（　＾ω＾）ブーンがバレンタインを舞台に戦うようです

ブーン系小説って悪いかね？
とりあえず投下

はよ来いや期待してんのに

よし投下宣言

　（　＾ω＾）ブーンがバレンタインを舞台に戦うようです

　静まり返った夜空の下。
　何でもない深夜の様だが、これは今日と明日との唯一のつなぎ道となっている。

　街では煌びやかな夜景が広がり、田舎では星空が雲から除かせていた。

　だが、この日の翌日が、命運を分けるとは。
　只の一日で、すべてを変えてしまうとは。

　誰も予想はつかなかっただろう。

　だが、今も明日を楽しみに待つもの、明日を悪夢にしか見ないもの、その二つに分かれていた。
　一年に一度の恋愛感情をストレートに表現する日、バレンタインデー。

　それは、悪夢を引き起こす引き金となる。

（　；ω；）「明日はあの日だお…」

　あるアパートの一室で童顔の男が外をのぞいた。
　目には涙が光り、「虚」一文字で表現できる顔だった。

　その男、内藤ホライゾンの過去のバレンタインは惨憺たる物だった。

　チョコは一個ももらえず、逆に唐辛子と呪いのお札が入ったチョコが届いたことはあった。
　正に悲惨だ。学校で忌み嫌われている証明にもなる。

　内藤は、学校でブーンと呼ばれている。
　豚のような外見から、鳴き声のブーと呼ばれ、今に至っている。
　女の子からの評判は、ゼロに近かった。

　ブーンは、別にそれでもよかった。
　女の子に嫌われようが、それはコミュニケーションと考えていたからだ。

　忌み嫌っているようで、遊んでいる、というのはよくあることだ。

　だから、バレンタインを密かに期待もしていた。
　もしかしたら、貰えるかも知れないと思ったのだ。

　だが、来たのは罵声と唐辛子呪いチョコ、そしていつもの忌み嫌いだった。
　それから、毎年ブーンはバレンタインを嫌っている。

　元々頭もそれほどいい訳でもないブーンは、外見すらも酷かった。
　それが原因で、虐げられているのだ。

　実は、密かに想いを抱く女性が一人居た。
　それは、クラス一美人とも称された、ツンという女性だった。
　よくツンの事は知っていて、実際小学時代から同じだ。

　だが、ブーンは知っていた。ツンはドクオと付き合っているのだ。

　ツンとドクオが付き合っているといわれたのは、中学生の頃だ。
　「ツンとドクオがヤった」という噂は、当時相当話題にされ、火が飛ぶように噂が飛び回った。

　そういう野次を受けながらも、表情一つ変えずにそれを聞いていたツンは、何なのだろう。

　それから、ツンとドクオの付き合いは皆の常識とされ、噂が風化した後もブーンの心に残った。
　自分が抱いた愛情は一体何だったのだろう、と。

（　；ω；）「ツンは一体どうしてるのかお？」

　今年もドクオはツンからチョコを貰うのかと思うと、悔しかった。
　ドクオだって自分と大差ないオタクだったから、それはいっそう大きく感じられた。

　ドクオは毎年、嫌味にもブーンにチョコを見せ付けてきた。
　ブーンとドクオはよく遊ぶ仲だが、それでも涙が出る。

　今でも、涙が止まらないのだ。
　当日がどうなるかは、もうブーン自身も分からない。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「お兄ちゃんどうしたの？」

　行き成り、声が狭い自室に響いた。
　その声の主は、妹のデレだ。悔しいが、ブーンの妹とは思えないほど可愛い。

　しかし、ノックもしないで入ってくる所、ブーンに似ている。

（　づω＾:）「な、何でもないお！」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「お兄ちゃん怪しい〜！」

　即座に、返された。

　デレはブーンと同じく無神経だが、洞察力はズバ抜けていた。
　ブーンと似ていないとよく言われる。

　デレも、自分のことは分かっているはずだ。
　親を亡くして数年、ずっと二人で生きてきたのだから。

　勿論、デレとヤろうと考えたこともあった。だが、それはシスコン、非常識という物だろう。
　それに気が強いデレは否定するだろう。

　尚、デレは学校ではかなりモテている。
　デレに気を持つ人は、数十人から数百人にも上るといわれている。

（　＾ω＾）「単に夜空に吠えてただけだお」

　咄嗟に思いついた言い訳を口に出した。
　すぐばれるとか、そういう事は頭になかった。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「嘘つき〜！どーせ明日のこと考えてたんだろ〜！」

