物語書くから何かお題をください

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
真面目な奴をお願いします。>>5


ID:jk8DNWlv0
21:2011/01/22(土) 16:32:22.21 ID:jk8DNWlv0
スレ立て代行本当にありがとうございました。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:33:26.86 ID:cJllPGyQ0
ksk
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:34:00.83 ID:MA8QDK5s0
49匹の子豚
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:34:08.71 ID:C5mWojZy0
官能小説^^
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:34:09.71 ID:f9igPnEvO
真面目不真面目のレッテルを張って好き嫌いするようなやつに
人をあっと驚かせる斬新な物語は生み出せない。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:34:19.64 ID:VktODmpF0
ハンバーグを靴にする話
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:34:44.20 ID:t//pTRPb0
くっそ強いゴスロリ美少女の物語
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:35:37.56 ID:C5mWojZy0
あ、俺やっぱそれでいいや>>8
101:2011/01/22(土) 16:38:11.96 ID:jk8DNWlv0
じゃとりあえず8で進めます。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:39:17.59 ID:t//pTRPb0
マジかよぼくびっくり・・・背は146cmで頼むわ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:39:53.85 ID:C5mWojZy0
ちっせww
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:39:56.04 ID:m14v81jR0
官能じゃなかったらぶち殺すぞ
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:41:30.01 ID:X5iz1G0j0
>>11
体重は48キロ級だな
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:41:56.91 ID:C5mWojZy0
ゴスロリ少女がサンシャイン屋上でアンアンするやつでも俺はいいぞ。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:43:12.19 ID:t//pTRPb0
>>14
お前、変な物語になっちゃったら許さないからな、ひどく怒るぞ
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:43:29.14 ID:MAiI4raJ0
昔々あるところにくっそ強いゴスロリ少女がいたのね
どのくらいくそかというと象のくそくらいでねー
あとそのゴスロリ服は50年代の英国ではすげえ先鋭的なファッションで
あ、昔ってのはつまりそれくらい昔の時代ってことねそんでね
181:2011/01/22(土) 16:46:54.91 ID:jk8DNWlv0
私は美少女。日本中の女の子を束にしたって私の美貌には敵わない。
正直彼女らの美的感覚は理解できないしするつもりは毛頭無い。
茶髪、金髪、赤髪、その他エキセントリックなカラーに髪を染めたり、
可笑しな服をまとい、分厚い化粧で作った仮面を被り集団となって
昼夜街を徘徊する。そう、まるでサーカスの巡業のように。
それを見た外国人は日本人はおかしいと言うし、
その写真をとり日本の汚物をインターネットで全世界に公開するのだ。
私は恥ずかしくて仕方が無い。
だから私はそんな奴らとは群れないしいつも独りだ。

