図書室 のようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
自由
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:18:01.16 ID:2lbRdZ/k0
そんなことよりフルハウスのテーマ唄おうぜ

アーアーアーアー アッーーー!
ウェネバハぺツー デットビーティー
ユーメーナ ペーパボーイ イーベンティービー
ナゲットレバヒユ ソバニチョウノプリーン
ソーウォー コンフューズニーーーン
クラーズ ニーダン ネーバスィーン (チェーイ)
ノバー ノージョーチュー
デモニドー ボーエンシュンワイチューニスパー
ドンステーヨー ドゥリーソンツウゥーー
エビウェイユーロー エビウェーイ
イザハー イザハー
アキーノホン ホンチュー
エビウェイユーロー エビウェイ
イザ メイス サンバニドゥ ニージュー
エビウェイユーロー ゥロシャーペーン ロードノーン
クライドゥ ウエイジュー
トュケピドゥ オーーン 
エビウェイユー 
エビウェーユー オーーン
ドゥビドゥ バッバダー
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:20:17.34 ID:uyRCyokG0
静かになさい
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:21:43.61 ID:bs3brbOK0
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説11巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!セ、セイバー!!シャナぁああああああ!!!ヴィルヘルミナぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:22:22.25 ID:4wCTfR3I0
職員さん、不審者です
6 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:22:52.20 ID:eiF8Nk620
1乙 まじありがとう

シベリア復活祭にて第一話のみ投下させていただきましたものです

今日…最後までいけたらいいなぁ
よろしくお願いします

まとめサイトさま
http://hookey.blog106.fc2.com/tb.php/1119-478f4857
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:23:09.92 ID:mgeSerx+O
大丈夫だって人こないし、ちょっと舐めてくれるだけどいいから
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:23:44.57 ID:YDjpbA8v0
よし来た支援
9 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:23:52.70 ID:eiF8Nk620
何時までも続いてほしい
叶わないのは承知の上
この友情は 尊敬の上に成り立っている
元はただの 委員長と副委員長の関係
我輩は 彼に追従する権利を 失いたくない
彼の背中を  追っていたい
叶わないことくらい 承知している
では我は 何をすべきか



8.ともだち のようです




10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:24:25.20 ID:YDjpbA8v0
支援
11 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:25:05.84 ID:eiF8Nk620
今年度最後の 定期総会

これの演説が終われば、委員長の、委員長としての役目は終わる

図書委員長と 一図書委員でしかなかった関係

委員長が委員長でなくなったら?
もう接点は潰えるのである

我輩はそれが もの寂しい




12 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:26:03.98 ID:eiF8Nk620
定期テストも無事に終わり
先輩達の進路も落ち着いた


( ФωФ)「就職、おめでとうございまする」

(#><)「どうもなんですっ」

( <●><●>)「八つ当たりはよしなさい。」

(*‘ω‘ *)「就職できただけマシだっぽ」

( <●><●>)「奇跡といってもいいでしょう」


委員長……先輩は、委員長の座を退いた後も、図書室に通い続けていた
モララー先輩とビロード先輩と、たまにぽっぽ先輩を連れて

先輩は大学の推薦入試に合格し
ビロード先輩は推薦で挫折して就職に進路変更したそうだ

モララー先輩は、家の会社に入るらしい
御曹司 というやつだった

13 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:27:59.74 ID:eiF8Nk620
( ゚д゚)「このご時世、就職難ですからね」

(-_-)「うん」

ミルナもまた、ヒッキーと共に図書室に居座るようになった
またんきも連れて

( ФωФ)「大学行っても就職出来ない人は多いでありますからな」

( ><)「そうなんです!!今のうちに正社員雇用に引っ掛けただけ勝ち組なんです!
ワカッテマス君なんか卒業頃就職難の波に揉まれて苦しめばいいんです!!」

( ФωФ)「先輩に限ってそんなことはないのはわかっているのであります」

( ;><)「感染…ぃゃ、洗脳されてるんです!!」

( <●><●>)「これからビロードが、毎日内定取消通知に怯えることはわかってます」

( ・∀・)「あるあるww」

( ><)「うわあああああ!!みんなしてひどいんです!」

(・∀ ・)「ビロードがうかった会社に密告してやるー」

( ;><)そ「なにをなんですか!?」

( ・∀・)「その前に呼び捨て嗜めようぜ」

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:29:09.63 ID:YDjpbA8v0
支援
15 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:30:09.88 ID:eiF8Nk620


今まで以上の日常が 続いていた

この暖かい空間が 好きだった




きっかけは
緩みきった小さなネジ





16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:30:29.91 ID:IXG65OSN0
図書室か
高校のときは何故か図書委員がギャーギャーいいながら遊戯王やっててうるさかったなぁ
17 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:33:36.49 ID:eiF8Nk620
書庫で在庫点検をしていると、

( <●><●>)「杉浦」

委員長がやってくる

( <●><●>)「熱心ですね。良い心がけですが、程々になさい?」

( ФωФ)「あ、委員長 お疲れ様なのであります」

言ってから気付いた
彼はもう委員長ではないこと
仕事に来ているはずが、ないこと
彼も、苦笑いを殺した顔をしている

(´ФωФ)「あ、失礼……つい、癖が抜けないのでありまする」

( <●><●>)「職業病みたいなものだとはわかってます。   そんなことより」

( ФωФ)「?」

( <●><●>)「モナー司書が呼んでいますよ。お茶にしようと」

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:35:04.75 ID:YDjpbA8v0
支援
19 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:37:28.13 ID:eiF8Nk620
図書室 カウンター裏

司書さん用の小さな事務室がある

書庫から戻ると、モナー司書が両手に湯気の立つマグを持って朗らかに笑っていた


( ´∀`)「杉浦君、お疲れ様」

そう言って、書類を片付けた事務机にマグを置いた

( ´∀`)「さ、二人とも こっちへ」

( <●><●>)「失礼します」

( ФωФ)「失礼致しまする」

寄せられた椅子に座っていると、
モナーは自分用のマグと茶菓子を出してきて、向かいに座った

( ´∀`)「ふぅ」

一息ついて、二人に茶を勧める

( <●><●>)「では、いただきます」
( ФωФ)「いただきます」

20 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:38:57.92 ID:eiF8Nk620
揃って頭を下げ、マグを持ち上げた
モナー司書が持ってきた角砂糖を一つ入れ、かちゃかちゃとかき混ぜた
先輩はストレートで、モナー司書は蜂蜜をたっぷり入れて口にしていた


和やかなティータイムだった




我輩以外は

(;ФωФ)(熱い熱い熱い熱い!!)

猫舌とは残酷なものだ
本当は砂糖なぞ入れなくても飲めるのだが、
角砂糖の、あの大きいごつごつとした砂糖が完璧に溶けきるまで混ぜ、
吹き冷ます時間稼ぎをしなければならない

紅茶をひと舐めし、ジャムの挟まったクッキーを手に取った
そっと口に入れ、さくりと音を立てる
マーマレードの香りが口いっぱいに広がる

(;;ФωФ)(甘い!紅茶飲みたい!でも熱い!!)

