53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:50:23.49 ID:xrQoA4M70
( ゚∋゚)「なに? そんなことしてどうするんだよ」
( ´_ゝ`)「まーいいから」
( ゚∋゚)「なんでだよ。いいのか。喰らえ! セパタ……」
( ´_ゝ`)「ちょっと待て!!! なんでおれをおそう時だけ本気出そうとするんだ!!
それ必殺技だろ!!! 殺す気か!!!!!」
( ゚∋゚)「なんだよ。じゃあ手加減してやるよ」
ボコ
( ´_ゝ`)「いて。ばかやろう。本当におれをおそってどうするんだ。
おそう演技をしろってことだろ!」
( ゚∋゚)「だっておそえって言うから……めんどくせえな……」
撮影が終わった。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:50:27.89 ID:hn4ZHimz0
おい
つまんねーぞ
しゃっきりしろや
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:51:52.51 ID:hn4ZHimz0
書いてて面白いと思った?
自分で読み返して面白いと思った?
どこが面白いの?
レス数が物語ってるよね?
全てを物語ってるよね?
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:52:28.41 ID:xrQoA4M70
( ´_ゝ`)「あとはこのつくりももの鳥を処分して隠蔽(いんぺい)工作は完璧だ。
テープを巻き戻して撮ったから、テープを検証されても、
つくりものの鳥がおそってる映像しか映ってない。
おれたちがおそったという証拠は残ってないはずだ」
( ゚∋゚)「オヤジが鳥をつくってる過程を家庭用のビデオかなんかに撮ってたらどうすんだよ」
( ´_ゝ`)「その可能性は低いだろう」
( ゚∋゚)「カメラは大丈夫だとしても、おれたち、あいつらにおもいっきり見られてんじゃねーか」
( ´_ゝ`)「でも、殴ったから記憶なくしてるんじゃない?」
( ゚∋゚)「賭けに出たな……」
( ´_ゝ`)「証拠は残ってないよ。映ってるのが真実」
( ゚∋゚)「本当に大丈夫なのかよ……」
( ´_ゝ`)「まーいいんじゃね。どっちにしてもおまえ映ってないし。
それにさ、スリル? あんじゃん?」
( ゚∋゚)「ひとごとだと思ってるだろ。おまえも見られてるんだからな」
2人はつくりものの鳥を空き地で燃やした。その現場は誰にも見られなかった。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:52:37.53 ID:8flWzIWLO
鳥を支援
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:52:50.98 ID:NgLsDGn2O
基地害は気にせず続けてくれ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:53:35.95 ID:hn4ZHimz0
まあ、いいさ
今日は三丁目が来てるからな
そっちに読者が流れたんだろうよ
そういうことにしとけやwwww
ひゃははははは
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:54:24.91 ID:xrQoA4M70
-その日の夕方-
( <●><●>)
「ニュースです。鳥のような生き物がテレビ局の取材班をおそうという事件がおきました。
現場です」
( ´ー`)
「はい。こちら現場です」
( ´_ゝ`)「ちょ……」
( ゚∋゚)「まー、そうなるだろうな」
( ´ー`)
「被害者は、『鳥のような生き物におそわれた。もうあそこには行きたくない』
と言っており、複数の被害者が口をそろえてそう言っていることから、
犯行は凶暴な動物によるものと見られています。
また、証言から、動物が珍しい生き物であるとの見方もされており、
警察は、動物捕獲班を出動し、見つけしだい麻酔銃で眠らせ、捕獲する方針で捜査をすすめるようです」
( ゚∋゚)「麻酔……銃……」
( ´_ゝ`)「おれの方は大丈夫なようだなw」
( ゚∋゚)「おい、ぶっとばすぞ……」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:56:02.64 ID:AXPKIDuE0
キチガイは気にせず投下してくれやwwww
お前のブーン系おもしれーwwww
抱腹絶倒ばろっしゅwwwww
wwwwww
死ねや、駄作者
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:56:24.56 ID:xrQoA4M70
