持てる。
(構成:3.5 普通)
 内容の濃淡に関わらず、短く書くことは難しい。その意味で評価できる。情報がすんなり入ってくる。
(内容:4.0 ??)
 で、オチがわからない。作品内の日付は野村監督の誕生日なのだろうか。
 2月20日は長嶋茂雄の誕生日なので、父親が巨人ファンならなんとなく理解できないでもないけど、
 2月はオフシーズンだし。
 ただ、オチ以外の部分では親子の関係性がいい感じの余韻として伝わってきて良かった。好み。
302全感 ◆ZOU9.V8ZMqVO :2011/02/23(水) 01:52:01.09 ID:XREFFvuS0
NO.03 楽観と敬語 ◆afmE4bWECQ氏
(文章:4.5 ??)
 文章として明らかにレベルが違う。とても上手い。……とは思うのだけれども、基本的には悪文。よって個人的には嫌いな文体。
 難解、且つ迂遠な表現でも、情報が詰まっていて読みこなすだけの価値があるのなら素晴らしいのだけれど、
 この作品の文章にはそれほどの魅力を感じない。おそらく語彙が難解ながらも平坦な所為なのではないかと思う。
(構成:4.5 上手い)
 語りから動きの転換がスムーズで状況描写もきちんとしている。終端も余韻を残していて美しい。
(内容:4.0 ??)
 本当は投票に入れようかと思ったのだけれども、如何せん二度読みしても内容が頭に入ってこなかったので止めておいた。
 なんとなく羅生門の本歌取りなのかしらん、とか思ったが、この読みづらい文体から暗喩や構造を読み解くほど自分は親切な読み手ではない。

時間外No1 終わりの色に意味を添えて ◆KC1zyS0wec氏
(文章:3.5 うーん)
 悪くない、けれど上手くはない気がする。三人称視点なのだけれども、地の文で「陽気な」とか「ウジウジ」とか
 主観的な評価に関連する修飾語を使うのは稚拙に感じてしまう。その辺の処理が上手く出来ていない。
 三人称視点の場合、作中の或るオブジェクトを評価するのはあくまでもキャラクター達だというのがやはり基本かと。
(構成:3.5 良い)
 始まり方、終わり方共に過不足無くて良いと思う。ただ、主人公の持つ能力の描写をもうちょっとしっかり書いてくれたほうが面白い。
 主人公の心情描写ももっとあったほうが設定が生きる気がする。
(内容:3.5 良い)
 まえにほとんど同じ設定の作品をBNSKで見たけれど同じ作者なのかしら、と(調べるのはちと面倒なのでパス)プロットは違うけどね。
 設定からオチが透けて見えるのはご愛嬌だけれども、相方の姿が目視できないというのはなんか面白いな、と思う。
303全感 3/3 ◆Tf1WgBAu9U :2011/02/23(水) 01:52:50.99 ID:XREFFvuS0
時間外No2 もうすぐ夏休み ◆DTSW0kKnis氏
(文章:3.0 普通)
 幼い感じを出した文章はBNSKで結構良く出てくるのだけれど、読むたびに簡単に見えて相当にセンスのいるものだなあとつくづく思う。
 幼い人間の視点をただ拙い語彙や文体で表現したようなものは、あざといだけで面白くもなんとも無い。
 多分、こういう文体を選択するときは、キャラクターを類型化してしまっては行けないんだと思う。
 「子供だからこういう文体だろう」または「こういう思考だろう」みたいな部分は読者に見透かされ、
 退屈な作品だと思われてしまう要因となる。子供だからこそ不条理で、類型化から外れた存在でないと、とは個人的に思う。
(構成:3.0 よくわからない)
 各段落が連関していないのは狙いなのかどうなのか、と。
 全体に横たわる空気こそがこの作品の本質だといわれたらそれまでだけれど。それにしたって筋立てが薄味過ぎる。
 詩的であるのならば、もっと象徴的な表現を使うべきだし、物語なら伏線や起伏など、読者を引きつける要素が薄い。
 つまりちょっと中途半端な印象。
(内容:3.5 よくわからない)
 よくわからないけれど、わからないなりに面白いような気がする。こういう深く読み込める内容のものは好きだ。
 だけれども、きっとこの不条理なプロットが何かを象徴しているようで、実はそうでもないんだろうな、なんてことは思う。
 
【総評】
まあ、投稿少なかったからね。と自分は書ききれなかったくせに嘯いてみる。
破綻した作品はなかったので、平均してみればレベルの高い回だった気がするが
残念ながら「面白い」と唸るような作品は無かった。
とりあえず、あらゆる類型化を超えた個性的な作品を読めたらなあ、と思う。

みなさま、お疲れさまでした。次回も頑張りましょう。
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:53:26.12 ID:XREFFvuS0
なんかトリップがおかしくなった。初歩的ミス
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 01:57:07.70 ID:sU8GiLC5O
>>296>>297
はいはい把握
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 02:43:01.58 ID:XREFFvuS0
ねるまほ
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 02:56:16.34 ID:SXgFy94b0
ねるほ〜
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 04:20:24.79 ID:sU8GiLC5O
はい、じゃあ保守代わりの通常投下

パンク 2レス
309パンク 1/2:2011/02/23(水) 04:21:52.69 ID:sU8GiLC5O
 バイトから帰る途中の路上だった。
 ポン、という音がして、自転車の前輪がパンクした。
 プシューと空気が抜けていくタイヤ。すぐに舗道の衝撃が直に伝わってくるようになった。タイヤが傷つきそうで怖くなった。
 ひとまず自転車を降り、手で押しながら進んでみるが、キリがない。
 なんとも困ってしまった。家に帰るまでまだ距離にして5キロはあるのだ。
 仕方ない。あまり使いたくない非常手段だったが、家にいるはずの姉を呼ぶ事にした。ここまで車で迎えに来て貰うのだ。
 姉の携帯に掛け、涙ながらに必死の救助を要請する。しかし、彼女から返ってきた返事は、なんとも釣れない物だった。
「パンクしたぐらいが何よ。みっともないわね。そのまま押して帰ってくればいいでしょ」
「いやいや、疲れてる。なぁ姉ちゃん頼むから聞いて。お願いだから」
「何よ、パンクなんてツバつけりゃ治るわよ。一々うろたえんじゃないわよ」
「いやいや無理無理。絶対直らない。頼むよ、車出してよ」
「はん。高々パンクぐらいの不具合、自分でなんとかしなさい。まったく甘ったれて。そんなんじゃ社会の荒波に出れないわね」
「……バイトがしんどかったんだよ」
「はぁ? 私の方が疲れてるけど。あんたOL舐めんじゃないわよ」
 しまった。この姉に頼んだのが間違いだったかもしれない。時すでに遅し。
「おいおい。職業に貴賤はさ、世の中の常識だろ。バカ言うなよ」
「それは食い扶持稼いでから言う事よ、この半人前。もう君はアレだ、山賊なんかと同じ立場だからね」
 いやいや、あんたも同じ立場でスネ齧ってるだろ。心の中で強くそう思ったが、ここは素直に返事をしておくべきだった。
「ははあ。まったくもって、姉上様の言う通りでございます。大変なお仕事から、帰宅したばかりのところ誠に恐縮ではありますが、
どうかお優しい姉上様の暖かきお慈悲を、賜りたいこのアルバイトめにございます」
「ふふん……うむ、苦しゅうない、よきにはからえ」
 電話越しではベロを出しつつ、慇懃無礼で参勤交代な大名行列的小芝居を繰り広げた。もちろん姉はノリノリだ。
「では聞こう。袖のしたはしかと用意したか、うろたえてばかりの下人よ」
 いよいよ楽しそうに絡んできた。質が悪い事この上ない。
「ははあ、袖のしたとは一体……お姉上様、その様な風習は下人風情にはよく分かり兼ねますな」
「では寒空のなか帰ってくればいいだけの話となるな。いざさらばだ」
 姉は本気で電話を切り上げようとした。それだけでぐうの音も出なくなった。
「くっ、コーヒーでどうだ!」
「よろしい、あとはお茶うけにコンビニスイーツ。それで手を打とう」
 チクショウ、かなりの出費だ。だが仕方ない、親にも買っていって後でお駄賃を取る事にした。
310パンク 2/2:2011/02/23(水) 04:22:42.63 ID:sU8GiLC5O
「分かった、分かったよ姉ちゃん。そいつで取引成立だ。その代わりなるべく早く来てくれよ」
 これでようやく帰れる、そう思った矢先だった。突如姉が電話口で不適な笑い声をあげ始めたのだ。
「ふふふ……ふふ。なるべく早くね。早くか……、こいつは面白い」
 一体どうしたのだろうか。いよいよ溜まりに溜まった仕事のストレスで、精神の方に異常が来しているのだろうか。
「あの、姉ちゃん大丈夫? なんか怖いよ」
「ええいバカめが。それでは存分に驚くがいい……。いいか、すでに私のスタンド、プリウスカーは貴様の近くにたどり着いているっ!」
「なっ!」
 どうやら姉は電話を受け取った時点でこちらに来てくれていた様だ。
「ハッハッハ。チャリとは違うのだよチャリとは」
 さすが出来るOLだ。三倍は違う、そんな誉め言葉が口をついて出ようとした時だった。
 わりと近くで『ポン!』という音がした。かなり大きな音だった。
 一体何事かと思っていると姉が急に大声を上げた。
「……わあっ! し、死ぬっ!!」

