1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
川 ゚ -゚)「freerun」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:51:29.55 ID:Nf7el5pz0
>>1 スレタテありがとうございます。
では投下します
ぶくまんとのやくそく
「死にたい」って思ってもかまわない。
「こんな人生意味ない」って思ってもかまわない。
でも、それを実行に移しちゃだめだ。 思うだけにしとこうぜ。
俺も今すっごく情けなくて死にたいけど、生き延びるから。
やくそく
早速しえーん
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:53:12.17 ID:tpwmPpG90
とりま支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:54:00.40 ID:Nf7el5pz0
真っ白な部屋に堂々と存在するピエロ人形は、恐怖の対象だ。
其れが視界に映るだけで、酷い吐き気と頭痛が同時に私の身体を犯す。
さらに、ツンとした刺激臭が鼻腔を刺激する。
うっ、また嘔吐しそうだ。
川; ゚ -゚)「グェッ、ハアハア……」
部屋中に音を反響させるタイルが敷き詰められており、嘔吐した汚物の着地音が私の世界に響く。
窓も扉も存在しないこの世界に、何故私は存在する?
其れすらも解らない。
川; ゚ -゚)「胸糞悪い気分だ……」
こういう暗い雰囲気すき
しえん
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:58:13.49 ID:Nf7el5pz0
序に言ってしまえば、この立派なピエロ人形を畏怖している理由も解らない。
解らない尽くしでどうしようもない。
何か、ヒントが欲しい。
このままじゃ精神的に辛い。
川; ゚ -゚)「何故、私は深紅のドレスを着ている?」
嘔吐物で少し汚れてしまった深紅のドレスは、慣れていないせいか、非常に動きにくい。
其ればかりか、奴隷が装着してそうな鎖付きの首輪と、蜜壷から延びている鎖が動作に制限を掛ける。
首輪の鎖は、天井の中心に存在する正方形の穴から出ており、穴の奥は漆黒の闇が広がっていることが確認できる。
蜜壷から伸びている鎖は、ピエロ人形の正面に存在する宝石箱の中に続いているようだ。
あの宝石箱には一体何が入っているのだろうか?
しえ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:02:17.80 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「私は確か、買い物してて、それから……」
・・・・・・駄目だ、思い出そうとすると頭が割れそうになる。
過去のことも一切思い出せない。
自身の頭の中に存在する記憶は、自分の名前だけ。
それ以外は、この部屋と同じで、真っ白だ。
川; ゚ -゚)「とりあえず、何かしら行動してみようか」
私は、首輪から伸びている鎖を引っ張った。
すると、鎖はスラスラと伸びていくのと比例して、蜜壷から伸びる鎖は私の中に侵入していく。
身体が震える程の歓喜を覚える。
暫く余興に浸ってから、今度は蜜壷から伸びる鎖を引っ張る。
今度は、首輪の鎖が引っ張られた。
私は其の行為にも快感を覚える。
何これ、病み付きになりそう……。
-------------
---------
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支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:05:08.93 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「とりあえず、この鎖の仕掛けは解ったが……」
私は、はしたない思考を捨て、真面目に脱出するルートを考えた。
つまり、この鎖の長さには限度が有る。
何処かに鎖を巻きつけ、限界まで天井の鎖を引っ張れば、上の穴から脱出できる。
しかし、この部屋には鎖を巻き付けられそうな物体は存在しない。
存在するのは、人と同じサイズのピエロ人形と小型の宝石箱、10:00と書かれた白く小さな箱型のデジタルタイマー。
川; ゚ -゚)「しかし、あの宝石箱には何が入っている?」
支援
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:08:28.77 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「とりあえず、鎖を手繰ってこっちに持ってこよう」
蜜壷から伸びる鎖を引っ張る。
すると、その宝石箱の中から赤子の泣き声が上がる
余りに予想外な現象に私は混乱した。
川; ゚ -゚)「え、何で泣き声?え?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:11:17.73 ID:Nf7el5pz0
これはピエロ人形に畏怖してるとか関係ない。
今すぐ彼を救わなければ。
ん?彼?
何故、あの泣き声だけで男だと判る?
何故、救いたいと思った?
