唯「あずにゃんて可愛いよね」 梓「…!!」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします

唯「…なんて言うと思った?」

梓「…え?」

唯「確かにあずにゃんは美少女かもしれないよ。でも私ほどじゃないね」

梓「…な?」

唯「少なくともあずにゃんのような容姿の人は一部のキモオタにしか愛されない」

梓「…ブヒ?」

唯「だって梓ちゃんの魅力って、ぶっちゃけロリ要素だけでしょ? いかにも
  ロリコンの変態さんが好みそうな顔立ちしてるもんね。チビだし」

梓「…」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:28:29.62 ID:LLcnvovD0
唯をキュゥべえに変えて
梓を巴マミに替えると…
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:32:02.01 ID:1bRXqIxE0
梓「あの…唯先輩」

唯「なあに?」

梓「私はギターが唯先輩より上手です。それに勉学だって」

唯「…え?」

梓「アニメのけいおん二期において、私の人気は常にトップでした。
  いわばアニメの看板キャラです」

紬(そうだったかしら?)  唯(何言ってるのこのクソチビ?)

梓「少なくとも、池沼の唯先輩よりはマシなはずです。
  いくら美人でも、池沼女子高生と付き合いたいと思う男がこの世にいますかね?」

唯(こいつ…)
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:35:10.57 ID:jNLhtlLn0
やっぱけいおん厨とまどか厨ってかぶってるのか
マジでキモイ
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:38:42.04 ID:1bRXqIxE0
梓「もう辞めます」

唯「え?」

梓「私、もうこの部活辞めます」

紬「ちょっと、梓ちゃん?」

梓「とめないで下さい。正直、我慢の限界なんです。
  先輩達は練習もせず駄弁ってばかりだし、唯先輩はバカのくせに
  私に喧嘩売ってくるし。もうたくさんです」

澪「待てよ」

梓「なんですか? 汚い手で触らないで下さい」

澪「ほぁあ!!」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:40:25.48 ID:R1LXYMS70
ほぁああああああ!!
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:44:26.08 ID:1bRXqIxE0
梓「なんですか今の声は? ふざけてるんですか?」

澪「いや、ちょっと静電気で」

梓「…そうですか。じゃあさようなら。澪さんの顔を見るのも今日で
  最後になりそうですね。もう会うこともないでしょう」

紬「おい」

梓「あぁ? 邪魔しないでよ。扉の前に立つとか何それ? 
  いまさら私を引き止めるつもりですか?」

紬「うん。交渉しようと思って。十万円あげるから辞めないで頂戴」

梓「ほほう。で、その話は」

紬「…なーんて言うと思いましたかぁ? 冗談だよぉお!!」

梓「…」

紬「あばばばばばばwwww」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:48:40.74 ID:1bRXqIxE0
中野梓は衝動的に紬を張り倒した。
怒りで我を忘れながら音楽室を飛び出す。

背後から律と澪が追ってくるのがうざったかったが、
かまわず走り続ける。昇降口の前まで差し掛かると、
追っ手はいなくなっていた。

安堵のため息を吐きながら靴を履き、校庭を歩く。

「はぁ〜。ようやく開放されたぁ」

梓が伸びをしながらあくびする。

夕焼けが校庭を真っ赤に染めており、遠くでは
運動部の生徒達が走りこみの練習をしている。

梓は今までだれにも口にしなかったが、けいおん部のことは大嫌いだった。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:53:25.22 ID:uhSONgXP0
「開放された?誰から?」

梓「ッッッ!?!?」バッ

唯「やぁあずにゃん。何ビビってるの?」

梓「えっ!?唯せんぱ…なんでっ……!!」

唯「フン把ァ!!」ズドンッ!

梓「ぐぺぎぇああああああーーーー!!」ドギャアアアン

中野梓は弾け飛んだ。死んだのだ。


10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:54:16.53 ID:1bRXqIxE0
けいおん部そのものが嫌なわけはなく、メンバーが嫌いだった。

梓は几帳面で真面目な性格だった。彼女の中では、部活とは
貴重な青春の時を過ごす場所であり、あのような堕落した
人生を送るのは最低の行為だと思っていた。

不満に思っていたのは入部初日からずっとだったが、
今日になったついに感情が爆発してしまったのだ。

だが、梓は自分が地雷を踏んだのだというのことに
気づいていなかった。少なくともこの時点では。
それを知ることになるのは翌日のホームルーム前のことだった。

「おはよう。中野さん」

「あ、おはよう憂。ってかどうして苗字で呼ぶの?」

「うん。だって私と中野さんはもう友達じゃないもんね」

「…は?」
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:57:21.36 ID:1bRXqIxE0

