1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
( ・∀・)っ】代理だよ
2 :
妖犬 ◆youkenkF9Y :2010/12/03(金) 21:40:52.21 ID:+tPffd160
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:43:16.91 ID:uf2SLSeL0
……戯言なんだよ。
>>1 代理ありがとうございます。
書いてる方もジャンルを分かってない素敵な作品。
まとめは、くるくるくーるさん、文丸新聞さん、かぎまとめさん。
本日は第五話の修正版です。
時間が許せば十話の前編まで行きます!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:46:40.49 ID:uf2SLSeL0
( ・∀・)
モララー君。二十歳前後。
発達心理を専攻する大学生。物語の中心となる『アドバイス部』の部長。
とんでもない秘密を多く持つ爽やか系イケメン。
【他登場人物から】
(-、-*トソン「……私の彼です」
( ^Д^)「衒学家ぶった雑学家で、まぁ平たく言うところのオタクですかね」
川 ゚ -゚)「出来の悪い弟みたいなものだ。あと遊●王やデュ●マ、ゲーム全般の好敵手」
('A`)「友達想いの良いヤツ。……ちょくちょく人をないがしろにすることを除けば」
lw´‐ _‐ノv「実は頭良かったりする……。白鳥みたいな人」
(#゚;;-゚)「システマを主体とした変則的なバトルスタイルが特徴です。フリッカージャブを駆使し、アウトサイドから相手を封殺しましょう」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:49:16.63 ID:uf2SLSeL0
(゚、゚トソン
トソンさん。十八程度。
法学部所属のモララーの伴侶。彼のことが大好き。
所作の一つ一つが可愛らしい包帯少女。
【他登場人物から】
( *・∀・)「大好きっ!」
川* -)「トソンたん、はぁはぁ……。貧乳、はぁはぁ……」
( ^Д^)「所作が可愛いんだよな。天然なんスかね?」
('A`)「……こんな風になんやかんやで人気者。かなり器用で、よくプラモ作ってます」
ξ--)ξ「私の美少女ライバル、ね」
(;><)「恥ずかしげもなくこの人は……」
(#゚;;-゚)「基本武装は工具。タッグではモララーさんのライフが半分以下で攻撃力が三倍になるので攻略時は注意です」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:52:49.67 ID:uf2SLSeL0
( ^Д^)
プギャー君。十八程度。
神学部よりオカルトに詳しい文学部。状況に流されやすいツッコミ。
燃えるハートでシニカルに生きる端正な顔立ちの青年。
【他登場人物から】
( ・∀・)「頼りにならない後輩。……冗談。結構頼りになるよ」
川 ゚ -゚)「実は結構なイケメンだぞ」
('A`)「高校時代は美人な彼女がいてさぁ……ウラヤマシイ」
( ><)「どんなボケでも拾い上げるのは凄いですね。尊敬します」
(#゚;;-゚)「イベントで『白雨』を手に入れると強化されます。雨斎院流の剣術と、その深奥『御神渡り』の威力は絶大です」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:57:15.18 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ -゚)
クールさん。二十歳前後。
社会学部心理専攻。美少女・美少年好きのオールラウンドプレイヤー。
lw´‐ _‐ノv
シュールさん。妹より一つ上。
工学専攻。黒魔術部の部長。
【他登場人物から】
( ・∀・)「気紛れで手の掛かる姉二人みたいなもんだ」
(-、-;トソン「思わず対抗意識が芽生えるほどの美人です。……胸も大きいし」
( ^Д^)「家も本人も、結構面倒な事情持ちっぽい」
(#゚;;-゚)「クーお姉様の『CQC(クール・クイック・コンビネーション)』は壮絶。ゼロレンジコンバットの連続技は隙がないので要注意です」
(#゚;;-゚)「シューさんはゲージが溜まると増援を呼べます。回し蹴りを決めて、時間を稼ぎましょう」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:00:09.48 ID:uf2SLSeL0
('A`)
ドクオ君。二十前後。
情報学科の学生。駄目な奴と見せかけて……?
【他登場人物から】
( ・∀・)川 ゚ー゚)「「弄ると楽しい!!」」
( ^Д^)「悪ガキ二人に弄られてる先輩。まー、楽しそうでいいですけど」
lw´‐ _‐ノv「オチ担当……?」
(#゚;;-゚)「直接的な戦闘力は皆無です。でも改造銃による射撃があります。遠距離で戦いましょう」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:03:57.47 ID:uf2SLSeL0
ξ゚听)ξ
ツンさん。二十前後。
空前絶後の馬鹿大学生。最大のボケ役。
( ^ω^)
ブーン君。同じ年。
ツンの幼馴染。ピザ屋で働く。
【他登場人物から】
( ・∀・)「ナイスコンビ……かな?」
川 ゚ -゚)「もう、ほんとどうしようもないぐらいにボケボケだぞ。二人共な」
( ><)「ツッコミの疲労度が半端ないですね」
(#゚;;-゚)「二人共まったくの一般人。かなり劣ります。熟練者向けのキャラです」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:04:26.61 ID:kfLu+nT40
しえんしえん
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:06:59.21 ID:uf2SLSeL0
( ><)
ビロード君。二十前後。
メイドガイの大学生。何気に博学。
【他登場人物から】
( ・∀・)「中々のやり手。色々な意味でさ」
川* -)「コイツ責めるのも面白そう……。はぁはぁ……」
ξ゚听)ξ「(なんでメイド服なんだろう?)」
(;^ω^)「もしかすると……むぅぅ」
(#゚;;-゚)「新格闘を主軸に置いた堅実なキャラ。スキル『剛力』発動中はパワーがカウンターストップします。特務機関にも引けを取りません」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:09:15.47 ID:uf2SLSeL0
(#゚;;-゚)
でぃちゃん。十三歳。
美少女。メイド服を着ている元忍者、現メイド忍者。
【他登場人物から】
(#゚;;-゚)「私です。基本はナイフとフォークですが、コマンド入力で総合殺人術『東郊流』に移行します」
川* ー)「美少女万歳! オールハイル・美少女!! ふははははは!!!」
( ・∀・)「(ついに壊れたか……)」
( ><)「メイド仲間です」
('A`)「最近俺の作ったリアル格ゲー(キャラが友達)にはまってるらしい。データが正確で楽しいんだと」
(;^Д^)「この訳の分からない解説はその所為か」
(#゚;;-゚)「――以上、人物紹介でした」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:12:06.19 ID:uf2SLSeL0
5‐Call
(゚、゚*トソン「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花。薔薇が大好き百合乙女!」
……すたーとっ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:13:25.53 ID:wb1jdyDi0
しえ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:15:07.21 ID:uf2SLSeL0
【――某日・帝都北ブロック、健康ランド、脱衣場】
川 ゚ -゚)「――唐突だが健康ランドだ。そして、温泉だ」
(#゚;;-゚)「唐突ですね」
川 ゚ -゚)「我々の女子力をアップさせる為にはこのイベント・フラグが必要不可欠だ」
川* -)「――美少女の裸見放題で触り放題……。はぁはぁ……」
(゚、゚トソン「通報します」
(#゚;;-゚)「同じくです」
川 ゚ -゚)「ちぇー、つまんないのー」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:17:54.57 ID:wb1jdyDi0
支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:18:13.30 ID:uf2SLSeL0
(# ;;-)「でも、私……温泉は……」
(゚、゚;トソン「あっ……」
ξ--)ξ「…………」
川 -ー-)「安心しろ、美少女」
川*゚ -゚)「――そう思ってこの健康ランド、私が買い取っておいた」
(;#゚;;-゚)「ええっ!?」
川 ゚ー゚)「本日、私達専用。貸切だ。これでタオルを巻けばオッケーだな」
ξ;゚听)ξ「相変わらず無茶苦茶するわね」
川 ゚ -゚)「なにを。美少女の為ならこれぐらい大したことではない」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:21:20.59 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ー゚)っ「――というわけで早速温泉に入ろう。脱げ!」
(;#゚;;-゚)「脱ぎます、脱ぎますから……」
(゚、゚トソン「一応言っておきますが、お触り禁止ですよ」
川*゚ -゚)「うん。舐めるように撫で回すように見――視姦するだけにする」
ξ゚听)ξ「何故言い直したし」
ススス… 川* ー)っ「さて、そういうツンは少しは胸を成長させたのかな……?」
ξ;゚听)ξ「やめろ!近寄るな! 手の動きがキショい!!」
川* ー)「げっへっへっへ……」
(#゚;;-゚)「笑い方が悪代官です」
(-、-;トソン「女子力を高める為に来たのに、そもそものところで駄目駄目ですね……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:21:53.38 ID:kfLu+nT40
しえしえ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:24:10.90 ID:uf2SLSeL0
【――室内、温泉】
(#^;;-^)「肌がすべすべです」
川 ゚ -゚)「この温泉は美肌効果があるらしい。女子力アップ間違いなしだな」
川*゚ -゚)「――ところで、この白濁した温泉を見ていると、なんとなくいやらしい気分になるのだが……」
(゚、゚トソン「多分、『白濁』に反応してるだけだと思います」
ξ゚听)ξ「白濁…………?」
ξ///)ξ「――っ!」かぁっ
川 ゚ー゚)「おやツンさん、白濁で何を想像したのかな? むしろ、ナニを想像したのかな?」
ξ///)ξ「ああああああ! うるさいうるさいうるさーーーいっ!!」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:28:25.14 ID:uf2SLSeL0
(#゚;;-゚)「――先ほどから気になっていたのですが、」
(゚、゚トソン「なんでしょうか、でぃちゃん」
(#゚;;-゚)「“女子力”とは、なんですか?」
ξ;゚听)ξ「え、なに、と言われても……ねぇ?」
(-、-;トソン「……今まで流してましたが、休日の昼間に健康ランドを買い取ってまで何してるんでしょう?」
川 ゚ -゚)「確かに改めて訊ねられると答えるのに苦労するな」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:31:34.37 ID:wb1jdyDi0
しえん
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:32:30.67 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ -゚)「まぁ、ネトゲにおけるスキル的なもんだろ」
(゚、゚トソン「パッシブ……いえ、デフォルトの特性みたいなのが近いですかね」
ξ゚听)ξ「…………胸の大きさとか?」
(#゚;;-゚)「胸ですか?」
(#゚;;-゚) ジーッ
(、トソン「…………」←返事がない、ただの屍のようだ。(AA?)
ξ; )ξ「自分で言って、凹んだ……」←凹んでるのはあなたの胸です。(Bマイナー)
川*゚ー゚)「ふはははは!!」←この頃流行りの女の子。(D+) WIN!!
