('A`)ドクオと川 ゚ -゚) 人面瘡のようです
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:51:24.05 ID:WAZ8mt4F0
ブーンは僕よりもかなり前に寄生されていた。
当時僕は恐怖に震えて部屋に引きこもっていたのだけど。
( ^ω^)「なんだかこんなことになってしまったお」
あの時ブーンは僕の部屋にきてそうあっけらかんと言った。
そんな振る舞いに僕はかなり救われたのだと思う。
ブーンはそんな風に良くを僕の家を訪ねてきた。
( ^ω^)「ツンって言うんだお」
(;'A`)「え……名前まで付けたの?」
ξ゚听)ξ「変わってるみたいよ、コイツ」
(;'A`)「人面瘡に同意するとは思わなかったよ」
(;^ω^)「君達酷いお……」
僕がクーと話すようになったのもブーンの影響があったのだと思う。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:52:04.58 ID:q4q3so8D0
しえーn
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:53:59.75 ID:RY0FDicGO
ブラックジャック「出番か」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:57:46.13 ID:WAZ8mt4F0
そんな彼が完全に乗っ取られるのだ。
親しい友人との別れ、それと将来自分の身に降りかかるであろう事。
それを一度に僕は味合わないといけない。
('A`)「後、どれくらいで」
( ^ω^)「ツンが言うにはあと三十分ぐらいらしいお」
('A`)「そっか……近くの公園にでも行こう」
( ^ω^)「そうだおね」
ブーンは普段と変わらぬ笑顔のままだった。
どうして彼はそんな風に笑えるのだろうか。
('A`)「……」
川 ゚ -゚) 「……」
空気を読んでくれたのかツンもクーも何もしゃべらなかった。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:00:31.85 ID:XlE2WO8Q0
【今のブーン系は投下する意味がない】
理由
今のブーン系民はIDを変えて支援してきたり、
馬鹿にする人が増えています。
「真面目に本気」で書いて、純粋にブーン系民に支援されても、
「IDを変えるだけの荒らし」によって空気をぶち壊され、
まさに骨折り損のくたびれ儲けって話です。
なぜこのようなブーン系になったのか?
それは有名作者や某民が空気やつまんない奴を叩いたりするからです。
今IDを変えて荒らしてる人やアンチクライストメンバーも元は
「つまんないと叩かれた」哀れでかわいそうな人なのです。
つまりブーン系をぶち壊したのは根本的にはあなたたちブーン系民なわけですね。
さて、これだけ言ってもまだあなたたちはブーン系に固執しますか?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:04:02.51 ID:WAZ8mt4F0
公園のベンチに座る。
目の前の遊具は既にボロボロで至るところにペンキの剥げが見れた。
( ^ω^)「なんだか実感がわかないお」
('A`)「僕だってそうさ」
( ^ω^)「大丈夫かお?」
('A`)「それは僕が言う言葉だと思う」
( ^ω^)「ちょっと前まで引きこもっていた奴に心配されるとは僕も終りだお」
言いたい事はいくらでもある。
今僕が発狂もせずこうしていられるのは彼のおかげだ。
内向的な僕に学校で最初に話しかけてくれたのもブーンだった。
彼がいなくては僕の学校生活はろくな物になっていなかっただろう。
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
でも、不思議と何も言えなかった。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:05:09.75 ID:VXAM4oupO
支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:09:52.16 ID:WAZ8mt4F0
ξ゚听)ξ「あのさ」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「その……」
何が言いたいのかよくわかった。
そういうことだろう。
('A`)「ブーン……」
( ^ω^)「まあ……正直僕も怖いお」
('A`)「その、今までありがとう……」
( ^ω^)「おっおww」
少しの間があってこっちを改めて見てブーンは言った。
