4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:23:45.95 ID:xU0SZRPaP
ζ(゚ー゚*ζ「あら奥さん、おはようございますわ」
J( 'ー`)し「あらあらデレさん、おはようございます」
ζ(゚ー゚*ζ「それにしても参りましたわ」
ζ(゚ー゚*ζ「あてくし、洗濯物の途中でしたのに」
ζ(゚ー゚*ζ「怪獣にもタイミングというものを知って欲しいですわね」
J( 'ー`)し「あらあらそれはお気の毒に」
J( 'ー`)し「怪獣が出ると粉塵や」
J( 'ー`)し「業火で辺り一面焼け野原になってしまいますものねえ」
ζ(゚ー゚*ζ「まったくですわ」
ζ(゚ー゚*ζ「縁恕丹冠譚慈菩侃神様のご加護があっても」
ζ(゚ー゚*ζ「炊事洗濯は女の戦場ですものねえ」
J( 'ー`)し「まったくですわねえ」
J( 'ー`)し ドッ ムホホ ζ(゚ー゚*ζ
('A`)「かーちゃん、はやく」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:25:45.89 ID:xU0SZRPaP
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃神様の加護を受けた」
('A`)「聖地羅鋼稔辿に避難しに来た」
( ^ω^)「おうドクオwwwwwww」
( ^ω^)「相変わらずきめぇなwwwwwww」
(´゚ω゚`)「おうっwwwおうっwwwwおうっwwwww」
('A`)「なんという熱烈な歓迎」
('A`)「これもすべて縁恕丹冠譚慈菩侃神様のおかげに違いない」
('A`)「ありがたや、ありがたや」
( ^ω^)「ありがたや、ありがたや」
(´゚ω゚`)「ありがたや、ありがたや」
( ^ω^)「おいドクオwwwwwwww」
( ^ω^)「ヒールババアがまた変な事言ってるぜwwwwwww」
( ^ω^)「見にwwwww行こうぜwwwwwwwww」
(´゚ω゚`)「おうっwwwおうっwwwwおうっwwwww」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:26:19.38 ID:1zwIPVQ6I
期待支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:27:45.87 ID:xU0SZRPaP
川#` ゥ´)「だからお前たちは馬鹿なんだ!」
川#` ゥ´)「何でもかんでも信じよってからに!」
川#` ゥ´)「そうやって信じてれば」
川#` ゥ´)「救われると思いよってからに!」
川#` ゥ´)「ぷんぷん!」
川#` ゥ´)「わかってるよちくしょう!」
川#` ゥ´)「本当はお前たちみたいに生きた方がいいんだ!」
川#` ゥ´)「愛おしいな馬鹿どもめ!」
川#` ゥ´)「うらやましいな糞が!」
川#` ゥ´)「この世で生きるにはな!」
川#` ゥ´)「あたいは賢すぎるんだ!」
川#` ゥ´)「賢いからな!」
川#` ゥ´)「生きてて辛いんだよ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:29:47.34 ID:xU0SZRPaP
('A`)「なんという演説」
('A`)「見事に誰も聞いていない」
( ^ω^)「うはwwwうはははwwwうごひょほぼげぇええwwwwww」
(´゚ω゚`)「おうっwwwおうっwwwwおぐぼぐろげぎょぉおおおwwwwww」
('A`)「大 ☆ 爆 ☆ 笑」
('A`)「嘔吐物を撒き散らしながら大回転しておる」
('A`)「おや? おやや? あれにあるは」
(・∀ ・)
( ´∀`)
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃神教会の大幹部にあらせられる」
('A`)「破眞峡宜大四天またんき様と」
('A`)「絽稿鴈蕪大四天モナー様ではないか」
( ^ω^)「マジで!?」
(´゚ω゚`)「マジで!?」
(・∀ ・) 「うん、マジで」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:31:47.65 ID:xU0SZRPaP
(・∀ ・) 「こんにちわ、下々」
('A`)「ははー」
( ^ω^)「ははー」
(´゚ω゚`)「ははー」
( ´∀`)「くせえ」
(・∀ ・) 「ははっ、下々がははーだってよ、ははっ」
( ´∀`)「くせえ」
('A`)「しかしまたんき様とモナー様と言えば」