 結局我が家のプリウスカーがパンクし、その日は散々な一日の終わりだった。
 唯一良かったのは、あれだけパンクでうろたえる、姉の姿を見れた事ぐらいだろうか。

《終わり》
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 04:24:24.78 ID:sU8GiLC5O
もしかしたら音楽のパンクだったのかな。まぁいいか。
もし良ければ感想ください。失礼しました。
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 05:19:49.21 ID:0hh05IbH0
>>309
読んだ
楽しかったよー。でも、作者がノリノリで書いているなと感じてしまって
読んでるほうとしては温度差を感じてしまった
もう少し、作品との距離を置いて、書いてみるといいかも

お題ぷりーず
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 05:42:45.86 ID:hJlupC74O
五つも六つも目的地に至る方法があるように見えるのに、
よく吟味もせず何の説明もなしに一つ選びとっておいて、
私にはこの道しか残されていないの、
ってな具合で話を進められるとちょっとイラっとしない?俺はする。
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 05:43:24.45 ID:DqTN9go90
>>312
ワイングラス
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 05:49:37.00 ID:0hh05IbH0
>>313
何についていってるかわからないし、もしかしたら保守代わりなのかもしれないけど
なんとなくそうだよなと思ってしまった
このスレの作品についていってるなら仕方がないのではと思う。レス数とかあるし
そうじゃないんだったら、なんの作品を見てそう思ったかを教えて欲しいな

