1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
むかーしむかしあるところに
平沢唯という玉のようにかわいい女の子がおったそうな
唯ちゃんには憂というしっかり者の健気な妹がいて
2人で仲良く暮らしていたそうな
でもって
物語は平沢さんちの唯ちゃんが憂ちゃんにお使いを頼まれたことから始まります
憂「お姉ちゃーん」
唯「なにー?」
憂「ちょっと隣町のおばあちゃんの家にお使いに行ってほしいんだけど……」
唯「お使い?」
憂「隣町のおばあちゃん(以下隣婆)最近腰を悪くしちゃったらしくてね」
憂「お姉ちゃんにそのお見舞いに行ってきてほしいの」
唯「ふむふむ」
憂「大丈夫?」
唯「まっかせなさい!」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:39:25.49 ID:ejdne/HP0
憂「はい、これ隣婆の家までの地図」
唯「ありがとう!」
憂「これは隣婆にお土産の果物。食べちゃダメだよ?」
唯「も、もちろん」
憂「これが紙幣。女の人が描いてあるのが5000円、のっぺりした顔の人が10000円だからね」
唯「そのくらいは知ってるよ」
憂「じゃあお姉ちゃん、気をつけてね」
唯「うん、行ってきまーす!」
タッタッタッタッ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:43:05.51 ID:ejdne/HP0
テクテク
唯「いやぁ、憂からお使い任されるなんて私も成長したねぇ」
唯「フッフッフ〜ン♪」
唯「〜♪……ん?」
唯「あ」
さわ子「……」スタスタ
唯「おーい、さわちゃーん!」
さわ子「……あら唯ちゃんじゃない」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:44:48.56 ID:D/lnot+wO
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:47:15.90 ID:ejdne/HP0
唯「さわちゃん、お出かけ?」
さわ子「ちょっとぶらぶらしてるだけよ。唯ちゃんは?」
唯「えっへっへー」
さわ子「?」
唯「実は隣婆の家までお使いに行くのです!」
さわ子「へぇー!」
さわ子「でも大丈夫? 迷子になったりしない?」
唯「それは大丈夫だよ。ほら、憂に地図書いてもらったから」
さわ子「ふーん……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:49:41.78 ID:nsrgPQRtO
>>1はまず「俺のIDより死んでるIDあるの?」みたいなスレをたてるべき
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:50:21.25 ID:ejdne/HP0
さわ子「唯ちゃん。その地図ちょっと見せてくれる?」
唯「いいよ」
さわ子「ありがと。ふむふむ……」
唯「?」
さわ子「……やっぱり」
唯「どうかしたの?」
さわ子「この地図のルートだけどね」
さわ子「地図通りの道を行くよりこっちに迂回した方が近道よ」
唯「そうなの!?」
さわ子「ええ」
唯「ありがとう、さわちゃん!」
さわ子「どういたしまして」ニヤリ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:52:27.79 ID:Zv+JFroZO
石野真子かと…またはスーパーミルクちゃんかと…
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 15:57:17.76 ID:ejdne/HP0
さわ子と別れて唯ちゃんは再び歩き始めました
憂ちゃんに教わった道ではなくさわ子に言われた道を通って
唯「〜♪」
オーイ!
唯「ん?」
律「おーい、唯! どーこいーくの!」
唯「りっちゃん!」
唯「実はかくかくしかじかでねー」
律「へぇー。隣婆のお見舞いに行くのか」
唯「そうなんだよ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:00:25.03 ID:ejdne/HP0
律「ならどうしてこんなとこにいるんだ?」
唯「えっ?」
律「いやだって、この道隣町にはまるっきり反対方向じゃんか」
唯「ええっ!」
律「ほら、憂ちゃんに描いてもらったルートと全然違うじゃん」
唯「そ、それはさわちゃんがこっちが近道だって……」
律「さわちゃんが?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:04:01.75 ID:ejdne/HP0
律「でもどう考えてもこっちの道は元の3倍は遠回りだぞ?」
唯「そ、そんな……」オロオロ
律「……よし」
唯「?」
律「私も唯のお使いに付き合おうじゃないか!」
唯「ええっ、そんな悪いよ!」
律「大丈夫大丈夫。ちょうどこっちも暇してたとこだしな」
唯「あ、ありがとうりっちゃん!」
律「いーのいーの」
律「さぁ、隣婆の家まで出発だ!」
唯「おーっ!」
さすがはりっちゃん。イケメンです
そんなわけでお供に律を引き入れて、唯ちゃんは再び歩き始めました
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:07:08.98 ID:ejdne/HP0
テクテク
律「唯ー」
唯「なに?」
律「私と、尻を取り合わないか?」キリッ
唯「?」
律「噛み砕いて言えばしりとりしようってこと」
唯「おぉー! いいねー!」
律「じゃーしりとりの"か"からな」
唯「よしきた!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:10:05.41 ID:ejdne/HP0
テクテク
律「じゃあ私からな」
唯「うん!」
律「籠」
唯「ご、ご、ご……GONZO!」
律「増資」
唯「しー……シャフト!」
律「土佐」
唯「さぁ……? あ、サンライズ!」
律「……なんだろう。このまま続けちゃいけないない気がする」
唯「?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:12:33.43 ID:QECRCz390
なぜアニメ会社
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:14:31.07 ID:ejdne/HP0
律「ん?」
唯「どしたの?」
澪「……」スタスタ
律「澪じゃん」
唯「ホントだ! おーい、澪ちゃーん」
澪「……」スタスタ
唯「……聞こえないみたい」
律「私に任せろ」
唯「りっちゃん?」
律「……スゥー」
律「桜ヶ丘高校の秋山澪ちゃんは[ピー]で[ピー]な[ピー]を[ピー]して[ピー][ピー][ピー]の[ピー]!!!」
澪「!?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:17:03.49 ID:ejdne/HP0
澪「……!」スタスタスタスタ
唯「澪ちゃん気付いたみたい」
律「おー、澪。よくぞ気付いひでぶっ!!」
澪「ま、街中でなに叫んでるんだよ!?」
律「いやだって澪がなかなかこっちに気付かなあべしっ!!」
澪「だからって言っていいことと悪いことくらいあるだろ、この馬鹿律!!」
唯(……街中で人をシバき倒すのはいいことなのかな)
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:20:57.18 ID:ejdne/HP0
律「痛いよママー!」
唯「おーよしよし。りっちゃんはいい子だねぇ」
律「……クスンクスン」
澪(なんだこりゃ)
澪「それで? 唯たちは何してたんだ?」
唯「ああ、えっとね。実はまるまるうまうまというわけで」
澪「ふーん。隣婆のお見舞いに」
唯「うん」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:23:43.69 ID:ejdne/HP0
澪「律は?」
律「唯が迷子になってるのを見かけてな。私は困った人は見過ごせない質なんだよ」
澪「……要は暇だった、と」
律「ああっ! 実も蓋もない!」
唯「澪ちゃんは?」
澪「私は買い物だよ。もう終わったけどな」
唯「へぇー」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:26:23.90 ID:ejdne/HP0
律「そうだ。澪も行かない?」
澪「隣町に?」
唯「うん!」
澪「いいよ。ちょうど買い物も終わってすることなかったし」
唯律「やったぁ!!」
旅は道連れ、世は情け
お供を増やして唯ちゃんはまたまた歩き始めます
鬼退治にでも行きそうな雰囲気です
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:29:59.00 ID:ejdne/HP0
ドーレミファソーラシドー
澪「その隣婆の家まではあとどれくらいなんだ?」
唯「地図によるともう少しなはずだよ」
紬「ちなみにその隣婆の名前は?」
唯「えーっと、確か鹿木久毛子さんだったかな?」
律「じゃあ、"鹿木"って表札を探せばいいのか」
紬「そうね」
一文字ちゃうん
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:33:00.02 ID:QECRCz390
カキクケコ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:34:59.32 ID:ejdne/HP0
>>21 やつは近所のおばあちゃん
隣婆は隣町のおばあちゃん
テクテク
紬「あっ、あれじゃない?」
律「ムギー、よく見ろよ。あれは"鹿木"じゃなくて"鹿本"だ」
紬「ホントだ……」シュン
唯「あっ、あそこあそこ! "鹿木"って書いてあるよ!」
澪「……私にはそれ豊崎さんにしか見えないけど?」
唯「あれ?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:36:21.63 ID:z2ZkwNYkO
スレタイ見て今期の空気アニメかと思った
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:37:41.73 ID:ejdne/HP0
"鹿木"
紬「あっ!」
律「やーっと着いたな」
澪「じゃあ、唯」
唯「うん、みんなちょっと待っててね」
ガチャッ
唯「おばあちーゃん! お見舞いに来たよー!」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:38:17.04 ID:QECRCz390
あれ?いつの間にかムギが
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:40:49.39 ID:ejdne/HP0
婆「あらあら唯ちゃん、いらっしゃい」
唯「おばあちゃん!」
唯「これ、お見舞いの果物」
婆「まあまあ、ありがとう」
婆「遠いとこから暑かったでしょう。冷蔵庫に麦茶があるから飲んで。私は腰が痛くて立てないから」
唯「うん、ありがとう!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:42:49.40 ID:QECRCz390
勝手に家に入ったのか?