　明日はバレンタイン、それは紛れもない事実。
　誰もが知っている常識でもある。

　デレが知っていても格別不思議はない。というか常識だ。

（　＾ω＾）「べ、別にそういうわけじゃないんだお！
　　　　　　単に夜空に吠えてただけだお！」

　デレは意地悪そうな顔を一瞬見せ、ニカリと笑った。
　正に悪魔といえる。

　ちなみにバレンタインで妹から貰ったことは、皆無だ。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「…この事実を誰かに教えてもいいんだよ？
　　　　　　 いつも強情なおにいちゃんが今日だけ泣く、って。」

1レスで何回だが使ってんだよ

うむ

　学校での顔は、すべて仮面だ。
　ブーンは、学校では強がりをしていた。

　どんな虐めを受けようが、どんな事をいわれようが必死に耐えていた。
　寧ろ、泣き顔を見せないようにしていた。

　だが、家では毎年この日に泣く。
　自分の無力さと、自分のモテなささと、虚無感に。

　デレも、学校ではそういうキャラを演じているが、正体はドＳだ。
　そういうキャラというのは、いわゆるデレデレだ。怠け者で人頼り。
　だが、それでモテたというのだから頷けない。

（　＾ω＾）「駅前のコンビニで美味しい肉まんが売ってるらしいお。
　　　　　　あの飛馬牛をふんだんに使ったサイキョー肉まんらしいお。」

　デレの心がゆり動いた。
　デレは、食べ物に弱い。特に肉まんと茄子と秋刀魚に弱い。

（　＾ω＾）「あ、いつの間にか肉まんを持ってるお。
　　　　　　食べちゃうかお」

　わざとらしく、大口を開ける。
　これで、大抵は成功する。

ζ(＾ー＾*ζ「…」

　気がつくと、ブーンの手から肉まんが消えていた。
　代わりに、デレの笑顔が作られていた。

(´･ω･`)「それじゃ、授業始めるぞ」

　ショボン先生が教卓についた。
　授業がもうじき始まるわけだ。

　ショボン先生の担当は、国語だ。
　長ったらしい授業を、延々と続ける。
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「先生！ひとつ聞いてください！」

　バスケ部キャプテン、ジョルジュが挙手をした。
　彼は現実のモテるヒーローだ。クーと付き合っている。

　優柔不断と真逆なその性格はキッパリ物事をいう。
　
(´･ω･`)「何だねジョルジュ君」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「生徒会の奴等立てよ！昨日の会議の結果、報告するぞ」

　ジョルジュの声に反響するかのように数人が立ち上がった。

(´･ω･`)「何だ生徒会」

・・・ん〜?

( <●><●>)「まず最初に、昨日の会議の議題を説明しましょう。勿論私はわかってます」

(　＾Д＾)「議題は、【バレンタイン活性化計画】です」

<ヽ｀∀´>「早い話が、バレンタインをよくしようという計画だニダ。」

('A`)「モテない奴など、日本の少子化を加速させるだけでいらないというのが僕ら生徒会の考えだ。」

＼(^o^)／「よって、今日に面白いことを発表します」

（　´∀｀）「驚かないで聞くんだモナ。生徒会は絶対だモナ。」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「今日、戦争を始めるぜ」

（　・∀・）「まっそういうこった。」

（　＞＜）「チョコを貰えなかったヤツは、死んでもらうんです！」

川 ﾟ -ﾟ)「無論、今すぐではない。来年で勝負を決めてもらう。」

(’_Ｌ’)「来年まで、一年ある。その間貴様らには男女混合で檻内生活をしてもらう。」

　生徒会のメンバーは我が組に集中している。
　ワカッテマス、プギャー、ニダー、ドクオ、オワタ、モナー、ジョルジュ、モララー、ビロード、クー、フィレンクトの十一人だ。

　そんな感じだったが、内容は凄まじ過ぎた。
　これで、失敗したものは死ぬ…。

（　＾ω＾）「＼(^o^)／」

スマソここまで

そういえばバレンタインで戦うのって前もあったよね
愛は戦争のようですだっけ　あれは面白かった

http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297479261/

つまらん

つまらんものさ

俺結構好きだけどなこれ
ドクオが酷すぎるｗｗｗ