梓「こんにちは。みんなのアイドル、あずにゃんです」
梓「朝起きたら何故かアイドルになってました」
梓「今日からアイドルらしく振る舞うです」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:12:20.27 ID:uLVAgRkm0
3ヵ月後
梓「たすけて・・・・・・・・・もういやだ・・・・人体実験は・・・・」
梓「わたしはもう・・・・にんげんじゃない・・・・・・・・・」
梓「だれかたすけて・・・・・・・・・・・・」
日記はここで終わっている・・・・・・・・・・・
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:14:21.63 ID:b86CEu9p0
続きあるなら書いてよね!
〜登校中〜
梓「みんなのアイドルの基本その1、モデル歩きです」クネックネッ
梓「ちょっと大げさな歩き方のほうがメリハリがつくです」クネックネッ
梓「もちろん目線は上向きで、胸を張るです」クネックネッ
梓「腕は大きく振るです」シュンシュン
梓「…………」クネックネッシュンシュン
子「おかーさーん、きもちわるい歩き方してるひとがいるよー」
母「凛ちゃんダメよ。あれは見ちゃいけません」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:14:56.96 ID:Rs1e9bt20
あずにゃん!
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:15:22.84 ID:D+D4fjgT0
梓「そこの親子、ちょっと待つです」クネックネッ
母「ひいっ!!」
凛「わー、へんな人だー」
梓「おはようございますです。みんなのアイドル、あずにゃんです」
母「は、はぁ……」
梓「あずにゃんです」
凛「あずにゃんです!」
梓「そうです、あずにゃんです」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:20:36.83 ID:D+D4fjgT0
母「あの、何でしょうか……」
梓「さっき私を見て何を思ったですか?」
母「えと……個性的な人だなと……」
梓「そうですか」
母「あの……私たちはこれで……ほら凛ちゃん、はやく行くよ!」タッタッタッ
凛「あずにゃんですばいばーい」タッタッタッ
梓「そうです。みんなのアイドル、あずにゃんです」
梓「…………」
梓「みんなのアイドルの基本その2、アイドルを変人扱いした親子を許す心の寛大さです」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:21:48.35 ID:bT6nTXsy0
梓「…………」クネックネッ
純「梓ー、おはよー」
梓「あ、純。おはようです」クネックネッ
純「うえ……道端で何してんの梓。気持ち悪いよ」
梓「」
梓「私はみんなのアイドル、あずにゃんなので許すです」
純「はあ? 何言ってんの梓?」
梓「アイドルじゃなかったらその頭に付いてるモップで牛乳拭き取ってるところです」
純「モッ……!?」
梓「あ、そうだ。モップもモデル歩きで一緒に学校まで歩くです」クネックネッ
純「モップ……」
〜教室〜
純「憂、おはよー」
梓「憂、おはようです」
憂「純ちゃん梓ちゃんおはよー」
純「ちょっと憂、こっちこっち」クイックイッ
憂「? どうしたの純ちゃん?」
純「今日の梓なんかおかしいからさ、あまり近づいちゃダメだよ」ゴニョゴニョ
憂「梓ちゃんが? 何かよく分からないけど……うん、分かった」ゴニョゴニョ
梓「みんなのアイドル、あずにゃんがいるのに内緒話ですか」
梓「モップに続きデカ尻もマナーが悪いです」
憂「デカ……尻……」
〜授業中〜
梓(みんなのアイドルの基本その3、多少の隙を見せるです)
梓(完璧なアイドルは確かに綺麗です。でも隙を見せると人間臭さが上がるです)
梓(それは人を惹きつける魅力になるです。あずにゃんです)
梓(さっそく隙を見せるです)
梓「…………」カチャカチャ
梓「…………」カチャカチャ
先生「ねえ、中野さん」
梓「…………」カチャカチャ
先生「あなた、授業中に何してるか分かってるのかしら」
梓「分かってるです。隙を見せてるです」
先生「いい加減にしなさい! そんなにシャーペン分解したいなら休み時間にやりなさい!」
梓「アイドルの趣味がシャーペン分解なんて、いい隙です」
先生「何をわけの分からないことを……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:36:52.46 ID:AIxoxJUjO
デカ尻最高!!!
〜昼休み〜
憂「純ちゃん、梓ちゃん、一緒にご飯食べよ」
純「憂、今日の梓はそっとしといたほうが……」コソコソ
梓「一緒に食べるです」
憂「うん! 皆で食べよう」
純(うう……憂、お人よしすぎ……)
梓「今日モップはパンですか?」
純「え!? ああ、うん。そうだけど(モップ言うなし……)」
梓「そうですか。デカ尻は相変わらず手作り弁当ですね……」
憂「う、うん……」
純(あ、憂のやつ相当怒ってる。手、強く握りすぎてプルプルしてるし……)
梓「美味しそうです」
憂「あ、梓ちゃん少し食べる?」
梓「いらないです。みんなのアイドル、あずにゃんは人からものを貰ったりしないです。デカ尻とは違うです」
憂「そ、そうなんだー。あはは……」
純(憂耐えろ……耐えてくれ……)
憂顔体型でデカ尻とか褒め言葉だろ!しねゴキぶっり!
純「梓のお昼ご飯は?」
梓「みんなのアイドル、あずにゃんは、もちろん手作りのお弁当です」
憂「わー、すごいね梓ちゃん、お弁当作れるんだ」
梓「みんなのアイドルとして、料理の特訓は欠かさないです」
憂「それで何作ったの?」
梓「今からお弁当の蓋を開けるので慌てるなです。デカ尻はせっかちです」
憂「」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:44:34.05 ID:AIxoxJUjO
憂ちゃん胸も大きいんだろ?
ぼんきゅっぼんの素晴らしい体型じゃないか憂ちゃんちゅっちゅ!
梓「これです」カパッ
純「うえ……何その赤いの……」
梓「マグロを弁当箱サイズに切り取って詰め込んだです」
憂「す、すごいね梓ちゃん、お豆腐みたいだね。えへへ……」
梓「豆腐じゃないですマグロです。尻がデカいと豆腐とマグロの区別すらできなくなるですか」
憂「」
純(てか弁当に生魚つめんなよ……)
〜放課後〜
梓「放課後です。みんなのアイドルあずにゃんは部活に励むです」
純憂「また明日ね、梓(梓ちゃん)」
梓「またあしたです。あずにゃんです」
梓「…………ふぅ」
梓「いい友達を持ったです」
このやろうwwwww
憂「梓ちゃんどうしちゃったんだろ……」
純「今までは何ともなかったのにね」
憂「それに梓ちゃん部活行くって言ってたし、お姉ちゃんと軽音部の皆さん、大丈夫かな……」
純「まあでも、軽音部の先輩なら案外受けとめてくれるかも」
憂「そうだよね。それに明日になったら元に戻ってるかもしれないし」
純「うん。それじゃ私、ジャズ研よってくから」
憂「うん。じゃあね、モップ──じゃなくて純ちゃん」
純「」
〜部室〜
梓「」ガチャ
澪「お、梓か。おつかれ」
梓「おつかれさまです。澪先輩一人だけですか?」
澪「ああ、もうすぐみんな来るけどな」
梓「そうですか」
澪「…………」ペラッ
梓「…………」
澪「…………」ペラッ
梓「あの……なに読んでるですか?」
澪「ん? 音楽雑誌だよ。梓も読むか?」
梓「いえ、いいです」
澪「…………」ペラッ
梓(くそっ! 音楽雑誌とは……まるでアイドル……!)
梓(この人はみんなのアイドル、あずにゃんに匹敵するくらいのアイドルです。それは認めるしかないです……)
梓(正直、人気ではまだ勝てないです。私にファンクラブなんてないです)
梓(で、でも、アイドルとしての優位さでは私のほうが上です)
梓(澪先輩になくて私にあるもの、それは敏捷性です)
梓(私のほうが素早いです)
梓(それを見せしめてやるです)
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:13:30.16 ID:04YflEKW0
梓「……」ガタッ
澪「ん? どうした梓、急に椅子から立ち上がって」
梓「……」シュッシュ
澪「??」
梓「……」シュッシュシュッ
澪「おい梓、何してるんだ?」
梓「見て分からないですか?」シュッシュ
澪「……」
梓「シャドーボクシング、もといシャドーあずにゃんです」シュシュ
梓(効いてるです。私の見せしめ攻撃が効いてるです!)シュッシュッシュ
澪「そうか」
澪「…………」ペラッ
梓「」
なんか誰も見てなさそうなんで上げてみる
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:14:49.28 ID:fvypoRCA0
見てるから早くかきなさい
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:15:12.86 ID:AIxoxJUjO
レスがついてんだろーがッ!!!!!
