1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ふっかつのじゅもんがちがいます
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:41:43.59 ID:b9T6bhjh0
__,,:::========:::,,__
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
..‐´ ゙ `‐..
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.................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
.......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;;
゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:42:08.50 ID:eS3Q2fa20
黎明期みたいなスレタイだな
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:42:22.88 ID:HPD5pLDX0
支援
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:45:07.89 ID:dBFBfQv00
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:45:57.60 ID:5U7Tx/br0
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:46:26.79 ID:04wTlk/f0
wktk
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:46:45.56 ID:dBFBfQv00
第9話
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:48:31.41 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「はふー・・・ ズズー」
('(゚∀゚∩「どうだい、味は?」
( ^ω^)「おいしいですお。胃が落ち着きますお」
朝食として、芋と米をたっぷりの水で煮たものを食べる。
タカオカ亭の味とは比較するべくも無いが、病人食でもあり、
また日頃食べている野草などに比べれば数段美味い。
優しい、落ち着いた味わいだ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:51:05.26 ID:4qS33DKW0
あれ?7,8話見逃してるな ちょっとまとめで読んでくる
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:51:23.46 ID:dBFBfQv00
('(゚∀゚∩「大分良くなったね、脈間隔も安定してるし、顔色もいい。
これなら、もう退院できるよ。動いても問題ないよ」
( ^ω^)「おかげさまで、この通りですお」
('(゚∀゚∩「ブーン君、あまり無茶はしないようにね」
('(゚∀゚∩「いくら君が腕のたつ冒険者でも、未知の恐ろしさを秘めた魔物はいくらでもいる」
('(゚∀゚∩「相手の素性が解らなければ、逃げるのもまた方法の一つだよ」
( ^ω^)「肝に銘じますお」
('(゚∀゚∩「じゃあお大事にね!」
( ^ω^)「ありがとうございましたお」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:54:12.64 ID:dBFBfQv00
ブーンは退院した。
礼に、金銭と、旅先でとった薬草や動物の毛皮を渡した。
特に薬草は、珍種で質のいいものだったらしく、喜ばれた。
外に出ると、いっそう温泉の匂いを強く感じる。
( ^ω^)「はぁ・・・いい香りだお」
( ^ω^)「まずは・・・宿屋だお」
ブーンは、宿の確保をする事にした。
村人に宿屋の場所を尋ね、そこへ向かう。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:56:29.56 ID:dBFBfQv00
小さな、のどかな村だった。
近くの森の、鳥の囁き。
村の人々の、質素で落ち着いた身なり。
老人をいたわる、若者たち。
香る温泉の芳香。
ラダトームのように大きくなく、ガライのような喧噪こそ無いが、
心が安らぐ土地であった。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:56:45.31 ID:ALuKoCp20
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:59:17.56 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「ここかお」
宿屋をみつけ、入る。
受付の女性に声をかけられる。
从'ー'从「はーい!お客さん、旅人?お一人ですねぇ」
( ^ω^)「そうですお」
从'ー'从「何泊されます?」
( ^ω^)「うーん・・・まだ解らないけど、ひょっとしたら長い宿泊になるかもしれないお」
( ^ω^)(ロトの勇者の情報を集めるのに、どれだけかかるか解らないお)
从'ー'从「わっかりましたぁ〜〜。では、この名簿に押印か名前を」
( ^ω^)カキ・・・カ・・・キ・・・
从'ー'从「お客さん、長い宿泊になりますと、先に前金でいくらか代金を頂く事になってます」
从'ー'从「ので、とりあえず、5泊分の料金を・・・」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:01:21.47 ID:HMQff6pU0
あげ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:02:07.11 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「おっおっ。いくらだお?」
从'ー'从「60Gになりますぅ〜」
言われた料金を支払う。
そろそろ、路銀も節約しなければ。
ガライでの大食が、ここにきて響いてきた。
・・・それでも、タカオカ亭では、かなり安くオマケしてもらっていたのだが。
だが、あの味わいを前にして、小食にとどめる事などできない。
あれでよかったのだと、ブーンは自分をなかば強引に納得させた。
後で、道具屋にいって旅先で手にいれた不要なものを売ってしまおう。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:02:35.01 ID:ALuKoCp20
C
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:04:13.44 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「それにしても、やっぱりラダトームより宿賃が高いお」
