1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
立ったらカカア天下
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 00:42:49.37 ID:6XQG4/b90
最初に、冤罪の罪を被ってしまった僕は牢屋に閉じ込められてしまった。
今思えば、この時もし捕まらなかったら
こうして後世に伝えるほどの伝記は書けなかっただろう。
これは僕の生きた証──────
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 00:44:11.93 ID:6XQG4/b90
( ^ω^)ブレイド物語のようです
プロローグ「旅だち」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 00:49:20.50 ID:6XQG4/b90
最初にも延べたように、僕は冤罪の罪に問われ、牢屋に入れられた。
この時、19の年、まだまだこれからって時である。
(# ^ω^)「ちきしょー、それでも僕はやってないお!」
いくら大声を出しても、返事は返ってこない。
周りは石でできた壁の為、やまびこのように叫びが跳ね返るだけだ。
( ;ω;)「なんでこんなことになってしまったんだお」
僕は少し前に起きた事の発端を静かに思い返す。
※※※※
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 00:50:36.69 ID:2i1nHXPE0
ふむ、続けたまえ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 00:55:31.56 ID:6XQG4/b90
三日前
賑やかでそして色んな種族が入り乱れる帝都VIPは、やはり賑やかだった。
(#'A`)「おいブーン、アルゴニアンの侍女がどこにも売ってないぞ!」
(; ^ω^)「しるか」
ブサイクな彼の名前はドクオ・カオ・グロス
緑色の皮膚をしてるオーク族だ。
共通でオークは筋肉質だがなぜか彼は貧弱だった。
だが彼はよき友人であり、多大なる武勇伝も築きあげた。
あの事件までは。
('A`)「ちくしょう、ん?」
ドクオはある店の前で止まる。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:00:20.86 ID:6XQG4/b90
('A`)「おいブーン、この店に売ってたぞ例の本」
( ^ω^)「おっ…よかったじゃないかお!ドクオ!」
しかし値札を見ると
5000Gと印されている。
(#'A`)「限定品に付き値上がりだと!?マジ転売厨うぜぇ」
ちなみに当時世ヨーロッパのような世界である2チャンリアは
パン一つで2Gである。
(#'A`)「ふざけやがって…でもどうしても欲しいんだよブーン」
( ^ω^)「って言われても諦めろとしか…」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:05:04.14 ID:6XQG4/b90
('∀`)「あ、いいこと思いついたぜ!」
緑の皮膚を持つオークの彼は元々不細工な顔を更に不細工にした。
(; ^ω^)「なんだお?」
なんとなく身構える僕。
(*'A`)「は・ん・ざ・いって知ってるかなブーン君?」
まさか
( ^ω^)「ドクオ…」
たかがエロ本一つで……その時の僕は呆れることしかできなかった。
明るい帝都に夕焼けが差し掛かる。
(*'A`)「止めるなよ、インペリアル(人間)の腐れブーン、俺は本気だ!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:10:53.76 ID:6XQG4/b90
( ^ω^)(はぁ、せめて友人なので黙秘ぐらいはしてやるか)
その時はまだ若く、そんな思考だった。
共犯者になってしまうのに。
('A`)「よしブーン、手伝えとは言わん。夜0時に路地裏に集合な」
( ^ω^)「手伝えって言ってるようなもんじゃねーかお」
絶対来いよ!とドクオは去った。
( ^ω^)「まぁ、ひまだし、行くかお」
何度も言うがこの時は若かった。
帝都はすっかり夜になって道行く人や種族も少なくなった。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:16:10.36 ID:6XQG4/b90
夜0時
すっかり夜もふけり広大な2チャンリアの一番人口が集まると言われる帝都VIPも
流石に沈黙が辺りを支配していた。
そんななか、こそこそとしゃがみながら歩く男が居た。
('∀`)
しゃがみながら笑顔で少しずつ進んでいる。いかにも、「怪しい」
しばらく進み
('A`)「待ち合わせはここだな。」
ドクオは立ち上がる。
ブーンはまだ居ないようだった。
('A`)「逃げたのか…?あいつ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:22:23.85 ID:6XQG4/b90
しばらくして僕は
( ^ω^)おーん
暗闇からドクオを脅かす。
(#'A`)「なっ、てめぇびっくりしたじゃねーか!」
僕はケタケタと笑う
( ^ω^)「なんだよあの忍び歩きwwwww」
('A`)「念のためだよ念のため!」
ドクオはもう読みたくて我慢できないらしい。
盗みに行こうとしたところを僕が止める。
( ^ω^)「もう行くのかお?準備は?」
('A`)「準備なら万端だぜ?そこで待ってな」
緑の皮膚のドクオは鼻息きを吹かし、既ににCLOSEとなった本屋へ向かう。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:25:39.18 ID:6XQG4/b90
( ^ω^)「……」
僕はドクオがちゃんと盗めるか心配だった。
が、自分は捕まりたくないので見守ることしかできない。
僕は帝都の夜を見て時間を潰す。
帝都の夜は満面の星空だった。
「うわあああああああああああ」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:31:41.65 ID:6XQG4/b90
それは見知った声、ドクオの声だった。
(; ^ω^)(もう捕まったのかお!?)
