ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら583

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
◆このスレは何?
ツンデレの妄想でひたすら萌え続ける場です。どんな形でもいいのでアナタのツンデレ妄想を垂れ流してください。
◆前スレ
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら582.75
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296133295/
◆まとめサイト色々
http://www.geocities.jp/tundere2ch/index.html (更新停止)
http://sntd.web.fc2.com/ (長編 更新停止?)
http://www.geocities.jp/tsunderechohen/ (長編 更新停止)
http://tunder.ktkr.net/ss/ (SSまとめ 更新停止?)
◆過去ログ置き場
http://www.tndr.info/
http://tunder.ktkr.net/ (更新停止?)
◆ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら 専用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/computer/21510/
◆うpろだ
http://tunder.ktkr.net/up/
http://kjm.kir.jp/index.php (携帯用)
◆お題作成機
http://f3.aaa.livedoor.jp/~fake/odai/sel.cgi
http://masa.s23.xrea.com/
http://maboshi.yh.land.to/tundere/
◆規制中の人向け、レス代行依頼スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/21510/1275069975/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:20:22.57 ID:CeToB8Bb0
◆ツンデレって何?
「普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」ようなタイプのキャラクターのこと。
◆このスレでよく使われる人物設定
男:デフォルトネームは別府タカシ。ツンデレに色々したりされたりする。
アッパー:デフォルトネームは椎水かなみ。感情表現豊かな基本形。
ダウナー:デフォルトネームはちなみ。ローテンションで「……」を多用して喋る。
お嬢:デフォルトネームは神野りな。お嬢様口調。というかお嬢様。
老成:デフォはまつり。「纏」と書く。わしは〜じゃのう等、古風かつジジ臭い言い回しをする。
尊大:デフォはみこと。「尊」と書く。自信に満ちあふれたような、偉ぶった言い回しをする。
関西:デフォはいずみ。関西弁で喋る。
ボクっ娘:ボクっ娘ツンデレ。一人称「ボク」。デフォルトネームは決まっていない。
勝気:気の強い男勝りツンデレ。デフォルトネームは決まってい(ry
無表情:無表情ツンデレ。デフォルトネームは決まっ(ry
中華:中華系ツンデレ。「〜〜アル」といった言い回しをする。デフォルトネームは決(ry
幽霊:幽霊ツンデレ。憑依したりする。アッパーだったりダウナーだったりする。デフォルトネームは(ry

山田:クラスメイトとして使われることが多い。いわゆる友人A。なぜかVIPPER口調で描かれがち。
友子:クラスメイトとして使われる事が多い友人B。好奇心が強かったり世話好きだったりいろいろ。

※名前の由来などについてはまとめサイト参照

・上記の名前や設定はあくまでデフォルト。
・投下許可は求めなくていいですが、長編SSについては、投下前に宣言をしていただけると他のSSとのごちゃ混ぜ防止になるのでスレに優しいです。
・書き上がってから一斉投下してね。 書きながら投下はイクナイ。
・感想レスは励みになるので大歓迎。
・投下のタイミングは自分で見計らおう。投下直前にはリロードを心がけよう。
・もしスルーされても泣かないこと。
・投下後に殊更に感想を求めたり、レスが付かないからって自虐したりすると、ツンデレに嫌われます。
・みんなも多少のことは大目に見てスルーしよう。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:22:36.05 ID:KUlJro6NO
>>1乙…してあげなくもない…
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:25:25.67 ID:a7NU/RB+0
一乙。
こんなタイミングでスレが立つとはw間違えて俺もスレ立てしてしまったのは秘密。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:26:17.36 ID:a7NU/RB+0
前スレ最後

490 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 2011/02/04(金) 22:00:39.74 ID:hj3VsDmn0 Be:
さて、そろそろ

最後なら次スレもデレ期で!!
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:26:50.95 ID:Iun8+ZC5Q
   *、 *、    。*゚
   |+、 +、 *゚ ・゚
   ∩ *。 *。  +゚
(´・ω・)  +。 +。 ゚*
と  ノ  *゚ *゚  ・゚
`と、ノ ・゚ ・゚   +゚
  ∪ *゚ *゚    *
  +゚ +゚     +゚


 *-+。・+。-*。+。*
  \   。*゚
  ∩ *
  (・ω・`)
  。\  つ
  *  丶 _⊃
 +。  ∪   ☆
  ゚+。*。・+。-*。*゚
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:40:19.02 ID:6cVcmJZC0
>>1
重複させると荒らされるかもよ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:44:39.44 ID:DzXM71rd0
>>1

お題
・男はツンデレのデレ期に戸惑っているようです
・ツンデレの精一杯のデレは目を閉じて口を突き出すところまでのようです
・こじつけでも理由さえあればデレれることに気づいたツンデレは何かにつけてデレるようになりました
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:49:17.86 ID:s0eOBAqw0
1乙
お題

ホテル
幼児
飲酒

これは・・・
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:00:04.33 ID:irdYmQOl0
妹に

ふん、ばーか!

って言われたい
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:20:37.66 ID:KVYURlwp0
>>10
そんなこと…気軽に言って…言ってもらえると思ったの…?

浅はかなにぃにらしいね…ほんと…どうしようもない…

さっさと…寝ればいい…







ばーか///
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:28:34.74 ID:inAbmeCDO
いちおつ&お題作成機

電車内
お嬢
挙動不審


ふむ……
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:37:05.27 ID:irdYmQOl0
痴漢されて濡れおっとなんでもn
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:37:14.19 ID:DzXM71rd0
貧乳ツンデレの前で
「本当に貧乳だよなぁ」
ってつぶやきたい。
ツンデレがこっちをにらみながら
「何のこと?」
って言ってきたら
「自分の胸に聞いてみろ」
って言いたい。
そのあとツンデレが陰ながら乳を大きくしようと
努力する姿をニヨニヨと見守りたい。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 01:40:44.80 ID:SWoIxE+tO
かなみんとおやすみ
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 02:26:24.72 ID:+ShmnkMJ0
>>13
むしろお嬢が男に触られたいからこその挙動不審と
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 03:26:03.22 ID:CeToB8Bb0
「ホント貧乳だよなぁ」
『う……い、いまさらわかりきったことを言うなバカ!』
「いやホント俺好みのいい貧乳だよペロペロ」
『やっ、こらぁ! 散々いじくりまわしてまだ足りな……あっ、んん……やっ、やめっ……////』

とかそんな展開ギボンヌ
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 03:40:28.30 ID:inAbmeCDO
ふぅ……
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 04:31:38.24 ID:+ShmnkMJ0
お題
つ・男と二人きりで過ごす夜に寝るのがもったいなくて結局徹夜してしまったツンデレ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 05:32:04.20 ID:n355cIl2O
はあぁぁ〜ん!
タカシとちゅっちゅしたいですわぁ〜〜〜!!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 07:26:39.34 ID:XU0qgHto0
おはようございます
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 09:01:59.37 ID:inAbmeCDO
寒い
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 09:36:44.75 ID:6hmf8rzcO
テスト中
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 10:15:34.80 ID:NbuMwKdTO
ID
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 10:31:52.43 ID:SWoIxE+tO
かなみんとちゅっちゅしたい
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 11:40:51.88 ID:18lxdv6d0
あいでー
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 12:17:47.38 ID:Zl8y/Xpg0
ツンデレさんに作ってもらったご飯を食べるか
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 12:52:33.44 ID:SWoIxE+tO
かなみんとお昼
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 13:00:34.29 ID:+ShmnkMJ0
二日遅れの節分ネタを
分割投下で行きます

最初は6レスで
301/6:2011/02/05(土) 13:01:15.57 ID:+ShmnkMJ0
・ツンデレと節分

『そういえば、今日は節分ですよね?』
 生徒会室での仕事中、ポツリと書記の文村秀美がそんな事を言った。
『会長の家って、節分のイベントって何かします?』
『別に。私は一人っ子だし、子供の頃は豆まきとかしたけど、もうそんな年でもないし
ね。それに、父は最近仕事が遅くて、帰って来るのも私が寝た後だから』
 話を振られた会長は、ノートパソコンから顔も上げずに答えた。手元も全然止まる気配が無い。
『そっかー。うちは、まだ弟が小学生なんで。でも、いっつも私が鬼の役回りなんです
よ。酷くないですかー?』
 不満そうな文村に、横から会計の早川計が話し掛ける。
「でも、弟にとっちゃ姉貴なんて鬼みたいなもんだからな。すぐ怒るわ横暴だわでさ」
『それは計君のお姉さんはそうかも知れないけど、でも私は優しくしてあげてるつもりだもん』
 心外だとばかりに言う文村を尻目に、今度は会長が俺の方を向いて言った。
『別府君の家はどうなの? 何かやるのかしら』
 会長が俺に興味を持つなんて意外だなと思いつつ、俺は答える。
「うーん。うちは毎年、恵方巻作って食べてるけど、まあそんくらいかな。妹がいるけ
ど、もう中学生だし、昔っから冷めてるから豆まきとかはあんましなかったし」
『えっ? 別府先輩の家って妹さんいるんですか? 可哀想に……』
 何だか、含みのある言い方をする文村を、俺は睨み付けた。
「何だよそれ? どういう意味だ?」
『もちろん妹さんがっていう意味です。こんなお兄さんがいるなんて、救われないじゃ
ないですか』
 即答で、後輩とは思えない毒舌ぶりを披露する文村。最近会長の毒が移ったかと思う
くらいに時々キツいセリフを吐くようになった。
『全くだわ。私にこんな兄がいたら、すぐに家から出してそれから戸籍も全て抹消して
血縁関係があったという証拠全てを抹消するわ』
 横から会長も冷静に頷いて口を挟む。全く、針のむしろとはまさにこの事だ。ついで
に、この場に妹がいたら更に針の密度が厚くなるのは疑いなしだ。
「で、節分だからどうだって? 単に気になったってだけならもうこの話題はいいだろ」
312/6:2011/02/05(土) 13:02:00.09 ID:+ShmnkMJ0
 これ以上毒舌の嵐に晒される前に、話を打ち切らねば。そう思って言ったが、文村は
首を振って否定する。
『いえ。で、せっかくですからね。ちょっとイベントをやろうかなって買って来たんですよ』
 そう言って彼女は、自分のバッグを引き寄せ、中を漁った。
『はい、これ』
 取り出したのは、福豆だった。それを文村は、会長の方に差し出す。
『あら? 豆まきをしようって言うの?』
『はい。たまにはこういうのも良いんじゃないかって。仕事ばっかりだと、息詰まりますもんね』
 ニッコリと笑って頷く文村から、会長が豆を受け取って眺めた。
『……そうね。たまには、こういうのもいいかも知れないわ』
 呟くように答えて、会長が袋の封を開ける。
『やったあ!! それじゃ早速始めましょっ!!』
 嬉しそうに文村が叫んだ途端、会長がおもむろに豆を一握り掴むと、無言でいきなり
俺に向けて叩き付けんばかりの勢いでぶつけて来た。
「あいってっ!!」
 真横からいきなり顔面に叩き付けられ、俺は思わず悲鳴を上げた。後輩二人も呆然と
する中、会長がもう一握り豆を掴むと、振りかぶる。
「待て待て待て!! いきなり何すんだよ!!」
 慌てて止めようと叫ぶと、会長はそのままのポーズで動きを止め、冷徹な目で俺を見
据えて答えた。
『何って、豆まきでしょう? 鬼は速やかに追い払わないとね』
 同時に、俺が文句も何も言う隙も与えてくれず、二撃目を放った。
「いってえっ!! つか、どう考えてもそれ、まいてるんじゃなくて叩きつけてるだろ!!」
『だって、退治するんだもの。これくらいはやらないと、退治なんて出来ないわ』
 俺の抗議に答えつつ、会長は僅かに笑みを浮かべる。うん。実に悪魔の微笑だ。
『おにはそとーっ!!』
「うわっ!?」
 今度は逆方向から豆をぶつけられた。と、言っても今度のは本当にまかれたという事
場が相応しい弱さではあったが。
『どうやら、鬼役は別府先輩で決まりみたいですね』
323/6:2011/02/05(土) 13:02:41.41 ID:+ShmnkMJ0
 俺に豆をまいてから、嬉しそうに笑いながら文村が言った。家では鬼役ばかりという
彼女には、きっと退治する側に回ったのが嬉しくてしょうがないのだろう。
『はい、これ付けて下さい』
 彼女が俺に差し出したのは、紙で出来た赤い鬼のお面だった。
「ちぇっ。こんなのまで着けんのかよ」
 気が進まないながらも受け取ると、文村は笑顔で頷いて言った。
『はい。雰囲気出ますし。それに、これ着けてればせめて顔はガード出来ますよ』
 それから、チラリと彼女は会長に視線を向ける。会長は、何を考えているのか分から
ない表情で、袋の中の豆を弄んでいる。俺はその様子にため息をついて頷いた。
「確かに、言う通りだな。チクショウ……」
 俺は、ゴムで出来たわっかを耳に引っ掛けてお面を着けた。
「こうなったら、やったるか。オラ、チクショウ!! 鬼だぞーっ!! ぐはあっ!!」
 叫んだ途端に会長が抜く手も見せずに豆をぶつけて来た。更にバシンバシンと二度、
力任せにぶつけてから、冷静に言い放つ。
『秀美ちゃん。早川君。三方から囲んで攻撃するわ。鬼を逃がさないようにして、殲滅するわよ』
「ちょっと待て待て。豆まきって、鬼を追い払うのが目的だろ。殲滅してどうすんだよ!!」
 ガードした腕を上げて会長に抗議するも、ちょっと楽しそうに笑って会長は小さく首
を左右に振った。
『だって、追い払うだけじゃあ、またいつ不幸が来るか分からないじゃない。この際だ
もの。徹底的に鬼を追い詰めて、後顧の憂いは断っておくべきだわ』
『行きますよ、別府先輩。ほら。鬼はそとー!!』
 こっちは実に女の子らしく、文村がパッと豆をまいてくる。すると、今まで様子眺め
だった早川がポツリと言った。
「良かった。僕じゃなくって」
『ほら。計君も参戦して。早く』
 文村に促される形で、早川も俺に豆をまき始める。
「ちくしょう。こうなったら俺も反撃するしかねえ。そりゃっ!!」
 床にしゃがみ込み、出来る限り攻撃を背中で受けるようにしつつ床に落ちた豆を引っ
掻き集めると、俺は周囲にまき始める。
334/6:2011/02/05(土) 13:03:23.36 ID:+ShmnkMJ0
『きゃっ!? ダメですよ先輩。鬼退治なんですから、鬼は大人しく受けててくれないと』
 文村の文句に、俺は顔を上げて言い返す。
「うるせえ。こっちは退路くらい確保しないと逃げる事も出来ないんだからな。そりゃっ!!」
「うわっ!!」
 今度は早川に向けて豆をまく。会長と比べて遥かに手ぬるい二人の両脇を開けて逃げ
道を作ろうというつもりだった。すると背後から会長の声がする。
『どうやら、この鬼にはお仕置きが足りないようね。みんな。包囲の輪を広げてはダメ
よ。むしろこのまま囲い込んで逃げ道を塞いで。謝っても許してはダメだからね。演技
かも知れないのだから』
「ちくしょう。こうなったら、こっちも徹底的にやってやるぞこのヤローッ!!」
 会長に向けて豆をまき散らす。すると、一瞬の静寂の後、恐るべき豆の砲撃が、俺を
襲ったのだった。


「ちくしょう…… 容赦なくぶつけやがって……」
 ほうほうの体で何とか生徒会室から脱出したところで、鬼退治は終了した。会長の凱
歌の声を聞きつつ、俺はお面を外してから部屋に戻る。
『あはっ!! お疲れ様でした。別府先輩』
 文村が笑顔で出迎えると、俺からお面を受け取る。
「いやもう。本当にご愁傷様でした。僕だったら、あの状況は耐えられませんね」
 心底哀れんだ表情で言う早川に、俺は肩をすくめて同意して見せた。
「全くだ。俺もよく我慢出来たと思うぜ」
『二人とも甘いのよ。お陰で完全に退治し損なったじゃない』
「いや。そういうイベントじゃねーだろ」
 不満気な会長にツッコミを入れると、会長はフンと息も荒くそっぽを向いてしまった。
『それじゃあ、無事に鬼退治も終了したという事で、年の数だけ豆を食べましょうか』
 こっちは、すっかり満足した体の文村が、袋に残った豆を差し出して言った。
『そうね。あと、負け犬は散らばった豆を掃除しておきなさい』
 机に腰掛けて、会長が俺を指して言った。
「ちょっと待てよ。後片付け、俺一人でやらせる気か?」
345/6:2011/02/05(土) 13:04:04.57 ID:+ShmnkMJ0
『当たり前でしょう? 別府君は敗者。言ってみれば捕虜みたいなものよ』
 そして、片足を伸ばすと、上履きを履いたままの爪先で人の腹をグリグリと突く。
「止めろって。服が汚れるだろ」
 文句を言いつつも、スカートからスラリと伸びた白い脚に釘付けになってしまう視線
が、恨めしくて仕方が無い。
『うるさいわね、奴隷。文句を言う暇があったらさっさとやる事ね』
 冷たく言い放つ会長の、足の届かない所まで逃げると、仕方なく俺は部屋の隅にある
ほうきとちり取りを取りに行った。しかし、容赦なく部屋中に散らばった豆を片付ける
のは至難の業だ。俺は後輩二人を振り返って言った。
「おい。お前らも食ってばっかいないで手伝えよな。自分らだってしっかり楽しんだろ?」
 しかし、後輩達が返事をするよりも早く、会長が割って入った。
『言っとくけど、別府君に協力した人は同じように敗者とみなして、以後私から奴隷同
然の扱いを受けるのでそのつもりで』
『ごめんなさい別府先輩!! 全力でお断りします!!』
「先輩。掃除、頑張って下さい」
 会長の言葉に、後輩二人が次々と断ってくる。まあ、あの容赦のない会長から奴隷扱
いを宣言されてなお手伝おうとする勇者なんている訳ない。
「お前の方こそ……鬼だろ?」
 恨めしげに会長を見つめると、会長は澄ました顔で答えた。
『だって、理屈上は間違ってないでしょ? 敗者の側に進んで立つと言う事は、甘んじ
て同じ苦しみを味わうという事なのだから』
 何だか楽しそうにも見える会長の態度に、舌打ちしつつ俺は背を向けた。
「分かったよ。一人でやりゃいいんだろ? 一人で」
 楽しげに豆を食べる他の役員達を尻目に、俺は一人で黙々と掃除を続けた。全く、泣
くぞこの仕打ちは。
「ほれ。終わったぞ」
 大体、ざっと部屋中に散らばった豆を片付け、俺は会長に向けて申告した。
『まだよ。まだここに豆が残ってるわ。あとここにも』
「……へいへい」
356/6:2011/02/05(土) 13:04:52.29 ID:+ShmnkMJ0
 たちどころに、会長は俺の掃除し損ねた場所を指摘する。確か自分のポジションから
まったく動いていないはずなのに、一体いつ確認したんだよと思いつつ、会長の指示通
りに隅に残った豆を片付ける。
「今度こそ、いいだろ?」
 会長の方を向いて言うと、彼女は首を縦に振った。
『ええ。どうせなら部屋を全部綺麗にして欲しかったけど、貴方にそこまで求めるのは
無理だから、これで許してあげるわ』
「やれやれ……」
 俺はホッとして、掃除道具をロッカーに戻す。会長の上から目線ぶりは別に今日に限っ
た事じゃないので、別にお礼の一つも無くともへこみはしない。
「お疲れ様でした。別府先輩」
 早川が、同情するような声でねぎらってくれる。俺は肩をすくめて頷いた。
「覚えとけよ。敗者になるというのは、こういう事だからな」
『何カッコ良いこと言ってるつもりなのかしら。バカみたいだわ』
 会長の呆れた声が、耳朶から鼓膜を突き破り、心の臓を突き刺す。がっくりと肩を落
とした所で、文村が手を出して来た。
『はい、先輩。これ、先輩の分の豆です』
「あ、とっといてくれたんだ。サンキューな」
 多少会長の影響を受けて口が悪くなったとはいえ、やはり文村は後輩だ。こういう所
はちゃんと尽くしてくれる事を嬉しく思いつつ豆を受け取り、早速一粒食べる。すると
文村は、ポツリと一言、付け加えた。


