俺「ストライクウィッチーズなんですよ ええ」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ストパンの世界に俺をいれてイチャイチャしようずwwwwwwwwwwwwww
っていうスレ
             ィ >、
.            / /
        ___ { イ ____    
      ィニ_...イ::}--{::::ト...._=ュ、  
  、  __{:::::::::::ジ  ゞ:::::::::::<ト、、
    ̄ 7 /. ¨  ,      ¨ ヾV ' 
   / /    i    ,、  i  Y ,
   7 / ィ -≠キ 、 ≠キxiv|   | i 
   /ィレ /イィニトvヘ/イニト|l   | |
     |  j弋つ ι 弋つイ   | |
     |  / x。゜    。xu|   | li     妄想を垂れ流すも良し
     | .人 U  △  U し|  |  ト     初SSにチャレンジするも良し
     |  ト 、 __ _ イ |  |  ハ     そこのあなたも書いてみたらいかが?
     |  |     ィ}=介 |  |  | \
.    il  |     |k^::|::|ト.|  |  |   ー
    ノ|  ト     |::ュ::|::|:::V  |  |
.     |  | >   |:::}=j::L=|  |  \
    <  <く___ と ^とー^_j.  |__  L____
      ̄ ̄      ̄  ̄(___> ̄ ─ 

まとめWiki
ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/
前スレ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294011894/

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:01:02.02 ID:0AbKdQsY0
早速失敗。ごめん。

前スレ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294369551/ <<これ

避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1293900393/


まとめWiki運営スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1292044830/
避難所運営スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1292044869/
「俺」の強さ議論スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1294199008/
雑談スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1293629926/


板はこちら

ニュー速VIP 俺「ストライクウィッチーズ?」避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14336/


3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:01:27.34 ID:0AbKdQsY0
ゴメンヨォォォォ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:12:06.89 ID:1AV4diij0
乙乙
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:02:26.32 ID:rS+t5GuO0
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:24:54.55 ID:u1ddxLGm0
1乙
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:27:48.11 ID:kA1B0yrL0
1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 11:26:53.81 ID:l1sUHbYK0
1000ならエイラは俺の嫁
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:29:02.44 ID:l1sUHbYK0
>>1

結婚しようエイラ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:29:22.90 ID:0AbKdQsY0
前スレ>>999 焦らしが上手いw
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:29:26.97 ID:4hjPh6fq0
1乙!
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:32:07.73 ID:u1ddxLGm0
今まで一度も書いたことがありませんが、書いていいでしょうか?
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:33:12.96 ID:0AbKdQsY0
いってみよー。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:41:22.23 ID:TIE4xRht0
支援する
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:42:53.55 ID:yh3/VmI60
いまだに新規が来るのがすげえ
1511:2011/01/10(月) 11:45:24.84 ID:u1ddxLGm0
では、書かせていただきます。まだまだ未熟ですが、よろしくお願いします。

俺「!?」

朝起きたら俺は驚いた。何が驚いたって、カラスに変身していたことだ。
ちなみに場所はベッドの上、ベッドにカラスが寝ている状態。
どうやら言葉は話せるようだ。

俺「そういえば、この近くに宮藤診療所があったな。行ってみるか。」

〜診療所〜

俺「とりあえず診療所に着いたが、いまいち入りづらいな。なんせカラスだし。元々人だったと信じてくれるだろうか。」

宮藤母「次の人、どうぞ」

俺「はーい」

宮藤母「あれ、声がしたのにだれも来ない・・・。」

俺「ここにいますよー。カラスですよー。」

宮藤母「カラスが話した!?気のせいかしら。」

俺「本当ですよーこれは現実ですよー。」

宮藤母「ええええええええええ!?」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:46:40.59 ID:0AbKdQsY0
!カラス!
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:47:16.83 ID:qbj8ndJT0
【俺団(俺オールスター)系作品の暫定テンプレ】


まず俺団(俺オールスター)系の作品をやりたい人が「やりたい」と宣言する。
そして作品に出す候補の「俺」をリストアップする。
(宣言は本スレ及び避難所の双方でなされることが望ましい。少なくとも、主に投下する予定の場には必ず宣言すること)

リストにある作品の作者のうち、自らのキャラを使って欲しくない作者は期限内に拒否を申告する。
(期限は宣言の後1000レス目、前スレが1000消費したら前スレと同じレス番まで。流れが早い場合でも最低48時間は待つこと)

作品が始まってからの拒否は話がごちゃごちゃになるので不可。
NG等にしてもらう。


以上、面倒とは思いますが、ご協力をお願いします
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:50:29.92 ID:YGwx4slE0
十ノ--  十 不、  l l
               日 二フ  /|∨| ヽ  | |
               十(___  |  |    ・ ・
                          ,. -‐==、、
             ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
           _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\
           //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\          みんなが、そこに居る。
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\      ――それが、VIPヌクモリティ。
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、http://ex14.2ch.net/news4vip/
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:01:20.71 ID:0AbKdQsY0
>>11
カラス殿。続けてくだされ。カラスドノォォォ!
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:01:32.87 ID:4hjPh6fq0
支援
2111:2011/01/10(月) 12:05:56.79 ID:u1ddxLGm0
宮藤母「これは夢。これは夢。これは夢」

俺「とりあえず正気を保ってください」

宮藤母「ええと、とりあえず魔力検査所に行ってみては?」

俺「魔力検査所?なんですかそれは?」

宮藤母「詳しくは知りませんが、魔力の有無を検査する場所らしいですよ」

俺「そうですか、ありがとうございます」バサバサッ
〜魔力検査所〜
検査員「カラス?しっしっ」

俺「違いますよ、元は人間です」

検査員「む?魔力を検査したいのか?」

俺「そうですよ。今カラスですが何とかなりますかね?」

検査員「頑張ってはみる。ではそこに座って・・・いや、立ってくれ。」
〜試験終了〜
検査員「微力ではあるが魔力があるらしい。男なのに珍しいな。とりあえずはここにいてはどうだ?」

俺「そうさせてもらいます」

すいません、急用が入ったのでここで終了です。出来たら3時ごろまた来たいと思います。
2211:2011/01/10(月) 12:06:37.76 ID:u1ddxLGm0
支援してくださった皆様、ありがとうございました。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:07:53.36 ID:0AbKdQsY0
乙!
宮藤の母親も綺麗な人だよね〜。ウェウェウェ。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:09:56.71 ID:WGjvGISg0
(´・ω・`)   n て
⌒`γ´⌒`ヽ( E) そ
( .人 .人 γ /     このスレは
=(こ/こ/ `^´  貴方の暮らしに安らぎを
)に/こ(   壁殴り代行鰍フ提供でお送りします
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:25:10.22 ID:1AV4diij0
本人がカラスで使い魔が人間って事か
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:30:21.34 ID:4hjPh6fq0
前の >>975からの続き、今大丈夫ですか?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:32:57.68 ID:1AV4diij0
ごー
28イーグル俺 少しだけ投下します:2011/01/10(月) 12:33:44.55 ID:4hjPh6fq0
ヘルマ「だ、ダメであります!!//////こ、この本を所持することは許されないのであります!!//////////」
   
   「ど、どどどどどうしても許して欲しければ、キ、キキキキキキスしてください!!////////////////」

顔を真っ赤にして叫ぶヘルマ

俺「!?////////////」

ヘルマ「……//////////////////」

何を言ってるのか理解できません

キス?

生まれてから一度もしたことないんですけど…

ど、どうすればいいんだ?

俺「あ、あの……ヘルマ……ど、どういうこと?……」

ヘルマ「だ、だから……キ、キスしてくれたら、ゆ、許します…////////」

俺「な、何を許すんだ?…」
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:34:55.34 ID:1AV4diij0
変態ーグルさんか、支援
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:36:22.24 ID:kA1B0yrL0
こりゃ俺さん着艦フック立ったな
31イーグル俺 :2011/01/10(月) 12:38:21.10 ID:4hjPh6fq0
おもわず俺は問いかけてみた

何を許してもらえるかわからない…

ヘルマ「エ、エエエエッチな本を持っていたこと……です…///////」

俺「そ、それは……///////」

確かに女の子と一緒の部屋にエロ本を持ち込んでいるのは望ましくない

だが、軍人の仕事上、ストレスが溜まるのだ

男の元気の源の本を持っていることは別に悪くない……と思う

ヘルマ「キ、キスしないと……みんなにこの本のこと…バラします……///////」

俺「なぬ!?そ、それだけは……」

こんなことを皆に言いふらされたら、大変だ!

ミーナ中佐に殺されるような気がする!

男って不利……

ヘルマ「言いふらして欲しくなかったら……はやくしてください……/////////」

ヘルマは顔を赤くしながら俺を見てくる
32イーグル俺 支援感謝!:2011/01/10(月) 12:44:02.65 ID:4hjPh6fq0
このヘルマの姿は、今までで一番かわいいと思う

軍人としての目ではなく乙女としての目をしている

ヘルマのことは好きだからキスしたいなと思ったことはあるから…大丈夫だよな

俺「し、仕方が無いな……///////////」

俺は、言いふらされない為にも覚悟を決めた

俺より身長の低いヘルマの為に、ひざを曲げて、身長を縮めた

ヘルマは俺の唇が近づいていくのを確認し、目を閉じた

どんどんお互いの唇が近づいていく

俺の鼓動は心臓が破裂するほど大きい音であった

ヘルマのドクン、ドクンという音も聞こえてくる

そして…
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:47:06.71 ID:0AbKdQsY0
ガイドランプ、蹴り倒す。着艦させネエw。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:47:47.13 ID:1AV4diij0
ミーナさぁぁぁぁぁん!!
35イーグル俺 :2011/01/10(月) 12:51:17.66 ID:4hjPh6fq0
俺はヘルマの柔らかい唇に軽くキスをした

初めてのキスってこんなにも緊張するんだな…

ヘルマはしばらく目を閉じたままでいる

俺「こ、これでいいんだよな…///////////」

ヘルマ「…甘いであります…////////」

ヘルマは官能的な表情で俺を見つめてくる

俺「あ、甘い?//////」

ヘルマ「…はい////// とても甘いです…俺さん…/////」

そういうと、ヘルマは人差し指で自分の唇をなぞった

う〜む……エロイ……

ここまで魅力的だとは思わなかった
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:56:36.59 ID:H8CnN7R10
こっちだ、憲兵だか警務科だか誰でもいい!
誰かこのロリコンをどうにかしろ!!
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 12:56:48.90 ID:kA1B0yrL0
                        __,,......,,__
                      γ     ``‐、
                        ヽ         ;\
                       ヽ、        ;\
                        ヾ、          \
            ,.ィ''^ '' 、         ヽ、          \
             / :|     :ハ         ヽ、           \            .l:::l
           /  l      l!          ヽ、               \  ____ |::l
    _     l  :]      ;ヽ          ヽ、              ゝ 〃  〃 γ l!_
  〈´‐  ̄` - _l    !       ヽ、          ヽ、        __ -‐´  li   li  l>オk`
    \    :` ‐ ,,_        :`‐.、_            ヽ       ::´--±ゞ_ゝ___ rイ/:' ヾゝ,γニ l;;l__
      \      ` ;‐ __        ̄ニ¬―--- ....,,,ヽ、               ヾ/  ̄ `  ̄ : ァll:[エ±`ヽ.....,,,_、‐ァ
        ゝ、      :` ‐ __::::±---―――――― ̄ ヽ、      ___,,,,...-‐´ {−{    l_ィイ_        ̄``ゝ-.、
     ,. -‐´ ̄ `ゞ―――――ア      〓☆〓       :ヽ、     ミ々_ゝ_ゝ_ゝィz―z ァ、  r´::/ヾ::`f        l  ; )
   (         l:                        ゝ±_,_,_,_,_....       `ー ''"  ̄ヾ:/  ヾ〃        l受 ノ
     ̄ ¬―----ゞゞ...,,,,___                ____     ̄  ̄  ̄  ̄ ノ                __,,...‐ ´
                `- 、  : ̄ ̄ヽ¬―――---ゞゝニ(〇)々-----------------------------―― '' ´ハr ‐、  |ヾ
                   ` ‐、_   :ヽ         ―ゝ__ ノ     ̄―_    __:__:__:_zzz'´_ _ __ __   l   〃´ ‐ュ .|:/
                      ``ー ´                        ̄―_    ̄々仁 ̄ゝ_:::::_ ゞ― イ:/ {三{ゞェ、
                                                    ̄―_     ‐= __ _   ヾ/__:ゝ_|:!´
                                                       ̄―_     ̄ ̄ ̄ ̄ \  |::!
                                                           ̄―_         :\|:::!
                                                              ̄―_        '´.、
                                                                  ̄¬―------‐`
★壁爆撃代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る程度じゃ足らない、壁を破壊したいけど破壊する壁が無い、壁殴りが高すぎる、そんなときに!
戦略爆撃で鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を爆撃してくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの近所の壁を家ごと無差別に爆撃しまくります!
1時間200ドル〜 昼間のみ空爆(夜は英軍が担当) 年中無休!
38イーグル俺 ロリコンではない!!……と思うよ:2011/01/10(月) 12:58:16.25 ID:4hjPh6fq0
俺は甘いといわれて思い当たることがあった

俺「そういえば…街に行ったとき、ケーキ食べたからかな?……」

俺は用事で街に出かけたとき、ケーキを2、3個食べたのを思い出した

ヘルマ「ず、ずるいであります!!私も食べたかったであります!!//////」

ヘルマはぽかぽかと俺を軽く叩いてくる

俺「わ、わかったから!こんど街にでも行くとき、食べさせてあげるから!!」

ヘルマ「ダ、ダメであります……//////今すぐ食べたいであります……//////」

俺「そ、そんな無茶な……」

駄々をこねるヘルマ

ヘルマ「だ、大丈夫であります…/////ケーキは……すぐそこにあります…//////」

俺「へ?どこにある……んん!?」

ヘルマが背伸びをして俺へいきなりキスをしてきた
39イーグル俺 :2011/01/10(月) 13:04:24.24 ID:4hjPh6fq0

今度のキスは軽いキスではなく、大人のキスであった

ヘルマ「んん……」

俺「ん……」

キスをしたまま時間が過ぎる

幸せすぎるこの時間…

告白するなら今だろうか……

ヘルマもキスをしてくるぐらいだし…大丈夫だよな…

俺たちはお互いのの唇を離す

俺「………///////」

ヘルマ「……//////」

頬を赤く染めて俺を見つめてくるヘルマ

俺「……ヘ、ヘルマ…//////」

ヘルマ「……///////」
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:06:18.12 ID:H8CnN7R10

                   _,,........,,._
 ,,  ,-‐────────=',~_ ヽ  ~''- ,,_
  ~ヽ ,_        i      ~~'''''=‐-.i'-=i~''- ,,_
    ~'' - ,,,_    ./,_      8 >o,  i   - = ,'',,__                             ,,_
        ~'' ‐-'',,'-='      ' ''  /'''ヽ''=-,_:::::::~-==- ,,,__              ,,__        /.~''i
               '/~~''' ‐-= ,,_     人__ノ '''';';ヽ、:::::~''-,_  ~'''=- ,,,_          / ~''i;      / ,, .|
                   ~'''' ‐- ,,_      ''';';'ヽ:::::::::::~'''-,,_    ~'''====----,,∠,,,___|    ,/ ii .|
                        ~''=,-=,,_   ''':;;;;)::::::::::::::::::~'' - ,,_    ''''''''''':;;;;,,,,,,   ̄~~'''''''''''''''''‐‐------o= ,,
                           '<',_~''''=-;;,,,      ::::::::::::::::........       '''''''';;;;::....    "'''''",,,.........==-/
                            ~'''i=-,,,,,,,,,,,,_:::;;;;,,,,,,,,     ::::::::::::::........     ''''::;;‐ '''''~~~,|
                             " 、  ::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,    ____::::::::::''''''''=-:::..... ,,,,,,,,,,_|__
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                                   ~''=-::::::;;;;__  ::::::::~'ヽ,-,====---'''''''''''''~~~    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                         ~~'''''''''''''''''~
★壁破壊代行始めました★
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41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:07:23.84 ID:yh3/VmI60
アパーム!弾もってこいアパーム!!
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:08:42.95 ID:cYk/ICh+0
誰か800mm持ってこい
後メイド型キリングマシーンも呼んでこい
43イーグル俺 :2011/01/10(月) 13:09:28.94 ID:4hjPh6fq0
俺「……す、好きだよ……/////」

言っちゃったよ…

ヘルマはどう思うんだろうか?

俺は恥かしくて、つい顔を背けてしまった

そして、ヘルマが口を開いた

ヘルマ「……わ、私も…俺さんのことが……好きです…///////」

今、なんて言った?

私も俺さんのことが好き?

俺「………」

ヘルマ「………/////// 俺さんのこと……好きです…///////」

ヘルマがかわいい笑みを見せた

俺は抑えきれない衝動が生まれてきた

そして…

俺はヘルマを抱き寄せた
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:14:01.94 ID:0AbKdQsY0
あー。AGC!155ミリの連隊支援斉射求む。着弾座標。俺イーグル。検定射無し。総力射!
45イーグル俺 :2011/01/10(月) 13:14:57.81 ID:4hjPh6fq0
俺「………///////」

ヘルマ「俺さん………/////////」

暖かい……

俺「……もう一回……キスしていいか?……///////」

ヘルマ「…はい…///////」

俺はヘルマにキスをする

ヘルマ「んん……んちゅっ!……」

俺「んん!?………」

ヘルマは何処で覚えたのか知らないが、俺の口の中に舌を入れてきた

口の中で俺のとヘルマのがいやらしく絡み合う

お互いのを探り合うかのように…

俺「んん!?……んちゅ…ん……はっ……」

ヘルマ「ちゅっ……れろっ………ん……」

これ以上に幸せなことは無いだろう
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:15:41.02 ID:kA1B0yrL0
エロ本から始まる恋…
支援
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:16:07.24 ID:0AbKdQsY0
おれっちは『不幸』だ。べぇろい。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:17:39.04 ID:1AV4diij0

                             ┌ ァ´::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::\.         V
                             レ':::::::::::::;、:::/!:::::::::ト、::::::::::::::::::\        |
                              /::::::::::::::::/ .V:ノ::::::::.l \:::::::::::::::ヾ\      |
                             ,':::::::::::/::/./イ::::::::::::}   >、-::::::::',ヾ)    ',
                                l::::::!:::::l:::;レ'  V::::::::_レ'二L、ヽ、:::::::',      \
                           /!:::::!::::イ:/`≧x `ヘ、::!. レ、ハ ヽ }::》、::::ト、      ヽ
                             l l::::::!:::::ハレ'T7ハ    ヽl Vzソ  V ハ:::! )ヽ      V
                               l ヘ:::ハ::::l/、 弋zリ            ) ソ ノ  \      V
                           l  V .l::ハ ヘ    ヽ           r イr-、_  `ー- _ノ
                          /   /l'  ` ヘ.   , -− '   .ノ>'彡Kヽ_ ン
                           / /      く7>..         イ 《_/!:::::::`ヽ
                           `          /::::::::/ `T ー ´  ハ、  V:::::::::::}
         ,-,                     ,_∠- ァ 'ー 7 }   _ ,イノ `ー、V:::::::::l
   、- 、 r , / // )                  /  ` ̄7    レ ト-‐フ'´/'7 7 x≦三≫=-、
 r 、 \./ /7 .// /                   / l  ./.    l .ハ./   《/_/ /   /  l
 { l  / / { .L! .ト、                 / ノ  'ヘ_v-,ァ-lxへ-、_,、_   /   /    L_
 L _ ̄\ヽ'  `   `ー、             r7-/    <_.ィ7フ//`ー'    `v'   /      l
    ̄ `ヽ___   .V、          /´ /      //l !//             /        l
           / ヽ、/  ヽ       /   ハ     // .l !! l                      l、
           / _./     l、    /     ',    く/  l !| |         //-、       \
          \       ヘ\へく       >、      l !l」         /  \       ヽ

★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
ネウロイ戦で鍛えたカールスラント軍人たちが一生懸命貴様の代わりに壁を殴ってやるぞ!
モチロン壁を用意する必要もない!!スタッフが貴様の家の近くの家の壁を無差別に殴りまくるぞ!」
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49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:18:11.50 ID:H8CnN7R10
                          
       ⌒ ;::..) .,,,              
     (::..        ..)              
    (::.          ,;;)         >>44 了解! 弾着まであと三秒!
    (::. ..;       ..)、           
     ヽ ..::    ,-.、  ,,:: ;:)
     (::..     ヘ,ッ.、 ..  ::)
     (::.    :::.. ,,; \\ ;: ,)
     ( (::.  ::.   ..)ヽィ-.、
       ( ,,,  ,,)    ヽィ-、  ━=i_jニッ
           (::.     `ヽ\  _iニi,---..,---.
                   \゙/゙ヽ二二ィ ̄ ̄ ̄ヽ___
                    /_:|__|[::i井I:==::i井I
            :ュ'ニ二、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|gq:; l ̄l~|:pg|~ , ゙
""''"'''""''""'''""''""''(@゙゙''-二二二二二二...ヽゝ|__:l__|.,ヽゝ""''"'''""''""'''""''""''
_____..____"...__._::._.':_::..ヽ◎)◎)◎)◎)◎)◎);;)'=====,);;),::.._゙__.:;,,' .)..__.___::.___
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  ゙~             ~''゙゙゙~~'~~''゙゙~ ~     :;;;:;;   :;;;:;; ゙~'~
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~ ''゙ ゙゙~~'~~'' ゙゙~~
50イーグル俺 支援感謝!!:2011/01/10(月) 13:21:08.57 ID:4hjPh6fq0
俺「………ぷはっ……はぁはぁ……///////」

ヘルマ「はぁはぁ……お、俺さん……//////」

ヘルマの軍服は乱れ、息も荒くなっている

少し目が潤んでいる

もっと…もっとヘルマを抱きしめたい……

俺「……//// ヘルマ……/////」



一旦ここまでです
これからもイチャラブは続きます!!
見てくれた方ありがとうございました!!
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:21:54.20 ID:H8CnN7R10
ロリコンすなぁ・・・・乙
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:22:08.07 ID:uhnS20RfO
>>48
すいません壁ですが殴って頂けないでしょうか
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:22:58.07 ID:0AbKdQsY0
乙!
いいところで止めたなw。ドアの鍵は是非開けておくといいぞw。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:25:20.82 ID:kA1B0yrL0
乙!!
                                  _
                              /´   `!
                             / /     |
        , ‐-、                    r/ /      |
      l  l \/⌒`!             / ̄    /_ヲ |
      j _l☆ \//| |       \      /____o   |      ..
       j        ̄` ` ー‐‐-- 'シ/7ユニ7゙ーァァ、/ / 7 、|====  ::::
       / / / > 、      /  ヽYユ|コ| [|ト、/(``ゝー 、_)   : : ::::
      / ///_/  ` ` ‐- 、 --ヽ   ̄「 ̄´i ` iヽ ヽ= ``丶 、: :::
    (_,, -‐'´           ヽ  ) ) ) ノ / ´/``ヽ ∞∞∞!  f \
                     / /-/-/-/  /o / r-;--- ┴‐┘':´
                    ノー'ー'ー'ー'---'  /、/ ̄     : :::
                   /      ,-、    ,__)      : : :::
                  _/        /=/   /        : ::
                   /_/ァ      '-'   /=====
                  / /    ,     /
                / /____//   /
              / / >   >/
             / /   '´| /´ /ー---
             { ´      /
             `、    /
               ``''''' ´

★壁襲撃代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る程度じゃ足らない、壁を破壊したいけど破壊する壁が無い、壁殴りが高すぎる、そんなときに!
大祖国戦争で鍛えたシュツルモーヴィクが一生懸命あなたの代わりに壁を爆撃してくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの街のあらゆる壁を無差別に破壊しまくります!
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55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:29:29.20 ID:0AbKdQsY0
ふぅ。誰か落す?
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:32:22.65 ID:WGjvGISg0
悪ふざけで書いた地の分がっつり壁殴り小ネタSSならあるが
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:33:32.90 ID:0AbKdQsY0
>>56
んじゃたのむよ。更地になっちまったからな、ここw。壁の再建時間を稼ごうぜ。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:34:09.33 ID:1AV4diij0
>>56
まだ壊すのか…
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:36:33.33 ID:0AbKdQsY0
ペリーヌ「私達が必死でガリア再建をしているのに・・・あなたたちは・・・・!」
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:37:59.11 ID:WGjvGISg0
じゃあ三時まで他の予約ないみたいだし場繋ぎ程度に投下するわ
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:38:23.11 ID:cYk/ICh+0
おいおい、流石に橋は壊さないよ
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:39:18.10 ID:1AV4diij0
ネウロイ「呼んだ?」
63壁殴り小ネタ 0/6:2011/01/10(月) 13:40:05.58 ID:WGjvGISg0
序文

『壁殴り代行とは!
 母親の胎内で子宮の内壁を未発達な腕で殴り!
 赤ん坊として泣き声を上げる代わりに壁を殴り!
 小学校では給食で嫌いな物が出た児童に代わって壁を殴り!
 中学校では青き性の目覚めに苦しむ生徒のにわって壁を殴り!
 高校ではストレスに悩む受験生に代わって壁を殴り!
 大学ではぼっちの学生に代わって壁を殴り!
 社会では世間への不満をこぼす事の出来ない人々に代わって壁を殴る!
 文字通り壁を殴る事に人生を賭けてきた男たちの事である!!』 「ああ素晴らしき男の壁殴り」(民明書房)より抜粋
641/6:2011/01/10(月) 13:40:49.02 ID:WGjvGISg0
―――

『大きな人だ』
それが『彼』を初めて見た宮藤芳香の率直な感想だった。
まず背が高い。芳香はストライクウィッチーズの中でも背の低い方ではあるが、それを差し引いたとしても彼は大きすぎる。
他のメンバーはもとより、彼女が知っている男性の誰よりも『彼』は大きかった。
そしてその大きさに合わせて特注されたであろう軍服がピチピチになる程に身につけられた筋肉が、ただでさえ大きな彼を数倍大きく見せるのだ。

「今日から私個人の配下に付く『壁殴り代行』さんです。代行さん、挨拶してもらえるかしら」

『代行』と呼ばれた青年は一列に並んでいたウィッチの面々に恭しく頭を下げると、ミーナに促されるがままに挨拶を始めた。

「壁殴り代行(株)所属の代行社員だ。代行と呼べい」

見た目通りのバリトンボイスが部屋を揺らす。
誰も、一言も発さない。
個性豊かなウィッチーズも、異質すぎる彼を目の前にしては何も言えなかった。
ミーナはさほど気にした様子もなく、彼の説明を続ける。

「彼は正規の軍人でも特別な訓練を受けた傭兵でもないです。
 ただ、彼は先日までガリア南方で民間兵としてネウロイの侵攻軍と一人で戦っていました」

『ガリア』という単語に、無意識に彼から距離を取っていたペリーヌが反応する。
芳香自体、現在の戦況に明るいワケじゃない。だが、ミーナが付け加えるように言った一文の凄さは分かる。

「訓練にも出来るだけ参加するようにさせますけど、彼はあくまで『副業として』軍に属するので。
 参加しないことがあってもその辺は目を瞑ってあげてください。では、解散」

ミーナはそう言って、代行とともに軍議室から出て行った。
その後、彼女らがいつもの日常に戻るのにゆうに五分はかかったとか。
652/6:2011/01/10(月) 13:41:48.97 ID:WGjvGISg0
―――

それから数日、彼はネウロイ撃破の任務や軍の訓練に参加こそしなかったが、それ以外の所で多大な貢献を見せていた。
なんでも世界壁殴りネットワーク(通称UNKNOWN)という物があるらしく、彼はその繋がりで得た
・どの地区でどれだけのネウロイが発生したか
・どの程度の被害が出て、死傷者や難民がどれほど出たのか
・その他国勢・軍備・戦況など必要に応じた情報
の全てを事細かに網羅していた。

なぜそこまで情報を得ることが出来るのか、と疑問に思って尋ねた事もあるが
「状況を正しく理解すれば、そこから顧客たちの要求が自然と見えてくる」
とよくわからない答えが返ってきただけだった。

また、彼が来てからの数日で、ミーナにも変化が起こった。
なんとなく、トゲのある笑顔をする回数が減ってきているのである。
全部が全部彼のおかげというわけではないだろうが、それでも彼がミーナの傍に控え、彼女が眉根を顰めるたびに壁をブン殴っているのが無関係とも言い難い。

なぜ壁を殴るのかについても尋ねてみたが
「ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
 壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
 モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフが貴方の近くの壁を無差別に殴りまくります!」
と宣伝のような答えが返ってくるだけだった。
663/6:2011/01/10(月) 13:42:34.30 ID:WGjvGISg0
―――

事件は代行入隊の翌週に起こった。
ネウロイ発生の知らせを聞いてウィッチが基地から出払った所を狙って、ネウロイが別ルートで基地へと進軍してきたのだ。
驚いたのは前線で指揮を取っていた坂本だ。
なんせ基地で戦えるウィッチは今、ミーナの他にリネット・戦力不明の代行しか居ないのだから。
無線機越しに大型ネウロイ接近の報告を聞いた瞬間、最悪の事態さえ頭をよぎった。

しかし、当の基地守衛のミーナはそんな坂本の心配もどこ吹く風という然で
「大丈夫よ、幸い敵は大型一体みたいだしね。一対一なら大型だろうと彼は絶対に負けないわ」
とだけ言って無線を切ってしまった。

「代行さん、早速で悪いけどお願いできるかしら」

ミーナの声に自分のストライカーユニットを弄っていた代行が顔を上げる。

「今回の『依頼』は大型ネウロイ一機撃破。まぁ、ないでしょうけど自分が犠牲になるなんてことは考えないようにね」
「うむ」

―――

「あのっ!」

ストライカーユニットを担いで滑走路を目指していた代行にリネットが声をかけた。

「うぬは……リネットだったか、何用だ」
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:43:11.80 ID:0AbKdQsY0
支援。んじゃそのあと投下。
684/6:2011/01/10(月) 13:43:16.06 ID:WGjvGISg0
「大丈夫なんですか? いきなり実戦なんて……」
「気遣いなどいらぬ。丁度こやつの調整も済んで、壁の一つでも殴りたいと思っておった所だ」

心配そうな面持ちをしているリーネとは裏腹に、代行は古い型のSUを叩いた。

リーネには彼が理解できなかった。
いくら一機とはいえ敵はネウロイ。しかも小型ならまだしも大型だ。
それを単騎で相手しろ、というのはほとんど『頑張って大怪我して来い』というのと同じ。
同じウィッチのエイラのような陽動が上手く、回避能力に優れたウィッチならまだ頷ける。
前線に出陣しているウィッチが帰ってくるまでの時間稼ぎが出来るからだ。
しかし、今回彼に下された命令は『陽動』ではなく『撃墜』。いくら回避能力が高くても攻めに転じている間に不意でも突かれればそれこそ終わり。
つまりこの命令はほとんど『死んで来い』と言っているような物だ。
なのに彼はまったく気押された風も見せずにただ淡々と言ってのけた。『心配するな』と。

「……ちなみに武器は?」

確かに単騎でも敵を撃墜する方法はある。
例えば武器、高火力な武器で敵の攻撃を受けるより早く敵のコアを打ち抜けばいい。
だが、そんな強い武器は揃って大きいし重い、となると当然機動力を欠くことになる。
つまり、一度撃てば『勝てるかもしれない』が、外せば『死ぬ』。諸刃の剣もいいとこだ。
そんな方法でも使わないよりは使って勝率をあげた方がいい。
しかし。

「使わん。我ら『代行』は、自分の体一つで戦う運命(さだめ)にある」

リーネには、彼の事がまったく理解できなかった。
695/6:2011/01/10(月) 13:43:58.83 ID:WGjvGISg0
―――

ポツリと空に浮かぶ黒い点。遠目にはゴミかなにかに見えるが、果たしてそれはネウロイであった。
今は視界の隅のゴミ程度のネウロイも、更にこちらに寄ってくれば、攻撃を行ってくるだろう。
その黒い点を目視した代行は、それ目指して一気に飛び出した。
技術も何もあったもんじゃない滑空からの加速。一目で分かる。我流で、訓練を積んでいない飛行方法だ。
しかも、だいぶ飛んだというのにまだ加速し続けている。
ネウロイも彼を敵と判断したらしく、何発か迎撃用のレーザーを撃っているが、それを寸での所で全て避けながら、加速にスパートをかけている。

その様子を見て、リネットは思わず目を背けた。
武器も無く、繰り出されるのはおそらく単調な加速による体当たり。
もはや地獄目指して突撃してるといっても過言じゃないレベルの暴挙だ。
どうやっても死は免れないだろう。

「さて、一緒に目に焼き付けましょうか」

不意に、リーネの背後から愉快そうな声が飛んでくる。
振り返るとそこには、清々しいほどの笑顔をしたミーナが立っていた。

「不可能を可能にする男の強さを、ね」
706/6:2011/01/10(月) 13:45:20.06 ID:WGjvGISg0
―――

加速を緩めず、一気にネウロイに肉薄した代行はあわや衝突という寸前に右腕を振りかぶり、渾身の一撃を叩き込んだ。
瞬間、代行とネウロイが静止する。
いや、『静止する』のではない。代行が『静止させた』のだ。
自分の数十倍の体積を誇るネウロイを、単調な右の拳の一撃で。
飛び散る破片、晴天に響き渡る悲鳴によく似たノイズ。
ネウロイからもたらされたそれらの『破壊』の感触に、代行は仏頂面の口角を少しだけ持ち上げると
右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左
銃弾すらかくやと言わんばかりの突きの押収を、瘴気が彼の身を浸食するよりも、速く、的確に、大型ネウロイのボディの一点に叩き込んだ。
見る見るうちにネウロイのボディはひしゃげ、へこみ、大きく裂け。

「ふんぬうぅ!!!」

ネウロイのボディに刻まれた巨大なクレバスからコアが露出した瞬間、それに向かって強かに拳を突き立てた。

―――

不可能とされている『生身でのネウロイ撃退』。それを目の当たりにし、唖然としたリネットと満足そうなミーナを尻目に

「クソッ、またイライラしてネウロイ殴っちまったわ……」

代行はお決まりの商業文句を言い、愉快そうに顔をしかめるのだった。

―――

彼は壁殴り代行! 地を駆け空を駆り、今日も彼の壁殴り(たまに壁以外も殴る)は続く!
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:46:25.58 ID:H8CnN7R10
代行スゲェwwww
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:47:13.69 ID:WGjvGISg0
いい事思いついた!
501で壁殴りが多発するなら壁殴り代行をウィッチーズに入れればいい!

そんな悪乗り小ネタ

そして>>67支援
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:48:05.72 ID:0AbKdQsY0
乙!
なるほど。こりゃおもしろい。             俺は未熟だ。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:49:06.61 ID:KneEoK5a0
乙。

細かいことだがキャラの事なのでいうけど「芳佳」ね。
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:49:47.76 ID:l1sUHbYK0

               _ー ̄_ ̄)’,  ・ ∴.'  , .. ∧_∧
          ∧ --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ '     ( >>52
         , -'' ̄  = __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /  _-―  ̄=_  )":" .  ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ  ̄ ̄=_  ` )),∴.   |  /  ノ |
      /  , イ )        ̄=       , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
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  `、_〉      ー‐‐`            |_/
76蒼穹の〜2:2011/01/10(月) 13:49:59.83 ID:0AbKdQsY0
前スレ>>995より続き

 戦闘の翌日。一番、敵襲の可能性が低い時。皆、晴れやかな笑顔で生活している。休暇申請が前の晩に
ミーナ隊長に出され、余程の理由が無い限りは受理される。休息の時。

バルクホルン大尉も、ハルトマン中尉をロンドンに誘ってみたがハルトマンはやることがあるからと土産の菓子
だけ依頼して当直を選んだ。仕方なく、バルクホルンは一人で車両部に向かう。

 俺がジープの運転席に座っていた。長ズボンのサービスユニフォームに皮ジャケットを着用。
 車体に幌は付けられている。

バルクホルン「うん?どうした?ラスカル」

俺「俺も休日休業さ。運転手やるから、乗れよ?」

 乗り込むとさっさと発進する。ロンドンへM20で。その接続までは田舎の舗装されていない田園地帯を
 通る通称『ヒル・ロード』のワインディングロード。その道をジープでラスカルは吹っ飛ばす。
 バルクホルンは緊張気味。エーリカのようなスピードマニアか?まあ、運を天に任すか。どうせ周りは
 丘陵地。万が一があっても崖から転げ落ちたりはしない 筈。

俺「ロンドンは余り知らんから、トゥルーデの手伝いをするよ。観光気分も無いしさ。重い物は任せろよ?」

バ「私は普通の男より力があるぞ?」

俺「まあまあ。一般人の前で軍服着た美少女が尻尾とか出すのかよ。だろう?身動き取れなくなるぞ?
 『キャァーッ!あのお方が501のエース!バルクホルン大尉よぉ〜〜〜っ!!サインしてぇ♪』てな?」

バ「・・・・なるほど。それでは頼もう」
77蒼穹の〜2:2011/01/10(月) 13:55:00.23 ID:0AbKdQsY0
 以前、現にそういう事態になったことがある。男女問わず、特に若い女の子には偶像なのだ。
 あの時は往生した。サイン依頼が殺到、それに答えていると全身触りまくられた。とんでもないところまで。

俺「非番のときくらい、軍服は脱ぎたいよ。まったく」

バ「ん?お前にもファンがいるのか?」

 噴出す俺。

俺「んなわきゃーないよ。俺の胸のコイツで面倒なことになるんだわ。まったく!」
 ピンッ!と名誉勲章の略綬を弾く俺。

バ「それが・・・どうかするのか?」

俺「トゥルーデの柏葉剣付鉄十字勲章とやらは、上級者とかが敬礼しなくていいのか?」

バ「ああ・・・別に無いぞ?」

俺「そうかぁー。面倒が無くていいなぁ。俺の場合は、リベリオンの軍人全員が対象さ。メンドクセーんだ」

バ「そうなのか。相手が提督とか将軍でも?」
 イェーガー大尉の慌てっぷりを思い出すバルクホルン。

俺「ヤー、フロイライン。外せるものなら外して隠しておきたいね。道路を横断していても立ち止まらなきゃ
 ならんw。何度、車に轢かれそうになったことやらw!」

 バルクホルンも噴出す。なるほど!それは面倒だ!

バ「付けていないとまずいのか?」
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 13:55:32.03 ID:HSMFXK04P

壁殴りSSってそういう意味かよwwww
79蒼穹の〜2 クレバスに反応したの俺だけ?:2011/01/10(月) 13:59:58.68 ID:0AbKdQsY0
俺「ああ!大統領から授与されてすぐに警告されたよ。海兵隊司令閣下に!『ラスカル大尉!名誉勲章授与
 おめでとう!君は合衆国海兵隊の誇りだ!国民の誇りだ!』ここまでは、まあしょうがないさ。でもな?」

 バルクホルンが身を乗り出す。なかなか物まねが上手い。将軍達が好む、人差し指を振っての動作も
 しっかり真似ている。

俺「こうきたわ。『君は今後、24時間365日!いいか?毎日だ!朝、目覚めて彼女にキスをするときも!
 トイレで糞を垂れている時も!彼女とベッドで愛し合っているときにも!24時間だ!寝言にも気をつけろ!
 誇りと自覚を忘れてはいかん!もし君がそれを忘れるようなことが起きたら!大尉を不名誉除隊処分として
 社会的に抹殺する!忘れるなよ!ラスカル大尉!!』 ってさぁ。人をナンダと思ってやがる、クソッタレの
 ハゲデブインポ親父が!」

 笑い出すバルクホルン。一部に理解できない表現が有ったが、前後で大体想像は出来る。

バ「アハハハハ!大体想像できた。カールスラントでもそうさ。常に人の目を意識しないとな」

俺「おお!戦友!解ってくれたか!苦労するよな!疲れるよな!」

 ハンドル放り出してバルクホルンをハグするラスカル。

バ「おい!やめろ!危ないって!前を見ろおおおお!」

俺「あいよ、Dカップ♪エクセレント張り具合♪」
 バルクホルンのパンチをヒョイヒョイ避ける。
*******
無事、ロンドンに到着。バルクホルンもかなり柔らかくなっている。
 軍人も多数歩いている。確かに、リベリオンの軍人はラスカルに出会うと直立不動で敬礼をする。
 ラスカルも丁寧に答礼する。時間がかかるわけだ、とバルクホルンは笑う。まあ、今日は気分がいい
 から、とラスカル。なぜと問う彼女にこう答えた。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:01:26.24 ID:0DI2JYpe0
しえーん
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:01:35.19 ID:H8CnN7R10
なるほど、避難所のアレはお前だったか

リベリアンってカップ表記じゃなくて数字で言うよね
俺「うん?気がつかなかった?皆俺に顔を向けているけど、目は君を見ているよ。凄ぇ美人だなって!
 似合いの恋人同士に見えるんだ。気分は最高!!」

 そんなわけが無い!と言い張るバルクホルン。顔が赤い。

 仲間から依頼されたものから買出しする。
 お茶にお菓子に毛布に花の種エンジンオイルにロマーニャパスタ等など。
 一番手こずったのが毛布。黒い毛布、肌触りがよくて暖かくて赤でネコのアップリケが付いたもの!と
 某から細かいオーダーがある。
 これが、どう探しても見つからない。そもそも、黒い毛布、という時点で厳しい。

 ようやく見つかったのは、マークスアンドスペンサーとかいう百貨店。でも、アップリケなどは入って
 いない。カシミアのよい物なのだが・・・。
 バルクホルンは他のものにするか?と代替案をだしたが、先日助けてもらった、とラスカルが粘った。

俺「店員さん。すまないがお願いがある。大至急、この毛布のど真ん中に赤い糸でネコの刺繍を入れて欲しい。
 当然、費用は特急料金で構わない。言い値で支払う。なんで、お針子さん総動員でASAPでお願いしたい。
 お願いできるかな?」

 この無茶なオーダーに、何とか応じてくれた責任者。彼の目はラスカルの胸の名誉勲章をチェックしていた。
 ありがたや!これで万事オッケー!と、二人は待ち時間を使ってお菓子の買出しに移る。
 これがまた大量。生菓子系から日持ちのよい物。多岐にわたり大量に買い込む。バルクホルンが苦笑い。

バ「隊全体のものもあるし。エーリカの専用もあるんだよ」

 なるほど!とラスカルまでハッスルして買い込みまくる。ついでにタバコと酒も。ラスカルは、バルクホルン
 の目を盗んで、あるものも仕入れる。

 三往復して、ジープに荷を押し込む。後ろはもう見えない。ぎっしり状態。
83蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:10:00.16 ID:0AbKdQsY0
 食事の後、毛布を受け取りにいくと、店長が自ら渡してくれた。同じものを二枚使って、二枚重ねにしてある。夏は
 一枚を外して使えると。英雄から料金を貰うわけにはいかぬ、と言ってくれたが、ラスカルは丁重に礼を
 のべつつ辞退した。なにせ、絹の刺繍の大きさが縦1フィート、幅半フィートの豪華版なのだ。有り難う、
 無理を言ってすまなかった、とラスカルは礼を言って、毛布10枚分の金を渡した。
 そのラスカルに温かい目を向けるバルクホルン。店員が見送ってくれた。

店主「有難うございました。お二人の御武運をお祈りします。お幸せに・・・・」

 どーもどーも、と店を後にした二人。バルクホルンが不審そうに尋ねる。

バ「『お幸せに』って言っていたが・・・。あれは普通の儀礼の言葉なのか?」

俺「あれか。たぶんねー、俺たちが二人で使うもの、と思ったんだろうな」

バ「は??」

俺「俺たちを恋人か新婚だと思ったんだろうよ。あはははは」

 確かに購入したのはキングサイズの大判毛布。
 
バ「・・・・・・なんと・・・・////////」
***
病院への道すがら、今までの経過をバルクホルンはラスカルに説明した。

俺「そうか・・・・昏睡が今も、か・・・・」

 そのまま二人が黙っている間に、病院に到着。
 ラスカルは車にいてくれれば、とバルクホルンが言うが、俺も見舞わせてくれ、と車を降りた。
 階段を登り、病室へ。
84蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:14:59.51 ID:0AbKdQsY0
 ラスカルは黙ってバルクホルンについていく。
 病室では、幼さが顔に残る少女が眠っていた。
 俺は少し離れたところで、二人を見守る。医師も来室して、経過を報告している。
 まだ、前向きな変化は無いらしい。悪化しているわけでもないのが唯一の救いか。

バ「クリス・・・」

 静かに呼びかけるが、返事は無い。瞼も閉じたまま。静かに、安らかに眠っている。

 俺は暫くクリスの様子を見ていたが、看護婦に囁くと部屋を静かに出ていった。
***
バ「あれ?・・・・すみません、一緒に来た連れは?」

 一時間ほど経ってから、バルクホルンは俺がいないことに気付いた。

看護婦「はい。大尉さんは『ちょっと用事を思い出した。二時間ほどで戻る』と伝えて欲しい
 と仰って部屋から出られました」

バ「そうですか。有難うございます」

 きっと、買出しの忘れ物とか思い出したんだろう。もしかしたら、ガールフレンドかな?
 まあ、いい。病室にいるのも気が滅入るだろう・・・。

 クリスの顔を見ながら、彼女の左手をそっと撫でる。

バ「お前が目覚めるとき、一緒にいてあげられたらいいんだけどね・・・」

 いつか来るその日。私は戦場にいるだろう。済まない、クリス。でもお姉ちゃんは大丈夫だから。
 心配しないでね。泣いたりしないでね・・・。すぐにストライカーで飛んでくるから・・・。
85蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:20:00.91 ID:0AbKdQsY0
 コトリ とドアが開いた。
 バルクホルンは慌てて涙をふき取る。そうしてから振り向くと、俺がいた。

俺「すまない。待たせたね」

 いや、大丈夫、といいかけたバルクホルンは、俺が抱えている物体をみて言葉を飲み込んだ。
 
バ「・・・・それは?」

俺「ああ。クリスちゃんのベッドの脇に置かせてもらおうと思って」

 男でも一抱えする大きさの巨大ティディ・ベア。

俺「妹さんが目覚めたとき、トゥルーデがいないと寂しがるかと思ってな。これに挨拶書いとけよ」

 俺がバルクホルンに銀のタグとカード、万年筆にサインペンを手渡した。

俺「それに書かれたお姉さんからのメッセージを読めば、クリスちゃんも寂しくないさ?ここに
 トゥルーデが吹っ飛んでくる間の繋ぎになる」
****
帰りの車内。グリニッジを過ぎた16時には日も暮れた。暗がりが増す東南へ車は走る。

 やっとバルクホルンが顔を上げる。目が赤い。彼女の膝には、俺の皮ジャケットが掛けられている。

バ「ラスカル。有難う」

俺「気にしないでくれよ。君の妹さんは俺にも妹みたいなもんだ。だろ?」

バ「うん・・・そうだ・・・ね」
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:23:18.81 ID:WGjvGISg0
>>74
すまぬ・・すまぬ・・


支援
87蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:25:00.02 ID:0AbKdQsY0
 ラスカルの右手がシフトレバーから離れ、彼女の左手をしっかり握った。

俺「その日は必ず来る。絶対生き残れよ、トゥルーデ」
 更に強く握り締める。そして、そっと手を離した。
 レンズを覆ったヘッドライトが細い光芒を道に照射している。二人とも黙ったまま、道を見る。

バ「ありがとう。ラスカル・・・・落ち着いたよ」

俺「よかった。ちょっと車を止めて一服するか?」

 道端に車を止め、後ろから魔法瓶を取り出す。コーヒーをカップに注いで彼女に渡す。
 温いな、と笑いながらゆっくり飲む。冬の空には満天の星。
 ラスカルがジープに取り付けたドアを開けて、タバコに火をつける。ヒーターは全開。

俺「空を飛んで、初めて解ったことがある。雨の日でも、雪の日でも。雲の上はいつも太陽がある。
 人生もそうなんだろう、ってね」

俺「そう解ったら、余り自棄も、絶望も感じなくなった、かな・・・。前向きになったのは間違いないよ」

バ「うん・・・・わたしも、そう・・・思うよ」

俺「頑張ろう、な?」
 ぽんぽん、と俺が彼女の肩を叩いた。タバコを消す。

俺「さ、行こうか。帰って熱いコーヒー飲もうや!」
 魔法瓶を後ろに放り込んで、ギアを入れようとしたとき。

俺「トゥルーデ!」
88蒼穹の〜2 百分の2秒差惜しい:2011/01/10(月) 14:29:06.14 ID:0AbKdQsY0
 彼女がラスカルにしがみ付いた。

バ「・・・・ちょっとだけ、お願い・・・・」

 震える肩がしっかりと抱き締められた。

**********
 なんとか、夕食前にフォーク・ストン近くの部隊に帰着。
 買出し品を皆に手伝ってもらい搬入を終えた。皆に土産を配る。一際大きな歓声が上がったのが毛布。

バルクホルン「やっぱり。エイラだったのかw。ラスカルに礼を言っとけよ。凄く苦労してくれたんだぞ?」

エイラ「有難うダナ!さすが秘密の共有者は違うナ!///」

 何人かは『秘密とは何だ?』という顔をしたが、すぐにサーニャの笑顔を見て引き込まれる。

サーニャ「わぁ///・・・・ラスカルさん、バルクホルンさん、エイラ、有難う・・・」

 胸にギュッと毛布を抱いて笑う姿に、皆さっきの事はどうでもよくなる。

俺「イッル。ほら、サルミアッキ。お前自分のもの何もリクエストしなかっただろ?」

エイラ「ワッ!ありがと!切らしちゃっていたんダ!有難う!」

ハルトマン「ねぇねぇ!らすかるぅ〜」
 目をキラキラさせてずっと傍に張り付くハルトマン。

俺「こっちがエーリカの分だっけ?バルクホルン? ほい、エーリカ。しっかり持てよ。このケーキは
 食後にと。あと、これは皆に一箱づつね。チョコレート詰め合わせ」
89蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:34:59.62 ID:0AbKdQsY0
 わぁ!と喜びの声。バルクホルンも嬉しそう。何時買ったんだ?
 季節外れのサンタクロース宜しく、紙袋を両手両脇に抱えて自室に向かうハルトマン。その姿に笑いが起きる。

バルクホルン「また部屋がゴミだらけになりそうだが・・・・」

ペリーヌ「流石にお菓子とゴミは分別しているとおもいますけれど・・・?あ!お花の種有難うございます。
 春になったら蒔きますわ!お花のほかにハーブまで!有難うございます」

 その脇を食料酒瓶等の箱を抱えて厨房に行く俺。そのまま、小箱大箱を抱えて上階のミーナの部屋へ。
***
ミーナ「はい。どうぞ?」

俺「失礼します。先ほど戻りました。異常無し」

ミ「ええ。よかったわ。休日は楽しめました?俺さん」

俺「面白かったですよ。答礼で疲れましたw。で、これはミーナさんにお土産です」
 執務机の横に木箱を2つ。机の上に平べったい大箱を置く。

俺「木箱はカールスラントのワインとブランデー。こちらはチョコレート」

ミ「まあ!有難うw」
 本当に嬉しそうに笑うミーナの笑顔にラスカルも微笑む。

俺「書類は夕食後に手伝いますよ。あ、食事の時間です」

ミ「はい。すぐに行きます」

俺「では食堂で」
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:36:56.26 ID:2kIm8JuU0

                      死   昨    過   お
                 明   ぬ   日.     ご   前
                 日   ほ   死.    し.    が
                    ど   ん.    た   無
                な   生.    だ.           駄
                ん   き.    誰.     今    に
               だ    た.    か.     日
                      か   が
                    っ           は
                      た

   ゙' 、,,_. -‐ ' "´ ̄ `゙''   ..,_
                   `゙'':.、
                      ゙':.、
.       r‐=ミ  .;..           ヾ、 .,,__
.        ヽ:::::ノ _,,.. ..,,_     -‐    ゙:.、 二二ニ=ミx
         ,,.  '"´ ,. ‐─-ミ 、  r= 、     :.:ミ       :,:;/
              {:::.:..:::::.:::::::゙:.\ヽ::::::}      :ミ.     ..;:/
      .:..     \::.::::.::.:.:.:ノ  ゙:.. ̄      :;,     .::/
    -‐ ‐   ∵∴:.:.7 ∴:´   ';         ;:  ,.:/
     彡'    : : :. .: /:. .: :. :.    i  ..,__     i,:;/
     ノ ..___,,.. -─- .._      ヾ ヽ       .;:'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
        ノ           `ヽ  ヽ \       ;:  d⌒) ./| _ノ  __ノ


91蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 14:40:00.79 ID:0AbKdQsY0
 ドアが閉まる。

ミーナ「・・・・・ありがとう、俺さん」
***
 夕食後、皆は歓談室へ。俺はミーナ隊長の執務室に筆記用具・計算尺などを持って顔を出す。
 バリバリと書類を片付けてしまって、紅茶で一服したのが21時半。

ミーナ「俺さんが手伝ってくれると、ほんと捗るわ。有難う」

俺「なんてことは無いんで気にしないで。明日は午前からちょくちょく手伝いますよ」

ミ「ええ・・・・任務に差し支えていません?」

俺「隊員が50%増しだと厳しいけど、いまの人数ならね。トゥルーデもシャーリーも居てくれるし。坂本
 少佐が戻ったらもっと手伝えるね」

ミ「あら。トゥルーデと仲良くなったのねw?」

俺「似た者同士ですわ。私はちゃらんぽらん、彼女は真面目、という鎧の差はありますけどね」

ミ「そうなんですかw(あなたもそう思うのね)」

俺「同じ人間ですよw?俺ってそんなに?あ、だよねえ!あはは」

ミ「・・(あなたは不思議なウィッチね。増幅より、今私が感じていることのほうが本当の固有魔法?)」

俺「さて。風呂の時間まで機銃弾作ろうかね。ミーナさんはお風呂でリラックス。シャワーだけじゃ駄目」

ミ「!ええ。でも私、シャワーのほうが」
俺「湯船に浸からないと・・・ちょっと失礼。肩がパンパンでしょ?」

 断りを入れてから、ミーナの椅子の後ろに立ち肩を揉む。

俺「ありゃ。予想より酷いな。ガチガチじゃないか」

 揉まれた当初はビクリとしたが、すぐに力を抜くミーナ。目を閉じて気持ちよさげに身を任す。

 ドアがノックされた。ミーナはビクッとしたが、俺は知らん顔で揉んでいる。

ミーナ「はい。どうぞ?」

シャーリー「ミーナ中佐〜!・・・おあっ!失礼ッ!」

 ドアがばたんと閉じられた。

ミーナ「シャーリーさーん!いいのよ、入ってね!」

 お邪魔しますよ、と頭が覗く。下にはルッキーニの頭。なにしてるのさ。

俺「あ、肩こり解しのマッサージ中だよ。ゴキバキさ」

シャーリー「ごめんな、わたし書類苦手でさ・・・」

ミーナ「いいのよ。で、ご用件は?シャーリーさん、ルッキーニさん?」

シャーリー「あ、風呂行こうよ!私もマッサージするからさ!」

ルッキーニ「あたしも!ミーナ隊長のオッパイもみもみって!ねえねえ!いこうよーっ!」
93蒼穹の〜2:2011/01/10(月) 14:49:59.09 ID:0AbKdQsY0
 部屋着で日記に万年筆を滑らせるバルクホルン。ドアがノックされた。

バルクホルン「ハルトマンじゃないな、開いている」

俺「遅くにすまん。いいか?」

バ「ああ、こんな格好で済まない」

俺「寛いでいるところにすまん。あのさ、トゥルーデにプレゼント」
 背中に回していた手を前に出す。二つの紙箱。

バ「・・・ありがとう。いいのか・・いいの?」

俺「ああ。まずこっちから開けてみて?」

 室内用のガウン。暖かそうな生地と色。おそろいのスリッパ。

俺「似合うと思う。この部屋寒いだろ?風邪引くなよ。次はこっち」

 銀製のフォトスタンド。柔らかで繊細な彫りが入っている。

俺「妹さんの写真、もっと飾れよ。寂しさが紛れるんじゃないかな?」

バ「ありがとう。使わせてもらうね」

 いいって!と部屋を去る俺。閉まったドアを見ていた彼女は、ガウンに腕を通す。サイズもぴったり。
 机からアルバムを出し、二番目にお気に入りの写真を剥がして写真立てに入れた。

「ありがとう、俺・・・」
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:52:10.42 ID:0AbKdQsY0
有難うございました。ここで区切ります。
お姉ちゃんの暴走は次の次となります。次はまた1時間投下コース。

なげーなあ・・・・。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:54:43.16 ID:qbj8ndJT0
乙ー!
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 14:57:46.43 ID:hgIV3VY+0
おつー

次は誰だっけ?
確か3時にくる人がいるらしかったからその後おじゃましていいですかね
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:00:58.96 ID:0AbKdQsY0
ども。
書き忘れ。お気づきと思いますが、コメディ風に書くことが出来ない奴です。
なので、暴走及び鎮圧も「酷い」といわれる可能性があります。勘弁してね。
そのピリオドの最後まで読んでくだされば、きっと銃口を下げてもらえると思う。

>>96
楽しみに待ってるー。
9811:2011/01/10(月) 15:04:21.91 ID:u1ddxLGm0
11です。始めてもいいですか?
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:11:17.09 ID:0AbKdQsY0
からすさん、いらっしゃー。どうぞ。
10011:2011/01/10(月) 15:11:50.62 ID:u1ddxLGm0
では、投下させていただきます

検査員「家族には連絡したのか?」

俺「いえ、一人暮らしなので」

検査員「そうか。まあ、ゆっくりしていきたまえ」

俺「ありがとうございます」

検査員「そうそう、君の部屋だが、B-6だ」

俺「そうですか、では」バサバサッ

〜部屋〜

俺「いや、ドアを開けるのは大変だったな。人間でないと思ったより大変なものだな」

部屋の中は意外といろいろなものがあった。布団にテレビ、キッチンやテーブルを始め、本棚やよくわからない機械などがあった。

俺「せっかくだしどうすれば人に戻れるか試してみるか」

と、思った途端、人に戻った。

俺「うわっ!?」

どうやら戻ろうと思えば戻れたらしい。俺は馬鹿だった。

俺「とりあえず検査員の人に言ってみるか。」
10111:2011/01/10(月) 15:14:07.26 ID:u1ddxLGm0
〜検査所〜

検査員「なに、戻れた?」

俺「はい。割とあっさりと。」

検査員「カラスに戻ることもできるのか?」

俺「はい、この通り」バサッバサッ

検査員「そうか、ちょうどいい。この試作品のストライカーユニットをはいてみてくれんか?」

眼の前にあるのは真っ黒のストライカーユニット。

俺「はぁ、別にいいですけど」

検査員「では頼むぞ。飛べたら飛んでくれ。こちらはモニタリングしておく」

俺「はい・・・うわっ!?」

検査員「ふむ、どうやら飛べるだけの魔力もあるようだな。では・・・この第501統合戦闘航空団に入ってくれ。ちょうど兵を募集しているようだからな。これが地図だ。そうそう、検査所の前に落ちていたが、この槍は君のかね?」

俺「いえ、違いますけど・・・」

検査員「そうか、しかしここにあっても邪魔なだけだ、持って行ってくれ」

俺「はぁ、わかりました」
10211:2011/01/10(月) 15:18:07.21 ID:u1ddxLGm0
〜ストライクウィッチーズ基地〜

芳佳「今日新人さんが来るんだってー」

リーネ「へー、そうなんだ。どんな人なんだろうねー」

ルッキ「きっと何の特徴もない超地味な人だよ!」

シャーリー「いや、むしろド派手な人かも」

エーリカ「軍規に厳しい人は嫌だなー」

バルクホルン「クリス・・・」

サーニャ「エイラ、どんな人だと思う?」

エイラ「奇人じゃないカ?」

坂本「はっはっは!どんな人でもいいではないか!」

ペリーヌ「ああ、坂本少佐・・・」

ミーナ「ではこれから自己紹介してもらいますので、みなさん静かに。ではどうぞ」

ガラガラッ

俺「えーと・・・ここに配属されました俺です。よろしくお願いします」
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:21:07.78 ID:2kIm8JuU0
支援ダナ
10411:2011/01/10(月) 15:23:00.81 ID:u1ddxLGm0
バルクホルン「ふむ、男か。珍しいな。階級は?」

俺「伍長です」

芳佳「固有魔法はなんですかー?」

俺「えっと・・・わかりません」

ペリーヌ「使い魔は何ですの?」

俺「わ、わかりません」

ルッキ「えー!?しらないのー!?なんでー!?」

俺「見てないから・・・です」

シャーリー「そうか、とりあえずよろしくなー」

俺「よ・・・よろしくお願いします」

ヴーッ、ヴーッ、ヴーッ

ミーナ「敵襲!?」

坂本「敵は大型ネウロイと大量の小型機のようだ。皆、行くぞ!」

ミーナ「俺は残って!」

俺「えっ、あっ、はい!」
10511:2011/01/10(月) 15:24:39.39 ID:u1ddxLGm0
〜空1〜

バルクホルン「くそっ、なんて数だ!大型の姿さえ見えないぞ!」

エイラ「ひょいっと」

シャーリー「どれだけ倒してもきりがないぞ!」

ルッキーニ「もう疲れたよー」

サーニャ「基地に接近していく機影、発見しました。ちょうど反対方向です」

坂本「なんだと!基地には俺しかいない!」

〜基地〜

俺「暇だからレーダーを見ているが・・・やっぱり暇だ」

俺「こんな日には昼寝でもしたいな」

俺「ん?通信?なんだろう」

ミーナ「俺伍長!基地に敵が向かっています。足止めできますか?」

俺「頑張ってはみますけど・・・」

ミーナ「ではお願いします。今そちらに救援を送っているので、出来るだけ耐えてください!」

俺「とりあえず槍をもってくか。無いよりはましだろう」
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:29:30.74 ID:kA1B0yrL0
支援
…ただ、このままの投下速度でいくと「ばいばいさるさん」という名の規制が発動する気がする。
・毎時10レス〜12レス程度を超過すると発動
・各時間の00分になるとリセット
・モデム再起動等でIDを変えれば一応逃れられる
10711:2011/01/10(月) 15:31:15.11 ID:u1ddxLGm0
〜空2〜

俺「一機だけか。しかし速い・・・大丈夫かな?」

俺「うおっ!?ビーム!?俺はシールドの張り方がわからないんだよ!」

ビームがストライカーユニットの近くを通る。何とかかわせたようだ。

俺「くそっ、銃を持ってくればよかった!槍じゃ近づかない限り攻撃できないじゃないか!」

再びビームを放つネウロイ、今度もかわせた。

俺「これじゃ近づけない!完全なお荷物だこれは!・・・なんだ?ネウロイの様子が変だぞ。子機が出てきた!?」

俺「子機8体に完全に包囲された!?とりあえず上へ逃げよう!」

ネウロイは追ってくる。このままこれを続ければ救援が来るはずだ。そう思った少し後。急にストライカーユニットがガタガタ言い始める。限界高度だ。

俺「くっ、救援はまだか、このままだとさすがにまずいぞ・・・」

下に降りれば敵、上に行けば限界高度。戻れば基地。ならば敵の本体に近付くしかない。
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:32:49.11 ID:hgIV3VY+0
そしてさるをよけるために、人は支援をするのサ
なんてな支援
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:37:01.06 ID:2kIm8JuU0
ならば紫炎
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:39:22.00 ID:+jP5R6skP
そう言われて支援しなきゃ男じゃないぜ支援
11111:2011/01/10(月) 15:39:38.61 ID:u1ddxLGm0
再びビーム、今度はストライカーユニットをかすった。

シャーリー「俺!大丈夫か!」

ルッキーニ「おーい!」

芳佳「俺さーん!」

リーネ「大丈夫ですかー!」

救援が到着したようだ。4人もいれば大丈夫だろう。そう気を緩めた瞬間。敵が近づいてくる。いつの間にか子機を増やしていたようだ。

俺「これはまずい・・・」

4人との距離はまだ遠い。確実に彼女たちが攻撃するよりネウロイのほうが先に包囲してくるだろう。

俺「くそっ、こんな所で」

包囲されたらそこで終わり。さらに子機は速くなってくる。親機までの距離を詰めるよりも先に子機が到着するだろう。そう思った次の瞬間だった。

俺「嘘だろ、また子機が増えるなんて」
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:39:44.56 ID:2kIm8JuU0
支援ザム!
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:42:32.74 ID:WGjvGISg0
★さる回避代行始めました★
投下したいけど連投規制に引っ掛かる、支援したいけど規制されている、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにキーボードを叩いてくれます!
モチロン回線を用意する必要もありません!スタッフが自宅回線から支援と書き込み続けます!
1時間\1200〜 24時間営業 年中無休!