捕まるにしては早過ぎる時間帯。
僕はいつのまにか走っていた。角を曲がればすぐドクオが盗もうとしている本屋がある。
僕は角を曲がり──そして見た。
なんと本屋が燃えている。
そして本屋の玄関には──
( A )
腰を抜かして震えているドクオの姿が。
いや問題はそこではなかった、
ドクオはなにかから逃げるように後ずさりしている。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:36:05.40 ID:Vh28klskO
けん
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:36:06.24 ID:78nddDnh0
オブリビオン支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:37:11.92 ID:6XQG4/b90
( ^Д^)「………」
鋭い目をした二足歩行で歩く虎の種族。
「カジート」
黒い頭巾を巻いた男のカジートがナイフで今にもドクオに襲いかかろうとしている。
止めなければ───
(# ^ω^)「やめるおおお!!!!」
(;'A`)「ブーン!」
( ^Д^)「ちっ」
ナイフを止めたすきにドクオは猛スピードで僕の背中に隠れる。
(;A)「助けて!ブーン様人間様ああああああああ」
(; ^ω^)(こういう時だけかお」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:38:28.24 ID:2i1nHXPE0
オワタ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:42:00.16 ID:6XQG4/b90
カジートはナイフを構えながら素早い動きで近づいてきた。
僕はなぜか逃げることができなかった。
距離が3メートルぐらいのところで、カジートは止まる。
そして語ってきた。
( ^Д^)「おお我らが創造主(マトメ)よ!彼らはなんと不幸だろうか!
見てしまったばっかりに、人生が終わってしまうなんて!」
(; ゜ω゜)
カジートが襲い掛かる。
余りにも素早い動きに反応すらままならなかった。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:46:03.90 ID:Vh28klskO
おー
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:46:37.24 ID:78nddDnh0
カジートがチーターマンにしか見えない
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:49:26.37 ID:6XQG4/b90
この時、「死を覚悟することすら」ままならなかった。
初めて見る、「殺意を持って殺しに来る者」にただ見てることしかできなかった。
後にわかることだが彼は暗殺者だ。
だが、運がいいのか悪いのか、神は僕を見捨てなかった。
ナイフが心臓に突き刺さる寸前。なぜかぴたりと止まったのだ。
足元で震えてるドクオ以外の時間が全て止まったかのように感じた。
( ^Д^)「 帝都の犬が来る…」
カジートはそういい、路地にへと消える。
( ^ω^)「………」
(;A;)あうあうあうあ…………
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 01:54:55.11 ID:6XQG4/b90
唖然としている僕。
だがいつまでも唖然とすることはできなかった。
20人くらいの重圧な鎧を着た兵士達が次々とやってきたのだ。
酷い火事のせいか、帝都の夜は赤い。
( ゚∀゚)「お前ら、まず火を消せ!いいな!」
ちょっと豪華な装飾をしている鎧を着けた兵士がテキパキと部下に指示する。
僕らが見つかるのに時間はかからなかった。
(# ゚∀゚)「スターーーープ!!!!!!!!」
怒声を上げながら、近づいてくる兵士。
なにもできなかった。ただ唖然としていた。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:02:13.30 ID:6XQG4/b90
( ゚∀゚)「お前か!火を放ったのは!そして足元で震えてるのは発見者」
( ゚∀゚)「お前は犯罪がばれると思い、その醜い豚野郎(オーク)を殺そうとした」
( ゚∀゚)「そうだろう?」
勝手にべらべらと話を進める兵士。
僕ははっきりと
( ^ω^)「違います」
と言った。
だが聞き耳もたず、看守塔(帝都の刑務所)に連れて行かれそうになる。
ここで諦めるわけにはいかない。
自分の状況がやっとわかってきた。
(; ^ω^)「兵士様、お言葉ですがここに証人が居ますお」
( ゚∀゚)「なに!?」
ブーンはドクオを指指す。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:06:09.51 ID:BtWAEB9o0
wktk