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:15:54.64 ID:6JVCpZVR0
チラッチラッ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:16:21.15 ID:KyJL2FVU0
見てるんだからさっさと書け
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:18:22.80 ID:04YflEKW0
梓(くっ……! こうなったらシャドーボクシングとモデル歩きの合わせ技『シャモデにゃん』を見せ付けるです)
梓「……」クネクネシュッシュ
澪「…………」ペラッ
梓「……」クネッシュクネッシュ
澪「…………」ペラッ
梓「……」クククネクネシュッシュッシュ
澪「おい、梓」
梓(!? やったですか……!)
澪「人の周りで暴れるな」ゴチンッ
梓「痛っ!」
澪「まったく……」
梓「? ? ?」
梓(こ、この人、みんなのアイドル、あずにゃんに手上げたです……!)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:19:14.87 ID:b86CEu9p0
ですですうっせぇぞゴキ
律の澪が梓に手を上げるわけがない
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:21:27.83 ID:04YflEKW0
律「おーっす」ガチャ
梓(ぐう……とりあえず澪先輩は後回しです)
律「梓、澪になんかされたのか? 涙目だぞー」
梓「大丈夫です。エロガッパに心配される謂われはありません」
律「エロ……ガッパ……?」
梓「そうです。デコ出しエロガッパです。キュウリでも食ってろです」
律「」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:23:19.72 ID:aJW/zfhs0
あずにゃんって実際あんまですです言わないよね
俺のりっちゃんをエロガッパ呼ばわりとはゴキブリ許すまじ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:25:41.73 ID:04YflEKW0
唯「やっほー」ガチャ
律「……」
澪「おお唯、ムギはどうしたんだ?」
唯「ムギちゃんはもうすぐ来るよ〜。今日のお菓子はなんだろな〜」
唯「あれ? りっちゃん元気ないね。どうしたの?」
律「……」
澪「ああ、律はさっき梓にエロガッパ認定されて落ち込んでるんだ」
律「う……」
唯「ええっ! あずにゃん、何でそんな酷いこと言ったの?」
梓「マジキチうんたん黙れうるさい」
唯「」
澪(お前がマジキチだろ……)
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:28:32.25 ID:04YflEKW0
紬「ごめんなさい、遅れちゃって」ガチャ
律「……」
唯「……」
澪「気にしなくていいぞ。みんな今来たところだ」
紬「あら? 唯ちゃん、りっちゃん、どうしたの? うなだれちゃって」
澪「いや、ムギは気にするな」
紬「そう? あ、今日はケーキよ唯ちゃん」
唯「うん……」
紬「??」
律「…………」
澪「…………」ペラッ
梓「早くお茶入れるです。財布」
紬「」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:32:24.72 ID:04YflEKW0
梓「ふう……財布の入れた紅茶は美味しいです」ズズー
律「…………」
唯「…………」
紬「…………」
澪「…………」ペラッ
梓(ん? 何故だか空気がいつもより悪いです)
梓(みんなのアイドルの基本その4、空気を読む力です)
梓(こういうときはみんなのアイドル、あずにゃんが場を盛り上げるです)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:35:08.25 ID:YSLw23zTO
なんつーかな、うん
あずにゃんとは呼びたくないな
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:36:21.94 ID:04YflEKW0
梓(アイドルが場を盛り上げるといったらやっぱり歌です)ガタッ
梓(えっと、確かこの棚にCDプレイヤーと自前のCDが)ガサゴソ
梓(あ、あったです。よしコンセント差し込んでCD入れて、再生です)ピッ
チャーチャラチャラッチャー♪
唯律澪紬「!?」ビクッ
梓「んでんでんでー」
律(うぜぇ……)
梓「かまってかまってほしいのー」
唯(今日のあずにゃん頭おかしいよ……)
梓「ちょうしにのっちゃだめー」
澪(調子乗ってるのお前だろ……)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:39:27.93 ID:b86CEu9p0
に"ゃーwwwwwwwww
梓のですます口調て、
実際『やってやるです!』の印象しかない
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:41:14.97 ID:04YflEKW0
梓「侵略攻略イカ娘、キュッ!」
梓「ふうー、とりあえずこのくらいにしとくです」
律(キュッ!じゃねーよ……何だよあいつ……)
紬(唯ちゃん頑張って。私も耐えてるのよ)
唯(うぅ……ぐすん……)
梓(あ、マジキチうんたんは感動の涙まで流してるです)
梓「大成功です。みんなのアイドル、あずにゃんです」
澪「おい梓」ガタッ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:42:08.08 ID:LVS5dWLpO
んでんでんでwww
笑っちまったぜこの野郎www
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:44:07.88 ID:B7ABVhoWO
いーんせきよりもー キラッ☆
きょだいなパワーでー キラッ☆
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:44:57.65 ID:04YflEKW0
澪「いい加減にしろ!」ゴチンッ
梓「痛っ!」
澪「律、唯、ムギ、今日は帰ろう」
律「ああ……」
紬「唯ちゃん、一緒に帰りましょ。さあ立って」
唯「うん……えっぐ……ぐすん……」
澪「じゃあな梓」スタスタ
──バタン
梓「…………」
梓「…………」
梓「…………」
梓「…………」
梓「…………」
梓「……ふぅ」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:48:28.56 ID:04YflEKW0
〜数時間後・唯の家〜
憂「皆さん、たくさん食べてくださいね」
律「さすが憂ちゃん、どれも美味しそーだな」
唯「えっへん、自慢の妹です!」
紬(あらあら、唯ちゃんすっかり元気になったわね)
純「憂、私も何か手伝うよ」
憂「大丈夫だよ、モッ──純ちゃんは座ってていいよ」
純「あ、うん……」
澪「唯に憂ちゃん、いきなりごめんな。みんなで押し掛けたりして」
唯「そんなことないよ〜。みんなでいるの楽しいよ」
憂「でも、こうして集まったのにも、きっと理由があるんですよね?」
澪「ああ……あの、梓のことなんだけど」
唯律憂純紬「!?」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:51:22.77 ID:LVS5dWLpO
憂の事をデカ尻とな…
デブじゃないのにデカ尻は最高
バックでガンガン突いてやりたい
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:54:20.26 ID:04YflEKW0
澪「先週金曜日の梓は別段おかしなところはなかった」
澪「でも、週が明けた今日、月曜日の梓は明らかにおかしかった」
澪「自分をみんなのアイドル、あずにゃんと名乗ってた」
澪「完全にマジキチの類だ」
唯「」ビクッ!
澪「ああ、唯はそんな類じゃないぞ」
唯「うん……」
澪「そこで、金曜日の放課後から今日にかけて何かあったか、梓の家へ電話を掛けて、梓の母親に聞いてみた」
澪「そしたら『別段、普段と変わらないし、何もないですよ』こう言ったんだ」
澪「そして最後にこう聞いてみた。今日は梓と話したのか?」
澪「『朝、そしてさっき学校から帰ってきた梓と、普通に話しましたよ』そう言っていた」
澪「つまり梓のママは今日も普通の梓と、普通に接してたんだ」
唯憂律紬純「ママ……」
澪「」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:56:10.16 ID:ggVy9k+rO
お、お母さん!