続く
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 13:33:04.63 ID:YvTMWKnH0
デレが楽しみだGJ
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 14:44:13.02 ID:NbuMwKdTO
続きわくてか
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 15:41:43.49 ID:rooWr1sVO
お題
つ・ツンデレにニーソフェチなのがバレたら
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 15:53:20.05 ID:Yi5s7dxU0
wktkwktk
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 15:54:47.07 ID:SWoIxE+tO
テスト勉強辛いよかなみん
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 16:27:28.00 ID:RSo8GXw/0
ほっほ〜
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 16:37:21.36 ID:qrLFZHMC0
>>30-35の続き投下します

7レス行きます
431/7:2011/02/05(土) 16:38:02.45 ID:qrLFZHMC0
・ツンデレと節分(後編)

「それ、床に落ちてたやつを拾ったんですけどね」
 その言葉に、既に次の豆を食べていた俺は、思わずむせた。
「ゴホッ!! ゲホッ!! おま…… んなの食わすなっ!!」
 すると彼女は、嬉しそうな顔で答えた。
『アハッ!! さすがに今のは冗談ですよ。先輩。いくらなんでもそこまではしません
から、安心して食べて下さい』
「ホントだろうな……?」
 疑わしげに豆を眺める俺に、彼女はちょっと不満そうな顔で言った。
『いーですよ。疑うなら、食べなくたって』
 その仕草がちょっと可愛らしかったので、俺は思わず笑いそうになりながら頷いた。
「分かったよ。信用するってば」
 そのまますぐに、豆を口に放り込む。すると、会長が後ろから言った。
『秀美ちゃんも甘いわね。私なら、一番隅に落ちてたほこりのたっぷり掛かった豆を選
別して食べさせるのに』
「そんなもん、最初から食うか」
 背後の会長にそうツッコミを入れてから、俺は残った豆を一気に口に入れる。それを
見届けてから、文村が提案してきた。
『ね、会長。今日はもう、お仕事する気分じゃないですし、これからみんなでどっか遊
びに行きません? お茶とかカラオケとか』
『そうね。時期に卒業や入学関係のイベントでまた忙しくなるし、たまにはそうしましょうか』
 意外とあっさりと会長が同意し、文村が喜んで両手を合わせた。
『やった!! じゃあ、カラオケ行きましょうよ。たまにはガーッて歌って、憂さ晴ら
ししないと』
「僕は、どっちかと言うと、お茶飲みに行く方がいいけどな。さっき、十分騒いだし」
『いやいや。あれじゃ中途半端でしょ。ちょっと歌った方が喉も渇くし、計君お得意の
昭和歌謡も久し振りに聞きたいし』
 わいわい騒ぎ始めた後輩達をちょっと微笑ましげに眺めていると、会長が声を掛けて来た。
442/7:2011/02/05(土) 16:38:44.73 ID:qrLFZHMC0
『で、そこの奴隷も付いて来るの?』
「ちょっと待て。俺だけ仲間外れにするつもりかよ? さすがにそれはちょっと寂しい
ぞ。つか、もう豆まき終わったんだし、いつまでもそのネタ引っ張んなくてもいいだろ」
 いい加減奴隷扱いも正直飽きたので抗議するも、会長は淡々と首を左右に振って否定する。
『今日一杯は有効よ。で、どうするの? もしついて来たいのなら、この場で土下座し
て、わたくしも連れて行ってください宜しくお願いしますと懇願すれば、聞いてあげな
くもないけど』
「さすがにそこまでさせられるなら遠慮するわ……」
 いくらなんでも、後輩の前で会長に土下座してまで行きたくはない。すると、早川が
スッと会長の前に立つと、会長をたしなめてくれる。
「まあまあ。いいじゃないですか、会長。別府先輩が一人で片付けまでやってくれたんですから」
 恐らく、男一人で生徒会の女子に囲まれる姿を想像したに違いない。正直、ハーレム
どころか針のむしろみたいなものなのは、女の集団に囲まれた奴でないと分からないだ
ろう。すると、その後ろから文村も文句に近いような言い方で不満を言った。
『私は別に、先輩の土下座とかどーでもいいですし、そんな事に時間割くくらいだった
ら、早く行って歌いたいです』
 後輩二人に文句を言われると、さすがの会長と言えども逆らえないのか、ため息をつ
いて、片手で降参の意を示す。
『分かったわよ。もうこの件はなし。負け犬も付いて来たかったら好きにすればいいわ』
 会長の言葉を受けて、俺も前言を撤回する。
「だそうだ。会長様のお許しが出たから、俺も同行させてもらうわ」
 俺の言葉に、早川はホッとしたようだった。文村も頷き、廊下を指して言う。
『それじゃ、早く行きましょう。グズグズしてると、それだけ歌う時間が無くなっちゃ
いますから』
 既にコートを着込み、行く準備万端の文村に苦笑しつつ、俺もコートを羽織って帰り
支度を調える。会長も同じように帰り支度をしていたが、その手が止まり、小さく声を上げた。
『あっ……』
『どうかしたんですか?』
 反射的に文村が聞くと、会長が彼女に手の平を向けて差し出して言った。
453/7:2011/02/05(土) 16:39:25.83 ID:qrLFZHMC0
『ごめんなさい。ちょっと待って…… ううん。少し、時間掛かりそうだから、早川君
と先に言って、予約しておいて貰える? 私もすぐ行くから、部屋に入る頃には追いつ
けると思うわ』
『は……?』
 思わず、文村が早川と顔を見合わせ、それから二人揃って会長を見た。しかし、俺か
らみても、会長の様子に特に変わった様子は窺えない。少し首を捻っていた文村だった
が、やがて頷いて言った。
『分かりました。すぐ、来るんですよね?』
『ええ。出来る限り、早く追いつくつもりよ』
 文村の問いに会長が頷く。すると文村も頷き返して言った。
『了解です。それじゃあ、いこ。計君』
「あ、うん」
 何となく後ろ髪引かれている早川だったが、俺達をチラリと一瞥した後で、文村に続
いて生徒会室を出て行く。さて、俺はどうしたもんかなと思っていると、会長にコート
を掴まれた。
『貴方はちょっと待ってなさい』
 何となく、引き止められる予感はあったから驚きはしなかった。一度振り返って教室
を覗く早川に身振りで行けと合図してから、俺は会長に向き直る。
「わかった。で、どうしたんだ?」
『ちょっと、これ持ってて欲しいの』
 そう言うと、会長はおもむろにコートを脱ぎだし、俺に放るように渡す。
「わっ!!」
 慌てて受け取ると、会長は俺を睨み付けて言った。
『ちょっと。落とさないでよ、それ。汚したらクリーニング代出して貰うからね』
「だったらぞんざいな扱いすんなっての」
 ぶつくさ文句を言う俺を尻目に、会長は制服のブレザーも脱いで俺に手渡す。更にネ
クタイにまで手を掛けたところで、俺はちょっと慌てて言った。
「待て待て待て!! ホントに何する気なんだよ、会長」
 よもやとは思いつつも、目の前で制服を次々と脱いで行くと、興奮を覚えずにはいら
れなかった。しかし、会長は長い髪をパッと払うと、鬱陶しそうな顔で胸を押さえて答えた。
464/7:2011/02/05(土) 16:40:08.42 ID:qrLFZHMC0
『何か、さっきからどうも胸元に変な違和感があると思ったら、豆が入り込んだらしい
のよ。コート着たらはっきりと分かったんだけど』
「……そんなところに、どうやって豆が入り込むんだよ?」
 思わず聞き返してしまうが、会長は不機嫌そうに俺を睨み付ける。
『知らないわよ。むしろ私が聞きたいくらいだけど。貴方が豆を投げ返して来た時に入
り込んだんじゃないの? というか、別府君。もしかして、狙って入れたんじゃなくて? 貴方、スケベだし』
「そんな器用な真似が出来るか。あの状況でそれが出来る奴がいたら、それは天才っつ
ーか、奇跡だろ」
 三方からの攻撃――特に会長からの豆は、まるで散弾銃のように俺を襲っていた中で、
そんな事考える余裕など、ありはしない。
『とにかく、これを取らないとうっとうしくてしょうがないから、終わるまでこれ持っ
て待っててよね』
 ネクタイも外すと、会長は俺の持つ制服の上に置く。それから、ワイシャツの第二ボ
タンに手を掛けてから、俺の方を向いて言った。
『……ちょっと。こっち、見ないでよね』
「え……? あ、ああ。悪い。つい、ボーッとして」
 俺は慌てて会長に背中を向ける。俺の目の前で会長が服を乱すなど、何だか妙に現実
離れした光景に思えてしまっていたのだ。
『嘘よ。あわよくば、胸元を覗こうとしてたんでしょ? スケベ』
「見えたら、確かに興奮はしたと思うけど…… 正直、そこまで考えてなかった」
 俺は正直に答える。何故なら、今の会長が既にもう、十分にエロチックだったし。会
長は、フンと鼻を鳴らしたものの、それ以上追求しては来なかった。
『ん…… あ、あった。取りにくいわね。これ……』
 俺の背後で、会長がワイシャツのボタンを外して指を突っ込んでいるのかと思うと、
奇妙に興奮して仕方が無い。
『ちょっ……やっ…… お、奥に入ってかないでよ……』
「会長。声、エロい」
 何でたかが服の中に入り込んだ豆を取ってるだけで、こんなエロい声を出せるんだと
思いつつ、思わずツッコんでしまった。すると背後から刺々しい会長の声が突き刺さる。
475/7:2011/02/05(土) 16:40:51.72 ID:qrLFZHMC0
『ちょっと。変な事で興奮しないでよね。変態』
 その指摘は、ある意味ごもっともだと思うので、俺は頷く。
「確かにな。でも、どうしてもエロく聞こえるんだから仕方ないだろ。どっちかといえ
ば、自重して欲しいくらいだ」
『仕方ないでしょう。出ちゃうんだから。別府君が聞かなければいいんじゃない』
「どうやってだよ。両手は塞がってんだぞ」
 少し沈黙があってから、会長の小さな吐息が聞こえる。どうやら、これ以上文句を言
うのを諦めたようだ。
『んしょ……んっ…… そ、そっちはダメだってば。もう……じゃ、こっちからなら……』
 俺は、いっそ早く終わってくれと願った。背後を見る事が出来ないまま、会長のエロ
声を聞いていると、脳がどうにかなりそうだ。
『……ふぅ…… 取れたわ。もういいわよ。こっち向いても』
 やっと終わったか。半分ホッとし、半分残念な気持ちで俺は会長に向き直る。すると、
会長は指先で摘んだ豆を俺に見せて言った。
『コイツよ。これが、私の胸元に入り込んでいたの』
「へえ。それが、会長の胸を堪能しまくってた幸せな豆か」
 ちょっと仕返ししたい気分もあって、俺は卑猥っぽい言い方で答える。すると会長は
不快とも照れともつかない奇妙な顔をした。
『……バカな事言ってないでよ』
 豆をギュッと握ると、会長はクルリと身を翻す。俺はつい、咄嗟に聞いてしまった。
「その豆、どうすんだ?」
 すると会長は動きを止め、俺に振り返って言った。
『もちろん捨てるわよ。それが何?』
 一瞬、何故かもったいない気がしてしまう。しかし、そんな豆を食う訳にも行かず、
俺は首を左右に振って言った。
「いや。何でもない」
 しかし、会長はもう一度俺に向き直ると、俺を窺うようにジッと見つめて、それから
ゆっくりとした声で言った。
『……もしかして……もったいないとか、思わなかった?』
486/7:2011/02/05(土) 16:42:01.46 ID:qrLFZHMC0
 心を読まれた事に、俺はドキリとする。しかし、それを肯定してしまえば、俺は自ら
変態さんを名乗る事になってしまう。
「いや……別に、そんな事ねーよ」
 俺は否定しつつ、顔を背ける。しかし会長は、片手を俺の頬に当てて視線を自分の方
に引き戻すと、もう一度豆を俺の目の前に示して言った。
『……いいわよ。食べたければ、食べても』
 心臓が、ドキリと鳴る。俺は、唾をゴクリと飲んだ。いや、これは罠だ。誘惑だ。食
わせておいて後から変態扱いする気に決まっている。
『どうするの? どうせ、ゴミ箱に捨てるだけのものだもの。ゴミ箱だろうが別府君の
口だろうが、捨てる場所に大差は無いわ』
「俺の口はゴミ箱かっ……」
 咄嗟にツッコんだところで、スッと豆をつまんだ会長の指が、開いた俺の口に割って
入り、俺は口を閉じられなくなった。
『このまま口を閉じるか、それとも顔を背けるかは貴方の自由よ』
 そうは言ったものの、どうやら会長は自由にさせてくれる気は無いらしい。何故なら、
もう片方の手が、いつの間にか俺の後頭部に当てられていて、首をそらせてくれなかったからだ。
『決断は早くして。優柔不断は嫌いだから』
 一択しかないじゃないかと観念して、俺はそのまま口を閉じた。唇に、会長の指が当
たる。構わずに豆を挟み込むと、スッと会長の指が引き抜かれた。
『……やっぱり食べるんじゃない。この変態』
「うっせーな。逃げられないよう、しっかり固定してたくせに」
 予想通りの悪態に、俺は文句を言う。それから、会長の胸に散々潜り込んだ羨ましく
も憎たらしい豆を、これでもかと噛み砕く。
『何の事かしらね?』
 小首を傾げて、とぼけてみせてから、会長はペロリと指を舐める。俺は驚いて会長を
見つめた。何故なら、その指は俺の口に差し出された方だったから。無言の俺に、会長
が不審に思って見つめ、それからハッと目を見開く。どうやら、俺の無言の意図すると
ころに気付いたらしい。
『……しまったわ。つい、うっかり…… 言っておくけど、今のはうっかり、無意識の
うちにしてしまった事だからね。他意はないわよ』
497/7:2011/02/05(土) 16:43:58.83 ID:qrLFZHMC0
 ちょっと慌てた風の会長は、見ていて可愛かった。俺は肩をすくめると、意地悪くこう聞いた。
「……ホントかよ? わざとじゃねーの?」
『そんな事ある訳ないじゃない!! ああ、もう最低。貴方なんて大嫌いよ。もう!!』
 珍しく憤慨すると、会長は俺からひったくるようにネクタイを取ると、苛立たしげに
身支度を整え始めたのだった。


終わり
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 17:02:56.86 ID:irdYmQOl0
会長エロス
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 17:21:56.46 ID:qtpj2m7C0
GJだヒャッハー!
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 17:38:55.67 ID:SWoIxE+tO
GJ!!!
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 18:29:08.69 ID:CeToB8Bb0
ちょっと待てこれはエロスが過ぎるぞ
謝罪の代わりに豆視点の妄想を書くんださあ早く
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 18:33:35.44 ID:Zl8y/Xpg0
>>53
それは物凄く素晴らしいがシュールすぎるw
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 19:06:31.65 ID:NbuMwKdTO
gj!
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 19:33:25.09 ID:bqjcTV9S0
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 20:02:13.43 ID:qrLFZHMC0
>>53
実は先輩の胸にもぐりこんだのは福豆しばだったとか?
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 20:04:16.74 ID:bqjcTV9S0
犬かと
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 20:40:41.13 ID:cBYUkeJp0
>>57
「ねえ、知ってる?会長ってくちではああいってるけd」
ガリッ
ま・い・に・ちひっとつーまーめちしっきランランルー
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 20:41:22.90 ID:SWoIxE+tO
・貧乳ツンデレにお前の胸じゃ豆も入り込めないなって言ったら
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 21:28:50.33 ID:rooWr1sVO
落とすわけにはいかない
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 21:46:23.17 ID:6hmf8rzcO
はあああああああああああああ

