1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
長かった…一乙!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 01:58:23.40 ID:ofot2LsJ0
この後予約がなければいらん子俺を投下したい
1おつ!
もうしばらくしたらロスタイムクリスマス始めるね
……俺のほかに予約した人いないよね…不安だ…
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 01:59:07.63 ID:QYKgU2n+0
ゴーゴー!
空飛ぶ砲兵と呼ばれた俺少尉が、スオムスいらん子中隊に派遣
↓
アナルワイプさんと街に行ったりする
↓
オヘアちゃんとかと距離をおいているアナルワイプさんを説得しようとするけどなかなか成功しない
↓
いつもは冷静なハッキネンさんが珍しく慌てた声で出撃命令
↓
迎撃に向かってるよ
↓
智子とビューリング、墜つ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:01:20.85 ID:QYKgU2n+0
いや、そこまでやったんならやっちゃってちょ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:03:25.31 ID:6UgLUMHP0
|ト、 .-y=====┐.. イ!
|| >:':.:/ ヽ.:`く ||
|レ'.:.:ノ  ̄ ̄ ̄ \:.:ヽ!!
/_/ ∞ \ ',
[___________]
l.:/ .:.:.,'.:.:..:l/‐-/ l.:/ -',.:.:.:.:,
V.:.>‐l .:.:>ちホ:::::::::::/ちホV.:.:.',
,.:'.:.:.{ |.:./{ ト-j:::::::::::::::ト‐j l∧.:.'、
. ∠イ',八__|/_ `´ `´ ハ.∧.:.\
)ハ::\ 'ー=-' ノ  ̄
Vl:::〕 r≦
,x<:::::::< ヽ:::`x
/ \ヽ:::\___}::://ヽ
_________[][] __| ̄|____[][]__
|_____ | |__ __| \ \ r‐┐
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__/ く_ / / | |\ \ __/ /
|___/\_|  ̄ |_|  ̄ |__/
>>11すまぬ・・・すまぬ・・・・
智子「ここは……?」
智子は医務室のベッドに寝かされていた。
ベッドの周りには、心配そうな顔をしたエルマ中尉とハルカ、そしてキャサリンが顔を覗き込んでいた。
そこに、俺とビューリングの姿はない。
ハルカ「基地の医務室です」
キャサリン「お、気づいたねー」
エルマ「良かった…。俺少尉に運ばれてきて、丸一日寝てたんですよ?」
智子「俺少尉が?」
智子は起き上がろうとして、体をひねると激痛が走った。
智子「つ…!」
エルマ「あ、寝ててください!」
智子「でも、ビューリングと俺は……」
お、規制解除か
エルマ「俺少尉なら、隣の部屋で眠ってます」
キャサリン「俺は、あの後アホネン大尉たちとディオミディア撃退に行ったねー」
智子「そ、それでどうしたの!?」
ハルカ「俺少尉、撃墜はできなかったけど、追い返したんですよ!」
智子「そう……」
智子はほっと安堵の息を漏らす。
智子「ビューリングは……?」
キャサリン「ええとですねー、それが……むぐっ!?」
キャサリンの口を、ウルスラとハルカが抑えて、エルマに訴えかけるような目を向ける。
エルマ「……体中に銃撃を受けて、シールドが吹っ飛んで、それで…」
智子「そんな……私、ひどいことばかりしてきたのに……どうして」
エルマ「ビューリング少尉、言ってました。穴拭少尉は部隊に必要な人だからって……」
俺「その通りだ」
キャサリン「お、俺!?寝てなきゃだめね!」
俺「ほんのかすり傷さ、もう大丈夫だ」
俺の頭には包帯が巻かれていた。
それを見て、智子の心がズキリと痛んだ。
智子「俺、大丈夫なの?」
俺「人の心配する暇があったら、自分の心配をするんだな」
智子「ねぇ、俺…ビューリングは……」
俺「エルマ中尉が言った通りだ」
智子「……」
エルマ「と、とにかく今はゆっくりと、……傷を治してください。あとのことは心配しないで」
智子「でも……私とビューリングがいなくなったら……」
キャサリン「だ、だいじょうぶね!今度はウルスラの作った新兵器を試すことにしたね!なんだっけ?」
ウルスラ「…空対空ロケット」
キャサリン「そう!そのロケットがあればあんな奴、あっという間に撃墜できるね!」
ロケットを当てるには、かなりの距離まで近づかないといけないだろう……
そんな智子の心配を感じたかの様に、エルマ中尉が手を握る。
智子「エルマ中尉……」
エルマ「ほんとに大丈夫だから。私たちでなんとかする。だから、あなたはゆっくりと傷を治してちょうだい」
ハルカ「あ、安心してください!ここへは絶対にネウロイを近づけさせませんから!」
俺「皆、そろそろ行こう」
キャサリン「そうね」
去り際に、全員が頭を下げた。
「穴拭智子少尉、ありがとう」
自分は……、わがままばかり押し付けていたような気がする。
智子は包帯の巻かれた腕を見つめ、そう考えた。
きにするんじゃ…ない…
銀英伝でもみて…ねむけ…さま…すさ…
なにがいい…かな…「魔術師、還らず」でもみてる…ね…リピート…で
一体どれくらいの時間、そうしていたのだろうか。
気づくと空は真っ暗になっていた。
扉がノックされたが、返事する気にもなれない。
すると、扉が開き、ハッキネン大尉が入ってきた。
智子「大尉…」
ハッキネンは無言で、智子に一枚の紙を差し出す。
智子「これは……?」
ハッキネン「帰国命令です」
智子「帰国命令?」
ハッキネン「そうです。叙勲の決まったエースを、死なせるわけにはいかない、と、佐久間中佐から連絡がありまして」
智子「……」
ハッキネン「明日、迎えの飛行船が来ますので、それでガリアのブレスト軍港まで向かってください」
ハッキネンはそれだけ言うと、部屋から立ち去っていった。
智子には、ビューリングの死が重くのしかかってきた。
彼女は、彼女が戦友と認めた智子の身代わりとなって死んだのだ。
智子は、お荷物ぐらいにしか思っていなかったのに……。
智子「どうして、わたしをかばったのよ……、自分の撃墜数しか興味なかったわたしを……」
智子は、声を押し殺して泣きながら、以前俺に言われたことを思い出していた。
『これからの戦いは、編隊飛行の一撃離脱戦法が主流になる』
あの時、彼の言葉に耳を貸しておけば、こんな事にならなかっただろう。
私は、あまりにも頑固すぎた。だから、彼の言葉を蔑ろにして、大怪我をして、戦友を失った。
智子「私の大馬鹿……」
智子は朝まで泣いた。
これがケモノになるんだぜ…嘘みたいだろう?
翌朝、智子の病室に、軍服を着て部下を連れた佐久間中佐がやってきた。
佐久間「今日は正式な命令なんでね。さて、扶桑皇国陸軍、スオムス義勇飛行中隊所属、穴拭智子少尉。帰還を命ずる」
佐久間「ご苦労様。国に帰れば、国民の歓迎が待っているぞ」
智子は、担架に載せられて外に出る。
二ヶ月ほど暮らしたこの基地は、相変わらずボロボロのままだった。
それがなんだか寂しく思えてしまう。
智子「中隊の皆は……?」
衛兵「出撃待機中ですよ」
智子「そう……」
智子の戦争はあっけなく終わってしまったが、俺や他のみんなの戦争はまだ続いている。
智子「大丈夫かしら……」
衛兵「え?」
智子「ううん、なんでもないわ。私に心配する権利なんてないかもしれないから…」
自分は彼女たちと、何一つ協力しなかったではないか。
足手まとい、役立たず、期待しない……、そう言って邪魔者扱いして、無視してきた。
でも、それは間違いだったのだ。そんな思いが胸に溢れてくる。
……しかし、そんな事を今考えてもしょうがない。もう帰りの車も来ている。
智子が車に乗り込もうとしたとき……
ハッキネン「空襲警報発令!空襲警報発令!」
けたたましいサイレンの音と共に、ハッキネン大尉の声が、飛行場の一角に据え付けられたスピーカーから流れてきた。
その声に、担架を持った佐久間中佐の部下がぼやく。
部下「ついてねえなあ。こんな時に来なくてもいいもんなのに……」
ハッキネン「接近しつつある敵は、先日の巨大爆撃兵器を含む戦爆連合二十余機!高度四千!当基地に進撃中!」
智子「やっぱり、来たのね……」
智子が飛行場に目を移すと、そこからウィッチ達が次々と空に上がっていく。
ぐんぐんと上昇していくのは、アホネン大尉率いる第1中隊だ。
最新鋭のメルスを装備しているから、速いのだろう。
その後に上がるのは、ずんぐりした機体、バッファローを操るキャサリンだ。相変わらずよたよたしているから一目で分かる。
キャサリンの横の小さな体はウルスラだろうが、手に筒を抱えている。あれは空対空ロケットだろうか?
今飛び上がった白い機体は、ハルカの十二試戦だ。ほら、前を見ないから編隊を組めないじゃないの。
中隊長であるはずのエルマ中尉は、離陸でもたついていたようだ。G50は上昇力が良くないんだから、準備してないと……。
そして、最後に飛び上がったのは俺のJu88だ。背中に巨大な7.5cm砲を担ぎ、一際目立つシルエットだ。
私が居ない今、あの中隊を率いるのは実質彼だろう。
彼の実力ならば、あの中隊を率いることは容易いだろう。でも……
どこまでも危なっかしい、義勇独立飛行中隊の姿を智子は見つめた。
"いらん子"と呼ばれ、母国で行き場をなくした仲間たち。
ここでも、居場所がなく、私も邪魔者扱いしてきた仲間たち。
でも、そんな彼らは私に『ありがとう』と言ってくれた。
自分は、競い合うだけじゃなく協力しあえるような、そんな仲間たちを失おうとしているのかもしれない。
本当の友人になれたかもしれない、彼らを。……例えば、ビューリングのように。
智子「でも……やっぱり、俺だけに任せられるわけじゃないのよ」
衛兵「え?…し、少尉何を!?
智子は、担架から起き上がり、衛兵の持つ風呂敷包みから軍刀を抜く。
智子「私、行かなきゃ」
足と腕の痛みはまだ引かない。だけど、歩けないわけじゃない。
つまり、飛べないわけじゃない。
片足を引きずって、智子は格納庫の方へと走り出す。
そんな智子を、佐久間中佐が追いかける。
支援 ビューリングゥ・・・
佐久間「おい、少尉!どこにいくんだ!」
智子「みんなのところです」
佐久間「おいおい!そんな身体でどうしようっていうんだ!貴官には、帰国命令が出ているんだぞ!」
智子「拒否します」
佐久間「拒否するとはどういうことだ!これは抗命罪だぞ!」
近づく佐久間中佐の鼻先に、智子は軍刀を突きつける。
佐久間「ひっ!」
智子「すいません。勲章とチャラってことで」
支援
格納庫に飛び込むと、既に智子のキ27が準備されてあった。
整備兵「あ、穴拭少尉!本当に戻ってきたんですか!?」
智子「これは?」
整備兵「俺少尉が、『智子少尉は、必ず戻ってくる。だから、機体の準備をしておけ』って…
俺たちはそんな訳ないと思ってたんですが、俺少尉があまりに強く言うもんですから」
智子「ふふっ、俺ってば、分かってるじゃない」
智子は、その足を愛機に突っ込む。
足は、キ27に吸い込まれるように入る。そして、青白い魔法陣が展開し、エンジンが回りはじめる。
整備兵「そんな怪我で飛べるんですか?」
智子「飛べるじゃないの、飛ぶのよ」
智子は叫んで駆け出した。
飛行場に飛び出て、ありったけの魔法力をキ27のマ一型魔導エンジンに送り込む。
エーテルのプロペラが勢いよくまわり、智子は弾かれたように滑走し、痛む体に鞭打って、グングンと上昇していく。
その姿を見て、整備兵達は帽子を振る。
整備兵「旧式とは思えない上昇力だな」
整備兵「気合が入ってるんだろ。魔力は気合さ」
整備兵「ネウロイ共をやっつけてくれよ!エース!」
眠いから今日はここまでにしとこう
乙
乙
いいところでw
昨日予約キャンセルした者ですが、改めまして本日20:00に予約を入れさせていただきます。
二日遅れのイヴ話を叩きつけてやるぜ…
乙
このやろういいとこできりおってからに…
乙!
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:48:13.16 ID:snrd/Mec0
乙。
前スレがサルベージできない状態なんだがどうなってんだ?
あ、そか。予約ね。エーと、26日の1400から一時間、ということでお願いします。
んじゃ、逝かせてもらうね
注意
コレはクリスマスのロスタイムでございます。
いまはロスタイム中なのでクリスマスです。
クーリスマスが今年もやぁてくるー悲しっかった、出来ごっとを、けしさーるよぉにー
はいクリスマスです
―― 第501統合戦闘航空団基地 ハンガー――
ラジオ<かならず帰るから〜♪真赤な〜スカーフ〜♪
俺「さっみ…」
本日も寂しくハンガーで胡坐をかきながら一人ラジオを聞きつつ整備……整備…
え?なんでひとりで整備してるかって?他の整備グループはどうしたって?
…えーっと、整備A班「ローゼンリッター」はA班長……いや不良中年が毎年恒例の整備班に対する裏切り行為…
女と一夜を明かすとローマに旅立ったのを感知した同班整備班員達が粛清に向かい。
整備B班「SPARTAN-II」はローマのアベック達にケリをつけに行くためにヘルジャンパーとなりローマアベック強襲作戦を血行。
整備C班「デルタチーム」のほうは全員が所帯持ちのため愛する家族が待つ家へと帰っていった。
結果、この寒い聖夜は俺一人さびしく油臭く汗臭く整備なのだ。
一応、俺も整備班一同に誘われたりしたのだがすべて断った。
ウィッチの方々にもルッキーニの誕生会へ誘われたが辞退。プレゼントは渡しているので抜かりはない。
流石にウーシュちゃんはウィッチの方々と親睦を深めて欲しいので強引に参加させたので問題なし。
ラジオ<ラララ〜ラララ〜ラララ 真赤なスカーフ〜♪
俺「……ふ〜、さみしいねぇ……」
正直なところ誕生会には参加したかったが……まぁ、仕方ないよな。
ルッキーニには悪い事をした。……だが、この作業は明日の朝までには終わらせなければならない。
ええ。クリスマスですw
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:00:15.55 ID:fssaCH0l0
なんか、当日にクリスマス関係ないの投下した俺が申し訳ないんだぜ……
支援
ちらりと時計を見てみると既に時間は深夜1:00を指していた
ラジオ<次の番組はラジオドラマ……ウォーインザポケット〜ポケットの中の戦争〜ををお送りいたします。
俺「あら…いつの間にか日付が変わってら」
既に日付は変わりイヴではなく当日になっていた……くそ。なんか悔しい。くそ!
俺「……作業もいい感じに終わったし一人で夜風に当たりながら酒でも飲みますか」
早速俺は立ち上がり、ハンガーの外へと向かった。
―― 第501統合戦闘航空団基地 ハンガー・物資搬入口――
俺「ん〜…寒いが、案外気持ちいいもんだな」
そう一人心地でつぶやき俺は胡坐をかいて座り、あらかじめ用意しておいた水筒を懐から取り出した。
中身は、さる提督お付の方直々に教えてもらった特製ホットパンチ
ワインに水と砂糖、リンゴ1個レモン少々入れたものだ。結構あったまるし、うまい。
俺「さて…コップ…コップ〜「あれ?俺まだ起きてたの」お?」
おや? パーティーもおひらきになったこの時間にだれでっしゃろ?
そう思い後ろを振り返ってみると
エーリカ「こんばんは俺。まだお仕事中?根詰めすぎるとからだこわすよー」
俺「あぁ、エーリカか。こんな時間にどうした」
エーリカ「ん〜、寒くて眠れなくてさ。それで夜風に当たってみようと思って散歩中〜」
俺「おやおや、お前が眠れないとか珍しいな。パーティーが盛り上がって疲れたのか?」
エーリカ「少し疲れたけど、すごく楽しかったよ!……けどルッキーニが俺がこない〜ってすごく寂しそうだったヨ?」
俺「……まぁ、今回は勘弁してくれや。……そういや、ルッキーニは俺のプレゼント気に入ってたか?」
エーリカ「俺からのプレゼント……あぁ、あのルッキーニの大人になったバージョンの人形ね
うん、ルッキーニすごくよろこんでたよー。どかーんきゅ〜ぼーん!だって…ペリーヌが泣きそうな顔だったけど」
俺「そうか、そいつはよかった」
…ペリーヌがなみだ目になったのは気の毒だが
少なくともロスタイムは今日の夜8時まで続くわけだ
ハハッ、泣けてくるじゃねえか
俺が送ったプレゼント、それは魔導ロードカートリッジシステムに取り付けた人口使い魔「NEMO」がこれからの
ルッキーニの成長を予測演算した結果を我が整備班の英知と技術とちょ〜っぴりのケフィアを結集して製作した。
超精密未来予測シームレスドール「ルッキーニちゃん未来予想人形(アダルト) ver.過☆渡☆期」
手触りは本物の人肌に近く、プロポーションもナノ単位であわせた芸術作品だ。…胸の感触もナ。(芳佳嬢ちゃんのお墨付き)
……一応、全員分作ったけどそれは黙っておいたほうがいい気がするな…生命の危機を感じる。
俺「アレは完璧だからな」
エーリカ「……うちの整備班って技術がすごいのは認めるけど。違うベクトルにむかってるよね〜」
俺「お褒めに預かり光栄です!」
エーリカ「ほめてないよー!」
ぬう……ひどい。一生懸命作ったのになあれ。
エーリカ「で? その変態技術屋たちの総元締めの俺せいびはんちょーはこんな夜更けにこんなとこでなにしてんの?」
俺「……イヴも終わっちまったからな。一人寂しく夜風に当たりながら酒でも飲もうとかと」
エーリカ「ふ〜ん……ねね、私がお酌してあげようか」
俺「え、お前が?」
エーリカ「そ〜だよ。一人で寂しく飲むよりもこんなかわいいこにお酌されながら飲むほうがいいでしょ?」
俺「……まぁ、そのとおりだ…じゃあお願いしようかね」
壁作るかな、の思案支援
いつも、あなたのそばに…
――――扶桑壁建設有限会社――――
エーリカ「うん!素直でよろしい!……じゃあどこに座ろうかなーっと……やっぱりここだね〜」
そういい、エーリカは俺の胡坐をかいた膝に滑り込んでくる。
俺「お、おいおい……なんてとこに座ってんだよ」
エーリカ「いいじゃん俺〜。昔はこうやってよく此処に座らせてくれてたじゃん」
俺「……そうだっけか?」
エーリカ「そうなの!!………もう…昔の事……忘れて…よく覚え…私が馬鹿みた…ゃん」
俺「? 何か言ったか?」
エーリカ「べっつにー、ほらさっさとコップと水筒だす! お酌できないでしょー」
俺「お、おう」
いきなり不機嫌になったな……何が気に入らなかったんだか。
そう思いつつも俺はホットパンチが入った水筒を手渡し、空のコップを差し出した。
コッポポポポポポ……
湯気をだしながらコップに注がれていくホットバンチ…あたりになんともいえない香りが立ち込める。
エーリカ「へー、いいにおい…おいしそうだねー」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:17:00.46 ID:QYKgU2n+0
もう手が血まみれで殴れないんだけど、どうすりゃいいのよ
まだロスタイムがあるみたいだし・・・
支援
扶桑壁建設さん? あ、急ぎ発注したいんで・・・・ええ、屋根も乗っけてください。重めで。
あっしを圧死させてくださいな。昨日の人に続きます。
俺「なんだ? 欲しいのか」
エーリカ「ん〜ん私はいいよ」
俺「そうか……んじゃお前は空のコップだが……聖夜に」
エーリカ「聖夜に」
「「プロージット!(乾杯!)」」
俺はコップを軽く掲げて乾杯のフリをしてから軽く一口含んで飲み込む。
俺「ん〜〜〜〜うめぇ……かわいい女の子にお酌してもらった酒はちがうねぇ」
エーリカ「ふふ〜ん。それほどでもあるけどね〜…けど俺もさみしいねー。毎年こんな感じなの?」
俺「まぁ、毎年この時期は忙しいし面倒ゴトに巻き込まれるけどたいてい誰かと入るなー
去年は、サンタ捕まえにいくとか言い出したマルセイユと一晩中酒飲みに付き合いながらレーダー見てたし。
一昨年は、ぼろぼろになったマルセイユのストライカーをマルセイユの愚痴に付き合いながら過ごしたし
その前は、整備でへました奴の代わりに責任取らされてハインリーケ嬢とハイデマリー嬢と一晩中一緒にサンタ索敵。
さらにその前は、たしか…フェデリカ先輩のせくし〜かれんだーの撮影と編集に付き合わされてたっけか。
ほかには……その前は…えーっと……っていたひ!いたひ!!おれのほっぺをひっぱるなあいたたた!!」
突如、ジトーっとした目で俺の両頬を全力で引っ張り続けるエーリカさん。
なんだよ、思ってんじゃン。……何が悪い知らんが、何か気に障るようなことをいったようだ。
エーリカ「……こんなかわいい女の子と2人っきりなのに他の女の子の名前…そんなにいっぱい出すとか
デリカシーがないなーなんておもってないよーだ。っていうかそういうことは何で覚えてるの!?」
異空間ゲートにて壁を発送いたしました。
もちろん料金はいりません…こちらの肩からのサービスですよ……
くっそパシリくっそ
沿い言いつつジトーっとした目で俺の両頬を全力で引っ張り続けるエーリカさん。
なんだよ、思ってんじゃン。……何が悪い知らんが、何か気に障るようなことをいったようだ。
俺「もげる!もげるから! いやね、全部厄介ごと面倒ゴトで巻き込まれたから覚えてるだけだよ!!いい思い出なんてないから!」
エーリカ「……やましいことでもしてたんじゃないの〜?」
俺「いたたたた……いたいです!してません!してませんから!はなしてくださひもげる!すまん!すまんかった!」
エーリカ「……何が悪いか分かって謝ってるの?」
俺「……それはわかりませんが…怒らせたようなので」
エーリカ「……はぁ……べつにいーよ俺怒ってないから…やっぱ俺は俺ってことか……」
そういって俺の頬から手を離してくれる…あぁ、まじ天使!
けどその一言すごい引っかかる。
俺「あーいてて…もげたかとおもった」
エーリカ「…ふん。それより、そのお酒…ちょっとちょうだい」
俺「へ?……さっきべつにいらないって「気が変わったの!」はいどうぞ」
エーリカの迫力に気おされ、しぶしぶホットパンチの入ったコップを手渡す。
エーリカ「ウグウグ…」
俺「あ、ばか一気に含むと」
ただ今受領。ついでに、エーリカさんに1トンハンマーも発送してやっておくれw
ホットバンチ作ってこよーっと。
エーリカ「うげぇ……あんまりあまくない……」
俺「ほれ、言わんこっちゃない……俺に合わせて少し砂糖少なめにしてあんだよそれ」
エーリカ「それはやくいってよ〜。うぅ〜〜何か甘いもの持ってないの俺? 口が〜」
俺「ったくも〜ちょっとまってろ……あったあった。ほらチョコだ…口あけろ」
エーリカ「う〜、あぁーん」
俺「ほれ…」ヒョイ
エーリカ「あむ…むぐむぐ…おいひー」
俺「お口直しは出来たか? じゃ、そのコップは返してもらうぞ」
そういって俺はエーリカが持っているコップを奪い返す。
エーリカ「あー!もう少し飲みたかったのに」
俺「さっき甘くなくてダメだったのはどこのどいつだよまったくもー…ゴク…はぁーうめー」
エーリカ「あ、今気づいた事なんだけどさ」
俺「あ? なんだよいきなり」
エーリカ「それ…私口つけたから…間接キッスじゃない?」
俺「っぶ!! げっほげほ!! い、いきなりなにいいやがるのこの子は!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:35:38.88 ID:6EmO34rzO
キィィィィィィィィィ
おのれ…恨みで全員分の壁が発送されてしまった…
クリスマスめ…ちくしょぉおおお!!
あぁぁぁ…確かに…ぶん取られて取り返して…まったく気にしてなかったよ。
だけどそんなこといったらよ。
俺「そんなこといったらお前、俺と間接キッスだけどいいのかよ!」
エーリカ「え? べつにいいよー私は」
俺「んな!」
エーリカ「俺は細かい事気にしすぎなんだよー」
俺「こ、細かいか?」
エーリカ「細かい細かい」
……なんか釈然としないが…そうか、細かいのか。…細かいか?
俺「むぅ……もう一個コップ上げるからそれで飲んでね!」
エーリカ「私はそのコップを回し飲みしてもかまわないんだけどな〜」
俺「ダメです!」
レシピの注意点ありがとー。サーモスカップで飲み呑みチュー。な?間接チュ? チュ!
家組み立てよ!
――30分後――
ふぅぃ…結構飲んだないい感じに酔ってまいりました。ホットバンチが切れたので
ちょこっとだけ持ってきたブランデーをあおる……いい感じに体が温まるな。
いい女にいい酒…こんな穏やかな聖夜は初めてだ。
ふと、エーリカに視線を移すとこいつはチョコをほおばりながらブランデーを飲んでいた。
俺「……エーリカ、それうまいか?」
エーリカ「ん? あまくておいしいよ! 俺もやってみる?」
俺「……やってみたいな。ちょっとまってくれ少ししか入ってないから注ぎなおすな」
…さてもういっぱい…ってあれ?
俺「ってあら?あらら?」
水筒を上下に振っても出てこない…看板かよ〜。
俺「さけきれたがきれたー」
エーリカ「ごめん俺、今さっき口に入れたチョコで最後だったよ…ごめんね」
俺「あー、いや……いいようん…」
そか、ないなら仕方ないよね。うん。
エーリカ「ん〜〜〜」モゴモゴ
おい、やめろ
よせ!
エーリカ「! いいこと思いだした!俺、お酒口の中含んでよ」モゴモゴ
俺「え? 何でよ」
エーリカ「いいからいいから〜エーリカをしんじてー」モゴモゴ
俺「……フフンファド(含んだぞ)」
エーリカ「……こっち向いて」
俺は言われたととおりに膝の中に納まっているエーリカに顔を向け。
エーリカと視線が交差した。その瞳には企みが成功した小悪魔の光があった。
エーリカ「えへへ、かかったね?」
そういった瞬間、エーリカは俺の後頭部に腕を回して強引に引き寄せ
エーリカ「……ん」
俺の唇にやわらかい……感触が…・・・
エーリカァァァァッァ!
壁が無いなら大地を砕く!止めてくれるな!
支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:52:09.31 ID:LaNsXLkr0
こんな・・・寒い夜に・・・壁がなくなってゆく寒い!
屋根が落ちたが圧死できなかった・・・・。ヂグヂョ
今なら時空間の壁すらも突破できる…!
この寒さすら快感だああああ!!!
エーリカ「んん〜」
あーなんだ俺の頭は真っ白だ……何が起こっているか…は見てのとおりか
だが俺は何も出来ない。
エーリカ「んん〜んふふふ〜〜♪」
驚いて目を見開いている俺の目を妖艶な色にそまっているエーリカの目が
見つめてくる……だめだ、目が離せない。
エーリカ「んん〜んふふふ〜〜♪」
その目が愉悦にゆがんだのを俺はただ見ているしかなかった。
エーリカ「……あむ…じゅ、じゅるる…ん〜」
突如、エーリカは唇を重ねるだけに飽き足らず。舌で俺の唇を強引に開き
俺の口を蹂躙しながら含まれたブランデーを吸い取っていく。
ミーナ、私を暖めてくれ・・・・。スリスリ。ほぇ〜〜〜〜。
エーリカ「じゅる……じゅる……れぅ……あむ……ん…ん…」
そして、突如吸い取ったブランデーを器用に俺の口に戻していく
口にはブランデーの味エーリカの唾液も混じった味……さらにエーリカが口に含んでいたチョコの味が広がっていく。
エーリカ「ん〜……じゅる…ふふ…〜〜♪」
当事者はその目を爛々と輝かせてこちらの表情を伺ってくる
エーリカ「あむ…〜〜…〜〜♪」
どうやら楽しくて仕方ないようだ。
……甘い……こんなに甘いモノ飲んだ事がないかもしれない……頭が蕩けそうだ。
エーリカ「〜〜〜♪」
…この甘い感覚をしばらく味わった俺は、返礼に口の中のブランデーをエーリカにも分けてやる事にした。
エーリカ「…ふんぅ…んぐぅ!!……ん……ん……」
舌を突っ込みエーリカの口を蹂躙しつつ、たっぷりと俺とエーリカの唾液を含んだ特製酒を送り込んでやる。
流し込み…飲み込むたびにらんらんと輝いていた光が恍惚に震えた光へと変わっていく
エーリカ「……ん……ん〜…れる……」
ドレくらい時間がたっただろうか?もう既に口の中には特製酒はない…
しかし、お互い相手に送り込むものを変えて唇を合わせ続ける……が
エーリカ「……ん……じゅる…れる……ぷはぁ!!……ハァ……ハァ」
そして、どちらからともなく唇を離し。俺とエーリカの間に銀の橋がかかる。
しばし 見詰め合う 。
エーリカは息を荒くして顔を上気させて潤んだ瞳でこちらを見上げてくる
まだ、ねだるような目をしているがこちらからはあえて何もしない。…いや、何も出来ない。
俺「……」
エーリカ「……」
エーリカ「どお、気に入ってもらえた? 私からのクリスマスプレゼントは」
俺「……あー……その…………………はい」
エーリカ「えへへ、よかった」
まさか、ファーストキスが酒の口移し……しかも深いほうとかナニ考えてんだ。恋人同士でやれ。
俺「……どこでこんな高等テクニック覚えたんだよ……びっくりしたぞ」
エーリカ「えっとね、伯爵から教えてもらったんだよ。「俺にやってやれば一発で堕ちるぞ」って見せてもらった」
俺「おーけーあの野郎…失礼、あのアマ今度あったら魔導衝撃波弾と魔導カートリッジ弾をたらふくぶち込んでやる」
まったくあのエセ伯爵め…純真なフラウちゃんになんてことを…・・・俺にすがり付いて泣かくまでヤってやるぞ……
…ってあれ?けどどうやって見せてもらったんだ?
エーリカ「?? 俺覚えてないの? JG52にいた時のパーティーでロスマン曹長にやってたじゃん
ものすっごいもりあがってたでしょ?」
俺「…あー…あー…あー」
そいうやそんな事あったようななかったような?
エーリカ「……ね、俺もっかいしよっか?」
俺「…え」
エーリカ「……私とじゃ、もう、いや?」
そう首を少しかしげながらこちらを見てくる…
おいおい、そんな聞きかたして断れるやついるのか?いやいないだろ。
俺「いや…じゃない…けど」
エーリカ「……けど?」
俺「いや…あの…非常にいまさらですが……こういう事は恋人同士とやることじゃ」
エーリカ「……ここまでさせておいて…女の子に言わせるの? ……そうだな〜、返答は…これで…ね?」
そういって唇をこちらに突き出して目をつぶるエーリカさん…
……ここまでされたんだ…返答しなきゃまずいよな。きちんと返答すべきだよな。
俺は……答えを出すべく。意を決して唇を近づけていく。
ミーナに暖めてもらいながら支援
ヴぃー!ヴぃー!ヴぃー!ヴぃー!
俺「……」
エーリカ「……」
が……つけられなかった。その機械は無粋な無線呼び出し音によって中断した。
俺「……すまん」
エーリカ「いいよ、俺……出ないの?」
俺「……(ピ)俺だ…どうした?」
?「こちら全天天球レーダー及びタイムレーダー観測室!約3分前に地中海上空2000にて正体不明の機影を確認!」
俺「っな!本当か!照合データは!?」
?「照合データパターン「白ひげ」と一致…まちがいありませんやつです。既にこの情報を探知したリベリオンでは、試験運用中の
80cm列車砲型魔導火薬複合加速方式半自動固定砲「ストーンヘンジ」を起動、ガリアのウィッチ部隊も出たそうです。
さらに、ノイエ・カールスラントのTMLS構想の忘れ形見。大型対空TMLS「エクスキャリバー」の起動を確認。
すでに照射体勢に入っているようです。……エースナイトウィッチ部隊も出撃をたった今確認しました。全力出撃です」
俺「……今回は本気でコード「白ひげ」の袋を狙うようだなわかった。こっちもしばらくすれば出撃命令が出るだろうに。準備する」
?「おねがいします。俺班長」
っぴ……
俺「……聖夜の一時は終わりだエーリカ」
エーリカ「え?え?」
突如、まじめモードに入った俺に困惑を隠せないエーリカさん
俺「しばらくすれば命令が入ってここにも警報が鳴り響く、その前に準備するんだ」
俺「俺は今からありったけの魔導衝撃波弾と魔導カートリッジ弾をもってくる…トゥルーデにもたせて
あの白ひげを木っ端にしてやる。今から忙しくなるぞ〜」
エーリカ「な、何が始まるの?」
俺「サンタ捕縛作戦さ…ほら、わかったらハンガーへいくぞ!」
エーリカ「わ、わかったよ俺。けどね」
そいってエーリカは俺の顔をマタ強引につかみ
エーリカ「コレが私の気持ちだから……ん」
……
エーリカ「ぷはぁ……返事は帰ったら聞かせてね?…その先にも期待しちゃうからね!約束だよ!!」
そういってさら俺へ追い討ちをかけて走り去っていく天使…
さて…いろいろ忙しくなる……がまずは
俺「この幸せで複雑な日になってしまった今日をぶっ壊す!そして!サンタさんの袋をてにいれるのだぁぁぁ!
メリィィィィクルシミマァァァァァスゥゥゥゥ!!」
おわれ
乙!!
あーもーロスタイムちょうきちーわーまじきちーわー
これマルちゃんも一緒にいるバージョンもかいたけどチュパ音だらけでカオスになったからはきしたわー
まじできちーわーリア充爆発して砕け散れ
支援ありがとうございました!!
お前ら!さっさと寝ろよ!
お前のせいで眠れんわ!!
乙!!
乙!
マルちゃん省くなよ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 05:02:25.16 ID:6EmO34rzO
保守
寒いぜ保守
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 06:05:24.07 ID:RHyZOuT90
リーネ「あの・・・私あなたが大好きです!」
リーネ「こんなこと・・・あなたの前でしかしないんですからね!」
リーネ「綺麗ですか・・・?ありがとうございます・・・」
リーネ「あの・・・私初めてですけど・・・」
リーネ「やさしく・・・してくださいね・・・」
(省略されました・・全てを読むには保守と書き込んでください)
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 06:57:50.42 ID:6EmO34rzO
保守
リーネちゃんより3つ年上で幼なじみ
リーネちゃんが10才の時に俺は引っ越す事に→俺がいない間にリーネちゃんが他の男に汚されたら……、いやぁぁぁ!→そうだおちんちんの機能を1から10まで教えておちんちんを見たら俺を思い出すようにしよう!
月日は流れ俺は501に、リーネちゃんは俺の顔を見る度におちんちんを思い出す女の子になりましたとさフヒヒ
ここまで考えて俺には文才がない事を思い出した
漏れ「ロスタイーム」
漏れ「何がちょっと遅れたクリスマスだね!だよ」
漏れ「生理でも遅れてワナワナしてろっての」
ペリーヌ「少佐…」
ゲルト「宮藤…」
漏れ「なんだおまえら」
ペリーヌ「少佐を隊長に取られましたの…」
ゲルト「宮藤をリーネに…」
漏れ「…私はシャーリーをルッキーニに」
ペリーヌ「復讐してやりますわ!」
ゲルト「復讐してやる!」
漏れ「!! お前ら…」
漏れ「全 力 で 手 伝 う ッ ! !」
漏れ「二人とも、頭に叩き込んだな?」
漏れ「では作戦を開始する」
食堂
ペリーヌ「ふふふ〜ん♪」
ミーナ「あらペリーヌさん、何を作っているのかしら?」
ペリーヌ「扶桑名物の牛丼ですわ!」
ミーナ「美味しそうね」
ペリーヌ「隊長の分も作って差し上げますわ、座って待って下さいまし」
ミーナ「あらあら、ありがとう」ガタッ
ペリーヌ「出来ましたわ!」
ミーナ「楽しみだわ」
ペリーヌ「今持っていきま…あぁ!上手いことつま先がめくれたタイルに引っかかりましたわ!」
ミーナ「ペリーヌs ペリーヌ「そぉい!!」ガチャバーン
ミーナ(えぇー…そぉい!!って言いながら思いっ切り振り被って牛丼かぶせられた…)ガビーン
ペリーヌ「あらあら、つい昨日の鬱憤を炸裂させてしまいましたわ」
ミーナ「せめて言い訳してくれないかしら!?」ガビビーン
おいしいですわ!編おわり
ゲルト「リーネ、たまには二人で風呂に行かないか?」
リーネ「えっ?はい」
風呂
ゲルト「しかし大きい胸だな、宮藤も揉みたくなる訳だ」
リーネ「そんなこと無いですよー」
ゲルト「チッ」
リーネ(今舌打ち…気のせいよね…)
ゲルト「しまったー!うっかり持ってきた中身入り溲瓶を湯船に落としたー!」
リーネ「うっかり持ってくる物じゃないですよ!?」ガビーン
ゲルト「仕方ない、ドラム缶風呂にするか」
リーネ「はい…」
ゲルト「フー!フー!」
リーネ「いい湯加減です」
ゲルト「フーフー!」
リーネ「あの、もういいです…」
リーネ「あのー!熱いです!」グツグツ
ゲルト「フー!フー!!」
リーネ「バルクホルンさぁん!!」
ゲルト「フー!クハハ、今私は火を操っている!フー!どうだリーネ!?」
リーネ「いや、いいです熱いですから!!」
ゲルト「フー!この調子で固有風魔法にしてくれるわ!!」
リーネ「固有風魔法!?ちゃんと変換してくださいよ!」ガビーン
ゲルト「もっと息を!フゥゥゥーーーー………ゥッ…」
ゲルト「フハゥ!」バタッ
リーネ「酸欠で倒れた…」
ゲルト「カハッ!美千子ちゃん!!」ビクビクーン
リーネ「変な夢見てる!?早く還ってきてください!」ユサユサ
ゲルト「ハァハァ…宮藤とみっちゃんで妹は完成するぞ…」
リーネ「何言ってんですか!?」
リーネ「もう上がりましょう」
ゲルト「そうだな」
リーネ「水場とは言え火の始末はちゃんとしなくちゃ」だばだば
ゲルト「ブロックも隅に置いて」だばだば
ゲルト「ドラム缶は…」
リーネ「あの辺りに置いt ゲルト「そぉい!!」ザバドバーン
リーネ(えぇー!?)ガビビーン
ゲルト「今の内に服を乳首の所だけ切り取ってやる!」
リーネ「いや何やってるんですかー!?」
ゲルト「スネーク!状況を報告しろ!?」
リーネ「報告できませーん!」
姉は一級建築士編おわり
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 08:45:07.73 ID:HdlAVIWHP
ホントになにいってんだよw
ブリーフィングルーム
漏れ「上手くやったようだな」
ペリーヌ「准尉のお陰ですわ」
ゲルト「狭井奥雪の頭脳は侮れんな」
漏れ「最後はルッキーニと行きたいが、寝てるのでやめた」
ペリーヌ「寝てるなら仕方ありませんわね…」
ゲルト「そうだな。寝てるなら仕方無い…」
漏れ「んな訳ねぇだろバーカ!枕元にνガンニョム(1/35)置いてきたよ!」
ペルト(なんか怒られた… でも優しい…)ガビーン
漏れ「じゃあアレ行くぞ!」
ペリーヌ「アレですわね!」
ゲルト「アレだな!」
漏れ「君の中に私をずとー」
ペリーヌ「ブックマァークしてっねー」
ゲルト「笑いながらーがぁんばったとー」
漏れ「メチァ!クチャァ!褒めてっねー!」
皆「うーんっめいっせーん!」
林原めぐみ「俺嫁厨の闘いは始まったばかりだ」
林原めぐみ「狭井准尉は誰に言うでもなく、そう語った」
○分レス無かったら○○ちゃんは嫁って言う俺嫁厨は流石にどうかと思う
ウォンチュウ!
現実でお休み喉
夢でナデナデただいまシャーリーおねーたん
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:29:10.91 ID:BvBBCBS40
すみませんが、今の予約状況を教えてくれませんか?
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:33:52.22 ID:BvBBCBS40
>>102 ありがとう!
今、空いてるなら少しだけ投下してもいいかな?
カモーン
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:42:36.55 ID:BvBBCBS40
俺「うぅ〜寒っ!!」
冬の朝というものは凄く寒い
そして今日は外一面 雪景色である
俺「今日は手がかじかんでカメラのシャッターが切れないな・・・・」
俺「そういえば昨日、施設班がミーティングルームに何か設置してたな・・・何だろう? 」
そう思いながら、朝のミーティングに向かう
----------------------
---------------
--------
― ミーティングルーム ―
俺「おはようございます」
俺は体を縮めながら、部屋に入り挨拶をする
ミーナ「あら、俺さん。おはよう」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:46:47.42 ID:BvBBCBS40
坂本「おはよう!俺」
宮藤「おはようございます、俺さん」
リーネ「おはようございます!」
ペリーヌ「おはようございます」
バルクホルン「おはよう、俺」
お馴染みのメンバーがあいさつを返してくる
その前に、俺は驚く光景が目に入ってきて、挨拶が耳に入ってこなかった
俺「……何なんですか? これは……」
そこには夜間哨戒メンバー以外のみんながテーブルを載せた布団みたいな物に体を入れていた
大きさは、5,6人入れそうなやつが3つ並んでいる
宮藤「あっ、これはですね "コタツ"って言うんですよ」
俺「コタツ? 」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:51:57.81 ID:BvBBCBS40
坂本「そうだ。 扶桑の伝統的な暖房器具だ。 俺も中に入ってみろ、暖かいぞ」
俺「お言葉に甘えて…」
俺はコタツの中に恐る恐る体を入れてみる
俺「おお…すげぇ暖かい…」
俺は予想以上に体が温まるコタツにただ単に驚いた
坂本「温まるだろ?はっはっはっはっ」
俺「本当に暖かいなこれ…」
そういえば、エーリカとシャーリー、そしてルッキーニの返事が無かったな…
俺「エーリカとシャーリー、ルッキーニは何処にいるんだ? 」
俺はみんなに問いかけてみる
バルクホルン「ハルトマンならコタツの中で寝ている…まったく…」ハァ
バルクホルンは呆れた感じでため息をつく
ペリーヌ「あと、あのやる気の無いお二人さんもこの中で寝ていますわ…」
支援
110 :
支援ありがとう!!:2010/12/26(日) 09:54:05.77 ID:BvBBCBS40
ペリーヌは呆れながら、コタツの中を指差す
俺「ははは…」
俺は普段とあまり変わらないような気がした
坂本「おっ、もうこんな時間か…」
坂本は時計をちらりと見て、何かを思い出したらしい
坂本「みんな、訓練の時間だぞ!!」
坂本はコタツがらぬくっと出て、みんなに大声をあげる
宮藤「えぇ〜!? 」
宮藤は嫌そうな声をあげる
リーネも少し嫌そうな顔をしている
ペリーヌ「坂本少佐…もう少し後でもよろしいかと…」
いつもは坂本少佐万歳みたいな反応をするが、雪が降るほど寒い日の訓練はさすがに嫌らしい
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:55:18.04 ID:BvBBCBS40
坂本「動けば寒さなど忘れるぞ!ほらっ、全員外へ急げっ!!! 」
坂本はコタツに入りながら寝ているエーリカ、シャーリー、ルッキーニを起こし、無理やり外へ引っ張り出した
宮藤、リーネ、ペリーヌも渋々 坂本について行く
バルクホルンはやる気満々で外に出て行く
すげぇ訓練魂だ…
ここミーティングルームに残ったのは、俺とミーナさんだけだ
ミーナ「ふふっ、みんな嫌そうだったわね」
俺「そうですね… 外、寒いですもん… 」
ミーナ「私は書類を片付けに執務室に戻るわ」
ミーナは覚悟を決めたかのように、コタツから出た
ミーナ「やっぱり寒いわね… 」
ミーナは体を震わせた
俺「お仕事がんばってください」
ミーナ「ふふっ、ありがとう」
ミーナは微笑えんで、ミーティングルームを後にした
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:56:11.33 ID:BvBBCBS40
俺「なんか眠くなってきたな… 」
俺は重くなってきたまぶたには逆らえず、眠りに落ちた
-----------------------------
-------------------
------------
俺「う、うぅ〜ん… 」
俺は目を覚ました。眠っていた時間は2、30分程であった
そして周りを見渡すと、目の前にはエイラ、その隣にサーニャが居た
エイラ「おっ、起きたな」
サーニャ「zzz……」
サーニャは寝ている
俺「……エイラ…と、サーニャか……」
俺は目をこすりながら言う
エイラ「眠そうダナ… 」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:00:13.67 ID:BvBBCBS40
俺「…まぁね」
俺はコタツに入りながら、体を伸ばした
伸ばしたときに、俺の足がエイラの足に当たった
エイラ「痛っ! 何だよぉ… 」
エイラは不機嫌そうな顔をする
俺「悪い…」
俺は素直に謝る
エイラ「もう少し丁寧に謝れ! 」
エイラは足をぶつけてきた
俺「おい!なんだよ!」
俺も負けじとやり返す
コタツの中では俺の足とエイラの足での戦争が始まった
エイラ「えいっ!私に逆らうとは百年早いっ!!」
俺「お、おい!エイラ、少しは手加減しろって! 痛ぇっ!!」
コタツの天板はガタガタと揺れる
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:05:22.27 ID:BvBBCBS40
サーニャ「う……うぅん………」
俺・エイラ「!?」
サーニャが目を覚ましそうだ
俺「静かにやろうな……」
エイラ「うん……」
サーニャが再び眠りについた所で俺たちは戦争を再開する
俺《おりゃっ!エイラ喰らえっ!!》
エイラ《ふふふ、そんなもん効かないゾ》
俺とエイラのやりあいもしばらく続いた
俺《そろそろあきらめろっ!》
俺は少し力強く足で攻撃した
エイラ《そっちこそ、あきらめ…あんっ!!》
ふぅ・・・
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:07:10.15 ID:cFAfg70tP
⁉
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:10:07.59 ID:BvBBCBS40
俺《!?////////////》
いきなり色っぽい声を出したので、驚いた
エイラは顔を赤らめて、こう言った
エイラ《……どこ触ってんダヨ……//////》
俺は足先の位置を確認した。足を動かして…
この行為がさらにエイラの顔を赤らめることになる
エイラ《お、おい!////////そんなに…んん!…動かす…はっ!……》
俺は足先の位置が正確に分かった
これはマズイ場所にあると……
俺は急いで足をエイラから離した
俺《ご、ごごごごごごめん!!!悪気は無かったんだ!!》
エイラ《…………//////》
エイラは顔を赤らめて、黙ったままである
俺《…エイラさん?………》
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:15:08.53 ID:BvBBCBS40
反応が無いエイラに俺は再度、問いかける
エイラ《………お……ん………い………》
エイラは俺と目を合わせず、小さい声でボソッとしゃべる
俺《えっ?なんて言った?》
エイラ「俺の変態バカ早漏!!/////////////」
エイラはミーティングルームに響き渡るほど、大きい声で叫ぶ
俺「あう!?」
俺……最後の一言が一番、効いたよ……
エイラは顔をさらに赤くして、息も荒くなっている
男にとって屈辱の言葉を浴びせられた俺はただうつむいて、黙り込んだ
その時
サーニャ「う……うぅん……どうしたの?……エイラ……」
サーニャが目を覚ました
エイラ「サ、サーニャ!?な、何でもないゾ……」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:19:18.12 ID:BvBBCBS40
サーニャ「……エイラ…顔赤いけど、大丈夫?……」
エイラ「こ、これは……///////」
エイラは俺の方を睨んできた
そして、サーニャもエイラの視線の先に気づいたのか、俺のほうを見てくる
サーニャ「…俺さんが何かやったの?………」
俺「い、いや……」アセアセ
俺は嘘をつこうとした
だが、次のエイラの一言は、サーニャが今まで抱いていた俺のイメージを180度転換させた
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:20:38.54 ID:BvBBCBS40
エイラ「コイツが私の変なところを触ってきたんだっ!!//////////」
俺「oh…………」
サーニャ「………俺さんって、いやらしい人だったんですね……見損ないました…」
俺「」
------------------------
----------------
------------
俺は、しばらくの間、2人から変な視線で見られることになったのは言うまでもない
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:21:09.20 ID:cFAfg70tP
いやらしい人だったんですね!
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:22:53.60 ID:BvBBCBS40
駄文失礼しました
読んでくれた方、ありがとうございます!
盗撮俺の次回作、着々と進行中です《期待してないと思うけど…》
年明けには投下したいと思います
じゃ、また今度
見損ないました!
いやらしい人だったんですね!見損ないました!
……//////
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:25:00.08 ID:cFAfg70tP
2時まで投下ないみたいだからスオムスの続きいっていい?
>>122 期待してる
……浮気の証拠も集めないといけないしな
>>30から
巨大なディオミディアを前にして、俺たちはどうすることもできなかった。
改めてみると、やはりデカい。翼の径は学校のグラウンド位はあるんじゃなかろうか。
四発のプロペラによって進むその巨大な姿は、凶悪そのものであった。
エルマ「まるで白鯨ね」
俺「さしずめ、俺達は白鯨に立ち向かうエイハブ船長ってか?」
キャサリン「でも、エイハブ船長は最後は死んじゃうねー」
ハルカ「縁起の悪い事言わないでくださいよ!」
俺たちは、機銃の射程外から、ディオミディアとそれを護衛するラロスを遠巻きに見つめる。
その反対側では、第1中隊が同じように、ネウロイを遠巻きに見つめていた。
ラロスは、攻撃してこない俺たちには興味ないのか、ぴったりとディオミディアにくっついて離れない。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:36:25.45 ID:oo+rhAoF0
俺「近づく手段がないな……」
ハルカ「俺少尉の、大砲は使わないんですか?」
俺「あぁ…これを持つと手が震えちまってなぁ」
エルマ「ウルスラ、ロケットの準備は?」
ウルスラ「OK」
キャサリン「機銃の射程外から撃って当たる?」
ウルスラ「無理」
エルマ「こうしていてもしょうがないわね……、とりあえず攻撃してみましょう」
しかし、ディオミディアに近づけば、ご丁寧にもラロスと防御機銃がお出迎えをしてくれる。
近づいては離れてを繰り返し、どうにも近づけない。
それは第1中隊も同じようだ。
エルマ「う、こうなったら……」
キャサリン「こうなったら?」
エルマ「体当たりするしかないのかなぁ……」
俺「何言ってんだ!?」
エルマ「でも、このままじゃまたスラッセンの街を爆撃されちゃう……。私たちは機械化航空歩兵よ。
みんなを守らなくちゃいけないのよ?だったらいっそのこと……」
ハルカ「エルマ中尉だけに行かせません!」
キャサリン「待つね!やけになっちゃダメね!」
俺「そうだ、まだチャンスはあるさ……そうだろう?智子少尉」
智子「ええ、そうね!皆離れて!体当たりするなんてダメよ!」
キャサリン「トモコ!」
エルマ「穴拭少尉!」
智子は雲間から現れて、俺たちの目の前で両手を広げる。
ハルカ「少尉……」
エルマ「どうしたんですか!?病室で寝てたんじゃ……」
智子「あなただけに任せるわけにはいかないでしょう?」
エルマ「でも…怪我してるのに……」
智子「怪我がどうしたっていうのよ!俺だって怪我してるのに居るじゃない!