「どういう意味…?」

「言葉どおりの意味だけど? だって中野さんは
 もうけいおん部を辞めちゃったんでしょ?」

「そうだけど、それと何の関係が?」

「お姉ちゃんね。昨日すごく怒ってたよ。あずにゃんが裏切ったって」

「…ひ」

梓が脅えるのも無理はなかった。すでに憂の目が据わっており、
淡々と話しているようで凄まじい怒りを内包している。
憂がいるせいで教室中の空気が張り詰めてしまい、
梓は冷や汗をかきそうになった。

「ねえ中野さん。放課後、体育倉庫の裏に来てくれない?」
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 20:58:58.52 ID:rZfciU+2O
永遠の三番手中野梓
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:02:02.01 ID:1bRXqIxE0

「嫌に決まってるでしょ…。どうして私がそんなこと…」

「へぇ。嫌なんだ」

「と、当然でしょ。なによ…そんな怖い顔で睨んだって私は…」

「ふぅん。自分の立場がまだ分かってないんだ」

「…え?」

梓は自分の周囲を見回してゾッとした。
いつのまにか梓を取り囲むようにクラスメイト達が布陣しており、
全員が狂気を帯びた瞳で睨んでいる。

そいつらは手には武器と思われるものを装備しており、
明らかに梓を威嚇しているのだった。

「私にはお友達がたくさんいるの。もし中野さんが言うことを聞かなかったら
 どうなるか。言わなくても分かるでしょ?」

憂は相変わらず淡々としていた。普段のおっとりした雰囲気の彼女は
どこへ消えてしまったのか。あるいはこれが平沢憂の本性だとでも
いうのだろうか。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:05:32.39 ID:T6FoKtMpO
何千冊と本を読んできた俺だが、これぞ文学って感じ
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:05:44.67 ID:aEIMvLv+0
期待
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:06:17.68 ID:1bRXqIxE0

梓に拒否する術はなかった。全てを諦めて目を閉じながら、重い口を開いた。

「分かったよ。放課後、そこへ行けばいいんでしょ」

「うふふ。話が分かるじゃない中野さん。約束だよ? 指切りしようか」

「…」

「嫌なの?」

「…っ! い、いいよ。しようか。指きり」

「うふふ♪ ゆーびきーりげーんまんうそつーいたらハリセンボンのーます!!」

まるで暴力のような指きりだった。
憂は骨を折るつもりなのか、すごい力で梓の指と自身の指を絡めている。
楽しそうな口調とは裏腹に、逃げたらただではすまないぞ、という意味を込めているのだ。

梓は、その後の授業が一切頭に入らなかった。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:10:22.11 ID:d9cHbjlEO
「」の前に名前を明記して貰えれば読みやすくて助かる
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:11:38.70 ID:1bRXqIxE0

そして約束の放課後が訪れようとしていた。

担任の先生が号令をかけ、ホームルームが終ろうとしたそのとき…

「うわああああああああ!!」

奇声を上げたのは梓だった。
幸いにも廊下側に一番近い席に座っていたので一目散に逃げ出したのだ。
後ろは決して振り返らなかった。見なくても鬼の形相の憂たちが
追ってきているに違いないからだ。

廊下ですれ違った隣のクラスの先生に注意されたが、無視して疾走した。
梓は、早くこの学校から逃れたかった。明日にでも他の学校に転入したかった。
二度とここへ戻りたくなかった。

「おい。梓。そんなに急いでどこへ行くつもりだ?」

偉そうに腕組した黒髪の女性が行く手を阻む。

…秋山澪だ。無駄に整った顔を悪のそれにゆがめつつ、
奇妙ににやけていた。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:12:20.46 ID:VyMc6Io00
あずにゃんと逃避行もわるくない
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:13:13.64 ID:fCcsAFLf0
やめたあずにゃんがボコられるなら入らなかった純はなんで無事なの?
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:14:07.96 ID:bU0nvpggO
っまんね
ニコラー舐めてんの?
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:14:53.40 ID:1bRXqIxE0

梓「クソ女…アンタに構ってる余裕はないの…今すぐどいて!!」

澪「ほぉう。後輩にクソ呼ばわりされる日が来るとは思わなかったなぁ」

梓「ああもう!! いいからどきなさいってば!!」

梓は俊足で間合いを詰めて澪にタックルした。
澪は受身すら取れずに派手に転倒するものの、
さらに逃走を続けようとした梓の足首を掴んできた。

梓はむかついたので自由な方の足で澪の手を踏む。
いまさら容赦する必要などないのだと自分に言い聞かせ、
全力で踏みつけてやった。

「ぎゃあああああ」
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:17:08.26 ID:bU0nvpggO
ニコラー舐めんなゃ

