253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:07:18.33 ID:yeDAUPOcQ
ζ(゚、゚*ζ「エクスト様?」
<_プー゚)フ「……あの、さっき、兄者から、……これ貰った」
そう言って、エクストはポケットから小さな箱を出す。
箱を開き――その中身に、デレが目を丸くした。
青い石がついた指輪。
デレは、指輪とエクストの顔を交互に見た。
ζ(゚、゚*ζ
<_プー゚)フ「……俺が用意したもんじゃないけど」
手出して、とエクストが言う。
しかし、デレはふるふると首を振った。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:13:05.47 ID:yeDAUPOcQ
<_プー゚)フ「? ……嫌か?」
ζ(゚、゚*ζ「……私……おばあちゃんですよ。今は若い姿だけど……。
本当はしわくちゃで、エクスト様よりずっとずっと年上で……」
<_プー゚)フ「……」
ζ(゚、゚*ζ「……」
ζ(゚、゚*ζ「あ、」
デレの左手をとり、エクストは少し考えて――
――薬指に、指輪を通した。
ζ(゚、゚*ζ
ζ(;、゚*ζ
ζ(;、;*ζ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:19:04.42 ID:FrtzHdjsO
しえしえ
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:19:17.61 ID:hZ+cNrALO
支援
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:19:59.65 ID:yeDAUPOcQ
<_プー゚)フ「……」
ζ(;、;*ζ「エクスト様……」
<_プー゚)フ「うん」
ζ(;、;*ζ「エクスト様、エクスト様ぁ……」
<_プー゚)フ「うん、うん……」
デレが、エクストの胸元に縋りつく。
エクストはデレの小さな顔に手を添えて、
一瞬だけ、唇を合わせた。
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:22:08.19 ID:FrtzHdjsO
うんうん
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:24:44.14 ID:yeDAUPOcQ
(゚A゚)「リア充爆発しろ!!!!!」
(;^ω^)「うわっ! 何だお!?」
('A`)「いや、何か受信した」
校門の前に立つ、内藤とドクオ、ツン。
これから帰宅するところだ。
('A`)「じゃ、また明日」
( ^ω^)「また明日ー」
ξ゚听)ξ「またね」
並んで歩く内藤とツンを見送り、ドクオは溜め息をついた。
暗くなってきたため、内藤がツンを送るらしい。
('A`)「どうせ俺は1人さ。ドクオさ……」
寂しさを胸に、歩き出した。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:31:01.22 ID:yeDAUPOcQ
('A`)「?」
鬱紫寺――我が家に帰ってきたドクオは、
居間に見知らぬ人物がいるのに気付き、首を傾げた。
ミ*゚∀゚彡「あら、ドクオ君かな? はじめましてー」
('A`)「どうも……」
にこにこ微笑みながら挨拶をした、中年の女性。
彼女の隣にはドクオの母が腰掛けている。
J( 'ー`)し「ドクオ。この人ね、母さんの学生時代からのお友達。
最近、新しくお子さんが生まれたから、って、挨拶に来てくれたの」
('A`)「はあ、おめでとうございます」
ミ*゚∀゚彡「ありがとー!」
見れば、母が赤ん坊を抱いている。
彼女は入口に突っ立ったままのドクオを呼び寄せた。
J(*'ー`)し「見て見て。可愛いねえ」
抱えた赤子を、ドクオにも見えるようにする。
あまり興味は無かったが、とりあえず覗き込んでおいた。
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:34:36.97 ID:yeDAUPOcQ
爪*゚ー゚) キャッキャッ
――その赤ん坊はドクオを見ると、満面の笑みを顔に浮かべた。
('A`)
初対面の筈だ。こんな子供、過去に会ったことなど無い。
なのに。
見覚えがある。この笑顔。
('A`)「……きゅ、……」
記憶を辿ろうとするより前に、その答えが頭を過ぎった。
o川*゚ー゚)o
――高岡キュート。
爪*゚ー゚) アウー、キャハハ
ドクオが伸ばした指を掴み、赤ん坊が笑う。
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:36:29.26 ID:fDde9XIyO
ドクオ・・・貴様もなのか?
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:38:22.20 ID:FrtzHdjsO
しえーん
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:39:46.34 ID:yeDAUPOcQ
J( 'ー`)し「今年の夏頃に生まれたんですって」
ミ*゚∀゚彡「元気な男の子だよ!」
夏。男の子。
('A`)「そっか」
('ー`)「……そっか、……良かった」
爪*゚ー゚) キャアキャア
自然と、ドクオは母から赤ん坊を受け取っていた。
少々危なっかしい抱え方だったが、赤ん坊は泣きもせず、
ぎゅう、とドクオにしがみつく。
ミ*゚∀゚彡「随分懐いちゃったねー」
J( 'ー`)し「あら、ドクオが子供に好かれるなんて珍しい」
気を抜いたら涙が出そうだ。
勿論悲しみなんかじゃなく、喜びの涙が。
('ー`)「……一番の友達、な」
爪*^ー^) アウー!