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主シナー様に次ぐ貴人」
('A`)「なぜこのような場所へ?」
(・∀ ・) 「視察、だよ、下々」
(・∀ ・) 「ぼくはもう帰るけど」
(・∀ ・) 「モナーはここにいるから」
( ´∀`)「くせえ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:32:07.65 ID:TJO4do9o0
ほい支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:33:47.43 ID:xU0SZRPaP
('A`)「しかし破眞峡宜大四天またんき様」
('A`)「聖地を離れると縁恕丹冠譚慈菩侃神様のご加護が消え」
('A`)「怪獣に狙われてしまうかもしれませぬ」
('A`)「危ないよ?」
(・∀ ・) 「大丈夫だし」
(・∀ ・) 「おれ超つえーし」
(・∀ ・) 「おれ行くし」
(・∀ ・) 「モナー頼んだし」
('A`)「なんと」
('A`)「ぼくらみたいな下々には背負いきれないような大役」
( ^ω^)「謹んでwwwwwwww」
(´゚ω゚`)「おうっwwwおうっwwwwおうけしますっwwwww」
(・∀ ・) 「じゃあね」
(・∀ ・) 「ばーか」
( ´∀`)「くせえ」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:36:48.91 ID:xU0SZRPaP
('A`)「かーちゃんかーちゃん、聞いて聞いて」
J( 'ー`)し「ぺちゃぺちゃぺちゃくりーの」
ζ(゚ー゚*ζ「ぺちゃぺちゃぺちゃくりーぬ」
J( 'ー`)し ヌローン ζ(゚ー゚*ζ
('A`)「かーちゃんかーちゃん」
J( 'ー`)し「あら何かしら、我が最愛の息子ドックン」
('A`)「破眞峡宜大四天またんき様に」
('A`)「絽稿鴈蕪大四天モナー様のことを頼まれた」
('A`)「あと人前でドックン言うな」
( ´∀`)「くせえ」
J( 'ー`)し「あらあらそれは」
J( 'ー`)し「すばらしきことこの上なし」
J( 'ー`)し「ありがたや、ありがたや」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがたや、ありがたや」
('A`)「ありがたや、ありがたや」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:37:11.85 ID:56eySORO0
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:38:49.39 ID:xU0SZRPaP
( ^ω^)「おいドクオwwwwwwww」
( ^ω^)「おいドクオってばwwwwwwwww」
('A`)「なんだろうか我が輩よ」
( ^ω^)「怪獣がwwwww壁食ってるwwwww」
( ^ω^)「入ってwwwwwww来てるしwwwwwwwwww」
(´゚ω゚`)「おうっwwwおうっwwwwおうっwwwww」
('A`)「なんということだろう」
('A`)「口元になにやらすごそうな波動が溜まっているではないか」
ζ(゚ー゚*ζ「あらまあ、あてくし知っていましてよ」
ζ(゚ー゚*ζ「隣町はこれに焼かれて消滅しましたわ」
J( 'ー`)し「あらあらまあまあ、これは大変ねえ」
('A`)「などと言ってる間に波動は放たれてしまった」
( ´∀`)「くせえ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:40:50.09 ID:xU0SZRPaP
('A`)
('A`)「怪獣の放った破壊光線によって」
('A`)「みんな死んだ」
('A`)「破壊光線はわっか状だった」
('A`)「中心にいたので助かったようだ」
('A`)「ブーンも死んだ」
('A`)「ショボンも死んだ」
('A`)「カーチャンも死んだ」
('A`)「みんな縁恕丹冠譚慈菩侃神様の下へ還られた」
('A`)
('A`)「いいなあ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:42:50.77 ID:xU0SZRPaP
(,,゚Д゚)「やや、あそこに人がおるぞ」
(*゚ー゚)「なんということでしょう」
(*゚∀゚)「怪獣の一撃を受け生き延びる人がいるなんて」
(#゚;;-゚) 「さぞや徳高き方に違いありませぬ」
('A`)「なにやら騒がしいことになってきた」
(,,゚Д゚)「見かけぬ顔でござる、見かけぬ顔でござる」
(,,゚Д゚)「名はなんと申されるのか」