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:57:52.24 ID:LVS5dWLpO
澪しゃん(´・ω・`)
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:59:05.10 ID:04YflEKW0
澪「つまりこの電話で分かったことは」
紬「梓ちゃんか演技している。しかも何故か私たちの前だけで……」
律「演技……?」
唯「あずにゃんは演技であんな酷いことできるの!?」
澪「それは分からない。だけど酷いことをされたのは事実だ」
純「じゃあ今日集まったのは……」
澪「梓が何でそんなことをしているのか、そして明日から梓とどう接するか、皆で考えようと思ったんだ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:02:59.07 ID:04YflEKW0
憂「うーん、とりあえず様子を見るのがいいと思います」
唯「まあそうだよね。他に方法ないもんね」
律「接し方はどうするんだよ。あんなこと言われて普通にしてろってか!」
紬「まあまあまありっちゃん落ち着いて」
澪「普通に接してればいつか素の梓、いつもの梓が出てくるだろうな」
唯「じゃあ素のあずにゃんが出てきたら、何でこんな演技してるんだー!ってみんなで質問責めにすればいいよ〜」
憂「すごーい、お姉ちゃん名案だね!」
唯「えへへ〜///」
澪「じゃあみんな、それでいいか」
唯憂律紬純「」コクッ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:07:13.64 ID:04YflEKW0
律「いやーしかし梓も酷いあだ名つけてくれるよなー」
唯「りっちゃんはまだいいじゃん。エロガッパなんて名前ちょっと可愛いし」ブーブー
純「あの、先輩たちみんな梓にあだ名つけられたんですか?」
唯「そうだよ、私なんてマジキチうんたんだよ!」
純「あはは、唯先輩っぽいです」
唯「うー、そういう純ちゃんはどうなのさ」
純「うう……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:10:55.47 ID:04YflEKW0
紬「確かモップよね」
純「!?」
紬「さっき憂ちゃんから聞いたの〜」
唯「ええ〜っ! すごい可愛いあだ名じゃん!」
純「ま、まあ唯先輩よりは……」
律「それで澪には何故か付いてなくて、ムギは財布だったか」
唯「さいふ〜さいふ〜」ワイワイ
紬「唯ちゃんひど〜い」キャハキャハ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:15:20.10 ID:04YflEKW0
唯「そういえば憂はなんてあだ名つけられたの〜」
純(あ、やば……)
憂「えっ!? えと……私は……」
唯「憂だけ教えないのはズルいよ〜」
律「そうだそうだー、憂ちゃんズルいぞー」
澪「でも確かに気になるな。完璧な憂ちゃんにあだ名なんて」
憂「私は……その……」
唯律紬澪「うんうん」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:16:09.14 ID:6JVCpZVR0
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:17:16.97 ID:04YflEKW0
憂「えっと……」
唯律紬澪「うん」
憂「…………」
憂「…………」
憂「デカ尻……」
唯「」
律「」
紬「」
澪「」
純「…………」
みんなで憂のお尻をいじくる展開ですねわかりました
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:18:35.83 ID:b86CEu9p0
支援するので完結させてくださいにゃん
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:19:37.51 ID:LVS5dWLpO
あずにゃん討伐令が下されました
朝仇となったあずにゃんを始末しましょう
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:22:24.29 ID:04YflEKW0
唯律澪紬純憂「よし、普段どおりに接するぞ。おー!」
しかし翌日以降、6人の言動に反して
梓の奇怪な行動は日に日にエスカレートしていった。
教室のゴミ箱に頭を突っ込む、シャーペンの芯や蚊取り線香を食べる、そこら辺はまだ序の口。
2日後、ついに授業中に奇声を発し始める。
お昼休み、廊下に野球のベースを持ち込み、ヘッドスライディングの練習を始める。
もちろん廊下を全力疾走する際の奇声はデフォ。そして、職員室へ連行される。
3日後、ヘッドスライディングの練習を、授業を途中で抜け出し廊下でやり始める。なぜか制服は泥だらけ。
各教室で授業中の生徒の耳に、キェー!という奇声がドップラー効果に従い走り抜ける。
4日後、自分の手足を縄で縛って登校する。指先が血で滲んでいる。
授業でノートを取ることが出来ない。
縛った状態でのヘッドスライディングの練習も欠かさない。
しかしバランスが取れないため、そのまま顔面強打。のた打ち回る。
そして放課後、6人はまた唯の家へ集まっていた。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:23:38.50 ID:fvypoRCA0
完全にキチにゃんじゃねーか…ゴクリ…
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:26:18.20 ID:AIxoxJUjO
キチにゃんかわいいんだけど
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:26:22.46 ID:04YflEKW0
お風呂入ってくる
40分以内には戻る
鯖時限解除らしいから日付跨いだらまた規制されてるかもしれん
書き溜めてあるから、そのときは後日またスレ立てる
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:28:08.25 ID:S5MpZVTW0
えっ?規制?マジで?キェー!
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:30:36.94 ID:lK2z2a1/O
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:42:32.20 ID:LVS5dWLpO
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|o保o
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' 保 <コトッ
| ミ ピャッ!
| 保
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:57:30.00 ID:8YwSd5ZK0
風呂で寝ちゃってんじゃねーの
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:04:41.31 ID:gMNVEkOm0
>>72 この時期は男でも一時間とか普通だろ
俺も冬は一時間がデフォだぞ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:04:52.41 ID:M0yQ7Nll0
〜唯の家〜
唯「…………」
律「…………」
澪「…………」
紬「…………」
純「…………」
憂「…………」
唯「……ホントにあれ、演技なのかな?」
律「あれは真性だろ……ヘッドスライディングの意味が分からない……」
純「普通に接するも何も、梓が勝手に一人でいることが多かった……」
憂「うう……梓ちゃん……どうしてあんなことに……」
澪「ちょっといいか」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:06:44.05 ID:g3ImbM2oO
お帰りオン
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:11:12.11 ID:P4bVOIsmO
ペケッ☆
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:11:36.96 ID:M0yQ7Nll0
澪「私たちは4日間、素を出す梓を待ち構えるため、普通に接してきた」
澪「しかし日に日にエスカレート、人外へと変貌していった」
澪「私は梓が演技してると思ったけど、実際それは違った」
澪「4日前、梓の母親へ電話し、ここにみんなで集まって演技と判断した」
澪「その時点で私は大事なことを一つ見逃していたんだ」
唯「大事なこと……?」
澪「うん。もう一つの可能性」
澪「梓の母親と電話したとき『朝、そしてさっき学校から帰ってきた梓と話した』こう言ってたんだ」
律「だから梓が演技してるって結論に達したんだろー」
澪「確かにそうだな。でもな律、この発言が『ただの嘘』だったらどうだ?」
律「嘘……」
澪「つまり、私が電話を掛けたあの日、梓は家でもあの状態で、何故か母親はそれを隠していた」
澪「それが見逃していたもう一つの可能性……」
律「…………」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:16:19.84 ID:M0yQ7Nll0
澪「それで今回はムギに協力してもらったんだ」
澪「ムギの知り合いに精神的なものに詳しい専門家がいるらしいんだ」
紬「初めからそうしてればよかったわ……」
澪「それでその専門家曰く、梓がこうなった原因は」
唯律憂純「…………」
澪「多大な心的外傷が原因だろうって……」
律「つ、つまり私たちといたのがストレスになって、それが溜まりに溜まってああなったって言うのか?」
紬「ううん。梓ちゃんのストレスの原因が私たちなら部活になんか来ないでしょ。それに前までの梓ちゃんはどうだった?」
唯「一緒にバンド組んで私たちと演奏して、すごい楽しそうに笑ってた……」
紬「ね? ストレスの原因は私たちじゃないのよ」
唯律「じゃあ、まさか……」
澪「母親、の可能性が高いと思う……」
80 :
ミサカ ◆MIsakanbtw :2010/12/27(月) 00:16:21.42 ID:ZQr+Uks00
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:17:08.79 ID:VwE2U2BiO
おっと予想外
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:18:32.03 ID:Yv403PEHP
これはおもしろくなってきました
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:20:08.51 ID:M0yQ7Nll0
憂「そ、それって梓ちゃんが虐待されてるってこと……」
澪「今日、学校の先生に話を聞いてみたんだ。この梓がマジキチの件について親は何て言ってるのか?って」
澪「『私は知らない』の一点張りらしい」
澪「病院に連れて行く気がないのか?って質問にも『私は知らない』そう答えたらしい」
澪「それに加えて梓の父親は、ひと月ほど前に、自殺してるんだ……」
唯律憂純「……え?」
急にシリアス展開にすんなwwwwwwwwww
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:24:18.36 ID:M0yQ7Nll0
紬「このことを踏まえた上で専門家の先生に原因を聞いてみたの」
紬「まず父親が自殺したことで、母親と梓ちゃんにストレスが」
紬「そして、その母親のストレスの矛先も梓ちゃんに向かったんだろうって」
唯律憂純「…………」
律「そ、それで、梓は治るのか?」
紬「そのストレスから遠ざけて、しばらく安静にしてあげれば少しは変わるんじゃないかって」
唯律憂純「…………」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:25:13.66 ID:KPG6J8Wl0
マジキチにゃんなんて思ってごめんよあずにゃん
俺がペロペロするから元気だして!
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:26:40.76 ID://5XUzlsO
んでんでんでwwwwwwwwwwwwwww
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:27:21.72 ID:Yv403PEHP
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:27:25.85 ID:lUU2nI5Z0
これは俺の梓じゃないから安心した
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:28:04.68 ID:M0yQ7Nll0
憂「と、とりあえず皆さん、今日は泊まっていって下さい」
憂「明日は休みですし、少し落ち着いて休みましょう」
唯「で、でもあずにゃんが!」
紬「唯ちゃん落ち着いて。大丈夫、何とかなるわ」
律「…………」
純「…………」
澪「……私はちょっと外の空気を吸ってくるよ」ガチャ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:33:16.17 ID:M0yQ7Nll0
〜唯の家・玄関先〜
澪(空気吸うとか言って誤魔化したけど、やっぱり梓の家に行くべきだよな)
澪(あの場で梓の家へ行くって言ったら皆ついてくるだろうし)
澪(ぞろぞろと皆で行って梓の母親刺激したら、さらに状況が悪化するし)
澪(それに梓は演技だって言い出したのは私だし)
澪(ってことは責任は私にあるわけで……)
澪「…………」
澪(よし、行こう!)
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:33:59.99 ID:Yv403PEHP
うわあああああああああああああなんか嫌なフラグが…!
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:37:54.57 ID:VwE2U2BiO
俺の嫁に何かが起これば貴様の命もおぉぉ
支援
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:39:04.53 ID://5XUzlsO
刑事ドラマで単独行動した刑事が死ぬのと同じフラグが…
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:39:09.92 ID:M0yQ7Nll0
〜梓の家の前〜
澪(やっと着いた。梓の担任に家の場所聞いといて良かった)
澪(さて、まだ夜8時か。どうしよう。呼び鈴を押して正攻法で攻めてみるか……)
──ガッサガッサガッサ
澪(ん? 何だこの音?)