それに、私はエースなのよ?エースが寝ててどうすんのよ!」
キャサリン「トモコ……やっぱりユーは最高のエースね!」
キャサリンが智子に抱きつく。
智子「ちょ、褒めるのは後でいいわよ。とにかく、今は私と俺の指示にしたがって」
俺「やはり来たか、智子少尉」
智子「ええ、あなただけに任せるわけにはいかないもの」
俺「だろうね」
智子「それと、機体の用意ありがとう」
俺「なんのことだか」
智子「ふふ、素直じゃないわね……アホネン大尉!」
アホネン『なぁに?』
智子「お願いがあります。ラロスをひきつけていてください」
アホネン『あの忌々しいディオミディアはどうするのよ?』
智子「わたし"達"でやります」
アホネン『……了解。俺少尉、穴拭少尉のこと頼みましたわよ』
俺「ええ、任せておいてください」
エルマ「でも、どうするんですか?」
智子「私に策があるの。聞いて」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:47:53.79 ID:6EmO34rzO
しえん
支援
俺達は今、キャサリン、エルマ、ハルカ、智子、俺、そしてウルスラの順番で一列に並んでディオミディアに突撃している。
キャサリン「これが"策"ねー!」
智子「仕方ないでしょ!あなたのストライカーが一番頑丈なんだから!」
先頭でシールドを張りながら喚いているキャサリンを、智子が宥める。
護衛のラロスは、第一中隊にかかりっきりで、こちらには飛んでこない。
しかし、護衛が居なくなったからといって、ディオミディアが脅威であることに変わりなはい。
近づく俺たちに向け、無数の防御機銃から火線が伸びる。
キャサリン「こりゃたまらないねー!」
智子「みんな!前方にシールドを集中して!」
5人分の魔力で、キャサリンのシールドを強化しているため、そう簡単には破られることはない。
ディオミディアの防御機銃は、軽装甲がなされており、ハルカの20mm機関砲か、俺の7.5cm砲しか歯が立たない。
そこで、まず俺の7.5cm砲で粗方の機銃座を片付け、次いでハルカの機関砲で残りの機銃座を破壊。
最後にロケット弾を撃ち込む算段だ。
ペース速いよさる食らうよー
5分に一回が目安だよー
智子「それじゃあ、俺もお願い!」
俺は、智子の言葉に頷き、7.5cm砲を構える。
しかし、手が震えて照準がうまく定まらない。
俺「頼む、収まってくれ、頼む、頼む!」
智子「全く、やっぱりダメじゃない!」
智子は、俺の後ろに回りこんで、7.5cm砲を構える俺を支えるように手を伸ばす。
俺の手に、智子の手が重なる。
不思議なことに、震えが止まった。
俺「と、智子!?」
智子「早く撃ちなさい!早く!」
俺「了解!」
俺は、PaK40の引き金を引く。
大音響と共に、ワインの瓶ほどの大きさの薬莢が排出され、榴弾がディオミディアに突き刺さる。
着弾点周りの機銃座を吹き飛ばすが、それでもまだ機銃座は残っている。
智子「ハルカ、お願いね」
ハルカ「は、はい」
智子「それじゃあ、タイミングを合わせて!」
ディオミディアがどんどん近づいてくる。
キャサリン「そろそろ限界ね!」
智子「今よ!」
ハルカは身を乗り出し、20ミリ機関砲を構え、狙いをつける。
しかし、視界がぼやけてしまってうまく狙いがつけられない。
ハルカ「あうっ!」
引き金をしぼるが、機関砲はあさっての方向を向いて、火花を散らすのみ。
今だ健在の機銃座にかすりもせず、あっという間にディオミディアの上空を通過してしまう。
ハルカ「は、はい……」
智子「本当なの、ハルカ!?」
キャサリン「眼鏡かけるね!」
ハルカ「ダメです!」
俺「なんでだよ!」
ハルカ「眼鏡かけたらわたし、すっごいブサイクなんです!」
智子「眼鏡、持ってないの?」
ハルカ「……持ってます、ごめんなさい」
全員「かけろ!」
俺たちの魂の叫びがこだました。
あのウルスラも叫んでいたような気がするが……気のせいだろう。
>>138 11時でリセットされる(一時間毎で支援抜きで10レスでさる、支援10辺りからレスできる回数が 1)
支援
しーえん
ハルカ「嫌です!」
智子「あのねえ!戦争なのよ戦争!ブサイクとか言ってる場合じゃないでしょ!」
ハルカ「戦争だろうがなんだろうが、絶対にかけたくありません!」
智子「どうして!理由によっちゃ斬るわよ!たたっ斬るかんね!」
ハルカ「斬って!斬ってください!少尉に切られるなら本望です!」
俺「あのなぁ……」
ハルカ「すきなんですっ!」
智子「え?」
ハルカ「私、智子少尉が好きなんです!ライクじゃなくてラブなんです!それなのに少尉ってば、この間途中まででやめちゃったじゃないですか!
それはきっと私に魅力がないから!そうなんですよね!メガネかけたら更に魅力半減で、少尉に見向きもされなくなっちゃいます!」
いや、それは知ってるけどねー
淫獣伝説ハジマタ
キャサリン「女同士でなにやってるね」
エルマ「地獄に落ちますよ」
俺「扶桑じゃビアンが流行ってるのか?」
智子「違うわ!私はレズビアンじゃないわよ!ねえハルカ!冗談でしょ!?」
ハルカ「冗談じゃないです……私を抱くって約束してくれたら、メガネかけます」
智子「あ、あんたねぇ……!」
ウルスラが智子の耳元で呟く。
ウルスラ「抱くって言って」
キャサリン「抱いとくねー」
エルマ「まぁ、この場合仕方ないんじゃないんでしょうか」
智子はなぜか俺にまで目配せをしてくる。
俺「……非常時ってことで」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:09:54.33 ID:cFAfg70tP
抱けよ!
智子「ぷふっ」
ハルカ「笑いました!?」
俺「笑ってない!誰も笑ってないから!いや、よく似合ってるな!」
ハルカ「そ、そうですか?」
その後ろでは智子が全員につねりあげられていた。
智子「いひゃいいひゃい!よ、よし行くわよ!」
再び俺たちは突撃を開始する。
先ほどと同じように、キャサリンを先頭にして距離をつめていく。
そして、200メートルを切ったところでハルカが顔を出し、20mm機関砲の引き金を引く。
薬莢が排出され、弾丸は機銃座に吸い込まれ、炸薬を爆発させ、それを破壊する。
ハルカ「やったぁ!」
立て続けに4つの機銃座を破壊し、ついにディオミディアは丸裸になる。
距離50メートルで、キャサリンとハルカが離脱する。
>>149の前
智子「くぅぅ!なんで私が!分かったわ、抱くわよ!抱くから!」
ハルカ「本当ですか!?」
智子「女に二言はないわ」
ハルカはその言葉を聞くと、ポケットから瓶底眼鏡を取り出す。
あまりにも大きいので、水中眼鏡と間違えるほどだ。
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:14:58.64 ID:snrd/Mec0
今ハルカはバスク・オムみたいな状態なのか……
支援
俺「ウルスラ!」
ウルスラは頷くと、両手に持ったロケット砲を発射した。
乾いた音とともに、ロケットは白い航跡を残しながら、ディオミディアに吸い込まれる。
着弾の瞬間、ロケット弾は爆発し、ディオミディアの胴体に大穴を開けた。
しかし、まだ落ちない。
智子「俺!」
俺「了解!」
俺は、その大穴めがけて、7.5cm砲を向ける。
もうこいつは、怖くない。なぜなら、周りには仲間がいるから。
俺の砲弾で、仲間が死ぬことは、もうない。
俺「いけえええええええ!」
砲口から、勢い良く放たれた7.5cm徹甲弾は、ディオミディアの大穴に突き刺さり、貫通した。
内部に搭載した爆弾に命中し、ディオミディアの胴体が中央から折れ、ついに爆発四散する。
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:16:59.78 ID:6EmO34rzO
wkwk
エルマ「……やった?」
ハルカ「みたいです……」
キャサリン「キャッホー!俺、最高ねー!」
ウルスラ「勝った」
智子「やった!やったわ!俺!ついにあいつを落としたのよ!」
智子が、俺に抱きついて歓声をあげる。
彼女の胸が、思い切り押し付けられる。……ふふ。
俺「いてぇ!……やったな、智子少尉」
エルマ「あらあら」
ハルカ「な、なにやってるんですか!俺少尉、離れてください!」
俺「いや、俺は……」
ハルカが俺と智子の間に入り、無理やり引き離す。
智子の顔は、今更真っ赤になっている。
智子「いや、あの、喜びすぎちゃったというかね……なんていうかその、ほら」
俺「分かってるよ、智子」
ハルカ「な、なんで呼び捨てなんですか!」
俺「智子だって俺のこと呼び捨てだし、ビューリングもキャサリンもだからな」
エルマ「こちらひばり、こちらひばり!雪女、聞こえますか!?」
ハッキネン「こちら雪女、どうぞ」
エルマ「やりました!私たち、ディオミディアを撃墜しました!」
ハッキネン「そう……ご苦労様」
俺「エルマ、変わってもらっていいかい?」
エルマ「あ、どうぞ」
俺「砲兵より雪女、銀狐に代わってください」
ハッキネン「……分かってるのね」
俺「仲間の事ですから」
智子「銀狐…?誰?」
俺「砲兵より銀狐、聞こえるか?」
ビューリング「ああ、よく聞こえるよ」
智子「び、ビューリング!?死んだはずじゃ…!」
ビューリング「誰も死んだとは言ってないさ。ただ、俺たちに一芝居打ってもらっただけだ」
俺「智子が仲間意識に目覚めるようにな」
ビューリング「そういう事」
智子「……なるほど、私はまんまと嵌められてたわけね」
俺「俺はアカデミー賞を取れると思ってるんだぜ?」
智子「ええ、確かに……でも、良かった」
俺「何がだ?」
智子「ビューリングが生きてて」
俺「彼女も傷を負ったが。致命傷ではなかったからな」
智子は、編隊を組み直した俺たちの前に出て、向かい合う。
智子「皆、今まで散々、足手まといだなんて言ってごめんなさい。そして、助けてくれてありがとう」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:25:42.90 ID:6EmO34rzO
こっからぐっちょぐちょんになるとは思わなかった
キャサリン「いやぁ、照れるねー」
エルマ「気にしないでください。だって私たち」
俺「仲間だからな」
ウルスラ「仲間」
智子「ええ、そうね……皆、これからよろしく!」
ハルカ「少尉ー!」
智子「ちょ、ハルカ!離れなさい!」
こうして俺たちは、無線越しに基地の大歓声を聞きながら、基地へと帰投した。
スオムスいらん子中隊、もといスオムス義勇独立飛行中隊はこの日、本当の飛行中隊となった。
つづく
7話終わりです。支援感謝
次こそはエロを書く
乙ですわ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:33:10.82 ID:6EmO34rzO
乙!
乙
予約無いなら初投下していいですかね?
乙。俺もいつか知識つけて再開しよう
支援するぜよ
ミーナ「えー、本日より501に配属された…」
僕「僕中尉、年齢は13で此処に来るまでは…かーるすらんと…と、とくべつまどうしぶたい? に居たよ。
ま、仲良くやっていきたいな。」
シャーリー「おぉ、堅物じゃないカールスラント軍人……」
バルクホルン「………(ジロリ)
…特別魔導士部隊? 聞いたこと無いぞ?」
坂本「…私も初耳だがな。
何でも、男性でありながら魔力を持つ者、極めて特異な…それこそエイラの未来余地が霞んで見えるような固有魔法を持つ者を集めた部隊らしい。」
エイラ「ふーん……じゃあお前もなんかすっごい固有魔法持ってんのか?」
僕「えっ……あ、あぁ…そんなに凄いのは持ってないよ?
難しい事はわかんないけど、戦場が人手不足だから戦ってこい、研究は終わりだってさー。」
166 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 11:54:39.32 ID:3E8/xLgKI
バルクホルン「なっ…では戦闘経験はあるのか!?」
僕「ふふん! 有るに決まってるだろー!
数は数えた事無いけど……まぁ…百機くらい?」
ミーナ「正確なスコアは不明ですけど…その内殆どが中、大型なので実力は間違いないでしょう。」
バルクホルン「ほぅ…その年でか。」
宮藤「すっ、すご〜い! まだちっちゃいのにそんなに!?」
僕「む…ち、ちっちゃいとは何だ!? こう見えて去年だけで0.7cm伸びたんだからな!?
……本当だぞ? 本当だからな!?」
ミーナ「(あらあら…完全に子供ね…)」
エーリカ「(成長期で1cmも伸びないって、もしかして…)」
バルクホルン「(少し反抗期な弟? いや、違うか…?
だが、良い!! こいつは弟だ!!)」
167 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 11:58:44.36 ID:3E8/xLgKI
すみません…メモ帳弄ってたら間違って続きを消えました…
一旦書き直すので、次の方…お願いします…
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:04:06.59 ID:6EmO34rzO
お姉ちゃんはどうしようもないなw
>>167 ドンマイ。生きろ
続き楽しみに待ってるんだからね//////
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:13:27.93 ID:BvBBCBS40
楽しみに続き待ってるぞ
良し、何とか直した……つ、続き投下していいかな…?
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:18:04.23 ID:K71IgBlZ0
eede
エーリカ「ねぇ、ちょっと聞いていい?」
僕「な、なんだ…君まで僕の事をちっちゃいとか言うのか!?」
エーリカ「え? そうじゃなくってさー…まぁ、言い辛いんだけど。
君、13でしょ? それでその歳で身長がそんなに伸びないって……もしかして、成長期終わっちゃったんじゃないの?」
僕「っ……!?」
シャーリー「(あれ、宮藤の時みたいに噛み付かない…?)」
バルクホルン「は、ハルトマン! お前(私の弟に対して)なんて事を!!」
僕「っ…ぐすっ……うっ…」
シャーリー「(って、泣いたぁ!?)
あー、そんな落ち込むなよ…身長くらいいつか伸びるさ…」
バルクホルン「(っ…先を越された!?)
そ、そうだぞ中尉! 大体、身長が低い方が良い事も…」
いや、女ならともかく男の成長期は13−17くらいだろ
僕「………の癖に……」
みんな「「「「「?」」」」」
僕「君だって……君だってぺったんこの癖にぃ!! っ…うわぁぁぁぁん!!」ガチャッ……バタン!!
ミーナ「………(ポカーン)
……こ、こら! 戻りなさい中尉!! あぁもう……皆、命令よ! 中尉を連れ戻しなさい!!」
みんな「「「「「……ぇ…りょ、了解!!」」」」」
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:26:26.57 ID:BvBBCBS40
ぺったんこ…
177 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 12:30:57.80 ID:3E8/xLgKI
うん、ごめんこれで終わりなんだ…
次回からはこの三倍位は目指したいなぁ…
ともかく、設定もとい単語紹介をば
男性ウィッチ:通常魔力を持ち得ない男でありながら魔力を発現させた者の総称。
大抵が少し空を浮く事が出来る程度のレベルだが、稀に通常のウィッチよりも高い魔力を持つ物も生まれるため、研究者達は血眼になって魔力発現の原因を研究している。
カールスラント特別魔導士部隊:カールスラント皇帝の命令によって作られた特殊部隊。
その実態は男性ウィッチ、極めて特異な固有魔法を持つウィッチを研究するための機関である。
この部隊のウィッチの固有魔法には投影、固有結界、収束砲という物があるという話だが、真偽は不明。
戦闘にも参加するが、情報が伏せられているため、名前は知っていてもその実態を知る者は少ない。
ぺったんこ:主に平坦な物を指す言葉だが、今回はエーリカの胸に対して使われた。
類義語としてつるぺた、ひんぬーなどが有る。
余談ではあるが、ぺったんこという物は一部男子諸君に絶大な人気が有り、この勢力を排除しようと秘密結社アグネ…うわ、なにをするやめ……
乙!
続きが楽しみだ
乙ー
ぺったんこ……ぺったんこ……
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:38:27.88 ID:rCm3wYd0O
乙だぜ
ぺったんこの方が好きだけどなー
乙!
乙! 新俺登場だ。
1400から投下予定なんだけど、投下量を少し増やしたいんだ。80分貰ってもいいかな。
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:43:27.16 ID:7kf/lAXt0
乙!
続き期待してる
>>182 そんなんあまり気にしなくてもいいぞ。予約でギチギチならアレだが
投下待ってるぜ
誰もいないならちょっとだけ投下してもいいかな?
ごうごう!
イケイケ
189 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:04:43.35 ID:uZ1ThXbX0
じゃあ行かせてもらいます。前スレの
>>895あたりからだ
俺「何かこのヒラヒラがあると落ち着かないな…」
坂本(リーチでは負けてるが、手数で押せばなんとかなるな)
ミーナ『それでは、始め!』
坂本「先手必勝!」
俺「なっ!?」
ガキン! と刃がぶつかる音がした。なんとか刀身で受け流したが手がビリビリする。
この剣でも力で押されるとはなんつー威力だよ…
高度を上げ位置を確認。
少佐は旋回しこちらにまた向かってくる。
坂本「まだまだぁ!」
今度はさっきよりも大きな音をたて、鍔迫り合いになった。
機体がバランスを崩し押さえつけられるように高度が下がる。
両手で刀身を支えるがどんどん押してくる。
190 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:10:21.01 ID:uZ1ThXbX0
一応あらすじ もっさん「模擬戦するで」→エイラと模擬戦→俺勝ち→もっさんと模擬戦←イマここ
坂本「何だこの程度か? お前の実力は」
俺「馬鹿に…すんな!!」
力を振り絞って腰を捻りなんとか力をそのまま受け流した。
とりあえずテレポートで後ろに距離を取る。
坂本「遅い!!」
俺「なっ!!」
真正面からの突き。それをギリギリで捌き出来るだけ高くにテレポートする。
俺「はぁ…はぁ…いきなり不味いな」
かなり高度を上げたせいか息が苦しく感じた。
だがその分わずかとはいえ考える時間を得た。
深呼吸。このままじゃいつか負ける。
少佐はエイラと違い未来予知なんて使えないはずだが。
何故あの時テレポートする場所を読まれたのだろうか…?
坂本「はあぁぁぁぁ」
糞、もうきやがったか。なんてスピードだ。
だが頭は取ってる。このまま急降下してすれ違いざまに吹流しを切り裂こう。
191 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:16:02.87 ID:uZ1ThXbX0
坂本「どりゃあ!!」
突っ込む
刃がぶつかったため起こった衝撃波が髪を靡かせる。
重力に頼った俺の一閃は見事に火花を散らし刀を弾いた。
が、手から刀は離れない。
俺はそのまま海面ギリギリまで高度を下げ旋回し、距離を…
……ああ、そうか。これか。理解出来た。
俺は銃を使った戦法と一撃離脱に拘りすぎていたのか。
だから引くタイミングを読まれたのだろう。
攻めるたびに引く必要なんて無い。
押す時は押せばいいのだ。
俺「ははははは!! 分かったきたぜ! 少佐!」
坂本「やっと気付いたのか、鈍い奴だ」
刃と刃が複雑に激突しあう間際にそんな事を言われたような気がした。
だが今はそんな事を気にしている暇なんて無い。神経を研ぎ澄ませ斬撃を受け、捌き、放つ。
上昇しながら何度も刃がぶつかりあう。
192 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:21:08.70 ID:uZ1ThXbX0
坂本「こうでないとなぁ! 俺!」
俺「そうだ、な!!」
渾身の力で刀を叩いた。
少佐はそれを跳ね除け手首を柔軟に使い片手で右へ左へと斬りつけ体をぐるりと捻り遠心力を使って左から斜めに斬り上げた。
激しい斬撃の連続。
おそらく扶桑だけではなく様々な国の流派を取り入れてるのだろう。
一旦テレポートで背後を取る。
坂本「そこかっ!?」
振り向きざまに横に一閃。俺はそれを剣を縦にし受ける。
てか気付くの早すぎだろ、気配でも読めんのか
次は連続でテレポート。頭上。背後。正面。そして真下。
錯乱するには十分な回数だ。常人ならまず反応できない。
俺は吹流しに斬り付けた。だが吹流しは俺に斬られる事なくスッ、と上に跳ねた。
どうやら吹流しを掴み上げたらしい。
しーえん
194 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:26:17.36 ID:uZ1ThXbX0
俺「ちょっとせこいぞ」
坂本「吹流しを掴んではいけないと言うルールは無かっただろう!?」
それもそうだけどさ。
少佐は上から真っ直ぐに刀を振り下ろす。
俺は剣を横に振るいなんとか弾いた。
が、少佐はそれを読んでいたのか俺の斬撃に弾かれたエネルギーを逆に利用し体を回転させ吹流しに斬りつけてきた。
う、上手え。よく動くな。
咄嗟に少佐の頭上にテレポートした。
坂本「そこ…!」
少佐は目を凝らした。どうやらテレポートした位置が太陽と微妙に重なったようだ。
この上ないチャンス、俺は勢いよく剣を上から叩き付けた。
195 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:30:34.27 ID:uZ1ThXbX0
坂本「くっ!」
少佐は大きくバランスを崩し、降下し始めた。
零戦でも無ければこの状態から急に加速するのは不可能だろう。俺は少佐の下にテレポートした。
俺「終わりだ! 少佐ぁ!」
坂本「私は…負けん!!」
坂本「行くぞ!!」
もう遅い。このまま行けば少佐の刀が届く前に吹流しを斬れる。
もし刀が俺くらい長かったらなんとかなったのにな、と軽い皮肉を心の中で呟いた。
正直、その時の俺は油断していた。いや、油断してなくても結果は変わらなかったか。
坂本少佐にあれがあるからには。
坂本「烈風斬!!!!!!」
196 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:36:00.97 ID:uZ1ThXbX0
ミーナ「やりすぎです」
坂本「ははは…すまなかった」
俺「反則だろあれ」
ゆらゆらと俺の切られた吹流しが海に浮いていた。
今でもさっき起こった事がイマイチ理解出来ない、まさか斬撃が伸びるなんて…
食堂で宮藤の言ってた言葉をふと思い出した。
『坂本さんも輸送機からユニットも履かずに飛び降りて烈風斬でネウロイを真っ二つにしたんですよ!』
あれの事だったのか…そらネウロイをたまらんわな。
坂本「俺、悪かった。少し燃えすぎた」
俺「おかげでいいものが見れたし、別にいいぞ」
坂本「それにしても剣術の腕も大したものだな。今まで何故表に出なかったのが不思議なくらいだ」
俺「どうも」
197 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:41:35.43 ID:uZ1ThXbX0
坂本「それでは今日の模擬戦はここまでにする! 解散してよし!」
宮藤「あ〜疲れた…これから夕飯の仕度しなきゃ…」
シャーリー「腹減ったなー」
バルクホルン「無駄に飛ばしすぎだ、リベリアン」
太陽が海に沈む頃に模擬戦が終了した。
俺は少佐とエイラしか当たらなかったが他の皆は4,5人くらいとやっていたみたいだ。
それにしても、今日はいろんな人の模擬戦が見れて色々ためになったな。
特にハルトマンのドッグファイトをこの目で見られるとは。やはり噂通りウィッチの鑑のような動きだった。
エーリカ「そこまで褒められると照れるな〜」
俺「…」
ごく自然に人の心を読むな。
後どっから出てきた。
エーリカ「にしし、今日の俺凄かったねー」
俺「いやいや、ハルトマンの方こそ凄かったって」
エーリカ「そうかな? 私は剣なんて使えないし」
シエン田
199 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:46:51.20 ID:uZ1ThXbX0
俺「別に剣が使えなくてもお前は十分凄いだろ」
エーリカ「それでもさ、何かかっこいいじゃん。こうガキンガキン!ってね」
彼女は何だか嬉しそうだ。もしかして扶桑のチャンバラとかに憧れてんのかな。
俺「剣術に興味があるのか?」
エーリカ「むしろキミに興味があるかな」
俺「随分はっきり言うな、ときめいちゃうぜ?」
エーリカ「空回りしてもいいならご自由に」
俺「そりゃ残念だ」
笑って誤魔化したが結構なダメージを受けた。割と痛い。
エーリカ「ま、キミに興味があるのは嘘じゃないけどね」
俺「…お前って変わってるな」
エーリカ「そーかなー」
200 :
テレポート俺:2010/12/26(日) 13:52:16.88 ID:uZ1ThXbX0
今回はここまでです。ついでに俺スペック載せときます。
身長 177cm
年齢 20歳
階級 少佐
体格 まぁまぁ引き締まってる
使い魔 イヌワシ
使用武器 ツヴァイハンダー MG42
固有魔法 テレポート
ストライカーユニット ミネルウァ
実績 公式では大型が1機
・能天気、根っからのお人よし
・カールスラント軍人っぽさを心掛けているつもり
・体力はかなりある方だが自覚は無し。訓練は嫌い
・戦闘においては一撃離脱を基本としたスタイル
・宮藤「何か変な雰囲気の人」
・リーネ「話しやすい人」
・ペリーヌ「興味ないですわ」
・坂本「腕はたしかだな!」
・ミーナ「頭痛の原因の1つだわ…」
乙
では1400時より投下します。予定時間80分。
前スレ
>>574より。
俺の調査期間があと10日ほどとなった501。度々敵襲はあるものの、普段と変わらぬ毎日である。
俺と加藤少尉は、暗いうちから車でロンドンへ。最後の経過報告、そして加藤少尉は休養二日をロンドンで過ごす。
俺は日帰りする。丁度、ミーナも本部への連絡業務があるので、帰りはミーナが乗ってきた連絡機のJu52に便乗することとなった。
―最悪の夜 序章― ミーナ視点
薄暗い機内で、俺さんと業務についての意見交換をする。其々が管轄部署から得た情報の交換も。
防空圏内ゆえの制限もあるので(まっすぐ飛べば1時間程度の距離だが)、迂回で2時間半ほどかかる。
まあ、車よりは早い。
一通りの情報交換を終えた頃、機関士がコーヒーの入ったポットとカップ、それにチキンサンドを持って来てくれた。
礼を言って受け取る二人。外は既に真っ暗。3発のエンジン騒音でやかましい機内。ヘッドセットを使うことも出来るが、
それだと操縦員などにも筒抜けになってしまう。機密保持。それは逆に秘密の共有の言い訳。でも、言葉遣いには気をつけねば。
もうすぐ、あなたは別の場所に行ってしまうのね。次に逢えるのは何時なんだろう。扶桑に帰ってしまうのかしら・・・。
そうなったら、私が軍を辞めるまであえないって事にもなりかねない。どうしよう・・・。
俺「どうしました?ミーナさん」
ミ「あ。ちょっと考え事を。 あの、この任務が終わったら次は?」 神様。お願いします・・・。
俺「暫く、ロンドンの海軍代表部に腰をすえての任務になる予定ですよ?来年春頃まで、でしょうか?」
ミ「連絡ください・・・お願い」 ホッ・・・。近くにいてくれるのね。なら、寂しさは余り・・・。
俺「心配しないで!寂しいのは私は苦手なんです。手を考えましょう」
彼の手がそっと私の膝に置かれた。その上から手を被せる。安心出来る・・・。
前は、こんなに孤独を恐れたことは無かった。仲間がいた。でも、今は彼もいてくれないと・・・。
ミ「ええ。私も。寂しいのは嫌・・・・」 そっと彼のほうへ距離を縮める。
俺「ミーナさん。これ、さっきロンドンで探したんですけど」
事務鞄から包みを取り出した。 なんだろう?? 私に?
ミ「えと・・・なんでしょう?」
俺「気に入ってくれると嬉しいのだけど」
ミ「開けてもよいのですか?」
二つの小箱。
俺「ええ」
細長いほうから開封。出てきたのはプラチナのネックレス。可愛いヘッドにはダイア。
ミ「私に?」 あなた・・・・。 ジンワリしたものがこみ上げる。
俺「ええ」
つけてくれるというので、制服の胸元を緩める。そっと、彼の指がうなじに触れた。
ミ「・・・・似合うかしら?」
髪の毛をそっと払って、彼に向き直る。似合うといいな・・・。
俺「よかった!似合います!」
おうふ…追い付いた…
支援
思わず、ペンダントヘッドを両手で押さえてしまった。ありがとう。大事にします。衣服を整える。
誰に気付かれなくてもいい。わたしだけの宝物・・・。
ミ「こちらは?」 小さな包み・・・。
促されて開けてみる。中にあったのは・・・
ミ「あなた!」
おもわず、そう呼んでしまった。涙が零れそうになる。
俺「結婚、してくれ。ミーナ?」
頷くしかできない。喉に何か詰まったようで、声が出ない。
そっと、彼が私の手を取り、嵌めてくれた。ああ、神様!
―最悪の夜 本章― ミーナ視点
二人、黙って座っている。互いの手を握って、二人とも静かに物思いにふける。
ふと、ミーナが窓の外を見て、軽く手を振った。その手には指輪が光る。
ミ「ちいさなエスコートが迎えに来てくれたわ。ほら、あそこに」
サーニャが乱流に影響されない程度の距離を置いて並行して飛んでいる。
俺「今晩の夜間警戒は彼女でしたか」
二人で手を振ると、サーニャも微笑んで左手を振り返した。
私たちの婚約の証人、ね。
ミ「エイラさんも近くにいるはずよ。もうすぐ、基地ね」 と、着陸が近いと俺に説明する。
説明しながら、何気なく窓の外を見ていた私は、サーニャさんに別のウィッチが被さり、機体から引き離す
のを見た。エイラさん?と思った瞬間。
真っ赤なビームが直上からJu52の周りを何条も貫く!
俺が躊躇なく非常ベルの釦を握りこぶしで叩いた。次の瞬間、操縦席がビームで貫かれる。
爆発音と熱が同時に二人を襲った。次の攻撃で左翼が吹き飛ばされ、左翼内燃料タンクが爆発。
二人がそれを頭で理解したとき、既に機体はきりもみで墜落していく最中。体は遠心力で機体内部に張り付いていた。
まだ生きているエンジン一つが無意味に加速度とスピンを増す。
高度は5000mだったはず!でも、このままでは身動きできないまま墜死する!私は恐怖に鷲掴みにされた。
俺さんは何処! Gに逆らって、必死に顔をめぐらす。やっと見つけた。座席の下からパラシュートを取り出している。
二つ取り出すのにも時間はどんどん過ぎていく。やっと、私の傍に這いずって戻ってきた。
彼は諦めていない!私も諦めてはいけない!
必死に体をGに逆らって動かし、彼に協力する。足を片方ずつ上げて、股間縛帯を通す。壁に手をついて突っ張り、
本体を背中に。魔力を展開して、少し身体が動かしやすくなった。
俺が喘ぎながら、胴体縛帯を固定し、締め上げる。そのまま、私を必死に引っ張って胴体横にある昇降ハッチに
引き摺っていく。私は必死に抗う。駄目よ!あなたもつけなきゃ!あなたも!
必死にもう一つのパラシュートの縛帯を掴む。それを手繰ろうとする私。私を引き摺る俺。
ハッチは無事に開いた。ロックを解除しただけで、遠心力で勝手に開き、なおかつ外流で引きちぎられる。
俺「ミーナ!脱出だ!体を思い切り丸めろ!赤ちゃんのように!尾翼にぶつかったらおしまいだ!」
駄目よ!まだあなたは!
支援
ミ「イヤッ!!あなたもつけて!」
俺「時間が惜しい!俺は大丈夫!後から行く!さ!飛ぶんだ!」
ミ「いやあああああっ!」 絶対ダメ!クルトもそういった!なのにクルトは! 貴方が死ぬなら私も!
もう一人ぼっちは嫌!!!
ゴン!と彼の頭が私の頭にぶつかった。必死な目が私を睨む。
俺「俺を信用しろ!俺はお前と生きる!必ずな!!行ってくれ!」
信用していいの?絶対よ!お願いだから!
ミ「約束して!!」
俺「必ず!!!飛べ!」
泣きながら、私は彼に押し出された。風の奔流が私を襲う。必死に言われたことを守る。体を小さく!小さく!
お願い!あなた!早く来て!早く出て!!
回転が収まりだした。泣きながら体を伸ばす。眼下に真っ赤な火の玉がまわりながら落ちていくのが見える。
リップコードの取っ手を握ったけど・・・今は彼と落下したい。早く飛び出して!
発狂しそう。早く!
早く!
腕の多目的計器を見ると、高度はすでに1000メートルを切っている。
勝手に絶叫が迸る。風が口の中に押し込まれて、声にならない。でも構わない。何かしていないと気が狂う!
早く!
あっ! 何か機体から離れた!彼よね!お願い・・・神様!
パラシュートがスルスルと伸びだした!彼だ!!安堵で涙と鼻水が頬を伝わる。私もリップコードを思い切り引く。
ガツンと衝撃。開いた・・・。彼の傍に寄りたい・・・
あ! 機体が爆発。炎の塊が彼を飲み込んでゆく。彼の叫びが聞こえた、と思う。私の名前・・・!
「いやぁーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
泣き叫びながら暴れていた私は、海中に突っ込んだ。口から鼻から海水がなだれ込む。冷たい海水に包まれて
訓練が蘇る。縛帯のロックをこじ開けた。夢中で傘体の無いところに飛び出る。
彼は何処!
海面が燃えている場所へ必死に泳ぐ。どこ!どこなの!
必死に探すけれど、波が高くて視界も魔力も利かない。炎もどんどん小さくなっている。
ふと、なんかが聞こえた? 自分の叫びを押し殺し、じっと耳を済ます・・・・。
立ち泳ぎのまま、体を回す。
あ! ロケット弾の排気炎? また!間違いない。位置を示そうとしているのね!
がむしゃらにそっちへ泳ぐ。
誰かが何かを引っ張って、海面すれすれでホバーする姿が見えてきた。サーニャさん?
彼とサーニャさんだった。サーニャさんは、彼がおぼれないように必死で肩の縛帯を掴んで引っ張っていた。
ミ「生きているの?」お願い・・・お願い・・・
サ「はい。重症のようです。意識が・・・」
生きているなら!今生きていてくれれば!
ミ「私が確保する!ゆっくり降ろして!」
仰向けとなるようによう、彼の首に腕を回す。落ち着くのよ。ミーナ。彼を護るの!
サ「エイラが今、なにか捕まるものを探しに行っています。少し我慢してください。基地へは通信済みです。
救助隊が発信しました。沿岸警備隊も向かっていますが・・・時間が・・・」
ミ「ボート!どれくらいかかるって?」 ああ、早く来て!
サ「・・・90分くらいは掛かる様子です。すみません・・・」
ごめんなさい。あなたのせいではないわ。落ち着かなくては・・・
サ「はい。・・・でも、攻撃を許してしまいました。・・・ごめんなさい・・・・」
泣きそうな顔をしている。ミーナ!いけない!しっかりして!
ミ「あなたの責任じゃないわ。大丈夫よ。真上から撃ってきていたわ。あれでは防ぎようがありません。
サーニャさんの探知半径より上から、ってことよ・・・。仕方がないことよ?自分を責めないで。有難う」
泣きそうだった顔が少し晴れた。 よかった。
ミ「あ!エイラが何か・・・ゴムボートみたい、引っ張ってきました。私も手伝ってきます。待っていて
ください」
ええ。大丈夫。お願いね。
ユンカースに積まれていた非常用ゴム・ボートが漂っていたらしい。三人で力を合わせて俺さんをボートに引っ張り
あげる。私も二人に手伝ってもらって転げ込む。10人くらい乗れる大きなボート。ユニットを外した二人も乗っている。
エ「隊長!毛布があったゾ!服を脱いで、これに包まってクレ!早く!」
そうだった。低体温症!夏といっても、ドーバーの水は冷たい。
急いで、俺さんの服を脱がす。二人も手伝う。・・・足が骨折しているみたい。脊髄や首の骨は大丈夫かしら。軍学校で
学んだことを思い出しながら必死に探る・・・けど。よくわからない!悔し涙が止まらない。
サ「俺さんの服、出来るだけ絞りました。これを体の下に敷いて、海水で体温が奪われないように・・・」
ありがとう!彼の唇が黒っぽく見える?いけない!体温が!!
私の服も急いで脱ぎ捨てて絞り、下に敷く。其処に彼を横たえ、私が下から抱き締めて、毛布をかけて貰おう。
暖めないと!二人が急いで服を脱ぎ始めた。有難う。三人で一生懸命手のひらで摩る・・・。お願い。死なないで。お願い・・・。
死んじゃだめ!お願い・・・。死んだら許さない! 絶対許さない!!
***********
―最悪の夜 終章― 坂本視点
サーニャからの連絡で、基地はひっくり返った。連絡にあった座標を確認し、隊員を救助隊として出すこと
を決定。エイラの続報で、敵は撃墜できたというが、念のため半数には通常武装を指示した。
サーニャ・エイラとコンタクトし、基地で待機する救急隊に情報を流す。
ボートが来るまでに・・・戻る時間・・・時間のロスが大きすぎる。救助ボートの設備では不十分だろう。
荒っぽいやり方だが、うまくやれば時間が稼げる!
やっと、遭難場所に到着した。エイラに呼びかける。
エ「ここ!ここダゾ!」
右下から曳光弾が上がってきた。エイラのMG42か。
坂「ご苦労!確認したぞ!よくやった!」
エイラめ、沈着だな。あとで褒めてやろう。
ペリーヌとハルトマンには、周囲を探って生存者を探してもらう。・・・・無理とは思っていても・・・。
海面に激突しないよう、緩やかに降下しながら円を描いて降下。フラッシュライトの光にボートが照らされた。
なるほど。肌で暖める、か。機転が利くな。よし!やってやる!死なせはせん!!
坂「ミーナ!待たせてすまなかった!怪我は?」
ああ、軽傷か。少将をしっかり暖めてくれ。
「宮藤!頼む!」
治癒魔法をミーナごと処置してもらう。よし、と。次!
坂「エイラ、サーニャ、ご苦労!よく機転が利いたな!さ、服を着て、ユニットを装着してくれ」
ペリーヌ達が戻ってきた。目で尋ねると、黙って首を振る。 そうか・・・。
坂「説明する。私が抱えてきたタンカで少将を移送する。時間が惜しい。私とバルクホルンがタンカを横抱きにして運ぶ。
宮藤!お前はタンカの真上で治癒を頼む。風を遮る必要がある、ペリーヌ、宮藤の上からシールドを展開してくれ。
リーネ、お前はその下から、不足分を補う目的で同じくシールドを展開。ミーナには、少将をそのまま暖めてもらう。
ペリーヌとリーネが疲れてしまったら、誰かに交代してもらう。 質問は?」
みなが頷く。
坂「バルクホルン!銃を渡せ。ハルトマンとシャーリーがいいかな? よし。さて次。ミーナ。少し待ってくれ」
持ってきた乾いた毛布をタンカの上に広げる。半分は下に。残りは上にかけよう。バルクホルンと協力して、少将を
タンカに乗せる。全裸だが誰も気にするものはいない。傷は・・・いかんな・・・。
坂「ミーナ、俺さんにもう一度、しっかり抱きついてくれ」
ミーナも全裸だが、同じこと。躊躇いも見せず、ミーナが少将を抱きしめた。ミーナ、耐えろ・・・!
宮藤とリーネが毛布を二人に毛布を掛ける。端がめくれないように押し込んで固定した。ボートの救急物資から包帯を
借り、しっかりと毛布とタンカに巻きつける。ペリーヌが銃でタンカの横棒を相互に連結し、一定幅を持たせたらどうか
と提案してくれた。早速やる。これでよかろう。よし。
ユニットを装着しエンジンを始動。バルクホルンと息を合わせて抱き上げた。リーネたちが支えてくれる。うねるボート
の上ではなかなか、難しい・・・。
坂「まずは30m上まで静かに上昇。呼吸を合わせろ」
頼むぞ?バルクホルン!
バルクホルンが目を合わせる。目で呼吸を合わせて・・・よーし!いいぞ! 一端停止。今度は水平飛行に移行する。
バ「10度の200メートルでいいかな?」
ふむ。そうだな。余り急速に高度を取ることはない。飛行高度は低くないと、ミーナたちに負担が掛かる。
芳「速度はあわせます!いつでもどうぞ!」
ペリーヌとリーネが、私とバルクホルンに干渉しない大きさのシールドを張った。
坂「よし。タイミングを合わせる。ゼロカウント。3 2 1 いけ!」
最初は多少左右が前後したが、すぐに揃う。ゆっくりと加速。200で水平飛行。進路を定め、基地へ向かう。
宮藤、頼むぞ・・・。ちらりと単価を横目で見ると、ミーナが必死に彼に呼びかけていた・・・。
何て日だ・・・。
規則など無視!官舎入り口に垂直着陸。宮藤とペリーヌが反対側を支えてくれる。
そのまま、待機していた医療チームに二人ごと委ねる。宮藤は付き添わせる。ユニットは脱ぎ捨てさせた。所詮道具。
人命には・・・。
装具を収納し、皆が医務室前に自然と集まった。まだ、結果は出ないだろう。気持ちはわかるが・・・。
坂「皆!ご苦労!サーニャ!エイラ!取り急ぎ体を風呂で温めろ!ほかは談話室で待機!さあ、いけ!」
強権発動、も・・・。皆、わかってくれ・・・。 バルクホルンが皆を連れて行ってくれた。
小一時間が過ぎ、最初にミーナがベッドに横たわった姿で出てきた。電気毛布で覆われ、足元は大きく毛布が膨らんで
いる。足を保護しているのか・・・。看護助手に容態を聞く。
助「両足の指骨及び右足の腓骨を骨折しています。パラシュートの開傘高度が低かったか何かでしょう。あと、低体温症が
出ています。ほか、若干の打ち身、切り傷等。精神的動揺が激しいのでモルヒネを投与の上、輸液しています。
現在は安静が必要です」
坂「有難う。お願いします」
頭を下げる。ミーナは寝たまま集中治療室に運ばれた。ボートの上で、そして医療室にはいるまで、ミーナは平然と歩いて
いた。無我夢中な人間にしか出来ないこと。それほど、人は愛せるものか。
宮藤はまだ出てこない・・・。ということは・・・。
椅子に腰掛け、坂本は目を閉じる。
神よ。仏よ。私自身のことで願ったことは無い。縋ったことも無い。でも、自分のことでないのだ、どうか、彼を助けて
ください。彼にもしものことがあったら、私の親友が・・・。代償は私の命で結構!助けてやってください。お願いします・・・・!
**********
―祈り― バルクホルン視点
皆を談話室と風呂に連れて行き、手術室前に戻る。途中、ミーナが集中治療室に移った事を聞いた。少し安堵しつつ病室へ。
目の前のベッドに横たわるミーナ。なんと小柄で弱々しいのだろう。ミーナが一回り小さく見える。
そっと手を取る。傷だらけの手には絆創膏と包帯がびっしり。両手の爪が割れている。指輪が目に留まった。今朝は
無かったもの・・・。そうか・・・そうだったのか。記念すべき日に・・・なんてことだ・・・。
よく頑張ったな・・ミーナ。しっかりしろよ・・・。ふと、銀色のチェーンが目に入る。チェーンを直し、胸にヘッドが来る
ように。そっと・・・・。涙が、彼女の胸に滴り落ちた。
顔を制服の袖でぬぐってからドアを開ける。今は私たちがしっかりしなくては。
一度、談話室に戻る。全員が其処にいた。ミーナの容態を伝えると、安堵が広がる。が、少将の容態を問われても、今は
まだ何も・・・。また、落胆と恐怖が部屋に満ちてしまった。リーネにココアを全員に飲ませるように指示を出す。何かして
いないと、心が壊れる。 情報が入ったらまた知らせに来ると約束して部屋を出た。
坂本少佐が目を瞑って一心に何か祈っている。 邪魔をしないよう、距離を置いて腰を下ろした。
宮藤はまだ中か。・・・・宮藤、頼む!少将を救ってくれ! 宮藤!・・・・
ドアが開いた音で椅子から跳ね起きた。壁の時計を見ると、4時間がたっていた。少佐のところまでしか進めない。
怖いのだ。
軍医が出てきた。血に染まった手術着。何を聞かされる?怖い・・・。
医「お待たせしました」
坂「・・・・どうでしょう??」
いつになく、弱弱しい声。声を出せるだけたいしたもの。私など、喉に何かゴリゴリしたものが出来て声が出せない。
医「正直に申します。あなた方に嘘を言っても・・・。
全身打撲。脚部の複雑骨折。内臓にも打滅に近い損傷。これが最大の問題。つづいて低体温症を発していることによる
心肺へのダメージ。火傷も負っています。 パラシュートが最後まで・・・運が悪い。どうにも・・ね」
暫く、頭が受け入れない。ダメなのか?助からない・・・?
坂「確立・・・は?」
医「宮藤さんがいなかったら、もう終わってしまっていました・・・」
頭がガンガン鳴っている。何とかなるのか!
バ「み・・・・宮藤が頑張ってくれたら?・・・助かる かも?」
医「・・・・ええ。あとは宮藤君に縋るしか・・・ それしか・・・」
何も考えられない・・・・
医「彼女の助けになることを願って、出来るだけの処置をしました。祈りましょう・・・奇跡を」
軍医に頭を下げたかどうか、記憶が無い。というより、いつの間にかいなくなっていた。
ストレチャーに載せられ、体中にチューブを縫い付けられ、酸素マスクを当てられた少将がドアから出てきた。
宮藤が横を一緒になって歩きながら、治癒魔法を照射している。
宮藤の邪魔をしては、と二人とも壁に背中を押し当てる。頼む・・・宮藤! 頼む!!
少将は、ミーナの横に安置された。様々な器具が新たに繋げられる。
坂本少佐と、二人で部屋を出た。言葉を交わす気力も無い・・・。
皆になんと説明すればいいんだ?
談話室には、加藤少尉もいた。顔についた埃が、涙の線で縁取られている。そうか、車で必死に・・・。
必死の形相の彼女から質問攻めに会う。無理やり、椅子に座らせた。
二人で交互に、坂本少佐が言いよどんでしまうと、私が引き継ぐ、そんな重苦しい説明となった。加藤少尉が号泣
してしまう。自分がその場にいなかったことを責めている。坂本少佐が抱きしめながら言い聞かせている。そう、
誰の責任でもない。リトヴャク中尉とユーティライネン少尉が、皆と少し離れている・・・。不味い。 なんとか、説明を
終える。
明るい希望が今の説明にあったか?・・・無い・・・。宮藤・・・ 頼む!
何人か泣き出してしまった。その波は徐々に伝播していく・・・。リトヴャク中尉とユーティライネン少尉が特に激しい。
これは、いかん!
バ「みんな!よっく聞いて欲しい!」自信を持って発言しろ!ゲルトルード!!
「今回の事件・・・事件は、誰の責任でもない!あらゆる点から考えて『人智の及ぶものではない』ということだ」
「自分を責めるな。責は、ここにいる誰にも無い・・・。敢えて言う!二人は生きている!死んでいて当たり前、助かる
見込みが無かったものが、今生きてこの建物にいる!」
「それはだ!リトヴャク中尉及びユーティライネン少尉の努力のおかげだ!二人ともよくやった!」
エ「いや!私が!私がもっと早く予知して!機長に直ぐに指示すれば!!」
ちがう!
サ「違います!私が探知しそこなったから!私がしっかりちゃんとやっていたならこんなことには!!」
違うんだ!
バ「ちがう!!!」机を激しく両手で叩く。
涙があふれてきた。しっかりしろ!しっかり説明して、納得してもらわないと!仲間を喪う・・・。
「よく考えろ。エイラ。お前が指示を出しても、鈍重な輸送機では・・・回避できない。真上から撃たれたのだ。
一番大きな的だ!回避のしようなど、無い。お前はサーニャを守った!お前がいなければサーニャも戦死して
いただろう! 違うかな?そうだろう?」
「サーニャ。探知範囲外に相手がいたのでは、どうにもならぬ。基地のレーダーも、沿岸のレーダーも
襲撃後に相手をやっと探知した。それまでは探知できなかった! お前は優秀なナイトウィッチだ。
世界最高の一人だ。それでも、人間であるからには・・・限界があるんだよ」
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 15:07:31.56 ID:D9a5bNBj0
結婚……だと……
と思ったら志望フラグだったでござる……
頑張れ俺
「これが、人智の限界、なのだろう。我々はウィッチだ。でも、神にはなれない。人間なんだ!」
「サーニャとエイラが、ネウロイを落としてくれた。敵を討ってくれた!有難う」
「そして、遭難していた・・・そのままでは死んでしまった二人を救助してくれた・・・」
「本当に良く頑張った!私は二人を誇りに思う。ほ・・・本当に!有難う・・・」
涙で、周りが見えない・・・。しっかりしろ!!!
「今は悲しむときではない。自分自身に活を入れろ!しっかり・・・して、少将が無事に目を覚ますことを祈ろう!
・・・今、我々にできることは・・・いのり・・・祈るしか・・・ない・・・・」
テーブルに腕を突いたまま、言葉が出なくなってしまった。誰かが後ろから抱き締めてきた。
シ「ああ。そうだよな。信じて・・・祈ろう」
イェーガーの涙が背中に熱く沁みてきた・・・。みんなで抱き合って・・・静かに涙を流した。
また、少佐と共に病室へ。
宮藤は、汗だらけになりながら治癒魔法を使っている。看護助手たちが心配そうに彼女を見ている。
私たちは、静かに片隅で見守るしか・・・何も出来ない自分・・・何も・・・。一般は、私たちを畏怖の目で見る。
でも、我々は『神』にはなれない。クリスのときも、それを実感した。そして今また。今度は・・・
どういう結末になるのだろう・・・。
―不屈不撓― 坂本視点
一夜が明けた。電灯の明かりを押しのけて、朝日が窓から差し込んでくる。そっと、看護助手が薄いカーテンで窓を
覆った。今も、宮藤は全身全霊の治癒魔法を展開している。発達途中の彼女には、まだ安定力も持続力もない。
それなのに、蒼い光は衰えを見せない。驚くべきことだ。
病室の片隅で、わたしはバルクホルンと相談をする。
ミーナは、事務の仕事は遅かれ早かれ執務可能な程度の負傷だ。精神的に被った被害が問題だ。指揮能力に
問題ありと判断された場合、何かと対立しているマロニー派が蹂躙しに押しかけるだろう。
この点では、二人の意見は一致した。ミーナが執務をする。頑張ってもらわねば。それまでは、シャーリーにも
手伝ってもらって3人で何とかする。
次は、打ちのめされた隊員の士気をどう鼓舞するか。
私は、精神的にどん底に落ちた隊員を、どうしたものか見当がつかぬ。無理やり勤務に就かせることも考えたが・・・
無理だろう。今、襲撃されたらどうなるかは明白だ。
バルクホルンが助け舟を出してくれた。今の隊員で崖っぷちに立っているのが二名。その他は、目先の任務が
心配を和らげる筈、という。なるほど、小人閑居、没頭させて要らぬことを考えさせぬのがいいのだろうな。うん、
シャーリーがしっかりやってくれる。アイツは、こんなときに真価を発揮する指揮官だ。
しっかりと心を支えてやらねばならぬ二人がサーニャとエイラだ。
問題なのは、自分の責任と思い込んでしまったことだよな?違うか?バルクホルン。
よし、では手がある。
私もちょっと頭の中で考えていたのだが、それを検証しつつ二人に納得してもらえるかと思う。そっちは私がやる。
あと考えなければならないことは? ちらりと二つのベッドを見る。蒼い光でくるまれた一つのベッドとその傍らのベッド。
保温毛布から、普通の薄手毛布に替えられて、その下にある痛々しい身体が浮き彫りな二人・・・。
我々がしなくてはならないこと、それは祈りのほかにもある。
バルクホルンに交代を寄越す、と少し待ってもらって病室から出た。ハルトマンが壁にもたれている。
一緒に来い、ハルトマン・・・。食堂で、皆と一緒に聞け。
シャーリーとルッキーニが奮戦して、スパムを薄く切ってフライパンで炙ったものをサンドイッチを皿に盛ってある。
しかし、ポツンポツンと椅子に座って・・・みな頭が垂れている。ふむ。いかんな。
「おはよう!さて、二人だが」
皆がこっちを注視する。なにを聞かされるのかと怖がっている気配がありあり解る・・・。
「ミーナは、ほぼ平常の数値に戻ったそうだ。暫くは車椅子だが、このテーブルに直ぐに戻ってくる」
ほっとした空気に変わる。
「俺さんだが、意識はまだ戻っていない。しかし、宮藤が今も治癒魔法で対応している。バルクホルンの
負傷のときを思い出せ。心配は要らんさ。体も鍛えていたしな。だろう?」
食堂の皆の表情は、少し明るめに保たれた。上官の義務をもうちょっと果たさねばな。
サンドを頬張る。わたしが食わねば誰も食ってくれぬ!皆にも薦める。少しずつ手を伸ばしはじめた。
これで大丈夫だな。
シャーリーに頼みごとをする。快く、引き受けてくれた。
さて、お次はと。
ルッキーニに頼んで、待機室にコーヒーをサーモスで、あとサンドを適当量運んでもらうことにする。
リーネを宮藤の助手に任命。手助けを頼む。労わってあげてくれ。頼むよ。
バルクホルンに朝食をと伝えてくれよ。
ハルトマンとペリーヌに、警急任務を任せる。
最後。
エイラとサーニャを待機室に呼び出した。自室に篭っているという。ハルトマンが行ってくれた。
********
クリスマス明けなのに、重いのですみません。 片割れ復活までやりますか?
ブォッ 不撓不屈 でした。そのほか誤記ごめんなさい。発進 に タンカ です。グァー。
気にスンナ
wikiに載せる時に直しときゃイイサ
続き見たいな……投下待ちもいないっぽいしもう少しいってもいんじゃね?
んじゃ仕事に戻りますね。有難う。
オット。んじゃ。仕事ヤメタ。 区切り確認してきます。
―待機室―
顔を伏せがちな二人。敢えてそれには触れず、元気に用件を言う。
昨日の敵は、どうもおかしい。わたしのカンだが、な?
なので、二人に状況を説明してもらいつつ、それを究明したい。頼むよ。コーヒー飲みながらやろう。
お前たち、朝食もまだだろう?私もだ。一緒にやろう。二人にコーヒーカップをわたし、自分も一つ飲みながら・・・。
私が気になるのは、サーニャが探知できない高空にネウロイが待機していたことだ。ざっと調べても、今まで、
そして昨夜は同類の被害がない。つまり、初の攻撃パターンだった、ということ。どうやってその高度から
襲えたのか・・・。
なあ、サーニャ。頭上方面の探知範囲はどのくらい?
