ムギちゃんメインじゃないです、半分位は百合です
もう半分はちょっとだけ怖い展開になるかもしれません
長くなりますので、長いのを読むのが嫌な方はリタイアして下さい
〜合宿2日前・部室〜
紬「合宿をしま〜す!」
唯律澪梓「…」
紬「あら?みんなどうしたの?」
律「…すまんムギ、もう1度言ってくれないか?」
紬「合宿をしま〜す!」
…
紬「どうしてみんな何も言ってくれないの?」グッスン
黙れ死ね
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 15:58:43.77 ID:PzaYeKPmO
唯「合宿免許しまーす」
澪「いや、いきなりそんな事を言われてもな…」
梓「合宿って夏休みにやりましたよね?」
紬「ええ、やったわね」
唯「ムギちゃん、それを忘れてしまって…ま、まさか記憶喪失!?」
紬「唯ちゃん、もちろん夏休みに合宿をしたのは覚えてるわよ」
紬「でも、冬休みにも合宿したいって思わない?」
唯「へ?そう言われてみれば…うん、してみたいね!」
律「でも、年末年始はムギにも色々と予定があるんだろ?」
律「そういうのも考えて、去年は初詣だけ誘ったんだけど…良いのか?」
紬「もちろんよ!」
紬「部活の時間にこうしてお茶を飲んで、練習をして…」
紬「それだけでも毎日が凄く楽しいわ」
紬「でも、折角出会えたみんなと…」
紬「軽音部のみんなと、もっと色々してみたいって思うの」
紬「私の予定なんて気にしなくても良いのよ?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 15:59:40.87 ID:zh5GRNBQO
俺「合宿をしま〜す」
俺「は〜い」
俺「やったぜ」
SSには挿絵を入れたらいいと思うの
律「そうか…いや、悪かったな」
律「そういう所に気を使うなんて、らしく無かったって思うよ」
紬「ううん、私の方こそごめんなさい」
紬「本当にそう思ってるなら、誘って貰えるのを待っているだけじゃなくて」
紬「もっと積極的に、私の方から誘う位にならなきゃ駄目だって気が付いたの」
紬「だから今日は合宿を提案してみたんだけど…駄目かしら?」
律「ムギがそう言ってくれるなら、あたしには反対する理由は何も無いな」
澪「私も賛成だ」
澪「但し練習はちゃんとする事、それが条件だぞ?」
梓「私も練習が思いっ切り出来るんでしたら賛成したいです」
唯「じゃあ、もう決まりだね?」
紬「決まりなの?良かったわ!」
律「後は…そうだな、さわちゃんも誘っておこう」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:00:56.93 ID:2N+wVJLQO
ひでーなこれは
もうつまんないってわかる…
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:02:39.18 ID:InrnrjRyP
〜職員室〜
さわ子「冬休みにも合宿ね…良いんじゃないの?」
唯「さわちゃん先生も一緒に行くよね?」
さわ子「ごめんなさい、私はちょっと行けそうにないと思うわ」
さわ子「学校が休みの間でもね、色々と仕事ってあるものなのよ?」
律「そっか…じゃあ、あたし達5人で行って来るか」
さわ子「合宿って何処でやるつもりなの?」
さわ子「交通費も少しだけなら部費から出してあげるけど」
律「え?そう言えば場所なんて聞いて無かったな」
律「ムギ、今回は何処の別荘でやるつもりなんだ?」
紬「え〜とね、今回は別荘じゃなくて」
紬「○○県○○市の山奥にね、ペンションが1件あるんだけど」
紬「そこでやりたいなって思うの」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:03:38.42 ID:EvSfOTJ30
回りくどい文章だなー
一々全部説明しないときがすまないのか?
こりゃ才能無いわ
澪「ペンションって事は、部屋を借りるって事か?」
唯「じゃあ、今回は泊まるのにもお金がかかるんだね…」
梓「○○県って結構遠いですよね?」
梓「私、今月はちょっとお小遣いピンチなんですけど…」
紬「大丈夫よ、交通費も宿泊費もかからないから」
律「それはムギの力で何とかなるってやつだろ?」
律「毎回そういうのに頼るのは、ちょっと悪い気もするんだよな…」
紬「ううん、そういう意味で言ったんじゃないの」
紬「私に任せて頂戴」
紬「みんなは自分の楽器と…後は寒くても大丈夫な服装だけお願いね?」
さわ子「決まりなのかしら?」
さわ子「まあみんなの事だから大丈夫だと思うけど、気を付けて行ってらっしゃい」
〜平沢家〜
憂「お姉ちゃん、冬休みの予定はもう立てた?」
唯「冬休みは…合宿をします!」
憂「合宿?今日初めて聞いたけど、それって何時決まったの?」
唯「今日決まったんだよ〜」
憂「へぇ〜、そうなんだ」
憂「で、何時から行くの?」
唯「明後日から!」
唯「それでね、朝早い電車に乗るから6時に起きなきゃいけないんだよ」
唯「憂、悪いんだけど…もし寝てたら起こしてね?」
憂「…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:05:53.53 ID:lYlBRuYD0
このスピード・・・書き溜めてるな!!
こんな酷い文章を・・・
その時間別のことに使えばよかったのに・・・
唯「あれ?憂、聞いてる?」
憂「え?うん、聞いてるよ…」
憂「6時だね、分かった」
憂「ちゃんと起こしてあげるから安心して?」ニコッ
唯「うん、お願い!」
唯「合宿、楽しみだよ〜」
〜憂の部屋〜
憂「折角貰ったのに…これ、どうしよう」
憂「捨てちゃうのも勿体無いし…」
ピピピピ…ピピピピ…
憂「電話?あ、和ちゃんだ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:08:51.90 ID:2lYfFV3lO
紬「合宿をしまーす」
唯澪律梓「・・・・」
紬「が、合宿をしまーす!」
唯「だってwなにあいつ仕切りだしてんの?」
澪「アイツの別荘でやってるから自分ホストかなんかかと思ってんじゃね?」
律「勘違いってこわいね〜」
梓「先輩イタすぎですw」
紬「・・・」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:09:01.93 ID:2N+wVJLQO
批判され過ぎワロタwwwww
修行して出直せ
〜合宿1日目・午後〜
唯「雪、雪だよ!りっちゃん!」
律「雪だな!唯!」
唯律「うお〜〜〜!!!」ドドドドドドド…
…
澪「あの2人は何処に行っても同じテンションだな」
梓「こんなに沢山の雪を見たのは、きっと初めてなんでしょう」
澪「まあ、そう言ってる私も初めてだからな…気持ちは分かるよ」
澪「しかしそれにしても、随分と山奥にあるんだな」
梓「そうですね、駅前の町から車で1時間以上かかりましたし…」
梓「それに周りには何も無いだなんて、凄い所ですね」
澪「建物は綺麗で良いと思うけど、こんな場所に泊まりに来る人は居るのか?」
紬「ええ、何時もは結構来るそうよ」
紬「こういう静かな場所でゆっくりしたい人って多いみたいなの」
澪「そうか…ん?何時もは?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:10:06.98 ID:W3KLvi040
千鳥(堂々と散った)
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:10:35.58 ID:lJO80Hr50
阪神JFの人かと
梓「あの、さっきから気になってたんですけど」
梓「曇って少し薄暗くなって来たのに、玄関も部屋の灯りも付いてないですよね…」
梓「もしかして、誰も居ないんじゃないんですか?」
紬「正解よ、梓ちゃん」
澪「誰も居ないって、どういう事だ?」
紬「それは後で説明するわ、まずは中に入りましょ?」
梓「そうですね、さっきまでは車の中だったから感じなかったんですけど」
梓「此処、凄く寒いです…」
澪「そうだな…あれ?律と唯は何処に行ったんだ?」
ガチャッ
紬「え!?」
律「軽音部の皆様」
唯「ようこそいらっしゃいました!」
澪「…何だその格好は?」
梓「メイド?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:11:22.17 ID:zh5GRNBQO
シュプール
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:11:55.61 ID:2lYfFV3lO
りん「合宿、合宿ってあんた合宿以外に友達いないの?!」
紬「!!」
のぞみ「よ〜し、みんなで合宿するぞ〜!けって〜い!」
律「いや〜、建物の裏側まで回ってみたんだけど」
律「寒くて仕方が無かったから中に入らせて貰ったんだよ」
唯「そしたらね?中にこの服が5着用意してあってね」
唯「私達の名前が書いてあったから着ても良いんじゃないかなって思って」
紬「…」
唯「あれ?もしかして…駄目だったの?」
紬「ううん、そんな事は無いわ」
紬「それは私達の為に用意して貰った服だから良いんだけど…」
唯「う〜、さ、寒いね〜」
律「確かに、この格好じゃ外には出られないな…」
律「みんな、早く中に入れよ」
澪「そうだな、お邪魔しよう」
梓「ムギ先輩も早く」
紬「ええ…そうね」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:13:47.63 ID:Pxtdww4n0
いやぁ、なんかホラーになりそうな雰囲気がしていいじゃないか
〜食堂〜
紬「もう一度確認したいんだけど、りっちゃんは何処から入ったの?」
律「何処って、普通に裏口からだけど?」
澪「どうしたムギ、何か気になる事でもあるのか?」
紬「ううん…多分、私の思い過ごしだと思うから…」
唯「でも、何で誰も居ないんだろうね?」
梓「そうですよ、まず最初にそれを聞きかったんです」
澪「確かにおかしいな、此処ってペンションだろ?」
澪「お客さんが居ない事はあるかもしれないけど」
澪「従業員が誰も居ないっていうのはおかしくないか?」
律「そうか、そう言われてみればそうだな…どうしてだ?ムギ」
紬「そうね、まずはそれを説明するわ」
紬が何かを企んでるようなSSって微妙にイライラする
紬「みんなにはね、此処で5日間だけ従業員として働いて欲しいの」
律「つまり…住み込みのアルバイトって事か?」
紬「りっちゃん、理解が早くて助かるわ」
紬「それが此処に無料で泊まらせて貰える為の条件」
紬「交通費もちゃんと事前に貰ってるから安心してね」
澪「それは助かるんだけど、いきなりバイトって言われてもな…」
澪「泊まる人の接客とかしないといけないんだろ?」
澪「しかも律と唯が着てる服で…」
澪「そ、そんなの恥ずかしくて出来ないぞ…」
紬「大丈夫よ澪ちゃん、泊まる人は誰も来ないから」
澪「え?どうしてだ?」
確かに読む気にならない説明だらけの文章だな
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:17:17.02 ID:2lYfFV3lO
りん「は〜のぞみが言うならしょうがないわね」
こまち「私も賛成よ」
かれん「場所は私の別荘でやりましょう」
くるみ「そうね、かれんの別荘の方が紬のなんかのよりずっといいわ!」
紬「・・・」
紬「このペンションはね、私の遠い親戚の方が夫婦で経営してるんだけど」
紬「今は2人で海外旅行に行ってるの」
紬「その間、建物が無人になっちゃうのは良くないからって」
唯「分かったよ!私達はその間、お留守番をしてれば良いんだね!」
紬「そう、お留守番ね」
紬「でもそれだけじゃ駄目なのよ?ちゃんとお仕事もしないと」
紬「お客さんは誰も来ないんだけど、丁度良い機会だからって」
紬「この食堂とお風呂、それに泊まるお部屋のお掃除をお願いされてるの」
律「掃除か…まあ嫌いじゃないんだけど」
律「あたし達みたいな素人がやって良いものなのか?」
紬「大丈夫よ、此処は高級ホテルじゃないんだから」
紬「何時もみんながやってるみたいに、普通にお掃除すれば良いの」
澪「でも、いい加減にやるとムギに迷惑がかかるんだろ?」
澪「だったら、手抜きはしないでしっかりとやろうな」
ペンションの中でふざけちゃだめでしょ・・・
梓「そうですね、特に約1名の先輩には気を付けて欲しいです」チラッ
唯「あずにゃん酷いよ〜、私だってやる時にはやるんだからね!」
梓「分かってますって、冗談ですよ」
梓「唯先輩もこういう時にはサボったりしない人ですからね」
律「お、梓が唯を褒めるなんて珍しいんじゃないのか?」
澪「そうでも無いぞ、陰では結構褒めてたりするからな」
唯「あずにゃん…やっぱり、あずにゃんは私の事が…」
唯「でも、ごめんね?私にはもう心に決めた人が居るんだ…」
梓「それも分かってますから」
梓「そういう勘違いされそうな言い方、止めた方が良いと思いますよ」
梓「その人、唯先輩の事に関しては冗談が通じませんから」
唯「え?あずにゃんには誰の事か分かるの?」
梓「ええ、まあ…」
律澪(いや、バレバレだろ…)
こういうことは着いてからじゃなくて最初に説明するべきじゃないかな
澪「ところで…どうして掃除するだけなのに、こんな服が用意されてるんだ?」
澪「いや、確かにメイドの仕事の中には掃除もあるんだろうけど…」
澪「でも、今回はこれを着てやる理由が無いと思うぞ?」
紬「駄目よ澪ちゃん、これもアルバイトの条件に入ってるんだから」
澪「そうなのか…じゃあ仕方が無いな、後で着替えるよ」
紬「そうね、是非そうして頂戴」ウフフ
律(澪、騙されてるぞ〜)
律(…)
律(まあ唯とあたしは良いとして…)
律(梓はこういうノリは止めそうな気もするんだが…どうなんだ?)チラッ
梓(澪先輩のメイド服姿…見たい!是非見たい!)
律(…)
律(超ウットリしてるぞ…)
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:21:00.07 ID:4Tr36aIe0
キャラに説明させるぐらいならそもそも描写しないか地の文入れた方がよっぽどマシ
トレンディエンジェルの頭(堂々と散った)
マキシマムパーパーサムの頭(堂々と散った)
ギャロップ林の頭(堂々と散った)
ブラックマヨネーズ小杉の頭(堂々と散った)
雨上がり決死隊宮迫の頭(堂々と植えた)
澪「1階にあるのはこの食堂とお風呂…」
澪「隣の部屋は乾燥室って書いてあったけど何の部屋だ?洗濯物でも乾かすのか?」
梓「澪先輩、それはスキーとかの道具を乾かしておく部屋ですよ」
澪「スキーは…いや、スノボーもやった事は無いんだけど」
澪「出来るんだったらやってみたいな…道具とかはレンタルさせてくれるのか?」
紬「ええ、スキーだけなら道具は一式揃ってるわよ」
紬「ゲレンデは裏に斜面が少しあるだけで、リフトも無いからちょっと大変だけど…」
紬「でも、私達の貸切状態だからきっと楽しいと思うわ♪」
梓「道具を貸して貰えるなら、私も久しぶりにやってみたいですね」
澪「梓は経験があるのか?」
梓「ええ、自分で言うのも何ですけど結構上手いんですよ?」
澪「そうか…じゃあ、私は梓に教えて貰おうかな」
梓「は、はい!是非教えてあげたいです!」
紬「部屋の中も見てみる?」
澪「そうだな、ちょっと見てみたいな」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:22:49.11 ID:okxta+4Q0
唯の心に決めた人、それは僕です
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:23:08.48 ID:2lYfFV3lO
ココ「紬はプリキュアじゃないココ、合宿に行く必要はないココ」
ナッツ「そうナツ、ついてこられると迷惑ナツ」
紬「・・・」
増子「イヤミな金持ちを叩かれてる!これはサンクルミエール通信の出番ね!」
〜乾燥室〜
澪「へぇ〜、結構本格的なんだな…」
梓「あの…ムギ先輩」
紬「何かしら?梓ちゃん」
梓「ウエアは他に無いんでしょうか?」
紬「ごめんなさい、此処にあるだけなの」
澪「梓のサイズに合いそうなのが無いのか?」
梓「いえ、1着だけあるんですけど…」
澪「だったら良いじゃないか、試しに着てみたらどうだ?」
紬「サイズはピッタリみたいね?」
梓「そうですけど…でも、どうして尻尾とネコミミが付いてるんですか?」
紬「さあ、どうしてかしら?」
梓(さっきのメイド服もそうだけど)
梓(絶対にムギ先輩のオーダーメイドだよ…)
梓「これを着て滑るのは、ちょっと恥ずかしいですよ」
紬「そうかしら?可愛くて良いと思うんだけど…澪ちゃんはどう思う?」
澪「私は良いと思うな」
澪「梓の可愛い所が引き立つと言うか…ん?どうして後ろを向くんだ?」
梓「な、何でもありません!」
紬「梓ちゃん、もし気に入らなかったら無理に着なくても良いのよ?」
梓「いえ!私はこれを大変気に入りました!」
紬「そう?良かったわ」ウフフ
なぜこんなに叩かれてるのか
このレベルのSSなんてvipじゃ腐るほどあるでしょうに
澪「隣にもう1つ部屋があったけどそこは?」
紬「オーナーさんの部屋よ」
澪「なるほど、後は2階に泊まる部屋が8つあったな」
澪「部屋はどうするんだ?好きに決めて良いのか?」
紬「ええ、でも部屋の作りは全部同じよ?」
澪「何処でも一緒なら、手前から5部屋にすれば良いか…」
澪「誰が居るのか分かった方が良いと思うから、紙に書いて貼っておこう」
紬「そうね、じゃあそれは澪ちゃんにお願いするわ」
紬「今日はみんな疲れてると思うから、お食事をしてお風呂に入って…」
紬「後は寝るだけで良いと思うんだけど、澪ちゃんはやっぱり練習したい?」
澪「いや、今日は流石に疲れたからそれで良いと思う」
梓「私もそれが良いと思います、唯先輩と律先輩は既に寝ちゃってますし」
紬「電車の中でも2人ではしゃいでたものね」
澪「仕方ないな、夕食は3人で作るか…材料はあるんだよな?」
紬「ええ、冷蔵庫の中は好きに使っても良い事になってるわ」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:27:40.34 ID:2lYfFV3lO
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:27:56.19 ID:PkCjdX7K0
>>44 つまんないと思ったものにつまんないと言う権利があるのさー
〜合宿2日目・朝・食堂〜
紬「朝御飯も終わった所で、ちょっとみんなにお知らせがあります」
律「お知らせ?何だ?」
紬「実はね、今日は1組だけお客さんが来る事になったの」
梓「え?誰も来ないんじゃなかったんですか?」
紬「ええ、ちょっと連絡が行き届かなくて…キャンセルも間に合わなかったみたい」
唯「そっか…じゃあ私達がお迎えしないといけないんだね」
澪「私達だけで出来るのか?」
律「確かに、1組だけって言ってもちょっと不安だな…」
紬「大丈夫よ、そのお客さんはね、私達も良く知ってる人達だから」
紬「車の音…来たみたいね」
紬「じゃあみんな、お迎えの準備は出来たからしら?」
…
紬「…良いみたいね」
ガチャッ
唯律澪紬梓「ようこそ、いらっしゃいました!」
憂「え?お姉ちゃん!?」
和「唯…それに軽音部のみんなじゃないの…」
和「あなた達、此処で何をしてるの?」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:31:22.95 ID:Q2O6MWHR0
─┼─┐─┼─ / ,. `゙''‐、_\ | / /
│ │─┼─ /| _,.イ,,.ィ' ─────‐‐‐ ・ ←
>>1 │ | │ | | | イン ,'´ ̄`※ // | \
__{_从 ノ}ノ/ / ./ | \
__/} `く((/ ./ |
,. ,. -‐===‐-`つ/ ,.イ // )) / ∵|:・.
〃〃〃〃 / /ミノ__ /´('´ / .∴・|∵’
ヽ_I__I__I__I__I_I __∠_/ ,∠∠_/゙〈ミ、、
ー{____,,.二二二二) ノ く{ヽ、/ ゙Y} ゙
/I I I I I I `^^' \ ! }'
,' /
〜食堂〜
和「合宿を兼ねたアルバイトね…楽しそうで良いじゃない」
律「それよりも和と憂ちゃんはどうして此処に?」
唯「そうだよ、憂が此処に泊まりに来るなんて全然知らなかったよ?」
和「まあ細かい所は省略させて貰うけど…」
和「私が商店街の福引で此処へのペア旅行を当てたのよ」
和「最初は唯と憂に行って欲しくて、憂にプレゼントしたんだけど」
憂「お姉ちゃんを誘おうとしたら、合宿に行くって先に言われちゃったから…」
和「代わりに私が誘われたって訳」
唯「そうだったんだ…憂、ごめんね?」
憂「ううん、今はこうしてお姉ちゃんと一緒になれたから良いんだよ」
…
澪「なあ律、ちょっと話が出来過ぎてると思わないか?」
律「確かにな…でも、合宿がもっと楽しくなると思うから良いんじゃないのか?」
澪「まあ、そうなんだけど…」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:32:56.79 ID:hU8wbOt/0
全てはムギの掌の上みたいな展開飽きた
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:33:42.21 ID:Q2O6MWHR0
もうこういうスレいいから速報
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
ログインしてないです。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:33:47.78 ID:2lYfFV3lO
>>49 のぞみ「とうちゃーく!うわあすごいいいところだね」
りん「ちょっとのぞみ、はしゃぎすぎよ」
こまち「すてきね〜」
かれん「みんな楽しんでいってね」
紬「あ!」
くるみ「ちょっと〜なんであいつがいるの?ここはかれんの別荘でしょ?」
かれん「そのはずだけど・・」
紬「みなさんいらっしゃい♪」
りん「・・なにアレ?」
のぞみ「ん〜ん〜?」
〜夜〜
律「ふぅ〜、食った食った…」
律「憂ちゃんもそうだけど、和も料理が上手いんだな」
和「そ、そう?ありがとう」
澪「2人共悪いな、昼も夜も作って貰って」
憂「良いんですよ、私は料理するの大好きですから」
梓「でも、言ってくれれば私達も手伝うよ?」
唯「そうだよ〜、私も…」
梓「唯先輩は手伝わなくても良いですから」
唯「あずにゃん、酷い…」
和「少しだけみんなでスキーをして遊んだけど」
和「それ以外の時間は5人で朝から頑張ってたものね」
和「これ位の事はさせて貰わないと居心地が悪いわよ」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:35:06.08 ID:Q2O6MWHR0 BE:3544051788-2BP(931)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
MP396使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:35:56.36 ID:Q2O6MWHR0 BE:996764663-2BP(535)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
すかった。
ドーン!
