梓「PEROLIST」

代理

>>1代理ありがとうございます
これからバイトなので終わり次第書き始めます
全部書き溜めてあるのでご安心を

>>1代理ありがとうございました


　　　　　　　　　　　　　おわり

>>1
サンクス


ｶﾞｻｺﾞｿ、ｶﾞｻｺﾞｿ

梓「ん、んーっ（裏声」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ

梓「だ、だめ！（裏声」

……ﾍﾟﾛﾘ

梓「いひぃぃぃぃんっ（裏声」

乗っ取りはやめてもらえますか？

梓「はぁ、はぁ」

梓「しゅ、しゅごい……すごいよぉ（裏声」

梓「唯先輩ってばペロペロするだけでこんなに……もう」

梓「あ、あずにゃん（裏声」

梓「よっぽど私の舌使いがよかったんですか？」

梓「あずにゃんの……いじわる（裏声」

ｳﾙｳﾙ

梓「あ……ふふっ、わかってます。もういじわるしませんよ」

梓「でもわかってくださいね。好きな人にいじわるしたくなるって気持ちを」

梓「これは一種の愛情表現の一つなんです。さて、と」

ぺろ・・・
　　　　ぺろ・・・

期待してくれていた方には申し訳ないですがスレが荒れてるようなのでまた後日にします

ﾁｭ、ﾊﾟｧ…ﾋﾟﾁｬ…

ﾍﾟﾛ、ﾚﾛﾚﾛ…

梓「あ、むっ。ふっ」

梓「おやおや……いけませんねぇ？」

ﾍﾟﾛ

ﾋﾞｸﾝｯｯｯ

梓「大の大人が、こんなに年が離れた子どもに感じさせられているだなんて」

梓「そんな、こと言って…もっ、んふぅ！（裏声」

梓「ほらほら、まだ始まったばかりです。お遊戯はこれから……」

梓「ああんっ、梓ちゃ……いいえ、梓さまぁ（裏声」

梓「なんですか、゛さわちゃん゛？」

ﾍﾟﾛ…

梓「なんか違うな……」

バイト終わってからスレ立て依頼すりゃよくね？
しかもたった8レスで荒れそうだからとか…どんだけ惰弱だよ

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「梓ぁんっ（裏声」

梓「いいよ純！ もっと激しく鳴いて！」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「梓…ちゃん。だめだよぉ……隣の部屋にはお姉ちゃんが……ん（裏声」

梓「そんなこと言って本当は唯先輩に聞いてほしいんでしょう？ こ、このヤラシイ雌豚め！」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「んああああっ！ ね、姉ちゃんっ、姉ちゃんっ（裏声」

梓「ほら！ お姉さんによく聞いてもらいなよ！？」

ﾍﾟﾛ…

梓「……違う」

今2ch全体が荒れているので早めにスレを立てておこうと思ったのが間違いでしたね
今度はちゃんと時間のあるときにスレを立ててもらおうと思います
このスレが残っていればここでスレ立て依頼するので保守お願いします

梓「違う違う！ これも違う！」

梓「誰でペロペロしても満たされないっ」

梓「満たされないの！」ﾄﾞﾝｯ

梓「はぁ、はぁ……」

梓「写真だけをペロペロする生活は飽きた。かといってねんどろでペロペロも飽きた」

梓「あとは」ﾁﾗ

ｼﾞｨｰ……

『出番だよ、ギー太！』

梓（PCの画像だけか）ｲｲｹﾂｼﾃﾔｶﾞﾙﾃﾞｽ…

1000いくまでは保守してもらってると思え

製速で保守してって言ったら保守してあげる

ゆいあず

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「ん、ふっ」

梓「あふぅっ」

ﾁｭﾊﾟﾍﾟﾛﾘﾝ…

梓「れー……むふぁふ」

梓「へー……へー……へー……」

ﾚﾛﾚﾛ…

梓（なんか、いいかも……）

純「　　」

梓「ああ、自分の唾液の匂いで……なんだか……」

梓「あっ、ふぅ……なんか切なくなってきたよぉぅ」

純「あ……ああ……」

純「あ、あの」

梓「ふー、ふー……んべ、んぐぅ」

純「梓ー……」

梓「ちゅっ、ぺろ」

純「うう……」

梓「ああ！ いいよぅ、あずにゃん！（裏声」

純「ひっ！」

ういあず

色々と意見ありがとうございます
何か要望を書いて頂ければ次回作の参考にします
それではバイト行ってきます

>>20
がんばれ、風邪引くなよ

梓「だめだめだめぇ！ あ、でもやめるのはもっとだめだよぉぅ！（裏声」

梓「へへっ、唯先輩がいけないんですよ。そんなにいいお尻こっちに向けられちゃペロペロせざるをえない」

ﾍﾟﾛ､ﾋﾟﾁｬｧ

純「あ、梓……。私、今日は帰るから……じゃあね」ｶﾞﾁｬﾘ

梓「んああっ……もっと、もっと優しく舐めて？ あずにゃん……（裏声」

梓「舐めるじゃありません、ペロペロです。それの区別もできないおバカな唯先輩にはもっとペロペロ」

梓「きゃぅんっ（裏声」

梓「はぁ、はぁ……」

ここ→http://ufion.com/
非公式wiki→http://www43.atwiki.jp/ufion/

Ufionとは？
Ufion管理人masa氏曰く「世界に革命をもたらすかもしれないサイト」です。
（そのユーザー数は既にtwiitterを超えた…！とのこと。）
登録は メールアドレス不要 でIDとパスワードを入力するだけ。超簡単。
興味を持った方は、是非アカウントを作って試してみてください。

Ufion内では、チャットとTwitterと掲示板等の良いとこどりと、言われてます。
具体的に言うと、「自分の投稿した書き込みが、全てスレッドになる」と言った感じです。