>>314
把握
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 07:24:06.51 ID:GnnQeQWBO
いだお
317八階から見下ろす日本海 (お題:ワイングラス) ◆xaKEfJYwg. :2011/02/23(水) 07:27:01.96 ID:0hh05IbH0
 ぼくがワイングラスを傾けている必然性。彼女がぼくの瞳の奥をさぐっている理由。他にも
ある。彼女が用意した、シャンデリア付きの日本海が一望できるレストラン一つ。ぼくが言わ
れるままに着衣したコムデギャルソンの上下スーツ一つ。ぼくには何一つ理解できなかった。
 四十代から五十代、六十代の年上の老紳士が、ぼくたちの窓際の席を取り囲むようにして食
事を楽しんでいた。斜め右向かいに見えるおじさんは、しきりに真っ白いハンカチで口を拭い、
大仰に海産物の類を口に運んでは笑みを零している。後を振り返ると、これもまた白髪の老
紳士が、向かいに座っている婦人にむかって、身振り手振りで何かを伝えようとしている。
 左にあるはめごろしの大窓からは、夜更けとともに、街並みが活気付いている証拠であろう
街灯や家々の照明がロマンチックをひたすらに作り続けていた。
 北海道で寿司がおいしい港町に行きたい、と彼女は一人で決めてぼくを連れ去った。イエス
ともノーとも言えず、左の薬指と中指の第一関節が無くなったことを、彼女に言ったのが不味
かったかなと思っていた。
 パン工場で技師として働いているぼくは、機械の点検の仕事で数ヶ月置きに、数人と巡回を
していた。彼女が誘うちょうど数日前、なんのことはない、後輩がぼくの指示を待たずに誤っ
て動作ボタンを入れてしまい、歯車に挟まったぼくの指がちぎれただけのことだった。
「ねぇ、このウニすごいでしょう! 写真とってもいいかな」
 彼女は返事を待たずに膝下に置いてあるソニーのデジタルカメラを取り出して、シャッター
を切り出した。そのあとも、脇目も触れず数回シャッターを切っては、唸り声を上げて何度も
ウニとイクラとマグロの刺身と睨めっこをしていた。
「えーっと。はしたないよ、やめなよ」
 ぼくは、苦笑いを浮かべて目の前にあるワイングラスをいまだ生き残っている右手の中指と
親指でつまんで持ち上げた。
 グラスに溜まっているワインは白ワインだった。詳しい説明は店員から聞いたけど、名前は
どうも覚えられなかった。彼女も同様に、名前がつくづらいおいしいんだよ、と一人納得した
ので、ぼくもそれ以上お酒の格式については触れようと思わなかった。口に含ませて、おいし
いな、と思えばそれで十分のように思えたのだ。ただ、いくら口のなかをごろごろさせても、
ワインの味は自宅で飲むビールやウイスキーの味を超えず戸惑うばかりであった。
 一通り写真を撮り終えて満足したのか、彼女は伏し目がちにいう。
「このホテルのベット、すっごくおおきいんだって」
318八階から見下ろす日本海 2/3 (お題:ワイングラス) ◆xaKEfJYwg. :2011/02/23(水) 07:28:55.51 ID:0hh05IbH0
 言ってしまったあと、目配せする彼女を見て、ぼくはなんとなく彼女が次に言って欲しい言
葉がわかってしまった。だけれど、ぼくは彼女に何もいわないまま黙々と目の前の湿った海産
物を平らげた。
言いたいことはなんとなくわかる。濡れそぼっている睫がどうとかいって、ウインク一つで
もすれば、彼女は頷いて立ち上がり、ウールのショールを肩にかけ、このレストランをぼくと
一緒に後にする。よく分かっている。
でも、ぼくは言いたくなかった。なぜなら、彼女の用意した脚本が、ぼくには少しも理解で
きなかったからだ。このレストランを用意した意図も、海産物をここで食べる意図も、それを
写真に収める意図も、ぴかぴか光っているワイングラスに不味いワインをつぎ足す意図も。
彼女はぼくの言葉を待ち呆けて欠伸をひとつもらした。その大きな口はきっと潤いを求め
ているのだろうと、ぼくは決め付けた。
「君のさ、右の窓に大きな日本海が見えるだろう」
「ええ」
「その日本海に面している海岸はさ、ある神様が作ったって言われている。えりも岬でよーい
どん。それで二人の神様が右左に別れて海岸を作り始めたんだって。左回りの日本海側を作り
始めた神様はさ、友人にとあるところで会ってしまってさ、時がたつのも忘れて長話に精を出
し結果、あせった神様が一気に作り上げたものだったんだって」
「神様なんて、うーん。でも」
 彼女はぼくのいわんとしていることがわからず、ただ港に揺れる水面を眺めていたように見
えた。
 何を言おうとしているかわからないから、彼女の唇から出る言葉はちぐはぐで、ぼくの理解
を超えてしまった。それでもいい。それでもいいと自分を納得させる。
「――だから、がたがたで、見栄えが悪いんだ。君ならどうする? えりも岬からよーいドン
で海岸を作らなきゃいけないとなったときに、友人に出会って話しが盛り上がったとしたら」
「それって、ベッドが大きいことと何か関係があるの?」
「大いにあるさ」
319八階から見下ろす日本海 3/3 (お題:ワイングラス) ◆xaKEfJYwg. :2011/02/23(水) 07:30:03.48 ID:0hh05IbH0
「それじゃぁ一生懸命に答えるけど……。よーいドンってことは、右回りで海岸を作り始めた
神様と競争しているってことよね。結局むこうの神様は誰一人友達に会うことなく一生懸命に
海岸を作り上げた。こちらは反対に友達と長話をしてしまって、いそいで海岸を作らなければ
ならなくなった。どうかんがえてもこの(日本海側)海岸を作った神様は自業自得だわ。でも、
私だってそうしたんじゃないかと思う。仕事よりも、楽しいときを選んだほうが、後々後悔
しなくてすむもの」
 話を真剣に聞いてはみたものの、実に意味の無い会話だった。ぼくにとっては、少しでも変
化のある会話があると嬉しいなと思っていたところだった。結局、彼女がいいたいのは一つな
のだ。
「じゃぁ、僕の指に結婚指輪はもう嵌めれなくなってしまったけれど、君としてはそんなこと
よりも楽しいときを過ごせればそれで満足っていうことかい」
「それとこれとは別じゃない」
「ああ。そうだね」
 ぼくはワイングラスを傾ける。意地悪に見えたかもしれないけれど、彼女の楽しいというフ
ィルターを通してみると、ぼくはとても滑稽に見えるみたいだ。
ぼくは、ただなんでもないふうを装って慰みにこんな形だけの旅行を用意して欲しかったわ
けじゃない。それどころか、彼女とベッドに入って無い指を忘れたいわけじゃない。白ワイン
を飲んで海産物のなんだかマリネを食べたかったわけじゃない。
君といるときだけは、現実を忘れて、明るい希望を見たかったんだ。

END
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 07:46:06.00 ID:0hh05IbH0
>>316
テンション

