代理
2 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:25:36.92 ID:3G37VDOjO
代理ありがとうございます!
!!注意!!
このスレは『( ^ω^)ブーン系小説』のスレであり、
ゲームの『モンスターハンター』シリーズのスレではありません!
まとめ様は… 犠牲になったのだ…
要するに消えちゃった
では、第十二話を投下します。
お暇がある方はお付き合い下さい。
3 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:27:55.46 ID:3G37VDOjO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・フロストエッジ
prot・頭‐護りのピアス
それ以外‐ランポス シリーズ
〇結構お調子者 投擲が得意
・('A`) ドクオ HR‐1
wep・ウォーハンマー改
prot・バトル シリーズ
〇ブーンがハンターになったのをきっかけに、自身もハンターへ
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・水剣ガノトトス
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その一 イケメン しぃとは恋仲
絶賛負傷中
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・スリープショテル
prot・キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その二 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
4 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:29:13.40 ID:3G37VDOjO
・( ´∀`) モナー オトモアイルー
〇ブーンのオトモアイルー 超マイペース
溶岩地形移動可
・ξ゚听)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
・( ><) ビロード
〇道具屋の人 優しいけどどこか抜けてる
・ノリ, ^ー^)li ジャンヌ キッチンアイルー
〇ブーン宅のキッチンアイルー
5 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:31:02.96 ID:3G37VDOjO
・ミ ^ω^〕 (故)ベーン HR‐9
〇ブーンの父親 生前は凄腕のハンターで、各地にその名を轟かせた
モンスターからブーンをかばい、死亡した
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
☆話の中の括りの役割
“ ”…モンスター名
【 】…武器名、防具名
〈 〉…アイテム名
6 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:33:02.44 ID:3G37VDOjO
第十二話「珍獣の中の珍獣」
(`・ω・´)「ダメだ。 素材が足りない」
( ´ω`)
先日、苦闘の末に怪鳥“イャンクック”を倒したブーン。
今日は、手に入れたイャンクックの素材を持って鍛冶工房へとやってきていた。
もちろん、新しい防具を作ってもらう為である。
しかし、素材の量が足りなかった様だ。
(`・ω・´)「どうしても作りたいなら、また“イャンクック”を倒して来るしかないな」
( ´ω`)「またあいつと戦うのかお…」
しかし、怪鳥の素材を使った防具【クック】シリーズの強固さは、余りに魅力的だ。
7 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:35:03.33 ID:3G37VDOjO
( ´ω`)「…村長さんとこいくお」
足りない素材を手に入れるべく、でぃの元へ依頼を請けに向かった。
―――ポッケ村・中心部―――
(#゚;;-゚)「それじゃあ、気をつけるんだよ」
('A`)「はい、ありがとうございます!」
でぃの元へ着くと、ドクオも依頼を請けにきていたようだ。
( ^ω^)「おいすー、ドクオ!
それと村長さん、こんにちはですお」
('A`)「ん、ブーンも依頼を請けに来たのか」
( ^ω^)「“イャンクック”の素材がもう少し欲しかったんだお。
という事で、“イャンクック”の狩猟依頼をお願いしますお」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:35:54.40 ID:wy0ll6gEO
待ってた!
しえん
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:35:58.52 ID:n7OP0+ru0
C
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:36:53.78 ID:r/D7rsIWO
支援
11 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:37:12.16 ID:3G37VDOjO
ブーンの言葉を聞いた二人の表情が気まずいものに変わる。
(;#゚;;-゚)「悪いね…
“イャンクック”の狩猟依頼はたった今、ドクオ殿に回しちゃったんだよ…」
(;'A`)「…悪いな。
でも、俺も桃毛獣を倒したから、次は“イャンクック”を倒そうと思ってたんだ」
どうやら、タッチの差で間に合わなかったようだ。
一つ、気になる単語が。
( ^ω^)「ちょっと待つお!
