1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ふりーだむっ!
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:13:27.75 ID:HpCf3x0/O
>>1 ありがとうございます。
ちなみにながらです。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:14:05.63 ID:Wu8tth9FO
ムーンウォークしながら支援
しーえん
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:23:32.97 ID:HpCf3x0/O
あっ星が消えてくよお母さん!
小さな子供が、手を繋ぐ母親に叫ぶ。
母親は少し深い溜息をして、子供に言う。
――ブーン? あいつは星食いって言うんだ。
――星食いぃ?
――そうだよ? あいつらはなんでも食べちゃうのさ
――なんでも? 僕も食べられちゃうのかお?
――そうだよ。だから近づいちゃいけないよ?
――解ったお!
――良い子だねぇブーンは
そういって母親は子供の頭を撫でる。
月の綺麗な夜だった。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:32:46.02 ID:2ugtZh3OI
しーえん
――なんでもやります! ホライゾン星間なんでも屋!
掲げた看板に偽りなし!
こんな看板を掲げてはみても、コロニーのスラム地域に寄り付く羽振りが良い人間はおらず。
結局ここの主も仕事日照りで喘いで居るのだ。
( ^ω^)「また今日も、もやし炒めかお……」
主の名はブーン。
荒事から、ペットの世話までこなすなんでも屋だ。
仕事があればどこへでも!
自作のスペースシップで伺います!
なんて誇大広告を行っても、まーったく仕事が来る気配がない。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:43:28.38 ID:zhFE5dyZO
しえん
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:44:24.98 ID:HpCf3x0/O
ξ=゚听)ξ「良い加減ショボン仕事受けろにゃ!」
同居人兼従業員兼尻叩き係のプトレマイオス星人のツンが、ブーンに仕事の催促をする。
( ^ω^)「あいつの持ってくる仕事は大概裏があるんだおー」
ξ=゚听)ξ「んにゃ事言っても、おまんまにありつけにゃきゃ意味ないにゃ!」
プトレマイオス星人特有の猫耳をピンッと張り、ツンが叱咤する。
( ^ω^)「んじゃ通信するから、ちょっと待ってて欲しいお」
ξ=゚听)ξ「早くしろにゃ!」
好奇心が強いツンには、ショボンの仕事の裏も楽しみの内なのだ。
( ^ω^)(やれやれだお……)
ブーンは嫌な予感を感じつつ、TVコールのダイアルを打つのだった。
ネコツン!
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:55:25.28 ID:HpCf3x0/O
ブゥンと音が鳴りパソコンのディスプレイに情報屋、ショボンの顔が映し出された。
( ´ ・ω・ ` )
(;^ω^)「相変わらずちけぇお」
(´・ω・`)「あぁごめんごめん! なんか癖でね」
( ^ω^)「あぁそうかお。 ところでこないだの仕事受けようかと思うんだお」
(´・ω・`)「あっマジで? 誰も受けてくれないから、困ってたんだよ」
( ^ω^)「信用って大事って知ってるかお?」
いつもショボンの持ってくる仕事は危険、理不尽、犯罪に一歩以上踏みこんで居るのだ。
(´・ω・`)「まぁ信用があったら、君にも仕事が来る筈だよね? お互い様さ」
(#^ω^)「うぜぇ!」
(´^ω^`)「wwwww」
すいません腹減ったので30分ほど中座します。
時間的に落ちないと思うので、保守とかは無理にしなくても大丈夫です。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 01:59:41.21 ID:aXizkPsE0
待つぜ!
