( ^ω^)戦闘諜報員がピザデブだったらこうなるようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
総合代理店
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:45:34.76 ID:87LrK0uv0
3 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 21:46:50.46 ID:87LrK0uv0
【登場人物】
( ^ω^)・・・内藤=ホライゾン
ピザデブ。主人公。現在は空気と化している。
川 ゚ -゚)・・・クール=レヴァンティエ
闘犬部隊の隊長。巨乳、つまりFカップ。
( ・∀・)・・・モララー=アルフレッド
同隊員。女顔そして幼女好き。ロリババア思想に対して並々ならぬ敵意を持っている。
(,,゚Д゚)・・・ギコ=ウィリアムズ
同隊員。物体を不可視化する異能を持つビースト。
( ゚д゚ )・・・ミルナ=ダルマン
同隊員。ドM。戦闘パート開始直後に暗殺されるというナイスミドル。
生憎、地獄が満員だったので復活した。
(´ ・ ω ・ `)・・・ショボン=ダッチマン
刀一本で人間を斬りまくるサイボークお兄さん。ホワイドブラッドの異能を持つビースト。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:48:32.04 ID:tnKBWMD+0
支援
5 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 21:51:35.35 ID:87LrK0uv0
( ^ω^)戦闘諜報員がピザデブだったらこうなるようです
ニンジャマン編:SHOT-4
ドッペル・ビーストが持つ異能は魔法でもなければ奇跡でもない。
全てはVRシステムという物理現象変位則に基づいた擬似科学現象である。
なぜ科学に『擬似』がつくのか。
それはVRシステムを介した物理現象は、人類が認知するそれとはまるで違った振る舞いを見せるからである。
例えば人型怪獣ゴルルゴンは深海に生息する体長二十メートル以上の巨大生物として
世界的にも有名だが、恋の季節になると人里に上陸して街を襲うことが間々あった。
しかし、学者たちに言わせればアレは科学的な法則を無視した『存在からしてふざけている』生物だという。
なぜなら重力による加重が減る海中ならまだしも、数百トンもある大重量の生物が地上で活動することは
科学的にも生物学的にも不可能だからだ。
6 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 21:56:49.35 ID:87LrK0uv0
どのような算術や科学技術を用いても骨格や筋肉にそのような重量を支えることはできない。
にも関わらず、ゴルルゴンはビルをよじ登り、戦車を踏み潰し、戦闘機を正体不明の青白いビームで撃ち落としている。
学者たちが何と叫ぼうが、ゴルルゴンは確かにそこにいるのだ。
待っていたぞ支援
8 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 21:58:29.78 ID:87LrK0uv0
_ -; ─-くヽ、 \
, −/ `′ \\ ヽ、 ,
/ l l、ト、 ヽ `、 ヽ `二ノ 参考資料『異次元怪獣ゴルルゴン』(写真提供:JAXA)
/ ,ィ | |ヽ\` −、\`、l ヽ、__>
l〃/ , ト、 ヽ`ー>‐-\ ヽリ 、 =- 夏の暑さに耐えかねて日本の名古屋港に
リ| | ト、 \`ー-ヽ Y^Yヽ、ヽ、_`> 上陸したゴルルゴン。通常は重兵器で抹殺されるが
| '∧ ト、`T ⌒ r==‐ リ ヽ、\_ 自衛隊が用意したガリガリくん(総重量3トン)
ノノl ヽ lヽヘ r= ゛ <´_  ̄ を与えたところ、大人しく海へ帰ったため被害
´ | ノ| ハ| ヽ,へ.....ィ / /´  ̄ ̄_フ は最小限に抑えられた。
|ノ ′ ,'゚。゚。/ 〉´ `Y , -<´ ̄丶、__ ,、
〈゚。゚。〈 / (|( ` ー- .. _ /ノ ノノクァ
rと^Yノ ∧`ー-- .. _  ̄` ー‐--- '´ ∠ 、
{`ミイ└- .. _/ ,ヘ 厂フ ─‐ー---- 、 < ̄´
`ー- .. _ / ` ー、 //ヽ 、`丶 、 `ヾ'
` ー-' \,ハ\ \`ヽ、 ` 丶 、 `>
| l ヽ \ `ヽ、 /!/
| l \ \ /^′
/l l ヽ_\/ノ
/_ノ__l /  ̄/ /
\{ `ヽ、/  ̄ ̄ )
/ `ヽ、 ,イ  ̄  ̄,'
| | / | □□□□□ │ ._______ |
_____ .| □□ _|_______ . | □□□□□ │ | | |┌┌┌┌
| | | □. .| │| □□□□□ │ | 目目目目 |
| ━━━_|__|_____ .| 日日 日日日│| □□□□□ │ | 目目目目 | |┌┌┌┌
| ━━|┌┌┌┌┌┌│| 日日 日日日│|.. │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| _____|__|_. | ̄ ̄ ̄
_|__ |┌┌┌┌┌┌│| 日日 日日日├┐ |┌┌┌┌┌┌│| │ | □□
.| .|┌┌┌┌┌┌│| 日日 日日日││ |┌┌┌┌┌┌│| 田田田田田 ├─┐□□
田田田.| .|┌┌┌┌┌┌│| 日日 日日日││ |┌┌┌┌┌┌│| 田田田田田 │━│□□
9 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:00:00.86 ID:87LrK0uv0
物理法則を無視し、体内で金属をイオン化させて眼球から発射する……。
(ちなみにビームの正体はスペクトル分析からイオン化した金属の一種ではないかと考えられている)
否定しようにも現実がそれを許さないこの奇怪な現象を
科学者たちは『多重人間原理』もしくは『仮想宇宙原理』と呼んでその体系化を目指した。
そうして完成された量子力学以来の新生科学分野が、『バーチャル・リアリティ・システム』通称VRシステムというわけである。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:00:33.60 ID:tnKBWMD+0
支援
11 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:04:35.88 ID:87LrK0uv0
誤解を恐れずに粗訳すれば『異次元からきた存在』とも表せるVRシステムは
人類の科学が通用しない、一見すると御伽話のような理論だ。
では、VRシステムの生み出す科学と人類の知る科学の違いとは何か。