桃毛獣ってなんだお?」
(#゚;;-゚)「桃毛獣は、牙獣種“ババコンガ”の事だね。
桃毛獣の名の通り、体毛は鮮やかな桃色なのさ」
('A`)「だが、奴の力はかなり強かった。
俺もこいつがいなきゃ勝てなかったよ」
12 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:39:04.53 ID:3G37VDOjO
( ^ω^)「? こいつ?」
('A`)「ちょうどいい。 紹介するぜ。
こいつは俺のオトモアイルーさ」
そうして、ドクオの影に隠れていたアイルーを呼ぶ。
おずおずと現われたアイルーは、大きなリュックサックを背負っている。
(;^^)「は、始めまして。
ドクオさんのお手伝いをさせてもらっている山崎です」
( ^ω^)「お、よろしくだお」
一通り見回して見たが、山崎は武器らしきものを持っていなかった。
(;^ω^)「武器を持って無いのかお?」
13 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:41:02.62 ID:3G37VDOjO
(;^^)「そ、それはですね」
('A`)「正直な所、こいつは戦いに向いて無いみたいだが、道具の知識はすごかった。
たくさんの道具で助けてくれたからこそ、“ババコンガ”に勝てたんだよ」
ドクオにべた褒めされ、顔を赤くする山崎に再び目を向ける。
あのリュックサックの中には、たくさんの道具が詰め込まれているのだろうと想像がついた。
('A`)「そういや、ブーンはオトモアイルーは雇ったのか?」
( ^ω^)「お、モナーってアイルーを…」
( ´∀`)「呼んだ?」
(;^ω^)「!?」('A`;)(^^;)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:41:43.45 ID:vm0nXwKG0
し
15 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:43:01.79 ID:3G37VDOjO
(;^ω^)「な、なんでここにいるんだお」
( ´∀`)「タル爆弾の材料を調達してたモニャ。
そしたら旦那さんに呼ばれた気がしたモニャ」
( ^^)「タル爆弾…ですか?」
( ´∀`)「モニャモニャ」
アイルー同士、お互いに関心があるようだ。
( ^^)「貴方は…武器や爆弾で、モンスターと戦えるんですか?」
( ´∀`)「モナーでいいモニャ。
“ランポス”とかならやっつけられるモニャ」
( ^^)「では、私の事は山崎と呼んで下さい。
モナー…さんは、一人で鳥竜を倒せるのですか?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:44:49.09 ID:OLd+ktfjO
樽爆弾って?
17 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:45:03.02 ID:3G37VDOjO
( ´∀`)「モニャ。
山崎はどんな道具が使えるモニャ?」
(;^^)「対した物は使えませんよ…?
〈シビレ罠〉や〈閃光玉〉といった物しか使えません」
(;^ω^)「〈シビレ罠〉はともかく、〈閃光玉〉まで使えるのかお」
〈シビレ罠〉は、地面に仕掛けた後、スイッチで起動すればいいだけなので、経験を積めばアイルー達にも使えるだろう。
しかし、〈閃光玉〉は元々人間のハンターが使う為に作られているので、
アイルー達にはピンが引き抜き辛かったり、狙った点に投げられないといった話を聞いた事がある。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:47:33.74 ID:/143GW/hO
七話見たかったが、まとめあるのか!良かった……
( ^ω^)「随分と器用なんだおね」
( ^^)「それくらいしか取り柄がありませんから」
('A`)「でも、お前にしか出来ない事だよな」
(#゚;;-゚)「…ちょっといいかい?」
ハンター二人とアイルー二匹が話し込んでいる側で、ずっと佇んでいたでぃがブーンに声を掛ける。
(;^ω^)そ「あっ! はいですお!」
会話に夢中になり、でぃの事がすっかり頭から抜け落ちてしまっていた。
(#゚;;-゚)「さっきの話なんだけど、今は“イャンクック”の狩猟依頼は無いんだ。
変わりと言ってはなんだけど、“ババコンガ”の狩猟に行ってみるかい?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:47:46.95 ID:wy0ll6gEO
22 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:49:03.45 ID:3G37VDOjO
ライバルであるドクオは既に倒した“ババコンガ”。
そして、自分が倒した“イャンクック”にも挑もうとしている。
考える必要もなく、答えは決まっているようなものだった。
( ^ω^)「もちろん、やりますお!」
(#゚;;-゚)「うん、分かったよ。
じゃあ、気をつけるんだよ」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
情報を得るためにギコとしぃの家に向かおうかとも思ったが、今は近くに話を聞ける人物がいる。
( ^ω^)「で、“ババコンガ”ってどんな奴だお?」
(;'A`)「いきなり話を振るなよ…
まぁ、何と言うか… …『アレ』な感じだな、うん」
(ii^^)「思い出したく無いですね…」
23 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:51:02.69 ID:3G37VDOjO
(;^ω^)「………」
口にするのも悍ましい、といった様子の二人。
どうやら、恐ろしい相手である事は間違いないようだ。
(;^^)「…〈落陽草〉を用意していく事をお勧めします」
(;'∀`)「そ、そうだな…
あと、奴はすげぇ食い意地がはってる。
それ以上は… 自分の目で確めな!」
引きつった笑顔を浮かべつつ、曖昧な情報を話す二人。
それが逆に、ブーンの好奇心をくすぐった。
( ^ω^)「オススメは〈落陽草〉で、食い意地はってる…かお。