( ^ω^)「まぁ・・・あそこは人の多い町だし、流れの旅人も多いから」
( ^ω^)「少ない宿賃でもやっていけるのだけど」
( ^ω^)「ここは観光地だし、割高なのかお」
从'ー'从「お客様、ご存知とは思いますが、この村は温泉が大変有名ですぅ」
从'ー'从「ぜひぜひ、浸かっていってくださいねぇ」
( ^ω^)「もちろんだお!ありがとうございますお」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:05:09.54 ID:ALuKoCp20
しえしえ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:07:30.09 ID:dBFBfQv00
('A`)「ただいま」
从'ー'从「あっ!ドクオ様!」
( ^ω^)「ドクオ!」
( ^ω^)「やっぱりドクオもこの宿に泊まっていたのかお」
('A`)「ああ」
('A`)「体の具合はどうかな?」
ブーンは体を振り、元気なそぶりを見せた。
( ^ω^)「おかげさまで、この通りだお」
('A`)「それは、良かった」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:09:14.58 ID:5U7Tx/br0
しえーん
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:10:18.99 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「これもドクオ・・・
从'ー'从「ドクオ様!お召し物の洗濯は終わっておりますぅ」
从'ー'从「それと、ご希望のお食事も、いつでもおだしできます」
从'ー'从「何かご用命があれば〜、なんなりとお申し付けください!」
从'ー'从「と、うちの旦那様がいっておりましたぁ」
( ;^ω^)「ドクオ、超VIP待遇だお。何かあったのかお?」
('A`)「・・・さぁね」
ブーンの手続きを済ませた後、二人は外にでる。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:10:20.55 ID:4qS33DKW0
うしっ 読んできた
ブーン順調に成長してるな
支援支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:12:22.45 ID:ALuKoCp20
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:13:05.58 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「ドクオは、この後どうするんだお」
('A`)「俺は、とある人物の家へ用がある。そこへ寄る」
( ^ω^)「そうかお・・・じゃあブーンは・・・」
この村で、ロトの勇者についての、情報を集めよう。
そこで、また後ほど会う約束を取り交わし、二人は別れた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:14:27.96 ID:5U7Tx/br0
しえん
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:15:26.22 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)
道具屋にいって、手に余る品を売り、換金する。
路銀がいくらか潤う。
今の自分の装備にも、不安を覚える。
武具屋へ行き、品定めをする事にした。
小さな武具屋だった。
武具屋には、自分の他にも客がいた。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:18:08.86 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「ふーむ・・・ この店にも、伝説のつるぎは、置いていないようだな。
やはり、店屋では手に入らないのだろうか・・・」
( ^ω^)「・・・?」
( ^ω^)「伝説の武器?なんですお?それ」
( ・∀・)「・・・なんだ君は。薄汚い格好をして。君も冒険者かい?」
( ^ω^)(薄汚い・・・)「ええ、まぁ・・・」
( ・∀・)「この地に舞い降りた伝説のロトの勇者が
持っていたと言われる、伝説の武器さ」
( ・∀・)「人手にわたったと聞いていたが・・・
やはりこんなへんぴな村にある訳は無いな。来て損をした」
( ^ω^)「・・・あなたも冒険者ですかお?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:21:05.10 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「ふ。まぁ、そうだ」キラン
( ^ω^)(キザな奴だお)「・・・あなたも、竜王討伐の旅ですかお」
( ・∀・)「いや、俺は違う」
( ^ω^)「お」
( ・∀・)「・・・君は、竜王を退治するつもりかい?その為の旅を?」
( ^ω^)「そうだお」
( ・∀・)「無謀だね。正気の沙汰じゃない」
( ^ω^)「!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:23:28.64 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「あの伝説の勇者の血の者でさえ、失脚に終わったんだ」
( ・∀・)「君や俺みたいな凡百の人間が、そんな大それた事をなし得るものか」
( ・∀・)「まったく、命知らずの多い事やら」
( ^ω^)「・・・そんなことないお」
( ・∀・)「ん?」
( ^ω^)「例えロトの勇者が駄目でも・・・いつかきっと」
( ^ω^)「いつかきっと、竜王を倒す者が出てくるはずだお」
( ^ω^)「それが自分じゃないとしても・・・」
( ・∀・)「ふぅん」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:26:08.13 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「なぁ君。なぜ、ロトの勇者は捕われているか」
( ・∀・)「その命を絶たれず、未だ幽閉され続けている。
その、理由を知っているかい?」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「わからないお」
( ・∀・)「諸説あるが・・・どうもこういう話らしい」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:29:02.05 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「伝説のロトの勇者の一族は、この世界の調律者・・・
