代行
>>1 ありがとう
蛸壷みたいな設定なんで苦手だったらスルーでお願いします
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 05:34:33.70 ID:powZhib10
まぁこれも何かの縁だし蛸壷苦手でも読んでみるわ
>>1頑張れ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 05:34:50.81 ID:ox3/0Su40
それなら期待
/
「目標は……平沢唯です」
初めて会ったバンドのメンバーたちに私はこう言った。丁度、店の中のBGMが唯先輩だったのを鮮明に覚えている。
反応は揃って苦笑いで唇の片方が曲がった。中の一人は、その後すごいね、といってきたが、またもう一人はそんなの絶対無理じゃん、と鼻で嘲笑した。
これから仲間になるのだ。
そう思い、私は我慢した。
でも、もうそこから間違えていたのかもれない。
二ヵ月後、私はそのバンドを辞めることになる。
規制がひどい
「梓、アンタとバンドするの息苦しいよ」
辞めるとき、こう言われた。
私は、じゃあなんでこの人たちは音楽をやるんだろうと思った。
音楽で食べていかなければならないのなら、目標が高いのは当然で、趣味でやるのも結構だがそれでは結局、何もできずに終わってしまう。
「じゃあ、そこで這い蹲っててください。虫みたいに、もぞもぞ生きていって誰の目にも留まらず死んでいってください」
私は、言葉通り、虫を見るようにそう言った。
どこからか平沢唯が私を見ているような気がした。
がんばれー
/
一人、喧騒の中を歩いていた。もうすぐクリスマス。店はどこもかしこも白いファンデーションで化粧をしていて、私は苦々しくその様子を見流して捨てていく。右には何十メートルもの高いビルがご丁寧に垂らされた流麗なランプで目立っていた。
巻いていたマフラーに、私は口元を埋もれさせる。
そうしないと歯軋りしているのが周囲に聞こえてしまいそうだったからだ。交差点に出ると丁度横にはカップルがいて、きゃあきゃあと乳繰り合っていた。
その様子が嫌で早く青にならないかな、と信号を見ようと前を見ると、そこにまで深いキスをしている男女がいた。
「なんなの……」
私は誰にも聞こえないように呟いた。
ただでさえ、バイトも大学にも行っていない私には罪悪感が凄まじいのに、更にその感情を煽るようなことしないでほしい。
もうどこも見たくない。そう思って、空を見上げる。黒い、黒い夜空。吐く息の白さが少しだけ気を紛らわしてくれた。
「皆さんこんにちは。平沢唯です」
信号が変わると同時に、ビルの壁についている液晶に唯先輩が映った。
歩いていた私と、あと数人が信号を渡っているにもかかわらず足を止める。
彼女はクリスマスが近いせいか、サンタのような格好をしていた。
ような、とはサンタの衣装ではあるが、あまりにも似合っていないのでそう形容するのが相応しいように思った。
一緒に立ち止まっていた近くの人も、幼すぎ……、と口に出した。彼女本人はそういう格好が好きなのだろうけれど。
「今日も寒いですねー。そういえば私、大学受験のときのことなんですけど、あんまり寒いので毛糸のパンツを……え? そういうこと言っちゃだめ? でも、本当のことだよ?」
私の周囲で笑いが起きる。
今までは画面を無視していた人が、また少し足を止めて画面を見た。
画面の右上には生放送をしていることが表示されている。
「あー、そうでした。新曲を流すので聞く前に私が何か言わなくちゃいけないんでした。えっと、今度の新曲はちょっと昔の思い出を曲にしてみました。昔の、大学受験に言ったときの私の気持ちを表わした曲です。その時は後輩の」
朗らかな声が私をびくんと射抜く。
テレビを見ているときにもよく襲われる感覚だ。唯先輩の言葉はよく私の身体に落雷を落とすのだ。
周囲のざわざわが鬱陶しくてたまらない。
私はマフラーを取って12月の空気に首を晒す。そうするとスタッフだろうか。誰かが唯先輩にささやいているような声が聞こえた。
きっと、こういう風に言え、と指示を言っているのだろう。
「あれ? そういえばクリスマスなのにちょっと時期がおかしい……あー、でも私クリスマスは軽音部の人たちとか憂とか和ちゃんたちと一緒にいたから、
そういう恋愛とかわからな……え? でもプロデューサーさん、どんな曲でもいいって言ったよ? むー、嘘は言いたくありません。 え? 何? よく聞こえな」
突如どこかのステージに切り替わった。切られたのだろう。
変わった画面では唯先輩がマイクを持って歌っている。
……少し、彼女らしくない曲だった。
ああ、大学受験のときって言ってたから……。
「あー、結構いいかも」
誰かがそう言ったので、思考の海から顔を出した。
すると、奇妙なことが起こっていた。
信号を渡ろうとしていた半数以上が足を止めていたのだ。皆がこの曲を画面を見上げて聞いている。
私は、嬉しくなって液晶に映る唯先輩をもう一度見た。すると、彼女と目が合う。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 05:47:23.70 ID:powZhib10
とりあえず蛸壷みたいに唯を殺さないで欲しいが…
さて、どうなるかな
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 05:49:41.78 ID:MRBCKzjYP
しえん
「…………」
その途端、嬉しい気持ちは霧散し、ただ目を瞑ってそこから逃げ出した。
誰かと途中何度かぶつかったけれど全部無視して走ることにする。
斜線の風景を見ながら、私は、平沢唯、と口に出してみた。
舌に言葉を乗せるような感じで言ったものだから、言葉が浮いてまるで、知らない人の名前を呟いたみたいだった。
平沢唯。
今、一番有名なミュージシャン。
書き込めねえ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 05:57:20.29 ID:powZhib10
なんで書き込めないんだ?
さる以外になんか規制ってあんの?
