1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
家に帰っても特にやることはなく、僕はパソコンを立ち上げて、インターネット掲示板に単調で、平板で、
アンニュイで、味気なく、刺激もなく、他愛ない文章をキーボードで打ち、掲示板に書き込んでいく。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:48:37.97 ID:VqOx6lBv0
完。
もちろん全裸で
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:49:29.21 ID:5WYxClcT0
小説風っていうより。
なんかラノベっぽい。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:50:33.35 ID:Rroh3liR0
「つまんね。」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:51:31.50 ID:KAF7XWHF0
ラノベ風って言うより。
なんか西尾っぽい。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:51:41.42 ID:wfw1xWjV0
そう書き込んだボクは一人ほくそ笑んだ。
「ああ」
僕はおもむろに射精した
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:54:15.70 ID:jJYqJ2Iz0
何気なくスレを開いたはいいが、書くことがない。
ふと窓の外に目をやると、いつのまにか雪がちらついていた。
通りで寒いはずだった。
ということは、あれからもう一年のときが経ったということだ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:54:21.71 ID:80cS/zIT0
ここの
>>1と呼ばれる、ネットを媒体として繋がった人物の書き込みを見た瞬間俺は思わずこう呟いた
「西尾厨か」
この声はこの部屋の空気を揺らしただけで、誰の耳にも届くことはなく暗闇に沈むに埋れて行った
少しばかりの期待を抱き、更新をクリックする。
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 20:48:37.97 ID:VqOx6lBv0
完。
思わず笑ってしまう。
そうだ、此処は2ちゃんねるなのだ、こr
つかれた
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:56:21.20 ID:l5v/HAzl0
そして私は「またつまらんスレを」と机の上に置いていた柚子胡椒を一口つまみ、スレッドを開いた。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:58:29.31 ID:lt1rJDv2O
――想像と違ったな、と一人ごちながらスレをぱつりと閉じる。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:59:00.06 ID:vp+WjVzG0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 20:59:50.05 ID:Xjs+WQmVO
それは、たった16字であった。16個の、なんの変哲も無い文字の羅列――つまりスレタイ――だったのだ。
しかし私はそれを見たとき、形容のしようのない未知の感覚に捉われた。心拍数があがり体が火照るのがわかった。
私は震える指先を冷たいキーボードに乗せ、この言い知れぬ興奮を軽やかな音色とともに打ち込んだ。
「2get。」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:02:53.27 ID:ffb4YUx60
ならば書き方を変えてみてはどうだろう。
来週は離散数学のテストだというのに勉強が捗らない。
そう思うも、彼はサイトに掲載している廃墟となった建物の画像を見てノスタルジィに浸っていた。
真面目に講義を受けていなかった彼にとって、一から離散数学を理解するというのは原付でアンドロメタ星雲に行くぐらい気が遠くなる事だ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:09:13.72 ID:JUby2jF+0
俺は思わず呟いた
「うんこもれそうだ」
(もらすか…)
心の中でそう納得した。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:25:15.92 ID:KAF7XWHF0
そして漏らそうとしたそのとき,自分は重要な勘違いをしていた事に気づいた
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:31:43.35 ID:WXpPrqV1O
「待て、柚子胡椒って何だ」
何故そこで柚子胡椒なのか、僕は疑問を抱くと同時に笑った。
しかし画面に尋ねてもその問いに対してのこたえが返ってくることもなく、僕はプリキュアに変身した。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:46:19.10 ID:AS/3qGVJ0
私が期待したものはこのスレッドの中にはなかった。
ここにあるレスポンスはどれもその意味を失ったただの出来損ないだった。
小説風とはなにか。
なにを語るでもなくただばらまかれていたそれらの文章は、
他を滅ぼしつくした国のつくる兵器のようであり、
そのズレが、私に不快感と、ほんの少しの哀れみを感じさせた。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:48:14.83 ID:Jpe7xsP0O
おちんしんびろびろびいーん
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:54:18.15 ID:6i4Jxafs0
小説、と一言で言っても様々な物がある。さて、その中でこの
>>1が考える“小説”とは一体何なのだろうか……。
「取り敢えず文語口調なら良いのか」、男はキーボードでそう打ち込んだ。
しかし、文語口調という物が如何なる物なのかをこの男は知らない。ただ単にそれらしい事を書き込もうと思っただけである。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 21:54:27.12 ID:wfw1xWjV0
メールが着信したようだ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 22:03:21.91 ID:T1xekcdR0
そう、俺は僅かながら期待してしまっていた。
それも無意識にだ。
だから俺は今日もスレを開く
例えクソスレだとわかっていても
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 22:05:34.75 ID:1FemuqVr0
「さっさと、漫画の続きでも読もうか」彼はそう呟いて、パソコンから離れた。「くだらねえ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 22:07:14.49 ID:7qmTb0Jr0
今日この時間は、特に目を惹くようなスレもなかった
そこで、少し興味をそそられたこのスレを履歴からクリックしたのだった
・・・思いの外皆真面目だ
俺は「思わず勃起した」などと打たれたこのレスを、送信するのを少し躊躇った
しかし行動を起こせねば意味があるまい
勇気、とはまた違う意地のようなモノに後押しされ、俺は書き込みボタンを押した
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 22:09:16.73 ID:1FemuqVr0
彼の耳元に流れる音楽はこんな夜にぴったりだ。
再生が終わるなり、彼はまたその音楽を聴き始める。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 22:14:24.91 ID:8hIEPM5r0
どうせクソスレだろう・・・
自嘲気味に呟いた僕の意識とは裏腹に、
手は無情にもこのスレを開いていたのだった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
煽りながらも書き込む住人達の姿を見て、僕は不思議に思う。
彼らは何故、退屈でつまらない物の相手をしているのだろうか。