理由は解らない。
ただ、あの子は助けなければならないと本能が告げる。
私はピエロ人形に接近する。
彼と私の距離が短むにつれ、嘔吐と頭痛が酷くなる。
川; -)「ハアハア……ゲェェ!!」
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:13:12.70 ID:KrZupTh80
支援
なんかモララーのやつで同じような雰囲気のやつがあったような
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:14:31.17 ID:Nf7el5pz0
びちゃびちゃと汚物をぶちまける。
純白のタイルが、下品な色に染まってゆく。
美しい色彩だった深紅のドレスも、汚物塗れになった。
でも、そんなの関係ない。
私はそれでも、行かなければならない。
川; -)「うっ……」
余りの頭痛に失神しそうになるも、私は踏ん張った。
あの子に会わなきゃ・・・・・。
其の使命感だけが、私の足を前に進ませる。
-------------
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23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:17:55.93 ID:Nf7el5pz0
川; -)「ハア、ハア……」
「おぎゃ、おぎゃー……」
川; -)「ふふ、可愛いな」
掌サイズの小さな、小さな、命を眺めて口元が緩む。
赤子は臍から鎖が出ており、私と繋がっている。
これは一体何の意味があるのか?
私を此処に閉じ込めた輩は何を望んでいる?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:23:17.40 ID:Nf7el5pz0
まぁ、しかし。嘔吐と頭痛に耐えながら接近した価値はある。
この愛しい気持ちは一体なんだ?
未だかつて無いほどの、この幸福感は一体なんだ?
其れと同時に、強烈な睡魔が私を襲う。
意識を失う前に視界に映ったデジタルタイマーには、9:59と表示されていた。
川; -)「……」
-------------
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支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:26:17.81 ID:Nf7el5pz0
私は覚醒する。
相変わらず真っ白な部屋にピエロ人形が堂々と存在し、私を威圧する。
そして、ある異変を感知した。
川; ゚ -゚)「あ、あれ?」
あの子がいない。
可愛いあの子がいない。
愛おしいあの子がいない。
一体、何所に行ってしまったんだ?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:29:30.08 ID:Nf7el5pz0
川 ; -;)「うぅ、何所に行ってしまったんだ……」
涙をぼろぼろ流しながら、辺りを見回す。
不安とあの子を失う恐怖が私を襲う。
そんな自身でも意味不明な感情が、私の全てを支配する。
嗚呼、なんて苦しくも、悲しい気持ちなのだろう。
川 ; -;)「あっ!!」
あの子が居る。
あの忌々しいピエロ人形の前でスヤスヤと眠っている。
何故、私の方で寝ない?
私がそんなに不満か?
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:31:36.71 ID:W974q6XbO
ピエロって妙に怖いよね
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:32:53.50 ID:Nf7el5pz0
川 ; -;)「うぅ、うっ!!」
嘔吐しそうになり、口元を手で押さえた。
情緒不安定な私を尻目に、スヤスヤと畏怖する存在の前で眠る赤子。
暫くして吐き気が収まったので、汚物塗れのドレスで涙を拭く。
勿論、汚物を避けながら涙を拭き取った。
しかし、拭いても、拭いても、涙が溢れてくる。
どうして、見ず知らずの子なのにこんなに悲しいのだろうか?
川 ; -;)「うう……あの子をこっち側に戻さなきゃ・・・・」
鎖を引っ張ろうかと考えたが、それでは赤子が可哀想なので却下した。
やはり此処は、私が行くしかない。
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クーに何が起きてんだろう
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:36:01.70 ID:Nf7el5pz0
川* ゚ -゚)「よし、よし……」
「スースー……」
小さな赤子の頭を人差し指で撫上げる
寝顔を見る度、心が安らぐ。
さっきまでの頭痛や吐き気が嘘の様だ。
この子は、私を支えてくれるとっても大切な存在だ。
絶対に、手放さない。
川* ゚ -゚)「君は何て名前だい?」
「スー……スー……」
川* ゚ -゚)「お父さんとお母さんは居ないのかい?」
「うー……」
こういう雰囲気は好物だ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:39:43.93 ID:Nf7el5pz0
起こさない様に問いかけていたつもりだったが、目が覚めてしまったようだ。
赤子は小さな、小さな、身体をプルプルと震えさせていた。
なんだか、様子がおかしい。
川; ゚ -゚)「寒いのかい?」
「むー……」
手中で、寒そうに身体を震わせる赤子を見て心配になった。
私は汚れたドレスなどを全て脱ぎ、裸体になる。
理由は、人肌で温めれば、この子が寒さに震えなくて済むと考えたからだ。
私は暫くの間、赤子を優しく包み込むように抱いた。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:43:24.75 ID:Nf7el5pz0
川* ゚ -゚)「どうだ?寒くないかい?」
「きゃっきゃっ♪」
どうやら寒さは感じてないらしい。
この子の笑顔を見れれば、私はどうなってもいい。
いつの間にか、そんなことを本気で考え始めていた。
これを母性本能と言うのだろうか?
