阿部孝和「俺、結婚するんだ」　道下「」

阿部孝和「相手は証券会社に勤めている俺より年の若い子なんだ
勿論、相手は女性だ
いや、俺だって自分の子供の顔ぐらいみたいさ」

　　　;ヾ､,.､,､.､rﾂ　ｯッｼ、:':' r':' _,､-'ﾞ_,　 や　公　帰　そ
　,､,､,ﾐｯﾝ､,._　　　　　　　 _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ.　　 っ　園.　り　ん
　､ｨｯ　,:､　ﾞ''ゞ=ﾐ､~.: _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ　　__,　　て　の　道　な
　}; ヾ　ﾞ'　{!li;:,. _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,::|＿|　　来　 ト　に　わ
　ゞｧ''ﾞぐ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,､-''"　.|＿ 　　た　イ　 あ　け
　,ﾍ:'_,､-'ﾞ_,､-'ﾞ..::｢┴_,ｴ ┴　 ''"_|＿|　　の.　レ　る　で
　　└i'ﾞ-ﾆ,ﾆエ,.:|ﾆ｢ _ｴ ┴　 ''"_|＿ 　　だ　に
　　　 |エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴　　__.|＿|_
　　　 |エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴　「fj.||＿＿|＿＿| ＿|
　　　 |エ | ﾆエ, |[8] _ｴ ┴ └‐_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　　 |エ | ﾆエ, |二 _.ｴ 二..＿　|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　 |エ | ﾆエ, |┴ _.ｴ 二..＿　|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿|
　　　 |エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿　|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　 |エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿　|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　-,-=''┷━━|┬ﾆｴ ┬--　 .|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　''ｰﾆ_''ｰ::､_ ﾞ┷ 工_二'‐-､,_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　二二二｀''ｰﾆ｀_''ｰ-､_¨''━､L|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　二二二二二二二｀''ｰﾆ_''ｰ ､_　　　　 　 |⊥ |＿＿

阿部孝和「道下、お前も現実を見ようぜ」

いまだかつて無い違和感に苛まれる

＼　　　/　.::::::::::::::::::::::::;;:;;::,ｯ､::::::　　 )　　く 　 ホ 　す
　 ＼　l　 ,ｯｨrj,rｆ'"'"'"　　　 lﾐ:::::::　く　　 れ　 モ　 ま
　　　　 Y　　　　　　　　　　 ,!ﾐ:::::::　ヽ　　な　 は　 な
｀ヽ､　　|　　　　　　　　　　 くミ::::::::　ﾉ 　 い　 帰　 い
　　　　 |､__　 ｬー--＿ニゞ　｀i::::,rく　　　か　 っ
｀`''ｰ-　ゝ､'ｌ　 ￣ﾞ´彑,ヾ　　　}::;! ,ﾍ.）　　！　 て
　　　　　 ﾞｿ　　　""""´｀　　　　　〉 L_　 　 　
　　　　　 /　　　　　　　　　　i　　,　　/|　　　　　　　　　r
≡＝-　〈´　,,.._　　　　　　　 i　　't-'ﾞ　|　,へ　　　　　,r┘
,､yx=''"　｀ｰ{ﾞ　＿, -､　　　　;　　l　　　ﾚ'　　ヽr､⌒ヽ'
　　　　　　　 ﾞ､`--─ﾞ　　　　　 /!　　　　　　　　 `､
　　_,,､-　　 　 ﾞ､ ー''　　　　／　;　　　　　　　　　　 `､
-''"_,,､-''"　　　 ﾞ､　　　　／;;'　,'　　/　　　　　　　　 、＼
-''"　　　 ／　　　`ｰ─''ぐ;;;;' ,'　　ノ　　　　　　

>>3
彼氏からこんな事言われたら傷付くわ

阿部孝和「人を愛するということは決して女性だけ、男性だけと性差をつけるものじゃねーんだ
もし、お前に彼女ができても俺はいつでもお前のケツを本気で掘ってやる
彼女の前でもな
お前を愛しているからだ」

阿部孝和…×

阿部高和…○

阿部孝和「でも、俺には夢がある
彼女と残りの人生を歩みたいんだ
俺は確かにノンケだって言われるけど俺も男だ
女だって興味はある」

>>8訂正サンクス　以後気を付けアッー！
阿部高和「いや、体を求めているんじゃないんだ
俺はあいつが傍にいてくれるだけでうれしいんだ

車修理して「ありがとう」って言われた時のあの笑顔
ハンカチで顔の汚れを落としてくれた時
仕事場来るたびにたわいもない話をしている時のあの横顔


「男と掘り合うのとは違う何かだ…
あいつは…俺にとって…

…俺は機械屋だから上手く表現できねぇな
こんなこと表現できんのは詩人ぐらいだ…

ただ一つ言えるのは俺はあいつを本気で愛していることだ」

私結婚するか迷ってんだけどどう思う？私いくつに見える？(笑)見受けとかいいよ(笑)とかセクハラしたらどうなるかな

水揚げしてもいいよ(笑)とか あ ないか とか 私結婚出来ないのかな 私がプロだったらどうする？プロだからみたいなとか(笑)

>>11 パソコンの画面しか見えない
阿部高和「俺には夢がある
嫁と一緒に子供を育てることだ

公園のベンチで男を待っている時公園で遊ぶ親子見て、いずれはああなりたいって思ってた

一緒にキャッチボールして
一緒に釣りをして
一緒に公園で遊んで

疲れて寝た子供をおんぶして夕焼け沈む街を一緒に見ながら家に帰るんだ

嫁が作った夕食を家族3人で食べて学校のこと、友達のこと、テレビや大好きなアニメの話をするんだ
風呂に入って好きな子の話をしたり男同士の話をして背中を流してもらう

風呂から出て体ふいて歯磨きしてパジャマ着て布団に入って本を読み聞かせてあげる
読んでいるうちに子供は寝入ってしまう
そっと布団をかけて子供の寝顔を見る

自分の子供にはいろんなことにチャレンジしてほしいと俺は思っている
俺はその広いキャンパスの中で別の色を塗るきっかけを作れる親
そうなりたいんだ…」

阿部高和「道下、俺が女だったらお前の子供を腹に宿していたと思う
でも、残念ながら俺は男だったんだ

道下には本当にすまないと思っている
俺が女だったらお前の子供100人産んでやってもいいんだぜ

でも、神サマは俺を男としてこの世に生を落としちまった…
ホント運命ってやつは…」

阿部高和「嫁はタマタマ俺の仕事場でタイヤ交換に来た時だった
ま、最初はどこにでもいそうな奴だった
でもな、タイヤ交換して呼びに行った時だ…

待合室で俺が
阿部「あ、鈴木様　タイヤ交換終わりましたよ」
彼女は俺の顔を見てすぐに待合室の出口とは逆の方向に向かった

阿部「鈴木さ…」

鈴木「寒いところありがとうございます」

そう言って手には二つの缶コーヒーが握られていた

阿部「あ…、えっと…」
俺が言葉に詰まっていると
鈴木「早くしないと冷めちゃいますよ」

この時俺は一瞬で彼女のことを好きになった

雪が降る窓を見ながらコーヒーを片手に彼女と話をした
最近のニュースや仕事のこと、彼女の車の話や俺の仕事のこと…
あんときのコーヒーは今でも香りを覚えている…
待合室に染みついたタバコの香りと缶コーヒー独特の香り…そして彼女の香水の香り…

そのあと仕事場へ誘い車の状態や次の車検の話をした
今度の車検はウチでやってくれるそうなんでそんときはテンションが上がった

今度いつ来てくれんだろ…ってな…

ヤマジュンに申し訳ないと思わないの?