弱点属性は何か分かるかお?」
24 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:53:00.80 ID:3G37VDOjO
('A`)「シャキンさんに素材を見せたら、火属性に弱い素材らしい。
恐らく、“ババコンガ”も火属性が弱点だな」
( ^ω^)「火属性の武器なんて無いから…
【ドスバイトダガー】でいいおね。 ありがとうだお!」
('A`)「ああ。
んじゃ行くか、山崎」
( ^^)「分かりました」
一足先に“イャンクック”の狩猟へ向かったドクオ達。
( ^ω^)「こうしちゃいられないお」
いつの間にか姿を消したモナーが気に掛かったが、そういう奴か、とだけ考え自宅へと向かっていった。
25 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:55:01.20 ID:3G37VDOjO
( ^ω^)「ハムッハフハフ、ハフッ!!」
ノリ,;^ー^)li「美味しく食べてくれるのは嬉しいですが、急ぎ過ぎではないですかにゃ…?」
ジャンヌの作った料理をかき込み、一気に平らげる。
( ^,ω^)「大丈夫だお。
じゃあ、行ってくるお!」
食事を終わらせたブーンは、用意した荷物を抱えて颯爽と家を飛び出していく。
ノリ,;^ー^)li「へ? あ、待っ…」
ジャンヌが何かに気付き、呼び止めようとするも、その声が届く事は無かった。
ノリ,;∩凵ソ)li「……… どうしよう…。
あの荷物の中身は…」
膝を突き、うなだれるジャンヌの傍らには、ブーンが持っていった物とそっくりな鞄が置かれていた。
26 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:57:02.83 ID:3G37VDOjO
―――密林・ベースキャンプ―――
今回やってきた地域は、以前と同じ密林。
ドクオも密林に向かったはずだが、地区が違う為合流する事はないだろう。
( ^ω^)「そういえば、あの後何処行ってたんだお?」
( ´∀`)「アイルー御用達の秘密のお店」
(;^ω^)「…?」
出発前に合流したモナーへ気になった事を問い掛けるも、
よく分からない答えしか返ってこない。
まともに答えるつもりは無いようだ。
( ^ω^)「そうかお。
さてと、支給品を回収するお」
狩りに来て、始めにする事は支給品の確認だ。
27 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/14(日) 23:59:03.24 ID:3G37VDOjO
( ^ω^)「〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉に…
………〈消臭玉〉?」
また見慣れない道具が入っていた。
(;^ω^)「これ、狩りとは関係あるのかお…?」
〈消臭玉〉自体は日常生活にちょくちょく使う機会がある。
その名の通り、臭いを消す為の道具だ。
(;^ω^)「ま、まぁきっと何かに使うんだおね」
持って来た荷物とは別のポーチにしまう。
( ^ω^)「よし、じゃあ行くかお」
( ´∀`)「モニャモニャ」
荷物の入った肩掛け鞄を下げ、エリア4へ向かった。
28 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:01:05.12 ID:glBgPruhO
―――密林・エリア4―――
( ^ω^)「うーん、使うか分からないけどとりあえず持っていくかお」
湖岸に落ちていた〈石ころ〉を拾う。
〈素材玉〉に加工すれば、あらゆる用途に使える様になるからだ。
( ^ω^)「ここにも〈ネンチャク草〉って生えてたのかお」
湖岸から上がり、少し歩いた先の茂みの中に、僅かではあるが〈ネンチャク草〉を見つける。
( ^ω^)「早速つくるお!」
〈石ころ〉と〈ネンチャク草〉を使い、〈素材玉〉を作っておく。
( ^ω^)「備えあれば何とやら、だお」
言いつつ、肩から下げた鞄を軽く叩く。
他にめぼしい物は見当たらない為、エリア3へと向かっていった。
29 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:03:24.72 ID:glBgPruhO
―――密林・エリア3―――
生い茂る木の緑と茶の中、桃色が蠢く。
外見は、霊長類の動物に近いが、体長が大きく、傍目からは“イャンクック”と遜色ない位に見える。
頭部には極彩色の鮮やかな毛が生えていて一際目を引く。
爪は長く、鋭い。
全身が桃色の毛に覆われているのだが、顔・胸部・腹部は皮膚がむき出しである。
( ^ω^)「あれが“ババコンガ”かお」
( ´∀`)「なんだかマヌケそうな顔してるモニャ」
茂みに身を隠し、様子を伺う。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:03:45.32 ID:n7OP0+ru0
しえん
31 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:05:02.28 ID:glBgPruhO
( ^ω^)「………」
( ´∀`)「………」
そのまましばらく、様子を見続ける。
( ^ω^)「…こうしてても進展しないし、攻めるかお?」
( ´∀`)「モニャ」
痺れを切らした二人は、“ババコンガ”の元へと駆け出した。
二人に気付いた“ババコンガ”が動く。
立ち上がり、腕を広げ、威嚇の鳴き声をあげる。
それと同時に起こった事に、ブーンは自分の目を疑った。
(;゚ω゚)「…は?」
“ババコンガ”が、――――放屁した…?
腰を震わせ、その直後に聞こえてきた音は放屁のそれ。
その後、強烈な臭気まで漂ってきたために放屁である事は間違い無い。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:07:01.17 ID:2v9vLRrL0
MH系なんて飛竜を狩る以来長らく見て無かったな、懐かしい
支援
33 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:07:02.07 ID:3G37VDOjO
(;゚ω゚)「臭っ!
