思わず振り向いた。
いや、誰だって振り向くだろ。
えらい美少女……もとい巨乳が、そこにいた。
その美少女……澪は周りを一瞥するような視線を送ったあと、
あたし達にはいはいワロスワロスとでも言うように、
静かに席に着いた。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:22:49.82 ID:V73+090B0
___
'"´ .::.::.::.::.::.::.::.:`丶、
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/.:___|.::.::.:.| `>rh ::::::!.::./ .二\
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. / ヽ |.::.::.::ト、./〃{{ヘ/ `ヽ{ ィヽソ|
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:23:04.16 ID:Md/KehNPO
投げ出す確率70%
姫子「有名なのが、校庭落書き事件」
律「なんだそれ」
昼食中。あの澪と同じ中学出身らしい姫子とすっかりうち解けて、
あたしは澪の伝説を聞いていた。
姫子「夜の学校に忍び込んで、けったいな絵文字を描いたのよね」
律「なんで」
姫子「知らない。意味不明よ。でもモテるのよね、澪。なんせ可愛いしさ」
しかし、澪もおかしかった。
入学当初はまあ穏やかだったのかもしれないが、
徐々に片鱗は見えていた。
片鱗その1。
ストレートな長髪の髪型が、毎日変わる。
月曜日にはポニーテール。火曜日にはツインテールと、
曜日ごとに毎回結び目を多くしてるんだ。
そして片鱗その2。
澪は、この学校の数々の部活動に借入部していた。
そして、この桜が丘高校で「1年に変なヤツがいる」ぐらいに
有名になった訳。
いつかの朝。
ああ、今日は水曜日かなどと、頭を見て確認した。
あたしも魔が差したんだろう。つい話しかけた。
律「髪型を曜日ごとに変えんのは、宇宙人対策か何かか?」
澪「……なんで解ったんだ」
律「なんとなく」
澪「私な、曜日ごとに違うイメージがあるんだ。月曜日は1、とか」
律「あたしは0だと思――」
澪「お前の意見なんて誰も聞いてないんだよ」
前回に話しかけて「うっさい」と言われた時よりは会話が続いたが、
てっきり「うるさい、バカ、黙れ、どーでもいいだろんなもん」とでも
言われるものかと思っていた。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:31:22.44 ID:6t3E5cajO
続けたまえ
なぞるだけでも十分おもしろいぞ!
なんせ
>>1は文才あるから
席替えらしい。
あたしはくじ引きの箱から、窓際後方2番目というなかなかのポジションを
獲得した。
ただ……後ろにはまた澪。なぜだろう。
姫子「ねえ、律! あんたどんな魔法を使った訳?」
律「へ?」
姫子「あたし、澪があんなに長くしゃべってんの初めて見た!」
えらく動揺……というか、なんかテンションが高い姫子。
「私も聞きたいわね。私がいくら話しかけてもだんまりな秋山さんが、
どうしたらあんなに話しかけてくれるようになるのか」
そう言ってきたのは、学級委員の真鍋和。
律「別にどうもしてねえ」
和「まあまあ。今度から秋山さんに何か伝えるときは、あなたから言ってもらうようにするわ」
律「ちょ、待て! あたしはあいつのスポークスマンでも何でもない!!」
和「まあまあ」
まあまあしか言えんのか。
そして、数学という名の催眠術もはじまり、まじめにノートをとる振りをして
寝そうになっていた頃。
澪に急に制服をつかまれ、そのまま後ろに後頭部を直撃させられた。
律「いったー……何すんだよコノヤロウッ」
澪「思いついたんだ!」
律「何が」
澪「部活の話!」
さっき、澪と部活について話していた。
全てに仮入部したが、面白いものが一個もない、と。
これじゃあ高校に入る意味もなかったな、なんて言っていた気がする。
律「どうしたんだよ」
澪「好きな物がないなら作ればいいんだ!」
律「はぁ?」
澪「な、お前もいいと思うだろ!」
律「……あー、解ったからとりあえず落ち着け」
澪「なんでだよ」
あたしは教卓で泣きそうになっている若い女先生の方に視線を合わせた。