続けたまえ

その後も彼女は車検前だって言うのにちょくちょくうちの仕事場来てくれた
ラジオが聴けないだのカーナビの設定してほしいだの、挙句の果てには「ちょっと車がおかしいから」って理由で遊びに来てくれた

そんなことでいっつも来るもんだから店長や他の同僚に「阿部さんモテモテですねwww」って言われる始末
こいつら全員掘ってやろうかなんて考えたけど結局やんなかった

最初は小っ恥ずかしかった…
でも、だんだん回を重ねていくうちに俺の中で彼女に対する意識が変わった

そんとき俺はガキの恋だってわかった
実際俺は童貞みたいなもんだ

男同士でしか愛せなかったやつなんだ
自分が男の愛し方を一番わかっていて自分が一番人間の愛し方をわかっていなかった

人間を愛するってのは好きではないんだ
愛するってのはその人をすべて受け入れることなんだ

彼女の裏の部分、すなわち人には見せられない黒い部分…
俺はそこまで愛せるかって…
不安になった…
でも、俺は彼女のことが好きだ
でも、好きだからこそ俺は彼女を傷つけたくない
でも、でも、でも、でも…

俺はいつの間にか恋という病気になってしまった

俺は狂ったかのように公園に入り浸った
来る男を片っ端から食って回った

通りすがりの予備校生から散歩している爺さんまで…
俺はまるで強姦魔のようだった…

無理やり菊の紋にマグナム押し込んで無理やり仲田氏する
嫌がる相手にケツん中に入れてみろとかやってみたり…
俺は最悪な男だ…って思いながらも毎日毎日仕事終わりに食いまくった
気持ちよかった、でも俺ので満たされない何かがあった…

心に満たされない何かに苦しめられながら俺はいつもの公園に向かった…
誰もいない夜の公園だ…

どんなに俺が苦しんでいようとお構いなしなぐらいに静かな公園だ…
彼女は俺にとって麻薬のような存在なのか…いや、俺にとって毒なのだろうか…
思いつめていた時だった

向こうから人の気配がした
いつもの勘で距離は６７ｍ、男だな…しかも若い…
そう察知した

足音が近づいてくる…比例してマグナムが巨大化を始める…
１０ｍ…５ｍ…３ｍ…
いよいよだな腰を上げてマグナムにタマを装填したその時…

誰得

かんばれ、見てるぞ

なんと来たのは子どもだった
俺は驚いて引き金を聞きかけたマグナムに安全装置をかけホルスター（性的な意味）に収めた

阿部「な、何でこんな時間に…お散歩…かな？」

正直焦りを隠せなかった…このままでは間違いなく豚箱行き…
俺の脳裏にその言葉が走った…

彼は幼すぎる！
まだ、何も悪を知らないような目で俺の瞳を見る…
俺の心を見ているかのようだった…正直目を伏せたかった…

早まる鼓動…遅くなる時の流れ…

子供「おじちゃん、だいじょうぶ？」

俺は正気に戻った
空気がすごく冷たく感じた

子供「ぼくね、かえりがおそくなっちゃたの」

次第に周りの状況が把握できるようになった

子供「はやくしないとぱぱにおこられちゃうよ、おじさん」

話を振られて驚く

阿部「あ、ああそうだな　早く帰らないとな　気を付けて帰るんだぞ」
子供「うん、ばいばい　あおいふくのおじさん」

静寂に戻る公園…

期待

遠くで救急車の通りすぎて行く音が聞こえる…

俺は正気に戻った
俺は性欲に駆られた悪魔だってことを改めて気付いた
俺は俺が他人を意味もなく気づづけていたことに気付いた
俺は些細な悩みでこんなにも自分を制御できない心の弱さに気付いた

そして俺は…
俺はもう一度この心の幕を破ってみせる！

冬の夜空の下、俺の覚悟は確固としていた

ウホッ

ところで、俺のキンタマを見てくれ、こいつをどう思う？

まずは
>>18 >>24 >>27 応援ありがとう
あまりにも読みにくかったり展開が薄かったりするところごめんなさい
次からもっと考えます（´・ω・）

まだ書き貯めがないんで投稿がかなり開いたりします

あと、これから学校に行かないと講義に間に合わないんで保守をお願いします
ご協力お願いします

勝手なお願いですみません
あと、質問があったら答えるんで何でもドゾ

>>31
気に入ったよ、君のスレッド…そして、ジュニアもな

>>32
最寄りの公園はどちらで？

道下正樹君に出番はないんですか？

ほ

学校なう

>>34
そのうち出す予定

阿部さんと道下は行きずりの関係だろ？
なんでつきあってんの

ヤマジュンの漫画は普通に読める作品ばっかだよな

「湯煙の中で」は良い作品

ヤマジュンの作品でこんなのあったな
いっぱい男で遊んだら女と結婚しろって話

ほもしゅ

ほも

>>9
ノンケの使い方間違ってね？
くそみそで言う「ノンケ」って「同性愛に興味が無い」って事だろ？

阿部さんってホモみたいなイメージ付いてるけど
原作ではどっちかっていうとバイを示唆してる表現あるよね

保守ありがとうございます
これから順次投下していきたいと思うのでしばらくの間お付き合いお願いします

ノンケについて
自分はくそみそ読む中でノンケとは>>43のようにバイを意味しているものだととらえて書いています
>>42の言うとおり本来の意味としては脱線しているとは思いますが目をつぶっていただけたらなーって思います

では、特に質問がなければ投下します

最近の中だとかなり面白いんだけど、誤字が多すぎるのが気になる
お前女だろ

全裸待機

一人では解決できない…な…


俺はまず、相談できる相手を探した
ま、俺の友達といってもガチムチなやつらばっかしかにないからな

やはり恋の悩みを聞くなら女の方が向いていると思うが残念ながら俺には女友達がこの街にはいない
そんなわけで新米ではあるが僧侶である英恵（僧衣を脱ぐ日参照）に相談することにした

>>45 いいえ♂です　誤字については出来る限り気を付けていきたいと思います

英恵、あいつに会うのは2年ぶり…かな
よく覚えていねぇや
あいつは初め僧侶じゃなかったんだよな
アメリカ人がよく屯しているゲイバーに行った時だった
イイ肉体のアメリカンゲイボーイがあいつと一晩過ごしたらあいつ急に「俺は悟った」とか言い始めてそのままエスカレータ式に坊主になりやがった

確かあんときのアメリカ人は確か…哲学について研究してるって言ってたっけな…
名前は…
「阿部さんお久しぶりです」

驚いた、邪念がまったく見えない坊主が俺の名前を知ってやがった
…英恵だ

ヤマジュンオールスター登場なのか・・・・



ｗｋｔｋ

木枯らしの吹く冬の寒い中、英恵は箒片手に落ち葉を集めていた

英恵「こんなところにお出でなさるとは珍しいですね　何かあったのですか？」
あいつの瞳だけはジャーニーズとほめてやりたいぐらいイイ瞳してやがる
そんな目で見られたら本来の目的が達成できねーだろが…
阿部「ああ、そうだな　お前にしか、いやお前の仕事柄相談したいことなんだ」

英恵は驚いた顔で俺を見つめ直した
英恵「何だか理解できませんがとりあえず外は寒いでしょう　中へどうぞ」

よく分からんが続けてください

寺の本殿は思った以上に寒くはなく、むしろ暖房が利いていることに驚きを感じた
名前はよくわかんねぇがでっかい大仏さまが真中で何かを見つめているかのようにその場を動かず鎮座していた