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:07:11.84 ID:6XQG4/b90
( ゚∀゚)「ほう…その豚が…おい豚!こいつは犯人じゃないのか?」
( A )
(# ゚∀゚)「おい豚!帝都防衛兵長ジョルジュ・ラタビノードを余り怒らせるんじゃねーぞ!」
ジョルジュと名乗る兵士は剣を抜いた。
(; ^ω^)「ドクオ、答えるお!」
( A )「……りたくない…」
え?
ドクオ、お前まさか
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:11:18.63 ID:6XQG4/b90
(# ゚∀゚)「聞こえん!」
( A )「そうです」
(;A;)「こいつが犯人です!!」
( ^ω^)「あ」
( ^ω^)「あ、ああ」
( ω )
( ゚∀゚)「らしいぞ?」
ニヤリと笑う兵士長。
僕は膝から、崩れ落ちた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:17:07.96 ID:6XQG4/b90
信じていたのに……
友人だと思っていたのに
いくら自分が捕まりたくないからって
そんな…………
この時、火事は沈下し帝都の空は青を取り戻していた。
( ゚∀゚)「立て、ついてこい」
僕は無理矢理立たせられ、数人の兵士に手と足を縛られる。
いつのまにか集まってたギャラリーを兵士長は無理矢理退かし。
僕は連れていかれた。
この時だけはいつも見馴れてた石畳みがなぜか酷く白く見えた。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:21:28.76 ID:6XQG4/b90
時は牢屋の中へと戻る。
あれから僕は開き直っていた。
(# ^ω^)「僕じゃないお!信じてお!」
( ;ω^)「僕じゃ…」
( ;ω;)「ないんだお……」
涙が止まらなかった。
友人に裏切られ、殺されかける。
若いかった僕には辛すぎる現実だった。
──────
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:22:33.63 ID:2i1nHXPE0
ドクオオオオオオオオオオオオ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:26:17.41 ID:mGf5pi010
しえ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:28:26.83 ID:6XQG4/b90
だが今思えば、牢屋に入ったことで旅立つことになった。
「あの本屋から一冊の本が消えた、それは『ELEMENT』」
「お前は旅立ち、国を、いや、2チャンリアを救うのだ」
「ひゃははははははわかるかいあんた?騙されるほうが悪いってさ!
ここはイケメンや美女が活躍する幻想じゃないんだよ?」
「僕は、なにを信じたいいんだ………」
「ワレワレハラドン、地獄からの使者ナリ」
それは汚い社会と剣と魔法の物語。
そして、僕の人生。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:30:15.36 ID:6XQG4/b90
( ^ω^)ブレイド物語のようです
ここからが始まり。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:33:00.09 ID:UXxw2jcG0
オブリビオン久々にやりたくなってきた
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:33:21.10 ID:6XQG4/b90
プロローグ終わりです
ありがとうこざいました
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:36:01.91 ID:2i1nHXPE0
ふむ、続くのか
乙
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:37:30.26 ID:6XQG4/b90
なおこの物語ではブーンはみんなから崇められる救世主(ヒーロー)になることもできるし
皆から恐れられる魔王(アウトロー)にもなることができます。
それは皆さんの安価次第です。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:37:59.84 ID:78nddDnh0
オブリビオンやりながら紫煙
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:39:52.38 ID:6XQG4/b90
他にも救世主をやりながら裏では盗賊ギルドに入って…みたいな展開もありえます
では休憩ののち第一話を投下します
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:42:58.05 ID:2i1nHXPE0
ながら……なのか?
