ここでしか懺悔出来ないので聞いてください

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1代行
俺の下らない懺悔にお付き合いください、お願いします
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:05:21.81 ID:zGtYscJx0
お断りします
31:2010/12/27(月) 00:05:22.55 ID:TVCv/1xH0
>>1
代理ありがとうございます
用事ができたのでこのスレは落としてください
4>>1:2010/12/27(月) 00:07:35.11 ID:96Rrqal30
>>3
落とさねえよwwww
俺が本物の>>1です
どうかもし暇があれば僕のうんこが世界を滅ぼした話を聞いてください
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:08:30.46 ID:/hQMHExk0
1です
下らない懺悔です、クリスマスも終わって
感傷的になっているので、さらっと聞いてください

僕は自分自身がとても醜い人間であるということに苦悩しています
人間なら、誰しも醜い部分はあると言うでしょうけど
自分ほどのクズはなかなかいないんじゃないかと思っています

今日は、そう思えるきっかけとなった色々な出来事を
顔の見えない皆さんに、少しずつお話させていただきます
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:11:41.19 ID:/hQMHExk0
最初の記憶では、確か僕はすこしばかり自分のことが好きだったようなきがします
周りからはちやほやされていたし、何より僕自身が人を嫌ったり拒絶したりすることは無かったからです

初めて人に対して”嫌い”という感情を抱いたのは、恐らく中学生の時だったと思います
僕は自分自身が平等に人を愛していれば、相手もまた自分のことを平等に愛してくれると
何の根拠も無く信じきっていました。とても安直な考えです
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:12:26.16 ID:PlZY6CU60
>>1
すいませんスレ見つけるの遅くなりました

昔母親の実家に帰った時に山の主?を殺してしまった話を聞いてください
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:13:18.52 ID:96Rrqal30
俺のうんこが止まらなくなったのは15年も前の冬の日でした
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:14:11.53 ID:/hQMHExk0
自分は今まで、いじめられたことがありませんでした
というよりも、周りでいじめのような出来事が起きたことがありませんでした
小学生は互いにちょっかいを出し合うことはあっても、意図的に
誰か一人を攻撃したり、協力して省いたりすることは無かったからです

僕は不幸なことに、いじめの対象になりました
何が原因かはよく分かりません。しかし当時の僕はたしかに
周りに上手く溶け込めず、いわゆる空気の読めない奴ではあったかもしれません。
しかし、身体的特徴や何か不誠実な事件を起こしたりした訳ではなく、
自然発生的に周りが自分を避けるようになったのです
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:17:45.23 ID:/hQMHExk0
いじめの内容はありきたりなものでした。
靴を隠されたり、筆記用具が少しずつ盗まれたりしました。
何度か、女の子をいじめていると噂を流されたことがありました。
しかし、そのことについて僕自身はとても悲しんだり
打ちのめされたりするということはありませんでした。
むしろ、どうしてこうなったのかな、と原因を探ってみようという
ある意味ではポジティブな考えた方を持っていたかもしれません。

それと同じぐらいの時期に、僕はあるものに熱中します。
インターネット上で知り合った人間(まだ2ちゃんねるは知りませんでした)と
チャットをしたり、語り合ったりすることです。
まだ中学生の私には、それが今までの狭いネットワークとは違い
社会と同等の広さを持つ、無限の知的な空間に感じられました。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:20:44.44 ID:/hQMHExk0
二人の会社員の人と知り合ったことがありました。
彼らは同じゲームをしていて、僕はネットゲーム内で彼らと知り合いました。
最初は互いに年齢を明かすこと無く遊んでいましたが、やがて
親しくなるにつれて、お互いの素性を明かすような話題が増えました。
その時に僕は自分が中学生であることを告げ、いじめられているかもしれない
という話を二人にしました。まだ、その時に僕は親にそのような相談を
したことがありませんでした。顔が見えない関係、出会うことがないからこそ
安心して委ねられる秘密がそこにはありました。

二人は僕のことを予想以上に心配してくれました。
気にすることはない、そんなことはいくらでもある。
くよくよするぐらいなら、一度状況を打開してみなさい。
そういった、励ましの言葉を頂きました。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:24:19.32 ID:/hQMHExk0
学校での生活とネット上での生活には差が生まれていきました。
学校に行けば、僕は友達のいないいじめられっ子です。
ネット上では色々な趣味の人と意欲的に話す、活動的な人間です。
やがて、僕は学校を含めた現実世界では無口でつまらない人間で
ありながら、様々な求めたい知識をネット上から貪欲に蓄えていくようになりました。

一つの原因は、親が僕を自由にしてくれたことでしょう。
昔はそれに対して、何故あの時自分に規制をかけてくれなかったんだと
後悔したこともありましたが、今ではむしろ感謝しています。
その現実とネットの振る舞いの差が、自分の人格の形成に大きく影響したと思っているからです。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:27:30.04 ID:/hQMHExk0
しかし、中学生になってしばらくしたころ
極めて不思議なことが起こりました。
「周りが自分に追いついてきた。自分はとうの昔からこの人達よりも優れた人格を持っていたが、
彼らが自分に対してどう接したらいいか分からず、いじめていたんだ。」
と当時、自分は推測した出来事です。

これまでは輪になって僕をいじめていた人達が、僕に構わなくなり
彼らだけのグループで固まるようになりました。つまり、DQNはDQN、根暗は根暗と
いう風に、自然にお互いが干渉しすぎないように孤島を形成し始めたのです。
強いて言うなら、僕はどのグループにも属していませんでした。
というよりも、どのグループにも属せませんでした。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:30:55.64 ID:qgFrFHmB0
しえn
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:31:09.94 ID:/hQMHExk0
どのグループにも属さない僕は、一人で本を読むことが多かったです。
当時は夏目漱石や太宰治など、自分の知ってる限りの昔の難しい本、
というものを頑張って読んでいました。内容の理解よりも、
自分がそういった本を読んでいる行為自体に満足していました。
いつしか、僕の周りには物好きな人が何人か集まってくるようになりました。