1 0 分 ち な み ん
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 21:46:44.98 ID:tdg2zSVq0
ん?
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:00:27.77 ID:Zl8y/Xpg0
>>63
速ぇーw
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:07:02.00 ID:SWoIxE+tO
かなみんちゅっちゅ
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 22:52:50.53 ID:zr3V5cYf0
危ないなあ
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 23:35:21.42 ID:bqjcTV9S0
かつみんもみもみ

なんかおとなしいから後が怖いお
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:14:22.89 ID:QZe3PWulO
アイディー
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:18:36.33 ID:WWsW4X540
風邪引いた・・・尊さん看病して・・
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:40:30.31 ID:cdgOa1gSO
>>69
尊「か、看病みこちんです……看病…看病……////」
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 00:58:52.61 ID:nE+v5+EC0
おやすみ
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:07:38.95 ID:BwxQEd4/O
徹夜だー
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:32:29.97 ID:w8VoO354O
IDちぇき
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 01:34:17.14 ID:ol91Ut2E0
これでも心配してるんです
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1790.jpg
751:2011/02/06(日) 02:05:03.01 ID:3h/Iaq5oO
>>8
ガチャ バタン
タ「うー、今日も寒いなあ…って尊?」
尊『…お、おはようタカシ…////』
タ「どうしたの?いつもは先に学校行ってるのに」
尊『た、たまには…一緒にと…思って、な////』
タ「へ?」
尊『さ、い、行くぞ////』キュッ
タ「み、尊!?何で手を」尊『つ、付き合っているんだから当たり前だろう?////』
タ「それはそうだけどさ、回りに見られるのはちょっと恥ずかしいでしょ…山田とか殺しに来かねないし」
尊『その時は粉砕するまでだ、ほら、遅刻するぞ?////』グイグイ
タ「いや、やっぱり不味いってば」バッ
尊『あ…』
タ「普通に行こうよ?さ、出発出発」スタスタ
尊『………』
762:2011/02/06(日) 02:06:59.37 ID:3h/Iaq5oO
ワカメーワカメーワカメーパソドブレー
タ「さて、お昼買ってこよ」
尊『タ、タカシ…ちょっと来い////』グイッ スタスタ
タ「ち、ちょっと尊?僕は兄貴印の地獄麻婆パンを…」ズルズル
尊『…よし、誰もいないな…////』
タ「尊、屋上まで連れてきて何の用なの?」
尊『…その…こ、これ…////』スッ
タ「え?…これって…弁当?」
尊『い、いつも出来合いだと栄養が偏るからな////』
タ「まあ…ね、それじゃあご馳走に…ってお箸は?」
尊『え?入れてあるはずだが…ない…』
タ「うーん、しょうがないからちょっと購買でお箸貰って」グイッ
尊『…し…仕方ないな…////』
タ「尊?手離してくれな」
尊『…あ、あーん…////』
タ「!?尊、それって…」
773:2011/02/06(日) 02:08:01.05 ID:3h/Iaq5oO
尊『こ、これなら箸一つで食べられるだろう?ほらタカシ、口を開けろ////』
タ「い、いやいや!その食べ方は恥ずかしすぎるよ!すぐ戻るからさ!」バッ タッタッタッ
尊『タ、タカシ………』

タ「ただいまー」バタン
タ「ふぅ…しっかし今日はまいったなあ…」タンタンタン
タ「尊、急にどうしちゃったん」ガチャ
尊『………』
タ「うわぁ!?み、尊!?」
尊『………』
タ「…ど、どうしてここに?」
尊『…タカシ…』
タ「な、何?」
尊『…私の事…嫌いになったのか…?』
タ「え…?」
尊『………』
タ「…そんな訳ないじゃないか、僕は尊の事が好きだよ」
尊『…なら…何で手を繋いでくれなかったんだ?』
タ「手?」
尊『…何でお昼に私が出したおかずを食べなかったんだ?』
784:2011/02/06(日) 02:09:02.82 ID:3h/Iaq5oO
タ「いや、それは恥ずかしいってのもあるけど…その、どうしたの尊?今日はいつもの尊らしくないよ?」
尊『!…な…と…』
タ「え?」
尊『そんなこと分かってる!私らしくないこと位!』
タ「!」
尊『でもな!私だって女なんだ!タカシと恋人らしい事をしたいってずっと夢見てたんだ!』
タ「尊…」
尊『…やっとタカシと恋人になれて…今まで、酷い事ばかり、してきたから…これからは、出来なかった事を、沢山しようって…そう、思ったのに…』ポロポロ
タ「!」
尊『…ヒック…タカシが…逃げるから…もう私の事…嫌いなのかって…グスッ…思って…』
タ「…尊」ギュッ
尊『…ヒック…』
タ「本当にごめん、尊の気持ち…分かってあげられなくて…」
尊『………』
タ「これから…二人で沢山しよう、恋人らしい事」
795:2011/02/06(日) 02:10:59.18 ID:3h/Iaq5oO
尊『…約束…だぞ…?』
タ「うん、約束する」
尊『…なら…』ドサッ
タ「…尊?」
尊『…恋人らしい事…して、欲しい…////』
タ「えっと…それって…」
尊『…わ、私の…はじめてを…もらって…下さい…////』

ぐふぅ…ここまでか!だが俺は死なん!いずれ第二第三の俺が現れ、必ずや続きを完成させるだろう!!
我が魂は、ツンデレと共にありぃぃぃぃぃ(ターン
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 02:33:54.17 ID:cdgOa1gSO
>>79
ハラショー…



ハラショー…!!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 02:34:12.96 ID:Zllxoy1vO
ID
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:12:57.98 ID:PVJXujcFO
明日はドイツ語のテストだから、今日一日ボクッ娘とはドイツ語で話すことにしよう
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:38:23.94 ID:a76CNfBn0
今更ハマりだしたシュタゲの助手が可愛すぎて生きるのが辛い。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1791.jpg
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:38:46.51 ID:BwxQEd4/O
>>75-79
GJJJJJJ!!!!
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 03:49:19.99 ID:rzt5BqU20
>>79
お題採用サンクス!
そしてGJ!

>>83
元ネタ知らないけれどこんな美少女に殺されるなら本望です!
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 05:10:03.44 ID:BwxQEd4/O
>>83
GJ!クリスティーナかわいい
本人もかわいいけどカイバーがまた可愛かったな…
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 05:35:32.90 ID:UdFfMC0Hi
GJ
シュタインズゲートか
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 06:03:05.99 ID:gpjklWKQO
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 06:59:35.07 ID:RG+XWOQM0
おはようございます
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 09:06:04.15 ID:gpjklWKQO
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 09:23:31.88 ID:gpjklWKQO
ツンデレとプロレスごっこしたい

ツンデレにベアハッグ極められたい
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 10:16:30.35 ID:nE+v5+EC0
おはよう
起きたらかつみんが腕の中に居た
それから後の記憶がない
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 10:26:47.40 ID:UdFfMC0Hi
寝る前の記憶はどうなん?
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 10:31:06.79 ID:nE+v5+EC0
寒いから一緒に寝ろって言われて
そのわりには離れて寝た
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 10:53:17.68 ID:kEMgG6Fo0
おはやう
作成機を回したらこんなん出ました

キャラ:メイド
シチュ:初詣
アイテム:えっちな本

アイテムが難しい……
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 11:43:42.87 ID:BwxQEd4/O
おはようかなみん
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 12:38:53.66 ID:BwxQEd4/O
お昼ご飯
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 13:23:12.60 ID:kEMgG6Fo0
お題
つ・お天気によってツン:デレ比が変わるツンデレ

雨で篭るとデレ度の増すツンデレさんとか超可愛い
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 13:37:16.37 ID:oE0FD2sR0
懐かしいスレタイに惹かれた
まだ生存していたとは感慨深いほしゅ
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 14:34:55.06 ID:UdFfMC0Hi
まだまだぁ!
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 15:05:02.94 ID:ff4+p+o4O
>>83おまいの描く絵はいつもすばらしいな
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 15:52:43.90 ID:kbQMEBMnO
ツンデレさんの背中なぞりたい
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 16:29:52.80 ID:nE+v5+EC0
ho
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 16:52:25.54 ID:Z6g2isGHP
>>83
俺もシュタゲやった直後はコミケで助手本漁っちまったぜ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 17:55:54.82 ID:Z6g2isGHP
やばくね
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 18:09:35.69 ID:QZe3PWulO
ツンデレと一緒にテレビを見ながらあーだこーだと言い合いたい
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 18:31:58.54 ID:BwxQEd4/O
一緒にドラマ見ててキスシーンが来ると顔赤くしてチラチラこちらの様子を伺うツンデレさんかわいい
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 19:48:29.14 ID:QZe3PWulO
あぶ
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 19:56:06.63 ID:WmLttKVYQ
お題

ゼルダのツンデレ

・男装姫様ツンデレ

・永久ロリツンデレ

・歌好き牧場娘ツンデレ

・牧場お姉さんツンデレ

・水色亜人ツンデレ

・褐色盗賊ツンデレ











・兄弟ツンデレ
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 20:10:51.14 ID:ol91Ut2E0
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 20:22:42.11 ID:gpjklWKQO
そそそそれは親父のだな俺の部屋に隠しやがって
その本は俺が預かっておくよホント困るよなアハハ…
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 21:07:36.69 ID:BwxQEd4/O
ツンデレに叱られたい
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 21:56:46.98 ID:BwxQEd4/O
堕ちるのはツンデレだけでいい
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:01:57.04 ID:ff4+p+o4O
>>110怒られてるのにニヤニヤしてるおれきもい
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:13:42.95 ID:bNndShA+0
バイトをはじめたのをきっかけにこっそり笑顔を作る練習してるちなみんを隠れてニヤニヤ見守りたい。
見つかったらなんやかんやと理由をつけて笑顔の練習に付き合わされたい。
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:49:12.42 ID:Zllxoy1vO
ただいま
1171/4:2011/02/06(日) 23:00:41.64 ID:6beipvFI0
【牛 安楽椅子 ブラウザ】

 いつも通りの朝だってのに、突然みことが牛に乗って教室に入ってきて、そのうえ牛がぶもーぶもーと超興奮して跳ね回ってるもんだから、教室内ちょっとした阿鼻叫喚を呈しています。
「ええい、落ち着け! 大人しくしろ!」
 馬上ならぬ牛上のみことが必死にしがみ付きながらそんなことを叫んでいるので、何らかの事情でこうなったと把握。
 とはいえ巻き込まれると大変そうだし面倒だから混乱に乗じてそーっと後ろのドアから逃げようとしたら、ばっつりみことと目が合った。
「貴様っ、私を置いて一人で逃げるつもりか! 見損なったぞ!」
「いやいや、何を言いますか。図書室まで行ってパソコンを立ち上げ、ブラウザで『牛 暴走 教室』と検索し、解決策を探ろうとしていたんだ」
「インターネットは万能ではないッ! そんなことより、早くどうにかしろ!」
「まあ落ち着け。よっこいしょっと」
 安楽椅子ではないのが残念だが、近くに落ちてた椅子に腰掛け一服。どんな時でも冷静であれ、という自身のポリシーに則って行動する俺かっこいい。
「こっ、こら、何を落ち着いている!? ああっ、あああああっ!?」
 自分に酔ってたら牛に突撃され、ぱひゅーんってすっ飛びながら気絶。

「……むーん。……む?」
 目が覚めた。鼻につく薬品の匂い……保健室か?
「やっと起きたか。いつまで気絶してたら気が済むんだ。全く、男のくせにだらしない奴だ」
「お?」
 声に視線を向けると、さっきまで牛の上にいた変な人が今度はベッドの横のパイプ椅子に座ってます。しかし、牛の姿はもうない。
「牛は? どうなったんだ?」
「どうにか処理した」
 腰元にある刀を小さく揺らし、みことは何でもないように言った。
「超怖いですね。ていうか普通に持ってるが、学生が帯刀なんかしていいの?」
「ぐだぐだ抜かすな。下ろすぞ」
「卸さないで!」
「漢字が違うぞ! どこの酔狂な者が貴様なんぞを買い取ると言うのだ!」
 なぜ分かる。
1182/4:2011/02/06(日) 23:01:23.22 ID:6beipvFI0
「ていうかだな、みことよ。あの牛はなんだったんだ? なんだって牛にまたがり登校なんてエキセントリックなマネを?」
「そっ、それはその、だな……」
 俺の質問に、突然みことはもじもじしだした。
「そっ、そんなことより腹は空かんか? 貴様は気絶していたので知らんだろうが、もう昼だぞ?」
「む」
 言われてみると確かに少し腹が減っているような。そして時計を見るに、昼休みも半ばを過ぎている。
「そうな。んじゃ、ちょっと購買行ってくる。とはいえ、この時間だと大したものは残ってないだろうけどな」
「そっ、そうか! それは災難だったな!」
「なんか知らんが超嬉しそうだな。しかし甘いぞ、みこと! 俺は既に牛に突撃されて昼まで気絶する、という災難を受けている! この程度の災難、物の数ではない!」
「何をいばっている……?」
 それは俺にも分からない。
「そ、それより、購買には大したものがないのだろう?」
「ん、ああ。俺の経験上、この時間だとほぼ売り切れて不人気しか残ってないからな」
「そ、そうか。そ、その、なんだ。貴様がだらしなくも気絶してしまい昼食を摂り損ねてしまった理由の数%は私のせいだからな」
「数%!? え、100%じゃなくて?」
 なんか刀を鳴らされたので押し黙る。
「だ、だから、詫びというのもなんだが……こっ、これをやる!」
「ふがっ」
 勢いよく差し出された箱が俺の鼻を直撃して超痛え。
「あいたた……えーと、なんだ? ……む、これは、俺の勘違いでなければ」
「い、いいから黙って食え!」
「爆弾?」
「勘違いだった!?」
 いいリアクションするなあ。
「嘘だよ。弁当か。でもいいのか? 俺が食っちゃって」
「構わん。私の分は既に平らげた。それは、貴様の分だ」
「俺の? え、わざわざ?」
1193/4:2011/02/06(日) 23:02:04.03 ID:6beipvFI0
「かっ、勘違いするなっ! わざわざ作ったのではない! ぐ、偶然いつもより早く目が覚めてしまい、暇だったからついでに作っただけだ!」
「ん〜……ん。よし。分かった。ありがとう、みこと」
「だっ、だからわざわざ作ったのではないと言っているだろう!? 感謝するなっ、ばかっ!」
「ではでは、いただきまーす」
 包みを解いて蓋を取る。閉める。
「おい。何をしている」
「……ええとね。なんかね。全体的に赤かったんですが」
「ん、ああ。今日の料理は少々赤かったな」
「湯気が立ってたんですよ。ほかほかって」
「下ろしたてだからな」
「もう嫌な予感しかしませんが、今日のおかずは何ですか?」
「牛刺しだ。新鮮だぞ?」
 ほらね。やっぱりね。思ったとおりだね。
「もうたぶん絶対そうだと思うんですが、さっきの牛さんがここに?」
「そうに決まってるだろ。家の者には新鮮なものを、とだけ伝えたのだが……よもやそのまま来るとは」
「どうなってんだ、おまえん家」
「しかも、そのうえ家では仕留めきれず、学校まで運ばれてしまう始末。いや、私もまだまだ修行不足だな。もっと精進せねば」
 気合を入れ直さなきゃいけないのは、みことではなく俺だろう。だって、食わなきゃいけないんだよ? さっきまでぶもーぶもー言ってたアレを。
「ほら、いいから早く食え。……そ、それとも、あれか? 貴様は私に食べさせてもらわないと食わん、と言うのか?」
「すげぇ道に迷い込んだ」
「よ、よし。私も女だ。やってやる!」
「どこで決心がついた!? いいです、やらないで!」
 俺から弁当箱を奪い、みことは蓋を開けた。……すげぇ。弁当というくらいなんだからご飯があるんだろうけど、肉と血で全く見えねえ。
「ほ、ほら。あーんだ」
 肉を一つつまむと、みことは俺に箸を向けた。肉から血がぼたぼたこぼれているのがお前には見えないのか。
「もしこの場面がアニメ化されたらカットされると思う」
「うん? よく分からんことを言う奴だな……。ほら、あーんだ」
 女子のあーん力はかなりのものを誇っていることは知っている。だが、その対象物が血まみれの場合、その力はどうなるのだろう。
1204/4:2011/02/06(日) 23:02:46.34 ID:6beipvFI0
「むーん」
「あーんだ! むーんではない! どうして口を閉じる!」
 ごめんなさい無理です。せめて血抜きしてほしかったです。
「どうして口を開けない。……ま、まさか、口移しをしてほしいのか!?」
 いやもう本当勘弁してください。
「う、うう……どこまでえっちなのだ、貴様は。……よ、養護教諭がいないのも、貴様の手なのか?」
 知りません。起きたらすでにいませんでした。偶然の二人きりなんです。
「……あ、あむ。んー」
 咥えないで! 牛肉を咥えないで!
「んー。ん?」
 “ほら?”って顔しないで! ……ええい、えええい、ええええい!
「あむぐあっ!」
「ひゃっ! ……も、もう。乱暴だぞ、ばか」
 みことの口に触れないよう細心の注意を払いながら、ひったくる様に肉を奪う。もぐもぐもぐ。あーもう。想像通り血の味しかしねえ。
「もぐもぐごくんっ! ……はぁ。あのな、みこと」
「ど、どうだ? おいしかったか? もうひとつ食べるか?」
「あ、いや、あのな」
「あむっ。んー」
「いや、あの、だからさ」
「ん?」
「……がうっ!」
「んー♪」
 ご褒美なのか罰なのか分からない状態に陥りながら、昼休み全部使ってひたすら生肉を食べました。
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:06:34.64 ID:3QHr5BEWO
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:09:16.90 ID:ol91Ut2E0
>>120
GJ
手作り弁当といえば聞こえはいいけど、怖すぎるだろみこちんwww
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:22:51.86 ID:TUsolrBS0
肉は卸してから何日か寝かせてアミノ酸を出さないと美味しくないんだぞ
といいたい所だが甘ったるいシチュエーションの前では無意味だったようだ
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:24:02.66 ID:M7hXl3vs0
>>109
そんなお題出されたら!書かざるをえないじゃないか!