葛藤である
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:40:38.07 ID:YDjpbA8v0
柑橘類と紅茶はあうよなぁ支援
22 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:43:13.18 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「……杉浦、顔に出てるのはわかってますか?」

先輩に言われ、ハッと顔を上げた
モナー司書はクスクスと笑っている
先輩は苦笑している

( <●><●>)「目は口ほどにものを言うとは、よく言ったものです」


( ´∀`)「杉浦君には、少し熱かったようモナね。 次から気を付けましょう」



恥ずかしい

かぁっと熱くなる 顔と耳
(;//ω//)「……申し訳ない」

( <●><●>)「何故謝るのですか?猫舌なものは仕方がないでしょう」

(;ФωФ)「ですが、お見苦しいところを…」

( ´∀`)「見苦しい?むしろ微笑ましいモナ。おっと、失礼」

かちゃり
と、マグの中でスプーンを泳がせる音がする

23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:44:00.23 ID:YDjpbA8v0
支援
24 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:47:18.42 ID:eiF8Nk620
モナー司書が席を外した
どうやら生徒のようだが、座っていなさいと言われてしまった


(´ФωФ)「……」

( <●><●>)「………杉浦」

( ФωФ)「っ…は、なんでありまするか?」

( <●><●>)「最近、元気がないようですが」

唐突な振りだと思ったが、
なんでもわかっている先輩であることを考えれば、自然と納得してしまった
だが、そんなに傍から見てわかるほど表に出しているつもりはなかった

(;ФωФ)「いえ、そんなことは…」

( <●><●>)「悩みがあるのはわかってます。 私で良ければ話くらい聞きますよ?」

(´ФωФ)「悩み…でありますか……」

悩み といった悩みはなかった
ただ……

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:48:54.84 ID:YDjpbA8v0
支援
26 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:50:02.18 ID:eiF8Nk620
(´ФωФ)「ただ……少し物寂しいのであります」

( ФωФ)「それだけであります。」

( <●><●>)「寂しい?」

( ФωФ)「今年一年間、どうやら先輩の傍に居すぎたようであります」

( ФωФ)「先輩の傍はとても居心地良く…
委員会も、勉強も……先輩と時間を共有すべく励んできたのであります
結果 得られたものはとても多く、先輩には感謝の言葉がいくらあってもたりませぬ
先輩のようになりたい…そう思いつつ日々勉学に励んで…………」

⊃-ωФ。)「………我輩、まだまだ先輩の元で精進したいいのでありまする……」

( <●><●>)「…杉浦……」

(  うω十)「ッ…、…かたじけない…お見苦しいところを何度も……」

( <●><●>)「杉浦」

(  Фω⊂)「…は」

27 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:53:15.42 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「安心なさい 卒業しても、私は杉浦と頻繁に会えることはわかってます」

(´ФωФ)「でも先輩は、これから大学での生活が始まるのであります 頻繁になど……」

( <●><●>)「会えますよ。 なんなら、毎日でも」

先輩は優しく、慰めるように微笑む

( <●><●>)「毎日、一緒に勉強しましょう。毎日、何があったか報告し合いましょう」

( <●><●>)「杉浦が受験生になったら、私が付きっ切りで教えましょう」

( <●><●>)「だから……杉浦が望むなら、私の後を追ってはくれませんか?」



我輩が 望むのなら   先輩と同じ大学へ
先輩の歩んだ道を   我輩が



( ФωФ)「……勿論」

( ФωФ)「勿論でありまする   ―我輩 先輩の受かった大学を目指すのである」


迷いは なかった
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:56:21.27 ID:xWHcfRgX0
しえん
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:57:38.79 ID:YDjpbA8v0
支援
30 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:58:09.76 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「そんなに簡単に、進路を決めてしまって良いのですか?」

先輩がくすりと笑う
我輩は決意露わに、熱を込めて語る

( ФωФ)「かの大学は難関校であります
今の我輩ではラウンジ大学が限度であります が、
我輩はまた 先輩と共に学びたいのであります」

( <●><●>)「そうですか
では私は、精一杯手助けをしましょう。  そして私は、大学を出たら院へ行きます」

( ФωФ)「我輩も追って勉学に励み、院へ進みまする」

( <●><●>)「私が院を出てしまったら?」

( ФωФ)「大学教授になればいいのであります」

( <●><●>)「なるほど 簡単に言ってくれますね」

( ФωФ)「先輩ならいけると、信じております」

( <●><●>)「で、杉浦は追って来てくるのですか?」

(*ФωФ)「勿論であります!
さすれば晴れて、先輩の補佐である准教授になれるのでありまする」

31 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 18:59:00.21 ID:eiF8Nk620

先輩がクスクスと微笑う

( <●><●>)「わかりました そのようにしましょう
私は杉浦の為に 杉浦は私のために 共に高めあって生きていきましょう」

( ФωФ)「はっ 肩を並べて 高みへと」

( <●><●>)「えぇ、とても楽しみにしています   待ってますよ 杉浦」

( ФωФ)「承知でありまする」

先輩はティーカップを軽く回し、冷めきった紅茶を飲みほした


( <●><●>)「学友ができるのは、喜ばしいことです」

( ФωФ)「は」

( <●><●>)「そして我々は、学友であり   親友です」

(*ФωФ)「…………はい!!」


親友
これまでの人生で得ることのなかった称号を 尊敬している先輩からもらうことが出来た

我輩は 幸せ者である
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:59:00.55 ID:YDjpbA8v0
支援
33 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:00:36.87 ID:eiF8Nk620
第八話終了
続けて九話いきます


すごい!こんなペースでも猿が来ない!!
マジありがとうございます
34 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:01:45.96 ID:eiF8Nk620
正しく制服を着込む生徒達
三年生の胸にはカーネーションの花が一輪づつ挿されている
沢山の椅子が規則正しく並べられ、
ステージには教壇と 大きな花瓶いっぱいに活けられた豪奢な花達
賑う体育館 --会場




そんな体育館から離れて 正門から校舎を眺める三人の影


( <●><●>)「思いのほか あっという間でしたね」

(*‘ω‘ *)「今日でこの校舎ともお別れっぽね」

( ><)「なんだかすごく 寂しいんです」



9.卒業式のようです



35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:01:59.70 ID:YDjpbA8v0
支援
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:02:42.71 ID:YDjpbA8v0
支援
37 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:03:32.74 ID:eiF8Nk620
玄関で鉢合わせたモララーと一年達は、既にそこでお別れ会を始めていた
特にモララーと親しかったヒッキーは、彼らしくもなく モララーに泣きついた


(。-_-)「モララー先輩……」

( ・∀・)「お前はもう、俺が居なくてもやっていけるよ 大丈夫」

ヒッキーの頭をくしゃくしゃと撫でまわしてやる
泣くのは まだ早い

( ・∀・)「なんかむかつくけど、またんきもいるしな!!」

(・∀ ・)「まかしとけー」

( ゚д゚)「お前だけだと不安しか残らないんだがな」

( ・∀・)「ははは そりゃそーだ。 ま、なんかあったらメールくれよ。駆け付けるからさ」

(-_-)「……ですが…………」

( ・∀・)「んー……よし、こういう時はこの台詞を使おう   ―「…   」


38 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:05:34.77 ID:eiF8Nk620
( ФωФ)「先輩!」


