唯「かると!」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
携帯からですまない。

唯「だめだよ憂。みんなに宗教の勧誘なんて」
憂「なに言ってるのお姉ちゃん。お姉ちゃんだってこの信仰のおかげで毎日楽しく高校生活を送ってるんじゃない。皆さんにもこの信仰の素晴らしさを伝えて、信仰の輪を広げるんだよ」
唯「・・・。」
憂「もう皆さんに連絡したから」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:18:15.46 ID:oOUwWv2I0
パソコンから立て直せ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:20:31.31 ID:oOUwWv2I0
澪「ごめん、憂ちゃん私統一教会信者だから・・・」

律「うちは創価学会なんだ」

紬「わたしはプロテスタントよ」

梓「私は神道です」
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:24:09.98 ID:pMCdKO4NO
すまない。
パソコンは今規制されてる。
唯姫の方向に持っていくつもりだからそこの所をよろしく。


憂「さあ、皆さん上がってください」
−−−お邪魔しまーす!
憂「突然だけど、皆さんに見て欲しいビデオがあるんです」

私はある新興宗教の熱心な信者の家に生まれた。
父親は教団の職員で、数年前に教団の役員になってからは仕事が忙しいからと別居。のちに母親も父についていった。

ビデオのナレーション「女優・歌手の森川由綺さん。緒方理奈さんや桜団とともに80年代の一代アイドルブームを築きました。」
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:32:50.63 ID:pMCdKO4NO
ビデオの中には、昔アイドルだった女の人が映っていた。
その人は私たちの会の信者らしく、信仰の素晴らしさとやらを熱心に話していた。
憂といいその芸能人といい、本当におめでたい人たちだ。

そんなことを考えてるうちにビデオは終わった。
唯「・・・・・・。」
憂「で、どうですか?」
律「憂ちゃん、これって宗教だよね?」
憂「はい。そうです。」
梓「なんでこんなビデオを・・・?」
憂「この信仰を皆さんに伝えたいと思いまして。」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:41:20.89 ID:pMCdKO4NO
澪「いや・・・、その、私たち宗教にはねぇ」
拒否反応を起こすのは当然だ。
とりあえずみんなを帰すことにした。

そのよる!
ついにやってしまった。次学校に行くとき、みんなが私に向ける目はきっと変わってしまうだろう。
この苦しみを誰かに聞いてほしい。私は昔からの友人に電話を書けることにした。
姫子「もしもし唯?」
唯「うぐっ・・・、うっ、グスッ・・・・・・、姫ちゃあああぁぁぁぁぁぁんんっ!!」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:51:46.14 ID:pMCdKO4NO
私と姫ちゃんはかなり昔から、いや、生まれる前からの仲だったと思う。
同じ支部の仲間で、物心つく頃にはもう姫ちゃんとは仲良しだった。
同じ小学校や中学校ではなかったものの、私にとっては姫ちゃんは一番の友達だった。
同じ高校に入学することが分かった時、私たちはものすごく喜んだ。
でも違うクラスだったし、宗教のことがばれたらと思い、特に高校で姫ちゃんとコミュニケーションをとろうとは思わなかったし、彼女も同じことを考えてたみたいだった。

姫子「憂ちゃんが熱心なのは分かってるけど、ここまでやるとはねぇ」
唯「うん・・・」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:00:01.45 ID:pMCdKO4NO
文才なくて本当に申し訳ないorz

姫子「まあ、うちの親も同じ事やり始めたし。それもこれも、婦人会のババァが『隣町の支部はあれだけ会員が増えてるのに、うちの支部が負けるわけにはいかないわ』なーんていうから。」
唯「まぁ、青年部の鏡といわれている憂が触発されないわけはないよね。」
姫ちゃんもこの宗教を疎んでいた。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:07:51.20 ID:pMCdKO4NO
でも、姫ちゃんに出会えた。その事を考えればこんなカルト宗教にも少しだけ感謝・・・かな。

