1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理ですよ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:17:56.88 ID:Poa+COdfO
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:19:25.88 ID:Poa+COdfO
開けてしまったパンドラの箱。
そこからは様々な記憶が飛び出してきた。
最後に出てくるのは、希望か、絶望か。
どちらでも、あぁ――どちらでも構わない。
それが絶望だとしても、"私"を捨てるものか。
お前との思い出を―――
―――逃すものか。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:20:46.71 ID:Poa+COdfO
川 ゚ -゚) 約束を抱いて眠るようです
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:22:12.48 ID:Poa+COdfO
目を覚まして、自分が分からなくて、歩き出して。
"私"を見つけて、読み始めて、時は進んで。
長くて、短かった物語ももうじき終わる。
川 ゚ -゚) 「トソン……」
知りたかった記憶。
知りたかった時間。
私はどちらも手に入れた。
全てではないにしろ、この手に掴んだ。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:22:46.87 ID:VlJN+viWO
しえ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:23:27.87 ID:IJyEVVv9O
支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:24:11.70 ID:Poa+COdfO
気づけば、既に取り戻していない記憶の方が薄くなっている。
加速したストーリーも、終盤に差し掛かっている。
川 ゚ -゚) 「お前はもしかして――」
そこまで呟いて、口を閉じた。
何故か口角が吊り上がる。
川 ゚ー゚) 「読めば、分かるか」
影は見えたが、まだ分からないから――
私は"誰か"が書いた本を捲り始めた。
掴んだページは、大きく"最終日"とだけ、書いてあった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:24:52.42 ID:sDM5UlPI0
しししえん
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:25:54.49 ID:IJyEVVv9O
しえん
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:26:05.26 ID:Poa+COdfO
――――――――――――――――――――――
川 ゚ -゚) 「おはよう」
(゚、゚トソン 「おはようございます、今日は早いのですね」
前日と同じ様に、魔女は王女を起こしに部屋へ入りました。
今日はどの様に起こしてやろうか、等とにやけながら考えていたのですが、そこには既に目を覚ました王女の姿が。
川 ゚ -゚) 「昨日は早く寝たから……?」
(゚、゚トソン 「?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:28:28.60 ID:Poa+COdfO
川 ゚ -゚) 「お前の目、腫れてないか?」
目敏く前日との相違点に気づいた王女は、すぐにそれを指摘します。
(゚、゚トソン 「"本の仕上げに思ったよりも時間がかかりまして、あまり眠れてないんですよ"」
用意した台詞を返す魔女。
さぁ、王女は二度目の朝を迎えてしまいました。
二人は望まず、誰かが望んだ、最後の日の始まりです。
川*゚ -゚) 「今日見せてもらえるのを楽しみにしているぞ」
(゚、゚トソン 「えぇ、何はともあれまずは朝食を済ませましょう」
エプロン姿の魔女が促すと、一つの返事と共に王女は木造の床へ足を起きました。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:29:41.60 ID:Poa+COdfO
一度、お城の方を見てみましょう。
皆様一堂に会し、又も難しい顔をしていました。
( ・∀・) 「とうとう、今日だ」
王様が視線の中心に立ち、皆を見回します。
( ・∀・) 「私とアサピー、兄者は申し訳ないが、城に残る」
( ‐∀‐) 「二人共、頼んだぞ」
深々と頭を下げる王様。
自分に頭を下げた王様に何か言いたげな顔をする英雄と――
( ´_ゝ`) 「任せてください」
片方の片割れ。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:31:11.32 ID:IJyEVVv9O
しえーん
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:31:38.50 ID:Poa+COdfO
(-@∀@) 「……」
それを見て訝しげに顔をしかめるメガネの男。
(´<_` ) 「がんばれよ……"弟者"」
それになるべく声を似せて激励する、もう片方。
気づいていないのは王様だけ。
図らずも王様以外は共犯者。
( ・∀・) 「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:32:41.25 ID:IJyEVVv9O
