俺「ストライクウィッチーズなのですよ」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ストパンの世界に俺をいれてイチャイチャしようずwwwwwwwwwwwwww
っていうスレ
             ィ >、
.            / /
        ___ { イ ____    
      ィニ_...イ::}--{::::ト...._=ュ、  
  、  __{:::::::::::ジ  ゞ:::::::::::<ト、、
    ̄ 7 /. ¨  ,      ¨ ヾV ' 
   / /    i    ,、  i  Y ,
   7 / ィ -≠キ 、 ≠キxiv|   | i 
   /ィレ /イィニトvヘ/イニト|l   | |
     |  j弋つ ι 弋つイ   | |
     |  / x。゜    。xu|   | li     妄想を垂れ流すも良し
     | .人 U  △  U し|  |  ト     初SSにチャレンジするも良し
     |  ト 、 __ _ イ |  |  ハ     そこのあなたも書いてみたらいかが?
     |  |     ィ}=介 |  |  | \
.    il  |     |k^::|::|ト.|  |  |   ー
    ノ|  ト     |::ュ::|::|:::V  |  |
.     |  | >   |:::}=j::L=|  |  \
    <  <く___ と ^とー^_j.  |__  L____
      ̄ ̄      ̄  ̄(___> ̄ ─ 

まとめWiki
ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/
前スレ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294011894/
避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1293900393/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 12:11:45.26 ID:ZNrOGaWB0
>>1

このAAの◯ちゃんは、いつみてもほっぺたツンツンしたくなるな
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 12:38:44.49 ID:qObx9G3w0
>>1乙ッー!
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:15:53.21 ID:5789jsGg0
>>1乙ギーチェ!
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:20:03.02 ID:1NgIwY/l0
【俺団(俺オールスター)系作品の暫定テンプレ】


まず俺団(俺オールスター)系の作品をやりたい人が「やりたい」と宣言する。
そして作品に出す候補の「俺」をリストアップする。
(宣言は本スレ及び避難所の双方でなされることが望ましい。少なくとも、主に投下する予定の場には必ず宣言すること)

リストにある作品の作者のうち、自らのキャラを使って欲しくない作者は期限内に拒否を申告する。
(期限は宣言の後1000レス目、前スレが1000消費したら前スレと同じレス番まで。流れが早い場合でも最低48時間は待つこと)

作品が始まってからの拒否は話がごちゃごちゃになるので不可。
NG等にしてもらう。


以上、面倒とは思いますが、ご協力をお願いします
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:28:45.93 ID:ZNrOGaWB0
ついでに各種関連スレ

まとめWiki運営スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1292044830/
避難所運営スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1292044869/
「俺」の強さ議論スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1294199008/
雑談スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14336/1293629926/


板はこちら

ニュー速VIP 俺「ストライクウィッチーズ?」避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14336/
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:46:03.72 ID:QdxpX8cb0
雪かき終わったー間もなく投下再開します
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:50:11.13 ID:ZNrOGaWB0
雪国の冬は地獄だぜフゥハハハーハァー

wktkしながら待機
前スレでちょっと投下したのですが、尻切れトンボなのでもう一度はじめからいきます。

☆おことわり☆
・『頭文字をNにしたかった』というアホな理由で主人公に名前がついています。
「七誌 鉄郎」(ななし てつろう)…「名無し」をもじっただけですw
・たまに鉄道用語や軍事用語が出てきます。ググって分からなかったらご質問ください。

☆超いいかげんなあらすじ☆
お客様を庇って死んだ…はずが何故か異世界に飛ばされた駅員、七誌。

初出撃で弾を詰まらせた彼は、機関銃を投げてネウロイに刺すという暴挙に出た!

七誌「やったか!?」

(前スレ>>238から)
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:51:59.71 ID:6vNOiGH3P
あえて言おう、やっていないとw
11大空の鉄道員 第一話(残り) 人がいた!:2011/01/07(金) 13:52:12.85 ID:QdxpX8cb0
〜翌日〜
バルクホルン「ほら、あ〜んしろあ〜ん」

七誌「恥ずかしいなあ…」

バル「両腕ともに折れてるんだから仕方ないだろ。まったく、初日から機関銃投げて撃墜なんて無茶しすぎだぞ!」

七誌「すみません…」

結局、俺は機関銃をコアに刺してネウロイを撃墜した…が、距離が近すぎたため破片を全身に浴びてしまった。

もしバルクホルンさんに空中でキャッチしてもらえなかったら、今頃どざえもんになっていたかもしれない。

眼球や肺といった重要器官から順に宮藤さんに治癒してもらったのだが、魔力の使いすぎを防ぐため途中で一旦治療中止となった。

というわけで、俺は今両腕が使えないのである。

バル「解ればよろしい。ほら。あ〜ん」

七誌「あ〜ん」

ぱくっ
12大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 13:56:17.93 ID:QdxpX8cb0
七誌「迷惑かけてすみません、バルクホルンさん」

バル「そう畏まるな。私たちは家族だろう?」

七誌「家族かあ…いまいち実感がわかないなあ…」

バル「少なくとも私はそう思っている」

七誌「ありがとうございます。ですが、いまいち戦力になれなくて…」

バル「いや、初めてにしては十分すぎるほどだったぞ。お前がいなければ宮藤は撃墜されていたかもしれん。」
13大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 14:00:08.76 ID:QdxpX8cb0
バル「これからも宜しく頼むぞ、七誌!」

そう笑う彼女の笑顔はとても眩しくて、つい見とれてしまった。

バル「そ、そんなに見つめるなよ/恥ずかしいだろ//」

七誌「すみません、つい…」

バル「な、なんかいい雰囲気になっちゃったじゃないか//」

七誌「いい雰囲気?」

ミーナ「恋人同士みt」

バル「ミミミミミーナ!?いつからここに!?」
ミー「あーん?のところからかしら」

バル「あれを見たのか!?」

ミー「もちろん!」

バル「恥ずかしいぃぃぃ!!!」(部屋から走って逃走)


ミー「あらあらうふふ」

わざとだ。絶対わざとやってるよこの人。てか俺まだ食べ終わってないんですけど。

七誌「で、ご用件はなんでしょうか?」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 14:09:36.28 ID:5789jsGg0
うらやま私怨
〜数時間後 エーゲルの部屋〜

エーリカ「で〜きた!!」
________
|              |
|  / ̄ ̄ ヽ,  |
| /        ', |
| {0}  /¨`ヽ {0}, !
|.l   ヽ._.ノ   ', |
リ   `ー'′   ',|
|              |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

エー「にゃははははは!我ながら変な絵!!」

何故彼女がジュウシマツの絵を描いているのか、それは小一時間前に遡る。
17大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 14:18:25.11 ID:QdxpX8cb0
七誌「すみません、バルクホルンさんいますか?」

エー「トゥルーデなら訓練に行ったよ〜何か用?」

七誌「はい、俺のパーソナルマークを描くのをお願いしたいと思ったんですが…」

エー「そういえば、ナナシはまだパーソナルマーク決めてないもんね」

七誌「ミーナさんにお願いしようかと思ったのですが、お忙しいようなので」

エー「わかった、あたしが描いたげる!」

七誌「本当ですか!?」

エー「まっかせなさーい!夕ご飯前になったら取りにおいでよ〜」

七誌「お願いします!」
18大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 14:29:40.13 ID:QdxpX8cb0
________
|              |
|  / ̄ ̄ ヽ,  |
| /        ', |
| {0}  /¨`ヽ {0}, !
|.l   ヽ._.ノ   ', |
リ   `ー'′   ',|
|              |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エー(流石にこれじゃ駄目だよね…まともなの考えなきゃ。)

〜10分後〜
エー(zzz…)
19大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 14:37:07.33 ID:QdxpX8cb0
七誌「失礼します…って寝てる!?」

エー(爆睡)

七誌「これは…」
________
|              |
|  / ̄ ̄ ヽ,  |
| /        ', |
| {0}  /¨`ヽ {0}, !
|.l   ヽ._.ノ   ', |
リ   `ー'′   ',|
|              |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
七誌「流石ですハルトマンさん!」

エー「ふぇっ、あっ、あれ、あたし寝ちゃった!ごめん!」

七誌「でも完成してるじゃないですか。ありがとうございます。」

エー「え、それでいいの!?」

七誌「はい、凄くいいと思います。」

エー「そ、そうなんだ…あはは…」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 14:52:13.76 ID:YOl99CEYP
住職やめろwww
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 14:53:55.61 ID:S7edQ8gu0
いいえ駅長です(キリッ
22大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 14:54:09.03 ID:QdxpX8cb0
こうして、俺のパーソナルマークは「こっちを向いているジュウシマツ」に決定した。

この絵のせいなのだろうか、整備兵や他の男性兵士たちの間で俺に「ジュウシマツ軍曹」というあだ名がついた。悪くは無い、気に入っている。

そう、この世界での暮らしと同じぐらい、気に入っている。


  大 空 の 鉄 道 員

 第一話

  『ジュウシマツ軍曹誕生』                                   おわり
23大空の鉄道員 第一話(残り):2011/01/07(金) 15:02:09.81 ID:QdxpX8cb0
【次回予告】
「鋼管羽布張りだからちょっとぐらいなら大丈夫かと…」

「イザナギとイザナミ?」

「うわぁ、太くておっきい!」

「こいつ、動くぞ!」

「野郎が箒で飛んだって絵になりませんよ?」

「あんた、異世界から来たんだろう?」

「恐らくあの人は帰れないし、帰ろうとも思っていませんわ。」


次回 大空の鉄道員 第二話

  「ジュウシマツと一緒にできること」

ご期待ください!?
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:05:03.32 ID:QdxpX8cb0
以上で第一話は終わりです。お読みいただいた皆様、並びにご支援くださった皆様ありがとうございました。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:06:01.21 ID:S7edQ8gu0
乙ー
しかしこの世界でも鉄道は重要な戦略施設だろうな
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:17:30.28 ID:feSxBAUK0
いちいち出てくるジュウシマツのAAがツボに入ったwwww
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:29:12.45 ID:5789jsGg0
乙パマギー・・・

>>25
装甲列車に兵員輸送・・・
縦横無尽にはりめぐらされてるし、早いからウィッチ達の移動に重用しそう。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:32:58.79 ID:x21CGR0X0
深夜空いてたらデリ俺投下しにくる
今回の投下いれて、あと2,3回で終わりになるかも
そしておつー!
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:38:54.81 ID:Qi5xrptT0
バーカ!のAAが頭から離れない。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:15:49.06 ID:6vNOiGH3P
\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \          /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <   バーカ!  >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
    /  /  ノ           |   ,'    \
      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:20:58.23 ID:5789jsGg0
今足りてないヒロインって誰だろう
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:22:05.77 ID:FkYX754O0
ペリ犬分が足りない
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:23:31.56 ID:6vNOiGH3P

       ,-'"ヽ
      /   i、       / ̄ ̄ ヽ,      _/\/\/\/|_
      { ノ   "' ゝ    /        ',     \          /
      /       "' ゝノ {0}  /¨`ヽ{0}     < ニャーン!! >
      /              ヽ._.ノ  ',    /          \
     i                `ー'′  '.     ̄|/\/\/\/ ̄
    /                       }.
    i'    /、                 ,i..
    い _/  `-、.,,     、_       i
   /' /     _/  \`i   "   /゙   ./
  (,,/     , '  _,,-'" i  ヾi__,,,...--t'"  ,|
       ,/ /     \  ヽ、   i  |
       (、,,/       〉、 、,}    |  .i
                `` `     ! 、、\
                       !、_n_,〉>

       .,,_  _,,=-、
       '、  ̄_  _.,! __       .r-,.  _   r −、
      _/  _!」 .└ 、( `┐   .,,=! └, !、 .ヽ ヽ  丿
     .(.     ┌-'( ヽ~ ,.-┐ `┐ .r'  r.、''" r' ./
      ゛,フ .,.  |   `j .`" .,/ .r'" ヽ  | .l  '、ヽ、
     ,,-.'  , 〈.|  |  i' .__i'"  .( .、i .{,_ノ ヽ  ヽ \
  、_ニ-一''~ ヽ   |  \_`i   丶,,,,、     }  ヽ_丿
         ヽ__,/            ~''''''''''''″
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:26:17.76 ID:sFEl1xSd0
ジュウシマツやめろwww

圧倒的にウーシュが足りない。うん、続き書いてる最中ですごめんなさい
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:28:06.55 ID:5789jsGg0
ペリ犬以外で足りないのは・・・ルッキぐらいか?
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:28:45.17 ID:1DtKuyCrO
ああ足りてないってそう言う意味か〇〇が足りてないって意味かと(〇〇には胸がとか入(ry
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:29:44.01 ID:5789jsGg0
>>36
お前・・・・

なんかそれなりに暗い話を書きたいんだ・・・・
リーネも意外と少ない
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:38:32.68 ID:0bcI4q4g0
思わず思ったんだがタイムトラベルモノで書くとして
もし現代の銃をストパン世界に持ち込むとすれば使用出来る(補給出来る)弾薬は
9mmパラ弾、45ACP弾、7.62mm×39弾、7.62mm×54R弾、12.7×99mm弾以外に何かあるのかな?
弾薬で変に悩む俺も俺だが...
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:43:07.46 ID:S7edQ8gu0
.38系の拳銃弾もいけるし.45LCとかもおkだな
.30カービンとかも行けるか

まぁ.50Calが補給出来れば問題ない気もするけど
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:47:18.64 ID:5789jsGg0
>>38
ミサイルが開発されてるぐらいだし、結構武器の開発は進んでるんじゃないかな
一般軍も小型のネウロイとは張り合えるようだし、歩兵も居るから、結構現代の銃でも使えると思う
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:48:33.09 ID:db98Od/W0
困ったらウルスラに頼めばええねん
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:50:57.08 ID:iOyDNNv5P
>>40
ミサイルなんてあったか?
サーニャのフリーガーは誘導無しのただのロケット弾だろ
Vシリーズは巡行・弾道ミサイルの元祖みたいなやつらだが、ストパン世界にあったっけか
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:52:01.09 ID:S7edQ8gu0
>>40
流石に.223口径や.308口径はまだ開発されてないから戦後のライフルはほとんど使えないぞ
反対に拳銃と短機関銃は問題ないけど
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 16:58:35.06 ID:5789jsGg0
>>42
ウォーロックの技術はミサイルから流用したもの、という妄想をしていたんだが・・・・
ジェット推進力って、ミサイルが元なんじゃなかったっけ

>>43
G3とか、MP5とかなら使えるのかな。7.62mm×54Rがあるならpkmも大丈夫かな
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:00:48.49 ID:fnhVPbBp0
あれ?
ここってストパンSSスレだよな?
ジュウシマツ住職がいる…
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:00:57.52 ID:0bcI4q4g0
なら持ち込める武器で考えるなら
・9mmと45ACPは全般的におk(拳銃からSMGまで)
・7.62mm×39弾はAK47、RPD、RPK
・7.62mm×54R弾はドラグノフ、PK(PKM)
・12.7mm弾はバレットM82A1(対物狙撃銃以外に持ち込めそうなのが無い)

なんというロシアン無双。護身用なら拳銃やSMG、ネウロイ相手なら機関銃や狙撃銃ってなるよな・・・
まぁM2機関銃はこの時代には既にある(1930年代に配備されてる)から調達?は出来るかな
弾薬関係無しならM249(MK48Mod0)やMG3、グレネードランチャーとかが良いんだが・・
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:05:20.85 ID:S7edQ8gu0
>>44
G3は.308だから使えないねぇ
MP5は「弾薬は」問題ないね

>>46
そこはぜひツァスタヴァM76とかタブークライフル見たいなニッチ所で攻めて欲しいwww
ぶっちゃけM2が万能だと思うけどね
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:06:09.69 ID:5789jsGg0
>>46
なんかロシア出身の警官で正義感に駆られて賄賂を内部告発しようとしたら橋から突き落とされて、ストパン世界にワープしたという妄想を考えてしまった。
あとは元々武器を沢山持っているであろうSTALKERの世界とか、metroの世界なんかが合いそうだ。
宇宙人(ネウロイ)つながりでスターリン VS 火星人から持ってくるのも面白そうだ
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:07:51.85 ID:feSxBAUK0
ストパンの日常系SSってあまり見ない気がする
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:08:26.48 ID:S7edQ8gu0
>>48
スターリンvs火星人知ってる奴いるのかよwww
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:14:09.67 ID:0bcI4q4g0
ケース1
スワガー的な(知らない人は海外小説観連で調べて)超スナイパー。バレットM82にM1911(カスタムしまくり)
狩りの途中でストパン世界に・・・ってM82を担ぐのは変だよな、そこは12.7mmのボルトアクション銃(バレットM90)とかで
ケース2
ロシア兵。PKMかAK47、マカロフの弾はストパン世界には無いけど護身用なら気にしなくて良いかな
トカレフとかは弾がある(モーゼルC96と同じ)けどね。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:14:52.44 ID:5789jsGg0
>>47
知ったかぶりしてすまなかった
>>49
「ウィッチーズが家族だったら」があるじゃない!!

こういう系の議論は、雑談スレに行くべきなんだろうか・・・・
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:16:26.60 ID:S7edQ8gu0
>>51
スワガーさんは.308口径使えないと発狂しちゃう!
親父さんならトンプソンでおkだけど
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:18:22.52 ID:j9vcaq4b0
★ウィッチ代行始めました★
ネウロイと戦いたいけど空を飛ぶ魔力が無い、ネウロイを破壊する重火器が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりにネウロイと(生身で)戦ってくれます!
モチロン(生身で戦うので)装備を用意する必要もありません!スタッフが敵機を発見次第無差別に殴りまくります!
完全出来高制(大型ネウロイ \15000・小型ネウロイ・10機 \10000)  年中無休、詳しくはお近くの俺までお尋ねください!

ウィッチ代行では同時にスタッフも募集しています!
筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
ネウロイを撃墜するだけの簡単なお仕事です!

                                _
                               / jjjj      _
                             / タ       {!!! _ ヽ、
                            ,/  ノ        ~ `、  \        _
                            `、  `ヽ.  ∧_∧ , ‐'`  ノ      /  `j
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55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:19:57.78 ID:feSxBAUK0
>>54
ウィッチたちの安全のために雇うべきか、ウィッチの勇姿を見るために雇わないべきか悩むな
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:20:07.55 ID:ZNrOGaWB0
ウィッチすら代行が入ってきたかwwww
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:20:54.26 ID:fnhVPbBp0
次はネウロイ代行か…
どんなどMなんだ…
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:21:00.59 ID:vRv8OidsP
ストライカーユニットの代行マダー?
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:21:16.48 ID:5789jsGg0
>>51
2を書いてみたい・・・・
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:21:53.48 ID:feSxBAUK0
>>58
ウィッチの足にしがみついて飛ぶお仕事なら是非やりたいな
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:22:53.03 ID:ZHsjHptz0
ぺろぺろするお仕事はありませんか
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:24:48.08 ID:0bcI4q4g0
>>59
俺には妄想で済ますことしか出来ないんだ。文章力ゼロだし
ロシア兵がPKM(AK47)を担いでネウロイを薙ぎ払う・・・
無論ヒロインはサーニャで
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:27:36.07 ID:fnhVPbBp0
>>61
ウイッチをペロペロした後でお姉ちゃんに撃たれるだけの簡単なお仕事です
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:27:45.38 ID:5789jsGg0
>>62
ちょっと借りてもいいかな・・・・
文章力ゼロだけど。
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:28:41.88 ID:S7edQ8gu0
>>62
激しく火力不足な気がするわ
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:33:45.41 ID:5789jsGg0
>>65
小隊ごとワープすればいいんじゃね?
ネウロイは小型で
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:34:32.85 ID:b8YaCKZR0
サーニャ「銃は2人で一丁よ」
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:35:45.13 ID:S7edQ8gu0
>>66
20人前後もワープしてきたらいろいろ大変だゼェ・・・

アンジーみたいに固有魔法で強化すればいいのか?
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:36:02.84 ID:0bcI4q4g0
>>65
そんなあなたに「USSR DShK」
1938年に開発された12.7mm×108mm弾を使用する重機関銃
※但し重量は34kg

7.62mm系の高連射機関銃(MG3やミニガン)、12.7mm以上の重機関銃なら
ネウロイの単独撃破は出来そうだけどね

まぁ重たい銃ならお姉ちゃんに持ってもらえば(ry その前に俺自体が強(ry
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:38:29.83 ID:S7edQ8gu0
>>69
デュシーカたそハァハァ
って、それ現地調達でよくね?
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:40:48.10 ID:b8YaCKZR0
オラーシャに督戦隊とかいたのかな
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:41:19.72 ID:5789jsGg0
>>69
戦車に乗っける機関銃じゃねえかwww
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:42:03.22 ID:iOyDNNv5P
>>44
史実のV1はパルスジェットエンジンでウォーロックがラムジェットだな
エンジンはいいにしても問題は誘導装置だ
当時の弾体に積めるようなのって、慣性誘導くらいだろ
特定の場所に落ちられるってだけで、当然飛行機を狙うようなシロモノじゃない
まぁそれもミサイルっちゃミサイルだけど
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:42:46.00 ID:S7edQ8gu0
>>72
まぁいらん子だと20mmクラス余裕ですし
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:43:26.29 ID:b8YaCKZR0
>>72
真美ちゃんアハトアハト使ってるよ
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:44:17.54 ID:2Ngh8X/60
欧州戦線終盤ではドイツ軍が空対空ミサイルを試験中だったよ
ストパン世界でも試作ぐらいされてるんじゃなかろうか
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:45:27.10 ID:5789jsGg0
>>73
そうか、「誘導」が出来ないとミサイルじゃないんだよな・・・・
V1とかネーヴェルファーは「ロケット砲」か・・・・・。
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:47:03.55 ID:0bcI4q4g0
>>70
ストパン界に来てすぐに戦う場合を考えてたぜ・・
DShK(同じ弾薬を使用する銃はKORD、NSV機関銃がある)は車両搭載が多いから
ロシアン兵士が機動車両と共にあっちの世界に・・パターンが出来るかなってね
車両も持ってくるなら色々他のモノも持って来れるし
現地調達なら色々選択幅が増えるよなぁ・・

てかこんだけ設定煮詰めてる俺・・書きたいんだがイチャイチャパートとかが書けないんだよ・・(´・ω・`)
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:48:09.07 ID:ZNrOGaWB0
一連のレスを見ながらヨルムンガンド読んでたせいか、武器商がスト魔女世界に来るという妄想が
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:48:25.16 ID:b8YaCKZR0
ガンシップが転移したとして、対地上ネウロイ戦に役立つかな?
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:48:26.67 ID:S7edQ8gu0
>>78
  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´

俺も一話だけ書いて投げたワープ物があるわ
米軍の方だけど
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:48:28.16 ID:db98Od/W0
イチャイチャ無くてもいいじゃん
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:49:19.75 ID:S7edQ8gu0
>>79
バルメ姐さんとかウィッチに目覚めたらもっさんといい勝負そう
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:49:30.44 ID:sFEl1xSd0
戦友ってのもいいと思うよ
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:51:39.41 ID:5789jsGg0
>>78
よく考えたな・・・・
書きたくなってきたけど、>>78が書いた方が面白そうだ
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:53:02.79 ID:iOyDNNv5P
>>76
マジか
ナチスの科学力はマジ世界一ダナ

>>77
V1はジェットエンジンだからロケット弾じゃない
誘導装置って言えるほどのものは積んでないから、ミサイルかというとまた微妙
爆弾付きの無人飛行機って感じ
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:53:45.54 ID:j9vcaq4b0
イチャイチャしか書けない俺の出番と聞いて
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:53:47.50 ID:0bcI4q4g0
書くなら
ロシア国境を警備していた機動車両(戦車)部隊の俺がストパン世界に・・って感じかな
「俺」はウィッチにするなり技術者にするなり設定は自由で出来そうだ。
ウィッチなら車両に付いていた機関銃をぶっ放す感じで

今更ながら自分の文章力の無さに脱帽
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:54:01.63 ID:ZNrOGaWB0
>>83
ミルドの説が正しければ、おっぱいの差でバルメ姐さんの方が強いはず

武器商の俺が商品と護衛ごとやってくる話とかやってみようかな
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:54:27.69 ID:YOl99CEYP
お…お前らが何を話してるのかさっぱりわからねーぜ…
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:54:38.44 ID:b8YaCKZR0
>>83
芳佳におっぱいさわられそうになってナイフ抜いちゃうバルメ・・・か
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:55:13.62 ID:fnhVPbBp0
>>90
俺もだ…
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 17:58:39.62 ID:S7edQ8gu0
>>89
その理論で行くとシャーリー最強だな、うん
ヨナ坊はなんとなく大人気そうだ
ルツとリーネもいいコンビだろう
マオはルッキーニちゃんを可愛がりそう
そしてミーナさんのケツ触ろうとしてキュッされるアール
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:01:28.94 ID:b8YaCKZR0
ココ「フフーフ、ここがストライクウィッチーズの基地か…」
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:02:41.95 ID:ZNrOGaWB0
そして世界の壁をも破ってココを追ってくるスケアクロウ
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:04:08.72 ID:5789jsGg0
>>88
ちょっと書いてみていいだろうか
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:04:16.42 ID:S7edQ8gu0
ミナミ博士に気に入られるウーシュ
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:08:55.24 ID:0bcI4q4g0
>>96
良いです、というか書いてもらえますか?(´・ω・`)
後、501の基地の滑走路ってどれぐらいの長さあるだろう?
見たところVSTOL機じゃないと降りれ無さそうだけど・・
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:10:00.61 ID:b8YaCKZR0
レシプロなら降りれるだろう
Ju52も降りてたし
ジェットは無理だろうけど
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:10:27.57 ID:S7edQ8gu0
>>98
記録集の全景では大和の約二倍位だから500m程度?
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:12:54.83 ID:0bcI4q4g0
ハリアーやF35でないと無理そうだなぁ・・・
10288:2011/01/07(金) 18:16:14.87 ID:5789jsGg0
1964年、夏。モスクワ

市民達は、短い夏を楽しんでいた。

そんな中、きっちりと軍服を着こなした若い兵士と、恰幅のいい、ソビエト政府の高官が話をしていた。

ソ連高官「・・・隕石?」

兵士「はい。昨日、国境において、隕石が落下したそうです。」

ソ連高官「だが、それがどうかしたのかね?」

兵士「・・・これをお読みください。国境警備隊からの報告書です。」

軍服をきっちりと着こなした兵士が、分厚い報告書を渡す。

ソ連高官「これは・・・・!!」

『我、未確認物体と交戦セリ。』

ソ連高官「はっはっは!冗談も大概にしたまえ。そんな物が・・・」

兵士「いいえ、これは全て事実です。閣下。」

ソ連高官「堅物な君が冗談など・・・あるはずがない、か。詳しく聞かせてくれ。」

兵士「・・・はっ。」
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:20:07.20 ID:S7edQ8gu0
早っ!
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:23:06.34 ID:b8YaCKZR0
同志スターリンУра
10588:2011/01/07(金) 18:25:21.61 ID:5789jsGg0
前日、ソ連国境。

夏だと言うのに寒く、兵士たちの吐く息は少し白かった。

兵士1「うう、さっぶ。」

兵士2「夏だって言うのに・・・。こんな日にパトロールなんて、ついてねえなあ・・・。」

兵士1「ああ、全くだ・・・。酒、飲むか?」

兵士2「ハハ、小隊長殿に見られたら、大目玉だろうな・・・。ありがてえ。」

兵士1「ほらよ・・・・。あんまり飲むんじゃねえぞ?」

兵士2「・・・・!」ポトッ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:26:22.84 ID:0bcI4q4g0
やはり自分の物語が動いてくれるのは嬉しい・・・
頑張ってくださいっ
10788:2011/01/07(金) 18:31:16.01 ID:5789jsGg0
バリン!

中年の兵士が手渡そうとした酒は、若い兵士がよそ見していた事によって、落ちてしまった。

兵士1「ああっ!勿体ねえなあ・・・・何やってんだよ。」

兵士2「おい、あ・・・れ・・・・」

恰幅の良い方が、震えながら何かを指差す。

兵士1「ん?・・・・! ありゃあ・・・・何だ・・・・?」

兵士2「と、ともかく、本部に連絡だ・・・。」

兵士2『こ、こちらパトロールチーム、本部、お、応答願う!』

本部『ザザッ・・こちら本部、どうした?情けない声出して。影にでも怯えたか?ハハ!』

兵士2『ひ、非常事態だ・・・な、何者かが・・・国境に・・・』

兵士1「お!おい!近づいてくるぞ・・・!畜生!撃てえええ!!」ガガガガ・・・

兵士2「う、うわああああ!!!」ガガガガ・・・

本部『おい、どうした!おい!』
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:32:34.44 ID:S7edQ8gu0
アゴン!アゴン!
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:33:04.28 ID:b8YaCKZR0
>>108
フライフェイス思い出した
11088:2011/01/07(金) 18:39:35.60 ID:5789jsGg0
本部『クソッ!・・・各員に告ぐ。ポイント12−35において何者かと交戦。救援に行け。』

歩哨『ザザッ・・・パトロールの仕事を中断してしまう事になりますが、よろしいのですか?』

本部『・・・やむを得ん。嫌な予感がするんだ・・・。』

歩哨『・・・アシモフ了解。』

歩哨2『ザザッ・・・モロゾフ、向かいます。』

本部(今、回せるのはせいぜい十数人か・・・。)

本部『各員に告ぐ。交戦は出来るだけ控え、報告を優先せよ。』

本部『基地で待機中の者も出動だ。出来るだけ重火器を持って行け。』

隊員『・・・ザッ了解。』

本部(くそっ・・・無事でいてくれ・・・。)
111しばらくウィッチと関係ない話になりそうです。すみません。:2011/01/07(金) 18:46:42.90 ID:5789jsGg0
ポイント12−35

兵士「くそっ!奴ら、ビクともしねえ!」ガガガ・・・

カラシニコフが、独特の大きな音を立てて、鉛玉を吐き出す。

兵士2「畜生・・・あと少しで弾が・・・切れる!」ガガガ・・・

人間相手には大きな殺傷力を発揮する7.62mm×39弾が、未確認物体相手では全く効果が無かった。

兵士『こちらポイント12−35!増援求む!』

本部『・・・無事だったか。増援を送った。何とか持ちこたえてくれ!』

兵士『・・・ヘッ、こいつの事を無事と言えるだろうかねぇ・・・カラシニコフの弾が切れた。』

兵士2「ああ・・・もう、俺達は終わりだ・・・。」ガガガガ・・・カチャッ

無情にも、弾切れを意味する軽い音が、響き渡った。

兵士「・・・畜生が!」
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:48:36.16 ID:S7edQ8gu0
なにも問題はない
続けてくれ

ダヴァイ!
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 18:58:10.09 ID:b8YaCKZR0
アブラタニサ-ン!!
114しばらくウィッチと関係ない話になりそうです。すみません。:2011/01/07(金) 19:00:42.01 ID:5789jsGg0
増援「おーい!大丈夫かー!」

後ろから頼もしい、大きな声が聞こえた。

兵士2「神は・・・お助けになった・・・・。」

兵士「"宗教は麻薬"だろ?同志。だが、今回ばっかはカミサマに感謝せにゃならんな。」

兵士2「おーい!こっちだ!」

増援「無事か!待ってろ!今すぐ行――

バシュウウン!!

昔、安っぽいSF映画で見た、レーザーのような音が響く。

兵士「ーっ!!」

兵士2「なんて・・・事だ・・・・」

さっきまで元気な一人の兵士が居た所が、跡形もなくなっていた。

兵士「やったのは・・・あいつか。」

悔しいが・・・今の装備では、太刀打ちできない。

115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 19:06:39.59 ID:0bcI4q4g0
今思えばエーリカとかがMG34?使って大型ネウロイを破壊してる場面って思い出せないな・・
大体能力とかで撃破してたりする。
宮藤が使ってる13mm機関銃は良く削ってるのを見る限り大口径機関銃は有効だと言えるのかな?
116>>113ブラジル人乙:2011/01/07(金) 19:09:24.95 ID:5789jsGg0
本部『どうした!今の音は何だ!!応答しろ!』

兵士『"何か"の攻撃の音だ・・・。なんてこった・・・奴ら、ビームを・・・』

本部『ふざけている場合じゃない!何があったんだ!』

兵士『言った通りの事だ・・・。救援部隊を撤退させてくれ。俺たちはもう、助からん・・・』

兵士2「・・・・!」

シュンー

"何か"から放たれたビームが、相棒の頭を焼き切った。

相棒は、悲鳴すら出せずに、死んだ。

兵士『明日、歩哨に俺たちの死体を捜させてくれ・・・。間違いじゃなかったのが、分かるはずさ・・・。じゃあな。』

本部『おい!モトロフ!おい!応答しろ!応答しろ!・・・・・ああ・・・』

『・・・全員、帰投しろ・・・・。』
11788:2011/01/07(金) 19:14:36.99 ID:5789jsGg0
翌日、偵察部隊を出し、モトロフ達の死体を探させた。

救援に出て行ったまま、帰ってこなかった奴の死体もあった。バラバラだった。

だが、奇妙なのは・・・彼らの死体の銃創が、綺麗に・・・・というか、銃でも鈍器でも無い物による、傷であることだった。

・・・今は、彼らの冥福を祈るしかない・・・。無能な俺を、許してくれ・・・。


(モスクワ)
ソビエト高官「・・・。」

兵士「・・・。」

ソビエト高官「偵察隊を出そう。それも、重装備の、だ。」

兵士「・・・はっ!直ちに。」
118やべ、さげわすれてた:2011/01/07(金) 19:23:12.80 ID:5789jsGg0
俺「それで私に、ですか・・・。」

上官「ああ。頼んだぞ。拒否権はなさそうだ。」

俺「もし、断ったら・・・・?」

上官「君も、コリマへの旅行は、したくないだろう?」ニコッ

俺「は、はい・・・。了解しました!」

上官(悪いが、犠牲になって貰うよ・・・。貴様はただの人数合わせだ。)

俺「し、失礼しました。」ガチャン

俺(ツイて無い・・・。他の部隊に兵士を回す余裕が無いのは、分かってるけどさ・・・。)


(国境近くの基地)
俺「これが・・・私の指揮する、偵察隊ですか?」

基地司令官「ああ。」

俺(随分と、物々しいじゃないか・・・。)

歩兵は勿論、装甲車や、戦車、ガンシップまでいる。

兵士も皆、重装備だ。

俺(もっとどうでもいいような、楽な任務だと思ってたのに・・・)
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 19:25:00.06 ID:0bcI4q4g0
俺の階級はどのあたり?
120まだまだこっちパート続きますサーセン:2011/01/07(金) 19:33:52.38 ID:5789jsGg0
(一方モスクワ)
俺の上官「クソッ!クソッ!クソッ!手違いだ!どうでもいい任務に送り込んだつもりだったのに!」

俺の上官「はあはあ・・・俺はどうした。俺大尉を呼べ!」

衛兵「はっ、同志俺大尉は、今朝の電車で任地へと赴かれました。」

俺の上官(くそっ・・・!!あいつがしくじったら、俺の責任問題だ・・・・!!)


(国境、指揮車)
兵士『ザザッ・・・アルヴァ、ヴラーヴァ、移動します。』

俺「アルヴァ了解。注意して進め。」

通信兵「チャリアがチェックポイントに到達。異常無し。」

俺(何も無ければいいんだが・・・・)

通信兵「ディータ、チェックポイントに到達。」
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 19:43:40.56 ID:EgA22I4D0
サーニャハァハァ
兵士『・・・ザッ・・・こちらエオハ。視界良好、されど敵影なし。』

俺(エオハは・・・確かガンシップか。上空から見て、何もないならば・・・・)

通信兵「・・・アルヴァ了解。大尉、フォクスロートがチェックポイントに到着しました。」

俺「了解。全部隊に伝えてくれ。異常なし。帰投せよ、と。」


兵士『ザザッ・・・ん?あれは何だ?・・・こちらエオハ。国籍不明の飛行物体を発見。』

通信兵「大尉、国籍不明の飛行物体を発見しました。警告に移ります。」

     貴方は重大な国境侵犯を犯している。今すぐ、立ち去りなさい。
通信兵『ヴィナホーズィチェスイーニースェベラッツァ!スィビル・パジャロスタ・ウハビ。』
しかし、飛行物体は沈黙し、警告など意に介さない、といった様子で、悠々と飛んでいた。

兵士『・・・ザザッ 野郎、舐めやがって・・・。大尉、こちらエオハ。警告射撃の許可を。』

俺「ちょっと待ってくれ・・・。もう一度呼びかけてくれないか。」

       止まれ!武器を捨てろ!
通信兵『はっ。ヴロークン・アノーカタ・デーミオ!ヴルチーチェー!』

しかし、飛行物体はきつめの警告にも、耳を貸さないようだった。

俺「・・・警告射撃を、許可する。」

                                 発砲!
兵士『エオハ了解。・・・へっ、脅しじゃねえって事を、見せてやる。アゴーニッ!!』

ガガガガガ!!

ガンシップに備え付けられた機関銃が、飛行物体より少し低めに狙って、発砲した。

しかしそれでもなお、飛行物体は、俺達をあざけるように悠々と・・・・

俺「奴は我々と戦争をしたいようだな。各員に告ぐ、飛行物体を敵と認知。交戦を許可する。」
12488:2011/01/07(金) 19:55:34.51 ID:5789jsGg0
すいません同志達に呼ばれましたおちます。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 19:55:57.01 ID:S7edQ8gu0
乙だ、同志大尉
つウォトカ
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:06:15.36 ID:sFEl1xSd0
乙!
寒い時はウォトカに限る
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:10:57.90 ID:Eu8XQegC0
乙!
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:18:17.25 ID:1DtKuyCrO
乙乙
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:34:02.38 ID:Hc5vpPVb0


最近ネタが思いつかないぜ
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:34:44.51 ID:x21CGR0X0
北郷さんとのいちゃいちゃをだな・・・
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:39:49.33 ID:Hc5vpPVb0
新郷さんと坂井氏のいちゃいちゃだって?
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:42:53.19 ID:x21CGR0X0
もういちゃいちゃならなんでもいいよ
最近壁殴ること少なくなっちまったからな・・・
13388:2011/01/07(金) 20:43:13.69 ID:5789jsGg0
帰ってきました。続きをば。
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:44:12.13 ID:Hc5vpPVb0
史実の人のアッーはちょっと難しいな…

GOGO
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 20:46:59.39 ID:YOl99CEYP
毎日壁殴ってる俺はどうなるんだ…
13688:2011/01/07(金) 20:53:09.79 ID:5789jsGg0
        食らえ!
兵士『了解。ナ・ポリチャイ!』

ガガガガ・・・・

ガンシップが、今度は脅しでは無く、撃墜するために発砲を始める。

兵士『こちらチャリア。機銃による攻撃を始めます。』

ダッダッダッ・・・・

装甲車達も、一斉に飛行物体に向けて銃撃を始めた。

指揮車の上にはい出て、双眼鏡を取り出し、戦果を確認する。

俺「・・・一応、食らってはいるようだな。」

飛行物体の装甲が、銃撃によってどんどん剥がされて行く。

俺(妙だな・・・・まったく反撃して来ない。少し様子を見るか。)

俺『撃ち方やめ。少し様子を見よう。』

兵士『エオハ了解・・・。・・・・あっ!』

俺『どうしたエオハ!何があった?』

兵士『・・・ザッ・・・こちらヴラーヴァ、敵が・・・敵が・・・再生していきます。』

兵士『こちらディータ・・・目視での敵の再生を確認。なんてこった・・・。』
13788:2011/01/07(金) 21:04:12.65 ID:5789jsGg0
俺『慌てるな、同志たちよ・・・慌てるな。』

俺「なあ・・・・ありゃあ・・・・何だ・・・?」

通信兵「完全なる新兵器です・・・。データベースにも、あのような機体は・・・」

俺「作ったのは・・・あのイカれたアメ公か?まさか・・・チャンコロじゃないだろうな・・・・」

兵士『こちらエオハ・・・敵の完全再生を確認。』

兵士『・・・?敵が・・・光っている?』

俺『敵の動きに注意しろ・・・攻撃かも知れん。』

シュウウウウン・・・

俺『!?今のは?何だ!?状況を報告しろ!!』

ヘリ『こちらエオハ・・・撃墜されました・・・くっ!』

俺『ガンシップが一撃で!?何が起こってる!状況を報告するんだ!』

装甲車『それが・・・飛行物体から、そ、その・・・ビームが・・・。』

俺『ふざけるな!そんなはずが・・・・』
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:04:32.01 ID:S7edQ8gu0
ウラー!
13988:2011/01/07(金) 21:12:39.44 ID:5789jsGg0
ビィーッ

俺の目の前で、装甲車が奴の発した光線に貫かれた。

そして、大きな音を立てて爆発した。

俺「何て・・・事だ・・・・」

だらりと垂れ下がった俺の掌から、無線機が滑り落ちていった。

通信兵『全隊に告ぐ!エオハとチャリアが攻撃を受けた!回避行動を取れ!!』

兵士『しかし・・・周りは森で・・・うわっ!!』

ビィーッ

また一台、装甲車がビームの餌食となる。

俺『全体に告ぐ!対空射撃開始!車間距離をもっと広く取れ!固まるな!纏めてやられるぞ!!』

兵士『了解!急速発進!!』

装甲車に据え付けられたDShK達が、一斉に火を噴いた。

ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!

兵士『全弾命中!やったか!?』
14088:2011/01/07(金) 21:21:57.86 ID:5789jsGg0
俺『・・・流石に12.7mmは効いただろう。』

双眼鏡を覗き込む。

俺『・・・よし。だが、まだ足りない。射撃を続けるんだ!弾幕を絶やすな!』

ドッ!ドッ!ドッ!!

俺『・・・あれは?』

飛行物体の、銃撃を受けてはがれおちた所に、光り輝く大粒の宝石のようなものがあった。

いや、大粒なんてもんじゃない。あれだけの大きさの宝石があったら、国が一つ買えるだろう。

俺「・・・綺麗だな。」

思わず、見入ってしまった。

兵士『フォクスロート、被弾しました!うわっ、クソ!・・・ああああ!!!』

無線を通して、兵士たちの悲痛な叫び声が飛び込んでくる。

あれがいかに価値のある物であろうと、ためらっている暇は無い。破壊せねば。

俺『あの、クソッタレた宝石ごと地獄に送ってやれ!オポディムパッサンリー!』

兵士『了解!!アグーニー!!』

ガガガガガ・・・・
14188:2011/01/07(金) 21:27:22.93 ID:5789jsGg0
二時間後。

結果から言うと、俺達は奴を撃ち落とした。

しかし、ガンシップは全滅、装甲車も5大破、1台が行動不能、となってしまった。

俺「・・・・。」

上官『ザザッ・・・こちらHQ。同志、君のせいではない。それより、こいつを上層部に報告せねば・・・。』

俺「・・・・。」

上官『・・・切るぞ。』

俺「奴ら、絶対許さねえ・・・。」

あの飛行物体のせいで、多くの部下を死なせてしまったかと思うと、俺の腸は煮えくり返りそうだった。
14288:2011/01/07(金) 21:36:23.94 ID:5789jsGg0
(夜)

兵士「必ず・・・仇を取りましょう。」

俺「・・・ああ。」

その晩、俺達は武器を持ち出し"脱走"した。

志願者を募って、今日のお札参りをしよう、と言う訳だ。

途中で基地の司令官に出くわしたが、彼はにやっと笑っただけで、何も言ってはこなかった。

俺達の考えている事が分かったのだろう。

おかげで装甲車と分隊支援火器、小銃を基地から無傷で持ち出すことに成功した。

驚きだったのは、昼間作戦に参加したほとんどの将兵や、国境警備隊の者が志願してくれたのだ。

彼らも、奴へ復讐したくてうずうずしているのだろう。

昼間俺達は、確かに奴を撃墜した。

だが、まだ奴の仲間がいるかもしれない。悪い予感がする。だとしたら、彼らの基地が必ずある筈だ。

不気味なのは、彼らが撃墜された直後に、大量の羽となって散ってしまった事だ。

そんな不気味な機械のせいで祖国を危険な目に合わせるわけにはいかない、と言うのも、俺達の思いだった。
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:37:37.43 ID:S7edQ8gu0
支援砲撃、座標を指定せよ
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:45:01.85 ID:y6atYL+30
支援

>>1の○ちゃんの詳細を誰かplz
14588:2011/01/07(金) 21:47:10.60 ID:5789jsGg0
俺「・・・ここだ。歩哨達の・・・通信が途絶えた場所だ。」

俺達は、先日、歩哨達が襲われた場所に、到着した。

彼らも恐らく、あの飛行物体にやられたのだろう。

俺『・・・全部隊に告ぐ。散解し、周囲に警戒しながらゆっくり進め。』

兵士『・・・了解。』

兵士たちのくぐもった声が聞こえる。万が一に備えて全員、ガスマスクを装着していた。

・・・正直、祖国のガスマスクはあまり信用できないが、無いよりはマシだろう。

兵士『・・・。』

しばらく、ふしゅーっ、ふしゅーっという、ガスマスクの呼吸音と、草を踏み分ける音が暗闇を支配する。

兵士『・・・?な、何だ?』

急に呼吸音が乱れ、無線越しの兵士達が慌てた声を上げた。

俺『・・・どうした!』
14688:2011/01/07(金) 21:50:15.89 ID:5789jsGg0
兵士『・・・それが・・・周りの景色が、ゆが・・・ん・・・・で・・・・』バタッ

兵士が倒れる音と、耳障りな雑音だけが聞こえた。

俺『おい、どうした!どうした!おい!』

兵士「ああっ!!」

ふと、周りの兵士達が騒ぎ出したのに気がつく。

大方、怯えてしまったのだろうと思って顔を上げると・・・

俺達の周りの景色が、ぐにゃやりと歪み始めた。

兵士『景色が・・・歪んでいきます・・・・!』

無線機越しの他の分隊長も、同じような事を叫んでいた。

ああ・・・クソっ。

俺の意識は、そこで途絶えた。
14788:2011/01/07(金) 21:57:06.10 ID:5789jsGg0
一旦投下終わり。名前どうしよう・・・
ちなみに俺的テーマ曲(http://www.youtube.com/watch?v=aNfa9Kz0DdU&feature=related

>>98とりあえず最初だけ書いてみました。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:59:01.83 ID:1NgIwY/l0
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:59:06.67 ID:S7edQ8gu0
乙ギーチェ
さぁ、本編が楽しみだ
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:06:00.24 ID:fnhVPbBp0

151避難所より転載:2011/01/07(金) 22:16:20.41 ID:1kkCUbbE0
【オールスター系の告知】
学園モノのオールスター系を新しく書き始めようと思います、基本的にほとんどの「俺」を使わさせていただきたいと思っているのですが
やはりヒロインの数が限られておりますし全ての俺を平等に活躍させるのは大変難しそうです、そこで各ヒロインと絡む予定、ストーリーのメインとなる予定の俺をリストアップさせていただきます
そのなかで、「使って欲しくない方」・「自分の俺以外の俺がヒロインと絡んでるのはちょっと・・・」という方ももちろんいらっしゃると思います
そういった意見をお持ちの方はご一報ください
※ヒロインと絡むといっても多少であり、恋愛描写は極力抑えようとは思います(青春といえばやはり恋愛は外せない面なので0にはできないと思います)

リスト

・アギトの俺
・俺と巨乳と時々うじゅじゅ
・試作な俺
・白い死神
・トビウオ
・忍者
・もっさんと幼馴染の俺
・労働意欲旺盛無職俺
※あいうえお順・敬称略

上記の方々をメインにすえて物語を進行していきたいと思っております
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:18:19.26 ID:fnhVPbBp0
アギトの腕は何本ですか?
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:21:34.89 ID:y6atYL+30

              /^i       r、
         f^ヽ   {´::::}     /ー 〈
        rー='ヽ.  |::ー:l    /::::::ノ
        ゝ=彡':}  {::::::::',    /:ゝ':/
  r===、、    ',ゝ='::ヽ fゝ__ノ} /、:::::::,'、
  '⌒ゝノ::\   ',::=シ::',ゝ_彡='、_ ̄ノ/
    ヽ.::,'::,'::`丶、',::::::::ノゝ==シ \_ニ/7
     `丶、ノハリゝ=='=ュエ≧≦ゝ=彡/
        ヽノノ、i!レ'エ》三ゝ‐ノ ̄ヽヽ)
         |-j/久ノ、_jニスミヾテ/=、-くー---─--、_____ノ}     <俺もいるぞ!
     ィ   |====、ノi{((c)Yフ/`ヽl川ハリ川Vリ  }7:::::ノ
    /へ   i    }l ゝ=¨彡'  {lリ八ゝ、ゝ、、_.≠´¨
  /  ヽヽイl、   lリ-=ノ /   ゝ、、レ'´´¨
 //    __{{ |ゝ_彡'===、《    /
..//     | //{ゝ、: ::::::::::ミ、::::::\jイ
//    厂/ ∧  ヽ___彡' ノ
/    | //   ゝ────==イ
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:22:20.43 ID:YOl99CEYP
オールスターktkr
みなぎってきたwww
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:31:24.47 ID:fnhVPbBp0
>>153
えっ
156喉 ◆NODO.2x7/2 :2011/01/07(金) 22:37:53.56 ID:59ZFTMv+0
やべーくっそマジで思いつかねーみんなすまん
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:44:49.64 ID:fnhVPbBp0
>>156
下げてー
158喉 ◆NODO.2x7/2 :2011/01/07(金) 22:47:01.38 ID:59ZFTMv+0
あ、ごめん
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 22:50:33.71 ID:0bcI4q4g0
>>147
いや、本当にありがとうございます(´;ω;`)
ミリオタな俺には嬉しい内容です。自分はやはり内容を書くよりも提案する役割が合ってそうです。
自分もいつかSS書きたいですね・・・
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:01:59.54 ID:sFEl1xSd0
わーい!ウルスラ√の続き出来たよー!

誰も投下いない?ちょっと長いぜ…?
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:02:03.38 ID:JH3fc74PO
今の予約状況は?
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:03:54.52 ID:ZHsjHptz0
たぶん予約なし?
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:04:20.73 ID:sFEl1xSd0
>>161
多分俺以外はいないはず…行っちゃうならGO!
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:07:48.49 ID:ZHsjHptz0
俺は2~3時位に書き切れたら投下しよう……
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:09:08.36 ID:QdxpX8cb0
GOGO
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:11:23.68 ID:JH3fc74PO
俺は後で良いからGO!
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:13:13.84 ID:sFEl1xSd0
すまないみんな…俺は先に祖国へ帰らせてもらう…
前スレ忘れたからちょっと探してくる

168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:18:30.47 ID:tYpG2C/E0
お前の祖国なら俺の隣で寝てるよ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:19:06.98 ID:sFEl1xSd0

あらすじ
ウルスラと涙の別れを経て錬金術モドキを使う俺が501へ
前前前前前スレ >>204
ウルスラはしばらくでないね!


ロマーニャ基地 執務室

かりかりとペンが書類の上を走る。先程から広い室内を支配するのはペンの音だけ。
しかし粗方作業は終わっているようで先刻よりペンの音は繊細だった。
一枚が終わりまた一枚。と捲った下にはカールスラント王族の封蝋が押された封筒と書類がぽんと乱雑に置かれていた。

ミーナ(…嘘でしょう)ハシ

頭を抱えながら封筒を開け、内容を読みまた溜息。


ミーナ(補給人員…それも皇帝陛下のサイン入り)

坂本「ほう、また誰か来るのか?」

ミーナ「きゃっ…美緒、驚かさないで頂戴」ジロ

坂本「はっはっは。気付かないミーナもミーナだ」サッ

ミーナ「書類手続きを手伝ってもらいますよ?少佐」
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:21:51.37 ID:YOl99CEYP
がんばれぼくらのウルスラ!
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:24:13.65 ID:sFEl1xSd0

坂本「なーにバルクホルンにでも手伝ってもらえばいいさ」

軽口を叩きながら坂本が手紙の内容を読み、片手で付属の書類を探る。
すかさずミーナが書類を取り内容を読み上げた。

ミーナ「カールスラント空軍所属の俺大尉。元技術省所属ね。
    主にロケット兵器などの開発に尽力。大学院に通っていて正確には客員大尉らしいわね」

坂本「男のウィッチとは珍しいな。撃墜数137…ほう、スーパーエースじゃないか」

ミーナ「大戦初期のオストマルク戦線のみの戦果よ。それ以降の作戦には不参加…正直、あまりいい噂は無いわ」


坂本「…まあ、聞いた事はあるが」

ミーナ「有名よね。『赤鼻』。錬金術師とまで謳われた固有魔法の使い手。当時最強と言われていたけれど、オストマルクで負傷。
    その後は上層部に取り入って、一人安全な技術省に逃げた…あがりも迎えていなかったのにダイナモ作戦に参加しなかった裏切り者」
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:24:17.26 ID:QdxpX8cb0
支援
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:26:53.92 ID:fnhVPbBp0
別名ルドルフ?
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:29:11.28 ID:sFEl1xSd0


坂本「一時の栄光に心を喰われた臆病者、扶桑でもよくコイツみたいになるなと言われていたよ」

ミーナ「私も言われたわ…でも、そんな人には見えなかったけどね」フフ


坂本「ミーナはあった事があるのか?」

ミーナ「ええ、技術省に行ったときに。なんとなくよ?」

坂本「しかし見ない事には分からないな…」


ミーナ「でも来る事に変わりはないわ。一応エースだったし、それに皇帝陛下からの御命令はさすがに断れないし」

坂本「…まったく、再結成したばかりだと言うのにまた忙しくなる」フゥ

ミーナ「使い物にならなければ本国に送り返すまでよ。他の子達と何もなければいいんだけれど…」ハア

坂本「そうだな、どんな奴が来るか楽しみにしようじゃないか!」


175ルドルフは使い魔です。当てられてしまった…:2011/01/07(金) 23:34:22.70 ID:sFEl1xSd0


――2日後――――

ブリーフィングルーム


ミーナ「みんな揃ったかしら?早速だけど補給人員を紹介します。」


宮藤「本当ですか!?やったねリーネちゃん、仲間が増えるよ!」

リーネ「そ、そうだね」(私より胸の大きい人がいいなーなんて…)

エイラ「変な奴じゃなきゃどうでもイイケドナ」ナーサーニャ

サーニャ「…ねむい」ウトウト

ペリーヌ「もう、サーニャさん起きてくださいまし」

ルッキーニ「うじゅーシャーリーねむいー」


シャーリー「よしよし寝るなよー…あれ?ハルトマンとバルクホルンは?」

坂本「まだ来ていないな。大方ハルトマンが原因だろう。ミーナ」

ミーナ「ええ、入ってきてください」
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:39:08.72 ID:sFEl1xSd0

俺の控える扉の向こうから呼びかけられる。金のドアノブに手を掛けると、古めかしい音と共に樫の扉が開いた。
温かな朝の光と共に14の好奇の瞳が集まるのを感る。

ごつりごつり、不安定な軍靴の音が天井に響く。
短く刈り上げた黒髪にカールスラントの軍服。一際目を引く白布で吊ったその右手。そして何より…

ペリーヌ「……殿方…ですの?」

引き攣った様な声が俺の耳に届く。丁度段まで歩き終え、その声に振り返った瞬間、吊った右腕が卓にぶつかった。

俺「い゙ぃ゙!?」

坂本「お、おい大丈夫か?」

右肩を抑えてくぐもった声を上げる俺に坂本が駆け寄るが、にへっと微笑まれる。
近寄りがたい雰囲気を醸し出す男にしては温かい笑顔だった。

俺「お構いなく。いつもの事です」ニヘラ

ミーナ「…皆さん紹介するわ。本日よりこの501に派遣された俺大尉です。俺さん自己紹介を」


俺「本日より501統合戦闘航空団に配属されました俺大尉です。どうぞよろしく」
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:45:19.53 ID:sFEl1xSd0

宮藤「お、男の人だよ。リーネちゃん」クイクイ

リーネ「うん、それに大人の人だよ」アゼン

まったく予想していなかったと、顔に書いてある二人に丁寧に言葉を返す。

俺「今年で22になりました」


シャーリー「しかし男のウィッチがここに来るとはなー」

ルッキーニ「うじゅー!おっきい!」

何か言われるだろうかと内心ハラハラしていたミーナはほっと息を吐く。
意外とあっさり受け入れてくれた様で安心した。

ミーナ「俺さんは戦力強化の為に来ました。普通に接してくれて構わないわ」


エイラ「………ッ!オマエ、オストマルクの―――――」

エイラが叫びかけた瞬間だった。

ドガァ!!

