1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
だいり
2 :
わふー ◆PvGtXv3fQg :2010/10/23(土) 14:25:24.57 ID:bIt4dOXP0
おだいりさまマジ天使
3 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:27:29.50 ID:glkVnsymO
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:29:36.35 ID:NDCvrmnm0
この携帯野郎
さっさと投下しろ
5 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:29:44.64 ID:glkVnsymO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・ドスバイトダガー
prot・頭‐護りのピアス
それ以外‐ランポス シリーズ
〇結構お調子者 投擲が得意
・('A`) ドクオ HR‐1
wep・ウォーハンマー改
prot・バトル シリーズ
〇ブーンがハンターになったのをきっかけに、自身もハンターへ
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・水剣ガノトトス
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その一 イケメン しぃとは恋仲
絶賛負傷中
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・???
prot・キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その二 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
6 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:31:04.98 ID:glkVnsymO
・( ´∀`) モナー オトモアイルー
〇ブーンのオトモアイルー 超マイペース
溶岩地形移動可
・ξ゚听)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
・ミ ^ω^〕 (故)ベーン HR‐9
〇ブーンの父親 生前は凄腕のハンターで、各地にその名を轟かせた
モンスターからブーンをかばい、死亡した
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
☆話の中の括りの役割
“ ”…モンスター名
【 】…武器名、防具名
〈 〉…アイテム名
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:31:10.88 ID:1DcfAC1wO
支援するぞ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:31:51.68 ID:lalLwBQN0
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:32:26.39 ID:4D2DbjRM0
ベーンwwwww
名前がダサいwwww
10 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:33:04.21 ID:glkVnsymO
第十一話「密林の大怪鳥」
―――ポッケ村―――
(*^ω^)「遂にこの時が来たお!」
(*'A`)「まじかよ、羨ましいぜ」
興奮気味に話し合う、ブーンとドクオ。
そのきっかけは、つい先程でぃの元に依頼を請けに行った時の話だ。
―*―*―*―*―*―*―*―
(#゚;;-゚)「ブーン殿、今日の依頼は今までのものより、きついかも知れないよ」
(;^ω^)「おっ?」
いつもの様に、でぃに依頼を紹介してもらいに行った時の事だ。
開口一番にそのような事を言われる。
(;^ω^)「ど、どんな依頼なんですかお…?」
(#゚;;-゚)「やる事は狩猟なんだけどねぇ。
相手はあの“イャンクック”さ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:34:17.76 ID:4D2DbjRM0
クック先生
12 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:35:07.64 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「! “イャンクック”ですかお!?」
余りモンスターの知識が無いブーンでも知っている。
初心者のハンターに存在する壁の一つ。
それが、怪鳥“イャンクック”だ。
( ^ω^)「やります! やりますお!」
(#゚;;-゚)「うん、分かった。
十分に気を付けていくんだよ」
( ^ω^)「ありがとうございますおー!」
それから、ある場所に向かう途中の道で、ドクオと遭遇し、今に至る。
―*―*―*―*―*―*―*―
( ^ω^)「“イャンクック”を倒せれば、とりあえずヒヨッコから脱却出来るお」
('A`)「俺にもそろそろそう言った依頼を回してくれねーかな」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:35:22.33 ID:4D2DbjRM0
クック先生
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:35:41.80 ID:JD8lF2/vO
期待
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:36:41.82 ID:z2Xhp232O
支援
16 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:37:03.75 ID:glkVnsymO
ドクオはドクオで、着実に依頼をこなしているようだ。
もう既に“ドスガレオス”の狩猟もこなしたという。
近いうちに、ドクオにも“イャンクック”の狩猟依頼が回ってくる事は間違いないだろう。
('A`)「ところで、お前は何処に向かってるんだ?」
( ^ω^)「おっ、気になるかお?」
ついて来れば分かるお、とだけ言って、なおも歩き続けるブーン。
やがてブーン達がついた場所は、鍛冶工房の建物だ。
( ^ω^)「こんにちはですお、シャキンさん」
(`・ω・´)「ん、ブーンだな!
頼まれてた物は完成してるぜ!」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:38:43.07 ID:4D2DbjRM0
/||ヽ_
/ || \ _ ヘ、
ノ | |_ ヽ_/ \
〈 ヽ _/、 _/` 〉
ヽ ヽノ、◎ _/ ̄ ノ
( ヽノ `_ノ /
ヽ_ ノ |/ _ /
\__|_ ̄ヽ__\ ヽ 、
∠ 人_ \`´/ |
∠_/ 人  ̄ _ノ
∠ __ノノ ヽ、_ /
18 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:39:04.91 ID:glkVnsymO
そう言って、小脇に抱えられる程度の大きさの木箱をブーンに差し出す。
(;'A`)「こ、これって…」
ゆっくりと木箱の蓋を外し、中身を取り出す。
現われた物は、剣。
透き通った、薄い水色の刃。
手をかざすと、常に冷気を感じ取る事が出来る。
更に、木箱の奥から現われた物は盾だ。
刃と同じ素材から作られたのであろう、結晶を象った氷の盾。
(`・ω・´)「〈氷結晶〉を素材に作られた片手剣、【フロストエッジ】。
氷の属性を持っているぞ」
( ^ω^)「おっ、いい感じですお」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:40:02.89 ID:+9L0qKm50
支援
20 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:41:03.09 ID:glkVnsymO
柄を握り、軽く振り降ろす。
周囲の空気が冷え、引き締まる様な感覚を覚えた。
( ^ω^)「そういえば、『属性』ってなんだお?」
('A`)「ちょwww」
(;`・ω・´)「おいおい、お前もハンターの端くれだろ…
『属性』くらい知っとけよ…」
ハンターの間では知っていて当たり前の知識らしく、二人に呆れられてしまう。
( ^ω^)「………」
(^ω^ )「ドクオー、おs('A`)「やだ。 マンドクセーから」
( ;ω;)
薄情な友人から放たれる、拒絶の言葉。
こうなったら、頼るべき所は一つしかない。
( うω-)「ギコさん達のとこいくお」
ブーンをよそに話し込む二人を放って、ギコ達の家に向かって歩き始めた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:41:19.26 ID:+9L0qKm50
ドクオの成長の方が早いような、、
22 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:43:04.26 ID:glkVnsymO
―――ポッケ村・ギコ、しぃ宅―――
二人の家の前に着いたブーンは、玄関の扉をノックする。
扉の向こう側から、どちら様、と訪ねる女性の声が聞こえた。
ブーンですお、と答えるとすぐに扉が開かれる。
( ^ω^)「しぃさん、こんにちはですお!」
(*゚ー゚)「こんにちは、ブーン君!