まあいいや、支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:46:37.57 ID:/RQVFji5O
( ^ω^)ブレイド物語のようです
第一話「脱獄」
広大な2チャンリアは未開の遺跡や洞窟が多く中には山賊の根城になっている場合もある
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:50:50.23 ID:/RQVFji5O
牢屋に入れられてから二週間の時が経った。
(ゞω )
僕の頬は痩せこけて、顔からは生気が無くなっていた。
景色は常に石の壁。
変わるのは高い所に一つだけある窓(穴)からの光のみ。
気が滅入りそうだった。
もはやしゃべる気力なんてない。
なにもしたくない。
この時の僕は鬱病に近い症状を引き起こしてた気がする。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:52:15.32 ID:78nddDnh0
ロード時の文章もあるのかww
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:52:44.55 ID:NZvJGJEgO
最近安価が流行りだしたよな
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:54:46.96 ID:/RQVFji5O
たまに兵士がくれるパンと水もほとんどを手をつけてない。
たまに死ぬほど腹が減る時があるので狂ったように詰め込む。
それの繰り返しの日々であった。
自分の尿や便の刺激臭にも慣れてきた。
(ゞ ω)「………」
あっ、聞こえる。
「おい」
「おいこの野郎!」
たまに聞こえる衆人同士の会話だ。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:58:50.28 ID:/RQVFji5O
「なんだ?くそオーク。何回も聞くんじゃねぇ」
「てめぇが反応しねーからだろ!」
インペリアルと思われる人とオークのたわいもない会話。
当時の僕はこれを聞くことだけが娯楽だった。
またどうせ、いつもの馬鹿らしい会話だとその時は思っていた。
「なぁ、最近兵士の奴らが慌ただしいんだよ」
「……詳しく聞こうか、豚さんよ」
(ゞ^ω^)「…?」
僕もついつい聞き耳を立ててしまう。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:04:11.00 ID:/RQVFji5O
「どうやら帝都の奴ら、『重要ななにか』を『奪われたくない奴ら』に奪われたらしいんだ」
「なんだって、どこソースだ」
「決まってんだろ、盗み聞きだ。人間と違って耳には自信があるんだよ」
更にオークは続ける
「ずっと兵士の奴ら、焦ってるぜ?w
世界の終わりだ、世界の終わりだ、だとさw」
「マジかよ、だが元々人生終わっている俺には関係ねーな」
「禿同w」
どうやら僕が捕まってる間にいろいろよくないことが起きているらしい。
ざまあみろ、僕は静かに呟いた。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:05:35.30 ID:YDjpbA8v0
ダルは!?ダルは出るのか!?支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:05:42.35 ID:/RQVFji5O
その噂話の三日後が運命の旅立ちの日だった。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:13:18.84 ID:/RQVFji5O
旅立ちの日――――
その日はいつもとは大きく違っていた。
今まで静かだった牢屋だが今は明らかに怒声が聞こえるのだ。
そのタイプは2通り。
あらん限りの大声と
『断末魔』
普段衆人達の噂話が聞こえるほど静かな牢屋だが
今は聞こえない。
(ゞ^ω^)「なにが起こってるお…」
僕が久しぶりに体を動かし、頑丈な扉から覗き込んだ、
刹那の事だった。
帝都に通じる扉から兵士が『吹き飛ばされて』入って来た。
既に絶命している。
その先には
(゜々゜)あああああああああああああああ
怪物が居た。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:14:24.99 ID:2i1nHXPE0
なんぞなんぞ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:17:35.82 ID:/RQVFji5O
その姿はまさに『鬼』、まがまがしい赤い胴体に、こん棒。
着ている鎧も血のように真っ赤だ。
狭い通路なのにこん棒を振り回しながら近づいてくる。
(゜々゜)「帝都は制圧シタ!ラドンガミナゴロシニスル!」
『鬼』牢屋を素手で破り次々と衆人を殺し始める。
(ゞ^ω^)
だが僕はなんとも思わない。
響き渡る。断末魔。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:24:14.66 ID:/RQVFji5O