('A`)「ドクオ、ドクオ」
('A`)「何者でもない、一信徒にござりまする」
(,,゚Д゚)「なんと見事な受け答え」
(*゚∀゚)「それにこの風格」
(#゚;;-゚)「猛き力に慈しみの心が見えまする」
(*゚ー゚)「もしや奔香赦螺鵡寵呉慈天様の生まれ変わりでは」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:44:50.67 ID:xU0SZRPaP
('A`)「奔香赦螺鵡寵呉慈天と言えば」
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主シナー様の亡き弟君」
('A`)「ニダー様の位ではございませんか」
('A`)「私ごときにその名を冠したと知れれば」
('A`)「勢常宴完より外れ堵寧鵡癌に堕とされてしまいますよ」
(*゚ー゚)「またまたご謙遜なさる」
(*゚∀゚)「だがその点こそが真なる証拠」
(,,゚Д゚)「申し遅れましたるは我が名」
(,,゚Д゚)「縁恕丹冠譚慈菩侃神教会武家五仕双門役」
(,,゚Д゚)「ギコ左衛門と申しまする」
(#゚;;-゚)「これより我ら」
(*゚ー゚)「ドクオ様を上天と拝みますれば」
(,,゚Д゚)「その下陰に仕えさせて頂きたいと存じまする」
('A`)
('A`)「えー」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:46:50.79 ID:xU0SZRPaP
/ ,' 3「あの怪獣の襲撃から生き延びたそうじゃ」
( ,'3 )「わしの聞いた話では撃退したとのことじゃぞ」
(‘_L’)「なんの、撃退どころか討伐したという話じゃ」
( <●><●>)「なんのなんの、犬か何かのように手懐けたというではないか」
(*゚∋゚)「それもそのはず、奔香赦螺鵡寵呉慈天ニダー様の生まれ変わりと聞く」
/ ,' 3「何、それは真か?」
( ,'3 )「真じゃ真じゃ、ギコ殿がそう喧伝しておった」
(‘_L’)「ギコ殿ならば間違おうはずもない」
( <●><●>)「素晴らしきはドクオ様じゃ」
(*゚∋゚)「上奔香赦螺鵡寵呉慈天ドクオ様じゃ!」
('A`)
('A`)「知らないところで話がでかくなっている」
('A`)
('A`)「大変なことになってしまった」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:47:33.01 ID:56eySORO0
わからん
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:48:51.71 ID:xU0SZRPaP
(#゚;;-゚)「ドクオ様、こちらが御住居になりまする」
(*゚∀゚)「ドクオ様、こちらがお召し物になりまする」
(*゚ー゚)「ドクオ様、こちらがお食事になりまする」
('A`)「なにがどうなっているんだ」
(・∀ ・) 「あれあれ? こんなところに下々が」
(・∀ ・) 「誰だよ、ここに下々いれた奴は」
(,,゚Д゚)「破眞峡宜大四天またんき殿、口を慎まれるが良かろう」
(,,゚Д゚)「楠虔雅嬬五樂殷の冠位を頂いたドクオ様は」
(,,゚Д゚)「今やあなた様と同格」
(,,゚Д゚)「我が上天を愚弄するというなら」
(,,゚Д゚)「取って食うぞゴラァ」
(・∀ ・) 「ぐっ、覚えておけよ青二才」
(・∀ ・) 「この借りは返させてもらうからな」
(・∀ ・) 「ばーかばーか」
('A`)「どうしてこうなった」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:50:51.88 ID:xU0SZRPaP
(・∀ ・) 「というわけでございまして」
(・∀ ・) 「楠虔雅嬬五樂殷ドクオの増長甚だしく」
(・∀ ・) 「聞いたところによりますれば」
(・∀ ・) 「奔香赦螺鵡寵呉慈天の位を騙っているとすらも」
(・∀ ・) 「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主シナー様の」
(・∀ ・) 「その御位をすら狙っているという」
(・∀ ・) 「噂さえ上がる始末でございます」
(・∀ ・) 「災いの芽、放っておいては」
(・∀ ・) 「ニダー殿の二の舞にならぬとも限りませぬ」
( ・∀・)「そんなことを言って、実はまたんき殿の私怨ではござらぬのか?」
(・∀ ・) 「何をおっしゃる兎さん」
( ・∀・) ヌハハ (・∀ ・)
(-@∀@)「して、いかがいたしましょう」
( `ハ´)「ドクオは」
