2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 07:48:26.85 ID:TxNynykoO
デジャヴは甘え
::::::::::::::::::/: : : : : : `ヽ、: : : :ヽ:ハ ヾ. !! ! !! .// /
::::::::::::/: : : : : : : : : : : :.\: : :';::ハ .ヾ ヾ. !! ! !! // /
::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : ';:ハ ヾ ヾ !! ! !! //
;;'/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :.';ハ \
: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: ';ハ すごいウルトラマンを感じる。
: : : : : : : : : : : : : : :',: :',ハ、今までにないすごいウルトラマンを。
: : : : : : : : : : : : : :!|ハ 光…なんだろう照らしている確実に着実に、我等のほうに。
: : : : : : : : : : : !| ハ 中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやるぜ、デュワ!
: : : : : : : : : :!| ハ地球の向こうには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。
: : : : : : : , -―――-- 、 :!| .ト、 信じよう。そして共に戦おう。
:\: : : : (xx: . `ヽ、 :!| / ヽ宇宙人や怪獣は入るだろうけど、絶対に流されるなよ。
___ヽ: : : \XXXxxxx. . . . . ..ヽ |./. . . .}
i!:.::.: : : :. `ヽ、XXXXXXXX:ソ |{メメメシ
.:::.:.: : : :. ` <XXXx/ | T ´ .
.:.:.: : : : :  ̄ ̄ | .l
.:.::: : : : : | .l
.:.:.: : : : : . | ,! // // i i i i ヽ
:ト、: : : : : . |/ // // i i i i ヾ
::ハ: : : : : : . _______! // // i i i i ヾ
:::::ハ: : : : : . l::`ー、_i二二/ // // i i i i
:::::::::ヘ: : : : : . l:: ヽ {'
:::::::::::::\: : : : . !:: 〉--〉ー 、
::::::::::::i::::::\: : :. ';. /:::::/:. \_
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:27:21.86 ID:/OTdzyjLO
誰か書かないのかね?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:31:14.05 ID:v/2GFAClO
紬「ちょ…ちょっと唯ちゃん///」
唯「ムギちゃんちゅー」
紬「もう///」チュ
唯「!?」(ムギちゃん舌入れて///)
紬「んっ…」レロ
唯「あっ…」レロ
おわり
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:34:26.64 ID:lPx/B4ANO
おい終わらすな
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:41:40.82 ID:v/2GFAClO
紬「どう?大人のキスは?」
唯「ハァハァ…すごく感じちゃった///」
紬「そう…だからここ濡れてるのね…」クチュクチュ
唯「む、ムギちゃん…あっんっ///」ヒクヒク
紬「ふふっ…唯ちゃんかわいい…」チュ
唯「!?」(また…ダメ…頭の中真っ白になってきちゃった…)
(´;ω;)朝からこんなん書いてすいませんでした…
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:43:56.48 ID:/OTdzyjLO
もっとやれ
終われカス
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 08:46:19.15 ID:t+Jmc5W+O
満足した
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 09:12:30.39 ID:qiZmyQzrO
ふーー! ふーー……!
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 09:25:17.72 ID:v/2GFAClO
ちゅースレばっかあるじゃね〜かwww
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 09:26:36.46 ID:oc2jignCO
死ね
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 09:56:18.31 ID:nChxe+xy0
俺「ムギちゃんちゅー」
紬「きゃあああ変質者!」
たいほ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 10:22:42.00 ID:/OTdzyjLO
ほ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 12:21:57.72 ID:/OTdzyjLO
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 13:26:59.84 ID:OHk6jDUw0
たて逃げおおくね?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:22:06.88 ID:MTCcYrnYO
唯「ムギちゃんちゅー」ズイッ
紬「ちょっ、唯ちゃ…んっ!?」チュッ
唯「んっ…ちゅぱっ…」
紬「んんっ…ん…」
唯「ぷはっ!」
紬「はぁっ…はぁっ…唯…ちゃん…」ポー
唯「ムギちゃんあまぁい♪」ペロッ
紬「っ!」ドキッ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:41:52.09 ID:/OTdzyjLO
わっふるわっふる!
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 14:48:02.61 ID:OHk6jDUw0
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 15:44:22.11 ID:/OTdzyjLO
好きだから書いて
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 16:30:13.85 ID:/OTdzyjLO
ほ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 16:30:33.23 ID:PGlz6OzE0
誰かこの中に唯紬を書ける方はいませんかー⁉
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:01:44.96 ID:XUk3kpyEO
むぎゅうううう
書き溜めしてないのかよ SS書きの基本だぞ? 色んなSSに触れてきた
俺に言わせてもらうと、この
>>1は「読み物を創る」ことを舐めてるね
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:43:07.08 ID:Psx0OJBE0
こんにちは!平沢唯です!
ムギちゃんの唇って見ているだけで今すぐたべちゃいくらい可愛いんだよ
だから私、ムギちゃんに頼んでみることにしました!
「ムギちゃん」
ムギちゃんの横に座っていた私は、ムギちゃんが私のほうに振り向いたその瞬間を狙って
「ちゅー!」
「ゆ、んぷっ?」
即座にムギちゃんの唇をゲットしちゃいました!
目の前にはムギちゃんの驚いた瞳。近くでみるとムギちゃんて目もすごく綺麗
そのままぎゅうっとムギちゃんを抱きしめます
ムギちゃんってふわふわで気持いいんだよ
私はムギちゃんの体を抱きしめながら、さらに唇を唇で
唇を舌でと、アイスを舐めるのよりもっともっとやさしく、やさしくキスをして感触を楽しみます
ムギちゃんの唇はずっと触っていたいくらいぷにぷにとやわらかくて……
一度キスを始めたら、もう他の事は何一つ考えられなくなってしまいます
美味しい……味がするわけでもないし、食べているわけでもないけど……本当にムギちゃんの唇は美味しい……
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 17:46:18.09 ID:/OTdzyjLO
ほうほうそれで?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 18:15:07.02 ID:j2o5tgbdO
続けて
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 18:25:41.80 ID:Psx0OJBE0
目を瞑ってムギちゃんの唇の感触を楽しむことだけに集中します
吸い上げるように、音を出しながらキスしてみたり
上唇を唇で噛むように感触を楽しんだり
舌でその表面を撫でるように舐めたり……
食べるたび、舐めるたびに口元からは湿り気を帯びた音が聞こえてきます
ムギちゃんと私の唇が馴染んできた証拠だね!
「んぁ……はっぁ……ゆい、ちゃ……んっ?」
「駄目だよムギちゃん、まだまだこれからだよ」
離れないように、腕に力をこめてムギちゃんをぎゅうっと抱きしめながら
ムギちゃんの唇の廻りから、上唇と下唇の間を舐めて……音をわざと鳴らしながら、キスをして
私の唇とムギちゃんの唇を絡むように重ねて……
舌を口の中、奥の方へと深く……ムギちゃんの暖かい舌を私の舌で撫で回すように、舐め回すように舌を絡めます
「んっ……!んん……っ!」
「んんっ……んっ、っん……!」
ムギちゃんの私も、お互いに口がふさがっているから
声にならない、声ともならなない艶めかしい音が鼻から漏れてしまいます
口の中ではお互いの舌を、唾液を、舌で絡めとり、混ぜ、またそれをお互いの舌に塗り、絡め合い
そのたびに聞こえる湿り気を帯びた音
二つの音が重なって聞こえてくると、私はムギちゃんをさらにさらにつよくぎゅうっと抱きしめたくなります
もっと、ムギちゃんの唇を、舌を、感触を、音を、香りを、強く求めたくなって……もう我慢ができなくなっちゃうよ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 18:40:26.80 ID:+mnXx8NF0
わっふるわっふる
ほほう
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 19:28:44.98 ID:U6oEXvwH0
これは興味深い
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 19:52:31.63 ID:/OTdzyjLO
続きはまだですか?