( ´_ゝ`)「大丈夫だって。テープに映ってるのはおまえじゃないんだから」
( ´ー`)
「ただ、オヤジだけは、『自分のつくった鳥がおそった。カメラにもそれが映っていた』
と証言しており、その鳥が見つかっていないことから、麻薬使用の疑いがかかるとともに、
精神病院に入れられる予定です。
テレビ局の取材班は、おそわれた当時の状況について、
『おそわれた前後のことはよく覚えていない。ただ、鳥のような生き物におそわれたのはたしかだ』
と証言しているようです」
一応( ゚∋゚)はマスクをして外出するようにしたが、
この時期に新型インフルエンザが流行っていたので、マスクをしていても怪しまれなかった。
事件は、鳥のような生き物の単独犯とされていたので、( ´_ゝ`)の方も怪しまれずに済んだ。
それからしばらくし、ほかに被害が出なかったので捜査は打ち切られた。
オヤジはつくりものの鳥をつくっているビデオなどは残しておらず、精神病院に入れられた。
第11話 鳥のような生物 おわり
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:59:01.50 ID:syZ4ptHoO
なんか覚えがあるぞ……
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:59:08.49 ID:xrQoA4M70
IDが変わってから第12話投下します
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:00:53.03 ID:7S50VO8Y0
第12話 猫探し
( ´_ゝ`)「仕事が入ったぞ」
( ゚∋゚)「仕事?」
( ´_ゝ`)「探偵だ」
( ゚∋゚)「探偵ってなんだよ」
( ´_ゝ`)「猫探しだ」
( ゚∋゚)「いつの間にそんなこと始めたんだよ」
( ´_ゝ`)「依頼人はこの人」
( ゚∋゚)「ふーん」
( ´_ゝ`)「2日前から家に帰っていないらしい」
( ゚∋゚)「死期を悟ると飼い主のもとをはなれるらしいからな。
どっかで死んでるかもな」
( ´_ゝ`)「そんなことはないだろ。まだ寿命は先のはずだ。
だって、こないだもらってきたばかりらしいし。
外に出てみよう」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:01:31.77 ID:HXvIam+X0
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:02:23.62 ID:pKuUA7yY0
つまんね
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:02:54.43 ID:7S50VO8Y0
-外-
( ゚∋゚)「てがかりなんてあんのか」
( ´_ゝ`)「あの猫に聞いてみよう」
( ´_ゝ`)は近くにいた猫のところに行った。
( ´_ゝ`)「にゃーにゃー」
( ゚∋゚)「なにやってんだ」
( ´_ゝ`)「猫と話してるんだ。
にゃーにゃー。
うーん、なにを言ってるのかわからない」
( ゚∋゚)「あたりまえだろ」
( ´_ゝ`)「ただ、向こうのパチンコ屋の駐車場でみかけたそうだ」
( ゚∋゚)「なんでわかるんだよ……」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:04:54.74 ID:7S50VO8Y0
-パチンコ屋の駐車場-
( ´_ゝ`)「猫だ」
( ゚∋゚)「あっけねえな……」
( ´_ゝ`)「いや、あれは探している猫とは違うようだぞ」
( ФωФ)「ふはは待っていたぞ」
( ´_ゝ`)「なに? 待っていただと?」
( ФωФ)「町内猫の会会長に君臨する百猫の王ネコネコオだ」
( ´_ゝ`)「ネコネコオ……」
( ゚∋゚)「百猫の王が聞いてあきれるぜ。ほんとに百匹の猫の長ってだけじゃねーか。
っていうか、そんな会があんのかよ。
町内猫会ってくらいだからどうせ野良猫の集まりだろ」
( ФωФ)「なめるな。飼い猫も含んでいる」
( ´_ゝ`)「そのネコがなんの用だ。手下まで使いやがって。
誘導したんだな」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:06:44.29 ID:0HUoCtBBO
支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:07:00.24 ID:7S50VO8Y0
( ФωФ)「キサマ。猫を探しているようだな」
( ´_ゝ`)「ああ。知ってるなら教えろ。礼ははずむ」
( ФωФ)「断る。悪いことは言わぬ。猫を探すのはあきらめろ」
( ´_ゝ`)「なぜだ」
( ФωФ)「おまえが探している猫。通称猫ジロウ。
やつはこの町内猫界の一匹狼だ」