阿部「思った以上に寒くは無いんだな」
英恵「そうですね　朝暖房をかけ始める時は息が真っ白になるくらい寒いですよ」
阿部「それにしても何とも騒がしい寺だな　荷物がそこらへんにいっぱい置いてあるな」
英恵「すみません　阿部さんが来るとわかっていたならば片づけていました　連絡下さらないのでこちらとしてもお茶菓子の一つも用意してございません　こちらの準備不足でした」

何でも前日葬式だった為に祭壇やら仏具が置いてあり、また年末も近いということで大晦日、正月で使う道具が所狭しと置かれていた

阿部「いや、そこまでしてくれなくてもいいぜ　単に俺はお前に相談があってきた訳なんだから」

英恵「相談とは何のことで？」
阿部「ああ、そうだな…」

俺は好きな女ができそいつを本気で愛している
でも、全てを愛しきれるか不安
もしかしたら俺がいることで傷つけてしまうのではないか
…同性愛、社会的地位


胸の中にある物をすべてぶちまけた…

気付いたら俺は頬に熱いものを伝うのを感じた

ここまで悩んでいたんだな…
俺って弱いんだな…

英恵「阿部さん　人を愛することに善悪なんてありませんよ」

寺の鐘が鳴る

英恵「阿部さんは女の人を好きになるのを罪だと感じている
それはおかしいと思います
男ならばいいのか、女はだめなのか…これでは差別ができてしまいます
ちょっとキリストチックな表現ですが、好きになるというのは神が人間に与えた最大の賜り物です

阿部さんは男だろうと愛せる力を持っています
だから阿部さんはみんなから愛されているのです」

英恵って元々僧侶だったけどウホッに目覚めて還俗した(僧衣を脱いだ)って感じじゃなかったっけ？
SSだし細けぇことはいいか

英恵「でも、阿部さんには一つ悪いところがあります
同性愛者の社会的地位が低いという事をお考えになられていることです
確かに同性愛者による社会的地位は低いです
イスラムでは同性愛者は犯罪として処罰の対象になっていたり日本では偏見の対象に立っているなど数々の問題があります

しかし、ゲイやレズビアンは普通の人には無い能力があります

「博愛」という力です

たとえば無人島にそれぞれ100人ずつの男女がいます
普通の人でしたら同性同士は愛することができないので女や男問題による嫉妬で争いが勃発します
しかし、それぞれ100人ずつの男女の同性愛者ならば全員を愛することができます
よって争いは勃発しません

これは素晴らしいことだと思います」

英恵「阿部さんはこの思いを伝えても彼女は傷つきません
愛されているという事に誰も不満を持つ者はおりません
自分が誰かに愛されている、そう思えるだけで幸せなことです

愛は決して全てを受け入れるとか必ずその方を愛せねばならないとか…難しいことは考えないでください
自分がその方を愛していることは確かなものですから」

太陽はとっくに西の空に消え月が世界を支配し始めていた
月明かり、俺の影が道路のアスファルトに映る

行きと同じ道、行きと同じ光景　しかし、俺は変わった
英恵の話ですごく肩の荷も軽くなったし今まで抱えていたものがすっきりと消えた

俺は自分自身に偏見を持ち愛するという事は難しいものだと思い込んでいた
でも、愛するということは簡単で何も考える必要無い
ゲイだろうがレズだろうが…

何であんなことで悩んでいたんだろな…



ツナギのポッケに入れていた携帯が突然振動する

メールだ

グイグイ引き込まれる

From:店長
Day: 12/06 19:32
Title:業務連絡

高和君が担当している鈴木様から車検の申し込みがありました
車検日程は12/10 13:00にはお車で来店されるそうなので代車の準備と手続き書類の準備をお願いします
当日あいている代車はNo.17しか開いてなのでお願いします
なお、その代車は前日に返車されるので掃除もお願いします


相変わらず殆ど俺まかせな仕事だ
でも、心の底からガッツポーズを決めた

いつもだったら見て流す程度の内容のメールでも今回はまるで受験で合格したかのような内容だった


街は繁華街へと姿を変え仕事帰りのサラリーマンたちを待ち構えているかのように喧騒で煌びやかになっていた
しかし、いつも寄る店も今日は足を運ばなかった

ムラムラしてきたから風呂入ってる

お風呂でふぅと

ちゃんとケツの穴も洗えよ

おふぅ…ろ
んぎもちよかった

さて投下

車検当日

いつもとは違う位早く起きた
昨晩は緊張で寝れなかったと言うのになぜか早く起きれた

布団の周りには自動車整備に関するテキストや専門書が散らかっていた
殆ど頭に叩き込んでいることなんだがこれも緊張のせいか夜中突然復習し始めたっけ

阿部「ホント緊張してるな…」


朝食と身支度を済ませ、忘れ物チェックを入念に行った
そしていつもは出勤には使わない俺のマシンで今日は出社することにした

DS-11　阿部仕様とでも言おうか
高校の時にバイト先のGSの伝手で安く買った中古のマシン

デイトナ社の2in1スラッシュカットは社外品のマフラーの中ではかなり良い音の出せるマフラーだ
テールエンド部が１１５φと大口径であるためにかなり迫力の音が出る

エンジンをかけマシンの状態を感じた

阿部「何だビンビンじゃないか」

マシンの振動がシートを伝わり俺の体を細かく振動させる
股から伝わるDS-11の熱いエネルギー…


俺は駐車場を後にした

朝早いだけあって制服姿の学生たちが歩道を埋める
細い通学路だけあってこの時間は少し厄介だ

高校の前にあるT字路で赤信号待ちをしていると見慣れた姿を見つけた
道下だ

阿部「よう道下」

道下はこっちを向くなりはしゃいでいるかのように手を振った
俺が後ろに乗るように合図を送るとびっくりした顔で応じた

道下「阿部さんがバイクで通勤だなんて珍しいですね」
阿部「ああ、たまには風を切りながら通勤するのも気持ちいもんだ　おっとヘルメはここだ」

道下にヘルメットを手渡すと後ろに跨った
ジャケット越しに道下のかすかなぬくもりと重さを感じる

道下「ホントいいことでもあったんですね　ツナギがすごくきれいですよ」
いつもだったら黒い染みがあるツナギだが今日のために本気で落とした
阿部「たまには洗ってやらないとな」
道下「へへー　阿部さん今日はすごく…かっこいいです…」
阿部「…うれしいこと言ってくれるじゃないか」

