ストパンの世界に俺をいれてイチャイチャしようずwwwwwwwwwwwwww
っていうスレ
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ィニ_...イ::}--{::::ト...._=ュ、
、 __{:::::::::::ジ ゞ:::::::::::<ト、、
 ̄ 7 /. ¨ , ¨ ヾV '
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7 / ィ -≠キ 、 ≠キxiv| | i
/ィレ /イィニトvヘ/イニト|l | |
| j弋つ ι 弋つイ | |
| / x。゜ 。xu| | li 妄想を垂れ流すも良し
| .人 U △ U し| | ト 初SSにチャレンジするも良し
| ト 、 __ _ イ | | ハ そこのあなたも書いてみたらいかが?
| | ィ}=介 | | | \
. il | |k^::|::|ト.| | | ー
ノ| ト |::ュ::|::|:::V | |
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< <く___ と ^とー^_j. |__ L____
 ̄ ̄  ̄  ̄(___> ̄ ─
まとめWiki
ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/ 前スレ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295261439/l50
色々とメチャメチャにしてごめん…始めちゃうよ! バルクホルン「……赤鼻…何故貴様がここにいる」 開始から数十分。夢中になると周りが見えない。俺、22歳。そんな男である。 寝起きの髪を下ろしたバルクホルンに全力で乙女の領域を掻き回している所を見られた。 バルクホルンが枕元から拳銃を出して俺に向ける。清々しい程に迷いの無い顔だった。 バルクホルン「釈明の余地が欲しいのなら、その頭で上手い嘘でも考えてみろ」 俺「おはようございます大尉。今日は雀が良く鳴いていますね」 バルクホルン「…随分とハルトマンと仲が良い。貴様は世話でもしに来たのか?」 動じもせず、ありのままを伝える俺にバルクホルンが苛立ちを深める。 俺「この体たらくでも囮程度は出来ます。これ以上―――――」 バルクホルン「能書きはいい。いい加減自分の言葉で話せ。赤鼻」 俺「俺は何時でも本気だ!」
6 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 18:39:05.07 ID:jKIEA/5f0
無感動に銃を向けるバルクホルンに思わず俺が叫ぶ。 いきなり叫ばれたバルクホルンも固まるが、叫んだ俺の方も口を押さえて固まっていた。 バルクホルン「…赤鼻?」 俺「……失言です。お気になさらず。さあ、朝食に行かないと今日が持ちませんよ?」 失礼と、弱弱しく自虐的な笑みを浮かべて俺が部屋をでる。 残されたバルクホルンもバルクホルンで、飲み下しきれない思いが胸に溜まって行くのを感じた。 バルクホルン(自分の言葉?奴は裏切り者だぞ……) 苛立たしげにベッドに倒れ込んだバルクホルンを横目で見つつ、エーリカは溜息をついた。 エーリカ(トゥルーデはきっと体では分かってるんだ…変に鋭いし) エーリカ(うわぁー…面倒臭いよ…あの馬鹿にぃの事だから絶対このままだよ…) エーリカ(ウルスラの馬鹿…こんな面倒な事任せて…ちくしょう)ボスッ
7 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 18:43:10.66 ID:jKIEA/5f0
――――――――――― ――――――― 基地 外 坂本「遅いな」 ミーナ「そろそろ来ると思うのだけれど…」 宮藤「あっ、来ましたよ!」 リーネ「あれ?審判はハルトマンさんなんですか?」 坂本「ああ、バルクホルンがどうしても自分の手で撃ちこ…試したいと言うのでな」ハァ エイラ「大尉も過激ダナ…」 シャーリー「まさかペイント弾だよな…?」 溜息を吐く坂本に「いや、止めろよ…」的な雰囲気が流れる中、バルクホルンと俺が向きあう。 エーリカによる説明が適当に行われ、何とも適当に始まった。 サーニャ(少佐も俺さんの事嫌いなんですね…) エーリカ「たぶんね」ヒョコ サーニャ「きゃっ!?」
8 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 18:48:51.11 ID:jKIEA/5f0
エイラ「サ、サーニャ!?……って、中尉?ナンデここにインダヨ?」 いつの間にかサーニャに抱きついていたエーリカを引き剥がして威嚇する。 エーリカは現在向こうの方で模擬戦の審判をしていたはずだ。 エーリカ「だってあの中にいられる?」 ひょいと指をさした先には激昂して今にも弾丸を放ちそうなバルクホルンとそれを前に真剣に説明する俺。 ルッキーニ「うえ〜…絶対ムリ」 ペリーヌ「…あの方は一体何をしましたの?」 エーリカ「武器だよ武器。あの馬鹿にぃ、拳銃で勝負に出たんだ」 ―――――――――― ――――― 洋上 バルクホルン「貴様は私を馬鹿にしているのか、それとも見下しているのか」 俺「充分真剣。この6発で貴女を沈めてしまえば良い話」
9 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 18:53:12.04 ID:jKIEA/5f0
戦闘は開始されてはいるが、怒りに引き攣るバルクホルンに俺は怖気もせず拳銃を突き付ける。 ネウロイ撃墜数世界第2位の己に挑む態度とは到底思えない。たとえ目の前の少し鼻の赤い男が『赤鼻』だとしても。 バルクホルン「遺言は、向こうで書くんだなッ!!」 俺「―――ッ!?」 いきなり発射されたペイント弾が右肩を掠め、赤い塗料が付着する。 構えから射撃までに隙が無く、的確に弱点を撃つ。なかなかどうして、味方にやる事ではないが。 頭の中では冷静に分析出来ても奥底にへばり付いた記憶がどろりと体中の血管を這いずる。 重いペンキで塗りたくられた空、ぐちゃぐちゃに食い潰された街、その中に咲いた一輪の… 込み上げる嘔吐感を飲み下して再びバルクホルンと向きあう。鋭い瞳が殺意を込めて突き刺さるが無視した。 俺「……自分の負けですね」 バルクホルン「その位ハンデだ。私には一発、貴様には後3…2発当たれば終了だ」 俺「…感謝します、大尉」 バルクホルン「たった一発でそんなに汗を流すか?……さっさと化けの皮を剥いでやる」 俺「トナカイの毛皮は暖かいですよ。自分も愛用していますし」 バルクホルン「戯言は後にしろ」
しえんするー
11 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 18:56:46.61 ID:jKIEA/5f0
再びペイント弾が雪崩れて来る。 それをゆっくりと、分からないギリギリのラインで横にずれながら上昇して行く。 ――ああ、この人は腕が良い。あの時に戦場にいれば…… 思わず寄った眉間の皺を見られぬようにゆっくりとターンを繰り返す。 いつの間にか上を取られたバルクホルンが驚くが、すぐに俺の射線からそれて照準が向けられる。 また右肩、この人はなんで分かるのだろうか。 坂本「バテて来たな…3分も立ってないぞ……」 リーネ「…なんだか変ですね…本当にあの人が奇跡のトナカイなんですか?」 シャーリー「書類のままだったらな、あ、避けたぞ?」 ルッキーニ「戦闘じゃなきゃ面白いのにね〜…ん〜残念賞」 ミーナ「調和はまあまあだし……先生役でもやってもらおうかしら?」 ぱっとしないせせらぎの様な戦闘に一同が困った様に溜息をつく…数名のみを除いて。 エイラ「ナァ、なんでアレを避けられるンダヨ…」コソコソ エーリカ「あの位普通じゃない?でも当たった所が悪かったかな…」 エイラから囁かれた疑問を洋上で戦う二人を見ながらエーリカが答える。
再びペイント弾が雪崩れて来る。 それをゆっくりと、分からないギリギリのラインで横にずれながら上昇して行く。 ――ああ、この人は腕が良い。あの時に戦場にいれば…… 思わず寄った眉間の皺を見られぬようにゆっくりとターンを繰り返す。 いつの間にか上を取られたバルクホルンが驚くが、すぐに俺の射線からそれて銃口を向けられる。 また右肩、この人はなんで分かるのだろうか。 坂本「バテて来たな…3分も立ってないぞ……」 リーネ「…なんだか変ですね…本当にあの人が奇跡のトナカイなんですか?」 シャーリー「書類のままだったらな、あ、避けたぞ?」 ルッキーニ「戦闘じゃなきゃ面白いのにね〜…ん〜残念賞」 ミーナ「調和はまあまあだし……先生役でもやってもらおうかしら?」 ぱっとしないせせらぎの様な戦闘に一同が困った様に溜息をつく…数名のみを除いて。 エイラ「ナァ、なんでアレを避けられるンダヨ…」コソコソ エーリカ「あの位普通じゃない?でも当たった所が悪かったかな…」 エイラから囁かれた疑問を洋上で戦う二人を見ながらエーリカが答える。
13 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:01:15.76 ID:jKIEA/5f0
その回答にエイラが確かにと、呟く。 射線は読み切った筈が僅かに右肩を掠った。 そして赤のペイントを見た瞬間見開いた瞳。吐き気をこらえる様に結んだ口…何よりも、悔しくて、堪え切れない何かを刻んだ表情 サーニャ「俺さん…何があったんですか?」 宮藤「フラッシュバックだと思うんですけど…違いますか?」 エーリカ「まあ、正解だね……理由はまだ言えないんだ」 矢継ぎ早に来る質問にぷうと溜息をついてエーリカは再び二人を見る。 どうやら決着は付いた様で、荒く息を吐く俺とは反対にバルクホルンは使えないと、オーラが語っていた。 エーリカ(妥当…かな) ミーナ「俺さんは囮にするには惜しいし、やっぱり先生役とかなら出来そうね」 坂本「まあ…あれでは、な」 ペリーヌ「もう22歳と言っていましたし、魔法力の限界でしょうか…」
14 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:05:14.37 ID:jKIEA/5f0
俺「……ハッ…はぁ、はッごほっ……」 バルクホルン「大分消耗が激しいな。そんななりで陛下の御前に出て許可を頂いた?笑わせる」 吐き捨てる様に目の前で言葉を続けるバルクホルンを見る。 虫ケラを見る様な眼、7年間、ずっとこの眼を向けられていた。そして今も 嗚呼、俺は何一つ変わっていない。命を捨てる覚悟で、今度こそと陛下に願い出てようやく帰って来たのに 陛下に申し訳ない、力にしか頼れない自分が情けない、真実を表せない自分が許せない ぐっと堪えていた物が溢れそうになる。じわりと視界が揺れたが急いで拭う。 バルクホルン「過去の栄光にしがみ付き、現在の力を見ようともしない。赤鼻、貴様は三流以下だ」 俺「……そうですね、自分は―――――む?」 疲れ果てた目をしていた俺がふっと遠くの洋上に向く。 何だこいつはと、バルクホルンがそちらを向いた瞬間だった ≪南東よりネウロイ多数、来ます!≫ サーニャの切迫した声と共にウィッチーズが飛び出して行く。 通信からは俺の後方待機とバルクホルンの前衛が告げられ、その通りに動く。
15 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:10:12.35 ID:jKIEA/5f0
突風が隣を行ったと思った途端、風に乗った声が耳に届く。 『見損なったぞ馬鹿にぃ』 俺「……はは、俺もう駄目かも…」 熱い滴が頬を伝うのが感じられ、更に溢れて来る。 嗚咽が聞こえない様にインカムを取り、ウィッチ達の戦闘を見る。 綺麗に揃っている。乱れは殆ど無く、皆が皆を信じ合っているのが分かった。 右肩に手をやりながら滴を止めようと上を向くが止まらない。 すんと、鼻を鳴らした瞬間、封じられた勘が目を覚ます。 俺(…ミヤフジ軍曹、付けられているのか?) 俺(いや、だとしたら大尉も付けられて………まさか…) 古びた勘が警鐘を鳴らす。あれはやられる動き、確実に半分が狙われている 右肩から紫電が溢れるのと、俺のストライカーが飛び出すのは殆ど同時だった エーリカ「……おかしい」 エイラ「何がおかしいってんダヨ!」 すいすいと無数の赤い光を避けながらエイラが叫ぶ。 いつもと一緒の普通の戦闘、勝てるはずなのにネウロイの挙動が変だ。
16 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:15:17.15 ID:jKIEA/5f0
戦場から距離を取り、全体を見た瞬間目に飛び込んで来たのは機銃を掻い潜りながら宮藤の背後に忍び寄るネウロイ。 風を纏うが間に合わない、バルクホルンも気付き機銃を放つが味方正面に一瞬動きが止まる。 宮藤が咄嗟に振り返り、シールドを張った瞬間、それは起こった。 青く鋭い電流が宮藤の隣を通り過ぎたと思った瞬間、どろりとネウロイが溶け、シールドを前に形を崩す。 コアが輝くが束の間、弾けた。 宮藤「え……え、ええ?」 バルクホルン「な、何だ今のは!?」 宮藤「分かりません……なんだか電気が来たと思ったら…」 ペリーヌ「私ではありませんよ?」 各員が突然の事態に思いを叫ぶ。 俺「いやぁ、危ない所でしたね」 ミーナ「俺、さん?…今のは一体……」 俺「ふむ、ネウロイにもエンジン不良と言う物があるやも知れませんね」
17 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:20:02.11 ID:jKIEA/5f0
シャーリー「なんでお前飛べてるのさ。墜落寸前だったじゃないか!」 俺「治りました。いやぁ危なかった」ニヘ 先程まで息を切らせて疲れ切っていた俺が元気一杯と言った感じで後方から飛んでくる。 軌道もぶれず、顔色も悪くない。ただ右肩を抑えているだけだ。 俺「さあ帰りましょう。敵は全て消えてしまった事ですし」 また似合わない笑みを浮かべて基地へと引き返す。 ルッキーニやエイラ達が質問を浴びせるが、曖昧、しかし本当くさい言葉で返されて行く。 エーリカ「なんで使ったのさ…使わないって」 俺「ごめんよ。体が勝手に、な」 エーリカがふわりと俺の隣に飛び寄り、右肩に触れる。 顔を顰め、弱く笑う俺は申し訳なさそうに赤い鼻を点滅させた。 エーリカ「でも」 俺「なんだい?エーリカ」 エーリカ「ちょっと見なおしたよ?にぃにぃ」 真白な笑顔で、悪魔は笑った
18 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:20:57.88 ID:jKIEA/5f0
――次回予告―― 錬金術とは科学の魔法 鉛を金に変換し、絶望の相を希望へと転移させる希望の力 次回、赤鼻第一話『あなたは考え過ぎなんです』 どうぞお楽しみに
19 :
赤鼻 :2011/01/22(土) 19:22:39.25 ID:jKIEA/5f0
にぃにぃか赤鼻か、それが問題だ。 特徴と言う事で赤鼻ですね。にぃにぃ! 次回はジェットストライカー!だと思いたい 支援してくださった方、見てくださった方ありがとうございました 雰囲気を乱してすみません…ちょっと海行ってくる! それではさよなら、さよなら、さよなら…
乙乙! そして前スレ1000よくやった
乙!
ウィッチ同士の空戦描写がマジしんどい… 普通に書ける人、すごいよ本当に
空戦描写なら森博嗣シリーズオヌヌメ
>>24 参考にしようかな
妄想入りまくりの空戦でも大丈夫だよね?
妄想があってこそのSSであると思っている
>>26 まあそうだよな
今俺とペリーヌの模擬戦書いてる 今日中か日付変わってすぐに落とせたらいいなぁ…
古子おおおおお
美千子おおおおお
さて、それでは予告通り投下を始めたいと思うけどおk?
私は一向に構わんッ
/フフ ム`ヽ / ノ) ∧∧ ) ヽ ゙/ | (´・ω・`)ノ⌒(ゝ._,ノ / ノ⌒7⌒ヽーく \ / 丶_ ノ 。 ノ、 。|/ `ヽ `ー-'_人`ーノ このスレは 丶  ̄ _人'彡ノ 未来の子どものために ノ r'十ヽ/ 大切な自然と壁を残す /`ヽ _/ 十∨ 壁殴り代行鰍フ提供でお送りします
んじゃ、ちょっとgdgdな戦闘だけで長丁場になるけどいかせてもらいやす 〜これまでのあらすじ〜 第501統合戦闘航空団にパイロット=ウィッチ間連携作戦の研修として送り込まれてきた扶桑陸軍所属、俺少尉と愛機四式戦闘機「疾風」。 だが本人は連携なんぞどこ吹く風、初出撃で命令無視のスタンドプレーでネウロイと格闘戦を繰り広げる。 おかげで着任早々自室禁錮を喰らってしまったにもかかわらず、その直後の出撃でもまだ変わらずネウロイの撃墜に執着する。 その頑な姿勢に疑問を持ったシャーリーが理由を尋ねる。 俺は扶桑海事変で幼なじみのウィッチを亡くしており、その際のトラウマからウィッチの代わりとして戦うために航空兵になったのだった。 それに対してシャーリーも皆ウィッチはウィッチなりに戦う理由があることを説く。 しかし、その後幾度かの出撃でも改善する気配は無かった。 〜第三話前編〜 日常生活ではそれなりにウィッチ達と親しくしている俺であったが、戦闘では相変わらずである。 そんな研修期間も残り僅かとなったある日、宮藤達がアンナの元で修行中にネウロイを発見する。 同時に出現を探知した501基地では、ミーナが時間的な問題を理由に出撃を見送ろうとしていた。 だが、偶然その事実を知った俺は無理矢理に出撃してしまう。
〜501JFW基地北方上空〜 アルミ合金の翼が大気を切り裂き、ハ45−42エンジンが吸気、圧縮、燃焼、排気を繰り返し、哮ける。 エンジンが耐えうる限りの限界巡航速度で四式戦闘機を飛ばす。 ミーナ《ザザッ・・・こちらスペードのエース。 俺少尉、応答してください》 俺《・・・こちら俺です。 なんでしょうか、中佐?》 ミーナ《あなた、何をしているのか分かってるの?》 俺《上官命令無視、無断出撃、無許可離隊、軍の備品を強奪・・・ 上官に対する不敬も付けますか?》 ミーナ《それがどういう意味か、知っているわね》 俺《良くてDS(不名誉除隊)、悪くてお空の上に配置換え、ってとこですか》 ミーナ《それでも戻る気は無いのかしら?》 俺《ありません、中佐。 あんだけ啖呵切っといて今更引けるほど人間が出来てなんですよ》 坂本《・・・ったく、仕方のない奴だ》
支援するよ
お、キ84か しえん
待ってたよ支援!
俺《坂本少佐?》 坂本《構わん、行け》 ミーナ《美緒!》 俺《いいんですか?》 坂本《いいからひと暴れしてこい! ただし、絶対に無謀な事はするな》 俺《・・・了解!》 ミーナ《本当に無茶はしないでね、俺さん。 以上、交信終わり・・・ブッ》 俺も交信機を切ると、酸素吸入器を直してスロットルを握りしめた。 数m先に位置するエンジンの鼓動を確かめるように計器盤に手をやると、呟いた。 俺「頼むぜ・・・ハチヨン・・・」 そして疾風もそれに呼応するかのように過給器の低い唸りを上げた。 2200馬力の心臓がその合金の躰を震わせ、一人と一機はネウロイを目指して進む。
キ84!キ84じゃないか!支援!
支援にちゃ
・ ・ ・ ・ ・ ・ 〜同時刻、ピエトロ・ラ・クローチェ付近フェラーラ邸〜 バタンッ ドアが弾かれたように開いて、箒を携えた三人の少女が戸口に見えた。 宮藤「アンナさん、大変です! ネウロイがこっちに来ます!」 アンナ「今、あんた達の基地から連絡があったよ」 リーネ「誰か、出撃してくれたんですか?」 アンナ「・・・一人だけ、間に合うかもしれない奴が出撃したそうだ」 ペリーヌ「ひ、一人だけ・・・それじゃ・・・」 アンナ「このままじゃ、この家は諦めたほうがいいかもしれない、ね」 宮藤「ええっ、そんな・・・」
ペリーヌ、リーネ、宮藤の三人がフェラーラ邸の裏手からネウロイの様子を伺っている。 キュシャァァァア ネウロイから放たれたビームが海面を引き裂いた。 宮藤「まっすぐこっちに向かってきてる」 リーネ「このままじゃ島も橋も・・・」 ペリーヌ「―――確実にやられますわね」 アンナ「あんた達、なにしてるんだい さっさと逃げるんだよ!」 宮藤「ここを見捨てるなんて出来ません!」 リーネ「家族が帰ってくるお家なんですよね」 アンナ「・・・・・・」 ペリーヌ「それに、この橋が無くなってしまったら、お孫さんたちが帰ってきたときの目印が無くなってしまいわすわ」 宮藤「私たちの仲間も今向ってるんです。 信じられる仲間が!」 アンナ「あ、あんた達・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ 宮藤「発進!」 宮藤の号令とともに、三人の魔女が納屋から飛び出すようにして空に舞い上がった。 ペリーヌ「私とリーネさんが編隊で攻撃、宮藤さんは援護して」 宮藤・リーネ「了解!」 ペリーヌは愛用のブレンMk.I軽機関銃のグリップをアサルトポジションに移動させるとネウロイに向かって突撃した。 ペリーヌ「攻撃開始!」 ギュァァァ ネウロイが迎撃しようと三人にビームを撃つ。 だが身を捻ってかわすペリーヌ。 と、即座にブレンを構えて単連射を送り込むが殆ど効いていない。 バウッ! すかさずリーネの対装甲ライフルから放たれた.55口径弾がネウロイの装甲を削った。 しかしこれも直ぐに再生を始めてしまう。 ペリーヌ「―――硬い!」 リーネ「もっと火力を上げないと破壊できないよ!」 《ザザッ―――火力ですか?十分ありますよ、曹長》
漏れ「股間の800mmならここにありますぜ!!」
リーネ「―――え?」 急にインカムに宮藤のものでもペリーヌのものでもない声が飛び込んで来た。 そして同時に後方から雷鳴のような轟音が届く。 ゴァァァッ! 深緑の四式戦がペリーヌ達三人の魔女を追い越した。 俺《間に合ったー! 遅れてすみません、中尉》 ペリーヌ《増援って・・・貴方でしたの!》 俺《そうです。 ここは俺が抑えますから、中尉達は下がってください》 リーネ《そ、そんなの無茶ですよ、俺さん!》 宮藤《そうですよ、危険です!》 俺《大丈夫、何とかします。 それより早く民間人を!》 それだけ言い捨てると返事も待たずにネウロイ目がけて吶喊を掛けた。 ペリーヌ《ちょ、ちょっと!》
おおキ84だ。支援支援
しえ
改めて眼前のネウロイを見つめる俺。 俺「で、でけぇ・・・」 そう、それは全幅で裕に50m近い巨大な黒禍の塊だった。 今まで仮想敵として想定して訓練してきた飛行盃などの小型のネウロイとは比べ物にならない巨大さを誇る。 初めて見る「規格外」のネウロイ。 そしてそれこそが「ストライクウィッチーズ」本来の敵。 俺「・・・でも今更引くわけにはいかねぇよな」 ギリと奥歯を噛みあわせると、左手のスロットルレバーを押し込んで出力を上げた。 過給器の回る甲高い音が耳に届き、一瞬遅れて機体を前に押し出す。 キュァァァァァ! ネウロイが件の金切り声を上げてビームを発射すべく、体を赤く光らせた。 俺「んっ!」 下腹部に力を入れ、操縦桿を倒しつつラダーペダルを踏み込む。 機体のロールと横滑りが相まって、螺旋状の機動を取る。 キュンッ! ネウロイの放ったビームを中心に、巻きこむように機体を回してかわした。
俺「今度はこっちの番だ」 視界の半分も塞ごうかという巨大な黒い影に光像式照準器の十字を重ねた。 じっくりと機体を安定させて、操縦桿に付いた引き金にかかった親指と人差し指を絞る。 ドドドドドドドドド! 機関砲弾がネウロイの表面装甲に着弾し、穴を穿った。 さっきリーネが撃ち込んだ.55弾よりも大きく装甲を削れている。 俺「・・・いける!」 その火力の有効性を確かめると、今度は二度目の攻撃を加えるべく機をひねってコースから離脱した。 宮藤《俺さん!援護します!》 後ろから宮藤達が援護射撃をネウロイに加え始めた。 俺「っ、下がってろって言っただろ・・・」 《中尉、宮藤軍曹達を下がらせて下さい》 ペリーヌ《ど、どうしてですの?》 俺《こいつは俺が落としますから!》 ペリーヌ《一人でなんて無茶ですわ!》 俺「んな事言ったって俺ぁウィッチを戦わせたくねぇんだよ・・・」
撃墜されたら任せろ!衛生兵の俺が待機してるぜ! というわけで支援
俺《とにかく大丈夫ですから、クロステルマン中尉達は下がっててください!》 そう無線機にがなり込むと、二度目の攻撃を掛けようと操縦桿を捻った。 同時に視線をもう一度ネウロイに向ける。 ―――気を散らしすぎた。 既に赤く発光し、ビームの発射体制にに入った砲台が見える。 こっちを狙ってやがる。 そう気がついたときにはもう遅く、幾条かの光線が俺目がけて大気中を駆けてきた。 ほんの僅かなビームが到達するまでの一瞬、叩きつけるようにスロットルを前方に押しこんで機体を加速させた。 ヒュバッ! ビームが僅かに尾翼をそれて空を捉える。 ついで、次々にネウロイの体表からさらなる追撃が襲い来る。 俺「ちくしょう!」 振り回されないようにしっかりと操縦桿を足で挟みこみ、上下左右へと機体を揺する。 強烈なGに首が振り回され、視界が振られた。 キュァァァァァ! ネウロイが吠え、次々にビームを撃ち出す。 そしてそれをなんとか、ギリギリにかわしていく。 いや、ギリギリにしかかわせない、一切の余裕が無い。 ロールした側をビームがかすめ、キャノピーを通して禍々しい赤い光が操縦席を照らした。 俺「ぐ・・・」
その間にも宮藤達が援護射撃を掛けるが、ネウロイは俺を集中的に狙う。 まるでシールドが張れないことを分かっているかのように。 俺「まだ・・・ハァハァ・・・まだ、いける・・・」 度重なる苛烈な戦闘機動を繰り返したせいで、ろくに呼吸が出来ていない。 ぜいぜいと肺になんとか酸素を送り込んで意識を保とうとする。 だがネウロイは待ってはくれない。 キュシャァァァア 俺を責め立てるような金切り声を上げ、さらに追い打ちを掛けてきた。 辛うじて操縦桿を引き寄せ、機体を射線からずらした。 俺「ハァハァ・・・・・・・くっ・・・」 遠心力が体を座席に押し付け、肺を潰しにかかる。 体中の体液が足に下がり、視界が歪む。 体が言うことを聞かない。 視界が暗くなりかけ、手から力が抜けて操縦桿が滑り抜ける。 リーネ「俺さん、危ない!」 旋回が緩んで危険なほどネウロイの射線に近づいていた俺の機体の前にリーネが飛び込んできた。 そしてそのままシールドを展開してビームを受け止めた。 もしリーネが割り込んでいなかったら確実に俺を捉えていただろう。 リーネ「早く逃げてください!」
俺「うっ・・・ゼイゼイ・・・ああ・・・・・」 朦朧とする意識を掻き集めて操縦桿をなんとか引き寄せようとする。 だが、腕に力が入らずうまく出来なかった。 リーネ「俺・・・さん!早く・・・!」 獲物をいたぶっている時に邪魔されたのがえらく気に触ったのか、ネウロイが今度はリーネを執拗に狙う。 一、二、三・・・次々にビームがリーネのシールドに集約されていく。 宮藤「リーネちゃん!」 宮藤が援護射撃を行いながら前進する。 一方でペリーヌも敵の攻撃を引きつけようとネウロイに向かって幾度も突撃を仕掛けるも、効果は薄い。 俺「くぅ・・・ふんっ!」 辛うじて繋がっている意識の糸を手繰り寄せ、力いっぱい操縦桿を引いた。 機体がネウロイのキルゾーンから離れ始めた。 だが、時既に遅し。 キュァァ! 多数の攻撃に対処して飽和状態に陥ったリーネのシールドが間に合わず、ネウロイのビームがユニットを掠めた。 ドウッ! リーネ「きゃぁ―――!」
スピットファイアがエーテル攪拌護符発生部にダメージを受け、それより下部が切断された。 断面から出血するようにオイルを撒き散らし、リーネもろとも海面に目がけて自由落下を始めた。 宮藤「リーネちゃぁぁぁん!」 リーネ「芳佳ちゃん!」 宮藤が必死に急降下してリーネに追いすがる。 俺「・・・畜生!」 ガンッ! なんとか酸欠から回復した俺は悪態をついて操縦席のジュラルミン板を殴った。 俺「なんだこの様はっ!!」 少しでもウィッチを助けたい、少しでも少女たちを戦場から遠ざけたい、少しでも魔女の犠牲を少なくしたい。 そう志して俺はウィッチに代わることの出来るよう航空兵に志願したはずだった。 なのに、今や俺の事を庇ってウィッチが撃墜されようとしている。 本末転倒じゃないか。 だが、俺の力ではあのネウロイに太刀打ち出来ない。 例え鋼鉄の天馬に跨り、20mm口径の鉛の剣を振り回し、アルミ合金の鎧を纏おうとも所詮は人の子。 魔力の加護の無いただの男にはシールドは張れず、肉体強化の恩恵もなく、ネウロイの瘴気にも抵抗できず、ただただ己の無力さを思い知らせるのみである。 圧倒的な怪異の力の前にはまるで赤子のようにねじ伏せられるの関の山だ。 たかが飛行盃程度を撃墜して喜んでいた自分が浅ましく思える。 俺「頼む、彼女を助けてくれ・・・」 ただ操縦席で祈るしか無かった。
しーえん
ドォン! 急降下していた宮藤が派手な水柱を立てた。 飛沫が晴れると、リーネを抱えて水面から上昇してくる宮藤が確認できた。 俺「・・・助かった・・・・・・」 宮藤の活躍でリーネは救助された。 だが依然敵は健在であり、こちらの戦力は減少した。 しかも攻撃の要であるリーネが飛行不能、俺も激しく体力を消耗しこれ以上の激しい戦闘機動は難しい。 総戦力四名中一名OOC(戦闘不能)。 単純に計算すれば25%の戦闘力を喪失したことになる。 もしも師団規模なら全滅と判断される数字だ。 ―――『撤退』 その二文字が頭を過る。 みすみす眼前の敵を残して指を咥えて逃げ帰るしか無いのか――― 自分の力ではどうしようもないのか――― 「民間人の家一軒守れない」のか――― 自分が言い放った言葉が今更のように返ってくる。 出来ることいっそならここに残って死ぬまで戦いたい。 だがそれでウィッチに危険が及ぶなら、それは避けねばならない。 どうすればいいのか、どうしたらいいのか。 逡巡してる俺の脳内にある声が響いた。
『あたしたちはあたしたちに出来る最善のことをしてるだけさ』 以前、頑なにネウロイの撃墜に拘る俺にシャーリーが掛けた一言。 それこそが必要な光明だった。 今ならシャーリーの言っていたことがよく分かる。 俺はウィッチ達を甘く見ていた。 確かに能力はあっても中身は少女に過ぎない、と。 だから俺が守ってやらないといけない、と。 だがそれは違った。 ―――ただ『守りたい』。 その気持があるだけだ。 リーネは無茶をした俺を守ってくれた。 そして宮藤はそのリーネを守った。 自分が、今できる最善を尽くすだけ。 そこにはウィッチもパイロットも関係ない。 魔力があろうが無かろうが、それは最早問題ではない。 俺「・・・そういう事か」 すぅ、と胸いっぱいに息を吸った。 俺「俺達に出来ること、か」
俺《宮藤軍曹、ビショップ曹長は大丈夫ですか?》 宮藤《は、はい!ストライカーは壊れちゃいましたけど、怪我はありません》 リーネ《ごめんなさい、俺さん・・・》 俺《いいえ、謝るのは自分の方です。 申し訳ない》 ペリーヌ《あら・・・》 (最初に出撃した時とは随分と違いますのね・・・) 初出撃で長機を勤め、俺の無茶な行動を目の当たりにしていたペリーヌは変化を感じ取ったようだ。 ペリーヌ《・・・謝っても残念ながら状況はよくはなりませんわ》 リーネ《このままだとアンナさんのお家が!》 リーネの言うとおり、最早ネウロイは小島の眼前まで迫ろうかとしていた。 到達するまでにもう一度攻撃を掛けるのが限界だろうか。 宮藤《どうしよう・・・》 俺《中尉、よろしいですか?》 ペリーヌ《どうかしましたの、俺少尉?》 俺《自分に策があります》
ならば紫炎だ
ペリーヌ《策?》 俺《ええ、あのネウロイを倒す作戦です》 ペリーヌ《一体どうやって?》 俺《こいつの20mmを腹いっぱいご馳走して、デザートにビショップ曹長の狙撃でお引き取り願いましょう》 ペリーヌ《確かにそれなら装甲も破れてコアも攻撃出来ますわね。 でもシールドの無い貴方じゃ近づくこともできませんわ。 それに肝心のリーネさんも・・・ 一体どうするつもりですの?》 俺《そこで中尉と宮藤軍曹の出番です。 宮藤軍曹には自分の正面に出てシールドを展開、防御に専念してもらいます。 これで俺も近づける、 中尉は宮藤軍曹の負担を軽減するために陽動攻撃を仕掛けてください》 ペリーヌ《なるほど、わかりましたわ。 でもリーネさんは?》 俺《ええ、それなら・・・宮藤軍曹、こっちに来て下さい》
熱いな…
呼ばれた宮藤がリーネを抱えて近づいてきた。 宮藤《はい?》 俺《ビショップ曹長を操縦席の後ろに下ろしてください》 宮藤《ええっ?!》 俺《大丈夫、機を安定させますからそっとお願いします》 宮藤《は、はい!》 リーネを脇の下から支える宮藤が少しずつ降下して、そろりとリーネを機体の上に乗せた。 丁度馬に跨る様に機体に座った。 宮藤「大丈夫、リーネちゃん?」 リーネ「う、うん、平気だよ芳佳ちゃん」 俺《これで二人とも接近できます》 ペリーヌ《また無茶なことを・・・ でも、確かにこれなら二人とも同時に宮藤さんが守れますわね。 いいですわ、やりましょう。 宮藤さん、リーネさん、よろしくて?》 宮藤・リーネ《はい!》
俺《それじゃぁお願いします中尉、曹長、軍曹》 ヴォォォォォ! 先ずペリーヌが先陣を切ってネウロイの懐に飛び込んだ。 やや非力ながらも優れた操舵性を誇るVG.39bisを華麗に操り、ネウロイの注意を引きつける。 続いて宮藤が前進する。 13mm機関銃を背に回し、両手でシールドを張って防御の体制を取る ペリーヌ《今ですわ、俺少尉、リーネさん!》 俺《了解!》 リーネ《はい!》 スロットルを握った左手を徐々に奥に押し込む。 俺《大丈夫ですか、曹長?》 リーネ《平気ですよ、俺さん》 太さと曲面がちょうどいいのか、うまく機体に跨がれているようだ。 だが、この状態では急激な回避運動は取れない。 つまりたった一発のビームが命取りになる。 俺(大丈夫・・・宮藤を信じるんだ・・・) 自分に言い聞かせて、ネウロイとの距離を詰めていく。
その間にもペリーヌが果敢に敵に銃撃を加える。 ペリーヌ「あなたの相手はこちらでしてよ!」 バババ、バババババ! 銃撃が確実に命中するが、効果は薄い。 それでもネウロイは気になるのか数条の光線をペリーヌに向けて放つ。 だがペリーヌはロールを多用した滑らかな機動でそれを避ける。 一方宮藤も両の手でしっかりをシールドを張り、ビームを受け止める。 元来の魔力の高さからかなり大きなシールドだが、それでも油断は出来ない。 俺は少しずつ機を進めて宮藤の後ろやや上に付けた。 俺《ビショップ曹長、準備は?》 リーネ《いつでもいけます!》 ボーイズ対装甲ライフルを四式戦の厚さ70mmの防弾ガラス製キャノピーに預け、リーネが返答した。 俺《宮藤軍曹、合図をしたら避けてください!》 宮藤《はい!》 宮藤のシールドを通してネウロイの隙を窺う。 赤い光線が透き通る薄浅葱の魔道陣に屈折させられる様は、まじまじとウィッチの力を実感させる光景だ。 機銃トリガーに掛けた指が小刻みに揺れ動く。 リーネの持つボーイズの銃身が頭上に見える。 ことさら激しい攻撃の後、一瞬ピタリとビームが途絶えた。 俺《今だ!》
合図を聞き取った宮藤が体を下げた。 十分開いたスペースに狙いを付け、人差し指と親指を握りこんで機銃を発射する。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド! さっきと同じように20mm機関砲弾は確実にネウロイの装甲を削り取っていく。 広範囲に弾がバラけてコア自体を射ぬくことは困難だが。 十分な連射の後、白い破片の中から一瞬禍々しい赤が覗いた。 俺《曹長!コアだ!》 リーネ《はい!》 バウッ! リーネが引き金を引いたことにより、撃針が前進し薬室内の13.9×99mm弾を叩いた。 撃発された装薬は薬莢内部で急激なガスの膨張を引き起こし、その力が60gの弾頭を910mmある銃身内部へと進める。 ガス圧に後押しされた銃弾は銃身内部のライフリングに沿って回転することにより飛翔時の安定性を確保。 最終的に徹甲弾頭は747m/sという初速を獲得し、銃身を離れコアへ向けて一直線に突き進んだ。 狙い違わず見事コアに命中した銃弾は、その赤い18面体に軌跡の空洞を残し突き抜けた先の装甲に突き刺さって止まった。 徹甲弾により大きく質量を失ったコアは、最早その形を保つことは出来ず四散した。 コアを失ったネウロイはあっという間に白い破片へとその姿を変えた。 俺とウィッチ達はついにネウロイの撃破に成功した。 リーネ《やった!やったよ芳佳ちゃん!》 宮藤《リーネちゃん、スゴイよ!》 ペリーヌ《終わりましたわ・・・》
支援じゃい
無事に役目を終えた宮藤がリーネを抱え上げて、互いに抱きしめあう。 ペリーヌも安堵したように銃を降ろした。 俺《戦果、超大型ネウロイ一機撃墜。こちらに損害はほぼありません。 任務完了、これより帰投します》 坂本《よくやったな、俺!》 俺《中尉、自分は一足先に帰投します》 ペリーヌ《ええ、わかりましたわ。 ・・・それと、ありがとう》 俺《いえ、お礼を言うのは自分の方です。 今日は何か大事なことに気がついた気がします》 ペリーヌ《あら、何かしら?》 俺《ハハ、さてなんでしょうね?》 手を振りしばしの別れを告げるペリーヌに俺も疾風の翼を振って答えた。 その日は基地までの空がいやに青く感じた。 全く、こんなに気持ちがいい勝利は初めてだ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・
〜501基地、夜〜 坂本《坂本です、この度はお世話になりました》 アンナ《いやぁ、ぜーんぜん大変じゃなかったよ。 誰かさんと違って、ベッドで泣いてたりしなかったしねぇ、エッヘッヘッヘッヘ》 坂本(クソババア・・・) 《私は泣いてませんよ!アハハハハ!》 アンナ《ま、とにかくアレだね。 なかなか見込みがあるよ、あの子たちは》 坂本《フッ、私もそう思います》 アンナ《それから、もう一つ。あれはあんたんとこのパイロットかい?》 坂本《ええ、まぁ。もしかしてなにかやらかしましたか?》 アンナ《いいや。ただ昔の知り合いにそっくりな飛び方でね。 あいつはこの先化けるよ、断言してもいい》 坂本《はぁ・・・》 ・ ・ ・ ・ ・ ・
〜次回予告〜 ゲルト「ふふふ、見ろリベリアン、我がカールスラントの最終兵器を! これでネウロイもイチコロだ!」 シャーリー「ちょっとバラしていいか?!」 ゲルト「やめろぉ!!」 俺「あ、俺にも新兵器ありますよ」 ゲルト「ほう、新しい武装か?」 シャーリー「いやー、新型エンジンだろ」 ゲルト「ふん、圧倒的火力の前にスピードなど無意味だ」 シャーリー「いいや、速ささえあれば万能だよ。 これだからカールスラントの脳筋は・・・」 ゲルト「なんだと!」 シャーリー「なんだよ!」 シャーゲル「で、どっちなんだ!!」 俺「いや、もう行数が・・・ 次回、キ84第四話『かたい、はやい、ものすご〜い』お楽しみに!」
ふぅ・・・これで第三話、後編も終わり 前編から二週間位空いてるしほんとに筆が遅いと実感するわ・・・ まぁ二話と三話の間に数ヶ月空いてるんだけどね 次回は恒例の新兵器回でシャーゲルシャーゲルな予定
おつ! なんかライフル発射の描写が昔俺が書いた文と殆ど同じでワロタ
乙乙 次も楽しみに待ってる
>>72 まぁ銃器の仕組の話だし、むしろ違ったら俺が無知なのがバレちゃう
おっつ乙
投下準備よろし
>>76 Green Light, GO GO GO!
78 :
衛生兵の憂鬱 :2011/01/22(土) 22:39:01.44 ID:3eC/8iN6O
>>77 Yeah fuck neuloi's hole!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
第四章
林の闇の静寂をバイクのヘッドライトと騒音が破る。
出発してからおよそ二時間。そろそろ救護者のもとまで辿りつかなければ彼女たちの命が危ない。
サ「・・・来ます。」
彼女が何か察知したようだ。林に入ってからはこれで二度目の襲撃である。
先ほどはフライングゴブレットが少数だったが、今度はそうは行かないだろう。
向こうはこちら手強いことに気づいているはずだ。
サ「12時方向、数4!」
あ〜。じゃあ俺この次に予約します。支援
俺は前方に目を凝らす。だが、そこには何もなく、ただ道と、木の隙間から見える夜空のみである。 突然虚空の一点に赤い光が集中し、閃光が放たれる。 ジ「うわっち!」 ジョンはとっさにバイクを横倒しにし、スライドさせる。直前までジョンの胴体があった場所を閃光が通り抜ける。狙われたのが俺か伍長であれば、今頃は身体を真っ二つにされ、地面に転がっていただろう。 再び虚空に光が集中する。 サ「皆さんは先に行ってください!ここは私に任せて!」 俺「了解!がんばってくれ!」
81 :
衛生兵の憂鬱 :2011/01/22(土) 22:45:39.78 ID:3eC/8iN6O
俺は彼女を取り残すのに多少抵抗を覚えたが、彼女はウィッチである。歩兵数人よりも遥かに戦闘力は高い。無駄な意地を張らずに俺は応えた。 彼女は林道から空に抜けると、梢を掠めるような高度でドッグファイトを始める。 俺は彼女に従い、その場を走り抜けた。 ライトは依然、暗い夜道を照らし続ける。 サ「4つとも撃墜しました。見えないネウロイです。注意してください。」 彼女は全員に伝えながら再び車列の先頭へと戻る。 道は軽い蛇行を幾度も繰り返しながら、二人の救護者へと続く。 サ「だんだんと二人の無線の電波がつかめてきました。もう少しすれば場所が特定できると思います。」
いえ、どうぞ気にせず続けちゃってください。支援ですよC
83 :
衛生兵の憂鬱 :2011/01/22(土) 22:48:42.49 ID:3eC/8iN6O
俺「了解した。」 このような状況で、ナイトウィッチである彼女が居なければとても救助ができたとは思えない。 もともとは歩き回って探す予定だったのだ。 またしばらく走り続けただろうか、再び彼女のガラスのように繊細な声がヘッドセットから響く。 サ「二人の居場所がつかめました。ここから直線距離で二キロほど北上した地点に居ます。」 俺は再び地図を見る。その地点は、道からはずれ少し林へと入ったところにある湖の湖畔だ。 一度バイクを降りる必要がある。 俺「了解した。それでは、我々は一度道から最短距離になる場所まで移動する。そちらはどうする?」 サ「最後までついていきます。失礼ですが、とてもあなたたちでは・・・」
支援射撃
彼女は俺たちに力がないことを十分に理解している。 俺「いいんだ、無理して全滅しても馬鹿らしい。それでは頼む。」 サ「・・・」 何かを察したのか、突然黙り込む彼女。 俺「ん?」 サ「敵です!すぐそこに陸戦方が居ます!避けて!」 ゆるいカーブを抜けた先には、前方に道をふさぐように陸戦方のネウロイが陣取っていた。 まるで蜘蛛に砲塔をつけたような巨大なそのネウロイはこちらに長い砲身を向けると、拡散ビームを放つ。 閃光は道脇に生える木をなぎ倒し、地面に孔を穿つ。 前方で、ビームの直撃を受けた幾多もの大木が道に倒れこんでくる。 通り抜けるにはとても間に合わない。
紫炎
俺「全員、車を道脇に寄せて降車!集合!」 俺の合図に全車は止まり、武装を手に集まってくる。地響きとともに木が完全に道を塞ぐ。 そうしている間にも、ネウロイは第二射を放とうとする。そこへ彼女が砲塔の前へ降り立ち、シールドを展開して閃光を封じ込める。 俺たちは林の中へと飛び込む。 サ「これは私に任せてください!皆さんは先に!」
炸裂音が響き、それに応えるかのように赤い閃光の応射が放たれる。 今度のネウロイはよほど強力らしく、彼女の声には少し焦りの色がにじんでいる。 俺「了解!必ず二人は連れ戻す!それまで無事でいてくれ!」 サ「わかりました!二人を・・・二人をお願いします!」 メディックチームは暗い林の中を走り出した・・・ 第4章 完
89 :
衛生兵 :2011/01/22(土) 22:59:55.23 ID:3eC/8iN6O
以上で今回分は終了です 次回はいよいよお姉ちゃん登場!
おっつ乙
91 :
試作な俺 :2011/01/22(土) 23:15:05.96 ID:tbXpzbe60
そろそろいいかな・・・?それじゃ行かせてもらいます。
なんか急かすような言い方してすいません。前スレ
>>920 からの続きです。
俺とお姉ちゃん
無事に地下洞窟から
脱出成功
試作が来たぞ―!
>試作が来たぞー! _,,r,'-ュヽ ∧_∧ ,イ彡く,-‐' ゙i, __,,, :-―,ァ'' ( ´・ω・` )゙ア´  ̄`ゝニ'ィ,〉 ,:f^三ヲ,r一''^ニ´、、ヽ.`ニニ´.λァ'" ,,..,,、 /lトィヘ ノ ニ、゙リ ,..,, ``''ヽ,,v,,''"´ ゙''ヾミ,r/:.l:.:し′ ,ィテ'J´,,..::;;゙i, ,;,, ;;; ,,;; ,frア:.l:.:ヾ リ:.:.:.{'" ,ィト. ';;;;;;;;;;;' ,!;V:.:.ノ:.:.:.: :.:l:.:.:.ヾ='":.:.:l ':;;;;;:' ,;;/;;:.:/:ノ:.j:.:.:. :.:l:.ミ:.:.∨:.:.:.:ヽ、 人__,,,;;;;;ノ/N/:/:.ィ:.:.:. :.:ト:.トミ:.:ヽ:.:.:.:.:ト-―テ" ⌒ `ヾj ::;;;;}/:.:.:.:/:/ ヽ:.: :.:ト、:.:.:.:.:ヽ:.:.:.l ' -:十:‐' ゙l, 〃:.:.:/:.リ ゙i:.: :.:l:.:ヽ:.:.:.:.:ヽ:.:.l t,,__,災_,ノl f:.リ:.:./:.j ,イ ヾ :.:l、:.:ヾ:.:.:.:.:〉:.:l l, ,;, ,ィレ j:.:.:./:./ V
支援
<その日の夜・医務室> 俺「───そんで、どんくらい掛かるって?」 バルクホルン「・・・全治一週間だそうだ」 部屋の中央のベッドに、バルクホルンが寝かされている。右足は天井から吊った状態だ 俺はベッド脇の長椅子に座っている。左腕には包帯が巻かれ、三角巾で首に吊られて固定されていた 俺「いやー。ひでえ目に遭ったけどさ、それで済んで良かったじゃん。歩けなくなるとかじゃなくて良かったよ本当」 バルクホルン「・・・これでは訓練も、戦闘も何も出来ない」 俺「いいじゃねえか。たまにはゆっくり休めよ。あんたの居ない間の基地防衛は、俺に任しときな」 グッ バルクホルン「・・・ふふっ、そうだな。頼んだぞ、俺」 俺「っ・・・・!」 パアァ 俺「お、おうよ!任せとけ!」 ビシッ! バルクホルン「・・・そう言えば”約束”、ちゃんと守ってくれたな」 俺「約束・・・?」 バルクホルン「あの時のだ」
午後のシエンタ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 バルクホルン『のぼせて倒れるなんて・・・、まったく仕方のない奴だな』 俺『こ……、この借りはすぐに返すぜ。あんたが倒れた時は、俺が運んでやるよ』 バルクホルン『ふふっ、軟弱なおまえでは無理だ』 俺『』 カチン 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 俺「約束ってアレか・・・?よく覚えていたな」(※8話) バルクホルン「まぁな」 バルクホルン(ちゃんと実行してくれたな・・・) 俺(そういえば宮藤達はあそこで何やってたんだ・・・?聞くの忘れてたな) バルクホルン「・・・・・俺」 俺「・・・ん?」 バルクホルン「聞いてもいいか?」 俺「何を?」
おいおい!本スレでは試作、避難所では忍者…… 今夜も豊作だぜ!!! 支援だ!!
俺「・・・・・そのまんまの意味だよ。俺は昔、大切な人を守れなかった」 俺「・・・・・俺が弱かったせいでな」 バルクホルン「家族、か・・・?」 俺「記憶喪失だから家族の事は覚えてねーつーの」 俺「そうだな・・・」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『ねえねえ!あなた昨日の夜のウィッチでしょ?』 『昨日は助けてくれてありがとう♪名前を教えてくれると嬉しいなぁ〜』 『な、無いって事はないでしょっ。教えてよぉ・・・』 『”ゼロ”・・・?かっこいい名前だねっ♪』 『あっ。私の自己紹介がまだだったよね』 『私はアンジェ。アンジェリーナ・エクステルミ。”アンジェ”って呼んでね?』 『ちょっ、名前負けしてるとか言わないでよー・・・。気にしてるのに……』 シュン 『それじゃあ、よろしくねっ。ゼロ♪』 ニコッ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 俺「親友・・・・・かな」
前スレ1000の魔力か…… 支援
バルクホルン「その人は・・・?」 俺「死んだよ」 バルクホルン「!」 俺「……俺の目の前でネウロイに体の半分を消し飛ばされて、な」 バルクホルン「・・・・・すまない」 俺「いや、いいって別に」 ハァ 軽い溜め息。2人の間に沈黙が流れる やがて、俺が口を開いた 俺「・・・この前、あんたの言った通りだったんだよ」 バルクホルン「え?」 俺「そいつが死んでからさ、俺は憎しみだけで戦ってたんだ。ネウロイ共に怒りをぶつける事で、色々忘れようとしてた」 俺「だけどそれも長続きしなかった。怒りは消え、残っていたのは絶望だけ。”俺には誰も守れない。誰も救えないんだ”ってな」 俺「だからあの時はローマであんたが言った通り(※6話)、俺は自暴自棄で戦ってたんだよ。”どうにでもなれ”って思ってた」 俺「文字通り、ただ命令に従って壊すだけの歯車だったんだよ」 バルクホルン「・・・・・・・」
エクステルミ!
俺「……でも、だからこそだ」 俺「過去はもういい。俺はあんたやみんなを守りたい。守る為に戦いたい」 俺「だからあんたの事と・・・・・あんたの守りたい物を守る」 俺(それが、俺に出来る精一杯だ・・・) バルクホルン「・・・・・・・」 俺「・・・・・・・」 バルクホルン「・・・・・駄目だ」 俺「!?」 俺「ど、どうして!」 守る事が出来なかった。救う事が出来なかった。だから憎んだ 俺は壊す事しかしなくなった。憎しみの示すままに殺し続けた。そして憎しみすら忘れ、何も残らなかった。戦う理由なんて…………、とっくに失っていた 戦えと言われたから戦っているだけ。逃げる事も出来ないから戦ってるだけ。自分が死にたくないから戦ってるだけの歯車だった でも、そんな俺でも仲間を見つけられた。また、誰かを守りたいと思えた。守りたい人が出来た 命令されたからじゃない。歯車だからじゃない。”人”として、自分の意志で守りたいと思った。生きる意味を見つけられた それなのに─────
うんにゃ、いいと思う。 エスペラント語ってなんか語感が不思議ですよね。
俺「なんで・・・なんでだよバルクホルン」 俺「アレか?やっぱり俺が弱いからか?そんな奴が守るだなんて烏滸がましいって───」 バルクホルン「違う!」 俺「っ!」 バルクホルン「・・・一緒にだ」 俺「えっ・・・」 バルクホルン「私達は守られるだけじゃない、お互いに支え合ってこその仲間なんだ。一人では駄目なんだ」 バルクホルン「だから、一緒でなくては駄目だ。自分が守られる事も考えろ。仲間が共にいれば、可能性は無限に広がる筈だ」 俺「!」 俺「守られる、か・・・・・」 バルクホルン「ああ、そうだ」 俺「・・・・・・・」 俺「ははっ・・・。やっぱり強いよな。あんた」 バルクホルン「そうか?」 俺「ああ、強すぎ。俺なんかよりもずっと・・・ずっとな」
俺(・・・でも、出来ればやっぱりあんたやみんなには戦って欲しくない) 俺(戦場じゃあ命なんて安いモンだ。一瞬で失われる。……一瞬でな) 俺(みんなには、そんな危険な所に出向いてなんか欲しくないんだよ) 俺(あんたは…………あんた達は強い。俺なんかよりもずっと・・・。眩し過ぎるんだよ、あんた達は) 俺(でも、そんなあんた達だからこそ守りたい。傷付いて欲しくない) バルクホルン「俺?」 俺(それに─────) 俺(多分きっと・・・・・これが俺の”役目”何だろうからな) 俺(俺の事はいいんだよ。無意味だった歯車としての戦いの中に、戦う意味が出来た。見つけられた。それで…………十分だ。十分な筈だ) 俺(だから、どうせ流れが変えられないというのなら、せめて─────) 俺(俺はみんなの為に、みんなを守る為に─────) バルクホルン「俺、どうしたんだ?」 ヌッ 俺「へっ?」(顔近ッ!///) いつの間にかバルクホルンが体を半分起こして、黙って考えこんでいた俺の顔を覗き込んでいた バルクホルン「急に黙ってどうした?」 俺「あ、イヤ別に。何でもない・・・」
>>107 ぐあああああああああ!!!!!!!なんというミス・・・orz
バルクホルン「地下洞窟で言っていた、”昔大切な人を守れなかった”ってのは、どういう事なんだ・・・?」
が抜けてました。チクショー!!すいません。指摘ありがとうございます
バルクホルン「?」 俺「と、とにかくだ」 コホン 改めてバルクホルンに向き直り、じっと目を見る。バルクホルンも俺の目を見つめる。 俺「守るだけじゃなく、共に支え合ってこそが仲間だというのはわかった」 俺「だからあんたと、あんたの守りたい物を守る。いや、共に守らせてくれ」 バルクホルン「・・・ああ、勿論だ。共に戦おう」 ニコッ 俺「あ、ああ!」 パアァ バルクホルン「それなら、お前も私ももっともっと強くならないとなっ。私も自分より弱い者に守られるつもりはない。 怪我が治ったら、すぐに特訓再開だ!」 ビシッ! 俺「よっしゃ!やるぜ!」 俺「待ってろよ?めっちゃ強くなって、模擬戦とかでもすぐにあんたに勝てるようになってやるからなっ」 バルクホルン「私にか?」 俺「そうだ。そんでもって、テウルギストだとかバスターライフルだとかが無くても、みんなを守れるくらい強くなってやる」 キリッ バルクホルン「ふふっ、そうか。・・・だが、私も簡単には負けるつもりはない」 バルクホルン「私に勝てるようになる日を、楽しみしているぞ?」 俺「へへっ、楽しみにしててくれ」 ニッ
スッ バルクホルンは、俺に右手を差し出す 俺「バルクホルン?」 バルクホルン「トゥルーデだ」 ニコッ 俺「えっ・・・」 バルクホルン「これからは公儀の場で無い時には、トゥルーデと呼んでくれ」 俺「…………いいのか?」 バルクホルン「いいも何も、お前と私の仲だろう?」 俺「・・・!」 バルクホルン「仲と言っても同郷の好みだとかでは無いぞ?(おまえの出身不明だし)その、私はおまえの事を家族・・・いや、家族なのはみんな同じなんだが、その・・・、何だ」 バルクホルン「おまえを、背中を預ける事の出来る戦友(とも)だと、掛け替えのない仲間だと思っている」 バルクホルン「おまえと出会ってそこまでの時間が経った訳では無いが、様々な事が沢山あった。今更他人行儀な呼び方をする必要もあるまい」 俺「だが・・・・・」 バルクホルン「イ、イヤか・・・?」 俺「・・・・・・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ダルシム『あの小娘共が余計な首を突っ込んでくると、こちらとしても困ります』 ダルシム『だから、馴れ合いはほどほどにする事ですね』 俺『………………』 ダルシム『それに、あなたの為でもあるのですよ』 ダルシム『あなたは彼女らとは『違う』。あそこに在る物は……、あなたには二度と手に入らないものだ』 俺『二度とも何も……、一度でも手に入れてた記憶なんてねえよ』 ダルシム『……そうでしたね』 ダルシム『とにかく、中途半端に光に当たってしまう事はお勧めしませんよ』 ダルシム『あなたは自分が生きる事だけを考えていれば良いのです。自分の命以外に執着しない方がいい』 ダルシム『必要が迫られた時、自分が死にたくなければね……』 俺『………………』 ダルシム『ま、そんな可能性は杞憂でしょうけどね』 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
支援
俺(・・・・・でも) 俺(呼び名くらいなら、いいよな・・・・・?) 俺「そんな事無い。嬉しいよ」 ニコッ バルクホルン「・・・///」(良かった・・・!) 俺はそう言って差し出されたバルクホルンの手を握り締める 俺「改めてよろしくな。トゥッ…、トゥ・・・・」 俺「トゥルーデ///」 バルクホルン「あ、ああ!よろしく。俺///」 2人は固い握手を交わし、改めて共に戦う事を誓う しかしお互いの間の距離は、以前と比べて大きく縮まっていた ―――――――――――――――――――― 俺「・・・っと、そろそろ消灯か。部屋に戻らなくちゃな」 バルクホルン「もう行ってしまうのか・・・?」 シュン バルクホルン「・・・仕方ないか。軍規だ」 しばらく他愛の無い話で盛り上がっていたが、消灯時間が近付いたので俺が切り出す バルクホルンは少し寂しそうな顔をする
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 00:12:50.29 ID:TVyPKqzt0
支援!! 明日の昼頃、空いてたら イーグル投下したいと思います
俺「そ。とりあえず今日はもう戻るけどさ。その・・・」 俺「明日も・・・来ていいか?」 バルクホルン「・・・!」 バルクホルン「ああっ!勿論だとも」 バルクホルン「じゃ、じゃあさ。怪我が治るまでは、毎日トゥルーデに会いに来てもいいか?」 バルクホルン「当然だ。待っているぞ///」 俺「っ・・・」 パアァ 俺「よっしゃ!じゃあ、また明日も来るよ」 ニコッ バルクホルン「ああ。また明日」 ニコッ 俺「それじゃっ」 スタッ テクテクテクテク・・・ バルクホルン「あ、俺ッ」 俺「ん?」 ピタッ、クルッ 長椅子から立ち上がり、医務室から出ようとした俺を、バルクホルンが呼び止める 俺「何だ?」
バルクホルン「ローマ。楽しみにしているからなっ」 ニコッ 俺「・・・!」 俺「そうだな。怪我治して、休暇がとれたら行こうぜっ」 バルクホルン「ああ。おやすみ、俺」 ニコッ 俺「おやすみ、トゥルーデ」 ニコッ ガチャッ、キィッ・・・、ガチャン ポフッ・・・ 1人になったバルクホルンは起こした体をベッド寝かせ、目を閉じて今日あった事を思い出す バルクホルン(俺と2人でローマか、楽しみだ・・・♪) バルクホルン(足が治ったら、ミーナに休暇を貰おう。何時がいいかな・・・) バルクホルン(この前みたいに俺に車を運転して貰って、2人で街を巡って色々な物を見て、2人で食事をして、それから・・・) ガバッ! 眠りかけていた意識を、体を起こして再覚醒させる バルクホルン(ちょ、ちょっと待て!何をこんなに浮かれているんだ私は?カールスラント軍人たる私がこんな……)
バルクホルン(いくら何でも気を抜き過ぎだぞゲルトルート!自重しろ!) バルクホルン(我が祖国は依然、ネウロイに占領されている。奴らはロマーニャにまでもその手を伸ばそうとしている) バルクホルン(それなのに、私がこんな体たらくでどうする?浮かれ過ぎだ!) バルクホルン(全員が全員私のように考える必要は無い。だが、私まで気を抜いては────) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 俺『たまには肩の力抜いて休もうぜ?あんただって、24時間年中無休で軍人してる訳じゃないだろうし、そんなんじゃ疲れて倒れちゃうだろ?』 俺『だからさ、気を締める時は締める。休む時は休む。それでいいじゃないか』 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 バルクホルン(・・・・・・・) ポフッ・・・ 起こした体を再び寝かせ、枕に頭を沈めて再度目を閉じる バルクホルン(まぁ、今回ばかりはいいか・・・) バルクホルン(俺、か・・・・・) バルクホルン(いい奴だよな。初めて会った時は、とんだひねくれ者が入隊して来たと嘆いたものだ・・・)
バルクホルン(でも、それは違ってた。あいつは迷っていただけなんだ。話せばちゃんと分かる奴だった) バルクホルン(「守りたい」か・・・。過去に親友を亡くした恐怖が、あいつにそう思わせているのか?) バルクホルン(一体何があったんだ・・・?いつか話してくれないのだろうか) バルクホルン(しかし、改めて言われると恥ずかしい・・・というか、くすぐったいものだな) バルクホルン(さっきも私の事を守りたいって・・・。大切な人だって・・・・・///) バルクホルン(・・・・・/////) 地下洞窟で自分に頼って貰えない事に嘆き、己自身に憤慨していた俺の事を思い出す バルクホルン(まさか私の行動が、あそこまで俺を追い込んでしまっていたとは・・・) バルクホルン(あいつは、私やみんなに助けられた事に負い目を感じていたのか) バルクホルン(馬鹿者が・・・。家族なんだから、助け合うのは当然じゃないか) バルクホルン(守りたいのは私も・・・いや、私達も同じだというのに・・・) バルクホルン(本当にわかっているのか?俺・・・・・) 私を運んでくれていた時のあいつは、とても頼もしかった。 守ると言っていた時は、心から決意しているように見えた。 そこには明確な、とても強固な意志が感じられた。覚悟を決めた物の目をしていた 初めて会った時とはまるで違う。あいつなりに思い悩んで、決意した結果なのだろう
─────でも、何故だろう? あいつの事が時々、とても脆く、儚く見える まるで・・・、目を離していたら、今にも消えてしまいそうに────────
――――――――――6日後―――――――――― <D特殊実験戦闘部隊専用船・ラオホウ> 研究者A「───強化型魔導エンジン、両機とも良好です」 研究者B「リミットシステム、正常な動作を確認。テウルギスト、オールグリーン」 助手「い、以上で調整は終了です……」 ダルシム「・・・ふむ、ご苦労様です」 助手(ね、眠い・・・・・) ダルシム「さて、ようやくテウルギストの全調整が終了しましたので、これで全ての準備が整った事になります」 研究者A「・・・・・では?」 ダルシム「・・・ええ」 ダルシム「明後日、テウルギストの最大加速実験を行います」 ド ン ッ ! ! 続く
ここまでです。相変わらず短く出来ない。ルート分岐回が終わって、ようやく本格的にお姉ちゃんルート突入です。こっからはお姉ちゃん一直線のはず それと、元ネタが元ネタだけに3章はこっから先鬱展開が増えます。俺もちょっと残念な方向に向かって行きます。ヘタレます。人によっては不快な思いをする人もいるかもしれません。 予防線張るなよksとか言われそうですが、鬱展開嫌いな人もいるだろうから一応言っておきたかったんですさーせん。 次回は<汚された対決> ずっと空気だったテウルギストの久しぶりの出番です。その前に外伝一個挟むと思いますが ↓最後に3章開始なんで久々にプロフ貼っときます。俺設定集の初期設定との差がすっかりデカくなってしまいました。糞長いうえにまとめみたいなもんなんで、読み飛ばしても全然問題ありません。 支援してくれた人、読んでくれた人ありがとうございました。あ、さるだったらプロフは次回持ち越しで
鬱は大好きです 乙お
こっからが本番か! 楽しみに待ってる。
乙乙!! 相変わらずおもしろいぜ!!