ttp://tunder.ktkr.net/up/log/tun1793.txt
※版権注意
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 23:31:13.49 ID:iGDXe8kW0
>>120
一行目から悶絶したwwwwwwwwww
一体どこをどうしたらそんな妄想が浮かび上がってくるのかwwwwwww


まあ、わたくしも今朝のお題(>>95)を消化したので、9レス投下します
うん、長いね。でも我慢してください。
1261/9:2011/02/06(日) 23:31:56.52 ID:iGDXe8kW0
お題作成機より「メイド・初詣・えっちな本」

『お待たせしました。タカシ様。申し訳ありません。時間掛かってしまって』
「いや、いいよ。初詣なんだし、熱心にお祈りするのはいい事だからね」
『べ、別にその……熱心になんか…… ただ、神様にお願い事をするのですから、礼儀正
しくというのは心がけておりますが』
「で、芽衣はどんなお願い事をしたの?」
『そんな事、例えタカシ様からの質問であろうとお答えする訳にはまいりません。男性が
女性の願い事というものを聞くなんて失礼ですよ』
「あはは。それ、毎年言われてる気がするな」
『つまり、それだけタカシ様の進歩がないという事です。少しは反省してください』
「はいはい。年明け早々からお説教頂き、ありがとうございます」
『私は真面目に話をしているんですから、茶化さないで下さい。大体、年明けと言っても、
もう一月も終わりじゃないですか』
「まあね。今年は親父が正月からスペインで仕事で、それに便乗して家族みんなで旅行に
行ったからね」
『帰国してからもバタバタして…… 本当に、神様に申し訳が立ちません』
「むしろ、暇な時期だけに神様もお参りしてくれる人を喜んでるかもよ? それに、俺も
芽衣と二人で初詣に来れて嬉しかったし」
『へっ!? わ……私は別にその……タカシ様となんか…… 本当は一人でもっと早く来
ようと思っていたのに、タカシ様が強引にお誘いなさるから、こんな遅くなってしまって、
むしろ迷惑です』
「アハハ。ゴメンゴメン。じゃあさ。芽衣に迷惑掛けたお詫びついでに、ご馳走するよ。
あそこにお茶屋さんがあるからさ。お団子とお茶でも食べて、少し休もう。家から歩いて
来たから、芽衣もちょっと疲れてるだろ?」
『いえ。私は平気ですし、何よりメイドがご主人様にお茶をご馳走になる訳にはまいりません』
「また、そんな固いことを。付き合ってもらったお礼だって。それに、俺はちょっと休憩
したいからさ。あそこのベンチで待っててよ。すぐ、買って戻って来るから」
『あ、タカシ様。ちょっと!! もう……勝手なんですから。まあ……嬉しいですけど』
1272/9:2011/02/06(日) 23:32:37.44 ID:iGDXe8kW0
『(いい天気…… 風は冷たいけど、日差しは暖かくて…… こんな素敵な日に、タカシ様
と二人で初詣だなんて、年明け早々からいい事あったなぁ……)』
『(初詣のお願い…… 今年もタカシ様と二人で、平穏無事に一年を過ごす事が出来ますよ
うに、なんて……タカシ様に言える訳、ありませんものね……)』
 コツン……
『あら? 何かしら? ベンチの下に何か落ちてるみたい…… 何だろう、これ……よっ、と』
『きゃっ!? こ……こここここ……これって……』
『(エ……エッチな本? な……何でこんな所に……)』
 バサッ……
『(全く…… 誰だろう。神聖な境内だというのに、こんな本を捨てるなんて。破廉恥にも
程があるわ……)』
『(でも……見つけてしまった以上、放置して置く訳にはいかないような…… 何か、打ち
捨てて行くのも、罰当たりな気がするし……)』
 ドキドキドキドキ……
『(し、仕方ありません…… タカシ様に見つからないよう、バッグの中に隠して……こっ
そり持って帰って、捨てましょう。こんな本を持ち歩くなんて、嫌だけど……)』
 キョロキョロ……
『幸い、誰も見てないし…… よっと』
『(全く、信じられない…… し、しかもメイドって……)』
 ゴクリ……
『(ちょ、調教ご奉仕メイド…… ご主人様。私をどうぞご自由にして下さいって…… ダ
メダメ。こんな下劣な本。興味なんてあるはずないわ)』
『(でも…… 万が一こんな……タカシ様が……)』
 ペラッ……
『(……や、やだこんなの……縛られて、アソコを剥き出しにされて…… 仮に、タカシ様
がこんな事を私に指示したら……ううん。有り得る訳ないけど、でも……メイドとして、
主人の命令に逆らう訳にも……)』
 カアアッ……
1283/9:2011/02/06(日) 23:33:18.61 ID:iGDXe8kW0
『(縛られて、身動き出来ないまま嬲られて……こんな風に、口の中に突っ込まれて……
でも、タカシ様のだったら、むしろその……喜んで……なんて……って、わ、私ってば何
て事を考えて……)』
「お待たせ、芽衣」
『きゃああああっ!!!!』
 バッ!!
「ん? どうかした?」
『なななななっ!! 何でもありませんタカシ様っ!! お……遅かったじゃ……ではな
くて、随分ごゆっくりでしたね』
「そうかな? 待たせちゃったならゴメン。はい、これ」
『え?』
「え?って、お茶とお団子。焼き団子と草団子のどっちがいい?」
『そ、そうですね。私は草団子の方が……』
「はい。じゃあこれ。でも、三本あるから、一本は交換しようか」
『構いません。タカシ様のお好きなように』
「それじゃあ、頂こうか」
『はい』
 ズズ……
「フゥ…… 暖まるね。天気も良いし、何かこう、落ち着いた気分になるよ」
『そ……そうですね……』
『(良かった。バレてないみたい…… あんな本をお尻の下に敷いてるなんて、気分は落ち
着かないけど、でもちょっとホッとしたかも……)』
「うん。このお団子美味しい。柔らかいけど適度に弾力もあって。芽衣も食べてごらん」
『はい。それでは、お言葉に甘えて、頂戴致します』
 モグモグ……
『ホント、美味しいですね。おっしゃる通りです』
「良かった。芽衣に喜んで貰えて嬉しいよ」
『べ、別に褒めているのはお団子であって、タカシ様ではありませんけどっ!!』
「アハハ。確かにそうだけどさ。でも、俺が買って来てあげたんだし」
『だからと言って、誇る事ではありません』
1294/9:2011/02/06(日) 23:34:04.04 ID:iGDXe8kW0
「全く、手厳しいな。芽衣は。そこでニッコリ笑って頷いてくれれば可愛いのに」
『かっ…… そんな事、タカシ様相手にする訳ないじゃないですか……』
『(全く…… その笑顔は、反則です。タカシ様……)』
 ズズ……
「お茶も美味しいだろ? これってお団子とか買った人にはサービスなんだって」
『そうなんですか? こんなに美味しいのに』
「うん。神様の前ではあこぎな商売は出来ませんって言って。そんな事ないのにね」
『そうです。でも、心がけは立派だと思いますけど』
「そうだね。あ、草団子も美味しいや。芽衣も、焼きの方も食べてごらん。タレも美味しいからさ」
『はい。うん……美味しいです』
「だろ? 年の初めから、こんな美味しい物に巡り会えると、何か幸せな一年が過ごせる
んじゃないかって、そんな気分になるよね」
『そうですね。もっとも私は、タカシ様のお世話をしなければならない、不幸な運命の中
にいる事には変わりありませんけど』
「そこでそういう事言うかな、全く…… 分かりました。今年は出来る限り、芽衣に迷惑
を掛けないよう努力すると、神様のお膝元で誓うとするよ」
『タカシ様の誓いなんて、全く当てになりませんから期待なんて出来ません』
「やれやれ。どう言ってもダメか。敵わないな、芽衣には」
『それは、日頃の行いが悪いからです。口ではなく、行いで示して頂ければ、私も納得しますよ』
「はいはい」
『(私も幸せです。美味しいお団子もお茶も、そして何より、私に振り向けてくれるタカシ
様の笑顔が、一番嬉しいですから……)』


「ふぅ…… 結構、お腹一杯になったね」
『はい。この後、歩いて帰るとちょうどいい腹ごなしにはなるかと思います』
『(どうしよう……今、立ち上がったらさっきの本が…… ここは上手い事言って、タカシ
様に先に行ってもらわないと……)』
「さて。十分休んだし、そろそろ家に帰るとするか。日が落ちると寒くなるしね」
『は、はい。私はこれを捨ててから行きますから、タカシ様は先に行っていて下さい』
1305/9:2011/02/06(日) 23:34:48.46 ID:iGDXe8kW0
「何で? 芽衣が捨てて来るまで待ってるよ。いや。ここは男としては本当は俺が捨てて
来るよって言うべきなんだろうけど」
『そんな。タカシ様にそのような真似をさせる訳にはまいりません。どうぞ、お先に行っ
て下さい。すぐに追いつきますから』
『(ああ、もう。早く行って下さい!! でないと、立てないのに……)』
「何か、芽衣さ。俺の事を追い払おうとしてない? すごく気が急いているように思える
んだけど」
『追い払おうだなんて……そんなつもりはございません。ただ、主人をお待たせするなん
て、メイドとしては良い行いではないので、先に行って欲しいと思っているだけです』
「ふうん。出来れば俺としては、構わずにさっさとゴミを捨てて来て貰えるのが一番いいんだけど」
『それは……タカシ様が立ち上がれば、すぐに私も捨てて来ます。ですから、どうぞお構
いなく行って下さい』
「何で? 別に俺が先に動かなくちゃならない理由なんてないと思うんだけど。それとも、
芽衣には俺が先に行かないと動けない理由でもあるの?」
『う、動けない理由だなんて…… 別にそんな事ありませんが……』
『(ど、どうしよう…… タカシ様に怪しまれてる……もし、ここで立てと命令されたら……)』
「じゃあ、一緒に立とうよ。俺も、外に出た時くらいはちゃんと、自分の分くらいはゴミ
捨てもしないとね」
『いっ……いえっ!! ですから、私がやりますっ!! やらせていただきますから、タ
カシ様はお構いなさらないで下さいっ!!』
「……うん。そうだね。ゴメン」
『は……? な、何を謝っておられるのですか……?』
「いや。芽衣をわざと困らせちゃったからさ。お尻の下に隠した何かを、俺に見られたく
ないんだろ?」
『へっ……? い、い……いやああああっ!! タッ……タッ……タカシ様……なななな
なっ……何でその……隠しただなんて……知って……』
「ああ。さっき、お団子買って戻ってきた時、芽衣が慌てて何かを隠したのは見えてたか
らさ。本当はもうちょっと早く指摘しようと思ったんだけど、芽衣があんまりに必死だっ
たから、面白くなっちゃって。ホントにゴメン」
1316/9:2011/02/06(日) 23:35:31.87 ID:iGDXe8kW0
『どどっ……どっ……どうしてそういう意地悪な事をなさるんですかっ!! 信じられま
せん!! 全く、もうっ!!』
「いや、だから悪かったって。で、一体何を隠したの? それは本当に知らないんだけどさ」
『本当ですよね? それも知ってて、わざと私をからかったりしてないでしょうね?』
「嘘じゃないよ。だから、ほら。腰、上げて」
『へっ…… そ、そんなの無理に決まってますっ!! 何のためにわざわざ隠したと思っ
てるんですかっ!! タカシ様に見られたくないからに決まってるでしょう? それを何
でわざわざ見せるような真似をさせるんですかっ!!』
「だって、何を隠したか知りたいし。それとも、口で教えてくれる?」
『どっちも出来ません。大体、こんなものはタカシ様がお知りになるような事ではありま
せん。単なるゴミです。汚物です』
「分かったから、ほら。立って。それとも、俺が芽衣の手を取って立ち上がらせようか?」
『だから出来ないって言ってるのにっ!! どうして私を苛めるような真似をなさるんで
すかタカシ様はっ!!』
「それは、そこまでして芽衣が必死になって隠そうとしている物が何なのか、興味がある
からさ。大丈夫。確認だけしたら、ちゃんと返すから。取り上げたりはしないよ」
『要りませんこんな物っ!! だからといって、タカシ様がお持ちになられても困りますけど』
「なるほどねぇ。それじゃ、立って貰おうか。それともやっぱり俺が――」
『分かりましたっ!! ご命令とあらば致し方ありません。立ちます!! 立てば宜しい
のでしょう!!』
 バッ!!
『(ああ……もう最低…… どうにでもなればいいんだわ……)』
「どれどれ……って、うわっ!! なるほどね。これは必死になって隠したがる訳だわ」
『だからあれほど嫌がったのに…… 最低です、タカシ様っ!!』
「で、この本一体どうしたの? まさか、芽衣の持ち物って訳じゃないよね?」
『そんな訳ありませんっ!! 一体どうしたらそういうお考えが出て来るんですかっ!!
私はその……そんな嗜好なんて持ってませんからっ!!』
「わ、分かってるよ!! 分かってるからさ。そんな必死になって詰め寄らなくても大丈
夫だって。大体、初詣に行くのにわざわざこんな本持ち歩く必要性がないし」
『そうですよっ!! 女性に対してそんな事を言う事自体が失礼です』
1327/9:2011/02/06(日) 23:36:13.64 ID:iGDXe8kW0
「ゴメンゴメン。で、これはどうしたの? どこにこんなのあったの?」
『……ちょうど、このベンチの下です。たまたま足に触れて、何だろうと思って拾い上げ
てみたら…… 全く信じられません。どのような人間なのでしょう。神聖なる境内に来て、
このような本を捨てて行くなんて』
「さあね。意外と、若い男の子かもよ。処分するのに困って、こっそり置いて逃げたとか
さ。親がいるとどうしても隠すにも捨てるにも大変だろうから」
『だからと言って、何も神社に捨てる事ないのに。それに、このような本を企画する人も
人です。メイドのご奉仕というのは、こんな破廉恥なものではありません。もっと地味で
大変で、かつ真面目なものだというのに』
「ふうん。こんな破廉恥なものって言うからには、芽衣も見たんだ。この本」
『えっ……? えええええっ!? ちちっ……ちがっ……違います違います!! それは
その、ひょ、表紙だけでも十分中身なんて分かるじゃないですか!! 私は別にその……
見てなんていません!!』
「……その慌てぶりが実に怪しいんだけど。主人としてメイドに質問します。中身は見たの?」
『うっ…… こ、こんな時に主人としての権限を行使するなんて酷過ぎます……』
「芽衣が、実に分かりやすい嘘をつくからだよ。ダメだって。芽衣は生真面目なだけに嘘
は上手じゃないんだから。で、どうなの?」
『……本当は、少しだけ…… でも、ほんの少しですからね!! た、単に確認の為に開
いただけですからっ!! それは信じていただけますよね?』
「うん。それは信じてあげる。に、してもこれはちょっと、女の子の前で広げる本じゃないなぁ……」
『そう思うなら、さっさと閉じて下さい!! 私はもう、見たくありませんし』
「うん。ゴメン。すぐ閉じるけどさ。ただ、一つ気になったことがあって」
『気になったこと……? この本を御覧になって、ですか?』
「ああ。まあ、まずそんな事は有り得ないんだけどさ。ただ、もし万が一にも、俺が芽衣
にこういうエッチなご奉仕を要求したら、芽衣はどうする?」
『タッ……タカシ様が、私にですかっ? 何て酷い事をさせようとするんですかっ!!
信じられません!!』
「いやいやいや。だから、例え話だって。でも、今はそういう話はないけど、昔は別府の
家でも、メイドを手篭めにして孕ませたりなんていう事もあったらしい。俺はそういう家
の血筋に生まれているという事は認識して欲しい」
1338/9:2011/02/06(日) 23:36:57.55 ID:iGDXe8kW0
『……で、でも……タカシ様は……』
「分かってる。俺は芽衣にそんな酷い事をするつもりはないし、芽衣がそのような奉仕を
望む訳もないって。でも、一応聞いておきたいんだ。もし、俺がそんな主人だったら、芽
衣はどうするのかって。愛想を尽かして荷物をまとめて出て行くかい? それとも……」
『それとも……って、その先は何ですか? どうぞ、おっしゃって下さい』
「いや、さすがに口に出すのは恥ずかしくてさ。それとも……それもメイドの仕事と割り
切って、俺の命令に唯々諾々と従って、この本に載っているような事もするのか? いや、
それは有り得ないかな……」
『……タカシ様』
「ど、どうしたんだ? 何か、急に真面目な顔をして」
『すみません。気を引き締めないと、このようなご質問にはお答え出来かねますので』
「ああ、いや、いいよ。いきなり態度が変わったから驚いただけだし。で……答えてくれるのか?」
『はい。普通のメイドでしたら、そのような行為を強要されれば、即、辞めるのが当然と
思いますが、私は生まれながらにして、タカシ様のお傍に付くように運命付けられた専属
メイドです。例え、どのような呆れ果てた行為を強要されようとも、お傍を離れる事は絶
対にありません』
「いや。そんなの、昔のしがらみであって、今は別にそこまで気にしなくたっていいと思
うけどな。どうしても耐えられないんだったら、出て行かれても仕方ないわけだし」
『いえ。どのような事があろうとも、私はタカシ様のお傍におりますし、ご命令とあらば、
その……いかなる奉仕であれ、行う義務がありますから……』
「ちょ、ちょっと待ってよ。それって、その……」
『も、もちろんそんな事望んでなどおりません!! けれど、タカシ様が一度命令として
出された事は絶対ですので、それには従わざるを得ません』
「いや。そこまで理不尽な命令だったら、別に拒んでもいいと思うんだけど」
『ダメです。しかし、私も専属メイドとして、ただ唯々諾々とご命令に従う訳にはまいりません』
「じゃ、じゃあどうするんだ? そうなった時は……」
『もちろん。二度とそのような下劣なご命令を下す事がないように、タカシ様の人格を徹
底的に矯正致します。あらゆる手を尽くしても、別府家の跡取りに相応しい真人間になっ
てもらわねばなりません。それも、メイドとしての責任です』
「……なるほど。何か納得した」
1349/9:2011/02/06(日) 23:37:51.26 ID:iGDXe8kW0
『何ですか? その、納得したって…… 妙に引っ掛かる言い方ですが』
「いや。それが一番芽衣らしいなって。仮に俺がそんな命令を下したら、後から恐るべき
人格矯正プログラムをやらされるんだろうなって」
『もちろんです。私の主人は別府家の跡取りとなられる方に他なりません。故に、趣味も
嗜好も、それに相応しいお考えをお持ちになって貰わないと困ります』
「了解。じゃあ、せいぜい俺も、芽衣の主人に相応しい人間になるよう、精一杯努力するとするか」
『正直、それは私からもお願いしたいところです。タカシ様があのような変態的嗜好をお
持ちとは思いませんが、十分にだらしないですし、性格も少々捻じ曲がったところがござ
いますので』
「あれ? それはさっきからかった事に対する仕返しかな?」
『事実を客観的に述べているだけです。人が必死になっているというのに、からかって遊
ぶなんて最低の性格ですから』
「だから悪かったってば。許してくれよ。な?」
『それは、今後のタカシ様のお心がけ次第です。改善の余地が見られなければ、その時は
お覚悟なさって下さい』
「分かった。覚悟しとこう。それじゃあ、話もひと段落ついたし、そろそろ帰ろうかな」
『はい。大分遅くなってしまいました。急いで帰らないと、お夕飯の買出しに行けなくなっ
てしまいます』
「あれ? 芽衣。その本、持って買えるつもり?」
『へっ……そ、それはそうです。こんなものを境内のゴミに出すわけにはまいりません。
持って帰ってから、キチンと資源ごみに出すつもりです』
「ふうん。実はこっそり隠し持ったりして。あとから部屋をチェックに行こうかな?」
『なっ!!(//////////) そ、そんな事ある訳ありませんっ!! 有り得ません!!』
「どうかなー? その動揺っぷり。ちょっとやましいところがあるんじゃないのか?」
『何をバカな事をおっしゃっているんですかっ!! またそうやってからかってばかりで、
全然反省なすってないじゃないですか!! もう……タカシ様なんて、大っ嫌いです!!』