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:36:25.68 ID:uf2SLSeL0
(、トソン「……うぅ」
:(;、;トソン:「うぅぅぅ……!」
ξ;゚听)ξ「あ、泣き出しちゃった」
(#゚;;-゚)「……えっと、大丈夫です。私とは、同じくらいです」
(う、;トソン「こう言っては申し訳ないですが、中学生と同じとか笑えません……」
(つ、;トソン「うぅっ……。私、来年にはお酒飲めるようになるんですよ? なのに、十三歳と……」
川 ゚ -゚)「しかも“同じ”ってか、ちょっと負けてるしな」
(;、;トソン「うぅぅ、うあぁぁぁぁ……!!」
しえ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:39:45.09 ID:uf2SLSeL0
川;゚ -゚)「(――ヤバイ。やり過ぎた。モララーに怒られる。最悪、殺される……)」
川;゚ -゚)「でも、でもですよトソンさん? 別にバストサイズはトップとアンダーの差なんだから、関係ないということも……」
ξ;゚听)ξ「それに今から成長する可能性だって、あるし? 大豆大豆!」
(、トソン「――サイズに合ったブラジャーを着けるのが、大事って言いますよね……」
川;゚ -゚)「え?」
(、トソン「無理して大きいのを着けるよりは、その方がいいって……でも、私…………」
(;、;トソン「――――そもそもブラつけなきゃいけないほどの大きさないんですよぉ!! うわぁぁぁああん!!」
川;゚ -゚)「…………」
川; -)「その……なんだ、あの――ごめん」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:44:49.71 ID:uf2SLSeL0
【――数分後】
(う、-トソン「ぐすっ……。見苦しいとこをお見せしました……」
川 ゚ -゚)「まぁ、誰しも悩みの一つや二つあるさ」
川 ゚ -゚)「――しかし、女子力か……」
ξ゚听)ξ「どうかしたの?」
川 ゚ -゚)「いや、モララーがな。昔、面白いことを言ってたな、と……」
(#゚;;-゚)「?」
川 ゚ -゚)「その時は、カラオケの話をしてたんだがな」
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:48:15.35 ID:uf2SLSeL0
( ・∀・)『――カラオケって、訳分かんねぇよな』
川 ゚ -゚)『なにがだ?』
( ・∀・)『普通に歌の上手い下手ならいいんだけどさ、似てる・似てないの採点があるだろ』
( ・∀・)『意味が分からん』
( -∀-)『俺は、ソイツの歌が聞きたくて、一緒に歌いに来てんのによ……』
川 ゚ -゚)『…………』
( -∀-)『ほんっと――訳が分かんねぇなー……』
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:48:33.42 ID:CWN3biiDO
ニーイチ支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:50:47.88 ID:wb1jdyDi0
イタイ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:52:01.22 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ -゚)「――音楽ってのは、本来そうなんだろう」
川 -ー-)「作曲者の意図を汲み取って、自分の意思も入れる。単なるコピーじゃ駄目なんだろうなー……なんてな。知ったかぶりだ」
(#゚;;-゚)「……では、『女子力』とは」
川 ゚ -゚)「“女の子らしさ”と“自分らしさ”を同時に出せる――なんだろう」
ξ゚听)ξ「みんな違ってみんないい、ってこと?」
川 -)「いや……」
(-、-*トソン「そんなの決まってます――“あなたがいい”ってことですよ!」
(#^;;-^)「…………素敵、ですね」
(゚、゚;トソン「貧乳でも関係なく! 関係なくっ!!」
川;゚ -゚)「いい話だったのに一気に言い訳になったな……」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:56:36.20 ID:uf2SLSeL0
ξ*--)ξ「だから、自分の魅力って、ことね」
川 ゚ー゚)「ああ、そうだな。胸が大きいとか、肌が綺麗とか、料理ができるとか礼儀正しいとか」
川 ゚ -゚)「結局そんなのは一部分に過ぎないんだろう」
川 ゚ -゚)「――というわけで露天に行こう」
(#゚;;-゚)「え?」
川 -ー-)「ここの露天は男子風呂から覗けてな、」
ξ*゚听)ξ「つまり、女子力で覗くように仕向けようってことねっ!」
川*゚ー゚)「そうだっ! 我々の女子力ならば、奴等、必ず覗いてくるはずだ!!」
(-、-*トソン「ふふふ……。私達の女子力は53万です……」
(;#゚;;-゚)「(大丈夫でしょうか……?)」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:59:12.21 ID:uf2SLSeL0
【――少し前、男湯】
( *-∀-)「あ〜……溶けそうだ〜。はぐれメ●ルになる〜」
('A`)「お前が溶けたらメタル●イダーのトソンさんが困るぞー」
( *-∀-)「あー、そっか〜。じゃあ溶けるわけにはー……」
( ^Д^)「……何言ってんだ?」
( ><)「ええ。はぐ●メタルとはメタル●ライムが液状化したものではないの思います」
( ^Д^)「確かにはぐれ●タルはバ●ルスライムが湖の精霊の加護で天界に昇った姿だけど、とりあえずアンタのツッコミ所は違う」
( ^ω^)「うんうん。メタ●ライダーって、下のスライム含めてだお」
(;^Д^)「あの上に乗ってる騎士まんま『ライ●ー』って言うんだけど、そのツッコミも、違う……」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:01:58.20 ID:wb1jdyDi0
しえん
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:02:09.55 ID:uf2SLSeL0
( ・∀・)「まー、今頃トソンは泣いてるかもなー」
('A`)「トソンさん?」
( ・∀・)「つるぺったんだから。シュー先輩いないだけマシだけど」
( *^ω^)「ふひひっ、そういやシューちゃんはロリ巨乳だったおー。身長小さいし」
( ^Д^)「クー先輩は……キューテ●ーハニー的ですよね」
( -∀-)「お尻がちっちゃくて胸が大きいっていうね。すげぇエロい……っつーか、綺麗な身体してるよ」
( ^ω^)「(…………)」
(;'A`)「(……見たのか?)」
( ^Д^)「(……これは生で見てるな)」
(;><)「(……トソンさんがいたら確実にアウトな発言でしたね……。剣呑剣呑)」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:06:09.77 ID:uf2SLSeL0
( ・∀・)「あー、不●子ちゃんはもう流行らないのかな〜」
( ><)「好きですけど……●二子ちゃん」
('A`)「俺だって好きさ、メイドガイ君よ。でも、ボン・キュッ・ボンは最近の流行じゃないっぽいし」
( ^Д^)「ドクオ先輩は巨乳派ですもんねー」
(*'A`)「谷間大好き。だから、不二●ちゃんも好きだー」
( ・∀・)「胸の谷間に物入れるって、あの人が初なんじゃないの? 違うかな? ドロ●ジョ様?」
( *^ω^)「胸の間に……とは、なんかエッチな響きだお」
(*'A`)「えー、俺は巨乳派だけど足だな。踏まれたい。ぐりぐりー、と」
(;^Д^)「おーい、まだ昼間ですよー」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:07:53.94 ID:wb1jdyDi0
sien
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:10:07.98 ID:uf2SLSeL0
('A`)「……トソンさん脚綺麗だよなー。土下座して頼んだら、やってくれないかなー」
(;><)「プライド持って下さい……。見てて切ないです」
( *・∀・)「でもトソンの脚が綺麗なのは認める。どころか賛同するってか参拝する」
(;^Д^)「参拝って」
( *-∀-)「太ももとか腰つきとか、それ以外に首筋や手……もう死ねるねっ!」
(*'A`)「死ねるか! 死ねるほど綺麗か!」
( *-∀-)「あー、死ねるねっ。マジで凄いしエロい」
( ・∀・)「――お前が見た場合俺が殺すが」
(;'A`)「あっ、『死ねる』ってそういう意味か……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:13:17.56 ID:uf2SLSeL0
( ^ω^)「――そう言えば、女の子って胸開けて誘惑するのが多いけど、脚の方が効果的だおね」
( ^Д^)「あー……かもっスねー」
( *^ω^)「スカートから伸びる生足が……ぐふふ」
( ><)「……胸が大きい、ということは子沢山の象徴なんです」
( ^Д^)「埴輪とかも大きいですよね」
( ><)「はい。一番母性的な部分とも言えますからね」
( ><)「なので、中世のヨーロッパでは慎ましい方が良しとされてました」
( ・∀・)「日本でも和服が似合うのは貧乳だしなー。五十年前までは半数以上がAだったんだっけ?」
(*'A`)「きょぬーが無理して着てるのも乙だが……」
( ><)「なんにせよ、胸が大きいのはコンプレックス。無意味に扇情的と思われてたんです」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:16:17.69 ID:uf2SLSeL0
( ^ω^)「――そういう君は? 何処派だお?」
( ><)「肩甲骨ですね」
( ・∀・)「ああ。……お前も綺麗だよな。なんか、女みたいだ」
( -∀-)「体付きは筋肉質なんだけど、なんつーか、首筋とか腰とかタオルの巻き方とかが……」
( ><)「メイドですから」
(;^Д^)「関係あるんスか……?」
( ><)「慎みを忘れないのがメイドです。美少年です」
( ・∀・)「真面目に女装したらフツーにいけるレベルではあるな、うん」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:19:24.16 ID:wb1jdyDi0
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:20:21.53 ID:uf2SLSeL0
('A`)「あっ、俺もいけるな」
(;^ω^)「僕は……うーん……」
(;^Д^)「いやアンタ等なんでリアル友達で男の娘談義やってるんですか」
( ・∀・)「違う違う。俺のは“女の子に見える”ってことで、そーゆーことじゃねぇよ」
(;><)「どっちにせよ複雑なんです……」
( -∀-)「――だからクーには注意するように。くれぐれも」
(;><)「自分の幼馴染をそんな熊か何か、危険生物か野生動物みたいに言わなくても……」
( -∀・)「襲われたって知らねぇからな?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:24:15.30 ID:uf2SLSeL0
(;><)「――まぁ、とりあえず僕はアレなんです」
( ><)「ドレスの後ろ姿とか、メイド服を脱ぐ時とかに見えるのが大好きなんです」
( ^Д^)「どちらも現代じゃあんま見られないだろうけど」
( ・∀・)「そーでもない。クーとかシュー先輩は実家ではドレスだ。特にパーティーとかな」
( ^ω^)「ちょくちょく忘れそうになる超お嬢様設定来ましたー」
( -∀-)「絶縁されちゃってるがなー……」
('A`)「設定と言えば、プギャーの妹は巫女ルックだったよなぁ……。いいなぁ、妹二人」
(^Д^;)「アンタ俺の妹をそんな目で見てたのか……二度と会わせねぇ」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:28:56.45 ID:uf2SLSeL0
【――その頃、露天風呂】
ξ゚听)ξ「トソンちゃんって変なトコに傷あるよね。手首とか、太ももとか……。首筋……に、バンソーコー?」
(゚、゚;トソン「――ふえっ!?」
(゚ー゚;トソン「ここここ、これは……その、溢れ出るドジっ娘属性の所為でして……」
川 ゚ -゚)「…………」
(゚、゚;トソン「ははは……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:29:56.43 ID:wb1jdyDi0
しえ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:31:46.90 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ -゚)「ところで――おい、美少女。後で身体を洗ってやろう」
(#゚;;-゚)「何故ですか? 私は、むしろ洗う方が専門です」
川 ゚ -゚)「普通のスポンジでは傷に良くない。私が洗ってやる」
川 ゚ー゚)「――この胸でっ!!」
ξ///)ξ「っ、バカッ! そんな破廉恥なことを昼間から……」
川 ゚ -゚)「破廉恥? これぐらいで真っ赤になるお前が破廉恥だ」
川*゚ -゚)「美少女にも優しく、私も気持ち良い。一石二鳥だろうが!!」
(゚、゚;トソン「一石二鳥というか御為倒しでは……?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:34:54.30 ID:uf2SLSeL0
川 ゚ー゚)「ほら、触ってみろ」
(#゚;;-゚)「え、あの……」
川*゚ー゚)「自慢の一品だ。中々に気持ち良いぞ…………私が」