会場へと踏み出した先輩の背を認め、反射で呼び止め、駆け寄る
話しかけるなら今しかない そう思った
先輩は過度な馴れ合いを好まないから、式とLHRが終わったら そのまま帰ってしまうだろう

( <●><●>)「あぁ、杉浦ですか」

先輩は足を止め、振り返る
並んで歩いていた先輩達は、笑みを残して先に会場へと入っていった
そっちに頭を下げてから、先輩に向き直った


( ФωФ)「先輩!ご卒業おめでとうございまする」

( <●><●>)「ありがとうございます。 …少し、寂しくなりますね」

( ФωФ)「…その気になれば、いつでも会えるのであります」

( <●><●>)「……そうですね」

いつだったか そんな会話をした気がする
お互い 逆の言葉で

( ФωФ)「それと…………」


39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:07:11.77 ID:xWHcfRgX0
しえーん
40 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:07:53.37 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「?」

( ФωФ) 「……また、あなたの笑顔に会いに行くのであります。」

( <●><●>)「………モララーの入れ知恵ですか?」

(;ФωФ)「え?」

( <●><●>)「いえ、なんでも
…待っていますよ杉浦。大学で会いましょう」


ふ と、笑って見せた
こんなふうにですか とでも言うように

風を伴い 儚く
普段の落ち着いた表情とは違う、朗らかな 花のような笑みを
滅多に見せない笑顔は、風に舞う黒髪にすぐ隠れてしまった

そして、瞳を大きく見開く杉浦を伴い、会場へ向かう


41 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:09:51.35 ID:eiF8Nk620
(*‘ω‘ *)「ビロード」

(*><)「はい?」

(*‘ω‘ *)「何がそんなに、楽しそうなんだっぽ」

(*><)「……ちんぽっぽちゃんも、わかってるはずなんです」

(*‘ω‘ *)「……ぽ」


二人は振り返らない
振り返ってはいけない

高生生活最後の最後
彼が作った 自分達幼馴染以外の “本物の”親友
生涯変わることのない友情を確かめる今この瞬間を 邪魔してはいけない


(*‘ω‘ *)「……親離れ子離れみたいな気分だっぽ」

(*><)「ワカッテマス君 高校にあがるまで、僕達としか絡まなかったんです。
間に合って良かったんです。   …これで、よかったんです」

42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:09:56.99 ID:xWHcfRgX0
しえんしえん
43 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:12:28.83 ID:eiF8Nk620
(*‘ω‘ *)「だっぽ。社会に出たら、今よりももっと、人間関係難しくなるっぽ」

( ><)「僕達も、今みたいに毎日一緒に生活するなんて、出来なくなるんです」

(*‘ω‘ *)「あの猫目を待ち続ける為に ワカは大学でも一から頑張っていけるはずだっぽ」

( ><)「…ワカッテマス君、一人で友達作りできるんですか?ww」

(*‘ω‘ *)「あいつなら、実力で存在を知らしめるはずだっぽ。
才ある人間に 人は集まる   ……大丈夫、ワカなら出来るっぽ」

( ><)「……ちんぽっぽちゃん、鼻声なんですww」

(*‘ω‘ *)「うるせぇっぽ。お前こそ、その鼻水拭けっぽ」

( ><)「…………あはは、…は、は………は、………は…………」

(* ω *)「…………っ……」


二人はそっと小指だけを繋いで、会場へと入っていった


44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:13:24.85 ID:xWHcfRgX0
ふむ
45 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:15:53.69 ID:eiF8Nk620
(,,゚Д゚)「兄貴―ぃ」

ミ,,゚Д゚彡「んあ?」

会場に入ったフサギコは、弟に呼び止められた
彼の後ろには、二人の女の子
片方は見覚えがある ギコの彼女だ
もう片方に見覚えはないが、ギコの彼女からおしとやかさを抜いた感じだ

ミ,,゚Д゚彡「なに」

(,,゚Д゚)「この子、しぃの双子の姉なんだけどさ、兄貴に話があるらしいんだわ」

(*゚∀゚)「はじめまして!しぃとギコから常々お兄さんの話は聞いています!つーといいます!!」

ミ,,‐Д゚彡「えー、初めまして。二人からなんて言われてるかはしらね―けど、
一応自己紹介 フサギコだ。フサでいい。    で、なんか俺に用事?」

(*゚∀゚)「うはww話通りwwww」

ミ,,゚Д゚彡「は?」

ギコを見る   ―笑っている
よくわからんが、あとで殴っておこう


46 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:17:08.00 ID:eiF8Nk620
(,,゚Д゚)「兄貴、空気読もうぜ」

ミ,,゚Д゚彡「何がだよ なんの空気だよ」

(,,゚Д゚)「卒業式に知らない後輩の女の子が話しかけてきてんだぜ?」

ミ,,゚Д゚彡「だからなんだよ」

(*゚∀゚)「告白しにきてんだよ!!解れにぶちん!!wwww」

ミ,,゚Д゚彡「は?」

ミ,,゚Д゚彡「 は ? 」

(*゚∀゚)「いやだから、告白 日本語解る? 告白。 Repeat after me 告白」

ミ,,゚Д゚彡「Kokuhaku‐」

(*゚∀゚)「wwwwwwww」

ミ,,゚Д゚彡「いや意味解んねーよ。笑うなよ。お前誰だよ。俺お前のことなんもしらねーよ。」

(,,゚Д゚)「落ち着け兄貴wwww」

(*゚∀゚)「落ち着けフサっちwwww」

ミ,,゚Д゚彡「あだ名付けんな」


47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:18:23.63 ID:xWHcfRgX0
シエンタ
48 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:18:49.69 ID:eiF8Nk620
(。-_-)「ビロード先輩――――!!」

会場に入ったビロードを襲ったのは 横やりからのアタック……もとい、抱擁だった

(;><)「!?」

成す術なくよろめくビロード
それでもなんとか踏みとどまり、彼の肩を掴む

( ><)「ヒッキー君!?どうしたんですか!?」

ヒッキーに聞いても腕の力を強めるだけ
その後ろにいる一年達とモララーは、苦笑しているだけだった

( ><)「ちょ、意味がわかんないんです」

説明を求めるも 誰も答えない
代わりにヒッキーが涙混じりに語り出した

(。-_-)「ビロード先輩にっ、お、お礼をいいい言いたくてっ」

彼は少し身を引き、ぐずりと鼻を啜った

(。-_-)「先輩が、先輩があの時僕をっ…保健室から出してくれなかったら……
温かい手で、背中を押してくれなかったら……僕はきっと、今でもあの囲いの中に居ました…」

49 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:20:29.45 ID:eiF8Nk620
(。-_-)「本当に、ありがとうございました…先輩の言葉、忘れません。
就職しても頑張ってください。応援してます。おこがましいですけど……先輩の、友達だから」

拳で涙を振り払い、強い意志を持った彼の瞳を見て 破顔した

この子は もう大丈夫だ
彼の頭をぐしゃぐしゃに混ぜて、赤く腫れぼったい目を隠してやった

( ><)「おこがましいなんて、そんなことないんです!ヒッキー君は、友達なんです!!」

そして、小指を立てた利き手を差し出す

( ><)「約束なんです! 卒業しても、学校が変わっても、僕達は友達なんです!!」

あの時と 同じ約束を


(。-_-)