しえしえ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:34:05.55 ID:Poa+COdfO
(-@∀@) 「手筈は…昨日言った通り、武力行使は最終手段」
( ´_ゝ`) 「……」
(-@∀@) 「基本的には交渉と言うことで……」
( ´_ゝ`) 「一つ、よろしいですか?」
(-@∀@) 「何ですか…?」
(´<_`;) 「!?」
何だそれは、と瞬間に何度も何度も、片割れの頭を回ります。
それもそのハズ、片割れはもう一方が只入れ代わるだけだと思っていたのですから。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:36:05.61 ID:Poa+COdfO
( ´_ゝ`) 「我々に危害を加える様な行動ではないにしろ、相手は極悪非道」
(´<_`;) 「……」
( ´_ゝ`) 「何か不審な行動をしたら、ではダメですか?」
(,,゚Д゚) 「それは一理あるな。魔女ともなると、何をするか分かったもんじゃない」
顎に手をやり、少し悩んだ素振りを見せるメガネの男。
一度頷き、レンズの奥から片割れを見ます。
(-@∀@) 「確かに極悪非道と呼ばれ、素性の分からない魔女が相手」
(-@∀@) 「私はそれでも良いかと思いますが、国王は如何ですか?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:37:38.31 ID:IJyEVVv9O
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:38:19.31 ID:Poa+COdfO
( ・∀・) 「……」
じとりと片割れを見て、目だけをもう片方に向ける王様。
何かを探っている様なそれは、片方の心を揺さぶります。
(´<_`;) (バレたか――?)
悟られぬ様にと耐える片割れ。
気づけばテーブルの下で握っていた拳は、汗を含んでいました。
しばしの沈黙の後、長い溜め息を吐いた王様は、構わないとだけ発しました。
(-@∀@) 「国王の了承も頂けたので、よろしいでしょう」
( ・∀・) 「娘の…いや、国の未来の危機だ。仕方がない」
( ・∀・) 「だが、不審な行動をしたら、だ。それ以外は認めん」
( ´_ゝ`) 「はい」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:39:22.30 ID:Poa+COdfO
心の中で安堵する片割れは、もう片方の肝の大きさに何とも言えない気持ちになりました。
(-@∀@) 「後は特にありませんか?」
( ´_ゝ`) 「大丈夫です」
(,,゚Д゚) 「私も、特には」
( ・∀・) 「よし、それでは二人共。頼むぞ」
王女が捕らえられてから、少々疲れ気味の王様は席を立つと、扉から出ていきました。
主のいなくなった部屋には、共犯者達がゾロリ。
しばらくは誰も口を開かず、只難しい顔をするばかり。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:41:03.77 ID:Poa+COdfO
その空気を壊したのは、英雄でした。
(,,゚Д゚) 「で、どう言うつもりだ?兄者」
(-@∀@) 「私も聞かせてもらいたいですね」
片割れが返答をすべきか迷うよりも早く、もう片方は話を始めます。
( ´_ゝ`) 「騙す様なマネをしてすいません」
(-@∀@) 「それは、どれに対して?」
( ´_ゝ`) 「どちらも、です」
一度メガネの位置を修正し、頭を押さえる秘書官。
(-@∀@) 「説明してもらいますよ」
遅かったじゃないか…///支援
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:42:17.52 ID:IJyEVVv9O
しえんた
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:43:20.49 ID:Poa+COdfO
( ´_ゝ`) 「では、まず魔法を使えることを隠していたことについて」
(´<_`;) 「兄者……」
( ´_ゝ`) 「いい。オレが無理言って代わってもらったんだ」
心配そうに見つめる弟を、手で制した兄は自分の秘密を明かし始めました。
( ´_ゝ`) 「国にはアサピー様に弟者がいる。ともなれば、私等は不要だと思ったからです」
(-@∀@) 「昔に弟者君はいなかったハズですが?」
昔、と言うのは戦争の時。
当時の弟は城に仕える身ではなく、街の図書館で司書をしていました。
その図書館が戦争でなくなり、仕事を失った弟は兄に引っ張られ城へ来たのです。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:45:25.06 ID:Poa+COdfO
( ´_ゝ`) 「争いに使える程、当時は使いこなせていませんでした」
(´<_` ) (……)
嘘を吐け、なんて弟は心の中で毒づきますが、けして言葉にはしません。
(-@∀@) 「まぁ、魔力を持っていても使い方が分からなければ何の意味もありませんからね」
あの時から君は私以上の素質はあったと、そう告げます。
( ´_ゝ`) 「いえ、そんな…」
(-@∀@) 「謙遜しなくて良いですよ。それで、もう一つは?」
( ´_ゝ`) 「単純に、兄としての心配。それと客観的に見て、私の方が王女を助けられる可能性が高いと踏んだからです」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:47:31.83 ID:Poa+COdfO
(-@∀@) 「それを隠していた理由も聞かせてもらいましょうか」