(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)   さる回避代行では同時にスタッフも募集しています
( .人 .人 γ /    筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
=(こ/こ/ `^´     キーボードを打つだけの簡単なお仕事です!
)に/こ(
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:45:48.80 ID:hgIV3VY+0
>113
キーボードクラッシュしない程度に筋肉が抑えられてるところに好感が持てる
11511:2011/01/10(月) 15:46:27.83 ID:u1ddxLGm0
しかも増えるのは親機、つまりこちらが向かってくる方から。

俺「変則的な動きでもしてみるか?」

俺はいろいろな動きを試してみるが、敵は当たり前のようにそれについてくる。さらにそれに加えてビームも放ってくる。

まるで貴様程度で空に飛ぼうなどというのは甘いと言うように。

まるで貴様程度では俺たちは倒せんとでも言うように。

まるで貴様はここに来ずに家にいればよかったと言うように。

まるで貴様がストライカーユニットをはくのはまだ早いと言うように。

シャーリー「あきらめるな!」

ルッキーニ「がんばってー!」

芳佳「大丈夫です!きっと!」

リーネ「間に合いますから!」

俺は必死に敵を振り払おうとする。しかし敵は俺を包囲する。
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:49:13.58 ID:kA1B0yrL0
支援
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:49:26.63 ID:1AV4diij0
バサバサッ
シエンッ
11811:2011/01/10(月) 15:54:12.82 ID:u1ddxLGm0
どうやら完全にロックしているらしい。彼女たちが近づいてくるまでにけりをつけるつもりらしい。

俺「なんとかならないのかよ!」

槍の先は当たらない。こちらの攻撃は届かない。敵の攻撃をよけるしかない。

もちろん敵は容赦をしない。当たり前のように赤い光線を自分の眼の前に集める。

どうやらもうチェックメイトらしい。

俺「ある程度は持ちこたえたな」

救援が来たのだ。それだけで良しとしよう。

今までの出来事が頭の中をかすめる。

とくに今日の出来事は印象的だった。なんせ朝起きたらカラスになっていたのだから。

俺「ん?」

俺は気付いた。まだ可能性はあったじゃないか。

カラスになればいい。
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:55:52.83 ID:2kIm8JuU0
支援
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 15:58:25.80 ID:pc0yv5A50
カフカの「変身」思い出した。あの主人公みたいに不憫じゃあないが
12111:2011/01/10(月) 16:05:27.65 ID:u1ddxLGm0
敵は赤い光線を集め終わった。ほどなくビームが飛んでくるだろう。

槍は手にあると邪魔だろう。俺は口にくわえた。軽いんだな、これが。

俺「ふんっ!」バサッバサッ

ドガァンッ!

ビームが俺の居た場所に飛んできた。轟音が当たりに炸裂した。

シャーリー「ちくしょうっ!」

ルッキーニ「あーっ!」

芳佳「きっとまだ大丈夫ですよ!」

リーネ「そうですよ!大丈夫です!」

音と爆発が静まる。そこには何もなかった。子機が4人に向かってくる。

シャーリー「くそっ、応戦しろ!」
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:08:38.20 ID:WGjvGISg0
支援
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:11:12.14 ID:1AV4diij0
バサバサ支援

このスレってそんなに勢いがない訳じゃないんだな
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:12:48.71 ID:hgIV3VY+0
あちこちから羽ばたきの音がwww
支援

>123
VIPでsageしてこれだから、勢いはあるほうかなあ
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:12:54.67 ID:2kIm8JuU0
なんやかんやでね。支援
12611:2011/01/10(月) 16:12:57.80 ID:u1ddxLGm0
俺「よけきった・・・」

どうやらよけきったらしい。体が小さいのは便利だ。槍もストライカーユニットもない。
さっきより飛ぶ速度が数倍速い気がする。俺は爆発した場所を見た。

俺「ん?」

槍もストライカーユニットも跡形もなくなっている。いくら激しい爆発だと言っても破片ぐらいはあるはずだろう。

俺「まさか、一緒に合体した?」

彼女たちは子機と応戦中のようだ。ふと親機を見ると、

俺「彼女たちに砲撃を向けている・・・?」

彼女たちは気付いていない。このままだと・・・

俺「賭けに出るかな」

もしストライカーユニットが合体したなら槍も合体したはずだ。俺はそう思った。
12711:2011/01/10(月) 16:16:33.82 ID:u1ddxLGm0
俺「うおおおっ!」バサバサバサッ!

やったことは何かと言うと、単なる突撃である。
危険かもしれないが、出る価値はある。賭けに負けても敵の注意ぐらいは引けるはずだ。

くちばしが親機に刺さる。どうやら賭けに勝ったようだ。敵のネウロイの中を縦横無尽に動き回り、コアを探す。

俺「見つけたっ!」バササササッ!

赤いコアに突撃をする。コアが割れた。

バリィンッ!

芳佳「えっ!?」

リーネ「なんで!?」

シャーリー「なんだっ!?」

ルッキーニ「なになになにっ!?」

子機も破壊されたようだ。

シャーリー「そっちも終わったか」

どうやらもう片方も終わったらしい。
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:26:55.35 ID:u1ddxLGm0
芳佳「ん?カラス?」ボソッ

リーネ「どうしたの芳佳ちゃん?」ボソッ

芳佳「今までネウロイがいたところにカラスが・・・」ボソッ

ルッキーニ「えーっ!?なんでーっ!?」

シャーリー「何、カラス!?」

俺「むしろ戻るのには好都合かな?」

この注目された状態で人になればおそらくカラスは俺だと分かってくれるだろう

俺「ひょいっ」ポン

ルッキーニ「なんだろうねーあのカラ・・・あれ?俺!」

シャーリー「え?、俺か!」

芳佳「俺さーん!」

リーネ「なんで口に槍を加えてるんだろう・・・」

なにはともあれ初出撃は無事終了した。さて、彼女たちと基地に戻るかな。
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:27:05.56 ID:WGjvGISg0
支援
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:27:07.28 ID:hgIV3VY+0
やば、さるったか?
エーイ、支援だー
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:27:44.86 ID:NEGIvuC/0
支援!
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:27:55.35 ID:1AV4diij0
このカラス…強い…!
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:28:23.22 ID:WGjvGISg0
バサッバサッ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:28:23.47 ID:u1ddxLGm0
これで区切りです。支援してくださった皆様。ありがとうございます。
長くて済みませんでした・・・。次の人、どうぞ。
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:30:47.90 ID:NEGIvuC/0
乙!バサッバサッ
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:32:31.80 ID:0AbKdQsY0
乙!
戦上手なカラスだな。
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:34:08.70 ID:kA1B0yrL0
乙!
コアついばめるのは便利だなあ
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:41:03.89 ID:2kIm8JuU0
乙だぜ!!
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:41:21.55 ID:kYyOnwZU0
おつ〜
最近新規さんや新作がどんどんきてるね!うれしいことだよ

次って誰かいるのかな?
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:43:25.89 ID:hgIV3VY+0
おつー
次は、俺でよかったのかな?
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:44:48.40 ID:1AV4diij0
>>140
むしろ始めて下さい
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:48:33.74 ID:kYyOnwZU0
GOGO!
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:49:02.10 ID:2kIm8JuU0
GO!
144最上の空陸両用 じゃ、失礼します:2011/01/10(月) 16:55:39.27 ID:hgIV3VY+0
                                     _,. - '  ̄ ̄ ' - .、
   ┏          ┓                        /           ヽ、
     ♪アイキャッチ                         /       ,、      i、
   ┗          ┛                 /    //   | |       |
                                /    //||  ,.斗弋-i、    }
    前回...前スレ                       | |  ,i‐廾/|  / _ヽ||    .|
    俺「ストライクウィッチーズなのですよ」.     | |  |/ ,== i、/ ´ .f代i|   /
    >550から                        ||、 | 代iり     `゙´|   /
                                  ,i  ヽ   ′    | //    あらすじ?
 [二二二二二二二二二二二二二二二二二... _,.-::'て´.ヽ|、|i、  −´  /|/      特にないよ!
  ||                          /::::::::::::::::::ゝ,-=ヾ'''`− ┐'_,/::ヽ_
  ||   ねる同盟!               _,.-'::::::::::::::::::::::::/   ___v::zヾ:::::::/::::::::`i
  ||  前スレ574,575,581           /::::::::::::::::::::::::::::,/_,.-.'::´:::::/::/::|:::::/::::::::::::::::::|
  ||  まくらなげ班.       .  ,.-─/::::::::::::::::::::_,.-:'´::::::::::::::::::::::::`7:::/:ヾ:::/:::::::::::::::::::|
  ||                  /   {::::::::::::::::::´::::::::::::::::::::::::::,/::/:/:,:/:::::::i:::::::::::::::::|
  ||   参加してくれて..   /     ヽ 、,_:::::::::::::::::::::::::::::::/::::/::/::::::/::::::::::::::|::::::::::::::::|
  ||  あんがと♪.       /.        ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`.|:::::|::|::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::::::|
  ||       ふらう.    /    ,、    .ヽ        |:::::|::|::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::::::|
 [ニニニニニニニニニ ./    ,! i.     ヽ        /:::::|::|::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::::|
           .   /     / |     ヽ      /:/::/:/:::::::|::::::::::::::::::i|:::::::::::::::|
           .   /     /  |      ヽ    /:/::/:/::::::::|:::::::::::::::::/|::::::::::::::::|
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           /  /          |、   __,,..- ヾ≠─-二\:::::::::::::|  /::::::::::::::::::',
             /      __,. -−' ´ ̄           ` \::::::| /:::::::::::::::::::::|、
           _/,,.. --─ ' ´                    ヽ::/ \::::::::::::::::/
                                         }/   ヾ:::::::::::/
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'''''''''''''''''''''''''''''´ ̄ ̄''´──´──
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:58:40.89 ID:mhnhLfja0
支援
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 16:59:49.79 ID:hgIV3VY+0
ミーナ中佐を背に乗せて、ドッグから一路基地へ
………
……

俺「安全運転ってことで、ちょっと遅いですけど
  念のため、ちゃんと腰つかんでおいて下さいね」

ミーナ「どうもありがとう」

ミーナ「ところで、501には慣れたかしら。
     初日からずっとドタバタ続きで大変だったでしょう?」

俺「そうですねえ…まだたった一週間なのにいろいろあった気がします」

ミーナ「ちゃんと慣らしてあげるヒマもなかったし、考慮不足で危険な目にも合わせたりしたし、ごめんなさいね」

俺「とんでもないですよ。
  …まぁ、来て一週間立たないうちにいきなり敵拠点の攻撃作戦に参加するだなんて
  さすが対ネウロイ戦の最前線、ハンパじゃないなと思いましたね」

ミーナ「さすがにあんなことはそうそうないわね…もう二度とごめんだわ」

俺「ははは、まったく同意です。
  …でも、みなさん良くしてくださってるので、なんとかなってます」

ミーナ「結局、<俺>さんに地力があるからなんとかなったのよ。
     感謝しているわ、本当に」

俺「いや、恐縮です。
  俺の方こそ、感謝してます」
ミーナ「…ところで、<俺>さん?
     うちの娘たちのなかで、誰か好きな娘とか、出来たのかしら?」

俺「ぶふッ!?」ギャリギャリギャリ


俺「あ、あっぶねえええええ…危うくすっ転ぶところだった…!」

ミーナ「あら、びっくり」

俺「あははははは、み、ミーナ中佐なにを仰ってるんですかあ。
  ウィッチに手出すなんてできるわけないじゃないですか」ぶろろろろr…

ミーナ「別に手を出して欲しいなんて思ってはいないけれど、
     でも、みんなと一緒にいる間に情が湧いてくるとか、あったんじゃない?
     だから、501に残ることにしたんでしょう?」

俺「え?
  俺、まだミーナ中佐には残留することは伝えてなかったと思うんですけど…」

ミーナ「さっき最上に行ったときに『たぶんそうなる』って艦長さんたちが、ね」

俺「カマかけですか…見事に引っかかりましたな」
  (っていうか、あの艦長と副長にはマジで見透かされてるな…)

ミーナ「まぁ、好きっていう言葉にもいろいろ意味があるけれど、<俺>さんも
    そろそろ任務だけじゃなく、私たち個人とも向きあってくれるような頃合いになってきたように思って。
    だからこんなことを聞いてしまったのだけれど」

俺(…要するに、部隊に対する愛着は出てきたか、みたいな質問と受け取ればいいのか?)
148最上の空陸両用:2011/01/10(月) 17:10:13.90 ID:hgIV3VY+0
俺(とはいえ、ココは敢えて向こうの意図は無視して、言葉通りに受け取って回答すっか)
俺「しかし、うーん…好きな娘、ですかぁ…あはは、考えたこともないです」

ミーナ「あら、ホント?」

俺「俺とウィッチの娘達じゃいろいろと釣り合わないですから。
  年齢とか、階級とか、立場とか…もろもろ」

ミーナ「でも、恋愛感情というのはしばしばそうしたまっとうな常識を超越するものよ?」

俺「あはは、ミーナ中佐って結構ロマンチストですね」
  (うーん…好きな娘、か、うーーーん…みんな好きっちゃみんな好きだが、恋愛感情ってのはなあ…)
  (…そーだ、こっちもちこっとイタズラしてみるか)

俺「そう、ですね…例えば、ミーナ中佐、とか…」

ミーナ「」ぐらっ

俺「おわわわわわっっ!!」ギュギュギャイーン!

俺「いきなり重心をずらさないでください、危険ですから!」がくがくがくがくっ

ミーナ「あら、ごめんなさい。びっくりさせちゃったわね」

俺「…いえ、こっちこそすいません。
  走行中にこの手の冗談は禁物だということを学習しました」

ミーナ「あら、冗談だったの?それは残念ね」

俺「あはは、まったく、中佐にはかないませんね。どこまで本気なんだか…」
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:10:34.47 ID:WGjvGISg0
支援
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:11:33.58 ID:uhnS20RfO
支援支援
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:11:35.28 ID:2kIm8JuU0
支援だぜ
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:13:23.85 ID:u1ddxLGm0
支援です
153最上の空陸両用 支援ありがとですー:2011/01/10(月) 17:14:19.10 ID:hgIV3VY+0
基地着
………
……

ミーナ「本当にありがとう、おかげでずいぶん時間も短縮できたわ」

俺「いえいえ、とんでもない。シャーリーさんのおかげですから。
  …それより、せっかくの休日なのにミーナ中佐は仕事なんですか?」

ミーナ「こんな時じゃないと出来ないこともあるし、しょうがないのよ」

俺「大変ですね…」

ミーナ「まあ、今日はさっさと切り上げて、お風呂にでも入ろうかと思うわ。
     <俺>さんは、これからツーリングでしょう?
     気をつけて、ケガのないようにして楽しんできてね」

俺「ありがとうございます、行ってきます」

……

俺「ミーナ中佐、か…組織のアタマってのは、大変だよな。
  俺ンとこの艦長たちも同じなのかな」

俺(恋愛感情、ね…。
  ま、あの人はあの歳でもう『落ち着いた大人の女性』って感じだし
  28の俺からみても充分、対象として考える事はできるだろうけど)

俺「いやいや、まさかだな。
  さて、行くか」どるんどるん!
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:19:41.67 ID:1AV4diij0
しえーん
◇◇◇◇◇◇
基地を出てからは海岸線を横目に、ひたすら道無き道を走る。顔に手に、全身にそよぐ潮風が心地いい。
シャーリーさんが貸してくれたバイクは、大地を蹴立てて軽快に進む、進む。

たまには休みというのもいい、と久しぶりに思った。
船の上じゃ、たとえ非番でもやれることなんてほとんどなくって眠るばかりだったし、
その眠りだって快適とは程遠いもので、常に疲れで肩が張っていて休んだ気がしなかった。
そういう生活と比較すれば、今の基地のベッドで眠れる生活とはあまりに違いすぎる。
しかし、慣れすぎるとヤバい事になりそうだ。そう思うと思わず苦笑が浮かぶ。

さて、こうして走っているのも気持ちいいが、これからどうするか。
一日こうして走っているのもイイし、途中で釣り糸なんぞ垂らしてみるのも悪くない。

そんなふうにしてひとり小さく笑いながらバイクを飛ばす俺の目に、建物の姿が飛び込んできた。
1軒、2軒、向こうにも2,3軒…ちょっとした村と言える規模の集落だった。

だが、ぽつぽつと点在する立派な家々にしかし、生活感は感じられない。
興味をひかれてとある1軒に近づいてみると、それは廃屋なのだった。
破壊された痕跡はなく、しかし風月歳月という逃れようのない災禍が家全体を蹂躙しつつあった。

「疎開、か」

可能性は高いだろう。
遥か遠くとは言え、海を隔てたその先に、人類の仇敵ネウロイの巣があるのだ。
恐らくこの村の人達は、犠牲が出る前にと内地にある街のほうへ、ネウロイの影から逃れるように離れて行ったんだろう。

やれやれ、どこに行ってもネウロイの毒牙と影を感じない場所はないのか。

ちょっと沈んだ気分をぶっ飛ばすべく、バイクの回転数を上げた。
廃村はあっという間に視界から消えた。
俺「たらーらー、たらららー、たーらーらら、たらーらー…と」ぶろろろろろ

俺「…あれ、こんなところに人影?
  あれは…坂本少佐にバルクホルン大尉、それに…ペリーヌさん、がうずくまってる。
  何かあったのか?とにかく近づいてみよう」どるるるる
……

俺「坂本少佐、お疲れ様です。
  こんなところで、何を?」下車

坂本「ああ、<俺>か?
    なぜこんなところに…いや、私たちは海岸線をランニングしていたんだが、ペリーヌがな…」

ペリーヌ「…っ、……」ぜは、ぜは

バルクホルン「やはり、私たち二人には付いてこれなかったか…だから無茶はするなといったのに。
         ほらペリーヌ、水だ…飲めるか?」

ペリーヌ「た、大尉、申し訳、ありません…」ごく、ごく

坂本「やはり、ちゃんと断ってやらなかった私の責任だな、これは」

俺(っていうか、ここまでバイクで結構飛ばしたはずだけど
  こんなトコロまで走ってきたのかよ…ホント、俺も体力はそれなりだが、この人たちは格が違うつーか…)

坂本「ん、なんだ<俺>?」

俺「いえ、なんでもありません」
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:28:25.53 ID:0AbKdQsY0
支援
坂本「仕方がない、今日はここまでだ。
    ペリーヌの体調がよくなったら戻ろう、バルクホルン」

バルクホルン「そうだな、こうなっては仕方あるまい」

ペリーヌ「そ、そんな…わたくしのせいで訓練を中断するだなんて…
      わたくしのことはかまいません、どうかお二人だけでも訓練を…」ぜーぜー

坂本「バカな事を言うなペリーヌ。私がこう言ってしまってはなんだが、たかが訓練だ。
    そんな事のためにお前を置いていけるか」

ペリーヌ「で、ですが…」はー、はー

バルクホルン「…そういえば、<俺>、そのバイクは?」

俺「あ、これはシャーリーさんにお借りして…」ピコーン

俺「…って、そうだ。
  もしよかったら、俺ペリーヌさんを乗っけて基地に帰りますけど?」

ペリーヌ「え?」

バルクホルン「いや少尉、別にそういう意味で聞いたのではなくてだな…!」

俺「ああ、バルクホルン大尉こそお気になさらず
  別に俺は何か目的があってこっちに来てるわけじゃないですから。
  俺がペリーヌさんを連れて帰るんで、お二人はそのまま訓練を続行してください」

坂本「いやしかし、この状態のペリーヌを放っていくわけにはな。
    休日だというのにわざわざ訓練にも付き合ってくれたというのに、それでは…」
159最上の空陸両用:2011/01/10(月) 17:39:36.09 ID:hgIV3VY+0
ペリーヌ「……」

ペリーヌ「少佐、それに大尉、わたくしは<俺>さんのご厚意に甘えることに致しますわ。
      どうか、おふたりは訓練を続けてください」

坂本「いや、しかし…」

ペリーヌ「気を遣っていただけるのはとても嬉しいですが、わたくしのせいでおふたりの訓練が中断してしまっては
      そちらのほうがわたくしには辛いことですわ。ですからどうか…。」

バルクホルン「…少佐、行こう」

坂本「…すまん、ペリーヌ」

ペリーヌ「もったいないお言葉ですわ、少佐。もともとわたくしが勝手を言ってついてきたんですもの」

坂本「わかった…すまんが、<俺>、ペリーヌをよろしく頼む」

俺「は、了解です。お二人はお気をつけて」

バルクホルン「<俺>、その…」

俺「バルクホルン大尉。
  本当に、自分がそうしようとおもって言い出したことですから、お気になさらず」

バルクホルン「…すまん、頼んだぞ」
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:41:29.74 ID:2kIm8JuU0
支援!
161最上の空陸両用:2011/01/10(月) 17:45:12.28 ID:hgIV3VY+0
先を進むふたりを見送って…
………
……

俺「二人は行ったか…ペリーヌさん、大丈夫ですか?」

ペリーヌ「……っ…」

俺(呼吸は整ってきたみたいけど、まだ答えられないか…?)

ペリーヌ「……っ……ぅく…」ぽた、ぽたた

俺(!?)

ペリーヌ「…ひっ、ひっく……ぐす…
      な、なさけない…ですわ…ひぅ、ひっく…」

俺(泣いてるよ…)

俺(こういう時、どうすりゃいいんだろ)ぽりぽり

ペリーヌ「ひく、ひっく…ふぇ…」

俺「……」ぽんぽん

ペリーヌ「ひぅ…え? な、なんですの、<俺>さん」

俺「あの…ハンカチ。汚いっすけど」

ペリーヌ「……お借りしますわ」ぐすっ
162最上の空陸両用 支援ありがとっねー:2011/01/10(月) 17:52:05.85 ID:hgIV3VY+0
20分後
………
……

ペリーヌ「お待たせしましたわね、もう大丈夫ですわ」

俺「はい…じゃ、帰りましょうか」

ペリーヌ「…あなたには恥ずかしいところを見られましたわね」

俺「大丈夫ですよお、他の人にはばらしませんから。 ただし、条件として…」うしし

ペリーヌ「……」じぃぃー

俺「…こほん、冗談です。
  でも、俺だって昔は訓練がキツかっただのなんだのと泣きまくりでした。
  別に恥ずかしいこっちゃありません。ね?」ちらっちらっ

ペリーヌ「…と、殿方が泣くなんて、情けない話ですわねっ」こくり

俺「あはは、まったくです。
  じゃ、お互いに恥ずかしいところを公開し合ったところでおアイコって事で」

ペリーヌ「…ですわね」

俺「じゃ、バイクに乗りましょうか…おっと、その前に、シャツにショーツって、
  その格好じゃ風防のないバイクの上じゃ寒いな。
  俺の上着着てくださいな。ちょっと汗臭いかもしれないけどガマンして」ぬぎぬぎ→ふぁさっ

ペリーヌ「あ…あの、ありがとう。お借りしますわ」
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 17:53:33.09 ID:1AV4diij0
×ショーツ
○ズボン
ペリーヌさんを背に乗せて、一路基地へ
………
……

俺「安全運転ってことで、ちょっと遅いですけど
  念のため、ちゃんと腰つかんでおいて下さいね」

ペリーヌ「こ、こんな感じでよろしくて?」

俺「そうそう、いいですよ」

ペリーヌ「ちょ、ちょっと恥ずかしいですわね」

俺「はっはっは!男としてはなかなか光栄っすな」

ペリーヌ「も、もう…!

      …それにしても、この背中は……」

俺「なんかいいましたあ?…まいいか。
  ところで、どうしてあの二人の訓練に参加しようなんて思ったんですか?」

ペリーヌ「え?」

俺「いやー、あの二人の体力って底なしっていうか…ちょっと化け物じみてるでしょ。
  どうしてそんなのに付いて行こうと思ったのかなって」

ペリーヌ「ば、ばけ…!? な、なんて不敬な!信じられませんわ!」ギリギリ

俺「いてていてて!つねっちゃダメです!」
165最上の空陸両用:2011/01/10(月) 18:00:48.00 ID:hgIV3VY+0
ペリーヌ「わ、わたくしは…せ、せっかくの休日ですし、その…しょ、少佐と…」

俺「少佐?坂本少佐がどうかしました?」

ペリーヌ「うー…少佐と…少佐と一緒にいたかったのですわ!
      なにか文句ありまして!?」ギリギリ

俺「はぐぅ!?文句ない文句ない!だからつねらないで!」

俺「あういてて…脇腹つねるとかシャレにならないですって…
  でも、上官と一緒にいたいだなんて珍しいですね。
  普通、休みの日くらいは上官の顔をみずに過ごしたいとか思いません?
  まぁ、ミーナ中佐と坂本少佐は例外だと俺も思いますけど」

ペリーヌ「あら、坂本少佐は公私共に素晴らしいお方ですもの。
      いつでも一緒にいたいと思うのは当然じゃありませんの」

俺「はぁ…尊敬してるんスね、少佐の事」

ペリーヌ「尊敬なんて陳腐な言葉じゃ足りませんわね。
      少佐こそ正しくウィッチの鑑というべきお方ですのよ。
      持って生まれた優れた能力も素晴らしいですが、それにおごることなく
      常に自らを高める事に余念がない、まさしくウィッチの生き字引きとでも言うべきあの生き様!
      それに、凛々しいあの横顔!もう眺めているだけでこちらの気も引き締まってくるようで…
      はぁーん…少佐、素晴らしいですわ!」




俺(やばいな、なんかやばいもん踏んだ)
166最上の空陸両用:2011/01/10(月) 18:07:08.96 ID:hgIV3VY+0
俺(女の子ってのは、よくまあこんな喋れるもんだよなぁ…)
俺(あ、もうこんな…メシの時間じゃねえか)
………
……

ペリーヌ「ですからね、もう坂本少佐とならどこへでも…
      って…ねえ、ちゃんと聞いていますの?」

俺「へぇは!?ああ、もうばっちり!
  もうバッチリ聞いてました!
  それはそうと、腹減ってないですかクロステルマン中尉!」

ペリーヌ「へ、おなか…?
      言われてみれば、確かに、運動した後ですし、その、多少は」

俺「なら、休憩がてら昼飯にしましょ」

ペリーヌ「…じゃ、わたくしもお付き合いしますわ
      でも、どこで食べますの?」

俺「まぁ、このあたりならどこで食ったっていい景色をサカナに美味いメシが食えそうですが、
  出来れば休憩中は風を避けたいですね…体冷やすとあんま良くないですし。
  だから、この先にある廃村にお邪魔しようかと」

ペリーヌ「あの、住民の皆さんが避難された村ですの?」

俺「ええ、そこ。
  部屋とテーブル借りるくらいいいでしょ。
  ま、疎開した村なんて、ちょっと気分いいもんじゃないですけどそこはガマンしてくださいな」
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:08:26.39 ID:2kIm8JuU0
しーえん
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:08:46.02 ID:WGjvGISg0
支援
169最上の空陸両用 支援ありがとうございまーす:2011/01/10(月) 18:13:30.00 ID:hgIV3VY+0
廃村の、ある廃屋のリビング
………
……


  サッサッ       ポンポンポン…ケホケホ    ゴト、ゴトト
俺「ガスも薪もありゃせんが、ロウソクがあったんでこれで照明はおっけー、と…ま、こんなモンだな」 ジャジャーン
    ガチャガチャ  ゴソッ           トン、トン、トン   チャ…ボッ

ペリーヌ「手馴れてますのね…その、お掃除とか照明とか」

俺「いえいえそんな…まぁ、風化の少なそうな家を選んだんですけど結構キレイでよかったです。
  さ、そこの椅子に座ってくださいな。ざっとはたいておきましたんで」

ペリーヌ「て、手際がよろしいですわね。
      …それにしても、いい家ですわ。
      この家を棄てて逃げなければならなかった家人の思いはどれほどだったのかしら…」

俺「……。
  さ、メシ、食いましょ! 持ってきますよ」
……

俺「そうか、ペリーヌさんたちも宮藤に弁当作ってもらってたんですね。
  内容が同じわけだ」

ペリーヌ「お互い、納豆が入ってなくて幸いでしたわね」

俺「あはは、そりゃ確かに!んじゃ、いっただきます」

ペリーヌ「いただきます」
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:13:49.29 ID:u1ddxLGm0
支援
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:16:18.78 ID:4hjPh6fq0
支援えん
ペリーヌ「それにしても、あの、<俺>さん。
      その…ご迷惑をおかけしましたわね」

俺「いえ、全然迷惑だなんて思っちゃいません。
  どうせ目的もなく散歩してただけですし、ペリーヌさんの役に立てるんならそれも良し、と。
  それに、ペリーヌさんにはいろいろお世話になってますし、こんなんで恩を返せれば安いもんです」

ペリーヌ「別に、わたくしたちは仲間なのですから、恩だなんだと気にする必要はありませんわ。
      わたくしたちも<俺>さんに助けていただいている部分もあるのですから。
      ま、そう言われて悪い気はしませんけれども」

俺「はは、そりゃどうも」

ペリーヌ「…それにしても、話は変わりますけどあなたもいろいろと無茶をされますわね」

俺「無茶、ですか?」

ペリーヌ「サーニャさんとの夜間哨戒の件ですわ。
      まったく、<俺>さんのほうから進言したという事ですけれど、
      体のほうはそれで持ちますの?」

俺「あー…ええ、まあなんとか。
  ミーナ中佐たちも今後はあんま無茶にならない行動予定を立ててくれるそうですし、たぶん大丈夫です」

ペリーヌ「そうですの?
      ま、くれぐれも無茶はしないことですわ。
      他のみんなの迷惑にもなるし、それに…心配もしてしまいますでしょ」

俺「は…」
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:20:20.17 ID:0AbKdQsY0
シ円 込み合うシーズンが来そうですから、どんどん行ったほうがいいと思うのです。
ペリーヌ「そもそも、どうして自分から夜間哨戒に参加しようだなんて思ったんですの?」

俺「理由ですか…うーん、最初はサーニャさんのこと『大変だなー』って同情してたっていう部分はあるけど…。
  でも、夜の空って結構ステキですよ。なんか飛んでるんだか落ちてるんだかわからなくて」

ペリーヌ「わたくしには、あの静寂は頼るものがなくて怖いですわね」

俺「俺も、多分一人じゃ無理ですけど、でも、サーニャさんとか、エイラさんが一緒に飛んでくれれば。
  それに、あの二人と話をするのって、結構楽しいですし」

ペリーヌ「つまり、あの二人と一緒にいたいがために、って事ですの?
      まったく、よくやりますわねえ」

俺「あははー…いやいや、そういうふうに要約されちゃうと、まるで女の子の尻を追いかけてるみたいじゃないですか。

  …あー、でも、今後も続けようと思った理由は多分、本当はサーニャさんの戦う理由を知りたかったのかな」

ペリーヌ「戦う、理由…?」

俺「俺、最初は年少の娘たちは徴兵されたんだと思ってました。いや実際そうなのかもしれないですけど。
  でも、あの真っ暗な空の下でサーニャさんと飛んで思ったんです。
  『任務だから』だけじゃない、彼女が自分の意志で戦うだけの理由がなにかあるのか、と…」

ペリーヌ「あなたは違いますの?」

俺「俺は…ずっと仕事だから、食い扶持のためだって割り切ってたばかりで」

ペリーヌ「お給金を得るために仕事をする、っていうだけで戦えるなら、それが一番いいんですわ。
      戦わないといけないほどの理由なんて、得たところでなにもいいことはないですもの」
175最上の空陸両用:2011/01/10(月) 18:31:57.80 ID:hgIV3VY+0
俺「…そういうもんでしょうか」

ペリーヌ「そういうものだとおもいますけれど」

俺「うーん…でも…ああ、これをペリーヌさんに聞いてしまうのもどうかと思うんですけど、
  ウィッチっていうのは、みんなそうなんですかね?」

ペリーヌ「どういうことですの?」

俺「俺は…俺は、正直、まだ成人してもいない少女が化け物相手に戦うなんて、
  そんな事を許容するなんて、軍人として正しくないって思うんです。
  でも、実際には今、世界を守るための戦いの矢面に立ってるのはその女子供たちで。
  そんなのは…そんなのは間違っているって、俺は…」

ペリーヌ「あなたの気持ちも、わからないではないですけれど…」

俺「でも、当のウィッチたちは割り切ってる感じで。
  『それが、ウィッチの使命だから』って…でも、そんな事で本当に割り切れるもんなのか、とか…
  逆に、そういう割り切り方を少女たちに強いてるこの世界は、やっぱり正しくないって思って」

俺「だから、サーニャさんの姿に、俺はウィッチとしての使命ってだけじゃない、
  彼女自身の理由を見出したいんだと思う、んです。
  だって、そうじゃなきゃ…『ウィッチ』っていうのが、まるで呪いみたいなもんになっちまう」

ペリーヌ「呪い…」
1761レス借ります:2011/01/10(月) 18:33:42.05 ID:i6f2epHJ0
ウィッチーズが家族だったらの作者ですが
pcが故障したため投下がしばらくできなくなりました
携帯で書き溜めは出来ますが投下はできないので
pcが直るまで投下はできないと思います。
直り次第戻ってきます。

最後に支援
ペリーヌ「でも、ネウロイに対抗できるのはウィッチだけですわ」

俺「いやだから、俺は…そういうのが嫌だって…!」

ペリーヌ「…続けなさいな」

俺「あ…ええ。やれやれ、すこし興奮しかかってました、すみません。
  で、その、何が言いたかったんだろうな…俺はもともとはただの兵隊で、軍に入ったその頃は
  まだネウロイなんてもんはまた表立った侵略なんてしてきてなくて」

ペリーヌ「聞いた話では、たしか<俺>さんは、扶桑海事変より前に軍隊に入られたんでしたわね。
      <俺>さん、確かその頃はウィッチではなかったと聞いているんですけれど」

俺「ええ。でも、いつしか世界じゅうがネウロイと戦争を始めて、俺はウィッチになってて…。
  世界中でウィッチが戦ってるって状況で、俺は思ったんです、これは俺の使命なんじゃないかって。
  男の俺が、戦うんだって。女子供が戦わないで済むように、俺が…ってね」

ペリーヌ「素晴らしい志じゃありませんの。
      <俺>さんがそんなふうに考えているだなんて、正直思ってませんでしたわ」

俺「いえ…実際には、ダメでした。
  男のウィッチって、女のウィッチより数が少ないのも確かですが、ほとんどの男性ウィッチは魔力が低いんです。
  そして俺もその例外じゃなかった…これでも結構頑張ってたつもりなんですがね。
  理想が崩れたせいなのか知りませんが、だんだんとあの頃抱いてたようなご立派な考えはなくなっていって、
  いつのまにか、サラリーマン軍人にして四流のウィッチの出来上がりです」

ペリーヌ「四流…?」

俺「昔言われた言葉です、『ストライカーが二流ならウィッチも二流、かけ合わせて四流だなお前は』って。
  言ったヤツはムカつく野郎だったけど、まぁ、本当のことだよなって思うしかなかった」
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:37:47.23 ID:+jP5R6skP
俺得ペリーヌ√と思っていいのかい最上サンよォ
支援
ペリーヌ「…<俺>さんの自己評価が妙に低いのはそういった理由がありましたのね」

俺「実際、俺はダメなオトナですからね。
  ってか、やっぱりこんな事話すんじゃなかったな、辛気臭い話をしたらせっかくのメシもまずくなっちゃう。
  すいませんペリーヌさん」

ペリーヌ「もう今さらですわ」

俺「あははー…。
  いや、ホントすいません」

ペリーヌ「…あなたの背中は、お父様に似ていましたわ」

俺「は?
  おとうさま?」

ペリーヌ「…わたくしは、そんなあなたが自分を不当に低く評価するのは気に入りませんの」

俺「はあ…」

ペリーヌ「あなたはあなたなりに懸命に戦っているじゃありませんの。
      胸を張るべきですわ」

俺「それ、この前も言われちゃいましたね」

ペリーヌ「そうでしたかしら…いえ、そうでしたわね」

俺「胸を張る、か…そうしたいし、そうできればいいんだけれど」

ペリーヌ「……」
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:47:52.58 ID:WGjvGISg0
うじゅ
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:48:13.81 ID:uhnS20RfO
>>178
俺得でもあるぜ支援
ペリーヌ「そういえば…理由、でしたわね。
      正直、あまりべらべらとしゃべるような事ではないのですけれど、
      別に隠していることでもないですし、わたくしのでよければ」

俺「え?」

ペリーヌ「ウィッチとして云々を除けば、わたくしの理由は祖国ガリア、あとはわたくし自身のため、でしたわ」

俺「でした?」

ペリーヌ「……わたくしの故郷、ガリアの事はご存知?」

俺「はい、ガリアの人と共闘した事もあったし、ざっとは知ってます。
  ネウロイに占領されていたのを、501の皆さんが解放されたんですよね」

ペリーヌ「ええ…そうですわ。 でも、一度は国土のほとんどを蹂躙されました」

俺「今は、着実に復興していっていると聞いてます」

ペリーヌ「おかげさまで、かつて住んでいた人々もすこしづつですが戻ってきつつあります。
      でも、亡くなった命はかえっては来ませんわ」

俺「…あの、まさか」

ペリーヌ「ネウロイがわたくしの故郷を襲ったその日、わたくしの家族はみんな…。
      家屋敷も跡形もなく破壊されましたわ」

俺「な、何もかもじゃないか。何もかも、壊されて…?」

ペリーヌ「ええ…わたくしだけが、当時別の場所にいて難を逃れましたの」
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:51:03.03 ID:2kIm8JuU0
C
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 18:53:39.87 ID:kYyOnwZU0
0時前に空いてたら投下しにきます
人が少ない時を狙うぜ・・・
支援支援
185最上の空陸両用:2011/01/10(月) 18:56:17.90 ID:hgIV3VY+0
ペリーヌ「…さっき寄りかかったときのあなたの背中は、どこかお父様に似ていましたわ」

俺「あ、あああ…あの、いや、すまん、俺は。
  そんな辛いことを思い出させようとしたわけじゃないんだ、俺は…!」

ペリーヌ「わたくしから話を始めたことですわ、気になさらないで結構よ。
      それに、501のみなさんのおかげでガリアは解放されたんですもの。
      お父様たちもきっと、喜んでくれていると…」

俺「……。
  さっき言ってた、自分のため、っていうのは…復讐って事、ですか」

ペリーヌ「さあどうかしら、今のわたくしには、もうわかりませんわ。
      以前はそうだったのかもしれませんわね」

俺「以前は、か。
  今は…?」

ペリーヌ「今は、ウィッチとして人々を守る、ただそれだけを思っています。
      わたくしに力が与えられたのは、きっとお父様とお母様が、人を救うためにと、私に与えてくれたものなのだと。
      そう信じて戦っていますわ。

      きっと、すこし前までのあなたと同じですわ」

俺「俺と、同じ…」
俺「でも」

ペリーヌ「悲しみは完全に消えることはないけれど、今は、こういう話だって普通にできますわ。
      家族の事を思いだして、笑うことだってできる…それは、皆さんのおかげなんだと思っています。
      だから、逆に言えば…自分だけの理由なんて、もう今のわたくしにはそんな大層なものはありませんのよ。
      それでも、なんとか皆さんと一緒に戦っていますし、これからもそのつもりです。
      あなたも、同じではなくて」

俺「うーん…そうなのか、な?」

ペリーヌ「ええ。
      ま、それに加えるなら、貴族が民人のためにちからを尽くすのは当然というものですし。
      いわゆる、ノーブレス・オブリージュですわね」

俺「の、のぶり?」

ペリーヌ「…ふぅ、もういいですわ。
      まあ、わたくしの場合は、皆さんへの恩返しのつもりもあるのですけど。
      面と向かってはなかなか言えませんけれど、ガリアを解放してくださったこと、本当に感謝しているんですのよ。
      わたくしは、あの恩を一生わすれはしません…だからみなさんのためにも、わたくしは戦いますわ。
      部隊の中には、いまだ故郷を失ったままの方もいるのですから」

俺「恩返し、か。
  それなら、俺もわかる気がします」



ペリーヌ「…さ、お弁当箱も綺麗になったことですし、そろそろ行きましょうか」

俺「ええ」
187最上の空陸両用 投下間隔規制を失念してたーorz:2011/01/10(月) 19:01:25.77 ID:hgIV3VY+0
再び車上
………
……

俺「しかし、このあたりは景色いいですなあ」ぶろろろろ

ペリーヌ「ええ。
      それに、このあたりは良質のお魚がとれたそうで、以前は漁場として盛んだったそうですわ。
      ネウロイが現れるようになってしまって、今ではみる影もありませんけれども」

俺「そうなんだ、残念だな。
  こんな景色を見ながら焼き魚をしゃぶるなんて、最高の贅沢だろうに」

ペリーヌ「あら、いいですわね」

俺「で、傍らには扶桑酒!米酒がいいかな。
  そうだなー、あとは、お酌をしてくれる人でもいれば最高!」

ペリーヌ「…いつか、いつか、実現させてみせますわ」

俺「お酌を?」

ペリーヌ「おバカ。
      この地を平和にすること。あと、お魚をいただくことですわ!」

俺「あはは、わかってますって」

ペリーヌ「…ま、気が向けば、お酌なんて事もしてあげなくもないですけれど」

俺「…それは夢が広がります」
188最上の空陸両用:2011/01/10(月) 19:07:33.85 ID:hgIV3VY+0
基地ハンガーに帰還
………
……

ペリーヌ「本当に助かりましたわ、<俺>さん」

俺「いえ、そんな。
  俺の方こそ、すみませんと言うべきかありがとうと言うべきか」

ペリーヌ「とにかく、<俺>さんはもう少し自分に自信を持つことですわね。
      あなたはその、自分で言うほどダメなオトナなんかじゃけっしてありませんから。
      一緒に戦ったわたくしが言っているんだから信用なさいな」

俺「了解、まぁなんとか頑張ります」

ペリーヌ「あの、それと…ちょっと耳をお貸しなさい」

ペリーヌ(あの、あなたを信用しないわけじゃありませんけれど…
      ホントに、私が泣いてしまったことは他の方にはナイショですわよ?)みみうち

俺(天地神明に誓って、墓場まで持って行きますよ。
  ペリーヌさんの泣き顔、ちょっと可愛かったし、他の人に教えるのはもったいないですからね)みみうちがえし

ペリーヌ「なな、何を言っていますの!もう」どんっ

俺「いてて、あはは。
  じゃ、俺は街までもうひとっ走りしてくるんで、これで」

ペリーヌ「ええ、気をつけていってらっしゃいな」
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:08:16.67 ID:2kIm8JuU0
支援
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:09:32.19 ID:4jf96iz00
ノブリス・オブリージュと聞いて支援
基地ハンガーに帰還、したふたりを目撃した人
………
……

エーリカ「久しぶりにべんきょーしてたら眠くなったし、そろそろ寝るかなー…
      って、あれは<俺>とペリーヌかあ?」

エーリカ「ペリーヌは確かトゥルーデたちと一緒に行ったはずなのに、なんで
      ふたりでバイクになんて乗って帰ってきたんだろ?
      ま、いいけど」

エーリカ「…って、え?
      なに今の…ひょっとして、ひょっとしてキス…?
      しかも、ペリーヌからだとお?」

エーリカ「にしし、<俺>やるなぁ。
      いつのまに、しかもあのペリーヌをねえ…。
      お固いヤツだと思ってたのに、へーなるほどねー」くすくす



エーリカ「ま、暖かく見守ってやろっかな。
      誰かに言っちゃうと大変だし、みんなにも黙っておいてやろう。
      わたし、やっさしい!」うんうん


エーリカ「よし、寝よ」
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:18:23.31 ID:1AV4diij0
ペリーヌって人気あるのにあまり√的には多くない気がする
誰か書かないかなーチラッ
193最上の空陸両用:2011/01/10(月) 19:19:12.97 ID:hgIV3VY+0
基地ハンガーに帰還、したふたりを目撃した人、そのに
………
……

ルッキーニ「うげげー、寝過ぎたー。
       シャーリーも居なくなっちゃったし、もっかい寝直そっかなあ」

ルッキーニ「んあ、シャーリーのバイクからおっちゃんが降りてる。
       あれ?ペリーヌまで一緒だ?なんで?」

ルッキーニ「むふー、な・に・を・は・な・し・て・い・る・の・か・にゃ?
       ふふふー、まさかふたりもハンガーの梁の上に私がいるとは思うまい。
       まるでフソーニンジャみたいだよね!」

ルッキーニ「うーん、なかなか聞こえないなー…
       …て、みぎゃ!」

ルッキーニ「ぺ、ぺり…ペリーヌが、<俺>に、ち、ちゅーした!」

ルッキーニ「し、しかも<俺>がちゅーしかえした!」

ルッキーニ「あわわ、あわわわわ…」



ルッキーニ「これは、ぜひシャーリーに伝えないと!
       にゃー、楽しいことになってきたぞー」
194最上の空陸両用 >193また誤字だよおっちゃんェ…:2011/01/10(月) 19:25:40.71 ID:hgIV3VY+0
◇◇◇◇◇◇
再びひとりバイクを走らせながら、俺はなんとはなしに、ペリーヌの言っていた言葉の意味を思っている。
正直、『考えている』と言うには、バイクを走らせている今はちょっとアタマの配分が足りてない。
多分、これに腰を据えて取り組むには珈琲と椅子が必要で、場合によってはベッドにまで持っていく必要がありそうだった。

それにしても、ペリーヌはなぜあそこまで話してくれたんだろう。
いくら自分の中で整理が付いてるんだとしても、そう軽々と話すような内容じゃないはずだった。
俺の背中があの子の記憶を呼び起こしたんだとしたら、俺は今後あの子とどう付き合っていけばいいんだろう。

「…馬鹿な、ははは…」

力ない笑いが漏れる。
『今後』『どう付き合っていく』だって?
まるで、この先ずっと一緒にいるみたいな感じじゃないか。
いくら期間が伸びたと言っても結局は、船が直るあとちょっとの間だっていうのに。
そう、あとちょっとの間、なんだ…。
あと、ちょっと…。

!?

…いや、まさか。
俺は、ひょっとして。
おいおい、勘弁してくれ、そんな。

いる期間が伸びるだのどうだのなんてチャチな話じゃなくて…
まさか、俺は『もっと』『ずっとここにいたい』だなんて事を考えちゃいないだろうな?


うはははは…まさか、まさか。さすがにそれは。はっはっは。
それより、もうちょっとで街だ、注意しないと人にぶつかっちまわあ。集中集中。
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:28:03.59 ID:WGjvGISg0
支援ついでにちょっとペリーヌを膝の上に座らせてうなじとか(^ω^)ペロペロするだけのSS書いてくる
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:29:04.51 ID:2kIm8JuU0
>>195(^ω^)ペロペロ待ってるぜ。支援
                  /  .i  /  i     i}ヽ     ヽ,        i`ヽ,.- ―‐- . __
        , ー- 、 ___/::::i:::::::|:::::.!::::i::::|i:::::::i}:::::::i! .Y_,..-'''"´ }       |/      `ヽ.//
       r'´   ___. ./.|::::|!:::::|!::::i}:::::i:::{i::::::::i}::::::i!-'"y:::/:::::::::::.|      /,   l  ノ|   l  〈
     /  ノ::::::::::::::::::`´ .!|::::l|廴!k.ハ,!ハ仏ィ彳::::::ii  Y´/:::::::::::::ト、  .   l !  イK__|`ト|、!|   !
     '-勹 ./:::::::ト 、:::::::、::::::.j .l::::ll,,...`Y,..-'~_~""'''‐-..,|  Y´::::::::::::::::ハ::ヽ     !ト√┃_,┃  ハ  |
     ニ=/:::::::::::l /ヽ、::ヽ::::::::::::{ //Y  ,,宀r-t,,_     .| /`Y::/ ..|:::::}     〈''ー'rーァ一'/ヘ! .!   (⌒'⌒)
    `フ'::::::ト、::::::l ィ≠ヽト、ヽ;::ト{//,ノ     忙亢i}ゞ  rケノ⌒!|/ ..|:::::|      |リ ̄7=`V   ∧   ` /
.    /イ::::::l‐-ヽ、l  Vソ  ) ヽト l ヽ     `─.'  .// rケ,ィ./   |:::::|.     _ノ  ,(`l´)ハ.     ヽ /
      V::l::l、rハ          .fハ             |.i__こ_〃   |:::::|    ( 人i Y介'ミ人____/ヽ
       l:ハ::ヘゞ'丶      .::/.1. ヘ. 丶         .{i /    |:::::| .   ` _ノヾy'ニKノ)ヽハノ`ヽノ
      !ヽ::|:!、  '´     .:::::Vヽ/.ヘ..     _,,..-'"  j/"'-、   .|:::::|     <(二{三》(《三>二)>
        ` ヘ> 、   _..:::::   y'!::: .`‐‐¬"~..|      .|       |:::::| .
           ハ   フ/!    l !:::.       .___|     |      |:::::|
    、__ノ:::ハ /     / !::::  _,..,-'"/   ,,..-‐'ヽ    ..|:::::|
       ̄7 ̄ .ノ( _ ..::. _ イ  |::::::..i'´// ____/´_,.-'''"⌒\   |:::::|   .┏          ┓
.       ノ ./    ̄ ............/ヽ../// '"./ ./      .i  |i:::::|     ♪アイキャッチ
        /..::::::::..  ...:::::::::::::: /´ア (__,/  /        i  .||l::::|     ┗          ┛
         l!::::::::::::::..:::::::::::::/:;i./        / ヽ      ..i  |!  
       ',ヘ:::::::   :::::::::l. /        .∧   i      .i.  {! . 
        l;:;:l!      /           入 ./i     .i    i!  
          l:;:;l!      /V         ./  \ .i     i   }i!. 
.         l:;:;l!      l!:;∨       〈    ..',i      i    i!  

というわけで今回はここまでです。
長らくお邪魔しましたー。

話の筋的にもう二度と休日回なさそうってんで、気合いれたのはいいんですけどやっぱちょっと多いっすねえ
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:34:24.13 ID:1AV4diij0
>>197
乙乙
俺?
センターの勉強とルッキーニ√の構成考えてニヤニヤするので忙しいからどこの馬の骨ともわからんやつの…
ペリーヌって貴族か
それなりに家系ははっきりしてるか…
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:34:41.51 ID:2kIm8JuU0
乙乙!このくらい多くてもいいと思うよ
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:34:41.95 ID:mhnhLfja0
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:36:15.95 ID:uhnS20RfO
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:36:57.99 ID:WGjvGISg0

こまけぇこたぁいいんだよ精神大事ですよ
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:54:37.10 ID:Tw0pyE0D0
次空いてる?
ちょっと借りたいんだけど
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:55:23.96 ID:1AV4diij0
>>203
ごー
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:56:23.26 ID:hgIV3VY+0
>203
最上の後は特に予約なかった…と思うからいいと思うよ
というかごごー
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 19:56:46.33 ID:NEGIvuC/0
GO!
207空の王な俺 じゃしばし借りる:2011/01/10(月) 19:58:47.90 ID:Tw0pyE0D0

男が宣誓した次の日。STRIKE WITCHESは早速、男の戦闘能力を計算に入れた攻撃計画を実行に移した。
と言っても、ようは手近なところから虱潰しにマザー級ネウロイを攻撃するだけである。
そして男は、まさに『虱を潰す』ようにそれを実行した。

余「<●><●>」ギン!

バーン!
ネウロイは砕け散った!


余「<●><●>」ギン!

バーン!
ネウロイは(ry


余「<●><●>」ギン!

バ(ry
ネウ(ry


余「<●><●>」ギン!

BNK!


BNK!BNK!BNK!BNK!BNK!...
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:03:16.06 ID:hgIV3VY+0
閣下が来たwww
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:04:20.40 ID:4jf96iz00
チート通報しま(ry
でもこんな爽やかに撃破されるとスカッと来るものだな
良いぞもっとやれ
210空の王な俺:2011/01/10(月) 20:05:26.94 ID:Tw0pyE0D0
>>208
「陛下」、だ。


攻撃は大体三日に一度。

一日の攻撃計画は男が『玉座』に乗るところから始まり、男が、

余「……そろそろ疲れた。残りは払え」

と言って帰投するところで終了した。

ウィッチーズは男がマザー級ネウロイを睨みだす前と睨んでいる間と睨んだ後に、マザー(またはその残骸)から出撃してくる小型ネウロイを掃討した。
毎日の襲撃を防戦していた頃よりさらに体力的にはつらい日々だったが、隊員たちの士気は最大だった。


一ヶ月もしないうちに、ロマーニャにおける連合軍は支配地域を倍増させ、
一時は絶望視された、ヴェネツィア上空の巣を攻撃圏内に再補足することに成功した。
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:08:12.58 ID:1AV4diij0
よっさん陛下!
お待ちしておりました!
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:09:47.57 ID:2kIm8JuU0
殿下ktkr
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:10:24.02 ID:NEGIvuC/0
陛下まじぱねぇww
214空の王な俺:2011/01/10(月) 20:10:54.98 ID:Tw0pyE0D0
>>212
「陛下」、だ。



ネウロイの攻略は着々と進んだ。
しかし一向に進展しないものもあった。


余「ローマの街で買い求めた鞄だ。余にはよく分からぬが、世間の娘らが羨む品であるという。受け取れ。」

ウルスラ「いらない」

余「……」


余「ブリタニアの古物商から買い求めた古文書だ。学術的にも価値のある一冊であるという。受け取れ。」

ウルスラ「いらない」

余「何故だ。お前は本が好きだろう。」

ウルスラ「それほど価値あるものなら、ローマの博物館にでも寄贈して下さい」

余「ぬぅ……」
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:12:26.53 ID:I/5u15+y0
上様!
216空の王な俺:2011/01/10(月) 20:15:40.76 ID:Tw0pyE0D0
>>215
「陛下」、だ。



余「オストマンに泣きつかれて、スエズ運河を解放してきたのだが。その際に『アフリカの星』なるウィッチと会った。」

ウルスラ「マルセイユ大尉と?」

余「そんな名であったかな。身の程知らずにも余に挑んできおった。競いあうなど兵士どうしでこそなされるべきであり、余は王だ。
    取りあうつもりなど無かったのだが、きゃつは世界中の娘が欲しがるものを知っているという。」

ウルスラ「……」

余「それを賭けて勝負しようというので、余興がてら乗ってやったのだ。当然、勝利した。余興とはいえ、王が敗れることなどあってはならぬ。
    きゃつはたいそう悔しがったが、賭けは賭けであるので、約束の品を差し出してきた。例によって余にはよく価値が分からぬが、良いものらしい。下賜するゆえ、受け取れ。」

つ【マルセイユのブロマイド (サイン付き) 】

ウルスラ「……いらない」

余「そうか……。」
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:17:00.05 ID:1AV4diij0
逐一訂正する陛下が好きです

そして◯ちゃんw
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:17:12.61 ID:0AbKdQsY0
弊下、騙されてますぜw
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:17:52.08 ID:N1W/Xe/n0
●ちゃんも勝負の為には手を選ばないなw
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:19:57.31 ID:cYk/ICh+0
>>219
節子、それマルセイユちゃう!コスいアレや!
221空の王な俺:2011/01/10(月) 20:20:47.07 ID:Tw0pyE0D0
>>218<●><●>



余「余は100万の軍勢にもできぬことを成し遂げる男であるぞ。」

ウルスラ「そう」

余「……」


余「1000万の乙女が余に見初められようと努力しているのだぞ。」

ウルスラ「そう」

余「……」


余「余は……、余は唯一無二の空の王であるぞ。」

ウルスラ「そう」

余「……」






222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:22:58.52 ID:0AbKdQsY0
タバコウメー 余り学習能力げふんげふん
223空の王な俺:2011/01/10(月) 20:27:20.05 ID:Tw0pyE0D0

余「どうしたら良いのだ……。」

シャーリー「お。よーよっさん!」

ルッキーニ「よっさーん!」ガバー

うな垂れていた男に、ルッキーニが飛びついた。最近彼女はこの男に懐いている。
男には、毎回煩そうにあしらわれているのだが。

余「ええい『陛下』と呼べ『陛下』と。」

シャーリー「どうしたんだ?珍しく凹んでるじゃないか」

余「どうしたらいいか分からんから往生しておるのだ。」

シャーリー「ウーシュのこと?」

余「いかにも。かの娘は――」

シャーリー「待った待った。私だけじゃなくてみんなの意見も聞くべきだそれは。おーい宮藤!お茶煎れてくれー」

こんな面白そうな話、自分とルッキーニだけで聞くのはもったいないと仲間を呼ぶシャーリー。
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:29:05.62 ID:cYk/ICh+0
漏れ「なになにー?何の話〜?」
225空の王な俺:2011/01/10(月) 20:33:29.44 ID:Tw0pyE0D0

シャーリー「で、改めてウーシュがなんだって?」

余「お手上げだ。かの娘は一向に余に靡く気配を見せん。余の何が不満だと言うのだ。」

ルッキーニ「強いしー」

エーリカ「お菓子買ってくれるしー」

エイラ「お金持ちダシー」

余「うむ。」

芳佳「そんなんじゃだめです!」

余「ぬぅ!?」

リーネ「そうですよ、物やお金で釣ろうなんて不潔です!」

余「しかし……。」
226空の王な俺:2011/01/10(月) 20:41:12.86 ID:Tw0pyE0D0

芳佳「しかしも案山子もないです!邪道です!」

余「ではどうしろと言うのだ。」

シャーリー「前カスタムパーツ持って行ったときはいい感じだったじゃん。あんな感じで攻めれば?」

余「ありえぬ。不可抗力ならまだしも、余にわざと失敗して笑われよと言うか。王が媚びを売るような真似などできるか。」

リーネ「そんなんじゃなくて、もっと王道で行ったらどうですか?」

余「余は常に王道を歩んでおるが。」

リーネ「そ、そういう意味じゃなくて……」

ペリーヌ「詩などを編まれてはいかがですの?リーネさん、そういうことじゃなくて?」

リーネ「そうですよ!そういうのです!愛の言葉を詩にして贈るんです……」ウットリ

エイラ「リーネ気持ち悪いゾ」

サーニャ「歌にするのも素敵かも……」ウットリ

エイラ「素晴らしいアイデアダナ!」
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:42:29.51 ID:NEGIvuC/0
エイラwww
228空の王な俺:2011/01/10(月) 20:47:54.90 ID:Tw0pyE0D0

余「ぬぅ。余を讃える詩なら万編は諳んじるが、人に贈る詩など知らぬ。」

リーネ「下手で良いんですよ、心がこもっていれば!」フンス!

余「しかし……。」

ペリーヌ「こういうのは技巧じゃありませんのよ。その人を想う心の内が表れていれば良いんですの。あなた、ウルスラさんのことをどう思っていらして?」

ペリーヌ、ナイス!
数人の乙女が視線で彼女に親指を立てる。
同じように視線で応じるペリーヌ。貴族とはいえ年頃の少女、この手の恋愛ごとには (特に近しい他人のものならなおさら) 興味津々である。

余「それは……。」

シャーリー「それは?」

余「それは……ぬ?」

少女たち「「wktkwktk!」」


余「余を辱めるか貴様らー!」ビカァー!!