(*-_-)

ヒッキーは、まだ涙の残る顔に満面の笑みを浮かべ
以前よりも強く、指を絡めた

(*-_-)「…約束」

(*><)「約束なんです!!」

50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:21:33.86 ID:xWHcfRgX0
しえーん
51 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:22:09.94 ID:eiF8Nk620


(`・―・)「三年一組 男子18名女子21名 合計39名」

(´・ω・`)「三年二組 男子20名女子16名 合計36名」

( ゚∀゚)「三年三組 男子19名女子22名 合計41名」

/ ゚、。 /「三年四組 男子21名女子17名 合計38名」

(`・―・)「以上 154名」


/ ,’ 3 「全員の卒業をここに認める おめでとう」


(`・―・)「気を付け 礼!  着席」



式は 恙無く進んでいく
場面は教室に戻り終えたところまで進む




52 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:24:09.78 ID:eiF8Nk620
(;<●><●>)「モララー?」

( ‐∀‐)「…………」

モララーは疲れ果てた顔をし、学ランの前をはだけさせて教室に戻ってきた
正確には ボタンがひとつもなかった

(。‐∀‐)「後輩こえー 女子こえー
体育館出たら取り囲まれて、黄色い声で奇声を発しながら襲いかかってくんの。
バーゲンセールの商品ってきっとあんな気持ちなんだろうね。
誰に第二ボタン取られたかわかんない うううこわいよおぅ」

最近行動を共にしているせいですっかり忘れていたが、モララーは人気者
こういう日に こんなハプニングが起こってることも不思議ではない人間だった

( <●><●>)「モテる男は大変ですね」

( -∀・)「顔交換しようぜ」

( <●><●>)「最後まで失礼な奴ですね」


ミ,;-Д-彡「ぅー あー……」

(;<●><●>)「ちょっ、どうしたんですかフサ さっきのモララーみたいになってますよ」

ミ,;-Д-彡「なにあいつ なにあいつ こえーよ 銃刀法違反だよ 脅迫だよ 拷問だよ」
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:24:53.22 ID:xWHcfRgX0
ほほう
54 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:26:19.84 ID:eiF8Nk620
なにやら日常とはかけ離れたことをぼやき始めるフサ
話を聞いてみると こうだった

―――

(*゚∀゚)「告白しにきてんだよ!!解れにぶちん!!wwww」

ミ,,゚Д゚彡「は?」

(*゚∀゚)「いやだから、告白 日本語解る? 告白。 Repeat after me 告白」

ミ,,゚Д゚彡「Kokuhaku‐」

(*゚∀゚)「wwwwwwww」

ミ,,゚Д゚彡「いや意味解んねーよ。笑うなよ。お前誰だよ。俺お前のことなんもしらねーよ。」

(,,゚Д゚)「落ち着け兄貴wwww」

(*゚∀゚)「落ち着けフサっちwwww」

ミ,,゚Д゚彡「あだ名付けんな」

(*゚∀゚)「とにかく、あたしと付き合え!!」

55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:27:26.73 ID:xWHcfRgX0
しえ
56 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:27:52.02 ID:eiF8Nk620
ミ,,゚Д゚彡「いや無理だろjk 俺お前のことしらねーし」

(*゚∀゚)「付き合ってから知っていけばいいだろ!!」

ミ,,゚Д゚彡「それ両想いって言わねーよ」

(*゚∀゚)「んーもう固い奴だなぁ」

ミ,,゚Д゚彡「いやこれが普通だろ」

(*゚∀゚)「じゃあ仕方ない 友達から始めよう!」

ミ,,゚Д゚彡「なんでだよ」

(*゚∀゚)「よし!まずは第二ボタンを寄越せ!!」

ミ,,゚Д゚彡「話聞けよ意味解んねーよ!!」

(*゚∀゚)「行動が遅いなぁ」 チキチキ

ミ,;゚Д゚彡「えっなにカッター!?なにこれヤンデレフラグ?それとも死亡フラグ?」

(*゚―゚)「普段は包丁だから まだマシだと思うな」

ミ,;゚Д゚彡「意味解んねーよどこがマシだよかわんねーよ!!てかやめて!マジやめて!!
流石に式中はボタンしてないとマズイから!!」

(*゚∀゚)「……仕方ねーな 式終わったら頂戴しに来るからなっ!!」
57 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:28:36.20 ID:eiF8Nk620
―――
ミ,,-Д゚彡「…で、式終わって会場出たら
飛びついて来てカッターで第二ボタン削いで行きやがった」

( ・∀・)「…………うわぁ」

( <●><●>)「全然羨ましくならない告白ですね」

ミ,,;Д;彡「第二ボタン…三年間の青春の結晶……」

( <●><●>)「毎週遊びでペンチで潰されて変えてませんでしたか?」

ミ,,#;Д;彡「うるせぇ気分の問題だゴルァ!!!!」

( <●><●>)「そのぶんなら大丈夫そうですね」

( <●><●>)(…ボタン、か…………)

自分のボタンは、一つも欠けることなく その役目を終えるのだろう
なんとなく訳の分からない感傷に浸っているところに担任が入ってきたので、ここで解散となった

(`・―・)「お前ら席付けー!最後のHR始めっぞー!!
気ぃ抜いて涙なんか流すなよ!俺が止まんなくなっちまうんだからなっ!」

最後まで可愛い担任だと思う

58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:30:34.96 ID:xWHcfRgX0
支援
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:32:12.70 ID:DZaYtBcC0
支援
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:34:10.27 ID:YDjpbA8v0
支援
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:34:38.87 ID:xWHcfRgX0
さるかな
62 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:35:28.78 ID:eiF8Nk620
第九話終了です

今更だけど>>16の図書委員は、
一回ロマに喝入れてもらった方がいいと思うの

>>21ちなみに、ジャムうを紅茶に入れたり、舐めながら飲む紅茶を
ロシアンティーというらしいですね
だからか、真ん中にジャムの乗ったクッキーも ロシアンクッキーと言うそうな


そしていまだに猿来ない!!
超嬉しい感謝です 次行きます
63 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:36:13.77 ID:eiF8Nk620

HRを終え、瞳に溜めた涙を流すまいと必死に笑みを浮かべている担任と挨拶・握手を交わし
再び生徒の波に揉まれているモララーに笑顔で手を振り
私は一人、廊下を切り抜けた
ビロードもぽっぽも、きっと他の友達と思い出を作っているのだろう
邪魔しに行く気にはなれない
そのまま階段、玄関、グラウンドと抜けていき、校門の前で初めて歩を止める




最終章.約束 のようです



64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:37:03.10 ID:xWHcfRgX0
支援だ
65 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:38:22.54 ID:eiF8Nk620
此処を出れば、再びこの門を潜ることはない
モナー司書とお茶をすることもなければ、杉浦と図書室の管理をすることもない
図書室で課題をし、全く解っていないビロードを弄り倒すこともなければ
その隣でヒッキーと熱く語るモララーを眺めては杉浦と苦笑し合うこともない
……