今日は何を聞きに来たのかな?」
(;^ω^)「質問しに来たって分かるんですかお」
(*゚ぺ)「だってブーン君、狩りについての質問しに来たことしかないもん」
言われてみればその通りだった。
けれど、何の用も無いのに―――
(*゚ー゚)「『何の用も無いのに二人の邪魔なんか出来ない』なんて考えてるでしょ」
23 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:45:11.25 ID:glkVnsymO
自分の考えを言い当てられ、口ごもるブーン。
(*゚ー゚)「そんなの気にしないでさ、ご飯でも食べにおいでよ」
( ^ω^)「……じゃあ、また今度にお願いしますお」
(*^ー^)「分かった!
じゃ、上がって」
しぃに促され、家に上がる。
家の中にはギコもいて、何やら装備を整えていた。
(;^ω^)「ギコさん? 怪我の方はもう大丈夫なんですかお?」
(,,゚Д゚)「…いや、まだ痛むな」
それなら何故、と問おうとしたとき、ギコが再び言葉を話す。
(,,゚Д゚)「心配すんな、狩りじゃない。
ちょっくら鉱石を掘りに行くだけだ」
24 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:47:04.25 ID:glkVnsymO
(;-ー-)「私も止めたんだけど、身体を動かさないと落ち着かないらしくて…」
二人の話を聞き、妙に納得する。
素材集めならたいした負担にはならないはずだ。
(,,゚Д゚)「で、お前は何をしにきたんだ?」
(;^ω^)「あ」
すっかり本題から外れてしまっていた。
早速、二人に武器の『属性』についての話を聞く事にする。
(,,゚Д゚)「こんなん、基礎中の基礎なんだがな…
『属性』っつーのは、武器に備わる特殊な力の事だ」
( ^ω^)「ふむふむ」
(*゚ー゚)「属性にも種類があって、大きく分けると二つ。
『攻撃属性』と『状態属性』があるの!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:48:07.81 ID:8Bha57sC0
2ndってフロストエッジのほうが状態異常剣より入手早かったっけ?
26 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:49:07.06 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「おっお…」
ギコとしぃ、二人が代わる代わる説明をしていく。
(,,゚Д゚)「んで、その『攻撃属性』と『状態属性』も幾つか種類があるぞ」
(;゚ω゚)「まだあるのかお…」
(,,゚Д゚)「攻撃属性には、『火』、『氷』、『雷』、『水』、そして『龍』の五種類がある」
(*゚ー゚)「状態属性には『毒』、『麻痺』、『睡眠』の三つだね」
ξ
(;@ω@)「おっおっお…」
一度に説明され、オーバーヒート気味の頭で徐々に纏めていく。
武器の威力とは別の特殊な力、それが属性。
属性には大きく分けて二つ。
一つがモンスターに追加ダメージを与えられる攻撃属性。
もう一つは……恐らくモンスターに何らかの悪影響を与えられる、状態属性。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:50:34.82 ID:8Bha57sC0
ξ
(;@ω@) ←かわいいwww
28 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:51:03.32 ID:glkVnsymO
攻撃属性は五つあって、それぞれ火、氷、雷、水、あとは……龍?
があるらしい。
状態属性は毒、麻痺、睡眠の三つがあるみたいだ。
(,,゚Д゚)「……話の整理はついたか?」
(;^ω^)「…おっ!?」
どうやら、二人の前で考えこんでしまっていたらしい。
( ^ω^)「お話、続けて下さいお」
(*゚ー゚)「おっけー。
モンスターには、弱点となる部位があるのもいるって言うのはもう分かったかな?」
弱点を持つモンスターと言われ、真っ先に思い出したのは“ドスガレオス”。
“ドスガレオス”は背ビレが弱点だったはずだ。
>>25 フロストエッジならかなり早い段階で作れるからそうなんじゃね?
それでも気になるなら黒wikiなり見てくればいいんじゃね
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:52:12.33 ID:2Y8BJLgg0
31 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:53:04.42 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「お、分かりますお」
(*゚ー゚)「それと同じで、モンスターにはそれぞれ苦手とする属性もあるの」
(,,゚Д゚)「相手の弱点となる攻撃属性を持つ武器を使えば、
より一層狩りを有利に進められるって訳だ」
( ^ω^)「おお、分かりましたお!」
(,,゚Д゚)「攻撃属性のダメージは、堅くて刃が通らない様なモンスターにもダメージを与えられるからな」
( ^ω^)「おっ? そんな事も出来るんですかお?」
(*゚ー゚)「攻撃属性は、武器での攻撃を当てさえすれば発動するからね」
(*^ω^)「それは凄いですお!
じゃあ、色んな属性の武器を集めた方が良いですおね!」
32 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:55:02.54 ID:glkVnsymO
(,,゚Д゚)「そうだな。
ま、属性に拘らずに自分の気に入った武器を使い続けるのも有りだけどな」
(*゚ー゚)「『能力解放』もあるしね」
_, ,_
( ^ω^)「…はい?」
また知らない言葉が出て来たため、再び頭がこんがらがってくる。
(,,゚Д゚)「んー…『能力解放』については今は良いだろ。
コイツが使えるかどうかも分からないしな」
まだ早い、と言われ気にかかったが、今は属性の事で頭が一杯なので、助かった気もした。
(*゚ー゚)「じゃあ次は状態属性の事だね」
( ^ω^)「そのまんま、モンスターに状態異常を引き起こす属性ですおね?」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:55:26.09 ID:8Bha57sC0
wiki見てきた
フロスロエッジ系統は序盤の相棒ですね
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:56:36.28 ID:/+nQ5zL90
【レス抽出】
対象スレ:( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです
キーワード:パート
抽出レス数:0
VIP終わったな
35 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:57:05.87 ID:glkVnsymO
(,,゚Д゚)「そうだ。
ただ、状態属性は追加ダメージを与える事は出来ない」
(*゚ー゚)「しかも、状態属性って、要はモンスターの身体に様々な毒を打ち込む訳だから、
何回か攻撃して毒を蓄積させなきゃいけないの」
(;^ω^)「それはまた大変そうだお…」
(,,゚Д゚)「だが、成功させた後の見返りはデカい。
毒は相手が逃げても体力を奪い続けてくれるし、麻痺は少しの間モンスターの自由を奪う」
(*゚ー゚)「睡眠は、ほっとけばしばらく眠り続けるから、その間に体勢を整えられるよ」
( ^ω^)「仲間が居ると効率良さそうだお」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:58:11.93 ID:8Bha57sC0
支援?
