1 :
代理:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:30:39.30 ID:DgkcFqkf0
ククク・・・来てるじゃないですか
ククク…待っていましたよ…
4 :
【ぴょん吉】 :2010/12/01(水) 22:32:07.19 ID:zRLT47lIP
この番組は円堂の提供でお送りします
, ‐,ニヽ
/: : /:::::Λ
{: : :l:::::/┴ゝ、
_ / _\:|::/ ‐‐- ._ \
\У/ __`二 ___ \ ヽ _
〈 / _ァ',ニ_ ィ,ニヽ 、}/
V| ! ヒ_ノ , ヒ_ノ }ヽ Y
>:| , -‐―‐- 、 |Vヘ
|_/l V´ ̄ ̄`V l::| /
/⌒く⌒ヽ._\ / Λ「
/ / ̄ヽ __ノ_  ̄ _ イ
ヽ / >/|` ´[ \
\ ´ ):::\ /:::::/ ー-
ゆっぴー☆もたのしみ
ククク…来ましたね……
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:33:43.53 ID:zRLT47lIP
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:33:43.69 ID:BI6ssPeF0
ククク……待っていましたよ……
9 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:34:41.76 ID:awFqAhP6O
>>1 スレ立て代理頂きまして深謝致します
お待たせ致しました、本日分投下開始します
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:36:10.66 ID:Y6K+Opb20
さあ始めなさい 純粋に...
OKだ
ハンバーグの準備も万端だ
いつでもOKだ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:37:08.20 ID:UWfYol8C0
いやっふう!
待ってたぜい
ハンバーガーなら食えるチャンスあるかもな…
14 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:37:54.37 ID:awFqAhP6O
────────────
八月三日 夏休み十五日目
────────────
出頭しろとの命を受けた記憶はあるが、わざわざ病院にまで使いの者を寄越してくれるとは、統括理事長も随分と気が効いている。
これでは出頭ではなく、連行じゃないか。
両脇をサングラスをかけた体格の良い男に囲まれながら、高速で流れていく窓の外の風景に目をやる。
退院をしたら挨拶に行きたかった人間が何人か居るのだが、この調子では最悪もう挨拶も出来なくなるのではないだろうか。
五条「……ククク……オマエは統括理事長の用向きを伺っていますか?」
右隣の席に座る男に声をかける。
『…………』
男は、何も言葉を発そうとはしない。
よく訓練されているのだろうか。
或いは自身の意思など存在していないのだろうか。
懐の携帯電話に手を伸ばし、ディスプレイの表示を確認した。
──────圏外。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:38:24.93 ID:DgkcFqkf0
さて、三沢編のお方も五条効果でより魅力的になるに違いないですね
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:39:26.54 ID:Cd9OZWeA0
姫神の活躍を期待
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:41:01.79 ID:Y6K+Opb20
今日のSSは一段と面白く感じるぜ
書き手がいいからなのかな それとも俺がシャブやってるからかな?
18 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:42:49.19 ID:awFqAhP6O
当たり前かと小さくため息をつき、再度窓の外に目をやった。
トンネルに入った為だろうか。
先刻まで見えていた夏の街並みは一変し、昼とはいえ薄暗いその空間の中、無機質なコンクリートの壁を橙色の照明が浮かび上がらせている退屈なものへと変化していた。
その様子はこれより向かう陰鬱な部屋を想起させ、ただでさえ低迷している気勢をさらに低く押さえつけてくれる。
五条(……あまり、長くならなければ良いのですが……)
携帯電話を懐にしまい、両腕を組んで眼を閉じた。
暗くなった視界を、チラチラと規則的に流れるトンネルの明かりが照らしていた。
────────────
『急に済まない、"認識阻害(デコグニション)"』
眼前の橙色に発行する円筒の中、その上方に逆さに漂っている人間が口を開いた。
五条「……ククク……まぁ病み上がりでゆっくりしたかったのも確かなんですが……建前としては"別に構いませんよ、統括理事長"と言っておきましょうか……」
『賢明だ』
こちらの皮肉に眉の一つを動かすこともなく、眼前の人間が続ける。
『さて、もう呼ばれた理由は理解しているね?』
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:46:49.15 ID:DgkcFqkf0
20 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:47:59.00 ID:awFqAhP6O
五条「……ククク……なんの事でしょうか?オレにはさっぱり……」
『……』
両腕を水平に開き、オーバーな調子で言ってみたものの、眼前の人間は黙り込んで静かにこちらを見下ろしているだけだった。
何も語らぬその姿にさえ威圧感を感じ、背筋をつうと冷や汗が伝うのがわかった。
五条「……能力の乱用についてですね……ヒヒヒ……」
『……その通りだ、"認識阻害"』
五条「……」
『……君の能力が負っているリスクは前に伝えた通りだ』
以前、学園都市に来て直ぐの事。
身体計測(システムスキャン)が行なわれて直ぐに、此度と同様この部屋へ連行された際の事を思い出す。
『そして君が先に行なった空間、ひいては世界そのものへの干渉により、君が負っているリスクの度合いが飛躍的に高まった。時計の針が大幅に進んでしまったのだよ』
上条当麻の傍に舞っていた羽を、能力で除去した際のことを思い出し、ずきりと目の奥が痛む。
五条「……少々、やり過ぎましたかね……」
『先の干渉を起した君が今現在、未だ人の形を成していることに私は驚きを隠せないんだがね』
眼をそらし、ぽりぽりと頭を掻いた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:49:04.55 ID:W6VSBfgS0
ou
22 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:53:01.86 ID:awFqAhP6O
『万一君が"最悪の事態"を起こしてしまう事になるのならば、私は知り得るものとして、それを抑制しなければならない責務がある』
五条「……わかっていますよ……」
『ならば問おう。君は"最悪"が起こりそうになった際には、どう対処しようと言うのかね』
五条「……」
『……返答次第によっては、ここ「捧げます」
相手の言葉を遮り、自身の覚悟を語る。
五条「……"最悪"が降る前に、この身を世界に捧げると誓いましょう……」
『……』
五条「……ククク……話は以上ですか……?」
『君の意思は確認させて貰った。重ねて告げるが、以後も能力の乱用は控える様に。可能な限り、私は君を観測していたい』
五条「……留意しておきましょう……では……」
円筒へと背を向け、来た道を歩む。
『それとは別に、一つ頼みたいことがある』
立ち去ろうとした矢先声を掛けられたので首だけ振り返り、肩越しに円筒の中を見た。
『詳細は近いうちにまた使いを送ろう。君にはLevel0としてはあり得ない程の対価を支払っているんだ。身代金以外にもいくらか役に立ってもらわなければ勿体が無いだろう?』
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:54:22.97 ID:DgkcFqkf0
0なのか・・・
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:55:56.86 ID:UWfYol8C0
0なのか
6かと思ってた
必殺技はあれでもあくまで「サッカーの技術」だからなww
目の能力も天然なら上条と一緒で扱いとしては0判定だろうさ。
『可能な限り、私は君を観測していたい』
情熱的だな
五条さんは格好いいから無理もないが
27 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:59:06.57 ID:awFqAhP6O
五条「……内容次第でしょうか……まぁ、使いを送るというのは了解しました……」
言葉を返し、視線を前方に戻して左手を掲げたまま歩を進める。
光源から遠ざかるにつれ、次第に大きくなっていく自身の影に少し怖気を感じた。
────────────
窓の無いビルを抜けると、日は随分と高い位置に届いていた。
先刻までの陰鬱な風景が嘘の様に、街に射す日は眩しく、忙しさにかまけて忘れ去っていた季節の実感が一気に押し寄せて来るのを感じた。
五条(……ククク……さて……溜まっている"約束"を消化しに行きますか……)
そのままの足でタクシーを拾い、先の一軒で世話になった木山が留置されている留置場へと向かった。
本日二箇所めの居心地の悪い場所に腰を据えて待つと、先日と同じく拘束服姿の木山が重そうな扉から姿を現し、強化ガラス越しの対面に座った。
五条「……ククク……お世話になりました……お陰で、先の少女を救うことが出来ました……」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 22:59:27.63 ID:Y6K+Opb20
>>25 上条とかいうクズと一緒にしないでください!
そういや吸血殺しってレベルいくつ判定なんだ?
原石でもあるし希少ではあるけど、スキャン的には0っぽいな
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:02:43.24 ID:Qpy6NdHzP
蹴球闘技どうなったんかな・・・と思いながら開いたらこれ続きやん・・・
運命ですかね・・・グヒヒ・・・
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:02:46.94 ID:ChI3jS7H0
>>28 五条さんのおかげで上条さんもすこしはかっこよくなったんだから認めてあげようよ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:03:49.48 ID:zRLT47lIP
34 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:04:30.45 ID:awFqAhP6O
真実を全て伝えるのは躊躇われた為、
・少女が苦しんでいたのは別の要因でした
・木山先生のお陰で原因を特定出来たので、彼女は無事です
とだけ掻い摘んで伝えると、乏しい印象を受ける表情を僅かながらに嬉しそうに変え、
木山「役に立てたのなら何よりだよ」
と溢していた。
礼を言った去り際に、
木山「五条…勝だったな。何時になるかはわからないが、私が再び外に出ることが出来たら、詳しく今回のことを聞かせてくれ」
と言葉を投げられた辺り、こちらに只ならぬ事情があったのを察されてしまったのだろうか。
能力を得て暴走した彼女が、今度は魔術に傾倒する事となったら……
想像するだけで恐ろしい。
軽く首を振って邪念を払い、次の目的地へと向かった。
────────────
『……なっ!?』
『五条さん!来てくれたんですか!』
自分の姿を視認するなり、あんぐりと口を開けたまま固まったツインテールの脇で、色とりどりの花飾りが嬉しそうにぴょこぴょこと揺れた。
こちらも先の一件で世話になった初春飾利に礼を言う為、二度目となる風紀委員第一七七支部に足を踏み入れる。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:06:51.66 ID:Cd9OZWeA0
遊びに行く約束か
36 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:09:28.02 ID:awFqAhP6O
五条「……ククク……先の礼を兼ねて、遊びに来ましたよ……先日はありがとうございました……」
初春「お礼なんていりませんよ、私と五条さんの仲じゃないですか。今お茶入れますから、そこで少し待っててくださいね!」
ぱたぱたと給湯室へと姿を消す初春。
と、唐突に風景が支部の外へと切り替わった。
何事かと肩に置かれた手の先を見る。
満面の笑みを浮かべて肩に手を置いている、見慣れた転送能力者の少女。
黒子「……勝さん。どういう事ですの?」
五条「……?」
話が見えず、首を傾げる。
黒子「なああああああああああああんであなたと初春がそんなに親しげですのおおおおおおおおおう!?」
突然鬼の様な表情になり、彼女が雄たけびを上げた。
叫びながらむんずと前髪を掴まれ、ブンブンと左右に揺さぶられる。
五条「……!?違ッ、これはッ!痛ッ!」
ふっと再び景色が切り替わり、第一七七支部の天井と地面が逆になっている不思議な光景が眼に入る。
刹那、自身の身体を逆になった重力が襲う。
ごちんと頭部に強い衝撃。
五条「……へぇあッ!?」
初春「お待たせしましたー、ハーブティーが……?どうされましたか?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:10:22.74 ID:Cd9OZWeA0
嫉妬黒子かわええなぁ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:10:29.51 ID:n7mHZC/y0
あれ、いつのまに原作一巻の内容終わったんだ?
幻想御手までしか記憶がないんだが
「へぇあッ」にそんな使いかたがwww
40 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:14:39.88 ID:awFqAhP6O
額を抑えて蹲っている自身に対して、初春が怪訝な眼差しを向けてくる。
黒子「あらあら五条さん、そんな所で転ばれましたの?日ごろの行いにはもう少しご注意遊ばせ!」
言うなりツンとした表情で書類に向かう黒子。
その様を見た初春がニヤリと笑い、ハーブティーを自身のデスクへと置いて近寄って来た。
初春「あら?オデコにコブが出来てますね」
初春が机の上の救急箱から軟膏を取り出し、その指に少量を取り分け、再び自身へと向き直る。
初春「すぐ済みますから、動かないで下さいねー」
互いの膝が付きそうな程の距離で対面に座った彼女の指が、自身の額に触れた。
誰かに額に軟膏を塗られた経験など無かったが、思った以上にこそばゆい。
ましてや塗っているのが異性の指ともなると、流石に気恥ずかしいものだ。
五条「……ククク……すみません……ッ!?」
と、只ならぬ殺気を感じ、殺気の元へと目線を走らせると初春の背の向こう側の黒子と眼が合った。
先に肩に手を乗せた時と変わらぬ満面の笑みを浮かべながら、声を発さずパクパクと口を動かしている。
さあ初春選手 1ポイント先取です
今後のゲーム展開に期待です
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:18:48.33 ID:sYQbxN860
43 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:20:42.20 ID:awFqAhP6O
五条(……?)
なんだろう、一体何を言ってるんだろう。
一定の間隔でパクパクと開閉する口から、読唇術を試みてみる。
オオイアウアオ?
こおいますあよ?
──────コ・ロ・シ・マ・ス・ワ・ヨ?
ピシィ、と音を立てて、メガネにヒビが入る様な錯覚を覚えた。
五条「……ヒヒヒ……ッ!」
黒子の口が示す言葉を理解した瞬間、咄嗟に黒子から下方へと目線を逸らした。
必然的に、間近に居た初春のセーラー服の胸元が視界に入る。
初春「…やだ五条さん、どこ見てるんですか?恥ずかしいです」
慌てて初春の声に慌てて視線を戻すと、顔を仄かに赤く染め俯いている初春と、その向こう側で、変わらぬ笑みを湛えている黒子が眼に入った。
その黒子の手のひらに、一粒の画鋲がちょこんと鎮座している。
五条「……!違っ」
眼前で照れる少女を挟んで、黒子の手のひらに置かれた画鋲が、ふっと消失するのが見えた。
五条「ひぎぃッ!?」
次いで、足の裏を襲う洒落にならない程の激痛。
初春「……?どうしました?」
唐突に奇声を発し、足の裏を押さえてピクピクと悶絶している自分を見て、初春が心配そうに声を掛けてくる。
これが超次元サッカーバトル……!!
なんて恐ろしい闘いなんだ(ゴクリ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:24:40.95 ID:BI6ssPeF0
五条さんの人間らしい一面を見れて大満足ですよ
46 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:25:27.09 ID:awFqAhP6O
五条「……すみません……用事を思い出したので帰ります……ヒヒヒ……」
画鋲の刺さっていない方の足に体重を掛けながら、ひょこひょこと出口に向かった。
初春「え!?もう帰られちゃうんですか!?」
少し悲しそうにこちらを見つめる初春少々申し訳の無い気持ちは抱いたが、これ以上ここに居ると、いつ胃袋に釘を転送されるか判ったものではない。
いや、それならばまだマシな方だろう。
ここ最近間近に居すぎたせいか、すっかり黒子の元来の通り名を忘れていた。
今後初春に用事がある時は、黒子が留守の時に訪れる事にしよう。
五条「……えぇ、また時間がある時に来ますよ……」
言って、第一七七支部の出口へと向かう。
ようやくこの惨憺たる地獄から逃れる事が出来る。
黒子「あら五条さん、帰られますの?偶然ですわね、わたくしも丁度警邏に行こうかと思っておりましたの」
背後から、縋る亡者の声を聞いた気がした。
カンダタは、きっとこんな気持ちだったのだろうか。
────────────
47 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:30:19.68 ID:awFqAhP6O
────────────
僅かに西に傾いた日がその光を茜色へと変え、窓から見える通りを暖かい色へと染め上げていく。
とかく学生の多いこの街においては、夏休み中のこの期間のこの時間は、普段のそれとは殊更に人通りの様が変化しているのを感じ取れた。
普段は学生服を纏って闊歩しているのであろう少年や少女が、短い夏を謳歌する蝉の様にその制服という抜け殻を脱ぎ捨t『どういう事ですの?』
左耳へと響いた声で、意識が現実へと引き戻される。
声のした方向へと目線を送ると、テーブルの上に並ぶスイーツと、憤怒の表情でそれにフォーク伸ばす少女という、酷く対角的な光景が眼に入った。
五条「……ククク……どういう事とは……?」
声の主である、白井黒子の目を見つめ、問いを投げ返す。
途端に憤怒の形相を一変させ、親に叱られて拗ねている子どもの様な表情で、黒子が再び口を開いた。
黒子「あ……その……どうして勝さんと初春があんなに親しげでしたの?」
五条「ああ……それに関してですか……」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:36:16.07 ID:gkWRmKxj0
画鋲ってマジ痛いんだよな
なんていうか実際の痛さよりも視覚的に痛い
49 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:36:49.96 ID:awFqAhP6O
七月二十七日。
完全記憶能力者の少女(以前黒子も会ったシスター)が苦しんでおり、その原因を特定する為に、急いで優秀な脳医学者を探す必要があった。
その為、以前黒子が"情報能力に長けた同僚が居る"と初春を称していた事を思い出したので、木山の起した事件を処理した際に初春より教わった番号に連絡をし、彼女とコンタクトを取った。
彼女にアンチスキルに拘束されている木山との面会を取り付けて貰った。
これらの事実を整理しながら語る。
ええ、ええと話を聞いていた黒子の表情に、話が進むにつれて次第に恥ずかしさの色が混じるのが見て取れた。
黒子「……そうだったんですの、私てっきり……」
五条「……てっきり?」
黒子「……まあ良いじゃないですの、オホホホホホ!」
五条「……?」
黒子から目線を外し、再び窓の外に眼を向ける。
喫茶店の前の植え込みから栗色の髪の毛の様なものがチラチラと見えるが、子どもがかくれんぼでもしているのだろうか。
そんなことを考えていると、不意に懐の携帯電話が鳴動した。
ディスプレイに写る、見慣れない番号。
一瞬黒子と目を合わせ、電話に出る。
五条「……ククク……オレです……」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:39:31.63 ID:Y6K+Opb20
ミサワか?
そーいえば
ペンギン見せる約束した人も居たねー
今どこに居るんだろうねー?
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:40:07.84 ID:Cd9OZWeA0
栗色で子供?
打ち止めが来るには早い気もするが
53 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:41:42.16 ID:awFqAhP6O
五条「……ククク……オレです……」
『あ、五条……さん……で合ってますよね?』
聞き覚えのある声に、少しの思案を挟んで問いかける。
五条「……上条さんですか……?」
『……合ってたか、良かったぁ。上条だけど、携帯電話買ったから、登録よろしくな』
五条「……了解しました……登録しておきましょう……」
『あ、それと今夜何してる?少し話したい事もあるから、こないだの礼も兼ねて銭湯でも行かないか?』
対面の黒子へと眼を向ける。
電話の内容が会話口から漏れていたのだろうか、いつも通りの笑顔に戻った彼女は、困った様な微笑みで親指を自身に向けた後、手を開き横に振った。
五条「……了解しました。それでは後ほど……」
『おう、後で』
電話を切り、黒子に向かい口を開く。
五条「……失礼しました……」
黒子「あのつんつん頭の殿方ですの?」
五条「……えぇ、この間の礼も兼ねて、風呂にでも行かないかと……」
黒子「あら、広いお風呂は少し羨ましいですわね」
54 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:46:18.47 ID:awFqAhP6O
五条「……オマエも来ますか?」
黒子「……実は、未だ始末書が少々残っておりますの」
はあ、と深くため息を吐く彼女。
五条「……ククク……」
そんな彼女を見て、自然と笑顔がこぼれた。
────────────
上条「それで、あの娘と明日約束をしてると」
湯船に浸かる上条が、隣のペンギンの頭を撫でながら言葉を吐いた。
五条「……ククク……」
別れ際に黒子が「明日お暇なら一日お付き合い下さいませ、私も暇ですので」と言って来たので、構わないと返答したは良いものの……
上条「そりゃどう見てもデートなんじゃないかって、上条さんは思いますよ?」
五条「……冷静に考えてみれば……そうですね……」
いざそうなってみると、黒子と二人でどこかに出かける等、事件現場に共に行った事や事後処理を除いては、一切ありはしない。
そもそも、プライベートでの白井黒子という人間を、自分は全く知らない。
上条「まぁ、大いに悩め少年よっ!可能ならその幸せを少しオレにもわけてくれっ!」
楽しそうにゲラゲラと笑う上条を脇目にため息を吐く。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:47:16.61 ID:oSMdXAzr0
>>52 美琴じゃね?
2人が気になって見にきたんじゃ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:48:00.63 ID:Cd9OZWeA0
上条さん…
御坂は泣いてるぞ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:48:30.15 ID:gkWRmKxj0
少年ねえ・・・
そういや14だっけ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:49:07.99 ID:G8vXPu5u0
インデックスさんも泣いている
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:50:38.52 ID:Y6K+Opb20
俺も泣いてる・・・
60 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 23:52:38.64 ID:awFqAhP6O
楽しそうにゲラゲラと笑う上条を脇目にため息を吐く。
五条「……そういえば、お話したい事とは……?」
本来の目的から反れた話を、一息つき終え本流へと返す。
上条「んん、話したい事っつーか質問なんだわ……答えたくなかったら構わないんだけどな」
五条「……?」
次がれる言葉を待っていると、上条が大きく深呼吸した後、表情を堅いものへと変化させ、言葉を吐いた。
上条「オマエの能力って、何なんだ?」
五条「……」
上条「あの時、俺達の傍の羽が消えたのって、きっとオマエの能力だよな?」
五条「……ええ……」
少し俯きながら言葉を返す。
上条「……いや、結構な魔力で出来たものだったろ、あの羽。それを能力で消すってのが、どうも考え辛くてさ」
あまり踏み込まれたくない部分に触れられたのが表情に出ていたのだろうか。
取り繕う様に少し軽い雰囲気で、上条が言葉を続けた。
おい
五条さんから笑いが消えたぞ
おい
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:56:40.33 ID:gkWRmKxj0
インデックスの似顔絵にも真剣な表情とかあったじゃないか
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/01(水) 23:59:08.23 ID:+q8EgplI0
追いついたぞぉ。
五条さんと上条さんの風呂いいなw
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:00:01.41 ID:dsDQddwP0
五条さんはカントン包茎
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:00:02.54 ID:dsDQddwP0
五条さんはカントン包茎
66 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 00:00:13.10 ID:QHKzse28O
上条「オレもこんな右手を持ってるし、もしかしたらオマエも似た様な何かなのかなって思って、ちょっと気になって……」
上条「あ、話したくなければ無理に話さないで良いぞ!少し気になったって程度だから!」
五条「……」
男性浴場内には、自分と上条を除き誰も居ない。
ふと横を見ると、企鵝の一羽と目が合った。
少しの間目を合わせていると、人間でいう耳の部分に両の羽を沿え、ふるふると首を横に振った。
少々逡巡した後、生まれ持った右手が原因となって不幸な運命を背負った目の前の男にならば或いは、との考えにたどり着き、間を置いて言葉を紡ぐ。
五条「……話しましょうか……ククク……いえ、オレもオマエに聞いておいて頂きたい……」
もったいぶるわけでもないが、大きく深呼吸をした後に、言葉を吐き出した。
五条「……オレがこの学園都市に来る前からの話になるので……少し話が長くなるのですが……」
──────オレはね、ただ、サッカーが大好きだったんですよ。
──────fin──────
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:00:46.83 ID:Jt26Rc5x0
最後の一行だけ見えない
最後の一行だけ認識が阻害された
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:02:42.51 ID:oFnjgqoE0
一行略
次は能力の起源に踏み込むのか・・・
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:03:56.18 ID:ObiB9VQM0
とりあえず乙
乙姫
72 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 00:13:26.15 ID:QHKzse28O
以上、本日投下分となります
代理スレ立てを頂きました
>>1様
並びに支援を頂いております皆様
本日もありがとうございました
文量が少なく、寸劇を挟みながらの説明回となりましたので少々盛り上がりに欠けた感は否めないかと自省しております
次回も似た様なノリで消化し、週末辺りには本格的に三沢塾をあつかえればなー等と考えております
お嬢に一票入れました
次回の投下に関してですが、明日は私事で開始時刻が遅れまして、午後11時(若干遅れるかもしれません)より投下を開始させて頂こうかと思います
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:13:40.77 ID:3UAB4zxt0
次回も楽しみにしてますぜ
乙
次回も超期待しています
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:15:26.17 ID:Jt26Rc5x0
おつ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:16:22.74 ID:1H1/mrT/0
乙!!!明日も楽しみにしているぜ!!!
三沢「デュエルアカデミアじゃなかったか」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:20:55.20 ID:8DmwRQl+P
乙
デュエルすんのかと思った
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 00:22:13.68 ID:Vn/qH/8B0
みっさっわ! みっさっわ!
あれ、違うの。
出てくるのは さんじゃなくて■■さんだろ
「」の前の名前を消す方向で書いていくのはどうだろうか
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 01:15:31.92 ID:Jt26Rc5x0
しかしここまで黒子が可愛いのは久し振りに見た
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 01:17:31.44 ID:b//UUtCjO
乙。二人きりの時とそれ以外で呼び方変えるとか、黒子さん本気で惚れてるじゃないッスか。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 01:19:25.31 ID:IjzvkyYkO
流星塾かと…
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 02:09:51.31 ID:1LEptWBo0
わーい五条さーん
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 02:15:53.46 ID:9UmeYnmg0
乙!ニヤニヤしてみてたんだぜ
ただ気持ち悪いニヤケ顔がディスプレイに写って鬱になりかけたがwwww
地獄のミサワ塾編か…
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 03:48:31.24 ID:dCOCLlKe0
保守
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 04:31:16.79 ID:le/zNHwf0
五条さんになら黒子を任せられる・・・
>>87 ああ、胸が熱くなるな
いや、目が近くなるな
ラブコメ展開いいなww初春がかわいい
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 06:40:08.69 ID:QPu803QrO
両作品知らないが、やはり面白い
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 07:30:33.57 ID:tqC4DEjN0
待っていましたよ、純粋に
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 08:50:30.94 ID:Jl8hp3uPO
ククク……
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 09:57:02.17 ID:yJhoZb8w0
どこかにこのSSのまとめあるかな?