相変わらず最高にワクワクさせてくれるSSだぜ! 超乙!
そして試作の後にやってくる 相変わらず格好悪い俺だけど投下してもいいかしら
126が終わった後投下しまs
129 :
袖 :2011/01/23(日) 00:50:22.60 ID:ZJxkeXms0
じゃあいこう 今更だけどポテトチップスのり塩うめえ涙でそう あらすじ お姉ちゃんと喧嘩したけど仲直りした。強化フラグ立てた。
130 :
袖 :2011/01/23(日) 00:56:53.18 ID:ZJxkeXms0
食堂 今日は珍しくハルトマンがまともに起きた(俺に起こされた)状態で、全員が食卓に揃った。 そして相変わらず俺は無言でもくもくと食べている。 ミーナ「あ、俺少尉。あなた宛てに荷物が届いてるのだけれど」 俺「届きましたか。後で取りに行きます」 ルッキーニ「ねーねー俺、一体何が届いたの?」 興味津津なお年頃のルッキーニが身を乗り出して聞いてくる。 俺「個人的なものですよ」 ルッキーニ「えー」 シャーリー「ほらルッキーニ、俺も困ってるだろ」 ルッキーニ「うじゅー……」 シャーリーに言われ席に戻るルッキーニ。 俺「まあそのうちきちんと見せますよ」 ルッキーニ「ホント? 約束だよ!」
袖支援 おいおいなんだこのラッシュはwww
133 :
袖 :2011/01/23(日) 01:03:03.93 ID:ZJxkeXms0
>>131 いいんじゃないかね多分いないだろうし
エーリカ「おかえりー」
俺が荷物を受け取って部屋に戻るとハルトマンがベットの上で絵本を読んでいる。
もはやその姿は珍しくもなくなったようで、ハルトマンが居なくなった時は大体俺の部屋を一番先に探すほどだ。
俺「何を読んでるんですか?」
エーリカ「んーヘンゼルとグレーテル」
ハルトマンは俺に表紙を見せる。
俺「編集後版ですね」
エーリカ「わたしさっき初めて原版見たけど怖くてさ……というか何であの二人捨てられたのに帰り道わかったんだろうね」
ちらりとハルトマンが本棚を見上げる。視線の先にはヘンゼルとグレーテルの絵本があった。
俺「編集後も大概だと思いますけどね」
エーリカ「まあねー……」
まさかみんな週末投下に備えて書きためてたのか・・・ というかセンター後から書いて今頃溜まった学生が多いのか・・・
支援 そして把握した 起きてたら投下しますわ
ついついヘンゼルとグレーテルでルーマニア人双子の殺人鬼を思い出したのは俺だけでいい あっちもM1918 BARだったし ・・・これはシャーリー√でダブル戦斧な俺を書くべきということか
137 :
袖 :2011/01/23(日) 01:10:06.37 ID:ZJxkeXms0
俺「ヘンゼルとグレーテルは、あまり絵本の中では好きじゃありませんね」 少しの沈黙の後、俺が口を開いた。 エーリカ「えっ?」 ハルトマンは驚いた顔をする。 絵本を愛していると言ってもいい俺に、嫌いな絵本があるとは思わなかったからだ。 俺「どんなに子供向けになっても、魔女は二人に殺されてしまう。 今まで様々なヘンゼルとグレーテルをみましたが、魔女も助かる話は一つもありませんでした。 ……まあ、自分が知らないだけでひょっとしたらあるのかもしれませんが」 エーリカ「どうして俺は魔女が助かった方がいいと思うの?」 俺が少し口ごもる。ハルトマンはこの感じにどこか覚えがあったが、どこで感じたかは思い出せなかった。 俺「魔女ではなく人のいいお婆さんだった、というのもありまして。それではあまりにもひどすぎると思っただけですよ」 エーリカ「ふーん……。あ、そうだ俺の荷物はなんだったの?」 流れを変えようとハルトマンが荷物の話題にする。
>>136 ああ、懐かしいなそれ
SSにM92F出したかったけど、年代合わなくて断念した
>>138 別に年代なんかいいジャマイカ
マテバ6Unica出しちゃってる虎とか大将がソードカトラス振り回す短編とかあるし
あるいは現代からの漂着物とかいくらでも出せるぞ
仕事終わって来てみたらにぃにぃに試作俺、衛生兵俺それに袖さんまで来てるじゃないか! こいつは大ハッピーだぜぇ! ひとまず支援
141 :
袖 :2011/01/23(日) 01:16:45.33 ID:ZJxkeXms0
俺「これですね」 俺は袖の中から木箱を2つ取り出す。 その木箱はどちらもルッキーニの身長ほどで細長い。よほど重要なのか一つ一つを丁寧に床に下ろした。 エーリカ「これ、何が入ってるの?」 俺「んー……秘密ですね。まだ未確定でして」 エーリカ「えーもったいぶらなくていいじゃん。ルッキーニにもいつかみせるんでしょ?」 俺「多分見せるのはすぐになると思いますが、今はダメです」 エーリカ「う〜ケチ〜」 頬を膨らませるハルトマンと困った表情の俺。 俺「ほらほら、チョコあげますから。あと片付け終わったら何か作りますからね」 俺は袖から板チョコを一枚出すとハルトマンに手渡す。
>>139 物は考えようってことか ありがとう
色々弄くってみる
支援 >142 支援ついでに俺なら現米軍兵士が事故で時空移動を奨めるよww
>>143 ・・・そして同志俺と出会うわけか
っつーかブラックバード奴もいたな
あれと同志俺って丁度同時期だし出会ったら面白そうなことに
145 :
袖 :2011/01/23(日) 01:23:26.29 ID:ZJxkeXms0
エーリカ「わーい」ぽりぽり 喜んでハルトマンは板チョコを食べ始めた。ヒンヤリと冷えているためパリポリといい音が鳴っている。 ハルトマンが満足したのを確認すると俺は本棚の方を向き、低い段に本を戻すために座る。 エーリカ「おれーこっちみてー」 俺「なんでしょ――」 ヒンヤリとした感触が唇に触れる。 さっきまで寝ていたはずのハルトマンが、自分の目の前に居る。大きな可愛らしい目が俺を見ている。 唇に当っているのは一片のチョコの欠片。そのほんの小さなかけらのもう一つの先は、ハルトマンの唇。 俺「……」もぐもぐ ヒンヤリと冷えていたはずのチョコは、いつの間にか柔らかくなり音は鳴らなかった。
>>140 しかも避難所のほうにはオナ卿と忍者もきてたしな、昨日はアギトに俺部…
なんか活気戻ってきたみたいで嬉しいよ
まあ 現用兵器ごとあの時代に飛ばすとメンテナンスと燃料っていう問題が・・・ 新参だから同志俺は知らないんだ、スマン
>>147 そこは「カールスラントの科学力は世界一ィィィィ!」でウーシュとポルシェ少佐が何とかしてくれるさ
149 :
袖 :2011/01/23(日) 01:30:02.49 ID:ZJxkeXms0
エーリカ「えへへ〜やってみたかったんだ〜」 俺「……」 ニコニコと笑うハルトマンと対照的に呆然としている俺。 少しして俺は再び本棚の方を向くと黙々と作業し始める。 エーリカ「あれ〜俺、耳が赤いよ?」 俺「……」 エーリカ「俺〜こっち向いてみなよ」 俺「……」 エーリカ「俺ってばー」 そのまま俺は作業を続けることに何とか成功した。誰か、手を出さなかった彼を褒めてやってください。
>>148 成る程ww
でも 真面目な話 そういう点は戦国自衛隊を読むとものすごい参考になる
さて 袖さんを邪魔しても悪いしそろそろ・・・
152 :
袖 :2011/01/23(日) 01:36:50.94 ID:ZJxkeXms0
>>150 別に気にしなくてもいいのよ
夜 坂本の部屋
暗い部屋の中で一人坂本は座っている。
坂本「……はぁ」
魔法力の低下、これは坂本に想像以上に深刻な精神ダメージを与えていた。
隊員の前では何時ものようにふるまってみせるが、一人きりになるとため息ばかりついている。
トントン
坂本「……誰だ?」
俺「今晩は……坂本少佐」
坂本「なんだ俺か。どうした? お前がわたしの部屋にくるなんて珍しいじゃないか」
坂本が明かりを付けるといつもの様に無愛想な俺が立っていた。
坂本「何か用か?」
俺「……坂本少佐」
俺は袖に左腕を入れ、何かを取り出す。
坂本は何か嫌な予感を感じた。
153 :
袖 :2011/01/23(日) 01:42:59.13 ID:ZJxkeXms0
翌朝 珍しく食堂に少し遅れてやってきたミーナは目の前の状況に目を疑った。 ミーナ「ど、どういうこと!?」 寝ている。食堂にいる全員が寝ている。 バルクホルンも宮藤もリーネもペリーヌもエイラもその他諸々。居ないのは坂本と俺とハルトマンだけ。 ミーナ「新型のネウロイ!?」 ネウロイの多様化が進んでいる昨今ではあり得ないことでもなかった。 ミーナ「でも警報が……あら?」 よくよく見ると、何故か寝ている全員のそばにじゃがいもが転がっている。 ミーナ「まさか……イモ型ネウロイ!?」 慌てて銃を取り出すと、皿に盛られたイモに向かって銃弾を放つ。 ダンダンダンダン! ミーナ「この、この! よくもみんなを!」
ミーナさん・・・疲れてるのね
誰もデスクワーク手伝ってやらないから…
デスクワークはこんなにも人を狂わせるのか・・・ 日本で自殺する人が出るのも頷けるな
157 :
袖 :2011/01/23(日) 01:49:41.05 ID:ZJxkeXms0
のろのろと食堂に向かっていたハルトマンは、突然の銃声に慌てて食堂に入る。 そこではミーナがイモというイモに銃を乱射しているという珍妙な光景が繰り広げられていた。 ハルトマン「お、おちついてミーナ!」 ミーナ「離しなさいフラウ! イモが! イモ型ネウロイが!」 ハルトマン「ミーナが何を言っているのかわからないよ!」 ハルトマンに羽交い絞めされながらも銃を乱射するのをやめないミーナ。 念の為に言っておくが寝ている人には当ってません。 坂本「おい何やってるんだミーナ!」 同じく慌ててやってきた坂本に銃を奪われる。 銃が無くなったということで、安全と思ったのかハルトマンが羽交い絞めをやめるとミーナはその場に座り込んでしまった。 坂本「お前らしくもない。やはり最近、新型のネウロイの報告書で殆ど寝ていないという噂は本当らしいな……」 坂本が辺りを見渡すと、これだけの大騒ぎが起きたというのに目を覚ます気配すらない連中がいる。 ミーナ「イモが……ネウロイ型のイモが……、じゃなくてイモ型のネウロイが……」
カールスラント人の引き金は羽毛のように軽いんだぜ支援
159 :
袖 :2011/01/23(日) 01:56:44.18 ID:ZJxkeXms0
エーリカ「いや、それはないでしょ……。あったらカールスラント全滅してるから」 俺「……む?」 いつの間に来ていたのか俺が厨房の中で瓶を一つ持っている。 見た目は白く塩のようだが、なにやらラベルのようなものが張られている。 俺「むー……」 珍しく俺の表情に焦りが出ているのが3人もわかった。 坂本「……俺。原因はお前か」 俺「…………」 坂本「それはなんだ?」 坂本が俺が持っている瓶を指さす。 俺「……睡眠薬です」 ミーナ「どういうこと……」うつらうつら エーリカ「ミーナ起きて、起きないと俺の部屋に放り込むよ」
俺の部屋に放り込まれるのがそんなに嫌かw
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 02:02:12.80 ID:ACbVwJ3lO
畑から掘り出されるイモ型ネウロイを想像して何故かキュンっとした。
162 :
袖 :2011/01/23(日) 02:04:11.44 ID:ZJxkeXms0
>>160 部屋はエーリカ並に魔窟(雑貨だらけ)
坂本「つまり前日に料理を作ろうとして、塩の瓶と睡眠薬のはいった瓶を間違えて出してしまい、間違えに気付き塩の瓶をとりだしたが睡眠薬の瓶を戻し忘れた、と」
ミーナ「そして宮藤さんが、じゃがいもをゆでる時に塩の瓶と間違えて睡眠薬を入れてしまったと……」
エーリカ「やっちゃったね俺」
3人の前で俺は正座をさせられている。
ミーナ「ジャガイモを茹でるのに使っただけで、ジャガイモ自体にはそんなについていないはずだから命にかかわることはないと思うけど……」
坂本「しかしえらく即効性のある睡眠薬だな……溶けたのも原因の一つなんだろうか」
エーリカ「上からかける塩は普通の塩だったよ。塩と睡眠薬が二つ並んでたが幸いだったかもね。これが睡眠薬だったらみんな永遠に眠る羽目になったかも」
俺「申し訳ありません……」
>>162 そういえば…補足すまない
お詫びに支援する
164 :
袖 :2011/01/23(日) 02:10:27.02 ID:ZJxkeXms0
ミーナ「まあ、幸いネウロイが来なかったからいいものの……」 ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー! ミーナ「ああもういろんな意味で空気読み過ぎなのよ!」 坂本「落ち着けミーナ全員が眠らなかっただけ幸いだろう……まさかお前も眠りたかったのか?」 ミーナ「そ、そんなわけないじゃない!」 坂本「終わったらゆっくり休むといい」 ハルトマン「だねー」 俺「ですね」 坂本「お前は反省しろ」 俺「……申し訳ない」 ミーナ「と、とにかく急いで撃墜しに行きましょう!」 坂本「落ち着けミーナそっちはイモの倉庫だ」
ミーナェ… 支援
多分今中佐の顔もんのすごいことになってるんだろうな・・・
167 :
袖 :2011/01/23(日) 02:16:40.25 ID:ZJxkeXms0
海上 ミーナ「中型ネウロイが一機……小型ならよかったのに」 坂本「そういうな。ネウロイがわたしたちに合わせてくれるわけがない」 エーリカ「でも最近は小型でも強かったりするから、逆に中型とかのほうが倒しやすいんじゃない?」 俺「あなた達なら問題ないと思いますけどね。……今回は坂本少佐もいることですし」 坂本「ああ、当然だ」 二人の掛け合いに首をかしげるミーナとハルトマン。 エーリカ「そういや昨日居なかったけど何してたの?」 俺「それはですね」 坂本「見えたぞ!」 坂本が眼帯を上げ魔眼を使う。丁度中央にコアがあるのが確認できた。
168 :
袖 :2011/01/23(日) 02:22:26.47 ID:ZJxkeXms0
坂本「コアは中央だ! わたしに続け!」 ミーナ「美緒一人で行ったら……」 エーリカ「なんかテンション高いね今日の少佐」 俺「嬉しいんですよ」 後方600メートルほどの位置で待機している俺が呟く。 エーリカ「嬉しい?」 ハルトマンが首をかしげる。 キュウウウウン! 三人を狙いバラバラにビームを撃っていたネウロイだが、作戦を変えたのか一番攻撃の激しい坂本に狙いを定めビームを放った。 大量のビームは坂本の目の前を覆い尽くすほど、大量に放たれる。 ミーナ「危ない!」 ミーナが慌ててシールドを貼り守ろうとするが、間に合わない。 坂本「心配するな。ミーナ」 ミーナ「えっ?」 坂本が笑うと目の前にシールドが展開される。それはネウロイのビームを一発も通すことなく坂本を守った。
なん…だと…?
170 :
袖 :2011/01/23(日) 02:28:24.13 ID:ZJxkeXms0
もう満足にシールドを貼れないはずの坂本がシールドを貼る。その事実に二人は驚いた。 ミーナ「美緒魔力が戻ったの!?」 エーリカ「そ、そんなことあるの!?」 坂本「自分でシールドを貼れる、こんなにうれしいことはないな。感謝するぞ俺」 俺「でも余り持ちませんからね。気を付けてください」 ミーナ「俺少尉アナタ一体……」 エーリカ「ミーナ危ない!」 ミーナが坂本に気を取られている隙に、ネウロイは今度はミーナに照準を合わせビームを発射する。 ミーナ「あっ……」 キィイン!
171 :
袖 :2011/01/23(日) 02:34:14.74 ID:ZJxkeXms0
ビームが弾かれる音。 ミーナがシールドを貼るよりも早く、目の前にシールドが展開されている。だがミーナの前には誰もいない。 坂本「ふむ、やはり射撃能力は高いな、俺」 俺「ありがとうございます」 エーリカ「え、俺って武器は使えないはずじゃ……」 俺「後で説明しますので、今は目の前の敵を」 坂本「よし!」 エーリカ「う、うん」 ミーナ「行くわよ!」 坂本「はっはっは! 行くぞ!」 坂本が背中の刀に手をかけた。
駄目だ、投下するとか言っておきながら眠気に負けそう… 今日はもう止めときます ごめんなさい 最後に、しえ…ん…
173 :
袖 :2011/01/23(日) 02:40:37.54 ID:ZJxkeXms0
帰り道 俺「流石の烈風斬でしたね」 坂本「はっはっはお前のおかげだよ」 エーリカ「んー……話が見えないんだけどさ、どういうこと?」 ミーナ「俺少尉説明してもらえるかしら?」 俺「はい」ゴソゴソ 俺が袖から取り出したのはライフル銃。普通にその辺のウィッチも持っているような武器だが、グリップに菫が彫ってある。 俺「オルタンス。知り合いに造ってもらった自分専用のライフルです」 ミーナ「それが一体美緒とどういう関係が?」 俺「自分の袖の中が魔力の渦の様なものということはご存知でしょうか」
174 :
袖 :2011/01/23(日) 02:47:28.05 ID:ZJxkeXms0
エーリカ「知ってるー袖の中にミヤフジを入れて魔力あげてたらしいね。わたしはもう袖にいたから知らなかったけど」 俺「それを利用したライフルで、袖の中の魔力を集め撃ち出すことができます」 坂本「つまりその溜めた魔力をわたしに足して、シールドを張れるようにしてくれたわけだ」 俺「人を袖に入れただけでは魔力がほんの少ししか足せませんでしたが、 銃という入れ物に魔力を溜めるという形で、高密度の魔力補充ができるようになりました。… …相変わらずネウロイには効果がありませんがね」 エーリカ「へ〜凄い武器だね」 俺「武器というのかは微妙ですけどね」 ミーナ「じゃあ、わたしを守ってくれたのは?」 俺「それはこっちですね」ゴソゴソ
補給装置でレベルがガンガン上がるな!支援
176 :
袖 :2011/01/23(日) 02:52:33.11 ID:ZJxkeXms0
再び袖からライフル銃が出てくる。こちらはグリップに紫陽花が彫ってある。 俺「ヴィオレット。先ほどのオルタンスとは双子の銃です。 こちらは魔力をシールドにすして撃ちだすことが可能な銃です」 ミーナ「なるほどそれで……」 俺「こちらも他の人は絶えず動き回っているので中々撃つのは難しいですけどね」 エーリカ「でもさっきうまくいったじゃん。凄いと思うよ」 俺「ミーナ隊長が止まってましたからね。偶々です」 坂本「昨日俺が夜にライフル銃を持ちだしてきたときはどうなるかと思ったぞ」 エーリカ「あ、それでいなかったんだ」 俺「いきなり戦場で撃たれてもパニックになったと思いますし……」 坂本「いや、だからと言っていきなりライフル銃出されたら警戒する」
177 :
袖 :2011/01/23(日) 02:59:47.76 ID:ZJxkeXms0
ミーナ「これからは美緒はまたシールドを貼れるの?」 俺「時間制限はありますが、問題はないでしょう。烈風斬を何度も撃っても問題ありません」 ミーナ「よかったわね美緒」 坂本「ああ、俺に感謝しないとな!」 エーリカ「あーお腹すいたなぁ……。そうだ、俺なんか作ってよ」 俺「んー……そうですね、何かお菓子を作りましょう」 エーリカ「やったー! 俺大好きー!」 ミーナ「あらあら」 坂本「はっはっは! さて、基地に戻るぞ!」 宮藤達が目を覚ましたのはそれから5時間ほど後で、その間ゆっくりとミーナは眠ることができた。 俺「一日16時間は寝ていたいですね」 エーリカ「だね」
178 :
袖 :2011/01/23(日) 03:07:45.67 ID:ZJxkeXms0
今回はこれで終わり 普通新武器とか出す時カッコいいはずなのにどうしてこうも自分は文章が下手なんだろう 長々と投下してしまいましたが、支援してくださった方ありがとうございました。次の方いたらどうぞ。 新武器の設定は次の時にでも。 あとヘンゼルとグレーテルの母親の名前はゲルトルートって場合もあるそうです。
乙 それじゃ、投下開始します
ミーナ「俺さんにはいろいろと説明しないといけないわね。トゥルーデこの後俺さんに色々と説明を頼めるかしら」 バルクホルン「私がか?」 ミーナ「ええ、今日これから予定が空いているのがあなたとシャーリーさんとフラウなのよ」 バルクホルン「なるほどな、確かにその中じゃ私が適任だろうが……」 俺「君、カワイイネ。俺とこれからいい事しない?」 リーネ「その……困ります」 バルクホルン「わかった、ミーナ。私に任せろ。とことんあの腐ってる性根を鍛えなおしてやる」 俺「ね、いいでしょ。ちょっとだけだからさ」 リーネ「え、でも……」 俺「悪いようにはしないからさー。ね、ね」 バルクホルン「行 く ぞ 俺」 俺「えっ、ちょっと待って、痛いって、痛いって。はなせよー。俺を誰だとおもってるんだよー」 バルクホルン「今はただのリベリオン合衆国空軍所属の軍曹だろう?みっちり教育してやるから覚悟しておくんだな」 俺「くそっ、はなせーはーなーせーよー はー なー せー」 俺の抵抗虚しく首をつかまれた俺はずるずると引きずられながら連行されていくのであった
おつ〜 その文章が俺は好きだぜ、次回も待ってる
182 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:14:41.16 ID:c+321aZT0
俺「Zzz……」 バルクホルン「おーきーろー俺!」 俺「オキテマスヨ。ネテナイデスヨダカラバカヂカラデクビヲシメナイデ」 バルクホルン「ふん!ちゃんと話を聞かないお前が悪い!」 俺「ちゃんと聞いてるってーわかってるってー寝ながらでも話聞くとか余裕だしー」 バルクホルン「ほう……なら今説明したことを説明してもらおうか」 仕方ないから説明されたことを一字一句間違えずに、しゃべり方もまねて言い返してやった バルクホルン「ぐぬぬ……」 俺「どこか間違いでもありました?」 バルクホルン「いや、何も間違いはなかった。話は聞いているようだな」 俺「だから言ったでしょーちゃんと聞いてたって」 シャーリー「だいぶ手を焼いてるみたいだな、バルクホルン」 バルクホルン「何の用だ、リベリアン」 シャーリー「面白うそうだったから見に来た」 エーリカ「トゥルーデ、私もいるよー」 バルクホルン「ハルトマンお前もか!」
183 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:19:11.32 ID:c+321aZT0
俺「そんなに怒鳴ったり怒ったりしてたらシワになるぞー。性格はともかく、顔はかわいいんだからさー」 バルクホルン「なっ、何をいっている!私がかわいいはずがないだろう!」 シャーリー「バルクホルン〜、そんな事を言ってるけど顔が真っ赤だぞー。」 バルクホルン「そんな事があるものか!大体お前は 」 俺「(今のうちにずらかろう)」 エーリカ「そんなことよりさトゥルーデー、俺どっかいっちゃったよー?」 バルクホルン「なんだと!まったくあいつは。お前たちも探すのを手伝え!今スグにだ」 シャーリー「なんであたしたちが探さないといけないんだよ」 エーリカ「私も関係ないじゃん」 バルクホルン「つべこべ言うな!リベリアン、お前がからかわなければこんなことにはならなかったんだ。ハルトマンお前もだ!逃げるところを捕まえるなりしていれば……ええい、もういい俺を探すぞ」 シャーリー「しかたないなー」 エーリカ「めんどくさいなー」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「さーてと、部屋から逃げ出したのはいいけども何処にいくかなー、適当でいいかー」 とりあえず適当に歩いてれば何か面白そうなものでもあるかもしれないし
184 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:24:46.83 ID:c+321aZT0
俺「お、ここはハンガーか。へぇ、流石に各国のウィッチが集まってるだけあっていろいろなストライカーが置いてあるな。うちの製品は……ねーな。あるのはやっぱりP51だよなー。 ノースリベリオンに比べたらうちはシェアも知名度も低いし開発開始も遅かったしな。へぇ、このP51ずいぶんと手が加えられてるなー」 シャーリー「お、わかるか?改造するのにずいぶんと苦労したんだ」 俺「そうなのか。うわっ、えーとシャーロット大尉?」 シャーリー「シャーリーでいいっていいって。それより俺は詳しいのか?」 俺「一応は兵器の開発とかしてたんで、その中にはストライカーユニットも。でもこのP51だいぶ速度が出るようにいじってるんだね」 シャーリー「お、わかるか?一度あたしは音速だって超えた事があるんだ」 俺「ジェットじゃなくてレシプロで音速はすごいなー」 シャーリー「ジェット?」 俺「あ、今のは忘れて。オフレコでお願い。夢物語な上にちょっとした機密だし」 シャーリー「気になるじゃないか、ふふっ教えてくれないとこうだ!」 俺「ふごっふごっ」 Qここはどこ? Aシャーリー大尉の胸の谷間です 俺「なら教えないことにします。ここ天国ですし。ふにふに」
185 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:30:18.68 ID:c+321aZT0
シャーリー「けどな、俺。天国じゃないかもしれないぞ?」 俺「え?天国でしょ、ここ」 バルクホルン「つーかーまーえーたーぞー俺ェ」 俺「名残惜しいけど逃げるとします、スタコラサッサだぜー」 スタコラサッサー……できない、何かおかしい。あっるぇ〜なんか体に縄がまきついてるね バルクホルン「お前が幸せそうな顔をしてリベリアンの胸に顔をうずめている間にやらせてもらった。逃げれないようにこうしてこうして」 ミノムシ俺「デジャブ」 バルクホルン「さて、俺。覚悟はできているだろうな?」 俺「えっ、ちょっとまって。ひきずらないでぇぇぇぇぇ」 シャーリー「ありゃー、ご愁傷様。けどさっき言っていたジェット、気になるな。あとで聞きにいくかー」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「もう嫌だ、逃げ出したい。逃げよう」 バルクホルン「そんな状態で逃げられると思っているのか?やれるものならやってみろ」 俺「くくく。あーはっはっはっ。じゃー逃げ出してやる!とくと目に焼き付けるといい!この俺の大脱走を!」 俺は尺取虫が移動するような感じでぐにぐにと部屋の外へと必死に逃げる事にした
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 03:35:04.99 ID:JbL4ghL10
支援
187 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:36:39.85 ID:c+321aZT0
バルクホルン「意外と速いだと!?それに動きが気持ち悪いな」 俺「はっはっはっ、魔法であっち側に引っ張ってもらっているから早いのさ!もうこんな場所からはおさらばだぜ!」 ミーナ「何がこんな場所からおさらばですって?(ニコニコ」 俺「あ、ミーナ中佐こんにちは。それじゃ」 ミーナ「待ちなさい、俺さん(ニコニコ) 俺「待てと言われて待つバカがいるとでも……」 ミーナ「そうよね、普通はそうよね。でも、もう逃げ出そうなんて考えを起こさないようにさせられたらどうかしら?トゥルーデ、ちょっと後ろを向いていてくれるかしら」 バルクホルン「あ、ああ。ミーナわかった」 ミーナ「俺さん、覚悟はできているかしら?」 俺「えっ、ちょ、まって。どういうこと?やばい。これはやばい。逃げないと俺がやばい!?」 必死に地べたを這う俺だが集中力を欠いた状態では魔法によるサポートも無いに等しく簡単にミーナ中佐につかまってしまう 俺「え……ウソだろ、やめろ、やめて、やめましょうよ、やめてください、お願いしますやめてください。た、助けて、助けてくれえええええ」 キュッ 俺「ぎゃあああああああああああああ」 俺の悲鳴は外にいた坂本少佐や宮藤軍曹達にも聞こえていたという……
188 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:40:33.04 ID:c+321aZT0
数分後 俺「ゴメンナサイゴメンナサイモウニゲマセンカラタスケテクダサイホントウニゴメンナサイ」 バルクホルン「おい、ミーナ。いったい俺に何をしたんだ?」 ミーナ「さぁ、特に何もしていないわよ?ね、俺さん」 俺「ハイ、ワタシハナニモサレテイマセン」 バルクホルン「お、おい。俺、いったいミーナに何をされたんだ?」 俺「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」 バルクホルン「相当怖い思いをしたらしいな……ま、この際何も聞くまい。おとなしくなってくれればそれでいい。ミーナ手間をかけたな」 ミーナ「いえ、それよりもトゥルーデ、俺さんの躾けしっかりね」 バルクホルン「ああ、わかっている。さて、俺。再開しようか」 俺「ハイワカリマシタ」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「ようやく終わった……」 バルクホルン「明日からは厳しい訓練が始まるから覚悟しておくことだな」 俺「えー……訓練とか嫌なんですけど。疲れるのいやなんですけど。ほら、俺ってインテリだから体動かすのはおにゃのこと一緒にベッドの上以外じゃちょっと……」 バルクホルン「まだそんなことを言うか。またミーナを呼んでくるぞ?」 俺「スミマセンデシタ」 あんな恐ろしい体験はもう二度と嫌だしな。しばらくはおとなしくしている必要がありそうだ
189 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:46:05.87 ID:c+321aZT0
俺日記。1日目 最前線基地に連れて行かれた。正直早く帰りたい。 到着早々に自己紹介をさせられたり仲間を紹介された。その後いろいろあった。先日に続いてまたミノムシにもなった。トラウマも1つできてしまった。 酷かったのは夕食だ。縄を解かれる事なく食堂へと連行され、地べたに這いつくばって夕食を食う羽目にもなった。畜生なんて仕打ちだ。 食後はお風呂に案内された、すげーでかい露天風呂だった。これは覗けということですよね?ね?ばれたらまたキュッってされそうだけど、ばれないようにやればいいだけだ。 思い返すと今日はいろいろなことがあったなぁ。 でもとりあえず、食堂での俺の仕打ちで誰がどんな感じの人間なのかが大体わかった。 宮藤軍曹の飯はすごくうまい。あと優しい。ぺったんこなのが惜しまれる。 リーネちゃんは、可愛くてすごく優しい。ぐるぐる巻きの俺をずいぶん心配してくれていた。両手が使えず食べるのに苦労していた俺にご飯食べさせてくれた。俺に惚れてるねあれは。それにいいおっぱいだ。 ペリーヌ中尉は小うるさいっと。姑かあんたは。 サーニャちゃんもかわいい。ペロペロしたい。 サーニャちゃんにまとわりついてるエイラ中尉がすごい俺を睨み付けていた、うざい。 ルッキーニちゃんは今後に期待っと、YESロリータ、NOタッチ。 坂本少佐はまだよくわからない。はっはっはっ。 エーリカ、マジ天使。EMT。 バルクホルン氏ね。うざい。いつか仕返ししてやる。バーカバーカ。 ミーナ中佐には逆らってはいけない。また変な事をしてキュッってされると思うと今すぐ死にたくなる。 シャーリー大尉のおっぱいはすごく柔らかかった。しばらくはこれ1本でおかずには困りそうにはない。 この11人が今日から寝食を共にすることになる仲間らしい。色々書いたが今後の生活のためにもある程度は仲良くしていこうとおもう。 でもいろいろやりすぎるとミーナ中佐に怒られるからしばらくは自重しておこう。そうしたほうがいい。 後、明日から訓練をさせられるらしい。絶対明日の夜は筋肉痛だ。
190 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 03:50:43.02 ID:c+321aZT0
俺「ふぅ、今日はこの位か。日記を書くのにしばらくはネタに事欠かなさそうだ」 ノックの音が聞こえる。誰かが来たらしい。 俺「はいはい、誰ですかこんな遅くに」 シャーリー「俺、今暇かー?」 俺「暇よ。でもこんな時間に来るなんて夜這い?」 シャーリー「残念だけど違うんだよなー。昼間言ってたジェットがすごく気になって聞きにきたんだよ」 俺「あー、だから忘れてくれっていったじゃないですか。ホイホイ教えれるような物じゃないんですよー」 シャーリー「少し位いいじゃないかー。ほんのちょっとでいいからさ」 俺「んー、昼間おいしい思いさせてもらったし、しばらくはお世話になりそうだし仕方ないなー。少しだけですよ、かくかくしかじか」 シャーリー「へー、そんなのが開発されているのかー。簡単に音速に到達できるようになるなんて夢のような話だなー」 俺「開発段階でまだ実用化は当分先だよ。とくにX社製のは事実上開発凍結だし、その他もまだ試作段階かそれ以前のはずだよ」 シャーリー「早く実践に投入されればいいのになー」 俺「俺から言えるのはこの程度ですよ。もうこれ以上は話せないですよー、さー帰った帰った。あ、俺とイイコトするなら帰らなくてもいいけど」 シャーリー「あははー、今日は帰るとするよー。またな俺。お休み」 俺「おやすみなさい、シャーリー大尉」
191 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 04:00:44.76 ID:c+321aZT0
投下終了。 2日目へ続く ちなみに√はお姉ちゃん、ミーナさん、シャーリーさん、リーネちゃんあたりを予定。
おつかれー この俺は相当成長するな
ほす なんか眠れなくて溢れる妄想を書いてたら結構な長さになりそう 落とせるなら10時くらいに投下しようと思う
ほしえん
ほす 妄想を書き続けただけだから文章になってねえええええええ 書き直しや……
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 08:12:45.62 ID:fu7EZSY40
整備ピストの脇で、場所と工具を借りて作業中。 内容は、リベリオンのM1カービンをベースにして、パラトルーパーの折りたたみストックに 改造することと、トリガーのシアを弄くってセミ/フルの切り替えにしようと。ストックは 俺の手にあわせて、太い割りに短いグリップを長くした。 図書館でシャーリー君に機械設計のレクチャーをしつつ、自分も切り替えシア図面を書いた。 エンジン系以外の図面を彼女は見て学べるし。今、彼女は横でバイクのエンジンヘッド用ガス ケットを銅合金の薄板から切り出して楽しんでいる。 整備部に頼んで焼入れ・焼き鈍しをしてもらった部品をオイルストーンで丁寧に磨き、摺り合 わせ。只のフルオートにすることも考えたが、楽な代わりに芸が無い。日本人気質。リアの ピープサイトも直径を広げて、スナップ射撃がしやすいように。あと、銃口をちょっと切断して、 これまた設計製作したマズルバッファを取り付けた。発射ガスを真上に出すマズルブレーキとは 違う。左右上方の後ろ側に噴射するようにして、反動の軽減と跳ね上がりを防止する。まあ、 前の世界ではアメリカ市場で人気の商品のパクリだ。なんの自慢も出来ない。 俺「よっしゃ。こんなもんだな。射撃場で試してくるよ」 シャーリー「お!出来た?じゃあ、私も見に行くよ」 四枚目のガスケットを作っていたシャーリーが立ち上がる。あんた、一体何度ヘッドを組みなおす 積もりなんだ?OHVで高回転ってのは、かなり無理があるぞ。2ストのバイクも持っているんだから、 チャンバ・マフラーの原理、今度教えるか。 射撃場で試作品の30連弾倉をつけて撃ち捲る。銃身が短くなった分、たかが30カービン弾でも フルオートだと右上に銃口が向いてしまうが、魔力を併用すれば、楽にコントロールができる。 これでヨシ。45口径のパンチも捨てがたいが、弾速が遅い。下手すりゃ、弾が眼で確認できる。 シャーリー「へぇー。いい感じだね。軽いしさ」
199 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:25:04.64 ID:fu7EZSY40
俺「そ。軽いに越したことは無いさ。でも、このワイヤーストック、収まりが悪いな」 シャーリー「パチンとはめ込むのを作れば?ちゃんとロックできたほうがいいよ」 俺「だなぁ。よし、やっちまおっと」 シャーリー「それ、私も欲しいなぁ。作ってくれる?いや、面白そうだから自分でやる!」 俺「ああ。やってご覧。セレクタの予備部品あるから、取り付け摺り合わせだな」 工作机に戻って、整備兵から使えそうなジャンクパーツをいただく。はい、完成。横でシャーリー が機関部に穴あけ作業をし始めた。整備兵もそれを『アドバイス』しつつ、見守っている。皆で 賑やかに遊んでいるところに電話が鳴った。隊長がお呼びだ。 *** 俺「俺です。入ります」 ミーナ「あ、待っていたわ。入ってください」 室内には幹部が勢ぞろいしている。 ミーナ「俺さん。マルタ島にネウロイが進出。巣を作りました」 ポーカーフェイスを保つ。半島が上下から挟まれたか。アフリカにも近いぞ。 ミーナ「巣の状況を知りたいと本部から依頼がありました。写真がこれです。見てください」 ああ、強行偵察の依頼か。渡された大判の白黒写真数枚を見る。これが巣? 俺「今まで見た巣と違いますね。ドーム状ですか? ああ、完全に覆っているんだ」
しえんぬ
ミーナ「ええ。ドームなの。この巣は、地図のここにあるバレッタ港に出来ています」 マルタ島の地図を見せる。大きい島の北東か。 ミーナ「最大の都市、ビルマキカラの市民は・・・殆どが脱出できませんでした」 人数は聞かないことにしよう。冷静さを喪ったらだめだ。 ミーナ「受けてくれるなら、コマンド訓練をしてもらってから出撃となりますが―」 俺「コマンド訓練は何処で受けますか?」 ミーナ「!」 坂本「まて。良く考えろ。特攻隊だぞ。それもお前一人。危険だ」 ミーナ「ええ。そうなの。あなたは義勇兵扱いです。何とか断る方途も―」 俺「誰かがやらなきゃいかんのでしょう?遮ってばかりで済みません。やります」 バルクホルン「大丈夫か?」 一言だけ聞かれた。沢山の問いかけが含まれた一言。彼女の眼をまっすぐ見て答える。 俺「死ぬつもりは全く無い」 トゥルーデが頷く。安心しろといっても難しいだろうが、信じてくれ。勝算は有る。 俺「隊長。本部に一つだけ条件をつけてもらいたいんです」
202 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:34:57.96 ID:fu7EZSY40
ミーナ「なんでしょう」 俺「作戦の立案には、私の意見を取り入れること。これをごり押ししてください」 ******* ミーナ隊長の頑張りで、条件は飲んでもらった。 ロマーニャの本部に出向き、詳細を検討する。ああ、こりゃ普通のやり方では駄目だ。 映画程度の知識しかないが、どうせ航空機で接近、ジャンプさせるつもりだろう。迎撃・ 撃墜されるのがオチだ。 方眼紙を貰い、縮尺を確りしてマルタ島の断面図を何枚か描く。高低差が少ない島だ。 益々やりにくい。それにあわせて、航空部からの資料に基づいて敵ドームを描く。 最後に、図面に描かれた島の最大標高点とドームの先端を線で結んでみる。 なるほど?結構いいレーダーサイトだな。土地の標高が少ないから死角が少ない。畜生。 もう一枚作る。敵ドームから見て、北北西にある二つの島、ゴゾ島とコミノ島を入れた図面。 ほお?かなり影ができるな。よし。これでいくか。 横で黙って見ていたトゥルーデに概略を説明する。暗かった彼女の眼が少し明るくなった。 ね?俺ってそんなに馬鹿でもないだろう? 二時間後、本部が立てた計画を聞く。俺は素人だけど、それって幸運に頼りすぎでしょうが。 許可を貰って反論する。 1.航空機で接近するにも、敵の探知にモロに引っかかる。これが島の主要断面。ここから 下だけが探知の死角。島の外周に死角は無い。つまり、来た瞬間から探知される。 「ジャンプ」の範囲に入る前に撃墜されます。あやふやなデーターでジャンプをすることは 私が死ぬことを意味します。
203 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:39:58.88 ID:fu7EZSY40
2.脱出を海軍の艦船で拾うと言うが、近所に来てもらわないと俺が其処にたどり着けない。 近所に来てもらうと1の理由で撃沈されます。 3.私の能力はストライカーユニットで増幅されて、皆さんが知っているものとなります。 それ無しでは、微々たるものです。かといって、ユニットを装着して、見た事のない空域に ジャンプするにはある程度の高度が必要です。それは探知・迎撃されることを意味します。 隠密行動は無理です。 以上から、別の作戦を提案します。 参謀本部の御偉い天才が真っ赤になっているけど、しらんがな。俺の命と参加する将兵の命 だぜ?大事にしますわ。 参謀「君は私の立てた計画が使えないというのか?」 俺「無理が多すぎ、かつ幸運に頼りすぎでしょう。大丈夫と思うなら御自身でどうぞ」 横の席でトゥルーデがヒクヒクし出した。おやおや。後で怒られるかな。カールスラントっぽい 制服着てるし。ごめん、俺、こういう奴嫌いなんだわ。 参謀「私はコマンド訓練を受けていない!」 俺「私も空を飛ぶしか能が無いんです」 参謀「だから訓練を提供する!空挺の技術も!破壊工作の技術も!」 俺「あ、それを受ければ、参謀殿も行けますね。どうぞ、私にお構いなく。それに巣を壊すお考え なのですか?偵察でしょう?1トン爆弾でも抱えてパラ降下するんですか?私には無理ですね」 右横でヒクヒクが激しくなったような気がするが。彼女に怒られるならいいや。 参謀「貴様!上官を愚弄するか!」
204 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:44:58.59 ID:fu7EZSY40
俺「参謀殿は今までに何機の敵を撃墜しましたか?ここにいる私の上官は200機超えです。私も お蔭様で30くらいだったかな?その程度の能力なので、参謀殿――」 提督「失礼。君の累計撃墜数は48機。その内大型が17機。経験は2ヶ月に満たない。大したものだ」 将軍「本当にその前は従軍経験が無いのかね?信じられないのだが」 だれだっけ。紹介受けたけど忘れたな。 俺「正確な数をお教えくださり有難うございます、閣下。 はい。ドシロウトです。ですので、 有能かつ経験豊富なあちらの参謀殿でしたら、私より適任でしょう」 横で変な音がした。なんだ? あ、トゥルーデ!君が笑ったら不味いって! 会議室が笑いに包まれた。ほっとする。トゥルーデ、駄目だよ。君は私とは違う。大事にナ。 参謀の顔はどす黒くなってるけど。まあいい。拳銃ぶっ放したりしないだろ。 将軍「静まってくれ。さて、俺少尉。君の案を聞かせてくれたまえ」 俺「まだ草案ですが。よろしいですか?」 将軍と提督が顔を見合わせ、頷いた。 将軍「やってくれ」 先ほどの方眼紙をチャート板にはりつけ、指示棒でもう一度説明する。 俺「以上の点で、先ほどの案を蹴りました。で、私の案ですが。提督閣下。ロマーニャ海軍に 二人乗りの特殊潜航艇がありましたね?潜水艦から発進可能だったかと?」
かっこええ
提督「ああ。『マイアーレ』か。とろいドン亀だが、使えるぞ?潜水母艦から発進できる」 俺「安心致しました。それを往路に使いたいと思います。黒板をお借りします」 黒板に水平図を書く。マルタ本島。ちょっと大きい外れのゴゾ島。間に挟まれる小さいコミノ 島。マルタの巣を赤いチョークで。できるだけまっすぐゴゾ島の最大標高へ結び、その線を 海面とした線まで黄色チョークで引っ張る。出来た。 俺「もうちょっと正確な図がこちらです。どうぞ。えー。ここが探知の死角となります。電波 は直進ですからね。ここまで潜水母艦で進み、特殊潜航艇でゴゾ島に上陸。資材をデポします。 明るくなったら単身で『ジャンプ』をし、資材をデポしなおすとともにマルタ本島へ進出。 かなり迂回路を辿りますが、まっすぐ突っ込んで撃墜されるより確度は上がるでしょう。資材 は艇首の爆薬貯蔵部分にある程度押し込みます。バラストもいれることで、吊りあいは保てます。 開閉時、当然海水が浸入しますので、その分のバラストを荷物を出した後、投棄して帰路に ついてもらいます」 将軍「撤収はどうする?」 俺「ストライカーユニットを使います。最初の揚陸から持ち込み、敵本拠の最寄のデポ地に隠匿。 用が済んだら、さっさとそれでケツをまく――失礼、脱出します」 将軍「脱出前に感づかれたら、迎撃されないか?」 俺「デポ地を事前に破壊されない限りは危険は少ないです。飛んでしまえば『ジャンプ』を 繰り返せば、誰も追いつけません。奴等がジャンプ出来るなら別ですが。他には何か質問は ございますか?」 提督「特殊潜航艇は、帰りは一人だね。運行できるかな?大事な部下なんで、な」
207 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:54:58.67 ID:fu7EZSY40
俺「内部に乗り込んで、ではなく、外側にへばりついていく形です。仰ることが『トリム』の 事であれば問題は無いはずです。操縦要員は一人です。ご確認ください。海中装備に関しては、 訓練は必要です。窒息したくありません」 提督「なるほど。で、君は何処でその情報を?」 やっぱりそうきたか。 俺「雑学が好きなので、新聞やら雑誌から情報を集め、繋げただけです」 シレッとして言いぬける。どうやっても、スパイとして立証できるわけが無い。俺の知って いる世界の史実を述べたら、踊りだすだろうけれど。この提督。 提督「大したものだ。私は駆逐艦畑なのでな。詳細を専門部署に問い合わせる」 将軍「コマンド訓練はどうするか。確かに戦闘技術云々以前の問題だぞ?時間が勿体無い」 俺「戦闘技術ではありませんが、大物猟で山野を渉猟したことはあります。まあ、連中は 撃ってきませんが、」 また室内が笑いに包まれた。例の参謀はそっぽを向いている。我関せず、か。 自信を発散しろ。欧米人には謙虚は認めてもらえないぞ。 俺「大型のクマであるヒグマとは何度か対峙しました。その経験が役に立つでしょう」 将軍「ヒグマ?どれくらいなんだね、大きさは」 俺「私の獲ったものは350キロが最大です。400超えも居るらしいですね」 提督「やはり獰猛?」
208 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 08:59:57.73 ID:fu7EZSY40
俺「リベリアン北部にいるグリズリーの仲間です。決して紳士的な相手ではありません」 二人と右横から溜息が漏れた。よし、こんなもんだろう。 俺「見つかった時点で作戦は失敗です。そうなったら、脱出となりますから、陸上戦闘の技術は 必要はないと思います。戦って活路を開くのでは無く、目前から消えますからね。無線連絡も 必要有りません。電波を発したら馬鹿でしょう。なので、暗号教育も不要です」 参謀「スパイと一緒か。いや、それ以下だな。こそこそするネズミ?」 俺「空の戦士です。陸と海は管轄外なんで隠れますよ」 将軍「そのほうが利口だね。私も空と海なら必死に隠れるよ」 提督「海以外は嫌だな」 室内に笑いが溢れた。 *** バルクホルン「お前は参謀をいたぶり過ぎだぞ。どれだけ危ない橋を渡っていたか気付いて いたのか!」 俺「すまない。俺も生きて帰るつもりだから、バカの言うことは粉砕しないと。どこまでも 嘴を突っ込んでくると思ったんだ」 バルクホルン「限度と言うものがある!」 俺「うん。やりすぎたな」
申し訳ないちょっと外出することになった。10時とか時間制限決めてしまって申し訳ない ゆっくりと投下してくださいませ。 帰ってきて空いてたら投下させていただきます。
支援
211 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:05:06.28 ID:fu7EZSY40
バルクホルン「まあ、私もああいう頭でっかちは嫌いだ。現場を知らん!ああいうバカが口を突っ 込んだおかげでどれだけ前線が苦労したか。何人犠牲になったやら!おい!俺!絶対この 作戦を成功させろ!失敗したら私が許さん!」 俺「必ず成功させて帰る」 *** 報告を終え、食事を済ます。今日は皆と居たい。談話室に腰を落ち着けた。酒をちびちび飲み ながら、車から移設したCDの音楽に耳を傾ける。雑多に組み合わせたCDだ。皆にも結構好評。 トゥルーデも横に座った。余り語ることもなく、静かに酒を飲む。俺の挺身作戦は、既に皆が 知っている。 ハルトマン「俺。歌聞かせてよ!」 俺「ええ?嫌だ、歌は得意じゃないよ」 サーニャ「私がステレオの曲を伴奏します・・・」 俺「え!あのCDのを覚えたの?マジ?」 サーニャ「はい・・・」 エイラ「サーニャは天才だゾ!私も歌いたいのあるんダ。サーニャ、一緒に・・・いいカ?」 サーニャ「うん」 ミーナ「じゃあ、私から歌おうかしら。そうしたら、俺さんも歌ってくださる?」 なんだか、はめられたような気がするんだが。 俺「解りました。笑わないで下さいよ?」
事実、俺はカラオケは嫌いだ。流行り歌より、好きな曲はある。カラオケで歌うと周りの反応が
嫌なんだ。
シャーリー「じゃ、私も!隊長の後がいいな!」
俺「おりゃ、一番最後でいいぞ」
ハルトマン「じゃあ!全員で歌おうよ。グループでもソロでも!」
ピアノの前に座ったサーニャ君にミーナさんが囁く。頷いたサーニャ君が伴奏を始めた。ヘイリー・
ウェスタンラの『Amazing Grace』。
ttp://www.youtube.com/watch?v=rs7MlrxOOWg 綺麗な声。本式の発声?サーニャ君の肩に手をかけた姿で歌っている。演奏も素晴らしい。多彩な
才能の持ち主が集まったと見える。ただただ聞き惚れる。サーニャ君、確かに天才。
大喝采が起こった。アンコールの声。俺も促す一人だ。
ミーナ「ありがとう。じゃあ・・・『To Love You More』 いいかしら?サーニャさん」
ttp://www.youtube.com/watch?v=SMRs61AOduE ペリーヌ「ミーナ中佐。あの、私もご一緒させていただけませんか?大好きなんです」
手招きされたペリーヌが顔を赤らめながら前に出る。サーニャ君が伴奏を開始。ペリーヌ君が緊張
しているが、歌い始めて落ち着いたようだ。ペリーヌ君も上手いじゃないか。リフレイン部では
自然にミーナさんが上、ペリーヌ君が下を上手くやっている。大したもんだ!バイオリンがないが
サーニャ君のピアノだけで十分すぎる。うぁー。なんだ、この子達!
シャーリー「じゃ次私ね。ねえ、リーネもお出でよ!ルッキーニも歌うから!」
213 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:15:01.01 ID:fu7EZSY40
214 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:20:01.81 ID:fu7EZSY40
サーニャ君の指が鍵盤をすべる。静かに歌いだした二人が徐々に力を入れて歌いだした。
日本語の綺麗さが栄えたつよなぁ。 俺が歌いたかったけど、ま、いいや。
皆、シンとして聞いている。トゥルーデは眼を瞑って聞いている。
アンコールが起きた。村下さんもいい曲を作ったよなあ。
宮藤「えへへ。ありがとうございます。ねえ、坂本さん、陽だまりもやりましょうよ!」
坂本「あ?ああ、大丈夫と思う。歌ってみようか」
ぐぉー。止め刺された。ま、いいや。
ttp://www.youtube.com/watch?v=ItvrrARgOdc&feature=related 『陽だまり』
サーニャ君がポップ調でピアノを奏で、二人が歌いだした。これも綺麗な歌詞なんだよな。
・・・『石が川面を跳ねるようにときめいた。君を想って』か。ちらりと横を見るが、また眼を
瞑っている。ひらひら、止めとこう。訳解らんよな、みんなには。
ミーナ「扶桑語の歌って、流れるように聞こえるわ!素敵!!」
ハルトマン「リズムがあるのに、硬い音がないよね」
俺「歌い手がいいんだよ。聞き惚れたよ!お二人さん!」
歌い終わってのほうがテレが激しいな。あはは。
ミーナ「じゃ、次は俺さんね。どうぞ?」
ぶっ!俺かよ。
ハルトマン「もう曲は決まってるよね」
シャーリー「歌ってもらおうな」
エイラ「俺にこそ相応しいナ。サーニャ?」
215 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:24:57.81 ID:fu7EZSY40
ttp://www.youtube.com/watch?v=T3o4NsRCHrI え?・・げげ!ちょっとそれ!待て!何ノリノリで鍵盤叩いてんだよ!中途半端だと恥全開か!
やったるわ!21世紀人の意地見せてやる!ああ、コピーしてるよ、フレディの身のこなしは!
I was born to のbornで合いの手まで入る。ありがとうねえ。サーニャ君も笑いながらピアノを
奏でている。うぁ。間奏まで完璧プラス自己アレンジしてるし。すげー。
トゥルーデがニコニコしながら口ずさんでいる。
どーもどーも。提供はノエビア化粧品。ああ、恥通り越してさっぱりしたわ。
サーニャ「俺さん、お上手です。楽しかった・・・アンコール」
うう。あれ、トゥルーデまで押し出されてきた。彼女になにやらせんだよ?
ハルトマン「次も決まってるんだよね」
ミーナ「ええ。楽しみだわ」
坂本「ああ」
シャーリー「あれしかないよね」
ルッキーニ「イッケー!」
リーネ「わぁ!あれですね!!男の人が歌うのって!わぁ!」
宮藤「え?え?え?」
エイラ「あれカ!じゃあ、2回弾いてよ!サーニャ!二度目は私達!」
サーニャ君が顔を赤くして頷いた。そんな曲あったか?演奏を始める。
ttp://www.youtube.com/watch?v=OTqEVgaq-GY 『Can't Take My Eyes off you』
はは。これか。男が最初のパートだな。覚悟を決めて、彼女を見よう。
彼女に歌うんだ。しっかりやれ!眼を見ながら、俺の地声でいい!
次がトゥルーデのパートだよ。 お・・・おおおお。甘い声。上手だ。彼女も俺の顔を見て歌ってくれる。
わー。感激だ。 さ、一緒に。俺下!彼女の腰に手を廻しちまえ。
216 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:30:33.58 ID:fu7EZSY40
即興の間奏になった。ヤンヤ喝采を浴びながら、エイラ君とサーニャ君にバトンタッチ。
エイラ君顔真っ赤。大丈夫か? ん?なに?
バルクホルン「恥ずかしかった・・・けれど、嬉しかった」
俺「俺も。トゥルーデの歌声に痺れた」
なんとか倒れずにエイラ君も歌い、サーニャ君のクリスタルボイスにまた拍手喝采。
ハルトマン「じゃ!最後は私だ!ミーナ!トゥルーデ!一緒に歌おう!」
ttp://www.youtube.com/watch?v=XZE-j6ZWpZo&feature=related 『Dancing Queen』
おお。この名曲を。サーニャ君が笑いながら鍵盤を流した。おお、完璧!
