1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
心霊、人間、不思議なんでもいいから上げていこうぜ
>>1 いいぜ!じゃあ最初は、
>>1の後ろにいる人からにしようか!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 20:48:18.93 ID:aGoROrDUO
俺
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 20:48:42.62 ID:v+MrJmuoO
そんなことよりもなぁ・・・すけべしようや・・・
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 20:49:44.21 ID:sAqywlw4O
>>1がこんなスレ立てている間にもセクロスしてる人達がいる
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 20:54:35.99 ID:O+ZhUpuR0
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 20:59:40.40 ID:3f6k8X/50
1立て逃げ?
このまま落ちるのもなんだから一つくらいなら書こうと思うけど
小学校の時の肝試しの話
警察学校時代のバスの話
一人暮らし時代の夢の話
警察学校時代の「何もない部屋」の話
全部実体験の話だから正直怖くないけど希望があるならどれか書くお
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:00:28.48 ID:isxQhrv00
俺は小学生の頃の話なんだけど
その頃から怖い話みたいなのが好きで小学校の図書室から本借りてよく読んでたんだ
でも子どもっぽいのに飽きて親がいないときにネットで色々調べて読んだんよ
そしたらもう怖くなっちゃって布団に丸まってgkbrしてたんだ
そうしてるうちに寝ちゃったみたいで外も薄暗くなってきていて
カーテン閉めなくちゃと思って布団から出ようとしたら家の庭を人の足音がするんだ
当時住んでいたのは一戸建てのアパートで家の周りには砂利が敷き詰められていたからすぐわかる
さらにアパートが建っているのは袋小路のところで間違えて入るはずもないんだわ
で布団に隠れてよく聞いてると人だけじゃなくて犬の荒い息も聞こえる
しかも何周も何周も家の周りグルグル回ってんの
しばらくしてその音がやんで、これはヤバいと思って
ネットのどっかで見たお札の画像を探そうと思って布団から出たら窓から真っ白い顔したおじさんがこっち見てた
その後気を失ってたのか気がつくと親が帰ってきてた
夢でも見たのかと思ったら親が「庭でなんの遊びしてたの?」って聞いてくるから窓から外見たら
砂利なので普段のこるはずの無い足跡が庭一面に残ってた
ってのが俺が今までで体験した一番怖かったこと
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:01:21.56 ID:fCy8JpmMO
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:02:33.48 ID:O+ZhUpuR0
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:06:58.93 ID:D64gfjt+0
幽体離脱の方法調べて実行したら、周りがぐにゃ〜てなってヤバイと思ってやめた
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:10:56.46 ID:O+ZhUpuR0
昔、トイレの花子さんが流行った時なんだがクラスの仲間で試すことにしたんだ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:12:55.55 ID:3f6k8X/50
ほいさ。どっちのかわからないからバスのほう書くよ
県と期性は追及しないでね
もう季節は忘れちゃったけど週末の話
日課授業が終わり、ご飯を食べて寮に帰り、タバコを吸って「さぁ走るか」と言うタイミングで校内放送
「本日から指示があるまでグラウンドへの侵入を禁止する。」
なんだろねーと同期と話しながらその日は外周(グラウンドを囲むようにあるアスファルト敷きのジョギングコース)を走って寮に帰った
変化に気づいたのは次の日の朝
グラウンドのど真ん中に小隊バス