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 11:19:00.32 ID:Jl8hp3uPO
ククク……ゲホゲホ
まつ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 11:54:38.61 ID:4TI3PGmEO
保守
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 12:11:19.64 ID:PBMl4AE80
保守
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 13:20:59.69 ID:TgOz1snW0
保守
おお続編立ってたか
分量少なくても毎回ちょうどよく切るし次の投下時間も示してくれるから割と好感
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 14:24:21.36 ID:m8kLp5MTO
狂
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 14:39:29.75 ID:wnnRFQJe0
え
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 15:05:45.96 ID:UflKh4Ys0
・
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 15:36:34.85 ID:pq6fYiWqO
純
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 15:44:11.24 ID:BMyQYWOA0
粋
「この塾で起きた事件も五条って奴のせいなんだ」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 17:11:06.59 ID:drP7oSWf0
ほしゅ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 17:12:22.21 ID:wnnRFQJe0
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 17:15:17.13 ID:p13Ms/j40
ほ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 17:16:00.12 ID:p13Ms/j40
保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 17:33:50.70 ID:bL49oPn80
保守
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 18:16:55.10 ID:bL49oPn80
hai
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 18:33:30.95 ID:ULPblwkP0
来てたとおもったら終わってた
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 19:11:27.60 ID:q1pKSmz6P
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 19:38:41.07 ID:bL49oPn80
ho
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:04:42.28 ID:bL49oPn80
保守
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:15:08.20 ID:m8kLp5MTO
狂
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:16:44.20 ID:wnnRFQJe0
え
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:36:15.24 ID:qVXwylRnO
、
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:49:24.15 ID:wCxsMFn40
純
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:49:48.80 ID:MZ1pzXq80
粋
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:50:45.56 ID:kyACUIBt0
五
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 20:51:20.54 ID:OS6SEEqY0
aa
保守
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 21:12:56.92 ID:Jl8hp3uPO
ククク……
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 21:53:51.55 ID:16koZKJmO
ほ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 21:55:22.80 ID:Xoy53n3t0
ん
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 21:57:01.25 ID:9Vs/Gy+50
ま
ぐ
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 22:30:09.11 ID:bL49oPn80
はい
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 22:49:16.78 ID:ZYECmwM/0
それでは
134 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 22:56:27.74 ID:QHKzse28O
保守&支援を頂いております皆様誠に申し訳ございません
少々書き込みが混んでいる為、多少投下開始時刻が遅れそうです
十一時半迄には一まとめにして投下を開始させて頂きますので、何卒ご容赦の程をお願いします
そろそろやね
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:01:19.49 ID:a3vbt+7GP
最近の楽しみはゼロ魔五条とこのスレやで
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:02:18.17 ID:rx+YZRMrO
正直五条さんネタはあまり燃えない
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:04:24.94 ID:wnnRFQJe0
【ここまでのあらすじ】
五条さんの笑顔が消えた
楽しみすぎる
五条さん燃える
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:20:53.85 ID:/Gm28Tqz0
>>137 貴様は五条ファンさんの文章力と
五条さんのすばらしさを知らないのか…かわいそうに
五条さんほど書き手の力が試されるキャラも珍しいよな…何せ鬼道さんを持ってしても謎だから…
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:27:13.13 ID:wnnRFQJe0
しかし、ちょっと投票してきたら五条さん50万じゃねーかw
そして女子の壁紙争奪戦が激しすぎる
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:29:11.79 ID:kyACUIBt0
五条さんみたいな実力も兼ね備えた理解者がいたら上条さんも助かるのにw
/―=ニ二二三三ミ、沁沁沁ヽ
/―=ニ二二三三≠ニミ、沁沁沁ヘ
,'=ニ二三三≧\≠=…ミ、沁沁沁ハ
;ニ二二三三<´ ` ヽ 洲洲洲
lニγ¨Y//// !洲洲洲:!
|ニ:{ j {:!///" ィ=ミ、 :{洲込ミミリ
jニ∧ヾj.// { リ 入三三三三二ミヽ
, ィ―/三彡、: / ゝ _ ノ≠、,≠z、: :/ `≫彡'’
. . < ://〈≠'" l У⌒{i j}:′ ,ィ升/ これは
>>1乙ではなく
////.///∧ . 「、 r ,:ゞ._ ノ イ三く___,j|
. . < >//:///.∧ ∧ \ ヾ _ ノ: : :/ {三三三三三ン チャームポイントですから
/ /γ///:>< //∧ //ヘ 、ヾミュェェェイ /
.://! :|////////:>./∧ ///ヘ. 丶  ̄´/ 勘違いの無いよう……
://.! :|///////////\ヘ /////.ヘ '
//∧:∨/////////∧//\ _ ,イ/>ー< 、 ククク……
///∧:∨/////////∧///ヽ : : {/_____Y、
////∧:∨/////////∧ ̄ ∧: :j///////// \
/////∧:∨ rz/////_ム///∨////////////ヽ
//////∧:∨J<  ̄ __∨___ ////////////ハ
\:////// .___  ̄ ̄ ∨__ }.///// ////// ,
|丶:///:| ¬ | ===∨‐┴‐.、/ / /////// !
|:.:〈/ / _ \/, ――――`ー‐/ V/////////j
145 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 23:39:57.03 ID:QHKzse28O
支援と保守、今夜もありがとうございました
もちつけ食らったwww
書き進めながらの投下となりますので、多少間隔が開きがちになるかとは思いますが、お付き合い頂ければ幸いです
大変お待たせ致しました、本日分投下開始します
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:40:16.29 ID:UflKh4Ys0
よっしゃキター
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:40:18.17 ID:1LEptWBo0
わーい
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:41:27.68 ID:b//UUtCjO
ばっちこーい!
149 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 23:45:36.45 ID:QHKzse28O
──────『影が薄い奴だ』
色々な人間から、そう称されて生きてきた。
生まれてこの方、父と呼ばれる存在と対面をした事が無かった。
会話の端々で母が、
『あなたのお父さんは、凄く立派なひとなのよ、勝』
といっていたのを、憶えている。
初めて自分の存在が誰かに認知され辛いのだと知ったのは、幼稚園の時。
自分を幼稚園に預けた母が、なかなか迎えに来ない事が多かった。
次々と帰宅していく級友達を尻目に迎えに来ない母を待ち侘び、自分が母にとって不要な存在なのではないかと、子どもながらに悲しい気持ちになったのを、今でも時々思い出す。
そんな母も、園の職員が自宅に電話をするとすっ飛んできて、いつも一人園に残っていた自分を抱きしめながら、わあわあと泣き喚いてひたすら謝罪の言葉を繰り返していた。
『ごめんね勝、母さん、なんでこんなに忘れっぽいんだろうね。寂しい思いさせてごめんね、勝』
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:48:30.17 ID:51lA9fo70
いきなり暗い話になってきたな
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:52:04.70 ID:b//UUtCjO
上条さんと同じか…
上条さんの記憶が無事だから過去の辛い経験も分かち合えるかもしれないな…
153 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/02(木) 23:53:22.39 ID:QHKzse28O
抱きしめられながら考える事は、自分は母にとって不要な存在ではなかったのだという安堵感と、何故悪くない母がこんなに涙を流して謝罪をしなければならないのかという、一抹の憤りの感情だった。
小学校に入る頃に、家庭の事情が一変した。
今となっては病名もわからないが、母が病に倒れ徐々に衰弱していく様を、学校と病院と、預けられた母方の祖父の家を行ったり来たりしている生活の中で目にし続けていた。
病院に見舞いに行く度に、次第に自分の事を認識出来なくなっていく母を見続けるのが辛かった。
『……あら、勝、今日の学校はどうだった?』
『……あら……勝、何か困っている事は無い?』
『勝……勝よね?少し見ないうちに、どんどん大きくなっていくわね』
『……?どうかしましたか……?って……勝……だったわよね、あらやだ、母さんボケちゃったのかしら?』
『……?どうしましたか?……何だか、あなたとはどこかで会った様な気がするわね』
『……?』
なんというマヴラブ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:56:33.79 ID:4o1W6pLp0
うわあああああああああああああああああああ
五条さん・・・
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/02(木) 23:59:15.06 ID:wnnRFQJe0
サッカーなんてやってる場合じゃねぇ!
158 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:01:46.51 ID:b+UzxjoxO
最期には、自分と眼を合わせても何の反応も示さなくなった母を見て、あれだけ優しかった母が、遅れても必ず幼稚園に迎えに来てくれた母が、自分の事すら判らなくなってしまうのかと、深く悲しむと同時に、病気とはこんなに怖いものなのかと肝を冷やしていた。
──────今にして思えば、病気など、なんら関係は無かったのだが。
────────────
小学校に入学したばかりの頃に自分にも、それなりに友人たちが居た。
関わりを断ってから久しいので、もうその名前を思い出す事も出来ないのだが。
いや、思い出したくないだけなのかも知れない。
仲がよかった友人が居た事も。
そんな友人たちから、ある日一斉に無視をされ始めた事も。
最初は非常に戸惑ったものだ。
皆から無視をされるなんて、一体自分は何をしたんだろう。
自分が何か悪い事をしたのならば、友人たちに謝罪をしなければならない。
『ねえ、○○君、ぼく何か悪いことした?』
『悪いことしたなら謝るよ、ごめんね。だから仲直りしよう?』
一体何度謝罪の言葉を連ねただろう。
自分に憶えの無い罪に怯えて、どれ程の時間を思慮に割いただろう。
結局自分の声は、彼らに届く事はなかった。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:03:24.10 ID:P+jcv2S+0
鬼道すら知るよしもない、という過去にこんなことが…
五条さん…
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:04:07.40 ID:rh+vYTjM0
なんか今度から五条さんを今まで通りに見れないかもしれないぜ・・・
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:08:53.33 ID:94pKTDamP
どこぞのアンノウンヒーローかよ
163 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:10:30.33 ID:b+UzxjoxO
謝れど、泣けど、自分の存在が彼らの目に止まる事は無い。
まるで、透明人間にでもなったかの様な気がした。
それ以来、ぽつりぽつりとクラスメイトと会話を交わす事はあれど、誰かと積極的に関わる事を避ける様になった。
いつしか、自分が誰とも関わる事は無く、自分一人で生活を送る事に、何の疑問も持たなくなっていた。
一人黙々と教室の隅で読書に耽っている時間だけが、自身にとって唯一救われる時間。
そんな毎日を送る内に読書をし過ぎて視力が低下し、眼鏡をかけ始めたのはこの頃だ。
ある日、突然の転機が訪れた。
小学校も高学年に入ったばかりの頃。
体育の授業で、サッカーが行なわれた。
サッカーと言っても、クラスの男子を半分半分にわけて行なう、八対八の模擬的なものだったのだが。
この時のサッカーの授業を境に、これまでの生活が一変する事となる。
────────────
いつの間にか浴槽から企鵝達の姿が消え、真面目な表情の上条が黙って話を聞き入っていた。
五条「……ククク……退屈な話でしょう?」
こちらを向いた上条と、目線がぶつかる。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:13:56.61 ID:ptcIT1dYO
視力は能力とは関係なかったのか。
上条「ば、馬鹿な・・・」
上条「待機状態で俺のフルドライブ時より大きい・・・だと・・・」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:18:31.91 ID:rh+vYTjM0
上条「・・・14歳ってのは嘘だろ?嘘だよな!?」
167 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:18:32.92 ID:b+UzxjoxO
上条「……退屈なワケがあるか。今までの話だって、充分人に聞かせるのに覚悟がいるもんだってわかるよ。お前が覚悟を決めて話をしてくれてるってのに、退屈だなんて思う程、オレは落ちぶれちゃいませんよ」
浴場の壁に掛けられている時計に目線を送ると、つられて上条の目線も時計へと向かうのがわかった。
五条「……随分時間が経ってしまいましたね」
午後九時の少し前。
九時丁度に銭湯の前でインデックスと待ち合わせをしているので、このまま話こんでいては彼女を待たせる事となってしまう。
上条「……上がるか。今日まだ時間あるか?」
五条「……構いませんが……」
上条「よし。んじゃあ、最後まで聞かせてくれ」
言い終え、浴槽から立ち上がり洗面所へと向かう上条。
五条「……酔狂な方ですね……ヒヒヒ……」
────────────
市外からは少し外れた所にある公園のベンチへ、一人で腰掛けていた。
何となく視線が流れた先の街灯は、緑の多い公園だからだろうか、その明かりに誘われた羽虫たちが集まっており、夏の夜だという季節感を一層濃いものへと演出してくれていた。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:23:01.05 ID:94pKTDamP
過去話が終わるまで寝ない
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:23:31.54 ID:P+jcv2S+0
可愛い黒子を見るまで寝ない
五条さんの心がハンバーグで癒されるまで寝ない
171 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:27:50.44 ID:b+UzxjoxO
不意に頭上を仰ぎ見る。
見上げた夜空は、街の明かりを反射して紫色に染まった雲が一面を覆い尽くし、いつその涙を流されてもおかしくない様な状況だ。
そんな様子を眺めていると、現在の天気予報が気になったので携帯電話を開き、お天気情報のページへアクセスしてみる。
降水確率80%。
これから来る男が雨具を持っているかいないかで、きっと天気が決定される。
何となくそんな予感がした矢先、こつこつと足音が響き、公園の入り口にウニ頭のシルエットが浮かび上がった。
『悪い、待たせちゃいましたかねぇ?』
五条「……ククク……構いませんよ……」
影に向かって、座ったまま傍らの缶コーヒーを放る。
『お、ありがとな』
街灯に照らされ、手ぶらの男の姿がくっきりと浮かび上がった。
五条(……降りますかね……)
黙ってベンチを立ち、少し離れた場所にあるアーケードのある箇所のベンチへと移動して、再度腰を据える。
五条「……さて、どこまで話したでしょうか……」
────────────
その日に行なわれたサッカーの授業は、周囲の目線を集めるには充分過ぎる程の結果となった。
これは投票が終わったあとにVIPPERから忘れられてしまうかもしれないということを示唆しているのだろうか
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:29:43.09 ID:94pKTDamP
おうおう寝れないなこれ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:32:33.33 ID:rh+vYTjM0
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:32:49.91 ID:LGUzLpeh0
お、俺は五条さんのこと忘れたりしないぜ!
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:33:20.48 ID:ptcIT1dYO
雨を空の涙に例えるとか…五条さん詩人だな。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:33:31.03 ID:Rc6+7cgk0
俺もだ 五条さん!
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:34:06.21 ID:P+jcv2S+0
とりあえず今度甥っ子のイナズマイレブンを勝手にプレイして五条さん鍛えるわ
>>178 ゴッドノウズ覚えさせるのを忘れるなよ?
181 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:36:50.25 ID:b+UzxjoxO
十八対零。
小学校の授業としてはあり得ないスコア差となったその試合で自分が挙げた得点は、十七点にも登った。
自分がボールを持って攻めあがると、誰もが動きを読めず、ブロックに入れない。
自分がボールをカットしようとすると、誰もが気付かない内にボールをカットされている。
そして試合後に周囲から次々と浴びせられる歓声。
『すっげー!』
『五条!お前どうやったんだよ!』
初めて、自分を活かせる場にめぐり合えたその時の感動は、今でもハッキリと思い出せる。
賞賛を送る面子の中には、以前に自分を無視していた友人達の姿もあり、複雑な気持ちを抱いていたのだが。
その後サッカーの楽しさに目覚めた自分は、地元のサッカークラブに所属し、ひたすらに努力を重ね続けていた。
相手がいる時は、クラブの誰かとボールを蹴りあい、また誰も居ない時には壁に向かいボールを蹴り続け。
思えば、よく飽きもせずに毎日毎日そんな事を繰り返していたものだ。
学校が終って、日が暮れるまでサッカーボールを追って過ごす。
その頃は、サッカーをすることがひたすらに楽しかった。
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:39:14.01 ID:ROw9HNDY0
DFなのにストライカーもこなす五条△
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:40:23.15 ID:N28Gm9THP
五条さん一人の攻撃力が帝国全員並だな
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 00:44:10.85 ID:94pKTDamP
支援
五条さん自重しろww
186 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:45:02.30 ID:b+UzxjoxO
何よりも、皆がサッカーをしている自分を見て賞賛を送ってくれる事が、嬉しくてたまらなかった。
自分の所属するそのサッカークラブはめきめきと頭角を現して行き、六年生へと進学した時には、地区大会の常連チームにまで成り上がっていた。
そして地区大会に優勝したある日、一人の身なりの良い男が話しかけて来た。
その男が以前からちらほらクラブの監督と話をしていたのは目撃していたが、直接自分が話しかけられるとは思ってもいなかったので、当時の自分は随分と驚愕していたものだ。
『五条……勝君だね』
「……はい、そうですが……」
『今よりももっともっと、君のその才能を活かせる場所があるんだ』
────────────
男は、帝国学園のスカウトだと名乗った。
──────帝国学園。
おおよそサッカーに携わる小中学生ならば、必ず一度は耳にした事があるその名前。
中学サッカーチームの全国最強を決める大会、フットボールフロンティアで40年間無敗を誇る、知る人ぞ知るサッカーの超名門校。
そんな場所から自分にスカウトが来た。
それ程の場所が、自分を必要としてくれている。
187 :
!omikuji:2010/12/03(金) 00:47:31.29 ID:LqqdThF60
はい
188 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 00:53:06.62 ID:b+UzxjoxO
この時ほど、サッカーをやっていて良かったと思えた事はなかった。
自分の好きなサッカーに打ちこむ事ができ、祖父に経済的な負担を掛けないでも済む。
男の言葉に、二つ返事で返答したのは、当たり前のことだろう。
当時同居をしていた母方の祖父も、まるで自分の事の様に喜んでくれた。
クラブの仲間達も口々に祝福や賛辞を送ってくれ、やっと自身が胸を張って認められる存在になれたんだ。
五条「……その時は、そう思えていたのですが……」
────────────
ぽつぽつと、プラスチックのアーケードを雨粒が叩き始めた。
隣のベンチに腰掛ける男が手ぶらで来たのを見て覚悟はしていたが、本格的に降り始めたらどうしようか、少々頭を捻る。
上条「……」
上条当麻は真剣な表情で、缶コーヒーを片手に中空を見据えていた。
五条「……ククク……雨具は持参していますか……?」
止めるならココで止めても良いぞというニュアンスを含み、皮肉っぽく問いかけてみる。
189 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:00:06.16 ID:b+UzxjoxO
上条「そう見えますか?……構わないから続けてくれ」
五条「……わかりました……ヒヒヒ……」
上条の言葉に、昔語りを続ける。
五条「……そして帝国学園への入学を間近に控えた、クラブのお別れ大会での事です……」
────────────
入団して以来、苦楽を共にしたクラブの仲間と行なう最後の試合。
相手は、同じ地区のクラブチーム。
その試合の最中の事だった。
相手のチームが蹴ったボールが自陣のゴールポストに当たり、跳ね返ったボールをクリアしようと駆け寄った途端、相手チームのFWと衝突し、眼鏡が割れてしまった。
心配して寄ってくるチームメイト達に特に怪我は無い旨を伝え、割れてしまった眼鏡を観戦に来ていた祖父に渡し、裸眼で試合を続ける。
多少見づらくはなっているものの、問題なくプレーは可能だった。
相手チームがファウルを取られ、自チームボールのフリーキックで試合が再開される。
DFのフリーキックを友人が受け取り駆け出すのを見て、それに併走した。
隣を走る友人の一人が、自分に微笑みかけてパスを出してくる。
ボールを受け取りドリブルをしながら自陣を駆け上がり、パスを出す友人を見定めようと周囲を見回す。
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:01:12.89 ID:wqKqcOkg0
ゴクリ・・・
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:03:38.23 ID:rh+vYTjM0
五条さん・・・
緊張する
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:05:35.85 ID:ptcIT1dYO
サッカーでの活躍に能力は関係なかったのか…
194 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:06:29.11 ID:b+UzxjoxO
と、飛び込んでくる視線。視線。視線。
相手チームは元より、先の瞬間まで笑みを交わしながらプレーしていた友人までもが、
得体の知れない"何か"に対する恐怖を宿した眼差しを、自分に向けてくる。
五条『え……?』
視線。深く突き刺さる視線。
チームで最も信を置いていた、鋭い目をした友人が怪訝な視線のまま言葉を吐いた。
『……なぁ……おまえ誰だ……?』
五条「……?何を言ってるんですか、俺です、五条勝です」
言葉を返した友人の視線が中空を舞い、何事も無かったかの様にプレーが再開される。
ふと気がつくと、自身に向けられていた視線は、既に反らされており、それ以後試合終了まで自分にボールが回ることもなく、最後の試合は幕を閉じた。
先刻まで、共にプレーをしていた友人達が手を取り合い、互いの健闘を称え合い、そのクラブチームでの最後の幕引きを惜しんでいる。
五条「…お疲れ様でした!皆さん!」
その輪に混ざり声を張り上げてみるも、誰も自身に眼を向ける事はない。
自身だけが、世界から取り残されるこの感覚。
以前にも嫌というほど味わったこの孤独感。
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:09:46.46 ID:6qeQw2jFO
あの夢のシーンか
五条さん……
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:09:47.60 ID:rh+vYTjM0
そうか・・・俺は認識阻害の能力者だったのか・・・
なるほど、眼鏡かけたおかげで能力封印できたのか
なんというか…普通に悲しいな、これ…
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:11:52.35 ID:wqKqcOkg0
なるほどだから人払いを潜り抜けることも出来たんだな
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:13:12.35 ID:BuTgGso60
なるほど過去を調べると記録上にしか在籍してなかったように見えるのか
鬼道は調べすぎだろ
201 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:13:30.26 ID:b+UzxjoxO
まるで、あの、読書を始める前の自分に戻ったかの様な──────!
────────────
五条「……そこで、オレは思ったんです。"メガネを外して視たものが、自身を認識しなくなるのではないか"と」
五条「……当然最初は疑いもしました。そんな非現実的な事が起こるはずが無いと」
五条「……しかし何度か悪戯で同級生相手にこの眼を試してみて、この眼の能力を認識させられました……」
ごくり、と上条が唾を飲み込む音が聞こえた。
五条「……自分でも心底驚きはしましたが……メガネさえ外さなければ、誰かにこの能力をぶつける事さえなければ、きっと大丈夫だろうと……」
五条「……ところが、オレの能力が度を過ぎている事を知るハメになったのが、卒業式とその後での事です……」
ふう……と深くため息をつく。
上条「……?何があったんだ?まさか卒業出来なかったとか?」
五条「……いえ、あくまで義務教育なので卒業はできましたし、証書も無事に受け取る事が出来ました。しかし……」
上条「……?」
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:15:01.98 ID:P+jcv2S+0
過去が謎に包まれている、という簡素な設定から
よくここまで広げたなぁと感心する一方、是非とも幸せにしてあげてくれと言いたくなるわ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:19:37.20 ID:ptcIT1dYO
おいおい、まだ悲劇は続くのかよ…
204 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:20:22.27 ID:b+UzxjoxO
五条「学校内では常にメガネをかけて生活していたにも関わらず……卒業式を終える頃には、誰一人、俺の事を憶えている人間が居なかったのです……」
驚きなのだろうか。上条の目が大きく開かれる。
五条「……唯一頼れる身内であった祖父ですら、家を出て寮に移る頃には、私の事を忘れ、認識しなくなっていました……ククク……皮肉なものです……祖父の為でもある門出すら、認識されないとは……」
ぽつぽつと、雨粒が当たっては弾けていくアーケードを見上げる。
五条「……どうやら、メガネを掛けていてもオレの存在自体が、まるで水の止まらなくなった壊れた蛇口の様に、無意識に少しずつ周囲の記憶や認識を阻害しているのではないか……」
五条「……そんな疑問を持ち始めたのは、その頃の事でした……」
────────────
『五条勝……学籍こそ確かに存在はしているが、過去の経歴は一切不明か』
以前話をしていたスカウトの人間が、まるで自分を初めて見る人間であるかの様に話しかけてくる。
五条「……ククク……お役には立てるかと思いますよ……」
『……まぁ、実力さえ伴えば一向に構わない』
入学した帝国学園での数ヶ月間はあっという間に過ぎていった。
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:21:42.64 ID:rh+vYTjM0
やべぇ、なんだこの絶望感は
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:23:15.98 ID:FXowlz+G0
過去が明かされた・・・
既にサッカープレイヤーである者
五条勝
サッカープレイヤーになろうとする者
上条当麻
サッカープレイヤーになってしまった者
白井黒子
208 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:25:21.74 ID:b+UzxjoxO
入学したての頃にこそ、サッカー部の模擬試合や対外戦で活躍は出来ていたのだが、順調かに思えた部活動にも次第に影が落ち始める。
小学生の頃は、数年間何も無かったのだからと完全に油断し切っていた。
入学当初より、多少少なく感じたパスの回数だったが、ある日を境に試合中に完全にチームメイトからパスが回されなくなる。
これは自身でボールに喰らいついて行けばどうにか回避出来る難点だったので、暫くは周囲の圧力を感じる事も無かった。
試合が終わりチームメイト達と顔を合わせた際も、彼らは自分を『仲間』として扱ってくれていて、ただの杞憂なのだろうと胸をなでおろしたりもしていた。
思えばこの頃から、もうこの能力は制御しきれない程に膨らんでいたのかも知れない。
そんなある日、自分のとったプレーが、完全に周囲から無かったことになっているのに気がついた。
誰かにパスを出しても、何もない場所から唐突にボールが飛んできたかの様に受け損ねられ。
自分が決めたゴールは、まるで何事もなく、突風でボールがゴールに運ばれたかの様に処理され。
この頃には、試合を終えたチームメイト達も、完全に自分を認識しなくなっていた。
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:25:31.33 ID:2ielMcVb0
どこのアギトだよ
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:25:54.48 ID:Qa6ke6zK0
えいえんはあるよ、ごじょうさんのなかにあるよ
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:26:53.54 ID:N28Gm9THP
中学生でこんな状況になったら死ぬだろ
五条さんの精神力すげえ
なるほど、それで最初の戦力外通知か…
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:27:50.73 ID:qtFfhOE00
>>210 俺も思ったw
これはえいえんのちからか
214 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:30:23.40 ID:b+UzxjoxO
そんな自分がレギュラーの座に座り続ける事が出来るほど、帝国学園という場所は甘くは無かった。
数値上だけ見ても、何の役にも立っていなかった自分がレギュラーから外され、今後自分を待っているであろう灰色の生活に嫌気がさし始めた時、唐突に帝国学園の学長から呼び出しを喰らう。
五条(……いよいよ、お役御免ですかね……)
覚悟を決めて学長室のドアをノックする。
『……入りたまえ』
威厳を感じる声が響き渡り、そのドアを開く。
視界に入った学長が、こちらに背を向けたまま言葉を発した。
『……どうも、君には超能力の素質があるようだ』
────────────
五条「……とまあ、これがオレが学園都市に来る事となった経歴なのですが……」
飲み終えた空き缶を中空に放り、近くにあるゴミ箱へと軽く蹴った。
かこん、と小気味の良い音が響く。
五条「……ここまで話せば、もうオレの能力はおわかりですね……?」
上条「認識の阻害と、記憶の消去…か?」
215 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:35:32.08 ID:b+UzxjoxO
言いながら、上条が飲み終えた空き缶を手渡してきた。
五条「……ククク……前者は正解ですが後者は能力ではなく、能力の影響が生んだ結果ですかね……」
再び空き缶を放り、ゴミ箱へと蹴り上げる。
かこん、雨に濡れた公園に、再度小気味の良い音が木霊する。
五条「……学園都市に来て、多少能力の制御方法は身に付いたのですが……ここ最近で能力を使い過ぎたせいでしょうか……どうにも人から忘れられ易い体質は改善出来ていない様です……もう既に、"一部の方に影響が出始めている"……」
(「五条さん……で間違いございませんわよね?」)
(「あらあらあら五条さん!いらしてましたの!?」)
はぁ、とため息をつく。
五条「……まぁ、人というのは誰かと関わりを持った以上、いずれ別れ、そして互いに忘れられるものだというのは理解出来るのですが……」
五条「……少し、寂しいですかね……ヒヒヒ……」
自嘲を交えた微笑みで上条を見る。
彼は俯いたまま、何も言おうとはしない。
五条「……暗い話になってs『五条勝。』
唐突に上条が顔を上げる。
その目じりから、一筋の線が地面へと落ちるのが見えた。
上条「……辛かったな」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:37:57.21 ID:P+jcv2S+0
黒子や初春に留まらず、上条さんにもフラグを立てたか?