サ「・・・・はい。えと・・・黒板に書いてよろしいでしょうか・・・」
おお、そうしてくれ。そのほうが立体的な考察が出来そうだ。有難う。
ホレ、腹がなってるぞ?エイラ。サンドイッチを少し摘め。私も貰うぞ。
成程。半球ではない、ということか。ふむ。
サ「はい。導魔針にも指向性があります。もし、無指向でしたら多分綺麗な球形を描く・・・と思いますが・・・範囲が・・・」
彼女の口が完全に閉じたのを見て、続ける
坂「探知範囲が狭まり、なおかつ精度に問題が出るはず、か。なるほど。直上・直下は、ナイトウィッチの死角になって
いるんだな?・・・ふむ・・・普通は死角に入る前に探知が出来る・・・」
コーヒーを啜り、サンドイッチをムシャムシャやっていると、エイラがようやく手を伸ばす。
サーニャ、有難う。黒板から呼び戻して、サンドイッチを薦める。
坂「この図は、普通に水平線を目視する飛行姿勢での探知範囲、ということでいいのかな?」
サ「はい・・・そうです。今まではそれで十分、敵を補足できました。仰角俯角、で言えば・・・」
おお。面白い!身を乗り出す。
サ「ともにプラスマイナスで・・・意味はお分かりですね?」
ああ、水平線と目線を結ぶ軸線に対して、ゼロ点は導魔針、つまりサーニャだね? 続けて?
サ「はい・・・・50度くらい、ですね・・・・」
なるほど。黒板の片隅に水平線を引き、さらに上下角各50度の線を赤で引く。
振り返ると、エイラがサーニャにサンドを渡している。よっし!
坂「やっぱりそうか。なあ、サーニャ。死角は直上および直下、だね?」
エ「ええ。意識的に導魔針をそちらに向けない限りは・・・」
坂「なるほど。では、こうしたらサーニャの裏をかけるな!」
と、先に書いた角度線の広がる端を弧で閉じる。ここまでが最大探知範囲、と呟きながら。聞いてるか?
坂「これは、探知有効範囲 だ」
サーニャもエイラも頷いている。よしよし? その有効範囲を赤チョークで塗りつぶしていく。
坂「ここに入れば、サーニャが怒る!物騒なロケット弾が飛んでいく、と。わたしなら遠慮したいねw」
背後でかすかな笑い声が。いいぞ。集中してくれ。気楽にな。
坂「今回の敵は、事前に待ち構えていた。ここだ」
ゼロ点の上に丸を書く。
坂「この航跡で、サーシャの探知を掻い潜りやがったんだ。ネウロイは」
坂「サーニャに気付かれずにここにくるには。探知範囲の外で上昇を済ませ、ここへ緩やかに下降しつつ」
探知範囲の外で急上昇する線を描き、それを頂点から先は緩やかに下がる弧をえがいて、さきの○印に
繋げる。
坂「こうすれば、サーニャにも、こちらのレーダーにも見つからない。レーダーも基本は導魔針の探知と似て
いるからね」
くそ。これだ。思わずごちる。コーヒーのお代わりをいれ、彼らにも入れてやる。サンドもう一つ。彼らも釣られて
手をまた伸ばした。美味そうに食うのも士官の仕事さ。
坂「サーニャ。有難う。さて、エイラ、ちょっと聞きたい。この仮説の確認ができるかもしれないんだ」
エ「ナンダ?少佐。参考になるならなんでも思い出すからさ」
積極性が戻った。いいぞ!サーニャもちまちまといつもの調子でサンドイッチを食べている。よかった・・・。
坂「エイラが敵と交戦を開始したときだが、敵の動きはどうだった?」
ウーン・・・と考えつつ、エイラが説明する。
ヤバい、サンドイッチ食いたくなってきた支援
エ「撃って来る速度は・・・いつもと同じくらいカナ。でも、だんだん弾幕が薄くなった。ウン、そう。」
坂「そうか。それで?」
エ「動きは鈍かったゾ。なんで、ビームを避けつつサーニャと私とで苦労しなくても接近して、フリーガーハマーでトドメ
刺したんダヨ」
坂「高度は安定していた?」
エ「いーや!降下するのみ!速度はまあまあ、ダナ。あまり・・・動きたくないっていうのカナ。そんな気がした」
やっぱりそうか!
坂「撃って来るビームが減ったのは、間違いなくエネルギー切れだな。エネルギーが不足だから高度も落ちるのみ。
動きが鈍いのも、その後自陣に戻るためにエネルギー消費を制限していたんだろう。つまり、上昇飛行のときに
エネルギーをほぼ使い果たしていたんだ」
坂「エイラ、サーニャ。これはな、念入りに計画された、お前たちがいることを前提にして計画された暗殺計画だと思うぞ」
エイラもサーニャも、サンドイッチを口に含んだままでキョトンとしている。そうだろうな。ネウロイがこんなことを
したことは今までに一度もない。
坂「ちょっと前だが、俺さんがネウロイの攻撃パターンが変わることを恐れていたのを覚えているか?」
サ「・・・・はい。思い出しました」
エ「ウンウン!言っていた!」
坂「私は多分皆もそうだとおもうが、飽和攻撃をかけられることを恐れた。でも、意表を突かれたな。要人の
暗殺をおっぱじめたらしい」
坂「要務機は、一定の行動パターンで飛ぶ。飛ぶ日、時間、高度、進路。サーニャと同じ能力、レーダーとおなじ技術
を持ち、無線を傍受、解読できたら・・・ターゲットは限定されるわけだ」
坂「要人の暗殺でも、十分なダメージがある。事実、501は瓦解する瀬戸際だった。でも、それをお前達が防いでくれた。
ありがとうな、サーニャ、エイラ・・・」
二人の顔に本物の笑みが浮かんだ。まだ弱々しいが。これで、大丈夫かな? お前たち・・・。苦しませてすまん!
坂「各基地及び政府首脳に警報を出す! なに、手段と目的がわかれば防御も攻撃もこっちが先手を取れる!
しっかり覚えていてくれて有難う!」
エ「何処から発進したんダ?」
坂「敵の狙いは、こちらを警戒させないこと、なのだから・・・こんなもんか」
欧州図に軽く弧を描く。ブリタニアの南北レーダーサイトの4つ、あと、昨夜の襲撃地点付近の5本。大陸に異なる5の
弧を描く。
坂「この外だな。カールスラント中西部!次点がロマーニャ北部。この地域で発進時の機影を探知しても、警報が出る
のはその地域だけだ。ブリタニアは誰も関係がないと思い込む。裏を掛かれたな。でも、ここまで解れば目覚ましの
ベルに使えるさw?」
三人で笑う。後はデーターを集めて補強するだけだ。
************************************************************************************************
情報をかき集めた結果、事件のおよそ50分前カールスラント中西部で、追跡不能となったレーダーコンタクトの存在が
判明した。不能理由は、レーダー測定可能高度を超過したため。
即、501発の警報として、ブリタニア及び近隣諸国基地に警報と対策手段が伝達された。
その結果、それから10日の間に襲撃は12回、その全てが被害を受けることなく撃墜された。事後、この種の奇襲が
行われることはなくなった。
しーえんダナ
―病室― リーネ視点
芳佳ちゃんは、朝の9時過ぎに限界を超えてしまった。そのまま床に倒れて失神。看護助手さんと私とで用意
されたベッドに芳佳ちゃんを運ぶ。脱水・疲労等の所見で、点滴を施された。目の下にクマが出来、全身
汗まみれの芳佳ちゃんを暖かい蒸らしタオルで拭いてあげて、毛布をかける。
俺さんはまだ意識不明。ミーナ隊長も麻酔で寝たまま。神様、二人を生かしてください。
芳佳ちゃん、早く元気になって治癒魔法を二人にお願い・・・。
お昼前、ミーナ隊長が身動きした。麻酔が切れたのね。痛みますか?
ミ「・・・リーネさん」
弱々しく私を見て、微笑んでくれる。無理はダメです。痛みは大丈夫ですか?今お医者様が来ますから。
ミ「ええ・・・ありがとう。俺さんは?どこ?」
横にいらっしゃいますよ。ホラ・・・。まだ・・・寝ておられます・・・。
ミ「よかった・・・無事なのね・・・」
ええ。大丈夫です。そういいながら、お腹にチカラを込める。自信を発散させる。心配させたらいけない!
ミ「もし、出来れば・・・」
なんですか?おっしゃってください。
ミ「もうちょっと、傍に・・・。あの人の傍に寄せてほしいの・・・」
グッと涙が零れそうになるのをこらえる。
ええ、お医者様が来たらそうして貰いますから。思わず隊長の手を握り締めた。傷だらけの手。俺さんに
届く距離にしてあげたい・・・。
ミーナの意識が戻った。ニュースは隊内を駆け巡る。
501に活気が戻った。あとは、少将が目覚めてくれれば・・・。大丈夫さ!とお互いに言い合う。
昼過ぎに宮藤が目を覚ます。直ぐに治療を開始しようとするが、リーネに諭されて食事も取った。気合のはいった
治療が続く。
夕刻。俺が危篤状態から脱した、と公式発表。まだ意識は戻らないが、死ぬことはなくなった。全員が安堵する。
急に夕食の席が朗らかになった。宮藤は、その後も定期的に治癒魔法を掛ける。ミーナにも。もっともミーナが
固辞して俺への治療を希望したのだが、坂本・バルクホルンそしてシャーリーに説得された。
任務の間に、皆が見舞いに顔を出す。ミーナのたっての希望で一般病室ではなく、俺のいる集中治療室で共に
過ごしていた。
見舞い客が居なくなると、ミーナはじっと彼の横顔をみて過ごす。
2日後。骨折箇所がほぼ完治し、軍医からの許可が出た。隊員総出で事務机を集中治療室の隣の病室に運び込む。
これで、俺の容態を案じながら仕事をするストレスが少しだけ緩和されるだろう。
―感謝― ミーナ視点
あの日から4日。俺さんはまだ意識が戻らない。体中を這い回っていたチューブもかなり減った。治癒魔法で、顔や
手の火傷も痕なく治っている。軍医さんは、笑顔で検診していくけど・・・聞けないけれど・・・本当に大丈夫なんだろうか?
不安が時間と共に心中を塞いでいく。ねえ、聞こえている?私はここにいるわ。聞こえるはずよ・・・。あなた、頑張って。
私はいつも傍にいる・・・。
彼の手を握って、額に押し当てて祈る。祈り、囁く。
ふと、指が蠢くのを感じた。
はっとして、彼を見つめる。更に強く手を握る。
俺さん・・・聞こえる? あなた。あなた?
瞼が痙攣し、ゆっくりと・・・・・・・・開いていく!息が詰まった。もっと!もっと開いて!
顔を覗き込むと、彼が私の顔を不思議そうに見つめてくれた。
ああ!神様!
涙がぼろぼろと零れる。やっと・・!有難うございます。有難う!
聞こえる?あなた。わたしです・・・・。そっと囁く。答えて・・・。
俺「ミ・・・・ミーナ。無事でよかった・・・。怪我はない?」
ええ・・・。私は大丈夫よ。あなたも大丈夫・・・。安心してください。ね?
俺「よかった・・・・。ほら、 あの約束。 俺はちゃんと守った だろう?」
泣き笑い。ええ・・・。あなたは約束を守ってくれたわ。有難う・・・。
彼に抱きつく。彼の腕が私の背中に廻って・・・背中を優しく撫でてくれる。よかった・・・。
軍医さんは、意識が戻ったら呼ぶようにいっていたけど。・・・・・今すぐでなくていいわよ・・・。
わたし、ずっと待たされたんだもの。待ちぼうけなのかって心配したんだもの・・・・。
30分後。病室に隊員が雪崩れ込んだ。
ミーナが芳佳を抱き締めて、何度も礼を言う。皆、涙ぐむ。香代子も芳佳を抱いて泣く。
笑いながら、芳佳も泣く。
―夜間飛行― 坂本視点
その晩、夜間警戒は坂本とバルクホルンが飛んでいた。
隊員が心置きなく騒げるよう、二人が急遽「命令」として予定に組まれていた隊員を解放したのだ。
坂「今頃は、大騒ぎだろうな」
バ「ああ。大いに騒げ、だよ」
二人で並行して飛行しながら、くっくと笑う。雲量3.空には満天の星。
坂「・・・実は、覚悟していた・・・んだ、私は」
バ「ん?なにをだ?」
坂「俺さんが・・・意識が戻らないことを な」
バ「・・・私もだ・・・」
坂「本当によかった。ミーナが悲しむ顔は見たくなかった・・・・」
バ「それが一番怖かった。私は弱い・・・」
坂「ん?どうした?」
バ「クリスが・・・妹がそうなったから、さ。辛さが甦ってな。悪夢だった・・・」
坂「・・・経験したものにしか、わからない。責めるなよ」
バ「感謝する・・・気遣ってくれて、有難う」
堅物が・・・素直になったものだ。この隊の魔法、かもしれないな・・・。私も変わった。
今からバイトなのに目から汗が
管「お取り込み中すみません。ご相談があります」
二人共、しまった!という顔をする。公用周波数だった!筒抜けか・・・。
坂「管制。どうした?」
管「はい。宮藤軍曹以下4名から強襲をうけまして」
なに??どういうことだ?
管「お祝いだと、飲食物を強引に押し付けられましたが・・・その」
二人で声を殺して笑う。あいつら!
坂「了解。飲食を許可する。皆で祝おう」
管「了解!有難うございます」
ああ、片手落ちになるところだった。
坂「管制。泡の出る、繰り返す、泡の出るお茶は、各自2杯まで許可。
宮藤軍曹に連絡し、手配してもらえ。坂本以上。」
バルクホルンが意味を察知。声を殺して肩を震わせている。
管「はっ!有難うございます!では、勤務に励みます!以上!!」
背後の歓声がはっきり聞こえた。これで、よし。
バ「やれやれ。鬼の坂本少佐も変わったなあ」
坂「皆が願ってくれた。お礼だよ。責任は私が取ればいい」
バ「独り占めはよくないぞ?」
大声で笑いあう。
坂「ああ。そうだった。この辺で休憩しようか。我々も、な」
ホバーし、腰のバックから取り出した紙包みを一つ、バルクホルンに
押し付ける。
バ「?・・・リベリオンの、ハンバーガーだったか?どうした?」
坂「シャーリー特製だ。我々もいただこう」
うまいな!!と二人で唸りながらかぶりつく。
祝い事は、みんなで、なw バルクホルンの呟きが聞こえる。微笑んだ。
そうとも。仲間だ。
*************************************************************
俺目覚めが短かったので、急遽追加投下することにしました。
ご支援ありがとう。
この後は終幕に向かいます。ではまた。
俺を意識混濁または記憶喪失にする案もあったんだけど・・・出来なかった。
ミーナが可哀想で。
乙!
面白かった!!乙!!
俺がイケメンすぎるww
しかし飯が美味そうだなあ、腹減ってきた
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 16:41:24.18 ID:rCm3wYd0O
乙!
次いないなら繋ぎに投下させてもらっていいすか?
243 :
試作な俺:2010/12/26(日) 16:51:21.19 ID:rCm3wYd0O
誰もいないみたいなんで始めさせてもらいます
前々スレ、俺「ストライクウィッチーズですねぇ」
>>86からの続きです
おお、こいこい
245 :
試作な俺:2010/12/26(日) 16:57:43.90 ID:rCm3wYd0O
前回までの簡単なあらすじ
バルクホルンに鍛えられたり
宮藤に色々カミングアウトしたりした
俺「協力して戦えるようにしないとなー」
エイラ、サーニャと一緒に夜間哨戒したりした
サーニャ「ネウロイよ」
俺「ネウロイうぜえ。おまえら狙われてるから逃げろ。俺が殺す」
サーニャ「ネウロイの狙いはあなただったりする」
エイラ「一緒に戦うぞ」
俺「そうだな」ドカン
ネウロイ「ギャース」
ここまでが前回のお話
246 :
-Prototype-試作品-12話-Counter attack:2010/12/26(日) 16:59:58.41 ID:rCm3wYd0O
<基地港・D特殊戦闘実験部隊船・ラオホウ>
至る所にデータが高々と積み上げられた部屋。あるのは書類や本や何かのサンプルばかりで、生活感があまり感じられない薄暗い部屋
初老の男が椅子に腰掛け、マグカップに注がれたコーヒーを片手に、1人データを読みふけっている
―――――ダム・ダ・ダルシム―――――
カールスラント空軍大佐であり、D特殊実験戦闘部隊の指揮官でもある、空軍大佐と研究者の2つの顔を持つ男だ
ストライカーユニットの開発者の1人であり、宮藤一郎博士と同じ研究チームだったようだが、彼の過去は未だ明らかになっていない
ストライカーユニットの開発後は、ストライカーユニットのさらなる研究を進めていた筈が、数年前に軍の表舞台から姿を消し、
今こうして詳細不明の実験と共に再び姿を現した、謎の多い男である
彼は手にしたデータを読み終えるとコーヒーを一口飲み、別のデータに手を伸ばす
データの書かれた書類には、普通に生活していたらまず耳にする事は無いだろう専門用語の羅列と、
ルッキーニ辺りが見たら10秒で読むのを投げ出したくなるような、無数の数値が書き込まれたグラフが書かれている
ダルシムは研究者さながらの天才的頭脳でデータをあっという間に読み進め、頭の中で高速で処理すると直ぐに次のデータに手を伸ばす
端から見たら、まるで読むのを諦めて次に手を伸ばしているようにも見えるがそれは違う
彼は全てを理解している
キィッ・・・
ダルシム「・・・・・」
やがてデータを読むのを止めると、椅子の背もたれに身を任せて、思考を巡らせ始めた
247 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 17:07:40.85 ID:rCm3wYd0O
ダルシム(プロト01のγ-グリフェプタン適性値、体内インプラントとのエーテル同調率、問題なし・・・)
ダルシム(γ-グリフェプタン濃度、レベルE-3で安定)
ダルシム(アラキドノイルの副作用は、まだ表面化してはいない)
ダルシム(しかし、それも時間の問題か・・・)
ダルシム(必要な生体データ採取は進んでいる・・・。だが)
ダルシム(プロト01には未だ、『再覚醒』の兆しは現れていない)
ダルシム(『再覚醒』さえ起きれば―――せめて、二年前の約20%程でもいいから、アレが失った力が戻りさえすれば・・・)
ダルシム(私の研究は、大きく進捗する。何としても限界までに、発動させねば・・・)
ダルシム(いっそのこと、グリフェプタン濃度を上げるか?・・・いや、急激な変化にはアレの肉体が保たないか)
ダルシム(それに、急に濃度を引き上げて『拒絶反応』でも起こされたら厄介だ)
ダルシム(ならばAの進言した、『調整』中の精神干渉実験・・・いや駄目だ。精神崩壊の危険性が高い)
ダルシム(まだ01がやるべき事は山ほどある。テウルギストの最大加速実験も済ませていない・・・)
ダルシム(飽くまで本来の目的は量産の架け橋となるデータ採取だが・・・やはり、このままにしておくのは口惜しい)
ダルシム(『再覚醒』も視野に入れた、実験プランを組まなければならないか・・・)
ダルシム「いずれにせよ、アレにはまだまだ戦って貰わねばな・・・」 キィッ・・・
彼は一通り思考を巡らせると、背もたれに身を預けるのを止める。ふと机の隅に目が行った
支援ダナ
249 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 17:12:43.41 ID:rCm3wYd0O
机の隅には一つの写真立てが置かれていた。
ダルシムはそれを手に取り、じっと見つめる
ダルシム「カオリ・・・待っていてくれ」
ダルシム「私はまだ君の所には行けないし、死んだとしても君と同じ場所には行けないだろう」
ダルシム「だが必ず、君の敵は―――ネウロイ共は滅ぼす」
ダルシム「私と・・・私の研究がだ。必ず奴らを根絶やしにする。役立たずのウィッチ共がではない」
ダルシム「そうだ。勝利者はウィッチーズではない。私の強化ウィッチだ」
――――――――――――――――――――
<基地内部・食堂・朝食後>
俺「宮藤とリーネの作るご飯は本当に美味いな〜。朝から食べ過ぎちった」 ハハハ
宮藤「えへへ、ありがとー」 ニコニコ
リーネ「ありがとうございます」 ニコッ
俺「そうだ。バルクホルン、はいコレ」 スッ
バルクホルン「何だ、もう読み終わったのか?」 パシッ
俺「軍関係の専門書だったけど、中々興味深い内容だったよ。ありがと」
250 :
-Prototype-試作品-12話 支援感謝ッス:2010/12/26(日) 17:17:26.78 ID:rCm3wYd0O
バルクホルン「そうか、それは良かった」
俺「それでさ、よければ次の本を貸して欲しいんだけど。出来れば物語性があるヤツ」
バルクホルン「私はもう本を持っていないぞ。小説も専門書もな」
俺「えぇー……、もう他のみんなには粗方借りて、あんたが最後の希望だったのに・・・」 ズーン
バルクホルン「うーん……、力になってやりたいが、そもそも私は普段そこまで本を読まないからな」
宮藤「じゃあ、書庫に行こうよっ」 ズィッ
俺「書庫ぉ?」
リーネ「この基地には書庫があって、たっくさーーん本があるんですよー」 ババッ
バルクホルン(普段行かないからすっかり忘れていた・・・)
俺「おお!それは是非とも行きたいな」
宮藤「じゃあ早速行こうよっ」 ギュッ、グイッ
俺「っとと、そんなに引っ張るなって」
<書庫>
ズーン・・・
俺「すげー・・・、至る所に本が……」
支援ぬ
252 :
-Prototype-試作品-12話 支援感謝ぬ:2010/12/26(日) 17:22:29.90 ID:rCm3wYd0O
俺「この基地にこんな場所があったとは・・・」
リーネ「一応私たち、基地案内の時に紹介したはずなんですけど・・・」
俺「いやー、あの時は読書なんて毛ほども興味無かったからさ、忘れちまってたよ」
宮藤「今じゃ俺さん、すっかり本の虫だもんねー」
俺「そうでも無――─―くはないかー、確かに最近本ばっか読んでるしなー」
リーネ「読書が好きなんですね」
俺「いや、別に?好きでも嫌いでも無いなぁ。ただ」
バルクホルン「ただ?」
俺「自分の住んでいる世界の事が、少し知りたくなったんだよ。俺って超世間知らずだし。それだけかな」
宮藤(そっか。記憶を失ってからは、施設に居たから・・・)
リーネ「・・・・・」
宮藤「よぉーっし!せっかくだから私が俺さんの為に、何か本を選んであげるねっ」 ササッ
俺「へ?・・・ありがとう」
リーネ「じゃあ、せっかく何で私も」 ササッ
バルクホルン「・・・・・」 ササッ
カールスラントにおける軍備及びウィッチの相関関係に対する考察 支援
254 :
-Prototype-試作品-12話 支援感謝ァ!:2010/12/26(日) 17:27:56.73 ID:rCm3wYd0O
<数分後>
宮藤「これなんかどうかな?」 スッ
俺「・・・『魔法陣キタキタ』」
宮藤「腰ミノを着けた踊り子勇者アドバーグが、2人の少年少女と共に、踊りで魔王に立ち向かって行く―――笑い有り涙有りの大冒険のお話だよ」
俺(この半裸で腰ミノ着けたオヤジが主人公かよ・・・)
宮藤「子供の頃に読んだんだけど、とっても面白いんだよ?俺さんも是非読んでみてね♪」
俺「あ、ありがと」 (今も子供だろ、とか言ったら怒るんだろうなぁ)
バルクホルン「私はこれだ」 スッ
俺「『侵攻!イカ息子』。・・・コメディだよな、コレ」
俺「あんたの事だから、『世界の武器図鑑』とか持って来るかと思ってたんだが」
バルクホルン「わ、私がこういう本を持って来たら……やっぱり変か?」
俺「変って訳でも無いけど、ちょっと意外だったかな」
俺「でも、嬉しいよ。ありがとう、バルクホルン」
バルクホルン「あ……、ああ!」
宮藤「むぅー…………」 プックリ
(なんか私の時より嬉しそう・・・)
バルクホルンww 見直したぞw
主人公ちげえww
支援
257 :
試作な俺-12話 ここは歌入れたかっただけだったり:2010/12/26(日) 17:35:51.25 ID:rCm3wYd0O
リーネ「持って来ました」 スッ
宮藤「リーネちゃん、コレって・・・」
バルクホルン「恋愛小説か・・・?」
俺(恋愛小説?)
リーネ「はい、身分違いの2人の恋を書いた、とても切ないお話なんです・・・」
蛍火
http://www.youtube.com/watch?v=bbAMHHu_iqo 宮藤『あれからどのくらい 時が経ったのだろう 今はもう地下鉄の 新しい駅ができて』
バルクホルン『あの頃は 夜の9時になると 音をたて工事していたね それが 待ち合わせのいつもの合図のように ふたり 息きらしてたね 』
宮藤『白く光る淡雪さえ とけないほどに寒い そんな夜に出会った」
バルクホルン『かじかむこの手にぎり、 寒い? と笑った君は 今はもうここにいない あでやかに咲き、消えてしまう蛍火』
バルクホルン「導入部分の詩か・・・。私もこういうのにはあまり詳しくは無いが、その、いい詩だな」
宮藤「はい、私もいい詩だと思います・・・」
俺(ふーん?)
リーネ「気に入ってもらえて良かったです♪」
バルクホルンがおかしくなっちゃったw シエーン
260 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 17:43:26.63 ID:rCm3wYd0O
リーネ「はい、俺さんどうぞ」 スッ
俺「え?あ、ああ・・・」
リーネ「恋愛小説、嫌いなんですか?」
俺「いや、まず読んだ事無いんだけどさ。面白いのか?って思って」
宮藤「だったら読んだ方がいいよ。少しは参考になるかもしれないよ?」
俺「は?参考?」
宮藤「と、とにかくっ、一回読んでみてって!物は試しだよ」 グイッ
俺「お、おう……」 ポスッ
俺(言われるがままに受け取ってしまった・・・)
宮藤(だって俺さん、すごい奥手なんだもん・・・。これで少しは、私の事も意識してくれるようになるかな……)
宮藤(って、何考えているの私!これは俺さんの今後の為であって、他意なんか無いんだから・・・)
――――――――――――――――――――
俺「さてと、こんなもんかな」 ドサッ!
リーネ「こ、こんなに読むんですか?」
俺「ああ。この量なら・・・順調に行けば一週間くらいかな」
宮藤「俺さん、本読むの凄い速いよねー。私最初見たとき、読むの諦めてペラペラめくってるだけかと思っちゃったもん」
俺「一応内容は理解しているぞ。暗記するつもりだったりすると、もっと時間掛かっちゃうけどなー」
俺(にしても、軍の書庫に恋愛小説だとかコメディ本があるとはなー。何でかは知らねーが、有り難いことだ)
261 :
-Prototype-試作品-12話 歌出したかっただけなんで特に深い意味は無い…はず:2010/12/26(日) 17:50:14.64 ID:rCm3wYd0O
俺「よし、あとは運ぶだけ・・・ふん!」 グッ
宮藤「だ、大丈夫?」
俺「だ、大丈夫だ。問題ない」 ヨロヨロ
(重い・・・!)
バルクホルン「手伝おう」 スッ
俺「え!いいよっ、別に・・・こんなん、余裕綽々だしぃ」 フラフラ
宮藤「けど、フラフラじゃない」
俺「いや、女性に力仕事を手伝わせるなんて、男・・・らしくないだろ。そう、本に書いて……あった」 フラフラ
バルクホルン「・・・・・」 スッ、ガシッ
俺「あっ、だからいいって―――」
バルクホルン「人の好意は素直に受け取れ、とは書いてなかったのか?」
俺「・・・・・あ、ありがとう」
俺(・・・情けねえぜ)
宮藤(あ、先越されちゃった・・・)
リーネ「ねぇ、芳佳ちゃん・・・」
宮藤「ん、どうしたの?」
262 :
\(^o^)/さーるさ〜ん!:2010/12/26(日) 18:00:03.72 ID:rCm3wYd0O
リーネ「その、この前・・・」
宮藤「?」
リーネ「・・・やっぱり何でも無いや。ごめんね芳佳ちゃん。行こっ」
宮藤「? うん、行こう」
――――――――――――――――――――
<基地付近上空>
バルクホルン「こっちだ!ついて来い!」 ビュゥーン!
俺「りょーかい!」 ビュゥーン!
編隊飛行訓練中。バルクホルンが一番機、俺が二番機で追いかけるように飛び続ける
バルクホルン(よし、しっかりついて来ているな・・・。なら……)
ギュィン!
俺(うぉっと!急旋回か) ギュィン!
バルクホルン(やるな・・・!) ビューン
俺(・・・へへっ) ビュゥーン
――――――――――――――――――――
263 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:05:41.58 ID:rCm3wYd0O
バルクホルン「いいか?実戦では敵味方が入り交じり、混戦になる事なんてザラだ」
バルクホルン「敵がどこに居て、味方がどの位置にいるのかの位置関係が重要になる」
バルクホルン「戦闘中は、常に味方機の動きを意識するんだ」
俺「わかった。位置関係だな」
バルクホルン「よし、今日はこれまでだ」
<ハンガー>
俺「ふぅ〜、つっかれた〜!」 ガチャン
バルクホルン「おまえもだいぶ編隊飛行に慣れてきたな」 ガチャン
俺「え、そう思う?」 パァッ
バルクホルン「ああ、初期とは比べ物にならない程、上達していると思うぞ」
俺「うお〜〜、まさかバルクホルンがそんな風に思っていてくれたとは・・・!」 ジ〜ン
バルクホルン「な、何だ。少し大袈裟じゃないか?」
俺「いやいや。普段何も言ってくれないから全然ダメなのかと思ってたよ。
でも、そうでも無いみたいで良かった良かったー」
バルクホルン「コラ」 ポコン
俺「アタッ」
264 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:10:55.78 ID:rCm3wYd0O
バルクホルン「あまり調子に乗ってはいけないぞ。傲りは慢心を呼び、慢心と過信は死を招く」
バルクホルン「生き残るには傲らず卑下せず、少し謙虚でいるくらいが一番ちょうど良い」
俺「おぉー……、カッコイイ事言うな、あんた」
俺「エースのあんたが言うと説得力あるな。覚えておくよ」
バルクホルン「似たような事は、前にも一度言ったはずだが?」
俺「あれ、そうだったか?」
バルクホルン「まぁ、忘れてしまってたならそれでいいさ」
俺「うーん……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺『それに俺はシールドは使わない主義でね。使ったら負けかなと思っている』
バルクホルン『慢心と過信は死を招くぞ……!』
俺『いいんだよ。どーせ死ぬときゃ死ぬんだし』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バルクホルン(・・・あの時)(※5話)
バルクホルン(こいつはまるで自分の事を顧みない、自暴自棄のような捨て身の戦いばかりしていた)
265 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:16:28.66 ID:rCm3wYd0O
俺「……全然思い出せねー」 ウーン
バルクホルン(だけど、今回はちゃんと聞いてくれたな・・・)
バルクホルン(こいつもだいぶ変わったな……。みんなのおかげだろうか)
バルクホルン(それに編隊飛行にも慣れてきてるし、体力もだいぶついたし、懸垂だって今日は八回も出来ていた。一回も出来てなかったのが嘘のようだ)
バルクホルン「だが、まだまだだぞ?おまえはまだ半人前だから、もうしばらくは私がしっかり鍛えてやるからな!」 ニコッ
俺「へっ?……あ、ああ」
(バルクホルンって本当にいい笑顔するよな……)
バルクホルン「では私はもう戻るぞ。また夕食の時にな」 テクテク
俺「あっ、ちょっと待ってバルクホルン。いつもの」
バルクホルン「ん?……ああ」 クルッ
俺とバルクホルンが真っ正面に向かい合って立つ
俺「バルクホルン大尉、ご指導ありがとうございました」 ペコッ
バルクホルン「ああ、また明日も頑張ろうな」
俺「はい。……それじゃ、また後で」 タッタッタッタッ……
バルクホルン「……ふふっ」
バルクホルン(まさかあいつがあんな挨拶を覚えるとは・・・、初めてされた時は驚いたものだな…………)
266 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:21:19.90 ID:rCm3wYd0O
<翌日・ブリーフィングルーム>
ミーナ「静粛に。みんな揃っているわね」
シャーリー「みんな居るぞ〜」 ヒラヒラ
俺「緊急召集って何なんだ中佐ぁ。特訓中だったのに・・・」
坂本「話を聞けばすぐに分かる」
ミーナ「まず、これを見て下さい」
カシャン
プロジェクターにより、白幕に一枚の写真が映し出された
ペリーヌ「これは・・・!」
シャーリー「ネウロイか。島に巣くっているのか・・・?」
ルッキーニ「うじゅ〜・・・」
写真に写っていたのは小さな島
しかしその大半は、一つの黒い異形の影に―――巨大なネウロイに覆われてしまっている
坂本「今朝方、空軍の偵察機が撮影したものだ」
ミーナ「これはこの基地から約300km西の孤島、セバーン島の現在の様子です」
宮藤「セバーン島・・・」
267 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:26:23.36 ID:rCm3wYd0O
坂本「見ての通り、セバーン島は現在超大型ネウロイの根城になっている」
ミーナ「近日出現している予報外のネウロイ・・・イレギュラーのネウロイは、ここから出現した可能性が非常に高いわ」
エイラ「あの複数箇所同時出現は、こいつの仕業だったのカ」
坂本「そうだ。このままこのネウロイを野放しにするわけにはいかない。明朝1000、総攻撃を行う」
ミーナ「便宜上、この超大型ネウロイを、『パトゥーリア』と呼称します。オペレーション・『ノーティラス』」
リーネ「パトゥーリア・・・」
サーニャ「ノーティラス……」
ミーナ「護衛のネウロイを排除しつつ、地上で要塞化したパトゥーリアに接近。俺中尉のバスターライフルで、一気にけりを付けます」
俺「俺が・・・?」
ミーナ「ええ、要塞化したパトゥーリアの装甲は、かなり強固なはず。大出力のバスターライフルは、この作戦には欠かせません」
坂本「・・・・・」
坂本「ではブリーフィングを終了する」
ミーナ「今夜は、明日に備えて英気を養って下さい、解散」
――――――――――――――――――――
坂本「ミーナ」
執務室に戻ろうと廊下を歩いていたミーナを、坂本が呼び止めた
シェーン かあむB・・・ 失礼
269 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:32:02.98 ID:rCm3wYd0O
ミーナ「何かしら」
坂本「私は今でも反対だぞ」
ミーナ「……バスターライフルの事ね」
坂本「あのライフルもテウルギストも得体が知れない。使用は出来るだけ控えさせるべきだ」
ミーナ「今回の作戦には必要よ。リスクはなるべく避けるに越したことはないわ」
坂本「しかし、安全性も碌にわかっていない武器を、俺に使わせ続けるのは―――」
俺「大丈夫ですよ」 ヌッ
ミーナ「俺さん……」
俺「坂本少佐、気を使ってくれてるのはとてもありがたいんですが、問題ありません」
俺「バスターライフルの危険性は、一発でウィッチ1人のほとんどの魔力を消費すると言う事」
俺「だが魔力変換の固有魔法を持つ俺には、何も問題ありません。三発くらいなら余裕だし。ですから、心配要らないですよ」
坂本「それは本当か?本当に……あのライフルを使ってもおまえは大丈夫なのか?」
俺「ええ、ホントに大丈夫ですよ」
(本当は他にも色々あるけど、それは俺なら問題ないしな)
坂本「そうか……、わかった」
ミーナ「・・・・・」
270 :
-Prototype-試作品-12話:2010/12/26(日) 18:40:11.38 ID:rCm3wYd0O
坂本「しかし飽くまでいつも通りにしろ。私が撃てと言うまでは撃つなよ」
坂本「通常火器での撃破が困難の場合のみ、バスターライフルの使用を許可する」
俺「少佐は……、あまり俺の事を信用してくれていないみたいですね。問題ないって言ってるじゃないすか」
ミーナ「俺中尉・・・!」
坂本「そんな事は、無い・・・!」
俺「じゃあ、何で撃たせてくれないんですか?俺としては、戦いなんざ怪我人が出る前に、ちゃっちゃと終わらせたいと思っているんですけど」
坂本「・・・私はおまえの事を、仲間だと思っている。ただ……」
俺「ただ?」
坂本「そのライフルやテウルギスト……、今回の実験を、私は信用出来ない」
俺「・・・・・」
俺(やっぱり来たかー……。そりゃそうだよな……)
坂本「秘匿部隊による異例の実験、僅かにしか口を開かない上層部、何を聞いても肝心な事は全て機密事項だと一点張りの研究者達」
坂本「実験全体に黒い部分が多すぎるんだ。そして俺、おまえにもな」
ミーナ(美緒…………)
俺「・・・・・」
271 :
試作な俺:2010/12/26(日) 18:48:55.43 ID:rCm3wYd0O
やっべえ急用入った
非常に中途半端な所ですが、すいません一旦切ります
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 18:58:39.89 ID:rCm3wYd0O
言い忘れた。読んでくれた人ありがとうございました
おつかれー! 前スレ
>>406からいただいた案のプロット中 ウーム?
274 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 19:13:03.01 ID:3E8/xLgKI
未だにヒロインを誰にするかで唸っているので…需要有るか分かりませんが安価で決めます
501の中で攻略対象キャラを三人、安価下三で…
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:26:17.77 ID:h4HVdtiT0
芳佳
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:34:58.42 ID:HdlAVIWHP
マロニー
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:35:07.60 ID:RQvcHh4z0
ルッキーニ
280 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 19:43:18.38 ID:3E8/xLgKI
>>277 中年オヤジとショタっ子のイチャラブだと!? 許せる!!
では、エイラ、芳佳、ルッキーニ、マロニーで執筆を再開してきます
ぎにゃー
20:00から予約を入れていた者ですが、
三十分繰り下げて20:30からとさせて下さい。
大丈夫かな?大丈夫よね?
|┃≡
|┃  ̄`ヽ
ガラッ.|┃(ィハ从)i、
.______|┃´・ω・ノ゙` おk
| と l,)
______.|┃ノーJ_
俺年齢を上げた責任を痛感 シナイ
286 :
すぐ終わるんで投下 >>270の続き:2010/12/26(日) 20:14:04.43 ID:rCm3wYd0O
俺「……わかりました。作戦中は、少佐達の指示に従わせて貰います
生意気言って・・・すいませんでした」 ペコッ
坂本「わかった。そうしてくれ」
俺「それと……」
ミーナ「それと?」
俺「少佐達に見せつけてあげますよ。バスターライフルやテウルギストが無くても、俺は戦えるってね」
坂本「そうか。期待しているぞ」
俺「はい。期待してて下さい」 ニッ
俺「……それじゃあ、俺はこれで失礼します」
テクテクテクテク……
坂本「・・・問題ない、か」
ミーナ「美緒?」
坂本「いや、なんでもない」
坂本(杞憂ならいいのだが……)
――――――――――――――――――――
287 :
-Prototype-試作品-12話-Counter attack:2010/12/26(日) 20:18:11.27 ID:rCm3wYd0O
俺(少佐・・・やっぱり疑ってるな。当然だろーけどさ)
俺(手放しで信用して貰える訳ねーよな、そりゃ)
俺(でも……俺にも気を使ってくれていた)
俺「でも・・・・違うんだよ」
誰も居ない廊下で、一人静かな声で呟く
俺「違うんですよ、坂本少佐・・・」
俺「バスターライフルは、問題じゃない」
俺「バスターライフルじゃなくて、本当に問題なのは・・・」
俺「いや、本当に危険なのは―――――」
後半に続く
288 :
試作な俺:2010/12/26(日) 20:20:34.05 ID:rCm3wYd0O
今回はここまでです。お目汚しどうも失礼しました
読んでくれた人ありがとう
試作さん乙でした。ヒャッハァーガンダムXだぁー!
ではタッチ交替(古)と参りましょう。
【!】CAUTION【!】
アフリカの星がキャラ崩壊しています。
時期が時期とは言え、もはや別人です。完全にぶっ壊れています。
嫌な予感を覚えた方は、投下終了まで退避されることをお勧めします。
今回は本編ではなく外伝です。
しかも、二日遅れのクリスマスイヴ用です。なんというスロウリィ。
俺たちのロスタイムはこれからだ!
それでは行きます。
正式なタイトルはWikiに載せるまでに気取ったやつを考えておきます。
ていうか載せ……載せていいのか?これ?
二人の大鷲の、ちょっと過去のお話です。
>>84 いいぜ
お前に出来なかったことを俺がやってやる
お前の理想は俺が継ぐ!
[5・5・5・ENTER]≪STANDING BY……COMPLETE≫
いや、その、ワンシーンだけですけどね?
よーしテメーの頭を狙う準備はできた。
なん・・・だと・・・!?
ちゅぱちゅぱするというのか・・・!?
おいおい片目失ってるんだから撃つのは勘弁してやれ―――撃つなら治って喜んだ時だ
――24.12.1939 帝政カールスラント
俺「……寒い……」
この十二月の寒空の下、俺はカールスラント空軍第52戦闘航空団の隊員が生活している隊員宿舎前で立ち尽くしていた。
久々に丸一日休暇を貰えたので、同期で集まって街に繰り出そうかという話になり、
こうして待ち合わせをしていたのだった。
突如現れた人類の敵『ネウロイ』の攻勢により、東の隣国オストマルクは一ヶ月と経たずに陥落。
国境を隔てるここ、祖国カールスラントもまた戦火に飲み込まれつつある。
各国から支援の航空歩兵が続々と集い、何とか防衛線を維持している状態だが、
破壊された市街の廃材……特に金属を取り込んで増殖することの出来るネウロイの戦力は侮れず、
実質、カールスラント東部からじりじりと撤退しているという表現がよく当て嵌まった。
そんな状況で、貴重な航空歩兵の――と言っても士官学校を出てまだ二年にも満たない――俺たちが
終日休暇というのは、有体に言えば、奇跡と同義だった。
俺「うう……ダメだ、耐えられん。何だってこんなに寒いんだ……」
待ち合わせの時間はとうに一時間以上過ぎていた。いくら何でも待たせ過ぎだ。
身を刺す冷気に抵抗することを諦めた俺は、相棒である使い魔の大鷲を呼んだ。
頭から一対の翼が、上着の裾の下から尾が、それぞれ淡い光を纏って飛び出す。
こうして使い魔の力を借りて魔法力で全身を覆うことで、航空歩兵はネウロイの放つ瘴気や風圧等、様々なものから身を守っている。
同じことを陸でもやってみようという寸法だ。
それを間近で目撃した衛兵の少女が、物珍しげに俺を見ている。
それもそのはず、魔法力を持つ男、それも使い魔と契約している男性ウィッチというものは、
世界でも片手で数えるほどしか存在しないからだ。
その内の一人はこのカールスラントに居るという噂もある。世間は狭いものだ。
ラル「管理人。そんな所で突っ立って使い魔を出して、何をしている?」
背後から掛けられた声に振り向くと、JG52の先輩ウィッチであるグンドュラ・ラル中尉が立っていた。
俺は慌てて直立不動の敬礼をする。
俺「お疲れ様ですラル中尉。ええと、待ち人来たらず……です」
ラル「折角の非番に敬礼なんてしなくていい。そう言えば同期同士で出掛けるとマルセイユが言っていたな」
管理人というのは、この隊舎に入居してからの俺のあだ名だった。
実質女性しか居ない……軍紀的には男性が立ち入ることすら許されない生活空間において、
俺は足を踏み入れるどころか一つ屋根の下で一緒に暮らしている唯一の男だ。
その上、部隊の序列では下から数えた方が早い。必然的に管理という名の雑用を任されるようになり、事実上の管理人と化してしまった。
そんな所以だ。
ラル「昨年のクリスマスは家に帰してやれたが、今年は無理だったな。ご家族と連絡は取ったか?」
俺「はい。うちの両親は外務省勤務で、今は家に居ない日の方が多いんで、職場の方に。
こういう時、公務員は忙しくて大変ですよね」
俺たち軍人もカテゴリとしては公務員なので、おかしな言い回しではある。
まさかのJG52
ちょっと調べたら面子濃すぎワロタ
JG52キタ??(゜∀゜)??!!
ラル「そうだな。我々もその例に漏れず、だ……っと無駄話してる場合じゃない。休暇は有限なんだ。出掛けてくるぞ」
俺「行ってらっしゃい。俺は夜も外出するんで、もし鍵閉まってたら衛兵に開けてもらって下さい」
手をひらひらと振って了解を伝えながら、ラル中尉は隊舎に併設された駐車場へと歩いて行った。
続いて隊舎から出てきたのは、『ユニット壊し』の悪名が全軍に知れ渡っているこの方。
クルピンスキー「やあ管理人くん、メリー・クリスマス。今日も雄々しい翼じゃないか。結構結構」
俺「まだイヴですよ。ていうか伯爵は待機でしょうに、何て格好してんですか」
ヴァルトルート・クルピンスキー少尉……通称『伯爵』は、軍服姿ではなく、
これから颯爽とパーティーにでも出掛けていきそうな、男性的な正装だった。
この格好で、今日の夜に隊舎で行われるささやかなクリスマスパーティーに参加するのだろう。
休暇取得が叶わなかった隊員へのフォローとして毎年開かれているのだが、ネウロイが来ればそのパーティーすら中断されてしまう。
この人は、そんな役回りを引いた隊員の一人だった。敵襲イコール休暇返上で出撃しなければならないのは俺も同じだけどな。
クルピンスキー「今日はさ。知り合いの女の子みんな呼んでさ。レストランのワンフロア借り切ってパーティー開いてさ。
軽ーく酔いの回った女の子たちと楽しーく聖夜を過ごそうと思ってたのに。少佐のヤツ、あんまりじゃないかい?」
俺にしな垂れかかると、伯爵はアブないことをさらっと言ってのけた。
普段からそんなだから許可が下りなかったんじゃないかな。
クルピンスキー「おおっと。言うね、後輩。ところで一つ、頼まれてもらえないかな?」
俺「時間が掛かるのはダメですよ。今、人を待ってるんで」
クルピンスキー「ストライカーの調子が良くないんで、見て欲しかったんだけどね。君の目と腕は確かだから。
整備の人たち、アレで『完璧な仕上がりです』なんて言うんだよ。そんなわけないと思うから、念のためにね」
航空歩兵が整備班の言葉を全否定というのも、問題のような気がするのだが……。
とにかくこの人は、腕は確かなのに被弾を気にせず敵に突っ込んでいくため、とんでもない勢いでストライカーを壊す。
全損もしょっちゅうなので、予備の部品どころか機体を丸ごと発注しないといけないくらいだった。
元々ストライカーに興味のあった俺は、よく整備班を手伝って、伯爵が破壊した機体をレストアしていた。
部隊の家計の足しに……という意味合いもある。
俺「帰ってきたらやりますよ。バラすのは勉強になりますし。壊れてなかったら、ですけどね」
クルピンスキー「うん、よろしく頼むよ。今日は壊さないって、君の雄々しい翼に誓うよ」
俺は、壊すだろうな、と思いながら、いくらか上機嫌になって隊舎に消えていく伯爵の姿を見送った。
そんな伯爵と入れ違いでこちらにやってきたのは、直属の上官であるゲルトルート・バルクホルン中尉。
確かこの人も待機組だったはずだ。
バルクホルン「やれやれ。また雑用を押し付けられたのか?」
俺「ストライカー弄りは好きでやってるんで。ところで、中尉は今日、休暇じゃないですよね?」
バルクホルン「ああ、残念ながらな。明日は半休だが、とても家に帰っている暇はなさそうだ」
妹さんのクリスを溺愛しているバルクホルン中尉は、このクリスマスという機会に、是非会いに行きたかったことだろう。
それが叶わず気落ちしているのか、バルクホルン中尉は深く重たい溜息をついた。
俺「扶桑のウィッチが書いた本にカールスラント語訳つけたの持ってるんで、後で差し上げます。
中尉からクリスちゃんに渡してあげて下さい。クリスマスプレゼントってことで」
バルクホルン「……いいのか? 扶桑の本なんて、ここでは滅多に手に入らないだろう?」
俺「別にいいですよ、もう全部読んだんで。……と、あいつら、やっと来たのか」
約束の時間を過ぎること実に一時間と二十二分。待ち人二名がようやく姿を見せた。
片方はハンナ・ユスティーナ・マルセイユ少尉。
ヴェニーシャンブロンドの長髪にピンと一本だけ立ったアホ毛が目立つ、すらっとした少女。
もう片方はエーリカ・ハルトマン少尉。
ブロンドの髪をボブカットにした小柄な少女。眠そうに目を擦っているということは、寝ていたのか。
二人揃って黒地の軍服にズボンという、いつもの姿だ。
この二人が、共に士官学校に入り、共に卒業し、共にこのJG52に配属された俺の同期だった。
マルセイユは、俺と実家がお隣さんで年齢も一個違いの幼馴染でもある。
ミドルネームのユスティーナから取って、俺は『ティナ』と呼んでいた。
そのティナは、バルクホルン中尉の姿を確認するや否や、とても分かりやすく顔をしかめた。
マルセイユ「待たせたな、俺。石頭と何を話してた?」
バルクホルン「……マルセイユ、貴様。開口一番、上官に喧嘩を売るとはいい度胸だな」
マルセイユ「ふん、あんたには聞いてない。私は俺に聞いてるんだ」
エーリカ「やめなよハンナ。これから出掛けるんだから……ふああ」
奔放なティナと規律第一のバルクホルン中尉は、所謂犬猿の仲というやつだった。
放っておけばこの場で取っ組み合いになることもあり得る。俺は、話題を逸らすべく同期の二人に話を振った。
俺「おい、俺を一時間以上待たせたことについては何もないのか?」
マルセイユ「ない」
エーリカ「時計止まってたんだもん。仕方ないじゃん?」
二者二様に俺の訴えをばっさりと切り捨てると、ティナは中尉と睨み合い、エーリカはそれを宥める作業に戻った。
ああもう、勝手にしてくれ……。
俺「取りあえず、俺、行くから。休暇は有限なんでな」
マルセイユ「こら、待て! 私を置いて行くのか!」
エーリカ「あーんもう、待ってよー!」
ラル中尉の言葉を引用して歩き出すと、二人が追い縋って、左右からそれぞれ俺の手を掴み取った。
背後では、バルクホルン中尉が過ぎ去った嵐に溜息を一つ。
バルクホルン「はぁ……。羽目を外しすぎるなよ。門限も守るように」
バルクホルン中尉の言葉に振り向いたティナが、べーっと舌を出して明確に拒絶の意を表す。
それを見てとうとう堪忍袋の緒が切れたらしく、バルクホルン中尉は使い魔であるジャーマン・ポインターを呼んだ。
今のバルクホルン中尉に捕まったら、本当に休暇が丸潰れになりかねない……。
俺は慌てて、ティナとエーリカの手を引いて走り出した。
もしかしてお圭さんの黒歴史かw>扶桑のウィッチ
――――――――――――――――――――――――――――――
俺「いちいち突っ掛かることないだろう? あの人だって悪い人じゃないんだから……」
マルセイユ「仕方ないだろ、合わないんだから。理屈じゃないんだよ」
エーリカ「可愛い所もあるけどね、トゥルーデは」
マルセイユ「あれはただの妹狂いだ」
身も蓋もない。
怒り狂う中尉から何とか逃げおおせた俺たちは、市街のオープンテラスで腹を満たしながら、
他愛もない話に花を咲かせていた。
戦況が厳しくなってくれば、こんなことも出来なくなるのだろう。
エーリカ「にしたってさ。前なんて俺が代わりに殴られてたでしょ?」
マルセイユ「あー……あれは……」
ティナの歯切れが途端に悪くなる。
以前、二人の喧嘩を止めようと割って入って、運悪くバルクホルン中尉の鉄拳に殴り飛ばされたことがあったのだ。
そのまま意識が飛んで、しばらく医務室の厄介になってしまった。
流石のティナもあの件は堪えているらしい。助け舟でも出しておこう。
スタゲ来てた!