バスは週明けにはなくなっており、教官からは何の説明もないまま「進入禁止令」は解除され、その時は「自主訓練がジョギングだけで済んだ。ラッキー」程度に思ってたけど、真実を知ったのは卒業間近のこと
規定の授業も終わったし雑談でもするかー」って教官が言ったので疑問に思っていたバスの話を質問したのです。
教官の返事は
「あぁあれかw爆弾」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:14:09.64 ID:O+ZhUpuR0
>>13 そういう怖さかよwwwwwwwwwwwwww
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:18:10.95 ID:FGMZLoGXO
とあるラジオの企画で急遽、百物語をやろうって話になった。
本当に百の怖い話をして、ろうそくを消したらどうなるのか。
ラジオのスタッフやら怖い話をする演者やらを何とかかき集めて、
二十人の演者に対して一人5本の怖い話があるのも確認して、
貸して頂いたお寺の本堂で百本のろうそくに火を灯して、いざ、録音がはじまった。
一人怖い話を終えて火を消し、また一人怖い話を終えて火を消す。
実のところ、ラジオの業界は仕事の時間帯がバラバラなので、
この収録も結構遅い時間にやっている。まぁ、何か出そうでこれはこれで良い。
だが、仕事が終わってすぐの人もいたり、収録時間が長くて居眠りする人もいたりと、
途中からだんだんと、話す内容の質が下がってきた。
しまいにはふざけ半分で話すお調子者もいたりで、流れがグダグダになりはしたけど、
何とかみんな怖い話を続けて、とうとう残るろうそくの火は一つになった。
最後の演者が話を終えて、ろうそくの火を、フッ、と消した。
何も起こらない。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:19:11.45 ID:FGMZLoGXO
そうそう上手くは事は運ばないなぁ。と思っていたら、一人の演者がこう言った。
「え?何で終わってるの?俺トリだから凄い怖いの用意してたのに。」
でも、確かにろうそくは百本全部、吹き消されている。
「誰かが間違えて2つ消したのかな?」などと憶測されたけど、
もともとは企画のため、この一連の流れは全て録音されている。
これを確認しようという話になり、時間があるメンバー全員でラジオ局に戻った。
早速録音されたテープを聞くと、しっかりと一番最初の人の話が録音されていた。
話が変わるたびに、「この話は僕がしたよ。」「この話は隣にいた〇〇さんがしてました。」と演者が確認していく。
半分くらいたった時だったかな。すごく小さい声で、ボソボソっと話してる声が録音されていた。
演者の一人が言うには「あー、これ俺覚えてるよ。誰が話してたか知らないけど、
聞き取りづらいし眠気誘うしで、俺寝ちゃったよー。」
他にも何人かの演者が聞き取れなかった話があったことを覚えていた。
たださ、やっぱりみんな、この声の主が何と言ってるか気になった。
幸いここはラジオ局。しかも音声さんやミキサーさんや、音のスペシャリストが揃ってる。
彼らが上手くノイズを消したり音量・テンポを調節したりして、
そのボソボソ声が何を言ってるのかわかるようになった。
みんな集まってそのテープから流れる音声を待った。そこから、流れてきた。
「最近の話なんだけどさー。俺、死んじゃったんだよね。」
と、スタッフ、演者の誰にもあてはまらない声で。
後日、収録場所になったお寺に確認に行くと、収録当日、
お堂には納骨される前の遺骨が安置されていたそうです。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:20:40.34 ID:O+ZhUpuR0
学校の怪談で読んだなそれ
オカルト的な怖さでは無いけどチェルノブイリとかJCOの原発事故の被曝者の惨状は恐過ぎる
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:26:20.12 ID:oF5IUCcc0
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:32:53.12 ID:3f6k8X/50
次は一人暮らし時代の夢の話
と思ったけど一つリアルなの思い出したので心霊系じゃないけどゾっとするのを一つ。
いわく付き物件「消し」物件の話。
前の入居者が自殺や殺人の被害に遭うと、不動産屋さんは次の契約前にいわく付き物件であることを説明しておく義務がある(らしい)
当然説明すると普通の値段では借主は見つからない