終わり
また何かエロイSSになったが、今回はお題が悪い
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:07:41.42 ID:n5x027HX0
>>120
すげえシチュ書きやがってwww尊かわいいよ尊

>>134
エロスwwwwww
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:26:49.08 ID:QHKcb/7S0
>>134
素晴らしい
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:32:54.59 ID:LqLCLtMlO
GJ!
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:38:58.10 ID:j2j53T/lQ
>>120>>124>>134
GJ

お題回収してもらえるとは思ってなかったから、すごい嬉しい
俺もお姉さんに ギュッ ってしてもらいたい
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:39:06.26 ID:S8Ts6Mbm0
「〇〇が好き」と趣味について気軽に言ったら、聞き間違えて自分のことが好きと言われたと思ったツンデレさん。
「ある意味、勘違いではないので別にいいけど」とフォローして、さらに慌てるイベントが後であったりする落書き。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1794.jpg
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:56:10.04 ID:mW7L+jJV0
>>139
寝る前にいいもの見れた!GJ!
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 00:57:27.20 ID:0ty2rhgJ0
>>124
そんな姉さんのいるゲームなら100万本購入するわwwwwww

>>139
動揺するツンデレさん可愛い
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 01:52:43.45 ID:7plq4U4s0
>>139
その更に慌てるイベントを夢想しながら寝る
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 01:55:31.07 ID:LqLCLtMlO
>>139
GJ!
こんなツンデレさんが夢にでてきますように。おやすみ
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 02:08:43.41 ID:ygoNmt6Q0
おやすみ
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 02:38:14.06 ID:xWdwuwrn0
おはよう
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 03:03:12.67 ID:QEc6A3DH0
今 ”牛 暴走 教室”でググるとこのスレがトップにw
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 04:33:57.92 ID:pF2urLESO
ツンデレさんに不意打ちで「こんにちは」って言ったら「あっ、その…じゃあね!」って逃げられた
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 06:02:28.77 ID:ozKJSsFn0
おはようございます
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 06:50:33.64 ID:9NjMrVhO0
>>139
真っ赤になっちゃったツンデレさんかわいい!
GJ!!
そしてお休み。

お題
・昼夜逆転しないといけない仕事の男
・男に合わせて夜遅くまで起きているので朝は辛いツンデレ
・吸血鬼男
・吸血鬼ツンデレ
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 07:39:11.39 ID:LqLCLtMlO
おはようかなみん
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 07:53:00.03 ID:0ty2rhgJ0
お題
つ・最近学校に行くのが憂鬱になったツンデレ
 ・ツンデレにお前さえいれば俺は生きていけるって言ったら
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 09:31:28.71 ID:dFviXsWE0
おしごとー
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 11:11:55.34 ID:JtmSfOnZ0
つん
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 11:32:39.51 ID:647NLLbYO
お題
つ・いつも急に予定を入れて来るツンデレ
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 12:23:44.31 ID:LqLCLtMlO
ツンデレが可愛すぎて生きるのが辛い
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 13:38:43.74 ID:ufntknu4O
お昼
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 14:06:58.03 ID:647NLLbYO
お題
つ・ツンデレから突然かくまってくれって言われたら
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 15:47:23.64 ID:tYpKujsCO
あぶ
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 16:44:31.56 ID:PjiapN/+O
落とさん
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 17:20:13.36 ID:rGnX0Dxn0
てs
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 17:38:44.82 ID:sDf+H6rU0
ただいまー
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:15:01.63 ID:ufntknu4O
お題作成機

アッパー
ホテル
水着

ふむふむ…
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:16:45.71 ID:647NLLbYO
お題作成機が微妙にエロいお題しか引っ張って来ないのは気のせいか?
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:49:57.92 ID:/i2l8E+JO
気のせいだろ

遊園地
幼女
体だけが目当て












おい
165以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:57:11.49 ID:CvlCoRqj0
>>164
おい











おい
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:57:27.60 ID:ThihJfvX0
>>164
婦警さんこっちです
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 19:01:37.45 ID:LqLCLtMlO
バイト行ってきます
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 19:14:53.01 ID:647NLLbYO
以後、>>164の姿を見たものはなかった……
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 19:56:53.09 ID:ruoTWSPx0
夕方なのに眠いよう
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:08:48.70 ID:pQ9BHAFG0
帰宅
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:26:07.26 ID:iWjxFEHU0
お題
・友子に好みのタイプを聞かれたので「つり目の美人」と答えた男
・それを聞いて喜ぶつり目ツンデレ
・それを聞いて焦るたれ目ツンデレ
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 21:41:21.53 ID:ygoNmt6Q0
ニヤニヤする俺
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 22:29:05.77 ID:S8Ts6Mbm0
ピエトロにあんな感じで作るリゾットあったよね
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 22:29:48.02 ID:S8Ts6Mbm0
誤爆ですよね
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 22:31:10.75 ID:YfrCrl6o0
電車内

突っ込み


おそとで近親とはあまり聞かないね
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 23:01:29.14 ID:ygoNmt6Q0
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 23:57:26.01 ID:pQ9BHAFG0
疲れたから、ツンデレに甘えて癒されてくる
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 00:17:17.30 ID:18kH6kJaO
IDおやすみ
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 00:19:36.76 ID:pb0kj2RS0
終了か…(´・ω・`)ショボーン
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 00:26:37.76 ID:1a9GnR090
ねる。おやすみお嬢。

...お嬢?そっか。分かった一緒に寝よう
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 00:27:44.54 ID:IwpAZieiO
お題作成機から

遊園地
尊大
好き嫌い

何に対しての好き嫌いなのだろうか?
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 01:10:49.52 ID:RhBdy4/JO
ID
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 01:23:09.32 ID:7NCGfwHN0
あさまでさよなら
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 01:44:32.16 ID:6RqcgmJNO
おやすみかなみん
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 01:48:11.15 ID:UtcH30kh0
秘密の場所
先輩
突っ込み

エロス

186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 02:01:16.23 ID:Af2zklVT0
>>164
体だけが目当てだそうです
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1795.jpg
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 02:28:10.12 ID:EmCpnizB0
>>181
絶叫マシンは平気なくせに観覧車は苦手で
絶叫マシンだって高いところに上るでしょ、と言うと
「あれはすぐに落ちるからいいんだ。観覧車はゆっくりあがってゆっくり降りるから嫌なんだ」
と意味不明の供述をして、現在はタカシの腕にしがみついて顔を伏せてブルブル震える姿を妄想したが、
好き嫌い、とは違うので忘れてくれ。

>>186
その発想はなかった。おまえあたまいいな
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 03:36:00.13 ID:lGSjwIwQ0
>>186
なるほど
んで夜はツンデレさんが男の乗り物にな
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 04:57:13.27 ID:W/VL5Jrc0
僕の肩の上に乗っかって撮影してた友ちゃんは今僕の腹に乗っかって腰を振っt
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 05:13:20.42 ID:aLS6/S4n0
あー、ツンデレさんが「馬車馬のごとく働け」って言いたかったのに
「種馬のごとく働け」とか言い間違ってくれないかなー
そしたら指摘して真っ赤になったツンデレさんをからかって遊ぶのに。
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 07:20:14.79 ID:v/QEpwMY0
おはようございます
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 07:45:29.85 ID:bCNGKUHd0
>>186
べしべし可愛いww
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 07:51:44.55 ID:6RqcgmJNO
おはようございます
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 07:52:50.56 ID:tu/WGDwv0
>>186
GJ!!

ツンデレに踏まれながら会社行ってきます
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 08:35:57.33 ID:HReWi8Fd0
作成機回したら…

病院
メイド
スカートが短い


そこはかとなくエロスの匂いがするのは気のせいか
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 09:21:26.61 ID:/SFU985a0
>>195
確かにエロしか思いつかないw
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 10:39:48.29 ID:DWRoC3seO
おは
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:03:30.04 ID:6RqcgmJNO
かなみんちゅっちゅ
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:05:17.04 ID:4Le1pM6/0
ツンデレに嵌めながらこれってせっくるだよねって聞いたらビンタされた
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:48:00.94 ID:wAlPFKVcO
>>195
期待してるぞ
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 12:47:47.68 ID:1au7N81h0
かなみんと昼飯
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 13:44:30.69 ID:RhBdy4/JO
ノーザンクロスツンデレ
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 15:16:33.95 ID:Qx+2kmmOO
帰りたい
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 15:17:23.17 ID:wAlPFKVcO
お題
つ・ツンデレにこれ何か薄くないか?って言ったら



いえ、決して胸のことでは……
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 15:44:33.14 ID:brMfRt6wO
最近不良男の幼なじみの委員長ツンデレでよく妄想する。
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 15:58:43.57 ID:6RqcgmJNO
お題
・振られた男とツンデレ
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 16:01:39.16 ID:ufYbGWUf0
このスレ見たわー20年くらい前に見たわー
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 16:29:17.09 ID:fl+fnrDFO
>>186おまいの描く絵はいつもすばらしい
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 16:59:39.23 ID:prKdXxHXO
>>195
いつものように恥ずかしさでツンデレが男を殴ってしまって、血まみれになったから男が入院するわけよ
んでツンデレはベッドで寝てる男にこっそりスカートの短いメイド服を着せて写メに保存してニヤニヤすr


って……あれ?こんなはずじゃ…
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 17:09:06.68 ID:kHvYSfKlQ
制作機より

メイド
深夜
ケーキ

幼なじみ
お風呂
浴衣
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 17:37:55.69 ID:o6AXSvO70
「今日も良い尻してるな」
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1796.jpg
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 17:41:04.04 ID:o6AXSvO70
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 18:44:34.39 ID:7NCGfwHN0
ただいま
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 18:49:33.58 ID:Af2zklVT0
>>212
GJ
お嬢と老成さんがツボだww
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 19:41:00.14 ID:Af2zklVT0
作成機より

更衣室
後輩
秘密


そこはかとなくエロス…
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 19:43:38.73 ID:wAlPFKVcO
>>212
デフォルメ可愛いwww
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 20:07:28.72 ID:rz2ZTZhGO
>>215
一つ下の後輩と更衣室でバッタリ、なんと後輩は僕っ娘だった!という線で
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 21:03:46.52 ID:QDhB8W7OO
僕っ娘は俺の妹
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 21:06:33.12 ID:fl+fnrDFO
>>218僕のだ!
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 21:58:42.42 ID:3V4LcwDb0
お題
つ・最近あんまりツンデレに構ってやらなくなったら口を利いてくれなくなりました
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 22:04:48.35 ID:egqml6IbO
ID
222・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25:2011/02/08(火) 22:45:56.49 ID:3V4LcwDb0
昨年末以来の長編の続きを投下
8レス貰います