支援支援
お姉ちゃん何やってんのwww
俺「あれは俺が割り込んだんだよ。でもタイミングが最悪だった」
まあ、とばっちりであることに変わりはない。
エーリカ「えーそうなの? あの後、ハンナ医務室に籠もりっきりで出てこなかったじゃん」
マルセイユ「……一応、私にも責任あるわけだし。まさか意識飛んで目覚まさないなんて思わないだろ」
俺「いやあ感動したね。目を開けたら半泣きのこいつが居たんだぜ。あれはそうそう見られむぐっ」
マルセイユ「わああ言うな! 忘れろ!」
顔を真っ赤にしたティナが、フォークでデザートを押し込んで俺の口を塞ぐ。
生憎だが、忘れてなんてたまるものか。お前とのことは、何一つ忘れてやらない。
『この気持ち』を自覚した時、俺はそう心に決めていた。
マルセイユ「ほ、ほら! 買い物行くぞ買い物! 次はいつ来れるか分からないんだからな!」
赤面したまま、俺の手を引いて立ち上がるティナ。エーリカもそれに従って席を立つ。
確かにティナの言う通りだ。元々俺も、今日はとことん付き合うつもりでここに居る。
でも、飲食代をテーブルに置くくらいの時間は頂くとしよう。
鉄拳www死ぬwww
――――――――――――――――――――――――――――――
マルセイユ「ハルトマン。これを着ろって言うのか?」
エーリカ「そうだけど?」
マルセイユ「ふざけてるのか。こんな、こんな……」
エーリカ「ふざけてなんかないよ。ハンナは見た目良いんだから、大丈夫だって」
マルセイユ「そういう問題じゃない! ていうかその言い方だと中身は悪いみたいじゃないか!」
女性向けの洋服店に連行された俺は、手持無沙汰に備え付けのベンチに腰かけていた。
店の奥の試着スペースではかれこれ数十分、女二人の押し問答が繰り広げられている。
終わる気配のない戦いに溜息をこぼしていると、暇を持て余しているらしい店員が話し掛けてきた。
店員「お連れのお二人、とてもレベル高いですよね。どっちが彼女なんです? まさか、両方?」
俺「馬鹿言わないで下さい。同僚です。こう見えても軍人でね。今日は非番なんですよ」
店員「へえ……失礼ですけど、お若いですよね。もしかしてウィッチですか?」
俺「ええ、まあ」
なかなかミーハーらしい店員の追究をのらりくらりとかわしていると、
ようやく試着を終えたらしい二人が姿をあら……おおう……
マルセイユ「ううう。俺、見るな……私を見るな……」
普段着る機会のない服に落ち着かない様子で視線を泳がせているティナが、そこには立っていた。
薄手のタートルネックのセーターに、赤いタータンチェックの上品なミニスカート。黒いニーソックスまで履いている。
快活な彼女とは正反対の、シンプルだが落ち着いたコーディネイトだ。とても機関銃片手に戦争しているようには見えない。
対するエーリカはというと、肩掛けと三つボタンのジャケットとミニスカートを黒で統一し、赤いタイツでアクセントを付けて。
さらに白いベレー帽を被って、胴体部分の黒とのコントラストを生み出している。良家の令嬢という出で立ちだ。
二人とも、いつもは先程までのような黒地の軍服にズボンという、女性の軍人としてオーソドックスな姿しか見せない。
だからこそ、このような姿はとても新鮮で、俺はそれだけで目と言葉を奪われてしまった。
店員「わあ……とてもお似合いですよお客様!」
マルセイユ「黙れぇっ!」
エーリカ「はい逃げない。俺ー、どう? 似合ってるでしょ?」
店員を怒鳴り飛ばして回れ右しようとするティナを、エーリカがおもむろに掴んで引き留める。
いつもはティナがエーリカに絡んでいるのに、今は攻守が逆転してしまっている。
退路を断たれたティナは、オープンテラスの時と負けず劣らず、顔を赤く染めていた。
俺「あ、ああ……うん。似合ってる。普通に、可愛い」
エーリカ「良かったー。気合い入れて選んだからね。待たせちゃったかな。ごめんね?」
すっかり硬直してしまった俺に、エーリカが白い歯を見せて微笑み掛ける。
彼女らのこんなに可憐な姿を見られるのなら、このくらい待った内には入らないだろう……
と考えていると、いくらか紅潮の引いたティナが身を乗り出して、俺に迫ってきた。
そろそろ壁が必要かもしれんな
早めに手配しよう
マルセイユ「ほ……本当か? 本当に? 似合ってる? 変じゃない?」
俺「本当だ。似合ってる。その……ちょっと見惚れた」
オウム返しのように答えるのが精一杯だった。語彙の不足が恨めしい。
というか顔が近い。ティナさん近過ぎます。
マルセイユ「そ、そっか。似合ってるか。そっかぁ……」
ティナは破顔一笑、強張りっぱなしだった表情をようやく緩めた。
これがまたえらく可愛くて、俺はつい視線を逸らしてしまう。
エーリカ「ハンナにはもう少し着せたかったんだけど、これでいいって聞かなくてねぇ。
ゴシック系も似合うと思うんだけどなぁ。ま、今だけだからしっかり目に焼き付けておいてね」
俺「ん、こんだけ時間掛けて試着だけか? こちらのウィッチ大好きな店員さんも、流石にキレると思うぜ」
エーリカ「だって、お値段が……ほら。ハンナのもこんな感じ」
エーリカが裾を捲って値札を見せる。……ゼロが一個多いんじゃないかな。
けれども、俺も男だ。ティナの格好を見、店の一角へと目を遣って目的の物があることを確かめると、店員を呼んだ。
俺「店員さん、会計お願いします。あのロングコートもセットで。支払いは二人分まとめてこっちで」
エーリカ「あれ? 買ってくれるの? 冗談抜きで高いよ?」
俺「プレゼント。そのくらいの甲斐性は俺にだってあるさ。ほら、向こうで値札切ってもらって来いよ」
ありがとう、と嬉しそうに笑って、エーリカは足取りも軽やかに店の奥へと消えて行った。
対するティナは、俺の前に立ったまま、眉をひそめてじっと俺を見つめている。
俺「どうした? 行かねぇのか?」
マルセイユ「コート頼む時、どうして私を見た?」
俺「ああ……エーリカはともかく、ティナはその格好で外に出たら寒いだろうと思ってよ」
マルセイユ「外……って。この格好で歩き回れって言うのか!?」
俺「コート着てれば分からねぇだろ? エーリカはその気満々だぜ」
マルセイユ「ぐう。ハルトマンに負けるのだけは嫌だ……!」
別に勝負でも何でもないが、それっぽく言うとティナはすぐに引っ掛かった。
ティナは何故だかエーリカをライバル視しており、士官学校時代からずっと勝負を挑み続けている。
卒業してJG52に配属された後でもそれは変わらず、戦闘後に実銃を向けたことさえあった。
その後どうなったかは、推して知るべし。
短い葛藤の末、ティナはエーリカを追って店の奥へずかずかと歩いて行った。
赤みの引いた頬が、またいくらか紅潮しているのを、狙撃手の目は見逃さなかった。
俺「……本当、似合ってるんだ」
だから、もう少しくらいその姿を眺めていたいと思っても、バチは当たらないよな?
男だ!シエン
――――――――――――――――――――――――――――――
洋服店を出た俺たちは、買い物行脚を再開した。
服に合うアクセサリーを見に行ったり、エーリカの強い要望でお菓子屋を回ったり……。
何処かしら店に入る度に財布の中身がいくらか飛んでいくのがアレだったが、
ティナもエーリカも楽しんでくれているようだから、この際考えないことにした。
たまにはこういうのも、まぁ、いいさ。
やがて日が暮れて、街灯に明かりが点き始めた頃……
ティナがシルバーアクセのショーウィンドウに夢中になっている隙を見計らって、エーリカが俺に囁いた。
エーリカ「今日はいっぱいありがとうね。お金だいぶ使ったでしょ」
俺「気にすんな。どうせ貯まる一方で使い道なんかそれほどないんだ。
どうしても気になるなら、レシートから請求書起こしてやろうか?」
エーリカ「にゃはは、それは勘弁だね。……ところで、なんだけど」
俺「ん?」
急に改まるエーリカに、俺は頭上に疑問符を浮かべる。
エーリカは頬を赤らめ、何か勿体ぶる仕草で言葉を続けた。
エーリカ「夜間の外出許可、取ってあるよね? 待ち合わせ……してほしいんだ」
ここでエーリカのターン!
俺「俺と?」
エーリカ「にしし。八時に広場の噴水前で。いいかな?」
少し微妙な時間だった。
伯爵があの軽薄な言葉通りにストライカーを壊していなかったら、機体を見る約束になっていたからだ。
俺は脳裏で作業手順を思い起こして、作業時間を大まかに見積もってみた。
俺「八時か……まあ、大丈夫かな。分かった、噴水前だな」
エーリカ「そう。絶対だよ。遅れちゃダメだからね?」
俺「今日、一時間以上俺を待たせた人間の台詞じゃねぇな」
口で責めつつ俺は笑った。エーリカも笑っている。
そんな俺たちに気付いたのだろう。ティナが俺の正面に立ち、両手で俺の両頬をそれぞれ摘んでぐにぐにと引っ張り始めた。
俺「おい、ティナ、痛いんだけど……」
マルセイユ「私を放っておいてハルトマンと随分いい雰囲気じゃないか? ええ?」
自分を蚊帳の外にして楽しげにしている俺たちに、とてもとてもご立腹されたらしい。
ティナの機嫌が直るまで、そのまましばらくぐにぐにされる羽目になった。
その光景にエーリカは一人ほくそ笑んでいたのだが……俺もティナも、知る由もなかった。
スタゲも罪な男だぜ…
浮気ですか?
浮気ですか?
はは!浮気ですね
――――――――――――――――――――――――――――――
結論から言うと、伯爵は期待を裏切らず、ストライカーをぶっ壊した。
哨戒任務中に他の隊がネウロイと交戦していることを聞き付け、無断で参戦。
見事ネウロイを退け、自分も見事に被弾して帰ってきたのだった。
炎上するハンガーの一角と消火に追われる整備班を背に涼しい顔をしている伯爵は、ある意味、輝いていた。
そういうわけで、整備の約束は次の機会にということになった。
懐中時計を開くと、時間は午後七時五十分を回っていた。
少し思い付いて寄り道をしたため遅くなり、俺は白い息を吐き出しながら、約束の場所に向かって走っていた。
繁華街から離れているこの辺りは、街灯の明かりで照らされてはいるものの、大部分を深い闇が支配していた。
人通りもない。この寒い中を出歩くよりは、それが家族であれ、恋人であれ、暖かい家の中で語らう方がずっと良いだろう。
待ち合わせをした広場に入ると、噴水の傍に一人の女性が立っているのが見えた。
俺「ふう……あれ。エーリカの奴、もう来てるじゃないか」
遠目ではよく分からないが、あれが女性だということくらいは……んん?
近付くにつれて、その女性がエーリカではないということに、俺は気が付いた。
あのコートとタータンチェックのスカートには見覚えがある。
俺「……ティナ?」
マルセイユ「ん? 俺か?」
咥えていた煙管を口から離し、彼女は怪訝そうな顔をした。
ちなみに煙管は咥えているだけで、決して喫煙しているわけではないので念のため。
伯爵wwwww
俺「何で、ここに?」
マルセイユ「それは私の台詞だ」
いまいち要領を得ない。
俺は、エーリカと午後八時にこの噴水前で会う約束をしていると伝えた。
聞けば、ティナも同じだと言う。あの服屋で値札を切ってもらっている時に約束したそうだ。
ああ、要するに、これはエーリカなりの御膳立てなのだろう。
天真爛漫で本能に忠実に生きているように見えて、実際は周囲を注意深く観察し、
徹底した気配りでさり気なく的確なフォローを入れてくる。それがエーリカ・ハルトマンという女だった。
そういえば、約束してほしいとは言われたが、自分と約束するとは一言も言われていない気がする。
俺「……あの野郎」
ポケットの中には、ここに来る途中で買ったモノが入っている。
……うん、渡すにしても伝えるにしてもチャンスだ。ありがとうエーリカ。頑張れ、俺。
マルセイユ「俺? どうした?」
俺「いや、何でもねぇよ。……お互い、待ちぼうけだな。座って待とうか」
俺は噴水の縁に腰掛けると、すぐ隣をぽんぽんと叩いてティナを呼んだ。
それに従い、ティナも腰を下ろすと、俺に気付く前と同じく煙管を咥え込んだ。
そうして沈黙に支配された広場で、俺とティナは、来るはずのないエーリカを待った。
マルセイユ「……寒いな」
俺「そうだな」
マルセイユ「この服、ありがとうな」
俺「様になってるぜ。たまには着てくれよ」
マルセイユ「この格好じゃ戦闘には出られないから難しいな」
俺「確かに。魔法繊維じゃねぇし」
マルセイユ「それ以前の問題だ。こんなひらひらした格好で飛べるか」
俺「じゃあ、いつ着るんだよ?」
マルセイユ「年に一度で充分だろう?」
取りとめのない会話が続く。
互いに距離を測ったまま、時間だけが過ぎて行く。
……こんなことをしていても仕方ない。俺は意を決して口を開いた。
マルセイユ「なあ」
俺「あのさ、ティナ」
同時に互いを呼び合い、俺たちは顔を見合わせた。
一呼吸置いて、笑みが漏れる。ティナも考えたことは同じ、か。
伯爵マジ整備班の敵!マジ大田さん!カワイイ!
ぼくはすがのちょくえだちゃん!
伯爵が輝いてるって、SHINE☆ってことかwwwww
そしてなんというEMT
そういえばキューピッド・フラウでしたな
俺「何だ?」
マルセイユ「うん。本当は、とっくに分かってたんだ。ハルトマンは来ないって」
俺「まあ、そうだろうな。あいつの世話焼きは今に始まった話じゃないけど、ここまでするとはな」
ティナが身を寄せ、俺の腕を取る。
互いの身体が密着し、心臓が鼓動を速めた。
マルセイユ「『お兄ちゃん』。聞いてほしいことがあるんだ」
湿った瞳が、湿った唇が、おにいちゃん、と俺を呼ぶ。
もう何年も前、本当に小さな子供だった頃、彼女は俺をそう呼んでいた。
士官学校に入るに当たって問題が起き、そのために彼女が荒れ始めてからは、そう呼ばれることはなくなった。
学校の入学式で再会してからもそれは同じで、今に至るまでずっとそうだった。
俺「奇遇だな。俺も、お前に聞いてほしいことがある」
どちらが導くでもなく、俺とティナは立ち上がった。
お互いの吐息が届く距離で、互いを見つめ合って……先に口を開いたのはティナだった。
マルセイユ「先に言うよ。お兄ちゃん……いつも私を守ってくれて、ありがとう」
自由奔放で大言壮語で明朗快活。それがウィッチであるハンナ・ユスティーナ・マルセイユの姿だ。
だが今……JG52では俺しか知らない、彼女の歳相応な少女としての姿が、そこにはあった。
おに
おにいちゃんっ!?
おにいちゃんと申したか!?
マロニー「おにーちゃん、ぎゅっ。」
マルセイユ「お兄ちゃんが守ってくれるから、私は安心して飛べる。
お兄ちゃんが見ててくれるから、私はJG52でやって行けてる」
航空歩兵になること……ウィッチとして空を飛ぶことは、ティナの夢だった。
その夢を叶えるために、守るために、俺は何か起きる度、身体を張って彼女の盾になってきた。
かつては『兄』として、今は彼女に焦がれる一人の男として。
そのティナがちゃんと俺を見ていてくれたことが、今の俺にはたまらなく嬉しかった。
マルセイユ「お兄ちゃん。これからも、見守っててくれる?」
彼女の頭を撫でながら、俺は、もちろん、と頷いた。
俺「礼なんて……いいんだよ。俺はやりたくてやってるんだから」
さあ、俺の番だ。ポケットの中のコレは……今じゃないな。
今はこの気持ちを伝えよう。
何かが終わってしまうかもしれないが、それでも、ちゃんと伝えよう。
俺「俺は別に、お前の『お兄ちゃん』だから世話を焼いてたわけじゃない。
そういう気持ちがないわけじゃないけど……」
マルセイユ「じゃあ、どうして?」
俺「お前が大事だからだ。お前のことが……好き、だからだ」
とっくに『妹』ではなくなっていた。
俺にとって、ティナは一人の女性になっていた。
マセたガキだと、自分でも思う。けれども、この気持ちは絶対に嘘じゃない。
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
マルちゃんがまさかの妹キャラだと…
ゲルトがアップを始めたようです?
俺「『お兄ちゃん』って呼びたければ、それでもいい……」
拒絶することもせず、ティナは穏やかな目で次の言葉を待っている。
最後まで言い切ろう。そうでなくては伝えたことにならない。
俺「俺と、付き合ってくれないか?」
マルセイユ「私に、『お前』の女になれ、と?」
俺「う、うん。そう」
ティナは急にいつもの調子に戻ると、不敵な笑みを浮かべた。
思わず気圧され、俺は気の抜けたリアクションを返してしまう。
マルセイユ「逆だろう? 私の男にして下さい、じゃないのか?」
俺「む……言ったな、こいつめ」
告白の照れ隠しに、ティナの頬をぷにぷにとつついてやった。
ティナは、つつく指を振り払うでもなく、意外にも受け入れている。
まるで、こうしている時間を噛み締めているみたいに……。
マルセイユ「……はは。いざ自分がこういう立場になると、なかなか照れるな」
昼間のように紅潮した顔で、ティナは笑う。
笑い終えるとしばらく目を閉じ、深く息を吸って、ゆっくりと吐き出してから顔を上げた。
答えを決めたのだろう。
オメデトウゴザイマス。
ワタシハカベヲナグリマス。
俺は、先程ティナがそうしたように、黙って彼女の言葉を待った。
賽を投げたのは俺だ。その結果は、どうであっても受け止めなくてはならない。
そして……
マルセイユ「えっと……。ふ、ふつつか者ですが、よ、よろしくお願いし……
ご、ゴメンちょっとタンマ。恥ずかしくて死にそう」
ティナは耳の先まで真っ赤に染め上げて、顔を背けてしまった。
一方の俺は、なんだか拍子抜けして思わず噴き出してしまう。
俺の笑い声に、ティナは紅潮冷めやらぬまま食って掛かった。
マルセイユ「わっ、笑うなぁ!! わ、私だって、私だってなあ……んんっ!?」
そんな彼女の唇を、俺は自分の唇で塞ぐ。
しばらくはもごもごと抵抗していたティナだが、やがてそうすることを諦め、俺に身を委ねてくれた。
腰に手を回して身体を抱き寄せると、俺たちは互いの感触に浸ったまま、意識を時間から切り離した。
マルちゃんかわええのうかわええのう
そして四方の壁が一瞬で吹き飛んだぞチクショウ
――――――――――――――――――――――――――――――
どれくらい時間が経っただろうか。
そろそろと唇を離した俺たちだが、俺は何を言おうかと思考を巡らせ、ティナも顔を赤くするばかりで、
痛いくらいの沈黙が、見つめ合ったままの俺たちの間に横たわっていた。
その沈黙に耐え切れず、俺は間抜け極まりない質問をした。
俺「ええっと。いいん……だよな?」
マルセイユ「……してから訊くな、バカ。お返しだ」
今度はティナの方から俺の唇に貪りついた。
ただ重ねるだけでは不足なのか、俺の唇を舌でこじ開けて、そのまま侵入させてくる。
最初のキスとは打って変わって二人の舌が絡み合い、粘着質で扇情的な水音が俺の耳に響いた。
マルセイユ「んん……んちゅ……んん……ちゅぱ……んちゅう……」
ティナの攻勢はとどまるところを知らない。
荒い吐息と水音が混じり合って、俺の思考を一瞬で蕩かした。
今度はティナにされるがまま、貪られ続けた。
マルセイユ「ぷはっ……。ふふん、どうだ。私の勝ちだな。これで一対一だ」
俺「一対一? ……あ、ううん、まぁ、そうか。そうなるな」
マルセイユ「決着を、付けなくちゃな?」
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:59:02.70 ID:BvBBCBS40
どうしてくれよう…
俺の部屋の壁の穴を通して、お隣さんが見えるじゃねぇか……
支援
天井も吹き飛んだぜ…曇り空がよく見えらぁ
教えてくれしっとマスク
俺はあと何回部屋を破壊すればいい?
スタゲは何もこたえてはくれない…
二対の猛禽の瞳が、互いに獲物を捉える。
街灯に照らし出された二つの人影が重なって動かなくなり……
時を置いてまた二つに戻った。
マルセイユ「ふぅ……どうした? もう降参か?」
俺「あのさ。キスもいいんだけど、渡したい物があるんだよ」
マルセイユ「ん? 何だ? 指輪とか?」
いきなりそんなモン渡せません。
俺はようやく出番が来た『本当の』クリスマスプレゼントをポケットから取り出し、ティナの眼前に差し出した。
長方形のケースの中に納められていたのは……星を模った銀細工をぶら下げたペンダント。
マルセイユ「これ……あの店の……?」
俺「夕方、これをじーっと見てたの覚えてて。ここに来る前にちょっとな」
本当は、待ち合わせの用事を済ませて隊舎に帰ってから、タイミングを見て渡すつもりで買ったもの。
形あるものなんて、もう必要ないのかもしれない。
でも、何か、今日のこの時間の証になるようなものを持っていて欲しかった。
別の理由で用意したプレゼントではあるが、今はこれが一番相応しく思えて……
俺は、この時間が終わってしまう前に渡すことを決めた。
俺はペンダントをケースから取り出すと、ティナの首に腕を回して、タートルネックの上から掛けた。
街灯の明かりを反射して鈍く光る銀星が、歳不相応に膨らんだ胸元に揺れる。
俺「うん。買ってきて正解だったな。似合ってる」
ティナの指が、恐る恐るペンダントに触れる。
ペンダントを手でゆっくりと覆い、優しく握り締めて、
手の中のひんやりとした金属の感触を確かめながら、ティナは俺を見た。
マルセイユ「ったく……。今日はもう、いっぱい貰ったのに」
俺を見つめる瞳が、水面のように潤んでいる。
マルセイユ「こんなに貰ったら、返し切れないじゃないか?」
小さな肩が、内なる感情を湛えて小刻みに震えている。
俺「いいんだよ。俺だって、たくさん貰ったんだから」
震えたままの白い手が、震えたままの白い指が、俺の頬に触れる。
俺の手がその手を包んで、俺の指がその指を絡め取って、互いの体温をまた一つ、互いに伝え合う。
俺「サンタクロースからでも貰えないものを、俺は貰ったよ」
俺がサンタを引き合いに出したのが可笑しかったのか、ティナはふっと笑った。
もう、肩も手も、震えてはいない。ただ温もりだけが伝わってくる。
マルセイユ「ふふん。私たちに掛かれば、サンタも形無しだな?」
俺「全くだ」
俺たちはひとしきり笑って、静かに唇を重ねた。
極限まで冷却された深夜の凍てつく空気さえ、俺たちの間には入り込めなかった。
おい、俺はクリスマスに壊した四つの壁と降って来た天井そして夜風のせいで風邪をひいちまったんだぜ
これ以上壁壊したら死んじまうよちくしょう
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:11:48.06 ID:Q9m4Z2rw0
壁破壊どころか1周回って祝福したい気分になってきた俺
――――――――――――――――――――――――――――――
マルセイユ「んっ……日付、変わったかな」
ティナが身を離し、夜風が俺たちの熱を冷ましていく。
懐中時計に目を遣ると、確かに針は十二時を回っていた。
マルセイユ「メリー・クリスマス、俺」
俺「ああ……メリー・クリスマス、ティナ」
ぐぐっと伸びをして、ティナは天を仰ぐ。
俺もつられて空を見上げた。空は漆黒の帳に覆われ、月はおろか星一つ見えない。
雲が掛かっているのだろう。ホワイトクリスマスになるかもしれないな。
マルセイユ「最高のクリスマスだ」
ティナは、掌に載せたペンダントを見て、それから俺を見て。
およそ誰にも見せないような柔和な笑顔を、俺だけに見せた。
マルセイユ「だって、最高のクリスマスプレゼントを貰ったからな?」
その笑顔は、言葉で表すことなんて出来ないくらい、綺麗で、愛しくて……
俺はその姿をしっかりと網膜に焼き付けると、彼女の手を引いて、しっかりと抱き寄せた。
この子を離したくないと、心の底から、そう思ったから。
この後、持ち歩いていたインカムを通じてバルクホルン中尉から帰投時間超過のお説教を食らったり、
帰って来なくていいと怒鳴られて本当に朝までティナと一緒に過ごしたりしたのだが……
今はひとまず置いておこうと思う。
今なら大地も割れる気がする
>>342 きっと段階をぶっ飛ばして無いからなんだぜ…
幸せになーれ
朝帰り・・・だと・・・!?
だ・・・誰かカールスラントにネウロイを送り込め!あるだけ全部送り込めぇぇ!
こんなにイチャラブしてんのに本編では…。
一体どうやったらこんなの書けるんだ・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
――24.12.1940 ブリタニア
マルセイユ「懐かしいな。あれからもう一年も経つのか。ふふん、明け方のアレはいい勝負だったな」
俺「いやいやアレは……って、アレはこういう所でする話じゃないだろう」
ライーサ「プライベートには踏み込まない主義ですけど、気になりますね……」
一年前の今日と同じように、俺たちはとあるオープンテラスで食事をしながら昔話に花を咲かせていた。
ここがブリタニアで、エーリカの居た所にライーサが居るという違いこそあれ、ここに至る過程は一年前とほぼ同様だった。
つまり俺は、一年の時を経て、再び寒空の下で一時間以上待ちぼうけを食ったのだった。
俺の隣には、一年前と同じ格好をしたティナが座っていた。
勿論、胸元にはあの銀細工のペンダントが星の光を放っている。
それを見て、俺の胸がちくりと痛んだ。
俺はこれから、彼女にある重大な決意を告げなくてはならない。それは間違いなく彼女を傷付ける。
一時間以上待たされたことなんかどうでもよくなるくらい……俺の思考はぐちゃぐちゃになっていた。
まだ続くだと・・・!
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:27:50.22 ID:IIDeToSR0
キンクリ…だと…?
マルセイユ「何を深刻な顔をしてるんだ。折角のクリスマスだって言うのに」
ライーサ「どうかしましたか?」
俺「……いいや、どうもしねぇよ。それより、お前よく去年の服が入ったな? 身長だいぶ伸びたろ?」
マルセイユ「ふふん。流石に胸とか丈とか、きつくなっててな。一瞬たりとも気を抜けないんだ」
この一年でティナは見違えるほど……とは大袈裟かもしれないが、急速に女性らしさを増していた。
二次性徴真っ只中の女の子なんだから、当然と言えば当然かもしれないが。
俺「セーター伸びるぞ。無理して着なくてもいいのに……」
ライーサ「そういうわけにも行きませんよ。ティナのお気に入りですもんね?」
マルセイユ「そういうことだ。俺、それ食べないなら貰うぞ」
そう言って、俺がリアクションを取るよりも速く、ティナは俺のデザートを口に放り込んでしまった。
何処までも前向きで、自由な女だ。そんな所にも惹かれているのだから、男という生き物は実に度し難い。
俺「はいはい。で、これからのご予定は?」
俺の周りの壁のライフは0よ!
マルセイユ「まず、服を買いに行く。店の場所はちゃんと調べてあるからな」
ライーサ「サイズが合わなくなりましたもんね。私、ブリタニアのファッションは初めてだから、楽しみです」
俺が払うんだろうなぁ、という予感がひしひしとする。
いや、構いませんけどね? クリスマスプレゼントみたいなものだから。
けれども。
マルセイユ「その後はアクセサリーを見て、ライーサが行きたい所に行く。喜べライーサ、代金は全部俺持ちだ」
俺「またかよ! せめて服だけにしてくれ!」
マルセイユ「男の甲斐性、だろう?」
こいつ、俺より貰ってるくせに……。
まあ、いいさ。ライーサにも随分助けられてる。それで喜んでくれるなら、安いもんだ。
マルセイユ「ふふん。さあ行くぞ。休暇は有限だからな?」
幾分脱力した俺の手を引いて、ティナは立ち上がった。ライーサもそれに従って席を立つ。
今日は年に一度の記念日なんだ。俺とティナの、本当のはじまりの日。
だから、後ろ向きに考えるのはやめよう。せめて、決意を告げるその時までは、楽しく過ごしていよう。
本当に、彼女たちとはこれが最後になるのかもしれないのだから。
とにかく、だ。
飲食代をテーブルに置くくらいの時間は、頂くとしよう。
<おわり?>
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:34:28.07 ID:Q9m4Z2rw0
n n
(ヨ ) ( E)
/ | _、_ _、_ | ヽ
\ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / グッジョブ!!
\(uu / uu)/
| ∧ /
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:35:45.32 ID:HdlAVIWHP
乙乙、壁ねえとくっそ寒みーんだよ畜生
いつも疑問なんだが
スタゲはこんだけ書いてて、他の俺を見てどう思うんだ
むしろ見てる俺がいるのか
圧倒的すぎるだろ…なんなんだお前さん
乙!
早くマルセイユさんを幸せにしてやれよ!
本編も書かずに何やってんだお前はという感じでしょうが、如何でしたでしょうか。
本来ならば先に第五話を読んでからの方がこの短編にはすんなり入れる予定だったのですが、
第五話が書き上がる前にクリスマスが到来してしまったので先にこちらを書きました。
実は、今回投下した部分は全体の約半分程度です。
本来は最終レスの後に、俺とティナがどのようにして違う道へと進んだのかという部分があるのですが、
一応クリスマス短編と銘打って投下する以上、あまり暗い話題にするのもどうなんだと考え、冒頭を残してカットしました。
一番の理由はそこが納得のいく仕上がりになってくれないことだったりしますが……。
でも、この〆方だとこのままにしておいた方がいいですよね……ティナのゴーグルにまつわるお話ががが。
ていうかおかしいですねこいつら。
1939年末時点でティナ11歳×俺12歳。ありえねーですってこれは流石に。いちゃラブ以前の問題です。
小学六年生くらいの子がとんでもなく高い買い物したり小難しいこと言いながら愛を語らったりディープキスしたりという、
兎にも角にも「ねーよ」な状況になってしまいました。
どうか年齢のことは考えず、大目に見て下さいおながいします。
小さい頃から軍に居るから身長や体格は普通の小学生の比じゃないだろうし、
精神年齢も+五歳くらいなんですきっと。
実際のところは、遅くとも1941年初頭にはティナがアフリカに行ってしまうので、
諸々含めますとこのタイミングでくっつけるしかないのです。
つまり、設定ミスです。ごめんなさい。何やってんだろう。筆者も泣きそうです。
乙
あれだな
ロスタイムとかいってイチャイチャしやがってこの野郎もげろ
ストーンヘンジに砲弾代わりに吹っ飛ばされて
エクスキャリバーに焼かれろ
だれだよロスタイムとか言い出した奴
乙
壁が…壁が…
さて。
思い付きで四日くらい前から書き始めて、結局イヴには間に合わなかったので
せっかくだからきっちり外伝にしようと開き直ったところ、いつもと同じくらいの文章量になってしまいました。
1939年部分だけ抜き出してもその半分。推敲に時間を掛けていない分、あちらこちらがかなり適当です。
ていうかこれ短編じゃなかったのか……?
本編第五話はおそらく五万字近くになると思われます。年末の準備があるので年内は厳しい……かも。
遅いのは主にウーシュのパートを書き直しているためです。諦めないウーシュが好き。
次にスタゲで外伝をやるとしたらウーシュ絡みかな? 技術省時代初期の話になりそうな予感。
それではこれにて投下を締め括ろうと思います。イコール言い訳終わり。
最後になりましたが、毎度のご支援、ありがとうございました。
一日遅れですが、メリー・クリスマス! さーて一人でケーキ食うぞ!
今回はプチ優待でさる回避のテストも兼ねてみましたが、上手く行ったっぽいですね。
でも、途中で合いの手を打って頂けた方が書き手としては嬉しいので、今後も一定間隔は開ける予定です。
ああ、これでやっとファフナー見に行ける……。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:41:17.74 ID:Q9m4Z2rw0
__ __ _
ノ/| ///∧ /,//∧
」7 ト-ヘ. ┬ヘ_l7_ _lZlZ.,、 ト---ヘ ト、__lZ..,ヘ  ̄|/l '/| ̄l∧//| ̄|/ハ
`7 〉|口 | |ロ |,ニl l二´ l) コ lコ lニ | 「__| | | 「」Z」Z、 |/| |'/| |//|'/| |//|
/ く |口 | |ロ || [][][] | }) ト-'└‐ヘ. し‐ r‐J | | |_ロ_「´ |/| |'/| |//|'/| |//|
イト' r┬' |ロ | ̄r}) }). 、/}| |「| | 「| | 「{ | i一′ | |ヘ マ フ _ |/l ∨|_l//∨|_|// O/
| |ノイ し( Vl |(ノ| し( し | |し-J」 | ノ人 ー‐ァ |ノノノヽ> ノ八, ∨/// ∨/// /O
. `′  ̄´ `  ̄´ ` `~  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:45:01.29 ID:rCm3wYd0O
乙ダナ
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:45:40.24 ID:6A3zyd5gQ
ああ……乙なんだよ
俺もいちゃいちゃしたい……暗い話ばっかやってる場合じゃねえや……
乙乙
どれだけ書いているというんだ…この怪物め!
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:46:12.09 ID:3E8/xLgKI
乙、何か今日は風が強くて寒いな…
予約無ければこの後アホの子投下していいですか?
乙
ホントにおもしろかった
370 :
アホの子な僕 >>369 もうやだこのすれ:2010/12/26(日) 22:52:09.78 ID:3E8/xLgKI
バルクホルン「はぁ…探しても探しても見つからないな…何処に行ったんだ…!?」
エーリカ「うーん…あんまり遠くじゃないと思うけど…」
バルクホルン「……では、私はあっちを探してくる! ハルトマンは付いてこい!!」
ミーナ「そうね、手分けして探さないと……では、私は向こうを探してきます!!」
坂本「では、私もそちらに行こう」
ペリーヌ「では私は…」
以下略……
エイラ「結局残ったのはお前かよ…」
芳佳「ひ、ひどいですよエイラさん! と、とにかく…今はそんな事より探しに行きましょう!!」
エイラ「あーはいはい、全く…面倒だなー…」
371 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 22:55:12.77 ID:3E8/xLgKI
501基地 物置
僕「ぐすっ…なんだよぉっ…! ぺったんこの癖に僕の事っ……!!」
僕「だいたいあのぺったんこ胸だって成長してないくせにっ…!!」
???「やれやれ、騒がしいと思ったら…誰だね、君は?」
僕「へ…? ……おじさんは、誰だい?」
???「ふむ……質問に質問で返さないでほしいな。
私はマロニー…といっても、実体を持たぬ、亡霊の様な物だがな…」
僕「……それじゃっ、おじさんは幽霊なの!?」キラキラ
マロニー「幽霊……ふむ、そういう物かもしれ「すごいっ!!」…む?」
僕「幽霊だなんておじさん凄い! 凄いよ!! ね、ね、空飛んだり出来るの!?」
マロニー「(私を見ても怯えぬか…いや…このかわいらしい姿…どこか故郷に残した孫を思い出す…)」
いやもうホント遅筆な上に文章クドくてスミマセン。たくさんの人に壁を殴って頂けたようで、作者冥利に尽きます。
ちょっとだけレス返させて下さいな。本当は一人一人握手してありがとうって言いたいの。
>>357 全部見てますよ。楽しく読んでます。時々壁殴ってます。虎さんの時は牛さんを狙い撃ってます。
パシリさんがNライフル使ってくれた時は嬉しさのあまりスペシャル一本書き下ろそうかと思いました。
スケジュールきつくて断念しましたがw 俺団の時もPCの前で小躍りしてました。
パシリさんへ
そのうち魔導結晶(でしたっけ?)お借りする日が来ると思います。
その時は大目に見てやって下さい。
(こう書いておけば後戻り出来ない)
>>358 平成22年度中には何とか!
>>359 今日久し振りにバラウールにホムーランされたので大目に見て下さい。
>>371 新機軸の予感!さっそく腹筋がやばいんですがwww
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:57:24.00 ID:HdlAVIWHP
ま、まさか本気でやるなんて
まさかの幽霊
ちくしょう絶対義父ポジションで辛く当たりつつ内心デレデレでシャーペンの消しゴムキャップの裏とかにアホの子の写真縮小貼り付けして人知れずニヤニヤしてるキャラだと思ったのに……!
あれ、自分にレスしちゃった
バラウールは
>>360宛ですゴメンナサイ
マロニー支援!
……アレ、マロニーって死んだの?
376 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 23:01:05.95 ID:3E8/xLgKI
以下、妄想
僕「ね、おじちゃん! 抱っこして!!」
僕「おじーちゃん! 頭撫でてー!!」
僕「だ、だめだよおじいちゃん…そんな所……汚いよぉ…!!」
妄想終了
マロニー「むふっ、むふふっ…!!(良い! 実に良い!! 我が世の春が来た!!)」
僕「おじさん…? おじさんどうかしたの…?」
マロニー「…はっ! ……いや、何でも無い…それより、だ。 私の事をおじいちゃん、と呼んでくれないかね?」
僕「……? おじーちゃん?」
マロニー「もっと心を込めて」
僕「おじいちゃん?」
マロニー「声が小さいよ! もっと自分の感情を表に出さなきゃ!!」
僕「……むー…? ……お、おじいちゃん!!(はぁと」
マロニーちゃんは生きてるよ!
…そう、みんなの心の中に
まろにーおじいちゃん…
「俺がウィッチとイチャイチャするスレ」が「マロニーが俺を襲うスレ」だったでござる
マロニー「ごふっ……!!?(な、なんという破壊力っ…! 失われたテニス部顧問時代を思い出した甲斐が有ったぞ…!!)」
僕「おじいちゃん、どうかした?」
マロニー「がはっ…!! 何でも無い……そんな事より、君はどうしてこんな所に?」
僕「そうだよ! 聞いてよおじいちゃん! あのね……!!」
中略
マロニー「ふむ、成長期か……しかし…(じろじろ」
僕「……? どーかした?」
マロニー「う、うむ。 …そうだな、君は背を伸ばしたいのか?」
僕「う、うん……牛乳飲めば伸びる、って聞いたけど…牛乳も嫌いだし……」
マロニー「牛乳がっ…嫌い!?」
381 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 23:06:59.44 ID:3E8/xLgKI
僕「うぇ…おじいちゃん…この牛乳…ねばねばしてまずいよぉ…!!」
妄想終了
マロニー「ハァハァハァハァ…」
僕「お、おじいちゃん…怖いよ?」
マロニー「ハァハァ…はっ、いかんいかん、私とした事が…
だが、好き嫌いはいかんぞ? 特に牛乳は将来の為に慣れておかなくてはな。」
僕「将来? 良く分からないけど……分かった! 頑張るよ!
ガチャッ
エイラ「はぁ〜やっと見つけた…何してんだよお前ー…」
宮藤「もう…皆心配してたんだよ! って…壁なんか向いてどうかしたの?」
僕「……あれ、見えてないの?」
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:09:48.03 ID:hdW/i53HO
このマロニーには威厳もクソも無いなwww
おじーちゃん支援するよ〜
383 :
アホの子な僕 もう後は単語紹介とおまけだけだ…:2010/12/26(日) 23:10:56.29 ID:3E8/xLgKI
マロニー「私は幽霊だからね…少年にしか見えてないのだよ。
……では行きたまえ、私はいつでも…ここでまっているからね…」スウゥ…
僕「(消えちゃった……)」
エイラ「おいおい、ホントに大丈夫かよこいつ……?」
宮藤「どうなんでしょう……」
僕「…あれ、どうかした? 僕を探してたんじゃないの?」
エイラ「……お、お前なぁ…!!
…あーもー! さっさと行くぞー!!」スタスタ
宮藤「ま、待ってくださいエイラさん! ほら、僕君も行くよ!」
僕「(おじいちゃん…また、会いにくるからね…) うん!!」
マロニー「あ、名前聞き忘れた」
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:11:06.89 ID:Q9m4Z2rw0
成仏し損ねた結果がこれかよw
もうやだこのジジィ…
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:12:22.62 ID:PrdFieWP0
マロニーが・・・変態に・・・なんということだ
……塩撒こうか
388 :
アホの子な僕 もう後はおまけだけだ…:2010/12/26(日) 23:13:19.86 ID:3E8/xLgKI
単語紹介
物置:それ以上でもそれ以下でも無い物置、亡霊が出る、という噂が有る
マロニー:物置の亡霊…と名乗っているが、実は幽霊でも人間でもない何か、コードネーム
>>277を名乗る男性ウィッチが呼び出してしまった。
>>277は何故マロニーを呼び出したのか、
>>277とは何者なのか。
答えは未だに闇の中に包まれて居る
>>277:正体不明の男性ウィッチ、
>>277とはコードネームであり、本名も不明。 あらゆる世界から様々な人物を呼び出す固有魔法を持つと言われる。
彼の目的を知る者は居ない。
牛乳:牛乳、飲むと背が伸びる。
しかしただの牛乳と侮るなかれ、特定状況下において牛乳は絶大な破壊力を持つとされる
はらがよじれるwwwww
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:14:15.10 ID:6EmO34rzO
皆に見えてない……だと!?
覗きし放題だな
391 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 23:15:01.65 ID:3E8/xLgKI
おまけ 〜もしもマロニーがお姉ちゃんだったら〜
バルクホルン「それより、私の事をお姉ちゃん、と呼んでくれないか?」
僕「……? おねえちゃんっ!(はぁと」
瞬間っ…! バルクホルンにっ…! 電撃走るっ…!!
バルクホルン「…っ、もう我慢出来ん! 僕中尉!!」
僕「ひゃぁっ!? お、おねえちゃん…どこさわってるの!?」
ガチャッ
エイラ「はぁ〜やっと見つけた…何して……な、ななな…本当に何してんだよ大尉ぃ!?」
その日から僕、エイラ、バルクホルンは基地から姿を消した……
しかしその日からその物置に近づいた妹、もしくは弟っぽい要素を持つ人間は全員神隠しに会う様になり、人はこの物置を
「バルクホルンの妹隠し」と呼び、恐れる様になった。
中で何が行われているか、知る物は居ない……
BAD END
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:17:24.35 ID:RQvcHh4z0
えっ
>>391 確かに「コレ…、お姉ちゃんなら……」って思ったけど思ったけど……!
394 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 23:17:51.43 ID:3E8/xLgKI
…実はこれ…最初はシリアス展開を貫こうと思ってたんだぜ…
当然アッーな展開にはなりませんが…それに近い状況にはなるかもしれません。
では、こんな糞SSで笑ってくれた方、有難うございます
願わくば、あなたの家にマロニーの亡霊が訪れますように…
なんかさっきから電話かかって来るんだけど…
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:20:08.41 ID:Q9m4Z2rw0
>>394 乙…っておい!こっちくんなマロニー!!
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:20:31.20 ID:HdlAVIWHP
乙乙
その、なんだ、すまん…
そして俺はウィッチだったのか…
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:21:11.99 ID:PrdFieWP0
画面の反射で後ろ見えるんだけど、何かマロニーっぽいおじさんが
ニヤニヤしながらこっち見てるのが分かる、どうしよう・・・
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:22:42.96 ID:hdW/i53HO
乙!!
そう言えば、物置部屋から箱を持ってくるようばあちゃんに言われてな・・・・・・ちょっと行ってくる
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:25:07.13 ID:PrdFieWP0
サザエさんで物置の神様が出てくる話を思い出した
というか
>>295のその内の一人ってスタゲ以外ってこと?
なんかのフラグ?
ロスマン曹長と無駄に短いクリスマスいちゃいちゃを2レス程度に纏めて書いたは良いが投下したら他の人がいて最後の1レス投下出来なかったww
クリスマスも終わってるし…クリスマスは犠牲になったのだ…
ロスタイムは…まだある!!
>>402 正解。
今後書くかもしれない物語の主人公がカールスラントにおりまして。
伏線だけ張っとこうかなと。(書いておけば逃げられないし)
>>403 まだ終わってない!今日はまだ終わってなんかいないっ!
ロスタイム……だと、やって満足するしかねぇ!
一応最初の1レス目は投下したけど再度投下してみる。内容の薄さには勘弁してくれ!
俺「寒いですね。」
ロスマン「オラーシャの冬の夜だもの。当たり前よ。」
俺「世間ではクリスマスがあーだこーだとか騒いでるらしいです。」
ロスマン「クリスマスに賑わうのも良いけど補給物資も賑わって欲しいわね。」
俺「……本国からまた大量のジャガイモ届きましたね……。」
ロスマン「その話は止めて……脳裏に蘇って来るわ……。」
俺「すみません。」
ロスマン「それにしても暇ね……。」
俺「少しショックです。」
ロスマン「別に貴方が悪い訳じゃないわ、これはあのニセ伯爵のせいよ。パーティー中ずっとうるさかったし。」
俺「菅野ちゃんやニパちゃん連れてかなり騒いでましたからね。」
>>405 新作・・・だと・・・
期待していていいのか・・・
今日は伯爵率が高めだなw
ロスマン「ストライカーだけじゃなくて暴れて基地まで壊されたらたまらないわ……」
俺「その時はまた大尉の正座の刑が来ますよ。」
ロスマン「はぁ……」
俺「それにしても寒いですね。」
ロスマン「でも夜空は綺麗よ。」
俺「ロスマン曹長の方が綺麗ですよ。」
ロスマン「はいはい……」
俺「結構本気だったんですが。」
ロスマン「本気なら全力で行きなさいっていつも言ってるでしょ?」
俺「なら全力でキスしても良いですか?」
ロスマン「優しくしてくれるなら…ね。……んっ……」
こんな聖夜過ごしたかったんや……。
たった2レス程度の内容だけどこんな聖夜をロスマン曹長と送りたかったんや。
乙!
やっとクリスマスが終わる…最後まで強かったぜ…
乙!こういうのもいいな
おいまだロスタイムは続いてんだ
後4分あるんだぞ!
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:57:59.87 ID:cFAfg70tP
良いロス(マン)タイムだこと…
414 :
アホの子な僕:2010/12/26(日) 23:59:09.53 ID:3E8/xLgKI
>>409 乙、…よぅし、俺もアホの子とマロニーの精夜……ごめん、なんでもない。
さて、アホの子僕ですが次の話もある程度纏まったので安価を…
……今回はマロニーとか言われても書きませんよ!!
501にて行われた僕の実力を図るための模擬戦の相手
安価下一
二期で二回くらい出てきた将軍(右)
マロ………ルッキーニ
これはwwww
無茶振りすぎるwww
(右)で爆笑したwwwww
420 :
アホの子な僕:2010/12/27(月) 00:02:42.12 ID:qqr7jF+lI
……書けるかよ! なんだよ!? 無理だよ!!
再度安価下一
大和
酷でぇwww
423 :
アホの子な僕:2010/12/27(月) 00:06:44.10 ID:qqr7jF+lI
……絶対に次で決める、次の安価で絶対に決定
再度安価下一
土方
自分で考えろって事だろwwwwww
杉田
よかったな!大和より戦いやスそうだぞ!
もうシリアス無理じゃね?
428 :
アホの子な僕:2010/12/27(月) 00:11:56.01 ID:qqr7jF+lI
>>424 男に二言は無いよ…書くよ…書くけど…その前に壁殴ってくる
そりゃあ大和とか二期の右とかよりはマシだけどさ…
がんばれ
超応援してる
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:18:19.47 ID:vfD0ev5NO
マロニーが出来たならきっと出来るさ
ガンバ
大和よりゃ、ねえ?あ、大和なら雪風か。
正直無茶振りすまんかった
wktk
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:38:27.14 ID:fhlMuq6WO
俺「なあ大和、お前今度の最後の戦いに出るんだろ?」
大和『ああ、出るよ。俺はどうやら人類の希望なんだとさ』
俺「・・・・・・勝ち目はあるのか?」
大和『さあね。でもまあ大丈夫さ、俺には俺を守ってくれる空の女神達が居る。それに俺を最高の状態に整備してくれる頼もしい奴もいるしな』
俺「・・・・・・ああ、そうだな。俺達は勝つんだ、勝って扶桑の基地に帰ろう。軍の奴等に得意顔でな」
大和『そいつを楽しみだ。最後までよろしく頼むよ、相棒』
俺「任せろ。さあ最後の戦いだ!!」
絶対に続かない
>>434 そんな事言って続けちゃうんだろ?ツンデレさんめ!
俺は知ってる。
>>434はやるときゃやる男だってな!!
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:58:49.48 ID:fhlMuq6WO
俺「これが大和・・・・・・立派だな」
???『そんなに褒めても俺は何も出さないぜ?主砲から砲弾は出すがな』
俺「なっ!?だ、誰だ!?」
???『ほぉ〜あんた、俺の声が聞こえるのか?珍しい奴が居たもんだ』
俺「え・・・・・・ま、まさか」
大和『そのまさか。今話してんのは目の前に居る俺、旗艦大和様だ』
俺「・・・・・・嘘だろ?」
大和『まあ本当みたいだぞ新人君。とりあえず今日から整備よろしくな。さて早速だが、何かエンジン部分の調子悪いからそこを入念に、っておい聞いてんのか?』
俺「・・・・・・大和ってフレンドリーだな」
続けられる訳が無い。
もっさんと幼馴染み書かせて下さい、お願いします
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:09:48.95 ID:AnH3i7AG0
いや、大和なんてほうっておいてさっさとそっちを書いてくださいお願いします。
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:38:57.26 ID:Qtd1iBrBO
ほ
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:40:54.63 ID:NPIkW6Sg0
もっさん√は少ないよな
もっと増えることを望むぜ・・・
教養があれば戦艦オタクの俺とか色々書けそうなんだが
知識がないのを無理に書こうとすると異常に時間掛かるからな
やったー!約一万字書き終わったよー!
ぜんぜん話が終わらないけど区切りが良いので、誰もいなかったら朝方投下します
来なかったらスルーしちゃってください
練習で俺も書いてみたら大和がヤマトになっていたでござる
大和は女だろ
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:05:37.29 ID:j8N97ILmO
保守
クリスマス短編は投げ捨てるもの…保守
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:56:31.71 ID:Zx3TepB10
なんだよ……泣いてねーよ、こっちみんな!
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:02:45.94 ID:NPIkW6Sg0
次は年末を共にすごすSSか
大晦日から三が日終わるまではきついな・・・
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:05:40.79 ID:j8N97ILmO
姫初め……
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:05:47.00 ID:Zx3TepB10
本編で散々楽しくない話やったから年末年始ネタでいちゃいちゃしてやる!くそっ!
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 04:06:41.19 ID:hybX7q2D0
年末ってことで短編支援SS書いてみたら
ウィッチが大量に登場して俺が一行しか登場しなかったでござる
3レスぐらいでおわるもんだが
今の終わったら、トゥルーデお姉ちゃん暴走作ってみよう。
他のウィッチから魔法力を任意に奪える固有魔法持ちの俺が
過去に戦場で大怪我した味方の命ごと全魔法力を吸収してそいつの固有魔法を身につけたって
設定でプロット作ったけど
シリアス一直線すぎてお蔵入りになりそうだ
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 05:34:58.28 ID:vfD0ev5NO
ほ
じゃりン子ナオちゃん
じゅ〜 じゅ〜
漏れ「おっすナオちゃん」
管野「なんや、またアンタか」
漏れ「なんやとはなんや、ワシ客やど」
管野「ほなホルモン食べてもらわな」
漏れ「食べるわいな、とりあえずホルモン。今日は博打で儲けたねん」
管野「オッチャン、博打ばっかやってるとあんなになんで?」
イーシキン「こら〜!待たんか〜い!!」
ニパ「正座は堪忍してや〜!」
漏れ「…足痛なってきたわ」
管野「せやろ?はよ足洗っとき」
ロスマン「こんにちは〜」
漏れ「あらっ、センセやないですか」
ロスマン「はよ店閉めたねん」
ロスマン「ナオちゃんラムネちょうだい」
管野「一本やね」
漏れ「ほんで、なんで店閉めはりましたん?」
ロスマン「ラルの奴が近くで騒いどってなあ…」
漏れ「ラッちゃんまたなんかしたんかいな…」
管野「懲りんなぁ…」
ぐびぐび
漏れ「あれっ、この香り…ナオちゃん逃げんで!」
管野「オッチャン何慌ててんねん」
漏れ「これラムネやない!酒やがな!?」
管野「ありゃ?ホンマや!」
ロスマン「ラルはどこや〜!!」
ロスマン「あんっ?なんじゃこの置モンは!」
漏れ(死んだフリやっちゅうに)
ロスマン「邪魔じゃ〜!」パカーン
漏れ「あたっ!」
ロスマン「ラル〜!どつきまわしたるど〜〜!!」
管野「…オッチャン大丈夫?」
漏れ「くそ〜!頭が〜!!」
管野「うん。タンコブできたぐらいや」
漏れ「ナオちゃん、脳ミソ出てへんか」
管野「出てるわけないやん…」
やべぇwwwチエちゃん読みたくなってきたwwwwwww
さwwwwwwむwwwwwいwwwwwww
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 07:17:34.34 ID:T9WmBwt+0
お休みなさいイェーガー議員
もうネタがない氏ね
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:12:20.83 ID:15cxTn6X0
・・・・・・・・・・
9時50分頃にお邪魔します
ちょっと見直してくる
行くぜー
前々々第38スレ 俺「ストライクウィッチーズ?」
>>664 から
あらすじ
アフリカヤバイ
マルセイユさんと牛乳瓶!指までおいしいぜ!イヤッホォオオオオ!!
真美ちゃんを撫でる。思春期は不安定です。14歳最高!!
俺の心意気
お兄ちゃん!
反省会
こんなんだった気がするぜよ
変なところは妄想で補ってくれ!長いよ!
そういえばコテってのは変態パイロットと虎、どっちがいいんだろうか?
俺はこっちがいいぜ!って方を選んでくれ!