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:00:04.60 ID:eQmMg6MKO
早くしろよおう
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:32:37.72 ID:+mnXx8NF0
唯「ムギちゃんちゅー」
紬「唯ちゃんちゅー♪」
唯「エヘヘムギちゃん大好きー」
紬「私も唯ちゃん大好きよー♪」ムギュ
こんな感じのほのぼのイチャイチャを誰か頼む。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:38:05.21 ID:UXX8liuaO
いや女同士だから…
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:47:07.14 ID:Psx0OJBE0
ムギちゃんは可愛い……
唇も、目の前にある、綺麗な目も、少し高揚した頬も……
抱きしめる力もより一層強く、舌も、息も、より一層荒く
ムギちゃんを求め、求め……
頭の中の全てがムギちゃんの事だけしか考えられなくなるくらい求めてしまいます
少しずつ頭に靄がかかり、体の感覚が自分の物とは思えないくらい、遠くなり
「んん……ムギ……ちゃ……っんん……」
そして、手や、足、体の末端の方からぴりぴりする感覚
「んん……、んぁ……っ……ん、んん……」
もう私の声なのか、ムギちゃんの声なのか分からなくなってくる
だんだんその感覚が、腰、背中、そして頭まで伝達して……
あ、ああ……ムギちゃん、ムギちゃん……
末端から頭の中心まで、ピリピリした感覚が張り巡らされて
目の前にあるムギちゃんの、顔、目、頬、香り、味、体の外の温もり、舌の感触……
私が感じる、ムギちゃんの全てを強く感じたその時
体がその時、一瞬浮かんだかのように感じて――
「ん、んっんんん!!!」
その小さな感覚を辿るように、体中を駆け巡るように、一気に電気が走り、その全部、全てが頭の中に集中して――
――頭の中心から、体の感覚が全部、真っ白になりました
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:52:02.33 ID:U6oEXvwH0
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:54:55.74 ID:8f8VfvDe0
>>36 そういう風に言うと決まって構って貰えるからな。
だから敢えて俺が言ってやるよ
「それの何が問題だ?」
さぁ、これで満足かよ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 21:11:16.52 ID:Psx0OJBE0
ふわふわと浮かんでいる私
真っ白な意識の中、ムギちゃんの驚いた顔が目に入ってきました
そして、なぜかだんだん遠くなるムギちゃんの顔
口が動いて、何か話しかけてくれているみたいだけど……
ムギちゃんごめんね、私今は何もきこえないよ
真っ白な感覚が薄れてゆく中、後ろに引っ張られるような感覚
そういえば椅子に座っていたんだ――
私、倒れそうになってるんだね
でも、いいかな
今はふわふわ気持いい感覚に身を委ねていたいよ
それでも、ぐっと引っ張られる力が強くなって、ムギちゃんの顔は見えなくなり、天井の模様が目に入ってきて――
床に背中から落ちるのって痛いのかな?痛いのは嫌だよ
――瞬間、頭と首に衝撃、視界がぶれて、振れながらも真っ白な感覚に急激に色がなだれ込んでくる
その後に、背中を床に叩きつけられる感覚。その後は一気に感覚が戻ってきました
「い、痛ぁ……い」
……裏に置いてあった椅子に頭をぶつけたんだね……
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 21:42:07.76 ID:Psx0OJBE0
「唯ちゃん、だ、だいじょうぶ?!」
視界には天井だけでムギちゃんの顔は見えないけれど、聞こえたムギちゃんの驚いた声
痛い……でも、痛みは少しずつ、僅かだけど少なくなってきているみたい
「いたたた……」
頭を摩りながら起き上がり、椅子に座りなおします
ムギちゃんに心配をかけたくないから、笑顔でムギちゃんのほうに振り返ります
「すごい音したけど……血とか出ていない?」
心配そうなムギちゃんの目と、腕を掴んだムギちゃんの手が私を捕えます
ムギちゃんの目を見たら……もう痛みなんかどうでもよくなるよ
「えへへ……ごめんね……、でももう大丈夫だよ!」
テーブルに置かれた私の今日のおやつ、モンブランを食べながら大丈夫アピール
「うまいっ!」
と、顔を上げると――
いつからそんな格好をしていたんだろう
澪ちゃん、律っちゃん、、あずにゃんが、ケーキも食べずに、フォークを片手に持ったまま
私とムギちゃんのほうを見て、置物みたいに固まっていました
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 21:45:15.75 ID:gcJEvw3U0
RAVENWOODRAVENWOOD
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:28:40.76 ID:Psx0OJBE0
「みんなどうしたの?」
声をかけても、上の空で動く気配がありません
「律っちゃん、止まってると私がケーキ食べちゃうよ?」
自分のフォークで律っちゃんのモンブラン、上に乗っている大きな栗を刺しても止まったままです
食べたらうごくよね――その大きな栗をぱくっと一口
「うまいっ!」
でも律ちゃんは動きませんでした
仕方ないので、隣にいた澪ちゃんに標的を移します
「澪ちゃんもなんで止まってるの?折角ムギちゃんがいれてくれたお茶、冷めちゃうよ」
ティーカップを手に取り、澪ちゃんの口と同じ高さまで持ち上げます
澪ちゃんの目を見ても、一点を見て固まったままで、やっぱり動く気配はないみたい
「ね?暖かいうちに飲んだほうが美味しいよ?」
そのまま澪ちゃんの唇へとティーカップを持って行き、縁を口に付け――
「っい…」
ぴくん、と澪ちゃんの口元が動いたと思った瞬間――
「いぃひぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!――いひやっ?!」
鼓膜が破れそうなくらい大きな声……悲鳴をあげて、椅子から立ち上がり、一歩踏み出して――盛大に転びました
自分の気持ち悪い性癖をさらけ出す童貞キモオタw
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:15:45.93 ID:Psx0OJBE0
「澪ちゃん、大丈ぶ――」
転んだ澪ちゃんに手を伸ばしたら
「ひぃ、いやぁあっ!!」
綺麗に乾いた音が響き、じわっ、と手の甲が痛くなります
澪ちゃんに……手を、叩かれた?
「み、澪ちゃん?」
「ひっ、ひっ……、い、いや……ひっぁあ」
怖い話をした時の澪ちゃんはこういうリアクションするけど……
私、今怖い話なんてしていないよ?澪ちゃんを驚かせるような事していないよ?
「ど、どうしちゃったの?」
「きっ……きっ……きききっ、とかっ!」
「キットカット……?」
口が上手く動かないみたいで、澪ちゃんが何を言っているのかわかりません
「ち、ちがうっ!い、いきなり……なな、何ムギときききききききききっキスっ、しているんだよ!!!!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:17:30.29 ID:PGlz6OzE0
き って言いすぎwww
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:43:19.27 ID:j2o5tgbdO
ぽ
でっててよ! を思い出した
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:02:49.55 ID:Dvj+Ru8P0
澪しゃんかわええ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:03:11.98 ID:j2o5tgbdO
ムギちゃんムギちゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃややゃゃゃゃゃゃゃゃゃややん〜!!
うわぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:08:44.87 ID:+js7pqnC0
「え?だって、ムギちゃんの唇って、すごく柔らかそうで可愛くってキスしたくならない?」
「か、可愛いとは……思うけど……でも、いいいきなりき、ききキスはしないだろ!!」
澪ちゃんはそんなことでここまで驚いているの……?