いつも独りだ。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:47:50.94 ID:t0FLVt4y0
ちゃんと書くのか
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:48:32.58 ID:C5mWojZy0
そのようだ。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:49:51.01 ID:t//pTRPb0
俺の中二心をくすぐりまくってくれよ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:51:16.94 ID:C5mWojZy0
考えながらだからか遅いな
231:2011/01/22(土) 17:00:42.63 ID:jk8DNWlv0
私には夢が無かった。生まれてからずっと。
ケーキ屋さん、花屋さん、仮面ライダー、なんとかレンジャー。
幼稚園でも小学校でも私の同級生達は夢を沢山持っていた。
羨ましかった。私も夢が欲しかった。
親には沢山習い事をさせられた。
バレエ、ピアノ、バイオリン、英語、合気道など
毎日習い事ばかりで遊ぶ暇も休む暇も無かった。
でもそれを続けて入れば夢を見つけることが出来る気がしたからやめなかった。
241:2011/01/22(土) 17:15:23.27 ID:jk8DNWlv0
私のあだ名は「姫」だった。
勿論、見た目が可愛いのが理由でもあるけど本当の理由は私の家だと思う。
私の家はお金持ちだった。
父はいつも出張で大忙し、いつも海外を飛び回っていたと聞く。
母はNGO団体で働く慈善家だった。私達家族は同じ家に住んでいたのに会話が無かった。
小さかった私には大人の世界は分からなかった。
気づいたら父と母は離婚していた。父は沢山のお金を私と母に残し出て行った。
それでサヨナラだった。
私は彼の顔も名前ももう覚えていないし母もその話題は決して口にしない。
結婚ってなんなのだろう。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:16:30.07 ID:X5iz1G0j0
23のところに柔道ってかかれてないな、残念だww
261:2011/01/22(土) 17:21:48.21 ID:jk8DNWlv0
母方の家は元々お金を沢山持っていたので父のお金など要らなかった。
母はその後も慈善活動を続けていた。その間私はミカちゃんと一緒だった。
ミカちゃんは幼稚園の時の先生だった。幼稚園を卒業するとき私は大泣きした。
ミカちゃんと別れたくなかったから。
それを見た母はミカちゃんを家で雇った、私の子守として。
ミカちゃんは幼稚園の先生を続けたかったみたいだけど
泣きじゃくる私を見て放っておけなかったらしい。
母が海外で慈善活動をしている間ミカちゃんは私と一緒にいてくれた。
母は家に帰ってくると世界中で困っている人達を助けた話を聞かせてくれた。
一番近くにいる私のことは気にしなかったくせに。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:23:01.94 ID:C5mWojZy0
ゴスロリって真面目にかけるんだな・・・。
ところでどこがゴスロリなんだ?
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:26:08.60 ID:XxBnuw7B0
こいつぁ病んでる気がするぜ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:28:26.03 ID:C5mWojZy0
金持ちだとゴスロリなのか?
301:2011/01/22(土) 17:39:33.77 ID:jk8DNWlv0
ミカちゃんには一つ問題があった。ミカちゃんはとんでもなくブサイクなのだ。
小学4年生のある日私とミカちゃんがスーパーに買い物に行くと同じクラスの男の子に会った。
彼の名は確かタカシだった気がする。
次の日、学校に行くとクラスメイトが私を見て笑っていた。
何を笑っているのと聞くと、昨日スーパーで会った男の子が言った。
「昨日ヒメのお母さんを見たけど、めちゃくちゃブサイクだったぁ。」
311:2011/01/22(土) 17:40:24.73 ID:jk8DNWlv0
ゴスロリ目覚めるまでまだ時間掛かるよw
小学生篇終わるまで待ってw
321:2011/01/22(土) 17:55:55.18 ID:jk8DNWlv0
私は彼の言っていることがよくわからなかった。
4年生の私は人の容姿などあまり気にしたことなどなかったし自分の美貌にも気づいていなかった。
私は誰とでも対等に接していたしそれが当たり前だった。
ミカちゃんのことを馬鹿にされていることに気づいた私の体はだんだん熱くなった。
それが私が人生で初めて感じた「怒り」の感情だったと思う。
自分にはそんな感情が備わっていることなんて気づかなかった。
「ミカちゃんのこと馬鹿にしないでよ!」
そういうと私はタカシの腕をつかんだ。
次の瞬間タカシの視界は10倍速で進むジェットコースターに乗っているかのようにぐにゃりと変化して、
「バン!!!」
という音と共に真っ暗になった。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:58:32.76 ID:XxBnuw7B0
ようやくバトル展開か
魔装少女頑張れ
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 18:09:10.18 ID:XipqoeEd0
お前ら、まず吉村昭の『蚤と爆弾』に対して反論してみろ




