ξ--)ξ「小声で本音が出たわね」
川 ゚ -゚)「――トソンさんも洗ってあげるからな。敏感肌だっただろう」
(゚、゚;トソン「私もですか!? というか、何故私が敏感肌だと!?」
ξ;゚听)ξ「クー……ストーカーとかしてないよね?」
川 ゚ -゚)「別にこんなのホームズ先生的な観察と推察だぞ。大したことじゃあない」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:38:07.98 ID:uf2SLSeL0
川 -ー-)「……っと」
ザパー
川*゚ -゚)「ふぅ……逆上せるところだった」
(#゚;;-゚)「ぁ……」
ξ゚听)ξ「でも……本当に……」
川*゚ -゚)「……ん?」
(-、-*トソン「クーさん……なんだか、凄く――キレイです。いつ見ても思うことなんですけど……」
ξ///)ξ「タオルが濡れて身体のラインがしっかり出ちゃってて……。うわ、エロ……」
川;゚ -゚)「え? ええ?」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:41:24.99 ID:uf2SLSeL0
(゚ー゚*トソン「……クーさん。ちょっと、タオル……取ってくれませんか?」
(-、-*トソン「生で見たい、です……」
川;゚ -゚)「え? ……トソン、さん? そういうノリは私の専売特許で……」
ξ///)ξ「私も見たい、かも……」
(^ー^*トソン ニコニコ
川;゚ー゚)っ「いっ、いやっ……二人共目つきがおかしいから、な……?」
川;゚ -゚)「(……アレ? なんだこのノリ? 今日は、私がサービスカットのパターン?)」
(-、-*トソン「……私もタオル外しますから」
川;゚ー゚)っ「――いいっ! それは、遠慮する!! ほら、男子勢が見に来てるかもしれないし……」
支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:45:07.31 ID:uf2SLSeL0
川; -)「(――ぁ、)」
川; -)「(ヤバいヤバいヤバい。駄目だ、おかしくなる……私、が……)」
川; -)「(私、ぁ……? ちが――“ぼく”?)」
:川; -):「(駄目だ考えるな忘れるな止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ、これは、やば――――ッ!!)」
フラッ…
川 -)「っ……」
…ストン
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:49:39.69 ID:uf2SLSeL0
(゚、゚;トソン「……クーさん?」
ξ;゚听)ξ「いきなり座り込んで……逆上せた、の? ……え? クー?」
川 -)「…………」
(#゚;;-゚)「…………」
(#゚;;-゚)「(……覗きに、来ないなぁ)」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:50:50.41 ID:wb1jdyDi0
支援よ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:52:37.26 ID:uf2SLSeL0
【――同時刻、男湯】
('A`)「でもさ、貧乳を気にする子は萌えるよな」
( ・∀・)「逆に開き直ると駄目だよね。こ●たとか」
( ・∀・)「ステータスって、多分“特権階級”的な意味合いなんだろうけど、単なる設定だしさ。貧乳って」
( ><)「その話は随分昔にツンさんの家で御奉仕させて頂いてた時のことを思い出します」
( ^Д^)「ビロ先輩はハウスメイドだったんスか?」
( ><)「ええ、まぁ」
( ><)「――期末テスト用の家庭教師ハウスメイドガイでした」
(;^Д^)「なんだそれ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:56:46.83 ID:uf2SLSeL0
( ><)「……確か、胸を大きくする方法の話をしたんです」
( ^ω^)「豆乳良く飲むようになったのはその所為かお」
( ><)「ええ。おそらくは」
('A`)「今でもOD(オーバードース)が心配になるぐらいに大豆食ってるし。みのさんだよ、毎朝」
( ・∀・)「ソ●ジョイなのな」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:59:24.63 ID:uf2SLSeL0
( ^Д^)「自分の妹なんかは、経穴使ってましたけどね」
( ^ω^)「“けいけつ”?」
(^Д^ )「気と血の通り道である『経絡』の穴……所謂ツボですね。マッサージとかの」
( ・∀・)「経絡って……経絡秘孔か。北斗の」
( ><)「一応、間違ってはいないんです。138箇所ほど少林寺拳法に実在しますし、いくつかは場所も被っているので」
('A`)「なんか科学的根拠とかあるのか、後輩?」
( ^Д^)「経絡自体がリンパや血管みたいなもので、臓器の類は内臓皮膚体表反射って反射なので……」
( ・∀・)「――流石に突いたら三秒後に死ぬやつとかないだろ?」
(;^Д^)「まぁ、多分……。単純な急所ならありますけど、それは武術家さんに訊いて下さい」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:03:11.44 ID:BxVAXokq0
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:04:30.03 ID:3Kdq4xcC0
( ^Д^)「――だから、現代で言うデトックスみたいなのをしてたわけですよ」
( ^Д^)「健康になればホルモンバランスが良くなって、結果的に胸も成長しますからね。よく二人でやってました」
( ^ω^)「「…………」」('A`)
(ノリ* ーノリゝ『ほら、ここがいいんでしょ?』
li イ*// -/ノl|『あっ……。お姉ちゃん、そこはちがっ……んんっ!!』
(; ω)「「ヤベェ超見たかった……」」(A ;)
( #^Д^)「お前等今何想像しやがった?」
( ・∀・)「まぁ、お前の妹のエロ画だろうな。エロゲの一枚絵みたいな」
( #^Д^)「よーし分かった。活殺点突いて殺す。今すぐ殺す必ず殺す」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:07:23.83 ID:3Kdq4xcC0
< ギャー! シスコンガオコッター! ッ, ブチコロシマスヨセンパイッ!! オコルッテコトハ,ツマリ…ギャー!
< アクハホロビタ… イヤアクッテイモウトニテヲダシテルオマ…ギャー!!
( -∀-)「…………」
( ><)「……ご心配事ですか?」
( ・∀・)「ばーか」
( -∀-)「――俺は、これでも“姉ちゃん”は、信用してんだよ……」
( ><)「お姉さん……?」
( -∀・)「……ふふっ。かくいう俺も、昔からシスコンでな」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:13:17.86 ID:3Kdq4xcC0
【――その頃、露天風呂】
川; -)「あー……キモチワル……」
(-、-;トソン「すいません……。私の所為ですよね……」
川;゚ー゚)「いや、ちょっと湯当たりしただけだ。大丈夫だよ」
(#゚;;-゚)「…………」
(#゚;;-゚)「――クーお姉様」
(#゚;;-゚)「クーお姉様は、良い人は、いらっしゃいませんか?」
川* -)「ぐぅぅ……」 ボタボタ
ξ゚听)ξ「一々鼻血出すんだったら呼ばれ方変えたら?」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:17:13.99 ID:BxVAXokq0
しえーん
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:17:22.93 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「――よし。もう大丈夫だぞ」
川 ゚ -゚)「それで……なんだって?」
(#゚;;-゚)「ですから良い人は、おられないのですか?」
ξ゚听)ξ「“良い人”って?」
(-、-トソン「睦まじい仲の方や、意中の人……。ちょっと古風な言い方ですね」
ξ;゚听)ξ「ムツマジイ? イチュウ?」
(゚、゚;トソン「説明責任放棄していいでしょうか……?」
川 ゚ -゚)「良い人、良い人なぁ……」
川 ゚ -゚)「好きな人ってことだろう?」
(#゚;;-゚)「はい」
川 -ー-)「結婚は引く手数多なんだがなぁ……」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:19:33.54 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「美少女。お前も面倒な境遇なのだろうが、私だってそれなりだ」
川 ゚ -゚)「財力や権力、環境や家柄。いらない物ばかりが沢山で、本当に欲しいものは一つも手に入らない」
(#゚;;-゚)「…………」
川 ー)「きっと神様は、私のことが嫌いなんだろうな……」
――湯煙で、クーさんの横顔はよく見えなかった。
彼女がそれとなく顔を背けたのも関係していたのかもしれない。
(#゚;;-゚)「(……でも、)」
この人の涙は――とても綺麗だ。
頬を伝う一滴が心の欠片とするのなら、この人の心は、きっと誰よりも澄んでいる。
だから――。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:21:38.97 ID:BxVAXokq0
しえん
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:23:04.88 ID:3Kdq4xcC0
私は、言った。
分不相応なアドバイスを。
(#゚;;-゚)「……いいじゃ、ないですか」
(#゚;;-゚)「別に……いいじゃないですか。神様なんかに好かれなくても」
川 ゚ -゚)「え……?」
(#^;;-^)「――だって、皆、クーお姉様のことが大好きなんですよ?」
川;゚ -゚)「っ!!」
ξ*゚ー゚)ξ「…………ね?」
(-、-*トソン「……はい」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:26:29.88 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「だから、神様一人に好かれなかったぐらいで、困りません。きっと、大丈夫です」
川 -)「…………ふん」
“六十億人から嫌われてるなら、六十億人分僕が好きになるから”――か。
……巫山戯た文句だ。
私の、あの言葉の意味は、そういうことじゃあない。
そういうことじゃ、なかった。
でも、私は――。
川 ゚ー゚)「昔も、同じようなことを言われたな……。思い出したよ。ありがとう、美少女」
(#^;;-^)「どう致しまして、です」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:29:23.20 ID:3Kdq4xcC0
【――同時間平面上、男湯】
( ^Д^)「モラ先輩は、トソさんとは一目惚れですか」
( -∀-)「まーねー」
( ・∀・)「隠れオタだったアイツの気を引く為に物凄い量アニメ観たね」
( ・∀・)「――まぁ妹萌えのお前には分からないだろうが」
( ^Д^)「怒りますよ、先輩」
('A`)「ル●ーシュや白●兄様などに並ぶイケメンシスコンと言っていい」
( ^Д^)「殺しますよ、先輩」
(;'A`)「あれ俺の方ツッコミ重くない?」
( ^Д^)「あと後者はどっちかと言えば愛妻家です」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:32:07.53 ID:3Kdq4xcC0
( ><)「――そう言えば、女性側からの一目惚れは科学的根拠があるみたいですよ」
( *^ω^)「おー?」
( ><)「女性の方が感覚(フェロモンを察知するもの)が優れており、一目惚れを起こす相手は、自分の持ってない遺伝的要素を持つんだとか」
( ><)「関連して、子守が母親に向くのは女性の観察能力が高いからだそうです」
('A`)「……なんか、アレだな。あの、昔の漫画……宇宙人のやつみたいだ」
( ・∀・)「『レベ●E』か?」
('A`)「それだ、それ。あっただろ、一目惚れ相手の種族滅ぼす話」
( ^Д^)「しょーじきな話、現実の男女もそういうの多いと思いますけどね……さて、」
( ^Д^)「――そろそろ出ましょうか」
( *×ω×)「のぼせたお……」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:32:44.00 ID:BxVAXokq0
しえん
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:35:30.18 ID:3Kdq4xcC0
【――後日談というか、今回のオチ】
川#゚ -゚)ξ#゚听)ξ「「「なんで覗きに来ない(んだ・の・ですか)!!」」」(゚、゚#トソン
(;・∀・)「ええええ、理不尽じゃね? 覗きに行って怒られることがあっても、覗きに行かないで怒られるってなんだよ……」
(゚、゚#トソン「理不尽じゃないです。正統です。正統な女心です」
(;'∀`)「いや、でもn川#゚ -゚)「勝手に喋るな虫けら。八つ裂きにするぞ」
バチコーン
(メ;'A`)「既に手出てますやん……(後輩のツッコミはまだ優しかった……)」
ξ#--)ξ「あと、お前。不快。笑うな馬鹿」
( ;ω;)「こういう顔なんだお!」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:38:59.37 ID:3Kdq4xcC0
< リフジンダー! ダマリナサイ コロシマスカラ. モハヤケイコクデスラネェ!! カクテイジコウナノカオ!?