私はただ、ムギちゃんとキスしたかったから、キスをしただけなのに
ムギちゃんだって、途中からすごく……キスしてきてくれたのに
「あずにゃんならわかってくれるよね?」
「へ、あ、わ、私は……私だって、わかりません!」
あずにゃんだって、いつも私が抱きついても驚かないのに……
「唯先輩、あんなことされたら普通驚きます!お茶の時間ですよ!食べているときに、みんなの前でいきなりなんて……」
うつむいて、あずにゃんは口籠ったように何かをつぶやいて、それ以上私のほうを向いてくれません……
「そっ、そうだぞ唯!けけ、軽音部をなんだと思ってるんだ!!」
「律先輩、口の横のクリーム拭いてから言わないと説得力ないです……」
律っちゃんまで……わたしはただ……ムギちゃんが可愛かったから……
自分の気持ち悪い性癖をさらけ出す童貞キモオタw
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:40:19.39 ID:ij6JpsZ50
つ、続きを…
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:41:01.00 ID:Dvj+Ru8P0
透明あぼ〜ん機能って便利だな
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 00:43:10.03 ID:FLWQVZHcO
むぎゅ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 01:11:23.75 ID:miAcrMZpO
続きを
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 01:24:46.17 ID:+js7pqnC0
「それに、ちゅっ、と遊び半分でやるならまだしも、あんなに濃厚に、深く、人前でキスするやつがあるか」
「でもでも!律っちゃんだって、可愛いと思ったらキスしたくなるよね?」
「ならないっ!」
顔を真っ赤にして律っちゃんは怒鳴るけれど
頬の朱だけは、血が上っているからではない気がするのは気のせいかな
「百歩譲って、キスするとしても、二人だけの時にしろ!……あんなことされたら見ているこっちがたまらないから!」
もう話すことはない、と態度で示すように律っちゃんは椅子に座りなおして、黙々とケーキを口に運んでいます
ムギちゃんのケーキなんだから、もっと美味しく食べないと……勿体無い……
「り、律の、い、いい言う通りだぞ!あ、あんな恥ずかしい、き、キス……見せつけられたら……、……」
澪ちゃんはいつの間にかソファーの裏に隠れているみたいです
姿はここから見えないけれど、聞こえてくる声は消え入るように小さくなり、やっぱり何を言っているのかわかりません
あずにゃんに視線を向けると、さっきまで俯いていたあずにゃんは私の顔をじい、っと見ていました
私の視線に気がつくと
「あ、わ、わ、ゆ、唯せ、先輩は……も、もっと行動する前に考えてください!」
顔が真っ赤になっていた気がするけど、確認擦る前に席を立ち、そのまま扉を開けて走っていってしましました
あずにゃんの出て行った扉を見ていると、手を握られる感触――
――握ってくれたのはムギちゃんでした
そのムギちゃんと目があって、顔を見て、口元についていた唾液がもう綺麗になっている、と思った時――
「……あり、がと」
と、言うと顔を寄せて、目を瞑って、もっと近づいて――唇に、キスを、触れ合うくらいの簡単なキスを、してくれました
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 01:49:03.06 ID:+js7pqnC0
-‐…‐-
,. ´ ` 、
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/ / l ヽ ヽ
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| | | /ハ ヽ. |! | i
| | |. l {<彡ヽ ト、. !ミ、 | }
. | | 从xぅォ \{ ヽ} ヽ ハ!
} ! 八 〃んハ ィ笊ミ }. //
八 :| .:ヽ{ 弋;:ソ ら::;ソ从/イ/
/ .: :| ,. '冫)、::.::.:. , `¨ {: : ′
. / イ . : : Y / / ,ノ, 、 .::.:. ハ ,′
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{{ {:::::::::::::::::ヽ::::rx} } /⌒ 、|::::::::}|.: |:::::: }
. lしヘ::::::::::::::::::::::::|:::::`::=-..ミ、.八 ヽ:::::八 |:::'::::|
ル }、:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::: 〉|! ) )::\:ト |/ :: |
/ | │:ヽ::::::::::::::::j:::::::::0:::::::::/} !彡:::::: /:; |:::::: ′
! l::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/::}ハ:::::::/:: | |:::::::{、 けいおん!
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 01:50:36.73 ID:5YiPy4z30
これはこれは素晴らしい
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 01:52:31.16 ID:kNKYbybBO
続けないのかえ?
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 03:33:31.86 ID:g94h6RZl0
ほ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 03:37:17.43 ID:miAcrMZpO
続けてよ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 05:09:17.73 ID:g94h6RZl0
、
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 06:24:32.09 ID:v4JeIf/a0
すごくイイ
なんだこれ
まぁまぁ!まぁまぁまぁ!
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 08:10:04.60 ID:ARqTRORaP
すばらしい
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 09:47:55.50 ID:ePeh5qKg0
寒い
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 10:45:21.94 ID:Xh6Plybj0
あっぴちいっぷうううううううwwwwwwwwww
おっぁじょいっじじぇdふぉljwww
をあおあぃえhfだほwwwwwwwwwwwwwwww
これ読んでるとこんな感じになってくる
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 11:36:09.81 ID:kNKYbybBO
ほ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 11:45:36.82 ID:aLlrjt7q0
どうして
唯「ういとはせっくちゅー」
スレが立たないんだ。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 12:53:14.77 ID:ePeh5qKg0
まだー?
もう来ないのかね
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 16:14:50.35 ID:4x3qZVNsO
>>1が書かないなら続き書いてもいい?
これでもマクドナルドでハンバーガー二個食べれるぐらいの大食いなんだけど
おねがいいたします
紬が唯への気持ちに気付いたのは、やはり唯に抱きつかれたのがきっかけだったのかもしれない
唯「ム〜ギちゃんっ♪」
紬「キャッ!?」
急に後ろから抱きつかれた紬は声を立てた
唯「えへへ〜、ムギちゃん部活いこ〜」
それは友達同士のコミュニケーションだったのだろう
だが、それは紬の中のある感情をくすぐった
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 16:59:23.37 ID:+js7pqnC0
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ヽ__/ ○ ○ ',___,〃
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唯「けいおん!」
同時進行でもいいんじゃないかな?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 17:11:29.79 ID:+js7pqnC0
AパートとBパートで監督や作画が違うのは稀によくあること
紬(本当は女の子同士でこんな気持ち持っちゃいけないのかもしれない・・・。だけど・・・)
日々の日常を過ごすなか、唯の笑顔、唯の感情、唯の努力、様々な唯の顔を見ていく中で紬は自分の中の感情が大きく育っていくのを感じていた
唯「ムギちゃん、私も片付け手伝うよ」
ある日の部活、珍しく唯が紬の手伝いを申し出た
紬「ありがとう唯ちゃん。じゃあ一緒に片付けましょうか」
唯「うんっ!」
二人はソーサーに取ろうと手を伸ばし合い、そして互いの指先が触れ合った
わくわく
唯紬はあまりないから嬉しい
紬「ごめんなさい唯ちゃん!」
手と手が触れ合った
ただそれだけで紬の頬は熱くなり、声も少し大きくなった
唯「大げさだよムギちゃんったら。あれ?」
小さく首を傾げると、唯は紬の顔を覗きこんだ
唯「ムギちゃん風邪でもひいてるんじゃない?顔が少し赤いよ?」
紬「ええ、実は少し……」
それは紬の照れ隠し
顔が赤くなった理由なんて言えるわけがないから
唯「熱でもあるのかな?ちょっと失礼」
そういうと唯は紬と自分の前髪を上げ、互いのおでこを重ね合わせた
紬「!!!!!!!」
唯「うーん、あったかいけど、これって熱があるのかな?」
唯の吐息が紬をくすぐる
顔と顔が近い
あまりの事に紬はその場に崩れ落ちた
唯「わわわ、ムギちゃん!ムギちゃん!」
その日、紬は風邪を理由に部活を途中で切り上げ帰宅した
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 18:45:09.37 ID:ePeh5qKg0
ベタな展開だな
だがそれがいい
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 19:36:13.86 ID:tQlqYTXW0
良い
紬「どうしようどうしようどうしよう!唯ちゃんに私の気持ち気付かれちゃったかしら?ううん、変な子だって思われたかも!」
落ち着かない様子で室内を歩き回る紬
紬「風邪ってみんなにも言っちゃったし、明日は休みましょう。だって唯ちゃんにどんな顔をして明日会えばいいのかわからないし……。そういえば仮病で休むなんて生まれて初めてかも……」
その日紬は知恵熱を出して本当に寝込んだ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:27:54.10 ID:5YiPy4z30
これは可愛い素晴らしい
律「今日はムギは休みか〜」
澪「昨日はフラフラだったもんな」
梓「律先輩が部長としてしっかりしてないからムギ先輩に負担ばっかりかけちゃうんですよ。しっかりして下さいよね」
律「にゃにお〜〜!あぁずさ〜〜!」
梓「いたたたた、や、やめてください〜」
音楽室では紬がいなくとも時間は流れていく
しかし、唯は違った
唯「私、今日はちょっと帰る」
澪「どうしたんだ唯?」
唯「うん、ちょっとね」
唯は荷物をまとめると足早に音楽室を後にした
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:25:51.46 ID:5YiPy4z30
ほ
コンコン
部屋のドアをノックする音に紬は眉をひそめた
紬「どうかしたの?」
執事サイトゥ「はい、紬お嬢様。御学友の平沢唯様がお見舞いに参られました。いかがいたしますか?」
紬「唯ちゃんが!?」
紬(どうしようどうしよう!と、とりあえず時間を稼がないと!着替えたりする時間くらいは……)
紬「客間に案内して丁重に扱うように。あと、一番いいお菓子を出しておいて」
執事サイトゥ「かしこまりました」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:41:52.37 ID:ePeh5qKg0
サイトゥ吹いたwww
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:59:08.46 ID:miAcrMZpO
しえ
さすがにここまで夜更かしするのはきついので仮眠をとります
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:38:25.72 ID:Xh6Plybj0
シエスタ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:44:47.08 ID:+js7pqnC0
あるふぁるふぁぁぁ〜あ
あ!平沢唯です!