それを説明するには、先ず宇宙を支配する『力』について理解する必要がある。
古典物理学の巨人アイザック=ニュートンや、素粒子物理学の魔人アルベルト=アインシュタインを始めとする
人類が積み重ねてきた科学は、ビックバンと呼ばれる"真の真空"から発生した
巨大な爆発より生まれた四種類の力によって完成されていることが今日では判明している。
それらは『重力』『電磁気力』『強い力』『弱い力』と呼ばれており、生物非生物問わずビックバンより生まれたもの全てを支配していた。
風が吹くのも、筆者の飼うチワワの口から常に舌がはみ出ているのも、
アンサイクロペディア財団が児童ポルノ画像の収集に余念がないのも、
全てはビックバンより生み出されたこの四つの力の組み合わせで説明することが可能なのである。
12 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:05:28.52 ID:87LrK0uv0
重力→ ,r=ヽ、 電磁気力↓ r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、 ←弱い力
j。 。゙L゙i rニ二`ヽ. Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
r-=、 l≦ ノ6)_ l_,.、ヾ;r、゙t lヲ '・= )rテ-┴- 、
`゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー' ,r"彡彡三ミミ`ヽ
にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ _,,ノ , ゙tフ ゙ゞ''"´ ゙ifrミソヘ,
,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ ゝ-‐,i ,,.,...、 ヾミく::::::l
ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / lヲ ェ。、 〉:,r-、::リ ←強い力
W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、 '"fっ)ノ::l
 ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ ,.:゙''" )'^`''ー- :、
lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙
! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"ノ゙i ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
` ̄´ / l ヽ ヾ"/ `゙''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ l ゙t `' /^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:09:01.42 ID:ugGB83Aw0
支援
14 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:11:45.03 ID:87LrK0uv0
もちろん地球最大の生物の一角であるシオナガスクジラも、
この『ビックバンより生まれた力』の組み合わせに従って生きている。
では、一方の怪獣ゴルルゴンはどうかというと、あれは『ビックバン宇宙』の法則を明らかに無視している。
これでは矛盾が生じる。このまま全てを神の御業として人類は再び神話の世界へ戻ってしまうのか?
いや、科学はそれを許さなかった。
従来の物理法則では説明できなかったゴルルゴンの存在。
それを、VRシステムの理論を使うことで見事に科学の世界へと引きずり込んだのだ。。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:12:46.95 ID:FE6/t7pf0
待ってた!
これから読むけど、登場人物のショボンさんすごく膨らんでるな
こんなんだったっけ支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:15:35.06 ID:tnKBWMD+0
外人四コマwww分かりにくいわwww
17 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:16:09.11 ID:87LrK0uv0
VRシステムによればゴルルゴンは『ビックバン宇宙』ではなく『別次元の宇宙』で生まれた存在だという。
宇宙を支配する力はその宇宙の生まれ方と、その後の動きによって決定される。
つまり宇宙は一つではなく、無数に存在するというわけだ。
この理論に基づけば、ゴルルゴンの宇宙には『重力』『電磁力』『強い力』『弱い力』は存在せず、
それとは別種の何かしらの力によって生まれた物理則が存在することになる。
ひょっとしたらゴルルゴンの宇宙には重力がないのかもしれないし、
あるいは金属を上回る非常に強固で柔軟な骨があるのかもしれない。
ビックバン宇宙では出来ないことでも、『別次元の宇宙』ならそれは可能かもしれない。
ゴルルゴンは決して魔法や魔術で生まれた存在ではなく、確かな科学に従って生きる世界の住人なのだ。
18 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:17:00.43 ID:87LrK0uv0
|
| ∧ ∧
|/ ヽ ./ .∧
| `、 / ∧
|  ̄ ̄ ̄ ヽ
| ̄ ̄月曜日 ̄ ̄ ̄ ̄)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=- /
|:: \___/ /
|::::::: \/ /
参考資料『アゲイン・オブ・ザ・ムーン』
日曜深夜11時ごろに出現する異次元怪獣。
主に宿題を終わらせていない子供たちの前に現れ、ひたすら見つめてくる。
月曜日になった瞬間に消えるため『月曜日がない宇宙』の生物かと考えられている。
(写真提供:文科省)
19 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:22:51.83 ID:87LrK0uv0
しかしここで一つの疑問が浮かび上がる。
なぜ違う宇宙に住むゴルルゴンがビックバン宇宙の建物を壊し、
ビックバン宇宙の住人である人類がゴルルゴンを攻撃して退治できているのだろうか?
その理由を専門家たちはよく算数や植物を使って説明する。
小学生にこんな問題を出したとしよう。
, '´ ̄ ̄` ー 、 とっけるかな?