“精霊ルビス”の加護の下にある」
( ・∀・)「そしてその加護のもと、彼らはその命が、
邪悪によって断たれる、断たれようとしたとき・・・」
( ・∀・)「奇跡の力が発現し、再びこの大地のどこかで
蘇生するという言い伝えがあるんだ」
( ;^ω^)「蘇生・・・?」
( ;^ω^)「そんな馬鹿なお」
( ・∀・)「そう。馬鹿な話だ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:30:18.76 ID:5U7Tx/br0
しえしえ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:31:11.77 ID:4qS33DKW0
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:33:11.72 ID:xhckJ2Cm0
shien
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:33:20.15 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「だが、竜王はそれを恐れた」
( ・∀・)「そんな“万が一”を考え、一切の可能性すら許さず」
( ・∀・)「あえて勇者の命をとらず、生かして飼い殺しにすると決めた」
( ・∀・)「歯向かう者への見せしめとして・・・拷問をし続けてね」
( ;^ω^)(・・・ゴクリ)
( ・∀・)「竜王は、狡猾だ。狡猾で、残忍だ」
( ・∀・)「俺達なんかが手向かえば、絶対に殺される。そんなのは目に見えている事だ」
( ・∀・)「俺は、そんな無謀な挑戦はしないんだ」
( ^ω^)「・・・」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:34:05.99 ID:5U7Tx/br0
シエンタ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:35:11.61 ID:U5JFhuk3P
今一から読んでるが重しレーな
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:35:22.44 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「・・・さっき、伝説の武器を探していましたお」
( ^ω^)「あれは、竜王を倒す為のものでは?」
( ・∀・)「ああ・・・あれは、まぁ一種のコレクター精神と・・・」
( ・∀・)「それほど凄い武器なら、自分の身を守る力になる」
( ・∀・)「この世界で利口に生きるコツは、
自分自身だけを守れる力を身につけることだ」
( ・∀・)「他人がどうかなんて考えていたら・・・キリがない」
( ・∀・)「それに、伝説の武器なんて持っていたら、女性にモテるじゃないか」キラリ
( ^ω^)(ウゼェ・・・)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:36:16.13 ID:8zpqjRPrO
ドラクエの世界だからな…本物のロトの勇者は民間人と違って死んでも何回でもチャレンジできるからな
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:38:23.00 ID:dBFBfQv00
( ・∀・)「まぁ、そういう訳だ。せいぜい、君は世界の平和の為に頑張ってくれたまえ」
( ・∀・)「ハハハハハ・・・」
( ・∀・)「さて・・・ぱふぱふでもいくか」スタスタ
そういう言い捨てると、戦士風の男は、武具屋を出て行った。
( ^ω^)「・・・・・・」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:40:32.58 ID:5U7Tx/br0
sie
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:41:07.76 ID:dBFBfQv00
ブーンは、自分のもつ、鉄の盾を見た。
それは、あの岩山の修行のときに、洞窟の中で見つけたものだった。
その盾の内側には、こう傷が彫り込まれてあった。
『 戦士、クックル――――――ここに眠る。 後の勇士に、希望を託す。 』
( ^ω^)(・・・・・・)
おそらく、これの前の持ち主が、死の寸前に刻み付けたのだろう。
ブーンは、これを見たとき、この盾を持ち帰ろうと決めた。
( ^ω^)「恐ろしい旅でも・・・」
( ^ω^)「ブーンはやるお」
ブーンは、戦いの中で薄汚くなった装備を、変える事にした。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:45:51.42 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)
その後、食料品や薬草、包帯などの医療品、刃物の研石などの
必需品を買いこむ。
先の宿屋では、衣料の洗濯も取り扱っていたので、
旅でボロボロに汚れた服等も、預けた。
宿屋の娘は、ずいぶんおっとりした娘だったが、
任せて大丈夫だろうか。湯でしっかりと消毒もしてほしい。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:46:43.61 ID:5U7Tx/br0
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:48:20.67 ID:dBFBfQv00
そして、ロトの勇者の情報を集め出す。
通りすがる人や、農作業などしている人を捕まえ、尋ねる。
( ^ω^)「すいませんお。ロトの勇者が、この村に立ち寄ったという話を聞きましたお。
彼について、知っている事があれば、ぜひ教えて頂きたいですお」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:49:04.59 ID:1mcbZi1q0
しえ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:51:34.49 ID:dBFBfQv00
('A`)「・・・・・・」
ドクオは、あらまきの家にいた。
そこで、大量の書に、目を通している。
('A`)(・・・・・・)
('A`)(・・・やはり)
('A`)(この歴史書によると、ロトの勇者がこの地に降り立ったとき)
('A`)(いくつもの呪文を、このアレフガルドへ伝来させた――――――)
('A`)(我々アレフガルドの人間は、それらを脈々と受け継いできた)
('A`)(口承文学・・・あるいはこうして文献などに残して)
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:53:19.46 ID:dBFBfQv00
('A`)(しかし――――――)
('A`)(ある一定の期間の史実が、すっぽりと抜けている)
('A`)(明らかに・・・ “伝承の断絶” が起こっている)
('A`)(・・・これは何故だ?)