しかし物件の中には安売りするにはあまりにも惜しい物件もある
そこで出てくるいわく付き物件「消し」の手段
自殺が起きる→その物件にアルバイトや不動産屋さんの社員を短期間入居させる→これで「前」の入居者は自殺していないことになる→次の入居者には説明しなくてもいいや
正直言葉遊びに思えるけど、元々法律なんかの話じゃないし、明文化されているわけでもないいわば「不動産業界の職業倫理」の話なのでちょくちょく使われることのある裏技らしい
前説はこのくらいにして、話は僕が交番時代に遭った事件とはいえないけどあまりにも気持ちの悪い話です
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:38:24.29 ID:O+ZhUpuR0
見てるのが俺しかいないんじゃないかと思うと怖いな
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:39:41.43 ID:6/80JZbSI
続けて
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 21:45:20.80 ID:3f6k8X/50
事案自体はよくある事案
めったに休みも遅刻もしない社員が2〜3日連続で出勤してこなく、電話も繋がらない、上司がアパートに行ってみると昼間から部屋には電気→
電話を鳴らすと部屋の中でコール音→ここで大家さんが到着→マスターキーで扉を開けるけどお巡りさん立ち会ってちょ
夏の話でしたから件の部屋の前に立っただけで何が起きたか大体分かりました。えぇあの匂いです
とりあえず大家さんと上司さんには玄関の前で待ってもらって後輩と一緒にお邪魔しますよ〜
首吊りでした。
遺書はないものの金銭の紛失有無や施錠状態からに見て事件性はないと判断され、自殺ということで処理されました。
ただ、心身ともに通院暦もなく遺書もないため自殺の理由だけが分からないため、書類をまとめるのに苦労した覚えがあります
ちなみにそういった流れの中で不動産屋さんから「消し」のテクニックを聞き、知りました。
「駅からも近くスーパー、コンビにもあり、何より新築のアパートなので「消し」をしないといかんですなぁ」
みたいなことをいっていました。
まぁそんな感じでこの件は収束していったのです。
@1レス続きます。遅くてごめんね
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 22:02:47.68 ID:lh6ysKztO
まってる!
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 22:04:33.92 ID:3f6k8X/50
一月ほどたった頃でしょうか
交番に大家さんとなにやらピッチリとした青年が訪れたのです。
暑い日が続きますねーwあたらしい入居者は見つかりそうですか?
とりあえず世間話トーク。お巡りさん悪い人以外の人にはフレンドリー
大家さんは何故か苦笑い。ピッチリサラリーマンはえぇまぁ・・・みたいな感じ。ノリ悪し。いやな予感
「それで・・・今日はどういった用件で?」聞きたくないけど聞くのが仕事
説明役はピッチリのほうでした
「いわく消しをするために春入社した新入社員に一月入居してもらいました。」
「fmfmなるほど。褒められた話ではないですがそちらも生活がありますし営利企業じゃしょうがないのかもしれませんね」
「先週から出勤しません」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「それじゃ・・・行きましょうか」
「・・・・すいません」
再びマスターキーを使い入った部屋は内心警戒していた「あの匂い」はなく、その代わり誰もいませんでした。
失踪です。
携帯は電源が切れており、書置きもなし。
部屋は荒れてもなく、家出人手配ということでこの件は処理されました。
失踪とはいえ死んだわけじゃなし。
この部屋は無事いわく付き物件「消し」物件となったわけです。
1ヶ月の間に原因不明の自殺者1名失踪者1名をだしたこの物件は
東海地方のある町に存在し、入居者は現在も知らずに生活しています
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 22:17:38.91 ID:/Rs00npW0
家を建て替えるときに、親戚が住んでた家を貸してもらった
その家は住んでた親戚が子供残して両親が事故と病気で死んだから空き家だった
そこに住んでたときに黒い布被った骸骨が出てきた
死神ってガチでいるんだな
「コトリ」って知ってますか?