梓「へへ……今日はこれぐらいにしておくかな」

梓「それにそろそろ純が遊びに来る時間だし」

梓「って、だったらこんな散らかった部屋にはしておけないよね」

梓「お片づけ、お片づけ」ｾｯｾｯ

梓「ねんどろも押し入れにしまって、と」

梓「うん、完璧。きれいきれい」

梓「純まだかなぁ……」ﾌﾞﾗﾌﾞﾗ

梓「そうだ、お菓子用意しておこうかな」

梓「冷蔵庫に余りのドーナツがあったはず。それでいっか」

次の日

梓「おーい、純」

純「ひっ」

梓「どうして昨日うちに来なかったの？ 電話もメール送っても反応なかったし」

純「け、携帯が壊れちゃって……」

純「それで昨日は偶然にも急に法事に行かなきゃいけなくなっちゃって……」

梓「そうなの？ それじゃあ仕方がないね。あ、気にしなくていいから大丈夫だよ」

純「梓は……大丈夫？」

梓「え？ だから大丈夫だって。気にしてない」

純「そうじゃなくてっ」

純「……やっぱなんでもない」

梓「？ 変な純……」

憂「梓ちゃんがおかしい？」

純「うんっ」

憂「そんなことないと思うけど……いつも通りじゃない？」

純「そうじゃない！ 日常の梓のこと言ってるわけじゃないんだよ！」

憂「んー？」

純「……昨日、私梓の家に行ったんだよね。そしたら」

憂「そしたら？」

純「ペ――」

梓「おーい」

純「んぎぃっ」

憂「梓ちゃーん」

純ちゃんかわいい

梓「なに話してたの？」

憂「とくに変わったことは話してないよ」

純（憂、ナイスカバー……）

梓「ところでペロ――」

純「いやああっ」

梓・憂「！」

憂「ど、どうしたの純ちゃん？」

梓「すごい声出してたよ、今……」

純「だ、だってペロ……」

梓「あ、そうだった。ペローニのお財布について話したいんだけど」

憂「ペローニ？」

純「ひぃ……ひぃ……」

先生「この文章から読み取れるのは……」

梓「」ｶｷｶｷ

純（いつもあんなに真面目な梓が……）

純（し、信じられないよ！）ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

純（そう！ あれはきっと何かの見間違い！ 私は何も見てなかったんだ！）

「そうそう、でね。ペタジーニは」ﾋｿﾋｿ

純「ぴぃっ！」

先生「鈴木さん！！」

純「え、えぇ？」

先生「なに、いきなり変な声あげて……」

純「ご、ごめんなさい……」

憂「純ちゃん今日はどうしたの？ なんだか様子がおかしい気が」

純「わ、私は正常なの！ 異常なのは……異常なのは……」

憂「うん？」

純「……やっぱりなんでもない」

純（言えるわけがない）

梓「ところで純」

純「え？」

梓「今日暇かな？」

純「え……」

放課後

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

乙女、鈴木純。

今まで汚されることなかったこの麗し愛されラブボディが友人に、

梓「今日は部活なくて暇だったんだぁ」

ペロペロされてしまうかもしれない。

別に梓が嫌いなわけじゃない。

そうじゃないが、

梓「昨日の埋め合わせってことで、えへへ」

純「はうんっ」

純（埋め合わせって！？ まさか昨日は私をペロペロするために家に呼んだの！？）

純（あんなところやこんなところをヤラシイ舌使いでペロリンチョするために……）

純「あわわっ」

梓「純？」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「ん……れろ、あ、むっ……」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「んむぐぅ」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