( ´_ゝ`) 「突然の変更だったので、混乱を招きたくなかったのです」
事情を知っていた弟以外は、納得した様に頷きます。
(,,゚Д゚) 「この計画自体が突然だったから言っても良かったと思うがな」
( ´_ゝ`) 「国王は疲れていらっしゃる。家臣として気にかけるだろ」
(´<_` ) 「黙っていて申し訳ありません…」
(-@∀@) 「いや、誰も悪くないですよ」
魔女以外はね、そう言ってカラカラと笑います。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:49:23.66 ID:Poa+COdfO
(,,゚Д゚) 「それじゃあ、私と兄者はいろいろと話し合っておきたいので失礼します」
( ´_ゝ`) 「それもそうだな」
一言だけ残して、王様と同じく扉を開ける二人。
(-@∀@) 「ちょっと」
それを制する男の声。
(,,゚Д゚) 「何でしょうか?」
(-@∀@) 「何度も釘を刺す様で申し訳ないのですが…」
(-@∀@) 「くれぐれも、武力行使は不審な行動をしたら。なければ最終手段です」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:50:43.75 ID:Poa+COdfO
(-@∀@) 「分かりましたね?兄者君……ギコさんも」
(,,゚Д゚) 「?大丈夫ですよ」
( ´_ゝ`) 「……分かっていますよ」
(-@∀@) 「ん、よろしいです」
それでは、とだけ残して二人は部屋を出ました。
残されたのは、メガネの男と片割れだけ。
(´<_` ) 「アサピー、様……?」
(-@∀@) 「何だかなぁ……」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:50:57.58 ID:IJyEVVv9O
しえん
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:52:14.44 ID:eIrtETqE0
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:52:17.11 ID:Poa+COdfO
フーッと息を吐き、メガネを外すと天を仰ぎます。
( -∀-) 「貴方のお兄さんは――これを言うのは失礼ですが、何だか底が見えなくて……」
――不気味です。
困った顔で笑うと、弟に投げつけます。
(´<_` ) 「…私も、そう思います」
俯きながら、悲しげに、弟は賛同の言葉を吐きました。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:53:02.51 ID:eIrtETqE0
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:53:22.40 ID:IJyEVVv9O
しえんじゃ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:53:44.60 ID:eIrtETqE0
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:54:07.41 ID:Poa+COdfO
一度、魔女の家に視点を戻しましょう。
川,゚〜゚)ο' ムグムグ
(゚、゚トソン 「交渉とは言ったものの…」
どうしたらいいものか。
食事の手を止め頭を悩ませる魔女と、スクランブルエッグを頬張りながらぼんやりとしている王女。
お互いに、考えることは今日の交渉についてです。
川,゚ -゚) 「悩むことないだろ、私の言うことに遣いの者等が反抗するワケがない」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:54:48.10 ID:eIrtETqE0
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:55:32.04 ID:Poa+COdfO
(゚、゚トソン 「では、どの様に言うのですか?」
川,゚ー゚) 「"解放された、城へ帰ろう。そして魔女からの詫びと頼みがある様だから、こいつも連れて行くぞ"」
(゚、゚トソン 「……」
(-、-;トソン 「はぁー……」
川,゚ -゚) 「おい、溜め息を吐くな…何かダメだったか?」
頬にご飯粒が付いていますよ、と指摘すると、王女はムッとしながらそれを取りました。
_,
川 ゚ -゚) 「誤魔化すなよ」
(-、-トソン 「王女様、この交渉は思った以上に難しいのですよ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:57:57.65 ID:eIrtETqE0
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:58:00.55 ID:Poa+COdfO
自分の発言が鶴の一声だと思ってた王女は、首を傾げます。
それもそのハズ、相手は国に仕える者――自分に仕える者と言っても過言ではないのです。
川 ゚ -゚) 「主である私が言うのだぞ?」
(゚、゚トソン 「私の存在が、ダメなのですよ」
極悪非道――。
王女の頭をよぎったのは、その四文字でした。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 22:58:22.70 ID:IJyEVVv9O
しえん
おお、キタのか
よろしいならばなんちゃら
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:00:06.69 ID:Poa+COdfO
川 ゚ -゚) 「しかし、実際には違う」