食ってらー
15 :
再開します:2010/11/04(木) 02:30:11.68 ID:HpCf3x0/O
(#^ω^)「大体僕に仕事が来ないのはお前のせいだお!」
(´・ω・`)「人のせいにするのは心外だねぇ」
(#^ω^)「お前の仕事を受けたせいで、ハンターライセンスの無期限昇級無しになった事忘れたのかお?」
(´・ω・`)「そんな事もあったかな?」
(#^ω^)「こいつ……」
星食いのせいで故郷を追われた者達はこぞって、コロニーへと逃げ場を見出だしていった。
星食いの被害は年々増加しており、どこのコロニーに行っても、異星人のサラダボウルと化していた。
ただ過去の地球の、某大国よろしく。
星別の文化の違いにより、争いが起こる事がしばしばあった。
その争いで起こった犯罪行為を取り締まろうにも、法律も各星々で違うため上手くはいかない。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 02:31:34.23 ID:aXizkPsE0
おかえりんこ!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 02:34:26.52 ID:2ugtZh3O0
おかえり支援!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 02:41:45.80 ID:HpCf3x0/O
そんな時だ。
コロニーの自治会同士が連係して、簡単な法律を作ったのは。
第一にハンターライセンスを持つ者のみ武器の保持を認める制度。
第二に仇討ち制度。
第三に、仇討ちはハンターライセンスを所持する第三者に依頼する事。
まぁこの法律により、小競り合いも原始の闘争に変わり、最終的には鎮静化していった。
ただそうなると、じゃあ今度はハンターの仕事は何するの?って事になった。
そこで自治会は、ハンターライセンスを持つ者に、未開拓の星から資源や食料を見付けてくる様に命じたのだった。
この時から、ハンターの暗いイメージは一新していく。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 02:52:54.74 ID:HpCf3x0/O
未開の星に分け入り、猛獣との戦闘やレアメタルの採掘に命を懸ける者達。
それは星食いに、希望を食べられてしまった人々の新しい希望になった。
いつしか、ハンターという仕事はコロニーの憧れの的になっていた。
( ^ω^)「そして僕もその一人になる筈だったんだお!」
(´・ω・`)「あのー暑く語って貰って悪いけどさ。 さっさと仕事の話したいから事務所まで来てくれるかな? 大体君、万年Dランクの落ちこぼれじゃないか」
(#^ω^)「だからそれはおめぇのせいだお!」
ブーンはショボンから受けた仕事で、条約違反の星に侵入したため、Dランクに留められていたのだ。
(´・ω・`)「まぁとりあえずさっさと来なよ? Dランクに仕事を斡旋出来る人間なんて、僕しか居ないんだからさ」
(#^ω^)「ぐっ……。 解った今行くお」
ブーンはディスプレイをオフにする。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 02:57:56.58 ID:WgAVDL3n0
アフロのあれのパクリか
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 03:03:15.62 ID:HpCf3x0/O
確かに事実として、ショボンのおかげでブーンは生活する事が出来ていた。
( ^ω^)「それでも、みんなが憧れるヒーローになりたいじゃないかお? ねぇツン?」
ブーンは相棒に語り掛ける。
ξ=゚听)ξ「あたしはおまんま食べれて、楽しきゃなんでも良いにゃ!」
いつの世も女性は男の浪漫に対して、冷たい様だ。
ブーンは溜息をついて、外套を引っ張り出した。
ツンもそれに反応して、軽く身支度を整える。
それが終わるとブーン達は事務所を閉めて、街へと歩き出したのだった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 03:12:14.24 ID:aXizkPsE0
にゃおにゃお!