(*゚;;-゚)「……ああ、プギャーさん。“睦まじい”って言葉の説明、何かありますか?」
( ^Д^)「睦まじい?」
(;><)「彼等みたいなの……と言いたいですが、この状況では“主人と奴隷”の意味にしかなりませんよね……」
( ^Д^)「んー、でもあえて言うなら――」
( ^Д^)「“迷惑かけられても笑って済ませる仲”なんだろうな――あんな風にな」
そんなこんなで。
お後は気になるところですが、本日も開店休業の『アドバイス部』活動終了!
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:41:12.25 ID:3Kdq4xcC0
以上、改訂版五話でした。
差し替えて頂けると嬉しいですけど、まあ、正直もう別にいいかも。
ここしか入れる場所がなかったシーンがあったと言いますか、
本来あったのに前回の投下時に飛ばしてしまったと言いますか……終わりに繋がる伏線になっている、かな?
露骨に作者の百合好きが出てるのはご愛嬌です。
ここで一時中断しますが、明日続き(五話+十話前半)を投下します。
残ってたらここで。残ってなかったら立て直す予定。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:44:37.73 ID:BxVAXokq0
乙でした
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 01:01:29.27 ID:e+ze5D2JO
乙ー
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 01:11:27.24 ID:3Kdq4xcC0
追伸です。
時間が許す時には自己保守しますが、落ちたらごめんなさい。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 02:17:42.80 ID:3Kdq4xcC0
自己保守
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 02:43:38.45 ID:yKudFS6o0
ほ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 03:45:51.27 ID:EubnZsmIO
支援保守
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 04:42:46.49 ID:yKudFS6o0
保守
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 06:45:43.42 ID:e+ze5D2JO
ほしゅる
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 07:43:18.63 ID:3Kdq4xcC0
自己保守
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 11:39:06.40 ID:BxVAXokq0
ほ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 12:02:25.62 ID:6a6QgsJQ0
ほっしゅっしゅ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 12:39:07.03 ID:3Kdq4xcC0
自己保守
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 13:27:18.67 ID:BxVAXokq0
ほ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 14:22:03.25 ID:BxVAXokq0
ん
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 15:28:51.18 ID:BxVAXokq0
じ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 16:27:03.54 ID:3Kdq4xcC0
自己保守
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 17:48:06.58 ID:31xCzwOkO
ほ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 18:56:59.90 ID:3Kdq4xcC0
帰ってきました。
もうすぐ投下再開したいと思います。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:08:13.93 ID:MjRwU5SD0
Oh...久しぶりにVIPを見ると懐かしい名前が。
修正版なんてのがあるのか
1から読み直そう
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:13:30.48 ID:3Kdq4xcC0
Call back‐5
('A`)「嚆矢濫觴って大抵どうでもいいことなんだよなぁ……」
……すたーとっ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:19:05.34 ID:3Kdq4xcC0
【二次萌え? 三次萌え?】
( ><)「――そう言えば皆さん、萌えポイントってありますか?」
( ・∀・)「萌えポイント?」
( ><)「所謂“○○萌え”や“○○フェチ”ってやつです」
(#゚;;-゚)「好物、ということでしょうか」
( ><)「まー、そういう認識でいいですかね」
( ><)「それで皆さん、ありますか?」
(-、-トソン「まぁ、一つぐらいは……」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:23:08.66 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「私はご存知の通り、『少艾萌え』だ」
( ^Д^)「少艾……ヨモギですか」
川 ゚ -゚)「その少艾萌えだ」
ξ゚听)ξ「ねぇショーガイって?」
( ><)「美少女・美少年をカッコつけて言う単語ですよ。特に青田的な若い人を」
川 ゚ー゚)「三次でも二次でも一次でも、とにかく美少女・美少年大好きだ」
( ^Д^)「一次ってなんスか。一次って」
(゚、゚トソン「腰のラインとかじゃないですか?」
( ・∀・)「零次とか言い出さなくて良かったじゃん」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:27:38.45 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「モララー、お前はどっち派だ? 二次か三次か」
( ・∀・)「俺? 俺は四次萌えだよ」
( ^Д^)「おっとまた訳の分からないこと言い出したぞこの人ー」
( ・∀・)「訳分かんなくねーよ。明快至極だ」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:31:33.85 ID:3Kdq4xcC0
( ・∀・)「まず、俺はトソンが好きだ」
(#゚;;-゚)「知ってます。知らない人はこの場にいません」
( ><)「では三次派じゃないですか?」
( ・∀・)「いや違う」
( ・∀・)「――俺はトソンの今も昔も愛してるからな。結論としては四次萌えになる」
( -∀-)「あるいは、ミンコフスキー時空だな」
( ^Д^)「…………ああ!」
(;^Д^)「四次ってそういうことですか! 分かりにくっ! いつものことだけど……分かりにくっ!!」
(#゚;;-゚)「全然分かりません」
( ><)「今から簡単に説明しますよ」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:35:14.60 ID:3Kdq4xcC0
( ><)「今の話題の『次元』は、まぁ、要素のようなものです」
( ><)「零次元は点、一次元は線、二次元は面、という風に。一つずつ増えていきます」
(#゚;;-゚)「それで“二次=アニメ”で“三次=現実”ですか……」
川 ゚ -゚)「そして間がフィギュアだな」
( ><)「……モララーさんの話は、物凄く分かりやすく喩えると、こうです」
Q.三階建てのデパートで待ち合わせをします。
相手と合流する為には、事前に何を伝えればいいでしょうか。
(゚、゚トソン「X軸、Y軸にZ軸の座標問題ですね。数学的に言うなら」
( ><)「ええ。高校程度の数学ならば」
( ><)「……でも、この場合は問題があるでしょ?」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:39:14.21 ID:3Kdq4xcC0
( ><)「“三階”“正面から見て一番奥”“真ん中”……の、カフェで待ち合わせするなら、明らかに要素が足りません」
(#゚;;-゚)「ああ。時間……」
( ><)「そうです。これには“時間”が足りません」
( ><)「だから『四次萌え』という意味は、“過去も未来も萌えている”ってことです」
川 ゚ -゚)「『ミンコフスキー時空』は三次元空間に時間という余剰次元を足したもの、宇宙のことだな」
( *・∀・)「――つまりお前がずっと好きってことだよ!」
(-、-*トソン「もー、頭良いのか悪いのか分からない口説き文句言って……」
ξ゚听)ξ「……全然分からなかったんだけど」
( ^Д^)「安心して下さい。分かってますから」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:44:14.64 ID:3Kdq4xcC0
【ネコミミ恐い?】
ξ゚听)ξ「『萌え』って聞くと、ネコミミってイメージがあるわ」
( ・∀・)「一昔前はバニー主流だったのに、今じゃすっかり取って代わられたな」
(;><)「バニーが主流って……いつの時代ですか」
川 ゚ -゚)「……そういや後輩。お前、相川●瀬好きだったな」
(;^Д^)「ぐっ!」
(゚、゚トソン「何気に『あそ●にいくヨ!』を全部録画してますし」
(;^Д^)「うぐぐっ! 何故、それを……」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:48:28.80 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「?」
( ><)「相●七瀬さんはネコミミでライブしたことがあるんですよ。あと有名なのは……『サクラ●戦』の日高●り子さんとかです」
( ・∀・)「ちなみにバニーガールは『プレイボーイ』かららしいな」
( -∀-)「なんで兎かは……有名だし、言うまでもない」
川 ゚ -゚)「お前、もしかして……」
(;^Д^)「ちっ――違う! 違う、猫は魔除けで……やましいことはこれっぽっちもねぇ!!」
ξ--)ξ「……でも猫コスの女の子は好きなのよね?」
(;^Д^)「違う! そんなことはない! むしろ嫌いだねっ!! だいっきらいだ! 吐き気がする!」
( ^ω^)「ネコミミ●ードとか入れてそうだお」
(;^Д^)「入れてねぇ! ――ってブーン先輩いつ来たの!?」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:52:35.79 ID:3Kdq4xcC0
ξ--)ξ「よーし、いいこと考えた」
ξ*゚听)ξ「ネコミミ嫌いだって言うなら、今度皆でネコミミパーティーしようよ」
川 ゚ー゚)「ツンには珍しく名案だ。トソンさんは?」
(゚、゚トソン「私、猫好きですから。でぃちゃんもやりますよね?」
(#^;;-^)「……楽しそうです」
( ^ω^)「…………モララー。お前、落語分かる人だったかお?」
( ・∀・)「人並みにはな。だから言わんとすることも分かってるつもりだぜ?」
(;・∀・)「「(なんだこの出来レースチックな饅頭恐い……)」」(^ω^;)
※後日行われたネコミミパーティーでプギャーは出血多量により病院に運ばれました。
ちなみにその際の最後の言葉は、「本当は尻尾アリで語尾に『にゃ』とか付いてる奴が嫌い……」でした。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:55:19.49 ID:3Kdq4xcC0
【男がどんなに偉くても……】
( ^ω^)「……正直、手触っただけで相手が分かるわけないお」
( ・∀・)「ホンネの殿堂か。『女は手だけで旦那が分かる』って話だな」
( ^ω^)「……モララーだって、トソンちゃんの手とか分からないに決まってるお」
( -∀-)「生憎と手なら分かる。俺好みの手だからな」