姫子「ふふふ、憂ちゃんみんなを支部に連れ込んじゃったりして。」
唯「やめてよー」

まぁ、起きてしまったことは仕方がない。
その夜は、久しぶりに姫ちゃんと長電話をしてしまった。

よくじつ!
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:20:24.60 ID:pMCdKO4NO
唯「みんなごめん!!、憂も悪気があってこんなことをしたわけじゃないんだよ。純粋だから・・・、いい子だから少しだまされているだけなんだよ」
律「別に気にしてないよ。」
澪「そうだぞ唯。宗教法人が発表している信者数を総計すると、この国の人口を越えるって言うじゃないか。別に宗教やってるからって今までの見方が変わるわけじゃないから。」
梓(澪先輩どこでそんな知識を・・・。憂が宗教の雑誌をクラスのみんなに配ってたなんて言えないや。)
紬「そうですよ唯ちゃん(あの団体は琴吹グループのお得意様だからあまり変なことは言えないわ)」
唯「うん。ありがとう!!」
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:36:06.87 ID:pMCdKO4NO
にちよう!
純(おしっこしたい)
純(あのとりあえず、そこの建物のトイレを借りよう)

純「すいません。トイレを借してもらえませんか」
男「はい」

純「すっきりしました。ありがとうございました。」
男「ところでこの後ここで集会があるのだが、お嬢ちゃん、どうかな?」
純「構いませんけど(暇だし胡散臭そうだし面白そうだし・・・ま、いっか)。」
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:45:04.49 ID:pMCdKO4NO
男「まだ時間があるから、このビデオを見るといいよ。」

再生!
小神あきら「それで、番組でのキャラクターと自分自身とのギャップにすごい悩んでいた時期がありまして・・・、そんな時に、」

純(これってもしかして、憂がこの前配ってたあの団体の・・・、それに、梓が憂の家に行って変なビデオを見せられたとか・・・、あの時はジャズ研の用で外せなかったけど。どうしよう)
純「すいません帰ります。」
憂「もう少しゆっくりしてもいいんじゃない?」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:56:34.76 ID:pMCdKO4NO
そこには、憂と澪先輩、律先輩、麦先輩が立っていた。

男「おやおや、お嬢ちゃんのお友達かい? じゃあその子も向こうに案内して。」
唯「案内なんてさせないよ憂。今日は手伝いがあるから早く行くって言ってたけど、そう言うことだったんだね」
姫子「唯・・・。」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:20:42.91 ID:pMCdKO4NO
婦人「喧嘩はそこまで!。聖なる支部で何という真似を!」
姫子「チッ」
唯「・・・・・・。」

しゅうかい!!
支部長「えー、それでは○月の定例集会を始めたいと思います。」
集会が始まった。
内容は信仰の体験とかそんなものである。

1時間半くらいで集会は終わった。
唯「みんなごめんね。」
律「いや、私達が行くって決めたんだよ。」
唯「そうなんだ・・・。そういえば、あずにゃんは?」
澪「行きたくないって。無理に連れてくるわけにはいかないからさ。」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:39:31.83 ID:Pprh9z9mO
きてやったから書け
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:39:32.85 ID:pMCdKO4NO
でんわ!
梓「それで私は行かないことにしたんですけど、間違ってなかったですよね。」
和「まぁ、私も憂ちゃんに誘われた時そんな気がして行かなかった。私は株主総会だって嘘ついたんだけど、梓ちゃんは正直ね。」
梓「まあ人様の家の事情には関わらない方が賢明とも思いましたから。」
和「私もそう。唯の幼なじみだけど、そこは触れられないし、これからも触れない。唯の幼なじみだからって電話したんだろうけど、あなたの期待には答えられないわ。」
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:47:18.48 ID:pMCdKO4NO
梓「いいえ、どうもありがとうございました。」
和「ちょっと切らないで!」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:49:45.10 ID:oOUwWv2I0
文章が短くなってるってことは




飽きてるな
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:50:40.68 ID:pMCdKO4NO
和「私が幼稚園の時にこんなことがあったわ。唯はお弁当の時、のりとのようのものを唱えてたの。そしたら周りがすごくからかって、それからはもう唱えなくなった。」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 03:54:14.25 ID:pMCdKO4NO
>>18
行数の規制に引っ掛かったorz

和「でも憂ちゃんの場合、物凄く反発して取っ組み合いになったみたいなの。違うクラスだったしよくは分からないけど。」
梓「そうですか。ありがとうございます。」
和「じゃあね。」



梓「どっちが先に切りますか?」
和「1、2、3で切りましょう。」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:01:51.33 ID:pMCdKO4NO
和梓「1、2、3・・・」
梓「もう、先に切ってくださいよ///」
和「ふふふ」