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 09:58:59.37 ID:ct1rpt5IO
コテっていうか作品名だな
変態(パイロット)がいいと思います
早朝 上空2000m付近
飛行杯がふよふよとマルセイユの周りを飛ぶ
中心にいるマルセイユは静止したまま動かず、銃口を向けたまま固まっている
マルセイユ「…………」
たらりと汗が顎に伝う。そのまま拭いもせずにインカムに吠えた。
マルセイユ「……まだかッ!」
≪中尉!掴まれ!≫
朝の空気を引き裂いて一機の戦闘機が駆けてくる。
そのまま飛行杯の纏まりに突っ込む。慌ててマルセイユが右翼を掴むとさらに速度を増し、上空へと抜ける。
≪遅いぞ、馬鹿!何してたんだ!?≫
≪すまん、哨戒先で手こずった!≫
そのまま上空へ空戦エネルギー保持の為に上昇。飛行杯が追撃してくるのを横目で見ながら体勢を整える。
≪ふいー……大丈夫だったか?≫
≪問題ない…まったく、すぐ行くとか言って待たせるとはな…≫ムスッ
≪ハハーン、中尉なら平気だろ!?≫ドウッ
≪ふふん、否定はしないっ!≫ガガガガガガガ
タイガーバウムが下に潜り、ロールからの迎撃に入る。上方の目標を失い、そのまま突っ込んで来た飛行杯ををマルセイユが撃ち抜く。
そのまま飛行杯を引き付け、横に辷りながら降下。
その真横を下から交差するようにタイガーバウムが突き抜け、後方の飛行杯の2機を数発で撃ち落とす。
≪やっぱりその魔法便利だな≫ガガガガガガガガ
≪こっちは底抜けのバケツで滝を受け止めてるようなモンだ!っふ、と、そっちだ!≫ガガガ、ガガ
≪知ってる≫ガガガガガガ
467 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:05:40.48 ID:z1vQv7Ms0
≪ハッハ、痺れるねぇ!≫ガガガガ
≪そっちこそ……3機目!≫ガガガガガガガ
≪これで最後かァ?中尉!≫グッ
≪よし来た!!≫ジャカッ
側面から迫りくるタイガーバウムとその後ろの飛行杯に狙いを定め、そのまま静止する。
にやっと俺が笑い、ほんの少し機体を傾けそのままマルセイユの真横を突き抜ける。
そのすれ違いざま、丁度傾いた分だけのスキマに銃弾を叩き込む。
ドォォォォオオオオオオオオ………
≪まったく、なんてものくっ付けて来るんだ≫
昇る朝日に砕けたネウロイの欠片がてらてらと輝く。
風圧で凪いだ髪を片手で押えながらマルセイユがこちらに振り返り、微笑んだ。
≪ハッハ、背中は中尉に任せてるからな≫ブロロロ
468 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:11:06.74 ID:z1vQv7Ms0
俺がからからと笑いながらマルセイユの隣にタイガーバウムを寄せる。
≪ほら開けろ。指令部と繋ぐから≫ゴンゴン
≪へいへい、女神さまの仰る通りに…っと≫ガチャガチャ ブツッ
俺「っぷはぁ!やっぱ風を感じてえな!」ニシシ
マルセイユ「ふふん、お前もユニットを履けばいいんだ」
俺「なーに、コイツで充分さ」ガサゴソ
さっと操縦席の左縁に腰かけ、計器盤に手を突っ込み通信スイッチをONにする。
俺はゴーグルを上げ、そのまま後部の酒瓶達を漁りだす。
マルセイユ「指令部?…ああ、うん。全部落とした…分かった。了解だ」
がちゃがちゃと酒瓶を避ける音に混じって通信士の安心したような溜息が聞こえる。
その応答をマルセイユは大げさだ、と少し照れながら笑い、通信を切った。
俺「お!あったあった!見ろ、中尉!」ジャジャーン!
469 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:15:21.11 ID:z1vQv7Ms0
マルセイユ「…バスケット?」
俺「半分正解だな。ほれ」パカッ
マルセイユ「サンドウィッチ……!」クゥ
眼を輝かせる彼女のおなかが小さく鳴く。しまったと慌てておなかを押さえるが頬の朱を隠し忘れている辺り年相応だ。
俺「ハハ、そうだと思ったぜ。朝飯食ってなかったろ?つなぎだ」ムシャムシャ
マルセイユ「あ、ずるいぞ俺…うまいな」モクモク
俺「ブリタニアはローストビーフだけはうまいからなァ」
少しだけ焼いたパンにバター、ローストビーフ、チーズに戻し野菜。
パンにはローストビーフの焼き汁と戻し野菜の汁が染み、厚切り具合がちょうどよく、肉と野菜の間にかりかりとした砕けた胡椒の香ばしさが混ざってうまい。
マルセイユ「本当に料理出来たんだな」ハムッ
俺「ハッハ、強がる位ならうまくなれってな!ほら、もっと食え」
470 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:20:01.08 ID:z1vQv7Ms0
そう言って一緒に取りだした酒を飲む。雲も無く、風も明朗。世界の彼方まで見えそうだった。
きょとんとマルセイユがチーズを伸ばしたまま固まったのでその食べかけを一口で食べ、また酒瓶を傾ける。
俺「さすが俺だな、今日もうまい」モグモグ
マルセイユ「良いのか?」パク
俺「成長期はしっかり食わないとな。俺は作ってる時に味見したからいいの」グビッ
マルセイユ「ふーん、食べちゃうからな」モクモク
俺「おうおう、食っちまいな。ふぁーー…ここは気持ちいいなァ」ノビー
マルセイユ「空は何もないからな…ほら、見えるか?あれがピラミッドだ」スッ
俺「あんなにでかいのか…」
マルセイユ「ああ、王が無事天まで昇れるようにと造ったらしい」
俺「へぇ…そこまで願われて、慕われる奴はやっぱ凄かったんだろうなァ」
471 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:25:14.84 ID:z1vQv7Ms0
マルセイユ「古代エジプトでは王は絶対的な存在だったからな…当然だろ」
俺「だが、空ではそれすらも見下ろせる」
マルセイユ「…ここは、王ですら行きつけなかった最上の地……」
遠く彼方のピラミッドを、その先を見ながら、彼女の顔を見上げる。
目が合うとにっと笑い返された。その顔を見てにへっと笑い、縁に肘をかける。
マルセイユ「やっぱり、私はここが好きだ」
俺「…ああ、俺もだ」
改めて景色に目を移す。縁に腰かけた彼女も顔をあげ、朝日に揺れる彼方を眺める。
上空5,000m。まるで頂点に立った様な錯覚を覚える高度。
インカム越しに聞かれぬ様に溜息を吐き、微かに震える彼女の手をそっと握った。
名前は区別するためにあるから人とかぶらなければいいんだけどね
そういう意味では虎がいいが、まあ大丈夫だろう
473 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:30:13.83 ID:z1vQv7Ms0
――――――――――――――――――
―――基地――――――――――
俺「 超・完・成!!俺特製パスタァァアアアア!!!」
稲垣「ミートソーススパゲッティですね!」
ペットゲン「え?ミートボール入れるの?」
俺「ミートボール大好きだからな!昔、軍のコックが作ってくれたのがうまくてなー」モッサモッサ
パットン「うむ、また腕を上げたんじゃないか?俺」モグモグ
加東「あら、将軍は召しあがった事が?」
パットン「コイツを基地に呼んだ時に作らせたのさ。有名だったからな…虎のパスタ」
モンティ「不味い飯じゃ士気も下がる。さすがロマーニャだな」モグモグ
ロンメル「ブリタニア人が何を言っているか」モッギュモッギュ
474 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:35:09.59 ID:z1vQv7Ms0
俺「やっぱりうまい飯が食いたいからな。出来ないのならやればいいのさ!」
パットン「実はこれが不味かったら軍法会議だったんだがな」ニヤニヤ
稲垣「え゙っ?」(食べ物に運命を左右されるって……)
マルセイユ「俺、おかわりだ」キラキラ
俺「あいよ!…あ、ソース付いてるぞ」
マルセイユ「どこだ?」ゴシゴシ
俺「あー!それ洗うの俺なんだから!ほら、口の端っこ!」ユビデ ヌグウ ナメル
マルセイユ「ん……ん?お前が洗ってるのか?」
俺「ん?当然だろ、雑用だからな。それよりも今日のソースうまいな!」
マルセイユ「ん?ああ、そうだな」
俺「おう。今度はたくさんあるからがっつり食えよ!」
ペットゲン(何だろう…何かを見過ごした気がする)
475 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:40:21.52 ID:z1vQv7Ms0
ロンメル「さすがあの少将の子飼いだな。馬鹿さ加減がそっくりだ」ヤレヤレ
俺「大胆と言ってくれ!」フンス
加東「無茶と無謀とバカは大胆とは言わないの」ゴツン
俺「アウチ…ったく、こんなだから貰い手が……おっと滑走路に行かなきゃなー!!」ダッシュ!
加東「っの、俺ぇ!逃げるな!!」ジャキッ
稲垣「ケイさん!それしまって下さい!」ヤメテェ!
マルセイユ「ケイ、もうちょっと左だ…そこ!」 タァン!
<うおおおおっ!?ちゅ、中尉!カトー!やめ…ふおおおおおお!!? ゴロゴロ
ペットゲン「後2分…あ、本日261人目」
<ちょっとこれ貸せ!な?
<てめぇ虎野郎、貸せとか言って取るんじゃねええ!! バキィッ! はうっ
476 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 10:45:15.91 ID:z1vQv7Ms0
加東「…ネウロイはまだ観測されてないから、少しゆっくりしてていいからね」
マルセイユ「哨戒の連絡待ちか?」
加東「マルセイユはこの後哨戒ね。他のみんなも、いつでも出撃出来るようにはしておいて頂戴?」
マルセイユ「うえー…また私一人か?」
加東「あなたが一番目いいんだから我慢なさい。俺も付けるわよ?」
マルセイユ「午前は機体の点検だ」ムス
稲垣「あの、射場は空いてますか?」
加東「空いてるわ。手は…出されないか。無理しないようにね」
ペットゲン「マーミ!一緒にやろう?」
稲垣「いいのライーサ!?」パア
ライーサ「もちろん!」
支援!
478 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 11:00:12.83 ID:z1vQv7Ms0
二人が食器を片付け、ぱたぱたと兵士達の間を抜けながら射場に向かう。
その様子を見る兵士達も、ほわほわと笑みをこぼしながら、さりげなく道を開けたり、おやつをあげたりしているのが見える。
こうして見てみると随分ここも変わった様な気がする。
俺が来てからと言うもの毎日鍛錬と喧嘩。慕うべき目標と言うか、マルセイユだけでは補い切れなかった部分まで、奴は一瞬で塗り替えてしまった。
加東「……新型、どうするの?」
隣でスパゲッティを食べている少女に問いかける。
ふっと瞳が揺れ、溜息を吐きながら少女はフォークを置いた。
マルセイユ「この前将軍達に謝られたよ。サインもしたし…もうケッセルリンクが黙ってない」
加東「哨戒先で何もない事を祈るわ。さ、ちゃっちゃと済ませて水浴びでもどうかしら?」
479 :
変態パイロット:2010/12/27(月) 11:06:05.60 ID:z1vQv7Ms0
マルセイユ「…そうだな、マティルダに頼んでおいてくれよ」タタッ
手を振ってマルセイユを見送り、溜息をつく。
加東「2,3回履いて故障させる…か。やっぱり履かなきゃダメよね」ハァ
猛烈に胃薬と頭痛薬が欲しい。報告書だの始末書だの、俺のおかげで将軍達が多めに見てくれるからと言って、上に提出する書類をまとめるのは自分なのだ。
受諾したばかりの新型を2,3回で壊して「いい機体でした」なんて言ったらまた新しい奴が配備されるに違いない。
ああ、また研究員の言葉が頭をよぎる。忌々しい、何が『絶対大丈夫』だ。
加東「……絶対なんて言葉を使うのは、自信の無い臆病者か、よっぽどの馬鹿だけよ…!」
――滑走路―――――――――――――
俺「これもかー?」ゴロン
清掃班1「全部拾って下さいよー…あづぅ」コロン
清掃班2「いやーさすがに兄貴は早いですね。さすがパイロットだ」コツン
俺「ハッハー、もっと褒めてもいいんだぜ?」ドヤ
清掃班3「はいはい、それも拾えよ」ゴロン
俺「わーってるよ…あちち」
清掃班1「手袋してくださいよ?」ミズー
俺「してるぜ?ほら」パッ
清掃班3「…これは、ドライビンググローブ!せめてパイロットグローブにしろ!」
俺「あー…よくある―――」
清掃班「「「無い!!」」」
<こんな細かい事気にすんなって!
<兄貴は気にしなさ過ぎなの!だからバカなんだよ!
<仕方ねえだろ!気になんねぇんだからよォ! ギリギリ
<ギブギブ!ってあ゙ーーーー!! ガラガラ
481 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:11:53.09 ID:z1vQv7Ms0
整備班2「全部こぼしやがった…班長ー、滑走路掃除長引きまーす」
整備班長「報告御苦労!ったくまたあのバーカがなんかやったのか?」ガチャガチャ
砂を焼く日差しを避けたハンガーから整備兵が滑走路の様子を報告する。
傍らには数名の同期に双眼鏡。煙草が少々、酒瓶が5つ。
整備班4「清掃2にヘッドロックかけてますよ……おおっ清掃4の背後からの飛び蹴…あー顔面ストレート食った…いてて」
整備班1「鼻折れてねえか?全方向奇襲も通用しねえしよ…はーどうすりゃ勝てんのかねえ」ガチャン
整備班長「野郎共双眼鏡なんて覗いてないで整備しろ!…まあ、スパナ食らいたいなら話は別だがな」スラッ
整備班「「「「ラジャッ!!」」」」ビシッ イソガシーゼ! ソケットクレー! ネジアマッタゾー! ワイワイ
班長が自慢のスパナをポーチから抜けば、さっと持ち場に戻り整備を再開する。
サボってもいいが仕事はしろ、が最近の合言葉。
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:19:34.90 ID:Zx3TepB10
>>454 俺も既にドシリアスだから問題ない
所詮オナニーだ、どんどん投下して欲しい、色んなの見たい
支援支援
483 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:20:21.06 ID:z1vQv7Ms0
熱気が立ち込めるハンガー内を移動し、いつぞやのキューベルワーゲンの所へ向かう。
最近やっと俺の魔導エンジンの補給が届いたので、ついでに直しておいたのだ。今は調整中だが。
整備班長「ふぅーー…おい、キューベルの調子はどうだ?」
整備班3「班長殿、コイツは『バウムクーヘン』ですよ」ガチギリリ
整備班長「あいつのネーミングセンスはどうかしてるな…」
整備班1「酔った勢いで魔導エンジンをブチこんだ班長もどうかして――冗談です。いい意味で、です班長殿」ダラダラ
俺「おいおい班長、朝っぱらからスプラッタとかやめてくれよ」ヨッコイセ
整備班長「よう俺、いつ名前なんて付けてくれたんだ?」
俺「ぶっ壊した日だから……3週間とちょっとか?カッコいいだろ?バウムクーヘン」ドヤッ
整備班長「…タイガーバウムからおかしいと思っていたんだ、そのネーミングセンス……!」
俺「はっはっは!一つ前に乗ってた奴がグロールタイガーだったからな!タイガーを取った!」
484 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:25:07.42 ID:z1vQv7Ms0
整備班4「いや、グロールタイガーは普通だ」
整備班長「…うん、もういい」
俺「そういやクーヘンは直ったのか?派手に壊れたと思ったんだが」
整備班2「兄貴の機体のエンジン部品が届きましたからね。そいつで班長が直しましたよ」
整備班長「そう言う事だ、大事に使ってくれよ。俺の傑作なんだからな」フンス
俺「またかっ飛ばさせてもらうぜ!」フンス
整備班長「…ふは、はッスパナは、まだまだある…!!」ブンッ
整備班3「班長殿ぉ!?お前ら取り押えろ!班長殿がご乱心だー!!」
ハンチョー トマッテ! コワレマスヨー!! ヤメロォオオ!! ガンッ!! ガホォォオ!? アニキーー!!?
牛さんをターゲットサイトに入れつつ支援
486 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:30:22.32 ID:z1vQv7Ms0
ハンガーの隅っこ
俺「野郎に治療してもらってもなぁ…」ハア
整備班2「俺だってやりたかねえよ!タイガーちゃんをいじってたほうが楽しいつうの!」ギュッ
俺「へいへい、そういやアレなんだ?見た事ねえけど」
頭に包帯を巻かれながら、一昨日は無かったカーキ色の幌をかぶった物体を指差す。
背の高い俺に苦戦しながらも巻き終えた整備兵が振り返れば、現在最高の不安材料が見え、思わず返答に詰まる。
整備班2「…マルセイユ中尉のユニットだよ。新型のBf109/G-2…エンジンに欠陥があるって評判の問題機さ」
整備兵1「昨日届いたんだが、中尉はコイツが大っ嫌いでね…今は調整と言う名の放置だ。
まあ、お偉いさんの命令には逆らえんがな…」
俺「…なるほどな」
整備班長「何がなるほどなんだ?」
整備班達が作ったであろうリラックスチェアに横になり,ポケットからシガーを取りだして咥える。
その横にあった空き箱に班長が腰かけ、俺にマッチを投げてよこす。
俺「中尉が悩んでるというかな…なんとなくだよ」シュッ
整備班長「さすが百戦錬磨の虎ってとこか?」フー
俺「女の子ってのは繊細なんだよ。特に16まではな」
整備班長「かっはっは、よく見てるよ、ホントに」
俺「かわいいもんだぜ?16の誕生日にわざわざ来りなあ」ハッハ
整備班長「いいねえ…久しぶりに夜の街にでも繰り出してぇなあ。どうだ?俺も」チラッ
俺「…ハッ、熱いセックスさえあれば、愛なんていらねえよ」ニイッ
488 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:40:08.50 ID:z1vQv7Ms0
整備班長「ヤッハ、決まりっ!野郎共に知らせなくっちゃな!!」
俺「おいおい、酒だけで終わっちまうぞ?」
整備班長「いいんだよ。夜を教えてやるだけさ」
俺「…だったらとびっきりを用意しなくちゃなァ」ニヤ
整備班長「金はお前持ちだぜ?少尉殿」
俺「おういいぜ!存分に楽しもうじゃねえか、兄弟!」
整備班長「はっはっは!そうこなくっちゃな!」
シガーを酒瓶に放り込み、班長へと拳を突き出す。
その動作を見た班長も煙草を踏み消し、俺の拳に自身の拳をぶつかり合わせた。
489 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 11:45:11.30 ID:z1vQv7Ms0
―――支援感謝です―――――――――
――――――――――
エンジンの轟音が辺りに響く。
音に遮られないように自然と声が大きくなるのはいつもの事。
エンジンの振動を聴き、異音が無いか、共鳴音はおかしくないかを全て聴き分ける。
オーバーホールはすでに4回目。必要な部品はすでに底を尽き、補給を今か今かと待ちわびる状況だ。
整備1「飛行時間を大幅に超えてるが…どうする!?」
俺「お前等の腕でどうにかしてくれ!」
整備1「……了解」
俺「やっぱ特別製はキツイな…改造で補うしかねえか」
会話を交わしながらエンジンを切り、飛び降りる。
じわじわと奪われる水分を酒で補給しながら工具箱を手に取り、機首部分へと向かう。
整備班長「どの辺をやるよ」
俺「エンジンだ。また音が飛んでやがる」ガチャコガチャ
490 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:00:09.27 ID:z1vQv7Ms0
整備班長「俺達でも気付けねえよ…本当に繊細だな」テツダウゼー
俺のやっている場所とは違う個所を微調整しながら、問題個所を見る。
来た部品とは違う場所の魔法力伝道経路が焼き切れ、分散シャフトが残り数本しか残っていない。
俺「ありがとよ。回転供給経路を捻じ曲げれば…」ギリッガギギ
整備班長「……ッ!?これじゃ伝導率が高過ぎだろうが!」
俺「これでダイレクトに魔法力が供給される」
整備班長「確かに飛べるがなぁ、お前の負担が…!」
俺「俺を信じろ!こっちの方が高く飛べる。それに、直に閣下が送ってきてくれるしな!」ニシシ
支援するぜよ
492 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:05:20.06 ID:z1vQv7Ms0
耐えられるはずがないのに、この男は何故笑う。
ここまでの状態に陥ったものを飛ばそうなんて普通の神経をしていたら考えない。思考をよぎる事すらない。
どうして飛ぶんだ、約束がそこまで大事か?叩きつけたい言葉はコイツが来た時から溢れるほどにある。
全てを一つに、朗らかに笑う正面の男の眼を見据え、唸るように呟く。
整備班長「…これは無謀だ」
整備の雑音が響く。タイガーバウムへの細かな整備をしている連中も息を潜めて次の言葉を待つ。
待っている時間すらも水分を奪う熱の中で、奴の眼をぐっと睨みつける。
整備兵達の生唾を飲む音が聞こえる。次第に猛烈な暑さの中に怖気が混ざりだすのを肌で感じた。
それすらも心地よいとでも言う様に、奴は笑みを深めた。
俺「俺を誰だと思ってやがる」
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:05:31.20 ID:Zx3TepB10
変態支援
494 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:11:06.88 ID:z1vQv7Ms0
さあ、女神のお帰りだ。奴は言い、軍靴を鳴らしながらハンガーの外へと歩き出した。
エンジン音でも聞こえたのだろうか、なにせ奴はウィッチ達全てのエンジン音の聴き分けすら出来るのだから。きっと中尉が帰って来たのだろう。
整備班長「………大馬鹿野郎が」
遠くなった背中に向かって吐き捨てるように声を掛けるのが精一杯だった。どうしてこうも馬鹿になれるのか。
だが、その背中に憧憬を抱くのは何故なんだ。
どうやら予想は当たった様だ。降りて来た中尉を奴が抱きとめ、一言二言言葉を交えていた。
考え過ぎてぼんやりとしてきた脳髄に遠くの俺の声が染み入る。
俺「班長、今日はちょっくら忙しいぜ!タイガーバウム発進準備だ!」
覚醒は、一瞬だった。
ようやっと追いついた・・・
支援
496 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:15:21.28 ID:z1vQv7Ms0
整備班長「了解!!」
タイガーバウムに駆け寄り、整備兵達への指揮を飛ばすがもう半分以上は出来ていた。
さすが精鋭。急いでエンジンに手を掛け、配線、回路、オイルを手早く調整し、伝道経路に手を加える。
整備兵3「ッ!?班長、そこは!!」ガシッ
整備班長「…最後の足掻きだ…やらせてくれ」グッ
整備兵3「…っく、おい!モーターカノンの給弾!早くしろ!!」
整備兵5「少尉!準備完了まで後2分です!」
怒号の様な掛け声が響く中、俺が中尉を姫抱きにして発進ユニットの方へ向かっていた。
スパナでも投げてやろうかと身構えるとけたたましく警報が鳴り響き、思わず遅いと唸る。
しかし、観測班の名誉の為に言わせてもらえば警報はいつも通りなのだ。
こういう事も多々あるが、俺が来てからはその力の方が役に立つとの少佐のお言葉で俺が基準になっていたのだ。
俺「行けるか!?」
整備班長「おう!状況は!?」
497 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:21:00.76 ID:z1vQv7Ms0
俺「地上部隊が奇襲を食らった!ついでにくっ付いてきた飛行杯で中尉のストライカーが破損!」ガッガ、ガロロロロロ
なるほど、中尉が姫抱きにされてたのは状況報告とストライカーへの被弾で姿勢制御が難しかったからか…
無線を付けながら俺が計器盤を操作する。それを横目で確認しながら安全な場所へ移動。無線での会話に切り替える。
エンジンの轟音がハンガーを支配する。回転数は急ぎの為、極微量の魔法力で上昇させるている。結構魔法力を食うらしい。
整備班長「…分かった。で、お前はどうする?」
俺「決まってんだろ?…カトー達を待っている時間はねえ、だが数からして無理はない」ニイッ
整備班長「そう言うと思ったぜ!っし、チョーク外せーい!!」
俺「カトー達にはゆっくりでいいと伝えてくれ!」
整備班長「了解!ウィッチ達を頼んだぞ!」
俺「おうよ!ティグレ、出るぞ!!」ブロロロロロ
498 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:27:05.93 ID:z1vQv7Ms0
整備班長「おい、ストライカーは!?」
俺を見送り、破損したユニットに集まる整備兵達に声を飛ばす。
ずんずんと近寄ると状況がだんだんと見えてくる…ああ、誰も返事を返さないわけだ…
マルセイユ「そうか…代えのフリッツも」
整備兵6「申し訳ありません…現在2機とも整備中です…」
担当整備兵が俯きながら謝罪する。
油断していた。丁度2機とも整備の時期に当たったし、最近襲撃も安定しているから忙しくなる前に…なんて甘い事を考えていた自分が憎い。
ここはアフリカ。甘い水なぞ湧きはせぬ。
整備兵5「しかし増援は要らないと―――」
マルセイユ「そんなもの、強がりに決まってるだろ!」
加東「その通り!!」
整備班長「わっ少佐!?」
加東「びびるな!全機発進準備急げ!」ピョコン
499 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:32:27.34 ID:z1vQv7Ms0
整備班「「「「「「了解!!」」」」」」
ペットゲン「遅くなりました!!」ダダッ
稲垣「ケイさん!状況は!?」キキィ!
加東「地上部隊が奇襲を食らったわ!…先行した俺に追いつくわよ!」ブロロロロロ
稲垣・ペット「「了解!」」タタッ
二人がさっとストライカーを履き、エンジンを吹かす。
その横でマルセイユが今だホロを被った新型―Bf109/G-2―を見詰め、押し黙っている。
加東「マルセイユ、あなたは平気よ。その辺で―――――」
ガツリと軍靴が鳴り響き、マルセイユがストライカーへと向かう。
前に立っていた整備兵は半分転びながら慌てて道を開ける。怪訝そうに加東がマルセイユを見遣った。
足音は止まらない
ペットゲン「…ティ、ナ?」
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:35:30.67 ID:aqlVvBZI0
マルセイユヒロインの作品ってなぜだか連続で投下されるな
引かれ合っているとでもいうのか…
501 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:36:02.36 ID:z1vQv7Ms0
新型との距離を詰め、その正面に立って震える手を伸ばす。
エンジン音は彼方に消え、辺りは水を打ったように静かであった。
ホロの表面に手を置き、そのまま手を止める。
一度だけ深呼吸をした後に、震える手で幌を握り締め、そのまま一気に剥ぎ取った。
浅く積もった塵が太陽を受けて輝き、カーキの幌から磨き抜かれたストライカーが現れる。
取ったホロを投げ捨て、マルセイユが発進ユニットへと上がっていく。
加東「マルセイユ…あなた……」
悲痛な面持ちでこちらを見る加東に、靴下を脱ぎながら答える。
マルセイユ「勘違いするなよ、ケイ」
マルセイユ「確かに嫌だよ。エンジンは危ないし、嫌な奴からの命令だしな」
ひたりと足音がやむ。ここを超えれば後戻りは出来ない。何が起きてもあのサインがある限り、これを壊れるまで使わなければならない。
502 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:39:35.66 ID:z1vQv7Ms0
加東「…私達だけで何とかするわ!これは――――――!」
マルセイユ「私は私の意思でこれを履く」
ぴしゃりと加東の言葉を遮る。言わんとしている事は百も承知。
まだ何か言いたげな加東を見据え、マルセイユ大胆不敵に笑ってみせた。
マルセイユ「それに、好敵手の危機の一つや二つ…救ってやれずにどうする」
全てを振り切る様に、マルセイユは足場から飛躍した。
Cパートへ続く!
503 :
変態パイロット :2010/12/27(月) 12:41:44.69 ID:z1vQv7Ms0
Bパートだけで終わらんかった…しかもおっさん回でした。すまぬ…すまぬ…
支援感謝です!返答したいんですけど話の空気を繋げる為になるべく投下中は返事をしないようにしています。ちゃんと見てるよ!ありがとうございます!
今回は日常パートとでも思って下さい。でも後半から本題に入れました!やったあああ!!無理矢理繋げた香りがする?気の所為!
マルセイユさんは相変わらずヒロインもヒーローもこなせて最高です。
さて、牛舎で牛の様子を見に行かねば…
Cパートはアレですよ!俺の危機を救うため、覚悟を決めて新型を履いたマルセイユさん。しかし危機は一つでは終わらない!
後はご褒美ですね。やったね虎さん!
これが乗り切れればまた一歩話が進む!この辺で区切りがいいので頑張ってwikiにまとめようと思います。
あとコテどうしましょう?変態パイロットでもいいんだけど特徴が掴めないんですよね…
何はともあれ今年も終わりです。年を跨ぐとは思ってませんでしたが来年もよろしくお願いします。
良い年末を、そして良いお年をお過ごしください。
それではまた次回!
乙乙
コテなんぞ別に要らんと思うぞ
乙
コテって言い方じゃなくタイトルとかにしておいたほうがいいよ
>>500 マルセイユさんは魅力パラメータMAXだから仕方ない
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:46:42.47 ID:g/ocwdxR0
最近2ch始めたばかりだからコテって何なのかわからない・・・
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:47:01.71 ID:ffuNr8f20
乙
この後、誰か居るか?
おつ
個人的には虎がいいな
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:52:02.91 ID:kCMqO0vG0
乙ギーチェ
今日の投下予定ってどうなってるの?
乙。
>>507 お先どうぞ。 なんか調子わるーぃ。仕事いやー。
何かチーズ食いたくなった
512 :
>>510 ありがとう! 最初の方、ウィッチ出ないんだ…:2010/12/27(月) 12:56:23.16 ID:ffuNr8f20
『百里タワー、エルボー1、エルボー2 離陸準備完了』
《エルボー、了解。滑走路に進入し、待機せよ》
『エルボー1、滑走路に進入し待機する』
まだ日も昇らぬ冬の早朝に、第305飛行隊に所属する2機のF-15Jが滑走路に進入してくる
『一番機、二番機、キャノピーをロックし、座席の射出装置の安全解除 完了』
《エルボー、風向き320度、風速5ノット。離陸を許可》
『了解。離陸する』
F-15Jはアフターバーナーを作動させ、轟音をあげながら離陸していく
《エルボー、管制区域を離れる際に報告せよ》
『エルボー了解』
2機が巡航高度に達したときに、ちょうど東側から真っ赤な太陽が顔を出し始めていた
『百里タワー、こちらエルボー1,2。巡航高度に到着。レーダー誘導を頼む』
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:56:38.90 ID:aqlVvBZI0
>>506 固定ハンドル(ネーム)→コテハン→コテ
要するに名前ね
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:57:09.83 ID:ffuNr8f20
エルボー1、2。レーダー誘導了解。周波数の変更を許可する》
『エルボー了解』
2機は北側、ロシアとの国境付近に向けて進路をとった
---------------------------
--------------
-----
俺「ふぅ〜っ……離陸は何回やっても疲れるな………」
エルボー1搭乗者、俺二等空尉は緊張から解かれたのか、安堵した声をあげる
友「俺は別に疲れないけどなぁ〜 むしろ、何度やってっも興奮するね」
エルボー2搭乗者、友三等空尉は退屈そうに答える
俺と友は小学生からの付き合いである
友は、若手ながら航空部隊随一の空戦技術の持ち主であり、世界でも名が知られているパイロットだ
だが、人には長所あれば短所ありである
友は、俺から言うのもなんだが、性格はズボラであり、バカである
その時、友は俺に質問をしてきた
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:57:47.85 ID:XebLLZdtO
投下中の区分だから必要かなーと
タイトルが変態パイロットで投下中のやつが虎の俺か虎がいいかな?
次までには考えておきます
長く占領して申し訳ない。支援の始まりだぜ!
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:58:09.84 ID:ffuNr8f20
友「おい、俺。前方に厚い雲があるんだが、どうする?」
俺「そうだな……あの雲の上まで上昇して視界を確保しよう。管制に連絡する」
『こちらエルボー、前方に厚い雲あり。現高度から8000フィート上昇の許可を求む』
《了解、8000feetの上昇を許可する》
『エルボー了解』
俺「よし!一気に雲を抜けるぞ!」
友「了解」
2機は速度と機首をあげ、雲の上へと抜けた
『こちらエルボー、8000フィート上昇完了』
《…………………》
無線の返答は返ってこなかった
ただ、ノイズがザーッと聞こえるだけであった
俺「ん?おかしいな………」
友「どうした、俺」
俺「いや、管制と連絡が取れないんだが……」
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:59:43.56 ID:ffuNr8f20
友「無線機の故障かもしれない。俺がやってみる」
俺「頼む」
友は管制に無線を入れた。だが,
《…………………》
またノイズのみであった
友「俺もダメだな……」
俺「これでは運航に支障がでるな……」
その時、2人のレーダーが国籍不明の未確認機を探知した
俺「!?レーダーに反応あり!友は!?」
友「こちらも探知した!」
『こちらエルボー、未確認機を探知。追跡の許可を!!』
《…………………》
俺「くそっ!!仕方が無い、独断で行くしかないな!」
友「罰を受けるときは一緒だからな」
俺「あたりまえだっ!」
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:00:18.65 ID:ffuNr8f20
2機は未確認機の元へと急行した
----------------------------
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------
2機は未確認の機体へどんどん近づいていく
2人は何度かスクランブルを経験している
未確認機との接触は命を伴う大変危険な行為だということを2人は知っている
俺「こちらエルボー1、未確認機を視認」
友「エルボー2、こちらも確認した」
視認できる距離まで近づいた2人はある異変に気がついた
俺「んん!?なんだあの形は・・・・見たことがない機体だ!」
友「俺もあんな機体初めて見たぞ・・・」
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:00:25.08 ID:vfD0ev5NO
乙乙
しーえん
支援
521 :
支援ありがとう!!:2010/12/27(月) 13:05:22.45 ID:ffuNr8f20
2人が見たものは、ちょうど海を泳ぐエイのような形をしたものだった
ボディは黒く、所々に赤色の模様を持っているものだった
俺「国籍は確認できず………俺が未確認機の前方に行って、誘導する」
友「了解。気をつけろよ」
俺のF-15はエイ型未確認機へと接近する
その時、未確認機から複数のレーザー光線のようなものが飛び出してきて、機体をかする
シュン シュン
俺「くそっ!?攻撃してきたぞ!!それに、なんだ!?あの兵器は!?」
俺は今までに聞いたことも無い、見たことも無い攻撃方法にただ驚いただけであった
攻撃の後に友からの無線が入ってきた
友「く、くそ……こちらエルボー2、被弾した」
俺の機体は攻撃を避けることができたが、友の機体の右翼からは煙が出ていた
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:06:52.19 ID:g/ocwdxR0
>>513ありです〜
ところでミーナは、美緒のことなんて呼んでるんだっけ??
質問ばっかですいません
質問する前にググれ
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:10:03.71 ID:aqlVvBZI0
>>522 アニメまとめwikiに呼称表がある
キャラ設定も細かく載ってるからブックマークに入れとくのが吉
525 :
支援ありがとう:2010/12/27(月) 13:10:11.28 ID:ffuNr8f20
2人が見たものは、ちょうど海を泳ぐエイのような形をしたものだった
ボディは黒く、所々に赤色の模様を持っているものだった
俺「国籍は確認できず………俺が未確認機の前方に行って、誘導する」
友「了解。気をつけろよ」
俺のF-15はエイ型未確認機へと接近する
その時、未確認機から複数のレーザー光線のようなものが飛び出してきて、機体をかする
シュン シュン
俺「くそっ!?攻撃してきたぞ!!それに、なんだ!?あの兵器は!?」
俺は今までに聞いたことも無い、見たことも無い攻撃方法にただ驚いただけであった
攻撃の後に友からの無線が入ってきた
友「く、くそ……こちらエルボー2、被弾した」
俺の機体は攻撃を避けることができたが、友の機体の右翼からは煙が出ていた
とりあえずお前ら落ち着け支援
527 :
すまん!!同じ内容投下しちゃった…:2010/12/27(月) 13:11:10.00 ID:ffuNr8f20
俺「友!!大丈夫か!?」
友「悪いが、操縦不能だ。エルボー1、あとを頼む。エルボー2、脱出する!」
友は射出装置を作動させ、パラシュートを開いた
俺「くそっ!!なんなんだよ、あの化け物は!!」
俺は回避行動をとりながら、隙をみて未確認機をロックオンした
俺「これでお前ともおさらばだ!」
俺は全ミサイルをエイ型飛行物体に叩き込んだ
しかし
俺「!?き、効いてないだと…………………」
未確認機は煙ひとつも吐かず、飛行を続けていた
それと同時に凄まじいビームの嵐を食らう
俺は急いで急上昇し、ビームを避けた
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:11:55.29 ID:g/ocwdxR0
現代版ネウロイ戦とか超俺得
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:15:09.84 ID:ffuNr8f20
海上に不時着した友から無線が入る
友『お、おい!あいつミサイルが効いていないぞ!!』
俺「友!生きてたか!!」
友『そんなこと言ってる場合じゃねぇぞ!このままでは俺がやられちまうぞ!!」
俺「そんなこと言われたって………」
未確認機は俺の機体に向けてビームを放ち続けている
そして目の前からビームか迫ってくるのが見えた
俺は死を覚悟した
俺(くそっ!こんな所で死んでたまるかっ!――――っ!!)
俺は目を閉じて、歯をギュッと噛み締めた
しかし、一向にビームが俺の機体に当たらない
俺(なにが……あったんだ?…………)
俺はそっと目を開ける
そこには未確認機以上に驚くべき光景が広がっていた
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:20:12.00 ID:ffuNr8f20
俺「な……なんだよ………あれ………人間が……飛んでる!?…………………」
俺に向かってきたビームは空飛ぶ人間にシールドのようなもので打ち消されていた
しかも、飛んでいる人間は1人だけではない
軽く10人いるだろう
???「えーっ、未確認機に告ぐ。ここから離脱せよ」
無線が入った
男の声ではない
女の声だった
俺(未確認機?俺が??)
???「聞こえてるのか!?直ちにこの空域から離脱せよ!」
俺(仕方が無い……武装がない俺はどうすることも出来ない………)
(敵か味方かわからないが、ここはひとまず従っとくか………)
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:25:25.64 ID:ffuNr8f20
俺「了解した。ただちに現空域から離脱する」
俺は機首を反転させて、離脱した
遠見の見物となった俺は、戦いを見ていた
人間が飛び、訳のわからない飛行物体と戦っている
俺には理解できる状況ではなかった
そして、飛行物体が空飛ぶ人間によって破壊された
飛行物体は細々としたきれいなものに変化し、ちょうど桜吹雪のように撒き散らしている
俺「なんなんだ………いったい………」
海上に浮かんでいる友からも驚きの無線が入る
友『あいつら何者なんだ?とてもこの世の人間とは思えないぜ………』
俺「敵か味方か………どっちなんだ………」
そして女の声の無線が入る
???『こちらは第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズだ。お前たちはいったい何者だ?』
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:29:15.68 ID:j8N97ILmO
しえん
誰かファルケン持って、もしくはメビウス1呼んでこい支援
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:30:12.98 ID:ffuNr8f20
俺(ストライクウィッチーズ?!?!?聞いたことねぇぞ………)
俺「こちらは第7航空団所属第305飛行隊 俺二等空尉です。救援、感謝します」
???「聞いたこと無い部隊だな………単刀直入に聞く、敵か味方か?」
俺「少なくても敵ではありません」
???「よし。ならば、我々の基地へ誘導する。ついて来い」
???(あの機体は………ジェットか?………)
俺「了解。あっ、この辺の海域に1人漂流中。救助を要請します」
???「それは大変だ!今すぐ、救助に向かわせる」
俺が救援要請を入れると、3,4人ほどの空飛ぶ人間が友の救出に向かった
俺(敵ではなかったか………)
真剣に考えていた俺は、ある友の無線で呆れることになった
友『お、おい!!俺!スゲェ美少女が3,4人、俺のとこに向かってくるんだけど!!空飛ぶ天使なの?!!うひょー―っ!!!』
俺(はぁ…………いっそのこと波にさらわれればよかったのに…………)
脳天気なウィング支援
537 :
支援ありがとう:2010/12/27(月) 13:32:09.88 ID:ffuNr8f20
今日はここまでです
見てくれた方、ありがとうございます
いいところでwww 乙
友がうらやましいお
乙!
乙
友が普通の反応だよなw
1942年 カールスラント上空
リベリオン空軍第8爆撃大隊所属の20機のB-17が、カールスラントに作られたネウロイの陸上基地を爆撃するために飛んでいた。
部下「俺大尉、俺たちは大丈夫なんですかね?」
俺「どうした、いやに弱気じゃないか」
部下「いやね、この前爆撃に向かった第27爆撃中隊も全機未帰還でしたから…」
俺「怖いのか?」
部下「まさか!ただ、少しだけ不安なだけです」
俺「大丈夫だ、なんたって今回はリトルフレンドがついてるからな」
部下「リトルフレンド?」
俺「こちら第8爆撃大隊所属、俺大尉だ。聞こえるか、リトルフレンド」
シャーリー「よーく聞こえるぞー」
俺「俺たちの護衛、頼んだぞ」
シャーリー「任せろって!」
こういう話書いてください
その妄想、具現化しちゃっても良いのよ?
キ84が何とかしてくれるはず!
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:51:16.92 ID:g/ocwdxR0
いらん子の続き書くから、誰か頼んだ
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:09:29.35 ID:kCMqO0vG0
この後の投下の予約ってどうなってる?
夜までは空いてるはず
夜はわからない。
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:56:00.09 ID:j8N97ILmO
保守
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:00:37.04 ID:g/ocwdxR0
やっと1章書き終わった、なんで短いのにこんな時間がかかったんだ・・・
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:09:25.27 ID:g/ocwdxR0
忘れてた、保守
誰もいないなら投下するけど。
俺しかウィッチ出てこないけど。
問題ない。こいこい
〜俺と巨乳と時々うじゅじゅ〜
番外短編<<クリスマス>>
俺「…今年のクリスマスも一人だぜ……。聖なる性なる夜よ、メリークリトリス。」カランッ
1944年12月25日…俺はゴビ砂漠のど真ん中で一人、グラスの中の氷を鳴らした。
この砂漠は入ったが最後、抜け出せないらしい。まあ俺の固有魔法なら簡単に抜け出せるのだが…。
俺「んー、いい星空だ。どんなに離れている美少女達も、この同じ空の下にいると思うと胸が熱くなるな…。」
俺「さすがにこの辺りにはネウロイちゃん達もいないか…報告書かないといけないなぁ……。」
俺は折り畳み式の椅子から立ち上がり、グッと伸びをした。砂漠の夜の冷たさも、ウィッチである俺にとっては心地良い涼しさとなり、優しく俺を包み込む。
俺「クリスマスパーティーでもするかね、ツンドラちゃん、クロムウェルちゃん。」
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:21:05.38 ID:g/ocwdxR0
クロムウェル(お誘いですよ、ツンドラ姐さん。)
ツンドラ「しょうがないね、寂しい童貞オナニーキチガイのために付き合ってやるか。」
俺の呼びかけに応えたのか、目の前には体高80cmはあろう毛並み美しいツンドラオオカミが現れる。砂漠の夜にその目が光り、まるで幻獣のような雰囲気さえ漂わす。
俺「おや、珍しい…出てくるなんて。」
ツンドラ「で、クリスマスケーキはどこだい?」
クロムウェル(どこですか。)
俺「ここにスポンジならあるよ。」
ツンドラ「クリームはどうしたんだい?」
俺「クリームなら…ここさ。」
俺は自分の股あたりを指差す。
クロムウェル(うわぁ…ご主人様…。)
ツンドラ「お前の白濁液がクリームだとでも?」
俺「まさにホワイトクリスマス…さあツンドラちゃん…俺の息子を慰めておくr
ガブッ
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:24:43.96 ID:j8N97ILmO
相変わらずだなwwwwww
私になっちゃうな支援
――――――――――――――――――――
俺「ごめんなさい。」
ツンドラ「分かれば良い。しかし…スポンジだけで食べるのかい…?なんか素っ気ないな…。」
クロムウェル(まあ幸いにもフルーツなんかはありますから…スポンジだけで食べることは無いですね。)
俺「ごめんねごめんね、でもツンドラちゃんの好きなお酒はあるよ。」
ツンドラ「なんだ、酒があるのか、なら何でもいいよ。」
俺「それじゃ…食べますか…メリークリスマス!」
ツンドラ「あいよ、メリークリスマス。」
クロムウェル(メリークリスマス。)
やんややんや
――――――――――――――――――――
俺「はい、クロムウェルちゃん、あーん。」
クロムウェル(あーんです。)
俺は陸戦用ストライカーの装着口にケーキを放り込む。
ベチャッ
クロムウェル(もぐもぐ、意外とスポンジだけでもいけますね…柔らかい…。)
俺「なんか今イチゴがはじける音がした気がする。」
ツンドラ「あー、酒が美味い…最高…。」ヒック
クロムウェル(もうできあがってますね、姐さん。)
俺「うん…ほどほどにして欲しいんだけどなぁ…。」
目の前にいるのはすっかりと酔った使い魔。
しかしその姿はオオカミでは無く完全な人間の姿であり、灰色がかったセミロングの銀髪を風になびかせている。
俺の固有魔法の影響なのか、それとも人狼なのか、理由は分からないが人間の姿になれるらしい。俺得。
ツンドラ「あー、おれー、ちゅーしようぜ。」
酔ったツンドラちゃんは、秘所をオオカミの体毛で隠すだけという、とても堪能的な姿で俺に迫る。
ちなみにスリーサイズは上から90 59 87らしい。
俺「完全に酔ってるな…こりゃ…。」
クロムウェル(まあでもチャンスです、ご主人様。使い魔と宿主の恋愛だなんてきっと世界初になりますよ。使い魔と宿主の子づくりなんて世界初になりますよ。)
俺「話飛躍しすぎでこわい。」
ツンドラ「そりゃいーなー、くろむうぇる。よーし、俺、子づくりしようぜ。」
俺「いや冗談はそのへんにって、うおっ!」
ドサッ
ツンドラ「捕まえたぞ俺…。」ニヤァ
俺「えっ。」
ツンドラ「ほら、早く大きくしな。」ニギッ
俺「ちょ。」
ツンドラ「はぁ…いいぞ…もっと大きく…。」スリスリ
しえん
562 :
俺爆発しろ:2010/12/27(月) 15:35:31.68 ID:6NgCV0ZEO
クロムウェル(姐さん…本気ですか…?)
ツンドラ「ほんきに決まってりゅー。早く子づくりー。」
俺「…待てよ…季節は冬…ああ…発情期か…。」
ツンドラ「よっと。」
ボロンッ
俺「らめぇ。」
ツンドラ「ほらほら…股ズリだ股ズリ…。」ズリュッズリュッ
俺「う…ヤバいぞクロムウェルちゃん…本当に童貞貰われちゃいそうなんだけど。」
クロムウェル(いいじゃないですか。)
俺「ちょっと、助けて。」
クロムウェル(そんなこと言っても私、ストライカーですし。)
ツンドラ「俺のやっぱりおっきいなぁ…おっと、まだ出しちゃ…ダメだ…。へへ…そろそろ…。」スッ
そう言うとツンドラちゃんは腰を浮かし、俺の息子を手に掴み、おまんまんにあてがう。
なんでシャーリー√のおとこのひとみんなうわきするん?
とんでもねぇ事になってんな
俺「ツンドラちゃん…いいのかい?」
ツンドラ「……。」
俺「えいっ。」ドンッ
ツンドラ「うわっ!?」
俺は跨るツンドラちゃんを押しのけた。
俺「酔ってるから、発情期だからって…好きでもない男に抱かれるなんてダメだよツンドラちゃん。」
ツンドラ「……ぐすっ。」
俺「あ、あれ?」
クロムウェル(うわぁ…ご主人様、ツンドラ姐さんは本気だったんですよ?ご主人様のこと、好きなんですよ?)
俺「え、あ、え?そ、そうだったの?」
ツンドラ「そっか…そうだよな…私なんかじゃ嫌だよな…いつもキツいこと言って俺のこと馬鹿にして…それn
俺「っ…ツンドラちゃんっ!」
ツンドラ「え?んむっ!?」
俺はツンドラちゃんの言葉を遮るように口付けをする。
ツンドラ「ん…んむ…はっ…んちゅ…ぷはっ。」
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:38:23.36 ID:ffuNr8f20
浮気……
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:38:28.34 ID:ct1rpt5IO
それはねみんなどうていだからだよ
ツンドラ「ど、どうしてだよ…嫌なんだろ…?」
俺「…ごめん、勘違いしてたみたいだ…。俺も…ツンドラちゃんが大好きだよ…。」
ツンドラ「…実は私…酔ってないからな…。」
俺「え…ならやっぱり…。」
ツンドラ「…好き…俺のことが好きだ…。」
俺「…。」
ツンドラ「へ、返事は…?」
俺「続きしようか…俺も好きだよ…。」
ツンドラ「へへ…ぐすっ……じゃあさ…俺…挿れてくれ…。」
俺「ああ…。」ピトッ
ツンドラ「私…慣れてるように見えるかもしれないけどさ…初めてなんだ…。」
ツンドラ「優しく…な?」
俺「という夢を見たんだ。」
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:41:25.50 ID:ct1rpt5IO
そんなこと口にすんなよww
ツンドラ「死ね。」
クロムウェル(ご主人様…本人を前に言うことですか…それ…。)
俺「でも『ちゅー』までは本当だよね。」
ツンドラ「…っ、酔ってたって言ってるだろうが///!」
クロムウェル(はあ…仲がよろしいようで…。)
俺「ま、でも俺はいつでも待ってるよ。」
ツンドラ「うるさい、少しは考えといてやるから、オナニーしてろキチガイ。」
俺「うん、わかった待ってる。で、オナニーのネタは何にしようか?」
ツンドラ「お圭さんとのローション汗だく子づくりセックス。前半はお圭さんが攻め、後半は形勢逆転。」
俺「いいね、よーし、オナニーするか。」
クロムウェル(さりげないイチャイチャ、ムカつきます。しかも今回、ウィッチ誰も出てません。いいんでしょうか。オチすらありません。)
お わ り 。
乙乙
アンタは本当に馬鹿だな(褒め言葉
今回はオナニーもしてないのに、読んでくれてありがとう。
この話は過去編で綾香たんと会う少し前だね、扶桑に近づいている最中。
過去の話だし途中からは夢だから浮気じゃないよ!ジョゼたんペロペロ!
じゃ、センター頑張りまんこ。センター終わったらまた少し投下するかも。
二次終わったら一杯射精したい。
読んでくれてありがとうございました。
乙!
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:47:03.77 ID:kCMqO0vG0
乙。
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:48:18.17 ID:vfD0ev5NO
乙ーん
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:50:00.18 ID:ct1rpt5IO
乙
マジキチ(誉め言葉)
だが、ロスタイムをまた引き延ばそうした罪は万死に値する
せして勉強しろこのオナニーキチガイ!!(激励の言葉)
乙乙
乙ー
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:53:43.84 ID:ffuNr8f20
勉強がんばれ
乙
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:58:46.17 ID:aqlVvBZI0
未来のシャーリーが不憫でならぬ…
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:03:02.87 ID:kCMqO0vG0
今空いてる?
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:11:35.03 ID:NPIkW6Sg0
あいてると思うが
GOGO
じゃあ投下しようかな
・初ssクソ
・ストーリークソ
・知ったかぶりクソ
注意
(現代)
俺「年末年始もゲーム・・・」
近頃・・・というか結構前から、俺は「wings of play」というゲームにハマっていた。
ロシアの・・・確か、「gaijin studio」とかいう会社が作ってたゲームのはずだ。
俺(独り言言ってても虚しいだけだな・・・・)
ゲームを起動する。
?
おかしいな、マウスが反応しない。
今度はダブルクリックしてみる。
・・・!
画面が・・・真っ白に!?
う、うわあああ!!!
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:26:15.44 ID:EbjGkK6GP
引き込まれ系か、いいぞいいぞ
俺「・・・・・。」ハッ
俺「なんだ・・・ここは?」
なんだか体が浮いているみたいだ・・・。
さっきから大きな音もする。プロペラの音みたいなやつだ。
俺「とりあえず・・・ここは・・・俺の部屋じゃないな。」
立ち上がる。
ゴンッ
俺「いてっ!」
俺「ったく何だよ・・・ん?ガラス?それに・・・こりゃあ・・・」
俺がいた場所は、ゲームの中のコックピットにそっくりだった。
俺「・・・・。」
周りを見回す。
コックピット。
目をこすってもう一度周りを見回す。
コックピット。
俺「う、うわあああああ!」
俺はもう一度裏返った・・・情けない叫び声を上げた。
今度は恐怖ではなく・・・喜びからだ。
だってあんた、そうだろう。いや、独り言だけどさ、あこがれの戦闘機に乗れるなんて・・・
俺もうズボンがぼっきんきん(意味不明)だよ!ヒャアアアッフウウウウウウ!!!