( ´_ゝ`)「なに!? おれたちがさがしている猫は狼だったのか……」
( ゚∋゚)「なわけねーこ」
( ФωФ)「猫だ。やつがこの町内にやってきたのは6年前」
( ´_ゝ`)「それで」
( ФωФ)「やつは今の前の飼い主のところにやって来てこの町内で飼われるようになった。
その前の飼い主のところには11年飼われておって、さらにその前は5年飼われていた。
合計で22年。今は少なくとも22歳ということだ。
これらの情報はネコネットワークによって得たものだ。
その前はわからないが、奴は寿命をとっくに迎えているはずなんだ」
( ゚∋゚)「長生き猫だな」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:08:56.25 ID:7S50VO8Y0
( ФωФ)「奴はバケネコだ」
( ´_ゝ`)「バケネコ?」
( ФωФ)「ああ、そうだ。バケネコだ。奴はふつうの猫とは違う。
妖力を得、普通の猫では考えられない寿命をもち、さらに不思議な力ももっている」
( ´_ゝ`)「なるほど。しかしそれ位じゃあきらめられないな」
( ФωФ)「どうなっても責任はとれんぞ。
猫会会長といえど、バケネコまでは手に負えん」
( ´_ゝ`)「承知の上だ」
( ФωФ)「おぬしがバケネコを探しているのはなぜだ」
( ´_ゝ`)「飼い主から捜索依頼がきている」
( ФωФ)「なるほど。予想通りだ。
あちこちの電柱やらなにやらに貼紙がしてあったから、
飼い主の家を出たのは知っておった」
( ´_ゝ`)「こっちも事情はわかった。
それじゃあ猫の居場所を教えてもらおうか」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:09:19.89 ID:feDCYpoV0
支援
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:11:01.63 ID:7S50VO8Y0
( ФωФ)「おぬしが連れもどしたところで、バケネコがいずれ飼い主のもとをはなれることにはかわりない。
さっきも申したとおり、バケネコの寿命は長い。人間よりも長く生きるのだ。
それでもおぬしは連れもどすというのか?」
( ´_ゝ`)「報酬がもらえればそれでいい。あとのことは知ったこっちゃねー」
( ФωФ)「ならば行くがよい。
2丁目の坂上さん家の隣の空き地だ。やつはそこにいるだろう」
-空き地-
( ゚∋゚)「ここか」
( ´_ゝ`)「なにもいないじゃないか。
あのお山の大将、一杯食わせやがったな」
( ゚∋゚)「そんなことしてなんの得があるんだ?
たまたまどっかに出かけてるんじゃないのか?」
( ´_ゝ`)が空き地に入る。
中からまわりを探していると、塀の上に座った猫がこちらを見ているのに気がついた。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:12:56.73 ID:7S50VO8Y0
∧-∧
(0ω0 )「……」
( ´_ゝ`)「あれはひょっとして」
( ゚∋゚)「写真で見た猫だ」
( ´_ゝ`)「つかまえろ」
( ゚∋゚)「すばしっこい」
猫は塀からジャンプし、道路に着地すると走り去っていく。
( ´_ゝ`)「バケネコだけあってすばやい」
( ゚∋゚)「ジャンプ力もすげー」
二人は猫を追って廃校舎の前に着いた。
( ´_ゝ`)「はぁ、はぁ、まったくすばしっこい猫だ」
( ゚∋゚)「見失った」
( ´_ゝ`)「この廃校舎に逃げ込んだか」
( ゚∋゚)「この中にいるのか。他の場所に逃げられたんじゃ」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:14:00.06 ID:zcKTL0CP0
三丁目読んでなかったからこっち読もうかと思ったけど作風が俺の琴線に触れない
残念だ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:14:57.78 ID:7S50VO8Y0
( ´_ゝ`)「いや、そんなことはない。
おれの妖気感知能力をなめないでくれ」
( ゚∋゚)「おまえそんな能力あんのかよ」
( ´_ゝ`)「猫が発した妖気がまだ残っている。
そしてその妖気はここに続きここから出ていない」
いくぞ! はッ!」
2人は廃校舎に入った。
校舎はボロボロで、校舎が使われなくなって久しいことがわかる。
( ゚∋゚)「あの猫、どこへ隠れやがったんだ」
( ´_ゝ`)「どこから探そう」
( ゚∋゚)「手分けして探すか」
( ´_ゝ`)「いや、相手はバケネコだ。2人で行動した方がいいだろう」
1階の教室を探したが見つからない。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:16:59.20 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「1階にはいないようだな」