澪(庭のほうから? ち、ちょっと怖いけど行ってみようか)テクテク
──ガッサガッサガッサ
澪(怖くない怖くない怖くない)ソーッ
澪(怖くない怖──)チラッ
澪(────え?)
澪(なっ────)
澪(な……んだ……これ……)
澪死亡フラッグ
これはまた良い感じにネジが飛んでるあずにゃんだなw
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:40:41.52 ID://5XUzlsO
ごきにゃんキタ────(・∀・)────!!!!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:40:45.61 ID:KPG6J8Wl0
虐待とか関係なく深夜にあずにゃんがゴキにゃんみたいにガサガサ這い回ってたら
それはそれで凄い怖い
座敷女のラストのページ思い出した
C
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:44:37.97 ID:M0yQ7Nll0
そこには異様な光景が広がっていた。
首輪を付けられ、犬小屋と鎖で繋がれている梓の姿。
奇声を上げさせないためか、口には猿ぐつわ。
暗くてよく見えないが、泥だらけの制服を着ている。そして縄で手足が縛られている。
そして必死に穴を掘っているのだ。
指先は血で滲んでいる。
それでも掘り続けている。
何かから逃げるように。
ここから逃げたいと言わんばかりに。
頬を涙でグショグショに濡らしながら、掘り続けている。
口からはヨダレが、それが血で赤黒く滲んだ指先にダラダラと垂れていて、すごく、痛々しい。
澪(な、なんだよこれ……)
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:46:47.23 ID:Yv403PEHP
うわあああああああああああああああああ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:46:49.32 ID:DsrX3VNO0
Oh…
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:47:14.83 ID:x/sX25wn0
マジキチ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:47:59.41 ID:VwE2U2BiO
澪ォォォォ
逃げろぉぉぉ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:48:25.32 ID:M0yQ7Nll0
澪「あ、梓……」
梓「…………」
澪「梓……」
梓「ひお、へんはい……」グスンッ
澪「猿ぐつわを外すからちょっと待ってな」カチャカチャ
澪「よし、外れたぞ」
澪「…………」
梓「……みんなの……うう……アイドル……ひっく……あずにゃんです……グスン……」
澪「うん。みんなのアイドル、あずにゃんだ」
梓「あ……あず……グスッ……うわああぁぁん!」ダキッ
澪「梓! 泣いちゃダメだ! 声で気付かれる!」ガバッ
梓「んー!」モゴモゴ
澪「…………」
梓「んー!」モゴモゴ
澪(……な、なんとか大丈夫かな)
oh……
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:52:04.68 ID:M0yQ7Nll0
澪「梓……ここから逃げよう」
梓「っ!?」ビクッ
澪「分かってる。この鎖に繋がれてる杭、地面から簡単に抜けるもんな」
澪「つまり梓はいつでも自分で逃げられたんだ」
澪「でもそれをしなかった。逃げた後また捕まったら、次はどんな酷い仕打ちされるか分からないもんな」
梓「…………」
澪「でも今なら大丈夫だ。私の家に来ればいい」
梓「…………」
澪「だから逃げよう」
梓「…………」
澪「梓!」
梓「…………」コクッ
澪「よし。ほら、手つかまって」ギュッ
梓「う……///」
澪「行こう」タッタッタッ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:54:06.47 ID:g3ImbM2oO
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …?!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:56:01.34 ID:H5CvycUP0
泣いた
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:56:24.33 ID:M0yQ7Nll0
〜澪の家・脱衣所〜
澪「梓、ここにバスタオルと着替え置いておくからな」
梓「…………」シャワーシャー
澪「…………とりあえずみんなに連絡か」ピロロロロ
澪「あ、もしもし律」
律『おー澪、今どこにいるんだ? 外の空気吸いに行ったんじゃないのかー』
澪「ごめん。ちょっと色々合って。梓と私の家にいるんだ」
律『梓と!? じゃあ梓は今、隣にいるのか?』
澪「いや。今はお風呂入ってるよ。まあ、脱衣所から電話してるから隣といえば隣だな」
律『そ、それで何があったんだ? やっぱり虐待とか……』
澪「うん。まだ断定は出来ないけどな。梓と少し話してみるよ」
律『分かった。じゃあ私たちは唯の家にいるから。何かあったら無理しないでこっちに来いよ』
澪「うん。ありがとう律」ピッ
澪「…………ふぅ」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:56:44.91 ID:W6OI99ZeO
この澪ちゃんかっこいい
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:58:06.87 ID:90yuonpK0
というかあずにゃんかわいい
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:00:06.92 ID:M0yQ7Nll0
──ガララッ
澪「うおっ! 梓!」
梓「…………」
澪「…………」
梓「…………」
澪(体が……痣だらけだ……)
梓「…………」
澪「梓」
梓「…………」
澪「体、拭いてあげるから……後ろ向いてくれるか?」
梓「…………」コクッ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:02:45.94 ID:KPG6J8Wl0
この澪になら掘られてもいい
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:03:06.90 ID:Q0V4I/dd0
っていうかそんなことしなくてもあずにゃんはすでにぼくたちのアイドルなのにゃん
文字通りぼくたちとはモニターの向こう側の、まるで雲の上の存在なのにゃん
そして、あずにゃんには指一本すら触れられずにただただあずにゃんの映るモニターを
ひたすらペロペロするしかないような存在なのにゃん
書いてて虚しくなってきたのにゃん…
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:03:43.43 ID:M0yQ7Nll0
その後、梓に下着や服を着せ、髪をドライヤーで乾かしてあげた。
乾かすために髪をワシャワシャしてあげると、ちょっと嬉しそうに笑った気がした。
そして怪我している指先を処置して、私の部屋へ通した。
気が触れた言動をとると思っていたが、その間、梓はずっと無言だった。
治療している間、学校で普通に接しようと様子を見ていた4日間を思い出した。
よくよく考えてみれば──
そのときから既に梓の制服は泥だらけで、
手は血で滲んでいて、手足は縄で縛られていたんだ……
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:04:16.67 ID:GJ88UQLZO
別にどの澪でも良い
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:08:17.14 ID:xgwFi84k0
澪はいざとなったら頼れる姉御
後輩に対してはキリっとしてるもんな
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:10:46.14 ID:g3ImbM2oO
やっぱりレイプ目なのかしら?
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:14:02.83 ID:M0yQ7Nll0
〜澪の部屋〜
澪「梓、はいお茶」
梓「…………」
澪「飲んでいいぞ?」
梓「…………」ゴクゴク
澪「喉渇いてるのか。おかわりあるぞ」
梓「…………」ゴクゴク
澪「梓、あの首輪やら何やらは──」
梓「」ビクッ!
澪「あ、ごめんな……ごめん……」
梓「…………」
澪(どうしようか……)
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:15:41.40 ID:Q0V4I/dd0
にゃんにゃん…
あずにゃんの痣だらけで血が滲んでいるデリケートな素肌を
ぼくがペロペロして癒してあげたいのにゃん
猫だけじゃなくて野生の哺乳動物は傷口をペロペロして癒すのにゃん
涎には、殺菌作用を持つリゾチームが入っていて、傷の治りを早めることから
それすなわちぼくがペロペロするということは、天然の消毒液に浸すようなものなのにゃん
いつもあずにゃんに元気をもらっているぼくだからこそ、
あずにゃんに恩返しするために、あずにゃんのいたるところについた傷に舌を這わせて
あずにゃんの体の傷が早く治りますように、という願いを込めつつペロペロするのにゃん
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:16:51.34 ID:xgwFi84k0
下手したら化膿するぞ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:18:29.82 ID:x/sX25wn0
本物のかずにゃん?
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:19:21.72 ID:iEMLiM+QO
傷口を他人がなめるのは互いに感染症の恐れがあるため危険です
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:19:25.24 ID:M0yQ7Nll0
梓「…………」グゥ〜
澪「ん? お腹空いてるのか」
澪「じゃあちょっとコンビニで何か買ってくるよ」
梓「……!?」
梓「…………」ギュッ
澪「…………」
梓「…………」ギュー
澪「……おい梓」
梓「…………」ギュー
澪「抱き付いてたら私がコンビニに行けないぞ」
梓「…………」ギュー
澪「…………」
梓「…………」ギュー
澪(……まあいいか)
ほんと目障りだな
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:23:32.07 ID:M0yQ7Nll0
梓「…………です」ギュー
澪「ん?」
梓「……離れたくないです」ギュー
澪「ん……そうか」
梓「……そうです」ギュー
澪「…………」
梓「…………」
澪「…………」
梓「…………」
澪「…………」ナデナデ
梓「……えへへ///」
この一部始終を梓母が窓越しに覗いてんだろ?