(゚、゚トソン 「それを知っているのは貴女だけです」
川 ゚ -゚) 「ならば知っている私が証明すればいいだけだ」
(゚、゚トソン 「どうやって?」
川 ゚ -゚) 「呼び掛け、説明するに決まっているだろう」
(゚、゚トソン 「それを、信じてもらえる自信はありますか?」
川 ゚ -゚) 「むしろ自信しかないな」
(-、-トソン 「そうですか…」
貴女は信じてもらえますよ。
たった今魔女が放ったその言葉は、その言葉の意味は、王女の胸の奥を抉ります。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:00:45.04 ID:eIrtETqE0
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:02:04.07 ID:Poa+COdfO
こんなにも弱く、優しい"人間"だと言うのに。
まだ実際にそうとは決まったワケではないのですが、王女様は悲しくて、それよりも悔しくて。
テーブルを見つめながら、思わず拳を握っていました。
川 - ) 「私が、お前に言わされていると、彼奴らは考えるかも…ってか」
(゚、゚トソン 「最悪、操られていると考える可能性もあります」
厄介な尾鰭が付いたものですね。
笑いながらもハの字になった眉毛が、王女には酷く寂しげに見えました。
川 ゚ -゚) 「何か、証明出来るものがないものか……」
(゚、゚トソン 「……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:03:25.63 ID:eIrtETqE0
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:04:37.26 ID:Poa+COdfO
うんうんと頭を抱え唸る二人。
手元の料理は、すっかり冷めてしまっています。
川 ゚ -゚) 「お前を…極悪非道ではないと証明するもの……」
魔女が、魔女であっても人間だと言う証明。
なかなかどうして上手く行かない様で、唸り初めてから少しの時間が経った時です。
川 ゚ -゚) 「いや…違うな」
川 ゚ -゚) 「私が、私である証明……」
(゚、゚トソン 「!」
王女の言葉に、ハッとする魔女。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:05:24.00 ID:eIrtETqE0
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:05:52.60 ID:IJyEVVv9O
支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:06:32.99 ID:Poa+COdfO
(゚、゚トソン 「成る程、その観点から考えてみましょうか……」
川 ゚ -゚) 「何か、私しか知らない情報……」
様々なものを上げていきます。
幼かったころの記憶、真名、城での生活、その他諸々。
しかし、どれもこれもが今一つ決定打にはなりませんでした。
今日この日まで魔女と過ごした、記憶。
王女はそれこそが証明になりえると提案したのですが、それこそ魔女を追い詰める材料になりかねないので、却下されました。
もう一つ、もう一つだけ王女が自信を持てるものがありました。
それは、大切な人と過ごしていた時間。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:07:44.42 ID:eIrtETqE0
支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:09:04.02 ID:Poa+COdfO
気づけば、証明するものを探すよりも、その思い出やしばらくの間、会っていないその人のことを考えるようになっていました。
(゚、゚トソン 「……王女様?」
魔女の呼び掛けにより、離れていた意識は瞬時に王女の元へ戻ります。
言うべきか、言わぬべきか――。
川 ゚ -゚) (恥ずかしくて言いづらいなぁ……)
(゚、゚トソン 「なんかありませんかねぇ……年齢が二桁を越えるまで寝小便をしていたとか」
川#゚ -゚) 「しねぇよ!!」
(゚、゚トソン 「言葉が乱れてますよ、王女様」
川;゚ -゚) 「クッ……」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:11:28.99 ID:Poa+COdfO
(゚、゚トソン 「で、何か見つかったのですか?」
魔女の綺麗な、蒼い蒼い目で覗き込むと、全てを見透かされてしまいそうで王女は気恥ずかしくなりました。
川 ゚ -゚) 「あるには、ある」
(゚、゚トソン 「聴いても良いですか?」
川 ゚ -゚) 「……あぁ」
ゆっくりと頷き、王女が王女である――いや、クーがクーである証明を始めます。
川 ゚ -゚) 「私にはな、恋仲と呼べる人がいたんだ」
(゚、゚トソン 「ほぅ…それは胸熱ですね…」
川;゚ -゚) 「なんでだよ…で、そいつが――」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:11:32.56 ID:IJyEVVv9O
しし
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:11:59.10 ID:eIrtETqE0
支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:14:13.94 ID:Poa+COdfO
そこまで口にしたところで、王女はハッとします。
川 ゚ -゚) (言っても良いものなのか……?)