('A`)(・・・・・・)
('A`)(わからない)
('A`)(とにかく、何らかの理由によって、多くの魔法学が失われた事は間違いない)
('A`)(それならば・・・)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:53:40.29 ID:Rxt1LGWL0
最近のドラクエに足りないのって不気味さかもな
支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:54:16.62 ID:5U7Tx/br0
支援支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:56:54.90 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「どうじゃな?」
('A`)「・・・あらまきさん」
('A`)「アレフガルド歴史書、魔導律史刊・・・これは上巻ですが」
('A`)「やはり、下巻が必要です」
/ ,' 3 「ふむ・・・」
('A`)「この家の蔵書棚は、あらかた探しました。恐らく、この宅にはもう無いのでしょう」
('A`)「片割れの刊、お心当たりはないでしょうか?」
/ ,' 3 「そうだな・・・」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:58:06.24 ID:5U7Tx/br0
ほほう
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:59:31.72 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「わしの記憶が正しければ・・・
おそらく、その魔導書はメルキドの旅商人から買ったものだ」
/ ,' 3 「メルキド発行の図書であれば、下巻はそこにある可能性が高いかの」
('A`)「そうですか・・・」
('A`)「ならば・・・次はメルキドにでも行ってみます」
/ ,' 3 「そうかね」
/ ,' 3 「それにしても・・・」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:01:20.58 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「うちの大量の蔵書をこれだけの期間で貪り尽くすとは・・・」
/ ,' 3 「なかなか骨のある青年じゃな」
('A`)「このような流れのものに親切にして頂き、感謝の至りです」
('A`)「ありがとうございました」
/ ,' 3 「わしは何もしとらんよ」
/ ,' 3 「君がそこまで躍起になる・・・その理由は」
/ ,' 3 「君の呪いと関係があるのかね」
('A`)「・・・ある、といえばあります」
/ ,' 3 「ほう」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:02:32.44 ID:8HCfoQShP
ゆとり臭いタイトルでいままでスルーしてきたが読んでみたら面白い
支援
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:04:04.60 ID:5U7Tx/br0
しえんしえん
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:04:14.95 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「なんにせよ、頑張りたまえ」
/ ,' 3 「わしもかつては冒険者だった」
/ ,' 3 「若かりし頃は、相棒とともに、世界を廻ったものだ」
('A`)「旅をされていたのですか」
/ ,' 3 「うむ。二人旅じゃった。わしの足りないところを相棒が補い・・・」
/ ,' 3 「わしが相棒の足りないところを補う」
/ ,' 3 「一心同体のようなものだったよ」
('A`)「・・・なるほど」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:08:28.44 ID:5U7Tx/br0
しえん
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:08:39.15 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「年を重ね、二人の体力に限界を感じ始めたとき、わしらの旅は終わりを告げた」
/ ,' 3 「その後、数年のうちに竜王が現れ・・・」
/ ,' 3 「人間と魔物の戦いが始まった」
/ ,' 3 「ラダトーム王家から、伝説のひかりのたまを竜王に奪われてから」
/ ,' 3 「戦局は、いっきに魔のものの手中に落ち入ってしまったのだ」
/ ,' 3 「今が昔の血のたぎる若英の頃であれば・・・」
/ ,' 3 「わしも君のように、竜王を倒さんと旅をしていたかもしれんな」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:10:25.32 ID:dBFBfQv00
あらまきは、淡々と感情の抜け落ちたような表情で話す。
どこか遠い目で。寂しげで、全てを諦めたように。
このような表情は、あらまきだけではない。
いつも不安を胸に秘め、ただ希望なく生を許されている。
この世界の多くの人間は、この老人と同じなのだ。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:12:18.31 ID:dBFBfQv00
('A`)「・・・あらまきさん・・・わたしは・・・わたしの旅の目的は」
('A`)「竜王を倒す事が本懐ではないのです。それはあくまで・・・」
/ ,' 3 「・・・いいさ。解っておる」
/ ,' 3 「君がどのような目的で旅を続けようとも、誰にも責められる所以などない」
/ ,' 3 「誰も責めてはいかんことだ」
/ ,' 3 「君は、君の好きに思う通りの事をしなさい」
/ ,' 3 「かつて、わしらがそうだったようにな」
('A`)「・・・・・・はい」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:12:31.54 ID:5U7Tx/br0
私怨
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:15:49.21 ID:dBFBfQv00
('A`)「あらまきさ
ドクン
(('A`))(!)
ドクン・・・ ドクン・・・
((;'A`)(・・・く・・・これは・・・!)
/ ,' 3 「!?」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:16:48.31 ID:5U7Tx/br0
ふむ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:17:10.33 ID:U5JFhuk3P
熱いわ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:18:02.91 ID:dBFBfQv00
疼く。疼く。また、寄ってくる。
魔のものが。
自分の魔力に惹き付けられる。
(;'A`)「・・・ぐ、あらまきさん・・・」
/ ,' 3 「ドクオ君・・・君は・・・」
そとから、悲鳴が聞こえる。
/ ,' 3 「む」
('A`)「・・・・・・!」
二人は、外へ飛び出す。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:19:19.67 ID:5U7Tx/br0
来てるのか?
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:21:48.00 ID:dBFBfQv00
( A )(くそ・・・くそっ・・・!)
ドクオの胸中に、ドス黒い負の感情が去来する。
またか。
またなのか。
またしても、俺は――――――
二人は、悲鳴の声のする方へ、走り出す。
to be continue...!!