/: : :/: : :`i、 : : \
/: : /: :/ :/: |: : :|=ミ丶ヽ
,': :∧〉/ l/ }:l:/l,: } ヾ : :| 問.好きな数字と四則演算を使って
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ -‐ .l :| 10となる計算例を作りなさい
|: :レ | ● ● l :|
|: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ (_.ノ .ル|_/⌒)
ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:24:11.80 ID:ugGB83Aw0
しえん
21 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:24:20.76 ID:87LrK0uv0
何かの教育CMで出される有名問題だ。
ある物は 5+5 といったように和算を使うだろうし、ある者は 10×1 などと積算を用いて解答するかもしれない。
高校生や大学生に同じような問題を出せば、分数や虚数といったさらに複雑な『計算過程』が登場するだろう。
つまり、10という算術結果を出す手段は無限に存在することになる。
ここで重要なのは『計算過程』は千差万別であっても『計算結果』は必ず同じになることであり、
これこそがVRシステムの本質を端的に表した例えであるということだ。
VRシステムは『ビックバン宇宙』や『ゴルルゴンのいる宇宙』などのように様々な宇宙(計算過程)が存在しても、
最終的に行きつく先はひとつの世界(計算結果)であることを予言しているのである。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:25:40.00 ID:tnKBWMD+0
支援
23 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:26:48.63 ID:87LrK0uv0
常にひとつしかない世界に対し、宇宙は重なるようにして複数存在する。
それは、さながら巨大な樹木に集約する無限の枝葉。
シオナガスクジラとゴルルゴンが同じ海で餌の奪い合いをしているのはこのためなのだ。
10という計算結果の住人という意味においてはシオナガスクジラとゴルルゴンに大差はない。
計算方法が和算か乗算かというだけである。
さて、こうして確立されたVRシステムだが、研究が進むにつれてとある事実が浮き彫りとなってきた。
その事実は現在ではニュートン物理学の基本法則に並ぶ有名則として、学校の物理学の教科書にも記載されている。
24 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:29:54.23 ID:87LrK0uv0
___
, 二¨-―-- 、`丶、
/_ ..-――-.. 、十ヽ\
//::.::,:.:.:./::/::.::.l::.::`ヽ、\ヽ
〃::/:::/:.:.:/::/::.:/::|::.:、:.::.::ヽ ハ `、
l::.:::l:: ,':l:::/::/::.:/::;小:::l::ト、::.:V l ヽ
{::.:::|:::l::|::l::/::.:/::/:/:_j⊥l::ヽ:!} \
. ハ::.::l:::|┼く:/::/ /'´ノ ヽ:∨::.:l | /
〈 l::.:|:::l::|∠、ノ , =≡V::.::/|/
ヽヘ::ヽ::V⌒゙ , "゙ / :::,' l〔
/rヘ::\ ゛゛ rーヘ 彡: / /:::
l冫/ }`ヽミヽ、ヽ、ノ, イ:`7十/::.::.:l
// /:::_rヘ_`二√ __〉/ レヘ::}
// ,'/夕r==、∨---/、/ f==ミフr ⌒ヽ、
. // 〃r7,イ| >ト┌───── .l ll ll ll l-─────┐
, -‐'7/ /:.rク/ {ニ=彳/ ハ| ─────. Ul lLU-─────│
/ / /: :/7/ /,イ/ / | VRシステム第0法則 |
ヽ冫< / {: : :Y〈__ //〃 ,' /| |
\/ rヘ :`ヾ//__/> //v| 多在する宇宙において、 |
/::/^ヽ_/厶>rく/ /.| 双方の存在が双方の宇宙を |
/::.:|/{/ Y^厶-z_ | 観測することは不可能である |
//:::,': :〃 {V `ー<ニ _______________|
〃:::,':::/: :/乃ヘ、 ({人 、`丶、)';'ヘ::.::.::.:、::.、.::.::\: : : rヘヽ l:::|
/::.::.:':: l: :/r':〈;';';';'>ミV`丶>ー';';';'ハ::.::.::`.::ヽ::.::.::ヽ_/ l:「 |:::|
. l::.::.::l::.::|: l_」 : :ハ;';';';';入;';';';';';';'_;'_;'_;'_;'_〉::.::.::.ヽ::`、::.::.:`、 l:| }:::}
|::.::.::l::. {: {{: : /∧;'/: : }>‐'´: : Vハ: : :ヽ::.::.::.:`、::丶::.::. ∨::l ,'::/
参考資料:VRシステム研究の権威『ヒスイ=セキ』女史が、
講演会にてVR第0則の説明をする場面。(写真提供:JUM)
25 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:32:26.72 ID:87LrK0uv0
『VRシステム第0法則:多在する宇宙において、双方の存在が双方の宇宙を観測することは不可能である』
端的に言えばA宇宙に生きるひろゆきがB宇宙に行くことは不可能であり、
同時にお互いの宇宙に存在する物質を見ることはできないということだ。
A宇宙のひろゆきの体をB宇宙の人間が調べると、
A宇宙のひろゆきを構成する物質はB宇宙の人間に"覗かれた"瞬間に、
B宇宙の科学法則に従う動き、または物質に変化してしまうのだ。
VIP的な例えをすると、A宇宙にいる幼女をB宇宙の人間が双眼鏡で覗くと熟女に見えてしまうのである。
何故ならB宇宙に幼女は存在しないからだ。
A宇宙
(*´_ゝ`) *('')* <おっぱお!
↓
B宇宙
(;´_ゝ`) J( 'ー`)し <おっぱお!
26 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:35:58.04 ID:87LrK0uv0
存在しないものを見ることはできない。
ではなぜババアが出てきたのか。
それは幼女という存在をB宇宙の人間が観察した事実によって生まれる矛盾を解消するため、
VRシステムがB宇宙の中で『最も幼女に近い存在』を探し出し、置き換えてしまったからである。
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
||*(‘‘)* 。 Λ_Λ
|| ≒ J( 'ー`)し \ (゚ー゚*)<いわゆるロリババアなのです
||________ ⊂ ⊂ |
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧ ( ∧ ∧ ( ∧ ∧ | |
〜(_( ∧ ∧ __( ∧ ∧__( ∧ ∧ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_( ∧ ∧ うそだあああああああ!!!!
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
27 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:36:54.89 ID:87LrK0uv0
この隣り合いながらも互いの世界にない存在を見ることができない法則は、
日本人宇宙物理学者である山本弘が発見したことから『ヤマモト・パラドックス』とも呼ばれ、
ゴルルゴンを始めとする異次元怪獣解明や宇宙物理学発展の大きな障害となっている。
(#´_ゝ`) <認めん!認めんぞ!ババアしかいない宇宙なんて!!
〃∩ ∧_∧
⊂⌒(´<_` ) <オレには幼女が見えるぜ?
`ヽ_っ⌒/⌒c
(;´_ゝ`)そ <な、なんだってー
28 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:41:45.86 ID:87LrK0uv0
しかし、ヤマモト・パラドックスにより宇宙間の往来ができないことが証明されたはずのこの世界において、
その法則が破られる『例外』が昨今において報告されつつあった。
その『例外』は自ら生まれた宇宙にいながらにして、ある一定の条件さえ満たせば、
限定的に他の宇宙に"侵入"することができるという代物だった。
この瞬間、定着しつつあったVR理論の基礎体系に革命がもたらされることとなる。
何故ならその『例外』はロバート・ウィルソンとアーノ・ペンジアスが角型アンテナでビックバン誕生の根拠である
宇宙マイクロ波背景放射(CMB放射)を観測したことに匹敵する、恐るべき巨大発見だったからだ。
29 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:44:33.76 ID:87LrK0uv0
───── -─
,、∧_∧ ゙、′∵ ∧_∧
─ / ( ´Д`)ヽ ──-─,,--・,,,、∴ 、 )
--( ∧ j i ̄ ̄ ゙゙゙゙̄ --∴・ ∵rニ-/⌒ ヽ
-- 勿 ,_ / / __,,,--- ̄ ″″・ i y ノ ノ |
丶ノ ノイ i,,_ノ /
─── / / ヽ ─── ,′ y i
/ /ヽ__ノ / / /
─── 巛 ─── ─ / < /
丶 \
───── _ _ 巛 ==┐ /ヽ )
// `` || | (_ノ
──── // ヽヽ ==┘ / /
~ ~~ (~,,_ノ
....... ....................... ............... . ................