彼女が私を見ている。
惨めで、プライドだけは一人前の私を。じっくりと。すべて。
そうすると今度は平沢唯ではなく、ツインテールの少女が自分を嘲笑するように見てくる。いつものパターンだ。
侮蔑のようなそれに私は耐えることができなくて、ここが外でなければ叫んでいただろう。
だから、倒れるぐらい走る。
いっそ倒れたなら、きっとこの気持ちも消えてくれるに違いないのだ。
待ち合わせをしていた憂には走りながら遅れることを電話で伝えた。
でも通話が終わっても私は喋るのをやめない。
「先輩……唯先輩……苦しいです。苦しいんです。助けてください……」
誰にも聞こえるはずもないのに、誰も私なんか見てくれるはずもないのに、私は泣きながら駆けた。
もっと醜い顔で懇願すれば、先輩は私を助けてくれるだろうか。
無理だ。
だって先輩は私が今何をしているかなんて知らない。
もうだいぶ離れたくせに、曲がどこともなく耳に届く。
「先輩……お願いだから、抱きしめてよぉ」
12月の風が私を野晒しにした。
/
憂との待ち合わせのお店に着いたのは約束よりも一時間も遅れた八時過ぎだった。
息を切らしながら店に入った私を、入り口付近にいた客が好奇に見つめてくる。
「梓ちゃん」
顔を上げると憂がわざわざ入り口にまでやってきてくれているところだった。
顔を上げると真っ赤に顔を腫らした私を悪辣に見てくる店員の姿もあった。
きっと走っている途中でこけて泥が体中についているから、それが嫌なんだろう。
大学に入って少しするようになった化粧も今はどろどろに溶けている。
「お客様でよろしいですか」
その男の店員はまずそう言った。
客でなければ何なのか、とは思ったが口には出さず逆に胸を張ってもちろん、と答えた。
苦虫を噛み潰したような顔をした店員が何か言おうとしたので、
「待ち合わせしてるの。貴方がそこにいるせいで待ち人にはまだ会えていないけれど」
と言った。
憂が店員に会釈をして私の前にやってくる。
「どうしたの、その格好」
「ちょっとね」
「席、向こうだよ」
あからさまに顔をしかめた店員をこっちから睨みつけながら、憂が取ってくれていた席に移動した。
店はシックな雰囲気で静かすぎず賑やかすぎず、とてもいい場所に思えた。
ランプのような明かりが一定の間隔で、店内をぐるりと囲っていて明るい。
造花も緩やかな感じにとても合っていてまるで本物のようだ。
こんな気分で泣ければもっと楽しめたに違いない。
入り口から店の中に入ると空間が抜けて、ホールのようになっていた。
そこの壁際の席が取っておいた席だと言う。
私は憂を見る。
高校時代はまとめていた髪はゆらゆらと揺れて空気に馴染んでいた。
私が好きだったうなじは見えない。
彼女はもう二度と髪をまとめるようなことはしないだろう。
背丈も体格も変わっていないけれど、先輩たちが卒業して、一番変わったのはこの子だ。
「ごめん憂。私、先に化粧室行っていい?」
席に着くと、私はマフラーを椅子にかけながらそう言った。
「私も行こうか」
「え、っと。そうしてもらえたら助かるけれど、遅れてきて底まで迷惑をかけるのも……」
「いいよ。全然。気にしないで。席に荷物を置いてからいこうか」
化粧室には私たち以外誰もいなかった。
私が泥を払っていると、憂が近づいて手伝ってくる。
ありがとう、と私は言ったけれど憂は微笑んだだけで何も言わなかった。
「今日、来るとき唯先輩を見たよ」
「どこで」
「……交差点の」
「ああ、テレビで。もしかして新曲のやつ?」
「うん」
「だから遅れたんだ」
怒ってる? そう聞こうとしたけれど、止めた。そんな資格はないと思ったから。
それにきっと、彼女は怒ってなんかいない。
怒っていたらこんなことしてくれたりしないだろう。
もちろん、怒ったところなど一度しか見たことないのだけれど。
その一度さえ、姉妹喧嘩だ。
∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
「梓ちゃん。またバイトするの」
粗方、泥を払い終えた私に憂が言った。
「したくないけど。そうしなきゃ生きてけないから」
「そっか」
「でもバイトすると音楽の練習が片手間になっちゃうから嫌なんだよね」
「だから大学にも来ないの」
「う、ん。そういうわけじゃないけれど。何か嫌なんだ、あそこ。知らない場所みたいで」
私の言葉に憂は目を細めて応える。それが嫌で、意味もなく視線を逸らした。
先輩たちと同じ大学に入れば、また高校のときのような生活が待っていると思っていた。
忙しくはなるだろうし、周囲の生活も変わるのだろう。
でも根元は。
授業が終わって、走って部室に行くと、待ってるのはムギ先輩と澪先輩。
梓ちゃん、今日のお菓子はマドレーヌよ、とほんわかした声が聞こえてきて、数分後に唯先輩と律先輩があわてて駆け込んでくる。
そして私が言うのだ。早く練習しましょうよ、と。
そういうところは変わらないと思っていたのだ。
けれども。
今の部室には唯先輩も澪先輩もいない。
「律さんは怒ってたみたいだよ」
私は持っていた鞄からポーチを取り出すと、気になるところだけ化粧を直した。
憂に何か貸そうか、と尋ねたけれど首だけ振って断られた。
話の無視しているように見えるのかと思って、
「怒ってるように見せてるだけだよ。澪先輩のことで頭いっぱいなんじゃないの」
と返した。すると用意していたかのような答えが返ってくる。
「紬さんは、律さんはもう澪ちゃんのこと諦めたのかもしれないって言ってた」
「ああ……。ありえるね」
そっけなく返し、なんだか居心地が悪くなったので、私は化粧室から出た。憂も続く。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 06:09:19.96 ID:MRBCKzjYP
ハッピーエンドにしてくれ
席に着くと、すぐにウェイターが注文を聞きにやってくる。蝶ネクタイがよく似合っている男性だった。
さっきの男じゃなくてよかったな、と思いながら私は一番安いパスタを注文した。
「梓ちゃん、今日は何か冷たいね」
化粧室での態度で悟ったのか、憂が言った。
「……そんなこと」
「お姉ちゃんを、見たから?」
無機質な瞳で聞いてくる。
感情を悟らせないような顔だと思った。
この顔、以前どこかで見たことがある。
そうだ、これは大人の顔。
大人の、何を思っているかわからない顔だ。
唯先輩の話をする憂は時々こういう顔をする。
私は気づかないふりをして、そういうわけじゃないけれど、と言った。
たしかに唯先輩を見たことがきっかけだったかもしれないけれど、元はと言えば自分が悪いのだ。
唯先輩がどうこうということではない。
他の先輩たちのことにしたって本当のことだ。
お互いに辟易しているのはわかる。
けれど、憂はそうは思わなかったようで
「お姉ちゃんのせいだもんね。澪さんがあんなになっちゃったの」
と言った。
うわああ
何を思ってるかわからない顔、
じゃなくて経験を積んだ顔です、すいません
「違うよ」
私はすぐに返したが、彼女はかたくなに首を振った。
まるでそうでなければならないと自分自身に言い聞かせているようだった。
「ううん。お姉ちゃんのせいだよ」
「そんなことない。唯先輩は何も悪くない。律先輩もムギ先輩もそう言ってたもの。唯先輩は今でも私の憧れ。澪先輩は……ちょっと才能がなかっただけだよ」
「才能」
嘲るような口調だった。
下を向いた彼女は爪をこすり合わせている。
かちりかちり。
高校時代は見なかった癖だ。
いつからそんなことをするようになったのだろうか。
……よく考えれば、彼女とももう何ヶ月ぶりに会うのだろう。
かなり久しぶりな気がする。だからこんな……まるで固い土を素手で引っかくような、変な感じがするのだろうか。
会話が中断していると、丁度、注文していたパスタがやってきた。
憂が注文していたものはまだ時間がかかるようでウェイターが頭を下げて去っていった。