私には解らないし。理解もできない。
でも、其れを実行しようとする自分が存在する。
嗚呼、不思議な気分だ。
-------------
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36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:47:13.20 ID:Nf7el5pz0
私はデジタルタイマーを凝視する。
時間は9:13と表示されていた。
これはどういう意味だ?
川; ゚ -゚)「まさか、爆弾じゃないだろうな……?」
今の状況を分析すると、この回答しかあり得ない。
むしろ、それ以外の答えは不自然だった。
川; ゚ -゚)「マズイ、これはマズイ……」
私の手中でスヤスヤと穏やかに眠る赤子を他所に、私は混乱する。
何か解決策がある筈だ。
いろんな角度からデジタルタイマーを観察し、回答を出そうと試みる。
そして、一瞬で其の回答が見つかった。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:52:15.72 ID:W974q6XbO
先が気になる支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:53:39.40 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「なんだ?この紙は?」
デジタルタイマーの表示画面の裏側に、一枚のメモ書きが張ってあった。
其の紙を丁寧に剥し、凝視する。
----------------------------------------
アロペーよ、貴方は自身の役割を果たしなさい。
貴方は、この赤子の為に命を捧げなさい。
其れが貴方の役割でもあるし、貴方の幸福だ。
このタイマーのカウントが0になるまで頑張りなさい。
此れは、貴方が望んだことだ。
私は嘘を言わない。
----------------------------------------
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:57:21.93 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「なんじゃこりゃ……?」
文章から察すると、私はアロペーと呼ばれているらしい。
とりあえず、この文章の通りなら爆弾では無いのだろう。
しかし、意味不明だ。
私を監禁した奴等は何が望みなんだ?
理解に苦しむ。
-------------
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40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:00:43.70 ID:Nf7el5pz0
タイマーは8:43を表示する。
特に新しい発見も見つからなく、進展しない。
ただ、時間だけが消費される。
とても退屈な時間だ。
川 ゚ -゚)「さて、あの子はまだ眠っているかな?」
手中で眠る赤子を観察する。
初めて対面した時と比べて、成長しているのは気のせいだろうか?
否、気のせいじゃない。確実に大きくなっている。
しかし、たった一時間ちょっとで此処まで成長するものなのか?
「むにゃ……むにゃ……」
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:04:50.28 ID:Nf7el5pz0
得体の知れない恐怖が私を襲う。
しかし、この子の寝顔を見ると、こんな感想が頭を過る。
私はこの子を守らなければならないし、成長を見届けなければならない。
母性本能と使命感が混じったような感覚に包まれた。
川* ゚ -゚)「よしよし、もっと大きくなるんだぞ」
赤子の腹を中指で摩りながら問いかけた。
「……ゲップ」
赤子の回答に、クスリと微笑む。
-------------
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43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:08:30.67 ID:Nf7el5pz0
それから暫く、平和な時間を過した。
この子の成長する姿を楽しみながら、私は頬を染める。
川* ゚ -゚)「よしよし」
「きゃっきゃ」
吐き気や頭痛は一切無い。
ピエロ人形を見ても何とも思わなくなっていた。
ただ、疑問も増えた。
あのピエロ人形をこの部屋に置いておく意味はなんだ?
何故、時間が立つにつれ、ピエロ人形の周辺の床が罅割れていくのか?