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 03:19:04.00 ID:HpCf3x0/O
――スペースコロニークォーター7.2ndコアタウン
このコロニーは比較的古く、四つの小さめのコロニーが繋がっている。
ブーン達の住宅兼事務所のあるスラム地域は、2番コロニーであり、ショボンの事務所は1番コロニーになる。
それぞれのコロニーはスクウェア型に、エレベーターが繋がり、行ききを可能としていた。
ただし、1番と2番は直接繋がってはおらず、争いの起きやすい2番と政治経済が発達した1番が直接絡む事など滅多にない事だ。
ξ=゚听)ξ「早く、せめて2番か3番には住みたいにゃ」
( ^ω^)「確かに一々、1番まで行くのは怠いお」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 03:33:12.86 ID:HpCf3x0/O
ブーン達は窓ガラスが所々割れたビル街を進む。
連絡用エレベーター迄は近い所でも30分近く掛かってしまう。
ξ=゚听)ξ「甲斐性なしの上司を持つと、部下が苦労するにゃ」
( ^ω^)「好き勝手言いやがってこの猫娘め」
ξ=゚听)ξ「だって本当の事にゃ〜」
ツンはブーンを、ひたすらからかっていた。
歩き続けて、二人はエレベーター前に着いた。
空調設備が少しおかしい2番コロニーでは、30分も歩くと少し汗ばんでしまう。
(//‰ ゚)「IDノテイジヲオネガイシマス」
( ^ω^)「はい二人分だお」
ブーンはエレベーター管理ロボに、ID証を渡す。
(//‰ ゚)「OKデスオトオリクダサイ」
問題無くエレベーターに乗り込んだ二人は、備え付けの椅子に腰掛ける。
そしてベルトでがっちり椅子に自分達を固定した。
25 :
>>23訂正ξ=゚听)ξ「早く、せめて4番か3番には住みたいにゃ」:2010/11/04(木) 03:49:49.98 ID:HpCf3x0/O
アナウンスがエレベーター内に鳴り響く。
Ω「ベルトの着用を確認しました。 5秒後に発進します」
カウントダウンが始まる。
5――4――3――2――1
Ω「発射します」
ガンッと言う凄まじい音と共に、エレベーターは発進する。
エレベーター内に多大なGが襲い掛かって来る。
( ゚ω゚)「アッー」
ξ=;凵G)ξ「これだけは本当に嫌にゃー!」
二人の絶叫が、エレベーター内に木霊していた。
(ヽ´ω`)「ひでぇ目に合ったお……」
ξ=;凵G)ξ「なんでここの区域だけこんな絶叫マシン見たいな仕様なんにゃ!」
(ヽ´ω`)「防犯と言う名の、欠陥工事だお」
二人は、3番コロニーについた。
平民街であるこのコロニーからは、アクセストレインが整備されており、それに乗って1番コロニーへのエレベーターへと向かう。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 04:02:44.31 ID:HpCf3x0/O
ξ#=゚听)ξ「大体発射っておかしいだろにゃ!」
ツンはアクセストレインに乗っても先程のエレベーターについて、まだ文句を言っていた。
( ^ω^)「良い加減慣れるお」
ブーンは仕方ないと言った表情でツンを宥める。
アクセストレインは街の至る所にステーションがあり、自由に使える。
1番コロニーへと向かう間、ブーンは街の様子を眺めていた。
( ^ω^)「また新しい星の人が増えた見たいだおね」
ξ=--)ξ「仕方ないにゃ星食いの被害は拡がるばかりにゃ」
ツンが少し、悲しい表情をしながら答える。
このコロニーに限らず、ほとんどが星食いに故郷を追われた者なのだから、どうしてもその話題は暗きなってしまう。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 04:07:13.28 ID:HpCf3x0/O
すいません眠くなって来た……
スレが残ってれば今日の夜8時ぐらいにでも続き書きます。
落ちてたら、まぁその時次第で……
申し訳ないです
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 04:07:58.75 ID:7vfnRr700
Gのかかるエレベーターとかすげえな
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 04:17:11.68 ID:7vfnRr700
おやそうかい
乙
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 06:31:44.86 ID:VjioF9lH0
ho
乙-!
ほしゅー
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 08:39:03.45 ID:BKMYvh6lO
にゃあ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 08:59:31.88 ID:liLInsCGO
マジくそつまらない駄作
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 09:34:51.34 ID:tXo7YCMw0
ほしゅ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 10:23:10.51 ID:tXo7YCMw0
ほ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 11:56:59.52 ID:liLInsCGO
ゴミ作品晒しあげ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 13:49:09.94 ID:tXo7YCMw0
ほしゅ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 14:24:27.08 ID:orhpX4R60
ほしゅー!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 16:08:48.39 ID:HpCf3x0/O
ちょっとだけ書きだめしたので、落ちない程度に覗いて保守して行きます
ただ投下は9時過ぎになりそうです
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 17:26:08.61 ID:7zEVnDe8O
しゅ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 17:53:32.69 ID:6MV+lOrXO
ほ
最近、Gって見るとゴキブリを想像するから困る
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 18:28:22.86 ID:7vfnRr700
ほすの目安ってこんなもんだっけ?
