>>151の人が書いた最近のコラム
流石は変態記者、半島にも造詣が深いですな
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金言:日韓協調、新たな構図=西川恵
ttp://mainichi.jp/select/opinion/nishikawa/news/20101008ddm003070087000c.html 第18回日韓フォーラムが今月3〜5日、東京都内で開かれた。両国の学者、政治家、ジャーナリストらが
年1回、両国問題を中心に率直に語り合う場になっているが、今回、陰の主役は中国だった。
つい最近の尖閣諸島沖衝突事件での中国の居丈高な対応。数カ月前には韓国の哨戒艦沈没事件で、中国
は攻撃が強く疑われた北朝鮮の立場を徹底して守った。こうした中国を隣国に持つ日韓として、同フォーラム
での議論の多くが中国を念頭に置くものになったのも当然のことだった。
議論を聞き、また議論に参加しながら、私が感じたのは日韓関係には新しい構図が生まれてきているのでは
ないかということだ。それは日韓が領有権を争う竹島(韓国名・独島)をめぐる韓国側の言動に明示的に表れた。
衝突事件以降、尖閣諸島を実効支配する日本は「ここは日本の固有の領土であり、領土紛争は存在しない」と
繰り返している。竹島を実効支配する韓国も従来「独島は韓国の固有の領土であり、領土紛争は存在しない」と
主張しており、尖閣諸島と竹島を対の関係で見る韓国からすれば、「尖閣諸島の問題で、日本は韓国の立場が
分かっただろう」となるはずだ。
しかし衝突事件以降、尖閣諸島問題を引き合いに、それみたことかとばかり「独島」領有に対する自国の立場
を強めようという言動は韓国ではほとんど見られない。フォーラムでも同様だった。
最近まで李明博(イミョンバク)政権の一員だったある韓国側出席者は、「中国とも潜在的な領海・領土問題を
かかえる韓国は、今後、中国がどう出てくるかを考えると、尖閣諸島問題を軽々しく独島問題に結びつけるの
がためらわれる」と私に語った。
(つづく)
(
>>152の続き)
これまで日韓は第三国との関係で、一方の利益が他方の不利益に、他方の優勢が一方の劣勢になるような
シーソーの構図に結構なった。例えば対米関係を悪化させた韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前政権に対し、同時期
の小泉政権は米国と蜜月を築いた。鳩山政権ではこれが逆転し、日米関係の悪化の一方で、李政権は米国の
優等生である。
歴史問題でも中韓の首脳が連携し、日本を批判することが少なくなかった。
それが中国の台頭で、このシーソーの構図に変化が生まれている。竹島問題はその一つの象徴だ。経済的には
競合関係にある日韓だが、政治的にはウインウインの関係、さらには協調の余地が広がっている。フォーラムでも
話題になったが、例えば中国の平和的台頭を実現していく上で、日韓が共になすべきことは多々ある。(専門編集委員)