( <●><●>)「…ん?」

自分の中を流れていく『思い出』に、違和感を感じる
高校生活といえば、学園祭や修学旅行 オフで誰彼と遊びに行った 等、
もっと充実した思い出がかけめぐるはずだ

しかし いまの自分の回想はどうだっただろう
舞台は全て 図書室ではなかったか

二年に上がると同時に廃部になってしまった 当時所属していた文芸部の活動拠点も図書室
自主学習も、課題も、昼休みも、全部図書室で過ごしていた時期もあった
司書の覚えも良く、他の生徒にはない お茶 の特典が付くことに
一年から三年まで貫き通した図書委員会 そして、委員長職は司書の推薦だった
そして委員長になって 図書室にいる時間が増え、
杉浦と親しくなり、共に仕事をし、勉強をし、司書とお茶を飲み…………


66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:39:41.26 ID:xWHcfRgX0
しえん
67 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:41:20.51 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「……」

既視感


――

( <●><●>)「…で、君は一人でいいんですか?」

( ФωФ)「…と、申しますと」

( <●><●>)「休み時間、昼休みも此処にいる……クラスに友達が居ないことくらい、わかってます」

( ФωФ)「……」

――

( <●><●>)「……杉浦は、昔の私だったのですか」

くすり と笑った
類は友を呼ぶ ということか
自分は、杉浦と昔の自分を重ねていたのかもしれない

68 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:43:41.93 ID:eiF8Nk620
自分には当初 ビロードとぽっぽしかいなかった
今の彼には ミルナ、ヒッキー、またんきがいる

( <●><●>)「大丈夫」

彼はもう 心配ない
杉浦は私と同じ道を歩む     進路も 生き方も

だから 大丈夫
今の彼には ちゃんと友達がいるから
今は私が居なくても、大丈夫


( <●><●>)「……また、会いましょう いつか、かの大学で」

( <−><−>)「それまでさようなら お元気で」


一歩 踏み出す   先は 門の外
此処を出れば、しばらく会うことはないだろう

……… ―


69 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:45:59.09 ID:eiF8Nk620











「委員長!!」




…………あぁ、馬鹿
踏み出せなくなるじゃないですか


70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:46:58.15 ID:xWHcfRgX0
紫炎
71 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:47:50.10 ID:eiF8Nk620


( <−><−>)

( <●><●>)


深呼吸をしてから 振り返る

校舎側から 息を切らして走って来る     杉浦


あぁ 早く帰ってしまえばよかった




彼が私に追いつき、
肩にかけた鞄がずり落ちるのも構わず膝に手をついて、息を整えていた



( <●><●>)「どうしたのですか?杉浦」

大分落ち着いてきたころを見計らい、彼に尋ねてみた
もう別れの挨拶は 済ませたはずだった

72 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:50:21.56 ID:eiF8Nk620
(;ФωФ)「はぁ…ふう………ふぅ   …失礼
あの、…………実に女々しい話なのでありまするが…」

うっすらかいた汗を拭い、視線を地に彷徨わせている
何かを言うことに、躊躇っているようだ

( ФωФ)「その…」

( <●><●>)「……?」

( ФωФ)「………カフス、ボタン…」

彼は小さく呟いた

( ФωФ)「右袖のカフスボタン もし良ければ、譲っていただけないでありますか?」

( <●><●>)「…………」
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:50:48.59 ID:YDjpbA8v0
支援
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:51:19.22 ID:xWHcfRgX0
sie
75 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:51:37.81 ID:eiF8Nk620
( ФωФ)

( <●><●>)

( ФωФ)

( <●><●>)

(;ФωФ)そ

(;ФωФ)「べべべべべ別に、そういう趣味があるわけではないのである!!」


……つくづく可愛い後輩を持ったものだと 私は思う


( ФωФ)「女子が男子の第二ボタンをねだるのは、心臓…心の一番近くにあるものだからと聞いたことがありまする
……で、馬鹿馬鹿しい発想なのでありますが・・・」

( ФωФ)「右袖のカフスボタン…先輩の勉強を 委員長の仕事を、
一番傍で見守っていたものでありまする」

あぁ、そういうことですか

76 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:52:47.86 ID:eiF8Nk620
( ФωФ)「もし、先輩が是と仰るなら、我輩…」

( <●><●>)「杉浦」

言葉を遮る
遮った時に表情を固くする杉浦が 叱られている子供のようで
見ていて笑みがこぼれそうになる
これがビロードだったら完膚なきまでに弄り倒すのだが、 これは杉浦
弄り倒したい衝動を掻き消し、丁寧に対応する


( <●><●>)「杉浦」

(;ФωФ)「…………」

( <●><●>)「可愛いことを言いますね」

(;//ω//)そ

(;//ノωノ)゙

前言撤回
顔を両手で覆い悶絶する杉浦
うん 可愛い


顔を覆っているうちに、そっと右袖のボタンを外した

77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:54:25.42 ID:xWHcfRgX0
支援
78 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:55:54.15 ID:eiF8Nk620
( <●><●>)「杉浦」

まだ悶え狂っている杉浦の意識を 現実に向けさせる

(;ノωФ)「はっ!」

( <●><●>)「はい」

顔を覆っていた手を取り、その掌にボタンを2つ転がして、両手で包み込むように握らせた

( <●><●>)「私の、三年間です。杉浦に 貸して あげましょう。」

( ФωФ)「?」

( <●><●>)「大事に使いなさい。 勉学に励みなさい。 そして…」

( <●><●>)「私の後を追って、必ずあの大学に入りなさい
そして貴方が私の元で働く時  必ず返しに来なさい」

( ФωФ)「先輩……」

( <●><●>)「約束ですよ」

( ФωФ)「は、承知でありまする!!」

( <●><●>)「よし。………… では、帰りますか」

( ФωФ)「はい!!」

79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:56:48.63 ID:xWHcfRgX0
C
80 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:57:36.75 ID:eiF8Nk620
(*‘ω‘ *)「……見たっぽ?」

( ><)「見たんです」

( ・∀・)「なーんか完全に世界作ってたな」

(・∀ ・)「誤解されちゃうから一緒に歩けないww」

( ゚д゚)「そういう趣味ではないだろう」

(,,゚Д゚)「長身の方、女じゃねーの?」

ミ,,゚Д゚彡「や、男だぞ」

(*゚―゚)「仕草がいちいち可愛いんですね」

(*゚∀゚)「だな。 おっフサめっけ」

ミ,;゚Д゚彡「うおっ!くんなやめろwwww」

( ´∀`)「静かにするモナ」

从 ゚∀从「そうだそうだ。バレるぞ」

( ゚∀゚)「教師がこんなことしてていいのか……」

81 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 19:58:58.88 ID:eiF8Nk620
(`・―・)「セイシュンてのは、今しかないから輝くんだぜ!!」

( ^ω^)「ハンナバル先生はいつ思春期がおわるんですかお?」

(‘A`)「聞くな、ブーン。」

(´・ω・`)「や、気分で仕事すんのはほんと勘弁ですけどね」

(;`・―・)「そんなつもりはねーんだけどな」

/ ゚、。 /「とにかく、あの杉浦って子、育ててあげた方はいいかもね」

川 ゚ –゚)「評価や指導に差をつけるなよ」

/ ゚、。 /「勿論、そんなつもりはないさ」

( ゚∀゚)「杉浦基準で全体に指導していけば問題ないんだな」

(-_-)「それ、ついていける気がしません」

(´・ω・`)「そこのフサギコですら無理でしょう」

ミ,,゚Д゚彡「ですね」

( ・∀・)「一年と比べられてんのに同意すんなよ」

(;><)「…………」

(*‘ω‘ *)「お前もかっぽ」
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:00:25.44 ID:xWHcfRgX0
どこにいるの…
83 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:04:14.78 ID:eiF8Nk620





