1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
〜U&I アナザーストーリー〜
憂「お姉ちゃん、ありがとう。」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:13:45.03 ID:pPfac34ZP
ういー
お別れだよー
平沢邸
唯 《憂〜今日遅くなるよー》
憂 《ご飯どうする?》
唯 《家で!》
憂 《了解!》
憂 「お姉ちゃん今日遅いのか〜」
憂 「文化祭も近いし…」
憂「お姉ちゃん今回も歌うのかな…」
憂「ひょっとしたら一曲作っちゃったりして!」
憂「興奮して死んじゃいそうだー」
憂「あ、ご飯作んないと。」
憂「…楽しみだなぁ、軽音部のライブ。」
憂「あ、砂糖切らしてる…お醤油もだ」
憂「…明後日買おうかな」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:16:09.56 ID:JOvSppAP0
こういうのまってたわ
唯「ただいまー」
憂「おかえりー、お姉ちゃんどうしたのそんなに跳ねて」
唯「今日ね!スタジオで練習だったんだよ!」
憂「スタジオ!?お姉ちゃんが!?大丈夫!?機材壊さなかった!?」
唯「大丈夫だよー。むぎちゃんのお茶のせいで全然集中できなかったけど。」
憂「もう。また紬さんのお世話になっちゃって」
唯「ごめんごめん。でもなんかむぎちゃんのお茶ってね、」
唯「なんかメイドさんっていうか…おふくろの味っていうか…」
唯「そんな感じでやめられないんだよねー」
憂「おふくろの味…かぁ」
唯「あ、憂、着替えてくるね―」
憂「はーい、もうご飯できてるから」
唯「はいよー」
憂「おふくろの味…おふくろの味…」
《中国からのサイバーテロにより、携帯電話の一部の機器で送受信に数日から一週間の遅れが…》
唯「うーん」
ピッ
唯「んー、あとは歌詞だけだー。」
憂「お姉ちゃん、梨むけたよー、なにしてるの?」
唯「んー。軽音部で一人ひとり歌詞を書くことになっちゃってさー。」
憂「お姉ちゃんも書くの!?すごいね!」
憂「ちょっと、みていい?」
唯「いいよー。」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:18:59.36 ID:HbMRHXFaP
唯憂支援
憂「ごはんはおかず。(お姉ちゃん、すごい!)」
唯「私は気に入ってるんだけど、みんなのリアクションがいまいちでさー。」
唯「憂はどう思う?」
憂「私はすごく独創的だと思うよ!」
唯「すごいでしょー」わたくしのいもうとはみるめがありますのぅ。ほっほっほっほ
唯「よーし、今日は徹夜して頑張るぞー!」
ソファ「幸せでござる」
憂「え?大丈夫?あんまり無理しない方が…」
唯「大丈夫だいじょぶー。」
憂「お姉ちゃん、私もてつだおっか。」
唯「ほんと?ありがとーういー」
憂「お姉ちゃんが頑張ってるんだもん、私も頑張らなきゃ。」
唯「ういありがとー」
憂「もぅお姉ちゃんったら。」
唯「て、照れますなぁ」
憂「お姉ちゃんが歌ってるとこ、一番好きなんだから。」
唯「う、うい…大好きー!」
憂「も、もぅ。お姉ちゃんったら…」
ソファ「平沢家にお仕えして幸せでござる」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:22:15.46 ID:3a4GYl0IO
支援支援支援s……支援支援支援!!
数時間後
憂「はっ!うとうとしてた!」
憂「ってお姉ちゃん寝てるし…」
憂「ほら、こんなところで寝たら風邪ひいちゃうよ…?」
唯「憂〜」
憂「ほら…立って」
唯「会いたかったよぅ〜」
憂「ほら寝ぼけてないで。」
唯「よしよし。」
憂「なでられるのもなかなか…じゃなくて!さっさと立つ!」
唯「大丈夫だよ!頑張ったもん!」
憂「まだ立っただけでしょ!」
唯「でも…憂がいないとさびしいよ…」
憂「会話が破たんした!」
唯「さびしいけど、悲しいけど、これからはお互い歩いていこう?」
憂「今こうやって歩かせようとしているわけですが」
唯「うん、でもさびしい時は会いに来てね」
憂「まだ会いに行く部屋にまで到達していないけどね」
唯「ありがと、ういー」
憂「芸人根性…」
憂「なんで私は寝言と会話してるんだろう」
昼休み、教室にて
梓「あ、憂!純!」
憂「あ、梓ちゃんー」
純「お邪魔するぜぇ」
純「はい、椅子」
梓「ありがと」
憂「ありがとぉー」
梓「どうしたのそんな眠そうに」
憂「昨日お姉ちゃんの手伝いをしていたの」
純「へぇー」
梓「作詞の手伝い?」
憂「うん。お姉ちゃん頑張ってて途中で寝てたけど」
梓「どうせ憂がほとんどやってたんでしょ」
憂「お姉ちゃん凄く頑張ってて…私もうとうとしてたし…」
純「シスコンだねぇ」
憂「シ…シスコン…」
梓「こら、純もそんなこと言わない」
憂「お姉ちゃん大好き!」
梓「フォロー返せ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:28:12.60 ID:F6dhZDLuO
唯憂超支援
憂ちゃん可愛い
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:29:47.56 ID:AYDALzfaO
憂「でもライブ楽しみだよね…お姉ちゃん歌うかな…」
純「歌うんじゃない?澪先輩と一緒に。」
梓「そういえば純は澪先輩のファンだっけ」
純「憧れ!憧れ!私の最終目標!」
梓「まずは怖がりにならないとね」
憂「お姉ちゃん大好き!」
梓「台詞忘れたからって変につなぐな」
台本「めくられて幸せでござる」
…
憂「私ね、今日肉じゃが作るんだー」
梓「へぇ、どんなどんな?」
憂「とびっきりスペシャルの!」
憂「お姉ちゃんが軽音部から帰ったら、じゃじゃーん!ってね」
純「死亡フラグだろこれ」
憂「あ、お姉ちゃんにメール送っておこうかな。」
梓「数時間〜数週間の遅れが出てるみたいだしねー」
純「数週間ってもうメールじゃないよね」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:32:08.18 ID:AYDALzfaO
憂《ご飯作って待ってます》
純「肉じゃがって書かないの?」
憂「サプライズだよサプライズ」
梓「お姉ちゃんって肉じゃが好きなんだー」
憂「梓ちゃん?」
梓「へ?」
憂「悪いけど…」
憂「『お姉ちゃん』は私の専売特許だから。」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:33:09.62 ID:AYDALzfaO
…
…
梓「憂?怖いよ?」
純「シスコンだねぇ」
憂「シスコンで結構。」
梓「突っぱねた!」
憂「私は、桜高軽音部、放課後ティータイムギターボーカル平沢唯の、ファン第一号だから!」
純「シスコンだねぇ」
梓「お前それしかいえんのか」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:34:17.80 ID:AYDALzfaO
純「あ、え、えーとっ、まぁ、やっぱり、」
純「やっぱり、人間関係って支え合って成り立つものだね!」
梓「説得力ねぇ!」
憂「お姉ちゃん大好き!」
梓「あぁ、もういいよ。」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:35:29.72 ID:AYDALzfaO