信号が青になりフルスロットルで発信する
バイクの爆音だけがT字路に残る…

バイクはどんどんスピードを上げ国道を疾走する
まず道下をいつもの公園に下ろさなければならないので少し遠回りだが会社とは別の方向にバイクを飛ばす

道下「阿部さん、なんか、すごく…いいにおいがします」
阿部「朝起きてシャワー浴びたからな　いつもの汗臭さがないだろう」
道下「は、はい…///」

何を想像しているかはわからないが道下のデザートイーグルが巨大化していくのを背中越しに感じた
すごくうれしいが、何か別の感情を感じた…

間もなく公園だ

すげー昔に阿部さんとおにゃのこブーンのSS書いてた人じゃないよな？

>>69
俺も思った

>>69 >>70
全然違います
でも、そう言われると顔のニヤニヤが…

止まらない！！

道下を公園に下ろしそのまま俺は会社へ向かう

そこまで遠い訳でもないし遅刻するほどでもない
むしろ今日は出勤が早いほうであった

阿部（何だったんだろう…あの、感情は…）
高速のランプウェイが芸術的な曲線を描き頭上を通過した


そうも時間がかからないうちに会社に到着した

「Fairy of forest Car's 新日暮里店」

早く出勤しすぎたせいかまだ誰も来ておらず下手すればSECOMを召喚してしまいそうなので近所のコンビニで少し時間をつぶす事にした

店員「おはようございます　いらっしゃいませー」
テンプレートのような挨拶を軽く返し雑誌コーナーの前に立つ

いつもならUnder400かガルル、もしくはBadiを読むのだが珍しく今日は東京デートぴあを手に取った
何か、ガキがエロ本読んでる感じで俺はページをめくった

そしてその中で俺は彼女一緒に居ることを想像した…











突然肩を叩かれた

ハッとして後ろを振り返ると店長の木吉カズヤがいた

阿部「て、店長！　おはようございます！」
木吉「GoodMorning 君がこんな時間に来るなんて珍しいね」

もともとうちの店はツヨシ工業グループのリーダー的な存在なので店長がこいつなのは仕方がないね

木吉「阿部君もそろそろ春が来るのかな　今は冬だけど」
阿部「い、いや別にタマタマ興味があって読んだだけですよ」
木吉「おっほっほっほ〜　元気だ( ^ω^)」

朝からエビ臭い店長だ

とりあえず会社のかぎを開けてもらうことにした

軽く電話で手続きっぽいことをすると会社の鍵が開いた

木吉「SECOMに鍵を開けてもらう時にはイチイチ電話しなきゃいけないから面倒臭いんだよ」
阿部「…余計なお手数をおかけしました」
木吉「いや、イインダヨ　朝早くから仕事に臨もうとする君態度は」

暖房の電源を入れると2〜3分くらいで温まってきた
いつもだったら新米に淹れさせるコーヒーだが今日は久々に自分で淹れてみた

お湯が沸騰するまでの間車検の手続き書類の準備をした
用紙に自分とお客の「鈴木　美紀」の名前を書く

名前を書くたびに気持ちが別の世界へ飛んで行ってしまう…
そんな気持ちを抑えながら書類に目を通したりする

お湯が沸いたのでコーヒーを淹れる
コーヒー淹れると言ってもインスタントのゴールドブレンドだが
俺はこの香りが好みだ　
店で淹れるコーヒーも確かにいいが、ゴールドブレンドのこの香りも好きだ
会社には今は店長と俺しかいないので二人分のコーヒーを淹れる

二人ともストレートが好きなので特に手間がいらないので作るのは楽である


阿部「いくら暖房かけてても何で給湯室は寒いんですか？」
木吉「廊下の隅にあるから仕方がないね」

コーヒーの湯気と口から吐き出される息が白く交わる



朝飲むコーヒーは鼻のつうんとした寒さと口やのどを通る焼けるような熱さがいい
その熱さがやがて息を伝い鼻を通る
鼻から白い鼻息が通り抜ける頃には体が温まる



朝のコーヒータイムを終えるとポツリポツリと会社に出勤する姿が見えてきた

石原の条例が通ったらヤマジュンの漫画も規制されちゃうのかな・・・

朝会までは時間があったので整備工場の自分の工具の手入れに行くことにした
普段はあまり手入れをすることは無かったが今日は何となく手入れすることにした
道具を磨いたり油をさしたり、コンプレッサーを立ち上げてエアブローで軽く汚れを落としたりした

ブレーキクリーナで油で汚れたモンキーやスパナの磨くと見違えるように綺麗になった
パーツボックスの中を確認すると20Aのヒューズと代えのブレーキランプが切れていた
近くに居た新米整備士を使って買いに行かせることにした
阿部「あとKURE 556も頼んだぞ」

自分の仕事場をきれいにするにもたまにはいいな…


車検ラインはすでに立ちあがっておりすぐにでも稼働ができる状態になっていた

朝会を済ませ9:00に「Fairy of forest Car's 新日暮里店」の営業を開始した

俺はいつも通り工場で整備をやった
午前はタイヤ交換が2件、車検が5件、オイル交換3件を取り扱った
ま、さすがに一人でやるのには何があるから後輩をフルに使って仕事に取り組んだ

これだけやってれば普通だったら時間が短く感じるものなんだが今日はなぜか長く感じた
時計を見るたびに「時間が無駄に長え」と思った

時間がだんだん近づいてくると腹が痛くなってきた

2回ほどトイレに行ったがまだ調子が悪い
おまけに心臓がバクバクしやがる…

昼食もまともにとれぬまま午前が終わった

保



藻

いよいよ午後が来た
　
お昼時だけあって客は誰も来ない
いつもなら同僚と麻雀に勤しむのだが今日だけはそんな気にはなれない

誰もいない整備ラインで落ち着かない気持ちを体という形で発散した
いつもならやらないタイヤの整理やラインの掃除、機器のメンテナンス…
とにかく気分が落ち着かなかった

たまに入口をみて車が入ってこないかと期待はするのだが一向に入ってこず予定の13：00になった

しかし、車が入ってくる様子が無く店の手前の国道まで顔を出すが見慣れた車が来る気配がない

焦る…焦る…心臓の行動が早まる…

見るからに落ち着いていないようだった

木吉「阿部君が珍しくそわそわしているね」
城之内悠二「いやぁ、ホント珍しいっすねｗ」
木吉「あの鈴木って子に子をしたっぽいな」
城之内悠二「この店の中でも珍しい話ですよ」
木吉「そうだよな、この店の前身のゲイ♂パレスの時からこの店の従業員は全員ガチムチだからな」
城之内悠二「…そんなんだからいっつも男しかこの店に来ないんっすね」
木吉「いや、そういうわけでもないがこの店が事実上開店当初から発展場になってるからな」
城之内悠二「ホモしかいないのに…阿部さんはバイだったのか…」
木吉「お前はREAL♂GAYだからな」



そわそわする阿部高和
誰も入店する気配が無い店の入り口でひたすら何かを待ち続けている様子はまるで母親を待つ子供のようであった



阿部「とりあえずションベンしてくるか…」
気分を落ち着けるためにトイレへ行こうと背を向けたその時…

見慣れた一台の車が入店してきた
しかも運転席に乗っていたのは

鈴木「すみませ〜ん　ちょっと遅れました〜；」

満面の笑みで迎える阿部さん
まるで母親を待っていた子供が母親を見つけたかのような笑み
この顔を見た従業員は一同にトイレに消えた…

鈴木「ちょうど近所で事故がありまして…」
阿部「いやいや、こちらも準備に手間取っていまして」
紳士的なウソをついた

阿部「とりあえずこちらに車を入れてください」

太陽は西に傾き始めた

本編でも職業に関する記述なんて1行なのによくここまで話を広げられるものだ

これから車検の話書くのに整備士のテキストとってくる

ついでに少し休みます

質問とかあったら答えます

続きが気になるわ

しえんしえんほしゅ

>>86　はい
では続きです

車は後輩に渡して検査準備を行うよう指示した
俺と鈴木さんは事務所で手続きを始めることにした

阿部「それでは納税確認を行うんで重量税分の印紙を買って重量税納付書に貼りつけてもらいます
手数料と自動車税納税証明書を出して、自動車検査証に証明を受け取ってください」

阿部「鈴木さんは１年自家用の重量が1.5トン、エコカー減税が適用されるので重量税は2000円になります」
鈴木「へ〜、阿部さんって詳しいですね」
阿部「いや、仕事柄覚えてるだけですよ」
心の中でドヤ顔をしたのは言うまでもない…