はもりも綺麗だ。やるなあ、フラウも。三人の声が綺麗にあう。いいなあ。三人其々が軽く
身体をスイングさせてる。絵になるな。
やんやの喝采を浴びて三人が戻る。はあ、緊張が解けたよ。
あ。
フラウ達を見ると、こっちを見てにっこり微笑んだ。皆、気を使ってくれたんだ。有難う。
*******
217 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 09:34:57.22 ID:fu7EZSY40
翌朝、俺の作戦が採用されたことを知るった。即、ストライカーユニットでロマーニャの 海軍本部へ飛ぶ。二日間で習熟しなくてはならない。俺の190は、後で来る基地の整備部隊が 再整備してくれることになる。 軍港に案内され、其処の司令部で挨拶。男のウィッチということで歓迎される。女の子のほう がよかったってさ。涙が出るよ。 潜水母艦のヒゲ面艦長と挨拶。がっしり握手をされたので、全力で対抗。痛みを堪えて微笑み 続けて、ようやく歓迎してもらえた。やれやれ。熊かコイツ。 特殊潜航艇のパイロットを紹介される。ウィッチだった!ハイジ・デラペンネ中尉。 『なんだ、電動式ではないんだね、こっちのは』と呟いて聞きとがめられる。気をつけよう。 使い魔はカワカラス。なるほど。それで潜航艇か。色々いるもんだ。しかし、このマイアー レの開発目的がわからぬ。本来は潜航艇だけ目標船の下において、乗員はトンズラ。爆破 撃沈するものだろう?ネウロイは海は苦手だった筈だけど?なんでストライカーに? 作戦立案を失敗したような気がする。ストライカーとしての潜航艇は想像していなかった。 パイロットのハイジ君は、ワンピースの水着。呼吸器を胸と背中に振り分けている。 俺も似たような格好になるわけだ。潜水服だとばかり・・。いやはや。
一番の問題は、スピード。誰だ、ドン亀とか言っていた提督は。水中スピード60キロ/時。 浮上時最大スピード実に80キロ!死ぬわ。必死にお願いして、30キロに抑えてもらう。 シールド を張ると更に凄まじい圧力を受ける。航空特性ってこういうこともあるのか?平面のシー ルドしか俺は展開できない。彼女は円錐形。後流が結構当たる。絶対不利だ。 盾くらい付ければいいのに、とぼやいたら『気持ちいい水流を感じられないでしょう?あんた、 バカ?』ときた。もうね。 彼女の操縦は『暴走水中/水上バイク乗り』としか言いようが無い。海底の岩でスラロームするな! 何度小便漏らしたか。フィジーで体験したジェットボートよりひでぇ。可愛い顔して無茶するわ。 ロマーニャ海軍、ウィッチ達を喜ばせる目的でこれを作ったような気がする。 水中装備にはその日のうちに慣れた。明日は改造を受けた潜航艇のテストと潜水母艦への設置。 静かに夜を過ごそうと思ったが、潜水艦の乗組員一同から歓迎酒宴に引き摺り込まれる。ほうほう の体でベッドにもぐりこむ。 暫くしたら、ハイジ君がベッドに入ってきた。抱きつかれ転がり出る。共有ってなんだよ。 今夜は甲板で眠ろう。トゥルーデを心配させることは絶対に避ける! 出航したら魚雷発射室で寝るか。空いてるだろ、多分。電池部屋は嫌だ。 ぷうはトゥルーデに頼んでおいた。大丈夫さ。あいつは彼女を癒してくれる。 ***** ちょっと一休みしますね。10時過ぎて投下がないなら、保守続けます。
古い曲ばっかでスマン
**** 出航。余裕を2日弱とって4日間のコース。問題なく開始できそうなら、その分時間を早める。 カールスラントのシュノーケル技術により、潜航時にもディーゼルで速度と距離を稼げる。 万が一を考えて、昼間でも夜でも基本は潜航。お陰でタバコをディーゼル室で吸うことになった。 等高線の入った地図を確り暗記する。装備の点検は、出航前に念入りにやったから敢えてしない。 下手をすると、俺の性格では不安が増すことになりかねないから。 基本、お客扱いなのでやることがない。艦内で作られる美味い飯をいただき、机に向かう。 それに飽き始めた頃に、小悪魔がワインもって乱入。交代してこれから寝るはずの乗員までもが 参加してバカ話をすることになる。 ハイジ「俺少尉、恋人はいるの?」 一瞬躊躇う。誤魔化すか?まて、彼女の眼に何か閃いている。怪しいぞ。 俺「いるよ。いい娘なんだ」 乗員「そりゃいい!幸せだな、おめでとう。まさかウィッチじゃないだろうな?」 俺「ん?ウィッチだよ?同じブ――」 乗員にボコボコにされる。何だゴラぁ!応戦開始。 艦長と副長が間に割って入って収まる。で、なんで祝福されて乾杯だよ。鼻血でてるぞ、俺たち。 ハイジ「やるわねえ。手の早さも喧嘩もロマーニャ男に負けないわねぇ」
艦長「ウィッチを恋人にするとは!果報者だな!お前たちもそう思うだろう?」 歓声が上がる。怨嗟の声もあったような気がするが? 艦長「とりあえず、コイツが手の早い野郎だということは解った。一つ二つ警告しておこう! 俺少尉、よく聞けよ?まず、我等のハイジ君に手を出したら!」 乗員「錘をつけて海に放り出す!」「ウォーーーーッ!」 変なところで息が合うな、てめーら。頷いておこう。別にその気も無い。 艦長「私が自ら指揮を取ろう。さて、次だ。大事なハイジ君を泣かせたら!」 乗員「スクリューに叩き込む!」「ウォーーーーーッ!!」 ひき肉になるわ。馬鹿野郎。オメーらと一緒にすんな。 艦長「そうだ!私と副長で手足を掴んで放り込む!というわけで、ハイジ君に惚れられないように 十分気をつけたまえ。では!乾杯!色男の哀れな末路を祈って!」 乗員「かんぱーーーーーい!」 この艦、大丈夫だろうか。ハイジ君、笑っている場合じゃないだろう?小悪魔!
長波無線による情報では、マルタ島には変化はないと。従来と同じ偵察行動を取るようにお願い したが。それが守られている事を祈るしかない。艦長に最短コースに戻すことを進言。 了承を受ける。 勤務中は慎重ながらも好戦的な男だ。ただ、暇さえあればハイジ君を口説くのは艦内の士気に・・・ と思ったが、皆がハイジ君に求愛しているから諦めた。好きにやっとれ。 小悪魔警戒網の一旦、魚雷室での睡眠は艦長から許可が出た。妙な笑い方をすると思ったが、現場を 見て納得。歩くスペースしかない。ルッキーニ君の寝姿を思い出し、魚雷の上に跨って寝ることに した。毛布を敷きまくり、抱きついて寝る。意地だ。慣れたら落ちなくなった。 結局、二日目の夜に予定海域に侵入。ハイジ君も夜間視力はごく普通のウィッチ並みというので、 黎明前に最終準備を終え、黎明となったら出撃と決める。今夜が静かに寝れる最後の夜。といって も0130時までだが。魚雷の寝床で安眠。ウナギとセックスするのか、と魚雷担当員に笑われる。 『鋼鉄の処女なもんで、俺のウナギが縮んじまったよ』といったら爆笑された。 0330時。ハイジ君も俺も装具を整えて準備完了。ハイジ君は海図など、俺はゴム袋に入れたM1カー ビン銃を抱えている。鉛の錘が入っているので重い。ここはゴゾ島北西10キロの海上。回避行動を とることを考えると、これ以上は接近できない。漂泊中。鎖が外されたマイアーレに跨り、命綱を 固定して待機。 0345時。日の出前の紫の時間となる。艦長が潜航指示を出した。海水が身体を叩く。ハイジ君は 平然と、否、喜んでいるが、俺はどうも気に食わない。結構冷たいな。きっとハイジ君の前世は、 人魚なんだろう。俺は暗い水は嫌だ。ハイジ君のカワカラスの尾羽を見て気をそらす。 艦長「セニョリーナ、切り離し準備よし!10メートルで静止する!」
今夜はハンバーグか・・・支援
ハイジ「了解。コマンダンテ。皆、帰るまで待っててね♪行くときは一緒よ。置いてきぼりは嫌♪」 なんだか意味深に聞こえる。豪快な笑い声が応えた。周りも笑っているようだ。ハイジ君が プラグを引っこ抜く。通信途絶。さて、いよいよか。小便してえ。ま、どうせ・・・。 水深10メートルで静止した。排気音も消えて静かだ。 ハイジ「切り離し。 マグネット固定解除確認。発進する」 俺「よろしく。スィレーナ!」※人魚姫・セイレーン 有線インカムに明るい笑い声。覚悟を決める。飛ばさないでくれといっても無理なんだ・・・。 ・・・やめんと水着引き裂いて泣かすぞ。 ・・・・・・トゥルーデ・・・・君にもう逢えないかも・・・ ハイジ「到着したわよ。少尉?どうしたの?」 俺「」 ハイジ「俺!」 俺「あ・・・終わった?」 ハイジ「ええ!楽しかったわね!さ、荷物出しましょう!」 俺は楽しくなかった。なんで潜航艇が空中に躍り上がるのさ。イルカか。挙句に蛇行しつつハイ スピードランしてくれるし。隠密行動の定義を言ってみろ。サービス精神旺盛なんだな。噛み締 めていた奥歯が痛い。
225 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 10:30:59.40 ID:fu7EZSY40
ハイジ「ほら、色男!ぶつくさ言っていないでさっさとやる!」 俺「うぇぃ」 目前500メートルほどに海岸線。明るくなった空の下、はっきりわかる。とりあえず、最初の目標 を定めようかね。 ハイジに告げて、ジャンプ。波打ち際で実体化。すばやく奥を探す。崖下にいいくぼみを見つけた。 乾燥している。ジャンプで戻り、艇首のハッチに注水。海水が入ると軽く開く。荷物が出てきた。 両手にストライカーを持ち、そのほか小物もテレキネシスで身体に密着させる。ジャンプ。 2回繰り返して終了。 俺「終わった。有難う。トリム大丈夫?」 ハイジ「ええ、ちょっと潜航してみたけれど問題ないわ。前よりクイックになったかも」 帰りも飛ばして帰るんだろうな。 ハイジ「気をつけてね。成功を祈るわ、ダーリン♪」 俺「浮気はしないよ。有難う。気を付けて帰ってな。艦長や皆さんに宜しく」 ハイジ「ふふ。いいの。片思いでも恋だもの。行ってらっしゃい。チャオ!」 手を振り合って、潜航とターンを始めた彼女を見送る。気ぃつけてな、暴走ロマーニャ娘。 *****
226 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 10:35:56.48 ID:fu7EZSY40
日が昇るまでに装備を確認。海水で濡れた物はなし。幸先いいぞ。 日の出直後から、地図で目星をつけた場所を確認にジャンプする。うん、西海岸は安全らしい。 敵のパトロールも無い。資材置き場を決め、搬送を開始。ストライカーユニットで増幅しないと 余り距離も質量も運べない。ユニットと水が重い。水源地が無いんだと。 コミノ島を経由することを考えていたが、安全と見て一気にマルタ本島へ進出した。本島でも 西海岸側を選ぶ。理由は、町が少ないから。その少ない町も破壊し尽くされ、瓦礫となっている。 島民と思われる死骸も見当たるようになった。ムタルファの東の丘陵地で一服。周囲を偵察しても 敵の姿は見られない。ただ、市街地でみた弾痕が気になる。飛行型はビームだ。つまり、あの弾痕 は飛行型でない陸戦型のものではないのか?何処をうろついているのやら。 一服し、水を確り摂ってから、資材の分別を始める。ここをベースキャンプの1としよう。丘陵地 のなかにあって、比較的小高いところなので見晴らしが利く。森林と呼べるものもないしな。 前進基地に持ち込むものを選別。ストライカーユニットはここで保管。キャンバス布で覆い、上に 枯れ枝やら土を振りまいて偽装する。これから運ぶ荷物は少し横に動かした。さて、前線に行こう。 東へ。双眼鏡で念入りに探ってからジャンプする。この繰り返し。樹木も少ない。短距離の繰り返し。 ネウロイ・ドームが見えてきた。でかいな。更に慎重に進む。 ドームまで2キロ。とりあえずここで確り見ることにする。バレッタ港の一部を取り込んでいる。 地表に動くものがいくつか見える。陸上型だろう。どう見ても、ドームと地面の間に隙間は無い。 ここを前線デポにするか。後で荷物を運ぼう。 では、左右にジャンプして、等距離で観察しますか。
227 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 10:41:02.67 ID:fu7EZSY40
暫く観察して、陸上型が少ないエリアとなる港湾部に進出を決定。M1カービンと予備マガジン、拳銃、 カメラと水筒を持ってジャンプ。 実体化と同時に、壁にへばりつく。回りを確認しつつ、短距離ジャンプを主体として動く。少なく 見えた陸戦型が結構多く思えてきた。ゴミを漁っているらしい。タイプが違うものだけ写真に撮る。 陸戦型の隙間を縫って、ドームの真下へ到着。だめだこりゃ。大型ネウロイとおなじ装甲だよ。 それが密に地面や建物と接している。建物か?中はどうなっているんだろう。 駄目だ。室内にも装甲プレートが出来ている。どうやって入るか。 海はどうだ?ネウロイは水がお嫌いと聞いた。どれ、見てみよう。 手間をかけてようやく港湾にたどり着いた。そっと水に入り、静かに近づく。手を伸ばし、装甲の 下を探る・・・。おお、大丈夫だ。頭を水に突っ込んで見る。結構装甲の厚みは有る様子。こりゃ、 潜っていったら死ぬな。うん。あ、呼吸装具。よし、取りに戻ろう。 慎重に戻る間、公園の池を見つける。音に気をつけつつ、銃等の塩気を洗い落とす。最後に自分も 漬かって、水浴とした。銃の水気を良く振り切る。 第一ベースに戻った。疲れた・・・。ちょっと休憩。 くぼみに入って、タバコに火をつける。ふう。トゥルーデとぷっちょは今頃何をしているかな。 銃に油をさす。マガジンも良く水気を切りなおして、弾を一発一発磨く。サビでも出たら、故障 の原因となる。錆びたら恥だ。スプレータイプの油がこの時代にあればな、楽なのに。 次のお出かけは夜にしよう。荷物を前線デポに運ぶ。前線デポメモを書いて、飯と休養だ。 ・・・・
さ、夜勤のお時間。 水中装備も荷物に加えてお出かけ。夜のほうが陸戦型が多く出ている。どうにもならない時は テレキネシスで崩れかけた壁を壊したりして、ネウロイを誘き出しては前進。港に直行する。 呼吸具を装着。エアはまだ大丈夫。深呼吸してからゆっくり沈む。 装甲の厚みを、両手を使って数える。お、ここが端か。えーと?・・・100メートルちょっと? 厚過ぎる。穴をあけての進入は不可能だ。 まあ、先に進もう。頭を出すことなく、呼吸も控えて泳ぎだす。 石壁に手がぶつかって停止。結構あるな。ああ、疲れた。ゆっくり浮上。よし、岸壁だ。 赤い光に照らされたドーム内。気味が悪いな。 飛行型が何機か舞っている。警空隊か?25機。俺を探している様子は無い。影を選んで前進。 乾いたところにでた。小型船を引き上げるスロープが有るので、匍匐して上陸。置いてある船の間 で、また銃器の水気を払う。 赤い光が、超巨大なコアから発することを知る。レーザーレンジファインダーで距離を測定。それ から概算で直径を計算。300から350メートル?ひぇー。もう一度検算しても、変わらない。ドーム の向うまではレーザーが届かない。 4階建てのビルにジャンプする。屋根の高度計算を少しミスったが、テレキネシスで落下の勢いを 相殺できた。アブね・・・。 中にもぐりこみ、窓から周囲を観察。陸上型がうじゃうじゃ居る。数えるのは不可能だ。 シャッタースピードを遅くし、窓枠に固定してぶれないようにしつつ写真を撮る。露出が合わない ことは承知。位置を変えつつ、何枚も撮る。自分の位置を算出してから、コアの写真も取る。あとで 専門家が再計算してくれるさ。よし、今はここまで。水筒の水で銃と弾薬を洗う。タオルを拝借して 磨き捲る。さて、携帯口糧を食って寝るぞ。 銃を抱いたまま、他家のベッドでひっくり返る。すぐに寝込んだ。
眼が覚めて時計を見る。朝の5時。どれ、周りはどうだい? 変化無し。 水を飲みつつ、じっくり見る。コアは垂直につながる根っこ状のもので地面と接しているようだ。 その辺りが一番敵の密度が高い。というより、覆われている。出て行くものばかりか。望遠が出来 無いカメラだが、数枚撮る。 移動してみたが、余り変化がない。見所の無い観光地だ。 1000時過ぎ。急に騒がしくなった。見つかったのか?と緊張する。しかし、どうも外で何かが起き たらしい。ドームに穴が開き、根っこから出てきた大型ネウロイが其処から出て行く。やっぱり 根っこか。でかい根っこだな。 暫く様子を見ていたが、戻ってこなかった。多分、友軍に殲滅されたんだろう。可能性が高いのは、 501だ。皆大丈夫かな?大丈夫だよな。トゥルーデは・・・きっと大丈夫。 また、手頃な民家の一室に篭って一服。赤い光が癇に障ってきた。人間には合わん! 1240時。窓から外を見ていて、悪戯を思いつく。ビルの壁にへばりつくようにしてゴミを漁っている 陸戦型が二匹。大き目のと小さ目の奴だ。こいつらの頭上の壁は大きく崩れかかっている。 よし、面白そうだ。 テレキネシスを全開。壁を大きくネウロイ側に引っ張る。何度かやっているうちに一気に崩れた。 さて、結果は? 土煙が収まった其処には、完全に潰れた小型が一匹。半分潰れかかってもがいているのが一匹。よし。 周囲の連中は、崩れた壁に向かって発砲を続ける。ふむ。こいつ等の装備は通常弾か。あ、でかいの がビームをぶっ放した。なるほど。 暫くして発砲が止んだ。もがいていた大き目の奴も壊れたらしい。仲間が撃ち崩した壁に潰されてる。 助けるそぶりも無かった。それでお仕舞い。見える範囲の陸戦型のタイプを写真に取る。割合は専門 に計算させるさ。
1500時。何の変化も無い。帰るとしよう。つまらん。フィルムを巻き取り、防水ケースに確り仕舞う。 カメラには新しいフィルムを詰める。懐かしい作業だ。くるくる回すのが好きだったっけ。空撮りを 念を入れて7枚。よっしゃ。 一気に港の小型船引き上げスロープに戻る。実体化して暫く動かずに様子を探るが安全のようだ。 水中装備を身に付け、カメラなどの防水を確認してから匍匐開始。静かに沈みこむ。 今度は往路とちがう壁を計測してみるか。脚ひれ欲しかったな。やっと到着。計測開始。あ!ここの 水深が必要かな?でもこいつは余り深く潜れない。思いついて、ゆっくり浮上。頭で装甲を擦るよう にして、ギリギリの場所で頭を出す。右・・あ、あの灯台。距離はおおよそ800.次正面。港湾城址からの 距離、おおよそ700.左、あの長い波止場から500、8-7-5だ!覚えておけ! よし、帰ろう。 こちらの壁の厚みも前と同じ100メートル程度。8-7-5の1だな。 疲れが出てきた。思い切り遠方の海面にジャンプ。よし。次は陸地。海岸にジャンプ。そっと周囲を 伺う。大丈夫かな。 磯に上陸。ああ、つかれたよ。取り出した手帳に、さっきの数値を書きなぐる。一服してから帰ろう。 これで偵察はお仕舞い! あ!いけね!もう一度、前進偵察位置に戻る。港湾部とドームを数枚写真を撮る。これで現時点の ドームの前縁の位置がわかるはず。移動したかどうかは時系列で確認すればいい。 それともう一つ。 あの装甲を突き抜けてレポートできるのか。躊躇うが、実験は必要だろう。最初に間借りした部屋に 照準を合わせてジャンプ。お、失神せずに通過できた。よかった。戻ろう。 夕暮れ時にベース1に帰着。前進基地の物資も持って帰った。まあ、水とゴミは埋めたけど。 詳細に見てきたもの、事柄をメモに記す。特にコアの場所。忘れていることは無いかな?大丈夫か。 水で食事を取る。努めて、任務のことを頭から消し去る。食い終わったが、特別思いつくことも無し。 大丈夫だな。
しえん
デポの資材で、弾薬・弾倉を全て新品のものに取り替える。万が一、はごめんこうむる。銃も二挺を 確り整備する。廃棄した弾薬とゴミを穴を掘って埋める。持ち帰る必要の無い機材と水は、別の場所に 埋める。地図におおよその場所を記載。後で文句を言われてもかなわんし。 さて、帰りの時間を検討しようか。 今は2000時。月夜。敵さんは静かだ。早朝に脱出するか?それとも、真夜中?はたまた、黎明にするか? どうせ相手は人間じゃない。何時だから疲れている、ってこともないだろう。 となると、黎明は人間側の都合だな。俺もそれで黎明侵入したんだし。出て行くときは関係ないわ。 真夜中なら、遠方からは視認はできない。探知のみだ。明るくなってからじゃ、遠くからも見える。 うん、真夜中にしよう。月を背に飛びたい。もうちょっと後だな。よし、0100時頃!決めた!寝る! 寝過ごした。疲れだな。水で溶いたコーヒーをちびちび飲みつつ、タバコを手で覆って吸う。 周囲の地表・空中に敵影が無いのは確認済み。でも念のため。0230までかけて、頭が働くように しようかね。 よし。帰りましょ。もう一度回りを確認。忘れ物・・・フィルムとカメラ、それに銃よし!かえろっ。 トゥルーデに早く逢いたい。 テレキネシスでユニットを地表に固定。もう一つのテレキネスで自分を引き上げ、ユニットと結合。 エンジン始動。慌てずに試運転。うん、問題なし。少しだけ浮上し、西海岸を目指す。あ、まてよ。 敵にサーニャ君と同様の手段があったならば?魔力がユニットで増大したから、それを探知したか も知れない。うん、可能性はあるな。よし、今のうちに最大距離を!針路3-5-0.ロマーニャ最短 コース。よし、ジャンプ! 実体化。後ろを振り向いてみる。・・・・あれって電灯じゃないか?さて、ここは何処?無闇にジャンプ するとこうなるか。まあ、撃墜されるよりゃいい。いいほうに考えろ、俺。
ロマーニャとマルタ島の直線距離が、大雑把に1100キロ。今までの照準をつけた無負荷ジャンプの 最大距離が300キロちょっと。まあ、300として?方位3-5-0だ。おや。シシリア島越しちゃったか。あの 灯りはシシリア島の北岸か。多分そうだ。結構遠いな。よし、少し解った。多分パレルモ市だろう。 腕の計器を見る。星を見る。おっけ。もう一回やっとくか。どうせ、ここから先は海ばかり。その先に ロマーニャ半島があるんだから。北北西に行けばいい。おっと、銃の試射。よし。 おら、行ってみよう!ジャンプ! 二度目の当てずっぽうジャンプを終え、暫くは通常飛行することにした。インカムには何も入ってこない。 世界は平和ってことか。そろそろ、無線を発して見るかね。まもなく沿岸が見えると思うんだが。 俺「こちら501JFW所属、俺少尉。501管制。聞こえるか?」 サーニャ「俺さん!サーニャです!ご無事でしたか!」 おお!サーニャ君か! 俺「サーニャ!ああ、元気だよ。今戻ってきた」 サーニャ「良かった・・・。インカムの電波はまだ無理です。私が増幅中継しましょうか?」 俺「そうして貰えるかな?基地にも挨拶しておきたい。俺はロマーニャに直行だけど」 サーニャ「え?直帰なさ・・・いえ。今から中継します。お待ちください」 俺「すまん。宜しく頼みます」 サーニャ君が何を言いかけたかは解る。でも、今は任務が優先だ。ごめん、サーニャ。
サーニャ「中継の準備が出来ました。どうぞ」 俺「こちら俺少尉。501管制、聞こえますか?」 バルクホルン「俺!!無事か!良かった」 俺「大尉?!ええ、任務完了。負傷無し。今夜は管制室に?」 ・・・・・ 坂本「替わった。ご苦労!早く後始末して戻って来い。身体が持たんぞ、大尉の」 俺「了解。どうしたんですか?」 坂本「大尉が心配して毎晩詰めていたんだ。今は その、泣いている」 俺「了解。大尉、済まなかった」 バルクホルン「無事ならいい!確り最後までやり遂げろ!以上!」 泣き声。 俺「了解。完遂する。以上」 自分が泣いていることに気づいた。すまなかった、トゥルーデ。 暫く経って、接近してくる翼端灯を発見。一応、銃の準備をする。 ああ、サーニャ君か。 サーニャ「おかえりなさい」
俺「ただ今。さっきは有難う」 サーニャ「いえ・・・。お役に立てて嬉しかったです。・・・俺さん?」 俺「なんだい?」 サーニャ「泣いておられたんですね・・・」 あ、夜目のいい彼女に、涙の痕が見えたのか。笑って誤魔化そう。 サーニャ「大尉は、お幸せですね・・・あ、すみません」 俺「ううん。いいんだ。ありがとう」 サーニャ「何か、言付けはありますか?」 俺「うん。安心して、ちゃんと寝て、身体を休めて、と伝えてくれるかな」 サーニャ「はい。お伝えします!私は哨戒に戻ります。あ、ぷうちゃんは元気ですよ!」 俺「よかった。有難う。気をつけてね。では!」 *** 司令部でのデブリーフィングは夕方まで掛かった。 待っていてくれた501の整備兵と共にトラックで帰投中。疲れた。お願いして、トラックの荷台で 横にならせてもらう。帰ったら、トゥルーデに謝って、風呂はいって寝よう。
揺り起こされて目覚めた。もうすぐだと。差し出されたレモネードを一気に飲む。少し眼が覚めた。 もう、こんな時間だ。皆、すまなかったね。 ハンガー前で止まったトラックの荷台で手伝う。最後に降りる。 ミーナ隊長に報告か。順番は守らなければな。 階段を登り始めたとき、上から誰かが抱き付いてきて尻餅をつく。トゥルーデだった。泣き笑い の顔。彼女を確り抱きしめる。帰ってきたよ。泣かないで。 ああ、ぷうも一緒だね。お前が吼えるとは珍しい。ただ今。 ******** 一日の休暇をもらえた。トゥルーデも残業分として一日休みとなった。隊長の温情。 海岸でのんびりしながら、俺が居ない間のことを彼女が話しをしてくれる。 宮藤君の魔力が超過して、従来ユニットでの戦闘が出来なくなったこと。 扶桑艦隊がネウロイに襲撃され、其処に居合わせたリーネ君と宮藤君が頑張って凌いだこと等 など。『大和』の名を聞く。そうか、大和ね・・・。知っているのかと問われ、俺の世界でも有名だと だけ答える。 時系列を聞くと、俺が見ていた大型の出撃がそれだったらしい。見送った自分が恥ずかしくなる。 まあ、しょうがないんだろう・・・。
居ない間、ぷうが毎朝トゥルーデのベッドにお邪魔していたそうだ。俺からしか飯を食わなかった お前なのに。トゥルーデから手渡される食事には口をつけるし。全くお前は利口だよ。 トゥルーデの気持ちを癒してくれて有難うな、というと大きな眼で俺たち二人を見上げた。その姿 に彼女が笑う。そう、いつも励ましてくれた、と。今も、彼女の足にぴったりくっ付いて寝ている。 二人で撫でると、尻尾をゆらゆら振る。深く溜息をつくその姿に笑いが漏れる。 頭上を4人が駆け抜けていった。ああ、あれが噂の新型ユニットか。俺の世界では実戦には間に 合わなかった震電。ここでは、宮藤君の新しい相棒となってデビューしたんだな・・・。微妙に違う 世界。 この分なら、もしかすると核兵器など作られないのかもしれない。そうなれば、俺は彼女と一緒に 安心して暮らせるだろう。 バルクホルン「どうした?私の顔に何かついているか?」 俺「いや。君と一緒に築く家庭は、きっと平和だろうなって思ってね」 そっと頭を俺の肩にもたせ掛けてきた。彼女の腰に手を回す。 ***********
とりあえずここできります。長々とすみません。 支援有難う。
乙!!
240 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 11:47:05.18 ID:HiwCkncF0
乙なのー では、次は私が投稿します!! 原作の第二期、ペリーヌの回!! いいですかー?
うし、来い
スカーレット・ウィッチ 第14話「遺跡探検隊!!」 ―――――――――――――――――ガリア かつてガリア地方を根城にしていたネウロイ。 501部隊の活躍で解放され、今は復興作業が行われていた。 復興している中でペリーヌがいる。そう、ガリアは彼女の故郷だから。 ペリーヌ「ふぅ・・・村の復興もかなり進みましたわ。」 前は酷かったが見る見るうちに修復している。 女の子「ペリーヌお姉ちゃん・・・」 小さな女の子がペリーヌの裾を掴んでいる。 ペリーヌは屈んで女の子に話す。 ペリーヌ「どうかしましたの?」 女の子「・・・お友達がね。学校に行けないの・・・」 女の子がその場所を案内する。森を抜けると街から街へと繋ぐ橋が壊されていた。 ペリーヌ「・・・橋が・・・。」 ガリアの傷跡はまだまだ深かった事を改めて知るペリーヌ。
―――――――――――――――――ロマーニャ基地の庭 翌日。森にいるのはボクとルッキーニ。 ボク「木の上で寝るのも悪くないですね。」 ルッキーニ「でしょー!!」 ボク「耳を澄ますと風と鳥の声が聞こえますね。」 ルッキーニ「あたしはそういうのは解んないけど・・・ひとつ聞いていい?」 ボク「どうかしましたか?」 ルッキーニ「ボクって逆さまになるのが好きなの?」 この前に続いてコウモリの様に逆さまで寝ていたのだ。 ボク「うーん・・・ルッキーニさんも逆さになっていれば解ると思いますよ。」 ルッキーニ「うん!!やってみる!!」 と、ルッキーニもボクの真似をして逆さまになってみるが・・・数分も立たず、顔が真っ青になりゆっくりと木の枝に乗る。
244 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:05:12.42 ID:HiwCkncF0
ルッキーニ「うじゅ〜頭がクラクラする〜。」 ボク「あははははっ、それはそうだもん。」 ルッキーニ「ううっ・・・なんで、ボクは平気なの?」 ボク「さぁ・・・使い魔の影響かな?」 クスクスッと笑うボク。ルッキーニはブゥーと不満な顔をしていた。 シャーリー「おっ?こんな所にいたのか。」 ルッキーニ「シャーリー♪」 ピョンと飛びおりてシャーリーの胸に抱きつく。 ボク「どうかしたんですか?」 シャーリー「ああっ、明日海に行く事になってね。その連絡を伝えに来たんだ。」 ボク「海ですか・・・?」
245 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:11:41.35 ID:HiwCkncF0
――――――――――――――――― 翌日の基地付近・海岸 どこまでも続く青い海。今日は快晴である。 宮藤、リーネ、ペリーヌ、ボクは海での訓練することになる。 四人とも訓練用のストライカーを装着している。 坂本「いいか!!訓練だからと言って、絶対に気を抜いてはいかんぞ!!」 ミーナ「久しぶりだから気をつけてね。」 リーネ「この訓練だったんだ・・・」 宮藤「またやるんですか・・・」 ペリーヌ「わ、私は自分から進んで特訓をしようと・・・」 ボク「・・・誰も聞いてませんよ。クロステルマン中尉。」 坂本「つべこべ言わずにさっさと飛び込め!」 ザッパァーン! 4人が一斉に海に飛び込み、坂本が手元の時計で時間を測る ミーナ「いい天気ね。」 坂本「そうだな。」 心地よい潮風が二人の頬を撫でる。
246 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:17:21.16 ID:HiwCkncF0
少し時間が経って、最初に海面に顔を出したのは・・・ ペリーヌ「ぷはぁ!!」 坂本「ペリーヌが一番か。流石だな。」 ペリーヌ「はい、これも訓練の賜物ですわ。」 二番目に海面から顔を出したのはボク。しかも、手にはタコを捕まえてきた。 ボク「取ったどーーーー!!!」 坂本「はっはっはっ!!ボクはタコを捕まえてきたのか!!」 ミーナ「あらあら。」 ペリーヌ「訓練中に何をしているのですか!!」 リーネ「ぷはっ!」 宮藤「ふふぁっ!」 ペリーヌ「えっ!?ちょっ・・・」 宮藤とリーネがペリーヌにのしかかる当然ながら・・・沈む。
247 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:22:26.06 ID:HiwCkncF0
ボク「・・・・」 ミーナ「・・・・」 坂本「・・・ボク、助けに行って来い。」 ボク「は、はい。」 捕まえたタコをミーナに預かりボクは再び潜って三人を回収する。 ミーナ(美味しそうなタコね。) ウフフッと笑うミーナ。 〜〈数分後〉〜 坂本「訓練終了!!」 リーネ「はぁー・・・疲れた」 宮藤「うん、久しぶりだったしね。」 ペリーヌ「全く、私まで溺れる所でしたわ。」 ペリーヌは基地の大きな橋に視界に入った。
生きているタコにはさすがに、か>宮藤 支援
249 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:28:50.83 ID:HiwCkncF0
ペリーヌ「立派な橋・・・。」 宮藤(箸・・・?) リーネ「ペリーヌさん?」 ペリーヌ「い、いえ、なんでもありませんわ。それとボク准尉。先程は助けてありが・・・。」 ボク「・・・・(-.-)zzz」 三人を回収するのに相当疲れたのか気持ち良さそうに寝ている ペリーヌ「寝ていますのね。」 リーネ「やっぱり、寝顔が可愛いですね。」 リーネがプニプニとボクの頬をつつく。ゴロリッと寝返る。 宮藤「・・・ボクくんは今まで苦労していたんだよね。」 リーネ「・・・お父さんを亡くして、お母さんだってまだ目覚めていないからね・・・」 ペリーヌ「こんなに小さい子なのに色々と辛い思いをしていたのですのね・・・」 ルッキーニ「ねぇー、皆ー。ちょっと来てー!!」 ルッキーニの声だ。一体何があったんだろう?宮藤たちはルッキーニの元へ行く。
250 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:34:45.31 ID:HiwCkncF0
〈数分後〉 ボク「んっ・・・いつの間にか、寝てしまった。」 シャーリー「ボク、ルッキーニを見なかったか?」 ボク「えっ?見てないですけど・・・何かあったんですか?」 話を聞くと宮藤、リーネ、ペリーヌ、ルッキーニの四名の姿が見えないという。 坂本「ふむ・・・一体どこに行ったのやら・・・?」 ミーナ「探してみましょう。」 ボク「あれ・・・?エイラさんとサーニャさんは行かないのですか?」 エイラ「んっ・・・ここで留守番してル。」 ボク「・・・・・・そう、ですか。」
251 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:39:41.11 ID:HiwCkncF0
坂本、ミーナ、バルクホルン、エーリカ、シャーリー、ボクは捜索するのだった。 浜辺に洞窟を発見した。 ミーナ「・・・どう?」 バルクホルン「・・・ちょっと前に誰かが歩いている。」 右と左に道がある。 シャーリー「・・・どっちに行ったんだ?」 坂本「二手に別れて探すか・・・」 ボク「でも、かえって危険な気がします。」 ミーナ「・・・右から行きましょう。」 慎重に洞窟を歩く。一同。 ハルトマン「まったく手間かけさせるなぁ・・・」 シャーリー「でも、探検みたいで楽しいな。」 バルクホルン「遊びじゃないんだぞ」
坂本「しかし、この造りは人工の洞窟のようだが・・・」 ミーナ「私達が基地にしている所は元々は古代のウィッチの遺跡だったから、この洞窟もその一部じゃないかしら」 ボク「へー・・・そうなんですか。んっ?」 使われていない大きい暖炉の上に、人が入れるほどの大きい壺が置かれていた。 思わず足を止めて壺を見上げる。 ミーナ「随分立派な壺ね。」 坂本「ふむ、我々の大先輩が残した技か。素晴らしいな。」 ハルトマン「そんなのどうでもいいじゃん。」 ため息をついたハルトマンが近くの壁に寄り掛かった瞬間、何かの仕掛けが動く音がした。 なんと、目の前の壺が落下した!! 坂本「危ない!!」 ドズンッ!!! ミーナは坂本に突き飛ばされて間一髪、助かったが坂本が壺の下敷きになってしまった。
253 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 12:50:04.94 ID:HiwCkncF0
バルクホルン「少佐!?」 ボク「さ、坂本さん!!」 ミーナ「い、いやああああああああああああっ!!!!」 ミーナの体には真っ赤な液体が大量に付着していた。まるで鮮血の様だ。 ハルトマン「あわわわわわわ・・・・・」 まさかこんな事になるなんて思わなく、真っ青になるハルトマン。 ボク「は、早く助けないと!!」 シャーリー「コレ・・・重すぎる!!」 二人ががりでどかそうとするが、びくともしない バルクホルン「はあぁぁぁぁぁぁ・・・・・セイヤァッ!!!!」 使い魔を発現させて壺をブン殴るバルクホルン。 ビシビシッと亀裂が入り壺は音を立てて崩れ中に入っていた大量の液体が床を汚す 坂本は無傷だった。幸い壺はひっくり返ってスッポリと入ったのだ。
支援
ミーナ「美緒!!しっかりして美緒!!」 バルクホルン「・・・?なんだこの匂いは・・・」 ミーナ「あれ・・・これは血じゃない?」 シャーリー「まさか、これって・・・」 ハルトマン「ワインだね。」 ボク「・・・しかも、熟成されたワイン。」 坂本の身が震わせている。どうやら起きる様だが・・・・ 坂本「ワッショ―――――――イ!!!!!」 一同『!!!?』
坂本「んー」 ミーナ「あ、あの美緒?いや、少佐、大丈夫?」 坂本「ん・・・もひろん、らぁいじょーぶだぁ!!」 ミーナ「!!!!?」 坂本が酔っている状態でミーナにベロチューをしたのだ。 坂本「ムグムグ。」 ミーナ「んー!んー!んーーーー!!」 長ーい熱ーい接吻。 ようやく2人の唇が離れる。舌と舌の間に、お互いの唾液が混ざり合った透明の橋が出来た。 刺激が強すぎたのかミーナはバタンキューして息を荒くしていた。
坂本「わっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!わっしょーいっ!!!!」 坂本は奇声をあげながらどこかへと走り去った。 ボク「追いかけないと!!」 ボクが足を踏んだ瞬間、パカッと床が開いた。 ボク「ウソーーーーー!!!?」 ヒューンと落とし穴に落ちて行った。 シャーリー「ボ、ボクーーーーー!!!?」
一寸先は闇支援
―――――――――――――――――その頃の宮藤達・・・ 一方の宮藤達は宝の地図を手に入れて、この洞窟の奥にあると書かれていた。 ペリーヌが先行して進むのだが道中罠があって苦労していた。 その時、不気味に笑う声が響き渡る。(酔っ払った少佐の笑い声) ペリーヌ「な、な、なんですの!!?」 宮藤「と、とりあえず隠れましょう!!」 岩陰に身をひそめる。暗くてよく解らなかったが明らかに誰かが通った。 リーネ「ひっとして・・・亡霊かも!!」 ルッキーニ「ひええっ・・・もう帰った方がいいかも。」 ペリーヌ「ここまで、来たんですのよ!!諦めてたまる物ですか!!」 やっとの事で奥へと辿り着いた。さっきのより広く大きな扉があった。
260 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 13:36:20.35 ID:HiwCkncF0
ペリーヌ「きっとあの扉の向こうに・・・!!」 その時、岩の巨人が動き出した!! 宮藤「えええっ!?」 ペリーヌ「こ、こんな仕掛けがあるなんて!!」 巨人は大きな拳で殴りかかってきた。ペリーヌはレイピアを見つけて手に持って構える。 ペリーヌ「ここで退くわけにはいきませんわ!!」 ――――ァァァァァァアアアアアッ!!! その時、何かの悲鳴が聞こえる天井が開くと何かが落ちてきた。ボク准尉だ。 宮藤・リーネ「「ボクくん!!?」」 ボクは岩の巨人を見て咄嗟に変身して、血の錬術でジャベリンを作る ボク「そぉい!!」 ブォンと投擲して岩の巨人の顔面を刺す。岩の巨人がよろめいた。 ペリーヌ「トネール!!」 固有魔法を発動させて電撃を与える。岩の巨人はバラバラと崩れた。
261 :
俺改め、ボク :2011/01/23(日) 13:40:36.60 ID:HiwCkncF0
ペリーヌ「やりましたわ!!」 扉を開けると其処には水が張り巡らされた庭園だった。 ペリーヌ「財宝が香辛料だったなんて・・・確かに昔だったらそれほど価値があるのですけど、今は・・・」 ペリーヌはガクリッと落胆していた。その時、茂みから坂本が出てきた。 坂本「むっ?ペリーヌ?」 ペリーヌ「しょ、少佐!?どうしてここに!?」 坂本「何があったのかは知らんが落ち込むな。」 ペリーヌ「ですが・・・これではガリアを復興できませんわ・・・」 坂本「お前のそのガリアを思う気持ちこそが一番大切な宝なんだ・・・」 ペリーヌ「少佐・・・!!」 ジーンッと感動するペリーヌ。けど・・・少佐はまだ酔っていたまんま・・・ その後は皆と合流して、この遺跡を後にした。
―――――――――――――――――ロマーニャ基地・談話室 騒がしかった海水浴は終わり、皆は基地へと戻った エイラとサーニャは日焼け止めを塗るのを忘れたのか脚がヒリヒリしてズボンがはけず・・・ 坂本「あの遺跡にそんな事があったのか・・・謎が多い物だな。」 坂本は何かを思い出して辺りを見渡す。 坂本「ところで、ミーナはどうしたんだ?」 その件を聞くとシャーリー、バルクホルン、ハルトマンは眼を泳がせて乾いた笑いをしていた。 星空が輝き、浜辺に体育座りをしているミーナ。 ボクはミーナが風邪をひかない様に毛布をソッとかけた。 ミーナ「・・・はぁ。」
263 :
俺改め、ボク。 :2011/01/23(日) 13:49:52.42 ID:HiwCkncF0
避難所にて第二期のペリーヌの回が少ないというのを目にして創りましたー。 既に試作さんが作ってて、こっちはなんか面白味が無いorz 安西先生、上手く書きたいです・・・ ではでは、これにてゴメン!!
乙ー 大丈夫、面白かったよ
乙!!面白かったです この後、投下大丈夫ですか?
>>265 誰もいないし、いいんじゃない?
いやいるかもしれないけど…
俺「…何してるんだ、ヘルマ…」 ヘルマ「あ、朝の…キ、キスです…//////」 俺「…仕方が無いな……///////」 俺はヘルマの唇にそっと近づき、軽くキスをする チュッ ヘルマ「………/////」 俺「…………//////」 チュッ チュッ チュッ これ以上、チュッと書くのがめんどくさいほど、俺とヘルマはキスを続ける しばらく経った後、彼らは朝食をとりに食堂へ向かった
269 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:08:36.16 ID:TVyPKqzt0
------------------- -------------- ------- 食堂で食事を済ませ、俺とヘルマは街へ向かった ― 街 ― 俺「へぇ〜 こんな風景なんだな」 俺は初めて訪れるローマの絶景にしばらく見惚れた ヘルマ「綺麗な街ですね!!」 ヘルマも俺同様に驚きを隠せない ローマは歴史のある街である 大闘技場、真実の口などの観光名所がたくさん存在する 初めて来た街ということもあって、俺は有名な観光名所を順々にまわることを考えていた 俺「ヘルマ、どこか行きたいとこある?」 さりげなくヘルマに希望する場所が無いか問いかけてみた ヘルマは、首をひねって少し考える素振りを見せた後に答えを出した ヘルマ「そうですねぇ… 特に行きたいという所はありませんが…」 俺「よし、わかった。じゃあ、俺に任せてくれ!!」 俺は胸を拳で軽くポンッと叩く
イーグルだ! 支援
ヘルマ「宜しくお願いします!俺さん」 ヘルマも笑顔で返事をする ここローマはロマーニャの首都ということもあって、老若男女問わず人が多い ヘルマの年で迷子になることは少ないと思うが、俺は一応手を繋ぐことにした 俺「お、おい…/////」 俺は恥ずかしさからか、ヘルマから顔を背けて手を伸ばす ヘルマは何故、手を伸ばしてきたのか理解できなかった ヘルマ「あ、あの… この手は?……」 俺「…手…繋ごうぜ………/////////」 俺自身でも顔が赤くなっていくのが分かった やはり好きな人と手を繋ぐことは、何度経験しても緊張するものである ヘルマ「あっ!…//////// わ、わかりました…///////////」 ヘルマも頬を赤く染めて、小さい手で俺の手をゆっくりと握ってくる 温かいヘルマの手は、俺の少し冷え切った手を徐々に温めていった ヘルマ「お、俺さんの手…///// 少し冷たいですね…//////」 俺「…ま、まぁな…///// 俺、手足が冷えやすい体質だからな…////////」
ひ、冷え性なんですか…///
273 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:16:50.46 ID:TVyPKqzt0
俺は小さい頃から、手足が冷えやすかった そのおかげで、冬場は苦労したものである 中高生のときの通学は自転車だった。冬場の坂を自転車で下ると手を刺すような寒さに襲われたものである ヘルマ「…お、俺さんの…/////// く、く唇も冷めやすいんですか?…////////////」 俺「…ど、ど、どういう事だ?…///////」 俺はヘルマの言っていることの意味は、本当は分かっていた だが、実際に少し冷え切っていたこともあり、とぼけた ヘルマ「……お、俺さん…//// か、顔を近づけてください…//////」 ヘルマは少し背伸びをして俺に顔を近づけてくる 俺「…ヘ、ヘルマ…//// 人が周りにいるけど、いいのか?……/////」 ヘルマ「…だ、大丈夫…だと思います////// だ、誰も見ていないと思います…//////////」 俺「…そ、そうか……//////」 俺はゆっくりとヘルマの小さくて柔らかい唇へと近づく そして、俺の冷え切った唇はヘルマの温かい唇で塞がれた 人はなぜ、キスなどでこんなにも安心するのだろうかと考えながらキスを続ける 冷え切った唇が温まると、ヘルマはキスをやめた
274 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:19:45.44 ID:TVyPKqzt0
俺「……//////」 ヘルマ「…俺さんの唇は確かに冷たかったです…/////」 俺は周りの人々に見られていないか、きょろきょろと周りを見渡しても特に気づかれてはいなかったようだ 俺「……じゃ、じゃぁ…どこか行こうか…//////」 ヘルマ「はい…/////」 俺たちは手を繋いで行くことにした ----------------- -------- ---- 俺たちは最初に有名な「真実の口」に行くことにした その途中で、おもしろい店を見つけた 俺「…鯛焼き in ローマ……へぇ〜 鯛焼きの店なんかもあるんだな〜」 俺は外国に日本……じゃなくて扶桑の食文化が伝わっていることにただ単に驚いた ヘルマ「タイヤキ? タイヤキって何ですか?」 ヘルマはきょとんとした顔をして俺に謎の物体のことを尋ねてくる 俺はヘルマのきょとんとした顔が好きだ、大好きだ、抱きつきたい!! 俺「鯛焼きってのは、扶桑の食べ物だよ。興味あるなら、食べてみる?」
扶桑にナポリタンはまあいいとして… ロマーニャにたい焼きかw
276 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:24:01.16 ID:TVyPKqzt0
俺は店のほうを指差して、ヘルマに聞いてみる ヘルマ「はい!食べてみたいです!!」 ヘルマは小さい子供のように笑顔で答えた 俺「じゃぁ、行こうか」 俺はヘルマと一緒に「鯛焼き in ローマ」に入った ------------------------ 扶桑の食べ物がローマなどで受け入れられているのかという不安を感じさせないほど 店は人で賑わっていた 鯛焼きの中身は、餡・チョコレート・キャラメル・カスタードクリームなどがあった 俺「何にしようかな……」 鯛焼きといったら餡であるが、チョコレートやカスタードクリームなども気になったので 少し中身に困る 俺「ヘルマは何がいい?」 ヘルマ「私は、よくわからないので…」 俺「そうだな……じゃあ、俺とヘルマはそれぞれ違う味にして、お互いに食べあいっこしようか」 ヘルマ「そうですね!それがいいと思います」
くそ、いちゃつきやがって…支援
俺は店員に餡とキャラメル、カスタードクリームを頼んだ しばらく経つと、甘く香ばしいにおいを漂せた鯛焼きが店員の手から渡された 外国の鯛焼きなので、どんな形なのか不安を感じていたが、ごく普通の形で安心した 俺とヘルマは店の外にあるベンチで食べることにした 俺は中身が餡の鯛焼き、ヘルマはカスタードクリームの鯛焼きを手に取り、食べた 俺「おっ!おいしいな」 今までも鯛焼きは何度か食べてきたが、ここまでおいしい鯛焼きは初めてだ ヘルマ「こんなお菓子初めて食べました!!」 満面の笑みを浮かべて、おいしそうに鯛焼きを食べるヘルマ ヘルマ「俺さん!このカスタードクリームおいしいです!俺さんも食べてみてください!!」 そう言うとヘルマは、頭がかじられた鯛焼きを俺に渡してくる 俺は鯛焼きを受け取り、カスタードクリーム味の鯛焼きを食べてみる 俺「どれどれ…………ん!おいしいなこれ!!」 餡とは違う甘い味が口に広がった ヘルマ「俺さんのも食べてみていいですか?」
279 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:33:43.51 ID:TVyPKqzt0
俺がおいしそうにカスタードクリーム鯛焼きを食べていると、ヘルマは俺の食べていた 餡の鯛焼きに興味を持った 俺「いいよ、でも餡は好き嫌いが別れるからなぁ……」 俺は餡を気に入ってくれることを願い、ヘルマに鯛焼きを渡す ヘルマ「もぐもぐ………これは……」 俺「………」 ヘルマ「物凄くおいしいです!!!!」 俺「そうか、よかった!!」 ヘルマは餡を気に入ってくれたようだ ヘルマ「俺さん、ほっぺたにクリームがついてます」 ヘルマはそういうと、俺の頬についているクリームをペロッと舐めた 俺「うぅ……///////」 ヘルマ「俺さん、子供みたいです/////」 俺「そういうヘルマだって、ほっぺたに餡がついてるぞ」 ヘルマ「え、え!?」 ヘルマは手で餡を取ろうとするが、取れていない
280 :
イーグル俺 :2011/01/23(日) 14:36:54.10 ID:TVyPKqzt0
俺「とれたよ」 ヘルマ「あ、ありがとうございます……///////」 俺「ヘルマもまだまだ子供だな」 ヘルマ「そ、そんなことはありません!!/////////」 顔を真っ赤にして反論するヘルマ そういうヘルマはとてもかわいい… 俺「無理するなって、そろそろ行こうか」 ヘルマ「は、はい…/////」 俺たちは「鯛焼き in ローマ」を後にした 今日はここまでです。見てくれた方ありがとうございました 語彙力が足りない為に低レベルな表現しかできないことをお許し下さい では、また今度
おつん
乙ー 低レベルとか言わない イーグルの文章、俺は好きだ
乙! 妬けますな〜
俺はなんかトムクラばっかり読んでるから柔らかい文章が書けない・・・ 射撃準備よろし
>>284 ・・・対ネウロイ特殊部隊「レインボー」
及びリベリオン特殊部隊グループ5第1歩兵部隊D中隊「ゴースト」・・・
アルテミス・グローバルセキュリティ所属、デビー・A・クレンショー大尉・・・
アリダナ
第5章 サーニャ・リトビャク中尉とネウロイが戦っている横を走りぬけ、しばらく走ると時々鈍い爆発音が響く程度になる。その音は、俺たちの足を急がせる。 しばらく走ると、数体のフライングゴブレットが現れる。 俺達は木陰に身を隠し、STG44の照星と照門をネウロイに重ねると、引き金を引く。 フライングゴブレットの死角から5発の弾頭が射出され、その体に突き刺さる。続いて、もう一体にも7発の弾丸を叩き込む。 薄い鉄板を打ち抜くような音が響き、一体は四散、もう一体はふらふらとこちらへ近づき、俺の目の前に落ちると悔しそうに身体を震わせ、再び飛ぼうとする。 俺は木陰から出ると、近づき、stg44のストックを叩き付ける。4回ほど殴ると、フライングゴブレットは原型を留めないほど拉げ、身体を光らせながら崩壊した。
乙 いいなぁ、ヘルマン・・・いや、ヘルマ。
ごめ!リロードしてなかった!
飛行盃って20mmクラスじゃないとキツイんじゃなかったっけ?支援
俺「これで全部か。」 ジョンと伍長は1体ずつ倒したようだ。 ジ「急ぎましょうや、早くレディとご対面したいですよ!」 そういうジョンの目はきらめいている。 俺「まったく、お前はそればっかりだな。」 ジ「それも二人は絶世の美女よだれが止まりませんよ・・・フヒヒ・・・」 いよいよ気持ちの悪い笑みを始めたジョン。伍長はやれやれと首を振っている。 目標地点まではおよそ一キロ。走る足を緩めず、木々の間を獣のように走り抜ける。 何体かの敵を倒しつつ、メディックチームは湖に到着した。
そこは先ほどとは違い、月光が差し込んでいるので明るい。湖面には月が反射し、神秘的な様相を呈していた。 あたりを見回してみると、湖の反対側にうごめく影が見える。 俺「よし、行くぞ。」 皆はうなずくと、俺に追従して走り出す。 輪郭がハッキリとつかめる程まで近づく。小さい方は仰向けになり、もう一方はしゃがみこみ、あたりを警戒しているようだ。 しゃがんでいる方がこちらを振り向く。闇の中に、鋭い眼光が浮かび上がる。 恐らく彼女がバルクホルン大尉だろう。
サマンサ・フィッシャーとかジャクリーン・ライアンは難しそうだな・・・
294 :
衛生兵 :2011/01/23(日) 14:59:26.39 ID:4H3Gz995O
バ「そこに居るのは誰だ!」 拳銃をこちらに振り向ける音とともに、少しかすれ、疲れきってはいるが強い意志のこもった声が響く。 俺「落ち着け!バルクホルン大尉、俺は、カールスラント軍、第203救護小隊「メディックチーム」隊長、俺中尉だ!あんた達を助けにきたんだ!敵じゃない!銃をおろせ!」 俺は、そう応えると、早く応急処置に取り掛かろうと彼女達に駆け寄ろうとした。 だが、予想外の言葉に俺の脚は止まった。
バ「いいや、あんた達は敵だ!人型ネウロイなんだろ!だましてつれて行こうなんて、そうはいかない!手を上げて、頭の後ろに手を回し、その場に伏せろっ!」 俺は愕然とした。救護対象者が錯乱している。 ある意味敵と対峙したまま救護を行うよりも厄介だ。 バ「早くしないか!私はお前達を捕虜にしてやる!」 どうにか説得するよりない。俺は後ろに下がっているメンバーに目配せし、すぐに処置ができるよう準備を始めるよう指示した。 俺「何を馬鹿なことを!大尉、俺達はあんたの味方だ!助けに来たんだ!もう疲れただろう!仲間も心配しているぞ!」 バ「黙れ!人語を話すネウロイ風情が何を言う!さっさと伏せるか、どこかに行け!いまなら見逃してやる!」
296 :
衛生兵 :2011/01/23(日) 15:03:29.71 ID:4H3Gz995O
完全に押し問答となってしまう。いつまでたっても状況は打開されそうにない。俺は、彼女を信じて近づくことに決めた。 俺「もういいんだ、もういいんだよ、ゲルトルート・バルクホルン大尉、そっちのエーリカ・ハルトマン中尉も苦しそうじゃないか、もう帰ろう、俺達と一緒に、基地に帰って、風呂に入って、みんなで笑おう、もう帰ろうよ、大尉。」 俺はそう言うと彼女に向けて足を踏み出した。 バ「私は・・・私はまだ帰らない!!」 一発の銃声が鳴り響く。
後ろで準備を進め、手を動かしていた隊員が一斉に振り向く。 俺の腹を軽い衝撃が走る。 少し遅れて激しい痛みが襲う。撃たれた位置から熱い血が流れ、股間まで降りてくる。 俺は、それに構わずに足を進める。 バ「う、うわああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 軽い発砲音とともに、二発の弾丸が放たれ、そのうち一発が俺の腹部を再び貫く。 俺は思わず手を腹に当て、一瞬立ちすくむ。だが、再び足を踏み出す。 彼女の目前までたどり着く。月光に照らさた彼女の顔は、写真とは違い、苦痛と緊張、疲労、そして仲間をかばうという義務感のためにひどく歪んでいた。
298 :
衛生兵 :2011/01/23(日) 15:08:31.77 ID:4H3Gz995O
俺はしゃがみ込み、彼女と目線をあわせ、突き出されたp38の銃口を俺の鳩尾に押し付ける。 俺は彼女のp38を左手で優しく包む。血の生ぬるい感触が彼女の手に伝わる。彼女は自分が何をしたかに気づき、正気を取り戻したようだ。 バ「あ・・・あ・・・ぁ・・・」 銃口が震え、俺の鳩尾に伝わる。 俺はセフティを掛け、デコッキングさせて発砲できないようにすると、ゆっくりと手を解きほぐすようにしてp38を取り上げた。 彼女は呆然と手を眺め、こちらの目へと視線を移した。
お姉ちゃんは標準支給のPPKジャマイカ
俺「もういいんだ・・・俺は大丈夫だ、もう帰ろう・・・」 俺は彼女のほほに手を伸ばし、触れながらゆっくりと話した。 彼女はうなずくと、俺に抱きついた。 バ「ごめんなさい、ごめんなさい!」 俺は、子供のように抱きつき、涙を流す大尉の頭をなでる。 戦争などなければ、彼女もただの女の子だったのだろう。 俺は後ろを振り向き、準備を済ませたチームの面々に指示を飛ばす。 俺「さあ、続きは帰ってからやってくれ、俺に惚れたのか?」 俺は彼女の方を持ち、身体から離すと、彼女に言った。
バ「えっ・・・!あっ・・・」 彼女は赤くなり、軽はずみな行動に出たことを後悔しているようだ。 深呼吸をして立ち上がると、神経を戦闘モードに切り替える。まだここは戦場なのだ。 俺も彼女に合わせ、立ち上がる。 バ「カールスラント軍、501統合航空戦闘団、ゲルトルート・バルクホルン大尉だ。救出に感謝する。」 凛凛しく立ち、敬礼とともに自己紹介をする彼女。 俺「同じくカールスラント軍第203救護小隊「メディックチーム」隊長、俺中尉だ。」 俺も敬礼を返す。
連合軍第501統合戦闘航空団だろ?
303 :
衛生兵 :2011/01/23(日) 15:18:54.17 ID:4H3Gz995O
見ると、彼女は肩から腕にかけ、血を流している。 俺「怪我をしているようだな、大尉。治療して貰うといい。」 俺はそう言うと伍長とジョンを招き寄せる。 少し離れ、治療を始めるメンバーを見回す。何とか山場は越え、後は帰るだけである。思わず安堵のため息が口から漏れる。 突然ヘッドセットから、回線を繋ぐ時に発せられる音が鳴り前線基地指令の声が響く。 いつの間にかジャミングが止んでいたようだ。 その無線はとんでもない内容を伝えるものだった・・・ 第5章 完
な、なんなんだ・・・ 乙 続きがwktk
305 :
衛生兵 :2011/01/23(日) 15:22:45.19 ID:4H3Gz995O
>>302 いろいろとごっちゃになってる・・・一度確認しなければ・・・
今回は以上です お付き合い頂きありがとうございます
>>304 楽しみにして頂けるとは・・・
執筆意欲が沸いて来るッッッッッ
乙乙! 今投下してもいいですかね?
乙乙
乙 そしてカモンだ
誰だよ過疎って言ったの! 止まらねえぞ!