律「授業中だ」
お昼の時間。弁当を開けようとしていた頃、急に澪に階段の踊り場に
連れ去られた。
澪はあたしの首根っこをつかみ、
澪「協力しろ」
律「何に」
澪「私の新クラブ作りだ」
律「なんであたしが協力しなきゃいけねーのか教えてくれ」
澪「私は部室や部員を捜すから、お前は必要な書類を集めろ」
聞いちゃいねえ。
そして勢いよく階段を下っていた澪の背中を眺め、
あたしは始まったばかりの高校生活に多大なる不安を抱いていた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:39:04.32 ID:9fSqoG0SO
澪「自民支持者には興味ありません」
澪「ここだ!」
ある部室にやってくる。
埃が溜まっている部室に、一人が窓際のいすに座って本を読んでいた。
律「ここはどこだ」
澪「文芸部室だ。今は部員1人で廃部寸前だからな、そこの子も貸していいって」
あたしは窓際の子に寄った。
律「えっと……すっごいことになると思うぞ」
?「別にいいよ?」
律「でも……追い出されるかもしれないし」
?「それならそれでいいよ」
律「あっ、そう」
確信した。こいつ止める気もねえ。
律「えっと……あっちが秋山澪で、あたしが田井中律な。あんたは?」
その可憐な少女は、こっちに振り向いて笑顔で言った。
唯「平沢唯だよ。よろしくね」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:41:17.02 ID:uEX6LaW80
髪を切らなかったところは評価したい
支援
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唯「けいおんは終わったんだよ」
唯「私たちの生活を妄想するのは勝手だけど…」
唯「VIPのみんなに迷惑がかかるから、製作かブログでやってね」
唯「住み分けは大事だよ。みんなだってニコ厨がVIPきたら嫌でしょ」」
唯「とりあえずけいおん厨は映画始まるまでおとなしくしててね」
次の日。
あたしはいち早く部室に行く。
文芸部は大丈夫なのか。あんなのに占拠されて。
今日も唯(と呼ばせてもらう)は本を読んでいた。
律「何読んでんだ?」
唯「えっとねー、まんがタイムきららの……」
律「マンガかよ!」
唯「うん、本読むだけでいいって聞いたから入ったんだもん」
律「あっ、そう……」
あきれるが……何よりも話が続かない。
勢いよくドアが開いた。
澪「またせたな!」
別にまってねえよ。
梓「ひい……ここ、どこですか? ちょっ、な、何で鍵をしめ……」
澪「黙れ」
ツインテールの黒髪の少女が現れた。
火曜日の澪みたいだ。
ちなみに今はやめている。黒髪ストレートヘアー。
律「どっから拉致ってきた」
澪「任意同行だ」
同じだ。
澪「2年の教室にいるとこを捕まえた。ほら、いわゆる萌え要素だ。
ツインテールだぞ? 黒髪だぞ!? 萌えるだろ! そして貧乳!!」
梓「悪かったですねっ」
律「火曜日みたいに自分でやればいいだろ」
澪「しかもだな! これで年上だ! でも敬語キャラ! 神だろ!」
知らねえよ。
しかも無視かよ。
澪「お前、何か部活に参加しているか?」
梓「軽音部ですけど」
澪「じゃあそこやめてくれ。我が部の活動の邪魔だ」
梓「はぁ? そんなの無理に決まって」
と言った梓(と呼ぶ。先輩とかはつけない)は、唯を見た後、
何か考える様子で
梓「……解りましたよ。入部すりゃいいんでしょ、すれば」
なんでこんなダルそうなんだよ。
梓「でも、私は文芸部が何をする部なのか知りません」
澪「文芸部? なんだそれ。おいしいのか?」
おい不法滞在者。
律「あなたが入らされるのは、名称不明活動内容未定の、そこの秋山が作る
謎のミステリアスな部活ですよ」
梓「はあ」
澪「名前なら決まったぞ?」
律「……言ってみろよ」
きらきらしている目に対して、言うなとは言えなかった。許せ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:53:07.84 ID:uEX6LaW80
あずにゃん先輩とか新しいな
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 17:53:21.50 ID:6t3E5cajO
年上あずにゃーにも萌え
続けてください
澪「SOS団!」
皆の衆。よく聞け。