阿部「では書類審査を行うので今日お持ちの書類を提出お願いします」

…
トントン拍子で書類審査も終了しラインに車を入れるだけとなった

検査ラインに入れると言っても別に俺らが100％検査やる必要もないわけだ
たとえば簡単で資格のいらない検査機についてはお客に操作させてみたりいてコストカットをしている

阿部「今まで検査機械に触れたことはありますか？」
鈴木「え？　今までは車検を全部父に任せていたので今回が初めてよくわかりません…」
阿部「はは、そうですか　機械の使い方はこちらで指示するので言うとおりに行ってください」
鈴木「は、はい！」
阿部(大丈夫かな…)

阿部が助手席に乗り説明をすることにした
しかし、緊張のあまり何を言うべきか頭が真っ白であった
鈴木「よろしくお願いします！」
阿部「あ、は…はい！」
鈴木「？」

女性の車の香りは阿部にとってはなれたものであった
何台もの車を見てきているから別にドキドキする要素なんて無かった

しかし、相手が相手だけに阿部高和の心拍数と血圧はMaxになっていた

香りや置物、そして何より隣には鈴木さんがいる…
阿部(ツナギ洗っといてよかった…)

阿部「ま…まず、鈴木さんの車がFF車かどうかの申請をお願いします」
鈴木「FF車って、ファイナルファンタジーみたいなものですかぁ？」
阿部「いや、え…FF車とはエンジンが前にある車のことを指します…、で…えっと鈴木様の自動車は前にエンジンがあるので、FF…車です」
鈴木「はーい　じゃあこの機械のFF車ってとこ押せばいいんですか？」
阿部「そう、そそそうです」
鈴木「はーい」

阿部「次は、さサイドスリップテスターです…」
鈴木「この白線をまっすぐ進めばいいんですかー？」
阿部「そ、う　ですね」
ちなみにサイドスリップテスターは地面においてある鉄板のようなもので、ホイルアライメントに狂いがないかを検査するものである

木吉「…。おい」
城之内「はい？」
木吉「阿部さんのラインがくるってるぞ」
城之内「いや、車検データは今のところ問題はありませんよ」
木吉「今ライト・排ガスステージに居るけど見ろあの姿…」

鈴木「ランプってどれでしたっけー？」
あべ「ああ、らんぷぁーここのつまみを…」
鈴木「わっ」
阿部の腕に柔らかな物体が触れる…

あヴぇ「ひゃああああああああああああああ！！」

木吉「…」
城之内「…」

支援

何だかんだで車検は一通り終わり代車を出すようなことは無くすぐに車検証が発行できるようになった

〜待合室〜

阿部「お疲れ様です」
鈴木「なんかすごく勉強になったけど…疲れたぁ…」
目の前の机に突っ伏す
阿部「いや、こっちもなかなかいい指示が出せないですみません…」

夕焼けの光が増してきた
鈴木「でも…」
鈴木さんが顔をあげ阿部の顔を見て
鈴木「阿部さんの一生懸命な顔、すごくかわいかった♪」

夕焼けが二人を飲み込む
冬の夕日に照らされた笑顔は今までに見たことのないような、冬に咲いたヒマワリのように笑っていた
俺も
阿部「俺も楽しかったです！」

こんな時間が永遠に続けばいいのに…

車検証も発行し今日のメインイベントは終了した

阿部「何か問題でも起きたら当店まで連絡下さい」
鈴木「はーいっ！　了解です！」

車のエンジンがかかる
また一年後か…そう思うとまるで七夕の織姫、彦星に思えてきた
車は牛車といったところか

鈴木「今日はホント楽しかったです！　ありがとうございました！」
阿部「いえいえこちらこそご利用ありがとうございました」

国道が一時的にすいた、車の出庫のチャンスだ
阿部「では、お進みください」

心の中になにかしゅん…とくるものがあった…


鈴木「あ、そうだ！」
車はその一瞬の隙を逃し目の前を大型トラックが疾走していった

鈴木「阿部さん！　メアド交換しませんか？」

え、メアド交換？

…



メアド交換っ！！！！！！！！！！！！！


あべ「えうぇえ…、こ、交換ですか…？」
鈴木「駄目、ですか…」
あべ「いいいいいいいいいえ、おっけえええええです！！！　いや、ぜひ！というか　いやあの、その」
鈴木「阿部さんテンパリ過ぎｗｗｗ　もしかして女の子と喋ったこと無いｗ？」

仕事柄女性の方とは話す機会はよくあるがここまで自分が制御不能になったのは初めてだ…

あべ「いや、だだだだだだだいじょうぶみたーぁい」
思わぬことを言ってしまった…

鈴木「阿部さんって面白い人ｗｗｗ」

慣れているはずの携帯操作は今日に限って手が思うように動かなかった
鈴木「こっち送信にするんでお願いしまーす♪」
あべ「はぃ…」
携帯を近づける…なかなか受信しない…
鈴木「あれぇ？　遠いのかな？」

鈴木さんの手の甲の感触が感じ取れた

あべ「はひし！」
鈴木「！？」

阿部「い　いや、何でも　無いです」

…
お互いがお互いのメルアドを交換できた
しばし新しく追加された鈴木さんのメルアドに見入ってしまう…

木吉「おい阿部！　何してんだ！？　車ケツ詰まっちまうだろF**k！」
店長におこられて我に帰る

阿部「は、はい！」
一瞬の隙を見つけ、すかさず…
阿部「では、出庫してください！」

鈴木さんは手を振りながら国道にとびだし夜になり始めた街へ消えていった

俺はただ、その車のブレーキランプをずっと目で追った…

事務所に戻り自分のデスクに座った

ちりばめられている書類は今日受けた車検の書類や陸運局関係の書類が積まれていた
その中に一際光って見える書類があった

「鈴木　美紀」

携帯のアドレス帳にも同じ名前が…そして女の子らしいアドレスが添付されていた

今日は疲れたし就業時刻も終わってる
あとは夜勤のやつに任せて帰ることにした

天気予報を見ると明日は雨のため客足が低いと予想
あの書類は…明日やるか…

木吉に軽く挨拶をしタイムカードを打って従業員口を出た

外の空気は冷え始めていた
鼻が痛く感じてくる
阿部「今日は…鍋かな…」

バイクを飛ばし国道を朝来た方向とは逆に飛ばす
途中スーパーにより晩飯の具材を買い帰路に就く

なぜか口元がさみしくなったので赤信号になるなりポケットから普段はあまり吸わない煙草をくわえる
セブンスター・ライト・メンソール・ボックス…あまり吸わない俺にとってタールもニコチンも少なくただふかしているような感じがいい
火を入れ吸う、そして吐く…

頭がすっきりしてきた…
聞こえる音はDS-11のエンジン音と周りの車のエンジン音…
空を見上げると冬の夕暮れの空に星が見えてきた
風は冷たく感じこん晩も冷え込むようなことを伝えるように流れて行った…

なんかイメージしやすい文だなしえン

家に着くころには空は真っ暗になっていた
駐車場に止めるとエンジンを切る

しばし静寂になる…

遠くから犬の鳴き声が聞こえる…
ヘルメを脱ぐと外の空気は想像以上に冷たかった

阿部「早く風呂にでも入るか…」

キーロックをしカバーをかけると急いで自分の部屋にかけて行った

「阿部高和」と書かれた表札は少し色あせてきた2階に上がって3つ目の部屋…
鍵を開け扉に食われるように入っていく
中は暗く光って見えるのはDVDプレーヤーの待機ランプぐらいだ