純「……」

梓「はふ、っちゅ……」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

純「……」

梓「ねぇ、ソフトクリーム溶けちゃうよ？ 純」

純「あ、ああ……うん」

梓の舌の動きはダテじゃない。

獲物を削り取るようなあの鮮麗された舌捌き。テク。
唾液できらめくソレは怪しげに私の目に映る。

そう、まるで触手。あれは触手だ。
おまけにソフトクリームの白い液がついてエロエロス。

触手は俊敏に上下し、ペロペロを繰り返す。
舌先で抉るように、打つべし打つべし……

ﾎﾞﾄｯ

純「ひゃあっ！？」

梓「あ、ほら……溶けてこぼれちゃったじゃん」

純「わぁぁ、スカートに染みがぁ」

梓「……仕方がないなぁ」

ｽ…

純「え――――」


ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

純「　　」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「あ、ふっ……んちゅ」

純「なななななな！！」

純「なにしてんのぉ！？」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ…ﾋﾟﾀｯ

梓「なにって……見てわかんない？」

梓「染みにならないようにキレイに゛舐め取って゛あげてるんだよ」

純「ぱぱぱぱぱ……」

嗚呼、なんたることか！

私の前に跪き、スカートに落ちたアレをペロペロする梓。
その光景に私は完全にビビり、身動きが取れずにいた。

あのヤラシイ舌が私を（衣服の上からだが）這いずり回っている事を考えると、
今日の晩は安眠が約束されないだろうと一瞬で悟った。

ペロペロ、ペロペロ、ペロペロ。

休みなくペロる梓の姿はまるで私の生き血を啜るさしずめバンパイア。
見るがいい、この化物の目を！
なんとオゾマシイことか。肉を貪る野獣の目だ。

しばらくして梓は頭を上げ、私にこう言った。

梓「ごちそうさま。……なんちゃって」

純「ひいいぃぃぃ――――」

・・・

梓「おいしかったね。あそこのソフトクリーム」

純「そ、そうだね」

梓「今度先輩たちにも教えてあげなきゃ」

純「わ、私もそうしよう、かな」

梓「……純？」

純「はい！」

梓「さっきから変だよ？ 具合悪いの？」

純「めっそうもございません！」

梓「でも顔色が……」

純「き、気のせいじゃないことですかしら！？」

梓「うーん、そうかなぁ」

純「お、おほほほほっ」

�C

次の日

梓「てな感じで純の様子がおかしかったんだぁ」

憂「そっか、心配だね」

梓「悩みがあるなら相談に乗ってあげたいんだけど」

憂「ふふ、梓ちゃんってば優しいね」

梓「べ、別に……」

梓「ところで純は？」

憂「あれ、さっきまでそこにいたんだけど……」

憂「トイレかな？」

梓（もしかして女の子の日だったのかな？）

トイレ

純「うっ、おえ……げほっ、げほっ！」

昨日から寒気と吐き気が止まらない。
ソフトクリームもその後に食べたハンバーガーもその日に全て便器に向けてスプラッシュさせた。

それもこれも、全てはあの悪魔の舌のせいだ！

あの舌が這いずり回る感触がふとした瞬間に体に思い出され、
何とも言えない感覚に襲われる。

ペロペロなんて可愛げな文字に騙されてはいけない。
ペロペロは私をゲロゲロにさせたのだ。

純「はぁっ……は、はひっ……げほげほっ！」

ああ、この苦しみからは逃れられないというのだろうか。

恐るべし、中野梓。
やつのペロペロはそう、まさに狂気なのだ。

純「うおぇえええっ……しんどいよぉ、ダルいよぉ……」

・・・

憂「あ、純ちゃんおかえりー」

純「おう……」

憂「ど、どうしたの！？ 具合悪そうだよっ、保健室いく？」

純「……いや、どこにいても何も変わらないし、いいよ」

憂「え、え？」

梓「じゅ、純」

純「ぶっ！！」

梓「ごめんね……私が昨日無理矢理色んなところに連れまわしたから」

純「ち、ちがっ」

ﾋﾟﾄ

純「ガッ……！」

梓「ほら、おデコがこんなに熱い……風邪ひいちゃったのかな」

こうして見ると正気の沙汰じゃねえなペロリスト

純「や、やめてぇっ！！」ﾊﾞｯ

梓「！？」

純「わ……私に近づくなぁ、寄るなぁ」

梓「純？」

憂「じゅ、純ちゃん落ち着いて」

純「はぁ、はぁ……」

憂「やっぱり保健室に連れてくね？ 周りの目も気になるし……」

梓「そうした方がいいよ。じゃあね、純。お大事に」

純「あいつだよ！ あいつが私を犯したんだぁ！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

憂「そうだね。ほら、肩に掴まって。よいしょ、よいしょ」

純「あいつがぁ……あいつがぁ……」ｽﾞﾘｽﾞﾘ…

放課後

梓「というわけで純が早退しちゃったんです。なんだか申し訳なくて」

澪「別に梓のせいで体調悪くしたわけじゃないよ。あんまり気に病むなって」

紬「心配ならお見舞いにいってみたら？」

梓「それが純、軽く錯乱しちゃってたみたいで……今日一日は安静にさせてあげたいと」

紬「それは心配。いやな病気じゃなければいいんだけれど」

律「病気っていったら、こういうやつらもある意味病気の類だよなぁ」

唯「さっきから携帯でなに見てんの？」

律「ん、ああ。ほら、某巨大掲示板だよ」

唯「にゅーそく？」

澪「それで？ そのある意味病気っていうのは」

律「ほら、これ見てみー」ｻ

澪「ペロ……ペロ……？」

唯「（＾ω＾）？」

梓「！」

紬「なにをペロペロしてるの？」

律「ああ、今のところは……ほれ、このキャラのことだな」

澪「あんずにゃん……？」

唯「あんずにゃんペロペロ（＾ω＾）」

紬「これ梓ちゃんそっくりねー」

律「言われてみりゃそうだなぁ」

梓「わ、私そっくり？」

（＾ω＾）ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

律「ちょっと梓と見比べてみよう」ｻｻｯ

梓「え？」

澪「おぉ、たしかに」

唯「どっちも可愛いねぇ〜」

紬「そうね！」

澪「あずにゃんとあんずにゃん……一文字増えただけじゃない？」

律「捏造疑惑立ったな！」

梓（わ、私と似たキャラが知らない人たちにペロペロされている……！）

ﾄﾞｸﾝｯ

梓「！！」

梓（この感覚は……なに……？）

律「な？ こいつら病気だろ？」

澪「まぁ、ある意味」

唯「私はよくわかんないなぁ」

律「気持ち悪いとかないの？」

唯「ほんとにペロペロされてるわけじゃないし、文字だけだもん」

律（実際にペロペロしてる強豪もいるんだけどな）

紬「私も唯ちゃんと一緒かなぁ」

律「ふぅん。ねぇ、梓は？」

梓「気持ちいい……」

律「え？ 今なんて言った？」

梓「な、なんでもないですっ！ なんでも……」

梓「むふぅ……」ｳｯﾄﾘ

自室

梓「はぅ」

梓「今この時でも誰かにペロペロされていることを考えたら……」

ﾋﾞﾋﾞﾋﾞｨーﾝｯ

梓「ぶぶぶ……ゾクゾクくる」

梓「で、でもでも！」

梓「私がペロペロするのも好きだから！ されるがままがいいってわけじゃない！」

梓「攻めも受けもどんとこーい」

梓「ということでペロペロされていることを想像しながら、私もペロペロしよう」

ｶﾁｯ、ｳｨｰﾝ

梓「今夜のペロ相手は君に決めた！」ｶﾁｯ

梓「律先輩！」

狂ってるしえ

梓「はぁ、はぁ……違う」

梓「違う！ こうじゃない！」

梓「私の求めているペロペロはこれじゃない！」

梓「どうしたら、このペロペロ欲を満たせるの……？」

一旦の静寂。

私は自分自身に問いかける。
お前はなにを欲しているのだ、お前はなにをペロりたいのだ。
答えは……返ってこない。
それは私自身がその答えを知らないからだ。

写真もフィギュアもPCフォルダにいっぱいいっぱいになった画像たち、
私はそれらをすべて喰った（ペロペロ）のだ。
その末にぶつかった大きな壁。

欲は新たな欲を呼ぶ。

梓「欲望おおおぉぉぉぉぉぉ」

中野梓、吼える。

そもそも私がいつからペロペロし始めたのか、疑問に思っている輩も少なくはあるまい。

そう、あれは一夏の思い出。
去年の、7月初頭のあたりだっただろうか。

恥ずかしながら私はマスターベーションを生まれてこのかた行ったことがない。
いや、むしろ女子のマスターベーションというものは大抵男子のように頻繁に行うわけではない。
つまり、これは特に恥ずかしいということではないのだ。おそらく。

マスターベーションして当然という概念は、はたして女子に存在するのだろうか。

梓「話が脱線しました。続けましょう……」

自己性欲処理を行わない私は常にムラムラしていた。
まさに歩く発情期。

マスターベーションを行うという行為に私は非常に嫌悪を抱いていてね……。
自分の性器を弄るなんて想像するだけでもオゾマシイ。
そんなことをしている光景を客観的に見ると馬鹿馬鹿しくて。

とにかく、私はけしておなにーをしない。
アイドルがうんこをしないことと同じ（だが待ってほしい。排便をしない人間がいるというのか？現実を見据えてもらいたい）。

ある時だった――。

唯先輩と学校からの帰宅途中、一匹の犬と出会ったのだ。
唯先輩は犬を見つけるやいなや、飛び掛かり、かのムツゴロウ氏のごとくそれを可愛がった。

次第に可愛がられる犬もヒートアップ。尻尾が千切れんばかりにブンブンと振られる。
唯先輩もお尻を私に向けてフーリフリ。

極楽な光景に尻フェチでもある私は垂れる鼻血を無視して興奮した。

(＾ω＾)ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

そこで私をペロリストへと変貌させた事件が発生（WARNING！ WARNING！）。

犬が、唯先輩を、ペロペロ、したの、だっ。

唯先輩といえば「きゃ、くすぐったいよ」なんて言うぐらいでそうされることをまるで嫌がることはない。
ペロペロは休まることを知らない。
もう言葉で言い表すこともできないぐらいの唯先輩ペロペロが私の目の前で繰り広げられた。