一方その頃平沢家では
唯「もうそういう真似したら今度はお姉ちゃん本当に怒るよ。」
憂「分かったよ。」
唯「ならいいんだけど。」
でんわがなっている!
憂「はい、平沢ですが。え?本部からですか?何ですか?」
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:08:32.10 ID:pMCdKO4NO
職員「平沢憂さんかな?」憂「はい」
職員「来月聖地である祭典のことなんだけど・・・」
憂「それがどうかしましたか?」
職員「実は、平沢憂さんに青年会代表としてスピーチをしてもらうことになったんだよ。」
憂「ええええぇぇぇぇ!?」
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:19:36.40 ID:pMCdKO4NO
一ヵ月後。某県某所。
澪「こんな所に来て大丈夫なのかよ〜〜」
律「何万人かがここに集まっているんだ。平気さ。人があっちに向かって歩いているよ。行こう。」

律「これがその建物か。」
澪「なんだこのデザインは? それにすごく並んでるぞ」
確かにかなり混雑していた。コミケと言えば分かるだろうか。

律「やっと私たちの番だ。」
係員「どこの支部の所属ですか?」
澪「!?」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:30:29.11 ID:pMCdKO4NO
律「は、博多支部ですたい!」
澪「え?」
係員「九州教区の方は右に曲がって・・・」

澪「バレたらどうする」
律「なんとかなるですたい!」
RKB民の皆様気を悪くしたらごめんなさい。

司会「それでは、2010年祭典を始めます。」
パチパチパチ
律「すごい拍手・・・」
司会「本日の祭典は世界中の支部と同時中継、12ヶ国語の同時通訳でお送りしております」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:41:38.11 ID:pMCdKO4NO
数十分後!
律「そういえばムギは?」
澪「家の都合で来れないって。」
律「そうか。それにしても飽きてきたな」

司会「それでは次は信仰体験です。まずは青年会代表、○○支部所属の平沢憂さんです。」

律「憂ちゃんだ」

憂「ナントカノミコト、教祖様。今日もご守護をありがとうございます」

澪「やっぱりこんな憂ちゃん見たくないよ・・・。」
律「帰るか?」
澪「うん。」
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:46:03.40 ID:DrvetP/GO
見てますよ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 04:52:05.49 ID:pMCdKO4NO
そして1週間後!
支部にて
婦人「すごいじゃない!憂ちゃんが機関紙の表紙よ!!」
憂「え・・・恥ずかしい///」

姫子「あちゃー・・・。」
唯「頁をめくると、ほらに私と姫ちゃんも映ってるよ・・・。」
姫子「『信仰の未来を担う少女たち』だって。冗談じゃない。」

その後布教活動の一環として機関紙が町中のポストに投函された。

純「誰よこんなのポストに入れたのは。ってこれ憂じゃん。」
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 05:02:11.83 ID:pMCdKO4NO
某掲示板でも「カルト教団の新聞の女の子が可愛い件について」なーんてスレが立てられていたりした。

「うはwwwポニテ可愛すぐる」
「こっちの頁のビッチっぽいのも可愛くね?信仰の未来を担う少女ちゃんwww」
「いやいやそれの隣の方が可愛いから」

姫子「なんかあの新聞ネットでアップされてるみたいよ」
唯「もう好きにしろって感じだよ。」
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 05:18:53.88 ID:pMCdKO4NO
ある時憂は言った。
「教団の悪口とかを聞いたときはね、神がその人の信仰心を試しているって事なんだよ。」
最近その意味が分かった気がした。
だから憂たちはこんなことをいつまでも続けているのか。
いつまでも。
いつまでも。

唯「姫ちゃん?」
姫子「何?」
唯「どう思う?」
姫子「あいつらはおかしい。」
唯「分かる。」
姫子「・・・」
唯「じゃあ何で支部に向かって歩いているんだろ?」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 05:24:22.14 ID:deWQrqQrP
カルト教団!
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 05:25:51.05 ID:pMCdKO4NO
姫子「支部なんて、唯に会うための口実だよっ」
唯「えっ?」
姫子「いや、何でもない。」
この角を曲がればもうすぐ支部に着く。
唯「あのさっ姫ちゃん?」
姫子「何?」
唯「もう学校でよそよそしくするのやめにしない?」
姫子「えっ?」
唯「ダメかな?」
姫子「私も今そう思ってた。」

唯「ねえ姫ちゃん?」
姫子「何唯?」
唯「これからどっか遊びに行かない?」
姫子「え・・・・・・、うんっ」
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
姫子「でも、きっと憂ちゃん怒るだろーなー」
唯「しらなーい!!」
姫子「あっ走ると転ぶ・・・」
トテッ
唯「うぅっ」
姫子「言ってる側から・・・」

そうだ。
ここから始まるんだよ。
私と姫ちゃんのストーリー。


終わりです。
読んでくれてありがとうございました。