轟音と共に扉が開けられ、息を切らせたバルクホルンが飛び出してくる。
脇には眠たげに目をこするエーリカが抱えられていた。
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:48:18.96 ID:sFEl1xSd0

バルクホルン「ミーナ!遅れてすまな……い……」

エーリカ「うぅー…トゥルーデうるさいよぅ……ん?」

すまなそうにしていたバルクホルンの表情が変わる。
気配を察知したエーリカが、視線の先に顔を上げると久しぶりに会う男が仏頂面で立っていた。


エイラ「…大尉?」

急に空気が変わるのを感じたエイラがバルクホルンに声を掛ける。
どろどろと重くなる空気にサーニャが身じろぎをした。


エーリカ「俺じゃん。腕は―――――」

バルクホルン「……裏切りの英雄、赤鼻…」

驚きと憎悪の混ざった眼で俺を逃さないまま、バルクホルンが呟いた。
その言葉にエイラ、ミーナ、エーリカ以外の隊員達が怪訝そうに眉をひそめ、続く言葉に耳を傾ける。

バルクホルン「国を見捨てた男が何故ここにいる!」

俺「…………」
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:51:17.56 ID:cvRrlDfZ0
おっと、しえんしとくぞー
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:57:47.78 ID:Eu8XQegC0
しえんしえん
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 23:58:37.03 ID:sFEl1xSd0

吐き捨てる様なバルクホルンの怒号に俺は無言で唇を噛む。
何も言わない俺に拳を震わせながら近づいて行く。

バルクホルン「……カールスラントの恥晒しめ…今さら、何をしに来た!?」

怒りを露わに歩み寄るバルクホルンの目をしかと見詰める俺の眉間にくっとしわが寄った。
ここまでしても動かない俺に、沸き立つ怒りのままに拳を振りかぶる。

「7年前に…過去に帰れ!赤鼻ぁ!」ガツッ!

ガツンと、坂本が止める間もなくバルクホルンの拳が俺の頬に突き刺さり、口の端から一筋の血が流れゆく。
口の中が切れるほどの拳を、避けも恐れもしない俺にバルクホルンは眉を顰めた。


俺「……それだけか」

バルクホルン「…ッなんだと……!」

俺「自分は陛下からの勅諭を受けてここに来た。好きなだけ吼えるといい」

バルクホルン「ッ貴様!」

俺「失礼する」
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:00:25.16 ID:wg9xnnVK0

バルクホルンの拳を左手でゆるりと外し、開けっ放しの扉に少しよろけながら歩いて行く。
半開きの扉にまた右腕をぶつけた所でバルクホルンに呼び止められた。

バルクホルン「赤鼻!」

俺「…大尉、貴方は笑っていた方が可愛いですよ」

それではと、扉を閉めて俺は出て行った。
ごつりごつりと不安定な音が遠ざかる。

静まり返るブリーフィングルームでバルクホルンが憎々しげに舌を打った。


エーリカ「…ちょっとごめんね」タタッ

バルクホルン「なっ、ハルトマン?どこに―――――」

エーリカ「来たばっかりだし、部屋も知らないでしょ?それだけだよ」ガチャ

バルクホルン「待て……ああ、また開けっ放しにして!」バタン

シャーリー「…なあバルクホルン、聞いてもいいか?」

バルクホルン「…さっきの事だろう?」

シャーリー「ああ」
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:05:10.24 ID:wg9xnnVK0

ルッキーニ「大尉、恐かったよ?」フルフル

シャーリー「ほら、いきなりあんな事されちゃあビックリだからさ。教えてくれるだろ?」

震えるルッキーニを撫でながらシャーリーが言う。
年がいも無く感情的になってしまった事に恥ながらもバルクホルンが口を開いた。

バルクホルン「アイツはオストマルク戦線に置いて最も多くの撃墜数を記録したウィッチだ」

バルクホルン「そして、祖国カールスラントの危機を見捨てた裏切り者……!!」ギリッ

宮藤「え?ぜ、全然そんな風には…」


エイラ「大尉の言ってる事は本当ダ」

サーニャを撫でながらエイラが口を開いた。

ミーナ「エイラさんはさっきから知ってるみたいだったけど…」
                        ミラク アランティア
エイラ「スオムスにいた頃に聞いた事があるンダ。奇跡のトナカイは俺の事ダロ?」

リーネ「奇跡のトナカイですか?」

エイラ「アア、後は錬金術師とか呼ばれてタナ。両手をポンと合わせるだけで爆発を起こしタリ、大砲を治したり出来るんだからナ」
184ルビがああ!:2011/01/08(土) 00:09:17.84 ID:wg9xnnVK0

リーネ「奇跡のトナカイですか?」

エイラ「アア、後は錬金術師とか呼ばれてタナ。両手をポンと合わせるだけで爆発を起こしタリ、大砲を治したり出来るんダカラナ」

宮藤「やっぱり凄い人なんですね!」ホエー

エイラ「当然ダロ?誰もが諦めたオストマルク国民総撤退をアイツは犠牲者を出さずに成し遂げたんだカラナ」



―――――――――――――――

ごつり…ごつり…

光が差し込む廊下を不安定な足音をたてて歩いて行く。
歩く度に振動が伝わる右肩の付け根に手を当てながら廊下を進む。

エーリカ「見つけた。部屋、そっちじゃないよ」

俺「エーリカ…?」

突然背後からかけられた声に振り返る。
短く息を切りながら背後に立つ少女…昔を思い出して少し心が軽くなるのを感じた。
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:10:25.17 ID:jhhE+ubD0
ルビってむずかしいよね支援
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:13:22.03 ID:wg9xnnVK0

エーリカ「ごめん、俺」

俺「…いいんだ。あれで」

そうだった。この子は全部知っていたんだと、俺は俯くエーリカを抱き寄せる。
ずっと昔に妹の様に可愛がっていた双子の姉妹。
いつも俺の後ろにくっ付いて歩いて来てくれたウーシュに、実験の度にぼろぼろになる俺とウーシュを治してくれたエーリカ。

俺の、全てを知る数少ない者の一人。


俺「ありがとうな。俺は大丈夫だ」

エーリカ「…まだ本当の事を隠すの?」

俺「ああ、これが俺のやった事への戒めだ」

エーリカ「…にぃにぃの頑固者!」バシッ

俺「ひぎぃいッ!!?」

胸に抱くエーリカに格好良く言ったつもりが、右肩を思いっ切り叩かれる。
痛い、絶望的な位痛い。思わず浮かんだ涙を見られまいとエーリカを引き剥がすがそうもいかず、思いっ切り顔を引き寄せられた。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:15:20.35 ID:TwmYqqum0
にぃにぃだと…?
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:17:50.80 ID:wg9xnnVK0

エーリカ「まだ傷塞がってないんでしょ?神経だって繋げてない!こんな状態で陛下に頼み込んでまで来て!馬鹿だよ…この石頭」ベシッ

俺「ごめんな。君達を守るって言ったのに…泣かせて」

エーリカ「謝るならウルスラに言ってよ…にぃにぃの事でずっと泣いてたんだよ」

俺「君達には助けられてばかりだよ…この腕が繋がったのも、飛ぶ意思をくれたのもエーリカ、ウーシュ、君達二人だ。ありがとう」ナデ

エーリカ「…メンテナンスは私がする。ウルスラからやり方教えてもらったからさ。ウルスラがチェックに来る時以外は見せてね。」

俺「ああ、約束するよ」

エーリカ「で、どうするのさ。トゥルーデにも、みんなにもばれちゃったよ?」

俺「こういうのはな…態度で示すしかないさ」

そう言って木漏れ日の様に俺は笑った。

―――――――――――――――――――


バルクホルン「…だが、それほどまでの力を持ちながら、奴は自分の命惜しさに力を使わなかった……!」ギッ

エイラの言葉に感心していた面々が、バルクホルンの言葉にまた顔を伏せる。

坂本(ここまで聞くといっそ不思議な位だ。片やオストマルクを救った英雄、片や祖国を見捨てた裏切り者…あの歩き方、右腕からの金属音…奴は一体何をした?)


――続く――
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:18:17.48 ID:Hc1/fm090
加藤「にぃにぃ。」
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:20:01.36 ID:EVVlW3hO0
うらやま支援

もっさん「にいにい」
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:21:31.38 ID:wg9xnnVK0

これで一話は終わりです。見てくださった方、支援を下さった方、ありがとうございます。
次回はアレです。お姉ちゃんとジェットストライカー。
それか模擬戦です。俺の能力とかも説明出来たらいいなーなんて…
何かありましたらお気軽にどうぞ。

早くウーシュといちゃいちゃしないと!
長々と失礼しました。次の方どうぞ!
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:22:58.35 ID:48ZurABo0
マロニー「にぃにぃ」
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:23:33.46 ID:Hs7t+fQr0
おつー
ルビにしろなんにしろ、空白の多い表現を使うときには全角空白にしたほうがいいのと、
あとメモ帳だとフォントの関係から、表示上の位置からちょっとずれるんダナ

そういう表現の時には(´д`)Editオヌヌメ
AA作成用のツールなだけあって、プレビュー使えばズレを治せるよ
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:24:48.25 ID:wg9xnnVK0
>>193
ありがたや…ありがたや…
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:24:51.03 ID:TwmYqqum0
ルッキーニ「にぃにぃ!!」
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:25:00.05 ID:oYOiM3sEO

ミーナ「にぃにぃ」

………いや、何でもない
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:26:47.43 ID:RzXQxJBt0
>>196
すごくいいぞ
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:27:58.43 ID:wg9xnnVK0
みんなにぃにぃ好き過ぎやろー!
…俺も好きだけど
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:30:07.41 ID:sroSCjC40
乙だぜにぃにぃ
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:32:15.17 ID:Hc1/fm090
乙。

西沢「にぃに!」
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:36:23.27 ID:xjab+u56O
行って良いみたいかな
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:39:15.90 ID:TwmYqqum0
>>201
GO!GO!
俺は明日早いから寝るけど頑張れ!
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:45:45.01 ID:wg9xnnVK0
カモン!早くしないと寒さが来ちまう!
204魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 00:45:59.16 ID:xjab+u56O
>>202
あ、はいありがとうございます
おやすみなさいませ


粗筋

イチャイチャ
205魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 00:52:51.24 ID:xjab+u56O
前スレ>>52から…だった筈
まだまだイチャイチャ

――――――――

自室

エイラ「さあ!今言えヨ!」

俺「そんなポンポン言える程軽い言葉じゃないだろ」

エイラ「じ、じゃあ・・」

俺「・・まず背中から降りろ」

エイラ「サ、サーニャ!俺が本気出しタゾ!」

サーニャ「・・・」ピョコン


俺「茶化すなよエイラ・・俺は真剣なんだからさ・・」

エイラ「・・・・・」ゴクリ
そんな真剣になられると緊張するじゃないか…

俺「・・わかりきってはいるが踏ん切りは必要だ
前に言った問いの答えを聞こうか・・
答えは変わらないのか?」
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:57:08.69 ID:nN1bEgR70
粗筋ww
支援
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:59:10.24 ID:sXbWLK6T0
壁用意した

屋根はずした

服脱いだ支援
208魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:00:58.81 ID:xjab+u56O
エイラーニャ「・・・・・」ブンブン

俺「そんなに激しく首を縦に振らなくてもわかるから・・
なら俺も踏ん切りをつける
でも絶対俺より良い男居るからな」

エイラ「そもそも俺以外の男に興味ナイナ」

そりゃ、お前はな…

サーニャ「無いです」

俺「そうだろうな・・聞いた俺が間違ってましたよ・・
エイラ、ちょっと来い」

古びたロケットを外し呼び付けたエイラに渡す

俺「お前が着けておけ・・
お前とサーニャは一心同体だろ?」

エイラ「俺が着けてクレヨ・・」
俺「そうだな・・目、閉じてろ」

ロケットをエイラの首に掛けついでに軽く口付ける

エイラ「な、なんでいつもいきなりナンダヨ・・
もうちょっと前置きをダナ・・」

俺「恋愛関係からっきしで悪かったな・・
こういうやり方なら少し楽なんだよ・・
次はサーニャ、ちょっと」
次にサーニャにまだ新しいロケットを渡す

俺「エイラの小さい頃の写真が入ったロケットだ・・大事にな」

エイラには事前に協力して貰ったというかしてあげたというか…
取り敢えず合法的に手に入れた写真だ、盗んではいない

サーニャ「ありがとうございます
私にも着けてくれますよね?」
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:07:30.44 ID:M1b6yW6U0
6000追いつくわ ひさしぶりですお
おっおっおっ
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:09:12.59 ID:nJ39cdSR0
>>210 6000とかよく頑張ったな という支援
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:09:46.96 ID:oYOiM3sEO
壁がなければ次元を殴ればいいじゃない
殴り飛ばして穴開ければストパン世界に行けるかもしれないしなあ!
213魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:11:15.16 ID:xjab+u56O
俺「・・ああ
掛けさせて貰いますよ・・」

ロケットをサーニャの首に掛け軽く口付ける

俺「これで良いか?」

サーニャ「なんか嫌々みたいな言い方が嫌です・・」

俺「そ、そんな事無いぞ!?
だから機嫌直そう!な!?」
エイラ「ならサウナダナ!」

サーニャ「サウナね、エイラ」

俺「・・待て、なんか嵌められた気がするぞ」
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:12:13.53 ID:M1b6yW6U0
>>211
いまから追いつくんだよ・・・・いまから
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:13:44.25 ID:Z3feEugn0
魔人さんが終わったら投下する
それまで寝てくる!朝まで寝てたらすまんこ。
支援
216魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:15:34.83 ID:xjab+u56O
――――――――

浴場前

俺「エイラ・・なんでビショップがここに居るか短く纏めて答えろ」

エイラ「一緒に入る訳じゃナイッテー
和解シナヨー」

俺「・・和解もなにも決裂した覚えはないんだが・・
ビショップ・・あんなミスはもうしないように
それだけだ」

リーネ「はい・・すみませんでした」

俺「バルクホルンにも一応謝るんだぞ?
ほら、もう行け」

リーネ「し、しつれいします・・」トテトテ
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:18:09.84 ID:bVLD6UEn0
>>215
確か2時位から一人予約がいたような
218魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:19:58.32 ID:xjab+u56O
俺「・・なあ、ヴィルケには絶対ばれてるぞ?一緒に入ってるの」

エイラ「ばれてても覗き趣味は中佐には無いダロー」

サーニャ「問題無いです
中佐はそんな人じゃないですから」

俺「・・そうか(そこの角から覗いてるの絶対ばれてるぞ、ヴィルケ)」

出て来ておけとアイコンタクトを送ってみる
通じたのか諦めたのか知らないが出て来てくれた

何と言うか…扶桑では家政婦は見たな感じで覗いていたのだろうか
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:21:30.86 ID:JHt+iBO80
うおおおおおっ、風呂おおおおおおお!
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:21:39.60 ID:wY2QHBKb0
あらいやだ……
221魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:25:31.66 ID:xjab+u56O
ミーナ「二人とも、あまり俺さんを困らせちゃ駄目よ?
この人押しに弱いしそれに彼、結構年下にモテるしね」

俺「最後の一言まったく関係ないよな?」

エイラ「ちょっと俺、静かにシテロ」

サーニャ「つまり・・ミーナ隊長は何を言いたいんですか?
私達はもう夫婦ですよ?」

俺「おい、いつ夫婦になった」

サーニャ「俺さん・・ちょっと静かにしていて下さい」

俺「もう何も言わん・・
先にサウナで蒸し焼きにされてくる・・」

エイラ「サウナはミストオーブンじゃナイダロ
私達は後から行くンダナ」

来なくても・・良いぞ?
嘘です、それはそれで後が怖いので来ておいて下さい
本当は俺、サウナよりはお湯が好きなんだけどなー
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:26:14.40 ID:nJ39cdSR0
支援
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:29:12.87 ID:Z3feEugn0
>>217
おk!その分計算して寝る
まぁ俺のを読んでる人なんて少ないと思うけどな!
俺も風呂支援
224魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:31:08.61 ID:xjab+u56O
――――――――

サウナ

…サウナも悪くは無いんだが率先して入りたくなる程じゃ無いんだよな…

暇潰しに白樺の葉をぺしぺし叩き付ける
これ本当に身体に効くのかな…

エイラ「待たせタナ!」

俺「待ってないからな」

サーニャ「エイラ以外と来るの久しぶりです・・」

俺「そうなのか・・
それよりヴィルケと何の話をしてたんだ?」

エイラ「秘密ナンダナ」チラッ

エイラが胸元のタオルを少しだけ緩める

俺「エイラ・・はしたないぞ」

エイラ「そ、そこまで言わなくても良いダロー!」

俺「サウナで騒ぐなよ・・悪かった」
225魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/08(土) 01:36:02.40 ID:xjab+u56O
エイラ「ミーナ中佐の言う通り色仕掛けは効かないんンダナ・・」

ヴィルケ…変な事教えないでくれ
それとエイラ、効くに決まってるだろ!理性で抑えてるだけだ!

サーニャ「・・・・・」フー

そうそう、サーニャみたいに寛いでいれば良いんだよ

エイラ「なあ・・俺ってその・・枯れてるヨナ?」
俺「いきなり失礼だな・・
なんだよ、まだ衰える程歳もとってないぞ?」
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:49:59.57 ID:VwemePHC0
さるったか?
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:52:22.44 ID:nJ39cdSR0
まだ、お猿さんまで2〜3レス位大丈夫
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:55:19.72 ID:JHt+iBO80
またミーナさんに消されたか……
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:16:20.64 ID:nJ39cdSR0
36分位までに戻って来なかったら次いっちゃっていいかな
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:22:26.54 ID:wg9xnnVK0
GOGOGO
それにしても寒いな…ホットな奴を頼むぜ…
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:25:12.94 ID:nJ39cdSR0
>>230 残念ながらあまりホットじゃないんだ
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:35:14.13 ID:nJ39cdSR0
そろそろ投下する

あらすじ

ミスったから、もう死ぬお
233隠し子:2011/01/08(土) 02:36:44.48 ID:nJ39cdSR0
前スレ963から



俺「ぐっ、銃に!なんで邪魔をした!」

リーネ「ごめんなさい、お兄ちゃん。でも、こんな終わりかたは絶対にだめだよ……」

俺「これでいいんだ、これで……成功しても失敗しても俺は死ぬ予定だったしな」

リーネ「じゃあ死ぬ前にお父さんのお話しだけでも聞いてあげて。それからでも遅くはないでしょ?」

俺「遅いよ、留置所や刑務所の中じゃ死ねないだろ?」

リーネ「お兄ちゃん、今回の事はお父さんは警察にも軍にも何も言わないよ。だからお願い、お父さんの話を聞いてあげて!」

俺「本当だな?」

リーネ「本当だよ、だからお願い」

俺「……わかった」

リーネ「お兄ちゃん、ありがとう」
234隠し子:2011/01/08(土) 02:40:19.01 ID:nJ39cdSR0
〜父の部屋〜

父「まずは何から話そう。いや、話すよりもこれを見てもらったほうが早いだろう。リーネ、机の上に置いてある箱を俺君に」

リーネ「はい、でもこれはなんですか?」

父「中を開けてみればわかるよ」

俺「大量の手紙……?それも全部差出人は母さんから!?」

父「手紙の中身も読んで貰っても構わないよ。できればすべて読んで欲しい位だ」







俺「嘘だろ……あの時の事もあの時の事も全部援助があって……」

俺「昔は分かるわけなかったけど今になって考えてみればそうだよな……高度な医療が受けれたのも、俺が学校にずっと行けたのも……」

俺「母さん、なんで肝心なことを教えてくれなかったんだよ……くそっ…くそっ……俺のやっていた事はなんだったんだよ……くそっ……」



俺「くそ…くそっ……うっ……俺はなんて取り返しのつかない事をしてしまったんだ……ううっ……うっ……うわあああああああああ」
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:41:59.03 ID:4hjkk4Rj0
しえんー
236隠し子:2011/01/08(土) 02:42:04.41 ID:nJ39cdSR0
俺「……」

父「俺君、少しは落ち着いたかな?」

俺「はい」

父「そうか。これで少しは誤解が解けたみたいだから君のお母さんとの約束は果たせたよ。ウィルマ、俺君にあれを」

ウィルマ「お父さん、本当に……?」

父「ああ、これは彼ら親子2人への償いでもあるんだ、後の事はすべて母さんに話してあるから大丈夫」

ウィルマ「わかったよ、お父さん。俺君これを」

俺「……」

父「さあ、俺君。私を撃つといい。弾は一発しか入れてないから外してはいけないよ」

俺「……」カチャリ
237隠し子:2011/01/08(土) 02:48:16.88 ID:nJ39cdSR0
リーネ・ウィルマ「えっ!?」

俺「……最後にまた迷惑をかけることになるけど……さようなら」

父「やめないか、俺君!君はまだ死ぬべきじゃない!」

俺「いえ、俺は生きているべきじゃないんだ、だから!」

父「君のお母さんがどれだけ君に幸せになって貰いたいと思っていたか……」

俺「俺が幸せに生きる資格なんてもう……リーネ、君には取り返しのつかない事をしてしまったね……許されるとは思ってないけど俺の命で償うよ……」

リーネ「まってお兄ちゃん!そんなの絶対に許さないんだから!」

俺「死ぬ前に話は聞いただろう、それに言っただろ……許して貰えるなんて思ってないって。俺なりのけじめさ……」

リーネ「なら、許してあげるから死のうなんて考えないで!」

俺「それは……ずるいよ。リーネ」

リーネ「なら、死ぬ前に私の言う事を2つ聞いて!」

俺「なんだい?」

リーネ「1つはお父さんを許してあげて」

俺「それはもう大丈夫だよ……もう1つは?」

リーネ「ならお兄ちゃんの事を……好きになってもいいですか?私がお兄ちゃんの事を好きでいる間は死なないで!」
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:49:58.82 ID:wg9xnnVK0
胸が熱くなるな…支援
239隠し子:2011/01/08(土) 02:54:25.29 ID:nJ39cdSR0
俺「なっ……なんで。あんなに酷いことをし続けた俺なんかを……」

リーネ「わからないです……最初は怖い人、酷いことをする人って思ってました……でも、どんどんと……ゴニョゴニョ……だからちゃんと責任取ってください!」

俺「でも、俺たちは兄妹で…」

ウィルマ「そうよねーあなたたちは兄妹なのよね」

父「まあ、いいじゃないか。俺君、リーネの事を頼んだよ」

ウィルマ「ちょっと、お父さん!?」

父「それにウィルマ、お前も人の事はあまり言えないだろう?」

ウィルマ「うっ……それを言われるとねー」

俺「もう少し生きてみるか……」

父「そうしなさい、俺君。若さゆえの過ちは誰にだってあるものさ」

俺「そうしてみます。ロマーニャに戻るまで後6日もあるし丁度良い機会かもしれません。色々ゆっくり整理して考えてみることにします」
240隠し子:2011/01/08(土) 02:57:40.67 ID:nJ39cdSR0
〜俺部屋〜

俺「リーネ、さっきは何であんなことを?」

リーネ「だって……お兄ちゃんは私の初めての人で、その、あの……気づいたら何だか好きに……」

俺「そうか。リーネこっちおいで」

リーネ「うん」

俺「……」
リーネ「……」


ズキュゥゥゥン


リーネ「ようやくキスしてくれた……」

俺「ああ、そういえばそうだな」

リーネ「する順番が普通とは逆だね」

俺「ま、まぁな」

リーネ「お兄ちゃん、もう一回……んっ」

俺「ふぅ、リーネが満足するまで何回でも……」

リーネ「えへへ、じゃぁ、もう一回……んっ」
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:58:58.22 ID:vNFNOxgK0
待て、音がおかしい

支援
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:59:35.85 ID:48ZurABo0
>スキュゥゥゥン

       ヽ           ´     /   . . /:::| : : : : :l : : :            ミ川川川彡
   ヽ、 __\.「ヽ -――- 、 / . . : : : : /::/ヽ: : : : :ト: :_:| : : : : : . . .   ミ       彡
     >ー: : : :| : : : : : : : : : : :/ : : ::/ : : :::::|:::|  |: : : :::| ヘ: : :ヽ`ヽ: : :、: : : 三       そ  三
   /: :/ : / /l:ヽ: :ヽ:ヽ: : /: : : :, </ : : :::: :ィ个ー ヽ: : : |  \::lヽ、: : : ヽ: : :三   ギ  れ  三
 /-/: :/: :l / |:| x―、レ::::: ィ:ヘ: ::/ : : :::::: :/l:|   ヽ: : :|  tz弋T又 、: ::|: : :三   ャ  は  三
/ ´ /: : : l 'フ|/  l |  ヽ_/,ヘ´ : : ::∨ : ::::::::::: { j i七ヽ ヽ: ::l  1::::::\:|冫: : ::|:: :三   グ      三
  |/:|: : | / |   ヽ. 彳テヽ トヽ: : |: | : :::::ヽ::: |:l |f::::::',  ヽ::::l  ト:::ノl:::| |ヽ: :::|:::三   で  ひ  三
  /: ::| : :|:|t=テ、    r:ソ:|〃ヽ: ::|ヽ: ::::/ト:!::::l:ヽ.∨ソ|   ヽ:l  ヒ三〃 |:::ヽ:::|::: 三  言   ょ 三
  |: :∧: : :ヽr:::l    ヽ::ノ   ∨レ| ::/ヽ_ヽ:::::::1 ヽ ' ,   ヽ   ...   ゙ |::::::ヽト 三  っ  っ  三
  |:/  |: :ルiヽ' ,      ''    !:|r |::/l| | ∨:::|:l              /::/:::::|: :三  て  と  三
  /   |:| .l u  -         _jィ.|l .||!j   ∨|:l.、   ‐-       /::イ::::::: : 三  る  し  三
     ヽ ヽ、      ...::::ィ彡'   ||j   `| : .t 、    .......::::::/:/ |::::: :  三  の  て  三
        1||`ー- t::::  |ヽ`    ||    j : : :| ::| `  ー ┐::::/:/ .j::: : : :三   か    三
          !||    ,l    \.     ´     l : ::::| ::|       j:::://  /: : : /: :三   !?    三
           ´_ ィ匕  -― // ̄ `ヽ.    | : : :|::/   __, イ /'  /:: : :/7 ヽ彡      ミ
        /  //      !.|   ...::l     | : : :レ ,イ:::/ー '   'フ : : /:/    彡川川川ミ
1週間後

〜ブリタニア基地滑走路〜


父「リーネに俺君、ロマーニャにいっても体には気を付けるんだよ。そしてまたここに帰ってくるんだよ」

俺「ええ、ありがとうございます」

リーネ「うん、お父さん」

母「俺君も、家を自分の家だと思って、また帰ってきてちょうだいね」

俺「わかりました。それじゃぁ俺たちはそろそろ行きます。後、色々とご迷惑をおかけました」


父「あの程度迷惑の内に入らないさ、さあいってらっしゃい、リーネ、俺君」

俺「行ってきます」

リーネ「行ってきます、お父さん!」

俺「ボソッ(行ってきます、父さん)」
244隠し子:2011/01/08(土) 03:03:01.96 ID:nJ39cdSR0
母「行ってしまいましたね」

父「そうだね、でも最後に俺君は……」

母「こそっとだけど聞こえましたね」

父「ああ、あの言葉を聞けただけでも私は満足だよ」





〜輸送機内〜
リーネ「お兄ちゃん、お別れの時、最後お父さんって」

俺「ん、何のことだ?」

リーネ「ううん、なんでもない」

俺「それよりもリーネ、本当にいいんだな?」

リーネ「うん」

俺「そうか……さ、基地が見えてきたぞ。また明日から大変だろうな」

リーネ「うん、頑張ろう。お兄ちゃん」

俺「ああ、そうだな。俺達のネウロいとの戦いはまだ始まったばかりだしな!」

2部へ続く
245隠し子:2011/01/08(土) 03:04:01.96 ID:nJ39cdSR0
今日の分終わり。おやすみ!
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:05:56.94 ID:vNFNOxgK0
続くって書いてるのになんだか打ち切り臭が……

乙。
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:06:08.85 ID:wg9xnnVK0
激しい打ちきり臭がするぞ…!
乙!
248隠し子:2011/01/08(土) 03:06:35.41 ID:nJ39cdSR0
2部書いてるからね。打ち切りじゃないからね。
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:07:25.28 ID:Q4DdjLwW0
         ハ、 ∧ ハ           /\   /\   /\
        ,{! ヾ } / !i ヽ    ___/\/   \/   \/   \/ |_
.      |ソハ   !}   jレi   \
        } !/¨  〃  '{   /  あえてその擬音を選んだ
       ト{´{ .ハ} r'"´} !{   \  おまえの命がけの行動ッ!
      FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ   /
      ヾ{:i  /ノ〉` !rソ    ̄|/\/\   /\   /\
.        ヽ /'f=ヘ  ハト、         _/\/   \/   \/
       ,ノ´f\='/ノ!ヽ\._      \
    /ノ !|`ヽ三イ  ヽノノ `'ー-、._ /  ぼくは
  / r'/   | /::|,二ニ‐'´イ -‐''"  /´{ \  敬意を表するッ!
  {  V   ヽ.V/,. -‐''"´ i   /  |/
  ヽ {    r‐、___     i  /     ∩  ̄| /\/\   /\ /\
   } .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、   i__,. '| r‐、  U          \/
.   |  〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l|   |
    |'}:} ,/|毒|\丶   i ,::'| 'ー'  {
    |ノノ  |,ノ:::::|ト、 \ヽ ! i }`i´  r|
    |_>'ィ毒::::ノ  丶 ハ し-' | !  | |
 ┌≦:::::::::::::/      lハ     | ) U
 /ィf冬::::::イ |::.. j:    }lハ.   |∩  '゙}



乙!!!
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:14:42.73 ID:3MhsX+8d0
君が寝るまで、乙するのを止めない!

ところで、ドラマCD版ヨルムンガンドのヨナ坊の中の人がお姉ちゃんだったw
251デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 03:53:51.46 ID:Z3feEugn0
さて、起きたわけだが、誰もいないし投下する
誰が読んでいるかわからんがな!

前回
俺「めっちゃ大怪我したねん……。」
もっさん「おいおい、たいしたことねぇじゃん。」
女医「瘴気の傷と頭が悪いですね。本格的治療必要。出撃停止でもいい。」
俺「あかんって。まったくおまえ歳いくつだよ。」

ってところまででした
いっくよー、だれもいないし投下速度遅いかもしれん
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:54:24.65 ID:R/DLQ2Rm0
よろしい、ならば支援砲だ
〜翌日、医務室〜

昨日からずっと思考を凝らして、考えていた

うんうんと唸ってる俺を見て、アレッシアはティーをいれたり、そっとしておいたりしてくれたが

時々心配なのか俺に何度か体調はどうだ、とかもう少し寝るように、とか説教をしてきた


それに対して俺は、アレッシアが独身じゃなくなったらいうこと聞いてやるよ、と返すと

一度近くにあったペーパーウェイトを投げられたときはどうなるかと思った


だがもう言われたとおり答えはでているので考えてもこれ以上はでないので、少し気晴らしがしたい

そう思ったので、アレッシアがなにか用事で出て行った後、すぐさまプロテクターと服を着て外にでた


俺「うーん!やっぱりベッドの上は退屈だ。」
254デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 03:56:36.08 ID:Z3feEugn0
前スレ>>496からだよ!


退屈、そういえばそうだ

目が覚めた後みんなが押しかけてきたのはいいもののやんややんやと騒ぎ出して困ったものだ

それから自粛してあまり騒ぎに来なくなったのが、つまらない


俺「海にでも行くか・・・。」

エーリカ「あれ?なにしてんの、俺。」

俺「みつかったか。ちくるなよ?」

エーリカ「勝手にぬけだしたんだね〜。まぁつまらないよね!」


俺「それより皆はどこにいる?」

エーリカ「みんな談話室にいるよー。」

俺「なにかあるのか?」

エーリカ「うーん・・・よくわかんないけど、俺もこれば?」

俺「・・・いいや、ゆっくりしたいし、海辺にでも行ってくるよ。」

エーリカ「ほいほーい。ま、気をつけてね〜。」タッタッタ
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:58:00.07 ID:3MhsX+8d0
支援を!一心不乱の大支援を!
なにか運がいいみたいだ

誰にも見つからず行動できそうだが、見つかったときはどうなるやら・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜海辺、昼過ぎ〜

碧い海に、輝く太陽

本来なら女の子たちがきゃっきゃうふふして、ぱちゃぱちゃして遊んでいるのだろうと思うとなにかぐっとくるものがある

まぁそこは押さえて、少しばかり鈍い体を動かし砂地に腰をおろす


胡座をかき、遠くを見つめては長いあくびをした


「こんなにも平和なのに、それが見掛け倒しなんてな・・・。」

だが、ウィッチたちは本当の平和を得るために戦っている


「でもこれが終われば人間同士で戦争をするのだろうな・・・。」
257デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:03:20.82 ID:Z3feEugn0
各国の動きを見ていると、やはり人間同士でも戦えるように軍備を整えているように見える時がある

「ウィッチが・・・戦っても決着がつかなさそうだ・・・。」

いくらウィッチといえども実力や数があっても、所詮人間だ

兵器にあっけなくやられるだろうとは思う


「ネウロイかぁ・・・。」


ネウロイは悪

そういう意識が実に世界的に一般的だ

だけど、それが本当なのだろうかと戸惑う時がある

実際、やつらに最初に攻撃してしまったのは人間たちだったはずだ

もしかしたら恨むべき敵ではないのだろうか
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 04:07:52.31 ID:4hjkk4Rj0
しえん!
いや、自分の大切なものたちが殺されたのも事実だ

憎い敵であり、恨む敵であり、抹殺すべき敵

俺のなかでも戦う理由はそうだったから、空を飛びその意識・感情のままネウロイを落としてきた


でも・・・今それが変わりつつある・・・

「あの山での出来事からっだったのかな・・・」


もしかするとそうかもしれない

嫁に欲しい、と冗談で言ったものの、あっさり返されたときは驚いた

今でもあの紅葉をちらした頬に、恥ずかしそうな表情は俺の中でのベストシチュエーションだ

突然後ろに影がさす
260デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:14:19.37 ID:Z3feEugn0
「おい、俺。」

「……なんだ美緒か。ミーティングでもあるんじゃないのか?」

「いや大したことはないんだ。連絡事項があっただけでな。それより俺はこんなところでなにをしてるんだ?」

「うむ、海に呼ばれた気がしてな。」

「じゃあ海にでも放り投げてやろうか?」

「……遠慮する。」


他愛のない会話をしつつ、少しどぎまぎして美緒を見る

俺の横にふと座り、俺が先程まで見つめていた水平線をみつめている


「……なぁ俺。答えはでたか?」

「ああ、もうすでにでてるさ。ずっと前からな。」

「ずっと前から?よかったら聞かせてくれないか?」

「めんどい。」

「はっはっは!やっぱり海にでも浸かるか?」
261デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:20:15.83 ID:Z3feEugn0
「まてまて、わかったよ。俺の答えは、飛ぶ!それだけだ。」

「やはりか・・・。俺のことだ、どうせ私の言葉は聞かないと思っていたさ。」


「いや、そうじゃなくてだな。俺がここにいる理由も、今飛ぶ理由も、俺が現在怪我してる理由もすべて一緒だ。」

「……?」

「自分が守りたいものを守ろうと思った。それだけなんだ。たった一つ、単純で明解。つまらねぇか?」

「……いや、全然つまらなくなんかないぞ。」

「それを貫き通そうとした代償がこの瘴気の傷だ。でも後悔はしていない。俺は……失う怖さを知ってる。だからこそ必死なんだろうな。」


「あの小屋での質問をそっくり返すぞ。俺は、他人のためになんでも投げ捨てるのか?」

「まったく同じ質問だな。たしか……別に私は構わん!って返されたっけか。俺もそれで返す。」

「はっはっは!なにか懐かしいな!」

「ははっ、それでもちょっと前のことだけどな。俺は、守りたいものを守る。自己満足だけどな。そして……」

「……そして?」


「美緒を守る。俺が今戦おうとする理由の一つがそれだ。だから飛ぶ。」
「わ、私を守る……///す、少しだけ宮藤を彷彿とさせるセリフだな。」

「もしかしたら根本は一緒なのかもな。美緒が前にいった通り、俺は美緒の隣で生き続ける。それでいいか?」

「あ、ああ、当たり前だ!私から言ったんだからな!」

「なら美緒をもらうよ。美緒の全部をな。そして美緒が守りたいものも俺が全部守り通す。」

「は、はずかしいことをよく平気で言えるな……///」

「これは初めて言うが……美緒、大好きだ。」

「わ、私もだ///さ、最初はふざけたやつだと思っていたが、私が見込んだ通りの男だったな、俺は///」

「期待に添えて結構だ。」


「ふふ、初めはこんなことになるとは思わなかったぞ。私が……惹かれるなんてな。」

「あの時かばったことが高得点か?」

「さぁ、わからんな。知らない間にってところか……。俺はいつからだ?」

「もしかしたら山の中から。もしくは、知らない間にってところだな。」

「オウム返しするな。まったく……俺、好きだ。ずっと隣で……いてくれ。」
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 04:28:49.53 ID:hBbwrSuC0
代行ー!早く来てくれー!支援
264デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:33:21.39 ID:Z3feEugn0
「もちろん。浮気すんじゃないぞ?」

「俺がそれを言うか。心配ないさ。私みたいな女をもらうなんて俺以外奇特な奴はいない!」

「なんか俺の感覚がおかしいみたいだが……ま、安心だな。美緒、こっちむいて。」


「ん?んぐっ?!......ちゅ........んちゅ.....んぁ...........ふちゅ....ぷぁ」


愛おしくなって、美緒がこっちむいたところを抱きしめてキスをする

なるべく優しく、ゆっくりと味わうように

美緒の柔らかい唇を感じ、温かい吐息を感じる

俺の服を裾をつかんで、ぎゅっと力をいれている美緒をさらに強く抱きしめ、かすかに目をあけ美緒を見つめた
応えるように見つめ返してきて、しばしの間瞳が交錯させた後、もう一度まぶたをゆっくり落とす


「ん.......むぁ...ちゅ..........ふっ......ちゅ.....お、おれ、もうすこし......だけ.........ふちゅ.......んぅ.....ちゅぅ...ちゅ......んぁ」

「はぁ……はぁ……。いきなりキスしてすまん。」

「い、いや、なな、なんか気恥ずかしいな……。」
265デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:39:01.67 ID:Z3feEugn0
耳まで真っ赤にして目を逸らし、うつむく美緒

最高だ、ベストショットとして脳内に保存しておこう


「美緒、ありがとう。」ナデナデ

「……///」


艶やかな髪を触りながら、恥ずかしそうにしている美緒の頭をやさしく撫でる

うむ、かわいすぎるな

そして密かに俺の手を握ってくる美緒もかわいい



海と同じように済んだ蒼穹の世界で俺は大切な人に新たな誓いをひっそりと立てた

いや、根本はあまり変わらないが……
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 04:41:37.64 ID:Q4DdjLwW0
★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
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  r===、、    ',ゝ='::ヽ fゝ__ノ} /、:::::::,'、
  '⌒ゝノ::\   ',::=シ::',ゝ_彡='、_ ̄ノ/              壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
    ヽ.::,'::,'::`丶、',::::::::ノゝ==シ \_ニ/7                筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
     `丶、ノハリゝ=='=ュエ≧≦ゝ=彡/               壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
        ヽノノ、i!レ'エ》三ゝ‐ノ ̄ヽヽ)
         |-j/久ノ、_jニスミヾテ/=、-くー---─--、_____ノ}     
     ィ   |====、ノi{((c)Yフ/`ヽl川ハリ川Vリ  }7:::::ノ
    /へ   i    }l ゝ=¨彡'  {lリ八ゝ、ゝ、、_.≠´¨
  /  ヽヽイl、   lリ-=ノ /   ゝ、、レ'´´¨
 //    __{{ |ゝ_彡'===、《    /
..//     | //{ゝ、: ::::::::::ミ、::::::\jイ
//    厂/ ∧  ヽ___彡' ノ
/    | //   ゝ────==イ

ふたりだけの世界は波音と風音が静かに渡り、陽が満ちていた

手をつなぐ二人を祝福するように……



まったくいい雰囲気ができあがっていたのにも関わらず、空気の読めない奴らが来襲する

ったく本当に空気を読んで欲しい


ここから押し倒していちゃいちゃして野外でっていうパターンのはずなんだが?



<ウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!>


「警報……だな。」

「(せっかく俺といい雰囲気だったのだが……ネウロイなら仕方ない……。)いくぞ。」

「おっ、出撃させてくれるのか?」

「出撃停止させてもどうせ勝手に飛ぶだろう。ほら。」
268デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 04:51:46.86 ID:Z3feEugn0
美緒が先に立ち手を差し伸べてくる

あの時と、まったく立場が逆だ

山から降りるときは俺が手を差し伸べたっけ……

手を掴んで俺はさっそうと起き上がり、美緒に抱きつく


「よっと。あー、こうやってしていたいな。」

「ば、馬鹿者!///早くいくぞ!」

「了解。」


手をとって走る

ハンガーに向かって行くまでのあいだだが、つないだ手が温かくて、気持ちよかった
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 04:53:34.52 ID:R/DLQ2Rm0
ちょっと雪で壁作って殴ってくるわ
270デリカシーのない俺。雪壁殴り…実にエコだな…:2011/01/08(土) 04:56:22.83 ID:Z3feEugn0
-------------

俺はけじめをつけなければならない

今までの自分にお級を据えて、天国にいるやつらに謝罪を

結局あいつらの影に隠れて、俺はずるがしこく生きていただけだったのかもしれない



いい時合いだ

あの時の俺に決着を、弱い自分に決着を、つけよう

-------------
271デリカシーのない俺:2011/01/08(土) 05:00:37.99 ID:Z3feEugn0
ふう・・・やっとここまで終わったか・・・
医務室での話はながったらしくて、俺でもあきあきもんだったさ!
支援してくれた方読んでくれた方感謝!

次回は
「謝罪と送り火と隠し事」です
やっと次に戦闘だ・・・
最初の戦闘から実に長い間空いてるけど、キニシナイ
もうすぐ最後だけど、もう少しだけお付き合いくださいませ
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 05:19:19.01 ID:R/DLQ2Rm0
乙乙ー
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 06:11:45.39 ID:3MhsX+8d0
乙乙

ネウロイさんは空気読めない子になってしまったか…
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 06:43:03.14 ID:TwmYqqum0

外が暗いぜ…
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 07:53:11.29 ID:TwmYqqum0
誰かー
いないのかー
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 07:55:46.68 ID:3MhsX+8d0
居るけど、もう居なくなるぜ
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 08:32:23.87 ID:L/ijn8Us0
いるけど、装備改変ずらよ。投下はまだ先です。ゴメ
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 08:48:18.54 ID:XBACCqVd0
漏れ「おっす」
サーニャ「おはよう」
漏れ「じゃあお休み〜」
サーニャ「夜間魔女じゃないのに昼夜逆転って…」

妄想は進んできたのにポンコツSSはネタ切れっ…!
現実でお休み古子
夢でナデナデただいましゃーりーたん
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:01:18.00 ID:XBACCqVd0
ほああああああああ
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:01:44.54 ID:EVVlW3hO0
ちょっと投下してもよろしいか?
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:03:12.48 ID:TwmYqqum0
ゴウッ!
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:03:13.98 ID:XBACCqVd0
おうおぅ、来いや!

先に支援寝る
283同志俺:2011/01/08(土) 09:06:41.51 ID:EVVlW3hO0
失礼して>>146からの続き

*自称にわか軍オタ()なので武器に関する知識に乏しいです注意
・表現力も文章力もありません注意
・十分以上連続でry

あらすじ
こっちのせかいにネウロイたんがやってきた!ころしてやる!
うわーあ!めがまわるよおおおおおお←いまここ
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:08:43.28 ID:GSzjlKJ/0
お、来たな
・・・・・?

ここは・・・・どこだ・・・?

なんとか目を開ける。

雲ひとつない青い空。

起きて周りを見回す。透き通った青い海。

ここは天国なんだろうか・・・・。

俺のまわりでは、沢山の同志達が同じように砂浜に倒れていた。装甲車もある。

俺「・・・よっと。」

立ちあがって、ズボンの尻についた砂を払う。うつぶせに寝てたせいで口が砂だらけだ。ぺっぺ。

俺「おーい、起きろ・・・・。」ユサユサ

試しに近くの兵士を揺さぶってみた。

兵士「う・・・・う・・・」

よかった。生きてはいるようだ。

286同志俺:2011/01/08(土) 09:19:52.45 ID:EVVlW3hO0
その隣に寝ていた兵士を揺さぶってみた。

兵士「・・・・っ・・・・!!」

俺(反応はあるな・・・。見た所外傷は無し。寝てるだけだろう。)


その他の兵士も揺さぶってみたが、全員に反応があった。ひとまず、全員生きている事は確かだ。

元気になって起き上がっている者もちらほらいる。

一人の兵士が話しかけてきた。

兵士「大尉殿・・・ここは、何処なんでしょうか・・・・?」

不安そうな表情だ。銃を持つ手にも、力が入っている。

俺「俺にも分からん・・・天国かもな・・・ハハ。」

兵士「青い海、青い空・・・・確かに天国かもしれませんが、砂は砂糖菓子でも無く、海はただの塩水ですよ・・・。」

俺「じゃあ、天国じゃないのかもな・・・。もう少し待って、みんなが元気になったら偵察隊を出そう。手伝ってくれるか?」

兵士「はっ。」
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:20:17.60 ID:TwmYqqum0
昨日貼るべきだったものだが…

芳佳「お兄ちゃん。支援だよ」
坂本「兄くん。支援だ」
リーネ「兄や。支援です」
ミーナ「兄君さま。支援するわ」
ゲルト「兄上様。支援する」
エーリカ「お兄ちゃま。支援するよー」
ペリーヌ「兄さま。支援しますわ」
シャーリー「あにぃ。支援だぞ〜」
ルッキーニ「おにいたま。しえーん」
サーニャ「お兄様。支援します」
エイラ「兄チャマ。支援ダナ」
マルセイユ「アニキ。支援してやる」
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:30:44.70 ID:TwmYqqum0
同志カーチャンか…
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:34:08.03 ID:L/ijn8Us0
懲罰大隊司令官殿だな
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:35:35.57 ID:GSzjlKJ/0
政治将校だな
291同志俺:2011/01/08(土) 09:36:21.35 ID:EVVlW3hO0
俺「よーし、全員集まったな・・・。幸いなことに、無線機はまだ生きている。偵察部隊を出すぞ。」

俺「ヴラーヴァを二チームに分ける。Aチームは砂浜を、Bチームは林を探索してくれ。」

兵士達「「「了解!」」」

俺「それと、何かあったらすぐに連絡をしろ。敵を見つけても、発見されない限り交戦はするなよ。」

俺「では、かかれ!」

偵察隊の兵士達が、森の奥へ入って行く。

彼らが持っているのはAKMと、シェパーギンだけだ。奴ら相手には、歯が立たない。

兵士「しかし、本当にここはどこなんでしょう?」

俺「分からん・・・だが、ほら、空気は大丈夫そうだ。」

俺は、破れてしまって用をなしていない、自分のガスマスクを指差した。
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:38:48.69 ID:GSzjlKJ/0
PPshとか一体いつの骨董品・・・
293同志ニーチャンとは・・・:2011/01/08(土) 09:45:22.60 ID:EVVlW3hO0
俺『ビッ・・・本部よりチームAへ。以上は無いか。』

兵士『ザッ・・・こちらチームA、以上はありません。原生林を見るところ・・・地中海のものによく似ていますね。』

俺『了解。引き続き、偵察を続けてくれ。』

兵士『ザザッ・・・こちらチームB。敵影は無し。どこまでも砂浜が続いている・・・。』

俺『了解・・・引き続き、バカンスを楽しんでいてくれ。』

兵士『・・・ヘッ!こいつがバカンスと言えるでしょうかねえ・・・。』

俺「よし、こちらは野営の準備だ。テントか寝袋はあるか?後、食糧だ。」

兵士「はっ。輸送トラックを連れてきて、幸いでしたよ。」

俺「素晴らしいぞ同志。だが、ここはどこかも分からん。物資は節約して使おう。」

俺「偵察部隊が帰ってきたら地図を作るぞ。食えるものがある場所も探さないと。」

俺(見たところ、天国では無さそうだな…喉も渇くし、さっき擦り剥いた所が居たい。)

だが、この痛みは、生存を告げる、ありがたい痛みだった。
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:46:55.28 ID:GSzjlKJ/0
アレだな
なんとなく戦国自衛隊とかゲート-自衛隊彼の地にて斯く戦えりを思い出す
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:52:05.72 ID:48ZurABo0
>>292
ベトナムでは使われたらしいから骨董品って程ではなさそう
いや骨董品か
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 09:56:35.71 ID:GSzjlKJ/0
しかしバラライカといえば真っ先に「ドイツ兵の」シュタイナー曹長が浮かんでくる俺って・・・・
297同志ニーチャンとは・・・:2011/01/08(土) 10:00:44.81 ID:EVVlW3hO0
>>292浪漫だよ兄さん!
>>294それとゆっくりの二次創作を合わせた感じにしてる

すまん同志達、同志トーチャンに呼ばれたんで落ちるほんとにすまん
そろそのウイッチ達を絡ませないと、ただのにわかのオナニーになるな・・・・
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 10:02:13.59 ID:GSzjlKJ/0

同志トーチャンとか何をやらかした・・・
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 10:11:52.02 ID:48ZurABo0
勇敢なる同志諸君、我らにとってサーニャ中尉とエイラ少尉はかけがいのない戦友だった。
鎮魂の灯明は我々こそが灯すべきもの、亡き戦友の魂で、我らの銃はネメシスとなる。
PPshの裁きのもと、7.62mm弾で奴らの顎を喰いちぎれ!!
ウラー!
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 10:13:57.04 ID:L/ijn8Us0
古いものは改良されているからいいんだ。
新しいものは古いものを土台にしているからいいんだ。
嫁と恋人は新しいものに限る!