「コトリ」とは「子取り」と書き、小さいころに親などから聞いたことがある人がいると思います
「コトリ」はその昔、幼児を誘拐してサーカスなどに売っていた人のことです
最近はめっきりこの言葉を聞きませんね
もう、「コトリ」自体がいない,または最初から存在していなかったのかと僕は思っていました
そんな中、ある日僕の友達がある遠洋漁業船から戻ってきました
彼は高校の頃の同級生で,もともと父親が漁師であったため,海で仕事をしたいといっていました
そして、海を知るためとか言って,卒業後すぐにある漁船に乗ったのです
彼が帰ってきたのは1年半後でした
彼が帰ってきたその日,僕は彼に祝いとして酒を持って彼の実家に行きました
彼の実家ではすでに宴会が始まっていて,僕の持っていったお酒もすぐになくなりました
そのあと,僕はふと彼の横に言って彼に小声で聞きました
それは,まだ若い僕としてはずっと聞きたかったことでした
「おまえ,1年半,ナニとかの処理はどうしてたん?やっぱオナニーしてたんか?」
すると彼の顔は真っ青になり,こう言いました
「そんなん,別にいいやろ・・・」
僕は不審な彼の態度に 「まさかケツでもほられたんかな・・・?」 と思い,それ以上深くは聞きませんでした
そして,宴会も終わりに近づいたとき,彼に聞きました
「次はいつ出港するん?」
すると彼は真っ青な顔つきになってこう答えました
「ああ,来月末や・・・」
その翌日,彼は単車で事故って入院しました
そんな速度も出てなかったため,ひさびさに単車に乗って調子に乗っただけだと思いましたが両足を骨折してしまったようです
僕は見舞いに行ったときに彼に冗談っぽくこういました
「ラッキーやな,これで船のらんでいいから2年近くプータローや、金も稼いだみたいやしのんびりしーや」
すると彼はぼそっとこう言いました
「もう,船には乗りたない・・・」
僕はよほど,地上が恋しくなったのかと思い,あまり気にしませんでした
しかし,彼はブルブルと震えながらこう言いました
「おまえにだけは・・・いや,でも・・・」
何か言いたげな彼に僕は 「何だよ,言いたいことあるなら言えよ」 と言いました,すると彼は次のような話をはじめました
彼が高校卒業後すぐに、船に乗る前の一番初めの仕事を受けました
それは,出港前日にある場所であるモノを受け取って それを船に乗せるというだけのものでした 彼が受け取り場所に行くと、無口の男がトランクから巨大なケースを取り出しました
その数は3つ? 彼は食べ物かな?と思って、それをそのまま言われたとおりに船の倉庫に乗せて、倉庫に鍵を閉めました
そして,出港して2日目の夜に船長がこう言いました
「そろそろ出すか」
ふむ………ふう
そう言って他の乗組員が彼が持ってきたケースを持ってきました
彼はその時酒盛りでもするのかな?と思っていたようです
しかし、開いたケースからはまったく想像もつかないモノが出てきました
それはダッチワイフではなく、紛れもなく人間の「女」です
それも3つのケースから一人ずつ
一人は小学生くらい,もう一人は高校生くらい、ちょうど彼の妹くらいと言っていました、そして最後は20代中ごろの女性でした
彼女たちは出るや否や,一瞬戸惑っていたんですが、すぐに状況を理解したのか,20代中ごろの女性がわめきだしました
しかし,ここは海の上,叫べど泣けど関係なしで、狂宴が行われたと言いました
彼は最初は戸惑いました,しかしすぐに性欲に負け、また周りの罵声もあったので参加しました
そうして1年数ヶ月がたちました
彼女たちは自殺もできないように監禁され、最後にはしたいときに倉庫に入って…といったように扱われていたようです
彼も例外でなく,ムラムラしたら犯していたようで、数ヶ月目から彼女ら全員がまったく喋らなくなって、一時は堕胎を任されたり 栄養失調で死にかけたため大変な目にあったそうです
そして,もうすぐ船が戻るというある日,船長が3人を倉庫から出してきました
また公開レイプでもするのかと思っていると,その日は様子がおかしかったのです