3、40分おきくらいかな?
今ってそんなもんなのか
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 19:53:29.40 ID:7zEVnDe8O
ほ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 20:19:47.24 ID:31pXmlvnO
保守
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 20:46:03.22 ID:I4jdrN9oO
ほ
し
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:29:30.86 ID:OX2+i3XP0
>>26訂正
×1番コロニーへと向かう間、ブーンは街の様子を眺めていた。
○1番コロニーへ続くエレベーターへと向かう間、ブーンは街の様子を眺めていた。
保守ありがとうございます。
再開します。
おかえり支援。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:36:43.58 ID:OX2+i3XP0
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:38:36.00 ID:31pXmlvnO
おかえりー
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:42:39.47 ID:HpCf3x0/O
( ^ω^)「星食いかお……」
星食いと言うのはただ生きるためだけに、星を喰らう。
そこに善悪は無いし、仕方ない事なのだ。
だがしかし、その星に住む人々にとっては害獣でしかない。
恨みと悲しみ、そして絶望がコロニーの中で渦巻いてしまうのだった。
アクセストレインは物の10分ほどで、連絡用エレベーターへと着いた。
( ^ω^)「さてと、1番コロニーへと向かうお」
ξ=゚听)ξ「さっさと行くにゃ」
(//‰ ゚)「IDノテイジヲオネガイシマス」
( ^ω^)「しっかしこの気持ちの悪い管理ロボットは、どうにか為らないのかおねぇ」
(//‰ ゚)「ウルサイシネ」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:45:30.78 ID:HpCf3x0/O
( ^ω^)そ「こいつテンプレート以外も喋れんのかお……」
ξ=゚听)ξ「遊んでるんじゃないにゃ」
ブーンは、ID証をまた提示する。
そして先程と同じ作りのエレベーターに、乗り込んだ。
今度はベルトは用意されていない。
ξ;=゚听)ξ「その内、2番コロニーだけ切り離されるんじゃ無いかと、心配ににゃるにゃ」
( ^ω^)「流石に無いと思いたいおね〜」
アナウンスが開始され、ふわりとエレベーターが動き出す。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:46:31.57 ID:OX2+i3XP0
支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:49:27.35 ID:HpCf3x0/O
バランサーや重力制御装置が問題無く働く、1番コロニーと繋がるエレベーターは快適な物だ。
ξ=゚听)ξ「直す気配も無いにゃ?」
( ^ω^)「大体、行ききする人間が少ないからおね」
連絡用エレベーターなど使うのは、ハンターや旅人ぐらいな物で、大体小コロニー内で生活を賄えてしまう。
そのため、治安の悪い2番コロニーのインフラはおざなりになってしまうのだ。
そんな世間話をしていると、チィンと到着の合図が鳴る。
アナウンスの、またのご利用をお待ちしておりますと言う、儀礼的な言葉を背中に受けながら、ブーン達は1番コロニーへと足を踏み入れた。
支援。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:53:28.55 ID:SQUbZ95C0
支援!