12時から13投下、5分間隔予定で予約していいかな。
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 10:15:52.35 ID:GSzjlKJ/0
>>299
おい待て、エイラーニャ勝手に殺すなwww

PPsh繋がりで戦争のはらわたとスターリングラード(ドイツ版)のクライマックスを続けてみたらテンションがヤバイのでツァリーツィン攻防戦でも妄想するお
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 11:14:03.74 ID:Gplk0qBc0
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 11:17:46.70 ID:oIwrvq9aP
エイラーニャか…
エイラーニャ話書いてみたいけど先人のレベルが高すぎて踏み出せない…
304蒼穹の絆2投下開始:2011/01/08(土) 11:48:46.24 ID:L/ijn8Us0
前回は、ご支援有難うございました。
ttp://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1293045489/
>>406氏からアイデァをいただきまして、第二弾を作りました。有難うございます。
お姉ちゃんを暴走させ、フラウにこっぴどく責め立てられるという意の御題でしたが、
コメディは経験がないので、バカの一つ覚えシリアス路線で書いてみました。
調子くれた合衆国海兵隊員を登場させましたが、実際のモデルは居りません。昔の
知り合いに居た海兵隊員を参考にした程度です。ボブ・ザ・ネイラーの阿呆版でも、
ブラックシープのボニントンの阿呆版でもお好きにどうぞ。制度及び歴史は都合よく
改竄しました。260KB。時間がかかります。途中、エロシーンもありますが、忘れない
限り事前にお知らせしますので・・・。宜しくお願いします。 スティーブン・クーンツ ボソッ。

1200より投下開始します。
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 11:52:43.83 ID:GSzjlKJ/0
ジェイク・グラフトン ボソッ

スワガー的な俺とかカッコ良すぎるな
イチャつきは想像できないけど
そういえばボイントンモデルの奴もいたけどどこ行った
306ヘタレ ◆aoV/Y6e0aY :2011/01/08(土) 12:00:00.60 ID:L/ijn8Us0
―蒼穹の絆2 センパー・ファイ―                          

―変態導入編―

ブリタニア第501統合飛行戦闘団 1944年1月初頭。午後の一時

シャーリー「ミーナ隊長、遅くなってごめん」

 駆け込んできたシャーリーに冷たい視線を向けるバルクホルン大尉。

バルクホルン「時間ギリギリとは。相変わらず弛んでいるな?リベリアン!」

シャーリー「いやー。悪い悪い。胸はまだ張りタップリなんだけどさー」

バルクホルン「リベリアン!ゲスなジョークは止めr・・・・」

 挑発的言動を受けて、椅子から立ち上がりそうになるバルクホルン大尉を抑えるミーナ隊長。

ミーナ「トゥルーデ?シャーリーさん?」

そんな三人を面白そうに見ているのが坂本少佐。

坂本「では、始めて貰おうか。ミーナ?」

ミーナ「では。今度、リベリオン合衆国海兵隊から補充が一人来る事になりました。この隊に
 とっては初となるメール(Male)ウィッチ、つまり男性です」

 部屋に微妙な空気が流れる。

バルクホルン「男??珍しいな!」
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:01:20.63 ID:GSzjlKJ/0
支援
308蒼穹の〜2 支援有難う:2011/01/08(土) 12:05:00.94 ID:L/ijn8Us0
坂本「耳にはするが、まだ会った事がない。使えるのか?」

シャーリー「おいおい。マリンコーかよ?大丈夫かね??」

ミーナ「ええ。それで、事前に幹部に連絡と相談をと思って集まってもらったの。有名人よ?ほら、
 あの俺大尉。聞いたことがあるでしょう?」

シャーリー「ああ!スターアンドストライプスで知っている!へぇー!そうかぁ〜♪」

バルクホルン「なんとなく覚えがあるような・・・?」

坂本「ほぉ?誰だ?」

ミーナ「去年7月のハスキー作戦を覚えている?あの作戦でトップエースに躍り出た人ね」

バルクホルン「ロマーニャ南端のシシリー島か!」

ミーナ「ええ。あの地獄のシシリー。生き残っただけでも大したものよ。経歴がまた面白いの。いい?
 16歳でプリンストン大学を首席で卒業、ここでNROTCも済ませ、そのままクォンティコで士官教育を
 うけて、また首席」
 
シャーリー「ぷりんすとん!?何でまた海兵隊?!」

 声が裏返っている。超有名大学。大企業から引く手あまた。それも16歳。

ミーナ「書類では其処まで書いていないわ。まあ、物好きなのかもしれないわね?続けるわよ」

 シャーリーの反応で、知識が乏しいミーナにも、そして他2名にも異常さが伝わったらしい。
 まあ、ミーナとシャーリー以外は一般社会を知らないで軍人畑に育ったので仕方がない。
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:07:02.44 ID:GSzjlKJ/0
ストパン世界でハスキー作戦はやってない気がするけど、細かいこたァ(ry
310蒼穹の〜2 海兵隊も出張ってないし:2011/01/08(土) 12:10:06.28 ID:L/ijn8Us0
ミーナ「少尉任官と同時に海兵隊航空隊。戦闘機を専修。18歳で魔力を得、第二海兵遠征軍第二海兵
 航空団第一戦闘機隊の通称”スタリオンズ”に所属、19歳で隊長。43年のハスキー作戦に参加、と。
 現在撃墜数153、地上目標214。撃墜の約1/3が大型母機」

坂本「前途洋洋、安楽の未来をお預けにして海兵隊か。面白い!」

ミーナ「坂本少佐はまもなく扶桑へ一時帰国でしたね?」

坂本「ああ。飛行艇が用意できないらしいんで遣欧艦隊の補給船でな」

ミーナ「では、坂本少佐が留守の間は、彼を含めた三人の大尉を柱として隊を纏めてもらいます。
 とりあえずは、一応の人物評定が必要だけど。そこをシャーリーさん、トゥルーデ、お願い出来る
 かしら?」

シャーリー「解った」
バルクホルン「ああ。指揮官として役に立つかどうかは確かめないとな」

坂本「宜しく頼む。扶桑でも候補者をリストアップするよう海軍に依頼してある。いいのを探すよ。
 それで、いつその補充は来るんだ?」

ミーナ「明日の早朝の予定よ。朝、紹介出来るでしょう」

******************

翌朝、滑走路にリベリオンの標識をつけたC-47輸送機が着陸した。出迎えたミーナ隊長が補充員から敬礼と
申告を受ける横で、大型に改造された搭乗ハッチから資材が延々と下ろされていく。

―ブリーフィング・ルーム―
バルクホルン大尉の号令で、室内にいたもの全員が起立する。
隊員の耳は、三人の足音がしたのを聞きつけていた。しかし、二人だけが入室。
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:11:12.81 ID:GSzjlKJ/0
wktk
支援
312蒼穹の〜2 ドモドモ:2011/01/08(土) 12:15:06.07 ID:L/ijn8Us0
ハルトマン「(噂の新人が来たんだ?どんな子なんだろう。ワクワクする♪)」
リネット「(お友達になれるかしら・・・・?)」
ペリーヌ「(少佐・・・どのくらいの間お留守なんですか?わたくし、寂しくて寂しくて・・・)」
エイラ「(サーニャ、ホラしっかり立って!座ったら眠らせてあげるからサ!)」
サーニャ「(・・・・・・眠・・・・い・・・・・)」
ルッキーニ「(胸はどのくらいあるんだろ。一番に揉むんだー!イヒ)」

バルクホルン「敬礼!」

 一斉に敬礼。慈愛溢れる目でミーナ隊長が全員を確認する。

ミーナ「皆さん、おはようございます。では本日着任した新隊員を紹介します。俺大尉、入って」

 期待したものは皆内心でがっかりする。なんだ、上級士官か。煩いのがきたのかも。

 空気が凍った。
 びしりとプレスの効いた制服。折り目の付いたパンツは男物。磨きぬかれた革靴も男物。
 身長は175程。制帽脇から見えるG.Iカットの黒髪、厚い胸板は・・・女には見えない。
 男????

ミーナ「リベリオン合衆国海兵隊から来た俺大尉です。俺さん、自己紹介・・・」
シャーリー「!!!!!!!」

 ミーナが言い終える前に、凄まじい勢いで気をつけの姿勢をとって敬礼をしたものがいる。
 シャーリーだ。
シャーリー「し! 失礼しました!」

 俺大尉も答礼を返す。シャーリーはその答礼を終わるのを待ってから、一呼吸おいて敬礼を解く。

ミーナ「??どうしました? シャーリーさん」
313蒼穹の〜2:2011/01/08(土) 12:20:04.22 ID:L/ijn8Us0
 ミーナは微笑みながら問うたが、他の隊員は唖然としている。同じ階級なのに何やってるの?

シャーリー「あ! 俺大尉は名誉勲章を!あぁ〜吃驚した〜」

 ようやく、隊員全員が俺の左胸にある青を背景として5つ星を配した略綬に気付いた。どよめきが
 起こる。カーキ色のサービス・ユニフォームに並んだ略綬群の一番上に付いていた。

俺「構わない。俺個人が貰ったものではない。私の仲間が貰ったものだ。その代表として受領した。
 それだけさ。今後の敬礼は無用に願うよ、大尉」

ミーナ「・・・そうですか?では、自己紹介をしてください」

俺「リベリオン合衆国海兵隊、第二海兵遠征軍第二海兵航空団戦闘機隊スタリオンズ所属、俺大尉。
 今日からみんなの仲間になったんで、ま、適当に宜しく!美少女の皆さん」

 最後の一言をにやけながら言う俺を見て、バルクホルンは腹のそこから湧いてくる不快感を押さえ
 きれない。なんで、どいつもこいつもリベリアンというのはこうなのか!噂に聞く名誉勲章の佩用者
 でもこの様か!

 一方、ブリタニア語を母国語としている二人は、笑いを堪えているものが一名、真っ赤になったものが
 一名。(※スタリオン=種馬。恋多き男、女垂らしの意)

ミーナ「では、隊員からの自己紹介は後ほど・・・イェーガー大尉からしてもらってください。では、左脇に
 あいている椅子へ。では、本日の予定を。午前中の・・・・」

ミーナ 「(トゥルーデとは合わないわね。がちがちすぎても困るけど、この人本当に大丈夫かしら・・・。
 はぁ〜、不安だわ・・・)」
 確認事項を述べながら、ミーナに不安がこみ上げる。

314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:22:14.63 ID:GSzjlKJ/0
Only steers and queers come from Texas!
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:24:45.28 ID:48ZurABo0
常なる忠誠
316蒼穹の〜2 その軍曹は怖:2011/01/08(土) 12:25:13.88 ID:L/ijn8Us0
―訓練―

 早速、俺も訓練に参加した。皆ハンガーでストライカーユニット及び兵装を装着する。俺の格好は、朝と
異なり短パン状のズボン及び戦闘服のジャケット、それに皮のフライトジャケットを着ている。

シャーリー「よぉ。いかしたジャケットだね?下は戦闘服かぁ。さすが海兵隊だな」

俺「泥水・泥沼が友達のマリンコさ。綺麗な御ベベでドンパチはなぁ?」 

 ちらりとカールスラント軍人たちを見る。物好きだ、といわんばかりの目付き。
 それにすぐに気付いたのがバルクホルン。

バルクホルン「何か文句でもあるのか?海兵隊?」

俺「うーんにゃ。文句じゃないよ、感心していたんだ。着替えのユニフォーム沢山あるんだろうなってさ。
 貧乏海兵はスペアが支給されないんだ、サービスの。あはは」

 周りが思わず笑う。

バルクホルン「詰まらんことを言うな!とっとと上がれ!模擬戦の相手は、まず私だ!」

 言い終えるが早いか、MG42を両脇に抱いてさっさと離陸する。

 やれやれ、と肩を上げる仕草をした俺は、背中にM3サブマシンガン、脇にM2重機関銃を抱えた。
 弾箱は鉄パイプで作られたラックに収納され、ベルト給弾がジャムらないようにベルトガイドを
 使っている。銃身の冷却筒に溶接したハンドグリップと鉄パイプで簡易構成されたストックの2点
 が目を引く。引き金機構は馬蹄型トリガを改造し、脇に大きく張り出すようにして人差し指で
 『引く』操作でも撃てる様に改造されている。腰にはM1911自動拳銃とそれ用予備弾倉が4本、M2
 予備の110発入弾箱2個を前側に装着。M3用予備弾倉が4本入ったポーチ3個を背中側に装備している。
 弾箱はオレンジ色塗装がされていて、訓練用のペイント弾が入っていることが解る。
317蒼穹の〜2:2011/01/08(土) 12:30:02.87 ID:L/ijn8Us0
シャーリー「うひゃ。しこたま持っていくんだな?飛べるのかい、そんな重量で?」

俺「ああ。海兵隊は補給部隊より早く移動しちまうから、自分で運ぶしかないのさw さあ、いこうぜ。
 おっかないのが上でイライラしているからさw」

バルクホルン「ごちゃごちゃ言っていないでとっとと上がって来い!リベリアン!!」

 ほれ、な??と口だけ動かしてシャーリーに伝える俺。お前もからかうね、とシャーリーも声にしな
 いで笑う。
 二人揃って魔法陣を広げ、離陸開始。

シャーリー「ところで、俺のユニット。ノースのP-51だろ?海兵でも使っていたんだ?」

 会合空域に向けて高度を取る二人。最後尾だ。

俺「いや、俺だけさ。P-51Dの改良テスト版。国民からのプレゼント。前はコルセアだった。海兵は
 貧乏でな!」

シャーリー「そっかー。名誉勲章だもんな。でも、細部がちっと違うな?」

俺「・・・・。コルセアのように、対地攻撃も出来る様に特注したんだ。ロケット弾も積める」

シャーリー「ふーん?面白そうだな。スピードより攻撃力、か。 あ。居たぞ」

 会合地点に到着。バルクホルンが腕組みをして待っていた。かなりイライラしている。

バルクホルン「遅い。俺大尉。打ち合わせのとおりに高度6000、水平にて向首反航。相互距離は400以上。
 翼端を切ったら開始。高度2500以下は反則。一発喰らったら負け。質問は?」

俺「ああ。昼飯にビール出るの?」
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:31:18.97 ID:GSzjlKJ/0
ヤーボ仕様かよ・・・怖ぇ
319蒼穹の〜2 便器も積めますw:2011/01/08(土) 12:35:09.16 ID:L/ijn8Us0
 バルクホルンだけが真っ赤になった。他は忍び笑い。 

バルクホルン「・・・・始めるぞ!」

 フル加速で距離を広げだしたバルクホルン。シャーリーとルッキーニにウィンクした俺も
 反対に向けてフル加速。
シャーリー「双方、反転。開始!」

 シャーリーの無線で、双方が急速に接近する。俺がバルクホルンに向けて相互の幅を狭めた。
 すれ違った瞬間、戦闘開始。
 共に横の戦闘機動をとらずに縦の機動を選んだ。バルクホルンは上昇し、インメルマン・ターンで
 俺の上昇を阻もうとした。しかし、俺は上昇速度に勝り、バルクホルンより上位に先に到達。
 バルクホルンはスライドして回避。俺は速度を殺さずに突っ込みをかけ、バルクホルンの回避と
 逆向きに上昇・・・・。

坂本「やるな・・・・。バルクホルンが後ろを取れないでいる」

ミーナ「ええ。いつもなら、もう決着がついている時間なのに・・・」

 管制室で模擬空戦を能力を共有しつつ見ている二人がいた。
 双方、時たま牽制射撃はするものの、まともに照準しての射撃は一度もない。付かず離れず。
 取っ組み合ったままで既に5分。高度はかなり落ちてきた。

ミ「あら、シーザス・・・・・・トゥルーデが熱くなってるわね」

坂本「ああ。だろうな」
ミーナ「え? ああ。離陸前から、ね?」

坂本「そう。既にあの時から始まっていたのさ。多分、技術的にはバルクホルンのほうが上だろう。
 自分のユニットにも慣れている。でも、彼女は頭に血を上らせすぎた」
320蒼穹の〜2 wは微笑とかに変換をしてください:2011/01/08(土) 12:40:01.70 ID:L/ijn8Us0
ミーナ「(・・・・トドメはビールねw)ええ。あの子があんなにむきになってw」

坂本「リベリアンとは相性が悪いのかな?はっはっは!」

ミーナ「あらあら。相性が悪いというより似たも あっ!後ろを取った!」

 バルクホルンが攻撃射撃をしたが、あっさり躱された。

坂本「撃ち急いだな。さて、こういうときは・・・」

 俺が急激反転して攻撃位置を取ろうとしている。失速寸前の反転。

ミーナ「はぁ・・・無茶するわねえ〜」

坂本「攻撃精神は旺盛だな!結構!!後ろを取るぞ。決めるか?」

レーダー「制限高度を双方割りました。同時です」

ミーナ「トゥルーデ、俺さん、中止です!制限高度を割りました。引き分け!」

バルクホルン「・・・了解」
俺「残念。もう少しで可愛い御尻を撃てたのにw」

シャーリー「おかえりー。お疲れ、お二人さん!」
 気軽に声をかけたシャーリーはバルクホルンに睨まれる。

シャーリー「休憩して。次は、ルッキーニとハルトマンが南側空域、北でリネットとペリーヌ。
 ここを基準に5000離れて。制限は前に同じ。インカムの指示を聞き逃さないこと!よし、行って!」

 次の対戦は、二組を別空域で行うこととなった。
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:41:02.47 ID:48ZurABo0
P-51H?
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:42:37.38 ID:GSzjlKJ/0
ニヤニヤ
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:44:44.25 ID:oIwrvq9aP
あ、相変わらずお前らが何を話してるのかさっぱりわからねーぜ…
 俺もバルクホルンも額に汗が浮かんでいる。

俺「一服つけていいか?」

シャーリー「未成年は駄目だろw」
バルクホルン「ガキが背伸びするなよ」

俺「ん?とっくに21歳だぜ、俺。んじゃ、ちょっと失礼?」

 仰天する二人。俺がジャケットからキャメルのパックを取り出してジッポで火をつけた。

俺「バルクホルン大尉、流石だな。カッカさせたが意味はなかったようだ。ははは」
 あっけらかんと煙と共に笑う。

バルクホルン「次は決着つけてやる!お前の癖はわかったからな!」

俺「そりゃこっちも同じだよ?ははは」

シャーリー「そりゃそうだw。なあ、俺。次は私とやろうよ!」

俺「おお!デートの申し込みか!やろうぜ!二人で熱いのを一発さ!」
 笑い転げる二人。また真っ赤になるバルクホルン。

バルクホルン「海兵隊!!!訓練中だぞ!それより私と!」

俺「ありゃー。バルクホルン大尉も俺に興味がある?いやー!モテモテだ。嬉しいねー!」

バルクホルン「」

 怒りで顔がどす黒いバルクホルン。MG42のグリップから嫌な音がしている。
325蒼穹の〜2 もうすぐオタパート終わりますです:2011/01/08(土) 12:50:26.82 ID:L/ijn8Us0
ミーナ「トゥルーデ?シャーリーさん?俺さん?無線が混乱します。静かに、ね?」

俺「すまなかった。慎む」

ミーナ「ハルトマン、ペリーヌさんの勝ち。次を組んでください?シャーリーさん」

シャーリー「了解。つぎは私と俺さんで。いいかな?」

坂本「俺大尉。大丈夫か?」

俺「準備運動が終わったばかりだ。その後はバルクホルン大尉とハルトマン中尉の2対1で
 やりたい。良いかな?」

坂本「許可する。無茶して墜落するなよ!はっはっは!」

 準備運動だと?この野郎!
バルクホルン「・・私一人でよかろう??俺大尉」

俺「え?いやー。3人での経験がないんだよ。是非一発頼むよww」
 笑いの意味を理解して腹を抱えて笑うシャーリー。
 意味が解らず、苦い顔をしているバルクホルン。

 管制で笑いを堪える要員を背中に、真っ赤な顔で空を睨むミーナ隊長。
 やる気があって結構!と深く考えずにご満悦な坂本少佐。

 俺とイェーガー大尉の模擬空戦は引き分け。双方、一撃離脱を基本としての空戦となった。
 速度に勝るイェーガー大尉が先に仕掛け、それを交わした俺が追撃、躱されることの繰り返し。
 俺とバルクホルン・ハルトマン組の結果はある意味あっけないものだった。バルクホルンが
 俺を集中的に追い掛け回し、追い掛けられる。そこをタイミングを見計らったハルトマンが
 2番機位置から一気に離脱、急激に攻め込み一連射。撃墜認定。
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:51:40.17 ID:GSzjlKJ/0
ハハハ!・・・ちょっと一発殴らせろ
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:53:01.56 ID:xSJdDMKb0
★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフが青鬼主の家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
1時間\1200〜 24時間営業 年中無休!

(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)   壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
( .人 .人 γ /    筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
=(こ/こ/ `^´     壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
)に/こ(
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:54:41.51 ID:6nl1T+Cg0
きたわああああああああああああああああああああああああ

おじゃまっしまあああああああああああああああああああああああああああああああす
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:54:59.14 ID:iMgPlFiKP
盛り上がってますかああああああああああああああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:54:59.49 ID:0AHBWh2AP
VIP盛り上げ隊参上!!!!

お邪魔しま―――――――――――――――す
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:54:59.64 ID:RK12lfek0
やって参りましたあああああああああああああああああああああああああああああああああ
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:09.18 ID:aBlE28zv0
ちーっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:09.96 ID:MxjP7Est0
こんにちはあああああああああああああ
334蒼穹の〜2 ハハハ え?:2011/01/08(土) 12:55:20.35 ID:L/ijn8Us0
 参加者全員、程度の差はあれ疲労して基地に帰投中。隊員はインカムを受信に設定している。

ハルトマン「ねえ。俺さん?ちょっといい?」
 俺の肩を叩いたのはハルトマン。

俺「おお。カールスラントの花!なんだい?カワイコちゃん」

ハルトマン「さっすがー!私の真価をすぐに見抜くとは!この!いい趣味してるねッ種馬w!」

俺「うむ。美は至高のものさ。この部隊はいいねえ〜。隊長以下美人揃い!」

ハルトマン「え!わたしに一目惚れしたの? キャーーッ!どうしようかなー♪」

俺「子供じゃなくなったらなw? で?用は何?」

ハルトマン「もうすぐ16だけど? あ、さっきの私の射撃、何でシールドしなかったの?」

俺「ああ。それか。シールドを張るときは実戦だけだ。訓練では使わない」

ハルトマン「それじゃ、すぐに終わっちゃうよ?訓練にならないじゃない?」

俺「弾丸が当たった時点で負けなんだ。あの位置から突っ込まれて撃たれると思っていなかった。
 その時点で負けた。シールドは別の話さ」

ハルトマン「ふーん? 解ったようなわからないような・・・・」

俺「あはは。ところであの突っ込みは凄まじいな!あれ、君の固有魔法か? で、バルクホルン
 大尉?なに聞き耳立てているんだよ??」

バルクホルン「わ! 私はただお前がエーリカを口説いているんじゃないかと思ってだな!」
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:32.59 ID:PUBCCeVC0
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:34.22 ID:6nl1T+Cg0
盛り上がってますかあああああああああああああああああああ!!!!!!!!??????
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:40.18 ID:RK12lfek0
盛り上がっていコおおおおおおおおおぜええええええええええええええ
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:42.66 ID:ssTQ+Q5m0
っちいいいいいいいいいいいすwwwwwwww
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:48.23 ID:p3KfRiJK0
にゃあああああああああああああああああああああああああああ
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:55:56.67 ID:GSzjlKJ/0
なんか来たwww
ありがてェ
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:02.98 ID:0AHBWh2AP
ゴッホ「どうもVIP警察のアプリです。おっぱい」
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:13.30 ID:ttAz/9rH0
ドンドコドンドコドコドンドン!ハァーソイヤッ
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:16.13 ID:MUHcUR9v0
こおおおおんにいいいいちはああああああ
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:16.43 ID:6nl1T+Cg0
しえんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええんんんん!!!!!!!!!!!!!
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:44.73 ID:iMgPlFiKP
支援でーすうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:45.36 ID:vkfkLiun0
厨房が一人尺八披露中キモすぎわろた
http://ymkt.xxxjp.jp/test/read.cgi/operate/1294410081/
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:48.56 ID:uD7hLOHt0
んでんでんでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:49.77 ID:cpn2nmCc0
よっしゃwwwwwwwwwwwwwwwwwww
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:54.41 ID:ttAz/9rH0
アヨイサッ!ハァーソイヤッ!アッソーレーソーレー!
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:56.51 ID:6nl1T+Cg0
やる気だしてこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!11
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:56:57.93 ID:PUBCCeVC0
お兄ちゃああああああああああああああああああああああああああああああんんんんんんんんんn
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:10.03 ID:RK12lfek0
パンツだからはずかしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:15.55 ID:6nl1T+Cg0
まじかああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!11
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:18.35 ID:EsRmdV7T0
盛り上がってますかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:36.08 ID:ttAz/9rH0
ドッコイショー!ドッコイショ!ハイッハイッ!
ハーレンソーラン!
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:48.46 ID:6nl1T+Cg0
>>354
盛り上がってますよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!11
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:57:48.74 ID:TwmYqqum0
下げろ
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:03.25 ID:EsRmdV7T0
妄想気持ちいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:12.37 ID:0AHBWh2AP



















おっぱみ
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:17.87 ID:k9Kn2BJE0
>>357
ごめんなさい
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:22.39 ID:ttAz/9rH0
どっこいせえええええええ
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:28.43 ID:ECJH4bSCO
おしゅんしゅんおしゅんしゅんおしゅんしゅんおしゅんしゅんおしゅんしゅん
あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:32.68 ID:ssTQ+Q5m0
>>359
謎スwwwwwwwwwwwwwwwww
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:43.78 ID:4AznyGNZ0
>>357
あげていこおおおおおおおおお
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:47.22 ID:RK12lfek0
おっぱみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:48.48 ID:p3KfRiJK0
にゃああああにゃああああああにゃあああああああああああああああああ
にゃんにゃんにゃああああああああああああああああああああん
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:58:51.84 ID:PUBCCeVC0
おっぱい!おっぱい!
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:03.23 ID:0AHBWh2AP
ごめんなさいだおおおおおおおおおおおおおおおお
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:10.94 ID:6nl1T+Cg0
プッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:13.37 ID:EsRmdV7T0
盛りageていこうよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:32.58 ID:ttAz/9rH0
もうしわけないいいいいいいいい
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:35.80 ID:aBlE28zv0
ごめんなさあああああああああああいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!1
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:42.26 ID:qPdcUOy80
迷わずあげぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:43.68 ID:uD7hLOHt0
気持ぢいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:59:57.99 ID:ssTQ+Q5m0
帰りますうううううううううううううううううううううにゃんんんんんんんんんんんんん
376蒼穹の〜2 ハハハ え?:2011/01/08(土) 13:00:10.57 ID:L/ijn8Us0
 俺の斜め後ろで気配を殺していたつもりが、あっさりバレてあたふた。
俺「ああ。今夜あたり突撃しようかなーと。あはは!」

ハルトマン「やったぁ!部屋で待ってるね!ダーリン♪」
バルクホルン「馬鹿もん!お前は大体だな、来た当初からなにを・・・!」

ハルトマン「はいはい。トゥルーデ?空戦の話だよ?」
 いつの間にか、全員が固まって聞いている。

バルクホルン「俺大尉。解っていると思うが隊員に手を出したら・・・・」

俺「殺す」

バルクホルン「!おい!貴様!」
俺「かまわん。殺せ」

バルクホルン「・・・わかってくれればそれでいい!」

俺「ベッドの上で殺して、ってね!んじゃお先ぃ!」
 ドン!と加速する俺大尉。

シャーリー「おいおい!激しいなっw!エロマリンコ!」
 シャーリーの合いの手で意味が解ってから追いかけだしたバルクホルンは距離を置かれた。

ハルトマン「待ってってばぁー!旦那さまぁ!」
シャーリー「をーい。今夜待ってるよー♪ダァリン♪」
ルッキーニ「俺ー!わたしもーーーーーーー!♪」
シ・ル「「あはははっははは!」オモシローイ!」
リーネ「//べ ベッドって///////」
ペリーヌ「////なんですの?もう!新大陸の殿方って!」
377sage:2011/01/08(土) 13:00:12.99 ID:y6TSQ6fT0
立て直します?
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:00:17.71 ID:6nl1T+Cg0
    §,; ________§; ,
  || §; /    § ヽ  ||
  |~~~§~     §'~~~~~~~|  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ____§/"""ヽ,§_____  | < すいませんでしたああああああああああああああ!!!!!
  |__|///(§  §)ノ////|__|///\____________
 ⊆___)///ゝ___§ノ/////(____⊇////
 ///////////////ジュ〜////////////
 /////////////////////////////
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:00:33.79 ID:ttAz/9rH0
まだ!勢いがたりんよおおおおおおおおおお
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:00:43.92 ID:4AznyGNZ0
明けましておめでとおおおおおおおおおおおおおお
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:00:47.69 ID:EsRmdV7T0
ごめんなさい
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:00:46.93 ID:oG75BB8bP
       , - ―‐ - 、
      /         \
     /    ∧ ∧  ,   ヽ
    ./  l\:/- ∨ -∨、! , ',  こんな糞スレでも
   / ハ.|/          ∨|,、ヘ   盛り上がっていこー!
  |ヽ' ヽ     ●  ●    ノ! l
. 〈「!ヽハ._    __    _.lノ |
  く´ \.)    ヽ. ノ   (.ノ  ̄
   \ `'ー-、 ___,_ - '´
      ` - 、 ||V V|| \
        | ||   || l\ ヽ
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:04.31 ID:qPdcUOy80
                    r |!i: : : : :.  : : : : : :
     , -z' ´ ̄弋炒.、      rノ l|l/ ̄ ̄ ̄ヽ: : : :
    //:.:.:.:.:.:.:.:.___:.:.:.\      /  早 ね   V: : :
  , ' /.:.:.:.:.:;. 7´/  / ̄7ヾi     !   く  ぇ   ; :
 r‐、」:.:.:./// /  /  l/  '     |  早     |
/ イ ̄} // /  / /l|  l   i   |  く   お   !
〔_ ノ!__〕 , / × / / l!  l  l|   l  ぅ  願   | : :
 / /| i/子ミ\/  / / / !   ',   h い   ,' : :
,| ! l /|lj ヽソ   /ム / / ト-ー'     っ  /: : :
  /川 ト l     ,  く ソメ/イ/       ┌ イ : : :
    |l l |  ,_- 、   , ' /Y  な 検 あ  \|: : : :
 /   | l\ ` ┘_ イ / |/  っ 温 h   〈l : : : :
 l  / ̄ ̄\ ̄ _r ┬L 」|   ち の 早    〈|: : : :
 ! /         V _r ┬Lく   ゃ 時 く    /l: :
 /  じ :   V _] i|∠.}  う  間 し   | |: : .
./   ゃ :    ∨, -'´三/  h に な   r' i: : : .
|   な 本    |三三三\      い   / l : : : .
|     ぁ 気     !三三三三}_       と  /  , : : :
|   い で    |三三三三三二i>、   /  l. : : :|!:
',   :  バ   /三三三「l三三三| /|/   /. : : : l|:
∧  :  カ  / 三三三〔ハ小三三:| l    /イ:/: : :|i: :
三\___∠三三三三]  |∧三ニ\ ヽ / レ |: : :l|:
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:12.75 ID:y6TSQ6fT0
変なのわいたんで

どうします?
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:14.95 ID:p3KfRiJK0
あげぽよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:16.10 ID:ttAz/9rH0
解散
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:25.35 ID:6nl1T+Cg0
盛り上がったかああああああああああああああい!!!!?????・

http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294443455/
プレゼンツで盛り上げをお届したぜえええええええええええええええええええ!!!!!!!!ではさらばああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!11
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:01:54.64 ID:MxjP7Est0
ごおおめええんんんなさいいいいい
帰ります
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:02:47.93 ID:y6TSQ6fT0
消えたか・・・・
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:04:14.45 ID:qPdcUOy80
                                  /  . : . :  . : : : : : : : :.:\
                                /: : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙,
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                                   {:.:.:.:.:.:.:,:.:.;.:.、:.:.:i:.:.:.:ト、:.:ミ;、;.:.:.:.:.:.:.:.:|
                                 イ:.:i:.:.:.、{ヘ{_ハヾ;.ト;{リ ィテト リ;.:ト;.:.:.:.:}
                               ノイハ:.:.:.:トイサト  `’ ヾヅ ム;! }:.:.:.:!
                                   ゙{:.:.;ハヾツ      // リ イ:.:,!リ            rv-、_ r-、
                                       ゙!:i从 //        /:.:,!リ             |!_} i } }l_}
                                    };!ヘヘ、  r_ラ  /:;イ           r‐- '′ ``' ,!
                                       ` .. ___ / |'´,..-‐ァ- 、      ̄´f`ヽ、_ ,ム
                                        _}    」イ:.;イ /  〉‐イ`ー-- ァヘ、.:.:.:.:.:.:,ム
                                   r-‐.' ¨´.:.:/  __/:.:// イ  イ/   /〈  ` ーイ }
                                _rベ´\:.:.:.:.:.:.:.fイ´/:.:/ /   ! /  /   ト、     ,!
                              ,. ィ‘ \ `、 |\;.:.:.:.| // ,イ'"¨ |   /    /       /
    r -─ 、                   ,. ィ´       \ YL_ヾ、!イ-‐ '’      } ,イ__    \     /
  ,ィチ二`r_`‐-、r.r -イ二-ィ´ ̄`ー-イ´` <´           \/   {二 }         У:|  ,》 ̄ ¨` ー`ー-、ノ
  ‘ ´才ァ __ `ヽ }:|.:.:.:.|\ `ヽ、        \          {    |.:l.:゙!       / | |=ニ彳
   ‘ イ/ ヽ、__リ.:|.:.:.:.| `’    ` ヽ 、     `        ゙,    |.:| :.|         / l |
         V_;|.:.:.:,|                    _ _ ,. -‐ ヘ   ,! |  |           l |
            ̄ヽ-─ ‐== --─ "¨  ̄ ̄           |ヽ ,! {  |         l |
                                      |  {  |   i         l |
                                     |  !  |    }.        l !
                _ ___ _... ,... .-- r--‐ r─‐ r─‐ r‐= f¨¨¨¨ ! ̄ ̄ ! ̄ ̄ f¨¨¨¨¨ !
             「 「 .| |  |  |  |   |   |.   |   !    !   . |     |    . !     |
                ¨ ¨ ¨ ¨¨ ¨¨ ¨¨ ¨¨¨ ¨¨¨ ¨¨¨ ¨¨¨ ¨¨¨¨  ̄ ̄  ¨¨¨¨  ¨¨¨¨   ̄ ̄
ストライクウィッチーズってこれだっけ・・・
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:04:57.33 ID:L/ijn8Us0
一段落です。ご支援ありがとう。

この後は、もっさむ弄りとトゥルーデ弄りで9回かな?
投下待機中の人がいないなら?
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:05:29.48 ID:4AznyGNZ0
>>390
撤収ですよ///
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:16:08.44 ID:DJyh6mR70
確かにここは勢いに欠けるがSSの質は良いからモウマンタイ
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:21:04.66 ID:L/ijn8Us0
25分まで様子を見て、待っている人が居ないなら続けさせてもらうよ。
395蒼穹の〜2 では失礼を:2011/01/08(土) 13:25:35.65 ID:L/ijn8Us0
昼食。食堂に隊員が勢ぞろい。
皆、盛んに食事を口に運ぶが、一際健啖ぶりを発揮している俺が居る。

俺「この基地の食事、美味いね!これこそ人間の食べ物だ!」

 下品にならない程度にがっついている。食事を褒められた隊員も笑顔。

坂本「そうだ、大尉は21歳だって?魔力消失は問題ないのか?」

俺「ええ。発動が遅かったからかな?今のところ問題は見当たらないよ」

ミーナ「俺さんの固有魔法の『増幅』とは?」

俺「他の人の魔力を一時的にですが増幅するんですよ。距離の制限はあります」

ミーナ「どのくらい?」

俺「私を中心として、半径2マイルの球形圏内。それ以外は駄目。」

バルクホルン「3.2キロメートル?」

俺「だね!ご名答」
 ニコッとバルクホルンに微笑むが黙殺される。

ミーナ「どのくらいの増幅率?もとを100としたら?」

俺「物理的な魔力ならば150〜180位です。相性がよいと200を越したこともある。想念系は
 120〜150位。受ける側には影響はなし」

エイラ「未来予知も増幅出来るノカ?」
396蒼穹の〜2:2011/01/08(土) 13:30:59.47 ID:L/ijn8Us0
俺「ああ。そのエリアにいて、事前に魔力波特性を俺に記憶させてくれりゃいい」

シャーリー「どうやって記憶させるんだい?」

俺「俺とディープキス1分間で登録できるよ」

 何人かが咽る。そして全員が顔を赤らめる。

俺「ん?御嫌??なら仕方ない。別に今の能力に不満はないんだろ?」

坂本「否!私で!是非最初に試してもらおうか!!!」

 どよめきが上がる。

坂本「では食事後早速!」

俺「了解。歯磨きしておきますよ♪」

ルッキーニ「俺って大人ぁ!クールゥ!」
***************
昼食後のテラス。小春日和の午後。

 俺は食事後、早々にテントに戻って歯磨きを済ませ、テラスで寛いでいる。皮のジャケットの
襟を立て、組んだ足をぶらぶら。坂本以外の隊員も勢ぞろいしている。誰もお茶に手をつけない。

そこに坂本少佐が戻ってきた。余程念入りに歯を磨いてきたのだろうか。唇がいつもより赤い。

坂本「大尉。準備は完璧だ。では、お願いしよう」

俺「はいよっ!と。ああ、サムライソードは置いといて。邪魔です」
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:32:04.85 ID:GSzjlKJ/0
( ゚Д゚)
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:33:26.16 ID:oYOiM3sEO
リーネちゃん銃貸して
うん?大丈夫大丈夫ちょっとお掃除するだけだよ、うん
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:33:54.20 ID:wg9xnnVK0
もっさんどんだけ魔法力欲しいんだよww
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:34:54.38 ID:Z3feEugn0
支援!
盛り上げスレの人がきてたのか
 ペリーヌがササッとすすみでて刀を預かった。一歩下がって顔を赤くしたまま立っている。

俺「では、心を開いてください。少佐のお名前は?」

坂本「エ・・・美緒///」

俺「素敵な響きです。あなたにふさわしい。では、ミオ。アイパッチを外して、私の目を見て」
 ついっと距離を縮めた俺に、おずおずと顔を上げて目を覗き込む坂本少佐。

俺「心を開いて。リラックスして・・・・」

 囁きながらそっと顎を押し上げ、更に顔を接近させる。
 徐々に坂本少佐の目が潤みだす。頬が赤い。

俺「私を拒否しないで・・・。そうです。もっと心を開いて・・・・。
 では、あなたの左手を私の右手と握り合わせてください」

 目を合わせたまま、二人の手が触れあいしっかりと握られた。俺の左手が坂本少佐の
 腰に周り、しっかりと抱き寄せられる。密着。坂本の右手も自然と俺に添えられた。

俺「魔力を発動させて」
 坂本に耳と尻尾が出現。俺からも。尻尾には横縞模様が入っている。

俺「心を開いて。そうです。そのまま目を瞑ってください・・・」

坂本「・・・ええ・・・・/////」

俺「では・・・・」

 坂本の頭が俺に向かって伸びる。同時に燐光が二人を包んだ。
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:37:19.41 ID:TwmYqqum0
あ、サーニャさんちょっとハマー借りますね
大丈夫、悪い事には使いません
403蒼穹の〜2 嫌!白旗!:2011/01/08(土) 13:41:03.05 ID:L/ijn8Us0
俺「はい。出来ました。お疲れ様!」

 ぽん!と坂本少佐の腰を叩く俺。
 そのまますたすたと先ほど寛いでいたチェアに歩き出す。

ミーナ「え?一分間のディープキスは??」

 この一言で呪縛が解かれた。呑んでいた息を吐き出す者。ほっとして胸を押さえる者。
 そして

坂本「俺ぇ!貴様、謀ったなあっ!!!」

 怒声とともに、背後で安堵しているペリーヌから刀を奪い取り抜刀しようとする。
 ツッ!と距離を縮めた俺が、がっしりと刀の柄に右手を置いた。

俺「ミオ、落ち着いて」

 真っ赤なまま、睨みつけて刀を抜こうとする坂本少佐と俺の視線がぶつかり合う。
 刀の柄は力比べ状態で微妙に前後する。しかし、抜くに至らない。周りは息を呑んで
 それを見つめる。

 俺が坂本少佐の耳元で何かを囁いた。

 ふっ・・・と坂本少佐の顔から怒りが消えていく。

俺「すみません」

 俺が柄から手を離すと、坂本少佐も手を離した。

坂本「いや・・・済まん。取り乱した」
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:41:02.82 ID:48ZurABo0
真美さん、アハトアハト借りるね
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:43:44.31 ID:GSzjlKJ/0
あー、もしもしブリタニア空軍?
三丁目までアブロランカスター一丁ね
ダムバスターも付けてね
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:45:27.36 ID:48ZurABo0
エネミ-ランカスタ-アバ-ブ!!
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:45:37.27 ID:TwmYqqum0
殺せぇー!
不届者だぁー!
俺「では、テストしてみますか?どうぞ?」

 何事もなかったかのように坂本を促す俺。
 坂本も素直に従う。

坂本「おお!  距離・・・3万。カモメが見える!」

 感嘆の声が周囲から漏れる。今までは2万がやっとだった。1.5倍。確かに増幅されている。

俺「では、私の魔力を終了します。いいね?」

 でていた縞尻尾と耳が引っ込んだ。

坂本「・・・見えなくなったよ」

俺「というわけです。証明終了、と♪」

ミーナ「・・・キスは冗談だったのw?」
 危険な微笑みを浮かべて問う隊長。

俺「いえ。一部は真実です。普通のキスなら5秒ですね。でも、乙女には辛いでしょう。私も、自分
 のことを好いてくれる相手としたいですしw。
 ですから、手と体を接しての10秒ほどです。事前に目をあわせること、心を開いて貰うことは必須
 ですけどね。信頼関係がないと駄目なんです」

 安堵と落胆の入り混じった溜息があちこちで漏れた。

ミーナ「なるほど。では、後で私も登録してくださる?」

俺「はい、了解ですよ♪ 今やりますか?」
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:47:38.22 ID:EVVlW3hO0
もっさああああんかわいいよぺろぺろしたいよおおおおおおお
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:49:02.11 ID:GSzjlKJ/0
やべぇ、単芝のせいでものすごく拳が疼くwwww
411蒼穹の〜2 落ち着いて!話せば・・・:2011/01/08(土) 13:51:35.81 ID:L/ijn8Us0
ミーナ「そうね・・・。何時敵襲があるか判りませんし・・・/////」

俺「では、ミーナ。心を・・・・」
 
 返事を聞くが早いか、既に腰に手が廻っている。

ミーナ「ところで、俺さん。あの使い魔は?変わった尻尾でしたけどw」

 周りが爆笑。確かに灰色地に黒縞の粗い毛、太めで目立った。

俺「あー。アライグマね。リベリオン名物の狸みたいな奴でw」 

シャーリー「ぎゃははは!やっぱりそうかあ!よーし、俺さん、あんたは今日から『ラスカル』だ!
 いいよねw??」

俺「グォ!シャーリー!それh―」
ルッキーニ「らすかる?なにそれ?」

シャーリー「やんちゃ坊主、って意味だよ。可愛いんだけどさぁ、結構強面なんだよ!アライグマはw!」

 何気ない一言で、スタリオンからラスカルに転落。
*************
その晩の宿舎風呂。俺は2300時から1時間と定められたのでテントに戻ってなにやらやっている。

ハルトマン「トゥルーデったらw。何であんなに時間が掛かったのさ?3分半だよ!210秒!」

バルクホルン「五月蝿い!なんであんな奴に抱きしめられにゃぁならんのだ!気に食わん!
 全くもって不愉快極まりないっ!」

ハルトマン「ラスカルだって困っていたじゃん。あ、それとも計算したの?逞しい胸にタップリって」
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:52:28.76 ID:GSzjlKJ/0
ラスカルwww

・・・リベリオンじゃ基本嫌われ者ですよね、アライグマ
413蒼穹の〜2 ミュゥ♪日本では大人気w:2011/01/08(土) 13:56:33.60 ID:L/ijn8Us0
バルクホルン「ハルトマン!お前に無いのが羞恥心だ!」

ハルトマン「ええー!他の人だって10秒で終わったじゃん。トゥルーデ、他の人も羞恥心が無いの?」

 理詰めで押されるバルクホルン。顔がどんどん赤くなっている。

坂本「恥ずかしかったぞ、わたしも」
 
 バルクホルン以外、うんうん、と頷く。圧倒的形勢不利。

サーニャ「・・・胸まで真っ赤です・・・バルクホルンさん・・・」

エイラ「おお!本当ダ!色っぽいゾ!本当は大尉?・・・グフッ」

バ「やめてくれ」

リーネ「でも・・・恥ずかしかったです//////」

ハ「リーネ、膝抱っこされて真っ赤だったよねェ。可愛かったぁ!」
 サーニャ、ペリーヌ、リーネが真っ赤になる。身長の低い隊員。一方、ルッキーニはキャヒキャヒ
 喜んでいる。

ルッキーニ「抱っこされてドッキドッキしちゃったーぁ!あたしの腕、全然廻らないんだもーん。
 たっくましいぃ!かっこいい!」

ハルトマン「いいよねー。男の大人って感じでさ」

バルクホルン「ハルトマン!カールスラント軍人がそんなことで!」

ハルトマン「へーへー。三分半も抱擁楽しんでいた人が居たっけー。誰だったっけかなー」
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:56:58.96 ID:TwmYqqum0
>>412
下げようぜ、一応
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 13:58:25.03 ID:nJ39cdSR0
ラスカルwwww
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:00:06.06 ID:GSzjlKJ/0
>>414
そんな決まりあったっけ・・・?
バルクホルン「//////// ヤメロ」

シャーリー「おーい。堅物ぅ。リベリアンにもいいものは有るだろ?な?だろw?」

バルクホルン「く・・・・」

サーニャ「・・・初めて抱っこされちゃいました・・・嬉しかった・・・///」

エイラ「サササァニャーーーーーーーお父上の立場はぁ?」

サーニャ「エヘヘ・・・・ 別物」
エイラ「」

ペリーヌ「なんか騙されたような気がしてなりませんの!」

坂本「はっはっは!人を疑うのはよくないぞ?ペリーヌ」

ペリーヌ「でも、あの人なんか軽くて・・・信用できませんわ!」

シャーリー「おいおい、ペリーヌ。リベリオンの戦闘機パイロットなんてアレが普通さ。空でも
 陸でもナンバーワン!おいらが大将!ってねw」

坂本「空はわかるが、陸って何だ?」

シャーリー「女に手が早いってことですよー♪喧嘩に強いってのもあるw。まあ、女だなw」

「「「「「「キャァァァァァァッ!」リベリアン!何をいっとるかぁ!」」」」」

坂本「ほーぉ!そうなのか。ふーむ。解らんでもないな・・・・」
ペリーヌ「少佐!!!」
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:03:19.47 ID:TwmYqqum0
>>416
vip警察が復活するかも
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:05:43.02 ID:GSzjlKJ/0
リベリアンでも一途な人はいるよ!大将とか!

>>418
Oh・・・
420蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 14:07:07.55 ID:L/ijn8Us0
坂本「いや、わたしも覚悟を決めたぞ?ああ、ラスカルが初キッスの相手ならいいか、ってな。
 はっはっは!」

ぺリーヌ「」

ハルトマン「そうか!!」

バルクホルン「どうした?何かわかったのか?ハルトマン」

ハルトマン「ふふん。あのさー、トゥルーデ?」

バルクホルン「なんだ?気味の悪い顔をするな」

ハルトマン「美女10名のこの基地に!色男が一匹!その名はラスカル!」

バルクホルン「ヤメロ・・・・」

ハルトマン「ラスカルが誰を選ぶか!いや?誰がラスカルを墜すか!これは興味深い!」

サーニャ「・・・・ラスカルさんの照準に入れて貰えるかしら・・・」

エイラ「ザァニャァ〜〜〜〜〜」

 阿鼻叫喚となる風呂場。坂本少佐の高笑いも混じる。


*******
二時間も居座ってごめん。次の方、どうぞ。
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:07:58.13 ID:wY2QHBKb0
>>416
前に変なのに目をつけられてからsage進行なんよ
422俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:15:33.44 ID:ja07MLNS0
んでは、次は私が投稿してもいいでしょうか?
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:16:53.69 ID:wg9xnnVK0
GOGO!
424俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:18:38.87 ID:ja07MLNS0
さるに気をつけつつ、第六話と第七話と投稿するのでよろしくー。

第6話「温もりと優しさ」

――――――――――――――――ロマーニャ基地・ハンガー場


ボク「・・・。」

滑走路で体育座りしているボク准尉。あの戦いの後から、501のメンバーと会わない様にしている。

ボク「・・・また一人ぼっちかな。」

ため息をついていた途端・・・

シャーリー「よぉ!!」

ボク「おうわっ!!?」

奇声をあげてババッと身を起こす。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:19:19.36 ID:GSzjlKJ/0
>>420

Semper Fi, Do ro Die!
Gung Ho Gung Ho Gung Ho!
426俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:21:54.46 ID:ja07MLNS0
ボク「し、シャーリーさん!!?(あれ・・・前にもこんなやりとりが・・・?)」

シャーリー「心配していたんだぞ。飯の時間になっても来なかったし・・・」

ボク「そ、その・・・お腹空いていませんから。」

シャーリー「・・・どうして私達と会うの嫌がったんだ?」

嘘を言ってもしょうがないか・・・。ボク准尉は顔を俯かせていう。

ボク「・・・あの時の姿を見たでしょ。アレが僕だなんて信じられないでしょう?」

シャーリー「・・・。」

ボク「自分でもおかしいんだ。ネウロイを楽しそうに刈り、コアを貪り食らう、あれが、僕だなんて・・・信じられないでしょう?」

自虐に笑い、声を震わすボク准尉。

ボク「だから、一人の方が気が楽なんだ・・・それで、皆を傷つかなくてすむのなら・・・」
427俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:23:20.55 ID:ja07MLNS0
シャーリー「それで、私が嫌うとでも思ったのか?」

シャーリーはギュッとボク准尉を抱きしめた。

大きな胸に顔をうずめて顔を赤くするボク准尉。

シャーリー「辛かったらなんでも相談しろ。
      子供なんだから色々と我慢しなくても良いんだぞ。
      お前は、大事な仲間だからな・・・」

不覚にも、その言葉で涙が零れた・・・。

ボク「・・・もう少しだけ、もう少しだけ、このままでいさせてください。」

シャーリー「・・・ああっ、いいぞ。」

グスグスッと泣くボク准尉の背中を優しく撫でた。
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:27:30.49 ID:L/ijn8Us0
支援
>>425 どもども。 面白い掛け声ですねえ。実際見るとすげぇ迫力で。
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:27:34.90 ID:TwmYqqum0
シャーリーマジ女神
430俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:29:27.47 ID:ja07MLNS0
――――――――――――――――食堂

食堂に入ってくるシャーリーと一緒にボク准尉の姿を見た宮藤とリーネは喜んだ。

宮藤「あっ!ボクくん!!」

リーネ「おはよう、ボクくん!!」

ボク「・・・怖がらないの?」

そう尋ねると皆は何のことなのか首をかしげていた。

ボク「この前の・・・あの姿を見て・・・」

坂本「そんな事は無いぞ。」

バルクホルン「お前を怖がる理由なんか何処にも無い。」

エーリカ「そうそう、トゥルーデはボク准尉の事を物凄く心配してたしね。」

バルクホルン「は、ハルトマン!!」
431俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:31:26.00 ID:ja07MLNS0
>>429
実はシャーリー√の予定でゴザル。
――――――――――――――――
ルッキーニ「むしろ、カックイー!!こうバサバサーでギュギューンだったよ!!」

エイラ「大丈夫だからナ。」

サーニャ「・・・これからもよろしくね。」

ペリーヌ「そうですわよ。ウジウジ悩んでいるとこっちも迷惑ですわ。」

ミーナ「辛い事があったら相談してね。」

リーネ「なんでも言ってね。」

宮藤「そうですよ。私の事を助けてくれたんですから、今度は私達がボクくんを助けます!!」

宮藤がボク准尉の手をギュッと握る。

ああっ・・・僕は一人ぼっちじゃなかったんだ。

ずっと忘れていた物が・・・この人たちが思い出させてくれた・・・
432俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:33:09.71 ID:ja07MLNS0
ボク「ありがとう・・・。」

感謝の気持ちが一杯だ。瞳を潤まして涙が零れた。

シャーリーがポンポンと頭を撫でた。

シャーリー「ほらほら、泣かない」

ボク「・・・・ハイッ。」

グシグシッと涙を拭いて笑顔で返事を返す。

やっと、解ったんだ・・・・。

僕が足りない物、欠けていた物。それは・・・温もりと優しさと居場所。

孤独に闘い、故郷でも忌み恐れられ、研究所でもただの研究対象として接してくれただけ・・・

でも・・・ようやく見つけた。ここが僕の居場所。

仲間達がいる大事な大事な場所。

だから・・・この場所を守りたい。これからもずっと・・・。
433俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:34:09.23 ID:ja07MLNS0
短かったが第六話はこれにて終了〜。
短くてスマン!!
第七話は次から投稿しますのでご勘弁!!
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:34:35.87 ID:TwmYqqum0

シャーリー√きたー
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:35:38.47 ID:wg9xnnVK0
乙!
遂に女神シャーリーだ!やったぞ諸君!
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:36:37.31 ID:oYOiM3sEO

シャーリーマジ女神
437俺改め、ボク:2011/01/08(土) 14:37:46.09 ID:ja07MLNS0
第7話「大怪鳥ネウロイ襲来!!」

新たなネウロイの巣から黒き凶鳥が放たれ、猛スピードで基地へと向かっていたのだ。

501のメンバーは早速、全員出撃。

その場所へ向かう、怪鳥型ネウロイもウィッチを見た途端、停止した。

バルクホルン「また、生物的なネウロイか・・・」

ペリーヌ「この前襲ったネウロイも動物の様な姿をしてましたわね」

宮藤「でも、なんで・・・止まったんだろう?」

リーネ「さぁ・・・?」

シャーリー「まぁ・・・こっちとしては助かるけどな。少佐、奴のコアは?」

坂本「・・・首の根元にコアがあるな。」

エーリカ「じゃあ、さっさと・・・!?」

怪鳥型ネウロイは背中の部分が開くと小型ネウロイを次々と発射した。
438俺改め、ボク。支援ありがとうございます!!:2011/01/08(土) 14:38:45.67 ID:ja07MLNS0
ミーナ「えっ!?」

エイラ「増援カヨ・・・」

サーニャ「あんなに沢山・・・」

ルッキーニ「うじゅー、いっぱいるー・・・・」

ボク「だけど・・・ここを突破されたら、僕達の基地が危ない!!」

シャーリー「そうだな。」

バルクホルン「撃墜数を稼ぐには丁度いい相手だ。」

覚悟を決めた501のメンバーは銃を構える。
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:49:17.71 ID:wg9xnnVK0
さるかね?
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 14:52:11.71 ID:TwmYqqum0
さるだな…
441俺改め、ボク。さるに引っ掛かった・・・orz:2011/01/08(土) 15:03:38.33 ID:ja07MLNS0
(イメージBGM(http://www.youtube.com/watch?v=L-NbsUNCnck&feature=related))

バルクホルン「うおおおおおおっ!!!」

二丁のMG42が火を噴き、次々とネウロイを撃墜する。

エーリカ「数が多いな・・・シュトゥルムー!!」

荒れ狂う風を身に纏い敵に突っ込むハルトマン、その衝撃で小型ネウロイたちは爆発して次々と落ちる

ペリーヌ「トネール!!」

ペリーヌの電撃が炸裂し小型ネウロイ達は爆散する

坂本「ハッ!!セイヤッ!!」

烈風丸で小型ネウロイを斬り捨てる。

エイラ「サーニャ、右からくるぞ!!」

サーニャ「うんっ!!」

エイラの未来予知で敵が来る方向を見抜きサーニャのフリーガーハマーが発射し、小型ネウロイ達は爆発に飲み込まれる
442俺改め、ボク。さるに引っ掛かった・・・orz:2011/01/08(土) 15:12:16.21 ID:ja07MLNS0
ボク「喰らえッ!!」

ボク准尉と宮藤は小型ネウロイを次々と撃破していく、一匹逃れるが・・・

宮藤「リーネちゃん!!」

リーネ「うんっ!!」

ズドンッと放たれ、小型ネウロイを撃ち貫く。

ボク「後、少しだ。それまで・・・!?」

怪鳥ネウロイの嘴が開かれ口から光線が発射された、まるで機関砲の如くだ。

宮藤「くっ!!」

ガギィンガギィンガギィンガギィン!!!!

宮藤がシールドを張って光線を防いでいるが、真紅の光線が連射されている。

しかも、味方のネウロイまで巻き込んだ。やがて、連射される光線が止まった。
443俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:13:10.22 ID:ja07MLNS0
宮藤「ハァ・・・ハァ・・・」

リーネ「芳佳ちゃん!!」

ボク「宮藤さん!!大丈夫ですか!?」

宮藤「な、なんとか・・・他の皆さんは無事ですか!?」

エーリカ「な、なんとかねー。」

シャーリー「あっー、ビックリしたー。」

坂本「まさか、味方を巻き込むとは・・・。」

明らかにこのネウロイはおかしい。

立て続けに生物的にな姿をとるよう事もそうだが、味方まで巻き込むとは恐ろしいネウロイである。

すると親玉のネウロイが動き出した。

ボク「・・・!!」

ボク准尉がネウロイの前へと向かう。あのネウロイの速度では嘴に串刺しにされてしまう。
444俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:18:57.92 ID:ja07MLNS0
シャーリー「ボク!!」

ボク「!!!!」

ボク准尉はネウロイの突進を受け止めた。

よく見るとボク准尉の髪の色が水色に変色、腰の翼が大きくなっている。

あの時の悪魔の姿になったのだ。

ルッキーニ「やったー!!あの姿になったー!!」

ミーナ「でも、どうして・・・?」

バルクホルン「ヴィクトルが言うにはボクの生命が危機にならないとあの姿に慣れない筈では・・・」

シャーリー「この際はなんでもいいさ!!ボク、頑張れー!!」
445俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:25:19.32 ID:ja07MLNS0
ボク「ウグググ・・・・ウルアッ!!!」

左手で押えながら、右手で殴る。

ボク「フンッ!!フンッ!!フンッ!!トアッ!!」

更に連続で殴り、サマーソルトで決める。

二丁のショットガン・ベルゼブブを構え、ニヤッと笑う。

ボク「・・・調子に乗るな、よ!!!」

ズドドドンッ!!