Sekaiwo (世界を)
Oinimoriagerutameni (大いに盛り上げるために)
Sugokuganbaru akiyamamiono (すごく頑張る 秋山澪の)
団
なんで最後名前オンリーにしなかったのは謎だ。
SOA団でもいいだろ。……そあ団。ださいな。
いや、SOSな団なんて聞いたことないが、仕方ないだろ。
光る笑顔で親指たててグッ!てしてる澪はすげえ笑ってたんだ。
律「……やれやれ」
もう駄目だ。諦める。
あたしの青春は棒に振ろう。そう決めた。
放課後。部室を覗くと、唯と梓が来ていた。
暇人乙とでも言われたいのか。
律「よく来れましたね」
梓「暇なんです。あとタメ口でお願いします」
--
落ち
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 18:07:29.61 ID:razscTfLO
おち?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 18:10:16.90 ID:6t3E5cajO
支援
続けてください……絶対にだ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 18:12:58.80 ID:razscTfLO
んちん?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 18:30:34.11 ID:Pc/Jou13O
ふむ
ごめん。1です。
ちょっと都合で、今日には終わらせられなくなりました。
あさってあたりにまた書こうと思います。
体調が安定したら頑張ります。
期待しててね!w
>>26 つづき
多分その頃にはスレが落ちちゃってると思う。
だから新スレで逢えるかな、と思います。
もし支援していただけるのであれば、よろしくお願いします。
ちょっと時間が出来ました
----
律「じゃあ、梓か」
梓「そういうことになりますね」
ドア、勢いよくオープン。
澪「これを見てくれ!」
澪は唐突に紙を全員に配りだした。
律「所信表明?」
梓「なんですか、これ?」
澪「所信表明だ! 校庭にバニーで配りに行くぞ!」
梓「そんな! 律さんの気持ちも考えて下さい!」
澪「バニーを着るのはお前だ、梓」
梓「は!?」
澪は梓を乱暴に着替えさせた。真っ赤だ。
そして澪も黒のバニー姿になり、部室を出て行った。
律「……ご苦労様、梓」
唯「大変だねえ」
律「唯は着なくて良かったのか?」
唯「2人分しかなさそうだったし」
律「そっか」
当然、その後2人は教育相談室に連行された。
翌日、梓は来る事はなかった。
こないだ、梓を使ったコンピュータ研究部への脅しでもらったパソコン
(同性愛者疑惑で脅すぞ by澪)が妙に物悲しい。
そんな中。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 19:16:56.13 ID:jn0/U/ZtO
たのすぃ
転校生がやってきた。
もちろんそこに向かった澪は、そいつをつれて部室にやってきた。
澪「転校生、お待ち!」
紬「琴吹紬です。よろしく」
端麗な顔立ち。お嬢様のような気品。
あたしとは正反対の感じだなあなんて考えた。
紬「よろしくね」
律「お、おう…よろしく」
こうして5人そろった。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 19:19:33.15 ID:P0fYHpjTP
けいおんの設定を保ってるならまだしも名前と口調を入れ替えただけのSSがなんでこの世に存在するのかわっけわからんでぇ
梓はいないけど。
唯「あっ、そうだ。りっちゃん」
律「ん?」
唯「この本読んでみて。貸すから」
律「あ、わかった」
本の事はすっかり忘れていたが、2日後に読んでみると、
"午後7時 学校前の公園で待ってるネ★ ばい唯☆"と書かれた栞が落ちてきた。
ちょいコンビニ行ってくる キャプテン
澪の胸はただの豊胸
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 19:45:34.73 ID:uEX6LaW80
豊かな胸いいじゃない
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 19:47:28.85 ID:lA5G0PXr0
