1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:03:03.05 ID:A0UTbS0X0
(๑╹ω╹๑ )ㄘんㄘん
>>1 代理乙
唯 「圧倒的ではないか我が軍は!」
憂 「がんばったね お姉ちゃん」
4 :
>>1代理ありがとう:2011/02/14(月) 23:07:47.10 ID:YZA7oPIp0
明日は私が桜ヶ丘に入学して二度目のバレンタインです!。
お姉ちゃんと一緒に暮らせる時間も、いよいよ残り少なくなってきました。
お姉ちゃんと過ごせる時間。当たり前のようにこんな日々がずっと続くと思っていたけど、それは違う。
気づかせてくれたのはお姉ちゃんの歌でした。
だからこそ、今の幸せな時間は大切に過ごしたい。
寂しさは隠し切れないけど、今年はお姉ちゃんにありったけの感謝の気持ちをこめてチョコレートケーキを作りたいと思います。
これがお姉ちゃんと過ごせる最後のバレンタインだから・・・
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:12:41.80 ID:YZA7oPIp0
学校!
梓「憂、おはよう」
憂「おはよう梓ちゃん」
梓「ねえ、今年も一緒にバレンタインのお菓子作らない?やっぱり一人じゃ不安で・・・」
憂「梓ちゃんなら大丈夫だと思うけど・・・二人で作る方が楽しいし、一緒に作ろっか」
梓「良かった!じゃあ部活終わったら連絡するね」
憂「うん♪」
純「ちわーっすお二人さん」
憂「純ちゃんおはよう!今日梓ちゃんとバレンタインのお菓子作るんだけど、一緒に作らない?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:21:45.67 ID:YZA7oPIp0
純「うーん今年は買って済ませようと思ってるし私はいいや。二人のは明日食べさせてね〜」
梓「もう、純ったら・・・」
純(実は自分で作るつもりなんだけど今回は自分の力だけでつくりたいし、
なにより澪先輩の分も作るんだから梓と一緒なんて無理!ライバル同士なんだから!)
音楽室!
律「さーて今日はそろそろ帰るかー」
澪「そうだな。今日はどっか寄り道する?」
梓「あ、今日憂と買い物行くんで私先に失礼します」
唯「え〜憂とお出かけ?私も行こっかな〜」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:23:38.75 ID:tq9Ra9S+0
憂ちゃん可愛い
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:32:12.52 ID:YZA7oPIp0
梓「結構ですっ!それでは失礼します。勉強頑張って下さい!」バタッ
律「なんだー梓のやつ。なんか隠してんのかー?」
紬「・・・うふふ」
スーパー!
梓「おまたせ!」
憂「早かったね♪じゃあ材料買おっか!」
梓「うん!」
紬「あらあら梓ちゃんに憂ちゃん♪」
梓「えっムギ先輩!?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:36:36.70 ID:eiKD5oRz0
期待age
憂「こんにちは紬さん!」
紬「ねぇ、今から二人でバレンタイン用のお菓子作るんでしょう?」
梓「な、なんでそれを・・・」
紬「うふふ、やっぱりそうなのね。もし良かったら私の家で作らない?いろんなお菓子を作れる材料があるわよ?」
憂「そんな、悪いですよ」
紬「そんなの気にしなくていいのよ。それに憂ちゃんの家で作ると唯ちゃんに見つかっちゃうでしょ?」
梓「そういえば去年唯先輩に見つかったんだった・・・じゃあお邪魔させてもらおうかな。憂もそれでいい?」
憂「うーん、お気持ちはすごく嬉しいんですけど、お姉ちゃんの晩御飯作る時間が・・・」
紬「それなら私が唯ちゃん達とお食事してくるわ。心配しないで♪」
憂「え?じゃあ紬さんのお家は・・・」
紬「梓ちゃんが場所知ってるし案内してもらって♪キッチン使ってもらうように斉藤に言っておくから自由に使っていいわよ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:42:17.53 ID:0EuIjS460
このレズにゃんは誰狙いなのかな?