ネウロイの顔が吹き飛ばされて顔なしネウロイとなった。

ボク「今だ!!少佐!!」

坂本「烈・風・斬ッ!!」

狙うは首の根元にあるコア、刃が飛び首に直撃したが・・・亀裂が入っただけだ。

坂本「何!?」

ペリーヌ「少佐の烈風斬が効かないなんて・・・」
446俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:30:40.81 ID:ja07MLNS0
ボク「ちっ・・・どうすれば・・・?」

そういえば、出撃前にヴィクトルが接近用の武器を渡された事を思い出し、取り出す。

60cmだが伸ばすと、それは黒い棒となり長さは2mにもなった。

バルクホルン「ボク准尉、なんだそれは・・・?」

ボク「・・・ヴィクトルの素敵な贈り物だ。」

出撃する前の事を思い出す

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヴィクトル「これが、お前の接近用の武器だ。持っていくがよい」

ボク「単に・・・黒い棒の様だけど?」

ヴィクトル「この武器は〈ルキフグス〉という万能棒だ。
      使い方は"血の錬術"で刃物を想像すれば鎌にも槍にも剣にもなる。
      是非とも性能を試してくれよ。」
447俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:34:52.80 ID:ja07MLNS0
ボク「使わせてもらうか・・・」

ガリッと親指を噛み血を垂らす。

血がドンドン形を作り三日月を半分にした真っ赤な刃が完成する。

それをルキフグスの先端に取り付けると真紅の刃の死神鎌の完成である。

ギランッと睨み、急降下してネウロイの首を・・・

ボク「デェリャアアアアアッ!!!!」

ズバンッ!!!

切り裂いた。ズズッとずれる音がしてネウロイの首が落ちた。

真紅のコアがギラギラと光っている。
448俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:36:46.73 ID:ja07MLNS0
ミーナ「凄い・・・」

シャーリー「ヒュー。すげー切れ味だな。」

バルクホルン「よし、今だ!!」

ウィッチ達は一斉に攻撃をしネウロイのコアを撃つ。

コアを破壊されて、ネウロイは光りの粒子となり砕け散った。

ボク准尉は疲れたのか元の姿へと戻る。

シャーリーがニッと笑い親指をグッと立てていた。

ボク准尉もニッと笑いグッと親指を立てて返す。

こうしてネウロイを倒す事に成功したウィッチ達は基地へと帰還する。
449俺改め、ボク:2011/01/08(土) 15:38:34.76 ID:ja07MLNS0
第7話終了〜。というか第七話がこんなに長くなってしまった。
さて、第八話からはゲストウィッチが登場します。
ヒントは・・・ナイトウィッチ。
では、サラダバー。
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:40:35.09 ID:vNFNOxgK0
乙。

毎回さるってる気がするから投下間隔に気をつけたほうがいいかもね。
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:44:05.63 ID:ZgeTnLX00
乙!
今日の11時ごろって空いてますか?
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:45:09.75 ID:L/ijn8Us0
乙。
一時間くらい投下続けても良いかな?真面目パートとアクシデントパート。
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:49:15.19 ID:L/ijn8Us0
今朝の三時ごろまでさかのぼってみたけど、23時は予約はないのかな?

かちゅなもんで、検索がいまひとつで・・・。
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:55:25.21 ID:wg9xnnVK0
多分予約は無い。
投下はどんと来い!
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:57:18.66 ID:ZgeTnLX00
じゃ、今日の夜の11時ごろ空いてたら投下します
456蒼穹の〜2 お願いします:2011/01/08(土) 15:57:57.10 ID:L/ijn8Us0
2200時。俺大尉のテントを訪問するバルクホルン大尉。

バルクホルン「俺大尉。いるか?入るぞ」

俺「おう。どうぞ。鍵は掛けていない」

 くだらん!そもそもテントだろうが!
 幕をめくって一歩踏み込んだバルクホルンは足を止める。俺が作業台でなにやら工作中?

俺「寒いだろ?そっちの椅子に座れよ。ガスヒーターでそっちは暖かいから」

バ「あ・・・ああ。邪魔する。 何をやっている?」

俺「機銃の装弾作り。もうすぐ終わるから待ってくれ。ウィスキーでよければテーブルの上」

 野戦テーブルの上にウィスキーの瓶とナプキンが掛かったグラスがいくつか。
 まあ、折角だから貰うか。
バ「いただこう。お前も飲むだろう?用意しておく」

 背中越しに礼を言う俺。ガソリン・ランタンで明るく照らされたその表情は真剣だ。
 空薬莢から装弾を組んでいるらしい。ごつい工具に薬莢を挟み、それに弾頭を手で添えて、空いた手で
 ハンドルをゆっくり、しっかり下ろして戻すと装弾が一つ出来上がる。出来たものをテーブルの上の完成
 装弾を尻から入れるトレイに刺して、また作業に戻る。
 なるほど。あの薬莢は雷管と発射薬が既に入っているのか。残りはあと20個ほど?その工具の横にも、
 様々な器具が台に固定されている。あれも使うんだな。

 グラスのウィスキーを舐めながら、黙ってみているうちに俺は作業を終えた。手をタオルで拭くと、椅子を
 バルクホルンのテーブルに移す。どかりと座った。

俺「待たせたね。すまん。では乾杯!」 手に持ったグラスを少し持ち上げて。
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:00:21.08 ID:TwmYqqum0
可燃物が一杯じゃないか
サーニャさーん!
458蒼穹の〜2 ロケット弾打ち込まれたら 汗:2011/01/08(土) 16:02:48.90 ID:L/ijn8Us0
バ「ああ、乾杯。自分で全部やるのか?」

俺「ああ。機銃もノーマルではないモデファイドだからな。回転レートは700発/分に上げている。通常弾の
 反動では作動しないんだ。火薬の燃焼速度を高いものとし、さらに量をコンプレス・ロッドとして、重AP
 弾頭を主に組んでいる。750グレインの弾を銃口初速2800フィート/秒で撃ち出す。小型なら一発だ」

 一気に呷り、説明しながら2杯目を自分で注ぎ、バルクホルンにも継ぎ足す。

バ「??? 大変だな。作ってもらえばいいのに」

俺「皆忙しいからな。自分でできることだし、そのほうが気が楽さ!」

 あっけらかんと笑う俺。それを見て戸惑うバルクホルン。さっきまでと態度が違う?

バ「ところでだ。大尉」

 大きくグラスを呷って切り出した。

俺「同じ階級だ。堅いのは無し!俺かラスカルでいい。オケ?」

バ「ああ。わかった。えーと、ラスカル。ちょっと話がある」

俺「どうぞ? ほれ、飲めよ」

バ「あ、すまん。お前、仲間に手を出す・・・・つまり、ここで彼女を作るつもりか?」

俺「あ?・・・難しいだろう、あはははは」

バ「遊び相手か?」
459蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 16:07:56.53 ID:L/ijn8Us0
俺「おいおい。種馬だからってひどいな。・・・まあ、そう思われても仕方がないが」

バ「(ああ。そう思わないほうがおかしいぞ!)演技だったというのか?」

俺「・・・・・・」
 
 黙ってバルクホルンの目を見つめる。 暫く立って、ため息を漏らした。

俺「タバコ失礼する。風向きは・・・あっちか」

 椅子の向きをちょっと変え、彼女に煙を吹き付けず、隙間風でそのまま煙が出る
 方向に。

俺「・・・さあ、な? 本当の俺は、今はいない。もし、俺の昔の姿が残っているなら、
 あの垂れの向うをな、見てみろ。少しは何か感じるかもな」

 そういうと、足を組んでタバコをふかしだした。バルクホルンは躊躇いを見せるが、
 結局、グラスを置いて立ち上がる。俺は我関せず、タバコとグラスを交互に口に運ぶ。

 幕をずらして覗き込む。野戦用ベッドと、その上にある寝袋、毛布が目に入る。
 ベッド下には・・・・大量の本。他を見回すが、二つのロッカーボックス、酒の刻印が記されたダンボール
 などが積み上げてあるだけ。 本か?ハードカバー。真面目な内容のものだろう。フム。ピンナップ
 雑誌は一冊もない。ほお。

俺「俺の口から説明しても、普段の俺の行動がそれを否定するだろう?」
 「だから、バルクホルン。あんたが自分で結論出せよ。俺はそれを否定しない」

バ「ああ。解った。そうさせて貰う」

俺「さっきの質問だが、この隊のレディ達には恋人がいないのか?」
460蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 16:12:55.90 ID:L/ijn8Us0
バ「・・・・解らないのか?」

俺「ああ?バージンを喪うと魔力がウンタラかい?」

 頷くバルクホルンに向けて、溜息を深くつく。

俺「あのなあ。恋人とセックスしなくちゃならんのか?義務?絶対のこと?真理?」

バ「おい。女性に向かって何無茶苦茶な質問をしているんだ!」

俺「悪かった。えーと、さ。大事な人がいるとする。まあ、気分次第で盛り上がってすることもあるだろう。
 でも、それがその大事な人に重大な決断を迫ることになる」

 バルクホルンをまたまっすぐ見つめる。

俺「する奴と、しない奴。自制できない奴と、出来る奴。二つに分かれるかね」

バ「自制できないのが男だろう?学校でそう警告された。仲間内でもそう聞くぞ?」

俺「うんにゃ!自制心を持つ男もそれなりに居る。なぜ自制するかわかるか?」

バ「・・・・解らない・・・」

 ほれ、飲め!とウィスキーを二つのグラスに満たす俺。

俺「例え話で。例えだぞ? バルクホルンが俺の恋人だとする。大事な恋人だ。オケ?」

 頷くバルクホルン。

俺「バルク・・・悪い、気分が出ないからトゥルーデと呼ばせて貰うよ。トゥルーデは」
461蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 16:18:02.44 ID:L/ijn8Us0
俺「他の人には出来ない大事な事をしている。自己欲の為ではない。自己犠牲を強いられる事だ。誰にも
 できるもんじゃない。でも、彼女の生まれ持った能力がそれを可能とし、他の人からはそれを使うことを
 期待されている。とても重い人生だ。傍からは憧れの対象だがな」

 ああ。ウィッチとしての義務・・・・それを言っているのか。思わず頷く。

俺「義務、だな。それに敢然として従っているのがトゥルーデ、君だ」
 「そういう相手に恋をし、トゥルーデも俺を受け入れてくれた。これは幸せ。でも、彼女とは幾ら欲しても、
 彼女がその日を迎えるまでは、魔力を失くすまで、そして軍から退くまでは。
 それまでは彼女の全てを愛せない。彼女も同じだ。恋しい、愛しい人と激しい愛の一つのピリオドを打つこと
 ができない。中には、気持ちがどうにも高まってしまうカップルもあるだろう」

 頷くバルクホルン。そういう噂を聞いたことはある・・・・。不名誉な出来事として・・・。

俺「まあ、お互い人間だからな。責めることはできないと思うよ。余程の冷血漢以外は、ね」
 「俺も責めないだろう。人を恋したことがあるなら、愛したことがあるなら、その気持ちが理解出来ないわけ
 がない。でも、トゥルーデ?その苦しさが解っているならば。彼女にそういう気持ち、苦しみを与えたくない
 と思うのも有りだろう?」

バ「・・・ああ・・・。そうだな・・・」

俺「今までに恋をしたことが無いのか?すまん、茶化しているんじゃないから許してくれ。そうなら、家族を思い
 出して考えてくれればいい。同じことさ。恋人もいつか家族になるのだから」

バ「(クリス!)・・・・よく、理解できる」

俺「有難う。例え話はこれでお仕舞い。だから・・・・
 だから、俺は種馬の真似事はするが、恋はしても愛には・・・な?片思いくらいでいいんだ。片思いなら、おれが
 切なくなるだけでいい。軽はずみな行動はしない。一般の娘さんに対しても同じ。
 何時死ぬかわからぬ男だから、な。死んだ男が禍根を残してなんになる?」
462蒼穹の〜2 二重人格:2011/01/08(土) 16:22:55.92 ID:L/ijn8Us0
バ「ああ・・・よく解ったよ。(ずっと私の目を見ていた・・・)」

俺「ま、隊の中ではバカとまともを適当に演じるさ。部隊の士気も絡むしな。殴り込みがモットーのマリンコー。
 死ぬときが来たら受け入れるだけだ」

バ「死を望むのか?(自殺志願者は真っ平だ!)」

俺「死にたいとは思わんよ。将来の夢もある。家族と幸せにってさ。でも、人は永遠には生きられない。仲間・・・
 死んだ仲間の為にも、その時が来てしまったら・・・まあ、暴れて死ぬさ。俺が頑張って仲間を一人でも救えりゃ
 バランスシートは合うだろう?センパーファイ。忠誠を誓う相手は好きな人、さ」

バ「・・・(違うんだな)ラスカルの将来の夢ってなんだ?」

俺「ほれ、飲めよ。夢か?笑うなよ?小説家。歴史小説を書きたいんだ」

バ「プリンストンの首席だろ?もっと株トレードとかw金融とかw稼げるだろう?」

 思わず噴出すバルクホルン。笑いやがったな、と憮然とする俺。

俺「笑いすぎだろ、トゥルーデ。まあ、株程度なら簡単だな。それで稼いで、大好きな人を守りながら執筆する
 さw。 あ、すまん、バルクホルンだった」

バ「いいよ。二人のときならな。隊員には聴かれたくないが。で?恋人はいないのか?」

俺「昔居たが、海兵隊に入ったらあっさりバッサリ振られたよ。その後結婚したとか聞いた」

バ「喧嘩したのか?海兵隊が原因で?」

 軍人の義務、それに与えられる名誉を信じていたバルクホルンには信じられない言葉。
463蒼穹の〜2 二重人格:2011/01/08(土) 16:27:55.51 ID:L/ijn8Us0
俺「ああ。巨万の富が待っているのに!ってさ。お嬢さんには男の冒険心が解らんのさ」

バ「冒険したくて海兵隊!?」

 国家や家族の為じゃないのか??

俺「一番最初に出張るからな、世界各地に。何時でもどこでも誰とでも!冒険は出来たよ。
 仲間を喪うことまで考えが至らなかったが、ね」

 寂しそうに苦笑する俺。バルクホルンがウィスキーを注いでやる。

バ「ああ・・・戦争は、な・・・」

俺「で?ここの隊員に恋人はいないのかw?」

バ「全員いないぞ。わたしがちゃんと見ている」

俺「トゥルーデ!君が監督か!いやー!これは厳しい!参ったな〜。そうか、全員フリーか」

バ「ラスカル?何を企んでいるw?」

俺「なんでもない!けど元気が湧いてきた!あはは」

 笑って誤魔化す俺。

?「俺大尉!入るぞ!」

俺「どうぞ!」

 五月蝿いのが来たの?とバルクホルンに囁いてウィンクする。バルクホルンが釣られて笑う。
464蒼穹の〜2 つまらなくてごめん:2011/01/08(土) 16:32:55.80 ID:L/ijn8Us0
坂本「やあ、こんばんは。賑やかだな」

 手には一升瓶。

坂本「歓迎の一献を、と思ってね。もう二人で飲っていたのか」

俺「ええ。バルクホルンが励ましに来てくれましてね」

バルクホルン「何?私は釘を刺しに来ただけだ!」

俺「ああ!そうだった!隊員に手を出すのは禁止!見てよいのはバルクホルンだけだと言われたんだw!
 そうでした!」

バルクホルン「おい!誰がお前と!」

坂本「w・・・ほう。バルクホルン、私は対象にならんのか?ラスカル相手に」

バルクホルン「坂本少佐!!」

 いや、上官侮辱とかそういう積りでは!と慌てるバルクホルン。

坂本「人の恋路を邪魔する奴は」

 何を言い出すんだ?と黙る二人。

坂本「馬に蹴られて死んぢまえ、とな。まあ、他人の恋愛は邪魔するな、無粋だぞってことだな」

 はあ・・・そうですか?と二人。

バ「!ということは。坂本少佐は俺に対して、その・・・・?」
465蒼穹の〜2 トラブルメーカー:2011/01/08(土) 16:37:58.92 ID:L/ijn8Us0
 ようやく理解したバルクホルンが問い掛ける。ラスカルは笑っているだけ。

坂本「悪い男とは思わんが? ただ、個人的好みとしてはだな、落ち着いた相手がいいんだ。俺は
 賑やか過ぎる!はっはっは!」

俺「ありゃー。失格ですか。撃墜記録が更新できないか!残念!わはははは!」

 一緒に笑う坂本に一升瓶の中身をグラスに注いで渡しながら、バルクホルンは思う。

 「(俺の別の一面を知るのは・・・・私だけ、か。少佐の好みに合っていると思いますけど?)」

****

翌朝3時。俺は二日酔いの頭を抱えながらサウナに向かった。アルコールを抜くには風呂、そして仕上げ
はサウナ。時間外だが、誰も入ってこないだろう。汗の材料を洗い場でタップリ補充。
もうもうと水蒸気が漂う中で、じっとアルコールが抜けるのを待つ。

・・・どれくらい時間が経っただろうか。既に全身汗まみれ。重かった頭もかなり楽になったようだ。もちょっと
絞ろうか。事後の一杯の水を考えて、我慢する。あの扶桑の酒は危険だな・・・・。

**
サーニャが夜間哨戒飛行を終えて基地に戻って来た。魔力で低温に対抗しているとはいえ、体も冷える。
冷えたままでエイラのベッドに入るのは気が引ける。

サーニャ「お風呂で身体温めていこう・・・眠いけど・・・。 ぽかぽかならエイラも・・・//」

 整備員に引継ぎをし、ふらりふらりと風呂へ。
 勝手知った風呂と脱衣所。常夜灯の明りだけで支度し、風呂場に行く。体を洗って一息。指先や顎に
 感じていた 痺れがようやく取れる。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:42:30.61 ID:WguKZsYIP
>>449
>ナイトウィッチ
答えじゃねぇか


あともうそろそろsageなくて良いんだよな
467蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 16:43:04.49 ID:L/ijn8Us0
 5分ほど湯船に漬かり、サウナに足を伸ばす。熱気が漏れないよう、さっとドアを開けて滑り込み、
 静かにドアを 閉めた。妖精トントにご挨拶。お気に入りの場所に腰を下ろしてじっとする。

 暫く経った。サーニャの体を覆ったバスタオルが汗で重くなる。もうそろそろかな、と彼女が思った
 その時。 奥から物音が。

サ「!・・・・トント?」

 水蒸気の雲の中から、俺が現れた。
 距離30センチ。双方の目が見開かれた。

俺「えっ!」
サ「あ・・・!」

 飛び退って水蒸気に消えた俺。サーニャも思い切り壁に背中を押し付ける。一瞬後、ゴン!という
 大きな音がサウナ室に木霊した。

***
「・・・あれ? サーニャ?」
 薄暗い室内を寝ぼけ眼で見回すが、サーニャの姿も、サーニャの服も無い。ベッドの脇は冷たい
 シーツの手触りだけ。時計を見ると、既に哨戒時間は終わっている。何かあったのか!と慌てて
 上を羽織り、管制室に向かう。
 
 でも、途中でふと考え込む。事故なら大騒ぎになっているはずだ。官舎はシーンと静まり返っている。
 少し安心。
 ああ、寒くてお風呂にいったんダ? 一度、冷え切ったサーニャが転がり込んできて、エイラは飛び
 起きたことがあった。あれにはびっくりした。氷柱を抱いたのかと思ったくらいだ。

 お風呂場を覗き込み・・・暗い。電灯のスイッチをはじく。
 サーニャの服が床に散らばっている。籠にあるのは・・・俺の服! ああああああああ!
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:43:44.57 ID:EVVlW3hO0
うらやま私怨
469蒼穹の〜2 :2011/01/08(土) 16:49:02.32 ID:L/ijn8Us0
 慌てて風呂場に走りこむ。誰もいない。何処にサーニャは連れ込まれた!
 サウナだ!
 ダッシュでサウナに走る。と、夜空にも白々とサーニャの姿が見えた。

エイラ「サーニャ!大丈夫カ!」

サーニャ「あ。エイラ。ラスカルさんが大変なの・・・」

 サーニャが膝をついているその先には。倒れている俺。全裸の体をかろうじて腰のタオルが隠している。

エイラ「ああ!無事だったんダ!よくやった!凄いぞ!サーニャ!!」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「俺に襲われたんダロ!で、返り討ちにしたんダ!よかったヨ!ミーナ隊長に報告して、営倉に
 ぶち込んで貰おう!イヤ、この場で射殺するカ?あ!事故に見せかけて水死って手モ!首をへし折って
 も頭をぶつけたってことにすれば事故ダナ。フッフッフ・・・」

 倒れ伏した俺の頭を踏みつけながら、様々な案をひねり出すエイラ。

サ「エイラ!!」

 サーニャの強い否定、状況確認で渋々エイラは俺を脱衣場まで運んだ。とりあえず、医務室に運ば
 なければ。だが。

サ「エイラ?このまま運んだら・・・・誤解される・・・」
エ「エ!あ、そっか。服着せよう。って!コイツ男ダゾ!エエエエエエ・・・いやだぁ!」

 二人で真っ赤になって着せ、再びエイラが背負って医務室へ。飛んできた医者と助手に俺を任せ、
 外通路のベンチで待つ。
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:52:24.97 ID:wg9xnnVK0
酒に酔ってサウナに入るのは大変危険な行為です。
絶対にマネしないでね!(ガチ)
471蒼穹の〜2 うぃうぃ。死にますな:2011/01/08(土) 16:54:47.43 ID:L/ijn8Us0
サ「エイラ・・・お願いがあるの」

エ「なんだ?サーニャ?」

サ「このことだけど。私たちだけの秘密にして・・・ そのほうがいいと思う・・・」

エ「ウーン・・・・デモナー?」

サ「私があの時間にお風呂に行くこと、ラスカルさんは知らないわ・・・。ね?」

 そういえばそうだ。昨日来たばかりの俺が、どうやってその情報を知りえるか? なるほど。

エ「解った!じゃ、サーニャ。ラスカルを見つけたのは・・・テントの脇の階段でダ!ちょっと工作
 してくるヨ!」

 目立たないようにハンガー横のテントに向かうエイラ。そっと辺りをうかがうが、誰もいない。
 ヨシ。

 バケツから、階段に水を満遍なくかける。冷え込みがきつい朝だ。すぐに凍る。

エ「これで犯罪現場は出来たと。フッフッフ。わたしは天才ダ!」

 また、医務室前にコッソリ戻る。

 凍った階段で転倒、強度の脳震盪で失神。不運な事故。
 医者も納得したので、ミーナ隊長にはそれだけ伝えられる。ミーナは一点だけ首をかしげた。
 なぜ、あの階段が濡れて凍るの?でも、発見者のサーニャさんの機転で無事に済んだのだし・・・。
 水を零したら、ちゃんと処置するように指示を出すだけでいいでしょう。後でお見舞いに行って
 みようかしら?
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:57:27.67 ID:L/ijn8Us0
投下終わりました〜。この後は、・・・・相変わらずアホーです。
それが終わってから、戦闘となります。

どもども。お次の方どうぞ。
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:01:02.33 ID:TwmYqqum0

シャーリー√の俺は浮気者が多いってのは本当なのか…
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:03:15.87 ID:wg9xnnVK0
乙かれー
伝説は繰り返されるのか
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:05:29.15 ID:a76f2Sxu0
いつか真面目なシャーリールート書きたいけどルッキーニの扱いに困りそうだ
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:05:52.08 ID:L/ijn8Us0
え!シャーリーはこんな野良アライグマには渡さん!
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:08:26.24 ID:TwmYqqum0
>>476
アライグマさんなにやってんすかw
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:14:51.96 ID:L/ijn8Us0
好物のパン・・・ズボンを一生懸命前足で洗っているらしいですw
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:16:58.90 ID:EVVlW3hO0
乙っす
空いてる?
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:18:33.40 ID:L/ijn8Us0
2300時だけみたいですよ>予約
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:18:35.42 ID:TwmYqqum0
2300までないかと
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 17:27:11.30 ID:TwmYqqum0
同志ニーチャンか…
483同志俺:2011/01/08(土) 17:27:27.88 ID:EVVlW3hO0
では、失礼
・同志カーチャン乱入の可能性あり、不安定投下かも
・十分ry

あらすじ
こまったなあいせかいにきちゃったよ
とりあえずていさつたいおくったからだいじょうぶだろう
484同志俺:2011/01/08(土) 17:32:11.93 ID:EVVlW3hO0
俺「それで、武器は何がある?」

兵士「はっ、カラシニコフに、シェパーギン、あとは・・・マカロフです。」

俺(AKはまだしも、骨董品に、豆鉄砲か・・・。)機関銃は?」

兵士「pkとrpkがあります。あと・・・あった、これだ。ドラグノフも。」

俺「去年配備されたばかりのか!?素晴らしいぞ、同志。」

兵士「はっ!有難うございます、同志俺大尉!」

俺「名前を聞いておこう。」

兵士「アレクセイ二等兵であります。以後お見知りおきを。」


すんませんさっそく同志ニーチャンに・・・ほんとすんません
485同志俺:2011/01/08(土) 17:57:26.01 ID:EVVlW3hO0
帰って来たので続き投下します
486同志俺:2011/01/08(土) 18:05:37.59 ID:EVVlW3hO0
兵士『ザザッ・・・こちらチームA。敵を発見した。』

思わぬ収穫に喜んでいたら、敵を発見したとの知らせが入ってきた。

俺『こちら本部。本当か!?大きさは?数は?』

兵士『数は3、大きさは・・・昨日見たのよりも、はるかに小型です。それと、地上を歩いています。』

俺『(変異種、という奴なのか・・・?)了解。深追いはするな。本部に戻ってこい。』

俺『本部からチームBへ。林にて敵を発見した模様。そちらは引き続き偵察を頼む。だが、遠くまでは行くな。』

兵士『ザザッ・・・チームB了解。』

兵士『こちらチームA、基地へ帰還す・・・クソッ!気付かれた!』ガガガガ・・・

敵の鳴き声らしい耳障りな音と、兵士たちの怒号、シェパーギンの発砲音が聞こえた。

ひときわ大きな敵の鳴き声が響き、発砲音が止む。

俺『早く本部まで逃げて来い!おい!おいっ!』

兵士『・・・あれ?こいつら意外と弱いぞ。・・・本部へ。小型の敵に対しては、小火器で対処可能。』

俺『・・・そうか!素晴らしい知らせだ・・・。ひとまず奴の残骸を持って、本部まで帰還してくれ。』
487同志俺:2011/01/08(土) 18:13:18.38 ID:EVVlW3hO0
(本部)
俺「おい、残骸はどうした?回収して来いと言った筈だが。」

兵士「それが、撃ち殺した途端、奴ら消えちまいまして・・・残骸すら残らんかったのです。」

俺「ううむ・・・。」

哨兵『ザザッ!・・・こちらパトロール!敵襲だ!小型だが、物凄い数だ!うわあああ!!』

ビームの音が聞こえ、通信が途絶えた。

俺『おい!どうした!こちら本部!応答せよ!・・・・クソッ!』

俺『本部に居る者に告ぐ。武器を持って、装甲車の周りを囲め。軽機関銃も引っ張りだせ。』

兵士「「「了解!」」」

俺『偵察隊はすぐさま本部に引き返してくれ。』

兵士『チームB、了解。』

俺「さあ、来るなら来い・・・。弔い合戦だ・・・!!」

兵士たちは二台の装甲車のまわりに、即席の土嚢を積み重ね、息をひそめて敵の来襲を待った。

俺もカラシニコフを構え、森の方を睨む。隣に居るPKを持った兵士の呼吸音だけが、聞こえていた。
488同志俺:2011/01/08(土) 18:23:19.95 ID:EVVlW3hO0
兵士「奴らが来たぞーっ!!」

兵士が叫ぶ。

ガガガガ!!!

その瞬間から、静かな砂浜は、喧しい銃声に支配される地獄となった。

俺「各個撃破ァ!!機関銃はとにかく面で撃ちまくれ!奴ら脆いぞ!!」

パリーン・・・パリーン・・・

森から飛び出してきた敵が、早速機関銃の餌食となる。

ビィーッ

兵士「うぐあああああ!!」

一人の兵士が、奴らのビームを食らって、腹に大穴を開けられた。

兵士「ちくしょおおおおおおっ!!!」ダダダダ・・・

隣に居た若い兵士が、ビームを撃った敵に向かってカラシニコフの弾を叩きこんだ。
489同志俺:2011/01/08(土) 18:24:35.96 ID:EVVlW3hO0
俺「DShKは中型に狙いを絞れ!」

至る所で怒号、罵声、悲痛な叫び声が聞こえる。

兵士「このままでは・・・・押し切られます!!」

俺「分かってる・・・!!分かっているとも・・・!!」

くそっ!どうすりゃいいんだ。

兵士「大型だ!!・・・くそっ・・・ここで終わりか・・・ッ!」

兵士が悲痛な声を上げながら指差した方向には、確かに大型の姿があった。

俺「・・・・・くっ!」


ガガガガ・・・・


パリーン


俺「あ・・・れ・・・・?」
俺は夢を見ているのだろうか?

あれほど堅かった大型の敵が、あっけなく撃墜される。

俺達の放った弾のせいではないだろう。

だとすれば・・・・ヴジャモイ!(ジーザス!)・・・・

空に、どでかい機関銃を構えた少女達が、浮かんでいた。

俺「おい、あれ・・・・」

兵士「ええ・・・。」

ガガガガ・・・・

少女達の放った弾によって、敵があっけなくやられて行く。

チクショウ。こいつは夢だ。そうに違いない。
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 18:53:05.09 ID:dsp9PffC0
さるさん?
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 18:54:48.07 ID:62M9A9PsP
AFKだな
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 19:04:00.96 ID:L/ijn8Us0
支援。家族愛が垣間見える爆撃者だ。
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 19:20:15.61 ID:wg9xnnVK0
また同志カーチャンに攫われたか…
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 19:50:01.34 ID:KR4nW1s00
ドラグノフが去年配備って事は1964年代なのね
BIZONやAK74が出て来ないのはそういう意味かな
496同志俺:2011/01/08(土) 19:50:06.57 ID:EVVlW3hO0
トーチャン・・・そりゃ無いぜ・・・・

俺『ザザッ・・あー・・・・こちらソビエト連邦国境守備隊・・・。所属を名乗れ。』

ミーナ『ザッ・・・・・・(ソビエト?)こちら、501統合戦闘団よ。』

俺『支援に感謝する・・・貴方達は・・・何者だ?』

ミーナ『何者って・・・ウィッチよ。ご存知無い?』

俺『ウィッチ・・・?すまん、知らないな・・・。』

ミーナ『まあ、いいわ。そのまま待機していて頂戴。貴方の言うソビエトって国は、存在しないわ。』

俺『そんなバカな・・・・!!』

ミーナ『・・・?』
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 19:51:25.99 ID:L/ijn8Us0
サーニャが一番混乱して・・・冬戦争を知ったら、エイラも少なからずショックを受けるかもなあ。
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 20:27:36.17 ID:oYOiM3sEO
499すまん、またry>>495出来ればVSVも出したかった:2011/01/08(土) 20:37:14.89 ID:EVVlW3hO0
ウィッチ達は、敵を全て片づけると、地上に降りてきた。

ミーナ「私はミーナ・ヴィルケ中佐。あなたは?」

俺「俺大尉だ・・・。すまない、助かった。」

バルク「で、ミーナ中佐、こいつらをどうするんだ?私達の敵ではないようだが?」

ミーナ「そうね・・・ひとまず、基地に連れて行こうかしら。そこで指示を仰ぐわ。」

俺「いいんですかい・・・?私達が、貴方達の背中を撃つとも限りませんよ・・・?」

とりあえず、精一杯の虚勢を張ってみる。敵わない事は分かっていたが。

ミーナ「貴方の部下の様子を見ても、同じ事が言えるのかしら?」

言われてみて気づく。部下のうめき声が聞こえる。

部下達のほとんどが傷つき、何人かが死んだ。まともに戦えそうもない。

俺「すまない・・・・。貴方の言う通りだ・・・。」

BGMhttp://www.youtube.com/watch?v=DtbOpDJIWJ8&feature=related
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 20:49:50.47 ID:0AHBWh2AP
これは良スレwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

支援wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

盛り上がってまいりましたwwwwwwwwwwwwwww
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 20:53:52.44 ID:GSzjlKJ/0
起きたら同志来てるウラー
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 20:57:30.09 ID:KR4nW1s00
時代が1990年代ならAN-94とかも出せただろうだけど
その時代ならネウロイさん、ミサイルやロケット弾でフルボッコだろうな・・・www
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 20:58:14.76 ID:TwmYqqum0
俺にはビームが当たらない!不思議!
主役には弾が当たらないって某四コマで言ってたな
支援
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 21:01:50.35 ID:wg9xnnVK0
同志よ無理しなくてもいいんだぞ?
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 21:22:25.37 ID:TwmYqqum0
同志よ…
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 21:42:16.84 ID:L/ijn8Us0
タワリシチ!
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 21:56:24.60 ID:48ZurABo0
このスレはKGBに監視されています
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:16:38.41 ID:WguKZsYIP
書き溜め進まねー
マイナスになるー
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:22:45.33 ID:YG02GV380
あるある
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:26:33.00 ID:Z3feEugn0
気分転換に他のネタを書くのもいいぞ!
今のが終わったら、次どれをちゃんと書くか決めたい
バイトがこれから厳しくなるから投下しにくくなるけど
511すまん、またry:2011/01/08(土) 22:27:42.63 ID:EVVlW3hO0
22時から予約が居た気がするが・・・・。

これ以降の投下から十分以上経過したら、"問答無用で"次の方お願いします。

また、投下予定のある方が居たら、直ちにお譲りします。
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:37:23.82 ID:TwmYqqum0
同志よ…
無理に今日投下しなくてもいい…
余裕がある時で良いんだ…
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:44:57.51 ID:wg9xnnVK0
投下するなら早く来いって
同志でも22時からのでも構わないからさ
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:57:10.13 ID:TwmYqqum0
ZgeTnLX00さーん
いませんかー
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 22:58:46.91 ID:ZgeTnLX00
投下しても大丈夫ですか?
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:00:51.93 ID:TwmYqqum0
ゴウッ!
517イーグル俺 続きです:2011/01/08(土) 23:01:17.47 ID:ZgeTnLX00
友「俺〜 訓練終わったから、一緒に風呂入りに行こうぜ〜………って、うわ!?」

俺「……」

ヘルマ「わ、わ!これは、ち、違うであります!!///////////」

俺の憩いを友に邪魔された

ヘルマは俺の腹筋から手を離し、顔を赤くしてあせりながら答えた

友「わ、悪かった!まさか2人がそこまで進んでいたとは……」

友は何かを勘違いしているようだ

ヘルマ「だから違うであります!!///////// た、確かに俺さんは魅力的ですけど……///// でも、やましいことなどしていないであります!!!!//////////」

友「へぇ〜」ニヤニヤ

俺「……////」
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:03:38.80 ID:Hc1/fm090
ヘルマちゃんこ鍋
519イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:05:12.31 ID:ZgeTnLX00
ヘルマ「ほ、本当に何にもしてないです!!//////」

このことがきっかけでヘルマと俺の距離はさらに近づいた

----------------------

― ある日 ―

こんにちは ヘルマ・レンナルツ曹長であります

今日はリネット曹長と宮藤軍曹が街へ買い物に行っているため みなさんの衣服等を洗濯することになりましたであります!

お二人のご期待に応えられるようがんばりたいであります!

ヘルマ「これをこうして…」

ヘルマは籠に入っている洗濯物を一つ一つ洗っていく

ヘルマ「こ、これは…!!!」
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:08:53.92 ID:Hc1/fm090
ヘルマちゃんマジ変態。
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:10:07.23 ID:TwmYqqum0
俺さんのズボンですか…
522イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:10:13.20 ID:ZgeTnLX00
憧れのウィッチことバルクホルンのズボンを手に取る

ヘルマ「私などがウィッチの鏡であるバルクホルン大尉のズボンを洗っていいのでありますか!?」

ヘルマはズボンを持ちながら、一人で騒いでいる

ヘルマ「こんな恐れ多いこと……でも、任務なので責任もって洗わさせていただきます!!」

ズボンの色、形を確かめるようにして洗おうとする

ヘルマ(バ、バルクホルン大尉の肌に直接触れているこのズボン……///// 感激であります!!)

しかし、洗っているうちに徐々に邪念が生まれてきた

ヘルマ(乾いたら……は、履いてみても…いいのでしょうか?…///////)

軍人としての思いではなく、ヘルマとしての正直な思いだった

ヘルマ(だ、ダメであります!!そんなこと考えるなんて軍人失格であります!!//////)

ヘルマは軍人としての考えに改める
523イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:15:24.35 ID:ZgeTnLX00
ヘルマ「こ、こんなことを考えるより…どんどん任務を遂行していくであります/////」

バルクホルンのズボンを洗い終え、次にかかる

ヘルマ「こ、これは……!!!!!」

新たに気になるものを籠から手に取った

ヘルマ「こ、これは…俺さんのパ、パパパパパパパパンツ!!//////」

※注意※
この作中の中での男のズボンはズボン、パンツはパンツです
女の子のウィッチたちは……想像にお任せします

ヘルマ「お、俺さん……/////こんなの履いているんですね……//////」

ヘルマは黒色のボクサーパンツを恥ずかしそうに見る

ヘルマ「お、男の人の物……//////////」

小さい頃から男の人と触れ合う機会が少なかったヘルマにとって、衝撃的な物だった
524イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:20:08.66 ID:ZgeTnLX00
ヘルマ「ど、どのようにして洗濯すればようのでしょうか…///////」

ヘルマが手に取っているパンツを振り回してみたりしている

そのとき

俺「お〜い、ヘルマ、何してるんだ?」

俺がひょこっと現れた

ヘルマ「お、俺さん!?////////」

ヘルマはパンツを思わず軍服のポケットに隠してしまう

俺「ん?ポケットに何入れたんだ?」

ヘルマ「な、何でもないであります!!/////」

慌てて返事するヘルマ

俺「まぁ、別にいいけど……それより、部屋の掃除頼んでもいいかな?」

ヘルマと俺の部屋は一緒である

ヘルマ「大丈夫ですけど……どうして掃除を?」

ポケットに入っているパンツを気にしつつ、話しかけるヘルマ
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:24:45.69 ID:y6TSQ6fT0
sageよろ〜
526イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:25:10.17 ID:ZgeTnLX00
俺「さっきミーナ中佐から部屋を掃除するようにって言われたんだけど、俺、午後から用事があって……」

申し訳なさそうに俺は言った

ヘルマ「わ、わかりました」

俺「あっ、ヘルマ、俺の服のクローゼットだけは掃除しなくていいから」

思い出したかのように喋る俺

ヘルマ「どうしてでありますか?掃除は隅から隅までやらないとダメでありますよ」

俺「と、とにかく!俺のクローゼットは掃除しなくていい!」

少し強く返事を返してきた

ヘルマ「わ、わかりましたであります」

俺「じゃ、頼むよ、ヘルマ」

俺「まかせてください!!」

-----------------------------
------------------
ヘルマは洗濯を終え、部屋に戻っていた

ヘルマ「どうしよう……パンツを持ってきてしまいました……」

パンツを両手で持って悩んでいるヘルマ

顔を赤くしたりして悩んでいる

とても和むような光景である

ヘルマ「そ、そんなことより、掃除をするであります!!」

ヘルマは部屋の隅から箒で掃除していく

ヘルマ「最近、ゴミ箱がティッシュでいっぱいですね……」

ゴミ箱がティッシュでいっぱいになっていることを不思議に思うヘルマ

ヘルマ「俺さんはクローゼットを掃除するなと言っていましたが……
528イーグル俺 :2011/01/08(土) 23:27:14.56 ID:ZgeTnLX00
ヘルマはクローゼットを掃除するかどうかで悩んでいる

ヘルマ「完璧な軍人を目指す為にも、隅々まで掃除するであります!!」

ヘルマはクローゼットの扉を開ける

その中には俺の軍服と私服、そしてピンク色のかかった本が2、3冊あった

ヘルマ「これは、なんでしょうか?」

ヘルマはピンク色の表紙の本を手に取り、開いた

ヘルマ「な!ななななななな……/////////////////」

開いたページには幼い体型をした女の子2人が淫らな行為をしていた


今日はここまでです
少なくてスミマセン…
見てくれた方、ありがとうございました!








529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:28:03.98 ID:RzXQxJBt0
おう・・・・
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:28:45.80 ID:Hc1/fm090
乙ねー。

おんなのこといっしょのへやなのに、えろほん。さらにはおなにー。ゆうしゃですね。
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:28:54.20 ID:EVVlW3hO0
ふぅ・・・。
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:29:01.82 ID:y6TSQ6fT0
続き気になる〜!!
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:29:08.60 ID:oYOiM3sEO
同じ部屋なんだしテッシュの処理はちゃんとしろよ……
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:41:57.11 ID:TwmYqqum0
ロリコン
異性と同室なのにオナニー
しかも百合モノ

見つかったらミーナさんにキュッとされるな
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:49:04.50 ID:y6TSQ6fT0
一気に人消えたな
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:53:49.08 ID:wg9xnnVK0
おつん

土日だからね。仕方ない。うろーん書き溜め進まねえよー
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:56:08.37 ID:TwmYqqum0
そうか、土日か
…皆リア充なの?
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:59:01.34 ID:y6TSQ6fT0
さびしく一人モニターの前
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:59:34.60 ID:bVLD6UEn0
書き貯めが捗るよ
いちゃいちゃ書いてて楽しい
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 23:59:36.90 ID:YG02GV380
寒い
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:03:04.65 ID:7k5Qcer50
バルクホルン√はレベルが高すぎるな……
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:07:17.25 ID:ZPzWZZf30
>>541
妹狂いにしちゃえばいいんじゃない?
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:08:54.14 ID:VZfk4qQ/O
お姉ちゃんをほぼ常時暴走させながら√いけないか考えてたらキャラ崩壊との戦いになって来た
おかげで一ヶ月前に勢いで初回予告したのに一話投下すらまだだと言う有り様だよ!
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:16:23.66 ID:ZPzWZZf30
常時暴走だと…
いつぞの「クリスクリスクンカクンカ」が延々と続くのか
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:20:11.99 ID:AHx8OSug0
>>544マジ勘弁・・・
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:20:51.32 ID:1ytlQ4/j0
今誰か予約はいってたりしますかー?
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:23:02.58 ID:dWpdO6/30
予約はあるかな?
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:24:27.56 ID:PNQ7lTvI0
なかったと思う
549547:2011/01/09(日) 00:26:21.00 ID:dWpdO6/30
>>546
お譲りします、同志。
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:30:01.55 ID:1ytlQ4/j0
>549
ありがとうです。
じゃ、あまり長くならない程度にお借りします

ではおじゃまします最上さん、前のお話は
ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/pages/326.html
からどうぞ
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:32:13.97 ID:HLmEi68/0
支援なら任せろ!
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:33:13.77 ID:TCdeGqIm0
急いで給弾しないと…
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 00:34:27.03 ID:9/37lFzG0
アパム!アパーム!
554最上の空陸両用 あらすじパート:2011/01/09(日) 00:35:59.15 ID:1ytlQ4/j0
日々厳しい任務の日々を送る第501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズ。
そんな彼女たちに、久方振りの休日が与えられる事となった。

念願のその休日を明日に控え、今日の任務を懸命にこなした隊員たち。
課業が終わったその後の、彼女らの話題はただひとつ。
「明日の休みはどうするの?」
………
……

副長「という感じで日誌を書いてみたのですが受領願えますか?」

艦長「なんというか、ホントここ最近の日誌は501と<俺>くんの動向についてしか書いてないね」

副長「まぁ、メタな話してしまうと、これあらすじパートですからな。
    逆にそういうの無視して『今日の最上の整備日誌』を書いていってもいいですが、読みますか?
    整備班諸君の油臭い活躍と各種陳情が満載の、これはこれで興味深い読み物になりそうですが」

艦長「光速で読み飛ばすだろうな、誰が得するんだそんなもの。
    だいいち、最近の流行じゃあらすじももっとテンポがないと喜ばれんぞ。
    もっとこう…《バーン!俺はネウロイをぶっ飛ばした》的な勢いがないと。
    こんなおっさんふたりで会話するようなあらすじなぞ誰も読まんのじゃないか」

副長「そもそも最近ネウロイがでてないですし、どっちかというと<俺>君はぶっ飛ばされる側でしょうな。
   まあ、あらすじの地味さは私のいぶし銀のダンディズムでフォローする、ということでひとつ」

艦長「加齢sy」 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン

副長「…それはそうと、告知です。
    今回はシナリオとしてはかなり長めなのでこちらでは適当にチェックポイント切っております。
    話の途中でもかまいませんので、投下したい方はどうぞ遠慮無くおっしゃってくださいませ」
ルッキーニ「今日は哨戒とか訓練とかせいいっぱいガンバったんだよ!」
………
……

ミーナ「みんな、今日は頑張ったわね」

坂本「まさか、ルッキーニの方から『哨戒の時間だからいってくるのだー!』
    などという言葉が出てくるとは思わなかったな」

俺「俺としては、マネとは言え坂本少佐の口から『のだー!』なんて
  言葉が出てきた事のほうがおどろきです」

坂本「む…ヘンだったか?」

俺「え?いやいや、そんな事はありません!」わたわた

ペリーヌ「少佐の、そんなたまに見せる可愛らしい仕草もたまりませんわ」

シャーリー「そんな事より、今日の仕事は終わり終わりー!
       メシにしようよ、今日の当番は…ペリーヌじゃないよな?」

ペリーヌ「その言われようは、さすがに少し傷つきますわ…」

俺「まぁまぁ。
  ミーナ中佐はおかわりしてたし、俺だってあまり嫌いじゃないですよ、草。
  山篭りの訓練とかじゃマトモなメシが食えず、よく山菜を煮沸して食ったんですが、それを思い出します」

ペリーヌ「そんな褒められ方されても嬉しくありませんわ!」
556最上の空陸両用:2011/01/09(日) 00:45:48.58 ID:1ytlQ4/j0
ルッキーニ「今日のご飯担当はわったしだよーん!」
………
……

坂本「…正直、ここまで露骨にやる気を出されると、休みというのも悪くないと思ってしまうな」

ミーナ「美緒、ちょっとそれはルッキーニさんが可哀相じゃない?」

坂本「いや、感心しているんだ。
    今日はよくがんばったな、ルッキーニ」

ルッキーニ「うにゃー!少佐からホメられるなんてちょとびっくりだよー」

俺「る、ルッキーニ、メシなんて作れたのか…」

ルッキーニ「ちっちゃいころからマーマのお手伝いしてたからね。
        それよりどう、おっちゃん。おいしい?」

俺「うん、美味しい」

リーネ「羨ましいな。
     芳佳ちゃんに教えてもらってるけど、わたしお料理はまだまだだから…」

エーリカ「リーネはお菓子作れるし、美味しいお茶を淹れられるからいいじゃん。
      わたしなんかさー、わざわざ命令書まで出されてお料理禁止されてるんだよ」

バルクホルン「お前の料理は凶器だからな…せめて、ただマズいというだけの料理が作れるまでは、ダメだ」

宮藤「あはは…ひどい」
シャーリー「でさ、みんなは明日はどうするか、もう決めたのか?」

エーリカ「ねるー」

バルクホルン「お、お前というヤツは…いや、いい」

エーリカ「あれ?
      『それでもカールスラント軍人かー』っていういつもの決め台詞は?」

バルクホルン「別に決め台詞にしたつもりはないが…だが、今日のルッキーニをみて考えを変えた。
         普段だらしないルッキーニでさえ、休みというモチベーションを与えられればここまで出来るようになるのだ。
         だから、お前についても、明日一日の行動についてはとやかく言うまいと思ってな」

ルッキーニ「ふだんだらしないってなんだよー」

バルクホルン「あ…すまん、ルッキーニ少尉。批判したわけではなく、むしろ褒めたつもりなんだが…」

ルッキーニ「どこがホメてるのさ!
        ぶー、バルクホルンのばーか」

エーリカ「あーあ…トゥルーデはもうちょっと言葉の使い方を学習しようよ」

バルクホルン「むう…確かに、私も修行が足りないな。
         本当に済まない、ルッキーニ」

シャーリー「まぁ、ルッキーニも機嫌なおしてさ、明日の話しようぜ」
558最上の空陸両用:2011/01/09(日) 00:56:54.58 ID:1ytlQ4/j0
シャーリー「まず、あたしは明日は外出だ。外をクルマでひとっ走りしてくるさ」

ルッキーニ「うにゅ…
       にゃは、じゃあたしもそれについてくー」

宮藤「私とリーネちゃんは、街に買い物に行こうと思ってます」

シャーリー「お、朝出るんなら街まで乗っけてくぞ、どうする?」

宮藤「え゛!?」

シャーリー「あっはは、心配しなくても街までは安全運転で行ってやるよ。
       その代わりに、あたしとルッキーニふたり分の弁当頼めるか?」

宮藤「本当ですか? …なら、お願いします」

リーネ「本当に大丈夫かな…」

シャーリー「あっはは!
       あたしだって、ちゃんとご飯の恩には報いるさ、安心していいよリーネ」

リーネ「あ、はい…すいませんシャーリーさん」

シャーリー「気にすんな。
       じゃ、まずあたし、ルッキーニ、宮藤、リーネは外出、だな」

ミーナ「はい、わかったわ」
エイラ「私たちは明日はゆっくり寝るか、サーニャ?」

サーニャ「あ…。
      その、えっと…」ちら

俺「…!?」
俺(そういえばサーニャ、エイラと一緒に買物に行きたいと言っていたよな、よし…ちょっと恥ずかしいが、後押しすんべ!)

     o(>_<;)o レッツ   | ̄
      ↓          ガンバレサーニャさんのポーズ
   Σ○( >_<)o ゴー                         _|

サーニャ「……!」こくり

サーニャ「あの。えとね、エイラ、お昼過ぎからでもいいから、買い物…いかない?」

エイラ「うぇ!?…ほ、ホントか、サーニャ…!
    うん、行くよ、絶対行く、行こう!」

シャーリー「悪いけど、あたしたちは出ちゃってるから便乗させられないぞ」

エイラ「大丈夫だって、ふたりでゆっくり歩いて行くよ」

エイラ「うわーい、やったあ、サーニャと買い物だ、ヒャッホーイ!」

サーニャ「もう、エイラったら…」

俺(うむうむ、よかったよかった)
560最上の空陸両用:2011/01/09(日) 01:00:54.05 ID:1ytlQ4/j0
坂本「私とバルクホルンは、明日は海岸線に沿ってランニングに行こうと思う。
    たまには環境を変えて訓練するのもいいだろう」

俺「き、休日なのに訓練するんですか?」

坂本「ああ。私にとっては、思い通りに訓練が出来るのが一番の気分転換だからな」

バルクホルン「海岸線を望みながらのランニングというのも、たまにはいいものだ」

ペリーヌ「し、少佐…わたくしもお供してよろしいでしょうか?」

坂本「ペリーヌもか?訓練に積極的に参加するとは、いい心がけだな!」

バルクホルン「別に構わんが、明日はいつもの訓練と違って本気で走り続けるつもりだからな…
          わたしたち二人の本気に付き合って、体力は持つのか?」

ペリーヌ「が、がんばりますわ!」

ミーナ「わたしは、ゆっくりさせてもらおうかしら…。
     ゆったりお風呂にでもはいって、のんびりするわ」


シャーリー「これで一通り予定は聞いた、かな?」

ルッキーニ「んーとね、んーとね…あ、まだだよ。
        おっちゃん!おっちゃんどうすんの?」
561最上の空陸両用:2011/01/09(日) 01:06:10.95 ID:1ytlQ4/j0
俺「え…ああ、俺か。うーん…特に考えてなかったな。
  寝ようかな?」

エーリカ「ねる同盟だね!」

俺「おおう、ねる同盟ですか…」

シャーリー「でも、ハルトマンはともかく、お前はちょっともったいないんじゃないか?」

俺「もったいない、ですか?」

ミーナ「そうね、<俺>さんは…来週になるか、もうちょっと伸びるかはともかくとして、
     いつかはまた最上に戻らなくてはならないんでしょう?
     街で買い物できる機会なんてそうはないだろうし、ちょっと考えなおしてみたらどうかしら?」

俺「なるほど、確かに一利ありますね」
俺(そういえば、俺の派遣期間についてはまだ結論は伝えてなかったか。
  でも、俺は…残るって決めたんだよな。艦長たちにも伝えておかなきゃな)

シャーリー「なんだったら、あたしのバイク貸してやるよ」

俺「ホントですか?
  なら街に行くことも考えてみようかな」


ミーナ「これでだいたい出揃ったかしら?
     みんな、良い休日を過ごしてね」

坂本「うむ、たまの休みだ、悔い無く過ごせよ」
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:07:40.89 ID:TCdeGqIm0
しえーん
563最上の空陸両用 >562支援thx:2011/01/09(日) 01:11:04.05 ID:1ytlQ4/j0
夜中あった(はずの)ガールズトークやらなにやらは省略して(ひでえ)
そしていよいよ休日、の早朝
………
……

俺「あふ…昼前くらいまでは寝てようと思ったのに、ずいぶん早く起きちまった。
  二度寝するのもむりぽいし、食堂行ってメシでも食うか…」てくてく

宮藤「あ、おはようございます<俺>さん!
    お休みの日なのにずいぶん早起きなんですね」

俺「おはようございます宮藤さん。
  宮藤さんこそ朝早いですね、リーネさんとの買い物の準備ですか?」

宮藤「いえ、準備は昨日のうちに済ませてしまったんですけど、
    坂本さんたちやシャーリーさんたちのお弁当作ったりしちゃいたかったので。
    それに洗濯物とかも出来ればお日様が高くなる前にやっちゃえば、帰ってくる頃にはいい感じに乾きますから」

俺「なるほど。 そうだ、もしよかったら朝飯もらっちゃってもいいですか?」

宮藤「はい、わかりました。 それじゃ、食堂へどうぞ」


俺「それにしても、宮藤さんはいいお嫁さんになりますよ」

宮藤「え、なにか言いましたか?」

俺「いえ、なにも」
  (どんな人と結婚するんだろうな。
  まぁなんにせよ、いい家庭を築いて幸せになって欲しいよな…)
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:11:44.22 ID:74moSF0x0
俺と結婚します
565最上の空陸両用 >564えっなに聞こえない(AA略:2011/01/09(日) 01:16:14.95 ID:1ytlQ4/j0
宮藤と一緒に食堂に到着
………
……

シャーリー「お、おっはよう<俺>、早いじゃんか」

俺「おはようございますシャーリーさん。
  シャーリーさんは今日はルッキーニとクルマでドライブでしたっけ?」

シャーリー「そうなんだけどさ、ルッキーニが来ないんだよ…。
       どこかで寝てるんだと思うんだけど、ちょっと分からないんだよな」

俺「部屋にいるんじゃないんですか?」

宮藤「ルッキーニちゃんは基地のあちこちにヒミツ基地を作って、そこで寝るんです。
    だからどこにいるか分からないことが多くて…はい、<俺>さん、朝御飯です」

俺「ありがとうございます、宮藤さん。
  白米と扶桑味噌のお汁物とは、朝から心が踊るな…いただきます」


エーリカ「うー…おっはおー…宮藤、くいものー」

宮藤「はっハルトマンさん!?
    なんで、どうしてこんな時間に!?」

エーリカ「ぶー、ひっどい反応。
      起きたくなくても、たまには朝起きちゃうことだってあるんだよーだ。
     それより、ごはんごはんー」
俺「ハルトマンさん、おはようございます」

エーリカ「おはよー。
      なんだ、ねる同盟が二人とも起きちゃったら同盟破綻じゃんねえ」

宮藤「はい、ハルトマンさんどうぞ」

エーリカ「ありがと、宮藤♪」

俺「あ、宮藤さん。よかったらオカワリいただけますか」

宮藤「はーい。ちょっと待っててくださいね」とててて…


エーリカ「うーん…<俺>、その『さん付け』なんとかなんない?」

俺「え?」

エーリカ「いや、わたしやシャーリー相手ならまだわかるけどさ、明らかに年下で階級も下の
      宮藤にまでさん付けするって、なんか違和感があるんだよねー。
      特に<俺>の場合は一回り歳が上だからさ」

俺「はぁ」

シャーリー「たしかに、なんか距離取られてるように感じちゃうよな。
       あたしも気になってた」

エーリカ「正直、<俺>は大人だし、私だって呼び捨てされたって気にしないんだけどな」
俺「別に、距離を取るとかいうような意図があったわけではないんですけど、不愉快でしたらすみません」

エーリカ「だからさー、そういうカタイのもいらないって言ってるのに」

俺「うーん…要はタメ口聞いちゃって構わないって事ですか」

シャーリー「まぁ、少なくとも宮藤相手にまでさん付けとですますはいらんだろ」

俺(確かに、今までは習慣のまま丁寧な話し方をしてたけど、これはこれでおかしいか。
  船がいる間はここに残るって決めた以上、もうちょっと俺の方から近づく努力をせんとな)

俺「なるほど。まぁ、それなら…」
  (久しぶりに昔の陸式を思い出してやってみるか)

宮藤「<俺>さん、お待たせしましたー」とててて

俺「おう、悪いな宮藤」

宮藤「?
    えと、はい、どうぞ」

俺「サンキューうまそうだ。
  じゃ、いただきます」


俺(な、なにかちがう…)

エーリカ「ぷぷ、なんかちぐはぐだぞー」

シャーリー「はっはは、まぁ少しずつ慣れていくだろ」
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:27:54.30 ID:DxhdZ05I0
支援
食後、ハンガーにて
………
……

俺「これがシャーリーさんのバイクですかあ」

シャーリー「おう!
       見た目はシャープだけど、結構馬力あるから気を付けろよー?」

俺「りょーかい、ありがとうございます」

シャーリー「いいってことさ。
       さて、あたしもそろそろ行こうかな、ルッキーニのヤツ起きてこないし」

俺「残念ですね、ルッキーニがいないと…」

シャーリー「ま、昨日はかなり頑張ってたからな、仕方ないさ。
       途中で街にでも寄って、適当にお土産でも買ってやろうと思ってる」

俺「それはいいですね。
  行ってらっしゃいシャーリーさん」

シャーリー「おう!んじゃなー、<俺>」
……


俺「さて、俺もおこぼれで弁当貰っちゃったし、早速海岸線でも流しにいくかあ?