紬「唯ちゃん、ずいぶん寝むそうね」
唯「えへへー、歌詞書くのに夢中であんまり寝てないんだー」
澪「去年みたいに風邪ひいたりしないでくれよ?」
唯「大丈夫だよ!おみかん様がついてるから!」
唯「澪ちゃんにもミカンパワーを分けてあげよう」
澪「むにゅぅ」
律「シャッターチャンス!」
澪「こ、こらー律!」
律「私、生徒会行くね?」
澪「ファンクラブにばらまくつもりだなこの野郎」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:36:51.67 ID:AYDALzfaO
帰り道
梓「ああ、唯先輩」
唯「なんだいあずにゃん」
梓「早く家に帰った方がいいですよ」
唯「なんで?」
梓「まぁいいですから。」
唯「んー、何かあったっけ。」
梓「はやくはやく!」
唯「そいじゃみんなまた明日ねー」
唯「なんだろう、誕生日でもないし」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:38:03.09 ID:AYDALzfaO
平沢邸にて
唯「ただいまー」
…
唯「あれ?ただいまー」
唯(一階じゃないみたい…)
唯「ういーどこー?」
唯「3階かな…)
唯「いない…」
唯(何か二階からいいにおいがする…)
唯「ういー」
唯「台所かなぁ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:39:50.02 ID:AYDALzfaO
唯「憂、ただいまー」
唯「え…」
唯「憂が…倒れてる…」
―――
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:43:35.10 ID:AYDALzfaO
憂「お姉ちゃんのために…」
憂「ライブ…成功してほしいから…」
憂「私だってがんばんないと」
憂「だって…お姉ちゃんだって頑張ってるんだもん、私も頑張らなきゃ。」
憂「あー、ふらふらするー」
憂「でも…お姉ちゃんのために…お姉ちゃんのライブのために…」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:44:40.23 ID:AYDALzfaO
唯「憂!起きて!憂!」
唯「憂!お願い!目を開けて!」
唯「どどどどうしよう、み、澪ちゃんに連絡…」
澪の部屋
澪「お、メールだ」
唯《憂が倒れた》
澪「え…?えええええ!?憂ちゃんが?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:46:19.37 ID:AYDALzfaO
澪《電話していい?》
唯《うん》
澪「もしもし唯?」
唯「澪ちゃん…憂が…」
澪「唯落ち着いて、深呼吸して」
唯「うん、わかった」
唯「・・。・。・。・」
澪「落ち着いた?」
唯「うん、だいぶ。」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:46:29.89 ID:+YfUf44vO
支援団体
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:47:05.76 ID:AYDALzfaO
澪「よし、唯、救急車は呼んだ?」
唯「ま、まだ…」
澪「わかった。憂は今どこにいるの?」
唯「台所…」
澪「台所ね…火は消した?」
唯「ついてる」
澪「早く消して!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:48:23.85 ID:AYDALzfaO
唯「は、はい…次は…次はどうすれば…」
澪「憂を一階に運んで。慎重にね」
唯「わかった。」
澪「救急車は私が手配するから!」
唯「わかった!」
ツーツー
澪「なんでこんなことに…」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:49:22.40 ID:AYDALzfaO
澪「じゃなくて、今はムギに連絡しないと…」
澪《ムギ、憂が倒れた》
紬《え…憂ちゃんが?》
澪《うん、悪いけど今どこにいる?》
紬《車の中》
澪《ムギの家は病院やっていたりしない?》
紬《分かった。できるだけ近場で手配してみる》
澪《ありがと。どこか決まったらメールしてくれる?》
紬《わかった》
澪《ありがとな》
澪「あとは軽音部のみんなに連絡…」
澪「律と梓か。」
澪《憂が倒れた。紬から病院の情報が入ったらまたメールします》
律の家
律「お、澪からメールだ」
律《
[email protected]》「梓のメールアドレスか。何があったんだろう」
澪《憂が倒れた。紬から病院の情報が入ったらまたメールします》
律「…え。」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:51:23.01 ID:AYDALzfaO
律「嘘おお!」
律「ちょちょちょ憂ちゃん大丈夫かよ倒れたってやばい死なないで」
律「とりあえず澪の家へ…」
律「聡!」
聡「何姉ちゃん、生理?」
律「違う!父さんと母さんにちょっと外出するって言っといて!」
聡「なに、彼氏?」
律「違うから!それじゃ!」
聡「お、おう…」
聡「目がマジの姉ちゃんこええ」
澪の家
澪「よし、ムギからだ。」
紬《桜ケ丘琴吹病院です》
澪「桜ケ丘琴吹病院…」
澪「パパ、ちょっと外出してくる」
パ「どうしたんだい、帰ってきたばかりだろう」
澪「友達が…倒れたの」
パ「それで病院か。」
澪「うん…」
パ「よし、車出してやろうか」
澪「お、お願い。」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:53:33.57 ID:AYDALzfaO
パ「母さん、車の鍵取ってくれ」
マ「はーい」
パ「よし、目的地はどこだ。」
澪「桜ケ丘琴吹病院」
パ「そうか。じゃいくか…」
澪「うん…、あ律!」
律「澪!どうすればいい?」
澪「律も乗せてもらえる?」
パ「女子高生二人と同席なんて夢にも思わなかったよ」
律「よっしゃあ」
パ「早くいくぞ。」
ブオーン
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:54:34.38 ID:AYDALzfaO
パ「あーそうそう、病院に行ったら俺はパソコンの会議でイルクーツクの単身赴任断んないといけないから家に帰る。」
パ「車が欲しかったらパパに電話してくれ。」
澪「パパありがと」
律「パパ…」
澪「お、お父さん!」
パ「もう澪はかわいいなあ」
澪「うう…」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:55:42.27 ID:AYDALzfaO
桜ケ丘琴吹病院にて
パ「それじゃあまた」
澪「うん」
律「澪、急ぐぞ。」
救急治療室前
紬「律ちゃん…澪ちゃん…」
律「唯は…どこにいる!?」
澪「あと…憂の安否も…」
紬「二人とも落ち着いて。」
紬「いま憂ちゃんは救急治療室にいるの。」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:56:52.10 ID:AYDALzfaO
紬「唯ちゃんは今私たちがいる部屋よりさらに救急治療室に近い先の部屋にいるわ。」
澪「唯…唯には今会えるのか…?」
紬「まだダメ。唯ちゃんもまだショックを受けていて」
律「だろうな」