一人は、お調子者のA君でした。彼はその後、大学まで僕の大切な
親友となる人物ですが、当時はただのお調子者、という印象しかありませんでした。
そして、もう一人はTという女の子でした。彼女は僕の初恋の人です。
しかし、それと同時に彼女のお陰で僕の恋愛に対する価値観は大きく歪みました。
そのことについては、また後ほどお話致します。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:33:04.76 ID:zGDwRiPj0
                    _____________
                    ||                      |
                    ||    ざんげちゃん      |
                    ||         1回100円   |
                    |l -――-               |
                     '"´: : : : : : : : :`丶         |
                 ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ_____ _|
                  /.::.::./.::.::.::.:j.::.::.:|.:ム;ヘ.::.:ハ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  ,'.::.::.::i.::.::.::.:/|.::.:: l/  `|.::./7
                :.::.::.::j:|.:!.:_:/´|_.::_」   くV <|
                   |:ハ_::_ル'´     /⌒丶 j//V|
               |:::::::::i x==ミ     _ 〈/.:|.::|
               |:::::::::i:'"     ´ ゙̄Y}!.::.l.::|
                 八:::::::圦   、' _   "/_ノ.::,'.::j
             /⌒ヽ::::ト{\   _,.ィ__/.::/l:./
               / 丶∧::| 丶 `ニ´ 彡// :厶|∧
            {/  丶ヘ|     ノ / |:/ (こ ハ
                /       }ヽ、 ∧ /  'x┴〈 }_ゝ、
           /         \∨ ∨  /  ニW }  )
             〈       _ノ∧ 厶=7  ,.-、) 人ノ
           }⌒ヽ     `<__,>イ  |__ノ| |/∨
           /   ヘ   /  │  丶ノ.| |   \
             /    ヽ      \__/ | |    ノ
         /       >'"⌒\ 〃⌒\| ト、__/
          |     /      V     ヽ| │
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:34:49.65 ID:/hQMHExk0
夏休みに、僕はA君に遊びに誘われました。「一緒に電車に乗って、ちょっとした旅に出ないか」と。
行き先は彼のおじいちゃんの家で、そこで一泊してまた帰ってこよう。というものでした。
僕は友達がいなかったので、夏休みは家族とどこかに少し出かけるか
家でインターネットをしているぐらいしかすることが無かったので、とても嬉しかったです。
それが彼との仲を深める重要なきっかけでした。

中学生の僕は、数日分の本とゲームを持って、A君と旅に出ました。
電車にはよく乗ったことがありましたが、友達と二人で乗るのは
なんだか気まずくて、何を話したらいいか分からず、僕はA君の話すことを
(内容はよく覚えていませんが)ただ聞いていただけでした。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:38:29.64 ID:/hQMHExk0
少しだけ覚えているエピソードがあります。
A君と電車に乗ったとき、A君は僕にこんなことを言いました。
「お前はいつもそうやって難しそうな本を読んでるから気になっていた。
誰とも関わろうとしないけど、きっとお前は賢い奴なんだろ。
俺もお前みたいな奴に憧れてた。どうやったら、なれるんだ。」
僕は意図してこうなったのではなく、それがかっこいいと思って
それを阻止する者もいなかったから、自然とこうなっていただけでした。
だから、僕はA君の言ったことに対する返事が上手く浮かびませんでした。

ですがA君も他の人達とは違う、どこか特別な意欲的な部分、
または人をよく観察する性格が備わっていたのだろうと思います。
そういった察知する能力のようなものに、孤独な僕は偶然見つけてもらえたのかもしれません。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:42:19.78 ID:/hQMHExk0
A君のおじいちゃんの家で、二人で布団を並べて寝ているとき
僕はふと夏目漱石のこころを思い出しました。
Kと旅行をして、秘密を打ち明ける「私」の場面です。
それを意識していた訳ではありませんが、A君は僕に彼のささやかな
秘密を語りだしました。それは修学旅行の夜に内緒話をするような
そういったお約束のような空気がさせたものだと思います。

「俺はMちゃんが好きなんだ。」

彼は唐突に、それだけ言いました。緊張していたのか
声は震えて、それ以降の言葉が続かないようでした。
僕はあまり興味が無かったのと、好きという感情を理解していないのとで
A君の言っていることに対して、深く受け止めることはありませんでした。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:46:38.38 ID:/hQMHExk0
「好きなら、告白すればいいじゃないか」

僕はそんな風に無責任なことを言ってしまったのでしょう。
夏休みが明けて、クラスではA君がMちゃんに告白したが
断られたという話題が上っていました。中学生にとっての娯楽は
スポーツか、誰が誰を好きになった、というふわふわした話題しかありません。
A君の告白の失敗もまた、そういったすぐに風化してしまうような
可愛い流行の話に過ぎなかったのでしょうが、僕はとてもショックを受けました。

真剣だったA君の気持ちを踏みにじるような行為をしてしまったのではないかと。
罪悪感というものを全くに他人に感じたのは、あの時が初めてだと思います。
そして、その時ほど人間らしく罪悪感を感じられたことは後にはありません。
つまり、僕はこれから先の人生で、罪悪感を感じるということを失っていくのです。
そのことについては、追々お話していきます。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:51:17.14 ID:/hQMHExk0
自分のせいで失敗してしまったA君に僕はどう
謝ったらいいのかずっと悩んでいました。
ある日耐え切れずに、ついに僕はA君のところに行きました。
「僕のせいでA君の恋を失敗させてしまった、ごめんなさい」
まだ、素直に謝ることが出来る人間でした、当時の僕は。
A君は思っていた以上に気にしていないらしく
「他に可愛い子いたから、その子にするわ」と軽い調子で言いました。
ほっとした反面、彼は最初から真剣にMちゃんが好きだったのかと疑いました。