屁!? 屁なのかお!?」
(;´∀`)「これはひどい」
接近する事に戸惑うブーンだったが、モナーは果敢に攻めていく。
( ´∀`)「やられる前にやるモニャよ!」
にゃんにゃん棒を構え、顔面を殴る。
“ババコンガ”が腕を振るうが、モナーは軽く躱す。
勢い余った腕が生えていた木に当たる。
その木は幹からへし折れてしまった。
(;^ω^)「ッ! 下品なだけじゃ無くて、力も相当強いお…!」
モナーを追い、【ドスバイトダガー】を構えたブーンが“ババコンガ”に接近する。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:08:00.17 ID:u6akcSo80
______
/ _,,、,、,、,、,、,、,、 ヽ
l < ヽ l
l l | |
l l | |
|」 ⌒ ⌒ .| |
,r/ (●)| |(●) r-,
l | ,,ノ|_____|ヽ、,, | i
ー' ヽ__ノ |ノ おまえら今日もモンハン?
|:::: |r┬-| :::::|
ヽ::::::::: `ー'´:::::::::::/
/ ヽ:::::::::::::::::::::::::ノ \
/ .l _,ヽ___ 〉、
| l / ,' 3 `ヽーっ
ヒト- _ l ⊃ ⌒_つ
. !__  ̄, ̄ `'ー-┬‐'''''"
L  ̄7┘l-─┬┘
ノ  ̄/ .! ̄ ヽ
└‐ '´ ` -┘
35 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:09:02.35 ID:glBgPruhO
“ババコンガ”もブーンに向かって突進していく。
(;^ω^)「お!?」
急な攻撃を躱す事は難しい。
ブーンは盾を構え、突進の衝撃を反らす。
(;^ω^)「動きが速いお」
大きな見た目とは裏腹に、素早い動きでブーン達の勢いを乱す“ババコンガ”。
( ´∀`)「うっとうしいモニャ!」
“ババコンガ”がブーンに対して腕を振り降ろそうとしている時、背後から近付く。
しかし、モナーの接近に気付いた“ババコンガ”が動きを止める。
そして、嫌な間が訪れる。
(;゚ω゚)「ッ!? モナー、逃げるお!!」
36 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:11:03.19 ID:glBgPruhO
ブーンには聞こえていた。
目の前の“ババコンガ”の腹から鳴る、グルグル、という妙な音。
それが何であるかは、ブーンは確信していた。
(;´∀`)「モニャ?」
気付いた時には、遅かった。
“ババコンガ”が勢いよく放屁する。
そしてその屁がモナーを襲う。
(;´∀`)「モニャぁぁぁぁ!?」
爆風のような衝撃で吹き飛ばされるモナー。
(;゚ω゚)「だ、大丈夫かお…?」
(; ∀ )「地獄モニャ」
一言だけ言い残し、地中へと潜っていくモナー。
あの放屁は攻撃手段にもなるのか、と確認する。
ここでようやく、〈落陽草〉と〈消臭玉〉の使い道が分かった。
37 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:13:03.82 ID:glBgPruhO
(;^ω^)「〈消臭玉〉は放屁の臭いを消す為に…
〈落陽草〉はその材料かお」
良い香りがする〈落陽草〉を粉末にし、加工したものが〈消臭玉〉なのだ。
(;^ω^)「使わないのが一番なんだけどお」
距離を取ったブーンに向かって突進を仕掛ける“ババコンガ”。
( ^ω^)「…攻撃しないと倒せないお!」
突進を躱し、すぐに反撃に出る。
動きが素早く、頭部を狙ったが外してしまい、腕を攻撃してしまう。
( ^ω^)「…お? 案外、斬撃が通るお…?」
桃色の毛が絡まり、斬撃は効きにくいものかと思っていたが、そうでもないようだ。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:13:40.19 ID:o65AZi0gO
しえん
39 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:15:03.67 ID:glBgPruhO
( ^ω^)「そうと分かれば!」
武器を握り直し、“ババコンガ”と向かい合う。
あの恐ろしい放屁も、背後に回らなければ食らう事もないだろう。
―――しかし、“ババコンガ”の武器は放屁だけではない。
大きく振られた腕がブーンに迫る。
(;^ω^)「おおぉぉぉぉ!?」
反応が遅れてしまうが、【護りのピアス】の効果で無意識に盾を構える。
直撃は免れたが、その力で大きく吹き飛ばされてしまう。
―――そう。
その剛力も脅威となるのだ。
(;^ω^)「うぅ、前もダメ、後ろもダメってどうすればいいんだお!?」
40 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:17:03.28 ID:glBgPruhO
“ババコンガ”が再び力任せに腕を振るう。
( ^ω^)「落ち着けば躱せるお…!」
一歩後ろへ引き、軽い動作で躱す。
“ババコンガ”は勢いが余り、背中を向ける。
( ^ω^)「チャンスだお!」
すかさず飛び掛かり、続けて斬撃を加える。
“ババコンガ”は体勢の崩れた状態だった。
ブーンは、少しも考えてはいなかった。
この状態から反撃されるという事を。
(iiメメ ω )「うえぇ、酷い臭いだお…」
“ババコンガ”の放屁をまともに受けてしまう。