やべえ、切ない終わりになりそうで怖い
上条さんなら打ち消せるかもだが、他は辛いなー
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:39:48.66 ID:rh+vYTjM0
BADENDしか思い浮かばない
忘却ENDだったら悲し過ぎるな…
221 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:41:01.29 ID:b+UzxjoxO
それきり上条は黙り込む。
五条「ッ……!」
上条に背を向け、アーケードを仰ぎ見る。
視界の隅に入った街灯の頼りない明かりが、ゆらゆらと水面に漂う様に揺らぐのがわかる。
その様子を見ても、背後の上条は何も言おうとはしない。
五条「……オマエに……オマエに話せて良かったッ!!」
昂ぶる感情を抑えきれず、語尾を強めて叫び、眼を閉じる。
自分の中で抱えていた重圧が、音を立てて氷解していくのが判った。
次いで、解けたソレに押される様に、目じりから頬へと熱い液体が流下する。
ああ、きっとこのアーケードには欠陥がある。
こんな所に雨漏りを起している箇所があるじゃないか。
五条「……ご静聴、ありがとうございました……明日がありますので……オレはこれで……」
振り返らずに声を投げ、そのまま雨の中へと足を踏み出した。
五条「……また連絡しますね……ヒヒヒ……」
右手を高く掲げ、雨の中を一歩一歩踏みしめて歩く。
公園をでた所で、メガネを外し空を仰いだ。
大粒の雨が、一つ、二つと頬を濡らす。
──────今夜が雨になってくれて、本当に良かった。
──────fin――――――
唯一覚えていられるのは上条さんだけなんだろうな
インデックスは覚えていられるかな?
わすれられたおとこ、か…
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:42:22.38 ID:rh+vYTjM0
最後の一行が(ry
ってか会話だけ聞くとどう考えても五条さん年上っぽいw
乙
そして頑張れ五条さん
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:43:38.68 ID:mOc4Km+aO
羽を消せたのはどういうことなんだ?
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:44:57.86 ID:N28Gm9THP
乙
スキルアウトを砕いたのはどうなんだろう
乙。
>>226 "存在を消す"類の能力なんじゃね?
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:45:04.43 ID:P+jcv2S+0
なんでだろ、このハンバーグ…しょっぱいや…
こんな時間に食事とは感心しませんね
>>226 羽を通して自動書記の認識、ひいては術式を阻害したんじゃないか?
あるいは天上の意思的なモノを阻害したのかもしれん。
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:47:02.25 ID:ptcIT1dYO
羽を世界が認識しないようにした…とか?
しかし黒子のあのセリフが伏線になってたとはなあ…
>>229 食べ物に文句つけるなんて許せないかも!
罰として没収するんだよ!
234 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 01:48:44.45 ID:b+UzxjoxO
以上、本日投下分となります
支援&保守を頂きました皆様
並びに関係各位の皆様
本日もありがとうございました
散々ご指摘頂きましたが、類似設定多数の暗い話です
書いてて少し滅入りました
気分直しにお嬢に一票入れます
さて、方向性を変えて行こうと思う次回ですが、異常が無ければ明日の22時過ぎから投下を開始させて頂こうかと思います
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:51:59.35 ID:ptcIT1dYO
乙。
今回の暗さを吹っ飛ばすような黒子とのデート話を期待せざるを得ない。
五条さんそんな過去があってどうしてこんなにかっこいいの
>>226 今見なおしたけど
神の認識を阻害して羽を消してた
それより俺的にはGod knowsが気になるところ
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 01:58:22.99 ID:mp6+2lS80
ひゃ、明日も待ってるぜ
つまり観測対象を観測する観測者が居なければそれは「存在しない」ということか
『認識』は確率・存在に密接だし、そういう意味では五条さんは一人でフィアンマやエイワスに匹敵するんだな
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 02:04:13.66 ID:6BU3LdTh0
おつ
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 02:06:19.91 ID:NvMHi2qqO
五条かっこよすぎだよなwww
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 02:12:55.15 ID:Ed2I/UrF0
イナイレの必殺技は全て五条さんによるものだったのか……
誰も観測する者が居なければそれは存在しないのと変わらないので羽は現世から消滅した
結局スキルアウトの腕は認識を阻害して使えなくしたんだよな?
って一生麻痺状態になるのか・・・
恐ろしい能力だ・・・
もし主人公が五条さんでなく作者の作ったオリキャラだったらここまで賞賛されただろうか
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 02:46:49.78 ID:6z3C8BO/O
五条さん…?誰だそれ…
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 02:50:05.19 ID:zzBWXtf5O
世界がお前を殺しても、俺はお前を忘れない
五条さんんっ俺絶対忘れねえから…!!!!
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 03:27:56.56 ID:7Hq7SsoZ0
乙!!!明日も楽しみにしています
>>246 もちろん五条さんじゃなきゃあダメだろうな
もしかして原作で五条さんの出番が少ないのって『他の登場人物が気付いていない』だけ?
もしかしたら鬼道よりずっと活躍してたのかも・・・・
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 04:55:43.79 ID:jSFE11KC0
万丈さんもだして欲しい
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 05:23:18.37 ID:oTkdCGzKO
面白かったが今回は黒子なしか
次回に期待しよう
俺たちも五条さんのことを忘れてしまうのか・・・?
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 06:08:00.74 ID:TLE6ZpoX0
>>245 ステイルのときも時間で治ったし治るんじゃね?
よかった
五条さんに笑顔が戻った
流石は上条さんだ……ヒヒヒ……
お前がオレを忘れても、オレはお前を忘れないってか
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 08:38:02.18 ID:Rc6+7cgk0
これはまとめて本を出すべき 出したら絶対買う
>>228 羽が自身の存在を認識できなくなった、ってことじゃね
>>244 羽を認識できないし、羽が何かに触れて破壊の力を行使したとしてもその認識を出来ないため破壊は起こらない、てことか
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 09:47:24.76 ID:cDL1AZkM0
オリ要素がはいるとgdるなんて心配はこのスレに限っては不要だったらしい
マジ神作だな
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 10:07:39.33 ID:rh+vYTjM0
そもそも五条さんについてオリジナルなしで語るのは不可能だからな・・・
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 10:25:35.84 ID:VkMyjmd30
純
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 11:10:56.16 ID:dTkImWCf0
展開がONE輝く季節へそのまんまで吹いた
五条さんはエイエソの世界に旅立つのかw
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 12:05:43.60 ID:NVv6Dd+2O
今、このssの内容も含めて五条さんのプロフィール作ったら凄いことになりそう
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 13:48:14.72 ID:P+jcv2S+0
ほ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 14:39:16.66 ID:3FkNBOEF0
し
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 15:13:38.00 ID:BB/72oBE0
ほ
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 15:55:04.10 ID:JZPwe/7E0
う
し
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:27:03.92 ID:gYR7tbdT0
の
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:44:29.67 ID:rDN08BFp0
読むまで落さん
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:51:13.27 ID:QqkMec8q0
今更だけど「fin」じゃなくて「to be continued」じゃね?
まあそんな事はどうでもいいから保守
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 17:03:22.16 ID:uuB1jlRO0
星ゅ
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 17:56:45.24 ID:EHll9xxfO
ほ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 18:45:14.95 ID:rDN08BFp0
ほしゅ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 19:08:24.47 ID:FPzVtvv9O
五条△
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 19:49:07.43 ID:rDN08BFp0
保守
五条さんは「シン・ポルク」の使い手
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 20:34:06.72 ID:FPzVtvv9O
五条万表
おめでとう五条さん
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 20:52:21.46 ID:QQ/hgF8+0
申し訳ないのですが
上条「どうかなさいましたか?」美琴「な・・・何でもないわよ///」
というスレをどなたか立てていただけないでしょうか?
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:00:16.37 ID:Kxd9zea20
スレ立て依頼所いけばいい
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:28:04.44 ID:vdR+Ik4mO
五条かと思ったら上条か、紛らわしい
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:40:47.32 ID:ve9FEIg20
このssと一日一条が毎日の楽しみになっている
やはり五条さんは偉大だな
286 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 21:50:44.39 ID:b+UzxjoxO
本日も保守&支援を頂きまして、誠にありがとうございます
度々申し訳ございません
急な私事にて投下が30分程遅れます
次回以降はもう少し遅めの時間を見ながら投下予告をさせて頂きますので、何卒ご容赦の程をお願い致します
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:53:01.83 ID:94pKTDamP
ククク・・・
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 21:53:01.88 ID:O2w89Zp20
hai
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:21:32.13 ID:AXrzMQHbO
おk
290 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 22:30:02.19 ID:b+UzxjoxO
大変お待たせ致しました
本日も書きながらの投下の為若干ペースが遅れますが、お付き合いの程を頂ければ幸いです
それでは、本日分投下開始致します
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:30:27.71 ID:Iy55A5k20
wktk
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:31:37.17 ID:P+jcv2S+0
よしこい
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:34:04.02 ID:Ww+gUGcH0
完全記憶能力vs認識阻害
294 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 22:36:07.02 ID:b+UzxjoxO
携帯電話の電子音で目が覚めた。
端末を開かずとも、その電子音が電話の呼び出しではなく、eメールが受信された事を教えてくれていた。
寝ぼけた頭で眺めた部屋の中が未だ薄暗いのを確認して、ブラインドに指で隙間を作り、窓の外を見る。
雨音が聞こえないところを考えると、夜半に降り始めた雨はもうすっかり上がっている様だ。
少し空に明るみがさしてはいるものの、夏の夜の短さを考えれば、まだ目を覚ますには随分と早すぎる。
一体こんな時間に誰からのメールだろう。
枕もとのペットボトルのミネラルウォーターを一口飲み下し、端末を開きメールの受信ボックスを表示させる。
差出アドレスが空欄。
添付データあり。
明らかに普通ではないそのメールに一抹の不安を覚えつつ、その内容を表示させるボタンをクリックする。
受信ボックスから内容表示の画面に移動した途端、端末の液晶画面に巫女装束を纏った女性の姿が表示された。
五条(……?見覚えの無い女性ですね……)
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:36:45.49 ID:P+jcv2S+0
ようやく姫神の出番か?
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:41:29.08 ID:0vyYvUrg0
あぁ■■さんか
本当の認識阻害キター?
298 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 22:46:59.70 ID:b+UzxjoxO
顔立ちこそ整ってはいるものの、まるで証明写真でも撮っているかの様に無表情に写真に収められているその女性に見覚えが無いことを確認し、画面を下部へとスクロールさせる。
画像が途切れ、次第にその下に記された文章が表示され始めた。
"姫神 秋沙(ひめがみ あいさ) "
"原石として『吸血殺し(ディープブラッド)』の能力を所持"
"現在学園都市内の何処かに潜伏している可能性あり"
"彼女の居所を至急調査すべし"
"アレイスター統括理事長"
最下部に表示された署名を確認して、眉間にシワを寄せる。
刹那、唐突に携帯電話の電源が落ちた。
再度携帯電話の電源を入れなおし、先のメールを確認する。
──────無い。
五条「……ククク……」
夜も明けていない内から、随分と効果的な嫌がらせをしてくれる。
五条(……進んで動く義理もありませんが……施しを受けっぱなしというのも余り良い気はしませんね……)
瞼を閉じ、先の巫女装束を纏った女性の顔を思い浮かべる。
五条(……まぁ、都合よく見つかるとも思えませんが……見つけたら、調査程度はしておきますか……)
時計に目線を送り、未だ午前の四時を回ってもいない事を確認した後、再度ベッドに身を投げた。
?
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:47:47.44 ID:Ww+gUGcH0
300 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 22:55:46.09 ID:b+UzxjoxO
────────────
八月四日 夏休み十六日目
────────────
ぴんぽーん
眠りを貪っていた耳に、来客を告げるチャイムが届いた。
ピンポーン
次いで二度。
靄の降りる頭を一気に覚醒させ、自室のドアへと向かう。
届け物?宗教の勧誘?
憶えの無い来客が居るであろうドアの外に向かい声を投げる。
五条「……ククク……どちらさまですk『私ですの』
ドアと向かい合って立つ自身の後方から、転送能力者の声が響く。
ため息を一つ吐き出してから、ゆっくりと後ろを振り返った。
赤いリボンで二房に束ねられた頭髪。
まるで猫の様な瞳で悪戯そうな笑みを浮かべている、休日だというのに制服に身を包んだ風紀委員の少女の姿がそこにあった。
いつもその腕に飾り付けられている盾の紋章が刻まれた深緑の腕章は無く、その片手にはビニール袋がぶら下がっている。
黒子「今お目覚めですの?随分ごゆっくりですのね」
言われて時計を眺める。
午前9時25分。
健全な中学生としては、休日にこの時間まで惰睡を貪るのは、決して随分ゆっくりなどと評されるものだとは思えないのだが。
やったね五条さん メル友がふえるよ!
"アレイスター統括理事長" ←新規登録
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:57:40.48 ID:Ww+gUGcH0
五条さんが出てきたら宗教の勧誘も帰るだろ・・・
ってか何このフラグ的展開
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:58:25.76 ID:wqKqcOkg0
なぜ原作やアニメじゃうざいだけの黒子がここまで可愛く見えるのだろう
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:59:03.80 ID:P+jcv2S+0
おいおい、まさか休日に女の子が朝ごはんを作ってくれるとかいうんじゃないだろうな?
どんな都市伝説だよ、それ
黒子がハンバーグ弁当作るのか?
今日こそは
今日こそは、ハンバーグ食べられるといいね五条さん!
307 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:04:16.24 ID:b+UzxjoxO
五条「……ククク……オレの部屋の住所を知っている理由は、この際不問とします……しかし……」
黒子「……?」
五条「……オマエはもう少し、ドアの役割というものを憶えておいた方が良い……」
黒子の目線が、自分の身体を走る。
下半身こそ、色落ちさせる為のジーンズを身に着けていたから良いものの、上半身には身体を覆う衣服の類は何一つ身に着けていない。
みるみる内に黒子の顔が紅潮し、その視線を塞ぐためか、両手で顔を覆う様に隠した。
黒子「ッ……これは御失礼ッ!」
両手で顔を覆って視界を遮るのは別段構わないが、何故チラチラと指の隙間からこちらを伺っているのだろう。
黒子「……線は細いですけれど、案外逞しいのですわね……」
チラチラとこちらを見ながら何やら呟いている彼女を残し、風呂場へと向かった。
────────────
黒子を部屋に残したままシャワーを浴び終え、洗面台にて手早く髪の毛をセットする。
風呂場を出ると、途端に空腹を煽る匂いが鼻についた。
匂いの元を辿ると、制服の上にエプロンを身に着けて鼻歌を歌いながら鍋をかき混ぜている黒子の姿が目に入る。
その時
何処からかキックオフのホイッスルが聞こえた
さあ、試合開始です
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:05:04.64 ID:JZPwe/7E0
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:05:55.30 ID:Ww+gUGcH0
五条さんに中学生相当の体型を思い描けない
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:08:08.40 ID:P+jcv2S+0
半裸ジーンズとか、腐女子の妄想かガイアが囁いてるかのどっちかだろ
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:09:19.48 ID:wqKqcOkg0
黒子「五条さんのお世話をするのが私の生きがいですの・・・」カラカラ・・・・カラカラ・・・・・
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:09:59.38 ID:iwBjLG1t0
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:11:52.24 ID:Ww+gUGcH0
一瞬上半身パジャマで下半身裸かと思ったが男でソレは嫌だな・・・
316 :
五条ファン(夏は全裸派) ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:12:24.55 ID:b+UzxjoxO
五条「……?ククク……何をされているのですか……?」
黒子「あら、お上がりですの?ちょっとお台所を拝借しておりますわ」
彼女の背中越しに、かき混ぜられている鍋の中を見る。
優しいコンソメの匂いを放つ茶色く澄んだスープの上に、スライスされた玉ねぎが漂っている。
黒子「……すぐに済みますので、勝さんはおかけになってて下さいまし」
五条「……はぁ……」
返答し、リビングのソファに座りテレビをつける。
朝のワイドショーでは、先日壊れた人工衛星の破損原因が宇宙人の仕業である、等とリポーターが喚き立てていた。
黒子「卵はどうされます?」
背後のキッチンから声が投げられたので、ソファに腰掛けたまま背もたれを反り変え、黒子と目を合わせる。
五条「……お任せします……」
黒子「でしたら、オムレツにさせて頂きますの」
次いで、じゅうと威勢の良い音と共に、バターが焦げる匂いが室内に満ちた。
黒子「換気扇は」
五条「そこのボタンです」
黒子「ああ、これですのね」
ボタンを押し、ふんふんと鼻歌を歌いながら菜ばしでボールの中身を攪拌する黒子の様が見える。
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:13:54.59 ID:Ww+gUGcH0
新 婚 生 活
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:14:47.69 ID:P+jcv2S+0
黒子は変態趣味さえ無ければハイスペックだからなぁ
まぁ この黒子になら
俺の五条さんを 任せても いいよ
皆の五条さんなんだぜ
321 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:21:16.33 ID:b+UzxjoxO
五条(……朝食を……作っているのですよね……どう見ても……)
フライパンの取っ手を持ち上げ、ポンポンと腕を叩いている黒子を見続ける。
存外に手際の良いものだ。
確か常盤台はお嬢様学校だったはずだが、一般教養として料理も身につけさせられるのだろうか。
ひょいと二つ分のプレートを両手に持った黒子が、キッチンからこちらへと歩み寄ってきた。
黒子「簡単なものですみませんけども」
眼前にプレートが置かれる。
バターの匂いが香ばしい主菜のオムレツが、ふるふると揺れているのがわかる。
その脇をに盛られたサニーレタスと刻みパプリカとオニオンスライスには、薄い桃色がかったドレッシングがかけられており、見た目に華を添えてくれている。
黒子「食べられないものはありませんわよね?」
次いでぱたぱたとキッチンから掛けてきた黒子の手には、先に鍋の中で暖められていたスープが汲まれた皿が持たれていた。
眼前を通過した皿の放つ匂いだけで、おなかが音を立てそうになる。
茶色く澄んだスープの上にはとろけたチーズが漂い、その中心を散らされたパセリが彩っている。
茶色いスープにチーズってちょっと想像つかないんだけどどんな料理だ?
うらやましいな
俺と代わってくれ、黒子!
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:24:20.53 ID:P+jcv2S+0
だが、ハンバーグは無かった!
オニオングラタン?
>>322 カレーにチーズ入れたような感じじゃないか?
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:25:09.19 ID:O2w89Zp20
>>318 ・実家はそこそこの金持ち
・学園都市で5本の指に入る超名門の常盤台に在籍
・180万の学生のうち50人もいないテレポーターでLv4
ざっとこんなもんか
変態レズ娘ってことを除けばマジでハイスペックだった
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:25:14.30 ID:jnmGneq90
こんな時間に腹減ってきた
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:25:45.16 ID:Ww+gUGcH0
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:26:37.56 ID:8qPh0CEn0
五条が上条に見えた
美味いよな 最高だよな
うらやましいな、五条さん
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:27:51.19 ID:k5TSlgP0O
追い付いた。
黒子.....悔しいがなんだこの嬉しい気持ち.....
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:28:00.41 ID:4jC4J4D/O
あ?
335 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:28:23.58 ID:b+UzxjoxO
黒子「では!」
最後に、適度な大きさにカットされたバゲットを盛ったバスケットが、どんとテーブルの中央に置かれた。
「『頂きます』」
────────────
五条「……一体、どうされたというのですか……?」
プレートの表面を泡立ったスポンジでこすりながら、ソファーでTVを眺めている黒子へと言葉を投げた。
黒子「……?何がですの?」
先の自分と同じく、背もたれに反り返る様にして逆さになった黒子の顔がこちらを向いた。
五条「……いえ、大変美味しかったので助かりましたが……何故急に朝食を作りに……?」
"美味しかった"のと言葉にした辺りで、彼女の表情が柔らかくなった気がした。
黒子「殿方のお一人暮らしですと、まともなお料理を口にしてそうにも無かったので気にかかりましたのでっ!」
逆さのまま、フンと自慢げに鼻を鳴らす黒子。
言い終えると、今度は途端に少し申し訳のなさそうな表情になり言葉を続ける。
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:29:30.72 ID:ve9FEIg20
新妻黒子がかわいすぎる
いいな……
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:29:44.11 ID:SSWRjpTg0
五条さんうらやまかっけー
中の人出産したんだっけ?
>>329 こんな料理の存在を知らなかったわ
しかしうまそうだな
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:33:45.57 ID:3b4qUY6e0
このスレを読み終わるまでは五条さんに
眠気を認識阻害してもらうぜ
カットされた食事シーン……
きっと色々な事があったのだろうと推測
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:34:39.08 ID:ptcIT1dYO
五条ファンが(夏は全裸派)と告白したことに、誰も突っ込まないのであった…
343 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:34:59.26 ID:b+UzxjoxO
黒子「あとは……昨日の誤解のお詫びも兼ねましてですわ」
五条(……昨日……)
ずきりと足の裏に痛みが走った気がした。
一瞬血の気が引いたのを理解した後、プレートの水気を切り、食器乾燥機へと立てかける。
きゅ、と蛇口を捻り水道の水を止め、傍らのタオルで手を拭く。
五条「……別にもう構いませんよ……」
言葉を返し、リビングへ足を運ぶ。
と、未だ逆さにこちらを見ている黒子と目が合った。
黒子「……?」
普段自分が座っているソファー中央のポジションに、黒子が腰掛けている。
五条「……ククク……どいて頂けますか……?」
黒子「……ここが一番テレビを見やすいですわね」
五条「……ええ……オレの指定席です……」
黒子「……」
五条「……」
暫し、互いに無言で見つめ合う。
さぁ
後半戦突入です!
nynynyny
ドキドキドキドキ
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:37:14.97 ID:ptcIT1dYO
おい…この展開は、まさか…
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:37:37.33 ID:3b4qUY6e0
な・・・なんて心理戦だ・・・
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:39:25.14 ID:P+jcv2S+0
膝の上に乗るとかそういうことはしないよね?
もうクリスマスも近いし、あんまりいじめないでほしいの
なにこの新婚生活
352 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:39:57.57 ID:b+UzxjoxO
黒子「……こういう時は、ご来客を優先されるのが常ではございませんの?」
五条「……招いた客でしたらね……ヒヒヒ……」
黒子「……その前髪、絶対後ろにお流ししておいた方がよろしいですわよ」
五条「……うるさいですよオマエ……」
黒子「……こうして見ると、案外オデコがお広いですのね」
五条「……だからうるさいですよオマエ……」
黒子「……」
五条「……」
逆さの状態の彼女と見つめあう。
黒子「……首が疲れますの」
五条「……戻せば良いでしょう……」
ふっと彼女は上体をもどし、はあと深くため息をついてその身体を少し浮かせ、左へと移動した。
黒子「……折衷案ですわ」
ぽんぽんと、空いたソファの右側が叩かれる。
五条「……ククク……」
自分も軽くため息をつき、叩かれた箇所へと腰を据えた。
二人でひとつの席……だと……
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:41:49.88 ID:P+jcv2S+0
よし、わかった
爆発しろ
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:42:07.69 ID:4jC4J4D/O
>>350 クリ……クリムゾンスマッシュ?
何言ってんだお前?
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:42:15.34 ID:JZPwe/7E0
そして自身の体重を支えるために両の腕をソファへと広げた五条の左肩に黒子が頭を乗せて…
ア゛ーーーーーッ
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:42:33.97 ID:94pKTDamP
グヒヒ・・・
まあまあ許したものの・・・五条さんの髪の毛をバカにしたな・・・ククク
なんて事だ……完全に黒子がゲームを支配している……!
くそっ
こんな時、天才ゲームメイカーの鬼道さんが居てくれたら!!
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:43:02.74 ID:3b4qUY6e0
クリスマス?
なにそれおいしいの?
認識が阻害されると
突然目の前に異様な眼力を放つ悪魔のような男が出現したように感じるのか
そらビビルわ
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:44:13.44 ID:ptcIT1dYO
>>354 おいおい、五条さんの幸せは俺らの幸せだろ?
362 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:45:05.28 ID:b+UzxjoxO
────────────
ワイドショーのスタッフロールが終わり、さして面白くも無い昼のドラマが放映され始めた。
一通りのザッピングを終え、興味を引くチャンネルも無かったので、テレビの電源を落とす。
黒子「……考えてみたら、こうしてプライベートでお会いするのは初めてでしたわね」
隣の黒子が呟いた。
五条「……ククク……いつもオマエが仕事中の時にしか顔を合わせませんからね……」
黒子「……小学校の頃のアルバムとか、ございませんの?」
五条「……無いのです……色々とワケがありまして……」
黒子「……そうですの……」
五条「……えぇ……」
黒子「勝さんって、普段は何をされてますの?」
五条「……?」
黒子「こういう予定の無い日ですわ」
黒子の問いに、暫し頭を捻る。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:46:07.78 ID:P+jcv2S+0
>>361 それはそうだが…
仕方ない、俺は姫神をもらっていくことにする
かつての帝国の勇氏達よ…このストロベリ空間をキラーフィールズしてくれ…
けどいいぞ、もっとやれ!
