桐乃「そんな優しくしないで どんな顔すればいいの」
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92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:00:26.62 ID:nrfCYLD00
「……似合ってる。これでいい?」
全然気持ちがこもってねえ。こいつ、本気で俺の服を選ぶ気があんのか?
普通自分が選んだ服が相手に似合ってたらもっと喜ばねえ?
しかし桐乃が選んだ服が一番自分に似合っていると感じているのも事実、
俺は釈然としない面持ちでいると、
「ほら、さっさと元の服に着替えて」
またしても試着室の奥に押し込まれ、カーテンを閉められる。
どうやら着せ替えタイムはこれにて終了のようだ。
三人で意見を交わしている様子もないので、あくまで俺の主観で気に入ったものを選べ、ということだろう。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:11:06.04 ID:+pd9jT5w0
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:22:09.32 ID:nrfCYLD00
風呂で席を空ける
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:32:42.33 ID:GjmZ/JaH0
待ってる
はよかけ
,,,,,,,、 ,、. ,!'‐. `i `i、
`',`i、 〕 `i、 ,/.,,,-′ .| l゙ _,,,,,_ _,,,---,,、
l゙ し―-. l゙ │.,,,,,、 ,,,彡‐',、 ,,,,―," .二--┘ _,,,,―'二 ._,,/
y--ニ二、 r‐¬''''′ v---" ."'_,,ソ "゛ 丿`i、 `"゙゙^| | ._,,--,,_ r--ー'''',,ン‐''"、r'ン'"
 ̄` | | `゙''''''| .|゙゙` 、 ,i´./ ._,,,,,,,-r|,,,"'二ニ----,ソ `'―'"` //
_,,,,,,,ノ .゙‐'゙,> l゙ l゙ 「゙i、 ,/`/゚'ニニー'''''"^ .゙i、゙'、 ,,,_ ,l゙,i
`'―ー'i、 广 ,l゙ ゙lニiこ ,ニニーi、、 ,/_イ | .__,,,,,,--┘.二,,,,,ミl l゙,!
.| .| ,,-彡i、|`丿/ `i、`'i、 .,,彡" .| .| .'Tニ―'''''"゙゙゙] .| | |
.| .| ,// .| .|/ン゜ │ ゙l `゜ .| | .く―i、 | | ゙l ヽ
,,-,,,,,ニ'ー" ヘ、,,,_ .l゙ l゙ ,,! ,i´ 丿 ,ノ l゙ │ `'、,,) | | ヽ`'-,、
l゙i'" ゙,ア .,-、,,_`゙''-, ゙l..゙‐''彡''、ノ ,,-'ン" | .| | | `'i、 `''ー、
`'ニニ二,-‐′ `ヘノ ‘'''"` ,xiニ‐'" ゙l | .'マ゙‐'` | `''-,,__゙,l
`'┘ `ヽ.,i´
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:03:54.89 ID:9gjG8fL/0
待つとも
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:06:38.26 ID:51PRg/f70
しえn
今までだってそうだったしこれからもそうだ
俺はこれを待っていたよ...
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:28:27.22 ID:nrfCYLD00
とりあえず加奈子のは選択肢から外すとして……。
あやせと桐乃、どちらが選んでくれた服を選ぶべきか。
いやいや、こういうのに選んでくれた人間は関係ない。あくまで服の善し悪しで決めないとな。
ちなみに両方の服を購入するという選択肢はない。
何故かって?
俺が今いるのは、Tシャツ一枚とっても値札にゼロが四つ並んでるような店だからだ。
悩むこと数分。俺が出した結論はコレだ。
一度三人を呼び集めて、同時に見てもらって意見してもらおう。
優柔不断?うるせえ。
というわけで俺がカーテンを開くと、
既にそこには桐乃、あやせ、加奈子の三人が揃っていて、その脇に控えていた店員が近づいてきて言った。
「お預かりします」
「ああ、ハイ、どうぞ」
言われるがままに三人に選んだ服を渡しちまったが……。
「お兄さんはお店の外で待っていてください」
「いや、でも」
「チッ、っせぇーなー。さっさと出てけっつうの」
「は、はぁ?」
「いいから。黙って言うとおりにして」
桐乃の駄目押しを食らい、俺はすごすごと店外に退散する。
え、何コレ、どゆこと?