351:2011/01/22(土) 18:09:37.97 ID:jk8DNWlv0
習い事は無駄では無かった。柔道の技が上手く決まったのだ。
その後のことはよく覚えてないけどタカシは病院に運ばれて私は担任にこっぴどく叱られた。
私の親とタカシの親を召喚する事態になったが
母が家に居なかったので変わりにミカちゃんが学校に来てくれた。
私は只黙っていた。タカシがミカちゃんのことをブサイクだと言ったことも言わなかった。
傷つくことが分かっていたから。私は感情全てを自分の中に閉じ込めた。
まるで私には喜怒哀楽など生まれつき備わっていないかのように振舞った。
まるで石のように、まるで抜け殻のように。ただ時間が過ぎるのを待った。
私は始めての「怒り」が自分のためじゃなく他人のため、ミカちゃんのためだったことを誇りに思う。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 18:26:40.08 ID:t//pTRPb0
中世ドイツ辺りで何百歳のお人形みたいな見た目の女の子が
ドイツ語で魔方陣とか描いちゃって闇を引き連れ無双しつつ、あるとき出会った大らかで豪快な人間の男に惚れ、付き添いつつ幸せに暮らすかと思いきや
戦火に巻き込まれ悲劇の恋に終わるようなのを想像してたけど、ゴスロリちゃんが出るなら頑張れ
371:2011/01/22(土) 18:36:09.39 ID:jk8DNWlv0
私はそのあとから容姿を気にするようになった。
鏡に写った自分の姿を良く見てみると中々悪くなかった。
悪くなかったというよりは完璧に近かった。美少女だった。
私は昔から良い服や食べ物を与えられていたので小学生にしてはとても綺麗だった。
それに比べて他のクラスメイト達は醜かった。
ボサボサの髪、ゴミ捨て場から拾ってきたかのような靴、よれた服、
汚い歯、綺麗に洗っていない顔、体、全てが醜く見えた。
そしてそれが憎く思えてきた。それ以降私は彼らと話すのを少しずつやめた。
38:2011/01/22(土) 18:43:02.73 ID:9gnUFw/50
終わり
391:2011/01/22(土) 18:46:43.94 ID:jk8DNWlv0
元々そんなに仲は良くなかった。私は自分から彼らに関わりを求めたことなど一度も無かった。
家がお金持ちなのを知って彼らがかってに「ヒメ」というあだ名をつけ私に近づこうとしただけなのだ。
「背負い投げ事件」以降彼らは私から離れていった。
別に困らなかった。私にはミカちゃんがいたから。
いつも一緒にいる私とミカちゃんはクラスメイトからいつの間にかエヒメミカンと呼ばれていた。
ヒメミカから連想してエヒメミカンらしい。戯け共めが。くだらない。
私の居ないところでおかしな名前を付けてこっそり悪口を言う彼らのやり方が益々彼らを醜くさせた。
タカシは私の悪口など言っていなかった。悪口どころか私の話題など口にしなかった。
私と顔を合わせると顔を青くして逃げるようになったのは少しおかしかった。
余程怖い思いをさせてしまったようだった。一生そのトラウマを抱えて生きていけ。
40プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:50:38.64 ID:jk8DNWlv0
ある日ミカちゃんと映画を見ているととても綺麗な女優が出ていた。
「この人すごく綺麗。」
と私は思わず言ってしまった。
ミカちゃんの前では容姿を形容する言葉をあまり使わないようにしていたのにだ。
ミカちゃんはそんなこと微塵にも気にしていないようで
「グレース・ケリーっていうんだよ。外国のお姫様なの。」と言った。
私はグレース・ケリーのように綺麗になりたいと思った。
私は美を磨いた。体に良いものを食べ、毎日運動をした。
ミカちゃんの分まで綺麗になってやろうと思った。
41プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:51:45.72 ID:jk8DNWlv0
トリップつけました。
小学生編書き溜まったので放出して一旦休憩します。
42プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:54:26.19 ID:jk8DNWlv0
小学6年生になった。小学校最後の年。
この頃になると女の子はすこしずつ大人になってくる。
恋愛の話題を口にしたり、
実際に恋人をつくって恋愛ごっこをしたりするようになる。
中には綺麗になってくる子もいるが私の前ではその美しさは塵と化す。
私は益々綺麗になっていた。私はグレース・ケリーだった。
綺麗な髪、パッチリとした目、手入れの行き届いた肌、
スラリと伸びた白い足、指、指先からあふれ出すオーラ、
それはお姫様のかもし出すものだった。
私はもうクラスメイト達には目もくれなくなっていた。
話しかけられても冷たくあしらうようになった。
43プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:56:25.39 ID:jk8DNWlv0
ミカちゃんは相変わらずブサイクだった、でも彼女は気にしていないようだった。
なぜ変わろうとしないのだろう。なぜ?ナゼ?何故?
私にはそれを聞く勇気は無かったし、
それによって何かが壊れてしまう気がしたから黙っていた。
その代わり一緒に運動をしたり、綺麗になるマッサージを教えてあげたり、
なんとかミカちゃんを綺麗にしてあげようと思った。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 18:56:50.65 ID:t//pTRPb0
性格の悪い天使恵が頭に浮かんだ
45プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:57:21.80 ID:jk8DNWlv0
卒業の日が近くなって作文を書かされた。
テーマは将来の夢。懐かしい言葉だった。
原稿用紙を机の上に置き、鉛筆を手に取った。
1時間後そこには白紙の原稿用紙があった。