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:49:19.06 ID:Ww+gUGcH0
クロウリー「五条君お仕事マダカナー」
366 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:50:47.26 ID:b+UzxjoxO
五条「……ククク……洗濯……?」
黒子「他には?」
五条「……掃除とか……ヒヒヒ……」
黒子「……他には?」
五条「……筋トレ?」
はあ、と黒子がため息を吐き、首を横に振るのが見えた。
次いで、すくっと立ち上がる彼女。
黒子「……出かけませんこと?お暇なら、お買い物に付き合って下さいまし」
────────────
両手に紙袋を抱えたまま、いつぞやの公園のベンチに腰掛ける。
黒子「あ、ちょっとお待ち下さいまし」
公園の脇に停まっている移動販売の車へと黒子が駆け出した。
……暑い。とにかく暑い。
夏の昼間なのだから至極当然のことなのだろうが、昨晩の雨の影響も相まってか街中で感じる熱気は一段と湿度を帯びていて、ただ歩いているだけでも身体中が汗だくになるのが判った。
ふと目線を向かいの茂みへ投げる。
陽炎に揺らぐ茂みの影で、白梅の花飾りがヒョコヒョコと揺れている。
この猛暑の中公園で遊ぶ元気がある子供がいるなんて、流石は学園都市としか言いようがない。
黒子「お待たせしましたの!」
367 :
sage:2010/12/03(金) 23:51:05.77 ID:6H2TOBN80
前髪を後ろへ流した五条さん…だと…
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:51:20.06 ID:3b4qUY6e0
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:52:16.51 ID:F3qpjAFwP
ウイハルー
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:52:28.33 ID:P+jcv2S+0
みんな陰から監視っつーか覗いてるのかよw
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:53:55.22 ID:Ww+gUGcH0
スーパースキャン!スーパースキャン!
監視っつーか認識されまくりだな
認識阻害?なにそれおいしーの?状態だw
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:54:26.03 ID:ptcIT1dYO
前は美琴が覗いてるっぽかったが、今度は誰だ?白梅の髪飾り…?
374 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/03(金) 23:55:19.99 ID:b+UzxjoxO
唐突に視界をカキ氷が塞いだ。
真っ白な氷の上にかけられている真っ赤なシロップが、口に運ぶ前からその冷たさを際立たせ、若干涼感を感じられた。
黒子「荷物持ちの報酬ですわ」
カキ氷の先へと視線をやると、またも自信たっぷりな笑みを浮かべている彼女の姿。
その手に持たれているメロンのシロップがかかったカキ氷。
視線に気付いた彼女が自分のカキ氷を見て言葉を吐く。
黒子「……?こちらの方がよろしいですの?」
口を開かぬままこくりと頷き、メロン味のカキ氷を受け取った。
────────────
シャリシャリとカキ氷を食べていると、不意に横から伸びたスプーンが、自分のカキ氷を一掬いさらって行った。
五条(……?)
気にもせず、再びしゃりしゃりとカキ氷をかき混ぜ、口に運ぶ。
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:56:36.70 ID:Ww+gUGcH0
白い花で初春で無いとすればまさか・・・
危険だ
切り替えし攻撃がくるぞ!
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:56:44.17 ID:P+jcv2S+0
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:57:35.13 ID:g24pEl8f0
これが五条さんでなかったら完全に発狂してたところだろう
ははは・・・
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:59:36.03 ID:ptcIT1dYO
>>377 ああ、確かに佐天さんはそういうのつけてたなあ。
だとすると、黒子と五条さんの関係はもうそんなとこまで広まってるのか…
380 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:00:04.91 ID:tO24yqkRO
再度横から伸びるスプーンと、一口分さらわれるメロン味のカキ氷。
五条(……)
しゃりしゃりとカキ氷をかき混ぜる。
黒子「……勝さん」
隣から声を掛けられ、黒子へと向き直る。
五条「……ククク……どうされましたか……」
黒子がイチゴ味のカキ氷を眼前にずいと伸ばしてくる。
黒子「……食べられませんの?こちらは?」
……いまいち、質問の意図がわからない。
五条「……いえ、結構ですが……」
黒子「……そうですの……」
はぁ、と息をついたかと思うと、一転してガツガツと自分のカキ氷を貪り始める黒子。
本当に忙しい女だ。
ずずずずず……
黒子「っくあぁー!」
カップの底に残ったシロップを飲み干した黒子が大きく息を吐く。
そんな様子を見て、自分のカキ氷に視線を落とした。
既に完食した彼女に対して、自分のカキ氷は未だカップの三分の一ほど残っている。
五条さんの 凄い DFテクニック
鉄壁のガード力 流石っす
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:02:56.84 ID:bMeS9Hx50
乙女だ!乙女がおるぞ!
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:03:24.67 ID:4r3IgTB+0
>>379 そりゃ美琴一筋だった黒子が
男に興味持って朝飯まで作りに行ってデートしてたら興味津々だろうなw
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:03:58.17 ID:zGAZwS5IO
ただ、鈍い
純粋に鈍い
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:04:14.40 ID:uTNEJqicO
いじらしいのう!甘酸っぱいのう!
386 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:04:48.01 ID:tO24yqkRO
黒子「ごゆっくりお召し上がりなさいませ」
こちらの様子を見て取ったのだろうか、再度黒子へ視線を移すと、彼女は満足気に微笑んでいた。
五条「……えぇ、わかりました……ヒヒヒ……」
多少、ペースを上げてカキ氷をつつく。
黒子「そういえば、初めて勝さんとお会いしたのも、この公園でしたわね」
五条「……そうでしたね……」
黒子「……早いものですわ、もうあれから季節が一周しようとしているのですから」
そんな言葉に手を止めて、黒子を見る。
何か大切なものを懐かしむ様な表情で、眼前の陽炎を眺めていた。
再び手を動かし、少し残ったカキ氷のカップを口に当てると、残ったシロップもろとも、一気に飲み干した。
次いで、キーンと言う頭痛が襲ってきて身震いする。
くすくすと笑い声が聞こえたので黒子を見ると、おかしそうに口に手を当てていた。
黒子「ゆっくりで結構と申しましたのに…」
言って、再びおかしそうに笑う彼女。
少し気恥ずかしくなったので、立ち上がり、言葉を吐いた。
五条「……ククク……さて、喉の渇きも癒えましたし……」
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:05:55.59 ID:bMeS9Hx50
これは寮監も覗きに来るレベル
388 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:08:23.42 ID:tO24yqkRO
五条「……昼食でも取りに行きましょうか……」
言って腕時計に目線を送る。
午後一時半。
若干遅くも感じるが、昼食を取るには丁度良い時間帯だ。
黒子「……ではここからは、エスコートして下さいまし」
黒子が立ち上がり、スカートのふちをポンポンと叩いた。
五条「……丁度、前から行きたかった店があるのです……」
────────────
黒子「……で?ここがそのお店ですの?」
五条「……ククク……」
眼前には、午後も2時を回ろうとしているにも関わらず、多数の行列。
通りに面してガラス張りになっている厨房内では、この暑さに関わらずビシッとコック服に身を包んだ店員が、世話しなく次々と肉の塊を鉄板に乗せている。
"ステーキ&ハンバーグ ぼん"
最近学園都市にオープンしたばかりのその店舗は、その値段の安さと品質の高さから評判が評判を呼び、連日超満員の賑わいを見せている。
本日も炎天下に関わらず多数の客が長蛇の列を作っており、遊園地の人気アトラクションと見紛う程の待ち時間が予想された。
ドキドキが止まらないよ…
おぉ ついに この時が
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:09:51.13 ID:4r3IgTB+0
ハンバーグきた! 食事どころではないイベントがくるぞ、気を付けろ!
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:10:21.86 ID:uTNEJqicO
ついに…ついにこの時が…!
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:10:33.68 ID:bMeS9Hx50
ということは何か来るぞ!アレか、ここで姫神でも来るのか!
今度こそ…
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:11:31.43 ID:VYryhHWA0
原作未見の俺は何が起きるのか分からずただ狼狽するしかないのであった
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:11:36.99 ID:X6plB/Pf0
そろそろハンバーグ食わせてやってw
初デートで行列は地雷だぜ・・・
ハンバーグ焼いて来ていいのかい?
399 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:13:47.47 ID:tO24yqkRO
黒子「……これに並びますの?」
隣の黒子が、愕然としながら言葉を吐き出した。
五条「……ええ……もちろんです……もちろんですとも……さぁ……並べッ……純粋に……!」
店内から漂う芳しい香りに胸が踊り出すのが判る。
若干引いている黒子の袖を摘みながらずるずると引きずり、最後尾へと並んだ。
黒子「……何時間待たされますの、一体」
列が、少し前に進む。
五条「……些細な事です……ヒヒヒ……」
再び、列が少し前に進む。
黒子がはあ、と息を吐くのが見えた。
黒子「本当にお好きですのね、ハンバーグが」
五条「……ええ、嫌いじゃあありません…ククク…アーッハッハッハ!」
黒子「恥ずかしいから、ここで笑うのはお止め下さいまし!」
列が前に進む。
黒子「……?」
列が前に進む。
黒子「……何か、異様に進みが速くございません?」
五条「……気のせいでしょう……ククク……」
なんだか知らんが嬉しそうだな五条さん
五条さんが嬉しそうだと
なんか俺等まで嬉しくなってくるよな……何事も起こりません様に……
まさかハンバーグの為だけに能力を…!?
>黒子の袖を摘みながらずるずると引きずり
なにこれかわいい
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:17:12.56 ID:y5//SeZr0
まさかこの店、じr・・・
405 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:18:03.66 ID:tO24yqkRO
後に白井黒子は語る。
『あの時の勝さんの目の輝き方は、明らかに異様でしたわ』と──────
────────────
並び始めてから30分程が経過しただろうか。
ようやく次に自分達が店内に足を踏み入れる番となった。
『こちら、よろしければお待ちの間にご覧下さい』
店の外に立っていたウエイターが、メニューを手渡してきた。
黒子「あらあら……」
五条「……ククク……A5黒毛和牛ですか……」
真新しいメニューに並ぶ品は、どれもこれもが美味そうに感じられる。
黒子「……最近少し食べ過ぎて怖いのですけれども……」
五条「……3セット……3セットまでなら行けますかね……」
カランカラン
『ありがとうございました──!』
店のドアが開く音がして、次いで店員の威勢の良い挨拶が響き渡る。
>目の輝き方
見てしまったのか
やべェ 緊張で変な汗出てきた ドキドキする
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:20:08.88 ID:CNup6DdwP
シコシコ
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:20:50.87 ID:uTNEJqicO
目の輝き方が異様って、まさかマジで能力を…
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:21:09.55 ID:+u+1TknDO
変態行為を除けば黒子は禁書屈指のいい女だと思ってる
くそぅ五条さんうらやましい
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:21:28.69 ID:X6plB/Pf0
黒子「……何時間待たされますの、一体」
↓
30分で入れた
無意識に能力使っただろこれwwww
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:22:51.02 ID:hXT2Z5w90
黒子そこ変われ
414 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:23:22.77 ID:tO24yqkRO
五条(……ッ!来ましたかッ!)
高まる胸を押さえきれず、弾かれる様に反射的に、目線をドアへと向ける。
その視界に写ったのは、真夏だと言うのにしっかりと着込まれた巫女服。
視界を上げる。
いっそのこと、悪い夢であって欲しかった。
そして悪い夢ならば、直ぐに覚めて欲しかった。
何故、何故よりにもよってこのタイミングなのだ。
ドアから出てきたその巫女服を纏う少女は、今朝方統括理事長より送られてきたメールに添付されていた画像に写っていた吸血殺し(ディープブラッド)
──────姫神 秋沙に相違なかった。
──────to be continued──────
3セットwwwww
いやいやいや、食わせてやれよwwww
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:24:59.23 ID:4r3IgTB+0
空気読めよ■■
「アア・・・?ナニヤッテタンダッケ・・・」
「ウ・・・ウチニカエラナイト・・・」
「ハン・・・バ・・・グ・・・テ、ナンダ・・・?」
「帰れ…純粋に……ククク…アーッハッハッハ!」
五条さん……(´;ω;`)
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:26:12.83 ID:X6plB/Pf0
五条さんカワイソス
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:26:15.85 ID:uTNEJqicO
ハンバーグに関しては上条さん並に不幸じゃないか…
__
,.::'''':::::::::::::::::`` ヽ、
/;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,:::::::::\
/:::::;;::::;;:::::::ll::::::::::;::::::::::::::::::ヽ、
i゙::i:::l l:::l l:::::l |::::::::::ll::::::::::::::::::::ヽ
.|::::!‐' '‐' 'ー-' ----' !;;;;;;:::::::::::::゙i
|:::::|‐二''_" `ー_-ュ_ |::::::::::::l なんで、ハンバーグすぐ死ぬん?
゙`ヾi' (,i,ソ` 'ぃ,ソ` |;;;:::::::::l
,' '~~ -,=,- ''''+ /゙;;;;/
{ ,...,,_,,__ -'ノ
ゝ、 - ` /゙゙´
/ / `,.‐- '' ´_,,.- / (
i //i二二二 -‐'''"}
ソ / \
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:29:17.95 ID:/Mn7C4+9O
五条さん…
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:30:08.59 ID:y5//SeZr0
他人の不幸で飯が・・・飯が・・・
五条さんに飯食わせてあげてくださいよぉ!!
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:32:51.74 ID:hXT2Z5w90
安心と信頼の時報ハンバーグ
426 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 00:33:39.47 ID:tO24yqkRO
以上、本日投下分となります
支援&保守を頂きました皆様
関係各位の皆様
いつもありがとうございます
前回の反動で明るくやり過ぎた感がありますが、今回みたいなノリの話はやっぱり書いてて面白いモンです
このワクワクを抱えたまま、お嬢に一票入れます
さて、明日の投下に関してですが、私事が込まなければ遅めに見て午後11時より投下を開始させて頂こうと思います
お時間がございましたら、またお付き合いの程をお願いします
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:34:26.26 ID:4r3IgTB+0
おつ
……ナチュラル認識阻害など……見なかったことにすればいいんです……!!
乙!
明日の午後11時が待ち遠しいぜ
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:34:55.33 ID:0kDqCtNX0
おつー
乙です
しかし弁当もダメ、ステーキハウスもダメとなったら、黒子が作ってやるしかないなw
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:37:39.68 ID:uTNEJqicO
乙。
来週からついに本筋に突入か。
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:39:44.99 ID:6kP3JMEWO
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:42:31.49 ID:4r3IgTB+0
>>431 今回で「ハンバーグが好き」という情報も得たしな
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:43:05.64 ID:HEdhPqrI0
乙!!
>>428 姫神の固体特性(周囲に認識され辛い)を知ったら
五条さん、友達になりたがると思うぞ、きっと
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 00:55:50.35 ID:CNup6DdwP
非女神
いい加減五条さんにハンバーグ食べさせてあげておくれよ…
だが許可しない
ハンバーグは許可しない
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 01:34:22.17 ID:X6plB/Pf0
そういや、レールガンには認識されにくい奴いたよな。名前忘れたが。
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 01:48:24.12 ID:ujwb9cmt0
>>441 じゅうふく・・・・
とかなんとか。
いかん俺も忘れた。
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 02:26:52.86 ID:rmvLYg7A0
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 04:36:40.55 ID:E88cIojlO
五条さんの不幸でメシがマズい!
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 04:57:24.12 ID:+EEKUprM0
いかんなこれは。
五条さんが黒子に忘れられるタイミングが来たら泣くかもしれん……
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 06:31:50.53 ID:Dh3scX0uO
DF
保守
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 10:02:59.02 ID:12xsJ58c0
>>414 to be continuedに変わっとるwww
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 10:13:44.83 ID:j/s/cTId0
ニヤニヤが止まらんwwwハンバーグくいてえ
このタイミングで新聞にハンバーグ店のチラシが挟まってるの見かけるとか・・・
くそっマジハンバーグ食いたい
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 11:06:17.93 ID:uTNEJqicO
五条さんも食べられて無いんだ…俺は我慢するぜ。
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 11:17:06.90 ID:bMeS9Hx50
クロウリー「何か能力使ってるけどたぶん仕事のためだよね-」
狂え純粋に の元ネタになった腐女子にもこのSS見てもらいたいな。
ほ
どっちの作品も知らないがどっちの作品にも興味がわいた
五条□
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 14:53:57.41 ID:smEonNma0
ご
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 15:41:05.41 ID:bMeS9Hx50
じょ
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 16:21:06.67 ID:9T4m8kzh0
う
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 16:26:15.12 ID:sU+4W16W0
△
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 16:46:30.02 ID:bMeS9Hx50
ってか五条さんもうすぐ53万じゃないですか
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 17:02:29.86 ID:1Kq+MpFZ0
五条さんマジイケメン
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 18:21:32.49 ID:4r3IgTB+0
と
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 18:48:30.29 ID:smEonNma0
あ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:01:21.76 ID:oEyo+Hol0
み
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 19:01:23.86 ID:bMeS9Hx50
る
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:25:53.98 ID:oRme8Gs9O
ほ
ぬるぽ
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 20:47:57.59 ID:yQK5y46k0
ガッ
【ここまでのあらすじ】
姫神「ハンバーグの事なんて。俺が忘れさせてやるよ」
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 21:54:42.92 ID:cbbEcB7z0
ほ
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:01:16.64 ID:97ExxWno0
最近このスレの影響で禁書一巻読んだんだけどさ
しょっちゅう「神が作ったシステムをも殺せる右手」とか地の文で出てきたけど
幻想殺しって上条さんしか知らないんだよね?
ということはあの謳い文句は誰が考えたの?
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:07:12.65 ID:96AnQCOk0
しかし五条さんが杉田に苦戦するビジョンが見えんな
杉田なんて名前のキャラ2巻にいたっけ?
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:16:40.35 ID:EXc33gDh0
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:16:57.62 ID:97ExxWno0
>>477 いやそれは分かってるんだけど
上条さんが「幻想殺しの謳い文句が正しいならば」みたいなこと言ってたから、
劇中の誰か別の人が考えたのかなと思って
ヘタ錬とか五条さん見た途端自滅しそうだ
アウレオルス=イザード
声:杉田智和
>>480 アウレオウスが記憶消された後の名前とかか?
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:18:45.19 ID:SczbCTmp0
五条さんとゆーじろーがたたかったらどっちがかちますか?
>>481 う〜ん……よくわかんないけど
きっと邪気眼みたいに、上条さん自分で周囲に広めたんじゃね?
「クッ!静まれ俺の幻想殺し……!」とか、中学2年生位の時に
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:25:22.02 ID:EXc33gDh0
そんな上条さんがイメージできるのはなぜだろう・・・
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:25:46.33 ID:96AnQCOk0
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:34:15.60 ID:CNup6DdwP
非女神
>>488 なにしろ自分で命名したと思しき能力名が「幻想殺し」なんですもの
普通は「消し」とか「無効」とか「阻害」とか「妨害」とか付けそうなのに、あえて「殺し」
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:36:43.91 ID:pX9xCxvg0
このSSを読むと波のゆくさきを聴きたくなる
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 22:50:41.61 ID:bMeS9Hx50
神の力も殺せるってのはインデックス全裸事件で実証は出来たけどねー
まぁそこあたりも本当に気になるなら原作スレの方で聞くべきだろう、答え帰ってこないかもしれないけど
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:02:23.41 ID:20CZhHtT0
全裸待機が日課
>>493 そもそも歩く教会が本当に神の力なのかどうかも疑いだしたらきりがないけどな
496 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:03:31.62 ID:tO24yqkRO
/\___/\
/'''''' ''''''::\
|(●), 、(●)、.| >>五条ファンさん
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
| `-=ニ=- ' .:::::|
\ `ニニ´ ._/
(`ー‐--‐‐―/ ).|´
| | ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/\___/\
/'''''' ''''''::\
|(へ), 、(へ)、.| ふふ、待ってたよ♪
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:|
| `-=ニ=- ' .:::::|
\ `ニニ´ ._/
(`ー‐--‐‐―/ ).|´
| | ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:04:14.11 ID:SczbCTmp0
今日も頼むぜ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:05:23.63 ID:Px9w2Rq30
待ってたぜ
500 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:06:50.91 ID:tO24yqkRO
本日も保守&支援を頂きました皆様
もう何度目かもわかりませんが、重ねて御礼申し上げます
本日の投下ですが、例の如く私事が込み入り書きが追いついておりませんので、中に一時間程休みを挟みながらの投下となります由、ご容赦の程をお願いします
大変お待たせ致しました、それでは本日分投下開始致します
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:07:27.45 ID:bMeS9Hx50
五条さんクロちゃんのお仕事なんか無視してバンハーグ食べちゃえよ
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:09:28.90 ID:4r3IgTB+0
よしこい
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:11:34.40 ID:G08vVIvFP
ヒューヒュー
504 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:11:38.01 ID:tO24yqkRO
──────決断の時というものは、往々にして夏の夕立が如く、唐突にやってくるものだ。
少々の思案すら、時間は待ってはくれない。
あの娘は待ってはくれない。
隣の娘も待ってはくれない。
──────ハンバーグもまた、待ってはくれない。
『どうされましたの?勝さん』
「へぇあッ!?」
隣の黒子に声をかけられ、意識が一気に現実へと引き戻された。
五条「……ククク……何でも、何でもありませんよ……」
黒子に目線を送り、慌てて取り繕う。
店の前に備え付けられたパイプ椅子に座る自分達の前を、姫神が横切った。
五条(……どうしたものでしょうか……)
黒子「勝さん」
再度声を掛けられ、黒子に目線を送る。
黒子「……あちらの女性、ですわね?」
姫神が去っていった方へと黒子の目線が動く。
五条「……」
俺達「……」
五条さんの「へぇあッ!?」可愛すぎワロタ
「へぇあッ!?」の使用方法がどこぞの反逆皇子になってきたなw
508 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:20:43.43 ID:tO24yqkRO
はあ、とため息を吐き出した後、メニューを閉じて少し残念そうな笑顔を浮かべた黒子が言葉を続けた。
黒子「どう見ても珍妙な方ですし……勝さん、目が本気ですの……何かございますのでしょう?」
五条「……ククク……」
咄嗟に黒子から目線を外す。
黒子「……お行き下さいませ、五条勝さん。この白井黒子、私情であなたの足を引っ張る程、落ちぶれてはおりませんの」
意外な言葉が耳に入ったので、再度視線を黒子へと移す。
その表情には先の残念そうな笑顔は露も残っておらず、只凛とした表情でこちらを見据える瞳が輝いていた。
黒子「お手伝いはご不要でして?」
がた、っと立ち上がり、黒子に頭を下げる。
五条「……いりませんよ……この埋め合わせは必ず……」
黒子「……」
頭を下げたまま黒子の言葉を待つ。
次に吐かれる言葉を思い、心臓がどくどくと早鐘を打つのが判った。
『行ってらっしゃいませ』
言葉を聴き、頭を上げる。
先の表情から再び一変し、『仕方ないですの』といった笑顔で右手をひらひらと振っている黒子。
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:20:52.69 ID:96AnQCOk0
このスレ見てると五条さんの中の人が気になって仕方がないw
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:23:35.06 ID:4pfFCN9A0
五条勝(cv.水谷豊)
「亀山君。狂え・・・純粋に・・・!」
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:23:53.95 ID:4r3IgTB+0
嫉妬に狂うかと思ったが、意外に冷静な黒子
>あの娘は待ってはくれない。
>隣の娘も待ってはくれない。
>──────ハンバーグもまた、待ってはくれない。
隣の娘は待ってくれた。マジ良妻
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:24:49.85 ID:bMeS9Hx50
>>510 マジやめてくれw
本当に脳内再生がソレになるから
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:25:09.34 ID:uTNEJqicO
まるで武士の妻だな…
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:25:12.82 ID:WYpqjn+MO
士郎「遠坂を無視し続けたらどうなるか」
でスレ立てお願いします
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:25:14.15 ID:/Mn7C4+9O
余裕のある黒子いいな
ひどい……!
ひどすぎるっ……!
こんな話があるかっ……!
命からがら………
やっとの思いで…
辿り着いたのに……
やり遂げたのに……
姫神っ……!
あいつがもぎ取ってしまった……!
せっかく手にした
奴のハンバーグ… ごちそう…
人生をっ……!
519 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:30:01.48 ID:tO24yqkRO
黒子「あまり、ご無理をされすぎません様……」
手を振る黒子に背を向け、雑踏に消えかかっている姫神の背中に向かい、駆け出した。
────────────
一定の距離を保ったまま、姫神秋沙の後をつける。
人通りの多い交差点を渡り、歩道橋を抜け、モノレールの駅を利用するでもなく、その脇を通り過ぎ……
只でさえこの学園都市では目立つ格好をしている少女が歩く。
すれ違った男性が随分と振り返ることが多かった様な気がするが、彼女の奇異ないでたちに好奇心を引かれたのだろうか。
或いは、その整った容姿に惹かれたのだろうか。
次第にひと気の無い方面へと向かい始めた彼女が、裏路地の交差点を曲がる。
曲がると同時に塀で姿が隠れたので、慌てて距離を詰め、その交差点をまg…──
『吸血鬼』
角を曲がると同時に投げられた声に驚愕し、思わず飛びのく。
角を曲がったかに見えた姫神が、曲がった直後の死角部分に身を隠し、こちらを伺っていた。
五条(……気付かれていましたか……)
すっと彼女が懐から金色の針を取り出すのが見え、距離をおいたまま身構える。
五条(……?)
……もしかして
気配を消して尾行していた五条さんの存在を、認識したのか!?
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:33:37.03 ID:cbtOiSOnO
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:36:37.70 ID:96AnQCOk0
>>521 五条さんて常に一人称オレな訳じゃないのな
帝国学園のチーム内だと一歩さがってる感じがするかな。
524 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:39:31.94 ID:tO24yqkRO
彼女はその針を自らの左手のひとさし指に押し当て、一瞬痛そうに表情を歪めたあとその指をずいとこちらへ向けてきた。
五条(……!?)
彼女が何をしようとしているのかは理解出来ないが、少し腰を低くし、いつでも飛びのける様な体勢を作る。
……………………何も起こらない。
指先をこちらへと向けたまま、姫神が首をかしげる。
姫神「……吸血鬼?」
構えを解いてとことこと姫神に近寄り、ポケットから取り出したハンカチをその手に被せる。
刹那、複数の人の気配が辺りを取り囲んだ。
辺りを見回すと、複数の男が自分と彼女の周りを取り囲む様に立ちはだかっている。
五条「……ククク……何事ですか……?」
周囲の男達から明確な敵意を感じた。
再び身構え、パチンと指を鳴らす。
めきめきと鈍い音と共に隆起し、砕けちるアスファルト。
その中から五羽の企鵝が飛び出し、自身を中心に円陣を組んだ。
姫神「待って」
一触即発の空気の中、唐突に姫神の声が響いた。
姫神「この人。吸血鬼じゃない。普通の人」
次いで発された姫神の言葉に、男達の敵意が散るのを感じた。
ぞろぞろと散って行く男達。
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:41:36.02 ID:bMeS9Hx50
五条さんは吸血鬼っぽく見えないこともないよな、うん
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:41:51.46 ID:4r3IgTB+0
いや、普通の人ではないだろーw
地面から企鵝呼び出す五条さんを
「普通の人」呼ばわりするとか……スゲーな
いきなりペンギンを召喚した謎の男を普通の人…だと…?
なるほど吸血殺しの特性をそう料理するのか
ちょっとこれsYレにならん凄さでしょう・・・?