「うわぁぁ!」「きゃー」「だっはっはっは!」バタバタバタ...
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:49:43.97 ID:hgIV3VY+0
やべえよっさんかわいすぎるww
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:50:16.29 ID:2kIm8JuU0
御大将かわいいなww
231空の王な俺:2011/01/10(月) 20:54:09.75 ID:Tw0pyE0D0

余「まったく……。」

エーリカ「王ー様!」ヒョコ

余「む。お前は残っていたのか。」

エーリカ「うん。ねぇ王様……」

エーリカは囁くような声で呼びかけながら、つつつ、と男に歩み寄った。

エーリカ「ウーシュの、どこが好きなの?」

余「貴様、まだ言う……!?」

エーリカが言いかけた男の唇に指を当てて遮った。
そのまま体ごとしな垂れかかるように押し付ける。

エーリカ「私じゃ、だめ?」

余「な……!?」
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:55:23.63 ID:0AbKdQsY0
悪魔が!
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:56:26.11 ID:1AV4diij0
初心なよっさん陛下可愛い支援
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 20:58:50.93 ID:cYk/ICh+0
すいません壁一枚追加で
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:00:12.89 ID:uhnS20RfO
EMA!EMA!
236空の王な俺:2011/01/10(月) 21:01:36.82 ID:Tw0pyE0D0

エーリカ「私は、王様っていいだと思うなぁ。強い男ってとってもセクシーだよ。お金持ちってのも素敵だし。
    私なら、顔だってウーシュにそっくりだよ?」

余「……。」

男はしばし沈黙すると、エーリカの両脇の下に手を入れ、ぐっと力を込めてその体を引き剥がした。

余「……すまぬ。お前を侮辱する意図はない。お前は良い娘だ。なればこそ、誰かの代わりなどという身分に甘んじてはならぬ。」

男は、本当に心苦しそうに諭した。

余「それにお前はウルスラではない。余はかの娘以外を娶るつもりはないのだ。」

エーリカ「……本当に?体つきだってそっくりなのに。王様が小さい子が好きなヘンタイでも、私は受け入れてあげるのになー?」

男は数瞬呆けたような顔をした。
やがて見る見るその顔は朱に染まり、トマトと見まがうほどになった。
トマトが叫ぶ。

余「し、しし、ししし痴れ物がぁ!純潔は初夜まで守り通すのが礼儀であろうが!!」
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:02:47.41 ID:0AbKdQsY0
でた。エーリカ・マジ・アクマw

兄ちゃん、落ち着きなはれ。あんさんの姉上になる人や。
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:03:21.86 ID:uhnS20RfO
陛下かわいいよ陛下
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:03:44.58 ID:1AV4diij0
YMT!YMT!
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:04:37.63 ID:1AV4diij0
うわあぁぁぁあぁぁ
241空の王な俺:2011/01/10(月) 21:07:47.85 ID:Tw0pyE0D0

ぽかんとするエーリカ。やがて彼女は我に返ると、堪えきれぬという風に笑い出した。
先ほどまでの媚びるような艶笑ではなく、あけっぴろげな少女の笑顔である。

エーリカ「あっははははは。はーはー。あー笑った笑った」

余「何だと言うのだ……。」

エーリカ「これくらいの誘惑にやられちゃうような奴にウーシュはやれないと思ってたけど……まぁ合格かな。
    前時代的だけどしっかりしてるみたいだし」

余「貴様。余を試したのか、不敬者め!」

男はまだ少し顔が赤い。

エーリカ「あはは、怒らない怒らない。じゃ、ちょっとだけ助言したげるよ」

余「ぬ……助言?」

エーリカ「ウーシュのこと。どんだけ動揺してるの、よっさんかわいいなぁ」ケラケラケラ

余「ぬぉぉ……。貴様は悪魔だ!」
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:07:48.99 ID:0AbKdQsY0
T?・・・・・・とんま?トマトかw
トマよっさん。また可愛い。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:10:08.39 ID:1AV4diij0
Y よっさん
M マジ
T トマト

YMT!YMT!
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:10:54.81 ID:hgIV3VY+0
これはYMTやで
245空の王な俺:2011/01/10(月) 21:12:23.65 ID:Tw0pyE0D0

エーリカ「知らなかったの?私の二つ名は『黒い悪魔』なのに」ニヒヒ

余「余はカールスラント人が生真面目で冷静という偏見をこの世から抹消することを生涯の目標とすることをここに誓うぞ!」

エーリカ「ふふん。で、助言だけど。今日は何も持たずに行ってみなよ。あと自慢話も禁止」

余「なに?ではいったい何をしろと言うのだ。」

エーリカ「なーんにもしなくていいの。いいからいいから。GOGO!」

余「ええい、押すな無礼者め。」
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:14:18.29 ID:0AbKdQsY0
義姉に一生頭が上がらないトマト大王支援
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:15:48.25 ID:1AV4diij0
空の王の俺呼称リスト
陛下
よっさん
YMT
トマト大王←new!
248空の王な俺:2011/01/10(月) 21:16:47.39 ID:Tw0pyE0D0

ウルスラはいつものように自分の機体の整備を終えると、手垢がついて擦り切れた研究ノートを捲っていた。
今日は基地がなんだか騒がしく、時折黄色い歓声が聞こえる。
大方あの男が何かやらかしたのだろうと、彼女は冷静に(そして的確に)分析していた。
彼女の話題も出ている可能性については、薄々予想していたが頭から締め出していた。

男のおかげでノイエ・カールスラントへの空路も復活しつつある。
戦線が落ち着けば、いずれ彼女も技術省で本来の仕事をするために、そちらに戻ることになるだろう。

そこへまたいつものように、男がやってきた。

余「おはよう、ウルスラ・ハルトマン。」

ウルスラ「おはようございます」

余「……」

ウルスラ「……」

男はいつもとは様子が違った。いつものように頼まれてもいない贈り物を出すわけでも、自らの偉大さを謳いあげるわけでもなく、じっとしている。
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:18:23.30 ID:9inkFhu10
屁以下〜
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:18:46.37 ID:1AV4diij0
>>249
痴れ者め!
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:19:15.10 ID:nv1/VN2K0
タマネギ「へいか〜! へいか〜! へ! いか!」
252空の王な俺:2011/01/10(月) 21:20:48.63 ID:Tw0pyE0D0

ウルスラ「どうかした?」

余「……いや。」

はっきりしない様子が、いかにもこの男らしくない。自慢話も贈り物も禁じられて (実のところ禁じられなくても打ち止めだった)、何をしたらいいのか分からないのである。
そのくせ、ウルスラに会いに来るのを止めることができない。

余「邪魔はせぬ。しばらくここに居たい。構わぬか?」

ウルスラ「……」

ウルスラはこくりと頷いた。

余「……」

ウルスラ「……」ペラ

余「……」

ウルスラ「……」ペラ
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:20:58.06 ID:uhnS20RfO
>>251
バイアズーラ!バイアズーラ!
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:22:21.39 ID:0AbKdQsY0
おう。マリネラ親衛隊キタ。
255空の王な俺:2011/01/10(月) 21:26:56.19 ID:Tw0pyE0D0
<●><●>;ど、どれを睨めばいいのだ……。


しばらくはそのまま時間が過ぎた。

ウルスラ「何で……」

余「む?」

ウルスラ「何で、私なの?」

余「どういう意味だ?」

ウルスラ「女の人なら、他にいくらでもいる」

余「いるな。」

ウルスラ「あなたなら、恋人になりたいと言う人もたくさんいるでしょう」

余「いるな。オストマンでは、毎日毎日恋文や、勝手に届く結納品の始末に苦労したものだ。だがその者どもはお前ではなかった。」

ウルスラ「だから、何で私なの?あの日初めて会ったのに」
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:28:09.45 ID:0AbKdQsY0
ウルスラだけ見ていなさい。トマト大王w
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:32:41.72 ID:N1W/Xe/n0
やーいトマト!
258空の王な俺:2011/01/10(月) 21:32:53.90 ID:Tw0pyE0D0

余「時間はさして重要ではない。」

ウルスラ「そうは思わない」

余「何故だ?」

ウルスラ「誰かに関する情報量は、その相手と一緒に過ごした時間に比例する」

ウルスラ「情報量が多ければ多いほど、相手が好ましい人間か否か判断する精度は増す」

ウルスラ「伴侶を選ぶなら、精度は重要」

余「理屈っぽいな。」

ウルスラ「……でしょう」

ウルスラの言葉は論文を読み上げるように淡々としていたが、最後の一言にだけは人間的な感情がこもっていた。
自嘲と、僅かに寂しさが。
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:34:03.94 ID:1AV4diij0
ウーシュ…
260空の王な俺:2011/01/10(月) 21:39:10.54 ID:Tw0pyE0D0

ウルスラ「そんな中身が見えてきた私に、あなたが何故固執するのか分からない」

余「……」

少しずつ、ウルスラの鉄面皮が剥がれていく。

ウルスラ「いいえ。最初から、外見という要素しかなかった時点でも、私と姉さまなら大きな違いはなかったはず」

ウルスラ「まして今は……。」

ウルスラ「ねぇ何故私なの?何故姉さまではなく――」

余「強いて言うなら。」

男はウルスラの言葉を遮って告げた。

余「王の直感だ。」

ウルスラ「直感?」

余「『王の』、直感だ。」
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:41:10.42 ID:0AbKdQsY0
イイネー
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:43:25.73 ID:QM6BAaxS0
陛下の直感とは肉体的な相性ですかぁ?ですかぁ!?
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:44:40.36 ID:kA1B0yrL0
ロリコン陛下の直感か…
264空の王な俺:2011/01/10(月) 21:45:01.32 ID:Tw0pyE0D0

ウルスラ「……そう」

僅かに、落胆した声。

余「馬鹿にしたものではないぞ。今も余は余の直感は正しかったと思っている。」

ウルスラ「……何故?」

余「かの娘は世界の愛し方を知っている。また世界から愛される術も知っている。」

ウルスラは、こくりと頷いて肯定した。

余「対してお前は、世界を愛しておるのは同じだが、世界からの愛され方を知らぬ。」

ウルスラは無言。姉に対する劣等感、嫉妬の源をまっすぐに指摘された気がして、反抗する言葉が出てこない。
自分が情けなくて、苛立たしい。
265空の王な俺:2011/01/10(月) 21:47:25.93 ID:Tw0pyE0D0

余「しかし……」

ウルスラ「……?」

余「その不器用さが、余にはたまらなく愛おしい。」

ウルスラははっとして顔を上げた。
その目を見下ろしながら、男は茶目っ気を持って付け加えた。

余「王とは、常に愛を与える側であるゆえな。」

ウルスラはまっすぐ見つめてくる男の視線から思わず目をそらした。
そしてポツリと零す。僅かに頬を染めて。

ウルスラ「……馬鹿な人」
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:49:38.46 ID:0AbKdQsY0
照準サークル確立!
267空の王な俺:2011/01/10(月) 21:50:55.06 ID:Tw0pyE0D0

結局その日はその後、彼らはほとんど言葉を交わさなかった。
しかし二人で居る時間は、今までで一番長い日だった。


その後男は、出撃のない日はそうやって、何も言わずにウルスラの傍に寄り添うように過ごすようになった。

ウルスラはウルスラで、そんな男に積極的に声を掛けることは無かったが、かと言って邪険にすることもせず、
むしろコーヒーなどを淹れる際には、わざわざ二人分のカップを用意した。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:51:58.64 ID:1AV4diij0
む、むず痒い…
269空の王な俺:2011/01/10(月) 21:52:37.92 ID:Tw0pyE0D0

             /l
    ___       〉 〉           /l
    ヽ ゙i_       〉 __ヽ,_    r‐'" ノ
     l、__ `l_,.-'く く_コ `'l ,ヘ、,ヘノ  l~
       l  /ー-、ヽ─‐'"/.__\ /
       `/l ̄V''ーv l_ し'"V   / ヽ
         | l、__/   ゙、__/   l
          |       rニヽ,       |     ぐああああ!!くっさぁぁぁぁぁぁ!!!!
        |     lニニニl      /
         \           /
            `ーァ---──'''"ヽ,
           / / l,  i ヽ ` \
           /            ,.-、
         lニ‐-- .,,__,. -‐‐-、_ノ /
          `ー- .,,_,,. -‐‐--‐'"

今日はここまで。
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:53:23.92 ID:NEGIvuC/0
うぎぎ…乙!
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:54:05.11 ID:1AV4diij0
トマト大王どうしたwww
とりあえず乙!
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:54:26.31 ID:0AbKdQsY0
乙!!これからもよろしく!
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:54:31.26 ID:mhnhLfja0
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:55:10.24 ID:QM6BAaxS0
乙んこ
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:55:11.70 ID:kA1B0yrL0
陛下乙!
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:55:26.99 ID:0AbKdQsY0
この後は零時から?待機している人がいないなら、一時間ちょい使わせて
もらえるかな?
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:57:00.22 ID:1AV4diij0
ごー
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 21:58:12.63 ID:kA1B0yrL0
GOGO
279蒼穹の〜2 ではお願いします 大王の後かぁ〜:2011/01/10(月) 22:00:02.07 ID:0AbKdQsY0
朝。まだ太陽は昇らない。整備ピストの片隅で筋力トレーニングをしている俺。徐々に身体が汗ばんできた。
湯気が上がる。空が明るくなってきた時点で、ランニング。背中にはM1ガランド小銃を背負い、両手に
バックを持っている。往復5キロを終えたとき、時間は6時前。皆も起床した時刻。そのまま、射撃場に
行き射撃練習を始める。天気に関係なく、毎日やっている日課。エイラとサーニャには、予備のイヤマフを
渡してある。

シャーリー「おはよー。今日も頑張るね」

俺「おはよう。グラマーちゃん。ルッキーニの探索かい?」
 俺の周りは空薬莢と空クリップで埋まっている。イアマフを取り外し、銃を置く。

シ「うん。あいつ、今朝は何処で寝ているんだろうな?」

俺「流石に寒いから中だろ?てっきりシャーリーに抱きついて寝ていると思ったけど」

シ「居なかったんだよ〜。樹じゃないよなあ、幾らなんでもなあ」
 射撃場も一面雪で覆われている。まさか。

シ「整備ピストとかハンガーとか見てみるよ。ありがとう。じゃ!」

 ああ、と手を振る。新しいクリップを込める。膝撃ち。皮のスリングをきつく張る。
 8発を速射。クリップが蹴りだされる。手探りでクリップを押し込み、器用に指を抜いた。自動的に
 ボルトが閉まる。構えを戻し撃つ。繰り返すうちに、銃身ガードが焦げた匂いを発していく。尻尾が
 ないから、ノーマル状態だ。

 射撃練習を終え、空薬莢等をバックにしまった俺はまた駆け足でテントに戻る。
 急げばシャワーを浴びる時間はある。のんびりすると、女性隊員と鉢合わせちまう。
 ヒゲもあたってさっぱりした顔でテントにぶらりと戻ると、シャーリーが中に居た。
 ベッドの下を覗いている。
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:03:37.65 ID:H8CnN7R10
パンパンパンパンパンパンパンパン、キーン!
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:03:48.32 ID:2kIm8JuU0
乙だぜ!
282蒼穹の〜2 指を挟まれてウギャァァオ:2011/01/10(月) 22:05:02.62 ID:0AbKdQsY0
俺「どうした?シャーリー?」

シャーリー「シッ! ここ見てみろよ」

 ベッドの真下。本を積んだところにルッキーニが寝ている。何時から居たんだろう?

俺「ありゃまー。寒かっただろう。俺のベッドに潜り込めばいいのに・・・」
 ガスヒーターを持ってきて点火。

シャーリー「おーい。こんな子供でも狙うのかよw」

俺「妹だw!妹と寝るなら文句ねーべ?俺も暖かいだろww?」
 くすくすと笑いあう。椅子をヒーターの脇に置く。

俺「シャーリー、ここに座れよ。あと、背中に毛布掛けとけよ、ホレ。コーヒー淹れるわ」
 コールマンのガソリンコンロに点火した。初めはとろかったが、ポンプで活を入れると結構な轟音と共に
 蒼い炎となる。 パーコレーターを用意して、コンロに掛ける。

俺「ルッキーニちゃん、ここで一晩寝たのかねえ?」

シャーリー「多分ねー。あの本を読んでいたのかな?」

 指差したところには、俺が持ってきた海生生物図鑑。カラーの奴だ。

俺「あー。読んでいて寝ちまったかw」

シャーリー「昆虫とか大好きなんだよ、あいつw」

 女の子が?そうなんだよ、と二人でくすくす笑う。お、沸いてきた。火を少し弱める。
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:06:49.76 ID:kA1B0yrL0
ルッキーニちゃん夜這いか
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:08:09.30 ID:1AV4diij0
サーニャさんの哨戒コースに俺さんの部屋が追加されました
シャーリー「男の子みたいだよ。活発でさ、怖いもの知らず。オッパイ大好きだしww」

俺「おー!将来が楽しみだ!スタリオンズに引っ張るかなw」

シャーリー「いやー!お前んちだと完全な変態にされちゃうよ!」

 思わず爆笑。ひでぇな! ルッキーニがそれで目を覚ましちまった。ごめん!

ルッキーニ「んァ?・・・・おはよ、シャーリー、ラスカル。あれ?起きれない??」

俺「おいおい。コットベッドの布に頭ぶつかってるよw。そのまま這い出して来いよ」

 匍匐前進で出てきた。例の本は抱えている。そしてシャーリーの胸に抱きついた。ほんと、シャーリー
 ラブだね。シャーリーも少女というより母の顔になってるし。

俺「コーヒー、ミルクと砂糖は?」
シャーリー「お、サンキュ♪わたしブラック、砂糖なしで」
ルッキーニ「ミルクタップリー!砂糖もタップリー!」

 それならば、とコンデンスミルクの缶を銃剣で穴を開け、コーヒーにタップリいれる。テーブル代わり
 に薬莢の木箱を持ってきて、それにカップを置いた。ビスケットの缶詰も出す。

シャーリー「お、美味い!」
ルッキーニ「甘くておいしーぃ!」

俺「ルッキーニは動物が好きなんだ?」

 両手に持ったビスケットを齧りながら『うん!』と頷く笑顔が可愛い。
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:12:02.93 ID:kA1B0yrL0
アルミ粉末を塗布したステルステントか…うおっまぶしっ!
287蒼穹の〜2 ミーナさんには通用しないのw:2011/01/10(月) 22:14:59.26 ID:0AbKdQsY0
俺「じゃあ、それもっていって読めよ。他にも図鑑はあるはずだ。それもいいぞ?」

シャーリー「よかったなぁ。ルッキーニ」

 わーい!とはしゃぐ姿は・・・本当に子供。ちと胸が痛くなる。こんな妹がいたらなあ。妹にしちまうか?ふむ。
 リーネ、ペリーヌ、エーリカにサーニャ。エイラもいるなw。シャーリーは・・・ちと微妙?胸が立派過ぎ?
 ミーナは2歳下だな。ああ、トゥルーデもいるし。ミオは・・・うーん。
 まあいい、全員まとめて妹だ!わお。家族が増えた!でも。俺のスタイルにはなあ?今までどおりで外面飾る
 としよう。うん。海兵はエロく無くてはいかん!伝統の海兵隊スタイル!

シャーリー「しかし!奥までぎっしりだな!本の虫なのw?」

俺「ああ。本は好きだな。将来は、歴史小説を書いてみたいと思ってるんだけどさ」
 オオーッと二人が驚く。何でだよw

シャーリー「戦争小説じゃないのか?経験を積む為に海兵隊にはいったのかと一瞬思った」

俺「うんにゃ。ヒューマンドラマは悪くないけど、あまりに血なまぐさすぎる。みんなの悲しい思い出を
 ダシにするのは、嫌なんだ。今の戦争は駄目だ。500年とか200年とか時間が経たないと、さ?」

ルッキーニ「家族が死んだ人や、仲間を喪った人も多いから、でしょ?」
 そうだよ、それは哀しい事だろう?と思わずルッキーニの頭を撫ぜてしまう。利口だね、妹よ。

俺「海兵隊に入ったのは、冒険ができると思ったからさ。これは正解だった。けど、仲間が死ぬことが
 こんなに多いとは・・・・大誤算だった・・・・」
 「子供の頃から、天才だのなんだの言われてな。こっちはそう思わない。只のガキなのに。それに反発
 して、みんなと同じことをやって見たかったんだ」
 「だから。魔力を偶然手にしたときには嬉しかった。金や権力の為じゃあなく、純粋な目的で周りに
 奉仕できることになったからね・・・」
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:17:36.08 ID:1AV4diij0
芳佳「お兄ちゃん。支援だよ」
坂本「兄くん。支援だ」
リーネ「兄や。支援です」
ミーナ「兄君さま。支援するわ」
ゲルト「兄上様。支援する」
エーリカ「お兄ちゃま。支援するよー」
ペリーヌ「兄さま。支援しますわ」
シャーリー「あにぃ。支援だぞ〜」
ルッキーニ「おにいたま。しえーん」
サーニャ「お兄様。支援します」
エイラ「兄チャマ。支援ダナ」
マルセイユ「アニキ。支援してやる」

さあ、好きな妹から支援させてやろう選べ

これ思い出した
289蒼穹の〜2 おお・・妹よ:2011/01/10(月) 22:21:01.39 ID:0AbKdQsY0
シャーリー「・・・今の生活は楽しい?」

俺「楽しくは無い。苦しいし辛いし・・。でも、一人のウィッチとして行動した結果、何人かを救えたら。
 それで満足だよ。仲間を喪うくらいなら、俺が身代わりになる。それでいいんだ。約束だから」

ルッキーニ「誰と約束したの?」

俺「死んだ仲間と」

 三人とも黙りこくる。コーヒーの湯気だけが動いている。

*****************************************************************************
―新装備―

リベリオンから補給を積んだC-47が着陸した。ハッチから資材がどんどん運び出される。一端ハンガー脇
に積み上げられ、補給部将校と俺が相互にチェックリストを確認する。

俺「あ!隊長!いいものが届きましたよ。皆喜ぶでしょう。誰か回してください」

ミーナ「ええ。手配しますね。中身は?」

俺「新鮮な果物!最近欠品だったでしょう?」

 あっという間に隊員が押しかけ、ワッショイワッショイと運び去られた。
 一方、俺は武器弾薬関係の箱を飛び回る。弾薬、予備兵器と交換部品、そして・・・。
 にんまり笑うと、細長い木箱を抱えて室内へ。戻ってきて、比較的小さい箱をまた運ぶ。

 昼食の席で、ミーナから全員に午後1時からの新兵器講習会が告げられる。全員参加。
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:22:48.23 ID:H8CnN7R10
多分ラスカルは俺の俺と気が合う
なんとなく
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:24:22.51 ID:TIE4xRht0
>>288そういえばそんなのあったなww

ちなみに私はサーニャで頼む
292蒼穹の〜2 変態ナカーマ?:2011/01/10(月) 22:25:00.93 ID:0AbKdQsY0
俺「では、始めますか。今日は新兵器、というか、新装備の講習会です。まず最初にこれ」

 2挺の短機関銃を掲げる。M3だ。皆によく見えるように体を回す。

俺「こっちの傷だらけの奴は私が使っているもの。口径45だね。で、こっちは海兵隊クォンティコ基地の
 武器担当者が皆さんへのプレゼントとして作ったもの。口径9ミリ。30発弾倉。レシーバーもプレスでは
 なく、軽合金を削り出した特製。グリップやトリガー位置などを皆さんの手のサイズに合わせて握りやすく
 リサイズ。銃身は予備兵器として携帯するのに邪魔にならないサイズに。ボルトの質量も変えてある。
 では、皆に配るから実際手にとって見てくれ」

 机の前から後ろに回してもらう。弾無しのマガジンとスリングが装着されている。ミーナも受け取った。

俺「皆さん全員が携帯しろとは言わないよ。自分で判断してくれ。さて、操作は簡単。一緒にやって
 みて?マガジンを抜くにはここを押す。引っ張ると抜ける。入れるときは強くまっすぐ押し込む。オケ?
 ボルトカバーをあける。これは安全装置も兼ねているよ。このフタを閉めれば撃てない。開けて見える
 ボルトに開いた穴、これね、ここに指を入れて後ろに引っ張る。後ろで止まったら指を離す。これで
 射撃準備完了。蓋を閉めれば安全装置が掛かる、と。ここまでいいかな?
 どう?滑らかに動くだろう?俺のはゴキゴキ動くんだけどさw ストックは引っ張るとでてきてロック
 される。ここを押して収納と。なんだよ、ここも俺のより出来がいいな!」

 皆笑う。よく見れば、相互の違いがわかる。形が同じに見えるだけで、完全に別物だ。

俺「乙女たち専用と聞いて、野郎共気合入れまくったな。さて、蓋を開いて。では、念のために銃口を上に
 向けて引き金を引いてみて。 はい。感じはどう?」

 ボルトも引き金もとてもスムーズ。何度試しても同じ。しっかり作られている。ボディの側面には打刻で
 『口径9m/m Para.』そして『Present for you! From Marine's.』と入っている。

ミーナ「質問してもいいかしら?なんで口径を変えたの?」
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:27:08.71 ID:H8CnN7R10
.45を扱えるのは真の漢だけである!
Ooorah!

でも撃ち切ったあとのグリースガンコッキングしようとして指火傷したのはいい思い出
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:30:02.87 ID:ZdGt4mln0
ウチのとだと会話が成り立たなさそう
俺「欧州で手に入りやすいこと。反動が弾頭重量できつくなる45口径より扱いやすいだろうこと、皆さんも
 9ミリのサブマシンガンを使った経験のある人は多いでしょ? あと、携行弾数が重量と比較して有利。
 最後に、発射レートを反動などの面で9ミリなら上げることができ、移動目標を主目的とするウィッチに
 有利と判断。それをクォンティコに提言して、乙女のファンな変態武器担当が皆さんのために必死になって
 実用化してくれたわけ」

ミーナ「俺さんが?有難う!」
 皆も口々に礼を言う。男用に作られた兵器ばかり渡されてきた彼女達。勲章もこういう使い方がある。

俺「愛する彼女達の為ならば!任せとけっ!」

バルクホルン「・・・・このスリングは?一本じゃないんだな」                  <※

俺「俺の発明w。こう使うんだ」

 実演開始。携帯時には邪魔にならず、プラスチックで出来たフックをワンタッチで外すと、銃だけぶら下
 がる。両手どちらでも振り回しは自在。

俺「あとで撃ちまくってもらうから。それで各自判断して。個人的には、サーニャとリーネは持って欲しい。
 今は大型専用兵器だけだろ?あれで小型とかを相手にするのは無理がある。これを持っていれば心強いかな
 と、ね」

ミーナ「そうね。大型に対する武装しか持っていないから・・・」

 サーニャとリーネも真剣に聞いている。既にM3改を胸に抱き締めている。

俺「では次。大型ネウロイに使う特化兵器。これだ」
 木箱から、長太いパイプを取り出した。1メートルちょっと。下にグリップと引き金が付いている。
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:31:49.34 ID:H8CnN7R10
やっぱM1か
それともM9スーパーか
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:32:01.92 ID:B60ghbhK0
支援
298蒼穹の〜2 シモネタ駄目?w>>294:2011/01/10(月) 22:34:59.33 ID:0AbKdQsY0
俺「軍からの試供品w。89ミリ・スーパー・バズーカ。口径89ミリ。炸薬量500グラムの成型炸薬。分厚い装甲
 のネウロイ用特製品。一般兵の有効射程は200ヤード。でも、ウィッチなら600ヤード以上。ざっくり550メートル
 以上。最大射程は1マイル弱、約1.5キロ。信管は魔力対応の近接及び衝撃。最大射程で自爆するから高度さえ
 あれば外しても気にしないでいいだろう。こいつの一番の特徴は、再装填が簡単に出来る」

 皆、前に出て手にとって見ている。中を覗き込んでもただの筒。これが新兵器?

俺「開発の理由は、シシリー島での陸戦。60ミリのバズーカが今ひとつでね。まあ、一般兵が使用してだが。
 アフリカでも使っている筈だ。まあ、不満が出た。もっと俺たちを活躍させろってね。
 それで、より大口径高威力にして、一般兵の戦力を高めてウィッチ隊の負担を減らす目的で開発中。
 その試作をベースにウィッチ専用の特製とした。ロケット砲弾も特製のきっつい奴」

 別の箱から、全体が黄色くぬられた訓練弾を取り出した。

俺「ロケット砲弾がこれ。ここから先が爆薬。後ろは推進薬。これをケツからこう押し込んで、その時ここにある
 ソケット付きの電線を引き出す。これをここに差し込む。後ろが同じ高さになるまで入れたら発射準備オケ」

 「この照準装置で狙う。落差計算が出来るウィッチ専用の照準装置だね。あとはトリガーを引く。電気信号で
 発射される。二人で射手と装填手に分担すれば、一分間に8発以上撃てる。一般用は鉄製だけど、航空ウィッチ
 は優しい扱いをしてくれるから特殊軽金属でボディが作られているよ。魔力で正確に狙えるから、全長も
 一般兵用よりぐっと短く出来た。魔力様様だね。本体の重さは6ポンド、ざっくり3キログラム弱、砲弾は一発
 2ポンド、900グラムだね。発射の後、再装填するには先の電線を捨てること」

シャーリー「使用はどのように仮定して?」

俺「サーニャのフリーガーハマーで難しい相手」

エイラ「でも、フリーガーハマーは9発だゾ?一発一発装填するよりいいんじゃないノ?」
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:37:04.83 ID:H8CnN7R10
M9さんキタ━(゚∀゚)━!
キングタイガーだろうが何だろうがもってこいやゴルァ!!
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:37:26.05 ID:4hjPh6fq0
支援!!
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:40:08.96 ID:ZdGt4mln0
>>298
歳の差的にちょっと厳しいかもしれん

あと支援
俺「そう。フリーガーハマーの最大の利点だ。欠点は一発あたりの破壊力。まとめて同弾着とする必要が出ると
 厳しい。あとは再装填が事実上難しいことだろうな。なんで、両方を適宜使い分けるのがいいかなと思う」

バルクホルン「サーニャに持たせる?厳しいんじゃないか?さっきのM3も携帯するんだろう?」

俺「ああ。厳しいね。なんで、他のものに持たせる。例えば俺、エイラ等など。撃つときに手渡す」
 「まあ、一番ロケット砲になれているのがサーニャだからね。射手はサーニャ、携帯したものが装填役が理想
 かな?まあ、テストしてから考えよう。使えないなら倉庫に放り込めばいいさw」

 押し付ける言い方を一切しないので、全員気楽に笑う。


 早速、射撃場へ。M3を撃ちまくる。合間に45口径のオリジナルも撃って比べる。みなの前には装填済み
 の弾倉が山と積まれている。皆、尻尾が楽しげに揺れている。

ミーナ「9ミリのほうが、やっぱり私には扱いやすいわね。グリップも手頃だわ!」
サーニャ「楽です・・・・撃ちやすいし、軽いです」
エイラ「いいな、コレ。ストックが邪魔にならないネ。軽いシ」
リーネ「不恰好ですけど、当たりますね!」
ペリーヌ「木をまったく使わないというのは・・・リベリオンだからでしょうか?でも、コンパクトですね」
ルッキーニ「キャハー!これ!たっのしーぃ♪」
シャーリー「トンプソンより小さくていいな!気に入った!」

 バルクホルンは片手撃ちで遊んでいる。ハルトマンはアクション付きでこれまた遊んでいる。

俺「あはは。流石俺の彼女達だ!どんどん撃て♪銃のスペアも沢山有るぜ!」             <※

 ミーナが首をかしげる。私達全員彼女?さっきも何か言っていた。新手のリベリアンジョーク?面白くないの?
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:41:40.09 ID:H8CnN7R10
本来の登場は50年代だけどこまけぇこたぁ(ry
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:43:11.36 ID:kA1B0yrL0
>>302
> リーネ「不恰好ですけど、当たりますね!」
ワロタw
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:45:00.93 ID:1AV4diij0
黒リーネちゃんw
 次は海上にポンツーンで設置された大口径用の的に移動。距離500メートル。浮きの上部に着いた赤い的
 が波に揺られている。

俺「サーニャ。俺が装填手やるよ。肩を俺が二度叩いたら、装填及び発射準備ヨシと考えて撃ってくれ」

 膝撃ちでサーニャが砲を水平に構える。魔導針に耳と尻尾が出た。肩の当たり位置などを修正し終わった
 のを見て、俺が後ろで説明しながらゆっくりと作業。
 サーニャの尻尾を踏まないように注意して左後ろに体をずらし、後ろを最終確認。覗き込んでみていた
 エイラとルッキーニを引っ張って真横に退ける。

俺「言わなかった俺が悪い。ここには絶対居ちゃ駄目だw 死ぬぞ。皆も砲尾から左右直角以降に出ない
 でな。体が千切れる」

 もう一度確認してから、肩をぽんぽんと叩く。
 鋭い轟音。砲口が若干上がる。砲の背後をバックブラストが吹き抜けた。

ルッキーニ「キャォー!すっごい!」

 全員、急いで砲弾の行方に目を移す。急速に加速していった砲弾がポンツーンの右手前に着弾。
 凄まじい水柱を吹き上げる。水柱が収まるときには、水蒸気だらけ。
 皆、唖然としている。フリーガーハマーの9発の同時着弾より凄いぞ!サーニャは尻尾をパタパタ。
 青くなっているのはルッキーニ達。ヤバかった!

俺「サーニャ。次行くぞ?」

 俺がスピードアップして装填開始。後方確認も含め、8-9秒でサーニャの肩を叩いた。
 鋭い発射音と爆風。命中!赤的だ。ドラム缶のポンツーンが歪な姿で空高く吹き上げられる。

 大歓声。皆サーニャを褒める。初めて撃つ砲を二発で覚えた!脇でエイラが踊っている。
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:45:25.43 ID:TIE4xRht0
バレットさんはいつだっけ?
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:47:02.14 ID:H8CnN7R10
>>307
M82なら82年だな
309蒼穹の〜2 エヘヘもう適当そのもの:2011/01/10(月) 22:50:16.35 ID:0AbKdQsY0
俺「サーニャ。すごいな。修正ばっちりじゃないか!」

サーニャ「いえ・・・・フリーガーハマーで慣れていますから。加速がよくてまっすぐ飛びますね。
 ・・・・あとは魔導針で先に補正して・・・/////これ、凄い。気に入りました」

俺「いや、見事だった!サーニャ、流石おれの恋人だ!そうか!気に入ってくれたか!」
エイラ「やめろォォォ!サーニャに触るなァ!ラスカル!ドサクサ紛れに訳解んないこと言うなァァァ!」

 俺に握手を求められ、真っ赤になって応じるサーニャ。エイラがラスカルに文字通り噛み付いた。
 周囲から口笛や冷やかしが笑いを交えて飛ぶ。
 バルクホルンが硬い表情をして横目で見ているのをハルトマンが気付いた。ハテ?何か問題で?どれ。

ハルトマン「私もラスカルの彼女でしょ?ほれ、握手握手♪」
リーネ「私も・・・・////握手してください」

 ちらりとトゥルーデを見る。目が怒ってるね。あららー。悪い病気が・・・。


 皆、我先にと練習する。射手と装填手を交互に。気が付いたときには、四回交換したポンツーンの影も
 形も無い。最高の射手はサーニャ、装填手にはエイラがよい、と結論が出た。二番手はバルクホルンに
 ハルトマン。
 発射後、顔面に吹き付けるブラストが怖い、という人ほど順位が落ちる。

ペリーヌ「だって!あれで髪型が滅茶苦茶になっちゃうんですのよ!」

俺「乱れた髪形も野生的で好きだぜ?ペリーヌ♪どれ、こうすれば・・・・」

 言いながらぺりーヌの髪を手で梳いてやる俺。真っ赤になるがされるがままのペリーヌ。
 全員爆笑。 いや、一名だけ笑いが引き攣っている。心配げにみるハルトマン。
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:51:14.88 ID:kA1B0yrL0
嫉妬か
311蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 22:55:01.35 ID:0AbKdQsY0
夕食。昼も補給されたばかりの果物に人気が集中したが、今も人気だ。皆、新鮮な果物を欲していた。

シャーリー「この!オレンジは!私のだ!」

バルクホルン「いや!私が先に触った!から!グググ!私のだ!手を離さんか!リベリアン!」

ハルトマン「はいはい。お姉ちゃん?仲良くしてね?」

 ビクッと手を引っ込めた瞬間、シャーリーがオレンジをゲット。

シャーリー「いっただきーぃ♪ああ、うめー!フロリダの味だぁ!」

バルクホルン「ハルトマン!余計なことを言うな!大体私はあんな下品な妹を持った覚えは無い!」

シャーリー「あれ?私のほうがお姉ちゃんだろ?ほれほれ」

 オレンジを咥えたままで、胸を上下させるシャーリー。周りから笑いが漏れる。

バルクホルン「!ぐぬぬっ!」

俺「ほら。皮剥いておいたぞ?バルクホルン」

 顔を赤くしたままで受け取るバルクホルン。三つも剥かれている。パイナップルのざく切りも。
 渋々、食べだした。
 テーブルでは皆がオレンジ、バナナ、葡萄、パイナップル等に舌鼓を打っている。皆笑顔。

バルクホルン「有難う。ラスカル」

俺「ん?可愛い俺の彼女達が喧嘩するのは心が痛むw。俺は罪な男だwww」
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:55:17.19 ID:kYyOnwZU0
支援
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:55:57.63 ID:4jf96iz00
バレットさんが好きなあなたにUSSR PTRS1941
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:56:40.95 ID:1AV4diij0
バルクホルン「!ぐぬぬっ!」
拳王様かと
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 22:58:36.19 ID:TIE4xRht0
>>308サンクス>>313ヒーハー!!早速リア充共の尻の穴に打ち込んでやるぜ!!
316蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 23:00:07.31 ID:0AbKdQsY0
エイラ「エー!こんな変態ガ?サーニャは違うゾ!駄目ダ!私もナw」

 テーブルが笑いに包まれる。否、バルクホルンだけは真面目な顔をしている。

ミーナ「エイラさん?駄目ですよw?『変態だ』なんて言っては」

エイラ「エー。ラスカル弄ると楽しいんダ。ナ、サーニャ?」

サーニャ「ウン・・・・お兄さま・・・・」

 エイラが安心した顔で激しい同意を示す仕草にまた笑いが起きる。

俺「嗚呼!またふられたw!お兄さま?フム。妹?それいいな!あはは!」

 一同笑う中、バルクホルンがツイと席を立った。余り気にするものはいない。ハルトマンだけ
 心配そうな目で見送る。

**********************************************************************************

ご支援有難うございまし〜。一段落です。
次は長いんで・・・。サブタイトル『激情』。

ではでは。
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:00:29.06 ID:H8CnN7R10
バレットなんてけち臭い事いってないで
つM2ブローニング
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:00:52.04 ID:kA1B0yrL0
乙でした〜
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:01:45.39 ID:0AbKdQsY0
アメリカでも12.7ミリは人気が高いですな。余程バリスティックがいいと見える。
シンクレアでも機材売ってるし・・・。試してみたいw。
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:02:38.23 ID:NEGIvuC/0
乙!
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:03:17.57 ID:H8CnN7R10
乙だなー!
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:04:29.13 ID:B60ghbhK0
乙ー!
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:05:36.93 ID:TIE4xRht0
この後予約してる人っていたっけ?
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:07:04.17 ID:4hjPh6fq0
乙!

325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:09:33.45 ID:0AbKdQsY0
零時からだと思ったよ。

次の投下分、余裕二回分みて120分だわ。どーする、俺。
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:10:33.52 ID:2kIm8JuU0
人少ない時を狙えばいいんじゃね
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:13:57.85 ID:NEGIvuC/0
半分に分割して今投下!
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:14:07.60 ID:0AbKdQsY0
明日のお昼過ぎあたりかなあ。途中で区切ることができるんだけど、
読んでいる人には面白くないかも?と思っちゃってさ・・・。コナンフラウもでるだよ。
・・・ウルスラのほうが良かったぁぁぁぁぁじゃねえかぁぁぁぁl!ギャーーーーーーー。
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:16:11.27 ID:0AbKdQsY0
うぇ?四回くらいなら・・・。話のつなぎもなんとかなるかな・・・。
どうすべ?
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:16:26.60 ID:kYyOnwZU0
零時のやつだけど、俺が今から投下して、その後に>>325に渡せばいけるかな?
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:17:45.14 ID:yh3/VmI60
投下しろ それが正義だ
他人の評価なんて気にするな
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:18:09.33 ID:qbj8ndJT0
いや、二時間くらいみんな普通に使ってるから気にスンナ
最近は予約で詰まってる事も少ないし
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:18:44.04 ID:0AbKdQsY0
>>330 
レヂャー。まだ眠くないから待機してますお。
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:21:52.41 ID:kYyOnwZU0
了解、今から投下に移る
人がもうちょっと少ないと踏んでたが、意外といるのな・・・

前回
俺「もっさんかわいいよ。ちゅっちゅ。」
もっさん「あ、警報」
俺「空気嫁よ、ネウロイ」
っていうとこまででした
前スレ>>270からだと思う
前スレ>>270

〜ハンガー〜

急いで走ってハンガーに来たわけだが、すでに全員がそろっており、もう空への準備は済ませているようだ

俺達がたどり着くと同時に、こっちに目を向けた後驚いたままのやつが何人か居る

どうせ、俺に飛ぶな、といいたいのだろう

うむ、無理だ


ミーナ「俺中佐……?あなた、医務室でいたはずじゃ……。そんなことよりなにをしてるんですか?」

俺「さっきまでちょっと海で波と戯れててね。」

ペリーヌ「まったく似合いませんわよ。」

俺「ちぇー。あ、俺も飛ぶよ。体の心配はしなくていい。」

ミーナ「そ、そんなこと許可できません!基地で待機していてください!」

坂本「ミーナ、これは軍人としてどうかと思うが、私からも頼む。飛ばさせてやってくれ。」

ミーナ「美緒まで……。一体どうしたの?というか説得したんじゃ……。」
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:25:26.89 ID:qbj8ndJT0
支援
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:25:59.36 ID:1AV4diij0
戦闘回きたー
今日はカラスさん以外まともな戦闘なかったからうれしいぜ
トマト陛下は…うん…
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:27:11.27 ID:2kIm8JuU0
デリカシーktkr
支援
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:27:19.36 ID:TIE4xRht0
支援
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:28:08.19 ID:kA1B0yrL0
支援
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:28:24.04 ID:hgIV3VY+0
ほいさ支援だー
342デリカシーのない俺、支援感謝!:2011/01/10(月) 23:28:24.90 ID:kYyOnwZU0
俺「俺が人のいうことを素直に聞くとでも?最初に言ったはずだぞ。嘘はつくが、逃げも隠れもしないと。」

エイラ「そういえばそんなこと言ってたナ。」

芳佳「でも俺さん、あなたの体は……次重傷をおえば……。」

俺「俺には死ぬより大事なものがあるんだよ、芳佳。飛べないのは死んだのと一緒なのさ。」

サーニャ「……なら絶対に怪我をしないでください。」

俺「……サーニャ?」

バルクホルン「そうだな。怪我をしてもらっては困る。家族に怪我をしてもらってはな。」

エーリカ「そうそう。俺兄さん怪我しちゃだめだよ〜。」

俺「おいおい、いつから家族に……」

リーネ「俺さんは、もうストライクウィッチーズですから。家族なんです。だから……無事でいてほしいんです。」

俺「リーネまで……。あー、もうわかったよ。大丈夫だから、心配すんな。」
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:30:52.83 ID:0AbKdQsY0
夜食持ってキター 支援!
芳佳「俺さん、指切りしましょう!ゆーびきりげーんまん嘘ついたらはりせんぼんのーます、指切った!」

俺「ハァ……約束させられちゃしょうがないな。無傷で毎回帰還してやるよ。」ナデナデ

ミーナ「わかりました。俺中佐、出撃を許可します。ですが無理をなさらぬように。」

坂本「ミーナ、感謝する。」

ミーナ「俺さんには今回活躍してもらわなきゃいけないかもしれないわ。俺さん、今回は銃を持って行ってください。」

俺「……そういうことか。わかった。」

シャーリー「よしっ!これでストライクウィッチーズだな。」

ルッキーニ「俺ってば根性ある〜。」


ストライカーユニットを装着し、魔法力を注ぎこむ

ナイフの刺さったベルトをぐるりと巻きつけ、配備されているMG42を手になじませるように持つ

ぐるりと見回してからにこりと全員に向かってほほえんだ

それに対し、全員が笑って返してくることにうれしさをふと覚える


坂本「はっはっはっ!出撃だ!!」
345デリカシーのない俺:2011/01/10(月) 23:37:54.88 ID:kYyOnwZU0
〜空〜

ミーナ「敵はロマーニャを二つに分けて向かってきています。一つは方位015、高度3000、距離400kmで大型1中型10小型50が飛行中。」

ミーナ「250km地点のところで落とします。そしてもうひとつは……サーニャさん敵はどのくらいかしら?」

サーニャ「えっと……100機を軽く超えています……。恐らく200くらいかと……。」

バルクホルン「多いな……。」

ミーナ「それが方位090から低速で進行中よ。で、俺さん、あなたの力を見込んでお願いがあるわ。」

俺「方位090から迫ってきている敵機をすべて落とせって言うんだな?もちろんいいよ。銃があるしな。」

エーリカ「え?まさか一人で?」

俺「ひとりじゃないと固有魔法+銃を使えないもんでな。」

芳佳「どういうことですか?」

俺「海上であること、一帯の空域に障害物・友軍が存在しないこと、心身ともに充実しているという条件が揃えば使うことにしてる。」

リーネ「そこまで危険なものなんですか?」

俺「たぶんウィッチのシールドじゃなかなか防げないと思うくらいだ。まぁ俺は人に銃を絶対に向けない主義だから、ウィッチには安全だ。」
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:39:45.84 ID:2kIm8JuU0
支援!!
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:40:54.96 ID:0AbKdQsY0
バスターコール・・・ゴクリ
シャーリー「おっそろしいな〜。」

ミーナ「さて、俺さんお願いするわ。あと、怪我をしないように。」

俺「了解。美緒も怪我すんなよ。危なかったら俺を呼べ。すぐに駆けつける。」

坂本「ふふっ、期待してるぞ。だが、私は弱くないから、俺が思ってることは起きないと思うぞ。」

俺「それはいいことだが、ちょっと寂しいな。」


ペリーヌ「……なにかいい雰囲気ですわ。」

エーリカ「まぁ、前からその兆候はあったしね〜。」

俺「さて、じゃあ分かれるわ。そっちも気をつけろよ。」

ミーナ「ご武運を、ね。」



俺は軽く敬礼をして、皆と一時分かれ、指定された方角に向かう

俺が向かう敵の高度は3000

真っすぐ行ってぶっ潰す

なにがなんでもぶっ潰す

すべてぶっ潰す
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:42:00.44 ID:KneEoK5a0
右ストレートじゃねーかwww

支援
俺『本気を出すのも久しぶりだ。ここにきて初めてか。』

なにかしら口に出さないと、今は気が落ち着かない

俺の心のなかでは覚悟が固く決まり、別れを告げようとしている

弱い自分と死んだ者たちに


俺「今まで、おまえたちのせいにすまなかったな。本当に申し訳ねぇな。」


少しばかりみた先にいくつかの黒点が見え始めた

俺は目をつぶり、魔法に集中し、速度をあげる

―――固有魔法による魔法力圧縮付加

手に入れた強い力をうらんだこともある

もっと早くてに入れていれば、だれかを救えたのかもしれないのに、と

だが、手に入れていても俺は弱いままだっただろう

俺「本当にすまない。今日で俺は変わるよ。美緒、ありがとな。」

俺「美緒には感謝と愛を。死んだ者たちには、ネウロイの死をもって、謝罪とお詫びとさせていただく。」
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:50:58.51 ID:2kIm8JuU0
支援
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 23:51:16.84 ID:0AbKdQsY0
インカムで筒抜けー 支援
どんどん見える黒点が増えていき、大きくなっていく

敵の姿を俺の目が捉え、敵も俺を捉える

遠距離からいくつか赤い閃光が走り、俺を射抜こうとする

だが、すんなり回避していき、さらに固有魔法を使用していく


俺「68…76…87…92…99…100、臨界。覚悟はいいか、ネウロイ。おまえらの命をもって今までのことを償ってもらうぞ。」


口がニヤリと裂け、白い歯がちらりと見える

自責の念を背負い、新たに生き続ける決心を

美緒を守り通し、隣で生きていくという覚悟を心に


そしてさよならとともに、黒い男達に向かって銃弾を撃ち放った


ガガガガガガガガガガガガガガガ!!

俺「はーっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ――

すべてを吹き飛ばし、かき消していく

なにもかも

銃口から青いビームのような弾丸が飛び出し、ネウロイを消滅させてゆく

一発目の銃弾はネウロイに衝突し、装甲がまるで豆腐のように削る

二発目の銃弾はネウロイをえぐり、コアを露出させ、存在を消しにかかる

三発目の銃弾はたやすく敵に死を与えた

そしてそれらの弾丸はすべて貫通

背後にいたネウロイもまたもたやすく塵化させる


かなりの速さで撃ち放たれる弾丸がネウロイの装甲をなんともせず消滅させていく

敵が小型だろうが中型であろうが大型であろうが、数発で単純に欠片へと変えていった

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
真紅の光を華麗に避けながら、狙いを定め落としていく

空という絵から、消しゴムを使ってどんどん黒点を消し、美しい地中海の空へと戻す作業を行う

旋回しながら敵を撃ち、上昇

飛来するビームをかろやかにすべて回避し、眼下の敵を撃ち潰す

ガガガガガガガガガガガガガガガ!

作戦など無関係な蹂躙する暴力的な力

次々にネウロイがひょろひょろと落ちていき、またもや雪の結晶へと変化を遂げる

それを眺める俺の表情はどこか寂しげである

ガガガガガガガガ
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:00:38.42 ID:WVDKIuk30
支援タ
357デリカシーのない俺。:2011/01/11(火) 00:00:59.50 ID:h2t9b7go0
もしかしたら俺はただ……守りたいものが欲しかっただけなのかもしれないな

人ってのは変だ

失ったのに、またなにかを背負おうとする

そしてそれがやめられないのだ

もしかしたら人間というのはなにかを背負わない限り、生きて行けないのかもしれない

それができない人間が亡霊みたいになるんだろうな……


でも、今の俺は誰かさんのおかげで助かってるし、二度とその状態になるつもりもない

……ありがとう、美緒

俺は今まで逃げていただけで、なんにも考えていなかったんだな

今ならわかるかもしれない

あいつらが何を考えて俺を生かし、俺がなんのためにここへ来たか

ガガガガガガガガガガガ!

カシャ
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:01:15.66 ID:zwr8rQKH0
支援イ
359デリカシーのない俺。支援感謝!:2011/01/11(火) 00:02:02.28 ID:h2t9b7go0
俺「ふう……この空域にて敵残存機存在せず。殲滅完了。撃墜数210機かな……さようなら。」

さようなら……


銃を背中に背負い、すっとジャケットの内側からタバコを取り出した

それを口にくわえ、ライターをもって火をつける

タバコの先端が赤く燃え、煙をかろやかにもくもくとさらに上空へと吐き出す

ふう、と肺にたっぷりとたまった煙をはきだし、遠い目で彼方を見つめながら、タバコをまた赤くする

まるで送り火のように灯った光は、煌々と輝いていた


俺「すまないな、これで許してくれ。今度ちゃんと見舞いに行くからさ。」


タバコをぽいっと眼下の海に投げ捨てる

燃えたタバコがくるくると宙を舞い落ちていく

それを見送った後、我に返り、『家族』の方へと体を傾けエンジンを噴かせた
360デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 00:07:32.65 ID:h2t9b7go0
これで止めるよー
あとポイ捨てはダメ、絶対!

支援してくれた感謝!読んでくれた方感謝!
次はちょっと長いからこの辺でとめておく
最初ちょっとチートくさいかと思ってたが、空の王さんにより全然大丈夫だと思い、そのままにしました

次回!
やっと最後の戦闘だと思います
次と、少しのいちゃいちゃ回いれたら終わりとなるかな
次回は、ミーナたちの方の戦闘に参加しまする
それだけかな!
では、ありがとう!

次の方どうぞ〜
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:08:21.08 ID:NqgqQhVd0
乙乙!!
362蒼穹の〜2  乙!では。:2011/01/11(火) 00:08:37.61 ID:WVDKIuk30
―激情― 

 月明かりの夜。俺は散歩に繰り出した。軽く呑んだ体にはキンと冷えた夜風が気持ちいい。あとは、
 風呂上りに本式に呑んで寝るとしよう。ネウロイも昨日墜したし。静かに寝れるさ。

 ぶらぶらとジャケットのポケットに手を突っ込んで歩く。ここでは、この格好でも誰にも文句は
 言われない。気楽でいいな・・・。月明かりと雪でライトもいらないし・・・。海岸沿いを歩いて端にある
 岩場まで来た。

 灯りが岩を照らしているのに気付く。誰かが懐中電灯で照らしているのか?
 興味を持って、歩いていく。整備か防衛隊が夜釣りでもしているんだろう。寒いのにご苦労なこった。

***

 なぜ・・・。俺が言った言葉を信じたのに!重くも軽くも彼女云々は無いといったのに!
 なぜ、俺は皆に好意の・・・いや、ガールハントをするときのように軽い言葉を掛けるんだ?
 私はテントで見たあの目を信じた。言葉を信じた。なのにアイツは誰にでも誘いを掛ける!
 誰にでも甘い言葉を囁くじゃないか!チンピラ!嘘つき!裏切り者!

 ・・・・・落ち着こう。落ち着くんだ!ゲルトルード・・・。深呼吸をしろ。軍人たるもの、激情に飲み込
 まれて大局を見失うようでは失格だ。冷静に分析し、相手の出方を読み、対処するのだ。

 ・・・・ 
 まだ、年端も行かぬ年頃を相手に・・・まともな大人として対応させよう。どう考えても、犯罪だ。
 恋に年の差など、というのは大人同士が言うことだ!私の大事ないもう・・・ちがう、仲間には手を出さ
 せない!同じ年頃の男の子と手を繋いだ位しか経験の無いまだ子供に!キスだって無いんだぞ!
 それを!私だってまだキスなんてしたことが無いんだ!!アイツは一体何を考えているんだ!
 いや、落ち着け・・・。冷静になれ。平常心だ。
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:08:49.61 ID:kmBkku/S0
乙ー!
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:09:31.50 ID:m8EoGKKP0
乙!!
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:09:35.13 ID:Of/R24Ek0

そして支援
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:10:32.99 ID:zwr8rQKH0
乙支援
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:10:57.17 ID:h2t9b7go0
支援!
368蒼穹の〜2 二時間いいの?マジ不安:2011/01/11(火) 00:14:04.40 ID:WVDKIuk30
 ・・・
 どうしても女が欲しいなら、坂本少佐は19歳だ。ミーナは17、私も17。15歳だが胸は20歳以上の
 シャーリーは、まあ、年相応より落ち着いている!こっちを狙えよ!バカ!タイプの違う適齢期
 が三人、否シャーリーを入れれば四人も!皆美人だぞ?四人とも性格も異なる。おしとやか、真面目、
 超真面目、不真面目。多種多様だ!お前の目玉は飾りか!何の不足がある!より取り見取りじゃないか!

 サーニャは13、ルッキーニも13!リネットとペリーヌは14だぞ!見た目だって子供じゃないか!
 15だけど見た目が子供なフラウ!エイラも15か・・・まあ微妙だ。精神年齢と肉体年齢のバランス
 は大事だろうが!!!!!それなのにお前は!盛りのついた野良狸!クソ種馬!原始脳!

 もしかして!お前はロリータコンプレックスとやらなのか? 幼女に毛の生えた年頃でないと
 興味が沸かないのか!それでサーニャとか!俺!そこまで変態だったのか!カールスラントの
 男どもがビールを飲むとき、ブーツの格好をしたジョッキで呑むのは『女の小便を飲みたいと
 言う変態願望の現われ』とどこかで聞いたことがある!お前もそういう変態なのか!あれを聞いた
 ときは、絶対カールスラント人とは結婚しないと心に決めたんだぞ!私は変態は絶対にお断りだ!
 ゲッツ!!(注:俺のケツをなめろ=冗談じゃねえ!等の意、らしい。ペリーローダンより)
 ドイツもコイツも男はロリコン変態ばかりか!ああああ!どうしたらこの隊を守れるんだ!!
 性犯罪者の予備軍として軍刑務所に拘置させる手段はないものか・・・!手遅れになる前に!
 いかん!何を考えているんだ!落ち着け!深呼吸だ!

 ・・・・・
 いいか。寒空に出たのは冷たい空気に当たって落ち着く為だぞ?ゲルトルード。頭を冷やせ・・。
 歩いていれば、いい智恵も出て来るさ・・・。落ち着いて考えるんだ・・・。
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:16:38.74 ID:02ckgeu70
>俺のケツをなめろ
バウアー中(ry
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:19:10.08 ID:zwr8rQKH0
大丈夫。昨日虎は100レス喰って行った
371蒼穹の〜2 ご支援ありがとぅ:2011/01/11(火) 00:19:16.78 ID:WVDKIuk30
 大声で喚けたら・・・さっぱりするだろうな。俺の襟首掴んで吊るし上げながら・・・

 そうだ。もう一度俺の考えを確かめよう。1対1で。邪魔されない状態で。今度は酒は飲まないで。
 冷静に、俺の出方を分析しよう・・・。これから行こうか!今ならテントだろう。ミーナの書類仕事
 は夕方で終わったはずだから!よし! 

 ・・・でも、一晩たってもっと落ち着いたほうがいいんじゃないか? やっぱり、私は今、昂ぶって
 いる・・・な。俺が馬鹿なら、別に構わないけど・・・あの時の印象が本当ならば・・・傷つける言葉を
 ぶつけてしまうかもしれない。

 ・・・・そうしよう。一晩経ってから。冷静になってからだ。よし、今夜は静かにしよう。風呂で
 ささくれ立った気持ちを静めよう・・・。

 あ?ここは何処だ?

*************************
 バン!! ミーナが両手で机を叩く。

ミーナ「バルクホルン大尉!状況を説明しなさい!聞こえないの?!何時まで黙ってるの!」

 ミーナの執務室。机の前には項垂れたバルクホルンが立っている。
 ミーナの脇には、真剣な表情をしたシャーリー。ミーナの前には、バルクホルンの拳銃が置かれている。
 黙ったまま、床を見ている。身動き一つしない。

ミーナ「・・・・ねえ、トゥルーデ。一体何が起きたの?」

シャーリー「なあ、バルクホルン。ルッキーニは意識が戻っていない。ラスカルも同じだ。お前が話して
 くれないと状況が全く解らないんだ。皆も心配している。頼む、話してくれよ」

バルクホルン「・・・・・・・・」
ミーナ「トゥルーデ・・・」

バルクホルン「・・・・る   ルッキーニは?」

ミーナ「命に別状は無いわ。それより、俺大尉の怪我よ。右側頭部の頭蓋骨骨折。脳挫傷。首にも頚骨の・・・・」
 ミーナの声が力なく途切れる。バルクホルンが聞いていないことに気付いたからだ。

ミーな「どうして話してくれないの?トゥルーデ」

バルクホルン「・・・・・」

ミーナ「話す気になるか、二人の意識が戻って事情を聞けるまで。バルクホルン大尉、殺人未遂の容疑者として
 あなたに自室謹慎を命じます。生理的処理のほかは外出は一切禁じます。事実上の重営倉と考えなさい。
 それを破った場合は、脱走と看做し対処します。何か異議は?」

バルクホルン「・・・・・・ない・・・・・」

ミーナ「シャーリーさん、バルクホルン大尉を自室まで。鍵をかけて戻ってきてください。拳銃は?」
 シャーリーがびくりとする。最悪だ。隊長は本気だ。

シャーリー「いや、今は携帯していないんだ。いらな―」
ミーナ「ではこれをお使いなさい」

 シャーリーを遮り、机の引き出しからワルサーの小型拳銃を取り出した。スライドを少し引いて薬室を確認。
 鍵と共に渡す。躊躇いを見せながらシャーリーが受け取った。

バルクホルン「必要ない。......名誉にかけて誓う」

ミーナ「名誉が残っているなら、話しなさい!」
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:28:46.57 ID:m8EoGKKP0
あれ?鬱?
支援
374蒼穹の〜2 時間調整させてもらいました:2011/01/11(火) 00:30:00.69 ID:WVDKIuk30
バルクホルン「・・・・・」

ミーナ「・・・・・・・・では、お願いするわ、イェーガー大尉」

 拳銃を降ろしたまま、促すシャーリー。素直に従うバルクホルン。
 見送るミーナの目は暗い。
****
エイラ「大尉がルッキーニをのすわけが無いヨ。理由が無い。ラスカルにのされたと考えるのが妥当ダロ」

ペリーヌ「まさかと思いますが、ラスカルさんがルッキーニさんに乱暴しようとして抵抗されて・・・でもまさか」

リーネ「まさか・・・・ラスカルさんはそんな人じゃ・・・・無いと思います・・・」

サーニャ「・・・私、ラスカルさんを信じます・・・・。バルクホルンさんも信じます・・・・」

 5人とも頭を抱える。バルクホルンが喋れば、まだ少しは解るのだが・・・。シャーリーはミーナと相談中。
 いてくれたら、新しい糸口を見つけてくれそうなのに。

ハルトマン「トゥルーデとラスカルの二人だけだったら、まだ解るんだ。ほら、ナンパな発言する度に反応して
 いたからさ?サーニャの時だって、顔が引き攣っていたし」

エイラ「あ!あの時ダナ!そういえばそうだった!バルクホルンはラスカルに惚れていたのカ?なら解るゾ!」

ハルトマン「ううん。違う。私達を自分の『妹』としてみているから、トゥルーデ。いい加減な男が私達に近寄る
 のを徹底警戒しているんだよ」

ペリーヌ「・・・・そういえば、いつも私達を見守っておられるような・・・・」

リーネ「ですね・・・」
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:30:09.99 ID:YzGFxBmC0
お姉ちゃんが…ヤンデレに…?
そして支援
376蒼穹の〜2 支援ありがと:2011/01/11(火) 00:35:03.87 ID:WVDKIuk30
ハルトマン「そういうわけ。でも、そこまでブチ切れるほどトゥルーデが怒ったって・・・?」

ペリーヌ「わたくし、二番機として言わせていただけるなら。俺さんは態度はどうにもですが、行動は立派な方です。
 そう思っていつも後ろを飛んでいます」

サーニャ「二人とも、人を理由無く傷つけたりしない人だと思う・・・」
****

ハルトマン「ミーナ。いい?」

ミーナ「ええ。フラウ。いいわよ」

 深夜の司令官室。やつれた顔でミーナが座っている。ハルトマンが、いつもの元気が無く入ってきた。

ハ「トゥルーデ、何も喋らないの?」

ミ「ええ・・・」

ハ「そう・・・・。 お願いがあるんだけど?」

ミ「なあに?フラウ。トゥルーデを今自由には出来ないわよ?」

ハ「ううん。そうじゃないよ。トゥルーデの食事、私に運ばせてもらえないかな?」

ミ「ええ。いいけれど・・・」

ハ「もしかしたら、私には話してくれるかも、と思うんだ」

 ミーナ、怒らないで・・・。解ってよ。付き合い長いんだから・・・。
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:35:53.08 ID:m8EoGKKP0
寝る前支援
クリスが悲しむことはしちゃいけないだろ…
378蒼穹の〜2 >>377・・・ゴメン:2011/01/11(火) 00:40:00.70 ID:WVDKIuk30
ミ「ええ。いいわ。お願いします」

ハ「!ありがとう、ミーナ」

****

ハルトマン「シャーリー。入っていい?」

シャーリー「うん。静かにな?」

 ルッキーニの病室。俺は別の部屋。
 ベッドにルッキーニが横たわっている。頭に巻かれた包帯が痛々しい。輸血も受けている。
 
ハ「どうなの?」

シ「うん。脳震盪で失神しただけ、だってお医者さんが言っていた。ちょっと頭からの出血が多かったらしくてさ、
 輸血もしている。まあ、頭はレントゲンも撮ったっていうから、まあ、大丈夫だろう」

 ハルトマンはシャーリーの顔を見る。口で言うほど楽観的な表情ではない。心配している。

ハ「早く気が付いてくれるといいね」

シ「ありがとう、ハルトマン」

ハ「ねえ。シャーリー。今夜、ルッキーニはラスカルに誘われたとかで出て行ったの?」

シ「・・・いいや。ラスカルから借りた本、海生生物の図鑑を食後読んでいて、気が付いたら居なくなっていた。私は
 モーターサイクルの雑誌を読んでいて・・・。いつも一緒だから、探しに行こう、と思ったら・・・。一体何がどうなった
 んだろう・・・」
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:40:16.93 ID:U6q0A946O
まさかお姉ちゃん暴走うんぬんからこんな展開になるとは…

支援
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:44:57.94 ID:zwr8rQKH0
えっ暴走ってこっち?…ゴクリ

支援
381蒼穹の〜2 作者に問題が.....:2011/01/11(火) 00:45:04.91 ID:WVDKIuk30
ハ「そう。・・・ちょっと彼女の部屋、見せてもらっていいかな?気になることがあるんだ」

シ「ああ。いいよ」

ハ「お茶と何か持ってくるね。あと、毛布も」

シ「ありがとう、済まないね」

**********
 ルッキーニの部屋の照明をつける。
 乱雑だけれども、自分の部屋と比べれば片付いている。これなら楽だね。

 目的のものを探すが、見当たらない。ふむ。ここには無いみたい。

 他は?
 あ。懐中電灯も無い。非常用として一本支給されている。定位置に置くことになっているのに。
 どこかに転がっているのかな?     無いな。
 ふんむ?

 トゥルーデの部屋で懐中電灯を拝借。自分の部屋のは、どこに転がり込んだかわかんない。

 海生生物図鑑、そして懐中電灯。夜は動物が活発に動く時間。ふんふん。何処を探そうか。
 海生動物が目的だろうから、海岸だ。砂浜には生物居るかな? いるだろうけれど、水に足を突っ込まないと・・・。
 ルッキーニは冷たいのは苦手だし。あっちの奥に岩場があったけ。磯なら濡れずにヤドカリとか・・・其処かな?
 行ってみよう。

 懐中電灯で、岩場の隙間などを覗き込みながら進む。あ、なにかボンヤリ光ってる?

ハルトマン「あ。 有った・・・・・」
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:47:33.59 ID:bZal/i4b0
エーリカマジ探偵

支援。
383蒼穹の〜2 コメディ書けないんだ.....:2011/01/11(火) 00:50:00.17 ID:WVDKIuk30
 電池切れ間近の懐中電灯の光だった。周囲を照らす。忘れ潮の水溜りに漬かった図鑑。少し離れた場所に転がって
 いる虫取り籠。そして、血溜り。かなりの出血が岩のくぼみに溜まっている。

 暫くそれ等を見ていたが、ふと気付く。いっけない。潮が満ちてきている!
*****
 ミーナを伴ってすぐに戻ってきた。ミーナも懐中電灯持参。

ミーナ「あ!酷いわね・・・。血がこんなに溜って・・・」
 
ハルトマン「うん。ミーナ。ここが事故現場だよ。ルッキーニは岩場に居る海の生物を獲りたくなってここにやって
 来た。でも、海苔で足を滑らせて転倒、頭を強打してのびちゃった。だから、血がこんなに溜まってる」

ミーナ「其処に懐中電灯の光に気付いた俺さんが・・・?」

ハルトマン「多分そう。私も、あの光、弱くなっていたけどあの光で気付いた」

 スッと消えかかった懐中電灯を照らし出す。籠と図鑑、そして血溜まりを順序良く照らす。

ハルトマン「で、急いでラスカルが」
 散らばった褐色のボタンを照らす。

ハルトマン「自分の服を脱ぎ捨てて、Tシャツで包帯を作って」

ミーナ「脱いだ服でルッキーニさんを包んで、医務室に運ぼうとして・・・・」

 ミーナ、凄く安心した顔をした・・・。おや?もしかして・・・。今はいいか。

ハルトマン「偶然、それを見たトゥルーデが。ルッキーニをレイプしたって勘違いして、一撃で葬った」
 誰もが口にしなかった一言を吐く。
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:53:57.65 ID:dUu7vR/Z0
こいつは・・・ゴクリ・・・支援
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:54:41.75 ID:Of/R24Ek0
ネクストコナンズヒーント!
「懐中電灯」
386蒼穹の〜2 支援アリガト 重くてごめん:2011/01/11(火) 00:55:00.05 ID:WVDKIuk30
ミーナ「あ!それであの時!ルッキーニさんの様子を私に聞いたのよ。それまでダンマリしていたのに!ああ、
 あの時、そんな心配は要らないっていえばよかった・・・」

 二人で頷きあう。うん。レイプされたのかと聞きたかったんだ。でも、自分の口からはっきり聞くことは、
 周囲にも知れ渡る。ルッキーニの今後に・・・それでダンマリか。なんだよ・・・と二人で其処にへたり込む。
 酷い偶然が重なったもの。誤解だったんだ。
 
ハルトマン「ミーナ、これからどうする?」

ミーナ「あっ!そうね。まず・・・現在時刻確認。0210時。いいかしら?」
 
 ハルトマンも自分の時計で確認。

ミーナ「万が一のときの確認資料なの。覚えておいてね。 あと、本とか回収しましょう。大体でいいから、
 配置も覚えておきましょう!」

 いつものミーナに戻った。よかった・・・。
 司令官室に戻りながら、色々考える。

ミーナ「まずはトゥルーデね!自分の殻に閉じこもっちゃった。どうしましょう」

 ドアを閉めた瞬間、ハルトマンに問い掛ける。

ハルトマン「頑固だからねえ、トゥルーデは・・・。ねえ、お風呂で考えようよ、冷えちゃった!」

ミーナ「そうね。潮も被っちゃったし」
387蒼穹の〜2 悪魔召喚 :2011/01/11(火) 00:59:59.78 ID:WVDKIuk30
 風呂場は当然として誰も居ない。衣服で確認できる。 二人で温まりながら相談。

ハルトマン「私から引き出して、その上で真実を話すよ。そのほうがトゥルーデの性格だと受け入れやすいと
 思うんだ」

ミーナ「そうね・・・・。うん。そうして貰える?私は静かにしているわ」

ハルトマン「あとは、ルッキーニが目覚めれば証言も取れるし。あとは私たちの補正証言で、でしょ?」

ミーナ「ええ。そうよ。法務官にでもなるつもり?フラウw」

 ようやく、二人の顔に笑みが戻った。

 ミーナの背中をハルトマンが流しつつ、ポツリと呟く。

ハルトマン「ねえ、ミーナ?私ね、ラスカルのことが好きなんだ」

 それまで機嫌よく前側を洗っていたミーナが硬直。わかりやすいな、とほくそ笑む悪魔。

ハルトマン「ねえ?ミーナも好きなんでしょ??解ってるよ?」

ミーナ「え!・・・どうしてそう思うの?」

 ぎこちない笑みが鏡越しに私を見てる。バレバレじゃんw。

ハルトマン「だって、さっきラスカルのレイプ疑惑が消えたときさ、すっごく安心していたでしょ?あれは責任
 問題とか犯罪問題ではないという安堵とは違うよ。でしょ?ほら。古い友人には話していいんじゃない?」

 背中を流し続けながら、鏡越しに微笑んであげる。大丈夫、話しちゃおうよ。
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:03:11.03 ID:oIXuOC0z0
悪魔降臨…

支援
389蒼穹の〜2 悪魔張り切る :2011/01/11(火) 01:04:59.22 ID:WVDKIuk30
ミーナ「うん・・・。軍医から聞いてはいたけど、未遂って事もあると思って。状況がはっきりしないから私は黙っ
 ていたの。でも、内心は・・・もしそうだったら、って。怒りがね・・・。行動は軽いけれど、もっとしっかりした人
 だと思っていたから・・・」
 「一人になって、なんかおかしいって思ったの。なぜ、こんなに怒っているのだろうって。じっくり考えると、
 あの人を信じていた私への怒りなの。それは・・・つまり・・・」

ハルトマン「彼を好き・・それ以上の気持ちになっていたことに気付いた、んだ」

ミーナ「うん・・・。きっとそう」

 顔が真っ赤だ。純だよ、ミーナは。

ミーナ「今は自己嫌悪よ・・何も解らないのに疑い始めていた・・・」

 そんなに・・・。負けてる、わたし。私はほっとしただけだった・・・。

ハルトマン「そうか!よしよし!なら、これからはライバルだね!」

ミーナ「フラウ!あなたも本気で?」

ハルトマン「うん!これだけ私のハートを熱くした男はいまだかつていない!極上見っけた!!」

ミーナ「え・・・でも・・・」

ハルトマン「ライバルがいたほうがいいんだよ?ラスカルが気持ちを決めるまでは!恋のライバルがいてこそ女
 は輝くのだ!わっはっは!」

ミーナ「はぁ〜・・・。フラウ、私、もう負けちゃいそう」
390蒼穹の〜2 可愛い悪魔!:2011/01/11(火) 01:10:01.18 ID:WVDKIuk30
 むぅ。弱気になった。駄目だよ。どれ。

ハルトマン「やったぁ!残るはトゥルーデだけだ!攻めるぞぉ!電撃戦ぢゃあ!」

ミーナ「ええ?トゥルーデも?そうなの?」

 オメメまんまる。可愛いなあ〜♪

ハルトマン「でなきゃ、ああまで一撃にチカラを込める?それまでは結構仲良くやっていたんだよ?」

ミーナ「あ・・・なるほど」

ハルトマン「そうだよ〜。ライバル3人。三つ巴のラスカル争奪戦だ!あ、ミーナ止めるんだっけw?」

ミーナ「・・・・ううん。自分の気持ちが有る限り、頑張るわ!」

ハルトマン「そうこなくっちゃぁ!女をお互いに磨きあいましょーー!」

 タオルでわき腹に集中攻撃。笑い転げるミーナ。よしよし!・・・・本命はこの二人だろうなぁ。

**************************************************************************************************下10

翌朝。
 リーネ達が心配して、豪華版の食事を用意しようとしたけれど。甘いね。大騒ぎ引き起こした張本人には、バター
 トースト二枚とスープ、あとは薄いコーヒーだけでいいの。ふふん。エネルギーになりゃいいって本人が言うんだ
 からいいの。まあ、バターはタップリ塗ってあげよう。ジャムも塗っとく?
 ヨシ出来た。深刻そうな顔をして、食堂を後にする。寝ていないからそんな顔は自然とできる。後ろからは声一つ
 聞こえてこない。うーん、シリアスな展開です。この後をお楽しみに。
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:13:46.83 ID:bZal/i4b0
下10って何ぞ?

