乙
テイルズみたいだね
953 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 20:07:48.54 ID:gO91SPJp0
乙
これは海に飛び込みたくなるな
954 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 20:07:59.86 ID:juXUKreS0
実は駆けつけてエーリカと会うまでを第12話にしようと思ったけど
一時間で一話という感じで書いてるから、ここでくぎるよ
次の方どうぞでござんす
どうすればこんな上手く書けるのか…
乙!
乙!
さて、ちゃちゃっと次がくれば充分投下できる量ではあるが・・・
958 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:10:01.42 ID:SMSBMfwZP
では、残りのレス数が心許ないのでちゃっちゃと行きます。
ネガティブな話で余韻ぶっ壊します。ごめんなさい。
残り30レス、
>>453からです
ごーごー!
スタゲktkr!
支援!!
――――――――――――――――――――――――――――――
俺「じゃあ、ネウロイは撃墜出来なかったんですね……」
坂本「ああ。リーネの攻撃を受けて撤退したと報告を受けている。
それにしても、まさかダメージをこちらに押し付けてくるとは……厄介な相手だ」
俺「あの時、俺はネウロイに操られて『繋がった』状態だったから、俺にダメージが来たんでしょうね。
おそらく、本来は攻撃してきた者にそのまま返すんじゃないでしょうか? 対策なしに仕掛けるのは危険ですね」
宮藤からの報せを受け、彼女らと入れ違いにミーナ中佐と坂本少佐が部屋に来ていた。
戦闘報告を聞いて冷静に分析する俺を見、少佐は顎に手をやった。
坂本「……思ったより大丈夫そうだな。もっとしょげているかと思ったが」
俺「ショックじゃないって言ったら嘘になりますけどね。
眼帯、貸して頂いてありがとうございました」
この黒い眼帯は少佐の私物だそうだ。
たまには気分を変えて、いつもと違う眼帯にしたくなることもあるそうで。
962 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:20:01.73 ID:SMSBMfwZP
坂本「構わん。それはお前にやろう」
ミーナ「とにかく、今の貴方を空に上げるわけにはいかないわ。
俺特務中尉、決定事項を伝えます。飛行及び、武装の持ち出しを無期限に禁ずる。
坂本少佐の訓練にも参加しちゃダメよ。……いいわね?」
俺「了解です。無期限……長くなりそうですね」
期限が定められていないのなら、あっさりと処分は覆るかもしれないし……
もしかすると、二度と飛ぶことは出来ないかもしれない……。
ミーナ「本当にごめんなさい。貴方にはどんなにお詫びしてもし切れないわ。
本来ならすぐに入院させるべきなのに、機密の都合でこんな最前線に留め置いて……
Nライフルのこともそう。魔導炉が異常稼働すると分かっていながら、その性能を頼りにして……」
別に中佐のせいじゃないのに……。
深々と頭を下げる中佐を、俺は必死に宥めた。
坂本「Nライフルと言えば、ノイエ・カールスラントから技術者が来ているそうだな。
魔導炉の調査を行うとか。……ま、結果は想像付くがな。調査だけが目的でもあるまい」
俺「コアコントロールシステムが逆流したんでしょうね。他に説明が付かない」
ウォーロックに搭載されていた、ネウロイの行動を乗っ取って意のままに操るためのシステム。
Nライフルの魔導炉に同様のシステムがあって、それが逆に作用したと考えれば全ての辻褄が合う。
そんなものが前線に配備されていたと知れては大問題になるから、ライフルの回収に技術者を寄越したのだろう。
これもマロニーの差し金なのかな支援
ってマロニーはブリタニアでスタゲはカールスラントか
964 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:25:21.34 ID:SMSBMfwZP
俺「異常稼働の件も含めて、警戒を怠った俺のミスです。
ウーシュがライフルを持って来た時、みんな同じことを考えてたはずなのに……