王女の恋仲と呼べる人。
それはかつて英雄と呼ばれた人でした。
昔にあった、魔族との戦争で功績を上げた、英雄。
(゚、゚トソン 「?」
それは、言うならば、魔族である魔女の、仇とも呼べる存在。
川 ゚ -゚) 「……いや」
――信じよう、この極悪非道と呼ばれる、トソンと言う魔女を。
一度首を振り、一瞬でも友達を信じられなかった自分を拭い払います。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:16:38.69 ID:Poa+COdfO
川 ゚ -゚) 「そいつが、英雄と呼ばれた男でな」
(゚、゚トソン 「――あぁ、成る程」
クスクスと、おかしそうな笑い声をあげる魔女。
そんな彼女を、王女はもう不思議がったりしません。
この魔女がどんな"人"であるか、それをもう知ってしまったのですから。
川 ゚ -゚) 「さすがに英雄の情報等を、魔女が知っているワケがないだろう?」
(゚、゚トソン 「なくはありませんが、まぁそれで大丈夫でしょうね」
川 ゚ -゚) 「あぁ、とりあえずは、英雄――ギコの話をすることで信じてもらえるだろう」
話し合いが一段落し、再び二人は手を着け始めます。
城の遣いが出発するのは、お昼頃。
タイムリミットは、着実に迫ってきていました。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:18:34.10 ID:Poa+COdfO
さてさて、先程会議のあった部屋から出ました二人。
英雄と、もう片方。
城の中庭に出て、タバコ等をプカプカと浮かべています。
(,,゚Д゚)y-~~ 「なぁ…」
( ´_ゝ`) 「なんだ?」
(,,゚Д゚)y-~ 「もし、魔女が不審な行動を取ったら……」
( ´_ゝ`) 「お前も、その話かよ……」
(,,゚Д゚)y-~ 「いや、釘を刺すワケじゃなくだな……俺に任せて、クーを連れて逃げてほしい」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:18:52.14 ID:IJyEVVv9O
支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:19:55.61 ID:Poa+COdfO
( ´_ゝ`)
(;´_ゝ`) 「え?なんで……」
(,,゚Д゚)g 「お前より、俺の方が戦闘に向いてるだろ?」
地面に押し付け、吸い殻と化したそれは、ポケットへ。
(;´_ゝ`) 「だが…」
(,,゚Д゚) 「俺は、いや、クーだけは帰してほしい」
(,,゚Д゚) 「それには魔力を持つ者が必要だろう?」
(,,-Д-)
(,,゚Д゚) 「俺は、帰り道なんて分からなくても、いい」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:21:26.51 ID:Poa+COdfO
(;´_ゝ`) 「……」
俯く片方と、それを覚悟を秘めた目で見つめる英雄。
友人と恋人、その二人の為であるならば、英雄は犠牲になると言う意味でしょう。
( ´_ゝ`) 「必ず、迎えに行く」
(,;゚Д゚) 「いや……」
( ´_ゝ`) 「いいか、必ず、だ。お前も森から出るんだ。迎えに行く」
――友人だろ?