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:23:35.51 ID:dBFBfQv00
('A`)ドクオの今のステータス
LV16
こんぼう
くろのろーぶ
しのくびかざり
今回登場した敵:なし
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:24:03.73 ID:5U7Tx/br0
乙!
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:26:39.26 ID:dBFBfQv00
もうちょいしたら、次話投下します。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:28:43.32 ID:5U7Tx/br0
おっと支援
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:31:51.06 ID:dBFBfQv00
第10話
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:33:06.13 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「・・・・・・」
魔物「グルルルゥオオオ・・・!」
村人「ひいぃ・・・あ、あわわ・・・」 村人「いやあああああ!!」
( ^ω^)「危ないから下がってるんだお」
ブーンは斧で、村人を下がらせる身振りをする。
しかし、その眼光はあくまで、目の前の魔物を見据えたまま。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:34:34.37 ID:5U7Tx/br0
紫煙
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:35:07.55 ID:dBFBfQv00
リカントマムル「グルルラアアオオオ・・・」
まどうし「ひひひ・・・きき」
しりょう「グカカカ・・・」
( ^ω^)「・・・また、竜王の配下の手引きかお?」
( ^ω^)「それとも野生のものがたまたま現れたか」
( ^ω^)「どちらにせよ・・・」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:38:03.64 ID:dBFBfQv00
ブーンは動く。
( ^ω^)「斬るお」
すばやく切り込み、魔物の肉を、切り裂く。
リカントマムル「ゴコオオウウウウ!!」
( ♯^ω^)「・・・はぁっ!」シャヒュッ
しりょう「ギカッ!!?」ビシュッ
( ^ω^)「村の人は・・・傷づけさせないお」
( ^ω^)「守るお」
( ω )「絶対に――――――」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:38:52.30 ID:5U7Tx/br0
ふーむ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:40:12.63 ID:dBFBfQv00
――――――――――――――――――
母 (,,゚Д゚) (*゚ー゚)
――――――――――――――――――
( ♯ ω )「――――守るおッッ!!」
魔物「「ガアアアアアアアア!!!!」」
だが、敵の数が多い。分が悪い。
( ; ω )「ちっ」
しりょう「ガガッ」ブンッ
( ♯^ω^)「はっ!」サッ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:41:24.50 ID:5U7Tx/br0
シエシエ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:42:36.78 ID:dBFBfQv00
マムル「グルォオオオアアッ!!」ヒュッ
( ;^ω^)「!! しまっ・・・」
《 ・・・ギラッ!! 》
リカントマムル「・・・グォオオオオッッ!!?」
魔物の体が炎風に吹き飛ばされる。
炎は魔物の体を包み焦がした。
('A`)「ブーン、大丈夫か!?」
( ^ω^)「ドクオ!!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:45:30.40 ID:dBFBfQv00
('A`)「あらまきさん、危険ですので離れてください。ここは我々が」
( ^ω^)「百人力だお、ドクオ」
('A`)「・・・ブーン・・・すまない。これは・・・俺が・・・」
( ^ω^)「?」
まどうし《ヒャアアッ!!》
(;'A`)「「ッッ!!」」(^ω^; )
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:46:15.91 ID:5U7Tx/br0
支援
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:47:40.98 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 《マホトーン!!》
まどうし「・・・ググっ??」
あらまきが呪文を唱えた瞬間、魔物は青い光に包まれた。
魔物の腕に蓄積された魔力が、霧散してゆく。
('A`)「!」
( ;^ω^)「おおっ」
/ ,' 3 「話しをしとる余裕は無いぞ。
村長のわしは、村人を避難させよう・・・君らは魔物を頼むわい」
/ ,' 3 「いけるかね?」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:49:15.63 ID:dBFBfQv00
('A`)「ええ。いけます」
( ^ω^)「ドクオと一緒なら、問題ないお」
('A`)「・・・ブーン、いくぞ。いいな?」
( ^ω^)「ああ、ドクオ。準備は万端だお」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:51:33.27 ID:dBFBfQv00
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:51:51.28 ID:5U7Tx/br0
いまさらだけど
(;^ω^)でよくね
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:55:05.37 ID:dBFBfQv00
村人「・・・さきほどの魔物の襲撃で、被害者は5名。
襲われはしましたが、全員、命に別状はありません。」
/ ,' 3 「ふむ、そうか」
( ^ω^)「・・・ほ。よかったお」
('A`)「・・・・・・」
ブーンとドクオは、苦戦の末、魔物を撃退した。
村人は、数人の負傷者を出したが、幸い死者はでなかった。
戦った二人にも、大きな傷は無かった。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:56:16.74 ID:dBFBfQv00
>>89 あー 好みの問題なのかな・・・それだとふくよか設定のブーンが痩せてみえて
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:58:16.04 ID:Rxt1LGWL0
一日のうちに二話書いたのか?