紬「あとこの部屋は…親近者…家族しか立ち入りを許してないの」
澪「そうか…」
律「…で、憂の容態はどうなんだ…?」
紬「…」
紬「最後の情報」
紬「…憂ちゃんはまず助からないわ。」
…
律「…おい紬」
紬「え?」
律「ふざけんな…なんでそんなことわかるんだよ!」
紬「私だってこんなこと言いたくないの…」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:58:53.17 ID:AYDALzfaO
紬「唯ちゃんのギターのときだって、お父さんから叱られたわ。」
紬「でもそんなのどうでもよかった。」
紬「別荘のときだって来るまで通学はしなくなった。」
紬「疲れるけどそんなのは苦痛でも何でもなかった…」
紬「でも…友達は失いたくないの…」
律「ッ…」
澪「…もしものことを考えておく必要はあるってことか。」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:03:09.65 ID:2OBEKwoWO
支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:04:53.69 ID:AYDALzfaO
律「澪!お前もなんでそんなことが言えるんだよ!」
律「憂ちゃんは生きてる!これからも生きるんだよ!」
紬「でも律ちゃん…?これは医者の見解よ?」
律「たとえそれが医者の見解だとしてもだ。」
律「憂が死ぬなんて…まだ分かったことじゃないだろ!?」
律「それなのに…なんで憂が死んだみたいな…そんなこというんだよ!?」
澪「律、冷静になれ!」
律「こんな時に冷静でいられるかってんだよ!」
律「いま憂ちゃんは危ない状態だってんのに…それでも…」
律「それでも憂を見捨てろってんのか…!?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:05:54.02 ID:AYDALzfaO
―――
看「あの…平沢唯さんの関係者の方でしょうか…」
―――
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:06:46.95 ID:AYDALzfaO
梓「憂!?唯先輩」
純「いま…どこにいるんですか…?」
澪「梓、純ちゃん。唯は今一つ奥の部屋にいる。立ち入ることはできない。」
梓「憂の安否は?」
澪「も、もうすぐ助かる見込みだ…」
律「澪…」
梓「ほんとですか!」
純「よかった…」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:06:54.30 ID:oId6WCyr0
オチはわかりやすい
過程が気になる
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:07:46.57 ID:AYDALzfaO
梓「あの…みなさんどうしたんですか?」
純「あっ…」
梓「みなさん…どうしてそんなに暗いんですか?」
梓「憂は助かったんですよ!?」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:08:32.70 ID:AYDALzfaO
梓「それなのに何で…何でみなさんそんなに暗いんですか!?」
梓「澪先輩も律先輩も紬先輩も、なんでそんなに暗いんですか…」
梓「みなさん、おかしいですよ…」
梓「なんで、なんで私に本当の教えてくれないんですか…」
梓「私が遅れてきたからですか!?私が2年生だからですか!?私が…」
梓「それとも…私が憂の友達だからですか!?」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:09:40.24 ID:AYDALzfaO
…
澪「梓…ごめんな」
梓「…」
澪「実は30分前ぐらいに看護婦さんが来て…」
澪「平沢唯さんの友人さんですか、って。」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:10:37.14 ID:AYDALzfaO
看「残念なお知らせがあります。」
看「平沢憂さんは死亡なされました。」
看「平沢唯さんにこの事実を伝えましたら悲しみのあまり倒れてしまいまして。」
看「唯さんは安全な状態です。むしろ倒れてよかったぐらい。」
看「このままだと心身ともに重い負担がかかり続けてきますから…」
看「それでみなさんにお願いしたいことがあるのですが…」
看「気絶から治った後のことですが…」
看「平沢唯さんに寄り添っていただけないでしょうか…」
看「お友達がいてくれた方が本人も安心なさるでしょうし。」
看「それでは失礼します。」
梓「…ウソだ」
澪「え?」
梓「…そんなの…やっぱりウソですよ」
律「梓…」
梓「いつになったら…いつになったら憂に助かるんですか!?」
梓「いつになったら憂と会えるんですか?」
梓「唯先輩へのサプライズも成功してないだろうし…」
梓「まだ文化祭の後の自慢話も聞いてないよ…」
梓「誰か…誰かウソでもいいから憂は生きてるって言ってください…」
純「梓…」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:12:41.92 ID:AYDALzfaO
数時間後
律「みんな、唯の所に行くぞ…」
…
純「あ、あの、他の皆さん方寝ちゃってるみたいなんですけど」
律「よし、起こすぞ。」
純「は、はい。」
律「じゃあ…澪をよろしく」
純「え、あ、は、はい。分かりました。」
律「さすがに紬と梓の二人はきついな…」
…
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:13:31.91 ID:AYDALzfaO
純「全然起きませんねー」
律「もうみんな泣き疲れちゃってるみたいだ」
純「どうします?」
律「無理に起こすのも悪いし、寝かしておくか。」
さ「みんな大丈夫?」
律「さわちゃん!」
純「山中先生!」
さ「事情は病院の関係者から聞いたわ。まあとりあえず座って。」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:15:43.34 ID:AYDALzfaO
3分後
さ「病院から聞いたのはこんな内容だったけど…あっているかしら?」
純「はい…そうです。」
律「で、話って何ですか?」
さ「心のケアっていうか。それをやってくれたらな、って思って。」
純「心のケア…」
律「看護師さんが言っていた奴か」
さ「そう。憂ちゃんが死んだことのショックは大きいわ。」
さ「私だって動揺しているの。だけど、そこから立ち上がらないと意味がないわ。」
さ「恐らく傷が深いのは唯ちゃんと梓ちゃん。」
さ「唯ちゃんは妹を亡くし、梓ちゃんは高校入って最初の友人を亡くしたわ」
律「それで何で私たちに…?」
さ「まあたまたま起きていたからっていうのもあるけど…」
さ「二人が唯ちゃんや梓ちゃんの気持ちにいちばん近いからよ。」
さ「純ちゃんは梓ちゃんの親友、律ちゃんは弟がいるでしょ?」
さ「そういうわけ。」
律「あ、あの。」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:18:38.65 ID:AYDALzfaO
さ「何、律ちゃん」
律「私たちも唯や梓を支えるつもりでし、何ら異論はないんですけど…」
律「そういうのは普通、学校の心理カウンセラーがやるんじゃ…」