片方の問に、英雄は溜め息を吐いた後にニヤリ。
一言だけ返事を返すと、堅く手を握り合いました。
( ´_ゝ`) 「約束だ」
(,,゚Д゚) 「あぁ、クーを連れ戻して、必ず帰ろう」
――約束だ。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:21:38.69 ID:eIrtETqE0
支援
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:22:32.23 ID:eIrtETqE0
支援し
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:23:07.41 ID:Poa+COdfO
――――――――――――――――――――――
沈む。
どんどんと、思考が本に飲み込まれていく様だ。
ギコ、兄者、トソン。
川 - ) 「お前らは……」
どこに行ったのだ?
その言葉は口から漏れることはなく、代わりに空気だけが喉から漏れた。
何日経ったのか、あるいは何時間か。
もう既に、どれほどかなんて数えていない。
正確に言えば、夢中になりすぎて数えていられなかった。
どれだけ同じ場所で同じ動きをしているのか。
今私を照らしている光が、月明かりに変わっていることも、今ようやく気づいたくらいだ。
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:25:13.83 ID:IJyEVVv9O
しえん
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:25:33.13 ID:eIrtETqE0
支援
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:25:51.49 ID:Poa+COdfO
ノドが、カラカラだ。
気づけばもう頭痛なんて、ない。
しかし、私はその手にある本を閉じようとはしなかった。
出来なかった。
掴んだ、この手に、確かに。
もう完全だと言ってもいいくらいだ。
頬を伝う何かが、なくなった頭痛が、その証明だ。
それでも私は本を捲る。
蘇った真実が、間違いであることを望んで。
人に夢と書いて、儚い。
川 ゚ -゚) 「私の夢は、まだ中途だぞ。トソン」
川 - ) 「だから――」
だから、一人で行くな。
運命等は、中指でも立てて蹴っ飛ばしてやるから。
そうしたら、またお前が王女らしくないと言ってくれると思って――。
夜露が地面に落ちた時、何となく森が微笑んだ気がした。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:27:28.32 ID:Poa+COdfO
――――――――――――――――――――――
(,,゚Д゚) 「行こう」
( ´_ゝ`) 「あぁ…」
見送りも何もない中で、遣いの二人は城の裏口より出発しました。
王女を取り戻す為、この二人は勇敢に立ち向かうのです。
(,,゚Д゚) 「馬で駆けて、二時間だったか?」
( ´_ゝ`) 「あぁ。しかし、軽装だしもう少し早く着くかも知れんな」
(,,゚Д゚) 「……」
待っていろ。
声にはせず、握る手綱にその想いを込め、英雄と兄は駆けました。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:29:33.21 ID:Poa+COdfO
ジロリ――――――。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:31:17.64 ID:Poa+COdfO
(,;゚Д゚) 「!?」
( ´_ゝ`) 「お、どうした?」
城から森へ向かう途中の平原で、英雄は何かを恐れるかの様に振り返ります。
そこにいたのは、共に出てきた遣いが一人。
(,;゚Д゚) 「いや…なんでも、ない」
確かに感じた悪寒を、気のせい等と言う言葉では拭えない英雄。
しかし、そこにいたのは遣いの、友人である兄者だけ。
友人を疑うなんてことは出来ない英雄は、仕方なく気のせいと言うことにしました。
(,,゚Д゚) (なんだ今の、じとっとした蛇に巻き付かれたみたいな…悪寒……)
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:32:16.82 ID:eIrtETqE0
sien
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:32:22.96 ID:Poa+COdfO
(゚、゚トソン 「そろそろですかねぇ……」
川 ゚ -゚) 「たぶんな」
二人はいつもの様にテーブルを囲い、優雅に昼食前のティータイムの最中でした。
気づけば、一言二言だけの会話を、途切れ途切れに行っているだけ。
たったの、三日。
人はそう言うかも知れません。
しかし、二人にとっては大切な、掛け替えのない、三日と言う時間。
お互いに残りの時間を、ゆっくり、ゆっくり過ごせば、少しは延びるのではないかと思っていました。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:33:12.74 ID:IJyEVVv9O