それを見越したかのように、憂が息を吸った。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 06:20:39.30 ID:ubDmlxgV0
C
しえん
「お姉ちゃんが芸能人になんかなったせいで、皆壊れちゃったんだ。才能なんて平沢唯にはあっても皆にはなかった。それがこういう結果になるって考えなかったのかな」
「……憂、もう止めよう」
「ううん、考えてるわけないよね。お姉ちゃん、何でもできるくせに、何でもできるせいで何にも考えてないんだ。馬鹿だから」
「……」
「馬鹿だから……私にも連絡してこない……早く失敗すればいいのに。こけちゃえばいいのに。スキャンダルでも週刊誌に取られちゃえ」
言い終わった憂を見ると涙が目に浮かんでいた。
感情が濁流のように流れ出てきたのだろう。
「あの人が恋愛なんかできるのかな。できたとしたら、そっちの方面の才能も多彩なのかな」
私は憂の気分を変えようと、そういって話を逸らした。
すると、それが今日私がした一番の失敗だったみたいで、憂が親の敵でも見るような目で射抜いてきた。
「怒るよ?」
その声は、かつて聞いて姉妹喧嘩の声よりも、何倍も憎さが滲んでいた。
私が固まっていると、憂はハッとして、
「お姉ちゃんは私がいなきゃ何にもできないんだから、恋愛だってできないに決まってるよ」
と言った。
「……」
それが憂の願いなんじゃないの、と言おうとすると、彼女は制するように突然どこからかヘアピンを取り出した。
昔、高校時代に唯先輩が付けていたものだ。
ぱちりと髪につけ、微笑む。
まるで唯先輩がここに現れたかのようだった。
「梓ちゃん」
「何」
「私、お姉ちゃんみたいかな?」
いきなりそんなことを言い出すものだから、私は似合ってるよ、と言うことしかできなかった。
その時初めて、怖いと感じ、わずかに椅子を引いた。
そして私は、あることに気がついた。
憂と唯先輩は姿形はこんなに似ているのに、お店の客は誰一人こっちを見ない。
誰一人、唯先輩と間違えたりしないのだ。
そして目の前に座っている高校時代の友達が言う。
「あずにゃん」
と。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 06:28:05.04 ID:w2mGIJGP0
しえん
ごめん、ちょいと外します
やだ
/
久しぶりに大学に出ることにした。
律先輩やムギ先輩に会うのは嫌だったけれど、お金もない私は大学くらいにしかギターの練習の場所がなかった。
大学は女子大学ということもあって、歩いているとどこから女性特有の声が聞こえてくる。
なんといっているかはわからないが、内容はわかる。
男の話か。ファッションの話か。誰かの悪口。
この三つだ。
女性の自分がこんなことを言うのもなんだが、私はまだかつて、この三つ以外の話をしている人に会ったことがない。
「梓ちゃん」
部室の前にやってくるとムギ先輩が走って近づいてきた。
「姿が見えたから……」
はあ、はあと荒い息が艶めかしい。
ムギ先輩が一番、大学生になった軽音部の中で大人っぽくなった。
薄い口紅のついた唇に、私はいつもどきりとする。
「久しぶりね」
「すみません」
「いいのよ。さ、入って」
案内された室内は、とても綺麗だった。
あるのは右から雑誌の棚、ホワイトボード、ドラムセット、椅子……トンちゃん。
トンちゃんも色々あって桜高校を卒業し、今ではこの大学の一員になっている。
水槽を掃除しているのは私だったが、今では誰がしているのか知らない。来た時にムギ先輩は水槽に一瞥もくれなかったから、きっと彼女ではないだろう。
もしかしたら誰も掃除なんかしていないのかもしれない。
トンちゃんは元気に動き回っているようだが……だがしかし、私が世話をする気にはなれない。
「すぐにお茶を入れるわね」
ムギ先輩は荷物を降ろすと、すぐにどたどたと動き出した。
その雑多な行動に、私はほっと息をついた。
ムギ先輩でよかった、これが律先輩なら今までのことをしつこく聞いてくるだろうから。
話す気がない、のではない。
話すのが嫌なのでも。
ただ、もし頭ごなしに言われたりして、私の感情が高ぶってしまうと、何か律先輩にものすごくひどいことを言ってしまうような気がして、それが嫌なのだ。
昨日の憂から聞いた話のこともある。
自分のことを棚にあげて、律先輩をなじってしまう。もしそうしてしまえば、もう二度と昔のようには戻れない気がする。
「ねえねえ、昨日のテレビ見た?」
ムギ先輩が嬉しそうにお茶を入れている。レモンもつける、ときかれたので、お願いしますと返した。
「テレビって……もしかして唯先輩ですか」
「ええ。唯ちゃんがサンタの格好をして、可愛かったなあ」
「そうですね」
「私も一度でいいから、ああいうの着てみたいわ」
「似合いますよ。ムギ先輩なら絶対」
「本当? ありがとう」
「……」
「……何か、演奏しようか」
丁度、沈黙が降りてきたときにムギ先輩が言った。彼女は椅子に座らず、立って私を観察している。
そわそわとしながら冷たそうなキーボードの前に彼女が移動をしたので、
「新しい曲作ったんですか」
と聞いた。
「あ、いえ……その、そういうわけじゃないけれど」
「えっと、じゃあなんで」
「なんでって」
ムギ先輩がキーボードから離れる。
私は、訝しく思いながらも、自分のギターを出した。
蛍光灯の光に鈍くきらめく。
指でなでると、想像以上に大きな音が出た。
すいません、と謝ろうとすると、ムギ先輩は結構な音がしたはずなのに気づいていないようだった。
ああ、スコア持ってこなかったな、と思ってムギ先輩に何でもいいからもってないか聞こうとすると、彼女がカタカタと震えていることに気がついた。
え、と思いながらも私はなぜか話しかけることをせず、そのまま放っておいた。
すると、お茶の入れたティーカップをムギ先輩が持とうとするとかたんかたんと不気味な音がした。
彼女はすぐに気づいて、持つのを止めた。
そしてすぐに私のほうをみたが、私は気づいてないふりをして適当にギターを鳴らした。
座ればいいのに、そう思ったが、ここでもやはり私は何か言うことをしなかった。
「ね、ねえ。やっぱり何か演奏しない?」
ムギ先輩が震える声でそう言ったので、私は立ち上がる。
びくりとしたことにまた気づかないふりした。
「……そうですね。ふわふわタイムやりますか?」
「うん! やろう! やろう!」
とてもよく、声が響いた。二人しかいない部室はただじっと二人が演奏するのを待っている。
私は、納得しながらギターをセットしてムギ先輩と演奏することにした。
けれど、彼女は何回も間違えてしまって合わせることができない。
「……」
でも、私は途中で止めることをせず、ただがむしゃらにギターを鳴らした。
唯先輩ならどう演奏するのだろう、と考えながら。
そして演奏の合間に、彼女の足をちらりと見る。
わずかにカクカクと震えているようだ。
それで確信。
ああ、ムギ先輩は私が苦手なのだ。
だからさっきから、すべて向こうから会話を振ってきて静かな空気を消そうとしているのだ。
私とムギ先輩だけだとこういうことが起きるのだ。いや、起きるようになってしまった。
私は何も気づかないふりをする。
わけのわからない奇妙な音が室内に木霊しているが、まるでそれが誰もが賛美するようなすばらしいものだとでも言うように。
……律先輩は。
律先輩はまだこないのだろうか。
C
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 07:52:41.67 ID:4Ue1Fm1MQ BE:2945173695-2BP(1650)
なにこれ面白い
結構おもしろいな
代行でスレ立てといてよかった
でも今から出かけないといけないから明日まで残しておいてくれよ
すまない。俺も書き込みたいんだが仕事が・・・騙し騙し書き込んではいたんだが・・・
一時中断させてもらえぬでしょうか?