性能ばかりに目が行って、リスクを頭の隅に押しやってた。起きるべくして起きたってとこですね」
それでも管理責任というものがある。そのためか、中佐も少佐も済まなそうにしている。
何と言うか……中佐はともかく、少佐までこんな調子では非常に気まずい。
ミーナ「とにかく、貴方の右目は第501統合戦闘航空団が責任を持って治療を行うわ。
専門家の話では、治癒魔法を掛け続ければ破壊された体組織は再生するそうよ。
つまり、時間は掛かるけど、貴方の目は治る。宮藤さんも完治まで治療したいと言ってくれているわ」
俺「助かります。……視力は、元に戻るんでしょうか」
ミーナ「視力は……元通り、とまでは行かないそうよ。見えるようになるのは間違いないということだけれど……。
……そうね。貴方も勘付いているようだし、いずれ伝えることだから今のうちに言っておくわね」
迷う素振りを見せ、それでも咳払いで場を整えて、中佐は言い放った。
ミーナ「貴方の飛行停止処分が解除されることは……ありません。
少なくとも、視力が完全に回復しない限り。無期限とは、そういうことよ」
俺「そう……ですか……」
965 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:30:03.42 ID:SMSBMfwZP
文字通りの無期限。事実上の引退宣告。
両眼視差が機能しない状態では、戦うことはおろか飛ぶことすら難しいだろう。
編隊員に危険が及ぶ可能性だってある。そんな奴を空に上げるわけにはいかないということだ。
目のことが開発省に知れれば同じように処理されるだろう。いや、既にそうなっていても不思議じゃない。
薄々そんな気がしていたとはいえ……バルクホルン大尉にぶん殴られたなんてもんじゃないくらい、ショックだった。
でも、それを表に出せば、責任感の強い中佐のことだ……また余計に表情を陰らせてしまうだろう。
俺「……見えるようになるだけマシってことですね。分かりました。
ええと……、それと、基地の中、歩いても良いですか? ずっとベッドの上じゃ目が治る頃には脚の方がやばそうで」
ミーナ「ええ……。飛行と訓練以外、基本的に貴方の行動を制限するつもりはないわ。
みんな随分心配してたから、顔を出してあげて頂戴」
坂本「何かあったら遠慮なく言うんだぞ。お前は私たちの仲間なんだからな」
仲間……。今の俺が? 空を閉ざされた、この俺が?
その言葉の響きに違和感を覚えつつ、俺は了解の旨を告げた。
966 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 20:32:28.40 ID:juXUKreS0
支援だ!
飛べなくなるのはきついなぁ・・・
967 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 20:34:44.43 ID:Wp2j9+hGO
命令違反以外で飛行禁止になる俺は初めてか?
ってあまり書き込まない方がいいのか
968 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:36:31.05 ID:SMSBMfwZP
――――――――――――――――――――――――――――――
いつもの庭園。昼間からここでのんびりするのは久し振りだった。
今日からは、ここで昼寝していても、誰も怒鳴り散らしたりなんかしない。
……それが少し寂しいと感じていることに、俺は自分で驚いた。
俺「良い天気だねぇ……お、あれは宮藤か」
空を見上げる俺の左目に、空戦機動の訓練中なのか、複雑な軌道を描いて飛ぶ宮藤の姿が映った。
彼女が履く『震電』は扶桑製ストライカーの最新型で、長らく開発がストップしていたものに、
新たに解析された宮藤理論が盛り込まれて試作機の建造に至ったという。
結果論だが、父から娘へ……というやつだ。
俺「あのひよっこが随分立派になりやがった。それに比べて俺は……」
サーニャ「俺さん?」
視線を戻すと、そこにはサーニャとエイラが立っていた。
エイラは未だおかんむりらしい。無理もないだろうけど、少しはこっちの身にもなってくれないものか。
支援
この後って予約ある?