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:58:39.68 ID:dBFBfQv00
村人「・・・なぁ、旅の人・・・ 噂に聞けば、アンタ呪われてるそうじゃないか?」
一人の男性が、ドクオに話しかける。
('A`)「・・・」
村人「アンタと、あらまきさんの会話を聞いたって奴がいるんだ。そうなんだろう?」
('A`)「・・・ああ」
('A`)「呪われている」
( ;^ω^)(!)
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:59:15.06 ID:5U7Tx/br0
そうか、個人的には幅広くなるから違和感なんだ
邪魔したスマン
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:00:46.99 ID:dBFBfQv00
広場に集合した村人一同に、ざわめきが起きる。
村人「じゃ・・・じゃあ、今回の魔物が襲って来たのも・・・アンタのせいじゃないか!?」
村人「アンタの呪いが、魔物を呼び寄せたんじゃ・・・」
('A`)「おそらく、そうでしょう」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:03:07.23 ID:5U7Tx/br0
むう
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:03:13.52 ID:dBFBfQv00
ざわめきは、強さを増す。悲鳴にも似た声も起こった。
「なんてことだ・・・ この村は、のどかな村なんだ」
「アンタのせいで、女子供が怪我を負ったんだぞ!」
「そんな不幸を呼びつける人がこの村にいたなんて・・・」
「どうしてくれるんだ。うちの子が・・・」
「そんな災いをもたらすやつは・・・」
( ;^ω^)(ドクオ・・・)
('A`)(・・・・・・)
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:05:25.69 ID:dBFBfQv00
/ ,' 3 「静まれ。静まらんか」
村長である、あらまきの声に、村人のどよめきは小さくなる。
あらまきは、声は抑え、
しかしはっきりと怒調と真剣さを含んだ物言いで戒める。
/ ,' 3 「仮に此度の魔物の襲撃が、ドクオ君の呪いのせいだったとしても」
/ ,' 3 「彼は、命をかけて我々を守ってくれたではないか」
/ ,' 3 「彼らが戦ってくれなければ、被害はもっと甚大なものになっていた」
/ ,' 3 「感謝こそすれ、罵倒の言葉を浴びせるなどもってのほかだ」
/ ,' 3 「恥を知りなさい」
村人「・・・!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:05:30.89 ID:3iRoP65tO
ドラクエ住人の煽りや呪いに対する耐性のなさは異常
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:06:33.92 ID:5U7Tx/br0
しえーん
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:07:44.77 ID:dBFBfQv00
('A`)
( ;^ω^)(ドクオ・・・)
村人「だ・・・だけど・・・だからといって、このまま彼を置いておくわけには・・・」
村人「またいつぞや彼の呪いが、魔を呼び寄せるかもしれません!」
村人「そ、そうだそうだ!」
/ ,' 3 「・・・・・・」
ドクオが、口を開く。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:10:49.41 ID:dBFBfQv00
('A`)「構いません。あらまきさん」
('A`)「この村での私の所用は、おかげさまで、もうあらかた済みました」
('A`)「すぐにでも、この村を発ちます」
('A`)「今まで大変お世話になりました。ありがとうございます」
/ ,' 3 「ドクオ君・・・」
ドクオはそういって、踵を返す。
宿に戻ろうとする。
しかし。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:12:43.22 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「ドクオ!!」
('A`)「ブーン」
( ^ω^)「・・・村の皆さん。お願いですお」
( ^ω^)「今晩、一晩だけでいいから、この男を泊めてやって貰えませんかお」
( ^ω^)「おねがいしますお」
( ^ω^)「再び魔物が襲って来た時は」
( ^ω^)「ブーンたちがまた、やっつけますお。ですから・・・」
( ^ω^)「この通りですお」
村人「・・・・・・」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:13:12.04 ID:5U7Tx/br0
四円
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:15:23.60 ID:dBFBfQv00
村人は、一瞬黙った。そして、よそよそと何事か話し、こう言った。
村人「まぁ・・・今晩だけなら。お二人には、村を救ってもらったし・・・」
村人「そういうなら、断れないですよ」
( ^ω^)「ありがとうございますお!」
('A`)「ブーン・・・」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:17:35.89 ID:dBFBfQv00
('A`)「・・・どういうつもりだ、ブーン」
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「なぜ、俺を引き止める?」
('A`)「俺はもう、ここには・・・」
( ^ω^)「・・・ドクオ。一緒に、温泉にいかないかお?」
('A`)「温泉・・・?」
( ^ω^)「だお」
('A`)
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:18:25.93 ID:5U7Tx/br0
ほうほう
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:20:39.12 ID:dBFBfQv00
村人達の集まりから離れ、二人は話す。
( ^ω^)「ドクオが発つその前に・・・共にゆっくり温泉でも入りたかったんだお」
( ^ω^)「旅の話でもしながらね」
('A`)「・・・」
('A`)「・・・ははは。そういう事か」
ドクオは、笑った。
('A`)「わかった。じゃあ、後で行こう」
( ^ω^)「お!ここの温泉は、有名なんだお!」
('A`)「お前よりずいぶん詳しく知ってるさ。何せ、長い事いたからな」