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:44:07.15 ID:tq9Ra9S+0
これはまさか
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:44:10.28 ID:tq9Ra9S+0
これはまさか
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 23:46:26.03 ID:Hlr9xzOr0
原作の3人でチョコ作る回でウインクしてる純を見て初めてこの娘かわいいって思った
梓「すいません、何から何まで・・・」
紬「いいのよ。このことは他の3人には言わないから安心して。それじゃ頑張ってね」
憂「ありがとうございます!」
梓「それじゃムギ先輩、また明日」
紬さんの提案で、私たちは紬さんの家でお菓子を作らせてもらうことになりました。
それにしてもなんで私たちがここに来るって分かったんだろう?お菓子作ることも知ってたし・・・
相変わらず紬さんはミステリアスなところがありますが、とっても優しい人なのは間違いないし今日は甘えさせてもらうことにします。
紬「うふふ、梓ちゃんを尾行した甲斐があったわ。あんな様子を見ればバレンタインだってことぐらいすぐ分かるわよ」
「もしもし斉藤、これから私のお友達がそっちに行くから、家に入れてあげて。それとお菓子に使えそうな材料をあらかた集めてあげておいてね」
斉藤『しかしお嬢様、お友達とはいえ、当家の台所を琴吹家関係者以外の方に使わせるなど今までに無かったこと。
どのような事情にございますか?』
紬「その友達はね、明日のバレンタインのために全力でお菓子を作りたいみたい。余計なお節介だとは思うけど、そんな友達のために
少しでも力を貸してあげたいの。」
斉藤『畏まりました。しかしお嬢様はどちらに?お友達と帰宅なされないのですか?』
紬「貰うものの中身を見ちゃったら貰った時の感動が薄れちゃうでしょ!」
斉藤『これはこれは私としたことが無粋なことを。では失礼致します』ガチャ
紬「あとは・・・もしもし唯ちゃん、これから一緒にお食事しない?」
琴吹家!
梓「ここがムギ先輩の家だよ」
憂「うわあ、お姉ちゃんに聞いてたけどすごくおっきいねー」
梓「もう屋敷って感じだよね・・・とりあえず」ピンポーン
斉藤「中野様と平沢様でございますか?」
憂「あ、はい。紬さんに家使っていいって言ってもらって・・・」
斉藤「お嬢様から伺っております。どうぞお入りください」ガチャ
梓憂「し、失礼します」
梓「すごい・・・本当にいろんな材料がある」
憂「これだけあればほとんどのお菓子が作れちゃうよ・・・なんかやっぱり気が引けるね」
梓「まあでもムギ先輩は遠慮しないでって言ってたし、とりあえず作っちゃお」
憂「そうだね。梓ちゃんは今年も軽音部のみなさんにあげるの?」
梓「うん。あと純にもね。憂は?」
憂「去年はお姉ちゃんと隣のおばあちゃんにしかあげれなかったし、今年は私も軽音部のみなさんにもあげようかな。私もよくしてもらってたから」
梓「そっか。じゃああげる人は大体一緒だね!」
憂「そうだね。あとでお互いの食べ合いっこしよっか♪」
梓「うん!」
お菓子作り開始!