(;^ω^)「女側の言うことが信用ならんお……。少なくとも、ツンは僕のは分からないと思うお」
( ><)「――それが、そうとも限りません」
( ^ω^)「お?」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:55:43.97 ID:BxVAXokq0
しえん
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:59:27.62 ID:3Kdq4xcC0
( ><)「以前話した一目惚れにも関連しますが、女性というのは感覚が鋭いのです」
( ><)「ちなみに触覚は十倍とも言われます」
(;^ω^)「おお、十倍かお」
( ><)「それを聞くと、性感が七倍――『小さな死』である――というのも、分からない話ではないでしょう?」
( -∀-)「女の子がピアノとかやるものそういうわけか。なーる」
( ><)「部屋の整頓や炊事洗濯、勉強。……元々、女性はそういう類のことが向いているのでしょうね」
ξ゚听)ξ「――おーい。アンタ達、何の話してるの?」
( ><)「……この人が向いているかは別問題ですが」
( ^ω^)「……うん」
ξ#゚听)ξ「なんか分かんないけど二人して遠い目をするなー!!」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:04:00.43 ID:3Kdq4xcC0
【オンナノコ? オトコノコ?】
川 ゚ -゚)「前々から訊きたかったんだが、」
( ><)「なんでしょう」
川 ゚ -゚)「――お前は、本当に男なのか?」
( ><)「…………質問の意図が掴めかねませんよ。クールさん」
川 -ー-)「分かった。訊き方を変えるとしよう」
川 ゚ -゚)「――お前は童貞か?」
(;><)「アレ? 今の質問の『男』ってそういう意味ですか?」
川 ゚ -゚)「……? 他にどんな意味があるというんだ?」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:09:01.80 ID:3Kdq4xcC0
( ><)「……童貞か、という質問には答えられませんね。メイドは慎みを忘れないものですから。申し訳ありません」
川 ゚ -゚)「じゃあ――処女か?」
(;><)「あの、質問ほぼ変わってないです……」
川 ゚ -゚)「どことなく陰間や慰み者の雰囲気がするんだよ。お前って」
(;><)「無茶苦茶言いますね……」
川 -ー-)「……ふん。違うならいいんだが。違うなら、な」
川*゚ -゚)「――心置きなく私の為のメイドになってくれるわけだからなっ!」
(;><)「そんなの一言も聞いてないんです!」
川*゚ー゚)「私のメイドを…… や ら な い か 」
(;><)「良い女は良い女ですけど、だが断る! その“メイド”という言葉には確実に“性奴隷”の意味が含まれてるんです!!」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:13:36.12 ID:3Kdq4xcC0
川*゚ -゚)「大丈夫だ……。優しくしてやるから、な……?」
(;><)「そんな色っぽく迫られても! というかそれは普通男側の台詞なんです!!」
川* -)「女の子みたいにキモチヨクしてやる……」
川* -)「女の子の格好にして、上も下も全部オカしてやる。やらしい身体にしてやる。私がいないと生きていけないようにしてやる……」
フラ〜 川* ー)「ふふふふふ……」
(;><)「こえぇぇぇえええ!! なんです? なんなんですか、この人!?」
(;><)「僕も裏社会長く生きてましたが、今日、今現在ほど危機感を覚えたことはないんです!!」
( ・∀・)「……だから言ったのに。注意しろってさぁ」
lw´‐ _‐ノv「良かったね。クーみたいな美少女に、フラグ立って。ハッピーエンド、まっしぐら」
(;^Д^)「よしんば“美少女”とか“ハッピーエンド”は否定できなくとも、“良かった”だけでも否定すべきですかね、この状況……?」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:17:17.68 ID:3Kdq4xcC0
【キッカケは……?】
('A`)「――お前って、ネタ的な意味じゃなくシスコンだよな」
( #^Д^)「はぁ?」
( #^Д^)「何言ってるんスか先輩。阿修羅稲綱落としやりますよ」
(;'A`)「お前俺に対するツッコミだけキツくないか? あと、キ●肉マンは分からない……」
( ^Д^)「今のをキン肉●ンの技と分かる時点で結構詳しい方だと思います」
(;'A`)「アシュ●マンぐらい知ってるよ、普通……」
( ^Д^)「普通の大学生はア●ュラマンは知りません」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:22:10.97 ID:3Kdq4xcC0
(゚、゚トソン「分かりやすく言うとプギャーさんの妹達さんへの愛はドギー・●ルーガーとス●ンさんみたいなものですよね」
(^Д^;)「トソさんいつからいたんですか――ってかその喩えも伝わりにくい!」
(;^Д^)「言っときますが、『ドギー・ク●ーガー』とか言われてパッと伝わる人ほとんどいませんからね!!」
(゚、゚;トソン「ええっ!? 私は署長に憧れて警察になろうと思って途中で銀河警察が実在しないことに気づき仕方ないから弁護士目指したんですよ!?」
(;^Д^)「アンタ仕方なしで弁護士目指してたの!?」
(-、-;トソン「なんてことです……。現代っ子は地獄の番犬の、あの勇姿を知らないなんて……」
(う、;トソン「そして、見れば女の子はきっと●ワンさん的ポジションに憧れるのに……」
あの勇姿→
ttp://www.youtube.com/watch?v=A7ojcCacnCA (;、;トソン「平成特撮なら、拳法家の猫ちゃんと並んで私の中での大ヒット……」
(;^Д^)「犬の方を『署長』と呼ぶなら猫も『マスター・シャー●ー』と呼んであげましょうよ!!」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:24:20.06 ID:BxVAXokq0
支援
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:27:56.69 ID:3Kdq4xcC0
( ・∀・)「まぁ? キッカケなんてそんなもんよ、皆」
(^Д^;)「――だからアンタ等なんでそう唐突に現れるの!?」
( -∀-)「俺が心理学ぼうと思ったキッカケって、●夜子さんだもん。……うん。多分、そうだ」
(;^Д^)「仮面●イダーのですか!? あんな序盤に死ぬキャラに憧れたんスか!?」
( #・∀・)「テメェ、自分の命で愛する人を前に進める凄さが分かんねぇのか? 恋愛者の鏡だよ、あれは」
(;^Д^)「いや、まぁ、そうでしょうけども……。(正直るろうにに憧れて剣道始めたのと同じくらい格好悪い……)」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:32:41.08 ID:3Kdq4xcC0
( -∀-)「――とにかく、お前が何に憧れて妹達に走ったのかは分からないが、」
( ^Д^)「待て先輩。俺は何に憧れたわけじゃないし、妹にも走ってない」
(゚、゚;トソン「ええっ、私てっきり『俺の妹がこ●なに可愛いわけがない』とかに憧れて行為に及んでしまったのかと思ってましたよ……」
(;^Д^)「発言の内容が一つも事実じゃねぇ!間違いだらけだ!! あのお話のお兄ちゃんは健全です!!」
('A`)「落ち着け後輩」
('∀`)「――近親相姦って、違法じゃないらしいぜ? お前は間違ってないさ」
(;^Д^)「俺は間違ってないしいやそう考えると間違ってて間違ってるのは先輩達の認識で――――ああ、もうっ!!」
( #^Д^)「間違ってるのは先輩達の認識でっ! 俺は妹に手を出したりしてませんっ!!」
( -∀-)「まあまあ。妹を愛しちゃうのなんて神話を紐解けば当たり前で、キッカケは人間としての性とも言える。そして心理学では……」
(;^Д^)「尤もらしいフォローいらない! 違うから!! 違うからな!!」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:36:11.12 ID:3Kdq4xcC0
【とある勇敢な恋の歌】
(#゚;;-゚)「私は、貧乳でしょうか?」
(;・∀・)「え?」
( ・∀・)「うーん……」ジーッ
( -∀-)「――未来に期待な感じだなー、正直言って」
(#゚;;-゚)「……そうですか」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:40:22.73 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「では、トソンさんはどうでしょうか」
( ・∀・)+「――貧乳だな」キッパリ
( ・∀・)「つーか……無乳?」
( *-∀-)「どれくらい小さいかって言うとだなー、胸に待ち針刺すプレイってあるけど、アレやったら心臓まで届くぐらいだなー……」
( *・∀・)「手の平の厚さぐらいしかなくて、触れて撫でて辛うじて膨らみが分かるぐらい」
(#゚;;-゚)「それは深刻ですね」
( *-∀-)「恥ずかしがる仕草が最高で。それでだなー……」
※以下、ご本人が羞恥により真っ赤になり登場しスーパーイナズマキックを決めて強制終了させるまで貧乳の素晴らしさを説き続けるわけですが、
時間の都合上割愛させて頂きます。ご了承下さい。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:43:44.83 ID:3Kdq4xcC0
【あなたのお名前なんですか?】
( ^Д^)「モラ先輩の名前って、」
( ・∀・)「ああ。両親が研究してた歴史上の人物からだ」
( ・∀・)「変わってる、とよく言われる」
( ^Д^)「……トソさんは?」
(゚、゚トソン「確か……お母さんが昔お世話になった大学の先輩の名前が『トソン』だったから、とか」
(-、-トソン「その人の家は、子供には必ず『トソン』って付けるらしいですけど」
( ^Д^)「へぇ……」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:50:34.35 ID:BxVAXokq0
しえ
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:51:32.78 ID:6a6QgsJQ0
しえんぬ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:07:47.97 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「親しい人から貰うのが一般的なんだな」
( ^Д^)「まー、名前って面倒ですしね」
(;#゚;;-゚)「――そんなことないです!!」
(^Д^;)「え?」
(# ;;-)「私は、その……この『でぃ』という名前、気に入ってて……」
( ^Д^)「…………そっか」
( ・∀・)「“名前を呼ぶ”って行為は、心理学方面から見ても大事なんだぜ。自我に関わるからな」
( -∀-)「自分が自分である。自分を認識する他人がいる」
( ・∀・)「……それって、結構な奇跡なのかもな」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:10:06.77 ID:3Kdq4xcC0
【世界は優しくなんてないから、】
( ^Д^)「――実際、モラ先輩はなんで心理を学んでるんですか?」
( ・∀・)「あ?」
( ^Д^)「俺は単に家への反発みたいのがありましたけど……先輩はそうじゃないでしょ?」
( ・∀・)「まぁ、そーだな」
( -∀-)「理由か……」
(;^Д^)「まさかホントに小夜●さんじゃねぇですよね?」
( ・∀・)「人間としての目標はそうだけどな」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:10:41.63 ID:6a6QgsJQ0
しえんん
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:13:11.65 ID:3Kdq4xcC0
( ・∀・)「お姉ちゃんと、あの人と、先輩――かな」
( ^Д^)「?」
( -∀-)「俺がこんなことやってる理由だよ。クーなんかモロに先輩の影響受けてるしな」
( ^Д^)「あの唯我独尊っぽいクー先輩も他人の影響受けるんスね……」
( -∀-)「…………まぁ、な……」
( ^Д^)「…………?」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:16:52.01 ID:3Kdq4xcC0