37 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 14:59:03.44 ID:glkVnsymO
(,,゚Д゚)「そうだな…
事実、俺もしぃには助けてもらってる」
そういえば、しぃが扱う武器を見た事が無い。
( ^ω^)「ところで、しぃさんの使う武器って…?」
(*゚ー゚)「ブーン君と同じ、片手剣だよ。
今は使ってるのは、これかな」
そう言って、側に立て掛けてあった片手剣、【スリープショテル】をブーンに見せる。
刀身が鉤爪状に湾曲している片手剣だ。
(*゚ー゚)「ちなみに、これは睡眠属性の片手剣だよ」
( ^ω^)「おー… なるほどですお」
自分も、いつか手に入れられるのだろうか。
まじまじと剣に見入っていると、再びギコが話し始める。
38 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:01:03.28 ID:glkVnsymO
(,,゚Д゚)「眠ったモンスターは攻撃すると起きるが、無防備だ。
いつもより深い一撃を与えられる」
( ^ω^)「お? つまり…」
(,,゚Д゚)「強力な一撃を当てれば、大ダメージを与えられるって事だ」
言いつつ、背に掛けた【水剣ガノトトス】の柄を握る。
(;^ω^)「僕はそんな一撃を繰り出せませんお」
(,,゚Д゚)「自分で言ったじゃねぇか、『仲間がいると良い』ってな。
ドクオだったか…? あの槌使いと一緒に狩りに出る時に睡眠属性を使えばいいだろ」
( ^ω^)「お、そうですおね」
ギコ曰く、一人での狩りの時は状態属性は余り使わないのだとか。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:01:03.13 ID:9g4N4eGk0
ガノトトスになんか恨みでもあんのか、このカップルは
40 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:03:06.66 ID:glkVnsymO
(,,゚Д゚)「攻撃属性で攻めていくのか、状態属性で有利に戦うか。
それは個人の自由だな」
( ^ω^)「分かりましたお!
とりあえず、自分にあった方を選びますお」
(*゚ー゚)「あ、最後に注意ね」
(;^ω^)「お?」
(*゚ー゚)「モンスターに対して何回か状態異常を引き起こすと、相手に耐性ができちゃうの」
(;^ω^)「という事は…」
(*゚ー゚)「状態異常が効きにくくなっていくって事。
戦いが長引きやすい一人の狩りで、状態属性が向かない理由がこれだね」
モンスターは適応能力が高く、各種の毒に対して耐性をつけるらしい。
(;^ω^)「む、分かりましたお」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:04:24.34 ID:2Y8BJLgg0
>>39 っ当たり判定が360度の強烈亜空間タックル
42 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:05:04.80 ID:glkVnsymO
(*゚ー゚)「とりあえず、属性についてはこんな感じかな」
ようやく一通りの説明が終わったらしい。
少しの間、頭の中で話を整理する。
(,,゚Д゚)「よし、じゃあそろそろ行って来るぜ」
ギコは大剣を背に掛け、ピッケルを担ぎ火山へと向かって行った。
( ^ω^)「僕もそろそろいきますお。
今日はありがとうございましたお」
(*゚ー゚)「うん、頑張ってねー!」
先に出発していったギコの後を追う様に、ブーンもまたギコとしぃの自宅を出た。
―――ポッケ村・ブーン宅―――
(*^ω^)「いただきます!」
ノリ, ^ー^)li「ごゆっくりですにゃ!」
43 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:07:02.97 ID:glkVnsymO
ジャンヌに作ってもらった料理で腹を満たす。
( ^ω^)「ご馳走さまだお!」
ノリ, ^ー^)li「お粗末様ですにゃ」
食器の片付けを始めたジャンヌに礼を伝え、モナーの元へ向かう。
( ^ω^)「それじゃ行くお、モナー!」
( ´∀`)「モニャ!」
随分と待たせてしまっていたようで、既に準備を終えていたモナーはすぐに家を出て行く。
(;^ω^)「ちょ、早いお」
腰に掛ける武器を【ドスバイトダガー】から【フロストエッジ】に取り換え、外へと駆け出して行った。
44 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:09:03.48 ID:glkVnsymO
―――密林・ベースキャンプ―――
今回やってきたのは、密林。
だが、今日は少し様子が違う。
( ^ω^)「凄い雨だお」
もともと雨の多い地域なのでそう珍しい事では無いのだが、ブーンにとっては初めての事だ。
(;^ω^)「こんな雨だと、タル爆弾は使えないお?」
気に掛かったのは、モナーの事だ。
前回のモナーの戦い方から見るに、モナーは爆弾と武器を巧みに使い分けて戦う事が出来る。
しかし、こう湿度の高い環境では、タル爆弾が使えなくなってしまう。
( ´∀`)「それなら心配御無用モニャ。
ちゃんと雨の中でも使える様に手入れはしてあるモニャよ」
45 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:11:01.01 ID:glkVnsymO
さすがはアイルーと言ったところか、既にその問題は解決している様だ。
( ^ω^)「おっ、それなら安心だお」
青い箱の支給品ボックスを覗く。
慣れた手つきで〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉、〈ペイントボール〉をポーチにしまう。
( ^ω^)「あれ、〈音爆弾〉が入ってるお」
“ドスガレオス”の狩猟の時に使った〈音爆弾〉が今回も支給されている。
それが示す事は。
( ^ω^)。o(“イャンクック”にも〈音爆弾〉が…
いや、大きな音が有効なんだおね)
支給された道具は、狩猟対象に有効な事が多い、という点から考える。
46 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:13:05.20 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「さぁ、こいつを登るお…」
支給品ボックスの真後ろに振り向く。
その正面には、高くそびえ立つ崖がある。
崖の上からはツタが伸び、それは崖下の地面にまで届いている。
かなりしっかりとしている為、このツタを頼りに崖の上まで登って行けるのだ。
(^ω^ )彡「さぁ行くお、モナー」
振り向いた先には何もいない。
( ´∀`)「遅いモニャ。 早く来るモニャよ」
崖の上から、モナーが呼び掛ける。
地面を潜って素早く移動出来るアイルーたちは、崖を登る事など容易なのだ。
(#゚ω゚)
モナーにだいぶ遅れて、崖を登りきる。
47 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:15:04.25 ID:glkVnsymO
( ´∀`)「お疲れさんモニャー」
崖を登りきり、一息ついていると先に登っていたモナーは、何かを舐めながらくつろいでいた。
( ^ω^)「おっ、それは?」
( ´∀`)「〈ハチミツ〉モニャ。
そこで採れたモニャよ」
モナーの指差す先には、蜂の巣がぶら下がっている。
( ^ω^)「………! ちょっと分けてもらうお」
そう言って蜂の巣から〈ハチミツ〉を採集する。
( ^ω^)「集めたこれは… こうだお!」
呟きつつ、懐から取り出した〈回復薬〉の中に〈ハチミツ〉を加える。
こうする事で回復成分が効率よく吸収出来る様になり、大きな傷も癒せる〈回復薬グレート〉となる。
48 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:17:03.55 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「おっおっお、これでちょっとは安心だお」