( ^ω^)「じゃあ、いったん宿で落ち合うお!」
('A`)「ああ」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:23:43.04 ID:dBFBfQv00
その夜――――温泉場前。
( ^ω^)「おっおっ、きたかお」
('A`)「よう、待たせたか」
('A`)「ん?それはなんだ?」
( ^ω^)「これかお。秘密兵器だお。ドクオのそれは?」
('A`)「はは、これも秘密兵器だ」
二人は、互いに何か持ち寄っていた。
脱衣所で衣服を脱ぎ、湯へ行く。
なにこれおもしろい
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:24:27.01 ID:5U7Tx/br0
なんだ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:25:46.67 ID:dBFBfQv00
('A`)「さむいさむい」
( ^ω^)「はやくはいるお!」
その熱い湯に、身を落とす。
足、
腰、
肩。
(*'A`)「おお・・・」
( *^ω^)「おお・・・」
湯煙が立ち上り、暗い闇に映える。
バシャバシャと顔を洗う。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:28:55.09 ID:bhLztEZw0
ふぅ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:29:31.19 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「これはいいお。体の内側までキレイになる気がするお」
('A`)「な。いいだろう」
( ^ω^)「あったまるお・・・はじめて入ったお」
( ^ω^)「わざわざ遠い国から湯治にくる人もいる訳だお」
( ^ω^)「それよりドクオ。それはなんだお?」
('A`)「ああ、これか。これは――――――」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:31:03.45 ID:5U7Tx/br0
支援よ
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:31:33.66 ID:dBFBfQv00
ドクオは、液体の入った瓶を取り出す。
('A`)「酒だ」
('A`)「この村でつくる、米を原料にした酒さ。いけるんだ」
( ^ω^)「おお、温泉でお酒かお。いいおね」
('A`)「ブーンのそれは?」
( ^ω^)「これは・・・ジャン」
ブーンは、袋からそれをいくつかとる。
( ^ω^)「卵。温泉卵だお」
('A`)「ほう」
( ^ω^)「入りながら食べたら、きっと乙だと思ったんだお」
('A`)「いいな。じゃあ、つまみに食うか」
( ^ω^)「おおっ」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:33:57.73 ID:dBFBfQv00
卵の殻をむく。つるりとした白い肌が現れる。
とろけそうなほど柔らかい卵を口にいれ、ふつっと噛み砕く。
黄身のトロリとした濃厚な味わいが、口いっぱいに広がる。
( *^ω^)「んおお・・・たまらんお」モグモグ
('A`)「一口か」
( ^ω^)「卵は一口で食うに限るお。まだあるお!」
ドクオも卵を食べる。そして、酒を口に含む。
(*'A`)「・・・おおっ・・・ これは・・・」
( *^ω^)「良い酒だお。風味がすばらしいお」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:35:21.13 ID:5U7Tx/br0
ほう
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:36:37.09 ID:m0ytjXub0
うでたまごと聞きまして
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:36:42.92 ID:dBFBfQv00
二人は、ひと時の、心がはんなりするような、安らぎを享受した。
( ^ω^)「はぁ、極楽だお・・・」
('A`)「そうだな・・・」
( ^ω^)「・・・ドクオには、何度も命を救ってもらったし」
( ^ω^)「なにか、運命的なものを感じるお」
('A`)「運命か、はは」
( ^ω^)「さっきの戦いも、驚く程ウマがあったし」
( ^ω^)「・・・ドクオ。一度断られてるのにまた言い出すけれども」
( ^ω^)「共に、旅をしないかお?」
('A`)「・・・」
( ^ω^)「おまえとなら、上手くやれる気がするんだお」
('A`)「ブーン」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:38:35.92 ID:dBFBfQv00
('A`)「さっきも聞いたろう。俺は、呪われている」
( ^ω^)「お・・・」
('A`)「これが・・・呪いだ」
ドクオは、首もとを見せる。
暗くて見えなかったそれが、顔を表す。
首飾りをしていた。いや、それは――――――
( ;^ω^)「・・・肉と、同化してるのかお?」
( ;^ω^)「脈打ってるお」
('A`)「ああ、こいつが呪いの源だ」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:40:20.88 ID:dBFBfQv00
(( ;;;;;;;;;)「ドクオ・・・ わたしを・・・」 ))
('A`)(・・・・・・)
('A`)「俺と共にいると、危険を呼び寄せるんだ」
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)「俺は呪われている。忌み嫌われてきた」
('A`)「だが、おまえは俺を避けず、対等の立場で話してくれる」
('A`)「おまえは・・・心の優しい奴だ。そして、芯のある人間だ」
( ^ω^)「買いかぶるなお」
('A`)「でも、だからこそだ」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:42:45.58 ID:69RfsbvjO
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:43:40.16 ID:dBFBfQv00
('A`)「もしお前が、俺との旅で、その命を失ってしまったら」
('A`)「俺はきっと自分を許せない」
('A`)「自分の呪いが、お前を殺したのだろうと。例えそうでなくとも」
('A`)「そう責めさいなむだろう」
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)「だから、お前とはいられない。ともに旅はできない」