なんか感想あったらお願いします。待ってます
次回の品評会はなんとか書き上げたいな
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 09:47:07.96 ID:mQAy4WSC0
仕事中なのだよ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 11:00:50.97 ID:GnnQeQWBO
ぼく文才ないわ
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 11:40:39.10 ID:oFVXUuoa0
>>317-319
しょっぱなから日本語おかしいな。シャンデリア付きの日本海。レストラン一つ。スーツ一つ。
ロマンチックを作るとかすごいわざとらしくおかしい。いやわざとか。
と思いながら読んでパン工場で納得。ヘンな日本語とパン工場。
この二つが意味するものは……ひとつ! いや偏見はいかんよ偏見は。作者さんよお。
なんか隠れた意味とかたくさん作ってそうな感じ。そういうのってよく見るけど面白くないんだよ。
もうちょっと話を作ってくれよと思う。
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 12:33:50.59 ID:oUM5R63r0
おなかいっぱい
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 13:24:02.22 ID:2P6Kf1Lv0
ほしゅ☆
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 14:49:37.91 ID:2P6Kf1Lv0
ほしゅ……
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 16:26:50.86 ID:2P6Kf1Lv0
ほしいよ
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 17:20:54.21 ID:mBC131Q80
投下させていただきます
329お題:インタビュー 1/4:2011/02/23(水) 17:23:23.99 ID:mBC131Q80
 2月も半ばになったというのに、寒さは和らぐどころか厳しさを増しているような気がする。渋谷の街角をうつむいて歩きながら、男は心の中で独りごちた。
 人肌が恋しくなる季節とはこのことをいうのだろうか。パーカーのポケットに手を突っ込み、上下するスニーカーのつま先を眺めながら、男は考えていた。
 そのままぼんやり歩いていると、「そこのあなた!」という女性の大きな声が聞こえた。その声に男は歩調を緩め、一瞬足を止めそうになったが、いや、まさかな、と再び歩調を速めた。
 「あなたのことですよ!」
 その言葉と同時に、不意に黒いヒールのつま先が男の視界に飛び込んできた。
 男は驚いて立ち止り、顔をあげた。すると、男の顔の数センチまじかの距離に、小さな小さな二つの丘が目前に立ちふさがっていた。
 赤い壁に隆起した二つの丘。男はこれが女性の乳房であることに感づいた。赤いセーターの上から隆起した乳房だと。
 硬直している男の頭上から、「ごめんなさい」という声が聞こえた。男は声のしたほうを見上げた。その先には、「だって、立ち止まってくれないんですもの」と悪びれる様子もなく、笑いを含んだ声でいってのける女の顔があった。
 ヒールの高さを差し引いても、優に170を超えているであろう長身から、男の顔を見下ろしている。
 黒髪は肩まで伸び、化粧気の薄さを感じさせながらも、二重の瞼と鋭角的な眉毛、長い鼻が整った顔立ちを強調していた。
 男は思わず、「あ、すみません……」と小さく頭を下げた。
 「それで、僕になにか……」
 男は探るような目つきで、女に尋ねた。
 女はにっこり笑うと、「はい、いきなりで申し訳ありませんが、あなた様にインタビューを受けていただきたくて」と快活にいった。
 この女、図体だけでなく声まで大きいな……いや、俺が小さすぎるだけか……。男は取り留めのないことを考えつつ、「はあ……」と力なく答えた。
 「もちろん受けていただけますよね?」
 女は、まるで強要するかのように、顔をさらに近付け、驚いた男は半歩退いた。表情が笑顔のままでであることも、男の恐怖心を増長させていた。
 女の気迫に気圧された男は、不承不承、「わ、わかりました」と承諾した。
 「ありがとうございます」
 女は深々と頭を下げた。その際、風にそよいだ髪からシャンプーの香りが漂い、男の鼻腔をくすぐった。
 「では、あそこでおこないましょうか」
 女が左手、男からは右手に位置する方角を指さした。
 「え?」
 男は指さす方角を向いた。そこにあるのは小さな喫茶店だった。
 その瞬間、まさか……。男にある不安が生まれた。思い直した男は、「やはり用事が」といおうとしたが、女は間髪いれず、男の上腕を掴んだ。
 「さ、いきましょ」
 「ちょ、ちょっと……」
 男のか弱い制止も聞かず、女はずかずかと男を喫茶店へと引っ張っていった。
 引っ張られながらも男は、腕に感じる温もりが、徐々に己の緊張と警戒を解きほぐしているような錯覚に陥っていた。それほ力が込められておらず、力強さよりも、そっと触れるような柔らかな感触が腕を包んでいる。