わたしのCDが出ます!
おふぉ〜♪
けいおん!イメージソングひらさわ、ゆい!
6月17日、はつばい!
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:48:03.02 ID:ARqTRORaP
ガンプラの関節にティッシュを噛ませるの考えたヤツマジ天才だと思う
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:32:54.91 ID:5YiPy4z30
捕手
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:45:42.46 ID:ij6JpsZ50
唯紬!唯紬!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:05:02.98 ID:Ce2x03deP
>>98 緩くなった関節にティッシュ挟むと保持力がある程度回復する
手軽にできていいよ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:05:21.07 ID:hl95Whg0O
し
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:08:46.62 ID:UX0Srd04O
唯ムギが一番ほんわかしてて好き
コミックスのCMなんてなかった
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:06:55.60 ID:LxwWizhjO
唯紬こそ至高
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:49:04.74 ID:euu3qhu90
「ムギちゃんの唇……やわらかかったなぁ」
夜になり、一人でベッドの上で横になると、放課後の事を思い出します
まだ数時間前の感触、唇に、舌に、鮮明に焼きついた、ムギちゃんの温もり
「……ん」
自分の唇、ムギちゃんが触れていた部分にそっと指で触れてみる
似たような感触にならないか、指で押して、触れて、撫でて……
指を、口の中に入れて、舌に絡めて、舐めて……
色々試してみても……やっぱり私の指は私の指で
ムギちゃんのあの柔らかい感触には程遠かった
隣に置いてあるギー太に触れてみる
今日のギー太はいつもより少しひんやりと、冷たく感じました
今日は練習、少ししかしなかったからかな
……みんなでケーキ食べた後、あずにゃんはギター置いて行ったまま帰ってこないし
澪ちゃんはずっとソファーの裏に隠れているし
律っちゃんはケーキを食べた後気分が悪いから帰るって言って、部室を出て行って
ムギちゃんもどうしても外せない用事があるとかで、校門前に迎えに来た車に乗って帰って――
――結局、みんなバラバラになって帰ったんだよね
それに……いつもは帰り道のことも覚えているんだけど、今日はあまり憶えていない
ムギちゃんとの、あのふわふわした、やわらかな時間はこんなにも鮮明に残っているのに……
あ、鍵……結局私が持ったままで返していないよ……明日さわちゃんに怒られるのかなぁ……――
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:51:51.23 ID:Ce2x03deP
たまらぬ――
たまらぬSSであった
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 02:05:24.29 ID:euu3qhu90
――食卓、に私はいました
「ムギちゃん、今日のご飯はなあに?」
目の前にはメイド服を身に纏ったムギちゃん
そのムギちゃんは笑顔で私の目の前に座ります
「今日はね、唯ちゃんの大好きなもの、用意したの」
笑顔のムギちゃんが私の目の前に置いたのは――
お椀に盛られた、真っ白で、キラキラ輝いているようなご飯でした
「新米、なの お腹いっぱい食べてね」
お椀は一つです
ムギちゃんの前には、何も置かれていません
向かい合う私達、私はムギちゃんの目をじい、っと見つめます
ムギちゃんは視線を逸らすことなく、ずっと笑顔です
「なあに?唯ちゃん?」
「ムギちゃんはごはん、食べないの?」
「ん?私は――これがあるから大丈夫」
ムギちゃんが自分の眉を指さします
よくよく見たら……ムギちゃんの眉は黄色い沢庵でした
「あ、美味しそうだね!」
「唯ちゃんも、食べる?白いごはんにぴったりよ」
ムギちゃんの沢庵を取ろうと手を伸ばして――
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 02:20:37.94 ID:euu3qhu90
――目に入ってきたのは、薄暗い天井と消えている蛍光灯と……何だろう?
……あ、私の手だ
私、手を上げたまま、いつの間にか寝ていたみたいです
それとも、今手をあげたのかもしれません
一瞬、時間の感覚がわかりませんでした
枕元にある時計を見ると、3時15分
まだ夜中……
さっきまで朝だと感じていたのは……夢?
なんだか、とても幸せな夢だった気がします
ご飯をたべている、夢……ムギちゃんと一緒に……
でも、今この部屋には私とギー太だけで、ムギちゃんはいません
朝起きて、ムギちゃんがご飯を作っているなんてことも無く……
……少しだけ、ほんの少しだけ、何故か悲しくなりました
夢の途中で起きたからなのか、その悲しさが何かよくわからないけど、少しだけ、悲しい
……もう一度、寝たら夢の続きが見れるといいな
まだ頭に微睡みが残る中、そんな事を思いながら、もう一度私は目を瞑りました
……夢の続きが見れなくても、明日またムギちゃんに会えるといいな――
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 02:35:53.09 ID:ftoKe3mZ0
むぎゅううううう
ほ
おお、続きが書かれてるなら安心だな
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 09:56:46.30 ID:9Q6c5Ww0O
な
ほ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 13:45:19.38 ID:917JFXW/0
む
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 13:51:04.73 ID:XuvOzHPJO
立て逃げスレで書くんならとっとと書けや
グダグダの保守スレにするんなら早く落とせ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 16:38:27.32 ID:+Emw/iPi0
ほ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 17:33:47.60 ID:+Emw/iPi0
保守
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 18:49:49.52 ID:+Emw/iPi0
ほ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:51:36.79 ID:ftoKe3mZ0
し
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 19:59:17.52 ID:euu3qhu90
「お姉ちゃん、朝だよー、そろそろ起きないとお味噌汁冷めちゃうよ」
――ん……
めざまし時計のアラームの音とは違う音、憂の声で目が覚めました
まだお布団から出たくない――けど、お腹も空いているし、トイレにも行きたいし……
気怠くて、眠い体をなんとか起こします……
意識がまだ朦朧としている中、トイレに行って、顔を洗って……
それでもまだ何だか眠気が取れないよ
昨日早く寝たのに……途中で起きたのが駄目だったのかも……
テーブルに着くと、目の前にはもう朝ごはんが用意してありました
でも、まだまだ眠たい目を開くことができません
美味しい香りだけが、私の顔の辺りで漂っています
「憂〜、きょうのあさごはんはなぁに〜?」
「お姉ちゃん、眠たくても目を開けなきゃ駄目だよ?」
「でも〜、眠くて眠くて〜」
朝日が眩しくて、まだ目を開けられません
開けても、すぐその光を避けようと、瞼が閉じてしまいます
「今日はご飯とお味噌汁とベーコンエッグだよ、あ、その前に、お姉ちゃん、これ飲むといいよ」
コトン、と私の前のテーブルに置かれた音――マグカップ?