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:53:50.38 ID:HpCf3x0/O
ξ=゚听)ξ「ショボンの事務所迄は、アクセストレインを使うにゃ?」
( ^ω^)「いや、歩いて行くお。 どうせ渋滞に巻き込まれるし」
ξ=゚听)ξ「それもそうにゃおね」
二人は2番コロニーとは対称的な、清潔感の溢れるビル街を歩く事にした。
アクセストレインは小回りも利くし、速いのだが、利用者の多い1番コロニーではフリーウェイのICの様に渋滞が付き物なのだ。
ショボンの事務所まで歩いても10分ぐらいなので、そう対して変わらない。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 21:54:49.82 ID:OX2+i3XP0
支援
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:00:30.67 ID:HpCf3x0/O
オフィス街の一角に、その建物はあった。
木造平屋建て風の佇まいに、墨で描かれた看板がでかでかと掲げられている。
――特殊法人狩人斡旋所
所長のショボンが、地球のジャパン被れのため、こんな事務所になっている。
周りとの調和などある訳もない。
ξ=゚听)ξ「相変わらずダサいにゃ」
( ^ω^)「これで、粋を表すって宣うのだから始末に負えないおね」
二人は散々に表し、障子張りの引き戸を開けて中に入る。
中に入るとすぐに機械扉が見えた。
( ^ω^)「外観だけってのが、更に滑稽さを増してるおね」
(´・ω・`)「聞こえてるよ」
( ^ω^)「聞こえる様に言ったんだお」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:03:10.88 ID:OX2+i3XP0
支援
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:05:07.11 ID:HpCf3x0/O
来客確認用のカメラで見ていたらしいショボンが備え付けのディスプレイに映しだされる。
(´・ω・`)「まぁ君達には、このセンスは理解出来ないだろうね!」
ξ=゚听)ξ「どうみても悪趣味だにゃ」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ!」
奸悪とも言うべき人柄のショボンでさえ、ツンには敵わないらしい。
言い合いが一段落した後、機械扉がゆっくりと開いた。
その先には円い鉄柵で区切られた、鉄板敷きの床が拡がる。
スピーカーからショボンの声が聞こえてくる。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:07:06.72 ID:OX2+i3XP0
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:11:43.06 ID:HpCf3x0/O
――しっかり捕まっててね?
と言うとゆっくり床が沈んで行く。
15秒ほど下へと進むと、カシュンと言う音と共に床は下降を止める。
降りた先の円筒状にくり抜かれた穴の中、90゚ほどのスペースに、またしても引き戸が備え付けられていた。
二人はその引き戸を開ける。
中に入ると井草の薫りがした。
(´ ω `)「入ってくれ」
土間を上がった先の、襖から声が聞こえる。
ショボンの声だ。
( ^ω^)「お邪魔するお〜」
土間で靴を脱ぎ、二人は畳み敷の床を奥に進んで行く。
襖を開けると、畳み敷の広間に出た。
ショボンはその奥側の座敷に座り、お茶を飲んでいる。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:16:35.85 ID:OX2+i3XP0
支援
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:19:07.17 ID:HpCf3x0/O
(´・ω・`)「ご苦労様。 早速だけど仕事の話をしようか?」
( ^ω^)「茶ぐらいだせお!」
ξ=゚听)ξ「あたしは、ココアで頼むにゃ」
(;´・ω・`)「遠慮を知らない猫だな……。 解ったよちょっと待ってて」
そういうとショボンは右手の襖を開けて、出て行く。
ブーン達は座敷にどかりと座り、ショボンの帰りを待つ。
しばらくして戻って来たショボンの手には、マグカップと、湯呑みが握られていた。
(´・ω・`)「ほらよ」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:24:57.53 ID:HpCf3x0/O
客を出迎える気などさらさら無い様で、ショボンは無愛想に二人へと飲み物を差し出す。