(iiメメ゚ω゚)「うぷっ… こんなに臭いが酷いと〈回復薬〉も飲めないお」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:17:54.54 ID:o65AZi0gO
しえ
42 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:19:03.02 ID:glBgPruhO
酷い悪臭のせいで、物が喉を通らない。
それにより、〈回復薬〉等の経口薬での回復が出来ないのだ。
(iiメメ゚ω゚)「その為の〈消臭玉〉かお…」
“ババコンガ”と距離を置き、足元に〈消臭玉〉をたたき付ける。
衝撃で玉が割れ、消臭成分が煙状に漂う。
(メメ^ω^)「すっきりしたおー!」
消臭煙を全身に浴び、悪臭を消す事ができた。
なるほど、これは確かに必要だ。
今、ようやく山崎の助言の真意が分かった気がした。
(メメ^ω^)「〈落陽草〉なら沢山持ってきたし、安心だお」
言いながら、肩から下げた鞄を開く。
鞄の中身は、〈生肉〉だった。
43 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:21:02.83 ID:glBgPruhO
(メメ゚ω゚)「…あれ?」
確かに入れておいたはずの〈落陽草〉が見つからず、鞄を探っても出てくる物は〈生肉〉ばかりだ。
(;メメ^ω^)「あれ…? お…?」
焦るブーンに迫る“ババコンガ”。
それを察知したブーンは更に焦る。
(;メメ^ω^)「ちょ、待ってくれお!」
慌てて鞄を閉じる際に一つの〈生肉〉を落としてしまう。
(;メメ^ω^)「く…ッ!」
盾を形だけ構え、少しでも衝撃を和らげようとする。
だが、“ババコンガ”はブーンの目の前で急停止する。
44 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:23:04.28 ID:glBgPruhO
(;メメ^ω^)「? どうしたお?」
警戒を解く事はせず、ゆっくりと離れる。
“ババコンガ”は、先ほど落とした〈生肉〉を貪っていた。
(メメ^ω^)「ハンターが目の前にいるのに…」
ここで、ドクオの助言も理解できた。
(メメ^ω^)「こいつは確かに、食い意地はってるおね…」
しかし、これは上手く利用できるかもしれない。
(;メメ^ω^)「もう食べ終わったのかお」
骨を残し、肉を綺麗に平らげた“ババコンガ”が再び襲いかかってくる。
(メメ^ω^)「もう一つやるから見逃してお」
肩下げ鞄から〈生肉〉を取り出し、地面に置く。
食べ物を見つけた“ババコンガ”が肉に夢中になっている間に、一度エリア3から離脱した。
45 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:25:13.25 ID:glBgPruhO
―――密林・エリア2―――
(メメ^ω^)つU「傷を直しておくお」
放屁の衝撃で弾き飛ばされた石や枝が弾となり、ブーンを傷つけていたので回復しておく。
( ^ω^)「キノコ探しするお!」
先ほどの“ババコンガ”の食欲をみて思いついた事だった。
( ´∀`)「やっとクサいのとれたモニャ…」
(;^ω^)「おっ… お帰りだお…」
地中から現われたモナーの体毛は、水で濡れていた。
水辺で洗い流していたのだろうか。
( ^ω^)「ちょうどいいお。 モナーもキノコ探しを手伝ってくれお」
( ´∀`)「ヤダモニャ」
( ^ω^)。o(即答かおこいつ…)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:26:36.06 ID:o65AZi0gO
しえーん
47 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:27:13.33 ID:glBgPruhO
しかし、ブーンも引かない。
( ^ω^)「なら、〈落陽草〉を探してきて欲しいお」
( ´∀`)「ヤダm( ^ω^)「〈落陽草〉はあの悪臭を消せる〈消臭玉〉の材料だお」
(;´∀`)「! 探してくるモニャ!」
モナーが素直に頼みを聞いてくれた所を見るに、相当なトラウマとなったようだ。
(ii^ω^)「人の事言えないけどお…」
出来るならあの悪臭は勘弁願いたい所だが、先がどうなるかは分からない。
( ^ω^)「〈毒テングダケ〉見っけたお!」
鮮やかな赤いかさに白い斑点のついた、見るからに毒々しいキノコ。
味はいいらしいのだが。
48 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:29:10.30 ID:glBgPruhO
〈毒テングダケ〉を包みでくるみ、ポーチに放り込む。
( ^ω^)「よし、〈マヒダケ〉も見つかったお!」
筋肉を硬直させる毒を含んだ〈マヒダケ〉。
モンスターにも有効だという事が知られている為、広く利用されている。
( ^ω^)「おっおっお、あの食い意地が命取りだお…!」
肩下げ鞄から〈生肉〉を取り出す。
続いて、〈毒テングダケ〉。
( ^ω^)「すりつぶしたこいつを、こうだお!」
剥ぎ取りナイフで軽く何回か突き刺し、切込みを入れた〈生肉〉に〈毒テングダケ〉を擦り込む。
( ^ω^)「おとぎ話のお婆さんになった気分だお」
出来上がったものは、〈毒生肉〉だ。
49 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:31:02.28 ID:glBgPruhO
〈毒生肉〉を三つ程作成したついでに、〈マヒダケ〉を擦り込んだ〈シビレ生肉〉も用意しておいた。
( ´∀`)「これだけありゃ十分モニャ」