支援すべきそうすべき
このペンギン地面の中移動してたのかよ
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:45:07.67 ID:yQK5y46k0
>>510 俺の中ではすでに五条さんの声が水谷さんボイスで固定されてるんだが
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:46:12.22 ID:bMeS9Hx50
ここで五条さんがハンカチをもっておらず、指を止血のために舐めちゃったら大事だったな、色んな意味で
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:49:07.99 ID:Ffm8vNEs0
そらあの顔が突然出てきたら一瞬吸血鬼とも思う罠
535 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/04(土) 23:49:14.62 ID:tO24yqkRO
取り残される、自分と姫神。
姫神「何か用?」
考える間も無く、姫神から声を掛けられた。
五条(……さて、どうしたものでしょうか……)
────────────
姫神「知り合いに似ていた?私が?」
五条「……ククク……知人の巫女と見間違えまして……」
表情の薄い瞳を細め、こちらを見つめてくる姫神。
流石に苦しい言い訳なのは理解しているが、咄嗟に出たものとしてはマシな部類なのではなかろうか。
姫神「……ナンパ?」
五条「……いえ、違います……ヒヒヒ……」
姫神「……まあ良い。これ。ありがとう」
すっと彼女が血を拭ったハンカチを差し出してくる。
差し出されたハンカチを受け取ろうとしたした瞬間、はっとした表情を浮かべた彼女がそのハンカチを引いた。
五条「……」
姫神「……やっぱり。ダメ」
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:49:19.38 ID:+y74e0FYP
アーカードにはそっくりだな
つまり五条さんはサッカーボールを持ち歩く代わりにボールをペンギンに変換し地中に潜ませ、いつでもサッカー出来るようにしていたという訳か・・・・
洗濯して、アイロンかけて、後日手渡しフラグ?
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:51:30.75 ID:bMeS9Hx50
そうだな、血の付いたのを相手に渡したら色々と大変だ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:52:30.83 ID:96AnQCOk0
どっかで見た事あると思ったらアーカードか
>>537 ペンギン「五条さん、新しいボールッスよ!」
むしろこうじゃね?
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:57:18.27 ID:cbtOiSOnO
>>541 むしろそのペンギンを相手に蹴りつければ……
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:58:01.02 ID:hXT2Z5w90
五条さんに蹴られたい
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/04(土) 23:58:07.98 ID:uTNEJqicO
前髪が濡れて力が出ないよ〜
ハンバーグ弁当「お腹が空いたなら僕を食べなよ!」
547 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:00:29.69 ID:NajFcg0jO
首を傾げ、彼女に問いを投げる。
五条「……?何故です?」
姫神「私の血。吸血鬼を呼ぶから」
五条「……吸血鬼ですか……」
化物退治ならば経験はあるが、次は吸血鬼まで出てくるものなのかと少しうんざりしていると、彼女が踵を返した。
姫神「……ついて来て。別なのを渡す」
言い終えて、歩き出す彼女。
五条「……はい……わかりましたよ……ヒヒヒ……」
これで、ヤサの場所でも押さえられればしめたものなのだが。
────────────
不意に彼女が一つの大きなビルの前で立ち止まった。
上を見上げる彼女に釣られ、自身も上を見上げる。
四本の同型のビルが正方形を描く様に立ち並び、中空で渡り廊下の様なモノが各々のビルを繋いでいる。
姫神「塾。三沢塾」
五条「ククク……三沢塾?」
言い終えるなり足を進め、入り口のドアを潜った彼女に続く。
吹き抜けになっており、。開放感のあるロビーで制服姿の男女が歓談している様が目に入った。
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:01:30.36 ID:xs4OPAgjP
スレタイktkr
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:02:45.84 ID:qZ2krgEp0
五条さんまさかの平然と潜入
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:04:59.62 ID:Q4aHOUNg0
五条さんはどう認識されるかなー
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:06:53.13 ID:OzCNAHXGO
ククク……流星塾?
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:08:05.57 ID:TzCkJAtkP
553 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:09:25.63 ID:E0BBca9EO
五条(……?)
妙な違和感を感じた。
街中を歩いていた時にはあれ程人目を引いた彼女が、この塾の人間からは一切の目線を投げられていない。
同様に、塾のドアを潜った自身に対しても、誰一人反応する素振りすら見られない。
気になってメガネを触った。
問題なく、掛かっている。
能力が発動しているわけでは無さそうなので、単純に周囲の状態がおかしいのだろう。
五条(……嫌な予感がしますね……)
『唖然。お前が客を連れてくるとは。その者は吸血鬼か?』
唐突にロビーに男の声が響き渡る。
堂々とした声に周囲を見回すと、いつの間にか正面の中二階の踊り場に一人の男がこちらを見ながら立っている。
深い緑色がかった総髪。
瞳の色も同じく緑。
白いスーツに身を包んだまま、口元に自信に満ちた笑みを湛えている。
男があれだけ声を張り上げたにも関わらず、やはり周囲の学生は反応を示さない。
姫神「違う。只のお客さん。血を出した時に彼にハンカチを貰ったから。別なものを出してあげて欲しい」
『間然。仔細無い、かの者の手に格調高き布片を』
男が口にすると同時に、右手に違和感を感じた。
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:09:39.31 ID:qZ2krgEp0
五条さんは勉強とサッカーバトルの両立をどうしているのだろう
ハンバーグセットも出してあげて欲しい
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:11:17.63 ID:JCgwWxIh0
ああ、新しいハンカチをくれるってことか
別なものを出す→別の武器(スタンロッド)で殴る かと思った
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:11:45.55 ID:jGgQ2vKs0
教科書にスーパースキャン
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:12:36.58 ID:lCcHIBls0
五条さんて学校行かずにうろうろしてなかったっけ
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:12:39.15 ID:c69EXaAP0
SS読むのつれー 昨日実質1時間しか寝てないからつれーわー
実質1時間しか寝てないからなー
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:13:59.33 ID:vFEQIlwjO
かの者に肉汁滴るハンバーグを。
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:15:23.21 ID:b1gmD2aC0
562 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:18:26.10 ID:E0BBca9EO
いつの間にか閉じられた手に、金刺繍が美しいハンカチが握られている。
五条「なッ……!?」
姫神がその様を見ると薄い表情を僅かに嬉々に染め、男へと言葉を吐いた。
姫神「ありがとう。あとは」
『当然。貴様の恩人なれば、害成す由は無し。されど記憶は消させて貰う』
筆舌に尽くしがたい程の嫌な気配を感じ、咄嗟にメガネに手を伸ばす。
『動くな少年』
男が言葉を発すると同時に、身体が動かなくなった。
五条(……虎の尾を……踏みましたかッ……?)
眼球へと力を集中するも、能力が発動しそうな気配は無い。
『案ずるな。殺しはしない』
男がいつの間にかその手に黄金の針を持っている。
ゆったりとした動きで、男は自分の首筋に向かい針を突き刺した。
『吸血殺しを目視せし時より、これまでの全てを忘れよ』
────────────
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:19:02.61 ID:l9htXnTXO
>>551 おい、やめろ
テレビ版の世界でスマブレからオーガのベルト盗んで人間を守る五条さんの活躍が観たくなったじゃないか
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:22:09.67 ID:vFEQIlwjO
早撃ち勝負だな…
ペンギンは動いてもOKなんじゃね?
567 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:27:37.75 ID:E0BBca9EO
────────────
未だ赤くは無い西に傾いた太陽が注ぐ中、公園のブランコに腰掛けていた。
妙だ。
一体自分が何故こんなところに居るのか、全くの理解が出来ない。
確か黒子とハンバーグを食べる為、行列に並んでいたと思ったのだが。
何故自分はこんな所に居るんだろうか。
時計を眺める。
午後三時台も、直に終わりを告げようとしていた。
『……あんたは人の妹分ブッちぎって……』
不意に、背後に殺気を感じた。
慌てて地を蹴り、ブランコを囲む鉄柵を飛び越える。
『こんなところで何しとんじゃああああああああああ!!』
先に自身が座っていた箇所の後方から、バチバチと音を立てて電光が走る。
電光はブランコとその鉄製の部位に帯電し、ブランコの鉄柵から内側を目まぐるしく駆け回っている。
その電光の源を見る。
先ほどまで自分の隣に居たはずの白井黒子と同様の制服。
栗色のショートカットにヘアピン。
憤怒の形相でバチバチと周囲に電気を撒き散らす学園都市第三位、御坂美琴の姿がそこにあった。
五条「……!?お姉さまっ!?」
美琴「だれがお姉さまよッ!?」
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:29:04.67 ID:zCzV+f380
キャーオネーサマー
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:29:12.97 ID:JCgwWxIh0
ここで美琴が来るか
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:29:22.10 ID:l9htXnTXO
お姉様wwwwwwwwwwwww
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:29:22.59 ID:qZ2krgEp0
キャーノゾキヨー
お姉さま、まさか毎日覗いて……ん?
もしかして上条ストーキングは休止中なのか
573 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:36:07.38 ID:E0BBca9EO
再び自身へと走る電光。
すんでの所で回避し、再度美琴へ言葉を投げる。
五条「……ククク……襲撃される理由がよくわからないのですが……」
パチン、と指を鳴らす。
土中から現れた企鵝達の一羽をひょいとツマミ上げ、自身の前に掲げた。
五条「……さぁ、来るなら来なさい……もしもオマエが電撃を放ったら……」
持ち上げた企鵝が、短い手足をジタバタと振る。
五条かこ「……こいつ諸共、丸焦げですよ……ヒヒヒ……」
美琴の憤怒の形相が凍りつく。
美琴「へぇ……黒子とのデートをブッチして他の女について行った挙句、今度は自分のペットを盾に……?あんたの事、誤解してたわ……」
五条「……ブッチ……?オレがですか……?」
美琴「とぼけんじゃないわよッ!」
美琴が再度電撃を放つ。
企鵝を抱えたまま横っ飛びし、電撃を回避する。
美琴「あの娘がッ……あの娘がどんな気持ちでッ……!!」
次から次へと襲い来る電撃を回避し続ける。
美琴「それをアンタはッ……!!」
美琴の眼前の中空に、銀色のコインが踊った。
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:36:54.18 ID:lCcHIBls0
お姉さま相変わらず頭おかしいなw
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:37:01.61 ID:qZ2krgEp0
さぁ盛り上がって参りました!
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:37:21.84 ID:xs4OPAgjP
ただのきちgあばばばばばばばばば
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:37:44.55 ID:JCgwWxIh0
ここまで怒るくらい大事にしてるんなら、少しは愛を受け入れてやれよwww
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:38:21.87 ID:q1dvHXc5O
うぉぉぉ何かキタキタキタキタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:38:39.48 ID:peAtM9270
一般人にレールガンですか
生身の一般人相手に水中戦艦の主砲ですか
美琴さんパネェっすwww
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:39:48.37 ID:qZ2krgEp0
相変わらずレベル0にレールガン撃つのが仕事ですね
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:40:08.14 ID:vFEQIlwjO
もはやスキルアウトの暴力行為とあんまり変わらんなw
上条「最近、なんか平和だなー」
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:40:50.29 ID:c69EXaAP0
御坂とか誰得
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:41:09.63 ID:zCzV+f380
お姉さまはもうちょっと冷静になった方が良いwwww
相変わらず人の話を聞かんなぁ
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:43:04.82 ID:JCgwWxIh0
まぁ、これはいつも上条さんからスルーされている自分の状況と、
デートをブッチされた黒子とを重ね合わせてるんだろうな
だから半分は八つ当たりだと思うの
お姉さまって冷静に考えると通り魔みたいなもんだよな
ムカつくからで電撃とばしてくるし
588 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:44:08.95 ID:E0BBca9EO
咄嗟に手にした企鵝を美琴へと蹴り飛ばす。
コインが落下するより早く美琴へと到達した企鵝が大きく爆ぜ、周囲の土煙を巻き上げた。
もうもうと立ち込める次第に土煙が晴れ出した先に、一層大きく空中放電を撒き散らしている美琴の影が見える。
その影に向かい、深く頭を下げ続けた。
美琴「覚悟は……って!?」
自分の姿を確認した美琴が素っ頓狂な声をあげる。
五条「……ククク……すみませんが……詳しくお伺いしたいお話が……」
頭を下げ続けている状態でも、その音で次第に美琴の傍の帯電が収まる様が判った。
美琴「もういいわ……ごめん、ちょっと熱くなり過ぎた……」
美琴の許しが聞こえ、頭を上げる。
五条「……感謝します……」
怪訝そうに眉間にシワを寄せている美琴の瞳を見つめ、言葉を続けた。
五条「……教えて頂けますか……オレが……何をしていたのか……」
────────────
美琴「……で、あのビルから出てきたアンタがふらふらこの公園に来たんで、声をかけたってワケ」
五条「……そうですか……」
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:44:32.32 ID:peAtM9270
右京「やめなさい!
生身の人間に対してレールガンを撃つ事は立派な犯罪ですよ!」
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:45:36.60 ID:l9htXnTXO
爆発って、完璧にプリニーかよwwwwwwwwww
Q.超電磁砲にシグマゾーン使ったらどうなりますか?
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:46:45.28 ID:Mgey2fIDO
流石ゴミ坂
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:47:17.77 ID:q1dvHXc5O
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:48:18.95 ID:vFEQIlwjO
プリニーは犠牲になったのだ…頭に血の上った美琴の鎮静化、その犠牲にな。
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:48:51.49 ID:6wWr7VHE0
御坂さン、もしかしたら一方以上かもしれないな……
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:51:14.46 ID:GuNfWWLUO
黒子はあんなに可愛いのにごさかさんと来たら
ってかダミーさんはやっぱカットなのかね
597 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 00:53:37.84 ID:E0BBca9EO
声をかけたのではなく、どう見ても先制攻撃を仕掛けてきたのだろうとツッコミを入れたくなったが、話を聞く限りでは完全に自分が悪人だ。
はあ、と深くため息をつく。
美琴「ホントに何も憶えてないの?」
五条「……残念ながら……」
再びついたため息に、自分の肩が落ちるのがわかった。
恐らく、自分と共にあのビルへと入った女は姫神秋沙に間違いは無いだろう。
美琴から聞いた外見的な特徴は完全に一致している。
そして、美琴の話を聞く限りでは自分が姫神を見つけてから以後の記憶が完全に欠落している。
彼女が何らかの能力者なのだろうか。
美琴の説明振りでは、最低でもあのビルに入るまでは、自発的に行動を執っていたらしいのだが。
美琴「……何かの能力者かしら?頼みたくないけどあの女に……いや、マズイわよね……」
ぶつぶつと呟いている美琴を見て、ふと湧いた疑問をぶつける。
五条「……ククク……そういえば……」
美琴「?」
五条「……何故、オレの行動を把握しているのですか……?」
身体をビクッと竦ませた後、美琴がゆっくりとこちらを向いた。
美琴「いやー……それはー……そのー……」
黙って美琴を見据える。
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 00:55:04.35 ID:JCgwWxIh0
メンタルアウトさんは相変わらず嫌われてるな
五条さんが一方通行倒したらデレるから
皆、それまで我慢しる
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:01:01.63 ID:vFEQIlwjO
これだけ美琴が怒るって事は、黒子はそうとう嬉しそうに話してたんだろうなあ…
アイテムと激戦を繰り広げる五条さんも見てみたいな
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:02:16.85 ID:JCgwWxIh0
>>600 朝食のメニューをどうするか、相談とかしてたのかもね
603 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:02:50.02 ID:E0BBca9EO
美琴「アタシは黒子の先輩としてー……」
はぁ、と本日何度目か判らなくなったため息を吐いて、しどろもどろに言葉を続けている美琴に口を開いた。
五条「……まぁ、お陰で助かりましたよ……ヒヒヒ……今日の事は黒子には伝えないで下さい……余計な心配をかけたくない……」
言い終え、ブランコから腰を上げた。
美琴「……これからどうするの?」
五条「……彼女の居所がわかれば、もう充分なんです……あとは……」
右手で銃の形を作り、自身のこめかみに当てる。
五条「……一件、アテがありますので……」
────────────
『よお、元気そうで良かったわ』
五条「……ククク……突然済みませんね……」
随分と空に留まっていた太陽が西の山に隠れようとし始める頃、上条当麻の部屋にたどり着いた。
五条「……こちら、お宅の聖職者様に……」
駅前のコージーコーナーで買ったシュークリームの箱を眼前に差し出すと同時に、上条の背から飛び出した一つの影が素早くその箱を攫う。
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:03:14.26 ID:qZ2krgEp0
五条さんに見つめられて嘘をつけるはずがない・・・
まぁアレだよね、今回のことは黒子の乙女心をビリビリなりに応援してたんだよな
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:04:08.24 ID:JCgwWxIh0
ふーん……呼び捨てなんだ……へー……
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:05:35.70 ID:q1dvHXc5O
『黒子には』
『黒子には』
『黒子には』
良かったな黒子。
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:06:39.39 ID:vFEQIlwjO
歳違うってのに、すっかり意気投合したな。
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:10:45.68 ID:V6pDlw8FP
まんこまんこまんこまんこまんこまんこまんこまんこまんこ!!!!!!!!
609 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:11:52.58 ID:E0BBca9EO
『天にまします我らの父よ、この慈悲深き五条勝に貴方のしゅくふk』
上条「こらこら、行儀わるいですよオマエ……ったく、悪いな。毎度気ぃ使わせちゃって」
五条「いえ……お布施としては安いものです……」
わーい、シュークリームシュークリームー、ありがとうマサルー、と嬉しそうに箱を抱えて部屋を駆け回るシスターの姿が上条の向こうに見える。
上条「で、頼みってなんだ?上がってくか?」
五条「……いや、あまり時間がありません……」
首を左右に振った後、右手の人差し指を突き立て、とんとんと自分の額を叩いた。
上条「……?」
五条「ダメで元々なのですが……右手で……デコピン、して頂けますか……」
不思議そうな表情のまま、上条が親指を中指で抑えた右手を眼前に差し出してくる。
前髪を上げ、額をさらけ出した。
ばちんッ
途端に目前の曇りガラスが割れて落ちる様に、靄が掛かっていた記憶が一気に戻ってくる。
姫神を見つけた事。
背を押してくれた黒子に見送られ、彼女のあとを追った事。
彼女に尾行を気取られ、妙な男達に取り囲まれた事。
彼女に引かれて入った塾の中で、緑髪の男と出会った事。
そしてその男が起した不可思議な現象。
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:12:54.23 ID:JCgwWxIh0
上条さんて便利アイテムだよね
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:17:48.95 ID:V6pDlw8FP
まんこまんこまんこ!!!
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:20:55.00 ID:TzCkJAtkP
一家に一台欲しいな
613 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:21:01.12 ID:E0BBca9EO
加えて、自身が男の術中にはまり、まんまと記憶を失くしていた事に対する自責の念と、男に対する憤怒の感情がふつふつと湧き上がって来る。
五条「ククク……アーッハッハッハ!!」
昂ぶる感情を抑えきれず、高笑いを上げた。
上条「あのー、人んちの前で高笑いするのやめてもらえます……?」
五条「……ククク……これは失礼を……いや……助かりましたよ……本当に助かりました……」
踵を返し、上条の家の前から歩を進める。
『よくわかんないけど頑張れよー』
背中に投げられた声に、黙ったまま右手を高く掲げた。
────────────
自宅に帰り着き、ふと自身が昼から何も食べていない事に気がついた。
何か無いものかとキッチンを見ると、朝に黒子が持ってきたバゲットの残りを見つけた。
冷蔵庫に残っていたツナの缶詰を開き、マヨネーズと微量の醤油をたらしてかき混ぜる。
これまた朝の残り物のサニーレタスを程よい大きさに千切り、カットしたバゲットに載せ、スプーンでツナを盛り付ける。
五条(……少し、味気ないですが……)
手早く食事を終え、黒子の携帯電話をコールした。
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:21:50.38 ID:zCzV+f380
>人んちの前で高笑いするのやめてもらえます……?
ホントだよな
自然過ぎてうっかり突っ込み忘れそうになるがwww
五条さん記憶消されただけだしそんな怒ることでもなくね?
まぁ黒子のことでは怒るだろうが
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:23:37.91 ID:vFEQIlwjO
ハンバーグは仕事を終わらせてからか…
ハンバーグを食えなかった五条さんの
怒りと悲しみは深く激しい……
黒子との約束とハンバーグブッチしてきたのにこの仕打ちだぞ
ビリビリにもたかられたし
まあビリビリのおかげで早くに気づいたんだけども
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:26:43.07 ID:V6pDlw8FP
まんこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:29:21.08 ID:lCcHIBls0
忘れるだのの話になると五条さんはアレルギー反応起こしちゃうんだろう
過去的に考えて
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:29:40.46 ID:zCzV+f380
記憶というワードには人一倍敏感だろうからな
623 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:29:52.95 ID:E0BBca9EO
数回の呼び出しを経て、彼女の声が受話器から響く。
『どうされました?』
五条「……今日は本当にすみませんでした……」
『……構いませんわよ、別に』
受話器から聞こえる声色から、特に怒りは感じ取れない。
五条「……そう言ってもらえると助かります……」
五条「……今日のお詫びと言ってはなんですが……明日お時間は……」
『申し訳ございませんわ、明日以降はちょっと用事が立て込みますの』
何故だろうか、少し胸が痛んで眩暈がした。
『盛夏祭が近くなっておりますので』
五条「……盛夏祭?」
『常盤台中学、うちの中学校の文化祭みたいなものですわね。また近い内に、追ってご案内差し上げますわ』
五条「……初耳です……その準備ですか……ヒヒヒ……」
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:30:01.85 ID:V6pDlw8FP
ま
ん
こ
にやにやしてヒヒヒ……
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:33:25.57 ID:q1dvHXc5O
どうしたんだ五条さん。
貧血か?
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:34:35.17 ID:vFEQIlwjO
>何故だろうか、少し胸が痛んで眩暈がした。
五条さんも色を知る歳か…
628 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:35:27.53 ID:E0BBca9EO
『ええ。風紀委員のお仕事もありますので、当面は暇も無さそうですの』
五条「……オマエは少し頑張り過ぎますから……あまり根を詰め過ぎないで下さいね……」
『お互い様ですの』
くすくすと笑う声が受話器から伝わった。
自然と、自身も笑みがこぼれる。
五条「……ではまた……」
『えぇ、またご連絡しますわ』
電話を切り、ソファに腰を投げる。
五条(……統括理事長へ、彼女の居所の報告だけしておきますか……)
思い出した様に携帯電話を開いて、暫し思案した。
五条「……」
自分は、統括理事長と、コンタクトが、取れない。
わろたwwwwwwwww
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:38:01.16 ID:TzCkJAtkP
アレイスターはアホのこ
ちぃおぼえた
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:39:00.64 ID:pAuIEz5A0
吹いたwwwwwwww
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:39:43.27 ID:vFEQIlwjO
アレイスター「そういえばメルアド教えてなかった…」
アレイ星何やってんだよ
634 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:41:27.14 ID:E0BBca9EO
次第に、食べ損ねたハンバーグに対する怒りと、一方的に仕事を投げられた統括理事長への怒りと、不意打ちをしてくれた昼に会った緑髪の男への怒りが腹の中でグルグルと渦を巻き、ドス黒いマグマの様な感情の奔流が身体中に広がるのが理解できる。
ハンバーグは別に構わない、いずれまた食べに行けば良いだけだ。
「……ククク……」
飯を食わせて貰っている身として、統括理事長の依頼を聞くというのも、自身で決めた事だ。
「…クックックック……」
最後に残ったこの感情の原因を特定する。
不意打ちをしかけ、やりたい放題やってくれたあの男。
眼前に、自信に満ちた笑みを浮かべる男の顔が浮かび上がる。
「ア───ッハッハッハッハ!!」
赤子の手を捻るとは、まさにこの事じゃないか。
あんなにワンサイドゲームであしらわれたのは初めてだ。
いとも簡単に、人の記憶を好き勝手いじくり回して、まるでピエロの様に踊らせてくれたあの男。
──────あの男だけは、絶対に許さない。
──────to be continued──────
J( 'ー`)し まさるへげんきですか。いま観測してます
(`Д) クックック……早く連絡よこせ頃しますよ
J( 'ー`)し ごめんね。クロウリーはじめてめーるしたから、ごめんね
(`Д) 言い訳はいいです、早く連絡をよこしなさい ヒヒヒ
J( 'ー`)し お金ふりこんでおきました。たいせつにつかってね 食事はしていますか?
(`Д) お金はいいから、早く連絡よこせ
乙。
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:42:52.39 ID:Bmk/VkWD0
最後の一行が認識阻害された
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:43:14.34 ID:zCzV+f380
最後の一行がうんたらかんたら
アレイ★何やってんだよ
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:45:46.01 ID:JCgwWxIh0
黒子との仲がギクシャクしてきたか?