970 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:40:04.68 ID:SMSBMfwZP
俺「よう。肩の傷は大丈夫なのか?」
サーニャ「はい、さっき包帯が取れました。もう傷跡もありません。少し痛むくらいですよ」
俺「傷跡は残らないんだな? それを聞いて安心したよ。ほんと、悪かった」
不幸中の幸いというやつは本当にあるものだ。
彼女の柔肌に一生消えない傷を刻んだとあっては、詫びても詫び切れるもんじゃない。
エイラ「ナニが安心なんだヨ。柱のネウロイの時から、ちょっとは見直してたのニ……!」
サーニャ「エイラ。撃ったのは俺さんじゃないわ、ネウロイよ。俺さんはずっと私を逃がそうとしてくれてた」
エイラ「でも……許せないんダ。あの銃が危険ダって、分かってたはずじゃないカ!」
エイラの言う通りだ。あれの一番近くに居た俺は、危険性も一番良く知っていたはずだった。
俺は何も言い返さず、エイラに言われるままにしていた。
エイラ「なのに俺も誰も止めないデ……その挙句にサーニャが撃たれたんだゾ。
当たり所が悪かったら死んでたかもしれないんだゾ! 肩だって、ピアニストには大事な――」
971 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:45:02.80 ID:SMSBMfwZP
サーニャ「もう、いい加減にして!」
突然、サーニャの感情が爆発した。
今にも泣き出しそうな顔で歯を食い縛っている。
エイラ「さ、サーニャ……」
サーニャ「俺さんはもっと辛いのよ。片目が見えなくなっちゃったのよ。
私はまだ飛べるしピアノも弾けるけど、俺さんはもう――」
言葉の続きは聞かずとも容易に想像出来る。
どうやら、俺の無期限飛行停止処分は、とっくに知れ渡っていることらしい。
俺「サーニャ」
俺に呼ばれて、サーニャは息を飲んで言葉を止めた。
自分のことのように怒ってくれるのはありがたいけど、俺は二人に喧嘩して欲しいわけじゃない。
>>969 ごめんな。俺がいるんだ…
投下したかったらやってくれても平気なんだな
サーニャが優しすぎて泣きたい…
>>973 短いから、これが終わったらちょっとだけ投下してもいいかな?
975 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:51:18.86 ID:SMSBMfwZP
俺「宮藤がさ、俺の目を治すって言ってくれたらしくて。その間はここに居ることになったんだ。
でも、タダ飯食らいってのも存外居心地が悪くてな。なんせ出来ることがなんにもないと来たもんだ」
飛行禁止に訓練への参加も禁止。
片目では、精密な作業を要求されるストライカーの整備も満足に行えないだろう。
俺「時間だけはあるから、色々余計なことまで考えちまって。これがなかなかきつくてな……。
悪いけど、他に用がないなら少し一人にしておいてくれねぇかな。
ほら……お前らに見られてたんじゃ、しょげることも出来やしねーから」
な、と笑って同意を求めるが、三日前と同じく、全く上手く笑えてない自分が情けなくて仕方がない。
そんな俺に二人は何も言うことが出来ず、表情を曇らせたまま背を向けて歩き出した。
……おっと、もう一つ言っておくことがあったな。
俺「エイラ。お前は間違ってない。お前の言った通りだよ。だから、気にすんな」
エイラ「……こっちこそ、言い過ぎタ。ゴメン……」
浮かない表情のまま、今度こそ二人は庭園を後にした。
後には、うなだれてそれきりになった俺が残された。
976 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 20:51:58.40 ID:eH4o7NxwO
>>974 いいよー
今日はオールナイトだから大丈夫だ!
978 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:54:10.00 ID:SMSBMfwZP
――――――――――――――――――――――――――――――
ペリーヌ「もう。慰めに来たというのに……あんな言葉を聞いたら入るに入れませんわ」
柱の陰で彼女は困り果てていた。
廊下を歩く俺を見掛けて、声を掛けようとして何と言えば良いのか分からず、そのまま追い掛ける内にここまで来た。
隠れて心の準備を整え、いざ出て行こうとしたら、エイラーニャという先客が居て。
二人の口論の末に、彼自身に一人にして欲しいと言われて。まるで隙がない。
ペリーヌ「はぁ……。俺さん……」
彼の身を案じるほど、考えれば考えるほど、胸が締め付けられる。
はて。これではまるで……?