な、なんだというのだ、このラッシュはッ! おつだ!そしてカモン
まったくだ!
おまえら投下中はどこに隠れてたんだwww
では、投下させていただきます。 俺「ストライクウィッチーズだっていいじゃないカ」448の続きです あらすじ うわー足三本だ 俺「うえええええええええ!?足が三本!?本当だああああ!?」バサバサバササッッ エーリカ「えっ!?義足じゃないの!?」ガタンッ バルクホルン「ハルトマン・・・本気で思ってたのか?」 エーリカ「うん」 芳佳「えええええええええ!?3本ですか!?」アタフタ 俺「えっと、とりあえず、図書室に行ってきます」バサササササササッ リーネ「あっ、行っちゃった」 芳佳「俺さんの分、どうしよう」 エーリカ「芋は私が!」ガタンッ ルッキーニ「はいはーい!じゃータコは食べるー!」バタンッ シャーリー「肉はいただいたぁ!」ズダァンッ エイラ「野菜はいたたくぞ!」スタッ 坂本「米は貰ったあああああああああああああああああっ!」
・・・ 俺「ふう、ここが図書室か」 図書室に着くまでに足を隠すことを試してみた。理由は簡単。三本足だと隠れている時にばれるからな。 実際何とかなった。これで安心してのぞk・・・おっと。ワタシワイッタイナニヲイッテイタノデスカ? 俺「さて、どれだ?」 世界のカラス分布、カラスの種類、世界の伝承・・・おっと、これかな 俺「あったあった。なになに?モリガン・・・いや、俺は扶桑人だからむしろこっちだろ。 なになに?ギリシア神話?ちがう、なら・・・、あったあった。ふむ、やっぱり八咫烏か」 俺「しかしなんで何で八咫烏に?まーいいか」 ・・・ 俺「どうも。お騒がせしました」 坂本「どうだ?何だったのか分かったか?」 俺「えっとですね。詳しくはわかりませんが、八咫烏の可能性が一番高いと思いますよ」 坂本「はっはっはっはっは!そうかそうか!それは珍しいな!頑張るがいい!はっはっはっはっは!」
ただいましえん そして次あいてるなら投下させてもらおう
支援 そういえば俺も使い魔がカラスにしちゃったんだよなぁ…こっちが後だし、変えた方がいいかな?
支援
>>317 別に本編でも使い魔被り位いるしいんじゃね?
烏と言えば 烏天狗のミイラは、烏ミイラと粘土天狗(だったかな)で出来てるらしいな ミーナエイラの絡みが見たいです
ちっ、兄が来た・・・しばらく投下スピード遅くなります 俺「少佐、なんでそんなに機嫌がいいんですか?」 坂本「米をたくさん食べたからだ!はっはっは!」 俺「あああああっ!俺の昼飯がない!」 エーリカ「それはおいといて、それっていったいなんなのー?」 坂本「扶桑の伝説上の生き物だっ!はっはっは!」 バルクホルン「ほおぉ。それは強そうだな。どうだ俺、一戦交えてみないか」 俺「ええええええええええええええ!?」ガタンッ エーリカ「面白そうだねー」クスクスッ ミーナ「トゥルーデ、ほどほどにね」クスクスッ 俺「本当にやるのか・・・」 ミーナ「えーと、8日後ならネウロイも来る気配がなさそうだし、その日にやったら?」 バルクホルン「ほう、一週間の準備期間か。俺!心して待っていろよ」バン! 俺「」コクッガクガクブルブル
ゆっくり支援 ところで、今晩2330って予約可?
芳佳「俺さん、大丈夫ですかー?」 俺「」コクッガクガクブルブル リーネ「紅茶、入れましょうか?」 俺「」コクッガクガクブルブル エイラ「おーい生返事してるダロー」 俺「」コクッガクガクブルブル サーニャ「頷いてる・・・」 俺「」コクッガクガクブルブル エーリカ「とりあえず部屋に戻ったらー?」 俺「」コクッガクガクブルブル ペリーヌ「ほ、本当に大丈夫ですの?」 俺「」コクッガクガクブルブル
俺もちつけwww
ガクブルし過ぎww
あと、確認したけどなかったっぽいから2330予約するね
やっと兄がいなくなった! ルッキーニ「俺ー俺ー聞いてるー?聞いてるなら頷かないでー」 俺「」コクッガクガクブルブル シャーリー「こりゃもう完全に精神的に行っちゃったな・・・」 俺「」コクッガクガクブルブル 坂本「はっはっはっはっは!」 俺「」コクッガクガクブルブル バルクホルン「ええい、いつまでうじうじしている!さっさと部屋に戻れ!」 俺「」コクッガクガクブルブル 芳佳「そうだ!坂本さん・・・」コショコショ 坂本「なるほど!そうだ、エイラ、バルクホルン」コショコショ エイラ「おっ、面白そうだな。サーニャぁ」コショコショ バルクホルン「馬鹿ものっ!カールスラント軍人たるもの・・・いや、いいか。ハルトマン!こっちだ!」コショコショ
坂本「たあっ」ポイッ つ黒い元液体の固まった物体 エイラ「ほいっ」ポイッ つ黒い飴のような物体 バルクホルン「だすっ」ポイッ つ白い懐から取り出した謎の物体 芳佳「とうっ」ポイッ つ茶色いねばねばした物体 サーニャ「えいっ」ポイッ つ茶色い鍋についていた物体 エーリカ「とすっ」ポイッ つ白いまるで料理に失敗したような物体 俺「ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ガバッ゙
その時に何があったかを詳しく話そう。要は口の中に謎の物体を六個一気に投げいられたわけだ。 そうなったらどうなるか。少し考えてみても欲しい。あなたも寝ていたり落ち込んでいる時にやってみては いかがだろうか。 口の中に広がるあの味は何とも言えなかった。絶対ネウロイも破壊できるよ。 俺「が・・・は゛っ゛」バタッ ペリーヌ「あっ、俺さんっ!?」 ミーナ「大丈夫!?俺さん!俺さん!」 シャーリー「俺ー!聞こえるかー!」 ルッキーニ「脈ない!呼吸ない!瞳孔・・・開いてる・・・」 リーネ「えええええええええええええ!?」
ヨシカは納豆だな
支援
支援 あんたら鬼やw
・・・ 俺「う・・・ん?なんだここは?体が軽いな」 自分の眼の前にはどこまでも続いているような川と同じくどこまでも続いているような花畑。 俺「あの花は・・・蓮かな?」 少し進んでいくと、橋が見えた 俺「橋があった。渡ってみようかな」 しかし橋の上には一つの黒い影。しかしなぜか全く警戒はしなかった。 俺「黒い・・・鳥、カラスか。足が三本もあるな。なんだろう」 カラス?「俺、貴様がいるべきはここではない」バサッバサッ 俺「なんで俺の名前を知ってるんだ?しかし、ここにいるべきではないとはどういう意味だ?」 不思議と言葉がため口になる。まるで昔から知っている友人と話しているようだ。
カラス?「貴様はまだ死ぬべきではないと言っている。何のために貴様を助けたと思っている」バサッバサッ 俺「どういう意味だ?俺を助けたって」 カラス?「ふん、まだ思いだせないか。まあいい、今は別に思い出すべき時ではないからな」バサッバサッ 俺「何の話をしているんだお前は?」 カラス?「思い出せたらわかるさ。しかし今はその時ではないと言っている」バサッバサッ 俺「なんだかよくわからんがとりあえず待てということか?」 カラス?「まぁそうだな、さあ、帰るぞ」バサッバサッ 俺「どこに帰るんだよ?帰り道は知らないぞ」 カラス?「心配するな。私が知っている。足をつかめ」バサッバサッ 俺「りょーかい」バシッ カラス?「では行くぞ」バサッバサッ ・・・
俺「うおっ」ガバッ 芳佳「あっ、俺さん!」ホッ エイラ「よかった。死んだかと思ったぞ?」 エーリカ「美少女を心配させるなんてなんて罪な男なんでしょう〜」 ミーナ「あなたのせいでもあるでしょ?」 エーリカ「うぐっ」 俺(なんだったんだ?あれ・・・) 周りを見るとそこは食堂だった。 俺(ああそうか。あそこは三途の川か。じゃああのカラスは?ええいめんどい。もう無視しよう) 俺「あっ、質問があるんですけど。一つ、一番大きい塊を投げ込んだのは誰ですか?確か最後に入ったはずですが、あれでとどめを刺されました二つ、みなさん何を投げ入れたんですか?」
坂本「肝油ドロップだ。はっはっは!」 エイラ「サルミアッキだぞ」 バルクホルン「ちょ・・・調味料たくさんだ」 芳佳「納豆ですよ!」 サーニャ「鍋の焦げ・・・」 エーリカ「一番大きいの私かも」 バルクホルン「まさか、ハルトマンの手料理か?道理で昨日キッチンから異様な臭いがしていたのか」 エーリカ「てへっ」 ミーナ「料理禁止と言ったはずよ?エーリカ?」 エーリカ「ご・・・ごめん、賞味期限切れの食材があったからつい作ってみたくなっちゃった」
エーリカはまあともかく… サーニャwww
まさかとは思ったけどサーニャマジで焦げかよw
俺「だからあんなひどい味がしたのか」 エーリカ「ごめん、ついつい投げ入れちゃった」 俺「冗談じゃ済みませんよ・・・」 こうして二日目が終わった。ちなみにこの後エーリカはたっぷりお仕置きされたらしい。 ・・・ 三日目 俺「いやー今日はいい朝だ。そうだ。バルクホルンさんと戦うんだった。ちょっとカタログ見てみよう」 俺「じゃあミーナさんの所に行かないとな。そのあとにストライカーでも見ていくかな」 ・・・ コンコン ミーナ「はい、どうぞ」 ガタッ 俺「俺伍長です。武器のカタログを見せていただきたいのですが」 ミーナ「ええ、いいわよ。トゥルーデと戦うの、頑張ってね」クスクス 俺「は・・・はい」ガクガクブルブル
・・・ 俺「あったあった」 今は格納庫にいる。何をしているのかと言うと、ストライカーユニットを見ているのだ。あまりみてなかったからな。 シャーリー「おっ、俺じゃーん」 俺「あ、シャーリーさん。いったい何をしているんですか?」 シャーリー「ちょっとストライカーユニットを改造しているのさ。前音速を超えてね。ウンタラカンタラ・・・」 小30分経過 俺「へぁ・・・へぁ・・・」 ルッキーニ「ふぁ〜あ、よく寝た。あ、シャーリーと俺だ!シャーリー!俺ー!」 シャーリー「おー!ルッキーニー!起きたかー!」 俺「おお・・・これが天からの助け船か」
ルッキーニ「とうっ」クルクル タスッ 俺「いや、ルッキーニさんはすごいですね。運動神経がよくて」 ルッキーニ「えへへー。それほどじゃないよー」 シャーリー「そうだ俺!お前のストライカー見てみていいか!あんなの見たことないんだ!」 俺「いいですよー」 ルッキーニ「うじゅー。私も見るー」 シャーリー「真っ黒だなー。まるで俺のために作られたみたいだ」 ルッキーニ「私もこんなの見たことないよー!」 シャーリー「おっ?なんだこれ?」 ルッキーニ「なんだなんだー?」 俺「えっ?なんですかなんですか?」 シャーリー「凄いぞこれ!武器を収納できる!」 ルッキーニ「一個だけじゃないよ!もっとある!えっと、八個ぐらい!」 俺「えええええ!?」
シャーリー「俺ーありがとうな。面白かったぞー」 ルッキーニ「ありがとうねー俺ー」 俺「面白い?なんで?」 シャーリー「ふんふんふーん」トテトテ ルッキーニ「ふふふふふーん」トテトテトテ 俺「なんだったんだろう。しかし八個も武器を収納できるのか。どうしようかな」 ・・・ 俺「部屋は落ち着くなー。さて、どれにしよう。お金は給料がたくさん入るらしいし、たくさん買おうかな」 パラパラパラ・・・ 俺「じゃぁ、これとこれとこれかな?これだけあれば多分医務室には送られないはず」
ホルスタービット思い出した 支援
コンコン 芳佳「俺さーん。ご飯ですよー」 俺「あ、はい。わかりましたー」 ・・・ 俺「おー、納豆だ!」 シャーリー「・・・はぁ」 バルクホルン「・・・はぁ」 エーリカ「俺ー。昨日はごめんねー」 俺「いやいや、別にいいですよ」 エーリカ「ではこれから俺には試食を頼もうかな?」 俺「それはやめてください・・・」 ミーナ「だめよ、エーリカ。昨日だけで何個調理器具がなくなったと思ってるの五個よ。五個」 エーリカ「ごめーん」 俺「ははは・・・」ガクガクブルブル
エーリカ「ごめーん」 俺「ははは・・・」ガクガクブルブル エイラ「俺ー、なんかごめんなー」 サーニャ「・・・ごめんなさい」 俺「いえいえ、いいですって」 ・・・ 俺「食った食ったー。ごちそうさまでした」 エイラ「何か俺が来てから凄い疲れるなー。また風呂にでも入るかなー」 エーリカ「私も入ろうかなー」 芳佳「あっ、私も入ろー」 バルクホルン「わ、私も入るか」 俺(昨日に続いて再びチャンス到来!) 以上で終わりです。支援してくださった皆様、ありがとうございました。長く続いてすみません。次の方、どうぞ。
乙ー
乙ー次回も期待 そして投下しちゃう これは袖を書いてる最中に溢れた妄想を文にしたものなのでご注意を まえがき グロ描写があるよ!でも書いてるやつが下手糞だからグロくはないよ!一応念の為注意してね! いきなり501の面々が出ないけど次にでるよ!袖と同時進行だから超不定期になるだろうけどね!眠れないからテンション高いよ!
>>347 温いお風呂に長時間はいってリラックスするといいともっさんが言っていた。
気がつくと、知らない天井だった。 時間は夜の様で月の明かりが四角い窓から差し込んできている。 体を起きあがらせて辺りを見渡すと、瓶の入った棚が近くにある。それに独特の匂いがする、ここは医務室なのだろう。 ?「……あれ?」 私は、いや、自分? 俺? 僕? わっち? あたい? あたし? おいどん? わい? ――どれ? わからない。何も思い出せない。とりあえず胸に手をやってみると柔らかい感触。 なるほど、私は女のようだ。 私「ふむ……」 お決まりのようにズボンを覗いてみるが、やっぱりついていない。 やはり私は女なのだ。呼び方も多分私だろう、一番しっくりくる。
初めに言っておこうこれは百合だ百合百合だ 自分が百合に興味があるってのもあるあと深夜のテンション ベッドから体を起こすとギシギシとスプリングのきしむが鳴る。 周りを見るとベットに寝ているのは自分だけのようで他には誰もいない。 ふと気付くと近くに大きな鏡がある。丁度いい、私はどんな姿をしているのか確認しよう。 私「ほほう……」 なるほど、かなりの美少女だ。黒い軍服に白い肌、黒のポニーテールで瞳の色は紫、身長は170前後といったところだろうか。 ……結構胸もあるな。 軍服ということは私は軍人なのだろうか? そもそもどうして私はこの服が軍服とわかったのだろうか。 ……記憶喪失、か。 私「うー……」 考えれば考えるほどわからなくなって頭がこんがらがる。私って頭の回転悪いのか? ウィッチ1「あ、気付いたんですね!」 突然扉を開けて入ってきた女性に思わず身構えてしまう。 ウィッチ1「大丈夫! アナタを追いかけてきたネウロイは倒したよ!」 私「……ネウロイ?」 何かが頭の中に入ってくる感じ、ズキズキとして気分が悪い。
sien
支援。楽しみだー!
口に手を当て蹲ると、入ってきた少女が背中をさすってくれた。 私「も、申し訳ない……」 ウィッチ1「無理しなくていいんですよ? あなたは一度海に落ちたんですから」 少しの間背中をさすってもらうとだいぶ楽になった。 私は立ち上がると少女にお礼を言う。 私「ありがとう、おかげで気分がよくなった」 ウィッチ1「よかったー……3日間も眠ってたんですよ?」 三日間か、結構長い間眠ってたんだな……。 私「ところで質問なんだが……ここはどこだ?」 ウィッチ1「ここは××基地です」 ××基地……聞いたことがないな。まあ、記憶を失ってるんだから聞いたことがあるはずないか。 後々勘違いされても困るので、とっとと自分のことを理解してもらおう。 私「実は……」
ウィッチ1「そうですか……。きっと恐怖で一時的に記憶を失ったんだと思います」 その女性は中々に親切で丁寧に私の話を聞いてくれた。 ウィッチ1「でも少しずつ取り戻していけばいいじゃないですか」 私「……そうだな」 ウィッチ1「あ、流石にウィッチは知ってますよね?」 私「ウィッチ?」 ウィッチ「そうです。あなたもウィッチだからわかりますよね?」 その単語に急にドス黒い感情がこみあげてくるのがわかる。 今にも溢れだしそうで、体の中で暴れまわっているのを感じる。 ウィッチ! ウィッチ! ウィッチ! ウィッチ! 何故だ何故ここまでそれが憎いのか、ウィッチという言葉の意味も知らないはずなのにここまで嫌悪するのは何故だ!
どいつもこいつもトキ!トキ!トキ! 何故誰もこのアミバ様を認めねぇ!
ウィッチ1「だ、大丈夫ですか!?」 思わず目の前の少女に殴りかかりそうになるが、なんとかこらえる。 私「だ、大丈夫だ問題ない」 ウィッチ1「と、とりあえず上官さんに会いましょう! 多分あなたの相談も乗ってくれるはず!」 そう言って少女は私の手を握る。ほんのりと温かい温度に少し感情の波は静まったようだ。 私「よ、よろしく頼む……」 医務室の扉を開けると、そこはライトが光る世界だった。非常に眩しい。 ウィッチ1「目は少しずつ慣らしてくださいね。それまでわたしが手を握ってますから」
手を引かれて暫くすると目も慣れたので、開けると少女が扉の前に立っていた。 少女が扉を2回ノックすると、中から太い男の返事が返ってきた。 それを確認すると少女は部屋の中へと入る。 上官「おお、目覚めたのかねよかったよかった」 そう言って男は二ヤリと笑った。人はよさそうだがどこか喰えない印象を感じる。 ウィッチ1「はい、しかし……」 私「上官と言ったな。私は誰だ?」 上官は目をぱちくりとさせて不思議そうな目で私を見る。何故か非常に気に入らない。 上官「ウィッチ1、一体この人はどうしたのかね?」 ウィッチ1「実は……この人記憶喪失になったみたいで……」 私「どうやらそのようだ。私自身何者で、一体何故この基地へ向かっていたのか皆目見当もつかん」 上官は少女を呼び寄せるとこそこそと耳打ちで会話をし始めた。非常に気に入らん。
支援
上官「それは大変だったな……。まあ記憶が戻るまでゆっくりとしていくといい」 ウィッチ1「こちらでもあなたのことは調べておきますので、今は休んでください」 自分が何者であるかわからない以上、下手に断っても更に厄介になるだけだ。ここは言う通りに休むことにしよう。 私「そうだな、そうさせてもらおう」 上官「それにしても、私の基地の前に現れるなぞ愚かなネウロイだ」 部屋を出ようとした私にぞわり、とナメクジが背中を這う様な気分を覚えた。 私「愚か?」 上官「そうだとも! 自慢じゃないが私の基地では通ったネウロイを逃さず全滅させてることで有名なんだ」 ウィッチ1「そうですよ。ちなみに私がその部隊のエースだったりします!」 上官「そうだ彼女は本当に凄いんだぞ!」 えっへんと言わんばかりに胸を張る二人。気に入らない。 上官「この間勲章をもらってな! ネウロイは本当に……」 ああ、やめろ言うな、それ以上言うな。胸糞悪い吐き気がする。
支援続きが気になるなー
ウィッチ1「私たちウィッチはネウロイから世界を守るために飛んでるんです!」 上官「その通り!」 その言葉に、その誇らしげな顔に、私の中で何かが切れた。 同時に思い出されるおぞましい記憶。 ああ、そうか私は―― 上官「流石に501には及ばないが私の部隊も少数精鋭で……」 ――ああ、いいんだもう 上官「それにごふゅっ」 ――お前はもう ウィッチ1「……え?」 私「喋らなくていい」 私の手刀が、上官の喉を貫いていた。 ウィッチ1「……い、いやああああああああああああああああああああ!」 ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー! 少女が叫ぶのが早いか鳴るのが早いか、突然の騒音。どちらも耳障りだ。 上官の喉から手を引き抜くと手は血で染まっている。手のひらを開くとニチャという音と共に血が糸を引いた。
ストパン界に於いて「にちゃ」はイカンよ・・・
やりやがったか・・・
>>363 まじか
少女のほうを見ると私を見て銃を構えている。
私「どうした? 私はウィッチじゃないのか?」
ウィッチ1「ち、違う! お前は……お前は……」
ガチガチとトリガーと歯を鳴らしながら、少女は何とか喋っている。かわいい。
助けてあげたいがこれは仕事なんだ。私の大事なお仕事。
私「助けてくれたことには感謝しよう……しかし、仕事だ」
ウィッチ1「う、うわあああああああああああああ!」ダン!ダン!
少女は私に銃を撃ってくるが、全て手のひらで受け止めてやる。地味に痛いがすぐ直るので問
題ない。
私「せめてもの情けだ……死ね」
ウィッチ1「ひっ」
彼女の耳元で囁くと、手刀で首を刎ねる。恐らく痛みを感じることも無く死んだだろう。
へたりと座り込んだ少女の胴体から鮮血が噴水のように溢れだす。
なんとなく正座にして手に彼女の恐怖に歪んだ首を乗せてみた。うん中々に様になるな。
私「〜♪〜♪」 いい気分で部屋から出ると銃を構えたウィッチたちが私を出迎えた。数は13人といったところだろうか。 なぜわざわざ通路で戦おうとするのか。空を飛んでこそのウィッチだろう? ウィッチ2「よ、よくもだましてくれたわね!」 ウィッチ3「殺してやる!」 殺してやる殺してやるうるさい、殺意を唄うお人形かお前らは。 せっかくいい気分だったのに冷めてしまうじゃないか。 とりあえず黙らせよう。元々そのつもりだったし、一人ずつ探して片付けるより手間が省けるものだ。 足に力を込めて一人に近づく。 ウィッチ4「は、はやっ――」 私「遅い」 その顔を右手で掴むと片手で持ちあげ力を込める。ジュッという何かが焼ける音が辺りに響いた。 ウィッチ4「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!」 私「低出力ビームの味はどうかな?」 ウィッチ4「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 バタバタと宙ぶらりんの足を振りながら必死にもがくが、こっちはただの人間じゃないんだ無理に決まっている。 その様子に他の仲間は誰も動くことが出来なかったようだ。唖然とした表情で絶叫を聞いている。 30秒ほどしたところで絶叫は止まった、ズボンを見ると黄色い染みができている。えんがちょ。
にちゃ・・・は・・・いろいろとアレな・・・ 疾風ぇ・・・・ うろたん・・・・ 打ち切り・・・
探した そういうことかすまん ぽいっと呆然としている連中に投げつけてやると、見るも無残な顔が彼女たちにさらされた。いやもう顔じゃないか、もはや骨だよ骨。 ウィッチ5「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいい!」 一番手前の少女の絶叫でパニックになったウィッチ一同。やたらめったらにその辺に銃を乱射しはじめた。 こんな状況で怪我するのも馬鹿らしいので、私は元上官の部屋に入ることにした。 20秒もしないうちに銃声が止まった。 そーっと覗いてみると全滅している。人間ってやっぱり恐ろしい。 私「さて、仕事終わったから帰るか」 それにしても、本当にきちんと戦えてたのか疑いたくなる協調性のなさだ。 たぶん死んでいるだろうが、念には念をがモットーなので、穴だらけになった彼女たちを一つずつ、丁寧に頭を踏み砕いていく。軍靴って便利。 廊下が血液とか脳みそとか骨とか色とりどりの髪の毛でとんでもないことになっているが気にしない。
あちこち歩き回ってハンガーにつくと、私のストライカーユニットが置いてあった。 たどり着くまでにすれ違った人間を片っ端から殺しているが問題ない。むしろ減らすのが仕事だ。 歩くたびに鳴る血と脂の音が不快だが、いつもこんな感じなので気にしないことにする。 私「おお、よく見ると整備もされてる」 数か月もの間整備もできなかったからこれはうれしい。 ふと鼻を鳴らすと自分の体臭がとんでもないことになってるのに気付く。これはいかんな女として。 私「消臭剤消臭剤……」 正直この匂いが消せるんだったらオイルでも構わない、すぐにでも頭からかぶってやろう。 ダァン! 私「あいたっ」 背中にチクリと痛みが走る。振り向くと整備兵なのかライフル1つを数人がかりで持っていた。 整備兵1「し、死なないぞ!?」 整備兵2「じゃ、じゃあ……」 整備兵3「本当に……」
人を化け物みたいに見るな、れっきとした人間だぞある程度は。 私「いい度胸だ嫌いじゃないぞ」 時間があれば遊びたいところだが、どうやらやってきたようだ。 整備兵4「み、見ろ! あれは……」 整備兵「「ネウロイ!?」」 整備兵2「ど、どうしてこんな近くまで来ていたのにウィッチたちはいないんだ!? しかも大型だぞ!? 何故だれも気付かないんだ!」 整備兵4「あ、ああああああ! ま、まさか!」 整備兵の視線が一斉に私へそそがれる。 私「私がやった。全部」 サッと整備兵たちの顔色が青くなっていく。いや、ちょっと考えればわかるだろう、君たちは実に馬鹿だな。
てす
整備兵1「う、うわああああああああああ――」 整備兵たちの姿は赤い色のビームでかき消えた。 上を見ると巨大なネウロイがいる。 私「遅い!」 ネウロイ(そっちが遅いんだろ。 記憶喪失になってたなんて馬鹿かお前) 実に痛いところを突く。本当に攻撃方法がビームだけの連中か。 ネウロイ(おい全部筒抜けだぞコラ) くそっ! テレパシーめ、なんて便利で不便なんだ! ネウロイ(お前、やろうと思えばテレパシー遮断もできるだろう……。まあいいここの基地は硬くてな、攻略には内側から壊せるお前が必要だった) 私「当然だ。大佐だぞ私は」 ネウロイ(うっせえ、元だろうが) ううむ、まだ人間だったころのくせが抜けんな。軍隊とか大嫌いなのに。 私「さあ次の場所にいくか」 ネウロイ(おいこら後処理を……) 私「やかましいコア殴られたいのかコラ」 ネウロイ(マジすいませんでした)
ストライカーユニットを履くとそのまま空へと飛んでいく。 下を見ると仲間たちが基地を攻撃している。 まあ、ほぼ基地の機能なんてもう残っちゃいないが、人がいれば基地は活動をしている、容赦をすることはない。 私「次は……そうだな、あの上官が言っていた501ってとこに行ってみるか」 私はネウロイ、ネウロイになった人間。 ただただウィッチが、軍が憎くてたまらないだけのただのネウロイ。 私「あ、ロマーニャって一度行ってみたかったんだ、観光してからいくか」 その前に服をどこかで調達する必要があるな、と私は思いつつ大型ネウロイが通る隣を飛び去ってゆく。 振り向くと基地は燃え、夜の闇を明るく照らしていた。
支援 23:30まで予約ないっぽいのでこの後終わったら投下します。
とりあえずこのくらいで終わり タイトルは未定思いつかない誰か助けて 設定とかは2話目くらいで適当に 実はもう√と終わりは考えて、短めのつもりだから案外こっちが袖より先に終わるかもしれない。 支援してくださった方に感謝をします。
乙 これは何パターンか先の展開が期待できるな ・・・しかし「俺」は何処?
もう、終わりだと…… 終わった後と言ったけど20時から投下にします
乙 別に「私」でも良いだろ タイトルはネウィッチな私とかしかどうか
>>376 俺=私 突然百合百合したものが書きたくなって書きなぐったらこんな話になってた。
じゃあちょっとだけ投下していい?
>>378-379 まぁ、そっか
百合ん百合んということは・・・誰ルートか楽しみにしておこう
>>379 NGしたいからタイトル付けてくれない?
前回のあらすじ 国境付近に現れた新型のラロスに苦戦しながら、撤退した
>>384 すいませんグロいの苦手で
袖の方は楽しみに読ませてもらってます
カウハバ基地に所属する機械化航空歩兵が国境沿いでラロス相手に苦戦していた頃… 別の脅威が、この基地に近づきつつあった。 まずそれに気づいたのは、基地の監視所に詰めていたある一等兵だった。 一等兵「雲下に敵影、多数!大きい!3、4、…10、いやもっとだ!20以上です! しかもあれは、ケファラスじゃないか!」 その一等兵からの通信と、基地のサイレンが鳴り響くのはほとんど同時だった。 発令所の一角で、ハッキネン大尉はその端正な口元をゆがめた。 その窓からは、報告にあった敵の爆撃編隊がまっすぐこちらに向かってきているのが見えた。 数は、20以上だ。報告をした一等兵、もうちょっとしっかり正確な報告が出来るようになるといいわ。 そんな事を考えていると、滑走路脇から幾筋もの対空砲火がケファラスに向かっていく。 しかし、カールスラントから貸与された2cmFlak38対空機関砲や8.8cmFlak18高射砲をものともせず、ケファラスは悠々と接近してくる。 更に悪いことに、監視所から悲鳴まじりに報告がされる。 一等兵「ケファラスだけじゃない!ラロスもいます!」 ケファラスの影に隠れていたラロスが急降下し、対空陣地に機銃掃射と小型の爆弾を投下していく。 対空陣地は1つ、また1つと沈黙させられていき、ついにケファラスは基地上空に到達した。 ハッキネン「さっきのラロスは、囮だったと言うことね」 ハッキネンの声は怒りに震えていた。 この基地を守るべきウィッチたちは全員が国境付近まで出払っており、対空砲火も沈黙した今、この基地は無防備そのものなのだ。 国境付近には戦闘兵器のみを向かわせ、ウィッチ達が迎撃している間に、別働隊が低高度からの奇襲をかける……。
ハッキネン「見事にひっかかったわね」 眼鏡の奥の、冷淡な瞳が後悔と怒りで揺れ動く。 第1中隊からの報告――『今回のラロスはいつもと違う』――を受けてから、嫌な予感はしていたが、これだったのか。 以前はただ真っ直ぐ突っ込んでくるだけだった敵も、学習しているということなのだろうか? それとも、今までの戦いは全て、こちらの手を読む陽動だったのかもしれない。 ディオミディアを撃墜したことで、慢心して油断していた、不甲斐ない自分が許せなかった。 ヒュルルルルルル―― 基地上空のケファラスは、次々と500ポンド級の爆弾を落とした。 飛行場が、宿舎が、ハンガーが、次々と吹き飛ばされていく。 そのうちの一発が弾薬庫に命中し、大爆発起こす。窓ガラスが割れ、地面を大きく揺らした。 ハッキネンは、咄嗟に床に伏せた。――伏せたと言うよりも、震動で転んだようなものだったが、それが幸運だった。 頭上を爆風がと破片が飛び去る。顔をあげると、破片によって怪我をおった発令部員たちの悲鳴があたりから聞こえてきた。 ハッキネンは、近くに落ちていた受話器を拾い上げた。 ハッキネン「こちら発令所!やられたわ!」 しかし、受話器はうんともすんとも言わない。先ほどの爆撃で、どこかが断線したのだろう。 ハッキネンは、小さく悪態をつきながら、受話器をその場に叩きつけ、負傷者の救護へと向かう。 そんな時、基地連絡員が飛び込んでくる。
連絡員「た、大変です大尉!」 ハッキネン「分かっています、一瞬にして地獄になってしまったわ」 いつもの冷静な調子を取り戻し、ハッキネンは連絡員に言った。 連絡員「違います!ネウロイの陸上部隊が、スラッセンに侵攻中!陸軍は瘴気に包まれた敵に近づくことが出来ません!」 ハッキネンの顔が、一瞬呆ける。冷静さを取り戻したつもりだったが、無駄だったようだ。 カウハバ基地近くの小さな町、スラッセンには、一応陸軍が詰めているのだが、人を寄せ付けないネウロイに対しては殆ど無力だった。 通常装備しか持たない陸軍が対抗する術は、砲撃ぐらいしかないのである。 スラッセンの陸軍は戦車を持っておらず、あるのはせいぜい、対戦車砲ぐらいなものだ。 機動力のあるネウロイを多数相手にしたところで、勝目はない。スラッセン陥落は、もはや時間の問題だった。 ハッキネン「……三重の罠だったというわけね」 ハッキネンの目は、破壊し尽くされた基地の方を向く。 その目には、憤怒の炎が上がっていた。
スラッセンの街には、サイレンと悲鳴が響き渡っていた。 街のあちこちに立っているスオムス国防陸軍の兵隊が、避難する市民たちを必死に誘導していた。 一人の老婆が、避難誘導をしている若い兵士の前に立ち止まり、怒鳴りあげる。 老婆「軍は一体何やってるんだい!?ネウロイが来たから逃げてくれなんて、あんまりじゃあないか!」 周りに居た市民たちはその老婆に同調し、怒鳴り声と罵声を浴びせてくる。 若い兵士は、その罵声に狼狽えながら答えた。 兵士「一時的に避難するだけです!すぐに奪回しますので!」 老婆「それなら攻めてくるネウロイを追っ払えばいいじゃないか!」 兵士「そうは言われても、自分たちは近づけないのであります!ネウロイに近づけるのは、ウィッチだけなんです!」 市民「そのウィッチはどこにいるんだい!?」 兵士「そ、それはその…」 将校「無駄口を叩く暇があったら、きちんと誘導しろ!」 激昂する市民と口ごもる兵士の間に、指揮官らしき将校が割って入り、兵士の頭を小突く。 そして、市民の方に向き直り、笑みを浮かべた。
激昂する市民と口ごもる兵士の間に、指揮官らしき将校が割って入り、兵士の頭を小突く。 そして、市民の方に向き直り、笑みを浮かべた。 将校「ご安心ください、態勢を立て直すのに時間が必要なだけです。 無用な損害を抑えるための処置ですので、皆さんは安心して結構ですよ」 偉そうな将校にいわれ、人々はほっとしたような表情を浮かべた。 まぁそれなら安心……誰もが思ったその時、近くで巨大な爆発音がした。 兵士と将校がそちらの方に顔を向けると、派手に崩れ落ちるレンガ造りの建物と、その建物を蹂躙するかの様に現れたネウロイの姿があった。 将校「な、なんだあれは……」 将校は、ネウロイの姿を見るのは初めてだった。 その姿は、四角い箱の上に砲塔が載り、太い砲身が突き出していた。 まるで戦車のような姿をしたそれはしかし、戦車の持つ無限軌道とは違って、その箱から飛び出た4本の脚で動いていた。 そして、そのネウロイの大きさは、戦車とは比べ物にならないほどの巨体だった。 将校、兵士、市民。全員がその巨体の悪魔に恐怖し、パニックを起こして逃げ惑った。 兵士の発する避難誘導に耳を貸すものなど、もはや誰も居なかった。 兵士「落ち着いてください!我々の誘導に従ってください!」 将校「…君も逃げたまえ」 兵士「し、しかし!」 将校「あんなやつが相手では、我々はもはや兵士でいられない」
険しい顔をした将校に静かな声で言われた兵士は、頷くと走り去ってしまった。 将校は、ネウロイを空を見上げ、心の中で舌打ちをした。 ウィッチ隊は何をやっているんだ、と。 すると、はるか遠くに機影が見えた。 将校が、グングンと近づいてくるそれをウィッチだと認識するのには時間がかかった。 なんせそれは男だったからだ。 そのウィッチに武装の類は認められず、変わりに手の中にカメラがあるのが見て取れた。 将校は、今度は本当の舌打ちをした。 どうやら彼は、スラッセンの街を偵察に来ただけのようだった。 彼はネウロイのすぐ傍まで接近し、カメラのシャッターを切っていく。 すると、それに気がついたネウロイが、ありったけの対空砲火を打ち上げはじめた。 なんて数だ。悠に20門を超える機銃が、その一人のウィッチに向けられる。 あの距離では避けられない。将校がそう思った瞬間、シールドを張ったそのウィッチの足にはめられたストライカーユニットから煙が上がる。 彼は限界だと思ったのか、シールドを張りながら後退し、カウハバ基地の方へと、黒煙を吐き出しながら飛び去って言った。
俺「くそっ、なんて火力だ!」 国境付近の激戦からズタボロになったカウハバ基地に戻った俺たちを待っていたのは、ネウロイ陸上部隊によるスラッセン侵攻の報と、スラッセンを偵察せよとの命令だった。 その命令を受けて、唯一まともに飛べて疲労も少ない事から、俺が飛ぶことになった。 本当に息つく間もないほどの出撃だったため、愛用のMG15機関銃と、7.5cmPaK40だけ格納庫――爆撃で吹き飛んでいたが――に戻し、代わりに偵察用のカメラを持ってスラッセン上空へと飛んだ。 スラッセンは本当に地獄の様相を呈していた。多数の陸上ネウロイに破壊された市街地には、まだ市民も残っており、スオムス国防軍の軍人が避難誘導を続けていた。 しかし、俺にはどうすることもできず、その姿をカメラのファインダーに捉え、シャッターを押した。 そして近くのネウロイへとカメラを向ける。異様なデカさだ。 オストマルクで多くの陸上ネウロイを相手にしたことはあったが、あれほどまでに巨大なネウロイは居なかった。 みな、重戦車か、それぐらいの大きさのもので、20m四方の化物なんて見たことがなかった。 俺はその姿をカメラに収めることに集中しすぎて、敵の対空砲火への反応が一瞬遅れた。 咄嗟にシールドを張ったものの、圧倒的な火力の前には殆ど意味をなさず、あっという間にストライカーに被弾してしまった。 そのため、急いで基地へと戻っているのだが、ストライカーの出力はどんどん落ちていくばかりだった。 腹部にも数発銃撃を受け、スラッセン上空から退避した俺の意識は朦朧としていた。
俺「メーデー、メーデー、こちら砲兵。陸上ネウロイの撮影に成功したが、被弾した。 至急、救護の用意を頼みます」 ハッキネン「雪女より砲兵、了解です。大丈夫ですか?」 俺「右ユニットのエンジンが停止、左も咳き込んでます」 ハッキネン「そうですか、迎えに向かわせます」 俺「そうしてもらえるとありがたい、意識が朦朧としてもう持ちそうもありません」 ハッキネン「もう少し頑張ってください。今、穴拭少尉と迫水一飛曹を向かわせました」 俺「了解です……ああ、だめだ」 ハッキネン「俺少尉、応答してください、俺少尉!?」 俺は上空5000mで意識を失い、そのまま高度を下げながら地面へと近づいていた。
――――1582年 扶桑 尾張国 蘭丸「大殿様、大殿様!」 信長「何事じゃお蘭」 扶桑の中程に位置する尾張国の安土城の天守で寛いでいた織田信長の元に、空から少女が降りてきた。 時は戦国の世。織田信長は、重商主義を推し進め、完全な兵農分離などの革新的な政策を次々と行い、後に扶桑を統一する男。 その信長に、お蘭と呼ばれたその少女は、鎧を着て、高下駄からプロペラのようなものを出していた。 ――森蘭丸。森可成の長女にして、飛天の術を使って空を飛ぶことができる戦巫女。 そして、信長の小姓として大層可愛がられた"ウィッチ"。 蘭丸「大殿様、大変でございます」 信長「何が大変なのだ。申してみよ」 蘭丸「はっ!わたくしのような天駆武士を見たと申すものがいたのです」 信長「ほう、お蘭以外の天駆武士とな」 蘭丸「その者は、安土山の麓の村へと降り立ったそうです」 信長「安土の麓とな!お欄、すぐにその者を探してまいれ」
戦国・・・ウィッチーズ・・・だと・・・・
どうやらさるってここで区切るらしい 乙
しえんしえん
400 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:49:34.37 ID:c+321aZT0
翌朝 ミーナ「そういえば俺さんの姿が見えないようだけど?」 坂本「本当だな。何処へ行ったか知っているか?」 シャーリー「まだ寝てるんじゃないかー?」 エーリカ「私ですら起きてるっていうのに」 バルクホルン「仕方のない奴だ、宮藤、リーネ奴を起こしてきてくれないか?」 宮藤「はい、バルクホルンさん!」 リーネ「行こう、芳佳ちゃん」 俺「Zzz……おっぱいがおっぱいが」 宮藤「(この人できる!)」 リーネ「全然起きないね。どうしよう」 宮藤「もう少し頑張ろう!起きてくださいよ俺さん」 俺「Zzz もうたたないよ、ふふふ」
401 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:50:37.00 ID:c+321aZT0
バルクホルン「遅い」 ミーナ「ずいぶん時間がたってるわねぇ」 エーリカ「なかなか起きない人を起こすのは大変だからね〜」 バルクホルン「た し か に な。いやまてよ……俺の事だから……」 ゲルト脳内再生中 俺「ぐへへ、リーネちゃんのおっぱいぐへへ。宮藤のぺったんこおっぱいもぺろぺろぺろ」 宮藤「やめてください、俺さん」 リーネ「いや〜〜〜」 バルクホルン「いかん、宮藤があぶない!私もいってくるぞ」 ミーナ「いってらっしゃい、トゥルーデ……」 エーリカ「もぐもぐ、もう私たちの知ってるトゥルーデじゃないねー」
402 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:52:11.52 ID:c+321aZT0
バルクホルン「宮藤〜〜〜!大丈夫だったか!?」 宮藤「あ、バルクホルンさん。どうしたんですか?そんなにあわてて」 バルクホルン「ん、ゴホン。何でもない。あまりに遅いから来てみただけだ」 リーネ「俺さんがなかなか起きなくて困っていたところなんです」 バルクホルン「いい機会だ。こういうやつの起こし方を2人にも教えておこう。全然起きない奴はこうしてやればいい。おりゃああああ」 俺は飛んだ。空を飛んだ 俺「…………ぬふぅ」 バルクホルン「目が覚めたか?俺」 俺「おはようございます。なんかすごく体が痛いんですけど」 バルクホルン「気のせいだろう。さあ、早く着替えて食堂にこい!」 俺「はいはい……(ぬぎぬぎ」 My Son「ポロリ、こんにちはー」 リーネ「すごい///」 宮藤「すっごい大きな松茸だよ!」 バルクホルン「おおおおおお俺ェ……せめて後ろを向くか我々が外に出てから着替えはじめろ!むしろ早くパンツをはけーーーーーー!」 ドカッバキッグシャ。俺は再び空を飛んだ。
403 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:53:32.78 ID:c+321aZT0
坂本「いったい何があったんだ?俺がぼろ雑巾になっているが」 バルクホルン「な、何もなかった」 俺「いや、あんたにこうされたんでしょう!」 バルクホルン「し、仕方なかっただろう!急にあんなものを見せられたら誰でもこうする!」 シャーリー「いったい何を見せられたんだ?大体予想はつくけどさ」 バルクホルン「ああああああれをだな、俺のその」 宮藤「松茸!」 リーネ「キノコを///」 シャーリー「あはははは。やっぱりなー。そんなようなことだとおもったよ。俺も災難だったなー」 俺「災難じゃないですよ……2回も空中を舞ったんですから」 バルクホルン「過ぎた事を言っても仕方ないだろう!俺、早く朝食を食べろ!その後すぐ訓練を開始するからな」 俺「えー……ならゆっくり食べよう」 バルクホルン「早く食べろ……できないというなら私が食べさせてやろうか?」 俺「じゃーそうしてもらおうかな。おにゃのこにあーんで食べさせてもらうのは男のロマンが詰まってるからな」 バルクホルン「そうかそうか……」 勿論そんなに優しい食べさせ方じゃなかったのは言うまでもない。 無理やり口を開けさせられて朝食を押し込まれた。所要時間は30秒。死ぬかと思った。
404 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:55:54.60 ID:c+321aZT0
俺「酷い」 バルクホルン「お前がとろとろしているからだ!さあ俺覚悟することだな」 俺「くそ、はなせー。嫌だー。俺は訓練なんてしたくねーよー」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「ふぅ、そろそろ休憩だな」 バルクホルン「俺ぇ!何を言っている!まだ1kmも走ってないぞ!」 俺「いや、だからきついって。ずっと運動なんてしてなかったし1kmとか無理」 バルクホルン「何をいっている!無理でもやるんだ!」 俺「そんな無茶な……」 バルクホルン「無茶ではない!さー走れ、俺」 俺「嫌だ!無理なものは無理なんだ!やっぱり俺は逃げる!ああ、逃げてやる!」 俺の魔法を使えば逃げるなんてちょろいね。マジ便利 バルクホルン「くそっ、またあの重力か!」 俺「ふはは!立てても走れまい!じゃまたあとで!」
405 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:57:26.41 ID:c+321aZT0
坂本「俺――、あぶなーーい。よけろーーー」 俺「へ?」 目の前になんかやばそうな衝撃波っぽいものが…… 俺「衝撃波程度止めてやるぜ!」 コマンド 飛び出す キャッチ パンチング [>重力波 ガッツが足りない 俺「えっ?」 おーーっと。俺君じゃとめられなーーーい! やばそうな衝撃波は俺を直撃したという…… トv'Z -‐z__ノ!_ . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く` ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. , rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、 、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´ ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~ r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;. _ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、 ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´ ;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,. ~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/:: _ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
406 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 19:58:44.54 ID:c+321aZT0
俺「………………」 坂本「だから避けろと言っただろう」 俺「あの位余裕で止めれたんだ……けど、ガッツが足りなかったんだ……」 坂本「ほう、万全なら烈風斬を受け止められるのか?」 俺「あの程度なら余裕だな。あの衝撃波は烈風斬(笑)っていうのか」 坂本「そうかそうか。体調が万全ならか。なら、常に万全でいられるように特訓をしようじゃないか」 俺「えっ?」 坂本「バルクホルン、これの訓練私も手伝おう」 バルクホルン「少佐、助かります。私一人ではどうも手を焼いて」 坂本「少しこれの全力が見てみたくなったからな」 俺「じゃ、俺はこれで……」 坂本「待て、俺」 バルクホルン「まだ始まったばかりだぞ。さ、少佐始めましょう」 坂本「はっはっはっ、そうだなバルクホルン」 俺「たーすーけーてーーーー」
407 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:01:57.29 ID:c+321aZT0
むろん俺は特訓や訓練という名のしごきともいじめともいえる仕打ちを受けたわけで ずっとだらだら過ごしてきた俺には酷く堪えるものであった。ただ走っているだけなのに。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++ エイラ「このぼろ雑巾ナンダ?」踏み踏み サーニャ「エイラ、それ俺さんよ」踏み踏み ペリーヌ「こんな場所に置いておくものではなくって?」踏み踏み ルッキーニ「ヨシカー、今日のごはんなにー?」踏み踏み エーリカー「ごっはんごっはんー」踏み踏み ミーナ「ここに転がっているのは俺さんかしら?」踏み踏み 坂本「ああ、少しやりすぎてな、はっはっはっ」踏み踏み バルクホルン「あの程度でこの体たらくとは情けない」踏み踏み 今日も俺は床でご飯を食べる事になりそうだ……畜生俺を踏んでった8人許すまじ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「ひどい目にあった。けど俺はこの程度で燻ってるような奴じゃないんだ……遠隔でシャッターを押せるようにしてっと…… ふふ、あーはっはっはっ!少し位お楽しみがあってもいいよね!ムチだけじゃなくてアメも必要だよね!」 よし、準備は完璧だ。あとはふふふ、ははははは!成功したときの事を考えると股間が熱くなるな…… 俺「よし、決行だ!」 むろんやることは1つ。俺はお風呂に近い部屋へと移動を開始した
408 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:05:14.90 ID:c+321aZT0
ワイワイキャッキャ 俺「丁度この下あたりか、行け。カメラよ……楽園へ!」 魔力を込めたカメラをそっと窓の外へと送り出す。 そしてふわふわと浮いてカメラはついにお風呂の真上へと…… 俺「よし、いまだ!目標をセンターに入れてシャッター、目標を……」 むろんカメラがお風呂を向くことは計算済みだが正直目標が入るかはわからない。 けど雰囲気だけそれっぽく盛り上がってみることにした 俺「よし、この位にしておくか。後はカメラを回収……どうやってしよう?」 俺「なーんていうバカはやらないんだよね、俺天才だし」 もちろんぬかりはない。よくありがちなのは回収手段を付け忘れどうしようか考えてる最中にバレたりする事だ。 俺はそんなへまはしない。カメラに回収用のワイヤーをつけてある。無論ばれる事もなく無事カメラを回収することはできた 俺「ああ、次は現像だ……」
409 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:06:46.31 ID:c+321aZT0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 俺「ふふ、よく撮れてるな。ぐへへへへ」 予想以上にばっちり取れてる。これはすごい 俺「これはすごいな、たゆんたゆん」 ミーナ「何がすごいのかしら?」 俺「いやー、ほらこれリーネちゃんとかすっごい着痩せして……え?」 ミーナ「そう……着痩せしてるのね(ニコニコ)」 俺「ミーナ中佐のおしりも……」 ミーナ「(ニコニコ)」 俺「えっと、その、あの」 ミーナ「(ニコニコ)」 俺「ちょっとした出来心で、その。どうしてわかったんですか?」 ミーナ「俺さんがここに入っていくのを探知したから来てみたの(ニコニコ)」 俺「そ、そうですか。じゃ、俺はこれで」 ミーナ「待ちなさい、俺さん(ニコニコ)」
410 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:07:31.79 ID:c+321aZT0
俺「待ちません、それじゃ」 いつも通り逃げる手段を展開する。この人ならバルクホルンみたいに立ち上がる事もないだろう。その間にブツを1回位は使って証拠を隠滅して……シラをきってればいい。流石に証拠物件もなしには何もされないはずだ コマンド たたかう ぼうぎょ [>魔法 アイテム MPが足りない ミーナ「待ちなさいと言っているのがわからないのかしら?(ニコニコ)」 俺「あれ?おかしいな……できればその手を放してもらえると助かるんですけど」 ミーナ「そうね、こうしてこうして……」 ミノムシ俺「あれ・・・?」 ミーナ「俺さん、少し反省してもらいましょうか」 俺「ハンセーシテマース」 ミーナ「(ニコニコ)」 キュッ 俺「ぎゃあああああああああああああああ」 翌朝食堂にはミノムシのようにつりさげられたぐるぐる巻きの俺が発見されたという
411 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:10:15.33 ID:c+321aZT0
俺日記3日目 2日目は朝まで吊し上げにされていたため書けなかった。 ミーナ中佐にとられた写真だけど脳内に焼き付けたから問題ないね。 そして今日は朝から晩まで特訓だった。 逃げ出す機会もなくひたすら走らされた。 体力が0になっても走らされた。 転んでケガをしても、筋肉痛や肉離れを起こしても、宮藤軍曹を呼ばれ治癒魔法をかけられた。 むろん、そのあとすぐまた走らされるわけだ。 正直訓練の後、もう何もする体力も気力もない。 ここは地獄だ、間違いない。 俺日記4日目 今日もまた朝から晩まで走った そろそろタフゲージがMAXに到達しそうだ。 昨日に比べてけがをする回数が減ったような気がする。 たぶんケガしにくいの能力が付いたんだろう。 今日も日記を書くのも億劫な位だ。 俺日記5日目 今日も昨日と同じだ。 また走っては魔法をかけられ走っては魔法をかけられの繰り返しだ。 何だかどこかで聞いた事がある薬で無理やり強化されている感覚だ。 俺の体はこのままで本当に大丈夫なのだろうか。 かゆうまとかそのうち言ってしまうのではないだろうか。 俺日記6日目 今日も走った。100km位。 だいぶ楽になったと思う。 途中ネウロイの襲撃があったが、ストライカーが無い俺にはあまり関係ない事だった。 逃げるチャンスだと思ったが坂本少佐が監視で残っていた、畜生。
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:11:21.55 ID:T7aOqRXn0
こやつ・・・できる!!
413 :
ミノムシ :2011/01/23(日) 20:15:20.55 ID:c+321aZT0
俺日記7日目 おれ、はしった からだ かるい あしたも はしらされる 俺日記8日目 きょう はしった 俺日記9日目 もう走るとかちょろいね 体力もきっと255位あるんじゃないだろうか 今日は一度も魔法をかけられることもなかった。 後実家から俺宛にストライカーや武器が届いてた。 これで嫌でも戦いに駆り出されてしまう。 ストライカーが届いたということで明日は俺も飛ぶ事になりそうだ 俺「明日はついに空へ…か。でも戦いに駆り出されるのは嫌だよな。戦いたくないでござる」 ミノムシ2話-前半終了 後半は明日にでも。 √が相変わらず決まらないっすわ
ヤム…ミノムシぃー!
乙 次の予約が2330でしたっけ?
乙ー 個人的にはミーナさんルート希望 キュッキュッ
漏れ「挟んだ瞬間キュキュっと折れてる♪」だばだば エイラ「何歌ってんだ?」 漏れ「扶桑で有名な洗剤の宣伝歌の変え歌」 エイラ「フーン、ちょっと教えろー」 漏れ「うむ。しかし無闇に歌っちゃ駄目だぞ☆ミ」 エイラ「キメェwww」 −数日後 ミーナ「…じゃあ定期会議を終わるわ。解散」 エーリカ「ふぁ〜…」ガタッ 漏れ「腹筋1588回とか死ねる…」カタカタ エイラ「挟んだ瞬間キュキュっと折れてる〜♪」スタスタ サーニャ「…!? エイラ、殺気を感じるわっ…!」 エイラ「サルミアッキ?」 ミーナ「エイラさん、シュールストレミングはいかが?」ニコォ エイラ「? シュールは勘べ…ブフォ!!」 漏れ「ありゃーエイラついに歌っちゃったかー」
なんか特撮物(ライダーか牙狼)とクロスして書きたいんだがやっぱ飛びにくいし難しいかな?
>>418 ライダーは既に先駆者がいるので参考にしてみるのはいかがか
つなぎ投下しとく?