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:45:59.66 ID:eMn888hX0
乙
まあアレイスターが姫神を見つけられてないわけがないわけで
おつおつー
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:47:27.15 ID:vFEQIlwjO
乙。
インデックス編とは打って変わって、戦う理由もギャグ色が強いなww
643 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 01:49:12.35 ID:E0BBca9EO
以上、本日投下分となります
本日も保守&支援を頂きました皆様
またお付き合い頂きました皆様
関係各位の皆様
伏して御礼申し上げます
途中で休みを挟むって言ったな?アレは嘘だ
ようやく塾内突入です
明日・明後日辺りには三沢塾編を片せればと考えております
途中でお嬢に一票入れました
明日の投下に関しましてですが、異常が無ければ本日と同じく午後11時より投下を開始させて頂こうかと思います
風邪など引かれておらず、またお時間がございましたら、お付き合い頂ければ幸いです
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:51:24.14 ID:JCgwWxIh0
乙
風邪引くなよ
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:51:40.05 ID:rVjplcQdO
乙
安定しておもしろいお
「このSSを作ったのは誰だ!!」
刀、 , ヘ
, ,. .__ /: : : \_____/: : : : ヽ、
__//〃'´:::: ̄::¨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
/:::;:L!{l;;;ハ::::、:::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
〃::/_- 、 ! |ハ「ヽド、::::::::::::::i ̄ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
. l::∠=ヽ_{∠_,ノ;三ゝ.j三ミ、::| /: : : :/
l〈.、=<, `ーr'==; }三ミミ :| /: : : : :/
. f7ヽニ゚イ ゙ヾ゚ニ´ }::}ニヾ::| /: : : : :/ 、
. l」 / '''' 、 }::7´ |::| /: : : : :/ |\
〃 r'^ー‐--'^ー 、 ノ::{ r'/:::| ,': : : : / |: : \
゙{ ! 」二二二フ } ヾミT´::::::| i: : : : :{ |: : : :.ヽ
ヽ、 ー- ' , i.|、:::::リ {: : : : :丶_______.ノ: : : : : :}
. _r'f ー:----‐ ''´ ! ト;ヾ'、 '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
-‐ '7´| l | `ー' .//.+ l ` ー\: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
+./.+ |+ヽ、 //+ +/+ + + エツァリ
「素晴らしい腕前だ……」
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:52:56.45 ID:GuNfWWLUO
よく考えたら■■さんが気を利かせたせいで、アウレオルスが余計な恨み買ってないかこれw
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 01:54:25.55 ID:JCgwWxIh0
しかしここまでを読み返してみると、姫神は一人でステーキハウスに入ったのか
友達いないのね
アウレオルス何も悪くないような気もする
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:12:41.72 ID:m9v9xuBm0
圧勝じゃないですかw
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 02:21:38.53 ID:L2Ip8c/A0
黒子が空気読めすぎwwいい女すぎるだろう
五条さんは相変わらず紳士だな
美琴は五条さんが好きなわけではなかったのか
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:18:44.81 ID:q1dvHXc5O
ご
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:20:04.27 ID:1l63NVNO0
じ
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:22:01.65 ID:CW6RWkfO0
ょ
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:22:35.03 ID:JCI8M8iCO
保守
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 03:25:17.24 ID:9TCUPpX10
保
守
俺も13時辺りからの記憶が無い…
――あの男だけは、絶対に許さない。
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 05:20:36.49 ID:eMn888hX0
ほほほほほ・・・・・・・
早いが保守
スレスト騒動回避に暫くはsage厳守の方がいい
保守!
sage
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 07:58:32.36 ID:otJAMs1I0
保守
ククク・・・保守します
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 09:22:30.75 ID:70WUFxqyO
保守
面白い
しかしアーカードとかもう声が云々
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:20:23.72 ID:qZ2krgEp0
五条さん53万条おめでとう
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:19:16.05 ID:otJAMs1I0
保守
保守
. '::/`´`´ ヽ: : :| 〈:::|
|::| i´(⌒ ノ: : :l. i::| 私の戦闘力は530000です・・・
|::| i 丶:: ̄::_;;ソ .i |::|
.トj:|< - 、  ̄ -.〉|:イ ですが、もちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんから
.| ' .(// ) ⌒( // ) / |
ヽ,i i' 'i |ノ ご心配なく…
| `ヽ __、 /___/´ |
!、 ト-`´--イ j
〉、 ̄ ̄ ̄ ./、
/ /. ヽ___// |ヽ
/ ヽ / / \
ほ
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:58:28.33 ID:zgE51oEy0
誰か本スレ立てろよ
俺は無理だったorz
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 15:03:44.97 ID:s7WnFDlm0
53万超しちゃったな
完全体になっちゃうのかな
あと変身は三回は残してるだろ
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 16:31:01.64 ID:TzCkJAtkP
保守
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 17:18:39.15 ID:744k4haM0
ほ
679 :
!omikuji:2010/12/05(日) 18:14:26.38 ID:gA61xuHi0
ふっしゅ
ほ
前スレ読んでる途中で落ちて読めなかったんだが
まとめサイトとかないか?
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 18:32:35.66 ID:qZ2krgEp0
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 19:32:49.31 ID:TzCkJAtkP
ほす
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 19:43:06.40 ID:nnWmN2As0
最近リアルタイムで見れませんが応援してますよ・・・純粋に・・・
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 20:06:20.10 ID:N+2YsXu1O
ゼロ魔スレってどうなった?
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 20:30:31.61 ID:eMn888hX0
>>685 俺も探してるが見つからない・・・・・スレチだなスマン
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 20:33:54.06 ID:loiv/33u0
ゼロ魔スレは落ちた
ホライゾーンにまとめがある
>>685 落ちる前に二日以内に立てると言っていた
召喚されましたwikiを読みつくせー
もう冒頭部分はマスターした
【ここまでのあらすじ】
五条勝は激怒した
五条勝は激怒した。
必ず、人の記憶をいじくり回した緑髪の男を除かなければならぬと決意した。
五条には魔術がわからぬ。五条は元帝国学園のサッカーバトルプレーヤーである。
球を蹴り、ペンギンと戯れて暮して来た。けれども邪悪に対しては人一倍に敏感であった。
きょう昼前、五条は部屋を出発し、ハンバーグを諦め、黒子を残し、姫神に伴われ
此の三沢塾にやって来た。
五条には父も母も無い。女房も無い。5羽の内気なペンギンと同居暮しだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
三沢塾にのり込んだ五条はつかまり、記憶を消される。
妹分との行動を覗いていた超電磁砲に襲われ、対話をこころ見るが
ビリビリは人の話を全く聞かない。
そこで、同じ部屋に住むペンギンを肉盾にする。もし、自分が電撃を喰らえば
このペンギンもこんがりローストだと。
ペンギンの犠牲で誤解を解いた五条は、記憶の回復を上条に頼む。
そして、依頼経過の報告を待つ統括理事長へ連絡をとろうとして、途方に暮れる。
荒れ狂う行列に並び、ビリビリと戦い、体力を消耗した五条は一時、くじけそうになる。
しかし気を取り直した五条は、愛と真実、そして「ハンバーグ」の為に走り始める。
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 21:02:48.13 ID:qZ2krgEp0
アウレオルスのやってることも今回に関してだけなら結構まともなんだけどなw
代わりのハンカチあげて、無事に逃がす代わりにちょっとだけ記憶消しますからね、っていう
しかも五条さんは人違いで出会ったってことになってるから別に平気だと思うだろうし
>>692 ヘタ錬さん基本的に不運だからねぇ
インデックス助けるために無茶して黄金練成完成させたと思ったらもう助かってるし
ほ
ヘタ錬も助けてあげてください五条さん
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 21:34:05.62 ID:otJAMs1I0
五条「ククク・・・・・・・・
しかもオレはまだ変身を二回残しています。
この意味が・・・分かりますね?」
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 21:35:48.80 ID:EJ4fof0A0
ヘタ錬と五条さんは相性良さそうだな
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 21:38:12.08 ID:rzh1vEG+0
頭の中で描いたお花畑を現実に引っ張り出すのが黄金錬成
認識阻害なんか食らったら気が狂って死んでしまう
>>693 上条さんが失敗したらっていうのがヘタ錬さんのモチーフらしいから
不運はデフォ設定なんでしょうな
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 21:52:02.60 ID:qZ2krgEp0
しかし制限付きとは言え色んな意味でチートだよなぁ、黄金錬成
あれ要するにスパコンを三千機連結して並列処理させてんだろ?
パネェよな
本来実現不可能とされた魔術だから
一人の少女を助けたい思い一つでそれを可能にしたヘタ錬は凄いんだけどねぇ
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 22:19:45.76 ID:lCcHIBls0
ヘタレじゃなかったら強すぎる罠w
アウレオルスが中二病患者だったらエターナルフォースブリザードとかやっちゃうの?
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 22:29:04.38 ID:qZ2krgEp0
便利すぎて殺さざるを得なかったキャラクターだよなぁ(死んでないけど)
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 22:56:32.86 ID:YOMI34xwO
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 22:56:52.20 ID:Bmk/VkWD0
原作だとヘタ錬さんの末路は記憶喪失だから五条さんの忘れるアレルギーに引っ掛かって何かしらの救済措置が取られるものと信じてる
ヤンデレにさえ走らなきゃいい奴だと思うんだよなぁ
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:00:06.31 ID:qZ2krgEp0
ガーターベルトだけ着用して待機
ヘタ錬さんはあの金に変えるやつだけでも十分強いよな
もし味方になったら恐ろしいことになりそうだ
713 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:04:36.54 ID:E0BBca9EO
本日も保守&支援、誠にありがとうございます
日曜日と言うのは、少し悲しい曜日に感じます
規制いつ解けるんじゃクソ
本日の投下ですが例の如く筆が追いついておりません為、中に一時間程休みを挟みながらたらたらと投下を行なわせて頂こうかと思います
大変お待たせ致しました、投下開始します
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:05:05.86 ID:loiv/33u0
ククク……待っていましたよ……!
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:05:08.00 ID:JCgwWxIh0
よしこい
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:05:42.25 ID:dF0Z6qV80
待っていましたよ・・・純粋に・・・
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:05:55.32 ID:vFEQIlwjO
ククク…待っていましたよ。
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:07:53.74 ID:rzh1vEG+0
ククク……
……ふぅ
ククク…楽しみだ、純粋に…
720 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:09:20.31 ID:E0BBca9EO
────────────
八月五日 夏休み十七日目
────────────
『成程、三沢塾か』
五条「……ククク……」
学園都市に来て以来、三度目に足を踏み入れる事となる橙色のビーカーが鎮座する薄暗い部屋で、緑色の手術衣に身を包んだ逆さの人間と向かい合っていた。
『少々前にこの学園都市に一人の錬金術師が姿を現していてね』
五条「……錬金術師?」
『ローマ正教に所属していたチューリッヒ学派の錬金術師が学園都市に潜入したとの事だったんだが……君が会ったという緑髪の男で間違いないだろう』
五条「……」
昨日の男を思い返す。
不意を突かれたとは言え、自身が学園都市に踏み入れて以来初めての敗北を味あわせてくれた男。
ぐつぐつと、ハラワタが沸騰する様な感覚が蘇ってくる。
『ご苦労だったね認識阻害。下がりたまえ』
統括理事長の声を聞き、踵を返した。
五条「……」
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:09:28.36 ID:Bmk/VkWD0
ククク…待っていましたよ…
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:10:41.17 ID:loiv/33u0
名前で呼ばないんだ……
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:12:15.52 ID:TzCkJAtkP
会えたのか
このころはあわきんが案内人やってたんだっけ
つまり毎回あわきんに連れて来られてるのだろうか?
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:13:33.21 ID:qZ2krgEp0
連絡できたのか・・・
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:14:12.69 ID:loiv/33u0
あわきん、か…… 五条さん 年下だぞ
やばいんじゃne?
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:16:19.65 ID:sH1yuffoO
○○さんに惚れた〜大好きだ〜(笑)成仏出来ない 大好きだ〜(笑) そういうのタイプになったの
729 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:19:00.97 ID:E0BBca9EO
『どうした?未だ何かあるのか?』
足を進めない自身を見て、統括理事長が尋ねてくる。
五条「……一つ、お伺いさせて頂きたいのですが……」
『何だね』
五条「……姫神……吸血殺しを確保するご予定などは……?ヒヒヒ……」
表情を変えぬまま、統括理事長が声を返してくる。
『事情の詳細まで語る気は無いが、ローマ正教を離反した錬金術師が関わっている時点で、この件に関しては能力者では無く魔術師を対処に当てなければならなくなった。近日中に彼女を確保する為の魔術師を召集して、その確保に当たらせようと思う』
五条「……そうですか……」
『何か残念そうだね?』
五条「……ええ……人の記憶を弄んでくれたあの錬金術師が、少々気に食いませんので……ヒヒヒ……」
『……』
統括理事長に背を向けたまま言葉を投げる。
暫しの沈黙を挟み、背後から言葉が返ってきた。
『その言葉は覚えておこう』
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:21:34.41 ID:vFEQIlwjO
14歳に見えないコンビ結成か…
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:21:39.38 ID:rzh1vEG+0
帰る前に連絡先聞けよ
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:22:18.31 ID:YOMI34xwO
>>710 何が足りないんだ?頼む、教えてくれ?
助言がほしい。
全てか?
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:22:51.43 ID:JCgwWxIh0
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:23:04.98 ID:loiv/33u0
『どうした?未だ何かあるのか?』
メルアドを交換……いや、何でもありませんよ……ヒヒヒ
>>732 線を継ぎ継ぎにして描くな
それとここはSSスレなんで画スレでやるか休憩時間にやれ
737 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:28:45.63 ID:E0BBca9EO
五条「ククク……期待しておきますよ……」
────────────
それからというものの、二日程退屈な時間が続いた。
黒子が盛夏祭の準備と風紀委員の仕事に追われているというので、あまり負担を増やすものではないだろうし、黒子が居ないと万が一アンチスキルに拘束された際も穏やかに場を切り抜けられる自信が無かった為、揉め事も起こさずにだらだらと惰性で二日を過ごした。
五条(……風紀委員入りも、考えてみますかね……)
七日に黒子から電話があり、
『十二日に常盤学園中で盛夏祭が行なわれますので、是非ご来場下さいませ!』
と告げられた事が、唯一の変化らしい変化だったろうか。
仕方が無いので、十二日までは大人しくしていようかと思っていた矢先、事態が急を迎える。
────────────
八月八日 夏休み二十日目
────────────
ぴんぽーん
昼食をとり終えて暫く時間が経った頃、ソファに腰掛け企鵝を撫でながら他愛も無いワイドショーを眺めていた折、唐突に来客を告げるインターホンが鳴る。
五条「……?どちら様でしょう?」
ソファから立ち上がり、ドアの向こうへと声を投げる。
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:29:43.48 ID:c69EXaAP0
俺「俺だ」
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:30:47.01 ID:EJ4fof0A0
お前だったのか
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:30:59.84 ID:TzCkJAtkP
まったく気付かなかった
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:31:17.03 ID:sH1yuffoO
ちょ(笑)金ないのに居酒屋(笑)店員イケメン(笑)恥ずかしいから早く出よう(笑)
742 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:39:23.73 ID:E0BBca9EO
『ボクだ』
数日ぶりに聞く声が、ドアの向こうから響いて来た。
咄嗟に二日前に統括理事長が魔術師を対処に当てると言っていたのを思い出し、気だるさに沈んでいた気持ちが、一気に高揚するのが理解出来た。
五条「……ククク……オレは空飛ぶスパゲッティ・モンスター教ですので……宗教の勧誘はお断りしております……」
『……』
五条「……」
『無理やり開けて良いかな?』
五条「……今開けますよ……ヒヒヒ……」
ドアのロックを外し、扉を開く。
視界を塞ぐ巨躯、目の下のバーコード、咥えたタバコの灰。
赤髪の神父、ステイル=マグヌスの姿がそこにあった。
五条「……何用ですか……?」
ふう、と紫煙を吐き出し、ステイルが口を開く。
ステイル「学園都市の統括理事長に召集を受けてね。不本意ながら君と上条当麻を伴って任に当たれとの命が下されたんだ」
五条「……命とは……?」
ステイル「チューリッヒ学派の錬金術師がこの街で女の子を監禁しているとの事だ。術師の名前はアウレオルス=イザード。三年前から行方を眩ませていてね。三年間どこで何をやっていたのか……それがひょっこり戻ってきたワケだ」
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:39:24.63 ID:qZ2krgEp0
暇をもてあました、上条さんの、そげぶ
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:40:44.35 ID:JCgwWxIh0
ステイルはもう友達なんだなぁ
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:40:45.88 ID:qZ2krgEp0
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:41:10.14 ID:loiv/33u0
上条より先に会いに来たんだね
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:41:27.13 ID:TzCkJAtkP
まさかのスパゲッティモンスター教www
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:42:52.99 ID:vFEQIlwjO
拳での語り合いを経て、冗談を言う仲にまでなったか…感慨深いな。
750 :
:2010/12/05(日) 23:45:33.61 ID:eRp+9OR60
スパゲティモンスター美味ぇwwwwwwwwwwwwwww
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:49:14.23 ID:x6CbX/aQ0
空気読まずに悪いんだが■■ってどういう意味なんだ?
原作未読なんだ
リアル認識阻害
そこにいたのにいなかったという顔になる
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:51:21.93 ID:x6CbX/aQ0
755 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/05(日) 23:53:23.60 ID:E0BBca9EO
間違いない、先の件だ。
五条「……グヒヒ……もう結構……吸血殺し、姫神の確保ですね……」
ステイルが目を見開き、驚いた表情を作る。
ぽろ、と煙草の灰が落ちた。
五条「……ククク……オレも一枚その件に噛んでいましてね……」
ステイル「……話が早い。僕はこれから三沢塾に特攻をかける。頼めるかい、五条勝」
五条「……アウレオルス=イザードの処理は、任の内に入っているのですか……?」
ステイル「ああ、処理をしろとまでは言われていないが、間違いなく彼とは矛を交える事になるだろうね」
五条「……了解しました……受けましょうか……」
答えて、踵を返す。
ステイル「……厄介な相手になると思う。準備をしたら、上条当麻の自宅の前で落ち合おう。じゃあ」
背後からステイルがドアを閉める音が聞こえた。
厄介な相手?
五条「……知ってますよ……ククク……アーッハッハッハ!!」
────────────
>>751 原作でフェードアウトしたヒロイン、でも空気ポジが多すぎて個性にもならない
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:55:44.13 ID:JCgwWxIh0
黒髪ロングで清楚っぽくて巫女衣装で能登声だったのにね
やっぱり能力が限定的すぎて出番少ないせいか
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:57:48.95 ID:mPRLxjoz0
姫神は俺の中でのヒロイン
可愛すぎるだろ
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 23:58:56.79 ID:qZ2krgEp0
ヒロインがいっぱい出てくるけど使い捨てってのはカブトボーグみたいだよな
そういえば昔、とある魔術の禁書目録vs人造昆虫カブトボーグ VxVってスレがあったような
761 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:03:26.31 ID:SsiD0agXO
サッカーウェアに身を包み、巨大なサッカーバッグを背に追ったまま、ビルの前に立ち尽くしていた。
隣には、炎の魔術師が吐き出す煙がゆらゆらと揺れており、その向こう側に幻想殺しの右手を持つ高校生の姿が見える。
上条「これが三沢塾……?別に怪しくは見えないけど……」
ステイル「怪しくは、見えないね。だけど建物自体が錬金術師の強力な結界になっている」
五条(……この間は気付けませんでしたね……)
上条「強いのか?それ」
ステイル「アウレオルス=イザード。彼のパラケルススの末裔さ。君達は錬金術師について何を知っている?」
ステイルが、講釈を垂れる教師の様な口調で呟いた。
上条「鉛を金に変えるとか、不老不死の薬を調合するとかって?」
五条「……修道院を名乗ってお酒を造っている方々もおりますね……確かあの方々はフランスのカト『ボクはイギリス正教徒だから構わないが、敬虔なプロテスタントの前であまりその手の話をしない方が良いと思うよ』
ステイルに遮られた。
ステイル「まぁ良い、錬金術師には本来、究極的な目的が存在するんだ」
五条「……?」
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:04:40.46 ID:nXIIuh+V0
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:05:14.81 ID:AnOqrGfJ0
博識な五条さん
>>762 dクス
ってなんだこのカオス具合はwwwwww
765 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:13:31.78 ID:SsiD0agXO
ステイル「世界の全てをシミュレートする事さ」
上条「何だそりゃ?」
間をおかず、上条の声が飛ぶ。
ステイル「もし、頭の中に描いた物を現実世界に引っ張り出せたら……どうなると思う?」
上条「はあ?何でも好きに持ち出せるって事か?そんなの勝てるワケ無いだろうが」
上条の声を聞いたステイルが皮肉っぽく笑みながら、言葉を続けた。
ステイル「じゃあどうする?君はここでお留守番しているのかい?」
話が込んでいる二人の脇を過ぎ、ガラス張りのロビーを外から眺めた。
こうして眺める分には至って通常の進学塾そのものだが、この間の現象は一体どうなっているのだろうか。
ステイルが居れば、何となく原理は説明でもしてくれそうなものだが。
ステイル「気が早いね五条」
二人を伴い、塾のドアを潜った。
上条「……?何か、意外と普通だな」
ステイル「そりゃそうさ、表向きは今も予備校として営業中なんだ」
上条「……あれは何だ?」
不意に上条が目線を送った先に、つられて目線を送る。
玄関ホールの柱の枠に、先日は見られなかった中世西欧風の甲冑が投げかけられている。
766 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:22:35.61 ID:SsiD0agXO
甲冑に近づき、上条が言葉を発した。
上条「……ロボット?壊れてんのか?」
ステイル「どうした?ここには何も無い。移動した方が賢明だと思うけど」
五条「……ククク……その言い方は感心しませんね……」
ステイル「……」
上条「……?何言ってるんだお前ら」
五条「……どう見ても……人の遺体でしょう……それは……」
上条「……ッ!?」
上条が改めて遺体を眺める。
つい今しがた絶命したところなのだろうか、遺体から流れた血液が象る血だまりが、徐々にその大きさを増して行くのが見てとれた。
上条「死体!?」
ステイル「恐らく、ローマ正教の十三騎士団だろうね。この様子じゃ恐らく全滅だろう」
上条「……どうして……」
五条「……物騒な気配はしていましたがね……まぁ、覚悟はしていましたが、こんなに早く死人を見るハメになるとは思いませんでした……ヒヒヒ……」
上条「こんな所に死体があるってのに、何で誰も騒ぎ立てないんだ?」
ステイル「コインの表と裏さ、ここは……」
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:23:38.00 ID:AnOqrGfJ0
五条さんのせいで上条さんが間抜けに見える
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:24:46.96 ID:IftJH9Lw0
死体を見ても全くたじろがない14才二人
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:25:50.59 ID:qyPzFvka0
投票しに行ったら五条さんの戦闘力が53万突破してた
770 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:32:33.94 ID:SsiD0agXO
ステイルが懐からコインを取り出し、ピンと音を立てて中空に弾いた。
ステイル「コインの表である住人である生徒たちは、コインの裏の住人、ぼくたち外敵に気付くことが出来ない」
五条「……ククク……」
ステイル「ぼくたちも、彼らに一切干渉する事は出来ない」
上条が暫し思案した後に右手で遺体に触れようとするのをステイルが遮る。
ステイル「無駄だよ、結界の核を破壊しない限り、この状態は解除されない」
小さく十字を切ったステイルが呟いた。
ステイル「……戦う理由が、増えたみたいだ」
────────────
──────ひたすらに駆けていた。
眼前には長大な廊下。
後方には、自身を追ってきている無数の光球。
ステイル「おい!逃げるな!」
後方からステイルの声が響く。
ステイル「上条の右手はドラゴンブレスの一撃を、五条の目はドラゴンブレスの羽を退けたんだぞ!」
上条「人を盾にしておいてよく言うぜ!量が絶望的だ、あんなもん右手一つで対処出来るか!!五条はッ!?」
五条「……ククク……能力も無限に使えるわけでもありませんので……トラップ程度に無駄遣いはしたくありません……」
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:32:56.85 ID:CRNiYXaiO
投票と言えば、ヒロインの壁紙争奪戦がスゴいな。ずっと1票単位の争いしてる。
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:37:33.19 ID:ZMb5jFRkO
支援
帝国と戦ってる間(しかも負けた)にここまで進んでるとは……
てか、帝国強すぎだろ
イナズマおとしは素手で止められるわ
ペンギンにゴッドハンド突破されるわ
五条さんが美しすぎるわ
いろいろヤバい
レベル上げするかァ……
773 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:41:29.97 ID:SsiD0agXO
迫ってきた曲がり角を三人で右折する。
五条「へぇあッッ!!」
曲がる直前に、瓦礫で進路を塞げないかと壁に蹴りを入れ破壊を試みるが、壁面は異様な程に硬く、びくともしない。
ステイル「無駄だ!コインの裏の住人である僕らの物理干渉は、コインの表にある建物自体には通用しない!エレベーターも使えないとさっき言っただろう!?」
五条「……試してみたくなりましてね……」
言って、全力で駆ける。
五条「……お先に失礼させて頂きます……」
背後から掛けられる怨嗟交じりの静止の声を振り切り駆けた。
なんであれ、この状況になってしまったら一旦体制を立て直す必要性がありそうだ。
眼前に見えた階段を跳躍し、中下階の踊り場に着地する。
暫しの静寂。勢いをつけた後、次いでさらに跳躍。
もう一フロア下の踊り場に着地した時、先と同様に無数の光球が更に下のフロアからせり上がってくるのが視界に入った。
五条(……このままでは、挟まれますかね……)
咄嗟に階段脇のフロアへと身を躍らせる。
光球は自身の居た箇所を追い越し、上のフロアへと向かってせり上がっていった。
五条(……さて、これからどうしたものでしょうか……)
支援。
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:43:36.31 ID:M58w0cksO
これを読んでイナイレを始めて、最終の試合の直前まで話を進めた
どうせなら試合前に五条さんをチームに入れたいのに、夏未が五条さんを探し出してくれん……
阻害されてるのか?
776 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 00:51:47.23 ID:SsiD0agXO
眼前の踊り場を完全に飲み込み、徐々に上へと競りあがっていく光球達を眺める。
その一つがふわりとこちらに漂う。
それに続く様に、徐々にこちらへと侵食し始める光球達。
次いで、大量に殺到する光球。
五条「ッ!?」
慌てて踵を返して駆け出す。
幾ばくか駆けた先で、絶望的な光景が視界に飛び込んできた。
五条「……行き止まり……ですか……」
振り返り、背後の光球達を見据える。
五条(……空間……世界の認識阻害ともなると……また統括理事長の大目玉を喰らいかねませんね……)
ふう、とため息を吐いた後、サッカーバッグのファスナーを開く。
中からひょこひょこと五羽の企鵝が飛び出し、先頭の一羽が足もとにサッカーボールを置いた。
五条(……爆発で連鎖はしてくれるでしょうか……試す程度ならばッ!)
次第に迫り来る光球に向かい、ボールを蹴りつける。
五羽の企鵝がボールに纏わりつく様に舞い、ボールと光球が激突すると同時に大きく爆ぜた。
もくもくと黒煙が立ち込める中、黒煙を抜けてこちらへ向かって来る光球を視認した。
五条(……最後の手段ですっ……!)
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:52:56.27 ID:IftJH9Lw0
>>775 明日ラジアントヒストリア回に行こうと思ってたけど、イナイレもいいかなあ…
聞くまでもなく楽しいんだろうけど
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 00:55:57.15 ID:CRNiYXaiO
あんまり使って、最悪とやらが起きなきゃいいが…
黄金錬成もだけど、瞬間錬金もかなりチートだよな。
少しでも傷付けたモノを即座に灼熱の黄金に変換するとか・・・
なんでダミーさんにはスポットがあたらないんだろうな
780 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:01:48.92 ID:SsiD0agXO
メガネを外そうと右手を伸ばした途端、眼前で光球が静止した。
五条(……?)
静止したまま重力に引かれる様、一つ、また一つと床へ落下していく光球。
光球が落下した箇所では、仄かに青白い炎が燃え上がっている。
しばしそれを確認した後、再度上層階を目指すべく先の階段に向かって歩を進めた。
階段にたどり着き、様子を伺う。
と、上階から誰かが降りてくる気配を感じたので慌てて壁に身を隠した。
何者かが自分の隠れている踊り場の壁を通過し、更に階下へと降りんと足を進める。
僅かに壁から上体を覗かせその影を視認した。
上条当麻。
先に別れた上条が、呆けた表情で階下へと向かっているのが見えた。
慌ててその後を追い肩を叩く。
五条「……ククク……何をされているのです?」
肩に手を置くが上条は気付く素振りも無く歩を進めていた。
目に生気が感じられないその様は、まるで誰かに操られているかの様にも見て取れる。
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:05:29.48 ID:4kKsLbFd0
皆で眠気を認識阻害だ!