なんと,小学生くらいの女の子に魚を解体するときのナイフを突きつけていました
もしや…と思うと船長は彼女のはらわたにナイフを刺し,すばやく腹を裂きました
すごい泣き叫ぶ小学生、そして、その声で先ほどまでまったく喋らなかったほかの女も反応して大声で泣き叫びました
船長は小学生の腹に腕を突っ込みながらこう言ったそうです
「この瞬間のために、こんな生臭い仕事をしてるんだ」
そのあと,残りの2人も酷い殺され方で死に,死体,というか肉片はすべて海に撒かれたそうです
彼は最後のその狂宴には参加できなかったそうです
ただ吐きまくって、いままでしたことへの贖罪だけをつぶやいていたそうです
次の日は出港した日のように,まさに何事もなかったかのようだったそうです
倉庫もきれいに片付いていて,夢だと思ったくらいだそうです
そして、彼は二度と乗りたくないと思い,しかし,知ってしまったため乗らないわけにはいかず、わざと事故ったそうです
しかし、船が出港する前に彼はいなくなりました
その船はまだ戻ってきていませんが,きっと彼はその船に乗っていないんでしょう
うげえ
話5つのうち1つくらいは必ず
〜したんよ
〜だったんよ
みたいな口調のレスになる。
ネットの怖い話の怖い話
個人的に散っ々だった2008年も終り、2009年を迎えるにあたって、新年の抱負でも書こうかと思ったが、
悩んだ末、記念すべき初日記は長年成し遂げられなかった俺の見果てぬ夢について語ろうと思う
そもそもの始まりは、まだ保育園に通っていた頃にまで遡る
純粋無垢な幼児だった俺は、他の園児達がウルトラマンや仮面ライダーに憧れるなか、戦隊物ヒーロー、ゴレンジャーに夢中だった
赤や黄色に色分けされた、今思い返せば全身タイツにブーツ、ベルト、フェイスマークを付けただけの簡素な戦闘服を身に纏い、
正義と友情を武器に五人で戦うベタベタな勧善懲悪物だったが、当時の俺は、番組が始まるとテレビにかじりついて、てこでも動かなかったらしい
そんな俺がある日、腹を壊して保育園を休んでいたときの事
病院に行って診察してもらい、母と一緒に、父が勤め、管理人をしている社員寮(昼間は母が管理人をしている)に行くことになった
うちは俺を含めて子供六人の八人家族だった為、六畳二間の管理人室では狭苦しく、近くのアパートを借りて半々に
(年長組は父と社員寮に、年少組は母とアパートに)わかれて暮らしていた
俺は下から二番目だったから、夕御飯や、休日の食事等のとき以外はアパートにいたため、寮で過ごす事が少なく、平日の昼間で社員のいない、
来客もほとんど無い木造長屋の静まり返った寮は、母が一緒に居るとはいえ、少なからず恐怖を感じていたのを覚えている
薬をジュースで流し込み、横になった俺は、母とおしゃべりしたり、玩具で遊んだり、テレビを見たりして過ごしていたが、薬が効かなかったのか、
度々トイレに連れていってもらった。
一人で行けないほど腹痛が酷かった訳じゃ無い。L字の形をした寮は共同便所で、管理人室とトイレはそれぞれ末端に位置しており、
トイレまでの道が長かったのと、アパートが水洗だったのに対し、寮はボットン便所で怖かったからだ
そうこうするうちに時刻は夕方になり、母は弟を迎えに家を出、俺はゴレンジャーを見ていた
物語も終盤を迎えた頃、腹が痛くなりだしたが、最後まで見たかった俺は我慢に我慢を重ね、エンディングテーマが流れる頃には限界ぎりぎりだった
もうダメだこれ以上は!そう思った俺はトイレのお供に掌サイズのゴレンジャー人形を持ち、大急ぎで部屋を出た
歩いて一分もかからない、せいぜい二、三十秒程の長さを、ボットンへの、漏らすことへの恐怖に怯え、全力で脱兎の如く走りに走る
トイレに駆け込み、なるべく下を見ないようにしながら、ズボンを脱いだ瞬間、肛門という名の防波堤に辛うじてせき止められていた¨もの¨は、
人の生理現象が生み出す最も大きな音を響かせながら、暗黒の闇へと落ちていった
間に合ったことへの安心感、そして溜まりに溜まったものを放出する開放感のせいだろうか。弛緩した俺の意識、筋肉は、手の中にゴレンジャーがいることを忘れ、手放してしまった