('A`)「・・・少なくとも、俺が呪われているうちは」
('A`)「わかってくれ」
( ^ω^)「そうかお」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:45:04.42 ID:5U7Tx/br0
しえーん
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:45:30.41 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)「ドクオがそういうなら、しょうがないお」
( ^ω^)「でも、ドクオ。これだけは覚えておけお」
( ^ω^)「ブーン達は、例え離れていても、ともに戦う仲間だお」
( ^ω^)「一人じゃないお。孤独じゃないお」
( ^ω^)「この薄暗い空の下には」
( ^ω^)「その空の陰りを晴らそうと戦う、もう一人のお前がいるお」
( ^ω^)「忘れるなお」
('A`)「・・・そうだな」
( ^ω^)「おっおっ!」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:46:51.65 ID:dBFBfQv00
杯の酒には、自分の顔が映り込む。
なんともいえない表情で、なにかおかしい。
ドクオは、それを打ち消す様に、杯をくゆらせる。
そのまま、いっきに飲み干した。
('A`)「うまいな」
( ^ω^)「うまいお」
( ^ω^)「ドクオ・・・また何処かで会おうお」
( ^ω^)「その時まで、生きていろお」
('A`)「おまえもな。ブーン」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:48:56.62 ID:dBFBfQv00
闇夜の湯煙の中で、杯を交わす。
生の誓いを。再会の誓いを。
('A`)(・・・“運命”・・・か)
( ^ω^)「お?」
('A`)「いや、なんでもない」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:51:25.62 ID:dBFBfQv00
運命は、また彼らを戦いへと、いざなうであろう。
残酷な結末が待ち構えているかもしれない。
( ^ω^)
死地が彼らを手招きしているかもしれない。
('A`)
それから、目をそらす訳ではない。
しっかりと、それを見つめる。
自分の未来を。世界の運命を。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:51:52.94 ID:5U7Tx/br0
支援
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:53:55.41 ID:dBFBfQv00
しかし、今はただ。 今は、この安らぎの中で。
この清適の時の中で。
( ^ω^) ('A`)
二人は、安寧の夢をみつつ――――その薄暗い空の向こう側にあるものを、眺めている。
to be continue...!!
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:54:42.62 ID:m0ytjXub0
乙
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:55:08.40 ID:dBFBfQv00
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV14
てつのおの
はがねのよろい
てつのたて
('A`)ドクオの今のステータス
LV16
こんぼう
くろのろーぶ
しのくびかざり
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:55:32.47 ID:5U7Tx/br0
乙乙!
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:56:32.10 ID:bhLztEZw0
おつー
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:56:36.56 ID:dBFBfQv00
今回登場した敵
リカントマムル:リカントの上位種で、獣人の魔物。その腕力はリカントとも段違いである。
凶暴な上に、より優れた知能を持ち、相手の魔力まで操る。
まどうし:人間が魔物になったもの。魔力で人間を眠らせ、その生き血を啜る。
血を啜った後は、その肉も魔力で焼き、骨も残さず食らう。
しりょう:その名の通り、死霊。死者の魂に魔力が染み付き、その体を動かす。
生への願望が強いせいか、傷を回復する魔法を使う。
しかし、彼らは本当の意味で蘇生する事は無い。
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 23:57:58.20 ID:dBFBfQv00
以上で、本日分の投下終了。
支援ありがとうございます。もー感謝。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 00:01:04.83 ID:voGWLb5D0
>>92 亀レスすまん
一応、今日書いた訳じゃないけど、一日で仕上げた。
このペースでやってければいいけど、1話ごとになるかもねー。
仕事もあるし・・・
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 00:02:38.62 ID:Jz/HgXhw0
>>137 乙
面白かった
次回も楽しみにしてます
面白かったです。
乙
乙
次も頑張って下さい
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 00:56:38.90 ID:nkdzMYx6O
よむほ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 01:05:40.39 ID:FwflwxbB0
飲み食いの描写がたまらんな。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 01:33:57.89 ID:slqfPlIH0
まどうし怖すぎワロタ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 01:57:49.00 ID:Joq3EqN30
おつんつん
`・+。*・ (´・ω・`)
。*゚ 。☆―⊂、 つ
。*゚ : ヽ ⊃
`+。**゚**゚ ∪~
つまんね
っつーか読んでねえ
携帯厨や被規制弱者がいないと成り立たない過疎ブーン系にしがみついて
今日もご苦労さん
乙ー
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙です!