そして定位置なのか、奥側の座敷の真ん中に胡座をかいて座りこんだ。
ショボンは地球のモンゴロイド系人種な上に、ジャパン風の着物を羽織るため胡座をかく姿は中々に様になっている。
ここが宇宙にあるコロニーだとは誰も思うまい。
(´・ω・`)「まぁとりあえず聞いてくれ」
ブーンはその言葉にずずぃーとお茶を口に含みながら、聞き耳を立てる。
そしてコクりと頷く。
ショボンはそれを受けて、話を続けた。
(´・ω・`)「君達に依頼する事は、準開拓地域に出た寄生生物の駆除だ」
( ^ω^)「場所は?」
ブーンはショボンからの依頼の時は、まず場所の確認は怠らない。
立入禁止区域にまた入れば、ライセンス停止も有り得るからだ。
(´・ω・`)「君も大分慎重になったねぇ」
ξ=゚听)ξ「悪党を相手にする時は、それ以上に狡賢くなれと厳しく言ったにゃ」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:31:02.40 ID:HpCf3x0/O
という訳で書きだめ切れました。
そしてノープランで始めた弊害でプロット後だしで作ったら、どう考えてもトータル100レスは越えるwww
今日は限界までながらで書いて、後は書きだめしてまたスレ立てて貰う感じになりそうです
しーえん。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:34:29.83 ID:OX2+i3XP0
どんとこーい
ういーす、長いことはいいことだ!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:41:32.57 ID:HpCf3x0/O
ツンがココアを飲みながら、話に割って入ってくる。
(;´・ω・`)「ねぇ? 悪党って誰さ?」
( ^ω^)「おめぇだお!」
(;´・ω・`)「そんなつもりは無いんだけどなぁ」
心外だと言う表情を浮かべ、ショボンもお茶を啜る。
そして一息ついてから、依頼について話し始めた。
(´・ω・`)「場所はコロニー8から48、52へ2光年ほど離れた場所だ」
( ^ω^)「確かその辺はデブリが多かった筈だお」
(´・ω・`)「だから誰も行きたがらないだ」
( ^ω^)「惑星の住民は困ってるのかお?」
(´・ω・`)「困ってるだろうね」
( ^ω^)「ならすぐに行くお」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:45:00.90 ID:OX2+i3XP0
支援
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:52:02.47 ID:HpCf3x0/O
このブーンと言う男は、大概にしろと言いたくなるほどのお人よしだ。
ξ=゚听)ξ「そうやってすぐに騙されるんだから、気を付けるにゃ」
ツンは少し呆れているようだ。
(´・ω・`)「まぁ詳しい契約はデータとして、船に転送しておくよ」
( ^ω^)「解ったお」
(´・ω・`)「んじゃ行ってらっしゃい」
それを聞きブーンは立ち上がるが、ツンは立とうとしない。
何か気になる事があるようだ。
ξ=゚听)ξ「その前に確認にゃ」
(´・ω・`)「なんだい?」
ξ=゚听)ξ「経費と依頼料」
(´・ω・`)「それは船で確認してくれ」
ξ=゚听)ξ「お前は金が掛かると、信用ならないにゃ。 前金で300と経費は別。 後成功報酬が500だにゃ」
(´・ω・`)「随分と盛るねぇ」
ξ=゚听)ξ「どうせその依頼は政府の露払いだろにゃ? 損はしない筈にゃ」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 22:56:04.84 ID:OX2+i3XP0
支援
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:02:39.31 ID:HpCf3x0/O
(´・ω・`)「ありゃりゃ解ってるみたいね」
( ^ω^)「どういう事だお?」
ξ=゚听)ξ「寄生生物なんてやばい代物は、政府側も手を出したくないんにゃよ」
(´・ω・`)「そういうことさ。 それで良いよ。 ただし依頼の途中放棄は認めないよ?」
( ^ω^)「それは大丈夫だお! 依頼は100%完遂するのがモットーだお」
(´・ω・`)「頼もしいね。 前金は口座に降り込んどくよ。
期待してる」
( ^ω^)「任せとけだお」
ξ=゚听)ξ「任せるにゃー」
二人の声がハモった後、二人は颯爽とショボンの事務所を後にした。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:06:45.60 ID:7vfnRr700
猿よけ支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:07:42.46 ID:OX2+i3XP0
