1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:14:59.10 ID:yiIYR1vgO
代理どうも
唯「なんでもない!」
「せーんせいっ!」
「……あら、もう来たの?」
「つれない言い方だよぉ」
「言ってた時間より1時間も早いじゃない」
「待ちきれなくて……エヘヘ」
「まったく、しょうがないわね」
「それにしても、この雪にはびっくりしたよ!」
「こんなに積もるとは思わなかったわね」
「子供なら大はしゃぎで駆け回るところだよ」
「そうね」
「ねえねえ、あとで校庭に雪だるま作らない?」
「やめときなさい」
「今日はまだたくさん仕事あるの?」
「あと30分くらいかかるから、部室でも覗いてきたら?」
「後輩達は頑張っておるかね」
「とりあえずティータイムは伝統になってるわね」
「それは多分さわちゃんのせいじゃないかな」
「否定できないわ」
「あ、メール。りっちゃんからだ。せんせいによろしくだって」
「……みんなは元気にしてる?」
「うん、それなりに忙しいけど、みんな相変わらずだよ」
「まさかあんたたちがプロデビューしちゃうなんてね」
「私もびっくりだよ。人生なにが起きるか分からないもんだね」
「他人事みたいな言い方ねえ」
「相変わらず、あずにゃんに練習しろって怒られるよ」
「練習しなさいよ」
「ねえねえ、この紙袋なあに?」
「ああ、生徒から貰ったチョコレートよ」
「うひゃぁ!大人気だねえ、せんせい」
「……生徒に慕われるのは嬉しいことね」
「じゃあ、私からのチョコはいらないかなぁ」
「ニヤニヤするのやめなさい」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:38:57.58 ID:yuayTIDw0
「お仕事お疲れ様でした!」
「それじゃ、部室行く?みんな喜ぶわよ」
「そうだね、3年の子は卒業しちゃうし、顔見てこよう」
「毎年後輩の学園祭ライブを見に来るなんて、ほんとマメね」
「ここが私たちの音楽の原点だからね!」
「そうね」
「ねー、せんせい」
「……なあに?」
「どうしてこの学校の先生になろうと思ったの?」
「そうね……。地元っていうこともあるけど」
「ふーん」
「ああ、もうひとつ」
「んー?」
「あの校庭の桜が好きだから、かしらね」
「あ、これ、来週出る新譜」
「貰っていいの?」
「もちろんだよ!早く聴いて欲しいもん」
「ありがとう、今夜早速聴かせてもらうわ」
「ライブも決まったから、今度チケット送ります!」
「楽しみにしてるわ」
ユイサン,アリガトウゴザイマシタ!!
「こちらこそ、お茶ごちそうさまー。受験がんばってね」
ソレジャシツレイシマス!
「気をつけて帰るのよ」
「あの子たちから見たら、私ももう大人なんだねえ」
「大人だし、尊敬するOGね」
「なんだかくすぐったい気持ちだねえ」
「私から見れば、まだまだ子供だけどね」
さげ進行なのは何かポリシーがあるのかい?
「今日はね、憂が豆乳鍋を作ってくれるんだよ!」
「あら、いいわね」
「ね、一緒に食べようよ?」
「私も行っていいの?」
「当たり前だよ!むしろ断るなんて許さないよ!」
「じゃあお邪魔するわ。戴き物の日本酒、持って行こうかしら」
「おお〜いいね〜。しっぽり雪見酒だねえ」
「ちょっと舐めただけで寝ちゃう子が何言ってるの」
「今日は車?」
「この雪だから、歩いてきたわ」
「じゃあ、久し振りに一緒に下校だね!」
「そうね」
「何年振りだっけ」
「5年振り、ね」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 00:01:32.02 ID:xNuKgJce0
「高校卒業して、もうそんなに経つんだねえ」
「ほんと、あっという間ね」
「私たちが付き合い始めて、もうそんなに経つんだねえ」
「……学校でさらっとそういうこと言うの、やめなさい」
「えへへ、ごめーん」
「まったく」
「思い出すなあ。卒業式の日、私が告白して」
「まだ続けるの?」
「私、あの時が人生で一番緊張したよ」
「そう」
「OKくれたとき、ほんとに嬉しかった」
「……そう」
「まさか両思いだったなんて思いもしなかったんだもん」
「そうなんだ、じゃあ私職員室行くね」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 00:06:09.30 ID:fKSWlqmnO
唯と和が喋ってるのか
「」の前に名前いれた方が分かりやすい
「ちょっ、待っ!せんせい!おいてかないで!」
「……ねえ」
「なに?」
「そのせんせいっていうの、もうやめて?」
「えー、なんで?だってせんせいだもん」
「恥ずかしいのよ、唯にそう呼ばれるの」
19 :
>>17ェ ……:2011/02/15(火) 00:10:46.37 ID:xNuKgJce0
マナベセンセイ、サヨウナラ
「あ、はい、さようなら。雪道気をつけてね」
「まなべせんせい、人気者ぉ」
「……やっぱり今日行くのやめようかしら」
「あっちょっ、今のなしなし!憂も楽しみに待ってるから!」
「そうね。憂に逢いに行けばいいのよね」
「ひどいよ和ちゃん」
「まあでも、まだ唯からチョコもらってないし、行ってあげるわ」
「えへへ〜」
「じゃ、帰りましょうか」
「ねえ、和ちゃん。帰り道手繋いでいい?」
「いいわけないでしょ」
「ちぇーっ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 00:16:06.82 ID:VCNwlYLX0
「ねえ、和ちゃん」
「なあに?」
「和ちゃんがこの学校の先生になってくれて、私嬉しかったんだ」
「どうして?」
「んー、うまく言えないんだけど……」
「……」
「ここには、いろんな宝物が詰まってるから、かな」
「……そうね」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 00:18:00.44 ID:6UhZTHymO
だめだ
そうなんだ、私〜のネタ見ただけで笑ってしまう
「うう、寒いねえ」
「日陰歩かないように気をつけなさい」
「わっ、ととっ、ひぃっ」
「……腕、組んでいいわよ」
「えっ、いいの?」
「今にも転びそうで見てられないわ」
「……えへへ、ありがとう」
「まったく、いつまでたっても手の掛かる子ね」
「ねえ、和ちゃん」
「なあに?」
「大好き」
「…………まったく、あんたって子は」
おしまい
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 00:26:19.42 ID:xNuKgJce0
読んで下さった方、ありがとうございました。
>>17さんのことをミスリードできたってことでw
>>23 わたしもです(キリッ
乙
終わった後の書き手のレスで冷めるなんてよくあることですもんね仕方ないですよね
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: