1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:15:18.37 ID:4+psnAiu0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:18:05.70 ID:4+psnAiu0
( ‐∀‐)「I feelレモンスカッシュ感覚〜♪」
イヤホンから流れてくる曲に合わせて口ずさむ。
昨日買ってきたお気に入りのバンドのアルバムだ。
真夏の午後の部屋は暑いけど、それを苦に思わないくらい気分は良かった。
( ‐∀‐)「例えばラブ例えばポップ第六感でときめいて〜♪」
ポップとロックの両立したメロディーと青春を感じさせる歌詞。
それを彩るギターのリフと力強いドラムが心地いい。
自然と口ずさむ声も大きくなっていく。
( ‐∀‐)「一生消えぬ感覚〜ふりむいた君の輝き〜♪」
サビの最後のファルセットも完璧に出た。
今度カラオケに行ったら歌ってみよう。
そんな風に思った時、ふと視線を感じて目を開いた。
o川*^ー^)o「モララーって結構歌上手いんだねー」
( ・∀・)
( //∀/)
( //∀/)「い、い、いつからいたんだああああああ!!!」
いつの間にか、キュートが部屋のドアの前でニヤニヤしながら座っていた。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:21:19.32 ID:4+psnAiu0
o川*゚ー゚)oは残像のようです
第五話 ふりむいた君の輝き
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:24:12.97 ID:4+psnAiu0
o川*゚ー゚)o「んー、レモンスカッシュ辺りから?」
( //∀/)「ノックぐらいしろよおおおおおお!」
o川*゚ぺ)o「しましたー! でも全然開けてくれませんでしたー!」
( //∀/)「だからって勝手に部屋に入ってくるなああああああ!」
ムッとした顔で不満を口にするキュート。
開けないで音楽に没頭していたのは、確かに僕に非がある。
だからといって、勝手に入ってくるのはいささか非常識じゃないか。
o川*゚ぺ)o「勝手じゃないよ! 居間にいたお母さんに聞いたら
『あらあら、彼女なんだから遠慮しないで入ればいいじゃない』
って言ってたもん!」
( //∀/)「無視か! 僕の意思は完全に無視か!
ていうか、キュートは彼女じゃないだろ!!」
自分の方が正しいと言わんばかりの主張だけど、とんでもない。
一体、母さんは何を考えてそんな事を言ったんだろう。
その母さんの言う事を聞いてるキュートもキュートだ。
o川*゚ー゚)o「どうせ否定しても信じてくれないし、じゃあ御厚意に甘えちゃおうかなって」
( //∀/)「そういう問題じゃないだろおおおお!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:27:12.31 ID:4+psnAiu0
テスト勉強の時の一件以来、どうも調子が狂っていた。
キュートとの仲についての話を、今までのようにあしらえずにいた。
だけど、そんな僕の苦労を知ってか知らずか、キュートの反応は今までと変わりない。
o川*^ー^)o「顔赤いよ、もしかして照れてるのー?」
(*・∀・)「あ、暑いからだよ! 何か用があって来たんだろ、早く言えよ」
相変わらずニヤニヤしながら僕を茶化してくる。
このままじゃ暑さと恥ずかしさで身が持たない。
頭をフル回転させて、出来るだけ自然に話題を変える。
o川*゚ー゚)o「ねえねえ、海行こうよ! 海水浴!」
( ・∀・)「……いつ?」
o川*゚ー゚)o「今から!」
実に楽しそうにキュートはそう提案する。
だけど、見た限り荷物は小さな鞄ひとつだけ。
それよりも、更に大きな問題が存在する。
(;‐∀‐)「ここから最寄りの海まで電車で2時間かかるんだぞ……
海水浴場に至っては3時間だ」
今は午後3時を回ったところ。
今から海に行けば夕方で、帰りは夜になる可能性もある。
いくら日が長いとはいえ、海で遊ぶには適さない。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:30:05.96 ID:4+psnAiu0
o川;゚ー゚)o「ありゃ、そうなの?」
(;・∀・)「そんな事も知らなかったのか……?」
o川;゚ー゚)o「だって……あんまりこの辺の事知らないし……」
数ヶ月の付き合いで、キュートに付いて分かった事がいくつかある。
そのうちのひとつが、10代の女の子の割に結構世間知らずだという事。
だけど、VIP高校に通ってるくらいだからそれくらいは知ってると思ってた。
o川;゚ー゚)o「うーん……もうお母さんに海行ってくるって言っちゃったし……」
予定変更を余儀なくされ、体育座りで頭を抱えて唸り始めるキュート。
白地のタンクトップと、デニムのショートパンツは海で遊ぶための服装だったんだろう。
ひとしきり悩んだ後、決心したような表情でキュートは顔を上げた。
o川;゚ー゚)o「やっぱり海に行こう!」
(;・∀・)「だから海までは……」
o川;゚ー゚)o「海水浴じゃなくてもいいから、ね!?」
キュートはそう言うと、顔の前で手をパン、と合わせて話を続ける。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:33:07.26 ID:4+psnAiu0
o川;゚ー゚)o「モララーと一緒に海に行きたいの!」
(;・∀・)「……っ」
その一言は、僕の心を大きく揺さぶった。
揺さぶって、崩した。
(;・∀・)「ああ……分かったよ」
o川*゚ー゚)o「ホント!?」
念を入れて確認するように、キュートが僕の目の前まで寄ってくる。
間近に近付いた顔があの日の記憶と重なり、思わず視線を逸らす。
(;‐∀‐)「僕の負けだ、海に行こう」
o川*^ー^)o「やったー!!! ありがと!!」
嬉しくて仕方なさそうな笑顔で僕の肩を掴んでくる。
気持ちは分かるけど、これじゃいつまで経っても正面を見れない。
気を紛らわすために、これからどうするか思案するけど何も思いつかなかった。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:36:09.69 ID:4+psnAiu0
まあ、何をするかは行く途中でも考えられる。
考え付かなくても、行けば何かあるかもしれない。
それに、
o川*^ー^)o「よーっし、それじゃあ今すぐいっくぞー!!!
ほら、モララー早く支度して! 40秒ね!」
(;・∀・)「色々持ってくべき物があるんです! そんなすぐには無理です!」
キュートと一緒にいるなら、楽しくないはずがないと思えた。
〜〜〜〜〜〜
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:39:06.52 ID:4+psnAiu0
o川;´д`)o「あーつーいー、とーけーちゃーうー……」
(;・∀・)「口に出すなよ、余計暑くなるだろ……」
うだるような暑さの中、僕達は駅に向かって歩いていた。
正午を過ぎたとはいえ、真夏の日差しは無慈悲なほどに強い。
太陽の眩しさに目を細めながら見つめる景色には、陽炎が立ちのぼっていた。
o川;´д`)o「ねー、駅まだー?」
(;・∀・)「このペースだと……あと5分くらいかな」
駅までの道のりは、まだ半分ほど残っている。
普段なら歩いて行くのも億劫ではないはずの距離だ。
だけど、今は何倍にも引き延ばされたように感じる。
o川;´д`)o「もーダメ、限界! ごめんモララー!」
そう言うと、ぬるい風が吹いてキュートの姿が消えた。
そして、次に僕がその姿を見たのは陽炎の向こうだった。
(;・∀・)「あっ、ずるいぞ自分だけ!」
暑さのせいなのか、いつもより遅い気がする。
それでも置いて行かれるから、早く追いかけようと僕も走りだした。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:42:08.90 ID:4+psnAiu0
o川;´д`)o「はひー……着いたぁ……冷房……じゃなくて電車どこー?」
(; ∀ )(やばい……死ぬ……)
走りだしたキュートに釣られて走った結果、駅には早く着いた。
だけど、その代償として僕は命の危機に瀕していた。
よくよく考えれば、キュートがヘトヘトなんだから僕なんかが無事な訳がない。
o川;´д`)o「モララー、キューちゃん電車全然乗らないから案内……」
(; ∀ )(それより水分……助け……)
出そうと思っても声にならないので、口の動きでキュートにそう伝える。
o川;´д`)o「おっけぇ……」
気付いてくれたらしく、ふらふらと自販機へ向かって行った。
戻って来たその手には、ふたつのペットボトルが握られている。
o川;´д`)o「開けられる?」
(; ∀ )(なん……とか……)
ペットボトルを受け取って、渾身の力で蓋を開けた。
喉を鳴らして飲み干すと、体の中を冷たさが駆け抜けていくような感覚がした。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:45:08.96 ID:4+psnAiu0
(;・∀・)「ぶっはあ!!! 死ぬかと思った!!!」
声が出る元気も戻り、天を仰いで思い切り叫んだ。
視線の先では、僕の命を奪おうとした憎き宿敵が燦然と輝いていた。
o川;゚ー゚)o「よかったぁ……」
横でペットボトルに口を付けながら、キュートが安心したように言う。
どうやら傍から見ても相当まずい様子だったらしい。
(#・∀・)「チクショウ太陽め、もうお前なんか知るかっ!! 行くぞキュート!!」
o川;゚ー゚)o「なんかさっきとは違う意味で変だよ!?」
地面に置いた鞄を乱暴に掴んで、ずかずかと駅へと向かう。
後ろから聞こえる心配そうなキュートの声も気にも留めなかった。
電車の中で我に帰って、夏の日差しとは違う顔の暑さを覚えたのは言うまでもない。
〜〜〜〜〜〜
べ・ボ・べ・の・塩!!
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:45:55.25 ID:PZlpoNy10
紫煙
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:48:08.25 ID:4+psnAiu0
電車に揺られて2時間、すっかり僕の顔も冷めた頃。
窓の外の景色から町並みは消え去った。
その代わりに広がっているのは、
o川*゚ー゚)o「見て見てー! 海だよ、海!」
(;・∀・)「窓から体出すな! 危ないだろ!」
どこまでも続く青空と、淡い橙色を帯び始めた太陽。
そして、空の色を映したかのような色をした海と白い砂浜だった。
o川*゚ー゚)o「すごいねー! 綺麗だねー!」
小さな子どものように膝立ちで、窓の外をキュートは眺めている。
こんな時間に海へ向かう人なんていないのか、車内は僕達だけだった。
そうじゃなきゃ首根っこを掴んででもやめさせているところだ。
o川*゚ー゚)o「反応薄いぞー、海に失礼だぞー!」
(;‐∀‐)「どんな礼儀だよ……わー、うみだー」
小さな子どものようなのは、どうやら中身もらしい。
その証拠とでも言わんばかりに、海を見つめる瞳はきらきらと輝いている。
瞳の色と相まって、夜の海に星が浮かんでいるようにも見えた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:51:08.85 ID:4+psnAiu0
「次はVIPヶ浜〜、VIPヶ浜〜。お出口は〜左側です」
独特のイントネーションで、アナウンスがもうすぐ駅に着く事を知らせる。
それを聞くなりキュートは席からぴょん、と降りてドアの前へ小走りで駆けていく。。
ころころと変わる表情はどれも楽しそうで、見ていて飽きない。
「VIPヶ浜〜、VIPヶ浜〜」
o川*゚ー゚)o「置いてっちゃうよー!」
ドアが開くとキュートは我先にとホームへ飛び出した。
そして、振り返って僕に早く来いと催促する。
( ‐∀‐)「はいはい……よっと」
僕も軽くジャンプしてホームへ降り立つ。
すぐ後ろでドアが閉まる音がして、電車が走り出す。
o川*>ー<)o「れっつごー! 海が待ってるぅー!!」
(;・∀・)「おわっ!?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:53:59.91 ID:4+psnAiu0
電車と競争でも始めるかのようなタイミングで、キュートが僕の手を掴んで走りだした。
軽く繋いだだけでも、手の小ささと柔らかさが伝わってくる。
o川*゚ー゚)o「改札にとうちゃーく……モララー顔赤いよ、だいじょぶ?」
(*・∀・)「こ、こんな暑さの中で走らせるからだろ……」
尋ねられたけど、とりあえずそういう事にした。
キュートはそれ以上追及はしてこず、僕たちはそのまま改札をくぐっていった。
o川*゚ー゚)o「これが潮の匂いってやつかー!」
外に出ると、キュートが両手をいっぱいに広げて深呼吸をした。
駅の前にコンビニが一軒あるだけで、周りに建物は何もない。
みんなもう少し先の海水浴場へ行っているのか、人ひとりすらいなかった。
o川*>ー<)o「貸切だー! プライベートビーチだー!」
はしゃぐキュートは、残像を残して道路の向こう側へ広がる海へと駆けていった。
と、思いきや道路から砂浜へ降りる階段のところで止まり、普通に降りる。
( ・∀・)「ぷっ……階段は普通に降りるんだ」
テンションとのギャップがおかしくて、思わず吹き出してから僕も海へと向かった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:56:14.55 ID:4+psnAiu0
砂浜へと降りると、不思議な光景が目に飛び込んできた。
o川;゚ー゚)o「あつっ! あっ! あちっ! 」
キュートが残像を残しながら、砂浜を右往左往していた。
あちこちで砂が宙へ舞い上がっている。
o川;゚ー゚)o「あちっ! モラっ! たすっ! けっ! てっ!」
(*・∀・)「はっはははっはっは!!! 何やってんだよ!!!」
その様子に、おもわず声を張り上げて笑う。
今度は吹き出すなんてレベルじゃない、大爆笑だ。
o川;゚ー゚)o「海っ! 入ろうとっ! 思って靴っ! 脱いだらあつっ!」
(*;∀;)「はははっ、さっさと海、ははっ、入れ……はははっはっははは!!!」
海に入れと教えようとして、堪え切れずに声を上げてまた笑う。
笑いすぎてお腹が痛いし、涙が出てくる。
海にこんな楽しみ方があったなんて驚きだ。
o川;´ー`)o「ふいー……生き返るぅー」
波打ち際でくたびれた顔をしているキュートに感謝しよう。
目をぬぐって砂浜の真ん中へと歩きながら、そう思った。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:00:14.05 ID:4+psnAiu0
適当に平らな場所を見繕って、鞄からビニールシートを取り出して敷く。
小さい頃に遠足とかに持っていった物だけど、ふたりで使うには問題ない大きさだ。
飛ばないようにそこらの流木を四隅に置くと、鞄をその真ん中へ放り投げた。
( ・∀・)「これでよし……と」
o川*゚ー゚)o「ねー! 早くこっち来なよー!」
呼ばれるがままに振り返ると、キュートが波打ち際でぱちゃぱちゃと水を跳ねあげていた。
手に持ったままの靴や鞄の事なんてお構いなしに海を満喫している。
サンダルに履き替えてからキュートの元まで歩いて行く。
( ・∀・)「とりあえず荷物をあそこに置け。濡れても知らないぞ」
o川;゚ー゚)o「だいじょーぶだy……ひゃん!」
そう言った途端、キュートは靴を片方地面に落とした。
拾い上げようとかがんだ目の前で、靴はむなしく波にさらわれてしまう。
o川*;д;)o「あーん、じゃりじゃりのべちゃべちゃ……」
(;‐∀‐)「何がだいじょーぶ、だよ……」
指先でつまみ上げた靴から、海水が滴り落ちている。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:03:21.19 ID:4+psnAiu0
o川*;д;)o「えーい、こうなったらやけくそだー!」
(;・∀・)「ちょっ、おまっ!!」
そう言って鞄を僕に押し付けると、濡れた靴を履いて海へ入っていく。
ふくらはぎくらいまでの深さのところで、なにやら叫びながら海水を蹴りあげ始めた。
o川*;д;)o「海のばかやろー! あれお気に入りだったのにー!」
(;・∀・)「だったらなんでそんなの履いて来たんだよ……」
シートにキュートの鞄を置きながら、その光景を眺める。
晴れ渡った青空に大きな入道雲、夕方の到来を予感させる色で太陽は海を照らしている。
そして、まっさらなキャンバスのように白い砂浜の向こうで、叫ぶキュート。
(;‐∀‐)「ものすごいシュールだな……」
キュートさえいなければ、一枚の絵画のような風景だ。
いるにしても、せめて笑顔で真ん中にでも立っていればいいのに。
(;‐∀‐)「人はいないけど……一応止めてくるか」
ジーパンの裾を膝まで捲くり上げて、再びキュートの元へと向かった。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:06:16.67 ID:4+psnAiu0
o川;゚ー゚)o「はあ……はあ……まいったか」
(;・∀・)「誰がどうみてもキュートの負けだろ……」
疲れたのか気が済んだか、キュートはやつあたりをやめた。
頬をつたう玉のような汗が、日差しできらりと光っている。
o川;゚ー゚)o「今日はこれくらいで勘弁してあげるっ!」
( ‐∀‐)「まあ、そこまでして頭冷やせ。それっ」
o川;゚ー゚)o「んにゃあっ!」
海水を少しだけすくって、キュートの腕にかけた。
突然の刺激に、派手に水しぶきをあげてキュートは飛び上がる。
o川*゚ー゚)o「やったなー! このっこの!」
(;・∀・)「ちょっ、そこまでやってないだろ! こんのっ!」
o川*゚ー゚)o「キューちゃんの服を透けさせようとした罪は重いのっ!」
(;‐∀・)「いって! 目に入った!」
キュートは海水を思い切り蹴り上げて、何倍返しとも分からない反撃をしてきた。
サンダルで脱げてしまう可能性のある僕は、手で少しずつかけるしかない。戦力の差は歴然だ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:09:22.29 ID:4+psnAiu0
o川*^ー^)o「やーいやーい、ジャッジメントだー!」
(;・∀・)「似たような事出来るからって……こんにゃろ!」
多少濡れるのを覚悟で、僕は渾身の反撃に出た。
その場でかがみ込んで、腕を深く海の中へ突っ込む。
そして、思い切り海水をすくい上げてキュート目がけてかけた。
o川;゚ー゚)o「なにぃっ!?」
完全に調子に乗っていたキュートは、避けるタイミングを逃した。
服が透けるほどじゃないけど、海水でべとべとになっていい薬になる。
しかし、僕のそんな思考を読んだかのようにキュートは言い放った。
o川*゚ー゚)o「モララーは、いつからキューちゃんが海じゃ速く動けないと思ってたの?」
(;・∀・)「なん……だと……?」
海水のカーテンが、淡いオレンジ色にきらめいてキュートを覆う。
それが取り払われた瞬間、遥か向こうにキュートの姿があった。
海の遥か向こうの、水深の深いところに。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:12:09.26 ID:4+psnAiu0
o川*゚ー゚)o「ふははは! 見誤ったなモラr」
その言葉を最後に、水しぶきが上がってキュートは見えなくなった。
(;‐∀‐)「どうみても見誤ったのはお前だろ……」
平泳ぎで懸命に戻ってくる光景は、滑稽を通り越してもはや哀れだ。
岸に泳ぎ着いたキュートは、息を切らして僕の元へ歩いてくる。
体力自慢のキュートといえど、さすがに着衣水泳はきついものがあるらしい。
o川*;д;)o「あぇぇ……」
(;・∀・)「聞くけど、着替えは……?」
o川*;д;)o「水着だけぇぇぇ……」
(;‐∀‐)「だろうね……」
海水浴に、普通の服の着替えを持っていく人はそうそういないだろう。
どうするか考えながら、とりあえずシートのところまでキュートを連れていく。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:15:09.34 ID:4+psnAiu0
(;・∀・)「一応、体拭けよ。服はあきらめろ」
o川*;д;)o「あぅぅ……」
タオルを放り投げて渡しても、放心状態なのか反応が無い。
いつまでも幽霊の様に手を前に突き出して、半泣きで弱弱しく声を出すだけだ。
ふたつ結びの髪と、指の先からぽたぽたと雫が垂れていく。
(;‐∀‐)「……ったく、いくら夏でも風邪ひくぞ」
o川;゚ー゚)o「!!!???」
頭にかかったままのタオルで、キュートの頭を拭いてやる。
どうやって拭けばいいのか分からないので、優しく押し当てて水気を取っていく。
キュートは驚いたような顔をして手を頭に伸ばしかけたけど、すぐに下ろした。
o川* ー )o「あっ……」
( ・∀・)「動くな、もうすぐで終わるから」
ほんの少し、キュートの頭がうなだれて体が離れていく。
それを追いかけるように動いて、ちょっとだけ力を込めて離れないようにした。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:18:17.01 ID:4+psnAiu0
( ・∀・)「ほら、終わったぞ。さすがに体は自分で拭いてくれよ」
o川*゚ー゚)o「あ……うん」
タオルを手渡し、振り向いて鞄の中からもう一枚タオルを出して自分の体を拭く。
キュートほどではないけど、僕の体も拭かないといけない程度に濡れていた。
(;・∀・)「まいったな、この時間で乾くかな……」
僕を後ろから照らす太陽はすでに、青空をオレンジと薄紫に染め始めている。
あとどのくらいで沈むのだろう、そう思い再び海の方へ振り向いた。
o川* ー )o「……」
太陽よりも、タオルを頭にかけて呆けているキュートが先に目に入った。
何故かさっきまで僕がしていたように、手を頭に置いている。
(;・∀・)「……何やってんの?」
o川;゚ー゚)o「ふぇっ!? い、いやっ、別に何でもない!」
はっとしたように、慌ててタオルで体を拭き始める。
夕日のせいか、その顔はほんのり赤く染まって見えた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:18:29.28 ID:vlgTRgPpO
しえん
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:21:13.95 ID:4+psnAiu0
( ・∀・)「変な奴……そうだ、服の事なんだけど」
o川;゚ー゚)o「う、うんっ!」
( ・∀・)「この時間じゃ乾きそうもないし、冷えてくるから着替えよっか」
o川;゚ー゚)o「え……でもキューちゃん着替えなんて……」
がしがしと体をこすっていた手がぴたり、と止まる。
一息ついて、キュートの疑問の答えを口にした。
( ・∀・)「僕の着替えだよ。大きいだろうけど、ベルト貸せば下も大丈夫でしょ。
その下に水着を着ればなんとかなりそうだし」
o川*゚ー゚)o「モララーだって濡れてるよ……?」
( ・∀・)「いいって。大体そんな格好で……」
言いながらキュートの今の有様を見ると、タンクトップが透けていた。
悲しいかな、大きな胸を包む水色の下着に自然と目が行ってしまい、慌てて目を逸らした。
( //∀/)「そ、そんな格好でいても……」
o川*゚ー゚)o「ん、どうしたの?」
そう言うと、キュートはさっきまでの僕の視線を追うように胸元を見る。
気付いたらしく、焦って腕で覆うように胸を隠した。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:24:08.14 ID:4+psnAiu0
o川*//д/)o「ごっごっごごごごごごめん!!!」
( //∀/)「いやっ、その、そんな反応されると、か、かえって恥ずかしい……」
o川*//д/)o「すっ、すぐ着替えるから!」
そう言うなり、キュートは僕の目の前でタンクトップを脱ごうとする。
裾を掴んだ手をほとんど反射的に握りしめて、制止させた。
( //∀/)「バカバカバカッ!!! こんなとこで脱ぐな!」
o川*//д/)o「どどっどっどどどこで脱げばいい!?」
( //∀/)「道路の横で僕がシートで囲って見えないようにするから!
そこに行くまで頼むから脱がないでくれ!」
o川*//ー/)o「わ、分かった!」
真っ赤な顔のままパニック状態のキュートは、砂塵を巻き上げて消えた。
着替えと敷いていたシートを持って、僕も彼女のいるであろう道路の方へ走りだした。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:27:12.56 ID:4+psnAiu0
腕を胸の前で組んで、キュートは壁に寄りかかって僕を待っていた。
駆け寄って僕の服とズボンから取ったベルトを渡す。
(*・∀・)「はい、これ着替え」
o川*゚ー゚)o「うん、ありがと」
心なしかまだ顔が赤いように見えたけど、態度は普段のキュートに戻っていた。
一連の出来事のせいか、走ったせいか。対照的に僕の顔はまだ熱を帯びている。
o川*゚ー゚)o「このまま立ってればいい?」
この海岸は、道路より低い場所に広がっている。
海岸に降りるには、あちこちに設置してある階段を使うしかない。
つまり、道路のすぐ横は海岸から見ると壁のようになっている。
( ・∀・)「うん、……よっと」
だから、僕が正面からキュートを隠すようにシートで囲えば、即席の着替え部屋の完成だ。
上は僕がなんとしても死守するし、横はだれもいない。とりあえず問題はないだろう。
「それじゃ、ちょっとだけ頑張っててね」
シートの向こうからは、その声を最後に何かが動く音しか聞こえなくなった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:30:10.77 ID:4+psnAiu0
(#・∀・)「ふんぬぬぬぬ……」
両腕と両足を目いっぱい広げて壁に付ける。
自分の体より大きいシートを押さえるのは、思った以上にきつかった。
しかし、こうしないとキュートが着替えるスペースが確保できない。
(#・∀・)(早くしてくれ……)
幸い、キュートはさほど体が大きい訳じゃない。身長は僕の肩より少し大きいくらいだ。
その小さな体がもぞもぞ動くのを、シート越しに感じる。
よく考えればシート一枚隔てただけで、僕とキュートはものすごく接近している。
(*・∀・)「……」
脳裏に浮かんだのは、目の前で僕を見つめるキュートの顔。
そこから先程の光景、更には部屋での一件がスライドショーのように頭をかすめた。
(;・∀・)「はっ! いや、待て待て待て。キュートだぞ?
あのキュー……」
一瞬よぎった思考に、思わず言葉を飲んだ。
そんな風に考えた事が、自分でも信じられなかった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:33:34.31 ID:4+psnAiu0
他ならぬキュートだからそう思うんじゃないか。
そんな事を考えた自分が、信じられなかった。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:36:43.04 ID:4+psnAiu0
( ・∀・)「……」
「着替え終わったよモララー。モララー?」
(;・∀・)「っ! ごめんごめん」
キュートの声で我に帰って、シートを取り払う。
o川;^ー^)o「たはは……すっごいだぼだぼ」
シャツの襟を軽く摘まんで、キュートは困ったように笑った。
まるでクラブにいるラッパーの格好のようで、かなりアンバランスだ。
(;・∀・)「ははは、ぜっんぜん似合ってないな。下は大丈夫か?」
o川*゚ー゚)o「ベルトぎゅーって絞めたから大丈夫!」
そう言って両手を胸の前でグッと握って見せる。
ヘアゴムの飾りが少し揺れて、夕日できらりと光った。
( ・∀・)「よかったよかった。んじゃ、脱いだやつ鞄に入れてきな」
o川*゚ー゚)o「うん!」
走りづらいのか、普通の速度で荷物のところへ走っていく。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:39:48.43 ID:vlgTRgPpO
しえ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:40:04.86 ID:4+psnAiu0
o川;゚ー゚)o「あっ!」
鞄に服を閉まっていたキュートが、急に大きな声を出した。
( ・∀・)「どうした?」
僕も荷物のところに辿り着き、後ろから声をかける。
o川;゚ー゚)o「え、えーと……そのー、うん」
( ・∀・)「気になるじゃんか、早く言えよ」
o川;゚ー゚)o「こ、こんな物が……」
キュートが広げて見せたのは、ピンク色のビキニだった。
なんでこんな物を見せるのか、しばし考え込む。
さっきまでの自分の発言を思い返して、合点がいった。
( ・∀・)『僕の着替えだよ。大きいだろうけど、ベルト貸せば下も大丈夫でしょ。
その下に水着を着ればなんとかなりそうだし』
(;・∀・)「しまった……服の下に何も着てないのか」
o川;゚ー゚)o「よ、よろしければもう一回頑張っていただきたいなー、なんて……」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:42:05.98 ID:4+psnAiu0
(;‐∀‐)「このまま帰らせる訳にもいかないよな……」
o川;゚ー゚)o「大丈夫なの……?」
(;‐∀‐)「やれるかやれないかじゃない、やるんだ」
砂浜に置いたシーツを再び持って、道路の方へ歩いて行く。
正直腕はぷるぷるしているけど、やれない事もない。
「ありがと……でも、ごめん」
後ろからキュートの申し訳なさそうな声が聞こえた。
らしくないな、そう思いながら振り返って話しかける。
( ‐∀‐)「お前そんな奴だったか? いつもみたいに
『キューちゃんの悩殺バディを守るためによろしく! 覗いちゃダメだぞ?』
とか言ってればいいんだよ」
o川;゚ー゚)o「ん……でも……」
それっきり、キュートは何も言わなかった。
壁に辿り着いて、再び僕はキュートの体をシートで囲んだ。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:45:04.90 ID:4+psnAiu0
(;‐∀‐)「このまま帰らせる訳にもいかないよな……」
o川;゚ー゚)o「大丈夫なの……?」
(;‐∀‐)「やれるかやれないかじゃない、やるんだ」
砂浜に置いたシーツを再び持って、道路の方へ歩いて行く。
正直腕はぷるぷるしているけど、やれない事もない。
「ありがと……でも、ごめん」
後ろからキュートの申し訳なさそうな声が聞こえた。
らしくないな、そう思いながら振り返って話しかける。
( ‐∀‐)「お前そんな奴だったか? いつもみたいに
『キューちゃんの悩殺バディを守るためによろしく! 覗いちゃダメだぞ?』
とか言ってればいいんだよ」
o川;゚ー゚)o「ん……でも……」
それっきり、キュートは何も言わなかった。
壁に辿り着いて、再び僕はキュートの体をシートで囲んだ。
36 :
ミスった……:2010/08/25(水) 22:45:56.93 ID:4+psnAiu0
「モララーいる?」
しばらく経って、キュートの動きが止まった。
そして、ぽつりと僕の名前を呼んだ。
(;・∀・)「いない訳ないだろ……」
「そっか、そうだよね」
( ・∀・)「どうした? もう着替え終わったのか?」
「うん。それより、聞いて」
いつもと変わらない声で放たれた、言葉に込められた真意を僕は汲み取れなかった。
お構いなしと言わんばかりに、キュートは話を続けた。
「今日、楽しかった?」
( ‐∀‐)「何言ってんだよ、そうじゃなきゃ途中で帰ってるさ」
「あはははは、モララー楽しかったんだ。よかったぁ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:48:15.75 ID:4+psnAiu0
「わたしもね、楽しかった。モララーと海に来れて、すっごい楽しかったよ。
だからこそ、少しでもいいからもっと楽しんで欲しくて、迷惑かけたくなくて。
申し訳なくて……いつもみたいになんて出来ないよ」
カラフルだったシートは、いつの間にかオレンジ一色に染め上げられていた。
それをキュートの顔を見るために降ろそうとする。
「ダメ……恥ずかしいから、ダメ」
( ‐∀‐)「……」
照れを含んだ僕を制する声に、手を止めて答えた。
沈黙を話を続ける事への肯定と受け取ったのか、話を再開する。
「たまには……真面目な事言ってみようかな」
深く息を吸い込んでは吐き出す音が、波の音に混じって聞こえてくる。
よし、と小さく呟く声がして、シートの上からキュートの手が出てきた。
(;・∀・)「うわっ!」
シートを取り払って、中からキュートが飛び出してきた。
真っ直ぐと海の方へ小走りで駆けていく。
やがて、太陽を背負ったように見える位置でこっちを振り返った。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:48:57.35 ID:cAK+sBsj0
こんな青春時代を送りたかった……
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:49:14.76 ID:cTqw03+1O
o川*゚ー゚)o支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:51:37.14 ID:4+psnAiu0
o川*^ー^)o「いつもありがと! モララーと一緒にいれて楽しいです!
ずっと一緒にいたいです! これからもよろしくお願いします!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:54:07.58 ID:4+psnAiu0
満面の笑みを浮かべて、夕日よりも赤く耳を染めて、そう言った。
振り向いたキュートの髪が、夕日に透けてきらきらと輝く。
それが、今まで見たどんな物よりも綺麗に見えた。
( //∀/)「え……あ……」
別に激しく動いた訳でもないのに、鼓動が一気に高鳴る。
そして、収まるどころかますます強くなっていく。
その原因から目が離せないまま、僕はその場で棒立ちになっていた。
o川* ー )o「あー、はずかし……」
キュートは手で顔を扇ぎながら、荷物の置いてあるところへ歩いていく。
相変わらず耳は真っ赤だけど、逆光でその表情は窺い知れない。
o川* ー )o「もー、恥ずかしいからしゃきっとして! 帰ろ!」
自分の鞄を持って、キュートは僕にそう促す。
僕が近付くと、こっちも見ないでさっさと先に行ってしまった。
その背中を、すでに強く脈打つ心臓を抱えて走って追いかけた。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:57:13.79 ID:4+psnAiu0
「なあ……なんで置いていくんだよ」
「だって顔見れないもん! 恥ずかしいよ!」
「僕だって恥ずかしいよ!」
「んー! そういう事言われるともっと恥ずかしい!」
「あっ……消えやがった」
「……なんだよ、一緒にいたいって言ったくせに」
「いつも僕の事振り回してばっかで、あきれるような事してばっかで」
「そのくせ、時々すごい女の子らしいとこ見せて」
「ずるいんだよ……まったく」
「……」
「好き……なのかな」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 23:00:09.18 ID:4+psnAiu0
o川*゚ー゚)oは残像のようです
第五話 ふりむいた君の輝き
終わり
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 23:06:44.66 ID:4+psnAiu0
試験やら帰省やらで一か月ほど間が空きましたが、これで第五話終了です。
次回の投下時期は未定です。なるべく早く投下できるよう頑張ります。
残像のようですは全十話予定なので、残り半分となりました。
ここまでやってこれたのも、少ないながら応援してくれた人たちのおかげです。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
最後に質問、感想、批評等ありましたら気軽に書いていってください。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 23:07:46.80 ID:cAK+sBsj0
乙〜
こういう普通の青春をしたかったぜ
モララーの歌ってた曲って作者オリジナルなのかい
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 23:12:44.27 ID:4+psnAiu0
>>45 モララーが歌っていたのはBase Ball Bearというバンドの「レモンスカッシュ感覚」という歌です。
この作品のタイトルは全部このバンドの曲の歌詞から取っています。
世界観も大きく影響を受けていて、作中に歌詞が出てたりしてます。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 23:17:20.99 ID:cAK+sBsj0
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おつおつ!
たのしみにしとるよー!