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:14:57.12 ID:HpCf3x0/O
――――1番コロニースペースシップドック
大型貨物船から小型遊覧船まで、全ての船が寄港するクォーター7の出入り口。
ブーン達二人は、愛機の置いてあるこの場所に来ていた。
( ・3・)「おいおい邪魔だよ!」
ξ#=゚听)ξ「しっぽ踏むにゃ!」
わいわいがやがやと忙しない空間で、ツンの長い尾っぽが踏まれたようだ。
( ^ω^)「今日も人が多いおね」
先程ツンの尾っぽを踏んだ男は、人波を掻き分け、もう見えなくなってしまった。
ξ#=゚听)ξ「ここ人が多くて嫌いにゃ!」
( ^ω^)「仕方ないお」
二人は遅々とした歩みで、愛機へと向かう。
支援
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:19:39.63 ID:OX2+i3XP0
支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:29:31.49 ID:HpCf3x0/O
個人所有の機体が並ぶ一角に着くまで、中々に時間が掛かった。
ξ=゚听)ξ「やっと着いたにゃ」
ブーン達は、愛機のハッチを開けて中に入る。
ブーンの愛機。
船名はTOBOON。
少々型落ちした機体だが、数年前までは最速と言われたシリーズをベースにいじくり倒したブーン達の愛息子だ。
船に乗り込んだ二人は計器をチェックする。
( ^ω^)「エネルギーよし、機体損傷なし! レーダーはどうだお?」
ξ=゚听)ξ「問題にゃいにゃ!」
( ^ω^)「じゃあ官制室に、出港手続きを申請するお!」
ブーンは官制室へコンタクトを取る。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:39:12.62 ID:HpCf3x0/O
( ^ω^)「メーデーメーデーこちらTOBOON。 官制室どうぞ」
Ω「こちら官制室どうぞ」
( ^ω^)「出港許可を頼むお」
Ω「では15分後に三番ゲートからの出港を許可します」
( ^ω^)「ありがとうだお!」
Ω「いえいえ。では良い旅を」
そう言って通信が切れる。
ξ=゚听)ξ「わりと早く出れそうだにゃ」
いつもなら1時間以上待たされるため、今日は運が良かったようだ。
( ^ω^)「おっショボンからデータの通信だお」
ξ=゚听)ξ「契約書だにゃ! 見せろにゃ」
ツンはディスプレイを自分に向ける。
ξ=゚听)ξ「あのたぬき……」
ツンはディスプレイを見て、浮かない顔を浮かべた。
支援
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:54:54.02 ID:OX2+i3XP0
支援
88 :
訂正浮かない顔を見せた:2010/11/04(木) 23:55:02.68 ID:HpCf3x0/O
ブーンもディスプレイを見る。
――契約書――
クオリティー星に赴き、外来寄生生物の駆除の依頼。
期限は無し。
繁殖力は高いが、知能が低い個体と見られる。
あと生殖能力は女王のみが持つタイプと思われる。
契約料は先程の通り。
では幸運を祈る!
(;^ω^)「多分大型の討伐だおね……」
ξ=゚听)ξ「もう少し吹っかけりゃ良かったにゃ……」
少々面倒な仕事を押し付けられたようだ。
二人の表情は暗い。
( ^ω^)「まぁなんとかやるしかないお!」
ξ=゚听)ξ「そうだにゃ! おまんまのためにゃ!」
努めて二人は明るく振る舞うのだった。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/04(木) 23:56:22.77 ID:HpCf3x0/O
出港ゲートを潜るスペースシップは、二人を乗せて出発する。
二人は依頼を完遂する事が出来るのか?
後編に続く
90 :
◆YW8tTr3Ies :2010/11/05(金) 00:01:27.42 ID:RkJLpOwuO
という訳で明日が早いのと、やたらと遅筆なため今日は終わりにします。
またスレ立てしますので、スレは落として構いません。
ご支援ありがとうございます。
反省点
ながらはやめよう
ξ=゚听)ξこれ書きたいだけで、始めるのはやめよう
あと一応トリ出します。
また次回!
ではでは〜
乙!!
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 00:02:40.66 ID:LUcizDqa0
乙!
楽しみに待ってる
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ネコツンじつにいいね乙