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:06:41.85 ID:PyCaQQTkO
折角のCV杉田ならダミーの演技も見てみたかった
783 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:10:51.04 ID:SsiD0agXO
五条(……あの男の仕業ですかね……)
ステイルがどうなったのかも気に掛かったが、先の光球が消えたのは、きっとステイルが術式を解除でもしたからなのだろう。
或いは術者があえて自分を追い詰めるだけで消滅させたのだというのなら、そこまで濃密な殺意を感じ取る事も出来ないので、危険性は高く無いだろう。
どちらにしろ無事であろうとの考えを浮かべながら、上条の後を追った。
────────────
上条が以前自分が気付いた公園のブランコに腰掛けたのを確認すると、再度踵を返し、三沢塾へと向かう。
塾へ向かう途中、先の上条と同様に呆けたステイルの姿が見えたので、同じくその後を追った。
先刻まで周囲を包んでいた夕闇は徐々にその姿を宵闇へと移し変え始めている。
ステイルが上条と同じ公園へとたどり着くと、上条の隣の空いたブランコへと腰を据える。
しかし、何故あの錬金術師はこの公園のブランコにここまで人を座りたがらせるのだろうか。
二人で並んでブランコに腰かけたまま呆けている状況に携帯電話を向け、その様を画像データとして保存する。
保存が終った後、呆けている上条の右手を掴み、その額へとあてがった。
さりげなくwww流石です
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:14:52.80 ID:IftJH9Lw0
間違いなく…この写真がキーになる……!!
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:16:05.18 ID:AnOqrGfJ0
コメディへの伏線か?
あぁ、主にギャグのキーに……!!
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:17:20.38 ID:CRNiYXaiO
>二人で並んでブランコに腰かけたまま呆けている状況に携帯電話を向け、その様を画像データとして保存する。
五条さん何やってんのww
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:19:11.91 ID:IftJH9Lw0
しかし、これってブランコに先客がいたらどうなるんだろう
まさか…2枠埋まったから五条さんはスルーされたのか……!?
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:19:57.96 ID:jAcXXg260
まさかこの写真あれに使う気か・・・?
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:20:09.58 ID:j/hY8MxgP
792 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:20:41.58 ID:SsiD0agXO
途端に上条の目に意思の光が宿り、キョロキョロとあたりを見回し始める。
上条「……!?ここは……」
五条「……塾の傍の公園ですよ……してやられましたね……」
ハッとした表情になった上条が隣に目線を送り、座ったまま呆けているステイルを見てニヤリと笑う。
上条「……この野郎ッ……」
立ち上がった後に右拳を握り締め、ステイルの前へと移動し、大きく振りかぶる上条。
上条「よくも人様を囮に使って逃げ延びやがったな記念ッッッ!!」
そのまま打ち下ろしぎみの右ストレートがステイルの顔面に炸裂し、その巨躯が地面へと叩きつけられた。
────────────
三度、三沢塾の前に立っていた。
先に二度訪れた時とは異なり、辺りを完全に夜の帳が覆い尽くしている。
塾の入り口に人影を見つけて立ち止まった上条が口を開く。
上条「おい、アイツら、入り口に居た……」
目線を上条が指した方向へと向けると、入り口で屍となっていた騎士と同様の甲冑を纏った七つの影が、一列に並び各々の右手に剣を携えている。
五条「……ククク……何か少々滑稽に見えますね……」
ステイル「十三騎士団の生き残りか……」
793 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:30:33.37 ID:SsiD0agXO
『攻撃を開始する!!』
騎士の内の一人が高らかに叫び、右手の剣を掲げた。
次いで、同様に右手の剣を掲げる騎士達。
ステイル「真・聖歌隊(グレゴリオ=クアイア)……」
傍らのステイルが、驚愕した様に呟く。
上条「はぁ?」
ステイル「正真正銘のグレゴリオの聖歌隊だよ」
上条「けどオマエ、グレゴリオの何とかには、大人数が必要だって……」
ステイル「今頃バチカン大聖堂では、3333人の信徒が聖呪(いのり)を捧げているんだろうさ」
最初に剣を掲げた男が高らかに叫ぶ。
『ヨハネ黙示録第八章!第七節より抜粋!第一の御遣い、その手に持つ滅びの管楽器の音をここに再現せよ!!』
叫びと同時に掲げられた剣より赤い光が激しく迸り、周囲を同様の赤色へと染めていく。
いつの間にか塾の上空を黒い雲が覆い尽くし、激しく赤い雷光を撒き散らしていた。
五条「……ククク……相当物騒な事を仰っていますね……終末なんて呼ばれたら、たまったものではありません……」
ステイル「聖呪爆撃ッ…!?」
上条「爆撃ッ!?」
ステイルの呟きに声を挙げた上条が、昂ぶった様子で言葉を続ける。
794 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:37:31.37 ID:SsiD0agXO
上条「あの中には姫神がッ!無関係な生徒達だって!」
──────刹那に赤い雷光が落ち、轟音と共に大気が爆ぜた。
巨大な三沢塾の表面に配されたガラスというガラスが音を立て砕け散り、中心よりビルが倒壊を始めた。
ステイル「崩れるぞッ!」
更なる轟音が大気を揺らし、ビルが次第にその姿を崩していく最中。
ビルの倒壊がぴたりと停止し、まるでビデオの巻き戻しを見ている様に、ビルが復元を始める。
ステイル「黄金練成(アルス=マグナ)……」
五条「……黄金練成……?」
ステイル「あれが僕らの敵、アウレオルスの本当の実力……!」
中空に爆ぜていたガラスまでもが、巻き戻される様にぴたり復元される。
復元されると同時に、騎士団達が放つ赤い光が止まり、黒雲が晴れた。
──────にゃーん……
黒雲が晴れ静けさを取り戻した塾の前に、唐突に猫の鳴き声が響いた。
足元を見ると、どこかで見た様な白い布切れがもそもそと蠢いている。
五条(……?)
布の隅から、一匹の三毛猫がひょこりと顔を出した。
上条「スフィンクス!」
猫が顔を出した布を拾い上げた上条の顔色が、みるみる青ざめていく。
支援。
796 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:41:15.85 ID:SsiD0agXO
上条「まさか……これ……インデックスの……?」
呟きを聞いたステイルが、何かに弾かれる様に駆け出した。
その様を見た自分も、同様に駆け出す。
少し遅れて、上条の足音が続いた。
三人の駆ける足音が、静寂に包まれた市外に響き渡っていた。
──────to be continued──────
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:42:39.59 ID:AnOqrGfJ0
このままずーっと話が続いていって、ロシアの戦場を駆ける五条さんが見たいな
ククク……乙です……
まぁ、ロシアならさぞペンギンが映えるだろうなww
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:46:34.44 ID:IftJH9Lw0
乙です
明日には塾編終わるかな
それはそうと一時間の小休止ェ……
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:46:36.40 ID:mEmPgan10
乙です!!!明日も楽しみにしています
おつ
803 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 01:52:06.01 ID:SsiD0agXO
以上、本日投下分となります。
遅くまで御支援&お付き合いを頂きました皆様、関係各位の皆様、今夜もありがとうございました
また本日も結局休憩を挟まずに書き上げられました由、深謝致します
本気で聖呪爆撃の際に
♪ぷぇ〜ぷぇぷぇぷぇッぷぇ〜♪
という一行を挟むか否か迷いました
この戸惑いでお嬢に一票入れます
実は爆撃破られて( ゚Д゚)ポカーンとしてる十三騎士団さんたちのヘタレっぷりが大好きです
さて、三沢塾編の最終となります次回投下に関してですが、本日と同じく午後11時頃から投下を開始させて頂こうかと思います
(可能ならば少し早めたいところですが)
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです
乙です
御使堕しでは五条さんに当麻お兄ちゃんと抱きつき上条さんを絶望させてほしい
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:53:07.54 ID:AnOqrGfJ0
おつ
明日も頼むぞ
乙!
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:54:33.70 ID:6ToiwW9j0
乙です!
808 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:57:59.70 ID:CRNiYXaiO
五条ファンこそ遅くまで乙。
明日の仕事終わりにこそ五条さんがハンバーグを食べられるって、俺信じてる。
乙。
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 02:29:41.13 ID:GGa84kvF0
乙!塾編終わったらついにシスターズと一方登場か・・・胸が熱くなる
乙
このスレ毎日のささやかな楽しみですわ
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 05:34:06.56 ID:bzQ55TXPO
ほっほ
ほ
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 07:33:54.02 ID:p/nvZSwPO
落としてはならぬ
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 07:51:57.88 ID:VznPDGz00
五条さん写メるなwwww
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 08:56:05.04 ID:+pCXc6AlO
ぶ
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 09:59:31.66 ID:j0gJqqrAO
ほ
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 11:26:35.25 ID:CRNiYXaiO
ほ
このSSが終わったらしばらく呆けてしまいそうだ
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 13:13:11.80 ID:c2QMCC/X0
ふひほ
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 13:29:25.58 ID:pP+AFzn00
面白いけど元ネタ未読だと分からないことも多いな
とある〜はどの編を読めばいいの?
>>821 今のぶんだと3巻くらいまでで大丈夫だから気になるなら立ち読みしてくればいいよ
まあラノベの最初のほうの巻置いてある本屋少ないけど
>>822 ありがとう!五条さんのためにちょっと探してくる
ほ
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 16:31:41.97 ID:jAcXXg260
hp
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 17:52:06.99 ID:wCAb/uN50
ほほ
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 19:24:49.78 ID:UIkaGRIe0
ho
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 20:02:33.07 ID:DdagwGOlO
ほ
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 20:44:10.07 ID:sumNkdcH0
ほほ肉
830 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:14:53.77 ID:P1C+Qi/4O
ヒャッハ――!!
書き上がったんだぜぇ!!
本日も保守&支援、誠にありがとうございます
投下予定時刻を早めて、21:30より投下を開始させて頂こうかと思います
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:16:36.07 ID:ZKic6ElO0
まってたぜ
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:18:05.21 ID:Du/Gxdch0
ククク…嬉しい誤算ですね…
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:28:12.95 ID:jQn18ckO0
!! なんて速さだ……!!
834 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:29:21.40 ID:P1C+Qi/4O
五条「……ステイル!アウレオルスの居所の特定は……?」
駆けながらステイルに問いかける。
ステイル「北棟の最上階、校長室のフロアだ!さっき結界を解除しておいたから、もうエレベーターが使える!一気に上がって、奴を叩くぞ!」
駆け抜けようとした入り口脇で先の騎士達が呆然と立ち尽くしているのが見え、思わず足を止める。
上条「おわっ!……どうしたんだ突然!?」
後に続いていた上条が体をかわして声を吐く。
五条「……すぐに追いつきます!先に向かって下さい……!」
わかった!と叫び、ステイルの後に続く上条、その背を見送り、傍らの騎士達に声を投げた。
五条「……ククク……ローマ正教、十三騎士団の方々ですね……?」
隊長格と思しき、先に最初に剣を掲げた騎士の体がピクリと反応し、言葉が返ってくる。
『……如何にも。我々はローマ正教十三騎士団。そして私は『ランスロット』の称を拝するビットリオ=カゼラである』
鎧越しに聞こえるその声は威厳に満ちており力強く、曲がりなりにも眼前の甲冑騎士達がそれなりの戦線を乗り越えてきた事を伺わせる。
835 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:35:39.40 ID:P1C+Qi/4O
カゼラ「五条殿……それで、我々に一体何用か?」
訝しげに尋ねてきた男の背後で、六つの影がガシャガシャと居住いを正す。
五条「……あなた方は、一体何をしているのです……?」
カゼラ「何を、とは?」
五条「……見ての通り、オレと先の仲間達は、これより敵の首魁であるアウレオルス=イザードの討伐に向かおうとしています……敵の強大さは、先のあなた方の聖呪爆撃が通用しない点より拝見させて頂きました……」
カゼラ「……」
黙って話を聞くカゼラに続ける。
五条「……呆然としている様を見る限り……あの真・聖歌隊があなた方の切り札だったのですね……?」
カゼラ「……如何にも。彼の術式さえ無効化されては、我々には最早切り札が……」
言って、カゼラが力なく首を横に振る。
五条「……ククク……理解させて頂きました……で、これからどうされるのですか……?」
カゼラ「……本国に帰還し、新たな方策を練ろうかと『判りました』
カゼラの言葉を遮り、更に言葉を続ける。
五条「……残念です……残念ですが判りました……道中お気をつけてお帰り下さい……」
カゼラ「……」
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:38:30.86 ID:jQn18ckO0
五条さんから滲み出る格上感が凄い
奇襲…だと…
>>833 …と!!を使ってかっこつければステイルのセリフに見えるような気がしてきた
839 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:43:23.41 ID:P1C+Qi/4O
五条「……オレが御伽噺の中で見た騎士というものは、もっと勇敢なものだったと思ったのですが……失望です……」
カゼラ「……!」
五条「……至極残念ですよ、湖の騎士……きっとオレは、今後クラブのジャックを眺める度にため息を吐くことになるのでしょう……」
五条「……居なかった……悪い魔法使いをやっつけ、ドラゴンの首を切り落とし、美しい姫を助け出す……皆から英雄と崇められる御伽噺の騎士は……どこにも、居なかったのですね……」
言い終え、深くため息を吐いた。
カゼラ「しかし我々にh『その右手の中のものは何なのです!』
再びカゼラの言葉を遮り続ける。
五条「……その剣は、一体何を守る為にあるのですかっ……!?」
五条「……一度や二度、切り札を破られたからとて、敵前よりあっさりと逃亡をするのがあなた方の正義ですか……?あなた方の信念なのですかッ……!?それが……それが騎士道だというのですかッッッ……!?」
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:44:47.87 ID:jQn18ckO0
ビットリオ=カゼラ 「……五条さん格好いい……」
ローマ正教十三騎士団「……やべぇ、マジ惚れるゎ……」
ボク達……頑張る!!
841 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:50:55.40 ID:P1C+Qi/4O
カゼラ「……」
黙って右手に視線を落としていたカゼラがガシャリと踵を返した、その後方には六人の十三騎士団が一列に並び、姿勢を正している。
カゼラ「……ライオネル」
『はッ!』
カゼラが名を呼ぶと、一番右翼に立っていた騎士が、一歩前に進み出た。
カゼラ「……貴殿が一番、年若かったな……これより本国に帰還し、大聖堂に伝えよ」
カゼラ「ローマ正教十三騎士団はアウレオルス=イザードの討伐に失敗。民間人の防衛を最優先した結果、恐らくは全滅したと」
進み出た騎士の体が、わなわなと震えるのがわかる。
『しかしッ……!』
カゼラ「返事をしろッ!ライオネル!」
『ッ……了解致しましたッ!』
カゼラ「行けぃッ!」
命じられた騎士が眼前に剣を掲げ、踵を返して駆け出した。
その様を見たカゼラが、ジャッと威勢の良い音と共に、眼前に剣を掲げる。
カゼラ「ローマ正教十三騎士団『ランスロット』ビットリオ=カゼラが問わん!」
ジャッと一列に並ぶ五人の騎士達が同様の姿勢をとる。
五条さんがカッコ良すぎて眩しすぎる
843 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:56:40.72 ID:TzC77srRO
保守しに来たら五条△だった。
何を言ってるのか分からねえと思うが(ry
844 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 21:57:48.31 ID:P1C+Qi/4O
カゼラ「我らが担いし悪を払う剣の名を答えよ!」
『『『PROWESS! (優れた戦闘能力)』』』
カゼラの問い、五人の男達が返答する。
カゼラ「我らが担いし、魔を防ぐ盾の名を答えよ!」
『『『COURAGE! (勇気) 』』』
カゼラ「我らの背後に鎮座せし、守るべき者達の名を答えよ!」
『『『HONESTY! LOYALTY ! GENEROSITY!(高潔・忠節・寛容) 』』』
カゼラ「続けよ!我らの守るべきものの名を!」
『『『FAITH! FAITH! FAITH!(信頼・信念・教義)』』』
傍目にも、男達の士気が見る間に高揚していくのがわかる。
カゼラ「なれば行かん!我が兄弟達よ!我らが父なる神の名の下、今こそ邪悪を打ち滅ぼす時也!!」
『『『『AaaaaaaaaaaaaaMennnn!!!』』』』
騎士達が掲げた剣より、先の赤い雷光とは異なる優しい光が溢れ出し、自身と騎士達を包み込んだ。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 21:59:31.66 ID:jQn18ckO0
燃える展開だな 熱いぜ
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:00:21.51 ID:Du/Gxdch0
五条さんはかっこよすぎて周りもかっこよくしてしまうのか
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:02:35.50 ID:TzC77srRO
そういえば騎士団って、なんでイザードを討伐しに来てんの?
持ってる力が脅威だから?
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:02:45.83 ID:jQn18ckO0
あぁ 皆が五条さんに憧れて
五条さんの様な漢になりたくて
一生懸命輝くんだ……ムネアツだな!
849 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:05:15.26 ID:P1C+Qi/4O
五条「……ククク……これは……?」
カゼラ「喜ぶが良い五条殿!我らが主の祝福は、貴殿にも等しく注がれたッ!」
かけられた声に顔を上げると、一同が剣を携えガシャガシャとこちらに近寄ってきている。
カゼラ「感謝しよう……我々は危うく、騎士としての道を逸れる所であった。さぁ!いざ行かん!邪悪を討滅しにッ!」
五条(……体育会系ですね……弾除け位には、なってくれると良いのですが……)
────────────
十三騎士団を伴い、ロビーに足を踏み入れる。
ステイルの手により結界が消滅した影響であろうか、先に訪れた際の違和感は完全に消え失せていた。
カゼラ「して五条殿、アウレオルス=イザードの居処は?」
五条「……ククク……北棟の最上階、校長室とのことです……」
既にロビーに上条とステイルの姿は無い。
エレベーターが最上階に留まっているのを確認して、ボタンを押す。
カゼラ「五条殿……あの男に挑むとなれば、策はあるのでしょうな?」
五条「……ええ。策はありますが、あの男の隙……あの男の不意を打つ必要があります……すみませんがオレが指示を出したタイミングで、校長室に突撃をお願いします……」
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:06:20.10 ID:jQn18ckO0
あー…何故だろう5行目がよく見えないや ボク
14歳に弾除けに使われる騎士って…
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:08:32.72 ID:0+qNBUh20
良くも悪くも五条さんの煽りスキルは高いなw
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:11:02.70 ID:Qyc4AcEC0
誰か5行目に認識阻害かけてくれ
854 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:13:21.60 ID:P1C+Qi/4O
開いたエレベーターに乗り込む。
ガチャガチャと甲冑姿の男達が続き、最上階のボタンを押し、ドアを閉じた。
最上階で停止したエレベーターより出て、歩を進める。
やがて校長室が視界に入ったので、手でカゼラ達を遮り、開け放たれたドアの脇の壁へ身を潜めた。
派手にドンパチやっているのではないかと予想していた部屋の中から、話し声が聞こえる。
『吸血鬼とは無限の命を持つもの。無限の記憶を人と同じ脳に蓄え続けるもの』
先日聞いたアウレオルスの声が耳に届き、若干の苛立ちを覚える。
『あるのだよ吸血鬼には!どれだけ多くの記憶を取り入れても、決して自我を見失わぬ術が!』
五条(……記憶?)
一体何の会話をしているのか、皆目検討がつかない。
ステイル「成る程、吸血鬼からその方法を教えてもらおうってわけか」
上条「おお?」
部屋の中から、上条とステイルの言葉も聞こえてくる。
未だ全滅というわけでは無さそうなので、ほっと胸をなで下ろした。
ステイル「念のために聞くけど、その方法が人の身に無効だとしたら?」
アウレオルス「当然。禁書目録を人の身から外すまで」
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:16:24.64 ID:Du/Gxdch0
五条さんは優しいのか黒いのか分かんねーよ
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:17:20.84 ID:jQn18ckO0
激しい怒りが五条さんを狂わせているんだ
そう……ハンバーグの恨みが
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:19:08.04 ID:cwLyRbcMO
本人たちが感謝してんだからおk
858 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:19:17.69 ID:P1C+Qi/4O
禁書目録……インデックス?
聞こえてきた情報を整理する。
・アウレオルスは、無限の記憶力を得る為に吸血鬼を探している。
・先の行動から鑑みるに、恐らく姫神は吸血鬼を釣る為のルアー。
・アウレオルスはインデックスを吸血鬼にしてでも無限の記憶力を与えようとしている。
……妙だ。どうにも辻褄が合わない。
現状では、アウレオルスの動機が推測しきれない。
あの男が、一体何の為インデックスに、無限の記憶力を与えようとしているのか。
ふう、とステイルが紫煙を吐く音が聞こえた。
ステイル「その娘を吸血鬼にするわけだ」
アウレオルス「必然。それでも禁書目録が救われる事に変わりは無い!」
最後のピースが嵌った。
恐らくアウレオルスは、先のネセサリウスの嘘を信じ、インデックスが一年おきに記憶を消さなければ死んでしまうと思っている。
そしてそれを救う為、吸血鬼の知識を求めてこの塾に姿を現し、潜伏(?)していた姫神を利用した。
三年間潜伏していた為、アウレオルスはインデックスの首輪が開放された事を知らない。
アウレオルス「貴様にもそれはわかるハズだ!正しく一年毎にめぐり来る、この娘の最後を見たであろう貴様には!」
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:24:20.48 ID:0+qNBUh20
知らぬが仏って古人のありがたい言葉もあるしな
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:24:41.24 ID:jQn18ckO0
あれ? おかしいな?
主役の筈の五条さんが解説役みたいな真似を……
861 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:27:15.15 ID:P1C+Qi/4O
アウレオルス「あの時、この娘は告げたのだ。決して忘れたくないと。教えを破り死のうとも、胸に抱えた思い出を消したくは無いと!指一本動かせぬ体で!」
アウレオルスはインデックスの昔のパートナーであり、この娘、との言葉から、部屋の中にインデックスが同席している可能性が高い事も推察出来た。
五条(……このまま話し合いで解決でしょうか……?)
背後に視線を送り、十三騎士団を見る。
先頭のカゼラが剣を構えたまま首を傾げ、「まだであるか?」といった素振りを見せたので、手を突き出し静止させておく。
現状のみで推察していると多少手段を誤っている感はあるが、あのアウレオルスがそこまで悪人だとは思えない内容だ。
インデックスを救う為、この状況を作るのを邪魔されたくなかったのだとしたら、先日の不意打ち記憶消去もいくらか許容に値する。
次第に、怒りに染まっていた自身の胸中が落ち着いて行くのを感じた。
それよりも、万一このまま事態が収束してしまったら、この血気に逸る騎士団達をどうしたものだろうか。
アウレオルス「この娘は笑いながら告げたのだッ!」
悲哀の色が混じったアウレオルスの声が部屋に響き渡る。
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:29:14.25 ID:jQn18ckO0
>剣を構えたまま首を傾げ、「まだであるか?」といった素振りを
カゼラが可愛い
何故か可愛いカゼラが可愛いよカゼラ
863 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:34:55.21 ID:P1C+Qi/4O
悲哀の色が混じったアウレオルスの声が部屋に響き渡る。
ステイル「……どうあっても自分の考えは曲げない……か。それなら、ほら!言ってやれよ今代のパートナー!致命的な欠陥を抱えた目の前の錬金術師に!」
一瞬の静寂。
上条「オマエ……一体いつの話をしてんだよ?」
アウレオルス「何?」
ステイル「そういう事さ。インデックスはとっくに救われてるんだ。君ではなく、ここに居る上条当麻によってね」
ステイル「君には出来なかった事を、こいつはもう成し遂げてしまったんだよ。ローマ正教を裏切り、三年間も地下に潜っていた君には、知る由も無かったろうがね」
アウレオルス「……そんな……馬鹿な!あり得ん……人の身で……そんな……魔術師でもなければ錬金術師でもない人間に……一体何が出来ると言うのだ!」
若干取り乱した様子のアウレオルスの声が響いた。
ステイル「必要悪の教会の……イギリス正教の沽券に関わるので他言は控えるが、そうだねぇ……こいつの右手は幻想殺しと言う、つまり人の身に余る能力の持ち主ってワケだ」
アウレオルス「待て……ならばッ!」
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:42:31.45 ID:8N2+9ITT0
アウレオルスかわいそす
865 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:42:42.76 ID:P1C+Qi/4O
ステイル「そう、君の努力は全くの無駄骨だったってワケだ。だが気にするな、インデックスは君が望んだ通り、今のパートナーと一緒に居てとても幸せそうだよ?」
アウレオルス「〜〜ッ!!」
がたんと物音が響く。
恐らくアウレオルスにとって、この事実は余程衝撃的だったのだろう。
自身が三年もの間血の滲む努力をして追いかけ続けた女性が、とうに他の男に掻っ攫われていたとしたら言葉を失うのも当然だ。
ましてや、今眼前にその男が居る。
アウレオルスの度量次第で、展開が大きく動くだろう事が予測出来た。
再度後方に目線を送る。
十三騎士団が剣を抱えたまま、痺れを切らす様にソワソワとしている。
先頭のカゼラが再び首を傾げる。
親指とひとさし指でちょっとを作った後、再び掌を突き出して待て、を表現した。
外国人に通用するジェスチャーなのかどうか多少不安になったが、きっと大丈夫だろう。
『とうま……』
部屋の中に響いた声で、インデックスの同席が確認出来た。
今の今まで発言していない点や、同席する人間達の発言から考えるに、意識が無い状態である線が濃厚だろう。
インデックス「とうまぁ……」
アウレオルス「あぁ……ッ!」
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:45:03.68 ID:TzC77srRO
>十三騎士団が剣を抱えたまま、痺れを切らす様にソワソワとしている。
このおっさん達可愛いな…
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:46:59.18 ID:nfmFJlSCP
ヘタレオウスカワイソス
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:48:03.49 ID:jQn18ckO0
>866
なー 可愛いよなー
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:50:15.15 ID:0BoiTM4WO
まさかのおっさん萌え回
870 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:50:51.77 ID:0+qNBUh20
超飼い殺しwwwwwww
871 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:51:49.88 ID:P1C+Qi/4O
上条「インデックス!」
インデックス「とうまぁ……」
ぎゅーという腹の音が室内に響く。
インデックス「お腹減ったぁ……」
五条(!?)
インデックス「うーん……林檎ぉ……林檎はぁ……青森ぃ……」
インデックスの声についで、ステイルがプっと噴出す音が聞こえた。
ステイル「ク……こいつは良い……フ……フフ……」
上条「えへへ……へへへへ……」
次いで聞こえる二人の笑い声と、それに混じるアウレオルスの笑い声。
アウレオルス「ク……ククク……ハハハハハハハ!」
五条(……今です!)