カツン、と乾いた音がした時、反射的に下を見ると、ゴレンジャーが逆さまに暗黒へと吸い込まれていくところだった
助けようと手を伸ばしかけたが、その時にはもう手遅れ、お気に入りの玩具を失った俺はパニックに陥り、恐怖も忘れ、何とか助けようと穴に手を入れてみるが、まったく届かない
糞便に塗れた手で便器を外そうとしたり、用具入れにあったデッキブラシを突っ込んだり、色々やるも無駄なあがきだった
その時の絶望感は今でも忘れられない。ボディーチェンジに失敗したギニューよりも深い絶望を感じた、と云えば判りやすいだろうか
とにかく俺は諦め切れなかった。母なら何とかしてくれると思い、手も洗わずケツも拭かずに管理人室へと急ぐ
長い廊下を駆け抜け、管理人室前の勝手口に着くと、ちょうど学校から帰って来たのだろう、兄が靴を脱いでいるところだった
兄は俺を見るなり驚きの表情を浮かべ、次いで俺のひどい有様を認識するやいなや、汚らわしいものでも見るかのように顔をしかめ、
「洗ってこい糞野郎」
みたいな事を言っていたと思う
しかしパニックに陥っていた俺はゴレンジャーを救出する事しか頭になく、兄を見て気が緩んだのだろう、半ベソで駆け寄りながら、
「ゴレンジャーが死んじゃう」
「助けないと!助けないと!」
と、泣き叫んでいたと思う
しばらく「洗ってこい」→「だってゴレンジャーが〜」みたいな事を繰り返し、漸く兄も事の全容を理解したのだろう、少しの間沈孝すると、
「分かった、とにかく洗ってこい」と言い、その言葉を聞いて安心した俺は、兄の指示に従って手を洗い、服を着替えた。
身奇麗にした俺は、まるでパブロフの犬のようにせがみ始め、兄は少々辟易気味だったが、つと真顔に戻ると、
「ゴレンジャーの前に言っておきゃなきゃいけないことがある」
そう前置きして、こんなことを言い始めた
「知ってるか?ボットン便所の怪物のこと。
知らない?そうか、なら教えてやる。
おまえにも、赤ちゃんの事はわかるよな?そう、おまえも俺も、皆昔は赤ちゃんだった。
もちろん産まれる前は、お母さんのお腹の中だ。
◯◯(弟)がいるんだからわかるよな?そして、お父さんお母さんに愛されて産まれてくるんだ。
でも、世の中には愛されずに産まれてくる子もいる。
何故かって?愛してなくても、子供は生まれるものなんだ。
だからそんな子どもは、お母さんにとっては邪魔なんだ、愛してないから。
その子はどうなるのかって?わからないかな、おまえも要らないものは捨てるよな?それと一緒で、捨てちゃうんだよ、見つからないようなところへ、例えば海とか山の中に、ね。
どうして見つかっちゃいけないのかって?それはな、いけないこと、悪いことだからだよ。いくら邪魔だからって、捨てちゃうのは可哀相だろ?
そんなひどいお母さんが、この寮にも居たことがあるんだ、随分前だけどね。
そのお母さんとお父さんは、ここで出会って、愛し合うようになった。
でも、いろんな小さな事で喧嘩を繰り返すうちに、二人は別れちゃったんだ、嫌いになったから。
それからしばらくして、そのお母さんは素敵な男の人に出会ったんだ。
何度か会ううちに二人は愛し合うようになったんだけど、その時にはもう既に、お母さんのお腹の中に赤ちゃんがいたんだ。そう、別れたお父さんとの子供だよ。
そのお母さんはね、嫌われると思って赤ちゃんがいることを言えずに隠してたんだ、ずっと。
でもね、月日が経つうちに段々隠しきれなくなってきたんだ、お母さんのお腹がおっきくなってきたから。
そしてとうとう男の人にばれてしまった。
男の人はすごく怒って、お母さんはなんとか許してもらおうとするんだけど、男の人の機嫌は直らない。
そのお母さんには男の人がなにより大切だった、赤ちゃんよりもね。
だからお母さんは言ってしまったんだ、「この子を捨てるからお願い」って。
それを聞いた男の人は考え込むように黙って、こう言ったんだ、
「なら今すぐ捨ててこい」って。
お母さんは胸が痛んだけれど、男の人を失いたくなかったから、受け入れてしまった