純「でもあの感じ悪い先生ですよ…?」
さ「そう。」
さ「学校のカウンセラーは悪いけど役に立たないわ。」
さ「あれは誰もあてのいないときの最終兵器よ。」
さ「だから軽音部のみんなや純ちゃんがいるからいらないってわけ。」
さ「友人同士の方が効果があるでしょうしね…」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:19:56.63 ID:AYDALzfaO
律「うわー、さわちゃんカッケー」
純「ワゴン車…」
さ「いやもう本当にご迷惑をおかけして…」
病「こちらこそ本当に申し訳ございません」
さ「いやいや土下座していただかなくても…」
さ「それでは…」
さ「全員入ったわね!?」
純「は、はい」
59 :
すいません、57の後にこれです:2010/09/29(水) 04:22:31.69 ID:AYDALzfaO
純「で、でも私たちにできるんですか…?」
さ「今のあなたたちならできるわ。」
さ「そのための起爆剤もすぐ先にあるじゃない。」
律「…分かりました」
律「とりあえず、澪とか紬とかも連絡しときます。」
さ「心のケアといっても、あくまでも自然にね。」
純「はい」
さ「よし、じゃあ、寝ている人を運ぶわよ。」
律「え?運ぶって…?」
さ「私もただの女教師じゃないんだから。」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:23:55.29 ID:AYDALzfaO
車の中
律「さわちゃんってワゴン車持ってたの?」
さ「友達に借りたのよ。貸してたDVDあげるからって言って。」
律「うへえ…」
純「四列だ…四列だ…」
…
律「赤信号…」
ブオォン
純「また赤信号…」
ブオォン
律「まただ…」
さ「ったく。」
純「ひっ!?」
さ「ふざけんなあのヤブ医者」
律「!?」
さ「医者ってんのはなぁ…。人を治してナンボなんだよ…。」
さ「教師が人を教えてナンボのようにな…」
さ「その癖して『心のケアはそちらで…』とかふざけてんのか」
律「さ…さわちゃん…」
さ「唯ちゃん以外全員起きたみたいね。」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:26:26.44 ID:AYDALzfaO
律「急に口調変えたところで悪いけど…」
律「みんな固まってます。」
純「ヒクヒク」
梓「カサカサ」
澪「ガクガク」
紬「タクアン」
さ「えーと、唯ちゃんの家に行ける人手上げて」
律「異論なし」
さ「飛ばすから唯ちゃんを抑えておいてね」
ブオオォォオオン
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:33:00.62 ID:AYDALzfaO
さ「あーそうそう家族には連絡してある?」
律「一般道で90出しておいて返事をさせるとか」
さ「ははは、OKね。一応全員先生にお願いして出席扱いにしてあげるから」
さ「向こう一週間、休んでいいわよ。」
さ「まあでも、学校に行きたいならいつでも行きなさい?」
律「了解です…ってみんないつまで固まってるんだよ」
紬「固まってるのは澪ちゃんだけよ?」
律「澪…」
紬「あと澪ちゃんにつぶされてる梓ちゃん」
梓「澪先輩…いい加減に戻ってください」
ブオオォォオオン
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:34:57.47 ID:AYDALzfaO
さ「ついたわよ」
律「ドアの取っ手がないのですが」
さ「ごめんごめん自動なのよ。」
純「お。開いた」
さ「みんな唯ちゃんの世話よろしくね?」
さ「また詳しいことがあったらメールで連絡するから。」
さ「早く寝なさいよー?」
「「「「「はーい」」」」」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:35:43.00 ID:AYDALzfaO
澪「えーと、唯の部屋は…」
律「3階だっけ」
梓「たしかそうでしたね」
純「紬先輩は重くないんですか?女子とはいえ人一人…」
紬「大丈夫よ?」
律「いつもロケットランチャー一個分を片手で運んでいるからな」
澪「なんてわかりにくい」
純「へぇ…」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:37:06.75 ID:AYDALzfaO
唯の部屋
紬「よし、OKね。」
澪「私たちはどこで寝ようか」
律「寝る前に、やるべきことがあるから。」
梓「やるべきことってなんですか?」
律「唯を支えるための、作戦会議。」
2階ソファ
ソファ「何この女子高生パラダイス」
律「えーと、澪たちが寝ている間に、さわちゃんから連絡があって。」
律「唯のケアをお願いします、ってことらしい。」
律「でもまあ特に気遣うってわけじゃなく、言葉遣いには気をつけて。」
律「了解?」
澪「了解。」
律「あとは…」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:38:35.51 ID:DaKf1AnNO
何だこれ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:39:51.72 ID:AYDALzfaO
未明、学校にて
さ「なんでいつも忙しいの…」
さ「借りてきたDVDを見ようと思ったら学校から連絡がきて…」
さ「平沢唯さんが病院にいてうんたらかんたらで…」
さ「詳しいこと聞けば憂ちゃんが死んでいて…」
さ「6人もいるっていうから友人からワゴン車借りて…」
さ「病院から学校に直行したら今度は学校の葬式の手続きをして…」
さ「両親のいない平沢邸の代わりに代理をやって…」
さ「まかされた書類のせいで今日も太陽と顔を合わせることに…」
さ「今日は仏滅ね」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:40:46.21 ID:AYDALzfaO
律「どうしよう寝過ごした」
律「朝じゃないか」
律「唯はどうなったんだ…」
律「おい、澪」
澪「ぐわっ!?」
律「起きるぞ」
澪「早くその寝技をやめろ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:41:31.13 ID:AYDALzfaO
律「そんなことより。」
澪「ここで寝てたのか。」
律「唯の部屋に行くぞ。」
澪「二人で?」
律「え…じゃあみんな起こすか。」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:42:25.14 ID:AYDALzfaO
数分後
律「行くぞ〜」
紬「女の子の部屋ね」
梓「あなたも女の子でしょうが…」
律「早く。」
澪「おじゃましまーす」
…
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:43:29.78 ID:AYDALzfaO
澪「いない…」
律「はあ?そんな…ってマジかよ」
紬「一大事よ一大事」
律「全員家の周りと全部の部屋を探すぞ!」
純「…」
梓「…」
純「あの…」
純「すごくいいづらいんですけど…」
純「ゆ
梓「脱ぎ散らかしたパジャマと昨日会ったカバンがないのですが」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:45:10.72 ID:AYDALzfaO