 女が喫茶店のドアを押すと、チリン、とドアについているベルが鳴った。その音を聞きつけたウェイトレスが、奥から二人を出迎えた。
330お題:インタビュー 2/4:2011/02/23(水) 17:24:08.57 ID:mBC131Q80
 だが女は、ウェイトレスが人数を聞くよりも早く、窓際の席に着席すると、ホットミルクを二つ、とピースサインを作ってウェイトレスに注文した。
 ウェイトレスは呆気にとられたように、「かしこまりました」といって奥へ引っ込んだ。
 女はウェイトレスが厨房へいったのを見届けると、顔を正面に座る男のほうへ向け、「あなた、牛乳嫌いでしょ」と笑顔でいった。
 男は不意な質問に胸を突かれた。それは女が闇に、男の身長の低さを指摘しているのだと感じたからだった。
 席に座っても、男の目線はちょうど女の胸のあたりに位置しており、女の目線は男の頭頂部がぎりぎり見えるくらいの位置にある。
 返答せず、沈黙している男に女はくすりと含み笑いをしながら、「図星なんだ」とまたしても笑顔でいった。
 男は惨めな気持ちになりながらも、「いつも、こうしていちいち人を喫茶店とかに誘ってインタビューをしてるんですか?」と尋ねた。
 女は、「うーん、まあ人によって……ね」とあいまいに答えた。
 人によって、その定義とはいったいなんなのだろう。俺のような男、すなわち、鴨……。
 男がそんなことを考えている間に、ウェイトレスがミルクを運んできた。二人のテーブルにティーカップに入ったミルクが置かれ、女はウェイトレスに、「ありがとう」といってミルクを一口飲んだ。
 ごくりと喉が波打ち、カップから口をはなした女の鼻の下には牛乳ヒゲがついていた。女は牛乳ヒゲを舌で拭い、「さ、はじめましょうか」とテーブルの上に両手を重ね、いった。
 ミルクのように白い指と、マニキュアをつけていない桃色が見事なコントラストをなしている。指輪などの装飾を一切つけていないにも関わらず、男の眼には女の動作や仕草が、とても優美なものに見えた。
 その時になってふと、女が装飾品はおろか、バック、延いてはメモ帳の一冊すら持っていないことに気付いた。
 もしかしたら、このまま口車に乗せられて、どこか別の場所で誓約書でも書かされるのだろうか……。
 そんな男の考えを読み取ったように、女はミルクの表面を見つめている男に、「大丈夫よ」といった。
 男が顔を上げると、女が自分のこめかみを人差し指で二回叩きながら、「私、全部覚えているから」と綺麗にそろった白い歯をのぞかせていった。
 そして、「じゃあ、まずは年齢を教えてください」と本題を切り出した。
 「あ、歳は、24歳です」と男は抑揚のない声で答えた。
 「ご職業は?」
 「えーと、フリーターです」
 「アルバイトってこと?」
 「はい、コンビニの店員をしています」
 「お住まいは?」
 「新大久保です」
 「一人暮らし?」
 「はい」
 「学生さん?」
 「いいえ」
 「じゃあ、今までに何人の女性――まあ男でもいいわ。何人の人とセックスをしたことがありますか?」
 「え?」
331お題:インタビュー 3/4:2011/02/23(水) 17:24:38.63 ID:mBC131Q80
 男は予想外の質問に言葉を失った。血の気が引き、背中や額に脂汗がにじむのを感じる。
 どういうことだ……。完全に虚を衝かれた男はそのまま押し黙り、うつむいてしまった。
 正直に申告するか、それとも嘘をつくか、思案にくれている。童貞か、一人か、一言いうだけでいい。だが、口が動かない。視線をあげるのも怖かった。膝のうえに乗せた握り拳の中がじわりと湿っているのがわかる。
 彼女は今、どんな表情をしているのだろう。今までのように笑顔で、うつむいている俺に視線を注いでいるのだろうか……。
 そのまま十分ほどが過ぎても、女は答えを急かさなかった。溜息も聞こえない。一度だけ、かちゃり、とカップを持ち上げる音と、ごくり、と喉を鳴らす音が男の耳に届いてきた。
 もはや嘘をつくには沈黙が長すぎた。腹を決めた男は、乾いた唇を開き、「い……」と頭文字を小さくつぶやいたが、そこから先が喉に絡まった。それでも女は黙っていた。
 男は勇気を振り絞り、かすれた声で途切れ途切れに、なおかつ、聞こえないでくれ……。と念じながら、「い、いま……せん……」とつぶやいた。
 それから五秒ほどの間をおいて、「そう」と素っ気ない声が聞こえた。その声音には、嘲笑も憐れみも込められていない。その無機質な声音を聞いた男は、安心すると同時に、今まで緊張に固まっていた顔がほころんでくるのを感じた。
 考えてみればそうだ。彼女が俺の性経験に興味を示すはずがない。詐欺師であろうとインタビュアーであろうと、彼女はただ職務を全うしようとしているにすぎないのだから。こんなことに神経をすり減らした自分が馬鹿馬鹿しくてしかたなかった。
 目をつぶり、くくくと喉を鳴らして笑っている男に、「じゃあ、次」と女がいった。
 男はその言葉で我に返り、思わず女の顔を見た。女は先ほどと変わらない姿勢と笑顔で、男の目を見つめ返してきた。
 真黒な墨汁を流し込んだような黒々とした虹彩を見たとき、男は自分の心から恐怖が消えているのだと確信した。
 男は湿った両の掌をズボンの膝で拭き、丸めていた背筋を伸ばして「どうぞ」とはっきりした声を発した。
 女は大きくうなずき、「あなたは今まで何人の人と交際したことがありますか?」と尋ねた。
 「0人です」男は即答した。