その場から立ち去ろうとしたとき、地面に桃色の物体が落ちている事に気が付いた。
( ^ω^)「なんだお、これ…」
拾い上げて見ると、どうやらそれは鱗のようだった。
その強度は“ギアノス”や“ランポス”の物よりも強固だ。
( ^ω^)「何の鱗だお…?」
とりあえずポーチにしまいつつ、先に伸びるエリア5への道を進んで行く。
―――密林・エリア5―――
( ^ω^)「うーん、ここにはいないみたいだお」
辺りを見回すが、見つかる物は数頭の“ランポス”だけ。
( ^ω^)「無視して行っちゃうお」
( ´∀`)「モニャー」
“ランポス”達の相手はせずに、エリア6への道へと駆け込んで行った。
49 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:19:03.60 ID:glkVnsymO
―――密林・エリア6―――
天井が空いた洞窟に進入したブーン達。
このエリアにも、以前から特別変わった所は見当たらない。
( ^ω^)「なんも無いおね。 はい次ー」
さっさと別のエリアへと進もうとするブーンに対し、モナーは何か異変を感じ取る。
( ´∀`)「……。
その必要はないモニャよ」
( ^ω^)「おっ?」
一瞬、モナーの言葉の意味が分からなかったが、それもすぐに分かる事になる。
風を切る音が聞こえ、それは大きくなっていく。
不意に、辺りが暗くなる。
50 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:21:03.94 ID:glkVnsymO
それは、天井の空洞が何かに塞がれたから。
連続してばさり、と大きなものが羽ばたく音が響く。
( ^ω^)「来たお…!」
( ´∀`)「…」
ブーンは【フロストエッジ】を。
モナーはにゃんにゃん棒をそれぞれ構える。
二人の視線の先にいる物は、他でもない“イャンクック”だ。
桃色の甲殻に、黄色い大きな嘴。
( ^ω^)o(桃色…?)
ブーンの思考の端をよぎる事、それは先ほど拾った鱗。
あの強固な鱗は、桃色だったはず。
単純に考えるとそれは――――
(;^ω^)「あの堅い鱗は、“イャンクック”の鱗なんだおね」
ブーン達の存在に気付いた“イャンクック”が両の翼を大きく広げ、ブーン達を威嚇する。
51 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:23:04.03 ID:glkVnsymO
それと同時に、頭部に二つの耳が扇の様に拡がる。
体長は一間と、二尺程度。
ブーンの身長は軽く越えるが、以前戦った“ドスガレオス”よりは小さい。
( ^ω^)「あんまり威圧感がないお」
やはり、“ドスガレオス”や“ティガレックス”と比べると見劣りする。
だが、ブーンはその認識をすぐに改める事になる。
(;゚ω゚)「前言撤回ッ!
こいつやべぇお!」
何故なら、猛烈な勢いで突進してきたからだ。
体格が小さいと言えど、ブーンよりは大きな身体をもつ“イャンクック”が勢いよく迫って来たなら―――
―――その迫力は推して知るべし。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:23:56.33 ID:T1Zy1oXc0
しえん
53 :
ようです:2010/10/23(土) 15:25:03.32 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「おぉぉっ!?」
不意を突かれたブーンは、咄嗟に身を投げ出して突進を躱す。
( ´∀`)「モニャー」
ブーンから離れた位置にいたモナーは突進する“イャンクック”を追いかける。
やがて、“イャンクック”も全身を地面に投げ出し、突進の勢いを殺す。
( ´∀`)「隙ありモニャ!」
体勢を整えている“イャンクック”の脚をにゃんにゃん棒で殴る。
だが、その手応えは薄い。
モナーには、堅い物を殴る感覚が伝わる。
( ´∀`)「こいつの脚は堅いモニャ」
( ^ω^)「! 分かったお!」
その情報はブーンに伝えられる。
先ずは脆い部位を見つけ出す事が先決だ。
モナーの働きで、その候補から脚の部位は外された。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:26:18.93 ID:T1Zy1oXc0
支援
55 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:27:08.68 ID:glkVnsymO
再び突進してくる“イャンクック”だが、今度はそれを軽く躱す。
再び地面に全身を投げ出し、勢いを削ぐ“イャンクック”に向かって行く。
“イャンクック”が立ち上がり、ブーンのいる方向へ身体を向ける。
( `ω´)「おっ!」
その瞬間に斬りかかり、振るった氷の剣は“イャンクック”の頭部を捉える。
手応えもある。
頭部への攻撃は有効のようだ。
( ^ω^)「おっ? 凍り付いてるお」
斬り傷を見ると、表面にうっすらと氷が張り付いている。
(*^ω^)「この剣、凄いお!」
今までに無い感覚が面白く思えた。
大きな嘴で噛み付いてきたため、盾で勢いを反らし、頭部に数回斬撃を加えた。
>>39 むしらトトスに恨みない奴の方が少ないだろ……遠距離除いて
斬られる事によるダメージと氷の属性のダメージが、“イャンクック”を怯ませる。
“イャンクック”を、圧倒出来ている。
だが、ブーンは何かを感じ、素早く距離を取る。
今までも、調子が良い時に油断し、危機に陥ってきた。
このような時こそ慎重になるべきと学んでいた。
そして、ブーンの予感は的中する。
(ii^ω^)「…!!」
以前、“ティガレックス”から感じ取った死の気配が、僅かではあるが目の前の“イャンクック”からも感じたブーン。
( ´∀`)「こいつ怒ったモニャ。 ゲラゲラ」
(;^ω^)「悠長な事言ってる場合じゃないお!」
“イャンクック”は翼を大きく広げ、ブーン達を威圧する。
58 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:31:04.72 ID:glkVnsymO
( ´∀`)「そんな大きく見せようとしても無駄モニャよー」
“イャンクック”に突っ込んで行くモナー。
対応しにくいであろう、側面をついての攻撃だ。
( ´∀`)「モニャ!」
飛び上がり、武器を振りかざしたその直後、モナーの小さな身体は遥か遠くへと打ち払われる。
( ゚ω゚)「モナー!?」
(メメメ;´∀`)「痛いモニャ…
少し戦線離脱するモニャ…」
とだけ言い残し、地面の中へと姿を消してしまった。
オトモアイルー達はある程度の傷を負うと、土の中へ潜って回復を図る。
そして、戦えるまでに傷が癒えたなら再び姿を現し、共に戦ってくれるのだ。
59 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:33:22.59 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「動きや反応が全然違うお…」
モナーが殴り掛かったその瞬間、尾を振るってモナーを打ち払った。
その威力はかなり強く、迂闊には近付けなくなった。
(;^ω^)「ど、どうするお…」
“イャンクック”の突進を躱しつつ、ポーチを探る。
すると、支給された〈音爆弾〉を見つける事ができた。
( ^ω^)「おっ! これなら何かしら通じる筈だお!」
ピンを引き抜き、“イャンクック”の方向へ放る。
〈音爆弾〉は放物線の頂点で破裂、高周波の音を撒き散らす。
しかし。
“イャンクック”には何の変化も見られない。
60 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:35:02.56 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「………えっ」
予想に反した状況に動きが鈍る。
その隙をついて動くのは“イャンクック”。
嘴を開き、軽く息を吸い込んだと思えば、次の瞬間、燃え盛る火球が吐き出される。
自然発火する液体を吐き出している様で、地面に着弾すると同時に拡がる炎。
そしてその炎はブーンの身を焼いていく。