  …おっと、その前に最上に行って艦長たちに話を通してこないとな。
  どうせなら慣らしついでにドッグまで乗ってくか」
570最上の空陸両用:2011/01/09(日) 01:38:19.06 ID:1ytlQ4/j0
最上の停泊しているドッグに向けて慣らし運転中
………
……

俺「ピュウ、こいつはクールだ。
  シャーリーさんらしいスピード重視のチューンだから基地内じゃ飛ばし過ぎないように注意、と…」ぶぉろろろろ


俺「そしてあっという間にドッグについた!
  歩きだと結構かかるけど、バイクだと一瞬だぜ、よかよか…ってあれ、最上から出てきたのは…ミーナ中佐?」

俺「ミーナ中佐、おはようございます」下車、敬礼(`・_・´)ゝ

ミーナ「おはよう、<俺>さん。
     ふふ…今日はお休みなんだから、敬礼はいいのよ?」

俺「はい。
  ところで、休日だというのに最上になにか御用で?」

ミーナ「ちょっと、ね。
     <俺>さんこそどうしたの?」

俺「俺は、艦の停泊中の事について艦長たちに話をしにきたんです」

ミーナ「そうなの。
     あら、それシャーリーさんのバイクね」

俺「好意でお借りしまして。
  慣らし運転も兼ねてここまで乗ってきました」
571最上の空陸両用:2011/01/09(日) 01:44:12.83 ID:1ytlQ4/j0
俺「それより、ミーナ中佐、これから基地に戻られるんですか?」

ミーナ「ええ、そうよ」

俺「なら、せっかくですし、バイクで基地まで送りますよ。
  自分の要件が終わってから、になってしまいますけど、それでも歩いて帰るより速いかと」

ミーナ「あら、いいのかしら?」

俺「ええ、俺の要件はすぐ終わるので、ちょっとだけ待っていていただけますか?」

ミーナ「それじゃ、ここで待ってるわね」
……

俺「…先日の、修理期間延長に伴う任期についての話ですが、停泊中は501に残ることにしました。
  ご了承いただけますか」

副長「わかりました。
    …がんばってくださいね」

俺「ありがとうございます、微力を尽くします」

艦長「今日は、休みだそうだね。
    いい機会だし、体を休めて、可能ならみんなと親睦を深めておいで」

俺「は…了解です」

副長「ご武運をお祈りいたしますよ、<俺>少尉…では、退室してよろしい」

俺「は!失礼いたします」
572最上の空陸両用 というわけで投稿はここまで:2011/01/09(日) 01:49:40.83 ID:1ytlQ4/j0
                                     _,. - '  ̄ ̄ ' - .、
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     ♪アイキャッチ                         /       ,、      i、
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                                | |  |/ ,== i、/ ´ .f代i|   /
                                 ||、 | 代iり     `゙´|   /
                                  ,i  ヽ   ′    | //
 [二二二二二二二二二二二二二二二二二... _,.-::'て´.ヽ|、|i、  −´  /|/
  ||                          /::::::::::::::::::ゝ,-=ヾ'''`− ┐'_,/::ヽ_
  ||   ねる同盟!               _,.-'::::::::::::::::::::::::/   ___v::zヾ:::::::/::::::::`i
  ||  団長    ふらう           /::::::::::::::::::::::::::::,/_,.-.'::´:::::/::/::|:::::/::::::::::::::::::|
  ||  ふとん係  <おれ>.  ,.-─/::::::::::::::::::::_,.-:'´::::::::::::::::::::::::`7:::/:ヾ:::/:::::::::::::::::::|
  ||                  /   {::::::::::::::::::´::::::::::::::::::::::::::,/::/:/:,:/:::::::i:::::::::::::::::|
  ||   参加者        /     ヽ 、,_:::::::::::::::::::::::::::::::/::::/::/::::::/::::::::::::::|::::::::::::::::|
  ||    だいぼしゅー   /.        ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`.|:::::|::|::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::::::|
  ||                /    ,、    .ヽ        |:::::|::|::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::::::|
 [ニニニニニニニニニ ./    ,! i.     ヽ        /:::::|::|::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::::|
           .   /     / |     ヽ      /:/::/:/:::::::|::::::::::::::::::i|:::::::::::::::|
           .   /     /  |      ヽ    /:/::/:/::::::::|:::::::::::::::::/|::::::::::::::::|
             /    /    |      ヽ .//::::/:/:::::::::|::::::::::::::::/ |::::::::::::::::|
             /    /     .|       ヘ::/:::::/:/:::::::::::|::::::::::::::::/  |::::::::::::::::|
            /   /      |       |:::::/::/:::::::::::/::::::::::::::::|  |::::::::::::::::|
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           /  /          |、   __,,..- ヾ≠─-二\:::::::::::::|  /::::::::::::::::::',
             /      __,. -−' ´ ̄           ` \::::::| /:::::::::::::::::::::|、
           _/,,.. --─ ' ´                    ヽ::/ \::::::::::::::::/
                                         }/   ヾ:::::::::::/
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'''''''''''''''''''''''''''''´ ̄ ̄''´──´──
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:51:24.80 ID:DxhdZ05I0
だれもいないなら投下つづけてもいいと思うぞ
まぁキリがいいところで切りたいなと思ったら切ってもいいと思う
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:51:48.47 ID:VZfk4qQ/O

掛布団係は募集してませんかね
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:51:57.27 ID:NB5y4HiS0
乙ー

さて、おれもねる同盟に参加させてもらおうか
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:52:20.78 ID:DxhdZ05I0
みすった、俺はなにをわけのわからんことをしてるんだ
おつです!
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:56:03.64 ID:cyexTaF90
乙!
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 01:56:52.29 ID:TCdeGqIm0
乙カレー!
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:00:06.33 ID:1ytlQ4/j0
というわけで今日はここまでです。
どうもお邪魔しました。

…とカキコしようと思ったらちょうどさるった罠w
乙ありでした

>573
ちょうど区切りが良かったのであそこで切りました。
次のチェックポイントはちょっと遠かったので、ちょうどよかったです。

というわけで>547さんお待たせしました、どうぞ
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:01:01.96 ID:HLmEi68/0
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:02:28.33 ID:cyexTaF90
じゃあ俺マクラ
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:02:51.06 ID:WKyDyCbD0
>>547は書くのか?
いないならしばし借りたい
ほとんど書き溜めないからゆっくりだし唐突に終わると思うが

今書いてるやつの続きがどうにも進まないから、手慰みに新しいの書き始めてみたら止まらなくて困る
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:08:05.95 ID:DxhdZ05I0
いなさそうだから投下してもいいんじゃないかな
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:14:15.25 ID:cyexTaF90
かもーん
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:21:42.17 ID:Eb2OeYRQ0
お初にお目にかかる。

ここで読んだssに感銘を受けて、自分も妄想を垂れ流したものを書き始めたのだが…

まだ序盤しか下書きできていないが、一通り書き溜めと推敲が済んだら投下…してもよいだろうか?
586空の王な俺:2011/01/09(日) 02:22:52.27 ID:WKyDyCbD0
じゃあいっちゃう
かなり1944年以降の歴史が公式と違ってます
もしかしたら他の部分もそうかも
まぁ中篇程度で終わる予定なんで、あまり気合入れずに読んでください
では



1945年、人類の対ネウロイ欧州戦線は危機に瀕していた。

1944年、第501統合戦闘航空団『STRIKE WITCHES』の活躍によりガリアが解放されてしばし後、ネウロイは急激かつ致命的に戦略を変更した。
それまでおおよそ一週間に一回程度であった積極攻勢を激化、支配地域にマザー級ネウロイを次々に配置していった。
戦艦の主砲級の攻撃力でなければ傷一つつけられない外殻と、大量の小型機産生能力をもつマザー級ネウロイという“要塞”の群れの前に、人類は反撃の糸口も見つけられぬまま後退を繰り返した。

やがてわずか半年程度の間に、人類はヴェネツィア公国、ロマーニャの北部、一度は解放されたオラーシャ中央部とガリア、さらにはその先のヒスパニア東部までもを失った。

もはや欧州に残る人類の版図は、ネウロイの活動の鈍い北部の他は、ブリタニアとヒスパニア及びロマーニャのごく一部分のみとなっており、

欧州大陸部が全てネウロイの手に落ちるのは、時間の問題と誰もが思っていた。
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:23:10.02 ID:uK4k6P930
>>585
誰も君のオナニーを止めることは出来ないのと同様に誰も君の投下を止めることなど出来ない
つまりとっと投下してくださいお願いします

参考までに聞くとどんな話?
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:25:29.95 ID:PNQ7lTvI0
一応sageておいたほうがという支援
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:26:36.57 ID:uK4k6P930
いかんいかん、つい外れてた新作支援
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:26:46.70 ID:Eb2OeYRQ0
>>587
把握した。全力で書き上げる。

一応本編一期を下敷きに、男ウィッチな俺が主人公なパターン。
ただ、誰√にするかは今のところ未定。候補はあるから、投下前にアンケートでも取ろうかなぁ・・・と


591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:27:21.75 ID:7poZ+A6/0
しえんーがんばれー
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:28:05.41 ID:cyexTaF90
支援でござる
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:28:08.23 ID:1ytlQ4/j0
>586
またしてもガリアが…
これは支援せざるを得ない
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:29:05.76 ID:uK4k6P930
なんというかアルデンヌ攻勢が成功したIF欧州っぽいな
595空の王な俺:2011/01/09(日) 02:29:55.96 ID:WKyDyCbD0
― 1945年初夏 ロマーニャ南部 アドリア海沿岸 ―

花火のような炸裂音が空中に轟く。12人のウィッチが、無数の立方体型の小型ネウロイと戦っていた。
マザー級ネウロイにより産生されるごく一般的なタイプのネウロイで、ウィッチであればさほど苦戦する相手ではない。

坂本「これで、最後だ!烈風斬!」

戦っていた11人、再結成された『STRIKE WITCHES』も、さほど苦戦することなくそれらを殲滅した。

芳佳「やりましたね、坂本さん!」

坂本「ああ。この程度の相手、我ら『STRIKE WITCHES』の敵ではない!」

シャーリー「やれやれ、肩慣らしにもならないな」

ルッキーニ「早く帰ってご飯たべよーよ。ご飯、ご飯ー♪」

しかし威勢のいいそれらの言葉には、隠しようも無く空元気の色が表れていた。
大した相手ではないのだが、その襲撃がほとんど毎日あるとなれば話は別だ。

つい数週間前、連合軍はついに半島中央部にマザー級の侵攻を許してしまった。
以来、襲撃の頻度は上昇の一途を辿っていた。
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:33:09.26 ID:uK4k6P930
ちょwwローマ\(^o^)/オワタ

・・・これはもしかして幻のジャイアント作戦フラグ
597空の王な俺:2011/01/09(日) 02:35:26.12 ID:WKyDyCbD0

エーリカ「ウーシュ、大丈夫?」

ウルスラ「はい、姉さま」

ミーナ「ごめんなさいね。いつもいつもあなたにまで手伝わせて……」

ウルスラ「いえ」

このウルスラ・ハルトマンがストライカーを履いて戦っているという事実が、現在の501隊の、そしてロマーニャの状況を端的に表していた。
彼女はすでに前線勤務から後方、技術省での開発研究に転属しており、そもそも501隊の基地には新兵器のテストのために訪れているに過ぎなかった。
しかし彼女が基地に滞在している最中にノイエ・カールスラントへの空輸ルートがネウロイの手に落ちてしまい、
そうこうしているうちにロマーニャ戦線は追い詰められ、なし崩し的に彼女も全力出動に付き合わされている。
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:37:02.93 ID:uK4k6P930
・・・ヒスパニア健在ならジブラルタル開いてないか?
599空の王な俺:2011/01/09(日) 02:44:33.08 ID:WKyDyCbD0

坂本「……」

帰投のために進路を基地方向にとりながら、坂本は眼下、ロマーニャの大地を見やった。

植物の緑と大地の茶色のグラデーションの中に、ぽつぽつと黒点が見える。
マザー級のネウロイ。

吹き出物のようだ、と坂本は思った。
実際それは大地に現れた悪性の表皮腫瘍そのもので、ロマーニャをゆっくりと蝕み、ついには死に至らせつつあった。

マザー級を撃破するための戦力の結集は遅々として進まず、
それどころか度重なる嫌がらせのような小型ネウロイの襲撃に、ロマーニャの連合軍は少しずつ疲弊していった。

圧倒的な物量を前に、ただただその日一日を凌ぐだけの毎日。

絶望的な戦いだった。
600空の王な俺:2011/01/09(日) 02:49:13.11 ID:WKyDyCbD0
>>598アフリカがやばくて危ない、的な


そんなある日のこと。

坂本「戦力派遣?オストマンから?」

ミーナ「ええ、この基地に。欧州南部からですって」

坂本「南部というと、オストマルクが陥ちたときからずっとネウロイと戦っていた三カ国からか」

マケドニア、ギリシャ、オストマン。負け続きの欧州戦線にあって、唯一気を吐いている戦線を成す三カ国である。
大戦最初期にオストマルクが陥落して以降、その隣にあるこの三カ国戦線は常にネウロイの侵略の最前線でありながら、
しかし攻勢の激化が始まった現在に至るまで、一歩たりとも後退していなかった。

ミーナ「三カ国の戦線を守ってきた……いいえ、それどころか、その地域のネウロイを完封していた軍事力だそうよ。
    今まで彼らはほとんど独自にネウロイと戦ってたんだけど、連合軍の度重なる要請を受けてついに協力することになったの」

坂本「ほぉ。それは期待できるな。しかしそれほどの軍隊、この基地一つでは収容しきれないんじゃないか?」

ミーナ「それが……派遣されてくるのはウィッチ一人だけみたいなの」

一転、渋い顔をする坂本。

坂本「なんだ、ようはせっつかれたから協力するというポーズだけ示そうというだけか」

優勢とはいえ、いつまた侵攻があるか分からない。無理からぬことかも知れないな。
坂本はそう冷静に分析したが、失望感は消えなかった。
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 02:51:49.23 ID:uK4k6P930
アフリカの一大事だとっ!
ちょっくら助けに行ってくるノシ
602空の王な俺:2011/01/09(日) 02:54:16.00 ID:WKyDyCbD0

坂本「それで、その捧げ物にされた哀れな娘については何か分かってるのか」

ミーナ「ええ。でも『娘』じゃないわ。見て」

坂本「む?」

ミーナが書類を差し出す。派遣されてくるウィッチについての概略だ。
外見を知らせるための写真が一枚、クリップで留められている。

坂本「ほぉ、珍しいな。男のウィッチとは。名前は……空欄?なんだこれは」

ミーナ「階級もよ。妙なのはそこだけじゃないわ。経歴もほとんど空欄なの。あと戦績も見てみて」

坂本「……」ペラ ペラ...

坂本「……あのあたりの人間には物事を大げさに伝える文化的な伝統があったな」

ミーナ「まるで大げさな吟遊詩人の語りを聞いている気分よね」
603空の王な俺:2011/01/09(日) 03:00:38.98 ID:WKyDyCbD0
>>601ああ、アフリカ西部がネウロイ勢力圏になってるからジブラルタルも危ないって意味ね。
東部西部ともにやられてるから当然マルちゃんもやばいんだけど。



坂本「それにしても酷いな。馬鹿にしてるとしか思えん。いわく、この男の破壊したネウロイは……
    飛行タイプが1200機以上、うちトゥーパリェフ級以上の大型が400機以上。地上型は2600体以上、戦車型1000両以上を含む。
    そしてマザー級が9つ。こいつ一人で一つの戦線を支えられるな」

ミーナ「オストマン戦線を支えた軍事力を丸ごと貸してくれる、ってことらしいわ」

坂本「“軍事力”な。なるほど階級がないのも頷ける。こいつひとりが一つの軍隊というわけだ」

ミーナ「まさに“ワンマンアーミー(たった一人による軍隊)”ね」

坂本「……本当ならこの上もなく心強いんだが。それで、いつ来るんだ?」

ミーナ「今日よ。午後にも着くって。アドリア海を挟んですぐだものね」
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:01:44.49 ID:uK4k6P930
( ゚Д゚)

こいつぁルーデル大佐も大将もビックリのワンマンアーミーコーアだ・・・
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:03:05.95 ID:9/37lFzG0
ルーデルなんて目じゃねえぜ
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:04:06.23 ID:9LvMfDgg0
どんな俺TUEEEEEEを見せてくれるかwktkするな

支援
607空の王な俺:2011/01/09(日) 03:07:33.16 ID:WKyDyCbD0
知らせ通りその日の午後、胴の太い輸送機が501基地に着陸した。
その場には隊長であるミーナと副官である坂本の他に、興味本位で数人のウィッチが並んでいる。

やがて輸送機からタラップが伸ばされ、『その男』は昇降口に現れた。

シャーリー「シュワルツネッガーが来るって聞いてたんだけどな」

その男の年の頃は20代半ば、長身で、引き締まった体が服 (オストマンの上級将校の軍服に似ている、とミーナは思った) の上からでも分かったが、
シャーリーの言うように、決して書類にあったような異常な戦果を挙げる、ギリシャ神話に出てくるような豪傑という風ではなかった。

男はシャーリーの呟きを意に介した風も無く……というより、この場の誰にも興味など無いかのように冷ややかにあたりを睥睨すると、ゆっくりとタラップを降り始めた。


ミーナ「この基地の司令官のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。『STRIKE WITCHES』へようこそ」

坂本「副官の坂本美緒少佐です。歓迎します」

二人の前に来ても男が口を開かないので、ミーナと坂本は先に名乗った。
男の階級が分からない (そもそも軍人ですらない可能性もある) ので、敬礼もこちらからしてみせる。

たっぷり一拍おいてから、男はゆっくりと腕を組み、口を開いた。

余「出迎え、大儀である。」
608空の王な俺:2011/01/09(日) 03:11:41.11 ID:WKyDyCbD0

ミーナと坂本、他数名は呆気に取られた。

名前を名乗らないのか
敬礼を返さないのか
なにより、「大儀である」ときたものだ
いまどき王族でもそうは使わない大時代的な言い回しだ

そんな思いが集約した

エーリカ「何なんだ、こいつ?」

という言葉を一致して浮かべていた一同を、その男は用事は済んだ、とばかりに素通りして基地へ向け歩き始めた。

反応できないでいる少女たちを無視して男は歩き続けていたが、数歩ほど進んだところで立ち止まり、怪訝そうに彼女らを振り返った。

余「どうした?」

ミーナ「え?」

余「誰か、余を案内せよ。余一人に基地を迷わせるつもりか。」
609空の王な俺:2011/01/09(日) 03:16:31.14 ID:WKyDyCbD0

芳佳「あ、あの!」

余「どうした?」

芳佳「え、ええと、色々お伺いしたいことはあるんですが……。とりあえず、お名前伺ってもよろしいですか!?」

よく聞いた、それがまず第一だ。
坂本やミーナが内心で賛辞を送る。
しかし返答は、さらにその場の人間を混乱させるのに十分なものだった。

余「余は空の王である。」

芳佳「ソラノオさん?」

余「違う。空の、王。Lord of Skyだ。」

一同「「……」」

シャーリー「……だっはっはっはっはっは!おまえすごいよ、最高、ひー!こんなに“掴まれた”自己紹介初めてだ!HAHAHAHAHAHA!!」

エーリカ「あっはっは、はぁはぁ、お腹痛い、あははははは!!」

坂本「うむ、最近張り詰め気味だったのが一気に解れたぞ。素晴らしい援軍だ。わっはっは」

余「なんのことだか分からんが……良かったな。」
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:19:03.08 ID:1ytlQ4/j0
こ、こいつ、大物なのかそれともまったく別の何かなのか…?
ともあれ支援
611空の王な俺:2011/01/09(日) 03:22:00.22 ID:WKyDyCbD0

ミーナ「ふふ、そろそろあなたの本当のお名前を教えていただけるかしら?」

余「余に名は無い。」

ミーナ「え?」

余「名で区別する必要があるのは、それが唯一のものではないからだ。
    地上に幾人の王だの皇帝だのがいるかは知らぬ。しかしこの空の支配者は余唯一人。ゆえに余に名はいらぬ」

坂本「……ん?」

エーリカ「あれ?」

シャーリー「いや、もういいから。そういうのいいから」

余「何がいいのか分からんな。何を言っているのだ?さっきから。」

それはこっちの台詞だ、という言葉を全員が飲み込む。

芳佳「えっと、それじゃなんて呼んだらいいか分からないです!」
612空の王な俺:2011/01/09(日) 03:28:14.10 ID:WKyDyCbD0

余「余を呼ぶときは、『空の王』または『陛下』と呼ぶがいい。」

エーリカ「それじゃ余っさん」

余「……『陛下』、と呼べ。」

シャーリー「はいはい分かった分かった。じゃーよっさん、あたしが案内してあげるよ。まずは部屋でいいよな?」

余「だから『陛下』と……。まぁいい。よかろう、案内せよ。」

連れ立って歩いていく二人を残りのメンバーは一部は呆気に取られて、残りは幾分か面白そうに、見送るのだった。




書き溜め尽きたからここまで。
次回投下時期は不明。
っていうか俺はこれを続ける気なのか?まだ未完のがあるのに。
そんな感じ。
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:31:57.03 ID:uK4k6P930
先が読めねぇwww
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:34:41.43 ID:DxhdZ05I0
おつおつ
これから楽しみだ
615空の王な俺:2011/01/09(日) 03:38:37.68 ID:WKyDyCbD0
あ、今更だけど>>595は「11人」じゃなくて「12人」だウルスラ入れ忘れてた。
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:43:58.17 ID:TCdeGqIm0

ウルスラ忘れるとか…
617ここで唐突に誰得予告編:2011/01/09(日) 03:58:22.39 ID:uK4k6P930
「---So, Why do you fly?」
「To protect what I lost that day」
「Lost?」

「Bingo on fuel, RTB」
「The lunch's on me, Erica」
「That's nice」

「Bandits at two o'clock high」
「Break right!」
「Lynnet! On your nose!」
「Guns!! Nail 'em!」

「Nothing we can't handle」
「Piece of cake, ain't it?」
「We'll get them」

「Keep flying like that, and you will end up in body bag」
「---I realize, Colnel」

「I'm hit! Mayday! Mayday! Going dow---」
「Come in, Lieutenant! Come in!」
「Damn it!」
「He's down!」


「Thanks, Shirley.」


-Return to the sky next week
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:06:09.12 ID:bexcloiMO
むむ…英語は苦手なのじゃ…

今空いてんのかね
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:07:21.04 ID:uK4k6P930
あとで日本語版にも書きなおしてみるか

>>618
いいんじゃね?
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:10:19.47 ID:cyexTaF90
>>607
「ビショップ!前!」
「ガンズ!仕留めろ!」

たしかこうだったよな あのPV見たときはリーネちゃん参戦かと

621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:14:20.24 ID:uK4k6P930
>>620
ハハッ、バレタカ
延々アレをBGMに書いてた
622魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 04:16:46.10 ID:bexcloiMO
まあ行こうかね
>>225から

エイラ「いや、そうじゃなくてサ・・忙しくない時は丸いというカ、消極的というカ・・」

俺「気を抜いてる訳じゃ無いが忙しくないならゆっくりしたい・・
それでも二人の相手はちゃんとしてるだろ?」

サーニャ「私達はおまけみたいな言い方ですね・・」

俺「今日はよく突っ掛かって来るな・・サーニャ
当然おまけじゃないさ
ほら、昔みたいにギューッとしてやろう・・暑いけどな
エイラも一緒にしてやろう」

まあ二人は入って間もないからまだひんやりしてる方だけどな

サーニャ「倒れたら運んで下さいね・・?」

エイラ「頼んだゾ」

俺「・・倒れそうになる前にサウナから出ろ」
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:18:26.41 ID:+3wOFOu/0
支援
624魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 04:20:33.71 ID:bexcloiMO
――――――――

10分後

俺「俺はもう出るからな?
適当にゆっくりどうぞ」

サーニャ「・・あんまり一緒に入られませんでした・・」

エイラ「俺とはいつでも入れるサ、そうダロ?サーニャ」

サーニャ「そうね・・エイラ」

そうなるんだろうな…ゆっくりしてたいもんなんだが致し方あるまい…

シャワー浴びて着替えたら夜風でも浴びに行こう

俺「・・お二人でごゆっくり・・」
625魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 04:25:56.34 ID:bexcloiMO
――――――――

展望塔最上階

俺「やはりこの季節でもここは冷えるな・・」

なんでこんな所に居るのか?
夜風を浴びるついでにここなら一人静かにお酒を呑めるからだ
その筈だったのだが…

ミーナ「あら?こんな所に来るなんて珍しいわね」

俺の少し後からヴィルケがここに来る
わざわざこんな所に何の用なんだ?

俺「固有魔法か?ただの気まぐれか知らないがここに来たのは人気の無い場所が都合が良いからだ
後、景色も悪くない」

俺は片手にぶら下げたワインを軽く振り見せる

俺「あの二人にはまだ早いしな・・まあお前なら酒癖は悪くないし・・呑むか?」
626魔人と呼ばれる俺第二章1話・支援感謝:2011/01/09(日) 04:30:20.36 ID:bexcloiMO
ミーナ「珍しいわね・・普段なら誰かを誘う事もあまり無いのに」

俺「・・たまには、な
ほら、一人で呑むより二人の方が・・な」

なんか無理矢理こじつけた感じが…まあ良いか

ミーナ「なら・・少し付き合ってあげましょうか」

俺「そりゃどうも・・ほら、ヴィルケ」トクトク

ワインをグラスに注ぎ手渡す
俺のは…紙コップで良いや

ミーナ「なんか悪いわね・・グラスまで使わせてもらって」

俺「まあ紙コップも悪くないさ(多分…)
まあ、風情も何も無いが乾杯」
627魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 04:36:07.50 ID:bexcloiMO
――――――――

数十分後

俺「・・まだ呑むのか?」

こいつ感覚での少しだったのかよ…
俺が甘かったよ…

ミーナ「足りないなら宮藤さんに持ってきて貰うわよー」

俺「あんたに彼氏が出来たらそいつは苦労しそうだな・・」

ミーナ「失礼ね・・そういう貴方はどうなのよ」

俺「俺か?・・二人に迷惑掛けてばかりな最低野郎だな
あいつら男の趣味が悪すぎる」

ミーナ「そうねぇ・・貴方は良い所も多いけど悪い所も多いものねぇ・・
でもあの頃ファンクラブあったくらいだからやっぱりモテるのね・・」

俺「・・人のトラウマを掘り出すなよ
良い思い出は少なくないんだが・・嫌な記憶も少なくない」

ミーナ「そんなに“黒百合の騎士”と呼ばれるのが嫌なのかしら?」
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:37:34.64 ID:DxhdZ05I0
支援
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:53:34.57 ID:a7F26hL2P
保守
sageいるの?
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 06:50:05.88 ID:TnisbMBV0
どっちでも構わんよ
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 07:32:07.09 ID:TnisbMBV0
一時間しか寝られんがお休みシャーリーたん
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 08:17:25.12 ID:+3wOFOu/0
寝落ちたか……乙!
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:00:35.46 ID:SF+Pe+sR0
634魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 10:05:56.59 ID:bexcloiMO
寝落ちというかなんか繋がり難かったのね…

続き良いかな?
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:06:23.70 ID:dWpdO6/30
投下しても?
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:08:19.97 ID:bexcloiMO
>>635
どうぞ
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:09:07.32 ID:dWpdO6/30
>>636
ごめん、お譲りします、同志。
638魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 10:12:41.09 ID:bexcloiMO
すぐに終わるからな…
>>627から

俺「ああ・・好きじゃ無いな
あの作戦で俺は親友を、クロステルマンは最愛の人を亡くした・・俺の判断ミスでな
それで自暴自棄になってネウロイを仕留めまくってたら付いた通り名だ・・良い思い出も無い」

ミーナ「そう・・知らなかったわ・・」

俺「そりゃ言ってないからな
まったく・・柄にも無く身の上話なんかしちまった・・
忘れてくれ」

ミーナ「もう話してしまったんだから詳しく聞きたいわ・・」

俺「女って他人の境遇を知るのが好きだよな・・
しかし俺は上に立つ人間だ、そう易々と感傷に浸る訳にもいかない」

上に立つ人間とかそんなこと関係ないけどね
639魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 10:15:32.61 ID:bexcloiMO
ミーナ「あら・・?
いえ、今は私が隊長で俺さんは部下ですし・・一応
部下の愚痴を聞くのも隊長の務めだから聞きたいわ」

物陰から様子を窺っているみんなの事は黙っておこう


後ろからの視線が痛いな…
隠し切れるものでも無いか…

俺「・・仕方ない、後でしつこく問い質されてもうっとうしいからな・・
ここは冷える、食堂で話すか・・ウィッチ“達”に風邪を引かれても困るしな」

ミーナ(ばれてたのね…)
640魔人と呼ばれる俺第二章1話:2011/01/09(日) 10:16:26.47 ID:bexcloiMO
――――――――

食堂

俺「何処から話したものか・・辛い過去だからな
出来れば手短に話したい」

エイラ「なら無理に話さなくても・・良いヨナ?」

サーニャ「そうですよ・・」

俺「・・話す義務があるんだよ
だから何時かは話さないといけないんだ、なら早いに越したことはない
ありがとう、二人とも」

二人に支えられてばかりで俺は情けないもんだな…

俺「・・ぼちぼち話すとするか・・
あれはそうだな・・オラーシャの・・サーニャの実家辺りの人が東に避難した後の話しだな」
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:18:04.23 ID:bexcloiMO
キリの良いところまで終了

譲ってくれてありがとう
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:29:02.41 ID:+3wOFOu/0
乙ーん
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:36:32.78 ID:dWpdO6/30
オツギーチェ!!
>>641急かしてすまんかった。
644同志俺:2011/01/09(日) 10:39:18.18 ID:dWpdO6/30
重ねて乙、失礼する。
>>499から、同志カーチャン乱入の可能性あり、不安定投稿かも。
そのため十分以上ry
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 10:40:02.20 ID:uK4k6P930
来たな、同志
646カーチャンェ・・・:2011/01/09(日) 11:09:17.49 ID:dWpdO6/30
(上空)
俺「これは夢だ・・・これは夢だ・・・これは夢だ・・・」ブツブツ

俺と数人の兵士達が、"ウィッチ"に抱えられて空を飛んでいた。

バルク「残念ながら、夢じゃないぞ。」フッ

俺「ああ・・・神よ・・・」

背中に柔らかいものが当たっているのだけが、唯一の幸いだ。

俺「しかし貴方達、随分と力持ちなんだな。そんな重そうな武器に加えて、俺達まで・・・。」

バルク「魔法力を使っているからな。」

俺「魔法?そんな物が・・・・」

バルク「だが、こうして飛んでいるだろう。」

俺「ああ、そうだな・・・そうだとも・・・。普通は脚にプロペラ付けただけじゃ飛ばないもんな…。」

俺(我が国の科学力はこれほど・・・後れを取っていたのか・・・?)
647カーチャンェ・・・:2011/01/09(日) 11:15:57.30 ID:dWpdO6/30
(基地)
ミーナ「貴方の部下達は、後から輸送船で来るわ。ウィッチの護衛を付けているから、大丈夫よ。」

俺「あ、ああ・・・有難う・・・。」

ミーナ「ふふっ、初めての空の旅は、少しきつかったみたいね・・・。」

周りでは、俺について来た兵士たちが、目を回していた。なんとか大丈夫な者も青白い顔をしている。

俺「つかぬ事をお聞きするが・・・ここは何処だ?」

ミーナ「アドリア海よ。そしてここは第501統合戦闘航空団の基地。」

俺「あ、アドリア海・・・?地中海じゃないか・・・。」

俺「・・・・今は何年だ?(悪い予感が・・・)」

ミーナ「1944年よ。貴方、どこか調子が悪いの?」

俺「聞いてくれ・・・同志よ、俺達はタイムスリップというものをしてしまったらしい・・・。」

兵士「」コロッ

床に向かってげーげー吐いていた兵士が、口から泡を吹いて倒れた。

ミーナ「た、大変!誰か、この人を医務室まで運んで!」

俺も白目をむいて倒れたい気分だった。
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 11:22:47.28 ID:9LvMfDgg0
支援する、同志よ
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 11:24:24.55 ID:uK4k6P930
結局何人とどれだけの装備が無事についたんだ?
650カーチャンェ・・・:2011/01/09(日) 11:30:54.54 ID:dWpdO6/30
ミーナ「では、改めてお聞きします。貴方達はソビエト連邦という国から来た、間違いありませんね?」

俺「・・・はい。」

ミーナ「困ったわね・・・ソビエト連邦と言う国は、存在してないのよ。そういう名前の非公式の国があるとも聞かないし・・・。」

俺「そして・・・さらにクソッタレた事に、我々は1964年から来ました。」

ミーナ「嘘や冗談にも見えないし・・・・貴方達、一体何者・・・・?」

俺「先ほども述べた通り、我々はソビエト連邦国境警備隊です。」

ミーナ「そうじゃなくて・・・はあ、頭痛くなってきた・・・。」

俺「私もです、同志・・・。」

わーわー

ミーナ「貴方の部下達が到着したみたいよ。行きましょう。」

俺「・・・はい。」
651トーチャンェ・・・:2011/01/09(日) 11:47:05.45 ID:dWpdO6/30
(滑走路)
俺「全員、集合。」

「「「「はっ!!」」」」タッタッ

俺(ざっと、5,60人か・・・。それなりの数だな。)

俺「武器の点検だ。全部出してくれ。」

「「「「「了解!」」」」

俺(AKにシェパーギン、マカロフ・・・。弾は十分だ。)

俺「これだけか?」

兵士「いいえ、他に軽機関銃と狙撃銃、対戦車火器があります。」

俺「それも持ってきてくれ。」

兵士「は、はい。」

俺(PKとRPD・・・。弾はAKのがあるから大丈夫か。対戦車火器はRPG2と7・・・。)

俺(温存しておかないとな。)

エーリカ「凄い数だね・・・。武器商人になれるんじゃないの?」

俺「いいえ、これらはすべて国家のものなので、お売りすることはできません。」

エーリカ「そういう意味じゃなくて・・・。」
652トーチャンェ・・・:2011/01/09(日) 11:52:32.96 ID:dWpdO6/30
俺「さて、我々はどうなるんでしょう?」

ミーナ「そうね・・・501に傭兵部隊として組み込めないか、上に掛け合ってみるわ。」

俺(見ず知らずの兵士達を、そんなに信用していいんだろうか・・・・?)

俺「・・・大丈夫なんでしょうか?」

ミーナ「私達の敵はネウロイよ。貴方達じゃないわ。」

俺「ネウロイ・・・とは?」

ミーナ「さっきあなた達が戦った奴らよ。あれは人類共通の敵。」

人類共通の敵・・・?どういう事だ。1944年と言ったら、人類同士が殺しあっている、真っ最中じゃないか。

俺「今・・・あなた方は、誰と戦争をしている?」

ミーナ「ネウロイ、よ。」

俺(人間では無いのか・・・?)
653同志俺:2011/01/09(日) 11:59:51.58 ID:dWpdO6/30
バルク「・・・どうやらお前には、教えなければいけない事がたくさんあるようだな。」

エーリカ「外見はオロシア人だけどね。ネウロイの事すら知らないなんて。」

俺「・・・世界地図を、見せてくれないか?(何故、ドイツの人間が我々を撃たないんだ?)」

ミーナ「これよ。持っておいて良かったわ。」

俺(どういう事だ・・・中国も無い、中東も無い、そして何より・・・国名が違う。)

俺「・・・。」

ミーナ「何か?」

俺(魔法力、第二次大戦も無い、異なる国名、消えた中国、中東、えぐれた母なる大地・・・)

俺「なんてこった・・・・我々は、別の世界に来てしまったらしい・・・。」

バルク「冗談を言っているのか?」

ミーナ「・・・貴方の様子を見ると、冗談では無さそうね・・・。」
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 12:00:43.51 ID:uK4k6P930
中国大陸はあるぞ・・・砂漠だけど
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 12:01:59.29 ID:pWx9F3l20
毛沢東は・・・いなさそうだな
656同志俺:2011/01/09(日) 12:11:12.01 ID:dWpdO6/30
(夜)
俺(ひとまず我々は、運動場を借りてキャンプを張り、そこで寝泊まりする事にした。)

俺(これからどうなるんだろうか・・・・。)

滑走路のへりに座り、酒をあおる。

俺「ぷはあ・・・この味だけは、何処に行っても同じままだな。」

俺「Очи черные, очи страстные・・・・」
http://www.youtube.com/watch?v=BYZ4QpEdXvU

黒い瞳、情熱的な瞳
燃えるような、そして美しい瞳
何と私はお前を愛していることか、何とお前を恐れていることか
きっと私は悪い時にお前と出逢ってしまったのだ

おお、深淵よりもなお暗いのにはわけがある
それは私の魂への喪服なのだ
それは私の哀れな心を焼き尽くす
勝利の炎なのだ

だが私は悲しくはないし、みじめでもない
この運命は私には慰めなのだ
神が与えたもうた全てのよきものは
その燃えるような瞳に生け贄としてくれてやった
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 12:15:27.30 ID:uK4k6P930
おお、原曲の方か
658同志俺:2011/01/09(日) 12:53:11.09 ID:dWpdO6/30
(上空)http://www.youtube.com/watch?v=Sto82z1rr8c
サーニャ「Очи жгучие и прекрасные・・・。」

?『・・・Как люблю я вас, как боюсь я вас・・・』

サーニャ(私と・・・同じ曲?誰?)

?『・・・Знать, увидел вас я в недобрый час』

サーニャ(基地の・・・滑走路から聞こえる・・・。)


(地上、滑走路)
俺(何だ?無線から"黒い瞳"が・・・。)

俺(あそこにいるのは・・・ウィッチ?まさか彼女が?)
659同志俺:2011/01/09(日) 13:11:45.27 ID:dWpdO6/30
俺「Знать, увидел вас я в недобрый час・・・」

サーニャ「今晩は・・・。」グイイイン

上空に居たウィッチが、下に降りてきた。

俺(まるで、天使だな・・・。)

幻想的な色のアンテナのようなものを出しながら飛んでいる彼女は、まさに天使だった。

俺「・・・申し訳ない、哨戒任務の邪魔をしてしまったようだ。」

サーニャ「いえ・・・。エイラ以外にその曲を知っている人に会ったのは、貴方が初めてなので・・・。」

俺「そうか。君はオロシア人なのか?」

サーニャ「はい。サーニャ・V・リトヴャクです・・・。よろしくお願いします・・・。」

俺「俺大尉だ。よろしく。」

手を伸ばし、握手を求めようとして気づく。彼女は消え入りそうな顔をしていた。人付き合いは苦手なのかもしれない。

俺「・・・すまない。」
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:16:58.69 ID:HCbz3b+h0
全力を挙げて支援。真面目な軍人はいいものだ。
661同志俺:2011/01/09(日) 13:17:34.27 ID:dWpdO6/30
サーニャ「す、すみません・・・・。」

俺「・・・この曲は知っているかな?Расцветали яблони и груши・・・」

サーニャ「・・・・Поплыли туманы над рекой」

俺「そうそう!それだ・・・Выходила на берег Катюша,На высокий берег, на крутой.」

http://www.youtube.com/watch?v=Oq6bitPi0ZU

咲き誇る林檎と梨の花
川面にかかる朝靄
若いカチューシャは歩み行く
霧のかかる険しく高い河岸に

カチューシャは歌い始めた
誇り高き薄墨色の鷲の歌を
彼女が深く愛する青年の歌
大事に持ってる彼からの手紙

おお 歌よ 乙女の歌よ
太陽をかすめ 鳥の如く飛んでゆけ
遠い国境の若き兵士の元へ
カチューシャの想いを届けるのだ
(略)
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:19:24.61 ID:TyMToC4+0
オラーシャじゃなかったっけ…支援
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:24:14.02 ID:vdC2XNzS0
オロシア人ちょっとワロタ
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:26:51.76 ID:AHx8OSug0
こまけぇこたぁ(ry
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:32:05.85 ID:HCbz3b+h0
ttp://www.youtube.com/watch?v=JE-9naVI32E&feature=fvw

俺大尉はこんな感じで歌うのでしょうかにゃ? いいな、オラーシャ民謡♪
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:48:48.05 ID:HCbz3b+h0
あれ? 投下中断かな。戻られない場合、1400よりいいかな?
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:50:00.88 ID:TCdeGqIm0
カモンカモン
しかし同志は本当によく連れ去られるな
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:51:40.86 ID:hD98qvZU0
もうちょい確実に投下できる時に一気にすればいいんじゃね
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:52:35.02 ID:hD98qvZU0
あ、同志の事ね。過疎だから今は問題無いかもしれないけど
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:56:08.49 ID:HCbz3b+h0
んじゃ、>>471の続きを1400より投下します。

同志は、家業で休にお呼びがかかるのかな、と想像した。
一方、おいらは仕事中に投下できるw。
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 13:58:25.04 ID:ZPzWZZf30
不良会社員ですか?ラスカルさん
672蒼穹の〜2 一人ぽっちの会社です:2011/01/09(日) 14:00:01.38 ID:HCbz3b+h0
 朝食の席では、ラスカルの不運な転倒事故でもちきりとなる。トイレに行こうとして転倒したん
だろう、と皆が勝手に想像する。寒い中、よくテントなんかで寝ているよな、という声も出る。
氷が張るんだぜ?寒いよなー。前の雪だって融けていないし。部屋の窓だって凍るよね!
しかし、年頃の女の子の集団。かわいそうだから中に入れてやろう、という声はでない。互いが
誰かが口にするのを期待して、自分からは発言しない状況。外飼アライグマ。

サーニャとエイラが病人食を拵えて、病室に持っていった。ミーナも少し遅れて病室へ。

ミーナ「入りますよ」
 ドアが少し開いていたがノックをして入ると、ベッドの脇の二人がスッと俺から遠ざかる。

俺「おはようございます。すみません、恥を晒してしまいました」

ミ「おはよう、俺さん。いえ、注意しなかった私の責任です。傷は大丈夫ですか?」

俺「ええ。骨折・挫傷などは無いと。もう仕事に戻れますから」

ミ「駄目ですよ。軍医殿の許可が出てから、です。いいですね?俺さん?」

俺「ミーナさんには逆らえませんね。了解!麗しい乙女の仰せのままに」
 反論を許さないその笑顔には、頷くしかない。

俺「サーニャ、エイラ。本当に有難う。おかげで凍死しないで済んだよ//」

サーニャ「・・・いえ/////////////」
エイラ「エ?いや、いいんだっテ!///////////」

ミ「?(今頃お礼?何かおかしいような・・・・気がするんだけど?)」
 顔を赤らめる3人。その間に流れる何か微妙な空気。まあ、気の回しすぎかも。
673蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:05:03.14 ID:HCbz3b+h0
ミ「では、しっかりお食事を摂って、お薬も飲んでくださいね?」

俺「イェス、マァム。静かに養生します」

 では、お大事に、と部屋から出たミーナ。寒かろう、とドアはしっかり閉めた。
 何かあったのかしら?三人の間に?
********
 昼食はリーネが持ってきた。オートミールのポリッジ。柔和な笑みを浮かべてスプーンで
 俺の口に運ぶ。軽口を叩きながら平らげた俺には、リーネは暇つぶしのよい相手となった。
 完全に暇をもてあましている。

俺「リーネの跳ね毛、可愛いよねぇ」

リーネ「え////そ、そうですか?でも、ミーナさんや他の皆さんは綺麗に落ち着いていて・・・」

俺「個性があっていいさ。君に似合うよ。将来、君の彼氏もその跳ね毛を愛おしいって思うさ。
 大丈夫!自信もちなさーいw」

リ「有難うございます/// そういえば、俺さんは髪質固めですか?短く刈っているからそう
 見えるのかな?」
 自然に手を出して、俺の髪の毛を撫でる。

俺「ラスカルでいいよ。うん。俺は軟毛癖毛。天然パーマって奴。今はG.Iカットだから目立
 たないけどね。ポマード付けるのが嫌いだから、昔の仲間内では変人、ってさw」

 ハンフリー・ボガード風にキッチリと撫で付けられた髪型が主流というか、当たり前の時代。

リ「ポマードですか。・・・・私は、使わない男性のほうが・・・好き、かな?」

俺「手触りが不潔なんだよな。匂いもキツイし」
674蒼穹の〜2 精密爆撃テスト中:2011/01/09(日) 14:10:03.57 ID:HCbz3b+h0
リ「あ!解ります!軍帽を脱いだときなんか特にきついですよね。ラスカルさんはそれがない
 から大好き//」

俺「むふふ。オジンじゃないからな!じゃあ、将来俺と付き合うw?」

リ「//// ラスカルさんったら!」

俺「ありゃ。冗談ととられたかw?美女リーネと野獣ラスカル。駄目かw?」

 げらげらと笑う俺につられて、リーネもくすくす笑う。

俺「ま、俺はボギーみたいになれんよ。『そんな昔のことは忘れた そんな先のことは解らない』
 なんて言ったら、続けて『というわけで俺は健忘症で無計画な男だ。お勧めはできない』って
 渋い自爆発言しちまうよ」

 ボガードの口真似をする俺にリーネも大笑いする。そこに顔をだしたのはバルクホルンとハルトマン。

ハルトマン「よっ!ボギー・ラスカル。元気そうじゃん」
バルクホルン「元気そうだな。廊下まで笑い声が聞こえた」

俺「ああ。美女お二人追加だね。リーネにドアを少し開けておいて貰ったんだ。換気」

 ハルトマンがふふん、と笑う。

ハ「だれがボギー?『これ』?」
バ「おい。人を指差して笑うな、失礼だぞ?」

俺「俺だよ。バルクホルンに認めてもらったんだ」

 へ?大尉が?という疑問系を露に出す二人。
675蒼穹の〜2 カサブランカは42年。ホッ:2011/01/09(日) 14:15:03.15 ID:HCbz3b+h0
バ「私はそんなことを言った覚えは無い。ラスカル、もう一度診断して貰おう」 

 こちらはやっぱり堅い、というか親切な真面目人間。

俺「昨晩、俺に忠告してくれたじゃないか?余り軽い行動をとるなって。要するに、俺が
 エーリカやリーネにチョッカイ出す敵と認められたわけだ。
 で、俺たちリベリオンの飛行隊では、敵機のことを『ボギー』と呼称するんで・・・」

 一人を除いて爆笑する。

バ「私は!仲間を敵性などと看做さない!ただ行動に気をつけて貰いたいだけだ!」
俺「・・・・・綺麗な目だな・・・・」

 ラスカルは馬耳東風、構わずバルクホルンの目をじっと見つめて呟いた。

バ「?褒めてくれたなら、礼を言う。有難う」
俺「ゲルトルード・・・」

バ「おい・・・ラスカル?//」
ハ「ラスカル!口説くなら、私からでしょw?」
リ「・・・さっき、私を口説いたのに///? 違うのかな?あれ?」

バ「ラスカル・・・キサマァァァァァ!」

 怒気を全身に漲らせ、ラスカルに掴みかかる。しかし、俺はベッドからするりと向こう側に
 身を落とし、ベッドの下に潜り込んだ。
 バルクホルンがそれに気付き、ベッドを一気に持ち上げるが居ない。

俺「落ち着いて。すまん」
676蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:19:56.50 ID:HCbz3b+h0
 俺が背後からバルクホルンの腰に手を回す。固まるバルクホルン。ベッドを落とし、振りほど
 こうと身を捩るがびくともしない。

バ「離せ!離さんか!!」
ハ「おお!」
リ「きゃ・・・////」

 バルクホルンに何事かを囁く俺。バルクホルンも大人しくなった。
 また何か囁く。小さく頷くバルクホルン。
 
 俺がバルクホルンを自由にした。 振り向き様に平手打ち。突破音が病室に響く。

バ「礼儀をわきまえろ!リベリアン!」

 あっけにとられて、ただ見守る二人。

俺「すまなかった。謝罪する」

バ「・・・・今回のことは水に流す。以後気をつけろ」

俺「了解」

 部屋を出た3人。バルクホルンだけ別方向へ。

リ「ハルトマンさん・・・やっぱり、俺さんって危険人物なんでしょうか?」

ハ「うん?そっかなー。私はいい人だと思うよー」

リ「だって・・・私も口説かれた、と思いますし。さっきバルクホルンさんを怒らせていたし・・・」
677蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:25:00.70 ID:HCbz3b+h0
ハ「ねえ、リーネ。気遣い、解らなかった?ラスカルの」

リ「えと・・・どういうことでしょう?」

ハ「ドアを開けておくように言ったのは、密室にしないため」
 「それと、あの平手打ちはバルクホルンの立場を守った、んだと思うよー?」

 お盆を持ったまま、一生懸命考えるリーネ。

リ「ドアを開けて、中の様子が解るようにした・・ってことでしょうか?」

ハ「ご名答〜♪ 部屋の暖かい空気が廊下に漏れちゃうだけでしょ。私なら寒いからドアはしっかり
 閉めとく」

リ「バルクホルンさんのは・・・自分から殴れって指示をした?」

ハ「そうでないと、皆でトゥルーデを馬鹿にしたのと同じ事になっちゃう」

リ「・・・・大人ですね。・・・・格好いいです//」

ハ「咄嗟に出来るってね。なかなか?ラスカルの癖にw あー、なんかときめいちゃう。なんだろう〜。
 もしかして、私の初恋かな〜♪」

リ「・・・私も、かも・・・?//」

*******
クソアライグマ・・・ラスト書き直すかな。kia・・・
678蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:30:03.83 ID:HCbz3b+h0
翌日。軍医の許可を貰った俺が飛行業務に復帰した。
坂本少佐が帰国したので、少佐の二番機を勤めていたペリーヌが俺の二番機になった。

俺「では、ペリーヌ少尉。今日からよろしく。早速だがロッテの練習をしよう」

ペリーヌ「(坂本少佐に鍛えてもらった腕、見せて差し上げますわ!)ええ。お願いします」

 二人が魔法陣を展開し、離陸を開始する。二人とも緊急事態に備えて通常兵装している。
 管制に届け出た訓練空域に向かう。高度6000.

俺「よし。ペリーヌ、行くぞ」

 声をかけた次の瞬間、全速をかけつつ右上方にアップし、そのままインメルマン・ターン。
 水平に戻した瞬間、更にロールしてスプリットSをはじめる。終わる手前で右回転のバレルロール。それを
 10回繰り返す。その間、一度もペリーヌを振り返って目視確認しない。耳だけを頼りにしているらしい。
 バレルロールのお仕舞いに、俺は弾かれるように急激に上昇し、機動を変える。
 足を左右別々に振ってそのまま背面、ロールし垂直上昇。失速反転で急降下させて速度を稼ぎ舵を更に
 効かせて縦のループへ。フルGでの旋回を10回転。ペリーヌの背骨がきしむ。目が眩む。苦しさが急激に
 増して来る。でも、無様な真似は見せられない。歯を食いしばり、無理に呼吸してついていく。負けるもの
 か! 負けるもんか! 動きをしっかり見るのよ! 他に何も考えることは無い!人にできることが自分
 にできないわけはない!負けたくない!向うはあんな重機材抱えて飛んでいるのよ!

 ふと気付くと、先に繰り返した機動を繰り返しているらしい。何度目なんだろう。合間に大きく息をしながら
 ペリーヌは思う。まだ繰り返すの?何時まで続くの?でも、負けを認めることは出来ない!私だってガリアの
 エース!負けられない!