律「何だ?今の音は」
紬「花火じゃないかしら?」
梓「花火?この季節にですか?」
紬「ええ、珍しいでしょ」
紬「名前は忘れちゃったけど、確か町でお祭りがあったはずよ」
紬「花火も打ち上げるんじゃなかったかしら?」
唯「見て見て!こっちの窓から少しだけ見えるよ!」
憂「ほんとだ…綺麗だね、お姉ちゃん」
和「でも、さっきの音ってちょっと違う方向から聞こえなかった?」
澪「山で音が跳ね返るんじゃないのか?」
和「なるほど…そうかもしれないわね」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:37:07.13 ID:Q2O6MWHR0 BE:2990294069-2BP(535)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
すかった。
〜お風呂〜
律「昨日は眠くて良く覚えてなかったけど、此処の風呂は広くて良いな〜」
紬「言い忘れてたんだけど、温泉だから1日中好きな時間に入っても良いのよ?」
梓「だったら、私は明日の朝にも入りたいですね…」
梓「あの、澪先輩も一緒に…」
澪「そうだな、1人で入ってもつまらないか…じゃあ、私も付き合うよ」
梓「はい!」
…
憂「どうしたの?お姉ちゃん」
憂「さっきからじっと胸を見られてる気がするんだけど…」
唯「憂、どうして私を追いて行くの…」
律「唯、そういう時にはな…」ゴニョゴニョ
唯「なるほど!憂、ちょっと私の後ろに来て?」
憂「え?良いけど…何かするの?」
唯「うん、ちょっと手を出して?で、そのまま私の胸を…」
NG量産スレになったな
俺は期待してるけど
律「和はメガネを外すと何も見えないのか?」
和「ええ、殆ど何も見えないわね」
和「でも、そういう状態にも慣れてるから」
律「そうか、何か見てて危なっかしいって思ったから」
律「付いててやろうかって思ったんだけど、大丈夫か」
和「…」
和「あの…律」
律「ん?何だ?」
和「家のお風呂だったら慣れてるんだけど…」
和「知らない所だと、やっぱりちょっと怖いかも」
律「そうか、じゃあずっと付いててやるよ」
和「え、ええ、そうして貰えると助かるわ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:38:24.66 ID:LV/ndF7ZO
ログインしてない(笑)すかった(笑)
なんとも恥ずかしいスレスト様だな
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:39:40.80 ID:2lYfFV3lO
かれん「ちょっと私いってくる」
のぞみ「ねえねえなんで琴吹さんがいるの〜りんちゃん」
りん「私にきかれても知らないわよ」
こまち「・・・」
ナッツ「こまちは何か知ってるナツ?」
こまち「・・ええ」
ココ「なんだココ?みんなに話すココ」
こまち「あまり気がすすまないのだけれど・・・」
律「あれ?」
律「ムギ、今出て来た扉は何だ?」
紬「1人用のサウナよ?」
律「サウナか…あたしも入ってみようかな」
紬「あ、今は入らない方が良いと思うわ」
紬「ちょっと温度調節が故障しちゃったみたいだから」
紬「中は逆に寒い位じゃないかしら?」
律「寒い位って…良く見たら鳥肌立ってるじゃんかよ」
律「分かった、諦めるとするか」
和「…」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:40:03.87 ID:Q2O6MWHR0 BE:1329019564-2BP(535)
プロキシ弾かれるからもうこれ以上できねぇ死ね
〜憂の部屋〜
憂「今日は1日楽しかったな…」
憂「お姉ちゃんと一緒にスキーをして」
憂「和ちゃんと一緒にお料理をして」
憂「みんなでご飯を食べて、お風呂に入って…」
憂「和ちゃんを誘って本当に良かった」
憂「明日も凄く楽しみだよ…」
憂「さて、寝る前に純ちゃんにメールしておこうかな」
…
憂「あれ?おかしいな…携帯は確かテーブルの上に置いておいたのに…」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:40:55.28 ID:4wdAyMTYO
なんでスレスト来てるの?頭湧いてるね
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:41:53.43 ID:Q2O6MWHR0 BE:996765629-2BP(535)
ここまで全員携帯
〜梓の部屋〜
コンコン…ガチャッ
憂「梓ちゃん、お邪魔…」
憂「…」
憂「あの、見てないからね?」
梓「良いよ別に…どうせ憂には分かってると思うから」
憂(ぬいぐるみだけど…澪さんにそっくりだね)
憂「それ、毎日やってるの?」
梓「やってるよ、寝る前にぎゅ〜って」
憂「言えば良いのに、きっと梓ちゃんなら大丈夫だと思うよ?」
梓「…憂は、よく言えたよね」
憂「…」
憂「そうだよね、私も言う時には凄く迷った」
憂「言いたくても言えない事って沢山あるよね…ごめんね、梓ちゃん」
梓「ううん、良いんだよ」
過去にけいおんSSの中でスレストのせいで未完になったSSがあったな
梓「それで、憂は私に何か用事?」
憂「そうだよ!すっかり忘れてた!」
憂「あのね、携帯を何処かに置き忘れちゃったみたいなの」
憂「梓ちゃんは純ちゃんにメールするよね?」
憂「私からもよろしくって事、伝えておいてくれないかな?」
梓「良いよ、私も寝る前にメールしようって思ってたから」
梓「でも置き忘れたって、どの辺に?」
憂「分からないんだけど、お風呂に入る前までは見てたから…」
憂「とにかく、この建物の中の何処かだと思う」
梓「じゃあ憂の携帯に電話すれば、着信音で何処にあるのか分かるよね」
…
梓「何でだろ…お風呂に入る前には此処にあったはずなのに…」
憂「…」
憂「梓ちゃん、私と一緒に来て?」
梓「え?何処に行くの?」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:43:50.48 ID:Q2O6MWHR0
いつまでSS()スレとかやってんの?
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:44:08.79 ID:ULihZJ8y0
何でVIPでやるかね 馬鹿なのか?
創作何とか板でやれ糞が
〜唯の部屋〜
コンコン…ガチャッ
憂「お姉ちゃん」
唯「どしたの?憂、そんなに怖い顔して…」
憂「携帯、持って来てるよね?」
唯「うん、持って来てるよ〜」
憂「ちょっと出してみて」
唯「え?あの…もしかして中を確認したりするの?」
唯「今ちょっと待ち受けの画面が恥ずかしい事になってるから…」
梓(唯先輩が恥ずかしいって、それはちょっと気になるな…)
憂「ううん、あるかどうかだけ確認して欲しいの」
唯「中は見ない?」
憂「うん、見ないから」
唯「じゃあ、ちょっと待ってね〜」
唯「確かベッドの枕元に…あれ?無いよ?」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:44:58.93 ID:vHFKyU8t0
またムギが黒幕ですかそうですか
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:45:35.03 ID:Q2O6MWHR0
嫌なら見るなとかそういうレスもういいからね?
スレッド一覧にあるのすら気持ち悪いんだよ^^
もしもしには分からないだろうけど^^
〜食堂〜
律「正直に言ってくれ、誰がこんないたずらをしたんだ?」
澪「律、みんなを疑うのか?」
律「疑いたくはないけど…でも、此処にはあたし達しか居ないんだぞ?」
律「誰かがいたずらして隠したに決まってるだろ」
和「律、それは無いと思うわ」
律「どうしてだよ」
和「今、話を聞いてて分かったんだけど」
和「携帯が無くなったのは、みんなでお風呂に入ってる間の事よ」
和「私もね、はっきり覚えてる」
和「明日の天気が気になったから携帯で調べようと思ったんだけど」
和「出した所で律が呼びに来たから鞄の中にしまっておいた」
律「そう言えば…確かにあたしが呼びに来た時に、和は携帯を持ってたな」
和「お風呂から上がったら続きを調べようと思ったの」
和「でも…帰って来たら無くなってたわ」
>>78 神経症のかたですか?
精神病院にいったほうがよろしいんじゃないでしょうか?
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:47:28.92 ID:2lYfFV3lO
かれん「どういうこと!?なんであなたがここにいるの?」
紬「だってここは私の別荘だし・・」
かれん「ここが琴吹家のものだったのなんてあなたが幼稚園くらいの頃の話でしょ!?」
紬「そんな!ここは私の別荘よ!!!ウワアアアアアアア」
ココ「二人ともやめるココ!ココはここにいるココ」
のぞみ「私はいつでもココのことちゃんと見てるよ」
ココ「のぞみ・・」
のぞみ「ココ・・」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:47:34.56 ID:vHFKyU8t0
全員の携帯のありかなんて外部の人間には分からないだろ
和「お風呂には此処に居る全員で入った」
和「誰が誰を誘って全員が揃ったのか…」
和「みんなの話をまとめていけば分かると思うけど、それは無意味ね」
和「私と律がお風呂に来た時にはみんな揃ってた」
律「そうか…誰も途中で風呂からは出てないから…」
律「和の携帯を隠す奴は居ないって事になるな」
和「もちろん、私と律がいたずらをする為に嘘を言ってる可能性もあるわ」
和「でもね、1番最後に来たって言ってもせいぜい1分位の違いよ?」
和「逆にお風呂から上がる時は全員揃って戻ったわよね」
和「みんな最初は自分の部屋に戻ったと思うから」
和「その間に全員の携帯を探し出して隠すなんて事、まず不可能よ」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:48:33.12 ID:2N+wVJLQO
まーだやってるのか
このスレ書いてる奴読まない方が楽しめるんじゃね?
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:49:50.52 ID:Q2O6MWHR0 BE:886012782-2BP(535)
>>80 神経症は精神科じゃなくて心療内科だけど^^;;;;;;;SS()スレの民度が知れちゃうね^^;;;;;;;
澪「待て、待ってくれ和」
澪「それ以上は言わないで欲しい」
澪「それ以上何か言われると…私、怖くて泣き出すかもしれない…」
梓「澪先輩…だ、大丈夫ですよ!みんな何か勘違いしてるだけですって!」
唯「う〜ん、何だか良く分からないけど…」
唯「私達以外の誰かがこの建物の中に居て」
唯「その人が全員分の携帯を隠したって事?」
澪「ひっ…」
律「あちゃ〜、言っちゃったか…」
和「まあ、常識的に考えればそうなるわね」
憂「でも、私達以外は誰も居ないんじゃなかったんですか?」
紬「…」
紬「そう、私達以外には誰も居ないわ」
紬「それなのに、こんな事が起きるなんて絶対におかしい」
紬「警察に連絡しましょ!」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:50:22.45 ID:AOiyyz6Z0
紬が部下にやらせたとしか思えない俺は末期
律「警察?それはちょっと大げさ過ぎないか?」
和「ううん、私は賛成よ」
和「梓が言ったみたいに、全員が勘違いをしている可能性も0じゃないと思う」
和「でも、それならそれで良いじゃない」
和「これ以上不安なままで過していたら澪が…ううん、正直に言っちゃうとね」
和「私も今すぐに泣き出したい位に怖いのよ」
和「唯、そこにある電話で110番して」
唯「うん、分かったよ」
唯「ぴ…ぽ…ぱっと」
唯「…」
唯「…あれ?」
律「どうした?唯」
唯「つ、つながらないんだけど…」
梓「外線をかける場合には、最初に何かを押すんじゃないんですか?」
唯「ううん、そうじゃなくって」
唯「音が何にも聞こえないの、電話線が切れてるんじゃないのかな…」
憂「そんな…コードが抜けてるとかそういう事じゃないの?」
唯「う〜ん、どうなんだろ?私には分かんないや…」
律「ぱっと見た限りでは、そうでも無さそうだな」
梓「故障だとしたら、素人が見ても分からないですよね…」
和「私達の泊まってる部屋には電話が無かったけど」
和「紬、他に電話は無いの?」
紬「あるとしたら、此処のオーナーさんの部屋かしら?」
紬「鍵も預かってるわ」
和「じゃあ、そこの電話を試してみましょう」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:53:00.98 ID:Q2O6MWHR0
こういうスレもういいから速報
〜オーナーの部屋〜
和「駄目だわ…つながらない」
梓「パソコンがあったので立ち上げてみましたけど」
梓「ネットも全く繋がらない状態ですね」
和「打つ手無しかしら…」
澪「そんな、和にそんな事を言われたら…」
律「何か良い手は無いのか?和なら何か思い付くだろ?」
和「私だって普通の女子高生よ?」
和「そんなに簡単に思い付く訳ないでしょ!」
唯「和ちゃん、そんな言い方をしなくても…」
和「あっ…ご、ごめんなさい…」
律「いや、あたしの方こそ…」
憂「あれ?」
唯「どしたの?憂」
憂「紬さんが居ない…何処に行ったんだろ?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:54:25.40 ID:2lYfFV3lO
ミップル「それは電話じゃないプルミップルぷる!」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:55:47.59 ID:XvlruhVA0
きゃーID真っ赤にしてまで粘着するおっさんがいるわー
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:56:05.61 ID:Q2O6MWHR0
─┼─┐─┼─ / ,. `゙''‐、_\ | / /
│ │─┼─ /| _,.イ,,.ィ' ─────‐‐‐ ・ ←
>>1 │ | │ | | | イン ,'´ ̄`※ // | \
__{_从 ノ}ノ/ / ./ | \
__/} `く((/ ./ |
,. ,. -‐===‐-`つ/ ,.イ // )) / ∵|:・.
〃〃〃〃 / /ミノ__ /´('´ / .∴・|∵’
ヽ_I__I__I__I__I_I __∠_/ ,∠∠_/゙〈ミ、、
ー{____,,.二二二二) ノ く{ヽ、/ ゙Y} ゙
/I I I I I I `^^' \ ! }'
,' /
律「トイレじゃないのか?見て来るよ」
和「待って律、1人では行かないで」
和「私も付いて行くから、みんなは此処に残ってて」
…
…
…
唯「どうだった?」
律「トイレには居なかったな…」
和「律、正直に言いましょう?」
律「え?でも…」
和「隠してもすぐにバレるわ」
和「みんな食堂に集まって、そこで話すから」
都合のいいメンバー構成といい、紬が黒幕のドッキリか茶番かってとこかな
>>85 まじ低脳乙wwwwww
精神科で合ってるから、知ったかしてんじゃねーよカス
※おっさん(無職・童貞)
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:57:28.56 ID:Q2O6MWHR0
〜食堂〜
和「私と律で、2階も含めて全部の部屋を見て」
和「念の為に建物の周りを1周してみたけど、紬は何処にも居なかったわ」
唯「見えない位に遠くまで行ったんじゃ…」
和「何の為に?外は今、マイナス何度の世界」
和「この建物以外には一切灯りが無いのに」
和「さっきの紬の格好で遠くまで出歩くなんて自殺行為よ」
憂「じゃあ紬さんは…」
和「考えたくは無いけど…」
澪「駄目だ和!言っちゃだめだ!」
和「…」
和「そうね、言わないでおくわ」
和「でも、紬が居なくなった事は事実よ?何も無かった事には出来ない」
唯「どうしたら良いんだろ…」
唯「電話が通じないんじゃ、誰かに来て貰う事も出来ないよね」
ID:Q2O6MWHR0
ティッシュ置くから涙ふいとき
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:58:35.83 ID:Q2O6MWHR0
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 16:59:22.53 ID:F3tWRoQc0
>>97 あのさー言いにくいんだけどたぶん両方とも合ってるよ?
和「私もそうだけど、みんなも家族や友達には何時帰るのか伝えてあると思う」
和「帰って来なければ心配して探しに来てくれると思うけど…」
律「駄目だな、時間がかかり過ぎる」
和「そうね、この状況で何日も待つ事は出来ないわ」
梓「じゃあ、どうするんですか?」
憂「梓ちゃん、それはさっき…」
梓「あ、ごめんなさい!」
梓「何でも和先輩に聞けば良いってものじゃないですよね…」
和「ううん、良いのよ」
和「それにね、私には1つだけ考えがあるの」
和「夜が明ければ…明るくなれば手はあるわ」
律「どうするんだ?」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:00:26.63 ID:Q2O6MWHR0
こういうスレもういいから速報
>>99 必死にググった結果がそのサイト?
ねえ、恥ずかしくないの? 間違った知識を自分の物と勘違いしてwwwwwww
心身症は病名ではなく病態です
心身症の定義は「心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、
器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」
(日本心身医学会 1991年)となっています(表2)。
ここで器質的といいますのは、がんや潰瘍、炎症など現在の医学的検査で異常が認められる病気です。
機能的というのは、過敏性腸症候群、びまん性食道けいれん、片頭痛など、器質的検査では異常を認めませんが、
明らかに一つの器官の働き(機能的)の乱れによって起こる病気のことを言います。というわけで、心身症とは病名ではなく病態なのです。
胃、心臓、皮膚といった一つの器官を選択してあらわれ、
しかも、発症や経過に心理社会的因子が関与している病態をもった身体疾患でなのです。
うつ病や神経症、不眠症などは精神科が専門であるということを理解しておいてください。
心療内科は不定愁訴や心因性(私たちは心因性という言葉を絶対に使いません)の病気を診る科ではありません。
和「町から此処に来るまでの道は殆ど一本道だったでしょ?」
和「道なりに降りて行けば迷う事は無いと思う」
唯「町まで歩いて行くの?」
和「唯、車でも1時間以上かかるのよ」
和「歩いて行ってどの位かかると思う?」
唯「え〜と、来た時の車は結構遅かったけど…でも20km位は出てたよね」
唯「歩くスピードは4km位だから、5時間以上…」
唯「え?5時間!?そんなに歩けるのかな…」
梓「雪の上をそんなに速く歩けるとは思えませんけど…」
和「そうね、私達はみんな雪の上を歩く事に慣れてないわ」
和「何時間かかるのか全く分からないんだから、そんなに無謀な事は出来ない」
律「じゃあ、どうするんだ?」
和「スキーで行くのよ」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:02:05.64 ID:2lYfFV3lO
増子「あなたは私の模造品ということでよろしいですね?」
和「そうかしら、頭のデキから眼鏡の形までまるっきり違うと思うけど」
増子「じゃあその眼鏡と私の眼鏡を交換してみましょうか?」
和「いいわ、はい」
増子「はいどうぞ」
和「んっと」
増子「んっ」
増子「これは!!」
和「かかったな!この体はもらったぞ!」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:02:20.60 ID:Q2O6MWHR0
>>106 長いし伝えたい事がわからないです^^;;;
>>106 ねーねー必死なのはわかるけどさ、それが合ってるって保証はどこにあるわけ?
たぶんどっちの科に行ってもいいと思うよ
病気なんてあやふやなものだし
>>109 ばかでもわかるように2行にしてやるよwww
うつ病や神経症、不眠症などは精神科が専門であるということを理解しておいてください。
心療内科は不定愁訴や心因性(私たちは心因性という言葉を絶対に使いません)の病気を診る科ではありません。
唯「え?でも私は上手く滑れないよ?」
澪「私もだ…スキーなんて今日初めてやったんだぞ?無理に決まってる」
和「私にも無理よ、でも」
和「今日みんなが滑ってる所を見てたけど、梓と憂は上手だと思ったわ」
梓「私は何度かやった事がありますから」
憂「私は初めてだったけど、何となく出来ちゃった感じで…」
和「何時もの事だけど、憂には関心するわね…」
梓「もしかして、私と憂の2人で行けって事ですか?」
和「ええ、全員で行けない以上はそうするしかないと思う」
和「どうかしら?」
憂「私は…1人だったら不安だけど」
憂「梓ちゃんも一緒だったら…大丈夫、行きます!」
梓「私も憂が一緒だったら安心出来ます」
和「じゃあ、2人にお願いするわね」
>>111 だからその引っ張ってきた文章がどうして信用できるか示してね
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:04:27.89 ID:Q2O6MWHR0
>>111 マジそれソースwwwwマジそれソースwwwww
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:05:22.46 ID:Q2O6MWHR0
和「憂と梓には今から寝て貰って、後の4人は交代で仮眠を取りましょ」
梓「寝るって、何処で寝るんですか?」
梓「部屋に1人で寝るのはちょっと嫌なんですけど…」
憂「私も、それはちょっと不安かな…」
和「此処で寝ればって思ったけど…そうね」
和「明日の事を考えたら、ちゃんとベッドで寝た方が良いと思う」
和「だから憂には唯が付いてあげなさい」
和「憂もそれなら安心でしょ?」
憂「お姉ちゃんと一緒だったら…うん、安心出来る」
唯「大丈夫だよ、憂」
唯「憂が寝るまで、お姉ちゃんが付いててあげるからね?」
憂「お姉ちゃん…ありがとう…」
和「決まりね」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:06:12.33 ID:Q2O6MWHR0
安っぽいサイトはアウターゾーン^^^;;;;
>>115 誤爆しちゃうほどあせってたんだね、わかるよ^^
雪の上を歩く事に慣れてない→スキーで行くのよ
和ちゃんマジわちゃん
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:07:00.86 ID:Q2O6MWHR0
お前ら神経症以外の話はスレ違いだから^^^;;;
>>116 で、そのソースが正しいって理解できるほどの知識は俺には無い訳だが
おまえわかって言ってんの?
絶対に正しいの?
理解して書き込んでるの?
それがはっきりすれば俺は文句は無いよ
和「梓には…どうしましょうか」
梓「あの…私は澪先輩に付いていて欲しいです!」
澪「私が?」
和「そうね、梓がそうして欲しいなら澪が付いてあげなさい」
律「…」
律「あたしも、それが良いと思うな」
律「梓が1番安心出来る相手が澪だったら…」
律「澪が付いてあげるべきだ」
澪「律…」
澪「分かったよ、じゃあ梓には私が付いてる」
和「さっきは交代でって言ったけど、唯と澪もそのまま寝てしまって良いのよ?」
和「私と律が部屋の前で起きてるから」
律「そうだな、あたし達はずっと起きてるから安心しろ?」
>>118 関西医科大学教授のサイトですよ?