(メメ; ω )「炎のブレス…!」
離れた位置からも攻撃出来るとなると、益々“イャンクック”への接近は厳しくなる。
炎のせいで自由に動ける範囲が狭まる。
突如、翼を羽ばたかせる“イャンクック”。
それは、飛翔の為の羽ばたきではなかった。
61 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:37:03.86 ID:glkVnsymO
(メメ;^ω^)「うぐ… 風圧が…!」
“イャンクック”の巨体を飛ばす事の出来る翼で羽ばたけば、ブーンの体勢を崩す事は簡単だ。
風圧に負け、しりもちをついてしまうブーン。
(メメ>ω<)「おっ!」
反射的に閉じてしまった瞼を開いた先には、こちらに向かって突進を繰り出す“イャンクック”が目に映る。
(メメ゚ω゚)「よ、避けられ…」
ブーンの身体に強い衝撃がかかる。
そして、ブーンはその意識を手放した――――
ブーン哀れ・・・
63 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:39:03.38 ID:glkVnsymO
―――密林・ベースキャンプ―――
( -ω-)「ううーん… おっ?」
目が覚めた場所は、ベースキャンプに設けられている仮設のベッド。
自分はエリア6で“イャンクック”にやられた筈だ、と困惑する。
辺りを見回すと、大勢のアイルー達が動き回っている。
その手に持つ物は武器であったり、医薬品であったりと様々だ。
側には台車がある。
どうやら、あれに乗せられて運びこまれたようだ。
(;^ω^)「おっ?」
ブーンが起き上がった事を確認すると、ポーチの中に何かの書類を突っ込み、わらわらと引き返していく。
64 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:41:03.35 ID:glkVnsymO
(;^ω^)「何だったんだお…?」
こちらに悪意を持っている訳ではなさそうだったので、今は“イャンクック”を倒す為の手立てを考える事にする。
_,,_
( ^ω^)「………
凄い時間掛かるし、面倒なんだけどお…」
“イャンクック”を倒す為ならば、多少の手間は仕方のない物として、ブーンは再びエリア6へと進んでいった。
―――密林・エリア6―――
先ほどまで“イャンクック”と戦っていた、エリア6まで戻ってきたブーン。
もちろん、まともに立ち向かっては勝ち目は薄い事は分かっているため、今は交戦するつもりはない。
65 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:43:03.60 ID:glkVnsymO
もう何処かへ行ってしまっているかもしれない、と少し不安になったが、桃色の大型のモンスターを見つけ、安心する。
怒りも落ち着いたようで、怒っている時に感じていた威圧感もない。
( ^ω^)「よし、いくかお」
ブーンは手に〈ペイントボール〉を握り、“イャンクック”のいる方向へ走り出す。
“イャンクック”がブーンの接近に気付き、翼を広げて威嚇する。
( `ω´)「おっ!」
その間に、〈ペイントボール〉をぶつける。
〈ペイントボール〉は翼に命中し、臭いを放つ成分が付着する。
( ^ω^)「よっしゃ、逃げるお!」
66 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:45:03.33 ID:glkVnsymO
今の目的は交戦ではなく、“イャンクック”の動きを察知する為に〈ペイントボール〉をぶつける事。
まともに立ち向かっては勝ち目は薄いため、対策を整えている間に襲われてはひとたまりもないからだ。
当然、“イャンクック”もブーンを追いかけ、突進していくも先に駆け出したブーンに追いつく事は出来ない。
ブーンは無事、エリアからの逃走に成功した。
―――密林・エリア7―――
洞窟の中の、一際広い空間であるこのエリア。
外では雨が降っているため、大型の草食竜“アプトノス”もこの洞窟の中にやってきていた。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:46:12.88 ID:UviOCh4p0
しえ
68 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:47:05.55 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「ごめんお…」
ブーンが近付いても敵意を見せる事なく、洞窟内に生えた草を食む“アプトノス”に斬り掛かる。
数回斬りつけたところで、“アプトノス”が倒れる。
“アプトノス”の仲間たちはただ、逃げ出す事しか出来ないようだった。
( ^ω^)「これを使わせてもらうお」
〈生肉〉を剥ぎ取ると同時に太く長い骨、〈竜骨〉を手に取る。
( ^ω^)「次のは、あるのかお…?」
必要な素材が手に入るのか、不安が残る。
( ^ω^)「手に入らなかったら、勝てないお」
なら、それを探し出せばいい。
ブーンは洞窟の出口を抜け、エリア9へと向かった。
69 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:49:09.36 ID:glkVnsymO
―――密林・エリア9―――
洞窟の脇の、山に挟まれた細長い空間。
ここには小さな池もあり、餌を持っていれば釣りも楽しめそうだ。
(;^ω^)「……見つからないお…」
しかし、ブーンが探している物は見つからない。
奥へ奥へと進んで行くと、エリア1に続く道が見えてくる。
( ^ω^)「あれ、この先って…」
地図ではエリア1と区分されていたが、ブーンが訪れた事のない場所。
少し気になったので、覗いて見る事にした。
70 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:51:06.86 ID:glkVnsymO
―――密林・エリア1―――
( ^ω^)「お、崖の上かお」
今の場所からは、このエリアが一望できる。
初めて密林にきた時には登れなかった崖の上。
それが、今ブーンが立っている場所だ。
( ^ω^)「木しか見えないけど、いい気分だお」
高いところからの眺めは、どんな物であっても心を躍らせる。
小さな頃は、鳥のように空を舞い、広い世界を眺めてみたいと願っていた。
(;^ω^)「…って、そんな事考えてる場合じゃないお」
周囲を見回すと、崖の側の植物に目がつく。崖に垂れ下がる様に生えた、蔦。
71 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:53:05.04 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「〈ツタの葉〉…
それに」
その付近には、丈夫な糸で張られた〈クモの巣〉。
( ^ω^)「見つけたお…!」
〈ツタの葉〉と〈クモの巣〉。
その両方を採集し、手を加える。
丈夫で、粘着性をもつ〈クモの巣〉に〈ツタの葉〉を張り合わせ、更に強度を増す。
こうして出来上がるのは、狩りに使う為の〈ネット〉だ。
( ^ω^)「出来たお! あとは…」
取り出す物は、先ほど剥ぎ取った小型の〈竜骨〉。
その辺に落ちている木の枝で円形の枠を作り、〈ネット〉を繋ぐ。
出来上がった袋の枠に、小型の〈竜骨〉をくくり付けると完成する物は――――
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:54:02.09 ID:8kNVfp+w0
昼支援
73 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:55:03.03 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「〈虫あみ〉の完成だお!」
――――何の変哲も無い、虫捕り網だ。
( ^ω^)「よっしゃ、行くおー!」
〈虫あみ〉の完成で気持ちが高ぶっていた。
そのまま、両手を広げて駆け出し、崖から飛び降りる。
⊂ニニ(*^ω^)ニ⊃
⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃
⊂ニニ(;゚ω゚)ニ⊃
地面が近付くに連れて表情が変わっていき、そして地に落ちる。
(;´ω`)「痛いお…
変な事するんじゃ無かったお」
幸い、大きな怪我には到らなかったようだ。
74 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:57:03.56 ID:glkVnsymO
着地の衝撃で痺れる脚を引きずりつつ、エリア2へ向かった。
―――密林・エリア2―――
開けた場所であるこのエリアには、虫が集まるポイントがある。
〈虫あみ〉を握ったブーンは、真っ先にそのポイントを探し出す。
( ^ω^)「………いたお!」
目的の虫を発見し、〈虫あみ〉で捕獲する。
( ^ω^)「おっお、〈光蟲〉ゲットだお」
その後も〈光蟲〉を探し、捕まえた数は三匹。
〈虫あみ〉は破れて使い物にならなくなってしまったが、十分だろう。
( ^ω^)「ついでに…」
下に目を向ければ、一面に植物が生い茂る。
( ^ω^)「あったあった、〈ネンチャク草〉!」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:57:07.20 ID:T1Zy1oXc0
siesie
76 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 15:59:11.40 ID:glkVnsymO
採集し終えた瞬間、異臭が立ち込めてくる。
〈ペイントボール〉の臭いだ。
(;^ω^)「“イャンクック”が…!」
ブーンの目の前に降り立つ“イャンクック”。
本来ならば、接近を感知したらすぐに逃げ出すつもりでいた。
しかし、この雨のせいで臭いの成分が落ちてしまった為か、こうして対峙する事となってしまった。
既にこちらの存在に気付き、攻撃体勢に入る“イャンクック”。
(;^ω^)「今は逃げるしか…!」
“イャンクック”に背を向け、エリア3へ通じる道へ駆け出す。
だが。
ブーンの頭上に影が指したかと思えば、その直後に重い風圧がブーンに襲いかかる。
(;^ω^)「う…! お!?」
77 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:01:03.88 ID:glkVnsymO
何とか風圧を堪えたブーンが前を見る。
その先には、背後にいた筈の桃色。
(;^ω^)「道が塞がれたお…」
“イャンクック”の攻撃を掻い潜り、先へ進まなくてはならなくなった。
武器を構えるとそれが邪魔となり全力疾走が出来なくなるが、盾を活用しなければ切り抜けられない。
そう判断したブーンが、【フロストエッジ】の柄に手を掛けた、その時だ。
少し離れた場所から聞こえる、笛の音。
ブーンも“イャンクック”も、反射的に音源の方向へ顔を向ける。
その先にいた物は、
( ´3`)< 〜♪
∩
〈角笛〉を吹き鳴らすモナーの姿。
78 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:03:04.31 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「モナーかお!?」
(;´∀`)「なにやってるモニャ!
旦那さんは早く逃げるモニャよ!」
〈角笛〉は、モンスターの意識を奏者に向ける事ができる道具。
つまり、モナーは自らを囮としてブーンの逃走の援護に入ったのだ。
( ^ω^)「…ありがとうだお、モナー!」
モナーの意を汲み取り、“イャンクック”の意識が逸れている間にエリア3へと向かう。
その間、“イャンクック”へ〈ペイントボール〉を再びぶつける事も忘れない。
( ´∀`)。o(旦那さんは…
無事に逃げられたモニャね)
79 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:05:17.73 ID:glkVnsymO
“イャンクック”と対峙する形でエリア2に残ったモナーだが、モナーもまともに戦う気は更々無い。
その考えを知ってか知らずか、“イャンクック”がモナーに突進を仕掛ける。
( ´∀`)「モニャ!」
十分な距離が開いていた為に避ける事は容易だったが、その間合いを詰められる。
“イャンクック”が体勢を立て直している間に、にゃんにゃん棒で頭部を殴る。
対したダメージは入らないであろう事は、モナーも承知の上である。
だが、無いよりは全然いい。
その時、“イャンクック”が身体を大きく動かす。
(;´∀`)「!!」
80 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:07:03.69 ID:glkVnsymO
モナーが大きく弾き飛ばされる。
一度モナーに痛手を負わせた、尻尾での払い除け。
ここで、再びそれを繰り出した。
(;´∀`)「同じ手は食わん! …モニャ!」
にゃんにゃん棒の柄を上手く使い、威力を削いだモナー。
しかし、体勢は大きく崩されている。
迫る、“イャンクック”の突進。
(;´∀`)「どうせやられる位なら…」
懐からタル爆弾を取り出し、“イャンクック”の前方に放り投げる。
“イャンクック”の顔面に直撃し爆発するも、やはり雀の涙程の影響しか与えられない。
モナーは、そう思っていた。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 16:08:40.40 ID:T1Zy1oXc0
支援
82 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:09:03.99 ID:glkVnsymO
( ´∀`)「…?」
爆発の直後、ぱたりと動きを止めた“イャンクック”。
その足取りはふらふらとおぼつかない様子で、何かの前触れという訳でもなさそうだ。
( ´∀`)「よく分からんけど、逃げるなら今のうちモニャね」
地面を掘り、その中へ身を投じる。
こうして、モナーもエリアからの脱出に成功したのだった。
―――密林・エリア4―――
その頃のブーンはエリア3を経由し、エリア4へと足を運んでいた。
( ^ω^)「早く探すお…」
自分を逃がす為に囮となったモナーを助けに行きたい。
けれど、今は対抗する手段が無い。
83 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:11:07.03 ID:glkVnsymO
あと一息で体勢が整う。
早く、早く。
若干の焦りを感じながら、湖の岸に駆け寄る。
( ^ω^)「……! 見つけたお!」
手に取る物は、只の〈石ころ〉だ。
もちろん、このまま使うつもりは無い。
その為に、わざわざ各エリアを駆け回って素材を集めたのだから。
( ^ω^)「まずは、〈石ころ〉に〈ネンチャク草〉を貼り合わせて…」
強い粘着性をもつ〈ネンチャク草〉を、〈石ころ〉の表面に貼り付ける。
完成するのは、〈素材玉〉。
その名の通り、様々な道具の素材となる道具だ。
( ^ω^)「あとはこれと〈光蟲〉を使って…」
84 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:13:05.10 ID:glkVnsymO
手持ちにあるガラクタ等を使い、何とか完成させた物は〈閃光玉〉。
かつて二度に渡ってブーンやドクオを救ってきた、頼りになる道具だ。
( ^ω^)「よし、これさえあれば対抗出来るお…!」
持ち合わせの〈光蟲〉三つを全て使い、〈閃光玉〉を三つ完成させる。
すぐにモナーと別れたエリア2へ向かおうとするブーンの足元が盛り上がり、何かが飛び出す。
( ´∀`)「見つけたモニャ」
(;^ω^)「ちょ、お!?」
今から助けに行こうと思っていた相手が地面から現われたので、どこか出鼻を挫かれた様な感覚を覚えた。
だがそれも、すぐに喜びの気持ちで塗り潰される。
85 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:15:20.73 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「モナー、無事だったのかお!」
( ´∀`)「その言い方、モニャがやられると思ってたモニャ?