俺「・・・ふう。」
一通り戦闘機を堪能した後、ひとまず席に座って、操縦桿を握ってみることにした。
シートベルトも付けとく。
俺(というか・・・しばらく操縦してなかったから…これかなりヤバいんじゃ・・・)
顔を上げると、崖が。
俺「う、うわああああ!!」
体に物凄いGがかかる。
俺「うわああああああ」
俺「ふう・・・死ぬかと思った・・・。」
操縦桿を目一杯引いて、なんとか窮地は脱した。
俺「・・・で、俺はこれからどうすればいいんだ・・・」
いつも指示を出してくれるアンダーソン(俺命名)はいないし、ゲームとかによくある、方向指示マーカーもない。
俺「・・・。」
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:41:31.30 ID:aqlVvBZI0
イエス・ケストレル
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:45:40.20 ID:aqlVvBZI0
しまった、これはアンダーセンだった
?『・・・ガガガ こちらロマーニャ第21航空隊!ネウロイ共に囲まれた!増援を要請する!』
急に通信が入った。
?『繰り返す!こちら第21航空隊!!増援を・・・』
俺「なんだか良く分からんが・・・誰かがピンチだ。これがミッションだな。多分!」
とりあえず東の方向に向かって全速力で向かう。・・・うるせえな、勘で悪いか。
俺「なんだありゃ・・・・」
そこには、黒くてナイスな外見をした飛行物体と、イタリアに似た国旗のマークを付けた戦闘機達が戦っているところだった。
俺『こちら・・・あー、イタリア空軍第69部隊。助けに来たぞ。』
とりあえず適当に、国と所属部隊を名乗っておいた。とりあえずイタリアにしとけばいいだろう。
?『・・・イタリア?・・・良く分からんが、増援は有難い。こいつらを何とかしてくれ!』
・・・?何かおかしなこと言ったか、俺?
俺「・・・考えてる暇は、無さそうだな。」
俺は操縦桿を握って、ナイスな外見の敵・・・ああ、黒いせいでゴキブリに見えてきた。・・・がたくさんいる場所へ、突っ込んでいった。
俺「・・・・うおっ!」
ヒュン!
俺「・・・あー、兄弟よ、あのナイスな光線は何でしょうか。」
?『バカかお前!ネウロイのビームに突っ込んでく奴があるか!』
俺「あ、はい、すみません・・・。」
?『頼むから真面目にやってくれ!あと少しで501のウイッチ達が到着する。それまで持ちこたえるんだ!』
俺「ウィッチ・・・?」
?『ああ、もう、いい!とりあえずお前は目の前の敵を倒す事だけを考えてろ!』
俺「りょ、了解・・・。」
俺「とりあえず、あのビームさえ避けてりゃいいんだな・・・。」
空飛ぶゴキブリ達を見つめる。
俺「お前らにプリピャチでbattely着けまくってガウスライフルから逃げまくった俺の実力を見せてやらあああああ!!!」
操縦桿をぐっ、と押しこんだ。
支援
黒い悪魔エーリカ・ハルトマン
黒い悪魔ゴキブリ
つまりエーリカはゴキブリなんだよ!汚い部屋にいるし!
でもペロペロしたい!不思議!エーリカちゃんペロペロペロペロ!
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:02:16.52 ID:ct1rpt5IO
ペロペロには同意だが
ゴキブリに関しては屋上な
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:05:49.04 ID:EbjGkK6GP
その理屈には賛同しかねる
EMTは一人見つけたら三十人はいると思え
汚部屋住人だから・・・寝ているエーリカの胸の上をGがカサコソと・・・・。
終わり?
俺「落ちろおおおおおおお!!!」ドドドド・・・
トリガーを引いて、機関砲を乱射する。
?『おお・・・ネルロイが・・・ものすごい速さで減っていく・・・』
俺「フウハハ俺飛んでるよ!だいちゅきな戦闘機と一緒になって・・・頭がフットーしそうだよおおおお!!!」
?(うわきめえ)
俺「ハッハッハー!」ドドド
撃っていくそばからネウロイが落ちていく。
?『隊長殿、我々もあの変態に負けているわけにはいきませんよ。行きましょう。』
?『あ、ああ、そうだな・・・よし、お前ら!変態野郎に続け!!』
?『『了解!』』
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:24:39.05 ID:j8N97ILmO
まだ続いてたか。
しえん
ミーナ「と、言う訳ですか・・・。」
?「は、はい。いきなりあの男が現われて、ネウロイ共を次々に・・・」
ミーナ「私達の出る幕は無かったようですね・・・分かりました、501、帰投します。」
501「「了解。」」
俺(なんだあの人たち・・・飛行機にすら乗ってないのに、空を飛んでる・・・。)
?『よーし、変態野郎、俺達も帰投するぞ。ちょっとお前に聞きたい事もあるしな。』
俺「了解!(結局元の世界には帰れなかったか・・・。)」
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:31:21.10 ID:j8N97ILmO
支援
(ロマーニャ空軍基地)
?「で、お前は何処から来たんだ?イタリアなんて国、知らないぞ?」
俺「あ、そ、それは・・・(本当の事を言うべきか・・・)」
?「・・・深い事情があるなら話さなくてもいいぞ。俺は隊長大尉だ。よろしくな。」
俺「そうか・・・よろしく。」ギュッ
隊長「それにしても凄かったな・・・お前。さっきの飛行、人間業とは思えなかったぞ。どうやったんだ?」
俺「げ、ゲームで・・・・」
隊長「・・・企業秘密か。まあいい、飲めよ。ウィスキーだ。」
ゴクゴク・・・
俺「の・・・ど・・・が・・・やけ・・・る・・・」
隊長「ハハッ!お前にはまだ早かったか!」
俺「み・・・みず・・・」バタッ
隊長「お・・・おい!」
隊長(こいつには悪いが、少し荷物を改めさして貰おう。部下を危険な目に合わせるわけには行かない。)
隊長(・・・出てきたのは・・・何処の国のか分からない小銭、あと、これは・・・なんだ?)
隊長({wings of play}・・・航空機の小冊子か何かか?)
隊長(こいつは・・・扶桑の言葉で書かれた、生徒証かな。読めねえ・・・。)
隊長「おい!モーブ二等兵、お前確か扶桑の文字が読めたよな?」
兵1「はっ!大尉殿!何を読めばいいのでありますか?」
隊長「ちょっとこいつを頼む。」
兵1「失礼します。・・・名前、俺、出生国・・・ニホン?・・・申し訳ありません。これ以上は私にも読めません。」
隊長(ニホンだの、イタリアだの・・・こいつは本当にどうしちまってるんだ?)
わざとかもしれないから重箱をつつくようだけどWings of Preyだぜ
(翌日)
俺「・・・。」
此処は何処なんだ。
起き上がって周りを見回す。
殺風景な部屋、二段式のベッド・・・戦争映画で見た兵舎にそっくりだ。
俺「まだ・・・戻れてなかったのか・・・。」
昨日の事を思い出し、少し憂鬱になった。
俺「でも・・・ヒャッフウ!!」
ゲームの世界ってことは・・・あれか!ナチスの制服着てゾンビ撃ったり、チハたん撃ったりできんのか!」
俺「やっほおおおおおうううう!!!」
俺は、人生で最高の喜びをかみしめていた。
隊長「・・・・頭大丈夫か、お前。」
俺「あ、はい、すんません。」
隊長「・・・もの凄く心配だが・・・・お前、501に異動だ。」
俺「・・・?」
隊長「どうした、もっと喜べよ!あの501だぞ?」
俺「・・・すんません、501って何?」
隊長「ハァ・・・・。いいか・・・(以下略)」
俺「そんな凄い部隊に・・・でも、なんで?」
隊長「お前のした事を上層部に伝えたら、『すばらしい!』だと。」
隊長「で、ウィッチと共に戦わせて、そんで一般軍の評判を上げたいんだとよ。」
俺「ごめん・・・ウィッチって?」
隊長「は(以下略)」
俺「信じがたい話だな・・・人が空を飛ぶなんて。」
隊長「だが現実にあるんだ。ホラ行くぞ。もうすぐ飛行機が来る。」
俺「え、ちょっと待っ・・・」
俺「」
俺「と、いう訳なんですよ。」
坂本「それは災難だったな!はっはっは!」
目の前には豪快に笑う女性が一人。
「ストライクウィッチーズ」のエース、坂本美緒少佐だ。
さっき、基地に入ってすぐに呼び止められた。
俺「・・・・。」
坂本「おっと、すまん!わっはっは!」
ちょっとうるさいけど・・・まあ、悪い人では・・・無いのか?
坂本「ところで曹長、扶桑から伝言だ。やったな。少尉に出世だぞ!」
俺「え?え?」
いきなり少尉に・・・?訳がわからん。それに俺がいたところは確かロマーニャとか呼ばれてたはずでは・・・?
坂本「それと・・・お前の機体が明日にでも届くそうだ。早速お手並み拝見と行こうじゃないか。」
速い・・・展開が速すぎる・・・。
坂本「そういう訳で、訓練は明日からだ。今日は基地を案内してやろう。」
ごめんちょっと落ちます親父に呼ばれた
乙! とーちゃん大事になー。
乙
赤紙が来た……
来た……じゃねえ
来たか……だ、俺がかよ…!
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:49:44.70 ID:EbjGkK6GP
無茶しやがって…
ふぅ…ふぅ?
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:00:19.17 ID:g/ocwdxR0
投下作戦従事の赤紙?
>>614 今は予約ないんだっけ?12投下あるけど、どんなもんでしょう?
Wings of Preyのためにフライトスティック買ったぜ
でも初フライトシミュレーターとしては難しすぎたぜ
>>239より続き 蒼穹の絆
―タイムリミット― エイラ視点
意識が戻ってから三日後、病室から俺が出てきた。あとは通院治療だってサ。
私のタロットでは、ちゃんと意識が戻るって出たんダゾ!どうだ!凄いダロー!更に言えば、俺は暫くここに居るとデタ!
そのほうがサーニャも喜ぶし、私も嬉しい。ミーナもナ。ああ!晴れやかな気分!晴れやかな早朝の空気!気持ちいい!
早朝から、俺が海岸を歩幅をとって散歩・・・競歩かナ?している姿が見える。良くなったもんだ。ゴムボートに引き摺り
あげたときは、正直ダメだと思ったンだけどナ。ヨカッタヨカッタ。
ミーナも前にもまして仕事をこなしている。恋するとああなるヨナ。私もそうだし。横目でサーニャを見る。
ウン、着陸ダナ。いつもやっているようにピシッと編隊着陸しようナ。目と目で微笑む。大事な人を護る。
わたしがサーニャの守護天使ダ!
朝風呂を終えて、食堂へ直行。腹減ったゾ。飛行携行食は少ないからダメだ。眠そうなサーニャをエスコート。
ミ「皆さん、揃ったわね。ではいただきます」
ミーナが居てくれるって・・・やっぱり安心できる。新入りだと気を使って離れた席の俺。もっと近づきゃいいのに。
今朝は扶桑食ダ。ミソシルが胃に沁みる。アア、おいしいね、サーニャ!卵焼きあげるゾ!
ル「ねえねえ!ミーナ!俺さん何時までここに居るの??」
ウ。この質問がここで出るとは。みんな、息飲んでる。もう、いっちゃうのかな・・・やっぱり?でも占いで・・。
ミ「治療が終わったら、中断していたお仕事の残りをやるそうよ?まだ暫く居ることになるわね?」
占い道理ダ。ふっふっふ。私って凄い。
ル「そっかー!嬉しいな♪ 芳佳!オッカワリー!」
俺「ええ。それでもあと10日ぐらいでしょう。治療だけで一日終えるわけではないですし」
え。それだけカヨ?サーニャの箸が止まった。短すぎダヨ。占いでは・・・。
香「えー?それだけですか?こんな居心地の良い基地は無いですよ?あ!階段から落ちてください!」
笑いが起きる。ミーナも笑ってる。
俺「痛いのはもう嫌だよ、勘弁してくれw」
じゃあ、私が秘蔵の薬で・・・あれ?恋薬しかないゾ。調合するか、毒。死ななきゃいいダロ。
シ「いっそのこと、ここに転属してしまえば?ガランド少将に頼めばいけるでしょ?」
おお!グッドアイデアダ!サーニャも皆も頷いてるゾ。ミーナも!
俺「ダメです。公私混同です」
頭堅過ぎだゾ。正論だけどサ。
ペ「なんで!努力しないんですか!!」
エ?ペリーヌ?どうした??なにそんなに怒ってる?みんな唖然としてるゾ?
ペ「俺さん、私を励ましてくださったじゃないですか!努力しなさいって!私、勇気を振り絞って
頑張りました!今度は、俺さんが!努力すべきですわ!道を探すべきです!」
顔を覆っていっちゃったゾ。アレアレ・・・。どうしたんだ?ツンツンめがね。
みんな黙っちゃった。 俺、硬い表情で食事を続けてる。困ったナ。
―タイムリミット2― バルクホルン視点
朝のブリーフィング及び幹部会が終わった。執務室からゾロゾロと皆仕事に向かう。聞いてみるか。
足を止め、皆が出てからドアを閉める。
バ「ちょっといいか」
ミ「なぁに?トゥルーデ。真剣な顔しちゃって?」
バ「俺さんのことだが。今後どうするんだ?」
ミ「来年春頃まで、ロンドンの扶桑代表部に居るらしいわ。近くに居るなら、ね?」
バ「そうか・・・。電話と手紙、か・・・」
どっちも、防諜目的で検閲される。公用は早々使えるものではないしな。しかし、ネウロイ相手に
防諜もクソもないんじゃないか・・・。役人寄りの軍人は馬鹿ばかり。REMF!
ミ「私がロンドンに行くときくらいは、逢えるんじゃない?」
バ「私も、クリスの見舞いで時々はいく。よければ、伝令するから、な?」
これなら、本音のやり取りも出来るぞ? このくらいしか手伝えなくてすまん。
ミ「ありがとう。トゥルーデ。そのときはお願いします」
笑顔だけど、どこか寂しそうだな。ドアを閉めながら、戦争が何時終わるのか考える。先が見えない・・・。
―タイムリミット3― シャーリー視点
射撃場に増設されたクレー射撃場で、私以下、手ほどきを受けている。
どうにもやりにくいもんだね。
半円の射台。クレーを放り出す機械は、半円の中心を結ぶ直線上、半円の端と端にある。そこから、その直線のほぼ
真上へと(まあ実際は違うみたいだけど?)緩やかな上昇カーブを描いて左右の機械からクレーが二個左右に飛び出す
わけ。なんで、左右のクレーはある一点で交差して飛び去る。
射撃台は円弧に沿って置かれている。一箇所だけ、交差点の真下あたりで合計8箇所。発射の回数が射台によって、
ダブルの2回発射とシングルの一回発射が混じるんで、最初はもう大混乱w。私は単純なほうがいいよw。
まあ、俺さんの後ろにゾロゾロとくっついて、見よう見まねでやってみた!
向かってくるように見えるヤツ、飛び去るヤツ、真横から、斜め横から。いやー!おもしろいぞ!
飛行対象に対しての全方位射撃が学べるわ。夢中になってやってみた。1ラウンドに25発消費する。ルッキーニも
楽しんでいる。普通の射撃より動きがダイナミックで楽しいわー♪
俺さんが、休憩しましょうと、声をかけるまでに3ラウンド。結構撃ったね。
ブローニングのオート5自動散弾銃をラックに置き、冷えたコークを流し込む。うめーーっ!
ねえ、俺さん。散弾銃だと思っていたんだけど、結構難しいんだねー?
俺「散弾だから、適当に撃ってもあたる、と思ったんでしょ?」
ばれてらw まあ、簡単だろうと思っていたのは間違いない。
俺「散弾でも、後ろを撃ってしまったらクレーはそのまま飛んでっちゃいますからねー」
狙い越し、飛行経路を読んで、先を打つというわけだね?
俺「そうそう。で、射撃角度によってそれが変わるんで。なかなかねえ?」
確かにそうだ!と大笑いする。やってみてホンットよかった!俺さん、有難う!これからも練習続けます!
時々、タバコを咥えたままで何か考え込んでいる。寂しいんだろw。私と別れるのが?
そういうと、タバコを吹いて笑った。でも、ほんとに寂しそうだな・・・。このまま、ここに居てくれたら。
ずっと射撃とか教えてもらえるのになあ・・・。そうすりゃ、ミーナだって・・。
ん? んーーーーー。閃いたぜ。
その夜、じっくりと検討した私は公用電話をかけた。旧友!話そうじゃないかw。
―別れ― ハルトマン視点
結局、別れる日が来ちゃった。軍隊っていっつもこう。ずっと転属のない部隊があればねえ。でも、この
501だって・・・何時までも続くわけじゃない。はぁ。おセンチ気分。
トラックに積み込まれるテントやら机やら。上空からそれを見て、凄く寂しくなる。
バ「ハルトマン。余所見ばかりするな!」
ウン・・・・。
バ「・・・・寂しいのか?」
バ「お前だけじゃない。・・・・行くぞ?」
解ってるけどさ、みんなそうなのは。 でも、溜息が出るのは止められないよ・・・。
訓練を終えて、急いで正面玄関に走っていく。トゥルーデも一緒。急がないと!
ハ「まってよーー!」
もう、皆集まってるし!
ぜぇぜぇいいながら走りこむ。 はぁ、間に合った。
ミ「間に合ってよかったわ。ほら、ご挨拶しなさい」
ミーナ・・・。ミーナの顔が見れないよ・・・。
俺「エーリカさん、お世話になりました。有難う」
香「エーリカさん、お風呂楽しかったわ。またいつか逢いましょうね!」
涙が出てきた。二人に抱きつく。
バ「おい・・・ハルトマン?」
いいじゃん!最後なんだもの!
バ「俺さん、カヨさん。お世話になりました・・・」
俺「有難うございました。では、皆さん」
ミーナに!ミーナに何か言って上げて! 思わず大声で叫んでしまった。
トゥルーデが肩をきつく握り締める。離せ!
俺「・・・ミーナ中佐。皆さん。お元気で!!」
それだけ??ねえ!それだけ??
なのに、敬礼して・・・・車に乗っちゃった。
カヨが・・・ハンドルから片手を離して手を振った。
俺さんは・・・背筋を伸ばしてまっすぐ・・・こっち見てもくれない。振り向いてもくれない。
みんなが手を振る。わたしも、涙を堪えて手を振った。
バカ・・・。
―3ヵ月後― ハルトマン視点
ブリーフィングルームで、ミーナたちが来るのを待つ。
俺さんたちが行ってしまって、もう3月くらい経つ。まだ、寂しさが抜けないよ。
はぁ・・・。つまんないな。
みんなは、普段どおりの顔を装ってる。でも、あの二人の話題になると急に食いつくから丸解り。
ミーナには、みんな気遣って話題にはしないようにしているけど、ね。
ミーナも、ずっとロンドンへ行く用事がないから・・・俺さんとは会えないまま。たまに手紙が届くけど、
検閲があるから、素っ気のない・・・内容みたい。トゥルーデが頑張ってくれてるらしいけど。なんとか、
ならないもんですかねー。
そういえば、今日は射撃教官が着任するとか言う話。どうせ、ブリタニア海兵隊の鬼軍曹でしょ。
もういいよ。つまんないもん。ブルドックみたいな顔をしたオッサンでしょ。ふん。
あ。トゥルーデがきた。しっかりしている振りでもするか。気分治しに早く飛びたいなぁー。はぁ。
着座して、ミーナの顔を見る。あれ??今日はとっても笑顔だ。ははーん。俺さんと連絡がついたの?
電話かな、手紙かな? よかったね、ミーナ!
ミ「皆さん、おはようございます。今日も皆元気ね? では、本日の予定に・・・」
言葉にも張りがある。何時逢えるの?早く逢えるといいね!
ミ「では。最後になりますが、本日着任した新しい射撃教官を紹介します。週に二日間、指導して下さいます」
ブルドックぅ?どーでもいいや。今日の空は・・・。あれ?やけに丁寧に・・・?
バ「起立!気をーツケッ!」
えっ!なんで?軍曹でしょ?
あれ? あの横顔は!
みんながざわめく。見間違いじゃない?
うっそーーーーー?
バ「敬礼!!」
俺さんじゃああああああああああああああああん!
皆、壇上に駆けつける。誰も敬礼などしない。抱きついて喜ぶ。
ミーナ!こういうことだったの?教えてよ!ずるいよ!
よかったよ・・・・ミーナ。よかったね!
―仲間・家族・恋人―
その日は、朝から夕方まで俺は基地防衛隊に射撃訓練を実施して忙しく過ごした。基地防衛隊の主力は
対空砲兵。なので、クレー射撃がもっぱらとなる。散々な結果を残した防衛隊は奮い立ったとか。
夕食は13人で。久々に華やかな会話が飛び交う夕餉となった。仲間が揃った、と皆が感じる。
夕食後は談話室で更に語らう。話題は、『どうやってこの基地に再度もぐりこめたのか』である。
坂「射撃教官とは、また変わった建前でいらっしゃいましたね、俺さん」
俺「私もまさか、こういう命令が出るとは思わなかったんですよ」
バ「寝耳に水だったんですか?」
俺「まさにそれ。周りに聞いても、皆首を傾げるばかりで」
ミ「本当に知らないんですのw?」
お前じゃなかったのか?という目がミーナに集中。
ミ「違うわよ!私・・・其処まで頭廻らないもの・・・・」
赤面して否定する。本当らしい。
ふむ??だれが?と幹部連は首をかしげる。隊員たちはそんなことはどうでもいい、とニコニコして俺と
カヨを見ている。
坂「命令は誰が署名を?」
ミ「例のガランド少将。でも、俺さんも知らないというからには、別のルート、かしら?」
バ「おい。リベリアン。何か知っている顔だな?」
シャーリーに目を留めたバルクホルン。そういえば、さっきからニヤニヤしている。
ル「あれ?シャーリーが何か工作したの?」
シ「えーと。たぶん、実はそう」
エエーッ!皆驚く。おまえ、そんなに影響力あるのか!陰の実力者だったのか!
シ「いやさあ、クレー習ったときに、ふと思ったんだ。射撃教官なら、大手を振って何度かこれるだろうってね。」
皆、話に耳を傾ける。
シ「でも、お偉いさんの知り合いなんていないし。思い当たったのがアフリカのゴッドフリー大尉でさ」
ミーナ、坂本、バルクホルン、そして俺と香代子には旧知の名前だ。香代が懐かしそうな顔をする。
香「ああ!ジェーンさん!きれ可愛いあの人ですね!」
シ「そそ。香代と仲いいんだってな」
幹部は苦笑い。掛け金同士で仲がよくなったか。
シ「彼女とバカッ話しながら、俺さんの話題に振って。当然食いつく。ああ、俺さんに伝言頼まれました」
ん?なんだい?という顔の俺。ニターリと笑うシャーリー。
シ「ジェーンとドミニカ、二人からで」
支援
シ「『俺さん!大好き!二人一緒にお嫁に貰って!』だそーです、よっ♪」
大歓声。俺が固まる。何人かはお茶を噴出す。わなわなしているのは某。
香「きゃー!お二人からってすっっごい!とっても綺麗なウィッチですよ!あの二人!さすがですぅ〜!」
火に爆薬を投げ込んで喜ぶ香代子。
ミ「・・・・オレサン、後でお話が! それで?シャーリーさんw?」
火の粉の発生源、笑顔に怯える。責任はある。
シ「ごめ。えと、それで・・・俺さんの特技である射撃で、何とか501に縁をつけたいと、二人に説明した」
シ「ほれ、ドミニカ達は、アフリカの3連星が猫可愛がりしているウィッチ隊所属だから、自動的に3連星が動くかな、
と期待したのさ」
3連星の話題で笑い出す隊員。伝説の3連星。
シ「向うからの話で知ったんだけど、俺さん?」
今度はどんな爆弾だ?という疑惑の目で俺が見ている。
シ「ごめん。えとね、3連星もさ、俺さんのことを気に入ってるんだって!」
男からも人気なのね!と周りが囃す。俺の顔は『関知したくない』という表情。
シ「で、3連星が動いてくれて、推薦状を連署でだして。最後はガランド少将が許可を出した、ってことかな?
最後はよくわかんないんだけどさ。まあ、うまくいってよかったよ。でも、時間がかかってごめん。もっと
早ければよかったよ」
俺「シャーリーさん、有難う。なんとお礼を言ったらいいのか・・・。有難う」
俺が頭を下げる。ミーナも。怒りは恩人には向けられない。
シ「い、いいんだよ。うまくいってよかったさ!はい!これでお仕舞い!」
さっぱり気質のリベリオン人である。
―夜の径― ミーナ視点
楽しい食後の会話の後、皆は風呂場に繰り出していった。私は彼と散歩。三ヶ月ぶり・・・。
俺「逢えなくて辛かっただろう?・・・すまなかった」
ええ・・・。でも、いいの。こうしてゆっくりお話できるんだし。
俺「手紙、気付きました?」
えと・・・なんでしょう?
彼の手紙は、いつも当たり障りのない内容だった。私には、ちょっと物足りなかったわ・・。本人には
いえないけれど・・・。時候の話題とか、食べ物とか。もっと囁いてほしいこともあるの。恋する女心よ。
俺「えっと・・・。手紙の頭文字を縦に並べると、ある意味に・・・なるようにしたんだ」
ちょっとまってね?
内ポケットから、貰った手紙を全部出す。そう。いつも持ち歩いていた・・・。
彼の顔、嬉しそう。そうよ、あなたといつも一緒にいました。
どれでもいいの?直近の手紙を開く。
俺「最初の一文字を、真下に続けて読んでみて?」
Ich l・・・イッヒ・リーベ・ディヒ・・・あらっ!
俺「検閲に備えすぎた。ごめん」
思わず、彼の胸に飛び込む。有難う。気付かなくてごめんなさい。 しっかり囁いてくださったのね♪
あ。そうだったわ。ねえ、「月が綺麗ですね」って?あなたの手紙、最初の頃に扶桑の文字で書かれて
いたあれ。美緒に翻訳してもらったんだけど・・・意味があるのか、なって。
俺「坂本君は、何か言いましたw?」
ええ。暫く考え込んでから笑っていたわ。でも、意味は本人から聞けよ、って。
俺「扶桑では『愛』は歴史の浅い言葉で、それまでは『情』でした」
ジョウ?
俺「情けとか奥深い意味がある言葉。それで男女間の気持ちも表していたんだ。でも、もっとはっきりした
直接的な表現が必要になって『愛』が普通になった」
ええ・・・ どうつながるのかしら。
俺「愛が使われる前に、アイ・ラブ・ユーを翻訳した扶桑の文豪が「月が綺麗ですね」とね」
そういうこと!有難う。確かに検閲には・・・w
俺「うん。無粋な担当をからかってやろうかとw。坂本君が意訳してくれるだろうしと思ってね」
抱きあったまま、二人で笑う。美緒ってば・・・教えてくれればいいのにw。でも、これなら誰にも
解らないわ。気遣ってくださって有難う・・・。
あ。あなた・・・前にテラスで・・・?
俺「私から最初に言いたかった。でも、怖くもあって・・・」
オブラートに包んで下さったのね。
キスして・・・・。あなた・・・・。
**************** 了 ***************
読んでくださって有難うございました。
支援に励まされました。では。
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:21:00.90 ID:NPIkW6Sg0
おつ〜
乙!
くそ・・・壁が・・・
面白かった
なんともいえない雰囲気が好きだったな、乙!
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:27:35.39 ID:g/ocwdxR0
乙です!
なんということだ、今外は猛吹雪だというのに床以外何もないじゃないか
乙!
「月が綺麗ですね」先に使われちまったぁ……
みんなの励ましで最後までやれました。どもども。
次は、前前スレの
>>406さんにアイディアもらった「暴走お姉ちゃん」を予定しています。
プロットと資料集めは終わりました。ただ。燃料切れ。気力が、ね。
あ。壁壊してくれて有難う。<ほんと嬉しかった。
乙乙
よかったよー
久々に来たけどまだまだ活気あるんだなこのスレ
wikiみて作品の多さに驚いたわ
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:14:23.47 ID:ffuNr8f20
乙!
いま空いとるどすか?
ええ。お留守なんです。セコム無し。
年末漏れを考えてみたが地味メンバーだと鬱になりそうでござる
647 :
ふむ、では侵入させてもらおう…:2010/12/27(月) 21:17:28.04 ID:ffuNr8f20
>>535の続き
俺は空飛ぶ女たちについて行った
機体を失っている友は、空飛ぶ人たちに抱えられて基地へ誘導されていった
途中、友から小声で"なにか温かいモノがあたってるんですけど"とか無線から聞こえてきたけど、気にしない
しばらくすると、基地のようなものが見えてきた
確かあの女たちストライクウィッチーズだっけ?……
俺は着陸を要請する為、ストライクウィッチーズに無線をいれる
俺《ストライクウィッチーズへ、こちら俺。基地への着陸の許可を頼む》
???《了解した。我々が着陸した後に頼む》
俺《了解》
俺は無線を切ると同時に、あの空飛ぶ女たちについて再び考え始めた
俺(あいつらは……俺たちの世界の人間なのか……それとも……)
イーグルドライバーと変態キター
暖かいモノ?
よろしいならば戦争だ
651 :
この作品のタイトルは:2010/12/27(月) 21:23:25.93 ID:ffuNr8f20
俺はその先を考えたくは無かった
だが、この世界観と逃れようも無い非現実的な戦闘を見た俺は受け入れざる終えなかった
俺(俺たちが……別世界へ迷い込んだのか………)
俺は今の状況が夢のように思えて仕方が無かった
その考えを断ち切るように、ストライクウィッチーズから無線がはいった
???《我々は着陸態勢に入る。全員が着陸したのを確認した後、貴官は着陸せよ》
俺《了解した》
俺は現在位置を確認し、滑走路を探した
そして、女たちが着陸していく所を見つけた
だが、そこはF-15が着陸できる滑走路の長さには、かなり乏しかった
俺《あー すまないが、オーバーランするかもしれない》
???《どういうことだ?》
俺《基地に突っ込むかも…》
???《………今すぐ、着陸を中止しろ!!》
652 :
「イーグルな俺」でいきたいと思います:2010/12/27(月) 21:28:14.20 ID:ffuNr8f20
俺《それは無理なご注文だ。もう着陸態勢に入っている》
俺のF-15は減速しならが、滑走路へ進入していく
???《全ウィッチは格納庫から逃げろっ!!》
無線を通して怒号が聞こえてくる
俺はギアを下げ、最終チェックに入った
そして、ギアが滑走路と触れる
振動が機体全体に伝わる
俺はエアブレーキをかける
スピードはどんどん下がっていくが、それに反比例して、格納庫がどんどん近づいてくる
無線からは悲鳴、怒号などが聞こえてくるが、振動の大きさで耳に入ってこなかった
そして、幸運にもF-15は格納庫にぶつかる一歩手前でとまった
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:30:13.02 ID:EbjGkK6GP
そういや零戦VS現代の戦闘機みたいなスレあったな
SR-71ネウロイVSF-15E楽しみです
655 :
支援ありがとう! :2010/12/27(月) 21:33:15.12 ID:ffuNr8f20
俺は安堵の息をつくと同時に無線からは、
???《馬鹿者!!もう少しで格納庫を壊すところだったぞ!!》
と、怒鳴りつけられた
俺《でも、壊してないし……終わりよければ全て良し、だ》
???《う、うぅむ……まぁ、いい……それより貴官は我々にとっては不審人物だ》
《それなりの対応をさせてもらう》
俺《了解した》
俺はキャノピーを開け、地に降りた
すると、軍服を着た女が立っていた
まだ20歳前後と思われるほど若い
そして、一番気になるのはズボンを履いていないこと
パンツ丸見えなんですけど…
???「私は坂本美緒少佐だ」
さっきまでの無線の声はこの人か
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:38:42.33 ID:ffuNr8f20
俺「坂本少佐、誘導を感謝いたします」
俺は感謝を述べた
坂本「お前は、なぜあの空域をうろついていた?それに、その機体は何だ?」
俺「いえ…俺は気づいたら、あの化け物に攻撃されていたんで……それに、この機体のことは国家機密にあたるので、言えません」
坂本「ふむ……敵ではないらしいな……」
坂本は俺の頭から足を一通り見て、つぶやいた
俺「あの…友はどこ行きました?」
坂本「友?ああ、助けたやつなら、鼻血を出したんで、医務室に運ばれたぞ」
俺「鼻血?」
坂本「ああ……海から救出したら、急に鼻血を出したんだ……」
俺(……きっと、この姿を見て鼻血だしたんだな……パンツ丸出しだもんな……)
俺は少し呆れたと同時に、友が生きてたことに安堵する
坂本「その友とやらが回復次第、事情を聞く。それまではこの基地に居るといい」
パンツジャネーヨ!!
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:43:09.34 ID:RadGi3ow0
>>653 3か月前に投下した奴の2話書こうと思ったけど
当時何がしたかったのか分からないでござる
659 :
イーグルな俺:2010/12/27(月) 21:43:31.81 ID:ffuNr8f20
俺「了解しました」
俺は敬礼を坂本と交わす
-------------------------
-----------------
-------
― その頃 医務室では ―
友「う……うぅん……ここは……」
???「あっ、目を覚ましたんですね!!」
友「ん?……誰?……」
???「私は宮藤、宮藤芳佳です」
友「宮藤……」
友は目こすり、をはっきりと開く
友「おぉ………」
友は男の顔になった…姿を見て……
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:45:55.05 ID:3I+6VluA0
友の着艦フックが立ったか
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:47:46.06 ID:vfD0ev5NO
しーえん
662 :
イーグルな俺 >>660 着艦フック ワロタwww:2010/12/27(月) 21:48:32.89 ID:ffuNr8f20
宮藤「どうしたんですか?」
友「いや何でもない……(また鼻血でそうだぜ) ……寒くないの?……」
宮藤「いえ…特に寒くはないですけど……」
友(この寒さで、おかしくなっちゃったのか…かわいそうに…)
友はまず、助けてくれたお礼と自己紹介を済ます
友「俺は友だ、よろしく」
宮藤「俺さんですね!よろしくお願いします!」
友と宮藤は握手を交わす
その瞬間、バタンとドアが開かれる音がした
??????「貴様ぁぁぁぁぁぁっ、宮藤を襲うなぁぁぁぁっ!」
663 :
イーグルな俺 支援ありがとう:2010/12/27(月) 21:49:36.66 ID:ffuNr8f20
怒号と共に入り込んできた女は、友をいきなり殴り飛ばした
友「げふっ!」
宮藤「お、俺さん!?!?それに、バルクホルンさん!?」
バルクホルン「貴様…いい度胸をしているな……不審者がこの基地に来て早々、私のいもう…ゴホン! 私たちの仲間を襲うとは……」
友(絶対にこの人今、私の妹って言いかけたよね……)
ここで一旦とめます
見てくれた方、ありがとうございます
おつっす
良いところで切りやがってwww
乙!
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:53:27.14 ID:vfD0ev5NO
乙ーん
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:54:05.82 ID:3I+6VluA0
/: : : : :|: : : :.ト: : : : : : \:\:ヽ
/: : : : :|: : !:/:ハ| \: : | : : :\:ヽ:|
/:|: : : : :|:.ハ/:/: :| \!: : : : : \!
/イ:|: : |:_/|:|ノハ: :| / ヽ: : : i: : |
{:ハ:|: : |:/_孑≧ ヘ:! ,イう示ヽ\:|_:.ヽ
|:|: :ハ!〈 うオ 弋ソノ f トリ
|ハ: :|∧ 弋ソ 、 //// /ノ/
ヾ:ト ヘ/// _ , '<
<ヘ f/ ̄ | /:7:.ト > <私の妹を襲うなああああああああああ
/:/ `>ゝ - 'イ ‐'´|: |
_/:/_/∧i  ̄ ト 、 |: |
∧ー―| ヘ\ /| ヘミミト 、
/ i | ∨|Y 「T| i ∧
∠⌒つ / | | \/ └┘| / i
/ /⌒>、 / |ー―Lwww》=《wwN く |
乙でした〜
この後の予約って誰かしてるの?
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:11:20.84 ID:3I+6VluA0
多分いないと思うよ
670 :
失礼します:2010/12/27(月) 22:22:43.81 ID:kCMqO0vG0
>>611の続き
坂本「ここが食堂だ。」
リーネ「わわっ!坂本さん!?」
坂本「なんだ、宮藤、リーネ、ここに居たのか。」
でっかい胸と・・・ちっさい胸が、厨房から飛び出してきた。
芳佳「あ、ちょっとお夕飯の用意を・・・あれ?その男の人は?」
坂本「今日から扶桑空軍からウイッチとの共同作戦のテストパイロットとして派遣されてきた、俺少尉だ。」
芳佳「しょ、少尉!?し、失礼しました!私は宮藤芳佳上等飛行兵曹です!」
リーネ「わ、私は・・・リネット・ビショップ曹長です・・・。」カアア・・・
俺「あ、そんなに畏まらないでください。俺も今日からなので・・・。よろしくお願いします!」ペコッ
芳佳「は、はい!芳佳って呼んでください!よろしくお願いします!」ペコリ
リーネ「わ、私の事もリ、リーネってよ、呼んでください!よ、よろしくお願いしま・・・す・・・///(お、男の人・・・)」カアア・・・
坂本「はっはっは!隊員たちとの親睦も深めたところで、次に行くぞ!」
671 :
失礼します:2010/12/27(月) 22:27:27.41 ID:kCMqO0vG0
そのあと、おば・・・お姉さんな感じの隊長と会ったり、愉快なリベリアン(という名前の国らしい)に会ったりした。
まるで混成中隊だ。これをまとめているミーナ隊長の手腕は、相当なものだろう。
ロリッ娘から巨乳まで・・・ああ、さまざま。
俺もSTALKERでzuluに「軍隊なんかに用は無え!」って言われた時を思い出した。
その後PKMを貰ったけど、ミーナ中佐はそもそもそんな事が起きないようにまとめているらしい。
凄いな・・・オバ・・・お姉さん。
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:28:05.88 ID:Zx3TepB10
夜中に空いてたら投下したいな、ソレまでに書き終われば
今回のは怒られるかもしれないから人が少ない時に……
支援支援
坂本「ほら、ここがお前の部屋だ。」
ドアを開ける。
674 :
ごめんなさい途中で投稿してしまいました!:2010/12/27(月) 22:37:54.18 ID:kCMqO0vG0
中は殺風景な部屋だった。ベッドや机が置いてあるだけマシだけど。
あのmount&bladeの宿屋を彷彿とさせる部屋だ。
俺「今日はありがとうございました。少佐。」
坂本「はっはっは!気にするな、お前も明日からみっちりしごいてやるからな。」
俺(聞き方によっちゃ・・・ウホッ)
坂本「じゃあ、また明日だ。お休み。」
俺「はい。お休みなさい。」
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:39:42.32 ID:kCMqO0vG0
坂本少佐が廊下の角を曲がったのを確かめてから、ドアを閉める。だって出て行ってすぐに閉めるのは失礼だろ?
俺(しかし、いろいろな事があったな・・・戻れるんだろうか。)
俺(・・・戻れなくてもいいかも。戦闘機操縦できるし、兵士もウイッチ達も人が良さそうだ。)
木で造られた、簡素だが堅牢そうな木の机に目をやる。
手紙が置いてある。
俺(・・・?誰からだ?)パラッ
もちろん、この世界に手紙を送ってくるような知り合いは居ない。
差出人欄には、「ロマーニャ空軍部隊、隊長大尉」と書いてあった。
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:45:38.31 ID:3I+6VluA0
支援
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:46:21.23 ID:vfD0ev5NO
支援ぜよ
678 :
さっきからおっさんパートばっか・・・:2010/12/27(月) 22:49:02.83 ID:kCMqO0vG0
『よう、少尉殿。調子はどうだ?
俺の方が階級は上だな。次からは敬語を使えよ。・・・ハハッ!冗談だよ!
で、だ。お前は全く国際情報について知らないと見える。世界地図なんかも同封しといたから、
便所にでも貼っとくんだぞ。・・・おい、お前まさか便所紙と勘違いしてねえだろうな!?』
俺「おいおい・・・さすがにそれは無いぞ・・・。」
『まあ、いい。俺達が今戦っている敵についてだ。長々と説明すると紙が足りないから、手短に書く。
つよい・うざい・わるいやつ だ。これはマジだぜ。要はあのゴキブリ・・・ネウロイは俺達の、敵だ。
501って言えば、前線でドンパチする部隊だからな、奴らのウザさが身にしみて分かる筈だ。』
『最後にひとつ。死ぬな。死んだら元も子もねえぞ。お前にどんな過去があるかは知らねえが、俺も俺の部下もお前に感謝してる。命を助けられたからだ。
俺達は借りを返す。空の男だからな。それを忘れるなよ。』
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:51:55.31 ID:kCMqO0vG0
(翌日)
シャーリー「それで、あんたの機体は何って言うんだい?」
俺「(えっと確か・・・)はっ!ハトヤマ式popo-6pであります!大尉殿!」
シャーリー「ポッポ・・・そりゃまた聞いたことない名前だね?」
俺「すみません、私も細かい事は知らされていませんので・・・。お役に立てなくて申し訳ありません。シャーロット・E・イェーガー大尉。」
扶桑皇国とかいう国からは、本当に何も知らされていなかった。
シャーリー「シャーリーでいいよ。堅苦しいのは嫌いなんだ。」
俺「はっ!イェーガー大尉!」
シャーリー「シ・ャ・ー・リ・ー!!」
俺「申し訳ありません!シャーロット大尉!(上官に向かって呼び捨てはまずいだろ・・・)」
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:54:36.71 ID:kCMqO0vG0
シャーリー「はあ・・・あんたも相当頭が固いね・・・。」
バルクホルン「いや、俺少尉、お前の判断は正しい!」
シャーリー「はあ・・・頭の固いカールスラント人め・・・」ボソッ
バルクホルン「なんだとリベリアン!もういっぺん言ってみろ!」
シャーリー「ああもうわかったわかった、行くよ。俺。」
バルクホルン「ふん!」
俺(この二人は・・・そりが合わなそうだな・・・。俺は厳格な規律があったほうがうれしいけど。何しろfreedomに身ぐるみはがされて、tropicoで反乱を起こされた思い出があるからな・・・)
ミーナ「はいはい二人とも。俺少尉、私たちが高度100メートルまで上昇したら、出発して。その後の指示は上空で出すわ。」
俺「了解しました!」
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:56:29.12 ID:kCMqO0vG0
(上空)
俺(で、バルクホルン大尉の後について行けって言われたけど・・・)
俺(全然ついていけてない・・・。)
初めての機体だというのに、ポッポはすぐに俺の体に馴染んだ。
しかし速度こそはきちんと出ているものの、大尉の動きについていけない。
バルク「どうした俺少尉!扶桑軍人の名が泣くぞ!」
坂本「はあ・・・。やっぱり無理があったか・・・。」
ミーナ「もう少しだけ様子を見ましょう・・・ほら・・・。」
坂本「お・・・おお・・・だんだんと追いついてきている・・・」
バルクホルン「速度を上げろ!蠅が止まるぞ!(だんだんと・・・私の動きに・・・付いてきている?)」
了 解 !
俺「ヤー・ポールッ!」グオオ・・・
いやな名前だw
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:58:03.78 ID:kCMqO0vG0
バルク「ほう・・・カールスランド語で返事とは・・・その心意気や良しッ!」
エーリカ(トゥルーデ・・・なんだか口調が変になってるよ・・・)
バルクホルン「付いてこいッ!少尉ッ!(これならどうだ?)」
俺「はっ!(すごいな・・・この機体。ウィッチに全く遅れを取らないなんて。)」
坂本「あのポッポとかいう機体…何なんだ・・・。」
ミーナ「いえ、機体の力だけじゃないわ。凄いのは俺少尉の方よ。さっきまであんなに後れをとってたのに・・・。」
坂本「・・・。」
芳・リー・その他(私たち空気・・・)
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:00:23.09 ID:hlDeKJ8xO
老兵は死なず、ただ支援するのみ
ビィーッビィーッ
通信機を通し、いきなり耳障りなサイレンの音が聞こえた。
俺「ど、どうしたんですか?」
ミーナ「ネウロイ・・・!」
バルク「何だって?こんな時に・・・」
司令塔「東から、距離8000です!敵多数!」
俺(お、男の声だ。)
坂本「バルクホルン、俺、訓練は中止だ。迎撃に向かうぞ。」
俺、バルク「「了解!」」
ミーナ「他の皆さんも迎撃に向かってください!俺少尉、貴方は501の編隊の後ろから着いてきて下さい。」
俺(流石にいきなり前線は任しちゃもらえないか。まあ、仕方ないよな。)
俺「イエス・ユア・ハイネス!(これ一度言ってみたかったんだよな・・・)」
ミーナ「ふふっ、冗談が飛ばせるようなら安心ね。行きましょう。」
ミーナ「全員、出撃!」
俺「おおう、眼福・・・。」
ウィッチ達が目の前を飛んでいる・・・
つまり。
目の前にはウィッチ達のパン・・・ズボンが広がっていた。
俺(あの人達に羞恥心は無いのか?まあ、目の保養・・・。)
坂本「見つけた!あれだ!」キュイイイン・・
リーネ「全隊、突撃!俺少尉は下がっていて!」
全員「はい!」
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:06:32.85 ID:Vq6BArug0
支援であります。
よーし誰かAMR持ってこーい支援
俺(おお・・・はじまった・・・。)
ダダダダダ・・・ヒューン・・・
小型のネウロイ達がどんどん落ちていく。
バルク「うおりゃああ!!」ダダダ・・・
エーリカ「トゥルーデ、飛ばしすぎだよ・・・」
バルク「お前はもうちょっとやる気を出せっ!」
俺(カールスラントって国の兵士に聞いた、伝説の女神様みたいだな。神々しい。)
シャーリー「落ちろっ!」ダダダダダ・・・
俺(凄いな…あんな速度で…)
ルッキ「いゃっほーう!」ガガガ・・・
俺(やるな・・・ロリッ娘。)
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:07:52.21 ID:Vq6BArug0
支援
坂本「くっ!敵の数が多すぎる!」ダダダダ・・・
ミーナ「コアは何処なの!?」
坂本「今探して・・・あった!あれだ!」キュイーン
坂本「各員に告ぐ!コアは・・・あの紫色のでかい奴の所だ!」
芳佳「ち、近づけない!」
リーネ「ご、ごめんなさい!敵が多すぎて、狙撃するのは無理です・・・!」
俺「(紫色・・・紫色・・・あれか!)任せてください!俺がやります!」
ミーナ「無茶よ!普通の戦闘機の火力ではあの装甲は破れないわ!」
俺「大丈夫です!俺を・・・は無理か。と、ともかく扶桑・・・って国の技術を信じてください!」
ミーナ(信じろって言われても・・・)
坂本「分かった!頼むぞ!」
ミーナ「み、美緒!」
坂本「心配するな。奴なら・・・やってくれる・・・多分!」
ミーナ(多分って・・・)
坂本「何、勘だよ、勘!わっはっは!」
俺「邪魔だああああ!!」
小型ネウロイがうじゃうじゃしているところを、無理やり通り抜ける。
俺「ああ!クソ!」ババババ・・・
20mm機関砲が雑魚達を打ち抜いていく。小型ネウロイ程度なら問題ないようだ。
俺(しかし20mm機関砲を、本当に付けるとはな・・・。あの牛乳男さんにしか出来なかった事が・・・)
そのデカさと重さのせいで、ときどきバランスを崩しそうになる。まさに男のイチモ・・
俺「うわっと!あぶねえ・・・。」ヒュン
機体のすぐそばを、ビームが通り抜けた。・・・この機体じゃなかったら避けられなかったな。すげえなハトヤマ式。名前以外。
坂本「よし!上手いぞ俺!」
リーネ「バリアも張れないのに・・・凄い・・・」
俺(よし・・・あと少しだ・・・!でも・・・敵の数が・・・!)
ヒュン
俺の機体・・・ポッポの横に、急に影が現れた。
俺(何だ?)
シャーリー「援護するよ!あたしたちも負けてらんないからね!」ドドド・・・
バルク「ふ、ふん!リベリアンだけに任せておけるか!」ガガガ・・・
エーリカ「またそんなこと言って・・・」ニシシ
俺「・・・援護、感謝いたします!」
ダダダ・・・ヒュン!ブオオ・・・
俺(あれがコアか・・・)
坂本「今だ!撃てっ!」
俺「はい!(よーく狙って・・・)」
俺(引き金を、引く!)カチッ
機関砲から発射された弾丸は、ネウロイのコアに吸い込まれていった。
俺「吹っ飛べ、クッセエアナーキストめ!(このセリフもry)」
大きな爆発音がして、ネウロイが、散った。
俺「はあ、はあ・・・。やったぞ・・・。」
坂本「やるじゃないか、俺! はっはっは!流石だぞ!」
疲れた頭に響く坂本少佐の声は・・・まあ、悪くはない。
ミーナ「全員、帰投します!」
(自室)
俺「ふう・・・。」バタッ
初のウィッチとの共同作戦は成功に終わった。
俺(だけど・・・疲れた・・・。)
俺(風呂にも入ってないし、何も食ってないけど・・・寝よう。このままじゃ疲れでし・・・ぬ・・・。)
布団に潜り込んで、まぶたを閉じたらすぐに、深い眠りに落ちていった。
俺(腹減った・・・・。)
あまりの空腹感に、まだ太陽が出ていない時間に起きてしまった。
枕元の時計を見る。
俺(五時か・・・食事までの間、散歩でもして時間をつぶそうか・・・)
俺(あれは・・・坂本少佐?)
坂本「・・・・。」
俺(凄いオーラだ・・・。)
坂本「烈 風 斬 !!」バシュッ
俺「! (なんだ・・・ありゃ・・・海が真っ二つ・・・)」
ベキッ
俺(あ、やべっ)
坂本「! 誰かいるのか!?」
俺「す、すみません、覗き見するつもりはなかったんですが・・・。」
坂本「何だ・・・俺か。」
俺「で、でも凄いですね!海面が真っ二つなんて・・・。」
坂本「凄い・・・か。」
俺「どうかしたんですか?」
坂本「まだ・・・こんな物では駄目だ!くそっ!」
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:25:00.74 ID:Zx3TepB10
早起きだな……おじいちゃんかよ、支援
俺「何故、ですか?」
坂本「古代より扶桑に伝わる・・・真・烈風斬。そいつがあればネウロイ共を一撃で葬れる。まだまだ足りない!まだま・・・だ・・・」フラッ
俺「しょ、少佐!」ガシッ
坂本「私も・・・もう二十歳だ。はっきり・・・言って・・・魔法力は限界に近い。」フラッ
俺「・・・。」
坂本「だが・・だが・・・! 私は・・・私は・・・ウィッチでありたい!戦いたいんだ!」グスッ
坂本「私には戦うことしか・・・」ポロポロ
俺(俺に出来る事は・・・)
俺「・・・。」ギュッ
坂本少佐の体を抱きしめる。俺には・・・これくらいしか出来る事はないだろう。
坂本「!? な、何を・・・?」
俺「・・・。」ギュッ
坂本「・・・。」ポロポロ
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:33:47.52 ID:UaEeFbsO0
>坂本少佐の体を抱きしめる。俺には・・・これくらいしか出来る事はないだろう。
いやいやw
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:42:16.19 ID:vfD0ev5NO
さるさんですよ、カテジナさん!
701 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/27(月) 23:50:02.69 ID:hrcMYcys0
少しだけ投下しても構わんかね?
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 23:52:12.55 ID:EbjGkK6GP
さるっぽいからちょっと待ってあげた方がいいかもしらん
703 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/27(月) 23:54:47.58 ID:hrcMYcys0
把握
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 00:17:57.21 ID:6djC+6ftO
寝落ちか?
3時から空いてるかな?
……ど、どうなってしまったんだ…?
ミーナさんに撃たれたか……
投下途切れて30分〜1時間たったら次ってかんじか
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 00:52:00.55 ID:Clwy/li10
>>707マジか・・・また1人優秀な書き手が葬られてしまったのか・・・
残念・・・
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 00:52:05.54 ID:6djC+6ftO
もう次の人行っていいと思うぞ
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 00:58:16.25 ID:Clwy/li10
だれだっけ??