「………」
うなだれる俺に、悶絶するペリーヌに、さらに陰から視線を送る人影が一つ……。
>>976 マジか
じゃあ盗撮の後に投下したいと思います
980 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 20:58:06.03 ID:SMSBMfwZP
――――――――――――――――――――――――――――――
エーリカ「やっほー俺。やっぱりここに居たね」
俺「ああ、キューピッド・フラウ。俺は今、猛烈に一人になりたいんだ。ほっといてくれないか?」
エーリカ「だーめ。一人で居ると、どんどん悪い方向に考えちゃうでしょ」
エーリカは俺の要求を華麗に却下すると、遠慮なく隣に腰かけた。
こいつほど周囲に気を配りながら、それを感じさせない人間を、俺は他に知らない。
エーリカ「おー。あれはミヤフジだね。最初に比べればずっと良いけど、立ち上がりがまだ甘いねー」
俺「……でも、飛んでるな」
エーリカ「そう、だね……」
俺たちの視線の先では、相変わらず宮藤が飛び回っている。
俺にはもう、ああすることは許されない。自分の中に泥のようなものが溜まって、息苦しかった。
エーリカ「聞いたよ、飛行停止だって。解除されることも、ないって」
俺「まぁな。でも、すぐ聞けて良かったよ。変に希望持たされるよりはまだ気が楽だ」
981 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 21:03:06.78 ID:SMSBMfwZP
苦笑して空を見上げる俺の頭を、立ち上がったエーリカは、その胸に抱き寄せた。
エーリカ「嘘だよ。……辛いよね。私も、なんにもしてあげられないの、辛いよ」
俺「よせよ。ガキじゃねぇんだぞ……」
エーリカ「強がらなくていいよ。泣きたかったら泣いてもいいんだよ」
弱った。抵抗する力が出ないどころか、本当に涙が出そうだ。
エーリカ「みっともなくなんかないよ。悲しい時に泣いて、何が悪いのさ?」
ああ、キューピッド・フラウ。確かにお前は悪魔だ。人の心の堤防を崩す、悪魔だ……。
俺「……俺はさ。あいつに追い付けなかったんだ。頑張ったけど、ダメだったんだ」
エーリカ「ハンナのことだね?」
彼女の隣を飛んでいたかった。でも、それは叶わなかった。
俺「だからさ。あいつの背中を守るために、俺は長距離狙撃を死に物狂いで身に付けたんだ」
エーリカ「うん。トゥルーデを門限過ぎまで付き合わせて、ボスに怒られたこともあったね」
982 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 21:03:46.93 ID:eH4o7NxwO
俺「この手で守りたかったから……大事だったから」
エーリカ「うん……そうだね。途中からライーサが二番機取っちゃったけど。
でも、三人で息ぴったりだったよね。ハンナも幸せそうだったなぁ」
大尉には感謝している。あの人がみっちり仕込んでくれたお陰で、俺は彼女に並べないでも……同じ空を飛んでいられた。
でも……いつからだろう? 俺は彼女の隣に居ることに『ズレ』を感じるようになって……
俺「なのに、俺はいつからか、あいつから逃げて……あいつの隣に居ることから逃げて……」
遠く頭上の星を見上げる、スターゲイザーになった……。
エーリカ「でも、俺は変わったでしょ? ここんとこの頑張り具合とか、見てれば分かるよ」
俺「もう一度、きちんと向き合おうって……そのために前を向こうって……
そう思えるようになったんだ……でも……」
右目を失って……戦う術を失くして……
もう、涙を抑えることは出来なくて……
俺「フラウ……俺はもう……飛べない……!」
もうスターゲイザーとしてしか生きられない。その『絶望』が少しずつ形を持ち始める。
俺は、彼女の胸の中で、声を殺して泣いた。
うわああこれは鬱だ…スターゲイザーってこんなに重いネーミングだったのか
ってか30レスだとするともうレス数足りなくね?
>>982 今投下してるのが
>>796
次スレ試してくる
エーリカ「そんなこと……ないよ。そんなこと、ない。私がさせない」
普段のエーリカらしからぬ力強い声に、俺は彼女を見上げた。
俺「フラウ……?」
エーリカ「やっと普通にフラウって呼んでくれたね。嬉しいな……」
心の底から嬉しそうに、彼女は俺の唇にそっと口付けて。
エーリカ「だいじょーぶ。全部私に任せておいて。にゃははははっ」
両手を広げて走って行ってしまった。
俺が放心から回復したのはそれからしばらく経ってからで……
俺「うおおい!? エーリカさん!? り、理由はともかくワケを言えーーーっ!!」
いつの間にか、涙はすっかり乾いていた。
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 21:16:12.10 ID:Wp2j9+hGO
エーリカとキス…だと…
スタゲぇえええ…
誰か、誰かマルセイユさん呼んできてあげて!ブン殴れば…殴ってやってくれよ…
IDで確認していただけるとありがたい。ちなみに
>>889は長いです
盗撮さんと
>>979が俺短いやんな状態ならGO!