. .. ...... ....................... ............... . .................... . . . .
参考資料:角型アンテナに棲む鳩が出す『白い誘電物質』の除去方法に関して
討論するウィルソン氏(左)とペンジアス氏(右)。(写真提供:ベル研究所)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:48:34.88 ID:FE6/t7pf0
よくわからんが無茶苦茶ややこしい話じゃないかい…
支援
31 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:50:56.52 ID:87LrK0uv0
他の宇宙に侵入する。
それはつまり、侵入した先の宇宙の物理則を使用することができることと同義であった。
もっと言うならば、その『例外』は人類にとって未知の物理現象を使役することが可能な
ゴルルゴン的存在になるのである。
摩擦で簡単にプラズマが発生する宇宙の物理則を使えば指を擦るだけで火が出せる。
光の変曲を行う物質が存在する宇宙からその一部を持ち込めば透明になることができる。
ビックバン宇宙が成し遂げられない魔法のような現象も、他の宇宙では立派な科学だ。
その魔法的科学を自由に使うことができれば―――――まさに人類にとって夢のような『例外』だろう。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:53:48.37 ID:FhJ3JQHM0
何が起きてる
33 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:53:50.60 ID:87LrK0uv0
>>30 冒頭に書きいれることを忘れていました。
この地の文だらけのパートは読まなくても基本的に問題ありません。
AAが出始めた部分から読み進めてくださって結構です。
34 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:56:14.10 ID:87LrK0uv0
′ /:三::/ ‐ァ= _三三三三三三三 /
l /三/ / , イ / 丁 ̄¨へ三三三,イ
i /::/ .':/ //_.′ / ′ ノ ヘ三/ ヽ
| //:::::: / /:/ / ̄7/ `,.く / / / / ′ V '.
| | | イ一、:::/ /::|:. / __/_|/-、 ,X / ′ / / |/ |::: |
' レ′⌒Xイ !/|:イテ:::::::ヾ ゞ// / イ .'__/.. -‐ ! :: | | |
/ | r'⌒ト、| / |!::::::::::i:! '´ ////|_/-_ ,:'´:: | | | |
′::::/ 人 ヽ : | 弋____,ノ / / 'テ:/iTヾ! '::::::/:| | ∧!
/ ::::/ ! ::::| ハ \ i::::::!! イ'/:::. /|: ! イ.′
-=彡/ ::/ ::| | :::| !:.:.:ゝ-、 ー'′/:.::: ' !:/
. / イ :::| | :::| !:.:.:.:.:.:.:! !: /:./ |′
/ | ::::|∧ :::! :::::::::::: i '. ′ ′
! :ハ!:::ヽ| !::::r―ノ \ ___ ∧
! / |::: ハ:从ハ.′ ` イ:: '.
'′ !:/ 乂 ` 、 \ イ:.:.:.∧: i
イ ` 、 ` rー<::::::::::::|::: / ヽ |
_..‐ ´: : | \. /| ヽ `:、:::::| / ノ
. -‐ ¨: : : : : : : ハ. \ !ノ \ `ー'、
参考資料『分裂能力を持つ少女』
質量保存則を無視する宇宙に干渉できる『例外』少女。
自身の身体を分裂させてクローンを生み出す能力を持ち、
最大一万体まで増殖できることが確認されている。
また、身体のサイズを子供から大人まで自由に変化させた例も報告されている。
(写真提供:白井 黒子)
こういう空想科学を読んで理解するのは楽しいなwww
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:59:28.14 ID:FE6/t7pf0
>>33 おい…
必死にロリとババアについて考えたり
前話を読み返したりしたのにそんな事言うな
とにかく読み進める
支援
37 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 22:59:51.22 ID:87LrK0uv0
では、もしその『例外』がゴルルゴンのような知能の低い動物ではなく人間に適用されたとしたら―――――――――――
(´メω・`)+「秘技-眉唾百八式『菊門の舞』」
数十の刃物が宙を瞬き。
(; Д゚)「ナイフ多っ!!」
川 ゚ -゚)「無駄だ!!」
女隊長の異能がそれを捩り落とす。
(´メω・`)「どうした! さっきからずっと受け身じゃないか。
マグロとのセックスは好きじゃないんだけどな!」
隻眼のビースト、ショボン=ダッチマンが吠える。
39 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:02:54.90 ID:87LrK0uv0
( ゚д゚ )「なら俺が相手をしよう」
それを受け、巨漢のビースト、ミルナ=ダルマンが動いた。
右手と左手にそれぞれスタンパンチャーとスカウトナイフを携え、ショボンへ迫る。
(´・ω・`)「俺はショタにしか興味ねーんだよ!」
残り少ない投げナイフをショボンがミルナに放る。
それなりの反射神経でミルナはナイフを避けるが、何本かが身体に突き刺さった。
それでもミルナは猛進を止めない。
スカウトナイフと日本刀が金属特有の心地好い音を立ててぶつかる。
( ゚д゚ )「SOPシステムで痛覚を減退しているとはいえ、気持ちがいいものではないな」
(´・ω・`)「どうせ直ぐに治るんだ。身体に開いた穴の一つや二つで文句言うなよ」
40 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:04:53.43 ID:87LrK0uv0
互いの息がかかる距離でショボンがミルナをギロリと睨む。
ミルナによって刺された胸の傷による失血は既に止まっていた。
ショボンの身体を覆う強化骨格のゴム状スーツが患部を圧迫して出血を抑えているのだ。
( ゚д゚ )「無理をするなニンジャマン。いくら通常の三倍の酸素を運ぶ人工血液といえど、
これだけ失血すれば立つのもやっとのはずだ」
ミルナが圧す。
レーザー研磨された二つの金属が擦れ合い、火花が散る。
(´・ω・`)「別にここで退いてもいいんだけどな。それはちょっとシャクだろ。ジェントルメンとして」
( ゚д゚ )「安心しろ殺戮紳士。退かせはしない。俺達と出会った瞬間からお前の未来は決まっていた」
( ・∀゚)「そう! お前が死んでハッピーエンドだよおおおおおん!!」
目の焦点が狂い始めたモララーが右手をショボンに向かって突き出す。
すると周囲に落ちていた木材や金属板がガタガタと振るえながら浮き上がり、ショボンに向かって突進を始めた。
41 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:05:42.57 ID:87LrK0uv0
(´・ω・`)「(ESP……サイキック能力か。それにしたって強力だな。
超能力者自体はビックバン宇宙でもよく見かけるが、こいつはちょっと異常だな)」
鉄骨に身体を串刺しにされては堪らないと、ショボンは下肢に力を込めて地を蹴る。
どうやらまだそこらを跳び回る力は残っているようだ。
川 ゚ -゚)「へいへーい♪」
( Д゚)「へいへーい♪」
断続的に発砲してくるクールと、不可視の迷彩を駆使しながらちょこまかするギコを
牽制しつつ、ショボンは改めて闘犬部隊の戦力を分析する。
42 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:09:02.56 ID:87LrK0uv0
(´・ω・`)「地の分が面倒臭せえから箇条書きな」
川 ゚ -゚) ……女隊長
・攻撃を回避させる異能?