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 01:00:44.63 ID:6djC+6ftO
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 01:02:27.37 ID:6djC+6ftO
と思ったらお帰り
ほぉ…
外寒い、保守
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 01:45:31.07 ID:D2mtvW890
ほ
718 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:09:57.55 ID:OswrkVKY0
投下するで
719 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:11:00.52 ID:OswrkVKY0
ー理由ー
ハッと目が覚める、俺はゆっくりとベッドから起き上がると少し伸びた。
窓からは朝の光が差し込んでいる、気持ちのいい朝だ。
「腹減った・・・」
朝食はどこで食べればいいのだろうか・・・とりあえず大広間に行けばだれか居るだろう、俺は寝間着から私服に着替え、大広間へと向かう事にした。
ドアを開ける、何かが頭をよぎった、何か忘れているような気がした。
「なんだっけ・・・?」
辺りを見回す、左右には続く廊下、階段、隣の部屋・・・
「あ」
思い出した、昨日の事、不意にサーニャにキスをされた。顔が熱くなる。
サーニャは部屋に居るのだろうか、サーニャの部屋の前まで行くとドアが開いていた。
720 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:12:18.35 ID:OswrkVKY0
付いて行った先には小隊ほとんどが席について朝食を食べていた。随分と立派な食堂だ。
食堂に行く途中でエイラさんから501のメンバーについて聞いた。
「あら、俺中尉おはよう」
そう言ってミーナは微笑む。
「お前の席はそこだぞー」
シャーリーが指を指す。
俺は指された席へと座った、おいしそうな朝食が並んでいる、どうやら宮藤さんとリネットさんが作った物のようだ。
「うめぇ・・・」
俺はそう呟くとガツガツと食べ始めた。
「さっすが男の子!よーく食べるねー!」
エーリカはうんうんと頷いて俺の方を見ていた。
「いやいや、あまりにも美味しいもんで」
お世辞とかではなく単純にうまい、このネバネバした変な豆を除いて。
721 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:13:17.74 ID:OswrkVKY0
食堂を見渡すとサーニャが居ない、まさか昨日ので・・・
「すいません、急用が!」
「ちょっと俺中尉!?」
「まーまー、ちゃんと全部食ってあるんだしいーじゃん」
俺は急に席を立ち、全速力でサーニャの部屋へと向かった。
「サーニャ!!」
勢いよくドアを開け、叫んだ。
しかしそこには誰も居ない。
「おいおいマジかよ・・・」
サーニャはエイラさんと仲が良かったな、もしや・・・
そう思った俺はエイラさんの部屋のドアを開けた。
722 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:14:17.44 ID:OswrkVKY0
ドアを開けるとそこには服の乱れたサーニャの姿があった、ベッドでスヤスヤと眠っている。
「嘘・・・だろ?」
俺は焦っていた、服の乱れた少女が違う人の部屋で寝ているのである、焦るのも無理はない。
「何やってんダお前!?」
後ろから声が聞こえた、実にタイミングが悪い、まずいことになった。
「エ、エイラさん・・・?あの、これは誤解で・・・」
必死に説明しようとする俺、けどなんて言えばいい?サーニャにキスされてうんぬんを言えというのか。
「サーニャに手を出したら許さないゾ!!」
そう言ってエイラさんは俺をつまみ出した、エイラさんの発言といいサーニャのあの姿といい、何か俺は凄いものを見てしまったのかもしれない、そう思った。
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 02:14:26.53 ID:Irnbq8QV0
支援する
724 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:15:25.95 ID:OswrkVKY0
部屋に戻った俺は先程の事について考えていた、さてどうするか。
そう考えていたいた矢先、コンコンとドアがノックされた。
まさかミーナ中佐じゃないだろうな・・・この変態!死ね!とか言われたらたまったもんじゃない。
「俺、開けて、私よ」
この声はサーニャか、まさか私とエイラの関係を知ってしまったからには生かしておけないとか言うんじゃないんだろうな。
そんな変な事を考えながら俺はドアを開けた。
「よ、よう」
軽く手をあげる、サーニャは少し微笑むと部屋に入って来た。
「俺、エイラに何を言われたの?」
「な、何って・・・」
下手をしたら死ぬかもしれない、慎重に慎重に・・・
「私に何か用があったの?」
用があったといえばあったんだがな・・・
「ああ、実は・・・」
しえんえん
726 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:25:21.52 ID:OswrkVKY0
「ふふっ・・・」
事の顛末をサーニャに話すとサーニャは笑った。
「な、なんだよ・・・」
「あなたらしいな、って思ったの」
俺らしいってなんだよ、と思いつつ俺はそうか、と答えた。
「私ね、夜間哨戒を任されてるの」
夜間哨戒、もしネウロイに遭遇したら一人でネウロイを倒さなければならない危険な仕事だ。
なるほど、だから朝食の場に居なかったのか。
「一人で大丈夫なのか?」
「ええ、ネウロイはめったに現れないし・・・」
「そうか、サーニャも頑張ってるんだな、俺も負けないように頑張らないと」
サーニャは頑張っている、それに対して俺は戦果なんてまったくあげていない。もっと頑張らないとサーニャを守れないんだ。
727 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:26:55.01 ID:OswrkVKY0
「そういえば、俺はいつから出撃出来るの?」
何かを思い出したかのようにサーニャが首を傾げながら俺に問う。
「あー、ストライカーは届いてるよ、倉庫に」
俺のストライカー、少し特別な物なのだが、話は後だ。
「明日にでもミーナ中佐に能力試験的な事をされるかもな」
「そう、じゃあ俺と一緒に飛べるのね・・・」
サーニャは微笑む、少し大人びた様な感じがする、前とは違う。
「あ、ああ、まーな」
俺は少し照れながら素っ気無い返事を返す、その後少しサーニャと世間話をして別れた後、気分転換に少し外に行ってみることにした。
728 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 02:28:42.94 ID:OswrkVKY0
少ないけど投下終了です、最近まったくネタというネタが思いつかなくて進まなかったんです、すみません。
少し投下間隔が空くかもしれないです
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 02:29:50.00 ID:Irnbq8QV0
乙
クリスマス短編?
時期が過ぎたからWikiに時間がある時に載せておく
前回何時だったよ…
粗筋っても普通に日常過ごしてただけだったはず
暫くネウロイさん出ないです
何時も通りつまらない駄文です
――――――――
朝
俺「・・朝か」
抱き着いている二人を引き離し着替える
気は重いが昼からはバルクホルンと戦わないといけないのか…
四本の刀を脇に差し、音を立てずに部屋を出る
本当はあまり行きたくないが部屋で携帯食料食うのはな…
俺「食堂にはパンくらいあるよな・・」
支援
>>730 お気に入りを駄文って言われるのは、謙遜でも辛い。もっと胸張ってくれ
――――――――
食堂
宮藤「あ!おはようございます!俺さん」
俺「お、おはよう・・あ、朝早いんダナ」
宮藤「みんなの朝ご飯作ってますから!
俺さんの分もありますよ」
俺「そ、そうか・・少し失礼する」
薬を取り出し噛み砕く
…薬が無いと上手く話せないとはやっかいな症状なもんだよ
俺「俺の分はこれからはパンだけで良い・・
今日はこれで良いが・・」
宮藤「駄目ですよ?食事はバランスよく食べないと
というわけで却下です」
俺「む・・正論だけに言い返せない・・
わかった、諦めよう・・」
宮藤「模擬戦頑張って下さいね?」
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 03:13:45.80 ID:fXdDK0yI0
ところで
俺「元第801統合戦闘航空団所属の俺です」
ペリーヌ「!」ビクッ
ペリーヌ「(や、801!?いや、関係ないわよね……
私ったら一体何を考えているのかしら。どうも宮藤さんと一緒に居ると
オープンになってしまいますわ。こんな、お、男同士なんて趣味、少佐に知られたら
わ、私は、私は!)」
俺「あ、あのお取り込み中でしょうか、『挨拶だけでもしておけ』との事なので
的な感じでペリーヌは隠れ腐女子だと思う訳よ
ペリーヌ「おはようございます・・ですわ・・」
俺「おはよう、クロステルマン」
ペリーヌ「あら・・お早いことで・・
あの二人はまだ寝てますのね・・」
俺「まだ早いんだ、寝かせてやってるんだよ
特にサーニャは寝起きが良くないしな
後、まだ朝食は出来てないぞ?」
ペリーヌ「知ってますわよ・・
少し・・料理を教えて貰ってますのよ」
俺「・・スクランブルエッグ以外なにか作れるようになったか?」
ペリーヌ「ポトフも作れますわよ!
貴方が作り方を教えてくれたんでしょうが!」
俺「・・記憶に無いな
まあポトフは色んな鍋料理の元になる、例えばガリアならラグーだな、頑張れ
・・そういやあの二人料理作れるのだろうか」
宮藤「サーニャちゃんはオラーシャの家庭料理を前に作ってくれましたよ」
ペリーヌ「エイラさんはサンドウィッチしか作れませんでしたわね」
俺「そっか・・
機会があったら料理教えてやってくれ、頼んだよ」
ペリーヌ「貴方が教えてあげればよろしいのではなくて?」
俺「女が教えた方が良いだろ
それにきっと俺が教えるより上達する」
宮藤「わかりました、今は扶桑のお料理がメインですけど
色んな国の料理を覚えるのも兼ねて教えます」
俺「頼んだよ
さて、椅子に座って待ってるとするか」
ペリーヌ「待ってなさいませ!貴方の目玉焼きだけスクランブルエッグにして差し上げますわ!」
俺「おお、そうしてくれ」
ペリーヌ「・・調子狂いますわね」
宮藤「二人とも仲が良いですね」
ペリーヌ「そんなことないですわよ!」
俺「気のせいだろ
料理を続けてくれ、俺はもう座ってるよ」
ペリーヌ「・・・・・」
宮藤「ペリーヌさん?」
ペリーヌ「いえ、なんでもないですわ」
――――――――
少し時間が経過
エイラ「俺ー!起こせよ!」
俺「朝食にはまだ早いから寝かせてやったのにそう怒るなよ」
サーニャ「おはようございます、俺さん」
俺「おはよう、サーニャ」
暫くしてハルトマンを引きずってきたバルクホルンがやって来た
…敵意剥き出しでな
バルクホルン「今の弱った貴様なぞ捻り潰してくれる!」
俺「俺が弱ったからってお前が強くなった訳じゃない
五体満足で居られると思うなよ
まあ宮藤が治してくれるだろうさ、今から感謝しておくんだな」
エイラ「お、俺?なに物騒なこと言ってんダヨ?」
俺「なにって・・模擬戦に決まってるだろ
模擬戦だって怪我はする」
サーニャ「俺さん・・怪我はしないでくださいね?」
俺「努力するよ」
程なくして朝食の用意が出来た
宣言通り俺のはスクランブルエッグ
それに納豆が付いていた
聞けばこの隊の通過儀礼みたいなものらしい
俺「いただきます」
納豆を掻き混ぜ白米に載せる
うん、ねちゃねちゃしてるのがなんか…わかるだろ?
ペリーヌ「よく食べられますわね・・」
俺「なんだ、クロステルマンは食えないのか?
まあ普通は慣れないと扶桑人以外食べられないか」
ペリーヌ「わたくしは慣れそうにありませんわ・・」
エイラ「それより!なんで俺とペリーヌだけスクランブルエッグなんダヨ!」
クロステルマンもなのか?
まあ、たまには彼女も食いたくなるもんだろ
俺「食いたかったからだ」
ペリーヌ「わたくしも食べたかったからですわ
わたくしと俺さん以外の分はもう作ってありましたから変えられませんでしたのよ」
エイラ「ウー・・俺!」
俺「・・やれやれ、ほらよ」
皿を持ち上げてエイラに勧める
エイラが箸で摘み俺の口に突っ込む
俺「うまいな・・って違うだろ!自分で食えよ!」
エイラ「おー・・ノリツッコミダナー」
俺「そろそろ胃潰瘍になりそうだ・・」
エイラーニャ以外(こっちは胸やけしそうだよ・・部屋でイチャつけよ・・)
サーニャ「むー・・嫌なんですか?」
俺「嫌というかだな・・
もう好きにしろ・・」
手早く二人の口にスクランブルエッグを放り込む
これ毎日続くのかね…
俺「ごちそうさま・・」
食器を台所に置き部屋を出る
エイラ「た、食べるの早いんダヨ!
ゆっくり食えヨ!」
――――――――
林
俺「・・・死線!」
一瞬の内に4度斬撃を加える
辺りに血と真っ二つの木の葉が散らばる
俺「・・腕痛い」
腕は裂き崩れ力が入らない
辺りに散らばっているのは俺の血だ
腕は異質でも血は普通でよかった
俺「でも再生力は異常なんだよな・・便利だけど人外の力だよな・・」
まあ元々人外の存在だったな…気にしても仕方ない
もっさん「人外の力か・・
お前は魔神に魅入られた人間だ、もう逃れられんのだろう」
俺「居たのか?
しかし面白い話だな、まったく・・面白い話だ
心は人間、身体は人外、武器は魔武装・・まさに、魔人と呼ばれる魔神に魅入られた男さ」
もっさん「正直に言えばお前は破綻している・・特に言動と行動がだ
それでもその力で多くを護ってきたのだと聞いている
その点だけは褒めてやる
私も昔に約束したものだ・・その力を」
俺「多くの人を守るために・・か
人外の力も人の為に使うべきなのだろうか」
悩まなくても今まで散々使ってきたのだがやはり人の力で守りたかった
もっさん「・・どこでその言葉を知った!」
俺「さぁな・・まあ、世界の歪みを理解していた人間だったな
そろそろ昼飯だな・・戻るか」
もっさん「・・・待て!」
俺「俺の前で刀を抜くなよ・・つい殺しそうになった」
俺に向けられた切っ先、彼女の首に宛てがった刃
間違って殺す事は無いのだがやはり仲間に武器を向けてしまうのは罪悪感に苛まれる
もっさん「迷いの無い一撃だな・・
いつから人を相手にする戦闘法を身につけた?」
俺「約9年前・・扶桑海事変からだな
始めはただの要人警護・・だったが暗殺者を返り討ちにするには同じ力が必要になってな
そこから力をつけて今に至る訳だ
もう良いだろ、詮索屋は早死にするぞ?」
刀をしまい食堂に向かう
午後からの模擬戦面倒臭いな…
一旦打ち止め
書き貯めはあるから時間があって空いてる時間にバンバン行く
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 05:33:35.72 ID:8A+y7UiKO
乙
待ってるぞ〜
漏れ「何やってんだお前ら…」
コン平「散歩」
土方「散歩ですが」
古子「散歩です」
漏れ「いや待ていろいろと駄目だろ」
コン平「何がだ?」
漏れ「まずお前使い魔だろ!なに出てきてるんだ!?」
漏れ「ネウロイ来たら智子だけ待機になるだろ。後キャラがわからん!」
土方「確かに」
漏れ「確かにじゃねーよ!何でお前が飼い主みたいになってんだよ!!」
古子「ま、まぁいいじゃないですか」
漏れ「よくねーよ!お前もなんでここにいる!?アフリカはどうした!」
古子「道に迷って…あはは」
漏れ「あははっておま、迷うってレベルじゃねーぞ?それと後でもふもふさせろ」
漏れ「てかここガリアだぞ?ネウロイ何やってんの?死ぬの?」
古子「ガリアまで来ちゃったんですか!?」
土方「どおりで人が居ないと…」
コン平「どこだそこ?」
漏れ「危機感の無いお前らに嫉妬するよ…」
土方「おや、ネウロイが来ました」
コン平「陸戦型だな」
古子「シャーリーって人から貰ったスパム喰らえー!」
漏れ「駄目だこりゃ…」
漏れ「仕方無い…来いッコン平!」
コン平「やるか!」
ズギュンズギュン!
コン平「体は二つッ!心は一つッ!」ゴゴゴゴ
漏れ「ネウロイを!倒すまで!糸を出すのをやめない!」ドドドド
漏平「「ストーンフリィイイイイ!!!」」ズバーz_ンッッ!!!
パリィン
漏れ「ふぅ…」
古子「凄い…」
土方「これが古代アステカより伝わる合体魔法…」
コン平「いい魔法力だった…」
漏れ「よし帰るわ。お前らも気を付けろよ」
土方「アリーヴェ!」
コン平「デルチ!」バァーン!
古子「やれやれですね」
マジョの奇妙な物語 第一章 完ッ
名前コン平だっけ?まぁいいや
現実でお休み古子もふもふ
夢でナデナデただいまシャーリーたんナデナデ
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 08:41:33.35 ID:NH+roRkUO
もふもふ乙保守
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 08:47:22.35 ID:xykK0bRi0
SS投下って完全予約制?
いんや、人いなけりゃ良いんじゃないか。
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 08:53:40.34 ID:xykK0bRi0
そっかぁ、ありがとう。今度生まれて初めてSS作ろうかと思って、なんかコツあるかな?
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 08:57:10.41 ID:C87ym9u/P
コツはな…全力で妄想することだ!
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 08:58:03.44 ID:xykK0bRi0
なるほど・・・深い
とりあえず地の文と「」文の間には改行入れてほしいぐらいかな
あとはひたすら妄想しろ
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 09:06:20.89 ID:xykK0bRi0
お手本になりそうなSSあるかな?おすすめのやつ・・・
複数作家のを読んでみることをお勧めする。好みもあるだろうし。
ただ、余り影響を受けてしまうと「面白み」がなくなってしまう恐れも
あるかもしれない?
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 09:17:00.09 ID:xykK0bRi0
なるほど・・・まぁ何回か書けば慣れるかな・・・いちよ最初の方の話は出来てるんだけども、長くなりそうで、飽きられたらどうしようかと
あんま気にしてたら書けなくなるぞ
仕事でやってるんじゃないんだから好きに書きなさい
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 09:49:08.35 ID:xykK0bRi0
ありがとう。みんな優しいなぁ
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 09:59:38.75 ID:6djC+6ftO
ストパンスレは誰でもウェルカム
新しい人が増えてくれるのはいい事だ
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 10:33:49.00 ID:C87ym9u/P
まあどうしても気になるならwikiで色々見てみたらいい
参考にするなら傾向としては
宮藤、リーネ、サーニャ√→正統派ラブコメ
ゲルト、ミーナ、マルセイユ√→シリアス成分高め
シャーリー、ルッキーニ、もっさん√→変態成分高め
エイラ√→変形ツンデレヒロイン
エーリカ√→天使に振り回され系
ペリーヌ√→勇者
こんな感じ?
ストパンでノルマンディー上陸作戦とかあったんだろうか
ああー、いや、別に傾向に合わせる必要なんて全くないぞ
一応言っとくが
その辺りの傾向も多分たまたまそうなってるだけだから
むしろその傾向を打ち破ってれるとおもしろいのかもしれん
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 10:44:34.31 ID:C87ym9u/P
そうだ、すまん
あくまで今までこうだったってだけだからな
逆を考えることで道が開けることもある
まあ好きなの書けってことで
770 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 11:32:15.93 ID:ItUiTzsu0
今、空いてますか?
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 11:44:21.39 ID:Clwy/li10
772 :
イーグル俺 少しだけいかしてもらいます :2010/12/28(火) 11:45:54.47 ID:ItUiTzsu0
>>663から
友(絶対にこの人今、私の妹って言いかけたよね……)
友「いきなり殴るなよ……それに今、私のいもう…げふっ!!」
バルクホルンは友が何かを言い終わる前に、また殴った
宮藤「バ、バルクホルンさん!!落ち着いてください!!」
バルクホルン「はぁはぁ……宮藤が言うなら……」
宮藤「それと、友さんは私と握手しただけですから」
バルクホルン「なに!?……それは本当か?……」
友「本当だ…」
友は殴られた頬を押さえて、立ち上がる
バルクホルン「お前に聞いてない!!」
友「へいへい…」
バルクホルン「で、本当なのか?…宮藤…」
宮藤「はい、本当です」
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 11:46:13.69 ID:xS6+MpMI0
tesu
774 :
イーグル俺 :2010/12/28(火) 11:49:00.75 ID:ItUiTzsu0
バルクホルン「…………」
友「ふん……」
友は勝ち誇った顔をしている
バルクホルン「……すまなかった……」
友「え?声が小さくて聞こえなかったんだけど」ニヤニヤ
友は聞こえてたのにもかかわらず、聞こえないふりをした
バルクホルン「だから、すまなかったと言ったんだっ!!/////////」
バルクホルンは少し顔を赤らめて言う
友「まぁ、許してやるよ」
友は手でグッドサインをつくり、微笑む
宮藤「ふふっ」
友(バルクホルン………か……)
---------------------------------
775 :
イーグル俺 :2010/12/28(火) 11:51:40.19 ID:ItUiTzsu0
― 夜 ミーティング ―
ミーナ「みなさんも知っているとは思いますけど、今日から2人ほどこの基地に滞在することになります」
「2人とも、自己紹介をお願いします」
ミーナは2人に促す
俺と友はみんなの前に立ち、自己紹介を始める
俺「俺二等空尉です。年齢は22歳です。宜しくお願いします」
俺は淡々と喋り、自己紹介を終わらせる
友「友三等空尉、年齢は22歳。よろしく!」
友は俺とは対照的に楽しそうに自己紹介を済ます
こいつは昔から陽気だったんだよな……
ミーナ「2人ともありがとう。じゃぁ、みなさんからの質問があれば、受け答えます」
バルクホルン「すまないが、いまいち階級のことが分からないのだが……」
バルクホルンが最初に声を上げ、質問をした
俺「そうですね…私の二等空尉は中尉、友の三等空尉は少尉に該当します」
776 :
イーグル俺 :2010/12/28(火) 11:53:01.54 ID:ItUiTzsu0
バルクホルン「そうか、教えてくれてありがとう」
バルクホルンの質問が終わると、友がバルクホルンに質問した
友「どうだ!バルクホルン、俺少尉なんだぞ〜!!」
友は自慢をするように仁王立ちになった
バルクホルン「すまないが友、私の階級は大尉だ」
友「なにぃ〜!?!?俺より上だったのか……」
友は悲しそうな顔をした
友は思ったことが、すぐに顔にあらわれるタイプだ
友「先ほどは失礼しました…バルクホルン大尉……」
バルクホルン「そんなに堅くならなくてもいいぞ」
友「了解です……」
友は明らかに、バルクホルンに対する態度が変わった
なんせ友は、上官恐怖症だからな……
過去に凄まじい量の罰を受けたことがあるからだ
777 :
イーグル俺 :2010/12/28(火) 11:54:53.65 ID:ItUiTzsu0
俺(ん?それより、なんでこんなに仲が良いんだ?)
俺は素朴な疑問を抱いたが、気にしないことにした
----------------------------
--------------------
-----------
ミーナ「俺さんと友さんの自己紹介も終わったので、ここで解散とします」
ミーナが解散を告げると、各自部屋に戻っていった
ミーナ「俺さんと友さんの部屋は、さきほど伝えましたよね?」
俺「はい」
友「知っています……」
友はミーナの階級を先ほど知った
だから、おびえているのだ
778 :
イーグル俺 :2010/12/28(火) 11:56:21.93 ID:ItUiTzsu0
ミーナ「2人とも、明日のウィッチ適性検査に備えて、ゆっくり休んでください」
俺「了解です」
友「了解……」
2人は、教えられた部屋に向かった
今日はここまでです
これから、友とバルクホルン√を俺視点で描いていきたいと思います
見てくれた方、ありがとうございました
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 11:56:26.12 ID:waTzRiyz0
音無と日向を彷彿とさせるな
音無にしては礼儀正しいがw
乙〜!
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 12:01:32.89 ID:C87ym9u/P
相変わらずお姉ちゃんは初対面の男を遠慮なくぶん殴るなwww
お姉ちゃん√に入るための儀式だしょうがない
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 12:19:04.29 ID:NH+roRkUO
クリス「お姉ちゃん怖い」
ガリア奪還作戦のつもりでノルマンディー書いてたらほとんどウィッチが出てこなかった
乙。
クリスと友達になる男の子が気の毒で気の毒で。
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 12:43:56.26 ID:Clwy/li10
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 12:48:50.31 ID:8UG3SYzn0
>>785 可愛い男→「わ、私の弟にならないか?」
それ以外→バキッ ボゴッ ドスッ ガガガガガ
1944年6月6日
ガリア奪還作戦の一環として、連合軍兵力155000人を動員したオーバーロード作戦が計画された。
この作戦のうちノルマンディー上陸、特にオマハビーチへの上陸は、もっとも有名な戦いとなった……。
ガリア ノルマンディー オマハビーチ
オマハビーチの沿岸を、連合軍の上陸用舟艇がひしめき合い、オマハビーチヘと進撃している。
今、俺はそのオマハビーチへ向かう舟艇の中に居た。
その日は波が高く、舟は上下に激しく揺れていたため、乗っていた兵士の中には吐瀉物を吐き出す者までいた。
船長「ランプ降ろし方、30秒前!神のご加護を!」
船長が、叫ぶ。
目の前にはオマハビーチが見え、その崖の上には堅牢なネウロイの防御陣地が見えた。
大尉「ビームの雨に気をつけろ!死にたくなければとにかく突っ走れ!」
軍曹「ビーチでは固まるんじゃないぞ!5人固まればいい標的だが、1人だと弾の無駄になる!」
大尉「銃に砂を入れるな!砂が詰まったらそれまでだぞ!」
俺たちは、彼らの言葉に震えながら頷く。
大尉「では、ビーチで会おう!」
続きは頼んだ
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:12:55.70 ID:Clwy/li10
>>788そのまま自分が書いちゃってもいいんだぜ?
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:40:58.07 ID:6djC+6ftO
空いてるなら投下いいですか?
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:42:49.54 ID:NH+roRkUO
いけよやー
ゴウッ
794 :
試作な俺:2010/12/28(火) 13:49:21.91 ID:6djC+6ftO
それじゃあ投下します
>>287からの続き
前半のあらすじ
ダルシム「『再覚醒』がどうたらこーたら」
俺「書庫に行って色々本を借りました」
バルクホルン「戦闘中には常に味方の動きに気を意識しろ」
俺「了解」
ミーナ「西のセバーン島に巣くう超大型ネウロイに総攻撃を仕掛けます」
オペレーション・ノーティラス!
ミーナ「バスターライフル使おぜ」
坂本「なんか嫌な予感する」
俺「バスターライフルじゃないんだよね」
前回はここまで!
795 :
今回戦闘ばっかりなんだ。すまん:2010/12/28(火) 13:52:57.04 ID:6djC+6ftO
<翌日・セバーン島近海>
セバーン島……ロマーニャ基地から西に約300km。オストマルク寄りの島
直径は1km程の、小さな無人島だ
現在、島には推定700m級の超大型ネウロイが巣くい、地上で半円の球体形に要塞化している
その超大型ネウロイ『パトゥーリア』に対する総攻撃、オペレーション・『ノーティラス』が本日決行された
501は今回全員参加だ。11人の少女と1人の少年が、並んで飛び続けている
俺中尉の背中には、今回作戦の決め手となる、バスターライフルが装着されている。テウルギストは装備していない
やがて、肉眼でセバーン島、そして島に巣くう黒い巨大な影を捕捉した
坂本「―――パトゥーリアを捕捉、護衛のネウロイも確認した」
シャーリー「でかいな・・・」
宮藤「ヤマトよりもっと長い・・・、すごい大きい」
エイラ「これは、骨が折れそうダナ・・・」
俺「なぁに、狙いをつけるのが楽だとでも思っとけよ」
バルクホルン「だが、油断はするなよ」
サーニャ「了解・・・」
ペリーヌ「来ましたわ・・・!」
796 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 13:56:05.24 ID:6djC+6ftO
ミーナ「護衛のネウロイ・・・・・中型機15、小型機40、大型機の反応は無し。パトゥーリアの前面に展開」
ミーナ(思ったよりも、護りは薄いようね・・・)
坂本「よし!当初の搭乗割り通り、私とミーナ、バルクホルンとハルトマン、俺とエイラとサーニャが前衛だ。敵陣形の中央を突破する。
他の者は前衛の援護をしろ!」
一同『了解!』
やがて、護衛ネウロイの群れが、射程内に入った
ネウロイ「――――――――――」
坂本「行くぞ!」
俺(さてとっ・・・) スッ
――――――――――γ-グリフェプタン・投与――――――――――
それは強化ウィッチである俺中尉が、ネウロイとの戦闘の際に服用を義務づけられている『覚醒薬』
他の隊員の目を盗み、こっそりと懐に忍ばせていたそれを一気に飲み干した
俺「オラッ!行くぜー!」 ズガガガガガ!
手にしたMG-08を連射し、正面の小型機を粉砕する
バルクホルン「まずは1機!」 ズドドドドドドドドド!
エーリカ「やぁっ!」 ズドドドドドドドドド!
797 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 13:58:14.40 ID:6djC+6ftO
前衛部隊が正面のネウロイを駆逐し、敵陣形の中央を突破していく
ペリーヌ「リーネさんは後方から援護射撃をお願いしますわ」
リーネ「了解!」
ペリーヌ「宮藤さんは私に付いてきて下さいまし。私が撃ち漏らしたら、援護を」
宮藤「了解!」
シャーリー「いっくぞールッキーニ!」
ルッキーニ「うん!」
敵陣に切り込んで行く前衛部隊の後ろに周り込もうとする敵機を、後衛部隊が迎撃する
ペリーヌ「少佐達の邪魔はさせませんわ・・・・・トネール!」
バリバリバリィ!
ペリーヌが前方に雷撃を放ち、複数の小型機を撃破する
ペリーヌ「宮藤さん、あの中型をやりますわよ!」
宮藤「はいっ!」 ババババババ!
宮藤とペリーヌの攻撃により、前方の中型機のバランスが崩れる
そこにリーネが対装甲ライフルを撃ち込み、中型機を撃破した
798 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 13:59:38.32 ID:6djC+6ftO
<前衛部隊>
前衛部隊は正面の敵を集中撃破しつつ、徐々にパトゥーリア目掛けて進軍していく
エイラ「大丈夫か、サーニャ?」
サーニャ「大丈夫よ」
ネウロイ「―――――」 ビシュン
小型機が横に並行飛行をしつつ、ビーム攻撃を仕掛けてきた
エイラ「コイツ、サーニャに近づくナー!」 ババババババ!
エイラの銃撃を受け、小型機は撃墜された
左方から中型機が、ビームを乱射しつつ突っ込んでくる
ネウロイ「――――――――――」 ビシュビシュン!
俺「あ?なんだよオマエ」 ドシューン!
坂本「俺!編隊を崩すな!」
俺「落ちな蚊とんぼ!」 ズガガガガガガ!
中型機を撃墜し、すぐに編隊に戻る
坂本「俺、あまり編隊から離れるな」
俺「・・・了解!」
799 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:05:49.18 ID:6djC+6ftO
バルクホルン「よし、パトゥーリアまであと一息だ!」 ズドドドドドドドドド!
エーリカ「っ! 見て!」
坂本「あれは・・・」
パトゥーリアの表面が、巨大な円状に紅く輝き始める。複数箇所が輝くのでは無く、巨大な円が一つだ
パトゥーリア「━━━━━━━━━━」
坂本「っ!散開しろ!」
ギュイーン……・・・!ズゴオオオオオオオオオオッ!!
俺「うおおお危ねー!」
バルクホルン「まるでバスターライフルだな・・・くっ!」
巨大な円から放たれた極太の紅いビームは、遠く高い空へと消えて行く
あのまま固まって飛んでいたら、一網打尽になっていただろう
エーリカ「凄い火力・・・流石は要塞型だね」
坂本「コアは中心部上方だ・・・攻撃開始!」
ズドドド!ズガガガガガガ!ババババ!バララララララララ!!
ミーナの指示により、前衛の一斉攻撃が開始される。パトゥーリアに、無数の弾丸が降り注いだ。だが─────
ミーナ「堅い・・・!」
800 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:10:07.86 ID:6djC+6ftO
パトゥーリアの装甲は、銃弾の嵐を物ともしない。「牙」で強化された俺のMG-08の弾丸でも、装甲破壊には至らなかった
俺(「牙」が効かねえ・・・!くそっ、銃弾じゃこれ以上威力上げれねぇぞ……)
ミーナ「サーニャさん!」
サーニャ「はい・・・!」
ドシュドシュドシュゥーン・・・・・・・ドガドガドガアァン!!
サーニャのフリガーハマーから発射されたロケット弾が、パトゥーリアに全弾着弾する。だが───
バルクホルン「無傷だと・・・・・!?」
坂本「ならば!」
坂本が背中の烈風丸を抜き、振りかぶる
坂本「はああああ・・・・・・!烈ッ風ー斬!!」 ズバァッ!
坂本が振るった烈風丸から、斬撃の刃が放たれる
しかし───
ガキィンッ!
坂本「なにっ!?」
801 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:18:15.90 ID:6djC+6ftO
ミーナ「烈風斬を弾いた!?」
ビキッ・・・
坂本(・・・いや、効いてはいる。しかしこれだけでは、装甲を砕く決定打にはならない)
バルクホルン「コイツの堅さは異常だぞ・・・!」
坂本「仕方ない・・・・・!俺、バスターライフルを───」
俺「もうやってるぜ」 ジャキッ
既に俺はバスターライフルを構え、狙いをつけている
俺「もっさん、コアはこの位置だったよなぁ」
坂本「もっさんじゃない。ああ、そうだ」
坂本(あまり気乗りはしないが・・・今回は仕方ない)
俺「ターゲット、目の前のデカブツ。フルブラスト・・・!」
エイラ(あ。あれ毎回言うんダナ)
俺「あーばよ!」
ズゴオオオオオオオオォーーッ!!!!!
2つの並んだ銃口から、青白い閃光が放たれ、パトゥーリアの中心に突き刺さる
その凄絶な一撃は、パトゥーリアの堅牢な装甲を容易く粉砕し、コアを破壊してもなお衰える事なく島の大地に大穴を空ける
支援 環境団体から訴えられるw
803 :
試作な俺-12話 ところがぎっちょん! 支援感謝ぜよ:2010/12/28(火) 14:24:02.65 ID:6djC+6ftO
─────はずだった
ビシュゥン!
俺「ぐぁっ!」 ブシュッ
パトゥーリアに突き刺さった青白い輝きの中から、突如紅いビームがライフルを構えていた俺を襲う
咄嗟の反応により体を僅かに反らして直撃を免れるが、左肩に被弾した
バルクホルン「俺っ!」
ミーナ「嘘・・・・・直撃のはずよ!」
坂本(バスターライフルに耐えた?・・・・いや、違う。光が奴に吸い込まれていくのが見えた)
エーリカ「見て!」
パトゥーリア「 ━━━━━━ ━━━ ━━━━ ━━ ━━━━ ━━━━━━━━━━━」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!
パトゥーリアが甲高い叫びと共に、その体を肥大させた
坂本「っ! まさか・・・バスターライフルのビームを吸収したとでもいうのか!?」
804 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 14:34:19.90 ID:6djC+6ftO
推奨BGM的な物<
http://www.youtube.com/watch?v=DezbAJ0DSGI&feature=related ネウロイ「――― ―――― ―――」
ネウロイ「――― ―――― ―― ―」
ネウロイ「― ― ――― ―――――」
ネウロイ「― ―――― ―― ―――」
パトゥーリア本体から大型機、中型機の多数のネウロイが分離し、前衛部隊を囲むように展開して行く
サーニャ「囲まれた・・・?」
バルクホルン「罠か!」
ググ、ガ、ゴゴ・・・!
パトゥーリア本体の装甲が低い慟鳴と共に、僅かに開く
エーリカ「っ! チャンス───」
ビシュン!ビシュン!
エーリカ(っ・・・!) サッ
エーリカは装甲の開いた隙間を狙ったが、現れた敵増援に阻まれる
そして───
無数の小型ネウロイ達「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!」
坂本「中から・・・!」
パトゥーリア内部から無数の小型機が、僅かな装甲の裂け目を通って現れた
バスター吸収とかTUEEEEEEE
806 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 14:40:06.12 ID:6djC+6ftO
パトゥーリアは内部から無数の小型機を出撃し終えると、裂け目を閉じてしまう
そして周辺には無数の小型機と、中型機、大型機が展開して甲高い叫びを上げる
ミーナ「大型機4、中型機45、小型機・・・120!」
ミーナ「戦力を隠していた……?ネウロイがこんな罠を張るなんて」
エイラ「か、囲まれたゾ!」
サーニャ「・・・・・!」
坂本「仕方ない・・・・・撤退だ!」
パトゥーリアは無数のネウロイを分離させた事により多少小さくなったが、それでもバスターライフルや烈風斬が通用するかどうかはわからない
それ以前に今は大多数のネウロイに包囲され、孤立しまっている。再攻撃している余裕など無い
これ以上の戦闘続行は、リスクが大きすぎた
俺「逃げるってのかよ!?」
坂本「このまま戦い続けるのは危険だ。前衛部隊、後衛部隊共に全機撤退!基地に帰投する」
一同『了解!』
俺「チッ……仕方ねえか、了解!」
俺(くそ…、あの野郎の文句が聞こえてくるぜ…!)
パトゥーリア「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」
前衛部隊が離脱し始めると、「逃がさん」とでも言うような叫びをパトゥーリアが上げる。すると周りのネウロイ達が、一斉に遅いかかってきた
ネウロイ「――――――――――」 ビシュビシュン!
807 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:45:22.87 ID:6djC+6ftO
パトゥーリア「━━━━━━━━━━━━━━━」
そしてパトゥーリアの表面装甲が再び大円形に輝く。先ほど発射した主砲だ
ミーナ「! ブレイク!」
ギュイーン…………・・・・・!ズゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
ミーナの指示により散開して躱す
しかし先ほどとは違って狙いが逸れ、主砲ビームは見当違いの方向に飛んで行く
エイラ「どこを狙って───」
坂本「後衛部隊か!」
ミーナ「後衛部隊!そちらに敵の主砲が───」
?『キャアアアアアアアッ!!!』
ミーナが危機を告げ終える前に、インカムを通じて2人分の悲鳴が全員の耳に響く。隊員全員に緊張が走った
バルクホルン「い、今のは・・・!」
ミーナ「後衛部隊!状況を報告して!」
宮藤『リーネちゃんとペリーヌさんが・・・2人が・・・!』
シャーリー『2人が今の砲撃に巻き込まれて撃墜された!とっさにシールドを張ってなんとか直撃は免れたけど、とても戦える状態じゃ……』
俺(!! リーネとペリーヌが!?)
808 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:51:25.41 ID:6djC+6ftO
坂本「後衛部隊は至急戦線離脱!可能なら離脱しつつ負傷者への応急処置を───」
俺「やりやがったなあああああ!この野郎オオオオ!」
シャーリーからの報告を聞いた俺が不意に離脱を止め、再度パトゥーリアへと向かい始めた
バルクホルン「俺!?」
俺「よくも・・・!よくもリーネとペリーヌを!!」
バルクホルン「待てっ!俺!」 ガシッ!
バルクホルンが俺の腕を掴み、引っ張って止めようとする
俺「離せ!」 グッ
バルクホルン「!?」 グググググ・・・
バルクホルン(私が、力で押されている・・・・・俺に?) グググ・・・
俺「リーネが・・・、ペリーヌが・・・、2人がやられちまったんだぞ!?アイツに!」
俺「それなのに・・・それなのに尻尾巻いて逃げろってのかよっ!!」 ググッ…
γ-グリフェプタンには精神高揚の効果がある為、摂取後には興奮状態となり、さながら死も恐れぬ狂戦士のように戦闘を行う事が出来る
しかし、それは同時に冷静な判断力をも麻痺させる事を意味しており、それは時に暴走を招く
そして今、仲間が傷つけられた事によりその「箍」が外れてしまう。
この時俺は、既に冷静な判断力を失ってしまっていた
支援
810 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 14:59:06.20 ID:6djC+6ftO
バルクホルン(これでは、押さえきれない・・・!くっ!) グググ・・・
俺「悔しくないのかよ!2人がやられたってのに!」
バルクホルン「落ち着け!バスターライフルも烈風斬も通用しない奴相手に、おまえ一人で何が出来るというんだ。冷静になれ!」
俺「一人でもやるんだよ!アイツは俺がぁー!」
バルクホルン「俺!」
バチンッ!
俺「ぐっ・・・!何すんだよオマエ!」
バルクホルン「冷静になれ。2人は死んだ訳ではない!」
俺「っ!」
バルクホルン「今は生き残る事を考えろ!ここで死んだら何にもならない!」
俺「・・・・・」
バルクホルン「私だって、悔しいに決まっているだろ。だが……今はどうしようもない。退くんだ
アイツには、また後日挑めばいい」
俺「・・・・・」
俺「わかった。・・・・・ごめん。今は退く!」
バルクホルン「ああ!」
811 :
試作な俺-12話 支援感謝です:2010/12/28(火) 15:00:02.79 ID:6djC+6ftO
坂本「わかったのなら、早く逃げるぞ!」
バルクホルン「少佐・・・!?」
坂本「部下だけを残して逃げ出す程、私は薄情では無いつもりだ」
坂本「安心しろ。他の前衛部隊は既に離脱した。後衛部隊もな」
バルクホルン「じゃあ、後は──」
俺「俺達だけ、か」
ネウロイ「――――――――――――――――――――!」
ビシュンビシュンビシュンビシュン!!
バルクホルン「完全に囲まれたか・・・!」 サッ
俺「離脱ルートを確保する!もっさん!」
背中にマウントしていたバスターライフルを、右手に持つ
坂本「誰がもっさんだ!」 スッ
ネウロイの攻撃を回避しつつ、坂本が魔眼で前方を確認する
坂本「あの右上前方の、大型機を狙え!」
俺「っしゃあー!!」 ジャキッ!
812 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 15:04:41.59 ID:6djC+6ftO
俺「ターゲット・ロックオン。フルブラスト!」
俺「道を開けろおおおおぉぉぉっ!!」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!!
青白い閃光が放たれ、前方の大型ネウロイを飲み込む。
そして中型数機、小型十数機を巻き添えにして、空へと消えて行った
坂本が事前に魔眼で味方の位置を確認した為、離脱中の味方が巻き込まれる事は無い
坂本「離脱するぞ!」
俺・バルクホルン『了解!』
バスターライフルにより空けられた包囲網の穴から、三人は離脱していく
――――――――――――――――――――
ネウロイ「――――――――――」
ネウロイ「――――――――――」
ビシュンビシュン!ビシュン!
バルクホルン「くっ・・・」
俺「くそっ!しつッこいぜ!」
813 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 15:08:44.57 ID:6djC+6ftO
包囲網を突破し、ある程度セバーン島とパトゥーリアから離れた三人を、追撃のネウロイが追いかけて来ている
坂本「奴ら、ただでは帰してはくれないようだな」
俺「チッ・・・!」
バルクホルン「やりますか?」
坂本「いや、いい。奴らはパトゥーリアの子機だ。このまま我々がセバーン島から離れれば───」
ネウロイ「―――――」 ギュン!
坂本「なっ!?」
バルクホルン(速い!)
ネウロイ「――――――――――」 ビシュン!
坂本「くっ・・・!」
追撃部隊の中に足の速いのが居たようだ。前方に回り込まれ、後方の大型機を始めとした追撃部隊に挟み撃ちにされる
バルクホルン「くっ・・・!やるしか───」 チャキッ
俺「ここは任せろ!」 ドシューン!
坂本「俺!?」
俺「後方の憂いを断つ!」
814 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 15:12:52.48 ID:6djC+6ftO
そう言うと俺は、2人とは別方向へと飛び始める
バルクホルン「俺!─────な、何だ?」
坂本「ネウロイ共が、俺の方に・・・!」
ネウロイ「――――――――――――――――――――」 ギュイン
俺「魔導変換・・・・・・。変換率、20……30……40…………」
俺(なるべくゆっくり……。その間に、出来るだけ2人から遠くへ・・・)
バスターライフルの魔法力チャージ───すなわち魔導変換は、ネウロイを引き寄せるという特徴がある
変換チャージ中は無防備になる為こんなのは欠点でしか無いが、それは飽くまで普通のウィッチならの話だ
俺は今、逆にネウロイを引き寄せるという欠点を利用し、ネウロイをどんどん2人から引き離して行く
大型機、中型機、小型機全ての追撃部隊は、今俺1人を狙っている
逃げ続ける俺を、ネウロイ達が川を流れるように追いかけ続ける
俺(そうだ・・・!)
俺(来い・・・!もっと来い!もっと来い!もっと来い!もっともっと来い!!)
ネウロイ「――――――――――――――――――――!!」 ギュイイン!
支援
816 :
試作な俺-12話:2010/12/28(火) 15:14:16.22 ID:6djC+6ftO
俺「そんでもってぇ〜〜〜──────」 ギュオッ!
ジャキッ!
突如俺は前転するように体を前のめりにして頭を下げ、足を後ろ向きに上げて、逆さまになる。
天地が逆になった状態で、追いかけて来るネウロイ目掛けてバスターライフルを構えた。
俺「死んじまいな」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!!
放たれた光が、追撃部隊を丸々飲み込む
大型含めた多数のネウロイが、青白い光の中に消えた
俺「ハァ・・・!ハァ・・・! ケホッ、ゴホッ!」
俺「全部・・・殺ったよな?」 ゴホッ、ゴホッ
817 :
試作な俺-12話 支援ありがとう:2010/12/28(火) 15:17:12.54 ID:6djC+6ftO
ビシュン!
俺「っ!」
姿勢を戻したところで、俺目掛けて一筋の紅い閃光が放たれた。
とっさに反応した俺は、左腕を翳してシールドを張ろうとする
発射直後の硬直により、回避が不可能なのは既に悟っていた
ズキッ!
俺「ぐぁっ!」
しかし先ほどの傷により腕を上げれなかった
俺「くそっ!」 スッ
とっさにバスターライフルを盾にしたが───
ブシュッ!
俺「がはっ!」
驚異的な威力を誇るライフルも盾では無い。到底防ぎきれず、ネウロイのビームが俺のわき腹を焼いた
おかげで何とか直撃は免れたが
そして俺を撃ったのは、一体の小型ネウロイ。どうやら討ち損じが居たようだ
ネウロイ「――――――――――」
ビシュン!
俺(や、やば───)
818 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 15:25:10.89 ID:6djC+6ftO
バルクホルン「俺!」 パキィン!
バルクホルンが俺とビームの間に割って入り、シールドを張ってビームを防いだ
俺「バ、バルクホ───ゲホッ!ガハッ!」
俺(時間切れが近いか・・・!とにかく、今のうちに───) スッ
バルクホルン「はあああああっ!」 ズドドドドドドドドドド!!
バルクホルンがMG-42を連射して、小型機を粉砕する
その隙を突いて俺は懐に手を伸ばしてアラキドノイルを取り出すと、一気に中身を飲み干した
バルクホルン「俺、無事か?」
俺「あ、ああ……。大丈夫だ、問題ない」
バルクホルン「離脱するぞ」
俺「……了解」
こうして501統合戦闘航空団───ストライクウィッチーズは、セバーン島を後にした
オペレーション・ノーティラスは、失敗に終わった
悔しがる者、敵への怒りを抱く者、仲間の身を案じる者、憂いを覚える者
それぞれが様々な思いを抱きつつ、ロマーニャ基地へと帰投した
続く
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 15:28:45.14 ID:Uj0YpkyC0
乙ギーチェ!
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 15:29:43.36 ID:Clwy/li10
乙!!
821 :
試作な俺-12話-Counter attack:2010/12/28(火) 15:30:17.81 ID:6djC+6ftO
少し設定置いときます
・シナップスシンドローム
γ-グリフェプタンの効果が切れた禁断症状を意味する、通称「時間切れ」
発症する条件は、服用後の『一定時間の経過』及び、『魔法力の大量消費』のいずれかである。
シナップスシンドロームは、服用者に激烈な苦痛を伴う発作を引き起こし、そのままだと最終的には廃人となるとされている。
発症中は強化ウィッチといえども戦闘不能に陥り、まともな飛行すら困難になってしまう。
シナップスシンドロームを治癒する為には、特効薬である『アラキドノイル』の服用が絶対条件である。
このような危険性などから、γ-グリフェプタンは『覚醒薬』というよりも、『毒薬』であると一部の研究員に皮肉られたりする事もある。
詳細はそのうち追加
12話終了です
戦闘ばっかりで申し訳ない
しかも「俺」はバスターライフル吸収されたり命令違反したりバルクホルンに庇われたりと散々です
次回は<かさなる力>
年内には13話まで終わらせたいのでまた近いうちに来ると思います
読んでくれた人、支援くれた人ありがとうございました
乙ー!待ってるぜ
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 15:44:28.44 ID:Uj0YpkyC0
この後誰か予約してる?
ノルマンディーの続き書いた
史上最大の作戦 期待してるよ。 行かないの?
1944年6月6日
ガリア奪還作戦の一環として、連合軍兵力155000人を動員したオーバーロード作戦が計画された。
この作戦のうちノルマンディー上陸、特にオマハビーチへの上陸は、もっとも有名な戦いとなった……。
ガリア ノルマンディー オマハビーチ
オマハビーチの沿岸を、連合軍の上陸用舟艇がひしめき合い、オマハビーチヘと進撃している。
今、俺はそのオマハビーチへ向かう舟艇の中に居た。
その日は波が高く、舟は上下に激しく揺れていたため、乗っていた兵士の中には吐瀉物を吐き出す者までいた。
船長「ランプ降ろし方、30秒前!神のご加護を!」
船長が、叫ぶ。
目の前にはオマハビーチが見え、その崖の上には堅牢なネウロイの防御陣地が見えた。
大尉「ビームの雨に気をつけろ!死にたくなければとにかく突っ走れ!」
軍曹「ビーチでは固まるんじゃないぞ!5人固まればいい標的だが、1人だと弾の無駄になる!」
大尉「銃に砂を入れるな!砂が詰まったらそれまでだぞ!」
俺たちは、彼らの言葉に震えながら頷く。
大尉「では、ビーチで会おう!」
海岸からは、砲弾が次々と飛んできて、水柱を何本も作っていく。
ピ-!ピッピ-!
笛の音が聞こえ、舟のランプが開かれる。
途端に船内に銃弾が殺到し、一番前に居た兵士から順に次々となぎ倒されていく。
俺は咄嗟に、舷側から海に飛び込んだ。
「舷側から飛び降りろ!モタモタするな!」
装備が重すぎて、海中ではうまく動けずに、飛び込んだ仲間たちがもがきながら沈んでいく。
俺も銃を沈めてしまったが、そのおかげでなんとか浅瀬まで泳ぐことができた。
海中にも銃弾が飛び込み、装備を外そうとした兵士達を襲う。
「行け行け行けー!」
誰の声かも分からずに、ただ突き進む。頬の横を弾丸が掠めていく。
なんとか浜辺に設置された対戦車障害物の影に辿り着き、身を潜める。
僅か1分ほどの時間だっただろうが、寿命が一気に半分ぐらいに減った気がする。
ようやく落ち着いて、辺りを見回すと死体がそこら中に転がっていた。
俺はそこで改めて恐怖を感じ、唇が震えた。
銃弾が鉄を叩く音がする。
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 16:26:23.38 ID:Rc/ptrv0Q
試作乙乙
相変わらず続きが気になる
そしてノルマンディー支援
あと0時くらいに予約したいモジャ
「資材を運び出せ!」
「やられちまうぞ!」
「た、たすかっ…」
「なにしてる、進め進めー!」
「前進だー!」
あちこちから声が聞こえ、何人、いや何十人もが海岸に身を乗り出して進んでいく。
しかし、崖の上に陣取っているネウロイからしてみればいい的なのだろう。
次々と銃弾とビームに倒れていく。
突然、近くで爆発が起こった。敵の砲弾が着弾したのだ。
味方の体が宙高く舞い上げられ、バラバラになっていく。
「衛生兵はどこだー!」
「そいつはもう助からない!置いていけ!」
俺は、少しずつ伏せながら前進していく。
途中、落ちていた銃を拾ったが、その銃は吹き飛んだ腕が握っていた。
その腕を外し、砂が詰まっていないかチェックする。
……大丈夫なようだ。
「頭をさげろー!」
「固まるな広がれ!」
火炎放射器を持った兵士が被弾し、爆発する。
その炎は、周りにいた兵士まで焼いていく。
「俺の腕は、どこだ、俺のうで……」
呆然と立ち尽くし、周りを見回す兵士の片腕は吹き飛んでいた。
到着した上陸用舟艇の1隻は燃え上がりながらランプを開く。
中から、火達磨になった兵士が次々と飛び出し、そのまま倒れる。
海水は、真っ赤になっていた。
「どうすれば、いいんですか、大尉!」
俺の前にいた仲間が、隊長に叫ぶ。
隊長はしばらく茫然自失としていたが、すぐに指示を出す。
「部下を岸にあげろー!」
「よーし、みんな俺についてこい!」
「集合場所はどこです!?」
「とりあえず、崖の下の斜面につけ!」
「ここから動けません!」
「この先、遮蔽物が何もありません!」
「ママ、ママー!」
まさに阿鼻驚嘆だった。指揮系統も混乱してる。
俺は、ずっと遮蔽物の影に居たかったが、それは叶わなかった。
支援
工兵「どこの所属だ!?」
俺「だ、第1大隊B中隊であります!」
工兵「海軍工兵だ!浜の障害物を排除、戦車を上陸させる!」
俺「戦車なら沖を漂ってます!」
工兵「まだ陸戦ウィッチは無事だ!ここをどけ!」
大尉「行くぞ、俺!」
大尉は、負傷した仲間を引きずりながら前に進んでいく。
俺もそれについていく。
大尉「もう少しだ、俺!」
俺「は、はい!うわっ!」
突然、俺と大尉の間に砲弾が落ちた。
目を開けると、大尉が引き摺っていた味方の下半身が吹っ飛ばされていた。
しかし、大尉はそれに気づかず進んでいく。
俺「大尉、大尉!もうそいつは死んでます!」
大尉「なに言って……ちくしょう!」
大尉は死体と成り果てたそいつをそこに置き、前進する。
砲弾と銃弾の嵐は止む気配がない。
「走れ、走れ!」
俺たちは、必死に斜面まで走っていく。
正直、いつ漏らしてもおかしくなかった。
銃撃とビームの掃射をくぐり抜け、何とか斜面にたどり着いた俺たちはすぐさま身を潜める。
大尉は、近くにいた通信兵に声をかける。
大尉「連絡だ!戦車の上陸叶わず!陸戦ウィッチも未だ到着せず!B地点に味方装甲車両無し!ネウロイ陣地、突破不能!」
通信兵「B地点に戦車なし!B地点、未だ突破不能!戦車および陸戦ウィッチはまだか!送れ!」
大尉「ここの上級士官は!」
俺「大尉であります!」
大尉「俺、今居る位置は分かるか!?」
俺「集合地点のはずですが、まだ誰も来ていません!どの隊もばらばらになってます!」
大尉「司令部宛て!上陸第一波失敗せり!橋頭堡いまだ確保ならず!形勢極めて不利!」
通信兵「B地点、上陸失敗!橋頭堡確保ならず!」
俺「大尉、F中隊にG中隊!おまけに海軍の爆破専門の特殊部隊まで入ってます!」
大尉「司令部だ!司令部を呼べ!」
大尉が通信兵の肩を叩くと、ごろんと、通信兵の体が転がる。
振り向かせると、顔がぐちゃぐちゃになって死んでいた。
大尉「俺、司令部に通信をいれろ!通信兵は死んだ!」
俺「り、了解!」
俺は大尉から通信機を受け取り、通信を試みる。
俺「作戦本部!作戦本部!至急救援を求む!形勢は極めて不利!」
司令部「現在、航空ウィッチを支援にむかわせた。現状を維持せよ」
俺「了解!大尉、航空ウィッチが向かってるとのことです!」
大尉「分かった!」
数人の仲間が合流する。
船の中と比べると、かなりの少数だ。
大尉「これで全部か、たったこれだけか!」
軍曹「手酷くやられましたが、まだどこかに居るはずです!」
大尉「これだけでは戦えない!」
軍曹「突破ルートD-1は右側の斜面ですか?それとも左の……」
大尉「いや、違う違う。左側はベイリールだ、こっちがD-1」
俺「このままでは嬲り殺しです!反撃もできない!」
大尉「武器弾薬を集めろ!かき集めるんだ!」
仲間が数人、近くの死体から小銃や機関銃や弾薬をかき集めてくる。
それだけでも命がけだ。
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 16:43:10.29 ID:ROvJSLT/O
支援
大尉「爆薬筒だ、爆薬筒を持って来い!」
俺「工兵が来ます!」
工兵が、1メートルほどの筒を数本持ってきた。
あれでどうにか突破口を開くのだ。
最も、突破するには陸戦ウィッチが不可欠なのだが。
俺「陸戦ウィッチがまだ来てません!」
大尉「来ると信じて、筒を仕掛けろ!」
どんどん筒を伸ばしていく。
ウィッチはまだか!