――――――――――――――――――――――――――――――
ハンガーへと向かう道を、俺はとぼとぼと歩いていた。
途中でペリーヌが顔を押さえて悶絶しているのを見たが、構う余裕のなかった俺は、そのまま通り過ぎてしまった。
年下のエーリカに甘えたことを恥じているのではない。チュウしちゃったことが問題なのである。
彼女をそういう対象として見ていなかっただけに、急激に意識してしまって、尚更心苦しかった。
それは次第に強烈な自己嫌悪となって、右目の負傷とは別の意味で俺を追い詰めつつあった。
バルクホルン「俺。おい、俺! そんな調子で歩いていると頭をぶつけてしまうぞ!」
俺「あ、大尉……」
気付かないうちにバルクホルン大尉とすれ違っていたらしい。
俺の余程酷い状態を見かねたのか、大尉は俺を呼び止めた。
バルクホルン「右目以外の傷はもう良いようだな……。心配したぞ。部屋に閉じこもっているんじゃないかとな」
俺「それじゃ気が滅入るんで。出歩く許可もらって、あちこちぶらついてます」
大尉は眉をひそめて俺をしげしげと観察している。何事だ……?
バルクホルン「しかし何てザマだ。それでもカールスラントの男か?」
俺「国籍はそうですよ。両親は扶桑人で、頭ン中はブリタニア語ですがね」
バルクホルン「そのくらい減らず口を叩ければ、大丈夫か……」
俺「……さあ。どうでしょうね」
この状態のスタゲをマルちゃんがなぐったらポンコツになりそうだな
これエーリカ√なんじゃね?
>>991 再起不能になってエーリカが甲斐甲斐しく世話するENDか…
993 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 21:24:22.84 ID:SMSBMfwZP
バルクホルン「……俺。その。もし、辛いことや吐き出したいことがあったら、いつでも私に言うといい。
私では頼りないかもしれないが……な、仲間の悩みを受け止めるくらいの器量は持ち合わせているつもりだ」
俺は目を丸くした。大尉からこんな言葉を掛けられたのは、空軍時代を含めても初めてだったからだ。
心なしか、大尉の顔が赤くなっているように見える。
俺「大尉……。無理しなくていいんですよ?」
バルクホルン「む、無理とは何だ! ひひ、人がせっかく言い慣れないことをだな……!」
世間的にはそれを無理と言うのだ。
俺「まぁそれはそれとして。俺、大尉に謝らないといけません」
バルクホルン「な、何をだ?」
俺「ジェットストライカーの騒ぎの時、大尉に怒鳴りましたよね。その後、偉そうなこと散々言って……
人のことなんか、言えた義理じゃなかった。本当にすみませんでした」
バルクホルン「……正論は人を救わない、という言葉がある。だが、あの時はお前が来てくれて良かったと思っているよ。
あの時の言葉が、今お前自身を責め立てているのなら……それは甘受するべきだ。あの日の私のようにな」
諭すように大尉は言う。今日は珍しいことだらけだ……。
いや、俺が普段から気付いていなかっただけなのか。自分のことにかかりっきりで……。
俺「大尉。せっかくなんで、話を聞いて頂いてもいいですか」
バルクホルン「何なりと。カールスラント軍人に二言はない」
そうか〜スタゲテッカマンブレードだったか〜
――――――――――――――――――――――――――――――
半分がゴミ屋敷と化している、大尉とエーリカの部屋。
ここに来るとエーリカのことを否応なしに意識してしまうので招待は丁重にお断りしたのだが、
大尉の馬鹿力によって強引に連行されてしまった。
バルクホルン「ジークフリート線の向こうが見苦しいが気にするな。
って、お前は一度見ているな。で、話とは何だ?」
俺「部屋を出る前、中佐と少佐が会いに来たんです。その時、少佐が俺を『仲間だ』って言ってくれて……何だか居心地悪くて。
もう戦えない俺を、飛ぶことすら許されない俺を、技術屋としても力になれない今の俺を……
どうして『仲間』だなんて言えるんですか?」
バルクホルン「何だ、そんなことか……」
露骨にがっかりされた。これはこれで何だか傷付くな。
バルクホルン「逆に聞くが、どうして今のお前が『仲間』ではないなんて言える?』
傷付いたと思ったら、今度は頭をガツンと殴られたような気がした。
どうして……だろう。いや、だって、今の俺は何の役にも立たないんだぞ……?