もう消えろよ、恥ずかしいやつだなwww
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:08:33.23 ID:Q2O6MWHR0
>>124 知らない人の話をされても^^^;;知り合い?^^;;;
〜憂の部屋〜
唯「憂は明日の為にも早く寝ようね?」
憂「お姉ちゃんも一緒に寝て欲しいな…」
唯「和ちゃんとりっちゃんには悪いけど…うん、そうするね」
…
…
…
唯「憂、眠れない?」
憂「お姉ちゃん…私、怖くて眠れないよ…」
唯「憂…」
唯「じゃあ、ずっと手を握っててあげるから」
唯「どうかな?」
憂「お姉ちゃん…まだ怖い…」
憂「手だけじゃ、お姉ちゃんが傍に居るって分からないよ…」
唯「じゃあ…」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:09:22.13 ID:2lYfFV3lO
紬「この別荘は私のものよ!私の私の私の私の」
のぞみ「精神科いきにけって〜い」
ギュッ
唯「えへへ〜、目の前にお姉ちゃんが居るんだよ〜」
唯「これなら大丈夫でしょ?」
憂「お姉ちゃん…まだ怖いよ…」
唯「もぅ〜、憂は意外と甘えんぼさんなんだね〜」
憂(だって、怖いって言ったら…お姉ちゃんが甘えさせてくれるから…)
唯「じゃあね、憂が寝るまでずっと頭をなでてあげるからね」ナデナデ
唯「ずっとずっと、こうしててあげるからね…」
憂「お姉ちゃん…ありがとう…」
唯「良いんだよ〜、憂には何時も一杯お世話になってるからね〜」
憂(怖かったのはね、本当なんだ…)
憂(でも今この瞬間だけは…忘れる事が出来るよ…お姉ちゃん…)
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:10:08.67 ID:Q2O6MWHR0
こういうスレもういいから速報
>>125 ちなみにお前のソース先も関西医大の教授のサイトだからな^^
よく確認しておけよ
>>124 大学教授の言うことなら何でも信じるんだ
そんなレベルの話なら
まだID:Q2O6MWHR0方が信じられると俺は思うけどなー
ムギが黒幕だったら駄作決定
つか素直に別荘にしなかった時点で・・・
〜梓の部屋〜
梓「澪先輩…」
澪「梓、何も言わなくて良い」
澪「今は寝る事だけを考えるんだ」
澪「大丈夫だよ、私も隣で寝てあげるからな?」
梓「はい、あの…嬉しいです」
…
…
…
澪「眠れないか?」
梓「眠れないです…」
澪「そうか、そうだよな…」
澪「このまま寝ちゃっても良いって律と和は言ってくれたけど」
澪「私も怖くて眠れそうにないよ」
梓(それもあるんだけど…そうじゃなくて…ドキドキし過ぎて眠れないんだよ…)
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:11:32.34 ID:Q2O6MWHR0
澪「…」
澪「なあ、梓」
澪「どうして私なんだ?」
梓「え?何がですか?」
澪「まあ唯と憂に付いて貰うわけにはいかないし…」
澪「和の事はあまり知らないだろうから律か私なんだろうけど」
澪「こういう時は律の方が良い様な気もするんだけどな」
澪「私はその…強がっても仕方が無いから言ってしまうけど…」
澪「怖いのが凄く苦手だからな」
澪「一緒に居ると余計に梓を不安にさせちゃうんじゃないかって」
澪「それが心配なんだけど…」
梓「澪先輩…」グスッ
澪「ど、どうしたんだ!?や、やっぱり私が一緒じゃ不安か!?」
梓「違いますよぉ…澪先輩全然分かってくれない…」
梓「私は澪先輩だから一緒に居て欲しいって思ったのに…」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:13:41.16 ID:Q2O6MWHR0
じゃあ結局神経症はどの種の病院に行けばいいんだよ?^^;;;
>>134 誰なんてサイトから名前確認しろよ
そもそもおまえが心療内科だよカスみたいに言ってきた間違いを指摘してやっただけだよ^^
どっちでも合ってるからwwww
澪「梓…」
梓「でもやっぱり、澪先輩は律先輩の事が…」
ギュッ
梓「え!?」
澪「梓、ごめんな」
澪「梓が律の事を気にして遠慮してるんだったら、安心させてやるよ」
澪「律は1番の親友だけど…友達だ」
澪「でも梓は違う、友達でもあるし後輩でもあるけど…それだけじゃない」
澪「私にとって梓は…」
梓「」ドキッ
澪「梓は妹の様な存在だな」
梓「…」
梓「あの、普通はそこに違う台詞が入るんじゃないでしょうか…」
澪「こういう時だから、梓が喜ぶ様な事を言ってあげたいんだけどな…」
澪「でも、嘘を言われたくはないだろ?」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:16:09.54 ID:Q2O6MWHR0
>>137 じゃあ最初に全部挙げてくれよ?^^;;;病院勧めるなら近辺で探しやすいようにするものじゃないんでしょうか? ^^;;;;
梓「確かにそうですけど…」
澪「今はまだそういう風にしか考えられない」
澪「でもな、律よりは身近に感じてるって事、言ってあげたかったんだ」
澪「律にはこんな事しないぞ?梓だから、妹みたいだと思ってるからやってるんだ」
澪「それにな梓、隣の部屋には誰が居る?」
梓「隣には憂と…唯先輩…」
澪「妹だって頑張れば、憂ちゃんみたいになれるかもしれないぞ?」
澪「唯が憂ちゃんを想う様に…私も梓の事、特別に感じる様になるかもしれない」
梓「分かりました…私、そうなれる様に頑張ってみます!」
澪「ああ、頑張れ」
澪「こんな事を言うって事は…梓の事、どう思ってるのか分かるだろ?」
梓「はい、全く可能性が無いって事じゃ無いんですよね…」
梓「それが分かっただけでも…嬉しいです…」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:16:16.34 ID:Oyu3Qz940
ムギは今頃この様子を盗撮してるんだろw
>>139 お前の住所晒せよ
探しやすくなるから^^
澪「泣かれてしまった時はどうしようかと思ったけど…」
澪「私も正直な気持ちが言えて良かったよ」
澪「どうだ?そろそろ眠れそうか?」
梓「そうですね…正直に言うとさっきまでは凄くドキドキしてたんですけど…」
梓「今は、安心出来る感じの方が大きいです…」
澪「そうか、それは良かった」
梓「おやすみなさい、澪…お姉ちゃん」
澪「ああ、おやすみ、梓」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:18:06.28 ID:Q2O6MWHR0
神経症以外のわけの分からない長文レスして荒らしてる ID:EWY1ypn40はなんなの?^^;;;;
創作版でやってくれる?^^;;;;;
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:18:45.29 ID:JQs+bUHU0
ここで鬱病の俺参上wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
質問あうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
〜部屋の前〜
律和「…」
律「意外と聞こえるものだな…」
和「そうね、聞いてるこっちの方が恥ずかしくなる位よ」
和「でも、唯はちゃんとお姉ちゃんしてるのね…結構意外だったわ」
律「ああ、やっぱり唯には憂ちゃんに付いてて貰って良かったよ」
律「それに梓は…やっぱり澪の事が好きだったんだな」
和「律はどう思ってるの?澪の事」
律「澪か?澪は…1番の親友だな」
和「親友…ね」
律「まあ和が思ってる様な感情も、正直少しはあるよ」
律「でもな、梓だって軽音部の大事な大事な後輩だ」
律「梓の事だって考えてやりたいって思う」
律「澪がそれで良いって思うなら、梓の為にもこれで良いんだよ」
和「律…」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:19:20.10 ID:Q2O6MWHR0
>>145 がんばれ^^;;;がんばれ^^;;;がんばれ^^;;;
…
…
…
律「…ん?朝か?」
律「…」
律「あっ、つい寝ちゃってたよ!」
律「ごめんな和、1人で起きてるのは退屈…」
律「…」
律「…嘘だろ?」
…
…
…
律「駄目だ、何処にも居ない…」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:20:44.12 ID:JQs+bUHU0
>>147 うあああああああああああああああああああああ
がんばるーーーーーーーーー!!!!!!!
励まして^^
〜合宿3日目・朝・食堂〜
梓「和先輩、何処にも居ませんでしたね…」
律「すまん、あたしがつい寝ちゃったからこんな事に…」
澪「律、自分を責めるのはよせ?」
唯「そうだよ、りっちゃん」
唯「和ちゃんは何処か散歩に行っただけかもしれないよ?」
律「唯…そうだな、和は何処か散歩に行ったんだろう…」
憂(こんな時に1人で外に出て行くなんて考えられないけど…)
憂(今はお姉ちゃんの言ってる事、みんな信じたいよね…)
唯「でも廊下で寝ちゃうなんて…りっちゃんは風邪引かなかった?」
律「ああ、何時の間にか布団を被ってたからな…大丈夫だよ」
律(多分和が…かけてくれたんだろうな…)
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:21:29.13 ID:Q2O6MWHR0
ID:6DQL0s7z0キメェwwwこれだからSS信者は・・・
梓「それで、これからどうしましょう?」
梓「和先輩の言ってた通り、スキーで町を目指した方が良いんでしょうか?」
律(そうだな…今は落ち込んでる場合じゃない)
律「梓が1番の経験者だから聞いておきたいんだけど」
律「少し雪が舞って来てるよな…この位なら滑れるのか?」
梓「大丈夫ですよ、夜なからともかく明るい内ならもっと天候が悪くても滑れます」
律「此処に残ってても状況は変わらないと思うからな…」
律「あたしは和の案を採用してみたいと思う、みんなはどうだ?」
唯「私は何も出来ないから…憂に任せるよ」
憂「梓ちゃんが大丈夫って言ってるんだから…大丈夫です、私は行きます」
澪「私も梓に任せるよ、どうなんだ?大丈夫そうか?」
梓「大丈夫です、任せて下さい!」
梓「距離は少しありますけどずっと下り坂ですから、町まではすぐに行けますよ」
律「そうか…よし、決まりだな」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:22:56.83 ID:Q2O6MWHR0
さーて適当に煽ったら100レス埋めれたので俺は満足です^^;;;
さる回避の役にはたったし俺も満足だわ
〜食堂〜
唯「憂とあずにゃんはもう町に着いたかな?」
律「まだだろ…30分位しか経ってないぞ?」
澪「こういう時は、時間が経つのが遅く感じるな…」
唯「そうだね…」
律「…」
澪「…」
唯「そう言えば、軽音部の合宿なのに1回も練習してないよね」
唯「りっちゃんは折角自分のドラムセットを持って来たのに」
唯「まだ一度も触ってないんじゃないかな?」
唯「折角此処まで来たんだから、3人でちょっと練習してみよ?」
律「唯…」
律「そうだな、少しは気がまぎれるかもしれないし…やろうか」
澪「ああ、こういう時は何かしていた方が気は楽だからな…やってみよう」
唯「窓から外の様子も見えるから、場所は此処で良いよね」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:24:47.04 ID:JQs+bUHU0
鬱病ごっこしようよー!!
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:25:15.12 ID:Q2O6MWHR0
こういうスレもういいから速報
ジャ〜ン♪
律「ふぅ…何か本当に久しぶりに演奏した気分だな」
澪「やっぱり…良いよな、時間も忘れてしまうよ」
唯「そうだね、部活で最後に演奏したのは」
唯「確かムギちゃんが合宿をしますって言った時かな?」
澪「ムギ…」
律「だ、大丈夫だよ!ムギは何処かで無事に居るって!」
唯「そうだよ澪ちゃん、大丈夫だよ」
唯「ムギちゃんも和ちゃんも、きっと何処かで無事に居るよ〜」
律「ああ、そうだな…」
律(こういう時は、唯の明るさが救いだよ…)
律「しかし…流石に遅いな」
律「町まで行けば警察にだってすぐに連絡出来るだろうし」
律「車で迎えに来て貰う事も出来ると思うんだが…」
澪「もう3時だな…2人が出て行ってから6時間位か?」
唯「あれ?」
律「どうした?唯」
唯「あれは…あずにゃんと憂!」
ガチャッ…ダダダダダダダダ…
律「どうした!唯!」
澪「あれは…あれは梓じゃないのか?憂ちゃんを背負ってこっちに歩いて来るぞ!」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:27:48.63 ID:Q2O6MWHR0
次は何のスレにする?^^;;;
〜建物の外〜
梓「唯先輩…良かった、戻って来れたんですね…」
憂「お姉ちゃん…お姉ちゃんだ…」
唯「憂、どうしたの?歩けないの?」
憂「うん…私、ちょっと怪我をしちゃって…」
唯「待ってね憂、代わりに負んぶしてあげるから」
…
唯「あずにゃん、何があったの?どうして憂が怪我をしてるの?」
梓「駄目です…唯先輩…私…もう限界です…」
梓「後の事は…頼みます…」ドサッ
唯「え?あずにゃん!あずにゃん!どうしたの!」
律「唯!落ち着け!」
律「まずは2人を中に運ぶんだ」
澪「そうだ、話を聞くのはそれからでも良い」
唯「う、うん、分かった!」
〜食堂〜
律「梓は部屋に寝かせて来たよ」
律「澪が傍に付いてる」
唯「大丈夫かな、あずにゃん…」
律「疲れてるだけだと思うけど、分からないな」
律「あたしも医者じゃないんだから…」
憂「梓ちゃん…私のせいで…」グスッ
唯「憂…」
律「…」
律「憂ちゃん、今は泣いてる場合じゃないんだ」
律「何があったのか話してくれないかな?」
唯「そんな!憂がこんななのに話を聞くなんて可哀想だよ!」
憂「お姉ちゃん、良いんだよ…」グスッ
憂「梓ちゃんの為にも…ちゃんと何があったのか話さないと…」グスッ
律「そうだな、梓の為にも話してくれ」
憂「最初は…凄く順調でした」
憂「こんな事になっているのも忘れてしまって…」
憂「梓ちゃんと2人で気持ち良く滑り降りて行ったんです」
憂「でも、私はスキーを覚えたばっかりなのに…調子に乗ってしまって…」
憂「梓ちゃんはあんまりスピードを出すと危ないって言ってくれてたのに…」
唯「転んだの?」
憂「ううん、違うの」
憂「急カーブになってる所があって、先が見えなかったんだけど…」
憂「大丈夫だと思ってそのまま滑って行ったの」
憂「そうしたら急に壁になってて…」
律「壁?」
憂「雪崩が起きてたみたいなんです」
憂「ブレーキをかけたんですけど、間に合わなくて」
憂「そこにまともに突っ込んでしまって…」
憂「気が付いたら、板も外れてしまってて」
憂「両足が痛くて歩けない状態になってたんです」
唯「あずにゃんは大丈夫だったの?」
憂「梓ちゃんもやっぱり止まれなかったんだけど」
憂「私と違って軽くぶつかっただけだから大丈夫だって」
律「それから…どうしたんだ?」
憂「梓ちゃんがどうなってるのか調べてみるって言って」
憂「スキーを外して先の方がどうなってるのかを調べに行ったんですけど」
憂「何処が道なのか分からない位、ずっと先の方まで雪で埋まってたみたいです」
憂「こんな状態でこれ以上先に進むのは危ないから引き返そうって」
憂「でも、私は歩けなかったから…」
律「それで、梓が背負って此処まで帰って来たのか」
憂「まずはみんなに知らせる方が先だって言ったんですけど」
憂「1人で此処に残して行くのは不安だからって…」
唯(あずにゃん…ありがとう…)
律「憂ちゃん、辛いだろうけどもう1つ教えてくれ」
律「その雪崩が起きてた場所って此処からどの位離れてる?」
憂「正確な距離は分からないんですけど…多分滑り始めて10分も経ってないです」
律「10分としても…近いな」
律「まあだからこそ帰って来る事も出来たんだけど…」
唯「そうだよ、もしもっと遠く離れてる所だったら今頃は…」
律「いや、むしろその方が良かったかもしれないってな」
唯「え!?」
唯「酷いよりっちゃん!」
唯「そんなに遠い所だったら、2人共帰って来れなかったかもしれないよ!」
律「落ち着け、唯」
律「もし町の近くまで降りて行けたんだったら」
律「少し無謀かもしれないけど」
律「そこからはスキーを外して町まで行けるんじゃないかって思ったんだよ」
律「でも、今の話を聞いた限りではそれも無理ぽっいな」
唯「あ、そういう事か…」
唯「ごめんなさい、りっちゃん」
律「良いって、あたしも説明不足だったからな」
律「それより、憂ちゃんを部屋で休ませてあげよう」
唯「憂、何時の間にか寝ちゃってたんだね…」
律「唯が付き添ってやれよ」
唯「でも、りっちゃんが1人に…」
律「大丈夫だって」
律「何かあったら『きゃ〜!』って叫ぶから」
唯「…」プッ
唯「うん、楽しみにしてるね」
律「ああ、期待してろ」
律「部屋までは一緒に運んでやるからな」
唯「ううん、私が負ぶっていくよ」
律「そうか…じゃあ、頼むな」
律「雪崩か…それで電話線も切れてしまったとか?」
律「可能性としてはあり得るけど…でも、あまりにも偶然過ぎる」
律「みんなの携帯は無くなるし、ムギと和は未だに見付からない」
律「やっぱり、何か異常な事が起こってるのは間違い無いんだろうな…」
律「何だ?何が起こってるんだ?」
律「こんな時に、和が居てくれたらな…」
律「和…」
律「いや、駄目だ駄目だ」
律「和も少し怒ってたよな、私も普通の女子高生なんだからって」
律「頼ってるだけじゃ駄目だ、あたしは軽音部の部長なんだからしっかりしないと」
律「みんなをこれ以上不安にさせちゃいけない」
ガチャッ
律「澪…梓の所に居なくて良いのか?」
澪「ああ、ずっと付いててあげたい所なんだが」
澪「色々と考えなきゃいけないと思うから、状況だけでも聞いておきたくてな」
律「そうか、じゃあ手短に話すよ」
…
澪「なるほど、それは困った状況になったな」
律「澪はどう思う?」
澪「雪崩が偶然かどうかは分からないけど、何かが起こってるのは間違い無いな」
律「ああ、あたしもそう思うんだけど…澪は怖くないのか?」
律「何時もだったら途中で聞くのを止めてしまいそうな話だろ」
澪「正直少しは怖いさ…でも、何て言ったら良いんだろうな」
澪「昨日から守らなきゃいけない存在が出来たと言うか…」
澪「そういう感情が先に来てしまってるな」
澪「今の話を聞いてしまうと尚更だ」
憂と梓は一般道の山道をスキーで滑ってたのか
すごいなあ
律「ほうほう、それはまた…」ウシシ
澪「律、冗談を言ってる場合じゃないぞ」
律「分かってるよ」
律「とりあえず、みんなでまたもう1度話し合うべきだろうな」
澪「私は梓の部屋に戻るけど、律はどうする?一緒に来るか?」
律「いや、止めておくよ」
澪「じゃあ、せめて廊下に…」
律「廊下に居るとな、それはそれは恥ずかしい会話内容が聞こえてくるんだよ」
澪「それは…すまん」
律「唯にも言ったけど、何かあったらすぐに知らせるよ」
律「大丈夫、この状況だったらあたしも油断はしない」
澪「分かった、梓が目を覚ましたら下に降りて来るからな」
〜夜・梓の部屋〜
澪(梓…良く此処まで無事に戻って来てくれたよ…)
澪(憂ちゃんも無事で良かった、唯も凄く喜んでるだろうな…)
澪(状況が良くなった訳じゃない、むしろ悪化している様に思えるけど…)
澪(でも、怖がってる場合じゃないな…私が梓を守ってやらないと)
梓「…ん」
梓「此処は…」
澪「気が付いたか?」
梓「澪…先輩…」
梓「私…今何処に居るんですか…」
澪「今は梓が泊まってる部屋に居るよ」
梓「そっか…帰って来れたんですね…良かった…」
澪「ああ、憂ちゃんも無事だぞ?良く頑張ったな」
梓「えへへ…だって、澪先輩が…」
梓「澪先輩が待っていてくれるって思ったら…頑張れちゃいますよ…」
澪「梓…」
梓「こんなに頑張ったんだから…何かご褒美…欲しいです」
澪「ご褒美か、どんな事をして欲しいんだ?」
梓「えっと、その…ずっと頭をなでて貰えるとか…」
澪「駄目だな」
澪「こんなに私を心配させておいて、ご褒美なんてあげられないぞ」
梓「そんな…」
澪「だから、罰としてお仕置きだ」
澪「今から酷い事をするからな?怖かったら目を瞑ってろ」
梓「わ、分かりました…」
チュッ
梓「…」
澪「どうした?お仕置きされたのに嬉しそうだな?」
梓「そんなの…そんなの嬉しいに決まってるじゃないですか///」
〜憂の部屋〜
唯「目が覚めた?憂」
憂「うん…私、何時の間にか寝ちゃってたんだね…外が真っ暗」
唯「足は?足は大丈夫?」
憂「凄く痛いけど…でも、大丈夫だよ」
憂「歩けない事は無いと思うから、梓ちゃんに謝って来ないと…」
唯「だ、駄目だよ!どんな怪我なのか分からないのに無理しちゃ駄目!」
唯「それにね、今あずにゃんには澪ちゃんが付いてるから」
憂「そっか…そうだよね」
唯「うん、邪魔したら悪いよ」
憂「こんな時にこんな事を思っちゃいけないんだけど」
憂「私も、お姉ちゃんと一緒に居るのが1番安心出来るな…」
唯「憂…」
バチンッ
唯憂「!」
唯「て、停電?」
憂「お姉ちゃん!何処?何処に居るの?」
唯「憂!私は此処だよ!」ギュッ
憂「お姉ちゃん…」
唯「憂…」
憂「ごめんねお姉ちゃん、すぐに抱き付きに行きたかったけど」
憂「足が、足が痛くて動けないんだよ…」
唯「憂、大丈夫、大丈夫だよ」
唯「お姉ちゃんがずっとこうしてあげるからね」
唯(ど、どうしよう…澪ちゃんとあずにゃんは一緒に居るから大丈夫だと思うけど)
唯(りっちゃんの事が心配だよ…でも、憂は置いて行けないし…)
唯(こんなに真っ暗な状態で憂を負ぶって歩いたら…)
唯(もし転んじゃったら…憂の怪我がもっと酷い事になっちゃうかもしれない)
唯(ど、どうしよう…どうすれば良いの?)
憂「お姉ちゃん、ごめんね」
憂「私はもう落ち着いたから、みんなの様子を見て来て?」
唯「駄目だよ!憂を1人にする事なんて出来ないよ!」
憂「でも、梓ちゃんと澪さんが一緒に居るって事は」
憂「律さんは今1人なんでしょ?心配だよ…」
唯「そうなんだけど…でも…」
唯(考えれば考える程、どうして良いのか分からなくなっていくよ…)
ガチャッ
唯「!」
憂「ま、眩しい!」
澪「2人共無事か?」
唯「澪ちゃん!」
澪「無事みたいだな…」
梓「よ、良かった…」
支援
憂「梓ちゃん!」
憂「ごめんね、梓ちゃん…私…」
梓「良いんだよ、気にしなくて」
梓「私が先に滑ってたら、多分憂と同じ事になってたと思う」
梓「もしそうなってたら、憂は私と同じ事をしてくれたかな?」
憂「もちろんだよ!」
梓「そう言ってくれたら十分だよ」
梓「それにね、憂のおかげでご褒美…じゃなかった」
梓「お仕置きして貰えたから///」
澪「あ、梓!こんな時に何を言ってるんだよ///」
唯「お、何か興味のあるお話ですな〜」ムフフ
憂「お姉ちゃん、今はそんな事を言ってる場合じゃないよ!」
唯「はっ!そうだよ!りっちゃんが!」
澪「律はまだ下の食堂に居るのか?」
唯「多分そうだと思う…」
唯「こんな事になるなら一緒に居れば、せめて隣の部屋に居てもらえば…」
澪「唯、今は後悔しても仕方が無い」
澪「憂ちゃんの怪我はどうだ?歩けそうか?」
憂「大丈夫です!私、歩けます!」
唯「駄目だよ憂、こういう時は正直に言わないと」
澪「そうだな、嘘を言われてその為に間違った判断をしてしまったら…」
澪「後悔するのは自分だぞ?憂ちゃん」
憂「ごめんなさい…私、全く歩けません」
澪「そうか、じゃあ唯は此処に居た方が良いな」
澪「梓、今私が照らしてる懐中電灯を取ってくれ」
梓「はい、取りました」
唯「懐中電灯?そっか、確か部屋の隅にあったよね…忘れてたよ」
澪「私達も暫く気が付かなくてな、ちょっとパニックになってたよ」
澪「とりあえず、これを持っておけば少しは安心出来るだろ」
澪「律の様子は私と梓で見に行くから、唯と憂ちゃんは此処に残っててくれ」
〜憂の部屋→食堂〜
梓「澪先輩、律先輩は無事ですよね?」
澪「ああ、律の事だから1人でもパニックになる事は無いだろ」
澪「それに、確かあの部屋にも非常用の懐中電灯があったはずだ」
梓「そうですね、確かにありましたね」
梓「…」
梓「でも…だったら…どうして…」
梓「律先輩は2階に上がって来なかったんでしょう…」
澪「…」
澪「梓、どうして立ち止まるんだ?」
梓「だって…」
澪「私だって怖いさ、でもこのまま2階に引き返してどうなる?」
澪「ほら、ずっと手を握っててやるから…行こう」
梓「離したら…嫌ですよ?」
澪「分かってるよ」
〜食堂の前〜
澪「何も音がしないな」
梓「灯りも漏れてないですね」
澪「よし、まずは私がドアの隙間から部屋の中を見てみるよ」
カチャ
澪「…」
澪(予想通り…居ないか…)
澪(ん?何だあれは…律のカチューシャか?)
澪(それに部屋の入り口からずっとあそこまで…)
澪「!!!」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 17:54:51.49 ID:XvlruhVA0
ID真っ赤な怖いおじさんいなくなった?
もう平気?
バタン
梓「あの、澪先輩?」
梓「律先輩は、居なかったんですか?」
澪「…」
澪「梓、目を瞑れ」
梓「え?こ、こんな所でさっきの続きですか?///」
澪「良いから、目を瞑るんだ」
梓「もぅ、こんな時に…はい、瞑りましたよ?」
澪「そのまま動くなよ」
梓「分かりました…」
澪(食堂から出て…こっちは…玄関…外に行ったのか?)
澪(どうする?確かめるのか?)
澪(私だけなら…でも、梓まで危険に晒すわけには…)
梓(…)
梓(あれ?)