逆に僕は、ウキウキして彼を利用することを決意する。
(ゞ゜ω^)「おい!そこの怪物!。こっちにもっといきのいい獲物が居るお!」
オークの衆人の首をもて遊んでた『鬼』がこちらを向く。
(゜々゜)
まったく怖くなかった。
そう彼がこちらに向けて血だらけのオークの首を投げて来ても。
(ゞ ゜ω^)「なに止まってんだお!早く殺せお!早くこいおおおお!!!!!!」
そう、死にたかったから。
(゜々゜)「λμνξοπρστυφχψωАББ!!!!!!!!!」
人間じゃない怒声が部屋中に響き渡った。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:27:05.73 ID:wrzTr1UtQ
(;´Д`)支援せざるを選ない・・・
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:30:32.41 ID:/RQVFji5O
鬼の彼は、満身創痍で近づいてくる。
(ゞ^ω^)
もういいんだお。
これで僕は死ぬんだお。
(゜々゜)
怪物は扉を自慢のこん棒で破壊する。
もちろん狭い牢屋、消費した体力、逃げ場はない。
(ゞ^ω^)
はは、よく見たらこいつ3メートルぐらいあるじゃないか
その時の僕は無駄に分析していた。
それほどまでに壊れていたのかも知れない。
(゜々゜#)「シネー!!!!!!!!!!」
( -ω-)
そう、この時だったのだ。
これは面白いな、支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:31:44.39 ID:wrzTr1UtQ
(;´Д`)wktk
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:35:05.32 ID:OyEGXyP80
支援するぜ!
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:35:42.36 ID:/RQVFji5O
「エターナル・フォース・ブリザード!!!!!!!!!!」
死を覚悟したのに
やっと解放されると思ったのに
解放されなかった。
少女の怒声の後、光が炸裂。鬼は崩れ落ちた。
(゜々゜)
完全に死んでいる。即死だ。
(ゞ ω )「誰だお?」
僕は、問う。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:40:34.46 ID:2i1nHXPE0
なん……だと……!?
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:42:06.96 ID:/RQVFji5O
「っ!?、近づかないで!」
どうやら向こうも警戒してるみたいだ。
そりゅそうだ、ここは『犯罪者』が生きる豚箱。
(ゞ゜ω^)「誰だお?僕の人生を終わらせてくれなかった人は」
僕は完全に切れていた。
壊れた牢屋から抜け出し。人物を確認する。
ξ#゚听)ξ「っツ!止まれ!」
そこには杖を構えた。少女。
(ゞ^ω^)
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:46:23.24 ID:wrzTr1UtQ
(;´Д`)wktk
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:47:25.84 ID:/RQVFji5O
その少女の服はシルクのドレス。
髪は純正の金、そして高そうなハイヒール。
ξ#゚听)ξ
まだ幼いが気の強い顔。
(ゞ^ω^)「あんたが、僕を助けたのかお?」
ξ#゚听)ξ「違うわ、私の身を護るためよ」
へぇ…といい、僕は服をまじまじと見る。
服の独特な紋章どこかで見たことあったからだった
(ゞ^ω^)「………」
外では断末魔と爆発音が響いている。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:53:19.54 ID:/RQVFji5O
(ゞ^ω^)「…お前の服のその紋章はなんだお?」
なにげなく聞いた
ξ#゚听)ξ「これは2チャンリアVIP帝国伝統の紋章よ」
こいつ…まさか噂の
(ゞ^ω^)「姫かお」
VIP帝国の帝王アラマキには一人娘が居たと言うぐらいしか知らなかったが。
ξ゚听)ξ「…そうよ、このドレスでバレバレよね」
整った顔立ち、恵まれた血筋。
こいつは今まで誰よりも幸せだったんだろうと
どす黒い感情が頭をよぎる。
( ^ω^)「………」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:54:53.62 ID:wrzTr1UtQ
(;´Д`)ヤバイ眠いけど猿帽子
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:56:01.52 ID:OyEGXyP80
オブリとかフォールアウトってやり込むとデータ容量やばくなるよね
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:57:04.16 ID:/RQVFji5O
( ^ω^)
