律「ストップ!ストーップ!」
唯「ほえ?」
紬「どうしたの?律ちゃん」
律「いや…今日の部活はここまでにしないか?」
梓「え…でも まだ3曲しか合わせてないですよ?」
律「…すまん!気が乗らん!」
ほう
梓「気が乗らない て…学祭ライブまで、あまり時間もないんですよ!」
律「まあ そうなんだけどね」
澪「ま まあ 律がそう言うんじゃ仕方ないんじゃないか?」
梓「む むー…澪先輩が言うなら…」
律「梓、部長わたし、わたし」
唯「じゃあ今日は解散だね」
律(……)
律「… 澪 ちょっと話いいか?」
澪「律?あ ああ 何だ?話って」
律「何があった?」
澪「! な 何の事だよ」
律「ごまかさなくていいよ」
澪「……」
律「長い付き合いだ。悩んでいる事くらい分かるよ」
澪「そんなこと ない」
律「今日の練習上がらせたのも、そんな状態で練習しても意味無いって判断したからだ」
澪「……」
律「みんなに気を使ってるつもりか?」
澪「関係 ないよ」
律「…わたしにも話せない事か?」
澪「……」
律「澪!」
澪「…律にも関係ない事だよ…」
律「!」
澪「…ごめん!」ダッ
律「澪…」
-翌日-
澪「律」
律「ん?おはよう」
澪「あ?ああ おはよう」
律「…しばらく部活休ませてくれ か?」
澪「! ああ ごめん」
律「梓が何て言うかな」
澪「…ごめん」
律「まあ 何とかするよ。辞めたりするワケじゃないんだろ?」
澪「そ それはもちろんだ!」
律「ならいい。みんなには言っておく」
澪「…ありがとう」
律「あんまり1人で抱え込むなよ?」
澪「…うん」
10get
-放課後-
梓「なんとかなるわけないじゃないですか!」
唯「まあまあ、あずにゃん 落ち着いて」
紬「澪ちゃん 何かあったのかしら?」
律「んー…まあ大丈夫じゃないか?澪も辞めないって言ってるわけだし」
梓「澪先輩も律先輩も無責任!いい加減すぎますよ!」
唯「あずにゃん…」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/04(火) 21:24:32.36 ID:bNisGocNO
おわり
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/04(火) 21:42:06.50 ID:YYngMQu10
ぱ ん つ
律「……中野」
梓「! な 何ですか」
律「わたしはいいが、澪の事は悪くいうな」
梓「う」
律「皆も知ってると思うけど、澪も今度の学祭ライブに向けて頑張ってたんだ…察してやってくれ」
梓「す すみません…」
なんでこういうので唯「」で立てんのかね
唯「でも澪ちゃんのパートどうするね?」
律「唯か梓のどっちかがベースライン弾いて練習…」
梓「自分のパート練習出来ないじゃないですか」
律「あ そっか」
紬「ジャズ研の子はどうかしら?梓ちゃんの友達の」
梓「純ですか?」
梓「どうでしょうか…一応話してみますけど…」
律「大丈夫じゃないか?」
紬「楽天的よね 律ちゃん」
律「まあな」
唯「ほめられてないよ?」
律「とりあえず今日のところは梓がベースライン弾いて合わせてみよっか」
梓「わかりました」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/04(火) 22:17:30.85 ID:QT5GCkfT0
ういうい
-翌日-
律「おはよう」
澪「ん おはよう律」
律「…悩み 解決出来そうか?」
澪「…うん 大丈夫。学祭ライブまでにはケリつけるから」
律「そっかー…」
律「一応部活の事は気にするなよ。梓の友達が練習参加してくれるかも知れないし」
澪「そうなんだ…」
律「澪のポジション取られちゃうかもな」ニヤニヤ
澪「そ そうなのか!?」
律「冗談だよ」
澪「あー ああ… じ 冗談か はは…」
律「…だから早く戻ってこい」
澪「…ああ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/04(火) 22:46:52.72 ID:eNsWMDWP0
まだかオラ
見てるぞ
-放課後-