唯先輩涎まみれ！臭い臭い！

私は衝撃を受けた……いや、私にとっての自己性欲処理方法を見つけてしまったのだ。
それこそペロペロ。
すなわちペロペロである。

自宅へ帰るとすぐにアルバムから唯先輩の写真を抜き取り、そう。
ペロペロした。
様々なシチュエーションを自分の頭の中で再現し、一人二役を演じ、そう。
ペロペロした。

大変興奮させられた。

これがもう一人の中野梓を私が垣間見た瞬間である。

梓「あのときの衝撃と快感はどこへ行ってしまったのだろう……」

梓「カムバック、私」

梓「でもペロペロされているんじゃないか、っていう新しい快感は見つけられたんだ」

梓「律先輩には感謝しなきゃね」

梓「でも私だってペロペロしたいよぅ」

梓「あーあ、誰かペロペロさせてくれないかなぁ」

梓「！」

梓（私、今なんて言った……？）

梓「誰か、させてくれないかな……！？」

なんたることか！

私は今、自身で答えを発したのだ。
今まで私がペロペロしてきたのは所詮は物！

そう、私は今生身の人間をペロペロしたいという欲望に駆られていたのだ！

梓「でも……」

梓「どこの誰がペロペロなんてさせてくれるのかな。普通は嫌に決まってるよ」

私だってこの行動が普通じゃあないことだと初めから気づいている。
わかっていて、やっていることなのだ。

梓「うぅ……ツライよ……」

梓「だれか、だれかペロペロさせて……」

もし叶うのであれば、そのお相手は是非唯先輩をお願いしたい。

是非の是非。

・・・

梓「おーい」

憂「あ、おーい」

梓「ごめん、待ったかな？」

憂「ううん。私も今来たところー」

梓「そう、よかった……じゃあ行こっか」

憂「そうだね」

憂「なにかお見舞いの品とか持ってきた？」

梓「えっと、前に頼まれてたローリングストーンズのTシャツ持ってこうかなって」

憂「あのあっかんべーしてるやつだね〜。純ちゃん喜ぶといいね！」

梓「あれはあっかんべーというかベロ出してる口と言ったほうが……」


今日は休みを利用して、憂と共に純の見舞いへ行くのである。

(＾ω＾)憂のむちむちボディはﾍﾟﾛﾍﾟﾛしがいがあるﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

憂「〜♪」

梓（憂の服装って意外と露出多いよね、スカートだってすれすれ――）

梓「ふんぐっ！？」ﾌﾞｼｭｩｩｯ

憂「え？ あ、梓ちゃん！？」

憂「どうしたの！ 鼻血が出てるよぉ……すぐに抑えなきゃ。はい、ハンカチ」ｻ

梓「あ、ありがと……えへへ」

たまらん！

尻フェチの私にはたまらないある事に気がついてしまった。

憂の尻はガチ素晴らしい。
見るがいい、あの鮮麗されたフォルム。
突けば弾けてしまいそうな大きく可憐な肉の果実（胸に実ったたわわにも同じことが言える）。

かぶりつきたくなるいい尻だ。いや、訂正しよう。
ペロペロしたくなるいい尻だ。

繰り返す……

梓「制服のときでもすごいとは思ってはいたけど、私服だとさらに破壊力抜群だよ」

憂「え、なんか言った？」

梓「あ、いえ……なにも……」

梓（危ない、危ない。つい口を滑らせちゃった）

梓（お尻……ペロペロさせてくれないかな）ﾍﾟﾛﾘ

憂「ん？」

憂「鼻血止まったかな？」

梓「え、うん。もう平気――」

梓「っあぁぁ！！」ﾌﾞｼｭｩｩｯ

憂「ま、まだ止まらないの……？ 困ったなぁ」

梓（い、いけないいけない！ 憂と唯先輩の姉妹丼をペロペロする妄想をしたらつい……）

・・・

梓「ご、ごめんね。私のせいで色々と……」

憂「大丈夫、気にしてないよー。それより純ちゃんち着いたね」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「はーい。どちら様ですか？」