( `ハ´)「消す」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:52:53.74 ID:xU0SZRPaP
(’e’)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主シナー様よりの御令である!」
(’e’)「楠虔雅嬬五樂殷もといドクオ!」
(’e’)「逆賊としてその命」
(’e’)「もらいうける」
( ・□・)「尋常に討たれい」
('A`)「剣や刀や槍や弓を持った筋骨隆々な方々が一面に」
('A`)「一体ぼくが何をしたというのだろうか」
(’e’)「しらばっくれるか逆賊め」
( ・□・)「貴様が縁恕丹冠譚慈菩侃大教主シナー様の命を狙い」
( ・□・)「世の中を徒に混乱せしめようとしていることは」
( ・□・)「道行く赤子から天上の縁恕丹冠譚慈菩侃神様まで周知の通り」
(’e’)「最早言い逃れはできぬぞ」
('A`)
('A`)「えー」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:54:53.69 ID:xU0SZRPaP
(,,゚Д゚)「そうは問屋が卸さぬ」
(’e’)「げげっ、武家五仕双門役ギコ左衛門!?」
(*゚ー゚)「我らが目の黒い内は」
(*゚∀゚)「貴様ら悪党に好き勝手はさせぬ」
(#゚;;-゚)「斬って刻んで磨り潰す」
( ・□・)「ええい武家五仕双門なにするものぞ!」
(’e’)「たったの四人で何ができるか」
(’e’)「我ら三百の精兵を持って押し包んでくれる」
(’e’)「者共かかれぃ!」
('A`)
('A`)「で」
('A`)「瞬く間に死屍累々なわけですが」
(,,゚Д゚)「お怪我はございませぬか」
('A`)「なんで君に怪我がないのよ」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:55:10.67 ID:56eySORO0
誰か面白さを説明してくれ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:56:53.99 ID:xU0SZRPaP
(,,゚Д゚)「縁恕丹冠譚慈菩侃シナー殿、いやシナーの考えは最早明白」
(*゚ー゚)「人世の地位にすがり」
(*゚∀゚)「天意を蔑ろにしています」
(#゚;;-゚)「最早天意は我らに有り」
(,,゚Д゚)「人を集め、決起せねばなるまい」
(,,゚Д゚)「楠虔雅嬬五樂殷ドクオ様、いえ」
(,,゚Д゚)「改めまして縁恕丹冠譚慈菩侃大教主ドクオ様」
(,,゚Д゚)「我らを真なる平和の地平へ」
(,,゚Д゚)「その御手でお導き下さりますれば」
('A`)「つまり?」
(*゚ー゚)「我ら真なる逆賊を討つべく」
(*゚∀゚)「天地を巻き込む大戦争を」
(#゚;;-゚)「天意を知らしめる大聖戦を起こしまする」
('A`)
('A`)「えー」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:58:54.84 ID:xU0SZRPaP
('A`)「あれよあれよと」
('A`)「戦争始まっちゃった」
('A`)「すぐに負けると思ってたのに」
('A`)「なんのかんので五分五分なのね」
('A`)「こっちに付く人妙に多いし」
('A`)「しかし今回の相手は」
( ・∀・)「フハハハハー!」
( ・∀・)「厳芭餞鶯大四天モララー様率いるこの大軍勢」
( ・∀・)「陸海空を埋め尽くすその総数は一千万をも上回る」
( ・∀・)「前進も後退も貴様らにはない」
( ・∀・)「ただ虫けらの如くもがき苦しむがよい」
( ・∀・)「一匹残らず駆逐してくれる」
('A`)
('A`)「これはダメかもわからんね」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:00:55.62 ID:xU0SZRPaP
('A`)「案の上の負け戦」
('A`)「そもそも何のための戦?」
(#゚;;-゚)「ぐふっ」
(*゚ー゚)「ああ、でぃがやられた!」
(*゚∀゚)「なんてこったい!」
( ・∀・)「武家五仕双門役ギコ左衛門との分断工作が為った時点で」
( ・∀・)「勝敗は既に決していたのだ」
( ・∀・)「有象無象の雑魚共など」
( ・∀・)「数の圧力で押し潰してくれよう」
( ・∀・)「天に仇なす不届き者め」
( ・∀・)「貴様の悪行、これにて終いだ」
('A`)「最早絶体絶命」
('A`)
('A`)「ようやく死ねる」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:02:55.70 ID:xU0SZRPaP