そして、タイマーが7:30を過ぎた頃、事件が発生する。
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44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:12:02.30 ID:Nf7el5pz0
「ギィ……ギィ……」
私は、不気味な鳴き声で覚醒する。
覚醒と同時に、激しい頭痛と吐き気が私を犯す。
視点がグルグルと螺旋を描くように廻る。
その定まらない視界から、何とか情報を得ようと奮闘する。
そして、私は知る。
今まで首をダランとだらしがなくさせ、動く気配がなかった【ソレ】が命が宿ったかのように身体を奮わせる。
【ソレ】の顔は此方を凝視し、殺意が宿った血走りの瞳が私の瞳と重なる。
私の本能が訴える。
【ピエロ】に私の全てが奪われると。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:14:16.54 ID:W974q6XbO
怖い怖い
なぜかSAWを思い出した
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:16:06.56 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「守らなきゃ……守らなきゃ……」
私は咄嗟に赤子を庇う様に、身体をまるめる。
絶対に守り抜いて見せる。その決意が行動に現れた。
【ピエロ】は其の姿を見て、ケタケタと狂気に歪んだ笑顔を振り翳しながら私に接近する。
自身の心臓がバクバクと唸る。
恐怖と頭痛と吐き気で、裸体の身体が震える。
コツン……コツン……
【ピエロ】の足音が段々と大きくなる。
それに合わせて心臓の鼓動も大きくなる。
そして……
足音が消えた。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:20:27.94 ID:Nf7el5pz0
川; ゚ -゚)「……」
怖い。
ただ、其の一言に尽きる。
【ピエロ】は擦れた声で、何かを歌っているようだ。
カ------- 鳥ハ ----------ト---------レ?
カゴ--------ノ 夜明--------滑ッタ ---ロ-------レ?
声が聞き取れない。
必死に音を拾おうとするが、無駄だった。
どうやら、歌うのを止めたらしい。
しえしえ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:23:34.03 ID:qpLqt8Hs0
ピエロこええ…
夜中にトイレいけないよぉ
支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:23:34.64 ID:Nf7el5pz0
ドゴッ!!
川; -)「ぐっ!!」
背中に激痛が走る。
どうやら、【ピエロ】が私を攻撃しているようだ。
理由は解っている。狙いは赤子だ。
確信は持てないが、本能がそれを告げる。
私はどんな目に遭ってもいい。
だが、この子を失うのは堪えられない。
それから暫く、【ピエロ】からの猛攻に堪え続けた。
-------------
---------
-----
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:26:59.12 ID:Nf7el5pz0
タイマーは4:00を表示し、アラームが鳴る。
其れと同時に【ピエロ】の猛攻は止み、そいつは姿を消した。
残ったのは激痛と体中にできた痣、そして無傷の赤子だ。
川 ; -;)「良かった、良かったよぅ・・・・・」
安堵した私を凝視して、赤子は笑う。
赤子は初期の頃に比べ、かなり育っており、表情もハッキリと判るまで成長している。
( ><)「スー……スー……」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:30:01.57 ID:qpLqt8Hs0
赤子でっかくなったな…
しかし成長が早すぎていまいち感慨深くはない
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:30:05.56 ID:W974q6XbO
赤ん坊はビロードだったのか
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:31:12.38 ID:Nf7el5pz0
あと少しで私の役目は終わる。
役目が終わったら、私はどうなってしまうのだろうか?
いや、私はもう理解している。
結末は既に決まっている。
勿論、誰かに教えてもらった訳じゃない。
そう、私は自分の存在を思い出した。
川* -)「……」
徐々に床の罅が拡大する。
だけど、私は恐れない。
今は時間の限り、ビロードと一緒に居たい。
-------------
---------
-----
成長するのはやいな
支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:37:17.60 ID:Nf7el5pz0
そして遂に、00:00とタイマーが表示される。
床の罅は全ての領域にまで広がっており、あと少し力を加えれば崩壊しそうなほどになっていた。
川ヽ -)「ビロードを……守りきったぞ」
天井から大量の水が流れ込んでくる。
衝撃で私とビロードが離され、赤子は落下し、暗い穴に落ちていった。
一方私は、軽くなった体が急上昇し、水が流れ込んでくる暗い穴に吸い込まれた。
穴の中は案の定、一色の闇。
これが死後の世界か。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:39:54.56 ID:Gf+GDc360
何となく感じ取れたぞ
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:39:59.52 ID:W974q6XbO
ほほう支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:41:15.56 ID:Nf7el5pz0
身体が闇に蝕まれていく。
闇と私の意識が同化してゆく。
嗚呼、私は死ぬんだな。
でも、私は幸せだ。
だって私は、女として最高の幸せを掴んだのだから。
-----川 ゚ -゚)は真実を何も知らないようです 完 ----
終わった…?