見くびってもらっちゃ困るモニャよ!」
(*^ω^)「凄いお! モナーがいてくれるなら安心だおね!」
( ´∀`)「……モニャモニャ」
実際の所は苦戦の末に逃走出来たのだが、それは心の内に止める事にしたようだ。
( ^ω^)「よーし、秘密兵器も完成したし、リターンマッチといくお!」
エリア2から逃走する際に“イャンクック”にぶつけてきた〈ペイントボール〉の臭いを辿る。
( ^ω^)「…多分エリア3にいるお!」
86 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:17:03.50 ID:glkVnsymO
〈ペイントボール〉本来の用途である、モンスターの追跡を行い、モナーと共にエリア3へと向かった。
―――密林・エリア3―――
強い雨が降りしきる中、桃色の甲殻に黄色の大きな嘴の怪鳥“イャンクック”が遠目に映る。
( ^ω^)「うーん… どうするかお…」
“イャンクック”はこちらに気付いていない。
効果的に先手を取るにはどうしたらよいのか。
( ´∀`)「旦那さん、そういえばさっき…」
モナーの気に掛かっているのは、逃走直前の出来事。
タル爆弾をぶつけた直後の“イャンクック”の反応だった。
87 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:19:06.02 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「お? どうしたお?」
( ´∀`)「あいつにタル爆弾ぶつけたら動きが止まったモニャよ」
( ^ω^)。o(お…?)
それを聞き、ブーンに疑問が浮かぶ。
タル爆弾の威力はたいした物では無いはず。
ならば、威力に怯んだ、という事は無い。
というより、モナーは『動きが止まる』と言った。
怯んだのならば怯んだ、と言うだろう。
となると、考えられる原因は―――――
( ^ω^)「モナー、爆弾は何処に当たったんだお?」
( ´∀`)「顔面直撃」
( ^ω^)「その時の“イャンクック”の様子は?」
( ´∀`)「怒る前の、のろま」
88 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:21:21.30 ID:glkVnsymO
( ^ω^)。o(! やっぱり…)
タル爆弾が与えた影響、それは恐らく『爆音』だ。
タル爆弾の爆音を直接聴いてしまい、酷い耳鳴りか何かに襲われたのだろう。
( ^ω^)「立派な耳持ってるし、聴力はいいんだおね」
( ´∀`)「?」
しかしそれなら、大きな音で刺激を与える〈音爆弾〉でも同じ現象は起こせる筈。
だが、それは出来なかった。
何故ならば。
( ^ω^)「怒ってる時は、周りの音は耳に入らないのかお」
( ´∀`)「???」
一人、思考を整理する様に呟く。
( ^ω^)「おっけ、じゃあまずは〈音爆弾〉使って動きを止めるお」
( ´∀`)「モニャ」
支援
90 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:23:03.13 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「いくお!」
〈音爆弾〉を握り、“イャンクック”の元へと駆け出す。
( `ω´)「そこだお!」
“イャンクック”がこちらに気付くと同時に、耳元を目掛けピンを引き抜いた〈音爆弾〉を投げる。
狙った点で〈音爆弾〉が破裂し、甲高い音を響かせる。
(;^ω^)「“イャンクック”は!?」
こちらに気付いた時点で怒りに火がついていたら失敗だ。
だが、ブーンの奇襲は成功したようで、“イャンクック”は身体を伸ばし、ふらつき始める。
( ^ω^)「いよっしゃ! 攻撃するお!」
( ´∀`)「モニャ!」
91 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:25:04.20 ID:glkVnsymO
“イャンクック”の意識がはっきりしない内に、斬れる部位を斬りつけていく。
翼に、尾に。
堅い部位である脚も斬る。
甲殻が頑丈なため、一撃で与えられる傷は小さいが、【フロストエッジ】の氷属性も合間って、かなりの体力は奪った筈だ。
そこで、“イャンクック”の意識が覚醒する。
すると同時に、凄まじい怒気を放つ。
(;^ω^)「もうやられたりはしないお!」
“イャンクック”の吐き出した炎を後ろへの軽いステップで躱す。
地に炎が着くと同時に火柱が立ち上がる。
そして、立ち上がった火柱が、ブーンに迫る。
92 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:27:02.66 ID:glkVnsymO
(メ ゚ω゚)「熱っ、おぉ…っ!?」
火柱と同時に、強い風圧がブーンを襲う。
“イャンクック”の羽ばたきで、立ち上がった火柱の熱をぶつけているのだ。
(メ ゚ω゚)「風…圧の…せいで…動け…な…!」
下手に動けば体勢を崩される。
その隙にあの大きな嘴で噛み砕かれるか、突進で突き飛ばされるだろう。
しかし、動かずに堪えていても時折吐き出す炎により、熱風となった風がブーンの体力を奪っていき、やがて力尽きるだろう。
(;メメ゚ω゚)「くそ、どうすれば…!」
(# ´∀`)「好き勝手させんモニャよ!」
93 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:29:16.14 ID:glkVnsymO
熱風に呑まれずに済んだモナーが“イャンクック”の頭部にタル爆弾をぶつける。
しかし、先ほどの様に動きを止める事は無い。
(;´∀`)「モニャ!?」
音で動きを止める事は出来ないと判断したモナー。
しかし、何とかして動きを止めなくてはならない。
(;´∀`)「モニャに出来る事なんて…
…モニャ?」
ふと、モナーの目にある点が映る。
( ´∀`)「…急ぐモニャよ!」
こうしている間にも、主人であるブーンの体力は削られていく。
早く手を打たなければならないのだ。
94 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 16:31:45.09 ID:glkVnsymO
(# ´∀`)「モニャ!」
武器を手にし、“イャンクック”の脚を殴る。
“イャンクック”の脚は堅い。
それはモナーも重々承知している。
しかし、羽ばたきの為に地に踏ん張る脚を、僅かだがずらす事は出来る。
(# ´∀`)「モニャ、モニャ、モニャ!」
何度も、何度も。
同じ方向から、同じ場所を殴り続ける。
少しずつだが、確実にずれていく脚。
(# ´∀`)「最後!」
足元にタル爆弾を仕掛け、離れる。
炸裂するタル爆弾。
ずれる脚の軸。
踏ん張りが効かなくなり、倒れる巨体。
吹き止む熱風。
(メメメ ω )
――――そして、動き出す狩人。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 16:38:21.75 ID:8kNVfp+w0
支援
さるった?