よーし、来い
支援はまかせろ キュッキュッ
,,. -─‐ ''"´ ̄ `ヽ ,. ‐'´ \ / ,リ / ,.ゝ ! // 〈 | /⌒>yヽ fr'"'、 } | , ' ´ ('´ `ー'´ l ノ │ / ` レ' 今日、食堂でエルマ中尉の髪型の話題で盛り上がった。 | (._ | 全員一致で生際の後退を危惧していたらしい。 | / -─- 、._ __,..ヘ! 隅の方で穴吹中尉を撃墜していた | r‐、 { ーヮニニ`ー' 〈ゥニ'‐.| 迫水一等飛行兵曹も吹き出していた。 ヽ | ,ゝ| ! ヽ、 | 食堂を出ると、エルマが顔を真っ赤にして } ヽ(、Ll r:ン' l 目に涙を浮かべながらこちらを睨み付けていた。 { ! { { /`ーi _,. -─‐ァ l  ̄ ̄`! 勃起したソレをイメージしてしまい ,ゝト、ヽ{ { `ー-- ' ,' | 吹き出しそうなのを必死に堪えていたのだが、 i( ヽミ`ヽ ヽ、 ー l 横でオヘア少尉が腹を抱えて大笑いしていた。 . | `'''┴-- 、.._ `''‐、 ,!、 亅 ハッキネン少佐の強烈なプレッシャーを感じた俺は、 | _____ ̄ ̄~ヽ` ー-r-‐ヘ ヽ く´ すぐさまその場から逃げ出した。 . ! |=<>=<>=| ト、-、r=ニ⌒ヽ.) ヽ 後ろの方で、エルマの _,r=ゝ、  ̄ ̄ ̄ | ヽ. \ `ヽ } / 「前髪は残しておいてぇ」 という断末魔が聞こえた。 `ヽ ー-----‐‐┴、 } ヽ レ',ノ./`ー- この日以来、誰もエルマの髪型の話をする者は居なくなった。
では、お願いします。
>>237 から
***********
ミーナ「トゥルーデ、急に呼んでごめんなさいね?」
バルクホルン「構わないよ、ミーナ。用は何だ?」
ミーナ「ええとね。最初に断っておくけど、落ち着いてね?」
バルクホルン「私はいつも冷静だ。早く言ってくれ」
ミーナ「俺さんに手紙が届いたの」
バルクホルン「珍しいな、初めてだろう?手紙が来るなんて」
ミーナ「そうね、身寄りのない人だから。それが女性からなのよ」
バルクホルン「・・・・どこの?」
ミーナ「ロマーニャ海軍。ハイジ・ドゥランド・デラペンネ中尉」
バルクホルン「!」
ミーナ「司令官権限で、こちらでも検閲できるけれど・・・」
バルクホルン「」
ミーナ「どうする?」
うはwwwテラペンネwwwwww に脳内再生された支援
バルクホルン「いや。彼に読んでもらおうと思う。私の前で」 ミーナ「私は俺さんを信じているわ、トゥルーデ」 バルクホルン「ああ。きっと大丈夫だ」 *** バルクホルン「お前を決して疑うわけではないが・・・私の気持ちを察して貰いたい」 俺「ああ。よく解る。済まない。彼女は先のマルタ偵察のとき、行きに手伝ってくれたウィッチ だよ。特殊潜航艇のパイロット。俺が声に出して読もうか?」 思い切り安堵の表情を浮かべるトゥルーデ。すまん。心配かけてしまったな。 バルクホルン「いや・・・やっぱり止す。お前を疑った自分が恥ずかしい」 俺「いいや。普通そうだと思う。逆の立場だったら俺もな。じゃあ、読むから」 返事を待たず、ポケットから折りたたみナイフを出して封を切る。彼女が息を呑むのが解る。 大丈夫だよ。やましいことなど欠片もない。 折りたたまれた紙を開く。 バルクホルン「・・・・どうした?」 俺「こりゃ、ちょっと読めない」 バルクホルン「お前・・・まさか!」
俺「待った!違う!イタリ・・・ロマーニャ語で書かれているんでチンプンカンプンなの!」 一瞬高まった緊張が緩んだ。やれやれ。なんて書いてあるんだか。彼女に手紙を渡す。読める? バルクホルン「私も読めない」 俺「参ったね」 二人で苦笑い。 俺「あ!ルッキーニ君なら読めるぞ!読んで貰おう」 *** 談話室でシャーリー君と一緒にいるルッキーニ君を見つけた。事情を話し、読んでもらう。 手にはペンとメモ帳。一応返事は書かないとな。 ルッキーニ「ねえ。いいの?声に出して読んで?」 なぜトゥルーデをちらと見る?構わん、読んでくれ。 ルッキーニ「本当にいいの?」 メモ準備ヨシ!翻訳よろしく! ルッキーニ「じゃあ、いいんだね?」
428 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 21:19:59.65 ID:fu7EZSY40
ルッキーニ「愛しの俺。あなたに出会えた事を神に感謝しています。あなたの声を思い出して溜息を 漏らす私なの。ベッドで触れたあなたの厚い胸を思い出して、毎日枕を濡らす私なの。どうか、一日 も早く私を抱き締めて。愛の言葉を耳元で囁いて。あなたは私のアポロンよ。あなたに会えない毎日 は、月の出ない夜のように暗い毎日で、私は寂しさを堪えきれないの。早く私の元に来て。私に だけ微笑みか――――」 なんだこりゃ! 固まっている俺の顎にショックが走る。頚骨がいやな音を立て、暗黒が訪れた。 *** 俺「・・・・あれ?俺どうしたの?」 眼が覚めた。なんで、床に寝ているんだろう。 なぜ、トゥルーデが泣きそうな顔で俺を・・・膝枕?どうしたんだっけ?なんだか頭がぽわーんと。 膝枕あったけー。柔らかい。あれ。彼女が冷やしたタオルを顎に当てている。冷たくて暖かくて 柔らかい。ちっと顎が熱い様な気がする。 バルクホルン「ごめん・・・」 ミーナ「ああ、良かった!気付いたわ!」 シャーリー「あ!生きてた!いやぁ一撃だったな!」 ハルトマン「トゥルーデったら・・・見事にのしたよね」 坂本「気付いたか?色男!はっはっは!」 リーネ「大丈夫ですか?芳佳ちゃん!濡れタオルもっと!」 エイラ「女難の運気ってのは、これカ!」 俺「あーっ!なんだよあの手紙!」 思い出したぞ!誤解されるじゃないか! あ。誤解されたんだ。
429 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 21:25:15.44 ID:fu7EZSY40
ルッキーニ「だから読んでいいのかって聞いたんじゃん。ウヂュー・・・・大丈夫?」 シャーリー「ルッキーニのせいじゃないよ。あの色男が悪いんだ」 俺「事実無根だ!ベッドから俺は飛び出したぞ!抱き締めてなんかいないから!」 周りが爆笑する。笑わないのはトゥルーデだけ。ん??? ミーナ「大丈夫よ、誤解は手紙の後ろのほうを読めば解けたから」 俺「は? まあ、それならいいですけど。なんて書いてあったんで?」 皆がトゥルーデを見る。ああ、手紙を持ってるわ。 バルクホルン「ええと。要約すると。私の誘いを一切蹴ったのは俺が初めてだったって。そんな俺に 恋心を抱いたけど、恋人しか眼にないあなただから諦めるって。そう書いてあったそうだ」 ほっとため息を漏らす。なんちゅう手紙書くんじゃ、あの小悪魔。 ミーナ「こまった子ね。ロマーニャの女性は情熱的だというけれど」 皆がルッキーニ君を見る。 ルッキーニ「だって〜。ロマーニャの女の子は恋していないと死んじゃうんだよぉー」 シャーリー「おやおや。ルッキーニは誰に恋しているんだい?」 ルッキーニ「もっちろん、シャーリー!大っ好きーーーーーーーーー!」
430 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 21:30:03.99 ID:fu7EZSY40
ハルトマン「確信犯だね。トゥルーデと俺の間にちょっと騒ぎを起こして、更に結びつきを強くして やろうとしたんでしょ」 エイラ「そういうやり方もあるのカ!」 サーニャ「・・・・やめなさい、エイラ」 ペリーヌ「親切といっていいのかどうなのか・・・」 坂本「見事な策謀だな!はっはっは!」 ペリーヌ「全く見事です!参謀になれるかも!」 宮藤「笑い事じゃないです!人の気持ちを弄ぶなんて酷いです!」 リーネ「男女の恋って・・・難しいですね」 バルクホルン「殴り斃して済まなかった。大丈夫?痛む?」 俺「誤解が解けたならそれでいい。痛くないよ。居心地いいし。な、ぷう?」 俺と一緒になって、トゥルーデの腿に必死に顎を乗せているぷうがいた。 ミーナ「あらあら、ぷうまで」 シャーリー「居心地よさそうだね、確かに!」 ルッキーニ「シャーリーの太腿のほうが、あたしは好きー!!」 全員大笑い。 やっとトゥルーデも笑ってくれた。 *********** ※この後、うろ覚えで書いています。勘弁の程。強引に連結します。
431 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 21:34:57.13 ID:fu7EZSY40
朝のハンガー。俺はのんびりとユニット整備を手伝っていた。軽いバカ話をしながら、整備兵と 組み上げていく。俺の魔力が安定してきた為、少しずつ配分を調整した。さて、これでテスト をしてみよう。格闘戦の好きな少佐に頼もうかな、相手。 作業を終えて、礼を言う。工具箱を抱えて帰って行く整備兵を見送っていると、重厚な爆音が 耳に入った。通常機だ。 ジャケットを羽織り、のんびり滑走路に出た。 ん。ユンカース輸送機だ。ああ、例の特殊作戦の主力の一名か。ミーナ隊長から話は聞いた。 黄色の14番。ハンナ・マルセイユ大尉。アフリカの星。俺の世界では、流星のように現れ、 輝いて消えた伝説の男。 少しだけ、俺の知識の中にある名前だけだが、俺世界とトゥルーデ世界の関連はあることは 理解している。ただ、トゥルーデのほうは全く知らん。まあ、いいや。死なせないから。 なぜ、ファイナルアプローチに入らない?只のフライパス?なんでぇ。戻ってコーヒーでも 飲も―― 宮藤・リーネ「「きゃああああああああああ!落ちてくるぅぅぅ!」」 なにが? え、人間? ちょっと!パラ降下するには高度が低いぞ!のろしになる! 落下予定位置を見定めて、走りだす。ぷっちょも後を追いかけてくる。骨折くらいで済めばいいが! ?「やあ。急ぎの出迎えご苦労さん。ストームウィッチーズのマルセイユ大尉だ。よろしくな」 俺「・・・・普通死ぬが。あ、いい。常識外がウィッチだった。何も言うな!走らせるな!ったく!」 マルセイユ「アハハハ!お前は?」
全く支援無くてワロエナイ ご飯食べてくるねシャーリーたん支援
支援
俺「501の俺少尉。宜しく。マルセイユ大尉」 敬礼はしない。どうみても答礼を返すようにゃあ見えん。気楽に行くとしよう。 宮藤「あの人が!!サイン貰えるかなぁ!美千子ちゃんが喜ぶかも!」 リーネ「わぁー!かっこいい〜」 マルセイユ「あ。悪いが。私はサインはしない主義なんだ!」 あ、そ。まあ、あと40年も経てばサインし捲るけどな。クレジットカードの手続で。そう思うと笑い がこみ上げてくる。宮藤君達はしょげている。まあ、色々居るからね、人間は。めげるな。 マルセイユ「何かおかしいか?」 俺「数十年経てば変わるさ、そうしないと買い物も・・・。いや、その服装はオリジナリティ溢れるな。 面白い趣味だ。司令に会うだろう?こっちだ。テニスとかやるのか?」 マルセイユ「褒め言葉と取っておく。案内を頼む。テニス?趣味じゃない。なんだ?この犬は?鼻の 潰れた犬だな?」 態度でけー。トゥルーデと違うタイプだな。ま、どうでもいい。有能なことは確かだ。ただ、今回の この作戦を立てたのが参謀本部のカールスラント勢だというのが引っかかる。アフリカから彼女を 押し込んできたのも、多分・・・・前の意趣返しだろう。それを考えると気が滅入る。みんなに迷惑を かけてしまった。やっぱり、あの時やりすぎただろうか・・・。 案内し、俺は入り口で辞す。 ***
夜なのになぜ人が少ない支援
ブリーフィングルーム。隊員勢ぞろい。マルセイユ大尉も居る。俺は資料を用意している。 ミーナ「今回の作戦に失敗は許されません。そのため、攻撃隊を二つに分けます。1.コアの破壊に専従 する主力攻撃班。二名です。バルクホルン大尉。それとマルセ――」 マルセイユ「はっ!駄目だ。役に立たん。私と組むのは、お前!ハルトマン中尉しかいない」 ハルトマン「・・・また面倒くさいことを・・・」 バルクホルン「なんだと? もう一度言ってみろ」 取っ組み合いにエスカレート。おいおい。おまーら。ドラゴンボールか、北斗神拳か?床壊すなよ。 トゥルーデが激怒するのは初めて見た。真剣な顔もいいもんだ。気をつけよう。 いかんな。制止されても聞いちゃいない。どうするか。 俺「おら、もっと真剣にやらんかい。気合が足りねーぞ〜」 ミーナ隊長に睨まれた。だって、あなたの制止も聞かないからしょうがないじゃない。 二人の魔力が均衡したままとなった。 俺「見物するから。頑張れよ〜」 悠々とタバコに火をつけて、紫煙を吐く。机に腰掛けて、脚をぶらぶら。 俺「キャットファイトって初めて見るんだ。無料だろ?さぁさぁ、派手にやってくれぇ」 坂本「私もそうだ。女相撲しか見た事が無い。思い切りやれ!ほらどうした!」 お。やる気が失せたな。よし、ひとまず収まった。少佐と目で笑いあう。やれやれ。
帰ってきたらマルセイユさんが暴走してた いいぞ、もっとやれの支援
ハルトマン「私がハンナと組むよ。それでいいんでしょ?」 バルクホルン「いいのか?ハルトマン」 マルセイユ「そう来なくては!お前と決着をつけるいい機会だ!今度こそ雌雄を!!!」 うーん。因縁でもあるのかね。なんでこうも・・・。ああ、でもフラウはいつもどおりに飄々としている。 この調子なら、風に柳、か。 ミーナ「―――では、作戦の概要を俺少尉から説明してもらいます」 ミーナさんも折れたか。ごめん、元は俺が撒いた種なんだ。済まない。詫びのいいようも・・・。 いかん、仕事しよう。タバコを携帯灰皿に落す。 俺「マルタ島への攻撃手順を説明します。これが巣の有るバレッタ港。島の北東にある。巣の中心は ここ。ドームとなった巣の外縁はこのライン。半球状を成す。ドームの素材は、ネウロイの外皮と 同じ装甲プレート。厚みは110メートル」 俺「一トン爆弾をぶつけても、まあ、無理だ。侵入ルートは海となる。潜水艦で進入する。それに 搭乗してもらうのが主力攻撃班。マルセイユ大尉とハルトマン中尉。ユニットを装着したままで 発進できる潜水母艦を扶桑海軍が持っているので、それを提供してもらうことになった」 俺「次。一番の問題は、中が陸戦型と飛行型のネウロイで溢れていること。普通に浮上したら、ハッチ を乗組員が開ける前に撃沈される。そのため制圧班を送り込む。方法は、ジャンプ。残りの隊員全員 がそれにあたる。制圧班の目標は、潜水艦の浮上する場所、ここね、この場所を目視できる港湾一帯 の地上型ネウロイの破壊。ついで、敵が新規に投入してくる飛行型が主力攻撃班の邪魔をしないよう サポートすること。配分は適宜隊長が指示する。地上型は、大きい奴と小さい奴がいる。写真はこれ。 でかい奴はビームを撃ってくる。小型は実体弾。口径は12.7から20ミリ。ともかく、数が多いので 実体弾でもシールドを破る可能性が高い。気をつけて」
支援! ついでに蒼穹さんのあとは空いてますか?
>>436 読み入ってんだよ言わせんな恥ずかしい
と言う支援
しえん
俺「偵察時、目視確認できたことを話す。コアはここだが、柱のような支柱の上にある。その柱の根っこ の部分から、敵が出てくるのを確認した。柱を壊すのは難しいと思う。下からガンガン撃たれるだろう。 主力攻撃班がコアを破壊するほうが楽だろうね。ちなみに、そのとき出てきたのが先日、扶桑艦隊を 襲撃した大型だ。柱の大きさ・太さを其処からも想像して貰えると思う。何か質問は?」 マルセイユ「潜水艦のハッチはどう開く?所要時間は?」 俺「右舷に向かって開く。片開き。浮上と同時に外部と内部から乗組員が操作。30秒以内だそうだ」 ハルトマン「制圧チームの突入を確認する方法は?」 俺「突入直後、ミーナ中佐が海面に手榴弾を一発投げ込み爆発させる。伊400・・君達が便乗させてもらう 潜水艦だ、その聴音手がそれを確認して、となる。予定時刻を3分過ぎても合図がない場合、撤収だ」 マルセイユ「その場合は、突入しないのか?」 ミーナ「あなたたちまで死なせるわけにはいかないの」 ペリーヌ「制圧班はどうやってマルタ島まで行くのですか?飛行したら警戒されると思います」 俺「別の同型潜水艦に同乗する。ゴゾ島北岸で我々は艦を出、マルタ島に潜入する。場所は私が知って いるから。制圧班は二分前に突入。制圧中に攻撃班潜水艦に浮上してもらう」 エイラ「探知されないカ?」 俺「ジャンプしている最中は問題なし。ユニットでの脱出時も特別な変化は無かったらしい。断言は出来 ないが、希望は持てる」
444 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 21:59:56.20 ID:fu7EZSY40
ハルトマン「一緒の潜水艦で行って、制圧班だけ先にジャンプすればもっと単純じゃないの?」 俺「試験したんだが、ジャンプに失敗してさ。失神しちまった。完全に水中内は駄目らしい。頭を出す と撃沈されるしね。不器用で済まんね」 頭を掻く俺に笑いがおきる。 ****** 作戦開始。浮上30分前。先に使った前進偵察地に入る。先に俺だけジャンプして、異常がないことを 確認済み。テレキネシスで埋めた水筒を掘り出しておいた。それを皆で回し飲みする。 皆、落ち着きがない。眼が釣りあがっているのも居るな。普段と違う作戦行動だ。きっと俺も過敏に なっているんだろう。自覚が無いのが怖い。バックフィーバーと同じだろう。 バルクホルン「大丈夫か?」 俺「ん?緊張してるよ。ああ、小便したくなった。トゥルーデも一緒にどうだい?」 ウィンクする。ほれ、指揮官の務めだろ、部下の緊張を解くのもさ。 バルクホルン「そうだな。今のうちに私もしておこう。反対側ならいいな」 周りが仰天して見守る中、二人でテクテクと外れに行く。 俺「この辺だな。んじゃ失礼」
支援〜
446 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 22:05:03.78 ID:fu7EZSY40
ジッパーを空け、悠々とホースを取り出して開始。左斜め後ろの茂みでトゥルーデが屈んでいる。 俺「緊張するとどうにもなぁ。あー、気持ちいい〜」 バルクホルン「ああ。結構気持ちいいな。風を感じる。不思議な開放感だ」 坂本「私も済ませておくか!昔の武将でこんなことをしたのがいたなあ」 ミーナ「私もしちゃおう。ごめんなさいね?」 宮藤「あ、じゃあ私も。えへへ」 リーネ「・・・わたしも!」 サーニャ「私も・・・」 エイラ「ええー! じゃあ・・・」 結局、全員で野ション。戻ったみんなの顔は余裕を取り戻している。 よし。マイナス4分前。二分前に我々が先行突入だ。ミーナ隊長に頷く。 ミーナ「では、装着してエンジン始動。1Mでホバーして手を繋ぎます。銃の装填および安全解除を 再確認!」 俺「ジャンプ移動を開始する直前から、皆、目を瞑ってくれ。中は薄暗い。眼を慣らしたほう がいいから」 テレキネシスで、ユニット装着等の手伝いをする。完了。 皆で外向きに輪を作り手を繋ぐ。俺の横はトゥルーデとミーナさん。タイムカウントが始まった。 トゥルーデの手を握ると、確り握り返してくれた。頑張ろう! 俺「眼を瞑って。用意」 2,1、ジャンプ!
支援
ドーム内側、小船のスロープ上で実体化。ヨシャ! 俺「ブレイク!ブレイク!」 ミーナ「制圧開始!」 皆、一気に火蓋を切る。背後で爆発音。ああ、合図だ。 敵が反応しきれていない。そこに全火力を集中し破壊する。 あと2分で攻撃班が浮上する。敵も撃ち始めた。シールドを張る手間隙を惜しんでジャンプしつつ 破壊し捲る。ブローニングの弾が尽きた。上方にジャンプし、装填開始。 手探りで作業しながら、様子を見る。いい感じ。横に移動して手榴弾も放り込む。キャップを緩めて どうのこうのしなくても、着地ショックで爆発するから手間は掛からん。よし、装填終! 目星をつけた場所に一気にジャンプする。大きめの奴がたむろしている。ビーム相手なので、止む 無くシールドも併用する。これが尽きたら、暫くパンツァーファウストで暴れよう。 ふと気付くと、サーニャ君達が射すくめられている。ヤバイ!ブローニングも尽きた。捨ててジャンプ。 二人を抱きかかえて即ジャンプ。 ほっとして相手の顔を見る。びっくりさせてごめんな。じゃ! M1のフルオート射撃で攻撃再開。浮上時間まで後どれくらいだろう。時間経過が解らない。時計を 見る時間が惜しい。撃ちまくれ!制圧しろ! 弾倉を次々に取り替える。パンツァーは後でいい。臨機応変だ。 ミーナ「あと60秒!」
>>434 アギトと変身俺だな
変身俺はwikiにないからサルベージしないといけないけど
続きは投下の邪魔しちゃ悪いから雑談スレへカモン
そしてクサヤ支援
有り難い。ハッチを開くのに30秒だったな。よし!パンツァーファウストに切り替えよう! 上方にジャンプ。周りを良く見る。取りこぼしがある筈だ。周りはビームと曳光弾が打ち上げられて 壮絶な状態。飛行型は友軍の対空砲火を恐れているのか、寄ってこない。 ああ、あそことあそこか。よし。 パンツァーファウストの発射準備を整え、目標上空にジャンプ。大型に発射する。爆発前にジャンプ。 もう一つの目標上空で実体化。パンツァーを準備し、ぶっ放す。次! 横に移動し、M1で点射。 おっと、司令塔がやばいぞ。それいけ! ミーナ「きゃっ!」 俺「許せ!」 横200で実体化。彼女を放す。あ、胸掴んでいたか。 俺「マナー違反失礼!」 ミーナ「もう!ありがとう!」 あそこを叩くか!ジャンプ! お、トゥルーデが居る。大丈夫そうだな。否!真下に!ジャンプ! 彼女の足元にいるのを掃射。彼女のズボンを覗いたやつはぶっ壊す! バルクホルン「俺!左横300に行きたい!」 俺「了解!」 手を繋ぐ時間が惜しい。そのまま上昇して後ろから抱いてがっちりホールド。 バルクホルン「おい!はずかし―」
ジャンプ、実体化。 バルクホルン「いぞ! あれ?」 俺「後で謝る!」 周囲を背中合わせで掃射。あ、これ結構合理的だな。 俺「トゥルーデ!このまま行こう!残弾は?」 バルクホルン「まだいける!やれ!」 実体化。海岸線に戻った。最後の仕上げ!点射で片付けていく。彼女の背中が心強い。 俺「潜水艦ハッチ展開中!完全に制圧しろ!!」 返事がインカムに入ったが、誰の声やら。幸いにも、敵は全部俺達しか見ていない。なら、より接近 してやるさ。お、下からか。シールド展開。すぐ相手してやるからな。コイツを潰して・・・。 よし、右下!手榴弾を投げつける。シールドで破片を遮る。よ――― 胸にショックを感じる。何だ?くそ、撃たれたか。痺れだした。痛みはないが。 わき腹から胸に抜けたか。 12.7かな?何で死なないんだろう?即死だろ、普通・・・? 俺「トゥルーデ」 バルクホルン「どうした!」 俺「撃たれた」 肩を掴んで廻された。視界が揺れる。眼もいかれてきたか。
452 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 22:24:57.89 ID:fu7EZSY40
バルクホルン「俺!しっかり!下がるぞ!」「ミーナ!俺が負傷!ビル屋上に避難する!」 ミーナ「トゥルーデ!宮藤さん!応答!俺さんを救護して!」 俺「あそこのビルだな。わかった。一人で行く。戻れ」 バルクホルン「バカを言うな!連れて行く!肺をやられたのか!」 宮藤「はい!場所はどこですか!指示を!肺ですか?!」 シャーリー「支援に向かう!場所は何処!?」 エイラ「私たちも!」 俺「いいから、大丈夫。今何をすべきだ?行かんか」 ミーナ「シャーリーさん!エイラさん!宮藤さんに任せて!私達は任務を!」 ペリーヌ「早く!宮藤さん!」 彼女の眼を見ながら、手を振り払う。上に押しやる。嫌々をしている。しっかりしろ! 宮藤「場所がわかりません!何処ですか!バルクホルンさん!俺さん!」 シャーリー「んなこといったって!」 坂本「ミーナの言うとおりだ!宮藤!頼むぞ!」 無理にM1を掴み、眼下を掃射。ほら、俺はまだ戦える。な?いいから!いいんだよ。 お前に当たらなくて良かった。ほんと、よかった。 俺「ほれ、大丈夫だって。仕事をしてくれ、トゥルーデ」「皆も、俺は大丈夫だから」 バルクホルン「でも!」 宮藤「何処なんですかああああっ!」 エイラ「解ったヨ。俺!頑張れ!」
453 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 22:29:58.94 ID:fu7EZSY40
ミーナ「トゥルーデ!指示しなさい!しっかりして!」 シャーリー「解った。頑張れ!俺!」 宮藤「バルクホルさん!教えてくださいっ!位置を!!!」 サーニャ「俺さん、しっかり!」 バルクホルン「早く避退しろ!早く!」 気を失う前にジャンプしよう。目標はあそこ。高度差は ええくそ、適当! コンクリートの屋根に落下する。ああ、限界か。力が入らない。寒い。でも言わなくちゃ。 俺「トゥルーデ。避難完了。応急手当をする。以上」 トゥルーデ「了解。すぐに戻るから!待っていろ!」「宮藤!私の下、4階建てビル屋上! 芳佳!頼む!」 俺「ああ。しっかり任務完遂、な」 トゥルーデ、ごめん。ごめん――― 宮藤「見えました!すぐに―――――」 バルクホルン「急いでくれ!急―――」 エイラ「俺!死んだら許さな―――」 ************
454 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 22:35:04.98 ID:fu7EZSY40
ドームが消失し、日光が戻った港内。伊400の甲板で、皆がしょんぼりと立ち尽くしている。 ハルトマン「ごめん。知っていたら決闘なんて・・・」 マルセイユ「済まない・・・・」 坂本「しょうがない。あの混戦状態ではな・・・インカムも聞き取り難かった。悪気じゃないことは 承知している。それに、ミーナとバルクホルンでここに運べたんだ。気に病むな」 泣きそうなハルトマン、唇をかみ締めて俯くマルセイユには、その言葉は聞こえていないらしい。 搭載機のハッチから、ミーナ中佐が出てきた。 ミーナ「今、軍医の手当てが終わったわ。俺さんを向うの海軍基地に運びます。そこで輸送機 に移して基地に搬送することとしました。輸送機の到着予定は40分後です」 ハルトマン「容態はどう?」 ミーナ「わき腹から胸部にかけての貫通銃創が一番酷いそうです。左足太腿にも貫通銃創。動脈が 少し傷ついていて、ね。出血は止めました。宮藤さんが治癒魔法を掛けているわ。きっと大丈夫」 マルセイユ「バルクホルンは?大丈夫か?」 ミーナ「ええ。落ち着いて横に居るわ。大丈夫よ」 シャーリー「よし!そうと決まったら、ストレッチャーを運ぶ担当を決めよう。大尉は当然だね。 あとは?」 皆、さっと手を上げる。マルセイユ大尉も。
455 :
蒼穹のクサヤ :2011/01/23(日) 22:40:02.23 ID:fu7EZSY40
シャーリー「前後左右で4人だよね。んじゃ、私、、ハルトマン、マルセイユ。以上の4名。あと、海軍 基地の滑走路の状態を確認して来て貰いたいんだ。ネウロイが悪さしているかもしれない。こっちは 少佐、エイラ、サーニャ、頼めるかい?以上でいいかな?」 皆が頷き返す。 ミーナ「皆さん。お願いしますね」 **** ユンカースには、伊400の軍医も同乗した。501で同乗したのは、ミーナ、バルクホルン、宮藤の3名。 他はユンカースに寄り添って飛ぶ。 1時間で基地に着いた。滑走路には衛生班が待機している。そのまま治療室に搬送された。軍医同士で 引継ぎが成される。治療室では、各種パイプにつながれた俺に宮藤が治癒魔法を掛け続けた。 バルクホルンは、軍医に促されてシャワーを浴びた後、無菌服を羽織って宮藤の反対側の椅子で 俺を見守り続ける。 治癒魔法の応援として、504にも支援が求められた。考えたのは坂本少佐。2時間も経たず、ウィッチ が飛んできた。 3日後の午後。俺が意識を取り戻す。 声を掛けるバルクホルンに、酸素マスク越しに微笑んで見せた。面会謝絶の札が取り下げられる。 見舞いに訪れた皆が見たのは、疲労で倒れ、横のベッドで点滴を受けているバルクホルンと、また眠り についた俺の姿。胸部には鉄のガードが置かれ、ベッドの下には、ぷうがずっと座っている。 飲まず食わずなぷうに、皆が心配して差し入れするが口をつけようとしない。 翌日、病室に訪問者が2名。ハルトマン中尉とマルセイユ大尉。眼を覚ましていた二人に、静かに 語りかけ、部屋を辞した。
支援
ドアの外で、マルセイユが封筒をハルトマンに渡す。バルクホルンに渡して欲しいと。 ミーナ中佐の見送りをうけて、マルセイユ大尉はそのまま機上の人となる。 ベッドから出ることを許されたバルクホルンが最初にしたことは、ぷうに水と餌を差し出すことだった。 起き上がったぷっちょが猛然と口をつける。 バルクホルンがそのまま、俺のベッド脇の椅子を占領する。ぷうはその膝の上。 *******
支援
ここでしか、区切れないのでピリオドとします。 沢山のご支援、本当に有難うございました。 2330時さん、お願いします。 しかし、こじ付けが無理やりすぎで済みません。宮藤君を前二回で生かせなかった 分、出番増やしてみました。まだまだですけど。 では、カンパイ。
乙! 相変わらず良い文を書かれる
おつ
おつ
おつ こういうのが書きたい
クサヤさん乙 2330に予約した者だけど…もう今誰もいなかったら先んじて落としても大丈夫かな? つなぎ考えてた方いる?
>>466 ありがとうすぐ終わらせます
>>395 から
蘭丸「疾!」
小さな掛け声を唱えた蘭丸の体を、青白い光が包み、その華奢な体がふわりと浮かび上がる。
蘭丸「臨兵闘者皆陣列在前!」
九字を切ると、足元の高下駄が青白い光を発し、蘭丸の体はどこまでも続く大空へと飛び立った。
>>467 焦らずゆっくりやっちゃってくださいな
そして支援
クラクラする頭を叩きながら、地面に激突する寸前で意識を取り戻した俺は、急いで身体を引き起こし水平飛行に入る。 高度は…200mか、危なかった。ほっと息を吐いた俺は、あることに気づく。 被弾したはずのストライカーからは黒煙が上がっておらず、感触としてはどこも異常がない様子だった。 そして、対空機関砲の弾を喰らったはずの腹部からは、血どころか、傷一つ見つからなかった。 それどころか、戦闘服も綺麗なままだったのだ。 不審に思った俺は、眼下に広がる田園地帯を見て更に首を傾げる。 先程まで見えていたはずのカウハバ基地がどの方向にも見当たらず、それどころか、どこまでも続いていた雪原すら姿を消していた。 代わりに見えたのは、山、川、そして小さな集落が点々とあるだけだった。 気候も割りと温暖で、スオムスの寒さが嘘のような暖かさだった。 俺「しまった、ここがどこだか分からない……とりあえず、近くの集落で聞いてみよう」 目に入った、湖の近くの集落へと降りていく。 本当に小さな集落だ。かやぶき屋根の家が、2〜3軒ほどしかない。 レンガ造りの家が基本のスオムスに、なぜかやぶき屋根が?とも思ったが、とにかく現在位置を把握しなければいけない。 雑嚢からスオムスの地図を取り出し、集落近くの山にストライカーユニットと武器を隠し、集落へと向かう。 俺「Excuse me?(すいません、道を聞きたいのですが)」
近くで耕作をしている一人の男性に、ブリタニア語で声をかける。 するとその男は、顔を上げて俺の顔を見るなり逃げ出してしまった。 俺もその男の顔を見て、呆然としていた。 顔つきがスオムス人のそれではなく、アジア系――扶桑人のように見えたからだ。 その後も色々な人に尋ねてみたが、誰もが同じような反応をするばかり。 困ったことになった。俺は扶桑語が喋れないのだ。 俺「くそう、一体どうすれば……」 山の上を見上げれば、何やら城のようなものが建っていた。 本当に一体ここはどこなんだ? 「止まれ!」 途方に暮れていた俺の目の前に、空から少女が降りてきた。 三叉の槍を手に持ち、手足には智子が着けているような、手甲や足甲をつけている。 いや、手足だけじゃない。動きやすそうな形状になってはいるが、全身にその鎧を纏っているらしい……ズボン以外は。 その少女は、長い髪を後ろに結び、ちょうどポニーテールのような髪型をしていた。
蘭丸「私は、尾張国大殿様が小姓、森蘭丸と申す!」 俺「?」 蘭丸「名を申せ!」 俺「Umm…sorry,I can't speak Fuso language.Can you speak Britanian?(すまない、俺は扶桑の言葉は喋れないんだ。ブリタニア語は話せるか? )」 蘭丸「はぃ?」 俺「Hmm…(えーっと…)」 蘭丸「ええい!名を申せと言っておろう!でないと、斬るぞ!」 その少女は、扶桑語で何かを叫び、槍を俺の首筋に当ててきた。 なんて速さだ。…智子の刀よりも速いかもしれない。 俺「W…wait,please!(ま、待て!待ってくれ!)」 蘭丸「蛮人だなんて、聞いておりませぬ…!とにかく蛮人、ついてこい!」 俺「Oh…」 俺が両手をあげて、とにかく反抗の意思が無いことを示すとその少女は槍を収め、扶桑語を喋りながら手招きしている。 どうやら、着いてこいと言うことらしい。 蘭丸「疾!臨兵闘者皆陣列在前!」
何かを叫ぶとその少女の履いた履物からプロペラのようなものが現れ、空へと飛んでいく。 俺も急いでストライカーの下に駆け寄り、乾草の山の影に隠されたJu88に足をいれる。 使い魔の耳と尻尾が発現し、魔法陣が現れてエーテル体のプロペラが回りはじめる。 機関銃と対戦車砲を担ぎ、空を見上げる。 先に飛翔した少女が、こちらの姿を見て驚いていた。 俺「砲兵、離陸する」 Ju88のBMW801MAエンジンのパワーによって、俺の体は空へと浮かび上がった。 少女の近くまで飛び上がり、彼女の後ろにつく。 蘭丸「本当に、天駆武者……」 俺の姿を見てそう呟いた少女は、しかし表情を会ったときの凛々しい表情に戻して、山の上へと飛んでいく。 どうやら、城に向かうらしい。その城のベランダ(という表現が正しいかどうか分からないが)に、マントを着けた扶桑人とヨーロッパ人が見えた。 ……あのヨーロッパ人となら、話が通じるかもしれない。 そんな期待を胸に抱きながら、少女の後ろを着いていった。 それにしても、遅すぎる。失速してしまいそうなほどに低速だ。
支援
程なくして城に到着した。 少女が降りるのを見て、俺もそれに習って降りたのだが、その瞬間に多くの銃口を向けられる形となった。 俺は大人しく武器を下ろしてJu88を脱ぎ、両手を上げて抵抗の意思がないことを表現する。 奇妙な事に、向けられている銃は全てマッチロック式の火縄銃で、骨董品もいいところ、博物館でも中々お目にかかれない代物だ。 しかも、それを構えているのは全員が鎧、というかなんというか、とにかく1939年時点では見られないような珍妙な格好をしていた。 その中にはさっきの少女と、その隣には、マントを羽織った男が堂々と立っていた。 信長「下がれ、者ども」 その男が一言発すると、向けられた銃口や剣先が一斉に下げられた。 …あれが、ここの統治者なのだろうか。なんとも言い難い気迫に溢れている。 グネッキ「大殿サマ、私が通訳いたしマショウカ?」 信長「うむ、頼むぞ」 その男の傍にいた、これまた古めかしい格好をしたヨーロッパ人が俺に話しかけてくる。 グネッキ「Il nome dice cosa?(名前はなんというのですか?)」 そのヨーロッパ人が発した言葉は、ロマーニャ語だった。 俺はがっかりしたが、通じないと分かると、次は英語で話しかけてきた。 ロマーニャ訛りが凄かったが、俺もカールスラント訛りがあるのでそれはお互い様だろう。
グネッキ『名前はなんですか?』 俺『俺といいます』 グネッキ『俺サンですか、私はグネッキと申します。グネッキ・ソルディ・オルガンティノ』 俺『グネッキさん、いくつか聞きたいことがある』 グネッキ『私たちも聞きたいことがたくさんあります。ですが今は、この大殿様に挨拶するのが懸命でしょう』 俺『オートノサマ?』 グネッキ『この地方の統治者で、織田信長というものです』 俺『なるほど…‥ありがとうございます、グネッキさん』 俺は、グネッキに通訳してもらいながらその大殿様――織田信長と話をした。 この男の名前は聞いたことがある。 士官学校時代、世界史の授業で扶桑皇国をブリタニアと並ぶ海洋国家へと導いた男だと聞いた。 しかし、何故その男が目の前にいるのかということに俺の考えが至ることはなかった。
俺「ここらへんです」 グネッキ「そこらへんは、プロシア公領があるところですが?」 俺「プロシア公領って……まさか!?」 信長「どうした、俺」 俺「教えてください、今は一体何年です?」 信長「天正10年じゃ」 グネッキ「ユリウス暦で、1582年ですな」 俺「1582年……!300年以上も前なのか!?」 信長「俺、詳しく申してみよ」 それから俺は、自分が1939年から来たこと、ネウロイと呼ばれる怪異と人類が戦っていること、 自分はスオムスで防衛任務についていて、墜落しかけたこと、気づいたらここに居たことなど、全てを話した。 信長は俺のの話を真剣に聞き、また多くの質問をしてきた。 その全てに答えると、信長は「そうかそうか」と相槌を打ちながら聞いてくれた。
支援
俺「――――これが、俺が知っていること全てです」 信長「で、あるか」 俺「あの、先ほどから大殿様の隣にいるウィッチは?」 信長「ほぅ、南蛮では天駆武者をうぃっちと申すのか」 グネッキ「左様でございます」 信長「おい、うぃっち!挨拶せい!」 蘭丸「…はっ!」 俺をここまで連れてきた少女は、ずっと片膝を床につけて控えていたが、信長に呼ばれて初めて動く。 蘭丸「大殿様が小姓、森蘭丸と申します!」 信長「儂が蘭丸に命じて俺を連れてこさせたのだ」 俺「そう、ですか」
支援!
しえーん
おーい。フィンラディアソティラーテ!
さる…かな?
804 名前:名無しの俺[sage] 投稿日:2011/01/23(日) 23:47:07 ID:5yqGl8e6
信長「うむ、よし!気に入ったぞ俺!帰れるようになるまで、ここに住め!」
俺「は?」
信長「猿!この者の部屋を用意させよ!」
秀吉「はっ!」
信長の有無を言わせないような言葉によって、安土城に俺の部屋が用意され、しばらくそこに寝泊りすることになった。
思いがけない幸運だったが、後にあんな大事件に遭遇するなんて、この時は思ってもいなかった。
つづく
とりあえず終わりです
>>466 さんどうぞー
>>466 さん 信長さんが終わられました。避難所で。
爆撃開始してください。
女心か・・・。難しいよ。。。
485 :
RW :2011/01/23(日) 23:53:34.36 ID:hwJE2gOO0
了解、爆撃を開始する。 しかし、文章上手い人達の後か…きついな… 次から落としますよ
―同隊同基地 上空― 《二人とも、聞こえているな?》 インカムから、坂本の声が聞こえる。 《ええ、聞こえていますわ》 「聞こえています」 ストライカーを装着し、空に上がった俺とペリーヌは互いに模擬戦用のペイント銃を持って1500mほどの間隔を空けて対峙していた。 ペリーヌは愛用のブレン軽機関銃を模した銃を、俺はMG42を模した銃をバルクホルンの様に二丁携えている。 《ルールはいつも通り。相手にペイント弾を当てるか、弾切れになるまで続行だ》 「了解」 俺は手に持った銃の感覚を確かめる。問題無い。行ける。 《俺さん。聞こえますわね》 やや不機嫌そうに俺に通信を入れるペリーヌ。
おお!キタ!
488 :
RW :2011/01/24(月) 00:03:47.42 ID:lZkjfXrb0
《固有魔法を使用させていただきます。そのつもりで》 言外に全力で行く、と告げてペリーヌは通信を切った。 (…本当に、俺は何をしたんだろう…) 何も心当たりの無い俺は首を傾げるが、再びの坂本の声に気を引き締める。 《準備はいいな? 始め!!》 その声と共に、俺とペリーヌは同時に動き出す。 ヘッドオン。彼我の距離があっという間に詰められ、互いに武器を構える。 一瞬、二人の視線が交錯する。次の瞬間、三つの銃口が火を噴いた。同時に放たれた牽制の射撃は互いに掠りもせず、高速ですれ違う二人。 そのまま離脱して距離を離そうとする俺に対して、ペリーヌはすぐさま体を45度バンクさせ、宙返りのように反転。シャンデルと呼ばれる機動で俺に追いすがる。
489 :
RW :2011/01/24(月) 00:09:09.18 ID:lZkjfXrb0
(背後と優位を同時に取りにきたか。そうこなきゃな!) 頭上から迫るペリーヌが、俺に向けて銃を構えているのを目視した俺は、先程のペリーヌとは逆に体を135度バンクさせ、スライスバックを用いて反転。ペリーヌを引き離そうと試みる。 だが、ペリーヌは俺が考えているより甘い敵では無かった。俺の機動を冷静に俯瞰していたペリーヌはスプリットSで反転、なおも俺の真後ろに喰らい付く。 「甘いですわよ!」 ペリーヌが引き金を引き絞る寸前で、俺はロールしながら機首を持ち上げた。 (この機動、バレルロール? オーバーシュートを狙う魂胆でしょうが、その程度で!) 俺の行動から先の手を読んだペリーヌは、スロットルを下げ、銃口を俺の予測位置に向ける。正確には、向けようとした。 俺の姿が、唐突に視界から消失したからだ。 「!?」 ブレイク。そうペリーヌの脳が自身に命じる前に、既にペリーヌの体は動いていた。 自身に向けられた銃弾を紙一重で回避。急降下して距離を稼ごうとするが、いつの間にか後方に付いた俺はぴったり付いてくる。 (…なんでしたの、今のは…私が、いつオーバーシュートした?) 思考を纏めて、なんとか逆転の策を練ろうとするものの、背後の俺が撃ってくる銃弾に、思考が散らされる。 (とにかく、何か手を…!)
490 :
RW :2011/01/24(月) 00:14:40.31 ID:lZkjfXrb0
―同隊同基地 滑走路― 「なかなかやるじゃないか。俺大尉は」 バルクホルンが感嘆したように言う。空中での模擬戦の模様は、地上から良く見えている。俺がペリーヌの背後を取った機動もはっきりと見えていた。 「なるほど。ハイGバレルロールか。大方、ペリーヌが高をくくって油断したのだろうな」 坂本が頷いて言う。 そう。先程俺が仕掛けた機動はペリーヌが読んだ通りのバレルロールではなく、より低速、より大回りのハイGバレルロールだった。 それに気付けなかったペリーヌは、まんまと俺の狙い通りにオーバーシュートしてしまったというわけだ。 「ペリーヌさんはガリアのトップエース。相手の機動を読む優秀な目が仇になったかしら?」 ミーナが頬に手を当てて言う。ペリーヌの日ごろの言動はともかく、その空戦技術は確かなものだ。そのペリーヌが俺に一杯食わされた、という事実は少なくとも皆を驚かせた。 その間にも、模擬戦は続いている。 尚もドッグファイトを続ける二人は、ローリングシザーズで相手のオーバーシュートを誘い合う。 二人の軌道が華麗に絡み合うその様に、俺の能力にやや疑問さえ感じていたバルクホルンでさえ見惚れていた。
491 :
RW :2011/01/24(月) 00:19:45.70 ID:lZkjfXrb0
「俺さん…凄い…」 「俺って…結構強い?」 宮藤が呆けながら、エーリカが首を傾げながら言う。その言葉に、誰もが首肯した。 「元々色んな戦場を渡り歩いてた、と言っていたから…実力はかなりのものなんでしょうとは思っていたけど…」 ミーナの言葉を、坂本が継ぐ。 「想像以上だな、これは。即戦力として期待出来そうだ…」 「あ、見て!」 ルッキーニが空中を指差す。二人の空戦は、次のステップに進んだようだ。 「さて、どちらが勝つか…」 腕を組んで二人の機動を見上げるバルクホルン。 決着は、恐らくそう遠くは無い。
紫煙 セブンスター
―同隊同基地 上空― このままでは埒が明かない。そう判断した二人は同時に大きくブレイク。互いに距離を取る。 「中々やるな中尉! 『青の一番』(ブルー・プルミエ)は伊達じゃないな!」 インメルマルターンで反転し、再びペリーヌを追跡しようとした俺が、高揚感を抑えきれずにインカムに言葉を叩きつける。 《私を、この程度と思わないでくださいまし!》 ペリーヌが俺と全く同じ機動をとり、俺と向き合う。インカムから聞こえてくる声が、益々俺を高揚させる。 再度のヘッドオン。今度こそ、牽制は無し。純粋な早撃ち勝負だ。先に引き金を引いたほうが勝つ。 互いに高速で接近していく二人。互いの緊張感が双方に伝播する。 (…捉えた!) 射程に勝る俺が、先に二丁の機関銃を向けた。が、そこで気付いた。ペリーヌがこちらに銃口を向けていないことに。 そして、何かの予備動作のように左手の指を自らの額に当てていることに。 (これは…まさか!?)
ここで引き金を引けなかったことは、俺の最大のミスだった。一瞬の隙に、俺はペリーヌの固有魔法の射程に捉えられた。 「トネール!!」 既に直接声が聞こえる距離で、ペリーヌの掛け声とともに魔法力が雷撃となって表出し、俺に襲い掛かる。 「ちっ…!」 舌打ちする間ももどかしく、俺は急降下。一瞬前まで俺がいた場所を数条の雷撃、さらにそれを纏ったペリーヌが通り過ぎる。 俺にとっては最悪の状況、ペリーヌにとっては最上の状況に転がり込んだ。 通り過ぎたペリーヌは、先程の俺と同じくスライスバックで反転。さらに速度を増して俺に肉薄する。 (…全く。これが501、最前線の魔女か!) 背後に迫るペリーヌを見ながら、俺は未だに衰えない高揚感の元に、思う。 (まさか、『アフリカの星』とあいつ以外に、ここまで俺の機動に喰らい付いてくるとはな!) あの勝気な少女と、今は亡き少女が脳裏に浮かぶ。 恐らく、バルクホルン大尉やハルトマン中尉は、もっと強いのだろう。俺の表情がこの基地では見せたことの無い攻撃的なものとなる。 (…だが、これには付いて来れるかな?)
495 :
RW :2011/01/24(月) 00:35:23.62 ID:lZkjfXrb0
直後の俺の機動に、ペリーヌは自分の目を疑った。 ドッグファイト中に、俺はストライカーを前に突き出し、急制動をかけたのだ。無論、そんなことをすれば末路は明白のはずだ。 (…急制動をかけたことにこちらが驚いて、隙を作った瞬間に後方に飛んで背後を取るつもり?) ペリーヌは一瞬で判断し、勝利を確信した。 「お生憎様、それで動揺するのはここでは豆狸かリーネさんくらいのものですわよ!!」 銃を構えるペリーヌ。が、直前まで真正面に捉えていた俺の姿が消失した。 「え!?」 オーバーシュートしたわけではない。そもそも、敵を真正面に捉えた状態でどう追い越したというのだ。 では何故。ペリーヌの思考が完全に停止した次の瞬間、当初ペリーヌが予測した通りの後方から声が聞こえた。 「チェックメイトだ、中尉」 ブレイクする暇も、振り返る隙すらなかった。大量の銃弾がペリーヌに降り注ぎ、そのほとんどがペリーヌに着弾した。
ナイスショットダウンな支援
―同隊同基地 ハンガー― 「二人とも、お疲れ様。中々いい模擬戦だったわよ」 ミーナが戻ってきた二人を労う。 「…大尉、その…私はお前の実力を測り損ねていたようだ」 バルクホルンが何やら赤くなりながら俺に声をかける。 「おやー? トゥルーデ? 言うことが違うんじゃない?」 にしし、と笑いながらハルトマンがバルクホルンをからかいにかかる。 「『かっこよかったぞ、俺』…なんちゃってなー!」 ハルトマンに上乗せして、シャーリーがあまり似てないバルクホルンの口真似をする。 「き、貴様らー!」 バルクホルンが真っ赤になって怒鳴り二人に迫るが、既に二人は脱兎の如く駆け出していた。待たんかー! と追うバルクホルン。
498 :
RW :2011/01/24(月) 00:45:39.45 ID:lZkjfXrb0
「ねー俺! さっき、最後に何したの?」 ルッキーニが聞いてくる。 「ああ、固有魔法を使ったんだ」 「固有…魔法? そうは、見えなかったが…?」 鬼ごっこを早々に切り上げ、若干息が上がり気味のバルクホルンが俺に問う。 「ああ、俺の固有魔法は『相殺』。さっきのは、急制動の慣性を相殺してすぐに後ろに飛んだんだ」 なるほど、とバルクホルンは頷く。それなら、あの異常な切り返しにも説明がつく。ペリーヌが引っかかったのも無理は無い。 「そーさい?」 ルッキーニが頭の上にクエスチョンマークが飛び交っている。俺は苦笑した。 「俺さん俺さん! かっこよかったですよ!」 目を輝かせながら俺に話しかける宮藤。 そうか? と苦笑を今度は宮藤に向ける俺。 「クロステルマン中尉も強かったよ。正直、負けるかと思った」 そう言って、ペリーヌの方を見る俺。模擬戦を終えてから、何やら今にも泣きそうな顔で一言も口を開いていない。
499 :
RW第二話 了 :2011/01/24(月) 00:50:35.86 ID:lZkjfXrb0
「お疲れ、ペリーヌ。いい訓練になったみたいだな?」 「…ありがとうございます」 坂本がペリーヌに近づいて声を掛けた。が、やはり様子がおかしい。あのペリーヌが坂本に対して上の空のような態度を示すとは。 ほとんどの隊員がそれに気付き、そちらに視線を向けた。 好奇と奇異の視線を一心に受けたまま、ペリーヌが動いた。脇目も振らず、俺の元へ向かう。 「…俺大尉」 俺の前に来たペリーヌは、目に涙を溜め、一瞬何かを躊躇う素振りを見せ、やがて口を開く。 恐らく、それは口にしてはならないことだった。だが、ペリーヌは止まれなかった。故に、それを言葉として、俺にぶつけた。 「…二度と、私に近寄らないで」
・・・・。 おお。期待して待っていますよ。乙!
乙です! 次、いってもよろしですか?
乙! な、なんてこったい… よろしいぞ!
最後の最後にさるってたorz とりあえず、これにてレイヴンウィッチーズ第二話終了です。 空戦描写ってすごい疲れる… 「分かり辛ぇよボケ」と思う方もいらっしゃるでしょうが、自分の文章力不足です…ごめんなさい… こんな調子じゃ、ハイデマリー√にはいつ辿り着けるのやら…まあ、ゆっくり行きます。 お目汚し失礼しました。
そいたら始めます! 前スレ
>>694 から
俺「うわああああああ!」
バルクホルン「何をやってる! 胴体を上に引き上げんか!」
今、ストライカーユニットとかいうヤツを足に付けて飛行訓練をしている。
迷走飛行をしている俺の隣で、俺の滅茶苦茶な飛び方に付いて来ながらバルクホルンさんが怒鳴る。
犬の耳と尾を出現させているけど、これは使い魔というものが発現しているらしい。
ウィッチの魔力のコントロールをサポートしてくれる存在らしいが、何故か俺には発現しなかった。
それはバルクホルンさんにも分からないという。
俺「む、無理だぁああああ!」
真っ逆さまの状態で俺は海に勢いよく突っ込んでしまった。これで三度目だ。
俺が使っているストライカーユニットは零式艦上戦闘脚というもの。扶桑の海軍に主に使われていて、防御力は低いが飛行性能は確かなものらしい。
その為、魔法力が弱いウィッチでも安定して使えるので使用する者は多いという。
しかし、そんな評判とは裏腹に、俺はフラフラと不安定な飛び方をしたあとあっけなく海に墜落してしまう。
俺「プハァ」
足に重りを付けるという厳しい水練も昔やっていたからすぐに浮き上がることはできる。
一応、海に落ちた時のための訓練というのも用意されているらしいけどその手間も省けたかもしれないな。
バルクホルン「全く・・・・上がって来ることだけは一人前なんだがな・・・・」
俺「いやァ、それほどでも」
支援
バルクホルン「言っておくが褒めているわけではないからな。満足に飛べていないのに調子に乗っとる場合か!」 俺「ははは・・・・ちょっと休憩しようよ。これ、思ったより疲れるな」 バルクホルン「悠長なことを・・・・敵はお前の成長を待ちはしないのだぞ!」 俺「・・・・ぐぅ」 バルクホルン「寝るなぁーッ! くそっ、ハルトマン並に厄介な奴だ! おいっ! せめて濡れてるんだから体くらい拭け!」 ◇ ◇ ◇ ?「この修羅の業を継げる者はただ一人、修羅を極めし者のみ。 一切の憐憫の情を捨て去り、互いに全力を以て死合うのじゃ」 あれ・・・・じっちゃん? 俺は元の世界に戻ってきたのか? いや・・・・見覚えのある光景だな。 確か、業の継承者を決めるための死合。じっちゃんが言ってるように、この人殺しの業は一子相伝。 それも、体の中に修羅を棲まわせた者だけしか継ぐことができない。 朝のブリーフィングで質問された時に答えた『家業』とは、この人殺しの業のことだ。俺の一族は千年に亘ってこの業を伝え続けてきた。 この死合は俺がこの世界に来る一ヶ月前の出来事だ。じっちゃんの目の前には、継承者候補の二人の男が対峙している。 一人は俺自身。そして、その相手は・・・・兄さんだ。 兄「いいか、絶対に手加減はするな。本気で来い」
507 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 01:16:14.50 ID:8U52TOPR0
兄さんのその一言で戦いの火蓋は切られた。優しいはずの兄さんの顔は、信じられないくらい恐ろしい形相になっている。 俺も兄さんも、互いに付け入る隙も与えずに攻め掛ける。その攻勢は凄まじく、空振った蹴りで風の刃が起こって道着や頬が切れる程だ。 そして、惜しみなく致命傷級の技を繰り出し合う。鳩尾、頭部などの急所を狙った的確かつ冷徹な動き。 それを避けて避けて、お互い一歩も譲らない姿勢でいる。このまま続くと、相討ちになるんじゃないかと思える程の気迫だ。 だが、次の一手で勝負が傾きだした。 兄「消えたッ!?」 俺「ぉおおああア!!」 隙ができてしまった兄さんの頭にすかさず掌打を決め込み、その手で頭を掴む。そのまま地面に叩き付けた。 そして、この技の真髄は顔面、若しくは首に膝を落として相手を死なせることだ。 だが、俺はそれをしなかった。 俺「・・・・ッ!」 兄「何をしている!? 俺!?」 それがわざとだということが兄さんにも理解できていたんだろう、そう聞いてきた。 俺の膝は、兄さんの顔面を大きく反れて何もない地面にめり込んでいた。 俺「やっぱり俺にはできないよ・・・・」 兄「何だって・・・・?」 俺「俺に兄さんは殺せない! いや、誰かを殺すこともできやしない! 俺はこの手が汚れるのが怖い! だから、俺にはこの技を受け継ぐ資格なんてないんだ!」 俺はそう叫び、死合の場から走り去って行ってしまった。兄さんの呼び止める声を背中で受けながら・・・・
ぜぃぜぃ・・・ やっと出来た・・・明日には落とせる・・・ 支援♪
509 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 01:20:52.47 ID:8U52TOPR0
◇ ◇ ◇ 瞳を開くと、まるで世界が切り替わったかのような感覚に陥った。あれは夢だったみたいだ。 よりにもよってあんな場面が夢に出てくるなんて、嫌になるよな・・・・ あれは俺にとっては嫌な出来事でしかない。名前から逃げたという自分の臆病さを嫌になるくらい思い知らされるから。 でも、それよりも大きな理由がある。あのまま兄さんを殺してしまえば、自分が人間でなくなってしまいそうな気がしたんだ。 兄さんの頭を地面に叩き付けた瞬間に自分の中に棲んでいる獣が目覚めかけたあの感覚が忘れられない。 だから、ここで過ごしていくうちにそんなことも忘れてしまおうとしているんだ・・・・ バルクホルン「やっと起きたか、怠け者め!」 俺の横には、バルクホルンさんが仁王立ちしていた。 俺「俺、どのくらい眠ってたんだ?」 バルクホルン「10分程は眠っていたな」 俺「たった10分・・・・」 やけに長く思える10分だったな・・・・ バルクホルン「たった10分とは何事だ! その10分も貴重な訓練の時間だったのだぞ!」 目覚めてすぐだから怒鳴り声がやけに頭に響いてたまらない。 こりゃあ今はあまり怒らせない方がいいみたいだ。 俺「あ〜あ〜、そんな怒ってばっかりじゃ勿体ないぜ、あんた本当に別嬪なんだからさ」 バルクホルン「ッ! だから貴様はそんなことを軽々と――」
510 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 01:25:08.17 ID:8U52TOPR0
俺「しっかりしてるし、怒りっぽいのは欠点だけど良い処へ嫁げると思うよ」 俺のその言葉を聞くと、バルクホルンさんは突然、真剣な表情になった。 バルクホルン「私にはやらなければならないことがある。それを終えるまでは何処にも嫁がぬつもりだし、 いや、成就しない限り一生嫁がないつもりだ」 俺「やらなければならないこと?」 バルクホルン「・・・・私は、故郷を・・・・カールスラントをネウロイに奪われたんだ。 住んでいた家も、街も、友人、父上と母上も灰にされてしまった。 忘れもしない、あの黒くて巨大な奴らが所々に砲撃を続け、街を火の海にして行く様を・・・・」 突然聞かされた過去。それは、一応争いが影を潜めた世界で生きてきた俺にとって想像を絶するものだった。 バルクホルン「そして、あろうことか私の戦っている前で妹のクリスまでもがネウロイの瘴気に曝されたのだ・・・・ 今は容態も回復して意識も取り戻したがな。カールスラントは依然ネウロイの手に落ちたままだ。 だから、私は一刻も早く妹に、クリスに再び故郷を・・・・おい? どうしてお前が泣いている!?」 俺「え? だって悲しいじゃないか。泣けずに聞いてられるかよォ」 つい目の奥が熱くなって涙が込み上げていた。 それは、これから語られるはずの『やらなければならないこと』を語ることを遮ってしまったかもしれない。 俺には何を言うつもりだったのかもう分かっているけど。 バルクホルン「は、早く涙を拭け! みっともない! 誰かに見られたらどうする、まるで私が泣かせたみたいじゃないか!」 言われたとおりに頬を伝う涙を手の甲で拭い去る。
寝る前支援 起きたらゆっくり読ませてもらうよ
俺「でも、それだったら尚更あんたは嫁いだ方がいい。きっと、あんたの親もあんたが幸せになってくれることを望んでたはずだ。 戦って死んでしまったら元も子もないだろ?」 バルクホルン「それについては心配はいらん。確かに、何もかも失ってからの私は死ぬつもりで戦っていた。 だが、宮藤とミーナがそれじゃあ駄目だってことに気付かせてくれたんだ。 ミーナとは付き合いは古かったんだが、その時の宮藤はまだストライクウィッチーズに入隊して間もない頃だったな。 あいつは不思議な奴だよ・・・・」 落ちていこうとする夕日を眺めながらそう語るバルクホルンさんの顔は、いつの間にか和らいでいて微笑んでいた。 さっきの辛そうな顔が嘘みたいに。 俺「ほら、やっぱり笑ってる時のが一番良い顔してるよあんた」 バルクホルン「ッ! こんな真剣な話をしている時まで貴様は私をからかう気か!」 俺「いや、別にからかってるわけじゃ・・・・」 バルクホルン「もういい、さっさと訓練の続きをするぞ!」 バルクホルンさんが立ち上がってそう言った矢先、ぐぅ、と情けなく俺の腹から空腹を訴える音が響いた。 俺「腹・・・・減っちゃったな。それにもう暗くなってきたし、ここまでにしない?」 それを聞いたバルクホルンさんはしかめっ面で拳を握り締める。 バルクホルン「何のために10分も寝ていたんだ・・・・貴様という奴は・・・・」 俺「ははは、ごめんよ・・・・」
◇ ◇ ◇ ――ディナータイム シャーリー「よく食うよなー」 俺「今日はよく体動かしたからな、腹のヤツが五月蝿くて敵わないんだ」 芳佳「こんなに美味しそうに食べてくれるから私、嬉しいです!」 俺「俺にはこんな美味いの作れないからなァ」 エーリカ「それじゃあ、ご飯とかどうしてたの?」 俺「川で魚を獲って焼いて食うこともあったし、猪や熊を煮て食ったりしてたよ」 エーリカ「うっひゃあ・・・・なんか壮絶だね・・・・」 俺の奴はここに来て間もないというのに、もう周りと打ち解けてしまっている。 ペリーヌはまだ心を開いてないみたいだが、サーニャまでもが会話に自然に参加しているくらいだ。 現に、この私も俺が宮藤と懇ろになろうとしていたことに我慢がきかなくなり、宮藤から引き離そうと企てたつもりが自分まで引き込まれていた。 鬼のような訓練で痛めつけるはずだったが、あいつの飄々とした態度にいつの間にかペースを乱されていた。 俺「でも、俺は怖かったから兄さんかじっちゃんがやってた」 リーネ「お兄さんがいたんですか」 俺「ああ、俺の三つ上で二十歳だったかな。俺よりも凄いよ。 だからこそ、俺なんかより兄さんの方が相応しかったんだ・・・・」
514 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 01:38:58.26 ID:8U52TOPR0
そして、ヘラヘラしているだけかと思えばそうでもなかったりする。さっきは突然のことで驚いたが、私の昔話を聞いて泣き出したりもした。 他人のことに共感や同情をするのならば兎も角、それで泣き出す奴を私は初めて見た。本当によく分からん奴だ・・・・ 芳佳「へ? それって・・・・」 俺「ああ、ごめんなんでもないよ。そんなことより熊って食う度に味が違うんだ。 普通に美味いヤツもいれば、硬かったり臭いがキツいヤツもいたりするし・・・・」 ルッキーニ「納豆よりもー?」 俺「納豆? あれは美味いじゃないか」 芳佳「ですよね!」 エイラ「マジかヨ・・・・」 ペリーヌ「扶桑の方同士で何か通じ合うものがありますのね」 シャーリー「はははっ、お似合いだな」 リベリアンがそう言うと、宮藤は慌てるように顔を赤くした。いいぞ。 芳佳「そ・・・・そんな・・・・」 ミーナ「でも、二人ともまだまだ若いし、どちらかというと兄妹みたいね」 坂本「兄妹か、そう言われてみても特に違和感はないな」
515 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 01:44:00.67 ID:8U52TOPR0
兄妹だと? 二人は何を言っている? それだけは誰にも譲れない、宮藤を妹として見ていいのは私だけのはずだ! いや、でも待てよ。さっき俺には兄がいると言っていたな。自分の三つ上で二十歳とか言ってた。 そうだとすると俺は十七歳くらいで、私より年下か。妹、というわけには行かないが弟として―― エーリカ「トゥルーデー? さっきから一人で俯いてどうしたのー?」 バルクホルン「のぉわッ!? な、なんでもないぞ!」 いかんいかん、カールスラント軍人たるもの如何なる時でさえ毅然と構えなければ・・・・ 宮藤が作った味噌汁を口に運ぶ。 エーリカ「そういやさァ、さっきトゥルーデが俺泣かしてたよねー」 バルクホルン「ぶっ!?」 思わず口に含んでいた味噌汁を噴出した。 俺「あれ見られちゃってたのか・・・・恥ずかしいな、へへ」 恥ずかしいな、へへ、じゃないだろう! 満更でもなさそうに言うな! ミーナ「トゥ、トゥルーデ・・・・俺さんもまだ初日だからあんまり厳しくしちゃ駄目よ?」 坂本「俺も俺だ。扶桑男児たるもの、そう簡単に涙を見せるとは何事か」 俺「いやァ、よく言われてたよ」
支援支援
しかも、私が厳しい訓練をさせて泣かせたと誤解されているらしい。 このままだと妹たち、じゃなくて宮藤たちに私が鬼教官だと誤解されてしまう。 誤解を解くにしても、私や俺から説明しても説得力に欠ける。ハルトマン、余計なことを・・・・ エーリカ「俺が泣いてたのってトゥルーデの昔話を聞いたからだよ」 誤解を解いてくれたのは意外にも、話題を出したハルトマンだった。 エイラ「確カに大尉の過去って言えば悲しいカモしれないケド・・・・ソレだけで泣けるもんナノカ?」 サーニャ「それだけ俺さんが優しいのよ・・・・」 芳佳「そうだよ!」 どうやら誤解は解けたみたいだ。やはり持つべきは友、ハルトマンには感謝しなければ・・・・ いや、この誤解の大本はハルトマンだったな。そういえば・・・・ バルクホルン「ハ、ハルトマン! 一体いつから見てたんだ!?」 エーリカ「ん〜っとね〜、俺がずぶ濡れで寝ててトゥルーデが体をタオルで拭いてやってた辺りからかな〜?」 バルクホルン「それは言うな〜ッ!!」 ハルトマン「聞かれたことに答えただけなのに・・・・」 俺「そういえば目覚めてからなんか濡れてないなって思ったけど、あんたが拭いてくれてたのか。ありがとう」 バルクホルン「ッ! わ、私は初日から風邪でも引かれて足を引っ張られるわけにはいかないからそうしたまでだ・・・・ 第一、上官を前にして訓練中に居眠りなど上官不敬罪だぞ!?」
518 :
修羅の俺 :2011/01/24(月) 02:00:04.36 ID:8U52TOPR0
俺「そんな難しい言葉使われてもなァ・・・・」 坂本「さしずめこっちはしっかりものの姉に手のかかる弟、か。はっはっは!」 ミーナ「宮藤さんと合わせると三兄弟ね」 ・・・・そうか、宮藤と俺が兄妹だとして、その俺の姉が私だとすれば間接的に宮藤は私の妹になるわけだ。 ミーナ、流石に付き合いが古いだけに私の思惑をよく察してくれたな。 手のかかる弟というのも悪くないかもな、妹の方が魅力的ではあるが―― エーリカ「おーい? トゥルーデー? 具合悪いのー?」 バルクホルン「なな、なんでもないなんでもないぞ! 別に三兄弟にクリスを加えた『なかよし兄弟計画』なんて――」 しまった・・・・何故よりにもよってこんなことを口走ってしまったのだ・・・・ エーリカ「私の知ってるトゥルーデはどこに行ったの・・・・」 シャーリー「バ、バルクホルン・・・・」 私は めのまえが まっくらになった・・・・ 俺「この漬け物美味いなー」 ――――― 賑々しい晩餐はまだまだ続きますが、今宵はここまでに致しとうござりまする。 秘められた俺の過去とは何なのか、人殺しの業とはどんなものなのか、それはまた先の話で明らかになるでしょう。 最後にお姉ちゃんごめんちゃい。 今回も支援ありがとうございました!