梓(澪先輩の手が…凄く震えてる…)
梓「あの、澪先輩?」
ギュッ
梓(え?後ろからなの?)
澪「梓、目を瞑ったまま、そのまま歩くんだ」
澪「階段の所は私が誘導してやる」
梓「え?ど、どうしてですか?」
澪「梓、上手く言葉が出ないんだ…分かってくれ」
梓「は、はい…」
梓(違う、キスなんかじゃないよ…)
梓(だって、澪先輩…)
梓(体全体で震えてるよ…)
梓(何を…一体何を見たの?)
〜憂の部屋〜
ガチャッ
唯「澪ちゃん!あずにゃん!」
憂「ど、どうでしたか?」
澪「…」
梓「…あの、澪先輩」
澪「まずは、鍵をかけるんだ」
梓「は、はい」
澪「それから唯、この部屋の窓からなら玄関の辺りも見えると思う」
澪「懐中電灯を向けて、誰か居ないか見てくれないか?」
唯「う、うん」
…
唯「澪ちゃん、誰も居ないよ?」
澪「そうか…分かった」
澪「寒いだろうから、もう窓は閉めても良いぞ…」
澪「みんな、落ち着いて話を聞いて欲しい」
澪「律は…律は食堂には居なかった」
梓「…やっぱり」
唯「やっぱり?」
梓「食堂の中は澪先輩しか確認してないんです」
梓「私には見せない様にしたから、多分そうなんじゃないかと…」
梓「でも、それだけじゃないですよね?」
憂「それだけじゃない?」
憂「嘘、律さんが居ないだけでもショックなのに…」
憂「な、何があったんですか?澪さん」
澪「分からない、分からないんだ…」
澪「でも、1つだけ分かった事がある」
澪「律は多分…外に行った」
唯「外?こんなに真っ暗なのに?」
憂「それに、今は凄く寒いんじゃないですか?」
梓「そう言えば、部屋の中も…」
澪「ああ、さっきから暖房も切れてるから寒くなって来てるな」
澪「でも、外の寒さはこんなもんじゃないだろう」
澪「その中を、律は外に出て行ったんだ…」
唯「どうして外に?真っ暗で方向が分からなかったの?」
憂「でも、流石に外に出る扉を開けたら気が付くよね?考えられないよ」
澪「ああ、そうだな…」
梓「でも、そんな考えられない様な事をしたって分かってるんですよね」
梓「澪先輩、そろそろ言って下さい」
梓「一体、何を見たんですか?」
梓「どうしてそんなあり得ない事が分かったんですか?」
澪「…血だよ」
澪「それ程の量じゃ無かったけど…食堂の床に、血が飛び散っていた」
澪「それが入り口から廊下を抜けて、玄関の方に点々と続いていたんだ」
澪「玄関に人影は無かったから、外に出たとしか考えられない」
唯「えっと、りっちゃんが食堂で怪我をしちゃって…」
唯「慌てて外に飛び出しちゃったって事?」
唯「大変だよ!すぐに手当てをしてあげないと!」
憂「お姉ちゃん…」
梓「唯先輩…」
澪「唯、私だってそう思いたいよ」
澪「でもな、もし仮にそうだったとしたら」
澪「どうしてすぐに中へ帰って来ないんだ?」
唯「でも…でも…そ、そうだよ!」
唯「もし誰かが怪我をしてたとしても、りっちゃんかどうかは分からないよ!」
澪「じゃあ、一体誰が怪我をしたって言うんだ?」
澪「それにな…私は見たんだ、血で濡れた律のカチューシャを」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 18:07:50.30 ID:EmLfmrwW0
澪「誰かがいたずらでこんな事をしてるんじゃないかって」
澪「ムギも和も何処かに隠れてて、私達を驚かそうとしてるんじゃないかって」
澪「そういう可能性も0じゃないって、今までは思えたんだけど」
澪「もう…駄目だよ」
澪「こんな状況になってるのに、2人がそんないたずらをするはずがない」
澪「律が血を流す程の怪我をしているのに、自分から外に出て行く訳が無い」
澪「誰かが、私達以外の誰かが何処かへ連れて行ったんだ」
澪「私達以外に、誰かが…」
澪「誰かが…この建物の中に居たんだ」
澪「いや…」
澪「今も、居るのかもしれない…」
澪「もしかして、玄関の扉の向こう側に…」
澪「私が行った時には、まだそこに律が居たかもしれない」
澪「そう思ったのに、足が動かなかった」
澪「此処に帰って来てしまった」
澪「私は律を、見殺しにしてしまったのかもしれない」
梓「見殺しって、そんな…」
梓「そんな律先輩がもう死んでしまったみたいな事、言わないで下さい!」
梓「澪先輩は私の事を考えて、私が危険にならない様に…」
梓「そう思って此処に帰って来たんですよね?」
梓「自分の事、そんなに責めないで下さいよ…」
梓「でないと、私のせいだって言われてるみたいで…つらいです」
澪「違う!そういう意味で言ったんじゃないぞ!」
唯「私の責任だよね、私がりっちゃんを1人にしてしまったから…」
憂「そうじゃないよ!元はと言えば私が怪我をしてしまったから…」
澪「いや、律を1人にしてしまったのは私の責任だよ」
澪「最後に律と一緒に居たのは私なんだからな…」
澪「…」
澪「でもみんな、後悔するのはもう止めよう」
澪(そうだ、後悔なんてしても何も始まらない)
澪(私がしっかりしないと、梓を守ってやらないといけないんだ)
澪「今考えなきゃいけない事は、これからどうするかって事だ」
唯「そ、そうだね…」
憂「何とかして、この状況を打開しないと…」
梓「何か良い案はあるんでしょうか?」
唯「歩いて町まで行くのは…やっぱり駄目かな?」
澪「いや、この状況になってしまった以上は最初の選択肢だと思う」
澪「ただ、どれ位の時間がかかるか分からないからな」
澪「準備は万全にして、出来れば夜が明けてすぐに出発したいな」
唯「憂は?憂はどうするの?」
澪「憂ちゃんはみんなで交代して背負って行く」
澪「スキーの他にソリもあったと思うから」
澪「途中まではそれに乗って貰うのも良いな」
憂「でも、私の為にみんなに迷惑をかけるのは…」
梓「憂、今はそんな事を言ってる場合じゃないよ!」
憂「梓ちゃんそれは逆だよ」
憂「こんな時だからこそ、私の事なんて気にしちゃいけない」
憂「私1人の為にみんなが危険になるなんて、そんなの嫌だよ…」
憂「もしそうするなら、私は置いて行くべきだと思う」
唯(そんな…憂を1人で置いて行くなんて出来ないよ…)
唯「じゃ、じゃあ逆に…この部屋の中にずっと居るのはどうかな?」
唯「明後日…じゃないね、日付は変わっちゃったから明日の夜」
唯「明日の夜になれば、私達が帰って来ない事を心配する人達が出て来る」
唯「そうしたら探しに来てくれるよね?」
唯「それまでの間、此処でじっとしているの」
澪「それも1つの手だな」
澪「部屋の鍵は中からしか掛けられないタイプだから」
澪「普通の方法では外から開ける事は出来ない」
澪「此処は2階だから窓から入って来る事も難しいだろうし」
澪「家具をずらして窓に被せておけば、そう簡単には入って来れないだろう」
唯「澪ちゃん…澪ちゃんはもう、私達以外の誰かが居るって…」
唯「誰かが襲って来るはずだって…」
澪「ああ、信じたくはないが…それしか考えられないからな」
澪「現実から目を背けても、何にもならないよ」
しえん
澪「この建物には私達以外の誰かが居て」
澪「ムギと和、それに律を何処かに連れ去った」
澪「今も近くに居るのかどうかは分からないけど」
澪「次に狙われるのは私達4人、そう思って行動した方が良いと思う」
梓「澪先輩…今、普通の方法ではって言いましたよね?」
澪「ああ、言ったな」
憂「普通じゃない方法、例えばドアを壊して中に入るとか…」
澪「そうだ、そういう普通じゃない方法を使われた時点でアウトだ」
澪「この案の最大の弱点はそれだな」
唯「じゃあやっぱり、みんなで歩いて行くしか無いのかな…」
憂「私はその案に賛成」
梓「私も、今はそれが1番良い様に思えます」
唯「じゃあ、やっぱり憂は私達3人で…」
澪「いや、憂ちゃんは置いて行こう」
唯「え!?」
唯「酷いよ!澪ちゃん!」
唯「憂を置いて行くなんて、そんな事出来る訳無いよ!」
澪「憂ちゃん、それで良いよな?」
憂「はい、私は1人で…此処で待ってます」
唯「そんな…ねえ、あずにゃんはどう思う?」
唯「あずにゃんはそんな事、憂を置いて行くだなんて言わないよね?」
梓「…」
梓「ごめんなさい、唯先輩」
梓「私も色々と考えてみましたけど」
梓「憂は置いて行った方が良いって思い直しました」
梓「見捨てる訳じゃ無いんですよ?」
梓「私達の誰かが助かれば、憂を助け出す事だって出来るんですから」
唯「でも…」
憂「お姉ちゃん、良いんだよ」
憂「それが1番良い方法なんだ」
澪「それにな、唯」
澪「こんな事は言いたくないんだが…」
澪「どうしても納得出来ないなら言わざるを得ない」
澪「ムギや和、律だって死んだ訳じゃないんだぞ?」
澪「律は怪我をしている可能性が高いけど、ムギや和は単に姿を消しただけだ」
澪「みんな何処かで生きてる可能性だって…いや、絶対に生きてると思う」
澪「それを唯は見殺しにするのか?」
澪「3人がどういう状況に置かれているのかは分からない」
澪「でも、助けを呼ぶ事が遅れてしまったら…」
澪「助かる可能性はどんどん減っていくと思う」
澪「憂ちゃんを見殺しにする訳じゃない、単に少し助けるのが遅くなるだけだ」
澪「それだけの理由で、唯は他の3人を見殺しに出来るのか?」
唯「そんな、そんな言い方って酷いよ…」グスッ
唯「ムギちゃんだって…和ちゃんだって…りっちゃんだって…」
唯「みんな大切な仲間、大切な友達なのに…」
唯「そんな風に比べる言い方をするなんて、酷いよ…」
澪「唯…分かって欲しい、憂ちゃんだってそう思ってる事なんだ」
澪「憂ちゃんの事を1番分かってるのは唯なんだろ?」
澪「だったら、憂ちゃんが唯にどうして欲しいのか」
澪「分かってあげられなくてどうするんだ?」
唯「…」
唯「憂…憂は本当に此処に1人で残る気なの?私に行って欲しいの?」
憂「うん、お姉ちゃんは澪さん梓ちゃんと一緒に行って」
憂「私なら大丈夫だよ、みんなが来てくれる事、信じてるから」
唯「そっか…うん、分かったよ」
唯「待っててね憂、絶対に助けに戻って来るからね!」
憂「うん!お姉ちゃんの事、信じてるから」
〜合宿4日目・朝・憂の部屋の前〜
唯「じゃあ憂、行ってくるからね」
憂「気を付けてね、お姉ちゃん」
唯「足は…やっぱり動かない?」
憂「少しだけ動く様になって、痛みも昨日よりマシになったけど」
憂「でも、歩くのは…お姉ちゃん達に付いて行くのは無理だと思う」
唯「…分かったよ」
唯「私達が行った後、絶対に…絶対にドアを開けちゃ駄目だよ?」
憂「大丈夫だよ」
憂「ベッドをこの位置まで動かして貰ったから、鍵はちゃんと閉められる」
憂「水は沢山用意して貰ったし、食べ物も家から持って来た携帯食で十分」
憂「寒さは、このままスキーウエアをずっと着てるから」
憂「部屋の中で布団を被ってれば、夜中でも大丈夫だよ」
澪「唯、そろそろ行くぞ」
梓「唯先輩、少しでも早く行った方が…」
唯「待って」
唯「憂…」
憂「お姉ちゃん…」
チュッ
唯「行ってくるね」
憂「うん、行ってらっしゃい」
澪「…」
梓「…」
澪「自然だな…」
梓「自然ですね…」
しえん
〜ペンション→町への道〜
澪「唯、何を見てるんだ?目覚まし時計か?」
唯「うん、そうだよ〜」
梓「そんなの何に使うんですか?」
唯「これはね、憂の声が入ってる目覚まし時計なんだよ」
唯「寂しくなったら、これで憂の声が聞けるかな〜って」
澪(唯…)
…
…
…
澪「最悪の事態も考えてたけど、どうやらそれは避けられたみたいだな」
梓「最悪の事態って、これ以上最悪な事ってあるんですか?」
澪「この雪道は、私達が普段履いている靴じゃ長く歩けないだろ?」
澪「服にしてもそうだ、私達が着て来た服じゃ寒くて長くは耐えられない」
澪「スキーウエアとブーツをどうにかされてるんじゃないかって思ってな」
梓「なるほど、でもそういう風に考えると」
梓「私達の危機はもう去ったって事ですか?」
澪「そうだな、私達をどうにかしたいなら…」
澪「脱出する方法は全部消しておくべきだろう」
澪「ウエアやブーツを隠すか、あるいは壊す事はそんなに難しい事じゃない」
澪「そう考えたい所なんだけど、油断は出来ないな」
梓「ところで…唯先輩の事、良いんですか?」
澪「ああ、最初からこうなる事は分かってたからな」
澪「あの2人の絆は理屈だけじゃ切り離せないさ」
〜憂の部屋〜
憂「お姉ちゃん、今頃は何処を歩いてるのかな…」
憂「雪崩が起きてる所までは行けたのかな…」
憂「あそこから先は道が無いから、心配だよ…」
憂「お姉ちゃん、私の大好きなお姉ちゃん…」
憂「本当は離れたく無かったけど、でも…」
憂「私はどうなっても良いから、お姉ちゃんだけは…」
憂「…」
憂「う…凄く重要な事を忘れてたよ…」
憂「トイレ、どうしよう…」
憂「我慢する?でも、ずっと我慢してるなんて無理だよね…」
憂「トイレは部屋の外にしか無いから、今の私には行けないし…」
憂「それにドアを開ける事自体が怖くて無理だよ…」
ドンドン!
憂「」ビクッ
ドンドン!
憂(嘘…だ、誰?誰なの!?)
憂(あ、駄目…漏れちゃう…)
ドンドン!
?「う〜い〜、私だよ〜、開けて〜」
憂「え?お姉ちゃん?」
憂「…」
憂「嘘だよ!お姉ちゃんが此処に居るはず無いよ!」
憂「誰!私のお姉ちゃんの真似をしてるのは!」
?「う〜い〜、ほんとに私なんだよ〜、だから早く開けて〜」
?「早く開けてくれないと〜、私も怖いよ〜」
憂(確かに、本物のお姉ちゃんなら早く開けてあげないと…)
憂(声は絶対にお姉ちゃんなんだけど…でも、用心しないと駄目だからね)
憂(でも、どうやって確かめたら良いんだろう…)
憂(何個か質問していけば、その内分かるかな?)
憂「じゃあ、本物のお姉ちゃんだったら絶対に答えられる質問をするよ!」
?「な〜に〜」
憂「お姉ちゃんが、お姉ちゃんが好きな人って誰!」
?「…」
憂「どうしたの!答えられないの!」
?「難しい質問だね…う〜ん」
?「沢山居るから、1人には絞れないかな?」
憂(嘘…どうして私だって言ってくれないの…)
ガチャッ
唯「あれ?今の答えで正解だったの?」
憂「…」
唯「憂、酷いよ〜、声だけで分かってよ〜」
憂「…」
唯「あ、とりあえず鍵は閉めておかないとね」
憂「…お姉ちゃん」
唯「何?」
憂「今言った事は…本当?」
唯「うん、ほんとだよ」
唯「え?間違いだった?だって正解だから開けてくれたんだよね?」
憂「お姉ちゃんの偽者だったら、絶対に私だって言うと思う」
唯「あ、なるほど〜、確かにそうかもしれないね」
憂「なのに違う答えが返って来たから、思わず開けちゃった…」
憂「嘘でしょ?お姉ちゃんの好きな人が沢山居るだなんて」
唯「あ〜、そういう意味で言ったんじゃないんだけどな…」
憂「え?じゃあ、お姉ちゃんの好きな人って…1番好きな人って誰なの?」
唯「それはもちろん…憂!」
…
…
…
しえん
唯「だからね、好きな人って言われたらまず最初に憂の事が思い浮かぶんだけど」
唯「でもね、私の知ってる人に嫌いな人なんて居ないよ?」
唯「みんな好きな人ばっかりなんだから、ちょっと難しい質問だったな〜って」
唯「もしそういう事が聞きたいんだったら、1番好きな人は誰って聞いてくれないと」
憂「…」
唯「あれ?何?どうして怒ってるの?」
唯「何か変な事、言っちゃったかな?ご、ごめんね?」
憂「違うよ…そうじゃないよ、お姉ちゃん」
憂「私はね、自分が情けなくて…自分に腹を立ててるの…」
憂「私だったら、きっとお姉ちゃんだって答えてたと思う」
憂「でも、私だってお姉ちゃんと一緒なのに、嫌いな人なんて居ないのに…」
憂「お姉ちゃんには、そういう風に答えて欲しくないって、思っちゃったから…」
唯「憂…」
唯「私はね、憂がそういう風に思っちゃう所も含めて大好きだよ?」
唯「確かにちょっと良くない考え方だと思うけど…」
唯「でも、憂はそれが間違ってるって事だってちゃんと自分で分かってる」
唯「だったら、良いと思うな」
唯「この世に天使の様な人なんて居ない、みんな心の奥底では嫌な事を考えてる」
唯「でもね、それが間違ってるって分かってるならそれで良いと思うんだ」
唯「それにね、憂がそんな風に答えてくれたら、やっぱり私は嬉しいよ?」
唯「憂みたいに考えちゃうと、本当はいけないのかもしれないけど…」
唯「でも、嬉しいっていう気持ちに嘘は付けないからね!」
憂「お姉ちゃん…うん、ありがと」ニコッ
憂(お姉ちゃんの考え方は否定したくはないけど…でも、絶対に1つだけ間違ってる)
憂(天使の様な人は居る、私の目の前に居るんだよ…)
唯「良かった、やっと笑ってくれたね!」
憂「えへへ〜」
唯「ところで、さっきから気になってたんだけど…」
唯「ちょっとアレな臭いがするのは…気のせい?」
〜ペンション→町への道〜
澪「此処が雪崩の起きた場所か」
梓「ようやく着きましたね」
澪「そんなに遠く感じたか?」
梓「ええ、昨日は此処まであっと言う間に来た感じです」
澪(そうか、だとするとこの先も予想以上に時間がかかるって事だ)
澪(例えもう1度道に出られたとしても、歩いて行くのは厳しいかもしれない)
澪(梓が嫌だと言っても、あの手を使うしかないな)
梓「とりあえず、どうしましょう?」
梓「山側を登って行きますか?それとも崖側を降りて行きます?」
澪「上だな、山側へ登って先の道を探す」
梓「遭難した時には上へ登れ…ですね、聞いた事があります」
澪「それは一般論であって、全部のケースに当てはまる訳じゃないと思う」
澪「登山をしている人の間でも意見が分かれているらしいからな」
澪「それに第一、私達は登山をして遭難した訳じゃない」
梓「じゃあ、どうして上へ?」
澪「先へ行く道が見付からないまま体力が尽きかけてしまった場合」
澪「上からなら元の道に戻る事は、そんなに難しく無いと思う」
澪「でも、一旦降りてしまってそうなったら…多分元の道に戻る事は無理だろう」
澪「そうなってしまったら、遭難したのと同じだ」
澪「それに、まだ万策尽きた訳じゃないからな」
澪「最後の手がある以上、戻る事も頭に入れて行動した方が良い」
梓「え?最後の手って、澪先輩には他の案があったんですか?」
澪「ああ、ただそれは本当に最後の手段だ」
澪「もし私に何かあったら、梓がそれをやって欲しい」
梓「そんな、そんな悲しい事を言わないで下さいよ…」
澪「心配するな、万が一の事だよ」
澪「さあ、それじゃあ行こうか」
〜憂の部屋〜
憂「お姉ちゃん、それ位は自分で出来るから…」
唯「駄目だよっ」
唯「憂は怪我をしてるんだから、私が全部お世話してあげる」
唯「綺麗に拭いて着替えさせてあげるからね〜」
憂「うん…」
憂「ごめんねお姉ちゃん、こんな事をさせて…」
唯「良いんだよ〜、将来の役に立つかもしれないんだから」
憂(え?それって…どういう意味?)
唯「ほら、子供が出来た時にはこういう事、毎日しないといけないでしょ?」
憂「え?子供?」
唯「うん、私達の子供、欲しいよね?」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 18:45:27.08 ID:Q2O6MWHR0
こういうスレもういいから速報
憂「…」
憂「お姉ちゃん、赤ちゃんってどうしたら生まれるのか知ってる?」
唯「もちろん、知ってるよ〜」
唯「好きな人同士がベッドに入って…」
憂「うん…」
唯「寝てれば良いんだよ!」
憂「…」
唯「あれ?じゃあ何で私達には子供が出来ないんだろうね?」
憂(お姉ちゃん、何て純真なの…)
唯「ぷっ、冗談だよ〜」
唯「憂、信じちゃってる顔してるね?」
憂「え?だって、お姉ちゃんなら本当にそう思ってるんじゃないかって」
唯「こういう時にはね、少し位冗談を言って…」
唯「…」
唯(どうして憂のバッグの中に、こんな物が…)
唯(…)
唯(考えなきゃ、どうしてなのか考えなきゃ…)
憂「どうしたの?お姉ちゃん」
唯「ううん、な、何でも無いよ?」
唯「着替えを出したから、着せてあげるね」
憂「うん…」
憂「でも、ちょっと恥ずかしいね…」エヘヘ
唯「こんな事で恥ずかしいなんて言ってたら、結婚した時に大変だよ?」
憂「え?誰と誰が結婚するの?」
唯「もちろん、私と憂だよ!」
憂「ふふっ、またそんな冗談を言って…駄目だよ?もう騙されないんだから」
唯「え〜、今度は冗談じゃないのに〜」
憂「でも…そうだね、本当に冗談じゃ無かったら良いのにね…」
唯「憂…」
〜ペンション→町への道〜
澪(おかしい…)
梓「あの、澪先輩…」
梓「もう少し早く歩いても、私は大丈夫ですよ?」
澪「そうか…いや、私はちょっと疲れたみたいなんだ」
澪「休憩しても良いか?」
梓「え?はい、良いですけど…」
梓(ついさっき、歩き出したばっかりなのに…)
澪(体が重い…どうしてだ?大した距離は歩いてないと思うんだけど…)
澪「梓、スキーの板は何処にあるんだ?」
梓「板?板って何の事ですか?」
澪「昨日は雪崩が起きた所に置いて来たんだよな」
澪「だったらそれを回収しておけば、もしこの先で道が見付かった場合」
澪「梓にはスキーで先行して貰おうって思ってたんだ」
梓「そんな、澪先輩を1人で置いて行くだなんて出来ないですよ」
澪「そう言うと思ったんだけど、場合が場合だ」
澪「それに道沿いに降りて行けるなら私だって迷う事は無い、大丈夫だよ」
梓「それはそうですけど…でも、板は持って来てないですよ?」
澪「え?どうしてだ?私はそれを言わなかったか?」
梓「いえ、聞いてませんけど…」
澪(どうして…どうしてそんなに重要な事を言い忘れてしまったんだ…)
澪(駄目だ…さっきから頭が上手く回ってない気がする…)
まさかの憂選手オチ?