梓「憂、その特大ケーキって軽音部全員で分ける分?」
憂「え?これはお姉ちゃんの分だよ?」
梓「それ一人分!?どれだけ食べさせるのよ・・・」
憂「えへへ。やっぱりお姉ちゃんは私にとっては特別だから」
梓「まあそうかもね。私にとっては軽音部の4人全員が特別な存在なんだけど」
このあずにゃんは普通だな
憂「そっか♪梓ちゃんって本当にお姉ちゃん達のこと大好きなんだね!」
梓「うぅ、別にそういうわけじゃ///全然練習しないのは相変わらずだし、ティータイムばっかりだし・・・でも」
憂「うんうん」
梓「みんなで紅茶飲んで、お菓子食べて、ちょっと練習して、でも学祭では大盛り上がりして・・・そんな日々ももうすぐ終わるんだよね」
憂「・・・」
梓「やっぱり・・・寂しいよ・・・今日は悲しい事考えずに感謝の気持ちだけ込めてお菓子作るって決めてたのに・・・」
だんだんと梓ちゃんの表情は悲しくなり、声のトーンも下がっていきます。
あれだけ5人の絆が強かったのだから、当然梓ちゃんは別れるのが辛いのでしょう。
もしかしたら、お姉ちゃんと別れる私以上に・・・
憂「梓ちゃん・・・」
こんな時、お姉ちゃんなら迷わずに梓ちゃんのことを抱きしめてあげるんだろうけど・・・
私はお姉ちゃんの代わりにはなれません。
私はお菓子作りを一旦中断して、梓ちゃんの近くに寄って頭を撫でてあげました。こんなことで気が紛れるとは思わないけど、私に出来るのはこれぐらいだから。
梓「ありがとう、憂・・」
梓ちゃんはそう言って立ち尽くしています。いつもなら子供扱いしないで!とか言いそうなのに。
でも梓ちゃんには元気を出して欲しい。別れるのが辛いなら、尚更今を大切にして欲しい。
憂「梓ちゃん、お姉ちゃん達が卒業するのはとっても寂しいと思う。でも、だからこそ
みんなと過ごせる時間は大切に過ごそうよ。」
梓「・・・・・・」
憂「それでも悲しまないでなんていうのは無理だろうけど・・・せめてそれ以上にお姉ちゃん達との時間を楽しんで。当たり前だと思ってた日常は当たり前のことなんかじゃなくて、
実はとっても幸せなことなんだよ。だから今は幸せな時間を大切に過ごそうよ」
梓「それ、唯先輩の・・・憂の為に歌った歌・・・」
憂「そう。私もね、お姉ちゃんと過ごす日常が当たり前だと思ってたの。でもそうじゃない。今がとても大切で、幸せな時間なんだって。それを気付かせてくれたのが、お姉ちゃんの歌だった」
梓(そっか・・・唯先輩は大学に合格したら一人暮らし・・・憂は一人になっちゃうんだ)
(憂だって寂しいはずなのに・・・私だけこんなにいじけちゃって・・・)
梓「そうだね憂。先輩達が卒業しちゃうのは辛いけど・・・先輩と過ごせる時間を大切にするよ!だからこのお菓子も精一杯作る!」
憂「うん♪良かった、梓ちゃん元気になってくれて。私も仕上げに入ろうかな」
梓ちゃんは張り切って作業を再開しました。先輩4人のために精一杯作る姿はとても素敵です。
お姉ちゃんの分だけ特別扱いしちゃってる私がちょっと情けなくなります・・・
お菓子作り終了!
梓「出来たっ!今年はシフォンケーキだよ!」
憂「私はチョコケーキだよ〜♪」
梓「それじゃ、一切れ分交換しよ!」
憂「うん!去年と違って今年は梓ちゃん全部自分で作ったもんね!」
梓「ムギ先輩が材料どころかレシピまで用意してくれてたから・・・」
憂「私も普段買えないような高い材料一杯使わせてもらっちゃった。ちゃんとお礼言わないとね」
梓「そうだね。それじゃ・・・」
梓憂「いただきまーす!」
憂「おいしい!すごいよ梓ちゃん!梓ちゃんきっと料理上手だよ!」
梓「憂のも相変わらずおいしいよ!これがいっぱい食べれる唯先輩がうらやましい!」
憂「えへへ、良かった」
憂「さて、食べ終えたし、台所の片付けしよっか♪」
梓「そうだね。」
紬「ただいま〜」
斉藤「お帰りなさいませお嬢様」
梓「あっムギ先輩お邪魔してます!」
憂「お帰りなさい。いま片付けますから・・・」
紬「あらあらいいわよそんなの。家の人にやってもらうから気にしないで♪」
梓「そんな・・・わざわざ場所かして頂いた上に材料までいっぱい使わせてもらって・・・
流石に悪いですよ」
紬「ううん。二人には出来るだけ良い環境で作ってもらいたかったの。梓ちゃんも憂ちゃんも、
このバレンタインには必死になってくれるだろうって思ってたから。だから悔いが残らないように、
私にも出来ることをしてあげたかったの。
それで二人が最高のお菓子を作れたのなら、私はそれでいいのよ♪」
憂「そこまで考えて頂いて・・・」
紬「さあ、外も暗くなってきたし、そろそろお帰りなさい。唯ちゃんももう家に着いてるはずよ」
梓「はい!ムギ先輩、今日は本当にありがとうございました!」
憂「ありがとうございました。明日部室に持って行きますね♪」
紬「どういたしまして。それじゃ二人とも気をつけてね♪」
帰り道!