電気を付けると白を基調としたモダンな部屋が見えてきた

とりあえずコタツに電源を入れ脱衣所へ向かう

脱衣所を覗くと洗濯機が洗濯物を洗い終え何も言わずその樹脂製の筺体を反射してみせた
石鹸やシャンプー、洗剤のにおいがする…

とりあえずボイラーの電源を付けると機械的な電子音の後に何かが燃えているような音が聞こえた
洗顔剤や整髪料が所せまいと置いてある洗面台

乾いた歯ブラシと髭そりがこの部屋の主が男であることを伝えるかのようにコップに立てかけられていた
蛇口をひねると温かいお湯が出てきた

手洗いうがいを済ませ風呂を掃除する

流石に洗っていない湯船でお湯を沸かすのは抵抗感がある
湯船を洗い終えるとあとは機械任せで湯を張る

そのころにはコタツは温まっていた

阿部「ふぅ…」
コタツに入りとりあえずため息をつく
もう習慣的に行われているものだ

携帯を開くと受信メールが7件あった
5件は仕事かスパムで1件は木吉からだった
阿部「店長？」

From:店長
Day: 12/10 18:06
Title:
高和くんお仕事お疲れ様です
君がやってくれたタイヤ整理のおかげで廃棄処分が簡単になりました
本当に感謝しています

あと、もう1件
本日起こしになられた鈴木様の対応が今日はひどかった
確かに何回もウチに来られているので気を抜いてします点はあってもおかしくないと思う
しかし、これはあくまで私的な関係においてはです
仕事に持ってくるのははっきりいって言語道断です
いくら仲が良くても今日みたいな出庫の対応をやられていては店の評判に欠けます
以後気を付けてください

やはりあの対応は怒られて当たり前か…

でも、アドレスもらえたし…まーよかったか…
以後気を付けよう


そう携帯を見ているともう1件は鈴木さんからだった

阿部「！？」

From:鈴木　美紀
Day: 12/10 17:57
Title:お疲れ様(=>∇<=)
阿部さん早速メールします！
今日はホント楽しかったですっ！
車検てやっぱり機械的に行うのかなーって最初結構退屈なイメージを持っていました↓
でもぉ、阿部さんのがんばってる姿見てたら全然退屈じゃなかったしすごく楽しかったです！！

また今度遊びに行きますね！
今日わお疲れ様♪

正直来るとは思ってなかった相手だった

瞳孔と言う瞳孔が全て解放状態になり俺の脳内BL-Layに高画質録画された

これって、女の子のメール…





…
女の子のメール！！


ガッツポーズが抑えられなかった
とにかくうれしかった

今までノンケだった俺がノンケと言い張れるようになれた

とりあえず返信せねば…
何と書けばいいんだ…

頭の回転をフルで回転し考えて打った

From:阿部　高和
Dear:鈴木　美紀
Day: 12/10 17:57
Title:ありがとう
わざわざメールありがとうございます
私自身女性とはあまりお付き合いが無いのでどう接すればいいか悩む時があります
たぶん今日の車検の中でも見受けられたんじゃないかなーって思います
でも、私自身今日の車検で勉強になったりした部分があり大変有意義な車検に感じられました
本当にありがとうございました

また、車の関係で何かございましたら是非当店までご連絡下さい

本日はありがとうございました

うわー絵文字もないしガチガチの企業向けのメール
しかもちゃっかり広告まで入れてるし…

阿部「何やってんだ俺…」



でも、今日の収穫はメルアドゲットは大きかった

明日は…陸運局の関係の書類…やっちゃーなきゃ…

だんだん眠くなってきた…
今朝…　早かったしな…




…

今晩はとりあえずここまでです

保守支援ありがとうございます


なんか話が長くなりそうです…

これからまだ回想は続くのでお付き合いいただけたらなーって思います
今までにない阿部さんを演出していきたいと思うのでよろしくお願いしmす

質問何でも受け付けます

待ってるぜ

面白い

>>1は車関係の仕事してんの？

起きたら安部さんがそわそわしてた…面白いよ。

ほ

学校なう
>>114 私はごく普通の大学生です

>>117
強いて違うところをあげるとすれば
男に興味があるってとこかナー

って訳ですね

>>114 自動車整備については父が仕事でやってたのでそんな関係で身に着きました
>>118 やらないか？

ほ

しえン

今日はバイトが入ったためあまり長く居られません
でも、出来る限り期待にこたえていきたいと思いますのでお付き合いお願いいします

あと、初TENGAやべえええええええええええええええええええええええええ

ああ、あの頃の純粋な>>1はもう居ないんだね…
切なくなった俺はそっとスレを閉じた

〜阿部〜

師走とは師が走るように忙しいことから師走と書くらしい
俺は中学の時そう国語の先生から教わった

12月も半ば…
クリスマスのイルミネーションが喧騒な街を幻想的に演出している

外ではクリスマスソングが様々な店から溢れている…


さて今俺のデスクの上にはすでに最終チェックを終えた車検の書類が山のように積まれていた
今年はとりあえず車検関係は終了した

コーヒーを若い奴から受け取る
阿部「上手くなったな…」
新人「ありがとうございます」
深々と頭を下げ彼は自分の仕事場へと戻る

コーヒーを飲み終えると今後の予定をチェックする
ほとんどがタイヤ交換か修理依頼である
だが強いて違うところがあるとするならば、車を積車で運ぶやつが1件だ

しかも客はヤクザ…

阿部「また面倒臭ぇ現場だな…」


お客の名前は谷岡俊一、車検時に欠陥が見つかってそれで急きょ修理に出すことにした

車はトヨタ・センチュリー…
車種が車種だけに修理費は相当高かったらしい

阿部「積車は必要ねえ現場だけど文句言われたらいけねぇしな…」

車を準備するため外に出る

戸をあけると冷気が吸いこまれるように入ってくる
吸う空気もとげがあるように冷たい

一歩外に出ると吐く息は白く空は赤色から漆黒の闇へと移り変わろうとしていた
瞬く星は数を増やし始めていた

割れの入ったアスファルトの上には従業員の自動車から顧客の自動車まで整然と並んでいる

その中で一際異彩を放つ車がいた
トヨタ・センチュリー…谷岡の車だ

預かったキーでドアを開けると新車のようにシート、ハンドルにビニールが被さっていた
阿部「大げさな装備だな…」
まずはそのビニールが被った状態でデジカメで写真を撮る
これはあとで文句付けられてもいいように証拠写真として取っておくものだ

車の内装から外装までその数100枚近くの写真を撮る

そして会社の車庫から積車を持ってくる

後ろの荷台のスロープを下ろし谷岡の車を積車に乗せる
谷岡の車のエンジンをかけ阿部が運転する

阿部「よいしょっ…と…」
無事に載せると今度はその状態で写真を撮る
これもやはり証拠写真のためだ…

ワッパ止めで前後を固定しタイダウンフックにワイヤーロープを引っ掛け、ラチェット式の緊縛装置で車のサスが沈むまで引っ張る…
慣れていることだがどんな客だろうと疎かにやってはいけない

固定が完了し各固定部の写真を撮る…

一連の作業が終了するころにはすでに空は漆黒の闇と化していた

阿部「明日はこいつを奴の事務所に運んでやるか」

事務所に戻ると人影は少なくなっている…
就業時刻をとっくにオーバーしている
事務所には夜勤メンバーの顔がちらほら見え始めている

明日の運送ルートのマップを印刷し手続き書類をデスクの上に準備し車検関係の手続き書類を封筒に入れ宛先を書く

阿部「東京運輸支局…と」
書き終えるとそれを夜勤メンバーに配送を依頼する


今日の仕事はこれにて終了
阿部「お先失礼」
従業員「お疲れっす」

いつも通りの電車通勤、日暮里駅までそう距離もない

駅までの道のりはイルミネーションで埋め尽くされていた

学生、社会人、老人、子供に至るまでみなイルミネーションの光の中を進んでいた
聞こえる男女の笑い声…店のショーウィンドウで品物を見つめるカップル…手を握り赤信号待ちをするカップル…