( ^ω^)「家に帰ってくれお、あんまり最後は見られたくないんだお」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:10:30.87 ID:X7kizHWh0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:14:42.19 ID:X7kizHWh0
支
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:15:28.30 ID:WAZ8mt4F0
('A`)「……でも」
( ^ω^)「お願いだお……」
('A`)「……わかった」
( ^ω^)「バイバイだお」
('A`)「……じゃあ」
そう言って僕は走って家へと帰っていった。
目からこみ上げる物を必死で押さえながら走った。
アパートの前にたどり着き、うずくまって僕は泣いた。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:21:59.72 ID:WAZ8mt4F0
***
川 ゚ -゚) 「缶詰、食べなくていいのか?」
('A`)「さあね、食べても食べなくても同じような気がするよ」
川 ゚ -゚) 「……」
家に帰ってから何も食べずに泣き続けた。
自分がこんなにも感情を抑えられなくなったのは人面瘡に恐怖していた時を思い出した。
いや、今でも恐怖しているのか、僕は。
それからはなぜか食欲がわかなかった。
希望を捨てていないように見えたブーンがあっさりと死んだからかもしれない。
コンビニから持ってきた缶詰にも手をつけていなかった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:28:16.13 ID:78kl4AbN0
今年の頂点は涙を流さないようです、もしくはこのスレだな
川 ゚ -゚) 「でも食べないと」
('A`)「うるさい」
川 ゚ -゚) 「……」
それきりクーは何も言わなかった。
僕はただ眠り続けていた。
すぎていく時間をひたすら布団の中で過ごす。
時間の感覚もわからなくなっていく。
寝ている時と起きている時の境目がわからなくなっていく。
そんな時だ。
僕の部屋のドアが開かれた。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:33:04.69 ID:XlE2WO8Q0
('A`)「乗っ取られたらこの顔はどうなんのかね」
洗面所の鏡の前で僕はぽつりと呟いた。
見るたびに貧相な顔だなと我ながら思う。
とはいえ後一か月もしないうちに見おさめかと思うと少しは愛着もわくものだ。
しかし……
川 ゚ -゚) 「無理だな、たぶん体全体、私の好みの風に変わると思う」
('A`)「そうかあ……」
川 ゚ -゚) 「まあ大切に使うからいいじゃないか」
('A`)「僕死ぬんですけど」
川 ゚ -゚) 「こう、私の血肉になってだな……」
('A`)「生々しくて笑えない」
そう僕の手のひらについている人面瘡は言った。
僕はこの人面瘡に近々体を乗っ取られる運命にある。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:35:18.00 ID:Y8xS1qHE0
ん?
はじめのレスに戻った?
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:35:27.92 ID:XlE2WO8Q0
何の前触れもなくそれは始まった。
体のどこかに人面瘡があらわれたのだ。
それは最初は小さな痣のようになっていて段々と成長していく。
そのうち意識を持ち始め、話すようになる。
「やあどうも」
彼らに悪意なのどは無いが、成長をし続け、やがて宿主の体を乗っ取ってしまう。
最初に発見されたのはアメリカだかアフリカだかだったらしい。
世界中のそれは蔓延しだした。
対策を打とうとした時には既に地球上に寄生されていない人はいない状態になっていた。
寄生された場所を手術などで取ったとしてもまたすぐにその近く部位に人面瘡は現れた。
そして僕もその例からはずれず、
川 ゚ -゚) 「?」
('A`)「寄生されている、と」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:37:30.90 ID:XlE2WO8Q0
ξ゚听)ξ「あのさ」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「その……」
何が言いたいのかよくわかった。
そういうことだろう。
('A`)「ブーン……」
( ^ω^)「まあ……正直僕も怖いお」
('A`)「その、今までありがとう……」
( ^ω^)「おっおww」
少しの間があってこっちを改めて見てブーンは言った。
( ^ω^)「家に帰ってくれお、あんまり最後は見られたくないんだお」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:38:21.50 ID:WAZ8mt4F0