十年後



( ФωФ)「教授、講義のお時間でありまする」

( <●><●>)「わかってます。   さぁいきましょう、杉浦」




准教授 杉浦を連れて、講義室へと向かう


二人のワイシャツの右袖には 使い込まれた学生ボタンが
一つずつ、小さく光っていた



図書室のようです 終
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:06:54.02 ID:xWHcfRgX0
はやいな
乙!
85 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:08:15.75 ID:eiF8Nk620
おまけいきまーす


>>82
………桜の木の下とかに縦一列になってるイメージで
86 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:10:00.24 ID:eiF8Nk620
「図書室 のようです」 番外 「Pocky game! のようです」

87 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:11:49.27 ID:eiF8Nk620
やあ

ようこそ、「Pocky game! のようです」へ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「実は」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「諦め」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この物語を書いたんだ。

じゃあ、物語に入ろうか。


*総合投下時 まとめ様
ひとくちlw´- _-ノvくりぃむ 様
ブーン系小説総合スレ【裏】まとめ 様





88 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:13:15.97 ID:eiF8Nk620
VIP高二年 某教室


( ^ω^)「おいすーww」

(‘A`)「おーっす」

川 ゚ –゚)「おはよう」

ξ゚听)ξ「おはよ」

これは日常

( ^ω^)「ツンー 今日はなんの日か、知ってるかお?」

ξ゚听)ξ「数学と世界史の小テストの日?」

( ;ω;)そ「mjd!?」

川 ゚ –゚)「mjd。
ツン、今日はポッキーの日だと、内藤は言いたいようだぞ」

( ^ω^)「ですおww」

('A`)「小テスト……」

( ^ω^)「ドクオ黙れお」

('A`)
89 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:14:22.68 ID:eiF8Nk620
日常の会話
除け者ももう慣れました。ハイ
ノリってやつですね。わかってます。
あ うつった……


( ^ω^)「で。」

そう言ってブーンが鞄から出したもの、


( ^ω^)つ□ ←pocky


……今日は1日除け者かな

('A`)「……」

ξ*゚听)ξ「流石内藤。」

ツンはもはや、食べる気満々のようだ

( ^ω^)「ただ食べるだけじゃつまんないお」

川 ゚ –゚)('A`)ξ゚听)ξ

( ^ω^)「Let's Pocky game!」

90 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:15:52.41 ID:eiF8Nk620
( ^ω^)「……」

川 ゚ –゚)「……mjd?」

( *^ω^)「mjd」

ξ゚听)ξ「4人で?」

( *^ω^)「ちょwwなんて複数プレイwwww」

ξ゚听)ξ「何勘違いしてるのよ」

('A`)「誰とすんだよ。」

川 ゚ –゚)「素でやったらドクオの相手はいないな」

('A`)「………」

……うん。慣れてる。 大丈夫
……慣れてる

91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:17:25.51 ID:xWHcfRgX0
おっと続いてた
前総合でのやつかな?
92 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:19:54.24 ID:eiF8Nk620
川 ゚ –゚)「ならいっそ、王様ゲーム式にしたらどうだ?」

ξ゚听)ξ「と、言うと?」

川 ゚ –゚)「王様が、番号を一名指定する。
で、王様と番号の人が、両端からくわえ合う」

( *^ω^)「奇才現るwwww」

ξ゚听)ξ「なら、人数増やさないとね」

川 ゚ –゚)「4人でやっても面白くないからな」

( ^ω^)「じゃあ、放課後までに仲間集めするお!
で、放課後 この教室で開催だお」

ξ゚听)ξ「そうね、わかったわ」

川 ゚ –゚)「女は任せておけ」


話し合いはそこで終わり、丁度チャイムが鳴ったので皆席についた




93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:20:53.28 ID:xWHcfRgX0
おおやっぱり
94 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:20:57.13 ID:eiF8Nk620
…と、いうわけで
俺は図書室に来ていた

ブーンが率先して買い出しに出た為、男は俺が集めることになった

教室では除け者にされがちだが、図書室常連である俺は 委員会の人と仲が良かった


('A`)「おーっす」

( ФωФ)「あ、ドクオ先輩。返却でありますか?」

彼は杉浦ロマネスク
一年の熱き図書委員だ
猫目がちで大きい瞳を持ち、古風な喋り方をする童顔
所謂ギャップ萌えとのことで、図書室常連では密かに人気があった
俺は彼を起用する


('A`)「杉浦、放課後暇?」

( ФωФ)「一応。当番でもありませんので」

('A`)「ポッキーゲーム 参加しね?」

(;ФωФ)「えっ」

('A`)「や、俺とじゃなくて。」
95 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:22:19.12 ID:eiF8Nk620
教室での会話の中身を簡潔に説明する。


( ФωФ)「そういうお話でありましたら、先輩のお誘いでもあります故 喜んでお受け致します」

('A`)「さんきゅ」

( ФωФ)「ドクオ先輩、その話、委員長も誘ってもよろしいでありますか?」

委員長…図書委員長 三年 ワカッテマス

黒目がちな大きな瞳、スレンダーな長身、クールな性格に、それらスペックに見合った頭脳

俺にないものを全て持っている 完璧な人間


彼が合コンのようなイベントに参加するなど、イメージが湧かない
が、
見てみたいので杉浦に頼むことにした


そのまま あと数人、顔馴染みを連れてきてくれると助かると伝え、俺の仕事は杉浦に移っていった


('A`)「じゃ、放課後 俺の教室でな」

( ФωФ)「承知いたしました」


そして俺は 図書室をあとにした
96 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:23:39.81 ID:eiF8Nk620
昼休み


川 ゚ –゚)「そっちはどうだ」

('A`)「図書室の人気者を捕まえたぜ。他にもいいのが集まりそうだ」

川 ゚ –゚)「そうか。こっちは秘密兵器を投入する予定だ」

( ^ω^)「それは楽しみだお」

ξ゚听)ξ「…にしても内藤、ちょっと買いすぎじゃない?」


机の横にかかっている スーパーの大袋
そこにみっちり詰まった ポッキー


( ^ω^)「余ったらおうちでひとりでpockywwぽきぽきwwwwってするお」

('A`)「うんわかった。寂しくなるから使い切ろう。な?」

( ^ω^)「おっおっおっww」
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:23:42.51 ID:xWHcfRgX0
なるほろ
98 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:24:52.66 ID:eiF8Nk620
そして放課後


川 ゚ –゚)「随分揃ったな」

( ^ω^) ξ゚听)ξ
('A`)  lw´‐ _‐ノv
( ФωФ) 川 ゚ –゚)
( <●><●>)  (*゚―゚)
( ><) (*‘ω‘ *)