工兵「爆薬筒に点火するぞ!全員伏せろ!」
工兵が叫び、信管を点火する。
数秒後に鉄条網や障害物が吹っ飛び、突破口が開かれる。
軍曹「突破口が開いた!突っ込むぞ、俺に続け!」
俺「ウィッチ隊はまだ来てませんよ!?」
大尉「しかしこのままでは嬲り殺しにされるだけだ!」
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:02:15.80 ID:FfHWCzlp0
支援
大尉たちはそこから駆け出し、斜面を登っていく。
歩兵だけでネウロイとやるなんて無茶だ。
そう思ったが、ここに居てもしょうがない。
俺も斜面を上り、コンクリートの陣地の影に身を潜める。
陣地の後ろに崖が見え、その上にネウロイの砲座と機銃座があった。
大砲はアフリカでよく出るという、戦艦の砲塔を逆にしたような形のネウロイだ。
それは、あそこから動く気配はない。
俺たちは、コンクリート造りの陣地の影にみを潜め、そこから動けなくなっていた。
少しでも顔を出すと、機銃に撃たれるのだ。
大尉は、銃剣にガムで鏡をひっつけ、陣地の様子を探る。
大尉「大砲2、機関銃2」
軍曹「ちくしょう、突破ルートはありますが、これじゃいい的ですよ!戦車さえあれば!」
大尉「無い物ねだりをしてもしょうがないだろ!」
大尉「お前ら、遮蔽物の影に隠れて進め!ネウロイに弾丸をお見舞いしてやれ!」
後ろにいた5人の兵士が、進んでいく。
大尉「援護射撃開始!」
上の陣地に向けて、俺はM1ガーランドを撃ち込む。
こんな小銃の攻撃でネウロイを倒せるとは思わないが、それでも牽制ぐらいにはなるだろう。
バンッバンッバンッ キ-ンッ!
弾切れの音が響き、俺は急いでリロードをする。
「うわああああっ!」
……移動した連中がやられたらしい。
しかし大尉は、また移動させるようだ。
俺「これではいい的です!突撃なんて、自殺しろと言ってるようなもんです!」
大尉「ここにいてもやられるだけだ!援護射撃!」
バラララララ!ダンッダンッダンッダンッ!バンッバンバンッバンッ キ-ンッ キンッ!
援護射撃をしても無駄だ、奴らは人間と違って恐怖を感じていないだろうから。
突然、崖の上の大型ネウロイが動き出す。
まさかこっちを撃つ気だろうかと思ったが、違うらしい。
ネウロイは空に向けて、巨大な砲を撃った。
俺「な、なんだ!?」
大尉「どうやら来たみたいだぞ!」
大尉が空を指差す。その先を見ると、11個の影が編隊を組んで飛んでいた。
あれはまさか……!
第501統合戦闘航空団の11人は、連合司令部からの要請で、ノルマンディー上陸作戦の支援に来ていた。
ミーナ「地上の上陸部隊が、大苦戦をしているようです。私たちの目標は、彼らの支援及び制空権の確保」
ペリーヌ「ガリアをあんなにして……絶対に許しませんわ!」
ゲルト「海岸があんなに…なんてむごい!最初から支援に来ていればこんなことにはならなかったのに!」
宮藤「ひ、ひどいですあんな……」
リーネ「これが、戦争なんですね……」
エーリカ「こんなの許せないよ」
エイラ「サーニャ、大丈夫カ?」
サーニャ「うん、大丈夫よエイラ」
シャーリー「ルッキーニ、見ちゃダメだ」
ルッキーニ「大丈夫だよ、シャーリー……」
皆の顔は、恐怖と怒りがにじみ出ていた。
しかし、そんなことも言っていられない。
坂本「陸戦ウィッチが、上陸を開始している。私と宮藤とリーネはそちらの援護に向かう。
エイラとサーニャ、それからシャーリーとルッキーニは地上の攻撃を頼んだ」
ミーナ「ハルトマン中尉とバルクホルン大尉は私と一緒に制空権の確保に向かいます」
「了解!」
11人は編隊を解き、それぞれの目標に向かっていく。
遠くからエンジン音が近づき、急降下をする独特の鋭い音が聞こえてきた。
大尉「やっと来たか!」
俺「あれがウィッチ……」
俺は見た。4人のウィッチが、崖の上に布陣する大型ネウロイに向かっていくのを。
まず一人が、ロケット弾で敵の大型ネウロイを黙らせる。
次いでその後ろにいたウィッチが銃弾を華麗に避けながら、手元の機関銃で敵の陣地に機銃掃射する。
そして豊満な胸のウィッチが、小柄なウィッチの腕を掴み、激しく回転する。
手を放された小柄なウィッチが何重にもシールドを張り、大型ネウロイのど真ん中に突っ込んだ。
大型ネウロイはその巨体を傾かせ、沈黙した。
大尉「やりやがった!」
俺「すげえ!」
俺が、空を見上げていると無線機に通信が入ってきた。
シャーリー「こちら第501統合戦闘航空団のシャーロット・E・イェーガー大尉だ!」
俺「こちらリベリオン陸軍第1大隊B中隊の俺二等兵です!支援、感謝します!」
シャーリー「なーに、お安い御用よ。死んじゃだめだぞ?」
俺「ええ、もちろんです!」
大尉「誰と話してる!?」
俺「上空の天使たちですよ!」
大尉「なんだと!?後で代われ!」
俺「了解しました!」
軍曹「野郎共!ウィッチに負けるんじゃねぇぞ!」
味方「イエッサー!」
大尉「ルートが開いたぞ!皆来い!」
軍曹「俺に続け!」
機銃陣地も沈黙し、俺たちはそのルートへと殺到する。
大尉「行け!行け!ウィッチ隊が支援してくれる!」
バララララ!ダンッダンッ!ブゥ-ンッ!ド-ンッ!
崖の上には、大型のネウロイが3匹も居た。
先の奴ほど大きくはないが、それでも歩兵の俺たちにはとんでもなく脅威だった。
そのネウロイは、砲口をこちらに向け、砲弾を撃ってきた。
その砲弾で、近くに固まっていた味方がまとめて吹っ飛ばされる。
俺「ちくしょう、なんだあいつ!」
大尉「バズーカどこだ!もってこい!」
軍曹「バズーカなら崖の下に落っこちてる!」
俺「どうするんです!?」
大尉「上空のウィッチ隊に援護を要請しろ!」
俺「り、了解!こちらD-1!現在大型ネウロイ3体と交戦中!こちらの装備では歯が立たない!至急援護求む!」
シャーリー「俺二等兵か?あー、悪いね……弾切れ起こしちゃったよ」
俺「なんだって!?
ちくしょう!」
空を見ると、その4人のウィッチは洋上へと向かっていた。
弾薬を補給しに行ったのだろう。
その間にも、味方は崖の上に登ってくるが、そのたびにほとんどがネウロイに吹き飛ばされる。
俺「ウィッチは補給に向かいました!」
大尉「ちくしょう!呼びかけろ!」
マイルズ「ザザッ…こちらブリタニア王国陸軍第4戦車旅団C中隊のマイルズ少佐です!」
俺「陸戦ウィッチでありますか!?
」
マイルズ「そうです!突破ルートの開闢感謝します!」
大尉「そんなことはどうでもいい!早く支援に来てくれ!やられちまう!」
マイルズ「今向かっています!もうしばらく頑張ってください!」
どうやら陸戦ウィッチの部隊は、やっと海岸に上陸したようだった。
それならあともう少しで着くだろう。
アフリカにも作戦支援の要請は飛んできていた。
ガリアは、ちょうどアフリカの対岸だったので、すぐ来れる部隊だったからだ。
マイルズ達は、既に崖の下まできていた。
しかし、陸戦用ストライカーだと、登るのに時間がかかってしまう。
マイルズ「ネウロイもうまいところに陣地を作ったものね!」
パットンガールズ「イーハァ!」
マイルズ「あ、ちょっと!」
リベリオンの陸戦ウィッチ達は崖の横の急斜面を登っていく。
パトリシア「ヘーキヘーキ!こんぐらいの絶壁!」
マリリン「うちらグランドキャニオンで慣らしてるのよ!」
アビゲイル「さっさと上の連中を助けるわよ!」
その後に続いて、重陸戦ユニットティーガーを操るシャーロットが続く。
崖を登りきった彼女たちの前には、小火器で巨大なネウロイに立ち向かう俺たちの姿があった。
シャーロット「要救出部隊発見!」
マリリン「急げ急げ!祭りに遅れちゃうよ!」
パトリシア「ロックンロール!」
アビゲイル「騎兵隊のお通りだー!」
俺達の後ろに、リベリオンとカールスラントの陸戦ウィッチが現れた。
まずリベリオンのウィッチが、手元の大砲を撃ち込む。
あんな小さな砲なのに、ネウロイは怯んでいた。
マリリン「シャーロット!」
シャーロット「了解!」
カールスラントのウィッチが、ストライカーの横にある88ミリ砲をネウロイの側面に叩き込んだ。
一際大きな爆発を起こし、一体のネウロイは爆発四散した。
大尉「俺たちも撃ち続けるんだ!」
俺「り、了解!」
ダンッダンッダンッ!キンッ!バラララッバラララッ!
軍曹「俺!通信が入ってるぞ!」
俺「はい!」
圭子「こちら、第31統合戦闘航空団アフリカ所属の加東圭子少佐です。目標を指示してください」
俺「了解しました!大尉、信号弾を!」
大尉「分かった!」
大尉が信号弾を打ち上げ、辺りを照らし出す。
その下には、ネウロイが居る。
俺「こちら俺二等兵!信号弾の東の大型ネウロイを頼みます!」
圭子「OK、確認した。突撃、突撃、突撃」
圭子「真美!40ミリ砲出番よ!」
真美「はいっケイさん!」
上空の一人がそのからだに不釣り合いな巨大な砲を構え、急降下する。
真美「射撃のコツは、至極簡単!当たるとこまで近づくだけ!
」
俺たちのすぐ上を飛んでいく扶桑のウィッチが、40ミリ砲を2体目のネウロイに叩き込んだ。
ネウロイはバランスを崩し、足元から崩壊を始める。
アビゲイル「YAHAAA!」
マリリン「クールだぜマミ!」
パトリシア「ブラヴォー!」
残り一体になった敵は、勝目無しと判断したのか撤退をはじめた。
俺「敵は撤退していきます!」
マイルズ「追撃を開始しろ!ガールズ、一列横隊!」
マルセイユ「ライーサ、私たちも行くぞ!」
ライーサ「オッケー、ティナ!」
あれはアフリカの星といわれるウィッチのようだ。
近くにいた味方の歩兵が沸き立っていた。
ウィッチ達は、ネウロイを追撃に行ってしまった。
残された俺たちは、その崖の上に立ち、海岸を見た。
俺「やりましたね、大尉」
大尉「やはり、戦乙女達はすごいな」
軍曹「ですな、是非とも会ってお話ししてみたいものだ」
上空を、いくつものウィッチと戦闘機が飛び回り、海には連合艦隊と多くの上陸用舟艇と支援艦。
そして浜辺には大量の戦車と装甲車両、陸戦ウィッチが居た。
俺「案外、その願いはすぐに叶うかもしれませんよ」
オマハビーチは、4000名以上の死者を出しながらも連合軍によって奪還された。
この作戦は、各地の亡命ガリア軍やガリア政府に伝えられ、国民はこのニュースを大いに喜んだという。
おわり
6分間隔にしないとまたサル喰らうよ
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:12:12.48 ID:ROvJSLT/O
あら、終わってた
はずかし
乙
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:17:56.41 ID:Rc/ptrv0Q
乙乙
昼からの短時間でこれを全部書き上げたのか…
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:22:30.72 ID:Uj0YpkyC0
乙
なんという仕事の速さ・・・
おいらの駄文が霞むw
乙でした
超乙
重ねて乙
この後の投下予定は?
860 :
格闘の者:2010/12/28(火) 18:49:42.68 ID:0VH7gQjp0
次は・・・私が投稿します。
第二章の一話をどうぞ。
861 :
格闘の者:2010/12/28(火) 18:55:44.10 ID:0VH7gQjp0
「第一話 剣と拳とあらすじ。」
俺の名前は志狼。
生年月日は1995年6月11日、16歳。
突然、俺は・・・自分の世界と似て非なる世界にいる。
そこはネウロイと呼ばれる機械生命体とそいつと戦うウィッチーズと呼ばれる魔女の世界。
早い話、俺は異世界にいると言うわけだ。
そこで、連合軍第501統合戦闘航空団、その名も「STRIKE WITCHES(ストライクウィッチーズ)」と出会い共にネウロイと戦う事となった。
最初は自ら壁を作って拒絶していたけど・・・
皆の優しさを受け入れて仲間との大切さを理解して一緒に戦っている。
両腕が鋏の人型ネウロイが俺を元の世界に戻すという事を言ってたが、
俺はこの世界に生きる事を決めた。
奇跡が起きたのかな。一時的だが、俺は元の世界に戻り母と再会してまた異世界に戻った。
そこで出会った仲間と大好きな人がいる世界だから。
――――――――――――
志狼「・・・」
坂本「・・・」
周りのウィッチーズが心配している中、両者は睨みあっていた。
俺と対峙して眼帯の女は扶桑皇国の海軍の坂本美緒少佐。
豪快な性格でとにかく鍛錬が好きな扶桑侍だ。
どうして、こうなっているのか遡る事、一時間前の事・・・
862 :
格闘の者:2010/12/28(火) 18:57:57.89 ID:0VH7gQjp0
――――――――――――(一時間前・談話室)
坂本「そういえば、志狼。この前の人型ネウロイとの戦いの後、刀はどうしたんだ?」
志狼「あー、動きを止める為に投擲しちまったな。」
宮藤「そういえば、あの時はネウロイごとフッ飛ばしちゃったんですよね・・・」
この子は宮藤芳香佳。坂本と同じ扶桑出身。
よく一緒に出撃するメンバーの一人。
治療系の魔法が得意で、とんでもない魔力が秘められているとか。
確かにあのデカいシールドをいつまでも張れる位だから相当な魔力の持ち主と解る。
リーネ「あの後、見つかった時は刀がポキリッと折れてましたしね・・・」
この子はりネット・ビショップ。
ブリタニア出身。
宮藤とは親友で対装甲ライフルでの長距離射撃に秀でており後方支援が得意。
少々、気弱な性格だがここぞと言う時には勇気を発揮する。
坂本「刀は投げるものではないぞ。
幾ら、格闘術が優れているからって、もしも使えなくなったらどうするんだ?」
志狼「そうならない様に、俺も鍛錬してコントロール出来る様になりました。」
実際に固有魔法の魔力練成を自由自在にコントロールもした。
どうも、何か許せない時や怒りなどの感情で発現できるようだ。
863 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:00:03.91 ID:0VH7gQjp0
坂本「なるほど・・・、よしっ。表に出ろ。」
志狼「何故?」
坂本「一度はお前の空手と対峙してみたいと思ってな。どうだ?」
志狼「いやいや・・・明らかに竹刀を使うそっちが有利じゃあ・・・」
坂本「そんな事は無いと思うぞ。男性と女性の力は違うからだいたいは五分五分だと思うがな。」
どんな理屈だよ!!突っ込みたいがなんか負けの様な気がする・・・
志狼「・・・この先、人型のネウロイが出るとなると両腕が剣の様なネウロイがでるかも知れないから。」
宮藤「えっ?やるんですか?」
志狼「それに・・・勝負を申し込まれたら受けて立つのが流儀じゃないのか?」
坂本「おっ、良い返事だな。では今から参るか。」
ペリーヌ「志狼さん、少佐に怪我をさせないでくださいよ。」
この金髪のメガネをかけているのはペリーヌ・クロステルマン。
ガリア出身のウィッチーズでしかも貴族出身。
固有魔法は電撃だが、使うと髪がボサボサになるらしく使う機会は滅多にないとか。
最初は高飛車な女だと思っていたが故郷のガリアを復興させたいという思いを知ってたまにその手伝いをしている。
ちなみに坂本少佐に心酔しているとか・・・
志狼「解っているさ、手加減はする。なんとかな・・・」
とは言っても、本気出さないと後で坂本が怖いしな・・・
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:00:39.65 ID:9iYP2RZs0
みてんぞ〜!!
支援支援
865 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:01:26.01 ID:0VH7gQjp0
――――――――――――(そして、今に至る)
どういわけか、ギャラリーも集まってきている。
ミーナ隊長もよく許可したな、この試合を。
ミーナというのはミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐でこの501の隊長。
何でも「スペードのエース」と呼ばれているカールスラントの出身(だいたいドイツ辺り)。
物腰は柔和で、その思考も型にはまらず部下に自発的に自由に行動させる主義であるが・・・
怒らせるとめっちゃ怖いとルッキーニとエーリカが言ってたそうだ。
ミーナ「本当に美緒ったら・・・」
やれやれとため息をついている。本当はやらせたくなかったんだな・・・
バルクホルン「私の拳を受け止めた位なんだから勝つんだぞ!!」
志狼「うっ・・・無理な事を。」
ゲルトルート・バルクホルン大尉。
カールスラント出身の生粋の軍人。
二丁の大型銃を振り回して戦うエース。
とにかく軍の規律が厳しく俺が苦手としている人だ・・・
んで、バルクホルンと一緒にいるのがエーリカ・ハルトマン中尉
ミーナ、バルクホルンと同じくカールスラント出身。
なんと、これまで撃墜された事がないスーパーエースなのだが・・・私生活はだらしなく部屋が凄く汚い。
とにかくグースカと寝ているが面白い事があれば直ぐに起きる。
866 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:03:07.54 ID:0VH7gQjp0
シャーリー「どっちが勝っても面白いかもな。」
ルッキーニ「志狼ー!!頑張れー!!」
オレンジ色の髪の女性はシャーロット・E・イェーガー大尉。
リベリオン(俺の世界ではアメリカ)出身の女性だ。
マイペースで楽天的、結果オーライの能力主義者のスピード狂。
自分のストライカーを改造しているのが趣味だとか・・・
んで、あの小さい奴はルッキーニ・フランチェスカ少尉。
ロマーニャ(どうやらイタリア)出身で美食家の昼寝好き、
気ままに行動していることが多く、訓練や整備をサボるのもしょっちゅう。
また、胸が大きい女性に対して揉むのが趣味だとか・・・なんともアホな趣味を。
ちなみに虫を集めるのも好きだとか。
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:04:16.02 ID:cX1/xvmoO
盗撮ならぬ盗作俺ってか?wwwwwwwwwwwwwwwww
868 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:05:12.25 ID:0VH7gQjp0
そして、遅れて二人がやってくる。
エイラ「遅れてごめん。もう始まったかー?」
サーニャ「遅れてごめんなさい。」
宮藤「あっ、エイラさん!サーニャちゃん!」
独特なしゃべりが特徴なのがエイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉
スオムス出身で先の事が見えると言う魔法を持っている。
タロット占いが趣味、けど・・・俺の運勢は教えてくれなかった。
そして、サーニャ・V・リトヴャク中尉。
オラーシャ出身でおとなしく歌やピアノが得意。
夜間戦闘を専門とするナイトウィッチで、
そのナイトウィッチに必須の魔導針でネウロイを地平線まで探知が出来ると言う(後から知ったが・・・)
ちなみに世界中のナイトウィッチと交流もできるという。
エーリカ「志狼ー、サーニャンがみているんだから、かっこいい所を見せなよー!!」
サーニャ「・・・(///)」
志狼「・・・(///)」
ハルトマンがそう言と二人は顔を赤くした。
そう、人型ネウロイとの対決の時に盛大な告白しちゃったからな・・・
で、皆がいる前でサーニャと・・・キ、キスまでしちまって。
い、いかん!!いかん!!大事な真剣勝負なんだから余計な事は考えるな!!
869 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:06:14.51 ID:0VH7gQjp0
坂本「さて、どちらかが一本取れるか勝負しようじゃないか?」
竹刀を構える坂本。背後に虎のオーラが見える。
こいつは本気でやるか。
ちなみに試合のルールだがストライカーを履かずに魔力なしのガチンコ勝負。
どちらかが頭をとった方が勝ち。
志狼「言っておきますが・・・互いに怪我しない様に手加減はしてくださいね。」
坂本「それは解っている。では・・・いくぞ!!」
志狼「・・・」
両者は構えて・・・、
志狼・坂本「「勝負!!!」」
両者、地面を蹴って距離を詰めよる。
坂本が竹刀を縦に振り被り志狼の頭を狙うが、志狼は右手で竹刀を掴む。
バッと一旦距離を離す二人。
ジリジリと円を描くように相手の出方を見る。
先に動いたのは志狼だ。
水平チョップで坂本の顔を捕らえようとしたが、美緒はしゃがんで回避する。
足元がガラ空きになった所を狙い足払いで志狼を転ばす。
竹刀の鋭い突きが来たが転がりながらかわして態勢を立て直す。
ああ、異世界の盗作ってやつか
871 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:08:21.03 ID:0VH7gQjp0
坂本「ふむ・・・今の手刀は良かったが、まだまだだな。(しかし、先程の手刀はまるで刃の様に鋭かったな・・・)」
志狼「そいつは、どうも。(というか、少佐の腕は師範レベルに近いな。)」
次の一撃で決めようと構え直す。
互いに見計らって・・・動く!!
坂本の竹刀が志狼の顔ギリギリ、志狼の拳が坂本の顔ギリギリ。
両者の寸止め。つまり・・・引き分けだった。
リーネ「ねぇ・・・今の見えた?」
宮藤「・・・速くて全然解らなかった。」
ミーナ「どう、コメントすればいいのかしら・・・」
エイラ「ぜ、全然、ワカッンネー。」
サーニャ「・・・私も。」
バルクホルン「だが・・・両者の態勢を見ると・・・」
エーリカ「引き分けだね。」
竹刀を収める坂本。深く呼吸をする志狼。
志狼「で・・・今更、何だがこれってタメになる様な事あったか?」
坂本「まぁ、結構良い経験にはなったぞ!!はっはっはっ!!」
俺はたぶん、この人には勝てないかもな。そう思ったら、不思議と俺も可笑しくなってきて・・・
志狼「ハハハハッ。そうか。」
笑っちまったな。
坂本「さて、これから訓練でもするか。勿論、志狼。お前も参加するんだぞ!!」
志狼「ちょっ!?さっき一戦やったのに!!?」
坂本「ほら、お前たちも走れーーー!!」
観戦していたウィッチーズも訓練に取り掛かる。
よく晴れた青空の日、俺は頑張っています。
{第一話 終わり}
872 :
格闘の者:2010/12/28(火) 19:09:41.79 ID:0VH7gQjp0
ひとまずはここまで・・・第弐話製作中です。
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:14:03.35 ID:C87ym9u/P
今日は予約ある?
年末だからしばらく人少なくなるのかなぁ
いらん子俺詰まった
短編書く方が楽でいいな
>>873 夜はあるんじゃないっけ?
0時に一人あるだけだな
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:18:38.72 ID:Clwy/li10
>>873今日はたぶんないと思う。
明日の15時くらいに投下予約していいかな??
ちょっと後で投下していいかな?
シャーリー「今日も愛機の整備だ、どれどれっとぉ……」
シャーリー「ん?なんだこりゃ?見たことない機械だな」
シャーリー「おーい、これ誰のだー?」
シャーリー「……」
シャーリー「なんだろうな、これ」
シャーリー「ええーと、これはなんだ……これは……」
シャーリー「やべ、なんか起動しちまった」
シャーリー「わ!なんか画面に出てきたぞ」
シャーリー「んん?Ninten○o?」
シャーリー「なんだ……光って……!!」
シャーリー「おわああああ!」
ルッキーニ「シャーリー!! おっはよーう!」
ルッキーニ「あれ?いない」
ルッキーニ「何この機械……GAMEBO○?」
ルッキーニ「うじゅー!変なのー!」
シャーリー「うーん、ここは……」
シャーリー「なんだこりゃ!どこもかしこも白黒だ!」
シャーリー「あたし、どこに迷いこんじまったんだ……?」
俺「俺が……伝説の髭の兄弟二人の仇を討つ!!」
俺「ん?誰だありゃ」
続かない
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:30:30.15 ID:xykK0bRi0
年末は忙しいからね・・・
投下してもいいかな?初めてなんで助言して
もらえれば助かるけど・・・
>>877の後の方がいいかな?
どちらが投下するにしても楽しみに待ってるぜ
投下するなら少し支援するよー
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:35:50.37 ID:xykK0bRi0
じゃあ、お手柔らかに・・・
883 :
877:2010/12/28(火) 19:37:23.51 ID:Uj0YpkyC0
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:39:25.06 ID:xykK0bRi0
はい、スミマセン一話だけにしときます。
885 :
877:2010/12/28(火) 19:40:04.20 ID:Uj0YpkyC0
886 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 19:45:01.83 ID:xykK0bRi0
7/7 俺世界
俺「あ〜あ、ついてないなぁ雨なんてさ」
田舎町の小さな部屋の一室
少年はそんなことをつぶやいていた。
俺「催涙雨だっけか・・・」
七夕の日の雨は織姫と彦星の涙、催涙雨と言うらしい
俺「オレも泣きたいよ・・」
オレは星空が好きだ、でも
星座に詳しいとかそういうわけじゃない
この町の星空が好きなんだ
俺「つっても空ぐらいしかないんだけどな・・・この町」
887 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 19:48:43.17 ID:xykK0bRi0
7/7 ウィッチーズ世界
執務室にて・・・
ミーナ「最近はネウロイがおとなしいわね・・・」
坂本「どうした?うかない顔をして、いいことだろう」
ミーナ「まぁ、そうなのだけど逆にね」
坂本「・・・そうだな」
888 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 19:53:30.05 ID:xykK0bRi0
同日 夜
俺「涙もつきたのかね・・・」
空には満点の星空が広がっていた
俺「二人は会えたのかな・・・」
その時、流れ星がオレの目に写った
かける願いは決まっている
俺「この空を自由に飛べますように」
俺「子供じみてるかな、、ははっ」
・・・・・
俺「帰るかぁ」
?「・・・・・・」
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:53:32.91 ID:Clwy/li10
いいねいいね!
支援
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:54:26.44 ID:rrs7i1A20
まるで体外離脱ワールド
支援
892 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 19:58:50.92 ID:xykK0bRi0
同日 ウィッチーズ世界 夜
ミーナ「サーニャさん、エイラさん気をつけてね」
エイラ「珍しいナ、見送りなんて」
サーニャ「エイラ、、、」
ミーナ「ふふ、いいのよ、でも気をつけるのよ?」
エイラ「わかってるって、サーニャは私が守るっ」
ミーナ「エイラさんも、ね」
エイラ「わかってるって」
・・・・・
坂本「二人は行ったか」
ミーナ「あらどうしたの?こんな時間に」
坂本「いや、ちょっといやな予感がしてな・・・」
893 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:01:00.93 ID:xykK0bRi0
同日 夜 その後
俺「ZZZZ」
?「ねぇ・・・」
俺「ZZZZZ」
?「おーーーい?」
俺「ZZZZZZ」
?「こうなったら」
すぅ〜〜〜〜
支援
しーえん
896 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:16:44.26 ID:xykK0bRi0
同日 ウィッチーズ世界 夜2
ネウロイ?「ウォォォォォォォォォン」
エイラ「なんだよ、アレ?」ダダダダダダダ
夜空には銃声が響いていた
サーニャ「わからない、でも、、、」
エイラ「でもっ?」
サーニャ「ネウロイだけどネウロイじゃない、、、」
エイラ「、、それって」
ネウロイ?「ウォォォォォォォォォォォン」
エイラ・サーニャ「わっ!!」
巨大な体に似合うだけの光線をその「敵」は放った
その「敵」の体は白くとてもいままでのネウロイと
同じには見えない、姿をたとえるのなら鮫だろうか
897 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:18:04.17 ID:xykK0bRi0
続き
エイラ「!?」
サーニャ「エイラッ!」
エイラのストライカーに光線が命中したようだ
かすっただけといえど機動力は大きく低下する
普段のエイラなら当たるはずがない
同様している証拠だろう
サーニャはエイラに寄り添う
エイラ「バカッ、サーニャ逃げろっ」
サ−ニャ「やだっ」
ネウロイ?「ウォォォォォォォォォォォォォン」
その鮫は攻撃の準備を終えたようだ
ズゥゥゥゥゥゥン
放たれた攻撃はこのままだと二人を貫くだろう
時間をゆっくりに感じる・・・
エイラがなにか言ってる・・・泣いてる・・・
その時見た流れ星、願ったんだ・・・
サーニャ「エイラを・・・私を・・・助けて・・」
支援
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:21:16.66 ID:ItUiTzsu0
支援
900 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:23:53.83 ID:xykK0bRi0
同日 夜 その後のその後
?「すぅ〜〜〜〜〜〜〜〜」
俺「ZZZZZZZ」
?「起きろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
俺「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
?「やっと起きた?僕の名前はかささ、、、」
俺「・・・・・ZZZZZ」
?「・・・」ガンッ
俺「イタイ!?」
?「願ったよね?僕に」
俺「あの・・・は?」
?「あっちも急ぐからなぁ・・・」
俺「え、と、迷子とかなら」
?「説明はあとでするね」
901 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:26:45.76 ID:xykK0bRi0
続き
俺の前には少年がいる
七歳前後か?そういやあのころは
俺も背中に羽がはえて・・・・・たっけ?
?「いってらっしゃい♪」
902 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:33:14.71 ID:xykK0bRi0
同日 ウィッチーズ世界 夜3
サーニャ「ごめんなさい、みんな」
エイラ「サーニャァァ」
エイラはサーニャを抱く腕に力を込める
そして光線は二人を貫くことは、、、なかった
エイラ・サーニャ「え?」
俺「は?」
ここはどこ?わたしはオレ?・・・うん
俺「えええええええええええええ!?」
なんだここ?さっきまでオレの部屋に・・・まて
落ち着けオレ、えーと
ネウロイ?「ウォォォォォォォォォォン」
少女二名、鮫?一匹
俺「てかなんで飛んでんだぁぁぁぁ?」
903 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:35:42.49 ID:xykK0bRi0
続き
俺「てかなんで飛んでんだぁぁぁぁぁ?」
?「飛びたいって言ったじゃん」
俺「あぁ、、あ?」
?「叶えたんだから、叶えてあげなよ」
俺「・・・・・」
サーニャ「あぶないっ!」
俺「オレ?」
904 :
あの日の約束 1:2010/12/28(火) 20:46:24.98 ID:xykK0bRi0
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
俺「!!」
眼前に迫る光
?「大丈夫♪思うとおりにやってごらん」
俺「・・・夢だよな、、やってみるか」
両手を前に出して力を込める
エイラ「アイツ、なにやってんだ!?」
ドォォォォォォォォォォン
音が響く、海面がえぐれている
俺「ああ、、、スケールがでかいなぁ」
ネウロイ?「ウォォォォォォォォン」
俺「うん、なんとなくわかったよ」
オレは再度両手に力を込める、そしてやつの頭上を頭に描く
ォォォォォォォン
光線はオレの手元で消え、やつの頭上に降り注ぐ
鮫は自身の光線でコアもろとも破壊されていく
サーニャ「すごい・・・!」
俺「ね、、、む、、いな、、空が、きれいだぁ、、」
そしてオレの意識は薄れていった
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:49:06.59 ID:xykK0bRi0
これで一話は終わりです。晩御飯なので一時離脱です。
初めてといえど下手な文にお付き合いいただいてありがとうございます。
続きが気になる方はいるのでしょうか?
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:50:49.56 ID:nA3zJgnm0
おつかれ〜
続きを俺は期待する
乙ー!
続き期待してる世!
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:53:22.45 ID:bqNAYOA/0
そういや使い魔って普通の動物ばっかだな
もうちょっと変なのがいてもいいと思うが
甲殻類とか
使い魔カブトムシでルッキーニに捕獲されるとか妄想
乙!!
乙!
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:00:10.23 ID:bqNAYOA/0
そうだったのか
蟹が使い魔のウィッチでラファエルガンダムっぽいのを
妄想してた
サーニャをサバーニャと書き間違えるわけだな。
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:09:44.87 ID:nA3zJgnm0
さそりとかならどうなんだろ
尾はやっぱりあれだろうけど、頭からははさみが生えるのかな
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:15:14.11 ID:RNtrDP5j0
ダレモイナイ・・・・
トウカスルナライマノウチ・・・・?
12人の黄金ウィッチが活躍するんですね
918 :
喉 ◆NODO.2x7/2 :2010/12/28(火) 21:18:36.21 ID:OswrkVKY0
ネタが思いつかないんダナ
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:20:04.80 ID:FfHWCzlp0
使い魔がブンチョウという設定思いついたけど耳どうしようか なしでいいかな?
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:21:05.93 ID:xykK0bRi0
晩飯終了したけどやっぱりみんな優しいなぁ
続きを見たい人がいるとは
ありがたいです。
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:25:39.83 ID:8UG3SYzn0
エビならアホ毛二本でいけるんじゃ?
ただし能力はわからん
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:26:48.28 ID:FfHWCzlp0
>>921 なるほど羽か!マルセイユと同じじゃないか…ワクワクしてきたぞ
926 :
883:2010/12/28(火) 21:29:46.00 ID:Uj0YpkyC0
>>916 お譲りします。
同志カーチャンが部屋に居るので・・・
927 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:32:33.43 ID:RNtrDP5j0
>>883のお許しが出たので投下。
とある国の、とある戦場
ウィッチたちは困惑していた。
突如現れたネウロイの大軍勢。彼女たちはそれの迎撃をしていた。
予想外の出来事な上、相手は多勢。苦戦し、あわや突破される寸前それは起こった。
『お困りかな麗しきお嬢様方!?ここであったが始めまして。
正義の味方のご登場だぁ!!』
インカム等ではない、直接耳に響いてくる声。
振り向くと、そこには信じがたい光景があった。
928 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:34:01.14 ID:RNtrDP5j0
特大のコンテナを積んだような頭と胴体
ビルをそのままくっつけたような腕と足
スピーカーになっているらしい四角い口に丸い目
腕の先にはCの字のような手がくっ付いていて
背中と足にくっ付いている装置で空を飛んでいる。
それはロボット。子供の描いた様な巨大でデタラメなロボットだった。
929 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:35:08.33 ID:RNtrDP5j0
「な、何アレ?み、味方なの?」
「ネウロイじゃないわね・・・・・。」
「かと言って味方とは限らないぞ。」
『ノー!!俺完全に信頼されてねぇ!!ならば行動で示すのーみ!!』
そう、叫ぶとデタラメなロボットはネウロイの大群に特攻。
まんまるな目からビーム出したり、頭から大量のロケットをばら撒いたり
胸に備え付けてある機関砲を撃ちまくったりしてネウロイを潰していった。
930 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:37:39.63 ID:RNtrDP5j0
「武装まで滅茶苦茶ねアレ・・・・」
仕舞いには全滅させてしまった。苦戦していたのが馬鹿馬鹿しくなる。
『ギャーッハッハッハ!!俺の科学力はせか・・おっと誰か来た様だ
え?何ですかあなた達?何するのやめて許してコナイデウッギャー!!』
「「「・・・・・・・」」」
馬鹿馬鹿しいでは片付けられなくなってきた。
『コホン・・・ここでお嬢様方にクエスチョン!今の激戦地域ってどこか俺に教えてくださいな?』
「激戦地域・・・?」
「ロマーニャあたり・・・がそうなのかな・・?」
唐突に妙なことを聞き出した。
と言うか新聞辺りを読めば分かりそうなものである。
931 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:39:37.77 ID:RNtrDP5j0
『ロマーニャ!いいねいいね!
パスタ食べながらコロッセオでこの「最強無敵ロボ太君DX」に挑む勇者を募集中!レッツ・パーティ!!』
「あっ待って!ちょっと待って!!」
引き止めるも時すでに遅し、なにやらトリップしながらデタラメの塊はすっ飛んでいってしまった。
「行っちゃった・・・」
「やっぱロマーニャ行くつもりだよねアレ・・?」
「あんなの行かしちゃまずいんだろうな。色々と。」
932 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:43:17.80 ID:RNtrDP5j0
何者かも分からない。敵なのか味方なのかもハッキリしない。
下手をしたら、ロマーニャであのデタラメが大暴れしてしまうかもしれない。
そんなことになったら自分達の責任・・・なのだろう。
しかしそんなことよりも、重大な問題が目の前にあった。
「報告書・・・・どう書いたらいいのかしら・・・・?」
支援
934 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:45:09.88 ID:RNtrDP5j0
数日後 501stJFWロマーニャ基地ハンガー内
バルクホルン「・・・で魔道エンジンの調子が・・・・旋回時に・・・」
『・・・どれ、・・・・なるほど。ここの回路が・・・・これじゃあ・・・不便で・・・・』
バルクホルン「直るのか!?それは良かった・・・・奴に見せても・・・・でな」
ストライカーの整備をしに来たら、バルクホルンと見知らぬ男が会話していた。
男はアフロとテンパの中間な髪形をしている。背はかなり高いようだ。
多分整備士だと思うのだが、何故か白衣をまとっている。
オネエチャンニゲテー
936 :
ネジがトンでる俺:2010/12/28(火) 21:47:55.99 ID:RNtrDP5j0
シャーリー「おーいバルクホルン!なにやってんだ?」
バルクホルン「噂をすれば何とやらだな。整備士にストライカーを見てもらっていた。」
シャーリー「私がこないだ見たじゃないか。別になんともなかったぞ。」
バルクホルン「この人によると異常あったそうだぞ。全く、リベリアンと言うのはつくづくいい加減だな。」
シャーリー「え〜?どの辺にだよ?」
『ここだ、ここ。あの隙間の奥、多分あの中の一部のパーツが古くなってんだろう。』
整備士は奥の奥にある普段はいじくれないような極小の回路を指していた
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:49:55.98 ID:tp+OuV0Z0
>パスタ食べながらコロッセオでこの「最強無敵ロボ太君DX」に挑む勇者を募集中!
クロノトリガーのあいつを思い出した支援。
938 :
ネジがトンでる俺「ロボ太君DXに勝っても15ポイントはやらん!」:2010/12/28(火) 21:51:41.33 ID:RNtrDP5j0
バラ
シャーリー「おいおい・・どうやって分かったんだ?完全に分解さないとわかんないぞあそこは。」
『フフン。世界中の大天才を一挙に集めて掛け算した頭脳を持つ超天才たる俺にとっちゃ
こんなもの朝飯前どころか一昨日の夜食前だ!』
バルクホルン「ものすごい自信だな・・・」
シャーリー「あはは!!面白いなアンタ!あたしはシャーロット・E・イェーガーってんだ。
見ない顔だけど何ていうんだ?」
『こら失礼、俺は2日前にここに整備士として送られたモンだ。
名前は「俺」。細かい傷から大破まで、指ぱっちんで直してくれよう!』ズイッ
ずずずいっと迫りつつ自己紹介をされた。近い。これは恋人の距離だろう・・・。
939 :
ネジがトンでる俺「猿が怖くてドンキーコングができるかー!」:2010/12/28(火) 21:53:46.15 ID:RNtrDP5j0
シャーリー「あ、ああ分かったよ。なんかあったら頼む」
思わず後ずさりしてしまう
なんか変な奴だなと思ってると、入り口から声が掛かった。
宮藤「バルクホルンさーん!シャーリーさーん!
お知らせがあるので作戦室に集合だそうですー。」
バルクホルン「そうか!今行く!・・すまんが俺。整備の方頼む。」ダッ
俺「もう終わっているぜ!残念!」
シャーリー「じゃあ私のも頼むぜ、任せた!」ダッ
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:00:25.02 ID:RNtrDP5j0
タッタッタ・・・・
俺「フッフーン。超天才を甘く見ないでもらいたい。ついさっき
具体的にはシャーリー「面白いなアンタ!」の時にはすでに君のも完璧に整備している!」
二人が駆けて行った後、一人になったハンガーで「俺」は独り言を話す。
俺「さってさて、”残り”もササーっと終わらせてロマーニャに俺の名を轟かせて
そのまま世界を2往復!おらおら!気合が足りん!もうワンセット追加ぁ!」
あらかた整備を終えた後
奇怪な笑い声を上げ「俺」は何処かへ向かっていった。
続く?
乙乙
この「俺」のテンション、なんかリアル俺に似てるw
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:04:25.73 ID:FfHWCzlp0
とりあえずここまで書いた。
ロボ太君はメチャ強いけど搭乗者がアレ過ぎるので爆発したり星になったり。
あと基地に着いた時点ではロボ太君大破してます。理由は次回あたり
おまけ
冒頭のウィッチの書いた報告書(簡略)
本日○○○○時に△△区域にネウロイを捕捉
これを迎撃。
その際、謎の巨大飛行物体が出現し
ネウロイを全機撃墜。
その後飛行物体はロマーニャに向かい飛び去った。
「・・・・ロボットが出たなんて書けないわよね。」
「ロマーニャに向かったのが私たちの所為とも書けませんよ?」
「凄く曖昧な物になるな。」
乙!
乙
ロボ太君量産の暁にはネウロイなどー!
乙
要するに西博士か
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:21:09.34 ID:xykK0bRi0
949 :
883:2010/12/28(火) 22:54:49.02 ID:Uj0YpkyC0
投下してもよろしいでしょうか?
GOGO
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:57:56.35 ID:6djC+6ftO
GO
GO
>>698から
スレ立てどうしよう・・・・
あらすじ・もっさんかわいい
俺「・・・落ち着きましたか?」
坂本「・・・。」
俺(勢いで抱きしめちゃったけど、何、言おう・・・)
俺「何も・・・戦うことだけが全てではありません。」
坂本「だが・・・私には!」キッ
俺「それじゃあ・・・こうしましょう。除隊したら、俺と一緒に、ピザの店でもやりましょう。」
坂本「・・・?」
俺「美味しいですよ・・・ピザ。坂本少佐が作れば・・・売り上げはうなぎ登りでしょう。」
坂本「だが、私は・・・料理は・・・(私は何を言っているんだろう・・・?)」
俺「大丈夫ですよ。俺もピザなんて作れません。これから一緒に習えば大丈夫です!」キリッ
ギリギリまでは大丈夫じゃない?40以上あるし>次スレ
しーえん
956 :
さるさんこわい:2010/12/28(火) 23:07:50.07 ID:Uj0YpkyC0
坂本「ふっ・・・はっ・・・はっはっは!」
坂本「はっはっは!・・・面白い奴だな!お前は!」
俺「・・・お褒めに預かりまして、光栄です!」
坂本「なんだか悩んでいたのが馬鹿らしくなってきた!そうだな!ピザ屋か!それも悪くないな!はっはっは!」
やっぱりこの人には、笑っている姿が一番合っている。
坂本「・・・頼みがあるんだが・・・。」
俺「ん?何ですか?」
坂本「そ、その・・・そろそろ・・・///」カァァ
俺「あ///」バッ
坂本(ちょっと、残念だったか・・・)
坂本(それにしても・・・一緒に、か///)
俺「そ、そうだ!そろそろ朝食の時間ですね!行きましょう、少佐!//」カァァ
坂本「そ、そうだな!//」カァァ
これはあたらしいこくはくのしかたですね。
バルク「どうしたんだ?二人とも。顔が真っ赤だぞ?」
坂本「 無い!
な、何でも
俺 ありません!」
バルク「お、おう、そうか。」
エーリカ「ふうーん・・・少佐がねぇ・・・」ニヤニヤ
ミーナ「あらあら・・・。」ニコニコ
今の人たち以外((空気・・・))
ミーナ隊長とペリーヌから強烈な殺気を感じる
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 23:16:05.42 ID:t+kHe/xi0
なんかどっかで一回見たような?
坂本「訓練だ!訓練!」
芳佳「ま、まだやるんですか・・・」
リーネ(坂本さん、なんだか元気・・・)
坂本「当り前だ!あと腕立て伏せ三セット!」
リーネ「ふ、ふぇぇ・・・」
俺(おいたわしや・・・)コソコソ
ベキッ
俺(あ、やべ)
俺(なんで基地の中に都合よく枝が落ちてるんだよっ!)
坂本「俺か!お前も訓練に参加しないか?」
俺「い、いえ、俺はウィッチではないので・・・」コソコソ
坂本「訓練にウィッチも一般兵も関係あるか!いいからやるんだ!」
俺「い、いえ遠慮しておき・・・アッー」
俺「」ズルズル
俺「はあ・・・・はあ・・・」タッタッタ
坂本「どうした!たるんでるぞ!」タッタッタ
俺(そう言えば昨日・・・・///)カァァ
坂本「ん?顔が赤いぞ?風邪か?」ピトッ
俺「しょ、少佐!(か、顔が近い)///」
坂本「え? あっ!す、すまん///」カァァ
リーネ「あのふたり、なんだか良い空気だね・・・」
芳佳「そうだね、リーネちゃん。でも、二人とも顔が赤いよ・・・カゼかな?」
リーネ「それ・・・本気で言ってるの・・・芳佳ちゃん?」
芳佳「え?そうだけど・・・?」
リーネ(oh・・・。)
まあもっさんは抱き締めるのが手っとり早いもんね!ね!
ペリ犬「あ、の、扶桑人・・・ッ!」ギリギリ
俺(・・・?)ゾクッ
坂本「どうした?調子でも悪いのか?」
俺「い、いえ・・・・」
坂本「病気になったら・・・その・・・私が・・・//」カァァ
俺(?)
そんなこんなで少佐とキャッハウフフしたりして過ごして数週間経った。
経ちすぎです。
子供ぐらいは仕込めるな
数週間もの間ミーナさんに狙撃されなかった俺すげえ
数週間×
数日○
ごめん落ちます。ホントすんません。
>>968 乙でした
もしかしてプレッシャーかけちゃいましたか・・・すみません
その差はだいぶ違うぞwww
用事かしら、乙。
乙ー!
乙乙ガンダム
渡り烏とかネタは浮かぶがうごごごご
973 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 23:43:37.44 ID:6djC+6ftO
乙ーん
渡り鳥っていうとWAくらいしか思いつかないな
乙
975 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:11:28.93 ID:pOAq1C4A0
0時からって言ってた者ですが、ちょっと遅れそうです
どなたかいればお先に行ってしまって下さい
おつ
>>960 たぶんお前さんの言いたいこともわかるが
実際そんなでもない
ちょっと似てるくらい今までいくらでもあったろ
977 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:17:30.37 ID:HAR5cWp10
てめーら勢いありすぎ・・・
もう20スレぐらい溜まっちゃったじゃねーか・・・
979 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:22:09.61 ID:WtAAiyF20
>>904の続きやろうと思ったけど予約あるかな
てかあと32か・・・無理かな
>>978 今読んでるが11月10日からダナ
レジ袋辺り
981 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:25:42.24 ID:WtAAiyF20
>>980、一ヶ月でそんなに貯まるのか・・・
すごいなストパン
たしかに勢い凄いよな、俺はサンダーヘッドに憧れて俺SS書き始めたんだが
やっぱ皆誰かの俺に憧れたんだろうか
俺も14スレくらい溜まってるなー
iPhoneで移動中も読んでるけど追いつけんわ
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:27:35.93 ID:5VIPSiR50
一応そういうのを明確にしてたのは氷男ダナ。
槍に影響されて書いたって言ってた。
986 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:29:21.27 ID:pOAq1C4A0
>>979 先に埋めてしまうかい?
俺はもうちょっと掛かりそうだから投下しちゃっておくれやす
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:30:06.37 ID:pOAq1C4A0
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:32:52.12 ID:sdNEpjm30
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:34:55.47 ID:WtAAiyF20
>>904の続きしますね
てかみんなよく起きてるよね
そうそう そのあと大魔神はもどって来たのかい?
一番気になる
サンダーヘッドはしばらく前に続編始まったと思ったけど、あれってもう終わったのか?
サンダーヘッドはたまに続編投下くる程度
大魔神は続き考えてるっぽい書き込みはあったけど戻ってはきてないな
新スレ無理でした。誰か頼む
993 :
あの日の約束 2:2010/12/29(水) 00:46:02.50 ID:WtAAiyF20
>>904の続き
小さいころにも星に願ったことがある
友達が欲しかった、だれかと遊びたかった、
だれかと星空を見上げたかった。
俺「きれいだね」
?「うん、お父様のピアノみたい」
俺「きみのお父さんピアノひけるの?」
?「うん、とってもきれいな音色なんだよ」
俺「ぼくも聞いてみたいな」
?「また会ったときね、そのときは、、、」
俺「?」
?「・・・わたしのピアノを聞かせてあげる」
俺「うんっ」
・・・・・・・・・・・・約束だよ
994 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:47:21.59 ID:WtAAiyF20
て、このままだと話が中途半端に切れる
んだよな・・・・
新スレはどうなるのか
>>992 トンクス
この前規制解除あったからもしかしたらと思ったんだがな
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:53:31.40 ID:WtAAiyF20
ラジオもここも終わっちまうのか
999 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:54:01.68 ID:sdNEpjm30
大魔神か…
当初は佐々木とか言われてたな…
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:54:29.72 ID:zbTblGUS0
>>1000だったらだれかがもっさんといちゃいちゃするのを書く
1001 :
1001:
16歳♀暇だから全レスします☆ こちらスネーク 1990年生まれ集まれ〜☆ 安価でお絵描き
中学生 遊戯王 新ジャンル VIPで本格的にRPG作ろうぜ XBOX360
全力で釣られるのがVIPPERだろ!w ポケモン コテデビューする ら
が カレシと別れそう・・・ 初心者 鬱病♀だけど 彼氏/彼女いないVIPPERちょっとこぃ♪ き
っ 唇スレ mixi招待するお 釣った厨房に安価でメールwwwww ☆
こ さみしい・・・誰かかまって 425はどこも変えてなかった ピカ厨 自 す
う 時代の流れ デブきめぇんだよ 捨てアド晒してメル友 メンヘラ 殺 た
い VIPヌクモリティ 顔晒し 馴れ合いスレ 「〜だお」 コテ雑 し
き 今のVIPが嫌ならVIPから出てけww A雑 大阪VIPPER集まれ!!☆ ま
た 工作員 18歳♀が16歳♂に安価メール VIPでMMO ネタにマジレスの嵐 す
く 隠れオタ skype パートスレ Skype mp3垂れ流し
な 住所ギリギリまで晒して近かったらラーメン 二番煎じ
い 空気読め リア充 ニコニコ動画
>>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お 付き合ってくだしあ>< 今から元カノに痛メする
>>3 ウチは高校生だぉ☆
>>9 うはwwこれがVIPクオリティw
∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !! V∩
>>2 自重しろwwwww Be
ハ (7ヌ) (/ /
>>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼
>>5 2chって有料なんですか?
\ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄ ⌒ヽ( ゚ω゚ ) // 玉
>>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O
>>8 お母さんに何て言えば
| |ー、 / ̄| //`i構って女/ F 安価で絵描くお
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