支援
 鍵を開けて黙ってはいる。入り際、来た方向をちらりと見る。何か動いたw。
 
 ベッドに腰掛けて、床を見ている。寝ていないな。ベッドが乱れていない。ずっと考えていたんだ。

ハルトマン「メシ。食べて。すぐ下げるから」

 勤めて冷淡に話す。コーヒーにも手を伸ばさない。返事くらいしなよ。

ハルトマン「ルッキーニ、レイプされたんだってね」

 これまた平坦に話す。

バルクホルン「!!!!! 皆知っているのか?」

 キッと私の顔を睨む。黙ってみていると、涙が溢れ出した。

バルクホルン「私が・・・もっと早く見つけてやれば・・・!」

ハルトマン「事後だったから、元凶の俺を殺そうとした」

バルクホルン「解らない・・・気付いたときには終わっていたんだ・・・」

 やれやれ。

ハルトマン「このっ!バカタレのシスコン!」

 腹にチカラを込めて思い切り怒鳴る。トゥルーデがビクンとした。私を見直した目が見開かれている。

バルクホルン「シスコン?・・・私?」
393蒼穹の〜2 泥をかぶる悪魔....:2011/01/11(火) 01:20:00.77 ID:WVDKIuk30
ハルトナン「トゥルーデ!あんたがやったのは!人命救助の邪魔をしただけ!危うくルッキーニを死なすところ
 だった!そしてもう一人も殺すところだった!」

バルクホルン「いや、私は――」

ハルトマン「黙っていなさい!シスコン!いい?ルッキーニは!は岩場で転倒して!怪我をして!人事不省になって
 いた!それをラスカルが偶然見つけた!解る!?」

ハルトマン「急いで自分の服で応急手当をして!医務室に運んでいるラスカルを!」

ハルトマン「シスコンに狂ったあんたが殺そうとしたんだよ!」

ハルトマン「トゥルーデ!あんたどのくらい呆然としていたの!答えなさい!」

バルクホルン「・・・解らない。何も・・覚えていない。気付いたときは・・・」

 号泣しだした。ああ、もう。でも、皆の全ての誤解を解かないと!ごめん!トゥルーデ!

ハルトマン「岩場には1リットル近くの血が溜まっていたよ。人間の血液は成人で4リットルちょっと」

ハルトマン「1リットルってのは、危険領域なの。トゥルーデが邪魔した。貴重な時間を」

 肩を震わせて泣いている。そろそろお仕舞いにしよう。私だって辛い。

ハルトマン「ラスカルがしっかり応急手当をしてくれていたから。トゥルーデも我に返るのが早かったんだと思う。
 ともかくルッキーニは助かった。本当によかったよ」

ハルトマン「事故現場は私とミーナで見つけた。あんなところでは、見つけてもらった事すら奇跡よ。ラスカルが
 見つけなければ、いまごろルッキーニは死んでいた。気温も低い、海の水も増していたんだもの」
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:24:57.25 ID:Of/R24Ek0
支援
395蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 01:25:01.00 ID:WVDKIuk30
ハルトマン「トゥルーデ。あなたの思い込みが全てを台無しにしてしまうところだったの」

バルクホルン「・・・・・・・・・」

ハルトマン「トゥルーデが、サーニャやリーネ、ペリーヌ・・・私達を妹のように思ってくれていることはよく解って
 いるよ? 有難う。でもね、トゥルーデは思い込みが激しすぎるの」

ハルトマン「トゥルーデの気持ちはとても嬉しい。でも、その気持ちが暴走したら・・・酷い事になる」

ハルトマン「もっと、大きな気持ちで私たちを守って」

ハルトマン「そうしていてくれたら、今回の事も。ラスカルを誰何すれば解ったことでしょ?」

 じっとトゥルーデが答えるのを待つ。ちゃんと聞いてくれた?トゥルーデ・・。

バルクホルン「・・・・・・ああ。確かにそうだ。そうすべきだった。それなのに・・・」

ハルトマン「うん。誰でも失敗はあるよ、トゥルーデ」

 「お願い。もう泣かないで。・・・・これからも私たちを見守ってね。お姉ちゃん」

 トゥルーデの脇に座り、思い切り抱きついた。私も涙が出てきて止まらない。
 言い方、きつ過ぎたよね。ごめん、トゥルーデ・・・。わかってよ・・・。ごめん。

***

 ドアの外では、シャーリーとミーナ以外の隊員がへばりついて内部に聞き耳を立てている。
 最初は全員蒼白。怒鳴り声が聞こえだしたときは皆縮こまった。
 今は、みな安堵して涙ぐんでいる。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:27:53.02 ID:oTQ3pFq70
しえーん
397蒼穹の〜2. 有難うです:2011/01/11(火) 01:30:01.65 ID:WVDKIuk30
 ハルトマンはトゥルーデが落ち着くのを待って、彼女を風呂に送り届けた。リーネに頼んで、トゥルーデが馬鹿な
 ことをしないよう、見守ってもらうことにする。そして、ミーナの部屋に向かう。いきさつを話し、ミーナも安堵。
 少し時間が経てば、トゥルーデは元に戻るわね。あとは俺さんがどう動くか・・・。

 ハルトマンが次に向かったのが病室のシャーリー。勤めて冷静に、経過を話す。すぐにシャーリーも納得した。
 彼女もほっとしている。 部屋を辞そうとしたとき、ルッキーニがパッチリ目を開いた。痛み止めが効いている
 ようでシャーリーに笑顔で話しかける。シャーリーの問いにもしっかり返答する。軍医も安心している。一安心。
 ミーナに私から伝えるよ、お大事にね、と手を振って退出。

 途中、食堂によってみんなに報告。やっと笑顔が戻った。

 あとは、俺の意識回復を待つだけとなった。海兵隊だから心配要らないよ、と皆互いに言い合う。
********
シャーリー「で、ラスカルが目覚めたらどうする?普通にいけば、隊内での暴行傷害罪。同国人相手ならまだしも、
 下手すりゃリベリオン政府が乗り出すぞ?バルクホルン、強制送還だろ?」

ミーナ「ええ。そうなのよ。軍籍剥奪の上、軍刑務所かも・・・」

シャーリー「頭痛いなー」

ミーナ「記憶喪失とかになってくれないかしらね」

シャーリー「あ、ひでぇ。何か考えているね?その顔は。悪い顔をしてるw」

ミーナ「うん。そうなのよ。色々考えたんだけど、俺さんに正直に事情を話して、黙ってもらおうかと思うの」

シャーリー「やっぱり、それしかないかなぁ」

ミーナ「でしょう?私からお願いしてみるわ」
398蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 01:34:58.79 ID:WVDKIuk30
シャーリー「ああ。ところで、あの拳銃だけど。本当に撃たせる積もりだったのか?奴が逃げたりした時」

 笑い出すミーナ。なんだ?という顔のシャーリーに、引き出しから取り出した拳銃を投げ渡す。

シャーリー「おい!危ないって!」

ミーナ「ううん。絶対安全。だって、弾を薬室に入れてないものw」

シャーリー「え?だって、中佐は確かめたじゃないか。スライド引っ張って!」

ミーナ「ふりよ、ふり。ああやったら皆信じるでしょ?見て御覧なさいw」

 シャーリーが弾倉を抜く。これはフル装填されている。そのまま、思い切りスライドを引くが、薬室から弾は
 はじき出されなかった。なるほど。

シャーリー「バルクホルンも知らなかった?」

ミーナ「ええ。カールスラントの軍規では、前線では装填しろとなっているから。そう思い込んでいるわ、
 トゥルーデw。あなたも騙してごめんなさい」

 悪いお人や、と笑うシャーリー。前と同様にしたことを明らかにして、ミーナに銃を返す。

ミーナ「この部屋の中では、必要ないもの。それに、装填した銃が机にあるって怖いわよ?カッとなってぶっ放し
 たりしたら大変」

 けらけらと笑うミーナを呆れ顔で見るシャーリー。自制心に限界を感じてるの?ミーナ。
 気をつけよう。怒らせないことだ。
 
399蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 01:40:00.69 ID:WVDKIuk30
 その昼。ようやく俺が目覚めた。付き添いはハルトマン。

ハルトマン「ラスカル? わかる?」

俺「よぉ、フロイライン。今日も綺麗だね。お目覚めのキスは?」

 ほっとしつつ、念を押す。

ハルトマン「この指何本?」
 三本。

俺「ん?・・・13本w」

 このw。

俺「ルッキーニは?大丈夫?間に合った?」

ハルトマン「うん!有難うね。横の部屋にいるよ。シャーリーが付き添ってる」
 やっぱり、まともな人だった、と胸を撫で下ろす。

俺「よかった! でさ、俺は何でここにいて、そして頭がグァングァン痛いんだ?」

 正直に事実だけ話すハルトマン。ミーナの意向は、今は喋らない。

俺「そうか・・・誤解させてしまったんだな。すまん事をした。彼女は悪くない。俺の責任だ」

ハルトマン「そう、証言してもらえるかな・・・」

俺「それだと、罪が軽減されるだけだ。任せておけ。ミーナさんを呼んでくれるか?」
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:43:17.58 ID:Of/R24Ek0
さすが俺さん完全に理解していらっしゃる
401蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 01:45:00.42 ID:WVDKIuk30
 数分後、ミーナと軍医が来た。

俺「どうも。またご迷惑をかけてしまった。すみません」

ミーナ「いいえ。お加減大丈夫?」

俺「ええ。ミーナさんのお顔を見て元気になりました」

ミーナ「無理はしないでくださいね。それで・・この事故の件なんですけど」

俺「はい。経過は次の通り。風呂前にウィスキーをシコタマ呑んで、外の風に当たろうと散歩に行きました。
 岩場で懐中電灯の光を発見。確認したところ、ルッキーニさんが頭部から出血して倒れていました。急いで
 応急手当をし、抱いて運んだのですが酔っていたため転倒、私は頭を何かにぶつけました。必死に運んでいる
 とき、誰かが見つけてくれまして、其処で失神。気付いたらここに居ました。以上です。」

ミーナ「・・・・・・・・・」
 じっとミーナがラスカルの顔を見つめる。

俺「酒量は今後注意します。申し訳ありません。マァム」

軍医「ま、程ほどにね。海兵隊には酒は大事だろうけど。でも、ルッキーニ少尉を救助して下さってありがとう。
 見事な応急手当でした。いろいろ、危なかったんです。礼をいいます。後でウィスキー差し入れますからw。
 いい奴があるんですよ。 ああ、後でもう一度念のためにレントゲン撮りましょうね」

 俺と軍医が握手。ミーナはまだ黙っている。軍医が出て行くのを待って、ミーナが口を開いた。

ミーナ「よろしいの?さっきの話で」

俺「真実はこれ一つです」
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:47:08.16 ID:KesGXWWy0
なにこのイケメン

支援
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:49:00.42 ID:6vE3szIt0
支援、もっさんの姿が見えないんだが・・・・。

少佐「宮藤いぃぃぃぃぃっ!!そいつを寄こせぇぇぇぇぇ!!」
404蒼穹の〜2. 重度の変態です:2011/01/11(火) 01:50:02.59 ID:WVDKIuk30
ミ「・・・センパー・ファイw?」

俺「仲間への忠誠は絶対ですw」

ミ「ありがとう。では、軍医さんにもサインしてもらってこれでお仕舞いにします。早くよくなってね。俺さん」

俺「2日で治しますよ」

ミ「無理しては駄目です。軍医さんの許可が出てからですよw」

俺「イェス マァム!」

ミ「はい。結構ですw。私はそろそろ。あ、元気になったら、この前のお酒、ご一緒してくださる?」

俺「ミーナさんの笑顔と酒で生きる希望が湧いて来ました。モリモリとw」

 二人で笑うが、しかめっ面になった俺をミーナが心配する。ちゃっかり手を握って。

******
 その夕方。バルクホルンが沈痛な面持ちで病室を訪れた。
 俺を見舞いに来ていたリーネとサーニャ、そしてエイラが気を利かせて退室する。

バルクホルン「済まなかった。私が勘違いをして・・・とんでもないことをしてしまった」

俺「いや。違う。私が勘違いさせるような行動をとった。それがそもそもの誤りだ。トゥルーデ。君は悪くない。
 気にしないでくれよ」

バ「でも!」
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:50:27.62 ID:bZal/i4b0
>>403
もっさんは宮藤をスカウトに行ってる。
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 01:54:17.37 ID:6vE3szIt0
>>405
そうだった・・・・orz
俺「座って?よく話しを聴いてくれ。
 俺が逆の立場だったら?そう考えるとね。トゥルーデ、君の怒りもよくわかる。私も仲間が大事だ。今までも、
 今もね。一番の原因は、俺の軽口だ。済まなかった。だから、いいんだ。この話はこれでお仕舞い!ほら、握手?」

バ「・・・・」

俺「よし!これで元通り。で、トゥルーデ。一つお願いがある。聞いてくれる?嫌なら、そう言ってくれればいい」

バ「どんな話?」

俺「うん。ずうずうしい話だ。えとな、リベリアンには、海兵隊のイメージが出来上がっているんだ。海兵隊=こう
 いう姿 って奴ね」

バ「うん」

俺「で、そのスタイルというのが。喧嘩っ早い。大酒のみ。態度がでかい。女性に積極的。女子供には優しい。
 まあ、こんなところ」

バ「ラスカルそのものw?」

俺「だろう?俺は立派なマリンコーなのさ。俺もこのスタイルの中で生きるのが普通になってしまった。なので、
 口先だけは今までどおり・・・若干遠慮はするけれども、その路線で生活させて欲しいんだ。そうでないと、どうも
 やり難い。皆に平等に接するなら、勘違いは起こらないと思うんだがな。あ、君たちの側だ。あいつはだれに
 でも〜、誰が本気にするかボケ〜、となる筈なんだ。 どうだろう、トゥルーデ。まだ心配するか?駄目かな?」

バ「口先だけ?実行はしない?」

俺「うん。まあ、口説くとしてもトゥルーデやミーナくらいの年頃だろう、常識で。立派な社会人だ。それ以下だと
 本来なら学生だろ?いかんよ、そりゃ。判断力がまだ、さ。 うん。真剣に恋をするなら、君たちの年頃を相手に選ぶ。
 二人でお互いの年季があけるまで、静かに待つさ。傍にいてくれるなら、セックスはいつでもよく思えるさ」
408蒼穹の〜2. 治癒魔法があるとねー:2011/01/11(火) 02:00:00.89 ID:WVDKIuk30
バ「お前なあ・・・/// 。 えーと、その常識はラスカルの常識?世間の常識?」

俺「どっちでも!15くらいだと、少し年の離れた妹分だろう?普通」

バ「そうだよね」

俺「どうだろうね?監督者さん」

バ「・・・・お互いが、真面目な意味で好き合うならいいんじゃないか」

俺「は?」

バ「だから!遊びとかいい加減な気持ちでは困るがな!本気で愛し合うなら邪魔はできないだろう、とな・・・考える
 ようになったのさ」

俺「なにやら心境の変化もあったのかもしれないが・・・経過は聞かないよ。えーと。なので、口先で今後もですね」

バ「任すよ、ラスカルの常識に。もし、私の常識を超えそうだったらその時は――」

俺「いいよ。また蹴るなり殴るなりしてくれればいい」

バ「頭グリグリぐらいにしておく。でも、先に言葉で言うから」

俺「ところで、これはどうやったんだ?パンチか?蹴りか?」

バ「私も・・・気が付いたら終わっていたんで。本当にすまん」

俺「いいんだ。無意識で?一撃だったと思うが。うへぇ〜、トゥルーデ、海兵隊になれよw」
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:00:59.02 ID:C2gQOaYI0
言い回しの渋さと兵器描写にロマンを感じる
かつ萌える
410蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 02:05:27.11 ID:WVDKIuk30
バ「いやいや、ご遠慮するよ。変態になってしまうと知ったしw」

俺「あはは。戦う変態だぞ?社会的認知もされてるのにw。多分、回し蹴りかなあ?いや、凄いもんだ」

 ドアに寄りかかったハルトマンが微笑む。よかった。仲直りできたね。
 で、私の年でも真剣ならヨシとトゥルーデも言ったし。ふふふ。馬力あげるぞぉ!ゴールはまだ先。今はミーナと
 トゥルーデが半馬身有利ってだけ!


*****

 俺が退院するまでに、二度の攻撃があった。俺はベッドで切歯扼腕するが、新装備のスーパーバズーカの威力も
 あって難なく撃墜した。皆がその話しをしに行くと、ぜひその場面に立ち会いたかった、一緒に戦いたかったと
 悔しがる俺。けが人は寝ていろ、と冷やかされて怒る。が、笑いがすぐに取って代わった。

***********************************************************************


トゥルーデ御乱心パート終了です。重い話にしてしまいごめんなさい。
コメディのノリで書ければ、そのほうが良かったんだけど・・・。

一番、時間が掛かったパートでした。

この次は、ブリタニア上陸作戦でございます。変態がミーナさんに叱られます。
「言いにくいことを言うのが男でしょう!」ビシー
「確かにそうでした。すみません。では、ミーナさんの今日のブラジャァの色は?」
>>409
照れる。。。アリガト。  おつぎのかたどうど〜
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:06:46.51 ID:Of/R24Ek0
超超乙でした〜
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:06:46.58 ID:oTQ3pFq70
乙!やっと寝れるぜ!
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:07:48.84 ID:WVDKIuk30
トゥルーデとフラウファンの方、ごめんね。ルッキーニファンの方もごめん。

お詫びに。トゥルーデ達を後で別ベクトルで暴走させます。制御不能ぢゃ。
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:09:16.68 ID:C2gQOaYI0
これ同人ゲーになったらほしいな
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:21:56.11 ID:dUu7vR/Z0
いやー、面白かった
乙乙
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:23:45.87 ID:sL20FvQR0
この人からは84とかブラックバードとかSemper Fielisとかと同じ匂いを感じる
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:36:30.42 ID:y1yBr/eu0
なんだ……鯖がどんどん死んでいってるぞ……?
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:45:48.40 ID:Dle/GRBV0
                            アタシノムシー
アニメ2死んだのを確認しただけなんだが…新型ネウロイか?
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:48:01.36 ID:y1yBr/eu0
raichouとsuport2とhayabusa以外が全部死んでる
ネウロイの仕業か……
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:52:59.92 ID:lHOyvVHH0
紳士なはずのネウロイさんがこんなことをするとは…
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:55:18.31 ID:PmM1eUP70
投下していいかしらん 深夜だけど
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 02:56:18.54 ID:U6q0A946O
>>421
よしズボン脱いだぞ
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 03:01:41.49 ID:ZBLuESjW0
かもん
424:2011/01/11(火) 03:05:46.03 ID:PmM1eUP70
規制がとけたので避難所からこちらへ
大型以外に基本役に立たないけど頑張る俺 平和なので引き続き会話のみで
注意 この作品には多量にパロディがあります。ご注意ください

俺「……ねむ」もぞもぞ

俺「……何で朝日はこんなにまぶしいんだよ」もぞもぞ

俺「死ねよ全力で死ねよ作った奴死ねよ……」もぞもぞ

俺「もっと薄暗くていいじゃないか何考えてんだ……」もぞもぞ

ハルトマン「だよね……」もぞもぞ

俺「……そう思います?」もぞもぞ

ハルトマン「うん……」もぞもぞ

俺「せめてもう少し自重してほしいですよね……」もぞもぞ

ハルトマン「それかあと5時間くらい後で昇ってくるといいんだけどね……」もぞもぞ

俺「……」

ハルトマン「……」

俺「……」

ハルトマン「……」
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 03:09:47.69 ID:Dle/GRBV0
…あれ?
今寝床だよね?
おふとんに入ってるんだよね?

なんで声がふたり分聞こえるんですかねぇ…?
426:2011/01/11(火) 03:11:28.88 ID:PmM1eUP70
俺「……何でいるんです?」

ハルトマン「おお、冷静な反応」

俺「資料に書いてましたので。よくわからない行動をすると」

ハルトマン「その資料後で燃やしておいてね。間違ってるから」

俺「……この状況でそんなこと言える貴女は凄いと思いますよ?」

ハルトマン「天才ですから」

俺「もうツッコミません。ところで、何でこんな辺鄙なゴミ部屋に?」

ハルトマン「んー昨日珍しく寝付けなくて、それで俺の部屋に本がいっぱいあったから読
ませてもらおうとおもったんだけど、寝てたから勝手に入って読ませてもらった」

俺「……ああそうですか」

ハルトマン「結構興味深いものとか色々あったし楽しめたかな」

俺「はあ。まあ起きれたのは丁度いいですし……そろそろ朝食の時間っぽいので行きましょうか」

ハルトマン「そうだね〜、昨日はあの後部屋片づけたり小型のネウロイが出たりして、朝

ごはん食べられなかったから調子悪くて」

俺「すぐに撃墜させた貴女がいう言葉じゃありませんよ……」

ハルトマン「気分って大事だよね」
427:2011/01/11(火) 03:18:29.64 ID:PmM1eUP70
トントン
宮藤「俺さーんご飯ですよー」

ハルトマン「さて朝ごはんだごはん」がっちゃがっちゃ

俺「歩くたびにいろんな物がのこすれる音が……」がっちゃがっちゃ

ガチャ

宮藤「あ、おはようございま……」

俺「おはようございますミヤフジ軍曹」

ハルトマン「おはよー」

宮藤「えっハルトマンさん? え? ここ俺さんの……えっ?」

俺「朝食なんでしょうね」

ハルトマン「俺が来てはじめての朝食だから納豆じゃない?」

俺「本当ですか? ミヤフジ軍曹」

宮藤「は、はい」

ハルトマン「俺は納豆食べれるの?」スタスタ

俺「基本何でも食べれますね。色々回ってましたし」スタスタ

宮藤「え、ええええええええええええ!?」
428:2011/01/11(火) 03:27:47.48 ID:PmM1eUP70
ペリーヌ「この納豆というのは未だに慣れませんわ……」

ルッキーニ「おー、俺黙々と食べてる」

俺「……」もぐもぐ

バルクホルン「おいハルトマン」

ハルトマン「なに?」

バルクホルン「朝起きたらいなかったがどこで寝てたんだ? わたしはてっきりごみ山に
埋もれてたと思ったんだが」

ハルトマン「んー、俺の部屋で寝てた」

全員(俺とハルトマンを除く)「「「「はぁ!?」」」」

俺「……」mgmg

ミーナ「俺少尉どういうことか説明してください!」

坂本「お、落ち着けミーナ! 銃を持ち出すんじゃない!」

ペリーヌ「二日目で……手が早すぎですわ」

リーネ「芳佳ちゃんが言ってたハルトマンさんが俺さんの部屋から出てきたって本当だっ
たんだ……」
429:2011/01/11(火) 03:36:18.43 ID:PmM1eUP70
数分後

俺「カクカクシカジカ」

ミーナ「シカクイムーブ」

俺「というわけです」

ミーナ「……ハルトマン中尉」

ハルトマン「はーい」

ミーナ「これからは誤解を招く発言はしない様に」

ハルトマン「はーい」

バルクホルン「全くだ。そもそもお前は……」くどくど

俺「……」もぐもぐ

シャーリー「ウェイクアップ!ウェイクアップ!」

ミーナ「シャーリーさん不思議なのはわかるから、食事中もそれ言うのやめなさい」
430:2011/01/11(火) 03:42:59.53 ID:PmM1eUP70
坂本「さて今日は3人に加えて俺少尉も一緒に訓練をしてもらうことにする」

宮藤「俺さんもですか?」

坂本「ああ、戦えなくとも身体能力の上昇や射撃訓練などはしておいた方がいいと思って
な」

ペリーヌ「流石ですわ坂本少佐!」

リーネ「よろしくお願いしますね」

俺「よろしくお願いします皆さん」

坂本「じゃあまずは1時間ほど走るんだ!」

1時間後

坂本「よーし集合!」

ペリーヌ「はぁ……はぁ……」

宮藤「ふう……ふう……」

リーネ「すーはー……すーはー……」

俺「……」

坂本「おお俺、息があがっていないな。もしかして走り慣れているか?」

俺「一応ある人に鍛えられまして」
431:2011/01/11(火) 03:52:33.30 ID:PmM1eUP70
坂本「はっはっは! 意外と体力はあるようでよかった!」

ペリーヌ「た、たいりょくがあるからといっても、射撃がだめなら、はぁ、戦場には、た
てませんわ……」

宮藤「ぺ、ペリーヌさん、そんなこと言っちゃダメ、ですよ」

坂本「まあペリーヌの言うことも一理ある。少し休んだら次は射撃訓練だ! 今のうちに

水分をとっておけ!」スタスタ

俺「……大丈夫ですか3人とも」

宮藤「えっ?」

俺「……」ゴソゴソ

リーネ「袖からコップ?」

俺「……」ジャー

ペリーヌ「そ、袖から水が出てきましたわ」

俺「どうぞ」

宮藤「あ、ありがとうございます」

ペリーヌ「お待ちになって。この水、大丈夫なんですわよね?」

俺「扶桑の美味しい水です」
432:2011/01/11(火) 03:59:24.72 ID:PmM1eUP70
宮藤「ええっこれが!?」

リーネ「芳佳ちゃんどうしたの?」

宮藤「扶桑の美味しい水っていうのはね、扶桑の山奥の山奥の、そのまたずーっと山奥に
ある水源の水で、そのまま飲めて凄く美味しいって評判なんだよ!」

ペリーヌ「……宮藤さんの情報ですが、どうやら大丈夫のようですわね。疑ってしまって
申し訳ありませんわ」

俺「いいえ、こういうのは疑っても疑いは尽きないものです。気にしないでください」

坂本「おーいそろそろ始めるぞー!」


坂本「さて、俺の武器だが……」

俺「可能ならライフルがいいです」

坂本「そうか、じゃあリーネ」

リーネ「は、はい!」

坂本「終わったら俺に貸してやってくれ」

リーネ「わかりました!」

俺「感謝しますリネット曹長」

坂本「じゃあ行くぞ!」
433:2011/01/11(火) 04:05:52.15 ID:PmM1eUP70
俺「……」ドンッ!

坂本「……ほう」

俺「……」ドンッ!

リーネ「凄い……」

俺「……」ドンッ!

坂本「よしそこまで!」

リーネ「凄いですよ俺さん! 慣れないライフルで全弾命中なんて!」

俺「ある人に徹底的に鍛えられましたんで……」

坂本「うむ体力と射撃、どちらも問題ないな!……しかし惜しいな」

俺「ですねえ……」

坂本「きちんとお前が戦えるなら、戦力としても申し分なかったんだが」

リーネ「でも俺さんにはきちんとできることがあるじゃないですか」

俺「でも皆さんは強くて自分の助けは余り……」
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 04:06:26.86 ID:dUu7vR/Z0
袖の人が来てたか
支援
435:2011/01/11(火) 04:13:14.61 ID:PmM1eUP70

坂本「いや、そうでもないぞ。後ろに支えがあるというのはとても心強いものだ。お前が
いるから私たちも思い切り銃弾を撃てるというわけだ」

俺「……」

リーネ「どうしたんですか?」

俺「……ありがとうございます」

坂本「はっはっは! 気にするな、宮藤達がもどったら今日の訓練は終わりだ! 模擬戦はまた今度だ」



ガチャ
俺「……ふぅ」

ハルトマン「おかえりー」ゴロゴロ

俺「……何でいるんですか?」

ハルトマン「なんか落ち着くから」ゴロゴロ

俺「まあ、もういいです。ただ自分が寝るときになったら出て行ってくださいね」
436:2011/01/11(火) 04:20:19.83 ID:PmM1eUP70
ハルトマン「はーい。ところで俺さあ」

俺「何でしょうか」

ハルトマン「絵本好きなの?」

俺「どうしてそう思うんです?」

ハルトマン「だってその辺の本……ネクロノなんとかって本やエイボンの何とかとか、屍
食なんたらとかはその辺に散らばってるのに、絵本だけきっちり本棚に納めてあるんだも
ん」

俺「あ、無いと思ってたらこんなとこに……見てませんよね?」袖に戻し戻し

ハルトマン「うん。なんか嫌な感じがしたから」

俺「それがいいです。割と洒落にならないので」

ハルトマン「で、さっきの質問だけど」

俺「ええ、好きですよ絵本。ありえないような物語の世界を読むのが好きなんです」
437:2011/01/11(火) 04:26:44.50 ID:PmM1eUP70
ハルトマン「ふ〜ん。でも、その絵本私が読んだことあるのと似てるけど違うんだけど…
…」

俺「こっちが原本なんですよ。今、世に出回ってるのは編集された後です」

ハルトマン「へ〜。道理で白雪姫が焼けた鉄の靴を履かされたりしてたんだ。でも、わた
しは今のほうがいいなぁ」

俺「どうしてです?」

ハルトマン「なんというか説明できないんだけど……物語は明るく終わった方がいいと思
うの。私が持ってるのは白雪姫が王女と仲直りしてたし」

俺「……まあ、人それぞれですよね」

ハルトマン「あとさ、あそこにある扶桑人形。アレは凄く大事なんじゃない? わざわざ
ガラスの箱に入れてあるなんて」

俺「……あの人形は姉の子供にあげる予定なんです。産まれてませんけどね」

ハルトマン「へ〜俺に姉なんかいたんだ。で、もう名前決まってるの?」

俺「……」

ハルトマン「ん? どうしたの?」
438:2011/01/11(火) 04:32:32.38 ID:PmM1eUP70
俺「いいえ、一応決まってるんです。イヴェールって名前に」

ハルトマン「イヴェール?」

俺「はい。姉がガリア出身と言っていたので……」

ハルトマン「そっか……早く戦争終わらせて、渡せるといいね」

俺「……はい」


ハルトマン「んー……。イヴェールって意味なんだったかなあ……どっかで聞いたような
」スタスタ

ペリーヌ「どうかしたんですの?」

ハルトマン「おお、ご都合主義にペリーヌだ」

ペリーヌ「?」

ハルトマン「まあいいや、イヴェールって意味知ってる? ガリアの言葉らしいんだけど」

ペリーヌ「意味ですか……そうですわね、冬という意味が合ったはずです」

ハルトマン「ふーん。冬かあそう言われればそうだった気がする」

ペリーヌ「あ、もう一つ意味がありましたわ。ただこちらは昔の風習のようなもので、最
近では殆ど知る人はいないですけど……」
439:2011/01/11(火) 04:39:08.30 ID:PmM1eUP70
ハルトマン「なになに?」

ペリーヌ「確か……産まれてくることができなかった赤ん坊に付けられる名前だとおもい
ましたわ」

ハルトマン「……え?」

ペリーヌ「昔は流産の可能性も高かったらしいんですの。だからせめて名前だけでも、と
いうことで冬の子(イヴェール)と……。一緒に二体の人形を棺に入れてやるのが決まりら
しいですわ……あまり言っていて気分のいいものじゃありませんが……」

ハルトマン「そ、そっかありがとうじゃあお休み」

ペリーヌ「いえいえではおやすみなさいませ」スタスタ


ハルトマン「……俺」
440:2011/01/11(火) 04:47:02.54 ID:PmM1eUP70
今回はこれで終わり 戦闘がまったくねえ!
深夜でしたが、支援感謝します。少しでも楽しんでいただければ幸いです

なんか勢いに任せて書いたけど本編に絡ませることができなかった部分

坂本「俺の袖には武器がいっぱい入ってるな何が入ってるんだ?」

俺「そうですね……ジェットストライカー3機」

バルクホルン「なんで3機も……」

俺「ロケット弾……測定不能」

サーニャ「あとでください」

俺「レイピア、槍、剣、杖、大剣、指輪、兜、弓、ガントレット、聖杯、靴……」

シャーリー「ウェイクアップ!ウェイクアップ!」

俺「あとは核ミ……はッ!」

宮藤「どうしたんですか?」

ペリーヌ「凄い汗ですわ」

俺「……対扶桑用爆弾」

全員「「「「対扶桑用爆弾!?」」」」」
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 05:17:13.53 ID:EGxBi3SS0
核兵器www

442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 06:41:36.74 ID:A+iB0SrE0
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 07:39:41.60 ID:lHOyvVHH0
保守
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 07:51:25.93 ID:c6Vnc5cv0
ミーナ「最近物資が減ってきてるわね…」
坂本「食料か?また買わんとダメだな」
ミーナ「いえ、廃棄予定の銃器やズボンなの…」
ミーナ「昨日履いてた靴等も消えてるわ」
坂本「どういう事だ?」
ミーナ「誰かが盗んでるかもしれない、皆にも言ってくるわ」
坂本「あぁ」
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 07:58:12.99 ID:c6Vnc5cv0
氷野「準備、整いました」
ガードナー「こちらも整いました」
杉田「いつでも行けますぞ」
漏れ「オーケェーイ …行くぞ!テメーら!!」
カアッッ!!
客「きたあああああああああああ!!!」
漏れ「皆様おはようございます!これより、第一回ストライクオークションを始めさせて頂きますッ!」
漏れ「司会運行は現501所属、底野奥雪が勤めますッ」
客「うおおおおおおおおお!!!」
漏れ「ではッ早速行きましょうかッッ」
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:09:39.26 ID:m8EoGKKP0
袖の人乙です
焼けた靴とかイヴェールとかニヤニヤする単語ばっかりw

ミーナさんこっちです!
支援
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:17:27.31 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「まずはゲルトが曲げてしまったMG42だァ〜!」ドン!
氷野「グリップ、ストックのみならず銃身にもこびり付いた汗や手垢がポイントですッ」
客「ほあああああ! お姉ちゃああああん!! はぁはぁ」
漏れ「売買に使うお金は、扶桑円でのみとなっております。両替はフロントのモンティへ」
漏れ「では、千円からどうぞ!」
客「一万!」「十万だ!」「百万出す」
客「どうだ!千万出すぞ!?」
漏れ「千万、千万でようござんすか!?」
ヘルマ「一億出します」スッ
漏れ「おーっとこれは決定的!…他に誰もいないので0721番が落札ですッ!!」
ヘルマ「おねええええええちゃああああああああああん」ガタタッ
ガードナー「お客様!言動以外の暴走行為はお止め下さい!」
漏れ「さて、次に移りたいと思います」
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:22:24.08 ID:H6tgbws/0
(当時の1億円はおよそ米俵10億俵分・お茶碗5040億杯分)
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:24:39.90 ID:VHba7IQW0
初SS書きたい…というかまだ構想段階なんだけど普通の小説形式にするか台本形式にするか
で迷ってる。

というか俺設定の段階でストパン世界観との擦り合わせが大変というか元ネタの世界観が濃
すぎるというかくぁwせdrftgyふじこlp
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:30:40.68 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「二番目は宮藤の使用したホウキ!」
氷野「股が食い込んだりして垂れ汁モノですね」
漏れ「これは千万からで御座います」
客「二千!」「三千だぞ!!」「いいや二億だ!」
リーネ「三億!」
漏れ「これは三億が強いか〜〜ッ!?」
山川「四億じゃ!」
漏れ「四億が出ました!…では、0120番が落札になりますッ!」
美千子「ありがとうおじいちゃん!」だっ
リーネ「美千子…?チッ…」シャコン
ガードナー「いざこざは外でおやりになって下さい…」

漏れ「さて、続いてはミーナさんのズボン!」
氷野「まだ白だった時のモノです」
漏れ「これも千万から!」
客「…」「ん…?」「あれ?うちのガス閉めたかな?」
クルト「千万で!」
漏れ「あれ…?えー、1296番が落札です」
クルト「これで成仏できる…」じゅわわわ
ガードナー「お客様!?」
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:37:19.52 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「気を取り直して次はシャーリーの靴!」
氷野「汗がすさまじく、臭いも凄いのがポイントですね」
漏れ「これは一兆から!」
客「高いよ!」「二億しかない…」「急に上がったな」
パットン「一兆三千!」
漏れ「はいはい私が二兆出しました終わり」
パットン「儂のエンジェルちゃんが…」ぐだ〜
杉田「なんてザマだ…!」
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:43:53.46 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「さぁ次はペ…ペリ太?の持っていたもっさんブロマイド!」
氷野「坂本信者にはたまらんアングル多々なのがこれまた」
漏れ「一枚一万の一万枚入り!これは数で頼むッ!!」
客「百枚!」「二百枚!」「千枚!」
竹井「残り全部よ」
漏れ「有り難う御座いますッ!」
杉田「枚がゲシュタルト崩壊したとは…!」
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 08:54:03.80 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「次はデカいです!魔女達の入った残り湯だぁ〜!」
氷野「五万Lはあります。毛や垢等が混入してるのがポイントですね」
漏れ「これは五千万からで」
客「一億!」「二億だァ〜!」「むむむ高いな…」
ヒットラー「三兆出そう」
漏れ「出た、三兆!チョビ髭0711番に拍手ッッ!」

漏れ「さぁ次に移り…んっ?」
ドガァァァン
漏れ「なんだ!?」
ド ド ド ド ド ド
漏れ「この覇気…ミーナ隊長かっ…!」
漏れ「氷野!ガードナー!客と商品を避難させろ!」
氷野「ガッテン!」
ガードナー「ヤヴォール!」
漏れ「杉田は艦で応戦だ!」
杉田「了解!」
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:03:10.71 ID:WVDKIuk30
おはよう支援
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:08:51.73 ID:c6Vnc5cv0
ドゴドゴーン
杉田「やったか!?」
ミーナ「…」ゴゴゴゴ
杉田「くっ…なんてザマだ…」

ガードナー「避難完了しました!」
漏れ「よし、お前らも逃げろ!」
氷野「しかし貴方は…」
漏れ「うるせぇ早くしろ!」
杉田「二人とも早く陸奥へ!」
漏れ「ヒスパニアだ!あそこには追ってこれん!!」
ガードナー「必ず帰って下さいね…」
氷野「約束ですよ…」
漏れ「…約束は出来ない」
チュドーン
杉田「くっ!このままでは…もう行きます!ゆきさん、幸運を!」
漏れ「あぁ!」
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:22:29.34 ID:c6Vnc5cv0
漏れ「さて…」
ミーナ「ちょっと来て貰えるかしら?」
漏れ「…」

寒い終わり
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:35:10.77 ID:c6Vnc5cv0
ほあああああシャーリーたあああああああああん
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:36:22.81 ID:b0fsRwdo0
雪ちゃん来てたwww
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 09:39:38.42 ID:m8EoGKKP0
サーニャの物がないじゃないか!!
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:01:36.22 ID:i4sASeP70
このスレ妄想全開で最高なんだけど
アニメしか見たことないとわからないキャラとかでてくるなー

漫画版、小説版、それに設定資料集とか集めてる人いる?
それらを読んだらもっと話を理解できるのかな。
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:02:43.35 ID:U6q0A946O
>>460
フミカネサイト行ってこい
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:02:47.48 ID:b0fsRwdo0
>>460
多分ね
それに公式同人のアフリカシリーズとある程度の史実知識があるとなおベター
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:18:10.24 ID:/QcyZk6c0
アニメはもちろんのこと、アフリカの比率は高いからな
ほかはまあ無くてもいいかもね
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:19:56.53 ID:WVDKIuk30
フミカネサイト、アニメ版ウィキ、普通の?ウィキ、小説、漫画。

で書いてるけども。
勘違いすりゃ、もうあなたw。赤面悶絶ですわ。           俺がアホなだけだね。
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 10:41:56.90 ID:H6tgbws/0
>>459
ミーナ中佐が「廃棄予定の」って言ってるから廃棄されていないんじゃね
サーニャの物もちが良いのか、それとも別の奴が廃棄予定の物を回収しているのか……

ん? 誰か来たみたいd
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 11:43:35.69 ID:lHOyvVHH0
保守
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 11:52:40.96 ID:m8EoGKKP0
>>465
エイラ「サーニャ…サーニャアァァ」ガサゴソ

サーニャ「気持ち悪い…」

エイラ「」

こういうことか
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 12:06:20.00 ID:TmGGYfLhP
ドラマCDも押さえておくべきかもね
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 12:49:54.47 ID:WVDKIuk30
エイラ・・・・。気持ちは解るが・・・。
投下してもいいかな?
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 12:51:50.16 ID:H6tgbws/0
(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)
( .人 .人 γ /  
=(こ/こ/ `^´
)に/こ(
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 12:55:01.13 ID:WVDKIuk30
あい。んじゃ13時から>>410の続きを。

最初にお断りを。
ネウロイの巣なんだけど、「突如出現した〜」という表現が昔から気になっていた。
テレポーター相手に喧嘩できないじゃないか。

そんなんで、むりやり設定しちまったんで宜しく。
魔女が吹っ飛んでいるのに、納得も何も無いんだけどさw。
472蒼穹の〜2. ではお邪魔します:2011/01/11(火) 13:00:00.63 ID:WVDKIuk30
サーニャとエイラが夜間哨戒中。新月の晩。サーニャの能力が最も求められる時。
星明りの中、二人は緩やかな編隊で飛行していた。静かな夜。様々な遠方ラジオ局をスキャンし、音楽を楽しんでいる。

管制「こちら管制。緊急事態発生。至急、基地に帰投してください。受領確認をお願いします」
 顔を見合わせる二人。余程のこと?

サーニャ「こちらサーニャ。緊急事態により直ちに帰投します。到着予定15分後。以上」

管制「受領を確認。通信終」

 基地への最短コースを計算し、直行する。全力飛行。
 基地に戻り、ブリーフィングルームに駆け込む。基地もあわただしい雰囲気だったが、ここは更なる混乱状態。
 大尉以上がミーナ隊長を中心にして、資料を検討している。

ミーナ「あ、戻ったわね。では、説明を開始します。全員注目」

 皆着席して前方の隊長に注目する。

ミ「先ほど、ロンドンの本部より緊急連絡が入りました。地図を見てください」
 
 黒板にペイントされているブリタニア地図を指し示す。

ミ「当基地から見て、北北西40キロの地点にあるシッチング・ホーン近郊にネウロイが強襲上陸を敢行しました」

 地図にマークをする。隊員たちがざわめく。ロンドンのすぐ近くじゃないか!60キロも無い!

ミ「静粛に!現時よりマイナス80分、0020時にここから北180キロのロースト・フトレーダー基地が、洋上を低空
 飛行する巨大物体を一瞬探知しましたが、すぐにロスト。憶測ですがこの探知が上陸部隊だったと思われます。
 レーダーを低空で回避しつつ、ロンドンに向かった、と思われます」
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:00:39.03 ID:H6tgbws/0
支援
474蒼穹の〜2. 有難う:2011/01/11(火) 13:04:59.13 ID:WVDKIuk30
ミ「現時マイナス40分、0100時、ロンドン東方60キロのバーナム防空隊が超大型ネウロイ2を発見。防空戦闘機隊
 及び防空隊ウィッチの奮戦により、ロンドンから逸らすことに成功しましたが、南下してここ、シッチング・
 ホーン近郊に上陸してしまった、と。上陸勢力は超大型母機が2機」

 皆、状況がとんでもなく悪いことを理解する。不味すぎる。リーネの顔色が青ざめている。

ミ「現在、上陸した2機とも陸戦型を主に、そして若干の飛行型を展開中」
ミ「なぜ、当基地への通報が遅れたか。これは現在調査中。大混乱しています。現在、ロンドン防衛隊の陸・空の
 総力を挙げて応戦中。我々も参加します。では、具体的作戦を。バルクホルン大尉、お願いします」

バルクホルン「状況は飲み込めたな?さて、目下の急は、超大型ネウロイを破壊すること。巣作りを始められたら、
 終わりを意味する。解るな?」

 皆頷く。超大型は、そのうち分解して『ネウロイの巣』に姿を変える。そうなったらお仕舞いだ。

バ「よって、我々の任務は、現在他の隊が近づけないでいる大型母機に接近し、これを撃破する。
 詳細な地図はこれだ。しっかり覚えろ。ロドマーシャム。ここは森林を伴う丘陵地。平坦地ではない!地上目標が
 視認し難いことを意味する。具体的作戦だが、可能な限り低空ギリギリで敵に接近、間近で急上昇。例の新型
 バズーカを斉射して破壊する。飛行型との交戦は、この目的を果たすまで禁止する。我々の目標はただ!大型
 母機である!よって、バズーカ及びその弾薬を運搬することを最優先とする。重量超過になるものもいるだろう。
 頑張ってほしい。ここまで、何か質問は?」

エイラ「交戦をさけろといっても、邪魔しに来るダロ?それは?」

バルクホルン「上空援護を防空隊のウィッチがやってくれる。彼女達に任す。通常戦闘機も支援する」

エイラ「了解」

バルクホルン「それが終わったら、地上の敵を殲滅することになる。なので、ある程度の通常装備も持っていく。
 私を例にとれば機銃は1つ、予備弾倉を多くする。意味は解るな?」
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:05:48.20 ID:b0fsRwdo0
隊長がAchtung!とか言ってると思うと興奮する
476蒼穹の〜2. 発音よさそうw:2011/01/11(火) 13:10:14.58 ID:WVDKIuk30
 皆頷く。その分、バズーカの弾薬だ。

バルクホルン「バズーカは8門。敵1に4の割合だ。呼ばれたものが射手!サーニャ!シャーリー!リネット!それと
 私。ここまでが砲手として撃つ!装填手は、わかるな?」

 エイラ、ルッキーニ、ペリーヌ、そしてハルトマンが頷く。

バ「よし。第一斉射だけは、装填手も撃つ!その後、装填手の持つバズーカは放棄する。装填に専念する。なので、
 第一斉射用に基地から発進の前にロケット弾を装填する。気をつけろ!」

バ「ミーナとラスカルが先導。ミーナ班!サーニャ、リネット。ラスカル班!シャーリー、私!よいな!先導を信じて
 行け!決して離れるな!先導役はストライカーの翼端灯をつける。それを見落とすな!もし、万が一見失ったら、
 その場で静止。動くな。決して上昇するな!無線封鎖解除後合流だ」
バ「よし。では、敵の情報をラスカルが説明する!」

俺「シシリーで見た奴と同じらしい。これを見てくれ」

 上下式黒板をずらす。ラフなスケッチがある。

俺「敵の上面図、上からの俯瞰図だな、それがこちら。側面図、横から見たのがこっち。背中に盛り上がりがある
 平べったい団子虫みたいな奴だ。盛り上がりは結構目立つ。コアはここだ」

 赤いチョークで、上面図と側面図其々に丸印を書く。

俺「ボディのほぼ中央だ。ここを上からちょん切ったとして断面図を書くと・・・こうだ。コアがこことなる」

俺「真上からコアを掘り出すのは苦労が多い。それに上下の垂直発射だとロケット弾がずれる。だろう?サーニャ?」

 ええ、と頷くサーニャにみなの視線が集中する。貴重な情報。
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:13:18.92 ID:b0fsRwdo0
そういや鈴木さんが2話ではゲルトにパンツァーファウストをいっぱい背負わせて次から次へとぶっぱなさせたかったって言ってたな・・・
俺「なので、先導はコアの位置から見て上方30度となるあたりで静止する。そこで皆止まれ。そして、左右に間隔を
 取る。取らないと迎撃砲火で纏めてやられる。忘れるなよ?そこで先導が 1!吊光弾を撃つ!これでバズーカの
 照準が出来る。次!2!機銃で曳光弾を放つ。君たちはその着弾地点を狙って撃て!」

 図に線を引きつつ説明、みなの反応を確認。理解してくれたようだ。

俺「敵二機は、相互距離が約1キロ。なので、ミーナ隊と俺隊との共同歩調は取らない。先導が着弾指示をしたら構わ
 ず撃て。再生速度に撃ち負けるな!なので、一斉射といっても、若干の時間差をおくんだ。そうすれば、装填に
 よるブランクも分散するからな!一番最初だけは射手/装填手のペアで同時発砲、別ペアとの時間差を作るという
 意味だ。解るか?解らん者は正直に手を上げてくれ!」

 みな、真剣な表情で頷き返す。よし!と俺が笑顔で答える。 

俺「装填手は一発撃ったら砲本体を捨てることを忘れないこと!落ち着いて作業しろ!クリップをコンセントにしっか
 り差し込むんだぞ!装填手!携帯する予備弾薬は2パックの6発!射手は1パックの3発!忘れるなよ?大型で余ったら、
 地表の残敵を掃討するのに使え!撃ち終わったら砲は放棄!捨てるんだ!夜間空戦には邪魔だからな。通常装備の
 予備弾倉も忘れないこと!」

ミーナ「では、皆さん。しっかりやりましょう。出撃予定は0230!忘れ物が無いように念入りに確認!」

 全員敬礼してそれに答える。
 ハンガーでは整備兵が走り回っている。怒号が飛び交う。ウィッチは次々にエンジンを始動。皆、例のM3を身体に
 固定している。通常の装備ではなく、M3だけを携帯している者も居る。

俺「お。ロケット弾つけてくれたか。有難うな。これが発射セレクタかい?」

整備兵「左右各4発。着発信管!安全はこのボタンを押し込んで解除。そのままでこのハンドルを握って発射!
 握り締める程度によって左右各1発4発同時発射まで選択できます!手応えがありますから!撃ち終わった
 らばこのボタンを!ラックを投棄できます!軽くなります!」
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:15:49.82 ID:H6tgbws/0
支援
480蒼穹の〜2. ガンバル:2011/01/11(火) 13:19:58.64 ID:WVDKIuk30
 頷いて謝意を示す俺。腰にはブローニングの予備弾倉1、拳銃とその予備弾倉パック2、ロケット砲予備弾パック3
 が無理やり引っ掛けられている。首からは紐で信号銃。背中にはM3とバズーカ1門。たすき掛けでM3の予備弾倉が4
 パック16本。

整「ラスカルさんもバズーカ使うんで?」

俺「ああ。対地攻撃で使う」

整「重かったら捨てちまってくださいよ!」

俺「バーカw。これからベッドインって時にチンポコ無くてどうすんだ!ヒィヒィ言わせるんだぜw?」

整「ギャハハ!失礼しましたw!思い切りどうぞ!」

 バカ話して時間を潰す間に、他の者も用意できたようだ。敬礼を交わし、整備兵は去った。

ミーナ「用意はいい?  いいわね。ストライクウィッチーズ!全機出撃!」

 皆、整然と一斉に滑走を開始、重たげに上昇を始めた。

ミーナ「高度500で左旋回!目標に向かう!」

「「「「「「「了解!」」」」」」」
****
シッチング・ホーン近郊

 前方で砲火がひらめく。ビームが夜空を焼く。所々で爆発。そして空には墜ちる火の流星。
 陸戦ストライカーユニット『バレンタイン』を装備した部隊が次々にキャリア・トレーラーから降り立つ。
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:23:26.90 ID:b0fsRwdo0
ここでMk.IIIとか\(^o^)/オワタ
せめてクルセイダーたんにしてあげなかったのか、アレキサンダーのドケチめ
482蒼穹の〜2. 本土部隊ですけw:2011/01/11(火) 13:25:12.25 ID:WVDKIuk30
 「(ねえ、グーデリアン。あなただったらどう戦う?)」

 隊が揃うのを待つ間、物思いにふける隊長に伝令が駆け寄ってきた。

伝令「118のマッコーネル少佐?」

ジョゼフィン「ええ。私。何?」

伝「前線本部より!まもなく第501統合戦闘航空団が空襲により敵ネウロイを破壊する予定!なお、501の無線周波
 数がこれです!攻撃開始予定は0245!本部は至急、貴部隊が前線に布陣することを命令しています!」

ジョゼ「(くそったれ。敵の情報も全く無くて・・・馬鹿野郎!)了解した。確認書にサインはw?」

伝「(すげえ・・・笑ってる。綺麗な人だけど、肝が据わってるな)いえ!結構です!」

ジョゼ「しっかりやるから、と伝えて頂戴」

伝「はっ! あの・・・皆さん、気をつけて(死んじゃ駄目ですよ・・・)」

ジョゼ「ええ。有難う(責任の無いもののほうが人間らしいわね・・・)。あなたもね!伍長」

伝「御武運を!失礼します!」
 部隊が揃った。全員に携行兵器の最終チェックを命令。コンパスで方角を確認。あっちね。

ジョゼ「よし。行くぞ。縦一列戦闘行進。奇数は右!偶数は左を警戒!第一小隊!先行して。第二は第一と200の
 距離を置いて追従!自由射撃!全員!装填!安全解除!」
 
 75ミリ砲を装填しつつ思う。501!お願い!早く潰して!あの化け物を!
ジョゼ「第118装甲歩兵隊!前進!」
483蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 13:30:00.31 ID:WVDKIuk30
***
 打ち合わせ通り、シッチングホーンに南西から進入。ミーナが前線本部と交信し、作戦開始を伝える。

本部『まもなく、上空に援軍が飛来する。全対空砲及び全通常戦闘機部隊に告ぐ。対空戦闘を中止せよ!防空隊所属
 ウィッチへ!目標をよく確認の上交戦せよ! 第311及び第587ウィッチ隊!チャンネル2へ!繰り返す!311及び587!
 無線をチャンネル2に切り替えろ!』

 お膳立ては整いつつある。311と587が501の先導機と交信を開始した。

 後方で、上空支援の2部隊と合流。高度差をつけて先行して貰う。我々は既に地表50.眼下の戦闘部隊が飛び去って
 いく。混乱しすぎね・・・とミーナは思う。カレーの埠頭を思い出す。あの時は避難する市民ばかりだったわ・・・。

俺「隊長。そろそろ離れよう。まもなくだ!」

ミーナ「了解。ではあとで!無線封鎖開始!」

 返事も待たず、ロールして方向を変える。

 背後にいる隊員の気配を「探知」しつつ、前方を「探る」。俺さんには、この能力が無い。彼、大丈夫かしら・・・。
 地表と空は双方の火線が交差し、爆発が相次いでいる。たまに血迷った味方からの攻撃を受ける。まあ、当たら
 ないけど。

 大型ネウロイを確認。私たちがやるのは、こっち! 更に高度を下げ、梢ギリギリを飛び始める。皆!しっかり
 付いてきてね!翼端灯を見るのよ!

 敵目標は両サイドから小型ネウロイを排出中。今までにどれだけの数が出てしまったんだろう。背筋を悪寒が走る。
 なんとしても破壊しなくては!母機が『巣』に変わるのを防がなければ!

 目標を全員が視認できる距離になった。幸いにも飛行型ネウロイとの接触は殆ど無し。遭遇した小型は311が始末
 してくれた。母機の対空ビームが311を狙いだした。そろそろね。
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:31:33.71 ID:b0fsRwdo0
マッコーネル・・・まさか朝鮮戦争の?
485蒼穹の〜2. キョトーン 偶然です?:2011/01/11(火) 13:34:59.34 ID:WVDKIuk30
ミーナ「311!501ミーナ!ブレイク!エスコートに感謝します」

311「ヤー!お姉さま、御武運を!」

 同国人の少女の顔が脳裏を掠める。砲火で照らし出された一瞬見えた顔。ありがとう、アイネ!

 目標にだけ、神経を集中する。右手で信号銃を握る。間合いを計る・・・。周囲にも目を配らないと、距離感が
 なくなる大きさだわ!

俺「587!501ラスカル!ブレイク!ありがとなー」

587「はい!気をつけて!ラスカル!」

 俺さん!あっちも無事ね!
 速度を勘案して・・・距離500で静止したい。用意・・・

ミーナ「(上昇!)」

 角度・・・・よし!静止と同時に吊光弾を発射! 信号銃を放り出してMG42を構えて・・・!
 吊光弾が発光した一瞬後、連射!着弾が散らないように全力で銃を押さえつける。さあ!撃って!

一瞬後、左右で鋭い発射音。まだ私は撃ち続ける。ロケット弾が左右から伸びていく。ここに当たって!

 凄まじい爆発が着弾地点に生じた。一瞬目が眩む。銃を降ろして、高度を上げる。次の発射がタイミングを
 取って 始まった。どんどん撃つのよ!

ミーナ「その調子!いいところに着弾しているわ!」

 着弾点が真っ白に燃えている。爆発がどんどん奥に進んでいる。今の調子なら再生速度を凌いでいる!
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:36:41.92 ID:b0fsRwdo0
デスヨネー
ジョセフ・マッコネルは大尉だし
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:37:13.42 ID:H6tgbws/0
支援
488蒼穹の〜2. そりゃまた。アリガト。:2011/01/11(火) 13:39:59.18 ID:WVDKIuk30
俺「撃て!」

 あ、ラスカル隊も!そっちもしっかり!
 地上の小型がこちらを確認したらしい。撃ってきた。でも、シールドを砲手達はは張れない!地上の火点にむけて
 MGを掃射する。こっち!バズーカじゃない!私を撃ちなさい!

 背を向けていた大型が一瞬輝いた。熱が伴わない光!射撃を忘れて振り返る。燐光を放つ薄片が舞い散っている。

「「「「「やった!!!!!」」」」」

 皆、下から撃ってくるのも忘れて肩をたたいて喜んだ。その瞬間、向うにあったもう一つのシルエットが爆発!

「「「「「「キャホーゥ!「やった!」どんなもんだい!」」」」」」

ミーナ「501全機!よくやったわ!お疲れ様!」

バルクホルン「終わっていないぞ?下から盛大に撃ってくる!」

ミーナ「全機、一端全力上昇して!」

****
 全力で上昇しながら、双方の損害を確認。全員無事。ここまではうまくいった。
 上空で集合し、今後の地上攻撃を相談する。周りを先ほどの311と587がガードしてくれた。

バルクホルン「ビームを撃ってくる奴から?」

俺「ああ、ビームを撃つのは中型陸戦タイプだ。叩くに限る。地上部隊の助力になる」

シャーリー「んじゃ、始めようか?」
489蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 13:44:59.73 ID:WVDKIuk30
ハルトマン「ミーナ、ラスカル。握手はいいからさ、翼端灯消しなよ。目立ちすぎw」

 慌てて消す二人に、311や587の隊員からも笑いが漏れる。

ミーナ「ごめんなさいw。では、501は地上の目標にバズーカの残弾を使います。その後、小型飛行ネウロイを排除。
 それまで、311と587の皆さん、お願いできますか?」

311「ええ!任せておいてください!お姉さま!」
587「地上部隊を助けてあげてください!」

俺「んじゃ、上は任したよ、ビューティーファイターズ!」

 2隊が笑いながら手を振って散っていく。

俺「んじゃ、俺たちは海兵隊ごっこだ。ペアはさっきの組み合わせ。ミーナさんは俺と組んで。ロケット弾を使い
 切ったら、申告してから空戦に戻ること」

ミーナ「ええ、皆さん。気を抜かないでね。気をつけて!では、各ペアで地表目標を攻撃、殲滅します。開始!」

シャーリー「Time to Hunt!」
ルッキーニ「イャッホーゥ!」

ミーナと俺はゆっくり降下しながら最前線へ飛行する。左右にも別ペアがいる。

俺「311のリーダーに惚れられたんで?お姉さまw?」

ミーナ「あら?同国人なのよ、アイネさん。彼女も隊員もいい子ばかりなの!」

311「お姉さま!アイネです。お姉さまをお慕いしておりますわ、あたしw」
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:46:00.20 ID:H6tgbws/0
支援
491蒼穹の〜2. ドモデース:2011/01/11(火) 13:49:59.63 ID:WVDKIuk30
 インカムに笑い声が集中する。わぉ愛の告白♪なんて声もある。

俺「アイネちゃん?男も捨てたもんじゃないよ?今度愛を語ろうなw 578のニッキちゃんも一緒にどう?三人で、
 いや、578・311全員とで熱く愛を育まないかwww?」

578「ニッキだけど。野獣はお断り!あっかんべーだ!!www」

 さらに笑いの渦。ニッキ〜あれ結構いい男じゃん、とか何とか。

ハルトマン「アイネーェ。実は501全員が〜ラスカルの彼女なのーw」

「「サーニャは違うダロ!「エー マジィ「女垂らし!」獣!」キャー!」サーニャは違うゾ!」」

 様々な声がインカムに響く。

俺「俺の身体は501のものだ。でも俺の心は羽のように自由なのさw。俺って詩人だろww?」

シャーリー「それは知りません!あほ!変態マリンコ!浮気性!多恋病!あははは!」

「「「「「「「ブプフ」」」」」」」

バルクホルン「戦闘中の私語は慎め!ラスカル!アホは帰ってからにしろw!」

ハルトマン「はーい!ごめんなさい!トゥルーデお姉ちゃん♪」
俺「堅いこというなよ、夜は長いぜ?一緒に熱く楽しもうよ、ハニーww?」

 暫く、インカムは通信不能。喘ぎながらの笑い声で満たされた。ミーナも口を押さえて笑っている。

****
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:52:30.33 ID:xmJR3/gJP
>>460
俺もミリネタは全くわからんから気にするな
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:52:37.94 ID:H6tgbws/0
あと10分で連投カウントリセットだ
きばれー
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 13:53:29.73 ID:b0fsRwdo0
草生やすとクソウゼェwww
495蒼穹の〜2. でっかいの垂れる!:2011/01/11(火) 13:55:00.77 ID:WVDKIuk30
*****
 最前線が近づくと、俺さんの顔が一気に引き締まった。目が鋭くなる。完全に別人。

俺「地上部隊と連絡は付く?」

ミーナ「ええ。この周波数で呼んで見て。地上の担当将校が出るわ。地上攻撃は俺さんが慣れているから、
 指揮を取って?」

俺「こちら501ラスカル隊。AGコン、聞こえるか?」

空陸管制「こちらAGコントローラー。楽しませてもらったよw、色男。位置知らせ」

 あらあらw。いいコールサインじゃない。

俺「色男とはありがとな。現在、バレンタイン陸戦ストライカーを装着した部隊の上空付近。向うの識別は・・・
 118-1。これが指揮官だろう。いかが?」

空陸管制「118-1。把握したぞ、色男。ちょっとまて、向うにコンタクトする」

俺「AGコン。501ラスカル了解。待機する」
・・・
空陸管制「おまたせ、色男。先方のコールはジュリエット1.このチャンネルで話せるぞ。以上」

俺「サンク、AGコン。 ジュリエット1.こちら501ラスカル隊。聞こえるか?」

ジョゼフィン「はい。ジュリー1.活躍したわね、501」

俺「おお、セクシーボイスw。バズーカで支援する。出来ればビームを撃つ中型が獲物にはいいんだが。そちらで該当
 目標は?」
496蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 13:59:58.90 ID:WVDKIuk30
ジョゼ「ありがと。ちょっとまって」

 118-1が砲撃。500ほど先で爆発。炎の中にネウロイがへたり込むのが見えた。中型だ。

俺「グッドショット。いい腕だ」

ジョゼ「おまたせ。今の方向にビームをぶっ放す奴が何匹か隠れている。反対側は少ないわ。今の辺りをお願い?」

俺「あいよ、ジュリー1。左側面に移動、攻撃する。スタンバイ」

 飛行しつつ、ミーナがバズーカに装填する。次の砲弾も取り出して準備完了。
 梢から一気に上昇、ミーナが確認し指示を俺に出す。

ミーナ「二時。梢が出っ張っている木の真下!距離200!」

俺「見えた。用意?」

 ミーナが左肩を2回叩く。
 同時に発射。排気炎が一気に伸びる。撃破!二人はストンと下がり、横に移動。その間に次弾装填。
 掃射が来るが、かなり反れている。それを8回繰り返す。中型8体を破壊。

俺「ジュリー1。501ラスカルだ。8匹始末した。この面にはもういない。反対側には小型が6匹震えている。そちらは
 任せていいか?」

ジョゼ「ありがとう、501の色男と美人さん。こっちで片付ける。あなたたちは他の所へ火消しに行ってくださいな」

ミーナ「はい。了解しました。ジュリー1。困ったらこのチャンネルで呼んでください。仲間が周囲におります」

 あら・・・///。同性にいわれると何か嬉しい・・・。
497蒼穹の〜2. w微笑 ww笑い www哄笑ッテコトデ:2011/01/11(火) 14:04:59.60 ID:WVDKIuk30
バルクホルン「501別隊。いつでもどうぞ?」
エイラ「最高のハンターがここにいるゾ。な、サーニャ」
ペリーヌ「いつでも駆けつけますわ!」
シャーリー「こちら501消防署です♪」
ルッキーニ「御用の方はステイチューン!」

ジョゼ「ありがとうw。美人さん、皆さん。では!」

 残弾は7発。二人の狩人は、暗い森の上を獲物を探して幽鬼のように飛び去る。
 
 ミーナの魔力のおかげで、その7発全てを中型に叩き込んだ俺達は砲を捨て、後退を始めていた。他のペアも
 全て上空に上がり、任せておいて大丈夫とミーナが判断したので、地上の状況を再確認している。

ミーナ「あ!危ないわね!」

俺「どこ?」

ミーナ「向うの斜面にバレンタインの分隊がいるの。ほら、脇にネウロイが」

 成程。死角を狙って忍び寄るのが6匹。二人してバレンタイン隊に呼びかけるが、目的の部隊からだけ応答が
 返ってこない。無線でも故障しているのか?