ξ゚听)ξ「……」
('A`)「やあ……」
ツンだった。
なるほど、体を乗っ取ると体型も変わるのか。
どうやら僕の体もそんな風に変わるのだろう。
ツンは普通の成人女性のように見えた。
もしも元が人面瘡だと知らなかったら普通の人だと思っていただろう。
ξ゚听)ξ「……」
彼女はいそいそと缶詰を皿に開けて、僕の近くへと持ってきた。
ξ゚听)ξ「食べて」
('A`)「嫌だね」
ξ゚听)ξ「アンタ死ぬわよ?」
('A`)「食べてもそのうち死んでしまうさ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:38:45.65 ID:16LUGFIj0
ID違う
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:44:10.40 ID:WAZ8mt4F0
('A`)「どうせ乗っ取られて死ぬ」
ξ゚听)ξ「ブーンに頼まれたんだけどね、私」
('A`)「自分で乗っ取ったのに?」
ξ゚听)ξ「別に私たちだって好きで乗っ取ってるわけじゃないわ」
('A`)「どうだかね」
ξ゚听)ξ「別に……私だって乗っ取りたかったわけじゃない……」
缶詰はツナ缶だった。
スプーンで口に入れられる。
拒もうとしたがどうやら衰弱しきっているらしくなされるがままになってしまった。
ξ゚听)ξ「じゃあまた様子を見に来るから」
('A`)「そうですか」
食べ終わり、望まぬうちにいくらか回復した僕を見て彼女は帰っていった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:48:44.19 ID:WAZ8mt4F0
('A`)「クー」
川 ゚ -゚) 「なんだ」
変わらず布団に横になったまま僕は尋ねた。
('A`)「君達はなんで乗っ取ろうとするのさ」
川 ゚ -゚) 「私達だってわからないさ、君達が息をするように私たちは寄生した人を乗っ取ってしまう」
('A`)「本能ってやつ?」
川 ゚ -゚) 「どうだろう、理性を持ってしても抑えられないからなこれは」
('A`)「君達が乗っ取らないでも、生きられたらどうしてた?」
川 ゚ -゚) 「そりゃあ共存しようとするんじゃないかな」
('A`)「そうか……」
そこまで話て僕は目を閉じた。
今日はもう寝てしまおう。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:50:30.54 ID:1hao2Qcq0
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:51:11.99 ID:furuo/2W0
いい話・・・
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:54:30.44 ID:WAZ8mt4F0
翌朝僕はブーンの住んでいたアパートを訪ねた。
インターホンを押すとツンの声がした。
ξ゚听)ξ「あがって」
('A`)「ああ」
ブーンの部屋は最後に見た時といくらか変わっていた。
壁のいたるところに殴ったような痕跡があったりした。
('A`)「ブーンも悩んでいた?」
ξ゚听)ξ「うん……最初のあたりは特に」
('A`)「そうなのか……」
ずいぶんと僕は彼に頼りすぎていたみたいだ。
話してくれてもよかったのに、なんて勝手な事を考えたりした。
45 :
◆UWAAAAAA.. :2010/09/05(日) 21:54:44.70 ID:9MLiraEq0
前にもこんなのがあった
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:02:28.40 ID:WAZ8mt4F0
('A`)「特別用があったわけでもないんだけどね、ただ話でもしようかと」
ξ゚听)ξ「怨んでないの?」
('A`)「そこらへんも含めて聞こうかなと」
ξ゚听)ξ「ブーンのこと?」
('A`)「それもある」
ξ゚听)ξ「私が嘘をつくかもしれないわよ?」
('A`)「その時はその時だよ。本当かどうかはともかく暇つぶしにはなるさ」
ξ゚听)ξ「そう……」
('A`)「君は自分の意思でブーンを乗っ取ったか?」
死ぬまでの暇つぶしだ。
ツンやクー達の事を少し知りたくなった。
ブーンがどんな気持ちで乗っ取られたのかも知りたかった。
何かしてないと落ち着かなかったのかもしれない。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:04:09.74 ID:XlE2WO8Q0
自分の住むアパートから出てコンビニまで歩くとひどい惨状が見える。
道端に止められている車はべコベコになっていて、民家の窓ガラスも無事な方が珍しい。
焼け落ちた家の跡なんかもあったりした。