いつもなら気にしない光景が今日は特別に見えた

一人で歩くこの道をいつか二人で歩いてみたい…

ちっと飯ってくる
暫しお待ちを

てかもうすぐ出発しないとマヂでヤバイ…

〜鈴木〜

いつも通りの時間に仕事を終える私は今日はちょっと寄り道して帰ろうと思う
東京駅八重洲口…

証券会社のビルが多く立ち並ぶこの通りも点々と並ぶ街路樹にイルミネーションが輝いている
さくら通りはカップルたちが夜の街に明かりを求めて二人は慣れぬよう身と身を寄り添わせ明かりの中へ消えていった

まるで遅咲きのような私はスーツにコートといういかにも｢出来のよさそうな人｣に見えた…

鈴木「彼氏…か…」
恋については全くの縁がない身ながらもやはり見ていると羨ましいものである


八重洲口は工事中のためいつものビジネス街と同化した駅舎は今は鉄骨が無愛想にむき出しに駅舎を形づけていた

いつまでも一人ではいられないと思う
いつかは自分の片割れのような存在…いや、自分と一生を共にする人が欲しい…

私はどちらかと言えばあまり男性とは関わり合いを作りにくいタイプだと思う

頭がよくて出来が良くて常に上から目線で仕事をしている自分…

こんな女に誰が寄ってくるのだろうか…


Suicaをタッチすると改札口が開いた
鈴木「こうも簡単には人に心は開くわけがない…よね…」

鈴の待ち合わせ場所にはたくさんのカップルが彼氏、彼女を待って時折携帯電話を開く…

そういえば阿部さんは彼女がいるんだろうか…

そう考えてみると顔が熱くなってきた
鈴木「やだ…あたし…」

偶然知り合った仲だ
客とその従業員の関係だ

阿部さんとなんて、きっと阿部さん…
放送「まもなく、電車が参ります」

電車が発車してしまう急がなきゃ…

常に人は自分の片割れを求めて生きている
平均75年の人生の中でその片割れを発見できるか

必ずピッタシな片割れは見つかるはずはない

長い年月の中で割れ目が雨風で削れてしまうから…

お互いがお互いにその違いを理解し信じあわなければいつまでたっても片割れのままである
文化、社会、地位など様々な違いがあるだろう

その違いが初めて理解できた時、一つの石になる




鈴木「たまには酒でも買っていきますか…」

女の一人酒はあまりいいイメージが無いと思う
でも私だっての飲みたいときはある

今日は金曜日…
鈴木「思いっきり飲みに行きますか」
友達を誘って六本木にでも飲みに行こう


そう決心した鈴木は携帯電話でメールを打ち始めた
クリスマスのイルミネーションは今日もカップルたちをやさしく迎えていた

今日はここまでです
夜勤行ってきます

保守のご協力お願いいします

質問何でもドゾ

はやく続きおい

新鮮だな

質問とか答えなくて良いから書き溜めて欲しいもんだ

まあまあ。
俺も続きが気になるけどここは>>1のスレなんだし>>1のペースでやればいいじゃねえか。

ほしゅ

ほ

>>138
｢>>1のペース｣が｢>>1のペニス｣に見えちまったぜ
保守

このSSの中ではTNOKさんも射殺されずにすんだのか…まあとりあえずほ

やらなイカ？

ほ

文章力が気になるけど話自体は面白い

夜勤バイトも学校も終わりとりあえず投下します
そして今日も夜勤が…

>>145　文章力は小卒程度です（キリッ）

〜阿部〜

12月の朝はとてつもなく寒い
行きら俺と言っても今日ばかりはツナギの下にアンダーウェアを着ている
勿論下着もだ
都内からはなかなか見えにくいが千葉まで行くと富士山が見えるくらい空気が澄んでいる
やはりこう寒いとコンビニの肉まんがほしくなる…


今、谷岡の車を乗せて事務所のある東京と神奈川の県境へ向かっている
朝の首都高は高速とは名ばかりに低速だ
普通ならあまり守らない制限速度標識も今日ばかりは標識通りのスピード以下を厳守して走行している
しかし、下道に出てしまえば信号機でロスってしまう

阿部「もう少し早く出るべきだったな」

カーステレオを入れ交通情報を聞く…
近くで事故があったそうだ

阿部「時間に間に間に合わせなきゃヤバいな」
そう焦っても流れは一向に進まないので買ってきた肉まんで朝飯を取ることにした…

〜道下〜

今日は予備校の模試の日だ
今回の試験の結果が志望大学を決める最後の機会なので頑張んなきゃいけない…
昨日、阿部さんに勉強見てもらおうかと思ったけど「明日忙しいから無理」って言われて結局自宅で勉強した
最近何か阿部さん冷たいな…

それにしても今日はすごく寒い朝だ
起きたらすごく寒かったから急いでコートを出した
昨日のうちに準備しとけば朝からバタバタすることは無かったのにな
センターの時にこんなことやってちゃまた同じ過ちを繰りえしてしまう…

道下「でも、予備校に通ったおかげで阿部さんに出会えたんだよな…」


予備校前の信号機には同じ志を持った学生たちであふれかえっていた
錆びついいた信号機が青を照らしとおりゃんせを奏で始めるとダムが決壊したように道路に人があふれた
西側に面した入口は朝の太陽の影になっていてさらにビル風が吹くから余計に寒い…
道下「うっ…」

すかさず首をすぼめる…

厚いジャンバーを着た見慣れた講師たちが塾のビルに入っていく生徒らにひたすら挨拶をしていた
簡単に受付を済ませ自分の会場となる教室へ向かう

友達と一緒に来た高校生なんだろうか…
２人とも制服を着ていておりすぐに学生だとわかった

自販機の前のベンチで赤シート片手に復習をしていた

道下「今年こそは…」
今年こそは志望大学に合格所なくちゃ
いつまでも予備校生をやっていられない
親にだって迷惑をかけてれない



教室に入ると異様な静寂に包まれていた
いつもなら少しの話声にある教室も今日は講師が黒板に模試日程を描くチョークの音かしなかった

席に着くと模試ならではの緊張感を感じた
カバンからは筆記用具、問題集、まとめノート、そしてWALKMAN…

試験前は自分の好きな音楽を聴いて気持ちを落つけて臨みたい…
再生ボタンを押すとイヤホンからに女の人の声が聞こえてきた

「あなたは今どこで何をしていますか?
この空の続く場所にいますか?