梓「憂、さっきはありがとう」
憂「ううん。私は大したことしてないよ。」
梓「そんなことないよ。憂の言葉がなかったら、最後まで悲しい思いのままシフォンケーキを作ってたと思う。そんなのじゃおいしくなるわけないし」
憂「先輩達のために頑張ってる梓ちゃん格好良かったよ!お姉ちゃんの分だけ多くしちゃうような私なんかより全然・・・」
梓「もう、何言ってるの憂!憂は唯先輩とずっと一緒に過ごしてきたんだから特別で当たり前でしょ!それに唯先輩は憂のためにあんな良い歌作ってくれたんだから。そんな人のために作るお菓子ってすごく素敵だと思うよ!」
憂「そうかな。そうだと嬉しいな」
梓「っていうか、唯先輩以外じゃあんな量食べれないだろうしね・・・」
憂「そうだね・・・あはは・・・」
梓「んじゃ私こっちだから」
憂「うん!また明日ね!」
梓「気をつけてね!バイバイ!」
平沢家!
憂「ただいまー」
唯「ういー遅いよ〜〜。一緒にアイス食べようと思って我慢してたんだから!」プンプン
憂「ごめんね。それじゃアイス取ってくるから、待ってて♪」
唯「ね〜〜今日は二本食べさせてよ〜〜〜〜」ゴロゴロ
憂「めっ!」
唯「うぅ〜〜」シュン
私の帰りを待っててくれたのはとっても嬉しいけど、お姉ちゃんのお腹のことを考えると
二本は食べさせられません。シュンとしてるお姉ちゃんを見るとちょっと悲しい気持ちになるますが・・・
梓ちゃんにはああ言ったけど、やっぱりお姉ちゃんと離れるのは寂しい。
そのことを考えると、やっぱり悲しくなります。でも、お姉ちゃんに心配はかけられない。
残り少ない時間をいっぱい笑ってすごせるように、お姉ちゃんにも笑っていて欲しいから。
2月14日!
唯「ういー出発するよー」
憂「うん♪」
唯「あ〜今年も楽しみだな〜憂のお菓子〜〜〜♪」
憂「晩御飯食べたら渡すから、楽しみにしておいてね!」
唯「りょうかいです!」
がっこう!
憂「梓ちゃんおはよう」
梓「おはよう憂、昨日はありがとね」
憂「ううん、私も一緒に作れて楽しかったよ!」
梓「そっか・・・なら良かった。んじゃ放課後に渡しに行くから一緒に行こっか」
憂「うん!」
純「おはよーっす!二人ともちゃんと作れたの?」
憂「純ちゃんおはよう。今年の梓ちゃんのシフォンケーキすっごく美味しいよ〜♪」
梓「ちょっと、変にハードル上げないでよ・・・///」
純「ふーん。実は私もあの後手作りしたんだけどね!」
梓「え、それじゃ一緒に作ればよかったのに」
純「ふっふっふ。今回は一人で作ることに意義があったのだよ!いつまでも憂の手を借りて作るわけにはいかないもんね!」
憂「それはいいけど・・・昨日紬さんが家と材料貸してくれたから」
純「え!?つまりタダ!?なけなしのお小遣いで材料買ったのに・・・」
梓「今度ご飯奢るからさ!・・・機嫌直してよ」
純「あータダ飯楽しみだなー」
梓「なんなのよもう!あんまりからかわないでよ純!」
憂(梓ちゃん、元気そうでよかった♪)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 01:10:48.54 ID:l+rIKsy10
しえん
放課後!