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:25:59.26 ID:g3ImbM2oO
かずにゃんこの前聡に嫉妬して死んだはずじゃなかったのか
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:26:43.50 ID:DsrX3VNO0
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:26:54.57 ID:3Q8dL/Og0
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:27:27.76 ID:GJ88UQLZO
ムギがみんなを率いて覗いてる
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:27:55.00 ID:xgwFi84k0
聡が女装する話か
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:28:24.03 ID:M0yQ7Nll0
そうして、しばらく2人並んで座っていた。
その間、梓はずっと私に抱き付いていた。
時々、にゃーにゃー言いながら頬をすり寄せてきた。
その顔がすごく嬉しそうで、代わりに頭を撫でてあげると、気持ち良さそうに微笑んでいた。
なんというか、本当に猫みたいだった。
その後、遊び疲れた子供のように眠ってしまった梓を布団に寝かし、私は唯の家へ行くことにした。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:29:29.81 ID:LEPrjHHJO
想定外の展開にわろたがなかなか面白いな
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:29:56.76 ID:JkxUBGfh0
最初と全然ちげぇwwwwwwwww
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:30:46.92 ID:Q0V4I/dd0
そしてあわよくばあずにゃんの心の傷もぼくが癒してあげたいにゃん!
体の傷は時間が経てば治るけど、
下手したら心の傷は体の傷よりも治るのが遅いのかもしれないのにゃん
そんなあずにゃんの心の傷を癒すためには、あずにゃんの家族の虐待された暗い過去を
ぼくとの楽しい思い出で上書きする必要があるのにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:32:11.66 ID:M0yQ7Nll0
〜唯の家〜
紬「やっぱり警察に連絡するべきじゃないかしら」
唯「そうだよ澪ちゃん、あずにゃんがそんな酷い目にあわされてるなら尚更だよ」
澪「やっぱりそうかな……」
律「まあでも澪が心配してることも分かるぜ」
律「もし梓に暴力を振るった人間が警察を欺いて、シラを切り通せた場合」
憂「怒ったその人は、梓ちゃんに更に酷い仕打ちをしそうですね」
紬「猫を被った礼儀正しい大人と、必死に説明してるその親の子供なら、警察は前者を信じるでしょうね」
澪「…………」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:35:14.83 ID:M0yQ7Nll0
純「それでその犯人は梓の母親なんですか?」
澪「うん。それは間違いないと思う」
澪「でも断定はできないから、明日できたら梓と話してみるよ」
唯「できたらって……やっぱりあずにゃんは頭おかしくなっちゃったままなの?」
澪「私の家では無口だったけど普通だった。廊下でヘッドスライディングしてた奴とは別人みたいだ」
唯「そっか〜よかった〜。でも何で急に戻ったんだろうね?」
律「澪に会って安心したんじゃないか?」
憂「今までずっと殺されるかもしれない恐怖の中にいたんですもんね……」
紬「安静にしてれば回復するかもって話だから、梓ちゃんを自分のお家に帰すのはやめたほうがよさそうね」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:35:56.08 ID:Q0V4I/dd0
あずにゃん…
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:38:06.33 ID:g3ImbM2oO
おい 一人にしたら…
おい
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:39:00.14 ID:A/cDqbmL0
涙目で無言のあずにゃんに抱きつかれたら・・・いいな
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:40:33.45 ID:J2FJ2l860
あずにゃん…
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:40:48.20 ID:M0yQ7Nll0
「じゃあ私はそろそろ帰るよ」
唯「え〜、澪ちゃんも泊まってこうよ〜。明日お休みだよ〜」
律「唯ー、いま澪の部屋では梓が一人っきりなんだぞー」
唯「あ、そっか〜」
憂「澪さん、無理しないでくださいね」
澪「うん。ありがとう憂ちゃん」
澪(……帰りにコンビニでおにぎりでも、あと梓の歯ブラシも買っていこう)
やばい全部投下し終わるの3時頃まで掛かるかもしれん
明日、朝早い人は無理しないで寝ておくれ
澪(……帰りにコンビニでおにぎりでも、あと梓の歯ブラシも買っていこう)
この一行重すぎ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:42:35.57 ID:A/cDqbmL0
もうフラグが立ってそうなのがなんとも
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:43:28.33 ID:M0yQ7Nll0
〜澪の部屋〜
梓「うぅ……ぐすっ……みお……ひっく……」ポロポロ
──ガチャ
澪「!? お、おい梓!」
梓「うわああああああん!」
澪「ごめん梓。一人にして」
梓「みお……ヒック……みお……グスン……」
澪「うん。澪だぞ」
梓「うぅ……」ギュー
澪「…………」
梓「…………」ギュー
澪「梓」
梓「……?」
澪「一緒にご飯食べよう」
梓「…………うん」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:43:40.49 ID:MAeA+P6P0
先がきになる
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:44:25.64 ID:Q0V4I/dd0
あずにゃんの歯ブラシ、もし毛先が広がって使えなくなったらぼくにちょうだいなのにゃん!
一本あたり3000円で買い取るのにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:44:31.18 ID:KPG6J8Wl0
寝ていいだと?
ばかやろう!あずにゃんと明日の仕事どっちが大切だと思ってんだよ!
考えるまでもねーだろ!
梓が先輩を呼び捨てにするのはなんかグッとくる
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:46:29.53 ID:Q0V4I/dd0
なにこのあずにゃんかわいい…
このssでなら澪梓でも許せるのにゃん
こんな気持ちは初めてなのにゃん…
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:46:30.03 ID:M0yQ7Nll0
澪「梓、どれがいい? おにぎりを色々買ってきたんだ」
梓「……みおは?」
澪「ん? 私はどれでもいいぞ。梓が先に決めてくれ」
梓「……みおが先に決めて」
澪「…………じゃあ、このシーチキンにしようかな」ビリビリ
梓「…………うん」
澪「…………」パクパク
梓「…………」ビリビリ
澪(なんだ、梓もシーチキンじゃないか)モグモグ
梓「…………」パクパク
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:47:04.47 ID:mF3mm3b1O
SIRENのCMてあれか
おかあさん!開けてよ!おかあさん!!ってやつか
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:49:49.53 ID:M0yQ7Nll0
澪「梓、飲み物もあるぞ。午後の紅茶のストレートとレモン、どっちがいい?」
梓「…………」
澪「…………」
梓「…………レモンがいい」
澪「じゃあはい。ここに置いとくぞ」
梓「…………ホントは」
澪「……ん?」
梓「ホントは一緒の、おそろいが良かったです……」
澪「…………」
梓「///」ゴクゴク
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:50:41.53 ID:xgwFi84k0
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:52:17.03 ID:kYqRQWMj0
あずにゃああああああああああああああああああああああああああああんんんぬううわああああああああああああああああああああああああああああ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:53:23.48 ID:Q0V4I/dd0
個人的にはヘタレが中学生同行させるシナリオの石段の辺りで
同行者の顔のテクスチャの裏側が画面一杯にアップになるのが
一番怖かったのにゃん…
あれはドキッとしたのにゃん…
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:53:51.33 ID:A/cDqbmL0
基地外から天使へ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:54:28.78 ID:mF3mm3b1O
>>159 欧米版もあったのかwww
にしてもあずにゃん…
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:56:17.41 ID:xgwFi84k0
欧米版つーかNT
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:57:26.21 ID:M0yQ7Nll0
澪「梓の分の布団を敷いて、と……」
私と梓の布団を2つ並べて床に敷く。
澪「ほら梓、遠慮しないでここで寝ていいからな」
梓「…………」
澪「よし、じゃあ電気消すぞ」
梓「みっ! み、みおも一緒の布団で……」