澪(眠い…眠気が我慢出来ない…目を開けているだけでもつらくなって来た…)
梓「それに私はそういう事を考えて無かったんですけど」
梓「板は何処にも無かった様に思います」
澪(何?それじゃあ…私達の行動も読まれてるって事なのか?)
梓「あ、澪先輩」
澪「…何…だ?」
梓「澪先輩の水筒を貰います」
梓「私のはちょっと出しにくい場所にあるので、良いですよね?」
澪(水筒?水筒…水筒の水…)
澪(そうか…ウエアとブーツが無事だったから油断した…)
澪(傍にあった物も全部、無防備に持って来てしまった…)
澪(駄目だ梓…それを飲んだら…)
梓「あっ、今更ですけど…間接キスになっちゃいますね」エヘヘ
澪(せめて梓だけは…)
バシッ
梓「痛っ!」
梓「もぅ!何をするんですか!」
梓「酷いですよ、いきなり何を…」
梓「あれ?澪先輩どうしたんですか?」
グラッ…ドサッ
梓「え?嘘…嘘でしょ…」
梓「何かの…何かの冗談ですよね?」
澪(こうなったら…最後の手を使うしかない…)
澪(最後の手は…あの建物を燃やす事…)
澪(1回やってしまったら…何も出来なくなる…本当に最後の手だ…)
澪(でもそうすれば…誰かが気が付いてくれる…助かる可能性がある…)
澪(それだけは…伝えたかったのに…)
澪(駄目だ…口が…開かない…)
澪(梓…)
〜憂の部屋〜
唯「憂、寒くない?」
憂「うん、ちょっと寒いね…」
唯「私のウエアを着る?」
憂「そんな事をしたら、今度はお姉ちゃんが寒いでしょ?」
唯「う〜ん、じゃあ…」
憂「駄目!駄目だよ!」
憂「今、他の誰かのウエアを取りに行こうって思ったでしょ?」
唯「うん、それしかないかなって…」
憂「駄目だよ、此処に出入りする時は大丈夫だったけど」
憂「外に出たら何が起きるか分からないんだよ?」
憂「この部屋からは絶対に出ない方が良いよ」
唯「でも、夜になったら布団を被ってても」
唯「我慢出来ない位に寒くなるかもしれないよ?」
憂「それは、確かにそうだけど…」
唯「それにね、憂」
唯「私にはこの事件の犯人、もう分かってるんだ」
唯「だから外に出ても大丈夫なんだよ」
〜ペンション→町への道〜
梓「そんな…澪先輩まで…」
梓「泣きたい…でも、泣いちゃ駄目だ…」
梓「今私に出来る事は何なのか、考えないといけない」
梓「まずは…」
…
梓「良かった、息はちゃんとしてる」
ユサッ…ユサッ…
梓「起きて下さい、澪先輩!」
ユサッ…ユサッ…
梓「澪先輩!」
…
梓「駄目だ、全然目を覚まさないよ…」
支援
梓「食料と水はあるけど…」
梓「でもこのままじゃ、こんな場所で目を覚まさなかったら…」
梓「凍死…しちゃうよね」
梓「どうすれば良いんだろう…」
梓「澪先輩を此処に置いていくのが、1番良い方法なのは分かってる」
梓「そうすれば、私だけでも助かる可能性はある」
梓「でも、此処から町まで何時間かかるか分からないけど」
梓「澪先輩を此処に置いて行ったら…」
梓「例え助けを呼ぶ事が出来たとしても」
梓「この場所を見付けるまでに…澪先輩は、死ぬかもしれない」
梓「それに此処からなら、元の建物の方が絶対に近いはず」
梓「あそこなら暖を取る方法だって…何かあるよね」
梓「…」
梓「駄目だよ、迷ってる暇なんて無い!」
梓「だったら…だったら少しでも澪先輩が助かる方法を取れば良いだけだよ!」
…
…
…
梓「憂より、重い…」
梓「荷物もあの時より一杯あるし…」
梓「道に出るまでは下り坂だけど、凄く歩きにくい…」
梓「でも、私が頑張らないと…」
梓「頑張れば、澪先輩はきっと褒めてくれる」
梓「ご褒美を貰う為に、お仕置きして貰う為に…頑張らないと…」
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 19:06:06.08 ID:Q2O6MWHR0
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〜憂の部屋〜
憂「え!?」
憂「お姉ちゃん今、何て言ったの!?」
唯「私には犯人が分かってる、そう言ったんだよ」
唯「私達以外にこの建物に誰かが居る…そんなのは全部嘘」
唯「最初からこの建物には私達以外、誰も居なかったんだ」
憂「嘘…」
憂「じゃあお姉ちゃんは、私達の中に犯人が居るって言うの?」
唯「うん、私達の中に居たんだね」
憂「誰?誰なの?」
憂「もしかして、澪さんと梓ちゃんのどっちかだって言うの?」
憂「だとしたら、2人は今一緒に居るはずだから…」
唯「犯人じゃないもう片方が危ない?」
憂「う、うん…」
憂「でも、あの2人のどっちがが犯人だなんて…そんな事、考えたく無いよ…」
唯「考える事は無いよ、あの2人はどっちも犯人じゃないから」
唯「澪ちゃんとあずにゃんは、もう帰って来ないんじゃないかな…」
憂「…」ゴクリ
憂(この建物に居たのは7人)
憂(もしお姉ちゃんの言う通りに、他に誰も居なかったとすれば…)
憂(紬さん、和ちゃん、律さんが犯人とは考えられない)
憂(澪さんと梓ちゃんでも無い)
憂(だとしたら、残るのは…)
憂「もしかして…もしかして、お姉ちゃんが犯人なの?」
憂「そ、そんな事言わないよね?そんな冗談言わないよね?」
唯「うん、そんな冗談は言わないよ」
憂「良かった、ビックリしたよ」
唯「…」
唯「憂、私は犯人じゃ無いって言ったんだよ」
唯「だったら、誰が犯人なのかは…分かるよね?」
〜ペンション→町への道〜
梓「はぁ…はぁ…」
梓「こんなに歩いたのに…道に辿り着けないなんて…」
梓「方向が間違ってたのかな…このままじゃ…きっと…」
梓「あっ…」
ドサッ
梓「はぁ…はぁ…」
梓「もう立てない…歩けないよ…澪先輩…」
…
梓「でも、良かった…」
梓「私は1人じゃない…澪先輩と一緒なんだ…」
梓「眠い…」
梓「幻覚かな…私達が居た建物が…見えるよ…」
梓「でも…もう…動けない…」
梓「このまま…眠っちゃっても…良いよね…澪先輩…」
〜憂の部屋〜
憂「もしかして…」
憂「お姉ちゃんは私が犯人だなんて言わないよね?」
唯「憂は私が犯人だって言うの?」
憂「そんな事言わないよ!お姉ちゃんが犯人だなんてあり得ない!」
唯「だったら、自分が犯人だって言ってるのと同じだね」
憂「ち、違うよ…私は犯人じゃない…」
憂「私がそんな事する訳ないのに…」
唯「私もそう思いたかったよ…でもね」
唯「こんな物見付けちゃったら、言い訳出来ないよね?」
憂「え?それは!」
唯「さっき憂の着替えを出してあげる時に見付けたんだよ」
唯「全員分の携帯電話、憂が持ってたんだ」
唯「私のお気に入りの携帯も真っ二つ…みんな壊されちゃってるね」
唯「凄いよ憂、私はもちろんだけど、誰にも気が付かれずにこんな事が出来るなんて」
憂「し、知らないよ!私、そんなの知らないよ!」
唯「でもね、これは憂のバッグから出て来たんだよ?」
唯「みんなの携帯が無くなったのがこの事件の始まりで」
唯「憂がこれを持っているという事は」
唯「この事件を起こした犯人だって言ってるのと同じだよ」
唯「みんなを何処へ隠したの?もう、殺しちゃったの?」
唯「澪ちゃんとあずにゃんは、私が見た時には何とも無かったけど」
唯「でも憂の事だから、見逃すなんて失敗はしないかな」
唯「私も、この後で殺されちゃうんだろうね…」
唯「多分薬か何かで眠らされて、山に捨てられるんだ」
唯「憂はただ1人の生き残りとして、こう言うんだろうね」
唯「私が全員を殺して、最後に憂を此処で殺そうとした」
唯「でも失敗して山へ逃げ込んで、その途中で遭難」
唯「憂の言った通りに、私の死体が山で見付かるんだよ」
唯「真実は誰にも分からない、憂以外には誰にも分からないからね」
憂「酷い…酷過ぎるよ、お姉ちゃん…」
憂「私は足を怪我してるんだよ?そんな事、出来る訳が無いじゃない…」
唯「それも全部嘘、そうやって油断させて私に何かをするんだよね」
憂「違う、違うよお姉ちゃん!どうして私の言ってる事を信じてくれないの?」
唯「もう良いんだよ、憂」
唯「全部分かってても、憂とはもう少し一緒に居たかった…」
唯「でも、此処まで言っちゃったらもう無理だよね」
唯「憂にはそんなに可哀想な事、させられないよ」
唯「大丈夫、私は1人で山に入って死んで来るから…安心して良いよ?」
唯「憂がどういうつもりでこんな事を考えたのかは分からなかったけど…」
唯「でも良いんだ、憂が…憂が生きててくれるんだったら」
唯「私はそれだけで良いんだよ」
唯「じゃあ憂、元気でね」
ガチャッ
憂「待って!待ってよお姉ちゃん!」
〜建物の外→山の中〜
唯「さて、私はこれから死ぬのか…」
唯「どれ位歩けば良いんだろう、分からないや」
唯「とりあえず歩ける所まで歩いて、そこで寝てれば良いのかな?」
唯「そのまま眠っちゃえば、苦しまなくて済むよね」
…
…
…
唯「疲れた…どれ位歩いたんだろ?」
唯「建物も全然見えないや」
唯「じゃあ、此処で寝てれば良いって事だよね…」
…
唯「憂…おやすみなさい」
〜憂の部屋〜
憂「私、本当に1人になっちゃったんだね…」
憂「どうしてこんな事に…」
憂「お姉ちゃん、どうして私の言った事を信じてくれなかったの…」
プルルルルルル…
憂「?」
プルルルルルル…
憂「何の音?」
プルルルルルル…
憂「電話?電話の音だ!」
プルルルルルル…
憂「うっ、痛い…まだ歩けない…」
憂「でも、これが最後のチャンスかもしれない…行かないと…」
ガチャッ
つまり犯人は憂に罪を擦り付けたのか
プルルルルルル…
憂「音は…下?1階の食堂かな…」
憂「痛い…けど、歩かなきゃ…」
〜食堂の外〜
プルルルルルル…
憂「お願い、もう少しだけ…」
プルルルルルル…
憂「あともうちょっとだから…」
プルルルルルル…チン
憂「そ、そんな…」
憂「で、でも…電話がかかって来るって事は…」
憂「こっちからもかけられるはずだよね!」
〜食堂〜
憂「電話は、確か奥の方に…」
憂「警察に連絡出来れば…」
憂「今だったらお姉ちゃんは、お姉ちゃんはきっと助けて貰えるよ…」
憂「だから電話を、電話をかけないと!」
カチャ
憂「1…1…0…」
憂「…」
憂「嘘…」
憂「音が…全然聞こえて来ない…」
憂「嘘でしょ?さっきまで電話は…鳴ってたじゃない…」
プルルルルルル…
憂「えっ…」
プルルルルルル…
憂「どうして…」
プルルルルルル…
憂「どうして…電話が鳴ってるの…」
プルルルルルル…
憂「どうして…」
プルルルルルル…
憂「どうして…音が上から…聞こえて来るの…」
プルルルルルル…
憂(上を…上を見た方が良いの?)
プルルルルルル…
憂(駄目だよ…体が動かない…)
プルルルルルル…
憂(怖いよ…見たくないよ…)
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 19:26:42.11 ID:Now6s6Jn0
あぼーん大杉わろた
そろそろくる?
プルルルルルル…
憂(違う…見たくないんじゃない…見れないんだ…)
プルルルルルル…
憂(今気が付いた…)
プルルルルルル…
憂(受話器から…何か煙みたいなのが出てる…)
プルルルルルル…
憂(駄目…意識が…遠く…なって…いく…)
プルルルルルル…
プルルルルルル…ドサッ
プルルルルルル…
プルルルルルル…チン
…
…
…
憂(…)
憂(私…どうしたんだろう…)
憂(どうして…こんな所で寝てるんだろう…)
憂(電話を…電話をかけなきゃ…いけないのに…)
憂(ぼんやり…何かが…見える…)
憂(誰か…倒れてる…)
憂(紬さん…だ…)
憂(和ちゃん…)
憂(律さん…)
憂(澪さん…)
憂(梓ちゃんも…居る…)
憂(そうだよ…電話をかける事に…夢中になってたけど…)
憂(最初からみんな…倒れてたよね…)
憂(みんな…死んでるの?)
憂(みんな死んでしまって…生き残ったのは…)
憂(…)
憂(違う…お姉ちゃんが犯人だなんて…そんな事…あり得ない…)
憂(じゃあ…犯人は…)
…
…
…
トンちゃんか
〜合宿4日目・夜・学校職員室〜
さわ子「溜まってた仕事、やっと終わったわね」
さわ子「もう少し早く終わってくれれば、途中からでも合宿に参加出来たのに」
さわ子「でも明日帰って来ちゃうんだから、今更よね」
(次は火事のニュースです)
さわ子「火事?冬場は空気が乾燥してるから、私も気を付けないと…」
(今日午後6時頃、○○県○○市○○で起こった火事は…)
さわ子「…え?」
さわ子「確かそこって、あの子達が合宿をするって言ってた場所じゃ…」
(…辺りに民家は無く、山火事の恐れは無い模様)
(ただ、消火活動自体は難航しており)
(建物の火は手が付けられない状態が続いています)
(現場へ繋がる唯一の道路では広範囲での雪崩が確認されており)
(車両での接近が出来ない事も消火活動を妨げています)
(その為、警察・消防は現在もヘリコプターから状況を見守るしかなく…)
さわ子「他のチャンネル…いえ、ネットで調べた方が確実ね」
…
さわ子「間違い無いわ、○○県○○市の山奥にあるペンションって言ったから…」
さわ子「でも、誰かが発見されたとは書かれてない…どういう事?」
〜合宿5日目・夕方・ペンション跡〜
さわ子「…」
さわ子「酷いものですね、殆ど何も残らない位に焼けてしまうなんて…」
警察「普通の火災では此処まで燃えてしまう事はあまりありません」
警察「何かの事故では無く放火…」
さわ子「放火?」
警察「ええ、それも意図的に建物を全焼させる様な火の付け方をした可能性があります」
さわ子(嘘でしょ…あの子達がそんな事をするなんて考えられないわ)
警察「何か気が付いた事はありませんか?」
警察「本来であれば部外者であるあなたに伺う内容ではないのですが」
警察「此処で合宿を行っていたとされる7人について」
警察「全員を良く知っている方という事なので」
警察「特別にこうして現場にも来て頂いているのです」
さわ子「気が付いた事って言われても」
さわ子「私は此処で合宿をするという話を聞いただけですし」
さわ子「その時も普段と変わりは無かったと思いますけど…」
警察「そうですか…では、何か思い出した事でもあれば言って下さい」
警察「帰りのヘリが出発するまでには少し時間があります」
警察「それまでの間は、ロープの内側に入らなければ何処を見て頂いて構いません」
…
さわ子「何処を見てもって、こんな焼け跡を見ても何も思い付かないわよ」
さわ子「…」
さわ子「とりあえずこの状況を学校にも報告して…」
さわ子「あ、そう言えば昨日の夜からメールをチェックして無かったわね」
さわ子「何通か来てるけど、どうせDMでしょ」
さわ子「…え!このメールは!?」
私怨
さわ子「私は和ちゃんと一緒に此処へやって来ました」
さわ子「そうしたら偶然にも軽音部のみんなが合宿をやっていて…」
…
…
…
さわ子「…以上です」
さわ子「何故こんな事をしてしまったのかは、どうしても言えません」
さわ子「でも、全て私がやった事なんです」
さわ子「いえ、違いますね」
さわ子「お姉ちゃんだけは自殺しました」
さわ子「今頃は、何処か山の中で死んでると思います」
さわ子「出来ればそのまま、死なせてあげて下さい」
さわ子「これからこの建物に火を付けます」
さわ子「死んでしまった後でも寂しくない様に、みんな一緒です」
さわ子「では…さようなら、先生」
さわ子「私宛だけって事は無いと思うから」
さわ子「ご両親や友達にも同じメールを送ってるかもしれないわね」
さわ子「でもこれを…ここに書かれている内容を信じるなら」
さわ子「この山の何処かで唯ちゃんは自殺」
さわ子「焼け跡の中には6人の死体があるって事?」
紬叔父「死体?やはり姪は此処で…」
さわ子「…あの、どちら様でしょう?」
紬叔父「これは、申し遅れました」
紬叔父「私は琴吹○○、紬の叔父です」
さわ子「私は紬さんの所属している部活の顧問を務めている、山中さわ子と言います」
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 19:49:20.40 ID:Now6s6Jn0
さわちゃん、責任とらされてクビなんだろうな・・・
高校の部活の合宿に顧問が行かないとか、世間では普通なのか?
さわ子(此処に来ているって事は…ご両親以上の関係者って事よね?)
さわ子「紬さんの叔父さんという事は、もしかしてこの建物の…」
紬叔父「ええ、姪が軽音部?でしたか、そちらの合宿に使いたいと言いまして」
紬叔父「暫くの間は無人になる建物だったので、自由に使っても良いと…」
紬叔父「しかし、まさかこんな事になるとは…」
さわ子「…」
紬叔父「ところで先程死体がと仰っていましたが、何かご存知で?」
さわ子「ええ、実は此処で合宿をしていた7人の1人から」
さわ子「遺書の様なメールを貰ったものですから…」
さわ子「琴吹さんもご覧になります?」
紬叔父「…私が見てもよろしいのでしょうか?」
さわ子「ええ、姪御さんの事でもありますから…どうぞ」
紬叔父「では、失礼して…」
紬叔父「なるほど、私はてっきり事故では無いかと思ったのすが…」
紬叔父「これは警察の方にもお見せした方が良いでしょうね」
さわ子「ええ、もちろん後で見せるつもりです」
紬叔父「このメールを書いた方の名前は初めて見ますが、やはり姪の部活の?」
さわ子「いえ、この子は部員の1人の妹です」
さわ子「ですが、部員全員と…もう1人部員以外でこの合宿に参加した真鍋和さん」
さわ子「それにもちろん、私とも良く知っている間柄です」
紬叔父「そうでしたか…私も辛いですが、では先生もさぞかし…」
さわ子「いいえ、私が今考えていたのは1つだけです」
さわ子「この事件の犯人は一体誰なのかしらって」
紬叔父「え?しかし犯人は、先生も良くご存知と今仰った…」
紬叔父「平沢憂さんという方でしょう?」
さわ子「それは違います」
紬叔父「違う?」
さわ子「この事件の犯人は…平沢憂さん、憂ちゃんでは無いわ」
さわ子「確かに、メールにはそういった内容の事が書かれています」
さわ子「でも、それが事実だと証明する証拠は今の所何1つありません」
さわ子「それに、憂ちゃんは此処で合宿を行う事を知らなかったのですから」
さわ子「計画的に殺人を行う余裕なんて無かったはずです」
さわ子「こんな閉鎖的な場所で、誰にも邪魔されずに全員を殺害…」
さわ子「そんな事、突発的に行うなんて不可能でしょう」
さわ子「誰かが憂ちゃんを犯人に仕立て上げたとしか考えられません」
紬叔父「…では、先生は誰が犯人だと?」
さわ子「突発的には不可能でも、此処で合宿を行う事を予め知っていれば…」
さわ子「事前に計画を練っておけば不可能ではないと思います」
さわ子「つまり、この事件の犯人は…」
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 19:53:05.12 ID:xaDZGXDx0
ムギ無双
〜合宿1ヶ月前・生徒会室〜
紬「この事件の犯人は…」
紬「犯人はあなたよ!」ズビシッ
和「…」
和「お願いしたい事があるって言ったと思ったら」
和「急にどうしたのよ、演劇の練習?」
紬「あっ…」
紬「ごめんなさい、ちょっと話の順序が間違ってたわね」ウフフ
和「まあそういうのは律と唯で慣れてるわよ…」
紬「テレビとか漫画で良くやってると思うんだけど」
紬「探偵役の人が、最後に犯人をそうやって指摘するのよ」
紬「犯人はあなたよ!…って」
紬「それを一度で良いからやってみたいなって思うの」
和「やれば良いんじゃないの?」
和「来年の学園祭でそんな演劇を提案してみるとか、幾らでも出来そうだけど」
紬「違うの、和ちゃん」
紬「私はね、それに相応しい舞台で本格的にやってみたいの」
和「相応しい舞台ね…例えば?」
紬「例えば…絶海の孤島にある別荘」
紬「例えば…雪山の奥深くにある山荘」
紬「そういう場所で謎の連続殺人事件が起こって、最後に私がそれを解決する…」
紬「考えただけでワクワクしちゃうわ!」
和「いや、そういう気持ちも分からなくは無いけど…でも、連続殺人事件でしょ?」
和「そんなのが実際にあったとしても、私だったら怖くて何も出来ないわね」
紬「私だって怖くて何も出来ないと思うわ」
紬「でも、お芝居なら平気でしょ?」
紬「軽音部のみんなでそういう事をやってみたいの〜」
和「お芝居ね…大体何を言いたいのか分かってきたわ」
和「つまり軽音部のみんなをそういった舞台に集めて」
和「実際に事件が起こった様に思わせたいわけね」
和「で、何?私にそのシナリオを考えて欲しいって事?」
紬「正解!」
紬「もちろん私も考えるわよ?」
紬「でも、私だけだと上手く内容がまとまらなくて…」
和「軽音部の誰かに頼めば良いんじゃないの?」
和「1人位ならネタバレしてても楽しめるでしょ」
紬「軽音部の…例えば誰に?」
和「唯は…駄目ね、最初の1行目で投げ出しそうだわ」
和「律は…駄目ね、アクション映画?そんな風になりそう」
和「澪は…駄目ね、途中で怖くなって書けなくなっちゃいそうな感じ」
和「…」
和「1年生の後輩、確か…梓よね?」
和「あの子はどうなの?まだ良く知らないんだけど、結構真面目そうな子じゃない」
紬「梓ちゃんは駄目よ」
和「どうして?」
紬「和ちゃんは吊り橋効果って言葉、知ってるかしら?」
和「聞いた事はあるわね」
和「確か、人は極度の緊張状態に置かれてしまうと」
和「その緊張感を恋愛感情と混同してしまって」
和「一緒に居る相手を好きになってしまう」
和「そんな感じだったかしら」
和「何?もしかしてそういう効果を狙いたいの?」
紬「ええ、その通りよ」
和「…」
和「流石にそういうのはまずいでしょ」
和「全く好きじゃない相手を好きになるかもしれないのよ?」
和「それはちょっと、どうかと思うわ」
まずいのはお芝居とはいえ一時でも友人に死ぬかもしれないという恐怖を与えることだろ
紬「私はね、吊り橋効果は半分嘘じゃないかなって思ってるの」
紬「全く好きじゃない人の事は、流石に好きにはならないと思うわ」
紬「でもね、元々好きだった人の事はもっと好きになってしまう」
紬「そういう事はあるんじゃないかなって思う」
紬「梓ちゃんはね、澪ちゃんの事が大好きなの」
紬「でも女の子同士の恋愛って難しいから、なかなかそれを言い出せない」
紬「その後押しを出来ればって、何時も思ってるの」
和「つまり…探偵役をしたい、そういう恋愛を応援したい」
和「その2つが目的な訳ね?」
紬「そうなの!」
紬「だから梓ちゃんには、この計画のシナリオは任せられないわ」
和「じゃあ、そうね…憂なんてどうかしら?」
紬「憂ちゃん?もちろん憂ちゃんにも参加して欲しいんだけど」
紬「でも、私が後押ししたいって思ってるのは梓ちゃんだけじゃないのよ?」
和「ああ、なるほどね…憂にも無理って訳だ」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:00:54.38 ID:4Nb5osG60
どういうオチがついてもこの紬と和は最低だな
和(まあ、あの2人はもう恋人同士みたいなものなんだけど…)
和「分かったわ、憂の事もあるから手伝ってあげる」
和「でもね、私は生徒会の仕事もしたいから」
和「一緒に考えてあげる事が出来るのは少しだけよ?」
紬「それでも良いの!嬉しいわ!」
和「あと、1つだけ条件がある」
紬「何かしら?」
和「危険な事は絶対にしない、それだけは約束して欲しいわね」
紬「ええ、それはもちろんよ」
紬「あくまでもお芝居なんだから」
紬「殺人事件って言っても姿を隠すだけにしましょ」
和「そうね、それなら良いと思うわ」
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:02:56.07 ID:4Nb5osG60
こういうのもキャラ崩壊っていうのかな?