唯無視されたカワイソス(´;ω; `)
ざまぁwwwwwww
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 20:07:47.08 ID:6t3E5cajO
支援
唯「いらさーい」
律「公園だろ? 住んでるのか」
ピンク髪の少女を一瞬思い浮かべた。
唯「まっさかー。マンションね、あそこ」
入り口。708号室、だそうだ。
律「ご両親は?」
唯「いないよ。一人暮らし」
一人で住めるようなマンションじゃないだろう。
唯「まあ、入って」
律「おお、サンキュ」
お茶を差し出される。
おいしかった。
唯「重要な話なんだけどね」
律「ん?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 20:29:24.09 ID:+/txfBAm0
メ欄のfealが謎だ
>>41 ハンネを1文字入れ替えた 自重したので
唯「実はね、澪ちゃんとかは普通の人じゃないんだ」
律「なんとなく解るけどさ」
唯「そうじゃなくてね。実は私h宇宙人なのでーす!! ばばーん」
律「は?」
唯「澪ちゃんにはすごい力があるんだ。世界を変えちゃうの」
律「……」
唯「3年前にすごい爆発みたいなのがあってね、それの中心に澪ちゃんがいたんだ」
唯「それを監視すれば、私の親玉の情報統合思念体が進化できるって考えて」
唯「澪ちゃんの周りにエージェント……私みたいなのを置くことにしたの」
唯「言うなら澪ちゃんはすごい力を持った進化の可能性」
律「待て! さっぱり解らない。邪気眼か?」
唯「信じて。これが真実だから」
律「……わーったよ。とりあえず信じる」
唯「ありがとう。また明日」
不思議探索というイベントをやるらしい。
くじ引きで2:3に分けて、町の不思議を捜すんだと。
SOS団は、宇宙人、未来人、超能力者を捜して一緒に遊ぶのが目的らしい。
んなもんあたしは知らん。宇宙人はいるらしいが。
梓・あたし、澪・唯・ムギという分け方になる。
公園の道を歩く。
梓「私、こういう風に友人と歩くのって初めてなんです」
律「意外だな、梓なら結構出歩きそうなのに」
梓「……あの、律さん。話が、あります」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:08:12.83 ID:bCnB+hE80
梓「実は、私は未来から来た人間なんです」
未来人の登場だ。澪、喜べ。
梓「3年前、澪さんを中心に大きな時空振動が観測されました」
梓「3年前以上の過去に行けなくなりました」
梓「時空を解析するために、私はここにいるんです。ぱらぱらマンガの1ページに書かれた余計な絵みたいな感じです」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:27:55.24 ID:bCnB+hE80
律「とりあえず信じてみるよ」
梓「ありがとうございます。律さん」
律「そういえばさ」
梓「はい?」
律「梓って本当は何歳?」
梓「禁則事項です」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/11(月) 21:36:29.69 ID:bCnB+hE80
律「なあムギ、お前も秋山の事で話すことがあるんじゃねえのか?」
紬「もう2人からアプローチは受けたのね。そうなの超能力者なの〜」
律「じゃあこのコーヒーを冷ましてくれ」
紬「そういうわかりやすいのじゃないんだけどね。とりあえず澪ちゃんは神だから。あがめてるの」
……おい澪。お前とうとう神様にされちまったぞ。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
律「よく知らないが、まあ、解ったよ」
--
下駄箱に手紙が入っていた。
[今日の放課後になったら 教室に来て]
唯? いやいや。唯だったら栞で言うだろう。
梓? なら教室は指定しないはず。
ムギ? いや……ないな。
澪? ありえねー。
中にいたのは、意外な人物だった。
和「遅いわよ」
律「和か」
和「そう。唐突だけど、私はもうウンザリしているの。上は何を言っても前例をアテにするしね」
和「だから、自分で変えるしかないじゃない?」
和「だから――」
向かってくるナイフ。間一髪で裂ける。
和「死んで」