「ミルクティーだよ、お姉ちゃん、高校生になってから紅茶好きになったから私も淹れてみたんだよ」
そのカップを両手で持ち上げて、少し熱いけど、持てないほど熱くはなかったから、そのまま口元に持って来て
口に含む前に、湯気が私の鼻と重い瞼を溶かすように包み込みます
今日コンビニ行ったら「悟飯はオカズ」って歌が流れてた
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 21:23:59.15 ID:euu3qhu90
憂のいれてくれた紅茶は、とっても美味しくて
眠たい体に染み入るようにその温もりが伝わってくる
重たい瞼も少し軽くなりました
「憂〜、ありがと〜。とっても美味しいよ〜」
「どういたしまして、お姉ちゃん」
二口目、三口目と飲んでいると、目も覚めて、頭も冴えてきました
憂の作ってくれた美味しいご飯もおいしくて、お腹も満足です
でも、何か物足りない、お腹は十分膨れているのに、物足りないよ
アイス?ケーキ?お菓子?どれも違う気がします
「どうしたの?お姉ちゃん?」
「え、あ、うん……ちょっと考え事、かな?」
「悩み事なの?……私で力になれることなら、私、お姉ちゃんの悩み、少しでも無くしてあげたいな」
声のトーンが少し低くなり、心配そうな顔で憂が私の顔を覗き込みます
なんだろう……なんだっけ、うーん……
「――あっ」
憂のいれてくれた紅茶のおかげかもしれません
冴えた頭で、だけど何故か思い出す昨日の出来事、昨日の、夢も
「憂、ひとつだけ、いいかな?」
「うん、いいよ。お姉ちゃん、なあに?」
あれなら……もっと近いかもしれない
「沢庵、ある?できれば切っていない、一本まるごとの沢庵」
童貞キモオタ共の恥ずかしい脳内妄想大爆発(笑)
満点大笑い(笑)
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:03:30.38 ID:ftoKe3mZ0
沢庵w
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 22:49:52.81 ID:euu3qhu90
「あるけど、まるごと食べるの?」
「うん、切ってあると駄目なんだよ」
憂は不思議そうな顔をしたけど、まだ切っていない、沢庵を出してくれました
その沢庵を半分に切って――
「お姉ちゃん、私が切ってあげるよ?」
「ううん、私、切れるから大丈夫です!」
――半分を、ベーコンエッグが乗っていたお皿に
のこり半分をラップに包み、お弁当を入れる巾着の中に
「お昼ご飯の時に食べるのなら、おにぎり作ってあげるよ?」
「憂、ありがとー、でもね、今日は沢庵だけでいいよ」
「……?お姉ちゃんが、そう言うのならいいけど、食べ過ぎないようにね?」
憂はそれ以上何も聞こうとはしませんでした
昨日の夢に出てきたムギちゃん
そして一緒に出てきた、沢庵
少しでも、ムギちゃんと一緒だった夢を、まだ見ていたいからかもしれません
私は、半分に切った沢庵、美味しそうな沢庵に、一口、かぶりつきます
口の中に広がる沢庵の、味、香り、食感……
ムギちゃんを感じていたあのキスの味とは……やっぱり、遠いみたい
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 23:31:50.34 ID:+Emw/iPi0
支援
ギャグなのかシリアスなのかはっきりしろw
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 00:00:46.10 ID:JNw4MNVm0
ギリギリ遅刻で学校に到着!
教室に入って、さわちゃんに言い訳を言って……
「朝食を食べていたら遅れ、た……?ゆ……平沢さん、次からは気をつけないとダメよ」
今日のさわちゃんは機嫌が良いみたい
彼氏さんとなにか良い事があったのかな
私は振り返り、自分の席へ――向かう時、違和感を感じました
教室にいるクラスメイトの人数が異様に少なく、空席が目立ちます
自分の椅子にに座り、数えてみると……9人分の席が空いています
その9人の中には、澪ちゃん、律っちゃん……
それと、ムギちゃんの席も空席になっていました
私のとなりの席も空席です
……ムギちゃんに、会えると思ったのに
それと――昨日、あんな状態で別れたみんなにも、今日、朝にはまた、いつも通り会えると思っていたのに……
出席を取り終わったさわちゃん、出席簿を閉じて、ため息を一つ
「……今日、風邪でお休みの子が多いみたいだから、皆も風邪、ひかないように気をつけてね」
……風邪?お休み?澪ちゃんも、律っちゃんも、ムギちゃんも……今日一日お休み……?
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 00:25:01.33 ID:JNw4MNVm0
, -‐::´::::::: ̄:::::`::::ヽ
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/::::::::/::::::::∧:ヘ::::::::::::::iヽ::::::::::::::::::::ヽ
i::::::::/==/斗::へ::::::::::::ト-\:::::::::::::::::ヘ
ハ::::: |==/´ ヽ:| ヽ::::::| ヽi:::::::::l:::::::i、
l:::::::::|:::::::i 、 ヽl , l:::::::|:::::::lヘ
|:::::::::i:::::::l ,ィチミ ィチミx |:::::/::l::::| ヽ
/::::::::ヽ::::| 〃んィ:}` ´んィ:}リ |:/::::::l:::::i
イ:::::l:::::::ヘ::l ヽcヒ::ソ 弋::ソノ レ:::::::|::::::|
|::::::::|:::::::::ヽxxx ' xx ∧::::::|::::::|
i:::::::::|:::::::::::::i ,:::::::::::|::::::|
l::::::::::l::::::::::::i rっ ハ::::::::::l::::::i
レヽ:::i::::::::::::|> イ:::::::::::∧::/
\::ヽ:i::::::| ./、`≧‐ <::::::::::::::::/l/ /
ヽイ ヽ:|/ へ , イ l\ レ
イ´ ∧ , -`- | i ヽ、_
´ | | ヘ、/ l∧ ヽ / ヘ `ヽ _
Y´ ヽ| | ∨/‖ ト、ヽ、 ∧ ハ
| | |‐- ヽイ | ||ヽ イ / / i
| ヽ .| / ヽ || || / < / |
| | | < ヘ ./ 〉 |/ | けいおん!
| i / \ / / |. |
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 00:52:40.30 ID:FRBWJ3U30
唯紬期待
ムギちゅんマジムギちゃん
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 02:56:03.03 ID:rNdgBOzeO
ムギちゃんの沢庵ポリポリしたい
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 04:40:04.40 ID:zcLSI8u30
しえ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 06:15:39.79 ID:6HejmqtY0
ほっす
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 08:01:15.81 ID:phjI7z82O
はなた
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 11:23:54.86 ID:jmqGKNVD0
☆
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 12:59:13.35 ID:FRBWJ3U30
むぎゅ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 14:46:32.49 ID:rNdgBOzeO
ムギちゃんのちゅっちゅ早く見たい
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 16:29:34.85 ID:FUIMh3rl0
唯ムギ支援
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 17:17:34.24 ID:D1wqcMLX0
紬嬢・・・
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 18:33:13.87 ID:tyozPa4cO
ほ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 19:16:41.26 ID:6HejmqtY0
おほほ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:40:16.51 ID:hSljEKnzP
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142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:24:11.09 ID:rNdgBOzeO
早く沢庵食べたい
ポリポリ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:03:21.54 ID:P7JWdwZf0
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唯「けいおん!」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:22:23.93 ID:P7JWdwZf0
お昼になりました
みんながいない教室で、一人お昼を食べるのは少し寂しいので……
憂とあずにゃんの教室に向かいます
お昼休み、ご飯を食べ終わったら、久しぶりにあずにゃんとギターの練習をするのもいいかも
なんて思いながら、二人の教室の前、扉を開けます
扉を開けると、私の姿を物珍しそうに見る憂のクラスメイト達
上級生が下級生のところに来るのはやっぱり目立つよね
憂の席は――あれ?いないよ?
「あれ?軽音部の、憂のお姉さん……ですよね?どうしたんですか」
茶色の癖毛をツインテイル風に纏めた女の子――どこかで会ったことがあるような、ないような……?
思い出せない……ライブを見に来てくれた子だったかな……?
あ、でも、それって……私って、いつの間にか有名人?!
やっぱりサインの練習しておかないと!