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 08:06:08.66 ID:hQv1wHbqO
仕事の二時間前にスレ立て代行させて保守させるとか頭おかしいんじゃねえか
すまない。本当は休みだったんだが、さっき中断したときに急に仕事が入ったんだ。
でも、そのとおりだよな。ごめん。
ウザかったら落としてくれても構わない
唯梓なら保守してやってもいい。違うなら知らん
適当に保守しとく
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 08:38:55.18 ID:aG58HJ9Z0
誤変換おおすぎて読み辛いし、心情と現状が分かり辛い
どうなるか結末は気になるから完結してくれ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 08:50:57.09 ID:68I/31sSO
テレビ見る限り、唯の性格はあんま変わってないみたいだし、一人だけでデビューってのは違和感あるな
でも面白いです^ ^
ふむ
SS書くと用事ができる法則
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 11:21:10.69 ID:gdzCuVof0
早く仕事おわれ
ふむ
早めに昼休みもらったので区切りのいいとこまでひっそり投下
>>62 確かに読み返すと誤字多すぎますね・・・申し訳ない
/
朝の寝返りをうつと、携帯にメールが来ているのに気がついた。
寝ぼけ眼で携帯に触れると、その冷たさに一瞬手を離してしまう。機械特有の温度だ。
送り主は律先輩からだった。
内容は簡潔。
何しろ表示されてるのは六文字だ。
今日家に来い。
おそらく数日前のムギ先輩とのことなのだろう。
あの後、結局ムギ先輩は用事があると言って帰ってしまった。
わざわざとても急がなければならないと口にするほどだったのだから、そうなのだろう。
律先輩を待とうと思っていたが、結局は来なかった。。
なんだ、もう軽音部はなくなっていたんだ。
ティーカップを片付けながら思った。
まだ元に戻るかも、なんて思っていたがそんなのは妄想。私が有名人になって唯先輩と同じ舞台に立っているぐらいの狂言だったのだ。
そう思っていたところにこのメールだ。
「……」
とりあえずいつ行けばいいですか、と返した。
するとまだ空が太陽の影響すら受けていないのに、今、と返事が返ってくる。
私は布団の中で丸まりながら、うー、と声を出した。
可能な限り身体を丸める。
もういいじゃないか。
何を話すと言うのだ。もう何を言っても放課後ティータイムは壊れてしまった。
なくなってはないかもしれない。
けれど、新しく買い換えるのと壊れたものを直すのでは後者のほうが大変なのだ。
「……まあいいや」
笑いながら布団を払ってフローリングに足をつけた。すぐに靴下を履き、服を着る。
昨日と同じ服だ。しかし、着なおすことはしなかった。
外は空気が毛穴から入ってくるように寒かった。
厚着はしてきたつもりだが、それでも十分に寒い。コンクリートの硬さが感じられるほどだ。
大きい石がまるでマキビシのよう。
私はマフラーを深く首に巻いて歩き始めた。
ぼんやりと空を見る。
まだ暗い。星は見えるが月は雲で見えない。
月が見えないなら、星になんか意味はない。
だったらこの空は不完全だ。もう壊れてしまって意味はない。
月光は届くが、どうしたって星の光は地面になんか届かないのだ。
小さな交差点に差し掛かった。
信号を待っていると車がきゅるきゅると音を出して徐行していた。
気味の悪いワゴン車だ。
窓は黒で覆われていて、中を見ることはできなかった。
前に律先輩に黒塗りの車には少なからずヤバイやつが乗っていると言われたのを思い出して、一歩遠ざかった。
丁度、横のわき道に止まったので私は鼻の頭までマフラーで顔を覆い隠しさらに離れる。
中から人が出てきた。
横目で確認すると、思ったとおり怪しいサングラスで顔を隠しているようだ。
視線を合わせないように下を向く。
わざとらしく携帯を取り出して意味もなくいじりだした。
「じゃあ、ゆっくり休んでね」
「はーい」
早朝だと言うのに、場違いな声がする。
私は目の前に誰もいないのに、え、と声に出して降りてきた人を見た。
「疲れたよー」
「うふふ、ごめんね。また明後日、頑張りましょう」
「えー、もっと休みたい」
「だーめ」
もう一度声が耳に届いてきた瞬間、私は飛び出すように駆けていた。
ワゴン車が去っていく。
残されたヘンテコなサングラスをかけた人はそのまま向こうに歩き出した。
何も変わっていない。
あんなのかけてたら逆に目立っちゃうじゃないか。
「先輩!」
私は数年ぶりに声を張り上げる。
「え」
「唯、先輩!」
すると降りてきた人、平沢唯はサングラスを外しながら私に応えた。
「おー、あずにゃん」
久しぶりに会ったというのに彼女の第一声はそれだった。
昔つけていた髪留めはもうない。
ただ、着ている服は昔小さなライブハウスで一緒に演奏したときと同じだった。
そんな些細なことに胸が高鳴る。
唯先輩がサングラスを外した。おそらく今の時間帯のことを考えてもあまり人に見つかることはないと考えたのだろう。
「どうして」
「あずにゃん、髪括るのやめたの?」
「え、あ」
「久しぶりだねえ」
会いたくて会いたくてたまらなかった人だというのに、私はうまく言葉が出てこなかった。
何から話せばいいのかわからなかったし、驚きがいまだ強くてまだ頭が回転してくれないのだ。
彼女と話せる機会なんてこれから何回あるかわからない。
そう思うと、話す内容は吟味しなくてはならない。
唯先輩、このあたりに住んでるんですか。
憂に何で連絡しないんですか。
澪先輩が……。ムギ先輩が……。
軽音部が大変なんです。
どれも違う気がする。
どくんどくん。動悸がうるさくて、考えがまとまらない。
ああ、ああ。
早く言わないと。何か言わないと。伝えないと。
大切なことを。
時間がないので自ら支援
この人がいなきゃ、だめ。
この人がいなきゃ。
私は。
「ねえ」
唯先輩が私の考えなんか無視して一歩近づいた。
「久しぶりに抱きついてもいいですかな?」
にんまりと笑った彼女は、返事を待たずに両手を広げて飛び込んでくる。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 12:03:02.75 ID:GioW3A6h0
「きゃあ」
「補給、補給」
奇妙な光景だった。
今では知らない人がいないほどの有名人が私に抱きついて、胸に顔を埋もれさせて匂いでも擦り付けるように顔を揺らしている。
昔ならありふれた光景だった。
しかし今は。
嫌がることも、嬉しがることもできない。
ただ、心臓の音だけは唯先輩に気づいてほしくなかった。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 12:03:54.81 ID:GioW3A6h0
「あずにゃん、相変わらず抱き心地がいいねえ」
「あ……あ、そう、ですか」
「えっへへへへ。このまま寝ちゃおうか」
「い、や……それは、だめですよ」
「まあまあ、もうちょっとだけ」
「あの、あの」
「んー」
「い、いつもこの時間に帰ってくるんですか」
適当な話題が思い浮かばず、私はそう口にした。
その瞬間、わずかに抱きつかれた指がきゅっと締まるような感じがしたが彼女の顔は朗らかに笑っていた。
「おー、相変わらず慎ましやかな胸が」
「や、やめてください」
私は胸をまさぐってきた唯先輩を引き離す。
抱きつかれたときにも思っていたが、先輩の胸は高校のときよりもよっぽど大きくなっていた。
こういうのも人気の要因の一つなんだろうか。
「あずにゃんはこんな時間にどこ行くの」
「えっと、その」
律先輩の家です、とは言えなかった。
去られるのが怖かったし、去るのが嫌だったから。
「散歩、です」
「そうなんだ」
「……」
「邪魔してごめんね。うん、あずにゃん分補給したからまた頑張れるよ」
「あの!」
私の声に反対側の歩道を歩いていた老人がこちらを見た。
唯先輩も驚いているようだったけれど、今度はこちらから先輩の肩を掴んだ。
「先輩の家、行っていいですか」
いいといってくれると思っていたが、先輩は意に反して渋っていた。
家に行けば、さらに時間が作れるし話もできると思っていたがそうもいかないようだ。
「うーん」
唯先輩は悩みながら私の横に並び、頭を私の肩に預けてくる。
何か変な関係みたいだと思ったけれど、やめてくださいなんて言えるはずもない。
こういうの週刊誌に取られたらまずいんじゃないのかなと考えたけれど、それでも私はもっと身体を引っ付けた。
「あずにゃーん」
甘えた声が耳に響いてくる。
手と手を絡めあった。
指と指がキスをする。
先輩は芸能人だ。厳しい、世界なのだろう。
大学がなければニートと呼ばれる私とは違う。
ただの学生の、私とは。
「にゃーん」
よし午後は仕事サボれ
そんな甘えてくる唯先輩を見たせいか、私は変なことを言ってしまった。
まるで言葉がひとりでに口から出たような感じだったので途中で止められなかった。
それを聞いて、唯先輩は驚いてくりくりとした丸い目がめいいっぱいに広がっていた。
すぐ横の道路では排気ガスを撒き散らし車が過ぎ去っていくのがわかる。