その半年後ぐらいに僕はMちゃんに話しかけられました。
女の子に話しかけられた経験はあまり無く、うまく話すことが出来ない自分は
自己嫌悪と恥ずかしさで、何と受け答えしたらいいのか分からず
ただ、あうあうと呟くだけでした。冷静に考えると、とても印象は悪かったと思います。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:55:40.38 ID:/hQMHExk0
アルファベットでは分かりづらいので、
ここで登場人物を簡単に偽名でおさらいさせて頂きます。

「佐藤」 僕のことです。
「鈴木」 僕の親友のA君です、以降鈴木とさせてください。
「安田」 鈴木の告白した子です。先ほどまではMちゃんでした。
「石井」 序盤でお話したTちゃんです。僕の初恋の人です。

ここから先は、ひとまずこの4人を軸に
お話を進めていきたいと思います。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:59:01.77 ID:cT41BffzO
いやアルファベットの方が分かりやすいんだけど
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:01:03.82 ID:/hQMHExk0
「佐藤君が告白したらって提案したんでしょ。本当なの?」
嘘をついてもしょうがないし、どうせおおかた事実確認なのだと
悟った僕は、素直に「うん、そうだよ。」と答えました。
「私ね、鈴木君のことを好きだったの。」
放課後の人のいない教室でそう僕に彼女は打ち明けてきました。
では何故断ったのか、と聞き返しました。しかし、何も喋りませんでした。
僕は女の子と二人でいるところを誰かに見られるかもしれないという
恥ずかしさと、目の前にいる子が鈴木のことを好きなのに断ったという
事実を確認したいもどかしさでうずうずしていました。

しかし、こちらが黙っていると、彼女から話しだしてくれました。
「前から、鈴木君が私のことを好きだっていうのは態度でなんとなく
分かってたけど、いきなり告白されてびっくりしちゃって、
人に相談してるうちに答えをうやむやにしておきたくなくて、
それでどうして分からないけど、断っちゃったの、どうしたらいいんだろう」
彼女はそういって、泣きそうな顔で僕に言いました。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:02:53.01 ID:/hQMHExk0
>>23
そうですか、すみません
ではもう一度訂正させて頂きます。

僕 僕です
A君 僕の友達です
M A君の告白した相手です
T 僕の初恋の相手です

以降はこれで統一させて頂きます。
登場人物が増え次第、その都度おさらいをします。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:06:22.38 ID:/hQMHExk0
「もう一度、私からA君に好きだということを伝えたいの。」
ということを言われましたが、僕はどうしたらいいか分かりませんでした。
とりあえず、A君にその趣旨のことを伝えておくから、と言うと
彼女は満足そうに帰って行きました。そして教室に一人残った僕は
A君に伝えるべきことを考えました。しかし、それと同時に僕の中に
今まで考えたこともなかったような黒い考えが浮かんだのです。
しかし、それは形になることなく、煙のようにふっと消えました。

でも、その考えが浮かんだだけでも僕は自己嫌悪に陥りそうなほど
恐ろしいことを妄想しました。A君のことを好きなMちゃんを
Mちゃんの好きなA君からどうやったら引き離せるだろうか、
という悪魔じみた考えが、一瞬だけ、浮かんだのです。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:07:48.63 ID:u6JNFtRW0
長いよしね
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:09:22.53 ID:/hQMHExk0
後日、僕はA君に放課後、教室でMちゃんが自分に
A君のことを好きなのに告白を断ってしまった、ということを
話してきた、とそのまま伝えました。A君はさして驚きませんでした。
あぁ、やっぱりな、といった感じでしょうか。
その点においては、彼は僕よりもずっと恋愛経験か、または
女の子の扱いに対して慣れている部分があったのかもしれません。
彼は運動神経が良く、割りとモテている人間でしたから。

後日、A君とMちゃんと僕の三人で遊ばないかとA君が提案しました。
僕はいないほうがいいのでは、と一応伺いましたが
「最初は3人で遊んで下心が無いことを見せるんだよ、そっから
緊張を解いてってやるのさ。」と彼の戦法を語られ、僕は承諾しました。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:09:25.44 ID:c/h6Qhzt0
ひでーなおい
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:13:22.00 ID:2bTx9wvrO
アルファベットだな
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:13:47.16 ID:/hQMHExk0
3人で僕達は待ち合わせしていましたが、
僕が最初に着きました。その後、Mちゃんが来て
A君が来ない時間が20分ほどあった気がします。
その時に僕の中の黒い考えがまた浮上してきたのです。
普段はA君もMちゃんも自分と同じ人間として見ることができるのに、

その黒い妄想をしているときは、まるでゲームか何かの登場人物のように
空から神の視点で見下ろして、自在に操れる人形か何かのように
錯覚していた気がします。事実、そう考えているとき
僕は放課後の時とは別人と言えるほど、Mちゃんとスムーズに会話を
進めることが出来たからです。よく観察し、相手の仕草を見逃さず
僕はどこを刺激したら彼女がどう反応するか、という会話の仕方を
いつの間にか心得ていたようです。その後、遅れてA君が来ました。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:17:51.24 ID:/hQMHExk0
僕はA君がやってきたことにより、現実に帰りました。
これからこの二人が気まずくならないようになるべく
楽しませてあげようという純粋な気持ちに戻れました。
二人はどこかまだ距離感が掴めないらしく、僕を挟んで
3人で並んであるくことになりました。
中学生が遊べる場所なんて、あまり無いのでゲームセンターに入って
代わりばんこでゲームをしたり、たまにA君が散財して悔しがったりしながら
その後はファーストフードでご飯を食べました。