澪「…………」
梓「1つの布団で……一緒に……」
澪「…………」
梓「…………ダメ、ですか……?」
澪「…………」
澪「……いや、一緒に寝ようか」
梓「うん……」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:58:10.80 ID:rWCpRteN0
あずにゃん可愛い
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:58:22.60 ID:VwE2U2BiO
3時ってwww
めっちゃ書き溜めてるな
支援支援支援
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:00:20.50 ID:M0yQ7Nll0
寝てるときの梓は、私を抱き枕か何かと勘違いしたかのように抱き続けていた。
ちょっと苦しかったけれど、梓の寝顔を見て、なんだか急に嬉しくなった。
頭を撫でてみると、寝ているにもかかわらず、前みたいに嬉しそうにしていた。
もしかしたら、梓は頭を撫でられるのが好きなのかもしれない。
翌朝、梓が寝ている間に、こっそりコンビニにご飯を買いに行った。
因みに家のパパとママは、昨日、泥だらけの制服の梓を見た際に、なんとなく察してくれたみたいだ。
もし必要なら相談しなさい。いつでも力になる、と言っていた。
今日、梓から色々聞けたら相談してみるのもアリかもしれない。
いや、本当は一目散に相談して、警察に連絡するべきなんだろうけど、まずは梓と話をしてみたい。
幸い今日は土曜日で、明日も休みだ。
月曜日の学校、それまでには何とかしないと。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:02:24.40 ID:M0yQ7Nll0
〜翌朝・澪の部屋〜
澪「梓、なに食べる?」
梓「えと……」
澪「二つずつ買ってきたから」
梓「じ、じゃあこのメロンパンで!」
澪「ふふ……じゃあ私もそれだな」
梓「うぅ……///」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:06:09.66 ID:M0yQ7Nll0
澪(結構、元気になってるみたいだし……そろそろ聞いてみようかな)
梓「……」パクパク
澪「梓、昨日のことなんだけどな」
梓「…………」
澪「聞いてもいいかな?」
梓「…………うん」
澪「あんなことをしたのは、梓のお母さんか?」
梓「……うん」
澪(やっぱりか……)
梓「あの首輪なんかを嵌められたのは……もしかして一ヶ月くらい前から?」
梓「……うん」
澪(梓の父親が自殺したあたりだな。やっぱり原因はそこか)
澪(制服が汚れてたのはつい最近だったから、最初のほうは虐待する時わざわざ私服に着替えさせてたのか)
澪(泥だらけの制服なんかで登校してたら親も怪しまれるしな)
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:06:41.25 ID:Q0V4I/dd0
ああ…
このあずにゃんを澪よりも先にぼくが発見してると思うと…
ああ…
とってもやりきれないのにゃん…
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:09:12.94 ID:M0yQ7Nll0
澪「それで梓、ここ一週間の記憶ってあるか?」
梓「…………よく覚えてない。思い出せない夢みたいな。何かしたことは覚えてるけど」
澪「じゃあここ一週間あたりで一番鮮明に覚えてることってなんだ?」
梓「…………確か、家に帰ったらお母さんが誰かと電話してて、そのあと急に怒り始めて」
梓「いつもは着替えてから首輪を付けるのに、その日は制服のまま首輪をつけられたです……」
梓「……その日はいつも以上に色々されたです」ガクガク
梓「……その前後の記憶はあやふやで、そこだけ鮮明に覚えてるです」ブルブル
澪(梓の口調が以前のに戻り始めた……)
澪「大体わかった。梓ありがとう。この話はここで終わりな」
梓「…………はい」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:12:11.61 ID:M0yQ7Nll0
梓の話をまとめるとこうだ。
今日が土曜日で、制服が汚れていたのが木曜日。(参照
>>65)
ということは、帰宅して母親が誰かと電話していたのは水曜日。
電話が終わったと思ったら、急に激怒。その日から制服のまま首輪をはめさせられる。
ひと月ほど前は学校側に怪しまれないように私服で首輪を付けさせられていたが、
その電話以降、制服に泥が付こうがおかまいなし、暴力も盛んになった。
そして電話の相手は──学校だろうな。
水曜日に本格的にヘッドスライディングの練習を始めた梓は、そのとき職員室へ連行された。
そして放課後、担任の先生か誰かが梓の家へ電話したんだろう。
『家でおかしな点はありませんか』とか何とか言って。
それ以前から学校で色々とおかしかったが、先生が梓の家へ電話するレベルじゃなかったしな。
そして担任の電話以降、梓の母親が自棄になり、梓への暴力が加速した。
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:14:26.50 ID:M0yQ7Nll0
澪「梓、ここでちょっと留守番しててくれないかな?」
梓「…………」
澪「嫌か?」
梓「…………平気。みおの部屋、好きだから」
澪「じゃあちょっと待っててな。そこのテーブルの上にある昨日買ったやつも適当に食べていいぞ」
澪「あ、あとそこの本棚にある漫画とか雑誌も読んでいいからな」
梓「…………」
澪「じゃあ、ちょっと出掛けてくる(何も聞かないのは、何となく察してくれてるんだろうな)」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:15:47.34 ID:JkxUBGfh0
許せ これが最後の支援だ
朝までに完結してることを期待して寝る
∧∧
( ・ω・)
_| ⊃/(__
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:16:14.52 ID:DsrX3VNO0
良いところだけど流石に眠気MAX
支援して寝る
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:16:32.06 ID:kYqRQWMj0
律「あー!!もう頭がごちゃごちゃだ!澪ー!私にも分かるように説明してくれー!」
澪「バーロー」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:16:47.39 ID:M0yQ7Nll0
〜梓の家〜
澪「」ピンポーン
──ガチャ
梓母「はい、どちらさまですか」
澪(この人が……)
澪「あの、高校の同じ部活の者ですけど、梓ちゃんは……」
梓母「ごめんなさい。梓は昨日の夜から帰ってきてないんです」
澪「そうですか。携帯のほうに連絡を入れてみたんですけど、電源が入っていないらしくて」
梓母「本当、何処にいるんでしょうね。あの子」
澪(やっぱりどこか他人事だな。こうなったら──)ガサゴソ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:19:05.26 ID:M0yQ7Nll0
澪「あの、この鎖に見覚えはありませんか?」ジャラジャラ
梓母「さあ、何のことですか?」
澪「梓が全部話してくれました。母親に酷いことをされたって」
梓母「さあ、ちょっとよく分かりません……」
澪「本当、ですか?」
澪「梓は母にこの鎖で傷付けられたと言ってましたけど」
梓母「いったい何のことですか? 第一、娘を鎖で繋げる親なんて、普通そんな人いませんよ。常識で考えて下さい」
澪「…………」
澪「あの、一ついいですか?」
梓母「はい、何でしょう?」
澪「私がいつ鎖で『繋げる』なんてお話しました?」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:20:08.90 ID:5kD+Nav1P
支援
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:20:49.91 ID:kYqRQWMj0
梓母「キサマァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
ハメやがったなァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:20:51.00 ID:A/cDqbmL0
キチ相手に単身で乗り込むとは・・・
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:20:57.68 ID:fgiD12UHO
古畑任三郎かよ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:21:00.41 ID:xgwFi84k0
だが・・・マヌケは見つかったみたいだな
澪「この時計型麻酔銃でおばちゃんを眠らせてっと───」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:21:47.70 ID:M0yQ7Nll0
澪「この鎖で傷付けるといえば、縛り上げる、叩きつける、普通はそっちを想像すると思うんですが」
梓母「え、あ……」
澪「私は、あなたを捕まえて警察に連絡しようとか、そういうことは考えてないんです」
梓母「…………」
澪「ただ梓を、あなたの暴力から解放して欲しいだけなんです」
梓母「くっ……」
澪「お願いします!」
C
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:23:46.86 ID:H7F8idXvO
澪ちゃん頑張って
やだこの澪ちゃんかっこいい
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:24:38.77 ID:M0yQ7Nll0
梓母「わ、分かりました。警察に連絡しないという約束なら、そうします」
澪「そうしますって、どういうことですか?」
梓母「梓に暴力は振るいません」
澪「ありがとうございます」
梓母「じ、じゃあ用は済んだわね!」バタンッ
梓母(ふう……)
梓母(一時どうなるかと思ったけれど……)
梓母(あんな口約束守るはずがないでしょう)
梓母(今度あの小汚いドブ猫が帰ってきたら、絶対に逃げないようにしないと)
梓母(学校も辞めさせて、ずっと犬小屋に繋げておこうかしら)
梓母(そうね、それがいいわ)
梓母(ご飯は情から猫飯を一日二食与えてやってたけど、今度からは一日一食キャットフードでいいわね)
梓母(そうと決まれば、新しい首輪や鎖、キャットフード、今から色々買いに行きましょう。ふふふ……)