おつ! 今夜はこれが最終便かな? しかし今日はラッシュが凄まじかったな・・・
おつん 途切れなかったぞコンチクショウ
乙 お姉ちゃん状態のお姉ちゃんは大好物です
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/24(月) 03:43:43.26 ID:cSW6SnRwO
お腹痛い保守 かれこれ一時間近くトイレに篭ってる
ほっしゅ
誰もいない。こっそり投下
俺「お、届いてる届いてる」 シャーリー「それが俺のストライカーか。見たことない機体だなー」 俺「そりゃ、実戦配備されてないからなー」 シャーリー「そうなのか、X社の新作とかなのか?」 俺「主力機決定のトライアルに落ちてねぇ、出回ってないだけなんだよね」 シャーリー「そうなのかー、でもなかなか良さそうなのになー」 俺「スペックだけなら現行のどのストライカーよりも上かもしれないのに。整備のしにくさやコスト面でダメだったけど」 シャーリー「へー、そんなことがねー。それよりも俺、そこのカバーが付いた部分ってなんなんだ?」 俺「これ?これは秘密。来るべき時が来たら教えてあげる。つけといてなんだけど、これのせいで整備とコスト面を圧迫してるみたいだし」 シャーリー「へー。まー飛行訓練頑張ってこいよ」 俺「ひたすら走らされるよりはマシだけど、できれば訓練とかしないでゴロゴロしてたいんだけどなー」 シャーリー「それは仕方ない事さ」 バルクホルン「おれーーーーはやくこおおおおおい」 俺「これ以上ぐたぐたいってるとまたストライカー無しで空を飛ぶ羽目になりそうだし、いってくるよ」 シャーリー「頑張ってなー」
バルクホルン「……というわけだが、俺、人の話を聞いているのか?」 俺「聞いてる聞いてる。むしろ聞かなくても飛べるっての。開発とテストもやってたし」 バルクホルン「そこまで言いうなら証明してもらおうか」 +++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「いやっほうううう。どうでした?」 坂本「流石テスト飛行を自ら行っていただけはあるな」 バルクホルン「ぐぬぬ……」 俺「いったでしょ。飛ぶ事なんて余裕だってさー」 坂本「このまま俺には模擬戦でもやってもらおうか」 バルクホルン「そうだな、ハルトマン。俺と模擬戦だ」 エーリカ「えー、私がやるのー?」 俺「バルクホルン大尉じゃ俺に勝てないからねー、エーリカ中尉に頼んでるんじゃないの?」 バルクホルン「なんだと?」 俺「え?違うの?俺に勝てないからほかの人に頼んでるんじゃないの?」
527 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 05:45:15.03 ID:dqrzLZtX0
バルクホルン「いいだろう俺。私が相手になろう。その大口を叩けないようにしてやる」 俺「その言葉そっくりお返しするし」 バルクホルン「大口をたたいた事を後悔させてやる……!」 俺「ま、大口を叩けるだけの自信があるんですけどね〜」 結果としては俺の圧勝だった。 実戦は経験がないが、テスト飛行は嫌というほどしていた。 後は才能の差かな(キリッ 俺「だから言ったでしょ。俺には勝てないってさー。偉そうなこと言っていた割にはこの程度なのねー」 バルクホルン「くっ……わかった、お前は強い。認める……」 坂本「バルクホルン、何処へ行く」 バルクホルン「すまない少佐、しばらく一人にしておいてくれ」 坂本「ああ……わかった」 エーリカ「トゥルーデ……」 俺「あーあ、逃げたー。負け犬ー。使い魔も犬みたいだし丁度いいなー」
528 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 05:49:40.05 ID:dqrzLZtX0
エーリカ「謝れ、トゥルーデに謝れ!」 俺「何で俺が?」 エーリカ「俺、お前……!私とも勝負しろ!」 俺「やめたほうがいいと思うけどなー。人類最強のエーリカ中尉でも今の状態じゃ俺には勝てないかもよ?」 エーリカ「やってみればわかるよ。私が勝ったらトゥルーデに謝れ」 俺「いいよ。土下座でもハラキリでも何でもやってやるよ」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「へー、確かにバルクホルンとは大違いの動きだ。けど予想の範疇というかガッカリというか。よくその程度で俺に勝てるだなんて言えたねー」 エーリカ「一気にカタをつけるよ。シュトゥルム!」 俺「風ねぇ……進行方向を防がれた、ということはそっちからだよねきっと」 やっぱり予想通りの位置から弾が飛んできた。 俺「魔法もありってか。ならこっちも……あれを捕まえろ!」 不可視の重力の鎖が相手にまとわりつき、水面へと引き寄せる エーリカ「何これっ?体が重い。水面に引き寄せられてる?」 俺「どうしたんですか〜?もう終わりですか〜?そろそろ水面に到達しますよ〜?」
529 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 05:53:17.59 ID:dqrzLZtX0
エーリカ「まだだ!シュトゥルム!」 俺「無理やり抜けたか……メンドクセ」 俺「まったく〜、このまま終わってくれたら楽だったのにさー」 エーリカ「私は負けるわけにはいかないんだ!」 俺「ま、そっちがその気ならいいけど」 適当に重力場を幾つか形成させておく。あとは追い詰めるだけだ 俺「ほらほら、早く逃げないと撃っちゃいますよ〜?」 坂本「俺の奴、遊んでいるな……まったく」 宮藤「そうなんですか!?」 リーネ「ハルトマン中尉を俺さんが必死に追ってるようにも見えますけど」 坂本「いや、よく見てみろ。リーネお前なら見えるはずだ」 リーネ「俺さん、笑ってる……すごく余裕そうな顔してる」 坂本「あの性格さえまともなら、やる気さえあればな。まったくもったいない」
530 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 05:55:41.72 ID:dqrzLZtX0
俺「そろそろそのかわいいお尻を鑑賞するのも飽きたし終わりにしようかー。降参するのとべたべたにされるのどっちがいいー?」 エーリカ「どっちもお断りだよ!(振り切れない……)」 俺「そー、じゃーどろどろのべったべたにしてあげるねー」 引き金を引くと同時にペイント弾がばらまかれる。 エーリカもそれを回避するが…… エーリカ「えっ、なんであんな位置から弾が!」べたべたべたべた 俺「そこらへん一帯、重力場いっぱいあるからー。それに巻き込まれて弾の軌道が変わってとんでくるからー」 エーリカ「……(トゥルーデごめん。ダメだったよ)」 +++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「ふぅ、人類最強を倒してしまった。これで俺が人類最強じゃね?」 坂本「ああ、そうなるな」 俺「やっぱり天才は何をやっても天才だなー」 坂本「そのようだな」 俺「あなたはあの2人みたいに何か小言を言わないんですか?」 坂本「ああ、実際に実力があるのならあえて何も言うまい」 俺「なるほど、俺やあの2人と違って大人なんですね」
531 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 05:57:00.03 ID:dqrzLZtX0
坂本「はっはっはっ、部隊内でも最年長だしな」 俺「年の功ってやつですか」 坂本「はっはっはっ、その通りだな。だけどな、俺1つだけ覚えておけ」 俺「なんです?」 坂本「今のままだと、ネウロイとの戦闘で死ぬことになるぞ」 俺「覚えておくことにします」 坂本「ま、それだけだ。今日は解散だ」
532 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 06:05:44.49 ID:dqrzLZtX0
バルクホルン「……」 ミーナ「あら、トゥルーデ?」 バルクホルン「ミーナか……」 ミーナ「あなたが涙を流すなんて珍しいわね。一体何があったの?」 バルクホルン「ああ、さっき俺の飛行訓練があっただろう。俺に何もすることができずに負けてしまった。偉そうなことを言った自分が情けない」 ミーナ「トゥルーデ……」 エーリカ「トゥルーデいる?」 バルクホルン「ハルトマンまでどうしたんだ?」 エーリカ「ごめん、トゥルーデ」 バルクホルン「ハルトマン何のことだ?また何かしでかしたのか?」 エーリカ「違うよ。俺に勝ってトゥルーデに謝らせようとしたんだけど、だめだったよ」 バルクホルン「そうか。お前でもだめだったか。ならあいつは本物の天才なんだろうな」 エーリカ「トゥルーデ、あんなこと言われっぱなしでいいの?」 バルクホルン「悔しいさ。でも事実でもあるんだ……」 ミーナ「俺さんももう少し大人になってくれたらいいんだけど……」
533 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 06:21:49.53 ID:dqrzLZtX0
シャーリー「俺―、飛行訓練はどうだったんだ?」 俺「別に」 シャーリー「どうだったんだよー、教えろよー」 俺「別に」 シャーリー「しかたないなー。おーい宮藤―さっきの飛行訓練どんな感じだったんだ?」 宮藤「かくかくしかじかでこんなことがあったんですよー」 シャーリー「へーそれはすごいなー」 俺「別に。あんなキャンキャン煩い負け犬に勝ったところで何の得にもならないし」 シャーリー「俺、ちょっと言い過ぎじゃないか?」 俺「シャーリー大尉も同じような事をいうんだね」 シャーリー「あの2人だって仲間だろ?」 俺「仲間、ね……」
534 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 06:29:29.46 ID:dqrzLZtX0
シャーリー「違わないだろ?」 俺「エーリカ中尉はともかく、バルクホルンは仲間だなんて思ってないです。殴ってくるしいろいろ煩いし」 シャーリー「それは俺の為にやってることだとあたしは思うよ」 俺「そんなことしてくれって頼んだわけでもないのに」 俺「でもいいや。こっぴどく倒したからしばらくは静かにすごせるだろうし」 シャーリー「俺」 俺「なんです?」 シャーリー「いや、やっぱり何でもない」 俺「整備終了っと。俺もう行きますね。今日はこれから自由だし久々にゴロゴロしたいんで」 シャーリー「ああ、またな」 シャーリー「俺も無理やり連れてこられて慣れない事をさせられてイライラが貯まってるんだろうけど、少しやりすぎだよ」
535 :
ミノムシ :2011/01/24(月) 06:36:28.67 ID:dqrzLZtX0
ここで区切って二度寝へ
乙
乙―ホ
ほしゅ
ホセ
金曜の夜から続いた祭りも終わりか… いやあ楽しい週末だった
んじゃ、保守がてら終えちゃおうかな。
坂本「俺の回復は間に合わないな。今度は俺抜きでやるしかない」 ミーナ「そうね。司令部の作戦だから、私たちの都合は聞いてくれないし」 坂本「止む無し、だ。いいとしよう」 連合軍のベネツィア奪還作戦の会議の帰路、機内で会話をする二人。顔色は冴えない。 ミーナ「俺さんには、言わないほうがいいわね」 坂本「ああ。何が何でも出撃しようとするぞ、あいつは」 マルタ島の作戦終了後、警報が鳴るたびに病室を抜け出そうとする俺に医療部も手を焼いている。 バルクホルンから叱責されると大人しくなるのだが、彼女が出撃を待機している状態でも飛び出 そうとする。個人的な動機でないことが解ったので、バルクホルンも余り強く言えなくなった。 気持ちはありがたいのだが、と二人は溜息をつく。肋骨が再生していない状態で、空戦は無理だ。 *****
何時まで病室に居るんだろう。詰まらん。読書も飽きた。トゥルーデ達が来てくれるときだけ、 元気が戻る。 そっとわき腹をさすって見る。まだか・・・。肉組織と内臓は、殆ど新品にしてもらったんだけど。 魔法にも、限界――いや、宮藤君の厚意に失礼だぞ。撃たれた自分自身に文句を言え。ま、彼女 が被弾しなくてよかった。 明け放たれた窓から、ストライカーの音が聞こえる。早く復帰したい。 椅子に寝ているぷうの頭を撫でながら、外に注意を凝らす。全員が何度も同じ航程を繰り返している らしい。今までは、経験していないな。 なにか、新しい作戦をおっぱじめるのかな?ふむ。後で探ろう。 看護婦さんが居なくなる隙にでも。
お、クサヤ来てる支援
*** ミーナ「あ、悪いわね、トゥルーデ」 バルクホルン「構わない。どうした?ミーナ」 ミーナ「ねえ、俺さんに何か聞かれなかったかしら?」 バルクホルン「・・・。いや、特別無いが」 ミーナ「そう・・・。私には探りを入れてきたのよ。坂本少佐にも」 バルクホルン「気付いたのか!あれに!」 ミーナ「多分、具体的には知らないと思うの。でも、怪しんでいるわね」 バルクホルン「不味いな。緘口令を出しなおそう。宮藤やリーネだと、問い詰められたら!」 ミーナ「ええ。もう、時間もないし。もし、あなたが許してくれるなら・・・」 バルクホルン「うん?鎖で身体を縛るとか? 駄目だ。俺はテレポーターだぞ」 ミーナ「だからややこしいのよね。ええと、もし、許してくれるならだけど、当日の朝食に睡眠薬をね?」 バルクホルン「!成程!眠りこけている間に、か!」 ミーナ「構わないかしら?」 バルクホルン「ああ!私が食べさせる!食べるのを監視する!是非そうしよう!私も安心できる!」
**** 見舞いが激減した。やっぱり、何かあるな。大尉以上の見舞い客だけ。そして、常に彼女を 伴っている。ははぁ。情報制限を掛けるって? 何も気付いていない振りをするとしよう。 **** バルクホルン「俺!おはよう!どうだ、調子は?」 俺「おはよう、トゥルーデ。暇で死にそうだよ。何か仕事をさせてくれよ」 毎朝、恒例の挨拶。軽くキス。俺は彼女の眼をじっと見る。少し逸らした? バルクホルン「仕事をしたいなら、早く肋骨を再生しろ。あと少しだと軍医殿が仰っていたぞ?」 俺「トゥルーデ。毎日同じ台詞もね・・・。仕事させろぉ。身体が腐りそうだ」 バルクホルン「俺?恋人の言うことが聞けないのか?」 俺「トゥルーデ?恋人のお願いを聞いてくれないのかい?」 バルクホルン「まったく」 二人で笑いあう。大きな声をださなければ、胸に響かないようになった。
バルクホルン「もっと確り食べなくては駄目だ!なので、今日から私が食べさせる」 ん?また眼が。怪しいぜ。 俺「うん。楽しみにしている。頼むから普通の食事で――」」 バルクホルン「駄目だ。オートミールのミルクポリッジには滋養分が沢山含まれる。仕事に早く 戻りたいなら、文句を言わず食べてくれ。頼む」 俺「うん。トゥルーデが食べさせてくれるなら沢山食べるよ」 バルクホルン「有難う。では、後で持ってくる。ハルトマンを起こしてくるよ、じゃあ後で」 彼女がドアから出て行った。怪しいな。早朝から整備ピストの作業音もしているし。 ***** ミーナ「トゥルーデ。どうだったの?」 バルクホルン「ああ。全部平らげた。薬の量は?」 ミーナ「軍医さんに相談して、通常量の2.6倍よ」 バルクホルン「2.6倍?!おい、大丈夫なのか?」
ミーナ「シーッ!声が大きいわよ。ええ、悪影響は無いそうよ。俺さんの身体が頑固すぎるんですって。 この量で真夜中までは効く筈だって軍医さん仰っていたわ」 バルクホルン「そうか。安心した。あ、皆揃ったぞ」 ミーナ「はい」 「皆さん、おはよう。今日はオペレーション・マルスの決行日です。今更多くは言いません。頑張って ください。皆でロマーニャを解放しましょう!」 ****** 窓から、ユニットが飛び立つ音を数える。総力出撃? やっぱり。警報は鳴らなかった。そして全員出動。こりゃ、どう考えても、大規模作戦だ。 身体が変だ。トゥルーデが食器を片付けに出たときに全部吐いたんだが。よく効くのを処方した んだろう。親切な軍医殿だよ。 さて!迅速に事を運ばないと。でも、このだるさと痺れが取れないと飛行するのも難しい。吐いた とき、胃洗浄を兼ねて水を飲んでまた吐いたから・・・もうすぐ抜ける筈なんだけど。 今は寝た振りをするしかないか。看護婦がじきに出て行くはずだし。 ***
ようやく、満足に動けるようになった。看護婦も安心してお出かけ中。どれ。 ぷっちょを抱いて、自室にジャンプ。着替える。またジャンプ。ブリーフィングルーム。お。有った。 作戦の説明資料がそのまま残っている。ベネツィアか!なるほどな。思い切った作戦だ。大和?えー。 すっごく嫌な予感がする。 ぷうと共に、ハンガーへ。整備兵の目の前だった。 整備兵「うわったぁ! ああ、俺少尉でしたか。びっくりさせないで下さいよ」 俺「わりい!俺のユニットを貰いにきた。整備は?」 整備兵「常時完璧です! ・・・って、少尉殿はでな――」 俺「よし!有難う!では出撃する。あ、ぷうを頼むぞ」 整備兵「・・・」 俺「どうした?」
整備長「おい!準備をしろ!急げ!」 整備兵「あ! はい!ぷう、お出で」 整備長「止めたって聞く気はない、だろ?少尉」 俺「悪いな。最悪殴り倒すことも考えていた」 整備長「おいおい、話せば解るよ。いってらっしゃい。絶対戻ってきてくださいよ!」 俺「感謝する!」 念入りに試運転をする余裕は無い。コールドスタート。ブローニングを抱えて飛び出した。 ***** ジャンプを繰り返して先行した本隊を追う。前方に巨大な巣と、海上にいる艦艇の航跡が見える。 何処にいるんだろう?インカムには混乱した通信が飛び込んでくるが、501の所在がわからん。 とりあえず、もうちょっと近づくか。 ?「単機で行動している所属不明機!応答しなさい!」 あ。俺だろうな。 俺「501JFW所属。俺少尉。本隊へ向かっている。本隊の居場所を知っていたら教えてくれ」 ?「針路そのまま。合流します」
誰だ?ウィッチらしいが。 ああ、あれか。四人だな。銃には手を触れずにおこう。殺気立っているとヤバイ。 俺「やあ。悪いが教えてくれるかな。留守番させられそうになってさ。飛び出してきたわけだ」 ?「504JFWの笹井です。あなたがこの前の負傷者ね?」 俺「ええ。504にもお世話になりました。有難う」 笹井「いいのよ。負傷はもう?」 俺「まあ、本調子ではない。けれど、仲間が戦っているのに寝ているのは絶対嫌だ。教えて欲しい」 笹井「急いだほうがいいわ。美緒・・・坂本少佐が大和で特攻をかけているの。あの巣の中央部よ」 目礼だけ返し、ジャンプする。 実体化し、再度ジャンプ目標を選定したとき、巣が爆発を起こした。 間に合わなかったのか。終わったか。特攻・・・やっぱり大和はそういう定め・・・。 しばし呆然としていたが、インカムの交信が大混乱を始めたのに気付く。どうした? 艦隊が攻撃されている。どういうことだ?
俺「501!501!俺少尉。どうした?」 ・・・・ ミーナ「俺さん?なにをやっているの!あなたは――」 俺「隊長!その話は後で!一体何が起こっているんだ?巣は消えたようだが?」 ミーナ「坂本少佐が!コアに取り込まれたの!攻撃を受けている!」 取り込まれた?意味が解らん。 俺「本隊は今何処に?」 ミーナ「扶桑空母赤城の甲板上です!」 俺「直ちに向かう!」 艦隊をオーバーしないよう、注意してジャンプした。あの空母か。赤城? ターンしながら、空母甲板の近くにジャンプ。よし、あそこか! 実体化し、テレキネシスで急制動をかけて降りる。内臓が捩れる。くそ。 バルクホルン「どうやってここに?」 ハルトマン「やっぱり来たね!」 俺「うん。食べ過ぎでメシを吐いちゃったんだ。で、どういうこと?」
説明を受ける。人間がコアに合体?いやはや。どうする。 コアが坂本少佐のシールドを利用している。とんでもない強度で。 どうすりゃいいんだ? ミーナ「私たちは、もう魔力が尽きてしまって・・・」 バルクホルン「どうしたものか・・・」 俺はまだ飛べる。どうやる?武装は二挺の銃。なにかやり方があるはずだ。 ミーナ「宮藤さん!一体何を!」 眼を向けると、宮藤君が発進したところだった。飛べるの?何をするつもりだ? まあいい、援護しよう。何か考えがあるんだろう。 俺「彼女を援護する!」 返事も聞かず、宮藤君の後方を目指してジャンプ。実体化してからエンジンを始動。 少し距離が開いてしまった。追いかけつつ、彼女を狙う小型を落す。 俺「宮藤君。援護する。作戦は?」 宮藤「俺さん!坂本さんの烈風丸を使います!」 俺「了解。支援する!」 エンジン出力も正常になったのを確認し、彼女の傍へジャンプ。
俺「どこにあるんだ!それ!」 宮藤「大和に突き立っています!」 よりによって!あそこか!小型がうじゃうじゃどころじゃない。黒く見えるぞ。 ミーナ「我々も援護します。俺さん、宮藤さんを連れて行って!全機!フォーメーション・ビクトル!」 「「「「「「「了解!」」」」」」」 皆の声援が宮藤に送られる。 ちらっと背後を見ると、敵小型が爆散しはじめている。ああ、本隊も着たか。 俺「了解!」 宮藤君の腰を抱き抱える。よし! 俺「ジャンプしつつ接近する!前方を撃ちまくれ!」 宮藤「ハイ!」 細かくジャンプして、ジグザグに回避しつつ接近。大和の右舷後部から接近する。クソ、大和まで 俺たちを撃ちやがる!バカヤロ!日本人だぞ! 俺「烈風丸が見えたら位置を指示して!」 宮藤「一番先にある大砲の前です!見えますか!」 俺「まった!」
ジャンプ。 俺「確認!行くぞ!」 返事も待たずにジャンプして真上に。テレキネシスで急制動し一気に下がる。俺のユニットが激突 して嫌な音が。出力が不安定になる。壊したか、まあ、いい。 俺「頼む!」 宮藤君を遮るようにシールドを張る。俺はいい。撃ち捲る。 すぐに左のユニットに直撃を喰らった。ユニットを強制排除して撃ちかえす。脚が二本ありゃ、 動ける!この前の礼だ!墜ちろ!ちらりと見ると、宮藤君が全開で刀を引き抜こうとする姿が 見えた。頼むぞ。がんばれ。 弾が尽きたブローニングを捨て、M1で撃ち捲る。あ、背後に誰か? バルクホルン「手伝うぞ!宮藤!頑張れ!」 ああ、トゥルーデか。また一緒に戦えるな。安堵感がどっと押し寄せる。 宮藤「!!!!!!!!!!」 凄まじい気合が背後で迸った。さっと振り返ると、彼女が離陸を始めていた。慌ててシールドを 移動させる。平面じゃない!包み込め! そうだ!包め! 脚と腕をビームが掠める。くそ!宮藤へシールドを!護るんだ!
俺「トゥルーデ!宮藤援護!行け!」 バルクホルン「了解!」 俺のシールドは消えてしまったが、トゥルーデが援護に入った。あ、俺も撃たれてら。シールド?張れた。 距離に制限があるんだな。周りに隊員が散らばり、シールドで宮藤君をかばっている。いいぞ。そうだ。 自分をドーム状にシールドで包み、牽制攻撃しながらトゥルーデ達を見守る。頑張ってくれ! くそ。M1の弾倉が切れた。拳銃!少しでもひきつけろ! また、宮藤の気合がインカムから迸る。どうだ? やった! ふっと力が抜けた。シールドも消える。まあ、いいだろ。もう。少佐は大丈夫かな。 あ、あらま。この感じは?・・・・大和が墜ちている。ありゃ。身体が浮いてきたか。 上空を見る。よし、少佐達は確保されたらしい。んじゃ、俺も脱出するか。トゥルーデはどこだ? バルクホルン「何している!捕まれ!」 ああ、来てくれたのか。手を伸ばす。脚がやけに強張る。腕も痛む。 俺「ありがとう。トゥルーデ」 バルクホルン「一人で墜ちるな。しっかり捕まって」 俺「すまんね。他の方法は無いかな・・・これはちょっと?」 バルクホルン「私のやりたいようにやる。いいだろう?それにお前、また負傷してるぞ」
ハルトマン「トゥルーデぇ。新婦が新郎を抱っこするのは違うでしょう」 エイラ「お姫様抱っこされてるゾ、サーニャ」 ミーナ「戻ったら、お話しましょうね?俺さん?宮藤さん?」 宮藤「ギク!」 坂本「ミーナ、何とか許してやってくれんか?それを言ったら私もだな」 ペリーヌ「まぁ!お似合いですわ、大尉、少尉」 ミーナ「三人ともです!扶桑の魔女って!心配ばかりさせて」 サーニャ「・・・いいなぁ」 ハルトマン「ミーナぁ。もう諦めなよ。扶桑の血なんだよ」 エイラ「!!抱っこさせて!」 坂本「それだ!はっはっは!」 シャーリー「あれあれ。幸せそうで結構!」 ルッキーニ「キャホォォォォゥ!」 ミーナ「全く。敵わないわね」 リーネ「えへへ。芳佳ちゃんは私が抱っこしますね」 宮藤「えへへ〜」 俺「やめようよ、恥ずかしい」 バルクホルン「恋人同士だ。構わないさ」 俺「それもそうだな。重かったらごめんな」 バルクホルン「大丈夫。来てくれて有難う」 自然とキス。 口笛!煩い! 眼下の艦隊が霧笛を交わしている。終わったな、トゥルーデ。
長らくご支援有難うございました。 これで御終い。どうもどうも。
まだ読み終わってないけど取り敢えず乙 ペース早くて羨ましい
乙乙 速筆だし、面白いし、羨ましい限りです
乙なのー♪ 次は私が投稿してもいいでしょうか?
562 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:07:40.18 ID:3mCNOUK00
>>561 あれは私です。名前欄に書くの忘れてましたわ。
GOGO
じゃぁ俺も俺も(ダチョウ倶楽部的な意味で
どうぞどうぞ
第15話「オペレーション・ハルパー」 ―――――――――――――――――連合国軍の総司令部 ミーナ「失礼します。」 司令「そう肩を張らずにかけたまえ、ミーナ中佐。坂本少佐」 ミーナと坂本は連合国軍の総司令部から呼び出しを受け出張していた。 少佐「それで、本日のご用件は?」 司令「そろそろ新たなネウロイを殲滅するオペレーション・ハルパーの説明についてだ。」 坂本「オペレーション・ハルパー?」 司令「うむ、かつてギリシャ神話のメデューサの首を刈り取った武器の名前に由来する作戦だ。」 坂本「なるほど・・・」 司令「この作戦は、ヴェネツィア上空のネウロイの巣を殲滅するのが目標だ。 だが・・・今回の作戦のメインは君たちウィッチではなく 扶桑海軍の艦隊・大和を使う。」 坂本「大和を使うという事ですか・・・?」
???「その通り。あの艦隊はかつてウォーロック実験を引き継ぎしてより安全に改良させたのだ。 そのため、コアコントロールシステムができるようになったのだ。」 ミーナ「ヴィクトル博士!?どうしてここに!?」 司令「私が呼んだのだ。扶桑艦隊のコアコントロールの最終調整の報告にな。」 坂本「我々は何を・・・?」 司令「大和がネウロイ化していられるのは10分という時間。君達は大和が巣まで接近する間、護衛を頼む。」 ヴィクトル「とは言っても、ネウロイのコアはブラックボックスだからな。最悪暴走したら・・・ロマーニャをネウロイに明け渡すしかない。」 坂本「何を勝手な・・・!!」 司令「すまない・・・周りの者達も焦りだしてこの作戦を決行する事になったのだ。」 ヴィクトル「まぁ、安心しなされ。その為にアフリカから切り札を呼び寄せたのでしょう?」 ミーナ「アフリカ・・・?まさか・・・」 司令「うむ・・・入りなさい。」 ドアが開くとワシの様な鋭い目をした女性が入ってきた。
568 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:22:02.10 ID:3mCNOUK00
―――――――――――――――――ロマーニャ基地・格納庫 格納庫の掃除をしている宮藤とリーネ ふと空を見上げると、輸送機が一機こちらにやってくるのが見える。 宮藤「あれはJU52・・・ミーナ中佐と坂本少佐が帰ってきたんだ。」 その輸送機はそのまま滑走路に降り立ち、ハンガーへと入ってくる。 ふたりはいったん作業を中断し、ミーナと坂本の出迎えにむかった。 リーネ「お帰りなさい、ミーナ中佐!坂本少佐!・・・あれ?」 ???「ん?・・・君、誰?」 輸送機のハッチが開き中に乗っていた者が外へ出てくる。 芳佳はそれと同時に出迎えの言葉をかけたが、その相手は自分のしらない人だった。 宮藤「わ、わたしは宮藤芳佳です。あの、あなたは?」 マルセイユ「私?私はハンナ・ユスティーナ・マルセイユ。悪いけど、サインはしない主義なんだ。」 覇気に満ち溢れた笑顔で彼女はそういった。
569 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:27:30.36 ID:3mCNOUK00
―――――――――――――――――ロマーニャ基地・ブリーフィングルーム リーネ「えっと、ハンナ・マルセイユ、カールスラント大尉。 第31飛行隊「ストームウィッチーズ」所属で200機撃墜のスーパーエース!」 宮藤「200機……すごーい。」 リーネ「しかも容姿端麗で、カールスラントにとどまらず世界中に彼女のファンが多数! それに近年、戦災孤児を引き取って育てていることで福祉の面からの支持も多い。 通称「アフリカの星」……ですって」 宮藤「アフリカの星!!カッコいーな!!サインとか貰えないかな!!」 シャーリー「あいつは、サインしない主義だったな。」 宮藤「えっ?シャーリーさんはマルセイユさんの事を知っているんですか?」 シャーリー「ああっ、あたしとルッキーニがアフリカで旅をしていた時に出会って世話になった事があるんだ。 まぁ、それ以上に詳しいのは・・・バルクホルンとハルトマンに聞いた方がいいけどな・・・」 さっきからムスッと顰め面のバルクホルンと面倒な人が来て嫌な顔をしているハルトマン。
570 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:32:08.46 ID:3mCNOUK00
ミーナ「みなさん、もう知ってる人もいるだろうけど改めて紹介します。 こちらはハンナ・マルセイユ大尉。今回の作戦のため、はるばるアフリカから来てくれました。 みんなよろしくしてあげてね。」 マルセイユ「よろしく。」 さっき会ったときのように不遜な態度でそう言う彼女の姿が、バルクホルンの堪にさわった。 バルクホルン「おい、お前なんでここにいる。」 マルセイユ「おいおい、聞いてなかったのか?今回の作戦の手伝いさ。」 険悪な雰囲気が流れる。 ミーナ「二人ともそこまでしなさい。」 バルクホルン「しかし、ミーナ!!」 ミーナ「上層部からの指示です。」 マルセイユ「・・・私はバルクホルンとパートナーと組みたくは無い。 私は必ず生きて帰らないといけないからな。」 マルセイユはハルトマンを見ている。
571 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:37:37.91 ID:3mCNOUK00
バルクホルン「どこをみている?おまえの上官を上官と思わないその態度、変わってないな・・・!!」 使い魔の耳と尻尾を出してバルクホルンはマルセイユに掴みかかる。 マルセイユ「ふんっ、今は同じ階級、だ!!」 マルセイユも同じように対応し、ワシの翼と尾羽根を出す。 ふたりの魔法力がぶつかり合って周囲に破壊をもたらし始めた。 サーニャ「きゃっ!」 エイラ「あっちでヤレー!!」 その余波で周りのみんなにも被害が出るが、ふたりはやめる気がない。 ハルトマン「ストーープッ!!わかったよ、わたしがマルセイユのパートナーをやるよ。それでいいんだろ。」 ハルトマンの言葉にようやくふたりは争うのをやめた。
572 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:42:33.58 ID:3mCNOUK00
バルクホルン「ハルトマン・・・」 マルセイユ「オッケーだ。それともう一人・・・」 バルクホルン「もう一人・・・?」 ビッと指さすと・・・ボク准尉だった。 マルセイユ「"クリムゾン・デビル"と呼ばれたボク准尉も組みたい。」 ボク「・・・まだ覚えていたのですか・・・。」 ルッキーニ「あれっ?知り合いだったの?」 ボク「3年前、ヴィクトル博士の指示でアフリカに滞在した事がありますから・・・」 マルセイユ「あの時、お前の姿は凄かったな。悪魔の様な姿になって自分の血で武器を作りだしてネウロイを次々と撃墜していたからな。」 ボク「・・・その話はやめてください。」 ミーナ「さて、話の続きをするわ。今回の作戦オペレーション・ハルパーについて・・・。」 その作戦内容が言い渡されて一同は驚いた。
573 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 12:47:28.88 ID:3mCNOUK00
バルクホルン「それで納得したというのか!?」 ミーナ「私だって・・・納得した訳じゃないわ。」 ルッキーニが大泣きをしていた。この作戦が失敗したら自分の故郷がネウロイによって蹂躙されてしまうのを。 シャーリーがルッキーニを抱きしめる シャーリー「大丈夫、心配するな。ルッキーニの故郷をネウロイなんかにやってたまるか。」 サーニャ「勝てばいいんでしょ?」 エイラ「そ、そうダナ!!勝てばいいんダヨ!!」 ボク「つまり、マルセイユ大尉がここに呼ばれたのはオペレーション・ハルパーの成功しやすくする為と言う事ですか?」 マルセイユ「ああっ、その通りだ。」 フフーンと不敵に笑うマルセイユ。たぶん、マルセイユを呼んだ人物は大方見当はついている
支援だねえ
―――――――――――――――――ロシア魔導開発研究所の艦・ヴィクトル私室 ヴィクトル「いよいよ、決戦の時か・・・」 ボク「・・・はい。」 ヴィクトル「吾輩はあの作戦は反対だがな・・・危険性の高いネウロイのコアを利用するとはな。」 ボク「・・・博士。いやっ・・・お祖父ちゃん。」 ピタリッと作業を止めるヴィクトル博士。 ヴィクトル「・・・はっはっはっ、ワシが幾ら爺の年齢に近いからって言い過ぎではないかの?」 ボク「冗談で言ってないよ。」 ヴィクトル「・・・いつから気付いていた。」 ボク「最初からですよ。母さんと同じで嘘をつくのが下手だもん。」 ヴィクトル「・・・そうか。ボク。ワシは・・・お前に・・・」 ボク「恨んではいませんよ・・・。もしも、お祖父ちゃんがボクの事が嫌いだったら何も見向きもしないと思うから・・・」
ヴィクトル「・・・すまなかった。ボク。」 枯れた筈の涙があふれた。ポロポロと透明のしずくが落ちたのだ。 ボクはヴィクトルの背中を撫でた。 ボク「では、明日に備えて寝ます。」 ヴィクトル「ボク・・・必ず、帰ってこい。」 ボク「・・・はい。」 そう言って部屋を出て行く。その時、ヴィクトルの寝室のドアが開かれた。 車椅子に乗っている女性だった。 ヴィクトル「行かなくてよかったのかの・・・」 ???「・・・私が行くとあの子の決心を鈍らせてしまいます。だから・・・あの子が帰ってくる事を祈ります。」
―――――――――――――――――ヴェネツィア上空 遂に決戦の日が訪れた。扶桑艦隊・大和と複数の護衛艦、そして501のウィッチたち。 ネウロイの巣から円盤型の兵隊ネウロイが大量に出現した。 マルセイユ「来たな・・・ハルトマン、ボク。しっかりと着いて来いよ!!」 ハルトマン「りょーかい。」 ボク「了解」 チャキと銃を構える三人。小型ネウロイに突撃して先陣を切る 坂本「よしっ!!全軍、突撃!!」 一同『了解ッ!!!!』 激しい銃撃戦の始まりだった。
小型ネウロイのビームが放たれるがマルセイユは旋回してネウロイを次々と撃ち落とす。 マルセイユ「遅いな。」 大空を飛びネウロイを次々と狙い落す、まるで鷲そのものだ。 ハルトマン「こぉのー・・・・シュトゥルムー!!」 荒れ狂う風を身に纏い敵に突っ込むハルトマン。 その衝撃は前と比べモノにならないくらい威力が上がっており小型ネウロイたちは爆発して次々と落ちる ボク「どけっ!!」 DShK38重機関銃を狙い定めて撃つ。だが、小型ネウロイ達はボクを狙っていたかのようにビームを次々と発射させる。 ボク「ちっ・・・!!」 早くもデーモン形態になって、小型ネウロイに接近してコアを喰らい千切り、魔力を吸収する。 両手で血の鞭を造り出し、鞭の乱舞で次々と小型ネウロイを叩き落す ボク「・・・お前達のコアを食って食って食い尽してやる!!」 ギラリッと歯を光らせてネウロイの群れに進軍する。
支援支援
シャーリー「いくぞー!!ルッキーニ!!」 ルッキーニ「オッケー!!」 シャーリーはルッキーニの手を掴んでグルグルと回す。 シャーリー「どっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」 ルッキーニを大砲の様に投げ飛ばす、ルッキーニは光りの弾丸となり小型ネウロイを次々と撃墜させる。 エイラ「右から来るぞ!!」 サーニャ「うんっ!!」 エイラの未来予知で回避する。 サーニャはフリーガ―ハマーのトリガーを引いてロケット弾が発射して撃ち落とす。 撃ち落とせなかったネウロイはエイラが撃ち落としていく ペリーヌ「トネール!!」 リーネ「えいっ!!」 電撃と対戦車ライフルで狙撃をして小型ネウロイを次々と撃ち落とす。 お互いに背中を預ける。 ペリーヌ「後少しと言う所ですわ・・・」 リーネ「頑張ろうね!!」
ミーナ、バルクホルン、坂本、宮藤は大和の近くで護衛をしていた。 坂本「流石にネウロイは大和がただの戦艦ではないから狙いうちをしているか・・・!!」 宮藤「!!大和が・・・!?」 見ると大和のネウロイ化が完了した。ウィッチーズたちは見守る。 小型ネウロイを粉砕しながら大和の進撃は続く。 とうとうその眼の前にネウロイの巣を捉えたその時、ネウロイ化した大和が縦に切り裂かれた。それは巨大な大鎌だった。 宮藤「や、大和が!!」 坂本「そんな・・・!!」 真っ二つに切り裂かれた大和は海へと落ちて行った ネウロイの巣から何かが現れる。とてつもなく・・・恐ろしい何かが・・・ 巣から現れたのは400Mはあろう人に翼を持った姿だ。 縦や横には赤いラインがゆっくりと点滅している。 その姿はまるで魔神あるいは破壊神とも思わせる風貌。ウィッチ達を圧巻させる。
大和ェ・・・
583 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 13:31:19.70 ID:3mCNOUK00
ひとまずはこの辺で・・・ 長かったこの作品も終わりが近づいています。 むしろ、よくここまで頑張れた自分がビックリしてます。途中で失踪してしまうかもしれんというフラグがあったからなー。 これもストパン・パワーと待っている人たちの支援パワーなのかもしれません。 次回は衝撃の展開が待ってます。 では次の更新まで・・・アンバサー。
おつ〜
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/24(月) 15:05:06.73 ID:pakEY/5nP
早く書きてーぜ
ホ
587 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 16:05:47.78 ID:3mCNOUK00
大学の授業を終わったぞー。 ここで予約ですが今日の19:00に最終話まで一気に投稿します。 いいでしょうか?
別にいいけど大学生なんて嘘をつくのは良くないね
589 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 16:18:33.11 ID:3mCNOUK00
どういう意味だ? 大学生じゃないのか?
薄いメッキだったな
メッキというか シュリンク?
シュリンクいらね。シュリンプカクテル食いたい。
おっさんもう少し臭い消してくれよ
595 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 17:15:16.50 ID:3mCNOUK00
とにかく、今日の19時に投降します。
むしろ微笑ましい ここまでVIP臭がしないのも珍しいwww
ぶびゅっびゅっ
なんかちょいちょい気持ち悪い奴だな
VIP自体気持ち悪い集まりやん。 でも気持ち悪い人達、嫌いじゃないよ。お圭たんちゅっちゅっペロペロ。
ヨシカ「・・・ここどこ?」 リーネ「さぁ・・・」
でも俺は嫌いじゃないぜ 俺スレは誰でもウェルカム
ここは世界最高の紳士達の社交場さ ところで投下いないの?空くと寂しい…
そろそろ√定めないと後が書けないんだけど、優柔不断で決まらなくて先が書けない =書き貯めが進まない
ってなわけで俺がお次までつなぐわけですよ どマイナーな俺がな
>>603 リベリオンつながり=シャーリー
殴り愛・天空(そら)=ゲルト
キュッ☆(尻に敷かれる的な意味で)=ミーナ
今のところこんな感じ?
>>605 そんな感じ
+政略的な意味でリーネちゃんも混ぜれる
607 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:15:35.52 ID:ltBVVO+H0
前回までのあらすじ シャーリー&トゥルーデ無断で俺のカブを使いレース トゥルーデぶっ飛んで海に落ちる かっこよく助け出す俺……ではなくシャーリー 俺「じ、人工呼吸だ!」トゥルーデ「ぷひゃ!」俺「目がトゥルーデ汁が!目が!目がクラッシュ!」 ウーシュ以外「ごめんなさい」俺「ごめんなさい」 ルッキーニ&エーリカ「シュン・・・」俺「そんなことよ食堂でりお菓子食おうぜ!」ルッキーニ&エーリカ「ナイスイアイデア!」 以上3行でお送りいたしました?
608 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:18:26.38 ID:ltBVVO+H0
―― 第501統合戦闘航空団基地 ウィッチ宿舎廊下―― ウルスラ「食堂ですか…あまり利用した事はありませんね」 俺「まぁ、そうだね〜。ウーシュちゃん実験室にこもって実験しながら食ったりするモンな」 エーリカ「ここじゃ、そんなことしちゃだめだからねウーシュ。みんなで楽しくたべよーね!」 ルッキーニ「そーそ!それに、みんな交代でごはん作って、一緒に食べてるんだよ〜。たのしいよ!」 ウルスラ「そうなんですか…私に作れるのでしょうか……。そういえば、兄様もここで食事をなさるのですか?」 俺「いんや。俺は魔法力もないし、特別な力もないし、ウィッチですらない。いっぱんぴーぽーですからね。 平凡な一介の整備員だから此処じゃ食わんな〜。整備班とかは基地職員用の食堂(掘っ立て小屋)があるからそこで食ってるんだ」 ウルスラ「……そうですか。残念です……でも、私も整備班に配属になりましたから。 私もその食堂で食事をするべきではないのでしょうか?」 俺「おいお〜い。お前さんは整備班の所属とはいえ「ウィッチ」だ。我ら整備班の大切なフロイラインだからな。 あんなとこで飯食うだなんてとんでもない!それに、ウーシュにはもっとここの面子と仲良くなって欲しいし、姉妹一緒にいてほしいからな」 ウルスラ「……兄様がそうおっしゃるのでしたら」 俺「ご納得いただけた? んじゃ、早速お菓子作りターイムと行きましょうか!」 エーリカ「いぇーやぁ!」 ルッキーニ「わーい!」
よし!壁は作ったぞ
―― 第501統合戦闘航空団基地 ウィッチ宿舎・食堂―― 俺「ハイ到着〜…ってあれ? 先客がいるみたいだな」 リーネ「あ、俺さん。こんにちは」 芳佳「こんにちは!」 俺「ようお二人さん。まだ昼飯には早いけど、どうしたんだ?」 芳佳「まえにサーニャちゃんと一緒にお菓子を作る約束をしていたんですけど、今日はブリーフィングで みんな早起きだったので、今日することになったんです!」 リーネ「それで、今はサーニャさんが来るのを待っているところなんです。俺さんは……ウルスラさんの案内ですか?」 俺「そ、姉の監視とわがままお姫様をつれてね」 エーリカ「俺ってば目を離すとなにするかわかんないもんねー、実の姉として心配だもん」 ルッキーニ「わーい! おひめさまー! 俺、おんなったらしー!」 俺「まじしんようないねおれ。女の人なんて口説いた事もナンパしたこともないのに!俺のどこをどうみたら 女の敵に見えるのかじっくりねっとりお聞きしたいね!ほんと!まったくもう……っと、お待ちの方がお見えのようだ」 サーニャ「すみません、遅くなりました」 エイラ「よーッス」
611 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:27:31.52 ID:ltBVVO+H0
エイラ「よ、俺。こんなとこでなにしてんダ?……ん?……あれ?なんで中尉が二人いるんだ?」 サーニャ「……めがねをかけたハルトマンさんとかけてないハルトマンさん?」 俺「はぁ……君達、寝惚けてブリーフィングに来るとか器用だな。ほら、ウーシュごあいさつ」 ウルスラ「ウルスラ・ハルトマンです。本日から整備班班長の補佐に付く事になりました。 エイラさんとサーニャさんですね? よろしくお願いします」 エイラ「あぁ、双子の妹カ、なるほどナ。噂は聞いてるぞ、よろしくナ」 サーニャ「…よろしくお願いします」 俺「はい、自己紹介も終わったところで、早速クッキングターイムといきたいんですが?」 エーリカ「おっかし!おっかし〜!」 ルッキーニ「いえーい!」 エイラ「たのしみなんダナ!」 リーネ「俺さんが何を作るか楽しみです!」 俺「なんでこう、作らない人が楽しそうにしてんのかなまったく……あれ?いたずら娘とリーネちゃんは作らないのか?」 エイラ「私はサーニャのお菓子専門の味見役だからナ!」 えっへん!とあるような、ないような胸を張ってのたまった。
612 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:30:59.77 ID:ltBVVO+H0
リーネ「私も今日は芳佳ちゃん専門の味見役なんです!」 こちらもえっへん!と、たわわみのったものを張ってのたまった。 ウルスラ「あ、それなら兄様。わたしもお手伝いを…」 俺「おーっと! ここで 俺の ストップが かかった ー ! ウーシュは、お客さんみたいなもんだからね? そこまで気を使わなくていいからね? ね!? んっね!!!」 ウルスラ「は、はい。わかりました」 この行動で何か気づいた芳佳ちゃんとサーニャちゃんが俺の耳に口を近づけてしゃべりかけてきた。 芳佳「(あ、あの。俺さん、もしかして……)」ヒソヒソ サーニャ「(……妹さんも)」ヒソヒソ 俺「(そうだよぉ、そのまさかよぉ。お前さんらもカレー煮てたはずの鍋がメルトダウンして穴あけたり。 食ったものがドーン・アインシュタイン凝縮現象おこして炸裂したりとか、そんなこと実際に起きる所なんて見たくないだろ?)」ヒソヒソ サーニャ「(もしかして、俺さん……)」ヒソヒソ 俺「(……犠牲者は増やしたくないんだ。アレを食うには寛容さがオカン並でも無理だ)」 芳佳&サーニャ「(あ、あぅ・・・)」 ウルスラ「? どうかされましたか?」 俺「い、いや。なんでもな〜い、なんでもな〜い〜よ〜!」
パシリさん来ましたわー!! 支援。
614 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:38:25.80 ID:ltBVVO+H0
芳佳「あははは……あ、ところで俺さん。エプロン持ってますか? ないようでしたらお貸ししますけど」 俺「おう、あるぞ。ちょっと取ってくるから、さき準備しててくれ」 そういい俺は食堂の奥に向かっていった。 芳佳「それじゃ、サーニャちゃんもエプロン付けよっか!」 サーニャ「うん」 エイラ(サーニャのエプロン姿…サーニャのエプロン姿…サーニャのエプロン姿サーニャのエプロン姿サーニャのエプロン姿)(ピコーン!パリィ!) エイラ(……)……審議中……可決 エイラ(サーニャの裸エプロン姿サーニャの裸エプロン姿サーニャの裸エプロン姿サーニャの裸エプロン姿サーニャの裸エプロン姿)(ピコーン!パリィ!) エイラ(……)……審議中……可決…… エイラ(サーニャが裸エプロン姿でお出迎えサーニャが裸エプロン姿でお出迎えサーニャが裸エプロン姿でお出迎えサーニャが裸エプロン姿でお出迎え)」(ピコーン!ナガシギリ!) エイラ(……)……審議中……可決……モァモァモァ エイラ(新妻サーニャが裸エプロン姿で新妻お出迎え新妻サーニャが裸エプロン姿でお出迎え新妻サーニャが裸エプロン姿でお出迎え新妻サーニャが裸エプロン姿でお出迎え!!)」(ピコーン!ナガシギリ!)
615 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:41:56.76 ID:ltBVVO+H0
―― 此処からエイラの脳内映像―― エイラ『ただいまー。今帰ったよサーニャ……ふぅ、今日もつかれたんダナ』 サーニャ『あ……え、エイラ……お、お帰りなさい』パタパタ エイラ『あぁ、ただいま……って!どうしたんだサーニャ!そんな格好して!』 サーニャ『……そ、その……えと……ご飯にする?お風呂にする? そ、それとも……わ、わた……し?///』 エイラ『そんなのサーニャにきまってるじゃないカ!!』ガバ! サーニャ『っきゃ! え、エイラ…ここはまだ玄関……ん…だめ…』 ―― 此処までエイラの脳内映像―― エイラ「……使い魔がでた状態では……ネコ耳とネコ尻尾とか……ぽ、ポイント高すぎるんダナ!!」ブッ バタン… ウルスラ「え、エイラさん!?鼻血が」 エイラ「あ、あのこは最高なんダナ……」 リーネ「またですか?」 ルッキーニ「完全にスイッチ入ったねこれ」 エーリカ「またさーにゃんつかって変なこと考えたんだね。気にしなくていいよウーシュ」 ウルスラ「え、えぇ……?」
616 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 18:46:58.54 ID:ltBVVO+H0
―― 準備完了!―― 芳佳「うん、割烹着も着たし食材もだしたし…これで大丈夫かな?」 サーニャ「や、やっと着れました」 エーリカ「おー、黒の生地に多量の黒フリル……さーにゃんらしいエプロンだね」 リーネ「似合ってますよサーニャさん」 エイラ「やっぱりサーニャはなにを着てもかわいいんダナ!」 ウルスラ(私もああいうの着てみたいな) ルッキーニ「俺まだー?はやくおかしー」 芳佳「そういえば俺さん遅いですね」 エイラ「どこかで道草でも食ってるんじゃないのカ(ガチャ)?」 そういっていると食堂のドアが空けられた音が聞こえてきた。 リーネ「あ、俺さん着替えおわった…ん……で……え」 ルッキーニ「うにゃ〜」 エイラ「えぇ〜……」 サーニャ&芳佳「わぁ〜……」
エイラちゃん…
整備班謹製の白帽子を被り、整備用の真っ白なツナギの上からピンクのフリフリが大量に付けられ、 右胸付近にデフォルメされた愛嬌がある九尾の狐のワッペンが張られたファンシーなエプロンを身につけた怪しげな 男の登場である。 テッテッテテテーデッデッデン! 俺「またせたな」 リーネ「お、俺さん……そのエプロン」 俺「へへへ! 昔から愛用してるエプロンさ。いい感だろ?」 エイラ「本気でいってんのカヨ。鏡見てきたらドウダ?」 俺「まじいい度胸だなイタズラ娘」 サーニャ「俺さん、かわいいです。似合ってますよ」 エイラ「そうダナ! サーニャの言うとおりダ。似合ってるぞ俺!」 俺「こ、こいつ……」 ルッキーニ「おれおもしろーい!」パシャパシャ エーリカ「あーそれ、たしかロスマン曹長からもらったエプロンだっけ? まだ使ってたんだ」 ウルスラ「昔から使ってますよね。そのエプロン」
619 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 19:00:26.98 ID:ltBVVO+H0
俺「うむ、ロスマン先生のお古だがいまだに使えるしな。それに「料理する時はコレが正装だ」って 先生から叩き込まれたからな!」 エーリカ「(ロスマン曹長……へんなこと教えて……)」 エイラ「(どんな人だったんダヨ)」 サーニャ「(いいなぁ、俺さん。ほしいなぁ、そのエプロン……)」 ルッキーニ「そんなことよりおれー!はやーくー!おーかーしー!」 芳佳「そ、それでは準備が完了したので始めましょうか」 俺「そだね、はじめましょうか」 サーニャ「よろしくお願いします」 リーネ(なんでだれも突っ込まないのかな……) エイラ(適応力が半端ないんダナ。さすが私のサーニャなんダナ!) ここまでーってなわけできるーねー。 ※お知らせ wikiの俺のページのコメ欄あれ2〜3回書きこまれて終わりだろって おもってたらがどんどんカオスになっていって俺が一番あせってる件について。結構見られてるのね・・・意外だ。 しかし、書き込まれたものは何かしらのネタとしてだすから期待しないでまっててねー
620 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:00:54.73 ID:3mCNOUK00
約束の時間ですので・・・行きます!! ―――――――――――――――― 第16話「貫く想い」 バルクホルン「なっ、なんだこれは!!」 ハルトマン「デカ過ぎッ!!」 ミーナ「こんな巨大なネウロイが出てくるなんて・・・」 ルッキーニ「うう〜、見上げるだけで首が痛い〜」 シャーリー「ネウロイ達もいよいよ、切り札を出してきたという訳か・・・?」 サーニャ「・・・エイラ。」 エイラ「・・・サーニャは絶対に守るからナ」 ゴォォォォーーーンッ 親玉ネウロイが吼えると同時に目と思わせる部分からビームが発射された。 そのビームはあまりにも強力すぎて爆発が起きたと同時に水柱が噴き上がる。
おつん
622 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:05:36.91 ID:3mCNOUK00
ペリーヌ「こ、こんなのロマーニャに侵入したら、間違いなく壊滅してしまいますわ!!」 リーネ「ロマーニャだけじゃない・・・ガリアもブリタニアもカールスラントも全て焼き払われちゃう!!」 宮藤「それだけは絶対にダメだよ!!」 坂本「ああっ・・・我々がやる事はただ一つ・・・」 ボク「このネウロイを・・・止める!!」 マルセイユ「それに、これだけデカイと狩りがいがあるな!!」 ウィッチーズ達はそれぞれの決意と思いを秘めて最後の戦いが始まった。
パシリさんおっつおっつ
イメージBGM(
http://www.youtube.com/watch?v=UIN1h1GOLqs )
ネウロイから、真紅の球体を無数にばら撒く。
しばらく経つと爆発する仕組み、まるで機雷の様だ。
バルクホルン「動きはゆっくりだが・・・爆発の範囲は広い様だな。」
ハルトマン「当たらなければどういうとうことないねー」
マルセイユ「よしっ!!ハルトマン!!どっちが先にアイツを落とすか勝負しようじゃないか?」
ハルトマン「こんな時に勝負を求めている場合じゃないと思うよ!!」
カールスラントのエース・ウィッチたちは先行して親玉ネウロイに弾丸を撃ち込む。
相手は怯んでいる様子は無いが無数の弾丸よって装甲がドンドン削れていくが再生していく。
エイラ「うえー、やっぱり簡単じゃないナ・・・」
サーニャ「・・・これだけ大きいと倒すのも大変。」
すると、ネウロイは巣の中へと入っていく。
ハルトマン「あれ、逃げた・・・?」
マルセイユ「なんだ、見かけ倒しか」
ボク「・・・・?」 ボクは眼をこしらえて巣を見ると、あのネウロイが何かを振り上げている。 とてつもなく嫌な予感がする・・・!! ボク「皆さん、避けてーーー!!!!」 ボクの悲鳴に近い言葉で皆は避けると、ネウロイの巣から巨大な鎌が振り下ろされた。 海面を叩き割り、水飛沫が巻き起こる。鎌はネウロイの巣の中へと戻る バルクホルン「な、なんだ今のは!!?」 ハルトマン「大和を斬り裂いた鎌だ・・・ボクの言葉がなかったら間違いなく落されていたね。」 ペリーヌ「ボク准尉、よくお解りになりましたわね・・・。」 ボク「あのネウロイが一瞬だったけど腕を振り上げるのを見えたんです。」 坂本「なに・・・!?」 エイラ「・・・横から来るゾ!!」 今度は左から出現し薙ぎ払う様に空を斬る。 ルッキーニ「うじゃああああああっ!!」 シャーリー「あぶなーーーーー!!」 ウィッチ達は上昇して回避する。
626 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:23:36.95 ID:3mCNOUK00
ゴォォォォーーーンッ 再び姿を現し、真紅の球体とビームを放つ。 リーネ「くっ!!」 宮藤「強すぎる!!」 シールドを張る二人、だがその威力があまりにも強過ぎて宮藤でさえでも苦しい表情をする。 ミーナ「少佐!!あのネウロイのコアは!?」 坂本「・・・人間で例えるならば、心臓に位置する場所にある。」 魔眼で見ると、ネウロイの体が透けて紅く輝くコアがグルングルンと回転している。 ボク「だけど・・・あの攻撃を掻い潜るのは・・・」 坂本「私に任せろ!!烈・風・斬ッ!!!」 必殺の白刃がネウロイに直撃した。ネウロイの左肩を斬り裂いた。 ネウロイの左肩は、海へと沈んだ。 ゴォォォォォォォォォーーーーーーーーーーンッ!!!! ネウロイの悲痛な叫び声をあげる。
627 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:30:49.38 ID:3mCNOUK00
ペリーヌ「流石ですわ!!少佐!!」 バルクホルン「よし、このまま一気に・・・!?」 親玉のネウロイは再び巣の黒い雲の中へと逃げ込んだ。 そして、今度は左斜めから巨大な鎌が振り下ろしてきた。 避けるウィッチ達だが・・・姿を現した時は左腕が再生していた。 マルセイユ「くそ・・・キリがない!!」 ボク「こうなったら、一撃であのネウロイを仕留めるしかない・・・あの姿になって!!」 エイラ「でも、あの姿になるにしても相当な魔力を食うんダロ!!」 サーニャ「そんな事したら、ボクくんがどうなるのか解らないよ・・・」 ボク「それでも、僕は・・・帰る場所を守りたい!!守りたいんです!!」 ルシファーとなりルキフグスを構え真紅の突撃槍を造りだし、槍先に紅蓮の炎が生まれる。
628 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:36:37.12 ID:3mCNOUK00
ボク「一点集中破壊。これで決めてみせる・・・!!」 シャーリー「・・・ボク、あたしも手伝うよ。」 ボク「シャーリーさん・・・」 シャーリー「あたしの固有魔法の加速なら、更に威力だって上がるだろ?」 ボク「そうですが・・・危険すぎます!!」 シャーリー「二人なら、出来ない事は無いさ!!」 ボク「・・・はい!!」 ハルトマン「・・・ははーん。二人ってそういう関係だったのか?」 シャーリー「えっ!?いやっ、それは・・・///」 ボク「・・・恥ずかしながらそうです///」 バルクホルン「なるほどな・・・付き合っていたのか。」 ミーナ「なんとなく、そう思っていましたが・・・おめでとうシャーリーさん。」
★壁殴り代行始めました★ ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに! 壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます! モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフが貴方の家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります! 1秒\200〜 24時間営業 年中無休! .__ ./ ハヽ ;|´・ ・| 壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています :| ω/ 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか? . :|| '^ |. 壁を殴るだけの簡単なお仕事です! :h ノ :|/: / |、 ;| 、、_、 ;|ミ|  ̄^
630 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:41:39.22 ID:3mCNOUK00
マルセイユ「ま、ここは二人に華を持たすのもいいかもしれんな。」 坂本「行って来い二人とも、我々が道を造る。」 ペリーヌ「全く世話のかかる人たちですからね。」 ルッキーニ「頑張れー!!シャーリー、ボクー!!」 エイラ「今日のお前らの相性と運勢はバッチリダ」 サーニャ「お二人ならできます。」 リーネ「頑張ってください!!」 宮藤「お二人を守ります!!」 ボクとシャーリーは皆の激励を受けて不思議と気持ちが溢れる。 ボクはシャーリーを見る。シャーリーもボクを見て覇気に満ちた笑顔で頷く二人。 矛先をネウロイに向けて二人は発進した。
631 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:47:21.97 ID:3mCNOUK00
ネウロイは危険を感じたのか機雷を一斉に放つが、後方支援によって次々と撃ち落とす。 ネウロイの腕が鎌へと変化し二人を刈り取ろうとしたが、二人の想いの前に砕かれた。 ボク・シャーリー「「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」 魔を貫く槍はネウロイのコア事を貫き、巣を吹き飛ばした。 二人はネウロイの方を見ると貫通された形がハートの形になっていた。 ネウロイは全体に亀裂が入りボロボロと徐々に崩れ落ちていく。 勝利を確信したその時、誰もが予期せぬ事が起きた・・・ ネウロイの手が二人迫ってきたのだ。それは悪魔の執念としか言いようがなかった。 ボク「シャーリーさん!!」 シャーリーを突き飛ばしたがボクはネウロイの手に捕まった。 そのまま、ドンドン落下していくのだった。 ボク「道ずれにするつもりか・・・!!」 ガンガンッと殴るが一向に離す気配は無い。それに魔力だって残り少なく自力での脱出は不可能。 シャーリー「ボクー!!」 シャーリーが必死でボクの手を掴み助けようとする。
632 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 19:53:16.27 ID:3mCNOUK00
ボク「シャーリーさん!!僕に構わず、逃げて下さい!!はやく!!」 シャーリー「嫌だ!!お前を一人にさせないって約束したんだ!!絶対に離すもんか!!」 ボク「シャーリーさん!!お願いですから、逃げて下さい!!」 シャーリー「絶対に嫌だぁぁぁぁぁぁ!!」 ボクはシャーリーをグイッと引っ張りシャーリーの手に噛みついた。 シャーリーは痛さのあまり手を離してしまった。 もう一度ボクの所まで行こうとするがバルクホルンとマルセイユがシャーリーを抑える。 ボク「バルクホルンさん。マルセイユさん。・・・シャーリーさんをお願いします。」 バルクホルン「・・・わかった。」 マルセイユ「・・・すまない。」 シャーリー「ボクーーーーー!!」 シャーリーは手を伸ばすが届かない。二人の距離がドンドン離れて行く。
ボク「・・・シャーリーさん・・・ごめんね。」 ネウロイは海へと落ちて水柱があがった。大きな虹が弧を描いていた。 ウィッチ達は先程の出来事が信じられなかった。 仲間がネウロイとともに海に落ちてしまったのだ、 宮藤「そ、そんな・・・」 リーネ「ボクくん・・・」 ルッキーニ「ボク〜〜!!」 シャーリー「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 シャーリーは泣き崩れた。 その泣き叫びは空に響き渡った・・・。 こうして新たに出現したネウロイは滅んだ・・・大きな犠牲の果てに・・・
634 :
俺改め、ボク :2011/01/24(月) 20:09:59.14 ID:3mCNOUK00
第16話、終了〜。次回はいよいよ最終回。 なんか、急ぎ過ぎたせいなのか・・・文章力が疎かになったと思うorz では、ここで失礼しますー。 パシリさん、いましたら続きをどうぞお願いします。
乙乙
いないなら自分が行こうかしら
GO!