A君はMちゃんと楽しそうに会話していました。
僕はその様子を見て、Mちゃんが自分と話すときとは違う
とまどいや、間、言葉を選ぶ様子、そういったものをA君との会話の
中から感じ取りました。そしてそれにとても興味を持ちました。
この違いはやはり好きという感情から生まれているのか。
では、自分との会話であのような状態にさせるには・・・
僕はだんだん自分の考えていることを客観視できなくなっていきました。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:23:42.67 ID:/hQMHExk0
Mちゃんと僕達は二手に別れて、解散しました。
帰り道、A君は僕に言いました。
「この調子なら、1ヶ月後にもっかいリベンジすれば大丈夫だな。」
彼は全てを順調に進められるように考えていたようでしたが
僕の心の中は違いました。子供ゆえの好奇心か、それとも歪んだ欲かは
分かりませんが、僕の未来の予想図に、A君とMちゃんが仲良く
付き合っている姿はありませんでした。その間に、自分がいることで
二人の仲は成就しないことが、なんとなく予感できていたのです。

それから何度か、僕はMちゃんから直接A君の相談を受けました。
自分のことを好きでもないのに親しそうに接してくるMちゃんの様子は
まるで自分というフィルターを通して、A君と会話しているようで
あまり心地の良いものではありませんでした。できることなら
ここでせき止めて、僕と会話をしてみないか、という気持ちが湧き上がりました。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:25:30.77 ID:2bTx9wvrO
気持ちはわかる
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:27:42.67 ID:/hQMHExk0
全く警戒していない人間というのは、まるで手玉に取るかのように
操ることが出来ると僕は錯覚していました。なぜなら僕は
本当にMちゃんの心を掌握し、蹂躙するようになるからです。

ある日の放課後、決まって日課のように僕はMちゃんに呼び止められ
今日も相談してもいいかな、と誘われました。僕は快諾しました。
しかしその日の放課後はどうやら違いました。いいえ、その違いは
僕にしか気付けない些細なものだったのかもしれません。

「いつも相談に乗ってくれて、治君は優しいね」
(僕の名前は仮に太宰治から取って、治とさせてください)

僕は些細な変化を見逃しませんでした。それは隙とも呼べたと思います。
A君と会話しているときのような、遠慮がちな間。
彼女の中に生まれた、新たな種を僕だけが見つけることができたのです。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:30:53.96 ID:/hQMHExk0
つまり、この時僕はMちゃんが何度か僕と相談しているうちに
いつの間にか僕を通してのA君よりも、接している回数の多い
僕自身に興味、または気持ちが少し揺れたということを感じ取ったのです。
もちろん、そんなことは実際には分からなかったので
あくまで表面上はいつも通りに接していました。
しかし、この時に既に僕は無意識としか言いようがないのですが、
どこで獲得した訳でもない、女の子の興味を自分に向かせるテクニックの
ようなものを行使していました。

例えば、合間に自分の恋愛観やちょっとした秘密を挟んだりして
二人だけの共有空間、放課後の教室という安心できるが
どこか背徳的な緊張、もしかしたらという期待、そういった
擬似恋愛のような刺激を彼女に与え続けることによって
自分に気持ちを向かせようと試みていました。
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:32:43.09 ID:fNKcGC/E0
セリフ中でも「僕君」でおk
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:33:09.97 ID:6Q6wnv/l0
今北産業
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:33:31.23 ID:/hQMHExk0
結果から言うと、A君が1ヶ月後もう一度Mちゃんに告白したとき、
A君は振られました。そして、今度は以前と違って余裕さなど無く
ただただA君は悲しんでいました。その理由は彼から語ってくれました。
「他に好きな人が出来た。だからA君とは付き合えない。
でも友達としてならやっていけると思う、ごめんなさい。」
と今までになく丁寧に、他人律儀に断られたらしい。
僕は何も感じませんでした。ただ、話を聞いていただけでした。

そして、その後に今度はMちゃんをどうしようかな、という
外道なる、神の視点で先のことを想像していました。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:37:58.17 ID:/hQMHExk0
>>37
では、そうさせて頂きます。

僕はMちゃんの僕に対する好意には完全に気づいていました。
しかし、餌を食わせて太らせるかのように僕は鈍感を演じ
あくまで彼女の良き相談役に徹していました。
時々、純粋に好きという気持ちが湧き上がりそうなこともありましたが、
基本的に僕の行動を支配していたのは、「これ以上いったら
どんなふうになるんだろう」という好奇心でした。とても歪んだ考えだということは自覚しています。

友人を裏切り、それに好きな人まで奪うという行為です。
しかし、実際に奪っていなければ何もしていないのと同義である、という前提に
守られている安心感、あとはこの女にいつ手をつけようか、という品定めする
上から目線の考え方が一種の”余裕”のようなものを産み出しており
それが更にMちゃんの僕への感情を大きくさせているように思えました。
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:41:22.27 ID:c/h6Qhzt0
クズだな
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:42:03.54 ID:/hQMHExk0
Mちゃんを泳がせ続けてもしょうがないので
僕は行動に移すことにしました。自分のことが好きな女というのは
とても扱いやすいものです。遠まわしにデートに誘いましたが
あっさりと着いてきました。こうも簡単に上手くいくとは、と思いました。
下心などというものは微塵も感じさせなかったと思います。
なにせ、自分は無欲な人間だという印象を与えていたし、
実際にそれほど性に対しては貪欲というほどではありませんでした。