 視界がノイズが入って見えてきた。いけない。頭の血が・・・貧血だわ。でも、ギブアップはしない。いけるところまでやってやる・・・・。

俺「ペリーヌ、よく頑張った。少し休憩して機体を冷やすぞ」
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:33:17.13 ID:29H2vnio0
支援
680蒼穹の〜2 間違えた!:2011/01/09(日) 14:35:13.05 ID:HCbz3b+h0
俺「管制。ラスカル。10分ほど機体を冷やす」

管制「ラスカルさん、了解。隊長がそちらに飛行中。まもなく会合予定。ペリーヌさん、お疲れ様!」

 溜息をつきたいが、息が完全に上がってしまった。俺大尉の二番機の位置を頑張って保つ。
 既にGが抜けたので、脳に血液が行き届いて視界が正常に戻っている。

 巡航速度。機体に篭った熱を脚に感じる。俺大尉が私を呼んでいる。スロットルを少し入れ、並行して 
 位置を保つ。お小言よね・・・。
 俺大尉がインカムを指で叩いている。送信をきれ?

俺「よく頑張ったな。見事だ。すぐに俺の癖を掴んだな」

ペ「え? そんなことありません。ついていくのに必死でした」

俺「最初は遅れたり、俺に噛み付きそうになっていたけどねw。でも、三回目でほぼ完璧。7回目以降は
 安定していたよ」

ペリーヌ「でも・・・」

俺「最初にあれだけできれば満点だ。お前の事は俺が見ている。安心して付いて来い。後は二番機の
 やることをやってくれ。多分、すぐに練習が出来るだろ? あ、来た来た!インカム戻そう」

ミーナ「俺さん、ペリーヌさん、お疲れ様。凄かったわね!」

ペリーヌ「あ!中佐!」

ミーナ「ずっと見ていたわよ。よく頑張ったわ!」
681蒼穹の〜2 有難う:2011/01/09(日) 14:40:06.13 ID:HCbz3b+h0
 ペリーヌがようやく顔を緩めた。 

俺「バルクホルン大尉やハルトマン中尉の二番機、そして私の一番機も勤まるね」

ミーナ「それはよかったわ!ペリーヌさん、自信を持ってね?ええ。あなたはできるわ。私の訓練にも付き
 合ってくださらないかしら?俺さん?ペリーヌさん?」

俺「いいですよ。それじゃあ、高度6000、相互距離500の反航で開始、で?」

ペリーヌ「私は俺さんの二番機ですわね」

ミーナ「ええ。ではやりましょう。管制、こちらミーナ。模擬空戦をこれより・・・・」

 俺大尉に認めてもらえた!落伍しないでよかった・・・・。もっと頑張りますわ! 


 気持ちのよい汗に塗れて三人が帰投する。ケッテではなく、横並び一列。

 俺大尉・・・いえ、今は俺さんでいいのね。俺さん、最初に思った印象とあなたは違いました。
 勤務中は厳しく、それ以外では気さく。すこし破天荒なんですけど・・・。悪い人じゃなかったんですね。
 坂本少佐とどこか似ておられます。豪放磊落なところとか。ちょっとエッチなのが俺さん、でしょうか。
 隊長と話しをしているときの笑顔、素直な笑顔です。良い人でよかったですわ・・。

俺「ん?どした?ペリーヌ。俺の顔に何かついてる?ヒゲの剃り残しでもあるかな?」

ペリーヌ「!いえ!なんでも有りませんわ!////」

ミーナ「ペリーヌさん、俺さんを尊敬しているんですよ。そういう目でしたよ?」
682蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:45:11.15 ID:HCbz3b+h0
 隊長!微笑みながら凄いことをおっしゃらないで下さい/////! それに、隊長の目だって!

俺「へー!そりゃ有り難い!尊敬が愛への第一歩とか何処かの哲学者が・・・・」

ミーナ「本当ですかw?」

俺「俺が今言いました!哲学者ラスカルが!」

ペリーヌ「パスカルじゃ無いんですねw?」

俺「偽者だとばれちゃったよ!」

大笑いしつつ帰投する3機編隊。
 
******************** 以下訂正 >>677>>678の間にある話です*******
夕食後の検診で、自室に戻る許可が出た俺は、ミーナ隊長に報告と侘びに訪れた。

俺「私の不注意で隊に迷惑をかけました。申し訳ありません」

ミーナ「ええ。気をつけてくださいね。あとは、軍医の許可を待って飛行業務について貰います。
 それまでは・・どうしましょうか」

俺「肉体訓練でも監督しますか?」

ミ「今は無理をしないで下さい。そうね・・・俺さん、書類仕事は?」

俺「イエス、マァム。慣れております」

ミ「その・・・呼び方は止めて下さいません?」
683蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:50:00.19 ID:HCbz3b+h0
俺「ノォ!マァム!海兵隊は勤務においては紳士であります。止めません」

ミ「(常に紳士で居て欲しい、かな)解りました。では、補給関連の書類を手伝ってください」

俺「では早速。この隊の書式・様式を教えてください」

ミーナに基本の流れを教えてもらう。各部から上がってきた要求書の書式、計算、添付書類など等。
一切を確認し、不備が無ければミーナのサインを入れて完成。その要求書に基づいて納品された物品
の最終確認と消しこみ。借り方・貸し方、複式帳簿も絡む。大して難しくないが絶対量が多い。
 
ミ「(要点のメモの取り方はさすがね。飲み込みも早い。字も乱れない。説明したことへの理解度も・・・。
 話に聞いていた合衆国海兵隊のイメージと全然違うわ)・・・と、 このような流れよ?いい?試しに
 これをやってみてください」

俺「はい。計算尺お借りします。後で自分のを持ってきますから」

ミーナの計算尺を駆使し、時たまメモ用紙に数字を書きなぐりつつ進めていく。さほど時間が経た
ないうちに完了。ミーナに、見つかった問題点を滑らかに説明する。
 
ミ「(リベリオンの書類と似ているのかしら・・。計算尺の使い方がとても早い。一つのミスを見つけて
 おしまいではなく、最後まで通して確認して訂正がしやすいようにしているわね。これなら、同じ
 書類が何度も行き来しないで済むわ。成程。)」

俺「というわけで、ここの部分で計算ミスがあります。その部位がこことここに絡んで、最終の金額も
 変わります。作り直してもらいましょう。と、宜しいですか?」

ミ「ええ。とても結構です。では、これが補給関連ですのでお願いしますね?」
684蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 14:55:03.93 ID:HCbz3b+h0
俺「イエス、マァム。計算尺と休憩用のコーヒーを持ってきます。済みませんが、先月・先々月のこれ
 ファイルを出しておいていただけますか?要求量の変化もチェックします。では」

 閉まったドアにミーナは首を振った。海兵隊というものを誤解していた。補給部隊の軍曹にも劣ら
 ない事務能力。見た目に騙されたみたいね。嬉しい誤算だわ。

三時間後。2200時。
 二人とも口も開かず黙々と書類を処理している。先ほどバルクホルン大尉が顔を出したが、俺の書類の
 山を見ると早々に退散した。聞こえるのは書類をめくる音、時計の音。そしてペンを走らせる音。

俺「こちらはほぼ終わりました。ミーナ隊長は?」

ミ「有難う。あと少しで全て終わるわ。休憩しましょうか?」
 魔法瓶からコーヒーを注ぎ、砂糖とクリームの小瓶と共にミーナに手渡す。俺も注いで椅子に腰掛けた。

ミ「ああ。美味しい。・・・・結構な量だったから大変だったでしょう?」

俺「ミーナさんが一人でやるにはねえ?私も指揮を執っていたときは、ねw」

ミ「(今は勤務モードではないわけねw)誰かお手伝いしてくれる人が?」

俺「ええ。副長が。私も彼も、事務仕事より空を飛んでいたほうが幸せだったんで。苦労は半分ずつ負担
しようや、って話しをしましてね」

ミ「そうよねえ。私も机にしがみついていないで飛びたいわ・・・。戦闘の時くらいです、飛ぶ事ができるのは・・・」

俺「坂本少佐やバルクホルン大尉は手伝わない?」

ミ「ええ・・・苦手のようねw。作戦と指揮に関しては申し分ないんだけど」
685蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 15:00:04.64 ID:HCbz3b+h0
 苦笑いするミーナ。そんなミーナをカップ越しに見る俺。

俺「あはは。まあ、性分に合わない仕事も有りますかね。それじゃあ、私が今後手伝いますよ。
 それで時間が節約できる。飛ぶもよし、PTするもよし。風呂や酒を飲んで安らぐもよし。」

ミ「PT?」

俺「ああ、肉体訓練ね。頭を使わないとバカになるけど、たまには汗をかかないと頭がおかしく
 なりますよ。適度な運動が大事って。ただし、やりすぎると筋肉脳の海兵隊になっちまう。
 ミーナさんだけはそうなって欲しくない。損失です。あははは」

ミ「それ、二人に聞かれないようにねw?」

 ミーナも笑いながら言う。

俺「二人にはこの制服が似合うと思うんだけどなあ!俺よりも!」

 軽やかな笑い声が廊下に響く。通りかかったシャーリーとルッキーニがそれを聴いてにんまり。

ルッキーニ「ねぇねぇ、シャーリー。ラスカルって誰とでも仲良くなるね」

シャーリー「うん。堅物でなくてよかったよー。ゴリラみたいなのが来るのかと思ってさ。
 ルッキーニが怯えちゃうかも、って心配していたけどねw」

ル「あは!優しいよぉ。でもボディはゴリラだね?うーん、しなやかで優しいゴリラ!」

 夜食をがめに歩む二人はくすくす笑う。夜食、差し入れようか?
*******************************
ここでピリオドとします。ご支援有難う。またコピペ間違えちゃった・・・。次はダブルの戦闘フェイズ。
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:02:34.16 ID:ZPzWZZf30
シャーリー√…
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:05:00.59 ID:HCbz3b+h0
やっぱそのほうがいいかな。書き換えようかな。
ラスカルをMIAにして大騒ぎさせるんも興味深い。ふぬ。
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:07:32.58 ID:29H2vnio0
読者の意見より自分の気持ちを優先させなさい
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:11:15.69 ID:HCbz3b+h0
あい。んじゃ、楽な道を。このままでw。
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:12:07.04 ID:eUIezjrIP
お姉ちゃんは書類仕事できる人…のはず
やってくれるかどうかは別として
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:20:06.32 ID:HCbz3b+h0
そう。出来る人。なんだけれど、まあ、私の都合主義でございます。ごめんね。
お詫びにサービスシーンが後半にあるから。核攻撃受けるかもしれないけど・・・。
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:22:22.34 ID:VZfk4qQ/O
核なんか使ったら他のウィッチまで被害を受けてしまう
ここは古風に火刑だな!
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:24:58.44 ID:TCdeGqIm0
魔女狩りwwwいや正しいけどさww
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:39:38.30 ID:HCbz3b+h0
どうせ殺されるなら・・・激しく加筆チュ。
1600までに投下が始まらないなら、投下するよ。始まっていたらまた後で〜。
695蒼穹の〜2 じゃあ:2011/01/09(日) 15:59:57.89 ID:HCbz3b+h0
早朝の501に警報が響き渡る。
夜間哨戒を終えたばかりのサーニャも含めて総力出撃。

全員が最大速度で上昇していく。俺分隊はペリーヌが組んだ。
予定高度に達した編隊は、目標を視認する。

ミーナ「情報のままね。大型二機、大型同士の相互距離は2キロ。随伴小型60、これは大型よりも突出して
 一団を形成しています」

サーニャ「・・・そのほかの空域には敵は居ません。あれだけです・・・」

シャーリー「よかったー。これ以上は無理だ」

俺「どちらもここで止めないと。迎撃が手薄な方が突破して、ロンドンに突入する腹だろう」

バルクホルン「ああ。ラスカルの増幅が使えない可能性もあるな?」

俺「そうだ。余裕が余り無い。大型間の距離を縮めるか?先に先行を足止め。後続がどれだけ迂回するかが
 疑問だが・・・」

ミーナ「大火力での大型担当と、小型担当に分けましょう。私、サーニャさん、リーネさん、バルクホルン
 大尉とシャーリーさん、ルッキーニさん。以上にて高度を+3000とって上空から大型へ。他は小型を殲滅して、
 すぐに大型の我々と合流してください」

バルクホルン「ああ、妥当だな。先行しているのをは私とサーニャ、ルッキーニでやろう」

ミーナ「ええ。私はリーネさんとシャーリーさんとで最後尾!」

「「「「了解!」」」」
696蒼穹の〜2 戦闘1だけ:2011/01/09(日) 16:05:00.57 ID:HCbz3b+h0
エイラ「ハイ!私はサーニャと組むべきだ!」

ミーナ「小型の殲滅も大事なの。急いで片付けて、サーニャさんをバックアップしてあげて。いいわね?」

エイラ「うん。解った!サーニャ!待っていて!」

サーニャ「うん!」

ミーナ「大型担当!全力上昇開始!+3000よ!」

俺「小型担当!落としやすい奴から始末する。丁寧に迅速に落とせ。ハルトマンはエイラと!ペリーヌ!
 着いて来いよ。少し高度をあげる!装填及び安全装置解除確認!試射!」

 右側のボルトハンドルをしっかり2回前後させ、馬蹄トリガーを親指で押して試射を済ませる。よし。

俺「小型担当より。開始する。行け!」

 2つの二機編隊が小型ネウロイに上空から反航攻撃を掛ける。ほぼ同時に敵味方双方が射撃を開始。
 俺もペリーヌも撃ちまくる。激しく振動するブローニング。焼けたでかい薬莢とリンクが右腕を掠める。
 浅い角度で進入したので、敵部隊に大きく二つの穴が開く。其処を突破し、下がった高度をスピードで
 運動エネルギーに変えて二編隊が敵後方に上位する。敵がこちらに向けて動き出した。

俺「ペリーヌ。敵が乱れているうちに稼ぐぞ。突入後左上方!行くぞ」

ペリーヌ「後ろは守ります!どうぞ!」

 健気だな、と微笑む。全速突撃。進路を塞ぐ敵に向け、引き金を引き続ける。後ろでペリーヌも激しく
 撃っている。仲間だ。大事な僚機。後ろは大丈夫。気にせず敵を落とせ。おし、上昇開始。
 フルGでインメルマンターン。
697蒼穹の〜2 投下です:2011/01/09(日) 16:10:01.36 ID:HCbz3b+h0
俺「ペリーヌ。いいぞ。残弾は?」

ペリーヌ「はい!あと一航程分!」

俺「よし。突っ込む。お前は一端離れて再装填。その間に俺は一往復する。それで俺もカンバンだ。俺の
 再装填の間は待機。いいね?相棒」

ペリーヌ「大丈夫ですか?」

俺「ああ。大丈夫!頼むぞ! よし!攻撃!」

 突っ込み、撃つ。後ろでもペリーヌが頑張っている。通過。かなり減ったな。もうちょっとだ!

ペリーヌ「俺大尉、本当に?」

俺「おい。ラスカル、だ!相棒!ブレイクし装填しろ!周囲に注意しろよ!では!」
ペリーヌ「はい!気をつけて、ラスカルさん」

 仲間はいい。喪うことが恐ろしい。突入。ブローニングから2発の緑曳光弾が放たれた。あと25発!
 反転。すばやく数を数える。10か11。ハルトマン隊、大食いだな? 敵が相互距離を置いている。仲良く
 近くに居ろよ、死ぬときは一緒がいいぞ?
 突入。手近なのをさっさと葬り、次に進路を向ける。後ろよし。アイツの左に居る奴は・・・今はおれの
 脅威になりえない。その後が・・・ま、よし、いくぞ。
 
 何とか屠る。弾倉空!離脱!下降角度を増やして増速。先ほど目障りだった奴はハルトマンが片付けて
 くれた。手を振って感謝する。 ペリーヌはあそこだな・・・。

ペリーヌ「ご無事で!」
俺「おう。周囲警戒頼む!」
698蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 16:14:59.81 ID:HCbz3b+h0
空になった弾薬箱を捨て、腰の新しい弾倉を取り付ける。ベルトガイドが面倒でな・・・。
 よし。ボルトを2回しっかり操作。完了。 ハルトマン達がすべて敵を片付けた。凄いね・・・。

俺「エーリカ、イッル、お見事。大型に行こう」

「「「了解!」」」

俺「ミーナ隊長、ラスカルだ。小型殲滅。応援に向かう」

ミーナ「お願いします。現在足止めは成功中」

俺「この部隊の戦力を均等に分けるか?俺は一機に集中することを進言する」

ミーナ「了解。右手をお願い」

俺「了解」
 ふとエイラが目に留まる。尻尾がパタパタしている。ああ、サーニャと仲がいいからな。
 
俺「イッル。気持ちはわかるが逸るなよ。サーニャを援護し、ロケット砲発射のチャンスをな!」
エイラ「ウンウン!気をつける!」

ハルトマン「いつもより楽だったよ、ラスカル。増幅有難うね!」
エイラ「うん!はっきり敵の動きが読める。三手くらい先まで!スゴイナ!」
ペリーヌ「弾の威力もいつもより高威力で!」

俺「うまくいってよかった。さあ?そろそろだ。」
 「バルクホルン。ラスカルだ。応援に来たぞ」

バルクホルン「遅いぞ。上から頼む。コアは機体中央、さっきちらりと見えた」
699蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 16:20:02.98 ID:HCbz3b+h0
俺「了解。上面を攻撃する。イッル!サーニャと合流。さて、三人でブッ叩こう!敵後方より攻撃する」

 離脱したエイラが早々にサーニャと合流。こちらを見ている。

ハルトマン「私たちの後に注意して。チャンスがあったら攻撃を」

俺「行くぞ!突っ込め!」

 敵がどんどん大きくなる。まだ・・・まだ・・・。ビームを避けつつ三人で一気に距離を縮めて・・・

俺「撃て!」

 三人の射線が敵の殻を叩いていく。密に編隊を組み、なおかつ射線を横に振らないので大きな溝が敵上面
 に穿たれていく。半分ほどまで来たところで、赤く光る塊が破片の中に見えた。通過しつつその周囲に
 銃弾を撒き散らす。見えたか!サーニャ!

サーニャ「コア視認。撃ちます」

 ビームを避けつつ上昇開始。ちらりと後ろを振り向くと、灰色の排気煙がコアに飛び込んでいくのがみえた。
 一瞬後の大爆発とともにネウロイが砕け散る。すげぇな!ありゃ! 一つ完了。次!

俺「残敵に向かう。各機残弾を確認しろ。弾切れのものは申告」

サーニャ「ロケット弾、残弾ありません・・・・」

俺「了解。ブレイクしてミーナ隊長を補助してやってくれ」
 イッル、我慢しろよ? さて・・・。同じタイプだな。コアも同じ位置だろう。

サーニャ「了解」
700蒼穹の〜2 コーンブレーク:2011/01/09(日) 16:25:00.54 ID:HCbz3b+h0
ミーナ「俺さん、部隊全員で上面を集中攻撃してください。リーネさんが直上で待機中」

 おお、ボーイズライフルのスナイパーか。

俺「了解。トゥルーデ、右側を。左右から同時攻撃しよう」

バルクホルン「・・了解」

 あ、すまん。うっかりした。

俺「用意・・・・。攻撃!」

 ビームを必死で掻い潜る。どうにも避けようが無いものはシールドで防ぎとめる。もうちょっと!
 もう少し! まだまだ・・・・50まで!尻尾が逆立ってるぜ。

俺「撃て!」

 溝を穿ちつつ、二番機三番機を気にしつつ攻撃。曳光弾二発。クソ!弾切れか! スリングでM2をぶら
 下げた状態としつつ背中のM3サブマシンガンを手繰り寄せ、何とか攻撃に穴をあけずに撃ちまくる。
 中央部!念入りに!
 ネウロイの絶叫が銃声を押して耳に届く。何処だ! バルクホルン側でコアが露出した?

ミーナ「リーネさん!」
リーネ「撃ちます!」

リーネ「外しましたっ!」
シャーリー「私がやる!」

 シャーリー?
701蒼穹の〜2 次の方ご準備を:2011/01/09(日) 16:30:00.44 ID:HCbz3b+h0
 一瞬後、ネウロイが砕け散った。

 白亜の薄片が舞い落ちる中、歓声がインカムに響き渡る。 やれやれ。

ミーナ「負傷者は居ますか?・・・・誰か、墜された人・・・」

 指揮官の辛い務め・・・。
 返事は無い。数を数える。10人。全員無事だ。良かった・・・・。

俺「うぉーい、隊長〜!一服しようや〜」

ミーナ「ええ、いいわよw」

ハルトマン「ラスカルゥ。なに持ってるの?出してよ、ホレホレw」

 ふふ。戦いが終わってからみんなでと思ってな?
 ハルトマンに、ポケットの中のものを「みんなに配って」と渡す。

ハルトマン「わぁぃ!ありがとう!イャッホーゥ!」

ハルトマンがミーナを初めとして飛び回って配る。手にした隊員から嬉しげな声が聞こえる。

ミーナ「あら!懐かしいわねえw。ありがとう」

ルッキーニ「ん!!なになに!美味しいもの?わっ!キャホー!」

リーネ「わぁ!有難うございます!」
 
 ふふ。持って来てよかった。
702蒼穹の〜2 :2011/01/09(日) 16:34:59.61 ID:HCbz3b+h0
基地へ皆揃って帰投。編隊は乱れ気味。

 皆の口から棒が突き出ている。配ったのは棒付きキャンデーのロリポップ。 
 ま、俺はタバコだが。  

 バルクホルンが真横にやってきた。そっちを見ると、横目でこちらを見ている。さっきはすまん。
 咥えタバコの火口を上下に振ると、向うもキャンディの棒を振って答える。そのまま離れていった。

 皆が揃って帰れる、なんていい日だろう。

*******************************************
この後は回想シーン。美女三人友情出演。壁は無用。

次の方。お願いします。
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:37:07.16 ID:WKyDyCbD0

いないなら次いく
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:38:10.56 ID:WbewtSWm0
乙!
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:50:39.17 ID:ZPzWZZf30
>>703
どうぞ
706空の王な俺:2011/01/09(日) 16:52:34.86 ID:WKyDyCbD0
じゃそろそろいく。>>612から。

― ハンガー ―

シャーリー「ああ、通るついでに案内しとくと、ここがハンガーだ。……あ、やぁウーシュ、整備中か」

ハンガー入り口に背を向け、ストライカーの側に蹲っていた少女が振り返り、こくりとうなずいた。頬に黒い液体がこびりついている。

シャーリー「オイルついてるぞ。ここ」

シャーリーは笑いながら自分の頬を指差した。ウルスラは指差された方の頬を手の甲で拭ったが、その手にもオイルが付いていたようで、
さらに頬が汚れてしまった。

シャーリー「あーあー。ちょっと貸してみな。……はい」

シャーリーはタオルを取ると、ウルスラの頬をごしごしと拭ってやった。ウルスラはされるがまま拭かれていたが、終わると

ウルスラ「ありがとう」

とポツリと呟いた。

シャーリー「よしよし。ああそうだよっさん、紹介しよう。この娘はウルスラ・ハルトマン。さっき滑走路にいたエーリカの双子の妹さ。
    で、ウーシュ。こっちがさっき到着したオストマンからの応援の、よっさんだ」

ウルスラ「よろしく」
707空の王な俺:2011/01/09(日) 16:57:30.11 ID:WKyDyCbD0

シャーリー「ん?よっさん?おーい?」

余「<●><●>」ジー

ウルスラ「……何?」

ウルスラをじっと見つめていた男は、当のウルスラに尋ねられるとおもむろにその手を掴んで、言った。

余「余の妃にならないか?」

ウルスラ「え?」

シャーリー「はぁぁ!?」

余「おっと、名乗るのが遅れた。余の名はよっさんではない。余に名は必要ない。余は唯一無二の空の王であるがゆえに。
    ウルスラ・ハルトマン、余の妃にならないか。いや、なれ。」

ウルスラ「嫌」

余「何故だ。」

ウルスラ「いきなり言われても、困る」

余「ふむ。良かろう。余の方も少し性急すぎたようだ。だが覚えておけ、これは至上の名誉であるぞ。」
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:58:06.96 ID:uK4k6P930
いきなりかよwwww
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:59:06.15 ID:ZPzWZZf30
ミーナさん、こっちです
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:59:20.84 ID:TCdeGqIm0
まさかのwww
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:01:19.65 ID:HCbz3b+h0
くるしいwwww
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:02:00.34 ID:dWpdO6/30
手が速すぎます、殿下・・・
713空の王な俺:2011/01/09(日) 17:03:24.54 ID:WKyDyCbD0

言うだけ言って、男はスタスタとその場を去ってしまった。
シャーリーはまた笑いを堪えられないといった様子で肩を小刻みに揺らしており、
普段は無表情なウルスラでさえ、僅かに唖然とした様子を見せていた。

と、そこへもはや耳慣れたサイレンの音が鳴り響いた。ネウロイによる空襲である。

シャーリーは真顔に戻ると、すぐに自分のストライカー、P-51マスタングを履いて飛び出した。
ウルスラもすばやく整備を終えると、それに続く。その間にも続々と乙女達が基地中からハンガーへ飛び込んできており、
ハンガーは一気に喧騒と怒号が飛び交う戦場の空気に染まった。
714空の王な俺:2011/01/09(日) 17:08:27.48 ID:WKyDyCbD0
>>712『陛下』、だ。



程なく、12人の乙女達は基地上空を編隊を組んで飛行していた。遠距離索敵能力を持つサーニャが告げる。

サーニャ「敵機、方位310。まっすぐこちらに向かってきます」

ミーナ「いつもの小型機ね。……ええと、あの人は?」

シャーリー「あれ?そういえば置いてきちゃったな」

坂本「腕を見る良い機会だったんだが。まぁ、ストライカーもまだ輸送機から降ろしていなかったからな。
    彼の力を見るのは、次回に――」

エイラ「な、なんだアレ?基地からなんか飛んでくるゾ!」

それはストライカーとは似ても似つかないシルエットだった。というか、ただの一枚の舟型の板にしか見えない。
その上に突っ立っているのは、他に誰あろう、かの男である。

ペリーヌ「……サーフィン、ですの?」

余「否。これが余の『玉座』である。」

あっという間に乙女達と同じ高度に並んだ男が訂正する。
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:10:11.43 ID:uK4k6P930
訳がわからねぇ・・・
一体俺は何のブツをキメたんだ?
716空の王な俺:2011/01/09(日) 17:13:31.59 ID:WKyDyCbD0
ミーナ「ええと……それ」

余「『玉座』だ。」

男が繰り返す。
そのネーミングセンスはどうなんだ、っていうか立ってるじゃん……と数人の乙女が心の中で突っ込む。

ミーナ「その『玉座』が、あなたのストライカーなんですね?」

余「いかにも。エーテルの波をとらえて滑ることができる。」

芳佳「やっぱりサーフボード……」

余「『玉座』、だ。」

芳佳「……」

ミーナ「分かりました、分かりました。とにかく、あなたは戦えるということでいいですね。
    私たちはこれからネウロイの迎撃に向かいます。あなたはとりあえず私と美緒と編隊を組んでもらいます」

坂本「おいでなすったぞ」キィン

眼帯を外した坂本が告げる。日が傾き始めた北北西の空に、染みのような黒点が現れ始めていた。その数40機余り。
警報から警戒空域内侵入が早すぎる。ミーナは唇を噛んだ。

ミーナ「いくら最前線とは言え、もっと見張りを強化してもらわないとね……。皆さん、フォーメーション――」

余「控えよ。」

ミーナ「え?」
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:19:02.10 ID:TCdeGqIm0
これなんてエウレカセブン?
陛下が良すぎるwww
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:21:09.36 ID:1/iP0nay0
トラパーか
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:28:51.39 ID:HCbz3b+h0
あ。でもこの俺がいるとさ、他の隊員は楽ができるな。手出し無用というんだから
任せておけば・・・。休養取り捲っちまえ。
720空の王な俺:2011/01/09(日) 17:30:18.69 ID:WKyDyCbD0
すまんちょっと客人来てた



ミーナの言葉を遮って、男がズイと編隊の先頭に乗り出した。
ミーナはその意図を問おうとし、坂本は編隊を乱したことを咎めようとした。
しかしそれらのいずれもが言葉になる前に、戦闘は終わっていた。

余「頭が高い。」
余「<●><●>」ギン!

その一言、そして一睨みで。
基地に向け殺到していたネウロイの一群、その全てが塵に帰した。

ネウロイたちは巡航速度のまま白く自らの欠片で尾を引いて、やがて消えた。
時間にしてほんの数秒。目撃した乙女達が呆けていた時間の方がよほど長かった。

ミーナ「……サーニャさん、索敵を」

ミーナがいち早く立ち直ったとき、男は既に基地へ向け降下を開始していた。

サーニャ「……ネウロイの反応、消滅しました」

エイラ「な、なぁ。あいつ今、何したンダ?」

答えられる者はいない。
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:32:15.91 ID:VZfk4qQ/O
へっ……?

王様スゲー
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:33:02.50 ID:ZPzWZZf30
>>721
陛下
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:35:21.03 ID:XgcKExflP
こりゃ随分と濃いいのが来たなおい
724空の王な俺:2011/01/09(日) 17:35:27.05 ID:WKyDyCbD0
着陸後、男はハンガーで皆を待っていた。
皆この不可解な(しかしどうやら只者ではなさそうな)男についてどう接していいか分からないでいたが、男の

余「王は空腹である!」

の一言で場は和んだ。基地に到着後初めて表したごく常識的な人間味の発露だった。
一旦空気が緩むと、次に乙女達は自分達は (想像を遥かに超えて) 強力な援軍を得たのだと実感し、基地は久々に明るい雰囲気に包まれた。


― 食堂 ―

余「王は空腹であるぞ!」

ルッキーニ「よっさんまた言ってるー」ケラケラケラ

芳佳「はいはい。すぐ準備しますね」ニコニコ

シャーリー「なぁなぁ、さっきの戦闘、お前一体何したんだ?」
725空の王な俺:2011/01/09(日) 17:40:40.81 ID:WKyDyCbD0

余「何、とは?」

坂本「ネウロイを撃ち落とした攻撃のことだ。おまえは丸腰に見えたが……。何か特別な武器を持っているのか?あるいは固有魔法か?」

余「ふむ。」

男は食卓を見回す。その場の全員が、興味津々といった面持ちで男を見つめている。
普段は読書や機械以外にはとんと無関心なウルスラまでもが、手を止め興味深げな視線を向けていた。

余「余は武器など持たぬ。戦うのは王の仕事ではない。王は君臨するのだ。なんと言うこともない、余は王権を行使したに過ぎぬ。
    空にある全てに対する生殺与奪権を、余が握っているのだ。」

答えになっていない。
そんな乙女達の怪訝顔に気づいた男は、説明を続けた。

余「さきほど何をしたのか。具体的には、余はかの黒い奴ばらを睨みすえ、『墜ちよ』と命じたのだ。
    奴ばらは命に従い墜ちた。余はこの業を『勅視』と呼んでいる。」

坂本「なるほど、ようは視線で相手を攻撃する固有魔法か」

余「……ありていに言えば、そうと言えるかも知れぬ。」
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:43:38.41 ID:ZPzWZZf30
よっさん「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
727空の王な俺:2011/01/09(日) 17:44:54.66 ID:WKyDyCbD0

バルクホルン「視界全てが射程範囲か」

ウルスラ「しかも、少なくとも小型ネウロイには、一撃必殺」

リーネ「すごいですね……はぁー」

ミーナ「あの書類の戦績も、あながち大げさじゃないのかも知れないわね」

芳佳「はいはい、ご飯の用意が出来ましたよ。よっさんも是非たくさん召し上がってくださいね。今日は腕によりをかけて作ったんですから!」

ペリーヌ「って、宮藤さん!?新人の方にこの腐った豆をいきなり出すって、いったいどういう了見ですの!?」

芳佳「えー、体にいいんですよ?」

余「うむ、いただこう。」

一同「「!?」」

リーネ「あの……平気なんですか?その……匂いとか」

余「空の王に好き嫌いなどない。……どうした?そなたらも食事を始めるがいい。
    王が手をつけねば下々の者は食べ始められぬだろうが、見ての通り余は既に始めている。遠慮はいらんぞ。」

坂本「……わっはっは!すばらしいな、空の王。わっはっは!」
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:48:48.20 ID:HLmEi68/0
ギアス持った英雄王かwww
期待支援
729空の王な俺:2011/01/09(日) 17:50:29.25 ID:WKyDyCbD0
― 次の日、ハンガー ―

ウルスラ「……」カチャカチャ...

余「おはよう。ウルスラ・ハルトマン」

声をかけられた少女は、振り向いてこくり、と頷くと、再び整備作業に戻った。

余「余の妃になる決心はついたか?」

さすがにウルスラも作業を中断し、改めて振り向いた。

ウルスラ「そんな話は知らない」

余「昨日話したはずだ。」

ウルスラ「いきなり言われても困る、と」

余「なればこそ、一晩待ったぞ。」

ウルスラ「……」
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 17:52:09.90 ID:ZPzWZZf30
失…ウーシュ√なのか?
731空の王な俺:2011/01/09(日) 17:58:39.68 ID:WKyDyCbD0

余「何故悩むのだ。これは至上の名誉であるぞ。」

ウルスラ「興味ない」

余「世俗の名誉には興味がないか。ますます余の妃に相応しい。」

ウルスラ「……。恋愛にも、今は興味ない」

余「では何になら興味があるのだ?」

ウルスラは沈黙した。そういえば、自分は何に興味があるのだろう。
自分が熱意をもってやってきたことを思い浮かべてみる。武器開発、ストライカー開発、空戦。
戦争に関わることばかりだ。自分は戦争に興味があるのだろうか?
興味があるのは、間違いないだろう。そう冷静に自分を分析する。
好きだから、興奮するからといった正の感情ではなく、憎しみや恨み・怒りという負の感情に基づく興味ではあるが。

年頃の娘として、これはあまりに不健全だ。唐突にウルスラはそう思った。
時代が悪いといえばそれまでだ。しかし、こんな時代でも明るく瑞々しく生きている娘もいる。
例えば、彼女の姉のエーリカ・ハルトマンだ。

余「ふむ。」

お決まりの劣等感と嫉妬に沈みかけていたウルスラの前で、男は一言呟いた。
はっとしてウルスラが顔を上げたとき、男は既に背を向けていた。
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:00:03.31 ID:HCbz3b+h0
うぎゃ。テレパスでもあるのか。
733空の王な俺:2011/01/09(日) 18:00:59.27 ID:WKyDyCbD0

つまらない女と思われただろうか?
ウルスラはそう思った。
思ってから、そう思っている自分に、そう思われたから何だというのか、と言い聞かせた。
自分はこの男に好意的に見られたいなどとは思っていないだろう、と。
ただ、自分のこの情けない自己評価を一部でも他者に悟られるのが嫌なのだ、ウルスラはそう分析した。

気づくと、男はごそごそと自分の (サーフボードのような) ストライカー、『玉座』を準備していた。

ウルスラ「どこへ?」

余「空だ。」

ウルスラ「出撃命令は出ていない。許可もない」

余「余が自らの君臨する空へ赴くのに、誰の許しが必要であるというのか。」

それ以上抗弁する暇を与えず、男は『玉座』に飛び乗ると、具風を捲いてハンガーを飛び出していってしまった。


その後ミーナがハンガーに現れて、離陸許可を出していないのに飛び出して行った何者かについてウルスラに尋ねた。
ウルスラは無言で空いている『玉座』のスペースを指差し、ミーナは苦笑した。
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:06:24.17 ID:lwqpJWbb0
めだかのアレか
735空の王な俺:2011/01/09(日) 18:06:28.16 ID:WKyDyCbD0

男はその日の夕方、たっぷり日が翳ってから帰ってきた。
金や銀、宝石でできたアクセサリー類をじゃらじゃらと大量に携えて。

余「ウルスラ・ハルトマン。おまえにこれらの宝物を下賜しよう。伏して受け取り、余の妃になれ。」

ウルスラ「……いらない」

余「ぬぅ。女人はみな、こういった宝物に目が無いものと聞いておるぞ。」

ウルスラ「興味ない」

余「そうか……。だが王たる者、一度下賜すると決めたものはおいそれと引っ込められぬ。受け取れ。」

ウルスラ「困る」

押し問答の末、最終的には強引に押し付けるように、男はそれらをウルスラのもとへ置いていった。
珍しくいささか落胆した風に、男は部屋に戻っていった。

シャーリー「けどすごいな。どこから持ってきたんだ。こんなもの」

リーネ「綺麗……」

ウルスラ「欲しければ、あげる」

リーネ「そんな、もらえませんよ!」ブンブン
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:09:36.10 ID:HCbz3b+h0
あんだ。違ったわw
737空の王な俺:2011/01/09(日) 18:10:26.42 ID:WKyDyCbD0

エイラ「ウルスラはすごいの引っ掛けたナ」

ウルスラ「困る」

エーリカ「いいじゃんウーシュ、昨日の今日でこれだもん。ベタ惚れだね彼」

エイラ「玉の輿じゃナイカー」

サーニャ「エイラ、そんな言い方しないの」

ウルスラ「……困る」

男とウルスラのやるとりは、娯楽が乏しい軍事基地内の、さらに暗く沈みがちな持久戦にくたびれた乙女たちの格好の餌食となった。
やいのやいのと、姦しい雀たちの囀りがその日は遅くまで続いた。

結局宝石類はウルスラが一時的に預かるが、来るべきカールスラントの復興の際に資金の足しにしようということで落ち着いた。


その日、ネウロイは現れなかった。
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:12:47.70 ID:ZPzWZZf30
ネウロイさん…
739空の王な俺:2011/01/09(日) 18:16:33.86 ID:WKyDyCbD0
― 次の日 ―

余「ウルスラ・ハルトマン。ヒスパニアの……余にはよく分からぬが、タルタとかいう菓子を買ってきたぞ。下賜するゆえ、余の妃になれ。」

ウルスラ「嫌」

余「何故だ。女人はみなこういった甘露に目がないと聞くぞ。」

ウルスラ「甘いものは嫌いじゃないけれど」

余「なら――」

ウルスラ「妃になれというのは、困る」

余「そうか……。だが王たる者、一度下賜すると決めたものはおいそれと引っ込められぬ。妃になれとは言わぬゆえ、受け取れ。」

ウルスラ「困る……」

押し問答の末、最終的には強引に押し付けるように、男はそれらをウルスラのもとへ置いていった。
今日もいささか落胆した風に、男は部屋に戻っていった。

エーリカ「あーこれおいふぃい」モグモグ

ウルスラ「姉さま……勝手に」
740空の王な俺:2011/01/09(日) 18:19:56.72 ID:WKyDyCbD0

リーネ「これ、ヒスパニアの有名なメーカーのタルトですよ」

芳佳「有名なんだ……」

シャーリー「まぁ細かいことは置いておいて、いただこうよ。ウーシュ、いいだろ?」

ウルスラは、諦めたようにこくりと頷く。

エイラ「おー美味イ!サーニャも食べてみろよ」

サーニャ「……美味しい」

ペリーヌ「まったく他人の贈り物にこうあっさり手を出すなんて。浅ましいですわ」

エイラ「お前も食ってみろ、ヨ!」グイ

ペリーヌ「むぐ!?む〜!」モグモグ

ペリーヌ「あ、あら美味しい。じゃありませんわ!何てことをなさいますのエイラさん!」

エイラ「何てことないサ〜」ニヒヒ
741空の王な俺:2011/01/09(日) 18:24:28.60 ID:WKyDyCbD0

ミーナ「でもありがたいわね。ここ最近、おちおち街に買い物にも出かけられなかったもの。息抜きにちょうどいいわ」

坂本「そうだな。だが……」

ミーナ「どうしたの?」

坂本「いや、あいつどうやってこんなものを手に入れたんだろうと思ってな。まさかヒスパニアまで飛んでいったとは思えんが……」

ミーナ「まさか。ストライカーで、半日で、しかもネウロイの勢力圏を突っ切って往復なんて」

坂本「まぁ、そうだな。大方どこかで取り寄せたものがあったのだろう。ヒスパニアへの民間ルートが残ってるとも思えんから、地元で作ったライセンス品かも知れんしな」



その日も、ネウロイは現れなかった。
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:26:48.63 ID:x46LjKwY0
支援
743空の王な俺:2011/01/09(日) 18:28:02.07 ID:WKyDyCbD0
― 次の日 ―

余「ウルスラ・ハルトマン。ガリアから脱出したデザイナーの仕立てたドレスを入手してきたぞ。下賜するゆえ、余の妃となれ。」

ウルスラ「嫌」

余「ぬぅ。何故だ。女人はみなこういった服に目がないと聞くぞ。宝石、甘露、服。女人の大多数が好むはずのこれら全てを撥ね付けるとは、おまえは――」

ウルスラ「そういう意味で言ってたんじゃない……」

余「ぐぬぬ……」

余「……まぁ良い。だが王たる者、一度下賜すると決めたものはおいそれと(ry」






744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:28:47.65 ID:lwqpJWbb0
だいりー
【オールスター系についての告知】
以前予告させていただいたオールスターモノの不参加表明期限が近づいております
今の所、不参加表明を頂いたのは1作のみとなっております
まだ表明をされておられません作者の方はできるだけ、期限の21時30分頃までにお願いいたします

以上です

どなたかお優しい方これを本スレの方にも告知していただけないでしょうか?お願いいたしま

なお、このまま不参加表明が無ければ22時くらいから序章(結構長い)を投下させてもらうよ

745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:29:04.70 ID:VZfk4qQ/O
陛下支援いたします
746空の王な俺:2011/01/09(日) 18:32:35.18 ID:WKyDyCbD0

シャーリー「だっはっはっは、今日は服か!次辺り家とか持ってきそうだな、だっはっは!」

ウルスラ「笑い事じゃない……」

さすがのウルスラもいささかげっそりした風である。

リーネ「ウルスラさんは……」

ウルスラ「?」

リーネ「嫌いなんですか?あの人のこと」

ウルスラ「嫌い……ではないけれど。苦手」

芳佳「お妃様になれ、っていうのは困っちゃうけど、私だったらちょっと嬉しいな。こんな情熱的にアプローチされたら」

リーネ「憧れちゃうよねー」

ウルスラ「他人事だと思って……」

バルクホルン「そ、そうだぞ宮藤!押しの強さに流されるなんて、なんて危ない!」

エーリカ「トゥルーデ何うろたえてるの?」


ウルスラ「……何で、私なの?」
747空の王な俺:2011/01/09(日) 18:37:19.68 ID:WKyDyCbD0
そんな浮ついた空気をよそに、司令室ではミーナと坂本が真剣な顔で会議していた。


坂本「ミーナ、おかしいと思わないか」

ミーナ「ええ。今日で三日もネウロイの襲撃がない。最近のペースから見て、ありえないわ」

坂本「何を企んでると思う?」

ミーナ「常識的に考えるなら、襲撃に使うはずだった小型機を温存して一気に大攻勢に出る、といったところかしら」

坂本「だとしたら、いつになるだろう。すでに最大で襲撃三回分のリソースが溜まっているとして」

ミーナ「明日だとしてもおかしくないわ。連合軍ロマーニャ司令部は、今のうちに反攻作戦の準備をしたいみたいだけれど。
    とにかく、偵察を要請してみるわ。大至急で」
748空の王な俺:2011/01/09(日) 18:42:24.41 ID:WKyDyCbD0
― 次の日 ―

余「ウルスラ・ハルトマン。お前のフラックウルフに使えるカスタムパーツを入手してきたぞ。下賜するゆえ……何か違うな。うむ、これは違う。絶対に違う。
    まぁ妃うんぬんには関係なく、役には立つであろう。受け取れ。」

ウルスラ「……」

今日はどうするつもりかと思っていれば、真面目くさった顔で何を言い出すのか。
たしかに違う。プロポーズしながら差し出すような品物では絶対にない。
さすがのウルスラも

ウルスラ「……くす」

余「む?」

ウルスラ「くすくす、く、ふ、くふふふ、あははははは、あははははは……」ケラケラケラ

余「……ぬぅ。お前の笑顔を見ることができたのは僥倖だが、いまひとつ不本意であるな。」
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:43:36.16 ID:lwqpJWbb0
しえんぬ
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 18:48:14.77 ID:/1zJ6Avg0
しーえん
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:02:12.70 ID:ZPzWZZf30
よっさん絶対ネウロイ殲滅してるだろ…
752空の王な俺:2011/01/09(日) 19:02:33.93 ID:WKyDyCbD0
そんな二人を、物陰から覗く影がある。

シャーリー「ほほぉーう」

ルッキーニ「ねぇねぇシャーリー。何が『ほほぉーう』なの?」

芳佳「今日はなんかいい感じかな?」

リーネ「ウルスラさんがあんなに笑ってるの、初めて見た」

エーリカ「今日はお菓子じゃないのかー……」

バルクホルン「こらハルトマン、浅ましいぞ」
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:04:22.21 ID:HCbz3b+h0
なる。ロングフライトして撃破、近所で買出しか。
シエンタ
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:05:01.47 ID:ZPzWZZf30
バルクホルン「こらハルトマン、羨ましいぞ」
に見えた
755空の王な俺:2011/01/09(日) 19:06:28.50 ID:WKyDyCbD0
司令室。昨夜と同じく、ミーナと坂本が協議している。
坂本は昨夜と同じく真剣な顔をしているが、ミーナの顔は何故か困惑顔である。

坂本「偵察はもう出ていたのか。で、結果は?」

ミーナ「それが……ちょっと見て?」

坂本はミーナに渡された書類を一枚一枚捲っていく。
捲るごとに、その表情は変化していき、最後の一枚を捲り終えたとき、彼女は完全にミーナと同じ困惑顔をしていた。
その理由はというと

坂本「ネウロイ戦力が蓄積しているどころか、ロマーニャにいるマザー級ネウロイの数が減っている?」

ミーナ「ええ。偽装の線も考えて徹底的に調べたらしいんだけど、でも結果に間違いは無かったそうよ。
    それどころか、昨日まで会ったはずのマザー級が一晩明けたら無くなっていて、跡にわずかにネウロイの破片が残っていたこともあったって」

坂本「つまり、何者かがこの数日の間に、ロマーニャのマザー級ネウロイを撃破して回っている、ということか?しかも我々に気づかせずに?」

ミーナ「そんな馬鹿な、不可能よ。……と言いたい所だけど」

坂本「まさか……」
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:09:46.49 ID:lwqpJWbb0
しえん
757空の王な俺:2011/01/09(日) 19:11:01.66 ID:WKyDyCbD0

男はあっさりと答えた。

余「ああ。余の仕業である。」

ミーナと坂本は絶句した。
居合わせたウィッチたちも同様である。
自分たちが散々苦戦した……というか、手も足も出なかったマザー級ネウロイを、この男がこの数日の間に片手の指に余るほど撃破していたというのだから無理もない。

坂本「何故……黙っていたんだ?」

坂本はやっとそれだけ搾り出すように問いかけた。
男は特に誇る様子も無く、というより心底疑問といった風に問い返した。

余「余は余の行幸に立ち塞がる不届き者を、無礼討ちに果たしたに過ぎぬ。いちいちそちらに知らせる道理がどこにあろう?」


シャーリー「ひゅー、かっこいい」

エーリカ「むーちゃくちゃだー……」

絶句する者、感心する者、呆れる者。思い思いの反応を示す乙女たちの中で、一人男の下に駆け寄る者がいた。
フランチェスカ・ルッキーニである。

ルッキーニ「ね、ねぇよっさん?」

余「ぬ。どうした?」
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:15:26.94 ID:dWpdO6/30
よっ△
マジリスペクトっす
759空の王な俺:2011/01/09(日) 19:16:06.86 ID:WKyDyCbD0

ルッキーニ「ロマーニャは、助かるの?あたし、ずっと不安だった。明日にもロマーニャを見捨てるって言われるんじゃないかって。
    毎晩お祈りしてたの。どうか明日もロマーニャが見捨てられませんようにって」

シャーリー「ルッキーニ……」

シャーリーは気づいた。この絶望的な戦線で、一番苦しんでいたのはルッキーニだった。
日一日と追い詰められ、いつ戦線放棄命令がくるかと怯えながら、それでも不安の色を見せないように戦ってきたのだ。

ルッキーニ「アフリカもマルタもヴェネツィアもやられちゃって、周り中ネウロイだらけで、それで……それで……
    助けて、くれるの……?」

余「おまえは……そうか。この地の出身者か。」

男はルッキーニに向き直ると、立ち上がり傲然と胸を張って宣誓した。

余「空の王の名において誓おう。落葉の季節までには、このロマーニャの地に蔓延るネウロイばらを、一匹残らず駆逐して見せる。」

そうしてから、男はルッキーニに視線を落とし、ウィンクしながら追加した。

余「むしろ助からぬのはネウロイの方である。今夜からは奴ばらのために祈ってやると良い。」

ルッキーニはついに泣き出した。
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:19:51.70 ID:WKyDyCbD0
書き溜め尽きた。
とりあえずここまで。

今まで割りと制約ありの、強さ的には普通なキャラを書いてたので(その方が面白いだろうし)、
なんかなにもかも振り切ったキャラを作ってみたくなった。

バランスブレイカーなのは承知の上。
っていうか他のウィッチいらないよね。
まぁいいやそんなに長く書かないし。
じゃあの。
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:20:45.57 ID:wX7nbad20
乙乙
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:20:56.56 ID:ZPzWZZf30
乙乙
よっさん、その表現はどうよ…?
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:21:14.15 ID:ARwdc0Iu0

でもウルスラは渡さない
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:23:23.83 ID:XgcKExflP
このスレの初心に帰ったかのような「こまけぇことはいい」っぷりに感服した
乙乙、スゲー面白い
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:25:30.77 ID:TCdeGqIm0

なんか絵本か童話でこんなのがあった気がする…よっさん最高です
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:26:39.38 ID:IBFIbasHP
なんか逆かぐや姫って感じだな
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:42:43.17 ID:/1zJ6Avg0
乙ーん

避難所から転載

オールスター系についての告知】
以前予告させていただいたオールスターモノの不参加表明期限が近づいております
今の所、不参加表明を頂いたのは1作のみとなっております
まだ表明をされておられません作者の方はできるだけ、期限の21時30分頃までにお願いいたします

以上です

このまま不参加表明が無ければ22時くらいから序章(結構長い)を投下するってさ
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:52:35.03 ID:XgcKExflP
こまけぇことはいい俺の降臨と俺団?俺学園?の復活か
胸が熱くなってきた
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:53:15.75 ID:BnFmaqcZ0
いいよね圧倒的な力大好き
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:14:42.21 ID:WbewtSWm0
乙です!
少し早いですが、明日の朝8時ごろ予約しときます
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:19:41.52 ID:Eb2OeYRQ0
空の王マジ乙 楽しませてもらったよ

ところで、今書いてるssを誰√にしようか考えあぐねているのだが、ちょっと聞いてみたい

↓の中でなら誰√がいいかな?

1、エーリカ
2、ペリーヌ
3、ハイデマリー
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:20:47.23 ID:9/37lFzG0
ハイデマリー
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:21:10.22 ID:uX/E14OS0
ハイデマリーちゃん!
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:21:56.19 ID:2ZAcE1W40
ペリーヌに愛の手を
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:23:01.37 ID:PcKlHMnt0
ペリーヌ一票
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:24:44.56 ID:zr8X2XkL0
デレるペリーヌ分が不足している
おれもペリーヌで
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:26:17.54 ID:ZgCMLG9i0
僕はエーリカ・ハルトマンちゃん!
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:26:43.69 ID:Eb2OeYRQ0
お、ペリーヌ盛り返したw

推敲と書き溜めしながら楽しみに回答待ってるよ
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:28:51.94 ID:blk0TXSy0
何このペリーヌ人気www
俺もペリーヌに票入れるけどなペロペロ
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:29:35.95 ID:/1zJ6Avg0
ペリーヌで
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:30:12.40 ID:uX/E14OS0
実は結構人いるのな・・・そこにビックリだわ
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:37:14.93 ID:9/37lFzG0
シャーリーがB-17編隊の護衛をするSSください
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:38:22.46 ID:2ZAcE1W40
胸が熱くなってきた
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:40:27.62 ID:WKyDyCbD0
>>782
今書いてる

シャーリー「幸運を祈る、ビッグフレンド」

B-17「そっちもな、リトルフレンド」って感じの
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:46:37.11 ID:9/37lFzG0
>>784
脱いだ
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:02:05.30 ID:RjN2GLAZ0
前スレでお姉ちゃんが慕っていた知り合いのお兄さんが変態になって戻ってきて、それを見たお姉ちゃんがどんな反応するか見たい云々って言ってたんだが・・・。

誰か書いてくれないかなあ・・・・。

787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:04:18.23 ID:Eb2OeYRQ0
九時現在、

エーリカ   一票
ペリーヌ   五票
ハイデマリー 二票

ペリーヌ人気だなw
あとペロペロな展開は無いぞ。

先に言っておく、無いからな!…多分ね?


九時半くらいまで待ってから決めようかな
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:05:14.04 ID:WKyDyCbD0
>>785
メインストリームとはぜんぜん違うし(そういうシーンがあるだけ)、
投下までまだまだかかるけどね!

我慢できないなら自分で書くといいよ!
前に小ネタであった、もっさんの変態兄は続かないの?
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:06:08.39 ID:HCbz3b+h0
>>784
IP確認、ってのも入れてくれると俺が喜ぶです。
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:09:40.22 ID:AHx8OSug0
ペリーヌに1票
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:11:01.80 ID:RjN2GLAZ0
一人称が「ワシ」の俺も好きだったな・・・。

俺もsquad0721という黒歴史作品を・・・・・・あばばばばばばばばばb
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:11:02.44 ID:pWx9F3l20
ペリーヌに一票・・・
ペリーヌと一緒にカブとかキャベツとか育ててみたい
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:11:37.77 ID:+3wOFOu/0
ペリーヌ!ペリーヌ!
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:15:06.06 ID:HCbz3b+h0
んじゃハイデマリー。育ちが可哀想で保護したいナンバーワン。
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:15:12.05 ID:TyMToC4+0
SPTと聞いて飛んできました ペリーヌキボンヌ
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:16:40.98 ID:WKyDyCbD0
>>790
それなーに?(^q^)

深夜か明け方に時間空いてたら投下しに来るかもだけど、来ないかもだから予約はしないでおく。
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:17:28.82 ID:TCdeGqIm0
ひなんじょが つかってほしそうに こちらをみている!
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:26:49.31 ID:cPK0BAyF0
ハイデマリーに一票
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:28:53.55 ID:+iytT3ES0
ペリーヌをペロペロするのは俺だぁぁぁぁぁぁ
つ[ペリーヌ]→[投票箱]
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:31:40.38 ID:XgcKExflP
ちょ、ちょっとまって何でこんな急に人増えた
お前らいるんじゃねーか!
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:36:22.14 ID:HCbz3b+h0
>>797
イニシャルポイントだぎゃ。進入目標でいいんじゃにゃーきゃのーぉ。

皆、新試行のに期待しているんだぎゃ。
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:38:40.87 ID:Eb2OeYRQ0
九時半になったから来てみたが…

ペリーヌ伸びすぎだろw
これは、ペリーヌ√かな?