それから毎日、お母さんは会社も休んで調べに調べたんだ、捨てる方法を。
そして知ってしまったんだ、方法をね。
お母さんは家に帰ると、園芸用の小さなスコップ、懐中電灯、黒いビニール袋を用意すると、まるでお葬式に、いや、
泥棒に行くみたいに黒い服を着て、待ったんだ、真夜中になるのを。
そうして、月もない真夜中、お母さんが向かった場所は、墓場だった
自分の足元さえ見えないぐらい暗い墓地を、懐中電灯の明かりを頼りに、お母さんは探した。
右に左に光を翳し、お母さんは必死に探した、そして見つけたんだ、墓地に咲く赤い花を。
その花は彼岸花といって、 根っこの部分に毒があるんだ
昔の人はいらない子を捨てるとき、この花の根っこを食べていたことから、捨子花、ともいうんだよ。
そんな毒の花を摘み終えると、お母さんはすぐに帰った。
球根を綺麗に洗い終えると、お母さんは食べ始めた。
苦くて、まずくて、とても食べられたものじゃなかったけれど、お母さんは我慢して食べ終えた。
そうしてしばらくすると、お腹が痛くなりだした
痛みは段々強くなって、あまりの苦しさにお母さんは気を失ってしまったんだ。
そしてお日様が出始める頃、お母さんは気がついた
体の痛みを我慢して起き上がると、足の間に血まみれの小さな赤ちゃんがいた
お母さんはまた気を失いそうになりながら、赤ちゃんを抱えて必死でトイレへと向かった、自分の身勝手な幸せの為に赤ちゃんを捨てにね。
立ち上がることが出来なくて、廊下に血の跡を残しながらゆっくりゆっくり這い進むんだ、ミミズのように、痛みに堪えながら。
トイレに着き、便器までやっとこさ這い進んだんだけど、お母さんはそこで死んじゃったんだ、便器に顔を突っ込み、赤ちゃんを握りしめて。
それ以来、夜な夜な便器まで這い進むお母さんの幽霊が現れるらしいんだ・・・放り込む赤ちゃんを探しながら。
だから、あそこには近づかないほうがいいんだ。
特におまえは、ちょっと前まで赤ちゃんだったんだから、勘違いされて連れていかれるかもよ・・・」
兄の話を聞いて、俺は恐ろしさに震え上がった
ゴレンジャーを助けたい、けれどそんな怖いところに一人では行けないし、帰って来た家族中に聞いても「諦めろ」としか言ってくれない
俺はあんな所に取り残されたゴレンジャーが可哀相で可哀相で、泣きに泣いた
俺は泣き疲れて、ご飯も食べずに眠ってしまい、そのまま寮に泊まることになった
あの夢をみたのは、兄から話を聞いたせいかもしれないし、ゴレンジャーへの執着が強すぎたのかもしれないし、ご飯も食べずに寝たせいかもしれない
今でも見るその夢の始まりは、いつも廊下だった
暗闇に彩られた廊下の先に、ほの暗い明かりを燈したトイレが見える
俺はゆっくりゆっくりトイレまで進む
トイレの入口に着くと、どこかで扉の開く音が聞こえる
俺はあの便器の前まで進み、暗い穴を覗き込む
その時初めて、手に何か赤いものを持っていることを認識する
それは靄がかかったようによく見えず、ただ赤いことだけ分かる
俺は魅入られたように穴を見つめ続け、その間ずっと、何かを引きずるような音が聞こえる
その音は段々、段々大きくなる
その音が聞こえなくなったとき、俺は振り返り、そして―――
目が醒め、俺は現実に帰る
夢はいつもそこで終わり、その先はいつも見られない
疑問は遺る。
あの最初の日、俺はトイレで眠り込んでいたところを明け方、早起きした社員に起こされている
その時は寝ぼけてて、社員に連れられて部屋に戻ると直ぐにまた寝入ったが、朝目が醒めると、まざまざと夢の内容を思いだし、
父にトイレで寝ていたことを聞かされた俺は、その日以来、あの寮で過ごすことを出来るだけ避けてきた
何故、俺はあの日トイレで寝ていたのか?あの夢は、現実に起こったことなんだろうか?
あの夢の先には、どんなものがいるんだろう?
恐怖心と好奇心が、俺の中で相反する
叶うならば見てみたい、そして願わくば、縁起がいいとされる初夢で見れるような夢であってほしい
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
あげ