純「梓、地味に焦って漢字間違えるのやめて」
律「余計一大事じゃね…?」
澪「ああ、だって。」
紬「裸でカバンを持っていった可能性も」
純「ありうる!」
梓「乗るな」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:47:16.05 ID:AYDALzfaO
律「それを抜きにしても唯がいないのは問題だろ?」
澪「でも学校に行ったって言うんなら話は早いじゃないか」
梓「どういうことですか」
澪「さわ子先生に連絡すれば済む話じゃないか」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:52:57.44 ID:AYDALzfaO
学校にて
さ「あらメール…」
澪《唯が学校に来ます》
さ「…唯ちゃん…まだ時間が必要なのに…」
唯「あ…遅刻した…」
和「唯?大丈夫?忌引き…」
唯「憂が学年旅行だっての忘れちゃってさ。」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:54:01.51 ID:AYDALzfaO
唯「はっ!寝過ごした!」
唯「そういえば憂は家にいないんだった…」
唯「あ…どうしよう早くしたくしなきゃ…」
唯「制服…かばん…ギー太…よし!」
唯「いってきまーす!」
唯「って感じでさー」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:55:11.20 ID:AYDALzfaO
和(これは…)
和(無難な会話をするしか…)
和(なんでこういう時に限って軽音部の面々がいないのやら…)
和「道理でお昼ご飯をもってきてないのね」
唯「あっ!忘れてた!」
和「まあいろいろ連絡することもあるし…お昼休みにでも一緒に話しましょ?」
唯「わかった〜」グー
和「朝も食べてきてなかったのね…」
さ《無事を確認しました》
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:57:43.00 ID:AYDALzfaO
澪「さわ子先生からメールが来て、唯が来たって。」
律「さて、唯は学校に行ったけど。」
紬「鍵かけてきたわよ〜」
澪「いままで無防備だったのか…」
純「あの…」
紬「どうしたの純ちゃん」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:58:26.59 ID:yd0aFHj5O
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:58:55.24 ID:AYDALzfaO
純「梓がまた寝てるんですけど…」
梓 スースー
澪紬律純「ジー」
梓「ガッ」
澪紬律純「ニヤニヤ」
梓「昨日の今日でみなさん何でそんなに元気なんですか」
律「いやあ寝顔可愛いなあと」
紬「ウフフ」
梓「把握しました」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:00:08.84 ID:AYDALzfaO
梓「で、唯先輩は?」
紬「学校よ〜」
梓「なんでそんなにハイテンションなんですか」
紬「女の子しかいないじゃな〜い」
梓「いつもそうじゃないですか」
律「まずは鍵を探すべきだろ」
澪「学校は明日行く?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:01:12.07 ID:AYDALzfaO
純「そ、そうですね。」
純「で、でも先輩たちは唯先輩についてないと。」
梓「そ、そうですよ。唯先輩に付き合えるのなんて先輩方ぐらいしかいないですから。」
律(純、梓をよろしく。)
純(了解です)
純「あ、それじゃあ私たちはこれで。」
梓「あ…」
律「それじゃあな!明後日学校で!」
純「はい!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:02:16.46 ID:AYDALzfaO
…
律「なんか唯がいないと落ち着かないな…」
紬「そうね…」
澪「腹減ったな…」
律「何か作る?」
澪「台所はすぐそこか」
紬「台所〜?」
律「本当ハイテンションだな」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:03:41.80 ID:AYDALzfaO
澪「なんだこれ…」
紬「ちらかってるわね…」
律「あの時は結構寝てたから気付かなかったな…」
澪「焦げ付いてる…」
紬「何でしょうねこれ…」
律「肉じゃが…かな?」
律「砂糖と醤油、ごはんににんじんじゃがいもの残骸、それに春雨。」
紬「律ちゃんすごい〜!」
澪「もう止められないな」
…
こんな時間か
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:07:23.66 ID:AYDALzfaO
律「ふつうの肉じゃがじゃないな」
澪「え?」
律「どうみても、普通の肉じゃがじゃないんだよ。」
紬「なんで?」
律「足元。」
澪「ワイン?」
紬「ワインに肉じゃが…?」
律「どう見ても特別だろ?」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:08:13.90 ID:AYDALzfaO
澪「ワインで煮込む?」
律「そう。でも未完成…」
紬「途中で倒れたの…?」
律「だろうな。で、火を消してなかったんだろう」
澪「そういえば電話の時も…」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:09:16.81 ID:AYDALzfaO
澪「わかった。憂は今どこにいるの?」
唯「台所…」
澪「台所ね…火は消した?」
唯「ついてる」
澪「早く消して!」
唯「は、はい…次は…次はどうすれば…」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:10:07.23 ID:AYDALzfaO
紬「そんな…そんな…キリスト教なんてやめてやる」
律「おちつけ。」
澪「唯に気付かせるべきなんだろうな…」
紬「そうね…」
律「本人は辛いだろうけどな…」
唯「ただいまー」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:11:01.90 ID:EX8Pk3890
もうなにがなにやら
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:11:15.70 ID:AYDALzfaO
唯「みんなごめん…憂がいなくて呼んだんだったよ…」
唯「みんな3階にいなかったから帰っちゃったのかなって思って…」
紬「唯ちゃん…あのn」
唯「そうそう!連絡がありました。」
唯「明後日学校でライブやります。」
澪律紬「ええええ!?」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:12:39.45 ID:AYDALzfaO
澪「で、さわ子先生からなにか他の情報はある?」
唯「それだけだったよ。明後日軽音部でライブやるって。MCなしだけどね。」
律「MC無しのライブって…」
紬「ライブかぁ〜いいわね!参加しましょう」
澪「あっ、ちょっとトイレ行ってくる」
澪(紬、ナイスカバー!)