憂「あ、純ちゃん。お見舞いにきたよ」

「ほんと？ 嬉しいなぁ〜、憂一人？」

憂「ううん、梓ちゃんもいる」

「げっ」

梓「え」

憂「ど、どうしたの？」

「あ、いや、なんでも……とりあえず上がってよ……」

ｶﾞﾁｬﾘ

憂「どうかしたのかな？」

梓「うーん……（私、なんか悪いことしたかなぁ）」

純「よ、ようこそ我が家へ」

憂「お邪魔しまーす」

梓「じゅ、純……体調はよくなった？」

純「う、うん。お陰さまで」

憂「よかったぁ。どうなっちゃうのか心配してたんだよ」

純「心配かけてごめんねー。ほら、後はこの通り！」ﾋﾟﾝﾋﾟﾝ

憂「ふふっ、安心した」

憂「あ、これどうぞ」ｻ

純「え？ おぉ、リンゴだ〜！」

憂「お隣のおばあちゃんからいっぱい頂いちゃったから」

純「ありがとー！」

梓「あ、私も……」

純「ひぐんっ」

梓「え！？」

純「な、なんでもない……よ」

梓（絶対なんかあるっ）

憂「もしかしてまだ具合悪いんじゃない？ 私たちに気使わなくていいのに……」

純「そんなことないない！ 大丈夫だよ！」

憂「そ、そう……？」

純「それで……梓、どうしたの？」

梓「えっと……私もお見舞いの品を」ｶﾞｻｺﾞｿ

純「はぁ、はぁ……っ」

憂「やっぱりなんか具合悪そうだよ！ ほ、ほら、ベッドに横になって」

純「すまん……すまんのう……」

梓「うう……」

憂「リンゴ剥いたよー。どうぞめしあがれ」

純「ひゃふひゃふひへへおいひぃ！（シャクシャクしてて美味しぃ！）」

憂「喜んでもらえてよかったぁ。はい、梓ちゃんも」

梓「あ、ありがと」

ﾊﾟｸｯ

純「普通に食べた！！」

梓「え！？」

純「舐めないの！？」

梓「は！？」

憂「じゅ、純ちゃん？」

梓「舐めるって、リンゴってそもそも舐めて食べるもの？」

純「あ、いや……違うけど」

梓「？ あらためていただき――」

純「じーっ」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

梓「……まだ何か？」

純「別に……」

梓（もうっ、なんなの！）

憂「そういえばまだ渡さないの？ 梓ちゃん」

梓「ん？ ああ、そうだね……」ｶﾞｻｺﾞｿ

純（なにを私に寄越すつもりだ……）

梓「ほら、前に純がローリングストーンズのTシャツ欲しいって言ってたでしょ？」

梓「だからほら。Tシャツ。はい、どうぞ」

純（なんだ、それか……私はてっきり）

純（いや、待てよ。もしかしたら梓は自分がペロペロしたTシャツを私にくれるつもりじゃ……）

憂「どうしたの？」

純「え、あ……」

梓「……気にいらなかったかな」

純「そそそ、そんなことない！ 気にいってる気にいって――」ｽ

純「いややああああぁぁぁぁああああぁぁあああ！！」ﾎﾟｲ

梓・憂「どうしたの！？」

まるで、のんちゃんだなｗｗｗ

純「なななななっ、なにこれ！？」

梓「な、なにってTシャツだよ。ローリングストーンズの……」

純「そうじゃない！ なんなのこのデカデカと描かれたペロペロは！？」

梓「は！？」

純「今にも私に喰らいついてきそうなペロペロだ……いやぁっ」

憂「純ちゃんっ、大丈夫だよ！ 怖いものじゃないよ！ しっかりして！」

純「やめてっ、やめてぇっ、私を舐め犯さないでっ」

憂「大丈夫だよっ！ 誰も純ちゃんにそんなことしないよっ！？」

純「いやああああああああ――――――」


こうして私と憂の二人は鈴木家をあとにした。

純になにがあったのか、それは誰にもわからない。

梓・憂「……」

憂「純ちゃん、可哀想」

梓「え？」

憂「きっと私たちに言えないような心配を抱えてて、それが爆発しちゃったんだよ」

憂「なにも……できなかった、私がわる、いんだ……ね……」

ポロポロポロポロ、憂の瞳から涙が次々と溢れてくる。
それが頬を伝って、ポロポロポロポロ。

口に手を当て、嗚咽を抑えて泣いているのだ。

そんな光景に私は非常に魅かれた。
このときの憂ほど美しいと思えたものはない、まるでミロのヴィーナスのよう。

不謹慎だということはわかっている。

しかし、こんなところを見せつけられては、

ペロペロせざるをえない。

きが　くるっとる

よぅし、まずは小手調べ。

憂の頬に伝う涙の一滴を舌ですくってペロリ。

おっとこいつは驚き。憂の涙は柑橘系の爽やかな味だ。
私は初めて他人の涙の味を知った。
涙の味を知るたびに人はまた一歩前進できるのだ。

突然ペロリとされたことにわけがわからなかったのか、憂はまん丸お目目をパチクリ。
結果的に泣き止ませることに成功。

憂「あずさちゃん……？」

梓「しっ、静かに」

私は憂の背後へ回ると腕を絡め、憂の口を抑えた。
憂はもごもごと何か喋っている。気にするものか。

お次は無防備なうなじをペロる。

ビクンっと憂の体が小さく跳ねた。

憂「あ、あふひゃひゃん！ ひゃ、ひゃふぇ……」

はは、何を言っているかさっぱりだね。

続けてうなじをペロペロり。
そこを重点的にペロペロするたびに憂は小さく声をあげる。

ああ、色っぺ。

憂の顔を覗きこめば、そこには恐怖に駆られた子猫ちゃんの顔。
でもでも、どうしたのかな。頬っぺたが夕日のように紅潮しているじゃあないか。

梓「気持ちいい？」

問うまでもないだろう。間違いなく！憂は気持ちよがっているに違いない。
そして私も実に気持ちがいい。

そうか、私はこれを求めていたのか。

゛ナマ゛を求めていたのだな。

通り行く人々を脇目に、私はひたすら憂をペロペロした。

どれくらいの時間が経ったのだろう。

憂といえば、私のペロペロに耐えきれずに腰が砕けてしまったのかその場に崩れている。
そんな彼女を私は包むように抱きしめ、頬を、いや顔中をペロペロ。

まるであのときの犬のようだ。そうか、私は今犬なのだ。ペロペロドッグ。

今はあずにゃんではない。ただのペロリストの中野梓だ。

憂の口に当てていた手はもう除けた。
その気になれば噛みついて私の拘束から逃れられるというだろうに。
それをしないということは憂も私を受け入れているのでは？

梓「ねぇ、憂」

憂「どうして、どうしてこんなことするの……」

喘ぎ以外で久々に口から出た言葉がそれか。
私はそれに丁寧に、紳士に（私は女だ）答えてみせる。

梓「憂にゃんペロペロ（＾ω＾）」

憂「あ、あああ……あああああ……――――」

私はあの後場所を私の自室に変え、憂を抱いた（つまりペロペロだ）。

憂は私にされるがまま、好きなようにペロペロさせてくれた。

これが愛だと私は知った。
憂は攻めに弱いことを私は学んだ。

だが、待ってほしい。

後半は憂も結構その気になっていたのだ。
というか、憂も私をペロペロしてきてくれたのだ（半強制的にペロらせたのだが）。
つまり私たちはお互いを愛し、ペロった。

全身が涎の香りだ……。
臭いとか、そういうものじゃなくて……どちらかといえば、イヤラシイ。
その匂いは私たちを包み、愛を高めてくれた気がする。

憂「ああっ、ああっ、梓ちゃん……っ」

梓「憂ってば……ペロペロ感最高だよっ」

梓（唯先輩だ。唯先輩の匂いがする……）

それにしてもなぜだろうか。
なぜ私は突然憂にこんなことができたのだろうか。

自分でもよくは覚えていない。欲望に身を任せた結果こうなっただけだ。
ドラマのような不意のキスのように、ペロペロもそうであると私は信じたい。

ペロペロ＝愛なのだ。

ショーツ一枚を裸の上に纏っている憂の姿は大変アダルトだ。
私はそんな彼女の頭を優しく撫でまわした。

憂「……そこはペロペロしないんだ」

ふふっ、と短く笑い、汗でじっとりとさせた体を私に寄せ、甘えた。この時点で憂は既に私のモノだと実感した。

梓「してほしい？」

憂「……えー、どうかなぁ」

梓「甘えん坊なんだから」

恋人たちのいわゆるピロートークってこんなものなのだろうか。
今は何をしても、何を話しても楽しい…というか、なんだろうか。

憂「あ、もうこんな時間……そろそろ帰らなきゃ」

時計の針は既に19時を指していた。

梓「愛しの゛唯先輩゛も待ってるだろうからね」

憂「もう、梓ちゃんのいじわる」

梓「ほら、早く゛唯先輩゛のところに行きなよ。きっと心配してる」

憂「……」

憂「そうだね……えへへ」

憂が帰ってしまった私の部屋は虚しく、静まりかえっていた。
さっきまでここで激しいペロペロが行われていたことがまるでウソのよう。

しかし、ベッドのシーツにはしっかりと行為が行われた証拠のようにイヤラシイ匂いが残っている。
私はそんな匂いにもっと包まれていたいとベッドに顔を押し付けた。
これが私と憂の匂いなのか……。