ちなみに前回まで
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1798.txt
223・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 1/8:2011/02/08(火) 22:46:38.11 ID:3V4LcwDb0
『真菜ね。五歳の時、お祭りで迷子になったの。それで、混んでたから誰か大人の人に
足踏まれて腫れちゃって。痛くて泣いてたところを、お兄ちゃんが見つけてくれたの』
『何よ、それ。ベッタベタじゃない』
 何か安物の昼メロでよくありそうなネタに、あたしは思わず呆れた感想を漏らす。す
ると、真菜ちゃんの肘が、ズンとあたしの脇腹を捉えた。あたしに背中を向けて抱っこ
されている格好なので、防御なんて出来っこなく、あたしは小さく悶える。
『うぐっ…… 何すんのよっ!!』
 湯船の中で勢いが殺されてはいたものの、それなりのダメージに顔をしかめつつ文句
を言うが、真菜ちゃんは澄ました声で言い返す。
『だって、おねーちゃんが真菜の想い出をバカにするから悪いんだもん。ホントの事なのに……』
 言われてみれば、確かにそうだと少し反省する。真菜ちゃんにとっては大切な想い出
なのだろう。それを貶せば確かに怒って当然だ。
『分かった。今のはあたしが悪かったわよ。で、別府君に見つけてもらって、どうだっ
たの?』
『……その後、おうちに帰るまでずっと、お兄ちゃんがおんぶしてくれたんだけど、広
くておっきくてあったかくって優しくって…… その時思ったの。真菜、ずっとお兄ち
ゃんと一緒にいたいなーって。ずっとずっと。大人になってもずっと。一日でも長く。
だから、真菜は、早く大人になりたいって思って、ずっと頑張ってるんだから』
『なるほど。アンタの年に似合わない生意気な口も、そこから来てるんだ』
 いくら女の子の精神的成長が早いとは言え、十歳にしてはませてるなと、たびたび思
う事があった。早く別府君に追いつきたいと考えているとすれば、それも納得だ。
『真菜、生意気じゃないもん。こういうのは大人びてるっていうの。おねーちゃんって、
ホント言葉とか間違って使うよね。大人のクセに』
『十歳のガキのクセに大人びた口の利き方するのを生意気って言うのよ!! 全く、ホ
ントに口が減らないんだからこの子は』
 ムキになって言い返すと、真菜ちゃんは首を回してあたしを睨み付けた。
『おかーさんみたいな言い方しないでよ。すっごいムカつくから』
 心から嫌そうなその態度に、あたしは弱点を見つけた気分で面白がって突付く。
『ほら。真菜ちゃんのお母さんだってそう思ってるんじゃないの? アンタのは大人び
てるんじゃなくて、無理矢理背伸びしてるだけ――あいたっ!!』
224・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 2/8:2011/02/08(火) 22:47:20.12 ID:3V4LcwDb0
 最後まで言い切る前に、再び真菜ちゃんの肘があたしの脇腹を襲う。
『ムカつく。すっごいムカつく。ちょームカつく!!』
『だから、肘で脇腹叩くの止めなさいよっ!! これ、結構痛いんだからね!!』
 子供の力だし湯船の中なので、呼吸が止まるとかはないけれど、距離が近いだけに痛
い事は痛い。しかし、あたしの文句は完全にスルーして、真菜ちゃんはぶすったれた顔
のままで呟くように言った。
『で、おねーちゃんは? 真菜は言ったよ。お兄ちゃんを好きになったのがいつかって』
 そうだった。あたしは咄嗟にこめかみを手で掻く。正直、何にも答えを思いついてい
なかった。しかし、真菜ちゃんが正直に答えた以上は、あたしもちゃんと答えないとい
けないだろう。いっそ、正直に言おうとあたしは決めた。
『それがさ。いつ好きになったのかって……自分でもよく分かんないのよね……』
 すると、真菜ちゃんは首を回して疑わしげにあたしを見る。あたしも真菜ちゃんの目
を真正面から見つめ返す。そのまま、ほんの少しの間無言でいた後、視線を前に戻すと
真菜ちゃんは呆れたように言った。
『おねーちゃんてさ。バカだバカだと思ってたけど、ホントにバカなんだね』
『何でバカなのよっ!! 正直に言っただけじゃない』
 ムカッとして言い返したが、例によってあたしの怒りなど真菜ちゃんにとってはどこ
吹く風だった。
『だって、いつお兄ちゃんの事が好きになったのかも分かんないなんて。自分の事なのにさ』
 取り澄まして言う真菜ちゃんだったが、その言葉にあたしはピンと来る物があった。
あたしはフフンと笑うと、ちょっと小ばかにするような物言いで答える。
『そかそか。まだ小学生だもんね。恋に恋する乙女なら、むしろこういう感覚の方が分
かんなくて当然か』
 うんうんとさももっともらしく頷いてみせると、予想通り真菜ちゃんは食い付いて来た。
『あーっ!! また子供扱いして。バカのクセに。真菜を他の小学生の子と一緒にしな
いでよ。お兄ちゃんへの想いは真剣なんだから』
『はいはい。それは分かってるから怒らない怒らない』
 今は気持ちの上で優位に立っているので、あたしは余裕で真菜ちゃんを宥めようと、
手で頭をポンポンと軽く叩く。すると彼女は、うっとうしそうに手であたしの手を払い
のける仕草をした。
225・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 3/8:2011/02/08(火) 22:48:00.61 ID:3V4LcwDb0
『濡れた手で触んないでよ。気持ち悪いじゃない』
『ずっとお湯の外に出してたから濡れてなんてないわよ。ほら』
 子供とはいえ、さすがに二人で浴槽に浸かっていれば狭いし、それに長湯で熱かった
事もあって、あたしの両手はずっと浴槽の縁に出しっ放しだった。その手を真菜ちゃん
の前に持って来ると、彼女はあたしの手を確認して不満気に言った。
『でも、少し濡れてるもん。それに、おねーちゃんに頭触られる事自体がイヤ』
『はん。ああ、そう』
 肩をすくめて、ちょっと呆れたように返事する。ふと、これってあたしが別府君に言
いそうな言葉だなと思った。もっとも、あたしの場合は照れ隠しでなんだけど、でも言
われた側は同じ気分なのかも知れない。
『で、何で真菜が子供なわけ? おねーちゃんさ。あたしの事、子ども扱いしてごまか
してればそれでいいとか思ってない?』
 真菜ちゃんの質問で、話が本筋に戻る。あたしは即答はしないように、よく考えてしゃ
べろうと思った。うっかりした事を言って意味が通らなければ本当にバカ扱いで終わっ
てしまう。ここが大人の女としての見せ所だ。
『違うわよ。子供の時ほど、そういう白馬の王子様みたいな素敵な出会いを期待するも
のだけどさ。実際はいろんな形の恋もあるんだって事。そういうのは、大きくなってい
かないと分からないんだから。いくら漫画や本を読んだってね』
 もしかして、真菜ちゃんがませている理由の一つに、背伸びしてちょっと年齢層が上
を対象にした漫画や本を読んでいるせいなのかと思い、付け加える。彼女は首を回して
あたしを見る。その顔はまだ納得行かなそうな感じだ。
『じゃあ、いろんな形ってどんな形? おねーちゃんは、じゃあ何でお兄ちゃんが好き
だって思えたの?』
 この質問に、あたしはグッと気を引き締める。ここが肝心だ。ここで真菜ちゃんにバ
カにされたら、今言ったちょっとカッコ良いセリフも全部水の泡と化してしまう。それ
に、子供相手とはいえ今まで誰にも話したことの無い自分の想いを話す事に、ちょっと
緊張もしていた。あたしは、一つ、小さく吐息をついた。
『……気が付いたら、好きになってたのよ……』
『何それ? どういう事?』
226・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 4/8:2011/02/08(火) 22:48:41.42 ID:3V4LcwDb0
 真菜ちゃんが聞き返す。あたしは、気持ちを落ち着かせようと天井を見て目を閉じた。
別府君との憎たらしくも甘酸っぱい記憶を蘇らせる。
『……最初に会ったのは、高校生の時よ。クラブの勧誘でね。案内の紙を見ながらボーッ
と立ってる別府君を見つけたの。その時は、いいカモとしか思わなかったわ』
『酷い。お兄ちゃんの事、カモだなんて。お兄ちゃんはね。うーん……鳥だったら、大
鷲とかかな? カッコ良いし』
 ズレた真菜ちゃんの文句に、思わず笑いそうになってしまう。しかし、真面目な話を
している最中だったので、そこは堪えて話を続けた。
『そーいうんじゃなくって。ウチの部って弱小で、部員集めないと廃部の可能性もあっ
たから、引っ張り込むのに大人しくって優柔不断な奴って最適じゃない。ほら。別府君っ
て一見、そう見えるでしょ?』
『失礼な事言わないでよ。お兄ちゃんは理知的で優しそうって言うの。ホント、おねー
ちゃんって何にも分かってないよね』
 あたしは、肩を竦める。ま、確かに好きっていうフィルター掛けるとそうなるか。今
ではあたし自身も、すっかり参っちゃっているんだし。
『ま、いいわよ。それで、同じ部でさ。まあ、先輩としていいようにコキ使ってたはず
だったんだけどね。何て言うのかな。一年くらいも経つと、いつの間にか部室に来ると、
まずアイツの事を気にするようになって……でも、まさか、それが恋だなんて思っても
無かったんだけどさ。特に二人っきりの時とかだと、妙に意識するようになっちゃって、
いないと妙に物足りない気分でさ。それで、もしかしたらって……』
 今でも鮮やかに蘇る。部室で二人っきりになったある日。別府君に、あたしのファー
ストキスを捧げた時の事を。しかし、さすがにそこまでは真菜ちゃんに話す気はなかっ
た。もしあたし達が既にもう、何度かキスを交わした間柄だなんて知ったら、大騒動に
なってしまう。
『ふーん。じゃあ、一緒にいただけで好きになったの? 何かキッカケとかなかったの?』
『無かったわね。最初は自分の気持ちも否定してたし。まあ、強いて言えば、好きだっ
て気がついた事がキッカケかな? 一度認めちゃったら、後はどんどん好きになっていっ
ちゃったから』
227・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 5/8:2011/02/08(火) 22:49:22.46 ID:3V4LcwDb0
 それを口にしてから、あたしは急に恥ずかしくなる。何でこんな事まで言っちゃった
んだろう。これが裸の付き合いの効果なのか? それとも、同じ人を好きになったライ
バル同士だから、なのだろうか。
『何か、それ、分かんない』
 真菜ちゃんが納得の行かない様子で呟くのを聞いて、あたしはガクッと脱力感を感じた。
『はぁ? 何よ、それ。人が恥ずかしいのを我慢してまで教えてやったのに、何で分か
んないのよ?』
 思わず呆れ声で文句を言うあたしに、負けじと真菜ちゃんが言い返した。
『だーって、いつ好きになったか分かんないなんて、そんなのおかしいもん』
『それはアンタがガキだからよ。大人の恋愛はもっと複雑なんだから。そりゃ確かに大
人になったって、一目会った時から好きになったり、何かの事件がキッカケで好きにな
ることだってあるわよ。だけど、一緒にいるうちに、自然に好きになる事もあるの。そ
ういうのが分かって、初めて一人前になれるのよ』
 十歳のお子様相手に口で負ける訳にはいかないと、あたしはもっともらしい言葉を並
べ連ねる。真菜ちゃんは少しの間、無言で考え込んでいたが、やがて顔を上げるとあた
しの方を見て言った。
『じゃあ、もう一つ聞くけど、おねーちゃんはお兄ちゃんのどういう所が好きだって思ったの?』
『え?』
 話が微妙にズレたので、ちょっと頭が付いて行けずに咄嗟に聞き返すと、真菜ちゃん
はあたしを睨み付けた。
『だから、好きになったからには理由があるでしょ? 真菜は、お兄ちゃんの優しくて
頼りがいのあるところが大好きだけど、おねーちゃんはどうなのかって聞いてるの!!』
『好きなトコ……好きなトコ……ねえ……?』
 どちらかと言うと、質問の中身よりも真菜ちゃんの質問の真意の方を、あたしは考え
てしまった。しかし、まっすぐな彼女の事だ。恐らくライバルであるあたしについて知
ろうと考えての事なのだろう。
『……まさかおねーちゃん。これも分かんないとか言わないわよね?』
 考え込むあたしに、疑わしげな目線を肩越しに向けて真菜ちゃんが聞く。あたしは、
慌ててそれを否定した。
228・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 6/8:2011/02/08(火) 22:50:03.44 ID:3V4LcwDb0
『まっさか。それくらいはちゃんとあるわよ。別府君の好きなトコでしょ? あたしの
方が年上で先輩なのに全然敬わない傍若無人さとか、人の弱味をすぐに突いて来る陰険
なトコとか、年の割りに説教臭いトコとか、後は……うーん……』
『何それ? 悪口ばっかじゃない。どこが好きなトコなのよ?』
 呆れた口調で言う真菜ちゃんに、あたしはブスッとした言い方で答える。
『仕方ないでしょ? 実際、そーいう奴なんだから。アンタも気を付けた方がいいわよ。
別府君って、大人しくて優しくて面倒見がいいフリしてるだけで、実際もの凄くしたた
かなんだから。うっかり油断してると、身も心もボロボロにされて捨てられるわよ』
『お兄ちゃんはそんな酷い人じゃないもんっ!! 勝手な事言わないでよ』
 最後はちょっと冗談だったのだが、真菜ちゃんは本気で怒って文句を言ってきた。
『今のは、おねーさんからの忠告よ。あんまり盲目に過ぎると、手痛いしっぺ返しを食
らうかもって事』
 ちょっと大人らしく忠告めいた事を言うと、即座に真菜ちゃんはそれを否定した。
『それはおねーちゃんだけでしょ? お兄ちゃんは真菜を裏切ったりしないもん。おねー
ちゃんが勝手にお兄ちゃんを悪く見てるだけじゃない。全部、自分が悪いのに。それで
よく、お兄ちゃんの事、好きだなんて言えるよね』
『だって、しょうがないでしょ。そういう所を全部ひっくるめて、好きになっちゃった
んだもん……』
 咄嗟にそう言ってから、自分の言葉に思わず恥ずかしくなってしまう。けれど、今の
は本心からの言葉だった。別府君の事を憎たらしく思うたびに、同時にますます好きだっ
て感じてしまうのだから。
『ひっくるめて…… 全部……』
 その時、真菜ちゃんが小さく呟いた。あたしは横から彼女の表情を窺うように見ると、
何だかちょっと考え込むような難しい顔をしている。
『何よ。どうかしたの?』
 そう聞くと、真菜ちゃんはハッとしてあたしを見た。その顔はいつになく、真剣で真
面目だった。そのまま、ほんの数秒だけ見合うと、真菜ちゃんは目を伏せ。それからつ
まらなさそうに答える。
『……何でもない。何でもないんだから』
229・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 7/8:2011/02/08(火) 22:50:46.02 ID:3V4LcwDb0
 自分に言い聞かせるように、二回同じ事を言うと、唐突に真菜ちゃんは湯船からザバッ
と立ち上がった。
『もう出る。長い事入り過ぎたから、体がふやけちゃった』
『あ、そう』
 ようやく、広々とした湯船に体を沈めようと思ったが、真菜ちゃんが出て行ったらお
湯の量がグッと減ってしまった。今更、継ぎ足してまで入り続ける気にもならず、あた
しは腕組みをすると、彼女を睨み付けて言った。
『早く体拭いてよね。でないと、あたしが風邪引いちゃう』
 すると真菜ちゃんは、あたしをジロリと睨み付けて答えた。
『分かってるわよ。バーカ』
 しかし、乱暴な口調とは裏腹に、真菜ちゃんはあたしの言いつけ通りに手早くお湯を
拭き取ると、さっさと脱衣所に上がってしまった。出る間際に、しかめっ面であたしに
向けて舌をベーッと出すのは忘れなかったが。
――全く……生意気盛りなんだから……
 続けて湯船から出てお湯を拭き取りつつ、さっきまでの会話を反芻してみる。
――でも……真菜ちゃんは、真菜ちゃんなりに、真剣なのよね……
 さっきまでと違い、子供だからとバカにする気持ちは失せていた。お互い、別府君の
好きな理由を、腹を割って話したせいだろうか? 気のせいか、真菜ちゃんのあたしに
対する態度も、多少刺々しさが無くなった気もする。
――うーん…… やっぱり、別府君は凄いのかも。
 風呂に入るまでは、こんな風に話をしてしまうなんて思ってもみなかった。まさか、
今まで誰にも話したことのない別府君に対する想いまでを。そこまで考えて、あたしは
ハッと気付く。まさかとは思うが一応釘を刺そうと、風呂場のドアを開けてちょうど着
替え終わった真菜ちゃんに言った。
『ちょっと!! あたしがさっき話したこと、うっかり別府君に言ったりしないでよ?』
 すると真菜ちゃんは、ジロリとあたしを睨み付けて、口を尖らせて言い返した。
『当たり前でしょ、そんなの。女の子同士の話だもん。おねーちゃんこそ、真菜の話を
ポロッと口を滑らせて言ったりしないでよね』
『分かってるわよ。そんなの』
230・ツンデレ先輩VSデレデレ小学生 その25 8/8:2011/02/08(火) 22:51:41.98 ID:3V4LcwDb0
 そう答えてから、あたしはちょっと複雑な気分になった。それを敏感に察知して、真
菜ちゃんが聞いて来る。
『どうしたの? おねーちゃん』
『いや、その…… あたし達さ。一応、秘密を共有し合う仲になった……って事よね? これって』
 すると真菜ちゃんも、複雑な表情をした。
『……そうかも。で、でもだからって、おねーちゃんと仲良くなった訳じゃないんだか
ら。敵同士だってことに変わりはないんだからねっ!!』
 すぐに強気な態度に戻る彼女に、あたしも負けじと言い返す。
『分かってるわよそんなの。こっちだって、お子様に負ける訳には行かないんだから』
『そのお子様に、何にも勝てないくせにっ!! すぐにおっきくなって、お兄ちゃんと
最後に一緒になるのは真菜なんだからね。フンだ』
 そういい残し、彼女は脱衣所から外に出て行ってしまった。後に残されたあたしは、
洗濯乾燥機から、乾いた服を取り出しつつ考えた。
――あたしも、いい加減、真剣に考えないとな。でないと、ホントに別府君を取られちゃ
うかも知れないし。本当に、今までが奇跡だったかも知れないんだから……
 何度か経験した別府君との甘いひと時。あれを他人には渡したくない。その為には、
自分が頑張らないと。いつまでも甘えていてはダメなんだと、あたしは心に言い聞かせ
たのだった。


続く
今度は出来る限り早めに
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 23:26:11.62 ID:7V0bKVIa0
つまりツンデレのデレ化が進むまで読んだ
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 23:29:51.02 ID:7V0bKVIa0
あれ規制が解けてた
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 23:39:45.32 ID:qnPMMi2sO
わくわくする
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 23:44:43.93 ID:fl+fnrDFO
ぐっじょぶ
この長編は好きだ

続きwktk


風呂入る
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 00:07:01.57 ID:qgX4zskXO
続きわくてかちぇき
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 00:21:40.62 ID:UkvSjvUu0
終了か…(´・ω・`)ショボーン
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 00:42:35.57 ID:kUMWFchmO
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

1 0 分 ち な みん
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 00:42:54.14 ID:W3rZwQt40
いえぁ
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 00:59:02.12 ID:Zfov/lzk0
雪ー
つ・ちーながこたつで丸くなるー
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:02:52.23 ID:C3+BYWed0
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:15:47.07 ID:zVgy0AHf0
>>240
そこで来たかwwwwww
GJ!!
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:21:49.57 ID:rI5gkLdaO
ID
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:52:47.78 ID:C3+BYWed0
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:56:47.65 ID:32hjfOS00
ですよねー
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:04:31.02 ID:zVgy0AHf0
>>243
ツンデレさんマジ小悪魔wwww
しかし、敬語もいいな







あと、ツインテールでその長さだと、解いた時には地面に付くんじゃないだろうかと
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:24:53.40 ID:NFqm6BvXO
GJ!
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:32:03.48 ID:RYhjPdbx0
ID
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:33:30.38 ID:RYhjPdbx0
お、書き込めた
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:33:46.72 ID:zVgy0AHf0
お休みツンデレ
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:02:46.91 ID:NFqm6BvXO
かなみん愛してる
おやすみ
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:09:59.86 ID:zXBdT2GA0
>>243
やっぱりツンデレさんは笑顔じゃないと
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:41:10.66 ID:CQn42NscO
ツンデレスキーの朝は早い
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:59:00.86 ID:ffkfgsZw0
まずはスレを覗き、絵師に感謝をささげる
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 07:14:01.32 ID:jTQkBwXK0
おはよう
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 07:50:36.60 ID:NFqm6BvXO
おはようかなみん
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 08:27:01.61 ID:2dBcljAqO
おはよう委員長
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 09:27:00.69 ID:GgcRiStH0
おはよう尊
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 10:28:40.91 ID:M8oeD9EoO
お題
つ・英語が堪能なツンデレ
 ・珍しい光景が見えたのでツンデレと二人で並んで窓から眺めたら
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 10:40:17.42 ID:kUMWFchmO
はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


1 0 分 ち な み ん
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 10:40:42.84 ID:iKM7LpTc0
そし
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 11:31:17.21 ID:NFqm6BvXO
かなみんと昼飯
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 12:25:15.62 ID:NFqm6BvXO
かなみんちゅっちゅ
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 12:26:28.89 ID:rI5gkLdaO
お題作成機より

下僕
ホテル
二日酔い

ははぁ…
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 12:41:13.95 ID:eHmIbAvVO
・お嬢に囲碁教えたい

・老成にチェス教えたい
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 15:06:26.26 ID:PXNoPifS0
お題作成機

ホテル
お嬢さま
コンプレックス

これまた…
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 16:14:52.64 ID:rI5gkLdaO
すけべなツンデレ
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 16:23:51.11 ID:/n3Dh6x2O
お題

会社
後輩
別れ

盛大なデレの予感がする
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 16:26:40.12 ID:CCat0cNc0
お題作成機

飛行機
幼馴染
ナマイキ

ただのツンじゃね?
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 17:49:13.11 ID:gbA3Rp0P0
規制半年ぶりに解除されてた、やったねかなみん!
明後日受験だけどこれで本気出せるわ
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 18:37:13.41 ID:NFqm6BvXO
最近忙しくて構ってくれない男に
『あんまりほっておくと、他の男のとこに行っちゃうんだから!!』
って言っておどしをかけてみても、やっぱり男には構ってもらえなくて、最終的に
『うぅ…やっぱり他の人なんてやだよ…構ってよぉ…』
ってなっちゃうツンデレさんを妄想しつつ用事をこなしてます
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 18:54:50.14 ID:M8oeD9EoO
テスト
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 18:55:44.90 ID:M8oeD9EoO
あ、書き込めた