澪《唯から明後日のライブの件なんですが》
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:13:29.84 ID:AYDALzfaO
学校にて
さ「あら、澪ちゃんからメール…」
さ「んん…」
さ「ああ。」
さ《そのことね。学校の葬式よ。》
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:14:16.85 ID:AYDALzfaO
トイレにて
澪《学校の葬式ですか》
さ《うん、唯ちゃんには知らせてないわ》
さ《純ちゃんから聞いたら、》
さ《憂ちゃんの遺言がね、》
さ《唯ちゃんの歌声が聴きたい!だったから、》
さ《葬式屋に注文してこういうことになったの》
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:15:17.32 ID:AYDALzfaO
さ《なので明日は学校の葬式準備、明後日が葬式よ》
澪《分かりました。曲目はどうしましょうか…》
さ《唯ちゃんが歌うなら何でもいいそうよ。ただし一曲ね》
さ《あくまでも唯ちゃんには普通のライブって伝えてあるから。」
澪《分かりました。それでは。》
さ《は〜い》
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:16:26.74 ID:AYDALzfaO
澪「ただいまー」
紬「おかえりー」
律「今曲どれにするか決めてたんだー」
澪「おう、今さわ子先生から連絡が来てたんだけど」
澪「ボーカルは唯で行くそうだ。」
紬「ほぅ…」
律「なるほど、そういうことか。」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:17:52.77 ID:AYDALzfaO
律「え…っと。カレーがいい!」
唯「えー、ふわふわだよー。」
澪「ふわふわだな。」
紬「私は中立で。」
律「えー、カレーだよー」
唯「まだあずにゃんに聞いてないよぅ〜」
澪「じゃあ聞いてみるか。」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:18:58.70 ID:AYDALzfaO
澪《えーと、明日と明後日憂の葬式が学校で行われます》
梓《分かりました。明日は何をすれば…?》
澪《まだわからない。一曲しかやらないけど…何にする?》
梓《もっとなんかその…選択肢ありません?》
澪《えーとね、カレーとふわふわどっちにしたい?》
梓《ふわふわで。》
澪「梓はふわふわだってー」
律「むぅ…。」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:20:00.65 ID:AYDALzfaO
紬「じゃあ私もー」
律「うはっ紬卑怯だぞー」
唯「というわけでふわふわ決定〜」
澪「ボーカルは唯ちゃんね!」
唯「この唯にお任せあれ!」
律「今週一週間雨みたいだから風邪ひくなよ?」
澪「本番も雨なのか…」
律「んー、さすがにテントとかはあるとおもうけど…。」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:36:43.18 ID:AYDALzfaO
澪「ないと楽器錆びるし。」
紬「まあ、今日は帰って寝ましょ?」
澪「唯の家集合な。」
律「了解。」
澪「そいじゃあ私たちはこれで…」
唯「うん。じゃあね!」
「「「おじゃましましたー」」」
澪「じゃあ詳細を梓に連絡しとくから」
律「了解。」
唯「明日ライブか…よし!」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:38:09.26 ID:AYDALzfaO
次の日
律「おーい、唯!」
澪「早くしろよ―」
梓「唯先輩!?」
唯「んーちょっと待ってー」
唯(髪型変えれば憂っぽくなれるかな…)
唯(後ろにやって…)
唯「平沢憂で〜す」
唯「んー、だめだ。憂にはなれないや」
唯「今行くよー」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:40:51.35 ID:AYDALzfaO
軽音部室
律「さて、さわちゃんからの命令ですが。」
律「外は当日のみに見れて、それまではここで寝泊まり、」
律「外出は厳禁、練習し放題、夜はアンプ抜き。」
律「だ、そうです。」
澪「お…」
紬「…ということは…」
唯「泊まりこみ!泊まりこみ!」
律「泊まりこみ!泊まりこみ!」
紬「泊まりこみ!泊まりこみ!」
澪「律のテンション合わせは感動するものがあるな…」
梓「ていうか厳禁って所を気にさせないようにしてるって言うか…」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:42:18.29 ID:AYDALzfaO
唯「あーそうそう。」
唯「てるてる坊主作ろうよ!」
澪「おおいいな!」
紬「雨はいやだもんねー」
律「そうときまったら材料調達だ!」
律「えーとティッシュ箱…輪ゴムは?」
梓「輪ゴムならあそこにありましたよ?ホワイトボードの上に」
唯律梓紬「ジー」
梓「一番遠い私に取れと。そうですか。」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:43:47.17 ID:AYDALzfaO
唯「んー。赤いボールペンある?」
律「これ?」
唯「ありがとー」
カキカキ
唯「よし。」
澪「何をすると思えば私のてるてる坊主の頬を染めたのか」
律「んー。青のボールペンある?」
唯「これ?」
律「ありがとー」
カキカキ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:44:35.09 ID:AYDALzfaO
律「よし。」
澪「何をすると思えば…って」
律「ニヤニヤ」
澪「律…パンツはもういいだろ…?」
律「ヒヒヒゴフッ」
澪「そ、そういえば紬のは?」
紬「こんな感じ〜」
律「おお、お嬢様服」
梓「純白のドレスですね」
澪「すごいネックレス…」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:45:42.82 ID:AYDALzfaO
唯「てるてる坊主もお金持ち!」
律「そういえば唯は何にしたんだ?」
唯「シールつけた!」
澪「ハートのシールをつけまくってる…」
梓「ハートの押し売りは2○時間テレビそっくりですね…」
律「きついな梓」
唯「…。まだやっていない人がいるよね」
律「ジー」
梓「えーと、これでいいんですか」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:46:27.63 ID:AYDALzfaO
澪「普通だ…」
紬「普通ね…」
唯「ペタ」
梓「なんでサイズピッタリの猫耳シールがあるんですか」
唯「吾輩のシールの枚数を甘く見ない方がよいぞ」ほっほっほ
澪「よし、つるすか。」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:48:43.27 ID:AYDALzfaO
律「自分の頭貫通しているみたいでやだなあ…」
澪「だって首にするとやだろ?」
紬「まあね…」
梓「しかし全員そっくりですね」
唯「うん、一人ひとりみんなだね。」
律「うん…」
律「明日晴れますように。」
澪「晴れますように。」
ナムー
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:49:24.90 ID:AYDALzfaO
さ「みんなー」
さ「ライブの時はこの黒帯を腕に巻いてね。」
唯「何これ」
さ「ライブの衣装。制服にこれ。」
澪「普通だ…」
さ「そりゃそうでしょ…その…まあね。」
さ「5本置いておくからなくさないようにね。」
さ「あと、もう夜だからアンプつけじゃ駄目よ?」
さ「それじゃ私は他の用事に行ってくるから。」
律「行ってらっしゃーい」
バタン
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:50:37.50 ID:AYDALzfaO
澪「もう夜だな。」
紬「ええ…もう夜ね。」
唯「弾きつかれたぁ…」
梓「寝ましょうか。」
律「そうだな。あそこに寝袋があるから。」
唯「眠い…」
律「修学旅行の時のようなテンションはないな」
「あありっちゃん電気消してー」
「えー、めんどくさいなー」
「よし、おやすみー」
「おやすみー」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:51:33.84 ID:AYDALzfaO
鶏「今日は空気を読んで鳴いていません。泣いていますが。」
律「はっ」
唯「りっちゃーん」
律「唯、起きてたのか。」
唯「もう7時だよ?」
律「うそ、もうそんな時間…あれ。」
唯「どうしたの?」
律「何時から始まるなんて聞かされてない」