が、当然デートすることになったからにはMちゃんと付き合うことになり
やがてセックスをしたりするのだろうか、ということは考えました。
時折、その下品な妄想に興奮することもありました。つまり、人並みに
考えられる部分と、全くスイッチの入らない部分が絶妙に合わさって
人畜無害な、頼れる人物という印象を与えていたのだと思います。
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:45:17.54 ID:/hQMHExk0
デートの日、待ち合わせ場所から移動するときの会話。
Mちゃんの様子はあの日のA君に対するものと全く同じでした。
もう、フィルターとしてではなく、Mちゃんは僕自身を求めている。
だが、いざ目の前に存在されると、上手く話せない、そういった
以前との違いを比べているうちに、僕はMちゃんに”飽きた”のです。
もともと好きだという感情は抱いていませんでしたから
それが恋愛感情が冷めたというよりは、どちらかというと
RPGで楽しかったレベル上げがある段階まで達して、
もう必要なくなったから作業にしか感じられるなくなるのと
似たようなものでした。僕は目の前にMちゃんがいるのが面倒に思えました。

とにかく、今日はさらっと流してしまおう。
そんな風にしか考えられなくなりました。正真正銘のクズです。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:51:20.80 ID:/hQMHExk0
二人でロープウェイに乗りました。
その間、Mちゃんはずっとそわそわしていました。
もう時間も遅く、街の景色は綺麗でしたが、それだけでした。
そこにMちゃんがいる必要は全くないのです。手に入れた宝は
すぐにでも手放してしまいたい、重たいという苦痛でした。
展望台で僕は告白されました。相談に乗ってもらっているうちに
実は自分が僕君のことを好きになっていたことに気づいた。と。

僕は指摘してあげたい気持ちになりました。
些細なきっかけはあったにせよ、君ははっきりと僕を
好きになった訳じゃないんだよ。僕が君を僕のことを好きになるように
試行錯誤して、細工したり暗示し続けたんだ、君は騙されてるよ。
でも自分では気付けないだろうね。だって君は僕のことを好きなんだから。と。

ですが、そんな様子も言葉も見せず、僕は黙って
彼女のおでこにキスをし、彼女がA君を振ったときと同じような言葉で断ったのです。
「君と過ごすのは楽しい。でも、恋人としては見れない。
友達としてならやっていけると思う、ごめんなさい。」

もしかしたらMちゃんは泣いてたかもしれない。けど、僕は何も感じませんでした。
遊び終わったおもちゃに時間を使われたくなかったのかもしれません。

こうして、僕は暗黒の中へと一歩を踏み出したのでしょう。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:51:55.72 ID:c/h6Qhzt0
もし俺がお前の使ってるモニターだったら即爆発するが、俺はお前の使ってるモニターじゃない。

良かったなゲス
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:54:09.42 ID:RKTtHh9L0
FUCK YOU
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:54:28.24 ID:fNKcGC/E0
OH MISS SPELL FACK YOU
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:55:04.71 ID:2bTx9wvrO
リア充か
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:56:32.35 ID:cT41BffzO
なにやってんだ 治
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:58:30.14 ID:/hQMHExk0
帰り道、僕はMちゃんを振ったことを有効に転じる策を閃きました。
学校ではきっと、僕がMちゃんを振ったことが多少話題になるかもしれない。
その時、A君はどういう反応を示すだろうか。普通ならば
俺の好きな人をよくも奪ったな、許せない。恨むぞ。当たり前の仕返しでしょう。
しかし、僕はこの振ったことを利用して、彼との信頼を深める方法を考えました。

先手を打って、僕はA君に伝えました。Mちゃんに告白されたと。
この時は何が起こるか分からず、僕は少し怯えました。
が、A君は何も言いませんでした。そうか、とだけ呟いたのです。
そして僕はこう付け加えました。
「お前と付き合って欲しかった。でも、彼女の気持ちをないがしろに
することはできなかった。せめて一緒に遊んであげようと思ったが
やっぱり、お前のことを考えたら付き合えるなんてことは少しも考えられなかった。
これからはお互いにもっと良い人を見つけよう。」
これは僕の発言である。A君は感銘を受けたのだろう。
その瞬間に僕の評価は、好きな人を奪った嫌な奴から、友人思いの良い男に
逆転したのである。まさに、悪魔と呼べる所業であっただろう。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:58:48.82 ID:JEF5hIyI0
太宰治に影響受けすぎだろ
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:59:21.49 ID:RKTtHh9L0
>>47
釣りかもしんないけどFUCKでいいんだよ
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:04:23.53 ID:/hQMHExk0
それから、僕とA君の仲は更に深まりました。
A君は当然僕に騙されていましたが、僕の方の意識では
何もかもが丸く収まって良かった。(というのは僕がMちゃんの心を弄び
A君を不幸にさせてしまったが、それも全て結果的に僕に対して
良い評価を与える材料になった、という点ですが。)

それから、僕はA君と何度か遊んだりしながらも
同じ高校に進学することになります。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:05:22.75 ID:dhfWryMN0
別に普通ですよ、みんなそんなもんです
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:07:14.48 ID:8oKQoybBO
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:08:47.83 ID:/hQMHExk0
高校に入ってから、頭の良かったところだったのもあるでしょうが
とてもはっちゃけている人は少なかったです。
みんながみんな、一応は自分の世界を持っており、そして
お互いに尊重しているような空気はありました。
その時に僕は今まで自分が感じていた、まるで自分以外は動物と同等
というような優越感は薄れていました。それによって普通の人間に
戻れることもあったかもしれませんが、やはり僕はそれに我慢できず
新たに人間の心を掌握することを考えるようになりました。