何も思い浮かばなかった。私の人生はなんなのだろう。
10年以上生きてきて夢が一つもないって何?
何か書かなければいけないと思った私は「私の将来の夢」というタイトルを書き
その隣に自分の名前を書いた。「××××」。私の名前だ。
46プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 18:58:35.72 ID:jk8DNWlv0
久しぶりに見る私の本当の名前。
ヒメちゃんと呼ばれるようになったのは幼稚園の時だった。
自分の本当の名前の書き方を覚えるよりも早くヒメという2文字の書き方を覚えた。
父からもらった苗字、母が付けてくれた名前。一体何の意味があるのだろう。
母はもう私の名など呼ばないしミカちゃんも私のことをヒメちゃんと呼ぶ。
担任の先生も私の嫌いなクラスメイトも皆ヒメちゃんだ。
「××」を消してヒメと書いてみた。いい感じだ。
もういない父の苗字とヒメという名前の組み合わせ。私が自分で作った名前。

私は気づいた。なりたいもの、あったじゃないか。
ずっと頑張ってきたじゃないか。
47プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:00:13.81 ID:jk8DNWlv0
簡単なことだった。これなら何枚でも書ける。
私は原稿用紙に鉛筆を走らせ、作文を書き始めた。

「私の将来の夢は、お姫様になることです。」


小学生編 終
48プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:01:17.11 ID:jk8DNWlv0
凄く壮大な話になりそう。
そしてゴスロリはまだまだ時間かかりますね。すいません。
続けますか?
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:04:52.79 ID:9gnUFw/50
この小説を作家でごはんに投稿してみたら凄い事になりそう
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:06:00.72 ID:t//pTRPb0
おう
51プリンセス・ダイアリー ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:09:34.98 ID:jk8DNWlv0
ご飯食べてきます。

その後息抜きに>>4の49匹の子豚と>>7のハンバーグを靴にする話を書きます。

52フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:26:43.90 ID:jk8DNWlv0
まずはハンバーグを靴にする話から。
53フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:34:33.37 ID:jk8DNWlv0
私はフライパン王国の王、パン。
我が王国の王女であり最愛の妻トッティ・フータ様がコンロ王国の奴らにさらわれてしまった!!
助けに行かなければ。

トウ!ステンレスランドに到着。この先にフータ様が!
キィーッ!キィーッ!
「早速出たなガスノモート戦士達!私のフライパンでやっつけてやる!」
襲い掛かるガスノモート戦士をかわすパン。
パン、パン、パンと続けざまに戦士達の頭部に打撃を加える。
「ウキィーッ・・・」戦士達は全滅。

そしてパンの決め台詞が炸裂した。

「・・・ふっ。ご馳走様は言わせねえぜ・・・。」
54フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 19:48:38.61 ID:jk8DNWlv0
「熱いな・・・。」
数多の敵を華麗なるフライパンさばきでやっつけ
テッパンフィールドまでたどりついたパン。