「サインはまた今度ね!」
「へ……?は、はぁ……で、憂、今日のお昼休みは、クラスの委員会の仕事で教室にいませんよ」
「あ、そうなんだ……」
憂って何か委員会やっていたのかな?知らなかったよ……
「えーっと……、それならあずにゃん、中野梓ちゃんは?」
「梓?梓は今日休んでいますよ、何でも、体調が悪いとかで」
あずにゃんも、お休み……?お昼……どうしよう……
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:46:09.70 ID:LRfUlslb0
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唯「けいおん!」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:46:47.22 ID:P7JWdwZf0
結局、私は一人でお昼ごはんをたべることにしました
廊下、遠くの教室、外の校庭……賑やかな音がとても遠くに聞こえる場所
普段は外の音が聞こえないくらい、賑やかな場所
音楽室の隣にある準備室――軽音部の部室に今、私はいます
鍵は私が持っていたので――というか、扉の鍵が閉まっていませんでした
昨日、開けっ放しで帰っちゃったんだね……
いつもはみんなで囲むテーブル、そこに一人で座ります
目の前を見ても、澪ちゃん、律っちゃん、あずにゃん
隣を見ても、ムギちゃんはいません
私、ひとりだけです
……あ、一人じゃなかったね、ギー太はこの教室で待っていてくれたんだよね
食べ終わったら弾いてあげるからね
そのまえにしっかり食べてお腹も元気もいっぱいにしないと
私は持ってきた巾着袋を開け、今日の朝の残り、半分に切った沢庵を取り出しました
包まれているラップを開け、バナナを食べるように手に持ちます
「……いただきま〜す」
一口、沢庵にかぶりつきました
口の中に広がる、香り、噛むたびに伝わる、食感と味……
長時間常温保存だったからかもしれません。朝に食べた沢庵より……全然、美味しくなかった
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:04:49.29 ID:pJXet0T90
はじまってた支援
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:05:58.54 ID:eJosuRR50
お腹が減っていたので、美味しくなくても残りも全部食べます
残したら、沢庵を冷蔵庫から出してくれた憂に悪いよね
一口、、噛むたびに、部室内に音がします
小気味いい音が、私の口から、一旦教室に響き、私の耳へ
一口、食べるたびに、喉が乾きます
朝は紅茶があったり、寝ぼけていて味覚が鈍くなっていたのかもしれないけど
とても塩っぱくて、味が単調だから……
かぶりついて、噛み砕いて、飲み込んで……
お腹を満たすための食事が、途中から作業のように感じました
「……っく」
食べれば食べるほど、喉の奥と鼻の奥の間が引き攣るような感覚
次第に、鼻の奥、目のずっと後ろのほうも、きゅう、と締まるように――
「ぅっ……く……っ、ぃっく……」
――もう、瞬きができません
瞬きをしたら…………
「ひぃっく……っく……っんぃ、っく……っムギ、ちゃ……ん」
何で――こんなに、寂しいんだろう……
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:25:59.86 ID:9iKM9IvsP
完結させろよ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:24:00.21 ID:vHPC94MA0
沢庵「泣いたら俺で塩分を補給するんだ唯」
和ちゃんディスられてるな
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:34:37.54 ID:eJosuRR50
全部食べ終わる頃には、昼休みもあと10分程度になっていました
このまま教室に戻っても、今日一日は私は一人……
それに、今すぐ教室に戻るのも……あまり顔を見られたくないし……
結局――涙を堪えることができなくて、泣いてしまいました
鏡は見ていないけれど、きっと今は酷い顔……
ムギちゃんと……キスしたいよ
優しいムギちゃん
柔らかくて、いい香りがして、ふわふわで、可愛いムギちゃん……
予鈴が鳴りました
昼休みもあと数分で終わりです
部室の外から聞こえてくる音や生徒の声も、教室に戻っていったり移動教室の準備をしたり
昼休みから授業へと、校内の空気が変わって行きます
私は――
「……すこしくらい、大丈夫だよね」
――午後の授業は、もういいや
私は、横でずっと私を見守ってくれていたギー太を撫でて、それから、手に取り
「……胸の、鳥かごの扉今開きましょう――」
歌詞を思い出しながら、ムギちゃんの歌をギー太と一緒に歌います
私とギー太の音は、私の心に、いつもこの部室に居るムギちゃんを、少しだけ近くに感じさせてくれました
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:56:45.87 ID:eJosuRR50
帰りのHRの時間には教室に戻りました
クラスメイトには
ご飯を食べた後、お昼寝をしていたらいつの間にか時間が経っていて――
と、嘘をついて誤魔化しました
私も風邪をうつされて、校舎のどこかで倒れているんじゃないかと心配してくれていたみたいです
クラスの人達には、悪いことしたかも……
さわちゃんは私が授業に出ていなかったことに対して何も言いませんでしたが
HRが終わったあとに、一言言だけ
「準備室の鍵、今度は閉めてきた?
今日、もし部活やらないのなら、明日明後日と土日挟むし、鍵、預かってもいいかしら」
……既にさわちゃんには、ばれているのかも
部活は……今日は自主練習をすることにして、さわちゃんに鍵を返して帰ることにしました
そして明日は土曜日で明後日は日曜日
学校は無いから、ムギちゃんやみんなには学校では会えない……
それでも、どうしてもムギちゃんに会いたかったから、帰っている間、考えて考えて…・・
そして、決めました
――ムギちゃんの家に、お見舞いに行こう、と
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:15:50.64 ID:eJosuRR50
一旦家に帰った私は制服からTシャツとカーディガンにデニムと、普段着に着替えて
明日ムギちゃんの家に持っていくものを買いに出かけました
普通なら、ケーキとか、果物とかがいいけれど
ムギちゃんの好みは少し特殊なんだよね
それに、普段ムギちゃんに持ってきてもらっているケーキやお菓子より
美味しいものが売っている場所を私は知りません
出かけるときに、憂がどうしても今日の晩ご飯に使うものがあるから買ってきてほしい
と頼まれたので、あまり長い時間買い物をしているわけにもいかないので
近場の商店街へと行ってみることにしました
ムギちゃんのセンスを見抜くのは難しいけれど、ここなら色々な物が沢山あるので何とかなりそうです
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:36:39.50 ID:eJosuRR50
――買い物を終え、夕飯の材料、そして、ムギちゃんへのお見舞いの品を手に持ち
少し残りの時間、商店街の中を見て歩くことにしました
以前に行った楽器屋さんは、今日は臨時休業と張り紙が張られていてお休みでした……残念……
クレープは……
作っているところを見るとつい食べたくなるけど……今日はこの後ご飯だから、我慢、我慢!
そしてのんびりと商店街を歩いていると、目を惹くものが一つ、置いてありました
少し大きめの服屋さんのショーケース、その中の物……
冬物の、ふわふわしていて暖かそうなコートの前で、つい足を止めてしまいました
そのコートを見た瞬間――ムギちゃんが着ている姿がありのままに思い浮かんで……
とても、ムギちゃんに似合うコートのような気がします
値段を見ると……いち、じゅう、ひゃく、せん、ま……、………
いいものは、やっぱり高いんだね……
その値札を見て、ムギちゃんの姿を想像していると
「あ……あの」
声が私の方に向けられていた気がしたので、振り返ってみると――
「姉ちゃん……田井中律の友達の……」
そこには、一人の男の子がいました。
しかも、律っちゃんの名前まで出てきたのには驚きです……でも、だ、誰?
私、最近忘れっぽいのかなあ……
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:44:10.12 ID:eJosuRR50
. : ´ : : : : : : : : : : : : : : : `丶
.: : : :∧ : : {: : : : : : : : : : : : : : : : \
/ : : : :/ゝ\:∧: : : : : : : : : i: : : : : : : : \
/ : : : : : ム : :\.7 ヽ : : : : : : : |、 : : : i : : : : ヽ
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レ : : |: :/ ハ : i 〃r'ノ心 ヽx=≠ミ、: : : :} : : : |
| : : /Y : : :∧ l 弋:_ン r'ノ心 i}: : :/: : : : |
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| 丶 \  ̄ ̄ ̄ / / } けいおん!
| :, `ー――一´ // /
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:54:10.57 ID:0/BrGHu40
面白い
続き期待してる
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 04:20:21.26 ID:lvOau2Vo0
つ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 06:37:23.08 ID:9iKM9IvsP
うわあああああ
ほうここから聡無双が始まるのか
聡無双も悪くない
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 14:16:05.84 ID:9iKM9IvsP
恥は存在することすら許さない
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 14:28:30.23 ID:mPbpGEPSO
ムーンレイカー
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 16:19:12.47 ID:LQHAqs2T0
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 18:13:26.29 ID:9iKM9IvsP
ふう
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 19:07:37.00 ID:o5GInIEYO
保守
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 20:22:40.32 ID:9iKM9IvsP
ほ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 21:06:45.98 ID:0/BrGHu40
むぎゅう
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 21:57:57.35 ID:eJosuRR50
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ヽ__/ ○ ○ ',___,〃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
唯「けいおん!」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:08:39.77 ID:M1QA3xsZ0
きたか
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:12:31.87 ID:S0YTDYPC0
支援
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:40:56.06 ID:eJosuRR50
「んー?……律っちゃんは友達だけど……」
その男の子はどこかで会ったような……いつもどこかで見かけているような……
どこかで見たことがあるような顔……
でも、その男の子の名前までは思い出せませんでした
「……えーっと……だれだっけ?」
誰、なんて聞いても……
もしどこかで放課後ティータイムの私たちを見て、ファンになった人だったらどうしよう?
向こうは私たちの事を知っていても、私は知らなくて当然だよね
それなのに名前聞いて、もし聞き覚えなかったら……なんて言ったらいいかな
応援してくれてありがとう、ってお礼?
また今度ライブを見に来てね、って宣伝?
サインほしい、って言われたらどうしよう、私まだ練習中だし……
「えーっと、あ、初めてでしたっけ?」
男の子の顔を見ると、意外そうな顔をしています
初めて会ったような、でも毎日見ているような――
「俺、田井中律の弟の、田井中聡、です」
……あ!!