ハイデマリー希望の人もいるし…やっぱりもう少し待って決める!

…優柔不断とか言わないで
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:40:53.81 ID:uX/E14OS0
この世界には複数同時攻略という便利な言葉があってナ
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:41:46.01 ID:HCbz3b+h0
提案。
ここには一番希望が多いペリーヌで投下。 そのほかはウィキに乗せるときに同時掲載。
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:43:58.97 ID:Eb2OeYRQ0
>>805

乗った。
とりあえず、ペリーヌを投下した後に色々考えよう

答えてくれた皆、ありがとう!
なるべく早いうちに投下できるよう頑張るよ
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 21:44:41.68 ID:TCdeGqIm0
どんどん新作来るな
盛り上がってきたぜ!
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:17:03.70 ID:TCdeGqIm0
避難所への新作も始まった事だし
待ってる間の暇つぶしになっがい読み物はいかがかな?

短くて俺が行くぜって人がいたら早く行くんだよ!
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:21:01.16 ID:Op6NdamI0
>>808
いっちまいな!
810:2011/01/09(日) 22:22:55.89 ID:TCdeGqIm0
行くぜブラザー!

第41スレ 俺「ストライクウィッチーズだったらいいのに」>>502より

前回までのあらすじ

マルセイユさんマジ主人公


今回も場面がポンポン飛ぶよ!読み辛い所は妄想でカバー!
過度な期待は脱ぎ捨てて、ありのままで待っててくれ!
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:22:58.42 ID:29H2vnio0
このスレには裏社がいるな
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:23:23.21 ID:HCbz3b+h0
おりゃー・・・長いww よろ>>808
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:24:37.53 ID:uX/E14OS0
いっちまいなー
814:2011/01/09(日) 22:28:12.99 ID:TCdeGqIm0
1940年

『つまりヒモに必要な物は観察力。そして忍耐力だ。そしてなにより――――』

『お前人の話聞いてたのか?』ハハン

『お、やっと笑ったな』ニシシ

『呆れてるんだ。この変態、野獣』

『ハッハー、大正解だ。こういう時は笑うのが一番だぜ?』

『…気楽な物だな。こんな死線に潜りこんで来るような奴だから、もっと…』チラ

『あん?』


『いや、まるごとバカだ。期待した私達が間違ってた』ハァ

『ハッハッハ!女の子が戦ってんだぜ!?バカにならなくてどうすんだ!』

『酔狂な奴だな…そんな理由で戦ってきたのか?』

『女の子の為に戦ってるからな。俺が戦って、女の子が救われるなら本望さ』

『バカだなぁ』フニャ
815:2011/01/09(日) 22:33:08.15 ID:TCdeGqIm0

『…やっぱりあんたは綺麗だな』

『煤だらけなのに?』

『ああ、女神の様だ。この髪も、瞳も』

『なにを―――』

『…ハッ、どうも敵さんは俺に休みもくれないらしい』スクッ


『え?』

『聞こえ…ないか、南東57kmで2分後に敵と接触だ』

『…アレか』スクッ

『見えるのか?』

『当然だろ?…もう飛ぶのか』

『当然。かわい子ちゃん達が俺を待ってるからな!』
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:34:28.91 ID:dWpdO6/30
しえん
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:35:43.11 ID:ZPzWZZf30
寅さんなら壁は…
一応用意するか
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:36:15.71 ID:hAqMRBNi0
敵さんはテキサン

…なんでもない 支援
819:2011/01/09(日) 22:39:23.71 ID:TCdeGqIm0

『ここでお別れだ、黄の14。いつか俺の隣を飛べるようになるといいな』ワシャワシャ

『ふふん、私の僚機にしてやろうか?』ニッ

『そいつはいい話だ…黄の14』スッ

『なんだ?』

『たとえ、今カールスラントが陥落したとしても、必ず奪い返す。俺が嬢ちゃんの空を守ってやる。だから今は―――』

『分かってる。ここは私の空だぞ?』フフン


『…黄の14、あんたの眼は俺の愛する海にそっくりだ』

『…ふふん、光栄だな。次に合う時には名前ぐらい聞かせろよ?』

『ああ、また空で会おう』


―――――――――――――――
―――――――――
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:39:52.40 ID:9/37lFzG0
ああ、ジャンルイが落とされた!
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:41:36.09 ID:uX/E14OS0
YELLOW<<Gene, get a grip! You've got to take over the command! >>
822:2011/01/09(日) 22:44:20.92 ID:TCdeGqIm0

マルセイユ(また会えたと思ったらやっぱりバカで、無茶でどうしようもなくて、その癖信頼だけはまた持って行って…)


整備兵達の怒号と確認の大声、エンジンの轟音、金属達の擦れる声…一緒くたに耳に飛び込んで来る音の洪水を噛み締める。
煌々と胸に闘志が揺らぎだすのを感じる。

戦う前の喧騒が響けば、戦いの匂いが充満する。
集中力が高まり、自分の呼吸のみが聴覚を支配していく。


整備兵6「エンジン良好、いつでも行けます!!」

担当整備兵が親指を突き立てて発進ユニットから離れる。

加東「…ええい、今日だけよ!マルセイユ!全機出撃!」


――――ストライクイーグル Cパート――――

823:2011/01/09(日) 22:48:25.25 ID:TCdeGqIm0
ブロロロロロロロ…


整備兵6「班長、本当に…良かったんでしょうか…」

整備班長「…俺達の仕事は、嬢ちゃん達や俺がしっかりと飛べるように整備する事だ。それ以上の干渉は戦う奴等の誇りを汚すことになる」

整備兵3「仕方ないが通る事じゃねえさ。俺達は俺達のやる事をやった。みんなの翼を、俺達が捥ぐ訳にゃあいかねえよ」


熱気に揺らぐ四機の陽炎を目で追いながら、男達は言葉を交わす。
願う事は、愛機の活躍と、ウィッチ達の無事。

整備兵1「…俺達はただ、祈っていればいい」


―――――――――――――――――――――――

砂漠上空


≪どう?黄の14。新型の履き心地は≫

先行して機体の動作をチェックするマルセイユに加東が呼びかける。

≪確かに性能はいいな…フリッツの方が履きやすよ≫
824:2011/01/09(日) 22:51:04.89 ID:TCdeGqIm0

軽やかにロールをしながらマルセイユとペットゲンが後方の加東、稲垣の方に辷ってくる。
心配そうにマルセイユの後ろに飛ぶペットゲンも少し安心した様な表情だった。

≪機体のチェックも済んだ事だし、急ぎましょう≫

≪ああ、さすがにマイルズ達も飛行杯は領分じゃないからな≫

≪俺さん、大丈夫でしょうか…≫

≪大丈夫だよマミ。あいつはそんな簡単にくたばったりしないって≫


≪しかし今回ばっかりは少し心配ね。何が陸戦4機と飛行杯13機よ…≫ハア

≪行くと言っても来るなの一点張りだったからな…≫

マルセイユが数分前を思い出す。ふらふらと着陸しようとするマルセイユをそのまま受け止め、状況を聞いた途端に「俺が一人で行く」の一点張り。
ふざけるなと言い返した所で勢いは止まらず、挙句の果てには指令部へ嘘の報告をして集合を遅らせる位だ。

≪いつもの事だが、今回は、な≫


私らしくも無いとマルセイユが笑うが、加東は若干空気がぴりぴりしているのを感じていた。
嫌な予感…おそらく激戦に身を置いた者だけが分かる第六感の様なものだろう。
825:2011/01/09(日) 22:54:19.57 ID:TCdeGqIm0

それを知っていたから俺は一人で飛んだ。それを感じたからマルセイユは俺を追った。

単純だ。たったそれだけ。きっと二人の感じた物は正しいだろう。
加東達は速度を上げ、無線から飛んでくる座標へと急いだ。

≪急ぐわよ!地上部隊も俺も、かなり消耗してる!≫


――――――――――
――――――――――――――――――――――


俺「だあぁッ!畜生!こういうのは中尉向けだろォが!!」

落としても落としても機体に群がる飛行杯に、轟音に揺れる操縦席で吼え立てる。
数発で叩き落とし、急降下からの射撃で地上の陸戦型ネウロイの多脚を吹き飛ばす。

≪―――――――!――――!?≫

無線から怒鳴り声が洩れるが音を成さない、否、俺の聴覚が反応しない。
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:55:40.87 ID:29H2vnio0
しえんしえん
827:2011/01/09(日) 22:57:20.01 ID:TCdeGqIm0

俺「マイルズか?聞こえねえぞ!腹の底から声出せ!!」

急上昇で全身にかかるGに耐えながら吼える。
息切れが激しい。段々と遠くなる聴覚に魔法力の底を感じながら飛行杯の背後を取る。

≪――!!―――――――!!!!!≫


俺「もっとだ!あんたが[ピーーーー]になるぐれェの声出せぇ!!!」


マイルズ「んのバカ虎がァ!!何を聞かすかぁああ!!!」


≪〜〜〜〜〜ッい゙ぃ゙!!?≫キィイイイン!

マイルズ隊1「〜〜〜…ッ少佐ぁ!全員繋がってるんですよ!?」

シャーロット「いったぁ…[ピーーーー]って何?」

北野「ひゃああ!シャーロットちゃん駄目ぇえええ!!」
828:2011/01/09(日) 23:00:46.18 ID:TCdeGqIm0

陸戦型ネウロイに徹甲弾を叩きこみながら少女達が耳を抑える。
攻撃が一瞬止む程の大声に鼓膜が破けたんじゃないかと心配になるが、無線越しに響く俺の笑い声を聞いて安心する。 

パトリシア「虎ぁ!何覚えさせてんのよ!」

マイルズ「あなた達静かにしなさい!混信する!!」

全員「「「「「スミマセン…」」」」」

マイルズ「俺!計器盤の周波数合わせるダイヤルがあるでしょ!?その横の針を上げなさい!」

≪針だぁ!?≫カチッ


マイルズ「それよ!」

≪うおぉ!!?≫

針を上げた瞬間大きくなる声に驚く。骨に音が響く感覚…なるほど、思わず喉から笑いが漏れる。

≪骨伝導か!いつの間にこんなモン用意したんだ?≫

マイルズ「ケイから聞いてる。魔法力制限のおかげで感覚が遠くなるんでしょう?」
829:2011/01/09(日) 23:05:06.31 ID:TCdeGqIm0

≪…まあな≫

マイルズ「隠すなバカ虎」

≪言い忘れたんだよ!≫ガガガガガ

マイルズ「そうでしょうね!」ドゥッ!

言い合いながらも徹甲弾を撃ち込む手は止めない。
上空の俺も同じく、より読み辛い動きで飛行杯を翻弄する。
荒々しく命を貪る様に、虎の幻影を見た。


アビゲイル「掃除かんりょーってとこかしら!?」ドゥ

確認を取りながらコアを撃ち砕く。砂が口の中でジャリジャリして気持ちが悪い。

マイルズ隊3「帰ったらシャワーですよね?隊長!」

マイルズ「あったり前でしょ!地上全機撃破!俺!」

≪あいよ!≫

天を仰げば黄金の光が空に満ちる。能力開放の合図でもある輝きに目を細め、俺を追う。
どうやら細めた一瞬で終わったらしい。最後の飛行杯の砕け散った破片が空を舞っていた。
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:06:35.95 ID:XgcKExflP
おいおい虎来てんなら教えてくれよ、意地悪いなお前ら
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:08:43.41 ID:eUIezjrIP
牛さんを狙い撃つ!
832:2011/01/09(日) 23:10:35.25 ID:TCdeGqIm0

≪…ハッ…全機撃墜!どーでぇマイルズ!≫

無線越しに荒い息と共に俺が勝利を告げる。
陸もそうだが、凄まじい集中力を要する空中戦を約7分も一人で行っていたのだ。地上への支援も含めて考えれば、まさに鋼の精神。

マイルズ「ビューティフォル。さすが虎ね」

≪だろ?≫


≪俺!!上だッ!!≫

≪なっ……に……!?≫

頭蓋骨に轟く声に無意識で上を見た。
真っ黒で、所々赤く、輝く線が入った物体。

霞む眼を見開いた。

飛行杯が点滅を繰り返しながら狙いをガラス一枚隔てた俺に向ける。
回避行動に移ろうと操縦桿を…駄目だ…見えてしまった。

轟音と共に操縦席のガラスが砕け散った。
そのままフラフラとタイガーバウムが落ちて行く。


≪……俺?≫
833:2011/01/09(日) 23:15:33.52 ID:TCdeGqIm0

マイルズ「嘘………」

≪……きっ、さまぁあああああああ!!!≫

一気にマルセイユがトップスピードで俺を落とした飛行杯へ飛び込む。
鷲の怒号に慄いた大気が道を開けたかのように距離が縮まる。

銃口を向け、トリガーに指を引っかけ、15発撃ち込んでやればいい。

≪消え―――――――≫

力を入れかけた瞬間に飛行杯が炸裂し、言いかけの言葉を食らい尽くす。

≪女の子が、そんな言葉使っちゃダメだぜ?≫


≪なんで…≫

≪ハッハー、ちと驚いて動けなかっただけだ!それとも、心配して――――≫

≪バカ虎!何やってんのよ!≫

≪なんだぁ?ライーサ、死んだと思ってたのか?≫

≪普通はそう思いますよ!死んじゃったのかと……≫

≪ハッハッハ、馬鹿野郎!こんな所でくたばるかってんだ!!≫
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:18:44.09 ID:hAqMRBNi0
支援
835虎<支援感謝ぁあ!:2011/01/09(日) 23:20:40.40 ID:TCdeGqIm0

マイルズ「…ったく、ケイ!上空の敵増援を確認!地上部隊は撤退するわ!」

≪どこにこんな数隠してたのかしらね…早めに撤退して!≫

マイルズ「了解」ガチッ

突如上空を覆った大量の飛行杯に目を向ける。
きっとケイも気付いているはずだ。

あれだけの数の飛行杯、陸戦型を捨て駒にしてまで全てが揃うのを待っていた。

背後に注意を配りながら部隊を率いて急ぎ、帰還の途に就く。
この待ち伏せで狙っていたのは航空部隊のみ。地上部隊はただの餌か。

マイルズ(飛べないだけで唯のお荷物…)

悔しさに顔を歪めながら基地へと急いだ。

―――――――――――――――――



≪飛行杯が20、30…34ですね≫

≪エンゲージまで後数秒ってとこか?≫

≪俺、あなたは帰りなさい≫

≪空ではティグレ。そいつは聞けねえ相談だ≫
836:2011/01/09(日) 23:25:06.04 ID:TCdeGqIm0

≪駄目ですよ、俺さん!血だらけじゃないですか!≫

≪こんなモン掠り傷だ。傷の内にも入らねえよ≫

迫り来る飛行杯の上空を取りながら稲垣の叫びに答える。
こんな怪我よりも魔法力の方が心配だった。時折目の前がモノクロになったり霞むのがうっとおしい。

≪荷物になるなら早く帰った方がいいんじゃないか?≫

≪中尉、俺が荷物だっていうのか?≫


≪はん、力の使い過ぎだ。息が切れてるぞ≫

≪大丈夫だ。テクがあるし、囮位なら出来る≫ニシシ

≪…いい?全員死にそうになったら離脱しなさい。ライーサ、カウント≫

銃を構えながら加東が全員に目配せする。
全員を守りきれる自信も、的確に指示を出せる余裕もこれだけの相手にどこまで持つか…

30を超える敵機に対し、こちらは5。モントゴメリーなら籠城を決意する程の戦力差。


だが、こちらには『アフリカの星』と『虎』、扶桑海のトップエースに隠れたエース、そして新兵が一人。

加東(勝てない筈が無いって訳よ…!)
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:26:13.67 ID:74moSF0x0
虎を見てると何故か安心する支援
838:2011/01/09(日) 23:30:08.13 ID:TCdeGqIm0

心中で勝算を導き出し、不敵に笑う加東にライーサのカウントが無線越しから流れる。
他の者も同様、勝てない筈が無い、否、勝たなければならない。

≪カウントファイブ…4、3、2、1≫

≪全機、ブレイク!!≫

加東の号令が響くが先か、岩石砂漠にエンジンの轟音が響き渡った。

――――――――――――――
――――


既に敵はその数を半分ほど減らしていた。

稲垣の砲撃で集団に穴を開け、俺とマルセイユの両雄が飛び込み、連携を崩す。そしてペットゲンが取りこぼしを淡々と落とす。
その上空では加東が随時敵の位置を知らせながら指揮を執る。


≪ティグレ!黄の14!砲弾が行くわよ!散開!≫
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:31:56.31 ID:SF+Pe+sR0
しえーん
840:2011/01/09(日) 23:35:27.24 ID:TCdeGqIm0

≪了解!≫

≪いよっしゃ!来い中尉!≫

俺の右翼にマルセイユが掴まってその場から飛び去る。
その間にもマルセイユは2,3と背後に迫る飛行杯を撃ち落として行く。

二人の抜けた穴に綺麗に集まった飛行杯達がアハトアハトの砲撃に吹き飛ばされた。

≪ハッハー!また空が広くなったな!≫

≪私の空だぞ?そう簡単に渡すか!≫

俺が手で合図しシャンデルで高度を取る。
合図を受けたマルセイユが手を離して合図を送り、インメルマンターンで水平を保ち、撃つ。

≪マミやったよ!2機落として5機が航行不能!≫

≪うん!ライーサも頑張って!≫

≪私は大丈夫!≫


空戦開始から数分。逆転とまでは行かないが流れはこちらが握った。
時折落穂拾いに来る輩を手持ちの機銃で撃い落とす。

そろそろ集中が切れ始めるだろう。
先程から被弾や弾を掠る事が多くなっている。
841:2011/01/09(日) 23:40:11.54 ID:TCdeGqIm0

俺が急旋回のGを振り払いながらまた一機叩く。
そのまま左後方の敵影を追い掛け、金の炎を纏った弾丸で撃ち抜く。

≪カトー!後どの位だ!?≫

≪後10機!魔法力は!?≫

≪空っぽだ!今から飛行杯共を引き寄せる!そこを撃て!≫

≪くっ、ティグレ!喋ってる暇があるなら来い!≫


≪聞こえる?ケイ!俺とティナが狙われてる!!≫

ライーサの声にやはりと唇を噛む。
桁違いに強すぎる二人に今後への警戒か、段々と2,3機で連携を組んで追い詰めているのが見える。

普段の二人なら敵ではないが、状況が悪すぎる。

真美は被弾の為私の隣に、ライーサはまだ戦えるが動きが違い過ぎる。
不規則な飛行の中で動きを読み合い、他の3人になるべく攻撃が行かないように飛ぶ二人には助ける隙もない。
着いて行けなくなった飛行杯をライーサが撃ち落とすのに精一杯だ。


≪くそっ、ちょこまかと……うわっ!?≫

≪…中尉?どうした!被弾か!?≫
842:2011/01/09(日) 23:45:16.26 ID:TCdeGqIm0

突然無線越しに聞こえる叫び声に思考が中断される。
被弾?あのマルセイユが?

≪マルセイユ!?…何が――――≫

≪っく…話しかけるな!ケイ!≫

マルセイユからの怒号に驚きながら、マルセイユの方に目をやる。
被弾は無く、体勢を整えながら飛ぶストライカーから上がる黒煙…

≪まさか…エンジンが……≫


ライーサからの声と目の前の現実に、あの忌々しい言葉が嫌でも頭に響く。
『新型の出来は完璧です。絶対に大丈夫ですよ』
これか、これが『嫌な予感』の正体か。ぴたりと当てはまる現実に、絶望が舌舐めずりをしながら忍び寄る。

≪ティナ!!私が行―――――≫


≪…こちら黄の14…これより誰も、私に寄るな……!≫

マルセイユの震える声に、思考回路が絶望に塗り潰された。


843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:47:55.65 ID:9/37lFzG0
さぁさぁ、どうぞ。ストライカーユニットのニューモデルです。
快適でしょ? んああぁ、仰らないで。
……いい音でしょう? 余裕の音だ、馬力が違いますよ
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:47:59.82 ID:1gauVc5F0
sienn
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:49:09.40 ID:hAqMRBNi0
Bf109-Gか…
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:50:22.26 ID:29H2vnio0
一番気に入ってるのは――
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:51:01.09 ID:9/37lFzG0
何です?
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:51:14.85 ID:uK4k6P930
ああ・・・「あの時」か
849:2011/01/09(日) 23:51:21.14 ID:TCdeGqIm0

背後から死の蠢く音が聞こえる。魔法力がうまくまとまらない。
必死に体勢を立て直そうとしたが暴走するエンジンに振り切られてしまった。

壊れるまで履き続ける…これは壊すなと同義の意味を持つ。壊れて落ちるのは自分だけでなく、アフリカの信用も地に落ちる。
それだけは駄目だ。死んだとしても、せめてこのストライカーは壊れないで欲しい。

叫ぶ心を深層に閉じ込めて全員に告げた。来たとしても後ろの飛行杯に落とされて終わりだ。
誰も巻き込まずに、せめて飛行杯だけでも道連れに……


≪馬鹿野郎!お前を見捨ててヘラヘラしてられる程、俺は腐っちゃいねえ!!≫


咆哮する虎に考えを食い千切られた。

なんで…なんでいつもこんな時に希望を持って来るんだ……
唇を噛んで耐える中、また虎が吼えた。

≪カトー!考えろ!一番中尉に近い奴は何処のどいつだ!!≫

≪〜ふざけるな俺!飛行杯に落とされて終わりだ!それに私だって制御で来てない!…どうなるかなんて分かるだろ!?≫

吼える俺に怒鳴りつける。やめろ、回収してくれればそれでいいんだ。

≪私は無視しろ!今から不時着する。このストライカーを―――――≫


≪……そんなもの、頼るしかないじゃない≫
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:54:51.31 ID:DxhdZ05I0
ハイデマリーに一票だ
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 23:55:45.31 ID:DxhdZ05I0
またみすっちまった
すまぬすまぬ支援だ
852:2011/01/09(日) 23:55:51.98 ID:TCdeGqIm0

≪…ケイ?≫

何を言ってる。お前は指揮官だろ?

≪安心してください!マルセイユさん!後一発残ってますから!!≫

明るく振舞うマミの声に押し殺した深層の思いが湧き上がる。

≪援護するわ!速く行け、馬鹿虎!!≫

ライーサの確信めいた声で、やっと声が出た。


≪……言ってる事が、分かってるのか?≫

≪ハッ、最高だぜお前ら!…馬鹿でイカれたいい男!まさに、俺の事だろ!?中尉!!≫

≪……ばかだ…お前らは……≫

≪ハッハー!死ぬときゃ一緒だ!安心しろ!さあ…≫


≪ティグレ、突貫する!!≫

853:2011/01/10(月) 00:01:03.73 ID:83PcWLrI0

轟々と風が操縦席内に入る中、魔法力を絞り出して周りを飛ぶ飛行杯を撃ち落とす。
迷っている暇も、息をする暇も無い。

今は唯、目の前の少女だけを救えればいい!


≪俺!こっちの敵は任せて早く行け!!≫

俺の背後に回った飛行杯を撃ち落としながらライーサが機の横を飛ぶ。

俺「…死ぬなよ、ライーサ」

≪そっちこそ≫ニッ

速度を上げて距離の離れた中尉へと急ぐ…その時だった。

≪俺ッ!?あなた目が!!≫

俺「ッ!!?」


何も無い筈だった虚空でナニカに接触する。
ナニカの撃ち出す弾丸が機首部分を貫き、俺の腹に突き刺さる。

エンジンからは歪な音が響き、回転が停止する。
そのまま錐揉み回転で岩石砂漠に突っ込んで行く…
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:01:22.71 ID:2ualcAjU0
シエン
855:2011/01/10(月) 00:06:12.49 ID:83PcWLrI0

≪あの馬鹿!今助けに…!≫

≪駄目ですケイさん!巻き込まれますよ!!≫

≪…私が行く!≫

≪ライーサ!?無理だよ!あの数は…!!≫


飛びそうになる意識の中に少女達の叫びが混濁する。


俺(中尉は…まだ遠い……耳羽が…無い?使い魔が…)

回転方向は右…操縦桿に手を掛けるがエンジンの回転は完全に停止している。魔法力を使えば回せる。しかし…
魔法力は、もう尽きた。


俺「こんな所で…何やってんだ……!」

中尉の声を思い出す。馬鹿だと言いながら、震えた声が頭からこびり付いて離れない。
俺は何をやっている?あいつを助けるんだよ、あいつの事をまだ何も知らない、あいつの願いを、約束をまだ果たしていない!!


俺「言ったよな…相棒、俺には、ゼロかMAXしかないってよぉッ……!!」
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:07:03.65 ID:Z/84FqM80
かっこいいよなあ…
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:09:48.14 ID:ecMvpbnh0
>>847
値段だ

ブラクラといいコマンドーといいここの住人はなんでも精通してるな。



858:2011/01/10(月) 00:10:32.14 ID:83PcWLrI0

じりじりと胸の奥底に眠る金色に手を出す。触れた瞬間、ごろごろと雷の様な唸り声が胸を震わせる。

絶対に触れてはならない俺とエルドラドを繋ぐ金色。これが無くなれば命を共有する俺達は死ぬだろう。

未来の事に、今を捨ててどうする。俺の望む事は唯一つ!!


俺「…合がァ……!!」

深淵から溢れ出る黄金色の魔法力をエンジンに流し込む。
停止寸前のエンジンから唸り声が轟き響く。

限界なんぞ、知った事か。

俺「ッ気合が足りねぇえええええええ!!!!!」


金の双眼を見開き
虎は、天に咆哮した

859:2011/01/10(月) 00:15:15.30 ID:83PcWLrI0

加東「ライーサ戻りなさい!勝てっこないわ!!」

≪でも!…俺はティナを助けるって言った!私だって、諦めたくない!!≫

≪来るなライーサ!早く退け…俺の二の舞になるなッ!!≫

稲垣「…アハトアハトじゃマルセイユさんも巻き込んじゃう……俺さん!!」


すがるように俺の名を真美が叫ぶ。
隣で涙を流す真美を一見し、加東は己の指揮官としての無能さを嘆いた。

あの時止めていたら、あの時言い返していれば…
ぐるぐると頭の中を後悔が回る。あの男に信頼を寄せすぎた自分が馬鹿だった。
その所為でアイツの限界を見誤った…大切な部下を、世界最高のエースを、二人も失うのか……

加東「…私はっ、無力だ」ギリ…


≪俺の魂は、そんな簡単に消えるほど弱かねぇぞ≫


加東「え…?」

地を這う様な唸りと共に金色の炎が辺りを覆う。
先程までの一瞬の支配ではない。空間も空気も何もかもが金色に支配されて行く。
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:16:53.73 ID:lrDHExEc0
ところで虎の次は空いてるかい?
もしかしたら、すっっっっごい久しぶりの続きを投下したい
861:2011/01/10(月) 00:20:24.25 ID:83PcWLrI0

≪そんな…あの回転からどうやって……≫

砂煙を巻き上げて一機の戦闘機が天を衝く。黄色の機体に虎のパーソナルマーク。


≪ハッ…俺を誰だと思ってやがる!≫


≪……なんでお前はッ、そうやって…!≫

≪待たせたな中尉!俺はいつだって退かねえ。俺を信じたお前の為なら、いつだってお前の隣を飛んでやる…だから……≫


俺「俺を信じろ!中尉!!」

魔法力を全開にして中尉の許へと再び駆ける。
行く手を遮る飛行杯を数発で炸裂させるが黒い壁が行く手を阻む。


≪…いい?真美。しっかり狙うのよ≫

≪はい、ケイさん≫

≪5、4、3…アハトアハト……≫


≪≪発射!!≫≫
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:23:56.17 ID:sRm6MY6U0
>>860
俺もいこうかと思ったがお次空いてたらどうぞ
自分は書きためでもしときます
863:2011/01/10(月) 00:25:37.64 ID:83PcWLrI0

悲鳴を上げる空気を抉り、俺の眼の前を埋める飛行杯を吹き飛ばす。
空いた隙間に機体を捻じ込み、眼前の飛行杯を後方へとかなぐり捨てる。

俺「ハァッハー!さすがだマミ、カトー!!」

≪ナイスよ真美、次弾装填!さっさと行ってマルセイユを救って来い!この色男!!≫

≪俺さん、当たりそうになったら避けてくださいね!…発射!!≫

俺「当然ッ!!」

更に速度を上げるて暴走するマルセイユを追い縋る。
前を飛び、飛行杯を撃っていたライーサが活路を開きながら合図を送る。

≪残った弾はティナの周りの奴を落とすのに使いなよ!俺!!≫

俺「ありがとよ!ライーサ!!」


びっと敬礼を飛ばして抜き去り、集中して魔法力を弾丸に込める。
飛距離、弾速、破壊力がはね上がった黄金の弾丸をマルセイユの背後で攻撃を繰り出す飛行杯に喰らわせる。

変則的な飛行で何とか飛んでいるマルセイユの隣に機を付け、自機のキャビンを殴り壊した。

マルセイユ「なんで来た?…一度落ち掛けてまでどうして!!」

俺「うだうだ悩むのは性に合わねえ!さあ、手を……!!」
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:26:06.66 ID:lrDHExEc0
>>862
いや、先に行ってくれ
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:27:47.71 ID:Z/84FqM80
あ、じゃ>860さん→>862さんの次に予約していいですか?
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:28:17.63 ID:sRm6MY6U0
>>864
いえいえ、どうぞですわ
書きためとか他の書きたいネタもあるもので・・・
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:29:29.85 ID:KPXuSykg0
虎支援
ところで、どなたかT-6テキサン(またはハーバード)のAAを持っておられませんでしょうか…探しても無くて
868:2011/01/10(月) 00:30:06.23 ID:83PcWLrI0

撃たれた左腕を伸ばす。
強烈な風圧でへし折れそうになるが、力を込めて伸ばした。

マルセイユ「血だらけじゃないか…無謀だ、早く離れろ!!」

俺「無茶で無謀を通すんだよ!!早くしろ、爆発すれば――――」

マルセイユ「それでも!…これを壊せばアフリカの未来が無くなるんだ!私一人死んだ所で何も…変わりはしない……!!」

俺「馬鹿野郎!俺が嫌なんだよ!ぐちゃぐちゃ考えんな!」

マルセイユ「…無理に決まってるだろ?私はもう……」


俺「だったら俺が、地獄の底まで付いて行ってやる」

血だらけの顔で俺は笑った。
吹き飛びそうな位の風圧に傷を抉られるが、さらに中尉の方へと手を伸ばす。

俺「さあ、掴め。中尉!」

マルセイユ「…お前はッ…馬鹿だ」

俺「だからこそ、ここに来た」

マルセイユ「ふふん、そんなお前を信じた私は大馬鹿だな…俺」
869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:34:39.31 ID:5FapgndS0
かっこいい俺書ける人が本当にうらやましい支援
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:35:19.02 ID:Z/84FqM80
>867
投下中だから直接張るのは避けてリンクの辿り方おしえるよん

やる夫AA録2
ttp://yaruo.b4t.jp/index.php

「その他汎用AA
  −軍事のAA
    −第二次大戦時軍用機・連合国側(米・英・ソ・仏).mlt」
を辿るべし。

このサイトはウィッチーズのAAもあったりして、便利よん
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:35:28.52 ID:lrDHExEc0
相変わらず虎はムチャクチャなカッコヨサがあるな

>>866
もし虎が終わるまでに大方書きあがったら行くね
872:2011/01/10(月) 00:35:47.65 ID:83PcWLrI0
目尻を拭って中尉が手を伸ばす。
制御が利かないストライカーに速度と位置を合わせながら俺も毛むくじゃらの手をさらに伸ばす。
エンジンから炎が吹き出し、限界が近い事を知らせた。

俺「中尉……もっとだ…もっと!」

マルセイユ「っく、俺……!」

俺「ッお、おおおおおおお!!」

ペダルから足を離して小さな右手を掴み、思い切り引き寄せる。
魔法力の上昇で黄金に染まる目にストライカーが爆発する一瞬がコマ送りに映る。

見えた未来を撃ち砕く為に熱された鉄の様になったストライカーの強制脱出トリガーを引く。


その瞬間、ストライカーが爆発を開始する。
引き寄せた中尉を機内に入れ、背中で守るように胸にかき抱いた。

待っていたかの様に爆発するストライカーの破片を、爆風を背中で受け止める。
焼けつく様な痛みに顔を歪めながら機体を水平に保つ。

俺「〜〜っつう……大丈夫、か?中尉」

マルセイユ「…お前の方が重傷じゃないか」

心配そうに俺を見上げる中尉に安心した瞬間、一気に視覚と聴覚、嗅覚が遠くなり、体中に深い倦怠感と激痛が走る。
予想外の苦痛に、思わず心臓を鷲付かんだ。
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:39:18.73 ID:KPXuSykg0
>>870
ありがとうございます!
874:2011/01/10(月) 00:40:08.29 ID:83PcWLrI0

俺「がっ…あ゙ぁ゙ゔッ!?」

マルセイユ「お、おい俺!?どうした?どこか痛むのか!?」

聞こえない、ぺたぺたと胸を掴む右手に触れるのが分かるだけ。
一気に襲いかかった感覚に頭が回らない中、必死に中尉のおでこに額を付ける。

俺「大、丈夫だ。…ちと疲れただけさ」

マルセイユ『本当か?』

俺「本当だぜ?ちょっと、魔法力を使い過ぎただけだ」

マルセイユ『…ばか』

俺「かっ、はっは、ありがとよ。新型履いてまで来てくれて」

座り辛かったのか、中尉は俺の足の間に座る体勢に戻す。
下げていた頭にごんと、後頭部をぶつけられてちょっと痛い。


マルセイユ「…お前がいなくなったら競争相手がいなくなるだろ?」

俺「そうだな…ありがとう、中尉」

マルセイユ「礼を言うのは私の方だ。ありがとう…俺」
875:2011/01/10(月) 00:45:10.35 ID:83PcWLrI0
≪俺!マルセイユ!無事だった!?≫

大人しかった無線から加東の叫び声が骨を通して伝わって来る。
やっと煙が晴れたのだろう。声には少しの安心と恐れが滲んでいた。

マルセイユ「ああ、どっちも生きてる…俺はグロッキーだけどな」

俺「ようカトー。タイガーバウムの部品全部取り寄せてくれると嬉しいぜ」

≪…任せなさい。良くやったわ二人とも。さ、みんなで基地に帰るわよ≫


マルセイユ「…そうだな帰ろう、みんなで」

俺「おう、さっさと酒が飲みてぇ」

≪ふふ、用意するように言っておく。先に帰るからゆっくり来なさい≫ブツッ

――――――――――――――――――――――

たった数回話しただけで通信を終えた。
二人の無事に張りつめた緊張が解け、加東は溜息をついた。

稲垣「……ケイさん」フルフル

ペットゲン「ティ、ティナは?俺も大丈夫だった?」

加東「………ッそれが」グッ
876:2011/01/10(月) 00:50:06.55 ID:83PcWLrI0

黙り込んで片手で顔を覆う加東に無線を壊した二人が涙をあふれさせる。
加東の震える肩を見て最悪の結末が頭をよぎり、稲垣は嗚咽を抑えきれなかった。

加東「ぶふっ…くくっ………」

ペットゲン「………ケイ?」

加東「くっ…あははっ!冗談冗談!二人とも生きてるわ!私達の勝ちよ!」

稲垣「ひっく…うぇ?」


ペットゲン「……どうしようケイ、私まだ弾余ってる」ジャキ

加東「いやいやいや冗談だってライーサ!ほら、フソウジョーク!」

稲垣「そんなもの知りません!」ゴォッ

加東「ひいっ、アハトアハトは振り回すものじゃないわよ!?」

ペットゲン「悲しみを返せーーーー!!!」ガガガガガ!


――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:51:59.65 ID:lrDHExEc0
おケイさん、それはちょっとヒドイwww
っつーか戦場では絶対それはイカンwww
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 00:52:38.37 ID:KPXuSykg0
体を張ったジョークですね
879:2011/01/10(月) 00:55:06.57 ID:83PcWLrI0

マルセイユ『なあ俺』

俺「なんだぁ?中尉」

マルセイユ『無線付けてるんだから頭くっ付ける必要ないだろ?』

俺「……中尉がくっ付いててくれないと魔法力が回復しねぇんだよ」

そう言って夕焼けに染まる亜麻色の髪に鼻を埋めながら呟く。
こっちの骨伝導の方が心地いいのに。


マルセイユ「へえ」ヒョイ

俺「ああ、いい匂いだったのに…」

マルセイユ「バカ虎…まあ、これがお前か」

俺「おうよ」

覇気のない声で俺が笑う。
背中を預け、血が着くと怒られるが無視した。
880虎<ケイさんの計算…なんちゃって:2011/01/10(月) 00:57:54.40 ID:83PcWLrI0

大きな傷は魔法力開放による細胞の活性化で大体治ったらしい。
ふと目を正面に向けると操縦桿を持つ手も傷だらけだった。右手は特にひどい。

マルセイユ「俺。手、どけろ」

俺「…本気で地獄までランデブーする気になったか?」

マルセイユ「ばか、早くしろ!」ガッ

俺「はっはっは、すまんすまん」パッ

操縦桿を握り、上に浮いた俺の手を自分の手の上にかぶせる。
すっぽりと隠れた自分の手に笑みが零れる。


マルセイユ「これなら、痛くないだろ?」

俺「……おう」

半分振り向きながら笑う中尉に、
落ちる日に顔を赤く染めながら俺は答えた。

とろりと太陽が西に落ちて行く。西は赤く輝く太陽に染め上げられ、東からは夜が青い緞帳を下ろす二つの色が、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
881:2011/01/10(月) 00:59:54.89 ID:83PcWLrI0
―――――――――――――――――――
――――――――――――


基地はすでにお祭り騒ぎだった。

俺の嘘の報告を信じていた指令部は、帰って来た地上部隊からの報告で大騒ぎだったらしい。

慌てて周波数を変えれば激戦の真っ只中。しかも中尉のエンジンが壊れ、俺との言い合いをしている最中に無線機が故障したらしく
パットンが兵を集めて救援に行こうとするわ、モントゴメリーがノイエ・カールスラントに直訴しようと駆けだすのを抑えるわの大騒ぎ。

一番ひどかったのがロンメル。
自分の失態だと嘆き、格納庫でずっと立ち竦んだまま動かず、一番重傷だった。


俺が中尉を抱えてタイガーバウムから飛び降り、中尉の無事を確認するや否や謝罪を泣きながら繰り返して彼女を抱きしめていた。

その後俺はライーサとマミに抱きつかれて泣かれ、兄弟達には感謝と激励の言葉と共に殴り合いになった。
中尉はこれからの処遇の説明の為、将軍達のテントに連れ去られた。ついでにカトーも。
戦闘の報告といつ、どうして壊れたかを聴くらしい。


現在格納庫と滑走路では無事を祝う宴会が開かれているが、俺はこっそり抜け出し、人気のないテントの脇でぶっ倒れていた。
882:2011/01/10(月) 01:00:53.00 ID:83PcWLrI0

俺「……かっは、は、情けねえ…な」

戦闘終了時から続いていた倦怠と激痛、感覚が不安定になった気持ちの悪さで正常な考えが出来ない。
それどころか力すら入らず、寒い筈なのに脂汗がじっとりと溢れ、荒い息を繰り返す。

早く軍医の所に行って状態を確認しないと、動こうとした瞬間、砂が揺れ、来訪者を告げる。

俺(見られたら…終わりだ……)

自分のすぐ横まで来た振動に焦りながら、必死に声を作り、モノクロに霞む眼を向けた。

俺「…だれ、だ?」

少し砂が揺れたかと思うとがっつりと額に衝撃が走り、横倒れになった肩に手を掛けられた。


『おい!大丈夫か!?』

俺「……ちゅうい?」

マルセイユ『…やっぱり駄目だったじゃないか。俺』

俺「か、は。反省会は、終わったか?」

マルセイユ『ああ…お前の読み通り、故障の原因は使い魔の死亡だ』
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:01:52.62 ID:Z/84FqM80
しえーん
884:2011/01/10(月) 01:05:04.02 ID:83PcWLrI0

俺「耳羽が…かったのは、その所為か…」

マルセイユ『…もうこんな事はしないってロンメルが。明日、あの空域の下で弔った後、一度本国へ帰る…だから――』

俺「任せとけ。…お前の空は、俺が守る」ニッ

ぐらぐらと揺れ霞む視界に耐えながら笑う。
中尉の気配が揺れるのを肌で感じた。

マルセイユ『一週間程で帰って来る。その間を頼むぞ』

俺「言われなくても」


マルセイユ『さて、軍医の所へ行くぞ……あ』

いつもの調子で力を使おうとした中尉が止まる。
使い魔の力を失った少女にはこの体は重すぎる。そして何より、相棒がいなくなった現実を突きつけられて嗚咽が零れた。

俺「…なくな。お前の泣き顔は、見たくない」

マルセイユ『……泣いてなどいない。お前が重すぎるのがいけないんだ』ベシ

俺「はは、っは。このまま、ほうっておけば―――――」


「こんなこともあろうかと!!」

月光を背に、一人の男が現れる。
885:2011/01/10(月) 01:10:13.73 ID:83PcWLrI0

マルセイユ「せ、整備班長!?」

俺「なんだ?誰か来たのか?」

班長「骨伝導式無線機を用意しておいたのさ!!」ソオイ

マルセイユにやさしく手渡し、俺の耳には突っ込む。

俺「だぁ!?…何しやがる!」


班長「手負いの虎が何喚いてんだ!」

俺「うおっ!?…無線機?」

班長「整備班長特製骨伝導無線機だ。整備班長舐めんなよ?」

俺「はっは…ありがとよ」

マルセイユ「丁度良かった班長。コイツを軍医の所まで運ぶぞ」

班長「お安い御用で、中尉」グッ

俺の腕を肩に回したマルセイユが立とうとするが、重みでよろける。
すかさず班長が左腕を抱えて立ち上がる。
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:11:13.12 ID:lrDHExEc0
整備班長マジ超技術
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:11:57.11 ID:KPXuSykg0
整備班長から真田さん的オーラを感じる
888:2011/01/10(月) 01:15:10.11 ID:83PcWLrI0

俺「…重いだろうが、ほっとけ」

マルセイユ「礼だ」ズリズリ

班長「だとよ。ほら行くぞ」ズリズリ

なんとなく情けない気持ちになったが今は甘える事にしよう…諦めたように笑って引きずられる。

俺「…班長、エンジンいじくったろ?」

班長「バレたか…」

俺「ああ、そのお陰で助かった。ありがとよ」

あの時自分はエルドラドの魔法力に手を出し、使い切って死ぬはずだった。
班長が経路を変えなかったら、本当に死んでいただろう。


その代償がこの様でも、安いものだ。
訳が分からないという様に眉を顰める班長になんでもないと言いながら、軍医の元へと引きずられた。

その後俺は、絶対安静を軍医殿から仰せつかった。



まだまだ続くの巻。すまねえ……あと10レス位もらうぜ…
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:15:46.75 ID:r9UUESdW0
というかパシリのオーラを感じる
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:16:36.32 ID:wwBFAVVx0
よろしい、ならば支援だ
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:19:04.88 ID:lrDHExEc0
ゆっくりやってくれ
892:2011/01/10(月) 01:20:13.82 ID:83PcWLrI0
――――――――――――――――――――――
早朝 

朝日が砂原を照らす中、キューベルワーゲンで空域下を目指す加東一行は、いなくなった俺とクーヘンに疑問を零していた。
大方街にでも行ったのだろうで話は纏まったのだが、整備班長が何も言うまいと逃げ出したのが引っ掛かる。

加東「まったく、俺は何処に行ったんだか」

マルセイユ「病院にでも行ったんじゃないか?意外と……俺?」

いきなり立ち上がったマルセイユに驚き、ハンドル操作を誤りそうになるが、何とか車を止め、走る。


俺「ハッハー、遅かったじゃねえか!お前ら!」

稲垣「俺さん!もう元気になったんですか!?」

加東「…絶対安静って聞いたんだけど?」

俺「ああ?んなもんブッ飛ばして来たぜ!」

ペットゲン「それでこそバカ虎ね。で、そのでっかい幌は何?」

俺「よくぞ聞いてくれた!ハッハーン腰抜かすなよ?」グッ

腕組みをして立っていた俺がうきうきと背後のカーキの幌を取りはらう。
丁度太陽を背にする形で逆光が眩しい中、幌の中から綺麗な三角形が姿を現した。
893虎 みんなすまねえ…:2011/01/10(月) 01:25:30.33 ID:83PcWLrI0

稲垣「これって……」

マルセイユ「ピラミッド……?」

朝日を受けて輝く1mとちょっとの大理石で出来たピラミッド。
固まる4人に俺は満足げに笑った。

俺「大ピラミッドの頭頂部、キャップストーンだ」

ペットゲン「146mだよ?タイガーバウムも壊れたのに…」

俺「登って取って来たんだよ!一緒に取ってった奴等もいたから…今は138m位だろ」ハッハッハ

加東「は、墓荒らしと一緒に盗って来たの?何かあったら――――」

俺「ハッハッハ!だったら俺はもう死んでるはずだぜ?」


俺「それに、中尉の相棒の墓にぴったりだろ?」

頭を抱える加東ときらきらした目で頭頂部を見詰める二人をちらっと見て
黙りこくっていたマルセイユに歩み寄って声を掛けた。

マルセイユ「…これ、なんて?」

中尉が頭頂部の下辺りに掘られた真新しい字をなぞりながら俺に声をかける。
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:26:51.20 ID:lrDHExEc0
おい、本物とってくんなwww
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:28:27.08 ID:KPXuSykg0
確かに現実世界にもモニュメントあるけどリアルピラミッドじゃねえよww
896:2011/01/10(月) 01:30:14.34 ID:83PcWLrI0
俺「virtute siderum tenus…ブロマイドに書いてある事と一緒。この墓に最もふさわしい意味だ」

マルセイユ「意味は?」

俺「秘密さ…ハッハ、惚れたか?」

マルセイユ「…ばか。花をおいたら帰るぞ」

俺「おうよ」

――――――――――――
全員で祈った後、帰路につく中、加東は光の無い目で呟いた。

加東「…ネウロイの攻撃で吹き飛んだ事にすればいいか……」

稲垣「なんだか、ネウロイに申し訳ないですね…」

マルセイユ「さすがケイ。それで行こう!」

―――――――――――――――――――
―――――――――――――
格納庫

帰って来た俺とマルセイユは格納庫の真ん中で相対していた。
加東達からの報告を聞いた整備兵や将軍達が驚く中で、何故か腕を組んで睨み合う。。

輸送機の準備はバッチリ整っているが謎の覇気により言い出せない。
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:31:56.64 ID:AGKqQX5R0
数年後、そこにはエジプト国家警備隊に身柄を拘束される虎の姿が!


      バキン
   。∞Σ Σ∞
   ∩ /⌒ヽ ∩
   \( ^ω^)/
     |   /
      ( ヽノ
      ノ>ノ
      レレ
                   /⌒ヽ
            ⊂二二二( ^ω^)二⊃
<逃走だーー!!      |    /       ブ-ン
                   ( ヽノ
                   ノ>ノ
               三  レレ
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:32:24.32 ID:lrDHExEc0
>>897
ナセル大統領がぶち切れていいレベル
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:33:59.52 ID:wZCMWW/40
国際手配されるレベルの犯罪だぞw
900:2011/01/10(月) 01:35:14.37 ID:83PcWLrI0

俺「中尉、まさか覚えてるよな?今日で―――」

マルセイユ「見縊るなよ、俺。約束の一ヶ月だ」

隣に旅行鞄を持ったマティルダを控えたマルセイユが答える。
周りの将兵が訳が分からんと首を傾げる中、マルセイユは続ける。


マルセイユ「“ご褒美”が欲しいんだろ?」

びしりと周りにいた全員が固まる。
年の小さな稲垣やシャーロットの耳はすでに抑えられ、安全装置を外す音が何処からともなく響いた。

俺「ッハ、分かってるじゃねぇか」

マルセイユ「私はお前と違ってしっかり用意してたんだぞ?6!」パチン

整備6「ja!これであります少尉!」バサァッ

マルセイユの指パッチンで背後に控えていた担当整備兵6が飛びだし、
後ろにあった幌を剥ぎ取る。

俺「……すと、らいかー?」

マルセイユ「ふふん、Bf109F-4Trop…私のお古だが気持ちは―――」

俺「〜〜〜ッ違う!嬉しいけどなぁ、俺は…!!」
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:38:54.47 ID:wwBFAVVx0
支援
902:2011/01/10(月) 01:40:26.87 ID:83PcWLrI0
言いかけた所でもごもごと口を閉じる。
自信満々に説明していたマルセイユがきょとんとした顔で俺を見る。

俺「あーなんだ、その…中尉……」

組んでいた両手をマルセイユの肩にかけ、もごもごしながら言葉を紡ぐ。

マルセイユ「う、うん?」


俺「…名前で呼んでもいいか?」

マルセイユ「……呼んで無かったか?」


あれっ?とでもいう様な顔でマルセイユが返す。
予想外の返事に気が抜けた。

俺「中尉…」

マルセイユ「あーそう言えば呼んで無かったな。別に構わないぞ?」

俺「じゃあ呼ぶからな……その、ハンナ…」

ゆっくりと噛み締めるようにマルセイユの名前を呼ぶ。
途端に目の前の少女の顔がばら色に染まった。

マルセイユ「……な、なんだ?」
903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:42:46.81 ID:lrDHExEc0
                                                 _ -‐‐、
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         ィ ´ ̄l!                 ヽ_,,. ァ ニ  ̄/.._`> ― '''  ̄  __....===‐   γゞ‐、  _
   ,ィニフ\   /           _ ―   ̄(_f'' ´ ̄ l! ゝ                ;l   〉二三
  !  { 卍 :\ /     __.. -‐ ''±         \l!_,,..±ゝ-┘               ヽ!k '
  |   ゝ--―ァ \ ―'' ´    l! l!  _         ̄            ゞ_±―   _.. ‐´::;;|
  l! /   /           r‐''   ̄_l!              _..... - ― -、_仁―ァ´   :::;;l!
   ./    /_____   '' :"ゝヽ            _ ゝ ´        /        ::::;l!
  /   /   〇} ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``` '''¬√          /          ヾl
  `ー ´                             /          /
                               /    __    ∠
                               /   √ム ァ /
                              / ;ィZ´ ィ''"´ :/
                             /   '  ´  /
                             /      /
                             /     /
                           /  _±- ´                            ̄ ̄
★壁破壊代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る程度じゃ足らない、壁を破壊したいけど破壊する壁が無い、壁殴りが高すぎる、そんなときに!
北アフリカ戦線で鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殲滅してくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に破壊しまくります!
1時間200ライヒスマルク〜 24時間営業 年中無休!
904:2011/01/10(月) 01:45:07.75 ID:83PcWLrI0

沈黙が辺りを包む。
その間じっとお互いの目を見る。

マルセイユ「〜〜〜〜ッ!私はもう行くからな!マティルダ!!」ダダッ

マティルダ「お待ちください」フフ

顔を真っ赤にしたマルセイユが輸送機へと速足で向かう。
その後ろを口元に笑いを浮かべたマティルダが着いて行く。

タラップを上がり、マルセイユが下で待つマティルダに何かを伝えた。


俺「気を付けて行って来いよ!ハンナ!!」

マルセイユ「お前こそ!みんなも元気で!!」

マルセイユの声に、多くの将兵が大声で答え、その声と共にエンジンがかかる。
そして、そのままノイエ・カールスラントへと飛んで行った。


俺「っはー…いよっしゃ!」グッ

班長「何がよっしゃ、だッ!!!」ガコォッ

俺「あでぇ!?」
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:46:01.02 ID:r9UUESdW0
代行反応早ぇなw

支援
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:46:42.06 ID:KPXuSykg0
ちゃんとtrop仕様できたな代行w
支援
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:49:40.07 ID:AGKqQX5R0

                             ┌ ァ´::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::\.         V
                             レ':::::::::::::;、:::/!:::::::::ト、::::::::::::::::::\        |
                              /::::::::::::::::/ .V:ノ::::::::.l \:::::::::::::::ヾ\      |
                             ,':::::::::::/::/./イ::::::::::::}   >、-::::::::',ヾ)    ',
                                l::::::!:::::l:::;レ'  V::::::::_レ'二L、ヽ、:::::::',      \
                           /!:::::!::::イ:/`≧x `ヘ、::!. レ、ハ ヽ }::》、::::ト、      ヽ
                             l l::::::!:::::ハレ'T7ハ    ヽl Vzソ  V ハ:::! )ヽ      V
                               l ヘ:::ハ::::l/、 弋zリ            ) ソ ノ  \      V
                           l  V .l::ハ ヘ    ヽ           r イr-、_  `ー- _ノ
                          /   /l'  ` ヘ.   , -− '   .ノ>'彡Kヽ_ ン
                           / /      く7>..         イ 《_/!:::::::`ヽ
                           `          /::::::::/ `T ー ´  ハ、  V:::::::::::}
         ,-,                     ,_∠- ァ 'ー 7 }   _ ,イノ `ー、V:::::::::l
   、- 、 r , / // )                  /  ` ̄7    レ ト-‐フ'´/'7 7 x≦三≫=-、
 r 、 \./ /7 .// /                   / l  ./.    l .ハ./   《/_/ /   /  l
 { l  / / { .L! .ト、                 / ノ  'ヘ_v-,ァ-lxへ-、_,、_   /   /    L_
 L _ ̄\ヽ'  `   `ー、             r7-/    <_.ィ7フ//`ー'    `v'   /      l
    ̄ `ヽ___   .V、          /´ /      //l !//             /        l
           / ヽ、/  ヽ       /   ハ     // .l !! l                      l、
           / _./     l、    /     ',    く/  l !| |         //-、       \
          \       ヘ\へく       >、      l !l」         /  \       ヽ

★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
ネウロイ戦で鍛えたカールスラント軍人たちが一生懸命貴様の代わりに壁を殴ってやるぞ!
モチロン壁を用意する必要もない!!スタッフが貴様の家の近くの家の壁を無差別に殴りまくるぞ!」
1時間£20〜 24時間営業 年中無休!