638 :
袖 :2011/01/24(月) 20:39:33.08 ID:hrEWgPrr0
じゃあいこう 試験用紙に名前きちんと書いたっけと思いながら投下 あらすじ 新武器手に入れた もっさんがシールド張れるようになった 今回はほぼ会話のみ、まったりとみてくださいな
639 :
袖 :2011/01/24(月) 20:44:58.28 ID:hrEWgPrr0
どのくらいあるか確認したけど結構短かった 俺の部屋 エーリカ「料理が作りたい!」 目が覚めたハルトマンの第一声がそれだった。なぜわざわざ宣言するのだろうと俺は思う。 俺「そうですか」パラパラ エーリカ「でもミーナとトゥルーデから禁止されてるんだよね〜」 俺「……じゃあしないほうがいいんじゃないですか?」 エーリカ「でもいつも俺がお菓子作ってくれてるしさ、偶には恩返し的な感じで」ニコニコ 俺「……お願いですからこっち見ながら言うのやめてください」 エーリカ「照れてる?」 俺「照れてませんよ」 ハルトマンが俺の前に回り込むと、俺は慌てて絵本で顔を隠した。 エーリカ「じゃあさ、わたしの代わりにミーナに頼みに行ってきてくれないかな」ニコニコ
640 :
袖 :2011/01/24(月) 20:50:16.41 ID:hrEWgPrr0
ミーナ「ダメです」 即答だった。 ミーナ「基地の中であんなものを作らせるわけにはいきません!」 俺「あんなもの?」 ミーナ「ああもう思い出すだけで……」 俺「一体何を……」 ミーナ「ともかく、フラウに料理を作らせるわけにはいきません!」 俺「でも、このまま料理を作らせなかったら後々被害が一般人に及ぶかもしれませんよ?」 ミーナ「一般人にも……?」 俺「一般人にも」 ミーナ「…………」
袖さんキター 支援
642 :
袖 :2011/01/24(月) 20:55:44.41 ID:hrEWgPrr0
ミーナは考える。 もし万が一、億が一、兆が一、今のままでハルトマンが飲食店を開いた場合を。 客が入る→注文する→ハルトマンが作る→お客に出す→とんでもないことになる→生死の境をさまようがハルトマンのかわいさにまた来る→客が来る→以下ループ ミーナ「そしてその後中毒症状になったお客さんはフラウの料理がなければ生きていけない体になり永遠に死ぬまで通い続けることになり」 俺「落ち着いてくださいミーナ隊長」 ミーナ「そのうち死ぬことすらできなくなり未来永劫家とハルトマンの店の間をさまよう生ける屍となり通りかかる人を片っ端から襲って襲われた人は皆同じようになり」 俺「ミーナ隊長落ち着いて、あなた疲れてるんです」 ミーナ「それは段々負の連鎖として続いていきカールスラント全土を覆いそして驚異は全世界へと広がり戦慄は東へと向かい人類には抵抗する手段も無く少しずつ領土を盗られて――」 俺「落ち着けミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ!」 ミーナ「はっ!?」
643 :
袖 :2011/01/24(月) 21:00:32.24 ID:hrEWgPrr0
俺「あなたがそんなことでどうするんだ! あなたが今から未来の為にしなければならないことはなんだ!?」 ミーナ「ふ、フラウの料理の腕前を良くすること」 俺「じゃあそのために必要なのは!?」 ミーナ「フラウに料理の許可を出すこと……」 俺「じゃあこれにサインお願いします!」ゴソゴソ 袖から紙を一枚取り出す。 ミーナ「は、はい」カキカキ 俺「ありがとうございます。では自分は今からエーリカの料理を見なければならないので」ガチャリ ミーナ「……あれ?」 自分以外居なくなった部屋でミーナは首をひねった。
644 :
袖 :2011/01/24(月) 21:05:53.64 ID:hrEWgPrr0
食堂 俺「と、いうわけで何か料理を作りましょう」 エーリカ「わーわー」パチパチ 俺「とりあえず手始めに……目玉焼きを作りましょう」 エーリカ「……ひょっとして俺ってわたしのこと馬鹿にしてる?」 俺「……馬鹿にはしてませんよ? ただ、念には念を石橋を叩いて渡りのれんに腕押ししつつぬかに釘を打つ、ということで」 エーリカ「なんか言ってる意味がわからないよ」 俺「まあ、フライパンと卵と塩胡椒を用意しました。とりあえずやってみてください」 エーリカ「それくらい簡単なんだから!」 3分後 俺「……何で黄身がこんなケミカルな色になってるんですか?」 エーリカ「わかんない」 俺(ひょっとしてこの人の固有魔法って実は化学汚染だったりするのかな)
バイオハザードが発生した…
しえん!
647 :
袖 :2011/01/24(月) 21:10:17.46 ID:hrEWgPrr0
俺「ま、まあとりあえず食べてみて美味しければいいんです」 エーリカ「はい、あーんして」 俺「……頂きます」もぐもぐ ただいまかつてないほど俺が取り乱しております。暫くの間お待ちください。 エーリカ「だ、大丈夫?」 俺「……エーリカ、あなたが使ったのは本当に卵なのですか?」 エーリカ「俺がだしたんだから卵でしょ?」 俺「……き、気を取り直して次の料理です」 エーリカ「タフだね俺」
>>645 いや どっちかっていうとエーリカハザードのような・・・
この先楽しみ 支援!
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/24(月) 21:11:48.67 ID:J6o3wwAV0
Tウィルスも凌駕するエーリカの卵料理・・・やべぇ
650 :
袖 :2011/01/24(月) 21:15:11.59 ID:hrEWgPrr0
俺「次は山芋をすりおろしてとろろにしましょう」 エーリカ「山芋?」 俺「これですよ」ゴソゴソ 細長いイモが取り出される。 俺「あらかじめ土は落してありますので、そのままおろし金で下ろしちゃってください」 エーリカ「それくらいは流石に……」ザリザリザリザり 数分後 俺「大体よくなったようですね。見た目も大丈夫そうです」 エーリカ「まあこのくらいはねー」 俺「ではこれに刻んだネギと白ダシを入れて混ぜましょう」 エーリカ「はーい」 俺(ここまではいいんだ、ここまでは)
支援ダナ 山芋を金物で摩り下ろすと変色するから気をつけろよ?
俺「では、次に熱したフライパンに油を敷いて、とろろを焼きましょう」 エーリカ「了解〜」 ジュウゥゥ 俺「下の表面が固まったらひっくり返して同じように焼きます」 エーリカ「よっこい……しょっと」 ジュウゥゥ エーリカ「おーいい焦げ目だ」 俺「きちんと焼けば表面はパリパリになって美味しいですよ」 エーリカ「楽しみかも!」 数分後 俺「で、出来たのがこれですか」 エーリカ「あれ〜?」 俺「ひっくり返す瞬間まで茶色だったのに今は何故か紫色をしてますね」 エーリカ「おっかしいなぁ……山芋じゃなくてサツマイモだったんじゃない?」 俺(……一度本格的に検査受ける必要あるんじゃないのかな?)
あ、美味そう。 試験乙!で支援!
654 :
袖 :2011/01/24(月) 21:25:44.36 ID:hrEWgPrr0
エーリカ「で、食べるの?」 俺「食べますよ」 エーリカ「自分で作っておいてなんだけど、これはやめておいた方がいいと思うんだよね……」 俺「……今回ばかりは生きては帰れないかもしれませんね。でも、エーリカが作ったものですから」 エーリカ「そっか……」 俺「止めないんですね」 エーリカ「こういうときの俺は、絶対に考えを曲げないんだもん。……絶対帰ってきてね」 俺「それは最終決戦の時に言ってください……。では……」もぐもぐもぐもぐ エーリカ「ど、どう?」 俺「あれ? 意外といけうぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」バタン エーリカ「おれえええええええええええええええ!」
不味くてもいいから是非いただきたい
656 :
袖 :2011/01/24(月) 21:30:20.84 ID:hrEWgPrr0
俺「ここは……」 辺りを見渡すと綺麗な花畑と、川が流れている。 とても居心地が良くていい匂いがする。 俺「あ……ああ!」 川の向こうに死んだはずの姉が立っている。 俺「姉さん!」 川の中頃まで入ると、姉が首を横に振った。 俺「どうして!? 俺はやっぱりいらないの!?」 俺が叫ぶとまたも姉は首を振る。 姉が俺が川に入った方角を指差す。振り向くと、ハルトマンが川岸に立ってこちらに手を伸ばしていた。 俺「……ああそうか。まだ、早いんだね」 姉がコクリと頷く。 俺は向きを変えハルトマンの方に足を進める。 俺「……姉さん、ありがとう」
袖ェェ!
袖は犠牲になったのだ……
659 :
袖 :2011/01/24(月) 21:35:41.03 ID:hrEWgPrr0
俺「はっ!?」←闇からの大生還発動 エーリカ「あ、俺が起きた!」 俺「……エーリカ、自分はどのくらい倒れてました?」 エーリカ「10秒くらい……かな」 俺「そう、ですか」 エーリカ「でも幸せそうな顔だったよ」 俺「まあ、幸せでしたよ。ある意味ね」 エーリカ「へー……そうか! わたしの料理って人を幸せにできるんだ!」 俺「お願いだからやめてください。食べたいなら自分が作ってあげますから」 ミーナ「……どうだった?」 俺「三途の川が見えました」 ミーナ「……料理はあなたが作ってあげてね」 俺「……了解です」
ムドカレーならぬムドステーキかwww 支援
661 :
袖 :2011/01/24(月) 21:42:34.89 ID:hrEWgPrr0
今回はこれで終わり 実はもう後半だったりする。 エーリカ√なら一度は料理のことを出しておきたいと思った次第。 支援ありがとうございました。少しでも楽しんでくれたら幸いです。 さるってなかったら前に言った武器の説明↓
662 :
袖 :2011/01/24(月) 21:44:03.60 ID:hrEWgPrr0
銃設定 オルタンス 外見はどこにでもあるライフル銃だがグリップに菫が彫ってあるのが特徴。 マガジン部分は存在しているが実は中は弾が入っていない。代わりに魔力を溜める装置が入っている。 袖の中の魔力を少しずつ集め、人に当てることで魔力の補充が可能。 魔力を溜めておけば、少しずつ小出しにして味方に補充することが可能。 注意点として最大まで溜めるのに半日ほどかかるのと、最大の量を一人の味方に全て撃ちこむと大抵のストライカーユニットは壊れる。 武器に使用することは無理。 ヴィオレット 射程距離600m ほぼオルタンスと同じの双子銃。グリップに紫陽花が彫ってある。 同じくマガジン部分はあるが空。こちらには魔力を溜めてシールドにして撃ちだす装置がついている。 撃ちだすと最初は普通の銃弾のようだが、俺の魔力で撃っているので俺のタイミングでシールドに変化させることが可能。 1度に最大の量を撃ちだせば宮藤並の大きさを貼ることも可能。 注意点は同じように最大溜めるまで半日ほどかかることと、シールド自体は並のウィッチと同じくらいなので一点集中されると脆い。同じく武器に使用することは無理。 ちなみにやろうと思えばオルタンスを右手にヴィオレットを左手にもって使うことも可能。精度はお察しください。
乙! いや〜 流石はエーリカ・・・
乙…でいいのかな? 一瞬シリアスになるかと思ってびびったww
超乙!
発艦準備よろし
>>666 ★さる回避代行準備整いました★
投下したいけど連投規制が怖い、支援したいけど規制されている、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにキーボード叩いてくれます!
モチロン回線を用意する必要もありません!スタッフが該当スレに無差別に支援と書きまくります!
一レス \0.2〜 24時間営業 年中無休!
∧_∧
( ´・ω・)
_‐'´ \ / `ー、_
/' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ さる回避代行では同時にスタッフも募集しています
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
/\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\ キーボードを打つだけの簡単なお仕事です
/◇◆\_________\
\\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\
\(ニニニニニニニニニニニニニニ)
今回はあんまり話が進みません 仕方ないね ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 衛生兵の憂鬱 第6章 司令「・・・先刻、上層部がそのエリア一帯の森林部分を爆撃範囲に指定した。」 俺「・・・何だって?」 俺自身の腹部を血手当てする手が止まる。 司令「先ほど、ほんの先ほどから、そのエリアのネウロイが異常に活性化してきている。 お前達の居るエリアのさらに奥に超大型ネウロイがいくつも観測された。 ・・・そして、小型から大型、陸戦、空中、あらゆるネウロイが都市部方向へと侵攻を開始している。それで、上層部は緊急制圧作戦を開始した。」 先遣隊だろうか?俺の頭上をいくつかの高速型ネウロイが鋭い音とともに通り抜ける。
アイルテイクユー、ラーイトイントゥザデンジャゾーン
673 :
衛生兵 :2011/01/24(月) 21:56:14.55 ID:yEiVL8HAO
司令「20分前に連盟空軍の連合戦略爆撃機隊が、全基地から発進した。」 俺「なぜです?なぜ止められなかったんです!?」 俺の頭は真っ白になる。ほかのメンバーも通信に耳を傾ける。 司令「すまない・・・私の力ではどうにもならなかった・・・今はもう仕方がないんだ!一刻もはやく森を抜けろ! 任務企画書によると、森林部分は戦略爆撃隊が担当し、更地の方は連合機甲部隊が担当するそうだ。 機甲部隊のほうは射撃を加えないよう手を回しておく、だが、爆撃機隊が行うのは絨毯爆撃だ、どうしようもない!早く逃げろ!・・・帰ったら休暇をあてがってやる。・・・幸運を。」 俺「・・・了解・・・」
675 :
衛生兵 :2011/01/24(月) 21:57:19.13 ID:yEiVL8HAO
もうすぐこのエリアの上空には西欧中のウィッチ、爆撃機、戦闘機が集結し、この大地を焼け野原にする。それは、俺達の頭上にまで爆弾が降り注ぐということを意味していた。 ジ「おいおい・・・ジョークだろ?」 俺「・・・急ごう。」 ジープに乗っていた隊員は、二人を担架に乗せ始める。
伍「ネウロイです!一機!」 突然のフライングゴブレットの襲撃に伍長が反応する。 俺達は咄嗟にstg44を向け、ネウロイに弾丸を浴びせる。 集中射撃を浴びたネウロイは、被弾直前に閃光を放つと、射線を一身に浴び、四散する。 ジ「ごぼっ!・・・・・・がっ!?・・・ぐぁっ!!・・・」 ジョンが右わき腹を押さえてのた打ち回る。 俺「おい!」 じたばたと転げまわるジョンを押さえつける。手をのけさせると、きれいに右腹部の皮膚から腹膜までが裂け、黄土色の腸が覗いている。
メディー・・・っておまえじゃねぇかという・・・
678 :
衛生兵 :2011/01/24(月) 22:00:20.09 ID:yEiVL8HAO
担架は二つしかなく、ここにきて負傷者が増えるという最悪の状態に、俺と伍長は顔を見合わせる。 不意に後ろから声がかかる。 バ「私が歩こう。この担架は彼に使った方がいいだろう。」 俺「あんたがそうできるなら、俺達にとっては助かる。いけるのか?」 彼女は、三角巾につられ、包帯を巻かれた腕を見ながら言う。 バ「幸い、足は無傷だ。走る程度なら苦でもない。」 俺「了解した。」 俺は手早くジョンの腹に包帯を巻き、止血を施すと、バッグからチューブ上の袋に針のついたモルヒネを取り出すと、二の腕に打ち込む。 苦痛に歪んでいたジョンの顔が、瞬く間に和らぐ。
痛いのは生きてる証拠とか言われて麻酔無しで歯を抜かれたこと思い出した支援
ジープ組は3人、担架を運ぶには人が足りない。 俺「伍長、担架を」 伍「了解」 俺達は再び暗い林へと走り出す。 幸い乗り物までの道のりではネウロイには会わなかった。 梢の近くまで上がり、あたりを見回していたサーニャ中尉がこちらへと近寄り、尋ねる。 サ「二人はどうなりましたか!?」 俺は暗闇の中から現れるバルクホルン大尉と、担架にのっているハルトマン中尉を指差す。 バ「私は無事だ。だがハルトマンが・・・」 サ「中尉!」 彼女は担架へと飛び、左上半身に包帯を巻かれ、気絶しているハルトマン中尉の顔を覗き込む。
俺「大丈夫だ、死んではいない。」 胸を撫で下ろと、彼女は俺の方へと向き直る。 サ「大変です、ここは絨毯爆撃を受けるそうです。ネウロイの反応も大変な数です」 俺「ああ、聞いている。急いでここを出よう。」 早速各々は乗り物へと乗る。ジープ組は患者をシートで担架に固定し、さらに担架をロープで固定する。ジョンが負傷したので、バイクは置き去りにし、俺はバルクホルン大尉を後ろに乗せることにする。
治療している音に聞こえない支援 このあとさっきの続き落としたいのね
>>682 治療音はショリショリと相場が決まってるんだ(BFer的に
バ「頼んだぞ。」 俺「了解、爆弾に当たらないよう祈ってくれ。」 俺はベルトで大尉と俺とを結わえ付けながら応える。 俺の腰に左手が廻され、柔らかな胸が背中にあたる。少し得した気分になっていると、リトビャク大尉の声がヘッドセットから響く。 サ「あと、弾切れになってしまいました。何か使えるものはありませんか?」 俺は改めて彼女が箱型のランチャーを持っていないことに気づく。
>>679 一体あなたはどういう状況でそういう・・・乳歯?永久歯?
うわー!な支援
俺「そうだな、ジープの50口径を取り外して使うといい。」 俺の言葉を聞いたジープ組の一人が、レンチを取り出し、機関銃を取り外しにかかる。どうせ救護者を乗せた状態では使えはしない。 サ「感謝します。」 頭上を赤い閃光が駆け抜ける。俺達を狙ったものではないようだ。
687 :
衛生兵 :2011/01/24(月) 22:09:08.30 ID:yEiVL8HAO
早くも戦闘機、ウィッチから成る露払いが到着したらしい。先を急がなければならない。 彼女は重々しい50口径を軽々と担ぐと、再び俺達の前に就いた。 少し視界が歪んだ気がしたが、俺はさほど気に留めなかった。 俺「よし、行くぞ!」 俺の合図に、行きより一台少ない車列は、夜闇に包まれた林道を再び走り出した・・・ 第6章、完
乙! キャリゴは効きますぜ。ウェウェゥェ
689 :
衛生兵 :2011/01/24(月) 22:11:38.07 ID:yEiVL8HAO
今回はこれにて終了となります お付き合い有難うごさいます 次回はいよいよクライマックスです 皆さん大好きタイガーちゃんも出るよ!
おつおー 自分も地の文をうまく使いたいのう
乙ー!
乙 ヒャッハーティーガーティーガー! 平面装甲シャーロット!
おつかれー ティーガー最高だよティーガー
おつう!
>>692 とりあえず俺と一緒に屋上行こうな!
っな!
もうしばらくしたら上空2kmからヒモ無しバンジーするね!
25時から投下させてもらいます。
>>695 マスターチーフが無事だったんだから大丈夫だろ?へーきへーき
投下しても大丈夫?予約検索かけたけどなかったから続きいい?
>>699 ひもはなくていいからせめてODSTドロップカプセル使わせて!
b
щ(゚д゚щ)カモーン
―― 調理開始!!―― 俺「そういや、 お二人さんはなに作るんだ?」シャカシャカ 早速調理を開始し、ボウルに入れたものをこぼさないようにかき混ぜながら質問する。 芳佳「この前の補給で扶桑からさつま芋がいっぱい入ってきたのでスイートポテトタルトをつくろうかと」 サーニャ「箱がいっぱいありました。お芋尽くしですよ」 俺「おほ〜、そうなのか。んじゃ少しイモを分けてもらって片手間でなにかつくるかね〜」 芳佳「俺さんはなにを作るんですか?」 俺「俺? 俺は適当に焼き物系でも作るよ。時間かかんないし」 芳佳「適当に…ですか?」 俺「そそ、何ができるかはおたのしみー……おい、サーニャちゃんスタァップ!ソレ塩!砂糖コッチダヨォ!」 サーニャ「あ、す、すみません……」 俺「なれてないのは分かるけど、ちゃんと容器に書いてあるんだから確認しような。わかんなかったら入れる前に舐めて確認よ!」 サーニャ「はい!」 エイラ<コラー!サーニャをいじめんナー! 俺「うるさいよイタズラ娘!ぜんぜんいじめてないよ!むしろお前の舌を守ったよ!」
エイラ<……ホントカー? サーニャ「本当よエイラ。私が砂糖と塩を間違えて入れるのをとめてくれたの!」 エイラ<サーニャがそういうならいいけどナ。俺!サーニャになにかしたら承知しないカンナー! 俺「へいへーい……まったく、イタズラ娘ときたら……」 芳佳「あ、あははは……そういえば気になってたんですけど、俺さんってエイラさんのことイタズラ娘って呼びますよね?」 サーニャ「あ、私もソレは気になっていました」 俺「ん? イタズラ娘ってのは昔の呼び名なんだけど。そういや俺大抵それで呼んでんな……どうしてか? う〜ん……どうしてだろ。わからん」 芳佳「無意識によんでるんですか?」 俺「う〜〜〜ん。無意識……そうだな。しいて言うなら」 サーニャ「言うなら?」 俺「ヘタレてるからかな? だからなんか昔と変わってないから昔の呼び名で呼んじゃうのかもな」 芳佳「あ〜……なぜか納得です」 サーニャ「?」 俺「まぁサーニャちゃんはハテナしか出ないわな……まぁ、そんなことより調理しようぜー」
今も昔も変わらぬヘタレか 支援パシリ
<おーかーし!おーかーし!おーかーし!おーかーし!おーかーし!おーかーし!おーかーし!おーかーし! 俺「お菓子コールやめろ!」 シーン…… バンバラバンバンバン!バンバラバンバンバン!バンバラバンバンバン!バンバラバンバンバン! 俺「うっさいよ!リズミカルにテーブル叩くのもやめろ!量減らすぞ!」 シーン…… 俺「よろしい」 芳佳(なんでテーブル叩いて「ラ」って音が聞こえるんだろ) 俺「はぁ…腹ペコ軍団が凶暴化しないまえにてきぱきやろうか……」 サーニャ&芳佳「「は、はい!」」
一瞬鋼鉄ジーグのテーマかと思った支援
そうしなかったのはパシリ痛恨のミスだな
―― 食べる〜おかし〜―― 俺「てなわけで出来ました」 腹ペコーズ「わーい!いっただきまーす!」もぐもぐ エイラ「あ、コラ!サーニャが作ったお菓子は私んダー!」もぐもぐ サーニャ「エイラ、いっぱいあるからちゃんとみんなと分けてたべるのよ」 リーネ「スイートポテトタルトに、さつま芋のスティック揚げ……お芋ずくしです」 ウルスラ「もぐもぐ、どれもおいしいです。……?あれこの渦巻きの焼き物は……?」 ルッキーニ「見たことないお菓子だね〜。誰が作ったの?」 俺「あぁ、そいつは俺が作った奴だ。名づけてアンドロメダ焼きよ」 エーリカ「あんどろ…めだやき?」 俺「そ、アンドロメダ焼き。まぁ、普通の焼き物よ。中にカスタードと漉し餡とチョコが入ってる奴があるけど そいつは食ってみないと分からないから。中身は食ってみてからのお楽しみってことで」 芳佳「おいしいですねコレ。今度レシピおしえてください俺さん!」もぐもぐ エーリカ「俺!アンドロメダ焼きおかわり!」もぐもぐ ルッキーニ「おかわりー!」
ジーグ「ストライクウィッチーズ?」 はっじまるよー!
俺「お、気に入ってもらえたのかしら?ちょっとまってな、今もって来る……っとその前に ルッキーニ、お口にカスタードついてんぞ。ほら」 俺は、エプロンのポッケからハンカチを取り出しルッキーニの口もとを軽く拭う。 ルッキーニ「わぷわぷ…ありがと俺!」 エーリカ「むぐむぐ」 俺「どういたしまして……おい。エーリカ、お前もか……」グシグシ エーリカ「うにゅうう、ぷはぁ……ありがと」 サーニャ「……」ジー 俺「どうしたのサーニャちゃん?俺の顔になんか付いてる?」 サーニャ「い、いえ。なんでもありませんよ」 俺「そお?」 ウルスラ「あ、このタルト美味しいですね」もぐもぐ
マロニー幻人とな!?支援
715 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 22:50:13.34 ID:ltBVVO+H0
サーニャ「スイートポテトタルトは私が作ったのと芳佳ちゃんが作ったものがありますよ」 リーネ「こっちが芳佳ちゃんので、形の崩れたのがサーニャさんのかな?」もぐもぐ エーリカ「どれどれ……あ、美味しい!」 ルッキーニ「どっちもおいしーよ?」 リーネ「私は芳佳ちゃんが作ったものの方がおいしいな……」 エイラ「なにってんだサーニャが作ったやつの方が美味しいに決まってるダロ!」もぐもぐ リーネ「あ、あぅ……」 ウルスラ「両方美味しいですけど……兄様はどう思いますか?」もぐもぐ 周りが静まり返り、全員が俺を見つめる。 え? それ俺にふるの?このタイミングで? リーネ「俺さん……」 エイラ「俺」 リーネ&エイラ「どっちのほうが美味しいですか?(ダ?)」 俺「え、えぇ……あの、俺まだどっちも食ってないんですが……」 ってか止めてサーニャちゃん芳佳ちゃん!!この二人止めて!てかなんで二人ともそんなちょっと気になります! 見たいな目してこっちみてんの!?やめて!完全に嫌な予感しかしないよ!他の面子は完全に傍観モードだし。 リーネ「そ、それなら。はい、どーぞ俺さんあーんしてください」
駄目だ、マロニー幻人に笑ってしまうwww
俺「えぇ……えぇ……あのそんなことしていただかなくてもじぶんで「い・い・で・す・か・ら!」あ、あーん」 ルッキーニ「うじゅー」パシャパシャ むぐむぐ……う〜む、美味い。きちんと基本を押さえて丁寧に作られてる。いかにも芳佳嬢ちゃんらしいな。 俺「うむ!うま「オイ!俺!次はコッチだ!」えぇ…」 エイラ「ほら!俺!私が食べさせてやるんだ光栄に思うンダナ!ほらあーんしろヨ!!」 俺「あ、あーん」 ルッキーニ「おおー」パシャパシャ なんて高圧的なあーんだ…ちっともうれしくない……むぐむぐ……ふむ、やはり調理経験の差か、少し荒い味付けだな だけど、食べてもらう人に喜んでもらおうって思いが伝わってくる……こっちもやはり美味い。 俺「う〜〜〜む」 サーニャ「ど、どうですか俺さん」 正直どっちも美味しいから優劣なんてつけたくないんだが……やはり此処は正直にどっちもと言うか。 俺「うむ、やはり俺的にはどっちm(ポン)ん?何リーネちゃ」 セリフの途中で肩に手を置かれ何かあったのかと振り向くとそこには 目のハイライトが消え、どこか壊れた表情をしたリーネさんがいらっしゃった。 リーネ「……俺さん……わかってますよね? どっちも……なんて……いわないですよね?」 俺「ピィ」
黒リーネ降臨…だとっ
719 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 22:58:01.01 ID:ltBVVO+H0
ポン… さらに反対の肩にも手を置かれた感触……ま、まさか エイラ「ふふふ、俺。この状況でその選択肢は……ないんダナぁ」 さらに振り返ると、こちらもどこかでネジを忘れてきた笑いを浮かべたいたずら娘がいた。 おい、どっちも耳だしてんじゃないよ。魔法力込めて俺の肩つかむな、砕ける。マジで砕ける。 俺「は、はははははい!……も、もちろんそんなこといいません!男ならビシィっといいますよハハハ! だから言いますか……お願いしますからその肩に置いた手を離してください!どんどん力がこもってきて 両肩が砕けそうですいたいですいたいたい!」 エーリカ「ん〜、まだ食べたりなくて味を分かってないみたいだからもっといっぱい食べさせればイインジャナイカナー」(棒) 俺「おい、なにをいいだすのこの悪魔」 エイラ「そうか、ほら!俺、もっと食べるんダ!そしてこっちのほうが美味いと言エ!」 俺「ちょ、ちょっと。なにすんだよ!むりやりくわそうとすむぐぁ!」 エイラ「ふ、私の未来予知から逃げられると思うなヨ?」 俺「こふうまほふほむだにつかふな!(固有魔法を無駄に使うな)」 リーネ「さ、俺さんこっちもどうぞ」 俺「ひょ、むひ!(ちょ!無理!)」
ウォーロックかぜよりはやーいー
721 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 23:01:29.59 ID:ltBVVO+H0
俺「ひょ、むひ!(ちょ!無理!)」 リーネ「ふふふふふふふふ、無理じゃありませんよ俺さん。あーん」 そういい、ハイライトが消えた目で微笑みつつ俺の顔を片手でつかみ無理やり口をあけさせて どんどん宮藤作スイートポテトタルトを突っ込んでいく。 リーネ「ほら、美味しいですよね?……ね?」 俺「むぐあぁむぐあぁ(むぐあぁむぐあぁ)」 リーネ「ふふふ、俺さん。ハムスターさんみたいでかわいいですよ。」 俺「もげらもげら(もげらもげら)」 リーネ「ふふふ、ほっぺがこんなに膨れて……つつくとどうなるんでしょうか」ツンツン 俺「ふんもっふ(ふんもっふ)」 エイラ「さぁ俺!」 リーネ「はい、俺さん」 エイラ&リーネ「あーん。してください(シロ!)」 俺「( ゚д゚)」 俺「(゚д゚)」
こっちみんな
こっちみんな
とりあえず もいでおくか
これで壁がいらないとかもうね
726 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 23:07:43.79 ID:ltBVVO+H0
―― 開放!―― 俺「……」ぐでー エーリカ「俺だいじょーぶ?」背中スリスリ 俺「ふふふ、遅いじゃないか…ミッタマイヤー……卿が来るまで生きてるつもりだったが…間に合わないじゃないか」ぐでー ウルスラ「兄様……眼の焦点が……」 エイラ「ふん、アンなのでへばるなんてだらしのない奴ダナ」 サーニャ「……1箱にはいってた分全部使ったのになくなっちゃいました」 ルッキーニ「俺ばっかりいっぱいたべていいなー」 芳佳「ルッキーニちゃん……そういう問題じゃないんだよ?」 リーネ「……俺さん、結局どっちのほうがおいしかったんですか?」 ウルスラ「リーネさん……追い討ちをかけるとは流石です……」 俺「……ぐえっぷ……このさい男ならとかそんなミジンコみたいなプライド捨てます。 両方大変おいしゅうございました。どっちが美味しいだなんて俺にはとてもいえません……」 リーネ「だ、そうですが。よろしいですか、エイラさん」 エイラ「……今回ダケダカンナー」 俺「あ、ありがとございます……あの、とりあえず部屋に戻って休んでいいですか? はらを突き破ってなにかが生まれそうな予感がするんです。チェストバスター的ななにかが」
727 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 23:12:04.09 ID:ltBVVO+H0
芳佳「ふぅ、これで一件落着ですね。それでは、私とリーネちゃんは食器とかの後片付けをするので 俺さんは部屋に戻って休んでください!」 俺「え、俺も手伝うのさ……」 エーリカ「俺、ここは宮藤達の言葉に甘えようよ……」 俺「……面目ない。というわけで、ウーシュの基地案内は休憩後というわけでここでかいさーん」 ルッキーニ「しなくてもいいよ! このままみんなで俺の部屋に行って休憩しようよ」 俺「え」 サーニャ「あ、それなら。私も行ってもいいですか?俺さんのレコード聞いてみたいです」 俺「え」 エイラ「さ、サーニャがいくならしかたないな!俺が何かしないか心配だからナ!」 俺「え」 ウルスラ「私も、兄様のレコードを久しぶりに聞きたいです」 エーリカ「決まりだね!それじゃ、残ったアンドロメダ焼きもって俺の部屋にしゅっぱーつ!」 俺「………え」 俺「………不幸なんだな。これがな」
何が不幸だ、ふざけんな! 支援
729 :
パシリな俺 :2011/01/24(月) 23:16:18.67 ID:ltBVVO+H0
おつおつお!
_,, ィヵ / .|i .| ,/''/ /' il .ト、 / / /,' i .|卍`>' / /,' i .| / ノ:`ヽ /,' イ.| ' " X ノ /.,' .i .| / イヾO / ,' i .|/ :/ / ,' 卍 i | :/ \ / ,' イ |/ \_,, ィ'⌒/ ,' i/ />、 ン::/ ,' ,-,ニ 、 /<ヽン / ,' / / ::ノ 〉-'"^' , / ,' / / :/ / , ' /レヘ/ ::/ / >、 (/ンヘ<(__;; イ-‐ァ ミ / / 7':::::/' 〉:: ノ ヾ /⌒ヽ,ィツ /:::/' ,-( ノ) ) ヾ / / ,ィツ、__)`ー(彳ヽ/ :ノヽ 'ー ' / ヽ、 ツ .:::) >、ヽ''/フ / .:>ー'" ⌒)ヘ(/:::::〉::: / (( ヽ--‐'"彡 '~"( ノ)) ヾ' `ー'ー' ヾ ..ミ ★壁破壊代行始めました★ ムカついたけど壁を殴る程度じゃ足らない、壁を破壊したいけど破壊する壁が無い、壁殴りが高すぎる、そんなときに! 東部戦線で鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殲滅してくれます! モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に破壊しまくります! 1時間 20ライヒスマルク〜 24時間営業 年中無休!
乙 うむ、テーマ曲はシゲさんでバッチリだと思うわww
おつ! これほどぴったりのテーマはなかなか無いなww
おつおつ〜 あれは俺が勝手なイメージを勝手に調子にのってやってただけなんだけどね! 無視してくれて構わんぞ! パシリにはそれがあってるなwww
アンドレメダ焼きッてトップをねらえ!かよwww
アンドロメダだった
つ火
つ火
鎮まったな・・・
俺「宮藤!・・・お前と坂本一人一人では単なる火だが2つ合わせれば炎となる。
炎となったガンストライカーは無敵だ!」
まで妄想した
ってなわけで
>>739 !
ガンバスター(俺と)がったいだぁ!
語呂的に バスターマシン+ストライカーユニットでバスターユニットじゃないか?
ガンストライカーと聞くとむしろリベリオンのガンキャリッジみたいな陸戦型自走砲ウィッチが浮かぶ
たしかに・・・そっちのほうがいいな
おいおい、遂にトップが来るってのかよ… でんどんでんどんが出たら爆発するわ
RWの続き書きながら、劇場版00のパロが頭に浮かぶ… でも、これって需要ある?
需要は後から付いてくるものです
>>747 結構評価の分かれる映画だったから、もし書いても投下する勇気の無いチキン俺
自分が書きたいと思ったときは0です 書いたときも0です ですが投下したときそれは未知数になります
需要があるかどうかじゃない 自分が楽しむのが大事なんだってマロニーちゃんが言ってた!
避難所より 需要を気にして投下を躊躇するようでは三流 反応を気にしながらもとりあえず投下できるようでようやく二流 周りに流されず淡々と己の妄想を投下してこそ一流 お前はいつになったら一流になるんだ
なんか懐かしいスレを見つけたから昔書いて途中で投げたSSの続きでも 書こうかと思ったら、文章を保存してなくて書けなかったでござるの巻
思い出せ!!
需要に囚われすぎてたか…俺涙目 じゃあ、とりあえずメインSSは一旦置いて落とす? パロ物だし、書きながらでもいけそう
ひねり出せ!!
自分のやりたい事をやれ 俺達はテメーの先生じゃねえんだよ バッシングが怖いなら投下するな 空気が読めないなら半年ROMれ
ログは全部wikiにあるから発掘してくれば?
仲間の支援を受け、辛くもネウロイの巣の中枢に辿り着いた俺と宮藤。 その前に、以前宮藤の前に姿を現した人型ネウロイが姿を現す。 以前のように、交戦の意志は感じられない。むしろ、二人を受け入れるかのように両手を広げている。 「俺たちを迎え入れるのか…?」 宮藤が、俺の前に出る。こちらの意思を示すように。 俺はその姿に当初の目的を思い出し、彼女の隣に並ぶ。 迎え入れてくれるというなら、好都合だ。それを拒否する理由は無い。
投下するなら支援せざるを得まい!
支援だよ!
ちょうどそこのシーンを見ていた俺に隙はなかった支援
俺たちは、戦うためにここに来たのではない。 対話をするためにここに来たのだから。 すると、人型ネウロイがその胸部を開き、コアを露出させる。 俺と宮藤は、一瞬視線を交わし、頷きあう。 「…行くよ」 「…ああ」 俺と宮藤は、手を繋いで前に進む。人型ネウロイは、ただ両手を広げて俺たちを待っている。 それに手が届く距離まで近づいた二人は、繋いだ手に一層の力を込め、空いた左手と右手をそれぞれネウロイに突き出す。 「これが、ラストミッション!」 「人類の存亡をかけた…」 二人が、同時に叫ぶ。 「「対話の始まり!!」」
やべぇ・・・
>>749 の一言に物凄く感動した・・・
二人の手が、同時にネウロイのコアに触れる。 瞬間、膨大なイメージが二人に流れ込み…気付けば、俺たちはプラネタリウムのような光景の最中にいた。 この世界とは次元の違う世界。 そこで、ネウロイ達は巣を築き、生きていた。 だが、世界は急激に変化した。 突然発生した次元の断裂に飲まれた一つの巣が、この世界に放り出されてしまった。 突然の出来事に、ネウロイ達はただ恐怖した。
766 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 00:48:25.87 ID:FuCJci9i0
更に、迫り来る人間が恐怖に拍車をかける。 元々人間達には争う意思は無かった。ただ、突如現れた物体に驚いただけの行動だ。 だが、それはネウロイ達の起爆剤になり得た。 人間の兵器を模倣した同胞を生産し、ネウロイ達は『身を護る』為の行動を開始した。 ネウロイ達に、侵略という意識は無かった。 ただ、恐ろしかった。 突然飛ばされた世界で、ネウロイもまた、必死に抗おうとしたのだ。 生きるために。恐怖から開放されるために。
767 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 00:54:17.91 ID:FuCJci9i0
「…そういうことだったのか…」 今まで知りえなかった、ネウロイ達の内面を垣間見た俺は、全てを理解したような面持ちで頷いた。 このビジョンが、ネウロイ達の罠だとは考えにくい。 ネウロイは、こんな回りくどいことはしない。 「ネウロイ達は…ただ怖かったんだね…」 宮藤が、悲しげに俯く。 「芳佳…」 傍にいた俺が心配そうに声をかけると、宮藤は決然とした面持ちで顔を上げた。 「行こう。彼らの世界へ。私達は、わかりあわないといけない…」 それは、旅立ちの決意。長い長い、命を賭した旅立ちの決意だ。 「…いいのか?」 「良いも悪いも無いよ」 宮藤は笑顔で答える。
768 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 00:59:24.41 ID:FuCJci9i0
想いは決まっていた。 「私にも…できることがあったんだね…」 俺は宮藤を一瞬抱き締め、そして離す。 「付いて行くよ」 「…いいの?」 「良いも悪いも無い」 俺の言葉に、二人で笑い合う。 二人は巣の中心部から離れ、人型ネウロイからも離れていく。 出口に向かい、引き返す。 「みんな同じ…生きている…」 飛びながら、宮藤が呟く。 「生きようとしている…」 俺も、それに続く。
これ終わったら投下する
770 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 01:05:33.68 ID:FuCJci9i0
そうだ。わかりあえる。 わかりあえる。 だが… 「…なんで、こうもすれ違うの…」 今にも泣きそうな宮藤の隣で、俺が答える。 「…なまじ、知性があるから、些細なことを誤解する…」 「それが嘘になって…相手を区別して…」 「わかりあえなくなる…」 目の前に小型のネウロイが数機現れ、二人を導くように先導していく。 導きに従って、巣から脱出した二人。外では、まだ戦闘が続いている。 宮藤が肩に掛けていた機関銃を捨て、俺も手に持っていた剣を棄てる。
支援
772 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 01:11:55.57 ID:FuCJci9i0
そう、この旅に武器はいらないのだ。 二人を導いた小型ネウロイが、二人の目の前で円環状に集まり、その中央にフィールドを形成した。 ここを通れば、恐らくそこはネウロイ達の世界だ。 生きて帰ってこれる保障など無い。 だが、これはやらなければならない旅なのだ。 人とネウロイは、わかりあえる。 「…ただ気付いていないだけなんだ」 宮藤が頷く。 「だから、示さなくちゃいけないの…世界は、こんなにも…簡単だってことを…」 固く手を繋ぎあった二人が、フィールドの中に入っていく。 後に残されたのは、わずかなエーテルの光のみだった。
戦闘は終わった。 突如、ネウロイが戦闘を停止し、一箇所に集まりだしたのだ。 ウィッチ達は呆然と、その光景を眺めていた。 一箇所に集まったネウロイは、次々その身を自ら砕いて光の破片となってゆく。 それらは、集まり、一つの形を成してゆく。 戦場の視線がそこに集中する。 そこには… 扶桑で親しまれている、桜の木。 光り輝く桜の木が、光の花弁を散らしながら、悠然とそこに漂っていた。 花は何も言わない。 しかし、それでいて雄弁に語る。 人は、世界は、異なるものは、これだけのことで、一つになるのだと――
チョッパー「う”おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
海に帰れww 支援支援
お前はちげぇwww
777 :
劇場版00パロ :2011/01/25(火) 01:26:06.69 ID:FuCJci9i0
世界的なネウロイとの大戦から約60年後。 人とネウロイは、わかりあい、支えあって日々を過ごしていた。 戦場跡では、今も光り輝く桜の木が悠然と漂っている。 その木のモデルとなった扶桑の桜の木、その根元で二人の男女が手を取り合って立っていた。 「…皆、わかりあえたんだね」 少女が、微笑みを零しながら言う。 「…ああ、わかりあえたんだ」 隣の男が、同じく微笑んで言う。 二人の間を、風が吹き抜けていく。雲ひとつ無い青空に、一筋のヒコーキ雲が浮かんでいる。 「ねえ、私達も…んっ」 少女が言い切る前に、男の唇が少女のそれを塞ぐ。 風が、桜の花弁を吹き散らす。 「…ああ。俺達も、わかりあえた」 男の言葉に、少女は幸せそうに笑い…二人の影が再び一つになった。 桜の花弁が舞う。 桜の木の根元で、対話を終えたストライカーが静かにたたずんでいた――
以上です。 大分なやっつけ感が漂うが…悔いは無い。楽しかった。 なお、小説版00からの引用もややあります。 興味が出てきたという方は、是非一読を… 俺を奮い立たせてくれたレスと支援に盛大な感謝を そして次の方、長らくお待たせいたしました。どうぞ
俺日記10日目 今日は飛行訓練と模擬戦をやった バルクホルンをふるぼっこにしてやった。ちょっと挑発しただけでこっちのペースとかちょろい。 そしたらEMTが切れた。ついでにふるぼっこにして俺のでぬちょぬちょにした 俺日記11日目 今日も飛行訓練だった。普通の訓練よりはマシだけど正直だるい。 ぶっちゃけ俺に訓練はもういらないとおもう。 けど、そろそろネウロイが出現しそうな雰囲気だ。 俺も戦闘に駆り出されるのだろうか。 流石に模擬戦とは違うだろうし、坂本少佐の死ぬぞという言葉がちょっとひっかかる。 12日目突入 ミーナ「ネウロイが出現したわ。幸い街からかなり離れた海上で、数も多くないわ。こういってはなんですが、俺さんに実戦がどういうものなのかを知ってもらうのにちょうどいい規模ね」 俺「実戦とかでたくないんですけどー」 ミーナ「認めてはいないでしょうけど、あなたはもう一軍人なのよ?」 俺「はいはい……行けばいいんでしょ」 ミーナ「坂本少佐、バルクホルン大尉、エーリカ中尉、俺軍曹の4人に出撃してもらいます。俺軍曹はバルクホルン大尉の指揮の下に入ってもらいます」 俺「えー……」
781 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:32:07.69 ID:M8STHady0
バルクホルン「俺、文句を言うな。実戦と模擬戦は違うんだぞ?」 俺「わかってますってー。実戦は少しでもミスったら死んじゃうかもしれないんでしょ?」 坂本「俺、前言ったことを覚えているか?」 俺「覚えてますよー。このままだと俺死ぬんでしたっけ?大丈夫ですよ死にませんって」 エーリカ「今の俺に何を言っても無駄だよ。死にたいなら死なせてあげれば?」 ミーナ「もう、あなたたちは……俺軍曹の事をお願いね」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 坂本「大型のネウロイの周りに小型のネウロイが10程度か。コアの位置は……撃ってくるぞ!」 俺「うへ、やべー。超やべー。これ当たったらしぬなー」 バルクホルン「当たり前だ!ふざけるのもいい加減にしろ!」 俺「はいはいわかりましたよー。シールドがあれば攻撃は喰らわないみたいだし。ちょっとがんばっちゃおうかなー。新しい人類最強として」 坂本「おい、俺。前に出過ぎだぞ!」 俺「あはは、大丈夫ですってー。はい、死んだー。ネウロイ死んだー」 小さいネウロイをまずはかたっぱしから撃ち落としていく事にする 模擬戦で戦ったエーリカ中尉とは比べ物にならない位とろい。
782 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:33:37.29 ID:M8STHady0
俺「ちょろい、ちょろすぎるなー。なんかイージーモードのゲームやってるみたいだなー」 小さいネウロイは全部倒したようだ、残りはでかい奴だけだ 坂本「俺、聞こえるか。あのデカい奴は小さい奴と訳が違うぞ。気をつけろ」 俺「同じでしょう?ただ図体がでかいだけでさ」 エーリカ「一人じゃ無茶だ!」 バルクホルン「下がるんだ俺、あれは4人で協力して倒すぞ」 俺「あーうるさいなー。俺一人で十分だって。逆に前に出られると邪魔だから後ろで見てててよ」 図体が幾らでかくたって俺の前では関係ない。 俺「つぶれえちゃえよ!」 俺はあのデカブツの中心に強力な重力の領域を作ってやる。 あのネウロイは領域から出ることもできず、潰れていくだろう。 エーリカ「ネウロイの動きが止まったよ」 坂本「俺がやっているのか?ネウロイの表面が所々凹んでいるように見えるが……」 バルクホルン「ともあれ今がチャンスだ、行くぞ!」 俺「あー、まってまって。あそこに近づいたら死ぬよ。人間なんて一瞬でぺしゃんこになるよ?」 坂本「ではどうしろというんだ、ネウロイの動きは止まっているがこのままじゃ終わらないぞ?」
早いw 支援 EDつけてくれた人マジありがとう
784 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:36:55.05 ID:M8STHady0
エーリカ「少佐、ネウロイが撃ってくるよ!」 俺「あわてる必要なんてないのになー。あのビームだってこっちにはとどかねーし」 ネウロイから放たれたビームは前には進まずネウロイのほうへと引きずられて行き、自分へと着弾する 俺「まだつぶれねーのかよ。でかいだけあって頑丈だなー。けどこの位強めればつぶれるだろう?潰れちゃえよ」 領域内の重力を少し強めるとネウロイは耐えきれなかったのだろう。圧力に耐え切れなくなった潜水艦のようにぐちゃぐちゃに潰れて行く。コアを巻き込んで。 俺「はい、おわりー」 坂本「一体何が起こったというんだ」 俺「それは秘密。さ、もう終わったし帰ろうよ。お腹すいたしさー」 バルクホルン「まて、俺!なんで命令を聞かなかった!」 俺「聞く必要があるの?現に俺一人で全部倒したわけだし」 バルクホルン「軍では上官の命令は絶対だ」 俺「それじゃー次からは俺一人で行かせてよ。実際にやる前までは怖い、死にたくないとか思ってたけど、この程度ならちょろすぎるよ。暇つぶしに丁度いいしゲームみたいで楽しい位だね」 エーリカ「俺、いい加減にしないと……」 俺「いい加減にしないと撃つってか?別に撃ってもいいけど俺には当たらないよ?逆にそっちが死んじゃう事になるんじゃないかな。弾だってペイント弾じゃなくて実弾が入ってるわけだし。まだ全力だって出してないしねー」 坂本「お前たちいい加減にしないか!基地に戻るぞ」
785 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:38:58.50 ID:M8STHady0
バルクホルン「しかし少佐!」 坂本「戻ると言ったら戻るんだ」 バルクホルン「くっ……了解」 坂本「俺も魔法の準備なぞしてないで戻るぞ」 俺「はーい」 ++++++++++++++++++++++ ミーナ「困ったものね……」 バルクホルン「困ったものね、じゃないぞミーナ」 エーリカ「そうだよ、あのままだといつか私たちも巻き込まれちゃうかもしれないよ」 俺「邪魔しなければ巻き込まれる心配なんてないよ?」 バルクホルン「邪魔とはなんだ、邪魔とは!」 俺「邪魔なものを邪魔っていっただけじゃーん。でもあれだよねー。あんなよわっちいのを倒すのに数人がかりじゃないとダメだなんて、ウィッチって実は対した事なかったんだね」 坂本「なっ!?」 俺「俺が強すぎるだけかもしれないけどさー。ミーナ中佐、もうこれからネウロイが出たら俺一人でいいと思うんだー。わざわざ大人数で出ていく必要もないし、みんなも休めていいでしょ?」 ミーナ「それは許可できません」
786 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:42:03.01 ID:M8STHady0
俺「えー。じゃーついてきてもいいから邪魔はさせないでよー。俺の魔法に勝手に突っ込んできて勝手に巻き込まれて死んじゃったら嫌だしー」 バルクホルン「俺ェ、いい加減にしろぉおおおおお!」 またこの人は殴ってきたよ。無駄なのに。 俺「だーかーらー少しは学習したら?俺に殴りかかってきたの2度目だよねこれで?前回も同じ事になってたのにさー。 俺は学習してるから、前よりも強力に魔法をかけておいてあげたよー。この位なら流石に立つ事も無理でしょ〜」 バルクホルン「ぐっ……あ……ごほっごほっ」 俺「ミーナ中佐、俺もう帰りますねー。さっきの件よろしくね」
787 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:44:52.24 ID:M8STHady0
ミーナ「はぁ……本当に困ったものね」 坂本「ミーナ、本当にこのままにしておくつもりなのか?」 ミーナ「本当なら軍法会議ものよ。でも仕方ないじゃない。こんなものが届いてしまっているんだから」 バルクホルン「何だその書類は」 エーリカ「リベリオン合衆国大統領からだよこれ!」 ミーナ「そうなのよ。彼は100年に一人の天才だから、彼の言うことはまず間違いはない。だから彼の好きなようにさせろよ?って書いてあるのよ」 バルクホルン「そんな要求が通ると思っているのか?」 ミーナ「通っちゃってるのよ。上層部からもリベリオン合衆国大統領の書類の通りにすることって」 エーリカ「むちゃくちゃだよー」 坂本「俺の実家は確かX社だったな。それにリベリオン合衆国が絡むとなると……」 ミーナ「ここだと俺さんの装備以外にはX社の武器はないけど、X社からの武器供給がなくなると少なからず困る部隊や地域が出てくるわ。それにリベリオン合衆国の機嫌を損ねることになると武器だけでなく各種物資の供給にだって……」 バルクホルン「しかしたかが一個人だぞ?国が1つ動く程の事なのか?」 ミーナ「トゥルーデは俺さんについて何も知らないようね。」 バルクホルン「ああ。いったい俺はなんなんだ?」
788 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:49:57.99 ID:M8STHady0
ミーナ「リベリオン合衆国大統領の書類に書いてある通り100年に一人の天才と言われているわ。どの分野にも精通していて、何をやらせてもその分野の権威や名人の上を行っていたみたいね。 そして幼少の頃に各種博士号を取得。実家が軍需産業だったこともあって兵器開発の道へ。そこで兵器の設計や開発をやっていたみたい。 あの宮藤博士とも仕事をしたことがあるらしいわ。彼が兵器開発に携わってからX社のシェアはウナギ昇り。一時は倒産間近と言われていた会社は一気にリベリオン合衆国で第2位の巨大企業に発展。 企業名は知らなくても俺さんの名前を知らない人はリベリオン国内では殆どいないそうよ。そして俺さんの作った画期的な武器のおかげでX社はリベリオン国内だけでなく世界的にも一気に有名になったみたいね。 兵器開発に携わっている人間にとっては必ずといっていいほど名前が知られているみたい。そしてその中にはネウロイ撲滅に必要なのは宮藤博士の理論と俺さんの兵器とまで言う人もいるみたいよ。 けどそうだったのは3年前までね。」 バルクホルン「3年前まで?」 ミーナ「ええ、3年前からは俺さんは表立って活動していないみたいなのよ。どうやら3年前から俺さんは特に何もせずだらだら生活を送っていたみたいで、今回彼が軍に入隊したのも彼の父親がそんな息子をみて喝を入れる為に無理やりねじ込んだみたいなのよ。 何があったかは本人から聞く以外方法はありませんがたぶん教えてくれないでしょうね」 バルクホルン「その空白の3年間で俺を変えた何かがあったということか?」 ミーナ「そうみね、この記事のこの部分を見て。急な取材にも快く応じてくれたとか、取材をしていて天才にありがちな慢心や人を見下した態度はなく誠実な人間だったとか書いてあるでしょう?」 エーリカ「今の俺からじゃ到底想像できないねー」 ミーナ「新聞の記事になるから猫をかぶっていた、ってことも考えられなくはないけど……たぶん記事通りでしょうね。」 バルクホルン「だがしかし、今の俺は!」 ミーナ「そうね……本当にどうしようかしらね」
789 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:51:36.89 ID:M8STHady0
俺日記12日目 今日は初めての戦闘だった。 正直想像していたよりもちょろい。むしろゲームみたいで楽しかった。 むろんバルクホルンが戦闘後につっかかってきたけど。 あの程度の敵に多人数で攻撃を仕掛けないといけないとか伝説の魔女と言われているここのウィッチも実はたいしたことがないんじゃないかな? 俺日記13日目 今日もネウロイの襲撃があった。 勿論俺が1人で全部倒してやった。 この程度なら俺一人でネウロイを世界から駆逐できるんじゃないのかな? 昔は前線に立ちたくないから兵器を作っていた俺がばからしく思えてくる。 昔から戦っていたら今頃ネウロイなんて居なかったかもしれないね。 俺日記14日目 珍しいことにネウロイが3日連続で現れた。 無論俺の活躍でネウロイは倒されたのだが。バルクホルンやエーリカ中尉がしゃしゃりでてきてすごく邪魔だった。 事故を見せかけてしばらく戦闘に出れなくしてやろうかと思ったけど後々の事を考えるとキュッっとされるのが怖いからやめておいた。 俺「ふぅ。ネウロイもバカだよなー。どうせすぐ片付けられるんだから小出しにしないで一気にこればいいのにさー」
790 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 01:53:46.16 ID:M8STHady0
15日目 ミーナ「またなの!?今日で4日連続よ。みなさんネウロイが出現しました」 坂本「珍しいな……何かネウロイ側に動きがあったのだろうか」 俺「そんなのどーでもいいですよ。また俺がちゃっちゃと終わらせるしー」 ミーナ「今回は数が多すぎるわ。サーニャさん以外全員出撃してもらいます」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「確かに数は多いけどさー。俺の前じゃ数なんて問題じゃないんだけどなー」 ミーナ「各機散って迎撃にあたって」 俺「その必要はないですってー。そんなことしてたら俺の魔法に飲み込まれちゃいますよー?」 バルクホルン「俺、いい加減にしろ!あの数が見えないのか!」 俺「見えてますってー。だから数は問題じゃないんですよねー」 バルクホルン「何だと!」 シャーリー「バルクホルン、ここは俺に任せよう。それで終わるならあたしたちも楽だからいいだろ〜。何かあったらあたしたちも戦闘に加わればいいんだ」 バルクホルン「リベリアンお前もか!まったくリベリアン共め……」 俺「シャーリー大尉よくわかってるねー。それじゃ、一気に終わりにしちゃおうかなー」 数は大中小合わせて150といったところか。ずいぶんネウロイも学習したようだ。20や30程度じゃダメだと悟ったのか?ここまで一気に数を増やしてくるとはね。
791 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:01:05.33 ID:M8STHady0
俺「ま、100も200も変わらないけどねー。重力場形成!もっと……もっと強力に!」 ネウロイの集団の中心部の空間が捻じ曲げられ、に黒い空間が浮かびあがっていく 俺「ブラックホール!」 光さえ抜け出せぬ強力な重力が周りのネウロイを引きずりこんでいく 引きずりこまれたネウロイが次々にぺしゃんこになり砕け散っていく 俺「はいおわりー。さってかえろーか」 坂本「まさかあれほどのものとはな」 ミーナ「あれを見せつけられたら俺さんの1人でいいという自信がわかるような気がするわ」 バルクホルン「くっ……」 エイラ「んっ、まだ終わってないゾ!」 ペリーヌ「敵は全滅してるように見えますけど?」 エイラ「上ダ!」 坂本「俺!上から来るぞ!」 俺「何!?」 シールド。ネウロイの攻撃を弾く。
792 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:06:06.03 ID:M8STHady0
俺「第2陣ってか、めんどくさいなー。もういっちょ、ブラックホール!」 第2陣も先ほどと同様にブラックホールを形成、ネウロイを飲み込んでいく エイラ「次は下からダ」 シールド。再びネウロイの攻撃を弾く。 俺「バカめ!ブラックホール!」 第3陣も1陣2陣同様に対処する エイラ「次は左右からダ」 坂本「俺!左右両方から来るぞ!」 俺「左右同時かーシールドじゃダメだなー」 自分の周りに強力な重力場を生成、ビームを捻じ曲げる 俺「はぁ、まだ来るってか。いい加減にしろよなっっと。ブラックホール!」 MPが足りない 俺「ちっ。ま、残りのこの数程度なら魔法を使うまでもないか」
793 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:08:58.18 ID:M8STHady0
宮藤「俺さんが銃撃に切り替えましたよ?」 リーネ「もう残りの魔力がすくないんじゃ……3回も大技を使った後です」 ミーナ「俺さん、大丈夫なの!?もう魔力も残り少ないんでしょ?」 俺「大丈夫大丈夫。この位の数ならなんてことないよー」 でも数が多すぎるな、全然敵の数が減らない 俺「やばいなー。ちょっとやばいかなー。けど偉そうなこと言った手前一人で終わらすしかなー」 気づいたらだいぶネウロイに囲まれている 俺「小型なのが幸いだけどちょっとまずいかなー」 四方八方からネウロイのビームが飛んでくる。避けれない分はシールドで防ぎ避けれる分は可能な限り避けていく。しかし途中幾つかシールドを貫通してくるビームが増えてきた 俺「っぶねー。シールド貼る魔力ももうないってか」 坂本「あの状況まずいぞ、全機俺を助けるんだ」 俺「坂本少佐、その必要はないよ。一人でやるって言った手前残り10数匹位自分で……っぶねー」 シールドを貫通してきたビームがストライカーに掠ったらしく片側がうまく動かないようだ
794 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:13:49.78 ID:M8STHady0
坂本「そんな事を言っている場合か!お前は仲間なんだ、仲間を助けるのは当たり前だろう!」 俺「仲間、ね。まさかこんな俺でも仲間と認識されてたなんてねー。うれしくて涙がでちゃうねー。でも手助けはいらないよー」 シャーリー「何言ってるんだ俺。どう見てももう一人でどうこうなる状態じゃないだろ!今助けに行くからそれまで持たせるんだ」 エーリカ「リーネ、単体で居るネウロイを狙撃して!私はあそこの密集してる部分を叩くよ」 リーネ「わかりました!できる限り撃ち落とします」 エイラ「まずいゾ。俺の目の前にネウロイが到達するゾ!」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++ 俺「やっべ。これはやばい。非常にまずい。あーこれはだめかもしれないねー」 目の前にはビームを撃つ直前と思われるネウロイが数匹。ついでに銃は弾切れ。シールドを張る魔力も残ってない。詰んだなー そしてとある言葉が俺の脳裏によぎる 父(死んだら天才でも、その時代に必要とされた人間ではなくそこまでの男だったということだ!) 坂本(今のままだと、ネウロイとの戦闘で死ぬことになるぞ) その後は昔の思い出、あの楽しかった時の頃、俺をダメにしたあの出来事、そして最近のこと 俺「あー、走馬灯ってこーゆーものなのかー。ま、俺はここまでの男だったかー、まだ死にたくないけど仕方ないか。母さん、姉さん、妹、俺も今からそっちにいくよ」 そしてネウロイのビームは俺を……
795 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:16:20.13 ID:M8STHady0
バルクホルン「俺ぇぇぇぇあきらめるなあああああ!」 ネウロイのビームはどうやらバルクホルンのシールドで防がれたようだ。しかし…… 俺「何で俺なんかを?俺とかあんたに一番嫌われてたでしょ?」 バルクホルン「私には仲間を見捨てる事は出来ないからな。たとえお前のような奴でもだ」 肩から血が出ている。血……? 俺「でも怪我をしてまで助けるなんて本当バカだなー」 バルクホルン「この程度のけがをしても、宮藤の魔法ですぐ治る。けど死んだら宮藤の魔法でもどうにもならないからな?」 どうやらシールドを逸れたビームがバルクホルンの銃に当たって銃が暴発。それが肩に当たっているようだった 俺「……血」 血。血。血。 バルクホルン「どうした俺?」 俺「血……やめろ、やめろ、やめてくれ。やめろおおおおおおお」 バルクホルン「おい、俺?」 俺「うわああああああああああああああああ」 バルクホルン「おい、俺!しっかりしろ!」
796 :
ミノムシ :2011/01/25(火) 02:20:55.26 ID:M8STHady0
ミーナ「トゥルーデどうしたの?」 バルクホルン「わからん。血を見た俺が急に取り乱しはじめた」 ミーナ「とにかくトゥルーデあなたは一度戻って宮藤さんに傷の手当をしてもらって。シャーリーさん俺さんを回収できるかしら」 シャーリー「わかった。俺しっかりしろ!」 俺「」 2話中編終わり。後半へ続く。 割と駆け足で事を進め過ぎてるけど気にしない方向で。 √は相変わらず未定。4話終了時までに決めれば何とかなるはずだ…… 3話:ジェットストライカー回 4話:買い物回 5・6話:最終回予定
乙!