小さな両腕いっぱいに〈落陽草〉を抱えてきたモナー。
(;^ω^)「流石に多すぎるお…」
(#´∀`)「全部〈消臭玉〉にするモニャ」
そう言って、〈石ころ〉と〈ネンチャク草〉も渡される。
(;^ω^)「あ、ありがとうだお」
言われた通りに、〈素材玉〉を作成し、それを使って〈消臭玉〉を作る。
( ´∀`)「モニャ。 さあお礼参りにいくモニャよ」
すっかり主導権を握られてしまったブーンは、モナーの後を追う形でエリア2を離れた。
50 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:33:02.46 ID:glBgPruhO
―――密林・エリア5―――
“ババコンガ”は、木が少なく比較的見晴らしのよいこのエリアに移動してきたようだ。
( ^ω^)「早速仕掛けていくお」
( ´∀`)「モニャ」
剣を抜き、岩影から駆け出す。
(#^ω^)「おっ!」
ジャンプし、勢いを味方につけて腕を斬りつける。
“ババコンガ”が攻撃された腕を振るい、ブーンを打ち払おうとするが。
(#´∀`)「モニャを忘れるニャよ!」
にゃんにゃん棒を構えたモナーが“ババコンガ”の頭部を力一杯殴る。
連続して攻撃を受け、怯む“ババコンガ”。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:34:00.87 ID:o65AZi0gO
しえしえ
52 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:35:02.70 ID:glBgPruhO
( ^ω^)「よし、いい感じだお!」
ここで、肩下げ鞄から〈毒生肉〉を取り出し、足元に置く。
( ^ω^)「ほら、お食べ…」
( ´∀`)「頂きます」
(#゚ω゚)
肉に飛び掛かってきたモナーを蹴飛ばし、その場を離れる。
(#´∀`)「げふ、何するんだモニャ!」
( ^ω^)σ「モナーは、ああなりたいのかお?」
ブーンが指差した方向には、〈毒生肉〉を食らい、苦しむ“ババコンガ”の姿。
(ii´∀`)「…旦那さん、結構えげつないモニャね…」
( ^ω^)「そりゃどうも。
さ、今のうちだお!」
53 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:37:06.50 ID:glBgPruhO
今は毒が効いているが、少し時間が立てば癒えてしまうのだろう。
( ^ω^)「…おっお!」
それから数撃の斬撃を浴びせ、“ババコンガ”の体力を奪ったころ、異変が訪れる。
(ii^ω^)「ここからが正念場だお…!」
顔を真っ赤に染め、怒気を放つ“ババコンガ”。
そして、ブーンに全速力で突進を繰り出す。
(;^ω^)「すごく速くなってるお!」
無理には躱さず、盾で衝撃をいなす。
しかし、盾を構えた腕には鈍い痺れが残った。
(;^ω^)「なんて重さだお!」
(;´∀`)「モニャ!」
モナーもタル爆弾を使って応戦するが、“ババコンガ”の動きが素早く捉えられないようだ。
54 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:39:02.63 ID:glBgPruhO
( ^ω^)「今のあいつに通用するのかお…?」
“イャンクック”の時も、頭に血が上った状態では〈音爆弾〉は通用しなかった。
“ババコンガ”も、同じ様に肉に見向きもしない可能性がある。
( ^ω^)「とりあえず試してみるお」
そっと地面に〈毒生肉〉を置く。
(メメ´∀`)「モニャモニャ…
モニャ?」
考えている間、“ババコンガ”の気を引きつけてくれていたモナーが不思議そうな声をだす。
突然、背を向けて駆け出したからだ。
( ^ω^)「どういう事なのこれ」
一度毒を食らっているのに、懲りもせず再び〈毒生肉〉にかじりつく“ババコンガ”。
その体に再び毒が回る。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:39:32.73 ID:+rSJvpCw0
しえ
56 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:41:02.56 ID:glBgPruhO
( ^ω^)「でもまぁ、チャンスだお!」
怒っていても食欲は押さえられないようだ。
剣を構え、“ババコンガ”に接近する。
( `ω´)「おっ、お!」
剣を斜めに振り下ろし、更に返す様に横に斬る。
“ババコンガ”が爪を立てて殴り掛かってくる。
(#`ω´)「はぁッ!」
盾を装備した左腕を振るう。
盾の面で“ババコンガ”の爪を打った。
ばきり、という音を立てて爪が折れる。
( ^ω^)「この調子でいくおー!」
“ババコンガ”との競合いを制したブーンが勢いに乗り、追撃に出る。
その時“ババコンガ”はとある行動に出る。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:41:42.97 ID:o65AZi0gO
支援
58 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:43:03.12 ID:glBgPruhO
(;^ω^)「またなんか食ってるお…」
長い尾で大事そうに持っていたキノコを食べる“ババコンガ”。
(メメ´∀`)「でも攻めなきゃ勝てないモニャ!」
モナーが飛び出す。
近付いてきたモナーを正面に見据えた“ババコンガ”が息を吸い込む。
次の瞬間、“ババコンガ”は炎を吐き出した。
(メメ;´∀`)「モニャー!?」
(;゚ω゚)「モナー!