( ・∀・)「――なぁ、プギャー。お前は『世界』をどう思う?」
( ^Д^)「またラノベトークっスか?」
( -∀-)「……いーや、違うよ。永遠に続く円舞曲の話さ。終わらない物語の話だよ」
( ・∀・)「――俺はな、後輩。世界は優しくないと思ってる。世界は俺達のことなんて考えてくれないと思ってる」
( ・∀・)「これからも何も悪くない奴が沢山犠牲になる。犠牲になり続けていく。……そう思ってる」
( -∀-)「俺は、ずっと昔から――そう思い続けてる」
( ^Д^)「……以外っスね。先輩がそんな厭世的なこと言うなんて」
( ・∀・)「いーや、それこそ違うな。“違うな、間違っているぞ”だ」
( -∀-)「まぁ……いつかきっとお前にも話してやるよ。俺の『強さ』と、お前の『優しさ』の違いを、さ……」
( ^Д^)「…………精々楽しみにさせてもらいますよ」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:20:16.30 ID:3Kdq4xcC0
【――そんなこんなで、】
( ・∀・)「てなことがあってさー」
('A`)「うんうん。楽しそうで結構だ……が、」
(;A;)「――そんな楽しそうなイベントに一度しか呼んでくれなかったのは、なぜに!!?」
( ・∀・)「いつも通り忘れてた」
(うA;)「ち゛ぎじょぉぉぉおおおお!!」
( ・∀・)「いいじゃん。今回は一回出番あったし」
Call back‐5 END
125 :
話が変わります。:2010/12/04(土) 21:26:06.06 ID:3Kdq4xcC0
〜オープニング代わりのキャラ紹介〜
(#゚;;-゚)「こんばんは。でぃです」
(#^;;-^)「もうすぐクリスマスですね。皆さん、誰と過ごされますか? 作者は大量の参考書に埋もれて過ごす予定です」
(#゚;;-゚)「では、本日はこの方です」
【実は語尾の“お”はキャラ付けです・ブーン】
(;^ω^)「その設定ここでバラしちゃうのかお……?」
(#゚;;-゚)「……そうなんですか?」
(;^ω^)「…………うん。まあ、そうだお」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:30:06.37 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「どうして、そのようなことをなされているのですか?」
(;^ω^)「どうしてって……友達の為、かお?」
(#゚;;-゚)「友達の為、ですか?」
( ^ω^)「付き合いというか……そんな感じだお。別に深い意味はないんだお」
( ^ω^)「某嘘吐き物騙りでガセガセがフレンドリーになる為語尾に『〜〜ッス』と付けてるのと同じ感じだお」
(#゚;;-゚)「フレンドリー、ですか……」
(#゚;;-゚)「あの言いづらいんですけど、馬鹿みたいに見えますよ?」
( ω)「うん……。最近気づいた……」
(;#゚;;-゚)「(気づいたの最近なんだ……)」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:34:06.64 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「――そう言えば、こうして改まって話すのは初めてですね」
( ^ω^)「あー……温泉辺りからナチュラルに馴染んでたけど、そうだおね」
(#^;;-^)「はじめまして。東郊でぃ、と申します」
( *^ω^)「おっお。ブーンだお」
( ^ω^)「……そう言えば、でぃちゃん、ちゃんと名前を名乗れるようになってるお」
(#゚;;-゚)「え?」
( ^ω^)「なまえ。……前までは、そうじゃなかったって聞いたお?」
(#゚;;-゚)「…………」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:38:33.59 ID:3Kdq4xcC0
( ^ω^)「“仮面ライダーは『仮面ライダー』と呼ばれるからこそ、仮面ライダー足り得る”」
(;#゚;;-゚)「……?」
( *^ω^)「今はもう仕事が――料理人になる為に忙しくてあんまりだけど、昔はアニメとか特撮とか好きだったんだおー、僕」
( ^ω^)「それでいつだったか、モララーがそんなことを言ってたお」
(;^ω^)「えーと……“しにふぃあん”とか、なんとか…………そんな感じの単語を持ち出して」
(#゚;;-゚)「…………」
(;^ω^)「それでクーが、シェークスピア? だったかの格言を持ち出して……うーん」
(;^ω^)「――ごめん、やっぱ思い出せないからこの話打ち切りで」
(;#゚;;-゚)「あっ、はい……」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:43:25.35 ID:3Kdq4xcC0
(#゚;;-゚)「――モララーさんとは、旧い知り合いなのですか?」
( *^ω^)「おっお。幼馴染ってやつだおー」
( ^ω^)「最近は……もう、アレだけど、昔はよく一緒に遊んでたおー」
(#^;;-^)「フレンドリーなブーンさんに、フレンドリーなモララーさん、ですね」
( ^ω^)「スピードワゴン的ポジションだったお」
(#゚;;-゚)「クールに去られますか」
(;^ω^)「このネタ伝わっちゃった!!」
(;^ω^)「(あの後輩君……。絶対教育方針間違えてるお……)」
(#゚;;-゚)「……?」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:04:56.44 ID:3Kdq4xcC0
(#^;;-^)「最後に一言、お願いします」
( ^ω^)「おっおっお」
( ^ω^)「――いつまで続くかは分からないけど、とりあえずあと二話で一期は終わりだおー」
( ^ω^)「そして、二期からも愉快・痛快・爽快な馬鹿話が続いていくお。よろしく頼むお」
(;^ω^)「さて……僕の出番は増えるのか……」
(#^;;-^)「ブーンさん、ありがとうございました」
( *^ω^)「おー。お安い御用だおー。でぃちゃんみたいな可愛い子の為なら」
(#゚;;-゚)っ「あっ、ツンさん」
(^ω^;)「マジで!? どこ!? どこだお!!?」
(*^;;-^)「……では本編スタート、です。(嘘、吐いちゃった……)」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:07:32.55 ID:3Kdq4xcC0
10‐Call Transfer your call
(゚ー゚*トソン「手に取るなやはり野に置け蓮華草。山に花で里に人なら、兄の隣に妹です!!」
……すたーとっ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:10:21.57 ID:3Kdq4xcC0
【――某日・早朝、雨霧荘11号室】
( うД^)「ふぁ〜……あ?」
――ある日……というか、俺の大人気なさの所為で起こったちょっとした出来事の翌日。
早朝。朝っぱら。朝八時過ぎ。
ベッドの上。
身体を起こして、目を開けたら、
川 ゚ -゚)「おはよう、後輩」
(-、-トソン「おはようございます」
真横、テーブル。
二人のタイプの違うスゲェ美人が、飯食ってた。
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:14:36.94 ID:MjRwU5SD0
丁度9話を読み終えた辺りに10話が。
wktk
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:16:53.88 ID:3Kdq4xcC0
(;^Д^)「………………は?」
ズズズ…
川*-ー-)「……ふう。相変わらずトソンさんの吸物は素晴らしいな。五臓六腑に染み渡る……」
(-、-*トソン「そんな●の素のCMみたいな台詞を……もー、クーさんは……」
( ^Д^)「…………」
あ……ありのまま、
今、この場で起こってる事を話すぜ!
『知り合いの女性が朝っぱらから俺の部屋に忍び込んで飯食ってる。しかも、それがスゲェ美味そう』
な……、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が何だか分からない……
( ^Д^)「AA略……っと」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:20:06.97 ID:3Kdq4xcC0
川*-ー-)「まったく、最高だな……私と結婚しないか?」
可愛い、ではなく明らかに綺麗な。思わず息を呑む美貌。
普段は発言の馬鹿馬鹿しさ・痛々しさが目立ち過ぎて気づかないものの、動きの一つ一つに惹きつけられる。
手触りの良さそうな長髪と完璧と自負するスタイル、そして時折見せる優しく儚げな笑みを……俺は、形容する言葉を持たない。
艶やかなのに奥床しい、矛盾した魅力を持つ彼女。
一つ上の先輩、クー先輩。
(-、-*トソン「申し出は嬉しいですけど……重婚になってしまいますよ」
先輩とは正反対。頬が綻ぶような、ふんわりとした可愛らしさ。
形の良い唇にやや鋭めな目元。なのに柔らかで和やかな印象を持たせるのは、その天然の優しさが所作に滲んでいる所為だろう。
締まった四肢にちらほらと見える包帯。特にその白い首筋は……たとえは悪いが、絞め殺してしまいたくなるほど官能的。
この人が、内に恋人の肋骨を三本持っていくという苛烈さを秘めているとは信じがたいけど、でも、それも魅力のうちかな。
同学年のトソさん。
( ^Д^)「なんつーか……」
( -Д-)「…………ご馳走様です」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:25:25.51 ID:3Kdq4xcC0
(;^Д^)「こんな美人が彼女と幼馴染とか……モラ先輩、超勝ち組じゃねぇか」
そういう美人が部屋にいる。
思わず拝んでしまうほどの美人が、二人。
俺の部屋に。
俺の部屋に。
俺の部屋に――!
川 ゚ -゚)「おい後輩。挨拶はどうした?」
川 ゚ー゚)「まさか、お前の文化圏では、美人には挨拶しないことになっているんじゃあるまいな?」
(;^Д^)っ「ああ、すいません。おはようございま――――って、なん・でや・ねんッ!!」
(゚、゚*トソン「ナイス・ノリツッコミ!」
(;^Д^)「俺はお笑い民国出身じゃねぇからそんな褒め方されても全然嬉しくねぇ!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:29:18.07 ID:3Kdq4xcC0
(;^Д^)「もう色々言いたいことはあるんですけど――とりあえずトソさん!」
(-、-トソン「おはようございます。すみません、朝早くから。お邪魔しています」
(;^Д^)「これはご丁寧に。どうぞごゆっくり――じゃなかった! アンタ、人を和ませることに関しては無自覚なのに天才的だな!!」
川 ゚ -゚)「高校時代はクラスメイトから『ゆるキャラトソンちゃん』と呼ばれていたぞ」
(;^Д^)「それイジメられてたんじゃないんスか!?」
(、 トソン「別に私、ゆるくなんかないですよぉ……もぉ……」
(;^Д^)「その拗ねた顔背ける仕草と喋り方が『ゆるい』っつってんですよ!」
(;*^Д^)「ああもうっ! うっかり惚れてしまいそうだ!! 羨ましいなぁモラ先輩はっ!!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:32:09.09 ID:3Kdq4xcC0
( ^Д^)「――そう、モラ先輩ですよ」
(;^Д^)「……トソさん、ちゃんと伝えてきましたよね?」
(゚、゚トソン「え? 言ってませんけど」
(;^Д^)「可愛らしく小首傾げてんじゃねぇよ!! 俺今あなたの軽率な行動と先輩の独占欲による命の危機ですからね! 分かってます!?」
(;^Д^)「俺、確実に殴られますっ!下手すりゃ勘違いで入院です!! 知ってると思いますがあの人元超高校級のボクサーですよ!?」
川 ゚ -゚)「知ってるぞ。素手で車のフレーム凹ませるからな、アイツ」
(;^Д^)「先輩の腕はリアルに徹甲弾かなんかですか! それならきっと声当てるのは小野Dですねぇ、まったくっ!!」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:36:11.32 ID:3Kdq4xcC0
(; Д)「ああっ、絶望の鎌持ったシスコン魔王が一人眼前に立ってるような気分……」
(-、-*トソン「あっ……。この一連の会話で、彼の告白の言葉を思い出しました……」
( ^Д^)「え?」
( -∀・)っ『――お前が、欲しい』
(゚、゚;トソンΣ『へっ、ヘンタイだーーーッ!!』
(-、-*トソン「――とっても、似合ってました」