('A`)「これの大半が自分でやったっていうんだから」
対処法もない人面瘡に対してヒステリーを起こした人々が自分達でやったのだ。
僕はその時はまだ寄生されていなかったからガタガタ震えていただけだったけど。
川 ゚ -゚) 「私が出てくる前はひどかったんだな」
('A`)「みたいだね、もうみんな自殺したか声を出す気力もないみたいだけど」
いまさら驚く光景でも無い。
なるべき惨状を目に映らないようにしながらコンビニまでの道を歩いた。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:04:28.24 ID:16LUGFIj0
切ないのう…
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:09:53.01 ID:XPkat0YW0
支援
ってだけ書き込むとマズイんだっけ?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:11:01.14 ID:qkyyeqrS0
ξ゚听)ξ「そんな事、したくなかったわよ」
('A`)「そうか……」
ξ゚听)ξ「変に知能があるからね、私達」
('A`)「昨日クーにも聞いたんだ。自分の意思かって」
ξ゚听)ξ「……」
('A`)「違うって言ってた。息をするようなものだって」
ξ゚听)ξ「でしょうね……他の人は知らないけど、話たり関わりを持った他の人面瘡も好きでやってはないと思う」
('A`)「なんでこうなってんのかね」
ξ゚听)ξ「わからないわよ……そんなの」
('A`)「君さ、」
ξ゚听)ξ「何?」
('A`)「ブーンがいなくなってどう思った?」
ξ゚听)ξ「……悲しかった」
51 :
◆bQ.rXJEpvg :2010/09/05(日) 22:11:44.45 ID:qkyyeqrS0
あれ、すまんIDかわったけど>>1です
とりつけとく
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:16:55.86 ID:16LUGFIj0
支援だけは不味いね
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:19:02.18 ID:qkyyeqrS0
ξ )ξ「私だって好きでこうしてるわけじゃない……」
うつむきながらそう言う彼女の声は震えていた。
僕は何も言わないでそこにいた。
('A`)「どうなってしまうのかね」
川 ゚ -゚) 「……」
それからツンにいくつかブーンの話しを聞いて帰路についた。
帰り道でクーに適当に話を振ってみる。
明日の天気からなんとか乗っ取らない方法は無いかとか、
そんな軽い話題から重い話題まで。
何か話していないと不安だった。
不安をぶつける対象も僕の中でははっきりとしなかった、
どうして乗っ取らなくちゃいけないのか。
彼らが望んでいないのに僕はそうなってしまう。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:20:08.93 ID:tkIlRcBv0
向こうに書きこみたくないからこっちで言うけど荒らしに構うのもうやめれ
作品に集中しようよ、アンチクワイストの相手はそれからでも遅くはないと思うんだけど
この素晴らしい作品を書いてくれた
>>1さんに届け、俺の熱い支援!!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:26:48.93 ID:jPcon9t60
支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:29:56.06 ID:qkyyeqrS0
川 ゚ -゚) 「すまないと思っている」
夜に寝ようとしているとクーがそう言った。
クーもクーなりに今日の話しを考えているらしかった。
川 ゚ -゚) 「うまく言えないがドクオに感謝もしている」
('A`)「……」
川 ゚ -゚) 「君と共有している記憶に私達についての情報もあった」
川 ゚ -゚) 「それでこんな風に私達と話してくれる人が希少ということだと知っている」
川 ゚ -゚) 「これは恩を仇で返すと言うんだと思う」
('A`)「しょうがないよ、しょうがないんだ」
その日クーは僕が眠るまでずっと謝罪を続けていた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:36:43.20 ID:qkyyeqrS0
それからは特に大きな変化も無く過ごした。
どうせ最後なのだからと今まで行ったことの無い場所にも行ってみた。
泳ぐには低い気温だったが海なんかにも行った。
('A`)「なんだか余命が幾ばくも無いって宣言された人みたいだな僕は」
川 ゚ -゚) 「……」
('A`)「まあ似たようなもんか、クーもせっかくだし楽しんだほうがいい」