教室では静かに本を読み、時々音楽を聞き、話しかけられれば
返事をする受動的な人間でしたが、心の中では常に獲物を探していました。
こいつならどうだ、こいつは落とし甲斐がありそうだ。
と、男でも女でも関係なく、とにかく自分の優越感を満たしたい気持ちでいっぱいでした。
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:09:28.98 ID:fNKcGC/E0
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:09:44.94 ID:yTTY8gWd0
それ以上にゲスな行為をしたことがある
正直ぬるい
というか自覚してるだけいいんじゃね?
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:13:38.74 ID:/hQMHExk0
少し普通の生活に飽きていたころ、僕は遂に出会います。
Tちゃんという子でしたが、とても不思議な子でした。
まるで品定めするような僕の心を見抜いたかのように
「君って綺麗な顔してるのに、すごく意地悪な性格してそう。
私の受けた印象だよ、失礼なこと言ってごめんね。でも本当にそう感じたの。」
ある日そこら辺の人間と同じ扱いをしていたから、前に会話した記憶も
無かったような女が、突然自分の中でマークすべき人物に昇格したのです。

「失礼だよ、ひどいこと言うね。」
僕はそれだけ言って、興味が無いふりをしました。
しかし、正直に言って、僕は内心、全てを見抜かれているのではと
恐怖で逃げ出したいほど怯える気持ちを彼女によって味わされたのです。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:17:58.97 ID:/hQMHExk0
それから、何かある度に僕はTちゃんが気になるようになりました。
この女に逆に監視されているのでは・・・、自分がしてきたことが
体から滲み出ているのを感じ取られているのでは、とほぼ
被害妄想に近いような感情まで抱くようになりました。

あまり話の内容が陳腐になりそうで言いたくはないのですが
僕はよく容姿を褒められることがあります。何度か容姿だけで
女の子に好意的な態度を取られることがありましたが、
それによって僕の意思が動くことは一切ありませんでした。
どちらかというと、見た目よりも言葉で人を落としていく実感が
欲しいタイプだからだと思っています。

そしてTちゃんに対して僕の気持ちはどんどん不安定になっていきます。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:21:13.33 ID:Gpq2opUGO
良い
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:21:19.87 ID:/hQMHExk0
Tちゃんとは1年間ほど友達として関わっていきますが
彼女の意思というものが、私には全く掴めませんでした。
イレギュラーと呼ぶべきか、出会ったことの無い人間、
触れたことのない高度な思想の持ち主に対する攻撃策も防衛策も
僕は持ち合わせていませんでした。今まで、自分よりも精神の未熟な者を
弄ぶことに満足していたのですから、当然の結果だと言えます。

ですから、Tちゃんとの会話は常にスリリングで
互いの隙を突き合っては、指摘し、意見するような
とても人間らしい会話が出来ました。それが何よりも
今までの手応えのない一方的な洗脳のようなものではなく
本当の気持ちの伝えあいであることが、僕にとって初体験でした。

会話とは、存在しないと思っていた人間ですから。
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:25:00.85 ID:/hQMHExk0
ですが、最終的にこの闘いは僕が勝利します。
女とはやはり、最終的に感情に動かされてロジックが停止する部分があるようです。
君とは建設的な会話が沢山できそうだ、と言い僕は何度か
Tちゃんをプラネタリウム、映画館、図書館、色々な場所に誘いました。
そのたびに、Mちゃんにかけた時間よりも濃く、繊細で隅々まで暗示をかけるような
接し方をしました。あれほどまでに他人に対して観察を怠らなかった経験は無いでしょう。
それぐらい、僕はTちゃんに対して隙を見せまいと努力したのです。

僕は当時バイトをしてある程度はお金を持っていたので、
Tちゃんのような厳格な人間を堕落させるためのプランを考えていました。
そして、それを実行に移す準備も行いました。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:28:34.02 ID:/hQMHExk0
Tちゃんの容姿は可愛かったのですが、
いわゆるギャルのような可愛さではなく、それこそ黒髪清楚系と呼ぶべき
お手本のような大和撫子でした。家柄が良く、身につけているものや
知識もとても洗練されていて、他の人とは違いました。
そしてそれを汚すことが僕のなによりの目標となっていました。

ある日、僕はTちゃん本人から、Tちゃんの友達の家に
泊まりこみで遊びに行くという話を聞きました。
親が厳しく、滅多に外泊することができないから、とても
嬉しいんだと話す彼女の姿は、とても清純で可愛らしかったです。
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:31:57.18 ID:/hQMHExk0
「俺も丁度その日、○○で散歩でもするつもりだったんだ。奇遇だね。」
完全な嘘でした。しかし、こういった分かりきった嘘というのは
時にあえて相手に自分が興味を示していることを気づかせるための
テクニックの一つであるということを、私は心得ていました。

「近くを通りかかったら、電話するよ。友達と一緒に案内してくれよ」
少しやり過ぎたかな、と思いましたが、彼女も乗り気でした。
こういった刺激を受けずに育った人間というのは、好奇心が旺盛で
そこにつけこめば、いくらでも隙を作ることは簡単でした。
その点に置いては、彼女は僕の性格に共通する部分があったかもしれません。
自分の好奇心を満たすためなら、時に自分の心を消せるタイプの人間がいます。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:34:51.17 ID:/hQMHExk0
稚拙な文で申し訳ないのですが、30分ほど仮眠を取ります。
少々疲れているので、文章がうまく書けなくなってきました。
途中までお付き合いしてくれて、ありがとうございます。
また後ほどスレッドが残っていれば、書きこませて頂きます。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:40:41.21 ID:fNKcGC/E0
                   ど
             う
             て
             い
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:41:26.62 ID:cT41BffzO
>>60
>>1の思考は普通に誰にでもあるよ。
次起きた時は、懺悔の内容なんだろ?いい加減
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:58:06.14 ID:Gpq2opUGO
wktk
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:14:43.83 ID:fNKcGC/E0
ワクワクテケテケ
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:42:24.01 ID:fNKcGC/E0
ワ ク ワ ク テ ケ テ ケ
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:45:23.54 ID:c/h6Qhzt0
ほんとろくな奴じゃねえな。
こういう奴は俺は本当に嫌いだわ。
他人の信頼を操縦で獲得しないと不安なクソ小心者。
こういう奴に限って周りからは評価されるからな。実際には自分の利益にならない人間には冷酷なのにな
こんな奴を見つけては本性が出るように誘導してきた俺もろくな奴じゃないが
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:04:06.45 ID:mSnY33u80
wktk
74観察者 ◆KANSAMz63M :2010/12/27(月) 04:04:58.27 ID:GsZNL+1d0 BE:1153710263-2BP(4500)