「あーー!思い出したよ!」
会ってる、会ってるよ!私、前、律っちゃんの家に遊びに行った時に挨拶したと思う!
「よくトイレに行く弟さんだね!」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:26:03.44 ID:9iKM9IvsP
早くかけよう
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:30:15.36 ID:GHW+1xxV0
おい
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:50:10.83 ID:i3eCwH2h0
どんだけ単発なんだよ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:59:14.78 ID:9fY/rBMr0
私の記憶の中だと、その男の子で合っているはずなんだけど……
何故か少し目の前の男の子――聡くんは少しがっかりしているように見えます
どこかで見たと思っていたのは、律っちゃんに毎日会っているからなのかもしれません
「その、唯さんは何をしているんですか?」
言われてみると、なんとなく律っちゃんに似ている部分があって、弟というのも納得です
「んとねぇ、これ、見てたんだよ」
「……コート、ですか?」
「そうなんだよー!このコート可愛いよね、いいよねー、欲しいなー、とは思っているんだけど……」
飾られているコートを再度見て、また値札が目に入って……
「でも、簡単に手が出る値段じゃないから……あーあ、ギター買うとき、もっと節約すればよかったかなぁ……」
聡くんも隣からそのショーケースのコートを見て、そして値札に視線が行って……
「た、高いですね……」
値段を見て、私よりがっかりしているのは気のせいかな
でも、コートでこの値段はちょっと驚きだよね、高校生が買える値段じゃないよね
「高いよねー、買えないよねー、でもバイトしていたら部活もできないし、卒業も……危うくなりそうだし……」
……ムギちゃんなら、ここのお店の服も値切ったりできるのかな
値段、あとゼロが一つ無くなれば買えるのに……
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:23:48.85 ID:9fY/rBMr0
ムギちゃんなら、ここのお店の洋服とか、どれ着ても似合いそう
ふわふわのコートを羽織ったムギちゃん、ぎゅうって抱きしめてみたい
マネキンの裏に飾ってある、その服を着ているモデルさんのポスター
その人に負けないくらい、ムギちゃんは似合うと思う
髪の毛も綺麗だよね、いつも綺麗で、いい匂いしているし
唇も、すっごく柔らかくて、暖かくて
……
無機質なマネキンの唇、あれにキスしても気持よくなさそうだよね……
硬くて、冷たそう
ムギちゃんの唇とは違って……
「……、っ」
唇が少し、ピリ、っと痛みました
今日って空気乾燥しているのかな?唇がいつもより乾いている気がする
最近寒くなってきているから、唇が乾燥して血が出ないように気をつけないと……
乾いている唇だと、キスできないよね
「あの……いつまで見ているんですか?」
その声で現実に引き戻されます
「え、あ……」
意識は他のことを考えていたのでずっと同じ視線と姿勢だったと思います
聡くんに声をかけられなかったら、あと数十分は同じ格好でショーケースの前に立っていたかもしれません
「いつまで見ていても仕方ないよね……セールで安くなるまで、残っているといいな……」
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:44:49.53 ID:9fY/rBMr0
「……安くなって、買えるといいですね」
新作、の札がかかっているのを見ると、まだまだ安くなるまで時間は掛かりそうだけど
待っていたら、冬が終わってしまいそうだけど
「うん!誰にも買われないように、毎日見張りに来ないとね!」
見張る、と言っても私のものじゃないんだけれど
それに、ここにある一着だけとも限らないよね
でも……私にはマネキンの羽織っているそのコートがここにある一着しか無い特別な物に見えます
「唯さん――」
近くから私の名前を呼ぶ声
今日は気をつけていないとすぐ他のことを考えてしまうみたい
「――一この後、マック行くんですけど、一緒に何か暖かい物でも飲みませんか?
あ、その……いつも姉ちゃんが迷惑かけてそうだし……」
あ……私、もしかして今聡くんに気を使わせちゃった?
「……律っちゃんとは違って、聡くんってしっかりしているんだね」
「そ、そんなこと……ないけど、姉ちゃんの友達って、その、どういう人なのかな、って……」
律っちゃんと聡くんが会話をしている所は見たことないけれど
二人ともすごく仲が良いのかもしれません
聡くんが『姉ちゃん』と言うたびに、そんな気がしました
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 01:47:11.94 ID:RscHZh1w0
聡ちゅースレと繋がってるのか
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 02:00:50.03 ID:9fY/rBMr0
でも聡くんとマックかあ……
「それは、奢ってくれるってことでいいんでしょうかっ?」
高いとかバイトとか話をしていた気がしたので、冗談半分に訪ねてみます
「も、もちろん……そのつもりで、その……誘ったから……」
本当に奢ってくれるみたいです!
……でも、悪いよね
中学生に奢ってもらうなんて、私、悪い先輩になっちゃう
カツ揚げ……だっけ?あれをしているように見られたりしそうだし
やきそばパン買ってこい!とか言うような人には私はなりたくない……
「本当に?」
「う、うん、本当に」
これじゃあ私が無理矢理誘わせたみたい
駄目だよ私、もっと清く正しく美しく生きないと!
「ありがとー、……でも!律っちゃんの弟さんとは言っても、中学生に奢ってもらうわけにはいかないよ!」
――それに今は……あまり飲み物を飲みたくない
特に暖かい飲み物は……ムギちゃんのいれてくれた紅茶以外、今は飲みたくない
でも、気を使ってくれた聡くんには、言うようなことじゃないよね――
「私、高校生だし!」
この理由で十分だよね、だって実際、中学生から奢ってもらう事に気が引けるのは本当なんだから
聡くん、ごめんね
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 02:24:10.66 ID:9fY/rBMr0
「それに、憂が家で待っているから、そろそろ帰らないといけないんだよー」
どんな理由で断ったとしても、結局はこれがあるから行けないんだよね
つい、服屋さんの前で足止めて見入っていたけど……
本当にそろそろ帰らないと憂が待ちくたびれてしまいます
「買い物のついでだったから、あんまり遅くなるとお夕飯遅くなっちゃうからね
折角誘ってくれたのに、ごめんね?」
「い、いえ……、こっちこそ、引き止めたみたいで……ごめんなさい」
深々と頭を下げる聡くん
聡くんは何も悪くないんだけど……
――と、聡くんが頭を下げたその先……
私たちがいる店舗ちょうど反対側、正面にあるお店から、どこかで見たような……
というか、いつも顔を見ている、律っちゃんが出てきました
その律っちゃんと目が合い、向こうも私に気付き、手を振――
ろうとして、目の前にいる聡くんにも気がついたのか手を降るのを辞めて
口元に人差し指を一本当てて、ゆっくり、ゆっくりと私たち二人の所に……
……聡くんの背後に近寄って来ます
今日今まで一人だったので、律っちゃんに会えたことが嬉しくて
律っちゃんが聡くんに何をしようと企んでいるのか、楽しみで……
話しかけたい衝動と顔に出る笑みを抑えるために
私は時計を見ている振りをして視線を律っちゃんから逸らします
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 02:48:39.80 ID:9fY/rBMr0
「あ、もうこんな時間……そろそろ、帰らないといけないかな」
そこで顔をあげて、聡くん――と、その背後に立つ律っちゃんを見て言います
「聡くん、律っちゃんによろしくね!それと、律っちゃんと、仲良くしてね!」
すこし元気のない聡くんと、ひっそりと笑みを浮かべている律っちゃん
「それじゃー聡くん、バイバぁーイ!」
二人に手を振り、離れます
背後の律っちゃんも、ばれないように、私に向かって手を振ってくれました
「さようなら……」
聡くんは、少し残念そうに手を降っています
数歩歩き、離れたところから律っちゃんが何をするか確かめるために振り返ります
「あ、それと後一つ、聡くん、注意しないと駄目だよ――」
――と、私が言うのとほぼ同じタイミングでした
聡くんの頭に律っちゃんのカバンが振り下ろされ、聡くんが前のめりになり、倒れそうになります
……って律っちゃん、それはやりすぎじゃない?
突然の出来事で驚いた聡くんは、頭をさすりながら振り向き……
そこに立っている律っちゃんの姿を見て、私が見ても体が竦んだのがわかるほど驚いていました
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 03:01:48.93 ID:9fY/rBMr0
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. -: ニ: ̄: : : : : :  ̄:ニ=-
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レ' |:i: !: :| l:| : ! l\:.|
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} _{ 丶、 / } ム
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`{ 、 `7ー ._ _ . ´ ;ノ けいおん!