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:47:20.31 ID:nrfCYLD00
>>102 言われるがままに三人に選んだ服を渡しちまったが……。 ×
言われるがままに三人に選んでもらった服を渡しちまったが……。 ○
やがて店から出てきた三人は、混乱覚めやらぬ俺の前に並ぶと、
ぎこちない目配せの後、それぞれの手に携えた大量の買い物袋から、
つい先ほど付け加えられたらしい一つを差し出してきた。
「わたしたちからの合格祝いです。
わたしからは、あのときのお礼も兼ねて……」
あやせは横目で加奈子ににらみを利かしながら、
しかし表情には微笑みを浮かべて、
「この服、お兄さんに本当に似合ってましたから……。
今度会うときにでも着てもらえたら嬉しいです」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:52:13.22 ID:2ecw5LBi0
しえ........zzzzzzzz
また一週間近くかけてだらだらと書くの?
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:02:35.99 ID:na+PTL7G0
あやせの視線から逃げるように顔を背けつつ、早口で加奈子が捲し立てる。
「まっ、テメーには何回かただ働きさせてたみたいだからヨ、
これはその報酬っつーか、これからもこき使ってやるから頑張れよっていう激励的な、そんな感じ」
加奈子は得意げな表情になり、
「加奈子様が選んでやったんだから、ヘビロテ間違いなしだよナ。きひひ」
ぎゅむ、と買い物袋をぞんざいに押しつけてくる。
最後に桐乃が言った。
「ほら、あんたってまともな服、あたしがずっと前に選んであげたやつしか持ってなかったじゃん?
あれだけじゃローテ回せるワケないし、
大学でパッとしないグループに括られるかぼっちになるのは目に見えてるし……。
ちょっとはまともな服増やしてあげようって思ったの!」
この三人は、それぞれ服を試着室に運んできて、
それを俺に着せ、似合っていると判断した時点で、俺のために購入する腹積もりだったのだ。
俺は何を悩んでいたんだろうな。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:04:22.58 ID:Oc1uxGbC0
羨ましい
俺にも誰かセンスあるやつ選んでくれよ
え
大学って服のローテとか気にしなきゃいけないの
え
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:06:19.14 ID:UrM87TJw0
支援させてもらう…!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:11:25.69 ID:BlDA53nc0
これは支援するしかねェよなァ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:19:31.22 ID:na+PTL7G0
「……ありがとな」
プレゼントの値段と気持ちは必ずしも比例しねえし、
一万二万の出費なんざ、目の前の読モ三人娘には痛くも痒くもねえだろう。
それでも、この三人が俺の大学生活を応援するために、
良い店で、良い服を真剣に選んでくれたことが、俺にとってはつい涙ぐんじまうくらいに嬉しかった。
「お、お兄さん?大丈夫ですか?」
「キメェw男泣きしてやんのw……ふぎゃっ。このーっ、あやせテメーいい加減にしろよなーっ!」
キャットファイトに突入した二人を背景に、桐乃はそっとハンドタオルを差し出してくれる。
「街中でいきなり泣き出すとか、本気で恥ずかしいからやめてよね」
はよかけ
とっとと書けたろう
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:57:46.13 ID:QS7NAfBy0
書く速さはいいから完結してくれ
クオリティ高いので期待してる
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:07:28.96 ID:na+PTL7G0
「お前らが不意打ちするのが悪いんだろうが」
「ん……まあ、それは認める。あたしもホントは、今日プレゼントするつもりじゃなかったし」
「どういうことだ?」
「あやせも加奈子も、あんたには何かしらプレゼントしたかったらしくてさ。
丁度良い機会だから、みんなで一斉にプレゼントしようって話になったの」
「そうだったのか……」
桐乃は言った。
「もう何回も言ったと思うケド、もう一度言うね。……合格、おめでと」
いったいコイツは何度俺の涙腺を緩ませれば気がすむんだろうな。
使い古された言葉に、俺はやはり使い古された言葉で応じる。
「ありがとな、桐乃」
この感謝の気持ちと礼を、あやせには四月からの家庭教師として、
加奈子には同じくマネージャーとして頑張ることで返していけたらいいと思う。
じゃあ、桐乃には――?