支援だ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:35:26.86 ID:Poa+COdfO
川 ゚ー゚) 「……ククッ」
(゚、゚トソン 「どうしました?」
突然、緩やかな沈黙に漏れる笑い声。
場を濁すものではありませんが、王女のそれに魔女は疑問を持ちます。
川 ゚ー゚) 「いや、なんだかこんな別れを惜しむ時間と言うのも、おかしいものだなと」
(゚、゚トソン 「……?」
川 ゚ー゚) 「これからはいつでも会えるのだ。それなのに今を引き延ばす努力をする、不思議なものだ」
(゚、゚トソン
(゚ー゚トソン 「たしかに、その通りですね」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:37:09.81 ID:Poa+COdfO
次がある、それはこれ以上にないほどの安心感を与えます。
どんなに行き急いでも、どんなに引き止めても、重量に逆らわずに砂は落ち続けます。
さらさら。
さらさら、と。
その砂が残り僅かであっても、時は残酷に。
川 ゚ -゚) 「おかわり」
(゚、゚;トソン 「何杯飲むんですか……」
全てが落ちた時、ようやくその動きは止まるのです。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:37:25.60 ID:IJyEVVv9O
しえ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:39:04.21 ID:Poa+COdfO
川 ゚ -゚) 「お前の紅茶は美味くてな」
(゚、゚トソン 「お褒めいただき光栄ですが、それで最後ですよ」
さらさら。
さらさら、と。
川 ゚ -゚) 「分かった」
(-、゚;トソン 「全く……」
さら、さら…。
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:39:28.83 ID:Eg6Z62JM0
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:40:12.93 ID:eIrtETqE0
支援
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:41:06.40 ID:Poa+COdfO
( ・∀・) 「クー…無事に帰ってこいよ……」
耳に木を叩く音が二度入ります。
この時間、更に城に残っている人物から誰が来たか。
それを考えるのはそう難しくありませんでした。
( ・∀・) 「アサピーか、入れ」
(-@∀@) 「流石、失礼します」
( ・∀・) 「何の用だ?」
(-@∀@) 「……」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:42:29.89 ID:Poa+COdfO
王様の問いに、押し黙る家臣。
何と切り出すべきか、それを決めずに入ったことを悔やみます。
少しの間考えてた頭を振り、溜め息を吐いてから投げかけました。
(-@∀@) 「では、単刀直入に……国王」
( ・∀・) 「なんだ?」
(-@∀@) 「気づいてましたね?流石兄弟の入れ替わりに……」
( ・∀・) 「当然だ」
(-@∀@) 「では、何故止めないのですか」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:42:40.70 ID:IJyEVVv9O
支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:43:19.79 ID:eIrtETqE0
支援
支援
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:44:03.85 ID:Poa+COdfO
( ・∀・) 「ふむ…」
顎に当てていた手を外すと、一度指を鳴らします。
( ・∀・) 「では逆に聞くが、何故止めねばならない?」
(;-@∀@) 「……は?」
( ・∀・) 「信頼している家臣であることは、どちらであっても同じだろう?」
( ・∀・) 「それに、弟が心配で入れ替わる兄の気持ち。私には分からんでもないよ」
一人っ子だがね、そう付け加えるとニンマリと笑顔を家臣へ向けました。
(-@∀@) 「……は」
(-@∀@) 「は、はは、成る程…国王らしい……」
( ・∀・) 「城に残る我々には、彼らを信じることしか出来ないんだ」
信じようじゃないか。
窓から外を眺め、目を細めた王様はそう呟きました。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:44:58.88 ID:IJyEVVv9O
しえん
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:45:59.31 ID:eIrtETqE0
支援
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:46:07.49 ID:Poa+COdfO
(´<_` ) 「兄者……」
少し早い昼食を取りながら、残された片割れは考えていました。
(´<_` ) (何を、するつもりだ…?)