その車がなぜか妙にスローモーションで目に映った。
そして固まってしまった唯先輩を動かすためにもう一度口にした。
「先輩のギター、下手ですね。ど下手です。何でミュージシャンやってるんですか。私のほうが何倍もうまいのに」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 12:12:41.54 ID:MxQSOd63O
なごむ展開だけど蛸壺苦手な人は見ないほうがいいとなると…
この先には鬱展開しか想像できない
仕事に戻ります。
IDがジオなんだぜ
ジオ早くもどってこい
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 12:38:36.36 ID:+sAXq7HC0
ほしゅりーの
聡「ほしゅ!」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 13:32:03.70 ID:C4TGxwA7O
律「おい! ムギ、冗談だろ?」
まだか
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:13:51.89 ID:MxQSOd63O
ほ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:52:06.35 ID:zlbbjvI10
しゅ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:23:50.39 ID:powZhib10
ほ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:26:51.39 ID:Z137DtGm0
鬱展開は無いような気がする。
なぜなら、蛸壷的と言われる作品は、
あれに違和感を覚えるから、書かれる場合が多いと思うから。
まだかなあー
個人的な意見だが、いちいち蛸壺なんか気にしなくていい
このスレも蛸壺もたかが二次創作物だし
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:38:37.58 ID:U9rSJpIp0
ジオ、動け!ジオ、なぜ動かん!?
ご都合主義で無理やりハッピーエンドにして凡作にするくらいなら
鬱なら鬱を貫き通して名作にしてもらいたい。
そういや「ごねんご!」が書かれたのも去年の
これくらいの時期だったような…
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 19:10:46.43 ID:fcoNqNnB0
鬱なら名作になるってのがすでにズレてるけどな
俺の希望はハッピーエンド!
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 20:01:22.33 ID:tOehvB6X0
ジ・Oー!まだかー!
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 20:16:52.41 ID:68I/31sSO
HTTが好きって気持ちは変わらないんだろうが、ほったらかしにしといて変わらない態度とるのは虫がいいな
唯は馬鹿だけど人とは真面目に接するのが魅力なのに、こんな場当たりの振る舞いしちゃうようなら本当の馬鹿だ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 20:27:06.13 ID:9v5d1I+BO
ジュピトリスは……
あそこかぁ!!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 20:41:10.30 ID:9AozitTyO
憂がいい具合にウザイな
朝から保守してる
今、悲しくなってきた
☆
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 21:36:54.27 ID:MxQSOd63O
ほ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 22:12:45.78 ID:MxQSOd63O
し
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 22:13:23.25 ID:R920F36bO
が
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 22:49:24.69 ID:RlN6Doju0
き
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 22:50:49.52 ID:zlbbjvI10
隊
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 23:16:04.71 ID:/rnh0uKc0
長
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 23:49:04.48 ID:powZhib10
ゆ
仕事じゃなくて性夜をすごしているのかもしれないな…
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 00:15:03.39 ID:k06N4ALz0
ぐぬぬ
もう落とせよ。そこまで読みたいもんでもないだろ
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 00:55:44.14 ID:+NhaHjiv0
だが保守
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 01:09:22.91 ID:jhrPYONBO
ほ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 01:19:30.41 ID:gk3hcv67O
>>122 貴様がそれを決めるな
すっとこどっこい
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 02:17:08.96 ID:5q9ALcY30
で、まだか
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 03:08:02.28 ID:ckq8syBo0
ねます。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 03:45:37.31 ID:AiS1gIFx0
はやくぅぅう
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 05:10:05.15 ID:IjJHkvdL0
あ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 06:11:17.40 ID:t64tFB4e0
ho
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 07:42:42.17 ID:t64tFB4e0
x
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
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(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 10:30:12.57 ID:IjJHkvdL0
許しませんよ・・・・・・! この村岡・・・!
こんな中途半端 許しません・・・・・・!
落としません・・・・・・! 落としせんっ・・・・・・!
落としせんっ・・・・・・!
まぬけだった。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 10:53:14.22 ID:vW3giGyZi
たのむよ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:22:57.48 ID:zmXNq5xMO
ほす
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 11:31:18.89 ID:u3z2L78y0
代行なわけだが
つか、この憂うざくね?
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 12:12:32.66 ID:u3z2L78y0
代行頼んでまで投げ出しとか尚悪いわ。書き手死ね
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 13:04:36.98 ID:u3z2L78y0
>>140 ごめんね。立てた人には罪は無いよな
でも書いて投げ出しした奴は許さない
↑保守してるようにしか見えない
さっさと落とせよ
続けた所で蛸壺エンドでしょちょっと弄ったくらいの
続きが気になって昼寝もできん
蛸壺ってなんだ?