赤ん坊は、とてもとても嬉しそうに笑う。
ドクオも――彼にしては珍しく、柔らかに微笑んだ。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:43:38.98 ID:hZ+cNrALO
(´;ω;`)
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:43:47.80 ID:FrtzHdjsO
ほうほう
しぇんー
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:45:37.34 ID:yeDAUPOcQ
( ^ω^)「はいお」
ξ゚听)ξ「別にいらないってば」
歩きながら、内藤はツンに自分のコートを被せた。
家から直接学校に連れてこられたツンは、防寒着を持ってきていなかったからだ。
( ^ω^)「ツンの家に着くまでだお」
ξ゚听)ξ「……じゃあ、借りるわ」
( ^ω^)「おっお」
ξ゚听)ξ「……」
ξ゚ -゚)ξ
ξ゚ -゚)ξ「ん」
( ^ω^)「お?」
ξ゚ -゚)ξ「ん!!」
内藤は首を傾げながら、手を差し出すツンを不思議そうに見た。
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:46:52.78 ID:zn1J8HqpO
くそぉおおぉおぉおおぉ泣けるじゃねぇかぁああああぁあぁああぁあぁ!
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:51:04.35 ID:yeDAUPOcQ
( ^ω^)「何だお?」
ξ*゚ -゚)ξ「……あ、あんた、寒いでしょ。だから、せ、せめて、あの、」
( ^ω^)「……」
(*^ω^)「――分かったお!」
こくり、頷いて――
内藤は、ツンの手を握りしめた。
ξ*゚ -゚)ξ(*^ω^)
ξ*゚ー゚)ξ(*^ω^)
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:53:37.52 ID:FrtzHdjsO
うわーん
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:59:22.25 ID:hZ+cNrALO
支援!
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:01:46.89 ID:yeDAUPOcQ
町に雪が降り始めた。
――その白さと冷たさに、小さな幸せをくっつけて。
番外編:終わり
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:08:26.20 ID:yeDAUPOcQ
やっと終わった!
こんな半端な時間に投下してごめんなさい、付き合ってくれてありがとう!
代理でスレ立ててくれた方、支援保守してくれた方、読んでくれた方、絵を描いてくれた方、
まとめていただいた蛇屋さん、文丸さん、かぎまとめさん、
皆さんありがとうございました!!
これから先、せいとかいのキャラや設定で何かを書くということは、
多分無いと思います。
今回で完全に完璧に完結ってことで。多分。
質問、指摘等ありましたらお願いします
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:08:51.20 ID:zn1J8HqpO
乙!乙乙ぅうぅううぅうぅう!!!
なんかもうありがとぉおおぉお
生まれてきてくれてありがとぅおうぉおおぉおぉ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:11:43.88 ID:f2WW4GyfO
超乙!!
寝起きに泣くのは初体験だw
いいクリスマスになったよ。
作者ありがとう。
乙!マジで乙!
この作品きっかけで俺ブーン系にハマったわ!
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:12:22.95 ID:hZ+cNrALO
作者マジ愛してる乙
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:16:16.75 ID:zn1J8HqpO
そっか、もうないのか
きれいに終わったし終わりは必ず来るとはわかっていても寂しいな…
新たなる敵っ!とかそげな展開をちょーーっとばかし期待してたからな…
今年一好きな話だ!
原作をいい感じに使いつつ原作とは別の味を出した良作を読ませてくれてありがとう!
っつうか原作の名を知らしめてくれて本当ありがとう愛してる抱いて
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:17:34.27 ID:qseber9lO
シベリアからクリスマスプレゼントだ受けとれ
913 いやあ名無しってほんとにいいもんですね 2010/12/25(土) 12:12:16 発信元:118.243.224.185
祭り中にすみません
七大不思議と「せいとかい」に乙を運んでください
よろしくお願いします
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:20:14.51 ID:qseber9lO
作者おつ
楽しかった
乙!クリスマスに乙が送れた事を大事にしたい
ホント素晴らしい作品だった!
次回作にも期待しちゃっていいかい!?
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:45:01.06 ID:7obzVVe90
GJ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:48:44.44 ID:bWSL8jP10
乙です
いいクリスマスプレゼントになりました
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:53:10.30 ID:8oJH1OMQO
面白かった!!!乙
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:54:09.87 ID:FrtzHdjsO
乙!
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 13:12:37.10 ID:hJCo6bYXO
乙!この作品大好きでした!
また…続き読みたいな…
出遅れた乙
みんな幸せになって良かった…
あんたの作品大好きだ
今読んだ乙!最高のプレゼントをありがとう!
キュートの話好きだったから最後に出てくれて嬉しかった
気が向いたらまた番外編書いておくれ
そういえばジョルジュはどうなった
まさかずっとあのままってことはないよな?
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 15:38:31.89 ID:yeDAUPOcQ
>>291 _
( ゚∀゚)「お、貞子じゃん。メリクリ」
川д川「あ……どうも……」
_
( ゚∀゚)「最近どうよ」
川д川「あの、あれがああでこうで、……それと、」
川д川「と、友達出来たんですよ。クラスは違う子だけど……」
川*д川「えへへ……」
_
( ゚∀゚) キュン
_
( ゚∀゚)(……あれ、こいつ、こんなに可愛かったっけ……)
こうなってたら、とってもハートフルだよねリア充破裂しろ
293 :
シベリアより:2010/12/25(土) 15:38:53.07 ID:hp1A3Y9yO
920:いやあ名無しってほんとにいいもんですね2010/12/25(土) 15:37:34 発信元:202.253.96.245
どなたかせいとかいに乙の配達お願いします(><)
乙!
キュート、良かったね!
まだまだ続きを読みたいけれど、ありがとう
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 16:51:09.91 ID:1JK9f231O
ちょっと待ってまだ読んでない保守
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 17:26:45.32 ID:U/LC1tMoO
ほ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 18:14:49.96 ID:vH/F0y6S0
ほ
乙!
今更ながら乙
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 19:21:16.17 ID:1JK9f231O
超乙です、目から何か出てきた……
キュート……!
乙乙愛してるぜ
夢にせいとかいのエクストが出てきてビビったよ