俺「ユニットのロケット弾を使う。ミーナさん、二番の位置で」

ミーナ「ええ」

 俺は緩やかに上昇し、目標に向かう。降下開始。軸線を敵部隊の中央に定める。ここが一番大事な時。じっくり
 軸線をあわせ続ける。ぶらすな。滑らせるな。用意・・・

ミーナ「9時!AAA!撃たれている!」
498蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 14:09:59.54 ID:WVDKIuk30
俺「ブレイク!上昇!」

 俺は動けない・・・。分隊と俺一人。どっちが大事だ?軸線をあわせて・・・周りを飛びすぎる曳光弾は無視
 するんだ!やり遂げろ!
 発射グリップを一気に握って8発全てを一斉発射する。完全にユニットを離れたのを確認し、急上昇に
 切り替えつつラックの投下ボタンを押し込む。『バン』と38口径実包がラッチを押したのと同時に機速
 が伸び、上昇角度も上がった。分離確認。下を覗くと、敵が爆発炎に包まれたのが見える。やったぞ!
 それと同時に衝撃が襲ってきた。左右のユニット、そしてわき腹に一発喰らった。クソ!
 出力が急激に落ちる。こりゃ、駄目だな。上昇をやめて機速を保とう。

ミーナ「俺さん!火が!」

俺「体は大丈夫。不時着し、先ほどのバレンタイン隊と合流する。隊長は大丈夫か!」

ミーナ「ええ。でも俺さんが!」

俺「高度を取って待機を。これより不時着」

 インカムに他の隊員からの声が入るが、今は耳をシャットダウンする。ミーナさんが相手をしてくれるさ。
 さて、冷静になれ。深呼吸だ。慌てるなよ?状況を確認しよう。
 左脇が痛むが、ま、たいしたことはなかろう。高度がグングン落ちる。クソ!
 ええと?ロケット弾は使い切った。発射ラックも捨てた。他にヤバイ物は・・・ないな。よし。
 失速しては酷いことになる。少しでもコントロールできるうちに!銃を背中に回す。
 よし。いいな? オケ!
 エンジンカット。前と下にシールド全力展開。それ!
・・・・・
 くそ!誰だ!こんなぶっとい木を植えたやつは!
 頭から大樹の幹に激突。シールドがなかったらミンチだぜ。クソッタレ!
 上空のミーナさんに呼びかける。すぐに返事があった。オケ!大丈夫!
499蒼穹の〜2.:2011/01/11(火) 14:14:59.77 ID:WVDKIuk30
ミーナ「怪我は?本当に大丈夫?」

俺「ああ。母なる大地はいいねえw」

ミーナ「全く!心配させないで。救出します」

俺「ネガティブ!やめろ!被害が増える!」

ミーナ「でも・・・」

俺「あそこのバレンタイン隊と合流して脱出する。俺も海兵隊だ。任せて」

ミーナ「・・・バレンタイン隊と合流ですね?」

俺「イェス、マァム!海兵の本領発揮さ。ミーナさんは隊に戻ってください」

ミーナ「え!でも!」

俺「戻って、再装備をお願いします。まだ陸戦型がうじゃうじゃいますよ?帰って半分は基地で警急任務に。
 残りで支援物資と対地攻撃装備を用意してくださいな。次の攻撃がある可能性は高いと考えます」

ミーナ「了解。そうですね・・・。あなたの必要なものは?」

俺「M3の予備弾倉を。それと私のテントにあるM1ライフルとその弾。あ、後俺の靴w」

ミーナ「了解。行く前にフライパスします。見えたら合図して」

俺「高度に気をつけて!」
500蒼穹の〜2. 言葉が汚くなります:2011/01/11(火) 14:20:01.30 ID:WVDKIuk30
 思ったより低い高度で飛んできた。目が合う。心配そうな顔しないで!夜目にもはっきり見えた美しい顔が蒼白。
 笑うほうがいいよ・・・。皆に宜しく伝えてください。

 ユニットは・・・全損だな。残念。
 わき腹の傷は・・・クソネウロイ!砲で人間を撃ちやがって!22口径にしやがれボケ!てめえ絶対ぶっ壊す!
 ジャケットも裂けちまってるじゃねえか!お気に入りだったのに・・・。
 メルティオレート振りかけて簡易包帯で固縛。腸がはみ出ていなきゃ大丈夫さ。くそ。手当て完了。
***********************************************
―地上戦 1―

 歩くたびに呪詛の言葉が口から出る。
 文明人なんだよ、俺は。クソッタレ。足が痛ぇ!何が楽しくて冬の林の中、裸足で忍足の散歩をしなく
 ちゃならん。原始人じゃねえ。冗談じゃねぞ。俺を落とした奴、絶対ぶっ壊す!

 マチルダ隊がいたくぼみはあの向うか。まだまだあるな・・・。
 喉が渇いた。けどなにもありゃしねぇ。一休みするか。念入りに後ろも含めて確認。
 よし。
 キャメルを取り出して火をつける。箱がつぶれてしわくちゃだ。ふと思いついて、ジッポの蓋を炙って、
 それに雪を詰める。よし、融けた。少しだけ暖かいそれを啜る。オイル臭いが、しょうがない。補給が
 届くのはあそこだ。我慢!

 俺がぶっ壊した敵の残骸が見えてきた。ゴキブリロースト。ざまーみろ。
 ここは、障害物がないんだよな・・・。迂回するか。苦労を惜しむと戦死公報2階級特進になっちまうわ。

 途中まで来て、ギクリとした。おーおー。ゴキブリ野郎がいるじゃないか。空にテッポ向けていやがらぁ。
 中に入るウィッチ達が囮?まさか・・・でも、現に。偶然の会敵じゃなかったのか?報告の必要があるな・・・・。
 更に横に廻る。こいつらの感知器官はどういうシロモノだろう。人間より鋭い聴覚・視力を持つんだろうか。
 犬クラスだと始末に負えないぜ。

  見えた範囲で10体。くそ。どうしてくれよう。
501蒼穹の〜2. 言葉が汚く・・・:2011/01/11(火) 14:25:02.00 ID:WVDKIuk30
 選択肢1.撃ちまくって壊すだけ壊す。でも、ストライカーがない今、本来の魔力だけでどれだけやれる?
 ゴキブリ10匹だぞ?ビームなしだけど、口径がでかい奴もっていやがるし・・・。

 選択肢2.とりあえずバレンタイン隊に合流する。彼女達の火力を合わせれば、10体位は圧倒できるだろう。
 不安なのは、敵の今見えていない兵力がどれだけか、だ。
 でも、なぜにバレンタイン隊は動かない?弾薬切れ?全滅している?だとすると、この案は意味がない。

 選択肢3.バレンタイン隊?知らない、見えなかった、でトンズラする。駄目だ!却下!

 選択肢4.・・・・・タバコを吸いたいな・・・。

 よし。1と2の混合で行こう。いい所だけ組み合わせる。丘上方に位置をしてから攻撃。壊せるだけ壊して、
 バレンタイン隊に転げ込む。これでいくか。もしかすると彼女達に迷惑を掛けるが・・・見殺しにするより、あの
 世で後悔しないで済むさ!あの世で美女に詰られるのはごめんこうむる。美女とは楽しく、な!生きて帰る
 ことができりゃ、天国が待ってるぜ?だろ?俺!ほれ!元気出せ!ミーナさんやトゥルーデ達が待ってるぜ!
 愛を囁かずに死ねるかよw。
 どうせ、捕虜には成れねえ。殺されるだけさ。こっちも捕虜なんぞ作る気もねえし。派手に暴れて生還して
 やるぜ。
 そうと決まったら、何処から仕掛けてやるか!

 ブローニングは110発1箱と銃に装着した分だけだ。後はM3に頼ることになる。移動しながらやるしかない。
 拠点でやったら、すぐに原子レベルまで粉砕されちまう。デポを決めて、そこにM3の弾倉を置こう。そう
 すりゃ少しは身軽になるし。ヨシヨシ。積極的に考えろ。

 周囲の戦闘音を気にしながら、弾薬を置きに上に上る。水がほしい・・・。足と脇腹の痛みは感じなくなった
 けどな。皆、無事に帰ったかな・・・。ふと思いついてM3の弾薬パウチを二つ空にし、足の裏にまきつける。
 ま、無いより楽だ。

 トンズラ予定路に隠し終わって、また戻ってきた。 さて?優先順位を考えよう。
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 14:29:31.45 ID:m8EoGKKP0
痛みなくなったって危ないんじゃ…
503蒼穹の〜2. 眠い・・・:2011/01/11(火) 14:29:59.79 ID:WVDKIuk30
 って、上から相手していくしかねえな。中途半端に下がると、上下から挟撃されるわ。だろ? 休憩しつつ
 もう一度考える。 あー。まだまだあっちこっちで激戦だわ。制空権は取れたみたいだな?

 火口を手で覆い、深く吸う。吸い終わってもう一度考える。後気にしなくてはならないことは?敵の増援。
 ポンコツ置き場は比較的視界が効く。問題はこの林の向うだな。こっちに注意3.向うは1.ゴキ10匹に
 6の塩梅で注意を配ろう。そして忘れるな。今の俺にはユニットがない。シールド能力も大したことがない
 んだぜ?破られるシールドを張るより、射弾に回すほうが海兵らしいってもんだよな。他に何かあったか?

 ミーナさんの今日のズボンの色は?艶ありエンジ。よし、俺は落ち着いてる。
 さて、やるか。仕事の時間だよ。給与と名誉分しっかり暴れるぞ。弾倉を入れ替えよう。使い残しのは、箱は
 要らないな。

 匍匐と忍足で一番上にいるゴキの背後を取る。こいつは楽だ。問題は次以降。破壊したら少しでも下る!
 距離を縮めて、敵の対応を少しでも遅くするんだ。忘れるなよ、俺。
 ゴキの背後でゆっくり立ち上がる。小型?でかいぞ! 次のゴキは・・・ヨシ!気付いていねーな。口の中で
 舌を動かして、唾を出す。今が平穏な時間のお仕舞いだw。
 腰を落として魔力を起こす! それ行け!地獄へ!

 直ぐに破壊できた。次! 駆け下りる。足の痛みも脇の痛みも感じない。戦士の時間!
 おら!今頃、砲塔まわしてんじゃねえよ!くたばれ!

 次! 要注意! オーオー、のこのこ6本足で登ってくるか。あさっての方角見てんじゃねーよ!
 よっし!三匹退治! 弾倉外して!ベルト!急げ!!

 少し、林の奥側に廻るか?遠回りだけどなw。なに、疲れは全く感じない。俺は海兵だ!
 いたっ!動かないで索敵してやがる。ほれ、あっち向け! バーカw
 四匹目!って!弾切れかよ!

 くっそ!もうちょっともってくれれば!ブローニングを置く。ありがとな!余り調子に乗るのは愚だ。
 この辺で一端終えよう。さて。デポに逃げるぞ! 撃たれませんように!M3構えてランニングだ!
504蒼穹の〜2. 痛みは無視w:2011/01/11(火) 14:35:04.05 ID:WVDKIuk30
 でぇぇぇぇぇ・・・・。心臓が逝かれそうだ。アー・・・苦しい。残りの奴がやたらめったら撃ちやがって。
 20ミリクラスは卑怯だ。くそ。
 マガジンポーチを全部首から掛ける。パウチから取り出してあった分は懐に押し込む。さあ!持久戦だ!
 お。太陽がもう直ぐ顔を出す。いいねぇw。無線には他部隊の通信ばかり。

 完全に朝になった。雪が乱反射して目が痛い。その後、1匹屠った。今は膠着状態。時々移動して、位置を
 悟られないようにしている。
 しかし、あっちのネーチャン達、生きているのかね?音がしないぞ?
 周囲は相変わらず激戦中。501の皆はどうしたかな?他のネウロイが出たのかな。俺がいなくても大丈夫
 だろうか・・・。

 音がした。背後。くそ!回り込まれたか? 我慢して、ゆっくり体を回す。焦るな。急に動くと一発で
 ばれるぞ・・・。拳銃でいくしかない。

 居た。ありゃ・・・・なんだ?ヒューマノイドと言えなくはない。が、金属光沢。手にはどこかで見たような
 自動銃。 敵だ。人間ではない。俺のチンポコを賭けてもいい。絶対、バレンタイン隊のウィッチじゃ
 ない。奴の体はこっちを向いている。くそ。腰がだるい。
 こわいのか?俺。動かないと死ぬぞ?動かせ!そっと腰の拳銃をつかみ出す。・・・フルコック。いいぞ。
 もうちょっとだ。よし!

 3連射で斃せた。5ヤードかよ。アブねえな・・・。
 
 11時を過ぎた。膠着状態のまま。向うから探りを入れてきたときは位置を変えつつ、細々と応射する。舐め
 られたら押しつぶされる。はあ。我慢比べかよ。
 と、インカムに受信。おや、シャーリーだ。懐かしい!

シャーリー「ラスカル?応答して。こちらシャーリー」

俺「よぉ!グラマラス・シャーリー、聞こえるぞ!今日もセクシーだなw」
505蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 14:40:00.98 ID:WVDKIuk30
シャーリー「ラスカル!無事かあ!よかった!」

俺「あはは。あったりまえだろ?笑い声が複数いるな、何人で来たw?」

シャーリー「うん。ルッキーニとサーニャとエイラ。他は基地で待機中なんだ」

俺「皆、有難うな。愛してるぜw」

シャーリー「はいはい。遅くなってごめんよ。ブリタニア全土が最大警戒でさ」

俺「だろうなあ。あ、俺の位置はわかる?」

シャーリー「大体しかわからない。急ぎ救助が必要か?」

俺「うんにゃ。これからデートの申し込みする美女が4名ほど待っているんだ。エーとな、俺がいる位置の
 東側、繰り返す、東だ。其処にデートの邪魔をする悪い奴らがいる。そいつらを吹っ飛ばしてもらいたい。
 4匹くらいだ。それを叩いて貰って、俺は移動したい。どうかな?」

シャーリー「オッケー。サーニャのフリーガーハマーだね。私たちもお土産持ってきた。いいよ、了解。位置を
 正確に知りたい。何かランドマークはあるか?」

俺「スタンバイ」

 えーと?何かいいものないかな。発煙筒が二つありゃあなあ。

俺「俺を基準にして。南東1200に燃えている民家かな?建物が見える。二戸建てだ」

シャーリー「タリホー!他は?」
506蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 14:45:01.79 ID:WVDKIuk30
俺「その建物を基準に。北西へ1000、空き地でネウロイの残骸が煙を出している。6匹分」

シ「フライパスして確認する」

 じっと建物方向を見ていると、上空に小さな点が4個見えた。あれか!

俺「シャーリーたちをインサイト」

シャーリー「北西に変針するよ」

俺「オッケー。ドンピシャリ。そのまま。俺の胸に飛び込んで来い、両手を広げて待ってるぜw」

 高度もスピードも十分。AAAも心配なかろう。
 真上を通った瞬間、小さく手を振る。ウィッチなら見えるはず。

シャーリー「イェーイ。タリホー。しっかし泥まみれだなw」

俺「おう。マリンコーだからな。後で皆して風呂で洗ってくれよww」

シャーリー「ぎゃははは。考えとこうな、ルッキーニ? あ、サーニャとエイラは駄目だってww」

俺「チェ!いじけてやるw。俺の位置から東側、下に200くらいの範囲にいるはずだ」

シャーリー「あいよ!頭下げておいて!頭の毛洗えなくなるよ」

 インカムに忍び笑いが多数。こえー事いうなぁ。

俺「あいよ!んじゃ、カメは頭を皮の中に引っ込める。吹っ飛ばせw」

 インカムにシャーリーだけの笑い声。ふふww。ちと難しかったかい?
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 14:48:52.16 ID:m8EoGKKP0
現代ならセクハラで訴えられてもおかしくないレベルの変態ですね(多分褒め言葉)
508蒼穹の〜2. 訴訟状はラスカルに:2011/01/11(火) 14:50:01.16 ID:WVDKIuk30
 とはいっても、見物だ。あのゴキブリ共が吹っ飛ぶザマぁ見ないとな!

 さっきのフライパスとは違う金属質の音が接近。わくわくして見ていると、急降下で三人が。一人が
 フッと西側に現れた。西側の一人がロケット弾をぶっ放しだす。サーニャか。一瞬置いてバズーカも
 一発発射した。器用だな?排気煙がグングン速度を上げて林に向かう。いけいけ!それの着弾前に
 三人がなにやらパラパラと投下、急上昇を掛けた。あんな爆弾有ったっけ?

 次の瞬間、林の大部分が吹っ飛んだ。冗談抜きで顔をドロに埋める。伏せたままで息を我慢していると、
 バラバラと土くれやらなにやら落ちてきた。もう、いいかな・・・。

 プハーと息を吐きながら、林のほうを見てみると、ネウロイが7匹ひっくり返っている。お見事!! 
 増援がいたんだ。ヤベェヤベェ。他はいない・・・よし。

シャーリー「おーい。頭はまだ付いているかぁー。返事しろー!」

俺「うん。あの世じゃないらしい。まだ寒いし、頭上には可愛い魔女が4人飛んでらあww」

シャーリー「機銃掃射しようか?今ターンが終わった。再進入中」

俺「うんにゃ。ゴキブリ全滅。7匹だ。お見事!ありがとうな」

ルッキーニ「やったぁ!凄いでしょ!あたし達!」
エイラ「ふっふっふ。サーニャにかかればちょろいちょろい」
サーニャ「クスクス・・・」

俺「大したもんだよ、実際。俺はバレンタイン隊のところに行くわ。其処で会おう。他の状況がわからない。
 気をつけてくれよ、マイラバーズ!」

シャーリー「誰がだよw。了解、上空から周囲を確認する。待っててくれよ!」
509蒼穹の〜2. ダーク・ピットのパクリだぎゃ:2011/01/11(火) 14:55:02.70 ID:WVDKIuk30
 バンクを振りつつパスしていった。神々しいね。
 さて。行きますか。

 急に足と脇が痛くなりやがった。くそ!  周囲の戦闘音は・・・変わらないな・・・。
*****
 用心深く目だけ出して様子を伺う。
 バレンタイン型が4基。他は・・・残骸ばかりだな。マチルダの残骸もある・・・。
 動く敵、隠れている敵はいないな。

 匍匐前進で接近。念を入れないと生き残れない、訓練担当のガーニーが吼えてた。先輩の意見は
 尊重するものだ。わき腹の傷を弾倉が突きやがる。クソ。

 バレンタインまで25ヤード。彼女達が円陣を組んで、その中で何かやっているのがはっきり解る。
 ユニットに搭乗しているのが二名。後二名は降りて、地面に伏せている何名かの手当てをしている
 らしい。どれ。声を掛けるか。

俺「ヤホー!お嬢さん達?バッキンガム宮殿に行きたいんだ。タクシー乗り場何処?」

 あはは。一斉にサブマシンガンやら拳銃構えてるよww。真剣な顔も素敵だ!

俺「撃つなよw。道に迷った哀れなリベリアンの好青年だぞw。デートしようやw」

 ようやく、向うの顔に笑顔が戻った。笑うべきだよ。女性はね。

俺「このまま匍匐で近づく。そっちへ南東から向かうから。早まらないでな!」

?「よし。ゆっくりだ!」

 5分後円陣にはいれた。ほっと一安心。おおー!ハーレム!
510蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 14:59:59.33 ID:WVDKIuk30
?「お前は?リベリオンの海兵隊か?靴はどうした?」

俺「やあ、かわいこちゃん。501の俺大尉。リベリオン海兵隊。朝方撃墜喰らってね。靴は基地」

?「501? あ!色男か!今朝の!」

俺「だれだっけ?美人は一度見たら忘れないのが自慢だったけど・・・?」

ジョゼフィン「ジュリー1だよ。ジョゼフィン・マッコーネル少佐 ブリタニア陸軍陸戦ウィッチ」

俺「ああ!あの時のセクシーボイスだ!いい女だなあ!あ、前線だから敬礼は失敬するよ?エクセレント・ジョゼ?」
 周りがくすくす笑う。しかし、直ぐに止まった。

ジョゼ「あの時は有難う。そのあと墜とされたのか?」

俺「ああ。6匹のゴキブリがジュリー達のケツを狙っていたから吹っ飛ばした。その時撃墜されて、陸戦で6匹追加。
 あとは仲間が7匹潰してくれて、ここに転げこむことができた、ってわけ」

ジョゼ「あ!夜明け前の大爆発?仲間が7匹は今さっきの?」

俺「うぃうぃ」

ジョゼ「有難う。礼を言う。済まなかった、助力できなくて・・・」

俺「いいよ。当然のことをしたまで。そっちは負傷者か?」

ジョゼ「ああ。二人いる・・・」

 覗きこむ。フム。重傷だ。モルヒネ打たれているな。あ、そうだ。
511蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 15:05:01.47 ID:WVDKIuk30
俺「シャーリー、ラスカルだ。合流した。そっちはどうだ?」

シャーリー「ああ、大体調べた。大丈夫と思う。着陸していいか?」

俺「頼む!負傷者がいる。搬送を願いたい」

シャーリー「直ぐに行く!」

 シャーリーから現在の戦況を聞く。状況は有利。現在、当初の兵力と応援兵力を入れ替えている状態と。
 ふんふん。タバコ失礼。吸うか?いらんかw。

俺「バレンタインの弾薬の残りは?」

ジョゼ「もう余りないな。破壊されたユニットからも移したんだけど」

俺「無線も逝かれているし」

ジョゼ「ああ。着弾のショックで真空管がイカれたよ。支援も衛生班も呼べなくてね」

俺「それで、か。よく一晩頑張ったな。皆・・・」

 負傷兵を見る。もう少しだぞ!

ジョゼ「イェーガー大尉、皆さんにお願いできますか?急いで病院での手当が必要なのよ」

シャーリー「シャーリーでいいよ。任せとけ!」

 静かなうちに、ということで急いで運んでもらうことにする。余裕をかます時間はない。

俺「じゃあ、頼む。我々は途中まで後退、援軍を待つ。前線本部に報告してもらえるかい?」
512蒼穹の〜2. これを入れて後4回です<(_ _)>:2011/01/11(火) 15:09:59.73 ID:WVDKIuk30
シャーリー「オッケー。じゃあ、地図を見て。今はここ。本部はここ。兵站はこっち。何処に動く?」

 ジョゼを見る。彼女が決めるべきだな。

ジョゼ「ここだろうな。ここでハードポイントを形成・確保する」

 指差したのは、ここから南東に1マイルほどの地点。

シャーリー「うん!解った!本部には間違いなく伝える!」

 この間に、他の隊員が廃材等で救急のタンカを作ってくれた。腹部負傷だから・・・。気が利く。いい仲間
 意識だ。

 前後を二人づつ担当して、負傷兵とシャーリー達が去った。手を振って見送る。頼むぞ!

 さて、何が来たかな?シャーリー達が届けてくれた荷物に取り掛かる。お!保温水筒もあるじゃないか!
 コーヒーだ!2つあるぜ!あとサンドイッチ4包み、キャンディバーもチョコレートもある。有り難い。
 いいぞ!インカムのバッテリーもある。気が利くよ、ほんと。

俺「ほら!先に君たちが飲めよ!あと食うんだ!腹減ったろ?」

ジョゼ「有難う//」

 皆が暖かいコーヒーとサンドイッチをやる間に、俺は靴を履く。足の裏が痛むが、無視だ。
 ライフルにも装填。弾薬パウチは3本。よっし!M3の弾薬パウチも二つ。タバコも2パック。ありがたや! 
 あれだけ爆弾抱えていたのに、よくこれだけ運んでくれたもんだ。

ジョゼ「あなたも飲んで」

 どうもどうもと受け取る。ふう。生き返るわ。サンドイッチ一切れを食って、タバコを一服。
513蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 15:14:56.04 ID:WVDKIuk30
俺「さて。俺が先導するよ?左右警戒を主にしてもらえるかな?」

ジョゼ「了解。距離は?」

俺「あっち方面は疎林だったとおもう。100でどう?」

ジョゼ「了解。お願いするわ」
********************************************************************
 基本訓練でリーコンの基礎は習った。ぶっつけ本番だよw。

 俺が見つけた奴はM1の速射で破壊する。俺が見落とした、又はその後接近した奴をジョゼ達が75ミリで
 吹き飛ばす。いいコンビだぜ。
 しかし。ウジョウジョいるわ、ゴキ。母機の野郎、何体吐き出しやがった。近い奴はM3をも多用する。
 火力自慢の海兵隊だ。撃ち負けはしないぜ。

 1500.ようやく合流予定地に着いた。ほっと一息。
 ジョゼ達は、また円周防衛陣。俺は少しだけ小高いところで偵察中。シャーリー達は、ちゃんと野戦病院
 まで飛べたよな・・・。無事だといいが・・・。無線にはあちこちの部隊通信がはいる。501はなし。

 1600 夕焼け。さて、夜戦だな。来るならこいや。美少女を守る海兵隊の底力、思い知らせてやるぜ。
 何時でもどこでも誰とでもベッドイン! 
  
 夜間、休む間もなく敵襲。しつこい奴らだ。何とか撃破。味方部隊がちらほら見える。
 しかし、リベリオン陸軍の影も形もありゃしねえ。腰抜けども!母ちゃんのおっぱい吸うのが忙しいか!
 てめえらのタマはいらねーが、弾もってこい!ボケ!

 夜明け。何とか皆踏ん張っている。味方部隊も周囲に増えてきた。橋頭堡の役割をいつの間にか果たした
 らしい。本部からつまらねえ感状とやらが送られて来た。全員で激怒。俺は無線とビールと寝袋それに
 プレイボーイもってこいバカヤロー、と怒鳴りながらM1でゴキブリを撃破。ジョゼ達はお風呂に入りたい、
 暖かいベッドで寝たい、髪の毛をブラッシングしたい、下着を替えたいと騒ぎながら75ミリ砲をぶっ放している。
514蒼穹の〜2. :2011/01/11(火) 15:19:58.76 ID:WVDKIuk30
 1130 懐かしい501の仲間が空爆を掛けに来た。インカムの電池が切れそうで、通信がよく聞こえない。
 ムカッパラ。でも、数を数えて9人いるので安心。シャーリー達は無事に帰還できたわけだ!タバコが
 美味いぜ!しかし、地表からではズボンも見えねえ。つまらん。帰ってしっかり見てやるべ。誰のから
 みようかね。

 1500 支援部隊到着。ようやく後退できる。バレンタイン隊もへばっている。けど笑顔だ。気丈な
 娘っ子達。お疲れさん。皆でハグして祝福。
 俺はジープで後方へ下がる。彼女達は自走だと。クソだな、ブリタニアの陸軍は。帰路使う弾薬まで
 支給してやがる。馬鹿野郎。鬼だ手前ら。
 ごめんな、ジョゼ達。ちゃんと手紙書くからさ。待っててよ、戦友よ!

 1550 本部に到着。エーリカとリーネが迎えに来てくれていた。三人で抱き合って喜ぶ。
 こんなに可愛かったっけ?いい香りだなぁ。思い切り息を吸い込み、どさくさにまぎれて首筋にキス。
 感度良好!喘ぎ声で元気が出たぜ。ああ、泥まみれでごめんよ。
 本部のクソ共、俺に状況報告を求めやがった。泥まみれ、血まみれの俺が見えねえのか?貴様等!戦闘
 服に汚れ一つ付いてねえな!硝煙の匂いも忘れてるだろ!合衆国海兵の伝統に従って毅然と説明。
 リベリオン海兵隊を舐めるんじゃねえ。糞拭き紙共!
 事後、ぶっ倒れた。らしい。

 2100 基地病室のベッドで気付く。501に二人が運んでくれたんだとさ。
 クソ軍医!足の手当てとわき腹そのほかの銃創の手当てだけしてくれりゃいいんだよ!なんだよ!あの
 注射!馬にぶち込むようなシリンジ取り出しやがって!ケツにブッ刺しやがった!可愛い看護婦が俺の
 手足上半身を押さえつけて。なんだ?あの恥辱プレイは!ケツの穴丸出し?ふざけろゴラ!
 
 さて。紳士に戻ろう。基地に戻ったし。
 その後、お見舞いの皆と共にリーネが夕食持って来てくれた。お代わり三回。空腹で堪らなくてね。
 お食事を上品に食べる俺を見て、ミーナさん以下大笑い。酒は駄目?残念至極。
 腹がくちくなったら熱烈に愛を囁くんだが、身奇麗にならんといかんな。風呂にも入ろう。
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:22:25.45 ID:m8EoGKKP0
軍医「フヒッ」
516蒼穹の〜2. 長々すみません:2011/01/11(火) 15:25:00.22 ID:WVDKIuk30
 うっかり、口を滑らせてミーナさんにわき腹の怪我で説教を喰らう。私に黙っているとは何事かと。
 お返しに『今日のブラジャーの色は何色?』と聞いたらば即座に沈黙。真っ赤になった彼女はいとおしい。
 いや、それ以上の存在だ。弄り甲斐がある。トゥルーデは『シルクの黒』、そしてエーリカは『シルクの白』
 思わず親指を突き立てた。シャーリーはピンクだと。よいよい。結構結構。イッルがスカイブルーを着用して
 いることは、サーニャちゃんからの情報を得ているので聞く必要もない。サーニャちゃんは白の上下だそうな。
 そうそう、白に始まり白に戻る、といったら微笑を返してくれた。ペリーヌとリーネは姿を消していた。何処
 に行った?フム。危機探知能力があると見える。ルッキーニはもじもじしていた。要調査。  

 一服してから大いにもめる。俺は風呂に入りたい。彼女達は駄目だという。どうしても入浴させてくれない
 なら、全員の服を剥ぎ取って生まれたときの姿にして差し上げよう、と丁重に説得したら許可が出た。
 リベリオン紳士として、正式にお願いすれば不可能はないのだよ。看護婦にプラスチック袋を改造した物で
 銃創を密閉してもらう。これでよし。お湯が入ってもいいさ。美女の入ったお湯なら治りも早い。そう言った
 らば、変態扱いされた。失敬だな。

 風呂場のスライドドアが開いて、シャーリーとルッキーニちゃんが顔を出す。頭と背中を流してくれると
 微笑んだが、既にしっかり洗ってしまっていたのだ。彼女達の厚意に答えることが出来ない自分の不甲斐なさ。
 絶望のあまり仁王立ちしてしまった。彼女達は非常に喜んでくれた。人に喜んでもらう。これは紳士の基本
 行動原理である。
 さて、寝るか!部屋の中の寝床は最高だ。

 帰って来れたよ。皆、有難う。

 夜中前、ルッキーニちゃんがベッドに潜り込んできた。毛布を提供。この妹は大変暖かい。
 ブラジャーは着用していない。背中を抱いて確認。推測で行動するのは愚。

********************************************************************

軍医「ラスカルが居ると、長期在庫の薬品が良く捌けるな。ふふふ」
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:26:21.41 ID:WVDKIuk30
二時間半も占拠してごめん。

支援有難うでした。
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:27:49.44 ID:m8EoGKKP0
乙です!変た…ラスカルさん
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:30:27.23 ID:zwr8rQKH0
乙!
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:43:49.15 ID:sjnjk1YO0
しかし、SSかける人ってすげーな
展開は頭に浮かぶけど、それを文章にするとなると一気に難易度が上がる
俺の能力や設定をまず考えて、誰と絡ませるかを決め、エンディングから逆に組み立てていく
ってやっているけど、納得のいくものができねえ
今書いているのが現代からストパンの世界へ飛ばされて、「妄想を実現させる」という固有魔法に目覚める俺で書いてるが・・・
途中で詰まったよ
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 15:50:57.09 ID:h2t9b7go0
そうだな……
あまりに詰まるなら、他のメモに書きたい部分やセリフだけを書きだして流れをある程度つくるといいぞ
誰√か、とかどんなふうな戦闘か(余裕とかぎりぎりとか)、どんな日常をいれるか、とかだな
まぁこれは俺が困ったときにやってるだけだからな
まぁ書けるときと書けない時が普通にあるから、そこまで悩まなくてもいいと思う
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:09:26.55 ID:sjnjk1YO0
>>521
なるほど
最初から最後までのこれは書きたいっていう部分だけをまず抜き出して、その間を埋めていくって感じだな
どうしても進まない時にやってみるよ
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:12:30.45 ID:WVDKIuk30
オレ、設定だけノートに書きなぐって・・・。歴史とか戦車なんかはウィキで確認するでしょ。
あとは、ウィッチ達と主人公をどう絡めるかを書きなぐって。ルッキーニの事故は、そこで
ああ、つかえるな、怒られない範囲だよな、自然だなと思って採用。銃器だけは仕事柄困らない。
主人公の性格だけは最初に決めた。今回のは「豪快・バカ、戦闘時シビア(相手が男
または独り言に関しては口汚い)、一人のときは真面目、寂しがり、女を口説くのが趣味」
とだけ決めて、あとは書き直しながら肉付けしてみた。
暴走シーン、ラブシーンは煮詰まりやすいんで、止まったときは寝て夢でヒントを探して
いたよ。後は書くときの勢いだけ。一番困るのは『ネタ』。
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:37:37.71 ID:zwr8rQKH0
書き上がりいい!少しばかり投下してもいいかな?
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:39:37.49 ID:WVDKIuk30
コーヒー入れてくる!お願い!
ジュエルトリガー取り付け完了!
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:40:53.42 ID:zwr8rQKH0
いいなあコーヒー…
ガリガリする奴が欲しいぜ

あらすじ

にぃにぃ
527一向にウーシュが出てこない…そして短い:2011/01/11(火) 16:42:33.18 ID:zwr8rQKH0


エーリカ「はい、ここがにぃにぃの部屋ー!」バタン

俺「はは、ありがとうエーリカ」

エーリカ「……ねえ、いつからいたの?」

俺「ん?昨日からだぞ?」

備え付けのベッドと机だけのはずの部屋にはすでに大量の本、実験器具、書類にゴミ。
古ぼけた棚にはありえない色をした液体の詰まった瓶に、ゴミの様な物質の山。

エーリカ「私の部屋より汚いね」

俺「いやぁ、まだ足りなくてな」ハハハ

エーリカ「…何これ、石ころ?」

光沢のある灰白色の塊を持ち上げる。
床には鉱石標本の箱がぶっ散らかって様々な輝きに満ちた石達が放り投げられていた。

俺「あ、あった!それはニオブ。教授から貰ったんだ!すごいだろ?」キラキラ

エーリカ「ニオブ?にぃにぃは宇宙の事勉強してるんじゃなかったっけ?」
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:43:53.34 ID:y1yBr/eu0
投下は勢い!書いたら投下!

支援!
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:46:11.15 ID:WVDKIuk30
インスタントだよw。がりがりする奴は・・・・離婚以来飲んでないw。シエーン
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:47:16.84 ID:zwr8rQKH0

俺「これは俺の魔法に使うんだ。超電導っていう相て――――」

エーリカ「はいストップ。私の専門は医学だよ?」

俺「理解は出来るだろう?」

エーリカ「これは興味の問題だよ。ワトソン君」

俺「ふむぅ…」


エーリカ「まったく、科学の話になるとすぐ熱くなるんだから」

俺「ウーシュだってそうじゃないか」ムウ

エーリカ「俺の影響だよ…まあ感謝してるけどね」

ゴミ山から救急セットを引っ張りだす。
…どうやらこの部屋のゴミ達は綿密な設計の上で成り立っていたらしい。音を立てて一山が崩れた。

俺「あ゙ぁ゙ー!?そこは熱力学の本が!」

エーリカ「読む本が多趣味過ぎるよ!専攻は物理でしょ?」

俺「やりたい事が多すぎて…それに、熱力学だって物理だし、専攻は量子学だ」
531ガリガリした豆で飲んでみたい…支援感謝!:2011/01/11(火) 16:51:37.80 ID:zwr8rQKH0

エーリカ「医学の私にはさっぱり分かりませんね。はい消毒」ベシャァ

俺「…相変わらず容赦無いな」

エーリカ「にぃにぃだもん。ほら、口あけて」

俺「んが」

エーリカ「…うん、大丈夫。はいおしまい」ペタッ

簡単に確認した後に頬に湿布を貼られる。
口の中の傷は酷いが、数日で治るらしい。食事の時などが大変らしいが…慣れてるし平気だろう。


エーリカ「さ、怪我の話は終わりだよ」

背伸びをして治療をしてくれていたエーリカが空気を変える。
真剣な、揺るがぬ意思を湛えた空色の瞳。ウーシュとそっくり、しかし突き抜ける様な爽快感はエーリカのものだった。

俺「はは、さすがにあの時ほど魔法力は無いんだよ」
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:54:39.51 ID:zwr8rQKH0

エーリカ「腕の稼働時間はどの位?理論上ではきちんと動くはずだよ」

俺「動作は完璧だ。魔法力と共に信号を流す…稼働時間は戦闘一回分位だろう」

エーリカ「やっぱり感覚の問題か…」

俺「……ごめんよ、エーリカ…あれさえ無ければ」ギリッ

エーリカ「仕方ないよ。右腕は戻ってきても、そっちの傷は時間が掛かるものだし」

俺「…エーリカはいいお医者さんになるよ」ナデナデ

エーリカ「子ども扱いしないでよ。今は一緒に戦う仲間だよ?」


「赤鼻が仲間とは信用も何もあったものではないがな」


ノックも無しに扉が開く。
先程より幾分かマシだが、やはり根底に蠢く嫌悪だけは健在だった。

俺「バルクホルン大尉、ノックはするものですよ」

バルクホルン「貴様に名を覚えられるとは心外だな。大尉で結構」

エーリカ「トゥルーデ!」
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:55:02.45 ID:UGNGJJcd0
しえん
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 16:57:17.26 ID:zwr8rQKH0

俺「分かった。大尉、用件はなんだい?」

バルクホルン「…ふん、夕飯の用意が出来た。ハルトマン、行くぞ」ツカツカ

エーリカ「わっ、トゥルーデ〜自分で歩けるよ〜」ズリズリ


引きずられる瞬間、エーリカがどうしてと目で訴えて来たが笑って返した。
話がほとんど聞かれていなかった様で安心した。

惨めではないか。自らの力が足りなかったばかりに救えなかったのに真実を話し、甘えて好意を引こうとするのは。

あの子を救えなかった自分に、甘えなど必要ない。
力を示して認めてもらうしかない。


俺「…技術屋ってのは、難題程燃え上がるも――ぐぅううう――……」


…見失う前に着いて行こう。

――――――――――――――――――
食堂

ミーナ「みんな自己紹介が済んでなかったわね。では宮藤さんから」

簡単に自己紹介は終わった。大尉とのゴタゴタが尾を引いているのか、空気が重いように感じる。
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:00:21.89 ID:zwr8rQKH0

俺の席はエーリカの隣だった。
二つ向こうから強烈な殺意を感じるが無視を決め込んで食べる。

俺「おいしいな」

宮藤「本当ですか大尉!」

俺「うん、とってもおいしいよ。特にこの粘っとした大豆がなんとも」

ペリーヌ「その腐った…豆が食べられるのですか?」ヒキ

俺「…クロステルマン中尉、今“腐った”と言ったかい?」

ペリーヌ「え、ええ。その通りでしょうに…」

ペリーヌが引きながら言葉を発した瞬間、俺の目に炎が灯る。


俺「否、これは発酵である!発酵とはもちろん腐ると同義であるが、人にとって有益な場合のみ発酵と呼ぶ。
  おそらくこの大豆は何か特殊な菌を40度程度の温度で大豆と一緒に寝かせ、繁殖、増殖する事により出来あがったものだろう
  確かに匂いは怪しいものがあるが、栄養価も高い。
  これは微生物の繁殖の奇跡であり、恩恵なのだ!!」
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:03:31.97 ID:zwr8rQKH0

ペリーヌ「」

宮藤「納豆の事をこんなに良く知っている人がいただなんて…!!」ブワッ

エイラ(コイツ…出来る)ゴクリ

坂本「…見事だ」

一息に言いきった俺に四分が賞賛、六分が呆れた溜息を吐く。
いや、すごい。すごいんだけど…

エーリカ「食べてる時ぐらい考えるのやめなよにぃに…俺」

俺「考えるのをやめたら腐ってしまうよ」ニヘ

シャーリー「俺ー、そいつは発酵にはならないのか?」ニシシ

俺「はは、イェーガー大尉は冗談が上手だ」

ルッキーニ「うー…おれー難しい事は分かんないよぅ」

俺「ごめんよルッキーニ少尉。ああ、自分の事は俺で大丈夫です。気軽に呼んでくれ」

樫の木の様な男が笑う。
相変わらず笑顔が似合わない様にみんなが笑った。
食事は大事だ。明るく楽しく食べたい。

俺はそう思いながら仏頂面で食事を勧める大尉の震える肩を見遣った。
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:04:16.87 ID:zwr8rQKH0

あれ?ウーシュは?

支援ありがとうございます。つなぎ程度なのでここでおしまい。
次の方どうぞ!
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:06:06.37 ID:WVDKIuk30
乙!
おぬし、東京農業大学醸造学科では・・・。
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:09:05.02 ID:zwr8rQKH0
ただの農業従事者…とでも言っておこうか

みなさん納豆は栄養たっぷりの発酵食品ですよ。たくさん食べてくださいね
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:12:34.27 ID:zwr8rQKH0
忘れてた
前スレ >>188からでした。すまねえ…
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:12:40.09 ID:WVDKIuk30
あい〜。
俺は小粒の奴が好き。まあ、コーヒーには合わんよなぁ。ハラヘッタ。
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:18:55.60 ID:lHOyvVHH0
乙乙

昔は手回しのコーヒーミルもあったんだけどなぁ。電動式は、早いけど豆をひく音がウルサイ
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:21:04.00 ID:h2t9b7go0
インスタントコーヒーを一日6杯以上飲んでたらものすごい腹を壊したことがあるわ……

このあと空いてるかな?
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:22:31.45 ID:zwr8rQKH0
がりがりは男のロマンって訳よ

がらんどうだぜ
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:24:52.61 ID:lHOyvVHH0
>>543
コーヒーは刺激物だからな、缶コーヒーでも飲み過ぎると胃腸にくるぞww

投下状況はオールグリーンだ
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:25:32.41 ID:m8EoGKKP0
寝てたらにぃにぃ来てた乙
547デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 17:29:13.83 ID:h2t9b7go0
コーヒーって刺激物なのね……
今は一日三杯に押さえて、代わりにミロを飲むようにしてる

投下!いっきまーす!
昨日のやつのつふきだよ
前回
ズガガガガガガガガガガガガガ
俺「ネウロイ消滅。」
548デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 17:31:07.20 ID:h2t9b7go0
〜方位015、敵機大型1中型10小型50〜

芳佳『俺さん大丈夫なんですか?』

ミーナ『心配することないと思うわ。俺さん、あれでもかなり強いでしょうし。』

坂本『危ないならきっと援軍要請してくるはずだ。私たちがこっちをはやく終わらせればいい話だ。』

リーネ『でもさすがに200機は……。』

坂本『あれぐらいでくたばる男なら私は惚れんさ。』

エイラ『エッ?』

シャーリー『……ほっほ〜。もうそんな関係に……。』

坂本『ち、ちがっ!』


ペリーヌ『由々しき事態ですわ!由々しき事態ですわ!』

エーリカ『ペリーヌ、とられちゃったね〜。』

サーニャ『えっと、おめでとうございます?なのかな……。』

ミーナ『ふふっ、帰ったらちゃんと聞かなくちゃね。全部。』

坂本『あ、あのな〜、おまえたち!』
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:32:59.08 ID:m8EoGKKP0
支援
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:33:24.43 ID:zwr8rQKH0
支援!
ルッキーニ『あ、ネウロイだ!』

バルクホルン『おまえたち、おしゃべりはここまでだ。戦闘態勢を取れ。』


もう敵が眼前にまで迫ってきている

各自先程の雰囲気を消し、顔を引き締め機銃を構えた

ひっそりと流れる風は雲を流し、ゆるりと飛ぶネウロイは空気に緊張を張り、すでに戦闘態勢にはいった


ミーナ『美緒、コアは?』

坂本『あの大型のみだな……。大型を潰せば全部消えるはずだ。』

ミーナ『目標、大型ネウロイ。周りの敵を落とし、制空してから大型を落としにかかります。』

バルクホルン『ひさびさに腕がなるな。』

エーリカ『お腹もなりそ〜。』

ミーナ『全機、戦闘開始!!』

『『『了解!!』』』
552デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 17:40:23.01 ID:h2t9b7go0
空の戦士たちが一斉に銃口を向け、敵に発砲を開始する

ネウロイもそれに応じ、体を赤く染まらせビームで反撃、または回避に移る

その奥にはでんと構えた250mくらいの大型ネウロイが迫っており、ウィッチたちは一層闘志を剥き出しにした


辺りに銃音がぐわんぐわんと響き、ネウロイが次々に落とされていく

しかし落とされたといっても小型や中型なのですぐに再生してしまうのだが……


ミーナ『再生する内に大型を倒すわよ!他の敵であまり消費しないように!』

坂本『私の烈風斬でケリをつける!』

バルクホルン『了解だ!とおおりゃああああああ!』ドガッシャァァァン

エーリカ『トゥルーデこわい〜。』ガガガガガガガ
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:43:38.46 ID:H6tgbws/0
★さる回避代行始めました★
投下したいけど連投規制が怖い、支援したいけど規制されている、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにキーボード叩いてくれます!
モチロン回線を用意する必要もありません!スタッフが該当スレに無差別に支援と書きまくります!
一レス \0.2〜 24時間営業 年中無休!
        ∧_∧
       ( ´・ω・) 
    _‐'´  \  / `ー、_
   /' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ   さる回避代行では同時にスタッフも募集しています
   { 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl   筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
  /\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\  キーボードを打つだけの簡単なお仕事です
/◇◆\_________\
\\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\
 \(ニニニニニニニニニニニニニニ)
554デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 17:44:30.86 ID:h2t9b7go0
バルクホルンが少佐の邪魔になる敵を全て思いっきり吹き飛ばしていく

それをさらにエーリカが支援し、近づく敵・周辺の敵を片付ける

そして敵がいなくなったわずかな隙間の空間で坂本は停止し

魔法力を烈風丸に注ぎ、ぎらりと眼光を鋭く敵を睨みつけた



バルクホルン『もらったあああ!』ドゴシャアアアア

バルクホルンが力のかぎり大型に対し、殴りつける

その瞬間を狙って、振りかぶり空を裂くように気合とともに振り下ろした


坂本『はぁぁぁぁぁッ!れっぷうううううううざああん!!』


鈍く光った刃から突如として巨大な具現化された斬撃が飛び出し、ネウロイを断たんとする

斬撃の名は、烈風斬

一刀のものにすべてを切り伏せる斬撃にして、坂本美緒の特技
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:46:00.56 ID:H6tgbws/0
支援
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:49:39.02 ID:m8EoGKKP0
>>553
代行さん服着ましょうよw
557デリカシーのない俺。支援感謝。:2011/01/11(火) 17:50:24.00 ID:h2t9b7go0
ズガッシャアアアアアアアアアアアアンッッ!!

坂本『ふっ、みたか。』

サーニャ『……まだ反応あります!』カシャ ドドドドシュン

ドガガガガァァァァァァッァァァァァァァァァァン!!

烈風斬で確実に仕留めた、と思っていた

しかし、それは過信にすぎない

ネウロイの反応を感じ取ったサーニャがさらにフリーガーハマーでダメ押しする

だが……塵がはれ、でてきたのはすでに再生を完了したネウロイであった……


芳佳『そ、そんなぁ〜。』

ペリーヌ『少佐の烈風斬でもだめだなんて……』

坂本『信じられん……。ミーナ、どうする……?』

ミーナ『ちょっとやばいわね。弾も無限にあるわけじゃないわ。周りにいた小型も再生をし始めてるし……。ここは……。』
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:52:01.73 ID:H6tgbws/0
支援
559デリカシーのない俺。支援感謝。:2011/01/11(火) 17:54:28.29 ID:h2t9b7go0
……一時的に退く

そうちょっとだけ思ったが、まだまだみんなにも余力がありそうだ

ここで私たちが退けばロマーニャに確実に飛来してしまう

それでは私たちの存在意義がない

でも……少しだけ心の奥底から不安がふつふつと湧いてくる


しかしそれを遮るいつもの声が上から降ってきた


雷のような攻撃と共に


ヒュン…ドガガッシャアアアアンパリィン……



俺『はぁっ……はぁっ……待たせたな!!』


ルッキーニ『あ、おれー!向こうはどうしたの?』

俺『全部撃墜してやったさ。210機ちゃんとすべてな。』

シャーリー『うえぇ〜、ありえないな……。』
560デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 17:57:52.97 ID:h2t9b7go0
坂本『俺、怪我してるじゃないか!』

芳佳『や、約束がちがうじゃないですかー!』

俺『い、いや、これは撃たれたんじゃなくて、傷が開いたんだ。瘴気まみれの間を抜けてきたもんで。』


エイラ『宮藤の治療で外傷だけは完治してなかったのか?』

俺『たぶんだが芳佳の治癒魔法を体にたまった瘴気が拒絶してるんだろうな。だから効きにくい。』

ペリーヌ『……ま、なんにしても生きていて幸いですわ。戦えますの?』

シャーリー『おいおい、服まで血が染みてるくらいなのに戦わせる気かよ〜。鬼だな〜。』

ペリーヌ『失礼な!坂本少佐の認めた殿方ならそのくらいできて当然ですわ!』


俺『よし、じゃあやってやるか。この大型を仕留めればいいのか?』

ミーナ『ええ、敵の再生速度は通常の2倍以上、さらに装甲がものすごく固いわ……。』

坂本『私の烈風斬に、フリーガーハマーを重ねてもコア破壊までいかなかったくらいだ。』

俺『ほうほう、そりゃものすごく硬いな。あれだな、俺のあそk』

リーネ『敵、攻撃来ます!!』
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 17:59:04.35 ID:WVDKIuk30
『強い子のをミロ♪』支援
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:00:11.02 ID:H6tgbws/0
支援
563デリカシーのない俺,:2011/01/11(火) 18:00:55.71 ID:h2t9b7go0
再生したものたちがあらゆる方向から襲ってくる

普通のウィッチなら到底回避は無理で、この攻撃の雨のなかすぐに落ちているはずだが

このストライクウィッチーズのやつらはエリートたちだ

それを驚くほど華麗にかわす


バルクホルン『ふっ、方法は俺が来たことできまったようなものだな!ミーナ!』

ミーナ『ええ、俺さんと坂本少佐とサーニャさんを援護してください。他は周りの敵を一掃、攻撃の撹乱を!』

俺『俺とサーニャが叩き込む。最後に美緒、かっこいいの頼んだぞ。』

坂本・サーニャ『了解(です)!』

エーリカ『決まったなら、いっくよー!シュトルム〜!!』


渦巻いた風が一気に敵を粉々にし、葬る

それが合図となったのか、全員が一斉ににこりと笑い銃を構え、敵に鉛玉を送り出し始めた
564デリカシーのない俺、支援感謝なんだぜ!:2011/01/11(火) 18:04:09.31 ID:h2t9b7go0
……………

俺『サーニャ、俺が行くと同時に放て。』

サーニャ『そんなことしたら俺さんに当たって粉々になっちゃいます……。』

俺『再生速度が並大抵じゃないみたいだからな。一気にやらなくちゃ意味が無い。なぁに、俺は大丈夫だ。』

坂本『そんなことでくたばるならそこまでの男ということだ。』

俺『そういうこと。皆のおかげで一気に敵が減ったな。』

坂本『かまえろよ!』


ベルトから英雄らしくボウイナイフを取り出し、ぎゅっと握り締め手になじませる

さーにゃも同じくフリーガーハマーを担ぎ、かわいいきれいな顔を引き締めて、目の前の大型だけに専念する

俺達が敵意を向けたからか、そのネウロイは俺達に向かってなみなみならぬ量のビームを順々に放出した


俺『よっと!いいか!5!4!3!2!1!サーニャ撃てぇ!』ヒョイヒョイ

サーニャ『いきます!』ドドドドドドシュン
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:04:35.21 ID:H6tgbws/0
支援
566デリカシーのない俺、支援感謝だ:2011/01/11(火) 18:10:23.90 ID:h2t9b7go0
傷が開いて体中が痛いし、目が霞んできた

ちょっと体が限界だが、もうすこしだけ飛ばせてくれ

俺の大切なものたちを……真の意味で守りたいんだ……

今なら、俺に道を託したやつらの気持ちが手に取るように分かる

その人のためになんでもできるっていう、俺がまったく理解できなかった気持ちが


ロケット弾に合わせて、俺は並行に同じ速度で飛び、襲いかかる

右手には蒼く輝くナイフが握りしめられ、ストライカーユニットはまっすぐに俺の感覚に応えてくる


俺『オラァァァァァァァァァァァッッ!!』

ドガガガガガガガズガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアン―・・・


スピードをのせた俺とロケット弾の塊が同時にネウロイに衝突

力の限りに攻撃に対し、ネウロイは金切り声をあげ、破片を派手に撒き散らす

コアが露出したのを見届けた瞬間、魔法力が切れ俺は真っ逆さまにゆるりと墜落し始める……
最後に美緒を見ると、にっこり微笑んだ目で見つめ返してきた

そして静かに唇が動いたのを見逃さず、目で聞き取ったのを覚えている

あとはまかせておけ、と

それに対ししんみりと弱く、頼んだ、とだけつぶやいた直後



『斬り裂けぇぇぇぇッ!!烈 風 斬 ! !』



今までみたことがないくらい純粋で大きな力の烈風斬が斬り出された

インカムからなにやら各々の驚嘆の声が少しだけ入ってくる

ネウロイが恐怖のせいだろうか、思いっきり声を張り上げ、助けを求めているように感じた

だが、おまえらに助けはない
568デリカシーのない俺、一気にいく:2011/01/11(火) 18:14:06.65 ID:h2t9b7go0
おまえたちネウロイは全員いつかこうしてやる

すべて真っ二つか、または蜂の巣にな……

ズガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!