雰囲気が嫌い
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:39:06.91 ID:g+91RVwf0
釣り乙と言いたいところだがKAGEROUの何倍も面白い
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 05:26:53.95 ID:YyzNHxI7O
まだかなー
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 05:29:50.74 ID:5OIo2bpn0
熟睡してんじゃね?
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 06:00:42.89 ID:5OIo2bpn0
             ∧..∧ 
            (´・ω・`)  スレを保守すると気分が落ち着くな
           cく_>ycく__)  "ほっ"と"しゅ"るね
           (___,,_,,___,,_)  ∬
         彡※※※※ミ  旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   \   ドッ!!     /  \ ワハハ! /
     \          /      \    ∞
   l|||||||||||||| ∩,,∩ ∩,,∩  ∩,,∩ ミ∩ハ∩彡
   (,    )(,,    )    ,,)(    )(    )
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 06:33:36.13 ID:Lw8qXOYz0
熟睡してんな
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:51:49.48 ID:2bTx9wvrO
ほしゆ
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 09:58:46.35 ID:/hQMHExk0
1です
熟睡してしまいました
申し訳ございません
続きを書かせて頂きます
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:06:40.33 ID:/hQMHExk0
「今通りにいるよ」
普段とは打って変わって、僕は気さくで明るい口調を演じました。
その方が相手に緊張感を与えないし、OKしてもいいかなという
軽い雰囲気を作ることができるからです。僕は心理学や精神分析の類の
本は読みませんでした。自分なりの理論に基づき、他人を操り、そして
それが上手くいくことが何よりの快感でした。

「今から行くね〜、待ってて」
そして電話は切られました。これから狙っている女の子に会えるという
普通の期待ではなく、隙の無い人間に隙を生み出し、そここから
自分という存在を流しこんで広げようということに対してわくわくしていました。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:07:12.39 ID:zGDwRiPj0
しえん
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:15:37.21 ID:/hQMHExk0
Tちゃんは一人で来ました。これは予想外でした。
友達と来ることを想定していたのですが、むしろ好都合でもありました。
一人ならその分、後ほど行う僕が「転換」と呼ぶ作業をしやすいからです。
この転換という作業は、普段は全く女性に対して興味、下心、愛情というものを
一切見せぬようにし、最後の最後に壁際まで追い詰めた時、はじめてそれを
見せて相手に自分の印象を強く残す、というものです。
Mちゃんとの件以降、僕は2人ほど女性と良好な関係まで行きましたが
あちらから告白してくることで僕の興味が冷め、相手をしなくなるというパターンでした。

Tちゃんは冬の夜なので、可愛らしい格好をしていました。
普段の清楚な様子とはちょっと離れた、ギャルっぽい格好でしたが
それがむしろギャップのようなものを産み出して、かえって僕を興奮させました。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:22:03.43 ID:/hQMHExk0
「ごめんね、待った?どこ見に行こっか」
という好意丸出しのTちゃんに対して、僕は警戒していました。
彼女の性格が、とりあえずは明るく振舞って様子を見て
相手が自分に好意、または性欲のようなものを少しでも見せてきたら
すぐに拒絶するような態度に切り替える、つまり完全に隙を見せぬ
防御体制のようなものに入ることは知っていました。
僕は彼女が最後の最後に、追い詰められるまで自分の隙は見せないつもりでした。

まずは他愛も無い話をしながら歩きました。どうして一人で来たの、などという
質問や、来てくれて嬉しい等の類の言葉は言いません。これらが全て彼女に
最初の打撃となり得る可能性があるからです。一度打撃を受けると、彼女は
絶対に守りに入ります。だから私は、絶対に1撃で仕留めなくてはならなかったのです。
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:25:49.41 ID:/hQMHExk0
そのための準備として、私はひたすら信頼を積み重ねてきました。
1度、学校のイベント等で二人で残って作業をすることがあり、
雰囲気としては十分男女が新たな関係になれそうな状況でしたが
その時でもあえて僕はポーカーフェイスに徹しました。
たとえこのような状況になっても、僕は冷静に自分を保てますよ。
という印象を与え続けたのです。なかなか人を信頼しない人間も、
2、3のイベントを与えてやるだけで簡単に、そして迂闊に
僕のような人間を信じてしまうものなのです。

それからは彼女の中で、僕は信頼できる友達という立場になったようです。
家のことや、学校の人間関係の相談もされるようになりました。
そこまで行くと、ほぼ私の勝ちは決まったも同然でした。
博打に勝ったときのような快感、難しいパズルを解いて余韻に浸るような気持ちでした。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:25:57.75 ID:mlJwZtUn0
いいラノベだ
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:32:44.99 ID:lbwjEIym0
自分が醜いと思う部分はもう出終わったの?
それともこれから何かあるの?
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:35:03.26 ID:/hQMHExk0
「ちょっと観に行きたいところがある。」
そう言って、僕は彼女を高層ビルの展望フロアに連れていきました。
何の警戒も無く、彼女はただ景色を楽しむためにやってきました。
しかし、ここまでの2時間ほどで彼女との間の雰囲気は大分変化しました。
僕に対して、多少の警戒を見せるようになりつつありました。
ですが、それを完全に固める決定打のようなものを私は避けていましたから
彼女自身も、信頼している相手にそんなことは失礼だ、という風に
いつもの通りを振舞っていたようです。しかし、僕にはそれが
隠しようのないもののように、若ってしまったのです。