908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:50:16.15 ID:lRkQSzyS0
代行乙wしえんー
909:2011/01/10(月) 01:50:57.91 ID:83PcWLrI0
加東「ったく、軍医から聞いたわよ?鎮痛剤使ってまでピラミッド運びまでして!」

マティルダ「窃盗は許せないが…鷲の使いの為だ」

俺「はは、ありがとよ」

包帯だらけの俺が笑う。溜息をついた加東の目に俺が貰ったストライカーが映った。

加東「せっかく貰ったんだから、履いてみたら?」

俺「…そうだな。飛ぶだけなら出来るだろ」

そう言って軍靴を脱いで発進ユニットへと上がる。
そのまま耳と尾を出してストライカーを履いた……はずだった。

俺「な、何だと!?」

膝のあたりが引っ掛かった。抜こうにも両足が引っ掛かっていて痛いし抜けない。

俺「カ、カトー?こういう時はどうすればいい!?」オタオタ

加東「ええっ!?と、とりあえず強制脱出トリガーを――――」

俺「これかッ!うおぉおおお!?」ドグシャァ

そのままストライカーごとコンクリートに顔面をぶつけた。しかも立てない。トリガーに手が届かない。

加東「ぶふっ…傑作ね……ご愁傷様!俺」カシャカシャー
910:2011/01/10(月) 01:54:29.19 ID:83PcWLrI0

整備兵や他の奴等の爆笑が聞こえ、加東が手持ちのライカUで倒れた俺を撮る。
反抗しようにも鎮痛剤の効果が切れ、次第に痛みが広がって来る。

班長「はーっはっはっは!最高だぜ俺!少佐、新しいフィルムです…ぶふっ」ダーッハッハッハ


俺「てめぇら覚えてろよ…覚えてろよぉおおおおお!!!」


―――――――――――
同時刻 輸送機

操縦士A「中尉大丈夫ですか?顔が真っ赤ですけど…」

マルセイユ「……問題無い」

操縦士B「あ、中尉サインくれませんか?娘がファンなんですよ」デヘヘ

マルセイユ「あー言い忘れたが…」

操縦士A・B「「はい?」」


マルセイユ「サインはしない主義なんだ」


                  To Be Continued...
911:2011/01/10(月) 01:57:37.77 ID:83PcWLrI0

≪次回予告≫

その虎が愛したのは、何の隔たりも無い自由な空。
その空に絶望が満ちる時、奴は立ち上がる。

絶対的絶望を覆す力、誰かの為に捧げた力、自分の道を創る力。

たった一つの可能性を胸に、男は人類の危機へと立ち向かう。

『我々連合軍は現時刻を持って、アフリカの放棄を決定した…総撤退、急げ』

『ごめんな、ハンナ』

『……お、れ?』


続く未来を繋ぐ為、隣の君と、周りの仲間、そして知らない誰かの為に。

『これで良いのか?』

『ああ…これが、俺の魂だ』


気付いた思いは、空を飛ぶには重すぎた…

次回、変態パイロット第4話『我が逝くは星の大海』

悪い夢なら…覚めてくれッ……!
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 01:58:00.69 ID:lrDHExEc0
乙乙お
いつも通りオチのつけ方がうまくて浦山
913:2011/01/10(月) 02:00:15.16 ID:83PcWLrI0

終わったぁあああ!!三話ストライクイーグル終わりです。
どうしても1のマルセイユさんの時にやりたかった!

リアルピラミッドは一番最初に思いついたネタだったんだぜ…だいじょうぶ。ネウロイさんが全部罪を被ってくれる。
真田さんは整備の夢でしょう!パシリさんが毎回ツボで死にそうです。
いつもカッコいいとか行ってもらって嬉しいです。本当にありがとー!
trop仕様の代行に泣いた。お姉ちゃんにも泣いた。代行おつかれぇええ!!!
支援も感謝です!

そして今日も牛舎で生死を掛けた戦いが始まる…!

そして次は大敵がやって来ます。人類の戦いは過酷です。

着きあって下さった皆さん、譲ってくれた書き手の方々、ありがとうございました。
ここ違うお!分かり辛いんだよォオオ!って所があったらがしがしどうぞ。

その叫びを…思いを力に俺は書く!!

それでは次の方どうぞ!みんなサンキュウ!
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:03:37.97 ID:r9UUESdW0
乙。

虎なのに牛とはこれいかに……
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:04:30.94 ID:wZCMWW/40
ヒント:>>831
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:06:10.41 ID:83PcWLrI0
羨ましいとか…恥ずかしい///

ヒント:仕事+スタゲ
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:09:05.24 ID:Z/84FqM80
もうポストが赤いのも全部ネウロイが悪いw

おつつー
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:15:13.70 ID:lrDHExEc0
>>862ーいねかー?
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:20:01.15 ID:83PcWLrI0
全部ネウロイさんの所為にしたら可哀そうだろ!いじめ、ダメ、絶対

>>862は寝てしまったのか?
>>918はその前に投下するって言ってた人?支援の準備は整ってるぜ?
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:20:15.80 ID:sRm6MY6U0
>>862だがどうした?
次は>>860だが・・・
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:20:31.71 ID:r9UUESdW0
>>918
Youやっちゃいなよ
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:23:23.07 ID:lrDHExEc0
なら地味に投下させてもらうか
すっごく昔に放置プレイにしたSSの続き
なんのSSか最初は伏せとくから当ててみてくれ
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:25:15.65 ID:lrDHExEc0
〜1945年、夏 ロマーニャ上空〜

シャーリー「んー、いい天気だー!!」

青い空にシャーリーが手を広げてくるりとロールする。

俺「大尉、哨戒任務中ですよ。

  もう少し周囲に注意を・・・」

そう言いながら俺は周囲に視線を向けて見慣れない影が無いか探す。

シャーリー「分かってるってぇ〜

      でもこんなにいい天気なんだから、さ。

      少しぐらい俺もリラックスしろよー」

俺「はぁ・・・そう言われても・・・」

こんな格好じゃリラックスも出来ないな、と独りごちて再び周囲を見回す。

シャーリー「大体俺はちょっと気張り過ぎじゃないのかー?」

俺「いえ、そんなことは・・・

  ・・・ん?大尉、11時方向の高度3500」

シャーリー「・・・ああ、あたしにも見えるよ」
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:26:05.06 ID:Z/84FqM80
GOGO
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:30:40.91 ID:lrDHExEc0
シャーリー《こちらシャーリー。ミーナ中佐、タリホー。

      フォックス・エイブル、グリッドはイージー04。

      数は・・・飛行盃が6機だ。

      どうする?》

ミーナ《了解よ、シャーリーさん。

    今からルッキーニさんとエイラさんを応援に送るわ。

    それまで離されないように―――》

俺「―――大尉、俺が墜とします」

シャーリー「え・・・お、おい!」

そう言うと俺はスロットルを開けてシャーリーを追い越し、十分先行するとそのまま姿勢をひねって背面降下に転じた。
眼下のフライングゴブレット目がけてまっすぐに降下する。

ミーナ《シャーリーさん?!》

シャーリー《中佐!俺が―――》

ミーナ《ああ、また・・・

    二人が到着するまでなんとかしてね。

    頼んだわ、シャーリーさん》
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:32:04.99 ID:IDhUWRDzP
ぬう
頭痛がひどくてこれ以上書き溜めというか書き直しが進められない
牛さんをもう一射したらバファリン飲んで寝よう……支援
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:35:51.40 ID:r9UUESdW0
シャーリーと一緒にいる戦闘機乗りですか。

支援
928>>927 早速正解だね流石:2011/01/10(月) 02:36:21.20 ID:lrDHExEc0
シャーリー《了解!》

そう返答するとシャーリーも俺の後を追ってダイブした。

シャーリー「おい、待てよ、俺!」

俺「大尉、大丈夫ですよ」

手を伸ばして武装の装填コックを引いて初弾を薬室に装填する。
光像式照準器に敵機の姿を重ね、トリガーを引く。

ドドドドドドドドドド

20mm機関砲弾が一斉に飛行盃に襲いかかり、コアと言わず本体と言わずに粉砕した。

俺「一機撃墜!」

撃破された飛行盃の白煙を翼端に引き、そのまま飛行盃の編隊の隙間を駆け抜けた。
やや高度を下げると姿勢を上げて敵襲に反応し始めた飛行盃達に牽制射撃を浴びせながら、再び高度を上げて速度を落として後ろに付く。

ドドドッ、ドドドッ、ドドドッ

今度は小刻みに単連射を加えると、慌てた飛行盃が散開し始める。
俺もロールを加えてその一団を追う。

俺「ふんっ!」

襲いかかる重力の暴力に耐えてギリギリの旋回半径で飛行盃に追いすがった。
スロットルをゆるめ、じりじりと旋回してクロスヘアに不恰好な敵影を近づけた。
が―――
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:40:31.24 ID:lrDHExEc0
キュンッ

ネウロイ特有のでたらめな機動で真横に折れてかわされた。

俺「ちっ、ムチャクチャな機動しやがって!」

もう一度射撃位置に着こうと旋回して敵の軌道を辿る。
しかし、またもや軽々とネウロイは俺が追随出来ない様な機動で逃げた。

俺「くっ!」

俺も追随せんと、姿勢を傾けピッチを加えてスライスバック機動で旋回する。
強烈なGが内蔵をかき回して意識を乱したが、なんとか鋭く回りこんだ。
が、その高度が下がった隙に先ほどブレイクしたネウロイの別編隊が後方に現れた。

俺「くそっ、どっから沸いて出やがった!!」

今まで追っていた二機が視界から外れて、今度は自分が三機の飛行盃に負われる形に逆転した。
捕捉されまいと、左右に蛇行するシザーズ機動を行って飛行盃を振り切ろうとする。
だがネウロイの機動力は俺のそれを遥かに上回っていた。
ぴったりと張り付いて少しも離せない。

ヒュゥゥゥン―――

飛行盃のビーム発生器官が赤く発光し始めた。

俺(マズい・・・当たる・・・!)

半ばパニックになりつつ左右上下にジンキングを加えてなんとか逃げようとした。
だが、努力もむなしくネウロイから無数の光線が放たれ俺に襲いかかった。
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:45:33.57 ID:83PcWLrI0
牛さん…だと!?貴様っ!

おお、久しぶりだ!これ見て戦闘機もありかってなって書いたんだよ!支援!
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:45:51.36 ID:lrDHExEc0
キュゥン

襲いかかった―――のだが、その歯牙は俺に届くことは無かった。

キィィィン

放たれた幾条ものビームは、俺に達する前に瓶覗の光の壁に阻まれた。

シャーリー「チェック・シックス(後方警戒)がお留守だぞ、俺!」

俺と飛行盃の間にシャーリーが割って入ってシールドを展開したのだ。
ネウロイの攻撃を防ぐと、今度は反撃に転じた。
M1918A3BARを構えて、フリップアップサイトで左端の飛行盃を捉える。
トリガーを引いて.30-06スプリングフィールド弾が飛行盃を引き裂くのを見据えると、そのままトリガーを離して銃口を右にスライドさせる。
二機目の機影がフロントサイト、リアサイトと重なるときにトリガーを引いて直ぐに離した。
続けて最後の飛行盃に照準、短連射。
一マガジン、計40発に余裕を残して軽く三機を撃墜した。

シャーリー「大丈夫か?」

俺「平気です、大尉」

シャーリー「まだ後二機残ってる、気を抜くなよ」

俺「・・・了解」

シャーリーが片手で自分の頭を軽く叩いて「我二続ケ」のハンドサインを出した。
俺も親指を立て了解の意を伝えてシャーリーの背後に並んだ。
長機の肩越しに見えるは残り二機の飛行盃。
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:50:50.86 ID:lrDHExEc0
シャーリーが右にバンクを掛けて旋回に入った。
俺もそれに続いて右に回る。
それを見とったネウロイが同じく右旋回に入りつつ高度を下げ始めた。

シャーリー「ここから上がって一気に叩くよ、俺」

俺「了解、大尉」

上を向いたシャーリーはマーリンエンジンの1,490呪力(公称)を開放して一気に高度と位置エネルギーを稼いだ。
ある程度上がると、今度は緩降下に転じて飛行盃に邁進する。
俺は後ろからそれを援護すべきなのだが、編隊を維持するのがやっとだ。

シャーリー「いくよっ!」

ダダダダダダ、ダダダダダダダダダ

十分に速度を稼いだシャーリーはそのまま飛行盃の間に滑りこみ、すれ違い様に銃撃を浴びせた。
後続の俺はまともにネウロイの白い破片を被ったが、それがシャーリーが撃破したことを物語っていた。

俺「撃墜確認、戦果飛行盃六」

シャーリー「もう敵はいないな・・・っと。

      相変わらず危なっかしいな、俺はー」

俺「そういう性分なだけです、大尉」

シャーリー「ふーん・・・」
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 02:57:44.78 ID:lrDHExEc0
ミーナ《シャーリーさん?》

シャーリー《あ、中佐、片付いたよ》

ミーナ《そう・・・俺さんは?》

シャーリー《なんとも無いよ》

ミーナ《それは良かったわ。

    言いたいことはあるけども、とりあえずは二人とも帰投してください》

シャーリー《了解、ミーナ中佐》

俺「大尉?」

シャーリー「俺、RTBだ。帰るよ」

俺「了解です」

そう短く交わすと二人はヘディングを基地方角に合わせて巡航に入った。


http://www.youtube.com/watch?v=E1RSvbdlETk
934キ84 第三話「一緒に出来ること」前編:2011/01/10(月) 03:02:49.67 ID:lrDHExEc0
〜ロマーニャ、501JFW基地滑走路〜

シャーリーのノースリベリオンP-51Dマスタングが高度を下げながら滑走路に滑りこみ、続いて一機の戦闘機が同様に着陸した。
深緑の単色塗装にコックピット前が黒の防眩加工、胴と翼に扶桑の三日月という極スタンダードな扶桑軍機のカラーリングだ。
長島飛行機 キ84 四式戦闘機 疾風―――扶桑皇国が対ネウロイ戦闘の切り札として開発した重戦闘機。
そしてその風防を開いて一人のパイロットが降りてきた。
機体を整備班に引き渡すと、そのまま飛行眼鏡を飛行帽の上に引っ掛けてハンガーに向かって歩き出した。

ミーナ「俺少尉!」

ハンガーの奥から鋭い咎立が飛んできた。
ふと視線をやると、ミーナと坂本が呆れた表情を浮かべて立っていた。

俺「は、ヴィルケ中佐、お呼びでしょうか?」

ミーナ「ま・た・ですか、俺さん?」

俺「なんのことでありましょうか(棒)」

坂本「まったく何のこともへったくれもあるか。

   先日の一件に続いてまたも独断先行で・・・」

俺「自分はそれが最良だと判断したから先行したまでであります(さらに棒)」

ミーナ「もう、俺さんの今回の任務はウィッチとの戦闘連携の研修だったでしょう?

    それなのにこれじゃぁ・・・」
935キ84 第三話「一緒に出来ること」前編:2011/01/10(月) 03:06:08.44 ID:H8CnN7R10
確かに今回俺が第501統合戦闘航空団に派遣されてきたのは、飽くまでウィッチとの戦闘時における通常航空機搭乗員の連携作戦の確立が目的だったのだ。
だが既に数週間経つというのに、連携どころかウィッチとの協調すら出来ないでいる。むしろ自らそれを拒んでいるようだ。
しかも日常では問題がないのに戦闘となると箍が外れた様にネウロイ相手に巴戦を挑む始末だ。

坂本「もう研修期間も残り少ない。

   なのに一向に成果が出ていないではないか」

俺「そう仰られましても、自分は自分なりにネウロイと戦う最良の方法を考えているだけです」

坂本「ううむ・・・」

ミーナ「ハァ・・・それにしてもこのままじゃダメよ、俺さん。

    残り二週間、有効に使ってもらわないと困るわ。

    この試験研修プランは上層部の肝いりなのよ。

    成果が挙がらなければ・・・」

俺「努力します、中佐」

ミーナ「頼んだわよ、俺さん」

俺「はっ」
936キ84 第三話「一緒に出来ること」前編:2011/01/10(月) 03:10:21.33 ID:H8CnN7R10
〜食堂〜

午前の哨戒任務も終了し、今は丁度昼時だ。
食堂にもウィッチ達が集まってそれぞれに昼食を取っている。
今日の給仕係であるバルクホルンとハルトマンがなにやら大鍋から振舞っている。

エーリカ「あ、俺ー。おかえりー」

俺「お疲れ様です、ハルトマン中尉」

ゲルト「昼食が出来ているぞ、俺少尉」

俺「いただきます。

  今日はなんですか?」

ゲルト「デブレツィーナーグーラシュだ」

俺「・・・なんですか、それは?」

エーリカ「カールスラントのシチュー見たいなスープだよ」

ゲルト「いや、正確にはオストマルクに起源を持つ料理だ。

    そもそも本当はグーラシュではなくグヤーシュといい元々農民の昼食に作られていたスープを(ry」

シャーリー「誰もそんなこと聞いてないって・・・

      で、俺。ミーナ中佐は何だって?」
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 03:13:09.25 ID:kYyOnwZU0
支援
938キ84 第三話前編 >>937支援アリガト:2011/01/10(月) 03:15:22.06 ID:H8CnN7R10
俺「いえ・・・ちょっとしたお説教ってことでした」

シャーリー「ふーん、そっか」

ルッキーニ「どったの、シャーリー?」

シャーリー「んー、さっきのパトロール中にまた俺がちょっと無茶したんだよ」

俺「別に無茶じゃありませんよ、大尉」

シャーリー「まぁあたしはとやかく言うつもりはないけどねー」

エーリカ「お待たせー!」

どん、と俺の前にスープボウルとパン皿が置かれた。

俺「あ、どうも中尉。いただきます」モグモグ

エーリカ「どう、おいしい?」

俺「モグモグ・・・パンに良く合いますね。

  特に具がいっぱい入ってるんでスープに深みが出てます。

  あと・・・このソーセージも美味しいです」

ゲルト「そうか、それはなりよりだ」

俺「そういえば今日はクロステルマン中尉達がいませんね」
939キ84 第三話前編 >>937支援アリガト:2011/01/10(月) 03:20:06.10 ID:H8CnN7R10
ゲルト「ああ、あの三人なら修行に出かけた」

俺「修行?」

ゲルト「魔法力のコントロールの修行に箒での飛行を習いに出たらしい」

俺「箒、ですか・・・」

ゲルト「・・・どうした?」

俺「いえ、別に。

  ごちそうさまでした。

  それじゃ自分は戦闘報告書仕上げてきます」

シャーリー「あー、あたしも書かないとー」

バタン

俺(箒で飛べる魔女、か・・・)
940キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 03:26:11.94 ID:H8CnN7R10
〜深夜、ハンガー〜

もう時計の針が頂上を回ろうかという時間なのに、作業灯が煌々と格納庫を照らし出している。
連日の任務で酷使されたユニット達が整備班によるメンテナンスを受けていた。
その傍らで、俺も自ら四式戦闘機の点検を行っていた。
高いGの掛かる戦闘機動を行った直後は特に念入りに各部を点検しなければならない。
所定に従いまずは機体各部を点検、次に発動機、そして操縦席内部を点検する。

俺「・・・各部異状なし」

ネウロイの破片で多少傷が付いたが何も問題はないだろう、そう結論づけて最後に酸素吸入装置の作動を確認し終えた。

俺「これで終わりか・・・イタタタ・・・」

数時間に及ぶ作業で腰が痛む。
操縦席から飛び降りて工具を片付け、チェック済みの帳面を所定位置に戻した。

俺「さてと・・・」

まだ他の整備員達がウィッチ達のストライカーを整備してるのを尻目に、ハンガーの外に出た。
ハンガーの前にある滑走路前の広場の端にある、崩れかけた遺跡へと足を向けた。
そこは整備員達が煙缶を据えており、簡易喫煙所となっているのだ。
崩れた石柱に腰を下ろすと、ポケットからタバコを取り出す。
扶桑から持ってきた誉はとっくに無くなっているので、今はもっぱらロマーニャで手に入れたリベリオンの官給品だ。
白地に赤い的で景気のいいようなデザインにも見えるが、名前からして縁起が悪いという奴もいるらしい。
マッチで点火して紫煙をゆっくりと吸い込み、溜息と共に吐き出した。

俺「はぁ・・・」
941キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 03:30:28.85 ID:H8CnN7R10
昼間ミーナに告げられた言葉が頭を過ぎった。

『残り二週間、有効に使ってもらわないと困るわ』

(有効、ねぇ・・・

 もう二度とウィッチを危険な目に合わせたくない、そう思って志願したはずなのに

 俺は何やってるんだろう・・・)

7年前―――扶桑海事変で戦死したあいつの顔を思い出した。
二度とあんな事を繰り返したくない。
だからこうして航空兵に志願したというのに、まるで無力だ。
がむしゃらにネウロイに挑んだところで、その戦力はウィッチに遠く及ばない。

(くそっ・・・

 これじゃだめなのか・・・)

暗澹たる気分を抱えたまま自室に戻ることにして煙草を煙缶に放り込んだ。
942キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 03:35:29.52 ID:H8CnN7R10
〜翌日、501JFW基地司令室〜

机に広げられたロマーニャ地図を前にミーナと坂本が話し込んでいる。

ミーナ「観測班から報告では、出現場所のヴェネツィアからアドリア海沿岸をバーリ方向に真っ直ぐに移動してるわ」

坂本「直線的にしか、移動しないタイプのネウロイだな」

坂本「迎撃地点は・・・海上か」

二地点を繋いだ線を地図に書き込む坂本。

ミーナ「それまでは陸地を少しかするだけ。上陸はしなさそうね」

坂本「これなら、緊急出動の必要は無いか。・・・いやっ」

地図上の線が掠める一点の陸地が二人の目を引きつけた。

ミーナ「ここは・・・」

坂本「まずい!」

ガチャ

俺「失礼しま―――」

いきなりドアを開けて入ってきた俺が異様な空気にたじろいだ。

俺「えと・・・昨日の戦闘報告書をお持ちしました、中佐」
943キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 03:40:27.78 ID:H8CnN7R10
ミーナ「あ、ありがとう、俺さん・・・

    そこに置いておいてくれるかしら?」

俺「はい。・・・何かあったんですか?」

坂本「実はな、斯く斯く云々・・・」

俺「―――ネウロイが!

  早く迎撃に上がりましょう、中佐。

  出撃許可を!」

ミーナ「ダメよ、俺少尉。

    許可できません」

俺「・・・何故です」

ミーナ「今から出撃しても間に合わないわ」

俺は坂本から竹尺をひったくると地図と向かい合った。

俺「・・・ここから出現地のラベンナまで約230km。

  ネウロイの速度は?」

ミーナ「約400km/hね」
944キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 03:45:17.62 ID:H8CnN7R10
俺「400・・・

  ここから三人の位置までは150kmちょい。

  俺のハチヨンなら飛ばせば500は出る。

  十分間に合います、中佐」

ミーナ「いいえ、許可できません、俺少尉」

俺「―――手の届く敵を見過ごせ、と?」

ミーナ「いいえ、そうじゃないわ。

    ただ、今は戦う時じゃない、そう言ってるだけよ」

俺「目の前に見える敵を見過ごして何がウィッチーズですかっ!

  民間人の家一軒守れなくて何が人類の希望だっ!!」

坂本「―――ふざけるのも大概にしろ、俺少尉。

   我々は軍隊だぞ、命令には従え」

俺「だったらこんな腑抜けな軍隊はこっちから願い下げですよ!

  俺は出撃します」

そう言い捨てると後ろ手にドアを閉めて駆け出していた。
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 03:55:45.17 ID:kYyOnwZU0
>>862だけどまぶたが重くなってきてしまったから寝まする
最後に・・・俺の・・・支援を受け取ってください・・・
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 03:58:59.45 ID:NEGIvuC/0
支援
坂本「―――バカか、あいつは・・・」

ミーナ「困った事になりそうね」

坂本「・・・だが、根性は悪くないじゃないか」

ミーナ「ちょっと、美緒!」

坂本「なんだか宮藤に似ている気がしないか、ミーナ」

ミーナ「・・・そうかしらね」

坂本「そんな気がしただけだ」

ミーナ「ハァ・・・(これだから扶桑の人って・・・)」
948キ84 第三話前編 さるめぇ・・・:2011/01/10(月) 04:00:49.96 ID:H8CnN7R10
〜ハンガー〜

俺「出るぞっ!回せ!」

そのままの勢いでハンガーに突入すると、整備員達に怒鳴りつけた。
慌ただしく発進準備に入る整備員達。
俺も最低限の装備を身につけ、操縦席に飛び込んだ。

整備員「回します!」

ガルンッ

俺「回転数よし!」

整備員「チョーク良し!車輪止め外せ!」

俺「出るぞ!」

手早く離陸準備を済ませて、滑走路に躍り出た。
順調にエンジン回転数を上げて、重力の地縛から脱出する。

俺「行くぞ!」

目標、ピエトロ・ラ・クローチェ―――

距離、約150km―――

四式戦、今ぞ邁進す―――

―――続く
949キ84 第三話前編 :2011/01/10(月) 04:03:35.36 ID:H8CnN7R10
はい、と言うわけでいまさらキ84第三話ですよ
最後に投稿したのが2スレ目 俺「ストライクウィッチーズ!」なのでなんと42スレぶりの続きです
今度はちゃんと完結まで組み立てたから最後まで書き通すよ、多分
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 04:09:14.45 ID:O4sDE4JM0
支援
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 04:49:13.95 ID:pc0yv5A50
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 84!84!待ってたぞ!
 ⊂彡
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 05:21:51.57 ID:HT79xwyH0
待ってたよ
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 05:32:31.78 ID:HT79xwyH0
現代の銃器使ってネウロイを倒す妄想が楽しすぎて困る

プロット練ってみるかなぁ・・・
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 06:21:21.38 ID:pc0yv5A50
一応保守
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 06:40:19.72 ID:xU+EdR1H0
このパートスレいつまで続けられるんだろ
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 08:05:16.24 ID:pc0yv5A50
スレ住民が息切れするまでは持つだろう

劇場版が開始したり、3期が決定すれば息継ぎもできそう
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 08:19:05.05 ID:+jP5R6skP
最後の一人が息絶えるまでだ
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 08:24:28.34 ID:yh3/VmI60
ここまで長くなるとは1スレ目からいる俺でも予想できなかったわ
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 08:45:34.13 ID:cYk/ICh+0
ですよね
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 08:57:02.28 ID:4hjPh6fq0
スミマセンが今の予約状況分かる方いますか?
一番最初の>>1もまだここにいるのだろうか
多分悪ふざけで立てたスレだろうにこんな事になるとは思いもしなかったろう
962以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:12:56.87 ID:1AV4diij0
>>960
>>862さんがいないならいってもいいかと
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:16:23.83 ID:4hjPh6fq0
では、>>862さんが来るまでの投下にします

>>862さん、また他の人投下するときは声をかけてください

964イーグル俺 >>528からの続き:2011/01/10(月) 09:20:42.74 ID:4hjPh6fq0
ヘルマ「これは、なんでしょうか?」

ヘルマはピンク色の表紙の本を手に取り、開いた

ヘルマ「な!ななななななな……/////////////////」

開いたページには幼い体型をした女の子2人が淫らな行為をしていた

ヘルマ「こ、ここここれは……エッ、エッチな本ですか!?!?!?////////」

ヘルマの顔はますます赤くなっていった

ヘルマ「こ、こんなことしたら……わっ!!/////////////」

ページに載っている写真やコメント、セリフなどを見るたびにいちいち反応するヘルマ

人生で初めて大人の世界を体験したヘルマ

ヘルマ「こ、こんな本を気にするより、そ、掃除であります!!//////////」

ヘルマはページを閉じ、本を投げ捨てる
965イーグル俺 :2011/01/10(月) 09:25:47.28 ID:4hjPh6fq0
そして、再びクローゼットの掃除に取り掛かった

しかし、クローゼットのもう一冊が気になるヘルマ

ヘルマ「…//////こ、こっちも一応……か、確認…////////」

クローゼットにあったもう一つのピンク色の本をヘルマは手に取った

はじめてエッチな本を見つけて、少し興味がわいているヘルマ

ちょうど学校の通学路などに落ちているピンク本を見たくなってしまうようなものである

ヘルマの心臓の鼓動はドクンドクンと大きくなっていく

ヘルマ「………/////// こ、こっちは……!?…///////////」

ページには目隠しされた男が眼鏡をかけた女に馬乗りされている写真があった

ヘルマ「こ、こんなの……い、イケナイと思います……///////」
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:28:31.67 ID:1AV4diij0
ロリコン
百合好き
マゾ←new!
967イーグル俺 >>966 す、素晴らしい…:2011/01/10(月) 09:31:54.51 ID:4hjPh6fq0
さっきよりも増して鼓動が大きくなっていく

ヘルマ「………/////// お、俺さんもこんなことしたいのでしょうか?……////////」

ヘルマ自身も顔が赤くなっていくのがわかる

そして、鼓動は部屋いっぱいに聞こえるほど大きくなっていく

ヘルマ「………/////」

無言でページを開いていくヘルマ

どのページも子供には知られたくないような過激なものばかりであった

ヘルマが最後のページを開こうとしたとき、廊下を走っている音が聞こえた

ドタバタ ドタバタ

トゥルーデ「こらっ!待てーっ!ハルトマン!!」

エーリカ「やだねー」

どういうわけか追いかけっこをしている2人
968イーグル俺 :2011/01/10(月) 09:35:24.47 ID:4hjPh6fq0
この走る音でヘルマも我に返った

ヘルマ「……///// そ、そうであります、私は…そ、掃除をしていたのであります…/////」

ヘルマは本を一冊目を投げ捨てた同じ所に投げ、再び掃除に取り掛かった

ヘルマ(わ、私は…ぐ、軍人失格です……//////)

エッチな本を夢中になって読んでしまったことを少し後悔するヘルマであった

---------------------------
------------------
---------

ヘルマ「ふぅ〜 掃除の任務、完了であります!!」

一通り部屋の掃除を終えたヘルマ

ヘルマ「……まさか俺さんが…あ、あんな本を……//////」
969イーグル俺 :2011/01/10(月) 09:40:09.24 ID:4hjPh6fq0
クローゼットをちらりと見るヘルマ

ヘルマ「……///// ………!?」

ポケットに入っているある物を思い出したヘルマ

ヘルマ「わ、忘れてたであります……お、俺さんのパンツ……//////」

黒色ボクサーパンツをポケットから取り出し、扱いに困るヘルマ

ヘルマ「……何で持ってきてしまったのでしょう…」

ヘルマがどうしようかと悩んでいるとき、ドアがノックされた

コンコン

俺「お〜い、今帰ったよ〜………って、それ俺のパンツ……」

いきなり現れた俺に驚くヘルマ

ヘルマ「!?!?!?////////// こ、これは……ち、違うであります!!」
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:43:34.61 ID:pc0yv5A50
ヘルマ可愛いよヘルマ
971イーグル俺 :2011/01/10(月) 09:45:24.80 ID:4hjPh6fq0
慌ててパンツを放り投げるヘルマ

俺「な、何が違うんだ?」

俺もいきなりのことなので驚くしかなかった

ヘルマ「洗濯してて……つい…持ってきてしまったであります……////////」

恥ずかしそうに喋るヘルマ

俺「ま、まぁ……それなら……仕方が無い……と思う……」

恥ずかしそうに顔をうつむかせているヘルマに俺は答える

しばらくの沈黙が部屋に流れる

お互い何を喋ってよいのか分からなかった

その沈黙を破ったのがヘルマだった

ヘルマ「………お、俺さんは……あの、その///////……エ、エエエエエエエッチなことしたいと思ったことあるのでありますか?……//////////」

俺「な!?//////// な、何言ってるんだよ!?/////////」
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:49:45.80 ID:0AbKdQsY0
ヘルマ支援
次スレ試します<<
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:49:58.34 ID:1AV4diij0
直球だな
流石ヘルマ
974イーグル俺 :2011/01/10(月) 09:50:56.86 ID:4hjPh6fq0
俺「な!?//////// な、何言ってるんだよ!?/////////」

爆弾級の発言に今までに無い驚きを覚えた俺

ヘルマ「だって………///////」

ヘルマが一瞬、クローゼットのほうをちらりと見たのを俺は、見逃さなかった

俺「………ま、まさか……クローゼットの中の本……見た?」

恐る恐る聞いてみた

ヘルマ「……掃除は隅々までやらないと思ったので……///////」

俺はヘルマの返事を聞くと、床に崩れ落ちた

俺「……お、俺としたことが……」

ヘルマ「あ、あんな本を持っているなんて軍人失格であります!!///////」

俺「そ、そんなこと言われても………」

崩れ落ちている俺の近くで仁王立ちしているヘルマ
975イーグル俺 支援ありがとう!:2011/01/10(月) 09:54:13.17 ID:4hjPh6fq0
ヘルマの頬は少し赤く染まっていた

ヘルマ「わ、私も勝手にクローゼットを掃除したのは悪いと思っていますが……」
   「でも、あのような本を持つことは絶対にいけません!!/////////」

少し怒っているヘルマ

でも、俺には、なぜだか駄々こねている子供のように思える。少しかわいい……

俺「ゆ、許してくれよ……」

思わずお許しを求める俺

ヘルマ「だ、ダメであります!!//////こ、この本を所持することは許されないのであります!!//////////」
   
   「ど、どどどどどうしても許して欲しければ、キ、キキキキキキスしてください!!////////////////」

顔を真っ赤にして叫ぶヘルマ

俺「!?////////////」

ヘルマ「……//////////////////」


今日はここまでであります!
この後はイチャラブな展開しかありません(戦闘シーン書くの苦手なんで…)
あんなことやそんなことまでしちゃう次回の投下は今日の午後に投下できればしたいと思います
支援してくれた方、ありがとうございました!!

976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:55:00.70 ID:0AbKdQsY0
別の人が同時刻にスレタテしてるよ アンタダメ!と出たんで、やってる人お願い。
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:55:18.04 ID:1AV4diij0
乙乙
壁用意して待ってる
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 09:57:00.28 ID:+jP5R6skP
ヘルマちゃんペロペロ支援
979以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:02:53.60 ID:0AbKdQsY0
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294621101/

次スレです。一箇所間違えちゃった。ごめん。

                  で?さっきの「お断り」はなんだったんで?
980以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:20:37.16 ID:0AbKdQsY0
投下しますよ?>>702の続き 1030から。
981蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 10:30:01.12 ID:0AbKdQsY0
―シシリア島1943年7月18日 当該地区戦闘開始から8日目― 

俺「12時マイナス10距離60。大型ボギー3」
 左右にバンクを振り、隊機に注意を促す。

?「隊長、今日のプレイは?」

 第二分隊長のトーマ・フレデリクソン中尉。北欧の祖先に因んでヴィーキング1。ブロージョブマニア。

俺「ボギーは3とも出産中だな。ふん。年上から順でお相手しよう。第一・第二!軸線から右にずらした進入で
 ブロージョブ。次のお楽しみは右に捻ってからの後背位。その頃には向うも娘っ子だしてくるから乱交だ。
 第三から第五!娘っ子共に男を教えてやれ。第一・第二はママンを逝かせる。いいか?」

 敵ネウロイの大型は、現在陸戦ネウロイを降下させている。『巣』に変態するのは着陸してからだろうが、
 陸上戦闘部隊の手間を減らす為にも、先に大型を墜す必要がある。通常機の3個分隊は毒ガスと火力の問題が
 あるので小型機を引きつけて貰う。無理をしなくていい、時間を稼ぎつつ墜されない事だけ考えろ。

ヴィーキング「ヴィーク1.あいよ。豪華プレイだな。何回逝けるだろww」
第三「ピンナップ1。うぉ。相変わらず年増好みだねww」
第四「ブロンディ1。了解!」
第五「ニップル1。年増よりピチピチがいいよなーw」

 第三分隊長ブレンダン・フィニュケイン中尉。センズリマニアを自認しているロマーニャ系。ピンナップ1。
 第四分隊長ジョージ・グッドマン中尉。堅物だがブロンド娘にめっぽう弱いブリタニア系。ブロンディ1。
 第五分隊長ヨセフ・フタンティシェフ大尉。三度のメシより乳好きなオストマルク系。ビックニップル1。
 分隊僚機も性癖に関しては将来有望。彼等は通常戦闘機隊だ。

俺「とにかく、奴等が『巣』に変態することだけは防がなくちゃいかん。第三から第四。悪いが頼む!」
「「任しとき「いいってことよ」しっかり頼むぜ!」」
982蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 10:35:01.25 ID:0AbKdQsY0
 すまんな。通常機のお前たちに・・・。

俺「おら、変態共。変態キングに続け!」

 増速し、高度を更に上げる。一撃離脱に必要なのは高度エネルギー。チャッチャッとやっつけよう。
 高度差15.これ以上だと角度が深くなりすぎる。いくかね?ボチボチ。

俺「全員ズボンを脱げ!おっ立てろ!最初のお相手は一番右!」
 装填、安全解除、試射。

俺「第三から第五は待機! 第一・第二!ママンの口に突っ込め!」

 ロールしてダイブ開始。全速をかける。スピードが上がるにつれ、視野が狭まる。機体が振動する。
 ビームがこっちに向かってくるが、何、当たらなければなんて事はない!どんどん時間の経過が遅く
 なってきた。よし、コンセントレーションもばっちりだ。

俺「撃て!」

 敵の機体背骨の中央辺りを狙って火力を集中させる。着弾も飛び散る破片もしっかり見える。
 何本かビームがかすめ、猛烈な熱が体を焦がす。うるせぇ!今はシールド張る時間より!!

 コア露出!更に集中、撃破! 
 スピードを殺さず急上昇していると、インカムからボヤキが。

ヴィーキング「おれっち、出してませんぜ〜!欲求不満で死にそうだ!」
ヴィ2「チンポコ、爆ぜちまうよ・・・」

俺「あははは!わりい!感度がよすぎてな!次のママンはヴィーキングが先頭に立て!」
ヴィーク「ワァォ!ありがてぇ!タップリ突っ込んでやらぁ!」
983蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 10:40:00.43 ID:0AbKdQsY0
 残り2機が陸上型の放出をやめ、小型機を展開し出した。急がないと。
 ヴィーキング隊を前にして、今度は左の一機を狙う。突撃開始。

ヴィーク「おらおら!太いだろ!味はどうだよ!」

 ビームの狙いがさっきのよりいいな。俺たちも掃射開始。第二がコアを撃破。よしよし!
 弾倉を取替える。さて?残りのコイツは勉強しちまっただろうな。

俺「さて、一番美味そうなママンだ。チンポコをよく知ってる年増だぜ。趣向を変える。第三から第五!
 小型機と乱交しろ! 次!第一が深く角度を取って右から左へ!第二!浅めで左から右に抜けろ!
 野郎同士のガチンコはご免だ!合図はヴィーク、お前が掛けろ」

ピ「ピンナップ。了解!漏らしちまいそうだ」
ブ「ブロンディ。ブロンドは戴くぞ!」
ニ「ビックニップル。おい!ピュービックヘアがブロンドなのは貰っていいか?」

ヴィーク「いいんじゃね?腰振ってるときは見ねえよ!第三から五!いけ!..... 第一!レディ・・・Go!」

 真剣に突入開始。後ろも遅れずついてくる。軸線から少しずらして、敵の狙いがそれるように。狙い
 越し・・・。横で突入開始したはずのヴィーキングのことは考えない。信頼しているから・・・。ビームを
 撃ちまくってきやがる。この野郎。

俺「撃て!」
 ほぼ同時に向うのヴィークからも射線が飛んできた。背骨を両方向から抉りまくる。まだか!!残弾が!
 出た!赤いクリットに向けて集中射。撃破!

 無事、交差して上昇。
984蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 10:45:00.64 ID:0AbKdQsY0
俺「リードより第3,4,5!これより支援に向かう!落とされた奴はいないな!いたら返事しろ!」
 インカムに笑い声。大丈夫のようだ。 

俺「第一・第二。いくぞ!蹴散らせ!」

ニップル「でっかい乳と   やってるぞぉ。タマらねー」
ニ2「揉みがい有るよぉ」

ピンナップ「この角度から見る    ケツは最高・・・」
ビ2「横乳もいい よな」

ブロンディ「黒髪に赤い飾り も結構いいかも?」
ブ2「ワァォ!2!撃墜!」
ブロンディ「お!オメ!先に逝かせたな! おらこっちもだ!」

 第一・第二の支援で残りも全て撃墜。よし。結構!全機揃っている!M2に最後の弾倉を装着。
 大飯喰いなのがこまるな、コイツは。

管制「スタリオンズ。コン。交代がそちらに向かう。ETAは20分後。周波数は同じ」

俺「スタリオン1。交代?別のが来るのか!」

管制「ああ、超大型2がな。そいつらのETAは30分後。対応は504が担当する」

 ほお?あの504JSW?こっちで補給してか。俺たちの支援は必要ないかな?

俺「了解。それまで地上の陸戦型を叩く。お嬢さん達と交代してから帰投する」

管制「対地攻撃了解、承認。しっかりやれ!」
985蒼穹の〜2 :2011/01/10(月) 10:50:00.34 ID:0AbKdQsY0
 全員から歓声が上がった。地上部隊の役に立てる。
 全員に残弾を確認させる。第一・第二は3航過程度か。第三少ない、第四と第五は、まあ。

俺「よし。第三から行け。次、第四そして五。第一・第二は援護に廻る。地面に溝を掘るなよ!」

 笑い声がそれに答える。

俺「気を抜くな!溝掘ったら504の美少女の極上ケツを拝めねえぞ!おシリ合いになりたくない奴は
 構わんが!」

 爆笑がインカムに響く。スケベ心がありゃ、大丈夫だ。

ピンナップ「んじゃ、からかってくるわ。突入開始!おりゃ!」

 コルセアがロールして進入開始。第一が支援。第二は第四の支援でちょいと待機。

 AAAが撃ち始めた。ビームは少ない。小型の陸上にはビームは無いのか?ふむ。ジェネレーターの問題とか。
 びびるな。びびったら殺られるぞ!なあに、運命の弾は一発しかないんだよ!
 くそ、ケツがむずむずする。撃たれっぱなしは怖い。ヤロ・・・!タップリお返しするぞ!

 前線に近いものから襲い掛かる。
 うん。陸戦小型なら通常機でも比較的楽に破壊できるな。角度を深くしての集中射。
 俺たちも両脇のAAAを点射で吹き飛ばす。陸戦型ストライカーユニットを装着した連中が手を振っている。
 ご苦労さん!もちっとやるからな!プリプリオッパイ達!

 第四と第二が突入開始。俺たちは上空へ退避し、第三を上空警戒に回して第五と組む。
 第四のブロンディ1が翼に被弾。火が付かないから大丈夫だろう。怒り狂っている第四を帰らせる。

俺「第五分隊。進入しろ!汚ねぇケツは俺たちが守るからな」
986蒼穹の〜2 言葉遣い汚くてゴメ:2011/01/10(月) 10:55:00.28 ID:0AbKdQsY0
 谷間の前線に高速で侵入開始。俺はAAAを片付ける。無事終了。第五も弾がつきそうだ。では、第一と
 第二でやりますか。

俺「第二。時間差進入でいくぞ。3秒カウントで付いて来い。AAAはひきつける!Go!」

 進入!AAAがいい照準で俺たちを襲う。シールド全開で無視!大物狙いでぶち込む。
 上昇し、インメルマンで折り返す。眼下では第二が破壊の嵐を巻き起こしている。AAAが混乱したな。

俺「スタリオン2。横から進入、捻りこんで谷間に沿って攻撃!いくぞ!」

スタリオン2「あいよ、隊長」
 バート・マクミラン少尉。たいした落ち着きだ。
 
 急降下で谷間へ。裾野に向かいつつ無理に捻りこんで軸線を前線に向ける。撃ちまくり破壊しまくる。
 下で起こる爆発で生じた破片が体を叩く。うぜぇ。
 弾が切れた。カンバンだ。うむ・・・予備兵器が欲しいな。軍曹に何か見繕ってもらおう。
 上昇し、ラフベリーサークルを組んで交代を待つ。通常機は皆帰した。
 待つほどのことも無く、504のウィッチ達を発見。綺麗に編隊を組んでお出ましだ。バンクを振りつつ通信。

俺「こちら合衆国海兵隊2MEF2MWFスタリオンズ俺大尉。504の美女達、宜しく」

?「504JFW竹井大尉です。ご苦労様。被害はありませんか?」

俺「ああ。被弾だけで済んだ。そちらのパーティが終わって、余力が残っていたら下の連中を助けてやって
 くれないか?苦戦している」

竹井「ええ。了解しました。あなた方も?」

 横に並んだ。敬礼する。おや、笑顔の目元がすっげぇキュート♪わぉ。
987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 10:55:59.37 ID:kA1B0yrL0
これはいい変態
988蒼穹の〜2 支援ありがと:2011/01/10(月) 10:59:59.64 ID:0AbKdQsY0
俺「残弾全て撃ちつくした。再補給してすぐに戻ってくる」

竹井「お願いします。私たちも全力を尽くします」

俺「頼む。で、竹井大尉?お名前は?」
 五月蝿い!騒ぐな!野郎共!リーダー先頭だ!よっく見てろ!

竹井「え? 醇子ですけど・・・何か?」

俺「ジュンコ・・・・素敵な名前だ。平和になったらお食事しよう。綺麗な瞳のお嬢さん?」

竹井「あら?スマートなお誘いね。ええw、喜んで。でも今は・・・」
 あっちはキャーキャー五月蝿いなw。俺の身内は・・・涎たらしてらw。ざまぁ。

俺「ああ、再装備してくる。対地攻撃用でね。では、頼むよ?ハニー」

竹井「お上手ねw 後でね?紳士さん」

 手を振って全速で基地に戻る。後で飲み会やろうぜ、と騒いでいる連中を引き連れて。
 ふふ、ロマーニャ娘狙いが多い。火傷するぞ?お前たち。ま、俺達、野郎ばっかりだしな・・・。
 おら、ロケット弾も装着してパーティ会場に戻るぞ!急げよ!
***
 対地攻撃ロケットをシコタマ抱えて戻った我々が見たものは、地表すれすれを何度も攻撃している
 504の姿だった。誰か落ちたか?

俺「504リード、スタリオンリード。状況は?」

竹井「スタリオン!二名が対空砲で不時着。陸上ウィッチ隊は近づけない。救助中」
989蒼穹の〜2:2011/01/10(月) 11:04:46.74 ID:0AbKdQsY0
俺「了解。こっちでやる」

竹井「お願いします!」

俺「おい!地上の天使!聞こえるな?返事しろ」

?「騎兵隊? やったぁ!ちょっと待ってね・・・・・お待たせ、しつこいのを袖にしたわ」

俺「二名の状況は?」
 バカ野郎。陸軍のアホと一緒にするな。映画の見すぎだ。

?「あたしはフェルナンディア!もう一人はルチアナ!囲まれている!」

俺「フェル、アナ、これから一航過して確認、次の航程で救助する。障壁を確保しろ。南南東から進入
 攻撃する。何か目印は?」

フェル「えーと。赤い布を振る!」

俺「了解。ジュン!そちらは少し避退してくれ。地面を穿る!」

竹井「了解!」

俺「第一、第二!単縦で進入。第二は適当にバラけろよ。いくぞ!」

 バンクして航過開始。目星をつけた地点の周囲にロケット弾をぶちまける。着弾を待たずに
 掃射開始。構わず1弾倉撃ちまくる。いた!頭と手だけ出してシールドの影で赤い布を振っている。
 ドハデなハンカチだ。よし、弾倉交換しつつ通信機に怒鳴る。

俺「フェル、アナ!確認!スタリオン、第一が彼女達を抱いて離脱、第二!徹底的に援護しろ!他は待機!」
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:06:28.09 ID:H8CnN7R10
StalionがCavバカにしてんじゃねぇwww
ヴィーク「あいよ、視認した。変態キング!」
フェル「お願い!弾が尽きる!」

 危険だが、同じ方向から進入する。角度だけ変えて。残りのロケット弾を全部ぶち込む。オケ!
 パワーオフ!フルGで上昇!スピードを殺せ!

俺「着陸!円周防衛だ!撃ちまくれ!」

 ドンピシャ。二人の隠れ場所の真上で停止。降下する。
 転げるように二人の少女が出てきた。彼女達も撃ちまくる。おお、弾全部使い切っちまえ! 
 俺たちの横を第二がカバーしてくれる。銃身が焼けはじめたが知るか!
 手近に来た黒髪の子を二番機に押しやり、遅れてきたブラウンヘアの小柄な子を抱き寄せる。

俺「首に手を回せ!早く!」

 彼女は茶色の目を瞬かせて、俺の首に両手を回した。ブローニングから手を離し、彼女をお姫様
 抱っこする。もう一度、右手だけで銃を握った。射撃再開。弾倉交換したいところだが!彼女は
 ブローニングの背中に足先を載せている。

俺「しっかり捕まってくれ!バート?」
バート「ハネムーンにいけるぜ!リード!」
俺「垂直離脱開始!撃ちまくれ!行け!」

 俯角が強くなったので左手を離し、少女をしっかり抱き締める。緑の曳光弾が連続した。クソ。
 弾切れだ。少女を抱いているのでブローニングを捨て、GIコルトを引き出して撃つ。

俺「スタリオン待機中の野郎共!やれ!!!」

 間に合え!絶対この子たちを死なせるわけには!
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:12:27.37 ID:kA1B0yrL0
かっけえ…
993蒼穹の〜2 と陸軍が吼えるw:2011/01/10(月) 11:15:00.62 ID:0AbKdQsY0
 弾倉が尽きた・・・・。彼女を遮るようにシールドを全開にして、更に上昇を続ける。クソ!俺のケツを
 撃ちやがったな!ぶっ壊す!

 下から猛烈な衝撃波が体を揺さぶる。下を見ると土ぼこりと炎の混合物が追いかけてきた。その隙間を
 曳光弾をぶちまけながらコルセアが吹っ飛んでいく。
 ああ、間に合った・・・。

俺「いい仕事だ!変態共!」

ニップル「リード。ニップル。下に行き過ぎた。破片と爆風で機体損傷。先に帰るぞ」

 ああ。助かったよ。ギリギリまで降りたんだな・・・。
 
ピンナップ「機銃弾あと1航過分。下のクソにプレゼントしてくる。隊長!大事な荷物落すなよ!」
ブロンディ「オレッチもちょっと損傷。上空援護に廻る。ピンナップ、いいな?」
ピンナップ「ほいよ!タップリぶちまけてやんよ!」

俺「ピンナップ、ブロンディ。リード了解。気をつけろよ。504。帰ろうや。弾切れだ」

竹井「了解。ありがとう、スタリオンズ。504各機、スタリオンズをエスコート!」

 其々編隊を組み飛行するが・・・何をそんなに暴れる?首に手を回せっていっただろう?お嬢さん?

フェル「あっ!ちょっと!見ないで!だめぇ!」

 なに真っ赤なズボンを引き上げて?・・・おおっ!

フェル「きゃん!//////見ないで」
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:16:16.76 ID:kA1B0yrL0
目印の赤い布ってまさか…
995蒼穹の〜2 盛ってんじゃネエわん公!と応酬が:2011/01/10(月) 11:19:58.18 ID:0AbKdQsY0
 あー?振っていたのはズボンw?ほー。となりますと今は・・・・くそ!片手は股間、残りはズボンを押さ
 えてるwww。いい眺めだ。真っ赤な顔が可愛いよ。
もしや?くそ。バート!なぜ右側にお前がいる。左を飛べバカヤロ!ケツしか見えねえ!そっちも見せろ!

俺「おい、バート。俺の斜め上、左を飛べw」
フェル「させちゃ駄目よ!ルチアナ!」

 おーおー。黒髪め、肘打ち入れやがったw。がんばれ!バート!金髪の小柄な子がバートの顎を上から
 引っ張りあげてらw 三人とも頑張れw。野郎共の口笛が煩いな。

竹井「紳士の皆さんw?」

 お・・・殺気・・・。ジュンを見ると、微笑んでいるが・・・俺の野生の感は絶対だ。
 彼女とは食事以上は難しそうだな・・・でもな?そういうストロングポイントこそ海兵のご馳走だぞ?

俺「もういいかw?お嬢さん?」

フェル「ええ・・・・フェルナンディアよ/////。さっきは有難う・・・」

 首に手を回して、熱いキスを・・・・。おお・・・・直進できねえ・・・・。

 インカムに殺到する少女達の歓声と野郎共の怒号。アハハ・・・・俺も答えようかね?では大人のキスを。
 柔らかい舌!左手指が勝手に動いちまう・・・・。右手には柔らかな太もも♪ 

俺「フェルでいい?君の唇、とても情熱的だな。まるでロマーニャの蜂蜜・・・」 

 目が覚めた。ほっとする。このまま見続けていたらまた・・・。
 腕時計を見る。もう、起きてしまおう。二度寝して、続きを見るのは敵わん。トレーニングしよう。
996以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:21:17.03 ID:0AbKdQsY0
とりあえずここまで。
ご支援ありがとです。お次の方どうぞ。

あ。応戦に忙しくてパンツはき忘れた、ということで。ま、いいじゃん。
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:22:41.53 ID:kA1B0yrL0
乙です〜
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:24:13.66 ID:u1ddxLGm0
乙。
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:25:53.22 ID:yh3/VmI60
1000ならサーニャ√書く
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/10(月) 11:26:53.81 ID:l1sUHbYK0
1000ならエイラは俺の嫁
10011001
16歳♀暇だから全レスします☆     こちらスネーク        1990年生まれ集まれ〜☆       安価でお絵描き
   中学生      遊戯王        新ジャンル    VIPで本格的にRPG作ろうぜ   XBOX360
        全力で釣られるのがVIPPERだろ!w   ポケモン      コテデビューする                  ら
が    カレシと別れそう・・・   初心者   鬱病♀だけど     彼氏/彼女いないVIPPERちょっとこぃ♪       き
っ      唇スレ         mixi招待するお     釣った厨房に安価でメールwwwww               ☆
こ  さみしい・・・誰かかまって       425はどこも変えてなかった              ピカ厨       自    す
う     時代の流れ     デブきめぇんだよ           捨てアド晒してメル友     メンヘラ     殺     た
い  VIPヌクモリティ   顔晒し      馴れ合いスレ  「〜だお」              コテ雑         し
き     今のVIPが嫌ならVIPから出てけww        A雑    大阪VIPPER集まれ!!☆        ま
た 工作員 18歳♀が16歳♂に安価メール   VIPでMMO           ネタにマジレスの嵐         す
く    隠れオタ           skype       パートスレ   Skype         mp3垂れ流し
な  住所ギリギリまで晒して近かったらラーメン               二番煎じ
い       空気読め    リア充          ニコニコ動画   >>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お   付き合ってくだしあ><       今から元カノに痛メする  >>3 ウチは高校生だぉ☆
                                           >>9 うはwwこれがVIPクオリティw
    ∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !!  V∩     >>2 自重しろwwwww          Be
ハ  (7ヌ)                               (/ /    >>7 ブラウザゲーやらないか?
ル  / /                 ∧_∧         ||                          モリタポ
ヒ / /  ∧_∧     ∧_∧  _( ゚ω゚ ) ∧_∧   || 埼  >>5 2chって有料なんですか?
  \ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄      ⌒ヽ( ゚ω゚ ) //  玉  >>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
    \       /⌒   ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒    ⌒ /    O  >>8 お母さんに何て言えば
     |      |ー、      / ̄|    //`i構って女/     F   安価で絵描くお
低    | 恋愛 | | 厨房 / (ミ   ミ)  |    |     F   14歳♀中学生処女だけど質問ある?  ハ
年    |    | |     | /      \ |    |                                  ム
齢    |    |  )    /   /\   \|       ヽ   PCに詳しい人ちょっときて!!!   イ      ス
化    /   ノ | /  ヽ ヽ、_/)  (\    ) ゝ  |        電車男              ミ       タ
     |  |  | /   /|   / レ   \`ー ' |  |  /  サーセンwwwwwwwwwwwwwww   フ      |


                                                              ニュー速VIP
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