ズガガガガガガガガパキィィィィィィィィィン―……


装甲を斬り開き、真っ赤な人間の血でできたようなネウロイのコアが気持ちよく砕け散る

瞬間ネウロイは生気を失い、変な金属音とともに結晶と化した


ちらちらきらきらと輝く中で、俺は望む

今度こそもう誰も死なせないと、そしてこいつらとネウロイをすべて駆逐しあいつらの望んだ平和を手に入れると

そう、思った
569デリカシーのない俺、一気にいく:2011/01/11(火) 18:15:34.31 ID:h2t9b7go0
坂本『はっはっは!成敗!!俺、見たか?おまえが思っているほど私は弱くない。』

俺『ははっ、本当だな。ほんと、強い嫁だ。』

坂本『はっはっは!もしおまえと喧嘩になったら、こうなるぞ!』

俺『逆らわないでおこう……。』

と夫婦話みたいなことをしているが、一向に誰も助けに来ない


そのままどんどん落ちていく

助けをよぼうとしたが、無理だ、間に合わん


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン……

俺『―――ッ!』

ものすごい痛みで失神しそうになる

誰か助けにこいよ

まぁ日頃の行い的にこない感じはしてたけども……
570デリカシーのない俺、一気にいく:2011/01/11(火) 18:16:25.19 ID:h2t9b7go0
エイラ『おーい、俺?』

サーニャ『……返事がないね。』

ミーナ『ごめんなさい、俺さん。すっかり忘れていたわ。』

ペリーヌ『ふんっ、いい気味ですわ!』

シャーリー『まぁそう言うなよ、ペリーヌ。少佐もうれしそうだしさ、ここは一つ祝福しといてやるのが筋ってもんだぜ〜?』

芳佳『えへへ〜、おなか空いちゃった〜。』

エーリカ『お〜、私もだ。早くかえろーよー!』

リーネ『じゃあ帰ったらティーにしましょうか。』

バルクホルン『ふふっ、そうだな。俺を拾って帰るか。』


俺『……わかったから、早く……。頭がくらくらしてきてるんだけど……。』

芳佳『無理するからですよ!まぁ今回は許してあげますから、帰ったら安静にしててください。』

俺『了解……。』
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:17:13.62 ID:H6tgbws/0
支援
572デリカシーのない俺:2011/01/11(火) 18:18:40.41 ID:h2t9b7go0
その後また宮藤の治療によって救われ、再度医務室の住人と化した

帰る途中、美緒がなにか話しかけていたようだが、意識が朦朧としたせいかまったく覚えていない

なにをしゃべっていたのだろうか


それにしても、ずいぶんと気持ちが澄んでいる

吹っ切れた、といっても過言ではない


今日は今まで生きてきた中で最良の日かもしれないな…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これで止めます!
最後は少しのいちゃいちゃパートのみかと……
本当に少しだけど
支援してくれた方読んでくれた方本当にありがとう
無事終わりそうですぜ

では、次のかたどうぞ!
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:19:13.34 ID:U6q0A946O


誰か助けてやれよw
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:22:04.80 ID:H6tgbws/0
乙ー
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:27:18.17 ID:WVDKIuk30
おつんつん眼鏡
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:50:04.11 ID:Oz0B6hRb0
otu
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:51:50.39 ID:m8EoGKKP0
乙乙
今日は戦闘回多いな
昨日の反動?
578俺改め、ボク:2011/01/11(火) 18:55:26.52 ID:HN2nbdHo0
次はわたしが投稿してもいいでしょうか?
今回は豪華(?)三本立であります。
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:57:24.83 ID:m8EoGKKP0
>>578
ごー
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 18:57:42.40 ID:lCORaIVa0
5−
581俺改め、ボク、まずは第八話:2011/01/11(火) 18:58:28.78 ID:HN2nbdHo0
第8話「夜を飛び越えて」

――――――――――――――――――――ロシア魔導開発研究所の艦・研究室
ヴィクトル「ふーむ。これはどうしたものか?」

研究長「はい、ボク准尉の魔力値がここの所、伸びています。」

ヴィクトル「この前の戦闘だってあの姿になったしな・・・何の前触れも無く。」

研究長「ええっ、ですが・・・これは驚くべき事ではないでしょうか?」

ヴィクトル「バカモノ、原因も解らずに驚くも無いわ。」

研究長「失言でした・・・」

ヴィクトル「・・・所で、カールスラントの所のウィッチの件だが・・・」

研究長「その件でしたら、なんとか許可取れましたよ。こっちに逃げ込んだネウロイを倒すという条件で貸してくれるそうですよ。」

ヴィクトル「そうかそうか。今度、ロシア名物のマトリョーシカでもプレゼントしてやるかのカールスラントのお偉いさんにな・・・」

ボク准尉のデータ値を見るヴィクトル

ヴィクトル「(・・・さて、異状にまで伸びるこの魔力、これがどういう結果を示すのか?楽しみだ・・・)」
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:00:19.26 ID:H6tgbws/0
支援
583俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:00:53.77 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――ロマーニャ基地・執務室

坂本「カールスラントのナイトウィッチ?」

ミーナ「ええっ、501が再結成する前、私とトゥルーデとフラウとヘルマ曹長と一緒に戦ったウィッチよ。」

バルクホルン「ハイデマリー・W・シュナウファー大尉。我がカールスラントが誇る最強のナイトウィッチだ。何故、彼女がここロマーニャに?」

ミーナ「上層部がいうには、カールスラントに現れたネウロイがこっちに逃げ込んで撃破のためこっちにくるそうよ。」

坂本「それなら、我々に任せればいいのだが・・・何故、そんな事を?」

ミーナ「・・・ヴィクトルが言ってきたのよ。」

バルクホルン「あの博士が?」

ミーナ「ええっ、〈取り逃がした物ならば自分で始末をつけなければいけない。なに、心配する事は無い。ボク准尉にも夜間哨戒に参加させれば良いからな。〉って・・・」

バルクホルン「たった、それだけで上層部が許可を出すなんて、ただの研究者といのも妖しくなってきたな・・・。」

坂本「それもそうだが・・・何故、カールスラントで現れたネウロイがこっちに来たのかも不思議だが・・・」

ミーナ「ネウロイは謎が多い部分があるからね。でも、ヴィクトル博士もボク准尉をそこまで進めるのも何故かしら?」

バルクホルン「・・・確かにな。いくらボク准尉があんな姿になれるからって期待しすぎではないのか?」

坂本「悩んでも仕方ない。今後もヴィクトル博士の情報を集めよう・・・」
584俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:03:38.00 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――談話室

ミーナ「ご紹介しますね。カールスラントのナイトウィッチのハイデマリー・W・シュナウファー大尉よ。」

ハイデマリー「初めまして・・・。短い間ですがよろしくお願いします。」

宮藤「よろしくお願いします!!(胸が大きい人だな・・・)」

早速、胸チェックをする宮藤。ハイデマリーはそんな視線に気づかなかったが・・・

サーニャ「あっ・・・ハイデマリーさん。」

ハイデマリー「サーニャちゃん、元気にしてた?」

サーニャ「はい。」

エイラ「サーニャと知り合いなのカ?」

ハイデマリー「ええっ、ナイトウィッチ同士で情報を交換してたの。」

リーネ「へー、そうなんですか。」
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:03:57.83 ID:zAqR47Pv0
支援
586俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:07:20.02 ID:HN2nbdHo0
ボク「でも、カールスラントのナイトウィッチがこっちに来た理由って?」

エーリカ「あっ、そういえばそうだね。ミーナどうしてなの?」

ミーナ「・・・カールスラントで現れたネウロイがどういう理由かこっちに来たのよ。」

シャーリー「こっちに来た?どういう事なんだ?」

ハイデマリー「・・・私が夜間哨戒で遭遇したネウロイは猛スピードで通り過ぎたの。それで、ネウロイの進路方向を調べたら・・・」

バルクホルン「この最善基地まで来たという訳か。しかし、なんの被害も出ていない・・・」

エイラ「ンー・・・さっぱりダナ。」

ボク「でも、ネウロイならば倒さないといけないでしょ。考える事は後にした方が・・・」

坂本「そうだな。そこで夜間哨戒のメンバーだがハイデマリー、サーニャ、エイラ、そしてボク准尉だ。」

ボク「僕も、ですか・・・?」

坂本「ヴィクトル博士がそろそろ夜の戦闘にも慣れさせて欲しいという要望があったからな。
   どの道、ボク准尉には夜間哨戒に参加させようと思っていたからな。」

ボク「・・・そうですか。」

坂本「というわけで、早速だが・・・夜に備えて寝ろ。」
587俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:09:30.89 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――エイラ&サーニャの部屋

サーニャ「・・・ボク准尉はどうしますか?」

ボク「んー、どうしようか。」

寝る場所は二段ベット。流石に4人となると・・・ちょっと窮屈かもしれない。

ボク「そうですね・・・。」

チラッとエイラを見ると・・・

エイラ「・・・。」

サーニャと一緒に寝る。という目だ。ここは空気を読んで・・・

ボク「ボクは天井で寝ますよ・・・」
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:09:33.88 ID:H6tgbws/0
支援
589俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:13:05.12 ID:HN2nbdHo0
ハイデマリー「天井で・・・・?」

エイラ「どうするんだ・・・?」

ボク准尉の奇妙な答えで首をかしげる三人。

ボク「見ていれば解ります・・・・。」

ファーと欠伸をした後、タンッと飛んでコウモリの様に逆さまにぶら下がる。

使い魔を発現させてコウモリの翼で身を包んで目を閉じて寝る。

エイラ「随分と器用な奴ダナ。」

ハイデマリー「使い魔がコウモリだから、あの様に寝る事もできるのね・・・。」

サーニャ「・・・夕食まで寝ましょう。」

三人もベットへ向かい、就寝する。
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:14:49.10 ID:WVDKIuk30
ちっと怖い支援
591俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:17:40.88 ID:HN2nbdHo0
――夕食の時間――

コンコンとドアを叩いて開ける宮藤

宮藤「みなさーん、夕食の時間・・・!!?キャアアアァァァァ!!」

基地中に宮藤の悲鳴が響き渡り、皆はドタドタと集まる。

坂本「どうしたんだ、宮藤!?」

宮藤「あ、あれ・・・・」

バルクホルン「むっ!?」

宮藤が指さす方向に天井にぶら下がっている黒き物体。
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:18:58.99 ID:UGNGJJcd0
少し早くね支援
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:19:05.12 ID:oIXuOC0z0
黒き物体ワロタ支援

この方の次って予約あった?
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:19:25.46 ID:/QcyZk6c0
しえん
595俺改め、ボク。3〜4分おきに投下します。:2011/01/11(火) 19:21:43.67 ID:HN2nbdHo0
宮藤の悲鳴で三人とも目を覚まし目を擦る

エイラ「んー、どうしたんだヨ。」

サーニャ「どうかしたの・・・?」

エーリカ「えっと・・・天井にぶら下がっているあれは・・・?」

ハイデマリー「あっ、あれはボク准尉です。」

そう言うとボク准尉が起きると同時に床に着地して、んーっと背を伸ばす。

シャーリー「随分と器用な寝方をしているな・・・・」

ボク「あっちでも、サバイバル訓練の時でも逆さまで寝ていましたから・・・。」

シャーリー「へぇー・・・んっ?」

一瞬だったが、ボク准尉の瞳の色が赤になっていたが・・・元の色に戻っていた。

ボク「どうかしましたか?」

シャーリー「・・・いやっ、なんでもない。」
596俺改め、ボク。これで第八話終了:2011/01/11(火) 19:26:35.88 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――ハンガー場

夕食を済ませて、ハンガーへ集まる四人。

ボク「・・・普段、見慣れているけどなんか、不気味・・・」

エイラ「フフーン、怖いだろウ?」

サーニャ「エイラ、そんな事を言っちゃダメだよ。」

ボク「大丈夫ですよ、サーニャさん。夜間訓練も受けていますが実際となると初めてです・・・」

ハイデマリー「私も最初は怖いと思ったけど慣れると大丈夫なのよ。」

ボク「は、はい・・・。」

エイラ(サーニャとハイデマリーは信用しているけど、こいつは得体が知れないんだよな・・・。)

ただ、エイラだけはボク准尉の事を少しだけ警戒していた。

悪魔の姿の事を警戒しているからだと思われる。

誘導灯が、暗闇の滑走路を照らし出す。

4人のウィッチが、夜空へと駆け出し飛び立つ。
597俺改め、ボク。これで第八話終了:2011/01/11(火) 19:31:40.94 ID:HN2nbdHo0
第9話「白き海の堕天者」

闇が支配する空を、4人は徐々に高度を上げながら飛び続けている

雲の下は闇で、光源はストライカーユニットに付いた航空灯のみだ。

エイラ「もうすぐ、雲の上に出るぞー。」

ボク「はい。」

四人は雲に突入して上昇する。

ボク「うわぁ・・・・・」

辺り一面が白い雲。月明かりに照らされた白と暗い空には無数の星が輝く世界である。
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 19:32:55.85 ID:oIXuOC0z0
支援
599俺改め、ボク。九話の始まっていた・・・:2011/01/11(火) 19:36:40.88 ID:HN2nbdHo0
ボク「普段は星空を見ていたけど・・・こんなに凄い風景が見れるなんて・・・」

エイラ「随分と嬉しそうダナ」

ボク「それは、嬉しいですよ。こんな風景が見れるなんて・・・感動の一言です。」

エイラ「さっきは怖いと言ってなかったか?」

ボク「あっちは一人で夜空を飛んでましたから・・・でも、今は・・・」

ハイデマリー「今は・・・?」

ボク「エイラさん、サーニャさん、ハイデマリーさんが居るからな。寂しくないですよ。」

サーニャ「・・・ふふふっ」

ボク「・・・変な事だったかな?」

エイラ「おまえ、去年の宮藤と全く同じこと言っているゾ」

ボク「へぇー・・・そうか。あっ、感動してる場合じゃなかった。ネウロイを捜さないと。」

ハイデマリー「・・・何も反応がありませんね。」

サーニャ「・・・こっちにも何も反応がありません。」

二人は魔導針を展開するが、何も反応が示さなかった。結局・・・その日の夜、ネウロイは現れる事は無かった・・・。
600俺改め、ボク。さるにやられた・・・:2011/01/11(火) 20:02:10.27 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――エイラ&サーニャの部屋

ボク「・・・結局、ネウロイは現れなかったね。」

エイラ「なぁ、カールスラントに現れたネウロイってどんなだったんだ?」

テーブルでタロット占いをしているエイラ。

ハイデマリー「・・・そうですね。蛇の様な形をしていたような。」

サーニャ「・・・蛇ですか?」

ハイデマリー「ええっ・・・頭や腰に羽が生えていた蛇の形をしたネウロイでした。」

ボク「・・・羽の生えた蛇・・・。」

以前、ヴィクトル博士から貰った悪魔事典でなんかそういう堕天使がいた様な・・・。
601俺改め、ボク:2011/01/11(火) 20:08:20.88 ID:HN2nbdHo0
ダメだ、頭がボーっとしてきた・・・

ボク「もう駄目です・・・寝ます・・・。」

フラフラとソファーに倒れこみ、眠ってしまった。

サーニャが毛布をかける。

エイラ「・・・こいつ、寝ている時は可愛いな。」

ハイデマリー「・・・そうですね。」

寝ているボク准尉の頭を撫でるハイデマリー。

ハイデマリー「本当なら、私がネウロイを倒さないといけないのに・・・ごめんなさい。巻き込んでしまって。」

サーニャ「・・・いいえ、平気ですよ。」

エイラ「そうだぞ。逃がしたネウロイを倒せばいいからナ。」
602俺改め、ボク:2011/01/11(火) 20:12:47.81 ID:HN2nbdHo0
サーニャ「そうだ。ここの露天風呂はとても広いんですよ。ハイデマリーさんも入りませんか?」

ハイデマリー「ええっ。でも・・・ボク准尉は・・・」

エイラ「ボクは今は寝ているから大丈夫ダロ。」

ハイデマリー「そうですね。起こすのも可哀相ですし・・・」

エイラ「んっ・・・・?」

ピッとタロットカードを引いたのはアルカナのNo15.悪魔の逆位置を示していた。

サーニャ「エイラ?」

エイラ「今行く。」

三人は後に風呂場へ向かう。
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:15:56.71 ID:oIXuOC0z0
支援しよう
604俺改め、ボク(ボク准尉の悪夢):2011/01/11(火) 20:16:17.83 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――

殺セ。殺セ。

憎イ、敵ハ殺セ・・・。

父ヲ奪ッタ。母ヲ奪ッタ。敵ヲ全テ殺セ・・・。

(いやだ!!そんな事をしたくない!!)

オ前ガ拒絶シテモ、ソノ呪ワレタ姿カラ逃レル術ハ無イ。

(呪われた・・・姿・・・)

血の海から、黒く悪魔の翼を持った人が現れ、両頬を触りニヤリッと笑う。

――――――――――――――――――――
605俺改め、ボク(:2011/01/11(火) 20:21:43.16 ID:HN2nbdHo0
ボク「ハッ・・・!!」

ガバッと起きる。息を荒くして汗だくだった。

シャーリー「大丈夫か?」

ボク「シャーリーさん・・・?」

シャーリー「なんだか、魘されている声が聞こえたから心配したよ。」

ボク「他の皆さんは・・・?」

シャーリー「風呂場に行くと言ってて、ボクが部屋で寝ているというから・・・」

ボク「そうですか・・・」

シャーリー「何があったんだ・・・?」

ボク「怖い夢を見ました・・・何かが僕に語りかけて、そして・・・」

シャーリーに抱きつく。ガタガタと震えていた。

ボク「僕が僕で無くなりそうで怖い・・・」

シャーリー「大丈夫・・・ボクはどんな事があっても私が傍にいるから・・・」

優しく微笑み背中を撫でる。
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:24:04.79 ID:H6tgbws/0
支援
607俺改め、ボク。支援ありがとうございます!!:2011/01/11(火) 20:28:57.90 ID:HN2nbdHo0
今日も夜の空を飛び、ネウロイを捜す。

相変わらずの真っ白な雲海が広がっていた。今宵は満月だ。

四人は並んで夜を飛び続ける。

ボク「今日こそは見つけないと・・・。」

エイラ「・・・なぁ、一つ聞いても良いか?」

ボク「なに?」

エイラ「・・・お前のあの姿って、いつ頃からなれたんだ?」

ボク「・・・。」

ハイデマリー「・・・どういう事なんです?」

サーニャ「・・・ボクくんは、悪魔の様な姿になるんです。最初は芳佳ちゃんを庇って怪我を負った時に・・・」

ボク「・・・あれは、2年前の話。今宵も満月が輝いていた時かな。」

空に輝いている星々と満月を見て語る。
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:32:08.65 ID:H6tgbws/0
連投気を付けろよナ
支援
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:35:08.18 ID:0DI6AMCl0
支援
610俺改め、:2011/01/11(火) 20:36:21.53 ID:HN2nbdHo0
ボク「夜にネウロイの軍勢が攻めてきた時だった。
   仲間達が次々とストライカーを壊されて落ちて行き、
   たった一人で戦ったけど、もう駄目かと思ったその時だった。」

ボク「体中、物凄く熱くなり、感覚も研ぎ澄まされてネウロイの軍勢をたった一人で倒した。
   そして、鏡に映った姿を見て驚いたよ・・・まるでネウロイ以上の化け物だとショックを受けたよ・・・」

エイラ「・・・。」

サーニャ「・・・。」

ハイデマリー「・・・。」

ボク「けど・・・ここに来てから、少しだけはあの姿を好きになれたかもしれない。」

サーニャ「どうして・・・?」

ボク「ここにボクの居場所が出来た。
   シャーリーさんが僕を優しく抱きしめて仲間と言ってくれた事が嬉しかったから。
   勿論、501の人たちの皆さんにも感謝しています。」

エイラ「そうか。良かったナ。」

和んでいるとサーニャとハイデマリーの魔導針が反応する
611俺改め、:2011/01/11(火) 20:43:16.97 ID:HN2nbdHo0
ハイデマリー「・・・ネウロイの反応。」

サーニャ「シリウスの方角に、ネウロイと思しき飛行物体1。こっちに接近してくる・・・」

ボク「なに・・・!?」

サーニャ「・・・・来ます!!」

ゴゴゴゴゴッと白い海が荒れて白い柱が生まれる。

雲海から現れたのは翼を持った大型の翼蛇のネウロイ、その姿を見てボク准尉は思い出したのだ。

ボク「・・・・サマエル。」

エイラ「えっ?」

ボク「神の毒、毒を持つ輝かしい者とも呼ばれるユダヤの堕天使・・・」

ネウロイの口と思われ部分が開きビームが放たれる。

四人は回避し、迎撃するが・・・ネウロイは再び雲に潜り込んだ。
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:43:33.47 ID:H6tgbws/0
支援
613俺改め、:2011/01/11(火) 20:50:05.93 ID:HN2nbdHo0
ハイデマリー「雲に隠れるなんて・・・」

エイラ「あのネウロイ随分と頭が回る奴だな・・・!!」

未来予知でネウロイが次にどこを攻撃するのか見えた。

エイラ「サーニャ!!ボク!!右に避けろ!!」

雲からビームが発射されるが、ボクとサーニャは右へと旋回して回避する

サーニャ「!!」

ボク「くっ!!」

雲海からあのネウロイが出現した。頭を天に向けて歌を歌いだした。

ネウロイ【―――――――――――♪♪】

ハイデマリー「あのネウロイ・・・」

サーニャ「歌を歌っている・・・?」

エイラ「去年、現れたネウロイも同じように歌を歌っていたナ・・・」
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 20:54:06.46 ID:Dle/GRBV0
しーえんっと
特に予約はなかったような気はするんだけど、>593のあとに
おじゃましてもいいですか?
615俺改め、ボク:2011/01/11(火) 20:57:07.29 ID:HN2nbdHo0
ボク「そうな・・・!!?」

突然、ボク准尉は息を荒くして、胸を抑える。
なんだろう、苦しい。
あのネウロイの歌を聞くと・・・抑えていた何かが出てきそうだ。
長く聴いてると取り返しがつかなくなりそうだ!!

ボク「――――!!!」

ボク准尉は例の姿になって、翼蛇ネウロイに接近する。

ボク「やめろー!!」

二丁のショットガンで撃つが、翼蛇のネウロイは雲海に潜り歌を歌う。

ボク「歌うな!!」

追跡しつつ撃つが、それでも・・・厚い雲でネウロイにダメージにならない。
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:00:57.56 ID:H6tgbws/0
支援
617俺改め、ボク:2011/01/11(火) 21:02:36.53 ID:HN2nbdHo0
ハイデマリー「ボクくん、危ないです!!戻ってきてください!!」

エイラ「世話のかかる奴ダナ!!」

三人は後を追うのだが・・・ネウロイは尻尾の先端部分を切り離した。

切り離した尻尾から同時に小型ネウロイが60機が生まれた。

ハイデマリー「分担された・・・!?」

サーニャ「・・・あのネウロイはボクくんが狙いだというの?」

エイラ「・・・数が多すぎるナ。」

エイラはロマーニャの基地に連絡を入れた。

エイラ「こちら、エイラ!!ネウロイが増援してきた!!急いで来てくれ!!」

増援が来るまで、小型ネウロイ達を迎え撃つ。
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:07:37.80 ID:wgIDRghm0
支援
619俺改め、ボク:2011/01/11(火) 21:07:54.32 ID:HN2nbdHo0
一方、ボク准尉は一人で大型のネウロイと対峙していた。

冷静さが欠けて闇雲に攻撃をしている

ボク「僕の心をかき乱さないでくれ!!そんな歌を歌うな!!」

頭を押さえて苦しい表情で叫ぶ。

エイラ「!!ボクよけ――」

エイラが何か言いかけたその時、ネウロイが大きな口を開けて散弾ビームを放った。

ボク准尉の翼、両腕、両足、腹と撃ち貫かれて夥しい鮮血がボク准尉の体を汚す。

ボク「グッ、ウウッ、アアアア・・・」

ガハッと吐血をし、グラリッと倒れそのまま堕ちて行く。

エイラ「ボ、ボク!!!」

ハイデマリー「あ、ああっ・・・」

サーニャ「い、イヤアアアアッ!!!!」

サーニャの悲鳴が夜空に響き渡る。
620俺改め、ボク。第9話これにて終了:2011/01/11(火) 21:12:57.09 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――

嫌だ・・・怖い・・・苦しい・・・

これ以上・・・痛い思いは・・・嫌だ・・・

戦いたくない・・・

奪わないで・・・奪わないで・・・

ボクが残っている・・・人間を・・・奪わないで!!!!

――――――――――――――――――――
鮮血がボク准尉の周りにグルグルと漂いやがて赤い球体へとなった。

その時、赤い球体がグニャグニャと歪みだし、鏡が割れた様に赤い球体が弾け飛んだ。

中から現れたのは金色の髪、腰の翼が黒から真紅へと染まった。

覗く歯は、鋭くなっている。

目がゆっくりと開くと鮮血の如く真紅に染まっている。

ボク准尉は金色と真紅の悪魔へと変わり果てた。
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:14:20.22 ID:H6tgbws/0
支援
622俺改め、ボク。:2011/01/11(火) 21:16:22.84 ID:HN2nbdHo0
第10話「魔王転生」

(イメージBGM(http://www.youtube.com/watch?v=RlkHpae20bc&feature=related))

赤い球体から、金色の髪に真紅の翼を持ったボク准尉が現れた。

三人は驚愕していた。

エイラ「な、なんなんだよ・・・アレ・・・。」

サーニャ「・・・あれが・・・ボク准尉なの?」

ハイデマリー「さっきまでの姿と違う・・・」

今までのとは違い、恐るべき殺意が放たれていた。

幽鬼の様に立ち、ネウロイを見てニヤリッと笑う。

ボク「アーソービーマーショー・・・」

その言葉を言った途端、5機の小型のネウロイが一瞬に真っ二つにされた。

見ると、ボク准尉の右手には真紅の剣が持っていた。
623俺改め、ボク。:2011/01/11(火) 21:25:56.62 ID:HN2nbdHo0
ボク「ハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

まるで狂った様にネウロイを刈る。一方的な殺戮だった。

ボク「KILL YOU!!!!」

二丁のショットガンを構えて連射する。当たっていくネウロイは次々と弾け飛ぶ。

カチッカチッと音がする。弾切れの様だ。

ボク「・・・。」

弾切れになったのを好機とみて、小型のネウロイは次々とボク准尉に襲いかかる。

親指を噛んで血を垂らす。

ボク「フォー・オブ・アカインド。」

その言葉を言った途端、血で作りだした3体のボク准尉が出現する。

血で作った刃を五本の爪に装着して次々とネウロイを刈る。

小型のネウロイの群れを囲んで、次々と串刺しにして破壊してく。

親玉のネウロイは反撃とばかりにビームを撃ってきた。

血で作りだした3体の分身はネウロイのビームで撃ち貫かれて消えていった。
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:28:54.85 ID:H6tgbws/0
支援
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:29:05.67 ID:0DI6AMCl0
しえーん
626俺改め、ボク。:2011/01/11(火) 21:30:01.32 ID:HN2nbdHo0
ここで、501のメンバーが到着する。

坂本「エイラ、サーニャ、無事か!?」

ミーナ「大丈夫ですか、ハイデマリーさん!?」

エイラ「だ、大丈夫だ・・・でも・・・」

シャーリー「ボクは!?ボクは何処なんだ!?」

サーニャ「・・・ボクくんが・・・」

ハイデマリー「・・・あんな姿に、なっているんです・・・」

三人の視線の先を見ると其処には、アイアンクローで小型のネウロイを握りつぶしているボク准尉の姿だった。

狂気の笑み、次々とネウロイを破壊し、コアを貪り喰らい魔力を飲み干す。

それは悪鬼羅刹の如くの戦だった。
627俺改め、ボク。:2011/01/11(火) 21:35:18.42 ID:HN2nbdHo0
宮藤「な、何アレ・・・?」

リーネ「あの姿とはまた違う・・・?」

ペリーヌ「翼の色も真っ赤に染まって・・・」

バルクホルン「あれでは・・・本当に悪魔・・・」

エーリカ「しかも前より荒々しくなっている・・・」

ルッキーニ「なんだか・・・怖い・・・」

シャーリー「ボク・・・。」

ボク准尉はルキフグスを取り出し、血の錬術で真紅の大剣を作り出す。居合い斬りの構えると大剣が燃え始め、

ボク「デヤアアアアアアアッ!!!!」

薙ぎ払う様に横一閃。たったひと振りで小型のネウロイは次々と切り裂かれ爆散していった。

残ったのは翼蛇のネウロイはボク准尉に突っ込んでいくが・・・燃え盛る真紅の大剣を振り上げて降ろす。

ボク「ダアアアアアアアアッ!!!!」

縦に真っ二つに裂かれたネウロイはコア事切り裂かれて、大爆発が起きた。

その衝撃波は離れていたウィッチたちにも遅いかかる。
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:35:32.43 ID:lCORaIVa0
独り言なのでスルーしてくれ

流石にここまで戦闘描写の酷いSSは見たことが無い
所詮SSだけどさ、せめて日本語くらいはきちんと使ってくれ、初見だと訳分からんぞ
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:36:51.18 ID:b0fsRwdo0
>>628
独り言ならここに書くな
ちゃんと作者に伝えたいならそう書け、な?
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:37:43.34 ID:H6tgbws/0
こまけぇこたぁいいんだよ
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 21:38:13.28 ID:74HfQje60
早く支援する作業に戻るんだ!
632俺改め、ボク。:2011/01/11(火) 21:41:02.40 ID:HN2nbdHo0
満月を背にボク准尉の姿は自分の血で染まり、両の手を伸ばし狂ったように笑っていた。

ボク「アハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!」

夜空にボクの狂気の笑い声が響き渡った。

シャーリー「・・・!」

シャーリーはボクの顔に何か光っている物が見えた。

それは、狂ったように笑っていたボク准尉の目から・・・涙を流していた・・・。
633俺改め、ボク。支援ありがとうございます。:2011/01/11(火) 21:43:11.00 ID:HN2nbdHo0
――――――――――――――――――――ロシア魔導開発研究所の艦・ヴィクトル私室

ヴィクトル「素晴らしい!!素晴らしいぞ!!」

映像には金色の髪に真紅の翼となったボク准尉の姿を見て大喜びをしていた。

ヴィクトル「あの異状にまで伸びていた魔力値はこれだったのか!!まるで蛹から蝶へと変生するかの如く!!」

乱暴に本を取り出し、パラパラと捲りあるページを開いた。

ヴィクトル「あれこそが、吾輩が理想としていた、
      大いなる悪魔の覇者・・・ルシファーが遂に、実現したのだ!!!」

その絵には少年の姿に四枚のコウモリの翼、金色の髪の悪魔の名が描かれていた

――――――――――――――――――――
長々付き合って下さってありがとうございます。
戦闘描写を改善してから、wikiに載せます。
ではではー、さようならー。
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:01:49.46 ID:kmBkku/S0
乙ー
面白かったヨン様
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:02:42.56 ID:Dle/GRBV0
おつん
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:03:02.87 ID:74HfQje60
乙乙
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:05:23.74 ID:wgIDRghm0
いま予約ある?
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:06:33.05 ID:oIXuOC0z0
乙 面白かったよ

次、誰もいないなら投下して大丈夫かな?

以前アンケートとって√確定したSSの一話分書き終わったので、それを
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:07:44.08 ID:oIXuOC0z0
>>637
出しゃばってしまったようだ すまない

先にやってくださいな
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:12:38.56 ID:wgIDRghm0
っと、今見たら>>593の方か
そちらの方が先だったんで、譲らせてもらいます。むしろ俺が出しゃばりだ
気にせず行っちゃって下さい。
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:12:54.46 ID:kmBkku/S0
どっちでもいい。早く投下したまえ!wktk wktk
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:13:26.39 ID:Dle/GRBV0
>641
まずはkskしようぜw
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:18:53.50 ID:oIXuOC0z0
あー…すまない では行かせてもらう

その前に、ちょっとだけ解説

タイトルは『レイヴンウィッチーズ』

一期六話からのIFな位置づけなので、階級に違和感あるかも

アンケートの結果通りペリーヌ√で 
次いで希望の多かったハイデマリー√はこっちがまとまってからって事で

Ready?
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:20:38.65 ID:wgIDRghm0
GO!!!


じゃあ俺は明日の2030に投下予約させてもらいます
645『RW』 一話:2011/01/11(火) 22:22:21.26 ID:oIXuOC0z0
―扶桑皇国海軍某基地―




「…転属、ですか」

俺はややうんざりした面持ちで手元の書類から顔を上げ、目の前でニコニコしている直属の上官を見た。

「ええ。転属です。とはいっても、もう慣れたものでしょう?」

その一言に、俺は盛大に溜息を吐いた。本来ならば不敬罪により懲罰モノだが、生憎その程度をいちいち気にするような上官ではない。

「…第501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズ…」

「そう。君の転属先です。よく噛まずに言えましたね?」

上官でなければ今すぐこの場で殴り倒したい。その衝動をぐっとこらえ、俺は口を開いた。

「いくらなんでもウィッチ隊に配属って、不味いでしょう。俺男ですよ?」

「あっはっは。俺君は線が細いし、顔もやや中性的だから問題な…分かった、冗談だからその対ネウロイ用の銃をしまってくれないかい?」

無言で対ネウロイ用のカスタム銃を突きつける俺に対して、苦笑と片手で制する上司。仕方なく、ため息を吐きながら銃を懐に仕舞う俺。仮にも相手は上官である。

646『RW』 一話:2011/01/11(火) 22:23:52.80 ID:oIXuOC0z0
やれやれ、俺君ときたら…私以外にこんな事しようものなら即銃殺ですよ?」

「ご心配無く。アンタ以外にはしません」

「アンタって…まあ、仕方ありませんね…」

そこで、気を取り直したように真面目な顔に切り替わる上官。自然と、俺の顔も引き締まる。

「俺大尉。転属及びは着任は一週間後になります。早急に身支度を整え、出立してください」

「…了解」

「なお、君のストライカーは後で501の基地に送る手筈になっています。調整がまだ残っていると報告があがっていましたからね」

それもそうか、と俺は思う。俺のストライカーは何度か実戦投入したとはいえ、未だ試作機であることには変わりない。

「ま、そちらは君の友人が腕によりをかけて仕上げるとのことですから。気にせず発ってくださいね。ブリタニアはいいところですよ」

「了解。俺大尉。転属の任、受領致しました。即刻任に就きます」

張り詰めた擬音さえ聞こえてきそうな敬礼。ただ、顔に若干の不本意が見え隠れする辺り、軍人としての育て方を間違えただろうか、と苦笑する上官。
647『RW』 一話:2011/01/11(火) 22:28:24.29 ID:oIXuOC0z0
「…人が真面目にやってる時になんですか、そのニヤケ顔は」

「俺君、その発言は不敬罪ですよ。ほら、もう時間も無いし行った行った」

そのままの表情でヒラヒラと手を振る上官に再び溜息を吐きながら踵を返す俺。

「…沢原少将。一つよろしいですか?」

ドアノブに手をかけた俺が、肩越しに振り返る。

「ん? 何でしょう?」

「……いえ。機内で読むので、501に関するデータを」

言いよどみ、話題を変えた俺に沢原は深くは追求せずに、

「手配しましょう」

と一言のみ告げた。
感謝します、と言い残し今度こそ俺は部屋を出た。

他の誰もいなくなった部屋で、沢原は一人思案する。

(…三年前の私の選択は、間違っていましたかね?)

考えたところで、答えは出ない。選択をした以上、自分はそれに殉ずるのみだ、と思い直して窓の外に目をやる。今日もいい天気だ。

…もし、この世界に人類の敵、ネウロイなるものが現れなかったら。
ネウロイによって家族を失い、空に向かって吼えるしかなかった彼が別の道を歩めていたら。
人類は。彼は。この空に、どんな夢を描いたのだろうか…
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:29:06.78 ID:H6tgbws/0
支援
649『RW』 一話 支援ありがとう:2011/01/11(火) 22:30:35.94 ID:oIXuOC0z0
―第501統合航空戦闘団ブリタニア基地・執務室―


「美緒。ちょっと、新人のことで話があるのだけど」

書類から顔を上げて、デスクの向かい側の少女にそう切り出したのは、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐。ストライクウィッチーズの隊長だ。

「新人? 宮藤のことか?」

そう答えたのは、坂本美緒少佐。同隊の戦闘隊長を務めている。

「違うわ。いえ、宮藤さんの事も気になるのだけれど、それより…」

口で説明するより見せた方が早いと判断したのか、手元の書類を坂本に渡すミーナ。

「ん? …ああ、例の扶桑からの…」

書類を見た坂本は、そんなことかとばかりに顔を上げる。

「まあ、男だというのは珍しいな。原隊で噂程度には聞いていたが、まさか実在したとは…」

自分の言いたいこととは違う、と言わんばかりの表情でミーナが口を開く。

「…男性ウィッチの希少性はともかく、風紀に問題が起こる可能性があります。いくらネウロイのことがあるとはいえ…」

先日、夜間哨戒に出撃した三人のウィッチが遭遇したネウロイの件が二人の頭を過ぎる。
上層部はネウロイについて、やはり自分たちの知らないことを知っている?
それとも、こちらと同じく何も掴んでいないのだろうか?

650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:31:57.27 ID:wgIDRghm0
支援!
651『RW』 一話 支援マジありがとう:2011/01/11(火) 22:33:23.70 ID:oIXuOC0z0
疑念は尽きないが、本題からは脱線している。上層部が怪しいのは、今に始まったことではない。二人は話題を修正した。

「まあ、問題が起きたら起きたでその時だ。みっちりしごいて二度と妙な気を起こさないようにしてやる」

その発言は色々とどうなのかしら、という言葉がミーナの喉まで出かけたが、苦笑を浮かべる程度に済ませておいた。
どのみち、今から心配しても仕方ないことでもある。せめて、問題が起きないように気を配ることは徹底しよう。
そう決めたミーナは、再び坂本から手渡された書類に目を落とし…ある一点に目が留まった。

『原隊:扶桑皇国海軍第0独立戦闘航空隊』


数日後


―同隊同基地・ブリーフィングルーム―


「ねえねえリーネちゃん、今日って新人さんが来るんだよね?」

そう隣の少女に声をかけたのは宮藤芳佳軍曹。先日ストライクウィッチーズに参加した新人だ。

「うん。でも私たちより階級が高い人なんだって。怖い人じゃないといいな…」

芳佳の言葉に不安げに返事をしたのは、リネット・ビショップ軍曹。

「お前ら、知らないのか? 新人って男のウィッチらしいぞ」

二人の横から言葉を投げかけるエイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉。エイラの一言に、二人の悲鳴が上がった。
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:34:54.46 ID:H6tgbws/0
支援
653『RW』 一話 支援感謝:2011/01/11(火) 22:36:17.97 ID:oIXuOC0z0
「うるさい! サーニャが起きるだろ!」

エイラが自分の隣の少女をかばうように文句を言う。
隣で枕を抱いて眠っているのは、サーニャ・V・リトヴャク中尉。ストライクウィッチーズ唯一のナイトウィッチだ。

「あ、ご、ごめんなさい…で、でも! 男のウィッチって、そんな人いるんですか!?」

「そうです! それに私、男の人となんて…あぅ…」

尚も騒ぎ立てる芳佳と、顔を真っ赤にするリーネ。そんな二人を見かねたのか、ペリーヌ・クロステルマン中尉が肩を怒らせて立ち上がった。

「貴女達! 静かになさい! なんですのたかが新人が来るくらいで! 男? そんなの知ったことではありませんわ!」

二人に向かって怒り心頭といった面持ちで説教を始めるペリーヌ。

「えー…でもペリーヌさん…」

「ああもう、お黙りなさい! この豆狸!」

尚も反論しようとする芳佳を、ペリーヌがぴしゃりと封殺する。そんな中、寝ていたサーニャが身じろぎし、寝ぼけ眼で顔を上げる。

「さ、サーニャ!? 起きちゃったか? 大丈夫か?」

オロオロしながら必死にサーニャに話しかけるエイラ。
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:38:59.85 ID:H6tgbws/0
支援
655『RW』 一話 支援感謝する:2011/01/11(火) 22:40:54.45 ID:oIXuOC0z0
「あら、サーニャさん。貴女いたんですの?」

ペリーヌの一言に、エイラがカチンときた様子で振り向く。

「オイ、ツンツンメガネ。お前が大声出したからサーニャが起きたんだろ。なのになんだよその態度は」

「わ、私のせいだと言いたいんですの!?」

今度は二人の間で口論が始まろうという時、最前列に座っていた少女が立ち上がり、振り返る。

「貴様ら、いつまでやっている!! 黙って待機も出来んのか!?」

軍人然として吼えたのはゲルトルート・バルクホルン大尉。その途端、バルクホルンの迫力に当てられ全員が萎縮し席に着いた。

「…トゥルーデが一番うるさかったよ?」

その横から茶々を入れるエーリカ・ハルトマン中尉。その一言にバルクホルンの矛先がそちらに向く。

「お前はもっとしゃっきりしろ、ハルトマン! いいか、カールスラント軍人たるもの…」

「あー、また始まったよ…」

うんざりといった顔を隠そうともせず、溜息を吐く。そんなハルトマンに、バルクホルンはさらにヒートアップする。
そんな中、慌しく扉が開き二人の人間が入ってきた。
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:42:20.51 ID:wgIDRghm0
紫炎
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:50:25.76 ID:A+iB0SrE0
しえ
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:50:48.71 ID:H6tgbws/0
支援
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:54:20.98 ID:m8EoGKKP0
さる?
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 22:55:34.16 ID:H6tgbws/0
ならあと六分だナ
661『RW』 一話 すまん さるってた:2011/01/11(火) 23:00:58.21 ID:oIXuOC0z0
「いやー、すまん。ルッキーニ連れて来るのに手間取ったよ」

そう言いながら部屋に入ってきたのは、シャーロット・E・イェーガー中尉。小脇には、フランチェスカ・ルッキーニ少尉を抱えている。

「うじゅ…まだ眠いのに…」

文句を垂らしつつ、床に下りるルッキーニ。そんな二人の様子を見て、バルクホルンが鼻を鳴らす。

「お気楽だな、リベリアン? 大事な召集に遅刻するとは」

やや棘のある言葉に、シャーリーはやや苦笑して受け流す。

「遅刻の理由はあるだろ? これだからカールスラントの堅物は…」

シャーリーは片手をヒラヒラと振りながら、ルッキーニは不満げな顔のままで着席する。
まだ言い足りない様子のバルクホルンだったが、部屋にミーナと坂本が入ってきたことによりやむなく席に着いた。

「はい、注目。今日は事前に伝えた通り、新人が入隊します。今日集まってもらったのは挨拶と顔合わせのためよ」

全員が揃っていることを確認したミーナは、たった今入ってきた扉に向き直り、

「入っていいわよ」

と告げる。それに合わせて、一人の男が入室する。
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:03:16.29 ID:H6tgbws/0
支援
663『RW』 一話 支援どうも:2011/01/11(火) 23:07:06.95 ID:oIXuOC0z0
黒を基調とした軍服に、同色のコートという他人を威圧するような服装。中性的な顔立ちと黒縁の覇気を感じさせない眼鏡。
知らずの内にウィッチたちは男の雰囲気に見入っていた。
その男、俺はミーナの隣まで進み、隊のメンバーの方を向いた。

「紹介します。扶桑皇国海軍から派遣された、俺大尉です。本日付で、我が第501統合戦闘航空団に配属となりました」

ミーナの紹介を受けて、俺が一歩前に出る。

「紹介に預かった、俺大尉だ。よろしく頼む」

短い挨拶に、敬礼。
ある種異様な俺の雰囲気の前に、言葉を発そうとはしなかった。否、発することが出来なかった。

そんな雰囲気を崩したのは、俺本人だった。

「と、軍人の挨拶はここまで」

「…は?」

誰かが、思わず間の抜けた息を漏らす。俺は敬礼と雰囲気を崩して続ける。

「今まで色々なところを回されて、階級とかもあんまり気にしてなかったんだ。だから、そんなの気にせず気軽に接してほしい」
664『RW』 一話 :2011/01/11(火) 23:15:07.73 ID:oIXuOC0z0
先ほどの表情はどこへ行ったのか。途端に柔和な表情に切り替わった俺に、今度は違う意味で誰も何も言えなかった。

「…駄目かな?」

「そ、そんなこと無いです! 俺さん、仲良くしましょう!」

やや困ったように小首を傾げて苦笑する俺に、芳佳が慌てて立ち上がって言った。

「君は…宮藤軍曹か。ありがとう」

「い、いえ、あの…」

「お、宮藤が撃墜されたぞ。やるなー俺」

顔を赤くしてもじもじし始めた芳佳を見て、エイラがニヤニヤしながらからかう。

「ちょ、エイラさーん!」

更に真っ赤な顔でわたわたする芳佳の様子に、隊員たちに笑顔が戻った。
頃合を見て、ミーナが俺に声をかける。

「俺さんは、もう私たちのことは知ってるのよね?」

「はい、中佐。皆さんのデータは道中に閲覧させていただきました。皆、素晴らしい戦果の持ち主ですね」

「そういう大尉はたった今撃墜数をプラスしたけどな」
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:16:04.40 ID:H6tgbws/0
支援
666『RW』 一話 :2011/01/11(火) 23:22:19.18 ID:oIXuOC0z0
「エイラさーん!!」

再び悲鳴を上げる芳佳に、和やかな空気が再び部屋を満たす。が、我慢の限界に至ったバルクホルンが机を叩く。

「お前ら、もう少し緊張感を持て! 宮藤! いつまでだらしない顔をしている!!」

「ふぇっ!? ごめんなさい!」

「にしし。トゥルーデったら、妹が取られるのが怖いんだねー」

ハルトマンが茶化したことで、バルクホルンの顔が真っ赤に爆発した。

「な、ハルトマンー!!」

余計なことを言うハルトマンを捕らえようとしたバルクホルンの腕をするりと抜け、俺の後ろに隠れるハルトマン。

「わー。助けて俺ー」

「ちょっ、ハルトマン中尉!?」

突然盾にされ、目を白黒させる俺。その様子を見て楽しげに笑うハルトマン。

「ハルトマン! 新人とはいえ男だぞ! 無用心に近づくな!」

「えー。仲間なんだからいいじゃーん」

そう言いながらさらにバルクホルンの神経を逆撫でするように、俺に後ろから抱きつくハルトマン。
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:23:43.40 ID:/QcyZk6c0
しえん
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:27:23.05 ID:Hi5qvWFM0
壁パン
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:28:31.31 ID:A+iB0SrE0
エーリカちゃんマジ小悪魔
670『RW』 一話 :2011/01/11(火) 23:28:40.54 ID:oIXuOC0z0
「ハルトマン貴様…!! 俺!! 貴様もニヤついてないで離れんかー!!」

「ちょ、落ち着いてバルクホルン大尉! 別にニヤついてないからから!? ハルトマン中尉も早く離れて!!」

今にも俺に飛び掛らんばかりのバルクホルンと、ハルトマンを必死に剥がそうとする俺、そしてこの惨状を明らかに楽しんでいるハルトマン。
そして、面白がってこちらを見物する他隊員。

見かねたミーナと坂本がハルトマンとバルクホルンをいさめるまで、俺は神経をすり減らし続けた。


―同隊同基地・俺自室―


「つ…疲れた…」

ブリーフィングルームの後、ミーナと坂本に基地を軽く案内された。
実質的な基地の責任者であろう二人に案内されたということは、俺が未だ完全には信用されていないことの証左だろう。

(まあ、それは仕方が無いか。でも、飯は旨かったな)

その後、晩御飯にありつけた。なんでも、大体宮藤とリネットが作ってくれているらしい。久々の扶桑食は、旨かった。
コートを脱いで、ベッドに倒れ込む。溜め込んだ息を吐いて、首だけを巡らせて部屋を見渡す。
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:32:51.55 ID:m8EoGKKP0
今更だがここの「俺」達はほとんどが芳佳の扶桑料理食べてるんだよな
うらやましい…!
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:34:19.75 ID:bZal/i4b0
ルームは要らんな。

支援。
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:36:22.97 ID:y1yBr/eu0
>>671
今更気づいた、おのれ!!!!
674『RW』 一話 確かにルーム不要だった:2011/01/11(火) 23:37:58.39 ID:oIXuOC0z0
ここでの生活は、どうやら思った以上に、今まで以上に面白い生活になりそうだ。そこだけは、あのクソ上官に感謝してもいいと俺は思う。

「…そうだ。ハイデマリーに手紙書くか…」

以前、サン・トロンに飛ばされた時に知り合った戦友の顔が俺の頭を掠める。
ベッドから起きて、荷物からレターセットを取り出す。ベッドサイドの明かりをつけていざ書こうとしたところで、急激な眠気に襲われる。

(あー…今日は予想以上に疲れたしな…)

手紙は明日書こう。そう決めた俺は軍服を脱いでベッドに潜った。

(そういえば…晩飯の時、クロステルマン中尉にはやけに噛み付かれたな…仲良くできるならそうしたい…んだけどな…)

そこまで考えたところで、俺の意識はまどろみに連れ去られていった。


―同隊同基地・執務室―


「それで、彼についてどう思う?」

開口一番、ミーナは坂本に尋ねる。

「不審な点は今のところ見当たらない。初日だしな…だが、この原隊については私も聞いたことが無い。」

二人の疑問、それは見慣れない『扶桑皇国海軍第0独立航空戦闘隊』という部隊名。
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:39:24.77 ID:kmBkku/S0
芳佳ちゃんの肉じゃが食べたいお
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:41:54.14 ID:y1yBr/eu0
宮藤を食べたい!!!支援!!
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:43:18.65 ID:A+iB0SrE0
ちん肉って見えた。自分でも意味が分からない。

支援
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:44:37.04 ID:m8EoGKKP0
>>676
お姉ちゃん「宮藤は私が食べる!渡さんぞ!」

クリス「お姉ちゃん…」
679『RW』 一話 了:2011/01/11(火) 23:45:57.44 ID:oIXuOC0z0
「…上層部のスパイ、という線は?」

「もしそうなら、こんなあからさまな部隊名は表記しないだろうな」

暫し考え込む二人。

「…まあ、奴に不審な点が見えなければ、直接尋ねてみればいいだろう」

考えても仕方ないと判断した坂本が、とりあえずの結論を出す。

「今日はもう遅い。明日以降、俺に直接話を聞こう。それでいいか?」

特に反論も無いので、素直に頷くミーナ。

「では、おやすみミーナ」

「おやすみなさい、美緒」

挨拶をかわして、執務室にはミーナ一人となる。

(明日からまた大変そうね…私ももう寝ましょうか…)

まだ多少の書類仕事は残っていたが、今日のところは作業を切り上げてミーナも執務室を後にした。

明日から、また騒がしい日々が始まる。
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:48:20.53 ID:oIXuOC0z0
とりあえず、一話終了。

一応初SSだったんだが、どうだっただろう・・・?(チラッ


支援してくれた方、ありがとう。

あと>678のお姉ちゃん自重
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:49:36.56 ID:m8EoGKKP0
乙!
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:50:05.73 ID:y1yBr/eu0
乙乙
いいぞ、どんどん行ってくれ
新規が増えるのが一番このスレにいい事なんだ
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:50:17.57 ID:/QcyZk6c0
これが初とは…嫉妬するぜ 乙
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:51:42.87 ID:kmBkku/S0
乙ー!
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:51:58.56 ID:ntBPe5WO0
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:54:39.72 ID:oIXuOC0z0
あ ペリーヌ√なのに今回出番が…

…次回はペリーヌが活躍するよっ!(多分
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:56:30.09 ID:KesGXWWy0
乙ー
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:58:33.01 ID:Dle/GRBV0
おっつんー
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 23:59:38.83 ID:kmBkku/S0
>>486
俺得過ぎる。続き待ってるぜ
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:06:02.37 ID:kvyK0ci60
おーいこのあとって予約あったかーい?

検索しても特に引っかからなかったんだが
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:09:44.81 ID:oVMNjUIs0
一応>614というか、おいらっすが…
今ちょっとメシ食ってるんだよね、どうしましょ?

一応いっておくと、こっちは投下始まっちゃうと
それなりに尺をいただくと思いますです…
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:11:39.30 ID:oWPNugMc0
どっちでもいい。投下待ってるぜ
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:12:40.94 ID:kvyK0ci60
おk 特に引っかからなかったから聞いてみたんだ
それならコッチの事はキニシナイでやって欲しいんだぜ
694最上の空陸両用:2011/01/12(水) 00:22:35.26 ID:oVMNjUIs0
>693
ああ、どうもすいません、ありがとです
残りのご飯をお茶漬け化したので、のんびりすすりつつ投稿始めようと思います

最上さん@休日回
>144-197の続きでっす
それ以前はwikiのほうにどうぞ>ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/pages/813.html
695最上の空陸両用 あらすじ兼アイキャッチ:2011/01/12(水) 00:28:51.78 ID:oVMNjUIs0
                                                //..:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:/    ',.:.:.:.l ':.ヽ.:.:'.:.:.:.:ヽ:.:.:ヽ.:ヽ .! .:.:.:/
     /  /                    ヽ   ヽ                // |.:.:.:.:./.:.:.:/.:.:. /|     ',:::::| ';. \',.:.:.:.: ',:.:.:ハ .:| | .:.:/
.   〃   〃                    丶   '.           //.. |.:.:. /..:.:.,'..:.:.:/ l|     ',:::|_斗七卞六:.:.'.:.:.:ハ:.| |:.:/
.   /  ' /  .′  l            ヽ     '.   '.           //.:{ |.:.:.:|:.:..:.{.:.:.:厶⊥.,,__     ;h ヽ  ∨':,:.:.:ハ.:.:.:',Ll:/
   ′/ .′ l    l   } ヽ       !   |  '.   '.         .//∨l__|.:.:.:|..:.:ィ厂「    __     ;.l  ,ィiで不了.:.::ハ:.:.:',/
  l .  |   l     |  リ   '.   l  l |   |   |   l つ      //.  `.:.:.:.:.:」.:.:V:.:y'''ア不ぅ、 `     " ' |r::゙j } } ∨ ', :.:.!
  | l  |   | |   |   '   l |   |  l |   |   |   |   っ    //    '、.:〈 }.:.:{i゙弋 弋:::yソ        弋zソ   ム!ノハ :|
  | l  |   | |   l /   l |   |  l |   |   |   |      .//.     '.::V ::j:.:.:{   `ー'          /// /:.:j/ .ハ:j
  | l  |_ |_|___レ  ヽ,_|__|.__,|_|__l  イ   |   |     //       ∨vハ∧ ///     '       ∧:.「 /
  └─! ! ==='"´ ̄´ ̄ `====‐-l.〃|  「ヽ. !     .//.         V  V∧      rv─ ┐     ' j/ /
     ヽ|ヽ弋 下勺`     ´ ̄ 下勺アl/ │ │ ヽヽ、  .//           `ヽ {ヽ ゝ、   ゝ   丿   ィ´ ./ /
      ヾ ハ´ `ー' `ヽ  〃  ̄ ヾンヽ/ _r{  /|   '  \//   .∧        \   > 、 ` ´  . <   ./ ´       /
       |ヽ、_::::::::::: ノ´ ̄ヽ、::::::::::::::: ノ /_.ノ / |     '. //    .. ヽ        ヽ.    } >-< {     /         /
       ト、 ハ  ̄  ′    r-〈`,.  / /  ハ.l     .//=======================================================
       |ハ .l.\       .|  ', ',`,イ乂 ./ :.:.′  .//    /         ヽ    ヽ ∧    ヽ.
        l  ! |.:.:.:l丶.   ̄ ̄ .!  ', ', ', ..:/ /.:.:/   //     /       ′   }ト    ∨..:i    . ∧
      ,'  }ヽ|.:.:.:|  `≧ -<}l  ', ', ',  /:.:./   ..//     .′  i  |   i } \   i ..:|     {:. '.
 .    /   !.:.:.:.:.:リ {`ヽ       }  ', ', ',' ../    .//    .i /  |   i    /|ム --\ミ .::|    ∨. i
     /   {.:.:.ヽ/  ',´ ヽ     /     }:/    .//      {'    | }|  /´}′_ _ }ヽ }:}     } i:.|
             ',  ヽ、_/     /     //       . .′ {, ィ7{ /  ノ´爪「;;うiヽハ′   .: i:.i{
              ヽ        /    //        ∨   ∧ | ム/      V:ヅ'’ }     /: |ハ
               `,       〃    .//           |   :N{ {:心      〃 ′   /:..,i|
                          .//         |i    .:ヾ Vツ         |   /: / }.′
                               //             ハ{、   ..:ハ〃 ′  ノうi  |/ /:./ ノ′
..   ┏          ┓          //             |∧ 、 ..:{ 人   < ´ノ  ,{| /}:厶__
     ♪アイキャッチ              //                   ヽ{ヽ:|___,、≧=  .. __ イ.斗'7′}>`i
   ┗          ┛        //                  /:∨≦z/ .:.:∨ 不´ 斗:≦::::::::::::{
                          //                  / ..:.:.:.:.:.ム-、 .:.i/厶イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::人_
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:31:51.54 ID:1ZMgZLyP0
右下は俺がもらった
支援
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:34:28.20 ID:ynnnhdCu0
じゃあルッキーニは俺が!
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:35:18.17 ID:HUMhV1yd0
ペリーヌは貰えますかねぇ・・?  支援
699最上の空陸両用 >696ちょっと待て:2011/01/12(水) 00:35:43.97 ID:oVMNjUIs0
ペリーヌを送った後、再度基地から出発、街に到着
………
……

俺「さて、街についたわけだが…そういや、特に何か買いに来たいとか考えてなかったんだよな。
  もったいないぞ、って言われて来る気になっただけだし…。

  ま、どっか適当な店でモノ見てみたりメシ食ったりするか。
  幸い、カネだけはあるんだよな。
  カネを使う機会もない船ぐらしぶあんざーい。はっはっは」

ざわ…ざわ…

俺「いかん、もう街中で、しかも人もいるんだった。
  いかんなー、ついつい。
  なんか少年少女が怪しいモンを見るような目でみてるし…
  フソウジーンコワクナイヨー、はは…さ、行くか」

……


俺「どこがいいかな、どこがいいかな…と」てくてく

俺「おほ、ネコの看板めっけ。
  これは、使い魔がネコの俺が入らずしてどうするって感じだな」
お店の中に入ってみる
………
……

俺「うわ…思いっきり女の子向けの雑貨っぽいモノが…
  雑貨屋だったか。なんか俺みたいのがいちゃマズい気もするし、出るか?」

サーニャ「…あれ、<俺>さん?
      こんなところでどうしたんですか」

俺「あら、サーニャさん。
  サーニャさんこそ、こんなところにどうして」

サーニャ「買い物、ですけど…」

俺「あはは、そりゃそうだ。
  お風呂に入りにこんなトコロには来ないもんな」

サーニャ「?」

俺「すべった…いや、スルーしていいよ。
  っていうか、そっかエイラと一緒に来たんだね」

サーニャ「…<俺>さんのおかげです」

俺「頑張ったのはサーニャさんだよ」

サーニャ「ふふ」くすくす
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:46:45.56 ID:kvyK0ci60
じゃ3人とももらっていきますね〜

支援
俺「で、相方のエイラの姿が見えないんだけど…どうかしたの?」

サーニャ「エイラは、いま試着室に入っています」

俺「試着室?雑貨屋かと思ったけどここ、服も売ってるの?」

サーニャ「なんでも、というか…ここはファンシーショップなんです。
      その、ネコペンギンのグッズとかもたくさんあって、
      エイラと、わたしのおきにいり…です」

俺「ふぁ、ふぁんしいしょっぷ…なるほど。
  確かに、こうしてみるといろんなアイテムがあるなあ、雑貨屋と見間違えるわけだ」

サーニャ「生活雑貨とかも、結構揃いますね」

俺「へええ」

サーニャ「<俺>さんは、お買い物に来たんじゃないんですか?」

俺「いや、俺は適当に看板見てどんなお店かも知らずに入ってきたんだけど…
  でも、せっかくだしなんか買ってみるかなあ」きょろきょろ
俺「あー…でも、こういうのよくわかんねえな。
  カワイイ、みたいな感じも俺にはちょっと実感がわかないし」

サーニャ「<俺>さん、男の人ですもんね」

俺「あら、わたくし女の人にみえまして?」しなっ

サーニャ「ふふっ」

俺「ははは」

サーニャ「もう…<俺>さんったら。
      で、そのえと、男の人だと、やっぱり実用的な物がいいでしょうか?」きょろきょろ

俺「え…ひょっとして一緒に選んでくれるの?」

サーニャ「このお店なら詳しいですから、きっとおちからになれると思います」

俺「でも、エイラは…ほっといていいの?」

サーニャ「さっき試着室に入ったばかりだし、アレは、ちょっと着るのに時間がかかると思うから…
      ちょっと一緒に品物を選ぶくらいなら大丈夫ですよ」

俺「なら、お言葉に甘えちゃおうかな。
  なんか、空でも地上でもサーニャさんには甘えてばかりですね」

サーニャ「え゛!?
      …そ、そんなこと、ないわ…」かああっ
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 00:57:46.30 ID:oWPNugMc0
EMTなら俺の隣で寝てるぜ?
おや、メガネが……
705最上の空陸両用:2011/01/12(水) 00:58:41.33 ID:oVMNjUIs0
サーニャ「んーと…
      キャラクター付きのナップザックとか筆記用具とかは、いりませんよね。
      なにか要望とかありますか?」きょろきょろ

俺「そうだなあ…どうせ買うんなら、最上に持って帰れるものを選びたいです」きょろきょろ

サーニャ「あ…そうですよね。
      <俺>さん、いつかは船に戻らないといけないんですよね…」

俺(あ、やば、そういやその話題は…)
  (でも正直、戻らないといけないって話で残念そうにしてくれるのって…妙に、嬉しいかも)

俺「あ、あのさ、その事なんだけど…船が直るまでは、いるから。
  そうさせてくれ、って今日艦長たちにお願いしてオッケーもらってきました」

サーニャ「ホントですか?」

俺「うん。サーニャさんがあの夜真剣にぶつかってきてくれたおかげで、気持ちが整理できたんだ。
  ありがとう、サーニャさん」

サーニャ「…はい。
      じゃ、いいのを選ばないといけないですね…!」きょろきょろ


サーニャ「…あ。じゃあこれなんてどうですか?」さっ
706最上の空陸両用:2011/01/12(水) 00:59:59.60 ID:oVMNjUIs0
俺「これは、枕…?」

サーニャ「前にエイラに買ってもらったんですけど、とっても肌触りも良くて、寝やすいんですよ。
      これならお船にも持っていけると思うんですけど、どうですか?」

俺「どれどれ…」もふもふ

サーニャ「…どうでしょうか?」


俺「イイ!これいいですね。ふかふかしててすごくいい感じです。
  それに黒地に赤のネコマークっていうのも、これはこれでなかなかシックですな。
  うん、これにする、決めた!」

サーニャ「…よかった」

俺「ありがとうサーニャさん、さっそく買ってきます」

サーニャ「あ、会計はあっち…付いてきて」

俺「あ、はい」
お店の中に入ってみる、あらたにふたり
………
……

宮藤「あー、なんかいっぱいお店回って疲れちゃったねリーネちゃん」

リーネ「そうだね芳佳ちゃん。
     どうする?そろそろ帰る?」

宮藤「そーだなあ…あ、最後に一軒行きたいところがあるんだけど、いいかな?」

リーネ「いいよ。何のお店?」

宮藤「えとね、いろんな可愛い小物が置いてるお店なんだ。
    前にエイラさんに頼まれてサーニャちゃんの枕を買いに行ったときに知ったんだけど
    いいお店だから、次に街に来たときにぜったいリーネちゃんに紹介したいなって思ったの」

リーネ「ホント!?
     ありがとう芳佳ちゃん!」

宮藤「えへへ…こっちだよ」
……

宮藤「ほら、あのネコさんの看板のお店だよ」

リーネ「へえ、かわいいお店だね」

宮藤「でしょ?
    早くはいろうリーネちゃん」
宮藤「ほら、いろいろあるでしょ。
    ネコペンギンとか、サーニャちゃんも大好きなんだよ」

リーネ「そうなんだ。
     …あれ?あそこにいるのって、<俺>さんじゃないかな?」

宮藤「え…あ、ホントだー。意外だね、こういう店にいるなんて。
    あれ、でもサーニャちゃんもいる」

リーネ「ホントだね…」

宮藤「おーいさーにもがが!」
リーネ「ちょっと待って芳佳ちゃん」

宮藤「ぷはぁ、びっくりした。
    どうしたの、リーネちゃん」

リーネ「ダメだよ芳佳ちゃん、なんか今は声をかけちゃいけない気がするの」

宮藤「なんで?」

リーネ「それは…あのふたり、ひょっとしてデートしてるんじゃないかなって…」

宮藤「でっデーもが」
リーネ「声が大きいよ芳佳ちゃん!」

宮藤「ぷぁっ。
    で、でで、デートって、あのデート?」

リーネ「たぶん、そのデートだよ」
宮藤「でも、本当にそうなのかなあ?」

リーネ「だって、<俺>さんって男の人だし、自分からこういうお店には入らないと思うよ。
     えと、それこそデートで一緒に入るんじゃなければ…って、思う」

宮藤「でで、でも、サーニャちゃんはエイラさんと一緒に買い物だって…」

リーネ「たぶん、二人とも知られたくなかったんじゃないかな。
     ほら、好きな人ってあまり他の人には知られたくないでしょ?」

宮藤「私は…自分ではそういう経験ってないけど、まぁ、恥ずかしい気持ちはわかる気がする」

リーネ「きっと、そういう事だと思うよ。だからわざわざ予定を隠してたんだと思うの。
     エイラさんと別れた後で、<俺>さんと合流するとか…」

宮藤「そうなのかなあ…。
    あ、あの枕!」

リーネ「いまサーニャちゃんが<俺>さんに渡した枕がどうかしたの?」

宮藤「あれ、私が前にエイラさんに頼まれて、サーニャちゃんのために買ってきたヤツと同じ…」

リーネ「これで確定だよ。
     お揃いの枕なんて、やっぱり好きな証拠だって」

宮藤「そうなんだ。
    リーネちゃんがそこまで言うなら、きっとそうだね!」
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:18:13.03 ID:1ZMgZLyP0
全然わかりますとも
俺は読みやすくていいと思うぞ
支援
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:20:31.31 ID:s3j4DVwS0
分かるぞい
支援
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:21:06.04 ID:cxUlmsGoO
状況が分からんと思った事はないな
妄想力が鍛えられたせいかキャラの仕草すらオートで再生される
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:21:48.65 ID:3+kCS5PT0
もう1回くらいカポー扱いされそうだな

支援。
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:22:49.35 ID:oWPNugMc0
支援ダナ
宮藤「へえ、そうなんだ…ちょっとびっくりしたけど、悪いことじゃない…んだよね?」

リーネ「えと、それは…どうかな」

シャーリー「確かに、これはちょっとオドロキだな」

リーネ「しゃ、シャーリーさん!?」

宮藤「い、いつのまに、なんでこんなところに!?」

シャーリー「とりあえず一通り流してきたからさ、おまえら二人の様子を見に来たのさ。
       帰るようなら乗っけてやろうと思ったんだけど…まさかこんなショッキングな場面に出くわすとはな」

宮藤「シャーリーさん、私たちどうしたらいいんでしょう」

シャーリー「ん?そうだなあ、とりあえずはこの事は自分たちの胸の中だけにしまって、むやみに言いふらさないこと。
       あの二人だって、あまり騒がれたくはないはずだからな」

リーネ「そうですね…あくまで、さりげなく見守る感じで…」

シャーリー「うん、それでいいと思うぞ。さ、そろそろ帰ろうか。
       あんまりこうやって覗いてるのもあの二人に悪いだろ?」

宮藤「はい」
リーネ「わかりました」
……

シャーリー(…でも、一応ミーナには伝えたほうがいいかもしれないな。
       <俺>を信用できないわけじゃないが、最悪の場合って事も、なくはないかもしれないし…)
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:24:50.27 ID:LS99LcmA0

【速報】横須賀の孤児院に坂本少佐からスク水が届く
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294762914/

>>715
誤爆してんじゃねぇぞ
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:26:16.11 ID:LS99LcmA0
やべぇ、俺が誤爆
吊ってくる
718最上の空陸両用 >716-717ばいちゃ:2011/01/12(水) 01:29:16.40 ID:oVMNjUIs0
3人が去ったことにも気づかず、再び店内
………
……

俺「買えたー♪」

サーニャ「良かったですね、<俺>さん」

俺「ありがとうサーニャさん。 うはは、今夜が楽しみだな。

  …ところで、エイラはまだ出てこないのかな」

サーニャ「多分、もうそろそろ出てくると思うけど。
      …あ!」

俺「ん?」

サーニャ「あの、<俺>さんは…その、逃げたほうが、いい、かも…」

俺「逃げる?」

エイラ《サーニャー、着替え終わったぞー、あけるぞー》

サーニャ「あ、まってエイラ!
      もうダメ…ここから離れて…!」

俺「?」
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:33:28.64 ID:oWPNugMc0
支援
720最上の空陸両用 支援あり。スレにエイラがいる…:2011/01/12(水) 01:35:13.13 ID:oVMNjUIs0
サーニャ「あ…!」

ガラッ

エイラ「ほら、サーニャ、ネコペンギンだぞー着ぐるみだぞー。
     ニャーペンニャーペン、なんてナー、フフ」

俺「」


     ∧ ∧
エイラ:(;゙゚'ω゚'):
                   (゜д゜)俺
                        (-_-;)サーニャ



サーニャ「あうう…」

俺「…ぶぷっ」
  (やべっつい)

エイラ「!!?」





             エイラ「なんでオマエがココにいんだよおおお!!」
バイクを引きつつ、3人で歩いて基地に帰る
………
……

エイラ「まったくさー、いるならいるって言えよナー」

俺「いや、だってエイラさん試着室にいたじゃないですか。
  どうやって言えばいいっていうんすか」

エイラ「っていうか、そもそも私とサーニャが一緒にいるってわかってたんなら
    気を遣って出ていけばよかったのにサ」

俺「それはさすがに酷くないか!?」

サーニャ「あの、ごめんね、エイラ、<俺>さん…。
      わたしが、ちゃんと…」

俺/エイラ「「サーニャはぜんぜん悪くないゾ」」

サーニャ「…う、うん」

エイラ「まったくさー、サーニャと同じ枕まで手に入れるなんて、オマエずるいぞ」

俺「ふん。サーニャさんに教えてもらったんだから、いいんだよ」

エイラ「うー!
    …フン、後でちょっと付き合ってもらうゾ」

俺「?」
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:43:29.34 ID:kvyK0ci60
誰かと持ったら俺だった
書きためして今日の夜でも落とそうかしら
723最上の空陸両用:2011/01/12(水) 01:47:27.10 ID:oVMNjUIs0
基地に到着
………
……

俺「じゃ、俺はバイクを返してくるから、またね」

サーニャ「はい」

エイラ「べーっだ、ははは」

俺「ちぇっ、なんだよもー」

……

俺「そしてハンガーに着いたわけだが…シャーリーさんいないな。
  でもクルマはあるから多分帰ってきてはいると思うんだけど。

  ま、いいや、バイク返しちゃうか」


            ガチャン        ヨウチェックヤー
俺「まずは元あった場所に返して…ふんふん、よし、キズもなし、おっけー。
  シャーリーさんには、後で会ったときにでも礼を言っておくか」
    フキフキ   フキフキ            スチャ


俺「うー…ん、疲れた。
  ちょっと部屋に行って一休みすっか」こきこき
食堂
………
……

坂本「帰ったぞ。
    なんだミーナ、こんなところにいたのか」

ミーナ「あら美緒、それにトゥルーデもおかえりなさい。
     訓練はどうだった?」

バルクホルン「うん、やっぱり環境がいいと訓練にも身が入るな。
         走ったり泳いだりと、器具がない分メニューは単調になるが、体力をつけるのにはもってこいだ」

ミーナ「あらいいわねえ。
     今度訓練のカリキュラムにも追加してみようかしら」

坂本「ところで、ミーナは今日はどうしたんだ?
    まさかずっと仕事なんてしてたんじゃないだろうな」

ミーナ「いいえ、ずっと前に買ったまま積んでいた本を部屋で読んでいたんだけれど、いつの間にか寝てしまって。
    お腹も減ったから、気分を変えて軽くお菓子をつまみながら続きを読んでるところなのよ」

坂本「ほう、そこのテーブルに積んである本がそうか。
    ちょっと見させてもらうぞ。どれどれ…」


シャーリー「あ、ミーナ中佐、ここにいたか。
       休みのところ悪いんだけどさ…ちょっと、いいか?」カモンカモン

ミーナ「あらシャーリーさん、どうしたの?」すくっ
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:56:01.46 ID:oWPNugMc0
いけいけー!
廊下
………
……

ミーナ「とりあえず、ここでいいかしら。
     で、わざわざ呼び出すって事は…なにか問題でも発生したの?」

シャーリー「いや、問題になるかどうかはまだ分からないんだけど、事が事だから
       念のため中佐にだけは伝えておいたほうがいいと思って」

ミーナ「…話して頂戴」

シャーリー「ああ、実は、<俺>が…」
ルッキーニ「あー!シャーリーはっけーん!」

シャーリー「る、ルッキーニ!?なんでこんなところに」

ルッキーニ「私だっていつも屋根の上とかばっかり歩いてるわけじゃないよ、廊下にいてもおかしくないでしょ?
       それより、じ・つ・は、ちょっと面白い話があるんだ!聞いて!」

シャーリー「すまん、ルッキーニ。
       今ミーナと大事な話をしてるから、あとでな」

ルッキーニ「えー!やだやだやだ!
       今日はずっと会えなかったんだよ、せっかく会えたんだから話したいよー!」

シャーリー「すまん、ちょっとだけ待っててくれー」

ミーナ「ごめんね、ルッキーニさん」
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 01:57:57.78 ID:oWPNugMc0
支援
728最上の空陸両用:2011/01/12(水) 01:58:39.37 ID:oVMNjUIs0
ミーナ「で…続けて、シャーリーさん」

シャーリー「ああ…えっと、発見したのは実は宮藤とリーネなんだけど、今日<俺>がサーニャとふたりで
       ファンシーショップにいるのを見たんだ。まぁ、買い物してたみたいなんだけどさ。
       で…その、あたしから見ても、なんというか、とても親しげな感じでさ。
       こういっちまうと誤解を招くかもしれないけど、まるでデートしてるみたいに見えて」

ミーナ「…それで?」

シャーリー「いやまぁ、こんな事をカゲで報告するのって、なんかあんまり気分いいもんじゃないけど
       ただ、<俺>は男だろ?信用してないわけじゃないが…万が一のことを考えるとさ」

ミーナ「なるほどね。 ありがとう、シャーリーさん」

シャーリー「いや、悪いなこんな話で…で、どうする?」

ミーナ「難しい問題よね…とりあえず今は問題になってはいないと思うけど、
     でも、一度始まってしまったら周りの人間には止められなくなりそうね…万一間違いが起こったら大変だわ」

シャーリー「特に、サーニャのほうは若いっていうより幼いしなあ…あの歳は罪悪感や先入観がないだけ厄介だぞ」

ミーナ「<俺>さんの夜間哨戒参加には、まさか変な意図はないと信じたいけど…一度確認する必要がありそうね。
     ありがとうシャーリーさん、この件はひとまず私に預けてくれる?」

シャーリー「ああ、お願い。
       よーし、ルッキーニ、もういいぞー…って、いない?」

ミーナ「ルッキーニさんなら、半泣きになりながらお風呂のほうに駆けこんでいったわ。追いかけてあげて」

シャーリー「まったく、しょうがないな…おーい、ルッキーニー!」たたたたっ
729最上の空陸両用:2011/01/12(水) 02:01:37.99 ID:oVMNjUIs0
お風呂
………
……

シャーリー「あー、いたルッキーニ!
       すまんすまん、もういいぞー」

ルッキーニ「ぷんぷんぷーんだ!」ぷいっ

シャーリー「うあ、機嫌なおせよルッキーニ。
       ほら、ぱふぱふだぞー、ぱっふぱふだぞーこっちこーい」ぱふぱふ

宮藤「あわわわ…」わきわき

シャーリー「な、なんで宮藤がココに!?
       そしてなぜ近づいてくるのかな?」ひくっ

リーネ「芳佳ちゃん…」

シャーリー「あーもう、ほらルッキーニ、もういいかげん機嫌なおしてくれよー。
       あーあ、はやくしないと宮藤に取られちゃうぞ〜ぱふぱふーぱふぱふー」

ルッキーニ「……!」ちら

ルッキーニ「……にゃー!ダメ!
        あたしんだかんね!」ババッ

宮藤「あ…」( ・´ω・`)

シャーリー「あ、いや宮藤、そこまで残念そうな表情されると…あたしもちょっと、反応に困る」
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:03:11.16 ID:PejZGdga0
淫獣相変わらずか
支援ダナ
ルッキーニ「にへへー、すりすりー」ぱふんぱふん

シャーリー「あはは、くすぐったいぞルッキーニ。
       …ところで、さっき言い掛けてた話ってのは一体なんだ?」

ルッキーニ「あ、その事?
        うーん、でもなー、ここには芳佳やリーネもいるしなー」

シャーリー「二人には知られたくないことなのか?」

ルッキーニ「だってすごいヒミツなんだもん!」

宮藤「あー、ずるいよルッキーニちゃん!私にも教えてよー」

ルッキーニ「んー、どおしよっかあにゃー」

リーネ「お願い、ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「ふふふ、しっかたないなあー、そこまで言うなら、ふたりにも教えてあっげる♪」

シャーリー「よしよし、じゃ教えてくれルッキーニ」

ルッキーニ「みんなにはナイショだよ?
        実はねー、今日、目撃してしまったのだよ、なんと、なーんと!
       あのペリーヌが、おっちゃんにちゅーしてるところを゛!」


( ゚д( ゚д( ゚д゚)「「「 な…なんだってえええ!? 」」」

ルッキーニ「しかーも!おっちゃんもペリーヌにちゅーしかえしてたんだなーこれが」
シャーリー「…ルッキーニ、それホントか?」

ルッキーニ「うん! あたし今日はハンガーで寝ててね、それで見たの」

シャーリー「どんな様子だった?」

ルッキーニ「んーとね、ほっぺにちゅーだったよ?」

シャーリー「そうじゃなくって!二人の様子だ。親しそうにしてたか?」

ルッキーニ「え、ちょっと怖いシャーリー…」

シャーリー「マジメな話なんだ、思い出してくれルッキーニ」

宮藤「え、でも、でも、<俺>さんってサーニャちゃんとデートしてたんだよね?だよねリーネちゃん」

リーネ「え? うん…あの様子はそうだったと思うんだけど…」

宮藤「だったら、ペリーヌさんとき…ちゅーしてたなんておかしいよ!
    何かの見間違いじゃないのルッキーニちゃん?」

ルッキーニ「見間違いなんかじゃないよお」

エーリカ「うん、ルッキーニが見たヤツ、わたしも見たよ」

シャーリー「ハルトマン、いつからそこに!
       …まぁ細かいことはいい、間違いないのか?」

エーリカ「うーん、ホントは人に言う気なかったんだけど、ルッキーニがバラしちゃしょうがないもんね。
      遠目だったし注目してたわけじゃないけど、多分ね。 ルッキーニも見たってんなら間違いないんじゃないかな」
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:20:33.06 ID:oWPNugMc0
支援
宮藤「…許せない」

ルッキーニ「あれ、芳佳どったの?」

宮藤「ひどいよ、<俺>さん!
    だって、今日サーニャちゃんとデートしてたのにペリーヌさんともききっ…こ、これって!
    これってサーニャちゃんの心を弄んでるってことだよね?」

シャーリー「お、おい宮藤落ち着け」

宮藤「落ち着いてなんていられません!
    <俺>さんに問いただしてきます!」ざばっどたどた

シャーリー「ああ、なんてこった、待ておい宮藤!
       しかたない、私たちも追うぞ!」ざばっ

ルッキーニ「よくわかんないけど、あいさー!」ざっぱーん

リーネ「あ、みんな待って…」


エーリカ「みんな行っちゃったねー」

リーネ「ええ…」

エーリカ「んーとさ、何があったのか、わたしにも教えてくれない?
      ペリーヌの事はともかく、さーにゃんの事ってわたしも知らないんだけど」

リーネ「あ、はい、その…」
735最上の空陸両用:2011/01/12(水) 02:26:35.38 ID:oVMNjUIs0
<俺>の部屋の前
………
……

ミーナ「とりあえず<俺>さんの部屋の前に来てしまったんだけれど…
    こういう事ってどう話せばいいのかしら」

ミーナ「いままで、男性のウィッチなんて見たことがなかったせいで
    部隊にここまで男性が深く関わることもなかったし…
    困ったわね。
    そもそも、男性の部屋に踏み込んでいいものかどうか…」

ミーナ「ま、まずは中の様子を簡単に伺ってからにしましょう」耳ぴょこん



ミーナ「…二人いるッ!?
    こ、これはまさか…いいえ、落ち着くのよミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。
    まずは落ち着いて…」

がたんっ
  ごととっ

ミーナ「物音!?
    ま、まさか<俺>さん…!