梓「すんすん、すんすん」

傍から見れば私は変態か？
上等だ、私は変態で構わない。

しかし勘違いしないでほしい。

私はペロリストなのだ（誰に認めてもらったわけではないが）。
ペロリスト。ああ、なんて心地のよい響きなのだろうか。

梓「私はこの称号に恥じないような立派な人間になろう」

数日後の放課後

ｶﾞﾁｬﾘ

梓「あれ、誰もいない」

梓（一番乗りだったのかな）

梓「まぁ、もう少ししたら来るよね――」

梓「ん？」

梓「なにこれ……」

ﾋｮｲ

梓「これって、パンスト？」

梓「……」

ｸﾝｸﾝ…

梓「あ、唯先輩の匂いだこれ……」

ｸﾝｸﾝ…

ｽｩｰｰ…ﾊｧ

梓「うん、間違いないよ」

梓「でもどうしてこんな物がここに？」

梓「……」

梓「……誰も、いないよね」

ﾍﾟﾛ…

ペ　ロ　ペ　ロ

梓「あっ……」

ｼﾞｭﾍﾟﾛ…

梓「ふぅ、ふー……これ、これだよ」

梓「゛これが゛唯先輩だよぉ……」ｳｯﾄﾘ

梓（ああ、まるで今唯先輩自身をペロペロしてるみたい）

ﾍﾟﾛ、ﾝﾁﾞｭｩ

梓「ああぅ、ザラザラしてる」

梓「あー、あーいい」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

梓「……気持いいよぅ、あずにゃん（裏声」

唯「それはどうかな、あずにゃん」

梓「え……？」

梓「えぇっ！？」

唯「……」

梓「こ、これは！ えっと、えっと……！」

梓「何かの間違いです！！」

唯「……」

梓（な、なに？ 唯先輩のあの目……）

唯「あの後ね」

梓「え？」

唯「憂が私に泣きついてきたんだよ」

梓「は……？」

梓「あの、何を言ってるのかさっぱり……」

唯「あずにゃんは憂を犯したっ」

梓「犯した！？」

梓「そ、そんな！ 何かの間違いですっ！」

梓（きっとあの日のことを言ってるんだよね！？ でも憂は……！）

唯「間違い？ 私の大事な妹に手を出しておいてよくもそんなことが言えるね！」

梓（ゆ、唯先輩が怒ってる……そんな……）

唯「私だってほんとはあずにゃんのこと信じたかった。だからこうやって罠を仕掛けて試すようなまねをしたの」

唯「見事に期待を裏切ってくれたね！？」

梓「ち、違います！ これは本の出来心だったんです！」

唯「ばか！ ふざけないでよっ！」

唯「警察に突き出してやるっ」

梓「そ、そんなことしたって警察はロクに取り繕いませんよ！」

唯「じゃあせめて憂に謝って！ そして憂に二度と近づくな！」

梓「え……ええ……？」

梓（うそだ、うそだうそだ！ こんなのうそに決まってる！）

梓「だ、だいたい！ 憂だって私にペロペロされてるときは満更でもなさそうでしたし、結構乗り気だったんですよ！？」

梓「それが……泣きついたとか、犯されたとか……何かの間違いに決まってます！ 憂に会わせて！」

唯「うるさい！ この変態め！」

梓「……へ、変態で結構。ですが唯先輩。私たちは本当に愛しあっていたんです。あの日、あの瞬間、ベッドの上で……それは事実なんです」

唯「どうかなっ、憂が泣いていたのも事実だよ。それはどう説明するの！ え！？」

梓「だから憂に会わせ――――

パアァンっと乾いた音が部室内に響き渡る。

しばらくして左頬にじんじんとした痛みが走っていることに気づいた。
そう、私はあの唯先輩に叩かれたのだ。

痛みよりも、唯先輩に手を上げられたことにショックを覚え、しばらく言葉が出てこなかった。

梓「……」

唯「！」

唯「ご、ごめっ……叩くつもりは……」

なんだ、さっきまであんなに激怒していたのに叩くつもりはなかった？
何だかんだ言ってもどこまでも甘い人だ、この人は。

唯先輩は私の左頬を泣きそうな顔で撫でた。
体は強張っていて、ふるふると微妙に震えている。

梓「……」

唯「ちがう、ちがうの……」

梓「……わかり、ました」

唯「え？」

梓「憂に……近づかなければいいんですね」

梓「それで、憂も唯先輩も……文句ないんですね？」

唯「文句は……あるけど」

梓「はは、今さら私に情が移っちゃったんですか。やだなぁ」

梓「それにしても憂も酷いなぁ、私に直接そう言ってくれればよかったのに」

梓「あんなに優しい態度とられたら……私だってその気になっちゃうじゃないですか」

唯「あのね、憂は……」

梓「はい、知ってます。憂は優しすぎるくらい優しい子なんですよね……だから」

梓「……ごめんなさい。今日はもう帰ります」

ｶﾞﾁｬﾘ

唯「……」

次の日

梓「憂、おはよう」

憂「！」

憂「梓ちゃん、おはよう」

梓「じゃあ……」ｽ

憂「ま、待って」

梓「……」

憂「梓ちゃんは、梓ちゃんはね……」

梓「うん」

憂「……狂ってると思う」

梓「え……」

完結を祈って寝る

梓「……言いたいことはそれだけかな、これ以上は」

憂「もっとあるよ」

憂「梓ちゃんってあんなに甘えん坊さんだったんだね」

梓「は……っ！？ それは憂の方でしょ」

憂「どうかな」

梓「なによ……さっきから何なの！？ 罵倒するならハッキリ言ってよ！ この強姦魔とか！」

梓「独りよがりの変態おなにー女とか！ 好きに言ってくれればいいじゃない！？」

憂「……」

憂「梓ちゃんは――」

憂「なんにもわかってないよ……」

梓（なによそれ……）