飛ばすど
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:20:15.91 ID:1bRXqIxE0

憂「おーい中野さ〜ん。放課後の約束はどうしたのかなぁ?」

憂が、まるでおーいお茶を発音するような口調で呼びかけてきた。
距離は梓と十メートルくらい離れているが、今から逃げても間に合うか
分からない。だが、中野梓はこんなとこでくじける女ではない。

澪の顔面を思い切り蹴り上げた後、さらに全力疾走を開始する。
靴下に澪の返り血がついてしまったので顔をしかめながらだ。

憂「待ってよ中野さ〜ん」

憂の背後には『お友達』たちが勢ぞろいしており、軍隊でいえば
一個小隊くらいの規模になっている。
彼女らはバットやヌンチャクで武装しており、まさに悪の集団と呼ぶにふさわしい。

掴まれば最後だ。

梓は息を切らしながら走り続けた。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:27:30.15 ID:1bRXqIxE0
>>21 23  Son of a bitch. ive seen a lot of mens like you are.
______________________________

結果的に言うと、梓は憂の脚力を侮っていた。
校門を抜ける前に追いつかれてしまい、取り押さえられた。

梓は地面に伏せられながら左手を背中に回されてしまい、
さながら警察に逮捕される容疑者のごとき姿だ。

憂「ずいぶん舐めた真似してくれね」

梓「く…」

憂「覚悟はできてるんだろうね?」

梓「クソ…ここまでか…」

梓は顔を引きつらせ、ついに自分の運命を受け入れたのだった。

これから悪魔が始まるのだ。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:29:42.58 ID:fCcsAFLf0
澪はなにしに出てきたんだよ…
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:33:32.03 ID:1bRXqIxE0

連行された音楽室には、いつものほんわかしたムードが微塵も感じられない。
一言で言うと魔界だった。なぜならそこに必要な楽器類は一切存在せず、
人を痛めつけるためのあらゆる道具が揃っていた。

いつものテーブルには四人の人間が腰掛けている。
左から紬、唯、澪。そして上座には生徒会役員の和がいた。

和「ふぅ。そろそろ退屈してきたところよ。早く宴を始めない」

紬「かしこまりました真鍋様。これより中野梓の公開処刑を開始します」

梓にとってまったく意味の分からない会話だった。

なぜこの魔界に和がいるのか疑問だった。
彼女とはほとんど面識はなかったが、生真面目な善人という印象の
先輩だった。これから後輩が虐待される現場に
いながら、なぜそれを止めようとしないのか。憤慨しながら先輩達を見ていた。

澪「おい梓。余計な抵抗は済んじゃないぞ。和様を怒らせたらただじゃ済まさないからな」
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:40:09.67 ID:1bRXqIxE0

澪はいつものように澄ましていた。梓の顔面蹴りを喰らったのが
嘘のように綺麗な顔をしている。いつ手当てをしたのかは知らないが、
無駄に顔が整っているのが、梓にとって許せないことだった。

澪「中野梓。さっきから私の顔をじっと見てどうした?
  私の顔に何かついてるのか」

梓「…いいえ。先輩のことは最初あこがれていました。こんなクズだと
  知らなかったからです。…あんたは最低です。澪さんだけじゃなくけいおん部
  の奴らは全員人間のクズです!! おまえらなんか死んじゃえばいいいんだ!!」

澪「心温まるようなお言葉をありがとう。あんまりにも心地よいもんだから
   おまえを八つ裂きにしてやりたくなったよ。ふふふふふ」

澪は席を立ち上がり、後ろ手に縛られている梓にちかよった。
梓の華奢なあごを指で持ち上げ、視線を交差させた。

澪は、梓が恐怖で震えているのが分かると奇妙な笑みを浮かべるのだった。
梓の目が恐怖と怒りで染まっていて、それでも何も抵抗する術はなくて
くやしがっているのが手に取るように分かったからだ。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:45:58.22 ID:1bRXqIxE0

澪「一言謝れば許してやらないこともないぞ」

梓「…ふん。あんたたちクズに謝るくらいなら死んだ方がましね」

澪「……さっきからずいぶんな口の聞き方だな」

梓「…いたっ!」

不意に髪の毛をつかまれた梓が悲鳴をあげた。
涙目で痛みに耐えて澪を睨むが、かつての優しい先輩は
喜悦の笑みを浮かべていた。

澪「きひひひひ。泣きそうだね。そんなに痛い?」

梓「く…やめろ…!!」

澪「ふふふ。怒った顔も可愛いよ。ごめんなさいといってごらん?」

梓「…うぅ…だ、誰が言うもんか!!」

澪「意外と強情だね。ま、そのほうがこっちも楽しめるけど」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
クソッ澪の役どころがハマりすぎてて笑ってしまう