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:27:22.20 ID:M0yQ7Nll0
〜帰り道〜
『梓に暴力はふるいません』
──カチャ
澪(なんとか聞き出せたな。こうしてICレコーダーで録音もできたし。梓の母親には嘘つく形になっちゃったけど)
澪(これと一緒に首輪や鎖を警察に持って行って、梓の首の痣なんかを見せれば流石に捕まるだろうな)
澪(ただ一番問題なのは、梓がそれを望んでるかだ……)
澪(曲がりなりにも母親で、父親が自殺したからああなったわけだし)
澪(自殺以前は普通の家庭だったはずだ)
澪(ある意味、あの母親も被害者なのかな……)
こんな優しくて賢くて勇ましい澪は初めてかもしれない
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:28:29.04 ID:xgwFi84k0
犬小屋なのに猫餌とはこれいかに
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:30:03.39 ID:M0yQ7Nll0
〜澪の部屋〜
澪「ただいま」
梓「……みお、遅かったです」
澪「うん。ごめんな梓」
澪(やっぱり話すべきだよな……)
澪「……なあ梓」
梓「?」
澪「今、梓のお母さんに会ってきたんだ」
梓「…………」
澪「それで証拠も録ってきた。あとは梓が警察に助けを求めれば母親は捕まると思う」
梓「…………」
澪「…………」
梓「……捕まって……ほしいです」
梓「……お父さんを殺したあの人は許さないです」
澪「────え?」
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:31:30.71 ID:9bam86scO
おっとぉ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:32:35.86 ID:NVP8ockc0
これは急展開だwww
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:33:12.54 ID:M0yQ7Nll0
梓の話はこうだった。
昔から母親はああで、何かあると梓に暴力を振るっていた。
それを止めようと父親が割って入るが、母親は手首を押さえられただけでヒステリックに泣き叫び、
事あるごとに何度も警察に電話をしていたらしい。
外面だけは良いので、警察に話を聞かれたときも『夫が、私と娘に手を上げた』そう言い通し、父の言い分は通らなかった。
家に初めて警察が来たとき、梓は父を必死に庇った。
しかし、当時小学生の梓の話など、真剣には聞いてもらえなかった。
そして父を庇った罰として、梓はより一層、母に酷いことをされたらしい。
それ以降、警察が来たときは、母の暴力が怖くて父を庇うことができなくなった。
中学生の頃、一度だけ父と逃げたことがあるらしい。
しかし母は、父の友人に話を聞いて回り、すぐに居場所を特定。罰として、梓への暴力がエスカレート。
そこまでされても、父は決して母を殴ったりはしなかったそうだ。
いや、怒鳴ったり殴ったりすると警察を呼ばれるので、実際は出来なかったのかもしれない。
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:35:25.31 ID:Wq0fjA9E0
猫飯よりキャットフードの方が高価とはこれいかに
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:35:28.84 ID:xgwFi84k0
これは酷すぎる
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:36:01.72 ID:M0yQ7Nll0
そして今から一ヶ月前、ふと、魔が差した──
母は梓に首輪をはめ、鎖で繋ぎ、庭に放置し始めた。
それを見た父は初めて母を殴った。
そして数日後、父は刃物で刺され、殺された。
母は警察に「夫に襲われ刺されそうになり、咄嗟に刺してしまった」と語った。
もちろんそのときの泣きじゃくる母の姿を梓は演技だと見抜いていた。
母の腕には刃物で切られた後──もちろん自分でつけたんだろう──があり、
警察は以前から中野家の事情を『暴力的な父親がいる家庭』と認識していた。
そして正当防衛が認められ、母親は無罪となり、警察が母親に配慮し、自殺と公表した。
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:37:13.27 ID:A/cDqbmL0
義父さん・・・
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:39:46.30 ID:M0yQ7Nll0
梓「お母さんは精神的にあまり強くないので、私が産まれて、子育ての心労からおかしくなったんだと思います」
梓「とにかくお母さんが怖くて、警察にも相談できなかったです」
梓「それでもお父さんは出来るだけ私を守ってくれて」
梓「抱きしめたり頭を撫でてくれたことは1度もないけど、私がお父さんに依存しないように、そう考えてだと思うんです」
澪「…………」
梓「現にもう私は、隣で抱きしめたり頭を撫でてくれる人がいないとダメですから」
澪「…………」
梓「……責任……とってください」
澪「……梓」
そして私は、梓の唇へ、そっとキスをした。
梓「っっっ///」
澪「…………」
梓「……も、もう一回です!」
澪「……ん」チュッ
梓「〜〜っっ///」ジタバタ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:40:24.99 ID:kYqRQWMj0
これは俺SSでも良いなwww
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:41:37.06 ID:KPG6J8Wl0
キチにゃんからサスペンスに飛んで澪梓に着地とか
>>1は天才か…
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:42:15.33 ID:90yuonpK0
自分で傷つけたらバレるだろ
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:42:45.04 ID:Q0V4I/dd0
いや、このssの澪を俺に置き換えてしまうとまったくもって無価値になってしまうのにゃん
このssのあずにゃんには澪であってこそなのにゃん
手まで早いとかこの澪完璧すぎて濡れる
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:45:00.86 ID:gFiBVZFU0
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:45:59.24 ID:M0yQ7Nll0
そして、私と梓は警察に駆け込んだ。
一から事情を説明し、鎖や首輪、ICレコーダー、
梓の首の痣などを見て、事態を信じてくれたようだ。
梓の母の取調べが始まるとともに、家からは新品の首輪や鎖、
拷問器具らしきものまでが発見された。
後日、娘への暴行、夫の殺害を認め、梓の母はその大きな罪を償っている。
>>198 なんてこったい……そこに全く気付かなかった……
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:47:45.75 ID:PXeIMSwU0
澪△
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:47:56.99 ID:q3Qwqf0uO
>>13 今思ったけどモップとデカ尻って言われて即座に自分がモップでなくデカ尻って理解した辺り憂も少なからず純ちゃんのことモップて思ってるよね
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:48:28.83 ID:M0yQ7Nll0
〜夜・澪の部屋〜
澪(なんとか警察も信じてくれたな)
澪(しかし、今日一日で色々あったな)
澪(梓の母親に会いに行って、梓から事の真相を聞いて、警察へ駆け込んで……)
澪(そして、文字通り梓が独りになっちゃたな……)
澪(父も母も、兄弟姉妹は元からいないし……)
澪(子供の頃からこんな状態で放って置かれてるんだから、近しい親戚もいないだろうし)
澪「…………」
澪(そういえば梓とキスしたよな……)
澪「…………」
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:49:04.28 ID:kYqRQWMj0
>>209キャットフードの方が支配感が上だから問題ない
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:50:34.85 ID:M0yQ7Nll0
そう思い、疲れて眠ってしまった梓の寝顔をそっと覗き込む。
澪(か、可愛いな……)
梓「…………」スースー
澪(顔ちっちゃいし……)ジーッ
梓「…………」スヤスヤ
澪(ほっぺたプニプニだし……)ツンツン
梓「…………」
澪「…………」ツンツン
梓「…………」
澪「…………」ツンツン
梓「……あの」
澪「…………」ツンツン
澪「あ……」
スピード解決にもほどがあるw
>>209 輸入品の安いキャットフードってことでおk。
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:53:22.15 ID:JbRVd1tJQ
スレタイだけでキチにゃん余裕だった理由がイマイチ分からん
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:53:37.55 ID:M0yQ7Nll0
澪「起きてたのか?」
梓「あんなにツンツンされれば誰だって起きますよ……」
澪「そっか(口調が戻ってる……)」ツンツン
梓「ち、ちょっと! やめてください!」
澪「あ、ごめん……」スッ
梓「あ……」
澪「え?」
梓「も、もう知らないですっ!」ガバッ(頭まで布団かぶる)
澪「…………」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:56:07.45 ID:M0yQ7Nll0
梓「あの、澪先輩」ヒョコ
澪「ん?」
梓「……ちゅー、してください」
澪「…………」
梓「…………」
澪「……うん」
梓「……お願い……します」
澪「…………」
澪「……ん」チュ
梓「んん……」
澪「はぁ……はぁ……」
梓「んちゅ……んん……」
澪「ちゅ……梓……んっ……」ドサッ
梓「んちゅ……みお……しゅき……れろ……」ギュッ
そんなこんなで色々あって……よくじつ!