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 16:23:08.02 ID:AiS1gIFx0
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 16:41:07.66 ID:Def4OvHT0
読んでないけど蛸壺パクリ過ぎだろしね
オレも似た設定でSS書こうと思ったことがある
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 17:23:21.87 ID:h3YK7EhT0
ほしゅ
なんだまだ戻ってこんのか
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 19:44:24.48 ID:HBsvjH0qO
はやくしれ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 19:44:52.46 ID:TSs8WhcaO
楽しみにしてたのに
1は多分ゼータに突撃されて宇宙のチリになったんだろう
一応保守
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 21:15:40.12 ID:u3z2L78y0
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 21:51:04.97 ID:cdPXAvrEO
まだかな
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 22:52:54.39 ID:u3z2L78y0
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 22:55:22.10 ID:D/sDbLIIO
SSスレで保守らせる奴保守る奴は死ね
目障り
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 23:06:56.59 ID:u3z2L78y0
保守
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/25(土) 23:08:19.27 ID:u3z2L78y0
>>158 とか言いながらお前のレスが保守かわりになってるぞ
ツンデレ野郎めが
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:03:43.64 ID:lMgRsCBS0
保守
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:08:28.71 ID:/vnNo4OkO
まだこないのか…
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:12:41.48 ID:g55SFJbH0
くそっ
普段はSSは時間食うからスルーなのに・・・
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 01:10:10.35 ID:/SO8xK5s0
おい!
どうなってるんだ!!
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 01:14:45.40 ID:bGGawoFs0
朝までに来なかったらさすがに無理だろうな
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 01:45:06.99 ID:8YwSd5ZK0
H
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:09:04.72 ID:g55SFJbH0
T
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:22:44.72 ID:lMgRsCBS0
M
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 02:27:38.45 ID:o6mC4SN20
L
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:17:10.77 ID:CIH+k0Xt0
.
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 03:18:01.87 ID:X/fovzeR0
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 04:35:22.38 ID:lMgRsCBS0
保守
スレ立てた者だけど結構楽しみにしてたのに残念だ
規制されたとかじゃないよね?
特に規制情報はないけどねぇ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 08:32:43.90 ID:8YwSd5ZK0
ほし
なんでそこまで保守するんだ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 09:09:52.79 ID:uOoykNCA0
唯梓だから
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:13:25.93 ID:ubbPOhNN0
cd
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 10:28:00.24 ID:MMzCkGP00
とっとと
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 11:07:42.17 ID:/SO8xK5s0
ととっと
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 12:28:32.95 ID:MlG5gdfb0
待ってるよ
まだやってんの
/
公園にやってきていた。
その日の空気はもう1月ということもあって当然のように冷たかった。
天気予報を見た限りでは昼頃にはだんだんと暖かくなってくるでしょう、なんて無駄にパウダーを顔に塗したキャスターが言っていたのに大嘘つきだ。
ギターを抱えた手が震えている。
これは寒さだけのせいじゃない。
これから起こることでこうなっているのだ。
我ながら、馬鹿なことをしたと思う。
今一番有名といっても過言ではないミュージシャンを捕まえて、ど下手ですね、とは。
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 13:52:16.62 ID:MMzCkGP00
来たか
唯先輩は最初は笑っていたが私が、
「こんなに言われても笑うんですか。プライドないんですか」
というと黙った。
そうして先輩のギター捌きを馬鹿にしまくっていると、彼女が今日の事を言い出したのだ。
「私と一緒に演奏しようよ、あずにゃん。偉い人もくるから。デビューも、できるよ」
と。
私は今日に向けて、すべての用事を取り止めることにした。
あれから律先輩の家にも行っていないし、大学はもちろんバイトの面接にも行くのを止めた。
何しろ今日成功すればすべてが必要なくなるのだ。他のことをやっている暇はない。
「あずにゃん」
唯先輩がやってきた。
ジャケットにマフラー、帽子に耳当てをしているせいか一回り大きく見える。
「車で来なかったんですか」
「え? ああー……条件は一緒のほうがいいと思って」
「……それは、どうも」
おっ
数週間前とは違う空気に顔をしかめる。
ここまで厚着をしてきたのは、もう私の体温など要らないということだろう。
「あ、きたよ」
エンジン音を響かせながら何台もの車が公園に入ってきていた。
どん、どん、どんと荒いドアの開閉音が響く。
その中の一回り小さな車。青の外国車。
ファンシーなぬいぐるみが多数見えるそこから一人の中肉中背の男が出てきた。
着てたか
空気の寒さに身を震わせながら、こちらに歩いてくる。
「あの人がえらい人だよ」
視認できるほど近づくと茶色のサングラスがまず目に入った。
パンダのようなレンズが目立ってしまって周り風景から置いてけぼりになっている。
そのせいでサングラスそのものが生き物で、それがこっちに向かってきているかのようだ。
「平沢」
目の前まで来たサングラスの男は唯先輩に向かってひょいと片手を挙げた。
反対側の手でどこまで洗顔していいかわからないおでこをぼりぼりかいている。
黒のセーター。下は上に着ているものを無視してクリーム色のスラックスだ。
でたらめ。胡散臭い。信用できない。
私の第一印象はそれだった。
嫌悪感を隠し大声で挨拶する。
「おはようございます!」
男は待たせたな悪いと唯先輩に謝った。
どうやらこちらの存在は、意識に入らないらしい。
あ
193 :
また規制される:2010/12/26(日) 14:00:17.25 ID:zqoYsn+R0
動揺しながらも私はぎゅっとギターを抱きしめる。
でも、大丈夫。これくらい、覚悟していたから。
「サンチョさん、どうもよろしくです」
「こっちもな。調子はどうだ」
「だいじょーぶい、です!」
「そいつは何より」
二人の会話が手拍子のように始まった。
唯先輩の言葉を聞いているにだいぶ親しいのだろう。
偉い人、なんて言ってたくせに軽口を叩いている。
私は二人の会話の中に何かこれから役に立つことがあるかもしれないと思って、一字一句聞き逃さないように聞き入ったが、
内容は今度のライブのことや曲のこと。これからの予定のことばかりで何一つわからなかった。
わかったのはサングラスが目立つから唯先輩が勝手にサンチョとこの人に名づけたということぐらい。
蚊帳の外だった。
意識が他のスタッフたちが準備している方へといってしまう。
和ちゃん誕生日支援
「んじゃあ、ぼちぼちやるか」
見えないように溜息をついた私の背中を蹴るようにサンチョ(私も心の中でこう呼ぶことにした)さんが言った。
私は「はい!」と返事をしたが、そこでも何も言われなかった。
「あ、まだマネージャーさんが」
サンチョさんが移動しようとすると唯先輩が思い出したように携帯を出して、彼を止めた。
一緒に移動しようと思っていた私は先輩の動作にイラつく。
どうしたんですか、と言おうと思ったら先に
「いいよ。あいつは来なくてもいい」
サンチョさんがそう言った。
「えー、来た方がいいですよ。マネージャーさん優しいし」
唇を尖らせた唯先輩がそう言うと、サンチョさんがずいと近づく。
きょろきょろとスタッフを見回して私たち以外近くにいないことを確認するとぼそりと囁いた。
「……平沢。お前、最近変なこと、あいつに言われなかったか?」
「え? 何を」
「仕事以外の呼び出し、とか。ないか?」
「んー、ないですけど」
「本当か? どんな些細なことでもいいぞ」
「些細なこと……」
「……まあ、いい」
「えー、気になる」
「まあ女同士だから、話しやすいのかもしれないが」
「女同士」
その言葉に唯先輩は顔を赤くした。
まさかマネージャーの人と、と思ったがちらりとこちらを見てきたので前に指を絡めあったときのことを思い出しているのだろう。
私は露骨に無視した。
「そういや、お前の知り合いをこの前見たぞ」
「え?」
「秋山澪」
やっと移動し始めた私たちに面白いものでも見つけたようにサンチョさんが言った。
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こいつw
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:08:50.18 ID:8YwSd5ZK0
は?