その異様さを感じ取ったので、咄嗟に右手を振る。
待ちくたびれたかの様に、十三騎士団が殺到し、校長室のドアから部屋へと侵入しようとした刹那、アウレオルスの声が響き渡った。
アウレオルス「倒れ伏せッ!侵入者どもッ!」
上条「ぐぁッ!?」
ステイル「ぐッ!?」
『ぐぉッ!』
『うわッ!』
『ひぃッ!』
『ぬぅおッ!』
『ひぎいッ!』
『ぐぇあッ!』
眼前で次々と床に倒れ付す十三騎士団達。
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:52:37.91 ID:0+qNBUh20
これはひどい
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:52:41.57 ID:jQn18ckO0
あぁ おっさん達が!!
ああっ!
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:53:20.59 ID:8N2+9ITT0
倒され方もかわいいwwwwwwwww
弾除け以前www
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:54:03.51 ID:Ibzyii6PO
おっさんやくたたずwww
おっさん…
879 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 22:58:07.94 ID:P1C+Qi/4O
先の嗚咽の中に、上条とステイルの声が混ざって聞こえたので、恐らくは部屋の中も同様の状態なのだろう。
ここでまた少し思案する。
「倒れ伏せ侵入者ども」の言葉に対して、自身は倒れ伏してはいない。
アウレオルスの魔術が、言ったとおりに現実を改変するものならば、侵入者に該当する自身が倒れていないのは少々辻褄が合わない。
奴の発声自体に瞬間催眠の様な何らかの効力があるのかと思ってもいたが、発声を聞いて自分が地に伏していないのでこれは除外。
眼前で同時に多数の人間が倒れたので対象範囲は相当に広いものと考えられるが、距離的に考えて自身に効力が無いことを考えると、認識されていない人間には効力が無い様だ。
認識範囲に関しては、部屋の中より視認される廊下の位置に居たので、騎士団連中も倒れ伏してのだろう。
認識をしていない人間には効力が無い。
勝機としては、十二分に過ぎる。
アウレオルス「我が想いを踏みにじり……我が辛苦をあざ笑い……!」
相応な怒気を帯びたアウレオルスの声が、部屋に響く。
アウレオルス「よかろう……この屈辱……貴様らの死で贖ってくれる!」
『待って!』
次いで唐突に響いた女の声。
五条(……姫神も同席していましたか……)
上条「姫神ッ……!やめろッ……!」
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 22:59:37.72 ID:0+qNBUh20
認識障害持ちにとっては好相性か
おっさんたちは犠牲になったのだ・・・
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:00:52.97 ID:0+qNBUh20
弾避けにすらならなかったが、おっさん達がいたおかげで
アウレオルスの能力推理が成り立ったんだから役に立ったとは思うw
五条さん相性良すぎるな
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:01:51.90 ID:TzC77srRO
五条さんが推理できたのはおっさん達のおかげ。
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:02:45.77 ID:jQn18ckO0
さあみんなー
五条さん無双がはっじまるよ♪
885 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:04:24.03 ID:P1C+Qi/4O
姫神「わかる。私。貴方の気持ち」
上条「そいつはッ……もうッ……!」
姫神「でも。違う。今の貴方は」
──────刹那、視界が灰色に染まる。
眼前に写る世界が、その刻みを停止していた。
色彩が消え失せた世界で、一歩足を踏み出す。
まるで自身が水あめの中にでも放り込まれたかの如く、足を振り上げるのにも相当な負荷がかかる。
ぎしり。
異様に重い体を強引に引きずり、一歩。もう一歩。
歩くたびに全身の筋肉がぎしぎしと軋みを上げる中、校長室に入り、姫神の脇をすり抜け、アウレオルスの眼前に立った。
五条「……Heavens Time.(天国の刻)」
力を振り絞り右手を高く掲げ、その指をパチンと鳴らした。
一瞬で世界の色彩が戻り、時が再生を始める。
先の歩みに沿って生み出された真空を補う様に、突風が吹き荒び、部屋の中を蹂躙していく。
アウレオルス「なッ……!?」
五条「……ククク……途中までは及第点だったのですが……」
突如眼前に現れた自身に対して戸惑いを見せたアウレオルスに向かいメガネを外し、視線を投げた。
五条「……残念ですよ、錬金術師……狂え……純粋にッ……!」
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:05:50.92 ID:0BoiTM4WO
ヘブンズタイムきた!
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:05:59.35 ID:0+qNBUh20
出たよチート技wwwww
ヘブンズタイムだ!
五条さんがかっこよすぎて漏らした
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:08:08.32 ID:TzC77srRO
きた!ヘブンズタイムきた!これで勝つる!
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:08:24.96 ID:xxgqWOvcP
クロックアップきたあああああああ
終わった後に周囲の暴風でやばいクロックアップ
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:09:49.08 ID:nfmFJlSCP
やだザ・ワールドよりかっこいい
894 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:10:07.25 ID:P1C+Qi/4O
眼球に力を込め、眼前の男を睨み付ける。
アウレオルス「!?……窒息死!」
睨み付けられたアウレオルスが、首に黄金の針を刺し、高らかに叫んだ。
……何も起こらない。
上条「五条ッ!!」
右手で異能の力を消したのだろうか、上条の声が響く。
咄嗟にメガネを装着し、上条へと目線を投げる。
立ち上がった上条が、心配そうにこちらを見つめていた。
五条「……ククク……使い過ぎてはいません……ご心配なく……」
アウレオルス「圧殺ッ!!」
再度その首に黄金の針を刺し、アウレオルスが叫ぶ。
……やはり、何も起こらない。
アウレオルス「……ば……馬鹿な……一体……ッ!」
若干後ろにたじろいだアウレオルスが、今度は上条へと目線を投げ、首に黄金の針を突き立てる。
アウレオルス「感電死!」
言葉と同時に中空に激しい雷光が舞い、上条へと走った。
上条「くッ!!」
右手を掲げ、雷光を受け止める上条。
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:10:23.07 ID:bjZCDEteO
これを苦もなくやってのけるアフロディすげぇ
五条さんが盾になれば攻撃不能になるな
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:13:05.88 ID:xxgqWOvcP
五条さんのせいで最近睡眠不足です
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:15:10.96 ID:jQn18ckO0
アウレオルス 早く五条さんに謝れ
誠心誠意 謝れ でないと……死ぬぞ
899 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:16:42.69 ID:P1C+Qi/4O
雷光は右手に触れると同時に四散し、その姿を虚空へと消して行く。
アウレオルス「……なればッ!」
五条「させませんッ!」
アウレオルスが再び針を取り出そうとした右手に向かい、サッカーボールを蹴りつける。サッカーボールが手に当たった衝撃で、黄金の針はその手から離れ、アウレオルスが体勢を崩す。
同時に、身に纏っていたのズボンのポケットから大量の黄金の針が飛び出した。
アウレオルス「しまったッ……!」
慌てて針を拾おうと膝をついたアウレオルスに向かい、上条と共に駆け出した。
上条「いいぜ」
五条「結構です」
上条「テメェが何でも思い通りに出来るってなら!」
五条「オマエが全てを随意にするというのなら!」
針を拾いながらアウレオルスがこちらを見るのがわかった。
その顔は、恐怖に歪んでいる。
上条「その幻想を」
五条「その認識を」
アウレオルスの顎を蹴り上げ、素早く背後に回る。
上条「ぶち殺す!」
五条「阻害します!」
──────上条の右手が、浮き上がったアウレオルスの顔面を
──────自身の右足が、その後頭部を捉えた
鈍い手ごたえと共に、錬金術師の体から力が抜けるのを感じ取れた。
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:17:35.41 ID:jQn18ckO0
だから謝れって言ったのに
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:18:33.63 ID:Qyc4AcEC0
12歳程度の少女を10m以上吹っ飛ばす右手と超次元サッカーで鍛えられた右足の挟み撃ちとか殺す気かよ
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:19:42.45 ID:fDQoTsdc0
そにそ支援
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:19:44.78 ID:JOAX56ukO
アウレオルスの頭がハンバーグになっちまう
普通に頭潰れるよね
>>903 やっとハンバーグが食べられるじゃないかw
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:20:48.86 ID:TzC77srRO
偶にでいいから…倒れ伏したままでいるおっさん達のこと、思い出してあげてください…
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:21:26.63 ID:0BoiTM4WO
ぺちぺちこねこね
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:21:40.74 ID:jQn18ckO0
おっさん達なら五条さんに見とれてるよ
ビットリオ=カゼラ 「……五条殿、マジ英雄……」
ローマ正教十三騎士団「……やべぇ、お仕えしてぇ……」
909 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:23:06.33 ID:P1C+Qi/4O
────────────
『呆然、私は敗れたというのか』
ぐちゃぐちゃに乱れた校長室に、錬金術師の声が響いた。
部屋の中に存在する影は四つ。
仰向けに倒れたまま嘆声を上げた緑髪の錬金術師、アウレオルス=イザード。
煙草を咥えて割れた窓から夜景を眺めている魔術師ステイル=マグヌス。
傍らの書棚に持たれかかり、腕を組んで笑っている認識阻害、五条勝。
そして、倒れている緑髪の錬金術師の手をとり涙を流している吸血殺し、姫神秋沙。
アウレオルス「殺せ。最早私が生きる由も無し」
ポーンと小気味の良い音が響き、アウレオルスの頭にサッカーボールがぶつかる。
五条「ヒヒヒ……オマエは、自分の右手も見ずにそういう事を言いますか……」
五条の言葉に、アウレオルスは視線を自分の右手へと投げた。
吸血殺しの少女が、その両の瞳に涙を湛え、彼の右手を両手で包み込む様に握り締めている。
姫神「良かった。あなたが生きていて。皆が傷つかないで。本当に。良かった」
その様を見た錬金術師が軽く微笑み、言葉を吐く。
アウレオルス「俄然、そんなに泣くな、吸血殺し。貴様には随分と世話をかけてしまったな」
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:26:20.38 ID:jQn18ckO0
生きてたw
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:26:42.06 ID:xxgqWOvcP
見えないとこから台詞が
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:27:44.05 ID:u9Ot0zSG0
あれ?騎士団は?
>部屋の中に存在する影は四つ。
Oh…
914 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:28:38.24 ID:P1C+Qi/4O
錬金術師の右手がするりと姫神の手を抜け、その頭を撫でる。
アウレオルス「倫敦の神父よ、この娘の異能を抑える方法は『それなら心配しないで構わない』
ステイル「その娘は、再度うちの教会で身柄を預かる事になった」
窓の外を見据えていたステイルが、咥えタバコを右手に持ち直し、言葉を続ける。
ステイル「擬似的なものだけど、その娘の異能を抑える方法もある……余計な心配はしないで良いと思うよ」
アウレオルス「間然、なれば心配の余地も無し」
ステイル「憑き物が落ちたみたいな顔だね……女にフラれた気分はどうだい、錬金術師?」
ステイルがくつくつと肩を揺らした。
アウレオルス「悠然。他愛も無いものだな……最早俗世に興味も失せた。何処かで眠りにでも」
再びポーンと音が響き、アウレオルスの頭にサッカーボールがぶつかる。
五条「……だからオマエは自分の右手をですね……」
姫神「私。いや。あなたが居なくなるのは。嫌」
姫神を見ていたアウレオルスの瞳が丸くなる。
五条「……ククク……縋る手を無情に振り払われる辛さは……つい数十分前に学んだでしょう……?」
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:28:43.50 ID:Qyc4AcEC0
上条さんとインなんとかは帰ったか?
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:30:12.42 ID:xxgqWOvcP
竜王の顎出なかったね
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:31:15.79 ID:TzC77srRO
姫神がきっちりヒロインしてる…
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:32:55.97 ID:jQn18ckO0
竜王の顎でたらアウレオルスの記憶がぶっ壊れるからな
そんな事、五条さんが許す筈がない
五条さんの半分は優しさで出来ている。もう半分はハンバーグ
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:33:06.98 ID:JOAX56ukO
どうやらみんな幸せになれそう
920 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:33:15.21 ID:P1C+Qi/4O
アウレオルスが、ふっと微笑み、言葉を続ける。
アウレオルス「……必然。このまま消えるというわけにも行かぬ様だな」
言い終えたアウレオルスが体を起こす。
アウレオルス「先の騎士団は何処へ消え失せた?」
ステイル「……帰ったよ。礼ならそこの五条に言うんだね。色々とワケがあって、君はあの騎士団共にきっちりと粛清された事になっている。これでローマ正教に終われる心配は無くなったわけだ」
アウレオルスの視線が五条へ走る。
アウレオルス「愕然。礼を言おう少年」
五条「……先にオマエから貰ったハンカチが中学生には高価過ぎましてね……つり銭みたいなものでしょうか……ヒヒヒ……」
ステイル「……で、これからどうするんだい?」
ステイルが煙草の煙を吐く。
その問いを聞いたアウレオルスが立ち上がった。
アウレオルス「自然。如何に姿形を変えようと、最早俗世に私の懸かる余地は無し。当面は世俗を離れようか」
ステイル「……わかってるとは思うけど」
アウレオルス「当然。最早私には欲するもの無し。黄金練成は封じ、魔術の道も閉ざすと誓う」
ステイル「……聞き届けよう。私的には少し勿体無い気もするんだけどね……」
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:33:47.33 ID:jQn18ckO0
いま、漸く理解した
今回のメインヒロインは「カゼラ&ローマ正教十三騎士団」
間違いない
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:35:16.17 ID:ZoPXD7+CO
さぞ満足気に帰ったんだろうなwwwwww
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:37:32.20 ID:jQn18ckO0
しかし既にライオネルが全滅報告を……
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:37:52.33 ID:bjZCDEteO
あんだけ煽られて血気盛んになったにも関わらず、一太刀も浴びせられないまま帰らされたおっさん達カワイソス
まあ手柄は貰えたんだろうけどもさ
925 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:38:13.51 ID:P1C+Qi/4O
アウレオルス「唖然。なれば黄金練成を教授するか?倫敦の神父よ」
ステイル「異端審問にかけられるわけにも行かないから、遠慮しておくよ」
アウレオルス「そうか……」
姫神「あの」
アウレオルス「どうした、吸血殺し……いや、姫神秋沙」
姫神「また。会える?」
その問いかけに答えず、アウレオルスは視線をステイルに送った。
ステイルが黙って首を縦に振る。
アウレオルス「当然。姿形は変わるだろうが、必ずまた会いに来ると誓おう」
その様子を見たステイルが微笑み、こつこつと歩き始めた。
ステイル「姫神秋沙。明朝午前九時に、この塾のロビーにて落ち合おう。荷物をまとめておいてくれよ」
言いながら右手を掲げ、校長室を後にする。
五条「……ではオレもこれで……」
同様に右手を掲げ、部屋を出る。
姫神「待って」
姫神が発した言葉に、五条の足が止まった。
姫神「ありがとう。また」
特に言葉も返さず、黙って右手を掲げ、校長室を後にした。
────────────
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:40:05.71 ID:bjZCDEteO
そういえば今回ステイルは皮剥かれなかったみたいね
927 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:42:08.00 ID:jQn18ckO0
上条さんの右腕も独り立ちしなかったしな
結論
おっさん活躍でみんなハッピーありがとう
929 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:44:06.88 ID:P1C+Qi/4O
ステイル「お疲れ様」
五条「……えぇ、お疲れ様でした……」
三沢塾の前で、ステイルと共に足を止め挨拶を交わした。
ステイル「と言っても、ぼくの方はまだやる事が残ってるんだけどね」
言って、三沢塾を見上げるステイル。
五条「……ククク……ご苦労な事です……」
ステイル「全くだ」
ステイル「けど良いのかい?随分腹に据えかねてたみたいだけど、ご丁寧に逃亡の手助けまでしてあげちゃって」
問いを投げたステイルが、懐から煙草を取り出した。
五条「……一本頂いて良いでしょうか……」
自身の言葉に少し驚愕の表情を浮かべたステイルが、箱から二本煙草を抜き出し、一本を自身に差し出してくる。
受け取った煙草を口に咥えた。
次いで、ピンと澄んだ音が響き、眼前にジッポライターの火が踊る。
フィルターを軽く吸ったまま、煙草の先を火へと近づけた。
ジッと小さな音がして、煙草の先に火が灯る。
口中に紫煙が入ったのを感じ、大きく息を吸って、吐いた。
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:47:46.86 ID:TzC77srRO
えっ
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:48:42.28 ID:xxgqWOvcP
えっ
932 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:48:48.09 ID:P1C+Qi/4O
五条「……結局アウレオルスも、過程と結果が違っただけで、根っこはオマエや上条とかわりませんからね……ヒヒヒ……」
ステイル「……」
次いで煙草に火をつけたステイルが、考えこむ様な表情で黙り込んでいる。
五条「……手段は大変誤っていて、それにオレが巻き込まれたのも確かに腹の立つ話ですが……動機を考えれば、完全否定は出来ませんよ……」
再びフィルターに口をつけ、紫煙を肺へと送り込み、吐き出す。
疲れた体に、普段摂取しないニコチンが染み渡るのを感じた。
ステイル「……甘い人間だね、君は」
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:48:50.38 ID:ABmeb6wj0
えっ
えっ
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:50:22.96 ID:bjZCDEteO
えっ
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:50:30.98 ID:Qyc4AcEC0
サッカープレイヤーがタバコ吸ってんじゃねえよwwwwww
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:51:01.67 ID:0+qNBUh20
おい
おい
14歳wwwwww
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:51:24.12 ID:jQn18ckO0
ハードボイルドだな
とても14歳同士のやり取りに見えん
939 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/06(月) 23:51:37.82 ID:P1C+Qi/4O
五条「……ククク……どうでしょうか……大切な誰かを守りたいと思う気持ちは、多かれ少なかれ皆が持っているものでしょう……それを否定出来るほど、オレは偉くはありませんよ……」
言いながら左手で携帯電話を開き、幾度かボタンを押す。
『もしもし……オレです……』
『眠っていましたか……?ああ……なら良かった……』
『いや……特に用は無いんですが……』
『ええ……楽しみです……また前日にでも連絡しますよ……』
電話をしながらふと見ると、ステイルが右手を上げて去っていくのが見えた。
見えはしないだろうが、その背中に煙草を挟んだままの掌を向けて左右に振る。
右手の煙草を口に咥え、夜空を仰ぎ見た。
夏も中盤を終えようとしている空に、僅かながら、鈴虫の声が響き渡っていた。
五条「……マズいものですね……」
──────to be continued──────
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:52:17.67 ID:bjZCDEteO
アンチスキルって未成年の飲酒喫煙も取り合ってくれるのかなぁ?
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:52:31.82 ID:0+qNBUh20
ラスト1行が認識負荷
乙です
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:52:54.27 ID:XmS0L8Li0
※「超次元」サッカープレイヤーの五条さんだから大丈夫です。
普通の未成年サッカープレイヤーの方は絶対真似をしないでください。
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:54:17.38 ID:jQn18ckO0
声が聞きくて電話とか
既に交際状態じゃねーかw…………お幸せに
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:54:21.64 ID:ABmeb6wj0
乙
次スレ突入か
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:55:37.21 ID:GpuwoMQFO
乙!
今日は久々に早く眠れるな
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 23:56:59.27 ID:PYhCMRRBO
乙
ヘタ錬が原作のBADENDにならなかったのが嬉しい
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:00:43.88 ID:h8X+Ob5KO
乙
やっと準決勝まで来たのに
五条さんがなかなか引き抜きリストに入らない……
早く仲間にしたいぜ
948 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/07(火) 00:01:53.85 ID:ko8kBZM7O
以上、本日投下分となります
本日も支援&お付き合いを頂きました皆様
並びに関係各位の皆様
本当にありがとうございました
第二章、めでたく終了となります
さて、日常を挟んで次章となります次回以降の投下に関しましてですが、明後日辺りにそろそろ製作速報に移動してゆっくりやって行こうかと思います
(移動に関してはご意見を頂ければ幸いです)
それでは、お嬢に一票入れましたのでここまでのお話で質問&ツッコミがございましたらスレの残りでお伺いさせて頂きます
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:03:05.12 ID:jgTrm19l0
乙!
五条ファンさんの睡眠時間が心配
あんまり無理しないでね
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:03:33.48 ID:eeO94IXfO
おつ
どこまでもついていくぜ
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:05:27.09 ID:jkmpVTIu0
乙! 毎日すごい楽しんで読ませていただいてます!
製速でのんびり待ち構えてます! ありがとう!
乙です。黒子とはもはや恋人同士の会話だな。
ところで原作だとステイルがたばこすってる理由あったりする?
火を使う魔術だからそれ関連とか…普通のたばこじゃなさそうだよね。
953 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:06:01.74 ID:jb0RvYyMO
おつ
期待してる
954 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:07:54.93 ID:jgTrm19l0
ハイッハイッ 質問ノシ
今後、ローマ正教十三騎士団の再登場はありますか?
あと、五条さんの得意なハンバーグと、苦手なハンバーグを教えて下さい
vipで完結希望
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:13:14.24 ID:0iQHJqooO
ニコ動でこのスレのまとめ作ってます><頑張ってくださいw
957 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:13:50.12 ID:nlPxQuVrO
乙。
次は盛夏祭かな?今度こそ邪魔の入らない黒子とのデートを期待せざるを得ない。
五条さんが何故喫煙してるのか気になるが、これからの話の中で出てくるとかなら答えてくれなくてもおkです。
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:20:56.85 ID:HTFuhF9cO
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:21:27.58 ID:TRX1cUpZP
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:23:06.18 ID:h8X+Ob5KO
962 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:24:13.69 ID:0iQHJqooO
皆さん応援ありがとうございますw
期待されてるみたいなので頑張りますw
スレ主早く帰ってこないかなぁ
963 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:25:59.45 ID:NOBpUAHrP
964 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:28:12.27 ID:r08YFBkUO
965 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:28:38.76 ID:TRX1cUpZP
>>962 「銃をこの手に 弾丸は魔弾 用途は射出 数は一つで十二分」
「人間の動体視力を超える速度にて、射出を開始せよ」
967 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/07(火) 00:30:39.69 ID:ko8kBZM7O
>>954 両方、決めてません
>>957 重い話がてら、ステイルに対する心情的な歩み寄りの表現です
968 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:34:47.02 ID:0iQHJqooO
サムネ書いてくれる絵師様キボンヌw
>>967 お互い頑張りませうw
970 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:36:10.60 ID:nlPxQuVrO
>>967 なるほど…渋いなあ、五条さん。ハードボイルドだぜ…
>>968 単芝、自己アピール、自意識過剰
要点抑えすぎだろ
カジキマグロも入れ食いしてるレベル
973 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:37:24.41 ID:TRX1cUpZP
974 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:37:57.47 ID:jgTrm19l0
>>967 アンサーレス感謝です
氏の書かれる格好いい五条さんと、和み系十三騎士団
大好きです。次回作、楽しみにお待ちしております
975 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:43:15.71 ID:0iQHJqooO
落ちたら怖いのであげますw
976 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:44:30.15 ID:TRX1cUpZP
>>975 窒息死圧殺感電死溺死脳死轢殺ショック死毒殺衰弱死とりあえず死ね
977 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:44:48.42 ID:1l2tBU+Y0
くまくま
978 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:45:47.95 ID:uvBLmGLWO
追い付いた!!
五条さんたらかっけー!!
980 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:46:59.52 ID:NTJuYAOm0
どこまでも付いていくぜ
981 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:52:24.44 ID:+ZVKNvFv0
982 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:53:45.08 ID:OkGTAro40
ハンバーグ好きってのは公式設定?
気に入らない意見はすぐにネガキャン言っちゃう人って・・・
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 00:58:09.87 ID:bcUxnbQV0
わり誤爆
985 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/07(火) 01:03:29.13 ID:ko8kBZM7O
入れ食いすぎワロタwww
相変わらず五条さんかっけーなぁ
アウレオルスも悲惨なことにならずにすんだし姫神もしっかりヒロインしてるしおっさんはかわいいし
ほんとキャラを全員魅力的にしてくれる良SSだわ
続きも期待してます
ふぅ…
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:10:19.92 ID:jgTrm19l0
スレタイ"とある五条の蹴球闘技" いいと思います
不良達との心温まるストレス発散は続けているの??
今後、砂皿氏や浜面氏との絡みに繋がったりとかゎ……
次回は製作でいいんだな?
990 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:12:52.34 ID:dfMJ5k9EO
どこでやろうとどこまででも着いていくぜ…!
とあるもイナイレも全く知らないがこの作品は好きすぐる
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:13:28.81 ID:nlPxQuVrO
vipでパートスレは好まれないし、やっぱり別のとこに移動した方が良いだろうな。
992 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:17:25.07 ID:JQy3Iow00
乙
1000なら万丈登場
993 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:20:52.03 ID:RTqBYvVEO
1000なら黒子手作りハンバーグ
1000ならこのスレに書き込んだ奴ら全員狂え……純粋に……!
995 :
五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/07(火) 01:21:58.74 ID:ko8kBZM7O
>>989 次回は明後日の夜に製作に立てようと思います
996 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:23:56.01 ID:5XxcNx5cO
1000なら五条さんオールバック
乙乙
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:26:47.57 ID:xAXPUKYHO
999 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:31:19.24 ID:nlPxQuVrO
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 01:31:53.36 ID:jgTrm19l0
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1001 :
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う 時代の流れ デブきめぇんだよ 捨てアド晒してメル友 メンヘラ 殺 た
い VIPヌクモリティ 顔晒し 馴れ合いスレ 「〜だお」 コテ雑 し
き 今のVIPが嫌ならVIPから出てけww A雑 大阪VIPPER集まれ!!☆ ま
た 工作員 18歳♀が16歳♂に安価メール VIPでMMO ネタにマジレスの嵐 す
く 隠れオタ skype パートスレ Skype mp3垂れ流し
な 住所ギリギリまで晒して近かったらラーメン 二番煎じ
い 空気読め リア充 ニコニコ動画
>>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お 付き合ってくだしあ>< 今から元カノに痛メする
>>3 ウチは高校生だぉ☆
>>9 うはwwこれがVIPクオリティw
∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !! V∩
>>2 自重しろwwwww Be
ハ (7ヌ) (/ /
>>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼
>>5 2chって有料なんですか?
\ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄ ⌒ヽ( ゚ω゚ ) // 玉
>>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O
>>8 お母さんに何て言えば
| |ー、 / ̄| //`i構って女/ F 安価で絵描くお
低 | 恋愛 | | 厨房 / (ミ ミ) | | F 14歳♀中学生処女だけど質問ある? ハ
年 | | | | / \ | | ム
齢 | | ) / /\ \| ヽ PCに詳しい人ちょっときて!!! イ ス
化 / ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | 電車男 ミ タ
| | | / /| / レ \`ー ' | | / サーセンwwwwwwwwwwwwwww フ |
ニュー速VIP
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