(;^Д^)「まず魔王のコスプレした告白とかふざけてるしその言葉は不適当過ぎるしネタは今の子に確実に伝わらないだろうし何よりアンタ告白断っちゃってんじゃねぇか!!」
川*-ー-)「ふっ……。魔王は魔王でも、アイツは神を汚す闇の魔導師だったというわけだな……」
(;^Д^)「俺は始めてやったゲームが『魔●物語』だから分かるけど現在純粋に落ち物パズルで楽しむファンには何のことだか絶対分からない!!」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:40:09.40 ID:3Kdq4xcC0
(゚、゚トソン「――でも……大丈夫ですよ。今日は」
(;^Д^)「大丈夫じゃないっスよ!! きっと、あの人俺がトソさん連れ込んだと思って怒り狂っ……え、“今日は”?」
(-、-*トソン「今日一日は、大丈夫です」
(;^Д^)「……トソさん。あのー……今モラ先輩って、何してるんですか?」
(゚、゚トソン「眠っていますよ?」
( ^Д^)「“眠らされた”わけじゃあないですよね?」
(゚、゚トソン「えっと……」
(-、-トソン「…………」
(゚о゚トソンΣ「……!」
(;^Д^)「…………?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:56:44.04 ID:4YofmgkQ0
しえ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:01:23.73 ID:3Kdq4xcC0
(-、-*トソン「――ねんねしています」
(;^Д^)「可愛く言っても誤魔化されませんよ!! アンタ、一体何したんだ!?」
(゚ー゚*トソン「歯の神経はですねー、」
(;^Д^)「いっ、いやっいいですいいです言わなくていい!! アンタのバット携えたナイスバディの僕っ娘天使かなんかみたいな拷問の中身は言わなくていい!!」
(-、-*トソン「抱いて抱かれて閉じ込めて……な、ボクの愛です」
(;*^Д^)「っ!? ああ、うっかり全部許してしまいそうですよ可愛いなぁまったく!!」
川 -ー-)「マゾくて治癒力高いアイツなら大丈夫だろう。気にするな」モグモグ
(;^Д^)「アンタはもうちょい気にしろ!!」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:05:21.97 ID:3Kdq4xcC0
【――朝食後】
川 ゚ -゚)「――まあ、私も悪いとは思っているんだ」
川*゚ -゚)「お前が美少女と仲睦まじく添い寝している所に忍び込んだわけだから……な?」
(゚、゚トソン「説明を求めます!」
( ^Д^)「え?」
( ^Д^)「…………」←状況確認する来年二十歳になる後輩。
li イ* -ノl|「んんっ……にゃ……」←そのすぐ右側で甘えたように寝ている妹。
( ^Д^)「…………」
(; Д)「この状況のこと、忘れてた……」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:09:21.07 ID:3Kdq4xcC0
川*゚ー゚)「なぁ後輩。何が・どういうわけで妹と一緒に寝ちゃっているわけだ? なぁ?」
(;^Д^)「いやっ、これは……」
(゚、゚*トソン「違わないですよね? 違わないですよね?」
(; Д)「……違いません今日は承諾して一緒に寝てました…………」
川*゚ -゚)「……へーんたい」ボソッ
(゚、゚*トソン「しーすこんっ、へーんたいっ」
(; Д)「うぐぅ……」
川*゚ー゚)「へーんたいっ、しーすこんっ、へーんたいっ……」
( うД)「オウチ、カエリタイ……」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:14:21.32 ID:3Kdq4xcC0
( Д)「……そうですよ」
(#^Д^)「――ええそうですよ! 一緒に寝てましたよ何か問題ありますか!?」
川;゚ -゚)「ぎゃ、逆ギレ……」
(#^Д^)「昨日俺が謝った後に雪吹ちゃんが上目遣いで、」
li イ* -ノl|『じゃあお兄ちゃん……今日だけでいいから、雪吹と一緒に寝て?』
(;^Д^)『いや、お前もう中学生……』
li イ* -ノl|『お願い……。雪吹が寝るまで……傍にいて』
(#^Д^)「とかなんとかねだってくるもんだから断り切れずに寝かしつけるまで添い寝してやろうと思ったらそのまま朝まで寝ちゃってましたよ!!」
(゚、゚;トソン「本当に妹には甘いですね……」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:19:21.54 ID:3Kdq4xcC0
(#^Д^)「昔から雪吹ちゃんは怖がりで甘えたがりで、ヤな夢見た時とかは泣きながら俺等のトコに来てたんですよ!」
(# Д)「冰刃ちゃんもしっかりしてるようで――しっかりし過ぎてるから、もういっつも無理ばっかで。たまには優しくしてやらないと駄目なんです!」
(#^Д^)「二人共お兄ちゃんっ子で、もう、こんだけ年離れてるとなんか子供みたいですよね。ねぇ!?」
(゚、゚;トソン「そうです……か?」
川;゚ -゚)「あ、ああ……。そう……かな?」
(#^Д^)「それでですねぇ、昔から、雪吹ちゃんは――」
川; -)「…なんでこんなにテンション上がっちゃってるんだ、コイツ。ちょっと怖いぞ……」ボソボソ
(゚、゚;トソン「…さ、さぁ? 私には兄弟いないのでなんとも……」ブツブツ
川;゚ -゚)「…冗談で言ってたんだが……どうやら本物のシスコンらしいな」ボソボソ
(-、-;トソン「…妹ちゃんの方にしても、『お兄ちゃんのことなんか好きで好きで仕方ないんだからねっ!!』って感じです……」ブツブツ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:23:00.37 ID:3Kdq4xcC0
【――兄による十数分間の妹トークショーが終わった後】
( ^Д^)「――この状況から見るに、お二人を招き入れたのは冰刃ですね」
(゚、゚;トソン「(あ、“ちゃん付け”じゃなくなってます)」
川 ゚ -゚)「(やや冷静になった……のか?)」
( ^Д^)「巫山戯たアイツのことですから、二つ返事で入れちゃったんでしょ……まったく」
(゚、゚トソン「ええ。私達が着いた時にちょうどランニングから帰ってきたところで」
( ^Д^)「……いっつもはもっと早い時間からルーチン始めるんですけどねー……。学校が休みだから、気ィ弛んでんのかな……」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:26:14.57 ID:3Kdq4xcC0
川 ゚ -゚)「今日だけじゃなく毎朝走ってるのか。なんだ、それなら私と同じじゃないか」
(;^Д^)「はぁ、クー先輩もですか。その体型を維持する為にはそういう努力も必要なんですね……」
川 ゚ -゚)「いや、それは単なる鍛錬の一環だ」
(;^Д^)「アンタホントに何目指してんスか……前の扉の一件といい」
川 ゚ -゚)「むぅ……。高校時代はSOS団団長程度の万能加減を目指してたんだが……それは超えてしまったし、」
(;^Д^)「超えちゃったの!?」
川 ゚ -゚)「私の方が凄い。胸もデカい」
:(、トソン:「ううぅぅぅ……」
(;^Д^)「泣かないで!! 俺がモラ先輩に怒られるからっ!!」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:29:52.63 ID:3Kdq4xcC0
川 -ー-)「だから――とりあえず今の目標は……シュウ・シ●カワ博士、かな」
(;^Д^)「確かに気障で慇懃無礼で万能で容姿端麗でお家が凄くて面倒なのも共通してるけど、あの人の凄さはバンプレストファンにしか伝わらないし何より基本敵じゃねぇか!!」
(゚、゚*トソン「じゃあ私がチ●ちゃんですね!」
(;^Д^)「嬉しそうに乗っからないで下さい! アンタ、自分の位置づけあんなペンギンもどきの守銭奴マスコットでいいのか!?」
(、*トソン「するとモララーがマ●キで…………うふふふ」
(;^Д^)「笑い方黒ッ!?明らか薔薇薔薇な妄想してるだろアンタ!! 大体、モラ先輩は地球を十周二十週しなきゃ目的地に辿り着けない方向音痴じゃありません!」
川*-ー-)「……ふん。嘘だよ。私の目標は、昔からずっと変わらず先輩だ」
(;^Д^)「先輩……?」
支援
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:32:22.15 ID:3Kdq4xcC0
川 -ー-)「――だが、身体を鍛えるのは良いことなんだぞ」
(゚ー゚*トソン「ええっ。戦いの基本は格闘です!!」
(;^Д^)「普通に生きてたら“戦い”も“格闘”もする機会ない! その台詞リアルで聞くことになるとは思わなかったですよ!!」
川*゚ー゚)「戦いでは、私は常に強い者の味方だ!!」
(;^Д^)「中の人繋がりのその台詞は汎用性高いけど決して使いたい類のものじゃない!!」
川 ゚ -゚)「――しかしな、後輩」
川 ゚ -゚)「お前の妹が外でやってる“アレ”……明らかに芸能じゃなく古武術じゃないか」
( ^Д^)「あ、ああ……そうっスね」
( ^Д^)「先輩の境遇が色々――地下世界の王族みたくあるように、うちの家にも色々あるんです」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:37:05.24 ID:3Kdq4xcC0
【――その頃・屋外】
一秒を何倍にも引き伸ばした――弾指の間。
その、“刹那”と言っても差支えない一時に氷のような刃が舞う。
滑るような足捌きが加速して、少女の身体が半回転した。
音もなく――静かに。燃え滾る氷雨のような連戟が降り注ぐ。
時が凍り付いたような静寂。
光が反射し、刀身が分裂したかのような錯覚に陥る。
八相の構えから振るわれる冷たく冴えた剣が、見えない敵を切り伏せていく。
(# ;;-)「……ぁ」
……怖い。
でも、それ以上に――綺麗だ。
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:00:09.01 ID:NhTyLCDy0
その時。
唐突に動きは止まって――、
(ノリ;^ -^ノリゝ「――疲れたっ!!」
(#゚;;-゚)「……お疲れ様、でした」
彼女の日課は終了し、
――冰のように澄んだ刃は、ただの少女へと戻った。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:00:14.81 ID:GYXVU8uh0
Sien
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:03:33.26 ID:NhTyLCDy0
【――視点は戻り、】
(゚、゚トソン「少し見ただけでしたけど、アレって一体なんだったんですか?」
( ^Д^)「うちの家の家宝ですよ」
( ^Д^)「かつての神前の護衛術で、今の伝統芸能――です」
(-、-トソン「はぁ……。そういうものですか」
(゚、゚*トソン「あの……なんて言うか、ラノベみたいで素敵でした」
川 ゚ -゚)「裏十三家みたいな?」
(゚ー゚*トソン「斬島みたいな!!」
(;^Д^)「はは。そりゃ剣士には侮辱になっちゃいますよ、っと……」
( ^Д^)「化物みたいに強いというか、“化物を殺すほどに強い”のがうちの家ですし」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:06:30.45 ID:bzpNfuxN0
( ^Д^)「……まぁ。ああいうことを受け継いでる家がこの現代でもあったりするんですよ」
川 ゚ -゚)「私やアイツと同じようにな」
(-、-トソン「むむぅ。剣術と家柄は同じ感じですか……」
( ^Д^)っ「医者の家系とかあるでしょ? クー先輩は財力で、俺ん家は武術だったというだけです」ナデナデ
li イ* -ノl|「んん……」
( ^Д^)「多分、家はコイツ等が継ぐことになるんだろうなー……」
川 ゚ -゚)「…………」
川*゚ -゚)「…………私も、妹を膝枕して頭ナデナデしたい」
( ^Д^)「嫌です。別のトコ撫でられそうなんで絶対渡しません」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:09:07.31 ID:NhTyLCDy0
(-、-*トソン「あの……私で良かったら……」オズオズ
川;゚ -゚)「マジでか!」
ゴロン…
(、*トソン「――っと。……やっぱり、ちょっと恥ずかしいですね……」
川* ー)っ「……モララーに怒られてしまうな……こんな妹プレイ」ナデナデ
(ー *トソン「んっ……。クーさんのお膝、気持ち良いです……」
川*゚ -゚)「こら、くすぐったいぞ……」
( ^Д^)「…………」
(;^Д^)「(――ドクオ先輩ぃぃぃいい!! シャッターチャンスですよぉぉおおおおおお!!!)」