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:14:26.29 ID:TI5Xd7R20
支援ぬ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:19:51.34 ID:UrM87TJw0
支援支援支援
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:23:57.62 ID:na+PTL7G0
俺のポーカーフェイスはサプライズプレゼントでどうしようもなく崩れているらしい、
容易く俺の思考を読み取ったらしい桐乃は、溜息をついて俺の顔を覗き込み、
「もしかしてお返しに何かしようとか、そういうコト考えてる?」
「………」
桐乃は沈黙をそのまま肯定と受け取ったようだ。
「いらない。あたしは、今のままで充分だから。
兄貴が、あたしの兄貴でいてくれる……それだけで充分だから」
おや、と思う人はたくさんいるだろう。
妹にとって兄はいつまでも兄であり、それは当たり前のことで、そこに意志や努力は介在しないと。
でも俺たちの兄妹関係は、普通のそれとは少し違う。
俺は桐乃の……桐乃だけの兄でいるために、少なからず意識し、努力している。
桐乃はその努力に感謝し、同時に負い目を感じてくれているのだ。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:38:05.09 ID:EN0K4DFc0
☆
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 02:15:46.66 ID:na+PTL7G0
今のままで充分、か。
変化を望んでいるようで、その実、変化を望んでいないのか。
それとも変化を望んでいないようで、その実、変化を望んでいるのか。
俺は後者だと信じたい。
桐乃が高校に入学すれば、否応なく桐乃を取り巻く環境は変わる。
環境が変われば、もちろん人間関係も……。
その変化に乗じて再び桐乃から離れようとするのは、客観的に見れば、卑怯なことなのだろうか?
「桐乃……」
「………?」
「……いや、なんでもねえ」
「ふふっ、変なの」
打ち明けるのは、まだもう少し先延ばしにしてもいい。
俺はキャットファイトに明け暮れる二人を止めるべく歩き出した。
9(偽)-4 終
一応は「あやせの家庭教師」と「八巻妄想SS」の続きのつもり
最後らへんはワケわからんて人にはごめんなさい
俺妹Pに触発されて加奈子が書きたかった
ではまたどこかで
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 02:18:55.72 ID:YjW7ATP70
乙
乙
ふさたんはどんな風に8巻書いてくるのかね、この人の書いたやつとかぶるのはさすがにないだろうが
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 02:54:48.83 ID:2X4tCQ+p0
乙
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:01:37.66 ID:QS7NAfBy0
乙乙
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:16:04.94 ID:gEDWt9IW0
終...だと?
乙でした。危うく眠れない夜をすごすとこだったよ!
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 05:58:47.05 ID:Ke0Q1N8v0
乙
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 06:39:23.68 ID:3XHDNm1aO
乙
よかった。もっと読みたいと思える
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 08:09:24.57 ID:SLenf7jPO
とても面白かったです
乙乙
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 09:07:16.35 ID:7IdQDZyJ0
これ続きなの?
ちょっと前回のも読みたいからまとめがあるなら教えてほしい…
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 09:52:00.14 ID:Jg9VjZqS0
乙
今までのも全部読んでるよ
次回も期待してる
乙!
乙!
あやせは俺の嫁になった
>>108 広島カープならローテーションとか気にしないで
登板間隔やキャンプでの調整なんか関係なく
調子のいい投手からどんどんつぎ込んでくけどな。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 13:22:08.46 ID:EN0K4DFc0
乙!
オチがない
乙です。
健気な三人娘は本当に可愛いな…
次回は、黒猫や沙織の登場にも期待してます。
乙
前回は冬休みで基地がわんさかいたが今回は荒れなくて良かった
/ ̄\ どんな顔 / ̄\
|/ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄\|
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ノ\|\| ( _●_) |/ \| ( _●_) |/|/\ すればいいの
彡、 |∪| 、` ̄ ̄ヽ /彡、 |∪| ミ \
/ __ ヽノ Y ̄) | ( (/ ヽノ_ |\_>
(___) Y_ノ ヽ/ (___ノ
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| / ) ) ( ( ヽ |
∪ ( \ / ) ∪
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(ヽノ// //V\\ |/)
(((i )// (゜) (゜)| |( i))) こんな顔!!
/∠彡\| ( _●_)||_ゝ \
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
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140 :
紅蓮 ◆hUO6C1vFvY :
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