川 ゚ -゚) 「そうか」
('A`)「そうさ」
そんな僕達の気持ちと関係なくクーは段々と右手から僕の体へと上がって来ていた。
もう時間もそう無いのかもしれない。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:43:17.22 ID:qkyyeqrS0
そうして。
川 ゚ -゚) 「ドクオ」
('A`)「……」
川 ゚ -゚) 「そろそろ」
どうやらその時は来たらしい。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:47:55.38 ID:qkyyeqrS0
自分が自分で無くなっていく感覚。
意識が溶けていくように消えていく。
視界が暗転する。浮遊感。
クーの思考が自分の中に流れてきて自分の思考が消えていく。
その中でクーの考えている事が少しづつわかってきて、自分の事がわからなくなっていく。
人面瘡、ブーン、ツン、クー。自分。
今まで積み重ねてきた時間を思い出せなくなって、
そうして。
('A`)「嘘は言ってなかったみたいだな君達」
僕は消えた。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 22:54:35.85 ID:qkyyeqrS0
川 ; -;) 「……」
気がつくと私は涙を流しながら砂浜に突っ立っていた。
もうどこにもドクオはいないのだろう。
体を乗っ取ったことで今までおぼろげだった感情が自分で理解できるようになった。
ドクオは消えたくないと思っていたこともしっかりと理解できた。
川 ; -;)「……」
私は、泣きながらに生まれてきた。
まるで赤ん坊みたいだ。
赤ん坊よりもはるかに知識をもっていながら私は泣いている。
川 ; -;) 「すまない……」
そう呟いた声は海辺の風に流されて消えてしまった。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:00:38.80 ID:qkyyeqrS0
これから私達はどうなるのだろう。
関わりをもったせいで悲しみを抱きながら生まれてきた私とツンのような者達。
それでも私達は生まれてきてしまった。
空に浮かぶ雲の行き先がわからないのと同じようにこれからの事もわからない。
ただ私は生き続けるしかないのだ。
人面瘡達の乗っ取ったこの世界で。
('A`)ドクオと川 ゚ -゚) 人面瘡のようです 終り
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:00:47.06 ID:aBXtbi6d0
おわり?
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:01:11.67 ID:qkyyeqrS0
なんかgdgdすみません
支援ありがとうございました
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:02:29.72 ID:qkyyeqrS0
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:03:26.64 ID:87RrHDgi0
ふーむ…
乙
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:03:58.28 ID:lOAjBO/u0
乙
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:04:24.78 ID:aBXtbi6d0
いや面白かったよ乙
でも可能ならもっと掘り下げて欲しかったな
人面瘡の発生理由とか、彼らに乗っ取られた世界の状態とか
あとこれは希望だけどドクオ、ブーンの復活と人面瘡との共存
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
アンチクライストの常識人にして唯一の良心『けんちゃん』(よくわからないごめん)からの貴重な意見
888 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/05(日) 22:48:12 発信元:222.227.232.187
アンチクライスト最強だな・・・
三国志まったく面白いと思えない
失敗どころじゃないだろこれ・・・アンチクライスト強すぎ
890 :けんちゃん ◆i7hwnNopm91A :2010/09/05(日) 22:54:00 発信元:222.6.53.130
人面層のやつ面白いだろうが
まあ今年の投下の少なさは認めるが
891 :けんちゃん ◆i7hwnNopm91A :2010/09/05(日) 23:02:05 発信元:222.6.53.130
と思ったらオチが微妙だったというね