とりあえず乙
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:43:33.03 ID:VAFHM1Hp0
読者にはぜひ真実を
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:44:02.29 ID:Gf+GDc360
乙
何となくだがわかった気がしないでもない
ネタバレはされるの?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:45:17.38 ID:W974q6XbO
クーはわかったと思う
ピエロがわからん
やべぇぜんぜんわかんね
乙
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:45:38.45 ID:Nf7el5pz0
さて、投稿はこれで以上です。
これだけ見ると、ハッピーエンドに見えますが、この話の本質はそれと全く異なります。
白い部屋=子宮
深紅のドレス=男性の味を知らない女性器。
嘔吐物で少し汚れてしまった深紅のドレス=男性の味を多少知ってしまった女性器
美しい色彩だった深紅のドレスが、汚物塗れになった=処女を喪失した女性器
私は汚れたドレスなどを全て脱ぎ、裸体になる=女を捨てて、母親になる覚悟。
デジタルタイマーの最初の時間10:00=真っ白な部屋での一時間は、現実世界だと一ヶ月にあたる。
アロペー=神話に出てくる人物。気になる方はWIKIで調べてね。
ピエロ人形の正面に存在する宝石箱=宝石箱はピエロの所有物であり、男の種でもある。
ピエロ=トランプのジョーカー=死神=肉体的障害者
この知識を取り入れて、再度読み返してみるとなかなか複雑な事情が見えてくるかも知れません。
では、10分ほど質問タイムを取ります
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:48:42.03 ID:P+RA1+0G0
虫籠とリンクしてる?
個人的にはエイズとか思ったが違いそうだな……
クーはいったい何を示しているんだ?
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:49:55.69 ID:W974q6XbO
>>67 ピエロがクーを殴ってたのは流産させようとしたのか?
というか時計は10ヶ月でクー=胎盤かと思ってた
ピエロは虫篭のモララー?
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:50:15.56 ID:Gf+GDc360
やっぱ10:00は十月十日か
ピエロは全く分からんかったけど
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:50:33.02 ID:Nf7el5pz0
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:52:35.50 ID:DYFckMxlO
出来の悪いフラッシュゲームのチェックさせられるような気分だ
ピエロが歌ってたのってかごめの歌か?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:57:31.35 ID:Nf7el5pz0
>>68>>71 すごい・・・・なんでわかったんですか?
>>69 クーは母親の意識そのものです。
>>70 はい、流産させようとしてました。
正確には中絶させようとしていたと言うほうが正しい。
>>72 違います。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:59:30.88 ID:Gf+GDc360
うはwww違うのかwwwww
じゃあクーは臍の緒だったりします?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:00:11.61 ID:Os/lyyMG0
虫篭は一応読んだことあるからなんとなく全貌が見えてきた気がする
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:03:56.08 ID:J9EBjMYoO
リンクしてるのか……
読んでこよう
乙でした
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:04:42.11 ID:Os/lyyMG0
>>77 役割的に臍の緒に近いですね。
赤子を守って育て上げると言う点では
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:06:55.02 ID:Rqc77Fml0
つまりピエロ=モララー
モララーを無理矢理犯した
モララーが殴ってきたのは精神的な何か
かな
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:09:04.39 ID:Os/lyyMG0
嗚呼・・・・。
>>67で補足し忘れてた。
クーは現実世界では植物人間。
最終的には子供を生んで命を落す。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:15:12.75 ID:Os/lyyMG0
>>82 モララーが中絶を要求している感じですね。
あの体で子供を育てるとなると、いろいろアレですからね。
中絶ギリギリの期限まで粘ってましたが、結局、クーの親御さんの意見が反映される形になりました
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:19:52.62 ID:Os/lyyMG0
それでは今日は御開きにしましょう
沢山支援してくださった方々、黙々と読んでくれた方々、本当にありがとうございました。
インフルエンザのせいで思考が廻らなくて質問の回答に素早く答えられなくてごめんなさい。
それでは、良い夢を。さようなら川 ゚ -゚)ノシ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:19:54.33 ID:J9EBjMYoO
虫籠読んできた
なんで植物人間なのかわかんねえ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:22:34.94 ID:J9EBjMYoO
乙!
お大事にー
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 01:18:22.26 ID:90zIgXBiO
こわい
かごめの歌詞のオチは
「後ろの正面」に居る人物に崖からつき落とされて、身ごもった母親と腹の中の子が亡くなる というもの。
つまり…