( ;^ω^)「なんか…個性派揃いだおね」

Lw´‐ _‐ノv「あ、杉浦…」

( ФωФ)「ぬ。シューか。お前も呼ばれていたのだな」

(*゚―゚)「ギコ君居ないけど…部活かな」



( ^ω^)「知らない顔もあるだろうから、とりあえず簡単に自己紹介するお」

99 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:26:18.00 ID:eiF8Nk620
( ^ω^)「最初に、二年 内藤ホライゾン。ブーンて呼んでくれお」

('A`)「同じく二年 鬱宮ドクオ」

( ФωФ)「一年 杉浦ロマネスクであります。よろしくお願い致しまする」
          すべ
( <●><●>)「三年 栖辺ワカッテマス」

( ><)「同じく、大分わかんないんです ビロードと呼んでくださいなんです!」

ξ゚听)ξ「二年、ツン=デレよ」

川 ゚ −゚)「二年、素直クール。一年はお姉さまと呼ぶがいい」

lw´‐ _‐ノv「…一年、素直シュール。それの妹です」

(*゜ー゜)「一年、雨堤しぃです。」

         ちん
(*‘ω‘ *)「三年、椿ぽっぽだっぽ。繋げて呼んだら殴るっぽ」
100 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 20:27:47.95 ID:eiF8Nk620
川 ゚ –゚)「じゃあ、改めてルール説明だ。
ここに、くじがある。
王様ゲームと同じ要領で、王様が番号を一名指定する。
で、王様と番号の人が、両端からくわえ合う」

( ><)「王様が当たりくじなのかはずれくじなのかわかんないんです」

( <●><●>)「指名した相手次第で、あたりにもはずれにもなるわけですね」

( ;^ω^)「と、とにかくはじめるお!」

ブーンがくじを 皆の前に差し出す

( ^ω^)「いくお?……
ーーーー王様だーれだっ!!」




すっ




皆がくじを引き 一瞬の静寂


次いで、俺の隣から聞こえる

101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:28:16.59 ID:xWHcfRgX0
ほいほい
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:30:13.76 ID:dRz9URXZO
さるktkrwwww
ちくしょ
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:34:07.01 ID:yVgLARb6O
頼む
頼むからAAは総合でコピペしてきてくれ
面白いんだけどクーが顔面崩壊しててすごく萎える
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:36:20.00 ID:dRz9URXZO
多分それ当時携帯でやってたからだと思う
携帯でやってるとPCからは?に見えて、逆もまた然りになってたから
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:41:22.56 ID:xWHcfRgX0
しえ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:03:04.94 ID:A8u3PgD8O
これポッキーゲーム!のようですって題名で総合で読んだことある
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:50:05.03 ID:YDjpbA8v0
支援
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:52:26.60 ID:tfuDjQEOO
アルファ釣りスレに釣られんなずwwww
109 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:32:54.68 ID:eiF8Nk620
ξ*゚听)ξ「王様ゲーーット!!」

雄叫び
まだ相手もわからないのに

ツンは緊張した面持ちで、番号を呼んだ

ξ゚听)ξ「………4番っ!」

全員 もう一度自分のくじを睨む   ー そして

(*゚―゚)「あ、私だ」

しぃちゃんが挙手

ツンは安堵の溜め息を吐いて、ポッキーを一本取り出した

ξ゚听)ξ「いくわよ」

そう言ってポッキーの端を噛む
座っているしぃの、肩と顎に 手を、指を添えて
しぃが反対側をくわえると、二人は目を閉じた

さくさく ぽきっ さくさく

咀嚼の音だけが響く

少し艶めかしさを醸す二人を 皆は黙って見つめていた

110 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:34:01.52 ID:eiF8Nk620
さく さく ぱきん

あと少し、というところで、ポッキーが折れてしまった


川 ゚ –゚)「おや、残念。じゃあ次いこうか」

回収したくじを再び、クールが差し出した
皆一本ずつ掴み、引き上げる

川 ゚ –゚)「王様、だーーれだっ!!」




lw´‐ _‐ノv「私」

川 ゚ –゚)「なんだお前か」

シュールのようだ。
姉妹の雑談が混じる

lw´‐ _‐ノv「ごめん。じゃあえーと……1番」

再度くじを確認
俺じゃ、ない

111 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:35:17.20 ID:eiF8Nk620
「……ゎ…」

掠れた声が聞こえた、皆を見回すと、杉浦が真っ赤になっていた


(´*ФωФ)「…我輩、なのである」

lw´‐ _‐ノv「お前か」

(´ФωФ)「すまん」

lw´‐ _‐ノv「仕方がない」

シュールがポッキーを噛む
杉浦が耳まで赤くする

(;*ФωФ)「しゅ、シュー、我輩がやるのである」

lw´‐ _‐ノv「やーだっ」

シュールは、けしからん胸に杉浦を抱き込み、その口にポッキーを突き刺す
パニックで食べられない杉浦

さく さく さく さく

(;*十ωФ)「ーーーーっ…!」

ぽきん
112 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:38:29.10 ID:eiF8Nk620
柄の部分を残し、シュールはポッキーを折った

lw´‐ _‐ノv「わらわにくちづけようなんぞ、10年早い」

解放すると、杉浦はそのままへなへなと床に崩折れて、両手で顔を覆ってうずくまった

杉浦ロマネスク 脱落



川 ゚ –゚)「初々しいな」

ξ゚听)ξ「サクサクいくわよっ!はい、王様だーれだっ!」

くじを引く
静寂 赤い字が、目に入る

('∀`)「王様ゲーーット!!!!」

キタキタキタキターーヽ('∀`)ノーーwwww
ついに、夢にまで見たおにゃのことポッキーゲーム!!出来れば清純派なしぃた
んかシューたん!!

('∀`)「こいこい!!8番!」
(*^ω^)「はーい御指名ですかおー?ww」


ヽ('A`)ノ

/('A`)\フッジサーン
113 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:39:14.71 ID:eiF8Nk620
ドクオ 脱落


(*‘ω‘ *)「みんなシャイなんだっぽね」

( ><)「やばい僕達空気なんです!」

( <●><●>)「元から空気なのはわかってます」

(*゚―゚)「いくよー?王様だーれだっ!?」

(*><)「っ!よかった!空気じゃなかったんです!王様なんですっ!」

( <●><●>)「何番にしますか」

(*‘ω‘ *)「誰にするっぽ」

( ;^ω^)「…おっ?」(なんか恐いお)

ξ゚听)ξ(( <●><●>)「ぽっぽにキスするなんて許しません」
(*‘ω‘ *)「私じゃなかったらただじゃおかないっぽ」……ってところかしら)

(;><)「ええぇぇぇ……い、1番なんです!!」

( <○><○>)


ワカッテマス・ビロード 脱落
114 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:40:56.27 ID:eiF8Nk620
(*‘ω‘ *)「使えない男共だっぽ」

川 ゚ –゚)「今、わざと二人の頭をぶつけただろう。喉に刺さると危険だぞ」

lw´‐ _‐ノv(問題はそこか)