( ´_ゝ`)「2階に行ってみよう」
階段をあがりながら( ゚∋゚)が言う。
( ゚∋゚)「もうとっくに外に逃げられたんじゃないか?」
( ´_ゝ`)「そうなったら、おれ達はふりだしに戻されたことになる。
さらに電車に乗って逃げられたりなんかしたら、もうおれ達の手には負えないだろうね」
( ゚∋゚)「そうなったら打つ手なしか」
2階の教室にも見つからない。
3階へ行く。2人はなかばあきらめていた。
階段をあがり、最初に出くわした教室のドアを開けると、
死角になって見えなかったが、机やイスが宙に浮いているのが目に入った。
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:18:57.71 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「なに……!?」
( ´_ゝ`)「これは……!?」
そう言うやいなや、宙に浮いた机やイスが2人の方を目がけて飛んできた。
( ´_ゝ`)「うわ!?」
ガシャガシャッ!
2人は教室の入り口からはなれた。
飛んできた机やイスは教室の壁にぶつかり、ドアから飛び出したイスが廊下の壁にぶつかる。
( ゚∋゚)「やつはここにいるな……」
( ´_ゝ`)「ああ。まちがいない!」
( ゚∋゚)「野郎! 出てきやがれ!」
( ゚∋゚)が中に入る。
再び机やイス、黒板消しなんかが宙に浮いた。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:20:13.32 ID:HXvIam+X0
支援
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:20:55.01 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「いいだろうやってやるぜ!」
( ゚∋゚)の体に闘気がみなぎる。
( ゚∋゚)「喰らえ! セパタクロウ!!」
危険を察知したように机とイスが( ゚∋゚)におそいかかる。
机やイスと( ゚∋゚)が放った闘気の刃が激しくぶつかり、
机やイスは床や下にあった机の上に落ちた。
( ´_ゝ`)「大丈夫か!?」
( ゚∋゚)「ああ。やつはここに隠れているはずだ。手分けして探すぞ!」
探していると再び机が浮く。
( ´_ゝ`)「くそっ! またか!」
( ゚∋゚)「このおお! 喰らえ!」
そのとき、教卓から猫が出てきて、開いたドアから廊下に逃げた。
( ´_ゝ`)「しまった」
( ゚∋゚)「待ちやがれ!」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:21:50.60 ID:tAPO4T3S0
地の文にAAが入るとセリフと間違って読みにくいから普通に書いて
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:22:25.64 ID:HXvIam+X0
支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:22:54.01 ID:7S50VO8Y0
2人が教室を出ると、廊下を走っていく猫の後ろ姿が見える。
猫は理科室に入った。
( ゚∋゚)「野郎。遊んでやがるな」
( ´_ゝ`)「ああ。そうかもしれないな。
これだけ時間があれば外に逃げることもできたはずだ」
( ゚∋゚)「しかも机を浮かして出迎えまでしやがった。なめやがって」
( ´_ゝ`)「猫だけになめるのにも長けてるときたか」
( ゚∋゚)「冗談はそれくらいにしとけ。
次にやつが逃げ込んだのは理科室だ。中には薬品やなにやらがあるぞ」
猫を追って2人も理科室に入る。
( ´_ゝ`)「窓は開いていない」
( ゚∋゚)「やつはここでまた、なにかしようとたくらんでやがるな」
ガシャ
なにか割れる音がした。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:24:54.09 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「なにか割れた音がしたぞ。毒ガスか!?」
( ´_ゝ`)「窓ガラスを閉じていたのはこのためか。
この程度で人間様がやられると思うなよ」
( ゚∋゚)「いや、ちがう」
爆発音がし、一瞬、赤く炎が出る。
( ´_ゝ`)「くっ」
( ゚∋゚)「今度は花火でお出迎えか」
次々と薬品の瓶が2人におそいかかる。
( ゚∋゚)「硫酸とかはまずいぞ」
2人は避ける。
割れた瓶の所からは煙があがる。
( ゚∋゚)「こうなったら殺るか殺られるか! 喰らえ!」
ドガシャー!