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:10:27.84 ID:2DqOxiM00
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‐――と(´・ω・`) _ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
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と´_,ノ゙ヾ.≡=- / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
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`ー' \__)≡=- _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ヽ ヽ <
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' _ノ _ノ \
ごめん、これ以上書き溜めてないんだ・・・
ちょっと保守してもらってる間色々あって・・・すみません
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:12:06.90 ID:6ua++NBi0
ながらでも書き溜めてくるでもいいから続けろ
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:13:52.59 ID:8YwSd5ZK0
頼む、これ完結しないと成仏できないよぅ
しえ
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:18:58.70 ID:2DqOxiM00
かけかけおばけがでるぞー
状況説明とか謝罪とかはないのね
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:31:06.28 ID:5au7K9Pn0
サボってるのがバレたのか?
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:33:10.08 ID:lMgRsCBS0
おい
なんだかんだ言いながらどうせこいつら保守するんだから好きなだけ時間かければいいよもう
まぁ謝ってるから許し…
速く書けよ
はやくしれよ
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 14:46:54.81 ID:lYxKtHks0
今日は深夜から仕事だからな
それまでに頼むよ
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 15:37:47.51 ID:lMgRsCBS0
保守
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 16:06:35.25 ID:+KHJNomM0
おい、保守が当然だと思ってるんじゃないだろな!
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 16:18:24.16 ID:lMgRsCBS0
実験してるんじゃね?
ある程度の面白さがあれば保守してもらえるかどうか
どの程度の批判があるのか
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 16:31:07.26 ID:VNiagmFC0
丸二日空けても残ってたから今度は丸五日くらい試してみるつもりかね
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 17:01:03.54 ID:lMgRsCBS0
まぁ、いいや保守
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 17:16:54.37 ID:MlG5gdfb0
たのむよ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 18:09:11.74 ID:lMgRsCBS0
保守
なめてるな
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 18:53:02.26 ID:lMgRsCBS0
でも保守しちゃう
早く書けよオラ
いやもう落とせよw
なんで文句言いながら保守してんだ
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:07:41.81 ID:lMgRsCBS0
保守させる事には腹立つが
続きが気になるから保守してる
気にもならないなら既に切ってるよ
>>1も糞だが保守し続けて糞スレをいつまでも残すやつも同じく糞だな
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:29:17.59 ID:GbKFbXMtO
内容次第だな。これは保守していい。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:45:34.56 ID:g55SFJbH0
ツンデレ多いな
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 19:52:16.06 ID:lMgRsCBS0
内容が糞ならもう落ちてるだろ
事実糞SSは殆ど保守されずに落ちてる
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 20:06:34.24 ID:lYxKtHks0
蛸壺のリメイクと考えていいんだよな?
パクr(ry・・・おっと
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 20:39:11.45 ID:lMgRsCBS0
保守
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:17:15.61 ID:lMgRsCBS0
保守
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 21:29:27.07 ID:MlG5gdfb0
製速でやってほしい
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:20:15.28 ID:ubbPOhNN0
書く気があるなら書け
それだけだ
保守ならいくらでもしてやる
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:23:46.18 ID:bCL7nSbCO
スレタイ見てキャバクラのトイレでグレート巽が力王山の金玉潰した場面思い出した。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:46:14.49 ID:lMgRsCBS0
保守
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 22:58:25.82 ID:UBfN0QH70
今追いついた
なにこれむっちゃ気になる
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 23:44:51.22 ID:lMgRsCBS0
保守
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:02:34.99 ID:2t28AZf30
保守
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:05:39.49 ID:cpq+HvFt0
おい
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:26:08.21 ID:zZtXYrHC0
ほ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 00:52:30.30 ID:O9yEOQxM0
ほs
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:00:27.82 ID:HK6HNgEJ0
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 01:50:51.98 ID:2t28AZf30
保守
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 02:35:07.77 ID:O9yEOQxM0
ほしゅぃんぐ
もうだめだな
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 03:54:20.11 ID:cpq+HvFt0
限界
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 05:07:44.77 ID:B7dfxMPy0
g
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 06:42:43.58 ID:2t28AZf30
保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 08:03:56.49 ID:xk+iypaHO
ほ
も
似たような話なんだけどスレ借りていいかな
いや新しく立てろ。この話は興味深いから
勿論書き溜めしてんだろな?
いや2レス分しか無い
もう少し書き溜めてからVIPか制速で立てるわ
「澪ちゃん! 知り合いどころか友達だよ! ねえ、あずにゃん」
「は、はい」
澪先輩は引きこもって、部屋でずっとインターネットをやっているらしい。
律先輩が私がまだ毎日部室に通っていたときにそう言っていた。
その澪先輩を見たというのは、一体どうやって。
「友達って、まあ交友関係に口を出す気はないがアレはやばいぞ」
「どこで会ったの」
「会ってはない。見たんだ」
「え?」
「たまたまネットやってるときに動画を見たんだ。その中でベースもって裸で演奏してたぞ」
鼻でサンチョさんが笑う。
私はどう反応していいかわからず唯先輩をちらりと窺った。
その時だけはさっきまでの先輩に対する黒い感情も消えていた。
しかし先輩はサンチョさんに同調も否定もせず黙っていただけだった。
私は唯先輩のせいだとは思わないが、澪先輩があんなになるきっかけを作ったのはやはり彼女であることだけは確かだ。
あんなにはっきり実力の差を見せ付ける方法を私は思いつきもしない。
……もしかすれば、今もそうしようとしているのだろうか。
もちろん、私はそんなに弱くはないけれど。
「ここでいいか」
辿り着いた場所は公園の中心の噴水がある場所、の裏側、つまりスタッフたちが準備しているところの反対側だった。
閑散としたそこは、ちょっとした空間になっていて落ち葉すら地面にはない。あるのは一本の街灯だけだ。
「じゃあ、あずにゃん」
私は唯先輩に促されてギターを取り出す。
カタカタとはっきりしない指はこれから演奏するくせに気にならなかった。それより動悸が激しすぎて軽く眩暈がする。
「ねえ、座ってやっていい?」
唯先輩は見越したかのようにそんなことを言い出す。
つづき?