まあよくある話だけど
紬「じゃあ、最初に姿を消す役はお願いね?」
和「え?私が最初に消える役なの?」
紬「だって、カラクリを知ってる人が残ってても面白く無いでしょ?」
紬「私は探偵役なんだから、最初に消えるのは…」
和「そうね、私しか考えられなかったわね…」ガックリ
紬「出来れば犯人役もお願いしたいんだけど…あら?」
紬「もしかして、吊り橋効果を期待したい相手が…」
和「居ない!居ないわよ!///」
紬「うふふっ、そういうお話も一緒にしたいわね♪」
〜合宿3週間前・生徒会室〜
和「それで、場所は決まったの?」
紬「ええ、良い場所が見付かったわ」
紬「私の叔父様が経営してるペンションの1つが○○県○○市の山奥にあるんだけど」
紬「管理してる方が体調を崩してしまって…」
紬「代わりのスタッフの都合も上手くつかずに、一時的に閉鎖する事になったの」
紬「だから、その間は自由に使っても良いって」
和「それはまた、随分と理想的な舞台が整ったものね」
紬「でしょ!」
和「それは良いんだけど…でも、此処からかなり遠いわね」
和「交通費だけでも結構な額になるわよ?」
紬「それは私が…」
和「まあ、全部紬が負担してくれるんでしょうけど」
和「そういうの、結構みんな気にするものよ?」
和「バレバレでも良いから、何か理由を考えておきなさい」
紬「ええ、分かったわ」
紬「叔父様の名前も出さないで、遠い親戚の方が経営してる事にして…」
紬「遠慮しないで泊まって貰える方法も何か無いか相談してみる」
紬「でも、和ちゃんは計画を一緒に考えてくれてるから」
紬「そういうのは無しで、憂ちゃんと一緒にご招待するわね」
和「ご招待ね…まあそう言って貰ったからには」
和「色々と協力してあげなくちゃいけなくなったけど」
和「私と憂はどういう風に参加させる予定なの?」
紬「商店街の福引でペア旅行が当たった事にすればどうかしら?」
和「…ちょっと苦しいわね」
和「私は知ってて参加するから良いんだけど」
和「憂はそういうの、見破るかもしれないわよ?」
紬「そこは、和ちゃんの日頃からの信頼度が試される所ね」ウフフ
和「まあ良いけど…でも、私が憂を誘うのはちょっと難しいわね」
和「普通に考えたら、私はやっぱり唯を誘うわよ」
紬「あら?唯ちゃんで良いのかしら?」
和「紬!」
和「そういう話は…私、慣れてないんだから…///」
紬「うふふっ、照れてる和ちゃんが見られるなんて…ちょっとした役得ね♪」
紬「でもそうね、確かに不自然かもしれない」
紬「じゃあこうしましょ、それを憂ちゃんにプレゼントして?」
和「え?じゃあ私はどうやって参加したら良いの?」
紬「大丈夫よ、憂ちゃんは絶対に唯ちゃんを誘うから」
紬「でも、唯ちゃんは合宿に参加するから一緒には行けないわ」
和「紬が合宿の話をした日の夜にどうなったかを聞いて…」
和「勿体無いから私と一緒に行きましょう…か」
和「まあ、それなら何とか」
紬「それに、多少は疑ってても唯ちゃんと合流出来ればもう大丈夫よ」
和「そうね、憂は唯と一緒に居られるなら、細かい事は気にしないと思う」
〜翌日・生徒会室〜
紬「和ちゃん、出来た!出来たわ!」
和「出来たって…もうシナリオが完成したの?」
紬「そうなの、昨日の夜に頑張って仕上げました〜」
和「…まあ、とりあえず読ませて貰うわよ」
…
和「何これ?」
紬「何って、今回の計画のシナリオよ?」
和「いや、それは分かるんだけど…」
紬「駄目かしら?」
和「駄目って事は無いわ」
和「私達が本当にそういう事件に逢ったみたいに、良く書けてると思う」
和「でも、どうして紬以外の全員がラストで殺されちゃうのよ」
和「探偵役にもなってないし、連続殺人事件にすらなってない」
和「これじゃ単なる大量殺人事件、それも紬が犯人ってどういう事?」
>>272 まあいくらムギの悪乗りでも死の恐怖を味わわせるなんてことはないだろうから崩壊は崩壊だな
和「もしかしてこれ、何かの小説のあらすじを」
和「登場人物だけ変えて、そのまま写したとかじゃないの?」
紬「うふふっ、バレちゃった♪」
紬「凄く似たシチュエーションの作品があったから、ちょっと遊んでみたの」
紬「でも、丸写しじゃないのよ?ちゃんと今回の舞台に合う様に書き換えてあるわ」
和「紬、あなたね…真面目にやらないんだったら私も協力しないわよ?」
紬「ウソウソ、冗談よ」
紬「どういう風に書いて良いのか分からなかったから」
紬「とりあえずお手本になる様な物を作ってみたかっただけ」
紬「和ちゃんが良く書けてるって言ってくれたのなら」
紬「こういう風に作れば良いって事よね、分かったわ」
和「まあ、そういう事なら良いんだけど…」
〜合宿3日前・生徒会室〜
紬「ふぅ…大体こんな感じかしら」
和「書き終わった?」
紬「ええ、ちょっと見て貰える?」
和「良いわよ」
…
和「紬、あなた私をからかってるの?」
和「この前見せて貰ったのと全く同じ書き出しじゃない」
紬「まあまあ、そんな事を言わずに全部読んでみて?」
紬「途中からちゃんと書き換えてあるから」
和「分かったわよ…じゃあ、細かい部分も確認していくからね?」
紬「ええ、お願いするわ」
和「まず最初に、夜になってから外部との連絡手段を遮断」
和「遮断って、具体的には?」
和「電波が届く場所だったら、携帯の1個でも持ってたら無理な話よ?」
紬「それは、私に考えがあるから大丈夫」
紬「普通の電話は何処か1箇所、見ても分からない場所のコードを抜いておきましょ」
紬「町まで歩いて行くのは難しい距離だから」
紬「少なくとも朝までは建物の中に閉じ込められる事になるわね」
和「なるほど、此処まではこの前見せて貰ったシナリオと殆ど同じね」
紬「ええ、そうね」
紬「でもこの先からは、ちゃんと書き換えてあるわよ?」
和「どれどれ…」
和「次は…私が何処かに隠れる」
和「何処を探しても見付からない事で騒ぎになる…」
和「前のシナリオだと最初に姿を消すのは紬だったわね」
和「紬は探偵役なんだから、まあこの修正は当たり前なんだけど…」
紬「あら?やっぱり最初に姿を消しちゃうのは残念?」
和「そ、そんな事無いわよ…次に行くわね」
紬(もぅ…素直じゃないんだから)
和「紬がみんなを上手く誘導して脱出手段を提案、そのまま一夜を過ごす」
和「澪と梓、唯と憂を一緒にしてあげて…」
和「残った律に紬が真相を打ち明ける」
和(律と一緒になるのは、紬なのね…)
紬「その時に、私がりっちゃんを建物の外に連れ出すわ」
和「連れ出すって…外は物凄く寒いはずよね、その後はどうするの?」
和「それに、私が隠れる為の場所も必要になるわね」
紬「今度の計画に使う建物の奥にはね、小さな山小屋があるの」
紬「建物からは死角になってて距離も結構離れてるから」
紬「知らない人は絶対に気が付かないと思うわ」
紬「暫くの間はそこに、和ちゃんと一緒に隠れて貰おうかなって」
和「それなら良いんだけど…」
和「でも問題は、そこで律が素直に頷いてくれるかどうかね」
和「律の事だから…何でこんな事をするんだ!って、そんな感じになりそうよ?」
紬「ええ、なるかもしれない」
和「何かしらの対策が必要になるわね、律を確実に説得する為には」
和「それで?紬の考えた案は?」
紬「案?案なんて無いわよ?」
和「いや、無いって言われても…」
紬「ごめんなさい、実はこの辺でもうアイデアが出なくなっちゃって」
紬「最後までお話を書けなくなっちゃったの」
和「ほんとね、次のページから真っ白じゃない」
和「こんなペースで書き進めて間に合うの?」
和「今日だけだったら私も付き合ってあげるけど」
紬「ありがとう…でも良いの、私はもうこれ以上書くつもりは無いから」
紬「やっぱりね、この計画には無理があるかなって思う」
紬「もしこれを実行したとしても」
紬「多分、最初の1人が姿を消して半日位が限界」
紬「特に澪ちゃんは凄く怖がっちゃうと思うから」
紬「どういう風に進めても、可哀想になってしまって最後までは続けられないわ」
紬「だからもう良いの、私が探偵役になる」
紬「そういうお話を考える事だけでも」
紬「それを和ちゃんに聞いて貰える事だけでも凄く楽しかった」
紬「それに場所は折角確保出来たんだから」
紬「普通に合宿をして、和ちゃんと憂ちゃんも呼んで楽しく過ごす」
紬「それだけも…ううん、それで十分かなって思うわ」
和「そう、紬がそういう風に思ってるなら…それで良いかもしれないわね」
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:23:11.14 ID:WfZhO5rf0
むぎゅは天使だった
と言いたいところだけど一時でもやろうとした時点でアレだなw
〜合宿2日目・昼・紬の部屋〜
和「それで、話って何?」
紬「和ちゃんはあの計画、まだ覚えてるかしら?」
和「計画って、紬が考えてた連続殺人事件を解決するって話?」
和「ええ、覚えてるけど…まさか今から実行する気?」
紬「そうだと言ったら?」
和「まあ、紬がどうしてもやりたいって言うなら協力しても良いけど」
和「でもあそこから先の話、それに律を説得する方法は考え付いたの?」
紬「ううん、それは何も考えてないわ」
和「それじゃ駄目でしょ…」
紬「でもね、1つだけ良い事を思い付いたの」
和「良い事ね…一応聞いてみるけど、何かしら?」
紬「和ちゃんと私の役、交換して実行してみない?」
和「…」
和「…ちょっと待って、意味が分からないわ」
紬「つまりね、私が最初に姿を消すの」
紬「和ちゃんはみんなを上手く誘導して」
紬「梓ちゃんと澪ちゃん、憂ちゃんと唯ちゃんを2人きりにする」
和「私はその間に律を説得して外に連れ出す…」
和「でも、連れ出した後の計画は何も無いんでしょ」
和「アドリブでどうにかしなさいって事?」
和「無理よ、そんなの」
和「それに、私にだって律を説得する自信は無いわ」
紬「自信なんて必要無いわよ」
紬「和ちゃんは何も言わなくて良いから」
和「どういう意味?」
紬「つまりね、和ちゃんにも2人きりの時間」
紬「プレゼントしてあげたいなって思ったの」
和「駄目よそんなの!」
和「そんな事急に言われても、私にはどうして良いか分からないわ…」
和「それに、そんな事をしたらやっぱり律は怒ると思う」
和「その時には…その、仲良くなれる…かもしれないけど…」
和「でも、後で私達がやった事だって気が付いたら嫌われちゃうわよ!」
和「律には、嫌われたくない…」
紬「大丈夫よ、全部私が考えてやった事にすれば良いの」
紬「私が連続殺人事件の真似事をするいたずらをして…」
紬「でも途中で上手く行かなくなって失敗」
紬「そういう事にしちゃえば、和ちゃんが嫌われる心配なんて何も無いわ」
紬「非難されるのは私だけで済むわよ」
和「紬、そんな風に言われて、私が納得すると思う?」
紬「思わないわね」
紬「でも、和ちゃんはさっき言ったわよ」
紬「私がどうしてもやりたいって言ったら協力してくれるって」
和「ええ、言ったけど…」
紬「和ちゃんが役の交換を嫌だって言うんだったら」
紬「最初の計画通り、和ちゃんには今夜消えて貰うわね」
紬「私が今夜、りっちゃんと一夜を一緒に過ごして」
紬「吊り橋効果を一杯利用して、仲良くなっちゃおうかしら」ウフフ
紬「和ちゃんは知ってるわよね?」
紬「私が女の子同士の恋愛に対して凄く積極的だって事」
紬「私だったら、りっちゃんの喜びそうな事、一杯言ってあげられる」
紬「朝までは長いから、その間に私の事を好きにさせる自信があるわ」
紬「少しでも好きにさせれば、その気持ちはどんどん膨らんでいって…」
紬「後でこの事がバレてもお釣が来る位、私の事を好きになってるの」
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:33:30.85 ID:WfZhO5rf0
これは酷い
紬「別にりっちゃんの事なんて好きでも何でも無いんだけど」
紬「お遊びで付き合ってみるのも良いかもしれないわね」
紬「ああ、夜が早く来ないかしら」
紬「りっちゃんと過ごせる一夜、楽しみで仕方が無いわ♪」
和「はぁ…分かったわよ、降参する」
和「悔しいけど、それが全部嘘だって分かってても」
和「私はそんな事絶対にさせたくないって思っちゃったし」
和「さっき紬が言ってくれた事、してみたいって思っちゃったわね」
紬「あら?私は嘘なんて言ってないわよ?」
紬「でも和ちゃんがそうしたいのなら…うふふっ、もちろん代わってあげる」
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:33:59.00 ID:1vB3hte40
紬クズじゃんw
和「ええ、代わって貰う事にするわ」
和「でもね、私はお礼なんて言わないわよ」
和「律の事、遊びで付き合っても良いだなんて」
和「そんな事を言う相手に、お礼なんて絶対に言わない」
紬「そう、じゃあ私はこれで」
紬「後は計画通りに」
和「待ちなさい」
紬「何かしら?」
和「さっき言った事、私に教えなさい」
紬「教える…何を?」
和「…」
和「律が何を言ったら喜ぶのか、教えなさい///」
紬「…」
紬「ええ、良いわよ」ウフフ
ムギの人が急に変わったなぁ
本編以外は書かない予定だったのですが
確かにこの後でどういうオチが付いても
紬と和を貶めている事になりますね
酷い話を書いてしまいました…反省します
〜夜・お風呂〜
紬「このサウナには、中からしか開けられない非常口があるのよね」
紬「ぱっと見ただけでは分からない様に、昨日の内に壁紙を貼ってみたけど」
紬「バレちゃったらこの計画も台無し」
紬「それでも良いんだけど…今日1日だけは気が付かれないで欲しいわ」
紬「とりあえず鍵をかけてから」
ガチャッ
紬「さ、寒いわね…」
紬「早くみんなの携帯を回収しに行かないと」
紬「着信音だけで見付からなかったら…まあその時はその時ね」
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:39:04.86 ID:OZ4E77w70
死ね沢庵
むしろころころさせろ
〜深夜・2階の廊下〜
和「静かね…」
律「ああ…静かだな」
和「律は怖くない?」
律「それは、正直怖いよ」
律「何が起こってるのかさっぱり分からないからな」
律「あたしだって、泣きたくなる位に怖いさ…」
和(ごめん紬、やっぱり私にはこれ以上隠す事、出来ないよ…)
和「律、あのね…」
律「でもな、和が一緒に居ると安心出来るよ」
和「え?」
律「迷惑をかけっぱなしのあたしが言うのも変だけど」
律「和には凄く感謝してる」
もう劇オチにしちゃえばいいのに
律「何時も軽音部を見守ってくれてる事、分かってるから」
律「和が居てくれると、和に見守って貰えると…」
律「何時もみたいに、安心出来るんだよ」
和「律…」
律「唯の事が心配なんだよな?それは分かってるよ」
律「でも、軽音部の為に色々としてくれてる事」
律「それは凄く感謝してるって、言っておきたかったんだ」
律「こんな時じゃないと…は、恥ずかしくて言えないからな」アハハ
和「…」
律「う、嘘じゃないぞ?」
律「あたしは本当に…」
ギュッ
律「え?どうしたんだよ?和」
和「怖いの」
律「え?怖い?」
和「怖いから、このままで居て?」
律「あ、ああ…別に良いけど」
律「何だよ、和も案外怖いのが苦手だったりするんだな」
和「ええ、凄く怖い…」
和(律の事が好きになり過ぎて…怖いの…)
和「ねえ、律」
律「何だ?」
和「さっき言った事、本当?」
和「澪と梓の事、これで良いって言ってたけど…」
律「…」
律「どうしてそんな事を和が聞くんだ?」
和「え?そ、それは…」
律「朝まで時間はたっぷりあるんだ」
律「是非それを聞かせて貰おうじゃないか」
和「律、分かってて言ってるわね」
律「まあな…和よりはこういう事、慣れてるつもりだぞ?」
律「あたしは和の事はあまり知らない」
律「でも…今はそうだな、知りたいって思ってるよ」
律「だから聞かせてくれよ、和の事…」
和「うん…」
律「うん…だって、可愛いな!」
和「も、もう!そんな言い方しないでよ!///」
…
…
…
〜食堂〜
紬「そう、そんな事があったの…良かったわね」
和「ええ…」
紬「それで、りっちゃんは今どうしてるの?」
和「寝ちゃったわ」
和「風邪を引かない様に布団はかけてあげたけど」
和「ちゃんと被ってるかどうか心配だから、これを飲んだらすぐに戻るわね」
紬「そんな事言わずに、もう1杯どうかしら」
紬「結構自信があるのよ?紅茶の淹れ方」
和「そうね、ほんとに美味しいわね…それに、体が温まるわ」
和「もう1杯、頂こうかしら」
紬「ええ、どうぞ」
和「昼間はあんな事言っちゃったけど、ごめんなさい」
和「やっぱりお礼を言わせて貰うわ、紬、ありがとう」
紬「うふふっ、どういたしまして」
紬「後は、全部私が悪かった事にしちゃえば良いって事ね」
和「紬…やっぱり私、律には全部正直に言いたいわ」
和「全部正直に言ってから…それから律の事、好きだって言いたい」
紬「りっちゃんが和ちゃんの気持ちを受け止めてくれたとしても」
紬「和ちゃんはこの状況があったから、吊り橋効果のおかげだって思っちゃうから?」
和「ええ…その…通り…よ…」
紬「そんな事は無いと思うんだけどな…」
紬「でも、確かに焦る必要は無いかもしれないわね」
紬「和ちゃんの恋は始まったばかりなんだから」
紬「ゆっくりと気持ちを確かめていくのも良いかも…」
紬「…」
紬「和ちゃん?」
和「…」
紬「和ちゃん?」
和「…」
ユサユサッ…ユサユサッ…
和「…zzz」
紬「そう…やっと、寝てくれたのね…」
紬「ごめんなさい、和ちゃん」
紬「今実行しているシナリオ、最初に和ちゃんにも見せたわよね?」
紬「私と役を交換してしまうと…」
紬「1つ目のシナリオ、そのまま実行出来ちゃうのよ」
みんなと合宿すれば満足なムギはどこに行ったんだよw
〜山小屋〜
和「うっ…」
紬「気が付いたかしら?和ちゃん」
和「紬…その声は紬なの?」
紬「ええ、私よ」
和「此処は何処?真っ暗で何も見えないんだけど」
紬「和ちゃんには話したわよね、あの建物の奥にある山小屋の中よ」
和「山小屋の中…」
和「ちょっと待って、暗いのは夜だからって思ったけど」
和「私、目隠しされてるの?」
紬「そうみたいね」
和「それに何?どうして動けない訳?」
紬「だって和ちゃん、手も足も縛られているんだもの」
紬「動ける訳がないじゃない」
和(この展開…何処かで見た記憶が…)
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:47:28.80 ID:+e4D4TT/0
何でムギちゃんていつも悪者にさてまうん?
紬「でも和ちゃんは流石ね、こんな状況なのに冷静で居られるなんて」
紬「まるでこうなる事が分かってたみたい」
和(やっぱり…)
和「紬、あともう1つだけ聞くわ」
紬「何?」
和「私の状況は理解した…紬、あなたも私と同じ状況なの?」
紬「違うわね」
和「…」
和「そう…つまり私は…」
和「紬が見せてくれた1つ目のシナリオ、その最初の犠牲者って訳ね」
紬「その通りよ」
和(思い出して来た、あのシナリオ通りなら次の犠牲者は確か…)
和(律!律になる!)
和(でも、まだ紬の目的は分からない)
和(単に私だけを狙ってという事も考えられる)
黒ムギが流行りのようで
和(そうじゃ無かったとしても、私だけを狙う様に…)
和(私だけを恨む様に、紬を怒らせてみる?)
紬「他に聞きたい事は?」
和「今の所は別に、何も無いわね」
紬「あら?どうして私がこんな事をするのか、聞きたくないの?」
和「ええ、聞きたくないわ」
和「言いたかったら言う、言いたくなかったら言わない、それだけの事でしょ?」
和「何か言いたい事があるのなら、勝手に言ってれば良いんじゃないの」
紬「…」
紬「和ちゃん、そんな言い方って酷いと思うな」
紬「そんな風に言われたら…私、いじめたくなっちゃうじゃない」
和「良いわよ、やれば良いでしょ」
紬「ええ、たっぷりといじめてあげるわ…」
紬「和ちゃんの大好きな…大好きなりっちゃんをね」
和「!?」
和「待って!紬!律は止めて!」
紬「和ちゃん、りっちゃんだけじゃないのよ?みんな一緒にいじめてあげる」
和「じゃあ紬は、あのシナリオを本気で…」
紬「ええ、実行する気よ?」
和「そんな…」
和(だとしたら…駄目、紬の事は誰も疑ってない)
和(みんなこのまま…捕まってしまう…)
紬「もう夜が明けて来たみたいね」
紬「今夜のお楽しみに備えて、私はもう寝る事にするわ」
紬「和ちゃん、ラストの瞬間まではちゃんと生かしておいてあげるから…」
紬「じゃ、おやすみなさい」
ガチャッ
和(隣の部屋に行ったの?)
和(でも、今ほんの少しだけど足音が…)
和(足音が2つ聞こえた気がするのは…気のせい?)