V ヽ /  ̄ −  ̄ ヽ / /
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 04:24:50.01 ID:RSZ9u0GQO
あげ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 06:43:14.42 ID:+mMbLad+P
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 08:42:13.93 ID:bI2Om9rGO
ほ
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 11:44:36.77 ID:0Vc2hvav0
し
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 13:58:15.09 ID:eObfHhjS0
の
聡が出てくると興がそがれてしまうのは私だけでしょうか。
そう思ってる奴は大勢いる
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 15:21:35.62 ID:+mMbLad+P
お前ら恥君を悪く言うのはやめろ!
聡の扱われ方によるな
聡虐めとか変態扱いとかだと興醒めするわ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:50:09.99 ID:RscHZh1w0
まぁ聡はここで退場してくれるだろう多分
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:48:17.69 ID:+mMbLad+P
し
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:45:23.14 ID:XTL+/azZO
いつになったらムギちゃん出てくるんだ…
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:32:31.81 ID:SV0V7//90
唯紬支援
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:15:24.54 ID:SV0V7//90
ゆいむぎ
ほ
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:05:31.28 ID:SV0V7//90
h
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:54:10.44 ID:RscHZh1w0
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 22:19:47.41 ID:FAWb8wLK0
Ho
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 22:52:15.11 ID:SV0V7//90
まだ?
あげ
まだかえ?
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 00:46:43.29 ID:AyIidqWp0
終わるのが先かスレが落ちちゃうのが先か
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 01:04:17.75 ID:x7CfihJO0
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ヽ__/ ○ ○ ',___,〃
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唯「けいおん!」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 01:35:17.95 ID:x7CfihJO0
「なぁ〜に、ウチの部員を口説いているんだよ?」
「ね……姉ちゃ、ん……」
私は二人の元へもう一度駆け寄ります
聡くんは頭を摩りながら律っちゃんに抗議していました
「いきなり殴るなんて、姉ちゃん何考えてるんだよ……」
「それはこっちが聞きたいっての、姉の友達を姉の前で口説くとか、何考えてんだ」
「口説いていないって!」
「どうだか……あ、唯、おーっす」
今日学校を風邪で休んだとは思えないくらい、元気な律っちゃんでした
もしかして……仮病?
「律っちゃん、風邪大丈夫なの?」
「ん?あー、風邪ね、、風邪は……ん、今はもう大丈夫!なんかあっという間に治っちゃってもう元気!元気!」
元気な笑顔、いつも通りの律っちゃん
最初から風邪なんてひいていないみたいに、いつも通りの律っちゃん
「そんなことよりさ、唯――」
私の今日一日の心配を『そんなこと』で済まされてしまったことに少しだけ、ほんの少しだけど腹が立ちました
「――今日、部活は?」
「今日は……みんな風邪で学校休んでるから、お休みにしたんだよ」
「え……?澪とか梓とか――む、ムギも今日、休んだのか?」
そう、偶然、みんなが風邪で学校を休んだから……
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 02:11:38.28 ID:x7CfihJO0
「……姉ちゃん、先に帰るから」
律っちゃんの隣にいた聡くん
まだ頭が痛むのかな?少し顔の表情が強ばっている気がします
それか、いきなり殴った律っちゃんに腹を立てているのかもしれません
「中学生は帰る時間だ、帰れ帰れー。あ、それと私はマックチキンね」
「なんで姉ちゃんに奢らないといけないんだよ……それにもうマック行かないし」
私の方に振り返り、さようなら、と言うと聡くんは私と律っちゃんから離れます
「聡くん、バイバぁーい!」
聡くんに手を振りながら別れの挨拶をすると聡くんも2、3回手を振って、今度は走って行ってしまいました
「――で、唯は今日、その部活の無い時間の代わりに買い物?」
「うん、憂にも買ってきて欲しいものある、って頼まれたから……あ」
そうだった、私も早く帰らないと!
「へー、……ってか、その袋の中身、殆どアイスじゃん」
このアイスはムギちゃんのお見舞いに行く時のおみやげです
特別美味しい物は用意できないけど
ムギちゃん、前にもこんなアイスキャンディー食べたとき美味しい、って感動しているみたいだったから
それに、風邪で熱が出ているときでも、冷たいアイスなら食べやすいよね
でも、ムギちゃんの好みとかあるし、今日はお小遣いを奮発して、いろいろな種類のアイスを買いました
ムギちゃんが食べきれなかったぶんは……私が食べてもいいよね
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 02:30:09.09 ID:UcqrSEsPP
しえん
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 02:35:46.72 ID:x7CfihJO0
「ということで律っちゃん隊長!私も憂が待っているから帰ります!」
「唯隊員、今日はお疲れ様であったぞ!」
その律っちゃんのいつも通りの笑顔を見ていたら
風邪が嘘でも本当でも、どちらでもよくなりました
「――てか、今日は聡のヤツが迷惑かけたみたいでごめんな」
「そんなことないよー、それに、聡くんのおかげで元気な律っちゃんに会えたんだからね」
「そ、そっか……?」
本当は、もう少し律っちゃんと話していたいけど、憂も待っているし
アイスも溶けてしまうから
「それじゃあ律っちゃん!また月曜日、学校でねー!」
「ん、それじゃあ……あ、あと――」
と、律っちゃんも手を振りながら
「――唯!それと!」
「って、はへ?何?」
その声に呼び止められた私は、数歩前に出た足を止め、また律っちゃんのほうに振り返ります
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 03:00:28.77 ID:x7CfihJO0
「あ、あのさ――」
律っちゃんは言い辛そうに視線を逸らし
「――今日は、その……ごめん、あ、さっきの聡の事じゃなくて」
でも、また私に視線を戻して
「私も、その……今日は、ごめん」
私に頭を下げて謝る律っちゃん
元気な、いつもの声とは違う、少しトーンダウンした声で
――今日は、ごめん
何の事を言っているのかは、私でも、なんとなく分かります
でも、律っちゃんはその事が何かとは言いません
だから私も、何の事、とは聞きません
「律っちゃん、気にしないで――」
律っちゃんが顔を上げるのを待って、律っちゃんの顔を見て
その律っちゃんの顔は笑顔ではなかったけど
「――また月曜日、今度はみんなで、また一緒に練習しようね!」
「……うん、唯、ありがと」
頷いて、数秒、下を向いたままの律っちゃん
「――でも、唯の口から練習って言葉が出るとはねー!本当は、みんなでまた一緒にお菓子食べよう、じゃないのー?」
顔をあげて、笑いながら喋る律っちゃんの笑顔は、いつも通りの元気な律っちゃんに戻っていました
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 03:25:26.02 ID:x7CfihJO0
「わ、私だって、お菓子より練習を優先することくらいあるよ?」
でも……練習もいいけど、やっぱりみんなでお喋りしながらお菓子を食べている時のほうが好きかも……
「極々稀に、だろー?今まで数えるくらいしか無いと思うけど!――っと、唯、急いでたんだよな」
「あ、うん、そろそろ行かないと……律っちゃんは?」
「私はまだ寄るとこあるんだよー、借りてたCDとか、返却日が今日なんだよね」
レンタルショップと、私の帰る方向は逆方向なので、やっぱりここで律ちゃんとはお別れです
「そっか、それじゃあ――」
買い物に来て、律っちゃんに会えて――
今日学校で感じた、少しの寂しさも……半分くらいは無くなっていました
「――今度こそ律っちゃん、またね!月曜日、学校でね!」
「おう!唯、またね!」
私も、きっと笑顔だったと思います
手を振る律っちゃんの笑顔を見て、名残惜しいけど律ちゃんとは逆の方向を向いて
手に持ったムギちゃんへのアイスも、帰る足取りも気分も軽くなった気がします
でも、時間は――予定よりかなりオーバーしてしまいました
……本当に急い帰らないと!憂、待っててね!
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 03:27:29.21 ID:x7CfihJO0
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215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 04:18:39.66 ID:wJRwDPmW0
支援
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 04:43:45.83 ID:Mu5Wn37WO
ほ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 06:30:13.41 ID:UcqrSEsPP
ふ
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 07:21:39.21 ID:svocXEQx0
で
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 10:20:51.19 ID:UZc6/Cxc0
お
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 11:23:02.08 ID:fecFEnaj0
ま
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/29(金) 13:47:01.77 ID:yUTAYVbsO
ムギちゅっちゅ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
むぎゅうう