(=゚ω゚)「大変だょぅ、大変だょぅ!」
( ・∀・)「天誅せんと振り上げたこの刃を留めるのは誰ぞ」
( ・∀・)「つまらぬ事なら、貴様の首も同時に刎ねる」
(=゚ω゚)「怪獣が、モララー様の軍勢を焼き尽くしちゃったょぅ!」
( ・∀・)
( ・∀・)「なにー!?」
('A`)「なんともはや、百を越える怪獣が」
('A`)「空中を悠々と旋回しているではないか」
( ・∀・)「しかし勝利は我が方に!」
( ・∀・)「貴様を殺せばそれで良いのだ!」
(=゚ω゚)「あわわわわわ! 怪獣が、怪獣が!」
( ・∀・)「今度はなんだ!」
(=゚ω゚)「ぼくらに向けて波動を溜めているょぅ!」
( ・∀・)
( ・∀・)「そんな馬鹿なー!?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:04:55.60 ID:xU0SZRPaP
(,,゚Д゚)「守護神獣の加護により」
(,,゚Д゚)「我らは偉大な勝利に前進を許された」
(,,゚Д゚)「これぞ天意」
(,,゚Д゚)「守護神獣を司るドクオ様こそ」
(,,゚Д゚)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主であることは明白!」
(,,゚Д゚)「今こそ偽りの天帝を討ち果たすのだ!」
('A`)「怪獣が蒸発させたのは」
('A`)「モララーの軍勢だけではないのだけれど」
('A`)
('A`)「なんだか優勢になっているのは事実で」
('A`)「怪獣がぼくを燃やさないのも事実なわけで」
('A`)「なんだかんだで」
('A`)「本丸にまで辿り着いてしまったわけで」
('A`)
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃神様ってなんだったんだ」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:06:55.88 ID:xU0SZRPaP
( `ハ´)「最早これまで、か」
( `ハ´)「だが覚えておくがいい」
( `ハ´)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主である我を滅ぼすということは」
( `ハ´)「この世に災厄をもたらす最悪の結末に陥るであろう事を」
( `ハ´)「予言してやろう」
( `ハ´)「世界はそう遠くない未来に」
( `ハ´)「消滅するだろうということを、な」
( `ハ´)「ぐふっ」
(-@∀@)「あ、あっしは関係ないでありんす!」
(-@∀@)「全部そこの、シナーがやったことでありんす」
(-@∀@)「この! この! ほらこの通り」
(-@∀@)「足蹴にもできるでありんす、串刺しにもできるでありんす」
(,,゚Д゚)「天誅」
(-@∀@)「ぎゃー!」
('A`)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:08:55.60 ID:xU0SZRPaP
(・∀ ・) 「ドクオくん、いやドクオ様」
(・∀ ・) 「ぼくを殺すのはちょいと一考していただきたい」
(・∀ ・) 「縁恕丹冠譚慈菩侃教会の教義を創ったのはね」
(・∀ ・) 「実はこのぼくなんだ」
(・∀ ・) 「奇跡もあの世も全部嘘っぱち」
(・∀ ・) 「シナーはただの農民だしね」
(・∀ ・) 「本人は自分が特別だと思うようになっちゃったけど」
(・∀ ・) 「本当は困ってたんだよね」
(・∀ ・) 「ぼくが言いたいのはね」
(・∀ ・) 「運営のノウハウや新しい教義を造る為」
(・∀ ・) 「ぼくを雇ってくれないかってことなのさ」
(,,゚Д゚)「ドクオ様、いかがいたしましょうか」
('A`)「いいよ」
('A`)「もうなんでも」
(・∀ ・) 「ありがたや、ありがたや」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:10:56.79 ID:xU0SZRPaP
(・∀ ・) 「先の戦争で世界人口の」
(・∀ ・) 「実に七割が死んでしまったからね」
(・∀ ・) 「古い教義がすべて悪かったことにして」
(・∀ ・) 「解りやすい叩き場所を作ってやらなければならない」
(・∀ ・) 「そのたまに縁恕丹冠譚慈菩侃神は」
(・∀ ・) 「人心を惑わす悪魔だったということにしよう」
(・∀ ・) 「古い因習も全部禁止してしまおう」
(・∀ ・) 「破った奴は、有無を言わさず粛清しちゃおう」
('A`)