唯「…」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:52:13.34 ID:AYDALzfaO
さ「みんなー起きてー」
律「さわちゃん!本番はいつから!?」
さ「9時よ〜だから2時間前に教えに来たのよ〜」
律「はぁよかったぁ、これで10分後だったらバタバタすぎるだろ…」
さ「そんなことしないわよ、ましてこんな重要な時に。」
律「さわちゃんが言うと説得力ないなー」
さ「もう、朝っぱらから嫌味言われちゃった」
律「よし、起こすか。」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 05:53:54.12 ID:AYDALzfaO
今まで書きためているのはこんな感じです。
また今晩に上げます。
期待してる
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 07:06:34.73 ID:/wX5lBSJ0
C
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 08:17:39.14 ID:HbMRHXFaP
ほ
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 09:04:34.90 ID:HbMRHXFaP
ほ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 10:03:49.21 ID:/wX5lBSJ0
星
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 10:38:07.11 ID:1je3wvY0O
☆
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:45:10.04 ID:UV4hy+/50
途中から心理描写むちゃくちゃだしもう書かなくていいよ、よく頑張った
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 13:03:27.89 ID:YJoo938ZO
ほ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 14:03:45.88 ID:3Cv1EwNcO
ほ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 14:49:58.90 ID:1je3wvY0O
保守
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:09:21.66 ID:/wX5lBSJ0
ほ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:29:21.33 ID:yd0aFHj5O
完結させてね
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 15:49:07.29 ID:yd0aFHj5O
完結
内容はゴミ屑だけど書き溜めたことは評価できる
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 16:25:30.78 ID:HbMRHXFaP
ほ
まぁ確かに最高に読みづらくはある
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 17:52:53.55 ID:F6dhZDLuO
ほ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 18:09:18.89 ID:1je3wvY0O
ほ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 18:58:33.94 ID:Ru4vRUUtO
え
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 19:50:45.09 ID:1je3wvY0O
にゅ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 20:28:08.34 ID:eQGArWwD0
ほ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 20:58:41.23 ID:eQGArWwD0
ほ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 21:11:17.10 ID:PDC20hl+O
友人の携帯から憑依して投稿です。お待たせしました。
一通り完結したら間をおいて再うpしようかな。汚すぎるし。
それではひきつづきどうぞ。
学校葬〜ライブ舞台袖〜
律「楽器はOK?眠くない?」
唯「おっけー」
司「それでは本校葬、最後のプログラム…」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 21:12:42.62 ID:PDC20hl+O
澪「あ…」
律「あ…」
梓「あ…」
紬「あ…」
司「桜高軽音部による追悼演奏です。」
唯「え、追悼ってな
律「1!2!1、2、3!」
唯「え…」
梓「唯先輩!」
唯「ああごめん…」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 21:16:37.72 ID:PDC20hl+O
会場にて
純「梓…そばにいられなくてごめんね…」
純「憂…」
純「みんな無理してるよ…」
純「澪先輩のベースがズレてるし…律先輩は強く打ちすぎで…」
純「紬先輩はミスを怖がって弾いてないし…梓は弾くことだけで精一杯で…」
純「ただ…ただ唯先輩のギターが…機械仕掛けのようになって…」
純「憂…戻ってきてよ…」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 21:19:31.64 ID:PDC20hl+O
演奏終了後
司「ありがとうございました。これにて本…」
律「演奏できっかよ…」
唯「ねぇ律ちゃん…」
律「なに唯…」
唯「なにか違和感を感じてるんだけど…」
律「どうした」
唯「なんでみんな元気ないの?」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 21:42:11.25 ID:PDC20hl+O
唯「観客のみんなは制服か黒い服だし、私たちも黒い帯しか衣装がなくて。」
唯「MCもないし、拍手もないし…そしてみんな泣いてるよ?」
唯「みんなの演奏も本調子じゃなかったみたいだし…」
唯「どうしたの?新種のドッキリ?」
律(どうすればいいんだよこれ…)
澪(この際言うしか…)
梓「あ、あ、唯先輩」
梓「みなさん雨なんですよ。それで元気がないんですよ。」
紬(梓ちゃんの悪い癖…でも、こればっかりは…)
唯「ふーん…」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:04:16.60 ID:3Cv1EwNcO
ほ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:13:57.65 ID:AYDALzfaO
ブルブルブル
唯「!?」
唯「メールだ…」
澪「え?」
律「話しながらメールとか器用なことできないよ」
紬「え…でもだれが…?」
梓「さわ子先生ですかね?」
唯「憂からだ!」
「「「「えええええええ!」」」」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:17:09.58 ID:AYDALzfaO
唯「え…なんでみなさんそんなに驚いていらっしゃる!?」
澪「どういうことだ?」
紬「分からない…分からないわ…」
梓「…!そのメールの内容、なんですか!?」
唯「えっ、《ご飯作って待ってます》って…」
梓「嘘だ…よりによってこんな…こんなタイミングで…」
澪「梓!どういうことだ!?」
梓「サイバーテロ障害の件ですよ!」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:20:19.95 ID:AYDALzfaO
律「は?」
梓「サイバーテロによって故障したサーバーのせいで、」
梓「一部の機種でメールが数日から数週間遅れているんです。」
紬「それが…今!?」
梓「そうだと思います…ほかに考えられないですし…」
澪「最悪のタイミングだ…」
唯「憂〜待っててね〜」
律「もう、信じ切ってる。」
紬「ええ…」
唯「みんな!早く帰るよ!」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:21:16.13 ID:JOvSppAP0
なんと!