…ブレス攻撃もあるのかお!?」
(メメメメ; ∀ )「ちょっと今回はリタイアする……モニャ」
炎のブレスを直に受けてしまったモナー。
あの傷はそうすぐには癒せないだろう。
癒える頃にはどちらかが倒れている。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:44:10.12 ID:tNYQPaWO0
支援
60 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:45:02.22 ID:glBgPruhO
(;^ω^)「おっお」
いなくなってからその有難みが分かる、というのはよく聞く話だが、モナーも例外では無かったようだ。
分散されていた“ババコンガ”の攻撃が全てブーンに向く。
すると相手の手数が増え、反撃に出るタイミングを失う。
(メ;^ω^)「おっ… どうする…おっ!?」
突然こちらに背を向ける“ババコンガ”。
この後の攻撃は一つしかない。
(メ;゚ω゚)「やばいお!」
すぐにその場から飛び退く。
その瞬間、強烈な臭気が弾けた。
無理矢理飛び退いた為、体勢を崩したブーンに迫る“ババコンガ”。
61 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:47:02.40 ID:glBgPruhO
(メ;^ω^)「うわっ―――――――
叫んだ瞬間、地から足が離れる。
抗いようのない浮遊感が訪れる。
どうやら、宙に放り投げられたようだ。
(メ; ω )「!?」
しかし、それだけでは終わらない。
未だ宙にある体を何とか捻り、視界に入れた“ババコンガ”が構える。
器用に尾で掴む、茶色い塊。
それは、強烈な臭気を放っている。
(iiメ゚ω゚)「………
まさか………」
その、まさかだった。
臭い立つ『それ』を、落下を始めたブーンめがけて放る“ババコンガ”。
(iiメ ω )
駄目だ。
あれだけは食らってはいけない、というより絶対に食らいたくない。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:47:13.80 ID:tNYQPaWO0
支援
63 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:49:03.46 ID:glBgPruhO
どうすれば躱せる?
体が宙に浮いたこの状況で出来る事など皆無に等しい。
( ω )。o(それでも考えるお)
( ω )。o(何か出来る事があるはずだお…!)
その時、ふと目についたものがある。
( ω )。o(これしか無いおね…!)
素早い動きで左腕に手を掛ける。
そして、盾を取り外す。
軽く位置を調整し、その面を押し込む様に、空に向かって蹴った。
その反動で、ブーンの体は僅かではあるが落下の速度を増す。
ブーンの体と盾の間に出来た空間を、茶色が通過していく。
( ^ω^)「やったお! ぐぇっ」
64 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:51:02.60 ID:glBgPruhO
着地は上手くいかなかったが、『あれ』を躱す事は出来たので良しとする。
(#゚ω゚)「よくも好き勝手してくれたおね!」
遅れて降って来た盾の縁を掴む。
(#゚ω゚)「いっけぇぇぇ!」
掴んだ盾を投げる。
回転の掛かった盾は勢いよく、真直ぐ飛んで“ババコンガ”の顔面を捉える。
痛みに悶える“ババコンガ”が再びブーンのいた場所を睨むが、そこにあるのは一つの肉。
65 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:53:03.15 ID:glBgPruhO
当然、“ババコンガ”はその肉に飛び付く。
直後、“ババコンガ”の体が痺れる。
( ^ω^)「結局、最後の切り札も肉だったお」
背後から駆け寄るブーン。
“ババコンガ”は〈シビレ生肉〉を食べて麻痺している為、放屁による反撃は無い。
(#`ω´)「おおぉぉぉぉッ!」
うずくまるようにして抵抗している“ババコンガ”の背を踏み台して、高く、高く飛び上がる。
( ω )「これで…」
赤い刃の剣を逆手に持ち、下に向ける。
後は、重力に従って落ちるだけで決着がつく。
(#`ω´)「決めるおッ!」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:54:16.86 ID:o65AZi0gO
し
67 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:55:11.66 ID:glBgPruhO
掛け声と共に、“ババコンガ”の頭部に刃を突き立てる。
刃は頭蓋骨を貫通。
脳組織を破壊し、“ババコンガ”は一度びくりと痙攣を起こした後、完全に動きを止めた。
(ii^ω^)「…うん、出来るなら二度と相手にしたくないお!」
強いから、という訳ではなく、生理的な嫌悪感が拭えない。
間違い無くトラウマとなる相手だった。
( ^ω^)「剥ぎ取り済ませて、帰ろうかお」
“ババコンガ”の亡骸から素材を剥ぐ。
その時、一際目を引く頭部の極彩色の毛は忘れずに頂いていった。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:55:13.06 ID:tNYQPaWO0
えん
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:56:48.67 ID:MyrUFhL0O
人がメシ食ってる時にウ○コの話するんじゃねえ!