( ^ω^)「ほぇ?気付けば男子の生き残りはブーンだけだおww」

(*‘ω‘ *)「ハイハイハーレム。次いくっぽ
王様だれだっぽっっ!」

(*゚―゚)「はいはい私ー」

川 ゚ –゚)「しぃは二本目か」←まだ回ってこない

(*゚―゚)「えへへ、じゃあねぇ…(ブーン君意外なら…!)3番☆」

(*^ω^)ノシ「3番だおーwwいやぁギコまじすまんおwwでもルールなんだおwwww」

(* ― )「いやあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


しぃ 脱落


(;;^ω^)「ちょっwwwwテラヒドスwwww」

lw´‐ _‐ノv「彼氏持ち清純派には…ちょいと相手が悪かったね」

ξ゚听)ξ「ハイハイ次々 王様だーぁれっ」
115 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:41:40.55 ID:eiF8Nk620
川 ゚ –゚)「やっったきたあぁぁ!!」

(*‘ω‘ *)「よかったっぽね」←まだ回ってこない

川 ゚ –゚)「選択肢は4つ…ここは4番で!!」

ξ゚听)ξノ「ハイハイ!私!」

川 ゚ –゚)

―濃厚なレズシーンの為少々お待ち下さい―


ξ )ξ「…くぉっ」

ツン 脱落

(;;^ω^)「ツン!ツーン!!!!」

川0。゚ –゚)「…ふぅ」

lw;´‐ _‐ノv「テカるな
というか、ツンさんはノンケさんだろうに…」

川 ゚ –゚)「なんだ、女子同士でキスくらい、ポッキーゲームなんだからいいだろう」

(*‘ω‘ *)「絶対狙ってたっぽね」
116 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:43:06.18 ID:eiF8Nk620
lw´‐ _‐ノv「そろそろキツくなってきたね
王様だーーれだっ」

( ^ω^)「王様ktkrww」

(*‘ω‘ *)「第一種警戒態勢っぽね」

川 ゚ –゚)「生贄(男子)は残ってないからな」

( ^ω^)「なんか酷いお言葉wwキコエナーイww
1番誰だおっww」



lw´‐ _‐ノv「…あ」

川;゚ –゚)「……お前か」

( ^ω^)「ツンじゃないのは残念ですお でもルールだから仕方ないですおww」

lw´‐ _‐ノv「………仕方ない」

( ^ω^)「お?」

lw´‐ _‐ノv「そこに転がっている彼氏が、ぬしを殺しかねん。棄権してやろう」

( ;^ω^)「…え?」
117 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:44:21.48 ID:eiF8Nk620
(; ^ω^)「棄権してやろうって……上から目線かお?」

lw´‐ _‐ノv「なんなら足元を見るがよい」

(; ^ω^)「お?」



(##ФωФ)ガルルルル ←

( ^ω^)

(ノ^ω^)ノ 「お手上げですお」


ブーン 棄権
118 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 22:50:32.12 ID:eiF8Nk620
(*‘ω‘ *)「……で、女子だけが残ったっぽ」

川 ゚ –゚)「続けるか?」

lw´‐ _‐ノv「姉さんにやられるくらいなら棄権するよ」

(*‘ω‘ *)「じゃあ余ったポッキーを私達だけで山分けで解決だっぽ」

川 ゚ –゚)「さんせーい」lw´‐ _‐ノv

(;;^ω^)そ「ちょ、ブーンのハイパーぽきぽきタイム……」

lw´‐ _‐ノvσ「ロマ」

ミ##ФωФ彡「フシャー」

(;;^ω^)「ちょwwwwギブwwギブwwキャラ違っ…アーーッwwww」



おわり
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 22:52:57.16 ID:x7nQ9dQUO
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 22:57:33.02 ID:vllazV0v0
ぉっ
121 ◆zynqho4iRI :2010/12/31(金) 23:02:42.13 ID:eiF8Nk620
以上です。本当にありがとうございました。なにかあればどうぞ

以前もさる+寝落ちコンボやらかした気が…
支援くれていた人は、あとで更新気付いて読み返していただければ幸いです
ありがとうございました

ちなみに番外編を書いていたときは、実はまだ、
「図書室 のようです」一話を書き始めたころだったりしますww
苗字とかめんどいし、つなげちゃえwwみたいな
……気付いた人なんて、いませんよね?

*感想スレにて感想をいただいた際のお話
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:06:43.37 ID:h/dmv+QfO
かぎまとめさん探しづれぇwwwww
ブログ内検索つけてくれwwwww

図書室 のようです
遠いようで近い、何処かには必ずある日常
友達って偉大だよね
君がいるから頑張れる、先を見据えて歩きだす
地の文もわかりやすくてさっくり読めちゃう
ワカが可愛すぎて女の子に見えちゃう俺はビョーキ



ここで、やべぇ!!って思って方向修正しました
この意見をもらう前夜に自分で読み返し、まさにワカJK設定に切り替えていたのですから
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 23:07:13.65 ID:xWHcfRgX0
おっと終わってたか乙!
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
魔理沙が可愛い、何が可愛いって全てが可愛い。顔、髪、体、スペカ全てが可愛い。
しかも魔法使いとかすげぇさすが俺の嫁、いやむしろ俺の嫁ならそれくらいでないといけない。
可愛い、可愛い魔理沙。お前等には嫁宣言もさせたくない、いやするなよ、魔理沙は俺のなんだから。
はあぁ魔理沙のことを思い出すだけでニヤニヤが止まらないよぉ。
他人から変な目で見られてもなんとも思わない、だって頭の中が魔理沙で一杯なんだもん
魔理沙の頭なでなでしたいよ。
一緒に魔術の実験もしたいし、博麗神社に一緒に遊びにも行きたいよ。
魔理沙ちゃんは和食派だから俺今から和食作るよ、魔理沙ちゃんのために作るからね、出来たら一緒に食べようね、
えっ?魔術の実験が忙しい?
分かったよ、
じゃあ魔理沙ちゃんが魔術の実験終るまで見てるね、実験してる魔理沙ちゃんも可愛いよ。
あれ?魔理沙ちゃん顔赤くない?
もしかして風邪?魔理沙ちゃん無理しちゃダメだよほらこっちにきてよ熱計るから、早く来て、風邪が悪化したら困るよ、そしたら一緒に出掛けられないじゃん。
あれ?平熱だ・・・もしかして照れてるの?俺に見られて照れてるの?うああぁぁぁぁ照れてる魔理沙ちゃん可愛いよおぉぉぉぉ!!すごく可愛いよおぁぉぉぉぉ!!
俺萌え死んじゃうよ、魔理沙ちゃんで萌え死んじゃうよおぉぉぉぉ!!
でも俺が死んじゃったら魔理沙ちゃんが悲しむよ、嫌だよ、嫌、魔理沙ちゃんが悲しむ姿なんて見たくないよ、魔理沙ちゃん悲しまないでよぉぉぉぉ!!俺まで悲しいよおぉぉ!!嫌daぁぁァァ!こんな魔理沙ちゃん嫌だよぉぉ!
泣かないでよ魔理沙ちゃん!俺は居るから、魔理沙ちゃんの為にちゃんと居るから、これからも魔理沙ちゃんのために生きるよ!!
だから魔理沙ちゃんに俺の思い届けぇぇぇぇ!!!

魔理沙ちゃんと一緒に放つよぉぉ!!

魔理沙&俺「マスタァァァァァスパァァァァァァクウゥゥゥゥ!!!」