996 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 21:28:52.16 ID:SMSBMfwZP
バルクホルン「理屈じゃないんだ。何が出来るか、どう貢献出来るかでもない。
お前も含めて、私たちは十二人全員で第501統合戦闘航空団『STRIKE WITCHES』なんだ。
誰一人欠けてもいけない……『仲間』というのは、そういうものだろう?」
俺「そんなんで納得なんか出来ませんよ……」
俺は、今は連合軍の外部の人間だ。連合軍として戦うために集まった大尉たちとは都合が異なる。
もうウィッチとして戦えないことが違和感に拍車を掛けて、尚更『仲間』という言葉の定義は迷走していた。
バルクホルン「確かに、『仲間』とは……軍や開発省ではまた違った定義なのかもしれない。
でも、ここはここだ。連合軍という組織の中にありながら、ここだけは軍隊とは一線を画している。
無論、そうなるよう尽くしてきたミーナや少佐の力あってこそだがな」
大尉の言う通り、普通なら軍法会議レベルの問題が何度も起きているにもかかわらず、
俺たちはそんな堅苦しいものとは無縁の生活を送ってきた。
でも、それとこれとは……
バルクホルン「これまで共に戦ってきた決して短くない時間は、
お前を『仲間』だと私たちに認識させるには充分だったさ」
さるよけ
支援
999 :
スターゲイザー:2010/11/29(月) 21:30:58.92 ID:SMSBMfwZP
大尉が手を伸ばし、俺の肩に触れる。
バルクホルン「……そうだな、『仲間』なんて言い方をするからややこしくなるんだ。
ブリタニア基地に居た頃、私がミーナに叱られたことを覚えているか? 私が墜落した時のことだ。
あの時の言葉を、今度は私からお前に贈ろう――」
そっと俺を抱き締めると、大尉は穏やかな声で言った。
バルクホルン「私たちは『家族』だ。この部隊の全員がそうなんだ。
そして、だからこそ、私たちは損得勘定抜きでお前の力になりたいと思っている。
お前自身のためにも、お前を思う『家族』のためにも、自分を無価値みたいに言うんじゃない」
あれ。エーリカにも同じようなことを言われた記憶がある。
……何だ。俺は、変わったつもりで、一番根っこの部分が変わってなかったんじゃないか……。
バルクホルン「もう一度言うぞ。私たち十二人は『家族』なんだ。家族に遠慮する必要なんかないだろう?」
俺「……俺は、ここに居ても良いんですか? 何も出来ないのに、ここに居て良いんですか?」
バルクホルン「当たり前だ。『お前だからこそ』ここに必要なんだ。
それに、何もしないことと何も出来ないことは違うぞ。お前には力がある。知識もある。
お前は何もしていないだけだ。だからそれを苦しく感じる……。
出来ること、望むことを探すんだ。それをなせばいい。そのための助けになりたいと思うよ」
俺「俺に出来ること……。俺が……望むこと……」
続く言葉が追い打ちをかける。言葉は凶器、とはよく言ったものだ。
大尉だって飛行停止処分のことは知っているだろう。だからこそ、他に自分を活かす道を探せと言ってくれている。
それは分かっている。頭では分かっていて、そうするのが正しいんだってことも、ちゃんと分かっていて。
でも、俺の望みは最初から一つしかなくって……今はもう、叶うことはなくなっても、捨てられなくって。
思考と心理に板挟みにされて、俺の身体は震えた。
そして、俺の震えを察したのか、大尉は俺の頭を撫でながら言葉を繋いだ。
バルクホルン「少しきついことを言ったかもしれない。でも、お前ならこの壁を乗り越えられると信じている。
……泣きたかったら泣いてもいいぞ。今なら涙は見えないからな」
俺「冗談じゃありませんよ……。ついさっき、柄にもなく泣いたばかりなんです」
それは残念、と大尉は笑った。
大尉に見えない所で、一筋だけ、俺は涙を流した。
1001 :
1001:
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く 隠れオタ skype パートスレ Skype mp3垂れ流し
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い 空気読め リア充 ニコニコ動画
>>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お 付き合ってくだしあ>< 今から元カノに痛メする
>>3 ウチは高校生だぉ☆
>>9 うはwwこれがVIPクオリティw
∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !! V∩
>>2 自重しろwwwww Be
ハ (7ヌ) (/ /
>>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼
>>5 2chって有料なんですか?
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>>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O
>>8 お母さんに何て言えば
| |ー、 / ̄| //`i構って女/ F 安価で絵描くお
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