・ブラジャーは黒色
( ・∀・)……女顔
・サイキック能力?
・自分や物を浮かせたりできる
(,,゚Д゚) ……ヒゲ面
・ステルス能力?
・自分だけでなく他のものも不可視化できる
・ショボンのホワイトブラッドに感知されているため
姿そのものを消すことはできないらしい
( ゚д゚ ) ……筋肉男
・不死の異能?
・あるいは脅威的な回復能力?
( ^ω^)……にこやかデブ
・デブ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:10:09.36 ID:5nZCTj/E0
C
面白い
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:10:33.05 ID:Usx7CApK0
死んだふりしてる主人公……
45 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:10:51.74 ID:87LrK0uv0
(σ´・ω・)「う〜ん。あんまり役に立たねえな」
乾いた土を蹴りながらショボンは東欧の風を駆け抜ける。
駆けながら、ショボンはこの戦闘を放棄するという選択肢が自分の中で生まれつつあることを感じていた。
実際、ショボンがレジスタンスから請け負っている依頼は
「現地PMCの無差別暗殺」であって闘犬部隊の撃破に固執する理由はないのだ。
多勢に無勢だったとはいえ重傷を負った。
経験からして長くは持たないだろう。
ショボンの場合、怪我の治癒には専門的な知識と設備が整った組織に頼る必要があった。
普通の医者では治せないからだ。いや、治すというよりも“修理”ができない。
専門的な治療を受けるためには一度国外へ出る必要があり、それまでは何とか体力を温存する必要があった。
ここで残りの力を振り絞っても途中で力尽きてしまっては本末転倒だ。
今なら機動力にものをいわせて無理をすれば充分に逃げ切れるだろう。
46 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:12:26.95 ID:87LrK0uv0
ただし、
川 ゚ -゚)「オラ! 待てや糞眉毛! 逃げるつもりかコラ!」
( Д゚)「隊長、いい加減上着を着てください。
さっきから胸がめっちゃ揺れてます」
川 ゚ -゚)「揺らしてんのよ」
( ゚д゚ )「あまり長引かせられんぞ。
これだけ派手に暴れてレジスタンスが動かないわけがない。
ニンジャマンの増援が来る前に決着をつけたい」
先方はこちらを逃す気は毛頭ないようだが。
(´・ω・`)「(ロマネスクの忠告通りだった……少し目立ち過ぎたんだな。
確実に逃げるためには闘犬部隊をもう少し痛めつける必要があるな)」
そう考え、屋根の上に飛び移り、再び疾駆する。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:12:29.77 ID:5nZCTj/E0
し
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:12:56.45 ID:FE6/t7pf0
支援
49 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:15:20.62 ID:87LrK0uv0
川 ゚ -゚)「モララー! 上だ! ビームを撃て!!」
( ・∀゚)「命令すんな淫乱巨乳!! 乳首黒いくせに!!」
川;゚ -゚)「おいいいいいい。誤解を招く発言をするんじゃねええええ。
ESP発動中のあいつの腐った性格なんとかなんねーのかよ!!
つーか私の乳首はビックリするくらい桃色だって!!」
( Д゚)ボソッ「乳輪はちょっと大きいけどな」
川 ゚д゚)「…………」
( ゚д゚ )「ギコ。聞こえているぞ」
(; Д゚)「あっ。ちょっ。違います。別に覗きとかしてるわけじゃ……ちょ、銃口をこちらに向けないで!!」
(´・ω・`)「秘技-眉唾百八式『烏の舞』」
川 ゚ -゚)「うおっ!?」
50 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:18:14.97 ID:87LrK0uv0
屋根伝いに走るショボンが急に刀を構えて落ちてきた。
脇差を使った二刀流で風車のように宙を舞い、後を追って来る闘犬部隊を斬り刻もうとする。
(´・ω・`)「さあ、避けてみろ」
狙いは先頭を走っていたクール。
川 ゚ -゚)「ちっ」
横転するようにクールが身体をバネのようにして空中に反った。
二つの刃が虚しく空を斬る。
避けられた。
だが、それもショボンの計算の内だ。
空中を回転させながらショボンは、間髪入れず片手に握っていた脇差を投げつける。
川;゚ -゚) そ
地面に転がったことで体勢が硬直したクールへと。
51 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:20:28.91 ID:87LrK0uv0
川# - )「うおおおおおおお!! 死にたくねえええええええええええ!!!」
クール細い首筋に銀色の刃が迫る。
迫る。迫る。
川;゚ -゚)「―――――!!――――――!!」
だが、逸れた。
猛烈な回転をを加えて放たれたショボンの脇差は、
突如としてブーメランのように軌道を曲げると、
クールの身体を掠めるように通過して近くの電柱へ突き刺さった。
川 ゚ -゚)「あっぶねえwww」
身体を突きぬける冷たい感触にクールは背筋が凍り、思わず手で首に触れてる。
湿った感触が指先に纏わりつく。
どうやら斬られたのは薄皮一枚だけだったようだ。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:22:17.16 ID:5nZCTj/E0
戦闘シーンがうまいよなぁ
うらやましえん
53 :
◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:25:01.51 ID:87LrK0uv0
その様子を見ながらショボンは地面に着地。しかし同時に闘犬部隊に包囲されてしまった。
数少ない戦力である脇差の回収はもう不可能だろう。
ショボンにとっては舌を打つような結果のはずだが、本人は至って冷静だった。
(´・ω・`)「(見えない壁で防御してるかとも思ったが……やはり……)」
上司の危機に躍起になったギコたちの猛烈な射撃を刀で弾きながら、ショボンは情報の整理を試みる。
今までの、そして先ほどのクールへの攻撃は威力タイミングともに全て完璧なものだった。
そこらの雑魚相手ならば確実に抹殺し、かつお釣りがくるほどのキレだった。
自分が女なら間違いなく濡れるカッコよさだった。
だが、斬れない。当たらない。
当たっても致命傷にはならない。
計算されつくしたショボンの攻撃をクールが乱していることは明白だった。
投げナイフや脇差の軌道を変えたのも恐らくその力だろう。
残り少ない体力を割いてしまったが、これで推測を確信に固めることができた。
クール=レヴァンティエは物体のベクトル操作の異能を有している。
ミサカはミサカは?