梓「憂、音楽室行こ!」
憂「うん!」
梓「うぅ、やっぱりちょっと緊張するよ・・・」
憂「大丈夫、去年と同じように渡せばいんだよ。先輩たちきっと喜ぶよ!」
梓「うん・・・そうだといいな」
憂「着いたね」
梓「うん・・・それじゃ」ガチャ
梓「こんにちはー」
憂「失礼します」
律「おっす梓ー!あれ、憂ちゃんも?」
唯「どうしたの憂?」
憂「えっと・・・ほら、梓ちゃん、先に」
梓「えっ・・・分かった」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 01:11:31.98 ID:pVo8iRgJO
し
梓「あの・・・今日バレンタインだし・・・今までの感謝をこめて作ったので、受け取って下さい!」
澪「本当?嬉しいよ梓!」
紬「あらあら素敵〜(よく言えたわね、梓ちゃん!)」
唯「あずにゃんのお菓子ー!楽しみだなー♪」
律「今までの感謝かー、梓もすっかりあたしたちの空気に馴染んでたもんなー」
梓「馴染んでないです!・・・って言いたいけど・・・私、この5人でやれて良かったです・・・だからこれはせめてもの気持ちで・・・」
律「あーごめんごめん、そんなからかう気はなかったんだ。本当にありがとう梓。ありがたく受け取るよ!」
澪「ありがとう梓。私たちも梓には感謝してるよ」
紬「嬉しいわ梓ちゃん。今日ちょうどお菓子持って来てないし今食べちゃいましょう♪」
唯「わーいあずにゃんのおお菓子ーー!ありがとう、あずにゃん」
梓「はい・・・!」
梓ちゃん、ちゃんと気持ち伝わってよかったね!
憂「あの、私も実はみなさんに作ってきたので、よかったらどうぞ!」
律「え、私たちにも?ごめんね、いつも何かとしてもらってばっかりで」
憂「いえ!私軽音部でもないのにいろいろお世話になったので・・・」
澪「そんな、お世話になったのはこっちの方だよ・・・いつもいつもなにかと軽音部支えてくれてたし」
唯「軽音部にあずにゃんも連れて来てくれたしね!!」
梓「いいとこなんだから抱きつかないで下さい!!」
紬「それにしても今年はいろんな人から貰えるわね。さっきも純ちゃんって子から貰ったし」
梓「え!?そうなんですか?」
澪「うん。昼休みにうちの教室に来てね。梓より先に渡しちゃったー!とか言って喜んでたよ」
梓「もう、純ったら・・・」
律「それでさー、純ちゃんのチョコ、澪のだけ特大なんだぜ?相変わらず澪しゃんはモテモテすねー」
澪「うるさい馬鹿律!」ゴン
律「いてて・・・とりあえず憂ちゃん、ありがとう!絶対ホワイトデーには返すから!」
紬「本当にありがとう。軽音部じゃなくても憂ちゃんは大切なお友達よ♪」
澪「ああ。唯の歌じゃないけど、憂ちゃんにはもらってばっかりだよ。今度家事とか手伝わせてね!」
憂「はい!喜んでもらえてよかったです!」
律「ところで憂ちゃん、大本命の唯の分はどうしたの?」
唯「私のは晩御飯の後用に家に置いてあるんだよ!特大だよ〜♪」
紬(本命は最後に取っておくってとこかしらね)
律「羨ましいなあおい!せめてちゃんとお返ししろよ!」
唯「うちでは毎年憂がバレンタインで私がホワイトデー担当なの!」
澪「ちゃんとしたもの返せてるんだろうな・・・」
憂「じゃあ私はこれで失礼します!お姉ちゃん、あんまり遅くならないでね」
唯「あいあいさー!」
梓「憂、また明日ね!」
憂「うん!それじゃみなさん、さようなら!」
澪「憂ちゃんも一緒に食べていけばよかったのに・・・」
梓(憂・・・気を使ってくれたのかな?私は憂が一緒でもよかったのに)
唯「箱オープン!おお、今年はシフォンケーキですか!」
澪「いい匂いだな。見た目もすごく美味しそう!」
律「どれどれ・・・おーこれは美味い!梓腕上げたな!!」
唯「りっちゃんずるいー!私が一口目食べたかったのに!はむっ・・・うまーーーい!!」
紬「本当に美味しいわ!すごいわ梓ちゃん!」
紬(このシフォンケーキ、作るの難しいのによく頑張ったわね。必要な材料も多いし、用意してあげた甲斐があったわ♪)
澪「・・・すごく美味しいよ!ありがとう梓!」
どうやら私の気持ちは伝わったみたい。みんな喜んでくれて良かった・・・!