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:43:12.63 ID:ejdne/HP0
唯「おいしいーっ!」ゴクゴク
婆「ごめんねぇ、家のクーラーが壊れちゃって」
唯「ううん、大丈夫だよ!」
婆「でもね、こんな部屋でも涼しく過ごせる方法があるの」
唯「へぇー! 教えて、おばあちゃん!」
婆「まず服を脱ぎます」
唯「へ?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:48:01.95 ID:ejdne/HP0
唯「脱いだよー」スッポンポン
婆「げっへっへっ、いい身体してるねぇー」
唯「おばあちゃん?」
婆「……ああ、いやいや。何でもないよ」
婆「それじゃあ納涼作戦第2段階」
唯「うん!」
婆「次は私のベットに入ります」
唯「うん?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:51:03.77 ID:ejdne/HP0
唯「おばあちゃん。布団の中は暑いよー」
婆「いーのいーの。汗をかくのが大事なんだから」
唯「ふーん」
唯「そういえばおばあちゃん」
婆「なんだい?」
唯「おばあちゃんってメガネ掛けてたっけ?」
婆「これは唯ちゃんのことをよく見るために最近掛けたのよ」
唯「へぇー」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:55:03.88 ID:ejdne/HP0
唯「どうしておばあちゃんの足はそんなに太いの?」
婆「それはね、職場に階段がたくさんあるからよ」
唯「どうしておばあちゃんの肌はそんなに荒れてるの?」
さ婆「それはね、職場でストレスが溜まっているからよ」
唯「じゃあどうしておばあちゃんの耳はそんなに赤くなってるの?」
さわ婆「それはね、裸の唯ちゃんを見て興奮してるのよ」
唯「おばあちゃん、どうしておばあちゃんの下腹部は濡れてるの?」
さわ子「……それはお前を食べるためさ!!」ガバッ
唯「……きゃあああああああああ!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:59:30.23 ID:ejdne/HP0
律「あーつーいー」
澪「ここまで来たのはいいけど暇だなぁ」
紬「さすがにティーセットもないしね」
律「……なあ、私たちもおばあさんの家に上がらせてもらわないか?」
律「そしたら冷房の効いた部屋で麦茶くらい出してくれるかもしれないぞ」
澪「……図々しいなぁ」
律「いーのいーの。せっかく4人でここまで来たんだから」
ガチャッ
律「おっじゃましまーす」ズカズカ
澪「おっ、おい律!」
オマエヲタベルタメサ!
キャアアアアアアアアア!!
澪「へっ?」
紬「い、今の!」
律「唯の悲鳴だ!!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 16:59:30.58 ID:+If5gKYI0
wktk
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:03:41.04 ID:RBiOm/WD0
誰も突然涌いた眉毛にツッコまないとな
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:03:47.89 ID:ejdne/HP0
ドタバタドタバタ!
律「どうした唯!」
さわ子「げっへっへっへっへっ」
唯「……シクシク」
紬「裸女が2人も……!」
澪「唯、一体どうしたんだよ!」
唯「澪ちゃん、私もうお嫁にいけない……」
澪「はぁ!?」
唯「……シクシク」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:06:09.86 ID:ejdne/HP0
こうして
かわいい唯ちゃんは色欲魔という名のオオカミの怖さを思い知ったのでした
後日
この事件は教師による悪質な連続強姦事件として処理されることとなります
1人目の被害者は隣婆
2人目の被害者が唯ちゃんです
さらに2日後
"またぎ"を名乗るツインテールの女子高生が山中さわ子容疑者を襲撃
はらわたを引き裂き、中に石を詰めるという非常に猟奇的な事件へと発展したのでした
ちなみに
唯ちゃんはビアンに目覚め、軽音部が秘密の花園となったというのは言うまでもありません
最終的に憂ちゃんや和ちゃん、純ちゃんまで引き込んで愛の巣と化した平沢家でみんなで末永く幸せに暮らしましたとさ
めでたしめでたし
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:07:39.46 ID:ejdne/HP0
おしまい
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:08:34.43 ID:QECRCz390
乙
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:15:40.53 ID:dISeAhejO
おつ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:16:53.65 ID:g+LvimyuO
おつ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
えっ