「友達のところには何時ごろに戻るんだ?」
そこで初めて私はそのような話題に触れました。
しかし、タイミングとしてはもうちょっと後でも良かったかなと
言ってから後悔しました。が、彼女の返事は意外でした。
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:35:36.93 ID:Gpq2opUGO
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:39:07.80 ID:/hQMHExk0
>>88
これからです、すいませんもうちょっとお待ちください。
ここまでは布石のようなものです。メインの部分を語るには
多少、関係無いエピソードを押さえておいてもらう必要があるからです。

「今日ね、友達と遊ぶ約束はしてなかったの。」
これには流石の僕も参りました。窓の外を興味無さそうに
眺めていましたが、反射する自分の顔が強ばっていることに気づきました。
あらゆる可能性、期待、不安、憶測が頭の中を駆け巡ります。
すこしばかり冷静さを失っていた僕はついに言ってしまったのです。

「じゃあ家に遊びに来る?お茶と映画ぐらいしか出せないけど。」
目は彼女に合わせられませんでした。ただ、食いかかってきた獲物が
あとは網を引き上げるだけなのです。少し慌てていたかもしれません。
ですが、全ては順調に進んでいきました。
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:40:12.94 ID:Ofqry45C0
長三
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:45:09.56 ID:j8ylJHC6O
クズ
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:52:11.68 ID:/hQMHExk0
結果的に言うと、Tちゃんは家に来ました。
僕の両親は僕のプライベートには干渉しない主義だったためか、
初めて家に連れてきた女の子を見ても何も言いませんでした。
ただ、いらっしゃいと言っただけでした。
もう警戒することも疲れたのでしょう、彼女の様子から僕は何をしても
抵抗する力は無いだろうなと推測しました。それほどまでに彼女は
常にアンテナを張って、人を警戒していたのです。ですが、相手が
信頼している友人となると、大切な存在、失いたくないものだと
錯覚し、自分の心の隙を見せてしまうようになるのでした。

僕はお茶を出し、映画を見せました。1度か2度、ありきたりな
セックスシーンのある、普通の映画でした。眠くなるほど退屈でもなく
盛り上がるほど過激なものではありませんでした。それぐらいが丁度いいのです。
そして、暗示をかけることにも繋がります。僕はこの純粋なる少女に、いかにして
セックスという考えを連想させ、植えつけられるかを模索していました。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 10:58:59.52 ID:/hQMHExk0
薄暗い部屋で彼女の目は死んでいました。
疲れ、何かに悩み、そしてそれを相談しようか迷っているが
どうしようもなさそうな様子でした。彼女が家で何があったかは
問いませんでしたが、普段の様子から家族を重んじ、親を信じている
というようなことを口にしていたので、何かそれに関係があるのでしょう。
僕は彼女にそっと近づき、囁きました。悪魔の囁きです。
「無理すんなよ、深く落ち込みすぎちゃダメだぜ、な」
こういった真剣に悩んでいる状況の時、普段なら真面目に考えてくれる人間が
あえて楽観的に接することで、結果的にそれは転換の作業になりました。

いささかひねくれた形ではありましたが、彼女の警戒は完全に解かれました。
普段なら、普通の人間に対してなら、ここでガチガチに隙が埋まるはずの心が
僕の今までの信頼の積み重ねと、転換によって、完全に失われたのです。
そこから私は連続で打撃を与え続けます。
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:40:36.97 ID:+mTnmhkv0
しえん
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:45:28.99 ID:/B/KcFqHO
賢いゲス野郎まだか
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:59:55.40 ID:xlltTQVR0
ながい

産業にしろ
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:24:50.46 ID:xyW0n6v60
しえ
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:33:20.29 ID:j8ylJHC6O
続きはまだか?
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:43:54.08 ID:M2navHq/Q
お昼かな
しえん
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:51:05.43 ID:2bTx9wvrO
しえん
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:58:04.89 ID:zGtYscJx0
まだやってんのかよ
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:34:12.90 ID:elsJ8WMi0
はやく書きなさい
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:23:11.02 ID:Gpq2opUGO
ほしゆ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:23:30.25 ID:2bTx9wvrO
寝てんじゃねーよ
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:05:06.79 ID:9bWcbjS/0
ついうとうとしてしまいました、すみません。IDが変わりましたが>>1です
無理してここまで書き続けてきたのですが、どうにも体調が悪く、
ここで僕の懺悔は一旦打ち切らせて頂かなくてはいけません。
支援をしてくださったみなさん本当に申し訳ありません。
何日かしたらまた改めてスレを立てるつもりですので、そのときにまたよろしければお付き合いください。
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:24:20.35 ID:2bTx9wvrO
うそ乙!
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:17:43.68 ID:O+ieLr+c0
ほしゅ
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:44:35.95 ID:+mTnmhkv0
なんという事でしょう
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:52:58.03 ID:GJZ6WEpz0
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:22:49.26 ID:JWGJoG3E0
保守
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:24:51.72 ID:j8ylJHC6O
えぇ〜〜〜〜〜
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:30:06.88 ID:y5Ou80PMO
この時間迄残ってるのが凄い。
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:40:07.33 ID:bj/eQRoc0
せやな
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
残りすぎわらた