私たちはそのまま私のシフォンケーキと憂のチョコケーキを食べながらティータイムを満喫した。
当たり前のようにずっと続くように思えて、そうじゃない、すごく幸せな時間。
多分憂も、同じことを思っているんだろう。
憂、私を元気づけてくれてありがとう。でも人の心配ばかりしてないで、ちゃんと唯先輩との時間を楽しんでね!
平沢家!
唯「ふう、あずにゃんがあんまり楽しそうに話するから盛り上がっちゃって帰るの遅くなっちゃった。ただいまー」
憂「おかえりお姉ちゃん!」
唯「ごめんね遅くなっちゃって。今着替えてくるよ」
憂「いいよ。晩御飯出来てるから、着替えたら来てね」
晩御飯!
唯憂「いただきます!」
唯「おいしー!けど今日はちょっと量が控えめですなー」
憂「だって今日はお姉ちゃん梓ちゃんや純ちゃんのお菓子食べただろうし、
私のも食べて欲しいから・・・」
唯「憂の料理はどれだけあっても食べられるし憂のお菓子は別腹だよ〜」
憂「ありがとお姉ちゃん!」
唯「ごちそうさま。美味しかったよー!」
憂「お粗末様でした♪んじゃ持ってくるね」
唯「うん!」
--------------
憂「よっこいしょ・・・お姉ちゃんおまたせ」
唯「うわーおっきい!中身は・・・おーチョコケーキ!なんかいつもにも増して豪華な感じだね!」
憂「だって今日は、お姉ちゃんと一緒の家で過ごせる最後のバレンタインだから」
唯「えっ・・・」
憂「お姉ちゃんに今までの感謝と、これからもよろしくって気持ちを込めて作ったんだよ」
唯「・・・」
憂「お姉ちゃん、私が風邪ひいた時に歌作ってくれたよね?」
唯「うん。今まで当たり前のように憂のこと頼ってたけど、それは当たり前なんかじゃなくって、
憂がずっと私のこと考えてくれてるからだって気付いて・・・だから憂に感謝の気持ちを伝えたくてあと歌を書いたんだよ」
憂「私もあの歌のおかげで気付いたことがあるの。お姉ちゃんが私を頼りにしてくれる日常は当たり前なんかじゃない。
すごく幸せな時間だったんだって。でも今は寂しくない・・・わけじゃないけど、残りの時間は大切に使えると思う。
お姉ちゃんの歌が気付かせてくれたから。だから今は悲しくないよ」
唯「・・・憂、今の日常が幸せなんだから、残りの時間をめいいっぱい楽しみたいっていう気持ちは分かったよ。
憂が幸せを感じられるなら私も幸せだからね。」
憂「うん・・・」
唯「でも憂、大切に過ごさなきゃいけないのは私が一人暮らし始めるまでだけじゃない。
それから先もずっとだよ」
憂「・・・」
お姉ちゃんに言われて気付きました。私は梓ちゃんにも自分にも「今を大切にしよう」と言い聞かせるばかりで、その後のことは考えないようにしていたのです。
私が表情を曇らせていると、お姉ちゃんが私の手を握って話始めました。
お姉ちゃんの手、あったかいなあ・・・
唯「一緒に暮らせなくても、憂は私のこと忘れないよね?私も憂のこと忘れることなんてあるわけない。
メールや電話はいつだって出来るし、憂が会いたいならすぐ戻ってくるよ。憂にはこれから先もずっと笑っていて欲しいの。
だから私が大学生になってからも毎日楽しまないと駄目!」
憂「お姉ちゃん・・・」
憂「お姉ちゃん・・・」
唯「私も憂と別れて暮らすのは寂しいけどね。一緒に暮らせる今を楽しみたいっていう気持ちはもちろん私も同じだけど、
離れて暮らしても憂と連絡取り合って、久しぶりに再開して、また演奏聴いてもらって・・・そんな日常が楽しくないわけないよ!」
憂「そうかもしれないけど・・・私自信ないよ・・・毎日お姉ちゃん起こして、一緒に御飯食べて、一緒に登校して、
お姉ちゃんの帰り待ちながら家事こなして、たまに一緒に寝て・・・そんなことが出来ない生活を楽しめる自信がないよ・・・」
気がつくと少し自分が涙目になっていました。梓ちゃんにあんなこと言ったのに、情けないなぁ私・・・