55 :
ショボンの右目の表記を間違えてました ◆GOO3eNv.Vk :2011/01/17(月) 23:30:04.43 ID:87LrK0uv0
(´メω・`)「(問題はそのベクトルの"操作対象"がどの範囲にまで及んでいるか、という点だな。
生物の持つ力積も操作できるのか? 物を見なくても操作できるのか? 不意打ちが効くのか?
もし、目に見える物だけでなく粒子規模の物体まで操作できるとしたら、
俺のフェイズ2を使ってもあの女には勝てん……)」
休むことなくショボンが動く。
手負いとは思えない速さで銃弾を掻い潜り動き、貴重な投げナイフをミルナへ撃つ。
( ゚д゚ )「同じ芸当ばかりだな。飽きたぞ」
(´メω・`)「そうでもないさ」
( ゚д゚ )「む!?」
途端、ミルナへ向かっていた投げナイフが爆発し、眩い光が辺りを包んだ。
ナイフに小型の閃光弾が仕込まれていたのだ。
ショボンを囲んでいたミルナ以外の闘犬部隊面々も強烈な光に怯み、ショボンの姿を見失ってしまう。
(;´∩ω∩ `)「おぎゃああああ!!! 眼があああ!!! 眼がアアアアア!!!???」
そしてショボンは目を瞑ることを忘れていた。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:33:17.46 ID:5nZCTj/E0
wwwww
し
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:40:12.89 ID:87LrK0uv0
(´メω゚`)「見えなくっても平気だもんne!!」
【ホワイト・ブラッド】は周囲の物体を第六感で知覚する異能だ。
例え視力を失ってもショボンはポリゴンで構成されたモノクロの世界のように
周囲を視ることが出来る。
例えこの世に光が消えてもショボンの視る景色に変わりはない。
ゆえに、歩みは止まらず。
ゆえに、その隙を突き。
(´メω・`)「さあ。二度目の死だ。地獄が満員じゃなければいいんだがな」
(;゚д゚ )「ぐああああああ!!」
大きく、袈裟斬り。
ショボンがミルナの身体を正面から叩き斬った。
真っ赤な血飛沫が黄土色の砂とショボンの灰色の身体を赤く染める。
(´メω・`)「(常人なら即死の一撃だぞ。どうくる?)」
(; д )「だ……から……」
(´メω・`)「…………」
(#゚д゚ )「飽きたと言ったろう!!」
(´メω・`)「おっとwwww。もうそのビリビリはいらん」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:42:45.87 ID:87LrK0uv0
倒れかかった身体を踏み止め、ミルナは拳のスタンパンチャーをショボンの頭蓋へ打ち抜こうとする。
それを器用に避けたショボンはバック転を繰り返して、包囲網を崩した闘犬部隊と十分な距離を取った。
( Д゚)「親父ぃ。大丈夫か」
何もない空間からギコの声が響く。
通常ならギコの異能は戦闘で最も重宝されるものだ。
だがショボンのような探知型の異能とはあまりにも相性が悪い。
少しでも相手の呼吸を乱そうと不可視の異能を発動させているものの、
ギコは今回はあくまでサポート役に徹するつもりでいた。
( ゚д゚ )「気遣いに感謝だ。だが、問題ない」
し
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:45:20.41 ID:87LrK0uv0
ミルナの言葉は嘘ではなかった。
皮膚下、五センチ以上。
確実に内蔵まで届いているであろう、ショボンがミルナに与えた傷は既に回復の兆しを見せ始めている。
(´メω・`)「(傷口がみるみる塞がっていく……)どうやら、中途半端な攻撃はあんたには効かないようだな」
( ゚д゚ )「そうだ。消耗戦になればお前に勝ち目はない」
(´メω・`)「そうでもないぞ?」
( ゚д゚ )「?」
ゆっくりと闘犬部隊と間合いを取るショボンがミルナの胸を指差す。
(´メω・`)「お前のその胸の傷痕。俺が最初にお前の心臓を破壊したときにできたものだ」
( ゚д゚ )「それがどうした」
(´メω・`)「傷痕が残るということは肉体は『復元』されているのではなく、
生体反応による『治癒』もしくは『再生』が行われている何よりの証拠だ。
つまり、お前のその回復能力は普通の人間が怪我を治す課程を
メッチャクチャ速くしたモノに過ぎない」
(´メω・`)「治癒とは即ち細胞の分裂。そして細胞は分裂できる回数に限度がある。
いわゆる寿命ってやつだ」
( ゚д゚ )「…………」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:47:44.21 ID:87LrK0uv0
(´メω・`)「お前の身体の至る箇所についた古傷……再生するのは何度めだ?」
( ゚д゚ )「(こいつ……!!)」
ミルナの眉根がピクリと動く。
ショボンは先ほどビーストと闘うことは初めてだ、と言った。
だが、その割にこの機械忍者は異能との闘い方と分析方法を随分と心得ている。
そこに闘犬部隊全員が感じる違和感があった。
川 ゚ -゚)「(こいつ、バックグラウンドがあるな。
分析能力はともかく三種類の回復型異能の違いを知っているなんて
wikiに書いてありました、ではすまされんことだ。
ビーストに深く関わりを持った人物と繋がりがあるのか……?)」
思慮するクール。
そして思慮は、やがて懸念へと変容していく。
ショボンはフリーランスの傭兵であると内藤から教わっていたのだが、
どうやら今まで相手にしてきたビーストとは若干の違いがあるらしい。
し
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:50:58.08 ID:87LrK0uv0
問題は、既に闘犬部隊の大まかな異能をショボンに知られてしまっていることだった。
無論、クール達とて己の力の全てを出し切ったわけではない。
まだまだ隠し玉は用意している。
だがここでショボンを殺し損ねて逃げられれば、ブラックマーケットに
闘犬部隊の異能に関する情報が出回ることは確実だった。
それだけは何としても避けたい。
闘犬部隊はこれからもビーストを相手に戦う運命にある。
戦闘において最も恐ろしいことはアドバンテージを相手に渡してしまうことだ。
どこぞのチャクラを練る忍者たちのように、
自分の能力をそこら中の敵に知られれば、対策を打たれ、何れは犬死にする。
そして、犬死にはクールがこの世で最も嫌悪する死に様だった。
川 ゚ -゚)「(仕方ない、あまりこの力に頼りたくないが……殺るか)」
再び、クールが動く。
し
なんか感じ変わったね
前回までの書き方のほうがよかったな
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:55:23.11 ID:5nZCTj/E0
え