    こうなったら仕方ないわね、強行突入します!」
736最上の空陸両用:2011/01/12(水) 02:32:28.47 ID:oVMNjUIs0
俺「ニャーペンニャーペンにゃーぺんにゃー、ボクはネコペンギンだヨ」

エイラ「あーーっはっはっはっは!い、いいぞ<俺>もっとヤレー!」げらげら

俺「…だああああ、もう勘弁してくれ!
  着ぐるみ着るだけでも恥ずかしいのにこれ以上は無理だって!」

エイラ「まだまだ、もっとだ!
    そんなもんじゃ乙女の恥には釣り合わないんダナ」

俺「これ以上なにやれってんだ!ええ!?
  裸踊りか、切腹か!」

ドバーン!

ミーナ「そこまでよ!」


   ∧ ∧             (゜o゜;)ミーナ
俺:(;゙゚'ω゚'):
                (´∀` )エイラ


ミーナ「…え。
     あの、<俺>さん?」

俺「み…見られた…
  よりにもよってミーナ中佐にまで見られたあ!」

エイラ「うわーっはっはっは!」バンバンバン!
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:33:24.55 ID:oWPNugMc0
ワロタww
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:35:08.40 ID:2ywAekMj0
ちょっと関係なくて恐縮なんだが、お姉ちゃんってウルスラのことなんて呼んでたっけ?
ウルスラ?ウーシュ?
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:38:31.39 ID:LS99LcmA0
呼んでるシーンってあったかな?
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:38:37.32 ID:2ywAekMj0
更新せずに書きこんだら飛んでもない場面に出くわしたようだ……ゴクリ


   ∧ ∧             (゜o゜;)ミーナ
俺:(;゙゚'ω゚'):
                (´∀` )エイラ

壁|Д゚;)←おれ
おっさん説明中inねこペン着ぐるみ(顔は出るタイプだかんナ)
………
……

ミーナ「じゃあ、別にサーニャさんとは…」

俺「たぶん、その話の筋で言えば誤解です。
  そりゃ、サーニャさんの事は好きですけど」

エイラ「な、なんだとー!」

俺「ええい、エイラちょっと静かにしてろ、そういう意味じゃねえ!
  あー、好きっていっても恋愛感情じゃないです。
  っていうか今日の朝だって、そういう相手はいないって言ったじゃないですかあ」

ミーナ「そ、それはそうだけれど…でも、とにかくこの件については完全に誤解だったみたいね。
    本当にごめんなさい、<俺>さん、疑うようなことをして…」

俺「…いえ、別にそれについては。
  むしろ、ウィッチーズ隊の隊長としては当然気になることだったろうと思いますし。
  誤解がとけたんであれば、それでもう」

エイラ「結構オトナだなオマエ」

俺「いや、オトナなんだってこれでも」

ミーナ「ふぅ…そう言ってくれると助かるわ。
     本当に、済まないことをしたわね、あとはふたりで、その、罰ゲーム(?)楽しんでちょうだい」

ミーナ「さて、じゃあ私はこれで…あら?何人かがこっちに来ているみたい」
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:40:18.20 ID:2ywAekMj0
>>741
thx!
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:43:57.82 ID:LS99LcmA0
>>741
それはお姉ちゃんじゃなくてエーリカじゃないか?
バターン!

宮藤「<俺>さん!
    ペリーヌさんとき、き…キスしたって本当ですか!?」

俺「はああああああああ!!!???」
エイラ「きき、キスだってえ!?あのツンツンメガネと!?」

ミーナ「……。
     どういう、ことかしら、<俺>さん?」にこにこにこにこにこにこ

俺(さ、殺気!?)
俺「いやいやいやいやいや!
  何の話よ!?俺全く知りません!扶桑人ウソつかないよ!?」

宮藤「ルッキーニちゃんとハルトマンさんが見てるんですよ!
    さあどうなんですか!答えてください!言い逃れなんて出来ないですよ!」

シャーリー「はあ、はー…やっと追いついた。
       まさか、このあたしがここまで水をあけられるとは…」ぜーぜー

ミーナ「シャーリーさん、これは一体どういう事なの?」

シャーリー「いや、あたしも風呂で初めて聞いたもんだからよく分からないんだけどさ…」

ルッキーニ「おっちゃんがハンガーでペリーヌからほっぺにちゅーされた話をしたんだよ」

ミーナ「ほ、ほっぺにちゅー?」
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:45:39.45 ID:LS99LcmA0
お姉ちゃんと言ったらゲルトじゃねぇの・・・
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:49:45.56 ID:oWPNugMc0
まぁ好きに呼ばせていいんじゃなイカ
俺(ヤバい、この状況を放置したら命に関わる…!)
俺「いやいやまてまてまて!えーハンガー俺ペリーヌキスほっぺにちゅー…」ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク
ポクポクポクポクポクチーン
俺「ああああああそれ誤解!誤解だって!耳打ち!耳打ち!」

芳シャッキーナ「「「「耳打ち?」」」」

俺「そう、多分耳打ちきっと耳打ちそう耳打ち!!
  あの、俺、今日ペリーヌさんを基地まで運んで、その、最後に少し内緒話を!
  思い出してみれば、その時耳打ちをされたんだけど…たぶんソレいやきっとソレうんソレだ間違いない!」

宮藤「ホントに、その…してないんですか?」

俺「キスなんてしてないしされてない。天地神明に誓ってもいい」

ミーナ「ふぅ…どうやら、これも誤解だったみたいね」

俺「あは、あはははー…生き残ったあ」

シャーリー「ところで、どうして<俺>がペリーヌを基地まで運ぶなんて事になったんだ?」

俺「ああ、それはですね、ペリーヌさんは坂本少佐たちとランニングしてたんですけど、途中で」

バッカーン!

坂本「<俺>!風呂でリーネとハルトマンから聞いたが、サーニャとただならぬ仲になっているというのはどういう事だ!」
バルクホルン「その上、私たちが信頼して預けたペリーヌときき、キスまでしたというのは本当か!」

俺「あああああああああああああ!!
  もう、もう…勘弁してくれええええええ!」
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 02:51:59.09 ID:PejZGdga0
支援

もりあがってんなw
749最上の空陸両用 >748生き残るのに必死なんダナ:2011/01/12(水) 02:56:26.53 ID:oVMNjUIs0
そのころ、食堂
………
……

サーニャ「ふぁ…エイラ帰ってこない、どうしたんだろう…。
      待ってたらちょっとお腹空いちゃった」とぼとぼ

ペリーヌ「あら、サーニャさん。
      こんばんは。こんな時間に、珍しいですわね」

サーニャ「あ、ペリーヌさん。こんばんは。
      ペリーヌさんは何をしているんですか?」

ペリーヌ「ご飯を食べに来たんですけれど…考えてみたら、今日は休日ですから
      誰も食事なんて作ってなくて…しかたなく、軽くパンとお茶をいただいているところですわ」

サーニャ「そうなんですか。
      私も、ちょっとお腹が空いてここにきたんですけど、どうしよう。
      なにか作ろうかな」

ペリーヌ「もう遅いですし、今から作るのも面倒じゃありません?
      パンとお茶であれば、どうぞ、わたくしとご一緒しませんこと?
      ま、まあ、サーニャさんがそれでよければ、ですけれど」

サーニャ「…はい、ありがとうございます。
      あの、でもお茶って…」

ペリーヌ「カモミールティですわ。これならサーニャさんのお口にもあいますでしょ?」

サーニャ「…ありがとう、ペリーヌさん」
750最上の空陸両用:2011/01/12(水) 02:59:32.58 ID:oVMNjUIs0
ペリーヌ「…はい、どうぞ」コト

サーニャ「ありがとうございます。…いただきます」

ペリーヌ「それにしても、なんか今日は妙に静かですわね」

サーニャ「きっと、久しぶりの休みですから、みんな好きなことをしているんだと思いますよ」

ペリーヌ「ま、そうなのかも知れませんわね。
      …今日のお休みはどうでしたの?楽しいことはありました?」

サーニャ「はい。
      エイラとお買い物行ったり、<俺>さんとお買い物したりして…とてもたのしかったです。
      ペリーヌさんは?」

ペリーヌ「あら、サーニャさんも<俺>さんと会いましたの?
      わたくしは…まあ、途中までではありますけど、少佐と一緒に訓練できてよかったですわ。
      それに、<俺>さんとバイクで走ったり、ご飯を食べたりもしましたし、それなりに楽しかったですわね」

サーニャ「よかったですね」

ペリーヌ「そちらこそ、楽しかったようでなによりですわ。
      それにしても、二人とも外で<俺>さんに会ったなんてちょっとした偶然ですわね」

サーニャ「ふふ、そうですね」


ペリーヌ「…今頃、<俺>さんは何をなさっているのかしらね」

サーニャ「きっと、<俺>さんも今日のお休みを楽しんでいると思います」
751最上の空陸両用:2011/01/12(水) 03:01:19.37 ID:oVMNjUIs0



         ペリーヌ「そうですわね。そうだと…いいですわね」

         サーニャ「ふふ…。はい、そうですね」




.
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 03:04:18.73 ID:oWPNugMc0
なんか微笑ましいな
支援ダナ
753最上の空陸両用:2011/01/12(水) 03:06:27.69 ID:oVMNjUIs0
――――

エイラ「その晩、<俺>は誤解を解くためにねこペン姿でみんなに必死に弁解しまくったそうな。
     めでたしめでたしなんダナ」

俺「めでたくねえええええ!!
  助けてくれよエイラ!」

エイラ「ムリダナ」




     俺「着ぐるみ着て正座で説教受けるなんてもういやだー!」



ぷぷ、終わりなんダナー
みんな、遅くまでつきあってくれてありがとナ
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 03:12:27.01 ID:lxqjcqXG0
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 03:13:16.26 ID:oVMNjUIs0
というわけで長かった第八回も終わりです。
どうも長らくお付き合いいただきありがとうございました。
もう休日回なんてあるかどうかわからないので、今回は分量も多いし
アイキャッチAAなんてもんも作ってみたりとやりたいことをやりまくってみました。

次回からは通常営業に戻ります。
今回に力を入れすぎてちょっと疲れたので少し開くかもしれませんが、
まぁせっかくだからアタマから見直してみるのもいいんじゃなイカ?

それでは、今回はこれで。
おじゃましました。
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 03:29:01.70 ID:oWPNugMc0

面白かったゾ
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 03:35:39.68 ID:PejZGdga0
乙ー
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 05:34:43.06 ID:bdrjoCEFP
さすがにこの時間に投下はないか
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 07:07:08.41 ID:oUVFkcsK0
漏れ「ゆーきやこんこ あーられーやこんこ」
ペリーヌ「?」
宮藤「灯油買わなきゃ!」
漏れ「おいおい、今のは私が歌ったんだ」
宮藤「えっ?なんだ〜」
ペリーヌ「今の歌と灯油が関係ありますの?」
漏れ「販売車から流れてるんだ」
宮藤「すぐに出ていったら車が遠い時ってありますよね」
漏れ「あるあるwww」
ペリーヌ「なんとまぁ、田舎らしいですわ」
坂本「馬鹿にしてるのか」
ペリーヌ「!! そう言うわけでは…」
坂本「この寒さで弛んでるなペリーヌ!寒中水泳と行こうか!」
ペリーヌ「!?」
坂本「わっはっはっはっ!!」
漏れ「目が本気だったね〜」
宮藤「やっぱり怒ると恐いですね」
漏れ「おこたぬくぬくー」
宮藤「ひええ!足冷たいですよぅ!」
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 07:17:05.55 ID:oUVFkcsK0
おい起きろ
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 08:23:34.48 ID:mayLhfuP0
やっと追いついた。皆上手だなぁ。
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 09:08:53.77 ID:oUVFkcsK0
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 09:16:49.80 ID:ynnnhdCu0
ねこペンの着ぐるみって頭がねこなんだろうか?
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 09:18:27.38 ID:EdXcDn1e0
ルッキーニ「んふふー、ぬくぬくぽかぽかー♪」

俺「俺の膝の上じゃなくて空いてるとこ座んなさい」

ルッキーニ「あ、ねぇねぇ俺、ミカン食べたいからむいて!!」

俺「しょうがないなぁ、ちょっと待ってろ」

・ ・ ・ ・ ・ ・

俺「ほらルッキーニ、ミカンむけたぞ」

ルッキーニ「んあー♪」

俺「……あ、甘くておいしい。お前もさっさと食べろよ」

ルッキーニ「食ーべーさーせーてー!」

俺「ん? そういう事なの? はい、あーん」

ルッキーニ「あー……んにゅー、あまーい♪」

俺「やっぱこの時期は炬燵でミカンですなぁ。はい、あーん」

ルッキーニ「んあー、はむ!」

俺「俺が食べさせるのはいいけど俺の指噛むなよー」

ルッキーニ「んー!」
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 09:53:07.21 ID:ynnnhdCu0
>>764
続けて下さい
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 09:59:54.31 ID:mayLhfuP0
ペリーヌ「(寒中水泳なんて・・・ご勘弁くださいまし。あれ?なんだか宮藤さんの顔が赤いですわね)」

宮藤「///俺さん。ルッキーニちゃんにこれも・・・///」

ペリーヌ「(剥いたミカンを渡すぐらいで照れるもんでしょうか? あれ?宮藤さんの腰がひくひく?)」

俺「ん?ああ、ありがとう。どう?調子は?ふふっ」

宮藤「えっ!////気持ちいいです・・・///。あっ!その・・・暖かくて///」

ペリーヌ「コタツって暖かいですわよね。扶桑の文化って素敵です・・・。皆さんでこうして一緒ですし」

坂本「はっはっは!解ってきたな!ペリーヌ!今度火鉢も手配しよう!お前の部屋に置くといい!」

ペリーヌ「あ 有難うございますっ!少佐!」

エイラ「タダイマ! あー寒かった!ほら、サーニャ、入ろうヨ。ほら、布団めくってや・・・・」

ルッキーニ「どしたの?エイラ?顔真っ赤だよ?」

エイラ「ううんううん!なんでもない!(俺が宮藤の太ももを!ああああ!なんて羨ましい!)」

767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 10:02:53.51 ID:mayLhfuP0
誰か続けてくれw
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 10:07:06.48 ID:ynnnhdCu0
ここなで書いたんだから終わらせれるだろ…
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 10:48:39.33 ID:mayLhfuP0
リレー形式
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 11:45:23.63 ID:ynnnhdCu0
ほしゅ
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 12:01:46.79 ID:EdXcDn1e0
そもそも501に炬燵を置いたらエーリカがコタツムリになってお姉ちゃんのストレスがマッハ
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 12:40:02.59 ID:ynnnhdCu0
姉「おい、ハルトマンそろそろ炬燵から出ろ昼食の時間だ」

エーリカ「あと57分だけー」

姉「なっ、それはあととは言わん!
ハルトマンそもそもお前にはカールスラント軍人としての(ry」

こんな感じか
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 12:49:32.03 ID:EdXcDn1e0
ルッキーニ「……うじゅ」 うとうと

俺「おーい、ルッキーニー、眠いんなら部屋に帰れー」

ルッキーニ「……やだ」

俺「やだじゃない、おら、部屋行くぞ」

ルッキーニ「やーだー!! こたつの外寒いー! 出たくなーいー!!」

俺「寒いのは分かるけど眠いの我慢すると大きくなれないぞ」

ルッキーニ「……じゃあここで寝る」

俺「炬燵で寝ると風邪ひくぞ」

ルッキーニ「風邪ひいたら俺に看病してもらうからぁ、だいじょーブイ! おやすみぃー」

俺「……ったく、キョウダケダカンナー」

・ ・ ・ ・ ・ ・

俺「おいィ、膝の上のルッキーニの重さで俺の脚の痺れがマッハなんだが?」
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 13:33:42.63 ID:EdXcDn1e0
保守
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 13:45:43.07 ID:mayLhfuP0
保守がてら投下しますかね
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 13:50:46.27 ID:ynnnhdCu0
>>775
どうぞどうぞ
777蒼穹の〜2. ども。では:2011/01/12(水) 13:51:21.28 ID:mayLhfuP0
>>516〜。
月が変わり、2月。俺も退院し通常勤務に戻っていた。

 執務室で事務仕事をしていたミーナは、休憩中に俺から質問される。

俺「ところで、ミーナさんの誕生日はいつ?」

ミーナ「3月11日ですよ?」

 フム!と考え込む俺。

ミーナ「あら。幾つになるか計算しているのね?」

 二人で笑う。

俺「レディ?歳はあなたには関係ないですよ。
 今ちょっと考えたんだけど、、2月生まれの隊員と3月生まれの隊員が結構いるよね。全員其々の日に
 祝うのは、ちょっといまの戦況では厳しいかも? それで、2月グループ、3月グループと分けて誕生日
 を祝う、ってのはどう?盛大なパーティを其処で開く。誕生日当日は豪華な食事を提供する」

ミーナ「私の誕生日もお祝いしてくださるの?有難う。えーと、二月生まれは・・・」

俺「シャーリーが13日、イッルが21日、そしてペリーヌが28日。三月は、ミーナさんが11日、トゥルーデ
 が20日。 でしょ」

 パラパラと手帳をめくって確認するミーナ。合っていた様だ。

ミーナ「あら、凄い。ちゃんと情報収集したのね。その他は、ハルトマン中尉が4月、リーネさんが6月、坂本少佐
 とサーニャさんが8月、ルッキーニさんが12月ね」
778蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 13:57:00.70 ID:mayLhfuP0
俺「8月はちょいと忙しそうだw。あとはじっくり」

ミーナ「プレゼントは当日渡すのがいいかしら?それとも最初のパーティで?」

俺「ミーナさんだったら、どっちがいい?」

ミーナ「ええ〜?難しい質問ね。そうねえ・・・うん!パーティーで賑やかなときが嬉しいと思う」

俺「では、それでやりますか。用意もあるから、二月のパーティーは・・・」

 二人でカレンダーを見る。

ミーナ「10日か11日にしましょうか。予備日を考えるべきかなと思うの。あと、過ぎてしまってから
 では何か可哀想で・・・」

 さすが、作戦立案者。やることにそつが無い。

俺「では、その線でトゥルーデとシャーリーにも意見を聞いてみましょうかね。三月は?」

ミーナ「自分が絡むことは決め難いわよ・・・w」

俺「あ、そうかw。それでは・・・7日ないし8日では?」

ミーナ「ええ。お任せします。 そのほうが皆さんご馳走に飽きなくてよいでしょw?」

俺「そういうことww!」

***
779蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:02:04.32 ID:mayLhfuP0
俺「と、いうわけなんだ。二人はどう思うかな?」

シャーリー「やった!嬉しいよ!ご馳走の機会が一度増えるww」

バルクホルン「私は・・・・なんか済まないな・・・。任せるよ」

ミーナ「トゥルーデ?気にしちゃ駄目よ。仲間がお祝いするのは当たり前でしょ?」

シャーリー「うんうん。そうだよ?お姉ちゃん」
俺「うんうん」

バルクホルン「そうか・・・有難う//」

****
この合同誕生日パーティーの件は、その日の夕食の席でミーナ隊長から皆に提案され、完全な同意を得た。
次の日から、皆活発に準備に入る。食事の用意もあれば、飾りつけも。そして大事なプレゼントも考え
なくてはならない。軍務の傍ら、皆張り切った。相互の情報収集も大事。プレゼントが被ったら面白くない。
自分が、そして仲間が帰ってこない日が何時来るか解らぬ最前線。口にすることは無いが、心のどこかで皆
考えている。それを一時でも押しやることが出来る楽しみ事は大歓迎。

 ネウロイの迎撃戦の翌日。一番安心できる日と有って、多くの隊員がロンドンに出発した。
 目的はプレゼントの調達。ラスカルは、一度隊員を送ってから隊にとんぼ返りした。ミーナ隊長が午後から
 半休をとるので、ロンドンまで送迎しようというわけだ。まあ、帰りは皆と一緒に2台で帰る。1台は
 トラックだ。生活必需品も買い込む算段。

リーネ「ラスカルさん、買い物する時間有るんでしょうか?」

 買い物途中、皆でパブで食事を取りながら呟く。ロンドンにあまり慣れていないから、と心配
 しているのだ。
780蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:07:22.02 ID:mayLhfuP0
ペリーヌ「リーネさん、考え事しながら食べては消化によくありませんわ。大丈夫ですよ。大尉は
 しっかりしていますから。もう、目星もつけておられると思います。何処のお店で何をって」

エイラ「おオ!高評価ダナw。もしかして、ラスカルに惚れたノカ?ツンツン眼鏡w」

サーニャ「エイラ・・・」

ペリーヌ「えっ!そんなことはありませんわ! その・・・凄く頼りになる上官です///」

ハルトマン「頼りにして、されて、愛が芽生えるってことは多いと思うなー。ね?ペリーヌ」

ペリーヌ「・・・・・そんな//// どうしましょう・・・」
リーネ「それって、解ります//。ペリーヌさん、2番機で羨ましい・・」

 オオーッとどよめく一同。思わず、引率のバルクホルン大尉の顔を見る。
 
バルクホルン「いいんじゃないのか?真剣に相手を想い、かつ自分の義務を忘れなければ、な」

 想像していなかった発言を聞いた全員が眼が点となる。いま、なんていいました?おねえさま?

ハルトマン「そうそう!ウィッチだからって禁止ばかりされたら堪らないよ!我々にも人権を!
 恋をする自由を!1944年ロンドン・ウィッチ人権宣言!」

 やんやの拍手が起こる。

バルクホルン「ハルトマン中尉。掃除する義務・洗濯をちゃんとして身奇麗にする義務、そして毎朝
 定時に起床する義務があるぞ?それを果たさないで権利だけを主張するのは、なあ?」

 ハルトマンの顔が硬直。周りが噴出す。
781蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:11:58.64 ID:mayLhfuP0
エイラ「あと、茹でジャガイモとお菓子を独り占めしない義務もあるゾ」

バルクホルン「忘れていた。料理をしない義務!これも追加だなw。お前が作るものは堪らんww」

ハルトマン「駄目!それは駄目!私の権利!私の人権は最優先しようよ!!」

サーニャ「クスクス・・・」

 皆、大笑いする。バルクホルン大尉が軽口を言うようになった。変わったな。
*****
 M20を吹っ飛ばしてきたので、午後早々にロンドン市街に到着。

ミーナ「私用で来るのは久しぶりだわ。でも、シャーリーさんに押し付けちゃってよかったの
 かしら?」

俺「彼女は明日か明後日、ルッキーニと来るって言っていたよ。気にしないで大丈夫」

ミーナ「なんかね、落ち着かないのよ。仕事中毒かしらねw」

俺「そりゃ心配だ。右手が万年筆を持つ形になってない?そうなったらもう末期症状だよw」

 二人して笑いながら、駐車場に車を止める。先行車との待ち合わせは1600にクリスの病院前
 となっている。たっぷり余裕がある。
 
 二人して、一端別れてお目当てのものを探しに行く。
**
 ミーナの肩をラスカルが叩いた。

俺「お待たせ。俺は終わったから、荷物を持つよ」
782蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:17:01.16 ID:mayLhfuP0
ミーナ「あら!早かったわね。私はもうちょっとなの。荷物、いいかしら?」

 お任せあれ!とラスカルが紙袋・箱を一手に引き受けた。彼が持っていたのは中くらいの袋が
 一つ。しっかりした材質、品のいい外装から、いい店に入ったことが解る。

ミーナ「ごめんなさい。私ばっかり大きい荷物で・・・」

俺「あ!いやいや、大きめのは車に入れてきたんだよ。これが一番最後でねw」

 気遣いさせちゃってすまん、と笑うラスカル。少し安堵するミーナ。

 買い物を済ませた二人は食事休憩するために車で移動し、レストランに入った。
 食後、ミーナはお茶とケーキ、ラスカルはコーヒー。静かな音楽が流れる室内で、たわいも無い話を
 して寛ぐ。周りは一般市民のほか、軍服を着用したものもいるが一様に静かに時を楽しんでいる。

ミーナ「俺さんの誕生日は11月だったかしら?」

俺「うん。11月の17日。偉人が生まれたことが無い日ww」

ミーナ「あら?そうかしら?いるわよ?偉人w」

 は?誰だっけ?という顔をしたラスカル。笑いながら続ける。

ミーナ「その日に生まれた誰かさんは、普段は軽口ばかり叩いて女の子をからかっているけど、戦闘では人が
 変わるのw。危ない場所に飛び込んでいって、敵を引っ掻き回して。そして、なんでもなかった、たいした
 ことはしていないって顔をして戻ってくるw。そして、ご飯を貪り食べて、早速女の子をからかうのよww。
 次の日からが大騒ぎ。あちこちから感状やら私的な女の子の手紙やら。それが殺到して基地機能が低下する
 のよww。ほんと、凄い人だわ、あなたはw」

 最初は神妙な顔になったが、途中から居心地悪そうに聞いているラスカル。
783蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:21:59.33 ID:mayLhfuP0
俺「そりゃ違うって!俺はたいしたことはしていない。この前頑張ったのは皆だよ。俺はその一員でしかない。
 俺はただの変態海兵隊だよ!」

 両手を左右に振って否定しながら言う俺。レストランの客の目が二人に集まる。好奇の目。
 女の子をからかうとか、変態海兵隊という刺激的なワード。美女将校と野獣将校。衆目を集めるのも当然。

俺「俺は違うから。偉人じゃなくて、単なるエロ海兵なの!お願いしますよw!」

ミーナ「どうですか、ねww。羨ましいわ。私達に来るラブレターは同性ばかり。何でw?」

俺「俺もさ。来て欲しいと想う人からは一通も貰ったことがない。だからおあいこw引き分けw」

ミーナ「どうだかww」

俺「信用度マイナスか。悲劇だ。想う人には想われず。あ、これで小説が書けそうだな?推理仕立てにして
 エドガー賞狙うかな!」

 おもわず笑うミーナ。

俺「で、今日のブラジャーの色は?赤?黒?白?それとも?つけていない?ワォ!」

ミーナ「まったくww。ワインレッドです!いかが?変態さん?」

俺「うん!間違いなく似合う!ご理解ご協力有難う!」

 両手の親指をビッッ!と立て、満足げに頷くラスカル。笑いが止まらなくなるミーナ。
 本当にこの人は!

************************************************************
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 14:23:41.57 ID:ynnnhdCu0
誰か警察呼んでー
785蒼穹の〜2. ミリポリ参上w:2011/01/12(水) 14:27:01.26 ID:mayLhfuP0
 2月10日。心配されていたネウロイの襲撃は前々日の8日となった。つつがなく、2月に誕生日を迎える隊員
三名の合同誕生祝賀会が行われた。午前中までで重任務を終え、午後から隊員総出で準備に取り掛かる。
バルクホルンが指揮を取り、早々にパーティー会場の設置を完了。以後、主役は会場への出入りは禁止された。
楽しみに待っていなさい、というわけ。

厨房では、皆が其々の御国料理に取り掛かっている。コンロの不足は、ラスカルのテントから徴発された
ガソリンコンロも使うことで補っている。

最も、シャーリーとラスカルはハンガー脇でリベリオンバーベキュの作成の為、ドラム缶改造のバーベキュー
グリルと格闘している。両者とも、其々にソースに薀蓄があるらしく、二通りの味で楽しめるらしい。脇では
整備員が涎を垂らして、楽しみにそれを見ている。料理は、隊員分だけで無く、整備部・管制部・事務部及び
基地防衛隊にも提供できる量を皆が作成していた。楽しむ時はみんなで楽しむ。誰の指示でもないが。
というわけで、今一番楽しみにそれを見ているのは整備兵達である。ちゃんとおすそ分けするからさ、とラス
カルとシャーリーがドラム缶をグリルにする加工を依頼したのも事実。おかげで非常に使いやすく工夫された
グリルが二基仕立てられた。

 1700から、各部署への飲食物の配送が始まる。皆、お互いに手助けして大車輪で活動。

 夕刻1800時。今日の誕生日の主役にパーティー会場への入室が許可された。
 拍手が三人を迎える。シャーリー、エイラ、そしてペリーヌ。照れくさそうに入ってきた主役3人。
 テーブルには、保温のアルコールバーナーが揺れている銀のサーバー、グラス、皿、銀の食器。
 上座に置かれた別テーブルには、三つのケーキ。蝋燭が燈っている。

ミーナ「では、2月に誕生日を迎える3人の誕生祝賀会を始めましょう。まずはケーキの蝋燭を吹き消して
 貰いましょうね」

 部屋の照明が暗くされ、蝋燭がともったケーキが押してこられる。三人が照れつつも、頬を膨らませて
 蝋燭を吹き消し終わり、皆が歌う。クラッカーが鳴り響き拍手が起こる。おめでとう!の声に笑顔で
 答える3人。ペリーヌがしんみりした顔をし、シャーリーに肩を抱かれた。
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 14:29:39.63 ID:FXSx79To0
SS憲兵隊とMPと国家憲兵とカラビニエリと第302保安中隊とジャンダルムリがお待ちです
787蒼穹の〜2. ミリポリ参上w:2011/01/12(水) 14:32:14.29 ID:mayLhfuP0
 椅子に着席し、ミーナ、バルクホルン、ラスカルの三人が一斉にシャンパンの栓を抜く。皆で乾杯。
 食事が始まり、皆が適宜プレゼントを三人に手渡しだした。笑い声が止むことはない。

 プレゼントの終盤、ラスカルがプレゼントの包みを三人に手渡す。三人がそれを開封すると、出てきたのは
 ゴールドのネックレス。ペンダントヘッドは、シャーリーが流星、エイラは雪の結晶、そしてペリーヌは
 薔薇。細やかなダイヤモンドで縁取られている。三人とも嬉しそうにヘッドを眺めて頬を緩める。

俺「肌の白いレディにはこれだよw!シャーリー、流星の如く最速を目指せよ。そしてこれからは宇宙だぜ? 
 イッル、清らかなその気持ちを忘れないで。ペリーヌ、薔薇のように気高く咲き誇れ! ああ、俺って
 詩人だよな。ん?変態詩人?ww」

 最後の一言で周りは大笑い。三人は目をキラキラさせている。

 バルクホルンはハンドバックを贈った。もじもじしているのがはっきりわかる。

バルクホルン「もう、それが必要な年頃だと思ってな。デザインが異なるから、気分で其々交換しつつ使い
 あうのもいいんじゃないかな?ユニフォームでも、私服でも似合うものを、と思って探したんだ。気に
 入ってくれると嬉しい・・・どうかな?」

 照れるバルクホルンの気持ちを汲んだか、三人は抱きついて礼を言う。バルクホルンも嬉しそう。

 ミーナは、三人に服を贈った。三人とも、基本は同じ。カシミアのセーターとウールのスカート。でも
 デザインも色も異なる。それプラス、腕時計と靴。

ミーナ「制服ばかりは駄目よ?それを着て、年頃の女の子の自分を見つめなおして欲しいわ。絶対似合
 うわよw」

 三人はキャーキャー喜んでいる。
ルッキーニ「ねぇねぇ!三人とも!それを着て見せて!あとラスカルのネックレスと、トゥルーデの
 バックも持ってさ!」 

 賛成の声が沸き起こる。ミーナもバルクホルンも促す。ラスカルに背を押されて、三人が着替えに
 行った。ワイワイガヤガヤと食事しながら皆は待つ。

シャーリー「ジャジャジャジャーン!着替えてきたよw」

 ドアから三人が猛烈に照れつつ入ってきた。
 大歓声が迎える。

リーネ「わぁ!!!三人とも凄くお似合い!」
サーニャ「お人形みたい・・・・」
ハルトマン「おお!化けた!!こりゃ、男はいちころだ!ね?ラスカルw」
俺「うんうん!似合ってる!おい!バルクホルン!写真撮っておこうや!」
バルクホルン「よかった!ん?ああ!準備できてるぞ!」
ルッキーニ「ゎゎゎ!大人の女って感じぃ!すっごーい!きれいー!!」
ミーナ「ああ!イメージした通り!よかったわ!」

 清純さと女の色気が漂う三人。姿見で確認してきたのだろう、彼女達もいい笑顔で笑う。

********

3月7日。午前中ネウロイ襲来。手こずったが撃墜。
疲労を心配して、ミーナとバルクホルンが明日にパーティーを移動することを提言。まあ、お二人がそういう
ならば。明日は朝から頑張ります、と皆気合が入る。

8日。前回と同様、つつがなくパーティーが開かれた。
789蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 14:42:24.00 ID:mayLhfuP0
 今回、パーティー会場を沸かせたのがシャーリーとラスカルのプレゼント。
 
 シャーリーは可愛いベレー帽を二人にプレゼントした。シルバー/ゴールドのブローチが添えられている。
 ブローチのデザインは、ミーナが蝶、バルクホルンが蘭。それと可愛いショルダーバッグ。

シャーリー「何がいいかなって色々考えたんだけどさw。二人に帽子はどうかなって思って。そしたら、ああ、
 二人にはベレー帽が一番似合うなってピーンと来たんだ。姿勢がいいからねw。ブローチは服にも使える
 サイズだよw? で、ベレー帽にあうバッグは、当然アクティブなほうがいいね、ってショルダータイプに
 したんだよ。あ!ルッキーニが凄くいいアドバイスしてくれたんだ!」

 ニコニコしながら、シャーリーとルッキーニに礼を言う二人。ルッキーニの顔が輝いた。
 俺は、プレゼントを渡す前にスピーチ?を始めた。

俺「レディース&レディースw!前回のパーティーで隊長がいった!『年頃の女の子であることを忘れては
 いけない』と!覚えているよね!!」

 皆がミーナに注目して頷く。皆の目が輝きだした。なにかやらかすな?ラスカルw。

俺「俺は驚愕した!なぜならば!! 既にプレゼントを用意していたからだw!いや、天啓だったね!俺の
 選択肢は間違っていなかった!決して否定されるものではないと!いやほんと、安心したのなんのw」

 バルクホルンもミーナも噴出す。芝居っ気たっぷりに言うラスカル。なかなかの演技だ。

シャーリー「あ!ラスカル!お前もかw?!お前も気が早いなww!」
俺「おお!シャーリー!先手必勝だよな!戦友よ!」
 抱き合って肩を叩き合う二人に笑いが起きる。

俺「というわけでだ!前回のテーマは『少女から大人へ』だった。シャーリー、エイラ、ペリーヌ?どう
 だった?うん、有難う! さて、そして今回は!」
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 14:44:07.20 ID:ynnnhdCu0
みーなさんj…
おや、だれか来たようだ
791蒼穹の〜2. 言えないまだ死にたくない:2011/01/12(水) 14:47:02.73 ID:mayLhfuP0
俺「『恋する乙女のファッション!』だ!」

 おおおおおおっ!と歓声が湧き上がる。ミーナ達は顔を染めている。
 ラスカルがプレゼントをどさどさ渡しだした。圧倒的物量。まさにリベリオン合衆国。

 服とネックレス。プラチナのネックレスのペンダントヘッドは小振りなダイヤ。シンプルで嫌味のない大人
 のデザイン。服はカシミアのセーター、そしてモヘアのジャケット。スカートはアルパカ。春の装いだ。
 靴は2インチのヒールドブーツ。全てデザインと色は異なる。あと、厳重に封がされた袋が一つ。袋を
 覗き込む二人の顔が赤くなった?

ハルトマン「さささ!着替えて着替えて!帽子とバッグも忘れずに!行ったり行ったり!」

 シャーリーに背中を押され、二人はドアの外に消えた。
 皆、飲み物だけ手にして想像しあう。ラスカルはニコニコ。余程自信があるな?とハルトマンが突っ込む。

俺「ふふふ。俺のファッションセンスを信用しなってw」

リネット「ラスカルさん、何処でファッションの勉強したんですか?」

俺「ああ、談話室にある雑誌!沢山有ったから助かった!1時間で調査を終えたw」

リーネ「え・・・・?大丈夫なの・・・?」

 皆唖然とする。大丈夫?半日見ていても、なかなか決まらないものだけど?と心配する声が出る。

シャーリー「サイズよく解ったね?聞いたの?レディーにw?あ、もしかして抱きついて調査とか!」

「「キャハハ!スゴー「大尉はそれ「きっとそう・・・」の変態では」サーニャに近づくナァ!」」
792蒼穹の〜2.:2011/01/12(水) 14:52:07.36 ID:mayLhfuP0
俺「ん?ヤマカン!ハグすればもっと楽しかっただろうなぁw。失敗したw」

 みな、目を見合わせる。ヤマカンって?ちょっと、大丈夫?決定的に不安。

ミーナ「お待たせ♪ どう?////」
バルクホルン「その・・・こういうのは初めてでな。大丈夫だろうか/////」

 顔を染めた二人が登場。バルクホルンの髪はリボンが解かれている。
 会場の皆は、一瞬声が出ない。 次の瞬間、大歓声が上がる。
 俺はそれを聞きながら、シャンパンのグラスを二人に差し上げて笑う。二人も笑い返した。

シャーリー「おいおい!すっげー色っぽいんだけど品がある。あ、ネックレスが効くんだ!」
ペリーヌ「大人です・・・・大人そのものですわ!素敵・・・」
エイラ「あ・・・・・綺麗ダ。ナ?さーにゃ・・・・イヤー スゴイナー 」
ルッキーニ「ゎーーー。ゎーーー。あたしも二人みたいに成れるかなあ、シャーリーぃ?」
サーニャ「・・・・・・うん、エイラ。帽子とバックがピッタリ・・・」
リーネ「うん・・・・・サーニャちゃん、そうよね・・・・見惚れちゃう」
ハルトマン「うぁ・・・・ モデルより凄い!トゥルーデ、綺麗!」

俺「おけ!帽子とショルダーバッグで全体が整った!完璧だ!エクセレントだ!スーパーだ!
 シャーリー、ルッキーニ!いいセンスだな!流石だぜ! わはははは!」

 俺とシャーリーが親指を立てて笑いあう。ルッキーニはシャーリーに抱きついて喜んでいる。

ミーナ「ありがとう、俺さん、シャーリーさん。本当に嬉しい・・・//」
バルクホルン「有難う。ラスカル、シャーリー。とても気に入ったよw//」

 えへへ、と二人が胸を張る。ルッキーニも。拍手が起こる。

ミーナ「あの、俺さん?あの・・・えと・・袋に入っていたもののサイズは?」
793蒼穹の〜2.:2011/01/12(水) 14:56:59.98 ID:mayLhfuP0
バルクホルン「あ!そうだ!なぜ私のブラジャーのサイズを知っている?お前まさか盗んだ・・・」

 なんだって?どよめく会場。そこまで! ミーナが最も顔を赤くした。

俺「ん?サイズ合わなかった??ヤマカンで買ったんだ♪」

 ううん、ぴったり、と口をそろえる二人。

俺「天啓だw。そうかぴったりか!色は二人の好み。女性のお洒落は肌着から♪」

ミーナ「あ!それで質問したのねw。 でも、サイズは・・・・言ってないし?」
バルクホルン「うん。色は確かに。でもサイズは。なあ?ミーナ?」

 首をかしげる二人に、サーニャがシャンパンを渡して微笑む。小事です。

シャーリー「いやー!ラスカル!偶然とはいえバッチリだったね!よかったよぉ、あははは!」
俺「全くだ!俺たち相性いいのかもな!どうよ?付き合う?あはははは!」
ハルトマン「わはははは!二人ともなかなか!わははははは!私はどうなる!!わはははは!」

シャーリー「あ?遠慮しとくよ!あはははははは!」
俺「あいよ!残念だ!あはははははは!」
ハルトマン「聞いたよ?やったぁ!わははははは!」

 涙を流しながら笑う3人に、周囲も笑い転げる。

ハルトマン「ねぇねぇ、ラスカル。私4月19日なんだ。どういう路線?大人アピール?」
794蒼穹の〜2.:2011/01/12(水) 15:01:31.05 ID:mayLhfuP0
俺「ああ、用意してあるよ。お掃除セット豪華詰め合わせ」

ハルトマン「ブッ!なんですとぉー!」

ミーナ「あらあらwwシャンパン吹いちゃってw」
バルクホルン「最高じゃないかw さすがラスカルだ」

ハルトマン「いやああああああ!」
サーニャ「・・・・クス・・・・」

俺「いやいや、冗談だよ。エーリカにもちゃんと考えてありますw!」

ハルトマン「やったぁ!てっきりトゥルーデに洗脳されたかと思っちゃったよw」

 一番笑ったのはバルクホルンだった。

****************************************************************************

ご支援有難うございました。
息抜きパート終了。この後は古傷をホジホジします。
10ないし18投下予定。この後30分ほど外出しますので、保守の用があるなら
それで。お次の方がいらっしゃる場合はお先にお願いします。

では。
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:04:31.60 ID:ynnnhdCu0
乙です

リストランテ501ってのを考えた
俺オールスターじゃないけどゲスト出演してもらいたい俺には断りを入れるべきだよな?
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:08:45.48 ID:SQfhfGtvP
だねぇ
Wikiにもコメントフォーム増えたしコンタクトは取り易かろう
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:11:31.05 ID:FXSx79To0
取り敢えず避難所、雑談スレにでも書いておけばおkなんかな
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:32:38.04 ID:mayLhfuP0
リストランテですか。面白そうです。ピアノ伴奏も楽しめると。

保守投下、よろしいですか?
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:33:42.05 ID:FXSx79To0
>>798
来い
800蒼穹の〜2. では失礼します:2011/01/12(水) 15:37:51.33 ID:mayLhfuP0
―シシリア島1943年7月24日―

 クソ。今日は不味いぞ!
 着陸した超大型母機2の上空を小型がびっしり取り囲んでいる。大型は相互距離はなし。ヤマアラシが
 二匹ファックしてやがる。その陣形で陸戦型を胴体から吐き出し続けている。母機も小型も全火力を
 俺たちにぶっ放してやがる。

 俺たちが残るだけ。
 連合軍のシシリー防衛に当たるウィッチ隊は、陽動に引っかかって四散している。クソネウロイめ。
 アフリカ勢力と連携しやがった。腐れ外道共!
 
 どうする?援護が来るまで待つか?それでは地上の敵兵力が均衡を破るまでに膨れ上がる。クソ!
 それ以上の問題。あれが『巣』になったら。ロマーニャはもう駄目だ。そしてアフリカ戦線も
 維持できなくなる。つまり、アフリカ大陸と欧州を喪うことになる。
 
 やらなきゃならん!二機とも破壊しなくては!でも無理だ!

俺「各機。第一と第二は大型狙いで突っ込む。3から5!小型を少しでもひきつけて欲しい。ただし、
 決して中に突っ込むな!周囲で一撃離脱を繰り返せ。そうすれば小型を誘き出せる。援護が来る
 筈だ。我々で大型を何が何でもぶち壊す。いいか!墜さなくていい!墜されるな!」

ブレンダン「ピンナップ1。了解。うぜぇ小娘共を引っ張る」
ジョージ「ブロンディ1。ほいよ」
ヨセフ「ニップル1。変態キング、でけえのは任せる」

俺「よし。ではヴィーク!右側からやる。右上方より突撃、背骨ど真ん中を狙う。最初は俺たちの
 背後に隠れろ。被弾の可能性を減らせ。その分、撃ち始めたらシールド全開で軸線をずらして
 撃ちまくれ!解ったな?」

トーマ「ヴィーク1。了解。キングのケツの穴にくっ付くわw」
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:41:59.69 ID:ynnnhdCu0
>>798
サーニャのピアノ演奏か…
そのアイデア頂きます

俺をどこに配置するかで話が変わるので、もう少し構成考えてみますわ
俺「よし。ピンナップ、ブロンディ、ニップル!小娘に挨拶して来い!頼むぞ!」

 眼下の三分隊が左右バンクを振ってから一気に加速し高度を下げる。我々もそれに続いて下降。
 コルセア隊が突入を開始。我々もダイブして潜り込む。

俺「第一・第二!行くぞ!」

 コルセア隊が接触を開始した。小型が何機か爆発。周りの奴らは応射しながら生じた空隙を塞ぎ
 始めるが、コルセアの弾幕でまた爆発する。こちらにも母機からの太っといビームが飛んでくる。
 すこし、スライドさせながらつつ一度潜り込み気味にしてから低空飛行、もう一度上昇して撃つか!
 背後の三人の気配を感じながら機動する。しっかり付いてきてくれよ!
 乱射している小型の火線をかいくぐる。ビームが視界を覆う。シールド展開。クソ!もうちょっと!
 何度経験してもこのときが一番怖い。我慢しろ!
 
 今!ブローニングをコアがあるはずの場所に向けて撃ちまくる。四本の火線がほぼ一箇所に集中。
 こいつも撃って来るがシールドは小さくしか張れない。攻撃にとられて余裕がない。この野郎!!

 何とか破壊。横の奴が撃ち始めた。一端離脱するぞ!

ヴィーキング「ヴィーク2.1が戦死」

俺「ニック、それは確かか?」
 墜落じゃないのか?

ヴィ「ヴィーク2. 真横で消滅しちまったよ」

 トーマ! プラチナに近い金髪の大男の顔が一瞬浮かぶ。

俺「ヴィーク2!第一の3番に!残りのゴキブリ野郎を叩く!残弾確認しろ!」
ヴィ「了解!」
俺「リードより。3,4,5!次に掛かる!同様に!」

ジョージ「ブロンディ1。了解。行くぞ」
ヨセフ「ニップル1。了解。ピンナップ隊が体当たり。脱出は無し」

俺「何?!」

ニップル「リード隊とヴィーク隊を後ろから襲おうとした奴らに。既に被弾していた」

 クソ!俺たちを守ろうとしたのか!馬鹿!.....有難う。

俺「了解。行くぞ!」

 えらく手間取って、二匹目を撃破。
 この攻撃で2番のバートが戦死。ニップル隊も消えた。テスト運用中の空陸連絡担当に
 問い合わせたが、パラシュート及び不時着は確認されないと。

 『巣』への変態は防いだけれど・・・。あいつらも・・・。クソ。

俺「小型を叩くぞ。ブロンディ!外縁のはぐれた奴だけ殺れ!決して中には入るな!深追い
 するな!解ったな!」

ジョージ「ああ!敵討ちだ!」

俺「冷静になれ!冷静にやるんだ!」
 返事は無し。ええ!くそ!生きて帰るんだ!

俺「ニック!行くぞ!てめえら!勝手に死んだらぶっ殺す!」

 4人だけになっちまったよ。ブロンディ、お前ら気をつけろ! 
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 15:49:35.30 ID:FXSx79To0
EMTのことかぁー!
805蒼穹の〜2. 響きが可愛くない?w黒い小悪魔:2011/01/12(水) 15:53:00.00 ID:mayLhfuP0
 弾が尽きたブローニングを捨て、M3サブマシンガンで格闘戦を続ける。
 ニックとははぐれてしまった。ペアの癖がどうしてもな・・・。もっと、分隊間で交換演習
 をしておけば良かったのか。乱戦の中、どこか醒めた目で自問自答している俺がいた。
 こりゃ、今日は帰れねえかもな。ま、人は永遠は生きられねえ。だれが言ったんだっけ?
 ガーニーだったかな?

 ふと気付くと、敵がいなくなっていた。仲間も誰もいない。おい、ニック、ジョージ、ハッチ!
 お前ら何処にいった!!

 探しまくるが何処にもいない。無線にも応答はない。一体・・・

?「スタリオン こちらAGC。聞こえるか?応答してくれ!」

 うるせえな・・・AGC?何だっけ・・・どこかで聞いたような・・・・

?「スタリオン。空陸連絡担当だ!おい!聞こえないのか!」

 ああ。新設の空/陸連絡将校・・・。

俺「すまん。不時着または脱出したものがいるはずだ。至急、救援を願う。俺も探す」

AGC「スタリオン。確認はされていない。残念だ。リードだな?上空で待機せよ」

俺「・・・・弾薬に余裕あり。地上部隊を支援する」
 探す気がねえのか!馬鹿野郎!自分で探すわ!

AGC「一人では危険だ。まもなく504が到着する。上空待機せよ」

 うるせえ!
 怒鳴りつけ、一気に急降下する。まっていろ、今助けるからな!
806蒼穹の〜2. バカやってないと辛い:2011/01/12(水) 15:58:00.27 ID:mayLhfuP0
 低速度で飛びながら、必死に探す。無線には女の声が入るが、情報はないらしい。
 ウィッチがこれだけいるんだ。誰か見ていないのか?!

 コルセアが潰れて燃えている。機体番号は・・・ヨセフか。
 撃たれるが怖さを感じない。感情が消えてしまった。機械的に撃ち返し、破壊する。

竹井「こちら504。スタリオンズ!応答せよ!どうしたの!」
 
 聞き覚えのある声がインカムから流れてきて、ハッとした。手にはスライドが開いたG.Iコルトを握って
 いる。ああ、M3は撃ちつくしたのか。持ってねえや。

俺「504。今行く・・・」

 上昇しながら、ゆっくり旋回して戦場を見る。いない・・・。
***
竹井「俺大尉・・・」

 周りを504が取り囲んだ。目の前にはジュンコが。

俺「・・・」
 敬礼する気力もない。拳銃を戻す。もう弾もないしな。

竹井「他の隊員は?」

 見りゃ解るだろう?

俺「全滅した・・・らしい」

竹井「!ごめんなさい。もっと早く到着すれば、あな―」
俺「違う!あんたらの責任じゃない!」
807蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:03:03.99 ID:mayLhfuP0
 遮って叫ぶ。あの時やらなきゃならなかったんだ!

竹井「・・・・・」

俺「すまん。地上部隊の支援を・・・。陸上型が、また増えちまったんだ。頼む」

竹井「はい。では、あなたは帰投してください。護衛を一人つけます」

俺「いらん。一人で帰る。一人でも多く支援攻撃してやってくれ」

竹井「でも、あなた負傷しているわ。無茶です!」

俺「怪我?生きていりゃ御の字だ。頼むから!」

 ジュンコの目を凝視する。今、何が一番大事だ?なあ?解るだろう!

竹井「・・・・了解しました。帰投して!」

俺「ああ。お前ら、絶対死ぬな!解ったか!」

 そのまま、囲みを肩で押して破る。基地に帰ろう。再出撃だ。ゴキブリ共・・!


 基地では、俺を病室送りにしようとする連中が騒いだが、拳銃を振り回して言うことを聞かせた。
 ふん。空の拳銃でも役に立つ。がたがた言わずに!装備しろ!俺の判断だ、と念を押して納得させる。
 拳銃は司令部のアホに出撃前にプレゼントしてやった。REMF!

***
808蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:08:06.07 ID:mayLhfuP0
俺「504。スタリオンだ。支援する」

竹井「大尉!何しに戻ってきたの!」

俺「復讐だ!」 
 
 インカムにはジュンコのほかにもギャァギャァ騒ぐ声がしたが無視。ほっとけ。

 フライパスして状況を確認。あそこがいいかね。効率よくやろう。
 次の航程で、突出した陸戦ストライカー隊を挟撃・分断しようとしていたゴキブリにロケット砲を全弾
 ぶち込む。残りをホバーしつつM2で掃射して破壊。

 ゆっくり移動しながら、陸戦ウィッチ達の邪魔をしている奴らを屠る。
 俺は今、冷静らしい。周囲が全てわかる。相手の動きは遅い。俺は早くて正確だ。上空を飛び交う
 のは504だろ?頑張ってくれよ。ぶっ潰せ。
 
俺「地上部隊。ヤバイと思う奴は、吊光弾を上空に撃て。火消しに行く」

 おや、ブローニングが弾切れ。捨てるべ。眼下のゴキブリに叩きつけて潰す。資源は有効に利用しようぜ。
 M3で破壊して廻る。撃たれてる?ふん、アイツか。こう撃つんだよ、ゴキブリ。
***

 最後の弾倉か。ぼちぼちいいか、なあ、バート?あと何匹やれるかな。
 
 肩をつかまれた。だれだ?
 振り向いた瞬間、頬を殴られた。なんだ?痛ぇな?

竹井「馬鹿!正気になりなさい!もう十分!」

俺「お前には関係はない。あっちにいけ。仲間が心配するぞ?」
809蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:13:35.80 ID:mayLhfuP0
竹井「あなたが死んで!あなたの仲間は喜ぶの!?」

 このアマ。また殴りやがった。いい加減にしろよ?

 ん?何で泣いている?お前がさ・・・。

 両脇を誰かが掴んだ。そのまま引き摺りあげられる。どっかで見た奴だな。誰だっけ。
 離せよ!フェル!ルチアナ!離せってば!

竹井「504の竹井です。AGC。残弾無し。帰投します。スタリオンも連れて行きます」

AGC「504。了解。ご苦労様」

?「504!有難う!スタリオン・・・・スタリオン、皆を救ってくれて有難う。お仲間は・・・残念でした」

竹井「聞いた?あなたを頼る人がまだ居るの!地上にも!空にも!今あなたが死んでも、あなたの仲間
 は喜ばない!今は耐えて!」

 まだ泣いている。両脇の二人も泣いてら。泣きたいのは俺だ。でも涙がでねえ。感情が体の中で膨らむ
 一方だ!