紬「りっちゃんを説得して連れ出す自信は無いけど…でもね」
紬「連れ出すだけなら…お芝居じゃ無かったら、そんな回りくどい方法は必要無い」
紬「それは今夜にでもやらせて貰うわ」
紬「残った4人は…憂ちゃんの怪我は予想外だったけど、シナリオの修正は出来る」
紬「脱出を目指すなら、澪ちゃんと梓ちゃんだけね」
紬「もしそうなったら2人には途中で眠って貰う、町までは辿り着けない」
紬「歩いて行ける距離なんてたかが知れてるわ」
紬「眠っている所を連れ帰す事もそんなには難しくはないはず」
紬「唯ちゃんは憂ちゃんを置いては行けないから此処に残ると思う」
紬「警戒もしてるでしょうから、まずは2人を引き離した方がやり易いわね」
紬「唯ちゃんには憂ちゃんを犯人だと思い込ませれば、一緒には居られないはずよ」
紬「多分1人になりたいと思うから、そこを襲いましょ」
紬「もし1人にならなかったら、絶対に部屋を出たくなる罠を仕掛けておくの」
紬「憂ちゃんは動けないから、そのまま放っておいても構わないわ」
紬「それで全てが終わる…そう、全てが終わるのよ」
〜合宿3日目夜・食堂〜
バチンッ
律「何だ?停電か!?」
律(落ち着け、落ち着くんだ…)
律(…)
律(確か、部屋の入り口の壁に懐中電灯があったよな?)
律(まずは壁を探して…よし、この壁伝いに行けば安全だな)
律(そろ〜っと、そろ〜っと…段々目も慣れて来たな)
律(ん?何だ?…誰か居る!)
ゴツンッ
律「痛っ!」
紬「りっちゃん、痛いじゃない…」
紬「ちゃんと前を向いて歩かないと駄目よ?」
律「え?」
律「む…」ムギュッ
紬「りっちゃん、大声を出さないで?」
紬「今大声を出すと危険よ、分かった?」
律「…」コクコク
紬「じゃあ、手を離すわね」
律「ぷは〜」
律「ムギ!無事だったのか!」
紬「し〜っ、大声を出しちゃ駄目って言ったでしょ?」
律「あ、そうだったな」
紬「うふふっ、りっちゃんは素直だから…大好きよ」
律「は?何だよいきなり…て、照れるじゃないか///」
グサッ
ポタッ…ポタッ…ポタッ…
律「え?」
律「ちょっと待てよ、ムギ…」
律「な、何でだよ…」
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:57:58.64 ID:Now6s6Jn0
支援
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 20:58:03.53 ID:3K3vg3Ln0
本格的に犯罪者になってきたなw
〜合宿5日目・夕方・ペンション跡〜
さわ子「この事件の犯人は、1人しか考えられません」
紬叔父「まさか、紬が犯人だと言うんじゃないでしょうね?」
さわ子「紬さんはこの合宿の発案者、条件としてはぴったりですね」
紬叔父「馬鹿な!紬がそんな事をする訳が無い!」
さわ子「…」
さわ子「ふふっ…ふふふっ…」
紬叔父「…何がおかしいんですか?」
さわ子「いえ、この事件の犯人の事を哀れんでいるんですよ」
さわ子「計画通りに行ったと思っているんでしょうけど」
さわ子「何て馬鹿なんだろうって」
さわ子「憂ちゃんを犯人に仕立て上げるなんて、本当にお馬鹿さん」
さわ子「計画的?突発的?」
さわ子「そんなの、全く関係無いんです」
さわ子「憂ちゃんがみんなを殺そうとするだなんて…」
さわ子「そんな事、絶対にあり得ないんですよ」
さわ子「それに、唯ちゃんはそのまま死なせてあげてですって?」
さわ子「笑ってしまう位にあり得ない」
さわ子「もし本当に唯ちゃんが自殺しようとしたら」
さわ子「憂ちゃんなら例え可能性が0であっても唯ちゃんを助けて欲しい」
さわ子「探し出して欲しいって言うはずです」
ええええええ
結局黒ムギか…(ノД`)
さわ子「もっと笑ってしまうのは…その程度の事、私にだって分かるんです」
さわ子「みんなの事を何時も見守っている紬さんであれば」
さわ子「それが分からないなんて事、絶対にあり得ない」
さわ子「あの子達はとても深い絆で結び付いてる」
さわ子「それが犯人には全く理解出来ていなかった様ですね」
紬叔父「さっきから何を…いや、何が言いたいんですか?」
さわ子「簡単な事ですよ、紬さんを含めて此処に集まった7人に犯人なんて居ません」
さわ子「犯人はそれ以外で、この合宿の事を知っていた人物」
さわ子「もちろん私ではありません」
さわ子「私は合宿期間中には此処から遠く離れた学校に居ました」
さわ子「それは多数の方が証言してくれます」
さわ子「それに第一、私が犯人だったらこんなヘマはしませんから」
紬叔父「…」
さわ子「消去法で考えれば…誰が犯人なのか、お分かりになりますよね?」
さわ子「この事件の犯人は…」
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:03:04.16 ID:3K3vg3Ln0
そうかヤスか
トンちゃんだな!
ヤスなら仕方ないな
紬「犯人は叔父様!あなたよ!」ズビシッ
紬「…」
紬「き、決まったわ!」ジーン
さわ子「…」
さわ子「それ、普通に考えたら私の台詞でしょ…」
紬「ごめんなさい、さわ子先生」
紬「どうしても言ってみたかったんです」ウフフ
さわ子「そこの木の陰でずっとタイミングを見てたのはこれだったのね…」
紬「美味しい所だけ貰っちゃいました」
紬叔父「つ、紬…」
紬「どうして生きてるの?って顔をしてるわね」
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:04:53.26 ID:g4PgnyBF0
つ紬
ギー太「!?」
〜合宿3日目・夜・食堂〜
律「何でだよ…」
紬「りっちゃん…い、痛い…」
律「何でムギが…ムギが、刺されてるんだ…」
紬叔父「大声を出さないのは紬の言った事を守っているから…では無さそうだな」
紬叔父「人間、あまりにも予想外の出来事が起きた場合、意外と声は出ないものだ」
紬叔父「まあ叫んで貰っても構わないんだが…」
紬叔父「その場合は2人共、今すぐに死んで貰う事になるぞ」
紬「嘘…どうして…約束が…違…う…」ドサッ
律「ムギ…」
律「嘘…嘘だろ?」
紬叔父「嘘では無い、これは現実の出来事だ」
紬叔父「このままでは紬は失血死する」
紬叔父「死なせたくなければ大声を出すな、話を良く聞け」
律「あ、ああ…ど、どうすれば良いんだよ…」
紬叔父「紬は私が担いで行く、お前は私の後を付いて来い」
紬叔父「言っておくが、もし何か変な事を考えたら…紬の命は無いものと思え」
紬叔父「おっと、私がそれを言うのはおかしいな…言い方を変えよう」
紬叔父「真鍋和とかいう娘の命は無いものと思え」
律「和…和だって!?」
紬叔父「大声を出すなと言ったぞ?」
律「あ、ああ…わ、分かったよ…」
紬叔父「よし、では行くぞ」
〜山小屋〜
律「和!」
和「その声は…律?」
律「生きて、生きてたんだな…」
紬叔父「感動のご対面だな」
…
…
…
律「縛った上に目隠しか、手も足も出ないとはこの事だな…」
紬叔父「口を開くのはそこまでだ」
紬叔父「次に口を開いたら、二度と閉じる事は出来なくなると思え」
律(…)
律(いっそ大声で叫ぶか?)
律(必死だったからどれ位歩いたのか分からないけど)
律(建物まで声が届けばあるいは…)
どうしてこうなった
紬叔父「言っておくが、今更大声を出しても無駄だぞ?」
紬叔父「あの建物まで声が届く程、此処は近くない」
紬叔父「雪がこのまま降り続ければ足跡を辿る事も出来なくなる」
紬叔父「此処を見付ける事もまず不可能だな」
律(随分と色々喋ってくれるんだな…)
律(まあ、今更何をしても無駄だって事だろうけどよ)
律(それよりムギは、ムギは無事なのか?)
紬叔父「紬の事が気になるか?」
紬叔父「止血はしておいたが、どうだろうな」
紬叔父「残りは4人、人数が少なくなればこちらとしてもやりやすくなる」
紬叔父「2〜3日生きていてくれれば何の問題もない」
律(くっ…)
律(何か言ってやりたいけど、今は何を言っても無駄だ)
律(状況を整理して考えるしかない)
律(犯人はこいつ1人なのか?)
律(だったら、何時かは此処から離れるはずだ)
律(そうすれば、和から色々と聞く事も出来る)
紬叔父「1つだけ言っておこう」
紬叔父「私は暫くの間、此処を動かないぞ?」
律(動かない?どうしてだ?)
律(此処から動かなかったら、建物の中に居る4人には何も出来ないぞ?)
紬叔父「4人が1つの部屋に集まってるな」
紬叔父「脱出の相談をしているが…ふふっ、無駄な事だ」
律(見てもいないのに、何でそんな事が分かる?)
律(いや、見てるのか?)
律(監視カメラだ!)
律(気付いてたんだ…あたしも、他のみんなも)
律(でもあれはムギの仕業だと思って、誰も何も言わなかった)
律(合宿を出来るのはムギのおかげだから、その位のいたずらは許してやろうって)
律(その内みんな忘れてしまって…)
律(まさかこんな事に利用されているとは…)
律(このままじゃ4人が危ない)
律(何か、何か手は無いのか?)
律(何か、手は…)
〜合宿4日目・朝・山小屋〜
律「…」
律「…ん」
律「…」
律「しまった!何時の間にか寝て…」
律「!」
律(やばい、もし奴が近くに居たら…)
律(…)
律(誰も…居ないのか?)
律「和…」
律「和、起きてるか?」
律「和、起きてたら返事をしてくれ!」
紬叔父「残念だな、寝てるよ」
律「!」
吊り橋効果って拷問のSSにも出てたような
紬叔父「誰も居ないと思ったか?居ない訳が無いだろう」
律(くっ…)
紬叔父「喋るなと言ったはずだが、まあ良い」
紬叔父「食事の時間だ、これを食べろ」
紬叔父「手を使わなくても食べられるはずだ」
律(何だこれ?ゼリー飲料か?)
律(何が入ってるか分からないのに、素直に食べるはずがないだろ…)
紬叔父「毒でも入ってるんじゃないかと思っている様だが」
紬叔父「殺そうと思えば何時でも殺せるんだぞ?」
紬叔父「食べないのなら別にそれでも構わん」
紬叔父「そのまま衰弱死するだけの事だ」
律(確かにそうだ)
律(食べなくても結果は同じ、だったら少しでも体力を落とさない様に…)
紬叔父「そうだ、人間素直なのが1番だぞ」
律(何を言ってやがる)
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:16:39.38 ID:zCg08RWp0
監視カメラは唐突すぎね?
しかも気付いてたけど放っておいたとか・・・
紬叔父「さて、食べ終わった所で良い事を教えてやろう」
紬叔父「今食べた物の中には、丸一日は目を覚まさないであろう睡眠薬が入っている」
紬叔父「もっとも…次に眠った時が最後、二度と目を覚まさないだろうがな」ククク
律「何!どういう事だ?」
紬叔父「言ったままの意味だよ」
紬叔父「目隠しされていては隣りの状況も分からないだろうが」
紬叔父「もう1人のお友達は既に眠ってしまった様だな」
律「和…」
紬叔父「薬が効いてくるまでは約1時間」
紬叔父「私も暫くの間は退屈だ、話し相手になってやっても良いんだぞ?」
律「何でこんな事を…いや、そんな事を聞いても意味が無いな」
紬叔父「そうだな、全くの無意味だ」
律(何か…何でも良い、あたし達が助かる為の情報が欲しい)
律(こいつの計画に何か穴は無いのか?)
律(例えば…雪崩はどうなんだ?)
律(あれが偶然かどうかで、みんなが脱出出来る可能性が違って来るぞ)
律「それにしても、運が良かったな」
紬叔父「何がだ?」
律「偶然雪崩が起きるだなんて」
律「もしあれが無かったら、最初に脱出した2人が警察に駆け込んで」
律「お前もその時点で逮捕されてただろ?」
紬叔父「ああ、あの雪崩の事か…確かに運が良かった」
紬叔父「偶然にも花火が打ち上がるタイミングで雪崩が起きた様だが」
紬叔父「誰かが爆薬でも仕掛けたのかな?」ククク
律(駄目だ、それも計画的だったんだ…)
紬叔父「何故そんな事を聞いたのか当ててやろうか?」
どうしてこうなってる
紬叔父「今朝になって3人脱出したみたいだが、1人は帰って来た」
律(帰って来た?憂ちゃんは動けないだろうから、それを心配した唯か?)
律(じゃあ、澪と梓が…)
紬叔父「残った2人に期待しているんだろう?無駄だよ」
紬叔父「あの雪崩は歩いて越えられない位の規模で発生している」
紬叔父「それに途中で力尽きる様に、手も打ってあるからな」
律(そんな…もう、何も希望は無いのか…)
紬叔父「ん?これは…建物の中でも面白い事が起こっているぞ」
律(何だ?意識が遠のいて、何を言ってるのか…)
紬叔父「特別サービスだ、お前にも聞かせてやろう」
律(…この声は…唯…と…憂ちゃん)
紬叔父「こういう形で罠に引っ掛かってくれるとは…」
紬叔父「手間が省けて助かるよ」
律(…)
紬叔父「建物を離れた2人もそう長くは動けないだろう」
紬叔父「残る1人は籠の鳥だ、部屋から1歩も動くまい」
紬叔父「電話にしかけた罠も無駄になるだろうが、まあ良い」
紬叔父「…」
紬叔父「もう眠ってしまった様だな」
紬叔父「よし、先に建物を離れた2人を追う事にしよう」
紬叔父「あまり遠くまで行かれてしまうと、回収する手間も大変だからな」
…
…
…
律(…)
律(ふふっ…ふふふっ…)
律(最後に1つだけ…たった1つだけ…可能性ってやつが…見えて来たじゃないか…)
叔父どうしたwwww
〜建物の前〜
紬叔父「こんなに近くに倒れているとは…私は運が良い」
紬叔父「まずはこの2人を運んで、次は山小屋の3人だな」
〜山小屋〜
紬叔父「ふぅ、流石に4人を運ぶのは疲れるな」
紬叔父「怪我はどうやら大した事が無かった様だが…」
紬叔父「結果的に死ぬのは同じ事だったな、紬」
紬「2日目の夜、一時的に隠れる為に此処に来たら…叔父様、あなたが居た」
紬「何故って思ったけど、最初から私を殺す事が目的だったのね…」
紬叔父「そうだ、だが普通に殺してしまったのでは」
紬叔父「私も疑われてしまうのは判り切った事」
紬叔父「お前が此処を借りたいと言って来た時に、これは利用出来ると思った」
紬「あの小説も貸して、これを参考にして練習書きしてみると良いと言ったのは…」
紬叔父「当然この為だな、途中での修正作業もご苦労だった」
紬叔父「書き上がったシナリオを喜んで見せに来た時には、流石に笑ってしまったよ」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:23:11.71 ID:o+EovZ470
唯ちゃんが憂ちゃんのことを疑うけかがないマジ天使
結局黒ムギだったんだな
紬「叔父様、あなたの目的は全員を殺す事では無かったはずよ?」
紬「私は最初に書いたシナリオの通りに6人全員を殺そうとした…」
紬「絶望感を与えながら…生きたまま一箇所に集めて、最後にまとめて殺す」
紬「でも最後の段階で躊躇してしまって、罪の意識を感じて自殺してしまう」
紬「例え未遂であってもそれだけの事をすれば、お父様の名誉にも傷が付く」
紬「それで目的が達成されるはずじゃ無かったの?」
紬「そうすれば、建物に仕掛けた爆破装置を作動させないって」
紬「私以外の全員を生かして帰してくれるって約束だったのに…」
紬叔父「それを信じたのか?」
紬「…」
紬叔父「爆破装置は単なる脅しだったが、本当かどうかをすぐに調べる術は無い」
紬叔父「人質を1人手に入れるまでの時間稼ぎとしては、十分な効果があった」
紬叔父「私が此処に居た事で、全てが計画的だと思った時点で負けだったな」
紬叔父「お前の事だから、万が一を考えて従わざるを得なかっただろうよ」
結局ドッキリでみんなを怖がらせるようなことをしたことには変わりないのか
紬叔父「だが、約束を信じていなかった事は丸分かりだ」
紬叔父「途中から妙に協力的になったが、そんな事で私は油断しない」
紬叔父「だからこそ何かをされる前に退場して貰った」
紬叔父「それに、例え最後までやり遂げる事が出来たとしても」
紬叔父「残りの6人には何か気が付かれている可能性がある」
紬叔父「生かして帰す気は最初から無かった、全員に死んで貰う予定だったんだよ」
紬(やっぱり…そういう事だったのね…)
紬(だからこそ、私はシナリオを修正する時に矛盾を作った…)
紬(それに…気が付いた?)