そんなことを考えると余計に悲しくなってきましたが、急に体が温かくなりました。
私の一番好きなぬくもり・・・・
唯「憂・・・」ギュウ
唯「憂、寂しいならすぐに私に連絡してくれればいい。会いたいならそう言ってくれればいい。だからちゃんと未来のことも前向きに考えようよ。
きっと憂なら絶対幸せに過ごせるよ」
唯「それと憂、相談相手は私だけじゃないでしょ?憂のこと考えてるのは私だけじゃないよ」
憂「それって・・・梓ちゃんと純ちゃんのこと?」
唯「そうだよ。あずにゃん、言ってたよ。昨日は憂のおかげで元気が出て来た。私も憂の
力になりたいって。憂のことだから、「あずにゃんも寂しいだろうから、自分の寂しいなんて気持ちを相談するのは悪い」とか思ってるでしょ。」
憂「うん・・・梓ちゃん、もしかしたら私よりも寂しい思いするだろうから・・・」
唯「なら尚更だよ。お互いの悩み打ち明けて、共有出来れば気持ちも軽くなるんじゃないかな。私も寂しいなんて思ったら澪ちゃん達にすぐ相談と思う。それと純ちゃんはきっと憂とあずにゃんを元気づけてくれるよ。純ちゃんはとっても元気っ子だからね」
憂「そうだね・・・」
唯「でも良かったよ。憂がU&Iからそんなにいろいろ考えてくれて、それで少なくとも今は前向きになってくれたんなら」
憂「だってお姉ちゃんが私のこと歌にしてくれるなんて考えてもみなかったんだもん」
唯「でも私まだあの歌通りにお返しできてないよ。合格発表のあとは憂のために料理頑張るよ!」
憂「(ちょっと心配だけど・・・)ありがとう、お姉ちゃん!一緒に料理しようね!」
唯「うん!それじゃあケーキ頂いて、お風呂入って寝よう!今日は一緒に寝ようね、憂!」
憂「うん!ありがとうねお姉ちゃん!」
唯「さっきからありがとうしか言ってないよういー」
憂「だってお姉ちゃんが優しいんだもん!」
唯「だってお姉ちゃんですから!」フンス
その晩私たちは一緒に寝ました。お姉ちゃんはすぐに眠りについたようです。
もうちょっとお話したかったけど、これからもずっとお話出来るんだからいいよね。
お姉ちゃんと過ごす最後のバレンタイン。
私はそう思っていましたが、全然そんなことはなさそうです。
離れて暮らしてても、私たちはずっと一緒なんだって思えるようになったから。
来年はどんなお菓子を作ろうかなあ・・・
おわり
おつー
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 01:58:33.64 ID:hFGy1HFw0
おつ!!
初SSのため文章幼稚で申し訳ありませんでした。
支援その他の書き込みが致命的に少なかったので今度は頑張ろうと思います。
読んで下さった方、ありがとうございました。
乙々
なんでこの姉妹こんなに愛しいの
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 02:02:49.42 ID:oGt5HMn/P
おつ!
平沢姉妹は生まれて初めての離れ離れ
憂は新軽音部、唯は一人暮らし
二人は何を見て、そして何に気づくのか!?
第三期につづく!!
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 02:06:42.83 ID:1UnsCcou0
乙!
これで初めてか
やるねぇ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/15(火) 02:14:00.73 ID:l+rIKsy10
よかったよ、乙
乙です
次も期待してます
唯憂が素晴らしすぎて死にそう
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
じゃあ死にな