律「んじゃ 一応あいさつ頼むよ」
純「は はい! えー… 鈴木純です!よろすくお願いします!」
梓(噛んだ)
律(噛んだな)
紬(今噛んだわ)
唯「わーい純ちゃん♪かわいいー」ダキ
純「うひぃい!や やめてくださいよ///)
律「悪いねなんか。こんなお願い聞いてくれて」
純「いえ 音合わせとはいえ、澪先輩の代役なんて、なんか緊張しますよ」
紬「ジャズ研の方は大丈夫なの?」
純「はい 今年は一年生中心なので楽なもんです」
唯「それじゃ!純ちゃんも来た事だしさっそく…」
紬「今 紅茶煎れるわね」
純「いただきます」
梓「…練習しましょうよ」
純「…聞いていいもんか分からないですが…」
律「ん?」
純「澪先輩が部活来れない理由て何です?」
唯「私たちも良く知らないんだよね」
律「澪はわたし達に余計な心配かけたくないんだろうな」
紬「澪ちゃんらしいわね」
律「まあ 暗くなるような話じゃないよ。澪もライブまでには帰ってくるしさ」
純「そうですか」
-帰宅-
梓「しっかり合わせられていたね」
純「そう見える?律先輩ドラム走り過ぎだよ」
梓「クス 澪先輩みたいだね」
純「まあ でも楽しいよ。出来れば学祭ライブに一緒に出たいくらい」
梓「いいじゃん!律先輩に話してみようよ!」
純「…あれ?」
梓「ん?どうしたの?」
純「あれさ…澪先輩じゃない?」
梓「え?どこ?」
純「ほらあそこ…2階のルノアール」
梓「あ ホントだ…」
純「しかも 男の人と一緒?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 00:30:30.83 ID:bQO2jhR30
とっぴー
純「彼氏…て感じじゃないね」
梓「あ 出てくるみたい」
サササ
藤田「…じゃあ澪ちゃんそーいう事で」
澪「あの…藤田さん…もう…」
藤田「えっ!?何?」
澪(ビク)「いえ…なんでも…ないです」
藤田「もっと大きい声で話してくれなきゃ聞き取れねーっつーの」
澪「…う…す…すみません」グス
藤田「じゃあまた一週間後ねー」
澪「………」
梓「………」
純「………」
澪「!あ あずさっ!」
純「こんばんは」
梓「…澪先輩 今のは?」
澪「いや あれだホラ!えーと…お お父さん!」
梓「藤田さん て言っていたじゃないですか」
澪「うう…と とにかく!梓には関係ないよ!じゃあなっ!」
梓「あ…」
純「…行っちゃったね」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 00:44:15.17 ID:HiiQWIRj0
え?仕事人?
澪ちゃん人殺しなん?
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 00:58:31.08 ID:QruspDrJ0
え、藤田ってそういう?…
-翌日放課後-
律「澪 ちょっといいか?」
澪「あ ああ」
律「ちょっと教室だとあれなんで、音楽室行こうか」
澪「えっ!? あの…音楽室はチョット…」
律「梓と顔合わせにくい?」
澪「…う…うん」
ガララ
律「おまたへ」
澪(…ぉ…)
唯「………」
紬「………」
梓「………」
律「さて と、まあ昨日梓から電話貰ってさ」
梓「ごめんなさい澪先輩、ただ律先輩に相談しなきゃってって…」
律「梓を責めるなよな…澪の事心配しての事なんだからさ」
澪「…ふぅ…分かってるよ」
紬「澪ちゃん 何があったか聞かせてくれないかしら」
澪「…わかったよ、ちゃんと話す」
律「大体藤田さんてのは誰なんだ?」
澪「いや あの人は昨日初めて会ったから…」
唯「どういう事?」
澪「うん…最初から順をおって話すよ」
澪
澪「あれは…今月に入ってすぐの事…家に帰る時だったんだ…」
-回想-
澪「もうすぐ高校最後の学祭ライブかあ…」
澪「最初は4人で…途中から梓が加わって…」
澪「なんだかんだで5人でここまでやって来たんだよなぁ」
澪(最後のライブ…絶対成功させたいよな…)
男「お おい! キミ!あぶない」
澪「え?」
ブロロロロローーーーッ!
澪「うわああっ!!」
キキイィィィィ!!
ドカーーーーーン!!!