 息が出来なくなって目が覚めた。
 またか・・。

 叫び声あげなかったかな・・。くそ。

 脂汗まみれ。心臓が早鐘を打っている。あの時のやり方が・・・やっぱり間違えていたんじゃないか?
 別のやり方をすれば、皆死なずに済んだだろう。やっぱり、きっとそうだ。
 すまん・・・皆。
810蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:18:00.35 ID:mayLhfuP0
 

ミーナがそっとテントから離れる。早朝の見回りの際、叫び声を聞いてやってきた。
今は、忍び泣きの声だけ漏れている。

ミーナ「(辛いわね・・・。私、彼の役に立てるかな・・・・・・・・・)」

***************************************

執務室で、ミーナとバルクホルンが話をしている。ミーナの前には、リベリオン海兵隊の戦闘詳報が
置かれている。連合軍司令部を通じて入手した。

ミーナ「7月24日の戦闘で、彼の部隊は全滅。只一人の生き残りね」

バルクホルン「一日で、か。・・・その日、何があったんだ?」

ミ「陽動で現地の部隊が四散した隙に突入。彼の部隊だけで着地した2機の超大型母機に対応。
 応援が到着する前に全滅」

バ「スタリオンズはメールウィッチが4人、あとは通常戦闘機6で構成されていたんだろう?」

ミ「ええ。504も距離の問題で時間が掛かった様子ね。彼らが戦局を決めて.....全滅」

 二人とも、501に着任する以前はカールスラントの戦闘機隊の指揮官だった。部下を喪うことの辛さは
 よく知っている。徐々に損耗するのは辛いものだ。それがラスカルの場合、一日で。

バ「よくやったもんだ。ラスカルだけ生き残ってしまった・・・・か」
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 16:19:38.81 ID:EdXcDn1e0
支援
812蒼穹の〜2. 有難う:2011/01/12(水) 16:23:40.23 ID:mayLhfuP0
ミ「全くね・・・。彼は、後悔して生きているんだと思わない?トゥルーデ?」

バ「あれ、か?」

 自分が指揮の取り方を間違え、それが原因で部下を喪ったと自分を責める。よくあること。しかし、対処
 の仕方は誰も教えてくれない。答がないからだ。軍では、それが悪化しないように、新たな任務に就ける
 ことしか出来ない。酒に溺れるものも多い。酒とそれで廃人になる者も。

バ「その後、ラスカルは後方へ?」

 引っ込ませて、カウンセリング等受けさせたのか、と暗に問うた。

ミ「いいえ。三日後から出撃しているわ。体の傷が癒えて、原隊から補充も来たんでしょう。主に対地
 攻撃、504と共に空戦も行っている。ヴェネチアとマルタの巣からシシリー島への侵攻が止んで、
 現地のネウロイが駆逐されるまで」

バ「意思が強固だな。で、ミーナはどうしようというんだ?指揮能力に疑問が?」

ミ「いいえ。無いわ。信頼しています。でも、怖いのは」

バ「普段の生活の中で、心が壊されていく ってことか」

 寝ているときが一番怖い。バルクホルンもそうだ。今も夢で・・。

ミ「ええ。私も夜が怖いときがある」

バ「私もだ。あれは辛い」

ミ「そうよね・・・」
813蒼穹の〜2. 投下したい人がいたら教えて下さい:2011/01/12(水) 16:29:02.06 ID:mayLhfuP0
 バルクホルンが頷く。今もそうだ。昔よりは少し・・・耐えられるようになったが。

ミ「シシリーでは毎日が戦闘で、ある意味救われていたのかも。でも、その後は間が開いている。だから
 思い出して悩むことも多くなっていると思うのよ」

バ「ああ。まあ、501に来たのは救いになっているのかもしれないな。ここなら仲間がいるし、忙しい」

ミ「ええ。今のあの人に、自殺願望は無いと思うの。この前だって必死に戻ってきたもの」
 「だから、その時の決断が間違っていたかを考えることは無為、そう納得させることが出来たら、楽に
 なってくれるかもしれない。そう私は考えるんだけど。トゥルーデ、あなたはどう思う?」

バ「うん。それは大事だと思う。うまく諭してやれよ、ミーナ」

ミ「ええ・・・やってみます。上手く出来るかしら・・・」

 ミーナを見つめながらバルクホルンは思う。ミーナのほうが上手くやれるよ。だって、ミーナが一番
 今、彼の気持ちが解るんじゃないか?重責に耐える指揮官なんだから・・・。
****
その晩の執務室。いつものように、二人が書類と格闘している。

ミーナ「ああ、やっと終わった!俺さん、ありがとう」

俺「今日もお疲れでした!さ、風呂でリラックスしてくださいよ」

ミ「そうねえ。それは後にして、余った時間お酒でも飲みましょうよ。付き合ってくださる?」

俺「ええ。ご相伴しましょ。弾のストックも規定以上あるしw」

 ラスカルが毎晩こつこつと装弾を作っていることは知れ渡っている。未使用のストックは常に2000以上。
814蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:34:09.15 ID:mayLhfuP0
ミ「なら長居しても大丈夫ねw。じゃあ、ブランディでのんびりしましょう」

 脇の棚からグラスを二つ用意。ラスカルも自分の椅子をミーナの机のほうに引っ張ってきた。

ミ「いつも有難う、乾杯♪」
俺「麗しの人に 乾杯♪」

 グラスを合わせる真似をする。ぶつけるような無粋なことはしない。
 芳醇な香りを二人で楽しむ。

ミ「俺さんがここに来てくれて本当に助かったわ。ありがとう」

俺「俺のような変態海兵でよかったんで?」

ミ「あらあら。戦闘の指揮も、書類仕事も。そのほか満遍なく優等ですw!」

俺「どうでしょうねえ・・・私より、上手にやるものが沢山居ますよ・・・」

ミ「そうかしら?謙遜は似合わないわよw」

 酒を勧める。自分のグラスにも足した。

俺「・・・・事実、部下を喪った」

ミ「私もよ。トゥルーデも。辛いわよね・・・」

俺「いつも、思い出しては悔やむんだ。もっといいやり方があったはずだって」

ミ「・・・・いいやり方が見つかって?」
815蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:39:01.13 ID:mayLhfuP0
俺「・・・・・・・・なかなか、ね・・・。頭の中でシミュレートしても、どこかで詰まる」

ミ「やっぱり・・・。私もそう。ずっと前の戦闘を思い出して、自分のミスを探すの」

 ラスカルは黙ってグラスを見ている。

ミ「でも。決定的な大きなミスが見つからない。それなのに考え続ける。俺さんも?」

俺「・・・・」

ミ「私ね、そんなときは考え方を変えるようにしているのよ」
 「戦闘中は咄嗟のことばかり。過ちを犯す。どこかで小さなミスが出る」

 ラスカルは黙って聞いている。ゆっくり、自分の思いを話すミーナ。

ミ 「立場上、もしかしたらそのミスで仲間を死なせたり、怪我を負わせたりしたかもしれない」
 「それは私の責任。でも、考えても解らないこともある。こうしたらこうなるかも、というのは、枝葉の
 多い樹みたいなもの。最初は一つだけど、選択肢が増えると末端の葉はとんでもない数になる・・・咄嗟の
 判断をしなくてはならない前線では、厳しすぎるの」

ミ「だから、私は・・・・努めて単純に考えて、臨機応変に作戦を立てるの。そのほうが修正も簡単。決め付け
 で立案したら、それに囚われて単純なミスを犯すもの」

ミ 「その『結果』は。隊員が私をそれからも信頼してくれるかどうか、それで出ると思うのよ」

 ずっとグラスを見つめるラスカル。身動きもしない。

ミ「部下が信頼してくれなくなったら、私が決定的なミスをしたと・・・。その時は職を辞すわ」

俺「部下が全滅してしまって、誰も評価を下してくれなかったらどうします?」
816蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 16:44:00.11 ID:mayLhfuP0
俺「それまでは苦しむ?悩む?」

ミ「ええ。人間であるからには、逃げられない。でも、自分で裁決を下そうとするより、心が落ち着くと
 思うのよ。神様と会う日まで、やることもありますし」

俺「やること?・・・・懺悔ではないですね?」

ミ「ええ。懺悔は神様の御前で・・・。やることとは、死んだ仲間の分も自分がしっかり生きる、と。私はそう
 考えるの」

俺「・・・・・・・・・・」

ミ「誰も死にたかった筈は無いもの。でも、止むを得ない事なの。人間にどうにも出来ないこと」
 「誰も神様じゃないもの。自分を律することはできても、罰せはしない。そう思っています」

俺「・・・完全に理解できたとか、納得出来たわけではないけれど・・・・考えてみるよ」

ミ「あなたには、今も仲間がいるんです。それを忘れないで。お願い」

俺「ああ・・・・。そうだね」

ミ「そうです。私もあなたの仲間です。ね?俺さん」
**
 ドアの外で、ハルトマンが佇んでいた。ラスカルからハーシーのチョコでも分捕ろうとテントに行ったが
 不在だったので、執務室に寄ったのだ。ノックする前に、中の会話が聞こえた。

ハルトマン「(邪魔しなくてよかった・・・・。ミーナはやっぱり大人だね・・・・)」

 そっと立ち去る。ラスカルに考えてもらわなきゃ。そして私達のことを気付いてもらわなくちゃ・・・。
 一人で苦しまないで、ラスカル。
817蒼穹の〜2. 湿気た話お仕舞い!:2011/01/12(水) 16:49:05.67 ID:mayLhfuP0
ミーナ「あなたの名誉勲章。最初にあなたが言った『私が貰ったものではない』というのは、仲間で
 それを獲得した、だから皆のために着けている。そういう意味ね?」

俺「ああ。そうだよ。常にそう思っている」

ミ「あなたのお仲間は、幸せよ・・・・」

 俺がやっと顔を上げた。目が真っ赤。ミーナの目にも涙が光っている。

*****
 1時間後、バルクホルンとハルトマンの二人が様子を伺いに来た。
 執務室からは、大きな笑い声が。二人で目を見合わせる。ミーナ、上手く話が出来たみたいだな?

バルクホルン「ミーナ、私だ。ハルトマンもいる。入るよ」

ミーナ「はーい。いらっしゃいよ!」

 机の上に、ブランディの瓶が2本。一本は転がっている。派手にやってるな。

ハルトマン「ミーナ!お菓子持って来たよ。これで呑も!」

ミーナ「ええ!あなたたちのグラスは、はい!どうぞ!」

 頬を染めて上機嫌。ラスカルも瓶を持って注いでくる。

俺「ささ!呑もうや!」

「「「「Zum Wohl!!」」」」

バルクホルン「ミーナ、ご機嫌だなw」
818蒼穹の〜2.:2011/01/12(水) 16:54:00.79 ID:mayLhfuP0
ミーナ「ええ!俺さんの海兵仲間のお話が面白くてw。もうお腹がよじれそう!」

俺「ミーナさんの笑顔が素敵でさ、頑張っちまったw」

ハルトマン「おー。変態達の武勇談?どんなの?」

俺「エーと。んじゃ、次は空母ワスプの時!俺っち便乗したんだよ。で、アイスクリームで悪戯をした」

ハルトマン「え!!アイスクリーム!軍艦で食べれるの?いいなあいいなあ!」

俺「うん。毎晩3オンス支給されるよ。で、2番のバートが、カラシをアイスクリームに練りこむ悪戯を思い
 ついたんだ!『新しいフレーバーのメロン味だぜっ!』これに皆飛びついた。普通のフレーバーに飽きてる
 からさ。で、一口頬張って悶絶する。『グガァァァァ!水!』ってな。なんせ真っ黄色なんだ!効くぜ!」

 一気にバルクホルンもハルトマンも引き込まれた。俺の脇ではミーナが腹を抱えて笑う。

俺「そしたらさ、提督がやってきた。バートが提督にそれ渡しちまって。『閣下!新フレーバーであります!
 どうぞ!』提督がまた好きらしくて『おお!すまんな!これは?』俺が周りを代表して『ハイ!海兵特製メロン
 風であります!』そしたら、食い始めてさ!直ぐに顔が赤くなってきて、回りはヤバイ!とか、サスガ!とか
 騒いでた。でも、悠々食っちまって、こういったんだ。『ふむ!なかなか悪くない!私の好物はスイカでな?
 どうだ?無いか?』 この負けず嫌いのタヌキオヤジが!目が真っ赤じゃねえか、我慢しながら無理言うな!」

 三人が大笑い。ブランディを一口やったラスカルが更に続ける。身振り付き。口調も真似をしているらしい。

俺「ああ、そりゃ無理って俺が思ったら、2分隊のトーマが歩み出た。『閣下!ワイオミングで実家がスイカ
 栽培をしております!お任せください!10分待機で願います!』 おいおい?無理だろ?と周りが囃す中
 アイスクリームメーカーの影に飛び込んで。持って来たよ、8分位だったw。『閣下!特製スイカ風であります!
 どうぞ!』って差し出した。確かに赤い。種まで入ってる。提督がそれを一口。皆固唾を呑んで見ていた。
 中にヤバいものしか入っていないと思ってるからさ。種は何だよ!ネズミの糞か?ってな」
819蒼穹の〜2.:2011/01/12(水) 16:59:01.69 ID:mayLhfuP0
 爆笑。提督になに食わせてるんだ?リベリアン!

俺「そしたら、提督猛烈な勢いで食い始めた。あっという間に食っちまってな。ポケットからハンカチ出して
 口を拭きながらこういうんだ」

俺「『君!気に入った!これを毎日作ってくれないか!ちなみに何を入れたんだ?』トーマが直立不動で答えた。
 『はっ!色付けはカンパリであります!それだけでは味が弱いかとブランディ、テキーラ、景気づけにウォトカ
 をドバドバと投入!種はチョコチップであります!』 これを聞いたときは心臓縮み上がったよ。軍艦の中では
 アルコールはご法度だ。てめえ何処に隠していやがった?いやまて、それ以前にヤバイって!俺も廻りも、もう
 びびった。そうしたら、さ」

俺「提督が『ほお?変わった調味料だな。私の副官が持っていたかもしれん。あとで取りに来い。明日から
 頼むぞ?ああ、それと』俺の顔を見た。やばいよ!と覚悟して姿勢を正したら『余った調味料は呑んでしまえ。
 あの調味料は封を切るとすぐに駄目になるからな!』って」 

 三人が笑いながら身を捩る。リベリオン海軍!大丈夫か!

ハルトマン「く。。。。苦しい。そのあとお咎めなかったんだよね?」

俺「ああ!トーマは毎晩作っていたよ、提督専用のアイスクリーム。余った調味料は俺っちのもんだから
 気合が入っていた。かなり改良したらしい。で、俺たちの間でも新製品開発が急務になってさ。ワスプの
 皆に喜んでもらおうとね」

ハルトマン「えっ!どんなの?美味しかったの?」

俺「えーと。ビーフステーキ味、ピッツァ味、タバコ味、唐辛子味、ビール味、ヨードチンキ味、ハンバーグ味、
 あとなんだっけ、アイスバイン味、マヨネーズ味、サルミアッキ味、ソーセージ味にベーコン味とかさ。思いつく
 まま試したが駄目でサ」

ミーナ「あら・・・不味そうね」
820蒼穹の〜2. S・クーンツ?後で明記:2011/01/12(水) 17:03:59.95 ID:mayLhfuP0
バルクホルン「それはなんとも・・・」
 食物以外も入っている。アイスクリームとは言わないぞ?と苦笑いする三人。一瞬期待したが。

俺「一番好評だったのはクーラント味!」

ミーナ「クーラント? クールラントとは違うのね?」(※昔のクールラント公国)
バルクホルン「冷却用不凍液か?それを食べたのか?」

俺「うん!補給部からかっぱらってさ。見た目はブルーグリーンで綺麗だぜ!味は甘いんだ。普通に
 食える!見た目も味もいいんで、乗員全員大好評!うん!あれは絶賛された!」

ハルトマン「えー?食べちゃって大丈夫?」
ミーナ「そうよ、口に入れるものじゃないでしょう?」

俺「うんにゃ!全員猛烈な下痢をした。艦長から水兵までトイレのドアを叩いて一晩中大騒ぎ!俺っち
 が怒られてさ。艦の機能をまる一晩停止させたってね。一週間全艦のトイレ掃除したっけなー。当た
 り前かw」

 全員笑いに笑う。破壊工作じゃないか。

俺「でも、只掃除するだけじゃ面白くない。トイレの水を流すと、タンクの水がある程度無くなるよね。
 じゃあ、水の補給を少なくして、タンクをできるだけ密閉した状態で水を流したらどうなる?」

「「「タンクの中の気圧が下がり、水の流れは悪くなる」」」

俺「ご名答♪負圧ですなw。で、4分隊のジョージが閃いた。空気穴をつけて、其処に笛を取り付けようっ
 てさ。できるだけ他は気密を高める。その状態で水を流すと『ジャー!ピュウゥ〜〜』しけた音なんだけど。
 この仕掛けを全艦のトイレに出来るだけ取り付けて廻った」

 三人とも身を乗り出してオチを待ち構えている。
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:06:36.00 ID:o0bisec/0
支援
822蒼穹の〜2. どもです:2011/01/12(水) 17:09:00.17 ID:mayLhfuP0
俺「『幽霊が出たぁ!』って大騒動ww。ズボンもあげずに飛び出したそうだ、艦長がw」

 悶え笑う三人。既に大声で笑う体力が無い。ハルトマンはあちこち掻き毟り、ミーナはバルクホルンに
 抱きつき、そしてバルクホルンは両手で体を抱きしめつつ涙を流して笑っている。

バルクホルン「はっ・・・ハッ・・・艦チョ・・苦し・・・。て、提督は? プッ゙・・」
ミーナ「ちょっ・・・・や、やめて!息が・・・息が・・・・」

俺「提督にはチョッカイ出さないよ。貴重なアルコールの提供者だものw。提督専用のトイレはゴールド
 にペイントしたんだ。お礼だよ♪」

ハルトマン「な・・・成程w。金ぴかってw。で、ばれなかった?クッ・・・クハハハハ」

俺「うん!ジョージが慌てて撤去。航海日誌には載ったらしいぜ?バンジーがどーのこーの」

ハルトマン「バンジーってwwwあの、は、は、ハイランド地方の女幽霊の?wwww」

俺「そそそ!それ!笛の音が女幽霊の『ヒャーッ』て声に聞こえたらしいw。ジョージは天才だよ」

 両手で頬を押さえて『ヒャーッ』と裏声で演じるラスカル。

ミーナ「もう!アハハハハ!(亡くなったお仲間の名前がすらすら出ている。大丈夫かな・・・)」
ハルトマン「ヒャヒャヒャ! あ!私もやってみよー!リーネやサーニャとか面白そう♪」
バルクホルン「ハハハハ!あとペリーヌとエイラも結構怖がると思うぞw」

俺「やるか!夜間に設置したほうが面白い!夜中トイレに行って『キャァーッ!』音速超えで飛び出すぜ」

バ・ハ「ぎゃはははははは」

ミーナ「ぷっ・・・だめよ?俺さんw(いたずらっ子そのものの顔ねw)怖すぎるわよw(でも可愛い!)」
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:12:24.43 ID:mayLhfuP0
ピリオドです。
ご支援有難う。

影響を受けた可能性が高いのは
指揮官の鬱病:ダグラス・リーマン?のロイヤルネービー物。
アホな悪戯:スティーブン・クーンツのグラフトン物。ヒキガエル君が何かやっていた
描写が有ったと思うんだけれど、確認のしようが有りません。
 以上、もしヤッチマッタ!としても本気で悪気は無いので・・・御勘弁。

この後は、えーと。例の別方向暴走?その1.まあ、時間が時間だから普通に
皆さんの投下が始まると思いますので、様子を見ておとしますね。
ではでは。
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:14:44.64 ID:ynnnhdCu0
乙乙
サーニャをいじめたら許さないからナー
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:21:24.45 ID:s3j4DVwS0
おつん
ヨードチンキはあかんでェ…
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:25:43.24 ID:mayLhfuP0
赤いソースが掛かったバニラアイス。一件、ベリーソース。

しかし、その実体は。ヨードチンキソース。 うぇー。
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:29:40.90 ID:o0bisec/0
乙でした

因みに質問なんだが…



宮「これがラストミッション!」

坂「人類の存亡をかけた…!」

宮・坂「対話の始まり!!」


って展開は…駄目かな? 元ネタが賛否両論的な意味で
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:38:06.41 ID:mayLhfuP0
>>816の頭にこの一文を入れるのを忘れました。意味がつながらないわ。

>ミーナ「神様に委ねます・・・」

ゴメン。
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:40:22.42 ID:aBUEObm20
>>827
それは俺も考えた事はあるな。いいと思うELSとネウロイ少し似てるし

でも公式でもネウロイの真意とか不明だからかなりでっち上げないといけなくなるよね・・・
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:46:06.70 ID:o0bisec/0
>>828

大丈夫だ、問題ない


>>829

一期最終回辺りのの人型ネウロイ絡みなら…可能性は無きにしもあらず?
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:52:37.33 ID:aBUEObm20
>>830
あいつら絡みだったら可能性は十分にあると思う。対話派みたいだし


けど問題はその対話派がすでに粛清されちゃってるんだよなぁ・・・
そしてエンディングで現れるネウロイ芳佳
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:58:46.92 ID:mayLhfuP0
元ねたすら解らんので、おいらには無問題。ガンダムネタみたいだね。
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:59:49.98 ID:urjFnxm80
ネウロイ戦後、反政府的思想として収容所に入れられたサーニャが大脱走するSSください
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 17:59:59.26 ID:oVMNjUIs0
>831
まぁ、考えて見ればガリアで一回ウォーロックに蒸発させられたのに
ローマでも同じタイプが出たことを考えれば、全滅はしてないっていう
考え方もできるんじゃないか、という屁理屈
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:06:31.72 ID:ynnnhdCu0
空気読まずに申し訳ないけど、さっき>>795で書いたリストランテ501の番宣的なものを書いてみた
投下していい?
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:06:40.21 ID:o0bisec/0
そうだ。わかりあえる。

わかりあえる。

だが…

宮「…なんで、こうもすれ違うの……」

坂「…なまじ、知性があるから、些細なことを誤解する…」

宮「…それが、嘘になって、相手を区別して…」

坂「…わかりあえなくなる…」


おお、なんかそれっぽくなった不思議
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:06:43.00 ID:a2hV8Cfy0
というかそもそもいらん子で出てるし
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:09:06.21 ID:bdrjoCEFP
>>835
ゴウ!
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:09:21.09 ID:o0bisec/0
>>835

やっちゃってくだされ
840リストランテ501:2011/01/12(水) 18:10:17.38 ID:ynnnhdCu0


「所持金200円か…」

就職先が見つからず住んでいたアパートを追い出された青年『俺』はある日、「リストランテ501」というイタリア料理店を見つけ、仮雇用という形で雇ってもらう事に。

「雇ってあげるけど、馬車馬のように働いてね?」
「やっと男手が入ったか」
「5番テーブルにおねがいしまーす」

そこで働いていたのは11人の少女たち。
個性派揃いの店で、俺はで正式に雇ってもらうことができるのか?
そしてまた温かい寝床に入れるのか?

「所持金あと80円か…」

新番組『リストランテ501』は筆者の進学先が決まり次第お送りします!
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:10:51.27 ID:aBUEObm20
>>836
問題は「俺」をどこに入れるかだな

支援するぜ
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:13:01.21 ID:bdrjoCEFP
>>840
ジュース買ってんじゃねーよハゲ!

進学先が決まってから、となると早くても1〜2ヶ月後か。
のんびり待ってるぜ。
まだこのスレ続いてたら良いがな。
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:16:19.88 ID:ynnnhdCu0
>>842
言われる事を期待してた
ありがとうございます

あと、始めてなのにゲスト出演はハードルが高いのでやめておきます

この番組はハ○ウス食品の提供でお送りしません
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:17:26.09 ID:o0bisec/0
>>840

ジュース自重しろw
気長に待ってるぜ 応援してる

>>841

おっと…じゃあ、「俺」はマリナポジで…

>>842

大丈夫だ、新参が今も増え続けている限りは
俺もまだ書いてるしなw
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:20:40.57 ID:W8yNTOxkP
オールスターも復活したし、そろそろOre Journalも復活してくれないかな〜(チラッチラッ
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:24:46.27 ID:aBUEObm20
Ore Journalもディケドも音沙汰無いな〜
好きだったんだけど
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:32:58.09 ID:bdrjoCEFP
今日って予約どんな感じだっけか
848sage:2011/01/12(水) 18:34:24.40 ID:PCjgPOsw0
まとめwikiのほうを読んでたんだけど
文章が妙に似通ってるのがあったんだけど、盗作かな?
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:37:13.80 ID:JhUdL0K20
>>848
スルースキルとsageを覚えようぜ
ついでに今日の予約は8時半から1人だけだな
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:41:45.67 ID:bdrjoCEFP
>>849
thx!
じゃその後あたりに予約しとく。


あとキャップ騒動はひと段落したし、もうsageは要らないって話じゃなかったか?

851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 18:59:27.86 ID:EdXcDn1e0
予約まで暇だな
ゲリラ投下でもないもんか……
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:01:08.17 ID:mayLhfuP0
んじゃ、俺>>850の後に予約。12投下5分間隔。
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:07:52.55 ID:aBUEObm20
ぐえ
急に飲みとかめんどくせー

2030に予約していた者です。すいませんが急に予定が入ってしまいましたので>>852の後、もしくは後日改めて投下させてもらいます
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:09:32.36 ID:o0bisec/0
予約が三人も…残り時間wktkが止まらないじゃないか…
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:25:54.86 ID:wD/LdsoY0
じゃあ俺は>>853の後に初投下いきます。
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:36:00.64 ID:o0bisec/0
>>855

期待してる


あとまたちょっと質問なんだが、一期でもっさんが訓練とかしてた基地の外のあの森みたいなところ、なんて表現すればいいのかな?
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:39:43.54 ID:W8yNTOxkP
基地外れの森とかでいいんじゃね?
858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:44:14.31 ID:wD/LdsoY0
>>856
お願いです。期待しないでください。

859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:44:46.42 ID:o0bisec/0
>>857

ありがとう じゃあそう表現しよう
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:47:48.81 ID:mayLhfuP0
もっさんと聞くと、鎮守の森って答えたくなるわw。リーネとかだと、エクサーの森とかw。
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 19:50:18.86 ID:ynnnhdCu0
>>855
wktk
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 20:12:54.88 ID:EdXcDn1e0
保守
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 20:18:58.52 ID:o0bisec/0
今さっき、wikiの方で編集間違えて同じページ作成してしまったんだが…ページの削除って可能?

管理者に連絡するべき?
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 20:52:06.04 ID:EdXcDn1e0
保守
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 20:54:03.11 ID:a2hV8Cfy0
連絡しなきゃ消せない
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 20:54:52.81 ID:o0bisec/0
>>865

ありがとう 連絡してみる
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:27:22.91 ID:qMMQ7thj0
>>850だが結局予約はキャンセルされたのか。
投下していいよね。
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:28:10.49 ID:mayLhfuP0
GO!
869空の王な俺:2011/01/12(水) 21:31:23.67 ID:qMMQ7thj0
>>267から。



『空の王』を名乗る男がロマーニャに来た当初、ネウロイは一箇所に留まる大型のマザー級ネウロイを生産していた。
圧倒的な防御力で着実に支配範囲を広げるという戦略を取っていたのである。

しかしそれらの“要塞”が、オストマンから来た規格外の男のいいカモであることがはっきりすると、同じマザー級でも中型のネウロイをより多数繰り出すようになった。

これら“飛行戦艦”は、防御力、攻撃力、子機の産生能力の全てにおいて“要塞”に大きく劣っていたが、大型爆撃機程度の速度で移動できるという利点があった。
通常数千平方kmに一隻の割合で分布し、男の出撃を感知すると一斉にそこから逃げ出した。戦っても勝てないなら、視界に入らないように逃げまくろうというわけである。
男が隠れて奇襲しても、どこかで一隻が破壊された瞬間に一斉に周辺の“飛行戦艦”がその空域から離脱して生き延びるという、ネウロイらしからぬ防御的・犠牲的な戦略により損害を最小限に抑えた。
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:34:31.76 ID:PejZGdga0
支援
871空の王な俺:2011/01/12(水) 21:37:25.30 ID:qMMQ7thj0
そんなある日のこと。

エイラ「ナーニガアッテーモキーニシーナイー♪と」

余「妙な歌だの。そろそろ日も暮れる。次はまだか?」

坂本「昨日までの情報だと、あの辺りにマザー級がいるはずなんだが」キィン

サーニャ「反応はあります。……けど」

バルクホルン「いないな」

ペリーヌ「もう移動した後ですの?」

坂本「サーニャ、反応は本当にあそこからか?」

サーニャ「はい」

エイラ「サーニャが間違えるわけナイサ!きっと隠れてるんダ!」

余「ありうるな。近頃かの黒き奴ばらは、余から逃げ回りおる。以前のように一箇所に腰をすえておれば良いものを。」

シャーリー「はは、そしたらよっさんがぶっ飛ばしに来るじゃん」

余「当たり前だ。その程度で余の行幸を受ける栄誉があるというのに、愚かしいことだ。」
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:37:38.45 ID:oVMNjUIs0
陛下きたー!
今度は間違えてないぞw
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:38:17.40 ID:SA/BWMq30
よっさんktkr
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:38:43.23 ID:mayLhfuP0
おお!トマト大王!
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:38:44.48 ID:oUVFkcsK0
今の内に余ったエポキシパテで壁作るか…
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:40:12.45 ID:kvyK0ci60
へ! いか! へい! か! じゃないか!
877空の王な俺:2011/01/12(水) 21:44:49.87 ID:qMMQ7thj0
>>874>トマト大王  <● ><● >……。
<―><―>……。

坂本「何にせよ、捜索してみよう。急げよ、今日はもう遅い」

エーリカ「暗くなる前にさっさと片付けて帰ろー。お腹ぺこぺこだよ」

サーニャ「……反応、見つけました」

坂本「ネウロイか?どっちだ」

す、とサーニャが指差す。坂本が眼帯を上げてそちらを見やる。男も手で目の上に庇を作って眺める。
サーニャの指差す先には、山地とそれに被さる巨大な入道雲があった。

余「雲の向こうか。余には見えんな。」

魔眼でもないのに魔眼並みの視力を持つ男だが、 (一度視力を問われたときには、「余の視力は100.0である」と応じた。真偽不明。)
受容できるのは普通に可視波長光のみなので、雲や地形を挟んだ場所までは見通せない。

戦艦型ネウロイがあの雲の向こうにいるのだろう。
おそらく自分から逃げ出している最中だから、面倒な追いかけっこをしなければならないな、と男は考えていた。

しかしサーニャはそれを否定する。

サーニャ「雲の上にも出てます」

余「ぬ?」
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:47:24.02 ID:oUVFkcsK0
青雲、それは
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:48:24.13 ID:47HwJ35L0
tanasinn…
880空の王な俺:2011/01/12(水) 21:51:25.77 ID:qMMQ7thj0

視線の先の入道雲、その頂点を貫いて、黒い塔のような物体が聳え立っていた。
空と大地を背景にした絵に、間違えて羽ペンで引いてしまった線のようだ。
距離があるので細く見えるが、実際のその塔の直径は数100〜1000m以上だろう。

サーニャはそれを示していた。

ペリーヌ「雲を突き抜けてますわ!」

ルッキーニ「ふわー」

シャーリー「まさか、あれがネウロイ?」

余「愚問だな。そうに決まっておる。」

バルクホルン「また新型か」

余「ま、何はともあれ下がっておれ。」


余「<●><●>」ギン!


余「……む?」

普段なら彼が睨み据えればどんなネウロイも破壊される (大型のものほど時間はかかったが) 。
しかし今回、男は一睨みしただけで怪訝そうな声を漏らした。
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:57:06.74 ID:HUMhV1yd0
Величество...
882空の王な俺:2011/01/12(水) 21:58:16.17 ID:qMMQ7thj0

ウルスラ「どうしたの?」

余「当たったが再生された。コアに届いておらぬようだ。」

坂本「ふむ。ちょっと待ってろ」

編隊を置いて、坂本が塔に向かっていく。
しばらく経って、通信が入った。

坂本『こちら坂本。こいつのコアは頂点部にあるようだ。』

余「大儀である。では早速――」

坂本『いや、これはいくらお前でも届かないだろう。ざっと高度30,000m以上にあるぞ』

余「王にできることできぬことを決するのは、王自身である。」

男は一度高度を落として加速すると、大迎角をとって上昇し始めた。

シャーリー「速いなー。大した上昇力だ」

バルクホルン「私たちに比べて魔力量がそもそも膨大だからな」

サーニャが魔道針を使って、男の高度を追跡する。

サーニャ「陛下さんの高度、14,000mを突破。さらに上昇していきます」
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 21:59:07.53 ID:ynnnhdCu0
空の王の俺呼称リスト
陛下
よっさん
YMT
トマト大王

誰か更新おねがいしますw
当分2ちゃん来ないので
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:00:13.02 ID:mayLhfuP0
サーフボードで急上昇。渋い!
885空の王な俺:2011/01/12(水) 22:03:47.85 ID:qMMQ7thj0

エーリカ「……ちょっとスピード鈍り始めた?」

ウルスラ「ええ、姉さま。サーニャさんどうですか?」

サーニャ「現在17,000m弱……上昇、完全に止まりました」

ウルスラ「こちらウルスラ。無理はしない方がいい」

余『ふん……まだまだ……。む!?』

サーニャ「あっ」

エイラ「失速したナ」

一般に飛行機は高度を上げるほど速度が出るが、それは空気が薄くなって空気抵抗が減るためである。
しかしあまりに高度を上げすぎて空気が少なくなると、機体にかかる揚力まで足りなくなる。
また内燃式のエンジンは酸欠を起こして停止してしまう。
結果起こるのが失速である。


余「ぬわーーーーー!!」ヒュー

886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:04:55.45 ID:PejZGdga0
oh…
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:05:52.99 ID:oVMNjUIs0
ぬわーwww
支援
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:06:19.73 ID:mayLhfuP0
彼女にロケットブースターを装備してもらおう。うん。
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:07:55.52 ID:oUVFkcsK0
こんなときは壁に着陸だ!
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:09:13.33 ID:rtAVW7xd0
パパスー!

支援
891空の王な俺:2011/01/12(水) 22:11:42.26 ID:qMMQ7thj0

シャーリー「あーあ……。あれ?あいつストライカー離れてないか?」

エイラ「ボードと靴の固定が外れたみたいダナ」

エーリカ「このままじゃ落っこちちゃうねー」

ルッキーニ「あじゃー。大変だ」

バルクホルン「のんびりしてる場合か!受け止めに行くぞ!」

エーリカ「そーだねー。……じゃウーシュとシャーリー行ってきなよ」

ウルスラ「はい姉さま」

シャーリー「ああ。分かった」

エーリカ「私とトゥルーデとルッキーニはストライカーの方を回収に行こう。あっちも落っことしちゃまずいし」

バルクホルン「うむ、分かった」

ルッキーニ「はーい!」

エーリカ「役割分担が大事だからね」ニシシ

シャーリー「そう、役割分担な」ニヒヒ

ウルスラ「?」
892空の王な俺:2011/01/12(水) 22:17:04.10 ID:qMMQ7thj0

余「……」

男はむっつりと押し黙って落下していた。命の危機ではあるが、終末速度に達していたとしても地面に激突するまでは3分以上かかる。焦っても仕方ない。
終末速度とは、重力による加速と、速度に応じて大きくなる空気抵抗とが釣り合って、それ以上加速することがなくなる速度である。
人間の落下時のそれは200〜300km/hとされるが、それはストライカーで空を駆けるウィッチにとっては巡航速度にも劣る速度でしかなかった。

案の定、あっさりと追いついてきたシャーリーとウルスラの二機編隊が男の横を並走し始める。

シャーリー「ウェザーリポート、今日は曇り時々『空の王』。現場のよっさーん、今の気分は?」

わざわざマイクを向けるパフォーマンス付きである。

余「最悪だ。」

偉そうに『空の王』などと名乗っておきながら、失速して墜落などという初歩的なミスを犯したとあって、男にはとんだ赤っ恥である。
シャーリーは分かってからかっているのだろう。男は不機嫌そうに答えるのだった。

シャーリー「ははははは!だろうな」

ウルスラ「姿勢を安定させて。捕まえます」

余「うむ。」

男は腹を下に向け、腕と脚を大きく広げて風を掴んだ。落下速度が落ちる。風を受けてふらつく体を、腕を振りながらなるべく静止させる。
ウルスラが右から、シャーリーが左から慎重に相対速度を合わせて接近し、ついにはその両腕を捕まえた。
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:18:59.17 ID:oUVFkcsK0
シャーリーたんに世話焼かせんな馬鹿!
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:19:52.90 ID:mayLhfuP0
かわいいよ、とまとん。
895空の王な俺:2011/01/12(水) 22:22:10.29 ID:qMMQ7thj0

余「大儀である。」

ウルスラ「心配した」

余「ふん、大げさな。余なら『玉座』無しでも落下程度で死にはせぬ。」

ウィッチは、ストライカーユニットの魔力増幅機能により空を飛ぶ。逆にいえば、ウィッチといえどもストライカー無しでは大したことはできない。
ちょっとした物を動かしたり、弱いシールドを張ったりといったところがせいぜいだ。
ただ何事にも例外はある。この男ほどの膨大な魔力があれば、箒やストライカーが無くても体を浮かせる程度はできるのかも知れない。

シャーリー「思いっきり落ちてたくせにー」グイ

余「ぬぅ!?」

男が裏返った声を出す。ウルスラが何かとその顔を見れば、男の視線はウルスラとは反対側、シャーリーの方を向いて固定されていた。
正確にはシャーリーの顔のやや下方、胸の辺り。シャーリーに掴まれた男の左腕が、彼女の立派な谷間に埋まっている辺りに。
シャーリーはいかにもわざとらしくニヤニヤ笑っている。

ウルスラ「……」

ウルスラは自分の胸元を見た。シャーリーと同じように男の腕を抱え込むように支えている。
次いで男の顔を見た。その視線はこちらを一顧だにしない。
同じように支えてるのに。

怒りを感じた。そしてこの怒りは正当なものであると思った。
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:23:51.84 ID:cxUlmsGoO
クイーンが怒ってますぞ陛下
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:24:32.52 ID:mayLhfuP0
とまとんも男の子だったのかw
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:25:04.66 ID:oUVFkcsK0
おい後で左腕ペロペロさせろ
899空の王な俺:2011/01/12(水) 22:27:35.83 ID:qMMQ7thj0

ウルスラは思った。理不尽は是正されねばならない。
一つの行為を成し遂げた二者のうち、片方が称賛され片方が無視されるようなことがあってはならない。
それが胸という身体的特徴による差別の結果であるなど、許されていいはずがない。

しかしながら今のウルスラにできる抗議は

ウルスラ「……」ムー

ジト目で睨みつける程度なのであったが。

シャーリー「さー、とっとと編隊に戻るか。ストライカーも回収できてるといいな」グイグイ

余「う、うむ。」

ウルスラ「……」ムムム...



シャーリー「ん?ちょっと待ってくれ」

ふと、シャーリーがインカムを押さえて停止した。何かと伺う二人の前で一言二言会話すると、二人に向き直り、告げた。

シャーリー「どうもルッキーニが迷子になったみたいだ。ストライカーは見つけたらしいんだが」
900空の王な俺:2011/01/12(水) 22:33:32.56 ID:qMMQ7thj0

何の目印もない空中は、意外と迷子になりやすい。
特に航空ユニットは速度が出ることもあり、編隊飛行をしているのでもなければ数千メートル程度の距離が一瞬で離れてしまう。
そしてそれだけ離れれば僚機など、広い視野の中でゴマ粒程度にしか見えない。
海上などの地面にも目印のない空域では、専門の訓練を受けたパイロットやウィッチでさえ機位を喪失して大きくルートを外れたり、酷い場合は墜落することもある。

今はロマーニャの大地の上空を飛んでいるのでその心配はないが、日が傾いているためにお互いが見えづらくなっていた。

シャーリー「そんなわけで私も探しに行ってくる。ウーシュ、一人で支えられるか?」

ウルスラはこくりと頷いた。
彼女が男を背中から抱きつくように保持し直すのを確認すると、シャーリーはそこを離脱していった。

ウルスラに抱えられたまま、塔型ネウロイに向け男が喚く。

余「ぐぬぬぬぬ、先ほどの屈辱は忘れんぞ!」

ウルスラ「無茶をするから。自業自得」

ウルスラが背中からぺしりとたしなめた。
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:34:14.78 ID:ucRQCacS0
支援
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:36:34.56 ID:mayLhfuP0
しっかり尻に敷きましょうね、ウーシュ。
903空の王な俺:2011/01/12(水) 22:39:09.34 ID:qMMQ7thj0

ウルスラ「でも、心配した」

ぐい、とウルスラは腕に力を込める。男の背中から回して胸の前で組んだ両腕で、男を締め上げた。
ちょっとした罰である。さっきシャーリーさんの……その、胸を押し当てられてデレデレしていたこともなんとなく気に入らない。

余「うぐ。……むぅ。苦しいぞ。」

それはそうでしょうとウルスラは思いながら、しかしこの男とこれほど密着するのは初めてだったことに思い至った。
そもそも身体が触れること自体、初対面で手を取られて求婚されたとき以来である。
知らず、胸が高鳴った。シャーリーさんと姉さまがニヤニヤしてたのはこれが狙いか。

ウルスラ「……心配かけるから。罰」

なんだか無性に恥ずかしい。先ほどまでの怒りがいつの間にか消し飛んでいる。頭がうまく回らず、同じ言葉しか出てこない。
ぐりぐりぐり。気を紛らわすために、さらに両腕に力をこめる。
頬が熱い。赤くなっている気がする。男から見えるわけはないが、その背に顔を押しつけて隠そうとする。

余「わ、悪かった。許せ。もうせぬ。」

男の声も動揺していた。こちらの狼狽も気づかれているようで恥ずかしいが、同時になんだか嬉しい。
背中越しに鼓動が聴こえる。ものすごく早い。これはもしや自分のものだろうか?
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:39:57.67 ID:3+kCS5PT0
知らぬはトゥルーデばかりなり

支援。
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:42:58.57 ID:o0bisec/0
支援
906空の王な俺:2011/01/12(水) 22:45:34.90 ID:qMMQ7thj0

ルッキーニ「おーいよっさーん!これ拾ってきたよー!」

しばらくして。どうやら無事合流できたらしいルッキーニが、『玉座』をブンブン振りながら飛んできた。
男が取り落として、木の葉のようにひらひら落下していったものである。
他の者は、やや低空で待っていた。

余「うむ、大儀である。……」

ウルスラ「……」

ルッキーニ「……?乗らないの?」

余「乗るぞ。乗るとも。」

やや名残惜しそうに、『玉座』に乗る男と、その手を離すウルスラであった。

ルッキーニ「……二人ともなんか顔赤くない?」

余「そ、そんなことはないぞ。」ワタワタ

ウルスラ「夕日のせい。見間違い」ワタワタ

ルッキーニ「……?」

その後、三人は無事編隊に合流した。シャーリーとエーリカはまだニヤニヤしていた。
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:46:33.26 ID:mayLhfuP0
策士揃いだなぁww。シエン
908空の王な俺:2011/01/12(水) 22:47:30.17 ID:qMMQ7thj0
とりあえずここまでにしとく。
続きをいろいろ書き足さなきゃならなくなった。
壁殴らせるのって難しいな。
俺にはこれが精いっぱいだ。
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:48:36.73 ID:mayLhfuP0
乙!拳を固めていたぞw。
2300より逝きますね。
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:49:01.48 ID:o0bisec/0
乙 陛下は見ててすっきりするなぁ

壁? そいつは別だ
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:54:19.48 ID:cxUlmsGoO

なんか陛下は見ててニヤニヤしちまう
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:58:58.48 ID:o0bisec/0
>>909

まもなく作戦開始時間だ 投下準備はできてるか、相棒?
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 22:59:49.54 ID:FXSx79To0
>>912
グリーンライト!
914蒼穹の〜2. お邪魔します:2011/01/12(水) 23:00:00.30 ID:mayLhfuP0
>>822より 昼間の保守投下に付き合ってくださった方々にお礼を。
ID:ynnnhdCu0入試頑張って!


**********数日以上経過

 夕食後、コーヒー/紅茶で寛ぐ団欒の時。今日も俺は書類の手伝いで早々にミーナの執務室へ行った。

 本を読みながら紅茶を飲んでいるバルクホルンにハルトマンが尋ねる。

ハルトマン「ねえ?トゥルーデ。気にならないの?」

バルクホルン「なにが?何か問題があったか?」

ハ「ミーナとラスカルの事」

バ「・・・?何だ?よく解らんが」

ハ「あのねー。私は気になるよ?二人で仲良く仕事しているんだもん。距離がぐっと接近しちゃうんじゃないかっ
 てさ。トゥルーデはそう思わない?」

バ「仕事をしているだけだろう?何を言っているんだ?ハルトマン」

ハ「もう。鈍感。じゃあ・・・ズバッと聞くから正直に話して」

バ「なに急にひそひそ話なんだか・・・。言ってみろ」
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:04:22.98 ID:o0bisec/0
全力で支援
916蒼穹の〜2. アリガト。精密射撃失敗。:2011/01/12(水) 23:05:00.45 ID:mayLhfuP0
ハ「トゥルーデは、ラスカルの事好きなんでしょ?」

バ「・・・・・・・・・・///」

ハ「やっぱり。挙動不審になるからすぐ解る。ミーナも、私もそう。そう聞いて何も思わないの?」

バ「おまえも?ミーナも?そうなのか?」

ハ「うん。本人から聞いたんだ。例の誤爆事件の時に。真っ赤になってた」

バ「そ・・・・そうか。でも、だな。ラスカルが言っていた。勤務を続けるなら、片思いでいると。自分に万が一の
 ことがあると、相手に辛い思いをさせるからとな。でも、好きになるなら・・とはいっていた。ラスカルも誰か
 を好きなのかもしれないな」

ハ「ふーん。じゃあ、ラスカルの片思いの相手になる可能性が高いのは?」

バ「解らん。ソレはラスカルが決めることだろう?」

ハ「のんびりしていていいのかな〜?私は心配なのに。」

バ「?どういうことだ?おい!エーリカ!」

 笑いながらハルトマンがドアに消えた。

*******
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:09:22.66 ID:g1j0iWAe0
支援!
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:09:36.54 ID:o0bisec/0
支援だ
919蒼穹の〜2. エイラ・・・(汗):2011/01/12(水) 23:10:02.54 ID:mayLhfuP0
―施術―同日

エイラ「ブツブツ・・・・・ブツブツブツタコノブツギリブツブツ」

 サーニャが夜間哨戒に飛び立った後、エイラは一人部屋に閉じこもって何やらやっている。
 円形テーブルに描かれた魔法陣。その周囲に古びた燭台が配置され炎を揺らめかせている。中央には
 小動物の頭蓋骨らしきもの。脇には小さなワイングラス。
 黒いマントを纏ったエイラは、ナイフを咥えて立ち上がるが唱え続る。マントの下は全裸の様子。

エイラ「・・・・・・・・・・・えろいむエロいむ!」

 唱え終わると、ナイフを手に持ち頭蓋骨の脳天へ突き立てた。破片となり飛び散る頭蓋骨。
 その破片の一つをグラスに入れる。既にグラスには赤い液体が満たされている。

エイラ「我愛しき者よ。我命を凌駕する愛しき者よ。汝、我の元に至れ。永久に我と汝は共に過ごさん」

エイラ「我と共に!」

 グラスを手に持ち、一気に呷る。噛み砕いている様子からして、先の骨片も。

エイラ「共にあれ!」

エイラ「ウェー。じゃりじゃりする。ホントにこれで効くのかなア」

 マントを脱ぎ、服を着て出て行くエイラ。

エイラ「サテ。いつサーニャがベッドに来てもいいように風呂に行くカ!」
 
 蝋燭を定められた順番で消さねば終了しないのだが。
****
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:14:57.49 ID:47HwJ35L0
なにやってるのエイラちゃん
921蒼穹の〜2. 有難うデス:2011/01/12(水) 23:15:00.08 ID:mayLhfuP0
―序幕―同日
 ガウンと部屋着を脱ぎ、全裸でベッドに入るバルクホルン。本日の反省と、明日の予定を確認して目を閉じる。
 大事な休息。明日も頑張る為にしっかり寝なくては。さぁ、寝よう。
・・・・・
 ラスカル、か。
 同僚としても、軽口を叩く悪癖はあるが、悪意は無いことが解ったから安心できる。そうだ。いい奴だ。
 でも、ミーナもエーリカもラスカルの事が好きだと聞いて、私は動揺した。なぜ動揺したんだ?仲間として
 好きと思うなら、動揺はしない・・・・。

 ガバッと跳ね起きる。わたしが恋愛の対象としてラスカルを好きだと考えている、ということか?

 ええ?なんでそうなる?ラスカルが私にラブレターを寄越したり、口頭で告白してきたことはないぞ?
 でもそれでは女は男から言い寄られるのを待つだけ?ふむ。やっぱり違う。女から男に好意を寄せて悪い
 わけが無い。そうだ。うん。
  ならば、私がラスカルに恋をすることも・・・あるってことか!あの話で動揺したのは!
 それに、あの事件のときも・・・ラスカルの考え、というより気持ちか、それを気にしていた。

 えええっ!!!私はラスカルに恋をしているのか!///////////// そうだったのか・・・・。          

 エーリカが言っていたことは・・・・ミーナとの時間が長くなれば、当然親しくなるわけだ。
 この前も、打ち明け話をした上で酒を飲んで馬鹿騒ぎしていたし。まあ、私も参加したが・・・。エーリカも
 いたし・・・。打ち明けるってことは、心を許すことだな。私も、そこそこラスカルと腹を割って話してきた
 けども・・・。ミーナとの話のほうが重いぞ。ふむ。

 でも、ミーナはどうするつもりなんだろう。二年後くらいだ。魔力を喪うことで、戦力外となる日。それまで
 は動けない。義務は果たさなくては!心配することは無いんだ。そうだよ、ゲルトルード。焦ることはない。
 それまで自分の気持ちをしっかり考えるんだ。自分の気持ちがどうなのか・・・。
 
 !違う!それまでにラスカルの気持ちを自分に向けなきゃ駄目じゃないか!二年間?ちがうぞ、もう今から、
 じゃないか!
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:16:17.07 ID:PejZGdga0
なにしとんのw
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:18:50.49 ID:o0bisec/0
お姉ちゃん落ち着けw

あと、お姉ちゃんの名前は「ゲルトルート」だった気がする
細かくてゴメン
―ターゲット・アルファ― 同日夜

 自室に戻り、就寝準備をする。時計は2330。俺さんはお風呂かしらね。いつも最後に入ってもらって、
 申し訳が無い。女性は人数も多いから時間を取ってしまうの。手間も掛かるし。ごめんなさいね。

 毛布をめくり、滑り込む。明日は・・・結構やることがある。頑張らなくては。

・・・・・

・・・・・・・・・

 うとうとしたとき、ドアがかすかな音を立てた。ふっと正気に戻る。廊下の明りが差し込んで、誰かの
 シルエットを浮かび上がらせていた。ドアが閉まって、また暗闇に。

 誰? 問い掛けても返事は無い。

 体を起こして、ベッドから降りようとする私の肩を誰かが抑えた。恐怖が身を包む。声を出そうとしても、
 喘ぎ声しか出ない。誰か!

俺「ミーナさん、落ち着いて。俺です。ラスカルです」

 ほっとした。なんだ、俺さん・・・。え?何をしにきたの!また体が強張ってきた・・。どうしよう?

俺「急にごめん。考えていたら眠れなくなってて・・・。大事な話がある。いいかな?」

 ええ。お話なら・・・。毛布を体に巻きつける。見えないはずだけど、恥ずかしい。

 彼が手を肩にかけたまま、しゃがんだみたい。
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:20:34.31 ID:FXSx79To0
>>923
リベリアン読みなんだよ、きっと
926蒼穹の〜2. ありゃ!!やっば・・・:2011/01/12(水) 23:25:00.81 ID:mayLhfuP0
俺「あなたを愛している。俺と付き合ってくれ」

 え!!!!!!!!



俺「ブリタニア語では駄目かな・・・ええと、イッヒ・リーベ・ズィ! 解ったかな?」

 聞き間違いじゃなかったの?ええ・・・と。
 えーと・・・・・・・・・。


俺「・・・・そうか。済まなかった。忘れてくれ」

 哀しそうな声で。    私の肩から手が離れた・・・。

俺「ごめん。明日からは元通り、普通に接してくれると嬉しい・・・じゃ」

 あ!待って! あの・・・ あの、私も・・・あなたのこと・・・///// 全部言うのが恥ずかしい。
 でも言わなくちゃ・・・ 私も愛しています・・・・。 ああ、言っちゃった。。。。

俺「・・・有難う。ミーナ・・・」

 強く抱き閉められた。息が出来ないけれど嬉しい・・・。私も抱き返す。素直になれなくてごめんなさい。
 そのまま、キスされた。最初は優しく。次には激しく。
 体が熱くなってくる。息が苦しい。

俺「ミーナ・・・ミーナ!愛している!」
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:26:45.81 ID:PejZGdga0
あるぇ?
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:28:58.26 ID:wlAY+RzXP
sieって三人称名詞だよな?
929蒼穹の〜2. どうだっけ?wもう忘れた!:2011/01/12(水) 23:30:02.04 ID:mayLhfuP0
 彼の手がネグリジェを脱がしてくる。やめて!まだだめよ!今は駄目!
 でも、身体に力が入らない。
 彼の唇が首筋を這う。全身に痺れが走って腰に溜まる。ちょっと待って・・・!

俺「我慢できない。あと二年も!」

 どうしよう・・・でも今は駄目!・・・・だめ・・・・
 乳房の脇をキスされて、思わずのけぞる。彼の短い髪の毛を掻き毟る。だめ!
 足を大きく広げられた。あれ?下着がいつの間にか・・・。だめよっ!
 でも・・・ どうしよう。彼の唇がどんどん下がっていく。身体に力が入らない。どうしよう!
・・・・・
・・・・・・・・
ミーナ「今は駄目!お願い!愛しているけど今は!」

 自分の叫び声で目が覚めた。夢??

 思わず自分の体を探ってみる。ちゃんとネグリジェを着ているし、下着だって

 あ・・・・嘘・・・・。
 顔も体もカッと熱くなった。恥ずかしい・・・。もう・・・・わたしったら・・・///。

 どうしたのよ・・・・。どうしてこんな夢見るのよ!馬鹿!変態!もう!

 俺さん・・・・。

 ちょっと嬉しい。
 本当になるのかな・・・・。そうなってほしい・・・/////。

 あんなに感じるのかしら・・・。わぁ/////。
********
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:30:05.92 ID:o0bisec/0
リベリアン語か…どっちにしても細かくてごめん

お詫びに支え…あれぇ?
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:32:22.64 ID:s3j4DVwS0
よかった夢か
まったく、ミーナさんは……
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:32:57.81 ID:47HwJ35L0
唐突に始まりましたね。ドンドンッ。
933蒼穹の〜2. ゲホゲホ:2011/01/12(水) 23:35:00.39 ID:mayLhfuP0
―ターゲット・ブラボー―同日深夜?


 模擬空戦が終り、ラスカルと編隊を組んで基地に戻る。ああ、疲れた。けれど疲労感が心地いい。

俺「もう直ぐ春だなあ。ブリタニアの春はどうなんだ?草木は咲く??」

バルクホルン「ああ。最初は野の花が咲いて綺麗だぞ。次に樹木だ。故郷を思い出すよ」

俺「そうか・・・。もうすぐ戻れるさ。俺たちの手で奪還するんだ!」

バ「うん。そうだな」


 肩を叩かれ、横を見る。インカムを切れ?なんだ、内緒話かw。

俺「ちょっと話があるんだ、あそこの入り江に下りようや」

バ「飛びながらではだめなのか?」

俺「ああ。ちょっと落ち着かないから。悪い」

バ「わかった。余り時間は取れないぞ。帰投報告もしてしまったし」

 二人で入り江の奥に着陸。ユニットを外す。
934蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 23:39:59.10 ID:mayLhfuP0
俺「トゥルーデ!」

バ「ん?どうした、ラスカル」

俺「お前のことを愛している!結婚してくれ!」  

バ「!!・・・・・//// あ でも・・・」

俺「・・・駄目なのか?」

 ラスカルが辛そうに囁いた。・・・・いや!違うぞ!

バ「わたしも!エ・・・と、その、好きだ//。でも、今は駄目だ!まだやることが!」

俺「駄目だ!2年の間に!お前も俺も死ぬかもしれないんだぞ!」

バ「・・・・・」
 
 確かにそうだ。絶対に生き残れる保証など無い。今まで生き延びたことも奇跡・・・・。

俺「だから。今一緒になろう?」

 答を迷っているうちに抱きしめられてキスされた。

 何も考えられなくなった。彼のヒゲがちくちくする。それが気持ちいい。唇が舌でこじ開け
 られた。歯を食いしばって抵抗してみたけれど・・・すぐに力が抜けてしまった。キスが
 こんなに気持ちがいいなんて・・・知らなかった・・・///。

 腰が・・・何故こんなに疼く・・・?
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:41:14.80 ID:V5f1L//+0
三ヶ月もやってんのかここ……
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:42:12.10 ID:o0bisec/0
これはいいデジャブ
937蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 23:45:06.47 ID:mayLhfuP0
 太陽の熱で暖かい砂に横たえられ、彼は私を全裸に。恥ずかしい、というと彼は笑って
 抱き締めてくれた。『これなら、恥ずかしくないよ?見えないだろう?』って。

 優しく、激しく愛撫されて・・・。恥ずかしさがどうでもよくなる。
 唇の愛撫がこんなに・・・指も・・・凄い・・・。彼の体が熱い。私の身体も。


 そうだよね・・・もう、十分戦ったよね・・・。彼に身を任せよう。この人と一緒に・・・。
 いいよ、俺。・・・優しく、ね。




バ「!!!」

 目覚まし時計の音で目が覚めた。なんだ!自分のベッドじゃないか!
 そして・・・ベッドには私一人。
 思わず、毛布の中に手を入れて探ってしまう。夢だよね?現実だった訳は・・・

 あ・・・・なんと・・・/////

 わたしは! 私は・・・・まだ処女だぞ!それなのに・・・経験も無いのになんで!
 JG52で聞いた話が原因?それで行為を???私が か。
 キスだってまだなのに・・・・。

 なのに、こんなになってる/////////////////。

 ラスカル!お前が悪い!! 馬鹿!変態!この・・・・!バカ・・・・。
 
***
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:48:59.29 ID:PejZGdga0
まさしく種馬か…
939蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 23:50:00.65 ID:mayLhfuP0
― 一方、元凶は ―翌朝

 朝飯の時間。皆が着席して開始。朝食の席は、他と比べ少しだけ静か。

ルッキーニ「ねぇ!ミーナ隊長!今日の模擬空戦、私とやろ!」

ミーナ「」

ルッキーニ「ミーナァたいちょォってばぁ!」

ミーナ「あ! なんですか?ルッキーニさん?」

ルッキーニ「模擬戦!一緒にやろうよー。勝ったらおっぱい揉ませて!」

ミーナ「はい。いいですよ」

ルッキーニ「ウジュ・・・・隊長ぉ?なんかつまんなぃ・・・」

ミーナ「」

ハルトマン「ねえ、トゥルーデ?そのジャガイモいらないの?頂戴!」

バルクホルン「」

ハルトマン「ねぇ!トゥルーデ!頂戴よ!」

バルクホルン「ああ?いいよ、ほら。お食べ」

 トーストを皿ごと渡す。
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:50:14.71 ID:mBBZF+M+0
聖騎士だと
941蒼穹の〜2. :2011/01/12(水) 23:55:01.86 ID:mayLhfuP0
ハルトマン「寝不足でしょ?ん?便秘?生理痛?智恵熱?天狗熱?ペスト?」

バルクホルン「」

ハルトマン「・・・ンー 微妙に頬が赤い?風邪?」

バルクホルン「」

エイラ「なあ、サーニャ。ミーナ隊長とバルクホルン大尉、なんか変ダゾ?」

サーニャ「・・・・・エイラ?あなたが言っちゃダメ・・・・」
エイラ「     ソンナ」

俺「リーネ?パンケーキお代わり有るかな?」

ミーナ・バルクホルン「「!!」」

リーネ「はーい。沢山有りますよ。3枚でいいですか?」

俺「有難う!頼むよ。リーネにサーブしてもらうと食欲がドーンと・・・」

ミーナ・バルクホルン「「・・・ピクヒク・・・」」

シャーリー「ありゃ・・・重症かもな・・・」
ルッキーニ「どしたの〜♪」

シャーリー「あ。ちょっとね。エヘヘ・・・」

エイラ「(あの魔法、効かなかったゾ。相手が必ず閨に忍んでくる筈なのに。っかしーなァ・・・・)」
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:55:49.94 ID:mayLhfuP0
はい。ピリオドです。
ご支援ありがとう。

次の方どうぞぉ。
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/12(水) 23:57:49.55 ID:o0bisec/0
乙!
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:00:11.39 ID:m1AGEHHN0
乙!
馬の種付けは一日三回を一日おきなど意外とガツガツしない
サンデーサイレンスは別だったがな
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:02:41.01 ID:QRY/+JdU0
今回のシリーズは壁殴りは無いの。ごめん。
さて・・・トゥルーデの独り言シーン、表記直してくる!(今後のだけw)
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:11:29.48 ID:QRY/+JdU0
グハー。誰も居ない。
投下内容に問題がありすぎたか・・・。やっちまったよ。
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:14:38.67 ID:8OprvKHP0
乙ー
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:26:53.25 ID:XBOr9g+F0
お姉ちゃんの「・・・優しく、ね」に撃ち抜かれた どうしてくれる
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:37:50.28 ID:QRY/+JdU0
有難う、皆優しいな。
>>948 あの台詞は・・・実は半日以上かかった。お姉ちゃんの性格だと、どう動くだろう?って。
をーい。次の方ぁ!早くスレを流してくれぇ〜。
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:45:18.40 ID:QRY/+JdU0
新スレ、立てておこうか?この後投下予定一人居られるでしょ?
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 00:52:39.38 ID:XBOr9g+F0
半日…だと… 確かにお姉ちゃんのキャラ的にこういう場面は難しそうだ



新スレ、出来るなら頼みたいな 
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:00:45.65 ID:QRY/+JdU0
ttp://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294847877/

新スレです。どうぞ。

ちょっといってくる・・・。
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:17:27.10 ID:yTQI4VTu0
50も残ってたら1人くらい投下できるだろ・・・わざわざ流す必要なんて
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:23:19.49 ID:QRY/+JdU0
>>953
流す、って書き方が悪かった。すまん。
今日は、何をやっても駄目だ。ちょっと謹慎する。ごめん。
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:39:41.26 ID:y0W6mVnfP
十分に支援も貰っておいて何贅沢ぬかしてんだこのやろう
956ヘルマちゃんいじり:2011/01/13(木) 01:51:53.04 ID:xR8SA/Xk0
ヘルマ「うう〜寒いです〜」ブルブル

ヘルマ「珍しく俺さんがデートに誘ってくれたのに約束の時間になってもぜんぜんこないであります……」

ヘルマ「うう、缶コーヒーでも飲んであったまるです」

ガコン

ヘルマ「……あう、カフェオレがよかったのに間違ってブラックを買ってしまったであります」

カチャ ゴクゴク

ヘルマ「苦いであります……まるで今の私の心のようであります……」シクシク

俺「おう、ヘルマ待たせたな」

ヘルマ「遅すぎです!何してたでありますか!」

俺「お前に渡すプレゼントを買ってたんだよ」

ヘルマ「えっ」///

俺「まあ嘘なんだけどな」

ヘルマ「ひ、ひどいであります!!」

俺「いや本当はさ、寒かったからそこのカフェでココア飲んで暖まってたんだよ」

ヘルマ「私が見える場所じゃないですか!」
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:55:15.35 ID:QUba6q1KO
ヘルマいじりたいよヘルマ
958ヘルマちゃんいじり:2011/01/13(木) 01:55:45.03 ID:xR8SA/Xk0
俺「ああ、ヘルマ寒そうにしてんなーって思ってた」

ヘルマ「ううー!ひどいであります!どうしてそういうことするでありますか!!」プンプン

俺「ゲラゲラゲラ」

ヘルマ「もう俺さんなんて知りません!私帰ります!」

俺「ほれ」ポイ

ヘルマ「ふえっ」ポスッ

俺「プレゼント」

ヘルマ「え?だって、あれ?嘘って」

俺「それも嘘だ、ああ、カフェにいたのも嘘だ」

ヘルマ「あ、あう……」

俺「んだよ」

ヘルマ「あ、ありがとうございますです」///

俺「気にすんな、いいからソレ開けてみろ」

ヘルマ「は、はいっ!失礼します!」ガサゴソ

ヘルマ「これは……マフラー……ですか?」
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 01:58:23.77 ID:uNN+PSQ5P
いつかみたいにみんなで弄んだらいいんちゃう?
960ヘルマちゃんいじり:2011/01/13(木) 02:00:18.24 ID:xR8SA/Xk0
俺「マフラーかな?」

ヘルマ「マフラーですね!ちょっと薄いみたいですけど……使ってみてもいいですか?」

俺「いいぞいいぞ」

ヘルマ「えへへ」マキマキ

ヘルマ「……あんまり暖かくないです、でも……心はあったかです」///

俺「ははは、可愛い事を言うじゃないか」

ヘルマ「え、えへへ……な、なんか照れちゃいますです」

土方「ややっ!これは面妖な!」

ヘルマ「へ?誰ですか?」

土方「ふうむ、これはこれは」

ヘルマ「な、なぜ私を見るでありますか、怖いです……俺さん」

俺「ああ、なんでだろうな」

土方「ふむ……カールスラントの女子は実に不思議だ」

ヘルマ「はぁ……」
961以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 02:02:02.42 ID:m1AGEHHN0
展開が読めて泣いた
ヘルマちゃんかわいいです
962ヘルマちゃんいじり:2011/01/13(木) 02:03:24.66 ID:xR8SA/Xk0
土方「その首に巻いているものはこう使うのですよ!」ババッ

ヘルマ「へ……」

ヘルマ「きゃあああああああ!変態―――――――――――ッ !!!!!」

土方「ふんどしを防寒具代わりに使うとはなんと斬新な……これはさすがは」

警察「ちょっと君、署まで来てもらおうか」ガシッ

土方「な、なにをするきさまらー」

俺「ゲラゲラゲラ」

ヘルマ「ううー、分かっててやりましたね!やっぱり俺さんは酷い人であります!」

俺「ゲラゲラゲラ」

ヘルマ「ひどいであります!ひどいであります!」ポカポカ

おわり
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 02:05:20.62 ID:QUba6q1KO


赤いマフラー想像したら赤いふんどしになったでござる
964以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 02:36:42.33 ID:H/KCrIuJ0
おつおつ
965以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 06:23:19.18 ID:uNN+PSQ5P
保守
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 07:47:02.90 ID:WM/gPrgj0
坂本「んっ?あそこにいるのは奥雪か?」

漏れ「れっぷーざーん」ドグシャア
シャーリー「おぉ!スゲー!!」
漏れ「しん・れっぷーじゃ…ざああああああんんん!!」ズバドシャア
ミーナ「凄いわね…」
漏れ「寝る前の運動終わり…お休みなさいシャーリーたん…」
シャーリー「私限定かよ。ってあれが寝る前の運動ってどういうことだよ!?」
ミーナ「美緒…」

宮藤「元気出してください坂本さんっ!」
ペリーヌ「あの方はちょっと異常なだけでしてよ少佐!?」
坂本「でぃすいずハラキリー…」


その後もっさんとキャッキャワッハッハしたい
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 07:48:21.88 ID:5e0CMagm0
サワダさん?
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/13(木) 07:54:23.17 ID:WM/gPrgj0
佐川さん?
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
存在しない前回までのあらすじ
・第一次暖房器具争奪戦争の結果、501の暖房器具が全て坂本少佐に没収されました

***

芳佳「そこで私たちが考案した暖房方法が、これです!」

  \じゃじゃーん/

坂本「それは……二人羽織か?」

芳佳「違います! 人間カイロです!!」

ミーナ「人間カイロって……」

芳佳「こうやって二人で一つのコートを着る事によって、お互いの体温でお互いを温め合う事によって元手ほぼ0で暖が取れます!
    あったかいですよね、俺さん!」

俺(うなじ(^ω^)ペロペロ)

芳佳「ひゃあっ!? お、俺さん!?」

― 数分後 ―

芳佳「もう! 真面目な話してる時にうなじを舐めないでください!」

俺「(^ω^)ペロペロ」

芳佳「ふぁ、だ、だからぁ!」