さっきエラー吐き出してたからな
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 19:22:44.52 ID:2dBcljAqO
ただいま委員長
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 19:44:30.74 ID:uul7HMx80
尊さんのご飯たべたい
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 20:44:18.60 ID:uul7HMx80
おちるううう
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 20:59:46.96 ID:nR00vw6k0
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 21:09:11.12 ID:M8oeD9EoO
また規制か……
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 21:38:17.30 ID:32hjfOS00
test
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:01:13.34 ID:HKaImggSO
規制?
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:04:56.72 ID:jTQkBwXK0
てす
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:14:04.67 ID:uul7HMx80
尊さんちゅっちゅ
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 22:42:33.94 ID:Mfr7dCav0
規制?
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:18:29.21 ID:M8oeD9EoO
お題
つ・ツンデレが苦労しているのに全く協力してあげなかったら
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:20:34.51 ID:CO/DXnv0O
マジで規制?
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:24:34.95 ID:mNx8tXvxO
てすと
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:25:37.15 ID:kUMWFchmO
いやだぁ
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 23:26:19.76 ID:mNx8tXvxO
お、いけた。お嬢成分の深刻な不足な模様で自炊しますた。数レス頂きまっする

288梅雨その1:2011/02/09(水) 23:27:42.43 ID:mNx8tXvxO
〜昇降口〜

「雨かよ……。最近流行りのゲリラ豪雨ってやつか……。うわーどうすっかな……」
「雨かよ……。最近流行りのゲリラ豪雨ってやつか……。うわーどうすっかな……」

「(あ、別府君……)あら!そんなとこで何してますの?別府たかし。」

「あぁ、神野。よう。」

「ど、どうも……。で、何してますの?」

「いや、雨が酷いからさ。止むか弱まるまで待ってんだ。傘忘れてさぁ。」

「そうでしたの。あなたって人もおバカですわね!梅雨時に傘を忘れるなんて!それで、その……いつも……一緒に帰っている椎水さんはどうしたんですの……?」

「いや、いつもじゃないって。あいつは生徒会。」

「そうですか……。」
「ん。神野は今帰りだろ?雨酷いから気をつけてな。バァイ」

「えぇ……。あの!か、傘借りればいいのではなくて?職員室で忘れ物の傘借りられますわよ?」

「あ、そっか。そうだな、借りてくるよ。ありがと神野。んじゃな。」

「…………。」
289梅雨その2:2011/02/09(水) 23:30:31.16 ID:mNx8tXvxO
〜職員室〜

「うわ……傘ねぇじゃん……」


「ああーどうすっかなーマジで。……ん?」

「それで、傘は借りられましたの?」

「なんだ神野まだいたのか。いや、全部借りられてたよ。」

「そうでしたか。まぁホームルームが終わって大分経ってますものね。……ほんと要領悪いですわね、別府たかし。」

「はは……。帰す言葉もねぇっす……。!?あっメールだ。ってかなみかよ。」

「携帯電話の持ち込みは校則違反ですわよっ!」

「まあな。見逃してくれ。ったくかなみのやつ『生徒会つまんないわよ!』だってさ。ははは、生徒会役員のくせに校則違反かよ。やるなあいつ。」

「もう!椎水さんも規律がなってませんわ規律がっ!」

「さて……。ちょっと図書室行ってくるわ。」

「えっ?どうしたのですか?帰らないのですか?」

「いや、雨一向に止まないしさ。もう少し弱まれば濡れるの覚悟でも駅まで走っていこうかと思ってたんだけどそれも無理そうだな。だから図書室で暇潰してかなみ待ってあいつの傘に入れてもらうわ。んじゃ。」

290梅雨その3:2011/02/10(木) 00:05:34.68 ID:WNY+fg5LO
「と……図書室は……今本の入れ替えとかで……入れませんわよっ!?(とんでもない嘘ついてしまいましたわ……)」

「マジかよ……。暇潰しもできねぇな。完全に詰んだなこりゃ……」

「で、でしたら……」

「ん?」

「その、わたくしの傘に入れてあげても構いませんわよっ……////」カァー

「え!?いや、それは……悪いよ。ただでさえこんな大雨んなか二人で一つの傘に入ったらお前も濡れるだろ。そんなの悪いって。」

「ひ、人の善意は有り難く受けとっておくべきですわよっ!?それが紳士の嗜みですわっ!/////」

「俺が紳士かどうかは怪しいけど神野がそこまで言うなら……じゃあ……傘入れてもらってもいいかな。」

「ま、まぁそこまでおっしゃるのなら入れてさしあげないこともないですわっ!////」

「はは……ありがと……」

291梅雨その4:2011/02/10(木) 00:07:34.34 ID:WNY+fg5LO
〜帰り道〜

「ありがとな。傘入れてもらちゃって。」

「別に構いませんわっ。淑女として困っているクラスメイトを見過ごすわけにはいきませんもの。……例えそれが別府たかし、あなたであったとしてもです。」

「はは。でもさ、俺と2人で相合傘なんて、クラスの連中に見られるかもしんないぞ。大丈夫なのか?」

「あっ、相合傘!?……そ、そうですわね。(いやむしろ別府君と相合傘している所を誰かに見られたとすれば、それは願って
もない事じゃありませんの……?もしそうなればクラスの中で、私達はお付き合いしているという噂が流れ、そのうちに晴れてクラスメイト公認の恋人同士
という既成事実が生まれることになりますわ……!)」ブツブツ

「ん?既成事実がどうした?神野?」

「なっ、なんでもありませんわ!(はぅ……また心の声が口から漏れてしました……)」

「明日は晴れるかなあ。……俺、雨嫌いなんだよな。神野は?」

「わたくしもあまり好きではないですわね。……だって髪の毛がゴワゴワと……」

「それ、パーマかけてんのか?」

「ち、違いますわ。……元々こんな感じですのよ。」

292梅雨その5:2011/02/10(木) 00:08:32.78 ID:WNY+fg5LO
「そっか、なんかいかにもお嬢様って感じの縦ロールだったからな。」

「お嬢様なんて、そんな……。わたくしは生まれてこの方、自分がお嬢様だなんて思ったことはございませんわよ。ただ、由緒有る神野家の娘としての誇りを忘れたことはありませんわ。……いやですね、お喋りが過ぎましたわ……」

「いや、そんなことないよ。神野のそういうとこ、純粋にいいなって思うよ。」

「ふ、ふんっ!別府たかしのくせにわかったこと言っちゃって////」

「ははっ。だよな。出過ぎた真似をしましたー。リナ様~」

「り、リナ様って……。(名前で呼ばれてしまいましたわ////)」

〜駅〜

「うわ、豪雨で一時運転見合わせだってよ。ついてねえなあ。」

「本当ですわね。……どうしましょうか……」

「かっ、神野さあ、寒くないか……?」

「え、ええ。言われてみれば確かにちょっと肌寒いですわね。それがなにか……?」

「い、いやあ、その……なんだ……神野、制服がさ……」

「制服がどうかし……っ!?……見ましたわね……?」

293梅雨その6:2011/02/10(木) 00:10:35.03 ID:WNY+fg5LO
「いやいや、そのなんつうかこれは不可抗力というかこの大雨で2人で一つの傘に入っていた場合、それはもう高確率で服は濡
れるわけでして、さらに言えば、夏服というやつは「夏服」というだけあって、その、生地は極めて薄くてですね、スケスケ
になって神野さんの下着が透けて見えるのもしょうがないというか、でもそもそも俺が傘に入れてもらわなければ、神野の制
服がここまで濡れることもなかったわけで……。つまり……ごめん!マジでごめん!見ました!それはもうさっきからチラチ
ラと見てました!すいません!!!」

「も、もう/// 別に怒ってませんわよ。……ただ、ちょっと恥ずかしいですわ///べ、別府たかし、あなた、私の身体に興味ありますの……?////」

「きょ、興味!?い、いやあそのですね、あのー。か、神野はスタイルも良い、つうか高校生にしては良過ぎる方でして、そ
の、わたくしめも一男子高校生としてはスタイルの良い女性に興味がないというのは、まあ、嘘になりますか……なんかすいません!」

「じゃ、じゃあ。……椎水さんと私だったら……どっちの方が興味ありますか……?」////

「ひょぇっ!?え、えーとですね、か、かなみとは別に単に幼馴染であって、いやいや、あいつの身体なんて、ガキの頃は毎
日見ていたようなもんで、その……いやでもあいつも最近出るとこ出てきてるしなぁ、い、いや!今のは妄言です!すいませ
ん!もう許してください!」

「ふふ。お返しです////(とっ、とんでもないハレンチな事、
聞いてしまいましたわ!はわわわわ……)」

「そ、それよりさ、どうする?……駅前の喫茶店でもいってコーヒーでも飲んでお互い身体暖めるってのはどう?」

294梅雨その7:2011/02/10(木) 00:13:09.82 ID:WNY+fg5LO
「(別府君からのお誘いっ!?)……ふ、ふん。別府たかしにしては良い策ですわね。あまり学校帰りに寄り道するのは気が進まないですけど、今回はしょうがないですわね……!」

〜喫茶店〜

「いやあ、今日は散々だな。やっぱ雨嫌いだー。そうだ、神野は何頼む?」

「そうですわね、じゃあエスプレッソで。」

「んじゃ俺もそれでいいや。」

「でもさあ、神野とこうして2人で喋る機会があるなんて思いもしなかったぜ。」

「そうですわね……。で、でもお話できて、その……良かったですわ////」

「そうか、そりゃあ良かったよ。」

「ええ……////」

295梅雨その8:2011/02/10(木) 00:14:54.11 ID:WNY+fg5LO
〜再び駅〜

「んじゃ、俺こっちだから。神野はそっちか。帰り道気を付けてなあ。」

「子供じゃないんですから、大丈夫ですわ////コーヒー奢ってもらってしまって本当に良かったのですか?」

「いいって。傘入れてもらったお礼。ありがとな。」

「はい////」

「あ、そうだ。神野。」

「ほえ……?」

「さっき髪の毛のこと気にしてたみたいだけど、俺は神野の髪の毛いいと思うよ。そりゃさらつやストレートも魅力だけど、神野みたいなカールも俺は好きだぜ。そんだけ。」

「なっ、何を分かったような/////」

「はは、顔赤いぞ。大丈夫か?……そんじゃ」

296梅雨その9:2011/02/10(木) 00:16:54.00 ID:WNY+fg5LO
「あ、あの別府たかし!」

「ん?まだ何かあるか?」

「い、いや、その……わたくし、先ほど雨があまり好きではないと言いましたけど……」

「うん。」

「あ、あなたとお話できて……その……少し、好きになりましたわっ////」

「?……まあそりゃあ良かったんじゃないか?」

「それだけですわっ////」

大好きな あなたが わたしに こんな季節を 少し 好きにさせてくれたよ

〜fin〜
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:17:51.42 ID:/qdq/WDw0
>>296
非常におつかれ!
これで安心して寝れる。ところで最後の詩はなんかの歌詞?
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:18:30.30 ID:WNY+fg5LO
すんません糞OCNのせいでケータイから投下しますた。そのせいで変に細切れになっとります。お嬢に免じて許してくれ
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:21:10.25 ID:WNY+fg5LO
>>297
いやとくに歌詞とかじゃないっす(^ω^)b<OCNは糞
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:23:49.13 ID:+HDHNTn/0
>>296
GJ!!
久々にお嬢成分が補給できてよかったよ〜
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 00:58:35.60 ID:2vOjhXqXO
ID
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:09:21.24 ID:/2ra5I0IO
ID
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 01:48:21.94 ID:NzVQh+++0
おやすみかなみん
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 02:37:31.27 ID:xScPQirB0
ちっちっちなちなー
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 02:59:09.19 ID:eXCSeTj+O
IDちぇき
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 03:56:24.07 ID:qygV0nFu0
おはやう
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 04:40:19.82 ID:lCxHEMX9O
「あんたのこと大っ嫌いだから4万km程離れさせてもらうわ」
って言ってツンデレさんに抱き着かれてから2時間が経過しました
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 06:21:10.60 ID:lCxHEMX9O
起きたけどよりがっちりホールドされてたから二度寝
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 06:44:57.70 ID:b6hZh039O
>>296
超GJ
お嬢麗しいよお嬢
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 07:35:44.82 ID:/ZinqTFyO
>>296
超GJ!
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 08:05:52.69 ID:fYntWZIg0
>>296
ぐっじょぶ!

がっこー
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 10:11:25.23 ID:uM8udhkTO
お嬢カワユス
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 10:13:23.27 ID:qaUkkUmAO
お題
つ・なかなか出て来ないツンデレ
 ・ツンデレと友人の結婚式に招待されたら
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 11:44:47.23 ID:cEpDv3n/O
かなみんおはよう
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 12:02:06.75 ID:JSj9an0dO
委員長と飯食ってくる
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 13:43:00.78 ID:b6hZh039O
委員長小食っぽいね

貧血とかで倒れないか心配です
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 13:47:30.43 ID:xScPQirB0
ダウナーさんも小食みたいだね
貧乳で倒れないか…ズゴッバタッ
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 15:20:13.70 ID:qaUkkUmAO
大食いなのは勝ち気さん

栄養が全部胸に行ってそうですが
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 15:27:28.36 ID:cEpDv3n/O
かなみんのおっぱいふにふに
320以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 16:29:10.25 ID:FDbyhSAi0
まずいとか言いながらバクバク食べる勝気さんぺろぺろ
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 17:21:03.67 ID:b6hZh039O
勝気の胸の栄養源は分かった

お嬢の胸は何で大盛りなの?ご飯あまり食べなさそうなのに
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 17:26:01.95 ID:q8lS6Blt0
てs
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 17:28:46.29 ID:q8lS6Blt0
やっと解除されたわ
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 17:49:28.38 ID:xUPpie2q0
ただいま
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:20:03.51 ID:9rD+4IT9O
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:31:35.69 ID:wtH9zGMBO
自分が大食いで早食いなのを気にしてるちなみん可愛い
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:32:39.16 ID:qaUkkUmAO
お題
つ・ツンデレに三連休は雪の予報出てるけどどうする?って聞いたら
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:38:23.43 ID:b6hZh039O
・空からツンデレを見てみよう
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:03:43.44 ID:NzVQh+++0
ツンデレに慰めてもらいたい
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:30:22.28 ID:NXtYUfLp0
ツンデレと勉強
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:34:50.42 ID:xUPpie2q0
もう我慢できん
かつみんのおっぱいもんでくる
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:29:07.19 ID:NzVQh+++0
死亡フラグ
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:00:37.15 ID:qaUkkUmAO
明日は天気悪いから、一日家でツンデレといちゃつけるな
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:39:51.30 ID:u+6pVJZ2O
雪で他のツンデレが動けないのをいいことに、雪女ツンデレが狂喜するも男も家から出てこず悩むツンデレ雪女可愛い
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:00:17.83 ID:pI6VROVU0
天国ってきれいなところですね
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:20:44.13 ID:XaqVLasDO
お題
・突然右手が怪物の手に変化したツンデレ
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:26:48.23 ID:0LH2tzWa0
2chに意味不明な規制法が出来てるな。
冒険の書とかレベルとかは規制中という風にとらえるべきかと。
●持ちでも制限がかかるらしい。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:49:20.41 ID:ewOEztzaO
書けるだけマシ


お題
つ・ツンデレに言い掛かりをつけられたら
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 01:05:18.85 ID:TwWOpKOk0
ツンデレが雑誌のバレンタイン特集を読んでるのをタカシに見つかったらどうなるの?
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 01:06:28.40 ID:YxaNcnVfO
もうすぐバレンタインか…
ツンデレさんが赤くなるな
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 01:49:56.06 ID:KiNXEWJY0
俺らは精々IDが赤くなるだけさ……
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 02:39:40.04 ID:T/lVDZYy0
まあ
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 02:40:05.90 ID:Y5kwbt100
つん
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 03:22:38.35 ID:BBLALTUu0
お題
・ツンデレが「少しは勘違いしなさいよ!」と男に言ったら
・ツンデレが「か、勘違いじゃないけど、勘違いしなさいよ!」と男に言ったら
・もう何が何だか分からなくなったツンデレ
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 03:26:54.78 ID:0eNctJmkO
ID
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 03:45:27.77 ID:L7HK0EOj0
ツンデレにしばらく会うのは規制しようかって言ったら
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 04:57:53.10 ID:KXDExlBg0
ほすん
なツンデレに心を打ち抜かれた。つまりはGJ
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 05:20:48.78 ID:xeMucwC00
山田のばか…動画編集ばっかしてないで少しはこっちの相手しろ
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 05:33:49.55 ID:+VxEzg6GO
明日は『にぃに』の日
明後日は『にいさん』の日
そして最後はバレンタインデー


たまらんな!
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 06:25:40.18 ID:0t+at7PVO
ツンデレに今日は「フヒヒの日」だねフヒヒwwwって言ったら
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 08:21:19.95 ID:Erp2CD02O
ほも
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 08:25:12.80 ID:XAkAb4/HQ
お題

・雪に喜び庭を駆け回る妹

・寒さに炬燵で丸くなる姉

・妹に外で一緒に遊べと言われ、姉に寒いから仕方なく近寄れと言われる男
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 09:18:15.45 ID:Qpdog+lO0
バレンタインデーにツンデレからチョコもらいたいなぁ
「か、勘違いしないでよ!けどその……ちょっとぐらいなら勘違いしていいから」
とか言われながらもらいたいなぁ
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 11:02:55.81 ID:YxaNcnVfO
かなみんおはよう
どうして一緒の布団にいるn(ドガン
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 12:04:11.71 ID:ewOEztzaO
お題
つ・心にズンと来る作品を見て思わず呆けてしまったツンデレ
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:10:32.32 ID:zCr3Gu8k0
嫉妬しているツンデレの可愛さは異常
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:00:05.54 ID:0eNctJmkO
寒すぎ
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:18:33.04 ID:gPizUjCUO
お題

映画
後輩
挙動不審
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:56:44.69 ID:pI6VROVU0
後輩の手が挙動不審なんですねわかります
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 16:00:57.48 ID:pW9xMYY8O
えっ
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 16:01:22.97 ID:ewOEztzaO
寒いのう

お題
つ・ツンデレにあったまろうかって言ったら
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 16:33:12.63 ID:XaqVLasDO
デレ期のことは
夢のまた夢
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 17:13:54.82 ID:pI6VROVU0
かつみんのおっぱいであったまr
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 17:20:48.75 ID:I5hyuuzD0
ツンデレに抱きついて
なぁ・・・スケベしようや・・・・
って言いたい
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 17:33:28.20 ID:CpxncJOUO
エッチなのはダメだと思います!