憂は「じゃあね」と告げて、その後二度と私に話しかけることはなかった。
勿論私もそんな憂に話しかけることができないでいた。

なんにもわかってない？
なにが！？

私なりに色々としっかりと考えたつもりだ、憂がなぜ傷ついたのか！
なんにもわかっていないのはそっちだ！

梓「……」

それは本当なのだろうか。
真実は憂しか知らない。
憂は私の愛に気づいてくれなかったのだろうか。

……そもそも、私は本当に゛憂を゛愛したのか？

彼女を一人の女として見ることができたのか？

梓「うあ……ああああ……うぅ……」

期待

ういあずかわうい

全然さるにならなくて快適っす


私の世界は今崩れた。

愛した人に裏切られたこと、大好きな先輩の怒りを浴びたこと。

絶望した。

あの時のペロペロとは一体何だったのだろうか。
お互いがお互いを求めた行為だと思い込んでいたものが、
ただの独りよがりの自慰だったのか。

憂は私を拒絶し続けていたのだろうか。
体だけを捧げていたのか。
だとすればなんと献身的な子なんだろう。
それに比べ、私は実に愚か者だ。

恥ずかしくて自分を殺したくなる。

純「……」

純の寝顔はとても可愛らしかった。
ベッドに腰掛け、その寝顔を見守るように眺め続ける私。

行き場を失った私は、なぜだろう。
唐突に謎の病に侵された純の見舞いへ向かった。

あの日から純とはしばらく顔を合わせていなかったから、なんだか新鮮。

梓「黙ってたらこんなに可愛いのに」

だがそんな純は純ではない。
明るく騒々しい姿こそが私のよく知る鈴木純なのだ。
だからこそ彼女には早くよくなって欲しい。

純「すー……すー……」

スヤスヤと寝息を立てている。
口元からはだらしなく涎が垂れている。

梓「……」

梓「はぁ、はぁ」

私は実に欲に忠実だ。
ペロペロせざるをえない。

あー、やっぱダメだこいつ

ペロペロペロペロ。

純の口周りの涎をキレイに舐め取った。
嗚呼、美味ナリ。

幸い、といったところか純は全く目を覚ます気配がない。
まぁ、変に騒がれようと黙らせる自身はあるのだが。

唇をペロれば、そこはまさしくユートピア。
潤いあるそのプニプニ感たっぷりの肉は私にそこをペロペロさせる心地良さを与えてくれた。
これはある意味接吻に近い行為なのだろう。私は大変興奮し、純の寝巻の上着のボタンを一つ一つ丁寧に外していった。

現れたのは二つの丘（ブラはやはりしていなかった）。

年相応のソレはまるで男を知らないと言わんばかりの淡いピンクの乳首を備えている。
大きさといったら…悔しいが私の負けだ。こいつの方が幾分大きめ。

これでセッティングは済んだ。

さぁさレッツ、ペロペロ。

ペロペロは止むことをしらない。

私は何か吹っ切れたかのように純を愛した。
こっそりこんなことをしている自分に背徳感を感じるが、
それは私にさらなる興奮を与えてくれた。

正直たまらん。

このギリギリ感、このスリル。

純が目を覚ました時、その目に映る私はどう見えるのだろう。
拒絶されることは恐ろしい。
しかし、ここで止めてしまうのは勿体無い。

梓「いっぱいペロペロしてあげるね……」

何ともイヤラシイ、ピチャピチャとした音が部屋に響く。
それはどのミュージックにも勝る至高の独奏。

ふいに憂とのペロペロが私の脳裏に浮かぶ。

梓「憂……憂……」

憂はきっとペロペロに慣れていなかっただけ。
ただそれだけなのだ。

あんなに私を感じ、求めてくれた彼女が私を否定するなんてありえない。
断じてありえない。

ペロペロ、ペロペロ。

梓「憂……唯先輩……」

あの時、憂との行為の最中にだ。
憂の中に唯先輩を見つけた気がした。

彼女は憂であり、唯先輩なのだ。
それは単に顔つきが似ているとかそういうものじゃあない。

憂は唯先輩。表裏一体。

梓「そうか……」

あの時、私は憂をペロペロしていたんじゃないかもしれない。
憂に唯先輩の面影を見出し、ソレを求めていたんじゃあないだろうか。
そうだとしたら、私はなんと最低な女か。

それでは憂に拒絶されてしまったのも、間違いではないのかもしれない。

憂は私に身を任せた。

しかし私は憂じゃなくて唯先輩を見た。
そんな私に憂はショックを受けてしまったのだ。

梓「ああ、ああ……憂ぃ……」

馬鹿で、愚かな私を許してくれ。
なにが愛だ。なにが変態だ。
なにがペロペロだ。

私は一人の大切な女の子を傷つけてしまった。

ペロペロ、ペロペロ。

梓「うあぁ……ああっ……憂！ 憂ぃ！」

悲しみに暮れる私は目の前の肉体をただただ欲し、
欲望のままにペロった。
しばらくして我に返った私は目の前のペロペロした純（全裸）を見て、虚しくなった。

梓「最低だ……私って」

賢者タイムかｗ

・・・

純の見舞いを後に、私は自宅へ帰ってすぐ自室へ閉じこもった。

自暴自棄とでもいうのだろうか。
こんな自分に嫌気が差してしまったのだ。

うんざりだチキショウ。

梓「なにもする気がおきないよ」

布団を被ってベッドの隅に蹲る私。

どうだ、惨めだろう。

これが自称ペロリスト中野梓の末路だ。
誰かこんな私を慰めてみるがいいさ。
どう慰めてくれるのか見物だな。

梓「あっはっは……」

ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ(^ω^)