何言ってるんですか、と私は言ったがサンチョさんは特に何も言わず顎でしゃくった。
別に構わないということだろう。
「敵に塩を送っていいんですか」
我慢できずにそう口にすると、
「一緒に演奏するんだよ。敵なんかいないよ」
と笑った。
私はそんな唯先輩が許せなくて彼女を睨み付ける。
「でも私は先輩……貴方よりうまく演奏したいです。いや、します」
チューニングをしながら私は宣言した。
彼女は黙って噴水の淵に座る。
留めのない髪をたらして別人みたいだ。
北風が前髪を揺らすのに、それを制することはしない。
ミュージシャンの平沢唯がそこにいる。
嫌だな、と感じた。
「できた」
私は準備を終え、唯先輩の横に座る。
演奏する曲を先輩が話し出すとサンチョさんがぼりぼり頭をかいて言った。
「っていうか、一緒じゃなきゃだめなの? 一人づつ、っていうかこの子だけ演奏させればいいじゃん。あの、なんだっけ? ぽわぽわライス」
「ふわふわタイム! ちょっとサンチョさん! 大事な曲なんだから間違えないでよー」
「へいへい」
「それに一緒に演奏したいんだ」
「殺すだけだと思うがな」
「そんなことないよ。高校のときは私よりギターがうまかったんだから」
「……へーえ」
「いいから。聞いてあげて。でなきゃ……私、困るな」
唯先輩がそういうとサンチョさんは黙った。
先輩の指が弦にかかる。
たん。
その音がした瞬間、スタッフたちの足が止まった。
場が劈くように静まり返り、まるで空間が彼女の音を待っているような、そんな感じになる。
視線を感じたので、緊張していた私はとりあえず深呼吸をしようと顔を上げた。
無数の目。
もう一つのステージがそこに出来上がっていた。
「ふわふわタイムだよ、あずにゃん」
どくん。
その言葉は私には、何やってるの、と同義だ。
急いでギターに指をかける。
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:50:27.38 ID:cpq+HvFt0
うぎゃー!!!!
どの面下げて戻ってきたんだよ!!!!!
続けろてくださいまし。
何をやってるんだ私は。唯先輩のリードに負けないようにするんじゃないのか。
素早く持ち直して、今までの演習の成果をと指を走らせた。
次第に音が合い、先輩の演奏もよく耳に入るようになる。
もちろん演奏しなれた曲だったのでこれは当然のこと。
「……」
しかし、そう思っていたのは私だけだったようだ。
周りをぐるり。
奇妙な光景だった。
演奏をしているのは二人なのに、スタッフたちはこっちを見ていない。
私の音を聞いていないのだ。
最初、私はこれが平沢唯という名前のせいだと思った。
でも。
サンチョさんが溜息をつく。
うんざりしたように見下すのだ。
彼だけは私を見ている。
私の音楽を聞いているのだ。
なのに。
「……」
私は演奏するのをやめた。
サンチョさんがスタッフたちを「早く準備しろ」と散らして去っていく。
お前ら自分からゆとり晒すとかキモいよ、死ねばいいのに
l ,.... ―――‐...、_ ̄`i r‐j⌒!⌒i-、
/{ /:: ::/:: : :: : /:: :: :: :::`ヽ/ / ノl. | |ノ-'
/: :://: 1: /: /: : : /: : :/::: ::: :: ::\. 「 ̄ ̄ ̄ ヽjlノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
,': : ヽ: : : :|/: 〃: :/}: : /}:: :|:: ::: ::: :}. | 調 ゆ. |
|::: :: :: ::―ヒ斗メ了 |/下ニト/: : : / │ |
|: : : : : : : :|/ー‐' 〃 ∠八く_/リ | 子 と |
. ∨:: ::.:.{: : :|=≠气 =≡、/! | │
∨::: :: |:: : | 、 /::| | 乗 り. |
∨: : :|: : :| r ― ァ /::::| | |
∨ : |: : :| ヽ _ノ , ':|::::;' | ん. |
∧:::l: : :|ヽ. __ ,<: :: |::/ / ̄ ̄| │
―‐ 、 ヽ{:: ::|ー――r―i \:}// __ | な. │
ヽ-、__>:: :| } 〈‐、_リ / .| │
ゝ二二 ヽ {\{ヽ.__,ノ⌒ト、 ∧ / │ __ .|
___ | ト――‐ /{(__)}.| ∨ │ / / |
ヽ_八 ヽ| ./ ヾニソ.ト、 ヽ―― 、 /{―/ くr--zァ ――┬―┘
:::::::::::\ ,} / } \ ` ̄\人 ::/ ` ̄ノ::::::::::::::ノ
誤爆
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:10:19.96 ID:O9yEOQxM0
誰これ
ミア?
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:12:29.73 ID:urFhZKZ+O
これ読んでる人いねえじゃん
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:17:11.61 ID:B7dfxMPy0
ここにいるぞ
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:17:34.16 ID:HK6HNgEJ0
ほしゅ
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:23:37.54 ID:N7X7TDtaP
梓と唯は仲直りして欲しいな
その背中を見ながら、私は澪先輩のことを思い出していた。
「勝負しよう」
そう持ちかけたのは澪先輩で、唯先輩は最初何のことかわからずに笑っていた。
オーディション、というのは大げさだったかもしれない。
今の私のように場所は知らないが、サンチョさんの前で二人は演奏したらしい。さわこ先生のコネで。
今と違うところは、その場に律先輩とムギ先輩がいたということか。
私は結果がわかっているので行かなかった。
唯先輩は最初、嫌だといって喚き散らしたらしい。
こういう勝負とかはしたくないと。
けれど、澪先輩のほうはもうおかしくなってしまっていて、絶対に勝負をするといってきかなかった。
作る曲作る曲、唯先輩にリメイクされたり、演奏していて間違いを指摘されたりして、ああ見えてプライドの高い澪先輩はノイローゼみたいになっていたんだと思う。
その時澪先輩と憂の間で何かあったらしいが、さわこ先生の手もあり無理やり連れて行った。
しかし結局、その無理やり連れて行くという手段が澪先輩自身を壊すことになる。
唯先輩は連れて行かれてもケースしか持ってきておらずギータを持ってこなかったらしい。
「これじゃあ、演奏できないね」
最初さわこ先生と澪先輩は怒ったが、サンチョさんはどうしても演奏を聴いてみたかったらしく、そのためかとんでもないことを言った。
「じゃあ、友達のベース借りて演奏して」
そして唯先輩はミュージシャンになった。
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
はいはいお疲れ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:49:30.65 ID:urFhZKZ+O
終わってねえだろこれ
速く続けろ
これは澪つらいwwwww
せめて今日は勘弁してくれ・・・頼む
もう落としてくれてもいいから
代理使っておきながらこれかよ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:54:29.55 ID:1/DPGGC/0
じゃあ明日絶対書くと約束しろ。
年末忙しいなんて判ってるだろうに
何故製作に立てなかった
書き溜めてからあっちに立て直した方がいいんじゃね
待ってるよ
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:57:38.28 ID:urFhZKZ+O
富樫みてえな野郎だ
言い忘れてた。
今まで保守してくださった方ありがとうございました。
もううざかったら落としてください。本当にすいません
>>277 感想ありがとう
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:08:36.77 ID:uM4zMr480
返事がないのはよい返事ととらえていいんだな?
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:09:33.03 ID:uM4zMr480
次はいつ書けるんだよ
今まで見てた俺の時間返せ
いや、お前ら落とせよwなんで文句言いつつ落とさないんだw
文句=楽しみだから早く書け、だろ
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:26:04.78 ID:T8pRFPin0
保守してやるから絶対書けよな
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:59:48.79 ID:B7dfxMPy0
v
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:20:31.01 ID:LPHtfBYdO
保守
こういう話大好きだから絶対書けよな!
ほしゅしゅしゅ
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:20:55.34 ID:IKyECyItO
ほ
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:46:44.77 ID:LPHtfBYdO
ほ
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
リンクくらい貼れ。