今まで私の心を埋めていたモノ失って初めて気付いた
こんなにも私を支えてくれていたこと
こんなにも笑顔をくれていたこと 」


この曲の歌詞もかなり深い意味を持っているが僕はこの曲が好きだ
ピアノによるこの元となった作品の世界を綺麗に作り上げている
歌詞なしでも目をつぶるだけで世界が瞼に映る…
どこか久石嬢に似たコード進行もいい…

イヤホン越しにノートや問題集の紙がこすれる音がする…
気持ちを落ち着けると僕はペンを握り「最期のあがき」することにした

〜阿部〜

遅刻するかヒヤヒヤしたが予定通りの時刻に谷岡の待つ事務所に到着した
いかにも暴力団事務所と言える外観はこの前を通る人を威嚇しているかのようだった

近寄りがたい事務所の入り口横もチャイムを押す
いくつもの監視カメラがこの敷地に入る人を見張っていた

阿部「こんにちは　Fairy of forest Car's 新日暮里店　阿部です　谷岡様のお車をお届けにまいりました」

「あい」
トーンの低い声が建物の中から聞こえた
間もなく戸が開き顔面凶器のお兄さんが出てきた

阿部「こんにちは　Fairy of forest Car's 新日暮里店　阿部です　谷岡様はおられますか？」
子分１「あい、少々お待ちを」

顔面凶器の男は後ろに居るもう一人の子分に谷岡を呼ぶように指示した
すぐさま後ろの子分は事務所の中へ消えていった

子分１「いや寒いですね」
顔の割にはかなりフレンドリーに話しかけてきた
阿部「そうですね、私も朝出るとき積車に霜が張ってて驚きました」
子分1「そりゃまた大変で　お仕事お疲れさんです」
ゆっくりとした口調とたまに見せる笑顔はヤクザというイメージをあまり漂わせなかった

「おう」
態度のでかそうなやつが出てきた
谷岡だ

谷岡「おい、お前クルルァを早く下せよ」

せっかちなやつである
目の前に居る子分に比べてヤクザというかチンピラって感じだ
子分1「すんません、とりあえず車を降ろさしていただきます」
阿部「ああ、わかりました」

谷岡の車の鍵を子分に渡すと子分が積車の上に積んである車に乗った
俺は積車に乗り後ろのスロープを降ろす
谷岡「早くしろよ」
うるさいやつだ
完全に下りたのを後ろに合図しバックで積車から降りる…

ふと目の前を見ると一台の乗用車がゆっくり速度を落としながらこっちへ向かっている
そして俺の積車の横にとまった
覆パトだ…

どうやらこの納車する日をあらかじめどこかの情報筋で得ていたらしく見に来たらしい
窓からお巡りさんが顔を出し後ろの子分に話しかける


警察「すみません、免許所出してもらってもいいですか？」
身分確認であろう、しかし中々後ろの子分は免許証を出す気配がない

子分１「関係ぇねーだろうが！！　とっとと帰れやゴラァ！！」
子分が警察に切れた
ヤクザとしてはこれはまずいのではないかと思ったその時
谷岡「おいコラァ!降りろ!お前免許持ってんのか！」
子分に言い放った

空気が一瞬凍った…
警察「早く免許証を出してもらってもいいですか？」

何と子分は無免許だったのであった
警察「無免許とはまずいよねこれは」

子分はひたすら白を切る
警察はとにかく署に連れて行こうとする

しかし、子分は決して組のものではないという意思を張っていた
流石ヤクザである












いろいろ言われた揚句結局子分は署に連れて行かれた
谷岡「仕方がないね」

因みにどこかで聞いた話だがこの谷岡という男、組の中でも相当嫌われているやつである
だから今回の車検が通らなかった不良個所も普通に運転していれば問題の無い個所で誰かが人為的にやったのではないかと言われている
阿部「とりあえず、私がお車をお降ろしいたします」
谷岡「お前初めてかここは？　力抜けよ」

う　ぜ　ぇ

いくらうざい客でも態度を変えてはいけないのが営業マンの鉄則だって婆ちゃんが昔言ってた
慣れた手つきで車を下ろすと谷岡が車の近くに来て車の周辺をチェックし始めた

谷岡「汚ねぇ車だな」
阿部「それは失礼しました」
谷岡「褒めてんだバカヤロォ　おまけになんだその謝り方、気持ちがこもってねぇぞ！」

これ以上ヤクザに目を付けられると困るのでひたすら謝っておいた

てーてててーてーてててーてーてててーてーてーて♪

どこからともなく切ない着メロが聞こえてきた
谷岡が携帯を開いた

こ　い　つ　の　か

谷岡「おい、用事が出来たからさっそくこのククルァで行ってくる」

子分が一斉に整列し
一同「行ってらっしゃいませ！！」
谷岡「おう…」

流石やくざの世界である
どんな糞な先輩であろうと挨拶はきちんとする

俺はそこに濡れた

谷岡の車が視界から消えるのを待って子分に手続き書類のサインをしてもらう
子分2「どうもお疲れさんす」
阿部「こちらこそありがとうございす」

今年の一番面倒臭い仕事を終えられる
積車に乗りエンジンをかけ帰る準備をする

阿部「当分こんな事務所に来たくねぇな」


見送る子分に軽く挨拶をし事務所を後にする
午前中に納車を終えることができたので事務所に帰って報告書書いて工場で整備だな

それにしても、何であいつ免許証持ってないのに運転したのだろうか
やくざの世界は先輩を待たせてると殺されるんだろうな…


国道131号線、通称産業街道
トラックが行きかう片側2車線の道路を北に飛ばしていた
もうすぐ15号線との合流点
っとその時

阿部「っ！！」

目の前に箱バンが進路をふさいだ
すかさずハンドル左に切るそしてブレーキを踏む

ギュアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！！！
……
…


俺は身体を構えた
しかし何か物体に当たる感覚は無かった


事故にはならなかった
しかし、後続の車もブレーキを踏んでしまったため危うく多重事故になりかけるところだった

車から学生と思われる若い男が降りてこっちに来た
若者「すみませんでした！　怪我してませんか？！」

彼は見るところサッカーのサポーターかもしくはサッカー部委員と言ったところだろうか
ユニフォームとチームタオルを首にかけていた

阿部「俺のけがの心配する前にお前の運転の心配をしてくれ」
若者「すみませんでした…サッカーの観戦帰りで…少し疲れていて…」

阿部「俺も仕事柄長距離輸送とかやるんだけど疲れているからって車の運転を疎かにしていいもんではねぇぞ
お前が居眠りで運転していた結果事故ってそれが他人に迷惑がかかったとする
最悪、巻き込まれた人が死ぬ可能性だってあるんだぞ！
お前単発で事故って死ぬくらいなら被害は少ないわ
でも、親だって泣くぞ
命大切にしたけりゃ休憩取るなりそれなりの対処をしやがれ！！」

俺だって死ぬかと思ったし引き殺す可能性だってあった
被害者なのに加害者に加わってしまう可能性だってあった
だから少し強めに言ってやった

これで懲りて反省してくれればいいが…

若者「ホントすんません…ホントすんません…」
こりゃ反省してねぇな
その場繕っているだけだな…
阿部「もういい、次気を付けやがれ！」
エンジンをかけアクセルを踏みその場から立ち去った

他人の迷惑を考えやがれ…

風呂入って飯食ってくる

そして夜勤が…
寒い…行きたくない…

いってら

緊急招集がかかったので行ってきます

続きは、やはり書き溜めしてからのほうがよさそうな気がします
いつも、リアルタイムで打ちながらやってます

日曜にあげたいと思います

あと、最後のほうの阿部さんが事故りかけた話は私の経験から書いています
ホント運転する時は万全の状態で臨んでください
これはお願いではなく命令です

自分のちょっとしたミスで他人の命を台無しにすることが無いようにしてください

あと、読みにくくてスンません
まだまだヤマジュンキャラや森の妖精たちを出していきたいと思います

ちょっと変わった阿部さんのお話にぜひ付き合って下さい

保守及び支援ありがとうございます
指摘、質問なんでもどうぞ

☆

あぁん？卑猥か

黙って書けよ
余計なものが多いぞ

ほ

ほ

ほしゅ

ほ

ほす

完結しないに530000ペリカ

ほし

ほ