律「事故にあったのか!?」
澪「いや…車運転していた人…宮内さんて人なんだけど、その人が避けてくれて私はケガ無かったんだよ…」
紬「よかった…」ホッ
澪「…ただ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 03:24:16.54 ID:/xrqwm3d0
ただ…
じゃねぇよ「ただ…」じゃ
どこでやめてんだよ 気になるだろうが
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 03:50:11.86 ID:zrzgBaa/0
んあっ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 04:50:05.49 ID:tFfN4tfx0
んほっ
-再び澪回想-
澪「だ 大丈夫ですか!」
宮内「ぅ あ? ああ 大丈夫大丈夫」
澪「よかった…あ すみませんでした!私がよそ見していたばっかりに…」
宮内(ニコ)「いや 君の方は無事みたいで何よりだよ」
澪「///あ はい へ 平気です!」
宮内「うっ! 痛っ…」
澪「! い 今 救急車呼びますから!」
律「…のろけか?」
澪「な 何言ってんだよ!そんなんじゃないよ!」
梓「ここまで聞く限り、悩むような話には思えないですが…」
澪「まあここまでは…」
紬「まだ続きがあるのね」
澪「…うん」
澪「その後で示談で決着、ウチが治療費を支払って、お終いの筈だったんだけど」
律「……」
澪「宮内さんが自己の後遺症で入院したって電話があって…その入院費も払えって…」
梓「…それって、その宮内さんて人から直接言われたんですか?」
澪「…いや…藤田さんから…」
律(おいおい…)
澪「私のせいだし…パパたちに相談してお金用意したんだけど…」
律「どんどん要求される金額が増えていったと」
澪「うん…それで昨日初めて藤田さんに会って、断ったんだけど…」
唯「なるほど!つまり……… どういう事?」
梓「唯先輩はちょっと黙ってて下さい。」
律「その宮内さんと藤田さんが赤の他人て可能性はあるよな」
澪「それは私も思ってたさ!ただ昨日藤田さんに会った席で、宮内さんと直接話したんだ」
梓「じゃあ知り合いってのは嘘じゃないんですね」
澪「うん…私どうすれば…」
紬「…あのね 澪ちゃん」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 07:45:02.06 ID:LbN1R34U0
いくらなんでも澪と澪の親頭悪すぎだろ
なんで金払う必要があるんだよww
ほ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 11:40:14.94 ID:M4/HgTtO0
し
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 13:27:16.85 ID:M4/HgTtO0
ゅ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 15:30:35.18 ID:QrWIkbGs0
ほ
紬「いくら何でも簡単に相手の言う事を鵜呑みにし過ぎだと思うの」
澪「で でも!私のせいで宮内さんケガさせちゃったし…それに…」
律「…それに?」
澪「…宮内さんは悪い人じゃないよ…多分///」
律(あちゃー)
紬「今度 その人にはいつ会うの?」
澪「一週間後」
紬「そう…ちょっとごめんなさいね」
pi
澪「?」
唯「ねえねえ 澪ちゃん」
澪「ん?なんだ?」
唯「澪ちゃん学校の裏手に小さな神社があるの知ってる?」
澪「神社? ああ 聞いた事あるけど…それが何か関係あるのか?」
唯「うん 悩み事があるなら、そこの神様にお願いするといいよ」
律(……)
梓「はあ…神頼みですか…唯先輩らしいですね」
唯「そんじょそこらの神様じゃないよ あずにゃん!何でもいいからお供えするだけで願い聞いてくれるんだから」
梓「はは 何でもですか」
唯「憂がこの高校受験した時も、合格祈願したら憂受かったし」
梓「それは憂の実力では…」
唯「まあまあ 神頼みでも何もしないよりはマシだよ。気持ち問題だよ!ね?」
澪「はは…そうだな 考えておくよ」
紬「…あ いいかしら?」
律「どこに電話してたんだ?」
紬「うん 斎藤に弁護士さんを至急手配するよう電話したの」
澪「えっ!?」
紬「こういう話は専門家の方についてもらった方がいいと思って…迷惑だったかしら?」
澪「いや ありがたいけど…いいのか?」
紬「うん。あ 弁護士さんへの報酬は気にしないでいいから」
律「いい話じゃん。甘えちゃえよ」
澪「うん…ありがとうムギ…みんな」
紬「ふふふ いいのよ〜 澪ちゃんにはお世話になってるし」
澪「??」
律(あれか)
梓(アレですか)
唯(紅茶美味しいもんね)ウンウン
-裏手の神社-
澪「…ここか」
ヒュウウゥゥゥー… カサカサ…
澪「…暗くなる前でよかった…夜だとこんな所怖くて来れないよ」
澪(…さて)
ス
澪「唯は何でもいいって言ってたけど…こんなんでいいのかな?」
澪「えっと…このピックはベースの練習の時使ってた物です」
澪「…こんなんでごめんなさい。今の悩み事を解決して下さい」
澪「…お願いします」
澪(………)
澪「…宮内さんが早く退院出来ますように」///
………
澪「よし!帰ろう」
澪「気持ちの次第か…クス 唯らしいな」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 17:30:48.15 ID:ecx0Ut7O0
復帰したか
-一週間後-
澪「あ ありがとうございました」
弁護士「いえ 私は紬お嬢様からのご依頼をこなしただけですので」
澪「でも 改めてびっくりしました、貴女みたいな方が来られると思って無かったから…」
弁護士「あら?そんなに女が弁護士やってるのが意外だった?」
澪「あ 変な意味じゃなくて…」
弁護士「ふふ…性別はあまり関係ないのよ」
澪「すみません」
弁護士「…法律で裁けない…法を超えて裁かなくちゃいけない時もあるけど…」ボソ
澪「え?」
弁護士「独り言よ…あと、あまり引っ込み思案にならないでね。あなたは友達にも恵まれていると思うわ」
澪「は はい!」
弁護士「じゃあね」
澪「ありがとうございました」ペコ