純が起きてしまったら新たな犠牲者を出すところだった…セーフ

あずにゃんにゃん！あずにゃんにゃん！

純が不憫すぎて笑えるｗｗｗ

何もすることがなくなった私にとって、ネットサーフィンは唯一の趣味となった。

ネットの向こうの皆さまは私以上に捻くれ者が多いらしい。
そんな中、ピチピチの現役女子高生がネットスラングに毎日のように入り浸っているのはどう思われるだろうか。

梓「……」

カチッ、カチッとマウスの鳴る音だけの部屋。
部屋の電気はスクリーンのバックライトで十分だ。

げへへ、鬱だ。鬱だ。

ここではネガティブが全て。
傷の舐め合いはもってのほか。罵りあいに煽りが基本。

梓「ん……これはペロペロ（＾ω＾）スレ」

梓「キモいなぁ、煽ってやるっ」

梓「なにがペロペロだ、なにがペロリストだ」

梓「みんなそうやって変態の称号を受けて喜んでいるアホどもだよ」

梓「（＾ω＾）？」

梓「はっ、バカじゃないのー……」

ペロペロとは何か。
私は真にその言葉の意味を理解していたのだろうか。

じゃあペロリストとは？

……私は自分が満足する行為をペロペロと称していただけではないだろうか。

いや、待って。

ペロペロ＝愛

これが私が見つけ出した答えじゃあないか（今となってはそれが正しいのかわからないが）。

愛は愛と言っても……一方的な愛じゃあないだろうか？

人は皆、愛に飢えている。
皆、平等に。

一部はセックスを、また一部はペロペロを媒介として愛を知る。
だが、それらには快楽が伴うのだ。
これのみを求めた行為が存在することも少なくはないだろう。

私はどちらだ。

愛か快楽か。

どちらを求めたペロペロか。

梓「……」

以前、ペロペロされることにも気持ちがいいと私は言ったが、
つまり……そういうことではないだろうか。

梓「そうだ、私は歩く発情期」

愛など要らぬ、快楽……私の欲を満たしてくれる快楽こそが……。

梓「私の……ペロペロ」

か、覚醒しおった…みんなにげてー

私は悟った。
自身を悟った。

そして唐突な虚無感に襲われた。
そうか、これが所謂賢者タイムとやらか。

梓「……」

私の欲が駆り立てる。もっとペロペロをと。
もっと、もっと、ペロペロを。

虚しさに包まれた私は、ベッド付近に転がっていたねんどろ（紬）を手に取り、

ペロった。

それは非常に虚しい時間だった。

ひたすら無心にペロペロペロペロ。
この行為はなにも生み出さない無駄なことだ。

どうして？ どうして私はペロペロし続けるの？

誰か教えて……

ほほほほ

次の日　

梓「……」

唯「はい、あずにゃんはチョコでよかったよね」

梓「……ええ、別になんでも……ありがとうございます」

唯「ここのアイス、あずにゃん大好きだったよね」

梓「そうでしたっけ」

唯「そうだよ。ちゃんと前に言ってたもん」

梓「じゃあ、そうなんでしょうね……」

唯「うん」

梓「……それで、大事な話ってなんですか」

唯「ああ、あれ」

唯「あれはあずにゃんに会うためのウソ。ウ・ソ」

梓「……」

梓「帰っていいですか……」

唯「せっかくアイス奢ってあげたのに？」

梓「う……」

唯「さきに手を打たせていただきました！」

唯「ね、あずにゃん。最近どうしてる？」

梓「どうしてるって……たぶん唯先輩の想像通りの変態生活してるんじゃないですか」

唯「そんなこと想像してないよ？」

梓「あっそ……」

唯「あずにゃんは、憂に構ってもらえなくて寂しい？」

梓「え？」

梓「そんないきなりっ」

唯「ねぇ、どうかな？」

梓「……」

梓「全然寂しくないですよー！ 何言ってるんですか！」

梓「憂とのアレは所詮興味本意のお遊び！ あはははっ」

梓「……ウソです。ウソつかれたお返し……」

梓「本当は憂が愛おしくてたまりません……憂と」

梓「ペロペロなんてどうでもいいっ、私はに憂が必要なんです！」

唯「そっかぁ」

梓「……い、以上で、す」

唯「あずにゃんの気持ちはよくわかった！」

唯「そしてこの前はごめんね、あずにゃん」

唯「なんにもわかってなかった。憂のお姉ちゃんだからって憂のことなんでも知ってるんだって思ってたのが悪いんだね」

梓「え？」

唯「憂の本心に気づいてあげられなかったんだよ……」

唯「だから何にも考えないで、あんな風にあずにゃんに当たっちゃったんだね」

梓「でも全部間違ってたってわけでも……」

唯「そう、かな」

唯「あの後ね、憂に色々と相談されちゃったんだよぉ」

梓「色々？」

唯「とにかく、本人に聞いてみて？ それと、ごめんなさい。あずにゃん」ﾍﾟｺﾘ

梓「あ、頭上げてください！ そんなに改まれたら返って申し訳ないです……」

唯「そう？」ﾋｮｲ

梓「……」

唯「とにかくあずにゃん」

唯「さっきの憂へのラブコール。本人の前で言ってあげてよ」

唯「きっと、憂はわかってくれるよ！」

梓「で、でも……」

梓「私、ペロペロすることしか頭にないただの変態なんですよ？ そんな私を憂が……」

唯「憂はね、押しに弱いよ！」

梓「は……？」

唯「えへへっ」

梓「……そ、そんなの知ってます！」

唯「あり？」

梓「……じゃあ、さっそく言ってきますね。唯先輩、ありがとうございました。いつまでも大好きです」

唯「いってら〜」

変態だから将来的には姉妹丼ペロペロするでぇ

梓「　　　　！」

憂「　　　　　」

梓「　　　！　　　　！！」

梓「　　　　　！！」

憂「　　　　」

憂「　き」

憂「　　」

ねぇ、あの頃の私。
心配しなくていいよ。
ペロペロは許可されてるよ。

憂はやっぱり優しい。
こんな私だけど、ずっとずっと、憂をペロペロし続けていいんだよ。
ついに見つけたんだ。
夢中になってペロペロする相手が…愛を込めてペロペロする相手が…

梓「憂にゃんペロペロ（＾ω＾）」

憂「もう……めっ！」


おわり（＾ω＾）

えっ?

え？ここから実はペロペロされてた時起きてた純があずにゃんをぺろぺろしに来てこじれるんじゃないの？

おつかれ
これも一つの愛の形……なわけがない

純ちゃんが不憫でたまらない