紬叔父「シナリオ通りに進めるのであれば、お前は生き残るつもりだった事になる」
紬叔父「であれば、誰か別の犯人役を用意しておく必要がある訳だ」
紬叔父「それはお前の提案した通り、平沢憂という娘にしておく」
紬叔父「犯人役として適しているかどうかは私には分からん」
紬叔父「だが、この偽装は100%見破られる事が前提だから何も問題は無い」
紬叔父「お前が誰か別に犯人が居ると思わせたい、そう考えた様にする為だからな」
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:28:06.89 ID:6pb0+/vI0
このスレ開いて、前に見た紬が鬼畜のスレを思い出してしまった・・・
紬(見破られても問題が無いだなんて…)
紬(ふふっ、別の意味で見破られる事には何も気が付いて無いわね…)
紬(これで少なくとも、私達7人の中に犯人が居なかった事は分かって貰えるはずよ)
紬(後は私達が生き残る為の、最後の希望には気が付かないで欲しい…)
紬叔父「この事件がどういう風に捜査されるのかは分からん」
紬叔父「このシナリオがある限り、偽装がすぐにバレる事は間違い無い」
紬叔父「そしてお前が大量殺人を企てたという推測が成り立つだろうが」
紬叔父「本当にお前にそれが出来るかどうかで、見解が分かれるかもしれない」
紬叔父「だが、どういう風に考えられても問題は無いんだよ」
紬叔父「睡眠薬で寝かせておいてそのまま焼死という事になれば」
紬叔父「死亡推定時刻は殆ど一緒、明らかに他殺と分かる死体は1つも無いのだから」
紬叔父「悪くとも、これを元にした遊びの延長上で起こった事故だと思われる」
紬叔父「事件・事故どちらであっても、お前が計画した事に変わりはない…完璧だよ」
紬叔父「さて、お前もそろそろ意識が無くなる頃だろうが…」
紬叔父「最後の1人をどうするか迷っている」
紬叔父「ここまで上手くいったんだ、下手に抵抗されたくはない」
紬叔父「参考までに意見を聞いておこう、どうすれば良い?紬」
紬「憂ちゃんは頭の良い子よ、下手に手出しをしたら…」
紬「やられる可能性、あるかもしれないわよ?」
紬叔父「その割には姉の話にショックを受けて、何も出来なくなってしまったな?」
紬(それは…唯ちゃんにあんな事を言われたら…当然よね…)
紬叔父「まあ良い、どうせこのまま動けずに焼け死ぬだけだ」
紬叔父「お前を処理した後は、そのまま此処を離れる事にしよう」
紬叔父「これ以上、此処に留まっているのは危険だからな」
紬(そうだわ…来る時には他の宿泊客に…紛れ込む事も出来た…)
紬(そのままこの山小屋に…隠れている事も出来たけど…)
紬(どうやって…此処から…脱出する…つもり…なの…)
紬叔父「この山小屋の存在はお前も知っていた様だが」
紬叔父「更に奥に行けば、山の裏側へ抜けるルートがあるのは知らなかったかな?」
紬叔父「最短で抜けられる様に、目印も予め付けておいた」
紬叔父「多少命懸けにはなるが、装備は万全だ」
紬叔父「今朝脱出した2人の様にはならないだろうよ」
紬(…)
紬叔父「眠ってしまったか…では、最後の仕上げをするかな」
紬叔父「お前を運び込んで発火装置をセット、それで終わりだよ」
紬叔父「恐らく事故だと考えられる可能性の方が高いだろうが」
紬叔父「事件だと考えられたなら、最後は罪の意識を感じて自殺という事になるかな」
紬叔父「紬、私はちゃんと約束を守ってやったぞ?」
紬叔父「もっとも、6人は死んでしまうという些細な違いはあったがな」ククク
紬(…)
紬(何を言ってるのか…もう…分からない…)
紬(でも…最後の希望には…まだ気が付いてない…それだけは…分かったわ…)
〜合宿5日目・夕方・ペンション跡〜
紬叔父「何故だ…」
紬叔父「紬!何故生きている!」
紬「私だけじゃないのよ?」
紬「7人全員生きているわ」
紬叔父「…何故だ…馬鹿な!あり得ない!」
紬叔父「全員を集めて発火装置をセットしたはずだ!」
紬「全員?嘘でしょ」
紬「叔父様は油断して、1人だけ例外を作ってしまった」
紬叔父「例外?あの罠が作動しなかったのか?」
紬叔父「いや、そもそも最後の1人は歩けない状態だったはずだ!」
紬叔父「罠にかかろうとかかるまいと同じ事」
紬叔父「そのまま焼け死んでいなければおかしい!」
紬「実はね、罠自体は作動したのよ」
紬「憂ちゃんが唯ちゃんを想う力は私にも計算外だったわ」
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:32:20.61 ID:HHqvR0320
>>350 >紬「2日目の夜、一時的に隠れる為に此処に来たら…叔父様、あなたが居た」
昼の時点で和に計画の再提案をしてたからそうなんだろうな
ある意味紬のせいでこうなった
紬叔父「では何故!」
紬「だから言ってるでしょ?例外が1人だけ居たって」
紬「罠自体は唯ちゃんを引っ掛ける為でもあったんだけど…」
紬「その唯ちゃんが自殺を考えたから」
紬「叔父様は油断してそれ以上は何もしなかった」
紬叔父「まさか…」
唯「そう、そのまさかだよ!」
唯「私はちゃんと生きてるからね」
紬叔父「お前は!妹が犯人だと思い込んで自殺したはずでは!」
唯「あ〜、そう言えばそんな感じだったかな?」
唯「あれはもう、自分で自分を褒めてあげたい位の名演技だったね〜」
唯「私だって、やる時にはやるんだよ?って感じかな」
〜合宿4日目・夕方・山の中〜
ピピ…ピピ…ピピ…(お姉ちゃん、朝だよ〜)
唯「…」
ピピ…ピピ…ピピ…(お姉ちゃん、朝だよ〜)
唯「…はっ!」
唯「危ない危ない、ほんとに寝ちゃう所だった」
唯「目覚まし時計、持ってて良かったよ〜」
唯「周りには…誰も居ないね」
唯「どうしよう、憂の事も気になるし」
唯「澪ちゃんとあずにゃんもどうなったか分からない」
唯「すぐに戻った方が良いのか、もう暫く待った方が良いのか…」
唯「…あれ?」
唯「そう言えば、とにかく遠くへって考えて歩いてただけだから…」
唯「戻る時の事、考えて無かったよ!」ガーン
唯「うわ〜ん、どうしよう〜」アセアセ
〜合宿5日目・夕方・ペンション跡〜
唯「いや〜、良く戻って来れたよね〜」
紬「…危ない所だったのね」
紬「でも、良く修正したシナリオの矛盾に気が付いてくれたわ」
紬「流石は唯ちゃんね」
唯「憂のバッグにはそれとしか考えられない物が入ってた」
唯「でも、憂が犯人だなんてあり得ない」
唯「じゃあ誰が?って思ったんだけど…そこまでは私にも分からなかった」
唯「でもこれだけは分かったんだよ、犯人は私にそう思わせたいんだってね」
唯「それに、そんな風に思わせる位なんだから結果がどうなるのか気になるよね?」
唯「それを何処かで見てるんじゃないかなって思ったんだ」
唯「だから何とかして私が騙されてるフリをしたかった」
唯「普通に逃げ出しただけじゃ、誰かが見張ってたらアウトでしょ?」
唯「追いかけられない方法は何か無いかなって必死に考えたんだけど」
唯「上手くいったみたいだね〜」
>>357 和に再計画を持ち出した時点で叔父に脅されていたってことにしておけばムギに非はなくなってたのにな
唯「その後も結構綱渡りだったけど」
唯「戻る途中で山小屋を見付けたのがラッキーだったよ」
唯「みんなを必死で起こして…まだ全然起き上がれる状態じゃ無かったけど」
唯「あの建物に居ると危ないってムギちゃんが教えてくれて…」
唯「私1人でみんなを頑張って運んだ」
唯「そのすぐ後で建物が燃え出したから、正に危機一髪だったね」
唯「やっぱり、私の日頃の行いが良かったからかな?みんなが助かったのは」
紬「…」
さわ子「…」
唯「…」
唯「嘘です、調子に乗りました…」
さわ子「そうね、唯ちゃん1人の日頃の行いじゃないと思う」
さわ子「みんなの仲の良さが最後に奇跡を起こした…そう思いたいわね」
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:41:04.67 ID:v4gMx5jZ0
紬と和がが唯達に死ぬかもしれない恐怖を与えておいて
今更仲の良さをアピールされても寒いんだけど
〜その後・生徒会室〜
和「怪我はもう大丈夫なの?」
紬「ええ、血は一杯出ちゃったけど急所じゃなかったから」
紬「むしろ、血を見た事にびっくりして倒れちゃったのね」
和「良くは無いんだけど…まあ、良かったわね」
紬「ええ、憂ちゃんの怪我もそれ程重く無くて良かったわ」
和「それで、紬の叔父さんがこんな事を起こした理由は分かったのかしら?」
紬「和ちゃんなら分かるんじゃないの?」
和「紬は一人っ子だから財産目当てとかそういうラインかしらね」
和「まあ他人が口出しする事じゃないか…」
和「ごめんなさいね、変な事を聞いちゃって」
紬「ううん、良いのよ」
和「そう言えば…私には1つだけ、この事件で分からない事があるんだけど」
和「紬の考えを聞いても良いかしら?」
紬「ええ、どんな事?」
和「憂は一時的にとは言え、唯に犯人扱いされたんでしょ?」
和「どうして唯に反論しなかったんだろうってね」
和「いや、もちろんしたんでしょうけど…でも、憂らしくないわ」
和「憂なら理詰めで唯の事、説得出来たんじゃないかしらってね」
和「もちろん、そうなってしまったら最悪の展開になってたんでしょうけど…」
和「でも、ちょっと納得がいかないかなって」
紬「憂ちゃんはね、どんなに理不尽な事を言われても」
紬「唯ちゃんに言われた事だったら、深層心理ではそれを正しいと思いたいの」
紬「だから、自分は犯人じゃないとは言えるけど」
紬「唯ちゃんの言った事は矛盾の塊なのに、それに対しては殆ど反論出来なかったわ」
>>363 >>346を「昼にちょっと小屋の様子を見に行ったら」みたいな感じに修正するのは今からでも遅くないんだぜ
紬「1番の問題はね、憂ちゃんに7人以外の犯人を指摘される事だったの」
紬「でも、唯ちゃんが最初に7人以外誰も居ないって言ってくれたから」
紬「憂ちゃんは真犯人を指摘する事も出来なくなった」
紬「そういう事じゃないかしら?」
和「唯はそこまで計算してたと思う?」
紬「ええ、思うわ」
和「凄いわね…そんな事を一瞬で考え付く唯も凄いと思うけど」
和「それはあの2人だからって事である程度は納得出来る」
和「でも、それを理解してる紬は凄いわ」
和「私の方が付き合いは長いのに…ちょっと悔しいわね」
紬「和ちゃんも軽音部に入ってみるのはどうかしら?」
紬「唯ちゃんともっと仲良くなれるし、憂ちゃんとの接点も増えるわよ?」
紬「それに…」
和「良いのよ、紬」
和「私は今の立ち位置で十分満足してるから」
>>367 ありがとうございます
最後に修正を書いてみます
和「紬はこの事件の事、みんなには謝ったの?」
紬「ええ、ごめんなさいって一言だけね」
和「それだけ?」
紬「それだけよ」
和「私も手伝ったとは言え、元はと言えば紬の発案で始まった事なのに…酷い話ね」
紬「ええ、酷い話ね」
和「でも、私もそれで良いって思うわ」
紬「和ちゃんは外から、私は中から軽音部の事を何時も見守ってる」
紬「だから分かるのよね、これ以上は謝っちゃいけないって」
和「そうね、その通りよ」
和「軽音部のみんなは…もちろん憂もだけど、誰も今回の事は恨んでない」
紬「でも外からだけじゃなくて、和ちゃんもたまには中から見守ってみない?」
紬「見学だけでも良いの、誰か1人…凄く喜んでくれる人が居るかもしれないわ」
和「…だ、誰の事かしら」
紬「それはもちろん…私よ」
紬「実はね…私、和ちゃんの事がずっと前から…好きだったの」
和「…」
紬「あれ?ちょっとは焦ったりとかしなかった?」
和「ええ、全然」
和「冗談で言ってるって事位、すぐに分かるわよ」
和「今回の事で少しはそういう部分、鍛えられたから」
紬「つまらない…」
和「今日も部活があるんでしょ?さっさと行ったらどうなの」
紬「しかも冷たい…」
紬「折角和ちゃんにはとっておきのプレゼント、用意して来たのに」
和「プレゼントね」
和「どうせ何か企んでるんでしょうけど、一応何なのか聞いてあげるわよ」
紬「これよ」
和「特賞ヨーロッパペア旅行…」
紬「商店街の福引で当たったの〜」
和「いや、私パスポート持ってないんだけど…」
紬「そうなの?じゃあ、これならどうかしら?」
和「1等沖縄ペア旅行…」
紬「プレゼント♪プレゼント♪」
和(紬の場合、本当に当たった可能性があるって所が何とも…)
和「まあ良いわ、貰えるなら貰っておくわよ」
和「でも、どうして急に?」
紬「え〜とね、今回の事でお詫びにって思って」
和「紬…あなたね、自分でそんな必要は無いって言った所でしょ?」
和「それとも何?私だけは何時までも恨んでると思ってる訳?」
紬「ううん、そんな事は無いんだけど…でも」
紬「和ちゃんには酷い事をして…酷い事を言っちゃったから…」
紬「それだけは、和ちゃんが良いって言ってくれても自分が許せない」
紬「だから…」
和「分かったわよ、何か理由があって言ったんだと思うんだけど」
和「それも聞かないでおくわよ」
紬「ありがとう、和ちゃん」
和(あれはきっと、傍に犯人が居たから仕方なく言ってたんでしょう…)
和(少しでも油断させようと思って、積極的に協力してるフリをして…)
和(心にも無い事を…)
紬「ところで、誰を誘うの?」
和「もちろん決まってるじゃない、紬よ」
紬「りっちゃんじゃないの?」
和「ええ…実はね、私は紬の事が好きになっちゃったの」
紬「嘘!?」
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 21:56:42.88 ID:Ip/pQMNs0
本当に仲が良かったらムギはこんなドッキリしでかさなかったよね
冗談の域を超えてるし
紬「こ、困ったわ…そ、そんな事、急に言われても…」アセアセ
和「ふふっ、冗談よ、冗談」
紬「え?」
和「紬、あなた他の人の恋愛は積極的に後押しするのに」
和「自分が好きって言われたらそんなに慌てちゃうのね」
紬「だって…」
和「紬には色々として貰ったから、少しは私にも何かさせなさい」
紬「ええ、その時が来たら…是非お願いするわね」
>>374 それ修正するんでしょ?
どちらにしても一旦は計画してそれを犯人に利用されてるから完全にシロになららないかもしれないけど
〜部室〜
澪「誰も来ないな」
梓「そうですね」
澪「梓、ちょっと後ろを向いてくれないか?」
梓「え?はい、良いですけど…」
澪「出来れば立ち上がってくれ」
梓「こうですか?」
澪「そう、そのまま…動くなよ?」
梓「は、はい」
ギュッ
梓「あ…」
澪「今でも信じられないな」
梓「何がですか?」
澪「憂ちゃんも私も、こんなに小さな梓に背負われてたなんてな」
梓「言ったじゃないですか」
梓「憂の時は、澪先輩が待っててくれるって思ったから…頑張れたんですよ」
澪「私の時は?」
梓「澪先輩の時は…ごめんなさい」
梓「頑張ったんですけど、結局最後まは…」グスッ
澪「どうして謝る?」
梓「だって…結局私は、澪先輩を助けられなかった訳ですし…」
澪「そんな事は無いだろ?」
澪「梓があそこまで運んでくれたから、凍死だけは避けられたんだ」
澪「あのまま放置されてたら、私は今此処に居ないんだぞ?」
澪「梓は私の命の恩人だよ…」
澪「こんなに小さな体で、良く頑張ってくれたよ…」ナデナデ
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:01:25.05 ID:djcmmId/0
みおあずイイネ!
〜部室の外〜
紬「どうしたの2人共?」
唯「し〜っ、駄目だよムギちゃん」
紬「…」
紬「部室の中には此処に居ない2人が居て、入りにくい状況って所かしら?」
律「そういう事だ」
律「今は慌てて練習する時期でも無いだろうから」
律「今日はこのまま解散って事で良いだろ」
律「暫くしたら今日の部活は無しってメールしておくよ」
紬「ええ、そうしてあげましょ」
紬「でも、りっちゃんは帰る前に生徒会室に寄ってね?」
唯「お、何時の間にかお熱い関係になってる和ちゃんからのお誘いですかな?」
律「いや、別にお熱くは無いだろ」
紬「そうなの?じゃあ和ちゃんにはりっちゃんがそう言ってたって…」
律「言わなくて良い!言わなくて良いから!」
紬「りっちゃんは本当に分かりやすいわね」
唯「ね〜」
律「…」
律「また何か企んでるんじゃないだろうな?」
紬「もちろん、企んでるわよ♪」
律「まあムギの事だからな…分かったよ、生徒会室に寄ってから帰る」
紬「うふふっ、りっちゃんは素直だから…大好きよ」
律「…」
律「それを言われると、あたしの方が未だにゾクッてするな…」
〜その後・平沢家〜
憂「駄目だよお姉ちゃん、ちゃんと全部食べないと」
憂「ピーマンもニンジンも凄く栄養があるんだよ?」
唯「うん、それは分かってるんだけど…何時もみたいに残しちゃ駄目?」
憂「そっか、私の料理なんて食べられないって事なんだ…」
憂「お姉ちゃんは私を殺人犯だなんて言っちゃう位だものね…」
憂「私の事なんて、実は嫌いだったんだ…」
憂「そんな私の作った料理なんて、食べられないよね…」
唯「違う!違うよ憂!何回も説明したでしょ?あれは演技で言っただけだよ!」
憂「ほんとに?」
唯「ほんとほんと!」
憂「じゃあ…私の事、好き?」
唯「うん、大好きだよ〜」
憂「お姉ちゃんは、大好きな人が作った料理を残しちゃう様な人じゃないよね?」
唯「うっ…」
憂「お姉ちゃん、何時までソファーでゴロゴロしてるの?」
憂「今日は一杯宿題が出たって言ってたじゃない」
憂「ちゃんとやらないと駄目だよ?」
唯「うん、そうなんだけど」
唯「あの、憂が代わりにやってくれるとか…」
憂「お姉ちゃん、それじゃ自分の為にならないでしょ?」
唯「でも…」
憂「…」
憂「そっか、お姉ちゃんは大好きな人が心配してるのに…」
憂「それを無視しちゃう様な人だったんだね…」
唯「うっ…」
〜唯の部屋〜
唯「う〜ん、憂は最近どうしたんだろ?」
唯「優しい所は同じなんだけど、私がわがままを言うと厳しい…」
カチャ
唯「昨日撮った新しい待ち受け画面、憂は何時見ても可愛いな…」エヘヘ
唯「そうだよね、憂が言ってる事は全部正しいんだから、頑張らないと!」
唯「でも、宿題沢山あるなあ…もっと早くやっておけば良かった…」
…
コンコン…ガチャッ
憂「入るね、お姉ちゃん」
唯「あれ?憂、どうしたの?」
憂「ケーキと紅茶の差し入れだよ」
唯「え?ケーキ!?」
憂「私も宿題手伝ってあげる、それを食べたら一緒に頑張ろうね」
唯「ほんとに?憂、ありがと〜」
憂「それはね、私の意地だよ」
唯「意地?」
憂「紬さんに指摘されたんだけど、私はお姉ちゃんが言う事だと」
憂「どんな事でも正しいって思いたいんだって」
憂「うん、確かに今まではそうだったね」
憂「お姉ちゃんがどんなにわがままを言っても、笑って許しちゃってた」
唯「うっ…確かにそうなのかも…」
憂「それが結果的には良かったんだけど…」
憂「でもそれって、私達の事は紬さんも同じ位に良く知ってるって事でしょ?」
憂「そんなの…悔しいじゃない」
憂「お姉ちゃんの事、私の方がずっとずっと好きなんだから…」
憂「お姉ちゃんの事は、私の方がずっと知っていたい」
憂「紬さんには負けたくない」
憂「だからね、私は例えお姉ちゃんが言う事でも、全部正しいなんて思わない」
憂「間違ってる事は間違ってるって、ちゃんと言うからね」
憂「紬さんの考えは間違ってたって思わせたい」
唯(それって、単に私をしっかりさせたい為のこじつけなんじゃ…)
憂「分かった?お姉ちゃん」
唯「う、うん…分かったよ」
唯(でも、そうだよね…)
唯(好きな人の気持ちは誰よりも知っておきたいっていう所は、私にも分かる)
唯(憂がどうしてこんな事をするのか分からないって思った時…)
唯(私もちょっとだけ悔しかった)
唯「私も、ムギちゃんには負けたくないな…」
唯「憂の事は誰よりも知っておきたいよ」
唯「だからね、今日からは一緒に寝よう!」
唯「学校も一緒に行って、帰って来る時も一緒」
唯「家に居る時も一緒」
唯「ずっとずっと一緒に居れば…憂の事、もっと分かるんじゃないのかな?」
憂「それは良いかもしれないね」
憂「でも、流石にずっと一緒は無理だよ、お姉ちゃん」
唯「分かってるよ〜、でもそれ位、憂とは一緒に居たいって事だよ!」
憂「うん、私もお姉ちゃんと一緒に居たい、それは同じだよ」
憂(私が悔しがってこういう風に言えば…)
憂(お姉ちゃんは私の事、もっと知りたいって思ってくれる…)
憂(もしかして、これも紬さんの思惑通りなの?)
憂(でも、お姉ちゃんと仲良くなれるんだったらそれでも良いやって思う)
憂(私達は結局、最後まで紬さんのシナリオ通りに動いてただけかもしれない)
憂(例えそうだったとしても、紬さんには感謝の言葉しかないんだけど…)
唯「どうしたの?憂」
憂「ううん、何でも無いよ」
憂「ただね、紬さんの考えてくれる合宿なら、また参加してみたいなって考えてた」
唯「合宿?そうだね、次も是非憂に、それに和ちゃんにも参加して欲しいな〜」
唯「次は夏休みに合宿かな?でも、春休みに合宿しても良いんだよね」
唯「明日、ムギちゃんに言ってみるよ!」
憂「うん!楽しみにしてるね」
憂(その時までには紬さんにも良い人が見付かってると…嬉しいんだけどな)
おしまい
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:10:31.78 ID:uSP+dMAz0
黒ムギじゃなくて灰ムギだったってことか
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:10:47.32 ID:084x2MKc0
乙
〜建物の前〜
紬叔父「こんなに近くに倒れているとは…私は運が良い」
紬叔父「まずはこの2人を運んで、次は山小屋の3人だな」
〜山小屋〜
紬叔父「ふぅ、流石に4人を運ぶのは疲れるな」
紬叔父「怪我は大した事が無かった様だが…結果的に死ぬのは同じ事だったな、紬」
紬「2日目の昼、スキーが上手く滑れなくて…私はこの近くまで来てしまった」
紬「中がどうなってるのか覗いたら…叔父様、あなたが居た」
紬「何故って思ったけど、最初から私を殺す事が目的だったのね…」
紬叔父「そうだ、だが普通に殺してしまったのでは」
紬叔父「私も疑われてしまうのは判り切った事」
紬叔父「お前が此処を借りたいと言って来た時に、これは利用出来ると思った」
紬「あの小説も貸して、これを参考にして練習書きしてみると良いと言ったのは…」
紬叔父「当然この為だな、途中での修正作業もご苦労だった」
紬叔父「書き上がったシナリオを喜んで見せに来た時には、流石に笑ってしまったよ」
乙〜
>>390 灰からみんなを助けるために一人犠牲になろうとする天使になった
乙
かまいたち思い出した
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:23:11.26 ID:SVCTdqDm0
まあ乙
悪くはなかったが色々もったいなかった
SSかどうかも分からない代物ですが
最後まで読んで頂いた方はお疲れ様でした
色々な意見を書いて頂いた方、ありがとうございます
特に読んで貰った上での批判は非常に助かります
一般道をスキーで降りれるのか?とか
監視カメラが唐突過ぎるとか…全くその通りだと思います
ムギちゃんは天使に書きたかったのに
逆のイメージで捉えられてしまったのは完全な失敗です
修正点を指摘して頂いてありがとうございました
次に書く機会があったらこういう事は無い様にしたいと思います
それでは
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:27:25.64 ID:hU56fVn40
結果的に犠牲者は出なかったとはいえさわ子の責任問題は大丈夫か?
合宿を引率しなかった挙句生徒は事件に巻き込まれて死に掛けたわけだし…
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:28:07.47 ID:Hp45d01N0
取り敢えず乙!
しっかりと書いてる分ツメの甘さがほんともったいなかった気がす
書き溜めてたしペースもよかったし次こそムギちゃんまじ天使なSSを非常に楽しみにさせていただきますorz
ちゃんと書き溜めて投下してるあたりが親切でありがたい
SSも楽しめたし、本当にお疲れ様
SS書き手はこういう
>>1を見習ってほしいね
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:36:38.46 ID:DlIQtOMUO
導入部は説明臭かったけど、中盤からはおもしろかったよ
唯が最後の希望になるのも良かった
書き溜めでテンポもよい
でもムギの悪戯がきっかけでこうなったのに最後はみんな仲良しでまとめるのはどうかと思った
なんかもう突っ込み所が多すぎて突っ込み切れなかった
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:37:20.83 ID:3DJwnUku0
えーと、雪山で倒れてる澪梓は紬の叔父が小屋まで運んだってことでおk?
徒歩では無理だろうし、車みたいな音の出る輸送機器で運ぶと、人気のない雪山では相当目立ってしまうが…
トリック面がいろいろ気になる
事件に持っていくまでの過程でムギに非がなければ完全な天使だったかな
頓挫したとは言え妙な計画(演出とは言え冗談では済まない)を立てて実行する気だったのが惜しかった
それを犯人に利用されたことは不可抗力だから仕方ないけど
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:41:41.48 ID:kTeBAGK/0
>>284のような心情をムギが初めから持っていればなぁ・・・
天使として書きたかった割に初っ端から悪戯レベルでは済まない事をさせようとするのはどうかと
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:42:06.69 ID:uOI264tMP
天使とは何なのか
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:49:07.95 ID:iMIMYsu+0
みんなを助けるために一人犠牲になろうとした後半のムギちゃんは天使ですね
若干自業自得で罪滅ぼし的な面がなければ尚良かったでしょう
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:51:20.82 ID:OZ4E77w70
とりあえずムギは死ねばいいと思う
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 22:51:47.48 ID:OW4VH6Uy0
>>401 イタズラ自体は修正版で実行しなかったことになった
最もプロットを考えてそれを利用された時点でもうダメポだけど
ムギはちゃんと謝るべきだろう
琴吹家一同で菓子折り付きで謝罪してもおかしくないレベル
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 23:00:42.29 ID:o+EovZ470
親→親間での謝罪は多分してるんだろうな
子ども同士はそんなぎくしゃくしない〜……的な
アニメのムギはバイトで少し失敗しただけであんなに神妙に謝りまくるというのにここのムギときたらw
手紙と弁当書いた人かな
挨拶が似てるし唯憂、澪梓が同じだし
なぜ天使なムギちゃんを書きたいといっておきながら
こんな回りくどく誤解を招くシナリオにしたかのかはたはた疑問だけど
中身は楽しめた
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 23:26:30.06 ID:T1Kjp3kq0
413
あのひとは律紬
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/12(日) 23:26:32.83 ID:DlIQtOMUO
>>409 ああ、あの1レスの修正でムギが携帯を隠したり、和とこっそり会うシーンがすべてなかったことになってるのか……?
>>416 シーン自体はあるけど叔父に仲間を皆殺しにすると脅されてやったことになってるんじゃないかな
悪戯の実行は
>>284で諦めてるはず
寝る前に少しだけ
突っ込み所が満載な位読んで貰ったのは感謝です
読み返しはしていたのですが
自身が投下中に違和感を感じている位では
まだまだ駄目という事なのでしょうね
今度長い話を書く時には読み返しを徹底して
プロットも考えてから書きたいと思います
>>403 建物のすぐ前までは来ている(梓が見たのは幻覚では無い)ので
そこから建物に直接運んでそのまま焼き殺す手順です
憂が気が付いたとしても動けない(と思ってる)から問題無いと
>>413 >>415 ごめんなさい、同じなんです…orz
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 01:06:18.94 ID:MM0IClpFO
ハッ
今から読むけど
先に乙です
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 02:06:32.09 ID:TfT+x5GxO
とりあえずムギが黒すぎ
あと
>>401の言うようにそのムギを平然と受け入れてるのがかなりの違和感
ここら辺は読者の共感を得られるように改善すべきだと感じたなぁ
お話自体はグイグイ引き込まれて先が読みたくなる
ただ、まずそのお話がありきで書いてるから、登場人物の心理描写がおざなりになってるように思った
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 03:41:53.74 ID:Gyjin3AAP BE:3020127168-2BP(0)
唯憂良かった
新しいやり方で姉に接する姿は良いね
話自体は他の人が言ってるのでそれで
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 06:00:23.43 ID:RhzuzJPWO
酷いオナニーだなコレ
まー違和感を感じるなんて書き込む奴にまともな文章が書けるわけないか
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 08:10:24.23 ID:MM0IClpFO
は
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 08:57:15.48 ID:429961SjO
唯憂なのか。じゃあ読もう
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 12:05:20.63 ID:X2tLz1S4O
つ
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 16:34:34.73 ID:X2tLz1S4O
む
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 17:06:32.29 ID:429961SjO
ほしゅ
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 18:42:57.91 ID:/ag7UFlu0 BE:498382733-2BP(535)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
MP342使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/13(月) 18:44:25.66 ID:/ag7UFlu0
!vip2:stop;
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見習い戦士のふつうの攻撃
MP342使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 150)
このスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
こないだ顔真っ赤にしてた人か
フ