1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理んぐ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:03:39.96 ID:N5nj/GDF0
創作板でやれクズ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:04:22.70 ID:N5nj/GDF0
何が第二話だよ
パートスレ死ね
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:04:56.86 ID:7JkQgVxTO
バベルの塔、それは世界が同じ言語をつかっていた時代の話。
バベルの塔、それは神の怒りに触れ、言語をバラバラにされてしまった物語。
そして、この話は僕の彼女が記憶を失い、まるでバベルの塔の話のように今まで通じていた物、全て通じなくなってしまった、そんな話。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:05:59.24 ID:7JkQgVxTO
('A`)バベルの塔のようです。川д川 第二話
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:07:37.41 ID:7JkQgVxTO
川д川「だれ、でしたっけ?」
(;'A`)「貞子、何言ってんだ?僕だよ?」
川д川「僕さん?」
(;'A`)「何いってんのさ、ドクオだよ?」
僕は彼女が嘘をついたり、からかっている時の癖を知っていた。
右手の人差し指で小さな円を描くのだ。
とても変わった癖だが、彼女は無意識でやっているようで、その癖に気付いてはいなかった。
だから、今回も右手に目を向けた。
だが、彼女の右手は全く動く気配はなかった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:10:10.80 ID:7JkQgVxTO
(;-_-)「…どうやら、記憶を失ってしまってるみたいだね」
考えたく無かった最悪な事態をヒッキー先生は僕の耳元で呟いた。
僕が返事を何も返す事ができず、固まっているとヒッキー先生は続けて話した。
(;-_-)「事故の時、頭を強打していたんだ、それで記憶がなくなってしまったんだ…」
いや、話しているというよりは、呟いていると言うのが正しかった。
(;'A`)「…。」
彼女の体のあちらこちらに痛々しく巻いてある包帯に目を向けた。
包帯は主に頭に巻かれている。
(;-_-)「外傷は少ない方だったんだけど…」
僕の心を読んだかのようにヒッキー先生が呟いた。
('A`)「貞子?僕は貞子の彼氏のドクオだよ?」
ギュッと、彼女の手を強く握った。
川д川「そう、だったんですか」
過去形で言われ、今までの僕と彼女の全てが否定されたかのような錯覚を覚えた。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:11:48.78 ID:7JkQgVxTO
(#'A`)「そうだったんじゃい!そうなんだよ!貞子!」
僕は彼女が僕の事を忘れてしまったという事にショックを隠せず、大声で彼女を怒鳴った。
バカな奴だ、彼女が一番辛いのに。
自分がまるで悲劇のヒロインにでもなったかのような心情だった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:14:50.77 ID:7JkQgVxTO
川;д川「ごめ…、んなさい…」
彼女は泣き出し、僕に謝った。
ヒッキー先生が必死に彼女を泣き止まさせようとしているのを、僕は呆然と見つめていることしか出来なかった。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:17:07.48 ID:7JkQgVxTO
僕とヒッキー先生は貞子が泣き止んだ後、部屋をでて病院の屋上に行った。
('A`)「先生、貞子の記憶は戻るんですか?」
(;-_-)「…。」
しかしヒッキー先生は口を開けることもしなかった。
('A`)「先生、どんな残酷な答えしか返せないとしても、教えてください。」
ヒッキー先生は大きくため息をついた。
(;-_-)「正直わからない…。
もしかしたら、明日思い出すかもしれないし、もう二度と思い出さないかもしれない。」
('A`)「そう、ですか。」
屋上から見た空には、雨が降るか降らないか微妙な雲が漂っていた。
それはまるで、彼女の未来を暗示するかのような色だった…。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:18:05.56 ID:7JkQgVxTO
('A`)「…。」
家に帰ると、僕は本棚からある本を取り出した。
それは彼女が記憶を失う前に大好きだった本だ。
それをカバンの中に詰め、僕はご飯も食べずにベッドに入った。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:19:21.26 ID:7JkQgVxTO
次の日も、病院へと足を運んだ。
('A`)「体調はどうだい?」
川д川「まぁまぁですよ」
(-_-)「ケガはそんな深くは無いしね。」
軽いやり取りをしながら、僕は昨日カバンに入れた本を取り出した。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:21:41.14 ID:7JkQgVxTO
('A`)「これ、貞子にあげるよ」
(;-_-)「え、それあげんの?!」
ヒッキー先生は僕が取り出した本を見て、目を丸くした。
('A`)「いけませんか?たぶん、入院中はこれ一冊で乗り切れるかと。」
僕が彼女に持ってきた本は、『聖書』だった。
(;-_-)「いや、まぁ、退院した後でも暫く他の本いらないよね、これ。」
('A`)「お徳でしょう。」
はい、と言って僕は彼女の膝に聖書をのせた。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:22:50.62 ID:7JkQgVxTO
川д川「いいんですか?もらっちゃって」
('A`)「いいんだよ、昨日怒鳴っちゃったお詫びだし。」
彼女は僕が昨日怒鳴ったにも関わらず、普通に接してくれていた。
川д川「あの事ですか、別に気にしなくて良いですよ。
あんなに感情を顕わにするほど‘前’の私を愛してくれていたって分かりましたし。」
‘前’の私。
彼女のその言葉が僕に昔の事を思い出させた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:24:19.87 ID:7JkQgVxTO
*********
それは学校の図書室。
彼女が図書室の本を全て読み終わった時だった。
川д川「ドクオ君、何か面白い本ないかな。」
('A`)「聖書。」
川д川「即答だね、それって心のバイブル的な感じ?」
('A`)「まぁ、心のバイブルでもあるけど。本当の聖書。」
川д川「面白いの?」
('A`)「今あるよ、読む?」
*****
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:26:01.24 ID:7JkQgVxTO
(;A`)
自分の目から一筋の涙が流れた。
急いで洋服の袖でそれを拭った。
(-_-)「ドクオくん…、そろそろ行こっか。」
ヒッキー先生は、僕の肩をやさしくたたいた。
僕がここに居るのが辛かったのがわかったのだろう。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:27:41.96 ID:7JkQgVxTO
('A`)「…はい、じゃあな、貞子。」
川д川「…」
彼女は既に聖書を開き、読書モードになっていた。
昔から、こういうときの彼女は何を言ったって無駄だった。
その時、
あぁ、彼女は記憶を失ったとしても彼女で、別人になった訳ではない、と気付いた。
彼女は、僕が愛した彼女はちゃんとここにいる、と。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:29:06.22 ID:4N/mAHY20
支援
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:29:10.07 ID:7JkQgVxTO
('A`)バベルの塔のようです。川д川 第二話おわり
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:30:30.43 ID:7JkQgVxTO
取り敢えず第二話はここでおわり。
誰も見てないとおもうが、見てくれてた人はありがとう
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:43:57.94 ID:csbEs4e/O
おつ
ちょっと装飾過多な気がする
乙
たしかに読んでないけど、読んでもらいたいなら
最低でも前スレくらい貼る努力すればいいと思う
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
つまんねーからもうスレ立てんなよ。サーバーに負担かかるから