実の兄を信じられないとは、薄情な弟だと思うでしょうか。
しかし、片割れにはそう言った時が多々ありました。
兄は、自分と比べて優秀だから、何か自分の想像も付かぬことを考えている。
そう考えては、想像も付かぬのだから仕方のないことだ、そう思い目を背けてきました。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:48:06.48 ID:IJyEVVv9O
しえぬ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:48:35.58 ID:eIrtETqE0
せいん
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:51:21.84 ID:Poa+COdfO
(´<_` ) 「ま、単純に言った通りの理由なのかもなー」
昔から兄と比較され、そうして劣等感を持ち生き続けた弟の生存方法。
それは、至極簡単な諦める、と言う方法でした。
(´<_` ) 「大丈夫だろ、さすがに国の未来がかかってんだ―――」
(´<_` )
(´<_`;) 「おいおいおい……まさか、まさかとは思うけど、いや。しかし……」
自分の発言に、何か兄の意図を解く鍵を見つけた弟は、自分の思考を必死で否定します。
如何に劣等感を持って過ごしたとは言え、自分の兄を完全に"黒"としてしまうことは出来ない様です。
(´<_`;) 「糞ッ…信じてるぞ、兄者ァ……」
そうして手にした猜疑心を、弟は信頼することで拭いました。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:53:35.16 ID:Poa+COdfO
(゚、゚トソン 「そろそろお昼にしましょうか」
川 ゚ -゚) 「腹が減っては戦は出来んからな」
…………………………………………………………
(,,゚Д゚) 「握り飯食うか?」
( ´_ゝ`) 「いや、ちゃんと自分の分は持ってるよ。ありがとう」
…………………………………………………………
( ・∀・) 「私は昼食にするが、お前も食べるか?」
(-@∀@) 「お供してもよろしいのでしたら、喜んで」
…………………………………………………………
(´<_` ) 「うわ、考えごとしてたら冷めてるよ……」
(´<_` ) 「ま、考えても仕方がないことか」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:53:58.64 ID:IJyEVVv9O
ほほう
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:55:23.19 ID:Poa+COdfO
時刻はお昼時。
さぁ、お寝坊さんもそろそろ起きなければなりません。
いつまでも寝ていてはダメです。
醒めぬ夢等は、ないのですから。
さらさらと流れる砂に合わせて、時は無情に進むのですから―――。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 23:59:12.16 ID:Poa+COdfO
ヒャッホーウ!!これにて3話前編の投下終わりです!難産苦しかったよー!!
たくさんの支援ありがとうございます!おかげで15日に給料入ったのに既に5万負けたことなんかどーでもいいぜ!!
しかしやっぱり投下楽しいなー
質問やら意見やら批評やらございましたらどうぞおねがいします
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/19(金) 00:00:21.80 ID:LtmxH3ZSO
乙!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/19(金) 00:02:21.44 ID:HHxdVvdl0
乙!!
らめぇええええ!!!(乙!)
イグ!イグ!…はぁはぁ…(面白かったでゲソ)
いつまで焦らすのぉ…(次の投下はいつごろでしょうか?)
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/19(金) 00:20:17.95 ID:gKY1XC3JO
ちなみに今回の
>>68 中指立てて蹴っ飛ばしてやる→LAST ALLIANCE‐プラネタリウム
>>60 帰り道は分からなくてもいい→DIRTY OLD MEN‐残した君の夕影
なんて感じで好きな曲のフレーズをちょっとした遊び感覚で含めてます
>>98-99 ありがとうございます!
>>100 くぱぁ……(ありがとうございます!次はまた書き溜まり次第…だいたい一週間以内を目標に書き溜める予定です)
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/19(金) 00:30:26.54 ID:ai0Tt99oO
好きです、乙んぽ
103 :
◆kfuPUnAWpda0 :2010/11/19(金) 00:59:09.76 ID:gKY1XC3JO
>>102 ば、バカ…みんな見てるだろ…川 ////)
ありがとうございます
一応酉でもつけとこう
それでは皆様!代理様!ありがとうございました!
もしかしたら最終回な次回で会いましょう!
どろーん
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/19(金) 01:00:10.11 ID:08xkbmxM0
うむ…危険な時代だしな
乙!
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