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:56:18.27 ID:87LrK0uv0
(´メω・`)「ん? 決闘か?」
クールを除く闘犬部隊の面々が散開し、再び円を描くようにしてショボンを取り囲む。
そうして作られた見えない包囲網の中心で、闘牛を相手にするマタドールが如くクール=レヴァンティエが起つ。
対面にいたショボンは女隊長の意図を理解し、殺しのベクトルをクールへと向ける。
いいだろう。
ここで華麗にこの女の身体を真っ二つにし、華麗に撤退するとしよう。
川 ゚ -゚)「いくぞ。一対一のガチバトルだ」
(´メω・`)「半裸の女が言ってもストリップショーの開演宣言にしか聴こえんな。
そのブラジャーを剥がして2ちゃんに晒してやるよ」
斜め下に刀を構えたショボンがクールへ突っ込む。
既に銃を使うことを諦めているのか、クールは腰から太いサバイバルを取り出し、静かに構えている。
(´メω・`)「カウンターのつもりか!?
大量生産品の刃物でオレ様の得物と渡り合えると思うなよ!!」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:00:21.46 ID:7pRZxVuF0
ふざけた人格を持つショボンだが剣闘士としての素質は一流である。
銃弾飛び交うこの世界。
ショボンは剣士ではなく剣闘士としてこの瞬間までを生き延びてきた。
彼は剣一振りであらゆる人種を抹殺し、あるゆる武具を破壊し、あるゆる戦術を攻略してきた。
川 ゚ -゚)「ぬっ!?」
だから、官給品の安物ナイフを叩き斬ることなど朝飯前であり、
(´メω・`)「手前の背骨を武器ごと真っ二つにすることなんて容易いんだよ!!!」
同時に、クールのベクトル操作が“本人の意思で発動する”ことも見抜いていた。
(´メω・`)「オレ様のように自分の意識とは関係なく異能を発現するタイプなら、
戦車を破壊したあとに斬られることなどなかったはずだ」
つまり、死角から攻撃するか――――
(´メω・`)「―――――目に見えない速度で攻撃をすればいい」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:02:49.14 ID:uHbJq6XPO
しえん(´・ω・`)
え
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:04:30.07 ID:7pRZxVuF0
川 ゚ -゚)「!?」
敵の懐に飛び込む。
クールの目はショボンの姿を捉えきれていない。
「何処見てやがる」完全にショボンの間合いだった。
ギコたちの援護射撃すら許さず、ショボンが鞘から抜いた刀を光らせる。
ビリヤードのように構えられた日本刀。
それが弾丸の如く、がら空きとなったクールの腹に喰い込んだ。
食い込んだが―――――――――――
川; ー )「痛ってwwwwwwwww」
(´メω・`)そ「!? !?」
――――――斬れない。喰い込んだだけだった。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:07:39.02 ID:7pRZxVuF0
うっすらと割れたクールの白い腹には、確かにショボンの得物が突き刺さっている。
だが、致命傷ではない。切っ先が刺さっているだけで内蔵に届いていない。
せいぜい表皮の皮下脂肪を僅かに斬った程度だろう。
刀身、手、そして腕へと伝わる違和感。
石を刺したような感触。
ちくしょう。やられた。
ショボンは舌打ちをする。
刀身の力積が制御されてしまったのだ。
クールのベクトル操作は、いや、クールの『戦闘的博打』はショボンの想像を超えるものだった。
(´メω・`)「(このデカチチ。この状況でわざと腹を無防備にしたな!?)」
川;゚ -゚)「サンキュー残念眉毛。賭けは私の勝ちだ」
青ざめた顔でクールが自分の腹に突き立てられる刀を手で握る。
瞬間、ショボンは異変を感知した。
慌てて刀を抜いてクールと距離を取ろうとする。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:10:36.27 ID:7pRZxVuF0
(´メω・`)「(ん? 刀が……?)」
が、刀が動かない。抜けない。
岩に挟まれたかのようにショボンの刀は微動だにしなかった。
クールがショボンの刀身を引き抜こうとするベクトルを操作しているのだろう。
背後にはショボンの頭蓋にレティクルを重ねたた闘犬部隊が撃鉄に力を込めている。
攻撃は視える。だが、弾丸を弾くための術が封じられてしまった。
このままでは無防備な背後を守れない。
(´メω・`)「(ちっ。刀は諦めるか)」
そう判断するまで一秒足らず。
ショボンは得意の高機動能力を生かして地面を蹴り、場を離脱しようとする。
が、
川 ゚ -゚)「計算通り! そのまま潰れろ!!」
(((#;´メω `)))「ごガっツ!?」
s
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:14:27.27 ID:7pRZxVuF0
跳躍し、三メートルほど空中に浮いていたショボンが消えた。
いや、消えてはいない。
目にも止まらぬ速さで地面に叩き付けられたのだ。
何が起きたのかショボン自身理解できていなかった。
ただ、見えない大質量が自分を圧し潰した感覚だけは理解できた。
川;゚ー゚)
そして、それが歴戦のビースト殺しであるクール=レヴァンティエのうち立てた
決死の罠の中で咲いた必殺の華だということも。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:15:47.67 ID:s9djywnJ0
ヒュー
l
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:19:25.20 ID:7pRZxVuF0
川; д )「ぐっ!! ヴぉえ゛え゛え゛え゛!? げホっ! がはっ!!」
訪れた静かな静寂。
その中で仁王のように立っていたクール突然倒れ、口から泡を吹きながら悶絶を始めた。
慌てたギコが胃の中身を履き散し小刻みに痙攣し始めた女隊長の元へ駆け寄る。
(; Д゚)「た、隊長! 大丈夫ですか!?」
川; -゚)「く、薬だ!!……クズリをよ゛こぜ!! 速く!! はや゛ぐうううううう!!」
真っ赤に充血した眼でクールがギコの身体を激しく揺さぶった。
眼の焦点が定まっていない。
手もぶるぶると小刻みに震え、顔面は青さを通り越して白くなっていた。
傍から見れば麻薬漬けになった瀕死の女が、売人に薬を催促しているような光景だった。
(;゚Д゚)「(見てられねえ……何て酷い顔してやがる……)」
( ゚д゚ )「フェイズ2の副作用だな。ギコ、あまり多く与えるなよ。そいつは心臓に悪いものだ」
川;#゚д゚)「ダマれミルナ!! ギコ速ぐっ! 注射を!