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:56:55.31 ID:xgwFi84k0
おい
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:58:49.34 ID:M0yQ7Nll0
〜翌日・日曜日〜
澪「梓、自分の家へ帰るのか?」
梓「はい、お父さんの残してくれたお金もありますし、私の家はあそこですから」
澪「ここに住んでもいいんだぞ?」
梓「気持ちだけ受け取っておきます」
澪「そっか」
梓「……色々あって、頭がゴチャゴチャしてますけど」
梓「どこまでいっても、親は親なんだと思います」
梓「だからお母さんが捕まった今でも、ちょっと悲しいんだと思います」
梓「つらいことや悲しいことがいっぱいあって、私が産まれてから、お母さんはおかしくなって」
梓「それでも、私が産まれたときは、笑顔で抱いてくれたはずだから──」
梓「そのときだけでも、優しく愛してくれたはずだから──」
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:00:00.60 ID:Q0V4I/dd0
ああ…
とうとうみんなのアイドルあずにゃんが澪だけのアイドルになっちゃったのにゃん…
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:01:19.14 ID:M0yQ7Nll0
梓「私を身篭ったお母さんは、あの家でお父さんと一緒に色々と想像してたと思うんです」
梓「『名前は何にしよう』とか『家族三人で旅行に行こう』とか『河原でバーベキューもいいな』とか」
梓「私にとってのあの家は悲しい出来事だらけですけど、お父さんやお母さんにとっては、楽しい思い出もあったと思うんです」
梓「そんな思い出がつまった場所だったら──」
梓「少しでも私を思ってくれた場所だったら──」
梓「私はあの家に帰ってもいいかなって、そう思ったんです」
澪「……うん。そう思ったなら、それがいいと思う」
梓「はい。それと、この三日間ありがとうございました」
澪「うん。それじゃまた明日、学校でな」
梓「はい。それでは、澪先輩」タッタッタッ
澪「…………」
澪(……澪先輩、か)
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:03:55.73 ID:M0yQ7Nll0
〜翌日・登校中〜
律「おっす澪、おはよー」
澪「ああ、おはよ」
律「なんだ? 元気ないなー」
澪「さすがに疲れた」
律「……それで、終わったのか?」
澪「うん」
律「そっか……」
唯「あ、りっちゃん澪ちゃんおはよー」
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:04:16.61 ID:VwE2U2BiO
あずにゃんかわいい
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:06:48.66 ID:xgwFi84k0
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:08:10.67 ID:M0yQ7Nll0
〜放課後〜
紬「今日はケーキよ〜」
紬「イチゴタルト、ショートケーキ×2、モンブラン×2よ〜」
唯「わぁ、おいしそ〜」
律「おっし、選ぼうぜー」
唯「はいはい、私イチゴタルト!」サッ
律「じゃあ私はショートケーキ!」サッ
紬「私はモンブランにしようかしら」サッ
律「ほら、はやく決めろよー」
澪「ん? ああ……じゃあ私はこのモンブランで……」
律(澪のやつ相当疲れてるなー)
律(まあ色々あったみたいだしな。唯が空気読んで澪に何も聞かないくらいだもんなー)
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:14:01.10 ID:M0yQ7Nll0
──ガチャ
梓「すみません! 遅れました!」
唯「あ、あずにゃんやっと来た!」
梓「ごめんなさい。放課後にちょっと寝ちゃったみたいで……」
律(梓もお疲れだな)
唯「あずにゃん、余ったショートケーキでもいい?」
梓「あ、はい。何でもいいです」
律「よし、じゃあみんなそろったな」
唯律「いただきま──」
梓「あ! ち、ちょっと待ってください!」
唯「ふぇ? どうしたの? あずにゃん」
梓「えと……ムギ先輩。ケーキ交換してもらってもいいですか?」
紬「ええ、いいわよ〜。はい」
梓「あ、どもです」
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:17:13.02 ID:kYqRQWMj0
モンブランだなwwwwwwwwwwwwwww
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:19:06.86 ID:M0yQ7Nll0
唯「あれ? あずにゃんってモンブラン好きだったっけ?」
律「確かいつもショートケーキ選んでたような……」
梓「あ、いえ……気分転換にモンブランを……///」
紬「ああ! 澪ちゃんとおそろいが良かったのね」ニヤニヤ
唯「あ、なんだそういうことかー」
梓「ち、ちょっと! 違います!」
律「別にそんな必死にならなくてもいいだろー」
梓「だから違うんです! そんなんじゃないです!」
梓「みおからも何か言ってください!」
澪「……え?」
梓「あ……」
唯律紬「みお……?」
落ちるの心配で寝れないじゃないかw
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:23:29.61 ID:qHGY3u/BO
追いついた。クライマックスかな?
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:24:08.58 ID:Q0V4I/dd0
でもアニメを見る限りでは、あずにゃんってこのssの通り
あんまり親の寵愛を受けて育った訳でもなさそうだよな
ジャズミュージシャンということもあってか、講演のために家を定期的にあけることも多そうだし
あずにゃんは設定上真面目ということになっているけど、
きっと幼少からこんな生活を続けてきて、まるで親の居ない寂しさとストレスから目を背けるように
ギターという当たり前のように身近に存在するものに打ち込むようになったんだろう
そんなあずにゃんは自分から親というものを奪った楽器を、音楽を一体どう思っていたんだろうか
そんなあずにゃんの心苦しいまでの葛藤を想像してみると
あずにゃんが軽音部に入っていてよかった…、本当によかった…
あずにゃんが唯や澪に惹かれてしまうのも、きっとこの二人に母性を感じたんだろうな
あずにゃんが唯に抱きつかれて落ち着いてしまう気持ちも分かる
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:25:06.97 ID:M0yQ7Nll0
梓「え、えと……み、見送るからって言ったんです!」
律(うわー、無理ありすぎ)
唯(あずにゃん、それはバレバレだよぉ)
紬「あらあらまあまあ」ウフフ
梓「み、澪先輩からも何か言ってやってください!」
澪「…………」
澪「……梓、ちょっとこっち来て」
梓「……はい?」トテトテ
梓「一体なんです──!?」お口にチュー
梓「んん〜〜っっっ//////」チュー
唯「おおっ! 澪ちゃん大胆っ!」
律「お、おい澪っ! みみ、見てるこっちが恥ずかしいぞ/// 」
紬「まあまあまあまあまあまあ」ウフフ
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:26:07.44 ID:0HNlvgQiP
ぼっち、在日、ハゲ、しまむらなどと罵声を浴びせられている日頃の鬱憤を晴らすかのようなイケメンぶりだ
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:28:04.74 ID:M0yQ7Nll0
澪「ぷはっ……はあ……はあ……」
梓「み、みおっ///」
澪「まあ、そういうことだから……みんなよろしくな」
唯「おおおっ! 澪ちゃん、あずにゃんと付き合ってるんだね!」フンスッ
律「ちくしょー梓に取られるとはああああ!! おめでとう♪」
紬「一年生の時からずっと思い続けてきた甲斐があったわね。梓ちゃん♪」
澪「梓」
梓「はっ! はいっ!」
澪「大好きだぞ!」
梓「うぅ……私も……大好きだよ、みお……えへへ///」
〜おわり〜
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:29:25.35 ID:M0yQ7Nll0
最後まで読んでくださった方々ありがとうございました
最初は序盤みたいにマジキチにゃんに変なことさせるのを長々と書いてようと思ったんだが
ネタが全然思いつかないからキチった理由とか考えてたらこんなになってしまった……
こんな深夜までホント申し訳ない
粗めっちゃあると思うが、そこら辺はそっと見逃してくれ……
唯ちゃんちゅっちゅ一緒に寝るよ!
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:29:34.12 ID:qHGY3u/BO
おつかれgj
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:30:21.57 ID:GJ88UQLZO
澪がハズカシいハズカシいしないなんて乙
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:31:57.33 ID:JkxUBGfh0
乙
さすがシューティングスター澪様
しびれるぅ!あこがれるぅ!
ギャグってほんと難しいよね
数レス分ですぐネタつきるわ
キチにゃんから虐待モノ、そして澪梓エンドとはガチャポンのカプセルからミートボールが出てくるくらい予想外
やべえ澪が男前すぎるw
でもあずにゃんが俺の(ry
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:35:26.07 ID:jHOB/igwO
乙
面白かった
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:35:52.80 ID:Q0V4I/dd0
乙にゃん!
このキチにゃんも、後半澪ベッタリのあずにゃんのキャラ…
大丈夫ですよ唯先輩と、野良にゃんと、音楽は暇潰しです、の
あずにゃんに匹敵するほど気に入ったのにゃん!
もしよければ、このあずにゃんのキャラで今度は唯梓も書いてもらいたいのにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
乙。
最近のけいおんSSはどれも読みごたえがあって嬉しいです。
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:40:57.85 ID:gFiBVZFU0
>>1乙〜
良ss見たし今週も頑張るかぁぁぁあああああずにぁぁぁあああん!
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:19:01.58 ID:g3ImbM2oO
乙
在日と馬鹿にしていたのを改めないとな
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 07:01:30.98 ID:1FAIKUyK0
いい澪だった!乙
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 07:06:19.04 ID:Ci3WUtQwO
乙。
梓の母親みたいなゴミがリアルに居たら失神するまで殴り続けるわ
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 07:36:56.96 ID:A/cDqbmL0
みおあずそんなに好きじゃないのに素晴らしい
悔しいビクンビクン
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 07:56:40.28 ID:CfTOnTX1O
乙
面白かったよ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:03:36.88 ID:rWCpRteN0
澪梓好きとしてはたまらない展開だった。乙!
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:16:37.94 ID:5kD+Nav1P
乙
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:19:12.78 ID:z701mZgEO
おつおつ
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:23:42.88 ID:Wq0fjA9E0
乙!
かずにゃんにゃん!かずにゃんにゃん!
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:41:00.06 ID:OVR9oBtbO
絶対、虐待梓見た所で捕まってイケメンりっちゃん辺りが無双するかと思った
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:53:58.31 ID:I0TELwWAO
乙
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:59:14.96 ID:DsrX3VNO0
澪イケメン過ぎるだろ…乙
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:01:58.65 ID:B7dfxMPy0
どうしてこうなった・・・面白かったけど・・・
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:09:43.94 ID:BjIdvCeJO
おつ
たまにはこういう変化球もいいね
一気に読めた
乙!
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:15:02.67 ID:HXHYRC090
乙
まさかこんな流れになってたとはww
>>209 今更だけど殺害の方は無罪判決出ちゃってるから罪の方は暴行のみね
>>266 oh……
キャットフードに続き気付かなかった
あと
>>205とかも
ご指摘どうもありがとう
不起訴にしておけば問題なかったのかな