支援だ
70 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:57:37.82 ID:glBgPruhO
―――ポッケ村―――
( ^ω^)「ただいま戻りましたお!」
(#゚;;-゚)「おお、上手く倒せたかい。
じゃあ、これが今回の報酬さ」
( ^ω^)「お、ありがとうございますお」
(#゚;;-゚)「それじゃあ、次もこの調子でよろしくね」
( ^ω^)「はいですお!」
でぃの元を離れ、自宅へと帰って行った。
―――ポッケ村・ブーン宅―――
( ^ω^)「お?」
自宅前に、見慣れない後ろ姿があった。
桃色を主体とした防具を身に纏ったハンターのようだった。
('A`)「…お、ブーンじゃないか。
今戻って来たのか」
71 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 00:59:03.00 ID:glBgPruhO
( ゚ω゚)「え…… あれぇ……?」
その正体は、ドクオだった。
狩りに出る前までは【バトル】シリーズを身に着けていたはずだが。
(*'A`)「へへ、運がいい事に、素材が一度で沢山集まったんだ。
だから、【クック】シリーズを作ってもらったんだ!
何でも、【クック】シリーズは依頼が多いからって、シャキンさん、手早く作ってくれたぜ!」
珍しく興奮気味なドクオに対し、ブーンは。
( ´ω`)
とても残念そうだった。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 00:59:12.15 ID:o65AZi0gO
しえん
73 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 01:01:03.43 ID:glBgPruhO
(;'A`)「ん? どうしたブーン。
あんまり元気無いみたいだが…」
( ´ω`)「ううん、何でもないお。
『ブーンも【クック】シリーズが欲しかったなー』なんて、これっぽっちも思って無いお」
(;'A`)「そうだったのか、だからまた“イャンクック”を狩りに行こうとしてたのか…
すまねぇ…」
('A`)「しかし、そこまで欲しいならブーンも作ればいいのに」
( ´ω`)「見栄えの問題だお…」
もしブーンも【クック】シリーズを作れば、後々に桃色のハンターが二人で狩りに出るという、
どこかシュールな図の出来上がりである。
74 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 01:03:44.88 ID:glBgPruhO
( ´ω`)「だから、今回はあきらめるお…」
(;'A`)「本当に悪いな…」
(*'A`)「…でも、今回はライバルに一本取られたと思って見逃してくれ!」
( ´ω`)
今日はとことん上手く行かない日であったが、たまにはこんな事もあるのだろう、と無理矢理納得するブーンだった。
第十二話 end
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:05:25.64 ID:tNYQPaWO0
乙!
76 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 01:06:18.03 ID:glBgPruhO
という事で、今回の投下は終わりです
最初に書いたまとめ様消失事件ですが、
とある方が他のまとめ様を教えて下さいました。
かぎまとめ
(URLはモバイル用のしか見つけられなかったため、乗せられません…)
ブーン系専門のまとめ様、という訳では無いみたいですけれどね
なにはともあれ、ありがとうございます!
何か質問があれば、少しの間ならお答えします
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:07:10.59 ID:BsJ1JVTN0
乙
続きが楽しみだ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:08:43.74 ID:tNYQPaWO0
次はいつくらい?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:08:51.41 ID:o65AZi0gO
おつ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:10:59.94 ID:3VqXwuGp0
乙
81 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 01:11:11.80 ID:glBgPruhO
>>78 最近投下間隔が開いてしまっているのですが、次は半月後に投下を目論んでいます。
はい、例のあの日ですね
82 :
◆bUYB7.cOOs :2010/11/15(月) 01:14:13.69 ID:glBgPruhO
まだ読んでくれているか分かりませんが…
>>16 タル爆弾とはそのまま、タルに火薬を詰めた爆弾です。
モナー達アイルーが使うタル爆弾のサイズは、バスケットボール位でしょうか
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:14:29.45 ID:MyrUFhL0O
なるほど、確かに例のあの日までに投下しておかないと書きためが進まなくなるからな
乙でした
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:15:50.70 ID:tNYQPaWO0
>>81なるほど
それ以降しばらく投下がないんですね
わかります
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:24:43.45 ID:glBgPruhO
>>83-84 それだけは何としても避けたいと思ってイマス…
このくらいでしょうかね?
避難所のスレなら常時質問を受け付けられますよ
答えるのに時間を頂くかも知れませんが
それでは、失礼します
支援や乙をくれた皆様、ありがとうごさいました!
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:26:55.59 ID:QfBSm3MZO
乙!
次も楽しみにしてる!
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:40:49.07 ID:P6KjRGpc0
そういえば、火事場狩りはどういう扱いになるんだろう?
儀式的に自爆して活を入れるとかになるんだろうか?
面白かった!!次回も楽しみです。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 01:52:52.55 ID:q4q+oSD90
前の読んでないけど、面白かった乙!
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/15(月) 02:11:45.54 ID:OazZSNfai
久しぶりに2Gやったらラオに踏まれて死んだ
乙
安定して面白いな