(;*^Д^)「(はやく、写真!!お願いだから写真を!! 俺の妹の巫女姿撮ったのはもう怒らないからぁぁぁああ!!)」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:12:18.05 ID:NhTyLCDy0
【――妹プレイは中断し、】
川* -)「ふぅ……。うっかりポゼッションするところだった……危ない危ない」
川*゚ -゚)「私は魔装●神乗りだから助かったが……これがエヴァならL.C.Lに溶けているところだったぜ!」
川*-ー-)「カヲル君的にイっちゃってるキャラになるところだった。イっちゃうところだった……」
(; Д)「あー……」
川 ゚ -゚)「どうした後輩? 変態発言だぞ。突っ込んでくれないのか?」
(; Д)「いや……ああ、うん……」
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:15:49.53 ID:NhTyLCDy0
(-、-*トソン「結婚したら……毎日できますね」
(;^Д^)「一応ツッコミますけどトソさんが結婚するのはモラ先輩なのであんまりクー先輩とばっかイチャイチャしちゃ駄目ですよ!!」
(;^Д^)「別に二人は十月の巫女さんじゃないですし……その展開だとモラ先輩が悲し過ぎる」
川 ゚ー゚)「そうか? 喜ぶと思うが」
(;^Д^)「喜ぶでしょうねぇ、まったく!!」
川 ゚ -゚)「――まあ、『類似の法則』というわけだよ」
川*-ー-)「妹が欲しい私と、姉が欲しいトソンさんは惹かれ合うんだ……」
(-、-*トソン「ええ……」
(;^Д^)「美しくまとめようとしてるのかもしれませんが、傍からは単なる百合ルートにしか見えません!!」
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:19:20.48 ID:NhTyLCDy0
川 ゚ -゚)「――だが、その法則はお前とモララーにだって適応されるぞ」
川 ゚ -゚)「優柔不断なお前と、強かで悪どいアイツ」
川 ゚ -゚)「お前達は似ていない。少しも似ていない――だからこその『対偶』で、同時に存在し得て、引かれ合う」
( ^Д^)「まるでニュータイプですね」
川 -ー-)「……ふん。『E●AM』じゃないといいがな」
( ^Д^)「伝わりにくいネタだ」
(゚、゚トソン「?」
( ^Д^)「……はは。ほら、伝わってねぇ」
川 ゚ー゚)「今度うちに来た時にはセガでも一緒にやろうか。な?」
(゚、゚トソン「……? はい……」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:22:39.69 ID:NhTyLCDy0
(゚、゚トソン「――“ニュータイプ”」
(-、-トソン「むぅ――“Birds of a feather flock together, And so will pigs and swine”」
(;^Д^)「!!」
川 ゚ -゚)「どうした後輩?」
(;^Д^)「その歌……」
(゚、゚トソン「マザーグースがどうかしましたか?」
(;^Д^)「いや……なんでもないです」
紫煙
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:26:04.60 ID:NhTyLCDy0
(゚ー゚トソン「でも、いい歌ですよね、これ」
( ^Д^)「いい歌……なんですか?」
(゚、゚トソン「いい歌ですよー?」
(-、-*トソン「似た者同士が惹かれ合い、曳かれ合い――牽かれ合う……わけです。運命みたいでロマンチック、です……」
川 ゚ー゚)「素敵な足の引っ張り合いだな。ほだし合い、といも言えるかもしれない」
川*゚ -゚)「思えばグラン●ンにもそういう類のものが積まれていたな」
( ^Д^)「『特異点』……でしたっけ? “超低確率事項を引き起こすありえない性質”って、まぁ……」
川*゚ー゚)「縮退砲、発射!!」
( ^Д^)「あはは。……しかし、この場合は“神に因らぬ偶然の集合”の、『シンクロニシティ』でしょう?」
( ^Д^)「(“因”があって“縁”があって、初めてそこに“果”と“報”ができる……。……『共業(ぐうごう)』か)」
( ^Д^)「(……縁がないのに縁があるっていうのもおかしいが)」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:29:14.38 ID:NhTyLCDy0
川 ゚ -゚)「だから、こうして私がここにいるのも、お前と出逢ったのも、何か意味がある」
( ^Д^)「……あるんですか?」
川*-ー-)「あると思えよ。――そうじゃなきゃ、悲しいじゃないか」
川 ゚ー゚)「愚か者の選択だとしても、な?」
(゚ー゚*トソン「同じ鼓動を目印にして引かれ合ったんです! 一緒にいて初めてカタチが分かるんです!」
( ^Д^)「……あはは。『人はみんな鏡』だとしても、流石にあんな過酷なカルマは背負いたくないですよっと」
(゚、゚;トソン「――あっ、そういえば」
(-、-;トソン「今日の用件を忘れていました……すっかり……」
( ^Д^)「え? ああ……そういやまだ訊いてなかったですね。用件」
しえん
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:56:24.43 ID:9m3C6ymh0
し
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:56:52.62 ID:EiCVp5nv0
え
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:00:55.10 ID:NhTyLCDy0
( ^Д^)「で? こんな朝から何の御用で?」
(;^Д^)「俺、デレさんの誤解を解きに行きたいので今日はちょっと忙しいんですけど……」
川 -ー-)「ああ。ならちょうど良かった。私も用があったのでな」
( ^Д^)「……え、デレさんにですか?」
川 ゚ -゚)「その“デレさん”個人というか、このアパートの住人に、だな」
川 ゚ -゚)「――――私、明日からここに住むぞ」
(^ー^*トソン「つまり、今日はお引越しです♪」
(;^Д^)「………………は?」
――後半へ続く?
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:03:54.36 ID:NhTyLCDy0
十話前編でした。
アパート編といいますか、次回は雨霧荘の住人が紹介される予定。
そしてそろそろ妹達が帰ります。
プギャーの言っている幾つかの言葉は専門用語です。
最後におまけとして、それだけ解説しておきます。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:07:43.43 ID:NhTyLCDy0
【『類似の法則』】
( -∀-)「――クーは尤もらしく言っているが普通にゲームに出てくる用語だ」
( ・∀・)「類似の物や繋がりがあった物は共感するという法則」
( ^Д^)「まぁでも、神道の概念にもありますよ」
( ^Д^)「負の感情を持つ人間には鬼に憑かれ易い。道祖神が置かれているのは、そういったものを集落の中に入れない為なんです」
( ・∀・)「刀は斬るものではなく区切るもの、ってか?」
(;^Д^)「ああ……まぁ、そうですかね……」
( ^Д^)「でも実際“魔装機神”が分かる人ってどれくらいいるんですかね?」
( ・∀・)「さぁ? 魔導物語よりはメジャーだと思うけどな」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:10:29.64 ID:aBzRCIelO
ばよえ〜ん?
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:10:41.71 ID:NhTyLCDy0
【『対偶』】
( ><)「これは単なる数学用語。ツンさん、覚えてますか?」
ξ;゚听)ξ「ええっと……原命題が正しい場合は真逆の対偶も同じで正しい、んだっけ?」
( ><)「よくできました。『換質換位』とも呼ばれて論理学でも使われます」
(゚、゚*トソン「アムロとシャアですね!」
(;^Д^)「え、そう……か?」
( ・∀・)「たとえ敵でも、自分の理解者を殺すことなんてできないんだよ」
(;^Д^)「話題っつーかそれは世界と元号が違ェ!!」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:14:29.10 ID:NhTyLCDy0
【『特異点』】
( ^Д^)「またゲームっスか」
川 ゚ -゚)「スパロボファンには御馴染み、グランゾンに積まれているブラックホールエンジンにある性質のことだ。元は物理学の用語だな」
lw´‐ _‐ノv「事象の地平面の向こう側……。位相がズレている場所のこと……」
lw´‐ _‐ノv「説明するのがとんでもなく大変だから、知りたかったら頑張ってニュートン読み込んで」
lw´‐ _‐ノv「ん? サイエンスだったかな……?」
(゚、゚;トソンΣ ハッ…
(゚、゚;トソン「ラッキーマン……っ!」
(;^Д^)「スゲェ分かりやすいたとえだけどやっぱり分かりづれぇ!!」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:18:24.55 ID:NhTyLCDy0
【『シンクロニシティ』】
( ・∀・)「意味ある偶然の一致。共時性。分析心理学の用語だ」
( ・∀・)「類似・近接する事象の関連性……非因果的連関の原理、だったか」
( -∀-)「プギャーの言う“神に因らぬ偶然の集合”は、おそらく因果や予定説に対応させているんだろうな」
川*-ー-)「私は好きだなー……こういうのは。夢があるからな。大事なことは、この先に描ける」
(゚、゚*トソン「私達は意味があってここにいるんですよ!!」
( ・∀・)「自分じゃない誰かの為なら何かを変えられる、ってか……?」
( ^Д^)「あはは。ここは何処の桜乃杜町ですか。いい歌ですけど」
( ^Д^)「……だといいですね。ほんとーに」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:30:13.58 ID:NhTyLCDy0
>>1 (#゚;;-゚)「代理、ありがとうございます」
(#゚;;-゚)「本当に助かりました。ありがとうございました」
(# ;;-) ペコリ
( ・∀・)「なんかスレが立ちにくかったなんだよな……なんでだろ」
(゚、゚*トソン「たたせるのは得意ですよ、私!」
(;^Д^)「夜中だからってここぞとばかりに下ネタ混ぜないで!!」
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:36:45.31 ID:NhTyLCDy0
>>78、79、81、83、84、90
( ^Д^)「保守して下さって皆さん、本当にありがとうございました」
(;^Д^)「漏れがあるかもだけど……」
( ・∀・)「さるって長引くし……もう、ホントすいません」
(゚、゚トソン「その間は何をしてたんですか?」
( ・∀・)+「――歌ってました。突撃ラブハートでした」
(;^Д^)「なんていうか……とりあえず近所迷惑!!」
( ・∀・)「俺の部屋は防音仕様だ」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:41:40.62 ID:NhTyLCDy0
>>171 川 ゚ -゚)「『ハヤテのごとく!』第一話。ハヤテの台詞、『君が欲しい(人質的な意味で)』の元ネタ」
( ・∀・)「シェゾ・ウィグィィの名台詞。原典は『魔導物語』だな」
川 ゚ -゚)「『ばよえ〜ん』を含む、御馴染みの、」
(゚、゚*トソン『えいっ――ファイヤー! アイスストーム!! ダイアキュート!!!』
(゚ー゚*トソン『ブレインダムド! ジュゲム!! ばよえ〜ん!!!』
( *-∀-)『ばたんきゅ〜……』
川 ゚ -゚)「――は、全て『魔導物語』のアルルの呪文から来ている」
( ・∀・)+「シェゾの連鎖のボイスもそうだ。――アレイアード! 闇の剣よ、切り裂け!!」
( ^Д^)「システムが結構面白いのでやってみて下さい。作った会社潰れてますけど」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:06:37.24 ID:9m3C6ymh0
乙
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:20:52.21 ID:96Dymu5M0
おつ〜
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 07:48:42.29 ID:GYXVU8uh0
A
k