「来たな・・・パン・・・」
「・・・その声はっ!!」
パンと鉄板を挟んだ対岸に声の主はいた。
それはコンロ王国の王バーナー・キングだった。
「パン逃げて!」
「フータ様!!」
「フハハッ!お前の欲しいものはこいつだろ!」
「フータ様を返せ!」
「嫌だね!フータは私と結婚してコンロ王国の女王となるのだ!」
「させないっ!」
そういうとパンは駆け出し間合いを詰めようとした。
「フフフッ・・・忘れたのかここがテッパンフィールドだということを」
「なにっ!」
「ヒートアーッッップッッッ!!!!」
「うわぁあああ!!!!」
「鉄板の温度は2000ディグリーを越えパンを焼き尽くすっ!」
「キャーッ!パンーッ!」
「ぐぁっ!ぐぁっ!」
55フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 20:00:53.42 ID:jk8DNWlv0
「どうだ恋人が灰に変わっていく様は!フハハッ!」
エリマキトカゲのような動きを繰り返すパン。しかし彼の足は確実に着実に灰へと変わっていく!
「そして喰らえ。メテオハンバーグ!」
バーナー・キングが手を振りかざすと天井にぶら下がっていたハンバーグがパンの上に落ちてきた。
「かわせないっ!」
ドシャン!!!!
「パンッー!」
しばしの沈黙
「終わったな・・・」
立ち去ろうと後ろを振り返ったバーナー・キング。
「まだ終わっちゃいねえぜ。」
「なにっ!」
スパーンッッッ!!!!
「グワッハアアア!!!!!」
「お前の負けだバーナー・キング」
そこにはパンが立っていた。
「貴様どうやって・・・」
「空から降ってきたハンバーグを調理して瞬時に防火靴を作ったのさ。
 フライパン王国の王である私にとってハンバーグの調理などお安いご用さ。」
「そんなバーナーな・・・。」
スパァーーーンッッ!
「これはフータ様のぶんっ!」
「グハア・・」
息絶えるバーナー・キング。

「ご馳走様は言わせねえ!」
56フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 20:11:35.19 ID:jk8DNWlv0

「フータ様ご無事で!」
「パン貴方なら助けに来てくれると信じていました・・・。
 本当にありがとう。」
「フライパン王国へ帰りましょう。」
帰ろうとする二人。
「待てよ。パン・・・。」
息も絶え絶えにバーナー・キングは言葉を吐き出す。
「これで終わりだと思うな・・・。黒幕は俺じゃねえ・・・。」
「なんだって!」
「俺はある奴に命令されてフータをさらったんだ」
「一体誰に・・・!」
「そいつはフータをさらわなければ俺の国をオールデンーカにするって脅してきた!
 俺達の国をリセットする力を持っているんだ!」
「そこまでですよ。バーナー・キング。」
突然空から大量の水がバーナー・キングに降りかかった!
「グワッハァ!水だけはっ!水だけはっ!ゴボボッ!」
「バーナー・キングっ!お前は誰だ!!!」
「私はこのキッチンプラネットを支配する・・・神だ。」
57フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9 :2011/01/22(土) 20:14:04.94 ID:jk8DNWlv0
「なんだって?」
「お前を作ったのは私だ。このキッチンプラネットの全てを作ったのは私だ。
 それなのにお前達は私の意志など関係なく勝手に王国を作り出した。
 実に不愉快極まりない!だから私はこの世界をリセットしオールデンーカにすることに決めたのだ!」
「そんな・・・私が一体何をしたっていうんだ・・・。」
「お前達はいうなれば失敗作なのだ。私の目指すエコな世界を作るために目障りなのだ。だから死ねぇぇっ!」
大量の水。かわせるわけがないっ!
「グハァ!」水圧に圧されるパン!
「パン!私を使って!」
「フータ!」
「私を盾にすれば水を防げる!そして一気に間合いを詰めて奴に強烈な一撃を!」
「・・・それだとお前が!」
「いいからっ!」
「うおおおお!!!」
フータを盾にし突進していくパン!
「クラエっ!ヘッドスパンキングッー!!!」
「ぐわああ!!!神である私が負けるなんて!!!!そんな!!!」
「エコだとか言う下らない言葉に惑わされてるんじゃねえ!
 パンとフータが合わされば無敵なんだよ!!!」

ドサッ!倒れる神!

「ご馳走様は言わせねえっ!」
58フライパン王国の王子 ◆iZqtQhpUYMb9
数日後。
フライパン王国に平和が戻りパンとフータは幸せに暮らしていた。
「そういえばちゃんとしたプローポーズの言葉を君に言っていなかったね。」
「そうね。」
「じゃあ今からしてもいいかい。」
「ロマンティックな言葉なら。」
「僕と君とで美味しい料理を作ろう。」
「キャッ///」