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:24:32.17 ID:AYDALzfaO
帰り道にて、雨
唯「いやー。憂のご飯楽しみだな―」
唯「憂ね!雨の日も晴れの日も玄関で迎えてくれるんだー」
唯「あとねー、いつもライブの後はごちそう作ってくれるんだよ!」
唯「それがいっつもおいしくってさー」
唯「ライブハウスの時とは段違いだから!」
澪(自分に自信を持たせるために憂のことを話している風にしか…)
律(なんだかんだで葬式って言葉聞かれたしな…)
唯「それにねー唯は
梓「もうやめてください!」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:27:22.36 ID:AYDALzfaO
梓「もうこれ以上、憂のことを言わないでください!」
梓「だってもう憂は…」
梓「憂は…」
澪「梓、ちょっとこっちに来てくれ。」
梓「なんで…なんでみなさん耐えられるんですか!?」
梓「だって…だって…」
澪「梓、ごめんな。」
澪「そうだ、あそこに場所を移そう。」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:32:27.26 ID:AYDALzfaO
澪「ここなら、大丈夫だろ。」
梓「…澪先輩。」
澪「なんだ?」
梓「みんな…何で隠すんですか…」
梓「後から知らされたほうが傷つくのに…なんで…」
梓「何で隠すんですか…」
澪「梓の言ってることは何一つ間違っていない。」
澪「そのうちこんな嘘も通じなくなる。」
澪「唯も薄々気づいてるだろうし。」
梓「じゃあなんで…」
澪「唯には、自分で気づいてもらう必要があるんだ。」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:38:53.50 ID:AYDALzfaO
澪「うん…ごめんな。」
澪「これは唯の気持ちを無視しているんだ…」
澪「分かってる…教えないといけないって…」
澪「みんな…選んでしまったんだ…」
澪「できるだけ唯には笑ってほしかったから…」
澪「みんなその時は目先しか見えてなかったから…」
澪「ごめんな…」
梓「いや…あの…なんかすいません」
澪「ごめんな…」
梓「そ…そんなことより、早くいきませんか?」
澪「え…?」
梓「もう唯先輩たちと離れちゃいましたよ?」
澪「そ、そうだな。」
澪「梓…走るぞ!」
梓「はい!」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:50:46.36 ID:AYDALzfaO
唯たち
律「憂ちゃん優しいなぁ…」
紬「本当ね…」
唯「もうそろそろ家だー」
律(澪たち遅いな…)
澪「お待たせー」
一文字「いやいや本当にすみません…」
唯「どうしたのおばあちゃん?」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:55:41.65 ID:AYDALzfaO
一「いやねぇ、中国のお偉いさんがサイバーテロとかなんとかやったでしょう?」
唯「はぁ。」
一「それでメールが3日遅れてるのよ」
唯「あ…」
一「お薬が届かなくなっちゃってねぇ…」
唯「大丈夫だったの?」
一「溜めてあるものを飲んだから無事だったよ」
唯「そうなんだ…」
一「唯ちゃんも濡れちゃうから家にお帰りなさい」
唯「うん。じゃーねー」
唯(サイバーテロ?3日の遅れ…いやまさか。)
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 22:58:55.01 ID:AYDALzfaO
唯「ただいまー」
…
唯「あれ?ただいまー」
唯(一階じゃないみたい…)
唯「ういーどこー?」
唯「三階かな…」
唯「いない…」
唯「ういー」
唯「台所かなあ」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:01:02.11 ID:AYDALzfaO
唯「憂ー」
唯「かくれんぼしてるの?」
唯「ここかなぁ〜」
唯「もういいかーい?」
唯「もういいかーい?」
唯「うい…」
唯「ねえ…隠れてるなら言ってよ…」
唯「どこにいるの…!?ねえ憂!?」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:04:01.47 ID:AYDALzfaO
唯「いないんだ…」
唯「憂は…いないんだ…」
澪「唯…」
唯「もう…いないんだ…」
律「遅すぎるぞ唯…」
唯「メールだって…憂が死ぬ前に送ったんだよね…」
紬「唯ちゃん…」
唯「だからだよね…台所の残骸も…」
唯「すべて…憂なんだ…」
梓「唯先輩…」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:08:57.60 ID:AYDALzfaO
澪「唯…ごめんな…」
律「ごめんな、唯」
紬「私からも…ごめんね…」
梓「…」
唯の部屋
唯「うん、ありがと。だいぶ楽になった」
澪「私たちは明日学校に行くから…」
律「何かあったら連絡してくれよ!」
紬「すぐに駆けつけるから。」
梓「…」
唯「あずにゃん。」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:09:40.84 ID:AYDALzfaO
唯「みんな、大好きだから。」
梓「はっ、いえいえ、唯先輩も大好きです。」
澪「梓焦りすぎ。」
律「そいじゃー私たちはこれで。」
唯「うん、ありがとね。」
紬「おやすみー電気消す?」
唯「うん、お願い。みんな気を付けてねー」
律「おやすみー」
澪「おやすみー、唯。」
梓「お…おやすみなさい。先輩。」
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:12:09.49 ID:AYDALzfaO
唯「みんないなくなっちゃったな…」
唯「憂に迷惑かけて…」
唯「軽音部のみんなにも迷惑かけて…」
唯「もう…これ以上は…」
唯「…でも、どうすればいい?」
唯「迷惑をかけないで、頼りにできる人間…」
唯「憂になればいい…のかな。」
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:14:22.24 ID:UV4hy+/50
自殺かぁ?
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:16:33.19 ID:AYDALzfaO
翌日 午前八時
唯「いつもなら学校に行ってる時間。」
唯「でも今日は行かない。」
唯「行きたくない。」
唯「今日は…憂になるための特訓をする。」
唯「憂がやっていたこと…憂がやっていたこと…」
唯「掃除!」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:19:01.76 ID:AYDALzfaO
唯「3階ってもとから片付いてるから…階段かな。」
唯「12段…」
唯「よし。完了。」
唯「次は…リビングかな。」
唯「マットの下も片付いてる。」
唯「和室も片付いてるし…」
唯「本当、みんなに頼ってばかりだ…」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:20:55.60 ID:AYDALzfaO
唯「台所…」
唯「肉じゃがの残骸…憂の…」
唯「…」
唯「捨てられないよ…」
唯「…もう、いいや。」
唯「生ゴミで、よかったんだよね。もう、いいんだよね。」
唯「これで…最後!」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:24:34.00 ID:AYDALzfaO
唯「はぁ…」
唯「もう無いんだよね…」
唯「台所ってこんなにひんやりしてんたんだ…」
唯「憂ってここで倒れたんだっけ…」
唯「憂がやろうとしていたこと…」
唯「私のために…私のために作ろうとしていたもの…」
唯「肉じゃが…作ろうかな…」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 23:39:25.66 ID:AYDALzfaO
唯「これがレシピ…」
唯「憂はこんな難しいのを見ていたの…?」
唯「なにこれ…でじる?」
唯「あ、なんだダシか…って煮出すって何だ…?」
唯「憂…分からないよ…」
唯「自分でやるしか…無いのかな…」
唯「まずは、材料。」
さる?
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 00:23:49.88 ID:KwNPrFRr0
とりあえず保志
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 00:31:55.77 ID:XgWfD4He0
総一朗
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 00:59:36.96 ID:XgWfD4He0
ほ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 01:29:25.07 ID:KwNPrFRr0
ほ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 02:16:27.77 ID:ekOvfs3RO
ダメか
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 02:17:55.96 ID:ekOvfs3RO
風邪引いた
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 02:59:11.44 ID:XgWfD4He0
ほ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:00:36.98 ID:lIe4k/TH0
全力で保守
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 03:20:15.48 ID:ekOvfs3RO
ねる
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 04:43:04.79 ID:b4k984l30
ほし
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 06:35:01.30 ID:TzTsLsSCO
ほ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 06:54:05.13 ID:WXr5Fk1qO
下手くそ過ぎる
ほ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 08:10:54.15 ID:qETi/BmhO
ほ
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/30(木) 10:34:37.61 ID:CYM181hFP
ほし
ほしゆ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
作者です。ちょっと内容が読んで自分でも意味不なのでけいおんの映画が公開されたらまた来ます
完成度上げて再発表しますのでその時はよろしく
ノシ