 「そう」と女はまたしても同じ言葉を返したが、その声音は心なしか弾んでいるように聞こえた。それから、「そっか」ともう一度つぶやき、カップのミルクを飲みほした。
 ごく、ごく、と二度の喉を鳴らし、カップをテーブルに置いてから鼻の下の牛乳ヒゲを舌で舐めとった。そして小さくうなずくと、「以上で終わりよ」といった。
 「え?」
 男は拍子抜けしたように目と口を開いた。
 「もう終わりですか?」
 「そう、終わり。ご協力ありがとうござました」
 女は膝に両手を置き、慇懃に頭を下げた。
 「え、あ、いえ……」
 腑に落ちないながらも、男も頭を下げた。
 「さてと」といいなが女はゆっくりち立ち上がり、伝票を取り上げた。
 「お勘定はもちろん私が払うから」
 「はあ……」
 「それじゃ――あら」
 去ろうとした女が、ふと男の手前に置かれた口のつけられてないミルクを見て、声を上げた。
 男は、「どうかしましたか?」と女を見上げながら、尋ねた。
332お題:インタビュー 4/4:2011/02/23(水) 17:26:06.88 ID:mBC131Q80
 女は黙ってカップを取り上げると、一息にミルクを飲みほし、「あなた、やっぱり牛乳が嫌いなのね。冷めちゃってるじゃない」と牛乳ヒゲをつけたままの口でいい、ぺろりと舌で舐めた。
 「じゃあね」
 女はカップを男の手前に戻すと、満面の笑顔で二回手をふり、男の横を通りすぎていった。
 男は、見上げた状態のまま、茫然としていた。女が見せた一連の動作に見とれていたのだった。
 波打つ白い喉、牛乳ヒゲを舐めとる舌の動き、今までに感じたことのないような高揚感が胸を打っている。
 そういえば……。男は思い出した。
 『あなた、牛乳嫌いでしょ?』
 「いや、そんなことないよ」
 チリン、という音が男を放心から覚ました。ドアについているベルが鳴ったのだ。
 男は即座に立ち上がり、喫茶店を飛び出した。
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 17:33:13.14 ID:WCWoyDbW0
ほむほむ!
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 17:39:31.73 ID:uK9MFogE0
行が突き抜けて読みづらい
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 18:38:06.84 ID:BwrN+i9m0
ho
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 18:46:26.83 ID:4olkXyiS0
バイト前のお題募集
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 18:51:13.88 ID:mBC131Q80
>>336
リモコン
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 18:52:11.66 ID:4olkXyiS0
>>337
お題ありがとう
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 19:34:51.12 ID:aArqogMn0
保守新一
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 20:06:49.64 ID:e9sukVkC0
保守を執り行う
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 20:49:19.50 ID:02chO/AfO
帰ってから書くよ
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 20:55:43.65 ID:sU8GiLC5O
保守である
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 20:56:47.38 ID:aIA4EHbb0
お題ください
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 21:01:05.34 ID:8Nd2R0Cf0
>>343
カーペット
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 21:04:19.71 ID:aIA4EHbb0
>>344
ありごとう
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 21:37:42.82 ID:02chO/AfO
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:15:18.39 ID:rVOVL7fh0
なんかお題くれ
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:23:30.88 ID:fvO+L9Ts0
>>347
再生
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:29:03.72 ID:UdV0R4PJ0
>>323
感想ありがとうございます
やっぱり小説書くってむつかしい