って怒られたい
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 17:36:13.01 ID:Rd9baRqY0
ξ゚听)ξほしゅ
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 18:02:48.16 ID:pI6VROVU0
ごはん
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 18:23:08.86 ID:MF+F1r5n0
ただいまかなみん
多分滑り止めの大学落ちちゃったよ、地味にショックあるねこれ
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 18:41:18.85 ID:YxaNcnVfO
ツンデレと勉強
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 19:01:36.61 ID:pI6VROVU0
今ちょっとゆれた
かつみんが抱きついてきた
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 19:43:30.81 ID:ewOEztzaO
お題
つ・ツンデレ王国が建国されたら
 ・チョコ作りに勤しむツンデレ
 ・ツンデレとどっちがコンビニに行くかで言い合いになったら
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 20:50:41.52 ID:Uer2Tgjk0
ただいま
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 21:23:24.60 ID:pI6VROVU0
おかえり
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 21:25:43.62 ID:ZUmTavo2O
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 22:20:24.34 ID:YxaNcnVfO
かなみんちゅっちゅ
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 22:47:38.66 ID:Erp2CD02O
ツンデレと一緒に夜のコンビニいきたい
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 22:52:40.01 ID:ZUmTavo2O
はあああああああああ

1 0 分 ち な み ん
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 22:59:10.80 ID:pW9xMYY8O
えっ
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 22:59:13.47 ID:pI6VROVU0
ぶー
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:07:08.57 ID:ZnoQCv6Y0
10分お嬢
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:11:05.39 ID:OWJEQPvGO
10分なんかでお嬢をものにできるとでも思ったか小僧
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:25:06.13 ID:ZUmTavo2O
10分ちなみん
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:28:20.87 ID:pI6VROVU0
ぶー
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:53:11.37 ID:XaqVLasDO
あう
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 00:25:13.91 ID:PV3c8QaGO
おやすみ委員長
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 00:54:18.67 ID:d2HsQrcCO
チェック
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 01:22:43.92 ID:c51STqbC0
3時間お嬢
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 01:25:36.35 ID:QJqYYtBe0
おやすみなさいませ
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 02:40:30.35 ID:d2HsQrcCO
24分かなみ
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 02:45:46.48 ID:57TWECBd0
ぶー
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 03:10:17.99 ID:7IiHAm6vO
おやすみかなみん
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 05:13:20.62 ID:tnIJFNsA0
「い、いや違うから。たまたまチョコケーキが食べたくなっただけだから」
って自分に言い訳しながら材料を買い集める女の子をこの間目撃しますた
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 07:21:21.22 ID:QJqYYtBe0
おはようございます
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 08:25:05.08 ID:0DO2228J0
おはよう尊
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 10:06:15.35 ID:jKxWOBLWO
お題
つ・幽霊になったツンデレ
 ・願いと引き換えに大切な物を無くしてしまったツンデレ




朝からまどかマギカ見ると、軽く鬱になるな……
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 11:19:16.62 ID:7IiHAm6vO
おはようかなみん
397ツンデレとバレンタイン前 1/3:2011/02/12(土) 11:39:14.26 ID:R/FoLGhMO
「そっれにしても最近アホみたいに寒いよなぁ。朝起きるの大変だよ」
『ふん、この程度の寒さで弱音を吐くとは情けない奴だなお前は』
「いやいや、この寒さは誰だって辛いだろ。でも尊はすごいよなーこんな日でも剣道の朝練はするんだから」
『練習は日々の積み重ねが大事だ。朝の素振りだって、何ヶ月何年も繰り返せば必ず糧となる』
「真面目だねぇ。こんな寒い日の朝から、あんな薄い道着で素振りなんて俺にゃ無理だわ」
『私とて辛いさ。だが、素振りをしているうちに、あの空気の冷たさが心地好くなってくるんだ。
……まぁ、お前みたいな奴には到底理解できないだろうがな』
「そんなもんなのか。……もしかして、尊ってドM…(バキッ)……あべしっ!?」
『……なぜだか知らんが今非常に腹立たしい発言が聞こえたなぁ。次こんなことがあったら命は無いと思え(ゴゴゴッ…)』
「す、すみませんでしたー!!!」
398ツンデレとバレンタイン前 2/3:2011/02/12(土) 11:44:52.88 ID:R/FoLGhMO
(ビュー……)
「うー…本当に寒い…雪でも降るんじゃないかこれ…」
『確かに怪しい。そうなるとマフラーと手袋は必須だな』
「…そういやさ、今付けてるマフラー可愛いな。なかなか似合ってるぜ」
『ふっ、お前にしてはいい着眼点だ。実はこのマフラーはな…私が作ったものなんだ!』
「へぇ、これを自分で。…お前の多芸っぷりには相変わらず頭が上がらんね」
『ふふんっ、私にかかればこの程度、造作もないことだ!………………ああ、そういえば…(ガサッ)』
「んっ、どうした尊?」
『…幼なじみの誼だ、くれてやる』
「なんじゃいこの紙袋は。どれどれ…ってこれは!?」
『……見て分からんか、マフラーだバカ』
「そ、それは分かってるって!つか、俺が貰ってもいいのか!?」
『勘違いするなよ。それは練習用で作った、言ってみれば失敗作だ』
「これが失敗作!?……うーん、見た感じどこも失敗した後なんてないんだけどなぁ。」
『…いちいちうるさい奴だな、お前は黙って受け取ってればいいんだっ!』
「お、怒るなって!?分かったよ、ありがた〜く使わせてもらいます!」
『分かればよろしい。それと一つ聞いておきたいことがある』
399ツンデレとバレンタイン前 3/3:2011/02/12(土) 11:48:55.72 ID:R/FoLGhMO
「んっ、なんだ?」
『男というのはその……こういうものを貰って嬉しいものか……?』
「当たり前じゃん!こんな手の込んだ贈り物もらって喜ばない男なんていないって。
しかも尊の手作りだろ?そんな奴がいたら俺がぶっ飛ばす!…なんつってw」
『ふ〜ん、そうかそうか。成る程成る程…』
「…あれ、待てよ。ってことはだ、お前誰かプレゼントしたい相手がいるってことだよな?」
『……ふん、別にお前に話す必要も無かろう(プイッ)』
「図星かよ!?おいおい、一体誰に渡すつもりなんだよ尊〜」
『……うるさい、お前には関係ない(プイッ)』
「教えてくれてもいいじゃんかよ〜!同じクラスの奴か!?それとも剣道部の奴か!?」
『…………』
「あっ、もしかして生徒会長にか!!最近生徒会で仲良いって噂聞くしな。んで、どうなんだよみこ……」
『…………え、ええいっ、黙れと言っているのが分からないのか!!まったく、朝から余計な詮索をしおって!!気分が悪い、先行くからなっ!!』
(タタタタタタ)
「あっ、ちょ、待てよ尊!?……行っちゃった……」

「しゃーない、寒いしとりあえずマフラー巻いてみるか…(まきまき)」
「おお〜すげえあったかい!ちょうどマフラー欲しかったところだから嬉しいねぇ!」
「……それにしても尊のやつ、本命誰にあげるつもりなんだろ…?」
「……考えたら悲しくなってきた。はぁ……尊からプレゼント貰えるとかうらやましいなぁ……(がっくし)」
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 11:54:09.10 ID:wd6wgBfxO
HGSSライバル以上に可愛いくて萌えるツンデレなんているの?
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 12:16:56.33 ID:jKxWOBLWO
>>399
何と言うか、続きが気になってしょうがないんだが
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 12:22:18.30 ID:0tmmPYz00
>>399
GJ!
さっさと続き書きやがれください
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 14:28:25.48 ID:wWzj16uAO
にぱ〜
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 15:07:26.18 ID:7IiHAm6vO
>>399
続きに期待
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:00:04.61 ID:gTNGm+H8O
あぶ

はやく続きを
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:17:35.69 ID:USsVAqmYP
>>399
尊大はいい
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 18:02:20.59 ID:jKxWOBLWO
ちょっと頭痛い……

ツンデレがひざ枕してくれれば、すぐ治るのにな
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 18:57:21.13 ID:WOWMG+vXO
ξ゚听)ξ
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 19:38:00.97 ID:57TWECBd0
10分かつみん
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 19:38:43.93 ID:7IiHAm6vO
俺はかなみんが好きなはずなのに…尊大さんの可愛さで死にそうだ
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:12:25.35 ID:PV3c8QaGO
委員長成分が足りない
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:02:53.27 ID:LQNdqw/y0
ただいま
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:04:31.95 ID:+UM4yHu9O
>>399これは期待
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:23:07.45 ID:RiM+X7/90
ちゅんでれ「今日はにーにの日」

敬語妹「明日はにーさんの日」
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:28:47.85 ID:xmaBHqYgO
なんかあれだな、新ジャンルスレを見てるようで懐かしいスレだ
ほしゅ
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:53:45.11 ID:gTNGm+H8O
はーやくこいこい
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:00:35.91 ID:YYh2MkN80
────俺の人生の中に失敗があったとすれば、
       それはいまだに彼女が出来ない事と、卒業アルバム委員になった事だろう─────
                                               By 別府タカシ

 冬至を超えてもうずいぶん経つが、それでも六時を過ぎれば流石に外は暗い。
 俺は卒業アルバム委員の作業の関係で、学級委員長とともに放課後の教室に居残っていた。

「…だから、この写真はここに貼って、名前はこっちに…別府君、聞いてる?」

 みつあみ眼鏡の委員長が、俺の耳に歌のような声を投げかけているのが聞こえる。
 作業開始から、かれこれ二時間。俺の集中力はとっくにオケラ状態、もう家に帰る気力すら危うい状態になっていた。

「別府君!きーいーてーる!?」

 耳元で怒鳴られ、「眠」へ向かっていた俺の意識は現実に引き戻される。
 今時母親でもやらないような耳引っ張りをしつつ、前髪知らずの委員長はおでこを真っ赤にして叱った。

「…もう。元はと言えば、ろくに仕事してこなかった別府君が悪いんでしょ。
 そんなにやる気出してくれないんだったら、私もう帰るよ?」

 …ここで「誰も手伝ってくれとは言ってない」と言えるほど、俺は空気の読めない男ではない。
 ま、それもまた事実ではあるが、委員長はなにしろ学級委員長だ。
 クラス全体を取り仕切る立場として、俺のようなサボり魔のフォローも仕事のうちなのだろう。

「………」

 眠いまなこをふいと向けて、委員長をじっと見つめる。
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:01:19.36 ID:YYh2MkN80
 学級委員長、長瀬 律子。
 髪型は一周回って個性的な感じのみつあみで、前髪は出さず全て横に縛っている。
 大きな眼鏡を顔にかけて、見るからにこう、体の全てが優等生と言った雰囲気だ。

 神野や椎水のような華やかな美人ではないが、じーっと見てみると結構整った顔立ちをしていたりする。
 そしてなにより、堅物で融通が効かず、言いかえればからかうと最高に面白い女。

「…な、何見てるの?やだ…じ、じっと見ないでよ!」

 夜中の学校は静かで、まるでこの世界に二人きり取り残されたような錯覚を与えられる。
 今なら…多少なりとも、“俺がひそかに心寄せている”長瀬りっちゃんと遊ぶのもアリだろう。

「…あーあ」

 不意に、俺が口を開く。

「…何ですか」
「どーにも気力が沸かないな。ま、二時間も続けてりゃ当然そうもなるだろ?」

 そんな話か、と、りっちゃんは半ば呆れたようにこちらを見た。

「だからって、やらなくていい理由にはならないでしょう?」
「スタミナの話さ。長く軽い運動より、根詰めて短く運動した方がバテにくいってデータがあるんだ」
「知ってるけど…それとこれとは話が別でしょ。まあ…五分間くらいなら、休憩してもいいですけど」
「違う、違う。もっと簡単に気力を取り戻す方法があるって話」
「……え?」
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:02:35.84 ID:YYh2MkN80
 委員長が話に引き込まれ始めたのを確認し、俺は人差し指をぴっと立てて、説明口調で述べた。

「ご褒美だよ。この作業も今日が山場だし、なんかご褒美があれば俺もかつてないやる気が出るんだけどな〜」
「…はあ」

 いかにも馬鹿にしたような調子で、委員長は溜息をつく。

「真面目に仕事しなさい」
「いやだから、ご褒美があればちったあ真面目にやれるんだって」
「高校生にもなってご褒美なきゃ委員会の仕事も出来ないんですか?」
「出来ないね。特にここからは使い物になりそうにない」
「……はあ」

 本日二度目の溜息だ。

「……聞くだけ聞いてあげますけど、ちなみに何が欲しいんですか?」
「委員長」
「…はいはい、私ですか…わた…わ、わたっ!え、えーーーーっ!?」

 さらり、と、俺は出来るだけ自然を装って答える。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:04:02.72 ID:YYh2MkN80
「なっ、なななななななななななな何を言ってるんですかっ!そんな事私が許しても少年法が許しません!」
「委員長的にはOKなんだ?」
「どこをどーしたらそーいう解釈ができるんですか!例え法律がねじ曲がっても私は許しませんからね!」
「……ダメ?」
「あ…う…上目遣いで見るなあっ!だ、大体展開が急すぎです!そういうのはもっと、こう、その、段階を踏んで…」
「…分かったよ。確かにまあ、いきなり委員長が欲しいは直接的すぎたな」
「……」
「だからさ、三十分以内にこの仕事終わらせたら、キスしていい?」
「う、ううううううう〜〜〜〜〜っ!やっぱり分かってなかった!馬鹿っ、馬鹿っ、変態っっ!」
「わっ、ちょ、ペンを投げないで!」
「そーやっていつもいつも私の事馬鹿にしてぇ…!どーせ別府君も、私の事男性経験のない騙されやすい女だとか思ってるんでしょバカーっ!」
「…っ!それは違うぞ委員長ぉっ!」

 幼子のように耳まで真っ赤にしてペンを振り回す委員長の手を、俺が抑えつけて鎮静化させる。
 すとん、と椅子に座らせ、俺もまた椅子に腰かけ、少しばかり本気の目で語ってやった。

「…確かに俺は委員長をイジるのが好きだけど、別にそれは委員長が騙されやすいからだとか、そんな理由じゃ全然ない。
 それにバカにした覚えもないよ。そうは見えなかったかもしれないけど、俺は一生懸命な委員長の事、尊敬しているつもりだ」
「…今更…何言ってんですかあ…」
「気分悪くしてたらごめん。…でも、その、これが俺なりのコミュニケーション方法なんだ。その……俺、好きだから。委員長の…リアクションが」

 がこん、と、どこかで大きな雪の山が崩れ落ちた音がする。
 それはきっと、椅子の上でズッコケ損ねた委員長の心のズッコケだろう。
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:04:48.32 ID:YYh2MkN80
 そこから更に、俺は調子の波に乗る。

「委員長、自分の事よく地味だとか言ってるけど、全然そんな事ないと思うよ。
 だってあそこまでのリアクションが取れるって、すごくセンスのある人でないと駄目だと思うんだ。
 本当、委員長はからかいがいがあるっていうか、本当に素敵な反応を返してくれるっていうか、ついいじめたくなるというか…」

 演説でも打つような調子で、俺は俺なりの委員長の魅力を思うさま語っていた。
 やはり好きな人について語る時の口は軽く、どうしても夢中になってしまう。

 故に、俺は委員長が椅子を立ってすぐそこに迫っている事実など、全く気付けていなかったのだ。

「…あれ、委員長?」

 眼鏡が水銀灯に反射し、きらりときらめく。
 ──刹那、委員長のか細い手がすらりと俺の首に伸びて、口元をくいと持ち上げられた。

 小うるさい口を俺が開きかけた瞬間、委員長は何のためらいもなく、自分の唇を俺の口へ押し付けた。
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:05:31.94 ID:YYh2MkN80
「───────!?」

 絶句。俺は視界が目の前の少女以外すべてモノクロに染まっていくのを確かに確認した。
 委員長の顔には、羞恥の赤みすらさしていない。ただひたすら無表情に、瞳だけを閉じて俺の唇を文字通り奪っている。

 一分にも思える五秒間、委員長はじっくり俺に口づけをしていた。
 ぷはっ、という俺の吐く息の音と共に、委員長の口元が名残惜しく離れていく。

「……委員…長?」

 震える声で俺は尋ねる。
 俺の目の前に立ちふさがる委員長は、ごくナチュラルに人を殺しそうな眼でこちらをじっと見下していた。

「……別府君」
「はいっ!?」
「……仕事しなさい」
「イエス、サー!」

 それから二十分間、俺は限界まで巻いたチョロQのごとく卒業アルバムの編集を一人で終わらせた。
 委員長はただ見ているだけだったが──何か言える気配ではとてもなかった。

 完敗──である。
 あまり人をからかってはいけないと、心に強く刻んだ日であった。





 ちなみに委員長とはこのあと付き合う事になりました。いえーい。
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:20:53.73 ID:gTNGm+H8O
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>422お前のこと好きやで