1 「殺す前に、あのVIP帝国の姫がなぜここに居るのか聞いてみる」
2「こいつの帝国のせいで、僕の人生は狂ってしまった。今すぐ殺してやる」
>>70
最初だし1
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:00:06.17 ID:wrzTr1UtQ
1
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:00:50.43 ID:/RQVFji5O
やべ安価遠すぎたか…
kskst
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:01:03.36 ID:gkVQWvTg0
この時間から安価で進めるとか本気かよ・・・
1
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:04:10.92 ID:nEdCcl/20
2
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:06:42.29 ID:/RQVFji5O
( ^ω^)「………」
ξ;゚听)ξ「な、なによ…」
いくら帝国の姫だからって彼女が僕になにかした訳じゃない。
僕は手を強く握り閉めた。
( ^ω^)「なんでこんな薄汚い収用所に居るんだお?」
ξ; )ξ「それは……」
彼女から一気に余裕が消えた。
そして、ゆっくり語り始めた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:10:57.32 ID:OyEGXyP80
2だったらどうなってたんだろ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:14:54.54 ID:/RQVFji5O
彼女の話によるととにかく現皇帝に逃げろと言われたらしい。
そして隠し通路を渡って出たところがここだったそうだ。
彼女は話の途中で泣いていた。
ξ;;)ξ
(ゞ^ω^)「…姫さん、逃げよう」
ξ;凵G)ξ「でもお父様は!」
僕は有無を言わさず彼女を引っ張り飛び出した。
ああ、なぜ助けるのだろうか。
いくら幸せでも、人生突然不幸になる。
答えはそこだった。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:19:19.64 ID:wrzTr1UtQ
wktk
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:20:33.26 ID:/RQVFji5O
外は空が真っ赤になり広大な城下街は燃えていた。
そしていたる所で
(゜々゜)
兵士と鬼が戦っていた。
だが明らかに兵士に勝ち目はない。
次々に響く断末魔。
(ゞ#^ω^)「うおおお!」
僕らは全力で出口ではなく、
「堀」へ逃げた。
もちろん堀には大量の水がある。
戸惑ってる暇すらなかった。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:25:36.80 ID:wrzTr1UtQ
(*~ρ~)wktk
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:26:43.14 ID:/RQVFji5O
(ゞ ω )
半ば無理矢理堀から出た後は、びしゃびしゃになりながら逃げた。
途中で転んで擦りむいたりもした。
草木の茨でいろんな所から血が出た。
それでも姫を引っ張り走った。
まずはどこでもいいから宿へ────
第1話「脱獄」
終わり。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:27:14.65 ID:OyEGXyP80
乙です!
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:27:20.34 ID:nEdCcl/20
乙でした
原作はゲーム?
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:28:09.20 ID:/RQVFji5O
終わった。
この時間帯に安価は無謀だった
そしてPCが落ちたのでいつのまにか携帯になってます。サーセン。
今のところはヒーローのストーリーですね。
では
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:30:02.77 ID:/RQVFji5O
>>80 オブリビオンってゲームです。
かなり有名な洋ゲーです。
一時期廃人になりました(笑)
質問がなければ落ちます
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:31:11.40 ID:/RQVFji5O
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 04:34:08.11 ID:nEdCcl/20
グラセフみたいな感じかな
次回wktkしながら待ってます
85 :
◆OM4octeyYc :
あと一応鳥つけときます
皆さん夜遅くまで乙でした