梓「何ですかこの袋…」 唯「澪ちゃんの髪の毛だよ」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
梓「ひいっ!?な、何でこんなもの貯めてるんですか!?」
唯「いや〜、結構大変なんだよ、これだけ集めるの。常に澪ちゃんに気を配らなきゃならないからさ〜」
梓「いえあの、な、何に使うんですか、これ…」
唯「澪ちゃんファンクラブの子に裏で流すんだよ」
梓「…買う人いるんですか?」
唯「あずにゃん、澪ちゃんの人気をなめちゃいけないよ。もう引く手あまたなんだよ〜」
梓「へえ…で、いくらで売ってるんです?」
唯「一本2000円だよ」
梓「高っ!!…でも、買うんですよね…」
唯「うん!」
梓「………」ゴクリ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:18:25.81 ID:ppUBB6rq0
梓「…あの、唯先輩…ひとつ、提案なんですけど」
唯「ん?あ〜ダメだよあずにゃん、もう予約いっぱいなんだから。いくらあずにゃんでも順番は守ってもらわなきゃ」
梓「はい?…あぁ、いえ、別に私は澪先輩の髪の毛は買わないですよ」
唯「あ、そうなの?じゃあ提案って何?」
梓「私こと中野梓は唯先輩の行いにビッグビジネスの匂いを嗅ぎ付けました」
唯「びっくびじねす?」
梓「一本一本拾い集めてちまちま売るだなんて効率悪すぎです。もっと割りのいい方法を考えるべきですよ」
唯「商売って…私はただ、ちょっとしたお小遣い稼ぎができればいいかな〜なんて…」
梓「甘ったれるなです!!」
唯「ひいっ!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:22:55.87 ID:19XWpJ2G0
さすがのゴキブリ精神だな
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:25:54.95 ID:ppUBB6rq0
梓「金を払う人間がいて、流通する品物があって、金を受け取る人間がいる。その時点で立派な商売です!」
梓「唯先輩どう思おうと、動機がなんであろうと、これは商売です。もっと自覚を持つべきです!」
唯「は、はい…すいませんでした」
梓「そして商売である以上は、より多くの収益を求めるのが当たり前です」
唯「う、うん…」
梓「そこで、私に一つの策があります。報酬は売り上げの6割で構いません。いかがですか?」
唯「え〜と、6割だから…え〜と、一本売れると…私には600円しか入らないのか…」
梓「800円です」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:32:10.53 ID:ppUBB6rq0
唯「800円か…だいぶ減っちゃうねえ…」
梓「もっと巨視的に見るべきですよ。唯先輩、だいたい毎月この方法でいくら稼いでるんですか?」
唯「えっと…多い時は…10万円近く行ったときもあるよ。でも大体は5万円くらいかな」
梓「ふむ、結構な入りですね…でも唯先輩、私の策に乗っていただければ、少なくとも毎月20万は固いです」
唯「ええっ!?に、にじうまんえん!?」
梓「市場の趨勢にも寄りますが…うまくすれば月50万くらいはいけるかもです」
唯「………」ゴクリ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:45:36.14 ID:LVe82WO60
抜け毛が気になる澪ちゃんかと思ったらそっちか
まさかゴキ公自分の髪を…
8 :
マジレス1IX91w ◆MAJI1IX91w :2010/09/03(金) 20:54:33.17 ID:5X497Wa6P BE:720623726-2BP(5)
髪の毛コキしたいお
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:02:59.18 ID:vB3i6Exo0
ちょっと澪ちゃん捕まえてくる
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:17:11.28 ID:ppUBB6rq0
唯「わかったよ、あずにゃん。私、あずにゃんの話に乗るよ…」
梓「本当ですか?」
唯「うん…丁度、いいアンプと新しいギー太が欲しいところだったんだ」
ギー太「!?」
梓「わかりました。それでは、私の策をお話します」
梓「まず一つ目。ずばり、澪先輩の髪の毛をバッサリ切り落として、それを売りさばきます」
唯「ええっ!?それはまた…大胆だねぇ…」
梓「やるからには徹底的に、です。この際澪先輩にはショートカットになっていただきましょう」
唯「ううん、想像ができない…」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:23:12.98 ID:ppUBB6rq0
唯「で、どうやって切るの?寝てる間にやっちゃう?」
梓「それでは澪先輩が起きた時に大変なことになります。ショックで死んでしまうかもです」
唯「そっか…じゃ、じゃあどうするの?」
梓「断髪式を執り行います」
唯「…おすもうさん?」
梓「澪先輩は何らかの理由で髪をばっさり切り落としたくなった」
梓「しかし、長年連れ添った長い黒髪、名残は惜しい…」
梓「そこで、ファンクラブの催しとして断髪式を行い、髪とさっぱりお別れするわけです」
唯「ほうほう」
梓「参加費は無料です。ただし、髪を切りたいという人はお金を払いさえすれば髪を切ることができます」
唯「なるほど、髪を切らせてお金をもらって、切った髪を売ってまたお金を稼ぐと」
梓「そういうことです」
これは期待 支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:35:04.21 ID:ppUBB6rq0
梓「ただこれだと、一気に大量の稼ぎが見込めますが、継続的な収入は難しくなります」
唯「そっか〜、確かにそうだよね…」
梓「それに澪先輩を説得する方法も考えないとです。まあこれは律先輩に協力を仰ぎましょう」
唯「りっちゃんに?でもそれじゃあ私たちの分け前が減っちゃうよ〜」
梓「大丈夫です。あの人には万札の一枚も握らせとけば十分です」
唯「なるほど〜、あずにゃんはよく見てるねぇ〜」
梓「それほどでもないですよ」
澪「なあ、そういう話は部室で堂々とするべきじゃないんじゃないか?」
唯「はっ!?い、いつの間に…!?」
律「…お前と一緒に部室に来たじゃないか」
梓「な、中野梓、一生の不覚…!!」
紬「お茶が入ったわよ〜」
りっちゃんが可哀そうだよな
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:47:46.31 ID:ppUBB6rq0
梓「(ええい、こうなった以上はあれこれ隠し立てしても無意味!むしろ居直るが吉か…)」
梓「聞かれてしまっては仕方がありません!澪先輩、そういうことです!お手数お掛けします!」
唯「ありがとうございます!」
澪「何で協力することが決まっちゃってるんだよ…」
唯「え〜?」
梓「ダメですか…」
律「さすがにお前らナメすぎだろ…」
澪「…いいよ」
律「…ぅおい!?」
唯「え!いいの!?」
澪「うん。ただし私の取り分は8割な」
梓「くはぁ…思いのほか商売上手…」
唯「えっと、あずにゃんが6割もらって、澪ちゃんが8割もらって、りっちゃんが1万円で、私が600円だから…うわーん!!うわーん!!」
梓「しまった!唯先輩があさっての方向で金勘定して壊れたです!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:55:26.66 ID:RgHzw6jaP
いやいや毛根?がついてない髪なんて価値ないよ
こいつは支援