('A`)「ギコは、文句無いの?」
(,,゚Д゚)「天意はドクオ様と共に有り」
(,,゚Д゚)「我らはただ、傅き甘受させて頂くばかりで御座います」
('A`)
('A`)「もう何が何やら」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:12:56.88 ID:xU0SZRPaP
'A`)「人目を盗んで町に出よう」
('A`)「公務の連続で自分の時間も持てやしない」
('A`)「今日中に四百三十の教義を考えなければいけないそうだけど」
('A`)「教義ってかなり適当に創られていくのね」
('A`)「縁恕丹冠譚慈菩侃教会教義もそうだったのかなあ」
( ><)「あ、あれは繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神ドクオ様なんです!」
*(‘‘)*「本当だ、繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神ドクオ様だ!」
('A`)「見つかってしまった」
(*゚∋゚)「ありがたや、ありがたや」
( <●><●>)「縁恕丹冠譚慈菩侃大教主様ありがたや」
/ ,' 3「あ」
( `ー´)「貴様、悪魔の名を騙ったな!」
( <●><●>)「ぎゃー!」
('A`)
('A`)「えー」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:14:56.80 ID:xU0SZRPaP
('A`)「もう疲れた」
('A`)「広場に出よう」
('A`)「ここはぼくの私設庭園」
('A`)「誰とも会う心配はない」
('A`)
('A`)「花は、綺麗だなあ」
川 ゚ -゚)「もしもしあなた様」
川 ゚ -゚)「ここは誰でしょう」
川 ゚ -゚)「私は何処でしょう」
('A`)
('A`)「なぜこんな所に見知らぬ女性が」
('A`)「発言を鑑みるに、記憶喪失のようだ」
('A`)
('A`)「わがまま不二子ちゃん、ぼでぃ」
('A`)「すきだ」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:16:58.22 ID:xU0SZRPaP
川 ゚ -゚)「つまりだな」
川 ゚ -゚)「客観を判別するのが主観である以上」
川 ゚ -゚)「主観を持つ生物は客観に至る事は出来ないのだよ」
('A`)「なるほどわからん」
川 ゚ -゚)「君は実に馬鹿だな」
('A`)
('A`)「クーはすっかり元気になった」
('A`)「相変わらず記憶は戻らないけど」
('A`)「そんなことは問題にならない」
川 ゚ -゚)「美しい宮殿だな」
('A`)「君の美しさには敵わないさ」
川 ゚ -゚)「きめえ」
('A`)
('A`)「なんという、懐かしい響き」
('A`)「胸に込み上げる、この感情」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:18:58.66 ID:xU0SZRPaP
从 ゚∀从「あの女、あの女!」
('、`*川「キー! 繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神ドクオ様を誑かして!」
∬´_ゝ`) 「許せないわ、何とか化けの皮を剥がせないかしら!」
川 ゚ -゚)「その女とは、私のことかな」
川 ゚ -゚)
('A`)「どうかしたかい、マイラバー」
川 ゚ -゚)「きめえ」
川 ゚ -゚)「なんでもない、死ね」
('A`)「後で、話があるんだ」
('A`)「是非聞いて欲しい」
川 ゚ -゚)「わかった、後で行く」
川 ゚ -゚)
从 ゚∀从「く、くるし」
('、`*川「た、たすけ」
∬´_ゝ`)「し、しぬぅ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:20:58.67 ID:xU0SZRPaP
('A`)「ずっと暗い気持ちだったけど」
('A`)「君と会えてとても明るくなれたんだ」
('A`)「ぼくには君が必要です」
('A`)「ぼくと」
('A`)「結婚してください」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「予行演習をするなら」
川 ゚ -゚)「もっと周囲を確認するべきだろう」
('A`)
('A`)「ぼくと」
('A`)「結婚してください」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「いいですとも!」
('A`)「や」
('A`)「やったあ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:22:58.50 ID:xU0SZRPaP
(*‘ω‘ *)「これより婚礼の儀を執り行うっぽ!」
(*‘ω‘ *)「杯交換の儀!」
(*‘ω‘ *)「新婦クーは、杯の中点まで飲むっぽ!」
川 ゚ -゚)「にがい」
(*‘ω‘ *)「我慢しろっぽ!」
(*‘ω‘ *)「次に」
(*‘ω‘ *)「新郎、繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神ドクオ様は」
(*‘ω‘ *)「新婦クーが残した杯を飲み干すっぽ」
('A`)「にが」
('A`)
('A`)「甘い?」
('A`)
('A`)「甘甘甘甘甘まままままままま」
('A`)「うぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:24:58.71 ID:xU0SZRPaP
(*゚ー゚)「ぺろ、これは第一種指定危険毒物!」
(,,゚Д゚)「貴様、反乱軍だな!」
川 ゚ -゚)「のばら!」
(*゚∀゚)「悪女は切り伏せました」
(,,゚Д゚)「繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神ドクオ様の容態は!」
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「とても、トリップです」
('A`)「とりっぷとりっぷー」
('A`)「色がどんどん混ざっていくよー」
('A`)「輪郭もないねー」
('A`)「みんなみんな溶けてつながっていくー」
('A`)「気持ちいい、気持ちいいー」
('A`)「体も溶けていくー」
('A`)
('A`)「はぁーん」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:25:50.91 ID:TJO4do9o0
ほい支援ぬ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:26:59.71 ID:xU0SZRPaP
('A`)「一命を取り留めました」
('A`)「ですがクーはもういません」
('A`)
(゚、゚トソン「今は、助かったことを喜びましょう」
(゚、゚トソン「どうでしょう、りんごでもおあがりになりませんか」
('A`)「青りんごより赤りんごがいいなあ」
(゚、゚トソン「いえ、これは赤りんごですが」
('A`)「え」
(゚、゚トソン「え」
('A`)「リハビリがてらに歩きに出てみた」
('A`)「あんな所に猫がいる」
('A`)「かわいい猫だなあ」
ミセ*゚ー゚)リ「ご冗談を、あれはヒポポタマスですよ」
('A`)「え」
ミセ*゚ー゚)リ「え」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:27:15.33 ID:aSIsp/GHP
淡々としすぎで逆に怖いわ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:28:59.71 ID:xU0SZRPaP
('A`)「どうしたことだろう」
('A`)「色も形も意味さえも」
('A`)「みんなとずれて噛み合わない」
('A`)「間違っているのはぼくかみんなか」
('A`)「あるいはその両方か」
('A`)
(・∀ ・)「これじゃまともな運営が出来ないよう」
(*゚ー゚)「このままでは民も混乱してしまいます」
(*゚∀゚)「ドクオ様もシナーと同じだったのでしょうか」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「天意は、ドクオ様から離れたか」
(,,゚Д゚)「最早仕えるべき主にあたわず」
(,,゚Д゚)「天誅せしめん、お覚悟を!」
('A`)
('A`)「ブルータス、お前もかー」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:30:59.77 ID:xU0SZRPaP
('A`)
('A`)「怪獣が、ギコらを焼き払った」
('A`)「もう人間なんて信じられない」
('A`)「同じ言葉を、異なる意味で解しているのかもしれない」
('A`)「同じ物を見て、異なる認識をしているのかもしれない」
('A`)「そして、それを確かめる術はない」
('A`)「客観は主観なり、客観は主観なり」
(゚、゚トソン「ぎゃー!」
ミセ*゚ー゚)リ「ぎゃー!」
/ ,' 3「ぎゃー!」
(*゚∋゚)「ぎゃー!
('A`)「みんなみんな、粛清だ」
('A`)
('A`)「もういやだ」
('A`)「寝る」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:32:59.79 ID:xU0SZRPaP
('A`)「ここはどこだ」
( ФωФ)「ここはお前の夢の中である」
('A`)「あんたは誰だ」
( ФωФ)「我輩は地球意思である」
('A`)「その地球意思様が何のご用で」
( ФωФ)「大地は海の如く波打ち」
( ФωФ)「天は破壊の獣で満ち溢れ」
( ФωФ)「太陽は灼熱と氷河を繰り返す」
( ФωФ)「その先に生命はなく」
( ФωФ)「その先に生命はない」
('A`)「つまり?」
( ФωФ)「三日後に地球滅びるから」
( ФωФ)「かしこ」
('A`)
('A`)「えー」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:34:59.79 ID:xU0SZRPaP
('A`)「目が覚めるとそこは雪国ではなかった」
('A`)「武器を構えた臣民が取り囲んでおる」
('A`)
('A`)「三日後に地球滅びるから」
('A`)「かしこ」
('A`)
('A`)「みんな逃げよった」
('A`)
('A`)「どうしてこうなってしまったかなあ」
('A`)「昔はもっと安心感に包まれていたのになあ」
('A`)「ブーン」
('A`)「ショボン」
('A`)「かーちゃん」
('A`)
('A`)「三日経ってしまった」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:37:00.98 ID:xU0SZRPaP
(・∀ ・) 「三億二千万の信徒が、すべて集結しております」
('A`)「どれどれ」
('A`)
('A`)「みな、安心感に満ち溢れた顔をしている」
('A`)「不安なんて、露ほどもなさそうだ」
('A`)
('A`)「ヒールババアは、始めから解っていたんだなあ」
('A`)「信じる者が馬鹿ならば」
('A`)「幸福は馬鹿しか知らない」
(・∀ ・)
(・∀ ・) 「い」
(・∀ ・) 「いやだー! 死にたくなーい!」
(・∀ ・) 「死にたくなーーーーい!」
('A`)「これが、信じられなかった人」
('A`)「あれが、信じ続けている人々」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:39:01.11 ID:xU0SZRPaP
\(^o^)/「繕廟楫駕繍錫盟鈷輯人神 どくおさまが かおをだされた」
| ^o^ |「なんという こうごうしい おすがた」
| ^o^ |「ありがたや ありがたや」
/^o^\「いよっ だいとうりょう」
('A`)「空は黄昏に包まれ」
('A`)「怪獣が世界を燃やし尽くしている」
('A`)「大地は生命を飲み込んで隆起し」
('A`)「ディ○ニーは版権を手放した」
('A`)「それでも人々の目に恐怖はない」
('A`)
('A`)「ぼくもあちら側にいたかったなあ」
|(●), 、(●)、|「ドクオ様が、ドクオ様が!」
N| "゚'` {"゚`lリ「御手を上げられたじゃないの」
('A`)「ぼくが言いたいことはひとつ」
('A`)「たったひとつの、シンプルな答えです」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:40:21.61 ID:xU0SZRPaP
ヽ('A`)ノ「信じる者は救われるようです」
おわり
50 :
◆x7ciot/RSo8d :2010/09/05(日) 20:41:21.77 ID:xU0SZRPaP
以上で投下終了です
予想以上の緊張でマジ吐きそう
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:42:03.81 ID:TJO4do9o0
分からん分からん思いながら読みきってしまった
乙
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:44:36.40 ID:c7uN5U940
つまんねえ
普通に書いて
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おつー
よかったよー