乙 保守
ほ
れ
い
ざ
い
た
べ
杉田艦長
誰も書く人がいないのでしたら・・・私が投稿しても良いでしょうか?
むしろダメな理由があるのかね?
_,,r,'-ュヽ ∧_∧ ,イ彡く,-‐' ゙i, __,,, :-―,ァ'' ( ´・ω・` )゙ア´  ̄`ゝニ'ィ,〉 ,:f^三ヲ,r一''^ニ´、、ヽ.`ニニ´.λァ'" ,,..,,、 /lトィヘ ノ ニ、゙リ ,..,, ``''ヽ,,v,,''"´ ゙''ヾミ,r/:.l:.:し′ ,ィテ'J´,,..::;;゙i, ,;,, ;;; ,,;; ,frア:.l:.:ヾ リ:.:.:.{'" ,ィト. ';;;;;;;;;;;' ,!;V:.:.ノ:.:.:.: :.:l:.:.:.ヾ='":.:.:l ':;;;;;:' ,;;/;;:.:/:ノ:.j:.:.:. :.:l:.ミ:.:.∨:.:.:.:ヽ、 人__,,,;;;;;ノ/N/:/:.ィ:.:.:. :.:ト:.トミ:.:ヽ:.:.:.:.:ト-―テ" ⌒ `ヾj ::;;;;}/:.:.:.:/:/ ヽ:.: :.:ト、:.:.:.:.:ヽ:.:.:.l ' -:十:‐' ゙l, 〃:.:.:/:.リ ゙i:.: :.:l:.:ヽ:.:.:.:.:ヽ:.:.l t,,__,災_,ノl f:.リ:.:./:.j ,イ ヾ :.:l、:.:ヾ:.:.:.:.:〉:.:l l, ,;, ,ィレ j:.:.:./:./ V
810 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 10:52:50.57 ID:OijnYAmK0
>>808 では、投稿しますね。
長かった話もいよいよ終わり。
スカーレット・ウィッチ最終話「心からの言葉」。
行きます!!
811 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 10:55:18.50 ID:OijnYAmK0
―――――――――――――――――ロマーニャ基地・海岸 翌日。 501部隊はボクの葬式を行っていた。浜辺に十字架の墓を建て花を添えた。 ミーナ「・・・。」 坂本「・・・ボク。」 バルクホルン「くそ・・・!!」 ハルトマン「辛すぎるよ・・・こんなの・・・」 マルセイユ「・・・。」 メンバー誰もが悲しみに包まれていた。 だが、一番辛いのはシャーリーだ。 ボクを助ける事が出来なかった悲しみは深かった。
812 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 11:05:07.13 ID:OijnYAmK0
誰かがこっちに来る。 それはヴィクトル博士と車椅子に乗っている女性だった。 何処かボクに面影がある女性だ。 サーニャ「あの・・・貴女は?」 ???「初めまして、ボクの母のメアリーです。」 宮藤「ボクくんのお母さん・・・」 メアリー「息子が貴女方を守る為に亡くなった事はお父さんから聞きました・・・。 そして、これまでのあの子がやってた事も・・・。」 ヴィクトルは墓に花を添える。 ヴィクトル「すまん、メアリー・・・。 孫をウィッチしてしまったばかりに・・・」 メアリー「お父さんのせいではありませんわ・・・。 仲間を護れるなら、あの子だって本望だったでしょう。」
813 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 11:11:27.79 ID:OijnYAmK0
シャーリー「・・・そんな事はない。ボクは生きているよ。」 ルッキーニ「シャーリー?」 シャーリー「なんとなくそう思うんだ。ボクは生きているんだって。」 宮藤「シャーリーさん・・・」 リーネ「・・・・・ねぇ、あれ!!?」 リーネの指さす方向に一同は見る。誰かがこっちに飛んでくる。 坂本「あれは・・・!!」 金色の髪と真紅の翼の少年・・・ボク准尉だった。 服もストライカーもボロボロに汚れて海に不時着する。 シャーリー「ボクー!!生きてたんだなー!!」 シャーリーが笑顔で泣きながらボクを抱きしめた。 ボクも笑顔でシャーリーを抱きしめる。 周りのみんなも集まって歓喜に包まれた。
814 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 11:17:42.88 ID:OijnYAmK0
マルセイユ「でも・・・どうやって生還したんだ?」 ボク「・・・あの時、シャーリーさんの手を噛んだ後、 僅かながらシャーリーさんの血を飲んで魔力が回復して無事に脱出できたんです。」 その時、ボクは有る人物を見た。身を震わすほどの感動があった・・・ メアリー「ボク・・・。」 ボク「・・・お母さん!!」 ボクは涙を流して母親の元へと走り抱き付いた。 何年ぶりかの母の温もりを味わうボク。 これまでは他人と極力関わらずにただ一人だけで戦い続けた。 だけど、501の皆と出会えて自分が失った物を思い出して守る為に戦う意味を知った。
816 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 11:29:49.02 ID:OijnYAmK0
スカーレット・ウィッチはこれにておしまい!! 嬉しい様な寂しい様な気がします。 これで・・・終わりというわけではありません。 次回の作品を決めてますので、またお会いできるでしょう。 最後に、この作品を応援して下さった皆様ありがとうございます!!
乙乙、完結させるSS書きはいいSS書きだ
乙!
乙乙
>>817 一スレ目から書いてるのにいまだに完結させられない俺はダメなSS書きだな・・・orz
ぬるぽ
;^、 .; .゙. __,,,,, .; .゙:、 ./´⌒`ヽ`ヽ .; ゙:、,, ''~´ ,-、 ,ii;;::*::;;リ .ノ ,, ''´,,.'i'~ /ラヽ ` ヽ 、 ,-、;;;;ヽ...:::::`‐-‐´ -‐´ ,, '' ´,.''~ !// .ii .ii `ヽ, ソ''"~ ,. ‐'''´ ;; ''´' c/ ii ii__,;:-‐´ ,yiヽ ,,. '''~´ 、、 ;; ' ,!''"´ ':`kノ と、,,,. ''~´゙' '´ // /・フ,_,_,_、 ,. 、''''´,,, '' /エ_,/www`> ,. '''~´ '''~´ ,,,..(wv^^ ^^/,. '''~´ ´~ ,,, ''' ~,., ;;;(о:)`^^~´ガッガッガッガッガッガッガッガッガッ! ,. '''~,´ ''~′ ,, ' ´´ ''''~′ ,. ''′' ★ガッ代行始めました★ ぬるぽされたけど規制で書けない、自分で書くのはメンドクサイ、ふうつのガッじゃ物足りない、そんなときに! 湾岸戦争で鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにガッしてくれます! モチロンガッを用意する必要もありません!スタッフがあなたのスレの近くのぬるぽを無差別にガッしまくります! 1時間$20〜 24時間営業 年中無休!
ぬるぽなう
アベンジャーか!
∧w∧ ( ゚Д゚ ,) ___O":::::::":)___ \二゙iニニ||ニニi゙,i// r;ニニシ;゙´ ̄ ̄i ̄ ゙̄'; O)ニニニニ) :! !: i ';゙;:==‐ _゙''゙;‐,'__i i___i___';'__ _ _ /;_;''"__/;ッ、/ ヘ ヘ`‐;;゙‐;;''ュ''‐‐-'-;; ,‐ュ―:_‐,,‐())'-;r‐゙―― '――゙―――――゙'――‐'―――; ;'':=:;''i',/ ';'~;'':=:;r''' 、'‐;:;=ャ-;;-;;-;;‐;;=ャ;‐;;‐;;-;;‐;;=ャ‐;;-;;‐;"、 ヤ=';i゙<―――ヤ=';i: o :i::::゙'゙''゙::::::::;ッ=iニ'゙''゙iニニ iュ、::::゙'゙''゙:i'::i' :, 、:ャ; ヾ=゙'、.\ ヾ=゙'、_シr゙'゙ヽ r゙'゙ヽ r゙'゙ヽ r゙'゙ヽ r゙'゙ヽ r゙'゙ヽ:ャ::゙‐':; ヾ=゙'、 ゙゙''‐- 、,,ヾ=゙'、i::0::i|゙i::0::i|゙i::0::i|゙i::0::i|゙i::0::i|゙i::0::i|''`‐;;'' ヾ=゙'、;;ソ、'、_;ソ,ヾ=゙'、;;ソ、'、_;ソ、'、_;ソ、'、_;ソ、'、_;ソ、'、_;ソ,,=''" `~~~~~~~~~~~`~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~´ ★ガッ代行始めました★ ぬるぽされたけど規制で書けない、自分で書くのはメンドクサイ、ふうつのガッじゃ物足りない、そんなときに! 大陸戦線で鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにガッしてくれます、チハたんで! モチロンガッを用意する必要もありません!スタッフがあなたのスレの近くのぬるぽを無差別にガッしまくります、チハたんで! 1時間3円〜 24時間営業 年中無休!
ここを見ていて自分も書いてみたいと思い、書いている もう少しで1話目が書きあがるが、展開考えるのが楽しすぎる
なんか東部戦線ネタがいっぱいたまってきたし502で書いてみたくなってきた だが今のを終わらせないと・・・
一応25時から投下予約を。25時15分過ぎても投下開始されなかったら終電逃したと思ってもらえれば。
起きてれば明日の朝3時に投下しようかね
今回書き貯め分が一部微グロになってしまった……
最近かなりぶっ飛んだのが出たから気にしなくておk
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/25(火) 16:36:50.06 ID:JevZaASf0
3〜4行ちょっとアレな書き方しただけだから大丈夫そうだ きっと俺の耐性がなさすぎるだけ 用事の前に書き貯めが終わるかどうかが問題になってきた
21時から予約ぬ
一話目というかプロローグが書き終わった! 予約が無ければ初SSだが投下してもいい? 厨二妄想大好きだから厨二が多くなる予定
こいよ!
マジか、実は俺も超厨二新規俺なんだよな、設定が被りそうでビクビク だから超支援、こい
俺は今炎の中にいる 誰かが家に火を放ったんだろう まあ当然の報いだな ああ・・・これで俺は死ねるんだ (イヤダ) 短い人生だったな・・・ (シニタクナイ) ごめんな・・・お前を道連れにする形になってしまって (モット) 今行くよ・・・友・・・・・ (イキタイ!) そこで俺の意識は途絶えた
俺は友を殺した 悪意は無く、不慮の事故だ 友の両親も事故だと言ってくれる だが、殺したという結果は変わらない ああ・・・あの時ああしていればこんなことにならなかったのでは? 何度自問しても、返って来る言葉は『人殺し』 こんな俺がのうのうと生きているのは間違っている? こんな俺が人を愛する、ましてや愛される資格なんて無い だから俺は・・・ 生きていてはいけないんだ
・ ・ ・ ・ ・ ・ ?「〜〜!」 ん? ?「〜〜〜〜!」 ここは・・・あの世か? ?「おい!」 ん?誰だ?あれか?地獄の使者って奴か? ?「しっかりしろ!おい!」 俺「ん・・・ここは?」 ?「!気がついたか!おーい宮藤!気がついたぞ!」 俺「・・・地獄の使者って眼帯着けた女性だったんだ」 ?「?何を言っているか分からんが、大丈夫か?」 俺「多分」
どうやら俺は助かったみたいだ なんで死ねなかったんだろう そう思いながら、身体を起こす ?「坂本さん!」 声のしたほうを見ると・・・女の子? 坂本ってもしかしてこの眼帯している人のことか ?「よかった。目が覚めたんですね」 俺「あんた達が助けてくれたのか?」 坂本「礼ならそこの宮藤に言うんだな。この診療所の近くでお前は倒れていたんだ」 宮藤と呼ばれた少女は「えへへ///」と照れくさそうにしている なんだろう。どことなく犬っぽい・・・ナデナデしたら尻尾振りそうな気がする
ん?待てよ?診療所の近くに倒れていた? 俺「ここはどこだ?俺は道場の火事に巻き込まれて死んだものだと思っていたが」 坂本「道場?そのようなものはこの近くには無かったと思うが」 と言い坂本は宮藤に目を向ける 宮藤「あ、はい。この近くにはありません。隣町にはあったと思いますが・・・」 どういうことだ?俺が無意識の内に移動していたのか? いいやそれはないだろう ならここはどこなんだ? 宮藤「あ、そういえば。あなたが倒れているすぐそばに、扶桑刀が落ちていたんですが、 あなたのですか?」 言いながら、ベッドの隅に立て掛けられていた刀を持ち上げる 俺「そ、それは!雷一文字!なぜそれが!?」 坂本「お前が寝ている間にこの扶桑刀を見せてもらった」 スッと坂本の目が細まる 坂本「なぜこの様な扶桑刀を持っている?」
をいをい流石に投下早すぎんぜ、猿ッちまうよ
宮藤「え?どういうことですか?扶桑刀は珍しいものじゃないと思いますが」 坂本「宮藤。お前には・・・まあ分からないかもしれないな」 宮藤から刀を取り、抜いてみせる 坂本「この扶桑刀は魔力を帯びている。正直な話、烈風丸とは比べ物にならない位のな。 恐らく、魔力を持たない者は抜くことすらできないだろう」 宮藤「へ〜そんなに凄い物だったんですね〜」 坂本「で?なぜこの様な扶桑刀をお前が持っている?」 俺「その刀は母様の形見であり、我が一族の家宝で『雷一文字』と言う。 一族の中でその刀を抜くことが出来たのは、母様と自分だけだがなるほど、 その魔力とやらがなければ抜けないのか」 坂本「お前も抜くことが出来るのか!?」 俺「昔から何で抜けないんだろうと思っていたが、ようやく合点がいった。だが、なぜ自分のそばに ・・・ところで、こちらから質問しても?」
支援しろってことだろ?任せろ支援!
坂本「あ、ああ」 俺「先ほどから『扶桑』という単語を耳にするが、『扶桑』とは何のことだ?」 坂本「何を言っている。この国の名前ではないか」 は?扶桑がこの国の名前? 宮藤といい、坂本といい、明らかに日本人の名前だよな? ここは日本じゃないのか? 俺「すまない。ここは日本ではないのか?」 坂本「日本?どこだそれは?ここは扶桑だぞ」 ふざけているようには見えないな・・・ 俺「すまないが、今は何年だ?」 坂本「おかしなことを聞く奴だな。今年は1945年だ」
早い……早すぎるのだ!
俺「1945年!?」 おいおいこれはあれか?タイムスリップってやつか? それにしては日本が扶桑と呼ばれていたなんて、日本史では聞いたこと無いぞ まさかパラレルワールドって奴? 坂本「どうした?」 俺「あー・・・あ、そうだ。世界地図はある?」 坂本「世界地図か。少し待っていろ。リーネが持っていたはず」 リーネ?名前からして日本人、いや扶桑人じゃないな 宮藤「(なんか空気)あ、あの。リーネちゃんっていうのは、私のいる隊の仲間で、私の親友です。 私の里帰りについてきてくれたんですよ〜」 俺「へ〜。海外から一緒についてきてくれるなんて、仲がいいんだね」 宮藤「はい!私の自慢のおっぱ・・・じゃなくて、親友です///」 うんうん。仲良いことは良い事だ。 一瞬気になる単語が出たけど、気にしないでおこう
リーネ「お待たせしました。世界地図を持ってきました。」 宮藤「あ!リーネちゃんおかえり!」 リーネ「ただいま。芳佳ちゃん。あ、気がついたんですね。よかった」 この子がリーネか。可愛く笑う子だな。 それに・・・・よく育ってる。 宮藤さん自慢の親友だけはある。 リーネ「はい。これが世界地図です。」 俺「ああ、ありがとう」 にっこり笑って地図を受け取る リーネ「い、いえ///」 照れてる。なんかこっちも照れるぞ。 坂本「世界地図なんて見てどうするんだ?」 俺「えっと、ちょっと気になることがあっt・・・なんだこりゃ!?」 日本がアメリカがドイツがその他の国が俺の知らない名前になっている!? うろ覚えだけど、地形は大体一緒みたいだが・・・
そろそろさるぞ
これはもう確定だな 過去の世界ではなく、俺の住んでいた世界とは別の世界だ 俺「おいおいマジかよ・・・」 宮藤「あのー。どうかしたんですか?」 俺「あ〜あれだ。」 宮藤「?」 俺「大変言い難くて、信じてもらえるかあやしいんだが・・・」 リーネ「え?え?」 俺「どうやら・・・俺・・・」 坂本「どうした!ハッキリとモノを言え!」 俺「えっと、分かりやすく言ったら、俺は別世界の住人みたいだ」 宮リ坂「は?」 ですよねー
もうさるってるだろうなー
ならば支援だ
支援!
短いけど、とりあえずここまで 一応見返してはいますが、誤字脱字あったらごめんなさい おさるさん考えずに投下したのは申し訳ない 次からはペースを考えて投下します あと聞きたいが、行間のスペースって邪魔? 見難いようだったら、次からは無くすよ
多分行間スペースはあったほうが読みやすい
乙!! …この短時間で猿さんくらわずに投下仕切ったのにびっくりだ スペースは別に邪魔じゃない、むしろ見やすい
おつ 見易いからこのままがいいな
第一話から勢いのいい投下だった乙 行間のスペースはむしろこれでいいとおもいますわ
乙乙!
乙ー 厨2もいいもんだ
おつかれー 純粋な厨ニはこう…むずむずするな
>>858-863 乙ありがとうございます。
行間あったほうが読みやすいみたいなので、このままでいきます。
次回の書きあがりは未定ですが、出来るだけ速いうちに上げようと思います。
しかし、自分の妄想をさらけ出すのって楽しいねwww
やっぱりこういう場はラノベ調の方が歓迎されるのかな?
どちらでもいいのよ?地の文なしでも面白いのもある
むしろ今なら地の文ないほうが新鮮で面白いのかもしれない
正直地の文無しって難しい 状況をキャラの台詞だけで読者に把握させないといけない訳だし
いやさ 構想練ってるんだがそういうセリフオンリーもラノベ調もしたことがなくてなんか堅苦しくなるというか・・・
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/25(火) 17:51:55.03 ID:7lIoBvjIP
>>867 他のVIPssじゃ地の文は嫌われがちだが、ここでは割と許容されてる
地の文は書き出すと楽しい セリフのみも気軽で楽しい やりたいほうでやれ! wikiとか読んで参考にしてみたら?
ぶびゅ
ほしゅ
>>873 うん 頑張ってみる
しかし同志俺読んだがあれはすごいな
877 :
俺改め、ボク :2011/01/25(火) 20:19:45.61 ID:OijnYAmK0
どうも、新作の予告を作ってみました。 かなり妄想的な設定もありますが良いでしょうか?
>>878 では、行きます!!
その者は桜と共に舞い踊り敵は桜の如く散る。
その者は優雅と荒々しさを持っていた。
その者は掴みどころも無く消えゆく。
その者はいつしかこう呼ばれた。
"桜花の亡霊"と・・・
俺「ストライクウィッチーズ」新作品"ブロッサム・ゴースト"
「次に死に誘われたいのは誰かな・・・?」
(かなり厨二で妄想がある次回作品です。話が完成しましたら楽しみに待ってて下さい。尚、今回の「俺」は名前ありです。)
その次は月のお姫様ですか?
発売順か 旧作は飛ばしたんだな
その前にどっかの境界能力者かもしれんぞ
>>880-882 やっぱ元ネタ知っている人はいるのね(当たり前だ!!)
うーん、流石に境界能力者は考えていませんが、異次元空間を渡る俺を考えた事はある。
異次元渡りと聞いて世界の破壊者がすぐ浮かんだ俺は特撮厨?
ってか、通り名や史実の人モチーフならまだしも 普通に名前有りなら他所でやれとしか 最低限「俺」は守るべきだろ
>>885 御尤もであります。
wikiでの俺設定で名前が有る人物があったから良いかなと思いまして。
予約してた者なんですけど灯火させてもらいます ※諸注意 新規です。名前は俺じゃありません 前スレ序盤で似たような物を投下しましたがあれはストパンOVAみたいなもんなんでスルーしてもらって結構です 地の文は戦闘以外書きませんてか書けません 厨二描写多いです
888 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:05:05.18 ID:Q+NtIS5Q0
―――とあるパブにて 「お、こんな時間に軍人さんかい、珍しいな、何飲む?」 「ウイスキー、水割りで」 「了解」 「…」 「…」 「はい、どうぞ」カチャン 「ん」ゴクゴク 「…お前さん、天災のウィッチ、って知ってるか?」 「……いんや、聞いた事ねえな、詳しく聞かせてくれよ」 「ああ、構わんよ。最初に言っとくが”てんさい”っつっても黄の14や黒い悪魔とかとは別の、災害を意味する方の天災なんだけどな 何でもなぁ、そいつはウィッチの中でも珍しい男なんだとよ 扶桑のでっけえ船を使って欧州各地をぶらぶら放浪してて、どこからともなく戦前にいきなり現れちゃあネウロイを一掃して消えちまうらしいんだ」 「ふぅん…ミラージュウィッチーズみたいなもんか」 「ハハハ、違うな、ミラージュウィッチーズが伝説なら、天災は噂の域だ」 「……噂、か」
889 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:10:00.08 ID:Q+NtIS5Q0
「それに、どうもそいつからはあまり良い噂を聞かなくてな… ネウロイを撃墜するだけならともかく、関係の無い民家やウィッチ達を巻き込む事もあるらしい」 「それですぐ消えちまうって訳か…たしかに、天災だな」 「ああ、ホント天災だよ、ロマーニャ人にとっちゃ害悪以外の何モンでもねぇ」 「害悪ねぇ…」 「……そういやお前さん、よく見てみれば扶桑の軍服じゃないか、こんな所まで大変だねえ」 「ああ、まぁな」 「いいねえ、やっぱよ、ストライカーユニットの整備とかしてたらウィッチとお近づきになれるもんなのか?」 「んあ? 俺は整備兵じゃねーよ」 「え? だったらもっとお偉いさんだったかい?」 「ハッ、偉い事に変わりはねぇな。俺はな……ウィッチだ」
支援であります!!
891 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:16:33.03 ID:Q+NtIS5Q0
「…ハハハハ、扶桑人にしちゃレベルの高いジョークだな」 「ジョークのレベルをもう少し上げてやろうか?」 「は?」 「俺がその害悪だ、糞ったれ」 「…」 「ウイスキー、おかわり」 「奢らせてもらいます」
892 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:20:50.54 ID:Q+NtIS5Q0
―――数日後、海上にて 坂本「く…まだ沸いてくるか!」 エーリカ「ぜんぜん減んないよー」ババババババババ リーネ「弾数残り僅かです!」 シャーリー「糞! どんだけ沸いてくんだ!」 ミーナ「…不味いわね」 坂本「ああ、徐々に戦場をロマーニャ方面に動かされている。このままじゃ町を襲撃されるのも時間の問題だな」 ミーナ「ええ…でも…」 坂本「分かってる。諦めたりするものか、ここで何としても食い止めるぞ」 ミーナ「…そうね」 エイラ「駄目だ! キリが無い!」 サーニャ「ロケット弾もうありません!」 ルッキーニ「ハァ…ハァ…」 ミーナ(だけど皆の体力を考えてもここに居続けるのは―――万が一誰か怪我でもしたら) ミーナ(でも、それじゃ少なくともロマーニャに被害が…)
893 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:24:00.71 ID:Q+NtIS5Q0
バルクホルン「く…! 撃ちもらした!」 エーリカ「ミーナ! 危ない!」 ミーナ「へ?」 ミーナ(はさまれた!? 早くシールドを…駄目、間に合わない…!?) 「―――ロケット花火」 ミーナ「な!? きゃあ!」ドゥーン 坂本「ミーナ!!」 バルクホルン「ネウロイを吹っ飛ばした…?」 エーリカ「だ、誰?」 サーニャ「…上空に反応あり、ネウロイじゃありません!」
894 :
花火男 :2011/01/25(火) 21:30:00.59 ID:Q+NtIS5Q0
「ぼさっとしてる暇があったらシールドでも張ってろ愚図」 そんな声が聞こえた。 思わず見上げようとすると、ソレは太陽を下に火を噴きながら高速で急降下し、敵陣に突っ込んだ。 敵の増援か、とは思わなかった。 何故なら一瞬だがストライカーユニットの側面に扶桑のエンブレムを確認出来たからである。 坂本「何だ!?」 「鼠花火」 そう呟くとその男を取り囲むように、まるでガソリンでも撒き散らしたかのように炎が噴出した。それは一瞬で男の姿を視界から遮る。 まるでフラフープのようだ、と坂本は思ったがそんな可愛い物では無いとすぐさま思い知らされた。 摂氏3500度にも及ぶフラフープはゴゴゴ、と酸素を吸い込む轟音とともにそのまま範囲を広げ、ネウロイ達、そしてウィッチ達をも巻き込んだ。 シャーリー「あちちちち!」 バルクホルン「誰だか知らんが周りの事も考えろ!!」 男がいた中心部は太陽のように白く輝き、まともに目視出来るものではなかった。 しかし、その輝きこそが爆炎の激しさを物語っている。 サーニャ「ネウロイの反応、消えていきます!」 ペリーヌ「ネウロイが退いていきますわ…」
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/25(火) 21:42:28.61 ID:H3bXUs3O0
さるった…だと? うーむ間隔はともかくレスは他レスで消費してきたはずなんだがな… 申し訳ない、10じになったら再開します
さる避けの秘訣はないものか・・・
宮藤「い、一体誰なんでしょうか?」 ネウロイの大群がいなくなった事を確認すると、男を取り囲んでいた爆炎も消えウィッチ達はその男の姿を確認する事が出来た。 扶桑皇国の海軍の制服を着ているようだ。 だが、坂本とは違いその制服のボタンは上から下まで一つも閉じられておらず、ばたばたと風に揺られている。 そして、何よりウィッチ達の目を惹きつけたのは片手で肩に背負うようにした長い棒。その全長はゆうに男の二倍を超えるだろう。 どこの不良だ、と坂本は思った。 「――――――かませ犬にしちゃあ、上出来だ」 呆然としていたウィッチ達を他所に男はそう、どこか楽しげにそう呟いた。 一時はあっけに取られたミーナだが、何とか冷静を装い男に尋ねた。 ミーナ「…救援を感謝します。あなたは何者ですか? 所属と階級、氏名を述べて下さい」 花火「名前は…花火だ。階級は大佐。所属は今日からこの、501だ」
899 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:10:09.07 ID:Q+NtIS5Q0
―――帰還中 バルクホルン「おい貴様、ネウロイを撃墜するのはともかく何だあれは、私達まで落とす気だったのか」 花火「あん? 誰だ」 バルクホルン「…ゲルトルート・バルクホルン、階級は大尉だ。それよりさっきの質問に答えろ」 花火「…確実にネウロイを堕とすにはあの程度の火力は必要だ。それにお前らははあれで落ちる訳でもねえだろうが」 バルクホルン「たしかにそうだが…それでも配慮という物があるだろう」 花火「んなもん、面倒だ…」ブゥン バルクホルン「貴様、どこに…」 花火「触れんな」スッ バルクホルン「なッ…何だその態度は!!」 エーリカ「まぁまぁトゥルーデ、さっき会ったばっかで階級も上なんだし、ね?」 バルクホルン「たしかにそうだが…」 花火「…余計な真似すんじゃねえよ」 エーリカ「」ニコ バルクホルン「…?」
支援花火
901 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:16:08.71 ID:Q+NtIS5Q0
―――基地 宮藤「てんさい…ですか?」 坂本「ああ、それが奴に付いた通り名だ」 エイラ「あ、聞いた事あるぞ」 ペリーヌ「わたくしも噂だけなら…」 ミーナ「私も聞いた事はあるけど…知り合いなの?」 坂本「直接会った事は無いが艦は違えど所属が同じ遣欧艦隊なもんでな、噂はよく聞いていた」 宮藤「噂?」 ミーナ「たしか、急に現れてはネウロイを全滅させてすぐ消えてしまう…だったかしら」 ペリーヌ「それに撃墜数は五百機を越えているとか…ま、所詮噂ですからあてになりませんけど」 宮藤「何だかかっこいいですね、それに撃墜数五百って…」 坂本「それだけなら良いんだがな…奴は周りを気にしなさすぎなんだ」 宮藤「え?」 ペリーヌ「あの時も見たでしょう宮藤さん? わたくし達がシールドを張ってなかったら今頃大火傷ですわ」 エイラ「シールド張っても煤まみれになっちゃったけどナ」
902 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:21:09.88 ID:Q+NtIS5Q0
ミーナ「酷い時は火事も起こした事があるそうね…もう少し周りに目を配っていれば天災、なんて呼ばれなかったと思うんだけど…」 宮藤「え? え? てんさいってそっちの意味だったんですか? てっきり凄く優れたウィッチなのかと…」 坂本「いや、そっちの意味でも間違いでは無い…と思う」 宮藤「えええ?? どっちなんですか?」 坂本「天災と天才、両方の意味を掛けてるらしいと私は聞いたんだが…詳しい事は私もよく知らん」 宮藤「うー…何だかややこしいですね」 エイラ「そう言えばその当の本人はどこ行ったんだ? 挨拶もせずに」 ペリーヌ「たしかにハンガーから出てったきり見てませんわね」 坂本「あいつなら風呂だ。私も止めたんだが入らなければ死ぬとか言い出してな…一応入れといた」 ミーナ「就任早々何考えているのか…頭が痛いわね」
903 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:26:11.61 ID:Q+NtIS5Q0
―――風呂 花火「ふぅ…まさか風呂があるとはな…」カポーン ガラララ シャーリー「よお! 花火!」 花火「………誰だお前」 シャーリー「あれ? 反応薄いな」 花火「まぁな」 シャーリー「入るぞ」チャポン 花火「……おい」 シャーリー「え?」 花火「さっきあったばっかの見ず知らずの男が風呂に入ってんだぞ、警戒のけの字もねえのかお前には」 シャーリー「そうだなー、警戒は一応してるぞ? ちゃんとタオル巻いてるしな!」 花火「そうかい、じゃあ何で入ってきた」 シャーリー「ちょっとお礼が言いたくてな」
904 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:31:14.01 ID:Q+NtIS5Q0
花火「…」 シャーリー「ロマーニャはな、ルッキーニの故郷なんだよ」 シャーリー「あ、ルッキーニってのは髪の毛を両サイドで結んだちっちゃい子なんだけど」ブク シャーリー「今日結構私達危なかっただろ? あのままだとルッキーニの町がネウロイに襲われてたかも知れないんだ」ブクブク シャーリー「でもそこにお前が助けに来て…」ブクブクブク シャーリー「熱!!」バチャン 花火「あ、悪りい、ちょっと温度上げすぎた」 シャーリー「お、お前そんな事まで出来んのかよ…」 花火「礼は受け取った、さっさと出ろ」 シャーリー「はぁ…分かったよ、邪魔して悪かったな」 花火「ああ、邪魔だ邪魔、どっかいけ」 シャーリー「はいはい」
かわええの
906 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:36:17.15 ID:Q+NtIS5Q0
―――数時間後、花火部屋 花火「眠…」 バルクホルン「おい、夕飯だ起きろ」ガチャ 花火「ん、ああ」 バルクホルン「全く…自分の階級を考えろ、貴様はそれでも大佐か」 花火「生憎これで大佐だ。お前の上官になる」 バルクホルン「…そんな事、わざわざ言われなくても分かっている」 花火「それよりも夕飯だったな」 バルクホルン「ああ、さっさと着いて来い」
907 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:41:54.76 ID:Q+NtIS5Q0
―――食堂 花火「こいつは…」 宮藤「あ、出身が扶桑って聞いたから扶桑料理多めにしてみたんですが…」 花火「…戴きます」カチャ 宮藤「ドキドキ」 花火「モグモグ」 宮藤「ドキドキ」 花火「モグモグ」 エイラ(…何か喋れよ) リーネ(あ、納豆も食べてる…やっぱ扶桑だと平気なのかな) 宮藤「あの、おいしいですか?」 花火「モグモグ」 宮藤「ショボン」 バルクホルン「おい貴様! 宮藤の質問に答えたらどうだ!」 花火「モグモグ」
★さる回避代行始めました★ 投下したいけど連投規制が怖い、支援したいけど規制されている、そんなときに! 壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにキーボード叩いてくれます! モチロン回線を用意する必要もありません!スタッフが該当スレに無差別に支援と書きまくります! 一レス \0.2〜 24時間営業 年中無休! ∧_∧ ( ´・ω・) _‐'´ \ / `ー、_ /' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ さる回避代行では同時にスタッフも募集しています { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか? /\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\ キーボードを打つだけの簡単なお仕事です /◇◆\_________\ \\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\ \(ニニニニニニニニニニニニニニ)
花火「バリボリ」 リーネ「バリボリ?」 宮藤「別に魚の骨まで食べなくても良いんですよ!?」 花火「…ゴクン……お茶だ」 宮藤「は、はい!」 坂本「良い顎をしてるな…」 バルクホルン「…」イライラ サーニャ(…ねぇエイラ、あの人は) エイラ(サーニャは近づいちゃ駄目だぞ) 宮藤「はい、どうぞ」コト 花火「ん」ズズズ 花火「ふう………ご馳走様」 宮藤「…あ、どうも…」 バルクホルン「おい、他に何か言う事は無いのか!?」
910 :
花火男 :2011/01/25(火) 22:51:09.04 ID:Q+NtIS5Q0
花火「何だ? デザートまで用意してんのか?」 バルクホルン「ち・が・う!! あれだ…こう…おいしかった、とか…とにかく色々あるだろ!」 花火「そいつぁお前の感想だろ、自分でその宮藤ってのに伝えたらどうだ」 バルクホルン「違う!! からかうのもいい加減にしろ!!」」ガチャン サーニャ「きゃ」 エイラ「アッチデヤレー!」 坂本「おい、バルクホルン」 バルクホルン「もう我慢ならん! 営倉にぶち込んでやる!」 花火「ハッ、やってみろよ!」 宮藤「バ、バルクホルンさん落ちついて…」 ミーナ「もう! やめなさい二人とも!!」 ミーナ「バルクホルン大尉、あなたはとりあえず頭を冷やしなさい」 バルクホルン「う…」シュン ミーナ「花火大佐、あなたはバルクホルン大尉に謝りなさい」 花火「別に俺は悪い事なんて」
911 :
花火男 :2011/01/25(火) 23:00:29.23 ID:Q+NtIS5Q0
ミーナ「謝りなさい」 花火「…嫌だ」 シャーリー(マジか…否定しやがったよあいつ) ルッキーニ(私しらないよ!) ミーナ「…そうですか、だったら今日はもう部屋に戻って寝なさい」 花火「…りょーかい」 「「「…」」」 ミーナ「…ハァ」フラ 坂本「おい、大丈夫かミーナ」 ミーナ「え、ええ、大丈夫よ。ちょっと頭が痛いだけ…」 坂本「全く…あいつは何を考えているんだ…」 エイラ「…隠者の逆位置か」ペラ エーリカ「…」
しえん
913 :
花火男 :2011/01/25(火) 23:05:09.08 ID:Q+NtIS5Q0
―――夜、バルコニー 花火「…………で、どうしててめえがここにいる」 エーリカ「それはこっちのセリフだったりして。部屋に戻るんじゃないの?」 花火「ハッ、そんな馬鹿正直に戻ってられっかよ。それより俺の質問に答えろ、どうしてここに来るのが分かった」 エーリカ「勘かな」 花火「勘か、すげえな、その勘で今まで何機のネウロイを殺してきたんだろうな、黒い悪魔」 エーリカ「…嫌な言い方すんなよ」 花火「本当の事をそのまま伝えただけだろ?」 エーリカ「むぅ…まぁ今はいいや、実はキミにちょっとした用があってね」 花火「ああ? 用?」 エーリカ「うん、今日さ、ミーナが危なかった時助けてくれたでしょ? あのままだったら絶対怪我してたと思うんだよね。だから助けてくれて有難う」 花火「また礼か…」 エーリカ「え? またって?」 花火「いや、何でもねえよ」
914 :
花火男 :2011/01/25(火) 23:08:19.42 ID:Q+NtIS5Q0
エーリカ「あ、それとさ、帰還する時トゥルーデを遠ずけたよね、あれも実は怪我させないためだったりしない?」 花火「…ちげえよ、愚痴愚痴とうっとおしかっただけだ」 エーリカ「別に照れなくて良いって〜。あの時さ、キミの体は凄く熱くなってたでしょ? だから触ると危険だからーとかじゃないの?」 花火「な…どうしてそこまで分かる」 エーリカ「ニャハハ、私って結構空気の流れとかに敏感だからさ、分かっちゃうんだよね」 花火「……苦手以上に、厄介だなてめえは」 エーリカ「酷い事言うなーもう。ま、言いたい事は言ったし、私はそろそろ寝るね?」 花火「勝手に寝ろ、二度と起きてくんな」 エーリカ「素直じゃないね、そんなんじゃ疲れちゃうよ?」 花火「…」 エーリカ「ありゃりゃシカトだよ。まぁ、おやすみ」 エーリカ「あんまりトゥルーデやミーナを苦労させんなよな」 花火「…分かってる…分かってんだよ俺がどんなに迷惑掛けてるかなんて……」 花火「でも今そうしとかないと…いつか折れる」
915 :
花火男 :2011/01/25(火) 23:12:05.54 ID:Q+NtIS5Q0
はい一話目終わりです 実はもうプロットは完成してたりする。 てか本スレ人いなさすぎなのか俺の作品が面白く無さ杉なのかって言うと無論後者なんだけど 避難所の雑談スレが妙に盛り上がってるのみて鼻血吹いたっていうか寝る 支援有難う
おちゅー
超乙 俺はすげー面白いと思うよ 次も期待
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/25(火) 23:17:37.56 ID:7lIoBvjIP
乙 まぁレス数は気にスンナ レスの付きやすい作品も付きにくい作品もあらぁな
おつん やっぱりエーリカは天使だったか…
おつおつ
乙乙 投下中に支援できなくてごめんね
なんでみんな階級に敬意を払わないの? すげえ違和感
おつー
1レス分だけこっそり予告編おいていくわ
925 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/25(火) 23:48:14.98 ID:nbxHTmFK0
ほう
926 :
予告編 :2011/01/25(火) 23:50:27.38 ID:M8STHady0
リーネ「はい、お兄ちゃんタオル」 俺「ありがとう、リーネ」 リーネ「今日も負けちゃったんだね」 俺「ああ、これで100連敗。坂本少佐やバルクホルン大尉は手加減したエーリカ中尉に1回勝てるまで休み無しで延々と訓練って脅されてるけど絶対無理だな。勝てる気がしない」 リーネ「焦らないで。最近頑張ってるしお兄ちゃんなら明日はきっと勝てるよ」 俺「そうだといいな」 リーネ「頑張ってね、お兄ちゃん(チュッ」 ------------------------------------------------------------- ?「あの男、一体なんだよ。急に現れておいて俺のリネット曹長を……」 !「おい新人。ぼさっとしてないで早く手伝え」 ?「あっ、班長すみません」 !「今日は俺少尉のストライカーの調整を大幅に変更するからよーくみておくんだぞ」 ?「はい班長。(これがあの男のストライカーか。これをいじってやれば」 トントン拍子で和解した俺とリーネ。地味に勝てないイライラが募る俺。そのイライラの矛先には…… そして新たな陰謀が俺を襲う。 隠し子第二部 comming soon
壁|ミ 25時までさらばっ
微グロ機体
1942年 トブルクの東80km ガブル・ハリーオアシス 第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」前線基地 マルセイユ「ケイ、新しい航空ウィッチが来るのは今日だっけ?」 圭子「ええ、そうよ。なんでもリベリオンかららしいわ」 マルセイユ「リベリオン?ふーん…じゃあパーティーの準備をしておかないとな」 圭子「そうやってパーティーの口実が欲しいだけなんじゃないの?」 マルセイユ「なんのことだか?マティルダ!」 マティルダ「分かりました、鷲の使いよ」 マルセイユ「さすがマティルダ、話が早いわね」 圭子「あまりハシャぎすぎないようにね…でも、どんな子かしらね」
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 00:04:14.17 ID:HqvfPjkr0
ほう・・・ またヒロイン激戦地アフリカに一人・・・
――――同時刻 トブルクの港 私「ここがアフリカか」 船に揺られる事、丸1週間。 リベリオン海軍第27爆撃中隊所属の私少尉は、アフリカにある第31統合戦闘飛行隊へと転属になった。 なんでも、アフリカに展開する陸戦ウィッチの支援の為らしい。 私「さてと、どこに行けばいいんだろ…あの、すいません!」 ブリタニア兵「はっ!なんでしょうか少尉殿!」 私「第31統合戦闘飛行隊ってどう行けばいいの?」 ブリタニア兵「そう、ですね…ここから直線距離で80kmの地点にあるオアシスに展開してると思います」 私「そ、ありがと」 ブリタニア兵「あの!」 私「なんでしょう?」 ブリタニア兵「もしや、あなたはあの『私』さんでは?」 私「チッ……ふっふっふ、気づいてしまいましたね!?」 ブリタニア兵「えっ」 私「そう、リベリオンで、いや世界で知らない人は居ない!容姿端麗、才色兼備!注目の若手女優の私に!」
アフリカ…だと…!? しかも1942年とかマジ俺得
百合なのか? 百合なのか!? どうなんだ、こらっ!
リベリオン兵「私さん、敬礼してみてください!」 私「敬礼!」 扶桑兵「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼!これ!敬礼出たよ〜〜!」 ブリタニア兵「しかし、なんでそんな方が最前線に? 」 私「何を隠そう、実は私、ウィッチだったのです!」 リベリオン兵「な、なんだってー!?」 私「というわけで私をそのオアシスまで送ってくれる人!」 扶桑兵「ぜひ私が!」 ロマーニャ兵「ええい、チビの扶桑人に任せられるか!ここは女性の扱いに慣れてる俺が!」 ブリタニア兵「ロマーニャ人に任せたら何をされるか分からん!紳士である私がお送りしてしんぜよう」 リベリオン兵「自分で紳士なんて言ってる奴に任せられるか!ここは同じリベリオン人である俺が!」 私「あ、やっぱいいです」 「「「へ?」」」
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 00:08:03.65 ID:HqvfPjkr0
お、こないだ避難所のほうで言ってた俳優俺か
ヒャッハー!久々の百合だー!
私「ジョージおじさんが迎えに来たので」 リベリオン兵「ジョージめ!許さん!」 パットン「誰を許さないだって?」 リベリオン兵「パ、パットン中将殿!失礼しました!」 私「ジョージおじさん、迎えにきてくれたの!?」 パットン「おう、儂のエンジェルちゃんを向かえにきてやったわい」 私「わーい、おじさん大好き!」だきっぎゅーっ パットン「わははは!かわいいエンジェr…ぐふぅ!?」 私「……気安くエンジェルとか呼んでんじゃねーぞじじぃ」ボソッ パットン「わ、私少尉を迎えに来てやったぞ!」 私「ありがとう!さ、行こうおじさん!」 バタンッ ブロロロロロロロ…… リベリオン兵「かわいかったなぁ、私少尉……」
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 00:10:42.73 ID:HqvfPjkr0
>>936 わからんぞ
パットン√とかひょっとしたら氷野さんかも・・・
車内 私「ふー……」 パットン「元気にしてたか?私よ」 私「おかげさまでこの通り」 パットン「そうかそうか!私が来たとなれば、アフリカの兵士の士気もあがるだろうからな!」 私「あーあ、めんどくせー任務に呼びやがってよぉ、ったく……」 パットン「すまんな、だが今年のうちだけ頼むよ」 私「他ならない叔父(じじい)の頼みだから聞いてやるよ、感謝しろよ」 パットン「相変わらず、裏表の激しいやつじゃのう」 私「あぁん?何か言ったか?」 パットン「いいや、なにも」 ブロロロロロロロ…… つづくかも?
女にしたのか・・・・ GJ!
俺じゃない…だと… 断然アリじゃないか 乙
乙! なぜアフリカには濃い奴等しか来ないのか…
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 00:16:29.78 ID:HqvfPjkr0
これは・・・期待せざるをえない
アフリカすげーな 面子的な意味で
シャーロットちゃん攻略したい
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 00:49:21.43 ID:X5BF403+0
このスレまだあんのか
明日の夜23時に予約したいと思います 結構な長さになります
そろそろ25時だし投下しますかね
俺「……イモウト……ネエサン……カアサン……ヤメテクレヤメテクレ」 ミーナ「俺さんの容体はどんな感じかしら」 バルクホルン「見た通りだ、虚ろな目をしたままさっきから訳の分からないことを呟いて、何かに怯えてるような状態だ」 シャーリー「こちらからの言葉にも反応しないしなー。いったいどうしちゃったんだよ俺は」 ミーナ「一度、彼の実家に問い合わせるしかないのかしらねぇ」 『「それには及びません。それは我々が説明しましょう』 急に部屋に黒服のいかつい男が2人乱入してきた バルクホルン「誰だ!」 黒服A「あ、申し遅れました。わたくしこういうものです」 バルクホルン「あ、ご丁寧にどうも。ふむ、X社の社員か」 ミーナ「あら、あなたたちは俺さんを連れて来た人ね。まだロマーニャに滞在していたのね」 黒服B「我々の今の仕事は若の監視ですから。今は砂浜付近でテントをはって若を監視しています」 黒服A「我々のことはいいとして、若は何らかの拍子に封印していた3年前の事故を思い出してしまったのでしょうね」 ミーナ「その3年前というのは何があったのかしら?俺さんの経歴から見ても3年前に何かがあった事はわかりますがいったい何が?」
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/26(水) 01:02:49.16 ID:X5BF403+0
952 :
ミノムシ :2011/01/26(水) 01:05:23.90 ID:KndMl0BU0
黒服B「この記事をまずは見てください」 3年前の日付の新聞の1面 X社社屋で爆発事故か? 1941年a月b日正午、X社の設計部門の社屋で多数の死傷者を出す爆発事故があった。 この施設は爆発するようなものを取り扱っている場所ではなく、なぜ爆発事故が起こったかは調査中との回答。 一部では急激な成長を続けているX社に対してライバル企業が爆弾を仕掛けたという陰謀説まで流れているが、真相は不明のままである。 なお、同時刻に現場にいたX社社長である父氏と開発部門責最高任者である俺氏は無事であった模様。 坂本「この記事が俺がああなった事と関係があるのか?」 黒服A「ええ。記事には爆発事故ということになっていますが、本当は違いますからね」 黒服B「我々も同じ場所に居たので鮮明に覚えています。あれはまるで地獄と言ったほうがよかったでしょう」 黒服A「3年前、若はとある兵器を開発していました。人が、ウィッチがもうネウロイと戦う必要がなくなるように、と。対ネウロイ用無人兵器を」 黒服B「偶然手に入れたネウロイのコアを中核としたものです。毒をもって毒を制する。まさに画期的なものでした」 ミーナ「それって、ウォーロック……」 黒服A「ウォーロックが何かは知りませんが、事が起こったのは起動実験の時でした。起動中にそれが暴走、殺戮と破壊の限りをつくしました」 黒服B「そこで若は……目の当たりにしてしまったんですよ。気が狂うほどのものを。我々だって思い出したくもないものを」
そしてミノムシ支援
954 :
ミノムシ :2011/01/26(水) 01:08:56.87 ID:KndMl0BU0
-3年位前- 俺「ようやく起動可能な状態にまでこぎつけられたな」 研究員「そうですね、数値も安定していますしうまくいきそうですね」 俺「うまくいくといいな。これが実戦配備されればもう無駄に人が死ぬこともなくなるだろうし、ウィッチだってもう戦う必要がなくなるかもしれない」 研究員「少しでも早く平和な世界がやってくるといいですね」 俺「世界の平和。俺の目標。ようやく実現の可能性がでてきたな」 父「俺、進み具合はどうだ?今日にでも起動テストに入れそうなのか?」 俺「父さん、間もなく起動実験に入るところだよ」 父「そうかそうか。これさえうまくいけばネウロイの脅威から世界は解放されるな」 姉「でも、俺。これってネウロイの力を一部使っているんだろ?本当に大丈夫なの?」 俺「大丈夫だよ。完全にコントロールする方法も見つけたし、現に完全にコントロール下にあるよ、何度もテストしてこっちの思い通りの動きをしてくれてる。これでもう姉さんも妹も戦う必要がなくなるよ」 妹「本当!もうネウロイと戦わなくてよくなるの?」 俺「ああ、そうさ。でも、ちゃんと起動すれば、だけどね。動かなかったらもう少し時間がかかっちゃうかもしれないけど、俺は必ず完成させるよ」 母「でも、程々にね。最近ここに缶詰みたいじゃないの。私は先に俺がまいってしまうんじゃないか心配よ」 俺「大丈夫だよ、母さん。一応俺は世間では天才扱いだよ。だから自分がまいる前に完成させてやるさ!」
955 :
ミノムシ :2011/01/26(水) 01:18:11.57 ID:KndMl0BU0
研究員「俺さん、そろそろ始めましょう。もうみんな待てないって顔してますよ」 俺「そうだね。そろそろ始めようか。父さん達もこの起動実験を見ていくんでしょ?」 父「うむ、記念すべき日になるかもしれないからな」 母「成功を祈ってますよ」 俺「よし、チェック完了。起動開始!さあ、目覚めてくれ!ストームブリンガー」 SB「チェックカンリョウ、キドウシークエンスオールクリア。オハヨウゴザイマス」 研究員「おお!動いた!成功だ!」 研究員「やった!これで我々はネウロイの脅威から解放されるぞ!」 研究員「やりましたね!俺様!」 俺「動いた。これですべてが終わるぞ!」 SB「ソウデスネ、コレデオワリデス。シネ」 俺「!?」 研究員「おい……様子がおかしいぞ」 研究員「コアの数値が異常値を示しています!こちらからの反応受け付けません!」 俺「今すぐ自爆させろ!失敗だ!」 研究員「自爆コード……受け付けません!」
956 :
ミノムシ :
2011/01/26(水) 01:25:18.68 ID:KndMl0BU0 SB「ミサイルゼンダンゼンホウイハッシャ」 SBがまき散らしたミサイルが建物を破壊し、逃げ惑う研究員をも巻き込んでいく。巻き込まれていく人々の中に自分の母親も同時に巻き込まれている様を目撃してしまった 俺「母さん!?」 黒服A[若、若も早く避難を。巻き込まれます] 俺「離せ!あっちに母さんが!瓦礫の下に!今ならまだ助かるかもしれない!」 黒服B「無茶です、助ける前に若があれに殺されてしまいます!それにあの爆発じゃもう……」 俺「離せ!離せよ!」 黒服A「離せません。何があっても若の命を守る。これが今さっき父様から下された我々の仕事なんです!」 姉「まったくも、俺は下がってなさい。ここは現役陸戦ウィッチの私たちに任せておきなさい」 妹「おにーちゃん、あれをぶっ壊せばいいんでしょ?」 俺「姉さんに妹!それは欠陥だらけの失敗作の陸戦ストライカーだぞ!そんなんじゃSBを破壊する前に姉さんたちが!それにあれはまだエネルギーを殆ど積んでいないから10分位で動きは止まる!あれと戦う位なら逃げたほうが賢明だ!」 姉「欠陥機でもないよりはマシよ。それに10分も放置してたらここだけじゃなくて周りにも多大な被害が及ぶはずよ?だから私たちが破壊はできなくても10分ここにとどまらせてみせる。そして絶対にあれを止めるわ」 俺「わかった。姉さん、妹。こっちからもあれを止めれないかやってみる。姉さんたちも一緒にあれを止めてくれ。黒服A,B、俺もここに残るからな、いいな!」 黒服A・B「……わかりました。しかし若の命が危険と判断したときは無理にでも連れていきますからね」 俺「わかった。お前たち、このコードをかたっぱしから入力していってくれ!」