頼む!! あ、頭……あダまがコワレる゛!!」
(,,゚Д゚)「隊長、今打ちますからね。直ぐに楽になりますから……」
s
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:24:31.13 ID:7pRZxVuF0
不可視の異能を解いたギコが、胸のポケットから冷静な手つきでシガレットケースを取り出す。
金属製の銀色の蓋を開けると中には煙草ではなく細長い円柱状の物体が数本収まっていた。
圧針式の簡易注射器(プラグ)だ。
首や腿の太い脈に圧しつけることで任意の量の薬剤を複数回に分けて注入できるタイプである。
プラグ先端に付いたダイヤルで薬量を調節し、ギコは慎重にクールの首へ針を押し込む。
冷たい液体が血管に流れる感覚がクールの身体を廻り、
鬼のような形相をしていた女の顔が恍惚としたものに変わっていく。
川* - )「――――あっ……ああっ……んっ……」
(#゚Д゚)「くそっ。いくらフェイズ2が隊長しか使えないからって……
こんなヤク漬けじゃいつか死んじまいますよ!!」
時折り電気が走るように身体を痙攣させるクールを胸に抱きながらギコが歯を剥いた。
まるで自分自身を呪うかのような口調だった。
( ゚д゚ )「クールが選んだ道だ。自分にできることだけに集中しろ。無いパンをねだっても手に入らん」
暫らくすると、クールの身体の震えが止まり、荒くなっていた息が落ち付き始めた。
せわしなく動き回っていた目玉も普段の冴えた視線を取り戻しつつある。
体内に注入された薬剤が効果を表し始めたのだ。
し
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:29:35.78 ID:7pRZxVuF0
川 ゚ -゚)「手間をかけさせたな」
(,,゚Д゚)「……いえ」
川 ゚ -゚)「ニンジャマンは?」
(,,゚Д゚)「クレーターの中で伸びてます。
隊長のフェイズ2を喰らってまともに動けるビーストはいませんよ」
ショボンを中心とする周囲の土は円形に十センチほど窪んでおり、巨人がハンマーで地面を打ったような光景になっていた。
その中心に大の字になって倒れ伏す機械の身体を持つ男。
(´メω `)「…………」
死んではいない。
だが、命の火は弱く、儚くなりつつあった。
(´メω `)「…………」
四肢が、動かなかった。
機械忍者の身体がついに悲鳴を上げていた。
じ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:32:03.52 ID:7pRZxVuF0
(´メω `)「ゥ……ウう゛……」
声が出ない。息も満足にできない。
戦車による砲撃。
闘犬部隊に与えられた幾つもの傷。
そしてクールの放った圧殺攻撃。
度重なる加重に耐えてきた強化骨格がついに限界を迎え、
肋骨を含む数箇所のセラスチール骨が破断してしまったのだ。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:32:27.68 ID:QHf/zdTt0
スプーキー・Eのことか
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:33:22.63 ID:7pRZxVuF0
ショボンの場合、特に腹部の損傷が深刻だった。
肋骨の骨折は骨の折れる向きによって、その後の容態は大きく変わる。
通常、外向きに折れた場合は腕や脚の骨折と同じような処置をしても問題ない。
しかし、内側、すなわち内臓方向に折れてしまった場合は一刻も速い外科処置が要求される。
折れた骨が肺や臓器を傷付けて大量内出血を起こしている可能性があるからだ。
現に、クールの攻撃によって内臓方向へ“ハ”の字に鋭く折れたショボンのセラスチール骨は
片側の肺に深々と突き刺さり、呼吸を著しく妨げていた。
肺胞に人工血液が溜まり、ショボンの口から白い液体が流れ落ちる。
ヒューヒューと過呼吸に近い音がショボンの喉から鳴らされ、
それまでの涼し気な顔も青さを通り越して白くなり始めていた。
川 ゚ -゚)「無様だな」
同じく身体を僅かに上下させるクールが、ギコに支えられながらショボンを見下ろす。
(´メω `)「お前ら……今まで何人のビーストを殺してきたんだ……なぜビーストを狙う……?」
し
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:53:44.68 ID:uHbJq6XPO
さるった?
戦闘シーンかっけえな
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:54:50.23 ID:caGPyzIW0
289 名前: ◆GOO3eNv.Vk [] 投稿日:2011/01/18(火) 00:53:36.20 ID:7pRZxVuF0
すみません。
ひょっとしたらルール違反かもしれませんが、以下のスレッドに代理レスをお願いできるでしょうか?
猿のために書き込めなくなってしまいました。
レス先
ttp://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295268049/ レス内容
サルさんを何発か喰らってしまい、書き込みに速度が極端に遅くなっています。
あと少しで投下完了ですが、私用で明日が速いために勝手ながら今日は撤退させて頂きます。
申し訳ありません。
支援と嬉しいレスを下さった方々、遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
スレッドが残っていた場合、明日(今日)の夕方には残りを投下させて頂きます。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 00:57:35.57 ID:dPCbMZIkO
乙
おうふ乙
おつおつ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 01:24:09.37 ID:7W29T8ISO
乙
ハードSFちっくは好きだぜ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 01:29:11.41 ID:AjtGwMSb0
乙
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 01:52:03.06 ID:AjtGwMSb0
一応ほ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほし