ここはとある家の中
大きな大きな都市にある、小さな小さな家の中
ここには二人の男女が住んでいます
少し無口な男の人の名前は内藤ホライゾン
愛称はブーン
おしゃべりな女の人の名前はツンデレ
愛称はツン
ξ;゚听)ξ「…」
(;^ω^)「…」
ξ;゚听)ξ「…当たって…」
(;^ω^)「いるおね」
ξ;゚听)ξ「キャアアアアアアアアアア!!!!11111宝くじの一等よ!!!!!111111234」
(;^ω^)「…」
ξ;゚听)ξ「ちょっと!!!111アンタも喜びなさいよ!!!!!」
(;^ω^)「喜んではいるお…」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:45:13.04 ID:Bsp4vUzX0
ξ;゚听)ξ「と、とととりあえずどうしようかしら!まままずは交換だけど」
(;^ω^)「う、うーん・・・まずは改築して豪華な屋敷でも立てて別荘建てて」
ξ;゚听)ξ「そんなことしてたらすぐなくなるわよ!」
(;^ω^)「…」
ξ;゚听)ξ「とりあえず交換して・・貯金よ、貯金!」
(;^ω^)「…そうするかお」
――――――――――――――
ブーンとツンの散策のようです
#1 アスキーアート街
ξ゚听)ξ「ふう、ようやく落ち着いたわ・・」
( ^ω^)「・・・しかし、いきなりあんなお金が手に入るとは思わなかったお・・」
ξ゚听)ξ「そりゃそうよ、宝くじなんだもの。
…でも、これでアナタが仕事を探す必要もなくなったわよ」
( ^ω^)「そうだおね。これからどうするお?」
ξ゚听)ξ「この街、アスキーアート街は色々不思議な場所が多いわ。
まだヘンな遺跡が残ってたり、なんかヘンなローブ被ってる人達が歩いてたり…」
( ^ω^)「最近は不思議なロボットが道を掃除したりしているお」
ξ゚听)ξ「・・アナタも私も時間に余裕ができるから、その時間で…」
( ^ω^)「その時間で?」
ξ゚听)ξ「色々な場所を探検するのよ!!」
(;^ω^)(子供みたいな事を言うお…)
ξ#゚听)ξ「何か言った!?」
(;^ω^)「な、何も言ってないですお」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:47:20.53 ID:Bsp4vUzX0
――次の日の昼
ξ゚听)ξ「ねえねえ、あのレストラン見てよ!面白そうじゃない?」
(;^ω^)「・・ここはどこだお。どこまできてるんだお」
ξ゚听)ξ「ちょっと色々な乗り物に乗ってやってきただけじゃない!」
(;^ω^)「ちょっと、って量なのかお・・どうやったら家へ帰れるかも分からなくなってきたお」
ξ゚听)ξ「それよりほらほら、見てよ!あの看板!『ビロード・レストラン』だって!
面白そうだし、あそこに行って何か食べてみましょうよ!」
( ^ω^)(…まあ、お腹も空いてるし入ることにするかお)
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:47:50.03 ID:Bsp4vUzX0
―――
( ><)「いらっしゃいませなんです!」
( ^ω^)(・・・自分とツン以外に誰も客がいないお)
ξ゚听)ξ「ねえ、この『ビロードスペシャル』って料理、どういう料理なの?」
( ><)「わかんないんです」
ξ゚听)ξ「えっ」
( ><)「わかんないんです」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…まあ、その料理をお願いするわ」
( ><)「かしこまりましたなんです!」
――
ξ゚听)ξ「…不思議な味だったわね」
( ^ω^)(思ったほどひどい味じゃなかったからよかったお…)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:48:35.72 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「・・あら?」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「あそこにいる人達…何か話しているみたいよ」
(;´∀`)「…お願いです!アナタはモララーとお知り合いなのでしょう!?」
_
( ゚∀゚)「確かにモララーは知っているが…彼の『企み』なんてものは知らないよ』
(;´∀`)「じゃあ、せめて彼がどこへ行ったのか・・知ってることだけでも!」
_
( ゚∀゚)「悪いが、今私は急いでいるんだ。
キミの質問にも答えたいが、それはもうしばらく後にして欲しい」
(;´∀`)「ちょっと、待って下さ・・うわっ!」
ズシャァァー
ξ゚听)ξ「大変、あの人転んじゃったわ!」
( ^ω^)(カバンから凄い量の紙がこぼれ落ちたお…)
ξ゚听)ξ「拾うのを手伝いに行きましょ!」
( ^ω^)「そうするお」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:48:52.67 ID:5cNQnY400
なんぞこれw
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:49:18.05 ID:yAC5OOnJ0
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:49:19.25 ID:Bsp4vUzX0
(;´∀`)「あっ…どうもすみません」
ξ゚听)ξ「気にしないで。それにしても凄い量ね」
(;´∀`)「ええ、本当に凄い量です。早くこれの謎を解き明かさなくては・・」
( ^ω^)「え?」
ξ゚听)ξ「?」
( ´∀`)「…この書類は、兄が残したものなんです。」
ξ゚听)ξ「お兄さん?」
( ´∀`)「ええ。」
( ^ω^)「さっきのはただ事じゃない雰囲気だったお。良かったら事情を訊かせてもらえないかお?」
( ´∀`)「いいですとも。この話はできるだけ外(ほか)の人に知ってもらいたい」
( ^ω^)「…?」
―――
#2 モララーの書類
―――
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:49:51.04 ID:Bsp4vUzX0
( ´∀`)「申し遅れました、僕はモナーと申します。」
( ^ω^)「そういえば名前を名乗り忘れてたお。自分は内藤ホライゾン、ブーンと呼んで欲しいお」
ξ゚听)ξ「私はツンデレ。ツンと呼んで欲しいわ」
( ´∀`)「分かりました。では、この書類についてなのですが…
これは兄が残した、どうやらとても重要な書類みたいなんです。」
( ^ω^)「設計図のようなものもありましたし、よく分からない単語がズラッと書かれているのも見えましたお」
( ´∀`)「ええ。主に機械や薬の事が書かれているみたいです」
ξ゚听)ξ「へぇ〜・・・」
( ´∀`)「…この書類の話をする前に、兄の話からしなくてはならないようです。
少し長くなりますが、宜しいでしょうか?」
ξ゚听)ξ「ええ、大丈夫よ」
( ´∀`)「分かりました。」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:49:54.36 ID:5cNQnY400
しえん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:51:00.79 ID:Bsp4vUzX0
( ´∀`)「…兄と僕とは、少し年が離れています。
僕の両親は貧乏でしたので、僕と兄は二人で生活していました。」
『僕には友達が居ましたが、兄は友達が居なく・・小さい頃、いつも虐められていたそうです。』
( ^Д^) 「やーい、貧乏ー!乞食ぃー!」
(;・∀・)「や、やめてくれよ!」
(’e’) 「なんだよ、乞食のクセに抵抗するのかよ!」
( ^Д^)「お前ら、やっちまえ!」
『そのせいなのか、兄はあまり他人と喋ることは無く…僕に対しても殆ど話しかけることはありませんでした。』
( ´∀`)「ねえねえおにいちゃん、このおもちゃ…」
( ・∀・)「・・・」
『ある日、兄が用事で出かけ、友達も皆用事で遊べなかった時がありました。
その時、僕は兄の部屋へ興味本位で入り…不思議な書類を見つけたのです。』
『その時見つけた書類は、色々な絵や、難しい内容の文がかかれていました。…今あなた達が拾ってくれた、この書類の様に。』
『当時の僕はあまり内容が読めなかったのですが、兄がどんな事を書いているか気になったので…
僕は兄の書類を少し取り、自分の部屋へ持って入ろうとしたのです。』
『その時、兄が帰ってきました。
兄は、僕が持っていた書類を見つけた途端僕を強く叱りました。』
( ´∀`)「なにこれ、"バクダン"…なんだろう、それ?
あれ、おにいちゃん?"バクダン"って…」
(#・∀・)「モナー…お前…何をしている…!!」
(;´д`)「え?」
(#・∀・)「返せ・・俺の書類!!」
『兄は無口でしたが、僕を叱るような事はありませんでした。
ですが…その時、兄は確かに怒り、僕を睨み付けました。』
(#・∀・)「二度と…こんな事を…するんじゃ…ない…!!!」
(;´д`)「ご・・ごめんなさい・・」
『兄は書類の枚数を一枚一枚数え、そのまま兄の部屋へ入りました。』
『…それから数日後、昔兄を虐めていた人達はその頃既に別の国や街で働いていたそうですが…
その人達がこの街へ帰って来て、しばらくここで過ごす事になったそうです。』
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:53:13.95 ID:Bsp4vUzX0
『兄が私事で出かけるとき、兄はいつも僕と一緒に出かけるようにしていました。
その日、兄はまた僕を連れて買い物に行ったのですが…その帰り、僕たちは昔兄を虐めていた人たちとばったり会ったのです。』
( ^Д^)「よう、久しぶりだな。」
(;・∀・)「うっ…」
( ^Д^)「おう、なんだそのヘンな鞄は。ちょっと見せてみろよ」
(;・∀・)「やめ…」
( ^Д^)「この鞄の中身はっと… お、これは何だ?お前昔もこんな紙を持ち歩いていたな・・」
(;・∀・)「それは…」
( ^Д^)「…いい事思いついた。
丁度ここは橋。下は川が流れている」
(;・∀・)「おい、やめろ!」
( ^Д^)「…この紙クズを捨てたら…お前はどんな反応をするんだろうな!ハハハ!」
(#・∀・)「やめろおおおおおおおおおおおおおおお!」
(;^Д^)「うおっ!?」
『その時、僕は初めて他人に暴力を振るう兄を見ました。
兄は、男を蹴り倒した後、凄い形相で紙を拾い…僕の手を引っ張り、家へ帰りました。』
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:53:52.01 ID:Bsp4vUzX0
『そしてそれから暫くして、僕が十五歳になった時に…』
( ・∀・)「…父さん達もお金を送ってくれる。もうお前は一人で過ごせるよな?」
(;´д`)「え?う、うん…」
( ・∀・)「これから俺は、この紙に書いた場所へ引っ越す。」
(;´д`)「え?」
( ・∀・)「父さん達とも話はつけ、俺も用意を済ませた。
俺は俺の目標を果たしに行く」
―――
( ´∀`)「そう言い残し、兄は去りました。」
( ^ω^)「ふむ…」
( ´∀`)「それから長い月日が経ち、彼の居なくなった部屋を本格的に掃除しようとしたとき…この書類を見つけたのです。
それがこの書類です」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:57:05.64 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「その書類に、そんな過去があったのね…」
( ´∀`)「書類を見つけたとき、僕はこの書類をよく調べ、ここに書かれてあるものの正体をある程度見つけることができました。」
( ^ω^)「…その正体とは?」
(;´∀`)「この書類には、毒薬の作り方と爆弾の設計図が書かれています。」
ξ;゚听)ξ「!」
(;´∀`)「僕はすぐさま彼が書き残した場所へ向かいましたが…
蛻(もぬけ)の殻でした。」
( ^ω^)「それは…」
(;´∀`)「僕は彼が辛い思いをしている所をよく見かけました。
…今も、彼は行方不明です。」
ξ;゚听)ξ「…」
( ´∀`)「両親は『兄は"自分の夢を追いかけている"そうだ』、と言っていました。
両親も、兄が何をしようとしているかは知らないそうです。」
(;´∀`)「僕は、兄がこの街に復讐しようとしている気がするのです。
…先ほど僕が話していた人は、兄の古い知り合いです。僕は、彼が兄の行方を知らないか訊きたかったのです」
( ^ω^)「…」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:57:49.95 ID:Bsp4vUzX0
( ´∀`)「…日が暮れてきましたね。
あなた達は遠くから来たようですし、僕の家で泊まられてみては?」
ξ゚听)ξ「え?どうして遠くから来たことを…」
( ´∀`)「あなた達から懐かしい匂いがします。昔兄と一緒に乗った、電車の匂いが・・。
この近くの電車は、独特の匂いがしますからね」
( ^ω^)(すごい嗅覚だお・・)
ξ゚听)ξ「まあ、とにかく。
私達が特に困るようなことは無いし・・いいでしょ、ブーン?」
( ^ω^)「お言葉に甘えますお」
( ´∀`)「では、僕の家まで案内しますね」
――その日の深夜
( ^ω^)(…)
ξ゚听)ξ「ねえ、ブーン。」
( ^ω^)「どうしたお?」
ξ゚听)ξ「モナーさんのお兄さん…モララーさんの事、どう思う?」
( ^ω^)「…」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 08:57:52.99 ID:5cNQnY400
ほう
おお、
>>1生きてたか 昨日寝落ちして続き気になってたわw
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:00:53.03 ID:Bsp4vUzX0
>>19 十分寝たので多分今回はちゃんと書ける…と思います
前回の分を、修正を含めつつ投下中です
ξ゚听)ξ「どうしたの?」
( ^ω^)「いや…まだよく分からないお。モララーさんに会って、真相を聞くまでは」
ξ゚听)ξ「…?」
―――
#3 調査
―――
( ´∀`)「おはようございます」
( ^ω^)「おはようお」
ξ゚听)ξ「おはようございます」
( ^ω^)「モナーさん…今日はどうする気だお?」
( ´∀`)「一応、念のために兄が書き残した場所へもう一度行くつもりです」
( ^ω^)「よければ、ご一緒しますお」
( ´∀`)「それは有難い。是非ともお願い致します」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:02:03.87 ID:Bsp4vUzX0
――――
( ´∀`)「ココが、兄が『引っ越す』といっていた場所なのですが」
( ^ω^)「玄関まで埃だらけだお…確かに、だれも居る様子はないお」
ξ゚听)ξ「でも、鍵は渡されたのよね…」
( ´∀`)「ええ。ここにある鍵は兄から渡されたものです」
( ^ω^)「…モナーさんがココへ来た時、家の奥までくまなく探索しましたかお?」
( ´∀`)「いえ。埃がたまっていて、靴のないこの家を見た途端『この家には誰も住んでいない』と思ったので…
玄関と近くの数部屋だけ見て、そのまま帰りました。」
( ^ω^)「ちょっとこの家を捜索してみるのはどうですお」
( ´∀`)「えっ?」
( ^ω^)(もしも、モララーさんがモナーさんに『自分がココに住んでいる』と思い込ませようとする為だけに、この家を手に入れたのなら…
こんな大きな家は選ばなかったはずだお)
( ^ω^)(それに、埃の量も…。
確かに至る所に誇りはあるけれど、数年放置していたのならもっと酷くなっているハズだお)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:03:35.10 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「あら…ここにあるのは何かしら?」
( ´∀`)「え?」
ξ゚听)ξ「ほら。何かの本と・・書類が沢山」
(;´∀`)「え!? 本当ですね。これは…
兄の部屋にあった書類と似たようなことが書かれているみたいですね。薬の用法について色々書かれています」
ξ゚听)ξ「!」
( ´∀`)「ですが、これは…毒薬の作り方、というよりもそれぞれの草や薬の効果について書かれているようですね」
( ^ω^)(…)
ξ゚听)ξ「どうやら、モララーさんはここで暮らしていた事があるみたいね」
( ´∀`)「ええ、その様ですね…。」
おや?この大きな紙は…この街の地図のようですね。…この家の近くにチェックが入っていますね」
( ^ω^)「そこに行ってみるのはどうだお?」
( ´∀`)「そうですね。何か手がかりが掴めるかもしれません」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:04:36.35 ID:Bsp4vUzX0
―――
( ^ω^)「地図の示す場所はここら辺のようだお」
ξ゚听)ξ「ここは…広い森林ね」
( ´∀`)「ここには色々な噂があります。
地下に遺跡があるだとか、何でも治す薬があるとか…」
ξ゚听)ξ「へえ〜…」
( ´∀`)「実際、ここに生えてる草はすごい効果のもあったみたいです。
両親が元気だった頃、兄が怪我をしたときに父さんがここにある赤色の草を磨り潰して傷口に塗ったそうです。
下手な薬より、よっぽど効果があったとか」
( ^ω^)「…」
( ´∀`)「…兄も、ここの草を摘みに来たのでしょうかね」
――――
( ´∀`)「あの森林では、詳しい情報は分かりませんでしたね…」
( ^ω^)「モララーさんの家の中にも、特にめぼしいものはこれ以上はないようだお」
ξ゚听)ξ「う〜ん…」
( ´∀`)「まあ、日も暮れてきましたし。
ここは一旦、休んだ方がよさそうです」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:07:20.98 ID:Bsp4vUzX0
―――その日の深夜
ξ゚听)ξ「うーん…今日も特に対した情報は無かったわね。」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「どうしたの?」
( ^ω^)「この街は、色々な謎や不思議な場所が沢山あるんだお」
ξ゚听)ξ「え?」
( ^ω^)「ここの辺りには、地下の方に様々な遺跡があったといわれていて…
中には、色々な情報が残されている遺跡もある、といわれているお」
ξ゚听)ξ「そういえば、そんな感じのことを聞いたことがあるわね。
でも、遺跡の上に街が作られた今、その遺跡を調査するのは中々難しいって…」
( ^ω^)「そして、この街には未解明の植物も沢山あるから、
小さい子供は入っちゃいけない、という森林も沢山あるといわれてるお。
今日行ったあの森林も、子供は奥のほうへ行っちゃ駄目といわれている場所だったお」
ξ゚听)ξ「…?」
( ^ω^)「…」
―――――
#4 家族
―――――
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:08:25.61 ID:Bsp4vUzX0
( ´∀`)「おはようございます」
( ^ω^)「おはようお」
ξ゚听)ξ「おはようございます」
<ピンポーン
( ´∀`)「・・おや?誰だろう」
――――
( ´∀`)「あなたは!」
_
( ゚∀゚)「この前は済まなかったね、どうしても急いでいたものだったから。」
( ´∀`)「…あなたは、兄の場所を知っているのですか」
_
( ゚∀゚)「ああ、知っているとも。 だが、その前にこの前の話について聞かせて欲しいんだ。
キミが"企み"といっていたことが凄く引っかかっているんだ」
( ´∀`)「分かりました。立ち話も何ですから、中へどうぞ…」
_
( ゚∀゚)「失礼するよ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:09:25.84 ID:Bsp4vUzX0
―――
_
( ゚∀゚)「…そういう事だったのか。」
( ´∀`)「僕は…兄に会って、何をしようとしているのか知りたいのです」
( ^ω^)(…)
_
( ゚∀゚)「私は、彼の旧い友達だ」
ξ゚听)ξ「…」
_
( ゚∀゚)「彼とは、今でも付き合いのある友達だ」
( ´∀`)「…?」
_
( ゚∀゚)「モナー君、そしてそこのお二方。キミ達をモララーの居る場所へ連れて行こう。」
( ^ω^)「!」
_
( ゚∀゚)「…今、彼の本当の顔を見るときが来たのだろう」
( ´∀`)「え?」
_
( ゚∀゚)「…歩きがてら、彼の目的について話していこう」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:11:09.10 ID:Bsp4vUzX0
_
( ゚∀゚)「…確かに、彼は小さい頃虐められていた。それは大きな心の傷になったのだろう」
( ´∀`)「…」
_
( ゚∀゚)「だけど、彼は虐められるもっと前から、ずっと思い続けていたことがあった」
( ^ω^)(…やはり!)
_
( ゚∀゚)「…彼は無口だったからな。あまりそういうことを言わなかったし、キミやご両親にもそういったことを伝えなかったのだろうな」
(;´∀`)「どういうことですか?」
_
( ゚∀゚)「キミたち家族は元々貧乏というような家庭ではなかった。
だが、キミが生まれてから少し経った頃…父親が途中で病気にかかってしまい、マトモにお金を稼ぐことができなくなってしまったんだ」
(;´∀`)「…」
_
( ゚∀゚)「モララーが一番気にし続け、ずっと悩んでいたのは
決して、虐められていたことなんかではなく…」
ξ゚听)ξ(そうか、ブーンが言っていたことは…)
_
( ゚∀゚)「彼の父親と、ずっと貧しい思いをしていたキミのことだったんだよ。」
( ´∀`)「!!!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:13:51.51 ID:Bsp4vUzX0
『彼はずっとキミとキミ達の父親のことを気にしていた』
( ・∀・)「なあジョルジュ…」
_
( ゚∀゚)「どうした?」
( ・∀・)「俺の親父が病気にかかった…今じゃ治す術は無いんだとさ」
_
(;゚∀゚)「!!」
( ・∀・)「父さんはすぐ死ぬわけではないそうだが、体を動かすことは難しいらしい。
これからは母さんが一人で働くことになるそうだ。」
_
(;゚∀゚)「…」
( ・∀・)「母さんだけでは金を稼ぐのは難しい…
俺は虐められようと貧しくなろうと平気だが、弟は辛い思いをすることになるのだろう」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:14:50.83 ID:Bsp4vUzX0
『だが、あいつは不屈の意思を持っていた。父親が病にかかってから数年経ち、モララーは言ったよ』
( ・∀・)「なあ、ジョルジュ。北の方にある森を知ってるか?」
_
( ゚∀゚)「え?」
( ・∀・)「…あの森には遺跡があるという噂があっただろ。
で、遺跡の中には色々な薬の作り方とかが書いてあるって話があっただろ」
_
( ゚∀゚)「ああ、聞いたことがあるな」
( ・∀・)「見つけてきたよ、地下の遺跡を」
_
(;゚∀゚)「!?」
( ・∀・)「だけどな…色々なものに埋まっていたり、壁に閉ざされていたりしているんだ。
大分複雑な場所にあったから、外の人に助力を求めるのは難しいから…
爆弾を作ってみることにしたよ」
_
(;゚∀゚)「すごい行動力だな…」
( ・∀・)「何だってするさ…そして父さん達ともう一度一緒に暮らすんだ。不自由なく、ね」
_
( ゚∀゚)「…」
( ・∀・)「不治の病といっても、まだ父さんは生きてる。
それに、たとえ父さんが死んだとしても…タイムマシンでも作り出して、未来から助けに来てみせる」
_
( ゚∀゚)「… 俺も手伝うよ。遺跡の探索」
モララーいいやつすぎるだろ…
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:16:27.82 ID:Bsp4vUzX0
――
_
( ゚∀゚)「見上げた根性だよ。子供の頃からずっとキミ達を救う方法を探していた。
結局誰も探さなかった遺跡を、探し出してまでね」
ξ;凵G)ξ「…」
( ;∀;)「…」
_
( ゚∀゚)「キミ達はモララーが家に帰っていないと言っていたね。それが何でだか分かるか?」
( ^ω^)「探索は、今…」
_
( ゚∀゚)「終わりを告げようとしている」
( ;∀;)「!」
_
( ゚∀゚)「さあ、付いたよ」
( ^ω^)(ここは、昨日来た森林だお…)
_
( ゚∀゚)「ここの木の下から遺跡へ進む事が出来る」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:17:41.05 ID:Bsp4vUzX0
―――遺跡の中
_
( ゚∀゚)「来客だ、モララー」
( ・∀・)「おや?君は・・」
( ;∀;)「にいさん…」
( ・∀・)「…見違えるほど成長したな、モナー」
――――
_
( ゚∀゚)「さあ、二人だけにしておいてやろう」
( ^ω^)「…遺跡の中に、彼の父親を治す方法はかかれてありましたかお」
_
( ゚∀゚)「ああ、あったとも。
彼の父親が病気になった原因は、どうやらこの森林の特殊な植物によるものらしい。
そして、解毒する方法が書かれていたよ」
ξ;凵G)ξ「…」
_
( ゚∀゚)「彼は間に合った。彼の父親が死ぬまでに、ね」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:19:49.08 ID:Bsp4vUzX0
――――夕方
( ・∀・)「…久しぶりだな、モナーや両親と暮らしたこの家に帰るのも」
( ^ω^)「モナーさんはどうしたんですお?」
( -∀-)「寝ているよ。この年になって、泣き疲れて眠るとはね」
ξ゚听)ξ「…」
( ・∀・)「遺跡の産物はそれだけではなく、外にも色々あったよ。財宝とかもね」
( ^ω^)「おっおっ」
_
( ゚∀゚)「モナーくんは小さい頃に貧乏した分…贅沢が出来そうだよ」
( ^ω^)「…よかったですお」
―――その日の深夜
ξ゚听)ξ「…色々あったわね」
( ^ω^)「色々あったお」
ξ゚听)ξ「…散策できて、よかったわね」
( ^ω^)「ああ、よかったお」
ξ゚听)ξ「あの人達はこれから…家族揃ってあの森を歩くのかしらね」
#4 終わり
小休止
次の話(#5~#7)のうち、#5までは書けているけど#6以降はまともに書けていないので投下速度が落ちます
#8以降もある程度ストーリー構成は決まっていますが…ちゃんと書けるか心配です
おk
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:32:26.95 ID:Bsp4vUzX0
ちなみに…
世界観:いくらかファンタジーが入っています
でもブーンが空飛んだり剣を持ったりなんてことはしません
年齢はあまり詳しく決めておりませんが
モナーの年齢:20歳前後
モララーの年齢:20台後半
ブーン・ツンの年齢:10代後半〜20代前半
ビロードの年齢:(><)
(これから登場)シャキンの年齢:40台前半
(これから登場)ギコ達の年齢:20台後半
(ry)ぃょぅの年齢:1桁
大体こんな感じです
37 :
\(^o^)/ハッジマッルヨー:2010/08/25(水) 09:40:24.69 ID:Bsp4vUzX0
―――モナー兄弟の話から暫くして
ξ゚听)ξ「さあ、今日も探検に行くわよ!」
(;^ω^)(ツンはいつも朝から元気いっぱいだお…何でだお)
―――
ξ゚听)ξ「そういえば、最近道に不思議な機械が動いてるのをよく見かけるわね」
( ^ω^)「この機械はいろんな場所に配置されてるようだお。そこそこ大きな建物には自動で掃除を行うロボットもいるらしいお」
ξ゚听)ξ「へえ〜…」
( ^ω^)「おっ、あそこの公園に誰かいるお」
ξ゚听)ξ「え?」
(=゚ω゚)「あ、シャキンおじちゃん!」
(`・ω・´)「やあ、ぃょぅ君」
―――――
#5 シャキン博士
―――――
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:41:58.91 ID:Bsp4vUzX0
(*゚ω゚)「あれ、その風船…」
(`・ω・´)「キミが欲しそうに見てたのを見てね。はい、どうぞ。風船はしっかり持つんだよ」
ヾ(*゚ω゚)ノ「わーい、バンザーイ!」パッ
(`・ω・´)「あっ」
ξ゚听)ξ(しっかり持てって言われてたじゃないっ!)
( ^ω^)「とうっ」シュッ
(*゚ω゚)「わあ!」
( ^ω^)「はい、風船だお。手はグーで持つといいお」
(*゚ω゚)「わーい、バン・・ …ありがとう、おにいちゃん!」
ξ--)ξ(今度は大丈夫だったわね…よかった)
(`・ω・´)「やあ、どうもありがとう。おかげで助かったよ」
( ^ω^)「どういたしまして、だお」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:43:05.47 ID:Bsp4vUzX0
*「ウイーン…」
ξ゚听)ξ「あら?あのロボットは何かしら…公園の石やゴミを除けてる」
(`・ω・´)「あれは、公園のお掃除ロボだね。広場に子供が居ないとき、ああやって危ないものを除けていくんだ」
( ^ω^)(小学生の頃あんなことをやらされた記憶があるお…複雑な気分になるお)
ξ゚听)ξ「よくご存知ですね」
(`・ω・´)「仕事の都合上、ロボットと触れる機会が多くてね。
そういえばまだ名乗っていないね、私はシャキンという者だ。よろしく」
( ^ω^)「ブーンだお。よろしくだお」
ξ゚听)ξ「ツンです。よろしくお願いします」
――――
ξ゚听)ξ「…そういえば、道にあるロボットは最近になって急に増えたわよね」
( ^ω^)「そうだおね」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:44:28.33 ID:Bsp4vUzX0
(`・ω・´)「掃除とか、手間のかかることは多いからね。そういう事をロボットに任せる人が大分増えたのさ」
ξ゚听)ξ「へー…そのうちどこかのSFみたいに心を持つロボットが現れるのかしら」
(`-ω-´)「多分それはまだじゃないかな。それに、掃除ロボットとかに心を持たせるわけにもいかない」
( ^ω^)「…」
(`・ω・´)「人は前へ進める、という能力を持っている・・それは、きっと何よりも、どんなものよりも優れているよ。
今の技術じゃ、そう簡単に真似る事はできないみたいだ」
―――ブーン家 その日の深夜
ξ゚听)ξ「シャキンさん、いい人だったわね」
( ^ω^)「だお」
ξ゚听)ξ「ロボットと触れる機会が多い・・か。
どんな仕事なのかしら」
( ^ω^)「ああいう人が実はエラい人なのかもしれないお」
ξ゚听)ξ「そうね…」
――――次の日の昼
( ^ω^)「昨日の公園へ、またやってきたお。」
ξ゚听)ξ「今回はシャキンさん居ないみたいね…仕事かしら」
( ^ω^)「おや、昨日のあの子はここに居るみたいだお」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:45:12.95 ID:Bsp4vUzX0
(*゚ω゚)「あ!きのうのおにいちゃんとおねえちゃん!」
( ^ω^)「こんにちはだお」
ξ゚听)ξ「こんにちは!」
(=゚ω゚)「ねえねえ、これみてみて!」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「キレイな機械ね…」
(=゚ω゚)「これね、シャキンおじちゃんが作ってくれたんだよ!
スイッチをおしたら、すっごくキレイにひかるんだ!」
( ^ω^)(子供時代って、こういうのを持ってると大体アイドルになれるんだおね…)
(=゚ω゚)「シャキンおじちゃんはすごいんだよ!おかあさんたちがいってたけど、
ここにすんでるひとたち、みんなシャキンさんにおせわになってるんだって!」
ξ゚听)ξ「へえ…やっぱりシャキンさんはエラい人なのかしら」
(=゚ω゚)「ぼく、お父さんよりシャキンおじちゃんの方が好き!」
ξ゚-゚)ξ「」
(;^ω^)(子供は時として残酷だお・・)
ξ゚听)ξ(この子の後ろの方で頭を抱えているおじさんがいるけど…この子のお父さんなのかしら)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:45:59.98 ID:Bsp4vUzX0
―――――次の日の昼
( ^ω^)「またこの前の公園だお」
ξ゚听)ξ「ここに居ると落ち着くわね…」
( ^ω^)「おや、あっちの方で何かやってる人達がいるお」
(,,゚Д゚)「ここに、『機械に心を持たせるプログラム』というものがある。私が作ったものだ」
( ´_ゝ`)「へえ…」
(,,゚Д゚)「ここに丁度、掃除ロボットがいる。これにこのプログラムをつけるとどうなるのか…やってみようではないか」
ξ゚听)ξ「ねえちょっと、ブーン!シャキンさんは、『掃除ロボットとかに心を持たせるわけにもいかない』って言ってなかった!?」
( ^ω^)「言ってたお…だけど、今回は手遅れだお」
*「ギイィィ…!」
(;゚Д゚)「うわ、何だ!この掃除ロボット、襲い掛かってきたぞ!」
(;´_ゝ`)「人が近くに居れば、動き出すことは無いはずなのに!」
ξ;゚听)ξ「ちょっと・・あれ、危ないんじゃないの!?」
( ^ω^)「…!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:47:25.30 ID:Bsp4vUzX0
―――
ξ;゚听)ξ「ブーン、大丈夫!?」
(;^ω^)「…危ないから、ロボットを壊してしまったけど・・罪悪感を感じるお」
(;゚Д゚)「な、何だよこのロボット…なんで心を取り付けた途端襲い掛かって来るんだよ」
(;`・ω・´)「キミたち、一体どうしたんだ!何があったんだ!?」
ξ;゚听)ξ「あ、シャキンさん!」
―――――
(;`・ω・´)「何て事を!そんなに簡単に心が作れる訳無は無いし、
このロボットに心を持たせようとはしてはいけないんだ!」
(#゚Д゚)「…心を持たせたらこんな凶暴なロボットになるなんて。
あなたの作ったロボットは信用できない!」
(;`・ω・´)「ちょっと!」
( ^ω^)「…行ってしまった」(というか『そんな簡単に心は作れるわけ無い』ってシャキンさんがいったのに…それは無視なのかお)
(`・ω・´)「…しかし、この事件が広まれば…
皆ロボットに心を持たせようとはしなくなるだろう。それならそれでいいのかもしれない…」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:48:15.69 ID:Bsp4vUzX0
(`-ω-´)「そうだ…これでいいんだ、きっと」
(=゚ω゚)「…ねえ、ねえ!どうしたの、おじさん」
(`・ω・´)「…ぃょぅ君か。いや、何でもないよ。大丈夫だ」
ξ゚听)ξ「そういえば…さっきの人、『あなたの作ったロボット』っていってたわね」
(`・ω・´)「ああ…ここら辺にあるロボットは殆ど、私が考案したものだ。私自身が作ったのも沢山ある」
( ^ω^)「!」
ξ;゚听)ξ「そこまで凄い人だったなんて…」
(=゚ω゚)「そうだ、おにいちゃんたちもおじさんのおやしきへつれていってもらったら?
すっごくおもしろいきかいが、たくさんあるんだよ!」
(`・ω・´)「ああ、キミたちは暴走した機械をちゃんと止めてくれたそうだね。
その御礼も含めて、どうだろうか?」
ξ゚听)ξ「わあ…すごいチャンスよ、これ!」
( ^ω^)「是非とも、お願いしますお!」
―――――
#6 機械と心
―――――
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:48:57.35 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「わあ…沢山機械があるわ」
( ^ω^)「見事な数だお…」
(`・ω・´)「どうもありがとう。機械のお礼といっては何だが…
食べ物をいくらか作ってきた。良かったら食べて欲しい」
ξ゚听)ξ「わあ、すごいご馳走ね!」
(`・ω・´)「いや、ハハ…」
( ^ω^)「おっ…この写真に写ってるのは、シャキンさんかお?」
(`・ω・´)「ああ、それは私だね。」
( ^ω^)「一緒に写っている子は…?」
(`・ω・´)「昔近所に居た子さ。その子は私が機械を広めるきっかけとなった」
ξ゚听)ξ「へ〜…可愛らしい子ですね」
(`・ω・´)「ああ、そしていい子だった…。今は別の場所へ引っ越したそうだがね」
( ^ω^)「…」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 09:58:37.84 ID:Bsp4vUzX0
―――次の日の早朝
**『一体、何をするんだ!』
*『内藤氏、貴方の身柄を拘束させてもらう!』
(;・ω・)『やめてよ、お父さんを連れて行かないでよ!』
**『うおお!』
***『お父さん!』
(;・ω・)『お父さん、お父さん!!』
***『…』
***『ブーン…落ち着いて。お父さんは帰ってくるわ』
( ^ω^)「!!」
( ^ω^)(夢か…)
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:00:25.93 ID:Bsp4vUzX0
――――次の日の朝
ξ゚听)ξ「うーん、おはよ、ブーン・・」
( ・ω・)「…」
ξ;゚听)ξ「きゃっ!」
( ^ω^)「おっと…おはようだお、ツン」
ξ;゚听)ξ「…考え事してたの?」
( ^ω^)「昔の夢を見てしまったお…昨日の事件と…シャキンさんの家をみてしまったせいかも知れないお」
ξ゚听)ξ「…ずっと起きていたのは、昨日の事件が原因で
シャキンさんに何か問題が起こったりしないか、なんて事でも考えていたの?」
( ^ω^)「だお」
ξ゚听)ξ「…」
( -ω-)「…」
ξ゚听)ξ「何も問題が起こらなければいいわね。
シャキンさんはいい人だから」
( ^ω^)「…だお!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:01:35.15 ID:Bsp4vUzX0
―――その日の昼
( ^ω^)「また、公園へ来てしまったお。奥の方で何か人だかりができてるお」
ξ゚听)ξ「本当ね。今度はどうしたのかしら…」
(,,゚Д゚)「我々は―」
( ´_ゝ`)「シャキン氏が考案したロボットを駆逐する!!」
ξ;゚听)ξ「!!」
(;^ω^)「!!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:08:38.37 ID:Bsp4vUzX0
(,,゚Д゚)「ここに『機械に心を持たせるプログラム』というものがある。
これを私が作った、太鼓を鳴らす子供用のおもちゃに付けると…」
( ^ω^)(昨日のアレかお。シャキンさんの注意を聞いていなかったのかお…)
*「トトン、トン、トン…」
(,,゚Д゚)「太鼓がもう少しリズムを取るようになるが、
今までと同じどおり、太鼓を鳴らすままだ。」
ξ゚听)ξ「…」
( ´_ゝ`)「だが、これをここで稼動している、シャキン氏の考案した掃除ロボットに使うと…」
*「ウィーン… ギィィィイ!」
(,,゚Д゚)「途端に凶暴化して、ヒトを襲うロボットへと変わる。」
( ´_ゝ`)「このシャキン氏の掃除ロボットの道具は予め外していたため、
今回では凶暴化しても問題が無いが…」
(,,゚Д゚)「道具を外していなければ、これは恐ろしいことになる」
ξ゚听)ξ「そんな、そんなの…」
( ´_ゝ`)「シャキン氏の考案した様々なお手伝いロボに、この装置を付けてみたが」
(,,゚Д゚)「どれも皆、凶暴化してヒトを襲うロボットに変化した」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:20:53.42 ID:Bsp4vUzX0
(-@∀@)「ガヤガヤ…」
( ,,^Д^)「ガヤガヤ…」
(,,゚Д゚)「そして今、シャキン氏の考案したロボットはこの街の至る所に配置されている」
( ´_ゝ`)「もしもこの『機械に心を持たせるプログラム』をシャキン氏も作っていて、
ある日シャキン氏のロボットにこのプログラムを装着したなら…」
(,,゚Д゚)「ヒトはシャキン氏の作ったロボット達に倒されてしまう!」
(-@∀@)「ガヤガヤ…」
( ,,^Д^)「ガヤガヤ…」
ξ゚听)ξ(その心をなんたらってのだって、アナタ達が作り出したものなのに。
こんな事聞いても、皆動いたりなんてしないわ)
从 ゚∀从「…私も、シャキン博士の八方美人ぶりは怪しいと思っていたの!」
ミ,,゚Д゚彡「俺も、シャキン氏のロボットをこの街から追い出すのに協力するぜ!」
(;^ω^)「!!」
ξ;゚听)ξ「!!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:31:32.61 ID:Bsp4vUzX0
―――――その日の深夜
ξ;゚听)ξ「とんでもない事になったわね…」
(;^ω^)「あんな演説で、沢山の人がシャキンさんを敵視するようになってしまったお…」
ξ;゚听)ξ「…シャキンさんを支持する人も居たけど」
(;^ω^)「あの人数じゃ、シャキンさんは…」
ξ゚听)ξ「…あんな演説、おかしいところだらけなのに」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「あの心をなんたらってのも、あの人達が作っただけで…分からない所だらけなのに」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:31:58.40 ID:Yv1gryMY0
集団心理パネェ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:41:06.92 ID:Bsp4vUzX0
―――数日後、公園にて
( ^ω^)「…もう、ロボットも殆ど見かけなくなってしまったお」
ξ゚听)ξ「あんな短時間で…めっきりみなくなってしまったわ」
(;゚ω゚)「…ねえ、おにいちゃん、おねえちゃん」
( ^ω^)「…キミは、ぃょぅ君だったかお」
(;゚ω゚)「ぼくのまわりにあったロボットが…こわされたり、とられたりしちゃったよ」
ξ゚听)ξ「…」
(;゚ω゚)「おじちゃんのロボットをもってると…がっこうでいじめらえるようになったよ」
( ^ω^)「…」
(=;ω:)「おじちゃんはあんなにいいひとなのに…どうしてなの」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「あ…あそこで歩いているのは」
(`-ω-´)「…」
( ^ω^)「シャキンさんだお…」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 10:46:10.13 ID:Bsp4vUzX0
(=;ω:)「おじちゃん…」
(`-ω-´)「…ぃょぅ君か」
(=;ω:)「どうして、どうしておじちゃんのロボットがいなくなっちゃうの」
(`・ω・´)「…仕方の無い事なのかもしれない」
(=;ω:)「どうしてなのさ…どうして」
(`-ω-´)「…君も家にお帰り」
(=;ω:)「…」
―――――
(`・ω・´)「…」
ξ゚听)ξ「シャキンさん…」
(`・ω・´)「…良かったら、君達は家に来てくれないか。またご馳走するよ」
( ^ω^)「分かりましたお」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 11:05:23.02 ID:Bsp4vUzX0
――――シャキンの屋敷にて
ξ゚听)ξ「…大変な事になってしまいましたね」
(`・ω・´)「皆の信用を失ってしまったからね」
ξ゚听)ξ「…でも、こんなのあんまりだわ」
(`-ω-´)「仕方の無いことなのさ。
さあ、何か料理を作って来るよ。君達は階段を上った先の部屋で、待っていてくれ」
( ^ω^)「分かりましたお」
(`・ω・´)「…暇だったら、そこら辺の機械でも見てくれると嬉しいかな。ハハ」
――――
ξ゚听)ξ「本当に凄い数のロボットがあるわね」
( ^ω^)「おや、ここにはでっかいロボットがあるお」
ξ゚听)ξ「…なになに、非常用…ロボ?」
( ^ω^)「非常停止方法…背中の突起…デッパリを叩く事、と書かれてあるお」
(`・ω・´)「やあ、お待たせ。料理が出来たよ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 11:39:26.08 ID:Bsp4vUzX0
――――その日の深夜
ξ゚听)ξ「シャキンさん…これからどうなるのかしら」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「シャキンさんを守ろうとする人たちも、本当に殆ど居なくなっちゃったお」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「私達は、どうするべきなのかしら」
( ^ω^)「『べき』といえるような良い選択肢は…もうないのかもしれないお」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「時間があれば、そんな方法も見つけ出せるかもしれないのにお」
ξ゚听)ξ「…今、ゆっくり考える時間すらも無くなってしまったものね」
( ^ω^)「…」
――――
#7 消えない知恵
――――
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:12:02.64 ID:Bsp4vUzX0
――――次の日の朝、公園にて
( ^ω^)「新しいロボットも来ていないお…この公園も、大分ゴミが散らかるようになったお」
ξ゚听)ξ「シャキンさん以外に…まともなロボットを作れるような人は居なかったのね」
(-@∀@)「君たち、シャキン博士が無罪だと信じているのかい」
( ^ω^)「信じていますお」
(-@∀@)「…私も、博士を信じている者だ」
(-@∀@)「息子が、彼の世話になってね…
息子も、彼を目指して『めかにっく』というのになろうとしている」
(-@∀@)「博士は、私の息子の為にここの近くに引っ越してきたんだよ」
ξ゚听)ξ「…」
(-@∀@)「私はまだ、彼に息子のお礼を言うことが出来ていない。
私は彼の努力が報われて欲しい…少なくとも、こんな形のまま終わらないで欲しいと思っているんだ」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…あら?またあっちに人だかりが…それも、尋常な量じゃないわ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:21:51.36 ID:ET/zcI0z0
ブーンとツンはニート?
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:24:28.36 ID:Bsp4vUzX0
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:27:55.33 ID:ET/zcI0z0
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:29:40.60 ID:Bsp4vUzX0
>>60 食事中だったり掃除してたりで大分遅くなっています
もう暫くすれば5分〜10分に1回のペースになると思います
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 12:49:48.77 ID:Bsp4vUzX0
―――――
( ´_ゝ`)「諸君らのお陰で、シャキン氏のロボットを撲滅することに成功した」
(,,゚Д゚)「道にあったロボットも、もう全くと言っていいほどなくなった」
(-@∀@)「…」
ξ゚听)ξ「…」
(,,゚Д゚)「だが、依然シャキン氏の屋敷の中には多数のロボットが存在する事だろう」
( ^ω^)「…!」
ミ,,゚Д゚彡「この荷台にある道具を使い、我々はシャキン氏の家を破壊する」
ξ;゚听)ξ(過激派みたいな事を…)
(-@∀@)「…!やめろ!そんな事を―」
ミ,,゚Д゚彡「どけ!」
(-@∀@)「うわっ!」
――――――
ξ;゚听)ξ「ちょっと、ブーン!このままじゃシャキンさんの家が…!」
( ^ω^)「…シャキンさんの家へ向かうお、ツン!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:02:15.17 ID:Bsp4vUzX0
―――――シャキンの屋敷の中
(;`・ω・´)「何だ、なんだこれは…どうしてこの家の周りに人だかりが」
ミ,,゚Д゚彡「(屋敷の外から)シャキン氏、聞こえるか!
我々は今からこの屋敷を破壊させてもらう!」
(;`・ω・´)「ふざけるな、そんな事を許すわけには行かない!」
ミ,,゚Д゚彡「なら、強行突破だ!この人数で、無理やりこの屋敷を破壊させてもらう!」
(;`・ω・´)「守らなくては…守らなくては!この家を破壊させるわけには行かない!」
(;`・ω・´)「非常用のロボットを起動して…この家を守るんだ!」
――――屋敷の外
ξ゚听)ξ「ブーン!ショボンさんの屋敷から、大きなロボットが!」
( ^ω^)「あのロボットは…昨日見た非常ロボット…」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:11:53.95 ID:ET/zcI0z0
ノリが洋ゲーっぽい
しえん
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:13:03.00 ID:Bsp4vUzX0
*『ギィ…』
ミ;゚Д゚彡「何だこのロボットは…」
(;゚Д゚)「うわっ、襲って来たぞ!」
(;´_ゝ`)「まだ妨害をするか…シャキンめ!」
ξ;゚听)ξ「あのロボットがこの家を守ってるけど…ブーン、このままじゃあの人達が」
(;^ω^)「あのロボットが活動し続ければ、怪我人が大量に出るお」
ξ;゚听)ξ「…家に入り込める人は居ないようだけど…」
(;^ω^)「下手すると大怪我をする人も出てくるお」
ξ;゚听)ξ「…このまま放っておいたら…」
(;^ω^)「…でも、このロボットが居なくなってしまったら屋敷はどうなるんだお…」
(;^ω^)(どうすれば…どうすれば、いいんだお)
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:21:10.66 ID:Bsp4vUzX0
(;^ω^)(あのロボットの背中の突起を叩けば、ロボットは非常停止する、と書かれていたお…)
(;^ω^)(…ロボットは、後ろの方へ攻撃を行っていないお…)
ξ;゚听)ξ「…」
(;^ω^)「…ツン!キミにロボットが迫ってきているお!」
ξ;゚听)ξ「…!!ブーン!」
(;^ω^)「ツン! …うおおおおお!!!」
*「…ビー…」
――――
(;^ω^)「…ロボットは停止したお…自分が、停止させたんだお」
ミ;゚Д゚彡「…助かった、これでロボットは居なくなった!さあ、屋敷へ乗り込むぞ!」
ξ゚听)ξ「!!」
(,,゚Д゚)「安全確保の為にシャキン氏を連れ出し…屋敷を破壊する!」
( ^ω^)「……」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:25:16.18 ID:Bsp4vUzX0
――――――
(;`・ω・´)「やめろ!…やめろ!」
(`;ω;´)「やめろおおおおおおおおおお!!!」
(,,゚Д゚)「…シャキン氏の屋敷を破壊することに成功した。帰還しよう」
――――――崩れたシャキンの屋敷の前
(´・ω・`)「…」
ξ;凵G)ξ「…」
( -ω-)「…」
(´・ω・`)「…私は、変わり続けるこの街に取り残されてしまった」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:32:16.25 ID:Bsp4vUzX0
『元々私は、都市から遠く離れた家の近くで機械を作っていた・・』
『その時、たまたまやってきた子供が私と私の機械を興味津々と言わんばかりに見つめた』
(´・ω・`)「…ようやくマシなものを作れただろうか」
(・ω・)「ねえ、おにいちゃん!」
(´・ω・`)「わっ! …こんな遠く離れた所に、人が来るとは」
(・ω・)「おにいちゃん、それなあに?」
(´・ω・`)「これは…いわゆるロボットってやつかな」
(・ω・)「わあ!これ、ひかった…うごいた!」
(´・ω・`)「ああ…その機械は、背中のスイッチを押せばもっと色々動くようになるよ」
(・ω・)「ほんとう!?」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:36:48.76 ID:Bsp4vUzX0
『その子供は機械を見てとても喜び、友達や家族を私の元へ連れてきた。
そして、ある日その子供が言った』
(・ω・)「このいえにあるロボットも、だいぶふえたね!」
(´・ω・`)「ああ…そうだね」
(・ω・)「ねえ、おにいちゃん!」
(´・ω・`)「…なんだい?」
(・ω・)「おにいちゃんのロボットで、もっとたくさんのひとがたのしめるようになればいいのにね!」
(´・ω・`)「…」
『翌日、私は殆ど訪れることの無かった…この街の中へ出向いた。』
(´・_ゝ・`)「…」
(´・ω・`)「どうしたんですか?」
(´・_ゝ・`)「いや…自分の家のあちこちに、ゴミが落ちていてね。
人が片付けるには、大分時間がかかりそうだから…どうするか考えているのさ」
(´・ω・`)「…」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:44:41.18 ID:Bsp4vUzX0
『私は色々な問題が、街に住む人々を困らせている事を知った。
その子供と、この都市に住む人々を見て、私はこの人達を助けたいと思った…』
(´・ω・`)「そして私は、彼らを助ける為に、楽しませる為に機械を発表し、普及させようとした」
( -ω-)(…だからシャキンさんは公園に来ていたのかお)
ξ゚听)ξ(子供たちとよく遊んでいたのも…そういうことだったのね)
(´・ω・`)「しかし・・その結果がこれだ。
私の機械は壊され、私の屋敷も壊され・・
もうここには、何も残っていない」
ξ゚听)ξ「…」
(´・ω・`)「キミ達が襲われている人たちを見て悩んでいたのも、
ツンさんがあのロボットに襲われて、ブーンくんが止めたのも見ていたよ。
…私がキミ達の立場だったなら、私もきっとそうしていたのだろう」
( -ω-)「…」
(´・ω・`)「…だが、私はキミ達ではない。
…私は変化し続けるこの街に取り残され、全てを失ったんだ。残っているものは無い」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 13:52:31.95 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「…残っているものは、まだあります」
(`・ω・´)「残っているものは無い!私は終わりなんだ!」
( ^ω^)「まだ残っているものは、ありますお」
(#`・ω・´)「この屋敷にあるものは全部壊れて…何もなくなったんだ!」
( ^ω^)「それでも、まだ残っているものがありますお」
(#`・ω・´)「…一体何が残っているというんだ!」
ξ゚听)ξ「…あなたを支え続けている人達が!まだ残っています!」
(`・ω・´)「!!」
(`・ω・´)「…」
(`-ω-´)「…」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:01:10.31 ID:Bsp4vUzX0
(`・ω・´)「…そうだね。私には、まだ残っている人達が居る…」
(`-ω-´)「…こんな私を心配してくれる、心優しいキミ達が居る。
きっとそれは、凄く恵まれていることなのだろう」
ξ゚听)ξ「…」
(`・ω・´)「…ありがとう。その気持ちだけで、私は凄く救われたよ」
*「ガラガラ…」
( ^ω^)「…ツン、後ろへ下がるお」
ξ゚听)ξ「え? …きゃあ!」
(`・ω・´)「…屋敷の方から、箱が転がり落ちてきたね」
( ^ω^)「…箱の中に、ノートのようなものが入っていますお」
(`・ω・´)「そのノートは…私がロボットに興味を持って間もない頃に書いたものだよ」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:10:01.07 ID:Bsp4vUzX0
(`・ω・´)「その頃の生活の記録と、機械についての基礎的な内容を全て記録するために
私はそのノートに様々なことを書いた。昔、ロボットを作る度にそのノートを確認していたよ」
ξ゚听)ξ「どうしてこの箱に、そんなものが…?」
(`・ω・´)「機械を作るにつれ、私は機械についての基礎的な内容を全て覚えていった。
だから、そのノートを見ることもなくなったんだ。いつの間にかそんな箱の中に入れてしまった様だ」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「シャキンさん」
(`・ω・´)「どうしたんだ、ブーンくん?」
( ^ω^)「残っているものは…もう一つありますお」
(`・ω・´)「え?」
( ^ω^)「何よりも、どんなものよりも大切なものが残っていましたお」
ξ゚听)ξ「…?」
(`・ω・´)「それは何だろうか?」
( ^ω^)「…」
愛だ…
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:19:40.43 ID:Bsp4vUzX0
( ^ω^)「あなたはそれがあったから、そのノートを開く必要が無かったんだお」
(`・ω・´)「え?」
( ^ω^)「ぃょぅ君や、屋敷の写真の子に会えたのも、
街へ出向くことが出来たのも、機械を作れるようになったのも…それのおかげですお」
ξ゚听)ξ「…!」
(`・ω・´)「…そうか!『どんなものよりも大切なもの』とは…」
( ^ω^)「あなた自身ですお」
(`・ω・´)「そうか…どんな事が起きようと、生きている限り…」
( ^ω^)「あなたは前へ進むことが出来るし、もう一度ロボットを作り直すことも出来るハズですお」
(`・ω・´)「…」
( ^ω^)「何よりも、どんなものよりも優れていると、あなたが言った…
『心』というものが、あなたには残っているはずですお」
(`・ω・´)「…ありがとう、ブーンくん。ツンさん。
キミたちと会わなければ、私は絶望し続けていたのかもしれない。
そして、これから何かに絶望することも…全部、なくなったのかもしれない」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:27:24.61 ID:Bsp4vUzX0
―――街外れの家
(`・ω・´)「…外の机もイスも、どうにか残っているようだ」
( ^ω^)「…ここは?」
(`・ω・´)「昔、私はここに済んでいた。
家を建て直すまで、私はここでまた暫く過ごそうと思う」
ξ゚听)ξ「…きれいな花が、家の周りに沢山咲いていますね」
(`・ω・´)「ああ。きれいな場所だったから、私はここに済んでいたのさ」
ξ゚听)ξ「へえ…」
(`・ω・´)「…ブーン君、ツン君。キミたちに頼みがある」
( ^ω^)「どうしたんですお?」
(`・ω・´)「私は、今でこそ色々な人に知られている様だが…
昔は友達の少ない生活を送っていたんだ」
(`・ω・´)「良かったら…これからまた、友達としてここへ来てくれないか」
( ^ω^)「もちろんですお!」
ξ゚听)ξ「ええ!」
(`・ω・´)「…ありがとう」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:42:03.19 ID:Bsp4vUzX0
――――シャキンの小屋の中
(`・ω・´)「『私がロボットに心を与えるな!』といった理由は、
"心は簡単に作れない"という理由とは別に、もう一個あるんだ。なんだか分かるかい?」
ξ゚听)ξ「う〜ん…」
(`・ω・´)「私が作ったロボットは、殆どが掃除や手伝いを24時間ずっと行い続けるロボットなんだ。
ただ掃除するだけで、外(ほか)の行動を取らないロボットに、いきなり心を与えようとしても…」
( ^ω^)「『ふざけんな!』と、怒るだけだお」
(`・ω・´)「ああ」
ξ゚听)ξ「そういえば、あの連中が演説を行ったときに凶暴化しなかった機械は…太鼓を叩くロボットだったわね」
(`・ω・´)「まあ、その心が自分の仕事が好きになれるかどうか、というのにも寄るとは思うけどね」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:48:18.46 ID:Bsp4vUzX0
―――
( ^ω^)「そういえば、家の隅にあるあの機械は…ぃょぅ君が持っていた機械と同じ種類のものかお?」
(`・ω・´)「ああ。私が街へ行くきっかけとなった子も、その機械を喜んでいてね。
その機械だけ、いつもより沢山作っていたよ」
ξ゚听)ξ「この家には、あの屋敷よりも沢山のものが置かれてる気がするわ」
(`・ω・´)「この家に来た子が、色々なものをくれてね。近くに飾るようにしているんだ。
…友達の記念に、よかったら二つ程いかがかな」
( ^ω^)「頂くお!」
ξ゚听)ξ「近くで見ると、本当にきれいね。暖かい気持ちになるわ…」
(`・ω・´)「モノや機械を見て優しい気分になったり、色々な事を感じたりするのは
そのモノや機械が心を持っているから、ではなくてね・・」
(`・ω・´)「キミが心を持っているからだよ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 14:58:13.56 ID:Bsp4vUzX0
――――数週間後
、街の中にて
( ^ω^)「おっ?あれは…」
ξ゚听)ξ「シャキンさんの掃除ロボットじゃない!?」
( ^ω^)「とうとう、街にロボットが戻り始めたようだお」
ξ゚听)ξ「…あの過激派みたいなのも自分の間違いに気づくまでに、大分時間がかかったわよね。
シャキンさんもよく、あんなのを許したものだわ」
( ^ω^)「まあ、あの人たちもこれに懲りてもっとよく考えるようになるはずだお」
(*゚ω゚)「あ、おにいちゃん!おねえちゃん!」
ξ゚听)ξ「あら、ぃょぅ君じゃない。 …近くに居るその人達は、兄弟かしら?」
(*゚ω゚)「このひとたち、シャキンおじさんをさがしているんだって!」
( ^ω^)「おっ?」
(-・∀・)「済みません。シャキン氏の家を探しているのですが…ご存知ありませんか?」
( ^ω^)「シャキンさんなら…こっちだお。付いてくるといいんだお」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 15:03:26.01 ID:Bsp4vUzX0
――――
(*゚∀゚)「オレ達、小さい頃にシャキンのおじさんと会ったことがあってさー」
(-・∀・)「僕達は彼を目指し、ロボットのことをよく知るためにこの街から離れて、
色々な所でロボットの事を調べてきました」
(*゚∀゚)「いろんな作品が出来たから、おじさんに色々見てもらいたいんだ!
…だけど、家をわすれちゃってよぅ」
ξ゚听)ξ(…ブーン、この人達ってもしかして)
( ^ω^)(…写真に写ってた子達は、きっと彼なんだろうお」
#7 おしまい
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 15:06:12.79 ID:Bsp4vUzX0
\(^o^)/次以降の話はどういう話にするかもまともに決めてないです
/(^o^)\そもそもブーン系小説は殆ど書いたことないんです
/(^o^)\酷かったりおかしかったりする場所が沢山あると思います ごめんなさい
\(^o^)/次の話がある程度決まったりしたら再開するかもしれません
一応、乙
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 15:09:43.97 ID:ET/zcI0z0
お疲れ、おれも昨日初めたばかりだからきにすんな
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 15:12:47.09 ID:gMsmnnVy0
良かったよ、次の話しも楽しみ
ちょっぴり淡々としてる雰囲気がすきだ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 16:39:34.63 ID:Bsp4vUzX0
――――朝
ξ゚听)ξ「おはよう、ブーン」
( ^ω^)「おはようだお、ツン」
ξ゚听)ξ「今日も探検よ!」
( ^ω^)「…今日はどこへいくんだお」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…」
(;^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「出かけてからきめるわ!」
(;^ω^)「そうかお」
―――――
#8 山へ
―――――
おお、戻ってきたか
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 16:45:17.40 ID:Bsp4vUzX0
いつもより詳しい内容を決めていないので、
大分スローペースの投下になると思います
投下速度が速くなる時はある程度の流れができた時だと思っていただければ
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 16:55:27.63 ID:Bsp4vUzX0
―――朝
( ^ω^)「とりあえず公園へやってきたお」
ξ゚听)ξ「・・そうだわ!」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「不思議な場所とか、ミステリーとか…
今日はそんな感じのところへ行くわ!」
( ^ω^)「…そうかお」
ξ゚听)ξ「まずは情報収集から…」
(=゚ω゚)「あっ、おにいちゃん!」
( ^ω^)「ぃょぅ君だお。おはようお」
(=゚ω゚)「ここでなにしてるの?」
ξ゚听)ξ「不思議な場所を探してるの。何か知ってたりしない?」
( ^ω^)(…立場が逆だお)
(=゚ω゚)「ふしぎなばしょっていったらねえ…
あらまきおじいちゃんがしってるとおもうよ!」
( ^ω^)「あらまき…おじいちゃん?」
(=゚ω゚)「えっとね、いつもあっちのほうをあるいていて…」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 17:08:32.46 ID:Bsp4vUzX0
―――公園の近く
ξ゚听)ξ「すみません、あなたが荒巻さんですか?」
/ ,' 3「む?そうじゃが。どうされたのかな?」
ξ゚听)ξ「私達、ここの近くにある不思議な場所を探しているんです。
そういう場所や噂について、ご存知ありませんか?」
/ ,' 3「そうじゃな…西の方に少し大きな山があるじゃろ。そこへいくとええ」
ξ゚听)ξ「分かりました!」
( ^ω^)「そこではどんな噂がされているんですかお?」
/ ,' 3「何でも、そこのどこかに洞窟があって、その奥には宝があるとか…」
ξ゚听)ξ「宝ですか!?」
( ^ω^)(常識的に考えれば…宝があったとしても既になくなってるお)
ξ゚听)ξ「ブーン、行くわよ!宝を取りに!」
( ^ω^)「…分かったお」
/ ,' 3「最近の小学生は、あんなに大きいとはのう。
きょうびの子の成長は凄まじいわい」
ツン単純だな、萌える
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 17:17:48.10 ID:Bsp4vUzX0
―――山のふもと
ξ゚听)ξ「わあ、山を歩いている人が沢山居るわ」
( ^ω^)「ここは結構人気な山だからだお」
ξ゚听)ξ「さあ、ブーン!宝を取りに行くわよ!」
( ^ω^)「…分かったお」
――――山道
ξ;゚听)ξ「ふう…休憩を取るわ!」
( ^ω^)「分かったお」
_
( ゚∀゚)「おや?キミ達は…」
( ^ω^)「お久しぶりですお」
ξ゚听)ξ「お久しぶりです」
_
( ゚∀゚)「珍しいところで会うね。何か用でも?」
( ^ω^)「…宝探しに」
_
( ゚∀゚)「え?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 17:23:50.15 ID:Bsp4vUzX0
―――
_
( ゚∀゚)「…そういう事か。
そういえば、山道のどこかで、道から外れたところに洞窟があるとか」
ξ゚听)ξ「わあ、本当ですか?」
_
( ゚∀゚)「あくまで噂、だから…何とも言えないね。
じゃあ、私はこれで失礼するよ。今日は山の辺りに生えている草を採取しに来ていたんだ」
ξ゚听)ξ「さあ、ブーン!宝を探しに行くわよ!」
( ^ω^)「…分かったお」
_
( ゚∀゚)「…まあ、パワースポット巡り、という言葉を聞いたこともある。
きっと彼らもそこら辺のあれで来たのだろう。…多分」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 17:43:39.19 ID:Bsp4vUzX0
―――――
#9 宝を求めて
―――――
( ^ω^)「丁度、中間あたりまできたお」
ξ゚听)ξ「ふう…洞窟はどこかしら」
( ^ω^)(洞窟が無い可能性も十分あるんだお…)
ξ゚ー゚)ξ「きっと見つけて見せるわ。ワクワク」
( ^ω^)(…でも、今のツンにそれを言うと泣きそうな気がするお)
ξ゚听)ξ「あ!途切れ途切れだけど…あっちの方に道があるわ!」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「少し休んだら、あっちへ行くわよ!」
( ^ω^)「分かったお」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 17:58:14.90 ID:Bsp4vUzX0
――――
ξ゚听)ξ「長い道ね…」
( ^ω^)「大分歩いてきたお」
ξ゚听)ξ「どこまで続くのかしら、この道?」
( ^ω^)「分からないお」
ξ゚听)ξ「あら、こんなところにイスがあるわね…疲れたし、休みましょうか」
( ^ω^)「そうするお」
ξ゚听)ξ「ふう…この先も、道はちゃんとあるのかしら
( ^ω^)「イス、ということは…ここは確かに道が続いているようだお。イスが置かれる程なら何かあるかもしれないお」
ξ゚听)ξ「そうね、そうよね!きっと宝が…財宝があるに違いないわ!」
( ^ω^)(『この先に財宝が埋めました!』なんて場所にイスがあるのかお)
( ^ω^)(それにこのイスは…山に置かれたものにしては少しキレイだお。たまに、誰かがこのイスを使っているようだお)
ξ゚听)ξ「何考えてるの〜?」
(;^ω^)「い、いや、なんでもないお」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 18:11:24.47 ID:Bsp4vUzX0
('(゚∀゚∩ちょっと休憩だよ!
('(゚∀゚∩30分〜1時間半ぐらいすれば戻るとおもうよ!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 18:23:49.33 ID:ET/zcI0z0
あんまり無理しないでくれ、今は規制で人がいないしな
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 18:29:14.61 ID:jzd73UKY0
支援
保守
保守
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 19:06:45.43 ID:Jl848yCc0
wkwk
保守
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 19:22:02.24 ID:Bsp4vUzX0
('(゚∀゚∩もどってきたよ!
('(゚∀゚∩おそめのそくどで かきこんでいくよ!
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 19:43:15.85 ID:Bsp4vUzX0
――――途切れ途切れの道の奥
( ^ω^)「道の奥くまで来たお」
ξ゚听)ξ「ええ!」
( ^ω^)「…確かに、洞窟があったお」
ξ゚听)ξ「やっぱり…この先に宝はあるのね!」
( ^ω^)(宝が無かったら、十中八九ツンは落ち込むお…
どうやって慰めるべきか…悩むお)
ξ゚听)ξ「ねえ、何してるの?」
(;^ω^)「いや、なんでもないお。洞窟の中へ入るお」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 19:58:40.16 ID:Bsp4vUzX0
―――洞窟の中
( ^ω^)(懐中電灯があってよかったお…
しかし、この先には結局何があるんだお。それはちょっと気になるお)
ξ゚听)ξ「宝ってどんな宝なのかしら?」
( ^ω^)「さあ…分からないお」
ξ゚ー゚)ξ「王冠や剣が入った宝箱だったりして!」
( ^ω^)(何で王冠がこんな場所に埋められるんだお)
ξ゚ー゚)ξ「各地の財宝や宝物が埋められていたりして!
すっごくおいしい食べ物とか…『聖なる水』なんて呼ばれるような飲み物とか」
( ^ω^)(こんなところに放置していたら腐るお)
ξ゚听)ξ「でも…この洞窟、じめじめして暗いわよね」
( ^ω^)「暗いお」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:00:59.19 ID:UB9B1GGaP
今北
ほのぼのしてていいなあ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:02:05.27 ID:Bsp4vUzX0
ξ゚听)ξ「実はこの世に恨みを持つ幽霊がここに集まっていて…」
( ^ω^)(ねーおwwwwww)
ξ゚听)ξ「この洞窟へ入っていくあわれな犠牲者を、幽霊たちはにらみつけ…」
( ^ω^)(ぼうぎょりょくが がくっと さがった!)
ξ゚听)ξ「そして、幽霊がブーンに『ガオー!』」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「ちょっと、驚いてよ」
( ^ω^)「えっ」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…」
――――
( ^ω^)「大分奥のほうまで来たようだお」
ξ゚听)ξ「きっともうすぐ、宝箱よ!」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:11:23.61 ID:Bsp4vUzX0
( ^ω^)(しかし、この洞窟…ずっと一本道だったお)
ξ゚听)ξ「一体何が私たちを待っているのかしら…」
( ^ω^)(道のりも大分長かったし、この洞窟は人為的に作られているようだお)
――――――
#10 価値
――――――
ξ゚听)ξ「あっ!あんなところに光が!」
( ^ω^)(出口がありました的なオチかお?)
( <●><●>)「やあ、こんにちは」
ξ;゚听)ξ「!?」
( ^ω^)「…」
( <●><●>)「私は『わかってます』と言います。
あなたたちが宝を求めてここへ来たのは分かってます」
ξ;゚听)ξ「…ここに住んでるの!?」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:17:34.94 ID:Bsp4vUzX0
( <●><●>)「いえ、私も宝を求めに来ただけです」
ξ゚听)ξ「…あら?そうなの?」
( <●><●>)「嘘です」
( ^ω^)「…」
( <●><●>)「先ほどあなたの言ったとおり、私はここに住んでいます。灯りもあるし、涼しい場所なので大分住み心地がいいです」
( ^ω^)(だけど、外d)
( <●><●>)「外で暮らせばいいのに、とそこのあなたが思うのも分かってます」
(;^ω^)「!?」
( <●><●>)「ですが、ここも中々居心地のいい場所なのです」
ξ゚听)ξ「へえ〜…」
( <●><●>)「たまに外に出て、ここへ来る人たちを見るのも楽しいし、
外でゆっくりするのも楽しいものです」
( ^ω^)(そういうことかお。外n)
( <●><●>)「そう、この道の近くにイスがあったのもそういうことです」
(;^ω^)「!?」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:23:49.08 ID:Bsp4vUzX0
( <●><●>)「そこのあなたがイスの小奇麗さに驚いたのも分かってます。
あなたはどうやら細かいことにも目を通す、そして賢い人のようですね」
(;^ω^)「…」
( <●><●>)「いつもここに来るのは探究心を持った小さな子達なので、
私はその子達に『こんな場所へ来ちゃ危ないよ』と返すのが普通ですが…」
ξ゚听)ξ「…」
( <●><●>)「あなたぐらいの年の人が来たのは初めてかもしれないですね」
(;^ω^)「…」
( <●><●>)「さて、あなた達は『宝』を求めて来たけど…
ここには『財宝』とかはないのです」
ξ--)ξ「…そうなのね」
( <●><●>)「…ですが」
ξ゚听)ξ「?」
( <●><●>)「久しぶりの来客です。お客様にはおもてなしをいたしましょう」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:29:10.55 ID:Bsp4vUzX0
( <●><●>)「ここには色々な食材があります。何かご馳走しますよ」
ξ゚听)ξ「わあ!」
( ^ω^)(山に住んでいる人のご馳走…ということは、いわゆる山菜)
( <●><●>)「食材は買いだめしてありますよ。お肉も今日街で買いました」
(;^ω^)「!?」
( <●><●>)「ついでにいえばコンロやバーベキューセット、たこ焼きセットもあります。外の方で焼肉でも作るとしましょう」
ξ゚听)ξ「わあ、焼肉よ!」
( <●><●>)「あなた達が見つけたイスの近くには、水道も引かれてあります。あちらへ行きましょう」
( ^ω^)「分かりましたお」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:40:15.63 ID:Bsp4vUzX0
――――洞窟の外、イスの近くにて
( <●><●>)「さあ、召し上がってください」
( ^ω^)「いただきますお」
ξ゚ー゚)ξ「いただきます!」
( <●><●>)「私は住み心地のよさも気に入っていますが、ここにはもう一つ利点があります。
私はそのためにここに住んでいます」
ξ゚ー゚)ξ「もう一つあるの?」
( <●><●>)「私は、山を登る人たちを見るのが好きなのです。
山を登っていく人達の顔を見るのも、話を聞くのもとても面白いものです」
ξ゚ー゚)ξ「へえ〜…」
( <●><●>)「笑いあって山を登る親子、花や動物の観察をしに一人で昇りに来る青年、
時折山に吹く風に怯える子供、山頂で花見をする中年…
耳を傾ければ、その人たちの住む世界を知ることが出来ます」
( ^ω^)「ぼふぇばぶぇらすいぃいゴホッゴホッ」
( <●><●>)「これはひどい」
ξ゚ー゚)ξ「物に口を入れながら喋っちゃダメよ!」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:44:05.32 ID:Jl848yCc0
wkwk
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:46:00.71 ID:Bsp4vUzX0
――――食事が終わり
( ^ω^)「ご馳走様でしたお」
ξ゚听)ξ「ご馳走様でした!」
( <●><●>)「お粗末さまでした。気が向いたら、またここへ来てください」
( ^ω^)「分かりましたお!」
( <●><●>)「そうだ…財宝はありませんが、持っているものをお分けしましょう」
ξ゚听)ξ「…これは?」
( <●><●>)「とある国のコインです。数百年前のものですが、輝きは数百年前と同じものをしているそうです」
( ^ω^)(…それって、相当な額s)
( <●><●>)「まだ沢山保管してあります。それに、あなたはそれを売り払うような人ではないことも分かってます」
(;^ω^)「!?」
( <●><●>)「それでは、さようならです。
( ^ω^)「色々お世話になりましたお!」
ξ゚听)ξ「さようなら!」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:53:45.16 ID:ET/zcI0z0
??‰??A????????????????????VIP???¨‘????????? [] 2010/08/25(?…) 20:51:34.42 ID:UI/aQb490 AAS?{“????`?s??’???‰????b????????????????????????????
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 20:58:54.40 ID:Bsp4vUzX0
――――その日の夜
ξ゚听)ξ「…洞窟に居たあの人、実は相当なお金持ちじゃないのかしら」
( ^ω^)「かもしれないお。でも『わかってます』さんはきっと、
お金よりもあの山の方が大事なんだお
ξ゚ー゚)ξ「山の光景を語るとき、『わかってます』さんは楽しそうにしてたわね。
それが何よりの証拠なのかしら」
( ^ω^)「だお」
ξ゚听)ξ「…でも、あの洞窟で暮らすほど気に入ってるとはね」
( ^ω^)「ものや光景の価値は、人によって色々異なるお。
相手の考え方をよく考え、よく見て自分の価値を見出して生きていくお」
ξ゚听)ξ「…価値を探していく事が、生きる事なのかもしれないわね」
( ^ω^)「だお!」
ξ゚ー゚)ξ「…さあ、明日に備えて、そろそろ寝るわよ!
明日も色々な所を探して、『価値』を探しに行くのよ!」
(;^ω^)「…」
#10 おしまい
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:00:29.48 ID:Bsp4vUzX0
('(゚∀゚∩また ネタがうかぶまできゅうけいだよ!
('(゚∀゚∩なにかあったら こたえるとおもうよ!
('(゚∀゚∩でも むじゅんしているところとかは そっとしておいてくれるとうれしいんだよ!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:01:07.55 ID:ET/zcI0z0
??
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:03:29.91 ID:Jl848yCc0
っwk
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:10:32.55 ID:Bsp4vUzX0
('(゚∀゚∩ちなみに このはなしのないようについて なんだけど
('(゚∀゚∩もともとはRPGをじぶんでつくって それにこんなかんじのストーリーをつけようかなーとか かんがえていたんだ!
('(゚∀゚∩でも どうやったらおもったとおりのシステムをつくれるかとか いろいろかんがえていたけっか
('(゚∀゚∩じぶんのぎじゅつじゃとうていむりだということが わかったんだよ!
('(゚∀゚∩キャラクターを ブーンけいしょうせつのキャラクターにかえたけっか うえのようなないようのものができあったよ!
('(゚∀゚∩ちなみにじぶんは バッドエンドっていうのがきらいだよ!
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:12:19.51 ID:ET/zcI0z0
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:13:22.57 ID:Bsp4vUzX0
>>120 ('(゚∀゚∩きほんてきにはブーンとツンがいろんなところへぼうけんするはなしだから
('(゚∀゚∩ネタがつきないかぎりはつづいていくよ!
('(゚∀゚∩でも つきたらそこでしあいしゅうりょうだよ!
('(゚∀゚∩もしかしたら これからもふていきにかいたりするかもしれないよ!
>>121 え?オチみたいなのはないの?
散策だけじゃなくてなにかストーリーがあった方がいい気がするが
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:19:32.88 ID:Bsp4vUzX0
>>122 ('(゚∀゚∩ごめんなさい まったくもってかんがえてないよ!
('(゚∀゚∩もしかしたら このさきブーンのむかしばなしとか ツンのむかしばなしとかをかくことはあるかもしれないけど
('(゚∀゚∩これからもこのはなしは むしょくふたりがいろいろまちのなぞをときあかすはなしになるとおもうよ!
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:25:14.54 ID:poVOGbSz0
面白い
応援しとるよー
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:27:15.55 ID:jzd73UKY0
オチとか無くてもこれはこれで良いと思うよ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:33:42.98 ID:UB9B1GGaP
とりあえず乙カレー
なおるよ好きだな
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:38:56.21 ID:Bc4lj2yV0
ツン見ると和む
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:45:06.82 ID:vlgTRgPpO
お疲れさま
( ^ω^)風呂へ行こうと思ったらGが居て入れなかったお
( ^ω^)この話の色々細かいところの説明を書いてみたいと思うんだお
( ^ω^)こういうのが嫌いな人はごめんなんだお
( ^ω^)自分はナレーションが苦手なんだお
( ^ω^)だからなるべくナレーションは省いて、キャラの会話のみにするように書いているんだお
( ^ω^)後、キャラは結構適当に選んでるんだお
( ^ω^)若い頃のシャキンを(´・ω・`)←コレにしてしまったせいでショボンを出し辛くなってしまったお
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:17:10.49 ID:vlgTRgPpO
しえ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:21:49.20 ID:Bsp4vUzX0
( ・ω・)モララーの話の展開についてなんだけど
( ・ω・)昔とある本で、悪くて怖い人が実はいい人だった、的な内容を綺麗に書いてる話を見たことがあってさ
( ・ω・)一回そんな話を作ってみたいなあ、なんて事を思ったことがあったんだ
( ・ω・)モララーが怖い人っぽい→実は良い人でしたって展開にしたのはその話が原因
(`・ω・´)ツンが子供っぽくて、この話がある程度ほのぼのしてるのは
(`・ω・´)ポケモン不思議のダンジョンというゲームに強い影響を受けたからなんだ
(`・ω・´)最後をハッピーエンドっぽく済ませてるのもそれに影響を受けたからさ
( ・∀・)#2〜#4の展開と#5〜#7の話は懐である程度暖めてたお話
( ・∀・)外は殆どその場で展開とキャラを作って書いたお話
( ・∀・)これから書こうか考えている話は
・ブーンの小さい頃(ツンと出会う前の話)
・ブーンの小さい頃(ツンと出会う頃の話)
・2つの勢力が争う話
・ツンがブーンの事を気にしてやまない話
( -∀-)等等あるんだけど、全部結末とかは考えて無いんだ
( -∀-)どれを選ぼうか、それともまったく別のものにしてしまおうか考えているのが今
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:27:52.66 ID:x57S0z2B0
全部書こうか
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:30:02.77 ID:ET/zcI0z0
まあじっくり考えてからでもいいきがするな
また後日投下しなよ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:30:32.74 ID:x57S0z2B0
コンマ66、77ときたら?
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 22:46:03.30 ID:Bsp4vUzX0
>>132 (`・ω・´)いつか全部書き込むときが来るさ
>>133 (´-ω-`)ストーリー展開はある程度決まっても、書き溜めは基本的にしないからあまり変わらない様なんだ
( ^ω^)もう暫くしたら多分寝ると思うお
( ^ω^)起きた時にスレが残ってたり、眠れなかったりしたらまた何か書くかもしれないお
( ^ω^)次スレを立てるときは、話の構成がある程度決まったものが2つか3つかできてからだお
136 :
◆r81Ve7Hzas :2010/08/25(水) 23:20:16.86 ID:Bsp4vUzX0
せっかくだから、俺はこのトリップを一回だけ付けてみるぜ
いけた\(^o^)/
次スレを立てることがあれば、
>>1だけこのトリップをつけて書き込みたいところ
ほ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:04:46.56 ID:fZyhyzhM0
('(゚∀゚∩とりあえずねるまでかいてくよ!
('(゚∀゚∩たぶん とうかとちゅうでねるよ!
('(゚∀゚∩そのときはあしたにつづきをかくか すうじつごにたつであろうつぎのスレに ごきたいくださいだよ!
――――早朝
( -ω-)「…」
ξ゚听)ξ(…もう目が覚めちゃったわ)
( -ω-)「…」
ξ゚听)ξ(そういえば、ブーンはいつも私について行くばかりだわ。
シャキンさんの時も、モナーさんの時も…あまり自分から動くことはなかったわね)
ξ゚听)ξ(宝くじも、元々はブーンが当てたものだし…)
ξ゚听)ξ(…ブーンはどんなことをしたいのかしら?)
―――――
#11 一人か二人か
―――――
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:05:54.04 ID:uCJd2FJr0
wktkしえん
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:05:55.50 ID:8PFImTrbP
がんばれ
もしスレ立てるならスレタイ教えてくれよ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:09:23.80 ID:fZyhyzhM0
――――その日の朝
( ^ω^)「おはようだよ、ツン」
ξ゚听)ξ「おはよう、ブーン」
( ^ω^)「今日もどこかへいくのかお?」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「どうしたお?」
ξ;゚听)ξ「…え、ええ。今日も出かけるわ」
( ^ω^)「…?」
ξ゚听)ξ(今日はブーンをよく見て…
ブーンがどんなことをしたいのか、知りたいわ)
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:10:41.52 ID:uCJd2FJr0
しえしえ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:11:42.28 ID:j0XpHwuk0
支援
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:12:50.94 ID:fZyhyzhM0
>>142 今回とおんなじ"ブーンとツンの散策のようです"のままだと思います
もしかしたら『散策』が別の単語に代わるかもしれません
――――外へ
( ^ω^)「…さあ、今日はどこへ行くんだお」
ξ゚听)ξ「そのことなんだけどさ、ブーン」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「今日はアナタが前を歩いて欲しいの」
( ^ω^)「急に、どうしたんだお?」
ξ;゚听)ξ「い、いいから!今日はブーンの行きたいところへ連れて行ってよ」
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「特にないお」
ξ゚听)ξ「…えっ?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:14:51.91 ID:uCJd2FJr0
しえn
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:16:20.60 ID:j0XpHwuk0
しえん
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:17:37.28 ID:fZyhyzhM0
( ^ω^)「いや、だから特にないんだお」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「…どうしたんだお?」
ξ;゚听)ξ「…」
( ^ω^)(…え?一体これはどういうことだお)
ξ:凵F)ξ「…」
(;^ω^)(ちょっ…
も、もしかして特に何もないと言ったのが悪いのかお)
(;^ω^)「あ、ああ!そういえば行きたい場所があったお!」
ξ゚ー゚)ξ「本当!?」
(;^ω^)(あれ?急に顔が明るくなったお)
ξ゚ー゚)ξ「じゃあ、そこへ行きたいわ!そこへ連れて行ってよ、ブーン」
(;^ω^)(…どうするお。やばいお、特に何も決めてないお)
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:20:52.21 ID:uCJd2FJr0
sien
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:27:02.27 ID:fZyhyzhM0
―――――数十分後
(;^ω^)「…」
ξ゚ー゚)ξ「どうしたの?」
(;^ω^)(今この近くにある店は…ファッションセンター、レストラン、ゲームセンター。
どういうことかよく分からないけど、とりあえずツンが喜びそうな店を選べばいいのかお)
ξ゚听)ξ「…?」
(;^ω^)(ツンは女の子だお。なら、きっとファッションとか服とかを気にするはずだお。
…それなら)
( ^ω^)「…あそこの店へ行くお」
ξ゚听)ξ「何か服を買うのね?」
( ^ω^)「…そうだお。出かけることも増えたから、色々な服を買うんだお」
ξ゚听)ξ(ブーン、そんなに服が欲しかったのかしら?
…そんなに行きたかったのなら、沢山買わなくちゃいけないわね)
――――店の中へ
ξ゚听)ξ「じゃあ、服を買うわ。ブーンはどんな服がいいのかしら?」
(;^ω^)(しまった…先にゲームセンターに行かないかツンに聞くべきだったお。
服を買ってからでは、ゲームセンターへいくのは難しくなるお)
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:35:24.95 ID:fZyhyzhM0
ξ゚听)ξ「…どうしたの?今日のブーン、何かヘンよ」
(;^ω^)(!)
ξ゚听)ξ「体調でも悪いのかしら?」
(;^ω^)「そ、そんなことは無いお!さあ、服を買うんだお!」
ξ゚听)ξ「…?」
( ^ω^)「とりあえず、ここは一旦分かれて」
ξ゚听)ξ「!!」
( ^ω^)「自分は自分の服を、ツンはツンの着たい服を探すといいお」
ξ゚听)ξ(二手に分かれてしまっては、ブーンがどんなものを探すか分かりづらくなるわ…)
ξ゚听)ξ「…」
ξ;゚听)ξ「…」
( ^ω^)(ちょっ)
(;^ω^)「…二人で一緒に探すかお?」
ξ゚听)ξ「! ええ、そうするわ!」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:44:45.39 ID:uCJd2FJr0
しえ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:47:03.65 ID:fZyhyzhM0
('(゚∀゚∩タイトルを "せいじゃのおくりもの"にするべきだったと おもってるよ!
('(゚∀゚∩いまははんせいしているけど とりあえずこのまま はなしをすすめていくよ!
――――買い物を終えて
( ^ω^)(…なんでツンはあまり服を買わなかったんだお)
ξ゚听)ξ(ブーン、あまり服を買わなかったわ…どうしてかしら)
( ^ω^)「荷物が出来たし、家へ帰るお」
ξ゚听)ξ「ええ、分かったわ」
――――家へ
( ^ω^)「…買い物はしたけど、まだ昼だお。もう一度、どこかへ出かけるのかお?」
ξ゚听)ξ(ブーンは、家の中でしたいこともあるのかもしれないわね。
もうちょっと、他人に気を使っていないときのブーンを見つけたいわ)
ξ゚听)ξ「ねえ。今日は家の中で一日を過ごしてみない?」
( ^ω^)「…お?」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:48:33.62 ID:uCJd2FJr0
しえんn
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:50:16.11 ID:8PFImTrbP
支援
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 00:51:55.24 ID:fZyhyzhM0
( ^ω^)「…ツン、今日のキミはいつもよりヘンだお。ストレートに言うと挙動不審だお」
ξ゚听)ξ「!!」
( ^ω^)「どうしたんだお、何かあったのかお?」
ξ;゚听)ξ「…え、えっと…」
(;^ω^)(もしかして)
ξ;゚听)ξ「…」
(;^ω^)(またこのパターンかお!?)
(;^ω^)「わ、わわ悪かったお!無理はしなくていいお!落ち着くお!
きょ、今日は家でゆっくりすることにするんだお!!」
ξ゚听)ξ「…ええ、分かったわ」
(;^ω^)(一体…一体なんなんだお)
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:03:07.91 ID:fZyhyzhM0
―――昼間
( ^ω^)(ツンは隣の部屋に居る様だお…なんか時々視線を感じるお)
( ^ω^)(一体何なんだお、ツンは本当にどうしてしまったんだお。
だけど、直接聞こうとしたらあの様子だお…どうすればいいんだお)
( ^ω^)(とりあえず、昼寝でもとって…ツンが落ち着いてきたら、尋ねることにするかお)
―――隣の部屋
ξ゚听)ξ(そろそろ大丈夫かしら。
ブーンの部屋を除いて、今ブーンは何をしているのか…一人のときは何をするのか、確認しないと)
( -ω-)「…」
ξ゚-゚)ξ「」
ξ゚听)ξ(これじゃ、結局…一人のとき、何をするのか確認できないじゃないの!)
ξ゚听)ξ(…ブーンが買った服の種類をちゃんと確認しようかしら。)
ξ゚听)ξ(『出かけることが増えたから』といってたけど、数十分かけてまであそこへ行きたかったのなら…
ブーンはきっと、何か目的を持っていたはずよ。服の種類も偏っているはず
どんな種類の服を買ったか見れば、どこへ行きたいのかも分かるハズよ)
―――――
ξ;゚听)ξ(…まるで統一されていないわ)
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:13:22.53 ID:fZyhyzhM0
――――夜
( ^ω^)「ふわぁ…目が覚めたお」
( ^ω^)(さて、ツンはどうしているのか。元気そうだったら、尋ねてみるかお)
( ^ω^)(おや?隣の部屋が散らかっている様だお)
ξ--)ξ「すやすや…」
(;^ω^)(…自分が買った服が全部袋から取り出されてるお。マンガや本も取り出されてるお。そして部屋の真ん中でツンが寝てるお…
一体、これはどういうことなんだお)
( ^ω^)(…そういえば、ここは自分の家なんだお。ツンも寝ているんだから、今はニコニコ微笑む必要も無いんだお)
( ^ω^)「…」
( ・ω・)「…」
( ・ω・)(あの笑い顔も、大分慣れてきたな)
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:14:22.56 ID:uCJd2FJr0
しえんー
ブーン…
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:24:16.19 ID:fZyhyzhM0
( ・ω・)(…昔よりも、随分他人と関るようになったなあ。
起きたときも、あの顔で居られるようになったのはいつの事だろう)
( -ω-)(…ツンがここで住むようになってからだったかな。
そういえば、この辺りにアルバムが置かれてあった様な気もする)
( ・ω・)(しかし、ツンは急にどうしたのだろう。寝てる間に買った服まで調べられているとは…)
( ・ω・)(そういえば、ツンは何を買ったのだろう。
…おっと、今そんなものを確認しようとしたらツンがとんでもないことになるかもしれない)
( ・ω・)(ツンを布団の上に寝かせて…久しぶりに家の掃除でもするとしようかなあ)
――――大分掃除が進み
( ・ω・)(…しかし、本当に散らかり放題だったな。ツンは何時間、この部屋を調べていたのだろう)
ξ゚听)ξ「…ブーン?」
( ・ω・)「おっ」
( ^ω^)「おはよう。どうしたんだお?」
ξ゚听)ξ「おはよう。掃除…私も手伝うわ」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:25:50.64 ID:uCJd2FJr0
ブーンちょっと怖い支援
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:33:16.94 ID:fZyhyzhM0
ξ゚听)ξ「ねえ」
( ^ω^)「どうしたお?」
ξ゚听)ξ「アナタは一人の時、何をやってるの?」
( ^ω^)「おっ? ……
昔はマンガとかを読んでいたりしたお」
ξ゚听)ξ「今は?」
( ^ω^)「うーん…最近は、一人で過ごすことが殆ど無かったんだお」
ξ゚听)ξ「…今日、ブーンが一人のときや自分が行動を選べるとき、何をするか見ようとしてみたけど…結局見れず終いだったわ」
(;^ω^)(アレはそういうことだったのかお…)
( ^ω^)「一人のときは一人のとき、二人のときは二人のときなんだお」
ξ゚听)ξ「え?」
( ^ω^)「一人の時は、一人で出来ることをするお。
でも、誰かが近くに居るときは、その誰かのことを考えて行動しているお」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:36:25.04 ID:uCJd2FJr0
支援
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:41:53.46 ID:fZyhyzhM0
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「大丈夫、自分は別に困ったりもしていないし、疲れてもいないお」
ξ゚听)ξ「でも、さっき一人で掃除してたときは…」
( ・ω・)「この状態で居たら『疲れている』なんて訳ではないよ」
ξ゚听)ξ「…」
( ・ω・)「いつも笑っているのは、ああしていた方が皆気楽に過ごせるからさ。 …自分自身もね」
( ^ω^)「本当に疲れていたら、自分は休むお。疲れていても頑張ろうとしたら、結局外(ほか)の人のためにもならないからだお」
ξ゚听)ξ「じゃあ、アナタは…別に疲れていたりすることもないのね」
( ^ω^)「だお」
ξ--)ξ「そう…よかった」
( ^ω^)(というか今日が一番疲れたお)
#11 おしまい
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:42:27.76 ID:uCJd2FJr0
乙!
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:43:04.08 ID:fZyhyzhM0
\(^o^)/書ききってしまっ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/26(木) 01:45:57.45 ID:fZyhyzhM0
たわば
オヤスミーするまで何かあったら答えると思います
何か話をリクエストして頂けたらそのうち何かその話を書くことができるかもしれません
…というか誰か書いて下しあおねがいします
承転結までは大体思い浮かぶけど起で一番苦労するんです
ああやっぱりそんなことできなさそうです
眠たいからもうしばらくしたらゆっくりねていくんです!!
( ^ω^)とξ゚。゚)ξのサクサク かと
ツンかわいい