( ゚∋゚)の闘気の刃がところかまわず炸裂する。
教壇、掃除用具の入ったロッカー、置いてあった机やイスがひっくり返った。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:26:53.60 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「やつはどこだ! どこに隠れてやがるんだ!」
( ´_ゝ`)「理科室は薬品なんかをおいている部屋がとなりにある!
やつはおそらくそっちにいる!」
2人が実験準備室のドアを開けるとそこに猫はいた。
( ゚∋゚)「いやがったな」
2人が実験準備室に入ると、棚の上に乗っていた猫が( ´_ゝ`)の肩を経由してジャンプする。
( ´_ゝ`)は猫が肩に乗ったときにつかまえようとしたが、猫は腕をかわして着地し、
理科室から出ていった。
( ゚∋゚)「くそ! しまった!」
( ´_ゝ`)「気まぐれェ! おれはお前と遊んでる暇はないんだよ!」
( ゚∋゚)「暇はない……ニートのくせにぃー!!!
( ´_ゝ`)「おあああああ待ちやがれえええええ」
( ゚∋゚)「そうだ! お前は外にいけ!
おれがこいつを追い出すからお前は外で待ちぶせするんだ!」
( ´_ゝ`)「先回りだな。おk」
猫は体育館に逃げた。( ゚∋゚)も追って中に入る。
sie
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:28:15.62 ID:tAPO4T3S0
読みにくいっつてんのに…
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:28:58.17 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「おい、ねこさんよぉ。ついに追いつめられたようだぜ」
∧-∧
(0ω0 )「しょうがない。おぬしたちとの鬼ごっこもここまでか」
( ゚∋゚)「なんで飼い主の所を逃げ出したんだ」
∧-∧
(0ω0 )「いつまでも同じ飼い主のところにいるわけにはいかない。
それはネコネコオ君に聞いたはずだ」
( ゚∋゚)「ああ。だが、それだけなのか?
飼い主が捜索を探偵に頼むくらいだ。かわいがられてたんだろ?
もうちょっと飼い主のところにいてもよかったんじゃないのか」
∧-∧
(0ω0 )「わしは猫だ。だが、普通の猫じゃなく、バケネコだ」
( ゚∋゚)「ああ」
∧-∧
(0ω0 )「どうやってわしがバケネコになったかわかるかね?」
( ゚∋゚)「さあ。飼われている猫が長生きするとバケネコになるとかなんとかってのは、
聞いたことがないこともない」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:30:58.98 ID:7S50VO8Y0
∧-∧
(0ω0 )「ほう、よく知っておるな。だが、それは結果であって原因ではないのじゃ」
( ゚∋゚)「結果であって原因ではない?」
∧-∧
(0ω0 )「そうじゃ。バケネコと呼ばれる猫たちは、長生きできるようになった結果、長く飼われる」
( ゚∋゚)「じゃあ、原因の方はなんなんだよ」
∧-∧
(0ω0 )「長生きする魚というものがいる。それを食べたんじゃ」
( ゚∋゚)「長生きする魚?」
∧-∧
(0ω0 )「バケネコと同じように、長生きする魚もいる。
バケネコは、その魚を食べることでバケネコになるんじゃ」
( ゚∋゚)「その魚はどうやって長生きになったんだ?」
∧-∧
(0ω0 )「しらん。
わしは今から、そうじゃのう、約200年前、飼い主が買ってきた魚を食べてバケネコになった」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:32:54.84 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)「おまえ、200年も前から生きてんのか……
あ、それで、おまえが飼い主のところをはなれたのは?」
∧-∧
(0ω0 )「おぬし、ただものではないな」
( ゚∋゚)「あ、ああ。そうかもな」
∧-∧
(0ω0 )「先ほど見せた刃」
( ゚∋゚)「あれか。すごいだろ」
∧-∧
(0ω0 )「おぬしを食えば、その力は我が物となる。そう思わんか?」
( ゚∋゚)「え……」
∧-∧