713 名前: ◆bUYB7.cOOs[] 投稿日:2010/10/23(土) 16:34:59 ID:spmUh8aMO
VIPで投下してたらさるってしまいました\(^o^)/
この事を伝えてくれると助かります…
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 16:50:55.19 ID:P1YW24Rh0
さるよけ支援
(#メメメ`ω´)「おおぉぉぉぉ!!」
倒れ、もがく“イャンクック”に氷の剣で斬り掛かる。
翼膜を裂き、嘴を砕き、扇の様に広がった耳の片方を斬り落とす。
(#メメメ`ω´)「はあぁぁぁぁあ!!」
それでも、ブーンは斬る事を止めない。
(#メメメ ω )「これで…!」
剣を下向きに握り、頭上から振り下ろす。
(#メメメ`ω´)「とどめだお!!」
“イャンクック”の眉間に、深々と氷の刃が突き刺さる。
最早“イャンクック”は動く事叶わず、力尽きる。
100 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:02:44.10 ID:glkVnsymO
(メメメ゚ω゚)「……倒したお…?」
未だ半信半疑のブーンを余所に、モナーは“イャンクック”の亡骸を武器でつつき回す。
( ´∀`)「へんじがない。 ただのしかばねのようだ」
(;メメメ^ω^)「そ、そうかお? なら、村に戻ろうお!」
なるべく傷の無い鱗や甲殻を剥ぎ取る。
(;メメメ^ω^)「切り落としちゃった耳は…
持っていくかお」
何かに使えるだろうとポーチの中にしまい、モナーと共にポッケ村へと帰還した。
101 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:04:18.84 ID:glkVnsymO
―――ポッケ村・中心部―――
(#゚;;-゚)「“イャンクック”を倒したみたいだね!
これが報酬さ」
(メメメ^ω^)「ありがとうです…お?」
渡された報酬金に違和感を感じた。
(;メメメ^ω^)「…ちょっと少ないお?」
依頼を請ける際に提示された金額より、若干少ないのだ。
(#゚;;-゚)「あぁ、それはね。
ブーン殿、一度倒れたかい?」
(;メメメ^ω^)「お? あ、はい…」
(#゚;;-゚)「ポーチの中に、書類があるだろう?
あれは、アイルーのレンジャー達に助けられたっていう証明書でね。
応急処置を受ける度に、『報酬金の三分の一』を支払う取り決めになってるのさ」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:04:43.84 ID:P1YW24Rh0
さるよけ
103 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:06:37.66 ID:glkVnsymO
(;メメメ^ω^)「じゃ、三回倒れると依頼失敗って言うのは…」
(#゚;;-゚)「現状、勝てる見込み無しって判断されるからみたいだね。
もっとも、そのまま強行しても報酬金ゼロなんだけどね」
(;メメメ^ω^)「気を付けますお」
(#゚;;-゚)「例え何回倒れたとしても、生きていてくれさえすればいいからね。
余り無茶はしないでおくれよ…」
分かりましたお、とでぃに伝えブーンは自宅へと戻って行った。
―――ポッケ村・ブーン宅―――
(メメメ´ω`)「ふぃー、疲れたおー」
ノリ, ^ー^)li「お疲れ様ですにゃ!」
防具を外していると、ジャンヌが水に濡らした布を持ってきてくれる。
104 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:08:19.61 ID:glkVnsymO
( ^ω^)「お、ありがとうだお」
受け取り、身体を拭きつつ、今回の狩りを振り返る。
( ^ω^)「結局、〈閃光玉〉使わなかったお」
頭の中で道筋を立てたつもりでいたが、終わってみれば大きく反れた形となった。
( ^ω^)「そういえば、モナーはなんで“イャンクック”を転ばせられたんだお?」
( ´∀`)「んー…
始めは凍った斬り傷がいっぱいあったから、攻撃してみたモニャ。
あんまり意味無かったけど、軸がずれてったモニャ。」
モナーもまた、立てた予定とは違った結果となったようだ。
105 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:10:03.31 ID:glkVnsymO
初心者の壁と言われる“イャンクック”を倒す事は出来た。
しかし、両手放しで喜ぶ事が出来ないのも事実だ。
( ^ω^)「まだまだ課題はいっぱいあるおね…!」
強くなる為に山積みとなっている課題。
一つずつでも、解決していけばやがて全てをこなす事が出来る。
その時初めて、自分の目的を達成出来るのだろう、とぼんやり考えるブーンだった。
第十一話 end
106 :
◆bUYB7.cOOs :2010/10/23(土) 17:12:03.25 ID:glkVnsymO
という事で、今回の投下は終わりです。
オリジナル厨二要素、名前だけ出しました。
そういうのが嫌いな方は、見限るなら今のうちですよ
支援してくれた皆様、ありがとうごさいました!
さるでgdgdになって申し訳ないです…
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:19:15.96 ID:8kNVfp+w0
乙です
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:20:42.14 ID:T1Zy1oXc0
おちゅ
乙
110 :
拳王 ◆QP91zo8lHclw :2010/10/23(土) 17:39:46.71 ID:AW0jFSDOO
新参は俺に頭さげろって
空気は応援してやる、頑張れよひゃはは
乙
乙!面白かったよ!!