お題ください
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:35:22.00 ID:rVOVL7fh0
>>348
ありがとー

>>349
食事
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:58:55.78 ID:UdV0R4PJ0
>>349
了解です
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 22:59:36.22 ID:UdV0R4PJ0
↑間違えた
>>350 了解です
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:01:32.95 ID:Rlb0f7XZ0
こう言うスレは初めてなのですがよければお題与えてやってください
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:05:18.14 ID:BwrN+i9m0
>>353
一家団欒
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:13:56.34 ID:Rlb0f7XZ0
>>354
お題提供ありがとうございます
ちょっくら書いてきます
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:22:07.35 ID:sU8GiLC5O
>>312
 感想あざっす
 実は書いてる方もあまり楽しくないんだな、それが。話の筋がまったく思い浮かばなかったのでノリでごまかしました。
 基本的に筆遅い方で……。短時間で仕上げるのはまだ無理だな。
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:36:39.38 ID:sU8GiLC5O
>>317
 感想書いてもらったし、お礼に感想書いとこう

 なんとなくは分かる。でも『実際こうして旅行にまで来てるってのに、こんなにうだうだ考える男はどうだろう』って気がした。
 どっか用事があったついでにこのホテルに食事しに来てるって状況なら、まだ納得できるけど。
 あとはそうだな、二人の性別が逆だったら有りなのかなって気がした。失礼に当たるかもしれないけど、『男の指が欠けてもな』って感じで。
 もちろんそれはそれで痛そうではあるけど、「いや大変だね、それで労災は下りたの?」的な印象だった。
 でも女の人の指が欠けてるってなると、なんかいい様な。良く分かんないけどそそる気がする。ごく個人的な印象だけど。
 そんな感じでした。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/23(水) 23:58:13.61 ID:UdV0R4PJ0
>>357
感想ありがとうー
簡単なことにいろいろ付け足して、難しく書く癖があるので、
良く分からないって言われることが多いのだけど、それでも読んでくださって嬉しいです

>>356
そうなんだ
楽しそうな雰囲気が伝わったから、作者さんも楽しく書いているのかと思った
次回作楽しみにしてます
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 00:13:55.56 ID:QT29YyhY0
俺も書いてみたい。
お題下さい。
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 00:14:38.68 ID:SemM1HoN0
>>359
ジェネレーションギャップ
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 00:17:06.94 ID:QT29YyhY0
>>360
ありがとう。
WIKI見てから書いてみる。
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 00:45:33.74 ID:XUPb+ZWx0
ねるほ
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 01:05:35.66 ID:Q7hec6cN0
ぬるぽ
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 01:19:02.62 ID:2buW7qjx0
がっ

ねるほ
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 02:30:38.84 ID:Q7hec6cN0
ほむほむっ
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 03:45:42.95 ID:Q7hec6cN0
ほむほむほっ
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 03:50:26.02 ID:WktB4ECr0
同じく書いてみたいです。お題いただけますか?
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 03:53:17.34 ID:vJyP7Efy0
>>367
アンケート
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 03:55:50.14 ID:WktB4ECr0
>>368
ありがとう。これからちょっと書いてみる。
370ドグラ・マグラ:2011/02/24(木) 03:57:28.93 ID:RkWoRNNpO
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
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虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
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虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚虚
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 03:58:45.95 ID:X8IDDVB+0
書いてみたいのでお題お願いします
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 04:19:53.98 ID:Q7hec6cN0
>>371
明け方
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 04:23:32.34 ID:X8IDDVB+0
>>372
ありがとう
がんばってみる
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 06:04:07.39 ID:WktB4ECr0
ほしゅう
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 07:51:23.83 ID:A+x8Omkk0
御題くれ
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 08:02:57.83 ID:SemM1HoN0
>>375
分針
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 08:04:15.17 ID:A+x8Omkk0
>>376
ありです。
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 08:15:24.06 ID:WktB4ECr0
うーん眠い。
続きは起きたら書こう。
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 08:31:07.31 ID:u9j6TTpl0
おだい
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 08:42:53.53 ID:CkH/ClWb0
>>379
出会い
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 10:30:17.84 ID:1S8+KunM0
るるる
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 11:02:55.65 ID:u9j6TTpl0
とんくす
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 11:17:56.25 ID:NLc4MRfDO
お題ちょーだいな
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 11:19:00.61 ID:CkH/ClWb0
>>383
コーヒー
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 11:19:17.96 ID:QNcZEDiU0
>>383
ウォークマン
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 12:48:18.64 ID:Q7hec6cN0
むくり
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 13:21:01.64 ID:WktB4ECr0
おはようほしゅ
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 14:29:44.92 ID:NLc4MRfDO
>>384-385
コーヒーとウォークマン把握
ありがとう
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ほほほむ