(0ω0 )「わしはおぬしを見かけてから、おぬしを狙っておった。
それで、飼い主の家を出て、機会をうかがうことにしたのじゃ。
そしたら、わざわざおぬしたちの方からやってきた。
しかも、都合よく1人になりおった」
( ゚∋゚)「なに!?」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:34:55.48 ID:7S50VO8Y0
∧-∧
(0ω0 )「シャーーー」
( ゚∋゚)「くそ」
飛びかかってきた猫を( ゚∋゚)は殴りつけようとしたが、猫はそれをよけた。
( ゚∋゚)「この野郎。こっちだって、そう簡単に食われてたまるかよ」
体育用具室が開き、ボールやとび箱が浮きあがって出てくる。
( ゚∋゚)「やってやろうじゃねえか。とっつかまえてやる。
うむむむむむ」
( ゚∋゚)と猫が戦い、その末に猫は体育館から逃げ出した。
∧-∧
(0ω0 )「予想していたよりもすごい力だ。やはり真っこうからではやっかいだ」
( ゚∋゚)「待ちやがれ!!!」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:36:40.06 ID:HXvIam+X0
支援
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:36:59.05 ID:7S50VO8Y0
( ゚∋゚)と猫が玄関から出てくる。
外で待ちかまえていた( ´_ゝ`)が気づく。
( ´_ゝ`)「出てきやがったな」
( ゚∋゚)「外に逃すな! 隠れられるぞ!」
( ´_ゝ`)「校庭の方に追い込むんだ!」
( ゚∋゚)「校庭? どうするんだ!?」
出てきた猫を( ゚∋゚)が追う。
( ´_ゝ`)は、猫の行く手をさえぎり、校庭の方に逃げさせる。
∧-∧
(0ω0 )「!」
猫の方に1本の触手が猛烈な勢いで伸びていった。
猫はそれに捕まり、砂場にできた猫やペット用の小さな砂の城に引っぱりこまれていく。
∧-∧
(0ω0 )「しまったぁああああああああ」
( ´_ゝ`)「俺の能力、キャッスルなんとかだ」
( ゚∋゚)「そろそろ覚えようよ」
説得の末、猫は飼い主の所に戻ることを承諾した。
飼い主からの報酬の一部を使い、高いキャットフードを食わせることで取引は成立したのだった。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:37:42.29 ID:HXvIam+X0
支援
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:38:22.88 ID:HXvIam+X0
支援
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:38:58.39 ID:7S50VO8Y0
それから5年後。
校門を出る猫。見送る( ´_ゝ`)と( ゚∋゚)。
( ´_ゝ`)「おい、もう来るんじゃねえぞ」
∧-∧
(0ω0 )「はい。お世話になりました」
改心した猫は深々と頭を下げ、
「二度とこのようなことはすまい、シャバに出たら、
まっとうな人間として社会活動などし、これからの人生、一生懸命生きていこう」
とその場所をあとにするのだった。
第12話 猫探し おわり
乙
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:45:08.33 ID:7S50VO8Y0
今回の投下はこれで終了です。
支援くださったみなさんありがとうございました。
>>83については、実は次回の投下分ももうできているので、
めんどくさいので直しません(爆)
次回は近いうちに投下します。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 01:05:23.50 ID:7S50VO8Y0
まとめてくださっているサイト様
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/tami_nee.html
↑
半角英数に直してください
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
やっとURL書き込めた・・・
スレ立てしてくれた
>>1、支援、乙くださったみなさん本当にありがとうございました。
それでは!